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化語(バケガタリ) ◆LxH6hCs9JU 暗澹たる空には闇の帳がかかり、直下で蠢く者を密とする。 のっぺりした容貌の男が一人、沈痛な面持ちで死者のむくろを運んでいた。 名を如月左衛門。甲賀卍谷衆が一人にして、変顔の忍者である。 左衛門が慎重に運ぶは、彼の忠臣にして甲賀卍谷衆が頭目、甲賀弦之介の遺体であった。 四肢をもがれ、首を失い、それはそれは見るも無残な亡骸であったが、左衛門に泣き言はない。 左衛門の後ろでは、髭面の男がいやらしい笑みを浮かべながら歩き付いていた。 彼奴の名はがうるん――仏を辱めることに一切の躊躇もなき卑劣漢である。 甲賀と伊賀あいまみえる忍法殺戮合戦の折、左衛門が巻き込まれたのは別の争乱であった。 うぬら、座椅子を奪い合わん――服部家無縁の輩に生殺与奪の権利を剥奪され、左衛門は酷く憤慨した。 だが、好都合でもある。ここには朧ら伊賀者も多く集っているがゆえ、争乱に紛れれば絶好の好機也! 否、好機云々にほくそ笑む己が愚鈍であったのだと、弦之介のむくろに詫びを入れつつこれを葬った。 舞台の端、飲み込まれれば一巻の終わりであろう黒き壁を前にし、左衛門は弦之介をこれに投げ入れたのだ。 絶対に露見してはならぬむくろ、埋没する一寸先は闇……だからこそ好都合。 長年のあいだ仕えてきた君主に、追悼の意を告げ、また別れも告げる。 ああ、それにしても……。 忌々しい……実に忌々しい……後ろのがうるんなる男がこれ忌々しい……。 如月左衛門が忠臣、甲賀弦之介の首を抱えるは――甲賀者ではなくこのどことも知れぬ馬の骨なのだ! 忌々しい……なんと忌々しい……呪詛の念で人が殺せたならば、なんと良きことか。 忍法怨念縛り――死なれよがうるん。うぬの辿ろう黄泉路は闇なれど。―― ◇ ◇ ◇ 甲賀弦之介の《境界葬》が終了した後、ガウルンと如月左衛門の原野での会話である。 「おなごに化ける……ともなれば、いささか面倒であろうよ」 と、如月左衛門が言った。 おなごに化ける。つまりは、女性に変装する。性別を偽るともなれば、それはたしかに容易ならないだろう。 さすがのジャパニーズ・ニンジャも女には化けれないってか、とガウルンは嘲笑気味に言い返した。 「面相が問題なのではない。厄介なのは髪よな。少々の長さならば伸ばすこと容易じゃが……おぬしの言う千鳥なるおなご。 これはいかほどか……ほう。腰ほどとな。ますますもって面倒な……完璧に化けるとなれば、皮を剥ぎ被る必要とてあろうな」 と、如月左衛門が言った。 ガウルンが左衛門に化けて欲しいターゲットは現状二人。カシムとウィスパードの女――相良宗介と、千鳥かなめである。 女性である千鳥かなめの外見的特長を言葉で説明すると、左衛門はやはり難しいとこれを返した。 長髪のおなごは厄介極まりない。毛皮を被るとまではいかずとも、かつらをこしらえる必要があろうよ、と。 「逆に、男ともなれば容易なものよ。その相良なる男、体格のほどはどうか。ほう、おれとさして変わらんとな。 ならば結構。我が同胞に鵜殿丈助なる太っちょの男がいたが、あれほどになるとおれでも難しくなってくるのでな」 と、如月左衛門が言った。 左衛門の忍法はあくまでも顔だけを変えるものである。となれば、体格のほうはどうにもならないのだろう。 標的と比較すれば左衛門の体格に無理はないが、意外と融通が利かないんだな、とガウルンはこれをなじる。 「ああ、丈助は太っちょのなかの太っちょだったゆえ。それはそれは、並大抵の太っちょではなくての。 少々の背丈くらいならほれ、間接を外し骨を伸ばすことでどうとでもなる。心配せずとも上手くやってみせよう」 と、如月左衛門は自信ありげに言った。 仕事柄、間接外しの技など見るに珍しいものでもない。しかしそれで体格を変えるともなれば、目を見張る。 髪は最悪短くしたとしても問題はないだろうし、胸には詰め物をすればいい。女に化けることとて、不可能ではないのだ。 「だが、気にかかるのは声……そしてしゃべりかたよの。男であろうが女であろうが、一度覚えた声を真似ることなんぞ容易い。 まあ、女の声色は男と比べつかれるが、些細なことよ。声を真似きれたとて、話し方で見破られることこそ心配と言えよう」 と、如月左衛門はガウルンの声で言った。 違和感もない、完璧な自分の声が返ってくる。いや、違和感ならあった。その時代錯誤な口調だ。 ジャパニーズ・ニンジャの掟かなにかだろうか。用いる言語こそ日本語だが、この左衛門の喋りは妙に芝居がかっている。 「がうるんよ。おぬし、なにゆえそのような珍妙な言葉遣いを用いる? いったいどこの者じゃ? ……聞かぬ名よの。しかし不思議と、おぬしの言葉を理解できておるのは……まこと奇怪な」 と、如月左衛門は訝りながら言った。 すべての言葉をそっくりそのまま返したい、とガウルンは顰め面を見せながら思った。 カシムに化けるにしても千鳥かなめに化けるにしても、たしかにこの喋り方ではすぐにバレてしまうだろう。 どうにかして矯正させる必要があるか、とガウルンは面倒くさそうにぼやいた。 「ところでがうるん。おぬしにはおれの化けの皮が剥がれる瞬間を見られたが……どうじゃ? 今度は実際に、おれの顔が変わる瞬間を拝みたくはないか? 変ずる顔は、そう――うぬの顔じゃ」 と、如月左衛門が言った。 不意の提案に、ガウルンはなるほどと唸る。妙案かもしれない。 カシムにとっても千鳥かなめにとっても、ガウルンは顔を合わせたくはない存在として認識されているだろう。 そんな顔が、いざ対面となった折に二つ聳えていれば……相手方の驚く様を想像しただけで、楽しくなってくる。 しかしガウルンは、その手には乗らねぇよ、と如月左衛門の案を一蹴した。 左衛門がどのようにして顔を変えるのかは知っている。変わるべき顔をまず泥につけ、型を取るのだ。 この提案をのむということはつまり、ガウルンが自らの意思で泥土に顔を埋める必要がある。 それは左衛門にとって好機以外のなにものでもないだろう。なにしろこの男、ガウルンに対し純然たる殺意を秘めているのだから。 泥土に顔を埋めた瞬間、そのまま頭を押さえつけ窒息死させようという左衛門の魂胆がみえみえだった。 「……まあよいわ。機会はその、相良や千鳥の顔を手に入れてからで遅くはあるまい。 是が非にでも、おぬしに見事なものと言わせてみせようぞ。おお、そのときが楽しみじゃ。――」 と、如月左衛門は本心を語るでもなく言った。 白々しい。ガウルンは我慢し切れず、声に出して左衛門の白々しさを嘲笑った。 いつ噛み付いてくるとも限らない下僕。しかし首輪を繋ぐのは頑強な鉄のリードだ。 主君たる甲賀弦之介の首を抱えるガウルンに、左衛門はどこまで逆らえるものか……それがおもしろくもある。 「してがうるん。どこへ向かう? ……しがいち、とはまた、奇異なことを申す。 ふん。不知ではあるがそれも仕方なかろうよ。ここは、卍谷とは空気が違いすぎるでな」 と、如月左衛門は尋ねつつ言った。 とりあえずは町に出よう。このような人気も薄い原野では、獲物も見つかりにくいというもの。 市街地に向かうと言っただけで首を傾げる左衛門の馬鹿さ加減に、わずかながらの不安を覚えつつも。 おいおい大丈夫かぁ、と零してガウルンは移動を開始する。 ◇ ◇ ◇ 原野を越え、景色が移り変わると同時に驚愕が生まれた。 立ち並ぶ民家の様は、如月左衛門にとってまさに都……を越える、魔都と称すに値すべきものであった。 彼の知らない言葉で説明するならば、カルチャーギャップ。ここは、左衛門にとっては未来の街並みなのだ。 「なんと。不気味じゃ……まるで土塀の上を歩いておるような……なんと不気味なことか……。 しかしこれはことぞ、がうるん。おれの忍法は粘度の良い泥がかなめゆえ、このような地面では。――」 と、如月左衛門は地面の感触を確かめつつ言った。 彼が土塀のようと言い表す足元の石畳は、現代においてはアスファルトという名を持つ。 雨天時の泥寧化や乾燥時の砂塵、車両の走行等に耐え得るための一般的な舗装であり、日本では珍しいものでもない。 この男、ジャパニーズ・ニンジャと思いきや辺境の原住民かなにかなのか……、とガウルンは頭を抱えた。 たしかにこのような硬い地面では、左衛門の言うとおり変顔の忍法も役立たずとなるだろう。 だからといって騒ぎ立てるほどのことでもない。泥土が必要になったらば、そのつど町から出ればいいだけのこと。 ゆえに市街地の中心までは足を伸ばさず、山のふもと辺りでの活動を徹底する、とガウルンは説いた。 「ほほう……いや、それならば文句もない。多少は窮屈でもあるがの、そこは我慢しようかい。 物見遊山としゃれこむわけではないが、いやはやこれほどの奇観、めったに拝めはしないだろうよ」 と、如月左衛門は周囲を物珍しそうに眺めながら言った。 なんという田舎者だろうか。世界各地を渡り歩いてきたガウルンとて、これほど妙な男は見たことがない。 いや、この反応はもはや異常ですらある。まるで、生まれてきた時代を間違えたかのような……。 ……と考えたところで、所詮は些事。 いずれは殺す、その程度の男なのだから、彼の生まれに疑問を抱いたところで甲斐もない。 大切なのは殺すまでの間、この男をどう御するか。左衛門の忍法は、ガウルンの趣向にとてもよく合う。 彼の顔を利用し、カシムや千鳥かなめを欺き、そして生まれる反応が、ガウルンは見たくて見たくて仕様がないのだ。 その一瞬のためならば、多少は面倒であっても狂犬を飼い馴らすこと躊躇わない。 それほどのサディストなのである、このガウルンという男は。 まず手にかけるは、カシムか千鳥かなめか、それとも御坂美琴や例のガキと面識を持つ者か。 想像するだけで下卑た笑いが滲み、気分が高揚してくる。 「殺すのはかまわんが、顔を潰しはせんでくれよ。深い傷などあればまこと厄介なものでな。 いや、元来のものであるならかまわん。しかし化けるのが目的とあらば、気をつけるべきぞ」 と、如月左衛門は忠告として言った。 変顔の術理は聞いた。万が一額に穴でもあけてしまえば、それすらもかたどってしまうのが左衛門の忍法。 多少の傷ならば泥土で型を作る際に修正できるだろうが、大きなものとなると厄介なのは容易に想像がつく。 カシムなどは元々生傷の耐えない男であり、顔にも傷があったが、逆にそれすらもかたどれることを称賛するべきだろう。 「すぐに殺すのもまずい。声はもとより、しゃべりかたの癖なども覚えておかねばならぬからな。 顔を変える。――これのみならば容易なものじゃが。縁者を欺くともなれば、さらに心得る必要があろうな」 と、如月左衛門はしつこくも忠告として言った。 この時代錯誤の男に、カシムや千鳥かなめの喋り方を一からレクチャーするというのも骨が折れる。 理想としては、標的を捕らえ、左衛門の目の前でいくらか喋らせてから息の根を止める。といったところだろうか。 「別に死人でなくともよいぞ。寝込みをさらい、泥土に顔を埋め型を取るでも良し。そこは任せる。 ふっ、目覚めたところで瓜二つの顔があるともなれば、何者も奇声を上げずにはいられなんだろうよ」 と、如月左衛門は付け加えて言った。 名も知らぬ輩ならともかく、カシムや千鳥かなめをすぐに殺してしまうというのも惜しい。 どうせならばたっぷりと怨嗟の声を上げさせ、その身を堪能しつくした上で殺したいものである。 「してがうるん。このままあたりを練り歩き獲物を探すか? それともなにかあてがあるか? はしっこ……とな。ふうむ、弦之介様を葬ったあの壁か。たしかに気にかかるしろものではあるが」 と、如月左衛門は西の方角を見やりつつ言った。 ガウルンたちがいるこの場所は、地図で確認すれば南西の端――すぐ隣に黒い壁が聳える地区である。 一見して人の立ち寄ることも少なそうな地域ではあるが、ガウルンはここで待ち伏せするのも良しと考えた。 なにしろこの会場は絶海の孤島というわけではなく、黒い壁とやらも遠目では夜空にしか映らないのだ。 ならば誰かしらがこう考えるはずである――西へ抜ければ、この場から脱出できるのではないか。 火事場から逃げ延びようとする野うさぎをしとめる。簡単なダック・ハント。 夜が開け、日が昇れば黒い壁も存在感を表し始めるだろうから、狩るなら夜間のほうが都合がいい。 待ちの戦法は正直退屈ではあるものの、それも朝までと考えれば苦ではない。 それまでは―― 「いや、まことあっぱれな男よな。少々、おぬしにも興味が湧いてきた。どうじゃろうがうるん。 弦之介様の首を返さんか? なに、即座に斬りかかろうことなんぞあるまいて。おれはおぬしを買うておる」 ――傍らの復讐心に滾る男を、せいぜい手懐けておくとしよう。 【E-1/一日目・早朝】 【如月左衛門@甲賀忍法帖】 [状態]:胸部に打撲 ガウルンに対して警戒、怒り、殺意 [装備]:マキビシ(20/20)@甲賀忍法帖、白金の腕輪@バカとテストと召喚獣 [道具]:デイパック [思考・状況] 基本:自らを甲賀弦之介と偽り、甲賀弦之介の顔のまま生還する。同時に、弦之介の仇を討つ。 1:当面はガウルンに従いつつも反撃の機会をうかがう。 2:弦之介の生首は何が何でもこれ以上傷つけずに取り戻す。 3:弦之介の仇に警戒&復讐心。甲賀・伊賀の忍び以外で「弦之介の顔」を見知っている者がいたら要注意。 [備考] ※ガウルンの言った「自分は優勝狙いではない」との言葉に半信半疑。 ※少なくとも、ガウルンが弦之介の仇ではないと確信しています。 ※遺体をデイパックで運べることに気がつきました 【ガウルン@フルメタル・パニック!】 [状態]:膵臓癌 首から浅い出血(すでに塞がっている)、全身に多数の切り傷、体力消耗(中) [装備]:銛撃ち銃(残り銛数2/5)、IMI デザートイーグル44Magnumモデル(残弾7/8+1) [道具]:デイパック、支給品一式 ×4、フランベルジェ@とある魔術の禁書目録、甲賀弦之介の生首 [思考・状況] 基本:どいつもこいつも皆殺し。 1:夜が明けるまでは待ち伏せしに徹し、会場の端から逃げようとする者を襲撃する。 2:千鳥かなめと、ガキの知り合いを探し、半殺しにして如月左衛門に顔を奪わせる。 3:それが片付いたら如月左衛門を切り捨てる。 4:カシム(宗介)とガキ(人識)は絶対に自分が殺す。 5:左衛門と行動を共にする内は、泥土を確保しにくい市街地中心には向かわないにようにする。 [備考] ※如月左衛門の忍法について知りました。 ※両者の世界観にわずかに違和感を感じています。 ※弦之介の首なし死体は黒い壁の向こう側に葬られました。 投下順に読む 前:泥の川に流されて 次:SIDE BY SIDE 時系列順に読む 前:泥の川に流されて 次:SIDE BY SIDE 前:丑三つ時(――苦死満つ刻――) ガウルン 次:リアルかくれんぼ 前:丑三つ時(――苦死満つ刻――) 如月左衛門 次:リアルかくれんぼ
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アラタカンガタリ~革神語~ 信じる力が強さになる!異世界・天和国を救え!! TVアニメ『アラタカンガタリ~革神語~』のゲームが登場!! 壮大な物語がいつでも堪能できる!! また、アニメの名シーンに加えて、ここでしか見られないオリジナルの描き下ろしイラストも続々登場するよ!! サービス提供:株式会社そらゆめ mobage http //www.mbga.jp/_game_intro?game_id=12012209 GREE http //jp.apps.gree.net/ja/60057 mixi http //g12015183.sp.pf.mixi.net/ 2014年1月28日(火)15:00にて全サービス終了 サービス終了後は、ゲームプレイ、過去データの閲覧はできなくなります。 こちらではキャラカードの補完を目的としています。 2014年1月17日時点で描き下ろしキャラカードはコンプリートしています。 何かありましたら各ページのコメントにてお願いいたします。
https://w.atwiki.jp/seiyu-coversong/pages/2221.html
原曲・little by little 作詞作曲・tetsuhiko TVアニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」3代目ED曲。 【登録タグ 2007年の楽曲 J-POP NARUTO-ナルト- NARUTO-ナルト-疾風伝 little by little アニソン】 カバーした声優 杉山紀彰
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ヴォーカルまとめ>サークル別(O-Z) OHBA堂幻想蓄音館 One s Spare TimePerfect Patchouli Orpheus夢想文楽 OTAKU-ELITE RecordingsPurple and Cherrypink Ruby and Aquamarine Tsukuyomi and Amateras はくたく☆りぼん まじキモけーね 旅人と、その恋人 PARADOXCHAOS and LAW Pizuya s CellViolet Lotus Requiem Pizuya s Cell x MyonMyonPrunus Subhirtella Chaoscillation Game Yellow Cake Nuclear Blast Resurrection Ballad positive suicideThe Steady Song EP You Shoot, I Move PROJECT tM@S幻想メガ★ラバ PROSCIUTTOverticality Q-BITEVER CRIMSON CLEAR TONE スワイル STARDUST BROOM STARDUST MELODY QLOCKS東方紅幻燈 凛音天聖 東方神舞月 stereoscopic 天威夢方 神様はサイコロ遊びをしない 桜色フィラメント R-noteTautology Raw Postlarvae Blown(合同企画サークル)Gensou Diary(合同企画CD) Re cy cle東方ねこじゃらし トホQハイランド! 幻想マジかるっ☆ Re SPEC東方音唄祭 Re Volte4.9.5 Saltacross 〜風ノ鉄綺 Zettaflare 〜地ノ融核 Psalmodia -東方賛美歌集- fantastica 〜星の方舟 東方幻奏録7 Radical RhythmFirst Impact RedGear東方カタルシス RegaSoundVivid Parasol Time Limit Nostalgia Reliance Toneアニマカルド Rhyth東方スクランブル! 東方スクランブル2 -Million Burst Riders!!- 東方スクランブル3 -the Clane and the Turtle- Rocker s Step紺色アンプ ROUGH TIMEtheme of east 幻想夢遊盤 風切る羽音 ready for the red ? RWFateful blossoms rythmique東方混淆幻楽 Breezy Storm Let it snow, Let it flow. (ep) Quiet Storm SAVE THE QUEEN幻想のエリシオン? Perfect Eastern Dream ScinicadeLuna Megaropolice ~月下響宴 SCN(Saikoro Club Network)black history extra bh2 - Crimson Label bh3 - Viridian Label bh4 - Sakurairo Label SEA SPARROWS東方携帯食 Re joiceable Sky EVERLASTING STARBOW 例大祭に落ちちゃったよ腹いせおまけCD Secret Gardenデイブレイク -daybreak- Seele春華 seven sensesアヤカシサカセル -冥界お嬢西行寺 幽々子- ShibayanRecordsAssortment of sense Crystal Stone キセキ☆インパルス ~ emotionalfeedback オトメキュート SiestailResistance ちれーでんのおんがくたい Shrine*Bloom*Yard 時間泥棒 109” 蜜柑泥棒 ミドリ:サイクル 寺へ… かえるさん☆ダ・KERO! Garnet ザ・ベストてゐ Tails of Fantasia Silly Walkerきみのたまなら死ねる きみのならまた死ねる 横浜幻想郷 暴れん坊天狗 甘えん坊天狗 178R(いなばらびっつ) TEI!TEI!TEI! となりのやおよろずちゃん ミュージックスてゐション Lunaticが止まらない ぼくの月夜を守って ロングバケーション うさばん Silver Forest東方円舞曲 東方蒼幻燈 GRAZE 東方萃奏楽 Phantasm Brigade 東方月見が丘 Sentence 東方蒼天歌 東方悠幻奏 Reincarnation Rebirth しろうさぎ 悠久パラダイム 聖少女サクリファイス Lunatic Beat Sister s Spread-iRAINBOW SPREAD! PINK RHAPSODY SJV-SC奥伝霊杜 occulta DIVIT DIVIT -Appendix 徳 -arete- Best Wishes.. sociopath東方玄冬簾~snow stays through the blind~ 東方星夜宴 SOLEIL夜鳥選集「A」 Sonic Hybrid Orchestra ANOTHER SIDE OF TOHO TEMPEST Vol.1 -COLORLESS- ANOTHER SIDE OF TOHO TEMPEST Vol.2 -DISTORTION- Sonic RevolutionLeavatein ~緋の魔杖 Repository ~夢葬回帰 Sound.AVELotus Sound∞InfinityLight Leaction Just Push Play Sound Bullet HellCRIMSON BULLET HELL Sound CYCLONESilhouette 逆光 -Silhouette of the Sound- Sound./EcritureRhapsody~幻想郷狂詩曲 Fantasia~幻想郷幻奏曲 SOUND HOLIC東方的幻想四撃蹴 東方的夢幻烈歌抄 東方的幽々舞踏劇 東方的夢天幻奏典 東方的紅蓮烈火弾 風-KAZE- 妖 -AYAKASHI- 永 -TOKOSHIE- 紅 -KURENAI- Wind Gazer Sound OnlineBlaze Blue Constellations Trois Bleu SOUND UNiSON NEST東方×ロボット合同誌「トーホーロボット対戦⑨」おまけCD 悠久の記憶 Sound wide東方籠娘唄 SOUTH OF HEAVEN東方鋼鉄歌 Soy-SOUTH散リ往ク破片 珀蘭藍花 SpielraumStreichen Sprite Wing東方妖宴楼 幻想郷の星雨日和 StratiotesAbstract strobo headstrobonation stroboregister Studio K.N.S.Blooming Apparitions SuganoMusicSuganoMusic 東方アレンジ Vol.1 Sugar MoonSweet Sugar sun3 FielDBlack Cherry Sun Flower FieldFlower Garden Ortensia EP Ortensia 神社から始まる大騒動 SWING HOLICVOL.01 / SWING HOLIC VOL.02 / SWING HOLIC VOL.03 / SWING HOLIC SYNC.ART S絢爛華麗 ゆきうさぎ HAPPY NIGHT 七星再臨 REQUIEM ~幻想に散る少女たち~ らぶれす-Loveressive- CHAOS 天つ風 ソラとトキと二色のチョウ ALTERNATIVE 200812 HEART CHAIN REQUIEM Re miniscence~幻葬は追憶の彼方へ~ White Magic Alternative2009 -winter- Rainbow Face Alternative201005 TRATRA -Extra Track- T.SC茶 Vol.1 t=NODE四季 冬 ~remind of snow~ TAMUSIC東方弦奏響3 東方弦奏響9 QUALIA TaNaBaTaセツナライト サクラツナギ TATAMIStugiwo東方旧世代 ~東方クラシックス~ TeadropsMoonTears the blanketsnew world/live junkie Wake up and go on a trip! HAPPY REBIRTHDAY THOUSAND LEAVESDaydream LED Blind Night Sorrow GENESIS DEAD NIGHT BLIND END OF ENDLESS NIGHT TUMENECO(冷猫)ユメガタリ 白蟲夢 ポラリス Ultra Magic Mushroom夜鳥選集「A」 UNDEAD CORPORATION幻想郷から超鋼鉄重低爆音 満月の夜に超旋律的重低爆音 極鉄 鬼伽草子 Unionest.NET花詠束 united daft attackEastend shoegazer Unlucky MorpheusHypothetical Box REBIRTH Jealousy Hypothetical Box ACT 2 猫吟鬼嘯 Unlucky Morpheus×AQUAELIEUnbeatable Accomplice Unnatural Death(Evergrace)Mirror Gate Unreal LineUncharted illusion ~東方始発線~ USOLBullets Master UtAGe四男汚声 東方夢幻奏唄 -another place dream- 東方カオスマジック 東方詩循詩歌 -marvelous three days- VAGUEDGE東方出流幻想譚 東方夢叶幻想日記 Vaguedge dies for dies iraeDancer In Haunted Dark Alley EP Clamantes Monimentum Mortis VIGNETTE HOUSE桃源Garden 幻創Garden 創言Garden WAVEvoyager - 東方仙戯曲 ARCHIV-EAST White ElephantTake it to the limiting XL Project東方小曲集-唯我独尊- Red Album Cosmic Travelers RE ACTANCE At the Sacrifice XOTICPoltergeist Ms Scarlet insanity Revolution YuelStudio.org片道切符 Zephill博麗神社の神隠し 天空の摩天楼
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【登録タグ SUPER SONIC APPLE RABBIT ichigo ね 岸田教団&the明星ロケッツ 遠野幻想物語 曲】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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タイトル 大江戸イロモノガタリ 動作環境 Nscripterに準ずる(ONscripterを使ってのMac・Linux対応も確認する) 画面サイズ:800×600 おまけ機能:スチル閲覧(一度見たスチルは自由に閲覧できる) 後日談エピソード(EDを迎えたキャラクターとのおまけイベント)
https://w.atwiki.jp/crossstory/pages/63.html
都心の喫茶店 (side ある少年) 都心の地下に建てられた、静けさ漂う喫茶店。 僕は、その店の端に座っていた青年の隣に座らせて貰い、 話題提起として「過ちを犯した少年」の話をしていた。 そしてこれは、その話の後半部分である。 虐められていた少年はある日『闇の力』を手に入れた。 それからと言うもの、彼は狂暴な復讐魔となっていた。 自分を苦しめた人間はおろか、助けてくれなかった人間をも問答無用で消していく。 彼の周りにいた者は皆、居なくなってしまった。 彼に怯える者は逃げる。そんな人達を少年は殺す。 彼には恋人が居たが、その豹変ぶりを見た彼女は行方を眩ませた。 友人も、その行き過ぎた怒りに巻き込まれて命を落とす。 中には、彼から隠れる事に成功した者も居た。 ……結果、彼の周りからは人は居なくなったのだ。 怒りを全て晴らして、ようやく正気に戻った少年。 しかし彼は、その幸せな気持ちを語る相手が居ない事に気が付いた。 彼女も居なくなった。友人も皆、殺してしまった。 それを悟った少年は、自分が犯した罪に気付いた。 「虐めとか、そういうのじゃない。 僕は皆を殺してしまった」 少年は嘆き、悲しんだ。 自分が求めていた結果は、こんな物ではなかった筈だと。 平和が欲しかったのに、自分でそれを崩したのだと。 彼は親友の亡骸の前で涙を溢し、心の底から悔やんだ。 もう、後には戻れない…… そこに現れたのは、邪悪な一族の男だった。 男は、その世界を支配下に置こうと現れたのだ。 空高くから現れた男は、力の見せしめに街の破壊を行った。 少年は、その男を暫く見ていたそうだ。 そして、遂に動き出した少年。 彼が放ったオーラは、闇ではなく光だった。 ……そう、彼が手にした力は闇ではない。 その心の内をエネルギーとして扱う力だったのだ。 だが、男も負けていない。 この男は様々な場所でエネルギーを吸収していたらしく、何よりも強い力を持っていたそうだ。 その力に敵わなかった少年は、いずれ地面に叩き落とされた。 地面に倒れた少年。その目線の先には、 毒々しい雲の間から射す光。 そして、その耳に聞こえてきたのは、何者かの声。 『お前の成した罪は重い。その罪を全て償う気はあるか』 誰かの声は、そう問い掛ける。 彼は深く頷いた。 すると、雲の隙間から射す光は光線となり、彼を包み込む。 『あの男は、世界の終わりを望む者。その野望を打ち砕け。 三回だけ時を渡る力と、命を甦らせる力を与える。 この世界を滅亡より救い、光ある未来へ導いてみせよ』 少年は自らの罪を償うべく、旅立った。 今も何処かで、世界を明るい未来に導いているらしい…… 「……っていう話なんだ。」 僕は、長々とした話を締めくくった。 メロンソーダが入っていたコップの中に入ったままの氷の音が、店内に小さく響く。 気付けば、時計が指しているのは午前1時37分。 こんな時間になってもまだ話を聞いてくれていた青年は、知らぬ間に新しく珈琲を注文していた。 ……もしかして、僕の話を聞いていて眠くなったから、珈琲を飲んでいるのだろうか。 「えっと……ゴメンね、つまんなかったかな?」 心配そうに訊ねた。 うっかり自分の世界に浸っているような気持ちで話していたものだから、つい周りが見えなくなっていた。 その質問に対して、青年は無表情のまま答える。 「気にするな。暇が潰せて良かった……それより、聞きたい事があるんだが」 この青年、正に紳士だ。 僕が女だったら惚れていたかもしれ……ゲフン ゲフン。 しかし、彼の質問とは何なのだろうか。 僕は、彼の質問に耳を貸した。 「アーロンという少年を知らないか?捜しているんだが」 青年は机に珈琲の代金を置くと、此方に顔を向けて問う。 残念ながら、その名前は僕の身には覚えが無かった。 「アーロン?……んー、知らない……かな。」 「……そうか」 僕の返答を聞くと、青年は微かに俯いた。 その俯いた顔は、表情の変化に貧しい彼の割には、暗い雰囲気が充分に伝わってくる顔だった。 「……そろそろ俺は帰る。」「あ、僕も一緒に帰るよ」 相手を落ち込ませたような気がした僕はせめてものお詫びとして、相手の帰り道まで送る事にした。 すると、青年は無言のままドアを開ける。 とりあえず、了解という意味で受け取っておく。 相手の後に続いて地上への階段を上っていると、僕のポケットに入れていた携帯電話が鳴った。誰かからの電話だ。 「ぁーい、もしもし。 ……え、何。CBAから住宅街へ行く道?追跡?……うん、うん……おっけぃ。」 脱力的な挨拶から始まった通話だった。 しかし内容は僕にとっては重大だった。 「ごめん、急用出来ちゃった。今日は話を聞いてくれてありがとね。最後に聞かせて欲しいな……君の名前。」 電話をポケットに入れた僕は、相手とは違う方を向いた。 住宅街の方面だ。 「俺の名前……俺はアルフェルドだ。」 青年は僕に顔を向けず、先まで続く道を見詰めながら答える。 紳士ではあるが、少し愛想に欠ける青年だ…… 「そっか。……見つかると良いね、アーロン。」 「……ああ。全くだ」 最後の言葉を交わすと、僕はその道を真っ直ぐ走っていった。 その時、後ろを不意に見て気付いた。 アルフェルドが、此方を向いて見送ってくれていた事に。 ー続くー
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【検索用 ゆめふたり 登録タグ .Sics .SicsCD CD CDゆ VOCALOID はねるさかな はねるさかなCD ゆ 全国配信 初音ミク 曲 曲や】 + 目次 目次 曲紹介 シングルCD曲目 歌詞 コメント 作詞:はねるさかな 作曲:はねるさかな 編曲:はねるさかな イラスト:ろく(.Sics)(Twitter) 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『ユメフタリ』 はねるさかな氏の4作目。 シングルCD 前作 今作 次作 打開 ユメフタリ コンスキヱ 流通:即売 発売:2021年9月4日 価格:¥1000 曲目 ユメフタリ (feat. 初音ミク) 歌詞 (動画説明欄より転載) ぱっと光って散って消えて 流れる星屑捕まえて そっと想ってきっと逢えるから 会いたいけど少し覗いている言葉が 曖昧なサインを見ている寝るあたし 会いたい、でも音に残している想いは 今経った30秒間に伝えたいこと解ってくれたら 傍に来て連れて行ってくれたら あなただけには見せたくないの 只の花言葉 雨上り 何時だってきっと忘れられないわ まだ甘えたいから 君はぱっと光って散って消えて 流れる星屑捕まえて これからの僕らの夢を見ている あなたぱっと笑ってぎゅっと触れて このまま離さないからね? 二人一緒くたに溶け合って 華やかな言葉に一つまみ 嘘 添えて 手痛いけど愛に託している憂いは 相対が災難と見ている照るあたし アイ愛せど 恋に恋をしているあなたは 何時だって単純なことが 伝えたいこと解ってくれたら 傍に来て偽ってくれたら あなただけには触れられないわ 朱の翅隠し 昼下がり 何時だってきっと甘えられないわ まだ叶えたいから ぱっと光って散って消えて 流れる星屑捕まえて これからの僕らの夢を見ている あなたぱっと笑ってぎゅっと触れて このまま離さないからね? 二人一緒くたに溶け合って 華やかな言葉に一つまみ 嘘 添えてくれたら 触れたら壊れてしまうような 閉ざされた皮肉の愛の炉に 唯一緒くたに溶け合って 鮮やかな光に飛び込めるなら 君はぱっと光って散って消えて 流れる星屑捕まえて これからの僕らの夢を見ている あなたぱっと笑ってぎゅっと触れて このまま離さないからね? 二人一緒くたに溶け合って 華やかな言葉に一つまみ 嘘 添えて コメント 名前 コメント
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五線譜のモノガタリ―なな板TRP Music Salon― ――旋律《オト》は語る、数多なる伝説《モノガタリ》を―― ここは管理人が個人的趣味によって行う個人サイトです。 (編集できません) なな板TRPまとめWIKI http //www43.atwiki.jp/nanaitatrp/pages/1.html TRPG系音楽室 http //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20240/1399989142/l50 2021-12-11 20 19 10 (Sat) 今までの訪問者は - 名です 今日 - 昨日 -
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化物語 《バカシモノガタリ》 ◆CFbjQX2oDg 闇夜を走る一台の車。 運転するのは、黒を白に変えてしまう腕を持つと言われるスーパー弁護士、北岡秀一だ。 北岡は助手席に座る若い女性に目をやる。女は携帯を常に見ている。 二人でドライブ中に携帯に集中する女性。男性としてはこれほど不名誉なことは無いだろう。だが、この場においては仕方ない。 北岡もまだ詳細を知らないが、みねねの携帯電話には自分の逃走経路の未来が表示されるらしい。 つまり、車での移動先に何かしらの危険がある場合に即対応するための最低限の策である。 では、北岡たち二人は今どこに向かっているか? 車が大通りを外れて路地裏へと入っていく。そして、その中のひとつの煌びやかな建物の地下駐車場へと車を入れる。 心なしか助手席に座る女性の顔が赤い。運転する北岡はいたって普通の顔をしている。 二人が入った建物とは―― ◇ ◆ ◇ シャー シャワーの音が浴室内に反響する。少しの衣擦れの音と共に、その肌を包む衣服が床に落ちていく。 鏡に写った自分の体を見つめる。いくつもの戦火を潜り抜けてきたのだろう、小さな傷が体を彩っている。 普段は衣服に包まれているその白い肌が露になる。続けてすっと下着を脱ぐ。 外気に晒された尻部分は筋肉で引き締まっていて、見るものを魅了する。 浴室に入ってからシャワーを頭から浴び、暖かいお湯がその長髪を濡らしていく。しばらく浴びた後、浴槽にその体を沈める。 考えるのは、この新たなる殺し合いのこと、自身の願いのこと。 そして、この場に召集されていない自分が信頼している男のこと。バシャバシャと両手でお湯を救い上げて顔を洗う。 元々の自分は他者を踏みにじることに抵抗が無かったはずだ。これもあの甘い男に影響されたのか? あんまり長湯に使っていては同行者に悪いと思い、浴槽から立ち上がる。 上気している肌は元々の白さと相まってほんのりと桃色になる。再び同じ下着を着けなければいけないことに若干の嫌悪感を抱きながらも、仕方なしにと再び着る。 再び衣服をその身に纏い、濡れた髪をハンドタオルで拭きながら脱衣所を後にする。 「みねねさん、貴女もシャワーを浴びますか?」 ◇ ◆ ◇ 再びスーツを身に纏い、客室に備え付けられている冷蔵庫で冷やしていた支給品のペットボトルを開けて飲む。 「なんで殺し合いの舞台で悠長に風呂なんて入っているんだよ… 大体ホテル行こうだなんて出会ったばかりの女に普通言うか?」 みねねが頬を赤く染めながらブツクサと文句を言う。 「俺はこれでも凄腕美形敏腕弁護士で通っているわけよ。汗を掻いた状態で動き回るだなんて御免被るよ」 と軽い口調で話す北岡。 みねねには話していない事実がひとつある。それは北岡の体を蝕む病についてだ。 現代医学では不治の病とされており、この病を治し健康な体を手に入れるのが北岡の願いである。 北岡の遠距離からの大技で相手を仕留める戦闘スタイルは彼の性格もあるが、この身体的特徴によるところが大きい。 みねねに同盟相手を申し出たのも、相手が女性だからというだけではない。 戦闘の負担を減らし、少しでも体に負担をかけないため、という裏の理由もあった。 しかし、この事実はみねねには話せない。自らの不調を同盟相手に教える馬鹿がどこにいるだろうか。 いつでも殺してくださいと宣言しているのと同じだ。決して同行者に己の体調のことを悟らせないようにしなければならない。 「それにその“逃亡日記”ってのがあるからといって、夜道にライトを点けて走っていたら狙ってくれって言ってるようなものだろ?」 確かに、とみねねは押し黙る。本来の逃亡日記なら何日も先の逃亡経路がわかる。 だが、今所持しているのはレプリカ。予知精度が格段に落ちているのだ。 北岡は逃亡日記の精度が落ちていることなど知らない。だが、長期の未来を完璧に予知することが出来たらみねねは隠れているだけでいいはずだ。 支給品の手榴弾の数に限りがある以上、開始早々に自分と戦うメリットがまるで無い。 みねねには殺せる時に殺したい理由があった、と推測したのだ。それが短期的な未来予知だと北岡は当たりをつけたからの提案であった。 さてと―― と北岡が話しに区切りをつける。そして牛をモチーフにしたエンブレムのついたカードデッキを口元に当てながら妖しく微笑む。 「それじゃあ、情報交換としましょうか、お嬢さん」 その言葉を境に、年頃の女の子のように赤面しながら慌てていたみねねはもういない。 「キヒッ。まぁそっちが本命だろうと思っていたぜ」 対するみねねも自分の携帯電話を顔の前で揺らしながら“テロリスト”としての不適な笑顔を浮かべる。 ◇ ◆ ◇ 「時空王デウスに未来日記か……」 「ミラーワールドとライダーバトルか……」 互いに元々参加していた殺し合いの概略を教えあった。 一般人が聞いたらどちらも突拍子も無い内容だが、先程の戦闘で互いに実体験しているとなれば理解も早い。 互いにしばらく思案したあとに、みねねが質問したいことがあると口を開き、それに北岡が了承する。 「お前ら仮面ライダーの目的ってのが其々の願いを叶えるため。元々“願い”を秘めているやつが神埼って奴に選ばれる そのライダーってのは“願い”がある奴なら『誰でも』変身することが出来るのか? 例えばお前のそのカードデッキで私が変身したりすることは?」 「残念ながら答えはノーです。カードデッキはモンスターと契約する際に対象者を自動で登録されます。 以前、他人のデッキでライダーに変身した奴は、その契約モンスターに襲われて死にましたよ。 だから、みねねさんが僕のカードデッキを奪ったところで利用価値は無いですよ」 他には何かありますか? と北岡が目を見つめながら微笑んでくる。 チッ、こっちの考えは読まれているか。 あの耐久力のスーツがあれば、こいつと手を組む必要は無い。だが、あの機械牛の化物に襲われるとあっちゃ話は別だ。 「私の方からも同じ質問をします。その未来日記は所有していれば『誰の未来でも』予知できるのですか? 例えば、貴方の逃亡日記を私が持っていれば私の逃亡経路が予知される…とか」 「予知できると思うぞ。そもそも私の未来日記の性質は『所有者の逃走経路を予知する』だからな」 みねねの何気ない返答に北岡の眉が一瞬動いた。 そして議題は今後の行き先についてに変わる。 「私はD-7にある清明院大学に行きたい。わざわざ地図に明記している大学だ。そこそこの規模は期待できる。大学内にある施設で“こいつ”を試してみたい」 先程の戦闘の切り札となった烈火ガス型のBIMを荷物から取り出す。 わかっているのは烈火ガスという名前だけ。どれだけの効果があるのか。名前から察するに焼夷弾の類似品だと思う。 推測通りの代物なら、これを中央市街地で実験的に使用するのはリスクが大きすぎる。 「良いですよ。私としてはせっかく美しい女性からのデートの誘いを断る理由がありませんからね」 再び頬を朱に染めながら、フンと鼻をならすみねね。 スーツに長髪。真顔で自分を口説くその姿に元の世界の刑事、西島を重ねてしまう。 この男を相手にするとどうにも調子が狂う。 とっくの昔に捨て去ったはずの少女時代の自分がひょっこりと顔を出しそうになる。 「と……とにかく、準備が出来たなら出発するぞ。日が昇るころには多くの参加者が中央に集まるはずだ。 今は早めに脱出しておきたい」 北岡がニヤニヤと笑いながら頷く。この男、一体どこまで本気なんだ? チクショウ……どうにかしてペースを握らないと ◇ ◆ ◇ ここで、読んでいて疑問に思った点がいくつかあったと思う。 具体的に挙げると次の二点である。 カードデッキは各ライダー専用の変身武器であり、他者が使用するとモンスターに襲われる点 逃亡日記は“所有者”の逃走経路を予知するものである点 これは彼らが自分の相棒とも呼べる武器に対する認識が誤っているからではない。 テロリストとスーパー弁護士。両者とも職業柄、息を吐くように嘘をつくことに慣れている。 互いに、自分のキーアイテムを狙いあっていることを悟り、真実の情報の中に敢えて嘘の情報を混ぜたのだ。 北岡の狙いはもちろんカードデッキを守るためが最大の理由だ。 ミラーモンスターはデッキの中のカードと契約しており、他者が変身したくらいで契約モンスターに襲われることは無い。 モンスターに襲われるのは契約の証であるデッキが破壊された時だ。 モンスターは人間を襲うもの。これは幼少時代から誰しもが脳裏に刷り込まれてきた事実である。 これによってみねねにカードデッキを奪われることに牽制したのだ。 対するみねねがついた嘘の意図は何だろうか? 誰でも使える……こう聞けばみねね自体に価値は無くなり殺されるのではないか? そういう考えもあるだろう。 だが、もう一度読んで欲しい。 “所有者”の逃走経路を予知すると嘘をついたのだ。 もちろん、真っ赤な嘘である。逃亡日記は“未来にみねねが打ち込むはずの日記”を先取りしているに過ぎない。 仮に北岡がみねねの日記を所有したところで、北岡が日記を打ち込むわけでは無いのだから当然である。 では、この嘘の真の狙いについて考えてみる。 北岡がみねねの日記を奪って逃走したとしよう。彼は日記に従って逃走を続けるだろう。“みねねにとっての最良ルート”でだ。 日記所有者になってからは、未来予知に頼った逃走を続けていたが、元はみねねが自分で考えぬいた最良の逃走経路を記した日記だから追跡は簡単だ。 自分ならどう逃げるかを考えれば良い。 つまり、北岡にこの日記を奪われたところで、安心して油断しきって逃げる北岡を先回りして殺せばいいだけだ。 二人がついた小さな嘘。その綻びが今後の二人の運命をどう変えるのか。 正常な判断をしているつもりでも、既に歯車は狂っているのかもしれない。 この物語の結末は、果たして―― 【D-5/市街地:ホテル内の一室/黎明】 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎】 [状態]:疲労(小) 、湯上り [装備]:カードデッキ(ゾルダ) [道具]:基本支給品一式、マスターキー@オリジナル、黒のアタッシュケース [思考・状況] 基本行動方針:優勝して永遠の命を手に入れる 1 D-7、清明院大学でBIMの使用実験をする 2 雨流みねねを利用しつつ優勝を目指す 3 知らないことについて情報が欲しい 4 女性とはあまり戦いたくない [備考] ※参戦時期は劇場版開始前のどこかからです。詳しくは後の書き手にお任せします。 ※未来日記の世界観、雪輝、由乃、来須、マルコ、愛のみねね視点で知っている大体の情報を把握しました。 ※逃亡日記は所有者の逃走経路を予知するものだと勘違いしています。 【雨流みねね@未来日記】 [状態]:疲労(小)、若干の後悔 [装備]:MKⅡ手榴弾[4個]@現実 [道具]:基本支給品一式、逃亡日記@未来日記、BIM(烈火ガス式)[8個]@BTOOOM! [思考・状況] 基本行動方針:優勝して“神”を殺す 1 D-7、清明院大学でBIMの使用実験をする 2 北岡秀一を利用しつつ優勝を目指す 3 他のゲームについて情報が欲しい 4 時間を見つけてBIMを使いこなしたい [備考] ※参戦時期は原作六巻以降のどこかからです。詳しい時期は後の書き手にお任せします ※龍騎の世界観、城戸、秋山、浅倉についての大体の情報を得ました。(霧島については聞いていません) ※カードデッキは他人が使うと死ぬと誤認しています。 [共通備考] ※車はホテルの駐車場にあります。 未来日記 見ない日記 意味ない日記 投下順 さあ歌え。妹讃歌だ。 未来日記 見ない日記 意味ない日記 時系列順 雷帝の調教 爆炎と砲火の中で 北岡秀一 天国とは神のおわすことなり 雨流みねね