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パワプロクンポケット9 機種:NDS 作曲者:大久保悟、広野智章、弓島隆子、北川保昌、荒木茂、木村雅彦 発売元:コナミ 発売年:2006 概要 「パワポケ」シリーズの第9作目。 サウンドスタッフは『7』と『8』のメンバーに加えて荒木氏と木村氏が加わっている。 楽曲はサウンドテストで聴けるが1曲だけ未使用なので聴けない幻の曲がある。 (前作:パワプロクンポケット8 次作:パワプロクンポケット10) 収録曲(サウンドテスト順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 セレクトする子 メインセレクト 良きも悪きも思い出だ おっつー! やるぞ! こんな感じでっせ うちまくるぜい! キャンキャンキャンプ 2006 長い戦いが今始まる・・・ なんとぺなんと楽しい生活 ハイスピードゲーム 母さん、オレやったよ 父さん、オレやったよ オレって、オレって・・・ 俺様の戦い 行くぜ!2006 さすらってージャカジャン♪ レッツ・スタート! どれにしようかな♪ もめ事か!? さすらいのテーマその1 ワクワクなえぶりでい 旅ガラスのうた バーサクわっしょい! ウキウキハッピーフゥー!! しんみり子 エンドレス・ダークネス ホの字です★ 垣間見る裏の世界 悪因悪果 ケラケラケミカル 勝負だ! いざ試合! 試合で勝負! サクセス試合 She I サクセス最終試合 第2回203位第8回609位第9回975位第10回807位KONAMI43位掘り出し17位レース・スポーツ44位NDS64位 勝ちましてん。 どないやねん。 負けましてん。 ほっこり登録♪ 登録します! データみるみるみーる パッパラー! 揺れる想いは万華鏡 さすらいのテーマその2 ヘンテコテコテコ さようならー 終わりどす 楽しいデート しーゆーあげいん! 野球仙人じゃ。 コスモワールド 秩序とカオスと 決意 君の名は 終ル虚空 宇宙港へとーちゃーく コテコテですやん はちゃーきー そぉーっとそぉーっと 光と影 ザ・ウォーター おはなばたけ ペラペラしやがる 悪態をつく いくぜ!ロボット変形!! 戦います。 戦いますけど! バトルン バトルンルン 未使用曲。通常だと聴けない 銀漢決戦 対ガンダーロボ戦 レース・スポーツ256位 ホラ選んで ラッキー ハッピー スエッキー キョー ダイキョー ルンルン ガガーン ダチョウをつかまえろ! ミニゲーム:ダチョウでだだだダンダンダン! うじゃうじゃうじゃー! ミニゲーム:穴蟲 やっちまえ! ミニゲーム:夕日に向かってパンチDEポンチ お祭りだい! ミニゲーム:おみくじコリントゲーム ノミノミノミノミー! ミニゲーム:のみのみ~ん ドゥユゥのみ~ん ホーームリャン! こわひ・・・ あちょー! 名前をいれろ! ぅあちょーーっ!! とりあえず修行ってか?! 闘え! 闘い、そして… 達・成・感★ クリアだよー 終わった・・・バイバイ 俺様の戦いに終わりなし 胡坐かいて飛べます飛べます 広告ど・え~す! サウンドトラック パワプロクンポケット9 オリジナルサウンドトラック
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人気の野球バラエティゲーム「パワプロクンポケット」最新作。今回はサクセスモードが“さすらいのナイスガイ編”“スペースキャプテン編”“少森寺編”の3種類に増えたぞ! そのうち、“少森寺編”は体験版をダウンロード配信することが可能。さらに、野球モードでは今までのアクションで遊ぶ“アクション野球”に加え、GBA版「パワポケダッシュ」でも好評だった“カード野球”を搭載。どちらのモードでも対戦プレイが可能だ。また、ミニゲームも対戦対応のものが追加されている。DS振動カートリッジにも対応。 KONAMI 価格:5,229円 発売日:2006年12月7日 パワプロクンポケット9 レビュー 最強パスワードすべて教えてください -- ドナルド (2009-05-02 19 54 47) 阪神の岩田作った。スライダー7とSスライダー7 -- KT (2009-08-28 15 09 53) 誰か、阪神タイガースの中継ぎで筒井作ってくれないかな?左投げ右打ちでスリークォーターでストレート148でスライダー7でカーブ7でチェンジアップ7でコントロールCでスタミナCで投手の能力と投手の特殊のやつでいいから作ってくれる人いないかな?。作ったら、パスワードどのせてほしいな。 -- KT (2009-08-28 15 25 35) 名前 コメント
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パワプロクンポケット9 Part54-159~163,185~188,193~197,223~227,247~253,271~274,393~404 159 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 21 31 58 ID uv/jaQh90 それでは、書き込んでいこうと思います。 登場人物紹介でかなり長くなってしまいそうです。 【あらすじ】 最近、近所に進出してきた「ジャジメントスーパー」の影響により、遠前町の「ブギウギ商店街」は客足も少なくなっていった。 そんな中、各地を旅しているときに遠前町にやってきた主人公は、 商店街の野球チームブギウギビクトリーズに助っ人としてチームに加入する。 主人公らをはじめとする助っ人により、ビクトリーズは徐々に地元でも話題にでるようになった。 そしてビクトリーズを使って遠前町は町興しを図ろうとするが・・・ 【登場人物・チームメイト1】 ・主人公(デフォルト名で変更可) 各地を旅で放浪し、過去に野球をやっていたこと以外は謎の男。 遠前町の河川敷でテントを建て、ホームレス紛いの生活をしている。 ケンカが強く、歴代パワポケ主人公で2番目に戦闘能力が高い。 「パワプロ」・「パワポケ」の主人公で彼だけ微妙に無精髭がある。 普段は茶色のテンガロンハットとマントを着用している。 ・権田正男(ごんだ まさお) ビクトリーズのキャプテンであり、25歳、独身。両親と魚屋を営んでいる。 乱暴で一本気な性格だがチームメイトからの信頼は厚い。 徐々に増えていく助っ人が商店街メンバーのスタメンを外していくのを不満に思っている。 ポジションは捕手で一塁手と三塁手もできる。助っ人に劣らない実力の持ち主。 ・木川則夫(きかわ のりお) やせ顔のビクトリーズの投手で自称エース。 以前は親の脛をかじって暮らしていたが、現在は一人で古本屋を経営している。 商店街の人にはお世話になっているため、商店街に対する想いは強い。 ・青島三郎(あおしま さぶろう) 商店街の一角で開業医をしており、お金が無い人でも無料で治療や薬を与えたりしている。 若いときに勉強ばかりしていたため運動は得意では無いが、 野球が好きで練習してプレーできるようになった。 ポジションは一塁手で二塁手、外野手もできる。 並木潤一郎(なみき じゅんいちろう) ビクトリーズの選手で遠前町の在住交番。 気弱で周囲に流されやすいが、親切で職務に忠実であり、商店街の人々に親しまれている。 非番の際に練習しているが、ちょっとお疲れ気味。 ポジションは三塁手で一塁手と外野手もできる。 160 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 22 40 53 ID uv/jaQh90 【登場人物・チームメイト2】 以下は助っ人達の紹介ですが、寺門以外はランダムイベントやうろつきで仲間になります。 基本的に定期イベントでは寺門以外は登場しません。 ・寺門男(じもん だん) 赤ん坊の頃、「少森寺」に拾われ、そこで拳法を習っていた。 20年以上、少森寺から出たことがなく、寺を飛び出して各地を放浪していた。 ビクトリーズの練習を見て練習させてもらったが、全くできず修行させてくれとビクトリーズに加入。 ポジションは外野手で捕手もでき、能力も高い。 定期イベントで仲間になるため登場も多く、変人揃いの助っ人の中でも常識人。 ・ピエロ(ぴえろ) 隣町のサーカスで脱走してきた野ピエロ。 主人公に「魔界からやって来た」といわれるほど、強烈な顔をしているが、 本人はカワイイ顔だと思っている。デフォルメキャラで唯一の鼻がある。 主人公から凄いプレーをすれば観客も喜ぶの一声で皆を笑顔になってもらうべく、チームに加入。 ポジションは遊撃手と二塁手。能力のバランスがよく、特に走力が高い。 ・ムシャ(むしゃ) 鎧武者ともいうべき格好をしているビクトリーズの助っ人。 正体は過去の罪により成仏できない武士であり、主人公ら困っている人達を助け成仏するためにチームに加入。 思念を他人に植え付けることで鎧武者である違和感を無くしている。 ポジションは一塁手。武士らしく真っ当な性格である。 ・水間美偉人(すいま びいと) 過去に高校野球で甲子園まで行った事もある豪腕投手。 しかし今はとある事情で水泳帽にゴーグルの格好で「陸を泳ぐ」変人である。 川で溺れているところを主人公に助けられ、野球について話すとチームに加入する。 ポジションは投手で150キロを超える速球とスローカーブが武器だがコントロールは悪い。 161 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 22 42 27 ID uv/jaQh90 【登場人物・チームメイト3】 助っ人の続きです。 ・電子炎斬(でんし えんざん) パソコンオタクであり、ノートPCの電源が切れると自分も停止する体質をもっている。 ネット世界ではほぼ神扱いであり、口癖は「キィィィボォォォドォォォ!!!!!」 主人公と出会い、自作した野球プログラムを馬鹿にされたため、その理論を証明するためにチームに加入。 ポジションは投手であり、アンダースロー投法でコントロールも高い。 ・城田鉄幹(しろた てっかん) 遠前町にあるレストラン・ブランネージュの親会社代表人である人。 料理の腕は超一流であり、主人公の食べ残しから「肉」を作りだすほどである。 主人公と出会ってから野球が気になるようになり、主人公に誘われチームに加入。 ポジションは外野手。歳をとっているが、それを感じないパワーの持ち主。 ・カニ怪人(かに かいじん) 怪人量産マシーンなるものからカニと融合して人間からカニ怪人になった。 秘密基地をつくるために遠前町に下見に来ていたところを主人公に誘われチームに加入。 人に迷惑をかけるだけの悪の組織に嫌気がさし、悪の組織をやめようかと思っている。 ポジションは三塁手と一塁手。過去に高校野球の経験があり、パワーと肩力は高い。 ・白徳人(はく のりと) 青い学生帽とマントを羽織った知識人然とした格好。年齢は20代。 身に付けた知識で問題に突っ込み、引っかき回して去っていくらしい。 主人公とは知り合いで、主人公に誘われチームに加入する。 ポジションは二塁手で遊撃手と捕手もでき、守備が高いが打撃重視の助っ人の中ではいまいち地味。 162 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 23 23 08 ID uv/jaQh90 【登場人物・商店街の人々】 ・神田カンタ(かんだ かんた) 今作の眼鏡君。9歳。ちなみに矢部一族とは何の関係もない。 主人公に助けてもらったことにより、最初に仲良くなる。主人公をおじちゃんと呼ぶ。 母親と二人で暮らしている。ずる賢いところもあるが無邪気な少年。 ちなみに「~でやんす」を付けて喋るときと付けずに喋るときがある。(他人から教えてもらったものである) ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手。 ・大村鉄治(おおむら てつはる) ブギウギ商店街の復興委員会の委員長。代々伝わる金物屋を経営している。 あまり商売っ気は無く、出世欲も無く、日々暮らしていくだけの収入があればいいと思っている。 野球が大好きで練習もしていたが、腰を悪くしてからは見に行くだけになってしまった。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは捕手と外野手。 ・神田奈津姫(かんだ なつき) カンタ君のお母さん。年齢は20代後半。カレー屋を経営しており、彼女候補でもある。 未亡人で5年前に夫が先立たれてから女手一つでカンタを育ててきた。夫は当時ビクトリーズのキャプテンだった。 ソフトボールの経験者であり、当時はサードを守っていた。バントなど小技が得意な選手であった模様。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは三塁手で遊撃手と二塁手もできる。 ・広川武美(ひろかわ たけみ) 商店街で漢方屋を経営している。奈津姫の親友であり、彼女候補である。 ロマンチストであり、たびたび「ロマン」という言葉を使う。子供っぽい性格で話を乱すのが得意。 彼女を攻略すると武美の正体と過去を知ることができる。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手。 ・向井幸(むかい さち) ブギウギ商店街に住む、イカしたファッションのおばさん。 その場の正しい意見に賛成するので、意見がころころ変わる。妙な存在感がある。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手で三塁手と一塁手もでき、威圧感をもっている。 163 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 23 44 06 ID uv/jaQh90 【登場人物・その他重要人物】 ・大田洋将(おおた ひろまさ) ジャジメントスーパー遠前町の支店長。いまいち部下から信頼されていない。 ブギウギ商店街の土地を奪うべく、様々な方法で商店街を潰そうとする。 調子に乗りやすい性格であり、その性格が返って仇になってしまう。 ・椿(つばき) 青いテンガロンハットとマントを着用した金で動く、トラブル解決屋。 かつて主人公と「正義のヒーローの真似事をしていた」と語り現在はライバル関係である。 支店長の大田に雇われ商店街を潰すべく、たびたび野球の試合で勝負する。 ポジションは外野手で、元プロの投手から100連続でホームランを打つなど非常に能力がバランス良く高い。 ・スーパーの店員(すーぱーのてんいん) 支店長・大田とセットで登場。商店街と交渉役など結構出番がある。 無能な上司にめげずに今日もローン返済のため頑張っているらしい。 ・番長、ソルジャー、ロボ 椿の仕事仲間。主人公の邪魔をするべく3人掛りで戦う。 ポジションは番長が一塁手、ソルジャーが外野手、ロボが捕手。3人とも能力が高い。 なお登場人物については定期イベントで登場する人物+チームメイトの記載とさせていただきました。 185 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 17 12 31 ID lXwNkRZZ0 【OP】 ※主人公の名前は「パワポケ」で統一します。 川原で一人の少年とガラの悪い男達が何やら口論をしていた。 「お前なんだろっ!俺達の車にラクガキしやがった奴ぁ!」 「オイラ知らないでやんす!」 「お前なぁ!子供だと思ってナメてたら、イタイ目をみるぞ!」 「へん!お前達の悪だくみを、オイラ知ってるでやんす!」 「な、なんだと・・・・・」 「お前らは早く、この町から出て行くでやんす!」 「こ、このガキャあ・・・・!」 男達が今にも少年に殴りかかろうとしたとき、 「おいおい・・・大の大人がよってたかって子供をいじめるなんてあんま格好のいいもんじゃないな」 茶色いテンガロンハットにマント、黄色いマフラーをした、いかにも風来坊姿の男が口論に入ってきた。 「な、なんだお前!」 「なぁに・・・ただの通りすがりのおせっかい野郎さ」 「ちっ!てめえ!やっちまえ!」 男達が風来坊に殴りかかったが、難なく男達を投げ飛ばした。 「ち、ちくしょう・・・・・。」 「もう、子供をイジメる様なマネはするんじゃないぞ」 「わーい!おじちゃん、すごいでやんす!」 風来坊は子供に向き合い頭を撫でながら、 「ぼうやも、危ない事に首をつっこむんじゃないぞ。」 「うん!でもオイラはぼうやじゃなくてカンタでやんす!」 「そうか、カンタ君か。・・・ところでカンタ君。おじさんはとてもお腹が空いてるんだ」 「なら、オイラの家に来るでやんす。オイラの家はカレー屋でやんす!」 「・・・カレーか。カレーは大好物だよ。」 「じゃあ、ついて来るでやんす!」 カンタ君と風来坊はカレー屋に向かって歩き始めた。 186 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18 02 41 ID lXwNkRZZ0 【4月8日、日曜日】 カンタと風来坊はカンタの家である、カレー屋「カシミール」に到着した。 「母ちゃん、母ちゃん!」 「どうしたのカンタ。誰かとケンカしたの?」 カンタの母親である神田奈津姫が店から出てきた。 「いや、違うんでやんす!今日は友達を連れてきたんだよ」 「へえ・・・あら?」 「どうも、初めまして」 「あ・・・どうも、こんにちは」 「このおじちゃんに、助けてもらったんでやんす」 「カンタ、その「やんす」と言うのはいい加減にやめなさい」 「もう、今そんなことはどうでもいいはないかよぉ~」 風来坊は困った顔で、 「えーと・・・じゃ、おじさんはこの辺で」 「あ、ダメだよ、帰っちゃ!ウチのカレーを食べていってよ。おいしいんだからさぁ!」 カンタにすがられるままに店に入っていく。 「・・・ごちそう様でした」 「うちの息子を助けてくださったそうですね」 「たまたま通りがかったら、大の大人が3人がかりでしたからね。さすがに見逃せないでしょう」 「・・・・・・・・・お恥ずかしい話ですが、どうやら悪いのはカンタの方みたいです」 「えっ?」 「この商店街の野球チームがスーパーのチームに負けたんです。あの子ったら、その腹いせにそのスーパーの車に落書きをしたらしいんですよ」 「だって、あいつら汚いんでやんすよ!元プロの連中とか連れてきて。あんなの草野球じゃないでやんす!」 「草野球の試合に元プロ?・・・どうやら、何か事情があるみたいですね」 「・・・・・・・。この店に来るまでに、商店街を見てなにか気づいたことはありませんか?」 「そういえば、休日のお昼過ぎなのにシャッターの閉まってるお店が多かったですね」 「2年前に、郊外の幹線道路近くに総合スーパーができたんですよ。ほら、有名なジャジメントグループの」 「さっき話に出てきた野球チームのスーパーですか?」 「はい。あのスーパーが出来てからこの商店街へ来るお客さんもずいぶんと減ってしまって。でも、本当はあのスーパーこの県の条例違反なんですよ」 「大型店の出店規制の条例ですか。確かに、あっちに人が行ってしまうとこの商店街に人は来ませんね」 「で、役所を動かそうと商店街は頑張ってるんですけどね。なかなかうまくいかなくて」 187 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18 19 39 ID lXwNkRZZ0 「大変ですね。でも、それがどうして野球に結びつくんです?」 「この商店街の野球チーム、ちょっと前まで強かったんですよ」 「それで、それを自慢にしているところがあったんですけどね。でも・・・連敗中なんですよ。」 「つまり、スーパーのチームに負け続けているってことですか?」 「まあ、よそから見れば子供っぽいケンカですよね。・・・でも、やっぱり野球のチームが負けるとがっかりします」 「やっぱり、強いところに抵抗してもかなわないんじゃないかって商店街の空気も変わってきましたし」 「・・・・・・・・・。おいしいカレー、ありがとうございました。俺はこれで失礼します」 「いえ、こちらこそ!ありがとうございました」 風来坊がカシミールから立ち去ろうしたとき、カンタから 「おじちゃん、帰っちゃうの?」 「・・・少し、この街に用事ができた」 「やったでやんす!オイラにも、何か手伝えることがあるでやんすか?」 「そうだな・・・じゃあ、とりあえずこの商店街の会長さんってどこにいるか教えてくれないか?」 「まかせて、おじちゃん!」 カンタが走りさった後にポツリと 「確かに、おせっかい野郎だな」 188 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18 35 15 ID lXwNkRZZ0 「野球チームに助っ人だって?」 疑問を持って来たのは野球チームのキャプテン、権田正男。 「ああ、そうなんだ。こちらの方なんだがね」 パワポケを紹介したのは商店街復興委員長である、大村鉄治。 「どうも、パワポケです」 「おいおい、会長さんよぉ~俺達ビクトリーズは商店街のメンバーだけで戦うって言ってなかったっけ?」 「いや、しかしだね・・・」 「ああ・・・まあ、いいか。それで、アンタ野球の経験は?」 「・・・ルールは、知っている」 「あははっ、そりゃいいや!アンタがいれば心強いね。俺は権田だ。権田正男。よろしくな!」 「ああ、よろしく」 「そうだ、ちょっと打ってみな。バットの振り方ぐらいわかるよな?おおい、のりお!ちょっとこいつに投げてくれ」 「おっけー。あ、そらよ!」 ボールを投げたのはビクトリーズの投手、木川則夫。 (ぴしゅ!) (カキーん!) 「・・・こいつは・・・飛ばしたな」 「・・・役に立ちそうかね?」 「ああ、そりゃもちろん」 「よし、じゃあ決まりだ!権田君、彼にいろいろと教えてくれたまえ」 「権田さん、よろしく頼む」 「よしてくれ、権田でいいよ。とりあえず、練習で怪我をしないように走りこんで、体力を上げておけよ」 「よし、まかせろ」(タッタッタ・・・) 勢いよく走り込んでいくパワポケ。 「おーい、ユニフォームを貸すから、せめて着替えてからにしろ!・・・やれやれ、それにしてもいきのいい奴が来たもんだ」 こうして風来坊パワポケの野球チームの助っ人としての日々が始まった・・・。 193 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 20 46 00 ID uU+oSgmc0 ビクトリーズに加入した主人公は練習後、再び川原にて権田とカンタに会っていた。 「・・・・・よし、そのままロープを持っててくれよ。・・・・・よし、できた」 「テントの完成でやんすね」 「おいおい、本当にここにテント張ってんのかよ。さっき練習で聞いたときは冗談だと思ってたぜ」 「しばらく滞在することになりそうなんでね」 「だけど草野球のためってわけじゃないんだろう。目的は何なんだ?」 「野球がやりたくなったから、じゃあダメか?」 「よせやい。ここに留まる理由になんないぜ」 「本当は、単なる気まぐれだ。一休みしたくなったんだ」 「やれやれ、どこまで本気かわからねえ奴だな。・・・ま、いいや。お前のユニフォームを持ってきた。 いつまでも、俺の着替えで練習するわけにはいかんだろ」 「ありがとう」 「この背番号は、この前チームをやめた奴のもんだ。・・・いい選手だったんだがな。 この商店街じゃ食っていけないって引っ越していったんだ」 「・・・・・・ジャジメントスーパーに勝てばそういう状況も変わるかな?」 「ま、そいつは無理だろうね。・・・だが、ジャジメントのやつらは気にいらねえ。せいぜい試合で一泡吹かせてやるさ」 「オイラも応援するでやんす!」 194 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21 07 38 ID uU+oSgmc0 【4月9日月曜日】 風来坊が遠前町に来て翌日、神田家にて。 「母ちゃん、いってきます!」 「寄り道しないで帰るんだよ」 「あ、今日はおじさんの所に寄っていきたいんだけど」 「おじさん?」 「昨日ここに来た人だよ!今、川原のテントに住んでるんだ」 「ええ?」 場所は移動して川原 「・・・・・・本当だわ」 「あれ、なっちゃん。今日は、お店は休みにするの?」 奈津姫のところに来たのは彼女の親友、広川武美。 「お店なら、ちゃんと開けます。そんなことより、あれ見てよ」 「ああ、釣りをしている人?なるほど、あれが野球浪人か」 「・・・野球浪人?しかも、もう噂になってるの?」 「うん。ていうか、なっちゃんも噂を聞いて来たんじゃないの?」 「昨日カンタがいじめられているところを助けてくれたらしいけど、まさか居着くとはねぇ。ねぇ、ちょっと気味が悪くない?」 「そお?私は好きだけどなぁ、そういうの。ん~~~、何て言うの? そう、ロマンよロマン!ロマンを感じるなぁ。ロマンって、いい響きだよね?」 「あのね、もうちょっと真面目に・・・えっ、ちょっとどこ行くの?」 「よっ、兄さん。何か釣れてる?」 「ああ、たった今、一人釣れた。」 「あはは、それって私のこと?あ、私は広川武美。商店街で漢方薬売ってるんだ。で、あっちが奈津姫。」 「奈津姫?」 「・・・昨日はどうも」 「ああ、カンタ君のお母さん。おはようございます」 「おはようございます。・・・まさか滞在なさるんですか」 「まあ、もともと気楽な旅ガラスでしたからね」 (旅ガラス~!?これって、笑うところなのかしら) 「あ!そろそろお店の準備しないといけないんじゃない?」 「あ、そ、そうね。それじゃ失礼します!」 「じゃあね、旅ガラスさん」(スタスタ・・・) 二人が立ち去った後、 「・・・不審の目で見られるのは仕方が無い。だが旅ガラスはやめておけばよかったな」 195 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21 25 38 ID uU+oSgmc0 その後、パワポケのもとに警察官がやって来た。 「おい、アンタ!」 「はい、何でしょう?」 「こんなところで、キャンプなんてしちゃダメだよ。早く家に帰りなさい」 「あ、まずいですか。ここはキャンプ禁止とか」 「いや、そうじゃない。どういう事情か知らないけど、つらいことから逃げてちゃダメだよ。 家に帰りづらい事情があるなら本官が相談に乗ってあげるから」 「あ・・・家はないんですよ」 「・・・家が無い?じゃあ家族とか親戚は?」 「それもないんですよ。ただいるべきところを探して、ずっと旅をしています」 「・・・・・・・・・・・・」 「並木巡査!何をしてらっしゃるんですか?」 どこからか現れた、白衣姿のおじさん、青島三郎。 「やや、これは青島先生。この不審人物を事情聴取していたのです」 「ああ、先日わがビクトリーズに加わったパワポケさんですね」 「なんと!では、新戦力でありますか」 「ええ、商店街の会長さんの紹介ですよ。・・・そういえば並木巡査。最近、練習で見かけませんな」 「そ、それはその・・・いや、面目ないであります。ではパトロールに戻るであります!」 (タタタタタッ・・・・・) 「どうも、ありがとうございます」 「あんたは、ウチのチームの貴重な新戦力だからね。 並木巡査は、会長さんの名前だしたからもう何も言ってこないと思うけど、こんな所に住んでだら病気になるよ?」 「その時は、先生の病院にお世話になります」 「ハハハ、言っとくけどウチはつけが効かないからね。治療代は現金払いで頼むよ」 196 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21 44 26 ID uU+oSgmc0 【4月12日】 ビクトリーズに加入して数日後、神田家にて。 「ねえ、川原に住みついている人のことだけど」 「パワポケさんのことでやんすか?」 「あんまり会いにいっちゃだめよ」 「どうしてでやんすか?オイラの友達でやんす!」 「あの人、普通の人じゃないでしょ?」 「普通の人って?」 「ええと、定職をもっててちゃんとした所に住んでる人、かな」 「よくわからないでやんす」 「一緒にいたら、カンタまで変な目で見られることになるのよ」 「変な目で見られてもオイラは平気でやんす」 「いい加減にしなさい、カンタ!」 「学校に行ってきますでやんす」 (タタタタタッ・・・・・) 「・・・やっぱり、はっきりしとかないとダメかしらね」 場所は移動して川原。 「もしもし、いらっしゃいますか?」 「あ、カンタ君のお母さん」 「今日こそは、はっきりと聞かせていただきます」 「何をです?」 「あなたの目的です」 「ええと・・・商店街の野球チームが強くなれば、商店街にも少しは活気が戻るかと・・・」 「そうじゃなくて、どうしてここの商店街を気にかけてくださるのか、ということです」 「ああ、それは見過ごせないからです。強いものが弱いものを押しつぶす、そういうのが許せない性質なんです」 「そんなこと、世の中にいくらでもあるでしょうに。いちいち気にしていたら、ちっとも前に進めませんよ」 「・・・だから、ここに留まってしまったんですよ」 「・・・とにかくカンタにはあまり近寄らないでください。悪い影響がありますから」 「ご迷惑、ですかね」 「ええ、とっても迷惑です。将来、あの子が川原でテント生活するようになったら大変ですもの」 「カンタ君は俺みたいにはならないと思いますよ」 「当然です!・・・そうだ。あなたが、もっとまともな生活をすればいいんだわ」 「・・・え?」 「景気がいいととは言えないけれど、あちこち探してみればどうかしら。きっといい仕事が見つかると思うの」 ※うろつきコマンドが実行可能に。 ちなみに主人公は仕事を勧められても仕事をしたりはしません。 197 :ゲーム好き名無しさん:2010/11/03(水) 01 18 50 ID Afsj0PmB0 ほう、今回の主人公は Not in Employment, Education or Training(シゴトシテナイ ベンキョウチュウデモナイ)な人、略してNEETか ニートが主人公ってどうなんだろうな 223 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 13 26 46 ID rW3U/81I0 197 もともとパワポケ9はニート編として制作してたみたいですから、その名残みたいですね。 224 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 13 45 59 ID rW3U/81I0 【4月21日・土曜日】 主人公がビクトリーズに加入してしばらくし、大村会長から試合の話が入ってきた。 「みんな、狂犬ドッグス」との試合が来週の土曜日に決まったぞ」 「狂犬ドッグス?」 「ああ、名前は危ねえけど、まったく普通の野球チームだ。ウチの連敗ストップにはちょうどいい相手だな」 「連敗ストップ?」 「なんだよ、知らなかったの?ここんとこ、ウチは負け続けなんだよ。いい選手は引越しちゃうし、とんだ弱小チームに成り下が・・・」 「のりお、そこまでにしろ!これまでどうだろうと、今回は勝つ。お前という助っ人もいることだしな!」 「ああ、任せろ」 「おお、心強いね。よーし、それじゃ来週の試合に向けて練習だ!」 225 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14 01 55 ID rW3U/81I0 【4月28日・土曜日】 ついに主人公が加入して初めての試合の日がやってきた。 「ガルルルルル・・・」 「どうも、よろしく頼みます!」 「あれ、ひょっとして今日の相手?」 「そうだよ。ユニフォーム着てるだろ?」 「ガルルルルル・・・」 「おい、相手は普通のチームだって言ってなかったか?」 「普通のチームじゃねえか」 「ガルルルルル・・・」 「あはは、他人を見かけで判断しちゃいけないよね」 (ガブッ!) 「うわっ、噛んだ!噛んだー!」 「おい、のりお!遊んでないで、とっとと試合前の練習を始めるぞ!」 ビクトリーズVS狂犬ドッグス 主人公の操作は野手は打撃のみ、投手はランナーが出たときのみ。試合展開はランダムに決まるため、必ず勝つということは無い。 狂犬ドッグスは足の速い選手が多いが他の能力は並程度。 「よし、勝ったな!次も勝つぜ!」 試合終了後、試合を見に来たカンタがやって来た。 「お疲れ様でやんす!パワポケさん頑張ったね」 「ありがとう。あれ、お母さんは?」 「母ちゃんは、その・・・野球があまり好きじゃないから」 (タタタタタッ・・・) 「え?おーい・・・」 「何だよ、知らなかったのか?」 「何を?」 「奈津姫の4年前に亡くなったご主人は野球が大好きでこのチームのキャプテンだったんだぞ」 「それでどうして・・・」 「ご主人のいない今のチームを見るのが辛いんだろ。なあに、またチームが強くなればそのうち、昔みたいに応援に来てくれるさ」 「・・・・・・・」 226 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14 14 11 ID rW3U/81I0 【4月29日・日曜日】 遠前町に一人の胡散臭い男がふらりと現れた。 「まったく、しらけた町だな。おーい、そこの少年!」 「オイラでやんすか?」 「他にいねえだろ。それより、最近このあたりで何か変わったことはないか?」 「変わったことでやんすか?」 場所は変わり、主人公の住む川原。 「・・・・・・。今日は、さっぱり釣れないな。・・・!」 「なんだ川原に住み着いた野郎ってのはやっぱりお前かよ」 「お前は椿!」 「おじちゃん、この人と知り合い?」 「・・・まあな」 「俺達は昔は一緒に組んでたんだ。いいコンビだったよな」 「だが、お前はいつからか金で雇われて何でもするようになった」 「おいおい、今でも正義の味方気取りか?いい加減そういうのには卒業しろよな」 「悪党が、正義の味方よりはマシとは思えないんでね」 「悪党?俺のことか?ドライになったって言って欲しいね。金を貰って人助けをしてるんだ。いわば才能の有効活用ってやつよ」 「・・・そうか」 (スタスタ・・・) 「おやおや、相変わらずスカした野郎だぜ。さて、この町で何が起こっているのかね。へへ、面白くなってきやがった。あばよ坊主、また会おう!」 (タタタタタッ・・・) 「・・・波乱の予感でやんす」 ちなみに椿はパワポケ7で登場したブルー、主人公は同じくパワポケ7で登場したレッドの可能性がある。 227 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14 38 13 ID rW3U/81I0 【5月2日】 遠前町に今度は赤毛の青年がやってきた。 「さて、この町ではどんな出会いがあるのかな」 「わんわん!」 「あっ、こら!ボールを返せ!それは売り物だぞ!」 (パッ!) 「わん?(咥えてたボールが取られた?)わんわんわん!(くそっ、ここは退却だ!)」 (タタタタタッ・・・) 「野球のボールか・・・」 「ああ、ありがとう!あ、でも歯型がついちゃったな。あーあ、こりゃ売り物にならないよ」 「じゃあ、貰っていいかな?野球にちょっと思い出があるんだ」 「へえ、そうなのかい?じゃあ山の上のグランドへ行ってみたらどうだい?」 「?」 場所はグランド、ビクトリーズが練習中。 「なるほど、商店街の草野球チームが練習してるのか。・・・思い出すなぁ、少森寺でキャッチボールしたんだよな」 (カキーン!) 「あ、そこの人危ない!」 (パシッ!) 「・・・ナイスキャッチ」 「おい、野球やってんのなら俺も仲間に入れてくれよ」 「はぁ?」 「何だって?」 「飛び入り参加か。野球の経験はあるのか?」 「キャッチボールならやったことあるぜ」 「キャッチボール!?あはははは!」 「・・・何がおかしいんだよ。いいか、俺は少森寺で最強の拳法を身につけた男だぞ。 プロの野球だって、ちゃんと何回か見たことがあるんだ」 「わかった!わかったから!とりあえずノックでもやってみる?」 「ふん!任せろ!」 (そして・・・) 「あ、あれ?・・・捕れない・・・」 「まあ、ちょっと難しすぎたかな?」 「うおお!俺は野球をナメていた!こんなに難しい流派だったなんて!」 「・・・いや、だがグラブには何級か当てているな。パワポケ、どう思う?」 「凄い反射神経だ。ちゃんと練習すればいい選手になるんじゃないか」 「なあ!あんた達!俺を入門させてくれ!野球を修行したいんだ」 「修行って・・・そもそもお前は何者なんだ」 「よくぞ聞いてくれた!俺の名は寺門男!家を持たない流れ者さ」 「えっ、流れ者?」 「旅から旅への旅ガラスだ!なんなら風来坊って呼んでくれていいぜ。まあ、俺みたいな奴は珍しいらしいがな!」 「・・・とりあえず、風来坊なら目の前にもう一人いるぞ」 「え?」 (寺門が仲間になった!) 寺門 ミートF パワーB 走力B 肩力B 守備E エラー回避G 外野・捕手 特殊能力 固め打ち 走塁○ 守備職人 体当たり 247 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 04 01 ID hVXgLW9A0 【5月12日・土曜日】 再び練習試合の申し込みがやってきた。 「おーい、みんな。来週の土曜日、マックスパワーズと試合することになったぞ~」 「へえ、マックスパワーズね」 「強そうな名前だけど、どんなチームなんだ?」 「ああ、期待しちゃだめだよ。草野球のチームなんて、みんな強そうな名前をつけるからさ。ま、きわめて普通のチームだな」 「・・・そんなものなのか」 「うちなんて、めったに勝てないのにビクトリーズだもんね~」 (ポカッ!) 「これから連戦連勝なんだよ!おら、練習だ、練習!」 248 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 14 14 ID hVXgLW9A0 【5月19日・土曜日】 マックスパワーズとの試合当日、グラウンドにて。 「・・・・・・」 「今日の試合はよろしく頼みますよ!」 「あれが今日の対戦相手か?」 「そうだよ。ユニフォームを着てるだろ」 「・・・・・・」 「・・・相手は普通のチームだって言ってなかったか?」 「普通のチームじゃねえか」 「・・・・・・」 「あはは、人を見かけで判断しちゃいけないよね。ほら、試合前の握手~♪」 (ボキ ベキ メキキ!) 「おお、すごい怪力でやんす!木川さんの右手が一瞬でアルミホイルみたいにつぶれたでやんす!」 「おいおい・・・」 試合展開は前回と同じ。マックスパワーズはパワーが全員B以上あるチームだが他の能力は並以下。 「よし、連勝だな!この勢いでジャジメントの奴らもぶっ飛ばすぞ!」 249 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 32 53 ID hVXgLW9A0 【6月2日・土曜日】 試合に勝利したビクトリーズにジャジメントから試合の申し込みが。 「おおい、みんな注目!来週、ついにニコニココアラーズと試合することになったぞ!」 「ニコニココアラーズ?」 「ああ、ジャジメントのチームだよ。くそー、あいつらには負けたくねー!」 その頃、ジャジメントスーパー遠前支店では、店長の大田と店員が話合いをしていた・・・。 「そうか、次の試合の日が決まったか。ふふふ、これで我がチームの連勝記録がまた一つ伸びるな」 「ところで、大田店長。商店街のチームに勝っちゃっていいんですかね。商店街の連中を怒らせるより機嫌をとった方が・・・」 「フン、あいつらは最初からこっちと交渉する気がないんだよ。だから、こうやってあいつらの誇りを潰していくんだよ。 ひとつひとつ、プチプチッと確実にな。守るべきものがなくなってしまえば、最後はこっちに泣きついてくるさ」 (そんなにうまくいくかな?) 「むうっ、誰だっ!?」 「よお、邪魔してるぜ」 「・・・ええと・・・あの、あんた本当に誰?」 「あれ、店長のお知り合いじゃなかったんですか?私はまたてっきり・・・」 「するとキミがここに通したのか。こんな男は知らん!」 「俺のことは椿と呼びな。パワポケの野郎がいるからには、あんたらの計算通りにコトは運ばないんじゃないかなぁ」 (グビグビ) 「あああ、私のコーヒーを勝手に!?とっとと、この男をつまみだせー!!」 (そして・・・) 「二度と来るなー!!」 「はいはい、後でまた来ますよ。・・・あんたらが困ってからね」 250 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 50 21 ID hVXgLW9A0 【6月9日・土曜日】 コアラーズとの試合当日、グラウンドにて。 「よし、いよいよ宿敵コアラーズとの試合だな!今日勝って三連勝だ!」 「オオー!!」 「さて、商店街の連中の悔しがる姿でも見せてもらうかな。何しろこっちには元プロの・・・あれ?」 「店長、どうしました?」 「商店街の連中に変なのが混じっているぞ」 「そうですね。ひょっとしたら、向こうも外部の人間を呼んだのかも」 「何ぃ!?なんてずるいやつらだ!」 「・・・・・・・・・・・」 「おじちゃん、がんばるでやんす!」 「・・・・・・・・・・・」 「あれ、母ちゃん?お店はどうしたでやんす?」 「試合のことが気になって、いてもたってもいられなくなってね。お店はお休みにしたんだ。一緒に応援しようか」 「うん!」 試合展開は前回と同じ。コアラーズは、ややバランスのとれたチーム。エース大北が威圧感もちなので、割と苦労するかも。 「やったー、勝ったぞー!!」 「きっ、きみぃ!!いったいこれは、どういうことなんだね!」 「い、いや・・・私に聞かれても・・・」 「おじちゃん、やったね!」 「カンタ君も応援ありがとう」 「パワポケさんなら、絶対にやってくれると信じていたでやんす」 「みなさん、ご苦労様です」 「あ、奈津姫!・・・久ぶりだな」 「はい?いつも商店街で顔を合わせてるじゃない。権田さん、ちょっと変よ」 「そ、そうかな。ハハハハハ」 「今日はうちでお祝いでやんす!パワポケさんも来るのでやんす」 「えっ?俺も」 「ええ。カンタのヒーローですもの。我が家で歓迎しますよ」 「・・・・・・・・・」 ちなみに大北はパワポケ5でモグラーズにいたモブキャラの投手。クビにされたが、後にパワポケ11でプロに復活する。 251 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 23 01 17 ID hVXgLW9A0 【6月10日・日曜日】 再びジャジメントスーパーに現れた椿。 (ここは監視カメラの死角だな。)・・・♪ 「あら、なにこれ?卵がほとんど割れてるじゃない!」 (そして・・・) 「店長。これを見てください。客からのクレームと警備会社からのコメントです」 「食品に衣類?店の商品が傷付けられているのか」 「後、空調や照明などの設備にも不具合が出ています」 「まさか、商店街の連中の嫌がらせか?・・・そういえば、この前の野球の試合で変な奴らが出てきてたな。さては奴らの仕業だな!」 「こうなったら、警察に通報して取り締まってもらいましょう!」 「・・・それはできんのだ。この騒ぎが大きくなって、このスーパーの条例違反の話が、 大きく報道されたらどうする。一転してこっちは悪者だ」 「あ・・・」 「そういえば、以前ここに妙な奴が来ていたな。確か名前は椿・・・」 「おう、呼んだかい?」 (グビッ) 「ああ、いつのまに!?」 「・・・商店街の連中、潰せるか?」 「まかせな。そいつは俺の得意分野だ」 252 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 23 14 26 ID hVXgLW9A0 【6月11日・月曜日】 ある物を持って再び店長に合いに来た椿。 「商店街潰し、これを使えば一発だぜ」 「なんだ、その怪しげなビンは。白い粉が入っているようだが」 「神のマナ、200グラムさ。名前ぐらい聞いたことあるだろ」 「いや、初めて聞く名前だな」 「そうかい?こいつは南米で開発された迷惑兵器でね。これを食った虫はホルモンバランスを崩し猛烈に食って巨大化するんだ。 これだけの量があれば商店街を巨大なゴキブリの大群に襲わせることができる」 「・・・・・・。」 「どうだい?すぐにやってみようか?」 「バッ、馬鹿者!遠前町を虫まみれにしてイメージダウンをさせるような作戦が採用できるか!ウチの売り上げまで下がってしまう」 「・・・おやおや、それは残念。俺は商店街を潰せ、としか聞いてなかったんでね」 「他の計画はないのか?」 「まあ、今のところはないな。この薬やるよ」 (ポイ) 「わっ、あぶない!」 「おっと、気をつけろよ。その薬をぶちまけたら、スーパーが虫まみれになるぜ?わはははは!」 「スタスタ・・・」 「くそ・・・あの男め。その気になれば、こっちを潰すのも簡単だと、脅しているんだ」 「しかし、その薬は本当にそんな効果があるんでしょうか?」 「なら、試してみるか?わざわざこの薬を置いていったのも疑うなら、試してみろってことだろう・・・まったく恐ろしい男だ」 「試すって・・・どこでです?」 「そうだな・・・最近、商店街にウチが買い取った酒屋が一軒あったな」 「で、でも、まずいんじゃ・・・」 「まあ、少しの量なら大丈夫だろう」 271 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 13 06 36 ID 3oCQvH2L0 【6月12日・月曜日】 店長が撒いた神のマナの影響が早速現れてきた。 「虫退治、ですか?」 「そうなんだよ。地下の貯蔵庫に大量に発生していてね。礼金は出すから頼まれてくれないか?」 「ええ、いいですよ。じゃ、殺虫剤を使えばいいんですか?」 「それが、かなり凶暴な奴でね。まあ、とりあえず来てくれたまえ」 (そして・・・) 「・・・・・・・・・。あの、あれって本当に虫なんですか?」 「ワシに聞かないでくれよ。でも、形はゴキブリに似てるだろ?大きさは猫ぐらいあるけど・・・。外国から来た新種かもしれん」 「これは保健所・・・いや、むしろ自衛隊に連絡したほうがいいんじゃないんですかね?」 「だめだ、だめだ!商店街のイメージがダウンしてしまう」 「とりあえず、一番強力な殺虫剤を用意しておいてください。この地下室から虫を追い出してみます」 「わかったよ。じゃあ、そちらの準備が出来たら集会所に来てくれたまえ」 【上記のイベント後うろつきで集会所に行く(必須イベントではないためスルーしても大丈夫】 「やあ、虫退治に来てくれたか。さっそく現場に行こう」 (そして・・・) 「・・・増えてますね」 「殺虫剤を何度か撒いてみたんだが、どうやら、外に巣があって壁の穴から入ってくるようだ」 「じゃあ、壁の穴を塞ぎましょう。ちょうどそれに使えそうな荷物をありますし。 壁を塞いだら、あとは地下室の外に殺虫剤を噴射しましょう。それで解決です! ・・・おや?あのケーキは何です?」 「ああ、あの虫の好物みたいなんだ。何度か退治を試みたときに利用したんだが・・・」 「確かに、虫を集めておくのに使えそうですね。そうだ、殺虫剤をまぜましょう!食べた虫はイチコロですよ。よし、虫退治だ!」 ミニゲーム「穴蟲」 主人公を操作し、岩を使って穴を塞ぐミニゲーム。襲ってくる虫は攻撃しよう。 「ふう、やれやれ」 「お疲れ様!さあ、報酬はこれだよ」 各種装備アイテムか消費アイテムを一つランダムで貰える。稀に何も無いときがある。 272 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 13 35 38 ID 3oCQvH2L0 【6月15日・金曜日】 商店街では町興しのため準備が行われていた。 (がやがや) 「これは、一体なんの騒ぎですか?」 「明日からのイベントの準備だよ。商店街の立て直しのためにはまず、たくさん人がやって来るようにしないといけないからね」 「その飾り付けをしてるんでか。それでイベントの名前は・・・ダチョウ祭り?」 「ああ、そこの旗を見たんだね。そう、ダチョウがテーマなんだ。やっぱり人を呼ぶにはインパクトが必要だからね。 ダチョウ牧場と契約してイベント用に何羽か借りたんだよ。ダチョウに触れて、乗れるんだ」 「さすが、会長さん。ナイスアイデアですわ!」 「しかし、大丈夫かね?」 「先生~何か心配事?」 「ダチョウはキック強力だからね。万が一、お客さんが怪我をしたら商店街のイメージが悪くなるじゃないか」 「おお~、なるほど~。あたしは全然思いつかなかったなぁ」 「た、大変だぁ!」 「どうしたんだね」 「ダチョウがいなくなってるんです」 「何だって?まさか、逃げたのか!?」 「あ~、良かった。これでお客さんは怪我しないね♪」 「ば、馬鹿!それじゃ、イベントはどうなる! しかも、逃げたダチョウがどこかで事件でも起こしたら・・・ああ、想像するだけでも大変なことに!」 「・・・あたしのこと馬鹿って言った」 「とにかく、ダチョウを探そう」 (タタタタタッ・・・) 「・・・む~」 (そして・・・) 「よし、一匹捕まえた!」 「・・・?」 「こいつはおとなしい奴だな。他の十匹はどこに行ったんだろう」 「まだそんなにいるのか?」 「よお、パワポケ!今日はダチョウの世話か?」 「椿!さては、お前の仕業か」 「さあて、どうだかね?それよりとっととダチョウを捕まえた方がいいんじゃないか?」 「ああ、道路の先に固まって走ってるでやんす!」 「まずい!このまま隣町へ入られたら大騒ぎになってしまう!」 「じゃあ、早く止めないと・・・。誰か車だ、車持って来い!」 「車・・・?そんな暇はないな。おい、お前の背中に乗せてもらうぞ!」 「・・・!?クェーーー!」 「え、ダチョウ!?ダチョウに乗ってダチョウでダチョウを追いかけて ダチョウでダチョウを捕まえるの?」 「ええい、ややこしい。とにかく頼んだぞ!」 ミニゲーム「ダチョウでだだだダンダンダン!」 ゴールに着くまでにダチョウを十匹以上捕まえろ!椿が爆弾やウン○で妨害してくるため注意。 273 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 14 05 26 ID 3oCQvH2L0 「よし、全部のダチョウを捕まえたぞ!」 「クワー!」 「やるな、パワポケ。それでこそ俺の価値も上がるってもんだ」 (スタスタ・・・) (そして・・・) 「ああああああ・・・ダチョウの脱走事件で警察に怒られてしまって、イベントは中止になっちゃったよ。 牧場への支払いに、ビラやチラシまで準備したことが無駄になってしまうなんて・・・」 「だからアタクシはやめた方がいいと言ったんですよ」 「とにかく、明日からのイベントはどうするんです?中止とは知らないお客さんが来てしまいますよ」 「うーん、中止は無理だな。イベントを何か別のもので最かえるしかなだろうね」 「ダチョウが駄目だったんなら・・・この際、ゾウかキリンでどうかな?」 「・・・武美。今は、暫く黙ってろ」 「・・・野球はどうでしょう」 「野球~!?」 「い、いや、悪くないかもしれん。というか、この際、他に手がない!野球の練習に使っている道具でイベントをでっち上げるぞ!」 「・・・マジかよ」 274 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 14 22 37 ID 3oCQvH2L0 【6月16日・土曜日】 ダチョウに差し替え、野球での町興しが始まった。 「あら、ダチョウは中止なの?」 「その代わり、野球イベントとなっております」 「そんなこと言われてもねえ。・・・あら、これは何?」 「ああ、ブギウギ商店街の誇る野球チーム、ビクトリーズが練習に使用しているバッティングマシンです」 「へえ、こんなもので練習しているのね」 「いかがです?3球中、1球でも打てたら商店街の商品券をプレゼントしまう」 「あら、それなら挑戦してみようかしら」 「はい、はい!人が投げる球がいい人はこちら!ビクトリーズの投手、木川則夫の球を打てば豪華商品!」 「これは、ボールをパネルに当てるのか。テレビで見たことがあるな」 「どうです?一回500円ですが、得点によっていろんな景品が貰えますよ」 「ふうん、普段は役に立たない連中もたまには役に立つのねぇ」 「いくらなんでも、それは言いすぎではありませんか?」 「あら、どうして?今は役に立っているでしょ」 「・・・・・・」 「ところでダチョウを逃がした犯人なんだが・・・」 「ああ、それならわかっています。椿という男です」 「いや、そうじゃない。ダチョウの鍵があった場所に商店街の人間は近づいてないんだ」 「何ですって?」 「みんな顔見知りだからね。外部の人間がいればすぐにわかるよ」 「・・・・・・。いづれにしよ、今犯人探しをするのは良くありませんね」 「ああ、私もそう思う」 393 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 19 26 ID Xa9DC5RL0 【6月17日・日曜日】 集会所で商店街のイベントの話が行われていた 大村「いやあ、野球テーマにイベントを差し替えて大成功だったな。世間の反応も上々だよ!」 奈津姫「確かにお客さんの反応は良いみたいですけど・・・今日までのイベントだったのに、もう反響があったんですか?」 大村「そうなんだよ。実は商店街のホームページにかなり書き込みがあってね~」 武美「・・・・・・え」 大村「そこで!私はウギブギ商店街を立て直すには野球しかないと確信した。ビクトリーズで商店街をアピールだ!」 権田「おいおい・・・」 大村「いいかね、ビクトリーズはこれから先、連戦連勝で頼む。商店街も全力でバックアップするからな!」 権田「しかし、会長。草野球がいくら強くたって宣伝効果なんてたかが知れてるぞ」 大村「そこで、相乗効果だよ。今後、商店街のチラシにビクトリーズの活動状況を載せる。 試合のある日を宣伝し、試合結果に応じて割引セールする!」 他の人「ふむ。商店街からもビクトリーズを盛り上げていくわけですか」 大村「そうだろう?これはうまくいくぞ!」 (そして・・・) 394 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 28 15 ID Xa9DC5RL0 青島「なんだか、会長さんだけ妙に盛り上がってましたな」 主人公「でも、うまくいくかもしれませんよ。ところで武美。さっき、何に驚いてたんだ?」 武美「ああ、ホームページの件?会長さんは気づいてなかったみたいだけど、 木川ちゃんが何度も書き込んでるから集計は信じない方がいいんだよね~。 イベントが面白かったからまたやってくださいって、書き込み。 別の人間のふりをしてるけど文章の書き込みからわかっちゃうんだよね~。」 権田「そういえば、則夫の奴あのイベントの時イキイキしてたな。気持ちはわかるんでもないが、全く余計なことを・・・」 奈津姫「でもまあ、これでビクトリーズと商店街は一心同体ですね。権田さん練習頑張ってよ」 権田「そ、そりゃあ、もちろん!もちろん・・・頑張るよ。」 (・・・あー、びっくりした。いきなり話しかけられたぐらいで動揺しちまうとはなぁ」 主人公「・・・確かに、もっと練習して強くならないとな」 カンタ「商店街のためにも頑張るでやんす」 395 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 41 45 ID Xa9DC5RL0 【6月20日・水曜日】 その頃、ジャジメントスーパーでは・・・ 大田「椿、椿はいるか!」 椿 「はいはい、聞こえてますよ」 大田「商店街を潰すと言っていたくせにどうなっている!」 椿 「・・・何かあったのかい?」 大田「奴らめ商店街を「野球の街」としてアピールするつもりだぞ!全く元気そのものじゃないか!」 椿 「ああ、なるほどね。野球ね・・・いいんじゃないか?」 大田「いい加減にしろ!土地の買収計画が遅れる・・・」 椿 「買収計画?ははあ、なるほどね。あんたらの狙いは商店街の土地か」 大田「いや・・・その、駅前の土地を再開発しようと思っているだけだよ?」 椿 「ふーん。じゃ、そこに何かあるわけか」 大田「ないないない、絶対に何もない!お前は商店街を再起不能にすればいいんだ!」 椿 「簡単じゃねえか、今すぐビクトリーズに試合を申し込むんだな。試合で敗北させて大恥をかかせればいい」 大田「な、なるほど・・・しかし、この前の試合でコアラーズは負けているんだぞ」 椿 「その時は俺はいなかったからな。野球は俺の得意分野でね」 (そして・・・) 主人公「コアラーズから試合の申し込み?」 大村 「そうなんだ。ずっと先の7月15日なんだけどね。観客も集めてイベントにしようと言ってきている」 主人公「おそらくこっちが野球で商店街をアピールすると聞いて、試合で叩き潰すって腹ですね」 権田 「へっ、ちょうどいいや。商店街の景気付けに完全勝利をあげてやるぜ!」 (おおっー!!) 396 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 48 58 ID Xa9DC5RL0 (その頃・・・) 店員「な、何なんですか、この人は!?」 大田「椿の実力がこれほどとは・・・元プロの大北の本気の投球を100球連続で柵越えアーチするなんて!」 椿 「おう、このくらいで勘弁してやるよ。元プロのプライド・・・潰しちまったら悪いからな」 大田(そんなもの、とっくに粉々だ!) 椿 外野手 能力 弾道2 ミートC パワーB 走力A 肩力B 守備A 耐エラーC 特殊能力 アベレージヒッター 体当たり 走塁○ 慎重打法 積極盗塁 椿はパワポケ7で登場したブルーと人気者が無い以外は全く同じ能力です。 主人公との因縁からブルーではないかとも言われています。 397 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 02 54 ID Xa9DC5RL0 【6月23日・土曜日】 コアラーズとの試合に向けて練習しているビクトリーズに新しい監督が。 大村 「おーい、みんな注目!今日は重大発表がある。これまでワシが監督をやってきた。 しかし、野球と商店街を両立させるのは無理だ。そこで監督を雇うことにした」 (ざわざわざわ・・・) 「紹介しよう、佐和田さんだ」 佐和田「よろしく。佐和田さんは、長年学校で監督をやってきて、甲子園優勝の実績がある方なんだ」 権田 「おお、それはすげえや!・・・ん、どうした?」 主人公「・・・っ、いや、何でもない」 佐和田「それじゃ、早速全員の実力を見せてもらおうか」 (そして・・・) 佐和田「よし、だいたいの実力はわかった。練習メニューは次回までに組んでくるとして・・・ おい、パワポケ!」 主人公「はい。」 佐和田「お前がキャプテンをやれ」 木川 「でも、これまでは権田さんが中心となって・・・」 佐和田「ああ、そうなのか?じゃあ権田。パワポケを補助してやってくれ。じゃあ今日は解散!」 木川 「ちょ、ちょっと。何なんですかあの監督は」 権田 「・・・・・・。まあ、監督の言うとうりにしよう」(スタスタスタ・・・) 木川 「いいんですか!?ちょっと、権田さん!」 398 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 15 35 ID Xa9DC5RL0 【6月30日・土曜日】 商店街メンバーと助っ人達に少しづつ亀裂が・・・ 寺門 「さあて、ガンガン打つぞぉ~♪」 木川 「おい、ちょっと待てよ。打撃マシンを使うのは僕が先だろ。何順番を飛ばしてるんだよ」 寺門 「はあ?お前、ピッチャーじゃないか。主戦力である俺が練習する方がチームのためだろ。 試合までの時間は限られてるんだぜ」 木川 「何だと、この野郎。よそ者のくせに、でかい顔するな!」 寺門 「お、何だ?やるってのか?言っておくが、殴り合いなら俺は誰にも負けない自信があるぞ。こいよ、このヘタクソ!」 佐和田「お前ら、そのへんでやめとけ。・・・寺門が正しい。木川は投げ込んで来い」 木川 「・・・・・・」(スタスタスタ・・・) 寺門 「何だよ、あの態度。全く、お前らが不甲斐無いから俺達が助けてやってるのに。少しぐらい感謝の気持ち・・・」 佐和田「オイ、黙れ!!・・・余計な事は言わんでいい。さっさと打って来い」 寺門 「へいへい」(スタスタスタ・・・) 佐和田(あー、こりゃまずいな・・・) 399 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 36 30 ID Xa9DC5RL0 【7月4日・水曜日】 今日は商店街の夏祭り。 カンタ「今日から夏祭りでやんす!パワポケさんも行くでやんす!」 主人公「そうか、夏祭りに行くのか。俺も後から行くよ」 カンタ「わかったでやんす!」(タタタタタッ・・・) 椿 「ははは、子供ってのは無邪気でいいな」 主人公「・・・椿。何のようだ?」 椿 「決まってんだろ?商店街の一大イベント夏祭り。そいつをぶち壊してやるのさ」 主人公「そんなことはさせない」 椿 「・・・そうだな。お互いスマートに行こうぜ。俺はお前が邪魔だし、お前も俺が邪魔だろう。 だから勝負して負けたほうがこの商店街から手を引くてのはどうだい?」 主人公「・・・いいだろう。それでここで勝負するのか?」 椿 「おっと、勘違いするな。スマートだスマートに行こうぜ。勝負は野球できめようじゃないか。 今度コアラーズと試合があるじゃねぇか。互いに助っ人らしくチームの勝敗で決めるんだよ」 主人公「野球の勝負か・・・いいだろう。その勝負、乗ったぞ」 椿 「忘れるなよ、試合で負けたほうは商店街から手を引くんだぞ!」(スタスタスタ・・・) (そして・・・) カンタ「あ、パワポケさんも来たでやんすね!」 主人公「へえ、結構楽しそうだね。・・・あれ?」 寺門 「さあ、運試ししていかないか!一回たったの500円!」 主人公「寺門、何してるんだ」 寺門 「何って、おみくじだよ。おみくじコリントゲーム。ちゃんと商品も出るからやっていってくれよ~」 主人公「そうだな、やってみるか」 ミニゲーム・おみくじコリントゲーム ピンボールで人形を当てて、大吉、吉、凶、大凶を決める。比較的簡単に狙えるので難易度は低め。 主人公「よし、それじゃあ帰るか」 カンタ「まだ、花火があるでやんす!」 主人公「え、花火?商店街にしては豪華だな」 (そして・・・) (ぱちぱちぱち・・・) 主人公「・・・自主的な花火大会ね」 奈津姫「こういうのが一番綺麗なんですよ。・・・手の届く幸せが一番です」 カンタ「次は打ち上げ20連発でやんす!」 武美 「祭りは、派手にやらなきゃ!」 400 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 44 16 ID Xa9DC5RL0 【7月7日・土曜日】 大村会長と権田がチーム状況を話し合っていた。 大村「次の試合はどうだい?勝てそうかね?」 権田「はい・・・まあ勝てる可能性は高いですね」 大村「おいおい、何だよ。それなら、もっと嬉しそうにすればいいじゃないか」 権田「・・・ねえ、会長さん。これでいいんですかね。商店街に全然関係ない連中が(※)人も入ってきて、 昔からいる人間がレギュラーを外されている。今のビクトリーズは俺達のチームじゃないんですよ」 大村「え、いや、しかし・・・助けてくれるってのに、断るっていうのも・・・ねぇ」 権田「わかっていますよ。まずは勝利、ですよね」 大村「・・・・・・。」 ※助っ人の加入人数で変化。主人公を含め、最大9人。 ただし、仲間評価が高い、3人以上の助っ人がいないとこのイベントは発生しない。 401 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 01 53 ID oOD9DHU50 【7月15日・日曜日】 ついにコアラーズとの試合の日がやってきた 寺門 「うわっ!?観客がいっぱい来てる!?見てる人がいっぱいいるよ!」 木川 「こんなにお客さんがいると僕、緊張しちゃうなぁ~」 大村 「まだたいして宣伝していないのにどういうことなんだ、これは?」 大田 「くくくく・・・見たか、ジャジメントスーパーの力を。 この試合の各イニングで貰えるスタンプを集めると、商品が最大40%割引になるのだ!」 店員 「でも、大丈夫ですか?この割引率・・・大赤字ですよ。」 大田 「ははははは!・・・きみが気にすることではない」 店員 「あ、申し訳ありません!」 佐和田「お前ら、何をボケっとしてるんだ。さっさと試合前練習を始めるぞ」 権田 「でも、観客が・・・」 佐和田「はぁ?高校野球の甲子園に比べれば無人みたいなもんだ!そら、とっとと行け!」 (タタタタタッ・・・) 佐和田「おい、パワポケ!」 主人公「はい」 佐和田「よーじ、お前はしゃんとしているな。いいか、お前は試合全体を見ろ。キャプテンなんだからな」 椿 「・・・うん、いい日だ。貧乏臭い野郎と貧乏臭い商店街に引導を渡すにしちゃ、上出来だ」 カンタ「おじちゃん、がんばってー!!」 主人公「よーし、みんな!この試合が商店街の正念場だ。絶対に勝つぞ!」 (おおー!) ビクトリーズVSコアラーズ 4-4 8回裏コアラーズの攻撃 1アウト2塁 バッター3番 この試合から攻守交替以外は自分で操作することになる。8回裏のピンチからなので逆転を許すと苦しい展開になってしまう。 相手ピッチャーは前回と同じ大北。威圧感があるためこちらの打撃能力が下がってしまう。 なお、主人公はどんな能力でも必ず試合に出場している。 402 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 25 24 ID oOD9DHU50 主人公「やったー、勝ったぞ!」 大村 「よかった、よかった・・・もう、負けたらどうしようかと」 大田「あああああ!?サービス券まで配って宣伝したのに!」 店員「商店街の宣伝になっちゃいましたね」 (ポカ!) 大田「椿めぇ~!!散々大きなこと言ってなんてザマだ!」 主人公「俺の勝ちだな、椿!」 椿 「・・・・・・。フン!」(スタスタスタ・・・) カンタ「パワポケさん、やったね!」 主人公「ああ、何とか勝てたよ」 カンタ「そんなことないでやんす!ビクトリーズの完全勝利でやんす!」 奈津姫「カンタ。パワポケさんは謙遜してるのよ」 カンタ「何だ、そうだったでやんすか!」 主人公「あ、いや・・・そうい言い方をされると・・・」 奈津姫「ふふふ、冗談ですよ。ちょっと、カンタのヒーローを困らせようと思って」 主人公「・・・ははは、人が悪い」 権田「・・・・・・・・・・。」 (そして・・・) 並木「対コアラーズ戦勝利に乾杯!・・・・・・・・・あれ?どうしたんです、みなさん?」 木川「ちっともうれしくなんかないよ。なんだかおかしいですよ、今のビクトリーズは」 権田「まあ、監督も主力選手も外部から来た連中だからな」 青島「それはそうだが、彼らなしでは試合に勝てなかったんじゃないのかね」 木川「あいつら、いい気になってますよね。この前だって・・・」 権田「何があったんだ?」 木川「あの連中の練習した後の、後片付けをやらされたんですよ。自分の後始末ぐらい自分でやりゃいいのに」 権田「・・・・・・・・・。」 木川「ねえ、これでいいんですか権田さん。昔、河川敷の石を拾って練習場所を作ったじゃないですか。 仕事もろくにしないでって、白い目でみられながら練習してたじゃにですか。 あの苦労は、あんなよそ者の連中が活躍するための準備だったんですか!?」 権田「・・・まあ、手はあるさ。ようするに、助っ人がいなくてもジャジメントに勝てるようになれればいい」 木川「な、なるほど!じゃ、あいつらに気づかれないようにこっそり練習するんですね?」 並木「ええっ?しかし、本官は時間が・・・それに今の練習でも、へとへとで」 権田「このままだと、俺達はあの連中の引き立て役で終わっちまうんだぞ」 木川「・・・僕はやるよ。あんな野球をなめた連中に負けてたまるか。商店街のヒーローはこの僕だ!」 青島「・・・・・・・・・」 ここまでが「さすらいのナイスガイ編」の前半です。後半は3ヵ月後10月になってから・・・ 403 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 39 54 ID oOD9DHU50 【10月1日・月曜日】 コアラーズの試合以降、ビクトリーズは連戦連勝。敵なしの大活躍で地方紙やローカル番組でも取り上げられるようになった。 それと同時に、ウギブギ商店街は野球テーマの商店街として知名度を上げていった・・・ コールドマン「それではウギブギ商店街の土地はまだ集まっておらんのだな」 大田 「はい・・・」 コールドマン「もっと良い報告を聞きたいものだな。オオタマネージャー」 大田 「は、はい、申し訳ありません。ただ、何分資金が足りませんので」 コールドマン「必要なら、日本支社に協力させよう。今年中にメドをつけるのだ」 (プツン) 椿 「で、あの土地には何があるんだ?」 大田「うわっ、椿!?待てよ・・・なぜここにいる。お前は逃げ出したんじゃなかったのか?」 椿 「ははは、逃げてたんじゃねぇよ。勝つために数を揃えてきたんだ。紹介するぜ、ザ・トリオだ!」 「・・・ソルジャーと呼べ」 「・・・番長だ」 「・・・ロボ」 大田「なんだ、こいつらは?」 椿 「ちょいと昔の知り合いでね。今度こそパワポケの野郎は潰す!それで・・・さっきの話だが」 大田「ん?何のことかな?」 椿 「商店街の土地には何があるんだ?」 大田「フ、フン!なぜお前達に話す必要がある?」 椿 「ああ、そうかい?おい、お前ら。ちょっと下の売り場で暴れて・・・」 大田「ま、待て!私も会長から何も知らされてないんだ!」 椿 「・・・本当か」 大田「あそこに何かが埋まっている。私はそれしか知らん。とにかく、他言無用だぞ! 商店街に関しては、すでに作戦がある。お前達にも協力してもらうぞ」 404 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 45 41 ID oOD9DHU50 そのころビクトリーズは・・・ カンタ「パワポケさん、練習を見に来たでやんす!」 主人公「ああ、カンタ君。応援に来てくれるのは嬉しいけど勉強は大丈夫かい?」 カンタ「痛いところをつかれたでやんす」 権田 「キャプテン、そろそろノックを始めようと思うんだが」 主人公「ああ、そうだな。先に準備しておいてくれ」 権田 「・・・・・・・・・」 カンタ「権田さんと喧嘩してるでやんすか?」 主人公「いいや。どうしてそう思う?」 カンタ「なんだか、怒ってるみたいでやんす」 主人公(俺がキャプテンになってからなんだかぎくしゃくしてるんだよな。きちんと話し合ったほうがいいかな?) 398 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 13 57 28.03 ID LC7fMXils[1/3] 乙です!どんな結末を迎えるのか、本当に楽しみです。 自分も、便乗してまとめwikiで未完結になっている「パワプロケンポケット9」の表サクセスの続きを簡潔にですが、まとめてみました。 主人公たち助っ人と権田たち元々のビクトリーズメンバーの対立は少しずつ深まりつつあった。 そんな中、ジャッジメントがまた試合を申し込んできた。 TV中継を行うが、助っ人は抜きという条件を出されるが、 キャプテンである主人公だけは出れる。 しかし、試合当日に椿が主人公にカンタが攫われたと教えてきた。 さらに、ビクトリーズの相手はコアラーズではなく、ジャッジメント日本支部の野球チーム、キングコブラーズだった。 カンタの攫われた場所に駆けつけた主人公の前に、 ザ・トリオが現れ、直接対決に挑む。 ここで条件によって、戦う相手がザ・トリオ全員か、3人の内の1人に分岐する。 ・1人と戦う場合 主人公は勝利して、カンタを助けるも、ザ・トリオの残る2人の足止めを受ける。 ビクトリーズの試合は7回終わって4点差とかなり劣勢だった。 そこに来た寺門が加勢しようとするも、木川が反発したことから、 そのまま助っ人と旧メンバーでの乱闘が勃発し、 見かねた佐和田監督が試合放棄を宣言し、 ビクトリーズは二重の意味で恥をさらす結果になった。 ・3人と戦う場合 主人公は勝利して、ビクトリーズの試合に途中参加できる。 条件は厳しいが、勝てない試合ではない。 勝利後、ジャッジメントスーパーは駅前からの無料送迎バスや大幅ポイント還元セールといった経営面での戦力を仕掛け、商店街の客は奪われ、クリスマスまでこれが続けば、元々経営難の商店街は壊滅してしまう。 それでも、ビクトリーズは野球で勝つ以外に道は無い。 399 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 14 00 02.57 ID LC7fMXils[2/3] そんなある日、権田達旧メンバーはとうとう助っ人達に正面切っての宣戦布告を行いビクトリーズから出て行けと言い放った。 主人公はキャプテンとして、出て行くわけには行かないと返し、 自分たち助っ人と旧メンバーでの野球の紅白戦で決着を付けることにする。 ・・・助っ人達は9人いないのだが、カンタに奈津姫、会長達助っ人に好意的な商店街の人たちが加勢してくれた。 (商店街の人たちを入れても9人に届かない場合は、紅白戦自体起こらず、 主人公と権田は話し合いで和解する) 紅白戦に勝利したのは助っ人たちだった。(負けるとゲームオーバー) 戦いを通じて、旧メンバーと助っ人達は互いの実力を認め和解。 とうとう、ビクトリーズは1つになったのだ。 そしてクリスマス後に キングコブラーズとの再戦が決定した。 あちらには椿とザ・トリオの3人も加勢するが、 今のビクトリーズに恐れるものは無い。 そして決戦を制したのはビクトリーズだった。(負けるとゲームオー(ry)) その後、ジャンジメントスーパーにて、 ジャンジメントが商店街の土地を狙った理由が明かされる。 それは戦争中に墜落した米軍パイロットがここに落とした私物、 「盗賊聖書」だった。 ・・・・有り様に言えば、冒頭の「汝、盗むべからず」の部分が「汝、盗むべし」になっている単なる誤植本だが、ゴルドマンの一族にとってはキリスト教の支配に反発する者の多さを証明する秘宝なのだ。 そして、太田支店長は肝心の遠前支店の営業業績が悪すぎたことから、北極支店に左遷されることになった。だが太田は逆恨みを燃やし、椿から大量の「神のマナ」を買い取り遠前町そのものを滅茶苦茶にしようとする。 400 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 14 02 10.56 ID LC7fMXils[3/3] 大晦日、奈津姫とカンタ親子は街外れで太田と椿を見かけ、 カンタが追いかけてしまう。 カンタと彼を追いかけた奈津姫は山の中の洞窟で、 大量の巨大化した虫を目撃する。 更に奈津姫が椿と太田に見つかってしまい、 「神のマナで巨大化させた虫に商店街を襲わせる計画を聞かれた」ために、 (正確には、↑のとほぼ同じ台詞で、太田自身が喋ってしまった)捕まってしまう。 抜け出せたカンタは、主人公と権田、それに武美に助けを求める。 洞窟に乗り込んだ主人公は、逃げ出そうとしていた椿とガチンコバトルで決着を付けた。 その直後、巨大化した虫が暴れ出したが、椿が種明かしをする。 太田と捕まった奈津姫は椿の用意したシェルターに誘導されていたが、 そのシェルターには虫を引き寄せる細工がしてあるため、 巨大化した虫は商店街でなく、そのシェルターだけを襲う。 椿は初めから金だけ貰って太田は口封じするつもりだった。 シェルターが虫に襲われ出したところで、主人公が飛び込んできた。 「助かった!」と笑顔でほざく太田を殴り倒し、主人公はシェルターを塞ぎ、虫が入ってこれないようにした。 だがそこで、謎の爆発音が響き、シェルターは土砂の中に埋まってしまう。 翌朝、主人公と奈津姫は太田や木川、寺門達に助け出された。 シェルターの場所を教えたのは、椿だった。 ・・・太田も命は助かったが、一緒に来ていた並木巡査に逮捕されていった。 そして、主人公はカンタの「宣戦布告」を受け、町を去っていった。 (ルートによっては、町に残る) 完
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パワプロクンポケット9 Part54-159~163,185~188,193~197,223~227,247~253,271~274,393~404 159 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 21 31 58 ID uv/jaQh90 それでは、書き込んでいこうと思います。 登場人物紹介でかなり長くなってしまいそうです。 【あらすじ】 最近、近所に進出してきた「ジャジメントスーパー」の影響により、遠前町の「ブギウギ商店街」は客足も少なくなっていった。 そんな中、各地を旅しているときに遠前町にやってきた主人公は、 商店街の野球チームブギウギビクトリーズに助っ人としてチームに加入する。 主人公らをはじめとする助っ人により、ビクトリーズは徐々に地元でも話題にでるようになった。 そしてビクトリーズを使って遠前町は町興しを図ろうとするが・・・ 【登場人物・チームメイト1】 ・主人公(デフォルト名で変更可) 各地を旅で放浪し、過去に野球をやっていたこと以外は謎の男。 遠前町の河川敷でテントを建て、ホームレス紛いの生活をしている。 ケンカが強く、歴代パワポケ主人公で2番目に戦闘能力が高い。 「パワプロ」・「パワポケ」の主人公で彼だけ微妙に無精髭がある。 普段は茶色のテンガロンハットとマントを着用している。 ・権田正男(ごんだ まさお) ビクトリーズのキャプテンであり、25歳、独身。両親と魚屋を営んでいる。 乱暴で一本気な性格だがチームメイトからの信頼は厚い。 徐々に増えていく助っ人が商店街メンバーのスタメンを外していくのを不満に思っている。 ポジションは捕手で一塁手と三塁手もできる。助っ人に劣らない実力の持ち主。 ・木川則夫(きかわ のりお) やせ顔のビクトリーズの投手で自称エース。 以前は親の脛をかじって暮らしていたが、現在は一人で古本屋を経営している。 商店街の人にはお世話になっているため、商店街に対する想いは強い。 ・青島三郎(あおしま さぶろう) 商店街の一角で開業医をしており、お金が無い人でも無料で治療や薬を与えたりしている。 若いときに勉強ばかりしていたため運動は得意では無いが、 野球が好きで練習してプレーできるようになった。 ポジションは一塁手で二塁手、外野手もできる。 並木潤一郎(なみき じゅんいちろう) ビクトリーズの選手で遠前町の在住交番。 気弱で周囲に流されやすいが、親切で職務に忠実であり、商店街の人々に親しまれている。 非番の際に練習しているが、ちょっとお疲れ気味。 ポジションは三塁手で一塁手と外野手もできる。 160 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 22 40 53 ID uv/jaQh90 【登場人物・チームメイト2】 以下は助っ人達の紹介ですが、寺門以外はランダムイベントやうろつきで仲間になります。 基本的に定期イベントでは寺門以外は登場しません。 ・寺門男(じもん だん) 赤ん坊の頃、「少森寺」に拾われ、そこで拳法を習っていた。 20年以上、少森寺から出たことがなく、寺を飛び出して各地を放浪していた。 ビクトリーズの練習を見て練習させてもらったが、全くできず修行させてくれとビクトリーズに加入。 ポジションは外野手で捕手もでき、能力も高い。 定期イベントで仲間になるため登場も多く、変人揃いの助っ人の中でも常識人。 ・ピエロ(ぴえろ) 隣町のサーカスで脱走してきた野ピエロ。 主人公に「魔界からやって来た」といわれるほど、強烈な顔をしているが、 本人はカワイイ顔だと思っている。デフォルメキャラで唯一の鼻がある。 主人公から凄いプレーをすれば観客も喜ぶの一声で皆を笑顔になってもらうべく、チームに加入。 ポジションは遊撃手と二塁手。能力のバランスがよく、特に走力が高い。 ・ムシャ(むしゃ) 鎧武者ともいうべき格好をしているビクトリーズの助っ人。 正体は過去の罪により成仏できない武士であり、主人公ら困っている人達を助け成仏するためにチームに加入。 思念を他人に植え付けることで鎧武者である違和感を無くしている。 ポジションは一塁手。武士らしく真っ当な性格である。 ・水間美偉人(すいま びいと) 過去に高校野球で甲子園まで行った事もある豪腕投手。 しかし今はとある事情で水泳帽にゴーグルの格好で「陸を泳ぐ」変人である。 川で溺れているところを主人公に助けられ、野球について話すとチームに加入する。 ポジションは投手で150キロを超える速球とスローカーブが武器だがコントロールは悪い。 161 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 22 42 27 ID uv/jaQh90 【登場人物・チームメイト3】 助っ人の続きです。 ・電子炎斬(でんし えんざん) パソコンオタクであり、ノートPCの電源が切れると自分も停止する体質をもっている。 ネット世界ではほぼ神扱いであり、口癖は「キィィィボォォォドォォォ!!!!!」 主人公と出会い、自作した野球プログラムを馬鹿にされたため、その理論を証明するためにチームに加入。 ポジションは投手であり、アンダースロー投法でコントロールも高い。 ・城田鉄幹(しろた てっかん) 遠前町にあるレストラン・ブランネージュの親会社代表人である人。 料理の腕は超一流であり、主人公の食べ残しから「肉」を作りだすほどである。 主人公と出会ってから野球が気になるようになり、主人公に誘われチームに加入。 ポジションは外野手。歳をとっているが、それを感じないパワーの持ち主。 ・カニ怪人(かに かいじん) 怪人量産マシーンなるものからカニと融合して人間からカニ怪人になった。 秘密基地をつくるために遠前町に下見に来ていたところを主人公に誘われチームに加入。 人に迷惑をかけるだけの悪の組織に嫌気がさし、悪の組織をやめようかと思っている。 ポジションは三塁手と一塁手。過去に高校野球の経験があり、パワーと肩力は高い。 ・白徳人(はく のりと) 青い学生帽とマントを羽織った知識人然とした格好。年齢は20代。 身に付けた知識で問題に突っ込み、引っかき回して去っていくらしい。 主人公とは知り合いで、主人公に誘われチームに加入する。 ポジションは二塁手で遊撃手と捕手もでき、守備が高いが打撃重視の助っ人の中ではいまいち地味。 162 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 23 23 08 ID uv/jaQh90 【登場人物・商店街の人々】 ・神田カンタ(かんだ かんた) 今作の眼鏡君。9歳。ちなみに矢部一族とは何の関係もない。 主人公に助けてもらったことにより、最初に仲良くなる。主人公をおじちゃんと呼ぶ。 母親と二人で暮らしている。ずる賢いところもあるが無邪気な少年。 ちなみに「~でやんす」を付けて喋るときと付けずに喋るときがある。(他人から教えてもらったものである) ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手。 ・大村鉄治(おおむら てつはる) ブギウギ商店街の復興委員会の委員長。代々伝わる金物屋を経営している。 あまり商売っ気は無く、出世欲も無く、日々暮らしていくだけの収入があればいいと思っている。 野球が大好きで練習もしていたが、腰を悪くしてからは見に行くだけになってしまった。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは捕手と外野手。 ・神田奈津姫(かんだ なつき) カンタ君のお母さん。年齢は20代後半。カレー屋を経営しており、彼女候補でもある。 未亡人で5年前に夫が先立たれてから女手一つでカンタを育ててきた。夫は当時ビクトリーズのキャプテンだった。 ソフトボールの経験者であり、当時はサードを守っていた。バントなど小技が得意な選手であった模様。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは三塁手で遊撃手と二塁手もできる。 ・広川武美(ひろかわ たけみ) 商店街で漢方屋を経営している。奈津姫の親友であり、彼女候補である。 ロマンチストであり、たびたび「ロマン」という言葉を使う。子供っぽい性格で話を乱すのが得意。 彼女を攻略すると武美の正体と過去を知ることができる。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手。 ・向井幸(むかい さち) ブギウギ商店街に住む、イカしたファッションのおばさん。 その場の正しい意見に賛成するので、意見がころころ変わる。妙な存在感がある。 ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手で三塁手と一塁手もでき、威圧感をもっている。 163 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 23 44 06 ID uv/jaQh90 【登場人物・その他重要人物】 ・大田洋将(おおた ひろまさ) ジャジメントスーパー遠前町の支店長。いまいち部下から信頼されていない。 ブギウギ商店街の土地を奪うべく、様々な方法で商店街を潰そうとする。 調子に乗りやすい性格であり、その性格が返って仇になってしまう。 ・椿(つばき) 青いテンガロンハットとマントを着用した金で動く、トラブル解決屋。 かつて主人公と「正義のヒーローの真似事をしていた」と語り現在はライバル関係である。 支店長の大田に雇われ商店街を潰すべく、たびたび野球の試合で勝負する。 ポジションは外野手で、元プロの投手から100連続でホームランを打つなど非常に能力がバランス良く高い。 ・スーパーの店員(すーぱーのてんいん) 支店長・大田とセットで登場。商店街と交渉役など結構出番がある。 無能な上司にめげずに今日もローン返済のため頑張っているらしい。 ・番長、ソルジャー、ロボ 椿の仕事仲間。主人公の邪魔をするべく3人掛りで戦う。 ポジションは番長が一塁手、ソルジャーが外野手、ロボが捕手。3人とも能力が高い。 なお登場人物については定期イベントで登場する人物+チームメイトの記載とさせていただきました。 185 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 17 12 31 ID lXwNkRZZ0 【OP】 ※主人公の名前は「パワポケ」で統一します。 川原で一人の少年とガラの悪い男達が何やら口論をしていた。 「お前なんだろっ!俺達の車にラクガキしやがった奴ぁ!」 「オイラ知らないでやんす!」 「お前なぁ!子供だと思ってナメてたら、イタイ目をみるぞ!」 「へん!お前達の悪だくみを、オイラ知ってるでやんす!」 「な、なんだと・・・・・」 「お前らは早く、この町から出て行くでやんす!」 「こ、このガキャあ・・・・!」 男達が今にも少年に殴りかかろうとしたとき、 「おいおい・・・大の大人がよってたかって子供をいじめるなんてあんま格好のいいもんじゃないな」 茶色いテンガロンハットにマント、黄色いマフラーをした、いかにも風来坊姿の男が口論に入ってきた。 「な、なんだお前!」 「なぁに・・・ただの通りすがりのおせっかい野郎さ」 「ちっ!てめえ!やっちまえ!」 男達が風来坊に殴りかかったが、難なく男達を投げ飛ばした。 「ち、ちくしょう・・・・・。」 「もう、子供をイジメる様なマネはするんじゃないぞ」 「わーい!おじちゃん、すごいでやんす!」 風来坊は子供に向き合い頭を撫でながら、 「ぼうやも、危ない事に首をつっこむんじゃないぞ。」 「うん!でもオイラはぼうやじゃなくてカンタでやんす!」 「そうか、カンタ君か。・・・ところでカンタ君。おじさんはとてもお腹が空いてるんだ」 「なら、オイラの家に来るでやんす。オイラの家はカレー屋でやんす!」 「・・・カレーか。カレーは大好物だよ。」 「じゃあ、ついて来るでやんす!」 カンタ君と風来坊はカレー屋に向かって歩き始めた。 186 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18 02 41 ID lXwNkRZZ0 【4月8日、日曜日】 カンタと風来坊はカンタの家である、カレー屋「カシミール」に到着した。 「母ちゃん、母ちゃん!」 「どうしたのカンタ。誰かとケンカしたの?」 カンタの母親である神田奈津姫が店から出てきた。 「いや、違うんでやんす!今日は友達を連れてきたんだよ」 「へえ・・・あら?」 「どうも、初めまして」 「あ・・・どうも、こんにちは」 「このおじちゃんに、助けてもらったんでやんす」 「カンタ、その「やんす」と言うのはいい加減にやめなさい」 「もう、今そんなことはどうでもいいはないかよぉ~」 風来坊は困った顔で、 「えーと・・・じゃ、おじさんはこの辺で」 「あ、ダメだよ、帰っちゃ!ウチのカレーを食べていってよ。おいしいんだからさぁ!」 カンタにすがられるままに店に入っていく。 「・・・ごちそう様でした」 「うちの息子を助けてくださったそうですね」 「たまたま通りがかったら、大の大人が3人がかりでしたからね。さすがに見逃せないでしょう」 「・・・・・・・・・お恥ずかしい話ですが、どうやら悪いのはカンタの方みたいです」 「えっ?」 「この商店街の野球チームがスーパーのチームに負けたんです。あの子ったら、その腹いせにそのスーパーの車に落書きをしたらしいんですよ」 「だって、あいつら汚いんでやんすよ!元プロの連中とか連れてきて。あんなの草野球じゃないでやんす!」 「草野球の試合に元プロ?・・・どうやら、何か事情があるみたいですね」 「・・・・・・・。この店に来るまでに、商店街を見てなにか気づいたことはありませんか?」 「そういえば、休日のお昼過ぎなのにシャッターの閉まってるお店が多かったですね」 「2年前に、郊外の幹線道路近くに総合スーパーができたんですよ。ほら、有名なジャジメントグループの」 「さっき話に出てきた野球チームのスーパーですか?」 「はい。あのスーパーが出来てからこの商店街へ来るお客さんもずいぶんと減ってしまって。でも、本当はあのスーパーこの県の条例違反なんですよ」 「大型店の出店規制の条例ですか。確かに、あっちに人が行ってしまうとこの商店街に人は来ませんね」 「で、役所を動かそうと商店街は頑張ってるんですけどね。なかなかうまくいかなくて」 187 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18 19 39 ID lXwNkRZZ0 「大変ですね。でも、それがどうして野球に結びつくんです?」 「この商店街の野球チーム、ちょっと前まで強かったんですよ」 「それで、それを自慢にしているところがあったんですけどね。でも・・・連敗中なんですよ。」 「つまり、スーパーのチームに負け続けているってことですか?」 「まあ、よそから見れば子供っぽいケンカですよね。・・・でも、やっぱり野球のチームが負けるとがっかりします」 「やっぱり、強いところに抵抗してもかなわないんじゃないかって商店街の空気も変わってきましたし」 「・・・・・・・・・。おいしいカレー、ありがとうございました。俺はこれで失礼します」 「いえ、こちらこそ!ありがとうございました」 風来坊がカシミールから立ち去ろうしたとき、カンタから 「おじちゃん、帰っちゃうの?」 「・・・少し、この街に用事ができた」 「やったでやんす!オイラにも、何か手伝えることがあるでやんすか?」 「そうだな・・・じゃあ、とりあえずこの商店街の会長さんってどこにいるか教えてくれないか?」 「まかせて、おじちゃん!」 カンタが走りさった後にポツリと 「確かに、おせっかい野郎だな」 188 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18 35 15 ID lXwNkRZZ0 「野球チームに助っ人だって?」 疑問を持って来たのは野球チームのキャプテン、権田正男。 「ああ、そうなんだ。こちらの方なんだがね」 パワポケを紹介したのは商店街復興委員長である、大村鉄治。 「どうも、パワポケです」 「おいおい、会長さんよぉ~俺達ビクトリーズは商店街のメンバーだけで戦うって言ってなかったっけ?」 「いや、しかしだね・・・」 「ああ・・・まあ、いいか。それで、アンタ野球の経験は?」 「・・・ルールは、知っている」 「あははっ、そりゃいいや!アンタがいれば心強いね。俺は権田だ。権田正男。よろしくな!」 「ああ、よろしく」 「そうだ、ちょっと打ってみな。バットの振り方ぐらいわかるよな?おおい、のりお!ちょっとこいつに投げてくれ」 「おっけー。あ、そらよ!」 ボールを投げたのはビクトリーズの投手、木川則夫。 (ぴしゅ!) (カキーん!) 「・・・こいつは・・・飛ばしたな」 「・・・役に立ちそうかね?」 「ああ、そりゃもちろん」 「よし、じゃあ決まりだ!権田君、彼にいろいろと教えてくれたまえ」 「権田さん、よろしく頼む」 「よしてくれ、権田でいいよ。とりあえず、練習で怪我をしないように走りこんで、体力を上げておけよ」 「よし、まかせろ」(タッタッタ・・・) 勢いよく走り込んでいくパワポケ。 「おーい、ユニフォームを貸すから、せめて着替えてからにしろ!・・・やれやれ、それにしてもいきのいい奴が来たもんだ」 こうして風来坊パワポケの野球チームの助っ人としての日々が始まった・・・。 193 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 20 46 00 ID uU+oSgmc0 ビクトリーズに加入した主人公は練習後、再び川原にて権田とカンタに会っていた。 「・・・・・よし、そのままロープを持っててくれよ。・・・・・よし、できた」 「テントの完成でやんすね」 「おいおい、本当にここにテント張ってんのかよ。さっき練習で聞いたときは冗談だと思ってたぜ」 「しばらく滞在することになりそうなんでね」 「だけど草野球のためってわけじゃないんだろう。目的は何なんだ?」 「野球がやりたくなったから、じゃあダメか?」 「よせやい。ここに留まる理由になんないぜ」 「本当は、単なる気まぐれだ。一休みしたくなったんだ」 「やれやれ、どこまで本気かわからねえ奴だな。・・・ま、いいや。お前のユニフォームを持ってきた。 いつまでも、俺の着替えで練習するわけにはいかんだろ」 「ありがとう」 「この背番号は、この前チームをやめた奴のもんだ。・・・いい選手だったんだがな。 この商店街じゃ食っていけないって引っ越していったんだ」 「・・・・・・ジャジメントスーパーに勝てばそういう状況も変わるかな?」 「ま、そいつは無理だろうね。・・・だが、ジャジメントのやつらは気にいらねえ。せいぜい試合で一泡吹かせてやるさ」 「オイラも応援するでやんす!」 194 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21 07 38 ID uU+oSgmc0 【4月9日月曜日】 風来坊が遠前町に来て翌日、神田家にて。 「母ちゃん、いってきます!」 「寄り道しないで帰るんだよ」 「あ、今日はおじさんの所に寄っていきたいんだけど」 「おじさん?」 「昨日ここに来た人だよ!今、川原のテントに住んでるんだ」 「ええ?」 場所は移動して川原 「・・・・・・本当だわ」 「あれ、なっちゃん。今日は、お店は休みにするの?」 奈津姫のところに来たのは彼女の親友、広川武美。 「お店なら、ちゃんと開けます。そんなことより、あれ見てよ」 「ああ、釣りをしている人?なるほど、あれが野球浪人か」 「・・・野球浪人?しかも、もう噂になってるの?」 「うん。ていうか、なっちゃんも噂を聞いて来たんじゃないの?」 「昨日カンタがいじめられているところを助けてくれたらしいけど、まさか居着くとはねぇ。ねぇ、ちょっと気味が悪くない?」 「そお?私は好きだけどなぁ、そういうの。ん~~~、何て言うの? そう、ロマンよロマン!ロマンを感じるなぁ。ロマンって、いい響きだよね?」 「あのね、もうちょっと真面目に・・・えっ、ちょっとどこ行くの?」 「よっ、兄さん。何か釣れてる?」 「ああ、たった今、一人釣れた。」 「あはは、それって私のこと?あ、私は広川武美。商店街で漢方薬売ってるんだ。で、あっちが奈津姫。」 「奈津姫?」 「・・・昨日はどうも」 「ああ、カンタ君のお母さん。おはようございます」 「おはようございます。・・・まさか滞在なさるんですか」 「まあ、もともと気楽な旅ガラスでしたからね」 (旅ガラス~!?これって、笑うところなのかしら) 「あ!そろそろお店の準備しないといけないんじゃない?」 「あ、そ、そうね。それじゃ失礼します!」 「じゃあね、旅ガラスさん」(スタスタ・・・) 二人が立ち去った後、 「・・・不審の目で見られるのは仕方が無い。だが旅ガラスはやめておけばよかったな」 195 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21 25 38 ID uU+oSgmc0 その後、パワポケのもとに警察官がやって来た。 「おい、アンタ!」 「はい、何でしょう?」 「こんなところで、キャンプなんてしちゃダメだよ。早く家に帰りなさい」 「あ、まずいですか。ここはキャンプ禁止とか」 「いや、そうじゃない。どういう事情か知らないけど、つらいことから逃げてちゃダメだよ。 家に帰りづらい事情があるなら本官が相談に乗ってあげるから」 「あ・・・家はないんですよ」 「・・・家が無い?じゃあ家族とか親戚は?」 「それもないんですよ。ただいるべきところを探して、ずっと旅をしています」 「・・・・・・・・・・・・」 「並木巡査!何をしてらっしゃるんですか?」 どこからか現れた、白衣姿のおじさん、青島三郎。 「やや、これは青島先生。この不審人物を事情聴取していたのです」 「ああ、先日わがビクトリーズに加わったパワポケさんですね」 「なんと!では、新戦力でありますか」 「ええ、商店街の会長さんの紹介ですよ。・・・そういえば並木巡査。最近、練習で見かけませんな」 「そ、それはその・・・いや、面目ないであります。ではパトロールに戻るであります!」 (タタタタタッ・・・・・) 「どうも、ありがとうございます」 「あんたは、ウチのチームの貴重な新戦力だからね。 並木巡査は、会長さんの名前だしたからもう何も言ってこないと思うけど、こんな所に住んでだら病気になるよ?」 「その時は、先生の病院にお世話になります」 「ハハハ、言っとくけどウチはつけが効かないからね。治療代は現金払いで頼むよ」 196 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21 44 26 ID uU+oSgmc0 【4月12日】 ビクトリーズに加入して数日後、神田家にて。 「ねえ、川原に住みついている人のことだけど」 「パワポケさんのことでやんすか?」 「あんまり会いにいっちゃだめよ」 「どうしてでやんすか?オイラの友達でやんす!」 「あの人、普通の人じゃないでしょ?」 「普通の人って?」 「ええと、定職をもっててちゃんとした所に住んでる人、かな」 「よくわからないでやんす」 「一緒にいたら、カンタまで変な目で見られることになるのよ」 「変な目で見られてもオイラは平気でやんす」 「いい加減にしなさい、カンタ!」 「学校に行ってきますでやんす」 (タタタタタッ・・・・・) 「・・・やっぱり、はっきりしとかないとダメかしらね」 場所は移動して川原。 「もしもし、いらっしゃいますか?」 「あ、カンタ君のお母さん」 「今日こそは、はっきりと聞かせていただきます」 「何をです?」 「あなたの目的です」 「ええと・・・商店街の野球チームが強くなれば、商店街にも少しは活気が戻るかと・・・」 「そうじゃなくて、どうしてここの商店街を気にかけてくださるのか、ということです」 「ああ、それは見過ごせないからです。強いものが弱いものを押しつぶす、そういうのが許せない性質なんです」 「そんなこと、世の中にいくらでもあるでしょうに。いちいち気にしていたら、ちっとも前に進めませんよ」 「・・・だから、ここに留まってしまったんですよ」 「・・・とにかくカンタにはあまり近寄らないでください。悪い影響がありますから」 「ご迷惑、ですかね」 「ええ、とっても迷惑です。将来、あの子が川原でテント生活するようになったら大変ですもの」 「カンタ君は俺みたいにはならないと思いますよ」 「当然です!・・・そうだ。あなたが、もっとまともな生活をすればいいんだわ」 「・・・え?」 「景気がいいととは言えないけれど、あちこち探してみればどうかしら。きっといい仕事が見つかると思うの」 ※うろつきコマンドが実行可能に。 ちなみに主人公は仕事を勧められても仕事をしたりはしません。 197 :ゲーム好き名無しさん:2010/11/03(水) 01 18 50 ID Afsj0PmB0 ほう、今回の主人公は Not in Employment, Education or Training(シゴトシテナイ ベンキョウチュウデモナイ)な人、略してNEETか ニートが主人公ってどうなんだろうな 223 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 13 26 46 ID rW3U/81I0 197 もともとパワポケ9はニート編として制作してたみたいですから、その名残みたいですね。 224 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 13 45 59 ID rW3U/81I0 【4月21日・土曜日】 主人公がビクトリーズに加入してしばらくし、大村会長から試合の話が入ってきた。 「みんな、狂犬ドッグス」との試合が来週の土曜日に決まったぞ」 「狂犬ドッグス?」 「ああ、名前は危ねえけど、まったく普通の野球チームだ。ウチの連敗ストップにはちょうどいい相手だな」 「連敗ストップ?」 「なんだよ、知らなかったの?ここんとこ、ウチは負け続けなんだよ。いい選手は引越しちゃうし、とんだ弱小チームに成り下が・・・」 「のりお、そこまでにしろ!これまでどうだろうと、今回は勝つ。お前という助っ人もいることだしな!」 「ああ、任せろ」 「おお、心強いね。よーし、それじゃ来週の試合に向けて練習だ!」 225 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14 01 55 ID rW3U/81I0 【4月28日・土曜日】 ついに主人公が加入して初めての試合の日がやってきた。 「ガルルルルル・・・」 「どうも、よろしく頼みます!」 「あれ、ひょっとして今日の相手?」 「そうだよ。ユニフォーム着てるだろ?」 「ガルルルルル・・・」 「おい、相手は普通のチームだって言ってなかったか?」 「普通のチームじゃねえか」 「ガルルルルル・・・」 「あはは、他人を見かけで判断しちゃいけないよね」 (ガブッ!) 「うわっ、噛んだ!噛んだー!」 「おい、のりお!遊んでないで、とっとと試合前の練習を始めるぞ!」 ビクトリーズVS狂犬ドッグス 主人公の操作は野手は打撃のみ、投手はランナーが出たときのみ。試合展開はランダムに決まるため、必ず勝つということは無い。 狂犬ドッグスは足の速い選手が多いが他の能力は並程度。 「よし、勝ったな!次も勝つぜ!」 試合終了後、試合を見に来たカンタがやって来た。 「お疲れ様でやんす!パワポケさん頑張ったね」 「ありがとう。あれ、お母さんは?」 「母ちゃんは、その・・・野球があまり好きじゃないから」 (タタタタタッ・・・) 「え?おーい・・・」 「何だよ、知らなかったのか?」 「何を?」 「奈津姫の4年前に亡くなったご主人は野球が大好きでこのチームのキャプテンだったんだぞ」 「それでどうして・・・」 「ご主人のいない今のチームを見るのが辛いんだろ。なあに、またチームが強くなればそのうち、昔みたいに応援に来てくれるさ」 「・・・・・・・」 226 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14 14 11 ID rW3U/81I0 【4月29日・日曜日】 遠前町に一人の胡散臭い男がふらりと現れた。 「まったく、しらけた町だな。おーい、そこの少年!」 「オイラでやんすか?」 「他にいねえだろ。それより、最近このあたりで何か変わったことはないか?」 「変わったことでやんすか?」 場所は変わり、主人公の住む川原。 「・・・・・・。今日は、さっぱり釣れないな。・・・!」 「なんだ川原に住み着いた野郎ってのはやっぱりお前かよ」 「お前は椿!」 「おじちゃん、この人と知り合い?」 「・・・まあな」 「俺達は昔は一緒に組んでたんだ。いいコンビだったよな」 「だが、お前はいつからか金で雇われて何でもするようになった」 「おいおい、今でも正義の味方気取りか?いい加減そういうのには卒業しろよな」 「悪党が、正義の味方よりはマシとは思えないんでね」 「悪党?俺のことか?ドライになったって言って欲しいね。金を貰って人助けをしてるんだ。いわば才能の有効活用ってやつよ」 「・・・そうか」 (スタスタ・・・) 「おやおや、相変わらずスカした野郎だぜ。さて、この町で何が起こっているのかね。へへ、面白くなってきやがった。あばよ坊主、また会おう!」 (タタタタタッ・・・) 「・・・波乱の予感でやんす」 ちなみに椿はパワポケ7で登場したブルー、主人公は同じくパワポケ7で登場したレッドの可能性がある。 227 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14 38 13 ID rW3U/81I0 【5月2日】 遠前町に今度は赤毛の青年がやってきた。 「さて、この町ではどんな出会いがあるのかな」 「わんわん!」 「あっ、こら!ボールを返せ!それは売り物だぞ!」 (パッ!) 「わん?(咥えてたボールが取られた?)わんわんわん!(くそっ、ここは退却だ!)」 (タタタタタッ・・・) 「野球のボールか・・・」 「ああ、ありがとう!あ、でも歯型がついちゃったな。あーあ、こりゃ売り物にならないよ」 「じゃあ、貰っていいかな?野球にちょっと思い出があるんだ」 「へえ、そうなのかい?じゃあ山の上のグランドへ行ってみたらどうだい?」 「?」 場所はグランド、ビクトリーズが練習中。 「なるほど、商店街の草野球チームが練習してるのか。・・・思い出すなぁ、少森寺でキャッチボールしたんだよな」 (カキーン!) 「あ、そこの人危ない!」 (パシッ!) 「・・・ナイスキャッチ」 「おい、野球やってんのなら俺も仲間に入れてくれよ」 「はぁ?」 「何だって?」 「飛び入り参加か。野球の経験はあるのか?」 「キャッチボールならやったことあるぜ」 「キャッチボール!?あはははは!」 「・・・何がおかしいんだよ。いいか、俺は少森寺で最強の拳法を身につけた男だぞ。 プロの野球だって、ちゃんと何回か見たことがあるんだ」 「わかった!わかったから!とりあえずノックでもやってみる?」 「ふん!任せろ!」 (そして・・・) 「あ、あれ?・・・捕れない・・・」 「まあ、ちょっと難しすぎたかな?」 「うおお!俺は野球をナメていた!こんなに難しい流派だったなんて!」 「・・・いや、だがグラブには何級か当てているな。パワポケ、どう思う?」 「凄い反射神経だ。ちゃんと練習すればいい選手になるんじゃないか」 「なあ!あんた達!俺を入門させてくれ!野球を修行したいんだ」 「修行って・・・そもそもお前は何者なんだ」 「よくぞ聞いてくれた!俺の名は寺門男!家を持たない流れ者さ」 「えっ、流れ者?」 「旅から旅への旅ガラスだ!なんなら風来坊って呼んでくれていいぜ。まあ、俺みたいな奴は珍しいらしいがな!」 「・・・とりあえず、風来坊なら目の前にもう一人いるぞ」 「え?」 (寺門が仲間になった!) 寺門 ミートF パワーB 走力B 肩力B 守備E エラー回避G 外野・捕手 特殊能力 固め打ち 走塁○ 守備職人 体当たり 247 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 04 01 ID hVXgLW9A0 【5月12日・土曜日】 再び練習試合の申し込みがやってきた。 「おーい、みんな。来週の土曜日、マックスパワーズと試合することになったぞ~」 「へえ、マックスパワーズね」 「強そうな名前だけど、どんなチームなんだ?」 「ああ、期待しちゃだめだよ。草野球のチームなんて、みんな強そうな名前をつけるからさ。ま、きわめて普通のチームだな」 「・・・そんなものなのか」 「うちなんて、めったに勝てないのにビクトリーズだもんね~」 (ポカッ!) 「これから連戦連勝なんだよ!おら、練習だ、練習!」 248 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 14 14 ID hVXgLW9A0 【5月19日・土曜日】 マックスパワーズとの試合当日、グラウンドにて。 「・・・・・・」 「今日の試合はよろしく頼みますよ!」 「あれが今日の対戦相手か?」 「そうだよ。ユニフォームを着てるだろ」 「・・・・・・」 「・・・相手は普通のチームだって言ってなかったか?」 「普通のチームじゃねえか」 「・・・・・・」 「あはは、人を見かけで判断しちゃいけないよね。ほら、試合前の握手~♪」 (ボキ ベキ メキキ!) 「おお、すごい怪力でやんす!木川さんの右手が一瞬でアルミホイルみたいにつぶれたでやんす!」 「おいおい・・・」 試合展開は前回と同じ。マックスパワーズはパワーが全員B以上あるチームだが他の能力は並以下。 「よし、連勝だな!この勢いでジャジメントの奴らもぶっ飛ばすぞ!」 249 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 32 53 ID hVXgLW9A0 【6月2日・土曜日】 試合に勝利したビクトリーズにジャジメントから試合の申し込みが。 「おおい、みんな注目!来週、ついにニコニココアラーズと試合することになったぞ!」 「ニコニココアラーズ?」 「ああ、ジャジメントのチームだよ。くそー、あいつらには負けたくねー!」 その頃、ジャジメントスーパー遠前支店では、店長の大田と店員が話合いをしていた・・・。 「そうか、次の試合の日が決まったか。ふふふ、これで我がチームの連勝記録がまた一つ伸びるな」 「ところで、大田店長。商店街のチームに勝っちゃっていいんですかね。商店街の連中を怒らせるより機嫌をとった方が・・・」 「フン、あいつらは最初からこっちと交渉する気がないんだよ。だから、こうやってあいつらの誇りを潰していくんだよ。 ひとつひとつ、プチプチッと確実にな。守るべきものがなくなってしまえば、最後はこっちに泣きついてくるさ」 (そんなにうまくいくかな?) 「むうっ、誰だっ!?」 「よお、邪魔してるぜ」 「・・・ええと・・・あの、あんた本当に誰?」 「あれ、店長のお知り合いじゃなかったんですか?私はまたてっきり・・・」 「するとキミがここに通したのか。こんな男は知らん!」 「俺のことは椿と呼びな。パワポケの野郎がいるからには、あんたらの計算通りにコトは運ばないんじゃないかなぁ」 (グビグビ) 「あああ、私のコーヒーを勝手に!?とっとと、この男をつまみだせー!!」 (そして・・・) 「二度と来るなー!!」 「はいはい、後でまた来ますよ。・・・あんたらが困ってからね」 250 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22 50 21 ID hVXgLW9A0 【6月9日・土曜日】 コアラーズとの試合当日、グラウンドにて。 「よし、いよいよ宿敵コアラーズとの試合だな!今日勝って三連勝だ!」 「オオー!!」 「さて、商店街の連中の悔しがる姿でも見せてもらうかな。何しろこっちには元プロの・・・あれ?」 「店長、どうしました?」 「商店街の連中に変なのが混じっているぞ」 「そうですね。ひょっとしたら、向こうも外部の人間を呼んだのかも」 「何ぃ!?なんてずるいやつらだ!」 「・・・・・・・・・・・」 「おじちゃん、がんばるでやんす!」 「・・・・・・・・・・・」 「あれ、母ちゃん?お店はどうしたでやんす?」 「試合のことが気になって、いてもたってもいられなくなってね。お店はお休みにしたんだ。一緒に応援しようか」 「うん!」 試合展開は前回と同じ。コアラーズは、ややバランスのとれたチーム。エース大北が威圧感もちなので、割と苦労するかも。 「やったー、勝ったぞー!!」 「きっ、きみぃ!!いったいこれは、どういうことなんだね!」 「い、いや・・・私に聞かれても・・・」 「おじちゃん、やったね!」 「カンタ君も応援ありがとう」 「パワポケさんなら、絶対にやってくれると信じていたでやんす」 「みなさん、ご苦労様です」 「あ、奈津姫!・・・久ぶりだな」 「はい?いつも商店街で顔を合わせてるじゃない。権田さん、ちょっと変よ」 「そ、そうかな。ハハハハハ」 「今日はうちでお祝いでやんす!パワポケさんも来るのでやんす」 「えっ?俺も」 「ええ。カンタのヒーローですもの。我が家で歓迎しますよ」 「・・・・・・・・・」 ちなみに大北はパワポケ5でモグラーズにいたモブキャラの投手。クビにされたが、後にパワポケ11でプロに復活する。 251 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 23 01 17 ID hVXgLW9A0 【6月10日・日曜日】 再びジャジメントスーパーに現れた椿。 (ここは監視カメラの死角だな。)・・・♪ 「あら、なにこれ?卵がほとんど割れてるじゃない!」 (そして・・・) 「店長。これを見てください。客からのクレームと警備会社からのコメントです」 「食品に衣類?店の商品が傷付けられているのか」 「後、空調や照明などの設備にも不具合が出ています」 「まさか、商店街の連中の嫌がらせか?・・・そういえば、この前の野球の試合で変な奴らが出てきてたな。さては奴らの仕業だな!」 「こうなったら、警察に通報して取り締まってもらいましょう!」 「・・・それはできんのだ。この騒ぎが大きくなって、このスーパーの条例違反の話が、 大きく報道されたらどうする。一転してこっちは悪者だ」 「あ・・・」 「そういえば、以前ここに妙な奴が来ていたな。確か名前は椿・・・」 「おう、呼んだかい?」 (グビッ) 「ああ、いつのまに!?」 「・・・商店街の連中、潰せるか?」 「まかせな。そいつは俺の得意分野だ」 252 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 23 14 26 ID hVXgLW9A0 【6月11日・月曜日】 ある物を持って再び店長に合いに来た椿。 「商店街潰し、これを使えば一発だぜ」 「なんだ、その怪しげなビンは。白い粉が入っているようだが」 「神のマナ、200グラムさ。名前ぐらい聞いたことあるだろ」 「いや、初めて聞く名前だな」 「そうかい?こいつは南米で開発された迷惑兵器でね。これを食った虫はホルモンバランスを崩し猛烈に食って巨大化するんだ。 これだけの量があれば商店街を巨大なゴキブリの大群に襲わせることができる」 「・・・・・・。」 「どうだい?すぐにやってみようか?」 「バッ、馬鹿者!遠前町を虫まみれにしてイメージダウンをさせるような作戦が採用できるか!ウチの売り上げまで下がってしまう」 「・・・おやおや、それは残念。俺は商店街を潰せ、としか聞いてなかったんでね」 「他の計画はないのか?」 「まあ、今のところはないな。この薬やるよ」 (ポイ) 「わっ、あぶない!」 「おっと、気をつけろよ。その薬をぶちまけたら、スーパーが虫まみれになるぜ?わはははは!」 「スタスタ・・・」 「くそ・・・あの男め。その気になれば、こっちを潰すのも簡単だと、脅しているんだ」 「しかし、その薬は本当にそんな効果があるんでしょうか?」 「なら、試してみるか?わざわざこの薬を置いていったのも疑うなら、試してみろってことだろう・・・まったく恐ろしい男だ」 「試すって・・・どこでです?」 「そうだな・・・最近、商店街にウチが買い取った酒屋が一軒あったな」 「で、でも、まずいんじゃ・・・」 「まあ、少しの量なら大丈夫だろう」 271 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 13 06 36 ID 3oCQvH2L0 【6月12日・月曜日】 店長が撒いた神のマナの影響が早速現れてきた。 「虫退治、ですか?」 「そうなんだよ。地下の貯蔵庫に大量に発生していてね。礼金は出すから頼まれてくれないか?」 「ええ、いいですよ。じゃ、殺虫剤を使えばいいんですか?」 「それが、かなり凶暴な奴でね。まあ、とりあえず来てくれたまえ」 (そして・・・) 「・・・・・・・・・。あの、あれって本当に虫なんですか?」 「ワシに聞かないでくれよ。でも、形はゴキブリに似てるだろ?大きさは猫ぐらいあるけど・・・。外国から来た新種かもしれん」 「これは保健所・・・いや、むしろ自衛隊に連絡したほうがいいんじゃないんですかね?」 「だめだ、だめだ!商店街のイメージがダウンしてしまう」 「とりあえず、一番強力な殺虫剤を用意しておいてください。この地下室から虫を追い出してみます」 「わかったよ。じゃあ、そちらの準備が出来たら集会所に来てくれたまえ」 【上記のイベント後うろつきで集会所に行く(必須イベントではないためスルーしても大丈夫】 「やあ、虫退治に来てくれたか。さっそく現場に行こう」 (そして・・・) 「・・・増えてますね」 「殺虫剤を何度か撒いてみたんだが、どうやら、外に巣があって壁の穴から入ってくるようだ」 「じゃあ、壁の穴を塞ぎましょう。ちょうどそれに使えそうな荷物をありますし。 壁を塞いだら、あとは地下室の外に殺虫剤を噴射しましょう。それで解決です! ・・・おや?あのケーキは何です?」 「ああ、あの虫の好物みたいなんだ。何度か退治を試みたときに利用したんだが・・・」 「確かに、虫を集めておくのに使えそうですね。そうだ、殺虫剤をまぜましょう!食べた虫はイチコロですよ。よし、虫退治だ!」 ミニゲーム「穴蟲」 主人公を操作し、岩を使って穴を塞ぐミニゲーム。襲ってくる虫は攻撃しよう。 「ふう、やれやれ」 「お疲れ様!さあ、報酬はこれだよ」 各種装備アイテムか消費アイテムを一つランダムで貰える。稀に何も無いときがある。 272 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 13 35 38 ID 3oCQvH2L0 【6月15日・金曜日】 商店街では町興しのため準備が行われていた。 (がやがや) 「これは、一体なんの騒ぎですか?」 「明日からのイベントの準備だよ。商店街の立て直しのためにはまず、たくさん人がやって来るようにしないといけないからね」 「その飾り付けをしてるんでか。それでイベントの名前は・・・ダチョウ祭り?」 「ああ、そこの旗を見たんだね。そう、ダチョウがテーマなんだ。やっぱり人を呼ぶにはインパクトが必要だからね。 ダチョウ牧場と契約してイベント用に何羽か借りたんだよ。ダチョウに触れて、乗れるんだ」 「さすが、会長さん。ナイスアイデアですわ!」 「しかし、大丈夫かね?」 「先生~何か心配事?」 「ダチョウはキック強力だからね。万が一、お客さんが怪我をしたら商店街のイメージが悪くなるじゃないか」 「おお~、なるほど~。あたしは全然思いつかなかったなぁ」 「た、大変だぁ!」 「どうしたんだね」 「ダチョウがいなくなってるんです」 「何だって?まさか、逃げたのか!?」 「あ~、良かった。これでお客さんは怪我しないね♪」 「ば、馬鹿!それじゃ、イベントはどうなる! しかも、逃げたダチョウがどこかで事件でも起こしたら・・・ああ、想像するだけでも大変なことに!」 「・・・あたしのこと馬鹿って言った」 「とにかく、ダチョウを探そう」 (タタタタタッ・・・) 「・・・む~」 (そして・・・) 「よし、一匹捕まえた!」 「・・・?」 「こいつはおとなしい奴だな。他の十匹はどこに行ったんだろう」 「まだそんなにいるのか?」 「よお、パワポケ!今日はダチョウの世話か?」 「椿!さては、お前の仕業か」 「さあて、どうだかね?それよりとっととダチョウを捕まえた方がいいんじゃないか?」 「ああ、道路の先に固まって走ってるでやんす!」 「まずい!このまま隣町へ入られたら大騒ぎになってしまう!」 「じゃあ、早く止めないと・・・。誰か車だ、車持って来い!」 「車・・・?そんな暇はないな。おい、お前の背中に乗せてもらうぞ!」 「・・・!?クェーーー!」 「え、ダチョウ!?ダチョウに乗ってダチョウでダチョウを追いかけて ダチョウでダチョウを捕まえるの?」 「ええい、ややこしい。とにかく頼んだぞ!」 ミニゲーム「ダチョウでだだだダンダンダン!」 ゴールに着くまでにダチョウを十匹以上捕まえろ!椿が爆弾やウン○で妨害してくるため注意。 273 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 14 05 26 ID 3oCQvH2L0 「よし、全部のダチョウを捕まえたぞ!」 「クワー!」 「やるな、パワポケ。それでこそ俺の価値も上がるってもんだ」 (スタスタ・・・) (そして・・・) 「ああああああ・・・ダチョウの脱走事件で警察に怒られてしまって、イベントは中止になっちゃったよ。 牧場への支払いに、ビラやチラシまで準備したことが無駄になってしまうなんて・・・」 「だからアタクシはやめた方がいいと言ったんですよ」 「とにかく、明日からのイベントはどうするんです?中止とは知らないお客さんが来てしまいますよ」 「うーん、中止は無理だな。イベントを何か別のもので最かえるしかなだろうね」 「ダチョウが駄目だったんなら・・・この際、ゾウかキリンでどうかな?」 「・・・武美。今は、暫く黙ってろ」 「・・・野球はどうでしょう」 「野球~!?」 「い、いや、悪くないかもしれん。というか、この際、他に手がない!野球の練習に使っている道具でイベントをでっち上げるぞ!」 「・・・マジかよ」 274 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 14 22 37 ID 3oCQvH2L0 【6月16日・土曜日】 ダチョウに差し替え、野球での町興しが始まった。 「あら、ダチョウは中止なの?」 「その代わり、野球イベントとなっております」 「そんなこと言われてもねえ。・・・あら、これは何?」 「ああ、ブギウギ商店街の誇る野球チーム、ビクトリーズが練習に使用しているバッティングマシンです」 「へえ、こんなもので練習しているのね」 「いかがです?3球中、1球でも打てたら商店街の商品券をプレゼントしまう」 「あら、それなら挑戦してみようかしら」 「はい、はい!人が投げる球がいい人はこちら!ビクトリーズの投手、木川則夫の球を打てば豪華商品!」 「これは、ボールをパネルに当てるのか。テレビで見たことがあるな」 「どうです?一回500円ですが、得点によっていろんな景品が貰えますよ」 「ふうん、普段は役に立たない連中もたまには役に立つのねぇ」 「いくらなんでも、それは言いすぎではありませんか?」 「あら、どうして?今は役に立っているでしょ」 「・・・・・・」 「ところでダチョウを逃がした犯人なんだが・・・」 「ああ、それならわかっています。椿という男です」 「いや、そうじゃない。ダチョウの鍵があった場所に商店街の人間は近づいてないんだ」 「何ですって?」 「みんな顔見知りだからね。外部の人間がいればすぐにわかるよ」 「・・・・・・。いづれにしよ、今犯人探しをするのは良くありませんね」 「ああ、私もそう思う」 393 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 19 26 ID Xa9DC5RL0 【6月17日・日曜日】 集会所で商店街のイベントの話が行われていた 大村「いやあ、野球テーマにイベントを差し替えて大成功だったな。世間の反応も上々だよ!」 奈津姫「確かにお客さんの反応は良いみたいですけど・・・今日までのイベントだったのに、もう反響があったんですか?」 大村「そうなんだよ。実は商店街のホームページにかなり書き込みがあってね~」 武美「・・・・・・え」 大村「そこで!私はウギブギ商店街を立て直すには野球しかないと確信した。ビクトリーズで商店街をアピールだ!」 権田「おいおい・・・」 大村「いいかね、ビクトリーズはこれから先、連戦連勝で頼む。商店街も全力でバックアップするからな!」 権田「しかし、会長。草野球がいくら強くたって宣伝効果なんてたかが知れてるぞ」 大村「そこで、相乗効果だよ。今後、商店街のチラシにビクトリーズの活動状況を載せる。 試合のある日を宣伝し、試合結果に応じて割引セールする!」 他の人「ふむ。商店街からもビクトリーズを盛り上げていくわけですか」 大村「そうだろう?これはうまくいくぞ!」 (そして・・・) 394 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 28 15 ID Xa9DC5RL0 青島「なんだか、会長さんだけ妙に盛り上がってましたな」 主人公「でも、うまくいくかもしれませんよ。ところで武美。さっき、何に驚いてたんだ?」 武美「ああ、ホームページの件?会長さんは気づいてなかったみたいだけど、 木川ちゃんが何度も書き込んでるから集計は信じない方がいいんだよね~。 イベントが面白かったからまたやってくださいって、書き込み。 別の人間のふりをしてるけど文章の書き込みからわかっちゃうんだよね~。」 権田「そういえば、則夫の奴あのイベントの時イキイキしてたな。気持ちはわかるんでもないが、全く余計なことを・・・」 奈津姫「でもまあ、これでビクトリーズと商店街は一心同体ですね。権田さん練習頑張ってよ」 権田「そ、そりゃあ、もちろん!もちろん・・・頑張るよ。」 (・・・あー、びっくりした。いきなり話しかけられたぐらいで動揺しちまうとはなぁ」 主人公「・・・確かに、もっと練習して強くならないとな」 カンタ「商店街のためにも頑張るでやんす」 395 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 41 45 ID Xa9DC5RL0 【6月20日・水曜日】 その頃、ジャジメントスーパーでは・・・ 大田「椿、椿はいるか!」 椿 「はいはい、聞こえてますよ」 大田「商店街を潰すと言っていたくせにどうなっている!」 椿 「・・・何かあったのかい?」 大田「奴らめ商店街を「野球の街」としてアピールするつもりだぞ!全く元気そのものじゃないか!」 椿 「ああ、なるほどね。野球ね・・・いいんじゃないか?」 大田「いい加減にしろ!土地の買収計画が遅れる・・・」 椿 「買収計画?ははあ、なるほどね。あんたらの狙いは商店街の土地か」 大田「いや・・・その、駅前の土地を再開発しようと思っているだけだよ?」 椿 「ふーん。じゃ、そこに何かあるわけか」 大田「ないないない、絶対に何もない!お前は商店街を再起不能にすればいいんだ!」 椿 「簡単じゃねえか、今すぐビクトリーズに試合を申し込むんだな。試合で敗北させて大恥をかかせればいい」 大田「な、なるほど・・・しかし、この前の試合でコアラーズは負けているんだぞ」 椿 「その時は俺はいなかったからな。野球は俺の得意分野でね」 (そして・・・) 主人公「コアラーズから試合の申し込み?」 大村 「そうなんだ。ずっと先の7月15日なんだけどね。観客も集めてイベントにしようと言ってきている」 主人公「おそらくこっちが野球で商店街をアピールすると聞いて、試合で叩き潰すって腹ですね」 権田 「へっ、ちょうどいいや。商店街の景気付けに完全勝利をあげてやるぜ!」 (おおっー!!) 396 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22 48 58 ID Xa9DC5RL0 (その頃・・・) 店員「な、何なんですか、この人は!?」 大田「椿の実力がこれほどとは・・・元プロの大北の本気の投球を100球連続で柵越えアーチするなんて!」 椿 「おう、このくらいで勘弁してやるよ。元プロのプライド・・・潰しちまったら悪いからな」 大田(そんなもの、とっくに粉々だ!) 椿 外野手 能力 弾道2 ミートC パワーB 走力A 肩力B 守備A 耐エラーC 特殊能力 アベレージヒッター 体当たり 走塁○ 慎重打法 積極盗塁 椿はパワポケ7で登場したブルーと人気者が無い以外は全く同じ能力です。 主人公との因縁からブルーではないかとも言われています。 397 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 02 54 ID Xa9DC5RL0 【6月23日・土曜日】 コアラーズとの試合に向けて練習しているビクトリーズに新しい監督が。 大村 「おーい、みんな注目!今日は重大発表がある。これまでワシが監督をやってきた。 しかし、野球と商店街を両立させるのは無理だ。そこで監督を雇うことにした」 (ざわざわざわ・・・) 「紹介しよう、佐和田さんだ」 佐和田「よろしく。佐和田さんは、長年学校で監督をやってきて、甲子園優勝の実績がある方なんだ」 権田 「おお、それはすげえや!・・・ん、どうした?」 主人公「・・・っ、いや、何でもない」 佐和田「それじゃ、早速全員の実力を見せてもらおうか」 (そして・・・) 佐和田「よし、だいたいの実力はわかった。練習メニューは次回までに組んでくるとして・・・ おい、パワポケ!」 主人公「はい。」 佐和田「お前がキャプテンをやれ」 木川 「でも、これまでは権田さんが中心となって・・・」 佐和田「ああ、そうなのか?じゃあ権田。パワポケを補助してやってくれ。じゃあ今日は解散!」 木川 「ちょ、ちょっと。何なんですかあの監督は」 権田 「・・・・・・。まあ、監督の言うとうりにしよう」(スタスタスタ・・・) 木川 「いいんですか!?ちょっと、権田さん!」 398 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 15 35 ID Xa9DC5RL0 【6月30日・土曜日】 商店街メンバーと助っ人達に少しづつ亀裂が・・・ 寺門 「さあて、ガンガン打つぞぉ~♪」 木川 「おい、ちょっと待てよ。打撃マシンを使うのは僕が先だろ。何順番を飛ばしてるんだよ」 寺門 「はあ?お前、ピッチャーじゃないか。主戦力である俺が練習する方がチームのためだろ。 試合までの時間は限られてるんだぜ」 木川 「何だと、この野郎。よそ者のくせに、でかい顔するな!」 寺門 「お、何だ?やるってのか?言っておくが、殴り合いなら俺は誰にも負けない自信があるぞ。こいよ、このヘタクソ!」 佐和田「お前ら、そのへんでやめとけ。・・・寺門が正しい。木川は投げ込んで来い」 木川 「・・・・・・」(スタスタスタ・・・) 寺門 「何だよ、あの態度。全く、お前らが不甲斐無いから俺達が助けてやってるのに。少しぐらい感謝の気持ち・・・」 佐和田「オイ、黙れ!!・・・余計な事は言わんでいい。さっさと打って来い」 寺門 「へいへい」(スタスタスタ・・・) 佐和田(あー、こりゃまずいな・・・) 399 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 36 30 ID Xa9DC5RL0 【7月4日・水曜日】 今日は商店街の夏祭り。 カンタ「今日から夏祭りでやんす!パワポケさんも行くでやんす!」 主人公「そうか、夏祭りに行くのか。俺も後から行くよ」 カンタ「わかったでやんす!」(タタタタタッ・・・) 椿 「ははは、子供ってのは無邪気でいいな」 主人公「・・・椿。何のようだ?」 椿 「決まってんだろ?商店街の一大イベント夏祭り。そいつをぶち壊してやるのさ」 主人公「そんなことはさせない」 椿 「・・・そうだな。お互いスマートに行こうぜ。俺はお前が邪魔だし、お前も俺が邪魔だろう。 だから勝負して負けたほうがこの商店街から手を引くてのはどうだい?」 主人公「・・・いいだろう。それでここで勝負するのか?」 椿 「おっと、勘違いするな。スマートだスマートに行こうぜ。勝負は野球できめようじゃないか。 今度コアラーズと試合があるじゃねぇか。互いに助っ人らしくチームの勝敗で決めるんだよ」 主人公「野球の勝負か・・・いいだろう。その勝負、乗ったぞ」 椿 「忘れるなよ、試合で負けたほうは商店街から手を引くんだぞ!」(スタスタスタ・・・) (そして・・・) カンタ「あ、パワポケさんも来たでやんすね!」 主人公「へえ、結構楽しそうだね。・・・あれ?」 寺門 「さあ、運試ししていかないか!一回たったの500円!」 主人公「寺門、何してるんだ」 寺門 「何って、おみくじだよ。おみくじコリントゲーム。ちゃんと商品も出るからやっていってくれよ~」 主人公「そうだな、やってみるか」 ミニゲーム・おみくじコリントゲーム ピンボールで人形を当てて、大吉、吉、凶、大凶を決める。比較的簡単に狙えるので難易度は低め。 主人公「よし、それじゃあ帰るか」 カンタ「まだ、花火があるでやんす!」 主人公「え、花火?商店街にしては豪華だな」 (そして・・・) (ぱちぱちぱち・・・) 主人公「・・・自主的な花火大会ね」 奈津姫「こういうのが一番綺麗なんですよ。・・・手の届く幸せが一番です」 カンタ「次は打ち上げ20連発でやんす!」 武美 「祭りは、派手にやらなきゃ!」 400 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23 44 16 ID Xa9DC5RL0 【7月7日・土曜日】 大村会長と権田がチーム状況を話し合っていた。 大村「次の試合はどうだい?勝てそうかね?」 権田「はい・・・まあ勝てる可能性は高いですね」 大村「おいおい、何だよ。それなら、もっと嬉しそうにすればいいじゃないか」 権田「・・・ねえ、会長さん。これでいいんですかね。商店街に全然関係ない連中が(※)人も入ってきて、 昔からいる人間がレギュラーを外されている。今のビクトリーズは俺達のチームじゃないんですよ」 大村「え、いや、しかし・・・助けてくれるってのに、断るっていうのも・・・ねぇ」 権田「わかっていますよ。まずは勝利、ですよね」 大村「・・・・・・。」 ※助っ人の加入人数で変化。主人公を含め、最大9人。 ただし、仲間評価が高い、3人以上の助っ人がいないとこのイベントは発生しない。 401 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 01 53 ID oOD9DHU50 【7月15日・日曜日】 ついにコアラーズとの試合の日がやってきた 寺門 「うわっ!?観客がいっぱい来てる!?見てる人がいっぱいいるよ!」 木川 「こんなにお客さんがいると僕、緊張しちゃうなぁ~」 大村 「まだたいして宣伝していないのにどういうことなんだ、これは?」 大田 「くくくく・・・見たか、ジャジメントスーパーの力を。 この試合の各イニングで貰えるスタンプを集めると、商品が最大40%割引になるのだ!」 店員 「でも、大丈夫ですか?この割引率・・・大赤字ですよ。」 大田 「ははははは!・・・きみが気にすることではない」 店員 「あ、申し訳ありません!」 佐和田「お前ら、何をボケっとしてるんだ。さっさと試合前練習を始めるぞ」 権田 「でも、観客が・・・」 佐和田「はぁ?高校野球の甲子園に比べれば無人みたいなもんだ!そら、とっとと行け!」 (タタタタタッ・・・) 佐和田「おい、パワポケ!」 主人公「はい」 佐和田「よーじ、お前はしゃんとしているな。いいか、お前は試合全体を見ろ。キャプテンなんだからな」 椿 「・・・うん、いい日だ。貧乏臭い野郎と貧乏臭い商店街に引導を渡すにしちゃ、上出来だ」 カンタ「おじちゃん、がんばってー!!」 主人公「よーし、みんな!この試合が商店街の正念場だ。絶対に勝つぞ!」 (おおー!) ビクトリーズVSコアラーズ 4-4 8回裏コアラーズの攻撃 1アウト2塁 バッター3番 この試合から攻守交替以外は自分で操作することになる。8回裏のピンチからなので逆転を許すと苦しい展開になってしまう。 相手ピッチャーは前回と同じ大北。威圧感があるためこちらの打撃能力が下がってしまう。 なお、主人公はどんな能力でも必ず試合に出場している。 402 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 25 24 ID oOD9DHU50 主人公「やったー、勝ったぞ!」 大村 「よかった、よかった・・・もう、負けたらどうしようかと」 大田「あああああ!?サービス券まで配って宣伝したのに!」 店員「商店街の宣伝になっちゃいましたね」 (ポカ!) 大田「椿めぇ~!!散々大きなこと言ってなんてザマだ!」 主人公「俺の勝ちだな、椿!」 椿 「・・・・・・。フン!」(スタスタスタ・・・) カンタ「パワポケさん、やったね!」 主人公「ああ、何とか勝てたよ」 カンタ「そんなことないでやんす!ビクトリーズの完全勝利でやんす!」 奈津姫「カンタ。パワポケさんは謙遜してるのよ」 カンタ「何だ、そうだったでやんすか!」 主人公「あ、いや・・・そうい言い方をされると・・・」 奈津姫「ふふふ、冗談ですよ。ちょっと、カンタのヒーローを困らせようと思って」 主人公「・・・ははは、人が悪い」 権田「・・・・・・・・・・。」 (そして・・・) 並木「対コアラーズ戦勝利に乾杯!・・・・・・・・・あれ?どうしたんです、みなさん?」 木川「ちっともうれしくなんかないよ。なんだかおかしいですよ、今のビクトリーズは」 権田「まあ、監督も主力選手も外部から来た連中だからな」 青島「それはそうだが、彼らなしでは試合に勝てなかったんじゃないのかね」 木川「あいつら、いい気になってますよね。この前だって・・・」 権田「何があったんだ?」 木川「あの連中の練習した後の、後片付けをやらされたんですよ。自分の後始末ぐらい自分でやりゃいいのに」 権田「・・・・・・・・・。」 木川「ねえ、これでいいんですか権田さん。昔、河川敷の石を拾って練習場所を作ったじゃないですか。 仕事もろくにしないでって、白い目でみられながら練習してたじゃにですか。 あの苦労は、あんなよそ者の連中が活躍するための準備だったんですか!?」 権田「・・・まあ、手はあるさ。ようするに、助っ人がいなくてもジャジメントに勝てるようになれればいい」 木川「な、なるほど!じゃ、あいつらに気づかれないようにこっそり練習するんですね?」 並木「ええっ?しかし、本官は時間が・・・それに今の練習でも、へとへとで」 権田「このままだと、俺達はあの連中の引き立て役で終わっちまうんだぞ」 木川「・・・僕はやるよ。あんな野球をなめた連中に負けてたまるか。商店街のヒーローはこの僕だ!」 青島「・・・・・・・・・」 ここまでが「さすらいのナイスガイ編」の前半です。後半は3ヵ月後10月になってから・・・ 403 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 39 54 ID oOD9DHU50 【10月1日・月曜日】 コアラーズの試合以降、ビクトリーズは連戦連勝。敵なしの大活躍で地方紙やローカル番組でも取り上げられるようになった。 それと同時に、ウギブギ商店街は野球テーマの商店街として知名度を上げていった・・・ コールドマン「それではウギブギ商店街の土地はまだ集まっておらんのだな」 大田 「はい・・・」 コールドマン「もっと良い報告を聞きたいものだな。オオタマネージャー」 大田 「は、はい、申し訳ありません。ただ、何分資金が足りませんので」 コールドマン「必要なら、日本支社に協力させよう。今年中にメドをつけるのだ」 (プツン) 椿 「で、あの土地には何があるんだ?」 大田「うわっ、椿!?待てよ・・・なぜここにいる。お前は逃げ出したんじゃなかったのか?」 椿 「ははは、逃げてたんじゃねぇよ。勝つために数を揃えてきたんだ。紹介するぜ、ザ・トリオだ!」 「・・・ソルジャーと呼べ」 「・・・番長だ」 「・・・ロボ」 大田「なんだ、こいつらは?」 椿 「ちょいと昔の知り合いでね。今度こそパワポケの野郎は潰す!それで・・・さっきの話だが」 大田「ん?何のことかな?」 椿 「商店街の土地には何があるんだ?」 大田「フ、フン!なぜお前達に話す必要がある?」 椿 「ああ、そうかい?おい、お前ら。ちょっと下の売り場で暴れて・・・」 大田「ま、待て!私も会長から何も知らされてないんだ!」 椿 「・・・本当か」 大田「あそこに何かが埋まっている。私はそれしか知らん。とにかく、他言無用だぞ! 商店街に関しては、すでに作戦がある。お前達にも協力してもらうぞ」 404 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00 45 41 ID oOD9DHU50 そのころビクトリーズは・・・ カンタ「パワポケさん、練習を見に来たでやんす!」 主人公「ああ、カンタ君。応援に来てくれるのは嬉しいけど勉強は大丈夫かい?」 カンタ「痛いところをつかれたでやんす」 権田 「キャプテン、そろそろノックを始めようと思うんだが」 主人公「ああ、そうだな。先に準備しておいてくれ」 権田 「・・・・・・・・・」 カンタ「権田さんと喧嘩してるでやんすか?」 主人公「いいや。どうしてそう思う?」 カンタ「なんだか、怒ってるみたいでやんす」 主人公(俺がキャプテンになってからなんだかぎくしゃくしてるんだよな。きちんと話し合ったほうがいいかな?) 398 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 13 57 28.03ID LC7fMXils[1/3] 乙です!どんな結末を迎えるのか、本当に楽しみです。 自分も、便乗してまとめwikiで未完結になっている「パワプロケンポケット9」の表サクセスの続きを簡潔にですが、まとめてみました。 主人公たち助っ人と権田たち元々のビクトリーズメンバーの対立は少しずつ深まりつつあった。 そんな中、ジャッジメントがまた試合を申し込んできた。 TV中継を行うが、助っ人は抜きという条件を出されるが、 キャプテンである主人公だけは出れる。 しかし、試合当日に椿が主人公にカンタが攫われたと教えてきた。 さらに、ビクトリーズの相手はコアラーズではなく、ジャッジメント日本支部の野球チーム、キングコブラーズだった。 カンタの攫われた場所に駆けつけた主人公の前に、 ザ・トリオが現れ、直接対決に挑む。 ここで条件によって、戦う相手がザ・トリオ全員か、3人の内の1人に分岐する。 ・1人と戦う場合 主人公は勝利して、カンタを助けるも、ザ・トリオの残る2人の足止めを受ける。 ビクトリーズの試合は7回終わって4点差とかなり劣勢だった。 そこに来た寺門が加勢しようとするも、木川が反発したことから、 そのまま助っ人と旧メンバーでの乱闘が勃発し、 見かねた佐和田監督が試合放棄を宣言し、 ビクトリーズは二重の意味で恥をさらす結果になった。 ・3人と戦う場合 主人公は勝利して、ビクトリーズの試合に途中参加できる。 条件は厳しいが、勝てない試合ではない。 勝利後、ジャッジメントスーパーは駅前からの無料送迎バスや大幅ポイント還元セールといった経営面での戦力を仕掛け、商店街の客は奪われ、クリスマスまでこれが続けば、元々経営難の商店街は壊滅してしまう。 それでも、ビクトリーズは野球で勝つ以外に道は無い。 399 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 14 00 02.57ID LC7fMXils[2/3] そんなある日、権田達旧メンバーはとうとう助っ人達に正面切っての宣戦布告を行いビクトリーズから出て行けと言い放った。 主人公はキャプテンとして、出て行くわけには行かないと返し、 自分たち助っ人と旧メンバーでの野球の紅白戦で決着を付けることにする。 ・・・助っ人達は9人いないのだが、カンタに奈津姫、会長達助っ人に好意的な商店街の人たちが加勢してくれた。 (商店街の人たちを入れても9人に届かない場合は、紅白戦自体起こらず、 主人公と権田は話し合いで和解する) 紅白戦に勝利したのは助っ人たちだった。(負けるとゲームオーバー) 戦いを通じて、旧メンバーと助っ人達は互いの実力を認め和解。 とうとう、ビクトリーズは1つになったのだ。 そしてクリスマス後に キングコブラーズとの再戦が決定した。 あちらには椿とザ・トリオの3人も加勢するが、 今のビクトリーズに恐れるものは無い。 そして決戦を制したのはビクトリーズだった。(負けるとゲームオー(ry)) その後、ジャンジメントスーパーにて、 ジャンジメントが商店街の土地を狙った理由が明かされる。 それは戦争中に墜落した米軍パイロットがここに落とした私物、 「盗賊聖書」だった。 ・・・・有り様に言えば、冒頭の「汝、盗むべからず」の部分が「汝、盗むべし」になっている単なる誤植本だが、ゴルドマンの一族にとってはキリスト教の支配に反発する者の多さを証明する秘宝なのだ。 そして、太田支店長は肝心の遠前支店の営業業績が悪すぎたことから、北極支店に左遷されることになった。だが太田は逆恨みを燃やし、椿から大量の「神のマナ」を買い取り遠前町そのものを滅茶苦茶にしようとする。 400 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 14 02 10.56ID LC7fMXils[3/3] 大晦日、奈津姫とカンタ親子は街外れで太田と椿を見かけ、 カンタが追いかけてしまう。 カンタと彼を追いかけた奈津姫は山の中の洞窟で、 大量の巨大化した虫を目撃する。 更に奈津姫が椿と太田に見つかってしまい、 「神のマナで巨大化させた虫に商店街を襲わせる計画を聞かれた」ために、 (正確には、↑のとほぼ同じ台詞で、太田自身が喋ってしまった)捕まってしまう。 抜け出せたカンタは、主人公と権田、それに武美に助けを求める。 洞窟に乗り込んだ主人公は、逃げ出そうとしていた椿とガチンコバトルで決着を付けた。 その直後、巨大化した虫が暴れ出したが、椿が種明かしをする。 太田と捕まった奈津姫は椿の用意したシェルターに誘導されていたが、 そのシェルターには虫を引き寄せる細工がしてあるため、 巨大化した虫は商店街でなく、そのシェルターだけを襲う。 椿は初めから金だけ貰って太田は口封じするつもりだった。 シェルターが虫に襲われ出したところで、主人公が飛び込んできた。 「助かった!」と笑顔でほざく太田を殴り倒し、主人公はシェルターを塞ぎ、虫が入ってこれないようにした。 だがそこで、謎の爆発音が響き、シェルターは土砂の中に埋まってしまう。 翌朝、主人公と奈津姫は太田や木川、寺門達に助け出された。 シェルターの場所を教えたのは、椿だった。 ・・・太田も命は助かったが、一緒に来ていた並木巡査に逮捕されていった。 そして、主人公はカンタの「宣戦布告」を受け、町を去っていった。 (ルートによっては、町に残る) 完
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パワプロクンポケット10 概要 発売日は12月6日、サクセスモードは二本。高校野球モードと野球人形編。また、野球がパワプロ風の3Dになった。 新能力・特殊能力 パワプロでは以前からあったが、ジャイロボールが新特殊能力に追加された。また、変化球もナックルカーブが追加された。
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パワプロクンポケット9 概要 ストーリー 評価点 ゲームシステム 各サクセス 賛否両論点 問題点 総評 余談 パワプロクンポケット9 【ぱわぷろくんぽけっときゅう/ないん】 ジャンル 野球バラエティ 対応機種 ニンテンドーDS メディア 512MbitDSカード 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 開発元 コナミデジタルエンタテインメント(パワプロプロダクション) 発売日 2006年12月7日 定価 5,229円 判定 良作 ポイント 野球バラエティにふさわしい一作クリア条件は易しめだが投手が弱いチームなのでコツは要るDSパワポケでは珍しく一作で完結するシナリオ パワプロクンポケットシリーズリンク 概要 本家とは似ても似つかないシナリオや彼女、サクセスで人気を集めてきたパワプロクンポケットシリーズの10作目(外伝のダッシュは含み、リメイクの『1・2』を除いてカウント)。 キャッチコピーは「こんなゲームがあったのか!!」。『8』からジャンルが「野球バラエティ」となったが、パッケージ裏では「男が街を救う」「RPG」「少森寺の修行」の3サクセスに加えて「格闘ゲーム」や「レース」をイメージしたミニゲームなどせわしない紹介になっている。 どれをとっても普通に野球をしていない。だが普通ではなくても野球をしている。実に「野球バラエティ」と呼ぶにふさわしい一作となっている。 ストーリー 『さすらいのナイスガイ編』(表サクセス)遠前町にあるブギウギ商店街。かつてお客で賑わっていたブギウギ商店街は、突然駅前に現れた大型外資系スーパー・ジャジメントスーパーによって客を取られ、多くの店のシャッターが閉る寂れた商店街となっていた。商店街の自慢だった野球チーム・ブギウギビクトリーズも連戦連敗。商店街の人々の士気は徐々に消えようとしていた。風来坊として各地を旅する主人公は偶然この街に立ち寄ったとき、元プロの選手を使ってまで商店街を潰そうとするジャジメントのやりかたに違和感を覚え、ブギウギビクトリーズに助っ人として入団し、商店街の復興に協力していくこととなる。しかし敵側に同じく風来坊の椿が手を貸す。彼は主人公のかつての相方で今は宿敵という因縁のある人物であった。商店街とスーパーの抗争、そして主人公と椿との対決は更にヒートアップしていく。 『スペースキャプテン編』(裏サクセス) 宇宙最強の『帝国』に立ち向かう、スペースオペラRPG。主人公は規定日数までにワクチンと仲間を集め『帝国』の侵略に備える。 『少森寺編』(ミニサクセス) 主人公は夏休みに少森寺(しょうしんじ)に入門してしまう。そこでの訓練は野球にどう役立つのか。元は体験版用に配信されていたミニサクセスだが登場人物の一人の「寺門」が『ナイスガイ編』の仲間キャラとして登場する。 評価点 ゲームシステム サクセスが遊びやすくなった 難易度選択やカード野球でのプレイが可能となり、試合前に能力アップを実行するインターミッションが組み込まれた。 サクセス時のキャラメイク時にオートで勝手に名前が付けられるシステムが追加された。 投手は最初に変化球の方向を選べるようになった。 アクション野球もある程度進化している 今まで微妙だった野球パートが改善され、旧作に比べるとまともに遊べるようになった。 この流れは続き、次作『10』では試合が3Dになるなど更に進化。ほぼ本家と差がなくなっている。 打者が打った瞬間、どの守備位置に打球が飛んでいくかが表示される「かけ声」が追加。このシステムは後に本家『パワプロ』シリーズに逆輸入される。 打球が飛びやすくなる「バンザイ」が登場。 ミートカーソルの形が『パワポケ甲子園』のような楕円になった。 『パワポケダッシュ』で起用された「カード野球」が逆輸入。 アクション野球が苦手な人でも遊びやすくなった。このシステムは『12』までサブで入れられる事となる。 各サクセス 『ナイスガイ編』は往年の日本映画風ヒーローモノを意識しており、本筋は昭和の下町風な人情ドラマが展開される。 ストーリーが今作だけできちんと完結する 。佐和田監督やカニ怪人のように『7』からの再登場キャラや『8』のキャラと関わりを持つ武美や城田といった人物も居るが、基本的には1作だけで完結したストーリーを展開している。 敵のスーパーである「ジャジメント」は『10』以降の裏社会編で深く関わり賛否両論だが、本作のジャジメントスーパーは裏社会の要素があまりなく敵キャラの支店長も「思い込みの激しさから商店街に嫌がらせを仕掛け、野球勝負の敗北でやけっぱちになり暴走する」というだけの人物である。 「流れ者の風来坊」である主人公は精神年齢の高いカッコよさと、傍目から見ると女性の家に転がり込む住所不特定者のヒモにしか見えないマヌケな所を併せ持つ。普通ではない設定ではあるが野球への情熱は本物。 『7』の後日談的な面もあり、単体でも問題ないがこちらをプレイしているとより楽しめる。特に「助っ人がバッティングマシーンを独占して元居たメンバーと溝を深める」「元居たメンバーがひそかに特訓をして助っ人チームに紅白試合を挑む」などの流れは『7』を逆から見た視点にも見える。 それでいて『7』の時に果たせなかった「助っ人組と元のメンバーの対立を通した和解と団結」も本作では果たしており、マイルドになりつつも人情ドラマとしての側面が強まっている。 また本作の主人公とライバルの椿は姿こそ違うが『7』のある登場人物という説がある。詳しくは余談の項参照。 その事を踏まえてみると色々と意味深な描写も多い。またシナリオの印象もかなり変わってくる。 彼女シナリオは好評。当初の主人公は野宿をしているが、その状態だとゲリや栄養失調などバッドステータスになりやすいので女性キャラと交流をして家に転がり込むヒモとなる事が攻略のカギを握る。 広川武美は得られる能力は平凡であるものの流れ者の主人公に当初から好意的で序盤から居候しやすく攻略しやすい。『8』のサイボーグ同盟と関わりがある人物でファンからの人気も高い。 神田奈津姫は本作のメガネポジションの「カンタ」の母親でカレー屋をしている未亡人。武美と共に攻略しなくてもある程度は本筋に関わるが、パワポケポイントを使って隠し彼女を出すと攻略可能。商店街の情報がスーパーに何故筒抜けだったのか真相が分かる。 温水ちよは劇団員の少女。劇団員の恋愛を交えたドロドロのドラマが展開される。 霧生夏菜はレストランで働いている少女で当初主人公を浮浪者のオッサンとして呼ぶが親しくなっていく。父親が考古学者でありながら「8」に登場した雪白家に仕える暗殺者の裏切り者であり、野球の仲間キャラになる「城田」がカギを握る。 山下貴子は道端であった女子高生。米屋の父親と二人暮らしをしている。だがその正体はパワポケお馴染みの幽霊ヒロイン。 野崎維織は喫茶店に流れ込んできた主人公を餌付けするいつも本を読んでいる無口な女性。博多氏による「緑髪伝説」の一人。BADエンドを見た後に彼女の抱える重責を知る事が出来る。 夏目准は維織が通ってる喫茶店で働くメイド。腹黒で維織のヒモになっている主人公に嫌味を言うが好意は持っている模様。どちらかというと博多氏の緑髪キャラにありがちな漫才要員で人気も高いが攻略不可能。 なお後の作品の「しつもんコ~ナ~」では「准が攻略できないのはバグですか?」という質問があり、攻略不可能なヒロインが居る事をバグと呼ぶネタが生まれた。なお「緑髪ヒロインのお供キャラ」で攻略可能になったのは『13』に登場した川田ゆらり(緑髪娘「あさみ」の親友だが彼女のルートも存在する。実は維織の腹違いの妹)まで待つ事となる。 『14』では准は一応攻略キャラになっているのだが、相手は小学生でシナリオの流れも恋愛感情というよりも「野球少年を見守るお姉さん」という関係性で終わっている。 本筋は基本爽やかなシナリオだが、彼女キャラのBADエンドは重々しいものが多い。 悔し涙も流せず爆死、暗殺、悪徳プロデューサーに枕営業をして遠い世界へ行ってしまう残酷な結末、遠くない別れに目を背けかりそめの幸福の日々を過ごす、など。 その分、GOODエンドでは主人公とヒロインが共に「幸せ」になる結末も確かにある。 余談だが『7』である人物が押し付けていた間違った「しあわせ」とは真逆の性質のものである。武美と維織のGOODエンドは特に「別の道を行くことがあってもお互いに好きでいられる」という側面が強調されている。 仲間キャラも「面白変人」が多く憎めない。 『少森寺編』からのゲストキャラでトラブルメーカーの「寺門」、『7』でヒーローに改造された「カニ怪人」、『8』の彼女キャラの雪白冬子の専属コックとして彼女を溺愛する「城田」、准に惚れ込む自称新世界の神である「電視」、公園で寝ている主人公の前に現れる顔が怖い「野ピエロ」、甲子園出場者で実力がありながら陸で泳ぐ「水間」、主人公の知人である胡散臭い「白」、過去に犯した罪で彷徨っている「ムシャ」など。 ミニゲームもバランスがいいとはいえないが『大乱闘スマッシュブラザーズ』を彷彿させる対戦アクション、「ブギウギ商店街」をダチョウに乗って駆け回るレースなど純粋に遊んでて面白いモノがある。 完全クリアにミニゲーム攻略が必須だった『8』ほど難易度が高いわけでもなく、サクセス中に失敗しても能力が下がるリスクの代わりに再挑戦出来たりするので親切とさが増している。 『スペースキャプテン』編は『スター・ウォーズ』を初めとしたSF映画のノリ。 仲間キャラのイベントが濃く、それぞれの星の政治や貿易にちなんだイベントの世界観が風刺が効いていて素晴らしい。 寄生生物に憑依されている実験生物の「シルバー(『8』の白瀬)」と彼女とコンビを組むロボット「ブラック」、サイボーグとして正義の味方を行う「ピンク」、連邦への革命テロを行う過激派で通常EDでは子供もろとも射殺される「ヘルガ」と金で雇われる傭兵ながらヘルガと組むと彼女に惚れて救おうとする「ブラッド(『5』の小杉)」、賞金稼ぎの「トウコ」と彼女の兄でシスコンながらやはり連邦に恨みのある賞金首「ハルツグ」、面白い事を探して主人公にくっついてくる「リコ」、役立たずながら最後まで連れて行くとキャプテンになる「ヒラヤマ」など。 そして「オニザメ」兄貴が濃いキャラとして仲間になる。表以上に「ソイヤソイヤソイヤソイヤソイヤソイヤ(み~みみみみ~)」を自重しておらず、主人公を襲ってやる気を削いだり他の男仲間キャラに妖しい視線を送ったりする。 悪役側となる「宇宙連邦」にも濃いキャラが多く、巧みな謀略で主人公を幾度となく追い詰める副官の「ソネムラ」、正義感ある理想主義者だが黒幕に利用されてしまう「大統領」など。 宇宙連邦のボスは裏サクセスでもおなじみの「カメダ」だが、本作では大統領の後ろ盾を理由に様々な悪行の限りを尽くしており、この作品以降の凋落ぶりを考えると、名実ともに彼の最盛期といえる。 またGBAからの再登場キャラも多く、DS用にドットが打ち直されているのは新鮮。 またRPGパートだけでなく3DSTGのパートもある。 なお『スペースキャプテン』編は裏サクセスでは珍しく最後の重要な局面でイベントオンリーとはいえ「野球」が絡んでくる珍しいシナリオである。 『少森寺編』は元々は体験版としてイベントで配信されたミニサクセス。 メガネや妨害キャラは登場するが女性キャラは殆ど出ない。 あくまで「普通じゃないやり方で野球選手を育成する」というパワポケのノリを体験するためのサクセスなのでストーリー性は薄い。 だが条件を満たして最終日に行うボスラッシュのミニゲームはBGMもあって中々熱い。クリアすると大きな経験点が得られる。 短期間で終わるため「パワポケポイント」を稼ぐのに有用なサクセス。 賛否両論点 野球パートはかなり打高で、やり方によってはパワーGでもホームランが打てる。投手育成時には苦戦することも。 とはいえ強振だと外野フライが頻発する事も多い。操作に慣れていない場合、パワーの高い選手はミート打ちが安定。 これでも野球として色々とおかしい『7』『8』よりは安定しているが。 他作品との繋がりがあくまで匂わせるだけのため、人によっては「外伝っぽい」「地味」という意見もある。 但し『11』以降が連作になりハードルが高くなっていることを考えると、一話完結の今作は新規プレーヤーへかなりオススメ出来る作品であるといえる。 問題点 サクセスは仲間にするキャラが多いほど有利になるが、投手キャラの有無でかなり難易度が変わってくる。 本作の主人公チーム「ビクトリーズ」は助っ人を含めて強打者が多いのだが、専門投手は木川・水間・電子の3名しか居ない。 木川はイベントを進めるとパワーアップするが、反乱イベント前にこれを行うと反乱時に強化された状態で敵に回ってしまう。そのため時期次第ではかえって罠となる。 電子は喫茶店を何度かうろつかないと捕獲出来ないが維織ルートの最初のイベントが起こりやすく、うろついて仲間にするにはある程度かかる。 水間は居場所さえ分かれば比較的捕獲しやすいのが救い。キレの良いスローカーブと剛速球ストレートと分かりやすい性能。 本作のサクセスでは後半の紅白試合を除いて監督采配がオートになっているため、彼ら専門投手が居ても運が悪い場合はモブの雑魚投手(ストレートしか投げられない藤本が有名)が起用されて炎上なんてこともある。 シリーズに慣れてない人だと夏のスーパーとの決戦で苦戦するかもしれない。 しかも起用法の問題か、監督をオートにしておくと攻撃の際に投手に打順が回ってきた中で代打を高確率で起用するため仮に延長線にもつれこんだら高確率で投手交代させられる事になる。 本作の反省からか『10』『11』の終盤は監督評価が高ければ采配を主人公に丸投げしてくれるイベントが挿入され(*1)、『12』『13』は主人公が信頼されてるおかげで最初から一貫して監督采配はプレイヤーに託されている。 『スペースキャプテン』編は普通にプレイすると日数が少なくワクチンを集めにくい。 そこで日数をあまり消費しない「ワームホール」で貿易する事でお金を溜めるのが基本戦略となるのだが、ここでお金を集めやすい惑星の組み合わせになるかどうかは運任せ。良い組み合わせが出るまでリセットする事になる。 だが、ある手順を踏み、リセットを何度もするとペナルティの影響で、ある惑星でいくらでも売ることができるバグアイテムを入手できる。ただし1ペラなのでペナルティ+ワクチン+野球人形部品代で多くのペラが必要である。何度もボタンを押す必要があるので、ゲームバランスへの影響は少ない。 だがお金を溜めなければ最終ミッションに挑む事も野球人形(登録できる選手)を強くする事もままならない。溜めてしまえば表より強い選手が作れるのは変わらず。 イベントの合間に戦闘があるという形でRPGとしてはおまけレベルといえる。 以後、『10』から『13』までの裏サクセスはRPGとしての側面をより掘り下げていく事になる。 『パワプロWii』とのパスワード互換性がなく、パワプロに選手を送り込んで暴れさせることが出来ない。 一時期のパワポケはゲームキューブ版のパワプロに選手を送り込めたが、本作はゲームキューブからWiiへの移行していた時期でもあったせいでパワポケからパワプロに選手を送れない時期に引っかかっている。 『パワポケ10』『パワポケ11』はWii版のパワプロと選手互換性がある。 総評 『9』以前のパワポケ全般に言えることだが、今作も野球バランスはあまり良好とは言えない。 しかしシナリオ面だとDS『パワポケ』の中では単体で話が完結している事は大きい。 主人公、彼女キャラも人気が高くパワポケの魅力を理解する上では入門向けにふさわしい一作である。 サクセスも末期が内輪ノリで迷走したのを考えると、本作はまだ「パワプロの外伝」として丁度良い出来と言える。 もしなんでもありな野球ゲームの気分を味わいたくなったら手に取ってみるのもいいかもしれない。 余談 本作に登場した「ブギウギ商店街」は約10年後の『14』ではインターネットショッピングの発達によってシャッター商店街になってしまっている。そうした無常さもパワポケらしいといえばパワポケらしいのかもしれない。 このゲームが発売されてから約6ヶ月後、韓国において本作をベースにした「파워풀 프로야구 비긴즈」が発売された。 そのゲームがパワポケシリーズの一つとして含まれるかは不明。 なお、内容については全体的に物足りない。 パワプロBasic版やパワポタ1~2に近い内容で サクセスが存在しない 。他にもアレンジがない。 また、韓国で発売されているものの、韓国のプロ野球チームは登場せず、その作品にのみ登場する架空のチームが代わりに使用できる。 + 『9』の重要人物に関するネタバレ 本作の主人公が『7』のレッドではないかという説があり、『14』においてもそれをほのめかす描写がある。 『9』中では細かい言動が元人外である事を匂わせ、佐和田監督や湯田(『7』の花丸高校のメガネ君)の事を知っている節があり、『維織』のシナリオでは彼女にヒーローの話をしてあげたりしていることなど。 『14』ではレッドが再登場して重要な役割を担うが、「商店街のために草野球で戦った人物」として登場していることから『9』主人公の延長線のように描かれている。 なお公式では本作の主人公がレッドかどうかはノーコメントではある。『14』のレッドも『7』時代の仲間である真央やピンクを助けに行く展開はあるのだが、同じく『14』にも継続登場する准や維織、夏菜や木川といった面々との会話シーンはない。 『7』でのレッドをはじめとしたヒーロー達は、勝野先輩を拉致してカニ怪人に改造したり、正史では未遂に終わったものの7主人公達に野球で勝ったら洗脳して廃人にする気マンマンだったり、結託していたワルクロ団を一方的に切り捨てたりと、トゥルーエンドで全てが明らかになったとしても「別の正義」とは言い難い悪行を数多く働いていたため、この説を嫌うファンもいる。 ただし本作の主人公は総合して「過去の悪行を悔いている」という描写が多く、権田との関係やちよルート絡みでは女性関係で嫉妬を受ける展開は多いモノの、カンタや武美、維織などの人物との繋がりを見ると「ようやくヒーローになれた物語」と呼べるのかもしれない。 『パワポケ9』はまさに黒野博士の言う「正義の反対は別の正義」を体現してる作品であったとも言えるのかもしれない。 特に奈津姫ルートでは本作の主人公が悪行を行っていた事を悔いている前提でプレイすると、後半で武美が語る「誰もがアンタみたいに強いわけじゃない」の名言に対する反応、奈津姫の罪悪感に対しての向き合い方など別の見方が出来るかもしれない。
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登録日:2010/12/23(木) 09 31 26 更新日:2024/05/08 Wed 12 32 25NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 DS KONAMI いろんなものがそろってる ゲーム コナミ スペースキャプテン ダチョウ ニンテンドーDS バンザイ パワプロクンポケット パワプロクンポケット9 パワポケ9 ヒモ ブギウギビクトリーズ ブギウギ商店街 ロマン 准が攻略できないのはバグ 少森寺 社会人野球 風来坊 餌付け ≪こんなゲームがあったのか!≫ 2006年にコナミから発売されたDS用ソフト。 通常の表サクセス、野球をしない裏サクセスに加え、ミニサクセスとして『少森寺編』が登場した。 野球面では通常よりも打球が飛ぶ『バンザイ』、打球に対してどの野手を動かすといいか吹き出しで教えてくれる『かけ声』が追加されている。 今作からミートカーソルの形がパワプロシリーズと同様、楕円形になっている。 表サクセス 【さすらいのナイスガイ編】 今回はシリーズ三度目の社会人野球。 4月~7月中旬、10月~年末の前後編となっており、進行日数も一週間ごとではなく一日ごと。 時間軸としてはポケ8の三年目と同時期である。 ▼あらすじ 町から町へと旅を続ける風来坊の主人公は、ふと立ち寄った町で遠前町の駅向こうに新しくできたスーパーマーケットにお客を取られ苦しんでいるブギウギ商店街を訪れる。 風来坊は商店街の野球チーム『ブギウギビクトリーズ』の助っ人として参加し、試合の宣伝効果で商店街の再興を目指す。 ▼クリア条件 前篇 最終日に行われる試合に勝利する 後編 ビクトリーズ紅白戦に勝利する(プレイ次第では紅白戦自体を回避可能) 年末の試合に勝利し、最終日のミニゲームをクリアする ▼用語 ジャジメント 本作で敵対関係にある大手スーパーの親会社。 世界規模で事業を展開しており、オオガミが台頭するまでは世界一の企業だった『旧支配者』。 本社はアメリカにある。 ▼登場キャラクター ブギウギビクトリーズ地元メンバー。 ♢権田正男 ビクトリーズのキャプテンで一・三塁も守れるパワーと強肩が売りのキャッチャー。 マイナス能力がなくプラス能力もそこそこ多いため、地元メンバーの中では助っ人に引けを取らない実力を持つ。 途中でキャプテンの座を主人公に奪われ、場合によっては反乱をおこす。 ♢木川則夫 本屋を営むピッチャー。 増えていく助っ人にあからさまな反発をみせる。 ♢青島三郎 一・二。外野手を守る、町のお医者さん。 ビクトリーズの紅白戦では味方してくれる。 ♢並木潤一郎 一・三・外野も守る警察官。語尾が「あります」なのであります。 気弱で流されやすい性格。 ♢藤本 佐和田新監督もお気に入りの選手。 変化球なし、コントロールG、最高急速135kmにスタミナFというすごい投手。 キングコブラ―ズ戦で登板しプレイヤーを地獄に叩き落とすので助っ人投手をチームに入れて回避したい。それでも登板することあるけど。 阿部様と違って最大までパワーアップさせても変化球を覚えないため抑えるのは非常に厳しいが、カード野球では重い球持ちの為使いどころはある。 一部では「阿部様の再来、阿部様の親戚」などと言われている。 モブキャラながら某所で単独項目が作られる程でかなりの存在感がある。 ブギウギビクトリーズ助っ人メンバー ♢主人公 遠前町に協力する風来坊。社会人なのかとか訊いてはいけない。 「おじちゃん」「オッサン」などと呼ばれても特に反応はなく、大人びてるため歴代主人公の中で最高齢の可能性がある。その逆も然りだが 過去に野球をやっていたということ以外は謎の多い人物。 川原のテントで暮らし野草や木の実を食べるサバイバル生活をしているが、野球やケンカなどで見せる身体能力は高い。 ♢寺門男 風圧で川の水を割る拳法使い。 必ず仲間になるキャラで守備位置は外野。 身体能力が高いためかパワーと走力と肩力は高いが、野球経験は殆どないせいかミートと守備力は低くエラー回避に至っては壊滅的。 助っ人の中ではまともな部類ではあるがトラブルメーカー。 ミニサクセスにも登場する。 ♢ピエロ ヴヒャハ~イ! サーカスを抜け出した野ピエロ。 俊足のアベレージヒッターでパワーアップすればパワーもある。 なのだが勧誘イベントで注目されているのは何故か平凡な守備力。一応守備職人は持っているが… 見た目はイロモノ色が強いが、本人のピエロとしての仕事意識は高く連続イベントも真面目な内容。 ♢電視炎斬 安定した投手能力を持ちスライダーとフォークを投げ分ける。 キーーーボーーードォォォ! 助っ人がいないと投手力に難があるチームなので招集されやすい。 ♢城田鉄幹 ありえない材料からケーキや肉を作る料理人ですぞ。 何かと料理を作ってくれるのでサバイバル生活をしている主人公にとってはありがたい存在。 基本的にはいい人だが、お嬢様の話を始めると止まらなくなるのが玉に瑕。 外野を守る打撃力のある選手。 ♢ムシャ 恐らく一番加入させるのが難しいキャラ。 見た目はまんま鎧武者のため怪しさで言えば助っ人の中でもトップクラスだが、主人公以外は疑問を持たずに接している。 パワーアップさせる過程で主人公のケガイベントがある。 主人公とはある意味では似た物同士であり、最終試合終了後のイベントは見る価値がある。 パワーヒッターで守備位置は一塁。 ♢カニ怪人 ポケ7にも登場の改造人間。 サードを守る強肩のパワーヒッターだがマイナス能力も目立つ。 その正体は7で姿を消したあの人だった。 見た目は完全なイロモノだが性格はかなりまともで、イベントは自分の存在意味や今後に悩むなど真面目な内容。 ♢白徳仁 かなりの自信家で詐欺まがいの事をして回っている男。主人公とは知り合いらしい。 守備位置はセカンド。 助っ人の中でもパワーアップしても能力は高いとは言い難いが特殊能力の多さで補う。 ♢水間美偉斗 陸上を泳ぐ水泳マン。水では泳げない。 完全な変人だが甲子園出場投手であり実力はある。 150kmを超える直球と変化量の大きいスローカーブが武器だが制球力が低く、地味にパワーが高い。 投手層の薄さの補強と藤本の登板を阻止するために仲間にしておきたい一人。 彼女候補 ●広川武美 ロマン大好きのオバs…おねえさん。 開かずの店と言われるぐらいやる気のない漢方薬店をやっているが、本業の株で稼いでいるため収入面は問題がない。 手足を使わずにネットサーフィンできる特技を持つ。 紅白戦で登場する予定だったのか選手データだけは存在し、これ以降の作品でもミニ顔設定で武美を設定することが出来た。 ●山下貴子 本当の意味で影が薄い女子高生。 グッドエンドの方が精神ダメージは大きい。 ●霧生夏菜 料理は火力がモットーのウェイトレス。 イベントが進むと城田さんの関係者も登場する。 ●温水ちよ またの名を「流れ星ポエ夢」。 貧乏生活をしながら劇団活動をする女優志望の女の子。 ●野崎維織 三代目緑髪伝説のめんどくさい星人。 生まれ変わり前提の再挑戦でなければ攻略できない。 ……服、しわになるよ。 ●神田奈津姫 隠し彼女にして本作のメインヒロイン。 亡き夫から継いだカレー店を営む一児の母だが、何やら悩みがある模様。 その他のキャラ ●神田カンタ 奈津姫の一人息子。 やんす口調のメガネくんだが歴代相棒メガネとは赤の他人。 ●大村鉄治 商店街の自治会長で、チームの元キャッチャー&元監督。 ●佐和田勝 ポケ7にも登場した、投手起用に定評のある監督。 7の阿部に続き今作はやたら藤本をマウンドに上げたがる。 大村会長の代わりにビクトリーズの監督を務め、主人公をキャプテンに任命する。 能力主義なので助っ人を重視する点は相変わらずだが、完全な助っ人贔屓という訳ではなくチームの分裂を防ごうとする動きは見せるため性格は大分丸くなっている。 ●椿 今作のライバル。元々は主人公と組んで仕事をしていた。 金で動くトラブルバスターでジャッジメントスーパー側につき商店街側と対峙する。 自分でトラブルを撒いたりしているが、完全な悪という訳ではない。 主人公と同じく正体について囁かれている。 特殊能力「人気者」がない以外はあの青いヤツと同じ能力。 ●ザ・トリオ 椿が連れてきた助っ人。 外見こそアレだが野球の実力は高い。 番長!ソルジャー!…ロボ。 三人あわせて、ザ・トリオ! こちらもそれぞれ正体に疑惑がある。 ●太田洋将 ジャジメントスーパーの遠前店の支店長。 商店街を潰そうと様々な嫌がらせをしてくるが、商店街を潰すことに拘りすぎて業績を悪化させるようなことをしてしまっている。 組織に対する忠誠度は高いが無能な人物。 ●夏目准 真のヒロイン。 だが何故か攻略できない、今作最大のバグ。 ●ルッカ 敵対するスーパーの親会社、ジャジメントグループ会長の美人秘書。 今作では顔だし程度だが、後の作品での活躍が大いに期待されていた…。 初登場にして、この作品がピークの「だめな人」 裏サクセス 【スペースキャプテン編】 ▼あらすじ 宇宙連邦による支配と恐怖を終わらせるため、小型宇宙船のキャプテン(主人公)は宇宙ワクチンを集めながら連邦を叩く機会を窺う。 惑星間を行き来しながら期日までにワクチンを集めなければならず、慣れないうちは仲間集めどころかワクチン回収すら出来ずに詰んでしまうことも多いがあることに気付くと簡単にクリアできる。 ミニサクセス 【少森寺編】 高校球児の主人公は野球部の夏休み合宿に遅刻してしまう。 なんとか合宿地のお寺「小森寺」についたかと思ったら、そこは武術の本格修行地「少森寺」だった…。 元々はイベントで配布するだけだった体験版だったが、スタッフが勿体なく感じて(未プレイの人のため、とも)収録された。 元が体験版のため試合は皆無でストーリーも短く、強力な選手も作れないお試しモードである。 ▼登場キャラクター ♢主人公 小森寺(こもりでら)と間違えて少森寺(しょうしんじ)にやってきた高校球児。 夏休みの間中修業に明け暮れる事になる。 ♢三田輝家 メガネ一族の一人。 主人公と同じく外部から修行にやってきた高校生。 ♢光山平七 少森寺での主人公たちの先輩。 主人公に嫉妬して何かと嫌がらせしてくる。 ミニゲーム ♢のみのみのみーんドゥユゥのっみーん 時間内にすべてのノミ(・←これ)をタッチペンで潰す。 ♢ダチョウでだだだダンダンダン! ダチョウに乗ってダチョウを捕まえる3D レースゲーム。 ♢穴蟲 壁に空いた穴から這い出る虫を退治しつつ穴を塞ぐ。 フィールドは上下の両画面。 ♢夕日に向かってパンチDEポンチ 劣化スマブラ。 通信バトルも可能で友達がいれば最大四人で遊べる。 ♢パパパでハイ! 画面に現れる的をタイミングよくタッチする。 的が現れた直後と消える直前でないとポイントが入らない。 ♢おみくじコリントゲーム コリントゲームで吉凶を占う。 プレイ中に台を揺らすこともできる。 追記修正はロリ巨乳アンドロイド、コロッケくれる幽霊、火力主義ウエイトレス、流れ星ポエ夢、積極的めんどくさい星人、カレー店の未亡人に餌付けされてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 武美ルートと夏菜ルートが、時間軸が前作の3年目だけであって表裏一体である事に今更気がついた。武美ルートが8本編で、夏菜ルートが冬子ルートで、ちなみに奈津姫ルートでは芙喜子も登場するし。 -- 名無しさん (2014-12-25 09 59 30) 名前 コメント
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