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メタルマックス2 13-100~102・106~113・158~162 100メタルマックス2sage05/03/08 19 38 49ID 4hyPF00k そんじゃ。 悪の組織「グラップラー」による人間狩りに脅えるマドの町。 グラップラーに対抗するため、マドの住民は腕利きのソルジャーを集めた。 鉄の男アパッチ。隼のフェイ。暴走バギーのガルシア。 そして、不死身の女ソルジャー・マリア。 マリアはその傍らに一人の少年を連れていた。 主人公には両親は無い。幼い頃、 両親ともグラップラーによって殺されてしまったのだ。 自分を拾って育ててくれたマリアは、 主人公にとってもう一人の母親とも言える存在だった。 グラップラーの軍団がマドの町を襲撃する。 しかし、マリア、アパッチ、フェイ、ガルシアの4人にとっては グラップラーの雑兵は問題ではなかった。 しかし、一通り雑兵を追い払った4人の前に、 グラップラー四天王の一人・テッドブロイラーが現れた。 テッドブロイラーの繰り出す凄まじいまでの火炎放射に フェイが、ガルシアが、アパッチが次々に倒れていく中 最後まで主人公をかばっていたマリアもついに力尽き、 主人公もまた業火に飲みこまれた。 101メタルマックス2sage05/03/08 19 42 22ID 4hyPF00k 主人公は目を覚ました。 傍らでイリットという女性が介抱してくれていた。 自分は奇跡的に助かったが、他の4人は助からなかったと聞いた主人公は、 実の両親に続いてマリアの命をも奪ったグラップラーに復讐することを誓った。 イリットの祖父であり、腕利きの戦車修理屋でもあるナイル爺さんが 砂漠を超えた先にあるエルニニョの町に向かったと聞いた主人公は 心配になって後を追った。 エルニニョの町に着いて話を聞いてみたところ、 既にナイル爺さんはマドの町へ戻ったという話だった。 心配して損したと自らもマドの町へ戻る主人公。 ナイル爺さんが危険を冒してまでエルニニョへ行った理由。 それは、ガルシアが乗っていたバギーの修理部品を調達するためだった。 夜なべで修理したバギーを譲り受けた主人公は、それに乗って 「モンスターハンター」として旅立つ決意を固めるのであった。 102メタルマックス2sage05/03/08 19 43 19ID 4hyPF00k 再びやってきたエルニニョの町。グラップラーに支配されたこの町で、 グラップラーに逆らって投獄されたメカニックの噂話を聞いた。 本人に会って話を聞くと、 「グラップラーのやり方が気に食わなかったから、連中の戦車をぶっ壊してやった」 との事。口は悪いが悪人とは思えない彼を助けようと決めた主人公は 町で噂を聞いた牢破りの名人に会いに行くことにした。 その道中。 橋で検問を張っていたグラップラーの雑兵に喧嘩を売り これをバギーの武装で蹴散らすと、 偶然その橋の下をグラップラーの船が通りかかった。 雑兵は川へ飛び込んで逃げ、その船に乗り込んだ。 次の瞬間。 「ひーっ!テッドブロイラー様、お許しをー!!」 叫び声があがったかと思うと、船から死体が放り出された。 それは、変わり果てた姿となったさっきの雑兵であった。 去っていく船の上のテッドブロイラーと、橋の上にいる主人公の視線が交錯する。 牢破りの名人に会い、メカニックが閉じ込められた牢を破ってもらうと、 「もう俺はこの町にはいられねぇ。俺も連れて行ってくれ!」 自分としても、車の修理が出来る人間が共にいれば頼もしい。 メカニックのその頼みを聞き、一緒に行くことになった。 106メタルマックス2sage05/03/08 21 04 00ID 4hyPF00k んじゃ続き 2人は、アズサという町に立ち寄った。 この町は、グラップラーに対抗するレジスタンスの町。 若い人間をほしがるグラップラーに対して、表向きは老人の町を装い 裏では、若い者たちが奴らに対抗するための軍備を固めていた。 そして、ここはマリアの故郷でもあった。 主人公は幼かったためにあまり覚えてはいないが、 マリアに引き取られた後、しばらくこの町にいたことがあったらしく 自分の顔を知る者が何人もいた。 町の長老がマリアの話をしてくれた。 「昔のマリアは強すぎた。並の男では相手にならなかった。戦いでも、恋愛でも…。 そんなマリアが、ある日、戦場で拾ったといって一人の幼子を連れて戻ってきた。 お前を拾ってからはずいぶん女らしくなった。 最後に女らしいひとときを過ごせたこと、お前に感謝しているはずじゃ…。」 この町の北に、グラップラー四天王のアジトがあると聞いた。 もしかしたらマリアを殺した奴かもしれない… 2人は、迷わずそこへと向かった。 107メタルマックス2sage05/03/08 21 04 54ID 4hyPF00k グラップルタワーと呼ばれるその建物に到着すると、 突然、上から女性が落ちてきた。 「馬鹿な奴、死んだら馬鹿!!キキーッ!!」 上から四天王の一人、スカンクスの罵声が聞こえた。 ひとまず、その女性を助けるために、 最近マドの町に現れて死者蘇生の研究をしているというDr.ミンチの元へと向かった。 Dr.ミンチによって蘇生したその女ソルジャーは、 兄の仇をとろうとしてグラップルタワーに登ったはいいが スカンクスに返り討ちにあってしまったらしい。 彼女は兄であるフェイの墓参りをした後、マドの町を出て行った。 自分と同じような境遇の彼女。また近いうちに会うような気がした。 108メタルマックス2sage05/03/08 21 06 28ID 4hyPF00k 再度グラップルタワーに挑む主人公とメカニックの2人。 その頂上にいた四天王の一人・スカンクスを倒すと、 「俺はもう死ぬ、だけどこの事を俺の仲間に知らせてやる、 四天王を敵に回したことを後悔しろ」(うろ覚え) などと言い残してスカンクスは自爆、自らを狼煙とした。 港町デルタ・リオに着いた2人。 はたして、その町の酒場にはさっきの女ソルジャーがいた。 彼女は酒場にいた船乗りを殴り飛ばして酒場を出て行った。 その船乗りは、彼女と賭けをして、負けたら仲間になってやると言ったとか。 で、本当に賭けに負けたから酒のせいにして誤魔化そうとしたらしい。 …正直、殴られて当然だと思った。 彼女は、泳いで海(と呼ばれてはいるが、実際は巨大な湖)を 渡ってやると息巻いていたらしい。 2人は後を追うが、もうその姿はどこにも無い。 その時、港にサメが入り込んできたかと思うと、そのサメが突然爆発四散。 そこから現れたのは、彼女だった。 虫の息の彼女を助けるため、再びDr.ミンチの助けを乞う。 意識を取り戻した彼女は、 「あたし一人ではグラップラーには対抗できそうにない、 あたしを一緒に連れて行ってくれないか」ときた。 戦車に乗っての戦いが専門の主人公と、後方支援タイプのメカニック。 戦車が入れるところならいいが、生身で戦わざるを得ない場面での 戦力不足を痛感していた主人公は、肉弾戦が得意な彼女を歓迎した。 109メタルマックス2sage05/03/08 21 08 27ID 4hyPF00k さて、再びデルタ・リオ。そこで、エバという老科学者と出会った。 グラップラーのもとで研究をしていた彼女だが、 それに嫌気が差して逃げ出してきたという。 しかし、そこへ四天王の一人・カリョストロが現れ、エバを連れ去ってしまった。 連絡船に乗って、港町イスラ・ポルトに渡った3人は、 そこで「キャプテン・ビイハブ」という人物に出会った。 U-シャークと呼ばれる海の怪物に家族を奪われて復讐の鬼と化した彼は U-シャークを討つことのみを生きがいとしていた。 彼の船に乗り、ビイハブと共にU-シャークと戦い、ついにこれを仕留めた。 「復讐を果たしたわしにとって、もうこのネメシス号は必要でなくなった。 共に戦えば、何も語らずともわかる事がある。 ネメシスとは、ギリシャ神話における復讐の神の名前。 この船を使って、今度はお前たち自身の復讐を果たすがよい!」 そう言い残して、ビイハブは去った。 110メタルマックス2sage05/03/08 21 25 47ID 4hyPF00k さて、久しぶりにイリットの顔でも見に行こうかとマドの町に戻った主人公。 ポストを見ると、主人公宛の手紙が届いていた。 果たし状 久しぶりだな、ええ、懐かしくて涙が出るぜ! グラップラーの野郎どもめ、死に掛けた俺の身体を勝手に改造しやがってよ てめえを殺せばスカンクスの後釜の四天王に取り立ててくれるらしいのさ! スワンの町で待つ!俺に勝てると思うなら、ここまで来てみやがれ! 無敵の改造人間より 手紙の主に心当たりはまったく無い。 だが、ただ事じゃないと感じた主人公はスワンの町へ向かった。 スワンの町では、主人公は手紙の主ガルシアの家族を 皆殺しにした極悪非道な男だというデマが飛び交っていた。 ガルシアという名には聞き覚えがある。 主人公は男の待つ場所へと向かった。 そこにいたのは、テッドブロイラーに殺されたと思われていたガルシアだった。 今では主人公の愛車となったバギーの、元の主でもある。 町の掟によって、1対1の決闘となった二人の戦い。 1対1の決闘を制したのは主人公だった。 (注:主人公でなければ決闘に臨めない、という訳ではなかったりする) 111メタルマックス2sage05/03/08 21 28 00ID 4hyPF00k ビイハブから譲り受けたネメシス号に乗り、 ダークカナルと呼ばれる地下水路に入った一行。 そこにカリョストロはいた。虫の息のエバと共に。 「エバはもうすぐ死ぬ。その前にお前たちをあの世へ送ってやろう!」 カリョストロが、愛用の戦車に乗って襲い掛かってきた。 戦車を破壊され、生身となってもなお凄まじい強さを誇るカリョストロを倒した。 しかし、エバはもはや助かる見込みは無かった。 かつてエバがいたという海上研究所デビルアイランドへ舵を向けた3人。 そこには、四天王の一人・ブルフロッグがいた。 一行を罠にはめようとするも、それに掛からなかった3人は ブルフロッグ愛用の戦車を、そしてブルフロッグ自身をも打ち倒した。 (注:罠に掛かってしまうと、生身で戦車と戦う羽目になり危険) この研究所内で見つけた「シンクロナイザー」という機械。 何なのかよくわからないが、とりあえず持っていくことにした。 112メタルマックス2sage05/03/08 21 48 03ID 4hyPF00k 旅の途中、デスクルスという町に立ち寄った一行。 なんでも、噂では、この町は死ぬほどいい町だと町中の皆が口をそろえて言っていたらしい。 興味があったので、見学してみることにした。 この町に入るためには、エンジェルリングという輪を頭に付けなければいけないらしい。 言われるとおりにして、町に入った一行。 「エンジェルリングがスッゲーお似合いですよ。死ぬまでつけてな!」 その言葉と共に、門を閉じられてしまった。 この町の本当の姿は、刑務所。それも、罪人を入れる刑務所ではなく、 旅人を騙して閉じ込める刑務所というとんでもない場所であった。 外では、四天王をも倒した超一流のハンターとして名が売れていた主人公一行だったが、 看守に喧嘩を売ろうとするとエンジェルリングからの電流で卒倒させられてしまうため ここでは何も出来ずに従うしかなかった。 きわめて理不尽かつ無為、無意味な行為「ドラム缶押し」を 毎日毎日毎日毎日、延々々々々々々々繰り返す。 ある囚人いわく 「俺…もしかしたら、ドラム缶を押すために生まれてきたんじゃないかなって…そう思うんだよ。」 113メタルマックス2sage05/03/08 21 50 43ID 4hyPF00k みんな精神的にも肉体的にもまいっている。 なんとかしてこの刑務所を解放できないかと考えた主人公は、 かつて脱走した者が使った抜け道から下水道に入り、 この刑務所の電力供給装置にたどり着き、電力の供給を止めた。 これでもうエンジェルリングのビリビリも怖くない。 刑務所の所長の下へ一気に詰め寄った一行。 所長は、スカンクスだった。 いや、正確にはスカンクスのクローンだ。 能力もオリジナルのスカンクスに匹敵する…のだが、 ここまでの旅で力をつけた一行にとっては「ちょっとだけ強敵」程度だった。 これを倒したことによって、ついに刑務所の解放は成った。 ふと、庭に出た主人公は、そこにいた元看守の男に話しかけた。 「…誰に命令された訳でもないのに、みんな時々ドラム缶を押しにくるんだ。 どうしてだ?懐かしいのか?」 rァはい 「分からねぇな…俺には。 …押してもいいんだぜ!懐かしいドラム缶をよ!!」 その言葉に、気が付いたら思わずドラム缶を押していた主人公。 教訓:どんな辛い出来事であっても、過ぎ去ってしまえばいい思い出になるものです。 158メタルマックス2sage05/03/10 12 55 17ID UvNTNe6v ある日、バトー博士という人物から、主人公の下へ手紙が届いた。 当方、身寄りの無い寂しいおじいちゃんです。 戦車を作るくらいしか能がありませんが もし、こんなおじいちゃんで良かったら友達になってください! 追伸 出来れば、わしの作った戦車に乗ってくれる若い男の子がいいよね? 戦車を作ってくれる… 主人公はバトー博士という人物に会ってみることにした。 バトー博士に会うや否や、 「友達ならあだ名で呼ばなきゃね!この中から選んでほしいな♪」 ハナクソ ボケナス うすのろ ゴキブリ 張り倒したくなるのをぐっとこらえて、この中からあだ名を選んだ主人公。 戦車を設計し、材料となる鉄屑を集め終わると、戦車は完成した。 バトー博士は、プレゼントとして高価な戦車装備一式を付けてくれた。 博士と別れ、研究所を出た。 …戦車が手に入ったのなら実際に戦ってみたくなるのが人の常。 しかし、バトー博士からもらった武装には 弾薬がまったく装填されていなかったために、ひどい目にあった。 本人には悪気が無いだけに却って厄介だったりする。 159メタルマックス2sage05/03/10 12 57 06ID UvNTNe6v またある日、美人科学者姉妹サニーとルナに出会った主人公一行。 今までにも、いろいろな所で見つけていたICチップを渡すと、 ICチップの組み合わせ方によってさまざまな効果を発揮する 「LOVEマシン」を作成してくれた。 いろいろ試しているうち、ある組み合わせに着目した主人公。 近いうちに必ずこれが役に立つときが来る…そう直感した。 常に酸性の霧に覆われ、酸性雨が降りしきる渓谷・レインバレー。 そんな場所にも人は暮らしているのだ。 レインバレーにある町、メルトタウン。 今までも何度となく遭遇し、その度に主人公たちを挑発しては逃げて行った 賞金首ピチピチブラザーズと決着を付ける時が来た。 勝負は、主人公たちの勝利に終わった。 だが、激戦ゆえ、こちらの装備もかなりボロボロにされてしまった。 まあ、連中の賞金で買い換えればいいか、とハンターオフィスに行った主人公。 「ピチピチブラザーズの賞金は8000Gです!」 主人公が失った装備品は9000G相当だった。 …………赤字かよっ!! 最後の最後まで気に食わない連中だ。 160メタルマックス2sage05/03/10 12 58 45ID UvNTNe6v ついにグラップラーの本拠地、バイアス・シティへと到着した一行。 グラップラーの精鋭兵や多数のセキュリティにより行く手を阻まれながらも 突き進んでいく主人公たちの前に立ちふさがったのは、 忘れもしない。マリアの仇、テッドブロイラーだった。 以前と同じく、怒涛の火炎放射で攻め立てるテッドブロイラー。 しかし、こっちには秘策があった。 LOVEマシン起動!耐熱バリア展開! テッドブロイラーの火炎もバリアの前にかき消されるばかり。 ついに、マリアの命を奪った張本人は崩れ落ちた。 …だが、まだ終わっていない。 「グラップラー」という組織そのものを叩き潰すまでは マリアの仇を討ったことにはならない。 161メタルマックス2sage05/03/10 13 00 38ID UvNTNe6v さらにバイアスシティの奥深くまで突き進む主人公たち。 そこに、グラップラーの支配者はいた。 バイアス=ブラド。 かつて、ブラド・コングロマリットという世界的大企業を経営した人物で、 優秀な科学者でもあり、環境汚染に積極的に取り組む姿勢は 政治家としての成功をも収めた。 しかしある時、不治の病に冒され、彼は変わってしまった。 自らの研究所にずっと閉じこもって何らかの研究をしていた。 そんな矢先、伝説の大破壊が起こり、人間の文明生活は崩壊した。 (注:大破壊の原因はブラドではありません) その後、彼がどうなったのかは誰も知らなかった。 ブラドは、自らの記憶、神経系データのすべてを コンピュータに移植することで「死」から逃れようとしたのだ。 そして、死を恐れた天才のなれの果ては、今、目の前にいる。 「死… 死とは恐ろしいものだ…… わしのあらゆる行い……わしの偉大な才能…… そのすべてが、死によって失われてしまう… 死は、わしからこの世界を奪い取り、 わしという偉大な叡智を消し去ろうとした… お前たちは このバイアス=ブラドに死をもたらそうとするのか!?」 凄まじいまでの抵抗。しかし、こいつを倒さねば終わらない。 自分の旅は…こいつを討つためのものだ。 「死… 消える… 消えていく… すべてが… 世界が… この わしが… 死…に…た…く…な…い… 死にたく なーーいーーいーーいーーいーー」 哀れな天才はついに倒れ、それと共にバイアス・シティは崩壊した。 グラップラーを壊滅させた偉大なるハンターが その後どうなったのかは知られていない。 完 162メタルマックス2sage05/03/10 13 03 48ID UvNTNe6v 補足 メカニック救出、デスクルス、バトー博士、 美人科学者サニーとルナ、ピチピチブラザーズのくだりは 「横道」に分類されるイベントであり、クリアに必須のものではありません また、ここには書かれていない多数の賞金首との戦いが 彼の経歴に花を添えていたことを付け加えておきます
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メタルマックス2 13-100~102・106~113・158~162 100 メタルマックス2 sage 05/03/08 19 38 49ID 4hyPF00k そんじゃ。 悪の組織「グラップラー」による人間狩りに脅えるマドの町。 グラップラーに対抗するため、マドの住民は腕利きのソルジャーを集めた。 鉄の男アパッチ。隼のフェイ。暴走バギーのガルシア。 そして、不死身の女ソルジャー・マリア。 マリアはその傍らに一人の少年を連れていた。 主人公には両親は無い。幼い頃、 両親ともグラップラーによって殺されてしまったのだ。 自分を拾って育ててくれたマリアは、 主人公にとってもう一人の母親とも言える存在だった。 グラップラーの軍団がマドの町を襲撃する。 しかし、マリア、アパッチ、フェイ、ガルシアの4人にとっては グラップラーの雑兵は問題ではなかった。 しかし、一通り雑兵を追い払った4人の前に、 グラップラー四天王の一人・テッドブロイラーが現れた。 テッドブロイラーの繰り出す凄まじいまでの火炎放射に フェイが、ガルシアが、アパッチが次々に倒れていく中 最後まで主人公をかばっていたマリアもついに力尽き、 主人公もまた業火に飲みこまれた。 101 メタルマックス2 sage 05/03/08 19 42 22ID 4hyPF00k 主人公は目を覚ました。 傍らでイリットという女性が介抱してくれていた。 自分は奇跡的に助かったが、他の4人は助からなかったと聞いた主人公は、 実の両親に続いてマリアの命をも奪ったグラップラーに復讐することを誓った。 イリットの祖父であり、腕利きの戦車修理屋でもあるナイル爺さんが 砂漠を超えた先にあるエルニニョの町に向かったと聞いた主人公は 心配になって後を追った。 エルニニョの町に着いて話を聞いてみたところ、 既にナイル爺さんはマドの町へ戻ったという話だった。 心配して損したと自らもマドの町へ戻る主人公。 ナイル爺さんが危険を冒してまでエルニニョへ行った理由。 それは、ガルシアが乗っていたバギーの修理部品を調達するためだった。 夜なべで修理したバギーを譲り受けた主人公は、それに乗って 「モンスターハンター」として旅立つ決意を固めるのであった。 102 メタルマックス2 sage 05/03/08 19 43 19ID 4hyPF00k 再びやってきたエルニニョの町。グラップラーに支配されたこの町で、 グラップラーに逆らって投獄されたメカニックの噂話を聞いた。 本人に会って話を聞くと、 「グラップラーのやり方が気に食わなかったから、連中の戦車をぶっ壊してやった」 との事。口は悪いが悪人とは思えない彼を助けようと決めた主人公は 町で噂を聞いた牢破りの名人に会いに行くことにした。 その道中。 橋で検問を張っていたグラップラーの雑兵に喧嘩を売り これをバギーの武装で蹴散らすと、 偶然その橋の下をグラップラーの船が通りかかった。 雑兵は川へ飛び込んで逃げ、その船に乗り込んだ。 次の瞬間。 「ひーっ!テッドブロイラー様、お許しをー!!」 叫び声があがったかと思うと、船から死体が放り出された。 それは、変わり果てた姿となったさっきの雑兵であった。 去っていく船の上のテッドブロイラーと、橋の上にいる主人公の視線が交錯する。 牢破りの名人に会い、メカニックが閉じ込められた牢を破ってもらうと、 「もう俺はこの町にはいられねぇ。俺も連れて行ってくれ!」 自分としても、車の修理が出来る人間が共にいれば頼もしい。 メカニックのその頼みを聞き、一緒に行くことになった。 106 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 04 00ID 4hyPF00k んじゃ続き 2人は、アズサという町に立ち寄った。 この町は、グラップラーに対抗するレジスタンスの町。 若い人間をほしがるグラップラーに対して、表向きは老人の町を装い 裏では、若い者たちが奴らに対抗するための軍備を固めていた。 そして、ここはマリアの故郷でもあった。 主人公は幼かったためにあまり覚えてはいないが、 マリアに引き取られた後、しばらくこの町にいたことがあったらしく 自分の顔を知る者が何人もいた。 町の長老がマリアの話をしてくれた。 「昔のマリアは強すぎた。並の男では相手にならなかった。戦いでも、恋愛でも…。 そんなマリアが、ある日、戦場で拾ったといって一人の幼子を連れて戻ってきた。 お前を拾ってからはずいぶん女らしくなった。 最後に女らしいひとときを過ごせたこと、お前に感謝しているはずじゃ…。」 この町の北に、グラップラー四天王のアジトがあると聞いた。 もしかしたらマリアを殺した奴かもしれない… 2人は、迷わずそこへと向かった。 107 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 04 54ID 4hyPF00k グラップルタワーと呼ばれるその建物に到着すると、 突然、上から女性が落ちてきた。 「馬鹿な奴、死んだら馬鹿!!キキーッ!!」 上から四天王の一人、スカンクスの罵声が聞こえた。 ひとまず、その女性を助けるために、 最近マドの町に現れて死者蘇生の研究をしているというDr.ミンチの元へと向かった。 Dr.ミンチによって蘇生したその女ソルジャーは、 兄の仇をとろうとしてグラップルタワーに登ったはいいが スカンクスに返り討ちにあってしまったらしい。 彼女は兄であるフェイの墓参りをした後、マドの町を出て行った。 自分と同じような境遇の彼女。また近いうちに会うような気がした。 108 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 06 28ID 4hyPF00k 再度グラップルタワーに挑む主人公とメカニックの2人。 その頂上にいた四天王の一人・スカンクスを倒すと、 「俺はもう死ぬ、だけどこの事を俺の仲間に知らせてやる、 四天王を敵に回したことを後悔しろ」(うろ覚え) などと言い残してスカンクスは自爆、自らを狼煙とした。 港町デルタ・リオに着いた2人。 はたして、その町の酒場にはさっきの女ソルジャーがいた。 彼女は酒場にいた船乗りを殴り飛ばして酒場を出て行った。 その船乗りは、彼女と賭けをして、負けたら仲間になってやると言ったとか。 で、本当に賭けに負けたから酒のせいにして誤魔化そうとしたらしい。 …正直、殴られて当然だと思った。 彼女は、泳いで海(と呼ばれてはいるが、実際は巨大な湖)を 渡ってやると息巻いていたらしい。 2人は後を追うが、もうその姿はどこにも無い。 その時、港にサメが入り込んできたかと思うと、そのサメが突然爆発四散。 そこから現れたのは、彼女だった。 虫の息の彼女を助けるため、再びDr.ミンチの助けを乞う。 意識を取り戻した彼女は、 「あたし一人ではグラップラーには対抗できそうにない、 あたしを一緒に連れて行ってくれないか」ときた。 戦車に乗っての戦いが専門の主人公と、後方支援タイプのメカニック。 戦車が入れるところならいいが、生身で戦わざるを得ない場面での 戦力不足を痛感していた主人公は、肉弾戦が得意な彼女を歓迎した。 109 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 08 27ID 4hyPF00k さて、再びデルタ・リオ。そこで、エバという老科学者と出会った。 グラップラーのもとで研究をしていた彼女だが、 それに嫌気が差して逃げ出してきたという。 しかし、そこへ四天王の一人・カリョストロが現れ、エバを連れ去ってしまった。 連絡船に乗って、港町イスラ・ポルトに渡った3人は、 そこで「キャプテン・ビイハブ」という人物に出会った。 U-シャークと呼ばれる海の怪物に家族を奪われて復讐の鬼と化した彼は U-シャークを討つことのみを生きがいとしていた。 彼の船に乗り、ビイハブと共にU-シャークと戦い、ついにこれを仕留めた。 「復讐を果たしたわしにとって、もうこのネメシス号は必要でなくなった。 共に戦えば、何も語らずともわかる事がある。 ネメシスとは、ギリシャ神話における復讐の神の名前。 この船を使って、今度はお前たち自身の復讐を果たすがよい!」 そう言い残して、ビイハブは去った。 110 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 25 47ID 4hyPF00k さて、久しぶりにイリットの顔でも見に行こうかとマドの町に戻った主人公。 ポストを見ると、主人公宛の手紙が届いていた。 果たし状 久しぶりだな、ええ、懐かしくて涙が出るぜ! グラップラーの野郎どもめ、死に掛けた俺の身体を勝手に改造しやがってよ てめえを殺せばスカンクスの後釜の四天王に取り立ててくれるらしいのさ! スワンの町で待つ!俺に勝てると思うなら、ここまで来てみやがれ! 無敵の改造人間より 手紙の主に心当たりはまったく無い。 だが、ただ事じゃないと感じた主人公はスワンの町へ向かった。 スワンの町では、主人公は手紙の主ガルシアの家族を 皆殺しにした極悪非道な男だというデマが飛び交っていた。 ガルシアという名には聞き覚えがある。 主人公は男の待つ場所へと向かった。 そこにいたのは、テッドブロイラーに殺されたと思われていたガルシアだった。 今では主人公の愛車となったバギーの、元の主でもある。 町の掟によって、1対1の決闘となった二人の戦い。 1対1の決闘を制したのは主人公だった。 (注:主人公でなければ決闘に臨めない、という訳ではなかったりする) 111 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 28 00ID 4hyPF00k ビイハブから譲り受けたネメシス号に乗り、 ダークカナルと呼ばれる地下水路に入った一行。 そこにカリョストロはいた。虫の息のエバと共に。 「エバはもうすぐ死ぬ。その前にお前たちをあの世へ送ってやろう!」 カリョストロが、愛用の戦車に乗って襲い掛かってきた。 戦車を破壊され、生身となってもなお凄まじい強さを誇るカリョストロを倒した。 しかし、エバはもはや助かる見込みは無かった。 かつてエバがいたという海上研究所デビルアイランドへ舵を向けた3人。 そこには、四天王の一人・ブルフロッグがいた。 一行を罠にはめようとするも、それに掛からなかった3人は ブルフロッグ愛用の戦車を、そしてブルフロッグ自身をも打ち倒した。 (注:罠に掛かってしまうと、生身で戦車と戦う羽目になり危険) この研究所内で見つけた「シンクロナイザー」という機械。 何なのかよくわからないが、とりあえず持っていくことにした。 112 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 48 03ID 4hyPF00k 旅の途中、デスクルスという町に立ち寄った一行。 なんでも、噂では、この町は死ぬほどいい町だと町中の皆が口をそろえて言っていたらしい。 興味があったので、見学してみることにした。 この町に入るためには、エンジェルリングという輪を頭に付けなければいけないらしい。 言われるとおりにして、町に入った一行。 「エンジェルリングがスッゲーお似合いですよ。死ぬまでつけてな!」 その言葉と共に、門を閉じられてしまった。 この町の本当の姿は、刑務所。それも、罪人を入れる刑務所ではなく、 旅人を騙して閉じ込める刑務所というとんでもない場所であった。 外では、四天王をも倒した超一流のハンターとして名が売れていた主人公一行だったが、 看守に喧嘩を売ろうとするとエンジェルリングからの電流で卒倒させられてしまうため ここでは何も出来ずに従うしかなかった。 きわめて理不尽かつ無為、無意味な行為「ドラム缶押し」を 毎日毎日毎日毎日、延々々々々々々々繰り返す。 ある囚人いわく 「俺…もしかしたら、ドラム缶を押すために生まれてきたんじゃないかなって…そう思うんだよ。」 113 メタルマックス2 sage 05/03/08 21 50 43ID 4hyPF00k みんな精神的にも肉体的にもまいっている。 なんとかしてこの刑務所を解放できないかと考えた主人公は、 かつて脱走した者が使った抜け道から下水道に入り、 この刑務所の電力供給装置にたどり着き、電力の供給を止めた。 これでもうエンジェルリングのビリビリも怖くない。 刑務所の所長の下へ一気に詰め寄った一行。 所長は、スカンクスだった。 いや、正確にはスカンクスのクローンだ。 能力もオリジナルのスカンクスに匹敵する…のだが、 ここまでの旅で力をつけた一行にとっては「ちょっとだけ強敵」程度だった。 これを倒したことによって、ついに刑務所の解放は成った。 ふと、庭に出た主人公は、そこにいた元看守の男に話しかけた。 「…誰に命令された訳でもないのに、みんな時々ドラム缶を押しにくるんだ。 どうしてだ?懐かしいのか?」 rァはい 「分からねぇな…俺には。 …押してもいいんだぜ!懐かしいドラム缶をよ!!」 その言葉に、気が付いたら思わずドラム缶を押していた主人公。 教訓:どんな辛い出来事であっても、過ぎ去ってしまえばいい思い出になるものです。 158 メタルマックス2 sage 05/03/10 12 55 17ID UvNTNe6v ある日、バトー博士という人物から、主人公の下へ手紙が届いた。 当方、身寄りの無い寂しいおじいちゃんです。 戦車を作るくらいしか能がありませんが もし、こんなおじいちゃんで良かったら友達になってください! 追伸 出来れば、わしの作った戦車に乗ってくれる若い男の子がいいよね? 戦車を作ってくれる… 主人公はバトー博士という人物に会ってみることにした。 バトー博士に会うや否や、 「友達ならあだ名で呼ばなきゃね!この中から選んでほしいな♪」 ハナクソ ボケナス うすのろ ゴキブリ 張り倒したくなるのをぐっとこらえて、この中からあだ名を選んだ主人公。 戦車を設計し、材料となる鉄屑を集め終わると、戦車は完成した。 バトー博士は、プレゼントとして高価な戦車装備一式を付けてくれた。 博士と別れ、研究所を出た。 …戦車が手に入ったのなら実際に戦ってみたくなるのが人の常。 しかし、バトー博士からもらった武装には 弾薬がまったく装填されていなかったために、ひどい目にあった。 本人には悪気が無いだけに却って厄介だったりする。 159 メタルマックス2 sage 05/03/10 12 57 06ID UvNTNe6v またある日、美人科学者姉妹サニーとルナに出会った主人公一行。 今までにも、いろいろな所で見つけていたICチップを渡すと、 ICチップの組み合わせ方によってさまざまな効果を発揮する 「LOVEマシン」を作成してくれた。 いろいろ試しているうち、ある組み合わせに着目した主人公。 近いうちに必ずこれが役に立つときが来る…そう直感した。 常に酸性の霧に覆われ、酸性雨が降りしきる渓谷・レインバレー。 そんな場所にも人は暮らしているのだ。 レインバレーにある町、メルトタウン。 今までも何度となく遭遇し、その度に主人公たちを挑発しては逃げて行った 賞金首ピチピチブラザーズと決着を付ける時が来た。 勝負は、主人公たちの勝利に終わった。 だが、激戦ゆえ、こちらの装備もかなりボロボロにされてしまった。 まあ、連中の賞金で買い換えればいいか、とハンターオフィスに行った主人公。 「ピチピチブラザーズの賞金は8000Gです!」 主人公が失った装備品は9000G相当だった。 …………赤字かよっ!! 最後の最後まで気に食わない連中だ。 160 メタルマックス2 sage 05/03/10 12 58 45ID UvNTNe6v ついにグラップラーの本拠地、バイアス・シティへと到着した一行。 グラップラーの精鋭兵や多数のセキュリティにより行く手を阻まれながらも 突き進んでいく主人公たちの前に立ちふさがったのは、 忘れもしない。マリアの仇、テッドブロイラーだった。 以前と同じく、怒涛の火炎放射で攻め立てるテッドブロイラー。 しかし、こっちには秘策があった。 LOVEマシン起動!耐熱バリア展開! テッドブロイラーの火炎もバリアの前にかき消されるばかり。 ついに、マリアの命を奪った張本人は崩れ落ちた。 …だが、まだ終わっていない。 「グラップラー」という組織そのものを叩き潰すまでは マリアの仇を討ったことにはならない。 161 メタルマックス2 sage 05/03/10 13 00 38ID UvNTNe6v さらにバイアスシティの奥深くまで突き進む主人公たち。 そこに、グラップラーの支配者はいた。 バイアス=ブラド。 かつて、ブラド・コングロマリットという世界的大企業を経営した人物で、 優秀な科学者でもあり、環境汚染に積極的に取り組む姿勢は 政治家としての成功をも収めた。 しかしある時、不治の病に冒され、彼は変わってしまった。 自らの研究所にずっと閉じこもって何らかの研究をしていた。 そんな矢先、伝説の大破壊が起こり、人間の文明生活は崩壊した。 (注:大破壊の原因はブラドではありません) その後、彼がどうなったのかは誰も知らなかった。 ブラドは、自らの記憶、神経系データのすべてを コンピュータに移植することで「死」から逃れようとしたのだ。 そして、死を恐れた天才のなれの果ては、今、目の前にいる。 「死… 死とは恐ろしいものだ…… わしのあらゆる行い……わしの偉大な才能…… そのすべてが、死によって失われてしまう… 死は、わしからこの世界を奪い取り、 わしという偉大な叡智を消し去ろうとした… お前たちは このバイアス=ブラドに死をもたらそうとするのか!?」 凄まじいまでの抵抗。しかし、こいつを倒さねば終わらない。 自分の旅は…こいつを討つためのものだ。 「死… 消える… 消えていく… すべてが… 世界が… この わしが… 死…に…た…く…な…い… 死にたく なーーいーーいーーいーーいーー」 哀れな天才はついに倒れ、それと共にバイアス・シティは崩壊した。 グラップラーを壊滅させた偉大なるハンターが その後どうなったのかは知られていない。 完 162 メタルマックス2 sage 05/03/10 13 03 48ID UvNTNe6v 補足 メカニック救出、デスクルス、バトー博士、 美人科学者サニーとルナ、ピチピチブラザーズのくだりは 「横道」に分類されるイベントであり、クリアに必須のものではありません また、ここには書かれていない多数の賞金首との戦いが 彼の経歴に花を添えていたことを付け加えておきます
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【チップ名】 メタルマン 【読み方】 めたるまん 【該当チップ】 メタルマン、メタルマンV2、メタルマンV3、メタルマンV4、メタルマンV5、メタルマンSP、メタルマンDS 【アイコン】 『バトルチップGP』: 【種類】 メガクラス(ナビチップ) 【属性】 無属性、ブレイク系統 【入手方法】 メタルマンを倒す 【派生チップ】 メタルギア系 【PA】 なし 【登場作品】 『3』『4』『4.5』 【英語名】 メタルマン:MetalManメタルマンV2:MetalMnV2(MetalManV2)メタルマンV3:MetalMnV3(MetalManV3)メタルマンV4:MetalMnV4(MetalManV4)メタルマンV5:MetalMnV5(MetalManV5)メタルマンSP:MetlMnSP(MetalManSP)メタルマンDS:MetlMnDS(MetalManDS) 【詳細】 使用すると暗転し、出現したメタルマンが目の前1マスに鋼鉄の拳を叩きつける「メタルフィスト」による攻撃を行うブレイク系統のメガクラスチップ。 隠し能力があり、発動後にAボタンを押しっぱなしにしていれば、十字キーで出現したメタルマンを移動させられる。 この能力のおかげで、射程をカバー出来る。 ただし、長距離の移動は難しいため、ある程度相手に接近する必要がある。 メタルマンの拳はブレイク性能を持ち、ガード状態の相手にも構わずダメージを与える上、移動中に設置物があった場合は問答無用で破壊する効果を持つ。 設置物のHPに関係なく一撃で破壊するため、ドリルマンでは破壊が困難なルークさえもメタルマンの侵入で崩れ落ちる。 『4』に登場するチップもコマンド入力を含めて同様の効果を持つ。 攻撃範囲の割に火力が控えめで、『3』ではV5を除けばブルースよりも低火力。(V1〜V5の順で100、130、160、190、240。) 『4』でSPとDSなら最高で300まで火力を伸ばせる。 『4.5』ではSPのダメージ量は抑えられているが、ウッドマンなどと同様にコマンド入力はできる。 データライブラリNo. 作品 前のチップ ← No. → 次のチップ 『3』 メガNo.61 ドリルマンV4 ← メガ62 メタルマン メガ63 メタルマンV2 メガ64 メタルマンV3 メガ65 メタルマンV4 → メガNo.66 キングマン ギガNo.14 ドリルマンV5 ← ギガ15 メタルマンV5 → ギガNo.16 キングマンV5 『4』 メガNo.24 ナンバーマンDS ← メガ25 メタルマン メガ26 メタルマンSP メガ27 メタルマンDS → メガNo.28 ジャンクマン 『バトルチップGP』 No.226 フレイムマン ← 227 メタルマン → No.228 キングマン 『4.5』 メガNo.42 ナンバーマンDS ← メガ43 メタルマン メガ44 メタルマンSP メガ45 メタルマンDS → メガNo.46 ジャンクマン
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<機械獣メタルマン> ダークロード/ヒューマノイド 闇/火 コスト:9 パワー7800 ◆S・トリガー ■T・ブレイカー ブロッカー
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【TOP】【←prev】【GAMEBOY ADVANCE】【next→】 METAL MAX 2改 タイトル METAL MAX 2改 メタルマックス2改 機種 ゲームボーイアドバンス 型番 AGB-P-A9TJ ジャンル RPG 発売元 ナウプロダクション 発売日 2003-6-20 価格 4800円(税別) メタルマックス 関連 Console Game FC METAL MAX SFC METAL MAX 2 METAL MAX RETURNS Handheld Game GBA METAL MAX 2改 駿河屋で購入 ゲームボーイアドバンス
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メタルマックス 概要 評価点 世界設定 システム パーティーキャラ 戦車(クルマ) 改造 装備 金銭 オプション インテリア その他 モンスター 賞金首 BGM シナリオ キャラクター 埋蔵アイテム 戦闘 問題点 総評 その後の展開 メタルマックス 【めたるまっくす】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 データイースト 開発元 データイースト、クレアテック 発売日 1991年5月24日 定価 7,800円(税抜) 配信 バーチャルコンソール【Wii】2010年4月27日/500Wiiポイント【3DS】2013年1月9日/500円 判定 良作 メタルマックスシリーズ 概要 荒廃した未来の地球を舞台に、戦車に乗って賞金首を狩りながら旅をしていくという一風変わったRPG。 当時は家庭用ゲーム機で火付け役となった『ドラゴンクエスト』シリーズの影響により、「RPG=中世ヨーロッパ風のファンタジー」という図式が定着しきっていた時代だった。それに対する一つのアンチテーゼとなっている。 キャッチコピーは「竜退治はもう飽きた!」 評価点 世界設定 大破壊と呼ばれる謎の災害によって文明が崩壊してから幾年かが経過した近未来が本作の舞台である。 人々は町を築いたり、あるいは廃墟を住処にして平穏な暮らしを取り戻してはいるが、一歩外に出れば暴走機械や怪生物といったモンスターが跋扈する死と隣り合わせの世界が広がっている。 凶悪なモンスターへの対抗手段となる戦車を駆りモンスターを狩る賞金稼ぎのハンター、世界中を旅して物資の取引をするトレーダーといった命知らず達によって、市井の人々の暮らしはかろうじて支えられている。 システム パーティーキャラ 本作ではゲームの進行に伴い、最大3人のパーティーを組める。必須イベントではないので、やろうと思えば1人旅や2人旅も可能。 本作に登場する3人のキャラクタークラスは、以後のシリーズ作品でも常連となっている。 ハンター 本作においては、主人公の少年がこのクラス。 運転レベルと素早さが高く、戦車の火力や防御力を最大限に引き出して速攻で敵を潰すという、本作のゲームシステムに合った能力を持つ。生身でもそれなりの戦闘力を持つが、さすがにソルジャーには敵わない。 名前を空欄のまま決定した場合、名前が「はんた」になる。これが事実上のデフォルト名であるが、裏技に近い。 メカニック 本作においては、幼さの残る少年である。 修理レベルと知力が高く、破損した戦車パーツの修理が可能なクラス。純粋な戦闘能力は生身、戦車共に低いので補助役に適任。 修理特技などの概念は本作にはまだない(「特技」の概念ができた『メタルマックス3』から実装された)が、修理アイテム「しゅうりキット」を使用できるのは本作ではメカニックのみ。これは消費アイテムなのだが、上位アイテムとして無限に使える「メカニックキット」もある。本作の時点では大破は直せない。 名前は、主人公の名前に応じて自動で付けられる。主人公が「はんた」の場合、彼の名は「いじる」。 ソルジャー 本作においてはパーティーの紅一点、年長者の屈強な女性。 戦闘レベルと力が高く、生身での白兵戦を最も得意とするクラス。重装備が可能なため戦車が入れないダンジョン内では頼りになるが、戦車の操縦は不得意。 装備品やレベル上げ次第では、車載兵器並の攻撃力や戦車以上の防御力を持たせることも可能。(詳細は後述するがダメージ計算式の関係で、攻撃を弾く事が出来なかった場合に受けるダメージ自体は流石に戦車よりは大きい。) メカニックの少年同様、名前は主人公の名前に応じて自動で付けられる。主人公が「はんた」の場合、彼女の名は「アンヌ」。 戦車(クルマ) 本作最大の特徴であり生命線。一般的なRPGの場合、人間は生身で戦うか、馬などに騎乗し騎乗ユニットとして扱われるのがせいぜいであったが、メタルマックスでは人間が戦車に乗り込んで戦うことが出来る。 当たり前のことだが戦車は実に強く、戦車と生身が戦った場合、余程相手との差がなければまず戦車側が一方的に勝つ。 本作だと敵味方ともに、戦車(タンク系モンスター)は無条件にダメージが1/5になるという仕様がある。 さらに、味方側の戦車は耐久力が0になってもそれだけでは破壊されない。詳しくは後述。 メタルマックスの世界では戦車を「クルマ」と呼ぶ(*1)。これは戦闘能力を持った車両全てを「戦う車」として扱うことを意味しており、本作では正統派の戦車だけでなく、バギーや救急車も立派な「クルマ」なのである。 入手方法は様々。ダンジョンに隠されていたり、敵から奪い取ったり、大枚をはたいて購入する…など。いずれせよ、簡単には手に入らない(一応序盤は比較的楽に入手できる)という点で共通している。世界を巡って戦車を探すのも魅力の1つ。 シャシーの守備力は後発の戦車ほど高くなりこの優位さは覆せないが、それ以外の装備は制限が一切ないため、守備力と搭載可能な兵器の種類にさえ目を瞑ればどんな戦車でも最後まで何の問題も無く使っていける。 ただし、守備力の高いシャシーは総じて重い。詳細は省くが、ダメージ計算式が概ね「攻撃力-守備力の半分=ダメージ」を基本としたものとなっている都合上、シャシー守備力が高いほど「低い攻撃力の攻撃を受けた際のダメージ」が劇的に減るが、守備力が低くても軽いシャシーを使う方が装甲タイル(後述)が多く貼れるなど有利な面がある。 入手時には好きな名前を付けられる(6文字まで)。 本作ではデフォルト名の自動入力が無い上に、名前は後からは変更不可能なので注意。 人間の装備が武器、体防具、頭防具と分かれているように、戦車にもそれぞれ特性の違うパーツがある。各パーツには重量も設定されている。 主砲 戦車の象徴である主兵装。一撃必殺の威力を持つが弾数は有限。なお特殊砲弾(後述)も使用できる。 副砲 いわゆる機銃系の武装。主砲に比べ攻撃力は劣るがグループ攻撃が可能な例も多く、使い勝手で主砲に勝る。最大の長所は弾数が無限なことにあり、普段は副砲で弾を節約し、強敵に出会ったときのみ主砲で蹴散らすといったプレイが普通となる。このスタンスはシリーズ通して共通。 SE Special Equipment(特殊兵装)の略。対戦車ミサイルや火炎放射器などが該当。概して重量がある上、弾薬代がべらぼうに高く弾数が少ない。その分威力は高く、属性攻撃や範囲攻撃を得意とするが、単純な攻撃力では終盤は主砲に抜かれる。しかし固有の戦闘アニメーションを持つものが多く、ネーミングセンス溢れる武器が多いことからロマンを追い求める層には根強い人気がある。 エンジン 戦車の最大積載量を決定する。燃料の概念は無いので、単純に出力が大きければ大きいほどよい。当然ながら装備させなければ自走不可。 Cユニット コントロールユニット。エンジンが戦車の心臓なら、こちらは頭脳に相当する。メタルマックスの世界では、このパーツのおかげで一人でも戦車の操縦が容易となっている。デリケートな電子部品であり、電撃攻撃などで破損しやすい。こちらも装備させないと自走不可。 シャシー 車体そのもの。ゆえに装備の着脱および売買は不可。戦闘中に大破すると乗員は強制的に外に出される。 なお、リメイク作である『リターンズ』においては「主砲」「副砲」「SE」は武器装着箇所の名称となっており、原則としてそれぞれ「大砲」「機銃」「特殊砲(従来のSEであり特殊砲弾ではない)」を装備するという仕様になった。シャシーによっては「SE」の場所に「機銃」用の穴をあけるということも可能になったための名称変更である。旧作にも「主砲穴にも装備できる副砲」みたいなものはあったが今作では完全に系統ごとに独立している代わりにこの仕様になっている。 また装甲タイル(SP=シールドポイント)という独自のシステムを採用。エンジンの最大出力から全パーツの重量を引いた差分の数値分だけ貼ることができる。人間キャラクターのHPに相当し、戦闘でダメージを負えば減少する。 装甲タイルは実質的に使い捨てであり、町の修理屋で貼ってもらうか、予備のタイルパックを移動中に使用する以外では補充できない。どちらも有料かつ、枚数単位でコストがかかる。 SPが0になっても戦車は使えるが、一定確率でパーツが破損し、破損したパーツが更にダメージを受けると大破する。大破したパーツは使用不能になり、Cユニット/エンジン/シャシーのいずれかが大破すると自走不能となってしまう。こうなると予備のパーツを装備するか、それが出来なければ他の戦車にけん引させて町の修理屋まで引っ張っていくことになる。 大破したパーツでも修理は可能。いくら攻撃を受けてもパーツや戦車がロストすることは無い。 なお、SPと無関係にパーツを壊す攻撃もある(電撃や衝撃波など)。 パーツごとに設定された守備力が高いほど破損しにくくなる。シャシーの守備力は受けるダメージそのものにも影響する。 特殊砲弾は主砲の弾薬とは別にシャシーの弾倉に積むもので、特別な効果を持つものが多い。通常弾代わりに使える「よびだん」、機械系の敵のパーツを破壊して攻撃成功率を下げる「てっこうだん」、会心の一発が出やすい「ホローチャージ」などなど。砲弾屋や自動販売機で購入可能。 装備とは別枠で搭載できる戦車道具もある。こちらは本作では重量のパラメータは無い。(以降のシリーズでは多くの戦車道具に重量が設定されている) 主に所持欄を埋めることになるのは、消耗品の「タイルパック」各種。町で補給してもらう装甲タイルよりも圧倒的に割高ではあるが、移動中ならいつでも使用可能な装甲タイルの回復手段として重宝する。 本作では戦闘中に使用できないので注意。コマンドとしては選択できるが、何も起こらずターンを無駄にしてしまう。なおこの時はタイルパックは消費されない。 他には何度でも使え、一度行った町に移動できる「ドッグシステム」、同じく何度でも使えて人間のHPが回復できる「いりょうキット」等実用性の高い物や、「メタルブレード」等の特殊行動が可能になる逸品、さらには特に効果のない「うさぎちゃん」といった趣味系など様々。 中にはランダムで発生し所持枠を埋める「とりのふん」「ナマリタケ」と言ったバッドアイテムも。自力では捨てることが出来ず、後述の洗車屋で除去する必要がある。 ちなみに、いりょうキットは効果の割に早期から、かなり安価に購入できる。このためこれを入手後は、わざわざクルマから降りて生身の人間が戦車を庇うという奇妙な光景も発生する。戦車の装甲タイルは有料だが、人間のHPはいつでもタダで回復できるのだから……。おまけにこの医療キット、なんと戦闘中にも使えてしまう。移動中と違い乗っている本人のみしか治療できないが、このためだけに三つ買ってもいいくらい。 これらの品物の購入は町にある戦車パーツ、戦車道具屋で行う。 ある町には洗車屋も存在する。ゲーム上の表記はひらがなで「せんしゃや」であり一見ギャグのような要素だが、戦車を洗車することで前述のバッドアイテムの除去や戦車のバッドステータスを元に戻せるという重要な施設である。 戦車搭乗時、戦車の上に乗って「調べる」を行うと戦車を牽引できる。自走不能になった戦車もこれで運搬することが出来る。ただし牽引できる戦車はパーティで1台のみ。 戦車に乗っている状態だと、森・瓦礫・戦車止め(杭)と言った一部の地形に入れなくなる。 改造 貯めたゴールドを使ってクルマを自分好みに強化できる、メタルマックスシリーズの売りの一つ。人間装備は改造できないため、戦車の大きなアドバンテージになっている。 本作ではシャシーの守備力・弾倉上限・穴開け(装備取り付け箇所の追加)、エンジンの強化が可能。強化すると元には戻せない。後の作品ではより改造の幅が広がっている。 シャシーは改造すると重量が増加し、無闇に強化するとSP上限が圧迫される。エンジンを強化して積載量を増やし、余裕を持って改造するようにしたい。 無茶な改造も可能で、穴さえ開ければバギーや救急車にすら主砲を装備させられる。ただし主砲の穴開けは費用がかなりかかるので注意。 クルマのステータス表示画面では、線画のみながら「装備がグラフィックに反映される」という、ファミコンの水準では粋な表現が行われる。 ただ、本作の時点ではクルマの戦闘グラフィックに装備が一切反映されない。その為、一部車両の攻撃モーションがお茶目な事になる場合があるのはご愛嬌。 前述した「主砲を装備可能にした救急車」の場合が最も顕著で、主砲発射時に救急車の車内からいきなり発射炎と砲弾が飛び出すという、地味ながらツッコミ所のある攻撃モーションになってしまう。 装備 本作ではゲームの性質上、アイテムがそれぞれ「人間道具」「人間装備」「戦車パーツ」「戦車道具」の4つに大別されている。それぞれ1人/1台につき8個ずつ持つことが出来る。 人間の場合、フル装備だと装備枠6つが埋まり(武器/頭/体/プロテクター/手/足)、空き枠は装備2個と道具8個となる。 前述の通りダンジョン内には戦車では入れない場所もあるため、そう言った場所は戦車から降りて人間状態で進む必要がある。賞金首の一部も同様に生身で戦わなければならない場合がある。 人間装備は戦闘中でも付け替えができるので、空欄に予備の武器を持って範囲攻撃と単体攻撃を使い分けるか、消耗品であるプロテクターの予備を余分に持つか、あるいは拾って手に入れる装備に期待し空けておくか。プレイヤーによってスタイルも変わってくる。 ちなみにプロテクターは特殊な使い捨て防具である。安価な割に守備力を大幅に向上させるが、高い攻撃力を持った敵の攻撃を受けると一定条件で壊れ、その攻撃のダメージを無効化して「プロテクタくず」になる(必ずしも一発で破損するとは限らず、ある程度は持つ)。壊れる際のダメージ無効化を見越して、強敵戦では防具欄を意図的に「安価な低性能プロテクターで埋める」という高度な戦術もある。 戦車もフル装備の場合、同様にパーツ枠6つが埋まり、空き枠は装備2個と道具8個となる。 戦車用アイテム枠は牽引車にも適用され、なおかつ牽引車は重量制限の対象外なので、牽引車を回収用だけでなくアイテムタンクとしても活用できる。 アイテム類のぶっ飛んだネーミングセンスも本作の特徴の一つ。 武器ひとつとっても、最初のうちは「パチンコ」や「ショットガン」といったありふれたものだが、やがて「ばくれつノコギリ」「リモコンスパナ」「ドラゴンスプレー」といったものが登場。クレアテックとの共同開発ではあるものの、デコゲーらしい独特なネーミングセンスが光る。特に「はらきりソード」に至ってはぶっ飛び過ぎて命名者の正気を疑うほど。 各地で入手できるアイテム「レンズ」を組み合わせて攻撃力や範囲を調節できる「レーザーバズーカ」も存在する。 各地に散らばる使用用途不明のアイテムを組み合わせて強力なアイテムにすると言うシステムは、次回作以降も「LOVEマシーン」や「量子ドール」等、形を変えて採用されている。 金銭 本作は全滅に対するペナルティが一般的な他RPGとは異なる。セーブした場所まで戻されることもなくそのまま主人公が復活して再開する。お金が半額になるということもないし、アイテムも経験値もそのまま。 ただ、戦車だけは全滅した場所に置き去りにされるため回収に苦慮することになる。これが大問題であり、例えばダンジョンの奥深くで全滅してしまうと、当然ながらそこまで戦車を回収しに行く事になる。 回収を容易にするための手段としてレンタルタンクという戦車貸出業者が存在する。装備は固定で積み替えは一切不可。レンタルそのものは無料だが、借りている間は戦闘後の獲得Gから一台につき25%がレンタル料金として徴収される。また、パーツが一つでも破損すると強制的に乗り手を見捨てて帰還してしまう。 このゲームは戦車に頼って戦う場面が大半なので、大切にするべき戦車を粗末に扱うと痛い目に遭う、という事を実感させてくれる。決して軽々しく全滅していいゲームではない。 シリーズが進むと「戦車や仲間の回収が容易な代わり、全滅する時はあっという間」といった別ベクトルのゲームバランスに徐々に移行していく。そのため、「戦車の大切さ」と「全滅の重さ」が際立ったゲームバランスは本作ならではと言える。 仲間も行方不明になるが、何故か全滅した場所ではなく、出会った場所にいる。 詳細は後述するが、リオラドに常駐している人物「Dr.ミンチ」によって蘇生が無料かつ無制限に行える。ただし任意の場所で味方を蘇生させる手段はどこかで手に入るさいせいカプセルのみである。 オプション 自分が今まで倒した敵のカウントが表示される。ただ後述する種別ごとのカウントとなっており、さすがに個々のモンスターの撃破数は参照できない。 ゴールドチャイムという所持金管理システムがある。これはあらかじめ金額を設定しておき、所持金がその金額に達すると効果音で教えてくれるというもの。普通は装備品などの購入額を知らせる目安として使うのだが、プレイヤーによってはパスワードを記憶するメモ帳代わりに使うという変則的な使用方法も。 戦闘中でもラジオのON/OFFでBGM再生を、アニメのON/OFFで武器の攻撃モーション表示を切り替えられる。当時のRPGとしては優秀な設計。 インテリア 各地のインテリアショップで家具を購入し実家に贈ることができる。視覚的に豪華になるだけで実益はなく、ほとんど趣味の領域だが、ハンターとして稼げるようになったことを実感できる。 またジュークボックスやゲーム用の筐体に限り自宅でも遊べる。 今でこそ「攻略とは無関係な見た目を変えるだけのアイテム(家具・衣装など)」といった要素はごく当たり前になったが、当時としては非常に斬新であった。 その他 酒場ではお金を払って酒が飲める。町によって銘柄が違うというこだわりよう。 ちなみに飲酒によるステータス変動などのメリットは無く、本作時点ではまだマスターや客から情報を聞き出すといったことが出来ない(後のシリーズでは情報を聞き出す要素などが追加されている)ので、完全なお遊び要素である。逆にデメリットも「若干の出費がある」という以外は一切ないため、安心して無駄遣いができる。ほろ酔い気分(のつもり)で戦車を転がし狩りに出るのもいい。「何、飲酒運転だ?知った事か、上等だ!がががーっ!」 町や一部のダンジョンには自動販売機が設置されており、買い物も可能。しかもルーレット方式による景品つき。 電源はどこから確保しているのか、商品を誰が補充しているのか、そもそもタイルパックのように巨大なアイテムをどこに収納しているのかなど気になる点はあるが。 町には大破壊前に設置されたてんそうシステムがある所もある。これでなければ行けない場所も存在する。 モンスター 生物系の「バイオニック」、ロボットやメカなど機械系の「サイバネティック」、そして戦車を含む車両や大型兵器の「タンク」に大別される。 本作を語る上で欠かせないのがモンスターデザインを担当した漫画家・山本 貴嗣(やまもと あつじ)氏の存在である。ポリタンクに足が生えた「うろつきポリタン」、全身金属製のカバで口内に火砲を備えた「カバガン」、多脚型爆弾とでも言うべき「カミカゼボム」、火炎放射器を抱えサングラスをかけたサル「サルモネラ一家」、頭脳を改造されたパンツ一枚のマッチョ戦士「マッドマッスル」…など、個性的で奇天烈なモンスターを数多くデザインしメタルマックスの独自性を確立させた。 ファミコン末期の作品だけあって、ドット絵の完成度もかなり高い。 戦闘アニメでは発射エフェクトも凝っており、例えば砲弾やミサイルはグラフィック上でも砲門の部分から発射されるという細かいこだわりが光る。 賞金首 一般的なRPGのボスに相当する敵キャラとは別に、賞金首という強敵が存在する。大半はストーリー上倒す必要がない敵だが、多額の賞金がかけられており、撃破すれば賞金が進呈される。本作の作風を体現する要素である。 賞金首は名前と姿を記したポスターが町などに掲示されており、荒廃した世界の雰囲気作りに一役買っている。さらに賞金首を倒し賞金を受け取ると、ポスターに大きく「済」のハンコが押される。これにより住人の台詞が変化する場合もあり、ちょっとした優越感を味わえる。 前述のオプションで撃破した時のレベルも記録されるため、思い出に浸る以外にも「いかに極端なレベルで倒した記録を残すか」という遊び方もできる。 BGM 作曲は門倉聡が担当。メタリックなイメージの通常戦闘曲「バトル」、ゴキゲンな「勝って!買って!駆って!」、哀愁漂う「流れ者の歌」、ハイテンションでポップな「Dr.ミンチに会いましょう(*2)」など良曲揃いで現在に至るまで人気が高い。 賞金首とのバトル時の「おたずね者との戦い」(*3)は名曲と評価が高く、後発のシリーズ作品でも使用されている。 また撃破時には専用のBGMで戦闘が終わる。 フィールドBGMも、人間時は伸びやかなイメージの「未知の荒野へ(*4)」、しかし戦車に乗るとワイルドな曲調の「戦車でバンバン」に変わるというこだわりも秀逸。 町のBGMが2種類、ダンジョンBGMが3種類もあり、かなりの大盤振る舞い。 酒場などにある「ジュークボックス」でBGMを再生することもできる。 シナリオ 自由度の高いシナリオも魅力。 主人公はクルマ修理屋の息子。ハンターになりたいと願うも、人間地道に生きるのが一番と激怒した「とうちゃん」から勘当されてストーリーが始まる。ハッキリいってそれ以降ほとんど制約はない。 最初の戦車の入手やビックキャノン撃破等の行動範囲が制限される箇所もあるが、そういった部分以外は自由に動き回ることが可能で、前述の賞金首も順番に倒す必要はなく強力な装備を先の街で整えたりして挑むことも可能。 仲間は2人いるが、加入は必須イベントではない。最後まで完全な一人旅を通すことも可能。 リメイク版のリターンズでは各地を行き来できるダンジョンの追加によって更にイベントに関する自由度が上昇した(*5)。 終盤の町「カナベル」で特定のイベントが発生すると、なんと最初の町「リオラド」に道がつながる。一周して故郷に戻ってくるという一風変わったマップデザインである。 あまりにフリーダムなマルチエンディング制。 エンディングを見るための条件は『とうちゃんと会話し「引退」コマンドを選ぶ』。これだけ。 冒険談を携えて父親に報告するという終わり方はある意味妥当ではあるのだが…。しかしこのコマンドはいつでも、それこそゲーム開始直後でも選択可能。良い意味でフリーダムすぎる。 勿論、冒険の内容によってエンディングにも変化がある。ラスボスを撃破していなければ真のエンディングは見られない。 + そして真のエンディングでは…。ネタバレ注意 前述の通り舞台は荒廃した未来であり、そうなる原因を作ったラスボスを倒しても世界はすぐに再生することはない。モンスターを生み出す全ての元凶を破壊したことによって、主人公たちは人知れず世界の救世主になるのだが、本当に「人知れず」である為にその事は誰も知らないという形でシナリオは締めくくられる。今でも「世界の崩壊を食い止める」「ラスボスを倒して世界崩壊の未来を変える」といった結果が目に見える形で示されるシナリオが多くを占めるRPGで、このような静かな終わり方はかなり異色。 ラスボスを倒した上で堂々と引退し、家族の元へ帰った主人公の顛末についてはその目で確かめてほしい。 キャラクター クレアテックとデータイーストの共同開発作ではあるが、本作もデコゲー。つまり、登場人物はいずれも曲者ぞろい。 主人公の父こと「とうちゃん」は勘当したと言いつつも何かと面倒を見てくれる。戦車パーツが壊れていればどれだけ破損していても全てタダで直してくれる。また受け取ってはもらえないがこづかいをあげることもできる。 全滅してしまった場合もとうちゃんが後述のDr.ミンチの所へ運んでくれる。たとえラストダンジョンの深層部で倒れたとしても。彼がとてつもない猛者であることは想像に難くないが、詳細については作中では語られない。 一方「ねえちゃん」はいつでも温かく主人公を迎え、毎回とうちゃんには内緒でタダで泊めてくれる。そんなねえちゃんのタンスからタオルを失敬して、いつでも匂いを堪能することもできる。……こう書くと主人公ってかなりアレだ。 仲間キャラクターが死んだ場合、リオラドに住むマッドサイエンティスト・Dr.ミンチのお世話になる。彼は死体を生き返らせる研究に没頭しており、そのやり口は電気ショックをかけるというかなり乱暴なもの。ちなみにこの電気ショック、いつ成功するかはランダムである(失敗した場合は成功するまで繰り返す)。 死体以外には興味がないらしく、生きているメンバーを選択した場合は「なんだこの死体は! まだ生きとるじゃないか!」という台詞(名言?)を口にする。 真紅の戦車を駆る凄腕ハンター「レッドウルフ」は会う度に気障な台詞を吐いてくれる。序盤では彼に助けられるイベントが発生し、その後も何度か出会うことになる。いつか越えるべきライバルというべきか。 + しかし…(ネタバレ注意) しかしながら、彼はストーリーの途中で悲劇的な結末を迎える。彼の愛車「レッドウルフ」は以降プレイヤーの乗車となるのだが、その生き様は多くのプレイヤーに強い印象を残した。後のシリーズでも赤い戦車レッドウルフは何らかの形で必ず登場しておりシリーズ恒例の戦車となっている。 そして「レッドウルフ」の恋人を助けに行くこれまた印象深いイベント。彼女に貴方がどんな対応をとるのか、そして彼女がどんな運命を辿るのかは、プレイヤーの手に委ねられている。 ちなみに「レッドウルフ」と初遭遇するイベント戦闘で逃走すると重大なバグが発生する。普通のRPGの感覚ではイベント戦闘で逃げるという発想に至らないプレイヤーが多いだろうが、本作では賞金首との戦闘で逃げられるケースが多いので、2周目以降で陥りやすいバグである。 さらにレッドウルフと最後に遭遇するイベントである条件を満たすと、通常レッドウルフが負けるはずの強制戦闘で何とレッドウルフが勝ってしまう。これが起こると重大なバグが発生する為注意されたし。 戦車パーツ屋の主人はなぜか「○○アル」とエセ中国語でしゃべる。何かを売りつけた場合「ちょっと傷んでるアル」と、元の値段の3/4の値段で買い取る。ちなみにその店で買ったばかりの新品を売っても「ちょっと傷んでる」などと言ってくれる。どういうことなの……。 尚、リターンズではさらに酷く?なっており、人間アイテムは買取額3/4なのだが、戦車装備は上記の理由により?1/2買い取りである。足元見やがって… トランクルーム(預かり所に相当)の係員は丁寧な口調なのだが、レンタルタンクの装備を預けようとすると「きかなかったことに してやる あそこの クルマには てをだすなよ わかぞう!」と恐ろしい口調で忠告される。レンタルタンク屋の正体が実は相当に恐ろしい物であることを暗示しており、いまだにその実態についてファンの間で話題となっている。 + ラスボスもまた、衝撃的(?)※ネタバレ注意 ラスボス「ノア」はいわゆる「人間に反旗を翻したコンピューター」であり、それほど目新しい題材ではない。しかし、高い知性に裏打ちされた韻文的な台詞回し、そして地球への執着という人間臭さが個性的であり、他の類似例とは一線を画している。 ノアはラスボスでありながら、状態異常「混乱」に耐性がない。こいつに混乱効果を与える「パニック弾」を撃ち込むと、あろうことか混乱するラスボスを拝むことができる。(固定型コンピューターなのに)「ノアははしりまわっている…」などと表示された挙句(固定型なのに)逃走、あるいは自爆してあっさりラストバトルが終わる事も。こんなアホな末路を迎える可能性があるラスボスなどRPG史上でもこいつ位しかいまい。 「地球の行く末をシミュレートし続けた結果狂ったコンピューター」という設定を考えれば、混乱耐性がない点については納得できないこともないか? でも逃げ出すなよw ただし「パニック弾」は確実に混乱の効果を発揮するわけではない。パニック弾を一発持っていけば楽勝、などとは思わないこと。 埋蔵アイテム 大量のお金やその時点で売られていないアイテム、非売品があちこちに埋められている。更には戦車までもが埋まっている。 埋蔵場所は殆どがノーヒントだが「きんぞくたんちき」等のサーチアイテムがあるために比較的見つけやすく、かつ発掘するのが面白くなっている。 基本的にバランスブレイカーとなりうるものが多い反面、「入手しなくても通常プレイには影響が少ない」というバランスの為に入手する/しないの選択が行いやすい。 戦闘 『ファイナルファンタジーシリーズ』でよく見られるサイドビューを採用した戦闘画面により、味方キャラクターがアニメーションをするなどで臨場感が溢れる。 続編の発売により、徐々に演出が進化していく。 問題点 + 戦車関連 重戦車の冷遇 本作に限らずメタルマックスシリーズは基本的に戦車には穴さえ開いていれば、穴の該当カテゴリのあらゆる兵器を装備できる。例えば100ミリ以上の巨砲だからといって重戦車にしか搭載できないわけではないし、軽戦車に巨砲を積んだからといって下方修正なども無い。更に今作では、全ての戦車の空けられる穴が同じ(主砲、副砲、SE各1)である。 よって、最初に入手できる(と言うより入手しなければ先に進めない)豆タンクの「モスキート」等、序盤に入手できる軽戦車(?)の方が入手が楽で守備力と重量のバランスも良いため、重戦車は駐車場に放置される事が多い。 守備力自体は最終的に重戦車の方がかなり高くなる。守備力を増やすとさらに重量も増えるために装甲タイルを貼れる枚数は減るが、守備力が高いと「低い攻撃力によるダメージ」をカットする能力が劇的に高まる上に、高い攻撃力の攻撃のダメージ自体もかなり減らせる。さらに、タイルが尽きても破損しにくくなるので総合的にはかなり頑丈にはなる。ただしそこまで強化するには、軽戦車とは比較にならないほどの改造費用が必要となる。 強化は一段階ずつしか行えない。本作のインターフェイスの都合上、最大まで強化するのは資金が潤沢でもかなりの手間がかかるのも難点。 メンバー3人に対して戦車は8台も存在する。後半の重戦車を入手出来る時期には、いくつか取り逃していたとしても既に人数分の戦車を所持している可能性が高く、既存の戦車でも改造で守備力を高めていれば当面は防御面に問題は無い。さらに入手法が困難な物もあるので使うのは趣味の領域になる。 特に「パンサー」の性能はファンの間でも語り草。「悲惨な性能」を通り越して「ほぼ雰囲気作りのための存在」といった味付け。 ストーリー上行く必要のまったく無い洞窟の地下に埋まっている上に、入手直後は大砲しか積んでおらず、守備力も微妙で重量も無駄に重い。『2』の「エレファント」(*6)と比べても良いほどの扱いの悪さである。 ただし、「パンサー」は地中に埋もれているのを掘り返して手に入れる戦車であるため、「劣化していて当然」という解釈もできなくはない。また、入手場所のダンジョンをくまなく調べると大砲以外のパーツも発見でき、とりあえず自走可能な状態にすることはできるようになっている。 3台目の戦車となる「バン」の入手のためには白兵戦で後述のマッド・マッスルを倒す必要があり、到達時点では勝つのが難しいため、実質的に「パンサー」が3台目の戦車となる。よって次へのつなぎの戦車としての使い道はあり、その点スペックは上でも入手時期が悪い装甲車よりも実用性がある。 ただし、スペックが優秀で入手が比較的楽な事とイベント上での扱いの良さ等で魅力の多い「Rウルフ」、入手に大金が要るがビックキャノン撃破直後に入手する事も可能な「タイガー」等、実用的な重戦車がまったく無いわけではない。あくまで性能の差が激しいだけでどの戦車でも改造や装備次第で賞金首やラスボスと十分戦える。 また、グラフィック関連は改造で変更できず、本作の時点では色の変更も出来ない。ある意味「全てにおいて万能」と言える戦車や改造は存在しないと言える。 『リターンズ』においては武器用の穴が増えたことで重戦車であればより多くの武器を装備することができ、シャシーによっては機銃二門や特殊砲二門といった連射できる攻撃的な戦車にすることが可能となった。これによりSPが高い軽戦車との差別化が図られている。 また、最軽量の「バン」はなぜか穴の自由度が高く同様に機銃二門や特殊砲二門も可能なうえ、SPも高く乗っていると人間のHPも回復していくという最強と言っても過言ではない性能となっている。救急車なのに…… 戦車のデチューンができず、改造して重くなったシャシーを軽くする方法がない。 一応改造前に「戻せない」と警告はされるが、戦車によっては武装を外したり最強のエンジンを積まないと装甲タイル0(シャシーのみ)でも動けなくなる可能性がある。 シリーズを追うごとにデチューンを含め自由度が増していくのだが、本作時点では前述の通り。 水増し感が漂う戦車装備 攻撃力に差があまりないのに、口径の数値と値段くらいしか違いが無いマイナーチェンジ的なパーツも多い。銃火器や兵器としてはリアルといえばリアルであるが、「ここで買うより我慢して次の町で装備を整えた方が得」ということも多々ある。 またSEは「弾薬費の高さ」「装弾数の少なさ」「主砲に劣る攻撃力」「重量」の関係上、今作では文字通りの「お荷物」になってしまう。 一応ステータス画面や攻撃時のグラフィック等が変わっていたり独特な物もあるのだが、純粋な強さを求めると最終的には価格が手頃で軽量な「205ミリキャノン(主砲)」「20ミリバルカン(副砲)」辺りを装備してSEは穴も開けないと言った改造になる。 SEの弾薬費は、本当に尋常でなく高い。金持ちの雑魚集団へたった一発撃ち込んでも、その収入より弾薬費の方が高くつくくらい。攻撃力こそやや高めで、攻撃範囲も広めのものが多いとはいえ、弾薬費に加え本体も高価・重量も重いといった悪条件にはまるで見合っていない。 ちなみにレンタルタンクは弾薬がフル装填された状態で借りられるので、うまく使えばSEを安価に連発できる。 身も蓋もない使い方だが、他のパーツが破壊されるリスクを分散するためだけに装備するという手もある。 リメイク版である『リターンズ』では、一部の戦車に二門搭載が可能になったことで一躍最強武器系統となった。 その割に、本作最強の副砲「サンダーストーム」がレンタルタンク専用であり正規のプレイでは自分のものとして入手出来ない問題もある。本シリーズのフリーダムなデザインセンスを鑑みると「副砲にロマンを見出すプレイヤー」がいることも想像に難くないため、惜しい点である。 リメイク版である『リターンズ』では埋蔵アイテムとして入手可能になっている。 戦車修理屋の意味が薄い。 各地の修理屋(有料)に頼らずとも、前述の通りとうちゃんが破損/大破箇所をすべてタダで直してくれるため。もっともそのためには毎回最初の街まで戻らなければならないが、ドッグシステムを手に入れればその煩雑さもほぼなくなる。 ただし初心者救済などの意味もあり、後発のシリーズでも必ずスタート地点には無償ですべてを修理してくれるキャラクターが存在する(*7)。 シャシーが大破した場合の修理費用が凄まじい。 序盤で戦車をうっかり壊そうものなら4桁近くのお金を請求されてしまう。こうなると新車を手に入れるまで放置するか、いっそリセットしてしまった方がマシ。 もっとも、父ちゃんの手にかかれば無料で修理は可能。これが問題になるかはプレイヤーのこだわり次第。 + ゲームバランス面 あくまでRPGらしからぬ「戦車で敵を蹴散らす爽快感」を重視しているため、戦車に乗っている状態なら戦闘バランスは甘め。よほど性能の低いパーツでない限り、一つ二つ程度なら町をすっ飛ばして進めても負けないし最悪逃走を繰り返して進んでも問題ない。シャシーが大破すると戦車から降ろされるが、戦車には最大6つのパーツがあり、一度の攻撃で壊れるパーツは最大でも1つなので、余程の事が無い限りシャシーは大破しない。 バランスブレイカーなアイテムもそれに拍車をかけてしまっている。1発10Gで敵の命中と回避(*8)を大幅に減少させ、無効化されない「えんまくだん」、会心の一発(クリティカル)を高確率で発生させる特殊砲弾「ホローチャージ」など。 もっとも、これらのアイテムのおかげで低レベルプレイや賞金首撃破等のやりこみもできるので単純な欠点とは呼べないか。 一方で人間状態での戦闘は、中盤以降かなり厳しくなる。非常に固いタンク系をはじめ、こちらをほぼ即死させる威力の攻撃を放つモンスターなど、戦車搭乗を前提としたバランスのモンスターと生身で戦わなければならない事が多く、結果として戦車搭乗時と比べて大幅に緊張感のある戦闘となる。上手い調整かバランス放棄と見るかは人それぞれか。 回避率を大幅に高める「えんまくはなび」、圧倒的な守備力をもちつつ破損と引き替えにダメージを無効化する効果のある防具「プロテクター」が命綱となるが、持てる数は限られる。また、「プロテクター」がダメージ無効化の効果を出すのはあくまで破損した瞬間のみなので、完全に攻撃を防げるとは限らない。 敵の防御面についても極端で、そもそも終盤の雑魚モンスターは異様な守備力を持つものが多く見られる。「えんまくだん」や「ホローチャージ」を使わないとほとんどダメージすら発生しないケースが多い。 ハンターのレベルが或る程度上がれば通常砲撃でもダメージが通るようにはなる。また、生身でも相当レベルを上げてなおかつ強力な武器を装備すれば終盤の敵に通常攻撃で普通にダメージを通す事もできなくはない。 人間キャラはレベルが上がると最大HPはどんどん上がっていくが、最大HP以外のステータスはあまり上がっていかない。どんなにレベルを上げても、最大HP以外の素のステータスは「攻撃力255守備力255素早さ255」(*9)という、本作の数値バランスの水準では非常に頼りない数値(*10)が上限になっている。装備品は攻撃力と守備力を上げるというRPGとして一般的なものではあるが、最強装備でも大それた数値にはならない点には注意が必要。 高レベルかつ最強装備で全身を固めても、終盤の超高ステータスの敵やプレイヤー側戦車には遠く及ばない。素早さについては終盤の超高ステータスの敵と互角にはなるが、それは「安定して先攻をとれない」ということでもある。ある意味では生々しい数値バランスと言えるだろう。 生身でのダメージ計算に甚大な影響のある「戦闘レベル」の値にもよるが、終盤のモンスターと戦う場合は超高レベルかつ最強装備でも死闘は免れない。最大HPだけは圧倒的な数値には成長するものの1回被弾する度に莫大なHPを持っていかれるし、こちらの攻撃が敵に命中しても車載兵器ほどのダメージは期待できない。また、本作で最強の回復アイテムである「まんたんドリンク」もアイテム名とは裏腹に、高レベルのキャラクターのやたら高いHPをピンチの状態から一回で満タンにできるような回復量ではない。 金銭バランスの悪さ。 戦車が入れない屋内で賞金首と戦う場面もあり、金欠にもかかわらず人間装備まで整える必要が出てくる。この上高価な戦車装備も整える必要があり、やりくりが厳しい。中盤辺りでは物価がどんどん上がるのに新しい賞金首が少ない状態となり、さほどの大金を持っているわけでもないザコを相手に稼ぎで長く時間を取られやすい。 ただし、前述されている通り必ず倒さなければならない賞金首は存在しないのでとりあえず先に進み、強力な装備を手に入れてから戦うのもあり。 厳密にいうと、そこそこの金額を持ったザコは常にいる。ただし場違いに弱いザコも、強いくせに報酬の少ないザコも多く出るため効率よくは稼げない。 終盤に入るといきなりザコからの獲得資金が跳ね上がり、一挙に金が余りだす。賞金首の数や報酬額も増加し、中盤の長い金欠期間が嘘だったかのよう。極端すぎ。 『リターンズ』では追加された「東西線地下鉄跡」というショートカット通路により中盤から一気に終盤に行くことができ、さらに高額の賞金首も追加されているため、うまく使えば後述の「ビッグキャノン戦」以降最後までザコ稼ぎをすることなくクリア可能である。逃走しやすいシステムもこれを後押ししており自由度は高まっている。 序盤の強制ボス「ビックキャノン」の異常な強さ 遭遇する前からマップ画面での激しい砲撃(*11)をかいくぐって敵の懐に潜り込まないとそもそも戦闘できない為に戦闘前に確実にSPは0になり(生身だとミンチ送り)パーツ破損のリスクが高い中で戦う事になる。幸いにして戦闘時には砲撃を使用してこないものの副砲とミサイルの攻撃力も高く2回行動で配置してある2体と同時に戦闘するので1ターンに4回攻撃され、あっという間に「パーツ破損→大破→戦車が使用不能になり脱出→人間が蜂の巣になって死亡」となることも珍しくない。おまけにこのボスと戦う時の状況は賞金首は2体で資金も乏しく、改造屋も強力な装備、特殊砲弾も無く戦車も2種類しか無い(1つは主砲が撃てない)為にゴリ押しも抜け道も通用せず、今作屈指の難所となっている。 一応、対策はありビックキャノンに接近すれば砲撃は止むので戦闘直前に「タイルパック」で応急措置を施して、モスキートに「てっこうだん」を積んでビックキャノンのパーツを破損させて攻撃ミスを誘発させてこちらのパーツ破損までのターン数を引き伸ばしながら攻撃を加えていくと言う方法がある。尤も序盤という事で資金もそれ程無い状況なので財布には大変厳しく(*12)、そもそもこの方法を用いても「勝率が上がる」だけで純粋に運とキャラクターのレベルがモノを言う戦いであるので歯応えだけならラスボスをも上回るとの声も。 この「ビックキャノン」、ラストダンジョンでも接近するまでに砲撃を仕掛けてきて、内部で戦うことができるが、その頃にはこちらが大幅に強化された事もありかつての悪戦苦闘が嘘のように弱い存在となり、むしろラストダンジョンに進む時に装甲タイルを剥がす『鬱陶しい存在』に落ちぶれることを追記しておく。 その後の「関所」的ポイントは「抜け道」が多く存在しており、例えば『近場のイル・ミグラの町で場違いに強力なレンタルタンクが借りられる(船着き場のワルゲリョ戦)』『アイテム「えんまくはなび」を有効活用すれば人間状態でも戦える(ヘルゲートのロボポリス戦)』といった感じである。この事からも、ビックキャノン戦の難易度がいかに高いかがわかるかと(*13)。 賞金首の強さ 良くも悪くも明らかに強さに見合わない賞金を落とす者が多い + 特に印象に残り易い賞金首 マッド・マッスル(5000G) 順当に進めば初めて白兵戦で戦う賞金首だが攻撃力も防御力もかなり高くその時点の装備と適正レベルでは高確率で殴り殺されてミンチ送りになる。 えんまくはなびを使えばある程度有利に戦えるがピンチになるとマッスルカーに入り込んで全回復してくるという後のシリーズの「まんたーんドリンクっ!」を彷彿とさせる行動を何度も行うので結局ゴリ押しで負ける事も多い。 敵から逃げまくっている場合は少なくとも後~終盤レベルの装備を固めなければ勝負にならずかなり手ごわい相手となる。逆に強力な装備と攻撃アイテムさえ手に入れてしまえばザコと化してしまうため、程よい難易度で戦うには調整の必要がある。 尤も今作の色物戦車(兼強戦車)候補のバンも入手出来る関係上実入りは大きい。 ミスターカミカゼ(22000G) こいつが印象に残る理由は、ゲーム内で出現場所の情報が皆無という点である。 実際はごく狭いエリアのみランダムエンカウントで出現する。討伐リストで最後まで埋まらなかったという人も多いのではなかろうか。 運よく遭遇できても、こちらの火力が半端だと倒す前に逃げられてしまうことも多々。 一方、自爆モンスターであるカミカゼボムの色違いということもあり、自爆で自滅することもある。 ダストフランケン(81500G) 白兵戦で挑む賞金首だが戦車タイプの補正がかかっている為にこちらのダメージが激減する上に攻撃力も異常な程高い為に今作最強の賞金首とさえ言われる程。 攻撃力の高さで目立たないが毒ガスや睡眠ガスも地味に痛い攻撃である。 ロンメルゴースト(160000G) 高い攻撃力を持つ賞金首だが、物理攻撃主体の戦車タイプの賞金首なので徹甲弾によるパーツ破壊が効く、その為に総出で徹甲弾を叩きこめばただの的と化す。 また、ロンメルゴーストの出現地点の近くに強力なレンタルタンクを借りられる村があり、ここまで逃げまくって自分の戦車がショボい状態でも最悪レンタルタンクで倒しに行ける。 バッド・バルデス(200000G) 今作最高の賞金額にして最後の白兵戦賞金首にしてこの世で一番強い悪党と呼ばれている …のだが通常攻撃しかしてこない上に攻撃力もダストフランケンより低い、防御面でも補正が無いのでそこまで固く無く最後の賞金首としては拍子抜けする強さである。 「バルデスと戦える=上記のロボポリス戦(白兵戦)を突破しているので戦力がある程度整っている。」、「バルデスがいるダンジョンでは高い経験値を落とす敵がシンボルエンカウントでいるからレベル上げも容易」、「本編中における行動や言動のセコさ」も名前負けの強さの表現を強調してしまっており、「この世で一番強い悪党(自称)」等と呼ばれる事もあった。 一応リメイク等ではある程度強くされて子分の賞金首が加わる等大物感が増しているようにも見えるが「子分の方が男気があるし、戦闘の難易度が高い」、「落とすアイテムがショボい」等今一締まらない。 + システム面 操作性があまり良くない。 全体を通してキーレスポンスが悪く、ボタンを押してもすぐには反応しない。やり込み要素が多いゲームだけに長時間やっていると嫌でも気になる部分。後続作品をやった後だと尚更強く感じるだろう。 またこのために、以下のような一手間二手間かかる箇所がなおさら鬱陶しく感じられてしまう。 ザコ戦における「主砲」コマンドが微妙に邪魔。デフォルトでは主砲にカーソルが合うようになっているが、実際に多用するのは弾数制限のない「副砲」の方なのでコマンド選択に余計な一手間がかかる。 主砲そのものを取り付けなければ、デフォルトのコマンドが「副砲」となりこの問題だけは解決する。しかし最も戦車を多用するだろう主人公(ハンター)の戦車に、主砲を積まない選択肢はほぼ有り得ないだろう。ザコ戦でも主砲や特殊弾薬を撃ちこみたい局面は多々あるし、フィールド上にだって賞金首はうろついている。また主砲の代用にSEを据えたとしても、「問題点・戦車関連」で述べたようにSEは性能面で不遇なため運用し辛い。 生身の方が強いソルジャーを、1ターン目に車から降ろすのもやはり手間がかかる。こちらは「補助」(*14)⇒「のりおり」と二段階の入力をしたうえで、あらためて「攻撃」を選ぶ必要がある。 牽引対象の車両のみを指定して切り離すようなコマンドがないため、切り離すには全員クルマから降りる必要がある。 車両の乗り降りや牽引車に関するコマンドは、シリーズが進むほど洗練されていく。ただ、初作である本作の時点では少々不便。 次回作以降では戦車で降りられないポイントを通ろうとすると自動で降りたり、コンフィグ設定でボタン一つで乗り降りが出来る様に洗練されていった。 プロテクターの仕様が不便。 そもそもプロテクターが壊れる仕様についてのヒントがゲーム中には無い。 購入時には防具の部位が非表示なので、名前だけ見ると体防具と紛らわしい。ちなみに実際のアイテム名は「バリアシール」「ひぼたんのさらし」「ぼうだんチョッキ」など。 一応、守備力に対して値段が極端に安いという特徴がある。装備画面ではアイコンで区別されている。 どういう条件で破損するのかも分かり難い。守備力に対して一定以上のダメージを受けると壊れやすい模様だが、これもゲーム中にヒントは無い。 生身で戦う場合は予備のプロテクターを持ち歩くのが常道だが、ダンジョンなどで新しい装備を見つけた時に、予備が邪魔になってしまう。 プロテクタくずは買い取りを拒否されるため売却不可。本作においては一切の使い道がない、文字通りの「くず」。この状態になったら捨ててしまおう。 総評 FC末期に発売されたこともあり、本作の売上は決して多くはなかった。 しかし自分好みにカスタマイズした戦車に乗って戦えるシステム、非常に高い自由度、独特の世界設定や台詞回しと言った要素はプレイヤーを強く惹きつける力があった。 その後本作はシリーズ化して認知度を上げ、より多くのファンを獲得することになる。 その後の展開 続編の『メタルマックス2』がスーパーファミコンで発売された。舞台は異なるが、本作の世界設定を引き継いで正当進化を果たした作品である。Wiiのバーチャルコンソールでもプレイ可能。 また、2に限らず本作のモンスター続投や一部キャラクターの(繋がりや設定の明言されない)再登場など、ある種のスターシステムのような側面も早速2から始まっている。 スーパーファミコンで本作をリメイクした『メタルマックスリターンズ』が発売された。グラフィック、操作性等が大幅に向上し、アイテムや賞金首等が追加されている。 データイースト倒産後はアスキーが権利を引き継ぎ、ドリームキャスト用ソフトとして『METAL MAX WILD EyES』が発表されていたが、諸般の事情によって開発は中止された。 インタビューによると開発自体も難航していた模様である。 キャラクターやBGMなどの要素は、後のシリーズに活かされているようだ。 その後は版権の事情により、『メタルマックス』のタイトル自体が長らく使用不可能となっていた。 シリーズ復活は絶望視されていた中で、本作のシステムや設定を色濃く受け継いだ『メタルサーガ』シリーズがリリースされた。 なお『メタルサーガ ~鋼の季節~』の特典として本作のサントラCDが付属したことを上で述べたが、この時点ですら『メタルマックス』という名称は使用不可能であったようで「メタルの源流」という表記に留まっている。 2010年頃にはエンターブレインが版権を正式に取得、『3』『2R』『4』と正当な続編・リメイクが作られている。 2013年にエンターブレインが角川グループに吸収され、角川改めKADOKAWAの版権となった。 2022年7月にKADOKAWAからCygamesへと版権が譲渡された。 『メタルマックス4 月光のディーヴァ』の有料DLCにて、本作(もしくはリメイク作『メタルマックスリターンズ』)の主人公が「はんた」名義でゲスト参加を果たしている。 はんたのキャラボイスを担当しているのは、4主人公「ヒナタ」も担当している下野 紘氏。 なお、下野 紘氏はDLC抜きでもランダム発生イベントのボスとして幾度と無くゲスト登場する2 リローデッド男ハンター主人公「ケン」役までも兼任しているため、歴代シリーズ主人公を一人三役で演じるという世にも珍しい状態になっている。 はんた以外にも賞金首も数種類が4への参戦を果たしているが、こちらもほとんどがDLC。DLCでの追加賞金首はストーリーの本筋に関係無い存在に留まる。 本作そのものも、Wiiおよび3DSのバーチャルコンソールで配信されておりプレイ可能。『2』及び『R』もWiiのみだが配信されている。 タイトル画面等におけるコピーライト表記が配信開始時のエンターブレインのものに変更されているが、それ以外は基本的にファミコンでの内容そのまま。 2022年6月29日にバーチャルコンソール版の配信が終了した。
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今日 - 合計 - メタルマックス2 改の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 19時09分26秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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メタルマックス2改 【めたるまっくすつーかい】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 ゲームボーイアドバンス メディア 32MbitROMカートリッジ 発売・開発元 ナウプロダクション 発売日 2003年6月20日 定価 4,800円(税別) プレイ人数 1人 判定 クソゲー 劣化ゲー ポイント メタルマックス2改悪仕様変更では済まない劣化っぷり大量のバグと不具合埋蔵アイテムがどこかへ行った再現度の低いBGM ソフトごとまるやきにしてくれるわ! がががー! メタルマックスシリーズ 概要 問題点 致命的なバグの数々 問題だらけの追加要素 原作からの劣化 史上稀に見る最低BGM 評価点 総評 その後の展開 余談 概要 隠れた名作としてコアな人気を誇るスーパーファミコン用ソフト『メタルマックス2』に追加要素を加え、ゲームボーイアドバンスに移植した作品。 元がファンの多い名作でありながらも、当時は原作発売元であったデータイーストの経営事情が深刻で続編の発売も絶望的であったこともあり、移植決定の報はファンを喜ばせた。 しかし、追加要素は強力すぎる戦車とコンパチの賞金首を増やしただけ、加えて移植作品としてもレベルが低すぎたため、ファンの怒りを買った。 問題点 致命的なバグの数々 守備力のオーバーフローバグ。 守備力が255を超えた数値になると、数値が振り切れて守備力0扱いになってしまうというもの。 このゲームにおいて守備力255は中盤で達成できる数値であり、それ以上上げられないということは戦略上においても成長の楽しみという点でも少なくないダメージが生じる。 一部の敵の動作で完全にフリーズ。 しかも公式サイトで、「すばやく敵を倒すことでフリーズは回避できます。」などとステキな説明がされる始末。 普通は倒せない敵を倒して強引にイベントを進行させることができる。 エンディングで本来表示されるはずの賞金首が表示されない、エンディングで表示される全滅回数がカウントされていない、など最後までバグが続く。 問題だらけの追加要素 追加戦車が狂ったように強いため、ゲームバランス崩壊。明らかに序盤に使えてよい性能ではない。 加えて追加戦車はレンタルタンクという店からレンタルする種類の戦車。自分だけが入手できる戦車ではない。 追加賞金首「ホーク」「フクマル」は既存ボスのグラや行動パターンのコンパチボスであり、追加する意味が分からない追加要素。 なお、追加賞金首はセーブ1で倒すと、セーブ2では出現しない。 ちなみに、ホークはテッドブロイラーがベース。ステータスも同様で、クリア寸前のパーティーでも普通に全滅する。…のだが、そんなのが序盤の山場・グラップルタワーの西(酒場サースティの北)の森の中にいる。一方フクマルはモンキーセンターから真東に6歩の固定位置に出現。戦車砲の数発も打ち込んでやればあっけなく死ぬ。行動パターン・ステータス・賞金額どれをとっても明らかに出現位置が逆だとしか思えない。 もし逆であったのなら、「グラップルタワーに挑む際に喉から手が出るほど欲しいサースティ&バザースカで買えるアイテムの資金として生身限定(森なので)で戦うそこそこの強さのフクマル」と、「テッドブロイラーは本来戦車で戦えないため、戦車で戦ってみたいという願望をかなえる歯ごたえのある相手として用意されたホーク」、この2体の追加賞金首は良かった点として評価されていたことだろう。 原作からの劣化 「埋蔵アイテム」が90%以上消滅している。希少アイテムがない。 SFCの画面比率を無理やりGBAに合わせたため、常に画面がちらつきキャラクターが縦に押しつぶされたような感じになっている。 圧倒的な強さゆえに語り草となっていたテッドブロイラーの能力が大幅に弱体化。 白兵戦前提故の調整と言えなくもないが、この仕様にはがっかりした人も多い。 …と、これだけでも十分に劣化移植といわざるを得ない作品であるのに、それらを上回るほどのBGMの劣化具合は目を覆いたくなる物がある。 史上稀に見る最低BGM とにかくBGMの再現度が低い。「携帯電話草創期の4和音の着メロより酷い」、「素人が作ったMIDI以下」とまで評される。 『2』の原曲と比べると、各パートごとの音色選択がでたらめだったり、1オクターブ低い、あるいは高いままであったりとハチャメチャ。 全体的に物凄く音が軽く、原曲の持ち味でもあった重厚さが完全に消えている。それどころかこれを採用したスタッフの神経を疑いたくなるような酷い有様。 特にシリーズ最高クラスの名曲である「お尋ね者との闘い」は完全にノイズと化してしまっている。あまりに改悪度合いが酷すぎてもはや曲なのかどうか疑いたくなるようなレベル。 ベースは完全に音を外している。音楽的に言えば、全ての音が完全5度高い状態、原曲よりテンポが遅くなっている。携帯機だからとか、素人が作ったとか、もはやそんなレベルではない。 ラスボス曲「バイアス・ブラド」に至っては最初からベースラインが1オクターブ高い上に音が外れている。さらに曲末端のベースのピッチベンド(音を滑らかに変化させる表現法)が下がったまま元に戻っていないため、2周目以降は更に音が外れたままで演奏が続くという前代未聞のBGMが展開される。 似たような境遇にある『ダライアスR』と比較される事もある。 + 参考動画集 参考その1 http //www.nicovideo.jp/watch/sm9040906 参考その2「お尋ね者との闘い」 http //www.nicovideo.jp/watch/sm6077249 参考その3「バイアス・ブラド」 http //www.nicovideo.jp/watch/sm6056203 評価点 強引に挙げるとすれば、追加のレンタルタンクが使える事と賞金首と戦える事。 総評 完全な劣化移植作品。 その商品失格レベルのお粗末さは、まともテストプレイをしないまま発売したのかと邪推させるもの。 原作ファンはもちろん、原作を知らない人がプレイしたとしても、楽しめるとは言えない作品になっている。 数少ない長所は全部原作で面白かった部分であり、移植ならではの独自の評価点というものは皆無。 これからメタルマックス2をプレイする人はSFC版かVC版(もしくはDSリメイク版)を選ぶ事をお勧めする。 その後の展開 後期出荷版では一部バグを修正したバージョンが出されたが、購入時の外見(箱)では修正版かどうかの区別が全くつかない。判別方法はカートリッジの刻印のみ。つまり買わないと判別は不可能。 2011年11月までは携帯機で遊べる唯一の『2』だった。 2010年7月、Wiiのバーチャルコンソールにてオリジナルの『メタルマックス2』が購入できるようになったため、『2改』の存在意義はほとんど消失した。 トドメに2011年12月、ニンテンドーDSにて『メタルマックス2 リローデッド』が発売され、携帯機で遊べるという唯一のポイントさえも奪われたため、『2改』の存在意義は完全に消失した。 その後、Wiiのバーチャルコンソールは2019年1月31日にサービス終了し、メタルマックス2 リローデッドは1万円以上するプレミア価格が付いたため、携帯機で『2』を遊びたいが費用は抑えたいという人向けの需要ができた…かもしれない。(*1) 余談 当時2chの『2改』スレでは埋蔵アイテムに対し「埋蔵位置が変更されているのではないか」という一縷の望みにかけ、住人によるMAP上を1マスずつしらみつぶしに調べるローラー作戦が展開された。 だが、データ解析により埋蔵アイテムが存在しないことが判明。その結果、ゲーム中のセリフ「死にてぇ」が大量に書き込まれ祭り状態に。 FCで出ていたMM1をリメイクした『メタルマックスリターンズ』の移植も半ば決定していたが、権利関係の問題のため立ち消えとなった。 『2改』と『R改』を購入してはがきを送ればサウンドトラックをプレゼントという企画も結果的に立ち消えとなった。 リメイク発表時にナウプロ公式サイトには『2改』『R改』のリメイクに関する掲示板が作られていた。 ゲームシステムやバランス、SFC版では入手不能だったアイテム、新戦車、新賞金首などに関するマニアックで熱い意見・要望が凄まじい勢いで書き込まれ大いに盛り上がっていたのだが、その掲示板は何のアナウンスもなく突如謎の消滅を果たした。 本作はオリジナルスタッフもまったく知らない所で話が動いていたという。
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今日 - 合計 - メタルマックス2の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 18時55分18秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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メタルマックス3 【めたるまっくすすりー】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 ニンテンドーDS メディア 512MbitDSカード 発売元 角川ゲームス 開発元 キャトルコールエンターブレインクレアテック 発売日 2010年7月29日 定価 6,090円(税抜) 判定 良作 メタルマックスシリーズ 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 荒廃した世界と独特のノリが特徴の“戦車と人間のRPG”『メタルマックス』。 続編やリメイクも発売されたが、その後は新作の開発中止、携帯機移植の失敗、発売元の倒産と版権の流出、更には流れを汲む新作として登場した『メタルサーガ』二作も微妙な出来となってしまい、ファンはシリーズの存続を絶望視していた。 しかし、その後の金融危機による混乱などもあり版権をエンターブレインが取得。 そして『メタルマックス2』の発売より17年、メタルマックスのスタッフが再集結しシリーズ完全新作が作られた。 それが本作、“戦車と犬と人間のRPG”『メタルマックス3』である。 特徴 戦車(クルマ) 本シリーズを語る上で外せない要素、それが戦車である。戦車はエンジンの出力で賄いきれる積載量の分だけ戦車装備やSP(装甲タイル。要は戦車のHP)を装備したり、戦車用の道具を搭載したりできる。戦車装備には戦車本体でもあるシャシー、エンジン、Cユニット、武装の4種類がある。エンジンとCユニットは必須装備で、武装は大砲・機銃・S-Eの三種類がありシャシーごとに取り付けられる枠が異なる。 戦車や装備は改造で性能を変化させられる。しかし性能を上げればそのぶん重量が増えて、SPに余裕がなくなってしまう。 シャシーの「穴」を改造すると装備できる武装が変化し、戦車に積める道具の最大数が増加する。本作ではシャシー自体が独自の派生に沿って変化するというもの。 改造段階によっては、特定の装備枠が取り外し不能の固定装備で埋まる事もある。シャシー改造を進める毎に固定装備もグレードアップしていく。 + 「穴」について少し具体的に例を挙げると… 初期状態の「Rウルフ」には大砲×1、機銃×1、S-E×1と3種類の穴が開いている。 一段階目の改造では、機銃穴が増えた「RウルフIIV」かS-E穴が増えた「RウルフIIS」のどちらかに派生する。 さらに改造すると、大砲×1、機銃×2、S-E×2という穴構成の「RウルフIII」に収束する。この段階までならシンプルだが…。 ここから先の派生では機銃用の穴が無くなって固定武装が付いたり、S-Eの穴が大砲の穴に変化したりと大きく変化を見せる。 最後まで改造すると、固定S-Eの種類が違う二種類のシャシーのどちらかに辿り着く。 ちなみに、最終的な固定S-Eの種類は改造4段階目のパターンによって決定される。4段階目で付く固定装備の強化版となる事が多い為、戦闘時にどんな役割を持たせるか、誰を乗せるのかをよく考えて選びたい。 シャシーによっては「5門全て大砲」「5門全て機銃」「5門全てS-E」といった改造パターンも可能。パターンを理解さえしてしまえば、改造の自由度はかなり高い。 但し「5門全て大砲」の組み合わせは車重が重すぎて守備面に不安があり、「5門全て機銃」可能なシャシーはダブルエンジン不可、「5門全てS-E」は性能が微妙な固定S-Eがあって取り外し不可能、と決して長所ばかりではないというのがポイント。ある程度穴の種類がばらけた戦車の方が扱いやすくて強いというケースもある。 単純に改造すればするほど強くなるというものではなく、「確かに強くはなるが、完璧には微妙に足りない」というプレイヤーを大いに悩ませる塩梅となっており、非常に奥が深い。 ゲーム史上最強のレベル1 Dr.ミンチ(*1)によって蘇生させられた記憶喪失の主人公。通称ドラムカン。 主人公が自分の名前すら分からない状況で名乗りを迫られた際、とっさにドラム缶を見て一時的にこう名乗る事になる。物語を進めるとゲーム開始時に入力した主人公名を名乗れるようになるが、妙な愛着が沸いてしまいそのままドラムカンと名乗り続ける選択肢を選んでしまうプレイヤーも多い。 基本的な能力は「ハンター」に準ずるが初期ステータスが非常に高く、レベル1にして他の仲間の5倍程のパラメータを持ち、序盤のモンスターの群れならば一人で一掃できる。 但し戦車が必要なモンスターに対しては流石に生身では厳しいし、最終的にHPだけはソルジャー等の戦闘職と同等以上に高くなるものの、他の能力値はレベルアップでのステータス上昇補正により仲間との差が次第に小さくなる。プレイヤーにゲームに慣れてもらうまでのチュートリアル期間のような措置とでも考えておけばいいだろう。 彼の正体の一端は、物語を進めていくと徐々に明らかになる。ネタバレになるので詳細は伏せるが、その素性は間違いなくこれまでの主人公とは一線を画している。 ヌッカの酒場によるパーティメイキング 本作ではヌッカの酒場という施設で仲間を自由に作成・編成できる。職業はシリーズお馴染みの「ハンター」「メカニック」「ソルジャー」に加えて「ナース」「レスラー」「アーチスト」が新登場。 いつも通りハンターは戦車戦、メカニックは修理、ソルジャーは白兵戦のスペシャリスト。 ナースは回復アイテムの効果倍増・アイテム無しでの治療など、ソルジャーとは違うベクトルで白兵戦を得意とする。 貴重な消費アイテムを使わずに、戦闘中に倒れた味方を蘇生できる唯一の職業でもある。 レスラーも白兵戦のスペシャリスト。ソルジャーと比べると対ボス・賞金首に特化した性能となっている。 装備品に強烈な制限があるものの、その代わり降車時に使用できる特技が非常に強力。単体への瞬間火力は下手な戦車砲を凌ぐケースもある。 アーチストは戦車戦・白兵戦・修理と、多様な役割を平均程度の水準でこなせる器用貧b…もとい万能型キャラ。 最大の特徴は特殊砲弾の作成と、後述する超改造を行える事。やりこみを考えるのであれば1人以上は育てておきたい。 作成できるキャラクターは性別を男、女、オカマのいずれかに設定可能。 オカマは見た目と覚えられる特技(*2)は女性だが、女性専用の装備を装備できない。お遊び要素、一発ネタと見做してしまっても問題無いだろう。 パーティは主人公を含め最大4キャラまで編成可能だが、人間は3人までしか編成できない。最後の枠には「犬」を加える事になる。 犬は初期段階ではヌッカの酒場ではなく、特定の箇所でイベントを発生させて仲間にする必要がある。条件を満たせば酒場でも作成可能。 キャラクターデザインは『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』などの廣岡政樹が担当している。 シリーズおなじみの山本貴嗣は、本作では主に賞金首などのモンスターをデザインしている。 戦闘関連 キャラクターの特殊能力として回数制(一部は使用無制限)の特技が採用されている。 戦車の武装を連続で発射するハンターの「電光石火」や、敵の攻撃を自分に集中させるソルジャーの「ハデなカカシ」など。 ちなみに旧作の修理レベルは本作では撤廃されており、修理用の特技と修理キットさえ揃っていれば戦車装備の破損、大破を修復できる。 装備にも過去作からいくつか変化がある。 人間武器は一度に3種類装備でき、エンカウントしたモンスターに応じて武器を使い分ける事が可能になった。 プロテクタが無くなり、代わりに装備部位としてアクセサリが追加された。 犬専用アクセサリとしてポチタンク系が登場。通常攻撃を含むあらゆる属性攻撃に対して耐性を得られる。この防具のおかげで、従来作品と比べると格段に犬が死ににくくなった。 敵も味方もアニメーションがグリグリと非常によく動く。またアクション毎に全て固有のパターンが用意されている。 その他、特徴・変更点 全滅時には主人公がDr.ミンチの研究所で復活し、連れていた仲間は死体の状態で同行する。 置き去りにした戦車は町の修理屋がパーツの修理込みで安価で回収してくれるようになった。 ハンターオフィスで賞金首に関する情報だけでなく「特別な依頼」という形でクエストを受けられるようになった。所謂サブイベントであり、達成すればアイテムやお金、そして経験値が得られる。 ハンターオフィスを介さずに依頼を受けるケースも少なからず存在しているが、一方でオフィスを介さなければ受けられないクエストも複数ある。初回プレイではこまめに確認しておくといいかもしれない。 メニューの「ガイド」から「冒険ガイド」を選択する事で、引き受けたクエストの進捗状況を確認可能。久々のプレイでも迷わず攻略を進められる。 カスタマイズする事で様々な効果を発揮できるアイテム「量子ドール」。 10種類のチューブの中から2種類と、任意で専用のアクセサリを組み合わせて完成させる。使用したチューブとアクセサリ使用の有無に応じて、多種多様な効果を齎してくれる。 シリーズ過去作品の経験者ならば、『2』の「LOVEマシーン」が形を変えたものと考えればシステムを理解しやすいだろう。 結婚以外の正規エンディングを1回見た後は、レベルやアイテムなどの様々な要素を引き継いで二周目をプレイできる。 一部の店の品揃えには3通りのパターンが存在する。一周目はどのパターンになるかランダムで決定されるが、周回する度にローテーションで変化する。 新たな試みとして、ワイヤレス通信を使って他のプレイヤーとの対人戦やアイテムの売買が可能となった。 ロスト・パスワードという、ゲーム中に一切情報がないパスワード付宝箱が配置されている。 これらは雑誌などとのタイアップ企画で、例えば『ファミ通』の記事や『アマガミ』の公式サイトなど、ゲーム外でパスワードが公開されている。 設定的には「開封に必要なパスワードが大破壊で失われてしまった」というもの。つまり大破壊以前の時代を生きているプレイヤーならパスワードを探し出せる、というメタ要素が含まれたネタ。 評価点 バリエーションが増えた戦車と改造 シリーズお馴染みの真っ赤な戦車「Rウルフ」をはじめ、個性的な戦車が勢揃いしている。 新たにバイクタイプのクルマが3種類登場した。 乗った状態でも人間武器や道具が使用できるメリットと、戦車に乗った状態でも搭乗者本人がダメージ・状態異常を受けてしまうというデメリットがある。 自分で設計、製作し、しかも成長する戦車「バイオタンク」。 4種類の形状にそれぞれ4種類の性格、全16通りのバリエーションがあり、人間同様にレベルアップでシャシーや固定装備の性能が上昇するという特徴がある。 そしてシリーズ史上最大のキワモノ戦車「ソイヤウォーカー」。訓練されたメタルマックスファンもコレには度肝を抜かれたという。 その外見はずばり足の生えた神輿。しかもこれを鉢巻にはっぴ姿の男衆型ロボットが担いでいる。実はこの戦車のみ山本氏によるデザインなのだが「今後これ以上のネタ戦車が現れるのか」と氏自身思っているようである。 メタルマックスシリーズにおける戦車(クルマ)の定義は「地上を走れて武装を積めて乗れる」事。救急車だろうがバスだろうが戦闘機だろうが「戦車(クルマ)」なので、自走式神輿も武器を搭載して操縦できるのであれば立派な戦車(クルマ)という事なのだろう。多分。 ネタ全開な外見からは想像し難いが、改造次第では最強クラスの戦車になったりするというのだから侮れない。 新たな改造として「ダブルエンジン」が可能となった。この改造を施した戦車はエンジンを2個装備できるようになる。 エンジンによる積載量上限はそのまま戦車の戦力に直結すると言っても過言ではない為、エンジン2個分の積載量を確保できるメリットは極めて大きい。 シャシーとCユニットには特殊な能力として「特性」を持つものが存在する。 特定の武装を一斉発射する「~ラッシュ」や、敵の攻撃を装備した機銃などで撃ち落とす「迎撃能力」など。 ラッシュは同じ種類の武装を多く装備できるほど強力な攻撃となる為、上述の全砲門同一武装という改造を施せば超火力を叩き出す事も可能。 ダブルエンジンと「~ラッシュ」によって、Rを含めてシリーズの常識となっていた「重戦車=シャシーが重すぎて使い難い」という概念は完全に過去の物となった。 アーチストの特技「改造ゲージツ」によって、改造しきった戦車パーツに更なる改造(超改造)が施せるようになった。 具体的には武器系の場合攻撃力が、エンジンやCユニットの場合守備力がそれぞれ5増加する。但し1個のパーツにつき255回までで、1回の超改造につき重量が2%増加、更にスーパーレアメタルという希少アイテムを超改造した回数分消費する。 これにより従来作品の水準をはるかに超えた超火力を持つ戦車が作れるようになった。さらに意外な店売り装備が最強候補になったりもするので非常に面白い。 厳密には改造とは異なるが、スプレー缶というアイテムや、一部の町に居るペイント屋を利用すれば戦車の色を変える事も可能。とある町のペイント屋で選択可能な「ラブリー」という塗装パターンだと、ショッキングピンクのデコレーション戦車が出来上がってしまう。 隠し要素ではあるが、エンターブレインのADV『アマガミ』『キミキス』のキャラクターをペイントし「痛戦車」を作る事までできてしまう。ちなみにペイントされるキャラクターは戦車毎に固定となっている。 自由なパーティ編成 前述の通り仲間たちの能力は個性的。シナリオに関わらない分、メンバー編成については存分に好みを反映できる。 主人公がハンターに近いからといって他の仲間をハンター以外のキャラにする必要はない。むしろ、賞金首戦などで「戦車での短期決戦」を考えるのであれば主人公+ハンター2名の編成も十分実用的だったりする。 バランスを考えるだけでなく、生身でのダンジョン探索や特定のボス対策など状況に応じてのメンバー入れ替えも十分視野に入る。 職業と敵のカテゴリによって異なるダメージ倍率が設定されており、例えば非戦闘職でもメカニックは機械に対して、ナースは生物に対して与ダメージが高くなる。 この二職は習得する特技にも該当カテゴリに有効なものがあり、パラメータの伸びや装備性能がいまいちだからといって侮る事はできない。 人間の仲間は2人までしか連れていけないが、犬にはこの制限が適用されないため、主人公1人+犬3匹なんて構成も可能。当然一人旅も問題無くできる。 クリア後・周回プレイ クリアしたセーブデータを読み込むと、ラスボス前の状況に戻り冒険を続けるか、データを引き継いで二周目をプレイするか選択できる。 クリア後に冒険を続ける場合、本編進行中よりも強力な賞金首が出現する。 クリア後のデータであれば好きなタイミングで二周目に移行可能。但し次周に進んだ場合、周回するには改めてクリアする必要がある。 二周目はキャラクターのレベルやアイテム、戦車の強化などが持ち越される。 賞金首のドロップや埋蔵アイテムなどの収集が実用性を増しており、バグやチートを使用せずともパーティ内の全員、全戦車が最強装備を揃えられるようになっている。 「レベルメタフィン」という貴重なアイテムが(入手場所を知ってさえいれば、だが)一周につき1個確実に手に入る。 通常のレベル上限は99だが、このメタフィンを使ったキャラはレベル上限を10上げられる。パーティ3人+1匹を限界のレベル999まで強化した人は果たして存在するのだろうか…。 雑魚モンスターからのドロップでメタフィンを入手する事も可能ではあるが、対象となるモンスターは最終ダンジョンにしか出現せず、おまけにドロップ率は約0.1%。素直に周回した方が早いのは説明するまでもないだろう。 シリーズとしてキチンと継承された独特の世界 賞金首はクリア後にしか挑めない者や、本編開始前に討伐されてしまった者を除くと全26体。デザインも旧作のノリをしっかり継承している。 どう見てもプリンな「超流動デカプリン」、ただのトラックと思いきや驚きの本体を見せてくれる「サルモネラス」、近寄ると何故かカットインが出てくる「カミカゼクイーン」など個性的なモンスターが待ち受けている。 賞金首のドロップアイテムもパワーアップしており、有用なアイテムが目白押し。しかも最大3種類のパターンが存在する。 ザコ、中ボスモンスターも個性派揃い。ファンにとっては懐かしのモンスターも数多く登場している。 敵関連だけでなく、酒場のおだいじんやヒロインの家に送れるインテリアショップなども健在。 ドラムカン、「まんた~んドリンク!」、ネイサンのタオルなどシリーズファンならニヤリとするようなネタもちらほら見られる。キャラのセリフも個性的。 シリーズ伝統の世界の荒廃っぷりも相変わらず。モンスターの蔓延る北斗の拳、とでも形容すべきか。 それゆえにエグい方法で死亡する(した)NPCや、フラグを立て損ねると死亡してしまうNPCもいる。世界観的には非常にマッチしており、死んだとしてもストーリーの大筋に影響を与える事はまず無いが、後味が気になるという方は入念なフラグ管理を忘れずに。 超爽快な戦闘速度 戦闘速度は5種類のパターンが用意されている。メニューを開ける状態であれば「ガイド」→「システム」→「プレイ設定」からいつでも変更が可能。 最も速いモードEを選べば、文字通りに敵味方の攻撃が入り乱れる爽快なテンポの戦闘が繰り広げられる。このモードEでの戦闘を本作最大の評価点として挙げるプレイヤーも存在する。 モードAやBにすれば従来のRPGと同程度のスピードで戦闘を進められる。RPGはじっくり考えて遊びたい、あまり展開が早いと目や頭が追い付かないという人も安心してほしい。 賛否両論点 人間装備の性別格差 本作にも性別による専用装備があるのだが、和製RPGの例に漏れず女性専用防具が男性のものに比べて充実している。 これによる「女らしさ」の底上げが「男らしさ」に比べて容易なので、威力が女らしさの数値に依存する性別専用特技もかなり強力になる。 故に男性キャラが不遇なのかと聞かれると、そうとも言い切れない。性別共通装備に視野を広げると「性別専用装備より性能は高いが、男らしさまで上昇する」防具が多いので、防御重視にするとせっかく高めた女らしさが死んでしまう。極一部のレア装備など例外は無い訳ではないが、基本的には女らしさ依存の特技を活用するならば防御力や耐性を犠牲にしなければならない。 武器の方はというと、ソルジャー専用武器として男性専用の武器「漢マグナム」と女性専用の武器「セクシーソード」があるのだが、こちらはそこそこの威力で2回攻撃可能な女性専用武器の方が高性能となっている。 より強力且つ男女共通で装備可能な武器として「マグナムガデス」が存在するので最強候補とはならないものの、セクシーソードには迎撃されないというメリットが存在しており、女性ソルジャーを使用しているのであれば一部のボス戦等においての使い分けも十分視野に入る。 纏めると、女尊男卑の傾向こそあるものの他の和製RPGと比較すればまだ抑え目、といった所か。 装備による底上げを除いたキャラの能力については、習得する性別専用特技の種類を除くと男女差は一切存在しない。また戦車に乗れば男も女も関係なくなる事を併せて記述しておく。 キャラクターの性格 特に、奔放すぎるヒロインと人間臭すぎるラスボスについては批判意見が多く見られる。 当然だが彼らを気に入ったプレイヤーもちゃんと存在している。好みの問題の範疇と評する事はできるのだが…。 + ヒロインとラスボスの行動について、シナリオの具体的描写にも触れる形で説明しています。ネタバレ注意 ヒロインの「コーラ」はいわゆるツンデレ系の女の子なのだが、シナリオ中盤くらいまでは彼女の行動に振り回される羽目になる。 初登場場面では政略結婚を強制されており、偶然そこに居合わせた縁もゆかりもない主人公へ縋り付く(*3)。 その後主人公に自身との駆け落ちを求めて、断られると主人公が気絶しているうちに最初に手に入れたクルマを乗り逃げする。この為、暫くの間は戦車無しの冒険を強要される破目になる。 バイクはその後別の場所で売り飛ばされている。取り戻すには10,000G前後の資金が必要。 おまけに再会した際に、一方的に期待してきたにもかかわらず自分の気持ちを裏切ったのはあんただ、と開き直る。 ……と、ワガママな面が非常に多く出ており感情移入しづらい。再会直後のイベント等で尽くしてあげればそれなりに応えてくれるのだが、プレイヤーからそうしようという気になるかは難しい所。このイベントはシナリオ進行の為に必ずこなさなければならず、むしろ「やらされている」感すら覚えるかもしれない。 冗談抜きにコーラ絡みの必須イベントこそが周回プレイにおける最大の障害とまで言ってのけるプレイヤーも存在している程である。 以上のあり様から、一貫して明るく素直な女の子であるサブキャラクターのシセの方が正ヒロインである、と(冗談交じりに)主張するプレイヤーもいたりする。 ちなみに今回、インテリアを貢げる相手はコーラとシセ。そして両者とも結婚してそのままエンディングを迎える事も可能。しかしコーラの場合は結婚は冒頭(前述した駆け落ちを求められるシーン)のみで、インテリアを貢ぐのも条件付き。シセの方は序盤以降は結婚も貢ぎもいつでも可である。 ただ、このようなワガママな面が強く出ているのは上記のイベントまでであり、以降は性格も大分丸くなっている。 その前の印象が悪過ぎて霞みがちだが、その先の展開では上記のような行動に出る事も無くまともにヒロインをやっている。また、慕っていた恩人は目の前で重傷を負わされ、砂漠で行き倒れた所を助けてくれた二人目の恩人は殺され、誘拐された末に自身のクローンを大量生産されたり、挙げ句エンディングによっては生死不明のまま終わるなど、自身もかなりの苦難に見舞われる事になる。 決して悪いキャラではないのだが、消化不良な面があるのは否めない。実は本作はゲーム2周目を違うキャラの視点で追うという構想があったのだが、結果として没になっている。コーラのエピソードもこの中で補完される予定だったのかもしれない。 特に主人公と別れてから再会するまでにおける心情の変化や性格が丸くなる過程がしっかり描写されていれば、もっと印象も良くなったと思われるだけに惜しい面もある。 ラスボス「グラトノス」は人造細胞によって超生物へと変化する能力を持つ男である。超人を自称しており、常に余裕ある態度を崩さない。 しかし死んだ恋人の事を未だ引きずっていたり、すぐ苛立ったりするといった描写から、とても超人らしくは見えない。 一応これについては本人も多少自覚をしているらしく、一部シーンでは自嘲するかのような言動が見られる。 かつて恋人を殺したギンスキー一族と、一族が治める町シエルタを復讐の対象としている…のだが、設定上では過去に一度攻め込んで敗れている。 彼の言動は粘着質な変人である事を差し引いても、明らかに辻褄の合わない部分がある。具体的には以下のような言動。 とある重要アイテムを探して持ってこいと言いつつ居場所も告げず、もはや過去の遺産になった飛行機がないと到達できない場所に引きこもる。 恋人と区別もつかなかったコーラ(のクローン)に対してバイオ技術による人体改造を施す事もいとわない。実は彼が欲しているのは、恋人に瓜二つなコーラの外見だけ…という設定があるにはあるのだが、その詳細はストーリーでは語られない。 ラストダンジョンとなる最終兵器を「そんなものはどうでもいい」と言っていた筈なのに、いざ最終兵器をスクラップにされたら人間(の姿)をやめるほどマジ切れする。最終的に主人公への恨み節のみを口にして襲い掛かってくるその様からは、正直な所ラスボスとしての貫禄が全く感じられない。 ただしラスボスとしては微妙でも、一キャラクターとしては申し分ない存在感を持っている。 マップの密度の配分の歪さ このゲームのフィールドマップは中央の河川で東と西に分かれており、東は主に前半(と最終盤)、西は後半に訪れることが多いのだが、東側は街や施設が非常に多く配置しているのに対し西側は密度に乏しい。 ドックシステムで移動可能なポイントは、東側に15箇所に対して、西側は6箇所しかない。 また、舞台が西側に移るのと同時期に船の使用も解禁されるが、船を使って新たに移動できるようになるポイントもそれほど多くない。プレイ序盤にマップの黒塗り部分の大きさにボリュームを期待すると肩透かしを食らう。 歴史は繰り返されたということだろうか。 問題点 妙にエンカウント率が高い DS世代のRPGとして見ると、かなりエンカウント率が高め。シリーズ過去作品やFC・SFC全盛期のRPGを経験してきた古参勢ならば気にならないだろうが、これによってダレてしまいプレイを断念した新規プレイヤーがそれなりに存在している以上、問題視すべき点である事は間違いない。 フィールド上では歩く箇所によってエンカウント率が変化する。下記対策アイテムを入手していない時期や、使用できない状況下では、少しでもエンカウント率の低くなる箇所を通るようにすれば、ある程度はストレスを軽減可能。 「プエルト・モリ下水道」や「ワナナバニ研究所」といった一部ダンジョンでは、対策アイテム無しでエンカウントせずに10歩以上歩ければ奇跡、と言っても過言ではないレベルでエンカウント率が高くなる。これらのダンジョンについては「流石にプレイ時間の引き延ばしが過ぎる」と漏らす古参プレイヤーも見られる程である。 戦車道具「迷彩シールド」か、「●チューブ」「3チューブ」を使用した量子ドールを使えばエンカウント率を軽減可能だが…。 前者は戦車に搭載して使う道具なので、当然降車時には使用不可。しかもエンカウント率の高いダンジョンには戦車で侵入できないケースがやたら多い。 後者は量子ドールをカスタマイズ可能になるのが最速でも中盤以降、3チューブは世界中をくまなく探し回って見つけ出す必要があり、●チューブは店売りではあるが手順を間違えるとその周回では買えなくなるという三重苦。周回プレイではドールのカスタマイズと使用可能なチューブの種類も引き継がれるので、一度完成させておけば次周では序盤から使用可能ではある。 こちらはマップ切り替えによって効果が切れてしまう為、その度に使い直す必要がある点にも注意されたし。 シャシー改造の仕様 最大の欠点はシャシーを改造すると前の段階に戻せないと言う点。クルマの改造段階は2周目以降も引き継がれるため、シャシー改造をやり直すにはデータそのものを消すしかない。 シャシーの改造方針次第で使い勝手が大幅に変わるクルマもある為、改造段階を巻き戻せないとなると思いきった改造がやり辛い。ゲームの中核とも言うべきシステムが、人によっては極めて楽しみにくい物となってしまう。 シャシー改造巻き戻し不可で多くのプレイヤーに涙を呑ませた最たる例が、バイク系以外で最初に手に入る戦車「パトカー」の改造パターン。 この戦車には本作で唯一「機銃の5門装備」が可能な改造パターンが存在しており、2連続攻撃をする機銃を5挺装備しバルカンラッシュで一斉発射してやれば(正攻法では)理論上ゲーム中最高の火力をたたき出せる。 しかし最初に大砲やS-E穴を開ける改造を行うと機銃5門を搭載可能な改造パターンへの派生が不可能となる。この改造パターン派生について作中に明確なヒントは存在しておらず、かつ戦力的に手持ち無沙汰な状態での入手となる為、当然のように大砲穴やS-E穴を開けてしまい、セーブデータ消去か正攻法での火力理論値を断念するかの二択を迫られるプレイヤーが続出した。 なお「バイオタンク」のみ、手間はかかるが例外的に改造パターンの巻き戻し…というか、戦車そのものの作り直しが可能。しかしバイオタンク自体の性能は決して強力とは言えず、態々手間暇かけて作り直す価値があるかは正直微妙な所である。 バイオタンクの作成には雑魚モンスターのドロップアイテム「ぬめぬめ細胞」が、制作するバイオタンクの種類にもよるが最大120個必要となる。1戦闘で手に入る数は1~2個。バイオタンクを作る労力に見合うかどうか…。 鉄くずも少なくとも30tほど必要となる。こちらはまだ集めやすい方ではあるが、それでも結構面倒くさい。 戦車の性能格差 システム上、ダブルエンジンできる戦車とできない戦車では装備量や装甲タイル枚数などで格差が大きい。 バイクやパトカーなど改造によっては使い道のあるシャシーもあるが、結局はどうしても積載量の面で厳しくなってしまう。 取り外し不能で他の有用な装備を起用し辛い、基本的に重量重めで使い勝手も今一つ、一部の品は改造・超改造不可…と、悲しみを背負いすぎている固定装備は、基本的に少ないシャシーの方が使いやすい。 この固定装備が原因で最終的な評価を著しく落としてしまったのが、シャシー改造を進める度に固定装備が増えていく「MBT77」「ツングースカ」「ディノヒウス」の3種類。最終段階まで進めると、装備の付け替え可能な穴が1つしか無い状態になってしまう。 特にMBT77を最終段階まで改造してしまうと、機銃穴以外が固定装備で埋まってしまう為、複数の攻略サイトが口を揃えて「絶対にお薦めできない」と評する程である。 固定装備にも、改造・超改造が可能な中では唯一の3連射機銃「トリプルバルカン(チョッパー)」や、驚異的な弾倉数を有しており雑魚散らしとして気兼ね無く使える「オミコシホール(ソイヤウォーカー)」などもあり、決して固定装備自体が使えないという訳ではないのだが…。 進めにくいシナリオ・クエスト メインシナリオの進行に必要なイベントにおいて、発生場所や条件が判りにくかったり、そもそも進行の手順が面倒だったりといった要素が妙に多い。これらの為に長期間シナリオを進められなくなったプレイヤーも決して少なくない。 例を挙げると、メインシナリオの進行条件が一定回数以上戦闘をこなした後、ある場所の家に入って外に出る事など。一応その時点では既に訪れているであろう、シナリオに関係がある場所ではあるが、気付かないと延々無駄に世界を旅する破目になる。 シナリオ進行の為のキーアイテムが、シンボルエンカウントするモンスターのランダムドロップという点も批判されやすい。本当に確率なので出ない時は全く出ない。 敵の拠点に乗り込む為に世界に散らばったアイテムを集めるというイベントがあるのだが、そのアイテムのうち1個が町に置かれている転送装置の事故を利用しないと行けない場所にある。転送事故の発生はシリーズ恒例の要素ではあるが、ドッグシステム(*4)が移動手段として便利であり、しかも転送装置が置かれている町がやや少ないという事情もあって新規プレイヤーは見落としがち。 もちろん転送事故が起こるかは運次第。こちらも転送事故が起きない時は全くといっていい程起きない。この為キーアイテムのランダムドロップと合わせて、レアアイテム回収目的の周回プレイにおける最大の難所として知られているとかいないとか。 一部クエストにおいても、作業感が強く攻略する気の削がれるものが複数存在している。 特定の雑魚が落とすドロップアイテムだったり、マップ上で採取可能だが宿泊しないと復活しないアイテムだったりと、大量入手が面倒な品を複数個入手しなければならないものが幾つか存在している。 そのくせ、クリア時の報酬はなけなしの金と経験値だけというパターンがやたら多い。 とある賞金首と戦う為に人探しを行うクエストがあるのだが、その過程でやたら広いワナナバニ研究所の施設をたらい回しにされる。しかもこのワナナバニ研究所は、上述したやたらエンカウント率の高いダンジョンの一つでもある訳で…。 雑魚の猛攻を必死に振り切り、研究所内部をくまなく歩かされ、漸く見つけた尋ね人の台詞が「いやー、さがしましたよ」…何もこんな形で竜退治をリスペクトせんでも…(*5)。 戦闘関連 本作では犬以外のキャラが「戦闘不能な状態」になると全滅として扱われる。戦闘不能な状態とは単にHP0で死亡した場合だけでなく、マヒや魅了といった重度の状態異常に陥ってしまった場合も含まれている。 この仕様のせいで「布教砲」というボスとの戦闘がやや理不尽な難度となっている。全体に魅了効果のある攻撃を放つ為、最悪の場合いきなり人間三人が魅了状態になって全滅するケースもある。しかも魅了は耐性のある防具が未だはっきりしておらず、明確な防御策は戦車に乗る事しかないのだが、布教砲戦では戦車が使えない。 一応酷い運ゲーになるというだけであり、ボスの強さ自体は『2』のテッドブロイラー様ほど酷いものではない。 上述の通り、魅了やマヒといった重度の状態異常は戦車に搭乗している間はかからない為、布教砲ほどの理不尽さを感じるボスは少ないのが不幸中の幸いである。 布教砲以外では本作敵組織の女幹部ぐらいのものか。相手が同性だろうがお構いなしで魅了してくるという色々な意味でとんでもない相手だが、こちらは本来は白兵戦となる所を、バグによって戦車を持ち込む事ができてしまう。邪道を厭わぬのであれば、十分な防御策を講じた上で蹂躙する事も可能。南無。 どういう訳かコマンドに防御が存在しない。敵の出方を窺う事ができず、基本的に戦闘では攻撃するか逃げるかの二択のみ。漢気あふれる仕様だが漢らしすぎてプレイヤーが困る。 スコープ系アイテムを使用すれば1ターン送る事は可能だが、毎回使用するのが面倒な上、そもそもスコープ系アイテム自体がすべて非売品となっており数を揃えにくい。 通信関連 メタルマックスシリーズの中では本作のみ通信対戦モードが存在しているが、出来が非常に悪く対戦ツールとしては全く使えない。 使用するキャラや戦車の装備にもよるが、本編以上にフリーズが発生しやすい。 このモードでのみ乱数がおかしい事になっており、多段ヒット系武器のダメージが全て同じになったり全弾クリティカルヒットしたりする、「範囲内に数発」系武器が単独の対象に集中する等の現象が多発する。 ゲームバランスも「悪い」を通り越して「無い」に等しい。まともに対戦したいのであれば、予め相手と相談してレギュレーションを決めておく事を強く推奨したい。 30ターンで決着がつかなかった場合は引き分けとなるので、30回以上ゴーストドリフトが使えるハンターを連れていけば最低でも引き分けに持ち込める。 通常の大砲・特殊砲弾は迎撃専門の戦車装備、特に無限迎撃が可能な「閃光迎撃神話」1つでほぼ完全に無力化できる。相手がこれらを装備している場合は、多段ヒット攻撃か迎撃不可の武器でなければまともなダメージが通らない。 後述の「満タンドリンクバグ」「戦車装備バグ」まで問題無く使用できてしまう。 本格的なものではなくあくまでもおまけ要素として作られたものと思われるが、それ故に完全な蛇足となってしまっている。なお、以降の作品では対戦モードは実装されていない。 通信によるアイテムの売買機能では、売値が0G・1Gの品や賞金首等のドロップといった一部貴重品を売りに出せない。 装備格差の項目で触れた「マグナムガデス」を始め「神風ハイヒール」「蒸着アーマー」などの強力な装備や、作中トップクラスの出力を誇るエンジン「コング」「メテオドライブ」といった品々は軒並み取引不可。欲しければ自力で手に入れるしかないし、複数個揃えたいならば欲しい個数分の周回をマラソンしなければならない。 一方で、店売りなどで手に入る戦車装備を超改造したものは売りに出せる。ソフトを2個、DSを2台用意し、3個保存可能なセーブデータを上手く使えば超改造の手間を大幅に短縮できたりする。 この場合、通信で入手したアイテムは普通の店で売却できない点に注意。要らなくなった場合は捨てるしかない。 その他 道が斜め方向に続いている場所が結構多いのに、斜め移動ができない。特にやたら斜め方向の通路が多い敵本拠地「ネツィブ・メラハ」内部の移動はかなり面倒くさい。 シリーズの例に漏れず、ドロップアイテム収集が困難。 前述の賞金首のドロップアイテムはいずれも確率が低く、狙うとすれば必然的にリセットを繰り返す破目になるが、本作にはソフトリセットが無いため、本体の電源を切るしかない。毎回スタートからやり直すのはかなりの苦行だし、DS本体にも優しいとはいえない。 5年前に発売されている『メタルサーガ ~砂塵の鎖~』もソフトリセットが無い為にレアアイテム収集が苦行…と、本作と全く同じ問題を抱えていた。分家がやった失敗を本家が後追いしなくても…。 極一部ではあるが、超入手困難なアイテムが存在する。一応クリアに必須のアイテムではなく、また無ければクリア困難となるような品でもない為、気にならないのであれば無視しても実害は無いのが救いか。 特に酷いのが「サルモネラポッドα」および「バーストセイバー」。これらの装備は最終ダンジョンに5%の確率で出現する変身モンスターがそれぞれ30%/10%で変身する姿の時に0.5%の確率で落とす…というもの。入手しやすい方でも遭遇からドロップまで総計0.0075%という超心折仕様である。 後に発売された『MM2R』には、本作のデータから転送しないと手に入らないアイテムも結構存在している。そうした本作でしか入手できないアイテムの中に、よりにもよって上述のサルモネラポッドαが含まれているのである。『2R』でのアイテムコンプリートを目指すプレイヤーに対してこの仕打ちは、あまりにも惨いと言わざるを得ない。 前述したアーチストによる超改造が、凄まじいまでの廃人仕様となっている。 超改造に必要なスーパーレアメタル1個を手に入れるにはレアメタルが10個必要、レアメタル1個の入手に「あたりメタル」が10個必要。あたりメタル1個の入手に「はずれメタル」が10個必要…つまりスーパーレアメタル1個を手に入れる為に、はずれメタルが1000個も必要となる。 基本的にメタルは鉄くずや鉱石、ハイテクスクラップなどの戦車道具を溶かして入手する事になるが、最も入手効率の良いホホアナ鉱石を1個溶かした際に手に入るのは、はずれメタルかあたりメタルが1~3個。稀にレアメタルも手に入るが、普通のプレイヤーではスーパーレアメタルを255個集めきる前に心が折れる。 原曲をDS音源に落とし込む過程でBGMの大半が劣化している。サントラと聴き比べると大きく印象の変わる曲も多い。 道具や装備関係のUIが劣悪。 特にわかりやすいのが、戦車に装備させている武装を別の戦車に装備させるとき。「装備→戦車選択→対象アイテムを外す→最初のメニューに戻る→持物→戦車選択→対象アイテムを別の戦車に移し替える→最初のメニューに戻る→戦車選択→対象アイテムを装備」と膨大な手間を必要とする。しかも、上画面に3Dの戦車のプレビューが表示される関係か画面切り替えの際に読み込み時間が発生するため、この一連の操作に20~30秒程度かかる。 なお、このあたりは『2R』である程度解消され、遊びやすくなった。 バグ シリーズの例に漏れずバグが多い。もはや意図的にバグを用意しているのでは、という珍説も一部で囁かれているそうな…。 上述の戦車持ち込みバグの他には、無限に資金を稼げる通称「ジャックボーイバグ」、経験値とスーパーレアメタルを無限に入手できる「キーマンバグ」、満タンドリンクで装甲タイルを回復できる「満タンドリンクバグ」、砲弾無限増殖の「トランクルームバグ」、戦車の穴に異種装備や装備ですらない戦車道具を無理やり装備させる「戦車装備バグ」などなど。 特に戦車装備バグでエンジンを武器として装備した場合、弾数無限で攻撃力が(装備したエンジンの積載量×100)というトンでも性能の武器に化けてしまう。発生条件の都合上ゲーム中盤まで進め、且つ大金を用意しておく必要こそあるが、条件さえ満たせば一定以上の積載量を持つ店売りエンジン1~2個で簡単にゲームバランスを崩壊させられる。おまけにジャックボーイバグを使えば、戦車装備バグの前提として必要な額を遥かに超える資金が一瞬で手に入る訳で…。 キーマンバグの有用性は、ここまでに記述した超改造の仕様を読んでいただければ容易に理解できるだろう。こちらもフル活用すればゲームバランスがあっさり崩壊する。 バグの大半は意図的に条件を満たさないかぎり発生しないので、最終的にはプレイヤーの意思次第ではある。ただ本作は戦車の改造費等が原因で常時金欠気味な為、これらのバグ技をフル活用するプレイヤーも決して少なくない。 高速戦闘モードで戦闘を行った場合、処理落ち・フリーズの危険がある。 派手なエフェクトを持つ攻撃が放たれた際、DSの処理能力の限界の所為なのか処理落ちする事があり、最悪の場合フリーズしてしまう可能性まである。戦闘速度が最速のモードEに近いほど起こりやすい。処理落ちは起きやすいがフリーズそのものはそこまで多くないのがせめてもの救いか。 ラスボスやクリア後賞金首などは上記処理落ち・フリーズの原因となりうる行動を多く行う為、最大の脅威は敵自体の強さではなくフリーズという皮肉も見られる。 他にも、賞金首「クラウドゴン」戦でのフリーズ報告が特に多い。事前のセーブは忘れずに。 ただでさえ移動が面倒くさい「ネツィブ・メラハ」だが、ギミックの複雑さが仇となり不整合も山のように存在している。 絶対到達できない位置にある宝箱や、決してたどり着けない場所にいる固定エンカウントのモンスター(*6)、挙句の果てには死ぬかバグを使うかしないと脱出できずゲーム進行不能となる部屋と、そこでしか入手できないアイテムまで存在している。 本来白兵戦でしか戦えない賞金首との戦闘に、戦車を持ちこむ事ができてしまう。上述の女幹部以外に、もう1体別の賞金首戦でも戦車の持ち込みが可能。 総評 荒削りな所も目立つが、メタルマックスシリーズの復活を感じさせるには十分な出来栄えの逸品。 新規ファンは勿論、『メタルサーガ』シリーズですっかり離れてしまったファンを呼び戻す事にも成功した。 随所にメタルマックスらしさを含みながら、新たな試みも感じさせる意欲作となっている。 余談 本作が発売された2010年からはメタルサーガシリーズ4作目であるブラウザゲーム『メタルサーガ ニューフロンティア』がmixiアプリ・ハンゲーム・Yahoo!モバゲーなどで展開された。これにより、奇しくも2010年はメタルマックスとメタルサーガの新作が両方出る事となった。 2011年冬には前作『メタルマックス2』を本作のエンジンを使用してリメイクした『メタルマックス2 リローデッド』が発売された。 『3』での最大の欠点と言われた改造に関する不満を改善した他、新要素も多数見られる。同作の詳細については該当作品の頁を参照してほしい。 システム面がより洗練された『2R』と比べると、『3』はどうしても荒削りな印象が否めない。両方遊びたい場合は、まず『3』からのプレイをお薦めしたい。 ウェブコミック配信サイト「コミッククリア」にて、本作の外伝作品「メタルマックス3 双銃身(ダブルバレルズ)の魔女」が連載されていた。 原作は宮岡寛、作画は山本貴嗣と古参ファンも納得の人選である。 本作に登場するキャラや、初代の主人公に似たキャラが脇役として登場する等、ファンサービスの多い作品となっている。 ファミ通クリアコミックスとして単行本も出されている。気になる方はAmazonや古書店を探してみるといいだろう。全2巻。 『RPGツクールDS+』のWi-Fiサービス「ツクール城+」において、本作主人公(ドラムカン)・コーラ・犬・Drミンチのデータが配信されていた。 残念ながら、ニンテンドーDSのWi-Fiコネクションサービスが終了した現在は入手不可能。 本作にはヒロインにあたるキャラが2人いる訳だが、後のシリーズではドラムカンが想いを寄せていると思しき描写が双方共に存在する。あくまでゲスト出演に絡むおまけネタと言ってしまえばそれまでだが…。 『2R』でゲスト出演したドラムカンが落とすアイテムに「コーラたん」なる品が存在している。使用した際の効果から考えて、量子ドールに名前を付けたのだと推測され、どれだけワガママを言われてもコーラに対して一途な想いを貫く…というのが公式側の想定する主人公(プレイヤー)像のようである。 と思いきや、『4』にゲスト出演したドラムカンは「シセリーナ」なる品を落とす。こちらも量子ドールに(ry 違う歴史から来たドラムカンなのか、あるいは二股なのか… ちなみに『4』にゲスト出演したコーラには「あたしに傷付けたら、ドラムカンに仕返しされちゃうんだから!」というボイスがある。やっぱり二股か