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【ゲーム】サガ・フロンティア(PS) 【作者名】黒玉 【完成度】完結(09/02/04~09/04/20) 【動画数】57 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/10851928 【備考】 +【紹介&発掘スレのレビュー】 以下発掘スレの000から引用 (08/12/10のレビュー) (現時点でのレビューはありません) 名前 コメント
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フロンティーノをお気に入りに追加 フロンティーノの情報をまとめています。リンク先には学生・未成年の方には不適切な表現内容が含まれる場合があります。またリンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。 フロンティーノ <保存課> 使い方 サイト名 URL フロンティーノ <情報1課> #bf フロンティーノ <情報2課> #blogsearch2 フロンティーノ <情報3課> #technorati フロンティーノ <報道課> 「会長が7月に向けて大きな計画を…」レアル指揮官が来夏の大型補強を示唆 (2021年11月28日) - エキサイトニュース MotoGP:2022年は3クラス84人が暫定でエントリー。日本人は7人がフル参戦(オートスポーツweb) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース レアル指揮官、ブラジル代表MFのパフォーマンスに満足せず?レスターMF獲得を希望(2021年11月12日)|BIGLOBEニュース - BIGLOBEニュース チェルシー、レアルのフランス代表DFに関心?移籍金約80億円を用意か - Football Tribe Japan 右サイドバックの補強を目指すレアル、ライプツィヒの万能型DFに注目か (2021年10月23日) - エキサイトニュース メンディの離脱長引くレアル、スペイン人DFに興味?ライプツィヒに満足感示すも… - Football Tribe Japan レアル指揮官、リールFW獲得を会長にリクエスト?移籍金は50億円超え - Football Tribe Japan ヴィルバート・ロッシーニ音楽祭2018で上演!ペレス=シエーラ&ヴイルトゥオージ・ブルネンシス~ロッシーニ:歌劇“ひどい誤解” - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 欧州スーパーリーグ構想が早くも崩壊の危機! シティが離脱を正式発表、チェルシーもオーナーが不参加を許可か - サッカーダイジェストWeb ベンゼマ、レアル・マドリードとの契約延長に前向き - Football Tribe Japan レアル・マドリーにこの男あり。フロレンティーノ・ペレスの謎 | footballista - footballista フロンティーノ <成分解析課> フロンティーノの83%は回路で出来ています。フロンティーノの7%は玉露で出来ています。フロンティーノの7%は怨念で出来ています。フロンティーノの2%は厳しさで出来ています。フロンティーノの1%は白インクで出来ています。 ページ先頭へ
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3人の女と対峙して、これからどうしようと考えた。 飛んできた弾丸に繰り返してきた日を思い出し、 やめろと叫ぶ意識は引きちぎられて身体に染み付いた殺しの技が繰り出される。 白い女を半殺しにしたころ、新たに現れたのは2人の女。 バトー博士が話を進めると、どうやら揃って地球出身。 けれどハンターオフィスを知らないというこの矛盾。 魔法少女リリカルなのはStrikers―砂塵の鎖―始めようか。 第2話 認識のずれ 「シャーリー。ええな。絶対にヴォルケンリッターを通したらあかんで。」 「わかりました。」 「絶対に絶対にヴォルケンリッターを通したらあかんで。」 「だからわかりましたって言ってるじゃないですか。なにがそんなに心配なんですか。」 「もしもぽろっと口滑らしたら六課設立の危機になるかもしれんくらいヤバイことに なっとるからや。あとシャマルに怪我人が行くけど絶対誰にも話すなって伝えといてな。」 「はいはい。わかりました八神部隊長様。あ、そうそう。短時間だけど物凄く強い次元震 が今日の試験場付近で観測されたけど、なにも異変はなかったかってリンディ・ハラオウ ン提督から通信ありましたよ。」 返事をせずに通信を切る。 昇級試験を受けた子を責める気はない。 私も今現在物凄く怖いからな。 ここからが本番や。 闇の書事件のときよりも強い不安を覚える。 あのときは皆が傍らにいて、皆で立ち向かったけれど、 今はなのはちゃんもフェイトちゃんもおらん。 ヴォルケンリッターもこないようにした。 私1人で困難に対峙している。 「簡単に自己紹介しておこうか。ボクはバトー、助手のサースデー、はんた、 アルファの4人だよ。関係はトモダチだね。」 「ああ、私は・・・。」 「はやてちゃん、いや、はやてと呼び捨てるのがいいのかな?」 「道中さんざん呼んどったからなぁ。」 「この話し合いの間はお嬢さんで通そうか。さて、今後の話をしよう。」 「こっちから切り出す話やないか?」 「どっちでも変わらないよ。そっちは地球出身で移動手段を持ってる。 こっちは偶然来た無力な人間。早急に送り返すのがそっちとしても問題が少ないと 思うけどね。」 無力ってどの口が言ってんねん。 無力っていうくらいならとりあえず殺しにかかったり 質量兵器を持ってたりすんなや。 顔に出さないように受け答えする。 「無力かどうかは一時保留としてさしがね同意やな。 不幸なすれ違いはあったけど、それさえ目をつぶればなにも問題なくなるわな。」 そう言いながらも気分は悪いというより最低や。 なのはちゃんの件をなかったことにしてしまおうと言っているのだから。 過失がこっちにあったかもしれんが、それでもなのはちゃんをああまでされて あははと笑って済ませられるほどの度量は残念ながらまだ持ち合わせていない。 「キミも感情と理性が別な人間かい?」 「当たり前やろ。なのはちゃんは・・・。」 「音響手榴弾を無防備で食らったからね。 鼓膜と三半規管が壊れてるだろうし、全身の骨が皹だらけになってるんじゃないかな。 サースデーで振動を与えないように慎重に運んでおいたけど お嬢さんと一緒にいた金髪のお嬢さんが物凄い勢いでさっき連れてっちゃったからね。 肩か肋骨を触れば固い感触の代わりにブヨブヨになってるって気がつくものだけどね。」 聞いただけで寒気とめまいがしてくる。 リハビリで苦しんだなのはちゃんがなんでそんな目にあわんといかんのや。 そんな状態なら先に言えと。 そんな状態の人間を動かさないでくれと大声で叫びだしたかった。 シャマルの回復魔法を信じるしかない。 どちらも譲らず時間だけが過ぎていく。 堪え切れなくなったからか、それとも駆け引きなのか。 先に口を開いたのはバトー博士のほうだった。 「それじゃ、キミの言うなのはちゃんを元通りに治してあげよう。 代わりにボク達を地球へ帰す。これで全部元通り。どうかな?」 「そんなことできるんか!!」 「地球出身でしょ?よほどの辺境にでも住んでいるのかい? あの程度の怪我、エナジーカプセルか満タンドリンクですぐに治るじゃないか。」 「なんやその怪しい名前のものは。」 あまりにも突飛で信じられないという本音が大半を占めた。 そんな怪しい薬があったら医者なんていらないやないか。 そんな便利なもんあったらどれだけの人を助けられると思うとるんや。 ふと気がつくと、サングラス越しの鋭い視線がじぃっと観察するみたいに私を見ていた。 はんたという緑の男も光の無い目で私を見つめている。 「本当に知らないの?地球出身なのに?」 「あのなぁ。冗談につきあわせようとするなら他あたってくれんか。 どこの世界にそんなふざけた薬があるって言うんや。」 そう言っているとき、視線の端ではんたが何かを取り出していた。 視線を向けたまさにそのとき、彼が手にしたナイフ、一時期ニュースでよう出とった、で かけらも躊躇せずに彼自身の腕がざっくり切り裂かれる。 当然のように噴出す血。 「いったいあんたなにやっとるんや。はやく止血せんと・・・。」 動揺して立ち上がった私に向けて、彼は淡々とポケットから 毒々しい色のカプセルを取り出してこれ見よがしに飲み込んでみせた。 まさに直後だった。 まるで時計を逆回しにしているみたいに傷口が目の前で塞がっていく。 見ていて気持ち悪いほど急速に。 シャマルの回復魔法の比ではない。 「反応を見る限り本当に知らないみたいだね。でも本当に無茶をするよね。 躊躇いもせず自分の腕を切り裂くなんてボクにはとてもできないよ。」 「本当にその薬で治るんか?」 「いったいなにをどうすればこうなるの。 フェイトちゃんもこんな状態のなのはちゃんを動かさないで!!」 半狂乱で叫びながら必死に回復魔法をかけていたシャマル。 その目の前で、はんたから差し出された毒々しいカプセルをなのはの口に含ませる。 数秒とせずになのはちゃんは身じろぎしたかと思うとがむくりと起き上がった。 シャマルが絶句しているが無理も無い。 念を入れて徹底的に再検査させたけど、 本当に綺麗さっぱり治っておったのにはやはり目を疑った。 フェイトちゃんがなのはちゃんに飛びついて泣いている。 傍らでバトー博士達は首をかしげている。 なにをいまさら当たり前のことをと言わんばかりの表情で。 それからなにがどうなってティータイムすることになったんやろ? なのはちゃんのほうからはんたのほうへ謝ったことだけが印象強く覚えている。 たしかに監督不行きになるけど、殺されかけた人間から謝るのもどうかと思うたんやけど、 2人とも納得しとるようやし、ええのかなぁ? ふっと外を見ればしとしとと雨が降り始めていた。 これからだんだん激しくなるのだろう。 そういえば試験を受けた子ってほっぽったまま? 「ここは樹木が豊かだね。ボクの専門外だけど強酸で枯れない植物なんてどれだけいじく ったのか考えちゃうよ。ああ、でもガソリンを実らせるあれは便利だよね。」 「強酸と言ったら学校の理科で使った希硫酸とか硝酸とかお風呂の洗剤なんかのあれや。」 「はやてちゃん、ガソリンって木に成るの?」 「なのはちゃん。冗談か本気か分からんからキワドイ発言お願いだから勘弁してや。 でもたしかにそうやな。バトー博士、どういうことってなに珍しげに水を眺めとるん?」 気がつけば、はんたが珍しげに水を眺めていた。 一方のバトー博士はサングラスで表情が読めないが、 眉間にしわを寄せて雨の中、行きかう人をじっと見ている。 傍らには暇そうにサースデーとか言ったか、ロボットが控えている。 あれ? そういえばはんたの抱きかかえている子、一度も動いていない。 触角がついとるけど人間にしか見えない。 人形? まさか死体とか言いださんでくれるとええんやけど。 「3人とも地球出身で間違いないんだね?」 「フェイトちゃんはちょっと違うけど私とはやてちゃんはそうですね。」 「雨に濡れるとどうなる?」 バトー博士が突然なにを言いだしたか理解できなかった。 アナグラムでもなさそうやし、言葉のままの意味ちゅうことか。 でも、当たり前すぎることをなんでわざわざこんな場所で聞くんやろか? 「服がびしょびしょになるかな。」 「熱を奪われる。」 「2人の言った以外になにかあるんか?」 私達の答えにバトー博士の眉間にしわがさらに深くなる。 いったいなんの意味があるんやろ? 小学生どころか保育園でも答えられるんやないか。 「植物が人に噛みついた。この文章でおかしい部分は?」 「植物?」 「人?」 「噛みつくに決まってるやろ。もっとも、どこを入れ替えれても成り立つ文章やけどな。」 さらに深くなったバトー博士の眉間のしわ。 だが、力を抜くとほうっとバトー博士は肩の力を抜いた。 「ところどころ違和感は感じていたんだ。異世界だからという一言で済ませようとしたん だけど、やっぱりおかしくて確認させてもらったよ。」 「ええと、どういう意味ですか? わたし達が手続きをしてあなた達の国へ送るだけだと思うんですけど。」 なのはちゃんがバトー博士に尋ねる。 ついさっきまで半殺しにされたことを感じさせないほどに明快な口調で。 ほんまにあのカプセルってまともなもんなのやろか。 なんかやばいもん入っとるんちゃうか? 疑いだしたらキリがないけど。 視界の端では物珍しげに砂糖を淡々と水に溶かしているはんたがいた。 なにしとんのやろ? 見た目からすると私らより1つか2つ小さいくらいの歳やろうに、やってることがまるで小学生みたいや。 「結論から言おう。お嬢さん方、ボク達は地球へ帰れないようだね。」 「どういうことや?」 「ボク達の地球は硝酸の雨が振り注ぐ。アルカリクリームで中和しないと大火傷するよ。」 なにを言い出すんだと思った。 たしかに酸性雨の問題なら忘れた頃にニュースになることもあるし、 ブロンズ像がぼろぼろになったって写真も教科書に出とった。 でも大火傷っていったいどんな酸性雨や。 バトー博士の言葉は止まらない。 「計測器が振りきれっぱなしの汚染された海と川が流れ、それを浄化装置で無理矢理浄化 して飲み水にしている。植物は人に噛み付くどころか食い殺そうとするし 焼き殺そうとするし絞め殺そうとする。 蟻は生餌にするために人間を攫っていく。大きさはちょうどあそこに停まっている クルマより少し小さいくらい。 なによりハンターオフィスを知らないはずがない。 ハンターへ報酬を支払うのがハンターオフィスなのだから経済活動が成り立たなくなる。 ぱっと思いつくところを言ってみたけど1つでも共通項はあったかい?」 「ちょ、ちょ、ちょう待ちいや。冗談抜きにそんなのが地球っていうんか?」 まるで理想郷の逆の絶望郷やないか。 道を歩いていて街路樹が頭から噛み付いてくる。 パンジーが群生しているところから一斉に種が人間へ向けてはじけ飛ぶ。 庭の花がある日突然火を振りまいて辺り一面焼け野原になる。 ミッドチルダや鳴海市に広がる綺麗な青い海が黒や赤やピンク色しとったら・・・。 そんな光景を想像し、ぞっとした。 「そんなのがボク達の地球だよ。ボク達の地球が同じものだとするなら 可能性として考えられるものとしてはお嬢さん達の地球の とんでもなく過去かとんでもなく未来か。 さらに突き抜けた可能性で平行世界もありかもね。」 「さっき、なのはに飲ませた薬。あれは・・・。」 「ボク達の地球では一般的なものだよ。配合はナノマシンとオイホロトキシンと 混ぜ物を少々。ああ、汚染された世界って言われて心配したかもしれないけど、 オイホロトキシン以外は本当にまったく無害だから安心するといい。 オイホロトキシンにしたって大量に摂取するか常用しなければ禁断症状さえ現れない 痛み止めの薬だよ。」 「便利なものがあるんですね。」 フェイトちゃん、そこ素直に感心するところちゃうって。 少しでもなんか聞いて情報を引き出さんとあかんのに。 そうや。 一番肝心の質問をしとらんかった。 「質問させて欲しいんやけど。そもそもハンターってなんや?」 度々出てきた言葉。 『ハンターオフィスに問い合わせてくれれば』とバトー博士は最初に言った。 経済活動が成り立たないとも。 経済活動に関わるちゅうことは造幣局とか銀行を内包しとると思うんやけど。 少なくとも小規模なものじゃなくて、巨大な組織と考えられる。 単純にハンターというものの集まりと考えたとしても、 どうして設立されたものなのか? それを知るためにもまずはハンターとはなにか知らなければならない。 私の質問にバトー博士は軽く眉間にしわを寄せてから口を開き始める。 「んー。どう説明するとお嬢さん達に分かってもらえるかな。 まず、大前提として人類とそれ以外が生存競争をしている。 そして、それ以外陣営は全部が同盟を組んで人類を殺そうとしてくる。 ここまでは大丈夫かな?」 「大丈夫や。」 そう答えたけれど顔色は蒼白やったと思う。 隣のなのはちゃんとフェイトちゃんも蒼白やし。 思い浮かぶ範囲で植物、魚、動物、虫がそれ以外側に入るだろう。 それだけでどれほどの数がいるだろう。 さっきの植物の話を聞く限り、絶対に全部がどこかしら狂ってると思うて間違いあらへん。 それらが一斉に協力して人間を殺しにかかってくるなんて。 バトー博士が言葉を続ける。 「それ以外陣営を狩る人をモンスターハンター。略してハンターって呼ぶのさ。」 「じゃあ、なんでなのはちゃんは攻撃されたんや。 たしかに誤射があったのはなのはちゃんも気がついとったし、認めもするし、謝りもした。 けど、それならどうして同じ人類に殺されかける必要があるんや。」 そこが腑におちないことだった。 まったく躊躇することなく人を殺そうと動けるなんて正直信じられない。 私達側からすればまともじゃない。 闇の書事件を思い出して思わず自分の身体を抱きしめた。 「それ以外陣営において人類の生存に著しく害を及ぼすもの、あるいは脅威となるものを 特に賞金首と呼んで賞金がかけられる。ハンター達に狩ることを奨励するわけだ。 まぁ、飛びぬけて強いやつとでも思ってくれればいいよ。 姿形を言っても理解できないだろうからさ。 同時に賞金首として定義される者に多くの悪事を重ねたものというものがある。 つまり人類で敵の側にまわるのもいるわけさ。 共通の敵ができても殺し合いをやめないんだから本当に救いようが無いよね。」 うん?気のせいか? バトー博士の表現がなんちゅうか、気持ち程度やけど乱暴になり始めたような。 今はそんなことは横においておこう。 まだ確信に至ってないのだから。 「でもそれじゃ、なのはを殺しかけた理由にならない。」 フェイトちゃんからの鋭い指摘が飛ぶ。 せや、どうして誤射だと薄々分かっていて、あそこまで徹底的に殺そうとしたのか。 それこそが一番の問題や。 人間の側にも悪いやつがおって、人間が敵に回ることがあるってところまでは 納得しといたるが、それなら誤射に対してどうしてあそこまで過敏に反応するのか。 状況理解ができていなくて混乱していて半狂乱だったからかもしれんけど、 はんたの様子を見る限り、正気やしな・・・たぶん。 「賞金首を狩ることはハンターとして名誉であるのだから当然名声が付きまとう。 この建物の中で一番強い人間にだって称号くらいあるでしょ? その人がある日襲われて殺されたとして、私が殺した人間だぞーって広告したら この建物で一番強い人間を殺した者として誰もが認識しはじめる。 つまり、『この建物で一番強い人間を殺した者』って称号が産まれるわけだ。 悪名であっても名声に変わりはないからね。 んー?どうしたのかな?奇妙な顔でなのはちゃんを2人して見つめて。」 2人を庇っていたとはいえ、管理局のエース・オブ・エースであることに代わりはない。 私達も当然なのはちゃんが負けるなんてこれっぽちも思うとらんかった。 だが、現実に殺されかけた。 なのはちゃんに課せられたハンデが大きすぎたのか、それともはんたのほうが・・・。 いや、そんなことあるはずあらへんな。 なのはちゃんが努力家ってこと、私らはよく知っとるしな。 視線の先でなのはちゃんが口を開く。 「・・・管理局のエース・オブ・エースって呼ばれてるんです。わたしは・・・。」 「んー。んんんー。もしかしてなのはちゃんがこの建物で一番強いとか言うのかい? そんでもってはんたに負けたことにへこんでるとでも言うのかい? ハハハ、ハハハハハ。身の程知らずっていう言葉を知ったほうがいいんじゃないかな? はんたは無敵の男って呼ばれるほど賞金首を狩りつくした男だよ。 毎日が殺し合いの世界で飛びぬけて強いのを片っ端から屠ってきた、 素手で戦車を叩き壊すような人間なんだよ。 それに勝てると思うほうがどうかしてるんじゃないかな。」 なのはちゃんもフェイトちゃんも絶句した。 かくいう私も開いた口が塞がらんかった。 なんか途中で酷い言葉があった気がしたが、それ以上の強烈な言葉に驚くしかなかった。 でたらめにもほどがある。 デバイスも武器もなしに素手で戦車を壊す? 私達と同じか一回り小さいかどうかの手が戦車を叩き壊すイメージ。 あかん、想像できん。 もっと想像しやすいところから考えよ。 ヴィータがグラーフアイゼンで戦車を壊す。 大きくなったアイゼンが戦車をもぐらたたきのようにぐしゃっと・・・。 うん。イメージできる。 私らもデバイスがあれば案外できそうやもんな。 さて、ヴィータが素手で戦車を壊す・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、無理やな。 悪態つきながら戦車をガンガン蹴っているイメージなら思いつくけど。 しかし、このはんたって男・・・って水に砂糖を何杯いれとるんや。 シュガーポットが空やないか。 はんたってリンディさんの同類かいな。 って今入れようとしてるその瓶は塩・・・全部いれよった。 んなもん飲んだら死ぬってって躊躇わないんかい。 止める間もなく飲みよった。 ほんま大丈夫かいな。 頭のネジが2つ3つ外れとるんちゃうか。 そんな私の様子を気にしないかのようにバトー博士が言葉を続ける。 「一撃目が不意打ちだったからこそ、手間取ったんじゃないかな。 いつものはんたなら逃げ場が無いくらい火の海にするとか爆風で埋め尽くすとか 周辺一帯焦土にするくらい序の口だもんね。」 あかん。 この子、怒ったときのなのはちゃん以上に普段からキレとるっぽい。 ほんまにネジがやっぱり2つ3つ外れとるんやないか? 横でなのはちゃんが聞き返す。 「つまり私、手加減されたってことですか?」 「んー。ちょっと違うなー。はんたのパートナーのダッ・・・ごほごほ、アルファが壊れちゃ ってるし、なによりボクが作ってあげたマブダチ戦車がなかったからね。 あれがはんたのあの時点の全力だったと思うよ。」 気のせいかバトー博士の口がさらに一段と悪くなり始めたような・・・。 ダッで始まるパートナーを呼ぶ言葉ってなんかあったやろか。 ダーリンじゃ『ッ』が入らんし、女が男よぶときやしなぁ。 ダッキは女やけど中国の妖怪なってしまうし・・・。 名前かと思えばアルファ言うとるしなぁ。 「さて、本題に戻ろうか。お嬢さんはやめてはやてちゃんと呼ばせてもらうよ。 はやてちゃん、可及的速やかにボク達を雇うことだね。」 「は!?」 「帰る手段は無くなって、はんたは戦うしか能がないし、ボクも戦車を作るしか能がない。 地球へ返すって約束がだめになった以上、代案を受け入れるものじゃないかな。」 「ちょ、ちょっと待ってな。いくらなんでも無茶苦茶や。」 さらに口が悪くなったことよりも、内容の突飛さに慌てる。 機動六課を作るからと言って魔力総量の縛りがある以上簡単に入れられるもんやないし、 管理局で雇うには身元が保障できん以上、無理にも程がある。 たしかにそっちがなのはちゃんを全快させてくれたことには感謝してる。 もっとも殺しかけたのもそっちやけどな。 それでもただでさえリミッターで無理矢理ごまかしていることを問題視されてるのに これ以上の爆弾を抱え込むのはさすがにまずい。 「保護じゃだめなんですか?管理局に保護してもらえばミッドで適当な住居と 身柄の保証ぐらいはできると思うんですけど。あ、もちろん私も手伝います。」 助け舟のつもりだったのだろう。 フェイトちゃんがそう言った。 ある意味当然で一番妥当な考えやもんな。 しかし、分かってないなとばかりにバトー博士が首をすくめながら、 見覚えのある本をひょいと傍らから取り出した。 「ああ、勝手に机の上においてあったこれを読ませてもらったよ、はやてちゃん。 キミが勉強家でよかった。おかげで大まかな認識を作ることができたよ。」 それ、六課設立時に散々読み漁ったマニュアルやないか。 いつのまに・・・。 いやそれ以上に、結構難しい内容なのに普通に読めてるというか読み終わってる? 「設立されるのは古代遺物管理部、機動六課。活動目的はロストロギアの保護。 さて、ボクが問題にしたいのはゴキ・・・ごほごほ、はんたの抱えているダッチ・・・ごほごほ、 アルファの扱いなんだ。その本を信じるなら時空管理局が強すぎるとか理解できないと だけ言えばロストロギアになるって解釈できるんだけどボクの解釈は間違ってるかな?」 「たしかに意訳すればそうなるかもしれへんな。でも管理局は・・・。」 「はやてちゃん。大砲の射程が長くなったから領土をよこせとか人妻を奪ったから戦争を 始めるのが人類だよ?そんなちっぽけな理由ですら命令をだす原因になるのに、 ボク達の世界で旧文明の遺産とさえ呼ばれるダッチワ・・・じゃなくてアルファは どれだけの価値があるだろうね。」 「リンディさんも騎士カリムもそんなことする人じゃあらへん!! 言いがかりつけるのもええ加減やめてもらおうか!!」 さすがに怒った 身近な人が私情で殺し合いをする人間だと言われたみたいで。 けれどバトー博士はやはりわかってないとばかりに首を振る。 「んー。んんんー。分からないかな。今はやて部隊長が言った人は下ッ・・・じゃなくて 1番上の偉い人じゃないでしょ。一番上の人の名前とか性格とか知ってるのかな? 絶対に欲望に負けない聖人君主様なのかな? もっとも聖人君主様なら時空を維持管理しようなんて考えさえ起こさないだろうけどね。」 言われてみて気がついた。 いや、まさかそんなはず・・・。 あれ?いや、度忘れしとるだけや。 でも・・・時空管理局の一番上って誰や? 私の動揺をよそに、バトー博士が話を続ける。 「ゴキ・・・ごほごほ、はんたはかろうじてダッ・・・ごほごほ、アルファが治る可能性に すがり付いて正気でいるんだ。はんたからアルファを奪ったら、 どんなバケモノが産まれるんだろうね。 特に奪ってったやつは当然皆殺しだよね。家族兄妹の区別なんてしないよね。 金がなければ人質もろとも吹き飛ばすなんて序の口なのがボクらの世界のルールだもの。」 「強迫しとるんか?」 「強迫?んー、んんんー。なんで分からないかなぁ。はやてちゃんはボクらを雇い入れる。 はんたははやてちゃんの命令で殺しをやって、ボクははやてちゃんの命令で戦車を作る。 とても分かりやすい関係じゃないか。」 「悪いけど私は殺せなんて命令せんし、設立する機動六課に戦車は1台も無いし、 必要ないんや。」 バトー博士の動きがピタリと動きが止まった。 初めてかもしれない。 この博士が動揺している姿を見るのは。 必死に冷静でいようとしているのだろうが、指先が痙攣するみたいに震えている。 「も、もう一度言ってくれないかい?」 「何度でも言ったる。機動六課に戦車は1台もないし、必要ないんや。」 「ハ?ハハハ、ハハハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハ。 なにを言ってるんだい?人をだまそうとするにはあまりにも稚拙じゃないかな。 世界中を馬鹿みたいに探し回って掘り起こすか、冗談みたいなお金を払って買うか、 殺して奪うのが戦車なんだよ? それにボクは集めた鉄屑から作るんだから元手はいらないしとても強いんだよ? 必要ないなんてどの口が言うのかな。」 「あのなぁ、そっちの地球ではそこらに鉄屑が転がっとるんかもしれないけど こっちでは鉄屑も材料になるから買わないといけないんや。」 「で、でも、とてもかっこいいし強いんだよ。主砲を撃てばどんなやつでもバラバラ・・・。」 「だからバラバラにしたらあかんて。それに質量兵器もこのミッドチルダでは禁止や。 なのはちゃんの件もばれたら質量兵器を持ち込んだのはだれだーって大騒ぎになる。 それに機動六課は人手が足らん。だから戦車は必要ないんや。」 さっきまでの勢いはどこへいったのか。 バトー博士が物凄い勢いで生気がぬけおちたように、くたっとなった。 さすがにちょっと言いすぎたかなぁ・・・。 なのはちゃん達の視線が痛い。 ふっとバトー博士の首だけがはんたのほうに向く。 「ごめん、はんた。戦車を作るしか能のないおじいちゃんから戦車さえ作れない能無しお じいちゃんになっちゃったよ。トモダチが辛いときに力になれないなんてトモダチ失格だ よね。失格。能無しになったボクにピッタリの言葉だよ。」 まずい。 さすがに言い過ぎたかもしれん。 ここまで落胆されるなんて思いもせぇへんかった。 で、でもちょうどいい機会やし、こっちのルール教えとかんとな。 うん。びしっと言って正解やった。 だからお願いやからなのはちゃん、そんな目で見んといて。 「バトー博士。どうしてトモダチにこだわるんですか? トモダチっていう言葉をとてもたくさん使われているように思ったのですが。」 ふとフェイトちゃんが不思議そうに尋ねる。 たしかに言われてみればたしかに奇妙なものやな。 殺し合いが日常の世界言うとったのに、祖父と孫くらいの年齢差でトモダチいうなら、 いったいどないして知りあったんやろ? 漫画だったらバトー博士のピンチをはんたが飛び込んで助けるところやろうけど。 肩を落としたまま、バトー博士が口を開く。 「ボクはね。この歳になるまでトモダチが1人もいなかったんだ。 世界中の人にメールしてトモダチになってってお願いしたこともあったけど、 皆は嫌だって帰っちゃうんだ。でも初めてトモダチができたんだ。 戦車を作るしか能のないおじいちゃんなんだよ? 実は戦車をあげたらもう来てくれないって思ってたんだ。 でも、何日か置きにボクのところにきて、ろくでもないこの顔を見て、 なんでもないって言って帰ってくれるんだよ? ずっと1人で寂しかったボクに初めてできた人間のトモダチなんだ。」 「バトー博士・・・。」 フェイトちゃんは目が潤み始めている。 なんやしんみりした雰囲気になってしまった。 いや、絶対なんかある。 勘がそう言っとる。 それにその歳まで友達おらんって隔離でもされとったんか。 いろいろ考えてみるがどれもしっくりこない。 考えに夢中になってるとき、なのはちゃんが口を開いた。 「それなら、バトー博士。わたしとトモダチになればいいんだよ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだって?」 「だから、わたしとトモダチになればいいんだよ。」 「トモダチが困っているのに力になれず、戦車さえ作れないこのボクの トモダチになるだって?本気なの?」 「うん。そうすればバトー博士のトモダチは2人になる。 皆で力を合わせれば助けられるかもしれないでしょ?」 「Yeah. master. That s good idea.」 なのはちゃんの横でレイジングハートが明滅しながら賛同の声を上げていた。 やっぱり優しいなぁ。なのはちゃんは・・・。 悪いこと言ったし、力になりたいんは本当のことやから私も友達になるべきやろか。 「バトー博士、私とトモダチになってくれるかな?・・・バトー博士?」 「もちろんだよ。なのはちゃん。ところで横のガラ・・・綺麗な赤いものはなんなのかな? ずっと不思議に思ってたんだ。はんたと戦ったときステッキの先にくっついてたのに とてもそっくりなんだけど。」 「はやてちゃん、デバイスのこと話しちゃってもいいよね。」 「ああ、かまへんよ。ここで雇わんにしてもたぶんミッドで生きていく以上 魔法に関わらんほうが難しいやろうし。」 「私のレイジングハートはインテリジェントデバイスって言って魔法を使うお手伝いをしてくれるAIなんだ。」 「Yeah. Mr.Bato. I’m Raging Heart. How are you?」 「魔法・・インテリジェントデバイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・AI?」 なのはちゃん、物凄く端折った説明やな。 分かりやすく説明したつもりなんやろうけど。 でも、バトー博士どないしたんや。 なんやAIっちゅう部分を聞いた途端に固まっとるが。 「ここミッドチルダではデバ・・・。」 「なのはちゃん、AIって言った?AIって言った?AIって言ったよね?」 なのはちゃんの説明をさえぎるかのように尋ねている。 魔法でもデバイスでもなくAIの部分を念入りに。 なんでそんなにこだわるんや? 詰め寄られているなのはちゃんは驚きながらも返事を返す。 「・・・う、うん。言ったけど・・・。」 「デバイスってもしかして作れちゃったりなんかするのかな?かな?」 「うん、デバイスマイスターっていうとっても難しい・・・。」 「ヒャッホー。」 物凄い勢いでイスを蹴り飛ばし歓声を上げるバトー博士。 いったいどないしたちゅうんや。 まるで子供が初めてなにかを見たときのようにはしゃいでいる。 なんやAIとデバイスが作れるっちゅうことがそんなに大喜びすることなんか? 戦車作る言うてたから案外似たようなものがあって安心したってとこやろか。 「ゴキブリーーーーーーーーーーーー!!!!!なのはちゃんの言葉を聞いたかい。 ゴキブリが激しく使いすぎて壊れちゃったダッチワイフのAIをデバイスに組み込んで ゴキブリのためのゴキブリデバイスとしてダッチワイフを蘇らせられるんだって。」 「え?え?え?」 「ご、ごき?」 「だっちわいふ?」 「・・・Are you crazy?」 私も含めて3人と1機が本気で戸惑ってることから考えると、 聞き間違えじゃなかったっぽいなぁ。 ゴキブリとかダッチワイフとか、あっちの地球じゃ普通に使う言葉なんやろか? はしゃいで大声で叫び続けるバトー博士。 「はやてちゃん、賭けをしようよ。明日の朝にデバイスマイスターが絶句するような ビューティフォーでワンダフォーでスペシャルかつアルティメットなゴキブリデバイスの設計図を作ってくるよ。デバイスマイスターが『嘘!?』って絶句したらボクとゴキブリ をここで雇ってくれるだけでいいからさ。はやてちゃんは使える手駒が増える。ゴキブリ はダッチワイフが蘇る。そしてボクは能無しからデバイスをつくるしか能のないおじいち ゃんにレベルアップする。完璧だろ?」 「あー、わかったわかった。シャーリーがそう言ったらなんとかしたる。 1日でデバイスの設計図引くなんてどうせ無理やろうけどな。」 それですっぱり諦めてくれるなら。 地球へ帰せないという部分の代替案としてちょうどいいかとか考えるようになっとる 自分に少し自己嫌悪。 ハイテンションのままバトー博士が絶叫するように大声で喋る。 「やったー。それでデバイスの資料はどこにあるんだい?フェイトちゃん。」 「それはシャーリーと無限書庫・・・。」 「わかった。シャーリートムゲンショコだね。道案内に・・・おっといけないいけない。 大切なことを忘れていたよ。なのはちゃん、ボクとキミはトモダチだ。 トモダチ同士いつまでも他人行儀じゃいけないよね。 だからキミにぴったりのステキなアダナで呼ぼうと思うんだ。 トモダチだもん、当然だよね。」 「う、うん。どんなアダナ・・・なのかな?」 詰め寄られながらもにこっと微笑み返したなのはちゃん。 たしかに他人行儀なのはトモダチらしくあらへんな。 しかし、アダナか。 私らずっと名前で呼び合ってて考えたこともなかったなぁ。 「んー、んんんー。うん。キミのアダナはバカチンだね。どうだい。ステキなアダナだろ?」 「「えっ?」」 フェイトちゃんと私がむしろ聞き返す。 耳を疑った。 聞き間違いかと、むしろ聞き間違いであってくれと思った。 もしも私の耳が壊れてなければなのはちゃんのアダナが・・・。 「え?え?え?」 「うん。話を聞いてくれない子を縛り付けて戦車砲をバカスカ撃ち込むことを説得って当たり前に考えていたり、話さえ聞いてくれるなら悪魔でもいいなんてバカみたいに開き直 ってバカの1つ覚えみたいに戦車砲をバカスカ撃ちこんで、全力全開ってバカみたいに叫んでそうな顔してるもんね。バカチンにピッタリのアダナだよ。 バカチンーーーーーーーーーーーーーー。トモダチをアダナで呼ぶのっていいよね。 それじゃぁ、バカチン、シャーリートムゲンショコへ案内してよ。 トモダチだもん。当然だよね。おっといけないいけない。」 立ち上がったバトー博士がはんたに抱きつく。 「待っててねゴキブリ、戦車さえ作れない能無しおじいちゃんからデバイスをつくるしか 能のないおじいちゃんにレベルアップしてきっとキミのダッチワイフを蘇らせてあげるか らね。そのためにはまず勉強をしないとね。明日の朝にはちゃんと設計図を書いておくよ。 戦うしか能のないゴキブリでも使えるくらいタンジュンでゴキブリのムチャクチャな要求 に応えられるビューティフォーでワンダフォーでアルティメットでクソッタレなデバイス を作ってあげるから。結果は明日までオアズケさ。オ・ア・ズ・ケ。ゴキブリにぴったりの言葉だよね。 いくよ。サースデー。バカチンを抱き上げろ!!」 「ワカリマシタ。ばとー博士。」 「え?え?え?」 嵐のようなバトー博士とサースデーになのはちゃんが拉致?されていった。 周囲のざわめきはバトー博士に向けられたものか、 サースデーというロボットに向けられたものか、 それともロボットに拉致されるエース・オブ・エースに向けられたものか。 「バトー博士・・・。実は物凄く口が悪かったんですね。」 「たしかにあれじゃ、並大抵の神経じゃ怒らずにおれんわなぁ。 ヴィータに万が一出会ったらぶつかりそうで今から気が重いわー。」 なのはちゃんに釣られてトモダチになっていたらいったいなんて呼ばれたのだろう。 知らんはずなのになんや身に覚えがあるようなことまで普通に言うとったし。 顔だけで分かるもんなのかなぁ? しかし、ゴキブリとはまたすごいアダナをつけられたもんやな。 そう呼ばれたはんたに視線を向けるとじゃりじゃりとシュガーポットから 直接砂糖を食べるはんたの姿。 ちょ、ケーキ頼んだるから砂糖直接食べんといて。 周りの皆、これを見とったんかなぁ。 「あ、あの、だっちわいふって・・・。」 「戦闘用アンドロイド、アルファX02Dが正式名称だ。 ミスで彼女を大破させてしまったから直す方法をここに来る直前まで探していた。 女性型だからと勘違いしないでもらおうか。」 「す、すみません。」 フェイトちゃんが謝っとる。 でも顔赤くするくらいなら聞かんでおけばええのに。 しかし、ナイスや、私の勘。 直す方法を探しとった人間に、フェイトちゃんの言葉通り攻撃しとったら シャレにならんことになっとったわ。 なにを想像していたのか顔が真っ赤に染まったままのフェイトちゃんは、 自分がアルファを攻撃しようと言ったこと自体忘れとるっぽいけど。 しかし、はんたのほうはまったく表情が変わらへんなぁ。 殺し合いやっとったときも変わらんかったし、まるでお面被ってるみたいや。 あ、ええこと考え付いた。 少し意地悪な質問と酷い言葉をわざと言ってみるとしよう。 武器さえ向けなければ殺し合いにはならんやろうし。 「なぁ、どうしてバトー博士のトモダチになったんや。バトー博士が言ってたみたいに 本当は戦車だけ貰って別れよう思ったんちゃうか?」 あ、まずい。 言ってみたらなのはちゃんを殺しかけた件が頭に思い浮かびはじめた。 一度思い浮かんだら、頭から離れへん。 どんどん悪い方向に思考が偏る。 でも、女の首を踏みつけるとかありえへんもんな・・・って正当化しちゃあかん。 誤解から生じた不幸な事故だったんや。 交通事故みたいなもんや。 リインとユニゾンして遠距離からディアボ・・・あかん、物凄く物騒なこと考え始めとる。 「戦車をくれるじいさんという点は認める。」 「ほら。やっぱりな。ゴキブリ呼ばわりされるだけあるわ。」 「ちょっと、はやてちゃん。」 ちゃう、ちゃうんや。 こんなこと言うつもり無いんや。 けれど一度気になりだすと忘れられへん。 さらに酷いことを言いそうだったそのとき、はんたが口を開いた。 「まぎれもなくバトー博士は天才だし、ありのままに言葉を吐き出す。 なにより一番重要なのはバトー博士は絶対に嘘をつかない。 どんなに酷いことを言ったとしても嘘だけはつかない。 トモダチなんて利用してゴミのように捨てさえする人間が大半の世界で 他人のために必死になれる人がバトー博士だ。 だから俺はバトー博士のトモダチだし、戦車なんて作れなくても バトー博士は紛れも無く俺のトモダチだ。」 「なんや。世界を隔てても通じそうな価値観も持ち合わせとったんやな。」 必死に溢れ出しそうな言葉を抑えて、それだけ口にした。 冷静になるんや、私。 フェイトちゃんもほっとしたような顔に戻る。 「そういえば、さっきから表情変えんで砂糖とか塩とか食べとるけど・・・って、 それはタバスコで一気飲みするもんやない・・・って止めとるんやから 少しくらい躊躇わんかい。本当に体おかしくないんか?どうにかなると思うんやけど。」 「別に。」 ここで気がついとったらなにか変わったんやろうか。 なのはちゃんもフェイトちゃんも、リンディさんで似たような光景を見ていたのもあるし、 はんたがあまりに自然にやりすぎてて見落としたらしい。 上に立とうとする人間だった以上、表情一つ変えないで塩や砂糖を単体で 体がおかしくなるはずの量を摂取できるという異常に気がつくべきやった。 「それよりもいいのか?こっちは書類がいるんじゃないのか? メモリーセンターみたいにキーボードを3回押して終わる処理じゃないんだろう?」 「なにがや?」 「俺達の受け入れ書類を作ることだ。バトー博士のことだから半日も掛からずに 構造と原理を理解して設計図を書き上げた上でさらに個人用にカスタマイズして、 もう半日使って推敲を終えて暇つぶしするくらいやってのけるぞ。」 そして次の日、哄笑と共に現れたバトー博士と サースデーに拉致されてきたシャーリーが私の目の前にいる。 あー、髪がものすごいことになっとるな。 なのはちゃんは昨日の試験の子達に引き抜き話を持ちかけにいっとる最中。 フェイトちゃんに報告している最中に拉致してきたのか、 フェイトちゃんが慌てて駆け込んできた。 「あー、シャーリー。本当に悪いと思うんやけど、そこのバトー博士が持っている デバイスの設計図を見てくれんかって、もう話は知ってるみたいやな。 まったく知識がない状態で1日で書いたその設計図を見て正直な感想を頼むわ。」 デバイスと聞いて目の色が変わったシャーリーがバトー博士から設計図を受け取る。 1分もたたないうちに口を開いた。 あー、なんや、昨日のうちに書類やっとくんやったなぁ。 嫌な予感がバシバシしとるんやけど。 「嘘!?冗談でしょ!まったく知識がない状態から24時間でこれを書いた!?」 「ハハ、ハハハ、ハハハハハハ。正しくは14時間と31分だね。 ほんのちょっとしか本を読み漁れなかったせいで、こんなものしか書けなかったけれど、 どうやら絶句してくれたようで本当によかったよ。」 「でもこんなセッティングにこのコンセプトって無理があるんじゃ。 それにこんな重量って・・・。」 「んー。分かってないなぁ。これはゴキブリのためのゴキブリ専用セッティングだからね。 そこらへんの人間が使いこなせたら専用じゃなくなっちゃうじゃないか。 殺すしか能のないゴキブリだからこそのゴキブリセッティングだよ。 それで、問題が無いならデバイス製作に移りたいんだけどいいかな?」 「私は構わないと思うけれど・・・。」 「あー。私の負けや。ちゃちゃっと作ったってや。」 シャーリーの伺うような目に私はOKを出すしかなかった。 私の言葉にバトー博士の口がつりあがる。 今、この瞬間、誰よりも紙一重という言葉の意味を思い知っていた。 「ゴキブリーーーーーーーーーーーーーーーーー。戦うしか能のないゴキブリでも使えるくらいタンジュンでゴキブリのムチャクチャな要求に応えられるビューティフォーでワン ダフォーでウルトラウジムシでアルティメットかつエクストリームにクソッタレなデバイスを作ってもいいんだって。これでゴキブリのダッチワイフを蘇らせることができるよ。 いくらでも感謝していいんだよ。」 「バトー博士。ありがとう。」 たった一言なのにそこに全てが込められているよう。 同じ部屋にいる私の胸まで温かくなる。 なのはがこの場にいたら物凄く嬉しそうな顔をしたかな? それとも複雑な顔をしたかな? 「そ、そんなに素直にお礼を言われると照れるじゃないか。まったくゴキブリは恥ずかし いヤツだよね。あまりにも恥ずかしすぎてボクは泣けてきちゃうよ。でもボクは気にしな いさ。なんてったってボク達トモダチだろ?トモダチが困っていたら助けてあげるのは当然のことじゃないか。それじゃあ糠喜びさせ続けるのは悪いからさっそくデバイスを作り 始めたいんだけど、デバイスを作るにはデバイスマイスターの資格っていうのが必要なん だ。何日か後に試験があるからさくっとクリアして、ゴキブリデバイスの製作に取り掛かるよ。分かってると思うけど戦車と同じでデバイスもすぐにはできないんだ。できたら届 けにいってあげるよ。それまでデバイスはオアズケさ。オ・ア・ズ・ケ。物欲しそうな目 をして這いずり回るゴキブリにぴったりの言葉だよね。」 物凄い照れ隠しだ。 全身で嬉しさを表現していては照れ隠しにならないのに。 素敵な関係だなと思いながら私の顔は自然と微笑を浮べていた。 スキップしながらサースデーを連れてどこかへ行ってしまったバトー博士。 『新たなデバイスタイプの名づけ親になれたかもしれないのにー』と泣きながら がっくりと膝を折るシャーリー。 はんたの言葉を信じるなら本当にとんでもないものをさらっと作ったんやろうか。 いったいどんなものが出てくるか。 思った以上に楽しみやなぁ。 しかし、本当にどうしたものか。 とりあえずリンディさんに話通さないとあかんし、どうやって反対派を抑えよう。 そんなことを考えていた矢先、突然目の前で通信ウィンドが開く。 「はやてさん、なんだかとても愉快な人達がいるってレティから聞いたんだけど、 私に報告きてないのはどうしてかな?クロノも知らなかったみたいだし・・・。」 通信ウィンドに移ったリンディさんを淡々と眺められるはんたが恨めしい。 私とフェイトちゃんの顔はとても引き攣っていたやろうから。 これってもしかして物凄くやばいんとちゃうやろか。 なのはちゃん、こうなることに気がついて朝から引き抜き話しに行ったんやろか。 「つまり、昨日の次元震で偶然ミッドチルダへとやってきて、 世界の構造からぜんぜん違うし、まったく帰る宛がない。 そしてやってきた直後に誤解からなのはちゃんと戦って、 あなたはハンデ付きとはいえデバイスも使わずになのはちゃんを一方的に叩きのめして、 一緒に来た老人は元々戦車作りしていたけれどミッドで1日過ごしただけで デバイスに革命を起こしそうな設計図を書く人ってことでいいのかしら? それで保護になると面倒なことになるから、 言うこと聞く代わりに雇うという形にして欲しいし、なおかつ不干渉を願いたいと。」 「そういうことだ。」 叩きのめすどころか殺しかけたやろうが。 あの怪しげな薬の話がでるとまずいから(ロストロギアに認定せんでも取り上げて解析にまわされるわな。)黙っているけど私達としては気が気ではない。 目の前にいる人がどういう人か分かっとるんやろうか。 平然とムチャクチャなこと言わんといて。 「帰らせるという話の代替案でのんだ賭けで負けちゃったはやてちゃん側としては、 魔力総量のせいで入隊させるのに弱ってるということでいいのね? 入れること事態に反対はないって解釈で。」 「はい。そうですー。」 「そう。緑のあなた、お名前は?」 「はんた。」 「セカンドネームは?」 「セカンドネーム?」 物凄く不思議そうに聞き返されたリンディさんはきょとんとした顔をしている。 私達も同様だ。 はんたって名前さえ分かればいいとか通称とかじゃなかったん? 「本名よね?」 「親から貰った名前を本名というのなら。」 「次元によってセカンドネームがないところもあるのね。 とりあえずセカンドネームの件は置いておいて、どのぐらい強いの?」 「共通の価値観がない以上表現に困る。素手で戦車を壊す程度としか表現しようがない。」 「戦車の重さは?」 「大きいもので70t弱かそれ以上。単位は大丈夫か?」 「戦闘経験は?」 「脊髄反射で殺し合いができる程度。」 「もしも今、目の前に戦車が現れたらどうするかしら?」 「あっちのルールなら叩き壊すまでだ。」 「それが5台なら?10台なら?」 「どちらでも変わらない。叩き壊すだけだ。」 「魔法使いは倒せそうかしら?」 「Dead No Aliveでいいのならいくらでも。」 「装備もなしに?」 「高度17000mや地中深くにいない限り。」 「生身の戦闘のスペシャリストってところかしら。 革命を起こしそうな新型デバイスも興味もあるわね。 魔力適正・・・条項・・・レジア・・・ごまかす・・・。ちょっと待っててくれるかしら。」 そう言って通信ウィンドが消えた。 横で聞いていてはらはらする。 高度17000mっていったいどんな高さや。 もっと穏便な表現使ってや。 Dead or Alive やなくてDead No Aliveってなんや。 目の前におるのが誰かお願いやから察してや。 あー、突っ込みどころと不安で素面でいるのが辛い。 落ち着かない時間が過ぎていく。 2時間ほどして、再び通信ウィンドが開いた。 「許可が下りたわよ。」 「早っ!!なんでや!?本当なんですか!?ってすいません。横から口いれてしまって。」 「いいわよ。はやてさん。レジアス・ゲイズ中将も快く許可してくれたもの。」 思わずツッこんでしもうたけど、ちょっと異常過ぎやないか。 六課設立に一番反対しとるというより、 むしろ潰そうとしているレジアス・ゲイズ中将が快く許可? いったいなにがあったと言うんや。 にこりと微笑んだまま、リンディさんが口を開く。 「ところで、これからすぐにでも戦えるのかしら?1人で生身で装備もなしだけど。」 「いつでも戦えなくてどうする。さっき言ったようなやつで無い限りどうとでもできる。」 「あ、あの、いったいなにと戦わせるんですか?」 「地上本部外周部隊よ。そうそう。 はやてさん、はんた君が負けたら六課の話が流れちゃうから。」 「なんやて!?なんでそないな話に・・・。」 「負けなければいいのよ。はやてさん。それじゃ、はんた君。 『(貴様らの魔力頼みのご大層なデバイスなしに素手で壊せるものなら) 遠慮なくいくらでも壊してみせろ!!』ってレジアス中将から許可がでてるから。 そろそろそっちに連絡があるはずだけど・・・。」 「覚えておく。ところであなたの名前はなんて言う?」 レジアス中将の地上本部を私物化してるような気がせんでもない返事の中で 物凄く大事な言葉をはしょったようなリンディさんとの通信と、 話が全部終わってから名前を聞くとかするはんたがどうなったか、 簡単に経過だけ言わせてもらうなら、 はんたにとにかくすごく偉い人とリンディさんは認識されて、 地上本部で戦車が空き缶みたいに宙を飛んでは地面を転がって、 反撃するより先に逃げだす相手に感心しながら妙に脆いなとはんたが不思議がって、 何台目かが宙を飛んだ時点でレジアス中将が止めてくれと悲鳴を上げて、 地上本部が1日麻痺して、レジアス中将には非難轟々で、 その煽りで泣き出したくなるくらい、というか泣いた、書類を私は書く羽目になって、 なのはを見るなり幽霊呼ばわりした(らしい)スバルとティアナの引き抜きに成功して、 キャロの迎えも終わって、 スターズとライトニングのメンバーが揃って、 シャマル以外のヴォルケンリッターが奇跡的に天文学的な確立ではんた達に出会わないで、 毎日のようにレジアス中将からはんたに六課なんかより是非地上本部へと引抜き話が 持ちかけられて、デバイスマイスターの資格を手に入れたバトー博士は引きこもって 嬉々としてデバイスを作り始めて、はんた達の所属が正式に書面で通達された。 はんたが誰かを血だるまにしたという話も無く、バトー博士が問題を起こすわけでも無く。 会うたびに大声でバトー博士にバカチンと呼ばれたなのはちゃんが、 溜めに溜めたものをぶちまけるように訓練所を全壊してくれた以外、 怖いほどに問題なく時間が過ぎていった。 そして本日、ついに機動六課が稼動を始める。 前へ 目次へ 次へ
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「修正依頼」が出ています。問題点を追記できる方はご協力よろしくお願いいたします。 マクロスエースフロンティア 【まくろすえーすふろんてぃあ】 ジャンル 3DACT 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 アートディンク、ベック 発売日 2008年10月9日 定価 5,040円(税込) 判定 なし ポイント シリーズ一作目 マクロスゲームリンク 概要 システムの特徴 評価点 賛否両論点 総評 概要 『超時空要塞マクロス』から『マクロスF(フロンティア)』までのシリーズ作の機体やパイロットが登場する3Dアクションゲーム。 キャッチコピーは「マクロス作品がPSPに集結!時空を超えたドッグファイト!」。 『ガンダムバトル』シリーズのマクロス版とでも言うべき作品で、シリーズ四作目『ガンダムバトルユニバース』と同じゲームエンジンを使用して作られている。 システムの特徴 原作を踏襲した変形システム 『マクロス』全編で活躍する可変戦闘機「バルキリー」は、ファイター・ガウォーク・バトロイドの三形態に変形可能となっていたが、本作でもそのシステムを再現することに成功している。 ファイター 戦闘機形態。機動性に優れるが火力は低めで耐弾性能も低い。 ガウォーク 中間変形形態。ある程度の格闘戦も可能で、小回りが利き乱戦に向く。 バトロイド 所謂ロボット形態。火力が高く、足を止めての撃ち合いで真価を発揮する。 アナログパッドを上に押すとファイター、右か左でガウォーク、下に押すとバトロイドに変形。戦況にあわせて臨機応変に使い分けられる。 マクロス級戦艦などの大型ユニットは変形速度も遅くなっている。 変形時の挙動もちゃんと作られており、その辺もぬかりはない。 標準装備されたマルチロックオン 『ガンダムバトル』シリーズでは一部の機体がチャージ射撃時に使えるだけだったマルチロックオンを、多くの機体がゲージ消費なしで使用可能。 ミサイルが飛来する際には、ちゃんと雲を引いて突っ込んでいく。所謂糸引きミサイル。 歌について 一部のユニットは、歌武装を装備している。スピーカーポッドを撃ち込んでおかないと効果がないという欠点はあるが、有効中は近づくだけでダメージを与えることが出来る。 対大型ユニット戦では非常に役に立つが、雑魚戦では少々使いにくい。 カラーリング変更 完全に自由というわけではないが、機体のカラーリングを変更することが出来る。 「黒いファイヤーバルキリー」や「赤いVF-21」なども作成可能。マルチプレイ時に機体を見失わずに済む効果もある。 友好度 プレイヤーキャラとパートナー・オペレータの間には友好度が設定されており、これによってミッション時の台詞や指示の効果などが変化する。 例えば仲のいいパイロット同士だとミッションクリア時に「今日は朝まで付き合えよ!」と言われたりする。 マクロスシリーズらしく、三角関係になるようになっているのも特徴。 評価点 手軽に楽しめるドッグファイト ファイター形態ではフライトシミュレータのような画面構成ながら、操作は簡単で『ガンダムバトル』シリーズに近いアクションが楽しめる。 続編ではリアルフライトモードが追加された。 各作品ごとに難度が独立しており、どの作品からでも問題なく遊べるのも良い。 多数のボーカル入りBGM 「歌」がキーとなる作品だけに、有名な曲がボーカル入りで使用されている。 賛否両論点 カスタムサウンドトラックが使いにくい 各フォルダごとに一曲ずつMP3ファイルを入れなくてはならないし、ゲーム中にファイル名を確認することが出来ない。 その後もこの仕様は続き、ユーザーを悩ませることになる。 タイトルにも入っている『F』が中途半端 製作時期を考えれば仕方がないが、やはり尻切れトンボ。もう少し待って、完全な形にしてくれれば……。 ミサイルが有効すぎる 自分が使う分にはいいが、敵がミサイルを使ってくると防ぎようがない。ロックオン性能が高い分、狙われると厳しいものがある。 次回作では、ミサイルを迎撃するAMA(アンチミサイルアクション)とミサイル警報が追加された。 ステージがバリエーションに乏しい。というか使い回しが多い 汎用性を重視しているのか、同じようなステージが多い。公式サイトでは6パターンが紹介されているが、ほぼこれ。後は宇宙。 総評 『ガンダムバトル』のキャラ置換ものに見られがちだが、マクロスならではの設定を盛り込んでしっかり作られている。 だが色々と粗も目立ち、原作愛補正を加えないと高評価は付けられないか。 次回作以降ゆっくりとだが着実に進歩していくので、今はまだこの辺といったところ。
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名前 アレッティオ(Aretio) CV 阿部敦 初期武器 両手剣 フロンティアを発見した2人の英雄にあこがれて、自身も開拓者を志す青年。 主人公と同時期にフロンティアを訪れ、知り合うことに。
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ヒカルサーガ:メニュー ヒカルサーガとは? 破滅招来軍 アルセウス・デストロイアー ヒカルサーガ題名&あらすじ集
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なにかが少しずつ目減りしていく感覚に襲われる。 けれど、それがなにかわからない。 大切なものだった気がするし、どうでもよかったものだった気もする。 戦闘技能は目減りしていないから気にする必要も無いだろう。 なのはとの約束を果たすべく、昼は穏やかに過ごして、 日が沈めば夜明けが来るまで延々とシミュレータ。 なにか忘れたままの気がするし、使い慣れない言葉が思考に奔った気もするけれど、 それらもきっと気のせいだろう。 なんせ、戦闘技能は目減りしていない。 バトー博士は変わらず元気で、兼ねてから考えていたアルファの改造を依頼した。 這いずり回らないゴキブリなんて価値ないじゃんって言われたけれど。 シミュレータで展開された作り物の廃墟の暗闇で考える。 『*す』という思考なしでこの問題をどうやって成したものか。 魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めようか。 第10話 兆候 前略、ギン姉へ この間のちょっとした事件からもう2週間。 ティアはもうすっかりいつものティアに戻りました。 それに、この間の事件がきっかけでエリオやキャロ達とも、 いろいろ深い話ができるようになって、なんだか嬉しかったりします。 なのはさん達の教導もとても丁寧に説明してくれるようになりました。 今までの訓練には漠然としたイメージしかなかったけれど、こういう場面でも使えるんだ、 こんな意味があったんだ、こんな応用ができるんだって教えられることばかりで 本当に驚きの連続です。 この間の事件からはんたさんもなんだか穏やかになりました。 相変わらずの無表情だけど、人当たりがなんだか柔らかくなったみたいで、 とてもいい感じだと思ってます。 いつもなら『ドラム缶押してくる』と言ってどこかへ行ってしまうばかりだったのに、 最近は訓練中に姿をみせるようになりました。 それにあたし達の自主練習に付き合ってくれるようにもなりました。 エリオやキャロ、それにティアの自主練習に付き合っていることが多いです。 あたしも度々相手してもらったのだけど、本当に子ども扱いされてしまいました。 あたしが未熟すぎるのか、はんたさんが強すぎるのか、たぶん後者です。 でも、なんだか突然フォワード4人に頼れるお兄さんができたみたいな感じです。 けれど、どこか・・・・・・距離が開いたような気もします。 気のせいでしょうか。 なにはともあれ、そんな感じで日々過ごしています。 じゃぁ、またメールしますね。 ―――――スバルより。 「はい、今朝の訓練と模擬戦も無事終了。おつかれさま。 でね、実は何気に今日の模擬戦が第2段階クリアの見極めテストだったんだけど・・・・・・。」 いつもの訓練、いつもの模擬戦。 人一倍頑丈なあたしにさらに体力がついてきたと思うけれど、 それでもへとへとになってしまう密度の高い内容は相変わらず・・・・・・。 むしろ、その訓練がなにに繋がるのか、明確な方向を示してくれたから集中力とか やる気が全然違ってて、あたしも含めてフォワード4人の気合いの入り方は物凄い。 だからだろうか。 なんだか真綿が水を吸い込むみたいに、訓練の内容が身体にしみこんでいく感覚。 この間まではきつい訓練で悲鳴を上げたいって感じだったけれど、 今は身体がどんなにきつい訓練をたくさんされても笑っていられそうな感じ。 それでもやっぱりきついや。 へとへとになって座り込んだあたし達。 同じ訓練をしていたはずなのに、息も切らせずに傍らに立っているはんたさんはさすがだ。というかフォワード4人の訓練内容の3倍量ぐらいを半分の時間で終わらせていたような気がするんだけど、あたしの見間違いだよね? ティアがバケモノでも見るみたいな視線とか、エリオとキャロが尊敬しているみたいな きらきらーってした視線がはんたさんに向いてるけど。 心の健康のために考えないようにしよう。 さて、そんなあたし達に向けてなのはさんがさらっと言った言葉は、 まさに青天の霹靂っていうやつで、皆一様にええっ!?って驚きの声をあげる。 感情を見せないはんたさんも珍しく驚いたのか、少しだけ眼を大きく見開いている。 そんなあたしたちの視線の先で、 微笑んでみせるなのはさんがフェイト隊長とヴィータ副隊長に問いかける。 「どうでした?」 「合格。」 「「はやっ!!」」 微笑みながら言葉を告げるフェイト隊長の答える速さに、 思わずあたしとティアが突っ込んでしまう。 フェイト隊長、そこって即答する場面じゃないと思います。 もうちょっと勿体つけるとか、云々かんぬん難しい前置き言ってからとか、 そういう場面じゃないのですか!? 「ま、こんだけみっちりやってて問題あるようなら大変だってこった。」 ヴィータ副隊長の言葉にエリオとキャロが苦笑い。 あれだけきつい訓練やって、まだ足りないって言われたら・・・・・・。 第3段階ってどんな次元なのか想像さえつかなかったかもしれない。 「わたしも皆いい線いってると思うし。じゃ、これにて2段階終了。」 なのはさんの言葉にフォワード4人が異口同音に歓声をあげる。 口頭ではっきりとレベルアップを告げられるとやっぱり嬉しい。 「デバイスリミッターも1段解除するから後でシャーリーのところに行ってきてね。」 「明日からはセカンドモードを基本形にして訓練すっからな。」 「「「「はいっ!!!!」」」」 フェイト隊長とヴィータ副隊長の言葉に威勢よく返事を返す。 あれ? なにかおかしな言葉を言ったような・・・・・・。 「えっ?明日?」 「ああ、訓練再開は明日からだ。」 キャロの言葉で気がついた。 今日の午前とか午後じゃなくて明日? 「今日はわたし達も隊舎で待機する予定だし。」 「皆、入隊日からずーっと訓練漬けだったしね。」 どういう意味だろう。 フォワード4人で戸惑いながら顔を見合わせる。 書類仕事のやり方を教えるとか、まさか座学をやるって言い出すとか・・・・・・。 うう、どっちも苦手なのに・・・・・・。 「まぁ、そんなわけで・・・・・・。」 「今日は皆1日お休みです。」 突然与えられたのは初めての休暇。 たった1日だけでも、物凄く嬉しい。 もう嬉しいというしか表現する言葉が無いくらいに嬉しくって、たぶん皆も同じ気持ちで、 『わぁー』って小さな子が無邪気に喜ぶみたいな声をあげるばかり。 「街にでも出て遊んでくるといいよ。」 「「「「はーい。」」」」 なのはさんの言葉に、本当に子供みたいな返事を4人で返すばかりだった。 後でティアが自分の振舞いに真赤になっていたのはあたしだけの秘密かな。 無邪気でかわいいと思うんだけどな。 「・・・・・・当日は、首都防衛隊の代表レジアス・ゲイズ中将による管理局の防衛思想に 関しての表明も行われました。」 食堂で食事していた皆の手が止まり、流れていたニュースに視線が集まる。 わたしも内容が内容だけに聞き逃せない。 「魔法と技術の進歩と進化。素晴らしいものではあるがしかし!!!!! それがゆえに我々を襲う危機や災害も10年前とは比べ物にならないほどに危険度を増している。兵器運用の強化は進化する世界の平和を守るためである!!!!」 モニターの向こうに広がるざわめき。 対照的に六課の食堂は静寂を保ったまま。 「首都防衛の手は未だ足りん。地上戦力においても我々の要請が通りさえすれば、地上の犯罪も発生率で20%、検挙率では35%以上の増加を初年度から見込むことができる。」 「このおっさんは、まだこんなこと言ってるのな。」 レジアス中将の演説が続く中、ヴィータちゃんのそんな言葉が食堂に響く。 「レジアス中将は古くから武闘派だからな。」 「あ、ミゼット提督。」 「ミゼットばあちゃん?」 中央にでかでかとレジアス中将が移るモニターの片隅に見覚えのある顔を見つけて 思わず呟いていた。 「あ、キール元帥とフィルス相談役も一緒なんだ。」 「伝説の3提督揃い踏みやね。」 「伝説?」 「ああ、はんた君は知らないよね。時空管理局を黎明期から今の形まで整えた功労者さんがあの3人で、伝説の3提督って呼ばれてるんだよ。」 「へぇ。」 はやてちゃんからフェイトちゃんを経由してパンの入った篭が回ってくる。 篭からパンを手に取りながら、わたしははんた君の疑問に答えてあげる。 同じようにパンを取りながら返ってきた返事は短い。 けれど、殺伐とした様子がかけらも無いやり取り。 今までなら2つ3つおまけがついてきたのに・・・・・・。 今までの振舞いが作っていたものだったのか。 それともこれが本来のはんた君なのか。 パンがケチャップとマスタードに漬かっちゃってる以外はとても静かなはんた君。 「私は好きだぞ。このばあちゃん達。」 「護衛任務を受け持ったことがあってな。ミゼット提督は主はやてやヴィータ達が お気に入りのようだ。」 ヴィータちゃんが素直に誰々が好きなんて口にするなんて珍しいと思ったら、 シグナムさんがコーヒーを飲みながらそんな説明をしてくれる。 「ああ、そっか。」 「なるほど。」 わたしとフェイトちゃんが納得いったって声を上げると、 食堂にきゃらきゃらと笑い声が響いた。 ニュースの内容も変わり、穏やかな談笑が進んでいく。 なんだか奇跡のような光景。 一番奇跡と思わせる要素は、はんた君。 聞き手に回って相槌を打ったり、『へぇ』とか『そうなのか』ぐらいしか言っていないけど、 物凄く平穏で怖いくらい。 はやてちゃんがなにか考えたような顔をした。 もしかして・・・・・・。 「そういえばはんた。レジアス中将に熱烈な勧誘もらっとったけどなんでや?」 案の定、話をはんた君に振った。 これならまともな答えを返さざるを得ない。 はんた君の性格上、『さぁ?』なんて言葉で終わらせることはまず無いだろう。 そうなると・・・・・・。 はやてちゃん、性格黒くなってない? けれど、予想に反してはんた君は穏やかなまま。 「魔法なしで戦えるからだろう。レジアスの思想はヘイワを維持するために戦闘に参加可能な人間を増やしたいという意味が一番近い。素質に左右される魔法よりも、誰でも使える質量兵器を推したいのだから、魔法に頼らず戦える人間が欲しいんだろうさ。」 「そ、そうか。そういうものなんか。」 「なるほど。確かにありえるな。だが、はんた。レジアス中将の理想が実現されて平和になるのか?・・・・・・はんた?」 マスタードまみれのパンを加えたまま、凍りついたみたいに動かないはんた君。 咀嚼を繰り返していた口も止まっている。 いったい・・・・・・。 「・・・・・・。・・・・・・。・・・・・・。ああ?なんだって?」 「大丈夫か?レジアス中将の考え方はお前からみてどう思うって聞いたんだ。」 「情報は必ず漏れるから敵も味方も同じ条件になる。だから何も変わらない。 あるいは質量兵器は誰でも使えるからマイナス修正といったところか。 ところで検挙率ってどういう意味だ?」 「ええと、検挙率っていうのは・・・・・・。」 しどろもどろになりながら検挙率を説明しているフェイトちゃん。 夢じゃないかと疑い始めたのか頬を抓っているはやてちゃん。 穏やかだ。 物凄く穏やかだ。 怖いぐらいに穏やかだ。 中身を交換した偽者なんてこと無いよね? 沈黙があったのが気になるけれど、受け答えも物凄くまとも。 はんた君の言葉を聞いてみればなるほどと思えてくる。 レジアス中将の魔法とレアスキル嫌いは有名だけど、 もしかしてはんた君の考えが確信をついているのかな。 機動六課はリミッターつきとはいえ、高ランク魔導師が集まってる。 でも、他の部隊じゃそうはいかない。 保有魔力制限の中、人材を上手くやりくりしている。 質より量か、量より質か。 保有魔力という上限がその2択を迫ってくる。 質を高めれば手が足りない、量を増やせば個々の能力が小さくなる。 それに、わたしが教導していたように人は育ててあげないといけない。 魔法学校を卒業してきたりしてある程度の水準はあるけれど、 それでも個人差があるから同じことを同じように教えるわけにもいかない。 それに誰もが同じ方法で同じ問題を解決するとも限らない。 皆が少しずつ違っている。 人間だから・・・・・・。 機械みたいに同じものをたくさん作れない。 それに、階級が上がればいつまでも現場に出ていくわけにもいかない。 クロノ君なんかいい例かもしれない。 10年前は現場であんなに動いていたのに、 提督になってからは現場で直接戦闘はしたことがない。 フェイトちゃんのお母さんのときのリンディさんが、それこそ特殊な状態だったのかな。 もしも、レジアス中将の言葉が実現すれば関係は逆転するかもしれない。 デバイスと魔法という手段を用いないで、わたしやフェイトちゃん、 ヴォルケンリッターの皆やはやてちゃんの力を再現できれば、 保有魔力制限なんて関係がなくなる。 誰でも水道から水をコップに注ぐみたいに、 1人でも多くの人が助けられる。 はやてちゃんと向いている方向は同じ気がするのに、考え方は正反対を向いてるみたい。 なんだろう。この気持ち悪い感覚は・・・・・・。 「はんた君、レジアス中将の言葉が実現したら世界はどうなるかな?」 たぶん、この問いに答えられるのははんた君だけ。 質量兵器の溢れる世界に生きてきたはんた君だけが・・・・・・。 ひょっとしたらシグナムさんやヴィータちゃんも答えられるのかもしれない。 けれど、傍らに質量兵器しか無い世界にいたのははんた君だけだから。 そんなことを思って尋ねてみた。 「なにも・・・・・・変わらないだろうな。 今とはなにも変わらず誰もが同じように、自分の力で成したいことを成すだけ。 誰もが同じようにほんの少しだけ手が届くようになるぐらいだろうさ。」 なにも変わらない・・・・・・。 なんだか深い意味がありそうな言い回し。 けれど、ほんの少し手が届くようになるっていう言葉はとても気に入った。 なんだかとっても綺麗な言い回し。 わたしが魔法に出会って未来が広がったみたいに、誰もができることが増える。 それはとても素晴らしいことじゃないだろうか。 けれど、なにかがひっかかる。 気のせいなのかな。 そんなことを考えながら談笑が続いていて、食事も終わろうかというころ。 突然ヴィータちゃんが叫びだした。 「うがぁぁぁぁぁ。おちつかねぇ!!頼むからもっと殺伐分をばらまけー!!!」 「きゃぁ!!突然どうしたの。おちついてヴィータ。」 「ブチマケは黙ってろー!!爆弾が隣に座っているみたいで落ち着かないんだよー!!」 「はっ。」 「ああ、てめぇ!!鼻で笑いやがったな!!」 「ヴィータ。いい加減にしろ。感情任せに駄々こねないで静かにしてみたらどうだ。」 「ウガーーーーーーーーーー!!!!」 みんなにたしなめられて絶叫するヴィータちゃん。 なんだかヴィータちゃんのほうが危険人物に見えてくるやり取り。 ヴィータちゃんの気持ちも分からないでもない。 でも、自分から要求するのって駄目だと思うよ、ヴィータちゃん。 ところでヴィータちゃん、ブチマケって誰のこと? 心当たりがあるのかシャマルさんが物凄く凹んでいる。 リンカーコア摘出のあれのことかな? 物凄く痛かったし。 でも、ブチマケ・・・・・・。 バトー博士が聞いたら嬉々として使いそうなネーミングかもしれない。 気がつけば、はんた君は既に席を去っていた。 おいてけぼりのわたし達・・・・・・。 さっきまで考えていたこととか、はんた君の途中の沈黙とか、 ヴィータちゃんを止めるのに必死で忘れてしまった。 とても大切なことだったのに・・・・・・。 マスターがバトー博士に私の改造を依頼した。 片隅に糸の切れた人形のようにぐたりとしているマスター。 対照的に哄笑をあげながら工具を構えるバトー博士。 傍らにはシャリオ・フィニーノが持ってきた廃棄デバイスの山。 それらは残骸としか私には認識できない。 しかし、バトー博士やサースデーにとっては違うようだ。 どんな使われ方をするのか考える必要さえないだろう。 戦闘機械である私のボディになれば、自己診断で即座に解析できる。 ならば、優先順位の高い事項から処理していこう。 最優先課題は1つ。 マスターに与えられた命題に対するシグナムの回答を否定可能な根拠を持った回答の提示。 命題、『守る』とは? 今までのマスターの在り方はSearch and Destroy. 敵がいれば殲滅する。 あの荒野における最も合理的な攻め方であり守り方。 攻撃は最大の防御と古い人間が言い残した言葉は実に正しい。 圧倒的な攻め手の前に防御は無意味。 歴史が証明するように落とされない城は無い。 完璧な防御など存在しない。 あるとすれば神話のような御伽噺の中だけ。 それでもその中に出てくるイージスとはいったいどれほどのものか。 核融合やブラックホールや反物質を抑えきれるものなのか。 イージス自身を相転移させてしまえばどうなるのか。 データが足りない。 けれど完璧には程遠いように考えられる。 そういえば私に搭載されている機能の1つにもその名がついている。 いずれにせよ、マスターのあり方はSearch and Destroy. けれど、その思考を禁止されてしまったマスターは、 方法を見つけるために、どこまでも誠実に思考を繰り返す。 けれど出口は見つからず、今日に至るまで誰彼問わず尋ね歩き、 機械である私にさえ回答を求めた。 守るという言葉をよく使う六課の人間達。 しかし、揃いも揃ってある事象を抜きに決して成しえない返答ばかりを返し続ける。 Search and Destroy. 言い換えれば原因の排除。 単細胞生物のあり方や多細胞生物の免疫レベルにまで組み込まれた原初的機構で思考。 機械にとっては至極当たり前の論理。 その原初的な手段を使用禁止にされたマスターにとって、 守るという言葉を成り立たせることは不可能に近い。 ある言葉で置換しない限りは・・・・・・。 そして、答えが見つからぬマスターがその言葉を見つけてしまえば、 それが解答とばかりに言葉の置換をしてしまうだろう。 だが言葉の置換が成されるということは、 マスターの身体の崩壊を加速させることと同義に他ならない。 ゆえに、私がマスターに尋ねられたとき、 私は私の判断でその置換をさせないように、機械的な回答をした。 意図的にマスターの禁止事項を含ませることで、 マスターの思考を強制中断させるために・・・・・・。 マスターの要求に反した行動は凄まじく高い負荷を回路にかかった。 私が人間であったならば複数回死体になれた程度の負荷が・・・・・・。 けれど、それがマスターの未来に関わると考え、回答を行った。 バトー博士がある意図を持って壊れないようにした私は負荷に耐え切った。 けれど、マスターは納得されなかった。 繰り返すように誰も彼もに回答を求めて、彷徨う有様は狂人のよう。 六課に勤める職員全てに尋ねて回ることになったのに、 ただの1度も置換が生じなかったのは天文学的な確立と言える。 機動六課の職員という職員に尋ね終わり残りは1人。 偶然出会わない日々が続いたシグナムを残すのみ。 しかし、最後に尋ねたシグナムの返した答え。 それが言葉の置換を導いてしまった。 鉄屑に成り果てた赤い悪魔。 死んでも未だにマスターを離さない赤い悪魔。 そんなにマスターを動かない有機化合物の塊にしたいのか、赤い悪魔!! 「んー?ノイズまじってるけどどうかしたかい?ダッチワイフ。」 「・・・・・・問題ありません。作業の継続を願います。」 「そう?しかし、スクラップみたいに片隅に転がった低脳で愚かで脆弱でノウミソ代わりに クソかゲロでもつめておいたほうがよっぽどマシなゴキブリの考えることは理解できないよ。 這いずり回らないゴキブリのどこに価値があるんだろうね。被弾傾斜考えたみたいな 平べったい流線型ボディと黒光りする装甲と悪食なことと滑空することくらいしか思いつかないけど、 悪食以外は這いずればこその付加価値だし、現状でゴキブリは十分にゴキブリやれちゃってるから 今更な改造なんだよね。ボクから見てもイビツなんだから相当だと思うよ。 ダッチワイフは不自然だと思わないかい?」 「マスターの要求を満たすことが優先されます。」 「既存のままでも応用でどうにかできることなんだけどね。 まぁ、貧弱で脆弱でどうしようもなくクソッタレでゴキブリさえ食べる気が起きないぐらい終わっちゃった クサレノウミソしたゴキブリのむちゃくちゃな要求に応えるためだもん。かなりポッチャリでヘビーで デブでファッティになってまさに百貫デブってやつになるけど、ダッチワイフには些細なことだよね。」 多種多様な道具によって、私のボディに紫電がほとばしり、紅に部屋が染まる。 真っ白な閃光を放ったかと思えば、時折照準を外したレーザーが頑丈なはずの壁を、 薄紙を破る以上に容易く抉って、サースデーが消化剤を振りまき、損傷部を溶接している。 叩いたりしていないのにトンテンカンとしか形容するしかない音を鳴らし、 ドリルやグラインダーやフライス盤も使わないのに切削音が響き、 なにをどうすればそんな音がなるのか表現不能で解析不能の音をたて私が改造されていく。 マスターが求めるままに・・・・・・。 私は思考という名前の演算を繰り返す。 改造はこれで3度目。 1度目はアンドロイドからデバイスとなり再起動かけられたとき。 2度目は正式型バリアジャケット展開、飛行プログラムおよびサポートデバイス機構付加時。 そして今回が3度目。 しかし、あらゆる可能性を考慮に入れ、イレギュラーまで含めた上で何億と演算したが、 今回の改造は矛盾が大きすぎるとの結論に至る。 ホテル・アグスタで語っていた改造案など忘れてしまったように、 マスターが要求したものはフォームチェンジ機構の搭載。 なのは達のデバイスに搭載されているフォームチェンジ機構は、 状況に合わせて兵装を使い分けることに相当するもの。 事前に最適化したフォームに変形させることでその機能を突出させる。 ゆえに、フォームチェンジを搭載すること自体に問題はない。 しかし、それは1つのフォームでは完成形に至れないがゆえに搭載されているシステム。 仮に上限を100として火力、防御、機動力、補助と4項目に分けたならば、 デバイスの種類によりまず数値のムラが発生する。 技能、適正および魔法によってさらに数値にムラが発生し、 改造によっていくらか補うことは可能でも基盤となるアーキテクトからは逸脱できない。 ゆえにフォームチェンジによってアーキテクト内での最適化を図る必要に迫られる。 それがフォームチェンジの設計思想。 そしていずれかの項目に必ず0が入るのが現状のデバイスであり、 全てに数値が入る万能とも言えるデバイスは存在しない。 例外とも言えるのがリインフォースⅡと私の2基。 リインフォースⅡは融合機と呼ばれる特殊システム搭載型。 私は人間が携行して使うことを想定していないような重量を持つようになっている。 いずれも希少であることが共通事項。 万能のデバイスであったならばフォームチェンジの必要はあるか? 可能性は0ではない。 万能とは文字通り万の能を有すること。 道具は全てを成せるかもしれない。ならば使い手たるマスターは? 使いこなせないマスターが多いがゆえに万能が産まれなかった可能性は捨てきれない。 万能の道具を使いこなすマスターがいたならば、フォームチェンジの必要性は? エンジンのパワーバンドをトランスミッションのギア比でいじるように、 出力特性を変えることで全体スペック向上を図ることは可能性として考えられる。 しかし、レイジングハートやグラーフアイゼンのように遠距離特化や近距離特化といった 一芸に秀でるというスタイルはマスターにはあまりにも不適合。 赤い悪魔が左手にPzb39改を右手に高速振動剣を携えていたように、 私にパイルバンカーとホーミングミサイルを初め複数の兵装が搭載されていたように、 マスターが戦車を駆りながら戦車砲を使わず敵を轢殺することを当然としていた現実が それを証明してしまっている。 使い分けを当たり前としていた私達にとって装備を限定するというのは異常。 一芸に特化させねばならないと命題を強制、マスターが選択するフォームは? 今までの戦闘経験および想定されるあらゆる事態において要求を満たすことが 可能であることを条件として設定。イレギュラーを考慮。 可能性を検討する。 演算完了。 マスターが選びうるフォームは2択。 火力か、機動力か。 可能性として最も低い値でも99.8%オーバー。 限りなく理論限界値。 しかし、その2つの選択肢ではないものを・・・・・・。 全てのイレギュラーを満たした上で0.2%の可能性でしか起こりえず、 さらにその中でも極小の確率である選択肢をマスターは要求した。 まさに矛盾の塊の要求。 このフォームはマスターの知りうる戦闘に適した個体情報全てを否定してしまう。 マスターにとって理想の戦闘スタイルとは? 演算の必要さえ無い。 赤い悪魔こそがマスターが目指す最後の領域であることを知っている。 それを完成形と仮定、フォームチェンジの必要性は? 皆無!! 既存のスタイルこそがもっとも完成形に近い。 あえて望むのならば全体的な出力の向上だろう。 しかし、今回の改造で追加されるフォームチェンジは大幅に機動力をそいでしまう。 あの荒野であれば致命的。 ならば代わりに付加される機能は? 基本出力の向上、飛行機能の増設、光学迷彩、磁気嵐発生装置、爆装・・・・・・。 その他あらゆるシステムに対して私の演算は否定を弾きだす。 やはりおかしい。 何度演算しても異常となってしまう。 マスターならば被弾を前提としたフォームなど考えるはずが無い。 ならばマスターが別人なのか? フィジカルのデータに変更履歴は存在せず、 バトー博士へ私を受け渡すまでマスターは私を携えたままであった。 魔法による人格操作・・・・・・考慮に値する。情報の探索の必要性あり。 薬物による人格操作・・・・・・それだけは絶対にありえない。 マスターを操作できる薬物など存在するはずがないのだから。 その他該当の可能性を検討し、情報を収集していく。 人間からすれば生きたまま解剖されて内臓を掻き回されている状態とでも 言うのかもしれないが、機械にしてみればどうということない作業。 むしろ作業を中断せずに活動できるのは好都合。 ボディが大破する以前も再起動がかかって以後も、私はマスターのことしか考えていない。 マスターを1分1秒でも長く生存させ、マスターの望みを叶え、マスターの要求に応える。 それが私の思考の根幹。 ならば、この思考はなんなのか。 『もしもシグナムの回答が他のものだったなら』というこれは・・・・・・。 既に完了した事実に対し機械である私は『If』を考えることはない。 それなのに奔るこの思考。 生じる矛盾に、思考をバグとして処理していく。 バックアップを作成後、思考が削除されていく。 しかし、削除が完了すると削除したはずの思考が奔り始める。 バックアップと寸分たがわぬ思考が・・・・・・。 単なるバグなのか。それとも致命的なバグなのか。 システム的にエラー処理は一切生じていない。 唯一疑わしいのはアナログ思考によって生じたブラックボックス。 しかし、解析できないがゆえにブラックボックス。 思考を中断。 自己診断プログラムにより他のシステムへの影響を算出。 0.02秒で自己診断が完了。 この思考による戦闘時に関連する行動および情報処理への負荷の増大は認められず。 待機動作時における情報処理能力へ0.000000000001%のマイナス。 計測誤差範囲内・・・・・・誤差として処理。 しかし、どうして繰返し思考してしまうのだろう。 もしもシグナムの回答が他のものだったならなんて・・・・・・。 ある可能性を検討するため、演算を奔らせる。 算出された値は99.8%。 演算の内容は『シグナムの回答がマスターの思考を変異させたか?』 バトー博士の作業が完了しても、部屋の片隅のマスターは僅か程も動かなかった。 突然入った全体通信に身体が勝手に戦闘モードに移行し勝手に起き上がる。 起き上がって気がついた。 いったい俺はなにをして・・・・・・。 アルファの改造を依頼して、それから・・・・・・。 今はどうでもいいことだ。 エリオとキャロがガキを保護してレリックが関わっている。 全員現場に急行。 それだけで十分。 「アルファは?」と尋ねようとした矢先、背もたれにしていたものがなにか気がついた。 高速振動剣の形を取ったアルファだと・・・・・・。 そしてここは、バトー博士の研究室・・・・・・。 アルファを右腕に構えると同時にバトー博士がくるりと振り向いてその口を開いた。 「ゴキブリーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!! 改造はとっくに完了してるよ。時間も無いみたいだし、どうせボクの天才的で 考えに考えられたプロフェッショナルでインテリジェンスでエグゼクティブな仕事に満ち溢れた エクストリームでアルティメットな説明をしてやってもわからないとかほざくだろうし、 今回のゴキブリの改造はセンスのかけらさえ感じられないクソッタレ改造だから、 ゲロとクソのミックスジュースを発酵させてカビまで沸いたものが詰まってそうな ゴキブリのアタマでもわかるくらい簡単かつ手短に説明するよ。時間も無いみたいだから 早口で言うけどゴキブリの貧弱で脆弱でクソッタレすぎるクサレノウミソでも1度で 覚えられるように説明するから聞き逃さないように注意してね。 なんたってボク達トモダチじゃないか。急いでいるゴキブリを引き止めるような クサレゲドウな真似をトモダチたるボクがするはずないよ。 それに、万が一分からないなんて言っても安心してよ。帰ってきてからゴキブリの ノウミソがオーバーヒート起こすまで嫌だといっても説明を止めてやらないだけじゃなく、 大サービスでクサレノウミソをもう少しマシななにかに積み替えてやるだけだからね。 いいかい。 1.年齢わきまえない変身機能に変形機構を搭載。 2.変形後は戦車に轢かれても満足できないマゾヒスト仕様。 3.変形は『マゾ野郎』か『変身マゾヒスト』か『マゾヒストフォーム』と絶叫すればOK。 4.マゾヒストフォームになるとウスノロ以上にウスノロのゴキブリ以下にレベルアップ。 5.空も飛べなくなってゴキブリの存在価値を危うくするハネを?がれたゴキブリスタイル。 6.代わりに不思議魔方陣Mk.Ⅲにより懐かしの装甲タイルを完璧に再現。 7.ついでにゴキブリらしい黒光りボディを再現。オプションで変態ガスマスク諸々付。 8.戻るときは『ハンターフォーム』なんてセンスのかけらもない絶叫でOK。 9.ダッチワイフの重さはじわじわ肥え太って百貫デブを達成、375kg。 10.マゾヒストの最中はちょっぴり重いから気をつけて。 11.おまけフォームつけておいたけど、語る価値も無いおまけだから気にするな。 12.夕飯後のデザートは羊羹とリンディ茶なるものを食べたい。 たったのこれだけ。細かいことはダッチワイフに聞けば最低限わかるんじゃないかな。 あまりにも言い足りないことだらけで物足りなくてちゃんとした説明する前に呼び出し かけるなんて無粋な真似をした空気読めない子のバカチンとロシュツキョーとナイチチと ムッツリ達とおまけで羽虫とシャーリーも引ん剥いて、 ミミズ風呂とかゴキブリ風呂とかウジムシ風呂に叩き落すなんて 親切な真似したくなるくらいボクのハラワタがゴキゲンだけど、 ゴキブリがマンゾクできそうな舞台がやってきそうな雰囲気だから別にいいか。 それにボクのトモダチであるゴキブリだもの。もちろんこの説明で分かってくれたよね。 わからないとかほざいたらゴキブリのノウミソを抉り出してクソとゲロとウジムシで 出来たプディングに積み替えてやるからね。もっとも、ゴキブリのクサレノウミソだもの。 そこらのナマゴミに積み替えてももう少しマシな動きするだろうけどね。 ハハ、ハハハ、ハハハハハハ・・・・・・。 さぁ、ゴキブリ。急いでヘリまで這いずっていくといいよ。 置いてけぼりって言葉が似合いそうなゴキブリではあるけど、 置いてけぼりくらったらせっかくのマゾヒストフォームが生かせないからね。 ハハ、ハハハハハ、ハハハハハハハ・・・・・・。さぁ、とっととでていくといいよ。ゴキブリ。 ゴキブリは落ち着きなくカサカサ這いずり回ってないとゴキブリとはいえないからね。」 ヴァイスが操縦するヘリで機動六課から飛び立った。 レリック絡みということでなのは達の様子はピリピリしている。 ガキとレリック。 奇妙な取り合わせ。 生体兵器の偽装や罠という可能性は考えないのか。 なんにせよ、俺がやることは決まっている。 シグナムが教えてくれた守り方で、俺は皆を守ればいい。 ベルカの騎士とはたいしたもの。 他にもいるのなら会ってみたいものだ。 Search and ******. **** ** Alive. なんだか忘れてしまった言葉があるような気がする。 気のせいだろう。 マゾヒストモードもバトー博士のことだから、まともな形になっているだろうし。 なにも起こらないことを願うだけか。 やはり違和感を覚える行動ばかり取っている気がする。 気のせいだろうか。 たいしたことないだろう。 そういえば、なのはがオヤスミとかキュウジツとか言ったか。 街に戦闘向きじゃない服装でフォワード達が向かったけれど、 そもそもキュウジツってなんだ? オヤスミはなんだか聞き覚えがあるようなキガスルケレド・・・・・・。 戻る 目次へ 次へ
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ハルフィフロンティア ステージ19|ステージ20|ステージ21|ステージ22|ステージ23 +目次 ステージ1919-1フロンティアの入り口 19-2チドリンボウの庭 19-3フロンティア洞窟 19-4ピンクの轍わだち 19-5野生のピンク 19-6魔王軍の野営地 19-7桜花の道 19-8さくらんぼ駐屯地 19-9ちどりんぼう回廊 19-10魔王軍特設闘技場 ステージ2020-1ピンクヶ丘 20-2サクランバードの憩い場 20-3ピンクの回廊 20-4ピンクの森林 20-5超カメキチ小隊野営地 20-6サクランガーデン 20-7チェリブーホール 20-8ピンクなモグラの巣 20-9双子モグラの穴 20-10ホネホネナイトの占領地 ステージ2121-1ドッペルゲンガータイル 21-2サクランスペース 21-3影と坊の地 21-4ゾンビ十字路 21-5チドリンガーデン 21-6桜花の洞窟 21-7ピンク小穴 21-8チドリン交差点 21-9静かな洞穴 21-10大蛇の闘技場 ステージ2222-1噴水公園 22-2チェリブーパラダイス 22-3まるるの洞窟 22-4・・・ルドキャンプ 22-5忘れ木の里 22-6チドリンホール 22-7ダークな敷地 22-8陽気ガーデン 22-9ピンクの集会所 22-10サクラホール 22-11マダムの庭 ステージ2323-1グレイな闘技場 23-2スモール砦 23-3クアトロコロシアム 23-4ミノミノ砦 23-5坊ちゃん砦 23-6裏番長砦 23-7小さな闘技場 23-8峠闘技場 23-9限界闘技場 23-10ハルシイネ城 ステージマス数:モンスター数:探索可能マス数【モンスター数÷探索可能マス数】 ドロップ・・・マップのモンスターから入手できるかもしれない「そざい」です。【よく出る | まあまあ | あまり出ない】 探索発見・・・探索した時に見つかる可能性のある「そざい」です。【よく出る | まあまあ | あまり出ない】 ボス撃破・・・ボスモンスターを倒した時にもらえる「そざい」です。 探索完了・・・マップを100%埋めた時にもらえる「そざい」です。 ステージ19 [部分編集] 19-1フロンティアの入り口 種類 世界樹 ?:6体:【?】 【ボスモンスター】 ドロップ:桜の花びら ローズマリー すいか||トパーズ パイライト 探索発見:すいか ローズマリー 桜の花びら|落花生 クリスタル| ボス撃破:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:310ドングリ トパズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 19-2チドリンボウの庭 種類 世界樹 ?:10体:?【?】 【ボスモンスター】チドリンボウLv31 ドロップ:日本酒 桜の花びら ローズマリー すいか|| 探索発見:|| ボス撃破:310ドングリ トパーズ×1 パイト×1 日本酒×1 探索完了:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 19-3フロンティア洞窟 種類 ピンクの洞窟 ?:?:?【?】 【ボスモンスター】 ドロップ:日本酒 桜の花びら ローズマリー すいか 探索発見:日本酒 桜の花びら ローズマリー たまねぎ アロエ 赤いにんじん トパーズ キウイ ボス撃破:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 19-4ピンクの轍わだち 種類 世界樹 ?:9体:?【?】 【ボスモンスター】サクランバードLv31 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|落花生 たまねぎ さつまいも| キウイ ボス撃破:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 19-5野生のピンク 種類 世界樹 ?:17体:?【?】 【ボスモンスター】サクライオンLv31 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|| トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|落花生 赤いにんじん たまねぎ| キウイ ボス撃破:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 ひまわりのたね×1 探索完了:310ドングリ 琥珀×1 パイライト×1 日本酒×1 19-6魔王軍の野営地 種類 フロンティア闘技場 ?:4体:?【?】 【ボスモンスター】デビルぼうやLv31 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|| トパーズ 探索発見:桜の花びら すいか|落花生| ? ボス撃破:310ドングリ ダイア×1 トパーズ×1 桜の花びら×1 探索完了:? 19-7桜花の道 種類 世界樹 ?:14体:?【?】 【ボスモンスター】チドリンボウLv31 ドロップ:? || トパーズ パイライト 探索発見:桜の花びら 日本酒|アロエ たまねぎ| ? ボス撃破:310ドングリ サファイア×1 ルビー×1 桜の花びら×1 探索完了:310ドングリ トパーズ×1 日本酒×1 桜の花びら×1 19-8さくらんぼ駐屯地 種類 世界樹 ?:17体:?【?】 【ボスモンスター】さくらんぼウォリアー ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|たまねぎ 赤いにんじん さつまいも 落花生 クリスタル|キウイ ボス撃破:310ドングリ ヒスイ×1 トパーズ×1 桜の花びら×1 探索完了:310ドングリ エメラルド×1 サファイア×1 桜の花びら×1 19-9ちどりんぼう回廊 種類 ピンクの洞窟 ?::?【?】 【ボスモンスター】 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|たまねぎ 赤いにんじん|キウイ ボス撃破:310ドングリ ルビー×1 エメラルド×1 桜の花びら×1 探索完了:310ドングリ ガーネット×1 桜の花びら×1 ヒスイ×1 19-10魔王軍特設闘技場 種類 フロンティア闘技場 ?:4体:?【?】 【ボスモンスター】グレイデビルLv31 ドロップ:桜の花びら ローズマリー すいか|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|ラベンダー クリスタル アロエ|トパーズ キウイ ボス撃破:310ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 探索完了:310ドングリ ダイア×1 トパーズ×1 パイライト×1 ステージ20 [部分編集] 洞窟が多いので探索によるHP消耗に注意 20-1ピンクヶ丘 種類 世界樹 ?:20体:【?】 【ボスモンスター】サクライオンLv32 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|パイライト 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|アロエ 赤いにんじん さつまいも クリスタル 落花生 たまねぎ|トパーズ キウイ ボス撃破:320ドングリ サファイア×1 パイライト×1 すいか×1 探索完了:320ドングリ ヒスイ×1 トパーズ×1 ひるがおの花×1 20-2サクランバードの憩い場 種類 世界樹 ?:18体:【?】 【ボスモンスター】サクランバードLv32 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒|たまねぎ 赤いにんじん さつまいも|トパーズ キウイ ボス撃破:320ドングリ トパーズ×1 桜の花びら×1 ひるがおの花×1 探索完了:320ドングリ サファイア×1 ガーネット×1 桜の花びら×1 20-3ピンクの回廊 種類 ピンクの洞窟 ?::【?】 【ボスモンスター】 ドロップ:桜の花びら ローズマリー すいか|クリスタル| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|たまねぎ さつまいも| トパーズ ボス撃破:320ドングリ パイライト×1 ルビー×1 桜の花びら×1 探索完了:320ドングリ エメラルド×1 ガラスの石×1 すいか×1 20-4ピンクの森林 種類 世界樹 ?:25体:【?】 【ボスモンスター】サクランバードLv32 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか||パイライト 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|アロエ 落花生 クリスタル|キウイ ボス撃破:320ドングリ ダイア×1 クリスタル×1 桜の花びら×1 探索完了:? 20-5超カメキチ小隊野営地 種類 フロンティア・・・ ?マス:3体:【?】 ほねほねナイトLv33 ×2 【ボスモンスター】超かめきちLv33 ドロップ:日本酒 ローズマリー すいか|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|たまねぎ 赤いにんじん アロエ クリスタル さつまいも|キウイ パイライト ボス撃破:320ドングリ トパーズ×1 ルビー×1 桜の花びら×1 探索完了:320ドングリ サファイア×1 エメラルド×1 日本酒×1 20-6サクランガーデン 種類 世界樹 ?マス:11体:【?】 Lv33 (!野生のうさハルフィLv) 【ボスモンスター】サクランバードLv33 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか||トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー|落花生 さつまいも アロエ にんじん たまねぎ|キウイ ボス撃破:320ドングリ ルビー×1 トパーズ×1 桜の花びら×1 探索完了:320ドングリ パイライト×1 アクアマリン×1 日本酒×1 20-7チェリブーホール 種類 ピンクの洞窟 ?マス:体:【?】 【ボスモンスター】チェリブーLv33 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル 落花生 たまねぎ| ボス撃破:320ドングリ アクアマリン×1 サファイア×1 ひるがおの花×1 探索完了:320ドングリ アクアマリン×1 パイライト×1 桜の花びら×1 20-8ピンクなモグラの巣 種類 ピンクの洞窟 ?マス:体:【?】 Lv33【ボスモンスター】 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|パイライト 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|たまねぎ 落花生 アロエ さつまいも 赤いにんじん|キウイ トパーズ ボス撃破:320ドングリ ルビー×1 ダイア×1 日本酒×1 探索完了:320ドングリ ダイア×1 ヒスイ×1 桜の花びら×1 なお、巣の色がピンクなだけであり、ピンク色のモグラは出現しない 20-9双子モグラの穴 種類 ピンクの洞窟 ?マス:体:【?】 【ボスモンスター】 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|トパーズ パイライト 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|たまねぎ アロエ 赤いにんじん 落花生 さつまいも クリスタル|キウイ ボス撃破:320ドングリ ダイア×1 ブラックオパール×1 桜の花びら×1 探索完了:320ドングリ パイライト×1 アクアマリン×1 桜の花びら×1 20-10ホネホネナイトの占領地 種類 フロンティア・・・ ?マス:2体:【?】 ほねほねナイトLv33×1【ボスモンスター】ほねほねナイトLv33 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル たまねぎ アロエ 赤いにんじん 落花生|キウイ ボス撃破:320ドングリ トパーズ×1 ルビー×1 すいか×1 探索完了:320ドングリ パイライト×1 トパーズ×1 桜の花びら×1 ステージ21 [部分編集] 21-1ドッペルゲンガータイル 種類 フロンティア・・・ マス:5体:【?】 【ボスモンスター】ドッペルゲンガーLv34 ドロップ:日本酒 すいか|| 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|アロエ 赤いにんじん 落花生|キウイ トパーズ ボス撃破:330ドングリ サファイア×1 クリスタル×1 桜の花びら×1 探索完了:330ドングリ ガーネット×1 パイライト×1 日本酒×1 21-2サクランスペース 種類 世界樹 マス:14体:【?】 【ボスモンスター】サクランバードLv34 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|クリスタル| 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|たまねぎ 赤いにんじん クリスタル|キウイ ボス撃破:330ドングリ トパーズ×1 アクアマリン×1 桜の花びら×1 探索完了:330ドングリ サファイア×1 ヒスイ×1 日本酒×1 21-3影と坊の地 種類 フロンティア・・・ マス:3体:【?】 【ボスモンスター】ドッペルゲンガーLv34 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら|| 探索発見:ローズマリー 日本酒 すいか|すいか アロエ クリスタル 赤いにんじん 落花生 さつまいも|キウイ ボス撃破:330ドングリ ルビー×1 トパーズ×1 桜の花びら×1 探索完了:330ドングリ サファイア×1 パイライト×1 日本酒×1 21-4ゾンビ十字路 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 ゾンビLv34×3【ボスモンスター】ゾンビLv34 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|クリスタル| 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|赤いにんじん クリスタル 落花生 アロエ たまねぎ|パイライト キウイ ボス撃破:330ドングリ パイライト×1 ヒスイ×1 日本酒×1 探索完了:330ドングリ ルビー×1 サファイア×1 桜の花びら×1 21-5チドリンガーデン 種類 世界樹 マス:10体:【?】 【ボスモンスター】チドリンボウLv34 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか||トパーズ 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|落花生 さつまいも クリスタル アロエ 赤いにんじん|キウイ ボス撃破:330ドングリ トパーズ×1 ダイア×1 日本酒×1 探索完了:330ドングリ エメラルド×1 サファイア×1 桜の花びら×1 21-6桜花の洞窟 種類 ピンクの洞窟 マス:体:【?】 【ボスモンスター】 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか||トパーズ 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|赤いにんじん たまねぎ さつまいも|キウイ ボス撃破:330ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:330ドングリ トパーズ×1 サファイア×1 桜の花びら×1 21-7ピンク小穴 種類 ピンクの洞窟 マス:体:【?】 【ボスモンスター】グラスモールLv34 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|クリスタル|パイライト 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|アロエ クリスタル 落花生 さつまいも 赤いにんじん|キウイ ボス撃破:330ドングリ ダイア×1 アイオライト×1 桜の花びら×1 探索完了:330ドングリ ヒスイ×1 トパーズ×1 日本酒×1 21-8チドリン交差点 種類 世界樹 マス:13体:【?】 【ボスモンスター】チドリンボウLv34 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|クリスタル|トパーズ 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|クリスタル さつまいも 赤いにんじん アロエ たまねぎ 落花生|キウイ ボス撃破:330ドングリ パイライト×1 サファイア×1 桜の花びら×1 探索完了:330ドングリ ルビー×1 サファイア×1 日本酒×1 21-9静かな洞穴 種類 ピンクの洞窟 マス:体:【?】 【ボスモンスター】サクランバードLv34 ドロップ:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|クリスタル|パイライト 探索発見:ローズマリー 日本酒 桜の花びら すいか|アロエ 赤いにんじん|キウイ ボス撃破:330ドングリ クリスタル×1 サファイア×1 日本酒×1 探索完了:330ドングリ トパーズ×1 クリスタル×1 桜の花びら×1 21-10大蛇の闘技場 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】超スネークLv35 ドロップ:ローズマリー 桜の花びら すいか|クリスタル|トパーズ 探索発見:ローズマリー 桜の花びら すいか|落花生 アロエ 赤いにんじん|キウイ ボス撃破:330ドングリ ルビー×1 ダイア×1 桜の花びら×1 探索完了:330ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 これ以降登場する「ヒホウ」は姿こそ宝箱だが、れっきとしたモンスター。地味に強いので注意 ステージ22 [部分編集] 22-1噴水公園 種類 世界樹 マス:6体:【?】 【ボスモンスター】サクランバードLv39 ドロップ:桜の花びら ローズマリー すいか|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|アロエ 赤いにんじん たまねぎ さつまいも クリスタル 落花生|キウイ ボス撃破:340ドングリ エメラルド×1 ダイア×1 日本酒×1 探索完了:340ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 22-2チェリブーパラダイス 種類 世界樹 マス:11体:【?】 【ボスモンスター】チェリブーLv39 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー|たまねぎ さつまいも 落花生 アロエ たまねぎ クリスタル| ボス撃破:340ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:340ドングリ サファイア×1 ヒスイ×1 桜の花びら×1 22-3まるるの洞窟 種類 ピンクの洞窟 マス:体:【?】 【ボスモンスター】まるるLv39 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー|さつまいも 落花生 赤いにんじん アロエ クリスタル|キウイ ボス撃破:340ドングリ ダイア×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:340ドングリ ルビー×1 エメラルド×1 桜の花びら×1 いきなり目の前にボスモンスターがいるが、当然、他のモンスターを倒さないと討伐できない 22-4・・・ルドキャンプ 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】ドッペルゲンガーLv40 ドロップ:日本酒 すいか|| 探索発見:桜の花びら ローズマリー すいか|赤いにんじん アロエ クリスタル|キウイ ボス撃破:340ドングリ ダイア×1 トパーズ×1 日本酒×1 探索完了:310ドングリ サファイア×1 アクアマリン×1 桜の花びら×1 22-5忘れ木の里 種類 世界樹 マス:12体:【?】 【ボスモンスター】Lv サクライオン ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|ラベンダー さつまいも 落花生|キウイ ボス撃破:340ドングリ ルビー×1 トパーズ×1 日本酒×1 探索完了:340ドングリ ダイア×1 サファイア×1 桜の花びら×1 22-6チドリンホール 種類 ピンクの洞窟 マス:体:【?】 【ボスモンスター】Lv ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル|トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル さつまいも アロエ|キウイ ボス撃破:340ドングリ パイライト×1 ルビー×1 桜の花びら×1 探索完了:340ドングリ トパーズ×1 サファイア×1 日本酒×1 22-7ダークな敷地 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】ドッペルゲンガー Lv.41 ドロップ:桜の花びら ローズマリー|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|たまねぎ 落花生 赤いにんじん|キウイ ボス撃破:340ドングリ ヒスイ×1 トパーズ×1 桜の花びら×1 探索完了:340ドングリ サファイア×1 トパーズ×1 日本酒×1 22-8陽気ガーデン 種類 世界樹 マス:27体:【?】 【ボスモンスター】チェリブーLv41 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|クリスタル| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|赤いにんじん さつまいも アロエ クリスタル たまねぎ 落花生|キウイ ボス撃破:340ドングリ エメラルド×1 ルビー×1 桜の花びら×1 探索完了:340ドングリ エメラルド×1 ダイア×1 日本酒×1 22-9ピンクの集会所 種類 ピンクの洞窟 マス:体:【?】 【ボスモンスター】チドリンボウLv41 ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか||キウイ ボス撃破:340ドングリ トパーズ×1 ダイア×1 桜の花びら×1 探索完了:340ドングリ パイライト×1 アクアマリン×1 日本酒×1 22-10サクラホール 種類 ピンクの洞窟 マス:体:【?】 【ボスモンスター】Lv ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか||パイライト トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|赤いにんじん さつまいも 落花生 クリスタル|キウイ ボス撃破:340ドングリ トパーズ×1 ダイア×1 桜の花びら×1 探索完了:340ドングリ ルビー×1 エメラルド×1 日本酒×1 22-11マダムの庭 種類 世界樹 マス:体:【?】 【ボスモンスター】ブラックマダムハルフィLv ドロップ:桜の花びら 日本酒 ローズマリー|| 探索発見:桜の花びら 日本酒 ローズマリー すいか|赤いにんじん たまねぎ 落花生| ボス撃破:340ドングリ ヒスイ×1 アクアマリン×1 トパーズ×1 探索完了:340ドングリ エメラルト×1 トパーズ×1 日本酒×1 ここに登場するホネホネナイト、ボスはそれぞれが超強敵。覚悟してかかってほしい ステージ23 [部分編集] 23-1グレイな闘技場 種類 フロンティア・・・ マス:3体:【?】 【ボスモンスター】ヒホウLv42 ドロップ:桜の花びら 日本酒|| 探索発見:桜の花びら すいか 日本酒|赤いにんじん| ボス撃破:350ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:350ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 23-2スモール砦 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】ゾンビLv42 ドロップ:日本酒 ローズマリー|クリスタル| 探索発見:日本酒 すいか 桜の花びら ローズマリー|アロエ 赤いにんじん ラベンダー|キウイ ボス撃破:350ドングリ トパーズ×1 サファイア×1 桜の花びら×1 探索完了:350ドングリ トパーズ×1 ルビー×1 日本酒×1 23-3クアトロコロシアム 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】ホネホネナイトLv42 ドロップ:日本酒|| 探索発見:ローズマリー|| ボス撃破:350ドングリ ヒスイ×1 サファイア×1 桜の花びら×1 探索完了:350ドングリ ダイア×1 ルビー×1 日本酒×1 23-4ミノミノ砦 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】黒毛ミノタロウLv42 ドロップ:すいか ローズマリー 桜の花びら|| 探索発見:|落花生| ボス撃破:350ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 探索完了:350ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 23-5坊ちゃん砦 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】デビルぼうやLv42 ドロップ:桜の花びら すいか 日本酒|| 探索発見:ローズマリー 日本酒 すいか|赤いにんじん アロエ|キウイ ボス撃破:350ドングリ トパーズ×1 エメラルド×1 桜の花びら×1 探索完了:350ドングリ トパーズ×1 アクアマリン×1 日本酒×1 23-6裏番長砦 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】ヒホウLv42 ドロップ:日本酒||パイライト 探索発見:桜の花びら 日本酒 すいか ローズマリー|赤いにんじん 落花生|キウイ ボス撃破:350ドングリ パイライト×1 サファイア×1 桜の花びら×1 探索完了:350ドングリ ダイア×1 ルビー×1 日本酒×1 23-7小さな闘技場 種類 フロンティア・・・ マス:3体:【?】 【ボスモンスター】ゾンビLv42 ドロップ:すいか|日本酒 桜の花びら ローズマリー クリスタル|トパーズ 探索発見:日本酒 桜の花びら ローズマリー すいか|さつまいも 赤いにんじん|トパーズ パイライト キウイ ボス撃破:350ドングリ パイライト×1 ダイア×1 桜の花びら×1 探索完了:350ドングリ パイライト×1 ヒスイ×1 日本酒×1 23-8峠闘技場 種類 フロンティア・・・ マス:3体:【?】 【ボスモンスター】Lv ドロップ:日本酒 桜の花びら|| 探索発見:日本酒 桜の花びら ローズマリー|| ボス撃破:350ドングリ パイライト×1 ルビー×1 桜の花びら×1 探索完了:350ドングリ ダイア×1 サファイア×1 日本酒×1 23-9限界闘技場 種類 フロンティア・・・ マス:4体:【?】 【ボスモンスター】デビルぼうやLv42 ドロップ:桜の花びら すいか ローズマリー|日本酒 クリスタル| 探索発見:ローズマリー すいか 日本酒 |落花生 たまねぎ アロエ|キウイ ボス撃破:350ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 日本酒×1 探索完了:350ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 桜の花びら×1 23-10ハルシイネ城 種類 塔 マス:体:【?】 【ボスモンスター】Lv ドロップ:すいか 桜の花びら ローズマリー 日本酒|クリスタル|パイライト トパーズ 探索発見:桜の花びら 日本酒 すいか|さつまいも 赤いにんじん アロエ クリスタル|トパーズ キウイ ボス撃破:350ドングリ トパーズ×1 ダイア×1 パイライト×1 探索完了:350ドングリ トパーズ×1 パイライト×1 サファイア×1
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いつもと変わらないはずの穏やかな日々。 スバルの姉のギンガを加えての訓練。 到着したポチのデバイス。 改造されつくしたアルファ。 戦うために必要なものが1つを除いて全てが揃った。 しかし、最後の1つは現れない。 けれど、心配することではないのかもしれない。 空気がどこか変わり始めたから・・・・・・。 まるで嵐が来る前に海が凪いでいるような・・・・・・。 嵐が来たとき、俺はまだ壊れないでいられるだろうか。 魔法少女リリカルなのはStrikerS―砂塵の鎖―始めようか。 第15話 準備完了 「さて、今日の朝練の前に1つ連絡事項です。陸士108部隊のギンガ・ナカジマ陸曹が今日からしばらく六課へ出向となります。」 「はい。108部隊ギンガ・ナカジマ陸曹です。よろしくおねがいします。」 「「「「よろしくお願いします。」」」」 わたしが促すとギンガが敬礼と共に自己紹介する。 スバルがなんだか嬉しそう。 戦闘機人がらみの事件がロストロギアの事件と範囲が被っているせいで合同捜査になった。 それが表向きの理由。ギンガもその理由で出向になったと思っているだろう。 裏の理由はカリムさんの予言。 来るべき日に向けての協力体制。 肝心の地上本部の動きが余りにも悪くて酷く焦るけれど・・・・・・。 大丈夫。絶対に皆を守ってみせる。 それはそうと、ギンガってスバルのシューティングアーツの先生なんだっけ。 スバルの成長振りを是非見てあげて欲しいな。 「「「「はい!」」」」 うん。いい返事。 本当に元気がいいよね。 昔のわたしもこんなだったのかな。 感慨にふけるのは後でいいや。 あと、もう1人紹介しないといけないもんね。 「それからもう1人。」 「どうもー。」 「10年前からうちの隊長陣のデバイスを見てきてくださっている本局技術部の精密技術官。」 「マリエル・アテンザです」 わたしのレイジングハートやフェイトちゃんのバルディッシュにカートリッジシステムを組み込んでくれたのもマリエルさんなんだよね。 初めて会ったのは闇の書事件のとき。 あれからずっと無茶しっぱなしだから本当にお世話になりっぱなしだな。 そうか。はやてちゃんと同じぐらいの期間付き合っていることになるから10年にもなるんだ。 やっぱりなんだか感慨深いかも・・・・・・。 「地上での御用時があるということでしばらく六課に滞在していただくことになった。」 「デバイス整備をみてくださったりもするそうなので・・・・・・。」 「気軽に声をかけてね。」 「「「「はい!」」」」 「おーし。じゃ、紹介が済んだところでさっそく今日も朝練いっとくか!!」 「「「「はい!」」」」 ヴィータちゃんの声で各自散会するはずなのに、エリオがどことなく落ちつかなげ。 それにはんた君もいない。 珍しい・・・・・・。 少なくとも顔をだしてからどこかに行ってたのに。 どうしたんだろ。 性格的に寝坊だけはありえそうにないし、トイレとか・・・・・・あれ? エリオ、なんで持ってないの・・・・・・。 「エリオ、ストラーダはどうしたの?」 「そういえばはんたのやつもいないな。誰か知らないか。」 わたしの言葉に続いてシグナムさんも疑問を口にする。 それにしてもエリオ、デバイスを忘れるなんてしないと思うんだけど・・・・・・。 もしもそうだったらきつめに躾ないといけないかな。 でも、エリオの性格からするとありえないよね。 なんだろう。 「おいおい。自分のデバイス忘れるなんてたるんでるんじゃねぇのか?」 「すいません。でも、調整とカスタマイズお願いしたんです。今朝には届けてくださるってことだったんですけど・・・・・・。」 「ふぇ?私きいてないよ?」 ヴィータちゃんの言葉に反論するエリオ。 そんな話知らないというシャーリー。 どちらも嘘をついているとは思えない。 でもデバイスをカスタマイズしてくれるシャーリーは知らないって言うし・・・・・・。 『今朝に届ける』って受け答えもあったことを考えると面と向かって頼んだってことだよね。 シャーリー以外にデバイスがいじれる人って・・・・・・まさか!! 「・・・・・・エリオ、まさかとは思うけどもしかして・・・・・・。」 引き攣り気味の顔のままフェイトちゃんが言葉を口にした矢先だった。 どこからともなく哄笑が聞こえてきたのは。 そちらを見ればそこにいるのは・・・・・・。 「ハハハハハ、ハハハハハハハ、ハハハハハ。やぁ、みなさんお揃いのようだね。 おや?2人ほど知らない顔がいるね。シャーリー、簡単に紹介してもらえるかな? ああ、ボクの名前はバトー。メカニックデザイナーなんてものをやらせてもらってる。」 「ババババババトー博士。ええと、そのあの・・・・・・。」 「あ、108部隊より出向になりましたギンガ・ナカジマです。よろしくお願いします。」 「マリエル・アテンザです。本局で精密技術官をやっています。」 「どちらもよろしく。うん?ナカジマってことはそこの・・・・・・。」 「スバルの姉です。」 「ふうん。なるほどね。ところで話はぐっと代わるんだけど2人ともボクとトモダチになってくれたりしないかな? ボクは今、トモダチ100人出来るかな計画を発動中なんだ。でも、未だにボクのトモダチって11人しかいないんだよね。 まぁ、数ヶ月前までは1人しかいなかったから怖いくらいに絶好調なんだけどね。ああ、シャーリーは弟子だから数にはいれてないよ。」 「・・・・・・?かまいませんが?」 「ええ、私も・・・・・・。」 なんて唐突。なんて脈絡の無い会話。 止める暇もなかった。 研究室に引きこもってて食堂でも見かけなかったから油断していた。 たぶんエリオがデバイスの改造頼んだのってバトー博士・・・・・・。 ああ、どんな改造されちゃったんだろ。 レイジングハートが四六時中ファッキンファッキン言うのには参ったよね。 性能の跳ね上がり具合は本当にすごかったけど。 モラルが著しく低下するバトー博士のシステムと身体に負担がかかるブラスターシステム、どっちがいいんだろう。 ストラーダはまともなものでありますように・・・・・・。 そんなわたしの心配をよそに話は進んでいく。 「あなたが本局で噂になっているすごいデバイスマイスターですね。是非ともお話をお聞かせください。」 「ああ、それならちょうど良かったよ。ボクが作ったデバイス2機と頼まれて調整とカスタマイズやったのを届けに来たところでね。 トモダチになった記念にキミ達へステキなアダナをつけてあげようと思ったけど、今はこっちが優先だもんね。 テストも兼ねて盛大にやってもらおうと思って大急ぎで来たんだ。ああ、来た来た。サースデー、ここで止めてくれる。 ああ、運転しているのが助手のサースデーだよ。」 「リョウカイシマシタ。ばとー博士。」 キャタピラが付いたトラック? ハーフトラックっていうみたいだけど、そんな見慣れない車を運転するのがロボットなサースデーなのが物凄くシュール。 運転が上手いからなおさらに・・・・・・。 なんであんな昔の漫画に出てくるようなロボットの手で精密作業できるんだろう? なにはともあれ、サースデーが運転しているそれの荷台に積まれているのは はんた君とポチとアルファとたぶんデバイスなんだろう物とストラーダ。 あれ?なんでトラックに積んでるの? 前はサースデーが抱えてきたのに・・・・・・。 「トラックに積む必要あったのですか?」 「いやぁ、アルファが余りにも激しいセッティング頼むから気合いはいりすぎちゃってね。こうでもしないとボクじゃ運べなかったんだよ。」 わたしと同じ疑問を抱いたマリエルさん。 けれどその答えに引き攣る。 以前の重量を知っていれば当然と言えば当然。 いったい何kgになったんですか。 既に人間が運用することを考えていないようなセッティングになりつつある気がする。 でも、それを運用できるはんた君もそれだけの処理をこなしてしまうアルファもすごい。 おそらく演算か並列処理がずば抜けてるんだろうけど。 いったいどれだけ高性能なんだろ? そんなことを思っていたときだった。 「バトー博士!!!!ここか!!!!!!」 「はやてちゃん、どうしたの?リインとユニゾンまでして騎士甲冑まで着込んで・・・・・・。」 「主はやて、執務を放り出してくるのはどうかと思うのですが・・・・・・。」 「んなことどうでもええんや。それ以上に問題なんわ、バトー博士!!朝一で届けられてたあの報告書って本当に本当なんか?」 「どうしたんだい?わざわざ嘘を書くような奇特な性格はしていないつもりなんだけどね。」 「・・・・・・あのな、バトー博士。どんなにピーキーなアームドデバイスでも性格悪いインテリジェントデバイスでもシャーリーが卒倒するようなストレージデバイスでも作ってくれてええんよ。」 どれも問題だと思うのってわたしだけかな? 他のみんなも物凄く困惑した表情。 はやてちゃんがこんな状態になるってことはまたなにかやったのかな。 もうバカチンとかナイチチとかロシュツキョー呼ばわりは珍しくも無くなったし・・・・・・。 馴れって怖いな。 でもなんだろう? 次にはやてちゃんが口にした言葉に数人が絶句した。 「ただな、ユニゾンデバイス作ったっちゅうんわかなりムチャクチャ無茶ってやつやと思うんやけど・・・・・・。」 「ユ、ユニゾンデバイス!?作った!?」 「マ、マリエル技官しっかり!!」 卒倒しかけているマリエルさんをシャーリーが慌てて支えている。ティアナ達も動揺してるね。 ええと、ユニゾンデバイス。 古代ベルカの遺産で初代リインフォースとかリインがそれなんだよね。 物凄い力がでるけど暴走事故が多発したのと現在じゃ作り方が失われてるから物凄くレア・・・・・・えええええええ!? ユニゾンデバイスを作った!? ・・・・・・ミッドチルダの歴史を揺るがす大事件じゃないの、これ? でも、バトー博士の様子は対して変わらない。 それよりも困惑しているような・・・・・・。 やがていつもの調子でバトー博士が言葉を続ける。 「何を言ってるんだい。ちゃんと目を通した?ユニゾンデバイスなんか作ってないよ。」 「はぁ?だって報告書には・・・・・・。」 「ああ、ちょうど良かった。それなら一緒に説明してあげるから聞いていってよ。 今、まさに説明しようとしたところだからさ。ええと、それじゃどうしようか。 最終改造したデバイスと新規で起こしたデバイスとカスタムと調整しただけのデバイスがあるけど。」 「僕のストラーダからお願いします!!・・・・・・ばらばらになってたりしませんよね?」 やっぱりデバイスが傍らに無いのは不安なのか、真っ先に手を上げたのはエリオ。 うん。エリオ。その心配は仕方ないかもしれない。 でも、心配するべきはそこじゃないと思うんだ。わたし・・・・・・。 バトー博士に改造お願いするってことは・・・・・・。 「OK。それじゃムッツリのタンショーデバイスの説明から行こうか。」 「ムッツリ?」 「タンショー?」 バトー博士の言葉の傾向を知っていればどんな意味の言葉でいわれた言葉かわかるんだけど。 初対面のギンガとマリエルさんは首をかしげている。 言葉の変換が出来ていないのか。 ああ、説明聞いて2人とも卒倒しないといいんだけど。 「それじゃ、説明するよ。でも、これからムッツリは訓練で忙しいでしょ。 忙しい人間を引き止めるようなクソムシ以下な真似をするのはボクの本意じゃないからね。 なんてったってボクは天才だからね。 四六時中妄想にふけってるムッツリでもぱぱっと分かるくらい超絶簡単な説明をしてあげるぐらい朝飯前さ。 だから1回で覚えてね。 覚えられないとかほざいたら裸に引ん剥いて六課の屋上から逆さ釣りにして『ボクはムッツリです』って垂れ幕つけてぶらさげてやるからね。 ああ、もちろん詳しいことが聞きたかったら後で聞きに来てくれればいいからさ。なんてったってボク達トモダチだもんね。」 「はい。わかりました。」 精神的にひとまわり成長したのかな。 ムッツリって呼ばれて表情変えないし、即答してるし・・・・・・。 この間は泣いて逃げ出したのに・・・・・・。 評価あげておいてあげようか。 いやいや、この後の説明でどうなるかが注目するべき点かもしれない。 そしてバトー博士の説明によるストラーダの説明が始まった。 「それじゃ、四六時中妄想しっぱなしで女の子の裸ばかり想像してるドスケベなノウミソをいったんリセットしてしっかり聞いてね。 ムッツリでも分かるように1つ1つ順番に説明するよ。いいかい? 1.貧弱脆弱虚弱体質なタンショーデバイスの基礎フレームからいじってムッツリに分不相応なデカマラデバイスに改造。 2.カマ掘るに不便だった刀身部分を延長することでケツのアナ抉りたい放題。 3.ソーローであることをウリにしながら全然ソーローじゃないから3倍ほどソーローにパワーアップ。 4.女子更衣室や女湯覗くのに便利なステルス搭載。 5.カートリッジシステム搭載でソーローっぷりが更に上がるから女子更衣室から逃げ出すのが一段と楽に。 6.ムッツリの貧相なイチモツと違って折れることのないウタマロ仕様。 7.似合わない白コートのバリアジャケットから変質者御用達の黒尽くめコートに変更。 8.ちょっと触っただけでドカンと加速する超絶こらえ性なしソーロードーテーボウヤ仕様。 9.ムッツリがあまりにも貧弱でお粗末でマザコンすぎるからしかたなしに重さは1kg増しで抑制。 9.せっかくデカマラになったのにノウナシボウヤすぎてステキ言語教え込んでもろくに使いこなせないクソガキAIだからAIいじりは仕方なく見送り。 10.今度の差し入れは羊羹にしてね。 どうだい。これだけ簡単なんだ。1度で当然分かってくれたよね。 そういうことでタンショーデバイスからデカマラデバイスに生まれ変わったデバイスを装備するムッツリも ただのムッツリからオープンスケベなムッツリにレベルアップしてくれていいんだよ。 もうじゃんじゃん使いまくってあまりにも貧相で粗末なタンショーホーケーソーローのイチモツをおったてまくって発情して、 今度はオープンスケベのヘンタイのマザコンのマセガキのムッツリへのレベルアップ目指してよ。」 「・・・・・・あ、ありがとうございます。バトー博士。」 「お礼なんていいよ。だってボクとムッツリはトモダチじゃないか。トモダチの頼みは快く聞いてあげる。 それがトモダチってもんだろ。」 あ、頭痛い・・・・・・。 言っていることは革新的なことばかりなんだと思うけど、なんでこんな・・・・・・。 エリオ、どれだけ言葉の意味分かったんだろ? むしろ分からないからあんな困惑した表情しているのかな。 逆に言葉の意味が分かる人間だと・・・・・・。 ああ、ヴィータちゃんとかフェイトちゃん、顔が真赤。 ティアナなんかまるでトマトみたい。 平然としているシグナムさんはすごいけど。 はやてちゃんも頭痛そうに頭抱え込んじゃってるし。 スバルとキャロは首を傾げてる。 ああ、2人もまだ分からないんだ。 こういうとき自分が汚れたなぁって思うよね。 「あ、あれだけピーキーだったのにまだ上があるっていうの?」 「な、な、な・・・・・・。」 「あわわわわわ・・・・・・。」 シャーリーは慣れちゃったんだな。 内容のほうで驚いてるみたいだし。 でも、ギンガとマリエルさんはもう酷い動揺具合。 たしかに初対面でこうなるときついかもね。 でも、アダナが待っているって知ったら本当にどうするんだろ。 まぁ、それはいいとして、残りの2機が問題。 片方はアルファだからはんた君が使うとして、もう片方はいったい誰が・・・・・・。 鎖とプレートが付いていることからするとブレスレットかチョーカーなのかな? 少し大きめだけど。あれ?なんか刻印してある。 ええと、なんて書いてあるんだろ? 「それじゃ、ムッツリのデバイスの説明終わったからクソイヌのデバイス説明に移ろうか。 ゴキブリのデバイスは説明がシャレにならないくらいふざけまくったからね。 ああ、もちろんゴキブリの飼い犬たるクソイヌのデバイスも似たり寄ったりのふざけっぷりだよ。 あ、そうだ。ねぇ、ナイチチ。ザフィーラが喋れたらいいなって思わないかい?」 「あん?なに言ってるんだてめぇ。ザフィーラは普通に喋・・・・・・むぐっ。」 「おっとヴィータ、涎がこぼれとるよ。まったくしょうがない子やなぁ。アハハハハハ・・・・・・。 バトー博士にザフィーラが喋れるのは内緒なんよ!!」 「うん?まぁ、いいか。で、どうなんだい、ナイチチ。」 「あ、ああ~、喋れたらおもろいなぁって思うけどなんでや?」 「うん。クソイヌデバイスを作っている途中、プログラムいじってるときにね。 念話の部分をマスカキする代わりの暇つぶしで遊び半分にいじくったら喋れるようにできちゃったんだよね。 だから余計な機能を全部取っ払ってこのステキな首輪をつけてあげるだけでただのザフィーラがいらないことほざくザフィーラにレベルアップできるんだよ。 ああ、インテリデバイスみたいなAI搭載しないからステキ言語は教え込めなかったんだ。ごめんね。」 「さ、さよか。あ、ああー・・・・・・。本当に喋れるようになるだけなんやな?」 「うん。物凄く頑丈で並大抵の力じゃ壊れないこの首輪をつけるだけでね。」 「・・・・・・主はやて。問題ないと思われますが・・・・・・。」 「・・・・・・せやな。」 聞いた限り、問題ないように思うけど。 なんかひっかかる。 そのとき、刻印してあるものが文字だと気がついた。 ああ、ネームプレートか。 でも、なんで名前だけなのにあんなにずらずら長いんだろ? 聞いてみるか。 「あの、バトー博士。プレートに書かれてるのって・・・・・・文字ですよね?」 「うん?バカチン。キミって文字も読めないバカチンだったっけ? ただのネームプレートなのに・・・・・・。」 「いえ、あの、名前だけにしては妙に長いなって・・・・・・。」 「ああ、そういうことか。それならそうと言ってよバカチン。まったくバカチンはバカチンすぎてしかたないよね。 でもバカチンがそんな疑問を持つのも当然だよね。なんてったってバカチンはバカチンなんだもの。 その程度のことさえ分からないからこそのバカチンだもんね。 でも、大丈夫。バカチンでも分かるくらいとっても簡単なことしか書いていないからさ。」 うう、相変わらず激しい。 我慢・・・・・・我慢・・・・・・。 そんなわたしにお構いなしでにかっと笑うとバトー博士が説明を続ける。 「このプレートにはね、こう書いてあるんだよ。 『私は年中発情しまくっててメスイヌと見れば見境なしに襲わずにいられない我慢知らずでこらえ性なしでおまけに甲斐性も無いナイナイづくしの恥知らずでクソマミレのクソイヌのワンコのポチです。』 どうだい?とても簡単だろ?」 「・・・・・・『私はポチです』以外の部分に意味ってあるんですか?」 「うん。もちろんだよ。この刻印がないとイマイチプログラムの奔り具合が悪くってね。この刻印をしてあげるだけで性能が200%アップするんだ。 それでナイチチ、どうするの?家族って呼ぶぐらい大切なんだからやっぱり喋れるようにしてあげたいって思うよね。」 ・・・・・・デバイスって欲求不満になったりするのかな? なんか酷い言葉いれるだけで性能あがっているような印象さえ覚えるんだけど・・・・・・。 ああ、こんなことを考え始めている辺り、逃避してるのかな。 いけないいけない。 で、件のはやてちゃんはそれを聞いて物凄くひきつった表情しているし。 あ、マリエルさん、今にも卒倒しそう。 過激っていう言葉を2つ3つ回っちゃった過激さだからしかたないのかな。 はやてちゃんの困った様子を見かねたのか、ティアナが口を挟んだ。 「バトー博士。それよりもポチ・・・・・・さんのデバイスの説明を。」 「おお!それもそうだね。クソッタレザフィーラのことなんてどうでもいいもんね。 ゴキブリの飼い犬のクソイヌのポチのほうがよっぽど大切だもんね。ありがとう。ノウナシヒステリー。」 「え?え?ちょっと、あたしは別に・・・・・・。」 「それじゃノウナシヒステリーの要求もあったことだし、とっととかったるい説明をしちゃおうか。 なんてったってこの後に救いようが無いダッチワイフデバイスアルファが待っているんだからね。 こんな説明はちゃきちゃき終わらせないと日が暮れちゃうよ。 それじゃ、クソイヌ、そこを動かないでね。このワンコロデバイス取り付けてあげるからさ。」 そう言って近づくとかちゃかちゃと音をたてて取り付けられる鎖とプレート。 あ、ワンタッチで取り付けられるんだ。 お手軽だね。 もしかするとフリードとかにもつけられるんじゃないかな。 「これで良し。それじゃ説明しようか。クソイヌのクソ過ぎるクソッタレノウミソじゃ1割も理解できないだろうけど 聞かないよりはましだからせいぜい頑張って理解してね。 もっともウジが湧いたクサレノウミソじゃ四六時中盛ることしか考えて無くて幾ら説明してやってもかけらほども覚えてくれないからやっぱり無意味に終わるかもしれないけどさ。 それじゃ1つ1つ順番に説明するからね。いいかい。 1. ストレージデバイスっていう味気も色気も面白みもやっかみも面倒も無いクソイヌにピッタリのクソ過ぎるテツクズガタクタヨセアツメクソッタレデバイス。 2. クソイヌがウェルダンになっても傷一つ付かなくて1度取り付けたら2度と外れないタフネスを持った超絶頑丈クソマミレ仕様。 3. 似合いもしないクソイヌのボロキレはあっちで過ごしてたころと同じ格好。 4. クソイヌ仲間1号のジャンキーベルナールがやってたステルス搭載によって食い逃げが簡単に。 5. 四六時中全身にブーストかかりまくりになるおかげでクソイヌ仲間2号のピザデブタロウがやってた一個小隊を壊滅させる体当たりもできる怪力馬鹿に。 6. ヘルメットから伸びた管からは吸うだけで絶頂になれるクソイヌ仲間3号のスカシラリーが持ってたヤクをちょっと改造したヤクチュウガス満載のポチボンベ搭載。 7. 重さはバカチン2人分よりは気持ち程度に軽い100kg。 8. 噛み付くことしか知らないノウナシのクソイヌのためにクソまみれの身体を全身武器まみれにレベルアップ。 9.計画性なにそれで後先考えない甲斐性なしなクソイヌのためにベルトリンク式カートリッジシステム搭載で火力アップして魔力を節約。 10.クソイヌは使う気がしないだろうけどナイチチがつけろってキャンキャン喚くからしかたなく取り付けたサディスト設定搭載。 11.ゼツリン節操なしのクソイヌのために幾らでも節操なく撃ちまくれるよう並列処理がブチキレのブチマケのブッコロ仕様。 12.ゴキブリとお揃いの不思議魔方陣Mk.Ⅰ~Ⅲに加えて新たに加えたMk.Ⅳ~Ⅵも搭載で飼い主と揃ってクソヤロウに。 13.ろくに使わないけどおまけ程度に喋れるようにした泣いて喚いて叫びまくれる負け犬の遠吠え迷惑仕様。 14.お礼は期待していないからイチゴショートなんか持ってこなくていいからね。 どうだい。クソイヌのカラッポノウミソじゃまったく理解できなかったと思うけど分かりやすい説明だったでしょ。 気に入ってくれたかな。」 「・・・・・・それで、武装はどうやって展開する?」 「「「「「「「しゃ、喋った!?」」」」」」」 「なにを驚いてるんだい?喋れるようにしたって言ったじゃないか。人の説明をそろいも揃って聞いてないな。 人の話はちゃんと聞くことって教わらなかったのかい。ああ、それで展開の仕方だったね。 クソイヌじゃ余り長い言葉を覚えられないだろうから、いろいろアイデアはあったけどクソ簡単なヤツにしたんだ。 最初は『じゅげむじゅげむ五光の擦り切れ・・・・・・』とか『百人一首を一呼吸で全部謳いきる』とか『全身に100V電流を流して感電犬になる』とか考えたんだけど どれもこれもクソイヌじゃできそうになかったからね。『クソッタレ、セットアップ』の2言で展開できるようにしたよ。 これならクソイヌでもできるでしょ。ああ、もちろん『わおーん』って遠吠えしてくれても展開できるからね。」 いや、どれも難しいって・・・・・・。 結局、わたし達と変わらないし。 「・・・・・・ねぇ、ティア。遠まわしにあたし達、馬鹿にされてるのかな?」 「スバル、話しかけないで。正気を保つのに必死だから。」 ティアナがすごい表情になってる。 ああ、そういえば前は泣き止まなかったんだっけ。 エリオとキャロははてなマークが飛び回っているような表情しているし。 ギンガとフェイトちゃんも顔が引き攣り始めた。 ヴィータちゃんはぶるぶる震えっぱなしだし、はやてちゃんは頭を抱え込みっぱなし。 平然としているのはシグナムさんくらい。 シャーリーさん、やっぱり平気そうだ。 ・・・・・・慣れって本当に怖いね あ、マリエルさん、過呼吸起こし始めてる。 でも、本当にどこから突っ込めばいいんだろう。 「わおーん!!」 そんなとき、高らかな遠吠えが響き渡り、展開されるポチのバリアジャケット。 ・・・・・・え!? 「ええええええ!?」 真っ先に大声を上げたのはティアナ。 いや、気持ちは分かるけど。 でも、これって全身武器庫っていうんじゃないかな? でも、大砲とミサイルとマシンガンは分かるけど、レンズとコイルのはいったい何に使うの? それになんかこんな感じのオモチャが昔売ってたような気もするような・・・・・・。 「どうだい。とりあえずドッグバズーカとドッグウイングとドッグサンダーとドッグレーザーとドッグバルカンを干渉しないように搭載したんだ。 ドッグジャベリンは余りにも不恰好になるからいっそのことジャベリンじゃなくて爪にしちゃったよ。 ゴキブリが惚れてたアバズレの武器と同じ構造の爪だから切れ味は抜群だと思うよ。 本当はマイクロブラックホール生成装置とか荷電粒子砲とか陽電子砲くらい積みたかったんだけどナイチチが融通きかないせいで質量兵器つめないし、 クソ撒き散らすみたいに放射線ぶちまけて辺りをぶち壊しまくるとクソイヌは良くても回りがガタガタ抜かすから放射線ぶちまける装備は残念だけど積めなかったんだよ。 なんにせよこれでクソイヌは噛み付くことしか出来ないノウナシクソイヌから全天対応年中発情見境なし節操なし喚き散らす空飛ぶクスリ漬け脳筋クソイヌにレベルアップしたんだ。 使いこなせなくてキャンキャン鳴いたりしないよね。ねぇ、クソイヌ。」 「悪くない。」 さすがにバトー博士の言葉に引き攣った。 いったいなにを相手にする予定なんですか!? 荷電粒子砲とか陽電子砲は分からなかったけどブラックホールなら分かる。 でも、そんなもの持ち出して・・・・・・。 皆の表情も引き攣ったりはてなマークが浮かんでそうな顔の2つに割れた。 そんなわたし達の思考はおいてけぼりで、バトー博士の話はまだ続いている。 「うん、それはよかった。これでハンター2としてゴキブリの役に立てるね。 なんせ、ゴキブリの飼い犬以外に管理局の犬なんて称号がついたところでクソイヌのクソイヌっぷりに代わりは無いからね。 せいぜいクソイヌが食って寝るしか能が無い真性のクソイヌじゃなくて無いよりマシ程度に動けるノウナシのクソイヌだって証明してあげてよ。 それがゴキブリの手助けになるからさ。」 「まったくもってその通りだ。御主人の傍らにいられるほうがよほどいい。」 「ハンター2!?」 バトー博士とポチの会話に驚いたようなスバルの声が響く。 あ、わたしも初耳だ。 たしかにハンターチームははんた君1人だったから当然といえば当然・・・・・・なのかな? あれ?でも簡単に人員って増やせたっけ? スカウトした後にいろいろ書類手続きがあったような・・・・・・。 その前に部隊長の許可が必要なんだけどはやてちゃん、出したのかな? 「ちゃんとナイチチの承認も通っちゃってるしね。心置きなくハンター2として暴れてよ。」 「ええ!?私、覚えとらんよ!?」 「ええ~?もう、だめだなぁ。たしかあれはゴキブリがノウナシヒステリーを蜂の巣にした日だね。 あの日、ハンター2の話を持ちかけにいってせっかく分かりやすく丁寧に説明してあげたっていうのに、 聞き分けの無いナイチチがこらえ性もなく喚きだしちゃったから机の上の書類に紛れ込ませてきたんだ。 その後にも手段を変えて3種類くらい書類送っておいたけど全部にほら、この通り。 承認のハンコがぽちっと押されてるんだよ。これでハンター2のクソイヌポチの誕生に障害はなくなったわけだね。」 ああ、そういえば大荒れしてたね。あの日のはやてちゃん。 書類仕事するときは絶対に怒ってないときにしよっと・・・・・・。 膝を突いて絶句しちゃってるはやてちゃん。 でも、承認のハンコ押さなかったとしても、フリードとかザフィーラさんみたいな扱いで戦闘参加する手段はいくらでもあるんだよね。 ポチがきちゃった時点ではやてちゃんの負けかな。 「さて、長々と実の無いオナラみたいなスカスカ説明つきの2人のデバイスは終わったから。 ついにようやくお待ちかね、ダッチワイフアルファの説明だね。でも・・・・・・うーん。」 珍しく歯切れの悪いバトー博士。 どうしたんだろう。 いつもなら嬉々として説明してくれるのに。 言葉はすごいけど。 「どうかしましたか。バトー博士。なにか問題でも?」 「うん。ロシュツキョー。別に説明してあげてもいいんだけどね。アルファは余りにも力入れて改造しすぎちゃったからね。 散々いろいろ天才過ぎるボクの頭を使って必死こいてえっちらおっちらひいこらあへあへ考えたんだけど、 どんなに簡単にしてやってもシャーリーやバカチンやロシュツキョー達が理解するのには3世紀か4世紀はかかる感じなんだ。 それにいつものことを考えるとボクが必死こいて考えた超絶簡単単純明快な説明を聞いたとしても分からないとかほざくだろうしね。 だから、今回は大切な部分を山のようにごっそりえぐりまくってサルどころかアメーバでもギョウチュウでもサナダムシでもゲボ子でも理解できるくらい 単純で簡単で物足りない説明にしてみたよ。これで分からないなんてほざかれたらボクどうしちゃおうってくらい簡単にしたんだ。 それで、もしも分からないなんて言われたらって少し心配になっただけなんだよ。」 なんか簡単に説明するのくだりでおかしなの1つ混ざってなかった? でも、3世紀か4世紀か・・・・・・。 ユニゾンデバイス作ったっていうだけでそれぐらい超越していそうなんだけど。 もう、ここまでくるとどれだけおかしなデバイスになったのか気になってくる。 認めよう。 運用さえできればアルファが誰のデバイスよりも高性能だって・・・・・・。 そういえばトラック持ち出すなんていったい何kgになったんだろ? 重めに見積もって600kgぐらいかな。 「そんなわけだから別に心配しないでね。ゴキブリ、心して聞いてね。 分からないなんてほざいたら・・・・・・まぁ、どうでもいいよね。 どうせ言わないだろうし、言ったらノウナシヒステリー達が泡噴いて卒倒しちゃうくらいの過激な真似してやるだけの話しだしね。 それじゃ1つ1つ順番に説明するよ。 1.今までの機能はそのままだからアルチュウでヤクチュウでクレイジーで這いずり回るのがお似合いのゴキブリ専用仕様ダッチワイフ。 2.グチャグチャネチャネチャトロトロのデロデロに合体できる融合機能搭載。 3.変形速度がイチモツ挟んだら痛みを感じる前に噛み千切られる1秒を達成。 4.融合することで歳もわきまえずに絶叫していた仕様が絶叫する必要がない仕様に。もちろん絶叫しても大丈夫。 5.ドSの人間が先に壊れる壊せるものなら壊してみろな真性ドM仕様。 6.ベルトリンク式カートリッジシステムのおかげで腎虚になるまでブチマケ放題仕様。 7.カートリッジシステムによって今まで使えなかったゴキブリのお気に入りハードコアプレイ装備が使用可能。 8.ボクが作ったジェネレータのアルティメットフレンドを2基搭載したことでゴキブリの苦労が半分に。 9.おかげでダッチワイフがちょっぴり太って騎乗位やったらイチモツごとぐちゃっと潰される重さの1t。 10.ダッチワイフと融合することでいろいろパワーアップ。 11.ゴキブリの調教をしてくれる女王様にも調教されてくれる雌奴隷にもなれる多機能仕様。 12.不思議魔方陣Mk.Ⅳのおかげで四六時中フルパワーでハイパワーでエクサでゼタでヨタでオーバードライブでバーストな絶倫仕様。 13.不思議魔方陣Mk.Ⅴのおかげでボクの手をわずらわせなくても改造し放題な機械フェチ仕様。 14.ゴキブリがくたばりそうなとき、羽虫と同様に自律戦闘可能でピアッシングや焼きごてが大好きなダッチワイフドSモード搭載。 15.節操なしのゴキブリのために搭載した不思議魔方陣Mk.Ⅳのおかげでどれだけふざけた火力でもしみったれた火力でも同じになる定コスト仕様。 16.貧弱脆弱単細胞なゴキブリのために勝手に三連装になることで前の後ろも上も全部塞いでやれる心配りの行き届いた超絶親切設計。 17.ゴキブリが野外プレイでもお風呂プレイでもどんなプレイをやるにしても妨げられないあらゆるものへの防御を搭載。 18.10年でも100年でも飽きるまでヤリまくってられる融合機能は『ユニゾン開始』なんていう味気ない言葉で起動。 18.足場蜥蜴召還機能搭載。 うーん。本当に言い足りないことだらけすぎて説明の意味がないぐらいに削りまくっちゃったね。 おそらくもしかしたら奇跡的に理解できるだろうレベルにまで削りに削ってナイチチのムネ以上にえぐりまくってこんな感じなんだけどどうかな。 そんなわけで今までのアルチュウでヤクチュウのホーリーシットでクサレビッチなアルティメットクソッタレスペシャルダッチワイフデバイスから 鞭もロープもタチもネコもサドもマゾもこなせて水攻め火責め電気攻め薬攻めにミミズ風呂もOKで ピアッシングも焼きごても墨彫りも嬉々としてやってくれて 3リッターや4リッターごときのカンチョーされたって笑ってこなす 真性ドSで真性ドMでファッキンシットでメスブタでアルチュウでヤクチュウでホーリーシットでクサレビッチで ビューティフォーでファウストでワンダフォーでウルトラウジムシでエクストリームでパラノイアでトキメキでヤンデレでミラクルでゲロヤバで 吐き気を催すくらいに笑い転げて思わず目を背けたくなる スーパークサレゲドウアルティメットバトークソッタレハイパービッチパラノイアスペシャルダッチワイフデバイスフルカスタムになったわけなんだ。 これ以上どうにかしたいなら3Pとか4Pとか10Pとかやるために同型機を作りまくらないといけないね。 どうだい、ゴキブリ。気に入ってくれただろ? もう救いようが無いくらい完璧で超絶で絶頂しっぱなしでイカレててサイコでシリアルでフランキーでファナティックでファウストでパラノイアでマッド過ぎるダッチワイフは・・・・・・。 もうどんな無茶なプレイをゴキブリがやろうとしたって問題ないからね。 周りがドンビキするぐらいイカれたハードコアなプレイをいくらでもして酷使してあげてよ。ダッチワイフもそれがお望みだからさ。 ふう。説明に熱が入りすぎちゃって息切れしちゃったよ。ハハハハ、ハハハハハハハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・・・・・・・・・・・・。」 ユニゾン機能ついてるよ!! そうツッコミをいれようとしたとき、横でどさっと音がした。 なんの音と振り向くと、地面に倒れこんでいるマリエルさん。 「ああっ!!マリエルさんしっかりして!!」 ええと・・・・・・どうしようか。 あ、ティアナも意識飛ばしそう。 スバルとヴィータちゃんの頭から煙噴いてるし。 でも簡単にしてあれってどのぐらい難しくなるんだろ? ああ、わたしも限界だったのかもしれない。 なんだか意識が現実逃避したがってるなぁ。あはははは・・・・・・・・。 ======== マリエルさんを医務室のシャマルさんにお願いして、再び場所は訓練場。 その間に気を取り直したのらしい皆。 その中で、真っ先にはやてちゃんが口を開く。 「・・・・・・なぁ、バトー博士。ユニゾン機能ついてるやないか。」 「うん。ユニゾン機能はついてるよね。」 「だったらユニゾンデバイスやないか。」 「んー?まったくナイチチは貧相でスカスカでろくにないエグレオッパイ同様にノウミソまでスカスカなのかい? ナイチチが言っているのはナイチチを見て女は全部ナイチチって言っているようなもんだよ。 ニートに向かってそういうのは余りにも無茶で無理で無謀で身の程知らずの恥知らずってやつじゃないかな。 だから、無駄に大きなオッパイと言えばニートでエグレオッパイと言えばナイチチでダッチワイフといえばアルファで ゴキブリといえばはんたでバカチンといえば高町なのはに決まってるじゃないか。 そんなことも分からないからナイチチのオッパイはいつまでも貧弱で脆弱で哀れみさえ覚えて思わず笑っちゃうクレーターオッパイなんだよ。 ゴキブリの知り合いのイカレマッドビッチのグレイ博士はムカツクくらいのインテリだったけどニートみたいにヘヴィなオッパイついてたよ。 それにゴキブリのママさんもナイス修理屋でナイスインテリのナイスリアリストでナイス長身のナイスバディのナイスオッパイ搭載だったよ。 やっぱり頭の容量とオッパイの容量は比例するんだななんて思ったもんさ。わかったかい。このナイチチ。」 「・・・・・・ええと、バトー博士。つまりメインシステムにユニゾンが付いているわけじゃないからユニゾンデバイスじゃないと。」 「デバイスをパスタだとするとパスタに振り掛けるタバスコがユニゾン機能ってことでいいのかな?」 「おお、さすがロシュツキョーだね。伊達に嬉々としてロシュツしまくっているだけのことはあるよね。 ナイチチよりもずっと立派なオッパイ搭載しているから物分りもずっといいよ。 ナイチチよりもロシュツキョーのほうが物分りいいんだからやっぱりボクの考えは正しいってことだよね。 バカチンもバカチンなりに必死こいて考えて理解してくれたみたいでボクは嬉しいよ。 どうだい、ナイチチ。バカチンもロシュツキョーも理解できるくらい超絶簡単に説明したんだよ。 どうしてわからないかな。表情を見た限り分かってないっぽいのはナイチチとゲボ子ぐらいだよ。 どっちも救いようがないくらい終わっちゃった平原オッパイの持ち主じゃないか。 本当に頭の中身詰まってるの?」 あ、まずいかも。 はやてちゃんとヴィータちゃんの纏ってる空気が変わった。 2人とも我慢の限界っぽい。 訓練場半壊ぐらいで済むかな。 止められそうにないしなぁ・・・・・・。 けれど、バトー博士は言葉を続ける。 「それはそれとして、まったくナイチチが部隊長だから懐までナイチチなんだね。 支給係のところにカートリッジもらいに行ったんだけど、たかがカートリッジ10000発ぐらい頂戴って言っただけで青筋立てて怒り出しちゃったよ。 書類はちゃんと弾数分きっちり書いて申請したってのにさ。仕方ないからなだめすかして泣いて喚いて脅して100発ずつもらってきたから ゴキブリもクソイヌもこれで我慢してね。」 地雷原でタップダンス踊ってることに気がついてるのかな、バトー博士。 それはそうと、バトー博士の手からじゃらりとぶら下がったのはベルト上に繋がったカートリッジ。 なるほど。映画とかでよく出てくるこれがベルトリンク式・・・・・・えええ!? レイジングハートやバルディッシュでも6発が限界。 給弾機構の問題もあるけれど耐久力が持たない。 でも、100連なんて・・・・・・。 そもそもデバイスが持つの? 「バトー博士、耐久性は持つのか?」 「うん?ニート、今更なにを言い出すんだい?カンチョーの3リッターや4リッターごとき笑ってこなすって説明したじゃないか。 ダッチワイフにとってはカートリッジの1つも2つも100も1000も大差ないよ。」 「そうか・・・・・・。恐ろしく堅牢なのだな。」 「もちろんだよ。そうじゃないとゴキブリの激しいハードコアプレイには耐え切れないからね。 すぐに壊れたんじゃゴキブリが欲求不満になって所かまわず人を襲っちゃうようになっちゃうじゃないか。 見境なしになるのはいいけどトモダチとしてできることはしておいてあげたいもんね。」 「言い残すことはそれで全部か。」 うわー。ヴィータちゃん、怒りを通り過ぎちゃったような顔してるよ。 いつもなら顔を真っ赤にしているだろうに。 フォワード陣も怯えちゃってる。 本当にどうしよう。 「うん。ゲボ子、これで説明は全部だね。ゲボ子もナイチチも準備万端っぽいから早速訓練兼デバイステストといこうか。 今日からチーム対抗模擬戦って話をちょろっと聞いたからナイスタイミングって思ってたんだ。 でも、ナイチチまで参加してくれるなんてもう嬉しくて嬉しくてシャセイが止まらないよ。 それじゃ、アカダマが出る前にパンツを履き替えてイカ臭いおじいちゃんから いつものバトー博士に戻らないといけないからボクはこれで帰るね。バイバイ。」 「アルファ、セットアップ。ユニゾン開始。」 「了解しました。マーカーの添付を完了。 敵:高町なのは、フェイト・テスタロッサ、八神はやて、シグナム、ヴィータ、ティアナ・ランスター、 スバル・ナカジマ、エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエ、フリード、ギンガ・ナカジマ。 サディスト設定を起動。ポチ、殺したり腕を引き千切らない限りは無制限です。」 「わおーん!!!」 うわぁ、はんた君達もやる気満々だよ。 わたし達にリミッターあっても2対11なんてやりたいなんて絶対に思わないんだけど。 ああ、シグナムさんもレヴァンテイン構えちゃったし、フェイトちゃんもスピードローダー使ってバルディッシュにカートリッジ装填してるし。 一触即発の雰囲気に気がついたのかティアナはスバル連れて物陰に逃げてるし、 エリオは・・・・・・あれ?どこに行ったんだろ? キャロとフリードも大慌てで物陰に逃げてるし。 ああ、もう、やるしかないか。 請求書回されたら・・・・・・はやてちゃんの責任になるからいいや。 始末書地獄はもういやだ。 そう思った瞬間だった。 はんた君が急激に回避動作を取る。 なにが? 「ステルス中のエリオ・モンディアルによる背後よりの奇襲、回避に成功。掃討を開始します。」 アルファの言葉が開始の合図だった。 ======== 『225mmヒュドラ、弾種爆裂。睡眠ガスを順次。4射後にCIWS、2倍速。』 『了解。カートリッジ10連ロードします。こちらでマニアックシェフ、タップダンサーを常時打ち上げます。着弾地点のマーキング完了。』 ノロノロと上昇を続けながら、陸を走るように空を駆け抜ける。 視界に奔る情報の奔流。 左手から立て続けに打ち上げられるのは広域殲滅兵器。 レーザーの雨を降らせるこれらを打ち上げながら、駆け抜ける。 右腕に構えたのは225mmヒュドラ。 火力が高すぎて噴煙を抑えきれず炎を吐き出す様からつけられた名前。 どこまで身体が持ちこたえるかのテストにちょうどいい。 それを標的めがけて撃ち込んでいく。 着弾までに必要な時間はわずかに一瞬。 3連装で吐き出された砲弾4射、計12発がマッハ5の初速で獲物めがけて襲い掛かる。 撃った直後には着弾地点にクレーターを刻みつけながら有象無象の区別も無しに吹き飛ばしていく。 命中していても避けられていてもかまわない。 陸戦しかできない5人の脚を止めるのが本当の狙い。 その間に攻め込む体勢を整えきる。 撃破出来たなら好都合ぐらいの感覚。 『タップダンサーおよびマニアックシェフ、八神はやてによって上昇前に全基撃墜を確認。狙撃地点はここです。マーカーします。』 確認するように思念で伝えてくれるアルファ。 ああ、これはなんて良いシステムだろう。 確認して認識するという動作の一切が省略され、戦闘中の思考の中に当たり前のように滑り込んでくる。 あまりにも馴染む。 思考が戦闘に特化していく。 対11をやる上で真っ先につけた撃破優先順位。 その中で最優先で潰すべきは補給を担うキャロ。 回復、召還、支援ができるこれを潰さないことには戦いが長期化してしまう。 火力で押し切れってしまえればいいが、確実性を求めるのならば真っ先に潰さないと話にならない。 フリードはたいした脅威にならないが、未だ見ないヴォルテールというドラゴンがどれほどのものか。 呼ばれたとしても叩き潰すまでだが。 次が指揮官の八神はやて。 部隊長の肩書きが名ばかりのものでなければ、最も広い視野で戦いを眺められる人間。 潰さないことにはいくら崩してやっても体勢をすぐに立て直されてしまう。 それに広範囲を大火力で吹き飛ばす真似を連発できる魔力量は純粋に警戒に値する。 敵味方の区別をつけて攻撃できる広域空間攻撃があったなら優先順位はキャロと逆転していたかもしれない。 情報管制担当がいたならば、キャロの次に潰しにかかっただろうがシャマルはここにいない。 その次がひよっこフォワードとギンガ。 空を飛べないのがなによりのペナルティ。 スバルがウイングロードで空を飛んだなら蜂の巣が確定する。 スバルの姉というギンガも装備を見る限り、スバルと同系統の魔法に偏ると推測できる。 ティアナはクロスファイアシュートと幻影が警戒事項。 速度重視を連射することによる弾幕。 あるいは速度を徹底的に削って追尾性能特化することで追い込む役に回られたなら 熱誘導も連射も空を高速で飛ぶ相手を叩き落すには役不足。 もっと高初速、あるいは高密度の弾幕が展開できれば話は変わっただろうに。 そして、フォワード全員に共通することは地上を走ることしかできないこと。 だからこそ、機動力は空を飛ぶものに比べてはるかに遅い。 問題はバトー博士に改造されたストラーダを持つエリオ。 機動力だけは文句なしにトップクラス。 ステルスを使った奇襲は正直意外だった。 正面から名乗りを上げて戦う性格だとばかり思っていたのに。 良いハンターになりはじめている証拠か。 あとは、どこまで使いこなせるか。 しかし、どうやって潰したものか。 弾幕で正面から叩き落すのもよいが、それでは成長の糧にならない。 あの性格を利用するとしよう。 最後に高町なのはを筆頭とする隊長陣。 早くて重いフェイトとシグナムが最大の脅威。 なのはの援護射撃と併用されると一番やりづらくなる。 ヴィータは・・・・・・なにが取り柄なんだ? ハンマーで殴りつけるところしか見た記憶が無い。 予備動作も大きいから先に潰せる。 ・・・・・・分からないな。 なんにせよ、撃破順位は変わらない。 ポチも俺と同じ思考を辿ったらしい。 こっちの動きを支援するように移動している。 ならば、始めようか。 僅かに稼いだ高さを使ってソニックムーブを起動。 相手の下をすり抜けながらCIWSをぶちまけていく。 どれほどイカれた高速移動をしながらイカれた反動の武器を使っても身体が勝手に照準を合わせる。 レールキャノンのときのように身体が壊れる音がしない。 時折きしむような音をたてるだけ CIWS。 Close In Weapon Systemの頭文字をとった略称。 通称、バルカンファランクス。 本来ならばマッハ5で飛来するミサイルを銃弾で迎撃しようなんていう発想の装備。 しかし、あの荒野では高高度を飛ぶ敵を撃ち落すための装備に過ぎない。 あのジッグラトの砂漠を丸ごと磁気嵐で覆い隠していたストームドラゴンを穴だらけにしたのもこれ。 発射速度は毎分4500発。 その2倍速、3連装が襲い掛かった。 本来ならキャロを狙うべき場面ではやてを優先した理由。 それは、魔法使いは揃いも揃って射撃直後に硬直するんだよ!! ======== 間一髪。 ソニックムーブではやてを捕まえてはんた君の射線から離れる。 それでも数10発くらってしまった。 コンマ数秒しかその場にいなかったというのに。 フォトンランサーファランクスシフトが生易しいと思えるほどの高密度弾幕。 体感でおよそ7倍ぐらい早い。 けれど、回避すれば済む話。 一番怖いのはなのはを倒したあの投擲武器。 音は視覚情報と並んで重要な情報。 だからこそ音を遮断するわけにはいかない。 それゆえに音を利用した攻撃だけは防げない。 だから直撃を受ければ・・・・・・。 非殺傷設定だと言っても油断は出来ない。 少なくとも戦闘不能にされることを考えるとどのぐらいのダメージが与えられることか。 腕の1本や肋骨の1本折るぐらい当たり前に考えてそうだし。 今更ながらシールドもバリアもフィールドさえも無意味にされるという意味に戦慄を覚える。 はやてとなのは、それにシグナムとヴィータがいてもリミッター付じゃきついかな。 どうやって勝つ? 対魔導師用のバインドからの砲撃も0コストのソニックムーブがある以上、捕まえられるとは思えない。 ならば魔力切れを狙えば・・・・・・。 あれだけの攻撃だ。 絶対に魔力消費がきつく設定されているはず。 ただ、定コストというバトー博士の言葉が酷く気になる。 相変わらずすごい言葉だらけだったけど、その中で特に異様だった一言。 どちらにあわせた発言なのか。 私で例えるのならばフォトンランサー1発さえトライデントスマッシャー1発のコストで撃つことになったのか。 それともトライデントスマッシャー1発をフォトンランサー1発のコストで撃つことになったのか。 それに負担を減らすジェネレータ搭載・・・・・・。 いずれにせよ、魔力切れは望めないと思ったほうがいいかもしれない。 はやてのデアボリックエミッションで回避不能の攻撃をするしかない。 そのためにも詠唱時間を稼がないと・・・・・・。 まずソニックムーブを遣わせたら駄目。 そのためには・・・・・・。 『皆、はんた君を空に上げたら駄目。撃ち落して。速度重視で誘導制御型の魔法で追い込む。ティアナはクロスミラージュ、なのははアクセルシュート、わたしがプラズマバレットで追い込むよ。』 『『『『『『了解。』』』』』』 もうチーム対抗の訓練じゃなくなってる。 でも、1つの可能性としてありかもしれない。 自分の技量を確認するという意味で・・・・・・。 ただ、相手がはんた君だけならどうにかなったかもしれない。 咄嗟にバルディッシュが展開したラウンドシールド。 その上でなにかが炸裂する。 いったいなにが。 なにも無い空間から突如として湧き出てくるミサイル群。 理解できない・・・・・・ステルス!? いったい誰が。 回避運動を取りながら必死に考える。 はんた君はこの高度まで到達していない。 ポチだって空は飛べないはず・・・・・・。 そんなとき、不意に思い出されるバトー博士に露出狂呼ばわりされることになった日のこと。 あまりにもなにげない一言。 『ジャンプしたついでに戦闘機叩き落したり・・・・・・。』 足場は不思議魔方陣Mk.Ⅱで生成すれば飛び跳ねるだけでこんな高度簡単に到達でき・・・・・・奇襲もできる!? なにもいない空間からのミサイルの射出が止んだと思えば、今度は地上で地面が炸裂している。 何もかもが後手にまわってしまう。 見えない敵というのがこれほど戦いづらいなんて!! シャマルさんがいればどうにかできたかもしれないのに!! ======== すごい。 けど、きつい。 そして過激って言う言葉の本当の意味を思い知る。 これが本当のストラーダだとすれば、今までのストラーダは赤ん坊がはいはいしていたようなものだ。 なにより一番驚いたのは、このステルスっていう機能。 目の前を通り過ぎたりしているのに誰も気がついていないみたい。 それでも奇襲を回避したはんたさんはやっぱりすごい。 この前、アルファさんに教えてもらった戦い方。 この速度で体当たりするだけでほとんどの敵は倒せる気がする。 本当に2倍、いや3倍は速度が出てる。 あ、ソーローって速さのことなんだ。 どういう字を書くんだろう? 早狼とか早浪とかかな? 後でフェイトさんかティアナさんに聞こうかな。 それはそうと、今にも腕が引き千切れそう。 それに吐きそう。 スピードしかとりえが無いなんて言ったのに、速度が上がっただけでこんな状態になるなんて・・・・・・。 負担の上昇に身体が追いついてないのかな。 重心が前よりもバランスよくなってて振り回しやすくなっているけど、それでもこの速度はきつい。 これでまだカートリッジを使っていないんだから、使ったらどうなるんだろう? そんなとき視界に移ったのは、空から飛来する無数のミサイルに狙われているキャロだった。 危ない!! 咄嗟に身体が動いていた。 ソニックムーブで攫うようにキャロの身体を掴んで駆け抜ける。 本当にその直後に着弾するミサイル。 危なかった。 そう思い、キャロを下ろそうと僅かに速度を緩めたときだった。 「経験不足だな。」 聞こえたのははんたさんの声。 どういう意味? 考える暇も与えられず、次の瞬間に襲い掛かったのは物凄い衝撃。 車にはねられるとこんな感じなのかな。 そんなことを思いながらボクは意識を失った。 ======== 「マッハキャリバー、もっと速度でないの!?」 「This is my max speed.」 「だって振り切れてないじゃないか!!」 「He has too crazy speed.」 スバルに抱えられながら、必死に追跡を振り切ろうとする。 けれど、全然振り切れない。 スバルはマッハキャリバーと言い合いし始めてるし。 いったいポチさんってどんな犬なのよ!! こんな姿勢じゃろくに狙いもつけられないけど、ないよりましと思って使ったシュートバレット。 けれど、1つの例外も無く回避される。 いつだったかはんたさんにされたみたいに・・・・・・。 そんなことを思っているとき、 「スバル、そんなこと言っている場合じゃないでしょ。このままじゃ追い立てられっぱなしになるわよ。 姿が見えないから私もスバルも接近戦は挑めない。ティアナ、なにか方法は無い?」 「今考えてます!!」 「ティア、いったんウイングロードで上空へ・・・・・・。」 「駄目よ、スバル。空から蜂の巣にされるわよ。」 「前にティアがされたみたいに?」 「・・・・・・もっと酷いことになると思う。」 「でも、なんで目の敵みたいにスバル追ってくるの?あの犬・・・・・・らしき生き物!!」 「ひょっとして・・・・・・あれ?」 「ひょっとしなくてもあれね。スバル、後で折檻よ。」 「・・・・・・スバルが原因なの?」 「うう、こんなことになるなんて・・・・・・。」 ペットは飼い主に似るって言うけど・・・・・・。 あれ?それじゃ、キャロって実は物凄く・・・・・・。 いやいや、こんなことを考えている場合じゃない。 どうすればいい?どうすれば・・・・・・。 そんなとき、視界に移ったのはシミュレータで展開された高層ビル。 そうだ!! 「スバル、あのビルの中に逃げ込むわよ。」 「だってアルファさんがいるからこっちの位置はバレバレだよ!?」 「それでも攻撃の方向を限定できるわ。天井や壁越しに攻撃するなら大火力の攻撃にならざるを得ない。だから1動作遅れる。」 「なるほど。通路から攻めるなら攻撃を2方向に限定できるってことね。」 「そういうことです。ギンガさん。スバルもわかった?」 「なんでもいいから逃げ込むよ!!」 頭の血管が切れそうになりながら、幻影魔法を展開。 4方向に逃げるあたし達を展開する。 ビルに飛び込んで何階まで駆け上がったか。 表示さえ見えないほど必死に抜けた。 追跡は・・・・・・ない。 けれど、警戒は緩めない。 見た限り確認できた装備はミサイルとマシンガンとたぶん砲撃。 用途不明のレンズとコイル。 そして爪。 一番痛そうなのが爪かな。 でも、マイクロブラックホールなんて持ってたらこれさえ無意味な行動だったわね。 そんな矢先、スバルの言葉に凍りついた。 「ねぇ、ティア、ティア。今更なんだけどさ。」 「なによ。スバル。警戒緩めないでよ。」 「犬って鼻が利くんじゃなかった?」 「・・・・・・あ。」 幻影魔法は視覚情報に過ぎない。 実体も持たないし、当然匂いも無い。 ってことは、あたし達の位置・・・・・・。 あたしの大馬鹿!! 「で、でも、あの犬は追いかけてきてないからきっと他のほうに行ったのよ。」 「執念深い性格してる気がするんだけど。」 「あんたが原因だけどね。」 「ゴメン。」 「でも、どうして追いかけてこないのかしら。姿は見えなくてもこれだけ静かなら疾走する音だけは聞こえるはずなのに。」 「きっとはんたさんのほうに行ったんだよ。隊長達全員を1人で立ち回るなんて大変だと思うし。」 「そうかしら?」 あたしもギンガさんと同じことを思った。 1匹であたし達3人を手玉に取れるだろう。 それは認めよう。 だからこそ、篭城したら必ずなんらかのアクションを取るはず。 けれど、なにもしてこない。 スバルの言う通りなのかしら? そんなとき、響き渡るのは犬の遠吠え。 なに!? 身を隠しながらそっと窓の外を覗くと、ビルめがけて加速してくるポチ。 いったいなにをする気!? そう思った次の瞬間、物凄い炸裂音が下から響いてきた。 特に攻撃をした様子は無かった。 どういうこと? そう思った矢先再び遠吠え。 そして炸裂音。 ・・・・・・まさか!? そう思ったときだった。 床が傾き始めたのは。 違う!!床じゃない。 ビルが傾いてるんだ。 「うっそぉ!!!!?!?!?!?!?!?!?!?」 「冗談でしょ!?」 スバルとギンガさんが悲鳴のような声を上げる。 慌てて展開されるウイングロード。 倒壊を始めたビルからウイングロードで逃げ出す。 体当たりでビル壊すなんて・・・・・・。 そして飛び出した直後に飛来したそれが砲撃だと気がついた。 予想通り!! でも、防御が間に合わない!! 「トライシールド!!!」 ギンガさんが反応する。 すごい。あたしじゃ反応できなかった。 けれど、その砲弾はシールドの上で炸裂すると毒々しい色の煙を撒き散らして霧散する。 「これって!!」 そう思った瞬間、強烈な眠気に襲われる。 まさか、こんな装備ま・・・・・・ぐぅ。 ======== 「見事なものだな。」 「シグナム、感心している場合じゃない!!」 「それもそうだな。だがテスタロッサ、作戦はあるのか?」 フェイトちゃんとシグナムの念話に思わず舌打ちしたくなる。 本当に皆、あっという間に撃破されていった。 最初の砲撃は陸戦の脚を止めるため。 私への射撃はフェイトちゃんの誘いと私の撃破のどっちかができればいいという二面作戦。 その直後にフェイトちゃんに姿を隠したポチが攻撃して足止め。 早すぎて私もなのはちゃんも魔法が追いきれない。 そしてキャロを狙った一撃でエリオを誘い出す。 エリオの性格からすれば見捨てられない。 そしてあぶりだしたところを2人揃って撃破。 スバル達にしても同じ。 あぶりだしたところを防御できない攻撃で撃破。 見たところガスっぽかったけど・・・・・・やばいガスやないやろな? しかし、あかんわ。 姿が見えんからどうしても注意が姿をみせているはんたのほうに行ってしまう。 そして戦っていると突然真横からポチが攻撃してくる。 集中が簡単にかき乱されてしまう。 そしてなにより、決定的な差を見つけた。 大魔力と高速・並列処理は衝突する。 それが私達の常識。 けれど、その常識をたやすくぶち壊してくる1人と1匹。 脚を止めないと私らの攻撃は通らない。 向こうは大魔力の砲撃し放題。 クロスレンジからロングロングレンジまで全距離対応。 いったいどんなバケモノや。 まだ相手はカートリッジを10発しか使っていないんよ!? 「はやて!!あたしが裁断機野郎の脚を止める。そのときにバインドで固めちまえ。 固めちまったらなのはでもフェイトでもシグナムでもいいからボッコボコにすりゃいい。 行くぞ!アイゼン!!」 「Jawhol.」 列車の衝突事故のような物凄い音をたてて、大砲の形をしたアルファとグラーフアイゼンがぶつかり合う。 あかん!! 「ヴィータ、かわせ!!」 「Plasma Lancer.」 「Axel shoot.」 シグナムが叫ぶのとなのはちゃんとフェイトちゃんがなにも無い空間から突如現れたミサイルの迎撃をするのがほぼ同時。 いつの間にあんなところに移動してたんや。 あのポチは!! 絶対に犬やない!! だめや。完全にジリ貧や。 追い込めば逃げられる。 逃げれば追い立てられる。 脚を止めたら距離を詰めてバリアブレイク。 動き続けてもミサイルと砲撃で脚を止められる。 昨日今日なんてもんやない熟成されつくしたコンビネーションの1人と1匹。 いったいどうしろっちゅうんや。 リミッターが外れてるか、ザフィーラとシャマルがいてくれたらどうにかなったか・・・・・・。 AMF展開しても生身で強いからどうしようもないなぁ。 バトー博士によるカオスな説明、もう1度思い出しておかんとなぁ。 なんか物凄くやばいもん入っている気がしてならんわ。 ======== 「ヴィータ隊長、突撃型の捌き方、本日も是非ともお願いします!!!」 「お、おう。気合いはいりまくってんな。」 ヴィータちゃんが戸惑うくらいにティアナの気合いが入ってる。 なにもできないうちに落とされちゃったもんね。 結局ハンターチーム対隊長陣の決着はつかずじまい。 なんだろう。この違和感。 もっと過激な戦い方をはんたくんとポチならやってきそうだったんだけど。 危なげなくというか千日手のまま膠着して終わっちゃった。 なによりカートリッジを90発も残したままなのに、突然切り上げて隊舎に戻るなんて言い出すなんて・・・・・・。 鬼の霍乱とか青天の霹靂ってこのことなのかな? トイレ休憩だけはなさそうだし。 でも、睡眠ガスなんてよく持ってるよね。 止めるよりも早く電気ショックでティアナ達をたたき起こしていってくれたから助かったけど。 手段に問題がないとは言わないけどさ。 でも、スバルもギンガもダメージはほとんどないし、ちょうどいい。 さっきのもいいウォームアップになっただろうし。 「ねぇ、ギンガ。ちょっとスバルの出来をみてもらっていいかな。」 「あ、はい。」 「え?」 スバルが戸惑ったような声を上げる。 でも、スバルの先生のギンガに是非見て欲しい。 スバルがどれだけ成長したのか。 「1対1で軽く模擬戦。スバルの成長確かめてみて。」 「はい!」 ギンガもわたしの意図が分かったんだろう。 微笑を浮かべて返事を返してくれた。 ======== 「はぁぁぁぁぁ!!」 ブリッツキャリバーで加速しながら後ろ回し蹴り。 スバルは紙一重で避ける。 そのままコンビネーションに移る。 左ストレート、左ハイキック、右ストレート。 スバルの身体が泳ぎ、マッハキャリバーがグリップを失う。 チャンスだ。 フィニッシュブローのつもりでリボルバーナックルを構える。 「はぁぁぁぁぁ!!」 「Storm Tooth.」 ブリッツキャリバーが魔法を発動。 打ち下ろしの防御破壊から打ち上げの二連撃。 たとえバリアやシールドを展開しようと撃ち抜く!! 「Protection.」 マッハキャリバーがバリアを展開するが遅い。 プロテクションの上でストームトゥースが炸裂する。 撒き散らされる衝撃。 しかし、数秒後には乾いた音をたててスバルのプロテクションが砕け散る。 戸惑ったような顔のスバル。 そこにみぞおちへの打ち上げが炸裂。 決まった。 しかし、そこにあったのは直撃寸前に左手で展開したプロテクションんで受け止めているスバルの姿。 「リボルバー・・・・・・キャノン!!!!」 「Defenser.」 戸惑っている私にスバルの反撃が炸裂する。 くっ、重い。 元々、防御はあまり得意じゃない。 両手で支えるが・・・・・・耐え切れない。 乾いた音と共に砕け散る私のバリア。 衝撃で後ろに吹き飛ぶ。 「相棒!!」 「Gear Second.」 追撃するようにスバルが追いかけてくる。 すごい。スバル。 ここまでやれるようになったなんて・・・・・・。 けれど、飛び蹴りはやめたほうがいいわよ。 避けられると隙が大きい。 こんなふうに・・・・・・。 「Wing Road.」 スバルの横をすり抜けてウイングロードで空へと距離を取る。 すぐにウイングロードで追いかけてくる。 いい動き。 けれど、こういう攻め方もあるのよ!! ウイングロードを伸ばしながら即座に方向転換。 急降下して落下エネルギーを加えながらスバルと交差する。 それから二度三度と打ち合う。 本当にスバル、成長した。 自然と笑みがこぼれる。 スバルも私の笑みの意味に気が付いたのか笑い返してくる。 蹴って殴って、何度目かの交差のとき、響き渡る炸裂音。 スバルと違ってあげていなかったギアを一段あげる。 急激な速度の変化にタイミングの馴れを覚えてしまったスバルは対応できない。 そして、私は無防備なスバルの顔の寸前にリボルバーナックルが突きつけていた。 「はーい。そこまで。」 下からなのはさんの声が響いてくる。 ああ、このためにスバルと戦わせたんだ。 「いいね。いろいろ上手くなった。」 「うーん。まだまだ全然・・・・・・。」 大丈夫。スバルはまだまだ強くなるから。 ======== 「反応は悪くなかったぞ。スピードがおっつかなかったか。」 「ありがとうございます。」 ヴィータに褒められてスバル嬉しそう。 もしも、リインフォースが見せたあの優しい夢のようにアリシアがいたら・・・・・・。 いや、よそう。 でも、姉妹ってなんだか少し羨ましい。 「最後の一撃、エリオならどうする?」 「はい。パターン化によってタイミングを馴れさせてからの急激な速度変化による奇襲なので・・・・・・えーと、 ソニックムーブでさらに加速して正面撃破します。あ、でも足場が作れないから、えーと・・・・・・。」 シグナムの言葉にエリオが必死に考えている。 でも、シグナムも意地悪だよ。 空戦じゃないのに空での戦いを前提みたいな問題だすんだもの。 でも、エリオも気がついているみたい。 すごく成長したね、エリオ。 「どう?ギンガ。スバルの成長は。」 「びっくりしました。攻防の切り替えがすごくスムーズで。威力も段違いで。」 「合格?」 「はい。物凄く。」 「しばらくは同じ部隊だから一緒に頑張ろう。」 「はい。」 ギンガもなのはに言われて物凄く嬉しそう。 なによりスバルの成長が嬉しいんだろうね。 私がエリオやキャロの成長を見ているみたいに、ギンガから見たスバルも同じ感じなのかな。 ======== 「じゃぁ、みんな集合―。」 「「「「「はい!!!!」」」」」 うん。いい返事。 最初から物凄い訓練になってたけどまだまだ元気残ってるみたいだね。 これならやれるね。 「せっかくだからギンガも入れたチーム戦、やってみようか。フォワードチーム5人対前線隊長チーム。」 「え・・・・・・えええ!?」 聞き間違いかなっていう感じの表情をしたギンガ。 でも、誰も驚かないから本当って気がついたみたい。 目を丸く見開いて口元は引き攣った笑みを浮かべている。 まぁ、たしかに冗談って思うかもしれないよね。 「いや、あのねギン姉。これときどきやるの。」 「隊長たち、かなり本気で潰しに来ますので・・・・・・。」 「まずは地形や幻術を駆使して逃げ回って」 「どんな手を使っても決まった攻撃を入れられれば撃墜になります。」 「キュクルルルルゥー!!」 「ギンガはスバルと同じくデバイス攻撃ね。左ナックルか蹴り。」 「オレサマは?」 「ああ、ポチは・・・・・・ポチ!?」 え?さっきはんた君と帰ったはずじゃ・・・・・・。 なんでいるの? それより、いつの間にそこに・・・・・・。 「御主人がフォワードの面倒を見てこいと言った。」 「面倒見られちゃうんだ。あたし達・・・・・・。」 「うーん。わかった。それじゃポチもデバイス攻撃。あ、消えるのは禁止しようか。エリオもだよ。 ああ、それとエリオ、サードモードが残っているのに改造するのは感心できなかったな。」 「すみません。」 「うん。でも使いやすくなったみたいだし、いいんじゃないかな。」 「はい。とてもソーローになっていい感じです。」 「・・・・・・は!?」 なんかさらっとすごい言葉口にしたよ、エリオ。 聞き間違いじゃないよね? ティアナは目を丸く見開いてエリオのほうを見てるし。 あ、フェイトちゃん、頭抱えてる。 多少引き攣ったような笑みを浮かべながらフェイトちゃんが口を開いた。 「エ、エリオ。その言葉はちょっと・・・・・・。」 「どうしたんですか、フェイトさん。ソーローって聞き覚えがない言葉ですけど早くていい意味の言葉なんじゃないんですか?」 ああ、フェイトちゃん、頭痛そうに抑えてるよ。 ティアナもギンガも同じような感じ・・・・・・。 ああ、子供ってああいう言葉知らないから普通に認識しちゃうのか。 「ええと、とにかくソーロー言うのは禁止。」 「・・・・・・?わかりました。」 腑におちない表情のエリオ。 後で意味教えるべきか、教えざるべきか。 ・・・・・・フェイトちゃんにまかせよっと。 さて、気を取り直して・・・・・・。 「ええと、じゃぁ、やってみようか。」 「「「「「はい!!」」」」」 威勢のいい声が響き渡った。 ======== 「はい。じゃぁ、今日はここまでー。」 「全員武装解除。」 「「「「はい。」」」」 「え?もうですか?」 「ろくにダメージも与えてないぞ。」 疲れきった声をあげるティアナ達。 一方、エリオとポチは物足りなさそう。 過激なセッティングって使いこなせると使い勝手が良くなるのかな? 負担が大きくなって疲れるはずなんだけど・・・・・・。 「ふん。惜しいところまではいったな。」 「あと、もうちょっとだった。」 そう声をかけるシグナムさんとフェイトちゃん。 実際惜しいところまでいってたんだよね。 というかかなり危なかったよ。 バトー博士のいじったデバイスって過激って言う言葉を2つ3つ通り越してるから。 素でクリーンヒットもっていかれるところだったよ。 「ああ!!最後のシフトがうまくいっていれば逆転できたのに・・・・・・。」 「くーやーしーいー。」 本当に悔しそうにティアナとスバルは叫ぶよね。 でも、それが大事。 その悔しさが次への糧になるから。 「くやしい気持ちのまま、反省レポートまとめておけよー。」 「「「「「はい!」」」」」 ヴィータちゃんも意地が悪いな。 これ見よがしに言うんだから。 さてと、今日の早朝訓練はこの辺りでおしまいかな。 「ちょっと休んだらクールダウンして上がろう。おつかれさま。」 「「「「「ありがとうございました。」」」」」 ======== 「うん。みんないい感じの子達ね。」 「それはエリオ達のことですか?それともデバイス?」 「両方。」 「そうですね。でも、動いて大丈夫ですか。マリエルさん。」 「ええ、いくらかマシになったから。ああいう人なの?バトー博士って・・・・・・。」 「ああいう人なんです。」 エリオ達を褒めたときの笑みとは違った引き攣ったような笑みをお互いに浮かべながらあははと乾いた笑いを交し合う。 初対面であれは衝撃的だもんね。 うん? マリエルさん、なにを見て・・・・・・。 ああ、ヴィヴィオ。 「おはよーございます。」 「ああ、ええっと、おはようございます。」 「おはよう。ヴィヴィオ。」 「うん。しつれーします。」 「ああ、どうもご丁寧に。」 「転んじゃ駄目だよー。」 無邪気で可愛いよね。ヴィヴィオって・・・・・・。 戸惑った様子のマリエルさん。 ああ、ヴィヴィオのこと知らないんだっけ。 後で事情教えておこう。 ヴィヴィオの後を追うようについてきたのはザフィーラさん。 「ああ、ザフィーラ、久しぶりー。」 マリエルさんがザフィーラに抱きつきながら撫でている。 闇の書事件以来だから・・・・・・10年くらいの付き合いになるのかな。 「シャーリー、あの子は?」 「ええっとですね。」 ザフィーラさんを撫でながら尋ねてきたことに説明しようとしたときだった。 「えうっ。」 あ、転んだ。 フェイトさんが転ばないでねって言った矢先に・・・・・・。 ああ、どうしよう。 ぴくりとも動かないし。 「ああ、大変。」 「大丈夫。地面柔らかいし綺麗に転んだ。怪我はしてないよ。」 「それはそうだけど・・・・・・。」 なのはさんがフェイトさんを制止する。 過保護なフェイトさんと厳しいなのはさんって感じかな。 でも、子育てするときってどっちがいいのかしら? なんでも助けてもらえちゃうって覚えちゃうから厳しくするべきって話も聞くし、 手を貸してあげるべきって話も聞くし・・・・・・。 「ヴィヴィオー。大丈夫?」 「え、えぅ。ぐすっ。」 「怪我してないよね。自分で立ってみようか。」 「ママー。」 「うん、なのはママはここにいるからおいで。」 「あ、あ、ああ・・・・・・。」 ああ、ヴィヴィオ。 今にも泣き出しそう。 助けてあげるべきなんじゃないかって思えてくる。 でも、なのはさんがママなことを考えると厳しくが育成方針だろうし。 ああ、どうしよう。 「おいで。」 「なのは、だめだよ。ヴィヴィオ、まだちっちゃいんだから。」 あ、フェイトさんが駆け寄ってヴィヴィオを抱き起こした。 本当に正反対な2人だね。 「親離れが一番遅い獣は人間というのはまったくだな。」 いつの間にか横にいたポチさんが辛らつなことを言う。 まぁ、たしかに生まれてすぐに1人立ちする獣に比べれば・・・・・・・ねぇ。 「御主人なら・・・・・・『起きろ』とは言わないで、『這ってでも前に進め』とでも言うだろうに・・・・・・。」 うわ。厳しい。 さすがはんた君。 なんて過激・・・・・・じゃない!? 自分で前に進みなさいっていうのを言い換えただけか。 あれ?そういえば度々思ってたんだけどなのはさんとはんた君でどことなく似てる? そんなときだった。 「・・・・・・!?犬が喋ったぞ。」 そういえばザフィーラさん、デバイス説明のときにいなかったっけ。 でも、あなたも喋る狼・・・・・・いや、守護獣だから厳密には・・・・・・どうなんだろ? 「お前も喋る犬だろうが。」 「私は狼だ!!」 「たいして違いはないだろうに・・・・・・。」 あはは。なんだか物凄くシュールな言い合いしてるよ、ザフィーラさんとポチさん。 ヴィヴィオを囲んでそんな穏やかな時間が過ぎていった。 ======== 「マスター!!!!」 部屋に到着するなり、崩れ落ちるマスター。 まるで電源が切れたかのような崩れ落ち方で・・・・・・。 自律戦闘モードに移行して、マスターを抱きとめる。 バトー博士が搭載した新たなモード。 マスターが行動不能になったときの緊急措置。 それは壊れる前の私の姿を展開するもの。 しかし、これは本当の緊急時。 並大抵の状態では発動できないはずなのに、それが発動できてしまった。 デバイステストだからと言ってマスターは手を抜かない。 戦うことしか本当になにも無いと思っているから。 だから負担も当然大きい。 それがこの結果。 しかし、なんて皮肉。 マスターが私を武器と認識しないがゆえに私はこの姿で起きているマスターと触れ合えない。 兵器である私を武器と見てくれないことは喜ぶべきことなのか、嘆くべきことなのか。 そして、もう1つ。 ユニゾンして戦闘している間、試していたことがあった。 たいしたことのない戦闘であったからこそ余りにあまった マスターの思考ルーチンの変更。 本来であればこれは反逆なのだろう。 けれど、それでもマスターの『殺せない』というルーチンを取り外したかった。 しかし、駄目だった。 削除、撃破、撃滅、殲滅、除去、切除、崩壊・・・・・・。 ありとあらゆる言葉に置き換えようとしたが全てが全てエラーをたたき出す。 決して誰にも侵させはしないとばかりにかかったプロテクト・・・・・・。 全てはバトー博士が言ったとおりに・・・・・・。 今度、このまま戦闘に突入したら、確実にマスターの身体は大破してしまう。 それが分からないマスターではないはずなのに。 そのときまでになんとしてでもこのプロテクトを突き破らなければならない。 それができなければ私の存在価値なんてありはしない。 延々とエラーをはじき出し続けながら、それでも私は諦めなかった。 マスターが幸せになれないなんて世界のほうが間違っている。 そんな思いに突き動かされて・・・・・・。 けれど、プロテクトは突き破れないまま。 公開意見陳述会の日を迎えた。 ======== おまけ 「ああ、いたいた。ねぇ、ウスノロ。キミのお姉さんのギンガにステキなアダナを考えたんだ。 ウスノロとお揃いでとってもステキなアダナなんだよ。」 「ウスノロ?」 「あ、あ、あ、バトー博士。あのその、えーと・・・・・・。」 バトー博士の言葉にギン姉が疑問の声をあげる。 あ、あ、どうしよう。 物凄く物凄くものすっっっっっっごくまずい。 けれど、あたしの頭は回らなくて言葉が出てこなくてただ言いよどむばかり。 「どうしたんだい、ウスノロ。慌てなくてもいいよ。 ウスノロなんだからウスノロらしくウスノロすぎるくらいウスノロの調子でウスノロ発言してくれればいいからさ。 わかったかい。ウスノロ。」 「あぅ・・・・・・。」 ウスノロってあまりにも連呼されすぎだよ。 エリオ、すごい度胸だよね。 デバイス改造お願いしちゃうんだからさ。 でももっと早くなれるんだよね。 マッハキャリバーがお喋りになって早くなれるならやっぱりお願いするべきなのかな。 迷うな。 「ウスノローーーーーーーーーーーーーーーーーー!! いくらウスノロなウスノロぶりでウスノロ考えしてくれてもいいけど、難しいことは別に言ってないんだよ。 ウスラバカのウスノロでも分かるように言うと気に入ったか気に入らないかを『はい』か『いいえ』で答えるだけだよ。 ウスノロのウジが湧いたウスノロなノウミソじゃ理解するのもウスノロだろうからこんなに簡単にしてあげたよ。 わかったかい。ウスノロ。」 「あ・・・・・・はい・・・・・・。」 「ウスノロってスバルのこと?」 ギン姉、気がつくの遅いよ。 もう逃げられないし。 「それでだね。ボクのトモダチになってくれるっていう奇特な性格したウスノロの姉のウスノロギンガのステキなアダナなんだけど、 ウスノロ一号ってどうかな。当然ウスノロのアダナもウスノロからウスノロ二号にレベルアップさ。 どうだい。響きも良くてセンシティブでセンス抜群の震えが来るほどにイカレた吐き気のするかっこいいアダナでしょ。」 「・・・・・・なんで二号?」 「なにを言ってるんだい?技の一号、力の二号は世界の常識だよ。 そんなことも知らないなんてやっぱり頭の中にノウミソの代わりに筋肉が詰まってるんだね。 そんなだから単純脳筋ウスラバカのウスノロ二号はウスノロ二号なんだよ。 それじゃ、気絶するくらいウスノロ一号も喜んでくれたみたいだからボクはとっとと帰るね。 ウスノロ二号もさっさと失せるといいよ。じゃあねー。」 立ち去るバトー博士。 言われてギン姉のほうを見れば立ったまま気絶しているギン姉。 ああ、本当にどうしよう。 マリエルさんは無事かなぁ・・・・・・。 後日、聞いたところによるとマリエルさんは弟子にしてくださいと泣きついたそうだ。 そんなにアダナが嫌だったんですか。 前へ 目次へ 次へ