約 1,434,527 件
https://w.atwiki.jp/best300/pages/77.html
ヤナーチェク名曲一覧 シンフォニエッタ ヤナーチェクby ウィキペディア ヤナーチェク ヤナーチェクのつくり方 ヤナーチェクの70%は鉄の意志で出来ています。ヤナーチェクの21%は白インクで出来ています。ヤナーチェクの7%は保存料で出来ています。ヤナーチェクの2%は夢で出来ています。 powered by 成分解析 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/best300/pages/755.html
名盤掲示板ログ索引(log/ヤナーチェク) シンフォニエッタ ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/best300/pages/227.html
[部分編集] シンフォニエッタ 名盤ランキング アバド指揮〈87〉 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) シンフォニエッタ 名盤掲示板 name comment すべてのコメントを見る log/ヤナーチェク/シンフォニエッタあなたのオススメ盤は何ですか?記入例)カラヤン上等記入例)カラス命 シンフォニエッタのリンク #blogsearch2 シンフォニエッタのアナリーゼ シンフォニエッタの32%は時間で出来ています。シンフォニエッタの24%は陰謀で出来ています。シンフォニエッタの23%は成功の鍵で出来ています。シンフォニエッタの18%は欲望で出来ています。シンフォニエッタの2%は知恵で出来ています。シンフォニエッタの1%は回路で出来ています。 powered by 成分解析 ページ先頭へヤナーチェク シンフォニエッタ
https://w.atwiki.jp/ukaz/pages/28.html
Leos Janacek Taras Bulba Orchestra・・・The Cleveland Orchestra Label・・・DECCA Recoding・・・1989-10 Hall・・・Masonic Auditorium Time・・・I 9 27 II 5 00 III 9 17 Producer・・・Paul Myers Engineer・・・Colin Moorfoot Catalog・・・430 204 Capriccio Orchestra・・・The Cleveland Orchestra Label・・・DECCA Recoding・・・1993-05 Hall・・・Severance Hall Time・・・I 5 07 II 5 32 III 3 34 IV 6 24 Producer・・・Michael Woolcock Engineer・・・John Pellowe Catalog・・・443 173
https://w.atwiki.jp/best300/pages/528.html
log/ヤナーチェク/シンフォニエッタあなたのオススメ盤は何ですか?記入例)カラヤン上等記入例)カラス命
https://w.atwiki.jp/obbligato/pages/198.html
ヤナーチェク作曲 「シンフォニエッタ」最終楽章 連休中には・・・と言っていたのに、結局できませんでした。ごめんなさい。 とは言え、今もあまり時間が無いので簡単に。 この曲は、先日惜しくもノーベル文学賞を逃した村上春樹氏の著書、 1Q84の冒頭で紹介されているんです。 そして1Q84が爆発的なヒットとなったために、一気に知名度が上がり、 CDの販売も演奏会での演奏機会もぐっと増えたんですね。 村上春樹効果、と言ったところでしょうか。 恥ずかしながら、私は1Q84をまだ読んではいません・・・。 現代インド研究センターの研究補助員の方が近現代文学を研究されていて、 ご専門が村上春樹氏なので、全て教えて頂いたことなんですよ(笑 まだまだ書くべきことは沢山あるけれど、ひとまずこのくらいで。
https://w.atwiki.jp/ritz-score/pages/24.html
ヤナーチェク Janacek, Leos [1854-1928] チェコ・スロバキア 弦楽のための組曲 20分 2Vn/Va/Vc/Kb 弦楽四重奏曲第1番「クロイツェルソナタ」 15分 2Vln/Vla/Vc 弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」 20分 2Vln/Vla/Vc 弦楽のための牧歌 30分 弦楽合奏(Webcat Plus)
https://w.atwiki.jp/oper/pages/412.html
タイトル Jenůfa イェヌーファ Výlety páně Broučkovy ブロウチェク氏の旅 Káťa Kabanová カーチャ・カバノヴァー Příhody Lišky Bystroušky 利口な女狐の物語 Věc Makropulos マクロプロス事件 Z Mrtvého Domu 死者の家から その他タイトル Glagolská mše グラゴル・ミサ 消えた男の日記 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 04a91095.52a5fed9.099b93b6.2566fa26 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId= 0 ;rakuten_size= 200x200 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= off ;rakuten_auto_mode= off ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ;rakuten_ts= 1649370943387 ; Blogs on ヤナーチェク ヤナーチェク《消えた男の日記》全曲 YouTube動画公開 日本ヤナーチェク友の会(ヤナーチェクオペラ対訳シリーズを刊行) News on ヤナーチェク ばらのまち福山国際音楽祭2024 ローズアカデミー公開レッスン(ピアノ)の受講者を募集します! - NEWSCAST 名指揮者サイモン・ラトルの飛躍のきっかけにもなった、ヤナーチェク『利口な女狐の物語』【クラシック今日は何の ... - Yahoo!ニュース ラトル&ロンドン響のヤナーチェク第2弾!ヤナーチェク:歌劇《カーチャ・カバノヴァー》(2枚組SACD ... - TOWER RECORDS ONLINE 『作曲家&指揮者 ヴィクトル・カラビス』~2023年チェコの作曲家カラビス生誕100周年企画 - TOWER RECORDS ... - TOWER RECORDS ONLINE ヴァシレク&プラハ・フィルハーモニー合唱団『村の物語』~ストラヴィンスキー:バレエ音楽「結婚 ... - TOWER RECORDS ONLINE ピョートル・アンデルシェフスキ/ヤナーチェク、シマノフスキ、バルトーク:ピアノ作品集 - TOWER RECORDS ... - TOWER RECORDS ONLINE 当日券あり。明日5日、カンブルラン&エマールが「20世紀の東欧プロ」を演奏 | ニュース - 読売日本交響楽団 ノットと東響が明らかにする、唯一無二の作曲家たちの傑作の真価 - md-news.pia.jp 音楽監督ジョナサン・ノット、東京交響楽団10月定期演奏会を語る - http //spice.eplus.jp/ ヤナーチェク歿後95周年記念!『レオシュ・ヤナーチェクの情熱の数々』(4枚組)~スプラフォン・レーベルの貴重 ... - TOWER RECORDS ONLINE 2022年ザルツブルク音楽祭!フルシャ&ウィーン・フィル、コスキー演出!ヤナーチェク:歌劇《カーチャ ... - TOWER RECORDS ONLINE 福井の14歳ピアニストが“異例”の抜てき 世界的な指揮者、チェコ名門管弦楽団と共演 不安の声あったけれど… | 催し・文化 ... - 福井新聞 一流オケ 圧巻の演奏 楽都音楽祭 本公演始まる:北陸中日新聞Web - 中日新聞 23年ぶりの茅ヶ崎公演 当日券あり チェコの名オケが来日 5月7日、茅ヶ崎市民文化会館 | 茅ヶ崎 - タウンニュース 23年ぶりの茅ヶ崎公演 チェコの名オケが来日 5月7日、市民文化会館 | 茅ヶ崎 - タウンニュース エッシャー弦楽四重奏団~ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番&第2番、ハース:弦楽四重奏曲第2番(SACD ... - TOWER RECORDS ONLINE オペラシアターこんにゃく座公演 オペラ『アイツは賢い女のキツネ』 | 提携 - 世田谷パブリックシアター 楽都音楽祭プログラム決定 4年ぶり 海外オケや合唱:北陸中日新聞Web - 中日新聞 チェコの国民的オペラを、オペラシアターこんにゃく座が日本語で上演! | えんぶの情報サイト 演劇キック - 演劇キック 第633回定期演奏会 | コンサート - 読売日本交響楽団 ヤナーチェクとは ヤナーチェクの70%は鉄の意志で出来ています。ヤナーチェクの21%は白インクで出来ています。ヤナーチェクの7%は保存料で出来ています。ヤナーチェクの2%は夢で出来ています。
https://w.atwiki.jp/oper/pages/3111.html
目次 対訳について ヤナーチェクの代表作 ポピュラリティの理由 人生の転機 神を騙るコステルニチカ イェヌーファと聖母マリア ラツァについて シュテヴァについて ヤナーチェクの「叙情的」なモチーフ 対訳について ヤナーチェクの代表作『イェヌーファ』を訳しました。はじめに一つお断りしないといけないのは、このオペラの原文は、ヤナーチェクと同じくモラヴィア出身のガブリエラ・プライソヴァーの戯曲『彼女の養女』をヤナーチェク自身が台本化したものであり、モラヴィア方言で書かれていることです。あくまで「方言」なので、チェコ語と全く異なるわけではないのですが、使用単語がかなり独特です。私の手持ちのチェコ語・日本語辞典を引いても、かなり辞書に無い単語がありましたので、そのような箇所は英訳からの重訳となっています。とはいえ、英訳も不明確で信用できない場合があったり、私自身チェコ語学習初心者ということもあり、翻訳には一定程度間違いがあると思います。その意味では、完全に原文に即した翻訳とは言い難いのですが、今回(2016年2月~3月)、新国立劇場で初めてヤナーチェクが上演されることもあり、「出すことに意味がある」との思いで、アップしました。劇の大きな流れはおおむね捉えていると思いますので、細かい所は目をつぶっていただき、オペラ鑑賞の予習などにお役立ていただければと思います。 ヤナーチェクの代表作 さて、冒頭、『イェヌーファ』をヤナーチェクの「代表作」と書きましたが、この作品の後、ヤナーチェクは6曲のオペラを作り、中でも最晩年の4曲『カーチャ・カバノヴァー』『利口な女狐の物語』『マクロプロス事件』『死者の家から』は、劇と音楽との融合、音楽の充実と深化という意味で、『イェヌーファ』以上に優れた作品だと思います。しかし、それにも関わらず、『イェヌーファ』は紛れもなく代表作と言うにふさわしい作品であり、その理由は大きく分けて二つあります。一つはこの作品のポピュラリティ、もう一つはこの作品がヤナーチェクの人生に持った意味です。 ポピュラリティの理由 まずポピュラリティという観点から見ると、ヤナーチェクのオペラの中で『イェヌーファ』は間違いなく上演回数トップです。そのポピュラリティの理由ですが、音楽の民族的・土俗的な音調がいかにも人々の抱く「東欧」のイメージとマッチしていることのほかに、ストーリーの前向きさがあるのではないかと思います。孫である赤ん坊を祖母が殺害するという衝撃的な出来事が起こるとはいえ、ヒロインであるイェヌーファはその苦難を乗り越え、ラツァとの愛を確かめ合うハッピーエンドに至ります。こうした「前向きさ」またはオプティミズムが、この作品のポピュラリティを支えているものと考えて間違いないと思います。余談ですが、面白いことに、別の意味でヤナーチェクの代表作である『シンフォニエッタ』もまたオプティミスティックな作品です。また、『カーチャ』から『死者の家から』までの晩年のオペラは、私見ではむしろペシミズムに貫かれていると思われ、『イェヌーファ』と性格は異なりますが、この4作品においても、そこにフッと希望が射し込むような瞬間があり、そこにこそ類いまれな美があるように思えます。 人生の転機 『イェヌーファ』が代表作であるもう一つの理由は、この作品がヤナーチェクの人生にとって持った意義の大きさにあります。ヤナーチェクは40歳代のほぼ全て(1894~1903年)を、このオペラの作曲に費やしています。この間、自ら設立したブルノのオルガン学校の校長をはじめとする教育活動、モラヴィア・スロヴァキアへの民謡収集などに多忙な日々を送っているほか、第1幕と第2幕の間には約5年の中断がありますが、長い間かけてこの作品を熟成させたという事実は変わりません。そのようにして生まれてきたオペラは、非常に独特の個性的なスタイルを持つものでした。ヤナーチェクはこの自信作を1904年にブルノで初演し、かなりの成功を得たのですが、念願であったプラハでの上演は実現できず、ブルノでの再演はオーケストラのレヴェルの低さも相まって、やがて劇場のレパートリーからも外されてしまいます。プラハでの上演が実現できなかった原因は、プラハ国民劇場の首席指揮者カレル・コヴァルジョヴィツがこのオペラに好意を持たなかった。というよりも作曲者に好意を持たなかったためであり、それと言うのもヤナーチェクは以前コヴァルジョヴィツのオペラについて極めて批判的な批評を書いており、彼がそれを根に持っていたからだと言われています。最終的に二人は和解し、コヴァルジョヴィツの指揮により、1916年のプラハ初演が圧倒的な大成功を収め、ヤナーチェクの作曲家としての名声が確立するのですが、それまでの12年間は彼の「世渡り下手」がもたらした非常に勿体ない歳月だったと言えます。また、私生活上の重大事件として、この作品の完成直後に、ヤナーチェクの愛娘オルガが20歳の若さで亡くなっています。ヤナーチェクは死の床にあるオルガの求めに応じて、彼女の死の5日前に、完成したばかりのこの作品を(ピアノで?)全曲演奏したのですが、これは作曲家の人生の中でも最も悲痛な体験だったと思われます。そうした個人的な点からも、この作品は作曲者にとって、忘れえない重要な作品であっただろうと考えられます。 神を騙るコステルニチカ さて、例によって登場人物を一人一人考えていくことで作品解説をしていきたいのですが、このオペラで最も印象的な登場人物は、おそらくイェヌーファの養母コステルニチカでしょう。そもそも、この作品のタイトルは、原作の戯曲と同じ『彼女の養女』であり、ここで言う「彼女」とはコステルニチカのことです。コステルニチカの「養女」とは結局イェヌーファのことなので、いずれにせよ意味は同じなのですが、原題の良い点は、この物語では「彼女」と「養女」の関係性こそが重要なことをクローズアップしている点です。コステルニチカは、亡くなった夫と先妻の娘であるイェヌーファを非常に可愛がって育てていますが、その反面、娘に対する絶対的な権威者としても振る舞います。イェヌーファにも不満はあると思いますが、村の人々の畏敬を一身に集めている彼女に逆らうことはできません。コステルニチカは、その「教会おばさん」のあだ名にふさわしく、事あるごとに神を引き合いに出して語ります。「私の言いつけに従わなければ、神様はお前を厳しく罰するよ」(第1幕)、「それより神様にお願いして、あの子を引き取ってもらった方がいいよ」(第2幕)などですが、その態度は次第にエスカレートしていき、ついには第2幕で赤ん坊を殺す決心をする際に「私は神様にあの子供を委ねよう・・・それが早くて簡単だわ!」とまで口走ります。怒りと恥辱に我を忘れているとはいえ、このセリフが明らかにしていることは、信心深いはずのコステルニチカにとっての神とは、彼女が自己を正当化するための道具に過ぎなかったということです。それはおそらく信仰とは最も遠い所にある態度だと言えるでしょう。とはいえ、このオペラでは、そのような彼女にも最後に目覚めが訪れます。第3幕において全てを告白した後、養母を人々の非難からかばうイェヌーファの姿に心を打たれた彼女は、「今ようやく本当に分かったんだ・・・私が愛していたのは、お前以上に私自身だったということに」と告白します。このセリフこそ彼女を神に立ち返らせるものであり、このオペラの理想主義的、人道主義的な傾向をはっきりと示すものだと思います。 イェヌーファと聖母マリア コステルニチカの信仰がひたすら厳格なものである一方で、イェヌーファの信仰は、むしろキリスト教の愛と赦しの側面に向けられているように思えます。その象徴として、この作品では聖母マリアのイメージが頻繁に使われています。第1幕冒頭のセリフにおいてイェヌーファが「ああ・・・聖母マリア様」と叫ぶことや、手にした枯れた花が「ローズマリー」であることは偶然ではありません。第2幕冒頭でも彼女は聖母画の前で祈りを捧げており、困難な状況の中でも彼女が何とか自分を保っていられるのは、まさにこの素朴な聖母信仰のゆえだろうと思います。そして、圧巻は、第2幕中間でコステルニチカが赤ん坊を抱いて家を出てしまった後、イェヌーファが穏やかな旋律でマリアを賛美する祈りのモノローグであり、ソロヴァイオリンの音色ともども彼女の純粋な心情が見事に描かれています。イェヌーファは、初めは少女らしく浮ついたところも感じさせるのですが、大きな試練を経て、養母をもラツァをも、また自分自身をも赦す慈悲の心を獲得します。その変化こそが、彼女にタイトルロールにふさわしい大きな存在感を与えていると思います。 ラツァについて 恋の嫉妬のあまり無意識的とはいえ、恋する人の顔を傷つけるというラツァの情熱は、ある意味恐ろしい所があり、イェヌーファと結婚できなかったらこの男はどうなったのだろうと考えずにはおけません。とはいえ、しょうもない男ばかり出てくるヤナーチェクのオペラの登場人物の中では、彼はかなり魅力的な男性キャラクターだと思います。特に第3幕では、歌唱メロディーも穏やかなものになっており、イェヌーファの結婚が彼に与えた大きな変化を感じさせます。それにしても、ふと考えるのは、ラツァの直情径行な所とか、「好きになったら命がけ」(?)的な側面は、ヤナーチェク自身の性格に一番近いのではないかということで、そのことを念頭にこのオペラを見るのもなかなか面白いものがあります。 シュテヴァについて シュテヴァは、このオペラにおける完全な悪役キャラです。翻訳しながら一つ気づいたこととして、徴兵されずに村に帰って来た彼がこのオペラで初めて歌う歌詞は、新兵たちの合唱「金を持ってる連中は、徴兵逃れもできようが、貧乏人のおいらと来ては、兵士になるほか道はない」のリフレインです。しかし、「おいらと来ては、兵士になるほか道はない」という歌詞を徴兵されなかった彼が歌うのは、きわめて無責任であり、要は貧しい人々に対する軽蔑が込められているように思います。また、ここから推測されるのは、彼は歌詞にある通り「(金持ちとして)金を払って徴兵を逃れた」ということです。全てを金で解決するというこの心性は、第2幕で彼が語る「お金は払うよ。だから、ぼくがその子の父親だと広めないでくれ!」というセリフにも現れています。しかし、一つだけ彼に同情すべきことがあるとすれば、彼がこうなってしまった原因は、祖母に非常に甘やかされて育てられたためだということです。舞台では無害そうな感じの祖母ですが、シュテヴァばかり可愛がってラツァを顧みなかった祖母のえこひいきが一族に悲劇をもたらす最大の要因となってしまったことは、この「ファミリードラマ」にとって見逃せない点だと思います。 ヤナーチェクの「叙情的」なモチーフ 最後に、音楽的側面から言うと、『イェヌーファ』には、その後の作品でさらに鮮明になるヤナーチェクの音楽の特徴が、すでにはっきりと現れています。人の感情をメロディーラインで表現する「発話旋律」が彼の最大の特徴としてよく指摘されますが、ここではもう一つ重要な要素として、ヤナーチェクの「表情豊かなモチーフ」について述べたいと思います。オーケストラで奏でられるモチーフは随所に見られますが、分かりやすい例としては、第1幕でラツァが登場する際の執拗な反復音型、また第2幕でイェヌーファがモノローグを歌い出す時の弦楽器のささやくような音型が挙げられると思います。こうした短いながらも印象的なモチーフは、その表現力においてワーグナーのライトモチーフに近いものがありますが、両者が決定的に異なるのは、ワーグナーのモチーフが主に「事物」を象徴しているのに対して、ヤナーチェクのモチーフはその人物の「気分」もしくは「感情」を表現しているように思われることです。上記の『イェヌーファ』の例では、それぞれラツァの苛立たしさや焦燥感、イェヌーファの不安な孤独感を表現しているように感じ取れます。一方、このモチーフはその人物固有のものではないため、別の箇所で再現されることは滅多にありません。これはワーグナーの楽劇のモチーフが、しばしば人物や事件を想起させる機能を持つこととは対極をなすものであり、ワーグナーのモチーフの使用法が「叙事的」だとすれば、ヤナーチェクのそれは(言葉の本来の意味で)「叙情的」と言えるのではないかと思います。短いモチーフの中にあらゆる感情を凝縮させるようなこの技法は、その後ますます進化し、オペラはもちろんのこと、最晩年の弦楽四重奏曲『ないしょの手紙』などで比類無い表現の域に到達しているように思えます。通常であれば伴奏音型にしかならないモチーフに息詰まるような表現力を持たせるこうした作曲法の最も早い例が、この『イェヌーファ』の随所に示されています。その意味では、オーケストラの一つ一つの楽器がこうしたモチーフの可能性をすくい取り、登場人物の気分の動きを濃密に表現することこそが、このオペラの上演の質を大きく左右するのではないかと思います。そのような視点から、歌手の表現はもちろん、オケの微細な表現にも耳を澄ましつつ、このオペラを楽しんでみるのも、また一興ではないかと思います。 この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Janáček,Leoš/Jenůfa
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1209.html
目次 翻訳について ヤナーチェクのリブレットについて キツネが演じる愛の情景 「理想の愛」と「苦い現実」 女狐と森番 森番はヤナーチェク自身か? 森番が悟ったこと 映像の『女狐』 CDの『女狐』 ヤナーチェク・オペラにおける『女狐』 翻訳について 今回は『利口な女狐の物語』を訳しました。これはもちろんチェコ語です。私は、ヤナーチェクのオペラが好きなので、参考書でチェコ語の文法を独学したのですが、ドイツ語ほどには理解していません。(ドイツ語も十分理解しているか怪しいですが・・・) そのため、単語を一つ一つ辞書で引いて何とか訳しましたが、モラヴィア方言なので、辞書に無い言葉が多く、多くの単語は類推できるのですが、一部まったく意味不明の箇所もあります。その場合には、いくつかの英訳を見比べて訳しました。したがって、その部分は英訳からの重訳ということになります。(ちなみに、google翻訳も使ってみたのですが、思った以上に訳してくれるので重宝します。) とりわけ、第3幕冒頭の密猟者ハラシュタの歌は、思いっきり方言で、ほとんどチンプンカンプンです。一方、神父や校長先生は、さすがにインテリらしく「標準語」(?)です。あと、雄ギツネも標準語っぽいのが御愛嬌です。主人公の女狐ビストロウシュカと森番はモラヴィア方言だと思いますが、そんなに分かりにくくはありません。このあたりの方言の使い方が、チェコ人にとっては、とても面白いのではないかと思われます。 ヤナーチェクのリブレットについて 今回の翻訳は、物語の筋に沿って、発言者の意図をできるだけ理解しやすくすることを主眼にしました。もっとも、自分自身、原語に当たるまでは、セリフを正確に理解していなかったのですが、訳してみると、意外なほど一貫したことを言っていることがわかります。ヤナーチェクが日常会話の音程まで詳細にメモして作品に生かしていたことは有名な話ですが、原作の新聞連載小説をリブレット化するに当たって、彼は、相当円熟した手腕を示しているように思えます。 ヤナーチェクのオペラは、「音楽は良いが、ストーリーが分からない」と言われることが多いように思えるのですが、あるいはその一因は翻訳にあるのかも知れません。とりわけ日本語の字幕では、そう感じる場合が多いです。DVDでは英訳を参考にする場合も多いと思うのですが、英訳は意訳しすぎの箇所が多いことに気が付きました。もちろん、拙訳も意訳が多いのですが、できるだけ意味が変わらないようにはしてみたつもりです。意味が完全に変わっていたら、それは申し訳ないですが誤訳ですので、ご容赦ください。 なお、専門家による日本語訳としては、「日本ヤナーチェク友の会」の「対訳と解説」が市販されています。私は、まず自分で訳してみたかったので、この本を読んでいないのですが、こちらはチェコ語をきちんと理解されているプロの先生の訳ですので、興味のある方は、ぜひこちらも読んでみてください。 キツネが演じる愛の情景 ヤナーチェクのオペラは、どれも本当に素晴らしい音楽だと思いますが、『女狐』はオケ単独の間奏曲が多く、そのような場面の多くに、リリカルで美しい音楽がつけられています。しかし、この作品の白眉は、何と言っても第2幕後半の「雄ギツネの求愛と結婚式の場面」でしょう。一見素朴ながら、ソロ、合唱、オケが絡み合わさり、きわめて美しい音楽となっています。 ところで、雄ギツネは女性によって演じられるので、私は、この場面を視聴すると、いつも「宝塚歌劇」を連想してしまいます。演じられる内容も、少女マンガ風のハッピーエンドですから、よけいにそう思えてしまいます。とはいえ、最後に急いで結婚式をあげるなど、ユーモアも随所に散りばめられています。いずれにせよ、ここで描かれているのは「理想の愛のユートピア」でしょう。 「理想の愛」と「苦い現実」 理想の愛をキツネ達が演じるのとは対照的に、この作品に登場する人間の男達の世界は、苦い現実を表現しているように思えます。訳しながら、あらためて思ったのですが、男達は作品全体を通して、ほとんど女性の話題しか口に出しません。その点、とても一貫しているのですが、その内容は、「実らない片思い」(校長)とか、「若い頃に女に裏切られた」(牧師)とかいう女性がらみの苦い話ばかりです。森番も、結婚した頃の楽しい思い出を歌うものの、今や生活に疲れ果てている感じです。 動物達のユートピア的情景と、人間達の現実とのコントラストが、この物語を理解する上での一つの重要なポイントだと思います。 女狐と森番 第1幕の冒頭、森番は子供の女狐ビストロウシュカをつかまえてきます。しかし、女狐に対する森番の感情は動物に対するものを超えて、人間の女性に対するかのような愛情を抱いてしまいます。 したがって、演出は何らかの形で、そのことを観客に分からせるべきだと思います。そうでないと、例えば第4場(第2幕)の居酒屋の場面で、居酒屋の主人がからかった時に森番が激怒しながら言うセリフ(「何で忘れちゃいけないんです!」)の意味がわからなくなってしまいます。ここは、音楽のほうでも、印象的で激しいモティーフが森番の心のうちを浮き彫りにします。 森番は、第5場の最後でも、第3幕の冒頭でも、ずっと女狐のことを追い続けます。しかし、女狐が死んでしまってからは、そのショックで心境が変化したのか、人が変わったようになってしまい、森の中で全曲を締めくくるモノローグを歌います。 森番はヤナーチェク自身か? この森番の歌を含む最終場面は、初演前のリハーサルの際にヤナーチェクがつぶやいた言葉に基づき、彼の葬儀の際に有志により演奏されています。この終曲に作曲家自身がこれだけ思い入れを持った理由の一つは、森番の姿に自分をダブらせたからではないかと私は思います。 おそらく、女狐は「女性」一般の象徴であり、森番は男性の抱く情熱の象徴なのでしょう。ヤナーチェクは、それまでのオペラで、そうした情熱の持つ破壊的側面も描いてきましたが、『女狐』で最後に何事かを理解するのは、情熱的に行動する森番だけで、すでに諦めてしまっている校長や牧師は、その「何事か」に到達することはありません。 森番が悟ったこと では、この最終場で、森番は何を理解したのでしょうか?彼は、森の美しさを讃え、森に産まれた新しい生命に目を見張ります。そのために、「自然」とか「輪廻」とかが、この作品のキーワードとされることが多いのですが、私は、あえて言えば「生命を再生させる愛と情熱の肯定」が、この作品のメッセージなのだと思います。森の中で、命が脈々と受け継がれていくことを理解した時、森番の心に希望がよみがえってくるというのが、この物語の最終場面だと思います。 映像の『女狐』 上記のように、女狐と森番の関係を描くことは、このオペラのストーリーの面白さを伝える上で、欠かすことができないと思います。フェルゼンシュタインのベルリン・コミッシェオーパーの有名な演出(1965年ノイマン指揮。ドイツ語歌唱。DVDも市販されています)は、マックス・ブロートのドイツ語訳にしたがい、そのあたりをかなり表現しています。ただし、ブロートの翻訳は、森番の意中の女性をテリンカにするなど、一貫性を持たせようとするあまり強引な改変も目立つ「改作」ですので、その点は「やりすぎ」と言えるでしょう。 現在DVDで見られるものとして一番個人的におすすめできるのは、パリ・オペラ座の公演(2008年11月、デニス・ラッセル・デイヴィス指揮、アンドレ・エンジェル演出)です。これは、第1幕で軽いタッチで森番とビストロウシュカの接点を描いているので、その後の森番の気分が何となく分かります。この演出は、ビストロウシュカと雄ギツネのシーンが擬人化されて洗練されているほか、人間達の世界にもペーソスを感じさせますので、私のイメージには合っています。(不満な面もありますが。)なお、好みの問題ですが、演出面に関しては、私はあまり動物っぽくない擬人化した演出のほうが好きですね。 CDの『女狐』 CDでは、ヴァーツラフ・ノイマン指揮のチェコ・フィルの録音(1979~80)がスタンダードな演奏で、私は、他のどれを聴いても結局これが一番いいような気がします。(もっとも、私がヤナーチェクを聴き始めるキッカケになったのが、このCDだったので、スリコミ効果なのかも知れません。)指揮者も歌手達もチェコ人ばかりの「純チェコ製」で、さすがに充実しています。これだけチェコ語がきれいだと、ヤナーチェクの歌唱メロディーがいかに言葉と密着しているか、おぼろげながら感じることができます。 もう一つ有名なCDは、近頃亡くなったチャールズ・マッケラス指揮のウィーンフィルの録音(1982年)で、一般的には、こちらのほうがスタンダードかも知れません。女狐はルチア・ポップですし、決して悪くはないはずなのですが、何となく臨場感に欠ける感じがして、私にはイマイチに感じます。この頃のウィーンフィルの響きが、良くも悪しくも、今一つヤナーチェクの音楽としっくり合っていない感じがします。でも、こんなことを思うのは私だけかも知れません。とはいえ、マッケラスは、ヤナーチェクを世に知らしめた立役者ですから、決して悪いということではありません。私は、彼の演奏ではパリ・シャトレ座のDVD(ハイトナー演出)のほうが良いと思います。この映像は演出も面白いと思いますが、個人的には、さきほどのオペラ座のほうが洗練されていて好きです。 最後に、CDでもう一つ推薦したいのは、「2003年ブレゲンツ音楽祭のライブ録音」(ウラジミール・フェドセーエフ指揮ウィーン交響楽団。発行元ORF)です。これは何の気なしに聴いてみたのですが、素晴らしい演奏です。まずは指揮のフェドセーエフの音楽の運びが素晴らしいと思うのですが、歌手も実に情感を込めて歌っています。とりわけ良いのが森番を歌うペーター・コールマン・ライトで、全曲を締めくくるモノローグが、とても感動的です。第2幕の居酒屋の場面も聴かせます。少なくとも、上記の二つの場面については、これまで聴いたどの音源よりも良いかも知れません。部分的にはイマイチな所もあるのですが、それはオペラには付き物なので、全体的には快心の演奏だと思います。これこそ映像もセットでDVDにしてほしいぐらいですが・・・。もっとも、CD自体あまり見かけないのですが、この音源はヤナーチェクの音楽が好きな方は、必ず押さえておくべきでしょう。 ヤナーチェク・オペラにおける『女狐』 最後になりましたが、ヤナーチェクのオペラは傑作ぞろいですが、どちらかというと暗い話が多いですね。その中で、「女狐」は音楽も明るく、親しみやすい作品です。彼の作品の中で一番入りやすいと思いますので、興味を持たれた方は、ぜひ聴いてご覧になってはいかがでしょうか。 2010年11月 Wしるす この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Janáček,Leoš/Příhody Lišky Bystroušky