約 1,539,536 件
https://w.atwiki.jp/battler/pages/3273.html
他サイトのバトロイを宣伝するキャラ。
https://w.atwiki.jp/kakiterowa4/pages/173.html
東方Projectバトルロワイアル 書き手紹介 3281 :やってられない名無しさん:2013/02/17(日) 07 32 32 ID ???0 昨年9月に完結した東方ロワの書き手、投下数ベスト10を紹介しよう! なんだか他のロワが異名とかついていて、ひねりのない自分の紹介が浮きそうだけど気にしない! 3282 :やってられない名無しさん:2013/02/17(日) 07 34 11 ID ???0 ◆Ok1sMSayUQ氏 投下話数37話 「エピローグが不要」とまで言わしめた最終回をまとめ上げた書き手。初期からの参戦で投下数もトップとまさに東方ロワのエースに相応しい。 最終回以外では中盤屈指の名作である『悲しみの空』や、終盤の一大戦闘回である『東方萃夢想』シリーズなど、 多人数の入り乱れる内面を巧みに掘り下げ、物語を紡いでいったその手腕には以前から定評がある書き手。 また、東方ロワでも屈指の名コンビである通称"チルノブイリ"を結成させた『おてんば恋娘とフュージョンしましょ?』のような コミカルな作風も持ち合わせているなど、オールラウンダーとしての活躍が光った。 もちろん、全ての風呂敷を畳みきって仕上げた最終回は派手な弾幕描写、精密な心理描写が光り、絶対に見逃せない。 前述の通り、氏の作品は様々なロワで読むことが出来るが、直近では上述されているPerfect Worldロワにいくつか作品を投下しているようだ。 ◆TDCMnlpzcc氏 投下話数23話 中盤からの参戦ながら、その圧倒的なスピードでロワの後半戦を支えた書き手。 この方の参戦以降に投下された全64話のうち氏が1/3以上の話を担ったことから速筆ぶりがうかがえる。 そしてその筆の速さに比例するかのようにめきめきと力をつけていったのも特徴的。 東方ロワでは多くのキャラクターの成長が描かれているが、こと書き手サイドでの成長度で見るなら随一と言っていいだろう。 ラストバトルを描いた『......and they lived happily ever after.』はそのタイトル、作中のセリフの数々にその集大成が見てとれる。 特に、最後まで残ったマーダーの動機が開かされなかった東方ロワにおいて、それまでの流れを集約させたこの一本は白眉に値する。 調べたところ、この酉では東方ロワ以外での参戦が無い様子だが、是非他の世界でも見てみたい書き手の一人だ。 ◆27ZYfcW1SM氏 投下話数21話 弾幕STGが原作でありながら、銃火器が猛威を振るったこの東方ロワにおいて、陰日向にそれを支え続けた功労者とも言える書き手。 銃火器をはじめとした兵器に関する知識は他の追随を許さず、その先鞭をつけた『19年前の歌声の日』をはじめ要所要所で銃を如何なく描ききっている。 銃以外でも、粉じん爆発を起こさせたり、カーチェイスを繰り広げたりと、ハリウッド顔負けの激しいアクションを度々展開。 この方のバトル回に関しては読み手をグイグイ引き込ませる派手さがあるが、全ては確かな知識とそれに見合った高い作話力の賜物と言えよう。 もちろん、銃火器の戦闘以外でも巧みな心理描写、情景描写があり、氏の集大成ともいえる『A History of Violence』は終盤を代表する作品となった。 初期からの参戦で中盤以降もポイントポイントで良作を投下、死者スレでは銃器解説も行うなど東方ロワの空気感を作り上げた立役者だ。 ◆30RBj585Is氏 投下話数19話 序盤から中盤までの東方ロワを支えた書き手。この方も繋ぎから戦闘までなんでもござれのオールラウンダー。 先述の◆27Z氏が銃火器を用いた戦闘描写に長けているならば、この方は東方単一ロワならではの要素である弾幕をうまく活用した書き手。 その最初の作品である『resist break』からスペルカード(いわゆる必殺技のようなもの)で参加者を退場させると、 この他にも追尾型弾幕をはじめとした参加者の特徴を如何なく発揮している弾幕を中心にバトルを書き上げていった。 繋ぎ方面ではほのぼのとしていてクスッと出来るような和やかな登場話から、冷徹な扇動マーダーまで幅広く書き上げた実力派。 ◆gcfw5mBdTg氏 投下話数15話 この東方ロワが初SSだったという事を明かして関係者を驚かせた書き手で、その洗練された情景描写で多くの読者を唸らせた。 とりわけ自身が好きで、(書籍発売前で知名度も高くなかったため)宣伝したかったという森近霖之助に関わる作品はどれも息を飲む話ばかり。 霖之助以外では、いい意味でロワらしからぬ美しい風景を描き切った『たなびく真紅/Crimson Wisps』もおススメ。 ◆OK1氏の項でも挙げた『悲しみの空』への布石とも言うべき『誰がために鐘は鳴る』のような戦闘シーンもそつなく描く高い実力を持つ。 東方ロワ以外では書かないことをほのめかしているだけに、ぜひこの方の作品を読みに東方ロワに来てほしいところ。 3283 :やってられない名無しさん:2013/02/17(日) 07 35 20 ID ???0 ◆CxB4Q1Bk8I氏 投下話数13話 東方ロワが序盤から中盤に差し掛かる頃に参入すると、独特の空気感でロワを盛り上げた書き手の一人。 熱血やカオスに染まるロワが多い中で東方ロワが独特の空気を持ったのに、大きな影響を与えた一人と言ってもいいだろう。 『彼岸忌紅 ~Riverside Excruciating Crimson』における奉仕マーダーの独白、『繋がる夢、想い、そして――』における人形マーダーの悲痛な叫び、 そして『Ohne Ruh , und suche Ruh 』と『アルティメットトゥルース ~Fruhlingstraum』における歪んだ主従の描き方。 悲しさ、切なさを滲ませるその作風は、個性豊かな書き手の中でもとりわけ異彩を放つ一人だった。 ◆shCEdpbZWw氏 投下話数9話 終盤に差し掛かる頃に参戦し、単一ロワである東方ロワを書くために東方を一から把握したという剛の者。 メインは繋ぎの話ではあったが、ややもすれば停滞しがちな後半戦に様々な火種をバラ撒いてロワの活性化に一役買っていた。 打って変わって『哀死来 4 all』や『正直者の死』といった戦闘回では、退場したキャラクターそれぞれの"らしい"退場を描ききっている。 死者スレでは、中盤以降の死亡者名鑑を投下するなど裏方としてもロワを支えた書き手である。 最近では2chロワで活動しているようで、先日OP案の募集があったやる夫スレロワでは全編AA中心で構成されたものを投下していた。 ◆Sftv3gSRvM氏 投下話数8話 序盤から中盤に差し掛かる辺りで活動していた書き手。 その活動期間こそ短かったものの、中盤のターニングポイントとも言うべき『うたかたのゆめ』をはじめとしたインパクトのある作品を多く輩出した。 『うたかたのゆめ』以外では繋ぎの話が中心ではあったが、陰を持つキャラクターの描き方には巧みなものがあるので注目してほしい。 実は東方ロワで唯一R-15指定を受けた作品を書いていたりもするので、そっち方面が好きな方も期待。 ◆MajJuRU0cM氏 投下話数7話 東方ロワ初期に活躍した書き手の一人。 その最大の功績は何と言っても主人公のマーダー化。最初期の段階で東方ロワの方向性に大きな指針を付けた『生命遊戯 Easy』に注目したい。 多数のキャラが入り乱れての話にも見るべきものが多く、誤解からそれぞれに傷を与えた『運命のダークサイド』や、 それぞれの信念がぶつかり合った『各々の正義、各々の守るもの』など、投下数は少ないながらも輝きを放った作品が多い。 ◆ZnsDLFmGsk氏 投下話数7話 東方ロワの中盤を盛り上げた書き手の一人。 こちらも投下数は少ないながらもインパクトの大きい作品を残して輝きを放っている。 戦闘回では『モノクロの太陽信仰』。大乱戦から道を踏み外したキャラクターを丁寧に描いている。 そして考察回では『Gray Roller -我らは人狼なりや?-』。互いの思惑を探り合う心理描写の応酬に是非唸ってほしい。 3332 :やってられない名無しさん:2013/02/23(土) 02 01 03 ID ???0 東方ロワでは放送間毎の作品人気投票を行ったので、その結果も踏まえて書き手紹介するよ! だいたい各投票で5位以内になった作品のある人が対象だよ! 【AS】はタイトルとかもじって勝手に作った、その人のSSのキャッチコピーみたいなものだよ! 【トリップ】◆Ok1sMSayUQ 【AS】悲しみ、絶望し、ナミダし、それでも彼女達は手を伸ばす。 【投下数】37 【主要人物】霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット 【代表作】 第2回投票4位「覚めない魔女の夢」 同5位「朱に交わる/切れた糸」 第3回投票2位「悲しみの空」 第4回投票1位タイ「『東方萃夢想』シリーズ」 同4位「行き止まりの絶望」 同5位タイ「いたずらに命をかけて」 投票対象外として「流星のナミダ」「流星雨のU.N.オーエン」「最終回」 【紹介】 紛うことなき東方ロワのエースにして主導者。最初期から最終話まで東方ロワを束ねたと言える書き手。 人間と妖怪、妖怪と妖怪、幻想郷という閉じられた世界の中で真っ直ぐでいられなくなっていた彼女たちの、 苦しみ、悲しみながらの“気づき”や“成長”を経て、 最後は葛藤の中で「それでも」手を伸ばす少女たちの希望を、真っ直ぐで丁寧な文章で描き出した。 人気投票5位以上だけですら6作がランクインしており、未実施の第5回があればもっと凄まじい結果になっていた筈だ。 それもまた、この氏が東方ロワを代表する書き手であるという証左といえよう。 【トリップ】◆TDCMnlpzcc 【AS】彼女はきっと、幻想郷を、皆を、愛していた。 【投下数】23 【主要人物】博麗霊夢 【代表作】 第4回投票3位「『許容と拒絶の境界』『真実と妄想の境界』」 投票対象外として「眩しく光る四つの太陽」「……and they lived happily ever after.」 【紹介】 第三放送前という時期に書き手として参戦、圧倒的なスピードと驚異的な成長でトップに次ぐ投下数を叩き出した書き手。 参戦から暫くは出会いや繋ぎの話をメインに書いていたが、終盤では剥き出しの感情の激突を多く書くようになった。 人と人との一瞬の交錯で彼女らが馳せた想いを、インパクトのある台詞で魅せてくれる。 こと上に挙げた代表作では、壮絶に生きた者たちの死による寂寥感を、強く読者に与えただろう。 【トリップ】◆27ZYfcW1SM 【AS】銃の歌声は、歴史をなぞる。 【投下数】21 【主要人物】小野塚小町 【代表作】 第1回投票4位タイ「19年前の歌声の日」 第3回投票5位「酒鬼薔薇聖戦」 投票対象外として「A History of Violence」 【紹介】 最初期から最終盤まで書き続けた、メイン格の書き手の一人。 この方を語るに外せないのは何と言っても銃火器に対する豊富な知識と滲み出る愛着である。 初投下であった「19年前の歌声の日」で、東方ロワでの銃火器無双の、まさに「引き金を引いた」と言えよう。 銃を用いたバトルそのものはもちろんのこと、その話全体の雰囲気作りにも長けており、 代表作として挙がっている三作は、いずれも異なる雰囲気ながらも読者を惹き込んで離さない。 【トリップ】◆30RBj585Is 【AS】迷い猫たちのフィロソフィ。 【投下数】19 【主要人物】蓬莱山輝夜 【代表作】 第1回投票3位「月のいはかさの呪い(難題式)」 【紹介】 最初期から中盤まで活躍した書き手。 多くのキャラのロワでのスタンスを決めるなど、東方ロワの重要な立役者の一人である。 筆の速さは随一で、◆TDC氏と参加時期は被っていないが、二人がいたら進行速度が恐ろしいことになっていただろう。 また、フラグの出し入れも手広くこなすほか、少女達の心の迷走を書く手腕も見事である。 【トリップ】◆gcfw5mBdTg 【AS】彼女たちの風景を、七色の色彩に染めて。 【投下数】15 【主要人物】八雲紫、森近霖之助 【代表作】 第1回投票1位「たなびく真紅/Crimson Wisps」 第1回投票4位タイ「Luna Shooter」 第3回投票4位「誰がために鐘は鳴る」 【紹介】 序盤から後半まで広く活躍した書き手。 情景描写に優れ、代表作の一つ「たなびく真紅/Crimson Wisps」の紅葉の描写などは読者を感嘆させた。 勿論作風はそれだけでなく、他の代表作のような緊迫したバトル回、考察話、出会いと別れ――など多岐に渡る。 こと森近霖之助に愛着があるようで、投下の中には彼の一人称の話が多く、そのいずれも高い評価を受けている。 余談だが、完結後に東方ロワが初SSだったとカミングアウトして他の書き手諸氏を発狂させたとか。 3333 :やってられない名無しさん:2013/02/23(土) 02 01 48 ID ???0 【トリップ】◆CxB4Q1Bk8I 【AS】貴女の手、求めて掴む、彼岸花。 【投下数】13 【主要人物】鈴仙・優曇華院・イナバ、西行寺幽々子 【代表作】 第4回投票1位タイ「アルティメットトゥルース ~Fruhlingstrau」 第4回投票5位タイ「彼岸忌紅 ~Riverside Excruciating Crimson」 投票対象外として「"Berserker" of Scarlets」 【紹介】 第1放送後に参戦し、終盤まで活躍した書き手。 特に第4放送~第5放送間では◆Ok1氏、◆TDC氏に次ぐ投下数と健闘した。 歪んだ思慕や、絶望と悲劇を得意とし、独特の緊張感や悲哀を感じさせる文章に定評がある。 ただ前向きな話も苦手ということはなく、「北風と太陽、冬空の旅人」のように希望を見出す作品もある。 そういった個々様々な話に軒並み得票があるというのも、この書き手の実力を示していると言えるだろう。 【トリップ】◆shCEdpbZWw 【AS】哀も愛も、君と一緒ならば。 【投下数】9 【主要人物】古明地さとり 【代表作】 第3回投票3位「哀死来 4 all」 投票対象外として「正直者の死」 【紹介】 第3放送前に参戦、終盤まで活躍した書き手。 繋ぎ話を主に投下しており、安定感があり安心できる文章として評価をされているが、 やはりバトル・死亡話である代表作として挙げた2話については、そのインパクトも相まって非常に人気が高い。 どちらも、死に逝く者には“らしい”死を、生き残った者には“らしい”生を与えており、物語としての完成度の高さが光る。 いずれも、その先の作品に大きな影響を与えたことは間違いないだろう。 【トリップ】◆Sftv3gSRvM 【AS】うたかたをうつつにゆめみて。 【投下数】8 【主要人物】魂魄妖夢 【代表作】 第2回投票1位「うたかたのゆめ」 【紹介】 第1放送語から第2放送前までの短い期間の活躍ではあるが、その速度とクオリティで圧倒的存在感を残した書き手。 代表作であり最高傑作、当時東方ロワの空気を完全に決めたとまで言われた「うたかたのゆめ」のインパクトは凄まじい。 余りに悲しい愛情、空回りする想い、息をつかせぬ展開――一度読めば、それほどの評価にも納得がいくことだろう。 その他には繋ぎの話を主に書いていたが、たまに煩悩の暴走の跡が見受けられるのはご愛嬌。 【トリップ】◆ZnsDLFmGsk 【AS】罪も感情も、何もかもモノクロに染め上げてしまえば――。 【投下数】7 【主要人物】ルーミア、四季映姫・ヤマザナドゥ 【代表作】 第1回投票2位「黒と白の境界」 第1回投票4位タイ「烏輪の国の眠れない夢」 第2回投票2位「モノクロの太陽信仰」 第2回投票3位「Gray Roller -我らは人狼なりや?-」 【紹介】 第1放送前から第2放送前まで活躍した書き手。 作数こそ少ないが、そのどれもが独特の存在感を放つ名作揃いという強書き手である。 作品タイトルには白黒の要素が多く使用されており、重厚で緻密なな作風と見事にマッチしている。 少女たちが、その心の奥底の感情の濁りを、言葉や、行動で、現していく描写は密であり、 私たちまで、心の奥底に眠る、黒い感情がじわりじわりと湧くような、そんな印象すら受けるのである。 【トリップ】◆BmrsvDTOHo 【AS】鉄寂びた雨の中、廃墟に明かりが灯っていた。 【投下数】5 【主要人物】火焔猫燐 【代表作】 第3回投票1位「驟雨の死骸と腹の中、それでも太陽信じてる。」 【紹介】 第2放送前後に活躍した書き手。 投下こそ5作と少ないが、代表作「驟雨の死骸と腹の中、それでも太陽信じてる。」は人気投票で圧倒的な支持を受けた。 タイトルだけでも目を引くが、本編を読めばタイトルに立ち返りその感動を咀嚼することになるのは間違いない。 他には繋ぎ話を投下しており、どこか硬派な文章を武器に、何かを求める少女たちの“もがき”を描き出している。 3355 :やってられない名無しさん:2013/03/02(土) 10 19 44 ID ???0 三番煎じになっちゃうけど、作っちゃったので東方ロワ書き手紹介投下 言いたいことは前の2つにほとんど言われちゃったけど、東方風にさらっとやってみる 3356 :やってられない名無しさん:2013/03/02(土) 10 21 38 ID ???0 1面ボス ◆Sftv3gSRvM 投下数8話 すれ違いを生み出す程度の能力 スペルカード…百合符「グランギニョル座の怪人」 夢符「うたかたのゆめ」 導入からパンチの効いた書き手が登場。そのスペルカード(代表作)である「うたかたのゆめ」は大きな反響を呼んだ。 「うたかたのゆめ」をはじめとして、登場人物の思惑がすれ違いを見せるような作品を多く生み出した。 1つ目のスペルカードが気になる方は是非東方ロワへお越しください。 2面ボス ◆shCEdpbZWw 投下数9話 儚く散る程度の能力 スペルカード…庇符「正直者の死」 哀符「哀死来 4 all」 導入である1面からの繋ぎ区間にあたる2面には繋ぎ中心に投下を行った氏を配してみた。 繋ぎ中心と侮ってはいけない、スペルカードはどちらも死に際のインパクトの強さから好評を博した。 スパイスの効いた話を多く投下しており、東方ロワの緊張感を切らせなかった書き手である。 3面ボス ◆CxB4Q1Bk8I 投下数13話 空気を作り出す程度の能力 スペルカード…歪符「アルティメットトゥルース ~Fruhlingstrau」 別符「彼岸忌紅 ~Riverside Excruciating Crimson」 東方体験版では最終ステージとなる3面は傾向として音楽やステージに気合の入ったものが多い。 ということで、ここには独特の文章センスを持ち、そこから独特な空気を生み出したこの書き手を配したい。 雰囲気の作り方は他の書き手の追随を許さず、東方ロワの独特な雰囲気を作り上げたのは紛れもなくこの方のおかげだろう。 4面ボス ◆30RBj585Is 投下数19話 様々な顔を持つ程度の能力 スペルカード…逃符「悪石島の日食」 消符「月のいはかさの呪い(難題式)」 ここからグッと難度が上がってくるのが東方であるが、そんな4面にはマルチな活躍を見せたこの方を充てたい。 のどかな登場話をはじめ、東方ならではの弾幕を生かしたバトルからフラグの回収までなんでも出来る万能型の書き手である。 スペルカードとして挙げた2つはどちらも緊張感がひしひしと伝わってくるシビアなバトル回。どうぞご堪能あれ。 5面ボス ◆27ZYfcW1SM 投下数21話 重火器を扱う程度の能力 スペルカード…狙符「19年前の歌声の日」 戦符「A History of Violence」 物語が核心へと近づいていく5面、弾幕の破壊力も上がってくるここには銃撃描写に長じたこの方だろう。 特に2つ目のスペルカードは、カーチェイスからの銃撃戦、そこから一気に入浴シーンへと転じる豪快な一本である。 他にも火炎放射器の爆発、地雷の炸裂、粉じん爆発の発生などなど、ドンパチを書かせればこの方の右に出る者はいないだろう。 6面ボス ◆TDCMnlpzcc 投下数23話 感情を浮かび上がらせる程度の能力 スペルカード…交符「限りなく近く、遠い」 乱符「……and they lived happily ever after.」 ラストバトルである6面、ここには東方ロワでラストバトルを書き切った氏を配してみた。 ラストマーダーの冷静沈着さと、最後に見せた悲痛な叫びという両面性をくっきりと浮き立たせた2つ目のスペルカードは必見。 終盤になるにつれて喜怒哀楽のメリハリがどんどん効くようになっており、磨きがかかっていく感情表現に酔ってほしい。 Exボス ◆gcfw5mBdTg 投下数15話 歴史を紡ぐ程度の能力 スペルカード…紅符「たなびく真紅/Crimson Wisps」 語符「無々色の竹」 ほとんどが女性キャラの東方ロワにあって、唯一の男性キャラである森近霖之助という参加者がいる。 そのキャラクターを書かせることにかけては、恐らく誰にも負けないであろうという希少性からこの方をExtraのボスへと推したい。 2つ目のスペルカードはロワとしては本筋を外したものでありながら、その独特の語り口が原作を思わせる秀逸な仕上がりになっている。 自機 ◆Ok1sMSayUQ 投下数37話 物事を収束させる程度の能力 スペルカード…悲符「悲しみの空」 終符「ラストリモート・魔法使いと、その騎士たち・楽園」 そんな個性豊かな東方ロワ書き手に立ち向かうのはこのエースを置いて他にいないだろう。 様々なキャラクターの登場話を書く時点から東方ロワを引っ張り、最終話も書き上げた氏にこそ自機の座は相応しい。 話の内容の幅も広く、多くの伏線を回収しつつキャラクターの成長をスキ無く描いており、スペルカードを2つに絞るのに苦心した。
https://w.atwiki.jp/niconico3nd/pages/36.html
早苗と権兵衛の、バトルロワイアル演義 ◆/cS70rty7s 「…はぁ。殺し合い、なんて冗談にもなりませんよ…。」 闇の中で私、東風谷早苗は途方に暮れながら呟いた。 ついさっきまで神奈子様にあんな服やこんな服を着せて信仰を集めようとしていたのに、ふと目が覚めれば見知らぬ場所に集められていきなり大勢の人と殺し合いをしろ、なんて言われた挙げ句に目の前で人が殺された。 「神奈子様と諏訪子様が巻き込まれてなければ良いのですが…」 先程の場所では確認出来無かった、命より大切な“家族”――――神奈子様と諏訪子様にもしもの事があれば私はどうすれば良いのか…。 一応お二人ともかなり強いお方ですし、私が心配した所でどうにかなる物でもありません。が… 「神奈子様、諏訪子様。どうかお二人だけでも無事でいて下さい――――。」 それでもお二人の無事を祈らずにはいられません。 祈り終えた私は気分を変えようと外人さんの言っていた支給品を確認しようとし「ガサッ!!」…今、何か後ろから音がしたような…? 振り返るとそこには――――。 _ノ⌒ヽ / \ / ≡≡ | ( r==、ッノ= | 丿 ●> (●ノ イ |  ̄ノ )| ̄ | ヽ_ノ\Lノヽ_ノ ヽヽー―-イノ /\_二_/\ / / ≡≡ ヽ ヽ (_/| |ヽノ 「…………いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 何!?何ですかあれ!?何なんですかあのブルーベリーみたいな色の全裸の巨人は!?いくらオカルトが好きだからってこれは無理ですって!!小傘さんも裸足で逃げ出しますよこんなの!! いや違うとにかく今は逃げないとでも腰が抜けてうわぁぁぁぁぁぁぁぁ …申し訳ありません、神奈子様、諏訪子様。早苗は先に逝きます。どうかお二人だけでもご無事で。 次の瞬間、私の体は宙を舞い堅い地面に叩きつけられ――――。 あれ、痛くない?まだ生きてる?ここは何処?何かモフモフしてる。 「手荒い真似をして申し訳ありませんでした。お怪我はありませんか?」 …え?犬?犬が喋った? 「殺し合い、ですか…」 夜闇にまぎれて歩きながら私は一人呟いた。 あの外国人の男、彼が言うにはここは殺し合いの場らしい。先程の場所でざっと数えただけでも70人近い人々(無論私のような人外もいた訳だが)が集められていた。それだけの人数がいればあの男の言葉、「何でも願いを叶えてやる」を鵜呑みにして殺し合いに参加する者が確実に現れるだろう。 が、逆もまた然り。当然殺し合いに反抗する者も現れる。ならば彼らと集団を組むことで、この“首輪”が爆破されることは極力避けることが出来るはず。何故ならあの男達(仮に「主催者」と呼ぶ)が先程首輪を爆破した目的はあの女性の殺害ではなく、権力誇示と恐怖心を煽るため。その光景を目にしておきながら反抗しようと考えるのはかなりの精神力の持ち主のはずである。 そんな彼らが集まった場で誰か一人の首輪を爆破すればどうなるか。当然反抗を決意した者達の結束は更に強まるだろう。 主催者としてもそれは避けたいはず。ならば集団の内の一人がいきなり首輪を爆破される事態はほぼ無いと考えられる。 次に集団の全員が首輪を爆破されるという可能性だが、これは人数が増えれば増えるほど確率が下がる。主催者は「殺人」ではなく「殺し合い」が目的なのだ。それはわざわざ私達を気絶させた状態で集め、手間の掛かる「ルール」まで制定している事から分かる。 反抗する者達を片端から殺害していけば、当然殺し合いも成立しなくなる。それは主催者の本意では無い。 よって反抗を決意した人数が多ければ多いほど個人の危険度は下がるという訳である。 「とりあえずはあの男性を探すべきでs「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 !!?? 突如響いて来た叫び声に私は考察を止め、辺りを見回した。叫び声ということは…と嫌な予感がするが助けずにはいられない。声のした方角に向かって走る。 程なくして叫び声を上げたと思しき少女と怪物(今の私が言えた義理でも無いが)を見つけたのだが…こちらの怪物はどう見ても話の通じる相手では無さそうだ。なんというか、触れただけでとんでもないことになりそうな気がする。 「とりあえずは逃げた方が良さそうですね…」 私は惚けてしまったらしい少女を咥えて背中に乗せ、再び走る。幸いにも怪物は頭があまりよろしくないらしく、木々の間をジグザグに走っただけで撒けたようだ。 少し時間が経ち、後ろの少女が落ち着いてきたところで私は告げる。 「手荒い真似をして申し訳ありませんでした。お怪我はありませんか?」 喋る犬の背中で、私は困惑していた。 「えと、はい、大丈夫です…助けていただいてありがとうございました。ところであなたは何者なんですか?喋る犬の妖怪なんて聞いたことがありませんし…」 「…私は変な犬で、名前は権兵衛と言います。はじめまして、よろしくお願いします。よろしければ、あなたのお名前を聞かせていただけますか?」 「私は東風谷早苗、守矢神社の巫女です。こちらこそよろしくお願いしますね、権兵衛さん。」 神奈子様、諏訪子様。ここに来てからまだ一時間も経っていませんが、私には一つ分かったことがあります。それは――――。 この会場では常識に囚われてはいけないのですね! \ / ● ● " ▽ " この短時間でブルーベリーみたいな色の全裸の巨人に襲われ、喋る犬に助けられました。これからとんでもない経験が待ち受けていそうですが、守矢の巫女として出来る限りの事をして、信仰を集めてみせます。 ですから、再びお会い出来る時までどうかご無事で――――。 チルノさん、貴女はここに居るのでしょうか? もし居るのなら、早急に合流したいところですが… 私は可能な限り努力し、なんとしても殺し合いを止めてみせます。 つらい事があっても、例え殺し合いだとしても、私もいつまでもメソメソしている訳にはいきませんからね。 “努力すれば何とかなる”そう思わなくちゃやってられませんから。 【D-05 川原/一日目・深夜】 ※早苗の叫び声が周囲に響きました。 【権兵衛@東方Project派生[幻想入り]】 [状態]健康、背中に早苗を乗せている [装備]無し [道具]基本支給品、ランダム支給品0~3個 [思考・状況] 基本行動方針 殺し合いを止めるため仲間を探す。 1 東風谷さんと安全な場所まで移動。 2 男性(メイトリックス)の捜索。 3 チルノさんが心配。 ※参戦時期は11話開始直後です。なお、この時点で面識のある東方キャラはチルノ、慧音、射命丸、妹紅、紫です。また、早苗の知っているチルノらとは性格が違っています。 ※自身の能力に気付いていません。 【幻想入り】 様々な人物や物品が幻想郷に入りこむ現象の事。 ニコニコ動画では2008~2009年にかけてブームとなった。 権兵衛氏もその内の一匹で、卓越した文章力と独特の雰囲気で「名作」として名高いが、同時に設定改変等の問題も抱えており原作重視の方は視聴に注意が必要。 参考動画 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm2040276 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm3679808 またはこちらのスレを参照 ttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10924/1224777267/ ニコニコ大百科 ttp //dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%81%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%81%A8%E6%A8%A9%E5%85%B5%E8%A1%9B%E3%81%AE%E3%80%81%E5%B9%BB%E6%83%B3%E9%83%B7%E6%BC%94%E7%BE%A9 【東風谷早苗@東方Project[守矢一家コスプレ劇場]】 [状態]健康、若干の混乱、権兵衛乗車中 [装備]無し [道具]基本支給品、ランダム支給品0~3個 [思考・状況] 基本行動方針 権兵衛さんと行動する。殺し合いには乗らない。 0 この会場では常識に囚われてはいけないのですね!1 権兵衛さんと安全な場所まで移動。 2 神奈子様と諏訪子様が凄く心配。 3 守矢の巫女として信仰を集める。 ※出展の都合で天然度と神奈子 諏訪子に対する信仰度が増加しています。 ※制限に気付いていません。 【守矢一家コスプレ劇場】「アドン丸」氏による東方手書き劇場シリーズの通称。 事あるごとに神奈子と諏訪子にコスプレをさせようとするド天然な早苗さんが特徴。 参考動画 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm6863866 ニコニコ大百科 ttp //dic.nicovideo.jp/a/%E5%AE%88%E7%9F%A2%E4%B8%80%E5%AE%B6%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E5%8A%87%E5%A0%B4 【E-06 森林/一日目・深夜】 【青鬼@青鬼】 [状態]健康? [装備]不明 [道具]基本支給品、ランダム支給品0~3個 [思考・状況] 不明 sm11 物を掴めない恐怖 時系列順 sm13 お前らのような主人公がいるか sm11 物を掴めない恐怖 投下順 sm13 お前らのような主人公がいるか 東風谷早苗 sm36 難儀を引き寄せる程度の能力 権兵衛 sm36 難儀を引き寄せる程度の能力 青鬼 sm34 青鬼ごっこ
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/161.html
「い、生きてる……俺、生きてる……!?」 グリフィン・アルバレストはゲームが始まってすぐ、パイロットスーツのヘルメットを脱ぎ捨てた。 頭全体で風を、大気を感じられる。両手を握っては開き、己の生身の身体が健在であることを認識する。 「助かった、のか?いや、でも……有り得ない。俺は確かに、あいつに、シン・アスカに……うっ!」 コーディネイターを超える新人類として与えられた頭脳が直前の出来事を思い出し、己が確かに死んだ筈だと訴える。 雑魚と侮ったシン・アスカの有り得ざる力。機体性能や武装では説明がつかないデスティニーの有り得ざる挙動。 シンクロしていたことにより味わう羽目になったリデラードの死の感覚と、それによりパニックになった直後に味わった本当の死。 そのフラッシュバックに、与えられた能力とは裏腹に常人以上に脆く、幼ささえ残る精神性は耐え切れず、思わず嘔吐しそうになった。 「くそっ、何がどうなって…いや、それよりも今は生き延びねえと。俺が今生きてることだけは確かなんだ。ああ、確か支給品があるとか言ってたか?」 強く混乱していたこともあり、先ほどの羂索による説明も十分に呑み込めているとは言い難い。 新人類たるアコードならば許されない無様だが、グリフィンにはそんなことに思考を割く精神的余裕もない。 強力な武器が入っていることを願い、傍に置かれていたリュックを漁ると、果たしてグリフィンの祈りは天に届いた。 「よし!こいつは俺のルドラの起動キー!だがパワードスーツに落とし込んだとかどうとか言っていたが、本当なのか? 百歩譲ってジンやらダガーやらの旧式モビルスーツならともかく、ブラックナイトスコードだぞ?」 兵器というものはコストカットやダウンサイジングといった効率化に多大な開発期間や資金に労力、データを必要とする。 フェムテク装甲を採用した最新最強のモビルスーツたるブラックナイトスコードを人間サイズのパワードスーツに落とし込んだなどと俄かには信じ難い話だ。 「まあ物は試しってやつか。とりあえず使って……誰だ!?」 並のコーディネイターをも遥かに上回る鋭敏な聴覚がペタ、ペタという微かな音を聞き取っていた。 察するに何者かの足音。恐らくは他の参加者だ。知らずルドラの起動キーを握る手が震える。 暗がりの中からグリフィンの前に姿を見せたのは一人の少女だった。 茫洋とした雰囲気の金髪の少女を見た瞬間、グリフィンの目は限界まで見開かれ、鼓動は早まり、全身が震えだした。 少女もまたグリフィンの姿を認めた途端、茫洋とした雰囲気から一転して険しい表情を浮かべた。 「お前……シンをいじめる悪いやつ」 「あ……あ………!?」 一歩、また一歩とグリフィンが後退る。その姿は他者から見ればさぞ滑稽に映るに違いなかった。 何せ少女は何も身に着けていない。靴や靴下すらも履いていない、一糸纏わぬ素っ裸だった。 堂々と曝け出された美乳と呼んで差し支えない均整の取れた形の良い乳房、産毛すら無い股間の一本筋もグリフィンに男としての劣情を催させることはない。 シン・アスカの精神に潜んでいた少女の形をした怪物。悪夢から逃れたかと思えば悪夢の方が現実に舞い降り、グリフィンに追いすがってくる。 「私の前から消えろ!」 金髪の少女、ステラ・ルーシェの両手には二本のモビルスーツ起動鍵が握られており、そのうち右手に持っていた方を起動させた。 無防備なステラの肢体を鋼の装甲が覆っていく。のみならず、それはステラの身長を大きく超えて展開され、四メートルもの巨体となりツインアイを光らせた。 本来参加者の体格に合わせて展開されるパワードスーツであるが、仮面ライダーの形態に巨大な姿があるように、何事にも例外がある。 GFAS-X1デストロイ。CE73に地球連合が開発した超巨大モビルスーツ。 通常のモビルスーツに倍するサイズのデストロイはパワードスーツとなって尚四メートルサイズを保っている。 ステラは最初にこの機体のパイロットに選ばれたエクステンデッドであり、淀みのない滑らかな挙動で生身のグリフィンに狙いをつける。 「あ、ぁああああああ!!!?」 デストロイの両腕部から射出されたアームユニット、シュトゥルムファウストから放たれた十門のビームに焼かれる寸前、グリフィンは半狂乱になりながらも動いた。 ルドラを起動し、咄嗟にリュックも拾って全力機動。与えられた才能と日頃の鍛錬の賜物か、紙一重でビームを回避する。 如何にフェムテク装甲を備えるブラックナイツの機体と言えどもリュックを焼かれては物資を失う。 「だ、誰か!!母上、オルフェ、シュラ!誰でもいい、助けてくれえ!!」 「逃げるなあー!!!」 最早アコードとしての矜持も何もかもかなぐり捨てて生きることだけを願う。 万全のグリフィンなら決して有り得ぬ醜態。さもあらん、パワードスーツ化しているという状況の違いはあれど本来ルドラを使ってデストロイから逃げ惑う必要などない。 デストロイを操るのが後に搭乗したデストロイパイロットたちの誰よりも適性の高いステラだとしても、アコードとの能力差は歴然。 ブラックナイトスコードルドラにかかればデストロイなど雑魚以下と断言していいほどに性能も隔絶し、相性も圧倒的優位。 ステラがグリフィンを一方的に追い立てることが出来ているのは、偏にグリフィンが死への恐怖に囚われ、そしてステラという未知の存在への恐怖が重なり狂乱しているからに過ぎない。 怯え、竦んでいるグリフィンがモビルスーツの性能を生かせぬまま二度目の死を迎えるか。 冷静さを取り戻し、デストロイを撃滅し、現実に這い出てきた悪夢を退けるか。 あるいは第三者の介入が発生するか。未来はまだ誰にもわからない。 【グリフィン・アルバレスト@劇場版機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】 状態:恐怖心(極大)、パニック 服装:パイロットスーツ 装備:ブラックナイトスコードルドラ・エメラルド(使用中)@劇場版機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×1〜2、ホットライン 思考 基本:スタンス未定。少なくとも二度も死ぬのは御免。 00:誰か助けてくれ!! 01:なんなんだよあいつは!? 参戦時期:死亡後 備考 読心能力、精神操作(闇に落ちろ)に対する制限は特にありません。 【ステラ・ルーシェ@劇場版機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】 状態:怒り 服装:全裸 装備:デストロイガンダム(使用中)@機動戦士ガンダムSEED DESTINY、ガイアガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY 令呪:残り三画 道具:なし 思考 基本:シン、守る。悪いやつ、倒す。 00:逃げるな!! 参戦時期:グリフィンと同時期 備考 主催者からゲームに参加するための肉体ないしはアバターを与えられています。 バグスターウィルスの鎮静剤切れ以外での薬物切れ等による健康上の問題は発生しません。 少なくともグリフィンを「悪いやつ」として認識しています。 キラ、ルナマリア等シン以外のコンパス所属メンバーを個別に認識するかどうかは後の書き手さんにお任せします。 彼女の他の支給品は会場内に放置されています。 【支給品解説】 ブラックナイスコードルドラ・エメラルドの起動鍵@劇場版機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ファウンデーション王国がザフト軍の技術を取り入れて開発したCE75時点での最新鋭MS群のうちの一機でグリフィンの搭乗機。 PS装甲の次世代型とされるフェムテク装甲を採用しており、ビーム射撃を無効化し、実体弾に対しても通常装甲以上の耐性を持つ。 パワーや機動性といった面でもCE73当時の超ハイエンド機の改修型であるデスティニーSpecⅡを凌駕している。 武装はビームライフル、対ビームシールド、対MS重斬刀の他に背部ユニットから展開される攻防一体のビームマントを有する。 デストロイガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY 地球連合のアドゥカーフ・メカノインダストリー社が開発した超巨大モビルスーツ。資料によってはモビルアーマーとも分類される。 単騎での拠点制圧能力の獲得を目標に開発された機体で、通常のモビルスーツに倍する巨体となっており、機体本体と背面のバックパック併せて60以上もの武装を持つ。 実弾・ビーム問わず無効化する陽電子リフレクターと(本ロワでは)VPS装甲を併せ持つが、接近戦用の兵装を一切持たないという弱点がある。 本ロワではパワードスーツ化されてなお四メートルもの巨体になっている。 エクステンデッドでなくても使用できるように調整されているが、それでも常人では十全な火器管制が難しいほどの高度な処理能力を要求される。 ガイアガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY 元々はザフト軍が開発したセカンドステージシリーズのモビルスーツ群のうちの一機だったがアーモリーワンでファントムペインに強奪された。 以後はステラ・ルーシェの搭乗機として各地でミネルバ隊と交戦したが、ロドニアのラボでインパルスとセイバーに鹵獲された後、クライン派に流出した。 四足歩行を可能とするモビルアーマー形態への変形機構を持つ陸戦を得意とする機体でだったが、原作では海上戦が多く強みを十分に活かせなかった。 武装はビームライフル、ビームサーベル、対ビームシールドにモビルアーマー形態で使用可能なビーム砲とビームブレイド。
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/113.html
小宮果穂が目を覚ましてすぐに理解したのは至ってシンプル。 それは先程の悪辣なデモンストレーションも、身一つで放り出されたこの状況も。 全て、紛れも無い現実であるということ。 人間はなるべく物事をマシな方へと考えたがる。 遅刻厳禁の会議当日に寝坊し、実は自分が日にちを勘違いしてしまったと言い聞かせる。 巨額の投資を持ち掛けて来た相手と連絡が繋がらず、単に向こうは忙しいだけと思い込む。 此度もそう。 悪趣味なドッキリ企画の類に過ぎない、人が本当に死ぬなんて有り得ない。 全部噓っぱちだ、でなければ悪い夢を見てるだけなんだ。 そうじゃないと、正気を保ってなどいられない。 死が、余りにも身近にある。 日常生活において、常に付き纏う事故や災害とは別種の恐怖。 人が人を殺す。 運悪く巻き込まれるのとは違う、明確な殺意を向けられ命を奪われる。 テレビの中の出来事でも、ありきたりな推理小説のワンシーンでもない。 たった数秒先の未来すら無事に迎えられる保障の無い地獄。 そのような場所に連れて来られて尚、果穂は決して現実から目を逸らさなかった。 アイドルの慌てふためく姿をカメラが面白おかしく捉える、倫理の面でも賛否を巻き起こすだろう番組。 趣味が良いとは言えないが、本当に死ぬよりは何千倍もマシ。 けれど果穂は、否、きっと283プロのアイドル達なら皆同じ事を思うだろう。 彼(プロデューサー)がこんな企画に自分達を無理やり出演させるのは、絶対に無い。 いつだってアイドルの事を第一に考え、自分達の見えない所でも苦労を重ね、誰かの為に頑張れる。 心からの信頼を向けられる、『格好いい大人』のあの人がやる筈が無い。 加えて、先の場での喧騒を目の当たりにすれば分かる。 二人の人が殺された時の悲痛な声に、嘘は含まれていない。 ファンや仕事関係の人達等、大勢と接する機会が多々あるのがアイドル業。 小学生の果穂とて、芸能界に身を置けば他者の感情へ機敏になるのは避けられない。 まだ子供の彼女にさえ、時には心無い悪意がぶつけられることだって珍しくも無かった。 故にこそ、難しく考えなくとも直感的に理解したのだ。 知り合いを殺された人達、怒りを露わにした人、常に余裕の佇まいを見せた少女。 演技なんかじゃあなく、全部本当なのだと。 「…っ!」 心が揺れ動く。 恐い、死ぬのが恐い、殺されるのが恐い。 12歳ながらしっかり者の果穂と言えども、自分の命が常に脅かされる場では恐怖を抑えられない。 須藤とニーナ、髪の毛一本も残さずに消えてしまった二人。 自分もああなってしまうのだろうか。 小宮果穂という人間が生きていた痕跡を一切残さず、死ぬのだろうか。 プロデューサーにも、放課後クライマックスガールズの皆にも見付けて貰えず。 たった一人で、どこなのかも分からない地で。 「あたし、は……」 へし折れ、砕け散り、再起不可能。 崩れ落ちて一歩も動けず、どこの誰とも知れぬ輩に好き勝手されるのを待つだけ。 残酷であるが、所詮は争いとは無縁の少女。 無理も無いと言い切るのは実に簡単。 「っ!あたしは…!こんな酷いこと、絶対に許しませんっ!」 なれど、果穂の心を揺さぶる感情は恐怖のみに非ず。 非道を強いり、今もどこかで高みの見物に興じる羂索への怒り。 皆から笑顔を奪う、アイドルとは正反対の悪い人。 こんな時、ジャスティスレッドならどうするだろうか。 憧れのヒーローなら、羂索に屈し早々に抵抗を諦めるのか。 この先も涙を流す人たちが現れるかもしれないのに、見て見ぬふりで逃げ続けるのか。 「あたしは逃げませんっ!ヒーローとしてはまだまだですけど、でもっ!」 ヒーローはどんな時も諦めない。 手を伸ばし、絶望の涙を喜びの涙に変えてみせる。 果穂が憧れるヒーローならば、きっと殺し合いであろうと変わらないから。 「羂索さんっ!あなたの悪い企みは必ず止めてみせますっ!」 他の人達を殺して生き残る、屍で築いた城の上に立つ結末は認めない。 誰も彼もが命を落とし、血で舗装された道を主催者が歩く末路は許さない。 辿り着く未来を選ぶなら、ヒーローが勝って皆が助かるハッピーエンドが良い。 幼い体に秘めた決意へ熱が入り、ここに打倒主催者を宣言する。 ガンッという音が聞こえたのは、直後の事だった。 「……えっ?」 丸くした目で視線は左右を行ったり来たり。 何が起きたか分からず、ただ気付けば取り巻く状況に変化が起きた。 いつの間にか、自分の傍には二人の男。 右側を見る。 蛇柄の服を着た茶髪の男が、如何にも不機嫌そうに顔を顰めていた。 左側を見る。 紫色の服を着た背の高い男が、感情の読み取れない真顔で相手を睨みつけていた。 男達の間に流れる空気は、お世辞にも友好的とは言い難い。 クラスの男子が喧嘩になった時以上に、酷く重苦しい緊張感が漂う。 視線を動かす、紫の服の人は片足を伸ばした体勢だ。 また視線を別の方へ動かし、見えたのは地面に転がる長い灰色。 建築作業現場で見かける代物、近年ではホームセンターでも安易に購入が可能な鉄パイプ。 一体どういうことなのかと果穂が現状を正しく理解するより先に、男達が口を開いた。 「何故この少女を襲った?彼女がお前に危害を加える様子は無かった筈だ」 「あぁ?ギャーギャー喧しくてイライラするんだよ。バカなガキが一人で騒いでるから、黙らせに来ただけだ」 「…そうか。ならばお前は、殺し合いに乗った側の参加者と見て良いのか」 「ごちゃごちゃうるせぇ。邪魔すんなら、お前が代わりに相手をしろ!」 蛇が獲物を喰らうように、獰猛な男だった。 会話を放棄し殴り掛かる。 加減や容赦の二文字が毛先程も込められていない、本気の拳。 この一撃で相手が殴り殺されようと構うものか、理不尽極まる暴力が襲う。 駄目です、咄嗟に飛び出た少女の言葉も知ったことじゃない。 パシンと、肌を叩く音が果穂の耳にも届いた。 拳が捉えたのは相手の顔面でも他の急所でも無い。 掌に受け止められ、ガッチリと掴まれる。 引き抜こうにもビクともせず、男のストレスが急上昇。 反対の手で殴ろうとするがその機会はやって来ない。 靴底が地面を離れたと思えば、宙へ全身が放り出される。 片腕のみで投げ飛ばされたと分かった時にはもう、激突の鈍い痛みが襲った後。 低く呻きながら身を起こすと、果穂を庇うように前へ出た男が見える。 「……」 一方投げ飛ばした方はと言うと、表情は変えずに男への警戒を引き上げる。 反撃に怯むか、少しは頭を冷やすか。 ありきたりな予想は、相手の顔を見れば外れたと即座に分かった。 「あぁ…いいぜお前。少しは楽しめそうだ」 笑っている。 好みの玩具を見付けた子供のように、残忍な色を乗せて笑う。 男…浅倉威にとって痛みは嫌いじゃあない。 殴り、殴られ、痛め付け、痛め付けられ、殺し合う。 己を苛むイライラを解消できるソレを、どうして拒絶できようか。 羂索だかユメだか、名前はどうでもいいガキが長ったらしく説明したがつまりはこれまでと同じ。 イライラを消す為に殺し合えば良い、それだけの事だろう。 ポケットから黒い小箱を取り出す。 最も馴染み深い凶器だが此度は少々勝手が違う。 自分の所持品を奪い去ったのは腹立たしい、だがこれはこれで新鮮でもある。 『あのバカ』の力で参加者を殺すというのも、趣向としてはそれなりに面白いのかもしれない。 近くのショーウィンドウへ『カードデッキ』を翳す。 鏡の中の自分がバックルを装着すれば、現実の浅倉にも同様の現象が起きた。 構えを取り、あの言葉を口にする。 自分達、ライダーバトルの参加者のみに許された開戦の合図を。 「変身!」 デッキの装填と共に複数の鏡像が重なり、浅倉の姿は一変。 燃え盛る炎の如きボディースーツに、騎士を思わせる胸部のプレート。 フルフェイスの頭部は龍がモチーフ。 バイザー越しに睨む真紅の瞳が、今宵喰らい殺す餌を捉えた。 仮面ライダー龍騎。 ライダーバトルを止める為に奔走した青年のデッキは、皮肉な事に誰よりもライダーバトルを歓迎する男の手に渡った。 浅倉には珍しくもない変身も、果穂には未知の光景。 目を見開く彼女の傍らで、紫の服の男もまた表情を険しくする。 カードデッキの存在を男は今初めて知った。 気にはなる、しかしデッキの仕組み以上に聞いておかねばならないものがある。 「お前は、仮面ライダーだったのか?」 「ならどうした?」 「子供を襲い、殺し合いを肯定するお前が、仮面ライダーを名乗るのか?」 「何言ってんだお前。ライダーってのはそういうもんだろ」 鼻で笑う浅倉に男は沈黙を返す。 やはり表情に変化は無く、人形染みた顔を向けるばかり。 けれど、果穂には男が何も感じてないのでは無いと分かった。 顔には出さずとも、この人は怒っている。 浅倉のような苛立ちとは違う、自分では無い誰かの為に怒りを燃やしていると。 「仮面ライダーの名は、お前が名乗っていいものではない」 人を守り、人の為に涙を流せる。 自分の知る赤と白の戦士、仲間である男達。 彼らとは違う、黄金を纏った悪魔と同じ外道が仮面ライダーを名乗る。 それだけは絶対に許せない。 ライダーになれなくとも関係無い。 機械仕掛けの心に火を灯し、チェイスという名の戦士にギアが入った。 「隠れていろ」 「え、おにいさん…?」 未だ困惑から脱せない果穂へ、有無を言わさぬ声色で告げる。 何かを言おうとするも浅倉を睨む眼光の強さに口を噤み、言われた通りに一旦下がる。 剛が見たら「もっと愛想良くしろよ」と、呆れるのだろうか。 二度と会えない筈の姿を想うのも一瞬、懐から得物を取り出す。 『BREAK UP』 銃口を掌に押し付け、重低音が鳴り響く。 円錐状の輝きに包まれ、マシンボディが異なる形状へ変化。 左右よりタイヤ型のエネルギー体がプレス、人の姿を完全に捨て去る。 バイクを解体し人型にパーツを組み立てたような、歪な機械人形。 骸骨にも、或いは仮面ライダーにも見える頭部が真紅の輝きを放つ。 魔進チェイサー。 番人にして死神、ロイミュードとしてのチェイスのもう一つの姿。 「ライダー…か?まあ戦えるなら何でもいい」 デッキを用いない変身に加え、外見もミラーモンスターと契約した仮面騎士とどこか違う。 首を傾げるも些細な疑問だと切り捨てる。 早い話、自分と戦える力を持つのなら何だって良い。 これ以上の問答は互いに不要と判断。 先に仕掛けたのは龍騎、疾走し殴り掛かる。 幼少時より常に暴力と共に生きて来た男だ、格闘家のようなフォームで無くとも拳筋は鋭い。 超硬物質が掌を覆いナックルの役目を果たす、生身の人間相手なら一撃で再起不能は確実。 速さと重さを兼ね備えた拳に、魔進チェイサーも迎撃に出る。 龍騎の鉄拳に対し脚を振るい自身の急所には近付けさせない。 強化ブーツが拳と衝突、互いに痛みは無くとも衝撃が襲う。 競り勝ったのは魔進チェイサー、伸ばした腕共々龍騎を押し返す。 「チッ…!」 舌打ちを掻き消し再度迫る蹴り。 肩部装甲をブーツが叩き、ダメージこそ薄いがやはり体勢は崩れる。 元々人間以上の機能を持つロイミュードが、変身により更に能力を引き上げたのだ。 怯ませるくらいは難しくない。 『BREAK』 よろけた隙は僅かな間のみ。 敵が立て直す前に次の次の次までを組み立て、即実行に移さねばチャンスは無駄。 自身の得物、ブレイクガンナーの銃口を押し込み形態変化。 外見に違いは見られずとも、至近距離での戦闘へ適した状態となる。 武器を持ったまま腕を突き出し、龍騎の胸部装甲へヒット。 最も強度の高い箇所故に破壊は困難だが、内部へ衝撃を届かせられはする。 魔進チェイサー自身のスペックに加え、現在のブレイクガンナーは格闘特化形態だ。 グリップ部分を保護するシールドは打撃用スパイク。 増幅された腕力のエネルギーをスパイクへ集中、無手以上の破壊力を引き出す。 呻く龍騎へ追い打ちを掛けるも、一方的に殴られてやりはしない。 逆に拳が振るわれ、魔進チェイサーは左腕の装甲で防ぎつつ自由に動かせる脚で攻撃。 再度よろけさせる算段だが読まれたのか、膝を持ち上げ防御。 しかし次の動きに出る速さは魔進チェイサーが一歩先を行く。 振り下ろされたスパイクがパープルの軌道を描き、装甲から火花が散った。 『GUN』 地面を転がる龍騎に情けは掛けない。 更なるダメージを与え戦闘不能に持ち込むべく、ブレイクガンナーを遠距離形態へ変形。 変身の際に圧縮装甲を放った銃口から、エネルギー弾を発射。 一点集中射撃で効率的に体力を奪う気だったが、龍騎とて追撃が来ることくらいは予測済み。 膝を付いた時点で既に手は腹部へ伸び、カードを引き抜いていた。 『GUARD VENT』 竜を模した左腕のガントレットは単なる飾りではない。 契約済みのミラーモンスターの力を引き出す召喚機だ。 本来浅倉が変身するライダーとは全く違う形状であるが、使い方はよく知っている。 何せ龍騎の元の変身者とは、それなりの長い付き合いなのだから。 銃口が向けられるのとほぼ同じタイミングで、頭上より装備が飛来。 赤龍の胴体と脚部がモチーフの盾、ドラグシールドを二枚手に取った。 シルバープレートにエネルギー弾が殺到、命中しては弾ける。 龍騎の全身を覆い隠す程の火花が生まれるも、肝心の龍騎本人は無傷のまま。 「ハッ、そんなもんか?」 警察が扱う防護シールドとは段違いの耐久性だ。 両手に盾を構え、前方に突き出した体勢で突進。 接近を阻止すべくブレイクガンナーの発射速度を引き上げるも、ドラグシールドには傷一つ付かない。 ミラーモンスターの中でも高い能力を持つ、ドラグレッダーの力が付与された装備だ。 魔進チェイサーと言えども容易く壊せる代物ではない。 突進の勢いを乗せた盾の打撃が迫り、これ以上真正面から攻撃を続けるのは悪手と判断。 ならば自身の位置を変えれば良いだけのこと。 ドラグシールドに突き飛ばされる寸前を見極め跳躍、龍騎の頭上を取った。 跳び越えざまに照準を真下に合わせ、無防備な頭部へ銃撃の雨を降らせる。 だが侮るなかれ。 敵もまた今日が初めて争いに身を投じた素人に非ず。 肉体はただの人間であれど、ライダーバトルの参加資格を得た死刑囚。 持ち前の凶暴性をミラーモンスターやライダーとの戦いで活かし、戦闘スキルに磨きを掛けて来た男だ。 攻撃を躱された場合も考え、どう動くかも頭の中で決定していた。 「ア゛ァッ!!」 頭上の小蝿を叩き落とすべく、豪快に腕を振り上げる。 エネルギー弾が弾かれ盾は銃を撃った本人、魔進チェイサーへ急接近。 あえて攻撃を受け止め、無様に地面を転がるような趣味は無い。 右頭部に組み込まれた高性能複合モジュールが最適解を弾き出す。 数秒あるかないかの極僅かな猶予でも、問題無く実行に移せるのが魔進チェイサーである。 打撃には打撃だ、ブレイクガンナーのスパイクを盾にぶつけ相殺。 弾かれ合いあらぬ方へと投げ出されるも華麗に着地、素早く龍騎を視界に収める。 『SWORD VENT』 攻撃を防がれ苛立ちこそ感じるも、長々と引き摺るのは無駄。 新たなカードを装填し、またもや頭上から振って来た武器を掴む。 ドラグレッダーの尾を模した青龍刀、ドラグセイバー片手に疾走。 使い慣れた刺突剣とは違うが、相手を殺せればそれで問題無い。 牙を突き立てるように振り下ろされた刃を、ナックルで弾き返す。 取り回しこそブレイクガンナーが上でも、リーチはドラグセイバーが勝る。 四方八方から襲い来る刀身は、暴風雨を思わせる苛烈さ。 龍騎の猛攻は一見癇癪を起こした拙い動きに見えて、その実的確に急所を狙っていた。 時折隙を縫って殴打を繰り出すも、両肩のシールドに阻まれる。 拳に合わせて肩を押し出し、ドラグシールドによるタックルが命中。 防御も回避も間に合わせない速度で、龍騎の剣が襲来。 火花の雨を降らす斬撃は、魔進チェイサーのメタルボディを痛め付ける事が叶わずに終わった。 参加者共通のリュックサックから小さな物体が飛び出し、龍騎の剣を阻んだからだ。 思わぬ妨害も魔進チェイサーには驚くものではない。 自身を守った銀色のミニカー、チェイサーバイラルコアをブレイクガンナーに装填。 新たな武器を取り出せるのは龍騎だけの専売特許ではない。 『TUNE CHASER SPIDER』 超硬化金属を瞬時に加工し右腕に装備、背中にパイプを繋ぎエネルギーを供給。 蜘蛛を模したクローが青龍刀と激突する。 形は違えど切れ味も強度も抜群の武器であり、条件は同じ。 ミラーモンスターやロイミュード、仮面ライダーへ効果的なダメージを与えられる威力だ。 横薙ぎのクローを青龍刀が防ぎ、次いで腹部を狙った突きを刀身で防御。 両手持ちに変え力を籠め押し返し、数歩分の距離を一気に詰めて反対に相手の腹部へ突き刺す。 これを魔進チェイサー、クローの形状を利用し刀身を挟み込む。 固定された剣を力任せに引き抜こうとし、龍騎の眼前で二本のブレード部分へ電気が迸った。 このまま武器に拘るのは危険と判断して後退、その直後に龍騎がいた位置をエネルギーが焼き切る。 『STRIKE VENT』 ドラグセイバーを手放して正解だ。 どうせ武器は他にもあるのだ、召喚機がカードを読み込み別の力を与える。 龍の頭部型ガントレット、ドラグクローは打撃武器としても優秀だが最も良い使い道は別にあった。 ガラス窓を通じ、ミラーワールドから現実世界へと赤き龍が出現。 龍騎の契約モンスター、ドラグレッダーが口内で炎を急生成。 ドラグクローを突き出した相手へ、5000℃の火炎ブレスを浴びせる大技だ。 ミラーモンスターを纏めて焼き払う威力の灼熱地獄を前に、対処へ動かない理由は無い。 『EXECUTION SPIDER』 ブレイクガンナーの銃口を押し込み、エネルギーが充填。 変身や武器の形態変化と同じ工程だが、此度は必殺の技を放つ前段階だ。 先程以上のエネルギーがブレード部分でスパークし、破壊力を最大まで増加。 赤龍の火炎と銀蜘蛛の刃がぶつかり合い、互いへ傷一つ付けずに霧散。 熱の余波が装甲を撫で、残光が仮面を照らすもこの程度では痒いとさえ思わない。 「はははっ!やるじゃねえか、もっと本気で来い!」 『FINAL VENT』 敵は未だ健在だというのに、龍騎は楽しくて仕方ないとばかりに笑う。 無駄に長々と梃子摺らされるのは不愉快だが、簡単に死ぬのもつまらない。 ならやはりライダーバトルは自分の性に合っている。 高揚する己の闘争心に逆らわず、最大威力のカードを選択。 只の一度もライダーを殺した事の無い技で、自分が代わりにキルスコアを稼いでやろう。 「お前が何故笑うのか、俺には分からん…」 『TUNE CHASER BAT』 『EXECUTION BAT』 命の奪い合いをここまで歓迎し、心からの喜びを浮かべる人間。 警察官でありながら悪行の限りを尽くした仁良光秀とは別ベクトルで、強い悪意の持ち主だ。 脳内データバンクに記録済の犯罪者を検索する間にも、対抗策へ打って出る。 腰を低く落とし独自の構えを取り、意識を標的の排除へ集中。 ドラグレッダーが旋回し浮上すれば、龍騎もまた跳躍。 空中で体勢を変え、右足を突き出した跳び蹴りのポーズへ。 従僕が背後から炎を吐き、龍騎の背へ灼熱が浴びせられる。 血迷ったが故の行動では無い、火炎ブレスの勢いを味方に付けての急降下だ。 対する魔進チェイサーも、バイラルコアがクローとは別の武装を付与。 銀色の翼を広げ、背部ユニットと接続完了。 エネルギー矢を放つ遠距離武器としても使用可能だが、今回は飛行能力を選択。 飛び上がり全身にエネルギーを纏い、翼で己が身を龍騎目掛け押し出す。 よりにもよって『蝙蝠』とは、安いジョーク染みた光景に仮面の下で龍騎は失笑を漏らす。 加速の勢いを乗せた蹴り同士が真っ向からぶつかり、炎と電撃が装甲越しに肉体を痛め付けた。 「ぐっ…!」 それぞれ後方へ吹き飛ばされ落下、激突は避けるべくどうにか受け身を取る。 バイラルコアのエネルギーで威力を削ぎはしても、完全に打ち勝つ事は出来なかった。 損傷箇所を知らせるデータが即座に送られて来る。 問題無い、戦闘続行には一切支障無し。 「あァ…やっぱり良いもんだな。ライダーの戦いってのは」 のっそりと起き上がり、関口一番に龍騎は喜びの実感を口に出す。 互いを殴り、痛め付け、どちらかが死ぬまで戦い続ける。 イライラを消し去るには一番だ、これだからライダーバトルはやめられない。 嬉しいことに相手はまだ生きている、ならもっと楽しませてもらおうじゃないか。 何せ、元の戦いで手に入らなかった遊び道具が今は手元にあるのだから。 『SURVIVE』 デッキからカードを引き抜いた瞬間、熱風が吹き荒れた。 燃え盛る戦場を背景に、炎が翼を形取った絵柄。 神崎士郎のライダーシステムの詳細を知らないチェイスにも、直感的に分かった。 アレはこれまでとは違う、明らかに一線を画すと。 使用阻止へ動くには一手遅い、既に召喚機へ読み込ませた後。 手甲から銃のような形状へ変わり、カードを龍が飲み込む。 胸部を覆う装甲はより分厚く、四肢のプレートも頑強に変わる。 フルフェイスの頭部もまた、全機能を上昇。 特徴的な龍の紋章は金色、炎とは別種の光を放つ。 仮面ライダー龍騎・サバイブ。 友の手を汚させない決意の証明を踏みにじる、暴力の化身としてここに君臨。 「ははァ…こりゃ悪くねえな。城戸の奴はいつもこんな気分だったのか?」 龍騎の本来の変身者が決して望まないと分かった上で、獰猛に笑う。 文句があるなら今すぐにでも現れ、力づくで取り返せば良い。 折角の祭りだ、自分と戦う奴は多い方がイライラも薄れるのだから。 「…っ!」 誰に向けての言葉かは知る由もなく、魔進チェイサーに分かるのは敵が急激に強さを増した一点のみ。 ライダーの強化形態をこの目で見るのは今が初めてではない。 仲間達とまだ敵同士だった頃、幾度も戦い時には勝利し、時には大破寸前まで追い詰められた。 残念ながら自分の手元にそういった強化ツールは無い。 第一、魔進チェイサーの強化態とは天使を自称するロイミュード共々決別している。 『GUN』 銃形態に素早くチェンジシし、腹部のデッキへ発砲。 そこを壊せば強制的に変身解除されるだろうという、狙い自体は間違ってない。 但し、思惑通りに事が進むかは別。 ライダーバトルにおいて、デッキの破壊は死に直結すると言っても過言ではない。 当然龍騎が最も警戒を置くのはデッキを狙った攻撃である。 分厚い装甲とは裏腹の俊敏な動きで回避。 時折エネルギー弾が掠めるも、強化された耐久力なら気に留める必要は無い。 無駄な足掻きを鼻で笑い、カードを召喚機に読み込ませる。 『SWORD VENT』 使用カードは通常形態と同じ、剣の召喚。 とはいえサバイブとなった龍騎の頭上からではなく、召喚機…ドラグバイザーツバイへ直接刃が展開。 銃を思わせる形状の為か、青龍刀とは異なる銃剣型の武器だ。 ドラグセイバーより細身だが切れ味と強度は倍。 気怠い仕草で首を回し、遊び相手を壊しに掛かる。 エネルギー弾を斬り落とし急接近。 動作の一つ一つが通常形態を遥かに上回り、抵抗を一切許さない。 視覚センサーが急稼働、感度を極限まで高め龍騎の僅かな動きすらも捉える。 同タイミングで複合モジュールが取るべき対処法を伝達。 後は魔進チェイサー本人が実行可能か否か。 問題無い、スペックで劣る分は培った戦闘経験と記録済データで補う。 横へ跳び退き、地面を転がりながら距離を取る。 刃が空気を切り裂く音を頭部アンテナが察知、目で見るより先に右腕が跳ね上がった。 照準を合わせ、引き金に力を籠めるまでに時間を掛けてはいられない。 回避を行いながらもエネルギー弾を撃ち続けるが、龍騎に焦りはゼロ。 目障りな羽虫を叩き落とすより簡単に切り裂き、地を蹴り剣を振り下ろす。 空中からの斬り下ろしはドラグセイバーで最も高威力の技、龍舞斬。 得物の形状は違えど技の強力さは変わらず、龍の牙が噛み砕く。 回避は間に合わないと判断し、ブレイクガンナーを翳して防御。 ガードパーツもスパイク部分も、ロイミュードの高い技術力を応用し作られただけあって破壊は非常に困難。 刃を無傷で防ぎ、外装は勿論内部機能にも一切の破損は無い。 「ぐっ…!何だ、この力は……」 しかし直撃を防げたからといって、攻撃の勢いそのものは殺せない。 魔進チェイサーを上回る膂力をスパイク越しに受け、平然と構えてはいられない。 隙を晒すのはほんの僅かな間でも、サバイブ形態の龍騎相手には致命的だった。 「ぐぅぅっ!?」 大振りながら素早い斬撃が連続して襲い、血飛沫代わりの火花が発生。 夜闇を照らす花は枯れず、次から次へと咲き乱れる。 対処へ動く前に刃が胴体を走り、怯んだ傍からまた次の刃が襲来。 魔進チェイサーの意思とは無関係に、一方的な攻撃を許してしまう。 一際大振りな斬撃を浴び、耐え切れずに膝を付いた。 だが呑気にダウンもしていられない、動体センサーが急接近する脅威を感知。 喧しく響く損傷箇所情報を一旦頭から追いやり、後方へと体を転がす。 少し遅れて地面を靴底が踏み付ける。 足蹴にされるのを回避出来たと喜ぶ余裕はゼロ、休む間も無く再度刃が唸りを上げた。 マズい状況にあると理解しつつも、打開策を手繰り寄せる。 「おにいさん…!どうしよう…このままだと…!」 戦闘の様子は離れた位置にいる果穂にも見えた。 顔を覗かせた先で行われたのは、正に彼女が好きな特撮番組の光景。 二人の男が「変身」して戦う、小さな頃から胸を熱くさせるものが自分の目に飛び込んで来たのだ。 自分を襲った男の方は何故か主人公のような外見の戦士で、助けてくれた男はライバルキャラみたいな見た目だけど。 ともかく、善と悪がぶつかり合う光景はステージ上で行われるショーではない。 正真正銘現実の戦いが、果穂の前で繰り広げられた。 全く胸が躍らなかったと言えば嘘になる。 人の命が掛かった大変な状況とは小学生ながら理解してるけど、それでもヒーローへの憧れは消えないし消したくないから。 助けてくれた男の格好いい姿に興奮し、拳を握って影ながら応援していた。 隠れていろと言われた手前、声援を直接届かせられないのはもどかしい。 キラキラと輝く表情が曇り出したのは、悪人の赤い戦士が姿を変えた直後。 それまでほぼ互角に戦っていたのに、紫のおにいさんは苦戦中。 苦し気な声はこっちまで届き、それが果穂の胸をどうしようもなく締め付ける。 「悪役のパワーアップ展開が起こるなんて…!」 強くなるのはヒーロー側のみの特権ではない、悪の敵怪人だって強化を受け主人公たちを追い詰める。 特撮では珍しくない展開も、現実に起きればこんなにも恐ろしいのか。 見れば見る程赤い戦士は悪役っぽくない見た目なのが、アンバランスな恐怖を引き立てていた。 これが果穂の好きなジャスティスVなら、きっと最後はヒーローが勝つ。 新たなパワーアップアイテムを手に入れる、頼れる仲間達が駆け付けてくれる。 だが、残念なことに今起きているのは作られた番組では無く本物の殺し合い。 勧善懲悪の物語になるとは限らない、悪が笑いヒーローが死んでもなんら不思議はない。 「そんなの…あたしは絶対に嫌ですっ!」 紫のおにいさんとはまだ自己紹介もしていない。 そうだ、お互い名前も知らない会ったばかりの関係なのに、自分を助けてくれた。 傷付いて痛い目に遭っても決して逃げ出したりしない、自分を守る為に戦っている。 死んで欲しくなんかない、でも特撮番組みたいな展開は一向に起きない。 助けが来ないなら、この場にいる者が状況を変えるしかないだろう。 「っ!なにか…なにか入ってれば……!」 思い出したように自身のリュックの中を漁る。 何が入っているかは分からないけど、若しかしたら助けられる道具があるかもしれない。 一抹の望みに賭けて両手を必死に動かす。 ホットライン、水と食料、共通の支給品をどかし奥まで手を突っ込み、 指先にぶつかったソレを、藁にも縋る思いで引き摺り上げた。 「これ……」 掴み取った物は果穂にとって見覚えの無いアイテム。 戦闘中の男達が持っている、銃や小箱とは全く違う形状。 勢いよく引っ張り出したからか、一緒にリュックから出た紙切れがチラと見えた。 開いてみるとこの道具の説明書らしく、使い方が懇切丁寧に記されている。 ざっと読み終え、もう一度ソレに視線を落とす。 「これを使えば…」 助けられるかもしれない。 でもその為には、自分も戦わなければならない。 ヒーローに憧れ応援する少女では無く、ヒーローと同じ場に立ち危険に飛び込む必要がある。 本音を言うなら、恐怖が無い訳じゃない。 近くで見たヒーローの戦いは、テレビやショーとは全然違って。 キラキラ眩しいだけじゃない、死ぬかもしれない恐ろしさが確かに存在してて。 気付かない内に、背中を冷たい汗が流れていた。 だけど、ここで何もしなかったら。 きっと自分自身に嘘を吐き、支えてくれた人達を裏切るのだと思う。 ヒーローに憧れて、でもヒーローとは別の形で皆を笑顔にするアイドルになりたい。 夕焼けが綺麗な公園で誓ったように、胸を張ってあの人にまた会えるとは思えなかった。 なりたい自分になれる為に頑張りたい。 ドラマ撮影の時に言ってくれた言葉が、もう一度果穂に勇気をくれる。 「っ!!気・合・十・分ですっ!」 俯いた顔を上げると、そこにはもう怯えの色は微塵も無い。 隠れて助けてもらうだけの時間は終わりだ。 今度は自分が助ける番になってみせる。 「そこの真っ赤な悪者さんっ!これ以上おにいさんを傷付けるのは、あたしが許しませんよっ!」 元気いっぱいな声が戦場の注目を集め、男達も意識を向けざるを得ない。 訝し気な顔を作る浅倉には、果穂の行動の意味が分からない。 わざわざ自分から殺されに来て何がしたいのか、思った以上に頭の悪いガキなのか。 困惑はチェイスも同様だ。 隠れていた筈が何故出て来たのか、コンピュータでも正しい答えにはすぐに辿り着けない。 何にしてもあれでは危険へむざむざ近付くのと変わらない、もう一度隠れてるように言いかけ、 「ここから先は…あたしも一緒に!あなたを懲らしめますっ!」 腹部へ装着された機械に、揃って目を見開く。 どちらにも見覚えの無い形状だが、用途が分からない筈も無い。 『SET』 腹部の機械、『デザイアドライバー』が短く告げる。 ここから先はもう後戻り出来ないと。 上等だ、逃げる気なんて最初から無い。 高まる胸の鼓動は、自らが本当に憧れの存在へなるからか。 W.I.N.G.のステージに立った時にも等しい熱さが溢れ出し、その言葉を叫んだ。 「変身っ!」 『BEAT』 装着されたバックルをタッチ。 鍵盤状のスイッチが変身者を感知し、エントリーを許可。 黒一色のスーツが小学生ながらスタイル抜群の体を覆い、上半身へ装甲が展開。 色彩豊かなアーマーの各部には、スピーカーやイコライザーを装備。 夜闇など知った事かとばかりにピンク色の輝きを発する。 仮面ライダーナーゴ・ビートフォーム。 デザイアグランプリの参加者である少女の、仮面ライダーとしての姿。 世界を創り変えるゲームとは無関係の呪い合いの場においては、果穂が戦う為の力として変身を果たした。 「わ…わぁ~~~~っ!!!本当に変身しちゃいましたっ!?あたしが、本物のヒーローに……!」 『READY FIGHT』 「は、はいっ!あっ、そうですね、今は喜んでる場合じゃないですっ!」 戦闘開始を告げる、デザイアグランプリのライダー共通の電子音声。 撮影などではなく本当に『変身』し、浮き立ち始めた果穂を戒めるかの如きタイミング。 偶然とはいえ気を引き締めさせる効果はあったようで、真剣さを取り戻す。 仮面ライダーになれて、それで万事解決とはいかない。 本番はここからだ、しっかりしなくてはと己に言い聞かせる。 変身と同時に武器が出現するシステムなのか、右手には一振りの得物があった。 と言っても初見でそれをハッキリ武器と言っていいものか。 マゼンタとスカイブルーのツートンカラーが特徴の、エレキギターではないか。 (ううん、分かります。何だか不思議だけど、これならおにいさんを助けられるって分かっちゃいましたっ!) しかし果穂に困惑や疑問は無い。 変身者へ自動で戦い方を知らせるシステムでもあるのか、ギターの使い道が分かる。 より正確に言うと、ビートフォームでの戦い方が理解出来た。 左手に持ち替え右手を弦に添える。 頭の中に楽譜が浮かび、自分も大好きなあの歌が力に変わった。 奏でるは全力系アイドルユニットの楽曲。 放課後クライマックスガールズの名を表すように、アイドル道を全力で駆け抜けるスピード感。 リコーダー等の音楽の授業で触れる楽器以外でこうも演奏できるなんて、果穂自身にも信じられないくらいだ。 当然これはナーゴに搭載された機能の一つ。 ビートフォームには特殊レッスンプログラムが組み込まれ、素人だろうとあらゆる楽器を瞬時にマスター。 更には音を視覚化し、どんな楽曲でも演奏を可能にするのである。 「…なんの真似だ?」 変身するや否や戦うでもなく、いきなりギターを弾き始めた。 理解不能の行動に出たナーゴへ、解消されつつあった龍騎のストレスが再上昇。 戦いの相手が増えたと期待したというのに、これではまるでガキのお遊戯会じゃあないか。 脳が掻きむしりたくなるくらいに苛立ちが募る、耳を劈くギターの音色が鬱陶しくて仕方ない。 戦う気が無いのなら殺してさっさと黙らせるか、でなければこのイライラは消えそうも無い。 抑える気も無い衝動に身を全て委ね、耳障りな雑音を永遠に消し去らんと駆け出す。 『TUNE CHASER COBRA』 尤も、守るべき人間を襲う蛮行を魔進チェイサーは見逃さない。 三つ目のバイラルコアを装填し、右腕に武装を展開。 シルバーメタリックの毒蛇が牙を打ち鳴らし、龍騎へと叩きつけられた。 舌打ち交じりに刃で防御、直撃せずともナーゴへの攻撃は阻止成功。 「うおらあああっ!」 攻撃を受けたことで龍騎の標的が再度魔進チェイサーへ戻る。 ドラグバイザーツバイを振り回し、鋼鉄のコブラを打ち返す。 弾いた傍から別方向より鞭が襲来、ブレードと絶えず打ち合い金属音が発生。 しかし戦いの音はナーゴの演奏に掻き消される。 『EXECUTION COBRA』 マズルを押し込み、高威力の技を発動。 エネルギーを付与されたコブラは魔進チェイサーの手を離れ、自立行動に出た。 操られていた時以上の素早さを駆使し、縦横無尽に暴れ回る。 より広範囲を探知可能なセンサーと、強化された身体機能の龍騎サバイブでなければ滅多打ちにされたのは想像に難くない。 そこかしこより襲う牙を防ぎ、尾を弾く。 突進の勢いを一際高めたコブラの毒牙と、ブレードがキリキリと擦れ合うのは長続きしない。 一刀両断で斬り伏せ爆発、その音もまた演奏の波へ飲み込まれる。 『BREAK』 「チッ…!?」 演奏へ苛立つ龍騎の死角より迫る鉄拳。 身を捻り、ブレイクガンナーのスパイクが顎を掠める。 そっちから近付いたのなら好都合、刃を振るうも紙一重で躱し反対に拳が放たれた。 腕部のプレートで防ぎ蹴り付ければ、跳躍し頭上を跳び越え回避。 着地地点へ剣を突き出すが流れる動きで躱され、銃口が腹部を狙う。 デッキ破壊だけは何としても避けねば。 苛立ちが増幅中の頭でもそれは忘れず強引に全身を捩り、どうにか腹部への着弾は凌ぐ。 だが無傷とはいかず、複数箇所へ被弾を許す結果となった。 サバイブの装甲がダメージを軽減するも、内の数発は頭部へ命中。 胴体や四肢よりかは幾分脆い部分故に、短く呻き怯むのは当たり前と言えるだろう。 サバイブ形態となった龍騎が初めて見せた明確な隙。 あえて見逃す愚行に出るようなら、魔進チェイサーはとっくに殺され脱落者に名を連ねている。 スパイクがバイザー越しに頬を殴打、殴り飛ばされ地面に背中を強打。 「アアアアアッ!!」 立ち上がるや怒りを隠そうともせずに剣を振り回す。 受けたダメージもそうだが、何よりギターの演奏が耳障りだ。 さっきまでの上機嫌が嘘のように苛立ち、攻撃の苛烈さへ変換するも当たらなければ無意味。 反対に魔進チェイサーは無駄を削ぎ落とし、それでいて勢いに乗ったスピーディーな動きだ。 攻撃を華麗に受け流し、的確に龍騎の体力を削り取る。 龍騎が追い詰め魔進チェイサーが危機に陥る。 つい数分前までの戦況から大きく変化した理由は、新たに参戦を果たしたライダー。 ビートフォームのナーゴの特殊な機能が影響を与えていた。 単純なスペックだけなら、ナーゴは龍騎や魔進チェイサーに大きく劣る。 だがそれを補うように、ビートフォームは音に様々な効果を乗せて影響を与える能力を持つ。 専用武器、ビートアックスが掻き鳴らす演奏は魔進チェイサーを鼓舞し、動きのキレを上昇。 反対に龍騎の集中力を乱し、動作一つ一つから精細さを奪った。 音の可能性を最大限に活用するこのフォームは、アイドルの果穂にはある意味打ってつけかもしれない。 「イライラさせやがる…!」 『SHOOT VENT』 蹴りを受け距離を引き離された龍騎がカードを装填。 ミラーワールドから再び従僕たる龍、ドラグランザーを召呼び出す。 召喚機を銃のように標的へ向けレーザーを発射。 このカードの真価は光線一本のみじゃあない、龍騎の攻撃に合わせドラグランザーも火炎ブレスを吐き出すのだ。 サバイブ形態になった影響はミラーモンスターも受け、炎の威力もドラグレッダー時の倍。 『TUNE CHASER SPIDER』 『TUNE CHASER COBRA』 『TUNE CHASER BAT』 高火力の技は魔進チェイサーにもある。 バイラルコアを三つ連続で装填、全ての武装を合体。 蜘蛛、コブラ、蝙蝠。 三体のエネルギー体が雄叫びを上げ炎へと喰らい付く。 どれか一つでも欠ければ押し負けただろうが、炎と同時に霧散する光景がそうならなかった証明。 火達磨と化す末路は避けられたと、安心するにはまだ早い。 『FINAL VENT』 龍騎の持つ手札はまだ残っていた。 召喚機の無機質な電子音声が告げる、敵対者達への死刑宣告。 大地を震わす咆哮と共に、ドラグランザーは己の巨躯を大きく変形。 胴体部は運転席に、頭部と尾を激しく揺らすバイクに姿を変えてみせた。 「ハァッ!」 飛び乗り、暴れ馬を乗りこなす龍騎。 ミラーモンスター達を薙ぎ払う光景は散々見て来たが、まさか自分が騎乗する事になるとは。 そんな感慨深さも今は隅に放り投げ、主人を乗せた龍を操る。 「そのガキ共々、終わらせてやるよ…!」 興奮する馬のようにバイクが暴れ狂い、ナーゴと魔進チェイサーへ火球をばら撒く。 自身へ迫る脅威にナーゴが気付くも手遅れだ。 丸焼きにされた挙句、ドラグランザーが轢き潰すというミラーモンスターどもと同じ末路。 今更魔進チェイサーが何をしようと遅い、自分自身を守る事すら難しいだろう。 纏めて殺してイライラも多少は治まり、後には悪だけが生き残る。 しかし、しかしだ。 たとえ仮面ライダーに変身出来なくとも、そんなバッドエンドを覆すからこそチェイスもまたヒーローなのである。 「――――!?」 驚愕に目を見開くも、声が出せない。 いや、叫んではいるのだが遅過ぎる。 自分の体とは思えないくらいに自由が効かず、瞳に映る世界もまた異常としか言えなかった。 自分を乗せ疾走する巨龍、雑音を聞かせたガキ、風に吹かれる地面の小石。 何もかもが遅い空間の中を、機械仕掛けの戦士だけが変わらぬ速さで駆ける。 炎に囚われる前にナーゴを抱きかかえ救出、余りにもアッサリと危機は遠ざけられた。 重加速、俗称はどんより。 ロイミュードのボディに搭載された光式駆動機関、コア・ドライビアの最大出力で引き起こされる現象。 相対速度の急激な低下により、範囲内の物理現象が全て鈍重化。 この世界の中で影響を受けないのはコア・ドライビアを持つ者、つまり重加速を発生させた魔進チェイサーただ一人。 龍騎が手札を隠していたように、魔進チェイサーもまたここぞと言う場面の時まで温存していたのだ。 「借りるぞ、進ノ介」 『EXACTLY!』 リュックから飛び出し魔進チェイサーの手に収まる物体。 トレーラーの外見をしているが立派な武器だ、運転席は持ち手に、トラック部分が砲身と化す。 チェイスが「本物の」仮面ライダーとして認める仲間の武器は、何の因果か彼の手を離れている。 深く考えるのは後にして、決着を付ける為に使わせてもらう。 嘗ての自分を打ち破った武器が味方になるというのは、人間ならば複雑な気持ちになるのだろうか。 『フルフルバイラル大砲!』 バイラルコアを車体内部に格納し、エネルギーゲージがフルに充填完了。 トリガーを引き、聞き覚えのある男性の電子音声が鳴る。 威勢の良い声に負けじと発射される、巨大な光弾。 「――――――アアアアアアアアアッ!!!」 騎士と、騎士が従える赤龍を光の柱が飲み込む。 絶叫すらも捻じ伏せられ、レンズ越しの瞳を眩しさが隠す。 やがて輝きが収まった時には、騎士も龍も見当たらない。 塵一つ残さず消え去った、という訳ではなかった。 「逃げたか…」 光弾が命中する直前、龍騎は本来の動きを取り戻した。 魔進チェイサーの意思とは無関係に重加速が解除されたのだ。 戦闘の際にコア・ドライビアへ不調が生じたのではない、もっと別の所から細工されている。 羂索が言っていた能力の制限、その対象に自分も選ばれたということか。 当然と言えば当然だろう。 重加速を防げるのはコア・ドライビアを持つ者のみ、好き放題使えては殺し合いが成り立たない。 意図せず重加速から抜け出し、騎士は龍を駆り鏡の中へと消え去った。 あれが龍騎の持つ特性か。 或いは、黒い小箱を使うライダー全員に備わった機能か。 いずれにしても鏡の向こうから龍騎が戻って来る気配は無い。 危険人物は野放し、しかし守るべき少女は無事。 一先ず戦闘はこれで終わりだ。 振り返り、ペタンと座り込むナーゴへ近付く。 彼女もまた重加速が起きてから、何が何だか分からず呆けているのだろう。 魔進チェイサーの変身を解き、無事を尋ねれば戸惑ったように頷かれた。 負傷は無し、となればまずは一言。 「深夜に大声を出すのは、人間のルールに違反してるんじゃないのか」 真顔で、妙なタイミングで正論を言われ、さしもの果穂も返答に詰まった。 ○ 「じゃ、じゃあ!チェイスさん達でその蛮野さんっていう悪い人をやっつけに行ったんですね!」 瞳の中に星を宿し、身を乗り出し聞く果穂へ無言で肯首。 興奮の余り頬を紅潮させ歓声を上げる少女と、真顔でその様子をじっと見つめる男。 何とも奇妙な光景が民家の一室にあった。 浅倉との戦闘後、チェイスに連れられる形で適当な民家に移動。 諸々の自己紹介をするにしても、屋外で突っ立ったままよりはどこかに身を隠した方が良い。 加えて、負傷こそ無いが戦闘行為が初めての果穂は精神的な負担が少なからずある筈。 休息も兼ねて腰を落ち着けるべきと判断し、今に至る。 「凄いですっ!チェイスさん達仮面ライダーの皆さんのお話、すっごくカッコよくてあたしドキドキしちゃってますっ!」 「そうか?」 「そうですよっ!」 どんな宝石よりも眩しい瞳の輝きは、チェイスから説明された内容が理由。 彼が元いた場所での戦い。 即ち、仮面ライダードライブとロイミュードの因縁に始まる物語。 全てを事細かにこそ伝えてはおらず、またその過程で「誰が喪われたか」も伏せ大まかに話した。 特撮ヒーローが大好きな果穂からすれば、チェイスの話で心を動かされるなという方が酷。 市民を守る刑事が仮面の戦士というもう一つの顔を持ち、日夜戦い続けている。 随分凝った設定の妄想と、何も知らない者なら苦笑いで済ますだろう。 が、既に果穂は魔進チェイサーとして戦うチェイスの姿をハッキリ見たばかり。 変身ヒーローが現実に存在する、その事実が憧れの炎を普段以上に強く燃え上がらせていた。 (やはり、何も知らないのか) 尤も、チェイスが事情を伝えた理由は自分達の活躍を知って欲しかったからなどではない。 互いの身分を明かしすぐに分かった事だが、果穂は何も知らなさ過ぎた。 半年前に起きた世界規模の大事件、グローバルフリーズ。 警察直々に公表された仮面ライダードライブの存在。 たとえ子供だろうと、日本に住まう者なら知っていなければ不自然なそれらを果穂は全く聞き覚えが無いと言う。 故に一から説明を行い、気付けば自分達の戦いの経緯についても話す事になったのである。 興奮しこちらの話に聞き入る果穂の様子からも、嘘を吐いたとは思えない。 そもそも知らないと誤魔化すだけの理由も無いだろう。 現状への疑問は膨らみを増し、留まる所を知らない。 何故、グローバルフリーズを知らないのか。 何故、羂索は殺し合いなどというものを開いたのか。 何故、消滅したはずの自分が復活しているのか。 蛮野天十郎ことゴルドドライブ諸共自爆し、チェイスと言う名のロイミュードは死んだ筈。 自分のコアが完全に砕け散る感覚は、ハッキリと思い出せる。 しかし現実には五体満足で生存している上に、脳内の記憶も確か。 コアを破壊されたロイミュードの完全復活が可能な程の技術力を、羂索は持っているのか。 「あっ!あたし、まだちゃんとお礼言えてなかったです…チェイスさん、助けてくれて本当にありがとうございましたっ!」 思考の沼へ沈みかけた意識を、礼の言葉が引き上げる。 もし先程の場にチェイスが現れなければ、決意虚しく殺されていたに違いない。 命の恩人への感謝が遅れてしまい反省、きちんと言葉にして伝える。 「礼を言うべきは俺の方だ。治療の為の道具を提供し、感謝している」 抑揚の無い声で告げるチェイスの顔は体には、絆創膏や湿布がチラホラ。 ロイミュードの体に人間と同じ手当ては無意味。 だがチェイスに施されたのは驚くべき事に、ロボット専用の医療器具とのこと。 同封の説明書にもそのように書かれているのを、揃って確認済みだ。 果穂にしてみれば自分が持っていても意味はなく、何よりを助けてくれた男の負傷を治せるのなら譲渡しない理由は無かった。 打算も何も無い、純粋な善意から生まれる行動。 それを臆面もなく実行に移せる果穂へ、一つ聞いておかねばならない事がある。 「お前は何故、逃げずに戦うことを選んだ?」 「えっ?」 「援護に出た事は感謝しているが、無事に済むとも限らなかった。なのに何故、お前は仮面ライダーになった?」 ナーゴという、龍を使役するライダー同様チェイスの知らない戦士。 演奏による支援を行ったお陰で、敵を退けることが出来た。 コア・ドライビアを組み込まないライダーシステムへの疑問は、無い訳ではないが然程大きいとも言えない。 沢芽市で起きたメガヘクスとの戦いの際、果実を被る仮面ライダー達と共闘したのは覚えている。 アーマードライダーなる戦士のように、根本的なシステムが異なるライダーが他にいても不思議は無い。 気になるのは、何故果穂が自らの意思でそういった戦士に変身をしたのか。 アイドルという職業に就いているとはいえ、元々争いとは一切縁の無い小学生。 特状課のメンバーのように、市民を守る警察官という訳でもない。 むしろその逆、守られる側の人間だろうに。 責めているのではない、純粋な疑問としてストレートにぶつける。 「……」 問われた果穂は暫しの沈黙を挟み、口を開く。 「あたし、ヒーローって本当に凄いと思うんです。どんな時も絶対に諦めなくて、沢山傷付いても最後は必ず立ち上がって…だからカッコいいなって憧れてます」 「……」 「でもそれは、ヒーローを独りぼっちにさせない人達がいてくれるからなんだと思います。どんなに強くても、一人じゃ疲れて挫けちゃうから……。 一緒に戦ってくれる人、負けないでって応援してくれる人、傍で支えてあげられる人…。そんな人がヒーローにも必要な筈だから」 アイドルとしての活動も、日常の些細な困り事も。 自分一人では辿り着けない、解決できなかった場面を乗り越えられたのも。 両親が、ユニットの皆が、プロデューサーが力を貸してくれたから。 隣にいる誰かの存在がヒーローであり、何よりアイドルとしての自分に勇気をくれる。 それを知っているからこそ、たった一人に戦いを押し付けたくなかった。 「それにっ!チェイスさんを置いて自分だけ逃げるなんて、ヒーローとしてあるまじき姿ですからっ!」 胸を張って言う彼女へ、チェイスは短く「そうか」と応じる。 言葉数は少なくとも、彼の中で答えは得られた。 嘗て、大破寸前で敵の自分を助けた詩島霧子のように。 もう一度仮面ライダーになる事を決意させた彼女と同じ、強い人間。 別れたばかりだというのに、仲間達と、愛した女の姿がいやに懐かしく感じた。 【小宮果穂@アイドルマスター シャイニーカラーズ】 状態:健康 服装:私服(いつもの) 装備:デザイアバックル&コアID(ナーゴ)&ビートレイズバックル@仮面ライダーギーツ 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン 思考 基本:ヒーローとして皆を助けますっ! 01:新米ヒーローですが、チェイスさんと一緒に戦いますっ! 02:プロデューサーさん達もいるんでしょうか…? 03:仮面ライダー…本当にヒーローがいたなんて凄いです…! 参戦時期:不明。少なくともW.I.N.G.の優勝経験あり。 備考 【チェイス@仮面ライダードライブ】 状態:ダメージ(中・メカ救急箱の効果で回復中) 服装:紫のライダースジャケット(いつもの) 装備:ブレイクガンナー&チェイサーバイラルコア@仮面ライダードライブ、トレーラー砲@仮面ライダードライブ 令呪:残り三画 道具:メカ救急箱(使用回数4/5)@ドラえもん、ランダムアイテム×0~1、ホットライン 思考 基本:人を守り、殺し合いを止める 01:果穂と行動し彼女を守る。 02:剛や霧子も参加しているのか気掛かり 参戦時期:死亡後。 備考 ※制限により重加速は短時間で強制的に解除。連続使用は不可。 ◆◆◆ ミラーワールドから抜け出すと、自身の体から粒子が舞っているのに気付いた。 現実世界で時間切れは起こらないだろうに。 顔を顰め理由を察する、強力なカードの代償というやつか。 「イライラさせやがる…」 変身を解き生身に戻ると、普段暴れているよりも疲労が多く感じられた。 強いが代わりにデメリットもあるらしい。 なれどこれくらいの疲れなら無視できる、仮に今すぐ襲われても戦闘は十分可能。 むしろストレスを晴らす為にも、まだまだ戦いたい程だ。 「…ん?」 ふと視線を感じれば、ガラスに映った龍が自分を見つめている。 友好的とはかけ離れた、不満や怒りの籠った瞳だ。 空腹を訴えている、のではない。 元の主人から引き離され、自分にこき使われるのが大層気に食わないのか。 飼い主思いのペットだと笑い、引き抜いたカードを見せ付ける。 契約の証、アドベントカードは自分の元にあるのだ。 憎たらし気に唸り声をあげる龍を一瞥し、獲物を求めて歩き出す。 場所が変わろうと、浅倉威のやる事は変わらない。 戦いだけが、彼にとっての全てなのだから。 【浅倉威@仮面ライダー龍騎】 状態:疲労(中)、ダメージ(中)、イライラ 服装:蛇柄のジャケット(いつもの) 装備:龍騎のカードデッキ&サバイブ『烈火』@仮面ライダー龍騎 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン 思考 基本:殺し合いに乗る 01:誰でもいいから探して戦う 02:北岡がいれば優先して殺す 参戦時期:佐野殺害以降~死亡前。 備考 【デザイアバックル&コアID(ナーゴ)@仮面ライダーギーツ】 デザイアグランプリの参加資格であり、二つを組み合わせてエントリーフォームに変身可能。 【ビートレイズバックル@仮面ライダーギーツ】 大型バックルの一つ。デザイアバックルに装填し、各ライダーをビートフォームに変身させる。 劇中では主に鞍馬祢音が所持。 変身時にはギター型の拡張武装、ビートアックスが召喚される。 【メカ救急箱@ドラえもん】 大長編「のび太と鉄人兵団」に登場した22世紀のひみつ道具。 薬剤や医療器具が入っており、ロボットの破損箇所に使用するとその部分が修復されていく。 今ロワでは5回分使用可能。 【ブレイクガンナー@仮面ライダードライブ】 チェイスが魔進チェイサーに変身する為の拳銃型ガジェット。 武器としても使用可能で、打撃武器と銃の二通りの使い方がある。 バイラルコアの装填で武装を展開する他、シフトカーを装填し効果を付与する事も可能。 【チェイサーバイラルコア@仮面ライダードライブ】 ハートとブレンがチェイスに贈った魔進チェイサー専用のバイラルコア。 ブレイクガンナーに装填し、各種強化武装が使用可能になる。 スパイダー、コブラ、バットの三つセットで上記のブレイクガンナーと共に支給。 【トレーラー砲@仮面ライダードライブ】 仮面ライダードライブが使用するトレーラー型の大砲。 主にタイプフォーミュラ、タイプトライドロンで使用。 シフトカーやバイラルコアを収納し、高威力の技として発射する。 【龍騎のカードデッキ@仮面ライダー龍騎】 仮面ライダー龍騎に変身する為のカードデッキ。 赤龍型モンスター、ドラグレッダーと契約し各種カードが使用可能。 【サバイブ『烈火』@仮面ライダー龍騎】 城戸真司が神崎士郎から与えられたカード。 召喚機、ドラグバイザーツバイに読み込ませ、龍騎の強化形態である龍騎サバイブに変身する。 戦闘能力が大幅に向上する反面、エネルギーの消費が激しい為長時間変身を維持するのは不可能。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2197.html
【ルール】 1、全員で殺し合いをしてもらい、残った一人が優勝者、元の世界に戻る事が出来る。 2、プレイヤーは装着された首輪を外してはならない。 3、全プレイヤー共通に支給品を入れたデイバックに以下の物を入れて支給する。 地図(フィールドの地形が描かれている) 水と食料(乾パンとミネラルウォーター。1日分(三食分)支給) 懐中電灯orランタン(どちらかをランダムで支給。支給されなかった方は現地調達) 筆記用具(普通の鉛筆とノート) コンパス(普通の方位磁石。東西南北を把握出来る) 支給品(1個~3個のランダムで支給。武器や雑貨、外れの物もある) PDA(下述) 尚、デイバックはどんなに大きいものでも入る。さらに一定の重さを保っている。 4、全プレイヤーにはPDAが支給される。 PDAは『BR支援ツール』として、時間を表示したり、バトルロワイアルを有利に進めるソフトウェアを使用したりする事が出来たりする事が可能。 ソフトウェア(以下、特殊機能と供述)は実験会場にて特殊機能のデータが入ったメモリーチップがあるので、それをPDAに差し込み、インストールすることで使用可能。 ただし、一つのPDAにつき一個の特殊機能のみ。 また、使用することによりバッテリーが消費される。 以下は初期に使用できるソフトウェア。 現在時刻表示(PDAを起動して最初のメニュー画面に表示される) マップ機能(ただし自分の現在地は表示されない。表示するには専用のソフトウェアを使用) ルール表示(実験のルールを表示) メール機能(別のPDAのナンバーを登録することによりメールができる) 残り生存者数の表示。 参加プレイヤーの名簿機能(名前のみ掲載) 5、他のプレイヤーのPDAの所有、使用は自由。 ただし、本来のPDA所持者がリタイアした場合、そのPDAの機能は停止する。 6、進入禁止エリア、戦闘禁止エリアが存在する。 進入禁止エリアは、6時間ごとにランダムに6つのエリアが進入禁止になる。 そのエリアは放送で発表される。 戦闘禁止エリアも同様。 進入禁止エリアに進入した場合、10秒後に首輪が爆破する。 戦闘禁止エリアで戦闘を行った場合、即首輪が爆破する。 7、ゲーム終了は72時間後。その時点で、優勝者がいない場合は全員の首輪を爆破、優勝者なしとなる。 なお、優勝者には、賞金20億円と願いを1つだけ叶えてもらえる。 8、ギャンブル船が存在する。 ギャンブル船内では、様々なギャンブルを行い、ペリカを手に入れる事が出来る。 また、そのぺリカを使って武器や雑貨、MSを入手することが可能。 ただし、ギャンブル船内での戦闘は一切禁止する。破った場合、そのプレイヤーの首輪を破壊する。 9、フィールドには、以下のクリーチャーが出没している。 ゾンビ@バイオハザードシリーズ ケルベロス@バイオハザードシリーズ ハンター@バイオハザードシリーズ バンダースナッチ@バイオハザードシリーズ 怨霊@零シリーズ 屍人@SIRENシリーズ 怪力屍人@SIRENシリーズ 蜘蛛屍人@SIRENシリーズ 闇人@SIRENシリーズ 10、能力制限は以下の通り。 シュミクラムは起動出来るが、起動した場合の体力消耗大。 一部MSのEN、機能制限。 魔法を使用した時の体力、魔力消耗大。
https://w.atwiki.jp/ragfaq/pages/15.html
ストーリー 「お菓子の国に迫る脅威!」 スイーツ王国に暴食帝グウラが攻め込んできた! 麗しき姫君の願いを聞き、お菓子の国に平和を取り戻そう! 報酬についてはスイーツロワイヤル報酬にて。 FAQはスイーツロワイヤルFAQにて。 特攻はスイーツロワイヤル特攻にて。
https://w.atwiki.jp/senjo_gakuen/pages/12.html
同一世界観の同じ学園に所属するオリキャラをプレイヤーとしたパロディバトルロワイアル企画のSS投下スレです 企画の特性上、キャラの死亡、流血等の内容を含みますので閲覧の際はご注意ください。 専用したらば 【基本ルール】 最後の一名以下になるまで殺しあう。 その一名になった者は優勝者として如何なる願いも叶えることができる。(「巨万の富」など) 参加者のやり取りに反則はない。 【スタート時の持ち物】 ※各キャラ所持のアイテムは没収され代わりに支給品が配布される。 1.ディバック 以下の道具類を収納した状態で渡される 2.参加者名簿 3.ランダム支給品 何らかの武器等1~3個。 ランダム支給品は現実、当企画オリジナルのものから支給可能。 創作作品からは禁止。 【侵入禁止エリアについて】 放送で主催者が指定した階が侵入禁止エリアとなる。 禁止エリアに入ったものは首輪を爆発させられる。 禁止エリアは最後の一名以下になるまで解除されない。 【放送について】 ○時間ごとに主催者から侵入禁止エリア・死者・残り人数の発表を行う。 【状態表】 キャラクターがそのSS内で最終的にどんな状態になったかあらわす表。 生存時 【現在地/時刻】 【参加者名@カテゴリ】 [状態]: [装備]: [道具]: [思考・行動] 基本方針: 1: 2: ※その他 死亡時 【参加者名@作品名】死亡 残り○○名 【作中での時間表記】(0時スタート) 深夜:00 00~02 00 黎明:02 00~04 00 早朝:04 00~06 00 朝 :06 00~08 00 午前:08 00~10 00 昼 :10 00~12 00 日中:12 00~14 00 午後:14 00~16 00 夕方:16 00~18 00 夜 :18 00~20 00 夜中:20 00~22 00 真夜中:22 00~24 00 【予約について】 キャラ被りを避けたい、安定した執筆期間を取りたいという場合はまず予約スレにて書きたいキャラの予約を行ってください。 予約はトリップを付け、その作品に登場するキャラの名前を書きます。 キャラの名前はフルネームでも苗字だけでも構いません。 あくまでそのキャラだと分かるように書いてください。 【予約期間について】 予約をした場合、執筆期間は六日間、三作以上書いて頂いた方は最大で八日間です。更に申請次第では+二日間の延長も可能です。 ただし予約は任意ですので強制ではありません。 【作品投下のルール】 予約なしで作品を投下する場合、必ずしたらばにある投下宣言スレにて、投下宣言を行ってください。 ※トリップとは 酉、鳥とも言います。 名前欄に#を打ち込んだあと適当な文字(トリップキーといいます)を打ち込んでください。 投稿後それがトリップとなり名前欄に表示されます。 忘れないように投稿前にトリップキーをメモしておくのがいいでしょう。 #がなければトリップにはならないので注意 。 【その他】 全40人のオリジナルキャラクターの参戦が決定されており、全て書き手枠で選出されます。 登場話に関しては、1度に予約出来る最大キャラクター数を3人と設定させて頂きます(予約スレでの予約が好ましい)。 40人の参戦キャラクターが確定するまでは、同一の書き手による自己リレーを禁止します。 ただし一般人と逸般人は合計25人、能力者と魔術師は合計15人が上限です。
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/175.html
参加者サリー 「な、何なのこれ……とにかくまずは武器を手に入れないと」 サリーは背負っているリュックを調べた・・・すると双剣が出てきた 「へえ……良さそうな武器ね」 その短剣はテイルズオブエクシリア2のカストールだ実際強いぞ 「とにかく、まずは知ってる人を探さないと……メイプルが居たりしないでしょうね」 ガサッサリーが友達を心配しているといきなりモンスターが現れた! 「何この、上半身が変な文様の入った裸で下は短パンと靴だけで、手にはハリセンを持った人間みたいだけど、頭は鳥のモンスターは!?」 「待ってくれ! 俺はモンスターじゃねえ!!」 ガポッとモンスターは頭を取った・・・すると人間の顔が出てきた 「それ鳥のマスクだったのね……人間だったんだ」 「まあこの状況なら仕方ないか…俺はサンラク」 「私はサリー、よろしく」 ふと気づくとモンスターじゃなかったサンラクと情報交換 「かく……」 「しか……New World Onlineなんてゲーム、俺は聞いたことないぞ」 「私もシャングリラ・フロンティアなんて聞いたことないわよ……」 「そりゃ俺はクソゲーハンターだから神ゲーにはあんまり詳しくないけど、それでもシャンフロは知ってるレベルなんだけどな」 「私は別にクソゲーハンターじゃないからなおさらおかしいわね……」 そう、実は二人は互いに別の世界の住人なのだ驚きたまえ 「俺はとりあえず情報を集めようと思うけど、サリーはどうする?」 「私も一緒に行くわ。もしかしたら友達も殺し合いに参加させられてるかもしれないし」 そうして二人は出発しようとした・・・すると金色の装束を見に纏った五つ目の老人が現れた! 「地球は悪(あく)かった・・・!」 「何言ってるのこの人……?」 「よっておぬしらも悪・・・!月にまみれて死ね!」 「何なんだお前!?」 「我が名はワンムス・・・ムスシリーズ最強の男じゃ!」 ワンムスが襲い掛かってきた! 「月のソード!月のランス!月のアクス!」 ワンムスは武器を使いこなすぞ更に全ての黒魔法と時空魔法も使えるのだ 「フフフ・・・更にやばくなるとケアルガも使うのじゃ・・・」 「回復までしてくるなんて……!」 「とはいっても攻撃は回避できないわけじゃないな」 サリーとサンラクは自慢の素早さでワンムスの攻撃を全て躱して攻撃をいっぱい叩き込んでナントカ倒した・・・まあ武器が強いし殺し合いの制限もあるし 「くっ・・・こうなったら肉体を捨てて・・・できない!!」 そうワンムスは実は精神体の第二形態オンリームスがあるぞでもこの殺し合いだと制限でなれないから死んだ令呪も使わせなければOK 「なんとか、なったのよね?」 「そうだな、じゃあこいつの支給品を分配しよう」 「そうね」 分配・・・それは分けて配ること・・・ 【ワンムス@ファイナルファンタジーS 死亡】 【サリー@痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(アニメ版)】 状態:正常 服装:New World Onlineアバター 装備:カストール@テイルズオブエクシリア2 令呪:残り三画 道具:ランダム支給品×0~2、ホットライン 思考 基本:死にたくない 01:アイテム分配しましょう 参戦時期:2期終了後 【サンラク@シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~(アニメ版)】 状態:正常 服装:シャンフロアバター 装備:ハリセン@テイルズオブシンフォニア 令呪:残り三画 道具:ランダム支給品×0~2、ホットライン 思考 基本:現実では死にたくない 01:アイテム分配しよう 参戦時期:少なくとも墓守のウェザエモン戦終了以降 ※ワンムスのリュック(ランダム支給品×1~3、ホットライン)は二人で所有しています 【支給品解説】 カストール@テイルズオブエクシリア2 サリーに支給。 物理攻撃1014、魔法攻撃1004の双剣。 ハリセン@テイルズオブシンフォニア サンラクに支給。 装備すると斬り攻撃力850、突き攻撃力750、命中30、幸運20上がる双剣。
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/67.html
<ケミーライズ!パイレッツ!> 支給されたケミーライザーのセットしたケミーカードの能力の一端を部分錬成する機能を使って海賊刀を錬成する。 刀剣類が支給されていないと分かった時はどうしようかと頭を悩ませたが、これならばひとまず大丈夫だ。 間合いや重さなど気を付けなければいけないことはあるが無手よりは断然良い。 剣の、そして何より自身の肉体の感覚を確かめる様に振るう少年の名はユージオ。 黒の英雄キリトの無二の親友である青薔薇の騎士で、キリトに全てを託し死んだはずだった。 しかしなぜだか蘇り、殺し合いの参加者にさせられてる。 肉体を渡り歩いて生きながらえる怪物も居るのなら死者蘇生も不可能ではないのかもしれないが、自分が復活していること自体には驚いた。 (けど僕を復活させたのは間違いだったな、ケンジャク。 必ずお前やクルーゼたちの野望を阻止させてもらう) 決意を胸にキリトから教わった剣技を確かめていく。 問題ない。体は生前のように動かせる。 「良い剣だ」 『パイレッツ!』 そうだろう!と言いたげにケミーライザーに封印されたパイレッツが誇らしげな様子を見せる。 ユージオは海賊刀を一度納刀するとライザーからカードを引き抜き、 「君たちの力も、そのうち当てにさせてもらうよ」 『バンバンブー!』 『マックラーケン!」 ケミーライザーに付属して渡されたもう二枚のカードに封印されたケミー、バンバンブーとマックラーケンと共に一度懐にしまう。 バンバンブーとマックラーケンはガッチャンコケミーと呼ばれる最も相性のいい組み合わせで、まとめて支給されているのも納得なのだが、パイレッツの場合、マッドウィール一枚で運用可能な変身アイテムがあるせいか、バラバラに支給されてしまっているようだ。 『戦う分には問題ない武器が渡されているようですね』 「君みたいな規格外と比べると霞んでしまうけどね、ゼア」 ユージオの耳に女性的な声が届く。 だがユージオは三枚以上のケミーカードを所持していなければ、周囲に人影もない。 声はユージオにのみ腰に巻いたドライバーから直接届けられている。 その名も超知能ゼア。 飛電インテリジェンスが開発したアークをも超える人工知能である。 今は飛電ゼロツ―ドライバーにその意志が内包されている。 ユージオに支給されてすぐにゼアはあまり気は進まなかったがユージオのボディを掌握し、ゼロツ―ドライバーの前身である飛電ゼロワンドライバーにもついていたチュートリアルモード(超高速思考による現実の数分の一の時間で説明を済ませる)を使ってゼアの概要、そして仮面ライダーなどについての説明と協力を要請して来た。 最初はアドミニストレータが如き雰囲気に多少不信感を抱いたユージオだったが、害意はないと分かるとすぐに協力を了承した。 「にしても善意ゆえに人類を滅ぼそうとする仮面ライダー、か。 ガッチャードやアークと本当に協力ができると良いな」 『そればかりは出会ってみないと分かりません。 羂索がもし仮面ライダージオウの力を手中に収めていた場合、アークが人類滅亡を諦めていないころの時間軸から読んでいる可能性もあります』 「そんなことは僕が、いや僕たちがさせない。 いこうゼア!」 『ええ、行きましょう。 我々の望む未来へ』 電脳世界最高の騎士とゼロワンの世界最高の超知能のケミストリーが今、始まった。 【ユージオ@SAOシリーズ】 状態:正常、ゼアを許容 服装:いつもの服装 装備:ケミーライザー@仮面ライダーガッチャード ライドケミーカード(パイレッツ、バンバンブー、マックラーケン)@仮面ライダーガッチャード 飛電ゼロツ―ドライバー@仮面ライダーアウトサイダーズ ゼロツ―プログライズキー@仮面ライダーアウトサイダーズ 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~1(刀剣類ではない)、ホットライン 思考 基本:この狂った儀式を止める(ユージオ) 下した結論に基づきこのゲームをクリアする。(ゼア) 01:居るのならばキリトとの合流を目指す。 02:前提を確定させるために羂索、クルーゼ、茅場に関する情報を集める。 03: 参戦時期:死亡直後(ユージオ) アークと同じ結論に至った後(ゼア) 備考 ※ユージオがゼアを許容した為、ドライバーを装着している間はゼアが肉体の主動権を握れます。 【支給品解説】 飛電ゼロツ―ドライバー@仮面ライダーアウトサイダーズ …ユージオ@SAOシリーズに支給。 ゼロツ―プログライズキーとセットで支給される。 仮面ライダーゼロツ―に変身するためのアイテムで、飛電ゼロワンドライバーをベースに多次元プリンター及びライダモデル射出機能が搭載されている。 ゼロツ―プログライズキーには超知能ゼアのデータを内包している。 当ゲームではゼアの意志が内在しており、装着者の肉体を同意の上で使う事も可能。 ケミーライザー@仮面ライダーガッチャード …ユージオ@SAOシリーズに支給。 ライドケミーカード(パイレッツ、バンバンブー、マックラーケン)とセットで支給される。 ケミー回収任務に従事する錬金アカデミーの生徒に支給されたガジェット。 通信、ケミーの探知、ブランクカードへの封印、セットしたケミーの力の限定解放、ケミーをカードから解放しての使役など支給品のガジェットとは思えない程高性能で多機能。