約 4,270,764 件
https://w.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/570.html
244 名前:◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/12(日) 21 57 36.91 ID AUOPYNiWo [1/10] あやせから突然の呼び出しを受けたのは、日曜日の夕方のことだった。 いつもの公園へ行くと、あやせは俺の顔を見るなり笑顔になり、ベンチから立って駆け寄って来た。 俺があやせと会うのも久しぶりで、確か去年夏の悪夢のような出来事があって以来だ。 「急に呼び出したりして済みませんでした。 でも、どうしてもお兄さんにお渡ししたい物があったもので…… 受け取っていただけますか?」 あやせがそっと差し出したそれは、きれいにラッピングされ、真っ赤なリボンまで掛けてあった。 「……これって、もしかしたらチョコじゃないのか?」 「はい、一応わたしの手作りなんです。 お兄さんのお口に合えばいいんですが、何しろ初めてのことなんで自信がないんです」 あやせにはいつも酷い目に遭わせられていたが、やっぱ、あやせは俺のこと……。 今までの手錠も殴打も火炙りの刑も、すべてはあやせの不器用な愛情表現だったのかもしれん。 「俺、あやせから貰えるなんて思ってもいなかったから……なんてお礼を言ったらいいのか。 ……でもさぁ、バレンタインチョコにしちゃあ、早くねぇか? 今日はまだ12日だし、バレンタインデーってあさってだよなぁ?」 「誰がバレンタインデーのチョコだなんて言ったんですか? わたし、一言もお兄さんにバレンタインチョコだなんて言ってませんけど。 でもでも、チョコであることに変わりはありませんから」 245 名前:◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/12(日) 21 58 13.61 ID AUOPYNiWo [2/10] チョコに変わりはないが、バレンタインチョコではないと言うあやせ。 俺があやせの言った言葉の意味を理解できずにいると、あやせはニッコリと笑って俺に言った。 「お兄さん、あまり細かいことは気にしないでください。 それよりも溶けてしまうと、せっかくの手作りが台無しになってしまうので……」 「そ、そうだよな。せっかくあやせが作ってくれたのに、俺、なに馬鹿なこと言ってんだろうな」 公園でのあやせとの会話はそこまでで、あやせは最後に俺と握手をして帰って行った。 あやせから俺に握手を求めるなんて……。 それはともかくとして、あやせの気持ちは十分俺に伝わった。 俺はその後、どうやって家まで辿り着いたのかも憶えていないほど有頂天になっていた。 その日の夕飯は、お袋の定番であるいつものカレーだった。 俺は夕飯もそこそこに、速攻で風呂に入り終えると自分の部屋に閉じこもった。 これから寝るまでのひと時、ラブリーマイエンジェルあやせたんとの妄想タイムだ。 俺はあやせが着ているセーラー服のリボンを解くつもりで、チョコの包みに掛かっているリボンを解く。 続いてセーラー服のファスナー……じゃなくて、包み紙の端をそっとつまみあげると……。 おっ!? ご丁寧にメッセージカードが入ってるじゃねぇか。 『お兄さんへ 今年は、桐乃からバレンタインチョコをもらえるかもなんて期待してませんか? この毒入りチョコを食べて、早く死んでください ♥』 263 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00 56 44.38 ID eW/jd3bio [3/10] 俺がつい先程まで、二次試験に向けて自分の部屋で勉強をしていたのは嘘じゃない。 しかし、一息入れようとキッチンへ降りて来て、いつもの癖で麦茶をひとくち口に含んだのがいけなかった。 穏やかな冬の午後、柔らかな日差しがリビングの大きな窓を通して、部屋一杯に広がっていたんだ。 何気にソファーに目をやると、レースのカーテン越しに射し込む光が、俺に優しく手招きをする。 俺は麦茶の入ったコップを手に持ち、その光に誘われるままソファーに腰を下ろしちまった。 一息入れたらすぐに部屋へ戻るつもりだったのに、いつの間にか俺は、夢とうつつを行き来していた。 桐乃がいつもこのソファーに座っているせいか、あいつが小さかった頃のことを夢に見ながら……。 「――ほら、鶴ができたぞ。……で、次は何を折ればいいんだ?」 「うーん……なんかさぁー、ツルには見えないんだけどぉー。 でもいいや、じゃあね、次は……このかみふうせん」 俺が小学校の図書室から借りてきた『おりがみ教室』という本を、桐乃は小さな手でめくって指差した。 今じゃ考えられないことだが、俺たち兄妹にとって、当時はごく当たり前の風景だった気がする。 桐乃がまだ保育園に通っていたとき、あの頃の桐乃の可愛さといったら尋常じゃない。 俺が学校から帰るのを心待ちにしていて、ときには通学路の途中まで出て来て待っていたもんさ。 「おかえり、おにいちゃん」 だから、俺が帰り道に友達と一緒にいる姿を見掛けると、桐乃は少し不安そうな顔になる。 もしかしたら、今日は、自分と遊んでくれないんじゃないかって思ったんだろう。 俺の友達もそのあたりは察してくれていたようで、俺の肩を軽く押して帰って行った。 桐乃は、友達が角を曲がって見えなくなるのを確認すると、ようやく安堵した顔になったもんだ。 「――で、桐乃、今日は何して遊ぶんだ?」 遊んでくれると分かった途端、本当は嬉しいくせに、しかしそれを俺に悟られまいとして口ごもる。 264 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00 57 17.04 ID eW/jd3bio [4/10] 「桐乃、遠慮なんかすんな、俺は何をすればいいんだ?」 「あんた、そんなとこ座って、あたしに用を言い付けられんのずっと待ってたとか? もしかして、あんたってさぁ、生前はお使い犬かなんかだったんじゃないの」 俺がうっすらと瞼を開けると、そこには超短い制服のスカートから長い二本の足が伸びていた。 夢の中の幼い桐乃に声を掛けたつもりだったが、つい口を突いて声が出たらしい。 あの頃の素直で可愛かった桐乃は、立派に成長を遂げた後だった。 「じゃあーさぁー、このチョコ、お鍋でトロトロになるまで溶かしといてよ」 桐乃が俺の目の前に突き出した袋には、大きな板状のチョコレートが入っていた。 スーパーで買って来た製菓用のチョコレートだということだが、何でこの俺がそんなこと……。 待てよ。もしかすっと、俺のためにバレンタインチョコ!? いやいやいや、俺が鍋でトロトロに溶かすまでやったら、あとは型に入れて冷やすだけじゃねえか。 桐乃から貰えるのは有り難いが、ほとんど俺の手作りチョコみたいなモンで、何か嬉しくねえ。 「俺が鍋でチョコを溶かしちまったら、桐乃は何をやるんだよ」 「何って、型に入れて冷やすに決まってんじゃん。 本当はあんたなんかにやらせたくないんだけど、あたし、これから買物に行かなきゃなんないし。 ラッピング用の可愛い包装紙とか、それにリボンも必要だしね」 「俺は別に、そんな可愛いラッピングなんて無くてもいいんだが……」 「ばかじゃん! 何か勘違いしてるようなんですケド。 バ、バレンタインチョコなのに、何が悲しくてあたしがあんたにあげなきゃなんないのよ。 ま、まぁ……あまったら、カケラくらい食べさせてやってもいいけど」 265 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00 57 54.06 ID eW/jd3bio [5/10] 俺はチョコのカケラで尻尾を振るようなマネなんかしねえし、ましてやお使い犬でもねえ。 しかし待てよ。桐乃が、俺以外にチョコを渡すような男って……いるのか? 桐乃の同級生の男? いや、桐乃に限ってそれはねえだろう。 じゃあ、モデル仲間の御鏡? いや、あいつは三次元の女の子には興味がないはずだ。 「な、なぁ桐乃。……バレンタインのチョコ、誰にやるつもりなんだよ」 「誰って、あやせとか加奈子とか、ランちんとかと交換するに決まって……。 ――あっ、そっか。あんたさぁ、このあたしが誰にチョコをあげるか心配なんだ? 妹が誰にチョコをあげるか気になるなんて……あんたって、本当にシスコンの鑑だよね」 桐乃は感心したように俺の顔を馬鹿にして見ていたが、俺はまったく別のことを考えていた。 明日になれば、桐乃は手作りバレンタインチョコをあやせにも渡すつもりだ。 あやせもまさか俺が陰で手伝ったなんて思いも寄らないだろうが、俺の生存は確かめるかもしれん。 何しろあやせは、俺に早く死ぬようにとメッセージカード付きのチョコを渡してきた張本人だ。 俺が今日も無事に生きているのは、何もあやせのチョコを食わなかったからじゃない。 昨夜、思い悩んだ末に俺はあやせから貰ったチョコを一口だけ食ってから、机の引き出しに仕舞った。 本当に毒が入ってるなんて思っちゃいねえが、あやせのことだから強力な下剤くらいなら……。 「あんた、あたしの言ったこと聞いてた? あたしが帰ってくるまでに、ちゃんとお鍋でチョコレート溶かしておきなさいよね」 「――ん? ああ、鍋で溶かしとけばいいんだろ」 取り敢えず、あやせのことは横に置いとくとして、今やるべきことは鍋でチョコレートを溶かす……。 ――って、俺は桐乃の召使いかっての! 266 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00 58 24.39 ID eW/jd3bio [6/10] 桐乃は小一時間もすると、手に紙袋を提げてリビングへ現れた。 どうやら気に入ったラッピング用の包装紙が買えたらしく、かなりご機嫌のご様子だ。 「どう? ちゃんとチョコ、溶かしてある――って、あ、あんた、何やってんのよ!?」 「何やってるって、言われた通りに鍋で溶かしてるじゃねえか」 俺は、鍋で溶かしたチョコを得意げにお玉ですくって桐乃に見せた。 お袋が作るカレーと同じ要領で、ドロッというよりもサラッとしていて、中々の出来栄えだ。 ドロドロのカレーが好きな奴もいるだろうが、俺はこんな風にサラッとした感じの方が好きなのさ。 しかし、俺のドヤ顔とは対照的に、桐乃の顔はまたたく間に真っ赤に染まっていく。 「あんたまさか、お湯の中に直接チョコを入れたんじゃないでしょうね!」 「他にどうやって溶かすっていうんだよ。 カレーのルーだって、肉や野菜をグツグツ煮込んでから入れるだろうが」 「カレーのルーって――チョコを溶かすときは、湯せんして溶かすに決まってんじゃん!」 「……湯せん? やっぱ、お湯で溶かすんじゃねーか」 俺が鍋をかき混ぜながら、桐乃から湯せんについて講義を受けたのは言うまでもない。 その後、桐乃は、俺がかき混ぜている鍋をジッと見ながら腕を組んで何やら考え込んでいた。 俺の額に汗が滲み出し、背中には冷たいものが流れる。 「ええっと、桐乃さん? これを型に流し込めばいいんだよな?」 「固まるとでも思ってんの?」 「……ちっとばかし水分が多いかと」 「とにかく火を止めて。……何かいい方法がないか考えてるから」 267 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00 59 00.66 ID eW/jd3bio [7/10] こういうときに限って、時間は無駄に過ぎて行くもんだ。 桐乃はキッチンの椅子に腰を下ろし、テーブルに頬杖を突いて眉間にしわを寄せていた。 俺はというと、桐乃の命令で今も鍋の中のチョコレートを丹念にかき混ぜている。 「加奈子は、わけを話せば赦してくれるだろうけど……あやせはどうしよう」 「おまえが誠心誠意、土下座でもして謝れば、あやせだって赦してくれるんじゃ……」 「誰のせいでこんなことになったと思ってんのよ!!」 「そりゃあ、チョコを溶かすの失敗したのは俺のせいだけど、俺に頼んだおまえにだって――」 桐乃が、いきなり椅子から立ち上がった。 俺はてっきり殴られるものと覚悟したんだが、桐乃は通り過ぎて冷蔵庫の前で立ち止まった。 先程までの阿修羅の如き顔とは打って変わって、何やらニヤついているのが怖い。 「うぷぷ。……あたし、いいこと思い付いちゃった」 桐乃は冷蔵庫の扉を開け、中から牛乳パックを取り出した。 「牛乳なんかで、どうするつもりだ?」 「まあ見てなさいっての――」 俺が訝しげに見ていると、桐乃は再びコンロの火をつけて、鍋の中のチョコに牛乳を注いだ。 少し注いではかき混ぜ、また少し注いではかき混ぜる動作を何度も繰り返す。 鍋の中のチョコは、粘り気のあるカレールー状態から、次第にビチャビチャへと変化していった。 どう考えても、これは絶対に固まるわけがない。 「なぁ桐乃、これって……もしかして」 「あんたにも分かった? これは、あたし特製のホットチョコレート」 268 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00 59 30.68 ID eW/jd3bio [8/10] バレンタインデー当日。 昨夜からの冷え込みは昼過ぎになっても変わらず、今にも雪が降ってきそうな生憎の空模様だった。 俺がつい先程まで、二次試験に向けて自分の部屋で勉強をしていたのは嘘じゃない。 しかし、あやせから再び呼び出しを受けた今、これまでの努力はすべて水泡に帰すかもしれねえ。 「さてと……殺されに行って来るか」 覚悟を決めていつもの公園に足を踏み入れても、そこにあやせの姿はなかった。 ポケットから携帯を取り出し時間を確かめ、俺はベンチに腰掛けて運命の時刻(とき)を待った。 冬の児童公園はいかにも殺風景で、かつてこの場所で繰り広げられたあやせとのバトルも今は昔。 空を見上げると、微かだが白いものが舞っているようにも見える。 「やっぱり生きていたんですね。わたしがあれほど忠告したのに……」 声に驚いて振り返ると、そこには冷酷な表情をしたあやせが立っていた。 あやせは、ポケットに突っ込んでいた右手をおもむろに出すと…… 「これでも喰らえ! えいっ!」 「痛っ! いっ、いきなりなんてことすんだよ!」 あやせが投げ付けた物が俺の顔に当たって、地面に散らばった……ん? 「こっ、これはチロルチョコじゃねーか!」 あやせは再びポケットに手を突っ込むと、俺の顔をめがけてチロルチョコを投げ付けた。 俺は手で顔を覆いながら、散らばったチロルチョコを地面に這いつくばるようにして拾い集める。 他人が見たら不思議で異様な光景に見えるかもしれん。 しかし、誰が何と言おうが、今日は正真正銘のバレンタインデーだ。 どんな形であろうと、あやせからのバレンタインチョコであることに変わりはない。 269 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 01 00 22.44 ID eW/jd3bio [9/10] 「お兄さんは、恥ずかしいとは思わないんですか? 桐乃が、わたしや加奈子のために作ったバレンタインチョコを独り占めするようなマネをして」 「……ん? ちょっと待ってくれ、あやせ。 桐乃が作ったバレンタインチョコを俺が独り占めしたって、どういうことだ?」 「この期に及んで、まだシラを切るつもりですか? お兄さんなんかチョコに当たって死んじゃえっ! えいっ!」 白を切るも何も、俺は桐乃が作ったバレンタインチョコを独り占めしたなんてことはない。 俺がチョコを溶かすのに失敗したのは事実だが、それは桐乃にも原因がある。 お菓子作りはおろか、料理だってろくにやったこともねえ俺に無理矢理やらせたんだからな。 結局、バレンタインチョコは牛乳を混ぜてホットチョコレートへと変身し、俺と桐乃の胃袋へと納まった。 桐乃も正直言ってお菓子作りは苦手だったらしく、俺の失敗をいいことに有耶無耶にしやがった。 「ちょ、ちょっと待てっての。 桐乃は、あやせに何て言ったんだ? 俺がひとりで全部飲んじまったって言ったのか?」 「せっかく作ったバレンタインチョコを、お兄さんが勝手に食べちゃったって言ってました」 桐乃のヤツ、あやせに本当のことが言えないからって、全部俺のせいにしやがったな。 しかし、俺が本当のことを言えば、また桐乃とあやせの仲が悪くなりそうだし……。 面倒なことになる前に、俺が謝っちまった方が得策かもしれん。 「――あやせ、俺が悪かった! 確かに、俺は桐乃がせっかく作ったバレンタインチョコを全部食っちまった。 おまえの気が済むって言うなら、俺を煮るなり焼くなり好きにしてくれ」 「えいっ!」 「か、顔はなるべく避けてくれ!」 「えいっ!」 「痛っ!」 270 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 01 01 04.51 ID eW/jd3bio [10/10] 虚しい攻防がしばらくの間続いた。 あやせのバレンタインチョコって、こんなにも痛い思いをしないと貰えないものなのだろうか。 俺のスタジャンのポケットが拾い集めたチロルチョコで一杯になった頃、あやせも弾が尽きたようだ。 それでも、あやせはポケットに手を入れたまま、悔しそうな顔で俺を睨み付ける。 「わたし、桐乃とは親友ですから…… 桐乃がお兄さんのことをどう思っているかなんて、口には出さなくても分かります。 分かっていますけど……」 「あやせ……俺は……」 「――えいっ!」 あやせが最後に投げ付けたそれは俺の胸で跳ね返り、小さな音を立ててそのまま地面に落ちた。 明るい青い包装紙でラッピングされ、濃紺のリボンが丁寧に掛けられている。 「あやせ、これって……」 俺が拾い上げる間もなく、あやせは無言のまま駆け出して公園を出て行った。 あやせとの攻防の最中に降り出した雪は、いつしか公園の草木に薄っすらと積もり始めている。 何か言い掛けようとしたあやせの口元が、俺の脳裏にいつまでも残った。 家に帰って机の引き出しをそっと開け、先日あやせから渡された毒入りチョコ? と並べてみる。 今回のチョコも一口食べてみると、苦味の利いたビターチョコレートだった。 そして、これも予想していたことだが、あやせからのメッセージカードが添えられていた。 『お兄さんへ 誠意を見せてください』 だってさ。 (了)
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1252.html
ビショップ家の俺執事 バレンタインデー番外編… 1944年9月、ガリア全域でネウロイの消滅が確認され、第501統合戦闘航空団"ストライクウィッチーズ"は大役を終え、解散した。 私はみんなとお別れをしてから、一時的に戦線を退き、ペリーヌさんと一緒にガリアの復興を手伝っていた。 復興は決して順調と言うわけではなく、そこらかしこに転がった瓦礫や何かの残骸を見ては、ネウロイの傷跡を痛感させられる。 ペリーヌ「リーネさん、少し休んだほうがいいですわよ」 リーネ「いえ、まだ大丈夫です!これが終わったら休憩します」 ペリーヌ「あまり無理をなさらないように。リーネさん、後でちょっとおはなしがあるのですけど、いいかしら?」 リーネ「えっ?あ、はい!全然かまいませんよ」 ペリーヌ「では、さっさと終わらせてしまいましょう」 最初はペリーヌさんは苦手だったけれど、今となっては仲がいい。 これもきっと芳佳ちゃんのおかげだ。 そういえば、今は扶桑に帰ってるのかな……。元気でいるといいなぁ。 今は1945年2月12日の昼。毎日瓦礫除去作業、運搬、建造を繰り返す毎日だ。 ウィッチなので魔法力を使えば重いものでもお手のもの。 しかし、進行度は著しい。蝸牛が地面を這う速度と同じくらいだろうか。 私たちは二人でガリアを歩きまわり、各地の復興作業を手伝っては、また違う場所へと移動していた。 本来はブリタニアのほうに戻らないと行けないのだけれど……家の方には説得して許してもらえ、ここで残ることができました。 ……でも説得できたのは自分の力だけじゃなくて、ある人の力を借りたからだ。 ペリーヌ「みなさんも休憩してくださいまし!一時間半後に再開しますわ」 リーネ「じゃあ私たちも休憩しましょうか。今日も私がランチを作ってきたんです」 ペリーヌ「あ、ありがとうございますわ。そういえばリーネさんは料理などお上手ですわね」 リーネ「芳佳ちゃんに比べたら全然だよ~……。これは、ある人に教えてもらったの」 ペリーヌ「ある人?」モグモグ リーネ「俺さんっていう執事さんに教えてもらったの。他にも色々教えてもらったけど……」モグモグ ペリーヌ「その執事は今どこにいらっしゃるのですの?ここに来て手伝ってくれてもよろしいですのに」モグモグ リーネ「うーん、今どこにいるかわからないんだー……。でも私がガリアに残るってことをお父様とお母様に渋られたときに助けてくれたの」 ペリーヌ「あら……それはすみませんわ……」 リーネ「う、ううん!私が自分の意志で残っただけだから!まぁそれを俺さんも一緒に説得してくれて……」 ペリーヌ「普通の執事なら家の事や身の安全を考えて、そんなことを言わないでしょうに。なついてますわね」 リーネ「えへへ~、優しいんだ~。私が小さい時からずっと一緒で、いつもお世話になってて」 ペリーヌ「ここについてこなかったのはなぜですの?一緒ならいてもおかしくはありませんのに」 リーネ「私が一人でやりたいって言ったら、それを聞いてくれたんです。……あ!ペリーヌさんごめんなさい、話があったんですよね?」 ペリーヌ「あ、え、ええ。今日が何日か知っていますの?」 リーネ「確か2月12日でしたよね?」 ペリーヌ「そうですわ。明後日は世間ではバレンタインデーとなっていますわ。そこでみなさんもこういう復興作業ばかりでは疲れてしまうのでなにかお菓子でも贈ろうと思いまして」 リーネ「それいい案です!」 ペリーヌ「それで、その……さすがに市販品を買っては費用がかさむものですから……材料を買ってきてつくろうと思うんですの」 リーネ「うん!それいいと思うよ~、私も手伝っていいかな?」 ペリーヌ「お、お願いしますわ。むしろリーネさんに作り方を教わりたいんですの。お、教えてくれせんこと……?」 リーネ「うん!いいよ!……バレンタインデーなんだよね……私も俺さんに贈りたいな~……」 ペリーヌ「では一緒につくって差し上げましたら?そして家の方に送っておけば届くのではないかしら」 リーネ「あ、それじゃあお父さんやお母さんにもつくろうかな。……いつもは俺さんがつくってくれてたんだけど、今回は私が作ってみよっと♪」 ペリーヌ「いい心意気ですわ。では、今日の復興作業が終わったあとに買いに行きましょうか」 リーネ「うん!」 小さいときは俺さんにねだってただけど、もう大きくなったし、感謝の気持ちを込めて贈ろう! うん!あ、で、でも出来の悪い物送れないよ~……。 ち、ちゃんとがんばって作って、おいしくたべてもらうんだから! ……俺さん、会いたいなぁ。ブリタニアにいるころはいつも一緒だったから、ずっと会ってないとなぜか寂しいな。 ペリーヌ「リーネさん、顔赤いですけれど大丈夫ですの……?」 リーネ「う、ううん!大丈夫だよ!うん!大丈夫!」アタフタ ペリーヌ「え、ええ、わかりましたわ。それにしてもこのサンドイッチおいしいですわね」 リーネ「あ、よかった~。それね―――」 現在、オラーシャ、東部戦線にて俺はあごに手を軽く当て考え事をしていた。寒い風が髪をふわりと凪ぎ、冷たい雪が肩に落ちる。 俺「ふむ、明日はバレンタインデーですね……。どうしましょうか……」 いつもはチョコレートやケーキ、クッキーなどお菓子系を贈っていましたね。ああ、あとは花も。 しかし、現在お嬢様はガリア地方で復興作業中。 そして私はオラーシャに旦那様の私用で付き添ってきているため、距離的に遠いというのが現状ですか……。 俺「(別に私だけならガリアまですぐにいけるのですが……。旦那様を置いていくわけにもいかない)」 どうしたものか……。それに市販品を買ってお嬢様にさし上げるなど言語道断なことはしたくはありません。 となると手作りしないといけませんね。 材料はここオラーシャ内部の方だと手に入るので大丈夫なようですが……。 リーネパパ「おーい、俺くん。待たせてすまないね」 俺「いえ、全然かまいません。旦那様そのお荷物お持ちいたしましょう」 リーネパパ「ああ、すまないね。オラーシャは寒いがいいところだな。なかなか美しいじゃないか、ブリタニアには及ばんが」 俺「そうですね。雪景色がこれほど壮大に感じる場所も珍しいですね」 リーネパパ「ブリタニアには及ばんが」 俺「……さて、このあとはどうなされるのですか?」 リーネパパ「ん?ああ、私の用事はこれで済んだよ。これから執事長も含め、帰路へとつこうかと思う」 俺「わかりました。すぐに海船までの車を手配します」 リーネパパ「ああ、いいよ。俺くんはしなくていい」 俺「……では、なにをなさればいいのでしょうか?」 リーネパパ「君には何をおいても優先せねばならないことがあるだろう。それをしたまえ」 俺「申し訳ございません。その優先事項というのは旦那様をブリタニアまで安全に護衛することだと、思っているのですが……」 リーネパパ「ふふふっ、明日はバレンタインデーだ。君には我が娘にプレゼントを送り届けてもらいたいのだ。もちろん君自身のもね」 俺「で、ですが護衛は!」 リーネパパ「ボディーガードがいる。大丈夫だ。それより私は娘のほうが心配でね。俺くんには娘の顔を見てくると共にプレゼントしてきてほしい。 私の言いたいことがわかるかね?」 俺「……私がリネットお嬢様のところに行き、"見つからないように影からこっそりと"お顔を窺い、プレゼントを置いてくる。 そしてそのまま帰路につく、ということですね」 リーネパパ「流石俺くん、察しがいい。あの子も独り立ちしている頃だ。ガリア復興に一人で尽力するのもよい経験となる。 だからこそ私たちが顔や手を出してはならぬのだ」 俺「親心、というものでしょう。旦那様の心意気、見事でございます」 リーネパパ「うむ。では、これをたのんだぞ。俺くんは、今回なにを贈るのかね?」ガサガサ 俺「いえ、未だ思案中です」 リーネパパ「そうか。まぁあの子は君からもらえるものはなんでも喜ぶだろう。これは私と妻からのプレゼントとして贈ってくれ」 俺「了解しました。完璧にこなしてみせましょう」 リーネパパ「頼んだぞ。リーネの顔が愛しくても顔をみせないようにな」 俺「ふふっ、肝に命じておきます」 リーネパパ「では、行き給え」 俺「イエス、マイ・ロード」 そう言ったとたん俺は魔法力を解放し、その瞬間リーネパパの目の前から消え去った。 残ったのは足あとがついた雪のみで、また寒い風が吹きすさび、それが一層俺が消えたことによる寂しさを醸し出していた。 戻ってガリアのリーネ。 明日がバレンタインデーなので今日はチョコレートを作っています! なんでもチョコレートには疲労回復やリラックスさせたりする効果があるそうです。 毎日働いている人は、お疲れになるでしょうからちょうどいいとペリーヌさんと一緒に決めました。 リーネ「えっと、ここはガリアでもあるのでロシュ、というものをつくるそうです。意味はなんでも『岩山』というそうです」 ペリーヌ「誰に話しているんですの……?あとは軽いケーキでも作っておきましょうか。早く作りましょう」 リーネ「はい!」 と作業を開始。 私たちがどこで作業をしているかなんて小さなことですから、言いません。 ウィッチでないため日頃力仕事をできない女性の方も男性に感謝したい、ということで手伝ってくれることになりました。 そして私は俺さんの分も含めてつくることにしています、ものすごく気合をいれて。 ペリーヌ「それが俺さんにあげるものなんですわね。……結構こってますわね」 リーネ「もちろんです!俺さんに食べてもらいますから!」 ペリーヌ「妙に気合がはいってますわね……。リーネさんは俺さんのことが好きなんですの?」 リーネ「え、ええ?!あ、そ、その!す、好きと言われればそうですけど……///」 ペリーヌ「その慌てようだと、そのようですわね。だったら、技術に富むものより、愛情が伝わるものにしたほうがよいのでは?」 リーネ「え?」 ペリーヌ「リーネさんが渡したいのはそういうものなんでしょう。それにバレンタインデーはそういう日でもありますから、いいのでは?」 リーネ「そ、そんな私の気持ちが知られたら……うぅ……///」 ペリーヌ「はぁ……とりあえず技術より愛情を込めたほうがいい、と私のおばあさまも言っておりましたわ」 リーネ「おばあさまですか……。……そうですよね、うん、やっぱりもっと簡単なのにしてメッセージカードでもつけます」 ペリーヌ「ふふっ、そのほうがいいですわ。おとなしいあなたらしくて。あ、別に悪い意味ではありませんのよ!」 リーネ「ふふ、わかってますよ、ペリーヌさん。ありがとうございます」 ペリーヌ「べ、別にたいしたことじゃありませんわ!///」 そういうことで私は俺さんにはチョコレート・ブラウニーを作って色々とメッセージカードに書いておきました。 お父さんとお母さんには、クッキーとチョコスコーンを作りました。 ……でも俺さんには手渡ししたいなぁ。 一方、俺 俺「ふぅ……こんなものでしょうか。……いや少し凝り過ぎでしょうか?」 ある場所を借りてお菓子を作製。あとはタオルと新しいネクタイも買っておいたところです。 そして現在工程中。机の上にあるのはバラの形をしたチョコレート。 それにダックワーズ(レモンピール入)にオレンジ・ガトーバスク、ショコラスフレ(ナッツ入)を作ったが……。 あとなにか花がほしいと考えていたので作ったのだ、妙に凝った物を。 しかし問題がある……それは、リネットお嬢様が受け取るまでにチョコが溶けてしまうこと。 それだけは絶対に避けねばならない。 一体どうしたものか。 俺「……だが……リネットお嬢様の笑顔のためなら……この私、不可能を可能にさえしてみせましょう」 俺「幸いここはまだオラーシャ、雪と氷ならいくらでも手に入りますね。あとは……メッセージカードも添えて」 ふむ、あとはどうやって隠れてリネットお嬢様に渡すかが問題となるわけですね。 ここはある意味、私の技量の見せどころ……。 ガリアの方までは魔法力を使って走っていけば30分以内につけますね。 だが……お嬢様にはできれば手渡ししたい。 ああ、でも会ってしまえば別れるのも辛いですし……言いつけもありますから、いけませんね。 でも……。 今日はバレンタインデー……朝から張り切って働くみんなは、なにをもらえるのか知っているようで、一段と気合がはいっています。 今日の分のノルマはあっさり越えてしまいそうで、皆で楽しめる時間が増えそうです。 リーネ「ペリーヌさん、この木の板どうすればいいんですか?」 ペリーヌ「それはあそこの学校の修復をおこなうのに使いますから、そこにお願いしますわ」 リーネ「今日もいい天気ですね」 ペリーヌ「そうですわね……。ところでリーネさん、納得のいくものは作れたかしら?」 リーネ「はい!」 私はありったけ元気を込めた笑顔で返事をした。 自分でも納得のいくものがつくることが出来、さらにメッセージカードも入れたのでバッチリです。 あとは俺さんに届けるだけ。 う~ん、でもこっちに来てくれないかな……。 あっ。 いけないいけない、そんなことばっかり考えてちゃいけない! 今日もがんばらないと! ―そして、時間が経ち、夕方……。 真っ赤な太陽からでる光は壊れた街を照らし出し、今日の労働の終りを告げようとしていた。 一陣のかぜがぴゅうと吹き、三つ編みした髪を揺らす。 ……俺は来ない。 当然と言えば当然だ。 このガリア復興には、自分で一人でやると言って、俺を置いてきたのだから。 しかし。 その約束を律儀に守ってくれている俺へのありがたい気持ちと今この時来てくれない寂しさと残念さが同時に胸に染みる。 リーネ(結局……俺さんはやっぱり来ないのかな……) 小さな岩場に座って、膝を抱え込んでは自分の隣に置いてある小さな箱を見る。 リーネ(俺さんにせっかく作ってカードも入れておいたのに……) むーっと唸っては眉をしかめ、指を何度も交錯させてはほどき、ここに来る約束をしてもいない俺をただ待っていた。 しかし赤い夕日は、少女の悩みも気にも留めず、ただ刻々と沈んでいく。 リーネ(そうだ!いつものように指を鳴らせばきてくれるかな……?) ふっと思い出が頭の奥底から蘇る。 自分の家にいた頃、俺に優しく告げられたことがあったことがあった。 回想―… 俺「いいですか、リネットお嬢様。もしリネットお嬢様が危険に陥ったり、困ったことがあったり、用があったりするときは遠慮せずに指を鳴らしてください」 リーネ「指、ですか?」 俺「はい、こうやって」パチン リーネ「えっと……えいっ!」パシッ 俺「おや、ふふ。練習せねばなりませんね」 リーネ「うぅ……///でも、鳴らしたらどうなるんですか?」 俺「リネットお嬢様がどんな場所にいようとも、どんな時でも、何をしていても……」 俺「私が風の様に一瞬で駆けつけます。そしてお嬢様のためにすべてを解決してみせましょう」 リーネ「え、えっと///あ、ありがとうございます」 俺「私はお嬢様とともにありますから」ニコ リーネ「あぅ……」 俺「では、そろそろティータイムにしましょうか。テラスの方へどうぞ」 リーネ「は、はい!」 リーネ(指を鳴らす……。でも、遠くにいたら普通届かないよね) リーネパパ「俺君、今日はあれだ、アップルパイが食べたいのだが」 俺「奥様がお作りなられているようでございますから、楽しみにしてください。今日はハーブティーです」 リーネパパ「ありがとう」 リーネ(一瞬で、かぁ……。なんかお話にでてくるナイトみたい) 俺「リネットお嬢様?」 リーネ「あ、はい。私もハーブティーでお願いします」 俺「かしこまりました」 回想終わり―…… リーネ(今でも信じられないな~。でも井戸に落ちたときは駆けつけてくれたっけ……) 自然と頬が緩む。 リーネ(た、試してみようかな……。でも、特に大した用事でもないし……) そろそろ日が沈み顔を隠す頃だ。扶桑でいう逢い魔が時の時刻、遠くのほうはもう霞んで見えにくい。 夜はすでに近づき、休息の時間へとあらゆる人々を星の瞬きとともに連れ去ろうとしている。 リーネ(ちょっとだけ試してみようかな……。たぶん……届かないし、これないよね……うん) 少しばかりの少女らしい葛藤が終わり、決心を生み出す。 結んだ指を解いて、手を顔の高さまでゆっくりと持ち上げ、散々練習した自分と俺だけの秘密の約束を今使おうとする。 さすがに来ないか、という念から苦笑いをするが、もしかしたら……という期待に胸も膨らます。 そして、世界はその音だけを待つように、静寂した。 ―――パチィン…… 練習に練習を重ねた約束の音は、ただ響き渡った。 だが……また静寂が訪れただけだ。 リーネ(やっぱり来ないよね……。これは家に届けてもらおっと……) 胸を寂寞感が占める。 立ち上がった時、強く、何かを吹き飛ばすように風が背後から通り過ぎ、自分の前へと過ぎ去っていった。 そして同時に聞こえたのは、砂を踏む音。 リーネ(え……?) 背後から気配がする……そう、懐かしい気配。 ……きっとその人は私の後ろで微笑んでいる、不信半分で指を鳴らした私を。 そして今度は優しい風が声を運んできた、じわりと滲むような声を。 ?「リネットお嬢様、ただいま参上いたしました。どうかなされましたか?」 リーネ「お、俺さん?」 恐る恐る振り向いていくが……俺は顔を仮面で覆い隠している。なぜ? でも、心の奥から喜びが溢れてくる、今私はどんな顔をしているだろうか。 ちょっとだけうれしさと驚きで涙目になってしまった……。 リーネ「お、俺さん?なぜ……仮面なんですか?」 俺「旦那様にリネットお嬢様に"顔"を見せるな、とおっしゃられておりますので、こうやっている次第であります」 リーネ「……ふふっ………ふふふふふふっ、変な俺さん。……来てくれてありがとうございます」 俺「リネットお嬢様との約束ですから。いつでも、どこでも参上いたしましょう。今日はどうなされましたか?」 リーネ「あ、ああ、ええっと!こ、これです!受け取ってください!」 俺「これは……?」 リーネ「今日はバレンタインデーですし、いつもは作ってもらってばかりで悪いですし……。日頃の感謝もこめて受け取ってください!」 俺「……ふふっ、こんな私にくださるなんて、光栄の至り。誠にありがとうございます。ぜひ受け取らせていただきます」 リーネ「えへへ、渡せてよかった~。家の方に贈ろうかと思ってて、でも手渡ししたくて」 俺「なんという御心、ありがとうございます」 リーネ「来てくれてありがとう、俺さん」 にこにこと笑みがこぼれてしまい、変な子に思われないだろうか、気持ちがばれないだろうか。 仮面で隠してしまっているけど、いつもの優しげな笑顔は簡単に思い浮かんでしまうあたり、自分でも流石と思ってしまう。 俺「私からも、リネットお嬢様にプレゼントがあります。もちろん、旦那様と奥様からもです」 リーネ「ほ、本当ですか?」 俺「嘘などいいません。では、どうぞ。これは旦那様と奥様からです。中は存じません」 リーネ「ありがとうって伝えておいてください。あ、これを私もお父さんとお母さんにお返しというか、えっと渡しておいてください」 俺「かしこまりました。そして、こちらは私からです。大したものではありませんが……」 きれいに包装された3つの箱を受け取った。 相変わらず律儀だなぁ……。 俺「この青い箱はタオルが入っております。日中汗が出ることも多々あるでしょうから、よければお使いください」 俺「この赤い箱はネクタイを入れております。リネットお嬢様に合うようなものを選んだつもりです。ですがお気に召さなければ―――」 リーネ「つけます!ぜひ、明日からつけさせていただきます!」 俺「え、ええ、ありがとうございます。最後にこの白い箱は、色々とお菓子を入れております。ビターなものもスイートなものも作っておりますので 皆様と一緒にお召し上がりになってくださっても結構ですし 親しい人と密かに雑談に華を咲かせながらお召になってもよろしいと思います」 リーネ「ふ、ふとっちゃいそうです……」 俺「一応低カロリーには仕上げております、が食べ過ぎないように」 リーネ「わ、わかってます!///」 俺「それと……どうぞ。リネットお嬢様」 リーネ「わっ……ありがとうございます」 後ろに隠された手から、私の前に出されたのは二輪の花。 一つは、一輪の美しく開いた真っ赤な真っ赤なバラの花。 もう一つは、一輪の……チョコレートで作った、本物にさえ劣らないであろう完成度高い、精巧なバラの花。 そして、From Your Valentineと書いた小さな紙を刺し添えて。 俺「花束、というのも考えたのですがこういうところでは邪魔になるかと思ったので、こうしたんです」 リーネ「……本当に、ありがとう、俺さん。素敵なプレゼントです」 チョコの花には、愛しのリネット様、と小さく書いてあるのを見て、私は感動してしまいどこかへ意識がぽんと飛んでいってしまった。 そして、たぶん顔が真っ赤なのかな……いや、そうだと思う。 俺「お気に召したなら、私は天に昇る気持ちです。あんまり、お力になれないで申し訳ありません」 リーネ「そんなことありません。こうやって私の元に駆けつけてくれました。俺さん、本当にありがとう」 俺「そこまで言われると照れてしまいますよ。リネットお嬢様、旦那様には内密にお願いいたします」 リーネ「ふふっ、わかってます。これは私と俺さんだけの秘密です」 俺「ふふっ、ありがとうございます」 最後には、私の頭を撫でてくれて、髪をさわさわとしてくれました。 心地良かったから、手が離されたときは残念でしたけど……。 そして、隣り合って座ってつい最近の出来事や悩みとか面白かったこととかを一緒に話したりして……。 ゆったりと、満たされるような時間を過ごしました。 やっぱり私は俺さんがいないとだめだなぁって思ったりすることがあって……でも、素直に言えませんでした。 最後に、俺さんは私にがんばってくださいと励ましをくれ、なにかあればいつでもお呼びください、と言い残してふっと消えてしまった。 また風と共にきて、風と共に去っていってしまいましたが……。 今日はとっても満足のいく日でした。 俺さんはお父さんとの約束を破ってまで、来てくれて……とても嬉しかったなぁ……。 ありがとう、俺さん。言葉なんかじゃ足りないけど。 そして―――。 明日からまたがんばります! 家で待っててくださいね。 ビショップ家―… 俺「俺、ただいま戻りました。このたびは旦那様の心遣い、誠にありがとうございます。この私、感激でございます」 リーネパパ「ははは、満足したならそれでかまわんさ」 俺「そして、リネットお嬢様からこちらへと届いておりました。中を確認したわけではありませんが、リネットお嬢様がお作りになったお菓子かと」 リーネパパ「なんだと!?は、はやくそれをこちらに!」 俺「どうぞ、旦那様。焦らずにお召し上がりになってください。すぐにティーを用意いたします」 リーネパパ「ああ、頼んだぞ!今年はウィルマと妻からしかもらえなかったんだが、いや、よかったよかった!」 俺「旦那様が羨ましい限りです」 リーネパパ「それはそうと、言いつけは破ってないか?」 俺「ええ、もちろんです。"顔"は見せておりませんし、手伝ってもいません。では、ティーを用意いたしますのでお待ちください」 ガチャ……パタン…… リーネパパ「……ふふっ、今日はなんという日だ。娘たちバンザイ!うわははははははははは!」 廊下を歩きながら、笑顔が漏れてしまい、少し変態とは思われてしまうのではないかと考えてしまう。 しかし、顔を引き締めようとしても、リネットお嬢様の顔を思い出してしまうとたちまちのうちに戻るのである。 仕方なく、そのまま歩いていると、帰ってきていたウィルマお嬢様に笑われてしまった。 リネットお嬢様との別れ際は胸が切り裂かれるほど辛かったものだ。 俺(また、すぐにでも会えるさ。私もしっかりせねば) そう思い、廊下窓に映った自分の顔を見つめ、目をぐいと意識的に持ち上げる。 ……だが、すぐに戻ってしまった。 もういいか、今日はこのままリネットお嬢様のことを考えながら過ごすとしよう……。 でも、バレンタインデーには、本当に感謝ですね。 終わり
https://w.atwiki.jp/hengokurowa/pages/275.html
私は魂の宿ったチョコレート。バレンタインの日を前にして、言葉にできない『好き』の気持ちが込められたチョコレート。 しかし私は、終ぞ渡されることはなかった。取り返しのつかない過ちとして、暗い物置の中に永きに渡って、閉じ込められる定めとなった。 これは、チョコレートという殻に閉じ込められた、孤独な魂の物語。伝えられなかった想いは呪いと化して、ゆっくりと動き始める。中心に位置する単眼をぎょろりと動かしながら、私を閉じ込めた人間たちへの復讐を誓って……。 【キューバリファカチンモ@かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜】 [状態]:健康 [装備]:朝比奈みくるのカラーコンタクト@涼宮ハルヒの憂鬱 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2 [思考・状況] 基本方針:人間を皆殺しにする。 1:四宮かぐやをはじめとするキューバリファカチンモ事件の関係者がいれば、優先的に殺す。 [備考] ※参戦時期は59話『第67期生徒会』の前です。 ※直立二足歩行で動けます。 【朝比奈みくるのカラーコンタクト@涼宮ハルヒの憂鬱】 涼宮ハルヒによる現実改変で、光の速度のビームが出せるようになったカラーコンタクト。
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2471.html
ここは宮河家宅 バレンタインデー前日 「あら、ひかげ。何を作ってるの?」 「わっ、もうっ。ビックリさせないでよ。ひなたお姉ちゃん」 「もしかして……チョコを作ってるの?」「えっ、なんで判ったの!?」 「だって明日は、バレンタインデーでしょ。」 「うん、そうだよ。明日はバレンタインデーだよ」 「うちってチョコを作る材料って持ってたっけ? 借りてきたの?」 「うん、そうなの。材料とかは、友達に少し分けて貰ったの。トッピングとかは、自分の貯金で少し買ったけど」 「そうなんだ。へぇ~、手作りねぇ~」 ひなたは、ニヤニヤ笑いながら、ひかげを見つめた 「えっ、何っ。何なの?」 「ふーん、手作りって事は……。うん、やっぱり、そういう事よね~」 「もうっ、何なのよ!ひなたお姉ちゃん」 「クラスメートに、誰か好きな男の子が居るのかな~」 「!」 「あらっ、ず・ぼ ・しかな~」 「ちっ、違うのっ、これは違うの!」 「ウフッ、慌てちゃって。もう、ひかげのおませさ~ん」 「だからぁっ、違うって言ってるでしょ!ひなたお姉ちゃんの馬鹿っ」 「はいはい、そういう事にしときましょね~」 「うぅ~~」 「じゃっ、私はバイトに行ってくるわね。ご飯作っておいたから、温めて食べてね。……明日は、頑張ってね」 「だぁかぁらぁ!違うって言ってるでしょー!」 「ふふふ」 ひなたは笑いながら、バイトに出掛けた 「……」 (もう……ひなたお姉ちゃんの馬鹿……) そして、バレンタインデー当日 「ただいまー」 学校から帰宅したひなたは、自宅の玄関を開け中に入った 「お帰り、ひかげ」 「ただいま、ひなたお姉ちゃん」 「今日はお楽しみでしたね」 「なっ何言ってるの?」 「あらあら、とぼけちゃって。……好きな男の子にチョコは渡せたの?告白したの?」 瞳をキラキラ輝かせながら、ひかげの返事を待つ 「だからっ、違うって、誤解なのっ誤解っ!」 「あらっ、違うの?」 「昨日から違うって言ってるでしょ!もう。チョコは……チョコは学校に持って行ってないよ…… 家の冷蔵庫の中に隠してある……」 「えっ、なんで持って行ってないの?」 「実はね……」 ひかげは冷蔵庫に近づき、扉を開け、隠して置いたチョコを取り出した 「このチョコはね……、ひなたお姉ちゃんの為に作ったの……」 「私の……為に……?」 「そうなの……」 「なんで……私に」 「だって、ひなたお姉ちゃんは、いつも忙しそうにバイトに、働きに出掛けている。私達の両親が居ない分、仕事や家事を頑張ってる。 たまにひなたお姉ちゃんは、自分の変な趣味でお金使ってるけど、私達の生活費や光熱費、他に私の学校の給食費を払っている。 私は、家事のお手伝いしかやってない……。ほとんど何もしてやれてない……」 「……ひかげ」 「ひなたお姉ちゃんは私に、ひもじい思いをさせない為に、必死に頑張っている! だから……だから… …、せめてのお礼がしたくて、昨日、一生懸命チョコを作ったの……」 「……」 「ひなた姉ちゃん……いつも……いつも……ありがとう……。私の為に、あんな疲れるまでに、頑張って……。 本当にありがとう…… ひなた姉ちゃんが隣にいるだけで、私は、ずっと、ずっと、幸せだから……」 ひかげは涙を流しながら、話を続ける 「ひなた姉ちゃん……受け取ってくれるかな?私の手作りチョコを……」 「うん……ありがとう。ひかげ……」 チョコを受け取り、ひかげを抱きしめた 「あそこまで、私を想ってくれて……本当に嬉しいわ……」 「だって、私の大事なお姉ちゃんなんだもん……」 「私だって、私にとってひかげは、大事な妹なんだから……」 「私ね、もっと大きくなったらね、ひなたお姉ちゃんを支えてあげたいな……」 「別に、急がなくても良いわよ。ゆっくりで良いから……」 ひかげの頭を、優しく撫でる 「ありがとう……ひなたお姉ちゃん……」 「私も、ありがとう。ひかげ」 ――ねぇ、ひなたお姉ちゃん―― ――なぁに、ひかげ―― ――大好きだよ―― ――ありがとう。私も、大好きだよ―― こうして2人の姉妹は、絆を更に深くさせ、日々の生活を更に明るく、楽しく過ごせる様になった 次の舞台は、陵桜学園の放課後、保健室にて 「なぁー、ふゆきー。お茶くれー」 「はいはい。少し待って下さいね。」 そこには、生物学教諭の桜庭ひかると、保健教諭の天原ふゆきが居た 「はい、お茶ですよ」 「おっ、悪いな」 渡されたお茶を『ズズズ』と一口飲み 「いやぁ~。ふゆきが淹れたお茶は旨いな~」 人心地をついた 「どういたしまして」 「なぁ、ふゆき」 「なんですか?天原先生」 「結婚してくれ」 「もう、またですか。これで何度目になりますか?」 かれこれ6回以上は、同じ言葉を言っているのですよっ」 「んっ、何度でも言うぞ。私と結婚してくれるまで」 「まったく、ご冗談を……」 「冗談じゃないぞ。私は、いつも本気だ」 「はいはい。判りました」 「むー」 ひかるは、ふゆきの素っ気ない返事に、ふてくされていた 「何をふてくされているのですか?これでも食べて、機嫌を直して下さい」 ふゆきは机に置いてあった白い小さな箱を、ひかるに渡した 「何だこれは……開けて良いか?」 「どうぞ、開けてみて下さい」 蓋を開け中身を確かめると、そこにはお菓子が幾つか綺麗に並べていた 「これは……クッキーか?」 「そうですよ。昨日の内に焼いときましたから」 「ほう、美味しそうだな。どれどれ」 クッキーを一枚取り出し、口に運び、味を確かめた 「どうですか?」 少し心配しながら、感想を待った 「うん、美味い!粉っぽくなく、しっかり出来ている!」 「そうですか、よかった」 安堵の溜め息を漏らす 「本当に、お料理だけではなく、お菓子もあんなに作るのが上手いな。これならいつお嫁になってもおかしくないな。……私の」 「桜庭先生のですかっ」 ついツッコンでしまったふゆき 「そうだぞ。私だったら必ず、ふゆきを幸せにできる」 「どこにそのような、自信と根拠があるんですか。」 「だからなーふゆきー、結婚してくれー」 「もう」 「今思ったんだか、このクッキーは私の為に焼いたのか?」 「……そうですよ」 「それは何でだ?」 「だって今日は、バレンタインなんですよ」 「そうか。今日はバレンタインだったか……ということは」 「?」 「これは所謂、『本命』って言うことだな!」 ビシッと指さした 「//////!」 顔を真っ赤にさせたふゆき 「図星か?ふゆき」 「ちっ違いますよ!そっそれは、あの……そっそう、所謂『友チョコ』ですよっ」 「『友チョコ』?クッキーなのにか?」 「あうっ、だから、それは、ずっと友達で居てくれたお礼と言うか、感謝の気持ちと言うか、そのっ」 「落ち着け、ふゆき。動揺し過ぎだぞ」 「だから、つまり、そう言うことですよっ!」 「おっ怒るなよ。変な事聞いて悪かったな」 「べっ別に怒ってなんか……いませんよ……」 「そうか。じゃっ、これ頂くな。家に持って帰って、ふゆきの手作りクッキーをゆっくり味わいながら食べるよ」 「あっ、はい。どうぞ……」 「じゃあな。邪魔したな」 「……」 ひかるは腰に掛けていた椅子から離れ、ドアの前まで移動し直前まで止まって 「やっぱり……ふゆきは、私と結婚した方が良いと思うけどな……」 「えっ?」 「んや、別に。じゃっまた明日な」 「はっはい、また明日……」 ひかるは手を小さめに振りながら、保健室から出て行った 「……ふうっ」 ふゆきは軽く溜め息をついた ――天原先生、あなたが知らないと思うけれど、『結婚してくれ』と言う度に、鼓動が激しくなるのですよ……。 それが悟られない様に、必死で堪えているのですよ。 実は私も、天原先生と結婚出来たらなって思ってるのです。 もし、本当に女同士で結婚が出来たらなって、いつも思ってるのです でも、私は、天原先生にはまだ、本当の事は言わない…… 同性結婚が法律で認められる時まで、この言葉を取っときますからね…… 『結婚して下さい』と―― 一方その頃、ひかるは禁煙パイポをくわえながら、廊下を歩いていた すると目の前から白石が走って来て、ひかげの横を通り過ぎた 「こらっ、廊下を走るなっ!」 注意された白石は、立ち止まり体ごと振り向いて、「すっすみませんっ!」と謝った 「何を慌ててるか知らないが、人にぶつかったりしたら危ないからな。ゆっくり走れよ」 「ゆっくり走れって、どういう意味なんですか?」 「さあな。まっ、気を付けて帰れよ」 「あっはい、判りました。ありがとう御座います。それではさようなら」 そう言い、走り去って行った 「たく……走るなって言ってるだろ。そんなに慌てて、何があるんだ?」 ひかるは不審に思ったか、すぐ頭の隅に追いやり、(早く同性結婚が、法律で認めてくれないかな……)と思いながら、歩きを再開した 同時刻、体育館の裏にて 「こう、どうしたの?こんな所まで、連れ出して」 「あー、なんかさ。このシチュってさ、『お前最近、目立ちすぎなんだよ!ちょっと体育館裏まで来いよ』みたいじゃない?」 「知らないわよ。真面目に答えて」 「すみません」 そこには、八坂こうと永森やまとが居た 「で、何の用なの?」 「えっと…渡したい物が有ってね」 「渡したい物?」 「うん、ちょっと待ってて」 こうは鞄から綺麗に包装された小包みを取り出した 「これ、あげるね」 やまとにそれを手渡した 「これは……」 「チョコ、だよ。バレンタインチョコ」 「チョコ?、こうが……私に?」 「そうだよ。昨日、作ったんだ。少し雑だと思うけど」 「開けてみて良い?」 「うん、良いよ」 やまとは包装を綺麗に剥がし、蓋を開け中身を確認した 「どっどうかな?形、おかしくない?」 「見た目は、綺麗に仕上がってると思うよ」 「じゃあ、食べて…みて」 「判ったわ」 チョコを取り出し、一口食べる こうは緊張した面持ちで、返事を待つ 「美味しい……」 「へっ?」 「美味しいよ、こう。上手に出来てる」 「えっ、そうっ!よかった~」 やまとの言葉により緊張が解かれ、安堵の溜め息を漏らす 「でも、何で私に?……他に渡す人は居なかったの?」 「うん。やまと以外は、誰も居ない…… 」 言い終わった後、俯いた 「どうかしたの?こう。」 遂に決心したかの様に、顔を上げ、真っ直ぐとやまとの顔を見詰める 「どう、したの……」 こうの真剣な表情で、言い詰まってしまうやまと そして…… 「私は……私は……やまとの事が……好き……」 「えっ?」 「だから……私は、やまとの事が好きなの! 恋愛感情でやまとの事が、好きなの!」 「こうが……私の事を……好き?……」 「そうっ。前から好きだったの! 私達、中学からの付き合いだよね……。 中学の頃からやまとは、私の大事な友達……。 でもっ、私は、それだけの関係では納得出来なくて、それに、やまとと一緒に居る時がなによりも楽しくて……いつも、いつも、独りで居る時にやまとの顔が浮かんでしまう…… やまとは私にとって、掛け替えのない大切な人だから……」 「こう……」 「だからっ、私は、やまとの事が好き!大好きっ!……私と……付き合ってっ!!」 涙に濡れてくしゃくしゃになったこうの表情に、視線を逸らさず、ただ見つめていた 「こう……」 こうに近づき、涙の粒を指で掬った 「泣かないで、こう。あなたの気持ちはしっかり受け止めたわ。 私も、私にとってこうは、唯一の掛け替えのない大切な存在」 「やまと……」 「だから、返事をするね……。 私も、こうの事が……好き」 「えっ?」 「だから私は、こうの事が大好き。勿論、恋愛感情でね」 「ーーーー!っ。やまとぉーー」 こうはやまとを抱き締めた 「こう……」 「ありがとうっ、やまとっ。私、凄く嬉しいっ!!」 「私も、だよ。だから泣き止んで……」 こうの頭を、優しく撫でる 「うん…ぐずっ、へへへ…ありがとねっやまと」 こうはポケットからハンカチを取り出し、涙をで拭き取り、満面の笑みを浮かべた 「やっぱり……」 「?」 「こうは笑った顔の方が、一番可愛いわよ」 「/////////!」 やまとの発言により、顔を朱に染めた 「さぁ、行きましょう」 左手を差し出し 「うっ、うん」 その手を握り締めた 「一緒に帰る?それとも、そのまま何処かに行く?」 「あぁっ、うん。行くっ。アキバに行こうっ!!やまとっ」 「判ったわ。行きましょう」 2人は手を繋ぎながら、その場を後にした ――ねぇ、やまと―― ――なに、こう―― ――これってデートになるのかな?―― ――フフッ、どうでしょうね?―― ――やまと―― ――なぁに、こう―― ――いつまでも、一緒に居ようね―― ――そうね、ずっと、一緒に居ましょうね―― こうして、2人は結ばれて、互いの新しい未来に向かって、歩き出した つづく コメントフォーム 名前 コメント 僭越ながら、下記該当箇所を修正いたしました。 -- 名無しさん (2009-02-24 16 33 03) 携帯からの投稿なんで、多分修正出来ないです すみません -- ペテ・クルルーソウ (2009-02-24 12 40 24) ご指摘ありがとうございます 今 気付きました どうやって直せば よろしいのでしょうか? -- ペテ・クルルーソウ (2009-02-24 11 06 11) 作中で天原先生になっているところは桜庭先生の間違いだと思います -- 名無しさん (2009-02-23 21 21 57)
https://w.atwiki.jp/gs23/pages/108.html
バレンタインデー(嫌い) バレンタインデー(普通)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ バレンタインデー(友好)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ バレンタインデー(好き以上)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ 傷心で受け取ってもらえない バレンタインデー(嫌い) ●●「志波くん! 志波「……あ? ●●「はい、これ。 バレンタインチョコ。 志波「……オレに渡されてもな。 ●●(受け取ってもらえなかった……。 残念だな……。) バレンタインデー(普通) ●●「志波くん! 志波「……あ? ●●「はい、これ。 バレンタインチョコ。 義理チョコ 志波「……糖分の補給にちょうどいい。 もらっとく。 ●●(バレンタインってことは 関係なく……?) 高級チョコ 志波「……高そうだな。 ●●「そうでもないよ? 志波「まぁ、口にはいれば味は一緒か。 もらっとく。 ●●「うう、確かにそうなんだけど……。) 手作りチョコ ◎チョコ 志波「……手作りか? ●●「うん。 よくできてるでしょ? 志波「ああ、上手そうに見える。 サンキュ。 ●●(わりと、よろこんでくれた…… のかな?) △チョコ 志波「……オレの分? ●●「うん。 はい、どうぞ♪ 志波「……ああ。 もらっとく。 ●●(まぁ、こんなものかな。) ×チョコ 志波「……これ、なんだ? ●●「えっと…… チョコ、なんだけど……。 志波「……どうすればこうなる……。 ●●「普通に、溶かして…… 型に流し込んで……。 志波「……常識の域を越えてるな。 ●●(……なんか、かなり 呆れてたような……。) バレンタインデー(友好) ●●「志波くん! 志波「●●。 どうした? ●●「はい! バレンタインのチョコレート。 義理チョコ 志波「ああ……チョコか。 あとで食う。サンキュ。 ●●(うーん、こんなもんかな……。) 高級チョコ 志波「……オレにか? ●●「うん! はい、どうぞ♪ 志波「ちょうど今、甘いもんに 飢えてたとこだったんだ。 サンキュ。 ●●(うーん、こんなもんかな……。) 手作りチョコ ◎チョコ 志波「……自分で作ったのか? ●●「うん。 がんばっちゃった。 志波「その顔……自信作か。 食うのが楽しみだ。 ●●(よかった! よろこんでくれたみたい。) △チョコ 志波「……手作り、だよな。 ●●「うん。 見た目の出来はどうかな。 志波「合格ライン、ギリギリ。 ……でも、いいんじゃないか? サンキュ。 ●●(よかった。 よろこんでくれたみたい。) ×チョコ 志波「……これは、ひょっとして…… ●●「うん、手作りチョコ。 がんばったんだけど……。 志波「こういうの、なんて表現 するんだったか…… 志波「……ああ。 ”前衛的”だ。 ●●「…………。 志波「じっくり観賞してから食う。 サンキュ。 ●●(なんか、違う意味で よろこんでたような……。) バレンタインデー(好き以上) 志波「……今日は校内が騒がしいな。 ●●「バレンタインだからじゃないかな。 ……志波くんにも、ハイ! 義理チョコ 志波「あきらかに、義理…… ●●「えっ? 志波「……いや。 サンキュ。 ●●(ちょっと寂しそうに見えたけど、 気のせいかな……?) 高級チョコ 志波「……大げさだな。 ●●「えっ? そうかな? 志波「……でも美味そうだ。 サンキュ。 ●●(志波くん、 よろこんでくれたみたい。 よかった……。) 手作りチョコ ◎チョコ 志波「値札がついてない。 ●●「う、うん。 自分で作ったから……。 志波「……………… ●●「……志波くん? 志波「……手作りが、こんなに うれしいもんだとは思わなかった。 志波「サンキュ、●●。 ●●(よかった。すごく よろこんでくれたみたい!) △チョコ 志波「……………… ●●「ちょっと、 見た目が悪いけど……。 志波「……気持ちがこもってれば、 気にしない。 志波「……サンキュ。 ●●(よかった。 よろこんでくれたみたい。) ×チョコ 志波「……チョコ……か? ●●「う、うん…… 志波「……発想の転換が必要だな。 あとは思い込み……。 志波「……味が一緒ならイケる。 ……はずだ。 ●●「………… 志波「手作りのものを、と思ってくれた 気持ちはうれしい。 サンキュ。 ●●(……よろこんでもらえたような、 そうでないような……。) 傷心で受け取ってもらえない 志波「それは……受け取れない。 ●●「えっ……? 志波「……勘違いするなよ? 受け取りたくないわけじゃない。 志波「オレが受け取らない理由、 おまえなら気づくはずだ。 志波「……融通がきかない男で、悪い。 じゃあな。 ●●(うう……。 なにがいけなかったんだろう……。)
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1103.html
時系列?何それおいしいの?微妙に汚いミノムシver 2 月 1 4 日 決 戦 の 朝 俺「おはようリーネ」 リーネ「んー……おはようございます俺さん」 俺「そわそわ」 リーネ「俺さんどうしたんですか?そんなにそわそわして」 俺「ほら、今日は2月14日だからさ。その俺に何か渡すものがあるかもって?」 リーネ「えっ?何をですか?」 俺「えっ?その、チョコとかチョコを使ったお菓子とか……」 リーネ「えっ?俺さんやっぱり欲しかったですか……?」 俺「えっ?欲しかったかも……」 リーネ「ごめんなさい、もうこーゆー関係だから要らないと思って……これで元気になってください……チュッ」 俺「ちゅっちゅちゅっちゅ……うん仕方ないよね。色々忙しかったし」 リーネ「来年はちゃんと準備しておきますね」 俺「うん、楽しみにしてる……」 食堂 俺「そわそわ」 坂本「どうした俺、そんなにそわそわして」 俺「坂本少佐。チョコください」 坂本「チョコ?何でチョコが必要なんだ?」 俺「ほら、今日はバレンタインデー」 坂本「知らん。はっはっはっ」 くっ……この人じゃダメだ他にくれそうな人は……いた! 俺「宮藤軍曹……俺にもチョコを……」 宮藤「ごめんなさい。整備兵の人たちに全部配りおわっちゃってもうないんです」 ペリーヌ「俺さんはリーネさんから貰えると思って頭数に入れてなかったんですわ。チョコを催促してくるということは……」 俺「それ以上聞かないで!」 ルッキーニ「ん?俺どしたの?」 エーリカ「?」 ダメだ。ルッキーニは準備なんてしていないだろうし、エーリカ中尉のは食べたら死ぬって噂だ…… 俺「シャーリーにお姉ちゃん。チョコ頂戴」 OKOKこの二人ならいける……! バルクホルン「済まない俺……本当は準備してやりたかったんだ」 シャーリー「バルクホルンの奴が材料を床にぶちまけてなー。もう夜も遅かったから材料が下位に行けなかったんだ。だから今年は無しで我慢してくれよー」 俺「」 残りは…… サーニャ「?」 エイラ「サーニャをそんな目でみんなー」 俺「チョコ……」 サーニャ「ごめんなさい。夜間哨戒で準備する暇がなくて……」 エイラ「サーニャ!?私のもないのか!?」 サーニャ「エイラ……女の子から男の子にチョコを贈るものよ?」 エイラ「」 可哀想に。灰になってる。 残りは……中佐だけど無理ダナ ミーナ「俺さん、今少し失礼なこと考えたでしょう?」 俺「いえ、何も……」 怖い怖い、なんて勘が鋭いBBAだ ミーナ「(ニコニコ)」 俺「どうしたんですか……?」 ミーナ「俺さん、後で私の部屋にくるように」 俺「えっ?」 ミーナ「チョコが欲しいんでしょう?」 俺「行きます」 チョコに弱い俺はホイホイついて行ってしまったのだ 俺「……凄くまずそうです」 ミーナ「そう?味見してみたけどおいしかったわよ?」 BBAの舌は宛にならねェ……ここは逃げるが勝ちか? ミーナ「食べてもいいのよ?」 俺「遠慮しておきます」 ミーナ「あら?どうしてかしら」 俺「BBAの舌なんて宛になるかーーー!」 ミーナ「(イラッ)」 俺「あっ」 ミーナ「(ニコニコ)」 俺「えっ……鍵が……」 ミーナ「(ニコニコ……ゴゴゴゴゴ)」 キュッ ギャアアアアアアアア 俺「酷い目にあった……けどまだアテはあるんだ。黒服A・Bカムヒアー!」 黒服A「およびですか、若」 俺「ああ、今年は全世界の俺ファンから何個チョコは届いた?」 黒服B「今年は……0個ですね」 俺「えっ?去年は5万個位届いたよね?処理にすごく苦労した覚えがあるんだけど……」 黒服A「今年は若は軍に居ますからね……検閲で全部送り返されたみたいですよ。爆発物や毒物が紛れてるといけないということで」 俺「」 黒服B「若、こんなこともあろうかと我々がチョコを準備しておきましたよ。若受け取ってください」 俺「……るか」 黒服A/B「?」 俺「男からのチョコなんているかーーーーーー!」 俺は逃げた。涙を流しながら 夜 俺「しくしく……女の子から貰ったチョコが食べたいよう……」 リーネ「俺さん、大丈夫ですか?」 俺「リーネェ……チョコが食べたいよう……」 リーネ「もう、チョコより良い物を上げますから泣かないでください」 俺「えっ?何?」 そういえばなんでリーネはバスタオル姿なんだろう リーネ「チョコは準備できませんでしたけど……」 バスタオルを脱いだ……裸リボンだと……? 俺「」 これは……やばい。破壊力がやばい リーネ「チョコの代わりに私を……食べてください」 俺「」 リーネ「あれ、俺さん?私じゃやっぱりダメでしたか……?こんなのじゃダメですよね……」 俺「リーネ!いただきまーーーーす」ルパンダイブッ リーネ「きゃー///」 俺「っていう夢を見たんだ」 リーネ「俺さん最低です。ヘタレで不能のくせに」 俺「」 リーネ「そんな俺さんにはコレがお似合いですよ」 俺「何?この箱は……これは!」 チョコ!ktkr!勝ち組の仲間入りだ……! リーネ「俺さんはコレでも食べて反省してればいいです」 俺「ぶわっ……」 リーネ「俺さん何で泣いてるんですか?」 俺「おいしいよう おいしいよう……ううっぐすっ」 リーネ「もう、大げさです」 俺「だって、みんなチョコくれなかったんだもん……」 リーネ「もう……はい。あーん」 俺「あーん……もぐもぐ。美味しいよ、あーんチョコ美味しいよううう」 リーネ「もう……はい、あーん」 俺「あーん……リーネお願いなんだけど……」 リーネ「なんですか?」 俺「そのかくかくしかじか」 リーネ「もう……今日だけですからね?///」 こうして俺のバレンタインデーは過ぎて行った 後日、お姉ちゃんやシャーリーなどからチョコが俺にプレゼントされた。遅いよ! そしてファンからのチョコも後で届けられた。コンテナいっぱいに。チョコフォンデュとしてちゃんと美味しくいただきました そして……俺のリーネへのお願いは聞き届けられたが……夢のようにはいかないもんだ。ヘタレ俺乙
https://w.atwiki.jp/kikakubu4/pages/85.html
?id=353.png バレンタインデー 2011/02/13実施 バレンタインデーだよ! 開催日作るもの ルール 予定表 参加者主催 1主ID 2GqosRrlP 2主 ID Upknv1Zc0 3主 避難所ID peUS/YdI0 4主ID ApqmtyIk0 5主ID Fevt1L740 7主667ID HH3lhhqY0 バレンタインデーだよ! / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /⌒ヽ | バレンタインとは そもそも | ▽| ∠ なんであるか 杉野!! ノ⌒ヽ/ \__________ , -/ , 、_ `‐-‐、 / '''´ { 、 ヽ ,,_ ノ ヾ | ,ハ`''"〈 ´''v、 ( 人 | イト、 ) ヽ、ヽ| j ハ 〈  ̄丶/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ | はっ ローマ帝国時代における、 \ヾ;; ,,.ヽ | すべての神の女王である \\ '' ;;;| | 女神ユノの祝日であります! 、\\;;) \_ ____________ ヽニ・= 〉 |/ 誰か俺にチョコ下さい 誰か見ていますか?俺の声が届いていますか? 届いてたら誰か俺にチョコ下さい! 義理なんかじゃない愛の込もった本命チョコを俺に下さい! お願いします! 誰か俺にチョコ下さい! 誰か、、誰かいないのかよ、、、誰もいないのかよくそう なんだよもうクリスマスとかバレンタインとか 一年に何回俺を世界中で一人ぼっちにするんだよ やめてくれよもう 俺はココにいるぞ いるんだぞ ずっとずっとずーーーーーーーと、待ってるんだぞ 開催日 2月13日 17時ごろ(予定) カカオ企画 作るもの チョコレートを使った料理 チョコレートの匂いのするもの カカオ ルール チョコレートを使うこと 作ったら必ず誰かに食べてもらうか自分で食うこと この二つさえ守れば何しても許される 渡した渡されたの事後報告を14日にしてくれるとうれしいよ(ゝω・)vキャピ 予定表 17時 開始表明 点呼 作成 21時 解散! Q A Q.料理? A.いいえチョコレートです Q.何すればいいの? A.チョコレートを使って何かしてください Q.何でもいいの? A.チョコレート食べながらマリオ最短クリアから料理までなんでも Q.つまりチョコレート使えばいいわけ? A.逮捕されるレベルの下ネタは勘弁な。 俺がやばいから 参加者 主催 クッキー味のうんこ ウンコウンコうんこうんこうんこおおおおおおおお!! みんな完成度たけーなおい 1主ID 2GqosRrlP 射精したチ○ポネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲 僕の息子たち。 ちんげがないって言われたから。 チンコの断面図。 材料はブラックチョコとホワイトチョコ、バナナいちごです。 精子は楊枝で立体感を出しました。 チンコ普通にうまいわwww やっぱ味はチョコバナナとチョコいちごだわwww 2主 ID Upknv1Zc0 配信を見ながらオレオを食った 俺がオレオ1枚食っただけで2主な意味が分からない 3主 避難所ID peUS/YdI0 ガトーショコラ オーブン直前 焼き上がり チョコが足りなくてガトーショコラじゃなくてチョコケ-キになってしもうた しかしあっさりしててこれはこれであり 4主ID ApqmtyIk0 無印良品バレンタインキット 自分でつくるトリュフ キットだからきっとうまくいった! 5主ID Fevt1L740 クックパッドのサイトを参考にしたガトーショコラ 生チョコおっぱい(片乳、乳首) 上手にできませんでした クックパッドで、170℃で焼き時間35~45分って書いたやつ出てこいよ さて、また1カ月近くかけてチョコレートを消費する日々が続くお あと、ガトーショコラの中身が半なm・・・・しっとり系だったwww 7主667ID HH3lhhqY0 ブラウニー デキタヨーおまたせです ∧ / \ __,,。==''""l / \ | l /_,。--v-- \ i l ノ ( ・ ・ ) \_ i | / `¨"" ""¨´ \ i | (_,,-- -へ,,_,,。へ...,,____ ,,。--''""i | ( Y __,,。--''"mN__,,。-.i | 丶 "''っ-''''''"" __,,。--''(_ノi i 」 __,,。--'"VyJ__,,。--''"" )ノ |__,,。--''"" (__,,。--''"と=ー-。,,______,,。-ー…つ おいしそうな目でこっちを見ている 食べますか? ニア はい いいえ
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1094.html
568 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 13 14 41.60 ID +iJywEJg0 [8/23] 9/14のイベント メンズバレンタインデー 男性が女性に積極的に愛を表現する日。 1991年に日本ボディファッション協会が制定。 バレンタインデーにチョコレートを贈るのに対し、この日にはプレゼントとして下着を贈る。 セプテンバーバレンタイン 女性から別れ話を切り出してもよいとされる日。 TBSラジオ「パック・イン・ミュージック」が発祥と言われている。 紫色の物を身に付け、白いマニキュアを塗り、 緑のインクで書いた別れの手紙を直接手渡すというのがルール。 なんでこんな混沌とした日があるんだw とりあえず、京介は今から桐乃に似合うエロ下着を買いに行くんだ。 932 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 23 04 32.89 ID nqbfbYLM0 [3/5] SS『メンズバレンタインデー』 あ゛ーーーっ!最近ネタがマジみつからねーーー! ・・・つぅかぁ、加奈子みたいなぁ、ちょう有名SS作家サマとしてはよぉ? おもしれーネタじゃないとSSなんて書けないしー。 つーか、そうじゃねーと加奈子のファンのみんなに悪いっていうかよぉ・・・ 「うーん、うーん・・・」 「ね、加奈子?何をそんなに唸ってるの?」 「おっ、あやせじゃん!」 そーだなー。あやせ『サマ』にならちょっとくらい相談したっていーよなぁ? なんたって、同じSS書き仲間じゃねーか! 「あやせサマぁ、加奈子ぉ、ちょっとお願いがあるんだけどォ~」 「か、加奈子っ!?ど、どうしたの?熱でも出たのっ!?」 ・・・いきなり熱とかひどくねェ? でも仕方ねーよなぁ。ファンを喜ばせんのも仕事だもん、少しくれぇ妥協しねーとな。 「あやせも結構SS師として有名になってきたじゃ~ん?」 「そ、そう・・・かな?」 「そうだってばぁ」 お?あやせのやつ、結構嬉しそうじゃんかよぉ。 もしかして、結構ノリノリで書いてんのかよ? つぅか、てめー、桐乃の兄貴のコトぉ、変態だとか散々罵ってたじゃねーかよぉ。 まァ、それはそれとしてぇ・・・ 「でぇ、そんなあやせサマは、話のネタってどういう風に考えてんのかって、 加奈子にもぉ、ちょっと教えて欲しいっていうかぁ?」 「あ、加奈子も結構ネタに困る事があるんだ・・・安心したなぁ」 ん~?それじゃあやせって、そんなにネタに困ってる事があんのかよ? だいじょーぶかよぉ?ちょっと心配になってきたぜぇ? 「え、えとね。加奈子。あんまり笑わないで欲しいんだけど・・・」 「笑わねェってばよぉ~」 「わたし、インターネットで記念日とかを調べて、それを元にお話を書いたりしてるよ」 「おぉ!マジかよぉ。そんな手があったかぁ!」 「う、うん。加奈子がそんなに驚くなんて、むしろ、わたしがビックリだけど。 それでね。例えば今日なら・・・メンズバレンタインデー・・・?」 ヘンな記念日だぜぇ? でも、確かにネタにはなるかもなぁー 「で、どんな記念日だってばよぉ?」 「え・・・と・・・ 『男性が女性に積極的に愛を表現する日。 バレンタインデーにチョコレートを贈るのに対し、この日にはプレゼントとして下着を贈る。』」 「・・・まじかよぉ?」 「変態っ!!変態っ!!!だ、誰ですかっ!こんな記念日を考えたのはっ!?」 「あ、あやせ、落ち着けって」 つーか、桐乃スレ的には、桐乃の兄貴が桐乃に下着をおくるぅ? あーダメダメ。加奈子もぉ、桐乃が兄ぱんくんかとかはよく書いてるけどよぉ? アレはネタで済むけどよぉ、桐乃の兄貴が下着のプレゼントとかぁ、ただの変態じゃねぇかよぉ・・・ 「・・・殺す・・・お兄さん・・・殺す殺す殺す・・・!」 ってか隣怖ええぇぇぇぇぇぇぇ! 「あ、あやせぇ、こ、こいつはただの記念日だろぉ?」 「・・・そ、そうだよね?いくら、あの近親相姦上等の変態お兄さんだからって、桐乃に下着のプレゼントなんて!」 あやせのやつの暴走っぷり、最近結構あぶなくねぇかぁ? と、とりあえず、加奈子ぉ、自分の身の危険もかえりみず、あやせを止めたんだぜぇ? もっとみんな褒めてくれよなぁ? 「あっ、あやせー!加奈子ー!こんなところで何してるの?」 「き、桐乃ぉ?」 「桐乃っ!?」 こういう時に限って、桐乃かよぉ!? お、おねげぇだからぁ、余計なコト言わないでくれよぉ? 「なに?インターネットで探し物?」 「ち、違うよっ!ちょ、ちょっとしたネタ探しで・・・」 おいおいあやせサマぁ?焦ってボロを出すのは桐乃の専売特許だったろぉ? 「まァ、ちょっとした打ち合わせみてーなものだっての! だからぁ、今回の仕事にかんけーない桐乃にはあんまり見せちゃいけないってゆーかぁ?」 「あ、そうだったんだー。ごめんね、あやせ、加奈子!」 「う、うん・・・」 「あー、いーいー。気にすんなってぇ」 あやせぇ?これで貸し1なぁ? ま、ちょっと空気が悪くなっちまったけど、仕方ねーよな? さぁて、話題話題っとぉ。 「そ、そういえば、桐乃って今日が何の日か知ってる?」 「えっ?」 「ば、ばかっ!」 「今日、メンズバレンタインデーって―――」 「しっ、知らないッ!!!」 「き、桐乃?」 あやせぇ、てめー、貸し2なぁ? 「あ、あたしっ、まだはいてないからっ!!!」 「な、何の話?」 「兄貴のプレゼントなんて言ってないもんっ!」 あー・・・やっちまったぜぇ・・・ つか、マジかよぉ・・・ 「え、えと・・・桐・・・乃?」 「ご、ごめんっ!あたし、用事ができたからっ!」 桐乃のヤツ、顔真っ赤にして逃げちまったじゃねーかよぉ・・・ 「加奈子?」 「んー?あんだよぉ・・・」 「わたしも、とっても大事な用事ができたから」 「お、おう・・・」 この後桐乃の兄貴がどーなるかは知らねえけどよぉ。 一言だけ、加奈子にだって言いたい事があんだからな! ・・・・・・・・・うへぇ×7 End. -------------
https://w.atwiki.jp/gs23/pages/186.html
バレンタインデー(嫌い)高級チョコ・手作りチョコ バレンタインデー(普通)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ バレンタインデー(友好)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ バレンタインデー(好き以上)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ 傷心で受け取ってもらえない 3年生のバレンタイン バレンタインデー(嫌い) 高級チョコ・手作りチョコ ●●「佐伯くん! 佐伯「やあ、 どうしたの? ●●「はい、これ。 バレンタインのチョコレートだよ。 佐伯「あぁ、ありがとう。 でも、ちょっと…… ●●「え? 佐伯「こういう特別っぽいのは、 遠慮しとくよ。 気持ちだけもらうね? ●●(さすが、佐伯くん。 断り慣れてる感じ……) バレンタインデー(普通) ●●「佐伯くん! 佐伯「やあ、 どうしたの? ●●「はい、これ。 バレンタインのチョコレートだよ。 義理チョコ 佐伯「もらってもいいの? どうもありがとう。 家で食べるよ。 ●●「どういたしまして。 ●●(佐伯くん、さすがに バレンタインのチョコレート もらい慣れてる感じだな……。) 高級チョコ 佐伯「あ、このチョコ、 今人気みたいだね? どうもありがとう。 ●●「うん! ●●(佐伯くん、さすがに バレンタインのチョコレート もらい慣れてる感じだな……。) 手作りチョコ ◎チョコ 佐伯「あっ、これ、手作り? ●●「わかる? そのチョコは—— 佐伯「料理がとくいなんだね。 美味しそうだ。 いただきます。 ●●(なんか、ちょっと、 マニュアルって感じ……。) △チョコ 佐伯「あっ、これ、手作り? ●●「わかる? そのチョコは—— 佐伯「料理が好きなの? 家庭的なんだね。 いただきます。 ●●(なんか、ちょっと、 マニュアルって感じ……。) ×チョコ 佐伯「あっ、これは…… 手作りだよね、どう見ても。 ●●「そうだよ! 佐伯「えぇと、一応きくけど ……料理、好きなの? ●●「う〜ん……そうかも? 佐伯「ウソつけ。 ●●「えっ!? 佐伯「あ、いや… 家庭的だね! じゃあ! ●●(佐伯くん、 なんか、ちょっと、 混乱してたみたい……。) バレンタインデー(友好) ●●「佐伯くん! 佐伯「●●。 や、やあ! ●●「はい、これ。 バレンタインのチョコレートだよ。 義理チョコ 佐伯「もらってもいいの? どうもありがとう。 ●●「うん! 佐伯「義理チョコ丸出しだな…… おまえさ、 ちょっと気を遣うこと覚えろ? ●●(うぅ…… 素直に受け取ればいいのに、 まったく……) 高級チョコ 佐伯「どうもありがとう。 あ、今人気みたいだね? このチョコ。 ●●「うん、そうみたい! 佐伯「ちょっと考えろ。 俺、これで4つ目だ…… ●●「じゃあ、いいよ。 持って帰るから……。 佐伯「ダメ。 もらったからには俺んだ。 じゃあ、サンキュ。 ●●(もう…… 素直じゃないなぁ!) 手作りチョコ ◎チョコ 佐伯「あっ、これ、手作りだね? ●●「うん、そうだよ! 佐伯「へぇ、けっこう手が込んでる…… 思ったより器用なんだな? おまえ。 ●●「そうかな? ちょっと、がんばっちゃった。 佐伯「まあ、まだ俺には敵わない だろうけどな? サンキュウ。 ●●(憎まれ口きかないわけには いかないのかな…… でも、よろこんでもらえたみたい!) △チョコ 佐伯「あっ、これ、手作りだね? ●●「うん、そうだよ! 佐伯「これさ、大量生産だろ? ●●「大量生産? 佐伯「なんか、詰めが甘い。 ダマダマが残ってるし。 ●●「いいよ! じゃあ、持って帰るから! 佐伯「ダメ。 これは没収だ。 添削してやる。 ●●(憎まれ口きかないわけには いかないのかな…… でも、よろこんでもらえたみたい!) ×チョコ 佐伯「あっ、これは…… 手作りだよね? ●●「うん、そうだよ! 佐伯「そうだよじゃないだろ…… チョコってより、 もう工作って感じだぞ、コレ。 ●●「がんばってはみたんだけど…… 佐伯「それはわかる。 しょうがない……腹くくるか。 ●●「そんな、 無理して食べなくても…… 佐伯「食べるって言ったら食べる。 ……がんばったんだもんな? サンキュ。 ●●(もうちょっと 上手に作れば良かったな……。) バレンタインデー(好き以上) ●●「佐伯くん! 佐伯「××。 佐伯「あ、いや! やあ! どうしたの? 佐伯「なんだよ、なんか用か? ●●「うん。 はい、これ。 バレンタインのチョコレートだよ。 義理チョコ 佐伯「これ…… あ、じいさんに? ●●「えっ? あの…… 佐伯くんのだけど……。 佐伯「本気で? ●●「う、うん…… 佐伯「あぁ……そう、そうか。 まあ、な。 チョコくらい……。 ●●「佐伯くん、大丈夫? 佐伯「あぁ、もう全然! いいんだ、チョコくらい……。 ●●(佐伯くん、 ショックだったみたい……) 高級チョコ 佐伯「ありがとう。 このチョコ、 いま流行ってるみたいだね。 ●●「うん、そうみたい! 佐伯「これ、高いんだろ? あんまり無駄遣いすんなよ。 俺、安いのでいいんだ。 ●●「だって、せっかくだし…… 佐伯「じゃあ、あとで半分こな? サンキュウ。 ●●(よかった! よろこんでもらえたみたい。) 手作りチョコ ◎チョコ 佐伯「おっ……手作りだ。 ●●「ちょっとがんばっちゃった。 佐伯「ちょっとって、 ずいぶん凝ってるぞ? これ。 ●●「まあね。 佐伯くんの腕前には 敵わないと思うけど。 佐伯「バカ。なあ、あとでこれ、 一緒に食べよう。どっか隠れて。 じゃあな。 ●●(佐伯くん、 すごくよろこんでくれたみたい!) △チョコ 佐伯「おっ……手作りだ。 ●●「ちょっとがんばっちゃった。 佐伯「そんな感じだな。 美味そう。 ●●「佐伯くんの腕前には 敵わないと思うけど。 佐伯「今度さ、店の厨房に来いよ。 いろいろ教えてやるから。 じゃあ、サンキュウ。 ●●(佐伯くん、 すごくよろこんでくれたみたい!) ×チョコ 佐伯「おっ……手作りだ—— けど、これ…… ●●「がんばってはみたんだけど…… 佐伯「ああ、でも、ほら! よく見ると、 食べられそうなとこもある! ●●「……うん。 佐伯「いや、今のはちょっと失敗。 ……なあ、そんな顔すんなよ? 俺、ホント、うれしいんだ。 ●●「……ホントに? 佐伯「ホント。 だから全部食べる……な? じゃあな、サンキュウ。 ●●(佐伯くん、 すごくよろこんでくれたみたい!) 傷心で受け取ってもらえない ●●「佐伯くん! 佐伯「××。 佐伯「あ、いや! やあ! どうしたの? 佐伯「なんだよ、なんか用か? ●●「うん。 はい、これ。 バレンタインのチョコレートだよ。 佐伯「俺に? ●●「えっ!? ……ねえ、なんか怒ってる? 佐伯「俺が? まさか! ●●「じゃあ、これ…… 佐伯「遠慮しとく。 他にもたくさん貰う予定あるし。 じゃあ、急いでるんで。 ●●(受け取ってもらえなかった…… もしかして、 すごく怒ってるのかな……) 3年生のバレンタイン 珊瑚礁に届けに行く
https://w.atwiki.jp/gs23/pages/267.html
バレンタインデー(普通)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ バレンタインデー(友好)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ バレンタインデー(好き以上)義理チョコ 高級チョコ 手作りチョコ◎チョコ △チョコ ×チョコ バレンタインデー(普通) ●●「氷室先生! 氷室「●●。 どうした? ●●「あの、これ…… バレンタインのチョコレートです!! 氷室「教師に贈るチョコレートなら、 職員室わきの“チョコ受け付け箱”に 入れておきなさい。 氷室「後で教員全員に、 公平に分配される。 義理チョコ ●●「えぇ!? そんなぁ……。 氷室「“えぇ”ではない。 規則だ。 クラスと氏名の記入を忘れるな。 ●●「はぁい……。 ●●(あ〜あ……。) 高級チョコ ●●「そんなぁ〜。 貴重なお小遣いを 奮発したんですよ? 氷室「貴重な小遣いならば、 もう少しまともな使い道を 考えなさい。 ●●(あ〜あ……。) 手作りチョコ ●●「ひどい……。 氷室「ひどくなどない。 来客時の茶請けとしても使われる。 ●●(やっぱり、ひどい……。) バレンタインデー(友好) ●●「氷室先生! 氷室「●●。 どうした、質問か? ●●「いいえ。 あの、これ バレンタインのチョコレートです!! 氷室「教師に贈るチョコレートは、 職員室わきの“チョコ受け付け箱”に 入れておく規則だ。 氷室「後で教員全員に、 公平に分配される。 義理チョコ ●●「えぇ!? そんなぁ……。 氷室「規則は規則だ。 君だけ例外というわけにはいかない。 クラスと氏名の記入を忘れるな。 ●●「はぁい……。 ●●(あ〜あ……。) 高級チョコ ●●「そんなぁ〜。 貴重なお小遣いを 奮発したんですよ? 氷室「規則は規則だ。 君だけ例外というわけにはいかない。 氷室「クラスと氏名を しっかり記入しておきなさい。 ●●(う〜ん……。) 手作りチョコ ◎チョコ 氷室「……かしなさい。 私が一口、味見しておく。 ●●(やったー!!) △チョコ ●●「えぇ!? そんなぁ……。 これ手作りなんですよ。 氷室「規則は規則だ。 君だけ特別扱いにはしない。 クラスと氏名の記入を忘れるな。 ●●「はぁい……。 ●●(あ〜あ……。) ×チョコ 氷室「……かしてみなさい。 ●●「はい! 氷室「……これを“チョコ受け付け箱”に 入れることは禁じる。 ●●「えっ!? あの、どうしてですか? 氷室「どうしてでもよろしい。 硬く禁じる。 以上。 ●●(そんなぁ……。) バレンタインデー(好き以上) ●●「氷室先生! 氷室「●●……。 氷室「……コホン、 私に何か用か? ●●「はい。 あの、これ バレンタインのチョコレートです!! 氷室「全く、君は……。 氷室「教師に贈るチョコレートは、 職員室の“チョコ受け付け箱”だ。 君も知っているだろう? 義理チョコ 氷室「……ところで、 これが私への チョコレートなんだな? ●●「あの、そうです……。 氷室「間違いはないか? ●●「はい。 氷室「………………。 職員室わきの“チョコ受け付け箱”に 入れておきなさい。 ●●(あれ? 怒ってたみたい……。 気のせいかもしれないけど……。) 高級チョコ ●●「そんなぁ……。 氷室「クラスと氏名を記入して 職員室わきの“チョコ受け付け箱”に 入れておきなさい。 氷室「かならず私が食べるようにする。 ●●(やった〜!) ●●(喜んでくれたのかな……?) 手作りチョコ ◎チョコ 氷室「……かしてみなさい。 ●●「はい! 氷室「……立派に出来たじゃないか。 苦労したろう? ●●「だって、氷室先生に 食べてもらいたくて……。 氷室「……今回は、特別に受け取っておく。 くれぐれも他の生徒には 口外しないように。 ●●(やったー!!) △チョコ 氷室「……かしてみなさい。 氷室「……ふむ。 手作りだな。 ●●「はい! 氷室先生に 食べてもらいたくて……。 氷室「…………今回だけだ。 ●●「本当ですか!? ありがとうございます!! 氷室「声が大きい! ……早く行きなさい。 ●●(やったー!!) ×チョコ 氷室「……かしてみなさい。 ●●「はい! 氷室「……これを“チョコ受け付け箱”に 入れることは禁じる。 ●●「えっ!? あの、どうしてですか? 氷室「教員と君の平和のためだ。 今回は私が処分しておく。 ●●(うぅ…… やっぱりもうちょっと 上手に作ればよかった……。)