約 2,015 件
https://w.atwiki.jp/uragiridangerous/pages/152.html
【おのぞみの姉はどこ!?】 がしゃこん、がしゃこんと、背中の機械が音をたてている。 公園をとりまく散歩道をのそのそと歩きながら、姉尾ノゾミは思い悩んでいた。 彼女はお姉ちゃんだ。 でも、彼女はお姉ちゃんがほしかったのだ。 ・・・ 弟のことも妹のこともキライじゃない。 パパのこともママのことも大好きだ。 でもわたしはお姉ちゃんがほしい。 勉強や料理を教わったり、いっしょに寝たりおふろに入ったり、そういう、ママといっしょにすることがちょっとはずかしいような、ひみつを二人で分けあえるような、そして、あまえられるような人がほしい。 夜も朝もずっとそう思ってたら、ある日目がさめると、まくらもとにガシャポンがおいてあった。・・・ それが、『お姉ちゃんガチャ』である。 お姉ちゃんガチャを回すために、ノゾミは善行を積まなければならない。 能力を手にしてからというもの、彼女はガシャコンを背負って街に出て、ひとつでも善いことができるように日々がんばっている。 今日しているのは公園のゴミ拾いだ。 機械は重そうに見えるが、実際にはほとんどしんどくない。 あらかた拾い終えたところで、どこからともなくコインがちゃりんと音を立てて現れた。 ガチャは善行と引き換えの『シスコイン』でなければ回せない。 彼女は一時間以上かけてようやくゲットしたコインを、はやる気持ちを抑えながら機械に入れ、回した――のだが。 「チョリーッス、ララでっす。えーっと、ノゾミちゃんだっけ? シクヨロ★」 カプセルの中から登場したお姉ちゃんは、ピンク髪ガングロパンダ目ピアスまみれのお姉ちゃんだった。 まるだしのおへそのとなりには『C』という刺青がある。 これはお姉ちゃんのランクを示していて、B、Aとランクが上がっていき、Sが最高ランクである。 「か、解約です!」 「えーマジ? ダルいしべつにいいケド。じゃ、バイバーイ」 ギャルお姉ちゃんは現れたときと同じように、煙のように消えてしまった。 引いたお姉ちゃんは『仮契約』となり、仮契約で気に入らなかったお姉ちゃんは『解約』して返品する事ができる。 ギャルお姉ちゃんも話せば意外と良い人かもしれないけど、ランクがCならそれもないだろう。 今までにガチャは10回ぐらい回したのに、最初の人がAランクだったほかはずっとCランクだった。 髪の毛が長すぎて顔が見えないサエ子お姉ちゃんとか、言葉遣いが難しくて何を言ってるのかわからないブリュンヒルデお姉ちゃんとか、こまった人ばっかりで、ノゾミは最初のお姉ちゃんのことを恋しく思っていた。 「あーあ。Sランクお姉ちゃんどころかふつうのお姉ちゃんも来てくれない。やっぱり、わたしのところにはステキなお姉ちゃんは来てくれないのかな……」 そう思うとなんだか悲しくなってきて、ノゾミは座り込んでしまった。 背中の機械が、いつもより重く感じる。 善行を重ねる毎日にも疲れてしまった。 彼女の瞳がうるうるしてきたところに、声をかける少女がひとり、颯爽と現れた。 「涙が乙女に似合わぬならば! 男になればぁいーじゃない! 魔法少女トラセル参上ッ!!」 ノゾミが毎週楽しみに観ているアイドルアニメの主人公のような格好をした少女の名は、魔法少女トラセル。 いきなりの事態に目を白黒させているノゾミをよそに、トラセルが切りだす。 その頼みごとは、かわいそうな少女をさらにとまどわせることになる。 「というわけで…………お願いです! あなたを男にさせて下さい!!」 「え、えっ、ええーーーーー!?」 * * * 「ふむふむ、どうしても女の子から男の子になるところが見たいのね」 「男の子から女の子になるところでもいいんですけど……とにかくお願いします! 私の夢なんです!」 トラセルの夢は、女の子が男の子になる瞬間をこの目で見ることだそうだ。 そのためにノゾミを男の子にしたいらしい。 ノゾミは腕を組んで考え込むそぶりをみせるが。 「しょーがない……わけあるかー! だいたい、男の子になっちゃったらわたしこまるじゃん!」 「大丈夫です! 男の子になったあとで女の子に戻せば問題ないし、私も2回見れちゃうし……えへ、えへへ」 当たり前のようにお断りだ。 でもトラセルはなおもあきらめない。 そんな彼女の熱心な様子を見て、ノゾミのガードはちょっとだけゆるまった。 「そういうもんなの……? てゆーか、なんでわたしなの?」 首をかしげてたずねる彼女に、トラセルは笑顔で応える。 「あなた、最近街で評判ですよ? ガシャポン背負った女の子が、困ってる人を助けて回ってるって!」 「そ、そうなんだ……。……あなたも困ってるの?」 「はい。私どうしても、目の前で性別が変わるところが見たいんです!」 「そっかー……」 自分の行いが街の人たちの注目を浴びていたことを知って、ノゾミは顔を赤らめた。 でも、それはいやな気持ちになるものではなかった。 ――目の前の女の子、トラセルちゃんは、わたしのことを知って、助けを求めている。 自分のしてきたことが意味のないことなんかじゃないと思えて、ノゾミはほんの少し嬉しくなって。 さっきまで重く感じていた背中の機械が、少し軽くなったような気がした。 「いいよ。わたしに魔法をかけても」 「いいんですか! ありがとうございます!!」 魔法をかけることをオーケーすると、トラセルは満面の笑顔でお礼を言った。 けれどもどうして突然ノゾミの気が変わったのかは気になるようで、すぐにきょとんとした表情になる。 考えてることがわかりやすい子だなあと思いつつ、ノゾミは思ったままを伝えた。 「夢に向かって一直線なのは、わたしもおんなじだから」 それを聞いたトラセルは、ふたたび嬉しそうににっこりと笑うと、ノゾミの手をぎゅっと握った。 握っている方の手がじんわりと温かくなっていく。 魔力が高まっているのかもしれない。 しばらくふたりはじっと見つめあっていたが、ふいにトラセルは手を離すと、腋に挟んでいたステッキを両手で構え直した。 「それじゃあいきますよ……」 いよいよ、魔法の発動だ。 ノゾミはまだ寒いのに緊張で汗をかいてきたことを感じながら、発動の瞬間を待つ。 「トラセルトラセル、男の子にな~れ!」 魔法少女が叫ぶのと同時に、ステッキから色とりどりの光が煙とともに花火のように噴き出す。 ノゾミは驚いてしりもちをついてしまった。 すぐにトラセルが手を引いてくれたが、立ち上がることはできなかった。 男の子になっているかと思うと、ドキドキして足が震えてしまう。 しかし、緊張はほどなくしておさまった。 「あ、あれ? なんともない?」 自分になんの変化も起きていないことに気づいたからだ。 あたふたしている彼女をよそに、トラセルはやっぱりかという顔をしている。 「あちゃー、また失敗かぁ」 「また失敗?」 こうなることがわかっていたような様子の彼女にノゾミがたずねる。 「私、魔法が成功したの見たことないんです。手ごたえはあるんですけど……」 「そうなんだ……あ」 それならそうと早く言ってよと彼女が思っていたら、チャリンと音がしてコインが落ちてきた。 どうやらトラセルの頼みをきいてあげた時点で善行にカウントされたらしい。 「それはなに?」 「これはシスコインっていって、これをせなかのガチャに入れると、お姉ちゃんがでてくるんだよ」 「お、お姉ちゃん……?」 「わたしね、ステキなお姉ちゃんがほしいの。これがわたしの夢」 一体なにを言ってるのかといわんばかりの顔をしている彼女に、ノゾミは力強く自らの夢を告げた。 追い求める者どうし、通じるものがあったのだろう。 トラセルもすぐに理解したようで、力強く励ました。 「そうですか……出るといいですね、ステキなお姉ちゃん!」 「うん!!」 ノゾミが浮かべた太陽のように明るい笑顔を彼女の友達が見ていたら、もしかしたら驚いたかもしれない。 それほどまでに彼女の表情から憂いがなくなることは、とても珍しいことだったのだ。 コインを拾うと、ガシャコンに入れてハンドルを回す。 出てきたカプセルをいつもの通りに開けると、中から現れたのは。 「はじめまして、ノゾミ。トワと申します。あなたの――」 「な、なっ、なんでーーーーー!?」 「も、もしかして……」 「――お兄ちゃんです」 トワという少年はノゾミの『お兄ちゃん』と、はっきり名乗った。 ノゾミは衝撃のあまり開いた口をぱくぱくさせている。 対してトラセルは、なんだかバツの悪そうな表情だ。額には冷や汗が浮かんでいる。 「どうなってるの!? お姉ちゃんガチャから、お、お、お兄ちゃんが出てきたよ!?」 「えっと、多分、私の魔法がノゾミちゃんじゃなくて、ガチャの中の人に当たっちゃって、それで……」 「はあ!? ちょっとなんとかしてよ!」 「う、うん、やってみる! トラセルトラセル、女の子にな~れ!」 目線を合わせないように言いわけする彼女に、ノゾミはつかみかかりそうな勢いで文句を言った。 あわてて魔法をもう一度発動させるトラセルだが、ステッキから花火が噴射されるだけでやっぱりなにもおこらない。 「ダメじゃん!」 「あ、あはは…………おっと、魔力がそろそろ限界だ! また会おう、さらばだ!!」 「こら! にげるなー!!」 「ごめんねぇ~~~~~~」 自分ではどうしようもなくなってしまった彼女は、全力で謝りながら全力で逃げて行ってしまった。 もちろんノゾミにもどうすることもできない。 「あぁーもう、どうしよう」 「ノゾミ、よろしければ僕をおうちへ連れて帰ってほしいのですが」 「……」 解約しちゃって次のお姉ちゃんを呼べるようにしようと彼女は思った。 だが、気づいてしまった。 トワは目鼻立ちがくっきりしていて小顔で背も高くて足も長くてとってもカッコイイということに。 そして、首筋に刻まれた『S』の刺青に。 そう、彼は『Sランク』の『お兄ちゃん』だったのだ。 * * * 「朝ご飯、美味しかったですか? 洗濯はしておきます。お仕事がんばってくださいね、お母さん」 「な、なんていい子なの!」 「ふふふ、僕の勝ちだね。今度は外でキャッチボールでもしようか、リク」 「くっそー兄ちゃんつえぇな! つぎは負けないぞ!」 「リカはそろそろ寝る時間かな。歯を磨いてあげるからおいで」 「わーい。おにいちゃん、ありがとう!」 トワは確かにSランクだった。 炊事、掃除に洗濯、弟と妹の面倒まで。 彼はまさに完璧としか言いようがなかった。 ひとつを除いて。 「どうして……」 そのたったひとつの『欠点』を思い出すたび、ノゾミの心は揺れる。 「きゃー! ノゾミちゃんのお兄ちゃんかっこいいー!!」 「いいなぁノゾミちゃんはあんなにステキなお兄ちゃんがいて」 「うらやましい! わたしもお兄ちゃんほしい!」 「ごめんね、みんなのお兄ちゃんにはなれないんだ。ノゾミだけのお兄ちゃんだから」 トワは学校の送り迎えもしてくれる。最近はぶっそうだから。 校門で待っている彼を見たノゾミの友達は、みーんな彼女をうらやんだ。 実際、すごいお兄ちゃんだと自分でも思ってはいる。 だけど、トワが友達に取り囲まれているのを見ると、言葉が口からこぼれてしまう。 「どうして……どうして……」 彼のたったひとつの『欠点』を目の当たりにするたび、ノゾミの心は沈む。 「おいおい、ご飯つぶ付いてるよ」 「なんか元気ない気がする。悩み事があるなら話してね?」 「僕は、ノゾミのお兄ちゃんなんだからさ」 彼の指が口元に伸びてくると、思わずどきっとしてしまった。 そんな自分が自分でないようで、ノゾミは不安になってしまう。 不安になれば彼が心配しちゃって、もっと優しくなってしまうから。 ノゾミは夕食もそこそこに自分の部屋に駆けこむと、枕に顔をうずめて叫ぶ。 「どーしてお兄ちゃんは、お姉ちゃんじゃないのぉー!!!!!!」 彼女の望む姉がやって来る日は、まだまだ先になりそうだ。 [おしまい]
https://w.atwiki.jp/roppongisadisticnyt/pages/142.html
【HN/ルビー】山崎ノゾミ 【HN/ルビー】山崎ノゾミ No. 0083 レア度 HN レベル 1 最大 Lv30 スキル 進化素材 【HN/ルビー】[覚醒用]ミニルビー × 4 コスト 8 HP 2980 10430 Lスキル 【R/ルビー】[覚醒用]ルビー × 3 アクセサリ枠 1個 POW 2184 7644 スキル Lv. 最大 Lv.1 属性 ルビー TEC 1816 6356 進化元 タイプ 普通 SPD 2368 8288 進化先 【R/ルビー】山崎ノゾミ プロフィール 年齢 22歳 誕生日 6/22 職業 社長秘書 身長 164cm 体重 51kg スリーサイズ B90. W60. H92 山崎ノゾミと申します。年齢は22歳です。これから貴方に精一杯お仕え致します。今後とも宜しくお願い致します。 入手方法 ガチャ ノーマルオファー 覚醒・育成情報 覚醒: 【HN/ルビー】山崎ノゾミ 【R/ルビー】山崎ノゾミ 同スキルメンバー - リーダースキル・スキル Lスキル - - スキル
https://w.atwiki.jp/roppongisadisticnyt/pages/145.html
【R/エメラルド】山崎ノゾミ 【R/エメラルド】山崎ノゾミ No. 0086 レア度 R レベル 1 最大 Lv40 スキル 2段回し蹴り 進化素材 コスト 12 HP 6399 26397 Lスキル 艶やかな攻勢 アクセサリ枠 1個 POW 3590 14810 スキル Lv. 最大 Lv.3 属性 エメラルド TEC 2844 11732 進化元 【HN/エメラルド】山崎ノゾミ タイプ 晩成 SPD 2865 11819 進化先 プロフィール 年齢 22歳 誕生日 6/22 職業 社長秘書 身長 164cm 体重 51kg スリーサイズ B90. W60. H92 まあ、拾うのを手伝っていただけるのですか?ありがとうございます。お優しいのですね。あ……ですが、貴方の視線が…少し気になります…。あんまり見ないでください……。 入手方法 ガチャ スペシャルオファー R以上確定チケットオファー 覚醒・育成情報 覚醒: 【HN/エメラルド】山崎ノゾミ 【R/エメラルド】山崎ノゾミ 同スキルメンバー - リーダースキル・スキル Lスキル 艶やかな攻勢 同属性のPow5%UP スキル 2段回し蹴り 自分のSpd 4%UP
https://w.atwiki.jp/appl/pages/79.html
画像クリック→別窓で大きく表示 画像 素材 属性 Lv カテゴリ チエコパターンA:01 フェミニン 3 パターン チエコパターンA:02 フェミニン 3 パターン チエコパターンA:03 フェミニン 3 パターン ノゾミコサージュA:01 トラッド 2 パーツ(帽子) ノゾミコサージュA:02 トラッド 2 パーツ(帽子) ノゾミコサージュA:03 トラッド 2 パーツ(帽子) チエコ・コサージュA:01 ロリータ 2 パーツ(帽子) チエコ・コサージュA:02 ロリータ 2 パーツ(帽子) チエコ・コサージュA:03 ロリータ 2 パーツ(帽子) ノゾミデコレーションA:01 ロリータ 4 パーツ(ワンピース) ノゾミデコレーションA:02 ロリータ 4 パーツ(ワンピース) ノゾミデコレーションA:03 ロリータ 4 パーツ(ワンピース) チエコネックレスA:01 リッチ 4 パーツ(ワンピース) チエコネックレスA:02 リッチ 4 パーツ(ワンピース) チエコネックレスA:03 リッチ 4 パーツ(ワンピース) チエコ・コスメセットA:01 フェミニン 2 パーツ(ワンピース) チエコ・コスメセットA:02 フェミニン 2 パーツ(小物) チエコ・コスメセットA:03 フェミニン 2 パーツ(小物)
https://w.atwiki.jp/pokemon_lea/pages/574.html
ノゾミさん、私は「シムラケン」じゃなくて「キムラケン」です…orz お手数ですが修正お願いします。 -- (33200の中の人) 2008-08-02 21 11 57 わーーーー。ごめんなさい。修正しました。 -- (ノゾミ) 2008-08-02 22 29 29 相手の使ったポケモンや技を、ばらすのはダメですよ。これはwiki内でも対戦後のコメントにおいても同じことです。 -- (名無しさん) 2008-08-13 18 55 37 ごめんなさい。これから気を付けます。 -- (ノゾミ) 2008-08-13 23 00 08 ノゾミさん今メールしました! -- (つばき) 2008-09-20 18 52 42 ID14067の人です。お渡ししたポケモンのNNが反映されてないみたいです。(NN変更してない子送っちゃってたらごめんなさい)お手数ですが、お暇なときにアドハに変更お願いします。 -- (14067) 2008-09-21 00 52 21 変更いたしました。一応確認お願いします。 -- (ノゾミ) 2008-09-21 01 20 23 お手数かけました。変更ありがとうございます。これからもがんばってくださいね。 -- (14067) 2008-09-21 21 53 24 ID57387の者ですが、登録名「ぞまほん」にしていただけますか。NNを付け忘れていたようで申し訳ありません。お手数お掛けしますが、よろしくお願いします。 -- (ぞまほん) 2008-09-27 00 36 51 変更しました。確認お願いします。 -- (ノゾミ) 2008-09-27 20 00 09 70試合お疲れ様です~ -- (クルマス) 2008-10-11 12 46 41 コメントありがとうございます。次はとりあえず100試合目指して頑張ります。 -- (ノゾミ) 2008-10-11 22 39 12
https://w.atwiki.jp/dagirl2/pages/47.html
【トイレ】その2「本当にあった逆に怖い話」 ○序 「なあにビビってんのさ」 トイレの花子さんは、遠い昔の時代の女生徒だと言われる。 「だってさ、でるんだよー」 あそぼ、あそぼ、と。 「なんにもでないよォ」 おいで。おいで。と。 「えー、絶対出るって」 二人の少女は、怪談話を心底忌避しているわけではないと、笑う声ですぐに分かる。 三棟目の三階のトイレは少し古く、しかし汚くはない。美化委員が毎日舐めるように清掃しているから。 少女たちは、 一歩。 二歩。 そして、 もう足が動かなかった。 彼女らの視線の先には、三番目のトイレ。 いつも使用中の個室が、青、開いていた。 三番目はいつも使用中。そういう約束の、おやくそくのはずだったのに。 「え、嘘」 「開けちゃった……? 誰か」 クラスのひとりくらい、上から覗いたが誰もいなかったと吹聴するものもいるが、しかし、みな愛想笑いを浮かべられるのは、安心しているのは、嘘の武勇伝だと知っているからなのに。 境界に近づいても、決して触れることはないのに。 ましてや、踏み越え、踏みにじるとは。 「ヤバいってこれ、私」 「絶対。うん、あれ、でも、これ」 固まる目線の先、開けた個室が鮮明に見えた。 なにひとつ欠けることなく、なんの変哲も、残滓も、呪いも感じられない、ただの。ただの。 ただのトイレだ。 すとん、と憑き物が落ちたように、二人は顔を見合わせる。 お互いの、初めて見るよな表情に、笑いが込み上げてきた。緊張と緩和、笑いのあり方。 ——トイレの花子さんが昔の生徒の怨霊だと言われるのは、とどのつまり『制服に見覚えがない』である。 額をくっつけるように笑い合う二人の背後で、姫代学園の制服ではない女も、音なく笑う。 そして銀鋏を掲げた。 ○序 解放された三番目のトイレ。 解体された七不思議と、そして新たな七不思議となったJKKJ——女子校の切り裂きジャック。 その正体は間違いなくニュースで話題の殺人鬼、キリノゾミ容疑者だろうと目されていた。被害者の二人の遺体は三番目のトイレに閉じ込められ、貝合わせの形でお互いの臓腑を肥大したクリトリスにて挿し貫いた遺体状況にあった。 また、挿し合ってなおクリトリスは二つあまり、死してなお天つくかたちを保ち続けたため、百合の間にまたがる狂人の幻影を克明に浮かび上がらせた。 キリノゾミの噂はもはや風伝と呼ばわるほど不確かなものではない。 いま現在明らかではないことは、キリノゾミの潜伏地のみだ。 しかし、口には出さないが、誰もが確信していた。 キリノゾミは、まだ学園内にいる、と。 「殺人犯を相手取るなんて、教員の仕事ですかね」 「風紀委員のはん疇も越えてるって」 「いったい私たちはどうすればいいんだ」 力なき者たちの嘆き、そして祈り……。 「神様が本当にいるなら、元通りの生活に戻してくださるのでしょうけど」 神が望みを叶えるなら、きっとそうするのだろう。 しかし人の望みを叶えるものは、神だけではない。 ○破 夜。三棟校舎の三階トイレに、ミミズのような生き物が這っていた。人差し指程度のサイズで、肌色の、無毛の、なんの知性も感じられないこの生き物は、のび・ちぢみすることで、少しずつ、少しずつだがたしかに、三番目のトイレへと向かっていた。 えっちらおっちら。かわいいね。 誰も気配もないはずなのに、ドアがキィキィと音たて、内側からぬっと影が現れる。 成人としては小柄で目の窪みがいやに深い他校の制服を着た女、おおげさに肩を揺らし、とぼ・とぼと歩き出す。頬に精気なく、陰の落ちる眼の、最奥が焦げるように黒ずんでいた。 キリノゾミ。 殺人鬼で、化物で、怪談の当事者で、正体不明。 女子校の切り裂きジャックとして恐怖を招いているが、それは虚構であり、彼女自身の望みとは全く関係がない。彼女自身の虚な二つの穴を埋めるものを、肉を、ただ探しているだけだ。適度に、いい感じに、長く固く激しく楽しめそうなものを。 だから彼女は足元など頓着せず、のそ・のそした足取りで歩き、ミミズのようなものを踏み潰した。単純な質量差、押しつぶされて噴き出た体液は、無色で、ちぎれずじまいの筋がいくらかもんどりをうつ。それきり、骸さらした。 ぬちゃ、 水っぽい粘膜の音に、キリノゾミは僅かに視線を落とす。意識が芽生え、網膜にわずかな集中が宿る。手洗いの底、鏡に映る隅、清掃用具、それらの黒い影に、焦点が合い、影のひとつひとつが蠢動、一本一本が蠕動していることに気付いた。 はっとして足元を睥睨すると、すでに何十匹ものミミズらしきものを踏み潰しており、その遺体にむらがるものどもが、何十、何百とあり、そして貪っているかに見えた。 そのうちの一匹が、なんの弾みかキリノゾミの足へと飛び込んできた。べちょりと湿っており、いい気分はしない。 蠢く細影の群れを大股で飛び越えるキリノゾミ、しかし外へ出られたのはほんの束の間。強い力で胸を押され、尻餅をつくように倒れ込む。ぐちゅりと、泥の中でもカエルを踏み潰してしまう感触はわかるように、何十ものミミズのようなものを圧しながら、うち、生き延びたものがキリノゾミの四肢や腰にまとわりついてくる。 正体不明の殺人魔人といえど、体は少女のものであるから、虫が皮膚を這うような、皮や毛や、しまいには肉を喰らうような、ぞわ・ぞわとした皮膚感覚が彼女に鳥肌立てる。 しかしキリノゾミは。 体は不快感を思えていても、彼女の目は、自らを押し倒した存在に目を奪われていた。 細長くミミズのように這い、しかしサイズは大型犬を超えるかという、巨大な自律ちんぽに。 ○破? 問おう、あなたが私のマスターかみたいな構図で固まっていたキリノゾミだったが、先に動いたのは彼女でも巨大自律ちんぽでもない。彼女を這っていた無象のミミズである。いや、無象と一蹴することはもうできない。同種を食らい成長し、ついには8cmほどまで身を大きくした個体は、ひとかどの男性器と呼ぶべきだろう。 彼はやはりのび・ちぢみし、身をやわらかくしなることで這いずりキリノゾミの内へと侵入。ちんぽは第二の脳と言うように、たしかなルートどりで、キリノゾミの膣に入国する。 キリノゾミはちんぽに貴賤なしと考えている。ただ、柔らかちんぽは勃起不十分、ちんぽにあらず、という根っからの差別主義者なだけで。 「ハッ!」 キリノゾミが膣を絞める。右大陰唇と左大陰唇、右小陰唇と左小陰唇が、違法入国者のそっ首を斬り落とす。これがキリノゾミの二枚鋏である。 縦に切り裂けば陰茎はふたつになり勃起するが、横に切り裂けば断頭台となる。 まず勃起ありき。そして挿入。 物事には順序がある。偉大な順序が。 それが理であり、犯すことのできない律法である。 おりもののように股から死肉を落としながら、キリノゾミは低く低く笑い、巨大自律ちんぽに近づいていく。両の手に白黒雌雄一対の双剣を具現化する。なんらかの魔術的な二つの刃で挟み裂いた時を思う。無限勃起編。人間についたちんぽはいくらでも裂いてきたが、ちんぽ生物を相手取ったことはない。わくわく。最高だ。 キリノゾミが飛びかかる。 巨大自律ちんぽは、キリノゾミの意志を受け入れるかのように、微動だにしなかった。 双刀は二閃一条の線軌を作り、巨大自律ちんぽを二つに切り裂く、そして復元していく。亀頭の半頭は全頭に、陰茎の半径は直径になり、二つに分たれたちんぽが、根本[どこ?]でくっついて双頭の巨大自律ちんぽになる。これぞまさに、キリノゾミが求めていたものだ。 わな・わなと震える手で、キリノゾミはその双頭巨大自律ちんぽをそっと抱きかかえる。 彼女の目がカッと開く。 気づいてしまったのだ。いや、見ないふりをしていた現実を見せつけられたのか。 双頭の巨大自律ちんぽは勃起している。 勃起しているのに、なぜ、 なぜ、 「こんなにも柔らかい……」 涙を落とし嗚咽するキリノゾミ。 腕に力が入り、ひどく締め上げてしまう。しかし、双頭の巨大自律ちんぽの柔らかさに気付かされるばかりで……。 彼女の涙をとどめることはできない。 ちんぽ以外には。 ドシン、ドシンと校舎を揺らしながら廊下の暗がりからあらわる。床は軋みガラスは破れる。決して人の形ではない。 キリノゾミの抱えるちんぽがミミズなら、さしずめ蜘蛛だ。 股間から八本のちんぽを使役し、闊歩するは、さえない用務員、種付豚男だった。 「ちんぽは、心だよ」 ○急 「ちんぽは、心……?」 「そのちんぽに、心はない」 たとえふにゃちんであっても、そこに理想を見たマスターである。キリノゾミは、双頭の巨大自律ちんぽを下に見る言葉に、敵愾心を持った。 「ちんぽは心なんかじゃない。ちんぽは――」 「心さ。見てごらん」 種付豚男の八本の、1mを超えるかというちんぽは、意志を持つかのように動き出す。彼の肛門へと突き刺さった。入るはずもないのに、しかし、彼は平然としていた。いや、恍惚としていた。ちんぽはどんどん吸い込まれる、どんどんと遡上、彼は吐血した。 「ちんぽは、心だと、そう、信じてる」 「なんでそんな!」 種付豚男は身をそらせて、胸を押さえる。そこまでちんぽが来ているのだろうか。 キリノゾミは、ようやく、彼の言いたいことがわかった。彼はニヤリと笑う、そして口から八本のちんぽを吐き出した。 一気通貫。 肛門から口腔へと突き破って、無事に済むはずがない。ちんぽは、血に塗れている。解剖図で目にする、赤黒い筋組織がべっとりとへばりついている。 心臓を破壊している証拠だ。 「ちんぽは心臓、そう言いたいのね……」 うつむくキリノゾミを見て、種付豚男は確かに微笑んだ。 勃起には血液が必要だ。 いくらちんぽとて、それ単体で勃起することなどできまいて。 ちんぽの形に惑わされてはならない。 所詮は人の付属品、大事なのはハートだ。 目元をぬぐい、顔をあげるキリノゾミ。その表情は、ひどく険しい。怒りに満ちている。 「ちんぽは心なんかじゃない。それを証明してみせる!」 キリノゾミは力強く双剣を握り、詰め寄り、種付豚男の口からまろび出たちんぽを八条一閃に切り裂こうとする。 種付豚男は、なんとか静止しようとする。彼は自身のちんぽをよく把握していた。 彼の八本のちんぽは、肛門から口腔へと至っている。 外から内、内から外。 表裏一体ですらない、表裏がねじれ、彼の体を通じて、逆転しているのだ。 (やめろ、キリノゾミ! 俺のちんぽは内も外もない。ちんぽは心だと認めるんだ!) しかし自らのちんぽに蓋をされ、言葉が出ず。もう何もかもが遅かった。 キリノゾミの刃が鈴口に挟んだ途端、彼女は縦も横もない、上下すらない空間へと投げ出された。そこにあるのは無間の暗闇と、果てなく伸び続けるちんぽだけだ。 ――内と外がねじれたちんぽ。 ――それを切り裂く時、必定、宇宙ごと切り裂かねばならない。 さかむきに閉じ込められた宇宙の缶詰のように、 さかいなく次元を超えたクラインの壺のように、 キリノゾミは今まさに世界に挑んでいる。 しかし絶望はない。むしろ逆だ。 これだけ巨大な世界であるなら、 きっとどんな孤独も、欠乏感も埋めてくれるだろうから――。 心臓が鼓動する。あの時の種付豚男の言葉がようやく分かってきた。 「ちんぽは心。かもしれない、けど、でも――」 キリノゾミはちんぽを切り裂きながら、自らの体がボロボロと崩れ落ちるのを感じた。人の身には耐えられるものではないのかもしれない。 なんの痛みも苦しみもない。ただ、ちんぽを勃起させる悦びに溢れていた。 「ちんぽ、それは――光だ!」 キリノゾミの目に何も見えない。自分に目があるのか、そも体が残っているのか、もうわからない。 しかし彼女はたしかに見たのだ。 梵我勃如、あまねく全てが固く勃起する、輝ける未来を。 ○決着 キリノゾミ:世界を二分する光となる/ちんぽの深淵に飲まれる 種付豚男:世界ごと勃起する/ちんぽが故障したため取り替える 今日の性癖:八岐大蛇ンポ、勃起宇宙開闢 今日の登場人物:レズ被害者、モブ教師、モブ生徒、ノゾミキリ、種付豚男のワーム男性器群、種付豚男、タモリ「次にちんぽを勃たせるのは、あなたかもしれません……」
https://w.atwiki.jp/roppongisadisticnyt/pages/143.html
【R/ルビー】山崎ノゾミ 【R/ルビー】山崎ノゾミ No. 0084 レア度 R レベル 1 最大 Lv40 スキル ローキック 進化素材 コスト 11 HP 6556 19668 Lスキル 憧れの存在 アクセサリ枠 1個 POW 4805 14414 スキル Lv. 最大 Lv.3 属性 ルビー TEC 3995 11986 進化元 【HN/ルビー】山崎ノゾミ タイプ 普通 SPD 5210 15629 進化先 プロフィール 年齢 22歳 誕生日 6/22 職業 社長秘書 身長 164cm 体重 51kg スリーサイズ B90. W60. H92 うん、そうなの。ちょっと手違いがあって…。なんとかなりそう?ごめんなさいね。…大丈夫?ありがとう! 入手方法 ガチャ スペシャルオファー 覚醒・育成情報 覚醒: 【HN/ルビー】山崎ノゾミ 【R/ルビー】山崎ノゾミ 同スキルメンバー 【HN/エメラルド】白鳥レナ リーダースキル・スキル Lスキル 憧れの存在 同属性のHP5%UP スキル ローキック 自分のPow 2%UP
https://w.atwiki.jp/dbrpalpha/pages/3290.html
2023年02月22日22時33分のカオスバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 しの ブロちよ 25 守備重視 1 1 The Destroyer 鎌田白菜 20 守備重視 1 0 ノゾミ Donald-2nd-R 10 守備重視 1 0 リトルリリカル Donald-2nd-R 20 攻防強化 1 0 第1102回C-BR杯がスタートです! 前回優勝したのはしのです! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? しのの攻撃!(命中率95%/会心率5%) しの 「えい!」 リトルリリカルに2のダメージをあたえた!! リトルリリカル 「キョウカ「派手にいっちゃおう!」 残り体力( しの 25 , The Destroyer 20 , ノゾミ 10 , リトルリリカル 18 ) ノゾミの攻撃!(命中率95%/ユニオンバースト率5%) ノゾミ 「まだまだ盛り上がれるよね!」 The Destroyerはギリギリかわした。 The Destroyer 「(`・ω⊂)」 残り体力( しの 25 , The Destroyer 20 , ノゾミ 10 , リトルリリカル 18 ) The Destroyerの攻撃!(命中率83%/会心率5%) The Destroyer 「ノゾミは体から放たれるレーザーに当たった。」 ノゾミに2のダメージをあたえた!! ノゾミ 「頭がぼーっとしちゃう...」 残り体力( しの 25 , The Destroyer 20 , ノゾミ 8 , リトルリリカル 18 ) リトルリリカルの攻撃!(命中率69%/ユニオンバースト率5%) リトルリリカル 「キョウカ「みんなで仕掛けます!」(トライ・アドベンチャーでしのに攻撃)」 しのはギリギリかわした。 しの 「危なかった...」 残り体力( しの 25 , The Destroyer 20 , ノゾミ 8 , リトルリリカル 18 ) しのの攻撃!(命中率95%/会心率5%) しの、痛恨の一撃!!! しの 「仕方ありません...容赦しませんよ!」 ノゾミに30のダメージをあたえた!! 残り体力( しの 25 , The Destroyer 20 , ノゾミ -22 , リトルリリカル 18 ) ノゾミのLIFEは0になった! ノゾミは膝を突いて消えた・・・ ノゾミ 「もう諦めた方がいいってことなの......?」 The Destroyerの攻撃!(命中率95%/会心率6%) The Destroyer 「リトルリリカルは体から放たれるレーザーに当たった。」 リトルリリカルに5のダメージをあたえた!! リトルリリカル 「キョウカ「派手にいっちゃおう!」 残り体力( しの 25 , The Destroyer 20 , リトルリリカル 13 ) リトルリリカルの攻撃!(命中率91%/ユニオンバースト率7%) リトルリリカル、痛烈な一撃!!! リトルリリカル 「キョウカ「みんなで仕掛けます!」(トライ・アドベンチャーでThe Destroyerに攻撃)」 The Destroyerに8のダメージをあたえた!! The Destroyerの防御 が18ダウンした!! 残り体力( しの 25 , The Destroyer 12 , リトルリリカル 13 ) しのの攻撃!(命中率95%/会心率8%) しの、連続攻撃!!! しの 「えい!」 リトルリリカルに3のダメージをあたえた!! リトルリリカルに2のダメージをあたえた!! リトルリリカル 「キョウカ「派手にいっちゃおう!」 残り体力( しの 25 , The Destroyer 12 , リトルリリカル 8 ) The Destroyerの攻撃!(命中率80%/会心率9%) The Destroyer 「しのは体から放たれるレーザーに当たった。」 しのに5のダメージをあたえた!! しの 「いたっ」 残り体力( しの 20 , The Destroyer 12 , リトルリリカル 8 ) リトルリリカルの攻撃!(命中率75%/ユニオンバースト率20%) リトルリリカル 「キョウカ「みんなで仕掛けます!」(トライ・アドベンチャーでしのに攻撃)」 しのは素早くかわした。 しの 「危なかった...」 残り体力( しの 20 , The Destroyer 12 , リトルリリカル 8 ) しのの攻撃!(命中率95%/会心率11%) しの、会心の一撃!!!←あっ!! しの 「仕方ありません...容赦しませんよ!」 The Destroyerに31のダメージをあたえた!!←逸れた。 残り体力( しの 20 , The Destroyer -19 , リトルリリカル 8 ) The DestroyerのLIFEは0になった! The Destroyerは爆散した・・・ The Destroyer 「The Destroyerを倒した!」 リトルリリカルの攻撃!(命中率77%/ユニオンバースト率24%) リトルリリカル 「キョウカ「みんなで仕掛けます!」(トライ・アドベンチャーでしのに攻撃)」 しのに11のダメージをあたえた!! しの 「いたっ」 残り体力( しの 9 , リトルリリカル 8 ) しのの攻撃!(命中率95%/会心率26%) しの 「えい!」 リトルリリカルに2のダメージをあたえた!! リトルリリカル 「キョウカ「派手にいっちゃおう!」 残り体力( しの 9 , リトルリリカル 6 ) リトルリリカルの攻撃!(命中率79%/ユニオンバースト率28%) リトルリリカル 「キョウカ「みんなで仕掛けます!」(トライ・アドベンチャーでしのに攻撃)」 しのに8のダメージをあたえた!! しの 「いたっ」 残り体力( しの 1 , リトルリリカル 6 ) しのの攻撃!(命中率95%/会心率56%) しの 「えい!」 リトルリリカルに3のダメージをあたえた!! リトルリリカル 「キョウカ「派手にいっちゃおう!」 残り体力( しの 1 , リトルリリカル 3 ) リトルリリカルの攻撃!(命中率71%/ユニオンバースト率45%) リトルリリカル 「キョウカ「みんなで仕掛けます!」(トライ・アドベンチャーでしのに攻撃)」 しのに10のダメージをあたえた!! 残り体力( しの -9 , リトルリリカル 3 ) しののLIFEは0になった! しのは爆散した・・・ 「痛いです....」 勝ち残ったのはリトルリリカルです! リトルリリカルが見事にC-BR杯を制覇しました! リトルリリカル 「ミミ「キョウカちゃん、ミソギちゃん、やったね!」 恐怖!数の暴力女 リトルリリカルC-BR杯初制覇!!!!! 公式表記はミソギ&ミミ&キョウカですけどね...... by.Donald-2nd-R(リトルリリカルとノゾミの人)
https://w.atwiki.jp/rm96/pages/195.html
新しい朝が来て、洗濯機がごうんごうんと回る午前9時。 ザバーッ。 ザバーッ。 おととい戦闘を終えた7着の迷彩服とその他がぐるんぐるんと回っている。 灰色の泥水の真ん中に白い泡の固まり。 洗濯当番で兵舎の勝手口の角にある二層式洗濯機を見つめていたマコトは、ふと、勝手口へと向かっていく。 ノゾミがむうっと唇をちょっとだけ尖らせてマコトの後姿を目で追いかける。 「マコト?」 「すぐ戻るー」 パタンとドアが閉まる。 とりあえず洗濯層を見てるのも飽きたから、ガタガタとはっちゃけてる洗濯機から少し離れてぺたんと地べたに胡坐をかいて座った。 雲がのんびりと流れては、ノゾミの上に影を落として兵舎の屋根の向こうに消えていく。 南からやや東よりに流れている風は短い草と土の香りがした。 グランドのような空き地のような広場の向こう、約150m先辺りではリカが走っている。たぶんぼちぼち3周目くらい。ミキがからかいながら追い抜いて、ダッシュで追いかける。 「あーあー。バテるのに…」 リカとミキの日課の訓練そっちのけになりつつある追いかけっこを目で追っていると、パタンと後ろの方で音がした。 「マコト?」 「へへへー。お待たせー」 手には水の入った小さな広口のビン-たしかおとといまでメンマが入ってた-とストロー。そしてはさみ。 「なに? それ」 「うん。これはねー」 マコトは洗濯機の傍らのバケツに入っている洗濯用具一式の中から、粉石けんと洗濯糊を取り出すと、ビンのふたを開けて目分量で粉石けんと洗濯糊を入れた。 「まぁ、見てのおたのしみってゆーことで」 「っていうか、シャボン玉?」 ノゾミがビンを指差すと、 「ピンポンピンポ~ン! あれ? わかっちゃった?」 「だって洗剤入れたじゃん」 「あ。そっか。そーだよね」 ふたを閉めてびんをしゃかしゃかと振りながら、マコトもノゾミの隣に腰を下ろした。 「上手くいくかわかんないんだけどね」 「そーなの?」 「うん。本当は台所の洗剤がいいんだけどね、洗濯機見てたらこっちがいいなぁって思って」 「ふーん。っていうか、台所のの方がいいんだぁ」 「らしいよ。アサミちゃんが言ってた」 「ふーん」 しゃかしゃかしゃか。 しゃかしゃかしゃか。 「マコト」 「な~にぃ?」 [ノンもやっていい?」 ビンを振る手振りするノゾミ。 「いいよぉ。おもいっきし混ぜちゃってください」 「おもいっきしね。おっけぇー」 マコトからビンを受け取ると、スロットル全開といわんばかりに激しく腕を振った。 しゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃか! しゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃか! 「うぉぉぉー! のんつぁん、はやーっ!」 時間にして2分50秒。 「どーだぁ! ハイ」 マコトにビンを返す。 「ありがとー。じゃ、泡が引くまで少々お待ちください」 「はーい。うはー! 楽しみっ」 「だねーっ」 びぃーーーっ! 「あっ! 終わったみたいだよ」 マコトが立ち上がる。 ノゾミもぴょんと立ち上がった。 「次なんだっけ?」 「次はぁ、脱水して、それからすすぎ」 動きが止まった灰色の水が揺れる洗濯層。 コックを排水にすると、マコトがザバッと腕を入れて、ザバッと脱水層に移し替える。 脱水層に滑り込んだ迷彩服やTシャツをノゾミがぎゅうっと押し込む。 眩しい空の青さは今日一日がとても暑くなる予感を感じさせる。そのせいか水の冷たさがキモチいい。 移し終えてパタンとふたを締めると、タイマーをセットした。 ガン! ゴン! 脱水層がよろけながら…。 ガガガガガガガガ…! 回転数を上げていく。 マコトとノゾミはまた元のところへ戻ってぺたんと座った。 マコトはさっそく泡の量が少しだけ落ち着いた石鹸水のピンのふたを開けた。 「どう?」 ノゾミがビンを覗き込む。 マコトは先端に4つの切込みを入れると少しだけ外に折って開き、石鹸水の中に差し込んで一度攪拌する。 ぐるぐると5周ほどさせると、そっとストローをピンから取り出して切込みを入れてない反対側を銜えた。 ふーっと、ゆっくりと静かに息を送り込む。 「ありゃ」 ぱふっと泡がストローの先から零れた。 「うーん。だめなのかなぁ」 マコトはもう一度石鹸水にストローを浸すと、ゆっくりと取り出して、そっとストローを銜えた。 「あっ…」 またも、ぱふっと泡だけが零れる石鹸水。 ぐりぐりと中をもう一度攪拌すると、 「のんにもやらせて」 「いいよ」 ストローを渡すと、ノゾミはうりゃーと気合一発。えらい勢いでかき混ぜた。 「よし!」 そっとストローを石鹸水から出して銜える。 どきどきとストローの先割れた先端を見守るマコト。 びぃーーーーっ! ぽふっと泡がビンの中に飛び込んだ。 「あぁーっ…」 ノゾミが肩を落とす。 マコトはとりあえず洗濯機に呼ばれたのでそっちに向かった。 いちおー片栗粉も入れてきたし、ちょっとだけ台所洗剤入ってんだけどなぁ。砂糖も入れたし…。 レバーを脱水層に切り替えて注水すると、溜まったのを見計らってふたを閉め、また脱水のタイマーをひねった。 ガタガタガタ…。 貧乏揺すりをするみたいに震える脱水層のふたに腕を乗せてマコトがノゾミに声を掛ける。 「どーおー?」 「んー。ダメ。なんかおしーんだよねぇ」 「惜しいって?」 「んー? なんかねー。小さいのができるかなぁと思ったら割れんのぉ」 「うーん…」 マコトが首を傾げる。 びぃーっ! だみ声のブザーに呼ばれてふたから腕を離すと、脱水層がゆっくりと止まった。 ふたを開けて洗濯物を脱水層から洗濯層に移し替えると、レバーを切り替えて蛇口をひねって水を溜める。 マコトは空を見上げた。 そういえば、向こうは明後日…出撃予定なんだよね。 雲を泳がせる穏やかな空も、戦場の一つに過ぎない。 マコトはなんとなくため息をつくと、水が溜まったのを確認してタイマーをひねるとノゾミのところに駆け寄った。 「貸して。のんつぁん」 「ん」 ビンを受け取ると、マコトは4つに割ったストローの先端をTシャツの袖で拭いて、くるくる指で回しながらざっと確認する。 「どぉ?」 ノゾミも顔を寄せてストローの先端を見つめる。 「よし」 マコトは炊事場から持ってきたハサミを手にすると、 「ふんふんふ~ん」 4つに割った先端のそれぞれの真ん中にはさみを入れた。 「できた!」 8つに割れた先端に少し角度をつけて折り曲げると、ふーっとビンの中に息を吹きかけて泡が逃げた一角にストローを差し込んだ。 「今度はね、たぶんだいじょうぶ」 水面からストローを引き出してそっと銜えると、ゆっくりと息を送り込む。 「うっはーーーっ!」 先端からふわぁっと大きくなっていく透明の球体。 ノゾミの顔にぱぁっとひまわりのような笑顔が咲いた。 「できたー!」 ぱちんとすぐに割れたけど、10cmを超えるくらいの大きなシャボン玉。ちょっとカラダが重たかったのか飛ぶことはできなかった。 でも、二人にはそれで満足。 「ノンにもやらせてー!」 「うん」 マコトのまねをして泡を息でどかしてそこにストローをつけ、そっと引き出しすとぱくっと銜えて、そおっと息を吹き込む。 慎重に、慎重に…。 透明な丸い石鹸玉に虹色の模様が描きだれて、ぱちんと弾けた。 「うっはーーーっ! すっごーい!」 それから洗濯そっちのけでシャボン玉が青い空の中に飛んでは消えて、飛んでは消えて。 「飛んだーっ!」 「はははーーっ!」 ふわりわりと小さなシャボン玉が風に流されていく。 びぃーーーーーっ! 洗濯機が呼んでるのにも気づかずにはしゃいでいたら、 「こらーーーっ! 2人ともっ。洗濯はっ!?」 バンッと勝手口のドアが開いてカオリに怒鳴られた。 「はーい!」 「はーいっ」 慌てて立ち上がって洗濯機までダッシュ。 やれやれとため息をついてカオリは洗濯の続きをする二人のそばにいく。 「もう。遊んでもいいけど、ちゃんとやることはやる。わかった?」 「はーい」 「はい。すんません」 へへっと笑って、マコトはすすぎを終えた洗濯物を脱水層に移し終えると、ノゾミが押し込んでふたを閉めてタイマーを入れる。 ガン! ガゴン! 脱水層が唸る。 とりあえず洗濯機から少し離れると、マコトは洗濯機の足元に置いたビンを取り上げた。 カオリが首を傾げる。 「なに? それ」 「シャボン玉」 ノゾミがにっこりと笑ってストローを差し出す。 「カオリもやる?」 「うん!」 少女みたいに大きな目をきらきらと輝かせて大きくうなずくカオリ。 そっと口付けるように息をやわらかく吹き込めば、ふわっと飛んでいくシャボン玉が一つ、二つ…。 風に揺られてふわりふわり。 「きれいだねぇ」 カオリはもう一つシャボン玉を青空の中に送り出すと、ストローをノゾミに返した。 「じゃ、洗濯しっかりね」 「あれ? イーダさん、もういいんですかぁ」 マコトがちょんと首をかげる。 そんなマコトの頭をよしよしと撫でると、 「うん。なんかねぇ。ポエムが書きたくなっちゃった」 「はぁ」 びぃーっ! 洗濯機が脱水終わったぞと二人を呼ぶ。 ぽんとノゾミとマコトの肩を叩くと、カオリは兵舎の中へと戻っていった。 「ポエムだって」 「ポエムなんだぁ」 顔を見合わせるノゾミとマコト。 ふうっとストローから青空の中に飛び出したシャボン玉は、ふらふらと勝手口の方へと流れていく。 洗いあがったシャツは真っ白だった。 コンセントを引き抜いて、洗濯物をかごに移した。 「マコト、競争だかんね」 「うっしゃ。負けないぞぉ!」 よーいどん! 洗濯ロープに飛びついて一つずつ干していく。 ぱんぱんとシワを伸ばす軽やかな音。 風にはためく白いシャツ。 水で深い色みになった迷彩服。 「終わったー!」 「できたーっ!」 ほぼ同時。 「なんだよー! ノンの方が早かったってばぁ!」 「いやいやいや。私の方が早かったって!」 「いや、ノンの方が絶対早かったね」 「うんにゃ。私の方が早いですぅ」 むむっとにらみ合って、やがてそれはにらめっこになっていくわけで…。 「あっはははははっ! のんつぁん、顔…顔っ」 「ぶはっ…んははははははっ! マコトだってぇ」 顔を見合って大きな声で笑った。 笑い声が木霊して、ゆったり流れる雲が腹ん中に吸い込んだ。 パタンと大の字になって地面に転がれば、地球はやっぱり丸いのか…なんてノゾミは思った。 大きい雲や小さな雲。 風が緩やかに形を変えたりちぎったりしながら、いずこへと流している。 ノゾミは綿菓子のような雲をぼんやりと目で追った。 「あー。おなかすいた」 「っていうか、食べたばっかだよ」 「運動したじゃん。今」 はたはたと風になびく洗濯物をノゾミが指差すと、マコトが困ったように笑う。 「んー。まぁねぇ」 洗濯ロープを引っ張るポールの足元からビンを手にして、マコトが寝転がるノゾミのそばに腰を下ろすと、ふたを開けて、ストローをつっこんでぐりぐりとかき回す。 ふーっと膨らむシャボン玉がぱちんと弾けた。 ありゃ…とストローを覗き込むマコト。 ノゾミは『んあーーっ』と唸った。 「わっ! のんつぁん!?」 「腹減ったーーーーっ!」 おいおい…と思ったが、見上げた雲はあんまりにもおいしそうで…。 「かぼちゃのぷりん食べたーーーーーいっ!」 「すし食いてぇーーーーっ!」 「ケーキ食わせろーーーーっ!」 「チョコをくれーーーーーーっ!」 「かぼちゃ食べたーーーーーーいっ!」 「焼きそば食いてぇーーーーっ!」 少し離れたところで「ヤキニク食いてーーーっ!」って聞こえたような気がした。 まぁ、叫んでみたものの、青い空は微笑んでいるだけなわけで…。 「なんか、よけー腹減った」 「うん…」 能天気に雲はおいしそうに形を変えながら二人の上に影を落として泳いでいく。 はぁ…とため息を吐くノゾミ。 シャボン玉に没頭するマコト。 ふわりゆらりと、5cmほどのはかない透明のボールが風に流れていく。 「マコトぉ」 「んん? なぁに?」 「あのさぁ」 「うん?」 「アイちゃんとはちゅうしたの?」 「んぼがはっ!」 ボコボコボコッ! ストローを銜えたままビンの中の石鹸水に浸していたマコトは思い切り噴出した。ビンの中からえらい勢いで泡が立ち上って零れていく。 「ぁ? マコト?」 「げへっ…ごほごほっ!」 どうやら思いきり吸い込んだらしい。 ノゾミはとりあえず背中を叩いてやると、 「ふーん。したんだぁ」 別に驚く様子もなく呟いた。 ぜーぜーと肩で息をして涙目のマコト。 「なにさぁ。急にぃ」 「んー。別にぃ。気になったから」 「そんだけぇ?」 「んー…」 空を見上げたまま小さく唸ってなにやら考えているらしいノゾミ。 マコトはシャボン玉のビンにふたをすると少し離れたところに置いた。 「っていうか、何で?」 「なにが?」 「いや…何で…わかったのかなぁ…って…」 「…。この間、カメちゃん来た時、なんかマコト…女の子な感じだったから」 「はぁ…」 意外と鋭いんだな…と今更ながらに思う。 ノゾミはまっすぐに空を見つめたまま。 真っ青。 夏の空は限りなく透明で、それは太陽が力強く輝いているからだろう。 暖められた風も雲の陰に入れば心地いい。 むくっとノゾミは起き上がった。 「すきなの? アイちゃんのこと」 「え…」 地面をじっと見つめるノゾミの顔は笑ってなかった。 マコトはわけもなく戸惑う。 「あー…そのぉ…」 「っていうか、すきなんだよね」 そう言って向けられた笑顔はやさしくて、ますます混乱していくマコトの頭。 「のんつぁん?」 「うん。っていうかさ、今更照れなくても隠さなくてもいいって」 「てっ…照れてなんかっ」 「マコト、顔真っ赤」 「ふぇっ!?」 ぺたって触ったら頬が熱かった。わけもない戸惑いの理由、それは見抜かれたことなんだと、ようやく気づいた。 ノゾミは隣ににじよると、マコトの腕をうりうりと肘で突きまわした。 「なんだよぉ! なにすんのさぁ」 「だってさぁ! マコト言ってくんなかったじゃん」 「ええーっ! だぁってさぁ!」 突かれる腕から何とか体をよじって逃げると、後ろからがっと抱きつかれた。 「だってじゃなーいっ!」 「だってさぁ…。…恥ずかしいっていうか…」 「えー。なんでぇ? キスしてんのに?」 「したけど……その…」 もごもごと口ごもって真っ赤な顔のままうつむくマコト。 ノゾミはむうっと顔をしかめた。 「まだ告白してないとか?」 「…うっ」 なんだ図星かという目のノゾミ。 ぽんとマコトの肩を叩いて、ぎゅっと抱き寄せてみた。 「あのさぁ。すきなら…ちゃんと言っといた方がいいよ」 「のんつぁん?」 すぐ真横にあるノゾミの顔は地平線の向こうをにらんでいるようにも見えた。 「だってさぁ。わかんないじゃん…」 さくら隊の明後日の戦闘の舞台はポイントBと呼ばれる地点。 軍需工場の空爆の援護だという。 迎え撃つ敵機の迎撃が主な任務。 その4日前にも市街地防衛でスクランブル出動をしている。 「……うん」 おとめ隊の一昨日の戦闘では二つの味方の部隊が全滅した。 危うい状況が転がる中、よく帰れたものだと思った。 占領された街の奪還に関わる激しい攻防。 「へんだなんて、思ってないから」 「…」 向こうの方でランニングを続けるすっかりばてたリカとまだ少し余裕のミキ。 また茶化すように追い抜いたミキの後ろからリカが低いタックルをかますと、転がるようにもつれて草むらの中へ。 ミキのうれしそうな笑顔がちらりと見えた。 あー。たぶん、あのままいちゃいちゃすんだろうなぁ。 ぎゅぅっとノゾミの腕に力がこもる。 「のんつぁん?」 返事が返ってこないから、ノゾミが見てる方に目をやると草むらの中でじゃれあってるリカとミキ。 「あの二人は…したのかな?」 「なにが?」 「告白」 「さぁ…」 「まぁ…いいんだけどね。別に」 ぱっとノゾミの腕が離れた。 そのままパタンと後ろに倒れて寝転んだノゾミ。 マコトが不思議そうな目を向けてるのに気づくと、またむくっと起き上がった。 「言っとくけど、うらやましいなんて思ってないから」 「…はぁ」 間抜けた返事にノゾミがやれやれとため息をつく。 今度はマコトの腕ごと体を抱きしめて背中に引っ付いた。 「たださぁ……」 「のんつぁん…?」 「別にすきだとか…そーゆーんじゃないから」 「は?」 「友達だけどさ」 「…それで?」 返事の変わりに唇を塞がれた。 きょとんとするマコト。 ふん…と肩を揺らして息を吐くノゾミ。 ふいに強くなった風がばたばたと洗濯物を揺らしていった。 ともすると不機嫌そうなノゾミの目は広場の向こうの短い草むらの中の二人。 動かないと思ったら二人とも眠ってしまっている。 戦闘の疲れもあるだろうけど、あんな不規則なペースで走ってればそれも当たり前で、胸の上に頭を置いているミキと、そんなミキを包むように抱くリカ。 暖かい陽射しと風と柔らかい草。たぶんそれだけじゃないであろう穏やかな寝顔の理由。 「……のんつぁん?」 せつないとか、さびしいとかそんなことを必死で抑えこんでいるようなノゾミの横顔。 なんて言ったらいいのかわからずに、言葉がのどの奥で行ったり来たりする。 ノゾミはまたパタンと地べたに寝転がった。 「あーあー…。あいぼん、今なにしてんのかなぁ」 「…」 マコトはよいしょとノゾミの隣に移動すると、同じように地面に寝転がって空を仰いだ。 丸い地球。 どんなに遠くても、どんなに高くても、この空はアナタに続いてる。 「たぶん空を見てるよ…こうやって」 「…マコト?」 「だってさ、地球は丸いんだもん」 遠くにいるわけじゃない。 その気になれば届く距離。 時間は残酷だ。 やさしいくせに、残酷だ。 想うほど、気が遠くなりそうなほど遠く感じるのなんでだろう。 「そっか。そうだよね」 「うん」 雲がこんなキモチを届けてくれるって言うんなら、叫んでみようかな? ふと頭の中を掠めた。 けど、やめた。 どんなに神様が邪魔をしても、二人はたぶん一緒。 今も、どんなときでも、きっと、最期の時も…。 「マコト…」 「んー?」 「…ぁー。なんでもない」 すきだから、目に見える何かに焦がれて、目に見えない何かに焦らされる。 マコトはポンポンとノゾミの肩を叩いた。 風をはらんで揺れるTシャツの白さが目にまぶしい。 真っ白に輝く太陽が隠れれば、そこには原色の鮮やかな青い空。 とんびがひょろーっと鳴いて、風にのってふわりくるりと飛んでいる。 マコトは起き上がると、ビンを開けた。 ふわりと飛んでいったシャボン玉。 風に乗ってすいーっと離れて、弾けて消えた。 * お昼ごはんは焼きそばだった。 カオリを見ると、小さく笑ってウインク。 ノゾミの顔がふわっとほころぶ。 壁のホワイトボードの“今晩のお献立”には『かぼちゃの煮つけ』。 マコトの顔に咲いた笑顔。 「よかったね」 リカはマコトとノゾミの肩を抱き寄せた。 ミキはマコトの肩越しにリカの肩に手を置いて体を寄せると、しーっと口に人差し指を当て、そっとポケットからロリポップを出した。 ストロベリークリームとチェリー。 迷わずストロベリークリームを手にするマコトに、リカとミキが顔を見合わせてクスクス笑う。 頭に『?』を浮かべるノゾミ。 そして、食事の後、二人に手紙が届いていることを知った。 神様も、時々はやさしいらしい。 そんだったら、戦争なんかなくしてくれてもいいのにさ。 まぁ、そういうわけにもいかならしい。 それが何でと言われても、神様だってわからない。 その日、珍しく開かれた午後3時のティータイム。 一つのテーブルを囲む7人の笑顔。 お茶請けはユウコが差し入れてくれたアップルパイだった。 (2004/5/14)
https://w.atwiki.jp/roppongisadisticnyt/pages/144.html
【HN/エメラルド】山崎ノゾミ 【HN/エメラルド】山崎ノゾミ No. 0085 レア度 HN レベル 1 最大 Lv30 スキル 進化素材 【HN/エメラルド】[覚醒用]ミニエメラルド × 4 コスト 9 HP 2909 15271 Lスキル 【R/エメラルド】[覚醒用]エメラルド × 3 アクセサリ枠 1個 POW 1632 8568 スキル Lv. 最大 Lv.1 属性 エメラルド TEC 1293 6787 進化元 タイプ 晩成 SPD 1302 6838 進化先 【R/エメラルド】山崎ノゾミ プロフィール 年齢 22歳 誕生日 6/22 職業 社長秘書 身長 164cm 体重 51kg スリーサイズ B90. W60. H92 あらあら…これから使う資料をすべて落としてしまいました…。順番がばらばらに…間違っていたら、貴方にきつく叱られてしまうでしょうか? 入手方法 ガチャ ノーマルオファー 覚醒・育成情報 覚醒: 【HN/エメラルド】山崎ノゾミ 【R/エメラルド】山崎ノゾミ 同スキルメンバー - リーダースキル・スキル Lスキル - - スキル