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ジェレミー・アイアンズ 名前:Jeremy Irons 出生:1948年9月19日 - 職業:俳優 出身:イギリス 出演作品 1980年代 1989年 ダニー ぼくらは世界一の名コンビ!*(ウィリアム・スミス) 1990年代 1992年 ビジョナリアム*(H・G・ウェルズ*):青野武 ※ディズニーランド・パリ 1994年 ライオン・キング(スカー):壤晴彦 スペースシップ・アース(ナレーション)※エプコット 2000年代 2003年 ライオン・キング スペシャル・エディション(特典映像のナレーション) 2005年 カサノバ*(プッチ司教):松橋登 2010年代 2011年 ライオン・キング ダイヤモンド・コレクション(スカー):壤晴彦 2020年代 2023年 ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(スカー):壤晴彦
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登場人物 ■ プッチ、イービル、アンジュ、アルエ ■ ココロ、ルイ よしこ、はな もえ、すみれ リサ、さっちん スゥ、ミーコ マキ、レイナ たまえ、たまゑ イービル CV 木川絵理子? ストリート ジョージヒル とおりな ラヴィアンローズ ライブ ライブ前 やっほ~ ライブ開始 ノってくよ~! 10DANCEごと Yo!Yo! 20,40,60,80RHYTHM ふりふりぃ~ 100,120,140RHYTHM ぃやっほ~ぅ! Miss む~ ライブ勝利 まっ、こんなもんね きせかえ 回数 ヘアスタイル トップス ボトムス 1戦目 ライバルのアップヘア ライバルのランニング ライバルのスウェット 2戦目 ライバルのアップヘア ライバルのランニング ライバルのスウェット 3戦目 ライバルのアップヘア ライバルのランニング ライバルのスウェット ※毎回、色が変わってます。
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脅迫と繁栄の剣 R 闇/自然 コスト3 クロスギア ■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。 ■これをクロスしたクリーチャーのパワーは+5000される。 ■これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。 (F)その剣、英雄が手にするにはあまりに卑怯につき。 作者:牛乳 多色ならではのパワーカード、攻撃トリガーでマナブーストとハンデスを行う。 収録 コンフュージョン 評価 文明が闇/自然じゃなくて、黒/自然になってますよ。 -- プッチ (2011-03-09 21 50 53) 指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 -- 牛乳 (2011-03-09 22 00 09) 名前 コメント
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闘神グラン・ベルゼ 火 アンコモン コスト8 6000 クロス・コマンド ■スピードアタッカー ■このクリーチャーが攻撃した時、相手は地震のシールドを1枚選び、墓地に置く。 ■クロス・ブレイカー 作者:yya 評価 「自身」が「地震」になってますよ -- かがみ (2011-03-16 14 28 21) 「した時」と言うことは攻撃のあとに効果を処理するので相手はクロス・ブレイカーで残った最後の1枚を選ばざるを得ませんね…いくらなんでもこれはあんまりではないでしょうか。それでなくとも攻撃する度にシールドを1枚焼却するSA獣は強力すぎるかと。 -- セレナーデ (2011-03-16 15 37 05) 公式のカードと名前かぶってますよ。 -- プッチ (2011-03-16 18 20 51) 名前 コメント
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晴天からの陽光が絶え間無く降りしきる、静かな街路。 黒々とした影を地に落とし、歩を進める者が二人。 前を行くのは学生服を着た少年。 そして彼の斜め後ろで、あたかも要人を護衛するように周囲に目配せしながら歩む、神父服を纏った男。 やや急ぎ足の歩調ではあるが、彼等の表情に焦りの色は見えない。 人気の失せた街に、二対の乾いた靴音のみが反響する。 不意に、前の少年が口を開いた。 同行者を仰ぎ見る事もなく、視線を行き先に向けたまま。 「……彼を、どう思います?」 少年に返す言葉を吟味しているのか、神父服の男は口元に手を添え、 しばし沈思の仕草をした後に、きっぱりと応えた。 「対処に困る相手だな」 「貴方も、そう感じますか」 少年が、ちらり、と背後の男を横目に見遣る。歩みは淀める事なく。 神父服の男は小さく頷き、自らの説を補足した。 「明確な敵意を剥き出しに、襲い掛かって来るような輩ならば、対処も容易いのだが。 あの男については……どう接するべきなのか、考えあぐねているよ」 その言葉を最後に、再び彼等の間に沈黙の影が落ちる。 脈々と連なる靴音のリズム。二人は歩調も息も乱さない。北の空は、造りもののように蒼かった。 やはり前方に向いたまま、少年が語り始めた。 「突然、大勢の人間が――人間でない方もいますが―― 謎だらけの世界に放り込まれて、戦闘を強要されている。 同時に、誘拐された人々の大半が、人知の及ばない超常能力を持つ。 その『スタンド使い』の僕達だって、現状に戸惑っているんです」 神父服の男は、厳然そのものの眼差しで少年の背を射ている。 「それなのに、"特殊な力を一切持たない"と自称する彼の、あの落ち着き払った佇まい。 ディオさんのように狼狽して当然なのに、あれでは、あまりにも……"平然としすぎている"。 僕が明らかに妙と感じるのは、その点です」 「恐らくは、『スタンド使い』なのだろうな」 間断無く、少年の言葉は背後から返された。 「だが問題なのは、能力を隠している事実ではない。彼の真意だ。 彼が、ディオと君の世界をどう思っているのか――それなんだよ」 「そうですね」 どうでもいいような口調で、少年が同意した。 「恐らくは、彼は無難に用事をこなして――エシディシに伝言を残して、館に戻るでしょう。 僕達の反感を買うのを恐れていますから、一時的には忠実に従っているはずです。 ですが……彼を放っておくと、いずれ厄介な事態を起こす――そんな懸念を、僕は抱いています」 「同感だな。あの男は『灰色』だ。館に控えている者達と同じように」 神父服の男はそこで言葉を切り、語調を切り替えた。やや強く。 「だが……とにかく、今は目下の問題と向き合おう。 彼の扱いについては、館に着いてからでも再考する時間がある。 君とディオの身の安全――全てはそれからなのだから」 少年は、軽く眼を瞑った後に、 「……判りました」 とだけ応え、両の瞳を露わにした。 その双眸に宿る仄かな光は、果たして希望か。失意か。 言葉を交わす内に、目的の場所が前方に現れていた。 泰然と己が威容を誇る、巨大なる館。 少年が写真でしか見た事のない、ある男が住んでいた城塞。 デイパックから取り出した時計を一瞥し、彼は呟く。 「もう少しで『放送』ですね」 ★ 動作の一切が見えなかった。 突然の爆裂音にそちらを振り仰いだ時には、既に全ては終わっていた。 まず、視覚的な違和感が、虹村億泰の意識上に襲来する。 確かに背後にあったはずの壁面――その不可解な消失。 そして、湧き上がる砂埃の渦の中央に聳えるのは、 "たった今まで逆の側にいた"、筋骨隆々の体躯ではないか。 億泰の視線の先で、大男は奇妙な姿勢のままに静止している。 右脚を胸の高さまで振り上げ、横から叩き付けたようなその姿は――『蹴り』なのか。 少年は、無意識の内に息を飲んでいた。腕の痛みも忘れて。 重々しい岩造りの壁を、この男が蹴りの一撃で木端微塵に吹き飛ばした――。 眼前の確固たる真実に達するまでに、数秒を要した。 穿たれた『穴』が、あまりにも巨大過ぎた。 自称する通り、こいつは人間ではないのだ――そう億泰は理解した。 男は、その肉体のパワーのみをもって、岩壁を粉砕したのである。 動きが、残像すら見えなかった。悉くが瞬刻の出来事。 暗闇に立ち込める砂塵の中で、彼は整然と佇む武神の彫像を凝視する。 虹村億泰にはそれしかできない。 この世界で、彼はただ無力だった。 未だに右脚を高々と持ち上げ、蹴りの姿勢を残存させている巨躯。 堂々たるその姿は、何を思索していると言うのか。 静寂の十数秒が経った。 美しき体躯は、その脚を優雅にすら思える動きで戻しながら、 「逃げたか」 とだけ、呟いた。 ★ 吉良吉影は、冷たい嫌悪の眼差しで、正面の巨大建築物――コロッセオを睥睨していた。 見慣れた風景の中心に高々と聳え立つ、異様極まる非現実。 その存在は、自らの立場を否が応にも想起させてしまう。 数々の呪詛が、彼の胸中に湧き上がっては消える。 ――どのような意図を持って、イタリア・ローマの古代遺跡をこの街に鎮座させるのか。 ――そもそも、本来あの場所に存在していた駅と周囲の建物は、一体どうなってしまったのだろうか?消し飛ばされたか、あるいは埋め立てられたか。 ――街の中央にあんなものがあっては、様々な不都合が生じてしまう。主要道路が潰されている。 どこまでも日常の平穏を重んじる彼が、荒木飛呂彦の手によって戦闘空間へと改造された杜王町に、好感情を抱けるはずも無い。 古代闘技場へと進む足取りには、内心の苛立ちがありありと顕現していた。 ポケットの携帯電話は、既に着信振動を止めて久しい。 吉良は、現下の電話の使用は危険要因が大き過ぎると判断していた。 留守番電話機能にデータが無い点は確認済みだ。先程の発信者の正体が気にはなるが、やはり単独での通話はリスクが上回る。 もし味方となるような人物ならば好都合だが、逆に『積極的』な人物なら、目も当てられない結果が待っているだろう。 通話それ自体が、未知のスタンド攻撃の発端になる可能性も考えられた。 起こり得る全ての問題を覚悟した上で、未知の相手との通信に踏み切る自信と余裕が無かった。 ちなみに、例の『録音』は既に削除を終えている。 これで不安要素を一つ断ち切った訳だが、未だ処理すべき課題は山済みだ。 先刻、吉良はエンリコ・プッチとジョルノ・ジョバァーナの二人に提案を切り出した。 『コロッセオへの伝言は私に任せて、君達は館に戻るべきだ』――と。 彼等からの確固たる信頼と、ディオ・ブランドーの(『手』の)安全。 その双方を得られ、なおかつ『録音』の抹消を行えるこの選択が、最も適切な道と吉良は判断した。 彼の申し出に対して特に反感も見せず、北への道を逆行していったプッチ達。二つの黒い背を見送りながら、吉良は安堵した。 ――能力は不明だが、両者共に『スタンド使い』。みすみすと仲間のディオを死なせるような失敗は踏まないだろう。 別れた二人の動向を伝えるべく、吉良吉影は忌々しきコロッセオへの道を歩む。 その内部では、エシディシという男が待機しているらしい。 プッチから聞いた奇怪極まる彼の容貌が少々不安ではあるが、二人の味方と告げれば別段の問題は起こるまい……恐らくは。 ついに手に入れた単独行動だったが、安心の二文字には程遠かった。 見通しは依然として暗く、悩みの種だけには事欠かない。 あまりにも多過ぎる懸念と、『手』への抗い難い欲求が意識上で延々とせめぎ合う。 混濁する思考と隣り合わせに続く、吉良吉影の孤独なる旅路。 ――それが遮られたのは、コロッセオの元まで五十メートルを切った辺りだろうか。 「虹村億泰を、知っているか?」 吉良の歩みが、硬直した。 突如、路地に響き渡った低い声は男のもの。 聞き覚えの無い声質のそれは、確かに吉良に向けられたものだった。 「もし知り合いなら、彼は……君の『敵』か、『味方』か? 億泰が君の『敵』であるならば、その先――コロッセオには向かわない方がいい。 面倒なボディガードが付いているぞ」 謎の声の口調は真剣そのものだった。 吉良は戸惑う――どうやら、こいつは自分を敵視している訳ではないらしい。 それどころか、真実との符合はどうあれ、彼に助言を呈している。 「……何者だ?どこにいる?」 辺りに視線を馳せつつ、謎の忠告者に向けて問う吉良吉影。 しかし彼が本当に知りたいのは、口に出したどちらの謎でもない。 ――"こいつは、どこまで知っているのか?"という疑問。 自分の名前は?スタンド能力は?そして『本性』は? 死んだ東方仗助や広瀬康一とかに会い、自分に関する情報を聞かされているのか? それとも、こいつは実のところ何も知らないが、適当な質問を自分にぶつけて反応を窺っているだけなのか? 「私の場所か?君の傍らにある、シケた雑居ビルだよ。その四階だ」 まもなく返ってきたのは、意外な程に素直な反応。 それを聞きざま、吉良は額に当てた手で陽光を隠しつつ、上方の壁面を凝視する。 なるほど。確かに、四階に位置する窓の一枚が小さく開いている。 間隙の狭さと光源の関係で、発声者の顔を知る事は出来ないが。 頭上の相手に向けて、吉良は更に踏み込んだ問いを言い放つ。 「――お前は何者だ?何故、私に助言を寄越す?」 重圧感を伴う沈黙が、街路に翳る。 返答を待ち侘びる吉良の頬に、一筋の汗が伝う。そして、 「それを知りたいのなら、私の元に来い――君も納得してくれるはずだ、『吉良吉影』」 最後の単語に、瞼が震えた。 前言撤回。 安直なハッタリではない。こいつは自分について何かを知っている。 少なくとも、名前と容姿を把握されている。誰かに教えられたのか。では誰に? 傍らのビルの入口へと、吉良は視線を差し向けた。 僅かな躊躇いの後に、一歩を踏み出す。 無視はできない。行かなければならない。その末路に何が待っているにしろ。 「そうだ――それでいい。来い、私の所へ」 大きな呼気を一つ、扉を開く。 広いとはお世辞にも言い難いそのフロアは、様々な物品が乱雑に散らかっていた。 ブラインドで陽光が遮られている為に、屋外とは打って変わって薄暗い。 部屋の淀んだ空気を肌に受けつつ、余す所なく内部を観察した後に、ようやく吉良は踏み込む。 最初からの全てが罠で、声の主の仲間たる攻撃者が潜んでいても何ら不思議では無いのだ。 「――そうだな……虹村億泰と出会った経緯を教えてやろうか?」 上からの声を聞き流しつつ、入口の横手に見つかった狭隘な階段を、慎重な動きで登り始める。 襲撃に対し『キラークイーン』を発現させる準備は出来ている。 「あのチンピラを、コロッセオまで追い詰めた所までは良かったんだがね。待っていた男が問題だった。 どうやら、あのデカブツ――私のスタンド能力を何故か把握している上に、なんと一度食らって生き延びているらしい」 階段を進む間も、まるで独り言のように声は続いていた。 狭い階段を反響し下階の吉良まで伝わるその大音声に含まれた、どこか愉快げな響き。 「おいおいマズイな、こいつの能力は"相性が悪い"――そう私は判断した。 私は賢明だから、危険と判断した穴に首は突っ込まない。 ……そんな訳で、あの闘技場から命からがら逃げてきたって訳さ」 吉良、二階に到着。 階段に隣接する廊下に回り込み、闇に覆われたその深部を睥睨する。 一切の無人を確認し終え、彼は階段に向き直った。 「まあ、私の事情は、ともかくとして……」 静粛な足取りで、三階への歩みを進めていく。 ――男が、驚くべき台詞を放つまでは。 「……殺しているんだろう?」 吉良の動作が、音も無く止まる。 上階からの声は、聞き手の事情を無視して淡々と続く。 「……何人も何人も、殺しているんだろう? 私が言っているのは、この世界に招かれてからの話ではないぞ―― かつて暮らしていた世界で、君は大勢の人間を手に掛けてきたのだろう? そして自らの行為に、この上無い愉しみを抱いていた……違うかね?」 最も大切にしているコレクションを、赤の他人の指にベタベタと触られる心地。 「他者の命を奪う自身を想像するだけで、胸が高鳴らないか?」 手摺を取る吉良吉影の腕が、わなわなと震え出す。 背筋を撫でる寒気、頭部に集中する血流の圧迫感。 果たして、その両の瞳の焦点は定まっているのか。 「逃げ惑う犠牲者の叫喚を聞くのは、最高の気分だろう?」 沸き上がる衝動と、それを抑えようとする理性が、壮絶なる格闘戦を演じる。 「人生で、最も生きた心地がする瞬間だよなァ? 迷う必要など無い。判ってるんだよ、私には……!」 ――決着に、そう時間は掛からなかった。 吉良吉影は、己が内の敗者が粉々に崩落する音を聞いた。 変化は、唐突に訪れた。 壊れた自動人形のように静止を続けていた吉良が、異様な強靭さをもって動作を再開したのだ。 仄暗い階段を、怒涛の速度で駆け上がる。 三階など、もうどうでもいい。無視する。 「そうさ。私には、判るのだよ。私だけには、ね――」 瞬く間に目的の階に到着。 薄汚れた廊下を大股に歩み、僅かに開かれた一つの扉を睨む。 不愉快な声は、その部屋から漏れ出していた。 全力で扉を蹴飛ばす。 ――到着した部屋は、小さなミーティング・ルームと思われた。 窓の奥で広がる蒼々とした空と、しかし薄暗い内部が、奇妙なコントラストを形成している。 声の主は、その奥にいた。 「はじめまして、吉良吉影。申し遅れたな……私の名はチョコラータだ」 肘掛椅子に深々と身を預け、真向に来訪者を見据える男。 吉良の第一声は、爆発せんばかりの怒気に震えていた。 心の底からの絶叫だった。 「お前に、何が判る……!?」 それが発端となったのか。 最初から愉快げだった男の相貌が、一気に破顔した。 「そう怒るな、怒るな……! とてもじゃないが、君と闘うなんて御免被りたいんだよ。 腹が立ってしまったのなら謝るさ――だが、真実だろう?」 今にも飛び掛からん様相の吉良を、悠然の表情で見遣る男――チョコラータ。 その視線は、吉良の表情を――厳密に言えば、彼の両の眼を直視して止まない。 吉良に付随する、『何か』を確かめているかのように。 「――『顔写真』を一目見た時から、少々気になってはいたんだ。 そして、つい先程……発見した君と直接に接触し、淡い期待は一層強まった。 だから私は、一つの『賭け』に打って出る事に決めた」 些かの悪びれも無く、男が滔々と放つ言葉に――その総意に、吉良の心胆は戦慄を禁じえなかった。 ――まさか。こいつ。 「自分の名前を知られている事実に対して、何故あそこまで狼狽する? 私が根拠の無い『妄想』を披露し始めた途端に、息を荒げてこの部屋まで駆け上がって来た理由は? 答えは、単純明快。 君が、私の『同類』だからだ。 ……生涯で一度も、会えないと思っていた」 不意に、吉良の全身を貫く憤怒が、微かに和らいだ。 男は、旧知の仲間に語り掛けるような優しい口調で――言い放った。 「全ての発端は、君の『眼』だった」 吉良は、見た。 相手の双眸――その深淵で蠢くものを。 途端、決定的な事実に気付いたように――その唇が、小さく開かれた。 男が、吉良の代わりに呟く。 「"私と、同じ眼をしている"――人殺しの、眼だ」 その口元が、歪んだ。 見つめ合う。 胸の前で指を組み合わせ泰然と微笑む、快楽殺人者と。 予想だにせぬ事態に愕然と佇むままの、猟奇殺人者が。 両者共に、無駄な動作は行わない。 ただ、視線を交錯させているだけだ。 まるで、互いの瞳から『何か』を汲み取るかのように。 ――夥しい死と直に触れ合ってきた、二人の死神。 闇の中の小さな邂逅は、如何なる結末を生み出すというのか? その答えは、まだ誰の予測にも及ばない。 部屋に踏み込んでから、どれだけの時間が過ぎたか。 吉良が、喉から声を振り絞ろうとした、その時。 突如、彼の意識に割り込んだものがある。 第二回放送だった。 【D-4 北部/1日目 昼(放送前)】 【ジョルノ・ジョバァーナ】 [スタンド]:『ゴールド・エクスペリエンス』 [時間軸]:メローネ戦直後 [状態]:健康、トリッシュの死に対し自責の念、プッチからの信頼に戸惑い [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明支給品0~3 [思考・状況] 1.ディオの館に戻る 2.トリッシュ…… 3.ディオに変な違和感(父という事には半信半疑) 4.吉良に不信感。彼の真意を知りたい 5.ジョナサンの名前が引っ掛かる 6.プッチとエシディシに対して不信感 7.プッチとエシディシを警戒。エシディシを放っておくのはまずいが、仕方あるまい [備考] 1.ギアッチョ以降の暗殺チーム、トリッシュがスタンド使いであること、ボスの正体、レクイエム等は知りません。 2.ディオにスタンドの基本的なこと(「一人能力」「精神エネルギー(のビジョン)であること」など)を教えました。 仲間や敵のスタンド能力について話したかは不明です。(仲間の名前は教えました) 3.彼が感じた地響きとは、スペースシャトルが転がった衝撃と、鉄塔が倒れた衝撃によるものです。 方角は分かりますが、正確な場所は分かりません。 4.ジョナサン、ジョージの名前をディオから聞きました。ジョナサンを警戒する必要がある人間と認識しました。 5.参加者が時を越えて集められたという説を聞きました (他の可能性が考えられない以上、断定してよいと思っています。ただし、ディオが未来の父親であるという実感はありません) 6.「吉良はスタンド能力を隠している」と推測しています。 【エンリコ・プッチ】 [時間軸]:JC6(69)巻、ヤドクガエルに“破裂する命令”をした直後 [状態]:健康 腕の辺りの服がちょっと燃えてる ディオに罪悪感 ジョルノに畏怖の念 [装備]:なし [道具]:支給品一式、ヘリコの鍵(ヘリコプターはコミックス60巻でチョコラータが乗ってたもの)、ウェザーの記憶DISC 不明支給品0~2(確認はしてます) [思考・状況] 基本行動方針:ディオ&ジョルノのもとへ、天国へ 0.とりあえず帝王二人の安全を確保したい(ディオ&ジョルノ) 1.ディオの館に戻る 2.首輪解析のため、ナチス研究所を手に入れたい 3.エシディシは良い奴のようだ。しばらく一緒にいてみよう。もっと情報交換をしたい。 4.ディオが違う時代から来ていたことに少しショック。 5.吉良に不信感。彼の真意を知りたい 6.ジョースター一族はチャンスがあれば抹殺(無理はしない) 7.DISCの確認 8.エシディシ、ディオに相応しいスタンド探し(ディオ優先。ディオはスター・プラチナを使いこなせるのでは?) [備考] ※エシディシとはお互い「気が合う、面白い」といった理由で手を組んでいるので利用する等の発想は現段階ではありません。 ※時代を越えて参加者が集められていると考えています。 ※C-10、特に隠れ家の周りはダービーの手足と周りの植物を基に繁殖したカビが広がってます(大体はエシディシに焼かれました)。 ※スタンドが誰にでも見えると言う制限に気付きました。彼らはその制限の秘密が首輪か会場そのものにあると推測しています ※『ジョースター家とそのルーツ』リストには顔写真は載ってません。 ※ヘリは墜落しました。残骸はD-2の南部にあります ※影響を恐れ、ジョルノ、ディオにディオの未来に関する情報を教えていません。 ※ディオは『スター・プラチナ』を使いこなせるのではと考えていますが、実際のところは不明です。 ※「吉良はスタンド能力を隠している」と推測しています。 【D-4 南西部 ビル四階/1日目 昼(放送直前)】 【吉良吉影】 [時間軸]:限界だから押そうとした所 [状態]:掌に軽度の負傷、ハイ、爪の伸びが若干早い [装備]:ティッシュケースに入れた角砂糖(爆弾に変える用・残り4個)、携帯電話、折り畳み傘、クリップ×2 [道具]:ハンカチに包んだ角砂糖(食用)×6、ティッシュに包んだ角砂糖(爆弾に変える用)×8、ポケットサイズの手鏡×2 未確認支給品×0~2個、支給品一式×2 、緑色のスリッパ、マグカップ、紅茶パック(半ダース)、 ボールペン二本 [思考・状況] 基本行動方針:植物のような平穏な生活を送る 1.この男は……!? 2.最も手に近い手を考える 3.コロッセオでエシディシに会い、『研究所の襲撃を延期する。自分達は館に残る必要がある』というジョルノ達の言葉を伝える 4.手を組んだ由花子と協力して億泰、早人を暗殺する。ただし無茶はしない。 5.当面はおとなしくしていて様子を見る。そのためにまず情報の入手。 6.他に自分の正体を知る者がいたら抹殺する 7.危険からは極力遠ざかる 8.4が終わった後、または利用価値がなくなったと思ったら由花子を殺して手を愛でる。 9.ディオの手を必ず自分のものにする。 10.なんとしても“生き残り”杜王町で新しく平穏を得る [備考] ※バイツァ・ダストは制限されていますが、制限が解除されたら使えるようになるかもしれません。 ※荒木のスタンドは時間を操作するスタンドと予想しました。が、それ以上に何かあると思っています。 ※場合によっては対主催に移っても良いと考えてます。 ※平穏な生活を維持するためなら多少危険な橋でも渡るつもりです。 ※自分がどうやって死んだのか全てを知りました。ショックを受けています。 ※空条承太郎が動揺していたことに、少し違和感。 ※プッチの時代を越えて参加者が集められていると考えを聞きました。 ※早人がニセモノだと気づきましたがラバーソールの顔・本名は知っていません。 ※携帯電話の録音は削除しました。 【チョコラータ】 [時間軸]:本編登場直前 [状態]:最高にハイ、右腕切断(カビで接着&止血)、顔に小さな傷、疲労(中) [装備]:ミスタの拳銃 [道具]:顔写真付き参加者名簿、チョコラータのビデオカメラとテープ、支給品一式×2 エンポリオの拳銃(幽霊)、不明支給品の詰まったディバッグ、四部ジョセフが持っていた折りたたみナイフ [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを楽しみ、優勝して荒木にロワの記録をもらう 1:吉良を殺人鬼と確信。彼と敵対するつもりはない 2:エシディシは自分の能力を知っている。相性が悪いと推測 3:億泰を痛めつけたかったが残念 4:ディアボロを拷問してボスの情報をはかせる 5:参加者に出会ったらどうするかはその場で考えるが、最終的には殺す 6:ホルマジオに出会ったら殺す 7:徐倫にイギーとアバッキオの死に様と、ダイアーさんの首を抱えて気絶していた徐倫自身の姿を見せる(再会できたら、やってやろうかな?程度の認識です。) [備考] ※あまり休んでないため体力はさほど回復していません。 ※参加者が荒木に監視されていると推測しています ※思考4については、「できれば」程度に思っています ※エシディシはスタンド能力者であり、『グリーン・ディ』と相性が悪いと考えています。 ※グリーン・ディには制限があります、内容は以下の通り チョコラータからある程度離れたら“感染能力”と“体に付着していた胞子”は消える 要するに今ついているカビは絶対に取れないけどチョコラータから離れれば伝染は起きなくなると思っていただければOKです なお、どの程度離れれば効果が切れるのかというのは不明です 不明支給品について 【E-6 民家付近に放置されているもの】 レッキングボール2個分の衛星 “ガラスのシャワーだッ!”と乱暴に書かれ、折り畳まれている紙と散乱したガラス 鋭い歯のついたモリ。 【チョコラータの持つディバッグに入っているもの】 死の結婚指輪 アリマタヤのヨセフの地図 ボーリングの爪切り ワンチェンがジョナサンを襲撃した時につけていた武器 缶ビールが二本に共通支給品であるペンとは異なるデザインのそれ。そして“知ってるか?缶ビールの一気飲みの方法”と書かれたメモ。 ディオの母親が来ていたドレス 【E-3 コロッセオ駅ホーム/1日目 昼(放送前)】 【エシディシ】 [時間軸]:JC9巻、ジョセフの“糸の結界”を切断した瞬間 [状態]:右手の手の甲が粉砕骨折(ほぼ全快)、頬と喉に軽傷(回復中)、 ワムウとサンタナの死にやや動揺(戦闘に支障が出る?)、あえて人間の強さを認めた [装備]:なし [道具]:支給品一式、『ジョースター家とそのルーツ』リスト(JOJO3部~6部コミックスの最初に載ってるあれ) 不明支給品0~2(確認済み) [思考・状況] 基本行動方針:生き残る(乗る乗らないは現段階では不明) 1.カビのスタンド使い(チョコラータ)も逃げたか……。 2.プッチにはああ言われたが、脅威となる人間は始末するつもり 3.億泰は取り敢えずプッチに会わせる(役に立たなさそうだが) 4.さっき出会った二人に失望。プッチ達はもっと面白い奴らだったんだがな。 5.常識は捨てる必要があると認識 6.プッチはなかなか面白い。しばらく一緒にいてみよう。もっと情報交換をしたい 7.太陽に弱いという意味で無理に出歩く必要はない。 8.自分のスタンドを探す [備考] ※プッチとはお互い「気が合う、面白い」といった理由で手を組んでいるので利用する等の発想は現段階ではありません。 ※時代を越えて参加者が集められていると考えています。 ※C-10、特に隠れ家の周りはダービーの手足と周りの植物を基に繁殖したカビが広がってます(大体はエシディシに焼かれました) ※スタンドが誰にでも見えると言う制限に気付きました 彼らはその制限の秘密が首輪か会場そのものにあると推測しています ※『ジョースター家とそのルーツ』リストには顔写真は載ってません。 ※波紋使いやスタンド使いに対して、自分やカーズにとって脅威となるなら容赦するつもりはありません。 ただし、ワムウやサンタナの仇討ちのために戦うつもりはありません ※ダービー=F・Fと認識しました。プッチらが来ればその事実を伝えますがエシディシ本人は意図的に広めようとは思っていません。 ※『セト神』にわずかに触れましたが、これといった変化はないようです。 【虹村億泰】 [スタンド] 『ザ・ハンド』 [時間軸] 4部終了後 [状態] 右腕がカビの攻撃により重症(ザ・ハンドの『削る』能力は現在は使用不可。スタンド自体は発現可能。回復すれば使用できるようになると思われます。) 自分の道は自分で決めるという『決意』。承太郎(オインゴ)への疑惑(今はあまり気にしていません)肉体的疲労(中)、精神的には少々弱気。 [装備] なし [道具] 支給品一式。(不明支給品残り0~1) [思考・状況] 基本行動方針:味方と合流し、荒木、ゲームに乗った人間をブチのめす(特に音石は自分の"手"で仕留めたい) 1.エシディシは強すぎる。人間ではないと直感。 2.エシディシは意味不明すぎる。こっちに危害は加えないらしいが、信じるべきか否か? 3.仗助や康一の意思を継ぐ。絶対に犠牲者は増やさん! 4.承太郎さんにはすまないと思っているが何だか変だと思う。今は深く考えない。 5.もう一度会ったならサンドマンと行動を共にする。 6.なんで吉良が生きてるんだ……!? 【備考】 ※オインゴが本当に承太郎なのか疑い始めています(今はあまり気にしていません) ※オインゴの言葉により、スタンド攻撃を受けている可能性に気付きましたが、気絶していた時間等を考えると可能性は低いと思っています(今はあまり気にしていません) ※名簿は4部キャラの分の名前のみ確認しました。ジョセフの名前には気付いていません。 ※放送をほとんど聞き逃しました。(ただし、サンドマンから内容に関して聞きました。下記参照) ※サンドマンと情報交換をしました。 内容は「康一と億泰の関係」「康一たちとサンドマンの関係」「ツェペリの(≒康一の、と億泰は解釈した)遺言」「お互いのスタンド能力」「放送の内容」です。 ※デイパックを間違えて持っていったことに気が付きました。誰のと間違ったかはわかっていません。(急いで離れたので、多分承太郎さんか?位には思っています。) ※エルメェスのパンティ(直に脱いぢゃったやつかは不明)はE-4に放置されました。 ※『グリーン・ディ』のカビは解除されています。 [備考]コロッセオ地下は駅ホーム以外は遺跡(7、8巻参照)のような構造になっています。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 141 the Tell-Tail Heart チョコラータ 149 目覚めろ、その魂(前編) 141 the Tell-Tail Heart 虹村億泰 161 悪意の継承者(前編) 141 the Tell-Tail Heart エシディシ 161 悪意の継承者(前編) 130 ボヘミアン・ラプソディ(前編) エンリコ・プッチ 153 我たとえ死の淵を歩むとも 130 ボヘミアン・ラプソディ(前編) ジョルノ・ジョバーナ 153 我たとえ死の淵を歩むとも 130 ボヘミアン・ラプソディ(前編) 吉良吉影 149 目覚めろ、その魂(前編)
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登場人物 PA マキ、レイナ RO スゥ、ミーコ RE たまえ CL もえ、すみれ PO ココロ、ルイ HI リサ、さっちん GA よしこ、はな JA オーハラ CO あこ OP ミキミキ RI プッチ、イービル、アンジュ、エミ ↑↓これは仮の情報です。ナイトの情報が確定したら更新してください。 オーハラ CV ストリート ジョージヒル とおりな ファーストレディ ライブ ライブ前 いよ~ぉ ライブ開始 ではでは 10DANCEごと いよ~ぉ 20,40,60,80RHYTHM どんだけっ 100,120,140RHYTHM へんーしんっ! Miss うーはー ライブ勝利 ど~もど~も~ きせかえ 回数 ヘアスタイル トップス ボトムス 1曲目 ぴっちりやかいまき かっちりスーツ 2曲目 ぴっちりやかいまき OLさんのふく OLさんのスカート それ以外 ぴっちりやかいまき ?? ??
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見滝原の都心の一角。 世界一で有名な微笑を張りつけた彼女。 正しくは『彼』だが、性別上『彼女』と称するキャスター。 モナ・リザ――の容姿を形取るレオナルド・ダ・ヴィンチ。 ダ・ヴィンチは『バステニャン号』と呼ばれる、ゴーカートっぽい乗り物に座りつつ。 一際目立つ美貌と相反する陳家なデザインの騎乗物。 不釣り合いな状態を気にかけず、むしろ真剣に独り言を口にした。 「……どうしたものかな」 通常だったら、一般人のサラリーマンが聖杯戦争に巻き込まれるのは場違いだ。 ダ・ヴィンチのマスター自身それを語っている。 何らおかしな話でもない。 でも、彼は普通に通勤するし、普通に衣食住のルーティンを保っていた。強いて異なるのは休日の過ごし方だけ。 病的で異常性を感じるほどに……神経質なのかもしれない。 我慢強い男だとダ・ヴィンチも呆れている。 深夜である為、人目を気にせずバステニャン号を走らせながら、次なる目的地に向かう。 もし もしも、だ。 吉良吉影は善良な人間であれば、問題ない。 だが、ダ・ヴィンチは八割程度くらい吉良吉影が『善良ではない』と感じた。 殺人を犯しているか、否かの話でなく。 精魂が『善』か『悪』かと問われれば、彼は『悪』だろう。そういう話である。 当然。 吉良の本性を暴くべきだが、先ほどもダ・ヴィンチがぼやいた通りだ。 彼はなかなかどうして我慢強い。ダ・ヴィンチを殺しにかかろうともしない。 ぶっちゃけ、殺意めいた意志を時折感じるが、 それも「腹立って殺したいと感じる事もある」と受け流すだろう。―――あの男は。 「実際、走ってみないと分からないものだな。もう少しタイヤの厚みをつけるべきだったか」 なんて乗り心地の感想を漏らすダ・ヴィンチ。 聖杯戦争の最中、バステニャン号を改良する時間がどれほどあるか。 彼女としては可能な限り良くしたい想いを秘めていた。 「む。ここも無い」 ふとダ・ヴィンチは、ある場所でバステニャン号を停車させる。 解析を行う眼鏡を装着し、改め観察してみるが、小道の一角にあった固有結界の出入り口が無くなっていた。 人気ない場所で。 例えここに罠を仕掛けても数人程度、人間が捕まるか怪しい位置に複数点在していた。 ダ・ヴィンチは、宝具などの相手の魔力を解析する宝具を持ち合わせている為、補足できたが。 そうでないサーヴァントは、見落とす可能性が高い。 出入り口を設置したサーヴァントも、控えめに罠を仕掛けていたのだろう。 しかし……本戦が始まった状況で罠を取ってしまうのは、何故か? 既に罠の役割は終えているから、用済みになった? 憶測は憶測ばかり呼ぶ。 ダ・ヴィンチは、仕方ないと予定通りにバステニャン号を走らせた。 彼女の目的地―――説明するまでもない。見滝原中学校に向かう為に……… ☆ 救世主。 連想される存在は、世界観によって異なるだろう。 ダ・ヴィンチが真っ先に三人ほど心当たりを浮かべるも、絶対にアレは『例の三人』の一人にもアテ嵌らない。 セイヴァー……討伐令が出された悪の救世主。 何をどう基準でクラスに選定されたかは不明だった。本当の意味で『悪を救った』にしろ。 ダ・ヴィンチが彼女なりに調べても、何一つウワサや伝説、逸話、真名に到達できる術がなかった。 真名への情報隠匿? 否。ダ・ヴィンチは自らの知識とを信じるならば、 彼女が知る中であのセイヴァーに合致する英霊に心当たりは―――無い。 そう『無い』のだ。 不可思議な事実が重要である。 ☆ 侵入されている。 奇妙だが、痕跡は残っていない。しかし、ダ・ヴィンチの魔力解析により中学校に魔力の痕跡を見抜いた。 本来、実体の建物への侵入に魔力や宝具を使用する必要はなく。 サーヴァントは、霊体化すれば簡単にすり抜けるのだ。 つまり……マスターと共に、ここへ侵入したサーヴァントが居る。 非常に興味深い。 恐らくウワサに当てはめるなら『怪盗』のサーヴァントの仕業。 そして、ダ・ヴィンチが重要視するのは当然、宝具。紛れもなく『対界宝具』に分類される。 「おや。こんなものにも『侵入』できるとは」 ウワサの内容通りなら確かに『セキュリティへの侵入』も容易だろう。 実際に職員室のパソコンを確認したダ・ヴィンチが、同じ宝具の痕跡を発見し唸る。 暁美ほむらに関する情報を得る為の侵入……目的は、セイヴァーの討伐かも分からない。 「うーむ、中々困ったな。彼の『怪盗』には不特定に罠を仕掛ける固有結界のサーヴァントを対処して欲しかったんだが」 恐らく『怪盗』のサーヴァントは、固有結界の存在に気づいていない。 ダ・ヴィンチとしては、無差別な魂食いを行っていると思しき固有結界の持ち主の対処を迅速にしたい。 これは、吉良たちマスターの安全が危ぶまれる可能性が高いからだ。 とは言え…… ダ・ヴィンチが魔力を探る限り、怪盗とそのマスターは既にここから立ち去っている。 ここへ至るまでに調査した行方不明になった生徒の事件と合致するように 問題である固有結界の痕跡がしっかりある。 周囲の魔力感知を行った時、ダ・ヴィンチはハッキリと捉えた。 ★ サーヴァントにも得意分野が割決められているならば、ディエゴの場合、情報収集が一つ挙げられるだろう。 彼の宝具で並以上のサーヴァントの情報を収集したが。 二つほどの見落としがあるなら 一つは匂いも姿も同一の為、恐竜が情報伝達しなかった『もう一人のディエゴ』。アヤ・エイジアの情報。 もう一つは、現在ディエゴ達が直面した場所。 見滝原中学方面にある集合マンション。 ここに一騎、サーヴァントが点在している……と推測される。 曖昧な表現だが、実際のところ。マンションを捜索した恐竜が帰還をしなかった、だけ。 素早い恐竜を倒すなら、相当手練のサーヴァントの可能性は高い。 ただ、佐倉杏子のような『戦闘能力を持つマスター』も少なからずいる以上、断定は早計過ぎる。 距離を取った位置から魔力感知を行うディエゴだが、やはり遠過ぎるせいでサーヴァントの魔力は分からない。 囮の佐倉杏子の遺体。そして地形を考慮しても、マンションは避けて通れない。 通常、サーヴァントは霊体化すれば事足りる。 しかし、厄介な事にマスターのレイチェルはどうしようも出来なかった。 ディエゴ達の目的地は、マンションや見滝原中学を越えた先。 河川を挟んだ向こう側の住宅街。 プッチのマスター……白菊ほたるの自宅だった。 酷く冷静に状況を見据えたディエゴは、尋ねた相手は、プッチの方。 「向こう一直線に駆け抜けるだけの魔力は残っているか? エンリコ・プッチ」 皮肉る風に真名で問うディエゴに、彼は何ら反応を示さずに答えた。 聖職者が、神の教えを解き答える雰囲気で。 「私は敢えてこう言おう。魔力はあるが、決してそれは行わない――と」 「………」 「マンションに居る敵サーヴァントの抹殺。君の狙いがその一つならば、私も協力する。 君に立ち塞がる者ならば、それは『DIO』の敵にも成り得る危険因子なのだ」 DIO。結局は『DIO』ねぇ。 鼻先でディエゴが嘲笑しつつ、奇天烈な発想をするプッチを横目にやった。 狂人の戯言も半周すれば、お笑い芸人のネタに聞こえなくもない。 妄信する狂人の利用価値は辛うじてある。期限は本物のDIOなるセイヴァーと対面した瞬間まで。 サーヴァント二騎。 ディエゴ自身も戦闘は可能だが、やはり恐竜の手駒を増やさなければ。 手元にある蛆恐竜のみ。他に有効的な手駒を探すのだ。そう……利用出来るものを。 「ライダー」 唐突に一声。 今の今まで沈黙を保ち続けていたレイチェルが、ディエゴに呼びかけた。 意気揚々な気分で思惑を企てるディエゴは、冷水をぶっかけらる体験を擬似的に味わう。 相変わらず、不気味に泥水の色彩をする瞳で見上げる少女。 ディエゴの中じゃあ、とっくの昔に切り捨てる前提のレイチェルに今更関心は湧かない。 幾分まだ高揚する声色で「なんだ」と返事したディエゴ。 レイチェルは何故かディエゴの反応を確かめ、それから言葉を続けた。 「一つ思い付いた事があるの」 普通、自らの妙案に浮かれて喜び混じりに話すべき内容。 それをレイチェルは、淡々と読み上げる風に語る。 ディエゴは無反応だった。 特別変わった様子もなく、無視をしている訳じゃあないが、他と異なる類をレイチェルに差し向けなかった。 少女は両手を組んで、神に祈り捧げる姿勢で言う。 「ライダー。私を『恐竜』にして」 「…………」 奇妙な沈黙が広がった。ディエゴだって黙ったし、プッチですら一言も言葉を発さない。 理解が出来ない意味じゃあない。 少なくともプッチは驚愕や嫌悪の沈黙と異なり、レイチェルという少女の動向を探っていた。 レイチェル・ガードナー。 雰囲気や様子から、普通の少女でない異質な空気を漂わせたのをプッチも感じ取っていたが。 プッチがマスターの白菊ほたるを「恐竜にして構わない」と提案したのとは違う。 己を「恐竜にして欲しい」とディエゴに要求して来たのだ。 加えて、彼女は何ら感情もなくソレを告げたのである。 ディエゴの……ある意味で『DIO』のマスターに選ばれた少女。 他とは明白に違う。 プッチは『暁美ほむら』も同じく普通でないと予想しているものの、『違い』の意味合いから普通と比較にならなかった。 レイチェルは沈黙するディエゴが、話を聞いていると信じ、続ける。 「私はこのままだと『何も役に立てない』…… 自分で考えて、それが分かったの。恐竜になれば私も役に立てると思う」 役に立つ。 ほたるがDIOの件で「役立ちたい」「頑張りたい」と健気に述べたように。 いいや――まるで違う。 曖昧でぼんやり・ふわふわした口先だけの言葉じゃあない。 白菊ほたるも、プッチを善人だと信じているが故に、助けになりたいと思う意志は本物だ。 ―――『強さ』である。 ほたるの意志とレイチェルの意志の強さは、圧倒的な差があった。 彼女の態度と声量に力強さがある訳ではない。 単純に迷いない『凄み』を秘めている。冗談でもなく、このままディエゴに恐竜にされても一向に構わない『凄み』! 「やれ」と言ったからには、レイチェルの覚悟は完了した状態なのだ。 「それに………」 少しばかりレイチェルの表情が歪む。 「………その方が、ライダーも良い筈だから」 「何がどう『良い』んだ」 漸く口を開いたディエゴの口調は苛立っている。 「なあ、レイチェル。要するにお前は俺に『命令』しているんだな?」 「命令……?」 心底分からぬ表情を浮かべるレイチェル。 そうじゃあない。命令とは違う。きっとそうした方が自分は役に立つ筈だと、本当に彼女が『考えた』末の意見なのに。 レイチェルと視線が混じったディエゴの瞳は、憤りや疑心とは違う。 彼女が知る中で『見たこと無い瞳』だったと分かる。 「俺に『宝具を使え』と命令しているのかと聞いている」 「違う」 「あぁ、そうか。ならお前の意見に従わない」 「………」 釈然としない様子のレイチェルを傍らに、ディエゴは周辺の住宅街に視線を向けた。 ☆ ――……? なにかしら、この感じ………… マミは夢まどろみから現実に引き戻され、寝間着姿のままベッドから離れてしまう。 悪寒? 微弱に魔力を感知した? ぼんやりと曖昧な感覚で、マミも釈然としない目覚めだった。 やがて遠くから消防車のサイレンが響くので、ハッと我に返り、ソウルジェムを手に取りベランダに出る。 そこには、ポリポリとお菓子を口にするランサーが先客として存在する。 彼は不思議そうに振り返った。 ランサーを見る度、マミは自然とお菓子を好んでいた同じ魔法少女の佐倉杏子を脳裏に浮かべた。 聖杯戦争の舞台設定では、見滝原中学の後輩として付き合いのある関係を保っている。 現実は、彼女と縁を切られた……皮肉な話だ。 幾ら記憶を失くしていたとはいえ、あの佐倉杏子と共に学校付き合いがあるのは。 「どうしましたか、マミ」 菓子を食べ終えたランサーの問いかけに「ちょっと目が覚めちゃって」と微笑するマミ。 ベランダから周囲を見回すと、火事特有の黒煙が立ち上る方角が分かった。 現在の時刻が夜の為、火は鮮明に視覚で捉えられる。 だからこそ、マミは『予感』が確信へ近づこうとしていた。 「ごめんなさい、ランサー。あそこ……私の記憶が正しければ、佐倉さんの教会がある場所よ」 「マミと同じ魔法少女の――ですか?」 「……佐倉さんがマスターだとは限らないわ。ただ、嫌な予感がして」 ランサーは身を乗り出し、周辺の感知を行うが……やはり仕留め損ねた『人喰い』に属するサーヴァントは居ない。 が、別の気配がある。 槍ではなく、槍に属する武器・鎌を手元に出現させ、ランサーは険しい表情をした。 彼らしい臨戦態勢を整えた姿である。 「それは無理そうです、マミ。こちらに接近するサーヴァントが居ます。それが『誰か』は分かっているですよ」 前振りなくランサーが、義足に収納された小型ナイフを取り出す。 忍者のクナイ投げの如く投擲した先で、聞き覚えない生物の断末魔が短く響く。 マミも確認すれば、中型程度の恐竜。 図鑑や博物館の模型でしか目にしない絶命した生物に、ナイフが深く突き刺さっていた。 しかし、次第に恐竜は姿を変化。やがて在り来たりな野良ネコの死骸と変わり果てる。 マミがソウルジェムを手の内に握りしめた。 「恐竜のウワサの………サーヴァントね」 「はい。偵察の恐竜を倒した事で、こちらの存在は既に把握していましたから」 ランサーが、マミに休息を提案した理由の一つに含まれている。 あえて、恐竜使いのサーヴァントをおびき寄せ、早期に討伐が叶えば良い。 マミもソウルジェムで魔力探知を行い、息を飲んだ。 まだ来る! それも―――数は多い。ゾロゾロと大きさが様々ながら、鼠や猫以上に巨体の恐竜たちが群れを成す。 ランサーは冷静に状況を見定めているが、マミは「まさか」と冷や汗を流した。 ウワサの内容……人間すらも恐竜に……… 躊躇なく魔法少女の変身を行ったマミは、ベランダから降下しつつ。ランサーに言う。 「ランサー! 恐竜は私に任せて。サーヴァントの方をお願い」 「わかりました」 得意のリボンをマスケット銃に変化させるマミの魔法。 深呼吸で精神を落ち着かせ、魔女を討伐する感覚を呼び起こそうとする。 恐竜が使い魔のようだと思いこむ。 ランサーは感知で周囲を探り、マミの脇を華奢な軌道を描いて駆け抜けていた。 恐竜らもランサーを見逃すまいと俊敏な反射神経を生かし、牙や爪を向ける。 僅かな隙。 マミが的確に恐竜へ銃弾を打ち込むが、彼らは命中する寸前で弾の軌道に反応し、回避した。 これにはマミも驚く。 サーヴァントの宝具による強化。 魔女や使い魔以上に厄介な性質だと理解する。 だが、マミの能力の真価はこれからだった。 外れた弾丸が地面に刺さり、芽を伸ばすように細やかなリボンの糸へと形状変化。 油断した恐竜たちを、周囲にいる個体たちは確実に拘束完了させる。 一方で。 ランサーは手持ちのナイフを人でない小型恐竜に投擲し、住宅街方面から続々現れる恐竜達に少々目を丸くした。 「まさか『あれほどの人達』を全員恐竜にしてしまったんですか?」 驚きじゃあない。 必要な獲物をナイフと鎌を駆使し、討伐しつつもランサーは落ち着いて状況に疑問を抱く。 手際が良過ぎるのだ。 ランサーは、更に感知の集中すると続々恐竜化する気配を捉える。 一気に、である。 白の色彩に一滴の黒を混入させ、全てを濁らせたかのようだ。 早過ぎる。それがランサーの疑念。 『マミ。この宝具……生物を恐竜にするだけではないかもしれません』 『どういうこと……?』 ランサーが敵サーヴァントの感知を行おうとした時。漸く、相手の意図を掴み始めた。 肝心のサーヴァントの気配が……分からない。 即座にランサーは、雪崩れ込む有象無象に犇めく恐竜の群れを睨む。 でも、分からない。 恐らく敵の狙いがコレだ。 ランサーの感知を逆に利用し、恐竜の中に『紛れて』接近を試みようとしている。 すると、マミの魔法が更に展開を広げる。計算し尽くされた弾丸が軌道を描き、設置された柵やアスファルト、電柱。 様々なものに命中。 弾がそこから再びリボンへ形状変化し、恐竜らを網かけようとする。 避けようにも、簡単に逃れられない広範囲の包囲から恐竜は逃れられない! ただ一体、明らかに奇妙な動きをする。 ランサーは見逃さず鎌を手に、群れなした恐竜らを踏み台にリボンの網から抜け出そうとする個体を切りかかった。 クルリと体を軸に、大振りながら正確に恐竜の首根っこへ刃先を。 だが。 「!?」 予想外にも恐竜は『飛んだ』。 文字通り、ランサーを見下すように空へ舞い上がったのである。 所謂――翼竜。 地上を制した肉食獣に相応しくない、飛ぶ機能の部位が不自然に生え変わって。 そうして飛び立ち、ランサーの攻撃とリボンの網から抜け出したのだ。 しかし、ランサーは網に捕らわれた恐竜たちを土台にし、跳躍。 人の姿に変化しつつあるサーヴァントを、追撃するべく鎌を振りかざそうとした瞬間。 刹那の事象に、マミは勿論。ランサーすら反応に遅れた。 確かに周辺のみだけなら、恐竜化した人々と支配者たるサーヴァントを含め『一騎』のみしか感知できなかったのだ。 もう一騎。 圧倒的な猛スピードで接近し、そのままランサーに衝突する規格外の英霊が居るとは。 誰もが予想しなかっただろう。 単純な話。 停止した事で漸くマミにも姿を視認できた神父のサーヴァントは、ランサーやマミの感知範囲外から 一気に加速を行い、接近攻撃でランサーの肉体を裂かんとばかりの勢いで迫っただけ。 「ランサー!?」 遅れた反応でマミが呼びかけた時には、ランサーは盛大に吹き飛び。 マンション自体に衝突はしなかったものの。 周辺の木々や、駐輪場の自転車等に衝突しながら、見る見るうちにマミ達と距離が遠ざかった。 だが。何故か攻撃した側の神父が青ざめていた。 彼の腕に注目し、マミも目を丸くさせる。 確かに傷がある。ランサーのナイフが数本と、鎌の刃が刺さったかのような痕跡! 「あの一撃をマトモに受け……尚且つ『動けた』だとッ……不味いぞ。奴はまだ再起不能ではないッ!」 本来ならば肉体が真っ二つになる威力と衝撃。 マミの魔力が優れた部類であったのも含め、ランサーは最善の状態が一撃だけは受けきれたのだ。 神父が見上げた先。 翼竜の状態から人の形状に戻る英霊が街灯上に立つ。 討伐令にかけられたセイヴァーと似通った顔立ちの青年の姿に、マミも呆気に取られてしまう。 「生きてはいるが、焦る必要もない。それより―――」 青年は、妙に落ち着いた様子だ。 彼は使役する恐竜以外にも、神父のサーヴァントという仲間がいる。 ランサーも生きてはいるが神父の一撃を喰らったのは事実。二騎のサーヴァントを前に、マミは危機に陥っていた。 けれども、青年は警戒するマミに攻撃をしかけない。 ポケットから何かを取り出す。 遠目だったが、マミは鮮明に正体を見抜いた。 ソウルジェム。赤い色彩の灯った…… サーヴァントを一騎倒したと勘違いする場合もあるだろうが、少なくともマミは気付いてしまう。 「『佐倉さんの』ソウルジェム………!?」 色だけではない。 ソウルジェムの装飾の形状も個々によって特徴があった。 皮肉にも、マミが知る魔法少女の代物だったが故に、分かってしまったのだ。 「どうして、あなたがそれを!?」 「俺が聞きたいのは、お前達が肉体から魂を引きずり出してでも戦う理由だ」 「………え」 悠々と彼が語る内容に、マミは銅器で殴打されたかのような衝撃を味わう。 一方で、青年は佐倉杏子のソウルジェムを片手に続けた。 「聖杯戦争を仕切ってるのが、お前の魂を宝石にした悪趣味野郎なのは分かっている。 ソイツの情報を寄越したら……そうだな。ランサーは見逃してやるよ」 「……ま……待って………………」 残念ながらマミは、敵サーヴァントを前に『事実』で打ちのめされていた。 「魂……? ソウルジェムに………私の……?」 悲壮の表情を浮かべるマミ。 決して、演技ではない事は神父と青年も察せる程だった。 故に、青年は早々に話を打ち止めし、ランサーが吹き飛んだ方向へと視線を向ける。 マミは、未だに混乱していた。 なら? ならば今、佐倉杏子はどうなっているのか? 魂だけが、ソウルジェムだけが青年の手元にあって、肉体の方は……!? 「佐倉さんの、ソウルジェムを返―――」 彼女は必死に声を出すしかない。肝心な時に、行動を、一歩踏み出せずにいる。 巴マミが何をどうするよりも先に、彼は佐倉杏子のソウルジェムを、手元から宙へ浮かせるように離し そして 口元に咥えた後―――飲み込んだ。 ★ (どうすれば良かったんだろう………) レイチェル・ガードナーは、騒がしいマンション方面から離れた住宅街を独り歩く。 誰も少女を止める者はいない。 何故ならここら一帯の住宅街の住民たちは、恐竜となってディエゴの方に向かってしまったのだ。 「……どうして?」 険しい表情で呟く。 誰の返事もないが、ちゃんとした答えが欲しかった。 「私が恐竜になれば……ライダーは怒ったり、疑ったりしなくて済む。やっぱり恐竜になった方が良かったと思う」 何度何度『考えて』もレイチェルは、その結論に至った。 現に、恐竜化した人々はマンションに居るサーヴァントを倒す為に『利用』させられている。 ライダーの『役に立って』いる訳だ。 やはり納得出来ない。 今の、無力で力もない少女が『戦う力』を得るには、それしかない筈…… ――レイチェル・ガードナー……君の意志の強さを認めよう。 脳裏に神父のサーヴァント・プッチの言葉が繰り返された。 ――君にDIOの考えをくみ取るのは、まだ早過ぎただけなのだ。 (ライダーの考え……?) プッチの呼ぶ『DIO』とはセイヴァーを示すのだろう。 しかし、彼はディエゴとセイヴァーに関係性を見出そうとしている。それが絶対だと信じていた。 レイチェルは、意見を無視したディエゴの瞳が変にこびりついていた。 (分からない……ライダーが私を恐竜しなかった………) 段々、レイチェルの見覚えある建物が遠目に見えた。 見滝原中学校。 深夜に訪れる機会は当然ない。明かり一つなく誰の気配もない不気味さが漂う。 一先ず、ディエゴたちの計画通りに事なく終えた。 戦闘を行う隙にマンションを通過するのが、本来の狙い。 無論、マンションに点在するのサーヴァントを倒すのも一つの目標ではある。 しかし、聖杯戦争ではマスターの安全が最優先だ。 マスターのレイチェルが問答無用に死ねば、ディエゴは無情な消滅を遂げてしまう。 ―――そういう意味で、ディエゴはレイチェルを恐竜に『出来なかった』。 幾ら恐竜化したとて、ただの少女が恐竜になっただけ。戦力に期待は出来ない。 巴マミのランサーも遠くを移動するレイチェルの気配ではなく、目前のディエゴ達に注意を向けていた。 少なくとも、マミとランサーは少女の存在に気づいていない。 襲撃の裏に隠された狙いまで読みとれず、最悪脱落する恐れがあった。 レイチェルは……その考えには至れなかった。 ライダーが『優しく』て『自分の話を聞いてくれる』。今までにない存在だと。 だからだろうか。レイチェルを『案ずる』行いを察せなかったのは、一種の皮肉に近かった。 漸く校門に到着したレイチェルは、堪えていた疲労を露わにして、地べたに座り込む。 悶々と考え続けていた彼女は、淀んだ瞳を隠すように瞼を伏せる。 遠くから何か聞こえる。 恐竜の鳴き声? 違った、雨の音。 (変だな……) だって、雨は降っていない。レイチェルは他の音も聞こえた。 水の音がゴウゴウと五月蠅い。確かに、見滝原中学の隣に川があったから、その音かもしれない。 レイチェルが思った瞬間。 ありえないはずなのだが、レイチェルは『川に溺れていた』。雨で増水し濁流と化した川に飲み込まれようとしている。 何故? 自分は恐竜の上に居たのに。 ハッキリしているのは、このままだと少女は溺れ死ぬ事だ。 そして……一筋の光が見えた。 「ディエゴッ!!」 誰かも分からない女性が必死に泳いできた。 必死に名前を呼びながら、彼女自身も溺れかけながらも賢明に。 そうして、女性がレイチェルを捕まえてくれる。歓喜を上げたのだ。 「い……生きているわ!」 「ごめんなさい! ごめんなさい!」 「もう二度と! …………決してしない! ありがとう神さま!!」 こんなの絶対おかしいよ(後編)
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小学生の少年・プッチは修学旅行の最終日、寝坊をして旅館に置いてきぼりを食らってしまう。同じく置いてきぼりを食らった白い髪の少女と一緒に警察署へ行くが、警察官が突如暴走をはじめ……。 (あらすじ) 概要 かなしみホッチキスさんによるRPGツクール2003製のフリーゲーム。 コンパク敢闘賞・受賞作。2005年作品。 「タオルケットをもう一度」シリーズの母体と目されている作品。 現在公開されていません。 備考 ぷっちやキミル、ズッケなど、タオルケットをもう一度シリーズに登場するキャラクター名はこの頃から使用されていました。(ただし、名前が同じというだけで後のシリーズ作品と同様にキャラクター設定はだいぶ違います) マップのグラフィックは、『MOTHER』のようなナナメ見下ろし型。 音楽には、タオルケットをもう一度シリーズと同様に、クラシックなどのmidi曲が使われていています。 もどる
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登場人物 ■ プッチ、イービル、アンジュ、アルエ ■ ココロ、ルイ よしこ、はな もえ、すみれ リサ、さっちん スゥ、ミーコ マキ、レイナ たまえ、たまゑ スゥ CV ストリート シモキタウン とおりな セクシィロッカー ライブ ライブ前 いくよ ライブ開始 よーし、やるか 10DANCEごと ノッてるかぁ 20,40,60,80RHYTHM イェーイ 100,120,140RHYTHM とんじゃうぜ Miss くっ ライブ勝利 チェケラッ きせかえ 回数 ヘアスタイル トップス ボトムス 1戦目 みつあみ グレーのパーカー くろミニタイツ 2戦目 みつあみ あおいろパーカー グレーのプリーツ 3戦目 みつあみ おはなのしろT みじかめミントズボン 4戦目 みつあみ ミントのパーカー くろのプリーツ 5戦目 みつあみ うすきいろのパーカー こんいろミニタイツ それ以降 みつあみ グレーのパーカー くろミニタイツ
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登場人物 PA マキ、レイナ RO スゥ、ミーコ RE たまえ CL もえ、すみれ PO ココロ、ルイ HI リサ、さっちん GA よしこ、はな JA オーハラ CO あこ OP ミキミキ RI プッチ、イービル、アンジュ、エミ ↑↓これは仮の情報です。ナイトの情報が確定したら更新してください。 ミキミキ CV ストリート ジョージヒル とおりな レディ・イリス ライブ ライブ前 ハハ~ン ライブ開始 いくわよ! 10DANCEごと ハハ~ン 20,40,60,80RHYTHM まいてまいて~ 100,120,140RHYTHM ラグジュアリー Miss く~うっ ライブ勝利 どぉ~お? きせかえ 回数 ヘアスタイル トップス ボトムス 1曲目 ゴージャスなエクステ モノトーンブラウス バックリボンスカート 2曲目 ゴージャスなエクステ ブランドのへそT ロングデニム それ以外 ゴージャスなエクステ ?? ??