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赤目の依頼 赤目の依頼暗殺任務 救出任務 警護任務 決闘任務 強奪任務 護衛任務 襲撃任務 収集任務 全滅任務 偵察任務 到達任務 泥棒任務 誘拐任務 輸送任務 連作任務 暗殺任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ ○○屋に着服の疑い 商人 館・屋敷 5 − 金欠時発生 武器商人の○○屋は用済み 商人 館・屋敷 6-9 − − 暗殺!奥義書を持つ商人 商人 館 8 − − 商人○○屋を消せ 商人 屋敷 2 − 敵方警護任務の可能性あり ○○(大名)侍大将・××を消せ 侍大将 砦 12 - − 討て!一条侍大将・○○ 侍大将 村雲砦 11 より多く殺すべし − 消せ!貞女侍大将・○○ 侍大将 木阿弥砦 8 より多く殺すべし − 好機 ○○(大名)侍大将を消せ 侍大将 砦 8-13 より多く殺すべし 敵勢力に警護任務発生 今度こそ侍大将を討て! 侍大将 館 5 - 「侍大将を誘い出せ」より派生 信じておる 侍大将 砦 14 - - 好機! ダンダラ峠に侍大将 侍大将 峠 7 - 敵勢力に警護任務発生 手薄の侍大将・○○の暗殺 侍大将 砦 5 - 「○○(大名)侍大将を混乱させよ」より派生 すかっとさせんかい 侍大将 砦 15 より多く殺すべし 敵勢力に警護任務発生赤目のストレス解消 蛮族兄を退治せよ 蛮族兄 森 4 より多く殺すべし − 山岳に巣食う悪魔 熊 六道の谷 5 − − 熊を退治せよ 熊 森 7 − − 熊退治 丙 熊 森・谷 5・6 − − 熊退治 乙 熊 森・谷 7 − − 熊退治 甲 熊 谷 10 − − 暴れ熊を狩れ 熊 漁人街 10 − − 己の不始末 熊 漁人街 5 − 熊退治任務失敗で派生 一条に引導を 一条信輝 宇高多城 15 − − 一条信輝を暗殺せよ 一条信輝 宇高多城 17 より多く殺すべし − 阿無璃他教を壊滅せよ 貞女 双胎楼 10 - - 貞女を討て 貞女 双胎楼 11 - - 救出任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 蛮族より町娘を救え 町娘 六道の谷 4 より多く救い出すべし - 行方知れずの娘達を助け出せ 町娘 六道の谷 6 より多く救い出すべし - 町娘を取り返すべし 町娘 砦 14 より多く救い出すべし 敵誘拐任務後発生 姫を救出せよ 姫 砦 11 - 姫が誘拐されると発生 姫を連れ戻せ 姫 砦 14 - - 商人を捜索せよ 商人 谷 16 - - 商人の敵陣脱出 商人 砦 11 - - ○○屋を奪還せよ 商人 木阿弥砦 13 - 貞女の「赤目お抱えの○○屋をさらえ」より派生 警護任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 侍大将・○○を護りきれ 侍大将 金剛関 4-7 − 侍大将危険時出現 侍大将○○の危機 侍大将 森 7 − - 侍大将の付き人 侍大将 ダンダラ峠 8 − - 米問屋を警護せよ 商人 街 3 - 米不足時に発生 喪巣忍者、襲来 商人 町・街・館・屋敷 5 − 敵:喪巣忍者 強襲、多羅場忍者 商人 屋敷・館・町・街 5 - 敵:多羅場忍者 護れ!○○(奥義書・設計図) 商人 屋敷 7 − - わしの命があぶない 赤目影虎 不動城 4 − 赤目窮地時に発生 早く来てくれ 赤目影虎 不動城 7 − 赤目窮地時に発生 決闘任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 腕試し 用心棒 暗鬼の森 1 − - 辻斬りの始末 用心棒 暗鬼の森 4 − − 抜け忍を仕留めよ 中忍 暗鬼の森 1 − − 果たし状 赤目影虎 不動城 3 - - 強奪任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 米を頂こう 各武士 峠 7 − − 輸送中の米俵を奪い取れ 各武士 峠 8-12 − − 奪って米を補充せよ 各武士 町 9 − − 権利書強奪 各武士 町 7 何者も殺めるべからず − 商人家の隠し財産を奪え 赤目武士 峠 13 何者も殺めるべからず - 護衛任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 米と牛車を守れ 牛車 谷 7-11 − − 補給牛車を守りぬけ 牛車 街 7 − 敵勢力に襲撃任務発生 起死回生の牛車護衛 牛車 金剛関 7-12 − 牛車が引っ掛かり動けなくなる事が多い 大事な牛車を護れ 牛車 谷 11 − 敵勢力に襲撃任務発生 戦術部隊を護衛せよ 牛車 町 10-12 − 敵勢力に襲撃任務発生 増援部隊を護衛せよ 牛車 峠 9 − 赤目侍大将暗殺失敗で発生 本陣増援部隊を護衛せよ 牛車 峠 9 − 赤目暗殺失敗で発生 千軒町に牛車を通せ 牛車 町 13 − - 襲撃任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 戦術牛車の破壊 牛車 町 12 より多く殺すべし 敵勢力に護衛任務発生 破壊せよ!戦術牛車 牛車 街 15 より多く殺すべし - 兵糧輸送牛車を壊せ 牛車 六道の谷 8 より多く殺すべし - 金を積んだ牛車 牛車 街 16 より多く殺すべし - 牛車保険 牛車 ダンダラ峠 8 より多く殺すべし 対象が赤目勢なので殺せば殺すほど報酬が減る 牛車襲撃!本町下屋敷 牛車 屋敷 11 より多く殺すべし - 討て!忍びと牛車 牛車 峠 14 より多く殺すべし - 増援牛車を破壊せよ 牛車 峠 12 より多く殺すべし 敵窮地時の牛車護衛で派生 逆転の牛車襲撃 牛車 街 17 より多く殺すべし - 収集任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 食べられそうなもの きのこor草 森・峠 1 より多く入手すべし − 飛鳥の○○ きのこor草 飛鳥の里 1 より多く入手すべし - 全滅任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ わしの薬 熊 暗鬼の森 19 − 訪問イベント発生 蛮族の退治 蛮族 峠 2 − − 地域貢献 蛮族 街 2 − 金欠時発生 今度はうまくやれ 蛮族 町 5 − 「蛮族兄を退治せよ」の失敗後発生 ○○(大名)侍大将を混乱させよ 各武士 町 5 − - ××(館・屋敷)が危ない 蛮族 館・屋敷 6 味方を護るべし − 密かに殺せ 各武士 町 3 何者にも気付かれるべからず − ××(場所)の○○(大名)兵を消せ 各武士 森・谷 4-7 − − 空腹の○○勢を襲え 各武士 町・街 6 − − 空腹の○○勢を楽にしてやる 各武士 街 2 − − ○○(大名)の精鋭を叩け 用心棒 館・谷 9 − − 最強部隊を叩け 用心棒 館 11-12 − − 無謀なる挑戦 用心棒 館 10 − − 蛮族大量発生 蛮族 谷 9 - - 暴れ熊一家から民を守れ 熊 町 11 味方を護るべし − おぬしへの恨み 蛮族 館 5 - 低御蓮時に発生、報酬0文 おぬしとわしの再出発 各武士 町 8 - 低御蓮時に発生 誠意という語を知っているか 熊 森 9 - 全勢力低御蓮時に発生 偵察任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 町で暴れまわれ 各武士 町 1 より多く殺すべし - ○○陣営は何している 各武士 砦 3 何者も殺めるべからず - 森林浴 蛮族 暗鬼の森 1 − 御蓮60以上 御百度を踏め - 谷 1 - 任務失敗で派生 探れ、宇高多城 一条軍 宇高多城 7 何者にも気づかれるべからず 4章のみ? 双胎楼偵察 貞女 双胎楼 6 - ○○勢を陽動せよ 各勢力 館 1 より多く殺すべし - 到達任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 泥棒任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 商人○○屋より書類を失敬 金庫 屋敷 3 - − 傭兵目録を欲す 文箱 屋敷 1-3 − 侍大将危険時出現 誤った書状を回収せよ 文箱 館 2 5分以内に終わらせるべし − わしの書物 文箱 館 2 何者にも気付かれるべからず − 金になる文書 文箱 屋敷 8 - - 敵陣より米俵を盗み出せ 米俵 館 4 より多く入手すべし − 商人家より米を拝借 米俵 館 5 何者にも気づかれるべからず − ○○(大名)本陣より米俵を盗み出せ 米俵 城・楼 10-15 より多く入手すべし − 隠し米を捜しだせ 米俵 谷 3 より多く入手すべし - ○○(大名)から大金をせしめよ 金庫 谷 6 より多く入手すべし 金欠時発生 豪商の隠し財産 金庫 館 7 何者にも気付かれるべからず − 一条の宝 宝箱 宇高多城 12 - 光る石獲得可能 わしの兵糧を返せ 米俵 砦 10 より多く入手すべし 米俵を奪った後派生 わしの金じゃ 金庫 砦 10 より多く入手すべし 金庫を奪った後派生 わしの金を盗み出せ 金庫 不動城 8 何者にも気づかれるべからず 赤目を殺害可能 奉公の誓書 文箱 館 6 - - ○○○の○○○ 設計図・奥義書 双胎楼・宇高多城 10 - - 一条の赤裸々日記 文箱 宇高多城 14 - - 誘拐任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 町娘を誘拐せよ 町娘 町・街・屋敷 7 − − ○○(大名)の間近より姫を連れ去れ 姫 宇高多城・双胎楼 16-17 − − ○○(大名)ゆかりの姫君をさらえ 姫 屋敷 10 − − ○○(大名)ゆかりの姫君をお呼びせよ 姫 屋敷 11-12 − − 商人○○屋に御足労願え 商人 屋敷 5 何者も殺めるべからず − やり手商人○○屋を誘拐せよ 商人 館 9 − 金欠時発生 ○○(大名)お抱えの○○屋をさらえ 商人 館・屋敷 11 − − 迷子の密偵娘 娘 森 1 − 赤目の任務失敗で発生 侍大将を誘い出せ 娘 砦 8 − 敵大将暗殺失敗時に発生 ○○砦の士気を落とす 町娘 砦 10 − − 輸送任務 任務名 対象 場所 難易度 特約 メモ 密かに書状を輸送せよ 文箱 谷 1 何者にも気付かれるべからず − やらかしてもうた 文箱 館 1 何者にも気付かれるべからず − ○○(大名)の悪口 文箱 町 4 何者にも気付かれるべからず − 運べ!○○(奥義書・設計図) 文箱 町・館・峠 2-5 − 敵勢力に強奪任務派生 足止め 文箱 砦 6 − 赤目侍大将が窮地で発生 脅迫状の送達 文箱 木阿弥砦 8 - 「貞女ゆかりの姫君をお呼びせよ」成功後に発生(連鎖任務?) 金を届けて戦力を削ぐ 金庫 館 13 何者も殺めるべからず − 金庫を輸送せよ 金庫 町・峠 7 五分以内に終えるべし − 包囲を突破せよ 米俵 町 1 − − 連作任務 任務名 種類 敵 場所 難易度 メモ まずは、商人に接近 警護 貞女・一条 館 5 - つづいて、大金が消える 泥棒 貞女・一条 館 7 -
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お前は俺に負けておけ ◆FBECTmyb.U 役場から民家に移動して程なく、第一放送という残酷な現実が幼い二人に告げられた。 今は周りを見渡せる二階の窓際に、互いの声が通じる距離で膝を抱えている。 「……そんな……良くん……」 「……チッ」 10人という数の中に存在した二人の近しい人物 強気な少女、赤坂理子にとっては田中良 常に傍にいて自分を案じていてくれた存在、三橋とは違う意味で頼りにしていた友人の死亡にただ呆然となる。 そして、今は狂犬を収め、番犬という役割を演じている男、加東秀吉にとっては桐島ヒロミ。 決して、良い先輩後輩の仲ではなかった。むしろ、逆に数回ぶつかり合ったこともある仲だった。 一年戦争終結時には、ゼットンが春道に挑んでいたその時、秀吉はヒロミへと挑んだほどだ。 結果としては敗北したが、あの時から秀吉は鈴蘭に入学したと実感が出来た。 鈴蘭は坊屋春道だけが強いわけではない……鈴蘭は伊達じゃないと身に染み、喜びに震えたことも覚えている。 本人は納得しないかも知れないが、秀吉にとって先輩と呼べるものは桐島ヒロミ一人だけだったのかも知れない。 日常的な会話を交わしてきたわけでもなく、ただ喧嘩をしただけ……しかし、ヒロミの死亡は秀吉の胸を燻り続けていた。 「……オイ!」 そんな二人の感傷を遮るように、木が茂る奥から一筋の影が秀吉の目に映った。 それは、一人の幼女を背負った少女。 同じ制服を着こなしている二人の歩く姿だった。 「あれは……かれんちゃん!」 秀吉の言葉を聞き、すぐに窓から覗いていた理子が目を輝かせて声を張り上げる。 「あれが、話に出てた一条ってやつか……」 「ええ、そうよ!かれんちゃーん!」 窓から堂々と大声で叫び出す理子を静止しようかと思った秀吉だったが 目に映る距離に、誰もいないことを確認し、ほっておくことにした。 理子の話を聞く限り、一条という人物は安全であり 先ほどまでの理子の落ち込みようを見ている秀吉にとって かれんと呼ばれる少女との再会で明るさを取り戻し はしゃいでいる姿の方がまだ見てる分に関して楽だと思ったのだ。 「ほら……迎えにいってやれよ」 「うん、ありがとうカトーくん」 満開の笑みで返事をする理子。 理子はそのままにドアを開け、階段を駆け下りていく。 階段を下りる時の、ドタドタという大きな足音が窓際に佇む秀吉の耳にも聞こえてくる。 「それにしても……」 軽く呟く秀吉には思うところがあった。 普通ならば第一に気にすることであったはず。 しかし、プログラムの環境が普通という状況を生み出さない。 それは、簡単明快、かれんと呼ばれる少女の空気と背中に背負う同じ制服の少女 その異質な光景こそが違和感の全てだった。 理子はかれんが無事に帰ってきたという一点にのみに笑顔を見せ、駆け出したはず。 だが、このプログラムはそんなに軽いものなのだろうか? 今や、歩く少女の表情さえ読めるほどに近いが、あれは希望を抱いて戻ってきた顔ではない気がする。 そして、その少女の肩に頬を寄せ背負われている少女は、表情どころか生気すら感じない。 ……その数点の情報から持たされる答えは 「かれんちゃーん、元気でよかったー」 二階から下り、玄関から景気よく飛び出した理子の姿が窓を通して映る。 秀吉は目を背けたかった。 自分の答えが正しければ、理子の表情はまた絶望へと戻るだろう。 自分の浮かれた姿に後悔しながら、謝っていいのか一緒に悲しめばいいのか分からない表情を重ねるだろう。 いくら番犬を買ってでた秀吉でも、そこをどうすることも出来ない。 何も出来ない自分に戸惑いながらに目を背けるか悩んでいるうちに 理子はかれんの元へとたどり着いた。 あの距離だ、もう理子だって答えは出ているはず。 あの顔がまた絶望へと歪む……見たくない光景が広がると思った。 ……俺は彼女を舐めていたのかも知れない 窓を通し、広がる世界は病院で死の宣告を告げられた家族のようなものだと思っていた。 しかし、秀吉の目に映るその景色は違っていた。 曇った瞳で歩く一条の前に凛と立ち尽くすと ただ、真っ直ぐにその瞳を見つめる理子 言葉は発せずとも空気が澄んでいくのを感じる 「……おかえり、かれんちゃん」 「……ただいま、理子さん」 満開の笑顔ではない、微笑むような笑顔 聖母のような笑顔なんて言うつもりはない 実の子に向ける母親のような、そんな笑顔 遠目に秀吉はそう思った。 「……私、守れなかった……大切な友達を」 「……分かってるわ……でもかれんちゃんは生きてるでしょ」 今度こそ、満開の笑顔になる。 一瞬、泣きそうなほど表情が緩むと 理子に釣られて一条も気持ち程度の笑顔を見せる。 「かれんちゃんは強い!……私がこれ以上言うことはないわよね」 笑顔から真剣な顔の筋を見せ、理子は語る。 一条はそれを飲み込むと、何度も泣き、くまの出来た目頭を右手で振りぬく。 薄く走っていた涙は、手の甲を伝い、空へ可憐な液体となって飛散する。 「……理子さん、ありがとうございます」 「いいのよ」 (……強い女たちだ) 理子は一条を見つけたその瞬間から、一条のことを考えていた。 それが一目で分かる光景だった。 背負っている少女のことが目に入っていなかったわけでもない。 今から思えば、一条の様子が怪しいということもすぐに理解していたはずだ。 普段は恍けた空気を醸し出しながらも、いざという時は『デキル』 学校特有の空気もあるのかも知れないなと秀吉は思う。 (……軟葉高校だったか) だが、理子だけでなく諭された一条という女も間違いなく強いオンナ それも二人のやり取りでわかった。 数時間前に理子から聞いた「うん、でもすごく強かった、力もそうだけど、心も」 それは本当だった。 理子が必要以上に慰めないのは、一条の強さを知っているから ほっておいても一条は立ち直る、それは少女の死体を運んでいることからも分かる。 だからこそ、理子はキッカケを与えることしかしなかった。 二人とも強い、秀吉が強い女と思うのは最ものことだった。 秀吉に理子のようなことは出来ない……そして、一条のように哀しみを表に出すことも、それを超えることも出来ない。 ……秀吉自身はそのことに気づかない……それは高校一年という幼さが見せるものなのだろうか □ □ □ □ □ □ 一般的な木製のドアに、大量の漫画が連なる本棚 反社会的なものであろうと堂々と立て掛けられているギター 恐らく、十代のヤンチャな学生の部屋であっただろうと、一目で分かる一室に三人は座り込んでいた。 一条は天満を先に埋葬してあげたかったが、それよりも情報交換を先に行うことが理子への恩返しになると思い 天満を民家の前へ綺麗に立て掛けていた。 「……これが放送内容ね、次からはちゃんと聞かないと駄目よ!」 「すみません、ありがとうございます……でも播磨さんもなんて……それに理子さん……」 田中良の死亡 一条は天満を抱え、役場を目指すことを一番にしていた為 放送をどこか流してしまっていた。 その為、今、放送内容を聞いていたのだが理子の大事な人まで死亡しているなんて思ってもいなかった。 「悲しいわ、でもね……よく言うじゃない死んだ人は、ってやつ」 「そうですね……私もこれ以上の犠牲者を出さないように頑張るつもりです」 「……」 「あの……理子さん、この人は?」 理子と一条で話を進めていた横で黙り込み、窓から外を窺っている男 加東秀吉について一条はようやく切り出す。 「えーっとね、加東秀吉くん。私を此処まで守ってくれたのよ」 「はじめまして、一条かれんです。理子さんを守ってくれてありがとうございます」 「ああ」 守ってねえよ、そんな機会なかっただろ。 そう思ったが、口には出さずに無粋に返す。 「それよりもよ、一条だっけか? 死体を背負ってたということは何かあったんだろ?説明しろ」 「ちょっと!カトーくん!」 「いえ、いいんです。私も説明をするつもりでしたから」 そう言うと一条は、理子と別れてからの出来事を事細かに説明を始めた。 と言っても、一人で人を探していた時間が長く阪東たちと出会ってからの話がほとんどを占めていた。 「というわけで、阪東さんとちよちゃんが無事なら此処に来るはずです」 「オイ、阪東とちよってのはアイツらか?」 「アイツら?」 秀吉が声を発しながら、指を刺した先にあるものは紛れもなく阪東とちよの姿だった。 「そうです!あの二人が阪東さんとちよちゃんです!」 「……またか」 「え?」 「いや、なんでもない」 先ほどの一条と天満のように、今度も阪東という男がちよという女を背負っている。 また、死んでるかもな……そんな言葉が口から出かけたが抑える。 そんな秀吉の思惑をよそに一条と理子は、秀吉を置いて外に駆け出し あいさつもほどほどに阪東を民家へ連れ込んできた。 どうも、阪東と秀吉が同じ学校同士ということで自分たちよりも二人の再会を優先してあげたいと思ってるらしい。 (……チッ、知らねえ相手なんだよ) 「加東さん、阪東さんとちよちゃんです。ちよちゃんは……その……」 「生きてる、ただ気絶しているだけだ」 プログラム開始前に聞いたことのある堂々とした声と、その姿 面と向かったその阪東という男は、秀吉にとってどこか死んだ桐島ヒロミの面影を思い出させた。 そして、それが……軽く神経を撫でる。 「で、卒業したってのにプログラムに参加させられたマヌケが何の用だ?」 「ちょっと!カトーくん!」 理子や一条が動揺する中、秀吉は鼻で笑っていた。 よく考えると、秀吉と阪東がこの沖木島に降り立ってから 自分と同じ性別『男』と出会ったのは初めてのことだった。 不良が男に出会ったら?不良が不良に出会ったら? 「どうも、この部屋にはちょんべんくせえ小犬がいるらしいなあ」 愉快気に周囲を見渡し、阪東が口を開く。 「あっ?なんだとコラ!」 「耳クソが詰まった穴にも聞こえるように、もう一度言ってやろうか?」 一触即発、阪東はいつの間にか、ちよをソファーに降ろし 二人の顔は3センチも間がないほど近寄っている。そう、俗にいうメンチを切るってやつだ。 「ちょっと!二人とも喧嘩してもいいけど、ここではしないでよ!」 理子がそう言うと、二人は自然とドアを開け、廊下を進み 二階にある、もう一つの少し広めな部屋に出る。 二世帯住宅になっているらしく、リビングとしての役割を果たしているようだ。 「じゃあ、こいよオッサン」 「尻尾は振らなくていいのか?場合によっては手加減してやるぞ?」 同校の生徒だと言うのに、この二人は何を考えているのか。 第三者みれば、ただの馬鹿に映るかも知れない。 しかし、プログラムの会場であっても馬鹿を失わないのが鴉としての誇り。鈴蘭高校の誇り。 世代から見て、決して交わることの無かった二人の邂逅が今始まる。 ――――二人の出会いは鈴蘭らしく、不良らしく、彼ららしく 「「うおおおおおおおおおおお」」 □ □ □ □ □ □ 「あの、理子さん……あの二人止めなくてよかったんですかね?」 「ふふふ……そう言いながらかれんちゃんも止めなかったじゃない」 「それは……その」 「いいのよ、あの二人はあれで」 理子は髪の尖った熱血漢と卑怯が代名詞なような男を思い出す。 喧嘩は何も負しか生まないわけじゃない。 女が割り込む必要のない世界だってある。 それを深く理解しているからこそ、理子は途中から口を挟まなかった。 そして、一条もまた同じクラスメイトの何名かの男子を思い出す。 一緒にドジビロンで盛り上がり、どこか淡い想いを抱いていた今鳥。 もう死んでしまった、いつも空周りしているような印象を受ける播磨。 その播磨にことあるごとに対決を挑む花井。 ほんの数時間前までは普通の光景だったはずなのに、今では恨めしいほどに過去と思える。 理子と一条、二人は鈴蘭の阪東と秀吉を見つめ。 どこか遠い昔だったような日常を思い出す。 二人とも女と思えないほど強い。だからこそ、あの二人を認められるのかも知れない。 隣の部屋からは、怒号のような叫びや物音が聞こえるが 理子と一条に流れる空気はどこか幸せそうなものになっていた。 「……ちよちゃんには申し訳ないけど、そろそろ起きてもらおうかな」 「そうですね、阪東さんがアレなんで情報交換は先にしておいた方がいいかも知れませんね」 そう言うと、一条が軽くちよを揺らし目覚めさせようとする。 最初は険しい顔をして中々起きなかったが、寝覚めはいい方なのか目を開くと直ぐに喋り出した。 「おはようございます、一条さん……って此処は?」 「おはよう、ちよちゃん。此処は話した通り、理子さんが待機してくれてた場所ですよ」 「はじめまして、ちよちゃん。私は赤坂理子ね、よろしく」 「はじめまして、よろしくお願いします、私は美浜ちよです。」 「ふふふ……知ってるわ」 寝ている姿が小さなお人形みたいで可愛いと思っていた理子だったが 目を覚まして言葉を交わすと、それ以上に可愛く思えた。 まるで妹が出来たみたいにワクワクしているのが、一条の目から見ても実感できる。 「それで早速で悪いけど、かれんちゃんと離れた後の話を聞かせてくれる?」 「いいですけど阪東さんは?」 ショート髪二人の顔と指が壁の右方向へと向く。 「うらああああああ!!!!」 「立て、おらあああああ!!!!」 「……すみません、私が話します」 またですかと一人呟き、ちよは現状を何となく理解した。 軽く足を組みなおし、話が聞こえやすいよう一歩二人に近づく。 「それで、一条さんと別れた後なんですけど……実は私もあまり覚えてなくて」 「まあ、気絶しちゃってたぐらいだしねー」 「確か、銃声のした方に向かっ……て……」 話し始めて直ぐにちよの言葉が乱れていく。 途端に手が震え、肩が震え、頭、腰、全身と震えが伝わっていくのが二人にも分かる。 「地面……に…、血が……血が……そして、その先に……」 「ストップ!もういいよ、ちよちゃん!!」 理子がそう叫ぶと即座に震えているちよを抱きかかえた。 「もういい、無理に思い出さなくていいよ……後は阪東さんから聞いておくから」 「……でも」 「どっちみち、気絶しちゃったなら、その後は阪東さんに聞かないと駄目なわけだし、ね」 二人は自分達の軽率な言動に後悔した。 ちよの見た目に損傷は何一つない。 ならば、気絶は精神面でのもの他ならない。 一種のトラウマと化しているはずの出来事を わざわざ自分たちが掘り起こそうとしただなんて、迂闊だったと反省する理子と一条。 「すみません……私からは何もなしで申し訳ないんですけど その……今、阪東さんといる人とか色々と教えてもらえませんか?」 先ほどまでの動揺を即座に切り替え、逆に質問をしてきたちよに驚く二人だったが ちよの言う通り、理子はちよにプログラムが始まってからの経緯、そして、自分たちが目指すプログラム終了条件の話を語っていくのだった。 【C-3 役場近くの民家/一日目 日中】 【赤坂理子@今日から俺は!!】 【状態】:健康 【装備】:なし 【所持品】 支給品一式、整髪料 【思考・行動】 1:ちよと情報交換 ※役場に一条が戻ってこなかった場合の為に書置きを残しました 【一条かれん@スクールランブル】 【状態】:疲労(中)、空腹、口内出血(軽傷)、頭にたんこぶ、 腹部にあざ、精神的動揺(大)、どうしようもない後悔 【装備】:ワルサーP38(弾数0/8) 【所持品】:支給品一式×3、デイパック×3、塚本天満の亡骸 ランダムアイテム1~3 取っ手付き麺棒 【思考・行動】 1:ちよと情報交換 2:塚本さん…… 3:他校の生徒を探し出し、無力化しつつ説得 4:仲間全員に取り返しのつかなくなる前に自分の仮説を伝えたい 【美浜ちよ@あずまんが大王】 【状態】:空腹、精神的ショック(一種のトラウマ化) 【装備】 なし 【所持品】 【思考・行動】 1:理子と情報交換 2:阪東を待つ □ □ □ □ □ □ 秀吉と理子が一条を見つけ、理子が駆け寄ったとき 少女、宮崎都も二人の存在を確認していた。 重い荷物と疲労感が、移動スピードを遅らせていたが 追っていた一条もまた、天満とデイバック三つという枷、阪東との戦闘の疲労があった為 一定の距離を測りつつも、十分ついてこれた。 隠れながら慎重に進んでいたこともあり、理子と秀吉に見つかることはなかったが 秀吉が常に窓から外を覗いていた為、迂闊に村に侵入することはできなく、都は村の端の草木に身を隠し機会を待ち続けることにした。 ああ、体中にベタつく血を早く洗い流したい。 第一放送でも、室江高校の面子は誰一人として呼ばれることはなかった。 当然、愛するダンの名前なんて呼ばれるわけもない。 お嬢こと、沢近愛理が生きていることに多少引っかかったが、構わなかった。 そんな気がしていた。だからこそ、あの時追いかけたのだ。 逃がしたことは反省し、今に生かしている。 慎重にそして大胆に攻めていく、それがダンと共に生還する道へと続く……そう今でも信じている。 この重い荷物もどこかに保管したい やることは沢山ある。 播磨を殺した時点で自分は一人での行動を決めた。 だからこそ、簡単に歩みを止めるわけにもいかないが 今はある意味、休息を取る絶好のチャンス。 一条が入っていこうとしている民家の横に連なる家のうち、どれでもいい。 こちらが一方的に向こうを監視できる場所に立て込み、保管場所を決め荷物を捌き、体も洗い流したい。 集団相手になるとこちらも迂闊に攻め込めないし、できれば情報も仕入れておきたい。 それには、向こうの集団に入りこむのが一番だが、自分の服を見るとそれはできないとわかる。 また前回のような奇襲も体力の消耗加減と相手の人数を考え、今は得策ではないと判断できる。 そんな、興奮を抑え、現状を冷静に見渡していた都だったが、ここで彼女を刺激する事実が判明した。 (………!?……あの子、死んでる?) それは、一条が民家に入る直前。 塚本天満を降ろし、重力に負けてうな垂れている腕を見た都が抱く当然の反応だった。 それを他所に、一条は死体となった天満の手足を上手く綺麗揃え、座らせて民家に入っていく。 (……播磨、アンタの愛する彼女はもう死んでるわよ?) 返事があるわけがない。播磨は自分が殺害した。放送でも呼ばれた。 そう言えば、室江高校から誰も呼ばれなかったことの安堵から意識が周らなかったが、その時に塚本天満の名前も呼ばれていた気がした。 播磨拳児と塚本天満と沢近愛理 三人の恋は全部終わっている。 それはある意味、都だけが知りえる事実。 ―――お嬢の想い人は私が殺した。 ―――播磨の想い人は私が見た時には死んでいた。 ―――唯一の生き残りは私への復讐に燃えているはずのお嬢一人 一方で自分は友人も先輩も、そして一番に大切な彼氏である栄花段十朗も失わずに生き残っている。 一本の火とて消え失せていない。一線の関係図すら消えてもいない。 (……この差はなんだと思う?播磨) 返事が来ないことは理解しているのに、都は再び播磨へと問う。 体を洗い流したい、荷物を整理したい。 そんな行動方針を忘れるほどに天満の死亡へと都は喰い付いて行く。 (……アンタの愛した彼女に一目会いたい) 民家に入っていった一条が自己紹介でもしているのだろう 窓から覗く男の視線が外れた瞬間に塚本天満へと駆けて行く。 疲労で体の節々は痛み、荷物の重りが都を鈍足とさせているが そんなことに気を取りもせずにただ真っ直ぐに天満へと駆ける。 (……これがアンタの言った天満ちゃんね、播磨) 見つかったかも知れない。そんな思考にも結びつかずに都は天満の髪を撫でる。 軽く手の甲で触れると、今度は自分の頬と天満の頬を擦り合わせる。 死体となった天満からは冷たくて硬い皮膚の感触しか感じない。 それが、哀しくも嬉しく自分の今までの功績を言葉通り肌で感じていた。 場合によってはありえた現実。都とダンが同じ結果になることもありえたはず。 播磨と塚本の死亡と都とダンの生存。 この違い……それは…… (……私の決断は正しかったのよ、播磨) 決断 別に迷ったわけでもない。 ダンの生存を一番に考えた結果だ。 ifがあっても自分は同じ選択をしただろう。 だが、ダンは認めない。それは彼女である自分が一番分かっている。 だからこそ、違う立場でありながらダンと同じ行動を取ろうとする播磨には認めさせたかった。 ダンも自分の為にみんなの為に必死にもがいているはず。 (……元気一杯って話だったけど、全然静かじゃない?播磨) ―――死体が元気なわけがない (……いつも、俺に微笑んでくれるって言ってたじゃない?播磨) ―――死体が笑うわけがない (……アンタの告白、この子に伝えてから殺してあげたかったわ) ―――死体は答えない そっと、天満の胸に包まれた朱色のリボンをほどくと、今まで所持していた播磨のサングラスを取り出す。 人差し指で軽くリボンをなぞると、丁寧にそしてゆっくりとサングラスへと結んでいく。 「……私からのサービスよ、播磨」 小声で呟くと、サングラスをデイバックへ仕舞い込み 隣の民家へと静かに侵入していく。 デイバックの中では、黒く光るサングラスが泣いているかのように リボンと凶器の数々に触れ合っていた。 【C-3 秀吉らの隣の民家/一日目 日中】 【宮崎都@BAMBOO BLADE】 【状態】:若干の興奮状態 健康 血塗れ 【装備】:コルトM4カービン(30/30) スタームルガーブラックホーク(6/6) 【状態】:支給品一式×2 播磨のサングラス(天満のリボン付き) 閃光弾(3/4) スペツナズナイフ三本 FN ハイパワー(5/13) FN ハイパワー予備弾13×3、手榴弾(4/4) コルト M4 カービンの予備マガジン×3 スタームルガーブラックホークの予備弾30 【思考・行動】 基本:栄花段十朗と生き残る 1:一条を含む集団を監視するが、まだ襲わない 2:栄花段十朗を探す。他校の人間は殺す 3:室江高校の人間は誰も殺せないだろうとアテにしてません 4:色々と整理したい。身体も洗いたい 【その他】 矢神高校出身者の特徴や性格を播磨の認識を元に簡単に知りました。全員安全だと思っています スタームルガーは大腿にベルトで止めて隠しています。 □ □ □ □ □ □ とある民家の二階、そのうち一室では静かに情報交換が行われている。 ……が、もう一室では 「おらぁ!」 「こいよ!!」 互いの拳が交互に重なり、罵詈雑言が鳴り響いていた。 最初はなんでもありの蹴りやら、壁を利用した攻撃を互いにしていたが いつの間にか、拳だけの勝負になっていた。 プライドが高い二人だけあって、膝に手を置き阪東も秀吉も一度も倒れていない。 「おらあ!」 叫びと共に、阪東の拳が秀吉のボディへとメリ込む。 だが、秀吉はニヤリと笑うと迂闊に近づいた阪東の頬へと拳を繰り出す。 クリーンヒットと言えるほどの手ごたえを感じる己の拳と、派手に吹き飛んだ阪東を見て秀吉は勝利を確信した。 「フフ……此処まで隠していて悪かったなあ」 そう言うと、服を露わにし、中に着込んだ防弾チョッキを大げさなまでに見せ付ける。 秀吉は、この為に腹部を狙った攻撃だけは防御を確実に取ってきた。 その犠牲として、他の箇所の防御は疎かになっていたが、その努力もこうして実った。 二人の対決がはじまって最初で最後となる床に伏せたものは阪東秀人 ……とは簡単にならないのが鈴蘭 気づくと、阪東は秀吉の前で既に立ち上がっていた。 此処に来るまでにも戦闘を経験しているのだろう。 肩で息をし、片方の瞼は半目だがそれでも、確実に二の足で地面を捉えている。 「……防弾チョッキか」 「……卑怯ってか?」 「……言うわけねえだろ」 それはそうだ、秀吉が知るところではないが、阪東だって過去にナイフを使うこともあれば 堂々と不意打ちをしてヒロミを襲ったことも、リンチまがいに多人数で少数を襲ったこともある。 「……だがよ」 言うなり、表情を変え秀吉に突撃していく。 そして、そのままに右拳を秀吉の顔面へ突き立てる。 それを受けて、今度は秀吉が派手に後方へと吹き飛び、倒れ込むその前に阪東は声を荒げる。 「何でオメーが着てんだッ!!!」 (……ッッ!!!) 全身が痛かった 拳を喰らった頬は痛み、拳の威力により叩きつけられた地面への強打が全身を襲った。 だが……それよりも何よりも、阪東の言葉が秀吉の胸を抉っていく。 そんな秀吉を置いて、阪東は容赦なく、秀吉の襟を掴み無理やりに立たせると叫びを続ける。 「そんなヌルいものを女に渡さずにお前一人で着込んでいたのか?ああ?後輩よ」 「……お前の知ったことか!」 そう言うと顔を近づけていた阪東へと唾を吐きつける。 「そうか」 襟を持つ右手を離し、秀吉が地面へ重心を預ける前にワンステップ踏み込み 防弾チョッキ着用のボディへと体ごと全力で蹴り込む。 鋭い衝撃、つまりは拳銃などの射撃に強い防弾チョッキであっても 体重を乗せられて踏み込まれた衝撃は、緩和する場所もなく秀吉の体を持ち上げる。 秀吉の全身は地面から小指サイズの空間が開けたままに、再び壁へと激突していく。 背中を中心に打ち付けられ、痺れが全身に伝染し、まともに息も出来なくなる。 「ク…ソ、この化け物め」 「……俺が化け物?お前が弱いんだよ」 「この俺が弱い…だと…」 「ああ、そうだ。お前よりも一条って女の方が強かった。理子ってヤツの方が強そうに見えた。 お前も分かってんじゃねえのか?」 「……うるせえ!」 何かをかき消すように、狂犬は立ち上がる。 だが、それを見守る阪東は闘志を残しつつも、どこか先ほどまでと違う。 (……鈴蘭の卒業生……そんなの関係ねえ……これ以上言わせ……!?) 此処で、秀吉は気づいた。 今までも、確かに引っかかっていたが プログラム開始前に名前よりも先にその姿を見ていた為、逆にピンとこなかった。 自分を此処まで追い詰めるその気力と闘志に喧嘩センス、阪東の背中から……背景から薄っすらとある紋章がイメージされてくる。 相手を威嚇するような、そのマーク……セニドクロ 鈴蘭とはまた違った漢達が揃う集団『武装戦線』 そう、例え学年が離れようと当時中学生であろうと、嫌でもその世界の話は入ってくる。 噂に流れる男達の一人……熱い闘争の中にいた立役者の一人。 「……お前……元武装戦線、阪東秀人か!」 「……チッ、そんなことはどうでもいい。俺のことよりもお前自身のことを考えたらどうだ? お前は何のために戦う?これから何を目指す?今まで何をしていた?」 今までの怒号の重なり合いと違って、阪東からの明確な質問。 阪東秀人の本当の正体を思い出した秀吉には、何一つとしてまともに答えることが出来なかった。 ルールもクソッタレ。首輪もクソッタレ。目の前にいるヤツもクソッタレ。クソッタレのクソッタレ。 理子の番犬といいつつ、実際はただ一緒に居ただけ。 一条が現れたときも何も出来ずに、結局は理子が全てを解決していた。 防弾チョッキの件にしても、特に考えていなかったわけじゃない。 渡すかと思うことはあった……しかし、実際は思っただけ。そこで終わっていた。 今、阪東と戦っているのだって自分の感情に任せたもの。 ……だが、そこには秀吉のポリシーが詰まっている。ここだけは否定させない。 あの阪東だと分かったからこそ、このプログラムの中、自分が喧嘩を挑んだ理由が理解できた。 「……俺は昔から、しょっちゅう喧嘩ばかりしててよ」 「……」 阪東は黙って、肩で呼吸を行う秀吉の話に耳を傾ける。 「……でも不思議と負けることが多くてな」 「……」 話を聞きながらに、秀吉へと一歩一歩近づいていく阪東 「……俺はよお、自分より「オラァ!!!」」 秀吉の台詞を遮るように、阪東の拳が秀吉の顔面へめり込んでいた。 その勢いに上半身が地面へと叩きつけられる。 「言わせねえよ、続きは」 肉体も体力もボロボロな秀吉は、意味も分からずにフローリングへとキスを強制される。 「お前が語るのは此処じゃねえ」 「……チキショー、意味が分からねえ」 口内で切ったのか、血が唇の下へと流れ止まらない。 「今は意味も分からなくていい……だがな、先輩から後輩へありがたい言葉を捧げてやるよ」 ふぅーと、一息吐き出し 阪東は口を吊り上げる。 「――――お前は俺に負けておけ」 ゴスッと鈍い音を残し、阪東と秀吉の喧嘩は終結した。 意識を失いかけている秀吉に聞こえないよう、阪東はそっと呟く。 ―――俺がアイツに負けたようにな 【C-3 役場近くの民家/一日目 日中】 【阪東秀人@クローズ】 【状態】:疲労(中)、精神的ショック(中) 肉体損傷(中) 【装備】 鎌 【所持品】 支給品一式×2、鉄パイプ、トラロープ 【思考・行動】 1:ちよらがいる部屋へ戻り情報交換 2:襲ってくるなら誰であろうと叩きのめす ただし余程の事が無い限り殺す気は無い 4:この島から脱出する 5:くそったれ……! 【加東秀吉@クローズ】 【状態】 肉体損傷(大) 気絶 【装備】 防弾チョッキ、アイスピック 【所持品】 支給品一式 【思考・行動】 1 ……チキ……ショー 2 とにかくあの糞野郎(坂持)の言う通りにはしない 3 このむかつく首輪を外す方法はないものかと考えている(具体的な思考ではありません) 49:逃げろ 投下順で読む 51:世界がいないということ 49:逃げろ 時系列順で読む 51:世界がいないということ ▲
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パラべラム!×廻るセカイ ―――――――××××××――――――― 嘘だと、遥は我が目を疑った。もう二度と会えないと思っていた人が、両目に映った。 わざと大きな瞬きをしてみたが、その人の姿は確かに映し出されている。遥の数メートル先を、ゆっくりと歩いている。 幻じゃないかと、まやかしじゃないかと思った。けれど、幻でも無ければまやかしでも無い。 その人は、遥の視界、右から左へと買い物客の中に紛れながら、徐々に消えてゆく。呆然と眺めている内に、消えてしまった。 「うそ……」 遥は自分が間抜け面になっているのにも気付かず、呆然と口を開けている。目の前にいる彼方が不思議そうに首を傾げているのが、まるで見えていない。 もうとっくの昔に、遥の中でその人はこの世界からいなくなったと思っていた。もう旅立っていたと、そう思っていた。 しかし、両目に映していたその人の姿、全身を包み隠す黒色のローブに、揺らめいている布からちらりと見える、特徴的な三つ編み。 何より右手に握っている、ローブとお揃いな色調の杖。何と表現すれば良いのか、この世界に居てこの世界に居ない、不思議な違和感。 恰好や雰囲気からして買い物客が一人でも気付きそうな物だが、誰一人としてその人に気付く様子は無い。 まるで――――――――気付いていないかのようだ。左右を行き交っている人々の誰も、その人の存在に気付いていない様だ。 それなのに、遥にだけは分かる。遥にだけは、見える。それが何故かは遥自身には分からない。分からないがとにかく、遥だけは気付いた。 寧ろ、その人は遥にだけ存在を気付かせようとしているのかもしれないが、あくまで推測の域を出ない。 「お姉……ちゃん?」 急に静かになって、呆然と口を開けて何処かに目を向けている姉が心配になり、彼方は不安げに呼び掛ける。だが、姉の目に彼方は入っていない、様に見える。 彼方は何か珍しい物でもあるのかと思い振り返ってみるが、なんて事は無い。そこに広がるのは到って普通の光景。 食料品コーナーの一角として、季節の野菜物やらが陳列されているだけだ。それと、談話を楽しみながら買い物を嗜む数人の主婦、だけ。 一体全体姉は何を見たのかと、大いなる不安に駆られつつも、彼方は姉を目覚めさせる。 「お姉ちゃん!」 振り向き直して、彼方は遥に鋭く短い一声を掛ける。 彼方の声にハッと、遥は口を閉じて我に帰る。周囲の音も、彼方の声すらも聞こえていなかった。というより、何も聞こえていなかった。 それほどの状態になるほど、遥に取ってその人―――――――否、もう一人の自分と言える存在、一条遥、らしき人物を見かけた事は衝撃的であった。 失っていた記憶を取り戻した後、遥の中では一条遥は、この世界から旅立ったと思った。倒すべき敵を倒したこの世界にもう、目的は無いだろうから、と。 それと同時に、恐らくもう二度と会える事は無いんだろうな、と一抹の。いや、泣きたくなる程の寂しい思いも、遥は抱いている。 怪物――――――――ゼノクレスとの死闘の末、一条がヘアゴムをくれたのは、プリクラをもう一回、一緒に撮ろうと約束したが果たせなかった事に対する詫び、だろうな、とも。 だからこそ、遥は決めた。記憶と感覚共有という力を取り返した時、遥は決意した。 別の世界にいる遥として、恥じる様な生き方はしないと。誇りを持って、一条さんに胸を張れる生き方をしようと。 もう二度と会えない。会えないけど、きっと何処かで同じ空を見ていて、一条さんは応援してくれている。そう思う事で頑張ろうと考えた。 だが、一条はこの世界にいた。まだ、この世界から旅立っていなかった。 遥自身、目の前の出来事を信じる事が出来ない。頭の中で、冷静な自分がアレはまやかしで、疲れから来る幻だと言っている。 まだ一条さんに未練があって、その未練が幻でも夢でも見せているのかも、チラつかせているのかもしれない。 そう思うと、遥はしっかりと気を持たなきゃと自分で自分を叱る。まだまだ病院での疲れが取れていないんじゃないのかと。 疲れから来る幻覚という線もある。もう……しっかりしなきゃ。しっかりしないと、一条さんに合わせる顔が無い。会えないけど。 遥は両頬を両手で自らビンタする。一瞬の痛みの中で意識を切り替えようとする。姉が突然、自分で自分でビンタしたのに彼方は驚く。 「だ、大丈夫?」 心から心配そうに尋ねる彼方に、遥は笑顔を取り繕って答える。遥本人は気付いてはいないが、その笑顔は非常に不自然だ。あからさまに、作り笑いだと分かる。 「大丈夫……大丈夫。さ、買い物の続きしようよ、彼方」 遥自身はまるで気付いていないが、動揺と衝撃のあまりに、遥の感情はモロに表に出てしまっている。 顔を深く俯かせて、視線を床へと向ける。遥は俯いたまま、何処かへと歩き出す。何処に向かっているのか分からないが、とにかく早足で歩いている。 あれは疲れから来る幻、あれは疲れてるから見るまやかし、あれは……と、そんな風に頭の中で念仏のように、一条らしき人の存在を否定して振り払おうとする。 途中で人にぶつかっても遥は謝りもせず歩き続ける。いつもなら愛想良く謝ったり、ぶつかった人を気遣ったりする筈の姉の変化に、彼方は惑う。 今の姉には、何も見えていない気がする。彼方の事、さえも。 「お姉ちゃん……」 あからさまに分かりやすい、姉の変わり様に、彼方はポカンと緩んでいた口をキッと締める。 カートをその場に置いて、歩き続けている遥へと同じく早足で近寄っていく。そして、右腕でぶらついている遥の左腕を、鷲掴む。 左腕を強く掴まれて、遥はそれ以上動けなくなる。殆ど無意識に歩き続けていた両足も、止まる。 ピタリと動きを止めてくれた姉に安堵しつつも、彼方は本気で心配になる。どうしてこうも唐突に、姉がおかしくなったのか……。 今の遥の中で、色々な感情が激しく交錯して、グチャグチャと混線状態になっている。纏まらない。 如何していいかが分からなくなる。今何をすべきか、私は何をすればいいのか、何も分からない。 遥の意思に従順、寧ろ暴走と言える位、身体が勝手に動いている。歩こう、歩こうと何処に行く訳でもないのに動こうとしている。 滅茶苦茶に動けば疲れて忘れる事が出来るかもしれない。一条、遥の事を。別の事をすれば、気付けば忘れる事が出来ない。 無理矢理にでも、身体は遥を日常に帰らせようとしている。もう忘れよと、一条遥の事を忘れ、元居た日常に戻れと言っている様だ。 遥はそれに抵抗せず、何も考えずに動き回る事で忘れようとする。一条さんに固執していては、いけない。 いけないんだ。私は私の日常に戻らないと、いけない。何時までも記憶を引きずっちゃいけないって……分かって……いるのに。 何故か、遥の瞳から涙が伝っていた。一筋の細い涙が、遥の頬を伝って、落ちる。 如何して……如何して私、こんなに悲しいの? 悲しむ様な事は何もしてないのに。何でこんなに……切ないんだろう? 遥は自分が自分の事が分からなくなっている。感情に抑制が効かない。その証拠に、遥の意思とは関係無く、涙が流れる。 もう二度と会う事が出来ないと思っていた、一条遥に会えたからだろうか。例えそれが、まやかしや幻想の類であったとしても。 ……幻だと決めつけているがもしも、もしも現実にいるとしたらどうする? あの時見かけたのが本当に、一条遥であったのなら……。 そう考えると、遥の中で消えていた灯火が少しづつ、宿りだす。可能性という名の灯火が。 だけど、そんな事ありえるの? もし只の勘違いだったらどうするの? そんな冷静な突っ込みを、客観的な立場から眺めている自分が投げ掛けてくる。宿っていた灯火が、揺らめく。 一条さんの性格上、会いに来るのなら直接会いに来るんじゃないかと遥は考え直す。 あの人が遠くから見守る様な性分とは思えない。もし、伝えたい事や語りたい事があるのなら、まどろっこしい事をせず直に会いに来る筈だ。 ……けれど、こうとも考えられる気がする。会いに来たかったけど、敢えてひっそりと見守りに来たんじゃないかと。 記憶を辿ってみて、遥は一条遥を決死に助けに行った時にまで遡ってみる。あの時の一条の態度や口調から、思い返す。 あの時の一条さんは、私がいつも通りの日常、平穏な日常に戻って欲しいと思うが故に、あんな刺々しい態度を敢えて取っていた。 こんな戦いに巻き込んではいけないと、元居たセカイに遥を帰す為に。 なら、と、遥は一条が、直接会いに来ないのも分かる気がする。 徐々に、元の日常に戻ってきた遥に、一条は直接会いに行くのを遠慮して遠くから見守る事にしたのかもしれない。 非日常そのモノである自分が、元の生活に戻ってきている遥に接触しては予期せぬ事態が起こるかもしれない。そんな風に考えて。 ……それでも。例え、そうだとしても。 遥は、思う。例えそうだとしても、私はもう一度……一条さんに会いたい。 会ってどうしても、遥には言いたい事がある。それは、感謝と、別れの言葉。ありがとうと、さよなら。 その二つの言葉を、直接遥は伝えたいのだ。何があっても構わない。その言葉を、伝えられるなら。 動きを止められても反応を見せない遥に、彼方は悪いなと、姉に酷い事をする事と心を痛めながらも、強引に左腕を引っ張る。 引っ張って、彼方は遥を無理やり振り向かせた。振り向かせて、言う。 「しっかりしてよ、お姉ちゃん! さっきから何かおかし……」 彼方の口はおかしい、と言いかけて止まる。振り返って顔を見せた遥が、泣いていたからだ。 しかし一般的なイメージでの泣く、つまり号泣では無い。何と言えば良いのか……不思議な、涙だった。 遥の表情は涙を流しているのにも拘らず、まるで崩れていない。しかし、涙は流れている。流れているのだが、その事に気付いていない様に見える。 強く掴み過ぎた? いや、只引き留めるだけでそんなに強く握った訳じゃ……と、彼方は戸惑いながら、遥の左腕を握っている手を緩める。 何で泣いてるのお姉ちゃん? 私何かした? ほ、ホントにどうしちゃったの、お姉ちゃん? 何が何だか訳が分からず、彼方の方が泣きたい気分だ。 と、遥がボソッと、何か囁いた。彼方は両耳に神経を集中させて、聞き直す。 「……何? お姉ちゃん」 「彼方……」 遥は深く顔を俯かせたままで、彼方の顔を見ようとしない……いや、見れないのかもしれない。 か細く、少しでも周囲に耳を傾けると聞こえなくなりそうな位ぼそっとした声で、遥は言う。 「私……おかしくなっちゃったのかな。何かね……分かんないんだ」 「分かんないって何が……?」 惑いながらも、ようやく姉が何を考えているのか分かる事にホッとしながら、彼方は遥にそう、聞き返した。 本当に小さな声で聞き逃しそうになりながらも、彼方はしっかりと遥の声を、聞く。 「……さっきね」 「うん」 「一瞬……私にとって今、凄く会いたかった人がいたんだ。いっぱい伝えたい事とか、話したい事がある人が。 だけど……その人はもう、居ないって。ここに居る筈が無いって分かってるのに、私……」 話がぼんやりと、物凄くぼんやりとしているが、彼方は何となく理解する。要するにさっき、姉に取って凄く会いたかった人が、多分通りかかった様だ。 その人は、姉にとって涙を流したくなる位に会いたかった人らしい。ここまで姉を泣かす程の人って、一体どんな人なのかと彼方は疑問に思う。 同時に、ちょっと羨ましいなとも思う。姉に涙を流させる位好かれているなんて……もし、男の人とかだったらどうしよう、と妙な乙女心が顔を出す。 ……ちょっと待って。お姉ちゃん、今その人、いないっていった? いる筈が無いって言ったよね。 彼方は数十秒くらい立ってから、その言葉に気付く。何気にショッキングな事を聞いた気がする。 一体どういう意味でのいない、なのだろうか。地元にはいないのか、もしくはずっと昔に別れたっきりなのか、それか不謹慎ではあるが、この世から……なのか。 どんな意味にせよ、彼方は妹として少しばかりショックを覚える。姉がこれほどまでに、大切に思っている人がいたとは思いもしなかったからだ。 だからか。だからさっき、あんな何かを振り払おうと、忘れようとするような奇行をしていたのかと、彼方はそれとなく納得する。 だけど、それほどの人を見かけたのにそれが気のせいだとか、幻だなんて、こんな残酷な話があるだろうか。 彼方は思う。もしも私が姉の立場だったら、同じ様に取り乱すかもしれない。取り乱して……取り乱して、何をする? 遥は泣いていた両目を掌で擦り、平常心を保とうとしている。掌を離し、彼方に向き合って、謝る。 「ごめん、彼方。折角の買い物だったのに……私のせいで変な気持ちにさせちゃって。 疲れてるんだ、多分。変なモノ見ちゃう位。さっきから迷惑……掛けっ放しだね、私。彼方にも……お父さんとお母さんにも」 遥は姉として、これ以上彼方を心配させない様にだろう。笑みを浮かべて安心させようとしている。 しかしその顔は、彼方から見ても、いや、誰から見ても泣いている様にしか見えない。目尻が下がっていて、無理矢理にでも笑っている様にしか。 ――――――――彼方の中で、何かが切り換わる。妹として、今姉に何をするべきかが、自然に浮かんでくる。 ここで良いよ別に。気にしないで。と、受け流して解決させても、疲れてるんだよ、きっと。早く帰ろうよ、と、励ましつつ有耶無耶にしても良い。どっちも悪くない。 だけどもし、もし限りなく低い可能性だとしても、姉が見たその大切な人が、幻じゃなかったら……。 彼方は思う。一番低い可能性ではあるが、もしもその可能性が当たっていた場合、私はお姉ちゃんに一生、後悔させてしまう事になる、と。 もしも私がお姉ちゃんの立場に立ったとしたら、何をしたい? 何をしようと思う? 自問自答した後、彼方は遥にその答えを話す。もし私が、お姉ちゃんと同じ立場に立ったとしたら――――――――。 「……追いかけて、みれば?」 彼方が発した、予想だにしないその言葉に、遥の瞳孔が広がる。どうやら、彼方がそんな事を言うとは思わず驚いている様だ。 彼方は姉の表情の変化に、手応えを感じつつ笑顔で、次の言葉を紡ぐ。 「お姉ちゃんが見かけたその人、もしかしたら本当にいるかもしれないよ。試しに追いかけてみたら良いんじゃないかな? 私はここで待ってるよ。だから行ってきなよ、お姉ちゃん。その人がどっか行っちゃう前に」 和やかな笑顔を振りまいて、彼方は遥にそう、言った。 遥はてっきり、疲れてるんだよと諭されると思っていた。実際自分でも疲れていると思うから、彼方がそう言うならと、きっぱり諦めようとしていたのに。 彼方は背中を押してくれた。幻かどうかわからないし、追いかけてみなよ、と。 だけど、そんな事をして本当にいいのだろうか。折角学校を休んでまで付き添ってくれている妹を置いてけぼりにして。 それに、一条遥が本物であるという可能性は殆ど無い。精神的な疲労からの幻覚だという可能性の方が常識的に考えてずっと、大きい。 遥は再び深く俯いた。俯いて、遠慮がちな口振りで、呟く。 「けど……悪いよ、そんな。彼方を待たせるなんて」 すると、彼方は迷っている遥の両肩を両肩でパシッと掴む。そしてぐるりと前方へと方向展開させると、明るい音色で言った。 「私に遠慮しないでよ、お姉ちゃん。それに、自分に嘘吐いてもしょうがないじゃん」 ―――――――彼方の言葉に、遥は目覚める。閉じかけていた瞳が開いて、心の灯火に火が付く。 彼方に触発されて、またも遥の中の記憶が過去へと遡る。そして思い出す。弓を託してくれた、あの赤毛の男の台詞が。 あの男の台詞で、遥は気付かされた。自分の心に嘘を吐いている事を。嘘を吐く事で一条遥にも、そして自分自身にさえも背こうとした事を。 また、あの時みたいな事をしそうとしていた。後悔すると分かっていながらも、勝手に可能性を捨てて、諦めて、自分に背こうこ、誤魔化そうとしていた。 あの時、もう二度と、自分に嘘を吐く事はしないと誓った筈なのに。彼方の言葉で忘れる所だった。その、誓いを。 「……彼方」 「何?」 遥は彼方へと身体を振り向かせる。振り向かせて真正面から彼方を見据える。その声も、そして目にも、一切迷いは無い。 「私、追いかけてみる。その……その、大切な人」 「うん。待ってる」 彼方は頷いた。遥は母から預かっている金銭を彼方に渡すと、直ぐに戻ってくるからと言い残し、一条らしきその人を追いかける。 もう遅いかもしれない。あるいは本当に幻かもしれない。しかし、それでも遥は自分に正直になって、追いかけてみようと思う。 立ち止まらない。一度点いた胸の飾り火はもう、消さない。もしも会えたら、必ず伝えよう。あの言葉を。 遥は走り出した。もう一人の自分に、一条遥と再び、出会う為に。 「全く……」 世話の焼ける姉の背中を、呆れ気味に見送りながらも彼方はふと、ポツリと呟いた。 「……私も欲しいなぁ。大切な人」 ―――――――××××××――――――― 見渡す限りの、砂漠。目に入るのは砂、砂、砂。広大と言えば広大だが、奇妙な事にその広大さが逆に寒々とした物を感じる。 草木も無ければ勿論、オアシスと呼ばれる泉すらも無い。そこに広がっているのは、黄土色の砂だけだ。 空を見上げると、太陽を拒む様に、灰色の雲が隙間無く覆っている。今すぐにでも崩れてしまいそうな、砂上の中で一人、青年は立っている。 青年、安田俊明はそんな砂漠の真ん中で何故か一人、呆然と立ち尽くしていた。 何時頃からこんな場所に居るのか、そもそもここは何処なのかすらさえ、俊明には分からない。気付いたらこの場所で、こうして立っていた。 砂漠だというのに暑さも、ましてや寒さも……いや、気温は全く感じない。両足を着いて立っているのにも拘らず、立っている気がしない。まるで幽霊になった気分だ。 俊明は薄気味悪さに、この場から逃げ出したくなる衝動に駆られる。しかし出口はおろか、何処かさえもわからないというのに如何すれば良いのか……。 その時だった。別の人間の存在を察知した俊明は、そちらの方へと振り向いた。何者かが、立っている。 『久方振りだな。安田俊明』 その何者かは俊明へと話しかけてきた。声から判断して男の人の様だ。それでいて、低くノイズがかった、聞き取りにくい声。 何者か、否、その男の恰好は俊明から見て非常に奇妙に見える。あらゆる意味で、この砂漠という環境にそぐわないというか。 男の外見で目に付くのは、まず着用しているスーツだ。 体型がはっきりと浮かび上がる、ライダースーツ、の様なスーツ? しかしライダースーツの様に、シンプル極まるデザインではない。 何と表現すれば良いのか……施されている装飾や、やけにヒロイックなデザイン。言うなれば、特撮物で出てくるようなヒーローが、着用しているスーツ……と言うのが一番イメージに近いか。 それでいて、男は頭部にスーツと同じく、派手ではないものの異様にヒロイックなデザインが目を引くフルフェイス型のマスクを被っている。全身を一瞥し、俊明は正直、思う。 何なんだ、コイツ……と。新手のコスプレイヤーだろうか。だが記憶を遡ってみても、コスプレを好む様な友人知人はいない。 ……記憶? 俊明は記憶、と口にしてみる。急激に頭の中が冴えてきて、同時に稲妻の如く、ある記憶の一片が蘇ってくる。 そうだ、目の前の男はコスプレイヤーでも何でもない。自然に、俊明の口からその男の名が飛び出してくる。 「ハクタカ……」 その男の素性、それは、俊明がパートナーであるシュタムファータァと共にある化け物との戦闘の後……。 力尽きたシュタムファータァを抱き抱えて、ビルから落下し死の淵に立っていた俊明と、シュタムファータァを寸前で助けてくれた男。 ハクタカ。男の名は、ハクタカと言う。だが案の定、コスプレイヤーでないにしろ、一体何者かは不明のままだが。 「どうして、アンタがここに……」 俊明は驚きのあまり、心情をそのまま口にする。 ハクタカは自らが声を掛けてきたというのに、俊明に顔も体も向けない。一体何を眺めているのか、遠く何処かを見ている様だ。 一体ハクタカが何を眺めて、そして何を考えているのかは俊明には分からない。しかし何故だろうか。 今のハクタカの姿には、非常に切なく、淋しい物を感じるのは。と、ハクタカは俊明の方を見ないまま、再び声を掛けてくる。 『思ったより元気そうだな』 どこか無愛想なハクタカの口調に、俊明は引っ掛かる物を感じながらも明るく答える。 「あぁ、元気だ。何が何だかよく分からないけどな。後、シュタムファータァも元気だぞ」 『そうか。なら良かった』 やはり無愛想。無愛想というよりも、感情を感じれない、まるでロボットの様に無機質なハクタカの口調に、どうにも俊明は何か引っかかる。 一応答えてはくれるものの、ハクタカは何処かを眺めているままで、一切俊明に顔を向けようとはしない。 その事に、俊明は正直不満を覚える。不満を覚えるし、疑問も浮かんでくる。 別に感動の対面がしたい訳じゃないし、こんな所に長居するつもりも無い。だからこそ、ハクタカと対面した時は安心した。もしかしたらここが何処か分かるんじゃないかと思った。 だが、ハクタカは俊明の言葉に淡々と対応するだけで自ら話しかけてこようとはしない。その事が俊明には不満に思う。 しかしそんな思いを、そのまま吐露するのは情けない。 代わりに俊明は若干皮肉めいた事を言って、ハクタカの反応を見る事にする。 「随分と愛想悪いな。元々愛想もクソも無いが……。何か雰囲気悪いぜ、今のアンタ。 もっとあの時みたいに気取った事言わないのかよ。俺には過去が無い~みたいな」 俊明の言葉に、ハクタカはほんの僅かに、顔を向ける。ようやく反応が見えたと俊明が思った矢先。 『この砂漠は、俺の過去だ』 ハクタカが発したその言葉に、俊明の顔付きが変わる。あくまで茶化したつもりだったのだが、まさかそんな言葉が出てくるとは思わなかった 俊明の内面で、目の前の砂漠に対する視点が移り変わってゆく。さっきまでは、無味乾燥で面白みのない、本当にただの砂漠、以上の印象は無かったのに。 この広すぎて、空っぽである砂漠が、ハクタカの過去なのかと。過去というよりも、実際は心象風景なのかもしれない。 砂以外に何も見えない。砂以外に何も無い。草花も水も、何も無い。そして何より、見渡す先には何にも無い、こんなにも淋しい景色が。 ハクタカは淡々とした、起伏の無い声で俊明に語る。自らの、心象を。 『この砂漠が俺の全てだ。後ろを振り返っても前を見ても、何処を見ようが何も存在しない。この先を進んでも、何もありはしない。 人々の活気に満ちた街も、安らぎに溢れたオアシスも無い。分かるだろ。本当に、何も無いんだ』 俊明はハクタカの声を聞きながら、息を飲んだ。 歩いても歩いても、何処にも辿り付く事の無い砂漠が、ハクタカを表しているのかと。 休息も無ければ恐らく、仲間? 仲間と触れあえる瞬間も無い。最終的に目的地となる場所も無い。ハクタカ自身が言う通り、何も無い。 何の為に歩いているのか、俊明ならきっと分からなくなる。分からなくなった末に、行き倒れてそのまま……。 ……同情、出来ない。俊明の中で、とある感情が渦巻く。渦巻きだすと共に、俊明は両手を握り拳にして力を込める。 俊明は思う。こんな人生、こんな生き方、俺は……嫌だ。 「……良いのかよ」 俊明は聞く。例え此方を向いてくれなくても関係無い。それでも俊明にはハクタカに聞きたい事がある。 「そんな何も無い人生でアンタは……アンタは本当にいいのかよ」 『俺自身がこうなるのを望んだ訳じゃない』 さっきよりも一層、ハクタカの声は無機質になる。本当にロボットかと思う位、冷たい、声。 『だが、結果はこうだ。こうなってしまった。俺は最初拒んだ。拒んだが、既に何もかもが遅かった。 もう遅い。取り返す事の出来ないモノが、余りにも多すぎた』 「……だけどさ、だけど」 言葉が、出てこない。勇んでみたものの、ハクタカの独白に対して、俊明はそれに対する反論が浮かんでこない。 反論できぬ悔しさからか、あるいはハクタカに対する悲しみからか、握る拳にグッと、力が入る。 ハクタカの過去に何があったのか、一体どんな悲痛な出来事に襲われたのか、俊明は何一つ知らない。 知らないものの、それでも眼下に広がる虚無的な砂漠を見、俊明は思う。 例えどれだけ荒んだ人生を送って来た人間でも、何かしらのオアシスだったリ、帰る場所だったリ、目的地だったリ……そういうのがある筈だ。必ず、ある筈だと。 「……アンタには」 一度、その言葉を言おうとして淀む。こんな事を聞いても良いのかと、良心が問いている。 それほどの質問を、俊明はハクタカにしようとしている。何と返されるのかが分からず、怖さを感じる。 怖さを感じてはいるが、その恐怖を制するほどに、俊明にはハクタカに言いたい事があった。 迷う心を振り切り、思い切って口火を切る。どんな答えをハクタカが返してきたとしても、それを受け入れる覚悟で。 「アンタには、護りたい物だとか、護りたい人とか……そういうのは無いのかよ! 俺にはある。護りたい人も、護りたい物も、護りたいセカイも。ホントはあるんだろ、アンタにも」 ハクタカは黙して、俊明の言葉に耳を傾けている。 只単に、答える事が出来ないのだろうか。それとも、安田の言葉を静かに聞き入れているのか。マスクの中の素顔を伺う事は出来ない。 俊明は臆せず、続けて伝えたい言葉を言い放つ。荒っぽい口調であるし、ハクタカの心を不躾に傷つけている可能性もある。 それでも、それでも俊明は伝えたい。伝えたい事が、ある。 「もしもそういうのが無いのなら、今からでも良い。作っていこうぜ。何だっていい。綺麗な景色を護っていきたいとか、この人を影から護りたいとかさ。 どんな小さい事でも良いから、護るべき物を作ろうぜ。なんだって良いんだよ、何だって。 こんな……こんな花も水も無い、砂漠みたいな人生を俺はアンタに送って欲しくないんだよ。送ってほしく……無いんだ」 ハクタカは最後まで、俊明の伝えたい言葉を聞き続けた。しかし、反応は無い。顔も体も何処かを向いたままだ。 言いたい事は全て言い切った。だが、それがハクタカの心に届いているかは別問題だ。俊明は肩を落とす。 やっぱり……やっぱり、響かなかったのかもしれない。それもそうか。こんな若造の戯言、聞き入れる価値も無いのかもしれない。 俊明がどう言おうが、どう思おうが。 この砂漠、否、この砂漠の様な人生は誰でも無い、ハクタカ自身の物だ。他人が如何こう言える訳でも、如何こうできる訳も無い。 熱が冷めていくと、俊明はどうしようもなく、その場に立ち尽くす。―――――――その時。 『響いたぞ』 今まで黙っていたハクタカが、一言そう、発した。俊明は下げていた頭を上げて、ハクタカへと目を向ける。 俊明の言葉は確かに、ハクタカの心に響いていた、届いていた。その事に驚いているのは俊明本人だ。 今まで正面から、俊明に向き合おうとしなかったハクタカが、ゆっくりと体を、俊明のいる方へと振り向かせる。 ふと、俊明は気付く。ハクタカの広げている掌に、小さな花の種がある事に。 その種は小さく、風が吹けば飛んでいきそうだが、蒼く静謐な光を力強く、輝かしている。 ハクタカは俊明にその種を魅せながら、語る。語っている声には、さっきまでの無感情さも無ければ、冷たさも感じない。 『君の言葉、確かに響いた。心に響いたぞ。一字一句な。 俺は君に問いたかったんだ。この景色を見てどう思うか、そして俺に、どんな事を言ってくれるのかと』 「……俺のこと、試してたのか?」 呆気に取られた様子でそう聞く俊明に、ハクタカは軽く頷き、答える。 『正直に言えばそういう事になる。いや、試すという程でも無い。只、君がどんな事を思うかを知りたかっただけだ。 安心したよ、色々な意味で。やはり君は、見込んだ通りの男だった』 流れが読めないものの、ハクタカに褒められて俊明は、微妙に気恥ずかしい思いを抱く。 どうにも感情的になりすぎて、素面ではとても言えない、小恥ずかしく臭い台詞を言ってしまった。それも熱を揮って。 数秒前の自分の口を塞いでやりたい。お前それは、ハクタカに嵌められているぞと忠告してやりたい。 さっきまでハクタカの事を軽く毒づいていたのに、自分はそれ以上に臭く恥ずかしい台詞を言ってしまった。 沸き上がる恥ずかしさに若干顔を赤くしながらも、俊明はハクタカに聞く。その質問はどうしても、俊明にとって訊きたかった質問である。 「……騙してた詫びに一つ、質問に答えて貰いたいんだが」 『構わんよ。何を聞きたい』 「この砂漠自体は……アンタの過去で間違いないのか」 その質問に、ハクタカはマスク越しに俊明を見据えつつ、言った。 『あぁ、間違い無い。この砂漠は俺自身の過去、いや、辿ってきた末の現状を極端に表現している。あくまで疑似空間だ。 俺には帰れる過去は無い。それに、安らげる場所も、最終的に何処に向かえば良いかすら分かっていない。 歩けど、歩けど、何処に辿り付けるのか、俺自身も分からん。正にこの砂漠は俺自身だ』 「それじゃあアンタ、やっぱり……」 不安げな表情を浮かべる俊明に対して、ハクタカは種を乗せた掌を広げて見せる。 種自体は小さく豆粒の様だが、その中に宿っている光は強靭さを感じさせており、どんな事があろうと消えそうに無い。 『だが、何も無い訳じゃない。君は聞いたな。アンタには護りたいモノは無いのかと。俺にとって守りたいモノがこれだ。 この、種だ。未来という大きな華を咲かしてくれる、希望という名の、な」 ハクタカは空を見上げる。灰色に塗り潰されていた空は、気持ちの良い青色へと鮮やかに変わっていた。 『全ての事に決着を付けたら、私はこの種をここに植えようと思う。 そして少しづつ、育てていくつもりだ。何れ、立派な華を咲かせるよ。この命が続く限り』 「咲くさ、きっと」 俊明は屈託の無い、爽やかで弾けんばかりの笑顔を浮かべてそう、言った。ここに来て初めて、俊明は心の底から、笑う。 「俺も俺なりに、未来って華を咲かしてみせる。アンタの咲かせる華に負けない位、大きくて綺麗な花をな」 『なら、枯らすなよ』 今度は逆にハクタカの方から俊明へと伝えたい事を伝える。別れる間際に、伝えねばならない、事を。 『君のセカイには、護らねばならない花々が咲き誇っている。何があろうと、どんな事が起ころうと、その花々を枯らしたり摘まれたりするなよ。 護り抜くんだ。それらを護り抜く事が、君の義務であり、使命だ。このセカイに……いや、俺の様になるな。 無くしてはならないモノを無くして、セカイを砂漠にするんじゃないぞ』 ハクタカの言葉に、俊明は頷く。深く頷き、誓う。男の、誓いを。 「分かってるよ、ハクタカ。大切な人も、大切なセカイも……俺は、護ってみせる。何があろうと、絶対に。 だからアンタも、そう簡単に諦めたり……死んだりするな。互いに未来って華を咲かせる為に」 その時、俊明は何故だか、ハクタカが微笑んでいる様に見えた。マスクに覆われて、全く顔は見えない筈なのに。 気のせいかもしれない。気のせいかもしれないが、笑っていて欲しいなと、俊明は思う。 『約束だ』 ハクタカはそう言って、安田に拳を突き出した。 「男の、な」 笑って、安田はその拳に自らの拳を当てた。 次の瞬間、セカイが白い光に包まれて――――――――。 ―――――――××××××――――――― 彼方に背中を押され、遥はスーパーを飛び出すと立ち止まり、一条の姿を探す。 周囲を歩いている人々の波の中で、一条の外的特徴の中でも印象的な、黒いローブを探す。とにかく目を凝らして、探し続ける。 もしもあの光景が幻でなかったのなら、もしもあの存在がまやかしでないのなら。この両目が捉える筈だ。一条遥の姿を。 遥の両目は映しだした。舗道を行き交っている人々の中で、背を向けて歩いている、黒いローブを。 何も考えずに本能のまま、遥は走り出す。自らの両足を大きく振り上げて、疾走する。ネガティブな発想も小難しい理屈も今は出てこない。 とにかくもう一度、一条さんと再会したい。再会して、伝えたい。ありがとうと、ちゃんとしたさようならを。 しかし遥が懸命に走っていく程、一条の姿は遠く、小さくなっていく。全力疾走している筈なのに、走れば走るほどに一条との距離が離れていく。 それでも必死になって、追いかける。時折転びそうになりながらも、人に幾度かぶつかって謝りながらも、絶対に見逃さないに、その背中を追い掛けていく。 遥の目には、一条の背中だけが見えている。気が付けば、周囲の風景が見覚えの無い風景に変わっているが構わない。 次第に、一条の周囲で歩いている人々の数がまばらになっていく。ちょっとづつ、距離が近づいている様に感じる。 今まで生きてきた中でこれ程までに走った事があっただろうか。遥の息は非常に荒いでおり、足腰が疲労によって崩れそうになる。 その度に、一条の背中を見ると消えそうになる灯火に火が灯る。諦めない。再会出来るまで諦めないという、灯火が。 地元に精通している遥だが、今、周りの風景が何処で、自分がどこまで走っているのかが分からない。 だがそんな事はもう、関係無い。只、純粋に願うは一条との再会。それだけが出来ればもう、何も、いらない。 例えこの身が朽ちてしまっても構わない。一条さん、貴方に会えるのなら。 やがてそこには、遥の知識の範囲外であるその場所には、今だに歩いている一条と、走る事を止めない遥しかいなくなる。 どうにか、足がガタガタになるまで走り抜いた甲斐があった。後数メートル位まで、距離を縮める事が出来た。 その時、遥はそれ以上先に進めなくなる。何故だか、片膝が地面に付いていた。体力が底を尽きたのか、まさか限界に達してしまったのか。 後もう少しなのに。後もう少しなのに届かない。遥はぼやけている視界に一条を捉えながら、呟く。 「……一条、さん」 動いてほしい。後少し、後もう少し歩ければ、会える。会って、話す事が出来る。だから……動いてほしい。 「……一条さん」 思わず、感情が込み上げてきて遥は嗚咽を漏らす。溜まっている涙で目が潤み、ぼやけて、前が見えない。 必死に目を擦って、涙を拭おうとするが無駄だ。どうしても、決壊したダムの様に涙が流れては留まらない。 不格好で情けないと思っていても、遥は涙を抑える事が出来ない。遥は叫ぶ。腹の底から、もう一度会いたいその人の名を、叫ぶ。 「一条さん!」 遥の叫びを、つかつかと歩き続けて、一条――――――――らしき少女は遥を振り払おうとする。 すると握っている黒い杖が、人の言葉を発した。杖は少女へと話しかけている様だ。 <マスター……待ってあげてはどうです。神守さん、このままでは> 「駄目……」 感情を押し殺す様な声で、少女は杖へと返答する。 「このまま行かなきゃ……」 杖にそう言われながらも、少女は歩む事を止めない。遥の叫びだけでなく、遥自身を振り払おうとしている様に見える。 しかし、振り払おうとしているにも拘らず、少女の肩は、震えていた。泣くのを堪えているのだろうか。 ……フードから見える目から、光る物が伝っては、地面に落ちる。どうやら、堪え切れず泣いている様だ。 「このまま行った方が……神守さんの、為だから」 遥が思いを振り払う事に対して拒否し、一条との再会を選んだのと対照的に、少女は秘めている思い事、遥を振り払わんとしている。 だが、感情を無理に押し込んでまでも歩いている事や、涙を流している事、そう語る口調が震えている事から、遥の事を思うが故の行動の様だ。 このまま別れた方が、遥にとっては幸せになると――――――――そう考えているが故に、様々な痛みを抱えながらも、非情な選択を選んでいる。 その時だった。 地面を叩く様な音がして、次の瞬間、べシャリと鈍痛音が響く。 その音に気付き、少女はハッとして振り返る。頭に被っているローブが、振り返った拍子に後ろに下がる。 露わになったその顔立ちは、実年齢よりも随分幼く見える。可愛らしくくりっとしているがその実、折れる事の無い、強き信念が籠っている瞳。 器用に編まれている、チャームポイントと言える三つ編み。少女らしい無邪気さと、戦士としての剛健さを兼ねた雰囲気。 その少女、紛れも無く、一条遥、本人である。一条は地面に突っ伏し、うつ伏せに倒れている遥の元へと急いで駆け付ける。 「神守さん!」 駆け付け、遥の傍らにしゃがむと、杖、否、パートナーであるリヒターに伝える。 「ごめん、リヒター……」 <私の事は良いです。それよりも、神守さんを> 「うん……」 リヒターを地に置き、一条は倒れている遥を優しく抱き抱えて、起き上がらせる。そして呼び掛ける。 「神守さん……大丈夫?」 「一条……さん?」 遥は、見れない。ぼんやりとしている意識の中、目の前に居る一条の顔が、涙で滲んでみる事が出来ない。 両親と彼方に病院で対面してても、トラックから少年を護って、失っていた全てが戻った時でも、どうにか抑えてきたモノが、一条に再会した途端、どうしようもなく溢れてくる。 頭の中が真っ白になって、苦しくて、切なくて、けれど、嬉しくて。遥は激しく咳込んで、乱れに乱れている心を落ち付かせようとする。 それに、姉がこんな弱虫では、彼方に合わせる顔が無い。そう自分自身を叱咤しても、一度決壊したモノは、簡単に元には戻せない。 「見ない……で」 両手で両目を覆って、遥は一条に泣き顔を見せない様にする。 見せたくない。こんな情けなくて、ぐちゃぐちゃになった顔、見せたくない。しかし遥がそう思っていても、涙が止まる気配は無い。止まっては、くれない。 立ち上がらなくちゃ……。立ち上がって、言わなきゃ。そう思うものの、遥の両足は立ち上がれない。今やっと、一条の顔をちゃんと見れる位で。 感情が理性を上回っている。今の遥には、一条と再会できた、その嬉しさのあまりに、身体の感覚が麻痺している。 「神守さん……」 「会いたかっ、た……」 子供の様に幼く、遥は泣きじゃくる。泣きじゃくりながら一条に吐露する。 「私……一条さんに、凄く、すっごく会いたかった。会いたかったん……だよ」 目から止めどなく、涙を溢れさせて、遥は一条に抱き付いた。声にならない声で、とにかく、泣く。 もう二度と、会えないと思っていた。会えなくなってしまった、と。だけど、今はこうして二人一緒に居れる。一条さんに触れる事が出来る。その事が、何よりも嬉しい。 泣きじゃくる遥を、一条は小さな体に出来る限りの力で抱き締める。抱きしめて、包み込んであげる。 と、一条は遥の目を見つめながら、言った。 「ごめんね、神守さん」 謝る一条に、やっと涙が収まってきて、冷静になってきた遥は疑問符を浮かべる。 「どうして謝るの? 一条さんが謝る事なんて別に何も……」 遥がそう言うと、一条は首を横に振って、謝った理由を話し出す。 「私、神守さんに謝らなきゃいけない事、沢山あるんだよ。神守さんの日常を壊しちゃった事。神守さんを予期せず、戦いに巻き込んじゃった事。 神守さんを泣かせちゃった事。そいて何より……神守さんに何も言わずにこの世界から旅立とうとしてた事。そっちの方が、良いよねって、勝手に思い込んで」 遥は口を挟まず、一条の話にじっと、耳を傾ける。一条は次の言葉を紡ぐ。 「だけど正直……正直、この世界から出発する前に、神守さんに何か伝えたいなと思って、スネイルさんに相談したの。 そしたらスネイルさんは私の好きにすれば良いって言ってくれたから……私、神守さんと会おうと思った。ちゃんとさよならって言おうかなって。だけど」 一条はそこで一端言葉を区切ると、俯いた。遥は気付く。一条の目に、涙が溜まっている事に。 遥にとってそれは一種の驚きだった。一条が泣く所なんて、今まで見た事が無かったから。 涙はおろか、気弱に陥る事すら無く、気丈に戦ってきた一条が泣き顔を見せるのは初めてだった。 震え混じりの涙声で、一条は告白する。心情を、遥に包み隠さず、話す。 「だけど……神守さんが、彼……妹さんと仲良くしているのを見て、考え直したんだ。やっぱり会わない方が良いなって。 もう……もう、神守さんは、戻るべき日常に戻ってるから……神守さんが普通の生活に帰る為にも、関わっちゃいけないなって。 折角……元居たセカイに戻れたんだからって……ごめん、本当に、ごめん」 そこまで言いきって、とうとう一条は目に溜めていた涙を流し、泣いた。何度も、何度も遥に謝りながら、泣いた。 「ごめんなさい……本当に、ごめんなさい、神守さん」 「そんな事……」 そんな事無いと、遥は言おうとするが、声が出てこない。何か言おうとすると泣いてしまうから、泣いて……。 堪える事が出来ず、一条に誘発される様に、遥は再び泣き出す。遥と、一条の泣き声が空に響く。 すると空からポツリ、ポツリと水滴が落ちてきて、二人の遥を濡らす。少し経つと、小雨が降り注いできた。 小雨は洗い流す。二人の遥の涙も、嘘も、悲しみも、苦しみも、全てを。 雨で涙を洗い流し、一条は俯いた顔をゆっくりと上げる。上げて再度、遥を見つめて、謝る。 「謝ってばかりでごめん、神守さん。私……神守さんを傷つけてばっかりだね」 「そんな事無いよ」 さっきまで言えなかったが、今はちゃんと言える。遥は一条の言葉をやんわり、否定する。 「そんな事無いって、一条さん。一条さんと出会えたお陰で、私は自分に自信を持てた。自分の力を、心から信じる事が出来た。 そういう事が出来たのは、一条さんに勇気づけられたからだよ。一条さんがいなかったら私は……私はきっと、弱いままの私だった」 遥はそう言って、一条の手を借りる事無く自力で立ち上がる。立ち上がって、一条へと手を差し伸ばした。 微笑んで手を差し伸ばす遥に、一条は最初キョトンとする。が、すぐに何かに気付き、リヒターを掴むと共に、その手を掴む。 遥に引っ張られて、一条は立ち上がった。正面から、遥と一条は向き合う。見据え合う。 照れ臭い。こうして正面から向き合うのは何処か照れ臭いが、それでも、良い。 遥は決心する。今、伝えるべき事を一条に伝えようと。その為にこうして、再会を望んだのだから。 「一条さん……私、貴方に伝えたい事があるの。とっても、伝えたい事」 遥のその言葉に、一条はこくんと頷いて聞き入れる。一条の目を見据えたまま、遥はその伝えたい事を、話す。 「私……この記憶だけ、一条さんと過ごしてきた記憶だけが欲しい。 感覚共有は……今は、いらない。使う事が出来なくなる様にしたい」 あまりにも遥の発言が予想外だったのか、一条の表情ははっきりと、驚きの色を浮かべている。浮かべつつ、戸惑う様な口調で聞く。 「そんな……持ってて良いんだよ、神守さん。神守さんなら悪い事とか絶対しないだろうし……それに、神守さんはそれが認められる位凄い事したんだって」 一条はそう言って引き留めようとするが、遥の中では既に、トラックから少年を救いだした時点で、そういう考えが固まっていた様だ。 目を閉じて、遥は頭の中を整理する。この次は本心。本当に伝えておきたい事。 一条の心に届く様に、遥は目を開けてゆっくりと、自分自身に言い聞かせる様に、語る。 「今の私に感覚共有は……この能力はあまりに大きくて、手に余るから。それに悪い事というか、この力を私用に使ったら、それはズルって事だと思う。 ズルして勝利とか、功績とか得ても、それは私自身の力じゃない。私は、私自身の力でちゃんと物事に向き合いたい。自分の力で、勝ち取りたい。 だから一条さん、出来るなら、必要な時が来るまで感覚共有は使えない様にしたいんだ。出来ればその……記憶を消してた、スネイルって人に伝えてほしい」 遥の言葉に、一条は何か思う事があるのだろうか。捻って考えこんでいる。それに、表情には迷いが生じている様にも見える。 数十程、一条は考えた後、考えが纏まったのだろう。遥に向き合い、返答する。 「……分かった。スネイルさんに掛け合ってみるね。だけど……感覚共有だけを消すのは難しいかもしれない。 感覚共有を封じる事と記憶を無くす事はセットで、感覚共有だけを封じるって事は今まで無かったから。だから……もしかしたら私と会った記憶が消えちゃうかも」 「それでも」 遥は堂々と、自分の考えを話す。その口調には、何ら迷いは無い。迷いも無いし、弱気な様子も、惑う様子も無い、 「それならそれで受け入れるよ。元々、無茶な相談をしてると思うし、もし記憶が消えても自業自得だから」 「本当に……良いの?」 遥は大きく頷き、言う。 「うん、構わない」 凛として強く、それでいて良く通る声で、遥は言葉を紡ぎだす。何時の間にか、両足の疲れが無くなっている。 「私の思いは変わらないよ、一条さん。寂しい思いもあるし、また一条さんと別れる事になるのが悲しくないと言えば嘘になる。 だけど、私の思いは変わらないから。感覚共有を封じるって思いは。だから、お願い」 今語った内容は全て、偽る事の無い、遥の本心、そのままの気持ちだ。 一条にはまた寂しい思いをさせてしまう事に、罪悪感を感じるし、色々と引きずりたい思いもある。だけど、ここでそういうの物を、バッサリと断ち切らなきゃいけないと遥は思う。 自分自身の為にも、そして、一条さんの為にも、と。 感覚共有は確かに便利だ。力を借りる事で幾らでも身体能力を伸ばせるし、魔法の様な事も出来る。 だが、遥は思う。封じなければ、何処かでこの力にに頼ってしまう、弱い自分が出てくる。感覚共有を私的に使おうと考えてしまう、弱い自分がきっと。 だから封じる。持っていくのは、もう一人の自分と過ごしてきた、甘くも苦い記憶、だけだ。 「……それが神守さんの希望なら、私も受け入れるよ。スネイルさんへの交渉、頑張ってみる」 「ありがとう……一条さん」 二人は一歩ずつ離れる。すると一条が、三つ編みを編んでいるヘアゴムを解いた。髪型が三つ編みから、サラッとした、華麗な長髪に変わる。 一条はヘアゴムを握った掌を開くと、遥へと向けた。遥は掌の上のヘアゴムを受け取る。このヘアゴムは無くさない。絶対に、無くさない。 「これで……さよならだね」 泣き出しそうになるのを堪え、一条はそう言った。 「さよならじゃないよ」 遥もまた、泣きそうになる自分を堪え、一条に言った。 「またね、だよ。一条さん。必ずまた、ここで会おうよ」 遥がそう言うと、一条は何時かの、太陽の様に眩い笑顔を浮かべて、答える。 「うん。必ず、また」 「また会える日まで、元気でね、神守さん」 「一条さんも、身体に気を付けて。また、ここで」 「バイバイ」 「またね」 「「もう一人の、私」」 ―――――――××××××――――――― 頬に目覚めを促す様に冷たい何かが落ちてくる。ポツリ、ポツリと。 何だろうか……これは。俊明は少しづつ、閉じている目を開いていく。空から中途半端に広がっている鼠色の雲が小雨を降らしている。 そんな雲の隙間から日光が差しており、俊明を照らしている。小雨の勢いはそれほど強くも無く、数分も経てば晴れてきそうだ。 次に気付いたのは、紫蘇が両目を潤ませて見下ろしている事だ。何時の間にか気絶……? していたのだろうか。 俊明はのっそりと、重い体を起き上がらせる。起き上がった俊明に、紫蘇が安堵の表情を浮かべて声を掛ける。 「ヤスっちさん!」 紫蘇が思わず泣きそうになっているので、大丈夫だ、何でもないと言いながら頭を撫でる。起きて早々、紫蘇に泣かれちゃたまらない。 それにしても、如何して俺は眠りに落ちていたのだろうと俊明は考える。確かスネイルが指を鳴らした瞬間、頭の中に膨大な情報が流れ込んできた事は覚えている。 ……いや、情報ではない。あれは、記憶だ。寝ぼけていた頭は覚醒し、勝手にフル回転する。フル回転した結果、俊明は状況を把握する。 スネイルが指を鳴らした瞬間に、失っていた記憶が戻ってきたのだ。ポッカリと大きな穴の様に失っていた記憶が。 あの黄金色の怪物との戦いの記憶、知人に非常によく似た少女と、その少女のパートナーであるロボットとの共闘の記憶、そして力尽き、ビルから転落した記憶。全てを。 あの戦いの中で、安田も紫蘇も凄まじく傷つき本気で死にかけた。思い返してみて、俊明はゾッとする。良くこうして生きていられたな、と。 それにしても、さっきまで見ていた夢は一体何だったのだろうか。 自分と紫蘇を助けてくれた男、ハクタカとの再会。しかし何故、ハクタカとあんな形で再会したのかはまるで分からない。 夢だと断言するには物凄く現実感に満ちている、というのか。まるで現実で会っていた様に感じる。あれは本当に……何だったのか。 「おっはー、安田君」 馴れ馴れしく軽々しい口調で、俊明に声を掛けてくる女性の声。 その声がする方向に顔を向けると、ニヤニヤと悪戯っぽい笑みを浮かべたスネイルが、白衣のポケットに両手を突っ込んで立っている。 数秒程、俊明は頭の中を整理し直す。ようやく、話に筋が通ってきた。 まず第一に分かっている事として、怪物との戦闘で記憶を失っていたのは、目の前に立っているこの女、スネイルの仕業だ。 どんな方法でやったのかは知らないが、安田と紫蘇、それにショッピングモールで怪物で襲われ、病院に運ばれた人々の記憶が無い理由は間違いない。 スネイルが消したのだと、俊明は断定する。そうとしか考えられない。 ならば理由、理由は……何だろうか。一番考えられる理由としては、あんな怪物に襲われた、という記憶で人々にトラウマという傷痕を残さない様に、だろうか? あんな非現実極まりない存在に襲われたとなれば、どんな人間でもトラウマになりかねない。その為、敢えて記憶を消していったのかもしれない。 そう考えると、俊明はスネイルに対して批判や不満をぶつける気にはならない。無論、勝手に記憶を改竄された事には納得いかない節があるが。 一先ず、俊明は一息吐くと、まだ泣きそうである紫蘇の頭を撫でながら、聞く。 「ごめんな、シュタムファータァ。心配掛けて。俺は見ての通りピンピンしてるから大丈夫だ」 「ホントに良かったです。ヤスっちさん、突然その場に倒れちゃうから……。それでその、記憶……戻りました?」 「俺は一応戻った。お前は?」 「はい……私も戻りました。その……スネイルさんのお陰で。それで一通りの事情とか聞きました」 「そうか……」 どんな事情があったのかは紫蘇に聞いた方が早い。早いが早いが、俊明はスネイルの口から直接、その事情を聞きたかった。 スネイルへと顔を向け、俊明は質問をぶつける。どうしても聞いておかねば、収まりが付かない。 「スネイル、一つだけ確認させてくれ。 俺とシュタムファータァ、それに、病院に運ばれた連中の記憶を改竄したのはアンタなんだな?」 俊明の質問にスネイルはニヤけた笑みを崩さぬまま、変わらず馴れ馴れしい口調で答える。 「あったり~。貴方の考えている通り、貴方達の記憶と、病院に居る患者さん達の記憶を消したのは私よ。理由まで話した方が良い?」 「頼む」 「至極単純明快。奴に襲われた人達を、普段の生活に戻りやすくさせる為よ。 あんな得体の知れない化け物に襲われたら、その記憶を引き摺ったまま日常に戻れる人はそれほどいないからね。女性や子供なら尚更。 だから記憶を消させて貰ったの。化け物に襲われた、よりかは、良く分からないけど事故に巻き込まれた……。って方がまだマシでしょ?」 「やっぱりな……で、俺とシュタムファータァの記憶を消した理由は? 俺達は毎回、あんな化け物みたいな連中と戦ってるんだが」 「あぁ、貴方達の記憶を消した理由ね……。ぶっちゃけると、特に無いのよ」 「……無いのかよ」 俊明の半ば呆れ気味である突っ込みに、スネイルは空笑いする。 「百戦錬磨な貴方達が、奴と戦った記憶を持っていても、さほど普段の生活に支障は無いしね。 寧ろ、私自身は戦いに於ける経験値が溜まるから、そのままにしとこうかな? って思ってたんだけど、 私の同僚であるリヒト君ってのがいてね。その人に安田君と紫蘇ちゃんも普段の日常に戻した方が良いんじゃないか、って提案されたからそれに乗ってあげたの」 「じゃあ俺達の記憶が無かったのは、そのリヒトって奴が気を利かせてくれた訳だ」 「そういう事。感謝するならリヒト君にしてね。まぁ、こうして戻しちゃったら意味無いんだけど……」 そこでスネイルはわざとらしい溜息を吐くと、ポケットから手を出して髪の毛をポリポリと掻きながら投げやりな口振りで言う。 「何と言うか、リヒト君にそう言われたのも一つなんだけど、貴方達を見てると、私の可愛がってる男の子と女の子にダブって見えてね。 その子達と貴方達は妙な所で似てるから、情が移ったのかも。別に意地悪とかで消した訳じゃない事だけは理解してほしいな」 そう語るスネイルの、何がおかしいのかニヤニヤニヤニヤしている顔付きから、俊明はどうしても、スネイルの事を心から信用できない。 しかし、スネイルがいう事が納得できない訳でもない。もし何も知らないまま、あんな化け物に襲われたとなれば、大の大人であろうと確実に記憶の中で深い傷痕となる。 スネイルが言っていた様に、それが小さい子なら尚更、一生治らないトラウマになるかもしれない。 それだったら、多少居心地の悪さを覚えたとしても、記憶その物を完全に無くした方がまだいい気がする。しかしそれが正しいとは、俊明には断言できない。 俊明はあの時、記憶が無くなった事にとにかく不快感と恐怖を覚えた。 しかしそれは、周囲の人間達も自分と同じ様に記憶を無くしていた、という状況の不可解さから来る不快感からだ。 ……もしかしたら、自分の様に状況の不可解さから同じ様な人が出てくる気がするが、正直そこまで、気が回らない。悪いとは思うが。 「その……スネイルさん」 静かに俊明とスネイルの話を聞いていた紫蘇が口を開く。スネイルへと顔を向けて、紫蘇は謝ると共に感謝を述べる。 「敵だとか味方だとか、変な事を聞いてごめんなさい。 スネイルさんが記憶を消していたのは、私とヤスっちさん、それに……それに、戦いに巻き込まれた人達を、普通の生活に戻す為だって事を知らずに……。 私……スネイルさんの事、どこか疑ってました。訝しんで……ました。凄く失礼ですよね……本当に、ごめんなさい」 「謝らないで、紫蘇ちゃん。そもそも断りも入れず、勝手に記憶を弄った私が悪いんだし。寧ろ謝るのは私の方よ。 今更粛々と謝っても遅いけど、記憶を弄ってごめんなさい。紫蘇ちゃん、安田君」 そう、詫びを入れるスネイルに、俊明も紫蘇に続く様に謝る。 「俺も悪かったよ。いきなりアンタに食って掛かったりして。そういう事情があった事も知らずに」 「悪いと思うならパンと珈琲買ってきて。三十秒で」 「俺には粛々としないのかよ! つかパシんな!」 「ごめんごめん、けど君を見てるとどうもイジリ倒したくなっちゃうのよね……何で?」 「俺が聞きたいよ!」 素早く突っ込んでくる俊明に笑いながら、スネイルは思う。やっぱり。 やっぱり、彼と安田俊明は似ている。俊明の姿が、自分の知っている、とある青年に。紫蘇の姿が、自分の知っている、とある少女に。 予期せぬ出会いから、世界の命運を背負わされてしまった青年と、世界を護る為に、戦いという運命に自ら飛び込んだ少女。 その二人の姿が、スネイルには安田と紫蘇に重なってみえる。……いや、きっと安田と紫蘇だけじゃない。 また別の世界でこうしている間にも、そんな少年少女が増えている。予期せぬ戦いに誘われて、振るいたくない拳を振るって、涙を流している少年少女達が。 イルミナス―――――――その存在はやはり許しておけない。 一人の、大人として。スネイルは心の中でそう密かに、強固な決意を更に固くする。 もうそろそろ良い頃会いか。巻いている腕時計を見、スネイルは歩き出す。 「伝えるべき事は大体伝えたわ。後は二人仲良く水入らずで。 ただ、私達に協力するかの件はよーく考えておいてね。何時か答え、訊きに来るから」 そう言い残し、スネイルは俊明と紫蘇の横を通り過ぎて出入り口である石段の方へと歩いてゆく。 立ち去ろうとするスネイルに、俊明は紫蘇に支えられてて立ち上がる。石段を降りて去っていこうとするスネイルに向かって、俊明は声を張り上げて呼び掛ける。 「スネイル!」 降りようとした手前、呼び掛けられたスネイルは足を止めた。 俊明は大声で、スネイルに感謝する。紫蘇も続いて、感謝する。 「気遣ってくれてありがとな! 何だかんだ……何だかんだ助かった!」 「色々と、ありがとうございました!」 安田と紫蘇の感謝の意を、スネイルは前を向いたまま振り向かず、手をヒラヒラと降って石段を降りていく。 年甲斐も無く、スネイルは久々に照れる。無性に照れ臭くなり、俊明達に振り向く事が出来なかった。 何と言えば良いのか……ああいう風に恥ずかしげも無く素直に、人に感謝する事が出来る……いや、感情を表に出せる俊明と紫蘇この上なく、羨ましい。 長い年月を生きてきた中で、色々なモノを、大切なモノを失ってしまったスネイルにとって、自らを誤魔化す事無く、正直に生きる事が出来る俊明と紫蘇が眩く、感じる。 本来ならば。 本来ならば、あの二人の様な無垢な存在を、凄惨な戦いに巻き込むべきではないとスネイルは思う。 しかし記憶を意図的に失わせた所で、二人が平穏でな日常に帰れる訳では無い。スネイルが何をしようと、あの二人の戦いは、まだまだ、続いていく事だろう。 それならば少しでも、あの二人の……いや、助けを求めている戦士達の手助けをしたい。出来る限り協力して、心や体に圧し掛かる負担を減らしてあげたい。 無論、こちらにも戦わねばならない理由も、倒さねばならない敵もいる。人を気にかけていられるほど、状況に余裕など無い。 しかしそれでも、とスネイルは思う。思わずにはいられない。 セカイを、大切なモノを護りたいという志を持つ仲間を見て見ぬ振りは出来ない。 彼らが、彼女らが傷つくのなら、この身を呈してでも守ってやろうと思う。この身は、彼彼女らが迎えるべき未来を護る為に―――――――捧げよう。 「ホント……お人よしよね」 そう、スネイルは自嘲的に呟いた。その時、懐に入れていた携帯電話が着信を知らせるバイブ音を響かせる。 取り出してスネイルはすぐに、通話ボタンを押す。 「もしもし」 「もしもーし、遥ちゃん。もう一人の自分にはさよなら出来た?」 「はい、すっきりと。空間転移のカード、役に立ちました」 「アレが役に立ったのなら良かった。それじゃあ出発の準備を」 「あ、その前にスネイルさん。ちょっと……」 「何々? 何か頼みごと?」 「はい、頼み事です。その……」 ―――――――××××××――――――― スネイルを見送っていき、俊明はグーっと背筋を伸ばす。 何だか疲れた。どっと、疲れを感じる。別段、戦っても激しく動いた訳でも無いのだが。 紫蘇へと目を向ける。こうして見ると、普通に可愛いなと一瞬思ってしまい、俊明は紫蘇から目を逸らす。 「ヤスっちさん」 と、紫蘇に呼ばれて、俊明は顔を向ける。 「この後どうします? 何か予定とかあるんですか?」 「予定なぁ……今日学校休んじゃったし、別にねえな」 そう俊明が答えると、何故だか紫蘇はもじもじと動いて、頬をほんのりと染めている。 何か言いたい事があるのだろうかと、俊明が疑問符を浮かべていると紫蘇は俊明を見上げて、言った。 「じゃあ……その、パフェとか食べに行きませんか? 私、ずっと緊張してたらお腹……空いちゃって」 俊明は紫蘇の言葉にポカンとしていたが、次第に理解してきて、苦笑する。 俊明が笑っているのを見、紫蘇が恥ずかしそうに顔を赤くして怒る。 「何で笑ってるんですか! 空いちゃったものはし、仕方ないじゃないですか……」 「分かった分かった。食いに行こうぜ」 「ヤスっちさんのおごりですよ!」 「おま、ちょっと待て!」 俊明の制止を聞かずに、紫蘇は走り出した。走る紫蘇の顔は明るく、心から嬉しそうだ。 「しょうがねえな……」 俊明は空を見上げる。今の空は、俊明の心を映す様に蒼く、蒼く、澄んでいた。 眩しい太陽を掌に透かして、俊明は、思う。 アンタも今、同じ空を見てるのかな。ハクタカ。 ―――――――××××××――――――― スーパーの出入り口で、精算を済まして買い物を終わらせた彼方は、買い物袋を持って姉が帰ってくるのを待つ。 一体何処に行ったのか、こうして三十分位、彼方は立っている。空模様が少し悪くなって小雨が降ってきたが、今では青天へと変わっている。 しかしこれだけ待たされるという事は、きっと姉は会いたかった人に会えたのだろうと、彼方は自分の事ではないにも拘らず妙に嬉しくなる。 それにしても、会えたは良いのだがこうして三十分も待たされるのは正直、キツい。只待たされる事が、こんなにもキツイとは。 だがこんなに時間が掛かっているということはつまり、そういう事なのだろう。なら、この待ち時間も悪くは無い。 姉がその大切な人とどんな会話をしているのか、彼方は姉――――――――遥が帰ってきたら聞いてみたいなと思う、その時。 こっちに向かって、誰かが走ってくる。 髪の毛を三つ編みに束ねて……三つ編み? 彼方は小さく首を捻る。 どうして姉は三つ編みになっているのだろう……と思ったが、あぁそうだった。確か手首に巻いていたんだ。 ……あれ? 何か散歩の時のあの件で何故か手首からそのヘアゴムが消えていた様な……気のせいだったかな。 「ごめん彼方! 偉い時間待たせちゃって」 肩で息をして、ぜえぜえと呼吸を荒げながら彼方の元へと駆け付けた遥がそう、謝ってきた。 「良いよ良いよ、そんな謝らなくても。それで……会えたの?」 彼方がそう質問すると、遥は満面の笑顔を浮かべた。浮かべて、答える。 「うん! 会えたし、話せたよ。色んな事」 「そっか。良かったね、会えて」 「彼方のお陰だよ。彼方があの時追いかけてみればって言わなかったら、きっと……」 「ほら、また暗い顔浮かべない浮かべない。はい、お姉ちゃん」 彼方は持っている買い物袋を、遥に差し出した。 「帰りは私が自転車漕いでくよ。お姉ちゃんが荷物持って」 「良いよ。安全運転でお願い」 「分かってるよ」 彼方から買い物袋を受け取って、遥は彼方と共に自転車を置いてきた駐輪場へと向かう。 その途中で、彼方は遥に振り返りつつ、聞く。 「ねえ、お姉ちゃん」 「ん?」 「その大切な人と、どんな事話したの? 会えてよかった、とか」 「……秘密」 「えー何それ。姉妹の間に秘密事は無しだよ?」 「あの人との事は、心の中に秘めておくから。だから彼方にも秘密」 「む~……お姉ちゃんの意地悪」 そう膨れっ面しながらも、彼方は姉がその人に会えた事を心で祝福する。 「何時か教えてよ、お姉ちゃん。私、お姉ちゃんが話してくれるの、何時までも待つから」 「私忘れちゃうかもよ。まぁ……何時か気が向いたら話してあげる」 「絶対話してよ。姉妹同士の約束だからね」 「忘れないよ。忘れない……」 ふと、どこからか最近流行っている曲が聞こえてきた。遥にとってその曲は気にいっている曲だった。 何となく、今の心情にマッチする様な気がして、遥はその曲を鼻ずさむ。 「交わした約束、忘れないよ……」 忘れないよ、一条さん。きっと、忘れない。 ―――――――××××××――――――― 自宅に帰った遥は、彼方と夕刻まで引っ張り出してきたテレビゲームを遊んだり、昔懐かしんだ漫画本を読んだりと。 遊べるだけの事を時間たっぷりに遊んだ。母はしょうがない子達だよと呆れながらも、許容してくれた。 童心……と呼ぶのも何かおかしいが、小さかった時の様に何も難しい事を考えず、彼方と遊んでいる時は非常に楽しかった。 母が作ってくれた昼食も美味しかったし、母と、彼方と協力して作った夕食も、最高に美味しかった。 食事自体は昼はカレー、夜は餃子と物凄く普通なのだが、どちらも遥にとっては特筆に値する美味さであった。父が多忙を極めており一緒に食べれないのが心残りではあるが。 彼方と一緒に風呂に入ると、彼方が色々と成長しているのに比べて、自分はまるで成長していない事にショックを覚える。 少しばかり落ち込みながらもパジャマに着替えて、後は明日、学校へと万全の体調で出かける為に早めに寝る。 そう言えば彼方が明日、寮というか学校へと帰ってしまう。寂しい事には寂しいが、引き留める訳にも行かない。 次に会えるのは大きな休み、夏休みだ。その時を楽しみにしておこう。 「じゃあお姉ちゃん、電気消すよ」 「うん、お願い」 「あのさ、お姉ちゃん」 電気を消す一寸、彼方が話しかけてくる。 「何?」 「今度の夏休み、行こうね。あの河川敷」 「うん。必ず行こうね。だから勉強とか色々頑張るんだよ、彼方」 「お姉ちゃんも頑張ってね。応援してるから。それじゃ、お休みなさい」 「お休み、彼方」 彼方が電気を消した。何も見えない闇一色の中、遥は目を閉じて、意識を落としていく。 明日、帰る。元居た日常へと、帰る。 ―――――――××××××――――――― <聞こえる? 神守さん> <……聞こえます。どなた様ですか?> <初っ端からコレの話し方が分かるなんてやるわね。それとも遥ちゃんと通信機を介して話した事があるのかしら?> <いえ。でも頭の中に語りかけてくるなら、その逆も出来るかなと思って> <ビックリするほど落ち着いてるわね。これをされた人は最初驚いたり戸惑ったりするんだけど> <何だかビックリする事が多すぎて慣れちゃいました。それで貴方は、一体誰なんですか?> <ここ数日で随分神経が太くなっちゃったみたいね。それはさておき、私の名前はマチコ・スネイル。遥ちゃんから話は聞いてるとは思うけど> <貴方がスネイル……さんですか。一条さんから聞いてはいましたが、女の人だったんですね> <普段は少女として暮らしてるけどね。ま、そんな事はどうでも良いけど……感覚共有の件、本気なの?> <本気です。今の私に感覚共有は過ぎた力なんで。まだ私には早いんです。その力は> <そうかな? 私も遥ちゃんと同じ意見なんだけど、貴方なら感覚共有を持っていても大丈夫だと思うの。少なくとも、悪い方向には使わないだろうから> <いえ……そんな事、無いです。私はまだまだ未熟だから、感覚共有を持ってたら多分、頼っちゃいます。自分自身の事で> <別に良いと思うけどね。他者を傷つけたり泣かしたりする為に使う訳じゃなければ> <勿論そんな事はしません。しませんけど……感覚共有って力は諸刃の剣だと思うんです。正直な事を言えば、使っていたいです。色々な事がしてみたいです。 だけどそれは私自身の為であって、誰かを護りたいだとか、そういう事の為に使う訳じゃないから……そんな風に考えたら、私は多分溺れてしまうと思うんです。感覚共有に> <じゃあ人助けとかに使えば良いんじゃない? 分からないな、私には。そこまで貴方が感覚共有を拒む理由が> <……自分でも良く分かりません。分からないけど、駄目だと思います。日常的に使える様になったら私……駄目になると、思います> <ん~……。そこまで言うなら、しつこく強要は出来ないわね。それに遥ちゃんから熱の籠った説得も聞かされたし。貴方の意思を酌んであげる。だけど一つ、念を押させて> <……はい> <過去の記憶を消すという事は、まんま感覚共有に関する記憶も消すという事になるわ。その中から、感覚共有の記憶だけを消すって事は前例が無い。 私にも初めての事になる。遥ちゃんが言っていた事を思い出して。感覚共有だけでなく、遥ちゃんと一緒に居た記憶が丸ごと消えるかもしれない可能性の方がずっと高い事を> <分かっています。どんな事が起きても受け入れる覚悟は出来てます> <……本当に、良いのね。漫画やドラマみたいに奇跡が起きるとは限らないのよ> <承知しています。宜しく、お願いします> <意思は揺るがない、ってことね。オッケー、分かった> <それじゃあ眠ってくれる? 結果は明日の朝……どっちに転ぶかは私にも分からない。良い結果に転ぶ事を、願っててね> <信じてます、スネイルさん。奇跡が……起きる事を> ―――――――××××××――――――― ―――――――朝の光が、眩しい。 私は毛布を巻くって、ベッドから起き上がる。頭の中がやけにキンキンする。カキ氷を食べた訳でも無いのに。 梯子を降りると、下のベッドで何故か彼方が眠っていた。どうして彼方がここに居るんだろう。 彼方は別の、というか進学校に通ってて、それでいて寮に居る筈なのに。不思議だ。 寝ぼけ眼を擦りながら、私はドアを開けて洗面台へと向かう。 水道を捻って水を出し、ジャバジャバと顔を洗う。さっぱりとした気分になると、頭の中もさっぱりした気分になる。 けれど何故だろう。何か大事な事を、凄く大切な事を忘れている気がする。 何だろう……何を忘れてるんだろう。そんな事を思いながらお母さんに挨拶する為に、リビングの隣のキッチンへと向かう。 「おっはよー、お母さん」 フライパンで何を焼いてるんだろう。目玉焼きかな? を焼いているお母さんが振り向いた。 「おはよう、遥。学校に行く準備は出来てるの?」 「準備も何も普通に出来てるよ。何で?」 私がそう聞くと、何故かお母さんは目を丸くした。別に珍しい事を言ったつもりは無いんだけど。 「そう。なら良かった。今出来るから座って待ってなさい」 「はーい」 お母さんに返事をして、リビングに移り、テーブル横の椅子に座る。呼ばれたら朝食をテーブルに運ばなきゃ。 にしても待っているだけだと、眠くなってくる。寝ない様にしっかりしようとしても、どうしても眠気が襲ってくる。 ――――――――何? 急に頭の中に、妙な記憶? 思い出? が過ぎる。 だけどそれはとってもぼんやりと、曖昧としていて、はっきりとしたビジョンじゃない。 けれど、浮かんでくる。何かが、浮かんでくる。自分でも分からない、変な物が。 「おはよう、お姉ちゃん、お母さん……」 私と同じ様に寝惚けた様子で、彼方がリビングに入ってきた。 それにしても、ホントに何で彼方が家が居るんだろう。何か事情でもあるのだろうか。家に戻ってくるような。 事情を訊こうかな? と思って声を掛けようとした矢先、彼方は私の向かい側の椅子に座ると話しかけてきた。 「あ、お姉ちゃん、これ」 そう言いながら、彼方は何かを私に手渡そうと掌を広げた。 ……ヘアゴム? 彼方の掌の上には、淡い色合いが素敵な数本のヘアゴムがあった。 けれど何でヘアゴム? 私、神を三つ編みにする時にこんな色の奴は使ってない。もっと濃い、原色みたいなのを使ってる。 不思議に思っていると、彼方は私に微笑みかけながら、言った。 「昨日の話、凄く面白かったよ。でもやっぱり嘘でしょ?」 「……え?」 「もう一人の自分に会ったって話。凄い興味深い話だったけど、やっぱり信じらんないよ。 お姉ちゃん、私の事からかってるんでしょ? 上手いんだから、もう」 一体何の話……と言いかけて、またあのビジョンが頭の中で蘇ってくる。 次はぼんやりとしていない、ハッキリと思い描けるビジョンだった。知ってる場所が……あのショッピングモールが大変な事になってる。 良く分からないけど、大きなロボットが暴れてる。何故か私がどこかの屋上に立って、光で出来た弓を構えている。それに……。 それに、私とよく似た、小さな女の子。私は、その子に見覚えがあった。それどころか――――――――直接、話した気さえする。 「だけど怒ったりしないよ。だって本当に面白」 「ごめん、彼方」 私はそう言って、彼方の掌からヘアゴムを握り取って、椅子から立ち上がる。立ち上がって、洗面台へと向かう。 ごめん、彼方。ありがとうも言わずにこんな事して。だけど確かめたいの。今すぐにでも、確かめたい。 このヘアゴムを使えば、忘れている事を、とっても大切な事を思い出す気がするから。 洗面台に付いた私は、目の前のガラスを見据えながら、気を集中させる。鼓動が速くなって、ヘアゴムを持っている手が軽く震えてくる。 怖い。怖いけど、やってみるしかない。私はヘアゴムを指先に挟んで、腕を後ろに回す。 三つ編みにするのは何となく面倒だから、このまま髪を通してポニーテールにしてみる事にする。 これで何も無ければ何も無いで良い。何かあったら……何かあった、だ。 早まる鼓動を抑えながら、私は髪の毛を束ねて、ヘアゴムを一気に―――――――くぐらせた。 ―――――――そう、だった。 そうだったんだ。私……思い、出せた。私……頼んだんだ。スネイル、さんに。 感覚共有を封じてほしいって。私は試しに、あの不思議な何かを発現させようと力む。もし感覚共有が使えるなら……。 ……どれだけ力んでも、何も出てこない。封じれたのかな。いや、きっとそうだ。成功したんだ、スネイルさん。 どれだけ低い確率なのかは分からないけど、奇跡は起こせた。起こす事が、出来た。 だけどもし、彼方がヘアゴムを渡してくれなかったら。昨日、つい口が滑って一条さんとの事を話した事を言ってくれなかったら。 私はあのまま、何かあったかもしれない……でそのまま全てを忘れていたかもしれない。 彼方にも感謝したいけど、何より。 ありがとう、一条さん。一条さんがこれをくれたお陰で、私、思いだせたよ。 貴方との、思い出。貴方から貰った勇気。思い出す事が、出来たんだよ。 私はヘアゴムを外して、胸元で両手を合わせて、抱き締める。この思いが、何処かの世界で今も戦っている一条さんに、届く様に。 ヘアゴムを括って、再びポニーテールにしてリビングに戻ると、お母さんと彼方が先にご飯を食べていた。 彼方は戻ってきた私を見て、言った。 「お姉ちゃん、何で泣いてるの? 小指でもぶつけた?」 私は笑顔で、彼方に言い返す。 「嬉し泣きだよ。平和って、良いなって」 ―――――――××××××――――――― 神守遥 ―――――――××××××――――――― 「それじゃあ行ってきます。彼方も気を付けてね」 「うん。お姉ちゃんこそ車とか気を付けて」 ―――――――××××××――――――― 安田俊明 シュタムファータァ(紫蘇) 神守彼方 神守母 神守父 ―――――――××××××――――――― 「こら、遥。アンタお弁当忘れてるでしょ」 「あ、ごめん。うっかり……」 「しっかりしてよ、お姉ちゃん」 ―――――――××××××――――――― リヒト・エンフィールド ヘンヨ・シュレ― 田所カッコマン 鈴木隆昭(ハクタカ) ―――――――××××××――――――― 「それじゃあ改めて。行ってきまーす」 「行ってらっしゃーい」 「あんまり遅く帰ってくるんじゃないよ」 「はいはい。じゃ、またね。彼方」 「次は夏休みでね」 ―――――――××××××――――――― カッコマンエビル(シロガネソニック) 切り裂きジャンヌ(シロガネブレード) ニック・W・キム(シロガネマッスル) スナイパーガマン(シロガネスナイパー) イッツァ・ミラクル ―――――――××××××――――――― 「おはようございます、先輩」 「おはよう、安田君」 「あれ、髪型変えたんスか?」 「どう、似合う?」 「普通です」 「こらっ! 貴方には先輩を敬うって心が……」 「やべぇ遅れる。お先、失礼しまーす」 「……全く」 ―――――――××××××――――――― リヒタ―・ペネトレイタ― ゼノクレス/ゼノブレイカー ―――――――××××××――――――― 「おっはよう、遥」 「あ、悠子。何か久しぶり」 「ホントに久しぶりね。私の顔、忘れてるんじゃないでしょうね」 「まっさか。大事な友達の顔、忘れるわけないじゃん」 「なら良いけど、もうすぐ始業時間だよ」 「嘘!? じゃあ急がないと!」 ―――――――××××××――――――― センジュ・キサラギ メルフィー・ストレイン マチコ・スネイル ―――――――××××××――――――― 「遥? 立ち止まってどうしたの?」 「いや、ちょっと……先、行ってて」 「……遅れても知らないわよ」 ―――――――××××××――――――― 一条遥 ―――――――××××××――――――― ヘアゴムを取る。取って、私は空に掲げる。 そして、別のセカイで、だけどきっと、同じ空を見ている一条さんへと、伝える。 頑張れ、私。頑張れ、一条さん。貴方には―――――――私が、ついてる。 一瞬、一条さんの声が聞こえた気がした。けどそれは多分、気のせい。 次は戦いとか、そういうのが無い、穏やかで優しいセカイで。 また、会おうね。 ―――――――××××××――――――― HARU×haru the strange dream ―――――――××××××――――――― 一条さん。 了
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仲間 『奴ら』を頑張らせるようですスレ目 波旬 シリウス 英霊クー・フーリン Class:L アナト メイビス・ヴァーミリオン ジャスティスマン 綾祢一条 アギト アギト 時雨 時崎狂三 トロワ ANo,25 絶唱戦姫 - イチイバル 光 沖いつき/仮面ライダーカブト/仮面ライダーファイズ 泉 五代友奈/仮面ライダーガタック/仮面ライダーファイズ マヨイ ツァトゥグァ かごめ 新条アカネ トリコ ベルベット・クラウ フローレン 司銀龍ハルドメルグ(G級) テラー 偽りの名 クラヤミオウギ 満信 織田信長 カグツチ&ツクヨミ 竈門炭治郎&禰豆子 チャペル マリア・カデンツァヴナ・イヴ ハート オートスコアラー:XMH-006 蒼龍 千手扉間 メソ 成れ果て タム・リン ロビン・フッド 一条美森 一条美森 三ノ輪銀 三ノ輪銀 俎板餡子 謎のヴィランX カミーラ エリザベート・バートリー 紅緋桜 ネクロノミコン血液原語版 戻る
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こっち2//奇襲作戦No.4 ~肉弾戦//八雲 紫-紅 美鈴-紅 美鈴-小野塚 小町- ナミビアの泉//ムーンライトホーン//慧音(人間)-レミリア-慧音(妖怪)-伊吹 萃香- こっち2は山札をシャッフルしました。 賽が投げられて、こっち2の先攻になった。 ナミビアの泉がデッキ(2e83a111)をロードし、ニューゲームが始まりました。 ナミビアの泉は山札をシャッフルしました。 ナミビアの泉 dz こっち2 では 配置:光符「華光玉」 Turn 2 - ナミビアの泉//体力20( 21) 呪力1( 1) 手札7( 6) 山33( 34) スペル0( 1) 配置:産霊「ファーストピラミッド」 Turn 3 - こっち2//体力21( 20) 呪力3( 1) 手札6( 6) 山33( 33) スペル1( 1) 手札:シエスタ//式神「八雲藍」//彩華「虹色太極拳」//式神「八雲藍」//肉弾戦//シエスタ// 配置:式神「八雲藍」 Turn 4 - ナミビアの泉//体力20( 21) 呪力3( 3) 手札7( 5) 山32( 33) スペル1( 2) 配置:転世「一条戻り橋」 Turn 5 - こっち2//体力21( 20) 呪力6( 3) 手札6( 6) 山32( 32) スペル2( 2) 手札:シエスタ//彩華「虹色太極拳」//式神「八雲藍」//肉弾戦//シエスタ//明治十七年の上海アリス// 配置:彩華「虹色太極拳」 起動:彩華「虹色太極拳」 Turn 6 - ナミビアの泉//体力20( 21) 呪力6( 2) 手札7( 5) 山31( 32) スペル2( 3) 配置:必殺「ハートブレイク」 起動:産霊「ファーストピラミッド」 Turn 7 - こっち2//体力21( 20) 呪力5( 5) 手札6( 6) 山31( 31) スペル3( 3) 手札:シエスタ//式神「八雲藍」//肉弾戦//シエスタ//明治十七年の上海アリス//彩翔「飛花落葉」// 戦闘:こっち2 - 彩華「虹色太極拳」 vs 産霊「ファーストピラミッド」 - ナミビアの泉 結果:こっち2 - Dmg 2 3 Dmg - ナミビアの泉 こっち2の体力が+1 (20) - 彩華「虹色太極拳」 こっち2の体力が-1 (19) 配置:彩翔「飛花落葉」 起動:彩華「虹色太極拳」 Turn 8 - ナミビアの泉//体力17( 19) 呪力9( 1) 手札7( 5) 山30( 31) スペル3( 4) ナミビアの泉 いや、20で合ってると こっち2 攻撃側から処理するはずなので こっち2 いや、いいのか ナミビアの泉 相手リーダーの体力が20点以上の場合 ナミビアの泉 ですから ナミビアの泉 あ ナミビアの泉 いえ ナミビアの泉 合ってました ナミビアの泉 すいません こっち2 dsyn 配置:新史「新幻想史 -ネクストヒストリー-」 起動:転世「一条戻り橋」 起動:新史「新幻想史 -ネクストヒストリー-」 Turn 9 - こっち2//体力19( 17) 呪力5( 0) 手札6( 6) 山30( 30) スペル4( 4) 手札:シエスタ//式神「八雲藍」//肉弾戦//シエスタ//明治十七年の上海アリス//光符「華光玉」// 戦闘:こっち2 - 彩華「虹色太極拳」 vs 転世「一条戻り橋」 - ナミビアの泉 結果:こっち2 - Dmg 2 3 Dmg - ナミビアの泉 こっち2の体力が+1 (18) - 彩華「虹色太極拳」 配置:式神「八雲藍」 起動:彩翔「飛花落葉」 起動:彩華「虹色太極拳」 Turn 10 - ナミビアの泉//体力14( 18) 呪力4( 0) 手札7( 5) 山29( 30) スペル4( 5) 戦闘:ナミビアの泉 - 新史「新幻想史 -ネクストヒストリー-」 vs 彩翔「飛花落葉」 - こっち2 結果:ナミビアの泉 - Dmg 0 4 Dmg - こっち2 ナミビアの泉はリーダーを慧音(妖怪)・上白沢 慧音に設定しました。 起動:転世「一条戻り橋」 Turn 11 - こっち2//体力14( 14) 呪力5( 0) 手札6( 7) 山29( 29) スペル5( 4) 手札:シエスタ//肉弾戦//シエスタ//明治十七年の上海アリス//光符「華光玉」//肉弾戦// 戦闘:こっち2 - 彩華「虹色太極拳」 vs 転世「一条戻り橋」 - ナミビアの泉 結果:こっち2 - Dmg 2 3 Dmg - ナミビアの泉 こっち2の体力が+1 (13) - 彩華「虹色太極拳」 配置:光符「華光玉」 起動:彩華「虹色太極拳」 Turn 12 - ナミビアの泉//体力11( 13) 呪力5( 1) 手札8( 5) 山28( 29) スペル4( 6) 配置:包符「昭和の雨」 起動:転世「一条戻り橋」 Turn 13 - こっち2//体力13( 11) 呪力7( 1) 手札6( 7) 山28( 28) スペル6( 5) 手札:シエスタ//肉弾戦//シエスタ//明治十七年の上海アリス//肉弾戦//明治十七年の上海アリス// 戦闘:こっち2 - 彩華「虹色太極拳」 vs 転世「一条戻り橋」 - ナミビアの泉 結果:こっち2 - Dmg 2 3 Dmg - ナミビアの泉 こっち2の体力が+1 (12) - 彩華「虹色太極拳」 起動:彩華「虹色太極拳」 Turn 14 - ナミビアの泉//体力8( 12) 呪力7( 3) 手札8( 6) 山27( 28) スペル5( 6) 起動:転世「一条戻り橋」 ナミビアの泉は三種の神器をナミビアの泉の転世「一条戻り橋」につけました。 Turn 15 - こっち2//体力12( 8) 呪力9( 2) 手札7( 7) 山27( 27) スペル6( 5) 手札:シエスタ//肉弾戦//シエスタ//明治十七年の上海アリス//肉弾戦//明治十七年の上海アリス//肉弾戦// 戦闘:こっち2 - 彩華「虹色太極拳」 vs 転世「一条戻り橋」 - ナミビアの泉 ナミビアの泉は三種の神器の1番目の特殊能力を使いました。 ナミビアの泉は三種の神器の『迎撃UP』を選択しました。 結果:こっち2 - Dmg 3 3 Dmg - ナミビアの泉 こっち2の体力が+1 (10) - 彩華「虹色太極拳」 起動:彩華「虹色太極拳」 Turn 16 - ナミビアの泉//体力5( 10) 呪力7( 5) 手札8( 7) 山26( 27) スペル5( 6) 起動:転世「一条戻り橋」 起動:包符「昭和の雨」 Turn 17 - こっち2//体力10( 5) 呪力11( 0) 手札8( 8) 山26( 26) スペル6( 5) 手札:シエスタ//肉弾戦//シエスタ//明治十七年の上海アリス//肉弾戦//明治十七年の上海アリス//肉弾戦//明治十七年の上海アリス// 戦闘:こっち2 - 彩華「虹色太極拳」 vs 転世「一条戻り橋」 - ナミビアの泉 結果:こっち2 - Dmg 2 3 Dmg - ナミビアの泉 こっち2の体力が+1 (9) - 彩華「虹色太極拳」 起動:彩華「虹色太極拳」 こっち2はシエスタを手札から捨てました。 Turn 18 - ナミビアの泉//体力2( 9) 呪力5( 7) 手札9( 7) 山25( 26) スペル5( 6) イベント(こっち2):シエスタ こっち2は明治十七年の上海アリスを手札から捨てました。 こっち2はシエスタを場から捨札に送りました。 ナミビアの泉は威厳を手札から捨てました。 Turn 19 - こっち2//体力9( 2) 呪力8( 5) 手札6( 8) 山25( 25) スペル6( 5) 手札:肉弾戦//肉弾戦//明治十七年の上海アリス//肉弾戦//明治十七年の上海アリス//香霖堂// イベント(ナミビアの泉):頭突き ナミビアの泉は頭突きを場から捨札に送りました。 イベント(ナミビアの泉):頭突き ナミビアの泉は頭突きを場から捨札に送りました。 こっち2は肉弾戦を手札から捨てました。 こっち2は肉弾戦を手札から捨てました。 こっち2は肉弾戦を手札から捨てました。 こっち2は明治十七年の上海アリスを手札から捨てました。 戦闘:こっち2 - 彩華「虹色太極拳」 vs 包符「昭和の雨」 - ナミビアの泉 結果:こっち2 - Dmg 1 3 Dmg - ナミビアの泉 こっち2の体力が+1 (9) - 彩華「虹色太極拳」 こっち2 ありがとうございましたー ナミビアの泉 ありがとうございましたー ナミビアの泉 サポートこんなにいらない こっち2 うわぁ・・・ ナミビアの泉 すわぁ・・ こっち2 こっちはむしろスペサポが欲しかった ナミビアの泉は山札を丸ごと見ました。 ナミビアの泉は山札をシャッフルしました。 ナミビアの泉は山札を見るのをやめて、山札をシャッフルしました。 こっち2 肉弾上海アリス3なのにスペサポ0w ナミビアの泉 www ナミビアの泉 こっちはスペルがこないから呪力が足りない ナミビアの泉 そもそも受けが戻り橋は重い>< こっち2 普通に受けファーストピラミッド ナミビアの泉 当たらないwwww こっち2 ? ナミビアの泉 あー こっち2 当たりますよ? ナミビアの泉 拡散だと思ってたら ナミビアの泉 集中だったorz こっち2 >< ナミビアの泉 では、戻りますorz こっち2 はいー こっち2 ノシ ナミビアの泉 ノシ
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◆WqZH3L6gH6 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 031 正義の在処 衛宮切嗣 048 交わらなかった線 小湊るう子、ヴァローナ 081 夜と朝の間に 針目縫 090 その少女は切望 三好夏凜、アインハルト・ストラトス、桐間紗路、小湊るう子 176 夜へ急ぐ 平和島静雄、一条蛍 178 ろうたけたるおもい 桂小太郎、コロナ・ティミル 179 第三回放送 -あの思いは漂着- 繭 181 distract 小湊るう子、浦添伊緒奈、ラヴァレイ 183 追う兎 神威 185 ヤツの時間がきた DIO、ヴァニラ・アイス 193 【紡ぐ者】 繭、ヒース・オスロ、テュポーン、遠坂時臣 194 New Game アザゼル、三好夏凜、絢瀬絵里、セルティ・ストゥルルソン 195 運命の廻り道 鬼龍院皐月、宮内れんげ 196 有為転変 平和島静雄、一条蛍、鬼龍院皐月、宮内れんげ 198 目覚めたその部分 纏流子、風見雄二 199 黒き呪縛は灰色の祝福 桂小太郎、コロナ・ティミル、神威、平和島静雄、一条蛍、鬼龍院皐月、宮内れんげ 200 死者は交叉への標 空条承太郎、天々座理世、風見雄二、纏流子 登場させたキャラ 3回 小湊るう子、平和島静雄、一条蛍、鬼龍院皐月、宮内れんげ 2回 繭、三好夏凜、桂小太郎、コロナ・ティミル、神威、纏流子、風見雄二 1回 衛宮切嗣、ヴァローナ、針目縫、アインハルト・ストラトス、桐間紗路、浦添伊緒奈、 ラヴァレイ、DIO、ヴァニラ・アイス、ヒース・オスロ、テュポーン、遠坂時臣、 アザゼル、絢瀬絵里、セルティ・ストゥルルソン、空条承太郎、天々座理世 氏に寄せられた感想 名前 コメント
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No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 武田信玄、[武田031]SR馬場信春 開幕 - - 2 武田信玄、[武田022]C武田信廉 開幕 - - 3 [武田022]C武田信廉、[武田023]R武田信繁 戦闘開始 味方士気UP敵武力と移動速度UP 士気+5上杉謙信の武力+8、移動速度上昇 4 [武田022]C武田信廉 接触 味方兵力UP敵移動速度UP 武田信廉の兵力+100%程度上杉謙信の移動速度上昇上杉謙信と接触 5 [武田031]SR馬場信春、[武田007]C大熊朝秀 一定時間 味方兵力と統率UP 二人の兵力+20%程度、馬場信春の統率+4以上、大熊朝秀の統率+591c頃 6 [武田023]R武田信繁、[武田012]C木曽義昌 一定時間 味方武力と兵力UP 木曽義昌の武力+4、兵力+20% 7 [武田035]SR望月千代女 接触 味方武力と移動速度UP 望月千代女の武力+10、移動速度上昇斎藤朝信と接触 8 [武田005]UC一条信龍、[武田022]C武田信廉 撃破 味方武力と兵力UP 一条信龍の武力+8、兵力+20%程度一条信龍で数部隊撃破 9 [武田011]R小山田信茂 計略 味方武力UP 小山田信茂の武力+13 10 [武田022]C武田信廉 戦闘勝利 - - 11 武田信玄、[武田022]C武田信廉 終幕 - - 12 武田信玄、[武田015]R琴姫 終幕 - - イベントコンプ必要武将 武田信玄、[武田005]UC一条信龍、[武田007]C大熊朝秀、[武田011]R小山田信茂、[武田012]C木曽義昌、[武田015]R琴姫、[武田022]C武田信廉、[武田023]R武田信繁、[武田031]SR馬場信春、[武田035]SR望月千代女
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服部家が百家支流ってどこ情報? - 2012-12-02 09 35 13 ウェブサイト「小説家になろう」掲載時に外伝・魔法科高校の少年少女の用語集(組織)にあった「百家」の解説からです。 - 2012-12-02 17 54 58 十師族選定会議って言葉はどこの情報ですか? - 2013-01-06 00 45 56 自己解決。文庫の用語解説にありました。 - 2013-01-06 00 59 47 文庫版10巻の黒羽貢の話では、十師族の各師族には特定の管轄地域があるようだ。四葉の本来の管轄地域ってどこなのかな? 七草は関東みたいだけれども。一条は北陸かな。管轄地域を明示した記述が無いのが残念だ。 - 2013-06-08 20 06 10 十師族選定会議による選定基準には本拠地の地域性も関係しそうですね。 - 2013-06-08 20 39 47 本拠地からすると、四葉家本宅は旧山梨県の山々に囲まれた村にあるのだから、山梨を含む中部東海地方になるのかな? - 2013-06-08 20 41 59 国立魔法大学付属高校の所在地って、ある程度管轄地域を反映したものじゃないか? 関東は首都ということもあって2つの師族になっていてもおかしくないしね。 - 2013-06-08 21 15 04 研究所の数字と苗字の数字が呼応しているなら、関係してるのは研究所の所在って気もするよね - 2013-07-26 00 35 21 今度の九校戦で七宝以外の師補十八家も登場して欲しいね。 - 2013-08-07 22 04 27 十師族のシステムが確定したのはいつ頃でしたっけ? 2060年代だったと思うが。 - 2013-08-23 19 37 10 古式は昔から居たとして百家ってどっから沸いたの? - 2013-12-25 16 36 50 二十八家が確立した後それを真似て改姓したとしか考えられない。百家まで研究所生まれだったら、八割以上が血統交配と潜在能力開発型という記述と矛盾する。 - 2013-12-25 18 42 37 百山と八百坂も百家だろうね。 - 2013-12-25 21 53 56 あと百舌谷(1-Aの担任)もね。 - 2013-12-25 21 59 42 『十師族当主の名前は一般知識』ってあるけど、十文字家当主の名前って何で認識されてるんだろ? 克人君の父親? - 2013-12-25 21 55 38 上に『十師族の各師族には特定の管轄地域があるようだ』って書いてあるけど、葉山さんが「東京は現在~」って言ってることから勢力圏争いがあるみたいだね。日本の魔法師は裏で戦国時代みたいなことをしてるらしい。となると“魔王”と呼ばれる真夜は現代の織田信長? - 2013-12-25 22 00 08 4年に一度二十八家から十師族が選定されているから、そのたびに管轄地域が変動しているとかじゃね? - 2014-01-26 01 23 47 首都東京を含む関東地域が特別なだけだろう。ひょっとしたら、日本魔法協会の本部がある京都も特別なのかもしれないけどね。そうでなければ、国立の研究所をぶんどって私物化している四葉のような師族が存在するわけないだろう。 - 2014-01-26 19 45 13 四葉が第四研の跡地を占有しているのが、どう東京・京都が特別と言う話に繋がるの? - 2014-01-26 20 23 30 イメージ的に克人が武田信玄で、弘一は(元)眼帯だから伊達政宗・・・全然イメージ違うな。将輝は誰だろ? - 2014-02-28 15 44 47 北陸と軍師の存在、義に厚い、貧乏クジ、立派な邸宅にそぐわない質素な生活感からして上杉かな? - 2014-05-21 05 25 47 一方で千葉エリカは「地域に関係なく活動できる家」があることを言及していたり - 2014-05-19 10 51 59 一世紀満たないのに十師族がまるで伝統ある貴族みたいな感じで気持ち悪い - 2014-01-26 00 43 07 伝統ある貴族も大名も、天下人の檄に応じて敵を平らげただけのただの騎士・武士なんだわな、これが - 2014-01-26 03 48 02 十傑集ですか…(実は大差無い様な気が) - 2014-05-21 16 09 43 十師族というのは、血統主義で有能な人材を輩出してきて、今後も輩出する可能性が高いからあの地位にある。三代続けば立派な貴族だよ。一代限りのぽっと出の雑種ではないんだよ。 - 2014-01-26 19 39 57 じゃ、何か?サラブレットと同じで、優秀な人材を輩出できなくなった師族は、数字落ちもあるってか? - 2014-01-26 19 56 29 昔はそうだろうけど作中年代において一体誰が数字を剥奪する権限持ってるのかな? - 2014-01-26 20 15 09 権限がどうの以前に一族に一人も魔法師がいなくなったら数字落ちせざるを得ないでしょう。 - 2015-03-15 22 05 24 何で数字落ちさせなきゃいけないんだ?「7番は失敗」とかでいいだろ。 - 2015-03-15 23 32 25 四葉は(ほぼ深雪に内定とはいえ)次期当主を争わせてるような感じがある。あんな感じで一族から誰か出せばいい。当主直系である必要はなさげ。十師族(もしくは師補)であることはそれ自体が価値がある感じだし養子なりなんなりでどうにかするでしょ。 - 2015-03-15 23 45 42 五輪家は相当やばそう - 2014-09-28 21 11 19 むしろ一世紀も経つと衰退し始める。たいていは経済的に衰退して没落していく。そして家柄を存続させるために裕福な商人階級と婚姻を結ぶ流れになる。視点を変えれば近世以降の伝統ある貴族とは金の力で家名を手に入れた商家の末裔とも言える。 - 2014-01-30 21 33 28 いや、そこで落ちぶれなかったものが名家として呼ばれるべきで、歴史の浅い家を名家のように扱うのはどうか?という話なんだが - 2014-01-30 21 57 10 何代も続いた旧家じゃなくて、成り上がった戦国大名なんだってばよ - 2014-01-30 22 04 45 その「成り上がった」って言うのも、元々のベースが無いと無理なんですけどね - 2014-03-07 12 28 11 山縣家とか戦前には明治維新で成り上がった1世紀も歴史のない「名家」がいくらでもあったよ - 2014-09-28 21 21 34 十師族ってどうやって決めるんだ?選定会議のシステムがわからん。 - 2014-04-20 20 45 10 追記、強力な、とはいっても誰がそれを判定するんかな? - 2014-04-20 20 46 16 各二十八家が代表を出して、魔法競技&研究成果の発表会(笑) - 2014-04-20 21 57 11 達也、深雪、真夜のトリオで出場したら誰も勝てなくてまたも四葉最強だな。 - 2014-04-21 19 13 52 十三巻で登場した三七上は百家だろうけど、千倉も百家でいいのかな? 普通の家で苗字に数字入ってる人とかいないのか? - 2014-04-20 22 14 44 普通の家って28家や百家でない魔法師の家ってことだよね?魔法師でない一般人の家を普通の家というのなら幾らでもいるしw苗字に四の字を持つ魔法師は四葉以外にも「四方」や「四方堂」、「四月一日」などが知られているが、彼らは28家とは無関係。第四研とは無縁に偶然「四」の字を姓に持つだけであり、第四研由来の魔法師は四葉だけ、という説明がある。それと藤林・服部と共に伊賀3上忍の1つ百地が古式魔法の家として残っていたら、これも偶然数字が入っているだけかな。 - 2014-04-21 23 26 29 今回のアニメ、十師族には、真夜以外に女性当主が1人はいるようだな。女装しているのでなければだがwしかし、中央で1人だけ座っているって、まるっきり十師族の女王という感じ。まあ、達也か深雪の脳内イメージかも知れないけどw - 2014-04-27 07 26 37 あれが真夜じゃないの? - 2014-04-30 11 27 35 とりあえず一番奥の椅子に座った女性が真夜だねぇ。あとは一番手前のオールバックが九島閣下で、その後ろが克人。真夜の右側のメガネが弘一か? - 2014-04-30 20 49 02 九島烈は当主じゃないが・・・ - 2014-05-19 11 04 21 天皇より偉い上皇(太上天皇:但し旧~現皇室典範制度下では譲位が認められていない)、社長より偉い会長、現当主より偉い先代なんて、この国じゃ当たり前にある。 - 2014-05-20 14 59 44 上皇は別に天皇より偉くないんだが…位じゃなく尊号だし - 2014-07-23 06 05 53 やっぱり九重って師補十八家じゃないのかな - 2014-07-23 03 19 15 既に十八家埋まってて本人も否定してるのに何言ってるんだ? - 2014-07-23 06 06 33 優等生の方で一色愛梨さん出てきましたね 十八家らしいです - 2014-07-25 21 43 14 あれ? 今日(7/25)発売だっけ? ネタバレは勘弁してくれよ。 - 2014-07-25 23 20 22 ネタバレも何も公式ツイッターで画像貼られてるんですが - 2014-07-26 17 12 33 うん、上のコメント書いた後に見た。そしてさっき漫画を読んだ。漫画のオリジナルであることは理解してるけど、あんな濃いキャラが原作に登場しなかったなんて・・・。 - 2014-07-26 18 49 21 百家って師族会議の決定に従う義務も責務も義理も無いよなぁ・・・協力するメリットとして資金援助でもあるのかね? - 2014-08-30 10 17 37 国から便宜受けてるって、横浜事変の時に五十里が言っていた - 2014-08-30 15 11 13 十師族は九島が私的に作った序列で、国家機関では無いんだから関係なくね? - 2014-08-30 20 00 38 国からお金もらうにしても、十師族から口添えとか、十師族が受けた仕事を共同研究とか、間接的には関係あるんでない? - 2014-08-31 01 32 47 百家の欄に記されているのは百家と明言されているものだけ? 十一以上の数字を持つ魔法師は百山、八百坂、百舌谷(以上教員)、十七夜、四十九院(以上三高生)と居るんだが。 - 2014-12-31 20 35 23 数字が入っているから百家ってわけではないぞ - 2014-12-31 21 37 10 じゃあ、百家と百家でない家系を分けているのは何者? 師族会議が決めているのか? - 2014-12-31 23 31 15 作者に聞けよ - 2015-01-01 02 31 40 なぜその他に光井家が無いのか… - 2015-05-13 15 12 12 そんな単語本編に出てきてないだろ - 2015-05-14 02 38 38 次の師族会議でどこが落ちるのかな(ニッコリ - 2015-05-13 18 52 36 周との密約がバレたら七草、パラサイドールの実験がバレたら九島、マテリアル・バーストのことがバレたら四葉の独壇場 - 2015-05-14 00 06 17 ぶっちゃけその3つ全部排除するのが一番丸く収まるなw - 2015-05-14 00 11 43 もう達也が戸籍増やして真由美・リーナとも結婚して、七草と九島との橋渡しになればいいwww。 - 2015-05-29 02 11 10 四葉としてみたら七草や九島と仲良くする必要性が無いんじゃなかろうか - 2015-06-11 07 14 40 七草はバレた様子は無いにしても、九島は四葉や国防軍にバレてるんだから落ちないとね… - 2015-05-14 02 41 00 九島老が「十師族なんて最初からいらんかったんや!」って気付いて宣言したら老師を見直すわ。 - 2015-05-14 00 35 49 強くなりすぎないための、相互監視機構って言ってたから、それは言わないと思う。 - 2015-05-14 09 36 54 全然機能してないとこみると、老師はこの作品で一番の無能だと思う。 - 2015-05-14 10 22 40 四葉以外の9家が落ちて、一師族と師補二十七家になるだけでしょう。 - 2015-07-05 20 54 39 七宝の浮上は・・・てか碌に出て無い十師族大杉だから適当なとこ落として七宝入れて七草妹とギクシャクするラブコメでもやってくれ。たまにはいいだろ。 - 2015-06-02 18 45 01 半分当たってる。でも、まさかほのかとは思わなかった。 - 2015-08-08 22 27 44 ようやく全十師族が出揃ったけど、若い当主が多いな。引退したのか死んだのか。死んだとすれば、やっぱ四葉の先々代のように能力の使い過ぎで寿命が縮まったのか。 - 2015-08-08 22 30 43 研究所自体は大体同じ時期に始まったかもしれんけど、各家が始まったのはバラバラだからでしょ。九島家の初代当主と思われる老師が約90歳なのに対し、四葉家の初代当主である元造さんは生きてればまだ70歳のハズだ。 - 2015-08-13 01 42 52 全十師族が出揃ったんだから、各家の二つ名を知りたいな。 - 2015-08-13 01 45 15 二つ名はすべてに付いている訳じゃないだろ - 2015-12-07 03 41 55 百家の本流とか支流って何なの?武田家の本流とか支流みたいにその一族の本流とか支流ならわかるけど、百家のって本流とか支流って意味がわからん。百家自体は十師族の次くらいを表す呼び名でしかないんだよな? - 2015-12-07 03 41 31 作者が苗字に数字入れるの飽きただけなんじゃね - 2015-12-07 15 53 13 サッカーで例えると、十師族 J1、師補十八家 J2、百家本流 J3、百家支流 JFLみたいなもんじゃね?日本代表に召集されるのはJ2まで。JFLはJリーグではないが、Jリーグ入りを目指すプロチームもあって、天皇杯でジャイキリを起こせる実力があるチームがちらほらある、みたいな。 - 2015-12-08 12 20 41 十師族で、九島家→七宝家を書くんなら、師補十八家のところにも、九島家入れとかなきゃならないんでは? - 2016-02-04 01 21 45 九島家は師補十八家でいいのか?九島家は選定会議欠席してるし十師族や師補十八家の枠にいるかわからんぞ - 2016-02-05 10 55 19 ↑ 二十八家のうち、十師族に選ばれなかったところが師補十八家と呼ばれるんだから、十師族墜ちした九島家は、自動的に師補十八家行きだろ。 - 2016-02-06 00 30 16 いや、だから選ばれる選ばれないどころか、二十八家が集まる選定会議の場にすら居ない。十師族だけでなく二十八家の枠から外れた可能性だってあるだろう。少なくても九島が師補十八家だって記述が出るまで様子を見るべきでは? - 2016-02-06 00 43 19 ↑ 十師族選定会議が開催されたときに、 「円卓に座る十師族を囲むようにして、師補十八家当主も顔を揃えている。九島家を除き、欠席者はない。」(17巻P272)となってるから、九島家は、選定会議を欠席(おそらくは謹慎)してるだけで、師補十八家から除外されたわけではない。 (少なくともこの時点では) - 2016-02-06 10 15 16 欠席理由が不明でしょ。九島の立ち位置が記述されるまでは推測で書くべきじゃないと思うんだが? - 2016-02-06 22 35 12 だ・か・ら・、"欠席"ってことは、席(=師補十八家として師族選定会議に出る権利)は認められているって事でしょ。二十八家でなくなってるのなら、欠席とは書かれずに、例えば剥脱とか抹消とか追放とかそういった表現になるはずだが……。推測とかなんとかじゃなくって神(=作者)がそう言った表現を使ってるんだから - 2016-02-06 23 23 34 「九島家を除き、欠席者は無い。」は、「九島以外は出席」であり、席があるかは不明だよ - 2016-02-06 23 40 23 まさか、「九島家を除き、欠席者は無い。」を、九島家の部分を無視して、「全員出席。九島家の部分は余分な付け足し。」とでも解釈してるんじゃないdろうな? - 2016-02-07 12 27 14 席がなければ、ハナから「欠席」とは言わないの。この日本語判る?。あの時の会議の議題が、「九島家の糾弾」とかだったら、会議参加資格者としてではなく、被告として呼ばれる席ができ、結果として「欠席」する事は出来たかもしれないけど、あの時の会議にそんなことは設定されえはいない。 だからあの時点で、九島家が「欠席」するためには、前提として師族選定会議への参加資格を有して(=二十八家の資格があった)としか考えられないの - 2016-02-07 12 30 00 そこまで含みがあるかは置いといて確かに老師も十師族から九島を外すとは言ったが二十八家から外すとは言ってなかった、二高で事件が起こった時に九島の直系である光宣が「数字落ち」になった描写がなかったことから二十八家に残った可能性は低くないと思う。 - 2016-02-28 06 00 59 疑問が3つ。百家の数字は与えられたもの?十師族に次ぐ百家が師補十八家より格上なんてことある?九島家が二十八家の枠から外れると数字落ちになる? - 2016-02-06 03 07 36 数字を剥奪するわけじゃないんだから、九重のように十師族や百家と違うただの苗字になるだけでしょ - 2016-02-06 22 31 23 二十八家は、あくまでも「魔法技能開発研究所」を出自にしている家同士のアレだから、百家に落ちるとかそういうもんではないんじゃないの?あるのは「数字落ち」と言う名の追放。 - 2016-02-07 21 59 56 一色が神経、一ノ倉が体温、一条が体液か・・・ - 2016-03-10 21 43 06 一色の神経。優等生に合わせたのか、優等生が合わせたのか・・・ - 2016-03-10 23 31 12 百家の支流の中の支流と一緒に三大巨頭とか言われてる十師族ってどうなのよ - 2016-11-30 22 49 44 三年で飛び抜けた3人なんでしょ。自分達で名乗ってるんじゃないだろうからね。 - 2016-12-01 22 42 10 一般人から突然変異で魔法師が出るくらいだから、支流の中から十師族並みの才能が現れてもおかしくないのでは? - 2017-06-27 02 27 16 一般人には、どれくらいの知名度なんだろ。関連企業に勤めてでもいないと知られていないくらいなのかな? - 2017-06-27 02 22 25 十師族のことです。 - 2017-06-27 02 29 38 少なくても警察・国防軍らは知ってるだろうけど、他はどうなんだろうな。ニュースで「十師族・一条家の活躍で佐渡島を奪還しました。当主の長男は13歳で戦列に参加。数多の敵を倒しました」と家名が出るならかなり有名だと思うけどね。箱根テロ事件で「十師族を標的としたものだった」と名前でてるし、十師族が何なのかマスコミが説明してもいいはずだけど - 2017-06-27 02 47 55 将輝は「クリムゾン・プリンス」で一般の魔法科高校生に通っているからね。情報露出は大きかったと思う。少なくとも業界紙で紹介されたレベルではないでしょう。 - 2017-06-29 00 22 29 女優の小和村が七宝に近づくくらいだしな - 2017-06-30 18 17 56 師補十八家でしかない十山家にいいように使われる十師族(三矢、十文字)。 十師族(お飾り)でいいんじゃないですかね。 - 2017-07-08 16 26 32 偏見や先入観を持たずに原作を読み返しておいで。 - 2017-07-09 05 34 57 十山家は魔法力が低いんじゃない? - 2017-08-07 16 33 15 防御に特化した魔法師の中での障壁強度は十文字や水波より下とはいえハイパワーライフル無効化は低かったらできない - 2017-08-07 17 53 07 ハイパーライフルを防げる程度の強度を認識してる多人数に付与する事に特化した家だから毛色が微妙に違ってる (2023-07-02 13 43 26) 百家が何で生まれたのか語られないまま終わりそうだな。千葉家のQA見るに千とか関係ないし、歴史はとても浅く、吉田家と関わったお陰で魔法技術を得ただけだし、大した設定も無さそう (2019-02-11 15 51 52) 二十八家は遺伝頼りで得意魔法を継承していて、百家の本流は家伝の秘術や訓練方法で得意魔法を習得してる。百家の支流になると目立った得意魔法はなく魔法以外の特技や工夫で評価されてる。末端に行くほど十師族体制を作った老師の理念に沿っているのに血統の格差を覆すほどの力は持たないというのは皮肉だな。 (2022-05-05 00 03 29) 優秀な子は百家本流に養子として引き取られている描写が優等生であるよ。傍系でも自分の派閥から強い子が出たら本家か本流が引き取って血の強化をしてると思われる。 (2023-07-02 13 47 47)
https://w.atwiki.jp/mahouka/pages/507.html
これ、陸軍、海軍、空軍、海兵隊に続く第5の軍隊みたいな設定なかったっけ?たった12部隊しかないし、総隊長への援軍を渋るほどの規模しか人材がいないから、第5の軍隊はやめたのかな - 2013-07-16 18 37 56 星座級にトーラス(牡牛座)っていてもおかしくないよね。 - 2013-12-25 23 48 50 アルデバラン(牡牛座α)率いるのがトーラス部隊。 隊員はトーラス・ファースト~の星座級 だろうね - 2013-12-26 01 20 36 星の名前のコードとかダサすぎ - 2013-12-26 01 22 11 世界最強の軍らしいけど、達也のいる独立魔装大隊のほうが強そう - 2013-12-28 20 39 35 いや相手になるの達也と幹部ぐらいでしょ。来訪者編で登場したの惑星級以下だし。 - 2013-12-28 22 42 13 第一部隊隊長が少佐だから一部隊は大隊規模の人員、つまり500人くらい。12部隊だからスターズ全体だと6000人くらいかな?リアル米軍兵の総数140万人くらいだから、魔法師は人口の1/1000としても1400人とすると6000人は比率的に多いので妥当なところかな - 2014-01-09 05 20 11 ただ将軍クラスの階級が居ないので、第五の軍隊とするのはおかしいね。 - 2014-01-09 05 21 20 魔法師の戦力は歩兵よりも格段に高いから、歩兵大隊と同じ人員換算は出来ないんじゃないかな。もっと少ない可能性も高い。あと、多分現場の部隊の上に司令部があるんじゃないかな。 - 2014-01-09 07 41 17 作中でも銃しか使えない非魔法師の隊員がいたし、スターズにはいない魔法師もいるから、しこはなんとも。一般的な話として、一部の魔法師を大勢の非魔法師がサポートしてそう。例えば、通信とか輸送とか - 2014-09-04 09 09 21 指揮系統的にグリーンベレーやシールズみたいな位置付けじゃないのか? - 2014-01-21 14 25 47 2014現在の米連邦軍は、軍政上米陸軍に属するグリーンベレーや、軍政上米海軍に属するNavy SEALsが、軍令上統合参謀本部の助言を受けた国家安全保障会議の軍令を受命・執行する米特殊作戦軍に属することになっている。小説中のUSNA軍がこの様な軍政・軍令別々の構造を持っている様な記述は無い。 - 2014-09-05 05 55 41 グリーンベレーやシールズじゃなくWW2にあったB29爆撃機部隊のような位置付けでしょ。WW2当時、B-29部隊は大人気で各地域の司令官の間で奪い合いが起きていた。だから統合参謀本部直属とした。スターズも魔法師の貴重さから奪い合いが起きたんだろう - 2014-09-05 06 17 11 ミカエラはスターズで無ければUSNA軍ですらないぞ。スターズっていうとラクーンシティのアレ思い出すな。 - 2014-02-01 12 31 18 惑星級とか忘れていたから新基準かと思ったわ - 2014-09-14 23 38 56 本拠地とかある? - 2014-12-06 14 02 03 惑星級とか星座級とか出てきてWEB版から改悪だと思った - 2016-03-01 13 48 32 スターズってネイビーシールズみたいな部隊名?それともグリーンベレーみたいな通称? - 2016-06-06 17 38 56 バイオーグ・トリニティに出てくるウラノスこと浦野が率いる全天21星の方が格好いいわい - 2016-06-13 20 56 09 スターズ隊員達の活躍を描くスピンオフが見たいな - 2016-08-20 16 26 10 ただの疑問なんですが何でベテルギウスじゃなくてペテルギウスなの? - 2017-02-26 13 48 38 効果や見た目も明らかにされてないトゥマーン・ボンバは放置しといて、同盟国のマテリアルバーストは調べるのか?別勢力のトゥマーン・ボンバを調べるほうが先じゃないのか? - 2017-03-07 19 19 46 マテバの方が潜在的破壊力が高いからじゃないか?達也も下手すれば星をも滅ぼせるとか言ってたし。 - 2017-03-07 19 51 09 日本は同盟国。新ソ連は別の四大勢力の一つ。自国に打たれる可能性を考えればまず十三使途随一の破壊力を持つトゥーマンボンバのほうが先じゃね? - 2017-03-07 21 46 22 ああ威力じゃなくて範囲ね - 2017-03-07 21 47 53 元々トゥマーン・ボンバありの状態でパワーバランスとれてたんじゃない? そこにパワーバランスが崩れかねない弩級の破壊力を秘めた兵器が登場したもんだから慌てて調査。 - 2017-03-07 23 14 20 新ソ連やインド・ペルシア、大亜の他の大勢力からしたらそうだが、自国勢力が高まる分には問題なくね?少なくても同盟国である日本に撃たれてるんだし、次撃たれるのはUSNAかもしれないんだから、調べるならトゥマーン・ボンバのほうが先だろ - 2017-03-08 00 53 31 少なくてもスターズからしたら、自国の七賢人の正体やトゥーマンボンバの詳細のほうが先だと思うけどね。同盟国で自国に対して撃たれる可能性の低いグレードボムなんて、日本と敵対する意思がない限り早急ではない。 - 2017-03-08 00 57 56 日本を格下と思っている国が、自国の戦略魔法(リーナ)より勝る魔法師の存在を許せるわけないよ。政治的な思惑だな。 - 2017-03-08 05 45 19 許そうが許せまいが、優先度が高いのはトゥーマンボンバのほうだろ。実際に同盟国に使われたんだから自国にだって使われる可能性がある。最優先で対策を立てる必要があるのはトゥーマンボンバであって、同盟国の魔法ではない - 2017-03-08 05 54 38 首脳部に日本と対等に同盟してやる気が無いだけだと思う。マテバがあれば同等以上なわけだし。同盟なんて信じてない - 2017-03-08 01 25 04 同盟国を信じていないなら、他の勢力である新ソ連だって信じないだろ - 2017-03-08 03 18 17 新ソ連相手なら場合によっては先制で戦略級撃てるような情勢だけど同盟国相手にはそうもいかない - 2017-03-08 08 32 28 それはマテリアルバーストだって言える事だろ。新ソ連は先制でUSNAに撃てるが、日本はマテバを先制でUSNAには撃たないだろ - 2017-03-08 16 53 15 9巻19ページ10巻165ページ読めばわかるとおり作中の既定事項だから。今となっては横浜時の大亜との共謀、シリウス派遣、ヘイグ関係と撃たれる覚えが十二分にある - 2017-03-08 20 39 12 それは今までトゥーマンボンバの効果や見た目が明らかにされてないって設定が無かったから通用する話だろ。異名や魔法名まで明らかにされてるのに効果や見た目からわかりませんなんて設定が付くとは思わんだろ。21巻で敵国の戦略級魔法は効果も見た目もわかりません。でも同盟国のマテバの調査を優先しますってなってるからおかしいんだよ - 2017-03-09 17 34 02 人員の送り込み易さが違う。日本は大亜でさえ簡単に入れるシルヴィアが油断するのも当然の国 - 2017-03-09 18 21 46 送り込み易さが何なんだ?同盟国なんだから当然だろ。難易度の問題ではなく優先順位の問題だろ - 2017-03-09 18 43 56 その優先順位がマテバの使用で変更されたんでしょ。これまでトゥマーンボンバを調べてなかったわけじゃあるまいし - 2017-03-09 20 13 34 何?21巻44ページの地の文で書かれた効果も見た目も明かされてないのはトゥーマンボンバだけだって記述は達也の感想か何かなの?知らないのは達也だけでUSNAはそんなの知っているって設定? - 2017-03-09 20 32 27 公表されているのとされてない違いかな? 例えばボンバは十三使徒として公表されており、いざとなればアメリカは刺客を送るなり買収交渉とか何でもできる。ボンバを使う奴が誰かわかっているから。マテバは誰が使い手なのか未だに不明。恐ろしい破壊力は確認されているが、誰が使い手なのか未だにわかっていない。つまり、いざとなればアメリカには対抗策がない。買収も暗殺もそもそも使い手がわからないからできない。つまりマテバは使い手がわからないからそのぶん不気味すぎるという意味で優先されているのでは? - 2017-03-09 18 46 31 日本を買収すればいいだけでしょ。刺客が送れるならさっさと送って殺し脅威を取り除けよw - 2017-03-09 18 56 18 現実を見ろよ。北朝鮮を。いざという時しか刺客は使えない。あくまでまずは使い手の把握が必要だということ。 - 2017-03-09 20 50 59 いざという大切な時期こそ刺客は送れないもんだろwあほかよ。 - 2017-03-09 21 00 49 刺客が送れるなら何の脅威でもない。十三使途(笑)にしかならねーよ - 2017-03-09 19 01 12 明かされていないからって他国に知られていないわけじゃないんじゃない?しょせんあそこは達也視点。シンクロライナーフュージョンだって細かい部分はわからないって書いてあるけど、魔法式を供与したUSNAは当然知ってるわけだし - 2017-03-09 20 51 31 ならあの地の文はシンクロライナーフュージョン同様、「達也も知らない」とするべきだろ。 - 2017-03-09 20 58 05 この作者は個人の視点の間に世間一般等の視点を挟むのを良くやってる。作者にわかりにくいとはっきり言ってあげよう - 2017-03-09 21 58 32 つか日本がUSNAにマテリアルバーストを撃って何か利益あんのかね?同盟国が痛い目遭うと困るのは日本だろ。日本の利益を考えたら撃たないと考えるのが普通なんだがね - 2017-03-10 08 47 08 日本国にはないけど達也個人には大有りなんだよね。リーナの一件はまだしも、カノープスの一件で煮え湯を飲まされてるし。グレート・ボマー作戦も再始動されてるし、次回にエドワード・クラークの愚行次第ではマテバ使わなくても血の雨が降る可能性はある。達也個人の報復で。 - 2017-03-10 10 34 39 だよね。同盟を盾に好き放題やりすぎ。 - 2017-03-10 20 12 29 達也個人だって無いだろ。許可無くマテリアルバーストを撃ったらどうなるかくらい達也にだってわかるだろ。1999年の狂信者集団の核兵器テロと変わらん。達也がやっていいのは精々ミストディパージョンで個々に報復するくらいだ。 - 2017-03-11 19 05 37 「地表のすぐ下にマテリアル・バーストを撃てば通常兵器の爆発と区別はつかないだろう。それを顧傑の仕業に見せかければ・・・」 - 2017-03-11 20 57 56 マテバ使わなくても、って書かれてるよ。 - 2017-03-11 21 55 01 グレートボマーオペレーション再開だが、仮に達也、リーナが再びガチでタイマンしたら、どっちが勝つんだろ? - 2017-03-08 02 56 51 絶対に達也。というか21巻でリーナが達也・美雪兄妹には勝てないと言っている。 - 2017-03-08 05 43 52 総隊長は変えるべきだな。 - 2017-03-08 15 17 18 何の実権もないお飾りだから害はないだろ。 - 2017-03-08 20 17 09 世界最強? こいつら単独でお兄様と戦ったらリーナは5分、他は瞬殺されるくらいだろ。ずいぶん安い世界最強だよな。 - 2017-03-09 11 38 39 お兄様が単に強すぎるだけで、別に弱くはないと思うがスターズは。 - 2017-03-10 00 35 34 少なくとも達也のサポートしかできない独立魔装大隊よりはマシだと思う。 - 2017-03-10 00 45 35 魔装大隊でも、電子干渉出来る藤林さん、千畳返しで陸軍を丸ごと無力化できる柳さん居てそれでもお兄様のアシストしか出来ないとでも? - 2017-05-09 15 44 25 世界最強を手玉にとる。さすがはお兄様です。 - 2017-03-11 16 27 14 スターズって達也、深雪にはリーナでもかなわないけど、十文字をはじめとする十師族やその他の数字の魔法師相手ならどうなんだろ? それでもやっぱり負けるレベル? - 2017-03-17 17 56 56 十文字は無理だろうな。一条は数で押せばなんとか。他は余裕。 - 2017-03-17 18 56 44 十師族の弱点を上げるなら得意分野がバレてることかもしれませんが。中長距離砲撃戦が得意な一条に近接戦魔法師とか仕組む自由が米軍にはある。 - 2017-03-17 22 00 14 十師族もピンからキリまでありますしね。五輪・七宝なら楽でしょうが、三矢・七草でいい勝負。真夜とか無理ぽい。 - 2017-03-17 19 05 54 十文字VSカノープスは夢のカード。でも勝負は分子ディバイダーの干渉力をファランクスが上回れるかどうか。 - 2017-03-17 19 09 10 世界最強の部隊が、達也、深雪、克人、将輝といった民間人に負けるのか。全然世界最強じゃないな。 - 2017-03-17 20 38 51 先祖が遺伝子操作してたり、リアル調整体も入ってますが…米軍からしたらチートかも。 - 2017-03-17 22 05 39 まずお兄様はもう気持ちいいくらいぶっちぎってるから比較対象に出すのがオカシイ。深雪は一対一ならそれこそ完璧な調整体で世界最強クラスだろうし、克人や将暉だってその家で随一と言われてるくらいだし、日本の魔法師は優秀らしいから、日本最強クラスになら負ける可能性はあるんでは - 2017-06-28 21 39 52 光宣、真由美とかもこの様子だとヤバそうだな。 - 2017-03-17 20 40 34 光宣はかなり微妙。多少腕前に差はあれど、同じパレード使いであるリーナを万が一の場合スターズ自身で処断できるかどうか。訓練ではに負けたことがあるというが - 2017-03-17 22 01 11 真由美は魔法が上手な一般人というのが15巻でバレた。優秀な前衛(摩利・一条)無しでは厳しいと思われ。 - 2017-03-17 22 20 53 リーナのいう恒星級がゴロゴロいるってのは、高校組を除けば八雲、十文字、修次くらいじゃないの? - 2017-03-18 14 40 36 魔壮大隊は? - 2017-03-18 14 54 57 来訪者編では魔装大隊はリーナの前に登場していないのでは? - 2017-03-18 17 33 52 達也はチート級。深雪は四葉の最高傑作調整体。克人と将輝は単騎戦闘力十師族随一と、全員日本最強クラスの魔法師だし。真由美や摩利に正面から負けるようなら流石に弱すぎだろうけど、その四人辺りならまだ納得できなくは無いかと… - 2017-03-23 09 37 31 まあ総隊長が魔法力だけのどうしようもないポンコツだししゃーないわ。 - 2017-03-23 11 58 37 スターズの総隊長職は戦略級魔法師が就任しない想定のような気がします。戦略級魔法師=最強ではなく、単に戦略級魔法が使える魔法師なんだけど、リーナの場合は両立してしまったのが不幸の始まり。 - 2017-03-23 13 56 47 普通戦略級魔法師は五輪澪並みの扱いだと思われ。しかしスターズ総隊長のリーナは特殊作戦に投入されてしまうわけで。現実の戦争でも一般兵より特殊部隊の方が損耗が激しいのに。ましてや捕虜になってジェネレーター化とか想定もされていない。アメリカ軍大丈夫か? - 2017-03-23 14 02 46 それいうなら達也もだよ。アメリカはまだ戦略二人がいるし。 - 2017-03-23 16 12 04 達也の場合は非公式なので諸外国にマークされていない。拉致される恐れの少ない国内活動のみ。決して死亡しない。などの好条件の上に国防軍と四葉の2か所に所属し、本業が深雪のガーディアンですから。軍が公式に使ったのは横浜事件前後だけで、他は達也側の自己都合に魔装大隊を巻き込んでいるだけ。 - 2017-03-23 17 44 52 別にいいんじゃない? だってリーナは諜報能力、統率力、判断力、分析能力と総隊長に本来必要とされる能力が全部欠けているから。総隊長はNo.2と取り替えしたほうがいいくらいだし。 - 2017-03-23 18 33 57 めっちゃ弱い世界最強。編成と訓練からやり直せ。 - 2017-04-21 12 33 54 四葉や九重寺は軍ではないし人数も違い過ぎるし世界最強の魔法師部隊であることは変わらないのでは - 2017-05-09 18 51 38 達也という最強と比較するからスターズも弱く見えるだけだよね。何しろリーナ、カノープスも達也には歯が立たないし。 - 2017-05-10 08 06 23 別に部隊の総隊長が武力一辺倒の脳筋でもいいだろ、特にスターズは実行部隊なんだから。実際の事務仕事は下に任せてるみたいだし、最強の魔法師がトップにいたほうが部隊の士気も上がるだろうし、「シリウス」の称号は最強の魔法師に与えられるべきだろうし - 2017-06-28 21 36 53 だからって、全くの脳筋がトップってのはね。諜報能力0だし。 - 2017-06-28 22 17 45 ブリーチの護廷十三隊の山本元柳斎重國総隊長みたいだな。 (2020-09-06 06 33 29) 実は総隊長って裏切り者の処断する役目がメインなんじゃね?戦闘力最強しか必要ないし。事務処理は副官とか部隊長がやれば良い訳だし。 - 2017-05-08 16 57 12 裏切り者の処断って、そんなに頻繁に裏切り者が出るならそれは国に問題があるんだろ。スターズから裏切り者が出るなら、それは総隊長に責任がある。責任全くないとは言えませんわ。 - 2017-05-08 17 19 11 スターズともUSNA軍とも限った話ではないだろう。四葉家がやっていることと同じ - 2017-06-28 22 38 37 そもそも裏切り者を処断するのが総隊長の仕事というのが訳が分からない。新撰組でなら、局中法度を破った者を近藤勇がわざわざ一騎討ちで倒しに行くんだぜ? - 2017-06-29 00 14 46 一騎討ちではないが - 2017-06-29 02 54 22 ジャッジメント・ブローはマスターがしないとね(笑) - 2017-06-29 21 05 18 抑止力の一つで象徴でもあるんでしょう。もっとも総隊長自身が裏切った場合の直接的な抑止力があるのかは不明ですが。 - 2017-06-30 06 33 03 スターズてぶっちゃけ弱いよね。達也が本気になったら1人で壊滅可能と違うの? - 2017-09-20 16 03 01 達也は言うなればブラックホール級とかだろ。星なんか余裕で飲み込む - 2017-11-22 16 16 31 トータルの軍事力で言ったら国を滅ぼすレベルだろ、スターズがあれだけと考えるのは可笑しい。そもそも1対1なら八雲の方が達也より強い、持久戦なら負けるけど。つまりトータルの戦力で考えたらスターズが最強かもしれない - 2018-03-17 15 52 03 24巻見た限りではとてもそうは思えない。スターズで今のところ、まともなのはカノープスだけ。ベガとか年甲斐もなく嫉妬とか人物いないよあの隊。 - 2018-03-17 19 12 52 達也たちに倒される役どころだから、読者のヘイト溜めてるんだろ。カノープスみたいなのしかいない部隊だったら、ヘイト溜まんないジャン。そしたら、迂闊に使いつぶせなくなっちゃうよ。 - 2018-03-17 20 08 05 いうて四葉含めて十師族一丸でグ·ジー追跡したにも関わらずカノープスとジョー杜と足止め用の雑魚兵士だけで出し抜かれてるか、な (2018-03-24 19 27 55) こいつ等は次巻で魔王の役目を担うことになった達也のかませ犬になるのだろうか・・・ (2018-04-11 00 26 32) なろう小説ではこの手の集団が主人公の踏み台なのはお約束だぞ。 (2018-04-13 02 26 39) 「達也がリーナを使ってパラサイトを呼び出した」とか公表するのか? (2018-04-12 23 02 14) リーナが逃亡先に達也の四葉だったことが裏付けになってしまってるしな。 (2018-04-13 01 40 33) それは命令で行ってるから指示出したバランスもやばいな (2018-04-13 06 34 41) スペックが必ずしも実際の強さを表すわけではない、ってところか。魔法科高校の評価基準がお兄様の真の力を正しく評価していないのに通じる。 (2020-07-21 01 44 40) 魔法科高校の評価基準はまともな方じゃないかな?さして必要ともされていない特化型の評価が辛くなるのはじゃーないべ。 (2020-07-21 22 53 30) 評価しづらいだけで特化型はそれなりに重宝されてる気もするが (2020-07-24 07 46 21) 魔法科高校で正しく評価されないお兄様の真の力って何だっけ? (2020-07-24 21 16 01) パラサイトのせいでもうこの部隊は修復しようがないレベルでボロボロやな (2020-07-26 13 41 46)
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「父さんが教えてくれた正義を、僕はこの力で貫くんだ!」 パーソナルデータ http //dragoncage.upper.jp/parabura/hero_list/list.cgi?id=529 mode=show 他キャラクターとの関係(同行5回↑、もしくはPC設定や性格・考え方に変化を及ぼした場合) 名前 呼び方 関係 コメント 本庄 吹雪 吹雪さん 恋人 あなたが好きです。あなたを支えるために、僕は強くなる。 比平木 正子 正子さん 仲間 パワフルでおいしそうなにおいのする人。頼りになります。 セッション履歴 回数 日付 タイトル 経験 GM 参加者 01 2012/11/19 山中に轟くtake5 Lv1-2 160/20 大海さん 一条 雷、闇上 貴志、小山田 有信 02 2012/11/25 一体何がしたいんだ!【2-3】 190/20 のなさん 霧島 憐、本庄 吹雪、比平木 正子、高峰 晴 03 2012/11/30 「悪魔憑き講習会」Lv2-3 180/30 Hornetさん 本庄吹雪、霧島憐、星野綺羅、比平木正子 04 2012/12/8 『永遠に美しく Take5』 Lv2-3 160/38 真夜さん 比良坂 夜月、一条 九朔、翠川 こいし、坂上 鈴鹿 05 2012/12/20 「我が都は海の上 Take2」Lv4-5 170/55 Hornetさん ブルー、狩羽鈴音、氷堂蒼真 06 2012/12/22 動物からの頼みごと LV4-5 160/66 木の人さん 九頭龍 梅、ステイン、比平木 正子、初野 メイ 07 2012/12/28 地獄極楽、おいでませ!【4-5】 150/31 音怨テト羅さん エリー、本庄 吹雪、比平木 正子、空見 叶 08 2013/1/4 鋼鉄の咆哮2080【5-6】 180/0 のなさん 新橋 輝美、焔心 進、リア、山縣 八千代 09 2013/1/14 「秘密の宝石屋さん」Lv4-5 190/50 Hornetさん 刃霧 悠悟、片霧 耕哉、翠川 こいし 10 2013/2/19~20 LV5-6 殲滅戦 take2 180/232 両生金魚さん ステイン、氷堂 蒼真、辻森 斗真、平賀 司 11 2013/2/24 釣・ザ・王!【5-6】 150/260 音怨テト羅さん 本庄 吹雪、近松 見星、狐塚 深尋、ウィーバー・ルー 12 2013/4/26 LV5-6 「この戦いに正義はない-そこにあるのは… 110/106 万真さん 四阿 小刀祢、初野 メイ、氷堂 蒼真、不蓮陀 13 2013/4/29 秘密の花園潜入作戦!【5-6】 150/46 音怨テト羅さん 川村 寿々、一条 九朔、皆守 衛、四阿 小刀祢 14 2013/6/29 ねこねこ大作戦!take2! 【5-6】 150/114 音怨テト羅さん 比平木 正子、本庄 吹雪、獅子 歩姫、一条 雷 15 2013/8/31 「a longest day」LV5-6 130/68 トロさん 天城 燐火、狐塚 千歳、刃霧 悠悟 16 2013/12/22 「僕らの季節」 Lv6 150/180 コオロさん 青空 太陽、白玖、不蓮陀、闇上 貴志 17 2014/9/12 「這い寄る恐怖 リテイク!」 Lv7 130/134 コオロさん 氷堂 蒼真、リア 18 2014/ / / さん 同行履歴 5回 比平木 正子、本庄 吹雪 4回 氷堂 蒼真 3回 2回 一条 雷、一条 九朔、初野 メイ、霧島 憐、ステイン、刃霧 悠悟、不蓮陀、翠川 こいし、闇上 貴志、四阿 小刀祢、リア 1回 青空 太陽、天城 燐火、ウィーバー・ルー、エリー、焔心 進、小山田 有信、片霧 耕哉、狩羽鈴音、川村 寿々、九頭龍 梅、狐塚 千歳、狐塚 深尋、坂上 鈴鹿、獅子 歩姫、空見 叶、高峰 晴、近松 見星、辻森 斗真、新橋 輝美、白玖、平賀 司、比良坂 夜月、ブルー、星野 綺羅、皆守 衛、山縣 八千代 投入GMP