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M-Tea* vol.7 no.38 本の未来(三)富田倫生 2015.4.11 第七巻 第三八号 本の未来(三) 富田倫生 第二章 コンピューターで読む本がやってきた 電子本『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』 電子本の中の電子本 拡張本開発プロジェクト パワーブック誕生の衝撃 それでも本を電子化することの意味 電子化でいや増す参考図書のありがたみ 電子化に最適の百科事典 紙から画面への橋渡しとしてのDTP DTPの守備範囲を広げたポストスクリプト DTPは本作りの専門家だけの技術なのか 信念の統合処理としてのエキスパンドブック imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第七巻 第三八号 ダウンロードサイトへジャンプ】 (1.9MB) 100円(本体税抜93円) p.166 / *99 出版 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ PDF 形式。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。 ※ この作品は、クリエイティブ・コモンズ「表示 2.1 日本」でライセンスされています。利用条件は、http //creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ を参照してください。 PDF マガジン 週刊ミルクティー* マッキントッシュ用に作られたハイパーカードは、「なにか自分でも作ってみたい」という気持ちを使う側から上手に引き出してくれる、じつにこのコンピューターらしいソフトウエアです。文字や図形や絵に加え、これで音まで自由に扱えます。すぐに動画も組み込めるようになりました。しかもハイパーカードでは、それぞれの情報を自由に結びつけることができたのです。(略) 一九八七年に発表されると、「これならマルチメディアの土台になる」と、ハイパーカードには大きな期待が集まりました。 ここにはさらに、CD-ROMから情報を引き出したり、レーザーディスクをコントロールする機能を付け加えることができました。こうした機能とリンクとを組み合わせることで、たとえばコンピューターの画面に映画の解説を出しておいて、実際に見てみたいとなればマウスのひと押しでレーザーディスクに再生させるといった使い方ができるようになったのです。 ボイジャーはこのハイパーカードを使って、まずコンピューターでコントロールするレーザーディスクを出しました。続いて一九八八年には、楽譜や文字による解説と演奏とを巧みに関連づけた『ベートーヴェン交響曲第九番』を発表します。マルチメディアで実際に何ができるか、いち早く形にして見せたこの作品は、関連の会議やイヴェントでしょっちゅう紹介されていたことを記憶しています。そしてボイジャーはこれ以降、パーソナルコンピューター用のマルチメディア出版を、レーザーディスクに並ぶもう一つの柱として打ち出していきました。(「電子本の中の電子本」より) ※ #ref(7_38.rm) (朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x xx) ※ お休みしまーす。 富田倫生 とみた みちお 1952-2013(昭和27.4.20-平成25.8.16) 広島市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、ライターに。ノンフィクションのさまざまな分野を取材対象としてきたが、次第にパーソナルコンピューターの比重が高まる。ボイジャーのエキスパンドブックを見て電子出版の可能性を本気で信じ込むようになり、「パソコン創世記」と名付けたタイトルを、コンピューターで読むことを前提に制作。このブック上の記述を、インターネット上のさまざまなホームページにリンクさせていくという作業を体験してからは、電子本への確信をさらに深めている。紙で出してきた著書に、「パソコン創世記」(旺文社文庫版、TBSブリタニカ版)、「宇宙回廊 日本の挑戦」(旺文社)、「電脳王 日電の行方」(ソフトバンク)、「青空のリスタート」(ソフトバンク)、「本の未来」(アスキー)がある。 ◇参照:青空文庫「作家別作品リスト:No.55」。 底本 底本:「本の未来」アスキー 1997(平成9)年3月1日初版発行 http //www.aozora.gr.jp/cards/000055/card56499.html NDC 分類:007(総記 / 情報科学) http //yozora.kazumi386.org/0/0/ndc007.html NDC 分類:023(図書.書誌学 / 出版) http //yozora.kazumi386.org/0/2/ndc023.html 難字、求めよ 写植オペレーター プリプレス レーザーライタ 一九八五年一月発表。(本文) ライノトロニック ジャナス・フィルム ボイジャー・プレス ビデオ作品の制作。(本文) ボブ・スタイン ボイジャー(アメリカ)の代表。/米国ボイジャー社の創業者。(青空文庫ものがたり) アリーン・スタイン ボブ・スタインの妻。(本文) マーチン・ガードナー 年表 一九五一 アイザック・アシモフ、ファウンデーション・シリーズの第一作『銀河帝国の興亡1』発表。 一九七八 春 『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』イギリスBBC、ラジオドラマ。六回シリーズで放送。 一九七八 ワーノック、ゼロックスのパロアルト研究所に移る。ポストスクリプトを開発。 一九八二(昭和五七) 『銀河ヒッチハイク・ガイド』新潮文庫から出版。 一九八二年十二月 ワーノック、独立してアドビシステムズを設立。 一九八三 ワーノック、スティーブ・ジョブスと再会。ジョブス、ポストスクリプトのレーザーライタへの移植を打診。 一九八四 秋 ポール・ブレイナード、「DTP=デスク・トップ・パブリッシング(机上出版)」を提唱。アルダス社を起こす。 一九八五年一月 アドビ、レーザーライタを発表。同じく、ライノタイプ・ヘル社と共同で、ポストスクリプトに対応した印刷用機器ライノトロニックを披露。 一九八五年七月 編集用ソフト、ページメーカーがアルダスから出荷。 一九八五 ボイジャー設立。 一九八五(昭和六〇)六月 平凡社『大百科事典』初版。 一九八七 ハイパーカード、発表。 一九八七 夏 富田、ソフトバンクが創刊する雑誌『ザ・コンピュータ』の編集作業に関わる。 一九八七 『ザ・コンピュータ』十一月号(第二号)発行。特集DTP。 一九八八 ボイジャー、ハイパーカード版『ベートーヴェン交響曲第九番』を発表。 一九九〇 夏 ボイジャー、映像中心から、逆に文章を原点におこうと発想を切り替える。 一九九一 夏、パワーブック試作機、ボイジャーに送られてくる。 一九九二(平成四)春 富田、エキスパンドブック版のダグラス・アダムス著『銀河ヒッチハイカーズ・ガイド』、マイクル・クライトン著『ジュラシック・パーク』、『ザ・コンプリート・アノテェイティッド・アリス』の書評を依頼される。 一九九二(平成四) 富田のエキスパンドブック書評、『マックワールド』七月号に所収。 ◇参照:本文。 スリーパーズ日記* 本文中、「私が今この文章を書いているコンピューターの画面には、およそ一二〇〇字程度が見えています」とあるから、『本の未来』の執筆はパソコンと思っていいだろう。 「ワードプロセッサーに転向した者」という自身の表現もあるから、おそらくパソコン使用開始とほぼ同時期か、それ以前にワープロも使ってたんだろうと推測できる。それを裏付ける具体的な記述は見つけられないが。 本書中、「エディター」に言及した部分は一か所しかない。「作った側はただ、ワードプロセッサーやエディターで文書を書いたとしか思わない。発表した側は、単にWWWのページを作ったとしか考えていない。そのすべての〈言葉〉が、受け取る側の意思一つによって一瞬に〈本〉に化けてしまいます。」 さて、富田さんの著述の中に、エディターとワープロソフトとの比較を扱ってたものってあっただろうか。 そっか。 『青空のリスタート』『本の未来』と読んできて、なんか物足りないと思ったら、ワープロやエディターへの言及が少ないって気がする。うーん、ワープロやエディターあってのエキスパンドブックや T-Time だったんじゃないかなあ……。 「けれど少なくとも私は、当時からすべての原稿を機械で書いていました」 「DTP=ドグマのトータル・プロセッシング」ををを!! 2015.4.11 公開予定 2015-06-13 公開 しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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コードギアス 反撃のルルーシュ ルルーシュ・ランペルージ(Lelouch Lamperouge) 名前 ルルーシュ・ランぺルージュ 声優 福山潤、少年時代は大原さやか ホスト 主役 国籍 神聖ブリタニア帝国(しんせいブリタニアていこく) 職業 学生(アッシュフォード学園) 特技 ゲーム(チェスなど、それの影響でゼロで指揮をとっている?) 正体 ブリタニア帝国の11皇子・第17皇位継承者として生まれる。 世間での呼び名 表:ルル。裏:ゼロ(zero(無) 所属 表:生徒会副会長 裏:黒の騎士団のリーダーゼロ 苦手なもの 想定外の事態に弱く、言動が予測できない者や言うことを聞かないものを苦手としている。 一言 いつも冷静な彼だが、実は、一番弱いところがある人物である。アニメの主役にしては、結構な悪党ぶりである 枢木スザク(くるるぎ スザク) 名前 枢木スザク 声優 櫻井孝宏、少年時代:渡辺明乃 ホスト 副主役 国籍 日本 職業 軍人、学生(アッシュフォード学園) 特技 Kffの運転技術と思われる 正体 日本の名家である枢木家出身 世間での呼び名 スザク、スザク君など 所属 ブリタニア軍人(一等兵→准尉(ランスロットパイロット)→少佐(ユーフェニアの騎士) 苦手なもの ゼロ? 一言 行動力とかはっけこう活発である。だが、これと決めたら突っ走る傾向を見せる c.c 名前 不明 声優 ゆかな ホスト ヒローインの一人 国籍 不明 職業 ギアスをつかさどる巫女? 特技 ギアスを使うこと? 正体 不明 世間での呼び名 C。C 所属 不明 苦手なもの 無い 一言 行動力とかはっけこう活発だが、その一遍、冷静沈着である。だが、謎が多い コードギアスへ戻る
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ナイトメアフレーム(Knight Mare Frame) ブリタニア帝国軍が採用する人型兵器の総称。 ブリタニア軍が他国軍を圧倒する一因となった人型兵器。日本侵略の時に初めて実戦投入され、多大なる成果をあげた。 脚部に装着されたランドスピナーにより高い機動性を誇る。 4m大と小柄なため、コクピットが背面に突出しているのも特徴。ナイトメアのスペルはNightmare(悪夢)ではなく、Knight Mare(騎士の牝馬)。 いずれの機種も、頭部のオープンセンサーカメラ「ファクトスフィア」で情報を収集し、脚部には高速移動用の「ランドスピナー」を装備するという共通点がある。 ランスロット『Z-01』(Z-01 LANCELOT) 全高/戦闘重量:4.49m/6890kg ロイドをリーダーとしたブリタニア軍技術試作嚮導兵器。ロイドたち特別派遣技術部が開発した世界で唯一の第7世代ナイトメアフレーム。圧倒的な破壊力を誇る。新システムのため、まだ脱出機能がない。騎乗者(=デバイサー)はスザク。 武装はスラッシュハーケン、メーザーバイブレーションソード(MVS)、ヴァリス(手持ちライフル、Variable Ammunition Repulsion Impact Spitfireの略)。 グラスゴー『RPI-11』(PRI-11 Glasgow) 全高/戦闘重量:4.24m/7350kg 旧式のナイトメア・フレーム。ブリタニア帝国が日本を占領する時などにも使用されている。 武装はトンファ、スラッシュハーケン、アサルトライフル。 ※RPI……Royal Panzer Infantry(「皇立機甲歩兵」の意味) サザーランド『RPI-13』(RPI-13 Sutherland) 全高/戦闘重量:4.39m/7480kg ブリタニア帝国軍でもっとも一般的に使用されている量産型ナイトメア・フレーム。 武装はスラッシュハーケン、アサルトライフルなど。 ※RPI……Royal Panzer Infantry(「皇立機甲歩兵」の意味) グロースター『RPI-00/SC』(RPI-00/SC Glowstar) 全高/戦闘重量:4.84m/7850kg コードギアス第5話「皇女と魔女」で登場。コーネリアおよびその親衛隊が騎乗するナイトメアフレーム最新鋭機。サザーランドの強化改造型で、対ナイトメア戦闘用の大型ランスを持つ。 紅蓮弐式(ぐれんにしき) 第10話で登場予定の日本製ナイトメアフレーム。カレンが登場するというウワサ。日本初のオリジナル・ナイトメアフレームで、運動性能はサザーランドの1.6倍を誇る。ブリタニア製とは抜本的に設計思想が異なる。 ブライ 日本で製造したグラスゴーの海賊版。頭部に角や牙があるのが特徴。 雷光(らいこう) コードギアス第8話「黒の騎士団」で日本解放戦線が使用したナイトメアフレーム。グラスゴーの改造。
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130 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 06 32 モニカルートのネタ。 影響を受ける人氏の設定お借りした補完的要素。 幾つかの国家を名前だけ。 登場人物とネタはフィクションです。 シュタットフェルト・ソレイシィの爵位はオリジナルです。 131 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 07 44 勘違いした田舎者 裏側 人が集まれば群れとなる。群れが集れば村となる。そして村が集まって街となり、やがては国という大きな枠組みと社会を形成していく。 その過程の中で、人は社会と国を安定させる為、法という決まり事を作る。 これはしてもいい、これをしてはいけない、いけない事をしたら罰を受けなければならない。 その国に所属する以上、子どもから大人まで、法という決まり事を守らなければならないのだ。 当然、国ごとによって違う社会を形成している以上、法律という物もそれぞれに異なり、この国では良くてもあの国ではいけないこと=犯罪となったりもする。 また共和制の国には共和制の、社会主義の国には社会主義の、帝政の国には帝政なりの社会に沿った法律が作られており、罪に対する罰の重さというのもまた違う。 同じ侮辱罪でも罰金刑で済む国もあれば、何年もの服役を科せられる懲役刑になる国もあるのが正にそれ。 まさかその程度の事で? と、思われるような事でも、国によっては死刑に相当する重罪になりかねない物があり、法律という物を一律同じに考える事は出来ないであろうことの表れだ。 そんな数多の法律の中には不敬に対する罪【不敬罪】という物がある。 この不敬罪とは、主に帝政・王政などの君主制国家に制定されている法律で、その国を治める王や皇帝。 王族・皇族など、国家にとって絶対的存在である君主の一族に対し、その名誉や尊厳を害する暴言・誹謗中傷など、貶めるような事をしてはいけないという物。 E.U.ユーロピア共和国連合など民主主義・共和制の国では、思想・表現の自由を始めとした国民の自由を制限する物として忌諱され撤廃されている物の、 大日本帝国・神聖ブリタニア帝国等、立憲君主や絶対君主貴族制の国では普通に存在し、天子の下に人民は平等であると謳う中華連邦においても、天子に対する不敬は罪であるとされている。 他にもシーランド王国、共産イラク(イラク社会主義共和国)を含む中東の王制諸国家、アラウカニア=パタゴニア王国など南ブリタニア諸王国でも同種の法律が存在していた。 無論数多くの国で制定されているこの法律だが、それぞれの国で罪の重さは異なるし適用範囲も違う。 シーランドなどでは国の成立過程や、国民と友達のように接する王族の気風故か罪は非常に軽く、余程のことでもない限り、警察署での厳重注意や奉仕活動で済まされる場合が多く、重罪となるケースは珍しい。 日本では皇族に対する不敬は2月以上、5年以下の懲役とされているが、元々皇族に対して中傷行為に及ぶ国民性ではなく適用例は皆無であった。 その代わり、特定の思想に染まっている者や、利益を享受している団体・企業組織等による、与党政治家や国軍叩きというものが横行していたが、これは帝国という看板を掲げながらも実質的には民主主義である以上、致し方ない。 言論の自由を履き違えている一定以上の行為に対しては自浄作用が働いているため社会的制裁を受けることはあっても、権力者による言論の封殺などがあってはならないというのがその根底にはあった。 そんな多くの国々で制定されている同種の法。 その中で最も重い罰則を科せられるのが日本と同じく2000年以上の歴史を持った巨大帝政国家、神聖ブリタニア帝国。 この国では主に皇帝・皇族・貴族に対し不敬を働いた平民に対する罪とされている。 厳格な階級制度が社会の根幹を成すブリタニアである以上、この種の法を適用されるのは身分の低い平民であるというのは仕方のない事。 しかも裁量権は不敬を働かれた貴族等がその場で下すという、正に中世の時代より連綿と受け継がれてきた階級制度による特権が法の根となっているのだ。 貴族へ不敬を働いた平民はその場で罰しても構わない。これは貴族階級以上の者にだけ許された特権。 日本でも古くは斬り捨て御免など、百姓や町人が武士階級の者に無礼を働いた場合、その場で斬り捨てても罪にならないという制度が存在していたが、基本的にはそれと同じである。 132 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 08 27 このような国家形態故、さぞ住みにくく、平民にとっては生きづらい世の中である。 切っても切り離せない関係にある日本や、シーランド等の友好国以外ではそう考える人が多いことだろう。 しかし、その実態としては、不敬罪の適用例は日本と同じく非常に少ないというのがブリタニアの特徴でもあった。 何故か? それは国を治める皇帝、および皇族貴族の平民に対する意識にあった。 自分たちは支配階級であり、あらゆる面で優遇され、優雅な生活を送っている。 では、自分たちが豊かな暮らしを送ることが出来るのはいったい誰のお陰か? そう、他ならぬ平民の働きがあってのこと。彼らは皆、縁の下から我らを支えてくれているのだ。 そんな彼らを粗末に扱ったり、ましてや少々のことで貴族の特権を振りかざして横暴に振る舞うなどということがあってはならない。 平民は蔑みをを持って接する存在ではなく、敬い、感謝の念を持って接する存在である。 常日頃から自分たちの生活を支えてくれている彼らへの感謝の気持ちを忘れてはならないのだと。 貴族より上の階級に生まれた者は、幼少期にこの道徳教育を徹底して叩き込まれる。 故に絶対君主制・貴族制でありながら、貴族が平民に対して横柄な態度を取る事例が極めて少なく、また、自分たちを守り、生活の糧を与えてくれる貴族達に平民の側も畏敬の念を持って接するという、理想的な関係が生まれているのであった。 人は自分に良くしてくれる者を憎まない。 これを双方が上手く実践しているからこその理想的な社会が形成されているのである。 そうでなければ、かつての欧州で起きたような、打倒王政・帝国主義の流れがブリタニアの中でも生まれていたかも知れず、今のような階級社会・実力主義社会でありながらも平穏で豊かな国にはなっていなかった筈だ。 133 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 09 53 しかし、残念ながらそんなブリタニアの社会でも不敬罪が成立してしまう事例はある。 『貴族というのは選ばれし存在。そんな尊き人間である貴族に暴言を吐いたり非礼を働くような下賤で汚らわしい平民などその場で無礼打ちにしても構わない』 法的には何の問題もないと言って些細なことでも無礼討ちにする貴族もやはり少数ながら存在しているのだ。 無論ブリタニアにも裁判所はあるので、平民と言えど訴え出ることは出来る。実際、法廷で白黒付けて貴族側が敗訴する事もあった。 ただ、やはり貴族はその身分と特権故に有利であるのに対し、平民の側は泣き寝入りするしかない事が多く、到底平等な裁判とは言えないのも事実。 だがそんなとき、困っている彼ら平民に手を差し伸べるのもまた貴族なのだ。 一部の権力者による不正・横暴を取り締まり、平民に住み良い社会を作らなければならない。 上位の貴族になればなるほどこれを徹底している家系は多い。 だからこそ、某年某月某日に帝都ペンドラゴンの真っ直中で起きたトラブルは、また一つ平民の貴族への信頼を深める事例になったと言えるであろう。 だが、このトラブル――いや、もう事件と言ってしまっても何ら問題がないこの出来事は、ブリタニアの貴族社会に一斉に伝わってしまった。 貴族とは言え、この事件を起こしたのはたかが男爵程度の下級貴族。それも身体がぶつかったとかの些細な事であり、事件に発展する要素は皆無なのだが、 このとき男爵にぶつかった平民の少女を助けた一人の騎士の存在が、小さなトラブルであったこの事件を、前代未聞の大事件に発展させてしまったのである。 134 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 10 26 * “やめなさいっ!” 通りに響く大きな声は万人の耳に届くもの。 「ん? 騒々しいな」 其処は皇宮のある帝都ペンドラゴンの中心街。 道行く大勢の人々の中には貴族の子弟も居て当然の場所である。 寧ろこの場において居ないと考える方がどうかしているだろう。 ショッピングを楽しむ者、他愛ない世間話に花を咲かせている者、ラフな格好で歩いている者、一見貴族に見えないような雰囲気の通りを歩く人々だが、実は貴族の子弟であるという者も多いのだ。 そんな雑踏の中、シルクハットを被り、口周りにヒゲを蓄えた子爵位を持つ壮年の男性、ルイ・スズキ・106世が騒ぎに気付いて立ち止まった。 「何かあったのかねヤグチくん」 「はい、どうやらすぐそこで平民の子どもにぶつかられた、無礼であるとかで何処かの男爵家の方が騒いでいるようです、そこへ偶々通りかかった騎士が止めに入ったとか」 「んん~? 大の大人が子どもにぶつかられたくらいで騒いでいるのかね?」 「そのようですね」 「ふぅ~む、なんという恥知らずな。平民は大切にせねばならんというのに、あろう事か子ども相手に怒鳴り散らしているとは呆れて物も言えんね……」 子爵は貴族の面汚しだと嫌悪の表情を露にして従者に騒ぎの場へと案内させた。 もし止めに入っているのが爵位を持たない騎士侯や武勲侯ならば、爵位持ちの貴族が相手では不利だろうから、自分が間に入って仲介してやろうと考えたのである。 どちらが正しいとかではない。男爵に対して騎士侯・武勲侯が意見をした場合、例え間違っていたとしても上位者の男爵の方が正しいという事になってしまうからだ。 この国が厳格なる階級社会である以上、上位者が黒と言えばそれが白であっても黒となるのである。 騎士侯・武勲侯が爵位持ちの貴族に非礼を働く事は決して許されない。 ならばより上位者である自分が間に入り、騎士の側に立つことで、男爵の正当性をひっくり返せばいい。 そもそも、子どもがぶつかったくらいで大の大人が騒ぎ立てるのは、どう考えても正しいとは言えないのだから。 (おや? 何か妙な雰囲気だな) しかし近くまで来たとき、子爵は周りの様子がおかしいことに気が付いた。 人集り、野次馬の中には貴族らしき背格好をした者が数多くいたのだが――。 「お、おいッ、誰かあの無礼者を黙らせろよッ、」 「入り込める雰囲気じゃないっ……それに、万が一とばっちりを喰らったら私まで……」 皆口々に止めたいけど止めに入る勇気がないと話しているのだ。 これだけの人が居て誰も止めに入らないとは情けない。 最近の若い貴族の子弟はなっとらんと憤る子爵。そんな彼の耳には現在進行形で中の様子が漏れ聞こえてくる。 “貴様、よもやこの俺をフランク・ロズベルト男爵と知ってのその口の聞き方ではあるまいな?” ここで聞こえてきた声に子爵はトラブルを起こしているのがロズベルトという男爵であると知った。 帝都に居を構えている貴族の家名は大体覚えていたが、ロズベルトというのは初めて聞く名だ。 (こんな人通りの多い公共の場で騒ぎを起こすような非常識な輩だ。大方、地方から物見遊山に出てきた田舎者であろう) 子爵が考えている間に周りの人間達も再度騒ぎの中心に居る人物が男爵であると確認したらしく更にざわめきが大きくなる。 「だ、男爵……。まじで男爵なのかあいつ……」 「男爵って……あいつ無礼討ちになるぞ……」 「無礼討ち処じゃない……。下手をすれば一族郎党みんな処刑だ……」 随分と物騒な話になってきた。どうやら件の男爵とやらが騎士を怒鳴りつけているようで、その騎士の処遇がどうなるかの話にまでなっている様子だ。 このまま放置しておけば、最悪平民の子ども共々無礼討ちにされてしまうかも知れない。 135 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 11 27 (これは早く止めに入らねばならんか?) そう考えた子爵は様子を見るために人垣の中に割って入っていた従者を呼んだ。 「ヤグチくんどうなってる?」 彼が呼ぶと眼鏡を掛けた外ハネおかっぱ頭の男がひとり、人混みの中から這い出てきた。長年使えている子爵の従者である。 従者はズレた眼鏡をくいっと戻しながら子爵の側まで来ると一言忠言した。 「子爵さま、子爵さまがお止めになられる必要は御座いません」 「な、なに? い、いったい、どういうことだね?」 自分が止めなくてもいいということは、誰か止めに入ったか話が付いたかという事だが。 止めなくて良いという従者の忠言を聞いて、首を捻りながらヒゲを弄る子爵は、人垣の向こうでトラブルを起こしている男爵と騎士の会話に耳を傾ける。 “まあいいだろう、貴様” “モニカ・クルシェフスキーです” 瞬間――子爵は固まった。 「モ、モニカ、クルシェフ、スキー、だと?」 「と、いう訳でございます子爵さま」 “ではクルシェフスキー。貴様も口の聞き方には気を付けろよ? 寛大な俺だからこそ、この程度で許してやるのだからな” 止めなくて良いの答えを聞いた子爵の耳に次から次へと入ってくるのは無礼千万な男爵の言葉。 もう分かった。周りの貴族達が口にしていた無礼討ちや一族郎党処刑、お家取り潰し等の物騒な話は騎士に対して向けられている物では無く――男爵に対して向けられている物だったのだ。 “あなたも貴族だからといって無闇に権力を振り回すのは止めることですね” “ふん、騎士侯風情が聞いた風な口を叩く。何なら今ここでそのそっ首を跳ねてやっても良いのだぞ?” 子爵は、顔は見えないが意気揚々と反対方向に去っていったらしい貴族の捨て台詞であろう最後の一言が理解できなかった。 「き…、騎士侯…風情……? な、なにを言っとるんだねあの男は??」 そも何故爵位持ちの貴族があの御方を御存じないのだと唖然とする子爵。 『モニカ・クルシェフスキー』 「シャルル・ジ・ブリタニア皇帝陛下直属の騎士、ナイトオブラウンズの末席であるトゥエルブの称号を賜った西海岸の雄、クルシェフスキー侯爵家の御令嬢ではないかッ?!」 あまりの非常識さについ叫んでしまった怒声とも思える子爵の声に、集まっていた貴族達がざわめく。 とにかく有り得ないのだ。たかだか一介の男爵如きがクルシェフスキー侯爵家の次期当主であり、ナイトオブトゥエルブを知らずに罵倒していたのだから。 ブリタニアの貴族でクルシェフスキー家や、その親族を知らない者など居はしない。それどころか顔は知らずとも名前だけなら全国民が知ってて当たり前の人物なのだ。 この国とは無関係の外国人でさえその名は知っているのに、よりにもよってこの国の貴族で知らない者が居たなどとは、いったいどういう教育を受けてきたのだというのが彼らの頭を過ぎる。 「モ、モニカ様を御存じないとは……。あの男本当に貴族なのか……?」 「ロズベルトとか言っていたな!?」 「至急取引先の家名を調べろ! 万一今の貴族と関係ある家なら即刻取引中止だ!!」 「親族全員に確認してフランク・ロズベルトなる当主を頂く男爵家と付き合いがあるなら今直ぐに手を切れと伝えろっ!! 理由?! たった今ペンドラゴンの大通りでモニカ様を罵倒したんだよその男爵はっ!!」 途端に大騒ぎとなる通りの真ん中で、騒ぎの中心に居た白いワンピース姿の女性は、自身が原因とは気付いていないようで、オロオロしながら自分が庇った平民の女の子を連れて足早にその場を去っていった。 「ヤ、ヤグチくん、私の耳はおかしくなったのか?」 「いいえ、子爵さまのお耳はまともで御座います、あの男爵の頭がおかしいだけなのです」 「ル、ルネッサ~ンス……などとやっている場合ではないぞヤグチくんッ!」 スズキ子爵と従者のヤグチはそれだけ話すと直ぐにスズキ家の取引先の確認をする為、一目散に帰路へと付くのだった。 136 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 12 48 そしてこの事件はこれで終わりではなかった。 なんと同姓同名の貴族が後日ペンドラゴンから遠く離れた日本の帝都東京にて、ヴェルガモン伯爵家の御息女――リーライナ・ヴェルガモン伯爵令嬢までも罵倒したというニュースが社交界を駆け巡ったのだ。 この新たなニュースに、既にナイトオブトゥエルブ――モニカ・クルシェフスキー侯爵令嬢への不敬の罪で懲罰を与えるべきだと紛糾していた貴族達の動きが加速していく。 「信じられん! たかたが田舎の一男爵家当主風情がヴェルガモン伯爵家の御令嬢や、皇帝陛下の騎士たるモニカ・クルシェフスキー卿に対し罵声を浴びせるなどと!」 「諸卿はこのような不敬が許されて良いとお思いか!?」 「許される訳がない。当然件の男爵家に対しそれ相応の懲罰は必須であると考える」 貴族達から上がるのは懲罰を求める声。 そう、何も不敬罪は平民に対してだけ適用される物では無い。 下位の貴族が上位の貴族に対して不敬を働いた際にも適用されるのである。厳格なる階級社会で成り立つブリタニアでは当たり前のことだ。 もっとも、やはり裁量権は当事者が一番強いため、この場合モニカとリーライナが水に流すと言い訴え出なければ、周りが幾ら騒いでも罪は軽くなってしまう。 無論訴え出た場合は極刑となること間違いなしの状況であり、彼女達が自ら討伐に向かい討ち取っても何ら問題は無いほどであった。 それほど一介の男爵風情が伯爵家や侯爵家の人間を罵倒する、侮辱するといった行為は重罪なのである。 そもそもにして、このような公の場にて下級貴族が上級貴族を罵倒するなどということ事態が有り得ない筈なのだが。 ただ、今回の件、当事者の二人は自身への侮辱に付いてはそれほど気にしていない様子で訴え出る気配も無ければ討伐に動く様子も見えない。 実際二人は謝罪があるなら受け入れるし、無いなら無いで構わないと考えていた。 身分がどうとかを深く考える質ではないせいか、あまり怒りが湧いてこないというのもあるのだろう。 更にラウンズ任命者のシャルル皇帝自身をも侮辱したと捉えられる発言であったが、これに付いても皇帝自身が当事者の判断に委ねるとの言を下していた事でお咎め無しとなったのである。 懲罰動議を提出していた貴族達も「皇帝陛下やお二方が問題とせずと言うなら」と自ら身を引く形となり、事態は収束に向かう―――かに見えたが、そう簡単には終わらなかった。 例え懲罰を避けられたからといって、一介の田舎男爵風情の行ったモニカとリーライナに対する不敬行為が帳消しになるわけではない。 知らなかったからなどという言い訳が罷り通る筈もなく、ロズベルト家はクルシェフスキー侯爵家とヴェルガモン伯爵家の傘下にある多くの貴族に睨まれるという最悪の事態に追い込まれていく。 なにせ現当主が行ったのは両家の次期当主に対する直接的な侮辱行為。 両家傘下の貴族たちからすれば自分たちが仕えている主君を虚仮にされたのと同義であり、到底看過する事など出来ない許されざる行為なのだから。 クルシェフスキー侯爵家は古くから続く由緒正しい家系であるというのは勿論のこと、その発言力はより上位者であるアッシュフォード公爵家やハイランド大公家に迫るほどの影響力を持つ神聖ブリタニア帝国の重鎮。 陸海空10万の規模を誇る一大騎士団を保有し、国家の一翼を担う押しも押されぬ大貴族である。 その領地と、侯爵家が持つ経済圏はとてつもなく巨大な物で、比較するのも愚かしいが、GDP、領地面積、その他国力として対比すれば独立国家である筈の高麗共和国を遥かに凌駕しているのだから、一国家と言っても過言ではないのだ。 同じくブリタニア建国以来より続く家系であり、優秀な騎士や政治家を数多く排出しているヴェルガモン伯爵家。 流石にクルシェフスキー家と比較すれば見劣りしてしまう物だが、独自の騎士団と広大な領地・経済圏を持っていることに変わりはない。 保持する権威は同格の伯爵家の中でも最上位に位置し、シュタットフェルト辺境伯家やソレイシィ辺境伯家などと肩を並べて列挙される名家である。 そんな両家と、両家の傘下に付く多くの貴族に睨まれているというのは、ブリタニアの貴族社会において死刑宣告を受けたに等しい。 現に、クルシェフスキー家やヴェルガモン家から睨まれているような貴族と関わり合いになりたくはないと、ロズベルト家と取引や提携していた貴族たちから一斉に距離を置かれてしまい、 当代に変わってより唯でさえ上手くいかなくなっていたロズベルト家の領地経営は、一月もしないうちに破綻寸前にまで陥ってしまった。 137 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 13 35 この窮地に、碌に領地経営もせず遊び呆けて散財するばかりの現当主に代わって、その地方では謹厳実直な人格者として知られていた先代のロズベルト家当主、アルバート・ロズベルトがクルシェフスキー・ヴェルガモン両家に謝罪を行おうと動いていたが、 クルシェフスキー侯、ヴェルガモン伯、共に一介の男爵家が目通りを願い出たところでそう簡単に会えるような身分ではなく、まず話を通した両家の家臣たちから門前払いを受ける始末。 『旦那様はお忙しい身分。たかだか一介の男爵家の人間にお会いになる暇など無い』 冷たい言葉が返ってくるが、それでも先代は諦めずに目通りを願い続けた。 本来ならば非礼を働いた当主フランクが謝罪に向かわなければならないというのに、本人はアルバートの召喚命令を無視して未だ日本の地に留まり続けている。 かといって本人が帰ってくるまでのあいだ何もしなければ、クルシェフスキー・ヴェルガモンの両家に仕える忠誠心厚き傘下貴族の強硬派などが、独自制裁に動き始めるかも知れないのだ。 傘下の貴族と言っても皆ロズベルト家より爵位は上で、クルシェフスキーの家臣に至っては辺境伯クラスの上級貴族まで居る。 もし彼らが動き出せば、埃を吹き飛ばすかの如く容易に踏み潰されてしまうであろう事は想像に難くない。 だからこそ直ぐにでも動かなくてはならないし、何としてでも両家の当主に目通りを叶えて貰わなければいけなかった。 伝手はないかと現役時代に仕えていた子爵家や、親交のある貴族たちを頼ってみるも、皆クルシェフスキーとヴェルガモンの名を出した途端、顔を青ざめさせて「冗談じゃないぞ! 私に死ねとでも言うのか!?」と追い返されてしまい、梨の礫であった。 (自分はどうなってもいい! だがこのままでは孫娘、領民や家臣の生活が立ちゆかなくなる……!!) 家族、領民のためならば、この命捨てる覚悟は出来ている。 その強い思いが実を結んだのか? 将又粘り強く交渉したお陰か? アルバートは漸くの事でヴェルガモン伯爵への面会が叶ったのである。 138 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 14 18 * 「ヴェルガモン卿、この度は私めのような一介の男爵家の老骨にお目通りをさせて頂き、真にありがとう御座います」 客間にて深々と頭を下げるアルバート。見事なまでのお辞儀である。 馬鹿でプライドだけは人一倍高い次男の息子、現当主には決して出来ないであろうと思われる。 アルバートとて決してプライドの低い人間ではなかったが、自らに非がある場合は例え相手が平民であろうと頭を下げることが出来る常識の持ち主。 まして相手はあのヴェルガモン伯爵であり、自家の当主が非礼を働いたリーライナ・ヴェルガモン伯爵令嬢の父親なのだ。 人の親(孫だが)として頭を下げるのは当然である。 「卿こそ遠路遙々よく参られた。で、早速だが用件をお聞かせ願おうか?」 応じてくれたヴェルガモン伯爵は素っ気ない感じであったが、彼とて時間が無い中会っているのだから仕方がない。 ヴェルガモン家ほどの貴族となれば抱えている領民は数十万の規模に登るであろう。下手をすれば100万の大台に手が届く可能性もあり得る。 それだけの人間の生活がヴェルガモン伯爵の一挙手一投足には掛かっている。 格上のシュタットフェルト家やソレイシィ家と肩を並べているのは伊達ではないのだ。 「は、では……」 長々と伯爵の時間を頂いて話続ければ、多くの人々に迷惑を掛けることになる。 それも、自家のような弱小貴族の当主の無礼な振る舞いのせいで。 だからこそアルバートも単刀直入に言う事にした。言葉だけではなく行動で示しながら。 「この度はッ…! この度は当家当主によります御息女リーライナ様へのご無礼の数々ッ! 真にッ 真に申し訳御座いませんッッ!! 本来ならば不敬を働いた当主フランク・ロズベルトが謝罪に訪れなければならないのですがッ フランクは未だ召喚命令を無視して日本に留まっておりッ、自らが御息女リーライナ様へ不敬を働いた事も存じ上げないのですッ! 故にッ! 故に不肖の当主になり代わっての謝罪となりますがッ! 平にッ……平に御容赦の程をッ!」 「……」 その場で蹲るように平伏しながら必死に謝罪するアルバート。ブリタニアには日本の文化が広く伝わっているからこそ、彼の行動はヴェルガモン伯爵にも当然ながら理解できた。 土下座。 プライドの高い貴族が行うにはあまりに卑屈なその行動を行うという事は、それだけ今回の不祥事に対する反省の深さを物語っている。 貴族が土下座をするというのは、それだけ重い意味を持っているのだ。 家名を持ち出している以上は個人が行うのではなく、ロズベルト一族としてヴェルガモン伯爵家に謝罪をしているという意味。 ロズベルト家は一族揃ってヴェルガモン家に非礼を働きましたと認めた上での謝罪である。 目の前にいる老人の白い頭を見下ろす格好となっていた伯爵は暫しの沈黙の後、静かに口を開いた。 「…………話は耳にしている。卿の家の当主が日本の地で娘へ不敬を働いたというのは」 日本と言えばブリタニアの駐日総領事アッシュフォード公爵のお膝元である。 その他にも、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア皇子殿下やナナリー・ヴィ・ブリタニア皇女殿下、ユーフェミア・リ・ブリタニア皇女殿下といった皇族のお歴々が幾人も滞在している。 そういった諸事情から、如何に日本が異国の地とはいえ、ブリタニア国内にいるのと変わらないくらい、その振る舞いには注意しなければならない地だ。 そんな地で上位の貴族に働いた男爵の無礼な振る舞いがブリタニア本国に伝わらないはずがなかった。 当然ながら、リーライナへの非礼は伯爵の耳に入っていたし、何れこうして謝罪に訪れる事は予期していた。 「当家当主の非礼は総て我が身の不徳の致すところで御座いますッ! 故にどのような罰も受ける覚悟は出来ておりますッ! ですがッ、ですが私と現当主以外の親類にはどうか寛大なる慈悲を持って――」 アルバートは心の底から叫ぶ。 ヴェルガモン伯の気分次第ではロズベルトの親類縁者総てに責めが及んでしまうのだから。 馬鹿な当主、認めたくはないが次男の息子で血縁上は孫である当代の行いとはそれほどの大事なのである。 しかし。 「顔をあげてくれないかロズベルト卿」 139 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 15 07 「は…? い、いえ、しかしッ、」 「構わんよ。私としてはリーライナが気にしていない以上、貴家に対して何も咎め立てするつもりはない」 言葉の通り、ヴェルガモン伯爵は最初からロズベルト男爵家への制裁措置など考えては居なかったのだ。 娘リーライナはもう立派な大人である。当家への直接的な非礼ではなく個々人のトラブルにまで伯爵家としての対応をするつもりはないし、親がしゃしゃり出るような年齢でもないのだからと。 これに対し、アルバートは依然として平伏したまま、ヴェルガモン伯の対応に礼を述べる。 「寛大なッ、寛大なご処置の程、深くッ、深く御礼申し上げます……ッッ!!」 アルバートはヴェルガモン伯爵の措置に心からの感謝の意を伝える。 男爵家による伯爵家への不敬行為。酷な話だが、これはブリタニアでは充分極刑が有り得るのだ。 裁量権を持つヴェルガモン伯爵が当主は処刑し、家は取りつぶすと処断すれば男爵家の誰にも文句は言えない。 そこを自身と当主の首を差し出すところで手打ちにしては貰えないかと願い出るつもりであったのに、等の伯爵がお咎め無しと言ってくれたのだから感謝してもし過ぎる事はなかった。 それと共に僅かばかりの安堵が訪れる。といって、これで終わりではないのだが……。 「しかし、聞いたところによれば貴家の当主、彼のモニカ・クルシェフスキー卿にまで不敬を働いていたそうだが……」 「ご、御存じであられましたか……」 「知っているも何も、少し前から社交界ではこの話で持ちきりだ。一介の男爵家当主が、西海岸の盟主であるクルシェフスキー侯爵家の次期当主殿を公衆の面前で罵倒したとな。 情報が入って来たときは流石に我が耳を疑ったよ。次いでどこからこんな偽情報が流れてきたのだと調べもした。普通に考えて有り得ない話であった故にな」 その有り得ないことをやってしまった不肖の身内をアルバートは恥じることしか出来ないで居る。 「侯爵家の人間と男爵家の人間では、余程の繋がりでもない限り生涯会えるような身分ではない。それを思えば知らなかったというのは確かにあるかも知れないことだ。 だが、その家名まで耳にして知らないというのは通用しないぞ」 確かにその通りである。クルシェフスキーという名を知らない、この時点で最早貴族として失格なのである。 ヴェルガモンの名も同じだ。知らないというのが通用しないほどの名家なのだから。 その両者を知らないという事がどれだけ恥ずべき事であり、常識を知らない事か……。 少なくとも、ロズベルト男爵家の当主は、知っていて当たり前のクルシェフスキー侯爵家とヴェルガモン伯爵家を知らない世間知らずの阿呆である。と広まってしまったのは、最早疑う余地もなかった。 「それも、モニカ・クルシェフスキー卿と言えばナイトオブトゥエルブの称号をお持ちの、私などから見ても遥かな雲上人だ。 敢えていわせて頂くが、あまりにも教育がなっていないうえ、軽率に過ぎるのではないのかな?」 そして問題はナイトオブトゥエルブという、ブリタニアの頂点に近い階位を頂く人物を知らないような者に当主が務まるのかという話にまで及ぶ。 「既に陛下やクルシェフスキー卿は此度のことを問題にはなされないと仰られているようだが、事はそう単純ではない。 例えナイトオブトゥエルブ、モニカ・クルシェフスキー卿がお許しになられても、当家と同じくクルシェフスキー侯爵家と貴家への問題に波及していくのは必然だ。 言っておくが、クルシェフスキー侯爵家の影響力は当家とは比較にならないぞ」 「返すお言葉も御座いません……まさにヴェルガモン卿の仰せになられます通りです……。お恥ずかしい限りで御座いますが、当家の事情により貴族としての最低限の教育もできぬまま、現当主を今の地位に就かせた私の責任です……」 現当主フランクのあまりの常識の無さを指摘されたアルバートは、唯々我が身を恥じるばかりであった。 140 :勘違いした田舎者 裏側:2013/08/28(水) 00 16 00 * そして話も終わり、もう一度深く頭を下げたアルバートはヴェルガモン伯爵の屋敷を後にする。 しかし、その際、ヴェルガモン家の執事やメイドの敵意に満ちた視線に晒され、間を取り次いでくれた家臣の子爵位を持つ貴族の言葉に改めて思い知らされた。 『ロズベルト卿、貴公には一つだけ忠告しておく。例え旦那様やリーライナ様がお許しになられたからといって、我々ヴェルガモン家に仕える貴族や領民は此度のリーライナ様への無礼の数々を許したわけではない』 ヴェルガモン家はクルシェフスキー家と並び傘下の貴族や領民の忠誠心が厚い。 シュタットフェルト、ソレイシィ、アッシュフォード、ハイランド、ヴァインベルグ、名家・大貴族は皆そうだが、主君を支える傘下貴族の忠誠心と団結力が強いのだ。 帰り道でもヴェルガモン領の領民からの目は冷たい物だった。 伯爵とリーライナ嬢には許された。 だが、まだヴェルガモンの地に許されたわけではない。 その事実に一瞬緩みそうになっていた気を引き締め直したアルバートは、より強大な、国その物といってもいい大貴族、クルシェフスキー侯爵領へと向けて旅立つ。 まだ侯爵家より、目通りを請う自身に対する色よい返事を貰えてはいなかったが、それでも向かわなければならない。 『モニカ様がお許しになられても我らが許す理由にはならない』 この厳しい現実と戦う為に。 ロズベルトの親族と領民、そして自家の汚名返上の為にも、彼には息つく暇など無いのだから。 141 :休日:2013/08/28(水) 00 19 11 まさか男爵のSSでこういうお話しを書くとは思いませんでした。 いつも感想を頂けまして、ありがとうございます。 大変励みになっております。
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小見出し 敬称略 No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 No.051 It s just like OVER HEAVEN アーチャー(DIO)鳴上悠&ランサー 新都・冬木ハイアットホテル新都・地下街 早朝 ◆wYNGIse9i6 No.052 策士策に溺れる 間桐慎二&ライダー羽瀬川小鳩&キャスターバーサーカー(ランスロット) 深山町・間桐邸 早朝 ◆HBgEtKlD2g No.053 Assault of Dreadnoughts(前編)Assault of Dreadnoughts(中編)Assault of Dreadnoughts(後編) アシュヒト=リヒター&セイバー園崎詩音&バーサーカー近藤剣司&セイバー金城優&セイバーゼフィール&ライダー 新都・ショッピングモール 黎明 ◆3vWdxvBXv No.054 教会組・行動開始! 花村陽介&ランサー名無鉄之介&キャスター 新都・冬木教会 早朝 ◆2shK8TpqBI No.055 絶望への反抗!柳洞寺に集う超頭脳派たち 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー金田一一&ライダーキャスター(蘇妲己) 深山町・柳洞寺 午前 ◆3gGiI31R5A No.056 BROKEN BLADE 鳴上悠&ランサーアーチャー(DIO) 新都・商店街 早朝 ◆oGrFx9n0uA No.057 動き出す絆 花村陽介&ランサー名無鉄之介&キャスターゼフィール&ライダーアサシン(平行世界のファニー・ヴァレンタイン) 田園地帯 早朝 ◆WMyP5RHbA6 No.058 猶予期間(モラトリアム) 衛宮切嗣&ライダー 深山町 朝 ◆wYNGIse9i6 No.059 逃げ道なんて、あるわけない アーチャー(DIO)園崎詩音&バーサーカー 新都・蝉名マンション 朝 ◆QSGotWUk26 No.060 ヒトクイフラグメント 匂宮出夢&アサシン枢木スザク 深山町・民家 早朝 ◆.aJ8cOqWj. No.061 さよなら、魔術師 天海陸&セイバー泉こなた&ライダー 深山町・商店街 早朝 ◆ThDqKkEfC6 No.062 DECIDE THE FATE(前編)DECIDE THE FATE(後編) 間桐慎二&ライダー間桐雁夜&アサシン羽瀬川小鳩&キャスターバーサーカー(ランスロット) 深山町・間桐邸 朝 ◆FTrPA9Zlak No.063 絆物語(前編)絆物語(後編) 花村陽介&ランサー名無鉄之介&キャスター鳴上悠&ランサー 冬木大橋住宅街 朝 ◆2shK8TpqBI No.064 嘘つきたちの狂宴 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアセイバー(アルトリア・ペンドラゴン)天海陸&セイバー泉こなた&ライダー 深山町 午前 ◆wYNGIse9i6 No.065 一寸先は闇だけど 鹿目まどか 新都・ハイアットホテル 朝 ◆2shK8TpqBI No.066 下準備 花村陽介&ランサー名無鉄之介&キャスターアサシン(ファニー・ヴァレンタイン) 深山町・月海原学園 午前 ◆2shK8TpqBI No.067 消えない想いーLuminis 鹿目まどか&アーチャー園崎詩音&バーサーカー 新都・蝉名マンション 朝 ◆FTrPA9Zlak No.068 割れる円卓 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー金田一一&ライダー天海陸&セイバー泉こなた&ライダー衛宮切嗣&ライダーキャスター(蘇妲己)アサシン(佐々木小次郎) 深山町・柳洞寺深山町・柳洞寺周辺深山町・月海原学園周辺深山町 昼 ◆QSGotWUk26 No.069 忘我郷-さまよえる心 鳴上悠&ランサーアサシン(ファニー・ヴァレンタイン) 新都・住宅街 昼 ◆n4C8df9rq6 No.070 ジョン・バックスの憂鬱 ジョン・バックス&アサシン 新都・冬木センタービル内冬木市庁舎市長室(最上階) 昼 ◆2shK8TpqBI No.071 真実と憎悪の果てに 天海陸&セイバー泉こなた&ライダー衛宮士郎&セイバーキャスター(蘇妲己)アサシン(佐々木小次郎) 深山町・月海原学園深山町・柳洞寺 昼 ◆XL.nOGsA4g No.072 フェスティバル 間桐慎二&ライダー羽瀬川小鳩&キャスター匂宮出夢&アサシン枢木スザク&バーサーカー 深山町・衛宮邸深山町・民家 午前 ◆2shK8TpqBI No.073 正義の味方、サクラノミカタ 衛宮士郎&セイバー衛宮切嗣&ライダー 深山町・柳洞寺深山町・安ホテル 午後 ◆cp3jCCSc7M No.074 願いと絆とここにある想い 泉こなた&ライダー 深山町・月海原学園 昼 ◆FTrPA9Zlak No.075 go to the next victim ゼフィール&ライダー 新都 昼 ◆QSGotWUk26 No.076 DecisionHeight 衛宮切嗣&ライダー羽瀬川小鳩&キャスター匂宮出夢&アサシン枢木スザク&バーサーカー 深山町・民家新都 夕方 ◆wYNGIse9i6 No.077 sunlightheart 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー 深山町・月海原学園校門前深山町・柳洞寺 午後 ◆2shK8TpqBI No.078 Hard luck dance 鹿目まどか&アーチャー鳴上悠&ランサーゼフィール&ライダージョン・バックス&アサシン 新都・住宅街新都・冬木センタービル内冬木市庁舎市長室(最上階) 日中 ◆l3N27G/bJU No.079 情報交換をしよう ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介&ランサー名無鉄之介&キャスター 深山町・遠坂邸 夕方 ◆cp3jCCSc7M 以下、完結編 No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 No.080 The Zero 魔王ゼロ&ギルガメッシュトワイス・H・ピースマン 月の裏 不明 ◆QSGotWUk26 No.081 Power Age ジョン・バックス&アサシン 新都・冬木センタービル内冬木市庁舎市長室(最上階) 午後 ◆Mti19lYchg No.082 Memento mori(前編)Memento mori(後編) 泉こなた&ライダー衛宮切嗣&ライダー衛宮士郎&セイバー枢木スザク&バーサーカー名無鉄之助&キャスター匂宮出夢&アサシン羽瀬川小鳩&キャスター花村陽介&ランサールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー 新都深山町・住宅街深山町・遠坂邸深山町・民家 夜 ◆XL.nOGsA4g No.083 猛毒刀与 衛宮士郎&セイバー 深山町・遠坂邸 夜 ◆wYNGIse9i6 No.084 始動する吸血鬼 鹿目まどか&アーチャー 新都・住宅街 夜 ◆2shK8TpqBI No.085 去り行く者と残された絆(前編)去り行く者と残された絆(後編) 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介&ランサー名無鉄之助&キャスター 深山町・遠坂邸 夜中 ◆2shK8TpqBI No.086 夢見るように眠りたい 枢木スザク&バーサーカー羽瀬川小鳩&キャスター 深山町・民家 夜中 ◆l3N27G/bJU No.087 白と黒の世界 ジョン・バックス&アサシン枢木スザク&バーサーカーキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)衛宮切嗣&ライダー鹿目まどか&アーチャー 新都・ハイアットホテル深山町・遠坂邸付近新都・双子館新都 夜中 ◆wYNGIse9i6 No.088 作戦会議をしよう 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介&ランサー名無鉄之助&キャスター 深山町・遠坂邸地下室 深夜2巡目 ◆cp3jCCSc7M No.089 茶会~マッド・ティー・パーティ~ ジョン・バックス&アサシン枢木スザク&バーサーカーキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)衛宮切嗣&ライダー鹿目まどか&アーチャー 新都・ハイアットホテル深山町・遠坂邸付近新都・双子館新都 夜中 ◆l3N27G/bJU No.090 Last Phantasm 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介&ランサー名無鉄之助&キャスター 深山町・遠坂邸地下室 未明2巡目 ◆XL.nOGsA4g No.091 Stardust Conquistas ジョン・バックス&アサシン枢木スザク&バーサーカーキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)衛宮切嗣&ライダー鹿目まどか&アーチャー 新都新都・双子館深山町・遠坂邸付近 深夜2巡目 ◆QSGotWUk26 No.092 最終確認をしよう 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介&ランサー名無鉄之助&キャスター 深山町・遠坂邸地下室 未明2巡目 ◆2shK8TpqBI No.093 The Patriot ジョン・バックス&アサシン枢木スザク&バーサーカーキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)衛宮切嗣&ライダー鹿目まどか&アーチャー 新都新都・双子館深山町・遠坂邸付近 未明2巡目 ◆wYNGIse9i6 No.094 開幕、聖杯大戦 衛宮士郎&セイバールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介&ランサー名無鉄之助&キャスタージョン・バックス&アサシン枢木スザク&バーサーカーキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)衛宮切嗣&ライダー鹿目まどか&アーチャー 深山町・遠坂邸地下室深山町新都・双子館 黎明2巡目 ◆QSGotWUk26 No.095 零れ落ちる砂のように誰も時間止められない ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介&ランサー名無鉄之助&キャスタージョン・バックス&アサシン枢木スザク&バーサーカーキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)衛宮切嗣&アーチャー 深山町深山町・柳洞寺新都・双子館 黎明2巡目 ◆l3N27G/bJU No.096 友と絆と這いよる絶望(前編)友と絆と這いよる絶望(後編) 泉こなた&ライダー花村陽介&ランサージョン・バックス&アサシンアサシン(平行世界のファニー・ヴァレンタイン達)衛宮切嗣&アーチャー魔王ゼロ&ギルガメッシュ言峰綺礼 深山町・柳洞寺深山町深山町・柳洞寺山中新都・双子館月の裏 早朝2巡目 ◆2shK8TpqBI No.097 暁の空に勝利を刻む ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー枢木スザク&バーサーカーアサシン(6人目のファニー・ヴァレンタイン)キャスター(ゾルフ・J・キンブリー) 深山町 早朝2巡目 ◆wYNGIse9i6 No.098 境界線上のバビロンズ・ゲート 泉こなた&ライダー花村陽介&ランサールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバージョン・バックス&アサシンキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)言峰綺礼&ギルガメッシュ魔王ゼロ 深山町・月海原学園新都・双子館新都・冬木教会地下 朝2巡目 ◆l3N27G/bJU No.099 Trinity soul 泉こなた&ライダー花村陽介&ランサールルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバージョン・バックス&アサシンキャスター(ゾルフ・J・キンブリー)言峰綺礼&ギルガメッシュ魔王ゼロ 深山町・月海原学園新都・ハイアットホテル前新都・冬木教会地下 午前2巡目 ◆QSGotWUk26 No.100 抗え、最期まで ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア&セイバー泉こなた&ライダー花村陽介言峰綺礼&ギルガメッシュ 深山町・柳洞寺新都・冬木教会地下 日中2巡目 ◆cp3jCCSc7M OP~50話まで 101~最終話まで
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138 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/03/19(土) 21 40 00 バーニング・フォックスNO.4 パトリシア・シェイド 出身:ブリタニア 所属:ブリタニア空軍 修行開始時階級:曹長 修行開始時年齢:14歳(1941年) 誕生日:7月15日 使い魔:白いイエネコ 固有魔法:なし。しかし、シールドコントロール能力に天賦の才がある。 二つ名:シールドマスター 同室メンバー:角丸美佐(班長)、パトリシア・シェイド、ラウラ・トート 卒業記念品:ロー・アイアス(7枚の花弁を持つ花形の鏡張りの盾) 139 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/03/19(土) 21 40 30 ブリタニアより新たに派遣された航空ウィッチ。愛称は「パティ」。 父親はビショップ家の父と大学時代同じ学寮に所属し、互いに競った仲だったために卒業後も何かと張り合う事が多く、現在でも何かとビショップ家を意識した発言を聞かせてくる。 そのため、ビショップ家のウィッチであるウィルマがライトニングフォックスに選ばれた際、大いに悔しがった。 さて、ブリタニアは、第二次ネウロイ大戦開戦後、当初はライトニング・フォックスもあり、ネウロイとの戦闘を楽観視する雰囲気もあったが、 予想に反して、大敗北に次ぐ大敗北で、ブリタニアは本土も衛星国も危機的な状況に立たされた。 教官職としてライトニング・フォックスメンバーを2人も抱えているブリタニアは前線メンバーでもライトニング・フォックスメンバーを必要とするようになった。 しかし、ウィルマは修行中の事件で前線勤務は難しく、マイルズはアフリカで奮闘中であった。 そこで、新しく前線メンバーとしてのライトニング・フォックスの必要性に迫られ、修行志願者を募集することが決まった。 そして、ブリタニア王家とも繋がりがあるパティの父親は、新しいメンバーの派遣を知るや否や、己のコネをフル動員してパティの派遣を軍に掛け合った。 当時彼女は、本土防衛任務に就いていたが、戦果を上げられずにいた。 軍は彼女を派遣した際のメリットとデメリットを差し引いた結果、 現場で戦力として活躍して数年単位で優秀なウィッチになるのを待つよりも、 短期間で確実に優秀なウィッチとして帰ってきて活躍してくれるほうがよい、 と判断。 軍上層部は派遣を決定した。 明るく社交的であり、年齢以上に落ち着いた性格から、誰とでもすぐ親しくなれるためにメンバーのムードメーカー的存在となる。 前述で、父親同士は仲が悪いと記したが、かと言って、娘同士も仲が悪いわけでもなく、リーネとは幼いころに親しかった。 なので、バーニングフォックスメンバーの教官となったウィルマについても姉のように慕った。 幼少期に貿易商である父の仕事の都合から、各地を転々としたため、友人を作ってもすぐに別れてしまう事から、必要以上に深入りせず一歩距離を置いていた。 だが、九曜の修行の厳しさから生まれる団結心もあり、彼女にとってバーニングフォックスのメンバーは、生涯を通じた掛替えのないものとなった。 元々シールドコントロール能力に天賦の才があったことから、修行を経てシールドを用いたあらゆる技を習得する。 当初は九曜からの指導と独学であったが、 修行中の41年11月に、スオムス戦線、ペテルブルク周辺の戦闘で、後に502JFW司令となるグンドュラ・ラル中尉(当時)が重傷を負う事態が発生。 教官任務のリリィがラルの治療任務のために抜け、代わって、スオムス戦線で奮闘中の管野直枝曹長(当時)が、 扶桑軍の本科学校での士官教育(隊内選抜及び成績優秀者、部隊長推薦者の教育課程:3ヶ月半、試験は4月・8月・12月)を受けるために扶桑に帰国。 士官教育を受ける傍ら、バーニングフォックスメンバーの教官となったため、42年になってからの修業では、彼女からの指導を受けるようになり、その能力を伸ばした。 シールド本来の防御力では、消費魔力の少なさを利用して多数のシールドを一度に出すことが可能であり、 強度にしても、他のライトニングフォックスメンバーやバーニングフォックスメンバーの1.2倍から最大1.67倍(管野直枝は2倍以上)の強固な圧縮シールドを展開できる。 攻撃力では、シールドブレードの四刀流(両手以外に両足のストライカーの先からシールドブレードを出す(ONEPIACEのCP9のカク))ことが出来る。 また、セシリア程ではないが、魔力流による回転を覚え、ドリルシールドを扱うことが出来る。 治療においてもリリィからの教えもあり、シールドを使った治療魔法を扱えるようなる。 自らのサポート役というポジションから、戦場でもすぐに治療が行えるように応急治療に特化する。 リリィが医者であれば、彼女は救急救命士と言えよう。 このようにシールド系に関して様々な技を習得したが、いずれもメンバーより若干優れている程度で管野程特化はしておらず、器用貧乏な感は否めなかった。 また、飛行時に必ず発生させる防風シールドの消費魔力も只でさえ低かったのに今までの1/3以下に激減し、 あらゆるシールドの消費魔力も1/2以下に減少したため、全体的に継戦能力が劇的に向上したが、 継戦時間が増えても航続力の無いブリタニア製ストライカーではそれに耐えられないのが悩みの種であった。 そのため、航続力のあるリベリオン製や扶桑製のストライカーを好んで使用している。 167 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/03/21(月) 03 00 08 そして卒業時。 九曜から手渡されたのは、7枚の花弁を持つ花形の鏡張りの盾であった。 【ロー・アイアス】 ネウロイが発した光線攻撃、それこそ超大型ネウロイの極太レーザーを防ぎ切るほどの高い防御力を持つ強力な盾であった。 ただし、光線攻撃という実体の無い攻撃に強い反面、実体の有る銃砲による攻撃には弱く、12.7mm弾までなら普通に耐えられるが、それ以上の口径の銃弾だと損傷チェックが必要となる。 修業を卒業してまもなくの42年夏、マルタ島防衛戦が激化し、クレタ島にドーム状のネウロイ基地を作られるという事態に陥り、カールスラント空軍のケッセルリンク将軍の主導による大規模な救援作戦が発動される。 彼女もブリタニア軍の指令を受け、九七式飛行艇で急ぎ向かい、倉崎から供与された飛燕(共に夢幻会の暗躍)でマルタ防衛部隊の第126飛行隊所属として急遽参加し、修行により向上したシールドによるサポート能力で僚機を積極的に支援。 自らも15機以上のネウロイを撃墜する。 そんな救援作戦中、基地となったマルタ島でロマーニャ空軍のドッリオ中尉(当時)とタラントラ准尉と親交を深める。 そして、この縁がドッリオ中尉がネウロイと衝突して負傷した事件に繋がる。 この事件は、夜間戦闘中に露出したコアに攻撃を掛けようと近づいた際にコアが発光し、これが目くらましとなって衝突に至ったものである。 この際彼女は、コアが発光した際、ドッリオが衝突仕掛けているのを見て、すぐに駆け寄り、シールドを展開して衝突を緩和した。 さらに彼女を抱えて退避しつつ、九曜直伝の応急治療を行った。 このため、原作ではこの後ほとんど前線任務が出来なかった彼女が、この世界では充分に戦えるようになった。 ドッリオはこのことに感謝し、後にお礼として第504統合戦闘航空団(504JFW)設立の際に彼女を真っ先に招聘することになる。 504JFWには突撃タイプが比較的多く、狙撃を得意とするウィッチも2人おり、 修行の先輩のドミニカは前者、ルチアナは後者に当たるため、彼女のようなサポートタイプは大いに重宝されている。 医者を目指しているフェルやドミニカのサポート役であるジェーンに自らの術を伝授していたこともあり、 彼女が修行していなければ、504JFW最大の危機と言われたトラヤヌス作戦の結果はもっと酷い事になっていたと言われている。 余談だが、504JFWは彼女を加えて九曜の弟子が3人、扶桑人が3人と部隊の過半数(11人中6人)が扶桑人及び扶桑の文化に触れたウィッチで構成されたため、扶桑文化が完全に浸透。 基地内には九曜を祀る白狐神社の分社が設置され、 正月には白狐神社で初詣を行い、 2月は節分に豆まきをし、恵方巻きを食べ、バレンタインでチョコを渡しあい、 3月には504メンバーを模った雛人形を飾り、ホワイトデーで再びチョコを渡しあい、 4月はお花見を楽しみ、 5月はこいのぼりは上げ、柏餅を食べ、 7月は笹に短冊を飾り、 9月はお月見をし、 10月はハロウィンで仮装パーティーをし、 12月はクリスマスパーティーを行い、年末には年越しそばを食べるようになった。 食事についても、504JFW一食事に煩く、原作では扶桑人と米の食べ方について口論になったアンジーもすっかり教化され、故郷に広めようと料理を学んだり、 ロマーニャ人が邪道とするナポリタンも最初は拒否反応を示していたルチアナ以外のロマーニャ3人組(ドッリオ、フェル、マルチナ)も完全に受け入れており、ロマーニャ軍内でちょっとした問題になったりした。 なお、これを会合の場で聞いた九曜は半ばヤケになって「計画通り」と笑みを浮かべて言ったとか、なんとか・・・ 141 :ham ◆sneo5SWWRw:2016/03/19(土) 21 41 38 以上です。 一応、これで決定稿にしようかと思います。 教官ですが、構想では、41年中はヘルとウィルマとリリィが、42年中はリリィに代わって管野が入って、ヘルとウィルマと管野が、という設定です。 ラルの負傷がちょうど修業期間中があって、これは、と考え、上記のようにしました。 卒業記念品のロー・アイアスについては、攻撃反射を止め、防御力重視としました。 あと、自立行動できます。 手が塞がるのは不利ですから。
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893 :週刊減退 超々特別増刊号:2013/01/28(月) 21 31 58 週刊減退 超々特別増刊号 世界最強と謡われる騎士! ナイトオブラウンズが恐れる高麗共和国軍の実力とは!? このたび取材に応じてくれたのは高麗共和国陸軍のエース キム・ヨンイル少佐。 高麗軍きってのイケメンとして注目を浴びるエースパイロットは KMFの操縦だけではなく 戦車 戦闘機の操縦 果ては海軍艦艇の操舵までこなすオールラウンドファイター! 「取材に応じてくださりありがとうございます」 「いえ 国を守る兵士の実力というものを国民のみなさんに知っていただきたいだけです」 「はぁ~なるほど まさに兵士の鏡とでもいうべきお言葉!」 「早速ですが ここ最近話題になっている件について質問させていただいてもよろしいですか?」 「ええかまいませんよ」 「では 現在隣国の日本に駐在武官として赴任中のモニカ・クルシェフスキー氏が“高麗軍の兵士はラウンズ以上の勇者”と発言なされたことについてお聞きします クルシェフスキー氏といえばブリタニアはシャルル皇帝の騎士 ナイトオブラウンズのおひとりで ナイトオブトゥエルブの称号を持つ世界最強の騎士のひとりですが そのクルシェフスキー氏が御自分よりも高麗兵の方が上と発言されたこと これはなにを意味するのでしょうか?」 「そのままの意味ですね」 「というと」 「高麗軍の兵士 つまり高麗軍は全軍がラウンズ以上の実力を持っている ということです」 「そ それはまたすごいですね」 「まあ今更のことなのですがこれは当たり前の話なんです 高麗人というのは世界一優秀な民族であり他国と比べることがそもそも不可能 そんななか軍に入り 己を磨き鍛え続けている兵士が ブリタニアのラウンズを超える戦士になってしまうのは仕方のないこと クルシェフスキー氏はそんな高麗の兵士に敬意を表し また己よりも強い世界最強の戦士であるとお認めになったのでしょう」 「なるほどー 高麗民族が世界一優秀なのはもう常識の話ですが それを他国は認めようとしませんでした 今回のクルシェフスキー氏の発言は最早認めざるを得ない事実を知ってしまったが故の発言なのですね」 「そう受け取れますね 氏を含めるブリタニアが 今まで高麗の優秀さを認めなかったのは 自分たちが惨めに思えてしまうからなのでしょう 努力では越えられない壁 それを感じていたが故に認めたくなかったのです」 「高麗民族は存在しているだけで他国に羨望と嫉妬を与えてしまうのですね」 「はい 優秀すぎる というのも罪なのです」 「ではそれをふまえてキム少佐がクルシェフスキー氏と一騎打ちをすればどんな感じになるとおもいますか?」 「はああ お答えしなければなりませんか?」 「できればお願いします 高麗国民と日本国民がいま一番しりたいことなのですから」 「・・・・・・ わかりました お教えしましょう」 「おお ありがたい!」 894 :週刊減退 超々特別増刊号:2013/01/28(月) 21 32 52 「五秒です」 「は?」 「持って五秒です クルシェフスキー氏が私と戦えば五秒で墜ちることになります」 「そッ それはすごいッ! 五秒ですか!」 「ええ 残念ながらこれが私とクルシェフスキー氏との実力差なのです 氏は私を前にすればなにもすることなく死を迎えることになるでしょう」 「では仮に! 仮にです! クルシェフスキー氏がシャルル皇帝と同じく剣を捧げると誓った日本の嶋田元総理を討ち取れなどという命令があれば」 「たしかクルシェフスキー氏は嶋田氏を“命に代えても護る”と発言されているらしいですね 申し訳ないですが私にそのような命令が下されれば誓いを護ることはできないでしょう」 「キム少佐が強いのは存じていましたが どうやら自分の認識はまだまだ甘かったようです」 「いえ それが普通なんですよ ああ一応誤解の無いように言っておきます 私がクルシェフスキー氏と戦う可能性は万に一つもありません 高麗は日本やブリタニアと大きな紛争を抱えていないので それに 実力差がわかった以上 クルシェフスキー氏も私を恐れて戦う勇気など持てないでしょう」 「実に頼もしいお言葉ですね ありがとうございました」 今回のキム・ヨンイル少佐との対談は巻頭特集となっており 付録としてイケメンエース キム氏のブロマイド付き! 週刊減退 超々特別増刊号は980円にて好評発売中! お問い合わせは各書店の窓口 または週刊減退高麗本社・日本支社へお電話を! 週刊減退 超々特別増刊号は超大好評のため売り切れ続出中! お買い求めはお早めに! 週刊減退は高麗共和国と大日本帝国・神聖ブリタニア帝国との末永い平和が続くことを祈っております。
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シナリオ攻略 第36話 『血染めのユフィ』 勝利条件 敵の全滅。 敗北条件 味方の全滅。 SRポイント獲得条件 2ターン以内に敵を全滅させる。 初期配置・増援 初期 初期味方 ダイターン3(万丈) 出撃選択×12 初期敵 グロースター×4 サザーランド×6 グラスゴー×8(10) 初期敵全滅後 味方増援 ガウェイン(ゼロ) 敵増援 パールネイル(マルグリット) 次元獣ライノダモン×2 次元獣ブルダモン×12 敵データ 初期 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 資金 PP 数 獲得ボーナス 備考 N H グロースター ブリタニア騎士 34 8400 5(4) 4500 8 1 - - 技量186サイズ差補正無視、援護攻撃L2、援護防御L1 9400 - 1 グロースター ブリタニア騎士 34 8400 5(4) 4500 8 3 - - 技量184サイズ差補正無視 9400 - 3 サザーランド ブリタニア騎士 34 4400 5(4) 2000 6 6 - - 技量184サイズ差補正無視 5400 - 6 グラスゴー ブリタニア騎士 34 3600 5(4) 1800 4 8 - - 技量184サイズ差補正無視 4600 - 10 敵増援 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 資金 PP 数 獲得ボーナス 備考 N H パールネイル マルグリット 35 31600 6(4) 12000 16 1 - ハイバーニアユニット 技量204見切り、援護攻撃L3、連携攻撃、闘争心 パールネイル 53800 7(5) 16000 18 - 1 次元獣ライノダモン 次元獣 34 18500 7(3) 6000 10 2 - - 技量213D・フォルト、HP回復(小)、EN回復(小)底力L6、見切り、戦意高揚、援護攻撃L2 19900 - 2 次元獣ブルダモン 次元獣 34 9500 6(3) 4000 8 12 - - 技量213D・フォルト、EN回復(小)底力L6、見切り、戦意高揚、援護攻撃L2 10900 - 12 イベント・敵撤退情報等 出撃時、初期配置の自軍全員+万丈の気力が上限まで上昇。 初期敵全滅後、スタジアム下に味方増援、MAP南東から北にかけて敵増援出現。 攻略アドバイス SRポイントの対象は初期敵のみ。敵増援出現後のターン制限は無し。 ダイターン3はサイズ差補正で命中率が大幅に低下するので、反撃する際には直感を使用しておく。 このシナリオでのパールネイルは地上タイプとなる。敵は全て地上タイプで移動の障害も無いので、フライトモジュールの必要性は薄い。 戦闘前会話 ブリタニア騎士:ヒイロ、万丈、ロジャー、カレン、藤堂、扇、玉城 マルグリット:主人公(主人公にて撃墜でパールネイル入手フラグ。隠し要素参照。) 隣接シナリオ 第35話 エリア11ルート『炎』 第37話『雄々しく……そして、美しく』
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WILMA BISHOP 所属王立ファラウェイランド空軍416飛行中隊 ワイト島分遣隊 階級 軍曹 年齢 21歳(1945年) 誕生日 5月20日 使い魔 スコティッシュフォールド(垂れ耳) 使用機材ウルトラマリン スピットファイアMKII 使用武器12.7mmM2重機関銃 M1919A6 その他ミニー・ビショップの娘、ビショップ姉妹の長姉で、リネット・ビショップの姉。 明るく陽気で茶目っ気があり、周囲のムードメーカとなっている。その軍歴から分かるとおり、引っ込み思案な妹と違い行動力の塊。 妹同様家庭的な性格でもあり、スコーンやマフィン等ティータイム用のお菓子作りが得意。但し、作るだけでなく食べるのも大好きで、食べた分だけ体重になる体質が悩みの種。 バストサイズは妹リネットよりも小さい。 母親がブリタニアでも著名なエースウィッチであるにもかかわらず、ブリタニア空軍の入隊審査や訓練期間の長さを嫌い、新大陸のブリタニア連邦ファラウェイランドに単独行し空軍に入隊。その為、所属部隊は連邦向けの400番台である(400から449がファラウェイランド、450から490が南半球)。 ファラウェイランドに渡った理由は、母親の故郷であった事も関係しているようである。 航空歩兵の資格を得た後ブリタニアに部隊ごと移動し、本土防衛の任に就く。沿岸部での船団護衛や防空任務が多かった為、ネウロイとの直接戦闘は少なく、撃墜数も数えるほどしかない。 航空歩兵として特筆すべき能力、大戦果はなかったものの、20歳まで無事に戦い抜き除隊した。 退役後、ガリア復興に従事するリネット・ビショップの下に、他多数のガリア・ブリタニアのウィッチ共々応援に駆けつけた。(キミとつながる空) 年上のおじさま好みの性癖の持ち主で、除隊後は30歳差のファラウェイランド空軍将校と結婚し周囲を驚かせる。 イメージモデル 不明スピットファイアMk.IIをイメージしたウィッチの可能性がある。 出典 コンプエース/世界の航空歩兵シリーズ/キミとつながる空/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第一集/片翼の魔女たち
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592 :二二三:2013/03/17(日) 17 13 47 甘い話~バッカばなし~ 休日氏のモニカルート前提で娘の名前は勝手につけさせていただいてます 甘い話 都内にある神聖ブリタニア帝国公館 「あ、シゲタロウさんですか?私です」 仕事の合間に私用の電話をかけているのは駐在武官のモニカ・クルシェフスキー 電話の相手は夫で仕事で遅くなる旨を伝える 〔そうか、いつも大変だな〕 「お仕事ですから。サクラは?」 〔いま昼寝してるよ。ああそれでね、サクラ、きょう幼稚園で「お菓子のトモダチ」から君に渡してくれってマシュマロを渡されたらしいんだ〕 「お菓子の友達……誰ですかそれ?」 聞き覚えのない名前に「娘の友達にそんな子いたかしら?」と悩んでいると秘書が入ってきた 「モニカ様、お紅茶が入りました」 「ありがとうございます。お砂糖などは自分で入れますのであなたも休憩してください」 「はっ、では失礼させていただきます」 秘書を下がらせた彼女は電話を耳に当てたまま砂糖の入った容器を開ける 〔どうしたの?〕 「何でもありません。秘書の方がお紅茶を煎れてくれただけです。それでいまの話ですけど、シゲタロウさんは「お菓子のトモダチ」が誰かご存知なのですか?」 〔いや知らないよ〕 開けた容器の中に刺されていた匙で砂糖を掬い紅茶に入れる 〔君にプレゼントくれた訳だから君に憧れてる子だとは思うけど、心当たりはないのかい?〕 モニカは神聖ブリタニア帝国力の象徴であるナイトオブラウンズの末席に座する女性である そんな彼女に憧れを抱く日本人やブリタニア人の女の子は結構多いのだ 二杯目 「いいえ、私はお仕事の関係であまり幼稚園に迎えに行けませんから、サクラのお友達についてはシゲタロウさんの方がお詳しい筈ですが…」 三杯目 しかし公務の都合上娘を迎えにいけない日が多い彼女としては、そんな子どもたちと接する機会が少なく、必然的に夫の方が娘の友達に詳しいはずなのである でも夫は知らないよという 「サクラはお菓子のトモダチのお名前知らないのですか?」 四杯目 〔聞いても「お菓子のトモダチ」としか言わないんだよ〕 「ひょっとして知らない大人の方では?」 五杯目 〔いや、そんな不審人物だとあの幼稚園には入れないよ。大体問題がありそうなら人物なら先生方から連絡が入ってるだろ…………あッ!〕 「ど、どうしたのですか?」 何かに気づいたのか、はっとした声をあげる夫に不安が沸き起こる 六杯目 〔あ、あいつかも、〕 「アイツって誰なんです?」 〔ほら、前に「視察」とかいってサクラの幼稚園に来たことあるだろ?君のこと「ボクのシンユウ、ボクのトモダチ」とかいってる〕 593 :名無しさん:2013/03/17(日) 17 14 42 「………」 思い出される傍迷惑な金星人の顔 ボクのトモダチ、ボクのトモダチ、と馴れ馴れしく付きまとってくる自称モニカのトモダチ 彼女がこの世で一番嫌っている男 七杯目 「ど、どうしてあの男とサクラが?」 〔わからない、また視察に行ったんじゃ…〕 「な、なにを呑気に構えてるんですか!!あの男が!あのキ◯◯イクラミジアがサクラと口を聞いたかも知れないのですよ?!」 〔お、落ち着いて落ち着いて、先生方から連絡もなかったし、送り迎えのSPからもそんな報告受けてないから、〕 「いいえあのダニなら!黄色ブドウ球菌なら誰にも気付かれないように近寄っても不思議じゃないんです!シゲタロウさんはあのエボラ菌の!あのQ熱の恐ろしさを知らないからそんな呑気にしていられるんです!」 八杯九杯十杯 〔モニカ!とにかく落ち着いて!〕 既に電話口から漏れる夫の声は聞こえていない 「あのボツリヌス菌!サクラに何かしたら絶対許さない!」 十一杯十二杯… 「フリーダムの一斉射撃で塵も遺さず消し飛ばしてやる…!」 子を持つ母は強い。普段あの男に抱いている言い知れない恐怖は娘が狙われているかも知れないという事実に、怒りと憎しみへと変化していく 極度の興奮状態に陥った彼女は匙を握りしめティーカップの中身をかき混ぜる 混ぜて混ぜて混ぜまくる そして力一杯かき混ぜたティーカップを口許に運び、ぐいっと飲み干した あま~~~~~ッッッッッ!!! 口に広がった砂糖その物の味か?今までのあの男への対応か? モニカは「甘い!甘すぎたのです!」とただひたすらに怒り狂っていた