約 181,631 件
https://w.atwiki.jp/3kumiwiki/pages/36.html
いなご投げ事件とは 8月24日午後20時頃に発生した事件で 概要はこうである。 麻雀にいまいちついて行けなかったくそメガネとブロッコリーおまけにH氏ぽんだよいが ブロッコリーがお土産に買った、イナゴの佃煮を2組M氏の彼女?とされる3組U氏に食べさせる、というとばっちりな発想から H氏ぽんだよいやU氏の部屋に向かい、食べさせることになった。 この後、騒動は同室の女子や、おまけには2組のまじめなI君までを巻き込むことになり、終息をみせたはずだった。 問題はここからである。 2階のオープンスペースで一人、ソファーを我が物顔で扱い、ふんぞり返っている男がいた。 4組のY氏である。 彼は、騒動に興味を示したのか、こちらに向かってきて、イナゴを勝手に食べたのち、言い放ったのである。 「え?うまくね?」 騒動はここから、ソファーのクッションでドッヂボールを始める事態になり、最終的にはいなごまでを投げ始めるブロッコリーの姿があった。 これがイナゴ投げ事件の概要である。
https://w.atwiki.jp/occultfantasy/pages/279.html
オカルト ラング蒸発事件 世界最初の四次元事件として公式記録に残っている蒸発事件。 1880年9月23日、アメリカはテネシー州のギャラチン近くにあるデビッド・ラング農場で、その農場主デビット・ラングが複数の人間が見ている前で文字通り消滅してしまった。 太陽の光が降り注ぐその日の午後、彼は家の前に立つ妻と二人の子供、そしてちょうど馬車でやってきたオーガスト・ペック判事兄弟に 「ちょっと馬を見てきます。すぐ帰りますので・・・」と伝え、馬の居るほうへ歩き出した。 ところが、彼が数メートル歩いたところでラング夫人は異変に気づき「あっ!白い煙が、あの人が消える!」と叫び声をあげた。 五人もの目の前で、ラング氏は足元から溶ける様に消えてしまったという。 無論、その後ラング氏は二度と発見されなかったという・・・・。
https://w.atwiki.jp/chaina_battle/pages/464.html
血盟団事件(けつめいだんじけん)とは、1932年(昭和7年)2月から3月にかけて発生した連続テロ事件である。当時の右翼運動史の流れの中に位置づけて言及されることの多い事件であるが、事件を起こした血盟団は日蓮宗の僧侶(茨城県東茨城郡大洗町・立正護国堂住職)である井上日召(いのうえにっしょう)によって率いられていた集団であった。 経緯 日召は、政党政治家・財閥重鎮及び特権階級など20余名を、「ただ私利私欲のみに没頭し国防を軽視し国利民福を思わない極悪人」と名指ししてその暗殺を企て、配下の血盟団メンバーに対し「一人一殺」を指令した。「紀元節前後を目途としてまず民間から血盟団がテロを開始すれば、これに続いて海軍内部の同調者がクーデター決行に踏み切り、天皇中心主義にもとづく国家革新が成るであろう」というのが日召の構想であった。 日召は「否定は徹底すれば肯定になる」「破壊は大慈悲」などの言葉を遺している。 1932年2月9日、東京都本郷の駒本小学校へ総選挙の応援演説のため訪れた前大蔵大臣の井上準之助(民政党幹事長)が射殺された。実行犯は、日召に帰依していた茨城県那珂郡の農村出身の青年メンバー、小沼正(おぬましょう)・菱沼五郎の二名。 1932年3月5日、三井銀行本店の玄関前で三井財閥の中心人物(三井合名理事長)である團琢磨(だんたくま)が射殺された。三井財閥がドル買いによって利潤を上げていたことが、日召の反感を買ったものと考えられる。実行犯は同じく、小沼正と菱沼五郎。 警察はまもなく、2件の殺人が血盟団の組織的犯行であることをほぼ突き止めた。日召はいったんは頭山満の保護を得て捜査の手を逃れようとも図ったが、結局3月11日に自首、関係者14名が一斉に逮捕された。小沼は短銃を霞ヶ浦海軍航空隊の藤井斉海軍中尉から入手したと自供した。裁判では井上日召・小沼正・菱沼五郎の三名が無期懲役判決を受け、また四元義隆ら他のメンバーも共同正犯として、それぞれ実刑判決が下された。 関係者のその後 その後、1940年に井上・小沼・菱沼・四元らは恩赦で出獄する。 井上は、戦後護国団を結成して右翼活動を続けた。1967年3月4日死去。 小沼は、戦後は出版社業界公論社社長を務める傍ら右翼活動を続け、『一殺多生』を著わす。1978年1月17日死去。 菱沼は、帰郷して右翼活動から一線を引いていたが、小幡五朗と改名し、1958年に茨城県議会議員に当選し、その後8期連続当選、県議会議長を務めて県政界の実力者となった。1990年10月3日死去。 四元は、出獄すると井上日召らと共に近衛文麿の勉強会に参画、近衛文麿の書生や鈴木貫太郎首相秘書を務めた。1948年の農場経営を経て、1955年より田中清玄の後継で三幸建設工業社長に就任(2000年 - 2003年会長)。この間、戦後政界の黒幕的な存在として知られ、歴代総理、特に細川護煕政権では「陰の指南役」と噂された。2004年6月28日老衰のため死去、享年96。 血盟団によるテロ計画のアジトとなった立正護国堂は、現在もなお、正規の日蓮宗寺院・東光山護国寺として残っている。境内には、「井上日召上人」を顕彰する銅像や、「昭和維新烈士之墓」などがある。 外部リンク 護国寺ホームページ 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年12月14日 (日) 02 23。
https://w.atwiki.jp/naketekuru/pages/32.html
ついに2ちゃんねる外でマオタが名指し批判された事件たち。 ■事件簿:ニフティ編 世界選手権終了後、一部ファンがお気に入りの選手を愛するあまりに暴走し、その言動 にたくさんの人が傷つくことになった。選手たちを支えることを仕事とする人々が、業務に 支障をきたすことになるなど、あってはならないことだ。国別対抗エキシビションへの参加 を断念せざるを得ない海外選手が出てくるなど、あまりに悲しいことだ。いったいこの国の スケートファンは、どうなってしまったのか……そんな気持ちにもなった。 マオタのことですねw http //iceblue.cocolog-nifty.com/figure/2009/04/2009-0721.html ■マオタ事件簿:今泉清保アナ編 選手にも私にも失礼 こういうことを書くとまた「キムヨナ擁護」みたいなことになるんだろうな。あぁくだらない。 私は「キムオタ」でも「マオタ」でも、ついでにいえば「スケートおたく」でもない。 どれとも一緒にしないでもらいたい。 2人の選手に対する私の思いは、こないだも書いたがこのことに尽きる。 キム・ヨナ選手はスケーターとして完成の域に近づいている。 浅田選手は今の時点でまだ、どんなスケーターになるのかわからない。 あれやこれやと騒いでいる人には、私が何を思っているのかきっとわからないんだろうな。 残念なことだ。 http //ameblo.jp/anabanashi/ ■マオタ事件簿:とくダネ!編 放送倫理番組向上機構(BPO)の見解 フジテレビ『とくダネ!』 フィギュアスケート・グランプリファイナルで優勝した浅田真央選手を取り上げた情報番組について、 視聴者から「番組の取り上げ方が、18歳の未成年選手を貶めている」 「浅田選手に憧れている青少年を傷つけた」といった抗議の意見が多数寄せられ、 VTRを視聴のうえ審議した結果、委員から「採点を分析しながら結局は浅田選手を応援していると感じた。 ただ、採点についての解説の間違いは問題で、熱烈なファンにとって気になったのだろう」 「浅田選手を貶めているといった意見は、視聴者の過剰反応ではないか」などの意見が述べられ、 委員会として「特に問題があるとは思えない」という意見で一致した。 http //www.bpo.gr.jp/youth/giji/2008/097.html 参考:BPOに寄せられた抗議メール http //www.bpo.gr.jp/audience/opinion/2008/200812.html
https://w.atwiki.jp/koyarift/pages/101.html
旧PC版"逆転裁判"より エピソード"逆転、そしてサヨナラ"冒頭シーンにて、バグにより銃声のSEが鳴り止まなくなった事件である。 「パァン」で終わるはずのSEが「パパパパ」と鳴り止まなくなり非常にうるさかったこと、 またピストルを撃ったのにまるでマシンガンの連射音のように聞こえるという奇妙な事態であったことから、視聴者たちに強く印象づけられた。 同エピソードの有名なフレーズとして「DL6号事件を忘れるな」というものがあるが、それにあやかって「マシンピストル事件を忘れるな」とよくコメントされていた。 逆転裁判 アーカイブ | マシンピストル事件 (Youtube)
https://w.atwiki.jp/kokubou/pages/14.html
日本人拉致事件 日本人拉致事件とは 1970~80年代に多発した朝鮮民主主義人民共和国、通称:北朝鮮による国家ぐるみでの日本人誘拐事件の事を指す。2002年に5人の被害者が帰国したが、未だに北朝鮮による拉致の疑いのある人が数多く存在しており、完全解決はしていない。 日本人拉致の目的 個々のケースによって目的は異なるが、多くは工作員への日本語教育や工作員への偽装身分の提供などが目的と思われる。また、工作員であることを知られた為口封じに連れ去られた場合も少なくない。 日本人拉致の手口 1960年代から1970年代初め頃までは日本海や東シナ海の海岸から工作船で北朝鮮に連れ帰る手口が多かったが、1970年代後半からはヨーロッパ旅行者を騙して連れ帰る方式にシフトしている。 日本人拉致の主な記録 1997年 拉致被害者連絡会創会 2002年9月17日 日朝首脳会談 2002年10月15日 5人の拉致被害者が帰国 外部リンク 特定失踪者問題調査会
https://w.atwiki.jp/ruriwo4989/pages/43.html
https://w.atwiki.jp/ruriwo4989/pages/6.html
https://w.atwiki.jp/radcom/pages/24.html
管財事件 今回は会社が自宅として所有してと考えられることから、免責不許可事由に該当するため、 「管財事件」という手続きになります。 免責不許可事由とは、その人が自己破産をするに値するのかどうか裁判所が審査するための項目ですが、 管財人と呼ばれる人が借主の財産について調査を行うことになり、財産があれば調査後に出資者へ配当します。 手続きには1年以上かかることもあり、費用もかかります。 現在のところ会社の財産は、60万円なので、 財産はないと判定することもでき、 会社の同時廃止になる場合があります。 この場合は、出資金は一切返ってきません。 wiki 破産管財人 https //ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E7%94%A3%E7%AE%A1%E8%B2%A1%E4%BA%BA
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/33861.html
登録日:2016/03/03 Thu 18 38 43 更新日:2023/07/20 Thu 18 34 09 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 ABC殺人事件 ひどい動機 アガサ・クリスティ エルキュール・ポアロ 名作 外道な犯人 小説 推理 推理小説 時刻表 気の毒な被害者 見立て殺人 連続殺人 Mr.エルキュール・ポアロ。君はうぬぼれているようだね。 愚鈍なイギリス警察が手におえない事件でも自分なら解決できると。 ではお利口なポアロ氏よ、君がどれほど利口か見せてもらおうか。 「ABC殺人事件」はアガサ・クリスティ作の推理小説。 ●目次 概要 あらすじ 登場人物主要人物 事件の被害者 事件の関係者 概要 名探偵「エルキュール・ポアロ」シリーズの長編作品で、「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」と並ぶ同シリーズ代表作の一つ。 なお冒頭から、本作は1935年6月の出来事と判明している。 以降の項目内容にはネタバレ要素を含みます。 あらすじ ポアロのもとにABCとだけ署名をした奇妙な犯人から、殺人を予告する挑戦状が届く。 挑戦状が指定した6月21日、名称がAで始まる町でイニシャルがA.Aの老女が殺害された。 さらに第2の手紙が届き、続いて名称がBで始まる町でイニシャルがB.Bの若い女性が……。 死体の傍らには、いつも「ABC鉄道案内」が置いてある。 被害者に相互の関係は何一つなく、殺害の手口もバラバラ。犯人の正体と動機は皆目分からない。 果たしてポアロはこの難事件を解決できるのか? 登場人物 主要人物 エルキュール・ポアロ フランス系ベルギー人の私立探偵。主人公。 時系列的には『アクロイド殺し』の後で、農村でのカボチャ創りを辞めロンドンの幾何学的なアパートに住んでいる。 第1作『スタイルズ荘の怪事件』から20年近い時が過ぎた事もありこっそり白髪染めをしているが、まだまだ付け髭はいらないそうな。 犯人からの匿名の挑戦状を受け取ったことで、否応なく事件に巻き込まれる。 アーサー・ヘイスティングズ ポアロの協力者。いわゆるワトソン役で、元陸軍大尉の牧場主。 『ゴルフ場殺人事件』エンディングで結婚し、現在はアルゼンチンで牧場を営んでいるが、今回は30年代に世界を覆っていた不況の影響から仕事処理のため英国に一時帰国していた。 事件の被害者 アリス・アッシャー(Alice Ascher) 一人目の犠牲者。 アンドーヴァー(Andover)という町で小さな商店を切り盛りしていた老女。 自身の経営していた店内で背後から撲殺される。 金や商品には一切手は付けられていなかった。 ベティ・バーナード(Betty Barnard) 二人目の犠牲者。 海辺の町ベクスヒル (Bexhill) のカフェで働いていた若いウェイトレスの女性。 美人で働きものだったが、異性関係がだらしなく、婚約者がありながら他の男ともたびたび遊び歩いていた。 事件当日も何者かに深夜の海岸まで誘い出され、そこで絞殺されてしまったらしいことが分かっている。 カーマイケル・クラーク(Carmichael Clarke) 三人目の犠牲者。 チャーストン (Churston) にある屋敷に住み、骨董品集めを趣味とする元医師の大富豪。 日課である散歩の最中に撲殺される。 3件目とあってポアロも警察もABCからの予告に即応できる準備をしていたが、宛先の誤記によって挑戦状の到着が遅れるという痛恨の事態が起きる。 ジョージ・アールスフィールド(George Earlsfield) 四人目の犠牲者。 理髪師の男性。 競馬に沸くドンカスター(Doncaster)の映画館にて映画の上映中に刺殺される。 イニシャルにDが含まれていないが、近くの席にいた学校教師のロジャー・ダウンズ(Roger Downs)と間違われて殺害されたと思われる。 事件の関係者 フランツ・アッシャー 最初の犠牲者であるアリス・アッシャーの夫。 大酒飲みで、乱暴者。妻とは別れて暮らしていた。 たびたび妻に金をせびっていたため、折り合いは最悪。 そのため事あるごとに「いつか女房を殺してやる」と口走っていた。 夫婦の間に子供はいなかった。 メアリ・ドローワー アッシャー夫人の姪で、彼女の面倒を見ていた。 アンドーヴァー近郊の屋敷でメイドとして働いている。 ドナルド・フレーザー 二番目の犠牲者であるベティの婚約者。 生真面目でおとなしい性格の青年だが、ベティの男遊びに頭を痛めていた。 ここ最近はベティとのけんかや言い争いが絶えず、両者の関係は破たん寸前だった。 ミーガン・バーナード ベティの姉。 妹ほど器量はよくないが、しっかりとした性格をしている。 ドナルドとベティの関係について両者からたびたび相談を受けていたが、次第にドナルドと仲良くなり始めていた。 フランクリン・クラーク 三番目の犠牲者であるカーマイケルの弟。やや年配だが陽に焼けた顔と美しい髪を持った長身のイケメン。 カーマイケルが医師として働いていた時代からその右腕となって働いていた。 カーマイケルの依頼により海外で骨董品の収集活動を行っていたが、最近帰国した。 シャーロット・クラーク カーマイケルの妻。 末期の癌を患っていて余命いくばくもないばかりか、常にモルヒネ麻酔の注射が必要な状態。 夫のカーマイケルと秘書のソーラの関係を長年疑い続けており、夫が殺されてからは彼女を屋敷から追い出した。 夫婦の間に子供はいなかった。 ソーラ・グレイ カーマイケルの秘書。屋敷に住み込みで働いていた。 カーマイケルに非常に信頼されており、妻の病を悩むカーマイケルの心の支えになっていた。 そのためシャーロットにカーマイケルとの関係を疑われていたが、カーマイケルには今の所そこまでの気はなかったようである。 アレグザンダー・ボナパート・カスト(Alexander Bonaparte Cust) 勤めている会社からの指示に従って各地でストッキングを売っていた、冴えない中年男性のセールスマン。 事件のあった四つの街全てで彼の姿が目撃されている。 しかし、会社側はカストが請けたというセールスの依頼について、そんな指示は出していないと否定している。 第一次世界大戦への従軍時に頭に重傷を負い、以来後遺症によるてんかんの発作や幻覚、記憶障害などの症状に悩まされている。 そのためしばしば記憶をなくすことがあったほか、最近では原因不明の頭痛にも悩まされている。 一連の事件のニュースを見て、後遺症によって無意識だった自分が一連の事件を引き起こしたのではないかと考え、警察に自首してくる。 さらに、カストの自宅からは「ABC鉄道案内」や挑戦状を打ったタイプライターなどの証拠品が出てきた。 これらの事から警察はカストが犯人とみるが、ポアロはその事実に納得できないものを感じており・・・・・・ 以下、事件の核心に迫るネタバレ注意! 私は考えました。 もしカストが一連の事件を起こしたのだとしたら、その動機はなんだったのか? 「狂人だから」だけでは、説明として不十分です。 何故なら、狂人の行動であってもそこには必ず筋道立った―それは狂気によって歪んだ認識に基づいた筋道ですが―道理が存在します。 ABCをこのような犯行に駆り立てた狂気の内実、我々は今もってそれを全くうかがい知れていないのです! それは、殺人への狂暴な衝動でしょうか? ですが、そのような殺人鬼は自らの衝動を満たし続けるため、出来るだけ多くの人間を殺し続けられるよう腐心するものです。 嗜虐の欲求が先走って身の安全への配慮を欠くなら分かりますが、自らわざわざ捕まりやすいルールを作って遵守するABCの姿勢は、そのような「殺せれば良かろう」な殺人鬼像には当てはまりません。 ならば、特定の条件を満たした人間を特定の順番にどうしても殺さねばならぬという偏執的な妄想がABCを支配しているのでしょうか? しかし、選ばれた場所も被害者も頭文字がABC順である以外は何ら法則性がなく、同じ条件を満たした無数の場所や人物から特にこれらを選び出す理由が見当たりません。 私の印象の域を出ないことは否定しませんが、ABCの犯行手口は極めて計画的である一方、選別基準には偏執的と呼ぶにはほど遠い大雑把さを感じます。(*1) 溢れんばかりの自己顕示欲が、ABCにこのゲームのような連続殺人を思いつかせ、事前に挑戦状を出すという劇場型愉快犯の行動を取らせたのか? これも理屈に合いません。自らの存在を誇示したいのなら、私ではなく警察やマスコミに挑戦状を送るはずです。 私に対して何らかの個人的な含みがあるとしても、挑戦状を複数出してはいけない理由はありません。 疑問はまだあります。 そつなく犯行をこなすABCの人物像とカストの性格や能力があまりにかけ離れていることです。 果たして、女性と話すのが苦手な冴えない中年のカストにベティ・バーナードを海岸でのデートに誘い出すことなどできるでしょうか? 付け加えると、カストにはその「B」の殺人において万全とは言えないながらアリバイがあるのです。 なぜ、わざわざABC順に殺人を犯したのか? そしてなぜ、わざわざ私宛てに挑戦状を出し続けたのか? その事によって得られる効果は明白です。否が応でも一連の事件は世間の注目を集めました。 では、なぜ一連の連続殺人に注目を集めようとしたのでしょうか? 如何なる理屈でも説明のつかない狂気であれば、それは前提が間違っているのではないか? 私は、ABCは支離滅裂な狂人などではなく、頭の良い―自らの目的のために組織立った計画を立てられるという意味で―正気な人間が狂人を装っているのではないかと考えました。 針が一番目立たないのはどんな時でしょう? それは針山に刺してある時です。 ある一つの殺人の詳細に注意が向かないのはどんな時でしょう? それは一連の殺人の中の一つだった場合です。 私はこう考えました。 犯人には本命の殺人が一つあり、その殺人を連続殺人に混ぜてしまうことで、目的の殺人から目を逸らそうとしたのではないか、と。 では、この推測を前提にした視点から一連の事件を見直してみましょう。 アンドーヴァーの事件。 一番怪しいのは被害者の夫であるフランツですが、飲んだくれの彼がそんな巧妙で大掛かりな殺人を犯すとは思えません。(*2) ベクスヒルの事件。 ドナルド・フレーザーが考えられる。彼にはそれだけの頭脳もあれば行動力もある。 しかし、既に破たん寸前の関係にある恋人を殺すとなれば動機は嫉妬です。嫉妬が動機でここまでの計画殺人を行うでしょうか? さらに、ドナルドには「C」の殺人においてアリバイがあります。 チャーストンの事件。 カーマイケル卿は大富豪でした。 その遺産は夫人のシャーロットが相続しましたが、彼女は末期癌に侵されていて余命幾ばくもありません。彼女が亡くなれば、財産は卿の実弟であるフランクリンが相続します。 大胆で冒険好きの性格、ごくわずかではありますが時々見られる外国人への偏見は、ABCの犯人像と一致します。 魅力のある容姿に開放的な性格。彼にとってはカフェで女の子をひっかけるくらい簡単です。 あの手紙を書き、数々の殺人を行った犯人は、フランクリン・クラークだったのです! フランクリン・クラーク 事件の真犯人。 動機はずばり、金。 彼は自分の兄カーマイケルが事業に成功して大富豪となったことに嫉妬しており、何とかして彼の財産を奪えないかと昔から考え続けていた。 また、カーマイケルには今の所その気はなかったが、夫人が亡くなった後は慰めを求めてソーラ・グレイと再婚するかもわからない。 もしそうなって、兄とグレイとの間に子供ができてしまったら、自分に兄の財産の相続権は回ってこなくなってしまう。 一方で、もし今ここで兄が死ねば、後は夫人の死を待つだけで、夫妻の唯一の血縁者である自分が財産を全て手に入れることができる・・・。 このことに気が付いた瞬間から、フランクリンは自分の兄を殺害する方法を模索し続けていたのである。 当然、ただ兄を殺すだけでは、真っ先に疑いの目が向くのは自分である。 そこで、考えたのが兄への殺人を、明確な動機のない連続殺人事件の中に紛れこませる一連の計画であった。 ABCの犠牲者選びにアルファベット以外のこれといった法則性が見当たらなかった理由は、何のことはない、彼が調べられる範囲で安全かつ容易に殺せる人間を選び出しただけだったからである。 一人で店にいるアッシャー夫人を殺すのも、男の誘いに容易く乗るベティを殺すのも彼にとっては簡単であったのだ。 三番目の事件の時に、挑戦状が遅れて届いたのも、兄を確実に殺すために仕組んだこと。 警察ではなくポアロに挑戦状を送ったのもそのためで、警察署への誤配達はあり得ないが、個人宅宛てならば住所を誤記することで誤配達が起こせるからであった。 これらの正気の人間による合理的な計算こそが彼が演出しようとしていた「狂気に満ち満ちて誕生したイカレ殺人鬼」像に不合理をきたしていた原因であり、言ってしまえば彼の敗因は「こんだけやっとけばビョーキのサイコっぽく見えるだろ」と中途半端で済ませたキャラの作り込みの甘さである。 ただ、連続殺人を演出するだけでなく、ABCの罪を被る具体的なスケープゴートまで用意したのが、彼の狡猾な点だった。 それがアレグザンダー・ボナパート・カスト。 かつて行きずりに出会った際、極めて暗示にかかりやすい彼の資質を見抜いたクラークは、一連の殺人を進める裏でカストに偽の仕事依頼を送り、見事に操ってみせたのである。 真の目的を果たした後に起こした四番目の殺人は、警察にカストに注目させ、更に彼の精神状態を追い込むためのものだった。 全てはポアロの妄想に過ぎないと悪あがきをするフランクリン。 しかし、一度一人に嫌疑を絞り、捜査に乗り出せば、警察は非常に優秀であった。 数々の目撃証言、物証、もはや彼に言い逃れるすべはなかった。 「赤、奇数、負けだ!あなたの勝ちですよ、ポワロさん!しかし、これはやってみる値打ちはありましたよ!」 彼は即座に銃を取り出し、自殺を図ったが、弾は発射されなかった。 ポアロは事前に銃から弾を抜き取っておいたのだ。 「だめですよ、Mr.クラーク。あなたには、そんな楽な死に方はさせられない」 アリス・アッシャー ベティ・バーナード ジョージ・アールスフィールド ただ数合わせのためだけに殺された哀れな犠牲者たち。 もうお分かりだと思うが、彼らは殺されなければならないようなことは一切していない。 カーマイケル・クラーク この事件の真の狙いだった人物。 しかし、彼も殺されなければならないようなことは一切していない。 ドナルド・フレーザー ミーガン・バーナード 二人は自分たちもそれと気が付かぬうちに相思相愛の関係となっていた。 死んだベティには申し訳ないが、二人には幸せになってもらいたいものである。 ソーラ・グレイ 打算的な性格で、クラーク夫人の怪しんでいた通り、カーマイケル・クラークの後妻の座を狙っていた。 さらに、カーマイケルの死後は財産を相続する予定であったフランクリンの妻の座を狙い始めていた。 しかし、フランクリンの逮捕によってその目論見もむなしく崩れた。 打算的で狡猾であると同時に強い女性であるのも確かなので、ここは一つ自分の力で成り上がってほしいところである。 アレグザンダー・ボナパート・カスト 今回の事件で危うく殺人犯の濡れ衣を着せられそうになったが、無事無実が証明された。 今回の事件に関して新聞から100ポンドでインタビューをさせてくれというインタビューの依頼も来ているという。 そんな彼にポアロはこうアドバイスする。「500ポンドで受けましょうと言いなさい。それに一社に独占させる必要もない」と。 自分の無実を信じてくれた大家の娘が近く挙げる結婚式に、豪華な祝い品を贈ってやりたいと喜ぶカスト。 ポアロはさらに「ここ最近続いていたという頭痛はメガネの度が合っていないからではないか」というアドバイスも彼に送った。 追記・修正はABCと続けて殺人を犯してない方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 本命の殺人予告をホワイトヘーヴンとホワイトホースを間違えた(フリをして)遅配させるテクはよく思い付いたなと唸らされた。もの凄くシンプル -- 名無しさん (2016-03-03 18 45 37) アガサ・クリスティの小説はホント面白い。コナンで興味持って読んだからコナンで取り上げてくれて良かった(まぁ、コナンでものすごいネタバレしてるけど) -- 名無しさん (2016-03-03 19 00 13) 小説もいいけど、ドラマも悪くない。日本語吹替えのキャストは絶妙ですよ。DVD化されてますんで、一見の価値あり。熊倉さんのご冥福をお祈りいたします。 -- 名無しさん (2016-03-03 19 33 24) 今ビッグコミックオリジナルで舞台を日本にしたリメイク版やってるな。哲也描いてた人 -- 名無しさん (2016-03-03 19 57 18) これを元にした題材の話って多いよねぇ。 -- 名無しさん (2016-03-03 20 03 52) 特殊な薬品や毒物、おかしな伝承とか怪人物とか一切絡まない。純粋に「盲点」だけがトリックの名作。 -- 名無しさん (2016-03-03 20 53 40) クリスティは型破りな推理小説をたくさん書いてるが、本作が良い例だ。 -- 名無しさん (2016-03-03 21 01 38) 後の推理小説に大きな影響を与えた不朽の名作。 -- 名無しさん (2016-03-03 21 54 42) 冒頭にあるコナンでこの作品を取り上げた回は「赤い馬」連続放火事件だったっけ。あと劇場版第二作も同様の手口を使ってる…ってことでいいよな? -- 名無しさん (2016-03-03 21 59 39) Xの時犯人はどこで誰を殺すんでしょうね? って台詞が一番印象に残ってる -- 名無しさん (2016-03-03 23 26 08) 序盤でもう犯人登場してて、しかも連続殺人で明らかに利益を得た奴が一人いるのに、それを見事ミスリードさせるカスト氏 -- 名無しさん (2016-03-04 00 17 40) 最後の500ポンドに何か意味はあるの? -- 名無しさん (2016-03-04 09 25 59) ↑分からないけど当時の1ポンドが今でいうと2万円くらいの大金みたいだから、「これをチャンスに大金を稼ぎなさい」ぐらいの気持ちなのでは。 -- 名無しさん (2016-03-04 19 08 48) ↑ カストさんはカストさんなりに犯人の思惑に翻弄された被害者の一人への救済措置と、動機が金だった事件だから、そこに取材で正当に稼ぐと言う一種のジョークも含んでいると思う -- 名無しさん (2016-03-04 19 17 27) 「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者と変わらねーよ」っていうのも嫌いじゃないけど、今回のポワロの「お前を楽になんか死なせねーよ?」っていう態度も結構好き -- 名無しさん (2016-04-11 22 09 02) 動機を隠すって意味なら14番目の標的でもやってるが動機が軽い分本当にひどい -- 名無しさん (2016-05-11 02 47 53) あれは動機を隠すんじゃなくて犯人に狙われてる内の1人の振りをしただけでしょ -- 名無しさん (2017-02-01 22 19 14) 十四番目の標的はABC殺人事件のスケールを大きくした事件なのかな。本命と囮、スケープゴート、そして主人公が巻き込まれる。 -- 名無しさん (2017-02-22 17 50 34) ↑4ネタバレになるが「アクロイド殺し」では暗に自殺を薦めているんだよなー(「今捕まって事実が公にならば身内が悲しむよね」的に)。「三幕の殺人」でも真相をばらされ逃走した真犯人(恐らくその後自殺)を止めなかったし、今回に関しては犯人にも動機にも周辺にも同情の余地が全くなかったから自殺阻止したのかもな。 -- 名無しさん (2017-08-15 08 34 33) 現実でやろうとしたら目的のCは殺せずA,Bで捕まるリスクでかいよな -- 名無しさん (2017-08-16 19 09 39) ↑作中時の年代だとどうなのか分からんが科学技術や監視装置が当時より発達浸透してる現代では論外だろうなと思う -- 名無しさん (2017-11-13 01 40 43) 今のコナンとかとは違って昔の推理小説では犯人が自殺するのは当たり前の結末だったしな。この事件でポワロが珍しく自殺阻止したのは犯人が卑劣すぎたからだろうな。 -- 名無しさん (2018-08-24 10 16 40) トンデモない犯人だけど、確かにこれだけの人数を殺すのに理由をつけられるとしたら金くらいしかないな -- 名無しさん (2018-08-24 23 28 38) コナン以外の推理マンガだと、QED証明終了の人形殺人があるな。これは殺人の代わりに人形を死体に見立てて発見させることで捜査を攪乱してるから、証拠もそこまで残らないし、手間も少ない方法にアレンジされてる。 -- 名無しさん (2019-05-27 01 42 14) 新しいBBC版のドラマをNHKでやってるのを2話まで見たが、ジャップ警部が引退していて序盤で亡くなる、若い後任のクロム警部には胡散臭がられてなかなか信用されないという設定は -- 名無しさん (2019-07-21 01 37 07) ↑の続き ジャップ警部やヘイスティングス、ミス・レモンといった「いつもの仲間」とのドタバタが癒しになっていたスーシェ版との差別化を狙っていたのだろうか -- 名無しさん (2019-07-21 01 39 43) ↑8一応「経緯的にやむを得ない事情があったので、世間的には迷宮入り扱いにして差し上げますよ」と誘導した例もあったな -- 名無しさん (2019-07-21 08 03 17) ↑↑↑↑容疑者の名前がか行の市名順になってたのは元ネタを意識してたからだったのか -- 名無しさん (2019-08-03 11 11 25) まぁ、こんな外道で、しかもポワロを侮辱するようなクズには、そのまま自殺するよりも、牢屋の中でいつ来るかわからない死刑に怯える、恐怖の毎日を過ごさせるのが奴への罰にふさわしいと思うね。 -- 名無しさん (2020-07-15 12 49 51) 「針が一番目立たないのはどんな時でしょう?」というポアロのセリフで思いついて調べてみると、「ABC殺人事件」は1936年、「ブラウン神父の童心」は1911年の出版だった。 -- 名無しさん (2021-09-13 15 07 51) ドラマ版ビッグ4の犯人に比べたらまだ普通 -- 名無しさん (2022-07-03 16 51 52) アグロイド殺しやナイルに死すなどポワロは犯人の自殺による幕引きを黙認しがちなんだけど、この犯人に関してはやったことの規模と身勝手さ(と自分に対する愚弄)から法の裁きによる惨めな極刑が相応しいと判断したんだろうな。 -- 名無しさん (2022-07-03 17 11 50) ↑3 気になってたから情報助かる -- 名無しさん (2022-10-03 13 35 47) アガサクリスティーのミステリーにはこういう金目当てのカスは意外と多い。 -- 名無しさん (2023-07-19 12 39 46) ↑ホームズとかも長編のイメージが強いだけで短編だとただの金目当てとかも結構多いし、古典ミステリーで短編が数多い作品で金目当てとか全然ないわって方が珍しい気が -- 名無しさん (2023-07-19 15 16 52) 金絡みは現実でも起こりうる動機だから小説的には映えないからね。逆に言えばアガサ女史はシンプルな動機でも謎解きで読者を驚かせる自信があったのだろう。 -- 名無しさん (2023-07-20 18 20 22) ポワロがヘイスティングスを称賛する時の親愛の籠もった台詞が大好き -- 名無しさん (2023-07-20 18 34 09) 名前 コメント