約 257,713 件
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/246.html
【クラス】 ランサー 【真名】 ブリュンヒルデ@Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ&Fate/Grand Order 【ステータス】 筋力:B+ 耐久:A 敏捷:A 魔力:C 幸運:E 宝具:A 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:B 魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。 【保有スキル】 騎乗:A 乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。 魔力放出(炎):B 武器・自身の肉体に魔力を炎として帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。 ルーン:B 北欧の魔術刻印・ルーンを所持することを表す。 その中でも彼女は、大神オーディン直伝の「原初のルーン」を所持しており、その出力は現代のルーン魔術の数百万倍とも評されるほど。 但し原初のルーンを持って現界した場合、ランサーは『死がふたりを分断つまで』以外の宝具を使用できない。 神性:E 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。 【宝具】 『死がふたりを分断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア) 』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 運命の相手への深い愛憎の情を、生前に使用した魔銀(ミスリル)の大槍として形成させた宝具。 ランサーの裡に燃える「愛」が高まるほどに槍の性能が強化され、重量とサイズが増大する。 どれほど巨大化しても、ランサーの槍捌きを鈍らせることはない。 ランサーが強い愛情を抱く直接の相手を攻撃対象とした場合、さらに威力が跳ね上がる。 重量は数百倍になり、原子分解攻撃にも等しい破壊力を発揮、窮極にまで愛が深まれば神すらも殺し得る一撃必殺の力と化す。 最愛の相手であるシグルドにこそ最大の威力を発揮するが、彼と起源を等しくし、 同一視されることもある英雄ジークフリートに対しても、それに迫る効果を得ることができるだろう。 但し、「愛情」ではなく「嫌悪」した相手には宝具が全く通用しないという極端な性質もあり、 場合によってはまるで無力になってしまう脆弱性を抱えている。 【weapon】 『死がふたりを分断つまで』 【人物背景】 北欧の大神オーディンの娘、戦乙女ワルキューレの一人、ブリュンヒルデ。北欧神話に於ける悲劇の女。 『ヴォルスンガ・サガ』において大英雄シグルドの運命の相手であるシグルドリーヴァと同一視される戦乙女であり、 古エッダ『シグルドリーヴァの歌』『ブリュンヒルドの冥府への旅』でも同様にシグルドと恋に落ちるワルキューレとして語られている。 ワルキューレの長姉として神霊の身であった頃には自我の薄い人形のように振る舞っていたものの、 父たる大神の怒りに触れて地へ落とされてから後、シグルドとの出会いで愛を知り、人間の性質と人格を有するようになった。 英雄シグルドのことを誰よりも愛して止まなかったものの、呪われた悲劇の運命の果てに殺意の炎を抱き、 やがて彼を殺し、我が身をも灼き尽くすことになってしまった。 【サーヴァントとしての願い】 愛らしいマスターの助けとなり、人の世を終わらせないために戦う。 その上で彼が呪いで悪しき竜(ドラッヘン)と化す前に、英雄(ヒト)として殺してあげたい。 ――そして叶うならば、願望器の力で最愛の英雄(シグルド)と再会したい。 【基本戦術、方針、運用法】 高く纏まったパラメータを誇る、オールラウンダーな槍兵。 強力な対人宝具と、対軍宝具に匹敵する破壊力と自在な飛行を始めとした万能性を付与できる 原初のルーンによって優れた戦闘力を有し、しかもマスターであるジークがガルバニズムのスキルを持つため、 彼との距離が離れ過ぎなければ常に全開の魔力行使が可能と、知名度に相応しい高性能を誇る。 そのため戦闘においては、正面からの正攻法だけでも充分な戦果を期待できるだろう。 但し、メインウェポンである『死がふたりを分断つまで』は、通常サーヴァントとして召喚される大半の英雄には 充分な威力を発揮するものの、ランサーが愛を感じないイレギュラーな相手には無力化されてしまうため注意が必要。 そんな時は、より純然かつ安定した戦闘力を持つセイバー・ジークフリートへと マスターであるジークが変身し、代打を務める必要があるだろう。 なおそのようにしてランサーを救うたび、やがては戦乙女としての機能が―― あるいは、シグルドと同起源の竜殺しへと転身した途端、彼女の愛憎が自動的にジークの背に槍を向けさせる恐れがあるものの、 無垢なるマスターは未だその危険を認識できていない。 + 情報を開示しますか?[ネタバレ注意] 愛で焼き爛れた女。 今聖杯戦争においてシグルドと影を重ねる二つの存在に翻弄されてしまう。 いざ、ジークフリートと対面してしまうと、殺害衝動を逆らわず戦闘へと発展してしまう。 マスターのジークにより、戦闘は中断となったものの。 その矢先、ジークフリートのマスターが死亡した事で彼は消滅してしまう。 彼を殺害した沙子を殺そうとジークの命令を無視。 ジークもまたバーサーカー・ジェイソンとの戦闘を強いられ、放置せざる負えない状況に。 暴走したブリュンヒルデは、オウルと交戦。 やがて、狂った怪物の中に残された英雄らしい優しさを垣間見た彼女は、オウルとシグルドを重ね。 躍起になって彼を殺害しようとするも、一瞬の隙をつかれ殺害される。 本来なら彼女はここで幕を閉じるが、メルヒェンの宝具で再び現世に浮上した。 その際、正気を僅かに取り戻し。オウルの『本来の真名』を知る。 無常にも彼女は、復讐劇の対象でなかった為、聖杯へと魂を戻されてしまったものの。 正気の、はっきりとした記憶が引き継がれていけば、どこかの聖杯戦争でオウルと対面した際。 彼を『シグルド』ではなく『滝澤政道』として、全力で殺しにかかる事だろう。
https://w.atwiki.jp/ymsthrokymsthrok/pages/31.html
【名前】 ヒルデスハイムwith座乗艦 【大きさ】一万五千隻の艦隊並み 艦隊一つは一キロ 【攻撃力】主砲;同じ大きさの戦艦を破壊できる 【防御力】大きさ相応 【素早さ】思考速度は達人並み 【特殊能力】なし 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/128966.html
ゲルハルトイッセイ(5)(ゲルハルト1世) シュヴァーベン公国のシュヴァーベン大公の系譜に登場する人物。 エギスハイム=ダグスブルク伯。 関連: ヒルデガルトフォンエギスハイムダグスブルク (ヒルデガルト・フォン・エギスハイム=ダグスブルク、娘)
https://w.atwiki.jp/prima/pages/80.html
ブリュンヒルデ歌手一覧 取得中です。 未編集のオペラ歌手はこのページに掲載されません。レパートリーに役名を入力することでここに表示できます。 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/52692.html
アヒルデ(2) 旧約聖書『列王記』に登場する人物。 関連: バアナ(3) (息子)
https://w.atwiki.jp/anzeal2/pages/61.html
第2話目次へ 共通ED「勝利の対価」 シーンプレイヤー:ゲルヒルデ(死亡中) 全員が自動登場 ※ クライマックス直後です。ゲルヒルデの死を皆で悼みつつ、屋上から全員が立ち去ったらシーンENDです。 GM:では、EDいこうか。 ゲルヒルデ:地に倒れ伏すゲルヒルデ、だがその顔は不思議に満ち足りているように見えた。 GM:なお、【奈落門】が崩壊したと同時に、七瀬市各地で発生していた怪物騒ぎはすべて終結した。 GM:キミたちは未来を護ったのだ。 ――風が吹いた。そして、夜が明けていく。 クエスターたちの活躍によって、七瀬市は壊滅を免れた。大いなる脅威【奈落門】は破壊された。 禁断の魔器【魔笛】は正しき継承者を得た。彼女の身には、これからも試練が課せられるだろうか。 そして‥‥ 玲次郎:「‥‥‥‥」 太陽が昇る光景を見つめつつ。 玲次郎:奏の頭をそっと撫でている。 水本奏は泣いていた。 初めて、玲次郎の戦いを知り。彼の仲間が喪われたことを知り。 操られていたとはいえ、自分の関わった出来事が、彼女の死を招いたと。――悟った。 水本奏:ゲルヒルデの美しい顔に。ぽたりと涙を落とし。 水本奏:「ごめんなさい‥‥」 自己憐憫に浸るような性格ではない。だが 水本奏:後悔はある。彼女と別の機会で知り合えていれば。あるいは‥‥ 玲次郎:「それはちがう、彼女は‥‥ 彼女は‥‥」 玲次郎:なんとか奏を慰めようとするが、歯切れは悪く。 そんな若者たちの姿を。少し離れたところから見守る大人たち。 佳和:「‥‥ゲルヒルデ」 佳和:「ヤツが狙っていたのは俺だった」 佳和:「‥‥俺がこうなるべきだったとは言わない。だが‥‥」 神姫:戦闘が終わったので、“ぐら様”は離れたということで。 神姫:「死なせていいわけないのに‥‥」 神姫:「“七瀬”はこの街の総てを護らなきゃいけないのに」 悲しいけど泣きません。 神姫:(私がもっとしっかりと支援できていれば‥‥) 神姫:(いや、私がもっと強ければ、こんなことには―) 佳和:「‥‥自分を責めるな。彼女は喜ばないだろう」 水本奏:ぐずりながらも「ありがとう」 そう玲次郎に頷き。 水本奏:【魔笛】を取り出し。唇に当てる。‥‥哀悼の意を込めて。 玲次郎:(鎮魂曲だというのに‥‥ なんて、綺麗なんだ) そして気付いた。 ゲルヒルデ:―――泣かないで、みんな、笑ってください。どうか私に皆さんの笑顔を見せてください ゲルヒルデ:風の中に、そんな声が聞こえた気がした 水本奏:(ゲルヒルデさんの声が聞こえる――) 水本奏:(ああ、“届いている”のかな。‥‥天国まで) 神姫:泣きそうな目をしているがしっかりと顔を上げる。決して涙を流さないように。 神姫:「ゲルヒルデ‥あなたのためには泣かないわ。あなたの死を悼むことがあっても」 神姫:「あなたの護ったこの世界を護り続けるために、力を蓄え“七瀬”で在り続けるわ」 佳和:(ゲルヒルデ‥‥ 最も新しき我が友よ。お前の気高き美しさは忘れまい) 佳和:(この悲しみと、痛みを。力に代えて戦おう。君の分まで) 顔を上げ。 優しい朝の風が。鎮魂の調べを乗せて、街を吹き抜けていく―― シーンEND GM:ほい。では終わりですのー おつかれさま! GM:アフターは掲示板でやろうか。 GM:今宵はここまで! 神姫:ですね GM:参加ありがとうございました! GM:また、機会があれば一緒に遊びましょう!w ゲルヒルデ:ハイ、ありがとうございました 神姫:お疲れ様でした。戦闘では役立たずだったのが申し訳なかったです 佳和:ありがとうございましたー 神姫:でも、楽しかったです。ありがとうございました 玲次郎:ありがとうございましたー! GM:んじゃ、解散で。 佳和:うい 玲次郎:お疲れさまでした 第2話目次へ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/27504.html
ホレ 北欧に伝わる家事の女精霊 別名: ホレン ホイデ ホルダ フルダ フドゥラ フルドゥ(2) フラ(2) ミストレスヴェヌス (ミストレス・ヴェヌス) フラウホレ (フラウ・ホレ) フラウヒルデ (フラウ・ヒルデ) フルデン フルドメン (フルド・メン)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/79250.html
シギスモンドトゥック(シギスモンド・トゥック) 指輪物語に登場するホビット。 関連: ヒルディブランドトゥック (ヒルディブランド・トゥック、父) ロザムンダトゥック (ロザムンダ・トゥック、娘) ファーディナンドトゥック (ファーディナンド・トゥック、息子)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/114371.html
ハインリヒイッセイ(16)(ハインリヒ1世) ドイツのザクセン公の系譜に登場する人物。 シュターデ伯 「禿頭伯」と呼ばれる。 関連: ユーディト(14) (妻) ヒルデガルトフォンシュターデ (ヒルデガルト・フォン・シュターデ、娘)
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/338.html
Chapter58「フリード遠征4:ナンパしようとしたら逆ナンされたんだが」 たしかにな。俺はお姉さんは好きだぜ。 だけどこの状況はちょっと悩むところなんだよ。 いきなり何の話かって? まあ慌てずに聞いてくれ。 まずはヴァルキュリアのフレイヤ王女、ブリュンヒルデ、レギンレイヴ。 それから魔女のプラッシュとティエラ。竜のお譲ちゃんのクルスとクエリア。 灼熱の魔道士サーモスに、竜人のゲルダ。 フレイの仲間にも女性が増えてきてずいぶん華やかになってきたもんだ。 しかしゲルダは、あいつは友達みたいな感覚だし、フレイのフィアンセ宣言をしたというような噂を聞いたから、まあ除外だ。そもそも竜人だしな。 お譲ちゃんたちも候補からは外れる。たとえ中身が年寄りだったとしても、俺が幼い女の子に愛を説いていたら周囲からおかしな目で見られてしまう。それにクエリアは本当に子どもだしな。言っておくが、断じて俺はロリコンじゃないぞ。 ティエラは猫っぽいのでパス。サーモスは蛇っぽいので論外。俺はお付き合いするなら人間のお姉さんがいい。 だから何の話かって? 決まってるだろう。誰を本命にするかって話だ。 消去法でヴァルキュリアの三人が残るが、フレイヤ王女はオットーにゾッコンのご様子。となると選択肢はすでにブリュンヒルデかレギンレイヴのどちらかか。 「そうだなぁ。ヒルデは照れ屋さんだけど情熱的なところが魅力的だよなぁ。一方のレギンは少しカタブツだがクールビューティな感じがまた良いし……」 脳内に浮かぶ二人は実物よりも魅力度三割増しで俺に詰め寄ってくる。 (さあ、どっちを選ぶんだ? 当然、私に決まっているよな、フリード?) (何を言うんだ。わたしのほうが勇者殿の伴侶に相応しい。そうだろう?) ああ、ああ、待て待て待て待て。そんな急に選べなんて言われても、まだ心の準備ができてないっていうか、ほら、どっちか選ぶなんて逆に失礼な感じするんじゃないか。だからいっそ、両方とも俺とお付き合いするっていうことでひとつ―― 「おい、何を一人でにやけた顔をしているんだ」 そこでバシッと背中を叩かれて現実世界に引き戻された。あまりに突然やられたもんだから思わず混乱してしまった。ええと、ここはどこわたしはだれ。 ここはヒルディスヴィーニ号の甲板、俺は蒼き勇者で双剣の覇者で――(中略)――それからフリード。よし、大丈夫だ。 「ぼーっとして変なやつだ。おまえ、それでも本当に傭兵か? いざというときに腑抜けて役に立たないんだったら、報酬は出してやらんからな」 振り返るとヒルデが腕を組んで立っている。 そうそう、俺はこのヒルデに雇われたんだ。だんだん混乱が収まってきたぞ。 ヴァルキュリアはフレイヤ王女、ヒルデ、レギンの他にもう一人仲間がいる。 名はミストというそうだが、以前フレイヤ王女がトロウの洗脳を受けて操られていた頃に会ったのを最後に姿を見せていないらしい。 そこで心配したフレイヤ王女はアルヴの神竜様に頼ることにしたのだった。 神竜アルバスは予知の巫女ヴォルヴァを呼び寄せると、ミストを探すようにと指示を与えた。 ヴォルヴァは魔力の流れを感知する能力に長けていて、それを元に少し先の未来を予知することができる。わかるのは漠然としたことだけだが、その能力はアルヴへの外敵の侵入を防ぐのに大いに役立っているという。 その魔力を感知する能力を応用することで、ミストのだいたいの居場所を特定することが彼女にはできるらしい。 なんでも魔力の波長には個人差があり、それは指紋のように一人ひとり違っているのだとか。魔法はからっきしの俺にはさっぱりわからんがな。 フレイヤ王女からの説明を元に、ヴォルヴァはいくつかそれらしい魔力の波長を見つけ出して、現在ミストがいるであろう場所の候補を数ヶ所提示した。 「でも気をつけて……。あなたたち、ミストには再会する……。だけど大きな力のぶつかり合う未来が見える……。何か争いごとが起こる……」 そうヴォルヴァに忠告されたフレイヤ王女は、ヒルデの提案でこの俺を傭兵として雇うに至った。 今はそのミストがいるであろう場所を目指して、ヒルディスヴィーニ号で移動している最中だったというわけだ。 「それで、こんどこそちゃんと目的の場所なんだろうな。ハズレはもう結構だぜ」 ここまでにすでに数ヶ所の場所を回ってきたがミストは見つからなかった。 傭兵の俺はずっと船で待ちぼうけ。そもそもこいつらもヴァルキュリアとして戦えるのだから、何か問題でも起こらない限り俺の出番はなし。 そりゃ退屈で妄想のひとつやふたつぐらいしても、しょうがないってものさ。 「どうせ俺はまた留守番だろ。俺はミストの顔を知らないから捜せないもんなぁ。早いとこ見つけてきてくれよ。そろそろ……ふぁぁ、待つのも飽きてきた」 「こいつ……! とんだ腑抜けだな。期待した私が馬鹿だった」 「期待? ああそうか、気がつかなくて悪かった。戦力としては問題ないのにわざわざ俺を誘ったってことはつまり、デートしたいってことだよな! 一緒に捜し歩いて欲しいならそう言えよ。やっぱりヒルデは照れ屋さんだな」 「なっ……そ、そ、そんなんじゃない!! おまえは黙って留守番してろ!」 ヒルデは顔を真っ赤にしながらも、指笛を鳴らして天馬(グラーネ)を呼び寄せると、その背にまたがって一足先次の目的地へと飛んで行った。 船の前方から俺にもその目的地が見える。ここはムスペからしばらく西へと進んだ先。地図で言うと西の端から少し飛び出した辺境の地だ。 浮島テルマ。ユミルとは別の、人間たちが作り上げた王国がある隣の空域とのちょうど境界にあるこの島は温泉地として有名で、辺境でありながらもここを訪れる旅行者は多い。 今はトロウによって主要な国はどれも支配されてしまっているので、こっちの空域からの訪問者は俺たち以外にはいない。 しかしそんな情勢も隣では関係のない話なのか、いざヒルディスヴィーニ号が到着してみると、温泉地は思いのほか賑わっている様子だった。 「ヒルデはどうした?」 「先に行ったぜ」 「そうか、張り切っているな。ならばわたしも遅れを取るわけにはいかない」 レギンはヒルデがしたのと同じように天馬(グリームニル)を呼ぶと、その背に乗ってテルマの上空へと上がっていった。 「フリード、船の安全は任せましたよ」 続くように、そう言って声をかけてくるのはフレイヤ王女だ。 フレイヤ王女は天馬を連れていないようだったが、そのまま甲板を通って船首のほうへと歩いていく。 「あの、船を降りるならあっちですよ、フレイヤ王女。あ、それとも俺でよかったらお供しましょうか? というか是非エスコートさせてください」 「ありがとう。でも、それには及びません」 そのまままっすぐ歩いていくとフレイヤ王女は船首のその先に立った。 そして何か呪文を唱えたかと思うと、突然そこから船を飛び降りてしまった。 いくら島に停泊させたとはいえ、ヒルディスヴィーニはかなり大きな船だ。船首から地面まではけっこうな高さがある。下手をすれば怪我をしてしまいかねない。 しかし「あっ」と思う暇もなく、フレイヤ王女の姿の消えた船首の下から眩しい光が発せられたかと思うと、その下から白い竜が羽ばたきながら姿を見せた。 「私は自分で飛べますので気遣いは無用です。ではあとはお願いしますね」 そう言葉を残して白竜と化したフレイヤ王女は飛び去っていった。 さすがはユミルの王女、その魔法の才能は並外れたものがある。プラッシュは彼女のことを変性の魔女だと呼んで称賛していたが、たしかにフレイヤ王女はものを変化させたり変身させたりする魔法に優れていた。 「やれやれ、フラれちまった。俺の出る幕はなしってか」 そして小さくなっていく白竜(フレイヤ)王女の後ろ姿が見えなくなるまで見送った。 さてと、それじゃあ俺も行くとしましょうかね。 え、どこへ行くって? だってここは温泉地なんだぜ。温泉といえばやることは決まっているじゃないか。男ならそりゃ行くしかないだろう。 温泉に出会いを求めるのは間違っているだろうか。否ッ! まだ見ぬお姉さんを求めて俺は行くぜ。温泉へ!! 止めても無駄だぜ。男には行かねばならないときってものがあるのだ。 心配はいらないさ。ちょっとぐらい離れても、こんな大型の船なんてそうそう操縦できるやつなんていないだろうから、盗まれることもないって。……たぶんな。 大丈夫大丈夫、あの三人が戻ってくる前に帰ればバレやしないって。 というわけで、フリード行きまーす。 待っててくれ、未来の勇者の花嫁さん。今迎えにいくからな。 こうして愛を探求する旅に出たのであるが、すぐに俺は現実を知ることになる。 知ってるか。温泉にはわりとご年配の方が多い。いや、それしかいなかった。 ……ババアじゃねーか! 絶望した! 俺は熟女専じゃねーんだよ!! そう、温泉にお姉さんはいなかった。 そうだよな、若い女の子はもっとオシャレなとこ行くよな。なんというかこう、もっと映える景色のとことかさ。いや、温泉だって悪くないと思うんだがな……。 温泉に出会いを求めるのは間違っていたぜ――――完。 そんなこんながあって肩を落として船へと戻ってきてみると、甲板に一頭の天馬が降り立っているではないか。 まずい。もう誰か先に帰ってきてたのか。抜け出したことがバレたか? そんな不安が脳裏によぎったが、よく見るとそこにいるのは俺の知っている天馬ではなかった。 もちろん天馬なんて全部同じに見えるので、顔やしぐさを見た程度じゃ天馬の違いなんて俺にはさっぱりわからない。 だがこの天馬は明らかにヒルデやレギンのものとは違うとわかった。 なぜって、そりゃあ誰の目にも一目瞭然だったからだ。 その天馬はたてがみが三つ編みにされていた。まあ、そんな馬もいるかもな。 その天馬は翼の先端がかわいらしくピンクに染色されていた。オシャレかな。 その天馬は手綱や鞍にジャラジャラとバッジやキーホルダーが大量に……え? ちょっと待て、おまえのような天馬がいるか。飾りが多すぎて非常にごちゃごちゃしている。こういうのって……デコってるとかそんな言い方するんだったか? 手綱なんてバッジだらけでどこをつかめばいいのかわからない状態になっているし、鞍だって横からキーホルダーがいくつもぶらさがっていて、あれじゃあ足に当たってうっとうしいだろうに。 そもそも重量で天馬が飛ぶのに支障が出るんじゃないだろうか。 なんとも奇妙なものを見てしまった。そんな微妙な気持ちになりながら天馬を眺めていると、バシッと背中を叩かれて心臓が縮み上がった。 ヒルデかと思って振り返ると、そこには俺の知らない女の子が立っていた。 背はヒルデやレギンよりも低い。髪は柔らかな栗色で、先端が天馬の翼と同様に淡いピンク色に染められている。顔立ちはやや童顔で、澄んだ瞳が愛らしい。 ほう……これはなかなか……いや結構……というかドンピシャです。本当にありがとうございました。 なんというかこう、子ども過ぎずかといって大人すぎず、お姉さん的な魅力を持ちながらも、少女のようなあどけなさを併せ持つ。そう、その両方のいいところを全部まとめてみました、とでも言わんばかりのその顔立ちといったらもうね。 お姉さんでもない、お譲ちゃんでもない。そう、これはお嬢さんだ。 そんな完璧にパーフェクトなお嬢さんを見逃す俺ではない。なぜこんなところにいるのだろうとか、あの天馬はなんなのかとか、そんな疑問は二の次だ。 アタック、アタック、ナンバーワンだ。フリード、これより任務を開始する。 「あのお嬢さ……」 しかし、お嬢さんは俺の言葉を遮ってこう言ったのだ。 「あらお兄さん、なかなか男前じゃな~い! ねえねえ、今空いてる? もし暇ならあたしとお茶とかしな~い?」 俺は耳を疑った。あまりの衝撃に一瞬、口から魂が抜けて宇宙を一周してしまった。え? 今、俺はいったい何を言われたんだ。アタシトオチャトカシナイ? ば、馬鹿な。これはまさか逆ナンというアレか。 生まれてこの方、ビビッと来たお姉さんには必ず声をおかけしてきた。なぜならその美しさを無視するのは失礼にあたるからだ。それは紳士としての義務だ。 だがしかし、向こうから先に声をかけてきてくれたような経験は、これまでに一度としてなかった。これは初めて遭遇する状況。言わば非常事態である。 ああ、俺はどうすればいいのだろう。こんなときの対応なんて俺の脳内マニュアルには一ページたりとも記載はないっていうのに。 「え、いや、その、あの。俺は別に……いや別にって別にだめとかそういう意味ではなくて……つまりそのなんだ。俺が言いたいのはそういうことじゃなくて」 いかん。動揺して頭が回らないせいか、気の利いた台詞がひとつも出てこない。それどころか支離滅裂で、これじゃヘンなやつだと思われてしまう。こんな一生のうちに二度とあるかどうかもわからない絶好のチャンスを無駄にしてたまるか。 よし、ここは一旦落ち着こう。別のものを見て気を紛らわせるんだ。だって空はこんなにも青いんだから。俺は青い色が好きだ。青は心を落ち着けてくれる色だ。 しかし下手に沈黙を作って興味を失われてしまっても困る。空を眺めて心を落ち着かせながらも、無難な話でなんとか場をつながなければ。 「えーと、今日はいい天気ですねぇ。それから……えーっと……」 話題話題話題話題。話題を求めてめまぐるしく視線を動かす。と、ふとそれが目に入った。混乱していた俺はつい頭に思ったことをそのまま口に出してしまった。 「あ、ヒルデやレギンよりもでかい。お嬢さん、何カップですか」 ぬわあああああっ! 俺は一体何を言ってるんだ! 視線は泳ぎまくり、会話も破綻。端から見れば完全に危ない奴ではないか。 もうだめだ。完全に終わった。さらば俺の理想の恋人よ。 しかし意外なことに会話は続いてしまった。 お嬢さんはきょとんとした顔でこう続けたのだ。 「あれ、お兄さんヒルデやレギンのこと知ってるの?」 「ん? あの二人を知っている。それにあの天馬……ということはひょっとして。つかぬ事をお聞きしますが、お嬢さんの名前はもしかしてミストというのでは?」 するとお嬢さんは納得したような表情で深く頷いた。 「あーっ、やっぱり! なーんだ、先輩たちの知り合いかぁ。てっきり泥棒かなんかだと思っちゃった」 「泥棒って……ちょっと待て。さっきは何か誘うようなこと言ってなかったか?」 「あ、あれね。得意の色仕掛けで油断させて不意打ちしようとしてただけだから、別に気にしないで」 なんてこった。あれは演技だったのか。始まる前から終わっていた。 いや、始まっていないのであればまだ可能性はある。どんなに可能性が低かろうと、諦めない限りチャンスは無限大なのだ。男フリード、当たって砕けろ。 「それじゃあ敵ではないとわかったのだから、改めてこちらからお誘い致します。お嬢さん、もしよろしければ俺と一緒に温泉でも入りませんか」 「ごめんなさい。あたし筋肉でがっしりした人はタイプじゃないんで」 即答で一刀両断。 砕けた。俺の繊細なハートは粉々に砕けた。 「そ、そうか……。ところでおまえがミストなんだよな。ってことはおまえもヴァルキュリアの一員なのか」 「そうだよ。天馬のフロレートといっしょに空を舞い、正義の炎の槍で悪を討つ! それがあたしの仕事。お兄さんは何者なの?」 「俺はヒルデに雇われた傭兵のフリードだ。普段は蒼き勇者と呼ばれている」 「ふーん、勇者。いるんだね、現実に勇者とか名乗っちゃう人って。そういうのっておとぎ話の中だけの存在だと思ってたなぁ、あたし」 「お、おう……」 顔はかわいいけど、ずいぶんとデリカシーのないことを言ってくれる。お兄さんはちょっぴり傷ついたぜ。 それにしても同じヴァルキュリアの一員なのだとしたら、こいつは今まで一体どこで何をしていたのだろうか。ヒルデやレギンは以前のトロウに洗脳されていたフレイヤ王女の命令に従っていた。その二人とは剣を交えたこともあったが、ミストとはこれが会うのは初めてだ。 疑問に思ったことを聞いてみると、ミストはなぜか照れくさそうに答えた。 「あー、それね。えへへ……先輩たちには絶対ナイショって約束できる?」 「俺はレディーとの約束は絶対に破らないと心に誓っている」 「なんかうさんくさいけど、まあいっか。実はね、お姉様――えっとフレイヤ様にフレイ王子を騙る偽者を捜せって命令されてたんだけど……」 お姉様と呼んで接するほどフレイヤ王女と親しかったミストは、洗脳されたフレイヤ王女の違和感にすぐに気がついた。しかし反抗する素振りをみせれば、トロウに目をつけられて排除される恐れがあったし、洗脳状態にあるフレイヤ王女は言わばトロウに人質に取られているようなもの。下手な動きは見せられない。 そこでミストは命令に従うふりをして、フレイヤ王女を正気に戻す機会をうかがっていたのだという。 ……と、ここまでは隊長想いの良い部下だと思えるような話なのだが、さらに話には続きがある。 「あたし見ちゃったんだよね。トロウがフレイ王子は死んだって話した次の日、ユミルの城下街で王子が歩いてたのを。だからトロウの話はすぐにウソだとわかったよ。でもお姉様は操られてるし、ヒルデはお姉様しか見えてないし、レギンは頭が固いから命令は命令だって言って聞かないし……」 結局ミスト一人ではどうしようもなく、トロウの洗脳を解く方法はさっぱり見当もつかなかったので、とりあえず命令に従っているふりを続けることにした。 近場にいては任務を遂行していないのがバレてしまうため、ミストは敢えて遠く離れた場所でフレイ王子の偽者を捜す役割を買って出た。 とはいえ、すぐに戻ってはやはり従っていないことがバレバレだ。なのでどうにかして時間を潰す必要があった。 さてどうしよう、ということでミストはひとつの結論に至った。 「そうだ。今なら実質任務がないようなもんだし、今のうちに普段できないことをぱーっとやっちゃおっと! 買い物にエステに観光にそれから……」 というわけで、命令に従うふりという名目でミストは勝手に自由気ままの一人と天馬一頭のぶらり旅に出た。 そして温泉に立ち寄ったところでフレイヤ王女の船を見かけて、まずいと思って様子をうかがいにここへやってきたという次第だった。 「でもよかったぁ。船にいたのが先輩たちじゃなくてフリード一人で。あたしを捜してたんでしょ。だったらフリードが見つけてきたことにしてよ。そしたら君のお手柄になるし、あたしがサボってたこともうやむやにできるかも」 「そ、それはそうかもしれないが、隊としてそれはいいのか……」 返答に困っていると、またしても背中を叩かれた。三度目はもう驚かない。 今回後ろに立っていたのは、満面の笑みを浮かべたヒルデだった。 「よくやった、フリード! よくミストを捕まえておいてくれたな」 「いや、俺が見つけたというか、こいつのほうから来たというかだな……」 「いいや、おまえの手柄だ。よくぞミストがこれまで何をしていたのかを引き出してくれた」 そして笑みを浮かべたままつかつかとミストに歩み寄っていく。 ああ、あれはうれしさとかから来る笑顔じゃない。裏に殺意が隠された笑みだ。 きっと今のヒルデはこめかみをピクピクといわせているに違いない。 「なあミストぉ~! ずいぶんとお楽しみだったようだなぁ……?」 「げっ、もしかして全部聞かれてた!? そ、そうだ。あたし急用を思い出したんで早退しまーす」 「逃がすかッ! 貴様の堕落した精神を鍛え直してやるから覚悟しろ!」 天馬(フロレート)に飛び乗ると、ミストは一目散に逃げ出していった。 そのあとを同じく天馬(グラーネ)に乗ってヒルデが追跡していく。高笑いをして、稲妻のほとばしる雷槍を豪快に振り回しながら。 もし俺がサボって温泉へナンパしに行っていたことがバレていたら、俺もあんな目に遭わされていたのかもしれない。ああ、くわばらくわばら。 やがてたっぷり叱られたのか、項垂れて真っ青な顔になったミストを連れてヒルデが戻ってきた。続くようにしてレギンとフレイヤ王女も帰還。 これでミストを捜すという目的は達成されたため、ひとまずアルヴに戻ることになりヒルディスヴィーニ号を発進させる流れとなった。 しばらく経ったころ、こんどはフレイヤ王女の顔色が悪くなる。 驚いたような愕然とした顔をして方膝をつき、両手で頭を抱えている。 「フレイヤ様!? 一体どうなさったんですか!」 慌ててヒルデが駆け寄ると、私は大丈夫だと言ってからフレイヤ王女はゆっくりと立ち上がった。 「トロウの声が聞こえてきました。念波(テレパシー)を使ってメッセージを送ってきたようですね……」 「そ、それでトロウは何と言っていたんですか」 「フレイを騙る愚か者の居場所がわかった。作戦を次の段階へ移すので一度バルハラ城へと戻って来い、と」 このときの俺はフレイヤ王女たちとともにミストを捜してしばらくアルヴを離れていたので、ファフニールの潜入作戦のために『フレイがアルヴにいる』という情報がトロウに渡ったということを知らなかった。 そのために俺の頭の中には最悪の想像が浮かび上がっていた。 「おいおい、それはまさかアルヴの位置がトロウに特定されちまったってことじゃないだろうな?」 「そこまではわかりませんが、フレイが……弟の身に危険が迫っていることだけは確かです。何か手を打たなければ、きっと取り返しの付かないことになる……」 とにかく自分たちだけではどうしようもない。このことをフレイに知らせるためにも、仲間と相談するためにも、今できるのはヒルディスヴィーニを全速力でアルヴへと急がせることだけだった。 Chapter58 END 魔法戦争59