約 1,539,590 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/347.html
明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 モノレールの車内は、明智が考えていたものより広々とした印象を受けた。 それが無人の車内に一人きりという状況だからなのか、それとも本当に車両自体が広いのかは判断しかねるところだが。 「元の世界に戻ったら、もう少し列車について勉強することにしましょうか」 明智は語り聞かせるように呟く。 反応がないということは分かっているが、何もしないよりはマシだろうという考えの下だ。 ――それにしても、このままではクセになってしまいそうですね。 明智は苦笑した。 改めて、明智は車内を見渡す。 座席は進行方向に交差する形で並んでいる。クロスシートという、二人がけの座席を中央の通路を挟んで複数列配置する形式だ。 シートは、ボックスシートという前後の二列が向かい合わせになる形で固定されている。 座席と床の間には、僅かに空間が開いていた。横幅は広いが高さが低く、子供ならまだしも大人では通れそうにはない。 ――つまり、子供なら潜むことぐらいはできるというわけです。 「おかげで、いちいち覗き込まないといけないんですよ……楽しいですか?人の這い蹲る姿を見るのは」 愚痴をこぼしながらも、明智は確認を怠らない。 ひょっとしたら、怯えて隠れている子供がいるかもしれない。殺し合いに乗った子供が、息を潜めているかもしれない。 また、魔法や錬金術といった特殊な能力を持つ者が潜んでいるかもしれない。 不安の種は、考え出したら切りがない。しかし、明智は今いるこの会場が常識外のもので溢れていることを知っている。 自身の常識が通用しない以上、ある程度の警戒は必要だった。 ■ 明智は最初に乗り込んだ先頭車両から最後尾の車両を調べ、もう一度座席の下を調べながら先頭車両に戻った。 幸いと言っていいのか、人影は見当たらなかった。 手間はかかったが、モノレールの中のひとまず安心を買えるとしたら安いものだろう。 「つかの間の休息といった所ですか……なら、今のうちに食事にでもしますか」 デイパックから支給品の食料を取り出し、手早く口に含む。 あまりの味気なさに眉をひそめるが、しかたがなく咀嚼する。 「まったく、カロリーメイトでももう少しマシな味ですよ」 味わうことなく水で流し込み、文句を言う。 その時に食べかすが少しこぼれ、生乾きのシャツに付着した。 明智はため息をつくと、ネクタイを外しシャツを脱ぎ始めた。 以下蛇足。 明智の体は筋骨隆々とは言わないが、無駄な贅肉がなく引き締まっていた。 胸は鍛えられた筋肉によって薄っすらと盛り上がっており、生乾きのシャツを着ていたせいか薄っすら湿っている。 腹筋も見事なもので、よく見れば割れているのが分かる。しかもボディビルダーのような暑苦しさはなく、むしろ清涼感を感じさせるものだ。 腕や肩などのパーツも、筋肉が皮膚を押し上げていて理想的な形だ。 注目すべきなのは、全体のバランスがよくまるで彫像のように美しい体だということだ。 本人の美貌とも相まって、『美しい』という言葉を体現しているようである。 以上蛇足終了。 食べかすと僅かに残った湿り気と塩分を振り飛ばすつもりで、明智はシャツはパンッと払う。 スラックスも同様にやってみようかとも考えたが、流石に止めておいた。 監視されているかもしれない状況で裸を晒すのには流石に抵抗があった。 改めてシャツに腕を通し、少し迷ってからネクタイをデイパックに仕舞った。 もう一度ネクタイを巻くのには、少々首輪が邪魔だったからだ。 トントン、と首輪を指で叩く。 「まさか、これの解除にも『螺旋』が絡んでるとかいうことはありませんよね」 螺旋博物館の螺旋尽くしを思い出し、思わず辟易する。 結びつけるにはやや安直すぎる気もしたが、そうであってもおかしくない気がした。 もっとも、現状では手の出しようがないため確認することすらできない。 そもそも解除できるように出来ているのかすら分からないのだ。 「やはり、一度首輪を調べてみないといけませんか」 明智の目的であるこのゲームから脱出するためには、首輪の解除は必須の条件だ。 ゲームが始まった当初から、考えていたことではある。 しかし目視できない自分の首輪に手を加えるのは危険だし、手を誤れば爆破してしまう可能性がある首輪を他人が易々と触れさせてくれるはずがない。 そう思って、保留にしておいたのだ――死者が出るまでは。 「……死者を弄ぶ趣味は無いんですがね」 死者から、首輪を回収する。 道徳的にどうかと思われる手段だが、殺し合いに乗るつもりのない明智が首輪を手に入れるにはそれぐらいしかない。 ――私にはこの首輪を解除するスキルはありませんが、機会があったら回収することにしましょう。 他にも考えることはあったが、それは中断されることになった。 考え事をしているうちにモノレールはD-1の駅についたからだ。 無人の車掌室は自動的に操作され、安全にモノレールを駅に止める。 扉が開き、明智はプラットホームに足を踏み出した。 「モノレールが再出発するまで三時間二十分、その間に何か見つかればいいのですが」 残してきたクロスミラージュのことも気がかりだ。 彼は必ず説得すると言っていたが、それを愚直に信じるわけにはいかない。 ――最悪の場合も、考えておかないといけませんしね。 ティアナという少女が殺し合いに乗ったなら、恐らく明智をD-4の駅で待ち伏せするだろう。 確実に来ることが分かっている獲物を逃すはずがないし、何より明智は予備のカートリッジを持っている。 「どちらにしろ、彼女は駅を動けないはずですしね」 今は、クロスミラージュを信じることしかできない。 明智は機能していない駅の改札を通り、空を見上げた。 もう朝日とはいえない太陽が、馬鹿みたいに眩しかった。 【D-1・駅/一日目・朝】 【明智健悟@金田一少年の事件簿】 [状態]:若干疲労、右肩に裂傷、服も乾いてきた頃(上着喪失) [装備]:なし [道具]:支給品一式(一食分消費)、ジャン・ハボックの煙草(残り16本)@鋼の錬金術師、参加者詳細名簿、予備カートリッジ8 ダイヤグラムのコピー [思考] 基本思考:犯罪芸術家「高遠遙一」の確保。ゲームからの脱出。 1:ゲームに乗っていない人間を探しつつ施設を回る。 2:D-1駅に到着次第、付近を調査(水族館かドーム球場を回りたい) 3:D-1駅から10:50発のモノレールに乗ってD-4駅へと戻り、クロスミラージュと合流。 4:金田一、剣持を探す。 5:明日の正午以降に博物館の先に進む。信頼できる人物にはこのことを伝える。 6:もし死体を見つけた場合、気が進まないが首輪を回収する。 [備考] ※参戦時期はアニメ最終回(怪奇サーカスの殺人)後 ※リリカルなのはの世界の魔法の原理について把握しました。 時系列順で読む Back そして最後に立っていたのは唯一人 Next 不屈の心は、この胸に 投下順で読む Back くずれゆく…… Next 野蛮召喚塔 100 何が彼女を壊したか? 明智健吾 151 鉄の、無敵の、
https://w.atwiki.jp/rayvateinn/pages/21.html
スーパーマリオバトルロワイヤル 鬼畜縛り実況 ーマリオー いきなり何なんだ・・・あの声はどう聞いてもクッパだしな・・・ また悪いことしやがって・・・いいぜ また俺が倒してやるからな しかし 今回はバトルロワイアルと聞いた いつもより厳しくなりそうだ だがこんな時こそ俺は頑張らないとな・・・ ルイージ達もいるみたいだし、あいつらも救って主催者をぶったおす!!! ………と言ってる内に前に誰かいた ーsonomamarioー 俺がここにきておもったことは・・・ 「鬼畜すぎだろ・・・バトロワとかクリアできるんけ~」 はっきり言って今までの鬼畜縛りよりも難しい それに命もかかってるしな っと歩いていたら俺の知ってるあいつがいた 「マリオ・・・じゃん!」 まさか俺の好きなキャラに会えるとは思ってなかった 正直 凄く奇声を上げて喜びたい しかしここはバトロワだ 慎重にせねば そま「マ、マリオやんな?」 マリオ「あ、ああ 何で俺のことを?」 そま「俺 マリオの鬼畜縛りを実況してるそま(sonomamario)です」 マリオ「俺は・・・ってまあ知ってるみたいだしな」 そま「マリオのゲーム大好きなんで 黄色の悪魔やら虹色の悪魔やらに挑戦するのが俺の役目かな」 マリオ「黄色の悪魔?虹色の悪魔?知らねえな・・・緑の悪魔だったら知ってるが」 そま「黄色の悪魔はコイン 虹色の悪魔はスターピース こいつらは俺の宿敵やな」 マリオ「俺の冒険に役立ってる者達じゃないか!それって・・・鬼畜縛りとやらの?」 そま「はい もうとんでもなくこいつらつええんよ・・・」 マリオ「そっちもそっちで苦労してるな」 そま「そうなんよ・・・2時間ぐらいやってることもしばしば・・・」 マリオ「お、お疲れだな・・・ところで共に行動しないか?」 そま「OKOK 絶対この鬼畜縛り クリアしたるからな」 E-7 マリオ@スーパーマリオシリーズ 状態:健康 装備:なし 道具:支給品一式、ファイアーフラワー×5@スーパーマリオシリーズ、ポンプ@スーパーマリオサンシャイン ドラムのばち@けいおん! 1、クッパをぶったおす! 2、ルイージ達を探す 3、そまと行動をする(そまを守る) E-7 sonomamario(そま)@ゲーム実況・ゲームプレイ 状態:健康 装備:なし 道具:支給品一式、チコ@スーパーマリオギャラクシー、Wiiリモコン@Wii、肉まん@三國無双シリーズ 1、マリオと会えて嬉しすぎて奇声だしそう 2、この鬼畜縛りをクリアする! Wiiリモコン@Wii 虹色の悪魔ことスターピースを集めるのに便利なアイテム このWiiリモコンからポインタが出るので、それをアイテムにあわせると アイテムがこっちに向かってくる。 しっかり使用者の前で落ちるので、刃物がきてもびっくりはするが刺さることはないだろう。 sm000 スタート 投下順 sm002 ふわふわカービィ マリオ sm042 キノコはまた生える sonomamario sm042 キノコはまた生える
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/2589.html
《バトルロワイヤル世界大会(せかいたいかい)"CHAOS"(カオス)/Battle Royal World Campionship "Chaos"》 デュー主催の最強者を決める世界大会。通称『CHAOS』。 世界各地の選りすぐりの強者や腕に自信のある挑戦者たちが集う。 大会は参加した選手によるバトルロワイヤルを行い、最後まで勝ち残ったチームが勝利。 A~Hまでの予選ブロックがあり、それぞれのブロックで優勝したチームが決勝ブロックへ進出できる。なお敗者復活戦も設けられており、それに勝利したチームも決勝ブロックへ上がることができる。 優勝者・準優勝者、予選ブロック優勝者には記念品が贈呈される。 第一回大会は「カオスホール」で開催。 ☆○o* ;;; *o○☆テーマ曲☆○o* ;;; *o○☆ ~本大会のシステム~ ≪No.1≫ バトル開始前に必ず選択しなければならない事項。 両チームのリーダー同士でじゃんけんし、勝った方がバトルスタイルを選択する。 ただし戦闘未経験者及び未熟者のチームのみ初めから選択権を与えられ、じゃんけんを省くことが可能。 なお、一度選択したバトルスタイルは変更不可能。 ↓ ↓ ↓ 選択するバトルスタイルは以下の二つ ↓ ↓ ↓ 殺傷戦(デスマッチ) 日頃見られる戦闘をイメージしてくれれば早い。 その名の通り相手を戦闘不能に追いやることで勝敗が決する事ができる。 なお、このスタイルを選択して死亡・消滅したとしても大会側は一切の責任を負うことはない。その点だけ、非常に注意すべきである。 蓄積戦とは異なりアイテムも出現しなければ、無論「無殺傷時雨スプラッシュ」(下記)も展開されない。ステージから出ても失格にはならない(ステージによって異なる)が、落下して死亡、或いは気絶する恐れもあるので注意が必要。 戦闘未経験者及び未熟者は無理にこのスタイルを選択することはないが、戦いに長けている者ならば非常にやりやすい。 本大会へ出場するのであれば、それだけ命を賭けねばならないのは、主にここで取られるだろう。 蓄積戦(スマッシュマッチ) 『大乱闘スマッシュブラザーズ』をイメージしてくれれば早い。 攻撃されると蓄積ダメージというものが『%』で表され、それが幾度の攻撃で蓄積されると吹っ飛ばされやすくなる。 最終的にステージの規定範囲外まで吹っ飛ばされたり、出たりしたら失格となる。 ステージ上は「無殺傷時雨スプラッシュ」で展開されている為、殺傷力のある攻撃やどんな破壊力をも有する攻撃でも、吐血や気絶、死亡や消滅など、とにかく傷つかず勝敗が決する事ができる。 なおこのスタイルのみ、時々ステージ上にアイテムが出現する。アイテムはスマブラで使用されたものがほとんどであるが、カオスソードやグレネードランチャーなど別次元の物も転送されることがある。 故に力に自信の無い者にとっては…非常にやりやすいスタイルでありまた、その逆で戦いに長けている者にとっては力が自動的に加減される為、やり難いものとなっている。 各選手の蓄積ダメージは巨大スクリーンで確認できる。 無殺傷時雨スプラッシュ ステージ上に配置されたパラソルの形を模した小型スプリンクラーから虹色の噴水がドーム状にステージを包み込むことで虹色の膜を張る。 膜が張られたステージ内では絶対に傷ついたり死ぬことはない。因みに、この虹色の膜は外側から見れば透明になるので観客も安心して観戦できる。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ≪No.2≫ バトルスタイルを選択した後は両チームとも中央のバトルステージへ移動し、審判の合図があるまで待機。 それまでに戦うステージをCPUがランダム操作で選択し、決まったステージでバトルを行う。 どんなステージが展開されるのかはお楽しみ。先に知っておきたいと言う方はこちらを参照。 ステージ決定後、審判の合図でバトル開始。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ≪No.3≫ バトル終了後、勝利したチームは次の回戦へ進出。 自分のチームの出番がやってくるまでは控え室で待機。観戦するも会場を出るもよし。ただし開始時刻に10分以上遅れた場合、そのチームは敗退となる。 できるだけ会場内にいる事を勧める。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ≪No.4≫ 予選ブロックを制覇したチームは決勝ブロックへ進出できるが、試合に出られるのは代表者一名のみだ! しかし決勝ブロック開始前には敗者復活戦が行われる。 敗者復活戦(サドンデスマッチ) その名の通り予選ブロックで敗退したチームたちを再度戦わせ、2チームを決勝ブロックへ進出させる為に行う特別なバトルシステム。 内容は大会によってことなるが、第一回は『椅子取りの乱』がある。 バトルステージが地面に沈みただの平面のステージとなり、中央に一つの椅子が用意される。 選手はステージの端で待機し、審判の合図と共にスタートする。 ルールはイス取りゲームに似ているが、先に座った者が勝ちという訳ではなく、制限時間の10分の間、ただひたすら椅子に座り続けなければならない。 10分を切った時点で椅子に座っている一人がその戦いを制した事になる。 この戦いは午前と午後の部で別れ、それぞれで戦いを制した2チームが復活して決勝ブロックへ進出できる。 なお、この敗者復活戦でのみ、客席からの乱入は禁止である。 チーム内にメンバーがいる場合に、そのチームの誰かが椅子取りの乱を制すれば、たとえ他のメンバーが椅子に座っていなくても全員決勝ブロックへ出場出来る。 しかしチームのメンバーが2、3人の場合、他のチームを決勝ブロックへ進出させんが為にチーム内で協力し椅子を占領しまいがちだが…一応反則ではない。 それでも、制限時間が切れるまで確実に大乱闘となるので占領し続けるのも容易くはないだろう。 因みに、椅子はその大乱闘で破壊されないようかなり頑丈な素材で作られている為、その辺の懸念はいらない。とにかく奪って座れ!占領し続けろ!!奪われたら奪い返せ!!! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ≪No.5≫ 敗者復活戦を終え、いよいよ決勝ブロックが開始される。 この決勝ブロックに進出したチームのメンバーが複数の場合、試合に出られるのはチーム内で決めた代表者一名だけである。 敗者復活戦で決勝ブロック進出権を得られた2チームは決勝ブロック第五回戦及び第六回戦… つまり【2つの準決勝】に参加し、それぞれの回戦で3チームによる激突戦となる。無論、勝って上がられるのは1チームのみ! ここ重要!!!!注意してくださいね!!!! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ≪No.6≫ 決勝ブロックの決勝戦を制したチームこそ、完全優勝を果たせる。 その後閉会式セレモニーが行われ、各予選ブロック優勝者、決勝ブロック準優勝者・優勝者に記念品が贈呈される。 贈呈される記念品は以下の通り。 因みに贈呈品の一つ『GIRL』というのは世界で使用者が限られ、超金持ち一家ほどしか所有しないと言われる全店舗で使用できる究極の割引券である。 全店舗故に雑貨店や飲食店など、あらゆる店で使用が許されているケイオス共通の究極割引券。 優勝 巨大純金トロフィー(100億)、水晶の盾(50万)、優勝旗(100万)、GIRL10万円分、豪華賞品 準優勝 純銀トロフィー(50億)、黒の盾(25万)、準優勝旗(50万)、GIRL5万円分 予選ブロック優勝×6 純銅トロフィー(30億)、木の盾(10万)、GIRL3万円分 ~ルール~ ≪Point.1 「出場チーム」≫ 各選手は一人での参加だが、最大二人までのサポートメンバーを同行させることもできる。 チームのリーダーが戦闘不能及び場外へ吹き飛んだ場合、勝敗が着く。 つまり、サポートメンバーが戦闘不能になっても勝負は続行されるが、リーダーが戦闘不能に陥った場合、すぐにその勝負は終了される。 上記の事から、1対2や1対3は反則事項ではない。 ≪Point.2 「武器」≫ 選手による武器や装具の使用・持ち込みは許可されている。 しかし兵器は禁止されている。戦車や戦闘機などを出す選手が必ず出没するからだろう。猛獣使いなどは獣と共に参加するのはOK。 ≪Point.3 「乱入」≫ バトルステージで戦っている両チームにちょっとした妨害を加えたり、数秒の乱入はOK。 ただし1対1の場合、片方だけに妨害を加えたり加担したするのは反則。その際は直ちにその者を追放し、また場合によっては乱入者によって勝利を得たチームが敗退する。 どうせ邪魔する位なら平等にしろと言うこと。 また、1対2及び1対3の場合も空気を読んでもらえばいいのだが…人数差による不利が生じる為、このバトルのみ多人数のチームだけに妨害を加えるのは特別にOK。ただし「共に戦おう!」などと言うピンチヒッター役は反則。その際も1対1の時同様の罰を受ける。 非常にややこしいので何度も読み返しておいてください!! ≪Point.4 「制限時間アリ」≫ というのも、一番誰もが恐れている長期戦を回避する為にある。 日頃見られる戦闘においては長期戦であるものもかなり多い為、その流れで行くと“勝負が着かない”というトンデモが発生しかねない。 その為、一試合30分(とは言え、ここで挙げる「時間」はドラマの中での話。リアルで30分計ったら今度は短期戦になるので、それもそれで危ない)と決まっている。 ただし、決勝ブロックの決勝戦のみ60分も設けられる。 その後のことは下記の「ドロー」を参照。 ≪Point.5 「ドロー」≫ バトルで仮に(主に上記のことで、タイムアップで終了した場合が多い)ドローで終了した場合、腑に落ちないかもしれないが両チームとも敗退となる。 無論、予選ブロックの決勝戦でドローした場合、両チームとも敗退される訳だからそのブロックからは決勝ブロックへの進出は無しとなる。 だが決勝ブロックの準決勝・決勝戦のみ、両チームがドローで終了した場合、主催者自らがジャッジを下すという形となる。 ただし、蓄積戦のみスマブラのルールに伴い、『%』ダメージを多く喰らった方の勝ちとなる。 ≪Point.6 「出場選手」≫ 本大会へ出場する選手は勿論人間だけに定まらず、獣、ロボット、魚人、神、闇族、死人など、あらゆる種族の参加を認める。 差別ダメ、絶対。 ≪Point.7 「アイテム」≫ アイテムは主に『スマブラX』に登場した物がステージに出現する。 因みにアイテムは、蓄積戦のみ出現する。 ~ユーザーに関するルール~ ドラマに登場するキャラクターだけでなく、その中の人であるユーザーの為のちょっとしたルール事項。 ≪Point.1「時間や都合等による影響」≫ バトルでキャラを演じている中で、時間及び都合等で中断せざるを得ない場合は現時点で即時ドラマを終了し、次回へ持ち越しとなる。 中の人の都合で勝敗が決まってはこのドラマが皆無になってしまうので、こういうアクシデントが生じた際には遠慮なく申してください。 都合が良くなり次第、前回のバトル状況から再スタートいたします(過去ログ等は全て記録してある為、前回の状況が思い出せない場合は過去ログ集を参照いただけます)。 ~大会側の人物紹介~ デュー 本大会の主催者。 実は自身もチームを出してバトルロワイヤルに参加している。 DJ.オキマル 混沌世界で知らない者は殆どいない超有名なカリスマDJ。 ラジオだけでなく、本大会のパーソナリティー(司会者)をも務める。 キノシコワ 『ペーパーマリオRPG』に登場した、メガネをかけた女性のキノコ族。 受付担当である。 キノピオ 審判担当。 白を基調とした服装である。 ハピナス&ラッキー&タブンネ 救護担当。 ミゾノ 全身黒尽くめの男。 わざと怪しい格好をして客席でパトロールしている役員。 身長190cmと高い。 アグヒラ 全身白尽くめの男。 モニター室を管理している役員。 身長136cmと低い。 ~大会常連客~ デネブ 仮面ライダー電王の方で、観客や選手に飴を無料で配布している。 観客であるが常にがんばるDJ.オキマルを何かと陰で支えている心優しきお方。 松岡修造 試合や対戦相手によるプレッシャーに負けてしまいそうな選手に、熱い励ましと声援を贈り続ける。 第一回バトルロワイヤル世界大会 全80チームのエントリーが完了いたしましたので、受付を終了させていただきます! みなさん、ご協力ありがとうございます!!!! BGCOLOR(silver) 関連ページ 関連画像 歴史 其の五へ戻る コメント 今更だがテーマ曲が・・・ww -- (堅揚げ太郎) 2012-06-17 23 35 58 今更過ぎるけど当初は水男をリーダーにしようと思っていたんだ。 今から変更って大丈夫かな? -- (俊ザー) 2012-06-17 23 45 49 チーム名はもう変更できないけど…リーダーなら表に書いてないから大丈夫だよ♪ -- (デュー) 2012-06-18 18 35 35 チーム名は変えるつもりが無いからいいけどそれを聞いて安心したよ。 炎と水チームのリーダーは水男でお願いします。 -- (俊のユーザー) 2012-06-18 18 45 04 変更完了いたしました^^ -- (デュー) 2012-06-18 20 58 53 ありがたい。 しかし今の所の戦いでも興奮止まらんなぁ、わきわき。 優勝させる気があるのは悪魔でもアルムとASだから炎と水はある程度調子ぶっこかして盛大に散らせるぜぃ。 -- (俊のユーザー) 2012-06-19 22 39 51 ~本大会のシステム~を多少編集しました。 Noが増えていて、敗者復活戦、準決勝についての説明を編集し直しました -- (デュー) 2012-08-11 20 30 03 長い間進展がありませんでしたけど、デューさんが戻ってきたそうなのでまた再開できそうですね -- (和) 2013-10-01 01 04 09 トーナメント表が表示されないという意見を多くいただきましたので修正しました。 また、「アイテム」についてはスマブラXに登場するもので一貫することに決めました。 しばらくぶりとなりましたが、いよいよ大会が再開されます。 まだ試合を控えている方、また敗者復活戦に参加する方もある程度の準備をお願いします。 -- (デュー) 2014-08-27 17 18 44 「敗者復活戦」および「決勝ブロック」についてルールの変更と追加をしました。 まず、敗者復活戦の試合時間を5分から10分へ延長。 そして、決勝ブロックは、進出するチームのメンバーが複数の場合に限り、試合に出られる人数は一名とさせていただきます。 -- (デュー) 2014-09-08 18 03 18 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/heiseirowa/pages/96.html
『こーしてオレはバトルロワイヤルを堪能した』 [登場人物] コースケ、只野仁人、早坂愛 七月七日は文豪・斎藤茂吉が亡くなった日(茂吉忌)だ。 すなわち、彼に倣って、愛読者であるオレも今日死ねと言いたいのか。 オレは今バトル・ロワイアルというくだらない遊びに付き合わされている。 茂吉は生前、うなぎの蒲焼ばかり食っていたそうだが、財布の枯渇ぶりが原因で昼飯を抜いたオレは、このタイミングで──────…、 「ハラ、減ったな……」 空前絶後の空腹に苦しめられていた。 ◆ 『衣食住』という言葉は真に秀逸だと思う。 要はポルノビデオを普通のビデオ二つで挟み隠し、レンタルするのと一緒で。 マジに生死に関わる『食』を、別になくても生きていける『衣』『住』で挟むことで、さもこの三つが同格の存在かのように表している。 数日前、オレのカノジョが僅かばかり帰郷したいと家を出ていった。 別に喧嘩別れだとか痴話喧嘩の末ではないのだが、カノジョ曰く「一人の時間がほしい」らしい。 カノジョの外出期間は一週間弱との話だが、ここで紐づけられるのは『人間』の不食活動期間限度も一週間であることだ。 どんなしみったれたクソ田舎に帰るのかは知らんが、金も置かずして消えるとは…。 金づるの唐突な消失に、オレは背後から『死神』の気配を察した。 ビンボー人であるオレ。 ゆえに、冷蔵庫に買い置きするほどの金なんぞ持ち合わせていない。 奇跡的に保管していたマヨネーズをちびちびご飯にかけ、初日はなんとか過ごせたが…まさかこの食生活が何日も続くとは。 十二食連続のマヨネーズご飯登板となった瞬間は、さすがにもう箸を置きざるを得なかった。 それからの毎日は、空腹にひたすら苦しみ、天井の木面を回る目で眺めるという、この世の地獄たるや。 あぁ、早くカノジョ来い……。カノジョが恋しい………。と脳内はそれしか考えることのできない。 五日目の夜、マヨネーズの容器をゴキブリがズリィズリ啜る音で目が覚めた。 …我ながらあのときのオレの行動は恐ろしかった。 空腹という限界を超えて、オレは一種の境地に達していたのかもしれない。 (あぁ、……美味そうだな。ゴキブリ丼ってのも──────) …結局カノジョと再会することはなかった。 言わずもがな、このバトル・ロワイヤルにぶち込まれた為、会うことなどできないのである。 空腹に苦しめられること七日目の出来事だ。 渋谷というナウい街を、己のプリケツブンブン振り回して歩くこと数分。 フラフラ千鳥足で入った店は『松屋』という飲食店だ。 ビンボー人であるオレは無論、渋谷に来たことなどほとんどない。 したがって、松屋たる店…どんな料理が出て味はどうなのか…と全く予想ができなかったのだが。 …これが半と出るか、丁と出るか………。果たして。 「すみませーん。何でもいいからくださーい」 …………… 「?? すみませぇーーん!! じゃあ、味噌汁定食一つーー!!」 …………… 「…すみまっせえーーん!!!!!!」 ………………………。 オレは虚を突かれた思いをした。 二十四時間営業が看板文句のこの店。 席について待てども待てども、店員の一人すらも来やしない。 渋谷という街の特色から、ある程度常識外れな店とは予想していたが、こんな酷過ぎる接客方針は考えもつかない。 普段温厚なオレだが、すっからかんの腹がフツフツと沸いてくる感覚に襲われてしまった。 「……………」 「……あっ、食べ残しがある……」 仕方ないので、オレは前方カウンター席にある他人の丼を拝借することにした。 先客の食残し……、すなわち数分前までは店員がいた証になるが、いやはやもう少し早く着いてれば……と後悔させられる。 「……………」 食べ残しといっても、どんぶりに米粒が十数個張り付いてるだけのものだ。 …ずいぶん育ちの表れた食い方である。 まぁ、その品のない食事のお陰で、オレは晩飯にありつけたのだからあまり文句は言わないこととしよう。 オレはその僅かな米を、一粒一粒手に取っていく。 「…七粒、八粒、九粒、十粒、十一粒、十二粒………」 …ふと見渡したら、テーブル、隣の椅子、壁、床………いたるところに米粒が張り付いていた。 この食残し先客…、もはや山賊の作法である。 久しぶりに、心底ドン引きする感覚を味わった。 だが空腹には敵わない。 飛散した米粒も丁寧に全部手の中へ丸めていく。 「…五十一粒、五十二粒、五十三粒……………」 「…よし」 全部回収した後、手中に握った米粒の軍団──おにぎりをポーンっと口の中に放り込んだ。 ……もぐっもぐ。 うむ。サイズは小さいが、ほのかに甘みがありそれがまた美味い。 締めに、どんぶりについたタレをベロベロ舐め回せば、もう空腹から開放だ。 幸腹とまではいかないが、久しぶりにまともな食事にありつけ満足したオレだった。 ────ゼイタクは敵だ!! 世のビンボー人諸君同士よ。世間の目なんか気にするなっ!! これが、0円で外食を堪能するビンボー生活マニュアルなのである…! まぁともかく。 店を出て、歩きながらわかばに火をつけ吸煙中…。 つかの間の一服を終えたオレは、改めてこの渋谷で何をすべきか思い悩んだ。 …どうやら最後の一人になるまで殺し続けなきゃならないのだが、これはどう為すものだろう。 一応、日雇い派遣で体力仕事をし、懸垂三十回を軽くこなせるオレだ。 タイマン勝負となれば、プロレスラーでない限り殺し切る自身はあるのだが……、相手が集団だったり銃火器を装備していたら話は別である。 ならば、と。強者相手に取り入って腰巾着をやるのも手だが…、上手く立ち回らないと最終的にはオレが殺される羽目となる。 「悩ましい、実に悩ましい……」 思わず、声に出るほど思い詰めるオレだったが。 そんなオレが初めて参加者に出逢ったのはちょうどこのときだったかもしれない。 … …… 「あ、僕只野仁人です。…どうかよろしくお願いします…!」 「………………」 「特技は空気を読むこと。……なーんちゃって。あはは…!」 「…………………」 「………。あ………あのー……、コースケさん………、なんとか二人で協力しましょうね…!」 「…………………」 「…………えーと……。こっコースケ…さん………? 何故さっきからスルーを…?」 トサカみたいなアクセサリー以外、特にこれといって特徴のない男子学生と行動することになった。 …こいつはさしずめ『隣の学生』とでも呼ぶことにしよう。 「……………………………………………ども」 ◆ 近頃の文化発展は息もつかせぬ勢いだ。 俗世から離れた生活を送るオレにはとーてい追いつくことなどできない。 「コースケさんも、よかったらどうぞ…!」 隣の学生が渡した紙袋にはたくさんのパンが入っていた。 話を聞くようには、『無人販売店』というノゥ接客のパン屋があるらしく、そこで買ったものらしい。またもや虚を突かれてしまう。 カレーパン、ピロシキ、アンパン、メロンパン……、作り置き感は気がかりだが、ビンボー人の俺にとっては宝物に見えた。 紙袋をバクリッと奪い、オレはあるがままにドカ食いを始めた。 バクバクッ、ガツガツッ ガツガツッ、モシャモシャ ハムハムッ、ゴクンっ 「あ、あのコースケさん……僕の分はーー……」 うむ、美味い。 十個ほどあったパンはあっという間に胃袋の中だ。 …実のところ、松屋のおにぎりじゃ腹なんて満たされなかったので、食に飢えていたのである。 改めて、このパンという芸術品を生み出した無名の職人たちに感謝をしたい。 ありがとう……。と。 「…えーー…。残さず全部食べたんですか……。…まぁいいですけども………」 ……すぱ、すぱ。 ふはぁーーっ!! どんっ。 食後の一服を嗜みながら、オレは隣の学生と街角を歩き続けた。 夜だというのにネオン光喧しいこの渋谷は、とてつもなく蒸し暑い。 背中やケツが蒸れて仕方なく、行儀悪いことは分かっているがボリボリ掻くことを止むを得ない。 隣の学生の後をただ追ってるだけのオレだが、奴め…。 一体どこを目指して歩いているというのだ。 涼しい喫茶店かなんかに連れてってもらいたいものである。 「…あのー、ところでなんですが……、古見さんっていう女の子見かけませんでしたか?」 「…………………………あっはい」 「えっ?! あのすっごく美人で可愛すぎる女生徒のことですよ! ど、どこにいましたか?!」 「……………………いや……………、………見てない」 「……。ど、どっちなんですかぁ~…」 「………………………………」 「……まぁいいや……。…古見さんは僕の友達で……、彼女もまた殺し合いの参加者にされてるんですよ──」 「──古見さんはなんというか~…、一人にさせちゃいけない子でして。だから、彼女探しをしたいんですがーー……、コースケさん協力してくれますかね…?」 「…………………」 「あっ、もしかしてコースケさんも誰かお知り合いが巻き込まれてる…とか? なら、そっちを優先して探しましょうか…!」 「…………………」 「…え~~~~と。その沈黙は『YES』の意味でしょうか? と、とにかく人探しを──…、」 「埴谷雄高の『死霊』みたいですねっっ!!!!!!!!!!!!」 「うおわっ!!??? び、びっくりした…! …コッ、コースケさんいきなり大声どうしたんですか……?!」 「……………いや。殺し合いって、埴谷雄高の死霊三巻のエピソード……みたいだな………………。そう思っただけス………………。ども………」 「は????? は、はぁ………。そ、そうですね…………。ははは……コースケさん…」 …明らかな引き笑いをする隣の学生に内心苛立ちを覚えてしまう。 こっちは探し人なんかいないし、古見とやらも興味がないのだ。 だからオレが文学的教養を交えたブルジョアトークを差し込んでやったというのに…逆に会話が途切れてしまった。 全く愛想のない…、言い方はあれだがガキンチョ野郎なことだ。 「…あっ、コースケさん怒ってますか……? す、すみません………」 「………………………」 謝られたらこちらが悪いみたいになるからやめてほしいものである。 礼儀の知らない学生だことだ。 心底呆れ返った。 パンも平らげたしコイツは用済み…。 もう切り捨て時かな、って思った矢先のことである。 オレらは、新たに第三の『参加者』と出逢った。 「………あっ!──」 「──あのォーー!! 僕達は殺し合いに乗ってないんですーー!!! ですからァーー、」 「「……………あっ」」 目の前にて、徐々に近づいてくるそいつ。 奴は紅一点というべきだろう。 金髪サイドテールの、全体的にムチムチしたメイド女だった。 「嘘だろ……、ま、マジ………? コ、コースケさん…………」 その女は何が不満なのか、ぶすっと仏頂面で可愛げもない。 「ちょ………、コースケさん……」 うーむ。 そいつは『支給武器』をギュイィィィィンンンッと近所迷惑に鳴らす様から…、 さしずめこう呼ぶとしよう。 「コースケさんまずいです!!! 逃げましょうっ!!!!!!」 ──『チェーンソーメイド』と俺は奴に名付けた。 ブオンッ ギュイイィィィィィィィィィィィィイイイイイイイィイィイイイインンンンッッッッ───────!!!!!!!!!!! 「ひぃいいやぁぁぁぁぁああああああああああああああっっ!!!!!!!!! 追いかけてきたぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!」 「…………………っ!!!」 大絶叫は全て只野から────。 殺人鬼女とオレら二人の鬼ごっこが唐突に始まった。 ダッ、ダッ、タタタタタタタタタタタタタタタタ ギュイィィィィィンという血の気が引く機械音から、オレの脳内では今デスメタルが流れている。 捕まれば命はない…どころで済むならまだマシなくらいだろう…。 腕筋、脚筋、そして肺活量。 全てを最大限に駆使して、オレは全力で逃げた! 松屋、コンビニ、わけわからん店……、歩いてきた通りにある店が一瞬で流れていく。 はぁ……、はぁ………ぐっ………。 走って数秒も経たないというのに、凄まじい息苦しさと吐き気で悶える。 …捕まったら終わりという『命の危機』が、身体を無駄に苦しめてくるのだろう。 ブオン、ブオン ギュイイィィィィィィィィィィィィイイイイイイイィイィイイイインンンンッッッッ 背後から迫る切り裂きの魔が、徐々に大きく耳に伝わる。 これだけ全力疾走しているというのに、チェーンソーメイドは確実に距離を縮めているのだ…! 男女の差というのは顕著に現れるものなのだが、ヤツは一体………?! 「はぁ…! はぁ…!! がはっ……! ひぃぃいぃいぃいぃー!!!!!」 それよりも、驚きなのは隣の学生の体力だった。 奴もまた華奢な体の割には、肉体派であるオレのスピードにピッタリついてきている。 火事場の馬鹿力…というやつか。 それとも普段オレがぐーたらしているツケが来たというのか。 タタタタタタタタ、タタ、タタ、タ…ギュイイィィィィィィィィィィィィイイイイイイイィイィイイイインンンンッッッッ …どちらにせよ、このまま並走していたら追いつかれた際共倒れになるだろう。 なんとか。 なんとか生き抜く術を編み出さねば……。この一瞬で…! 「はぁはぁはぁ……、ごっ、ゴースゲさん…!! ま、曲がり角……!! まっすぐ先は曲がり角れすっ……!!!! ひぃはぁはぁ…!!」 「………………ハァ……、そ、それが……なん…スカ………。ハァ…」 「ふっ、二手に分かれまじょうっ…!!! このままでは……はぁはぁ……、二人揃って終わりで…げほっ………!! ……ですっ!!!」 「………………………!! …はぁ、はぁ」 こやつ…。 頭が回らなそうな凡人かと思いきや、オレと同じく共倒れのケースを考えていた。 何たるシンクロっぷりに驚かされたが、同時に関心もした。 ただ、だ。 隣の学生は「二手に分かれよう」などと提案したが、一番最悪のパターンを考えた場合だ。 分かれた先、チェーンソーメイドがどちらを追うか悩んだ末……、片方が助かる一方で犠牲になるヤツもいる。 …隣の学生が今、「僕は右を曲がるんでコースケさんは反対を~」だのごちゃごちゃ喋ったが、ならもしメイドが左を曲がった場合どうなんだ? オレが追いつかれて殺される結果だろう?! 生き残る確率はフィフティーフィフティーで一見高そうだが、打率5割が18打数9安打と考えると全く高くない。──たった9安打分しか可能性がないのだ。 そんな生きるか死ぬか運次第の提案を、こいつはしやがってきた……。 「はぁはぁはぁ……、がっ、はぁはぁはぁ……!!! コ、コースケさん…! 命運を祈りますよっ……!!!! はぁはぁ…!」 …そう考えるとだ。 俺は『100%』生き残りたい。 絶対に逃げ抜きたい。 第一、チェーンソーメイドがオレに標準を狙ってきた場合…、こんなごみのような学生の為に命を捨てたくない。 ギュイイィィィィィィィィィィィィイイイイイイイィイィイイイインンンンッッッッ 曲がり角まであと四メートルばかり。 「コースケさん…はぁはぁ、あとで…会いましょう!! ぜ、絶っ対…!!!」 呼吸乱れる学生はこちらに顔を向け、ファイト!!のエールを飛ばしてきたが……、 ────オレはそうはいかんぞっ…。 「……………………ハァハァ」 隣の学生に近寄ったオレは、爆発しそうな肺を堪えながら必死に手を伸ばす。 手を伸ばした先は、学生の首。 ──厳密に言えば喉仏だ。 飛び出ている小さなそれを、ギュッと二本指で摘むと…、 「…………っ??!!! ゴッ、ゴースゲさ……、」 そのままぎゅいぃぃ~~~っと上にねじり上げた後、カシュッ────と潰した。 「っっぐっげっっっっっっッ」 指の圧であっさり砕け、ほろほろした感触が残る喉の骨。 …そういえば、小さい頃親父が食わせてくれたブタのノドナンコツ。 炭火焼にしたそいつを塩で食うのが最高だった……。 子供の頃はあんなにでかかった親父の背中はいつの間にか小さくなり、今では墓前で一言も話せない。 …これが終わったら、ノドナンコツをお供えに墓参りでもしようと。オレは決意した……─────。 「☆▽✕◇▽▲○◀▲✻△~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!!!!!!?」 オレの視界からフェードアウト…、そして倒れる音と共に奇妙な叫び声をあげる学生。 …すまない、だがお前の態度もかなり悪かったと個人的に思うぞ。 まぁ、これも『ギブアンドテイク』ってことでご容赦してくれ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【ギブ・アンド・テイク】…とは。 コースケ→テイク・アンド・テイク 隣の学生→ギブ・アンド・ギブ 二人合わせてギブアンドテイクという精神なのだ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ブオン…ブイン… …ギュイイィィィィィィィィィィィィイイイイイイイ…………… 右に曲がって、走ること数分。 徐々に、遠ざかっていくチェーンソーの音に心が安堵していく。 ふぅ…、疲れた……。疲れすぎた……。 「ハァハァ…………、ハァ……、フハァーー………」ドンッ …しかし、間接的に未成年の子供を犠牲にしたのもまた事実だ。 オレは意図せずして、殺し合いに乗ってしまったのだ…。 この町中で居心地の悪さを感じながら、渋谷での過ごし方をどう考えたらいいのかオレは自問し続けた。 【1日目/D4/街/AM.02 30】 【コースケ@大東京ビンボー生活マニュアル】 【状態】疲労(軽) 【装備】??? 【道具】??? 【思考】基本:【優勝狙い】 1:隣の学生(只野)が気の毒だ 2:チェンソーメイド(早坂)に警戒 3:何としてでも絶対生き残る ◆ 「………死んでる…」 殺すつもりで追いかけた男二人組。 最低どちらか片方でも…、とチェーンを焚き上げた矢先、片方の男が転倒した。 いや、転倒というより突然苦しみだしたというか。 打ち上げられた魚のようにビタンッビタンともがく彼は、数秒後。 真っ白な目をひん向いて涎を垂らしながら…動かなくなった。 喉を引き千切らんとばかりに抑えて。ぐったりと。 おでこの膨れ上がった青筋と、白目にて亀裂のように走る血管が、彼の苦しみを物語る。 この制服…、私には見覚えがある。 恋ちゃんと同じ伊丹高校の男子制服だった。 「…誰だか存じませんが……、お悔やみ申し上げますね。一応…」 彼が何故突然死して、そもそも名前すら知らないのだが。 私は手を合わせて鎮魂を祈った。 同時に、彼はこんなことで片付けられるべき人物ではないのでは…?と何故だか思ってしまう。 …何故だろう。本当に。 【只野仁人@古見さんは、コミュ症です。 死亡確認】 【残り68人】 【1日目/D3/街/AM.02 30】 【早坂愛@かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~】 【状態】健康 【装備】チェンソー 【道具】??? 【思考】基本:【奉仕型マーダー→対象︰四宮かぐや】 1:かぐや様、古見硝子以外の皆殺し(主催者の利根川含む) ※:マーダー側の参加者とは協力したい →同盟:山井恋 2:かぐやとのいち早い合流 前回 キャラ 次回 008:『ゆりこん』 010:『ゲーセンで出会った不思議な子の話』 コースケ 早坂 只野
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/114.html
バトルロイヤル企画 ◆k5Y/BkYMOA こんばんは、皆様。 私はディートハルト・リート、報道関係の仕事についているしがない一人の男に御座います。 唐突ですが皆さんは、バトルロワイヤル、と言う物をご存じでしょうか? バトルロイヤルとはプロレスでの試合形式の一つのこと。 大勢のレスラーがリングへと昇り、敵味方関係なく戦い合うことです。 強いレスラーを倒すために手を組んでも良し、その相手を背後から襲うもよし。 その企画で、勝利者と呼べるのは、最後に残ったただ一人のみ。 ……ここまで勿体ぶって言えば、もう既に気づいているでしょう? 知らぬ間に嵌められた銀色に輝く首輪、閉じ込められた小部屋、唐突に聞こえ始めた私の声……この圧倒的な立場の違いを。 レスラーは貴方、リングはその外、勝利条件は最後の一人。 オーナーは我々、観客席は目にも届かぬ場所、勝利条件は優勝者を当てること。 唯一の違いは、貴方には『参った』がないこと。 命が果てなければ敗北にはならず、命を奪わなければ勝利になりはしない。 さあ、始めましょう。 今から電子ロックと魔術による封印を同時に解きます。 目の前の何の反応も示さなかった扉が、ようやく開き始めます。 貴方は脚元のデイパックを手に取り、その脚で大地のリングへと踏み出しなさい。 ルールブック、武器、食糧、地図、一部を除いた戦う人間の乗った名簿、その他の備品。 それが貴方の持ち札、後は自らの力と知恵のみ。 では六時間後、またお会いできることを祈って…… 主催 【ディートハルト・リート@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 黒幕 【?@?】 [備考] ※参加者は三畳ほどの(一部例外あり)小屋に一人ずつ閉じ込められていました。 ※聞こえたのは声のみで映像はありません。 ※ルールブックには、放送と首輪の効果が書かれています。 ※地図と名簿は共に紙、名簿には52名の名前が載っており放送で残りの12名の名が発表されます。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/26.html
第零話 開幕<プロローグ> 「みことぉぉぉぉ!!!!」 鬼の表情を浮かべた彼女の後ろから現れる巨大な炎の龍。 龍は剣の突き刺さった耳元まで避けた口を開く。 湯気が立ち上がる中、龍は前にいるものを見据える。 前にいたのは、小柄な黒い髪の少女に向けられていた。 少女は蛇に睨まれた蛙のごとく、身動きが出来ない。 鬼女は首元を掻き毟りながら、唇を噛み切った血を流していた。 炎の龍の腹部から昇りあがる、閃光…。 「カグヅチィィィ!!!!」 ……時は少し、遡る。 「時は満ち、祭が始まる…」 男の声は、やけに大きく響く。 それはその場所がただの部屋ではなく、大きな空間であるということを証明していた。 冷たい空気が漂い、男の後ろには幾つものテレビモニターが搭のように、無数につけられており、そこには様々な映像が映し出されている。 世界中の暴力、環境破壊、それによる災害…。 男の前に立つ女性…その女性は、男を見つめて静かに冷たく微笑む。 その女性は黒い制服と帽子を身につけ、長い金髪の髪をおろしている。 スタイルもよく、美女という言葉がふさわしい存在であろう。 「長年の研究成果を、証明して見せるときがようやっときました」 その言葉はやんわりとしていたが、話す女性の目つきは鋭い。 「君達の実験成果は、僕の計画にとても重要な部分になる。 そのために東京に捨てられかけた君達を、僕ら一番地が摂取し、計画を進行させたんだからね」 男は、大きなイスの上に横になりながら話しをする。 女性のほうなど見る気はないようだ。興味もないのだろう。 「凪、人数は揃えたか?」 その言葉が聞こえると、女性の後ろから白髪の小柄な少年が姿を現す。 女性はその存在に気がついていなかったのか、少し驚いた表情をする。 その言葉が聞こえると、女性の後ろから白髪の小柄な少年が姿を現す。 女性はその存在に気がついていなかったのか、少し驚いた表情をする。 「言われたとおり、HiMEに近い年齢、環境を持つ多種多様な人間を集めたよ。中には、HiMEと同等の力を持つものまで」 凪と呼ばれた白髪の少年は、面白そうに告げる。 男はほぉーっと言葉を漏らす。 「鷹野三佐…これは所謂、前夜祭だ。思う存分にやってくれてかまわないよ。 僕は結果だけ手に入ればかまわないからね」 男の言葉の後、凪が鷹野と呼ばれた女性のほうを見る。 鷹野は、薄気味悪い凪のほうを見つめ返す。 「わかってるよね?これがもし失敗したら、君の唱えた説は、机上の空論っていうことになるんだから。 失敗は…許されないんだからね」 凪の言葉に、鷹野は唇をかみしめると、あきらかに不愉快という表情を見せて、そのまま、後に振り返って去っていく。 執念に満ちたその表情は、狂気さえ感じさせる。 「おぉ~こわっ。とりつかれた女の人は、それが誰であれ怖いものだねぇ」 凪は去っていった鷹野のほうを見ながら、ケラケラ笑いながら言う。 「目前に迫った蝕の祭……。良い前夜祭になればいいんだけどね。僕らにとっても彼女にとっても…」 その男…神崎黎人は、頭上にあるたくさんのテレビモニターのほうに顔をあげた。 テレビ画面に光がつく。それはこれから祭が始まることを意味していた。
https://w.atwiki.jp/rakirowa/pages/202.html
バトルロワイヤルは鬼ばかり ◆OGtDqHizUM おっすバカ野郎ども、南千秋だ。 いきなり本題に入るぞありのまま起こったことを話すぞ。 『起きてみたら全裸だった』 何を言ってるか分からないとは思うが、私だってなんでこうなってるんだか想像もつかないんだよ。 とりあえず何が起きたか分からないモニターの前のバカ野郎には私が覚えてることだけ話すぞ。 ちゃんと聞けよバカ野郎。おまけにもう一つ。バカ野郎。 確か私はピッピと出会ってこの殺し合いを開催した大バカ野郎どもを制裁することを誓ったわけだ。 それにしてもピッピは何の動物なんだ?あんなの見たことねぇぞ。 なかなか可愛いじゃねぇか。ふじおかの次くらいにな。 そしてピッピと百貨店を目差していたんだが、途中で眠くなってきたからピッピに見張りを頼んで私は寝たわけだ。 夢の中で何だかよくわからないおっさんの妖精にいろいろ言われたりしていたらピッピに起こされたんだ。 するとどこからともかく緑のバッタ野郎に襲われたわけだ。 バッタ野郎が高く飛び上がったと思ったらもの凄い衝撃に襲われたわけだ。 そして私の視界はブラックアウトしたってわけだ。 んで目覚めたらソファーの上で全裸で寝かされてたんだよ。 そういやさっきから後頭部が痛いな。たんこぶになってるよ…くそっあん時か。 って待てよ?この流れからして私の服を剥ぎ取ったのは… 「あああああ~!!!」 あ の バ ッ タ 野 朗 か 多分私を気絶させた後ここの建物に連れ込んで服を脱がしたんだな? でも、何で脱がしたんだ?私の服を脱がして何をしようとしたんだ?おかしなことか? おかしなことが何のことだか知らないけどな!!! とにかくあのバッタ野郎は春香姉さまが許してもこの『千秋様』が許さねえ。 幸運なことに私のデイバッグは近くに置かれてやがった。マヌケなことだ。 そして私はデイバッグの中を漁る。サブマシンガンにシルバースキンにバズーカみたいなのも盗られてないみたいだぞ。 それと私の服も入っていた。何故だか知らないが濡れてて着れたもんじゃねえ。 このままあのバッタ野郎を探して制裁を加えたいところだが流石にスッポンポンじゃいけない。 仕方がないから私に被せられていた布団を巻いて服代わりにすることにしたぞ。 すると何だ。外からなにやら話し声が聞こえるじゃないか。 しかも複数いるみたいだぞ。2~3人ぐらいだな。 相手が複数いようがそんなの関係ねぇ。私の怒りは頂点に達した!!おい、有頂天とか言ってた奴。バケツ持って立ってろ。 私はサブマシンガンを持って今いる部屋を出ると真っ赤な絨毯が敷かれたエンストランスホールに出た。 そしてやたら大きい扉を開け外にいる奴らに勇敢に叫んだわけだ。 「おいこら、お前らか、私の服を剥ぎ取ったのは!!」 さあ来いバッタ野郎ども、この千秋様が相手になってやる!! …と意気込んで飛び出したらそこに3人の人影がいた。そいつらは全員私の知っている顔だったんだ。 紅葉みたいな髪型をした男、無表情な女子高生、白髪のアゴ野郎。 おい、随分と懐かしい面子が揃っているじゃねーか。 「遊戯に長門さんにアカギじゃねーか!何でお前らがこんなところにいるんだよ?」 「あ、千秋ちゃんだ。」 「おはよう。」 「……」 まぁ、とりあえずだ。誰かこの状況を説明してくれ。 そういやピッピはどこに行ったんだよ!!? 「私が説明する。」 どうやら私をここに運んできてくれたのは長門さんだったらしい。 話によると長門さんが駆けつけたときには私とピッピと誰だか知らない男が倒れていたらしい。 知らない男とは誰だろうか。バッタ野郎か?それとも別の誰かか? 長門さんは倒れている3人を助けようと馬から降りて私を抱きかかえた瞬間、長門さんに支給されてた馬がいきなり暴れだしたらしい。 私を抱きかかえてた長門さんは暴走した馬に蹴られて私と一緒に川に落ちてしまったとのこと。 そしてなんやかんやでここの洋館にたどり着いたんだとか。遊戯とアカギはその後から来たということだ。 ピッピの安否は分からないらしい。くそっ…無事でいてくれよ。 「あれ。」 長門さんが空を指差したさきには空に浮かぶ巨大なスクリーンが現れた。 何だあれは? 「6時間ごとに放送をかけると奴らが言っていた。今がその時間。」 確かに時計を見る限りそろそろこんな時間だな。 『おまえら人間じゃねぇ!』 『あぁん?あんかけチャーハン?』 すると巨大なスクリーンに糸目の男が映り、次にガチムチな男が映る。 そして画面が一旦砂嵐に覆われ次に映った画面を見て私は奴らへの怒りを燃え上がらせた。 『おいこら、お前らか、私の服を剥ぎ取っt 頭しか映らなかったもののあの髪形とあの声は自分のものだ。 しかも、その後いろいろ騒いでやがる。 そうかそうか。お前らは私達が外で必死に生き延びようとしている時に覗き見してやがったのか!! 絶対に許さねえぞあの大バカ野郎ども!! 『しばらくお待ちください』と書かれた文字の後に画面に映ったのはこの殺し合いを開催しやがった大バカ野郎どものピエロ野郎だった。 とりあえず私はあのスクリーンに向かって中指立ててやった。ざまあみろ。 『いきなりの放送事故失礼したね。 では早速だが第一回定時放送を始めよう・・・・・・おい』 ◇ 「…10人か。」 武藤遊戯が呟く。その10人の中にテラカオスを倒した仲間の名前はなかった。 それに武藤遊戯はここにいる3人以外の参加者とまだ遭遇していないし、呼ばれた人たちの中にも知り合いはいなかったので全く動じていない。 (奴は死んだか…意外に早かったな…) アカギが言う奴とはキョンのことである。彼とは一緒に元ロワの主催をしていた仲だった。 確か改造されてキョンダムにされてたので、すぐには死なないと思っていたがこうも早く死ぬとは思わなかった。 (またはサイボーグ化してない時間軸から来たか…?それともパラレルワールドか?またはそれ以上の化物が存在するか…どちらにしろ面白い…か) アカギの内に潜んでいる盗賊王バクラにも聞いてみたが特に自分の知り合いは死んでいないらしい。 というか知り合いは王様こと武藤遊戯しかいないらしいが。 (彼は死んだか…) 長門が言う彼とはキョンのこと。 かつてSOS団に所属していたときの団員の1人である。 だが、今の長門には少し気に留める程度だった。 ご覧の通りとっても冷静な3人。その3人が共通して思ったことは… 「「「たった10人か。」」」 である。 無理もないだろう。彼らの元ロワの現状を考えれば。 元ロワでは一回放送をやるたびに2桁以上の参加者が死ぬことは普通だった。 俗に言う世界観が違うと言う奴であった。 「ピッピ……」 そんな中、ピッピという仲間の名前が呼ばれ、千秋だけが暗い表情をしていた。 千秋は他の3人と同じ世界から来たとはいえ、人が死ぬ悲しみは拭いきれなかったのである。 まあ遊戯たちが異常だから安心してほしいのだが。 「ちくしょう…」 仲間を死なせてしまったことへの自分の怒りと、この殺し合いを開催した奴らへの怒りが千秋の中で燃え上がった。 悲しんで泣いている暇なんてない。千秋は決心したのだ、ピッピの仇のために主催者を制裁すると。 「やってやるぞー!!」 千秋は両手を上げ、気合を入れて叫んだ。 その様子だと何の心配もないようだ。 流石カオスロワの連中だ精神的になんともないぜ!! その後彼ら4人は情報交換を始めた。 とりあえず分かったことは緑のバッタ野郎がゲームに乗っていると言うことと、村雨良が主催者と何かのつながりがあるかもしれないということだった。 緑のバッタ野郎本人は実は長門が始末しているのだが本人はそのことを伏せておいた。 「とりあえずこれを見てくれないかな。」 そして遊戯が扇風機を回し始める。さっきも回したが、いきなり千秋が押しかけてきたので一旦中断せざるをえなかった。 千秋は怪訝な表情を浮かべ、アカギは少し汗をたらし、長門は電池が切れた機械のように固まっていた。 すると空中に立体映像が現れ、3人ともその立体映像に注目する。 そこには予め支給された地図の一部、半径2マス程度と思われるものがが映し出されている。 その中で幾つもの数字が表示され、時間と共に移動しているのがわかる。 「洋館に4つの反応…まさか。」 「そうだよ、そのまさかだよ長門さん。これは首輪の反応、つまり参加者の場所を表しているのさ。」 「結構便利だな……さて、これからどうするか…」 ◇ 『えーと死亡者は高良みゆき、ルイズ、前原圭一………』 『そういやこのヤンデレ胸デケェーッス!!ヤンデレパネェッス!!フォーーーーーー!!!』 「誠君…」 流れる悪魔の放送と、胸に挟まれたレヴァンティンのハイテンションな声を気にせず、言葉はただ愛する誠の名を呟いていた。 彼女にとって自分が愛する誠、敵視しているこなたと世界以外の名前などどうでもよかったのである。 世界とこなたをという化物を鏖にし、誠をとり戻すことができればそれでよかった。 余談だが現在進行形で言葉の胸に挟まれていたり、シグナム姐さんと共に戦ったり…本当お前は羨ましい奴だなレヴァンティンめ。 「じゃあ行きましょうか。 そういえば世界さんたちは化物でしたね。もしかしたら逆に私のことを殺そうとしているのかもしれませんし… いつでも殺せるように装備はちゃんとしておかないといけませんね。」 言葉は「右手に握った誠君」を胸の谷間に挟む。その時レヴァンティンが何か騒いだが言葉は無視する。 空いた右手でデイバッグから掌サイズの金属の塊を取り出し処刑鎌の名を言う。 すると言葉の両方の太腿に留め金が装着され、そこから二本ずつ金属の脚のような物が伸びる。 その脚の先端には、鋭い刃が装着されていた。 氷の剣アイスソード、腸をぶちまけんとする4つの刃バルキリースカート。 そして現在胸に挟まれているかの烈火の将シグナム姐さんの炎の剣レヴァンティン。 まさにフル装備と言わんばかりである。 六つの刃を光らせて少女は歩く。全ての世界を鏖殺し、愛しの誠を取り戻すために。 さっき泉さんたちが隠し持っていた誠のかすかな気配がする先へ向かって。 (ありのまま……今起こったことを話すッス! 『ボンッキュッボン!の女の子に拾われたと思ったらヤンデレで…いきなり豊満な巨乳に挟まれた』 とりあえず今言える事は一つ、超サイコーッス!! 言葉様の谷間はホントもうヤバイッス!!やらけーッス!!気持ちイィーッス!!! 言葉様マジパネェッスwwwww フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!) 言葉の巨乳に挟まれたレヴァンティンは今自分が置かれている状況に状況に最高に興奮していた。 【B-5/森/一日目 朝】 【桂言葉@やる夫ロワ】 [状態]:知力低下、疲労(小) [装備]:アイスソード@ニコロワ、レヴァンティン(カートリッジ2/3)@ニコロワ、 核鉄(バルキリースカート)@漫画ロワ [持物]:支給品一式、不明支給品0~1 [方針/行動] 基本方針:誠君のパーツを見つけて集める。 1:泉こなたと西園寺世界は殺す。 2:誠君のかすかなにおいを追い、南下する。 ※でっていう撃破後、ゴルゴたちと別れた直後からの参戦です。 ※アイスソードで知力が低下している間は、元ロワの末期状態(自分以外の人間が全て世界に見える)になります。 ただし、泉こなた(およびそれと同じ姿)は見分けられます。小柄な人物はこなたに見えるかもしれません。 ※全ての世界がふた(ryだと思い込んでいます。 ※伊藤誠が複数の部位に「バラバラにされて」「世界とこなたに奪われて」おり、全部集めれば「元に戻る」と思い込んでいます。 何らかの形で誠に縁のある品(伊藤誠@やる夫ロワを殺した「やる夫のワルサー」など)、 何らかの意味で誠に似た品(堅くて熱くて真っ直ぐで女好き?なレヴァンティン@ニコロワ など)、 を「誠の一部」だと判断するようです。しかし、具体的に何をそう判定するかはまだ不明です。 ※レヴァンティンはニコロワ210話「城・逃・げでリセット!」から参加 先刻遊戯たちと情報交換した後、長門有希は3人とは別行動していた。 森の中、長門は人間離れした俊敏な動きで立っている木を次々と乗り移り移動していく。 長門は首輪探索機能で移された地図の立体映像でB-5方向の反応を追っていたのである。 もちろんただ徒歩で移動してはあの反応に追いつけない。 よって自らの身体に情報改変を施し人間離れした速度で追う必要があった。 そして長門は一つの木に飛び移ったところですぐさま次の木に飛び移らず、その木の枝に止まる。 「見つけた。」 長門は情報改変で自らの視力をできるだけ高め、今まで追っていた反応を見つける。 その先には剣を持ち、足から4つの刃を出していた少女の姿があった。 過剰なまでなフル装備を施している。恐らく見つけた敵は全て殺そうとしているのだろう。 それをもって長門は今追っている刃の少女を殺し合いに乗っていると判断した。 長門がB-5の反応を目差していたのはその参加者を尾行するためだった。 そして今向かっている方向には病院もあるからだ。 病院には恐らく参加者がかなり集まるだろう。 拠点にしようとする人もいるだろうし、大怪我を負った参加者が傷を治療するためにも来るだろう。 そしてそれを利用して参加者を殺そうとする奴もそこへ行くだろう。 他に人が集まりそうな百貨店が禁止エリアとなったなら尚更である。 殺し合いに乗ってないものとは情報交換もできるし、殺し合いの打倒の障害…つまり殺し合いに乗ったものや無能も排除することができる。 まさに一石二鳥。 そして丁度そっちの方向へ向かっていく刃の少女はおそらく殺し合いに乗っている。しかもかなり積極的である。 本当ならすぐに始末したいところではあるが、そんな長門に一つの考えが浮かんだ。 いっそ殺し合いに乗るものを利用しようではないかと。 今追っている刃の少女を尾行することである。 多分彼女は出会った参加者を手当たりしだい殺すつもりなのではないかと考える。 無能な奴らと同業者を殺してくれるのは長門にとっても好都合だらけ。 多分殺し合いを打倒できる有能な参加者なら殺されはしないと思われるし、彼女を退けさせることぐらいは可能なはずだ。 長門は見えない場所から無能や殺し合いの乗るものの逃走を妨げ、今尾行しようとしている言葉に有利な状況を作る。 場合によっては長門が自らそいつらを殺す。 そして有能な者が相手の場合は言葉を退かせるような状況をつくるというわけだ。 万が一有能な者や長門の仲間が殺されそうになったり、用済みになれば排除すればいいだけのこと。 それらを長門は誰にも気付かれないように実行するということだ。 同業者が相手なら潰しあってくれてもよし、片方がくたばれば生き残ったほうを尾行する。 (だったらとことん利用させてもらう。あの女にもそれだけの価値はある。 そして主催を打倒するための礎となってもらう。そうと決まったらあの刃の女を気付かれないように尾行する。) 頭の中で策略を張り巡らす長門。本人は気付いているのかいないんだかその顔に笑みを浮かべていた。 それは長門の顔でここまでできるのかというほど暗黒面に満ちた凶悪な笑みだった。 【B-5/森/一日目 朝】 【真・長門有希@カオスロワ】 [状態]:健康 [装備]:イクサベルト@カオスロワ [持物]:デイパック、基本支給品一式、チェーンソー@現実 [方針/行動] 基本方針:仲間と生還するため、無能とマーダーを排除し、最終的に主催を打倒する。 1:言葉を尾行して利用し、用済みとなったら始末する 2:人が集まりそうな病院にも立ち寄ってみたい 3:しばらくは1人で行動する 4:岩崎みなみ、小早川ゆたかは排除する対象。 5:仲間が死んだ場合は…? [備考] ※カオスロワ5期エピローグ後からの参戦です。 ※『仲間』とは一緒にカオスロワで対主催をしていた8人の事を指します。 ※また彼らのいる前では外道な行動はとりません。 ※遊戯、アカギ、千秋と情報交換を行いました。 ※イクサの制限は変身時間無制限。変身解除後は1時間変身不能です。(なのはロワのホッパー準拠) 『おい相棒。自然公園に行って何をするつもりなんだ?』 『公園に反応を二つくらい見つけてさ…』 『ということはそいつらと接触する気なのか?』 『場合によってはね。多分片方は殺し合いに乗ってると思うよ。』 『何故それが分かったんだ?』 『放送前に自然公園の方に反応が二つあったんだ。そしたら片方の反応が消えた、ということはもう片方がそいつを殺したってことはほぼ明白でしょ?』 『で…そいつが殺し合いに乗っているとしてどうするんだ?』 『そうだなぁ…何とかホテルに向かわせたいな。人が集まりそうな百貨店が数時間後に禁止エリアになるとなれば次に殺し合いに乗らない人が集まりそうなのは多分そこだよ。 そこへ殺し合いに乗っている人を向かわせれば必ず騒動が一つくらい起こるはずだ。 そして多分アカギ君と千秋ちゃんはホテルへ向かう可能性が最も高い。向かってくれればさらに騒動を引き起こすに違いない。 主催の気が引くような騒動がね。』 『その間にこの首輪を何とかするというわけだ。』 『まあそれもあるけど、この騒動で涼宮ハルヒが死んでくれるのが一番助かる。』 『ハルヒ?何でそいつが…』 『自称神のあの女のことさ。きっとさっさと首輪を外すなりしてチート力を取り戻そうとしているんだろう。 多分ハルヒのあのチート力だって首輪で制限かけられているに違いないよ。』 『ああ、奴の力が制限されてなかったらもっと人が死んでるはずだからな。』 『首輪を外して力を取り戻そうとしているならこれはまた厄介だ。奴のチートは制限外した僕の俺ルールや爆☆殺でさえ梃子摺りそうなものだもの。 だから制限がかかっているうちに死んでもらうのが一番なんだ。』 『確かに…』 『そして首輪を外した僕が主催を乗っ取ってこのロワに置ける全ての頂点に立つ。神、悪魔、全てのものの上に立つ存在となるのさ!!』 1人の少年は足を進めていく。底知れぬ野望をその心に抱いて。 闇AIBO恐るべし。 【B-4/南側/一日目 朝】 【武藤遊戯@カオスロワ】 【状態】闇AIBO 【装備】ワルサーPPK改(28/30)@現実 千年パズル@カオスロワ クレイジー・ダイヤモンドのDISC@漫画ロワ 【持物】支給品一式、遊戯王カード@ニコロワ、高性能探索機能つき扇風機@書き手ロワ」 【方針/思考】 [基本方針] この世界のロワ主催者に、僕はなる!! 1、C-5付近の2つの反応(ラッドと熱血王子)に場合によっては接触し、利用する。できればホテルへ向かわせたい 2、この首輪探知機を使えば誰にも関わらず、空気になるのは簡単そうだな。 3、涼宮ハルヒが死んでくれると助かる。 3、自分に関係ないところで主催の興味を引くような事を行わせたい。長門さんの目的が読み通りなら好都合。 4、クレイジーダイヤモンドの使用を控える気はない。 ※六期カオスロワ死後からの参戦です。 ※主催者が時間を時間を操る能力を持っていると推測しています。 ※闇のゲームにはほとんど制限が掛かってませんが、チート能力はほぼ封じられてます。 ※ワルサーPPK改はただ弾が増えただけです。 ※遊戯王カードの内訳は次の書き手さんに任せます。 ※千年パズルがあれば誰でも中の遊戯とは話せます。 ※クレイジーダイヤモンドの使用による精神疲労は表に出てない方の遊戯に掛かります。 ※ハルヒはカオスロワレベルのチート力を持つと予測しています。 【闇遊戯@カオスロワ】 【状態】精神疲労(小) 【方針/思考】 [基本方針] AIBOに付いて行く 1、AIBOは俺の無念を晴らすために主催になろうとしてるのか? 2、AIBOにばかりいいところを取られて空気になりたくない 3、元主催の俺がロワを成り立たせなくていいのか……? まあ、相棒はいいって言ってるし、大丈夫だろう ※5ndで主催をやっていた時、幕張メッセに飛んだ後からの参戦です。 ※『AIBO』がいなくなったり、信頼出来なくなったら、マーダーに戻る可能性があります ロアルド・アムンゼンです。 あの少年は逃げろといってくれましたが、やはり私はあの少年を見捨てることができません。 私は拳法を習ったんですよ。それを殺し合い打倒や犬の捕獲に使わずどうするんですか。 私は急いでさっきいた洋館付近へ向かって足を進めます。 洋館へ向かっている途中で放送が流れました。その数10人。 10人も死んでいるとは…髑髏の男、白髪の男、大男を止められなかったことに心が痛みます。 どうやら6/氏、かがみ氏、竜はまだ無事なようです。はやく合流する必要がありそうですね。 そして一刻も早くこの殺し合いを打倒するのです。 そんなこんなで洋館にたどり着いた私に飛び込んできた光景はあの白髪の男と下着のみというはしたない格好をした少女ではありませんか。 つまりこういうことです。白髪の男が少女を連れ去り、脅して服を脱がそうとして現在その少女は下着姿になっているのでしょう。 レディに対してそんなことをするとはジェントルメンの風上にも置けませんな。 もう黙っていられません!!私1人であの男を止め、少女を救出します。 そう思ったらすぐに行動せねば。私はその男へ向かって駆け出しました。 待っててくださいねレディ。今すぐ私が助けてあげますからね…ん?あれは…… 犬? ◇ おっすバカ野郎ども、はたまた南千秋だ。 あれから4人で話し合った結果遊戯と長門さんはそれぞれ別行動を取ることにしたそうだ。 4人で固まるより各自分散して行動したほうが良い。そしてなにより遊戯と長門さんはそれぞれやるべきことがあるそうだ。 とりあえず私はアカギと行動を共にすることになったんだ。 それにしても困ったことにこれから行こうとしてた百貨店が禁止エリアになっちまったじゃないか。 さっきの盗撮されてたことといい…奴らはどこまでも私を虚仮にしたいらしいな。 フッフッフッ…上等だ、絶対に痛い目を見せてやるからな!!そしてピッピ…お前の仇も取る!! そしてアカギと話し合った結果、次に人が集まりそうなホテルへ行くことになった。 でもその前に私は川に落ちたらしいからずぶ濡れで風を引いちまいそうだ。 仕方がねーから洋館のお風呂につかることにしたぞ。 アカギの奴は「少しだけだ…!」と言ってたが、私は女なんだぞ?女だったら誰だって風呂は入りたいだろ? え?口調が女っぽくないとか…体が他の女よりは女じゃないとか…放っとけ!バケツもって立ってろこのバカ野郎…… こうして今私は湯船に浸かっているわけだが、ちょっと豪華すぎなんじゃないか? 壁にはいろんな花が入ってるし、いたるところが金色。 ここの屋敷に主人は相当の凝り性とみえる。風呂をこんなにするのにかなり高い金がかかっただろうな。 私はどうもそういうのが理解できない。豪華な風呂にするためやここに大きい洋館を建てるためにかかったお金をハンバーグに換算したらどれほどになるか知れたもんじゃないよ。 でもなんだかんだいって風呂に浸かってるとリラックスするな~ 殺し合いの打倒…それが何か重要か?って思いたくなるほどだ。 「おい千秋。長いぞ…さっさと出て来いっ…」 「あん?」 もう少し落ち着いていたかったのに空気の読めないバカ野郎の声が着替え室の方からする。 私は舌打ちをしたが状況が状況だ。しゃーねーからさっさと出て着替えるか。 そしてアカギ。今から出るからてめーはさっさとそこから出てけ。 ちなみにずぶ濡れになった私の衣服はまだ乾きそうにないから風呂に入る前に洋館で代わりの服を探したんだ。 でも洋館の中の服は私が着るにしてはでか過ぎるドレスがばっかでねえ。 私はそれでもいいと言ったんだけどアカギの奴がサイズがでかい服は動く時邪魔になるって言うんだよ。 んで着れそうなのが犬がプリンタされたの下着一式だけだったんだよ。 でも全裸や布団だけよりは幾分かマシだろ。仕方がないからそれに着替えて外に出ることにする。 その後に外で待ってたアカギと合流し、外に干してあった衣服をデイバッグにしまう。 さて、さっさとホテルへ行くか。そこに運命を打開する少数派がいるかもしれねえ。 何よりそこにまともな服があるかもしれねえからな。 よっしゃ善は急げださっさと行…「犬ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」 そしたら私達が行こうとした矢先に変なオッサンがいきなり私に飛びついてきたんだ!! 何だこのおっさんは!?一体何をするつもりなんだ? 「犬っ…犬ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」 「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」 するとそのオッサンは私を押し倒した後私の下半身に顔を埋めやがった! そして私がはいてるパンツに手を伸ばして脱がそうとしてくるんだ! ていうか、うわっやめろよやめろって言ってんだろ! だーかーらーやめろっつってんだろこのバカ野郎! おい、お前どこに手をつっこんでんだよ!? うわ~助けろ~!! ◇ スパァーーン! スパァーーン! 「バカ野郎!バカ野郎!」 「すいませんでしたレディ…」 「レディじゃない。姫と呼べ。」 「姫、もうご勘弁を…」 「だが断る。」 B-4に立っている巨大な洋館の前。 そこではまさに異様な光景が広がっていた。 ズボンを尻まで下げられた男ロアルド・アムンゼンが四つんばいになっており、 『6-3泉』と書かれたスクール水着を着た少女南千秋がその尻を何度も蹴っていた。 千秋がアムンゼンの尻を罵りながら蹴るたびに手で叩かれるとは違うスパン音が響き渡り、 それにあわせるようにアムンゼンが謝罪の言葉を発していた。 さて、何があったのであろうかというとアムンゼンが千秋にいきなり襲い掛かってきたのだ。 アムンゼンは鬼気せまる顔で千秋に飛びつき、犬柄のマークをまじまじと見つめると千秋のパンツに手を伸ばす。 千秋の必死の抵抗も空しく、そのパンツはあっという間に千秋の尻から剥ぎ取られた。 だが、彼の凶行はまだ終わらない。次に千秋の着ているTシャツに手を伸ばす。 やはり千秋は抵抗するものの、あっさりと剥ぎ取られてしまった。 そしてアムンゼンはTシャツとパンツの犬のプリントを狂気に駆られたような目で見つめ、そのパンツとTシャツを口の中に入れて頬張り始めたのだった。 その様子をアカギは何故だか黙って見ているだけだった。 アムンゼンは千秋のはいていた下着を平らげると、我に帰ったのか真摯な顔で頭を下げた。 そして謝罪の言葉を述べ、全裸状態の千秋に「せめて何か着るものでも」と自分に支給されていたスクール水着を千秋に手渡した。 着るものを手に入れた千秋は文句を言いながらスクール水着を着る。サイズはほとんどあっているようだ。 だが服を脱がされた千秋の怒りは収まることはなく、ロアルド・アムンゼンにこう言った。 「この姫に対する暴行の罪により、バカの順に尻ボッコの刑に処す!!」 というわけでアムンゼンは千秋に尻を何度も蹴られていた。 そして近くで白髪の男赤木しげるはアムンゼンのデイバッグを勝手に漁り、1カートンほどの煙草とライターを取り出す。 彼は煙草に火を点ける。 アカギはその様子を黙って見ていたが、彼は煙草を一服し終えると… 「俺も参加するか…」 アカギは千秋に尻を蹴られ続けているアムンゼンに近づき、手に持った煙草をアムンゼンの丸出しになった尻へ押し付けた。 「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」 「まだまだ終わらない…地獄の淵が見えるまで…!」 「すいません…もうこれ以上は…どうかご勘弁を…」 「断る…倍プッシュだ…!」 『ヒャハハハハハ!随分と楽しいことやってるじゃねぇか!!』 ロアルド・アムンゼンの絶叫があたりに響き渡る。 それに構うことなく千秋はアムンゼンの尻を蹴り続け、アカギはアムンゼンの尻に何度も根性焼き。 闇バクラはその光景をアカギの内から見て腹を抱えて笑っていた。 制裁は2人の鬱憤が収まるまで続けられ、最終的にアムンゼンの尻は腫れあがりところどころに根性焼きによる火傷の跡が残っている。 ロアルド・アムンゼンの尻はそれはそれは酷いことになっていた。 「もうこんな奴放っといてホテル行こうぜ。」 「ああそうだな…ついでにこいつの支給品も取っておこう…」 千秋とアカギはアムンゼンのデイバッグを盗ってこの場から立ち去った。 丸出しの尻を晒して悶絶しているロアルド・アムンゼンには目も暮れず。 【B-4/洋館前/一日目 朝】 【赤木しげる(13歳)@カオスロワ】 【状態】神域 強運 ストレス解消済み 【装備】強靭な顎と鼻(たぶんコンクリより硬い)、千年リング@なのはロワ 【持物】支給品一式、アムンゼンの支給品一式、ロードローラー@漫画ロワ、モンスターボール(ことのは)@ニコロワ、マルボロライト1カートン(一個消費中)@現実、不明支給品0~1 【方針/思考】 [基本方針 仲間を集め、主催者を倒す 1、千秋とともにホテルへ行く 2、片端から島を回り、情報と仲間を集める。 3、共に戦った6/、アナゴ、朝倉涼子、真・長門有希、南千秋、南春香、遊城十代を重点的に探す。彼が六期の主催だった事を知ってる者には五期の自分を語る。 4、ピエモンとジェネラルシャドウのことを知っていると思われる人物、村雨良を探す。 5、ロワの後は元の世界に返りたくない。 ※千年リングを装備したことにより、バクラの人格が目覚めました。 ※六期カオスロワの主催者になった後の参戦です。 ※もう一つ自分の名前があることについては、カオスロワの世界ではよくあったこと、と流しています。 ※千年リングは誰でも身に付ける事が出来ます。 【闇バクラ@なのはロワ】 【状態】健康 【方針/思考】 [基本方針] 今行われているデスゲームを楽しむ 1、宿主であるアカギには基本的に協力はする。 2、俺も尻の拷問に参加したかった! ※参戦時期は少なくとも自身の能力の制限に気付いた後です。 ※強制憑依したら好き勝手やるかもしれません 【南千秋@テラカオスバトルロワイアル】 [状態]:健康 頭部にたんこぶ ストレス解消済み [装備]:シルバースキン@不明、イングラムM10サブマシンガン(14/32)@現実 、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ [持物]:デイパック、支給品一式、ハルコンネン@漫画ロワ、イングラムM10サブマシンガンの予備マガジン9 、濡れた衣服 [方針/目的] 基本方針:主催者を制裁する。 殺し合い?乗るかそんなもん 1:まともな服を着る 2:春香姉さまを探す。 3:アカギと一緒にホテルへ行って仲間を探す。ついでにまともな服も探す 4:ピッピを殺した大バカ野郎は制裁する 5:アムンゼンなんかもう知らない [備考] ※カオスロワ6期直後からの参戦です。 ※制限により光龍(ブルーアイズ・シャイニングドラゴン)にはなれません。 ※シルバースキンが漫画ロワ仕様かニコロワ仕様なのかは後の書き手に任せます。 ※現在泉こなたのスクール水着@漫画ロワを着用しています 【ロアルド・アムンゼン(その3)@オールロワ】 [状態]:ダメージ大(尻が)、尻に打撲と火傷 [装備]:なし [持物]:なし [方針/行動] 基本方針:殺し合いには乗らない。だが犬は話が別 1:すいませんでした… 2:6/、かがみ、竜を探す。 3:犬喰いたい ※オールロワ113話「日本昔話:とりかえばや物語」直後からの参戦です。 ※Chain-情と赤木しげるを危険人物と認識しました。 ※武藤遊戯を危険人物に脅される少年と認識しました。 ※赤木しげると南千秋に尻を酷い目に遭わされました。 【泉こなたのスクール水着@漫画ロワ】 ロアルド・アムンゼン(その3)に支給。 原作では文字通り泉こなたが着用している水着である。 胸元のゼッケンに6-3泉と書かれている。つまり、小学生時の水着なのだが、 成長が止まったこなたは高校生でも着る事が出来る。 曰く「そういうニーズもあるんだよ、かがみん」 078:もうどうにでもな~れ(後篇) 投下順 080:性欲の!熱いホモ! 078:もうどうにでもな~れ(後篇) 時系列順 080:性欲の!熱いホモ! 056:狂人にも五分の理(ことわり) 桂言葉 085:大都会交響楽 071:集結するカオス 真・長門有希 武藤遊戯 103:Ego-Eyes Glazing Over 赤木しげる(13歳) 098:飢え「無我夢中」の無礼講 南千秋 ロアルド・アムンゼン(その3) 095:No Chance in Hell
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/103.html
人が空想できる全ての出来事は起こりうる現実である。 ――ウィリー・ガロン 首謀者も、目的も、参加者も、舞台も。すべてが未だ謎に包まれたバトル・ロワイヤル。 多くの者たちにとって、この箱庭は地獄だ。 理由もなく、意味もなく、意義もなく。 殺し合わなければ未来はないと告げられる。 ある者は嘆き。ある者は怒り。 或いは、あるものは心を壊し人を殺める凶行に走る。 皆、このゲームに巻き込まれた時点で多くのものを失っている。 自由を。日常を。命を。尊厳を。未来を。平穏を。 だから怒る。だから悲しむ。だから壊れる。だから殺す。 では、何も失っていない者ならば? 「お...おお....おおおお!!!!!」 バトルロワイヤルの舞台に降り立った男は、その擦り切れたスニーカーで大地を踏みしめた。 柔らかながら芯の通った草の感触。たったそれだけのことが、男に電流が走るほどの感動を与えた。 「出られた!出られたっ!! 何にもないでたらめな世界!!!親父の頭の中から!!!!」 喜びを全身で表すように、手足をブンブンと動かす薄汚い男。 頬はやせこけ、髪はぼさぼさ。服はボロボロでホームレスを思わせる青年だ。 名を時生という彼は。本来人間ではない。 帝愛グループ地下労働施設、E班班長大槻が頭の中で作り出した存在だ。 ただそういう妄想をしていれば眠れるからというだけで生み出された、イマジナリーフレンドならぬイマジナリージュニア。 100人いるその妄想の中。ただ一人意思を得てしまった男なのだ。 大槻の脳内。本人にとっても無意識の空間で2175年孤独に過ごし続けた時生。 100人の子供(イマジナリージュニア)達の同窓パーティーにて大槻と再会し、娯楽や兄弟を得たと思えばその全てが張りぼて。 気が狂いそうな世界で一人永遠に生きるしかなかった。 そんな運命を諦め受け入れていた時生にとって。このバトルロワイヤルは天国と言っても過言ではない。 なぜなら、ここは全てが本物だ。 知らない女が話している。 知らない男が死んでいる。 知らない世界が目の前にある。 大槻の脳内から解放された彼の眼に映る世界。 血生臭い殺し合いの世界であろうと。それは2175年ぶりに彼が見る『本物』だった。 大きく鼻から息を吸い。口から吐き出す。 冷たい空気が器官を通り、肺を見たし。血液の酸素と二酸化炭素が交換され。排出される。 産声を上げた子供のように目を見開き、網膜に世界を焼き付ける。 真っ暗な草原だがもとより暗い空間に居たのだ。星こそないがずいぶん遠くまで視界が広がっていた。 街が見えた。森が見えた。塔が見えた。煙が見えた。光が見えた。怪物が見えた。命が見えた。 遮蔽物らしきものもほとんどないだだっ広い草原だ。各地で響く刺激が空気を揺らし、時生の鼓膜に届いた。 叫びが聞こえた。剣がぶつかり合った。銃声が響いた。何かが駆動した。男が笑った。女が泣いた。 「いる!誰かいるんだ! あんな壊れたラジオみてえな兄弟じゃねえ!生きた人間たちが!! ここにはあるんだ!!!脳の片隅の世界じゃねえ!本物の世界が!!!」 感動。圧倒的感動。 同時に時生の心に、真っ黒い染みのような思いが宿る。 男は、この殺し合いに巻き込まれて何も失ってはいない。 自由も、日常も、命も。 尊厳も、未来も、平穏も。 何一つ失ってはいないこの男の心は、殺し合いに興じる参加者と同じように壊れていたのだ。 「俺は戻らねえ!!あんな世界に! この殺し合いに乗ってでも、本物の世界に行くんだ!!!」 なぜなら男は、元より何1つ持っていないのだから。 【時生@1日外出録ハンチョウ】 状態:肉体がある幸福 あらゆる刺激に対する感動 戻ることへの恐怖 服装:ぼろぼろの私服 装備: 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン 思考 基本:”本当の世界”に行く 01:出られた!親父の頭の中から出られたんだ!!! 02:戻りたくない!戻らないためならなんだってやってやる!! 参戦時期:ハンチョウ146話直後 備考
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/171.html
「なんだかなぁ…」 頭をガシガシと掻きむしりながら、燻んだ金髪の女が、何とも微妙な表情で呟く。 女の名はボニー・パーカー。1930年代のアメリカで悪名を轟かせ、自由に生き、自由に死んだ。後世に演劇や映画の題材となった連続強盗殺人犯である。 死ぬ間際に、生涯唯一の心残りの為に悪魔女王と契約し、魔女千夜血戦(ワルプルギス)に臨んだ絶世の魔女でもある。 首尾良く一回戦の相手であるモナ・リザを撃破して、一回戦の勝者を招いて行われるお茶会に招待された筈が────。 「いや、何でこんな所に」 何が何やら分からない。あの脳みそ剥き出し女は、どうやら悪魔女王の城から自分を拉致してくれたらしい。 悪魔の女王の君臨する城で、そんな事を行えるというのは、悪魔よりも上の存在ではなかろうか。 「悪魔女王より上ってことか。だったら、彼奴に願いを叶えてもらうってのも良いな」 幸いな事に、支給されたのは拳銃。前世紀に流行したコルト1877『サンダラー』。元々銃使い(ガンスリンガー)の身には、使用する分には丁度良い。 獰猛な笑みを浮かべて歩き出したボニーの鼓膜を、遠くで誰かが上げた悲鳴が震わせた。 ◆◆◆ 「ギャアアアアアアアアアア!!!一体何がどうなってんのよおおおおお!!!!」 喚きながら全力疾走する、アオザイを着た一人の女。 泣き黒子が目を引く美貌も、必死という言葉を体現したかのような形相で台無しになっている。 脇目も振らずに走る女の後ろからは、凶暴な顔をした無数のゾンビが、女と同じく全力疾走していた。 女には何が何やら分からない。分かっているのは一つだけ。このまま捕まれば死ぬという事だけだ。 「何でゾンビが走ってるのおおおおおお!!?」 出身がFPSなので…。 折悪く直線の道路。左右は全てシャッターが降りたビル街。身を隠せる場所など何処にも無く。 「嫌!死にたく無い!!パリに行って───プギャ!?」 喚きながら走っていたのが災いしたのか、地面に広がっていた血溜まりに足を取られて、女はスッ転んだ。 痛みを意に解する暇も惜しんで立ち上がろうとした女へと、無数のゾンビが襲い掛かる。 「嫌アアアアアアアアアアアアアア!!!!」 無惨にもゾンビに踊り食いされる寸前で、女に最も近づいていたゾンビの頭が消し飛んだ。 呆然となる女の目の前で、ゾンビの頭が次々と消し飛んでいく。 五回、息を吸って吐く間に、溢れかえっていたゾンビは悉く頭部を失い倒れ伏した。 「ハッ!魔力で弾丸が補充されるってのは助かるぜ。装填も銃の交換も必要無え」 HAHAHAと快活に笑ったボニーは、未だへたり込んだままの女を見下ろした。 「此処で会ったのも何かの縁だが…。場合が場合だ。死んでくれ」 一発で頭吹っ飛ばしてやるから痛くねーぞ。心の中でそう思いながら銃口を向ける。ゾンビよりも現実感(リアリティ)の有る“死”の具現に、女の顔から血の気が引いた。 「私…死ぬの?」 「ああ」 「こんな所で、パリにもドバイにも行ってないのに?」 「知るかバカ女」 問答を打ち切って指に力を込める。ミリにも満たない僅かな動きを引き金に与える。それだけでこのバカ女は死ぬ。 「嫌。こんな所で、訳わかんないまま、ナメられて、殺される?絶対嫌!!」 バカ女の絶叫に合わせて、ボニーとバカ女の間に、鋼鉄の威容が現れる。 砲塔を装着した巨人の上半身を思わる姿のそれは、女の感情に合わせるかのように、鋼の拳を振り上げ、ボニーへと振り下ろす。 「!?」 鋼拳に押し出された大気と、鋼拳が路面を穿った轟を浴びながら、咄嗟に後ろへと飛び退いたボニーは、さっきまで自分が立っていた位置に、直径にして5m程のクレーターが出来たのを見て驚愕した。 「織姫並みのパワーが有りやがる!」 驚愕が冷めやらぬうちに、ボニーを追って再度放たれた鋼の拳を地面を転がって回避する。鋼拳が直撃した電柱が、異音と共に粉砕される。 「私は死にたく無い!アツコろ一緒にパリでクロワッサン行きたい!ボン・マルシュにも行きたい!!ドバイにだって、他にも沢山行きたい!!こんなところで死ねない!!」 「訳わかんねぇ事吐かしてんじゃ無ぇ!!!」 轟く銃声。連続して響く音は、あまりにも速い連射のために、音が重なって一つに聞こえる程だったが、放たれた銃弾の悉くが鋼の巨人を貫くことが能わず、命中した銃弾は明後日の方向へと跳ね返った。 「こんなお花畑オツムに、とんでも無えモン渡してんじゃ無えよクソボケがーーーー!!!」 「うるさい!この悪人!!」 それから10分以上、鋼の巨拳が空気を引き裂く音と、大気を震わせる銃声が続いたのだった。 あと女達の罵声も。 ◆◆◆ 「ゼーっゼーっ」 ボニー・パーカーは両手を膝について、荒い息を吐いていた。 怒鳴り散らしながら走り回り、魔力を銃弾に変えて撃ちまくった所為で滅茶苦茶疲れた。座り込んで休みたかった。 「はあ…はあ…」 バカ女はへたり込んで必死に呼吸を整えている。 此方もまた、怒鳴り散らしながら、不慣れな支給品を駆使して、人を超えた速度で走り回るボニーを追い続けたのだ。疲労しない訳が無かった。 「はあ…はあ…。こんな所で、死んでたまるか。絶対にパリへ行くんだから。ドバイにだって行くんだから」 「…ドバイが何処かは知らねぇけどよ。こんな時にもそんな事言えるなんてのは、大したお花畑だよ」 「何よそれ、バカにしてんの?」 「……褒めてるんだよ」 タイプこそ違うが、こうまで突き抜けたバカは、1人の女を思い出す。 もはや会う事の出来ないバカ女。クソッタレた街で、お花畑な夢を語っていた女。 最高に自由に生きて、最高に自由に死んだ。やり残した事など何も無いボニー・パーカーのたった一つの心残り。 「チッ……」 舌打ちする。目の前のバカ女にタリサの影を見てしまった以上、どうにも殺せない。タリサとは全く違う女なのに。 「ああ…やっぱりヤメだ」 【我 『自由』を欲す】 ボニーが魔法を発動する時の言葉(ワード)。 思い起こせば、自由を欲するこの身が、何故にあんな脳味噌女の言う事聞いて、殺し合いに励まなければならないのか。 悪魔の誘いにのって、魔女千夜血戦(ワルプルギス)に臨むことは、自分の意志で、自分で決めた。 だが、この殺し合いに臨むに際して、ボニーの意志は介在していない。 自由を欲する魔女であるボニーが、その自由を剥奪されて戦う理由は無い。 「だから安心しろよ。お前を殺したりはしないから」 「……本当に?」 「アタシは悪党だが、こんなチンケな嘘は吐いたりしねぇよ」 本当の事を言えば、殺そうと思えば殺せたのだ。魔女としての異能、『魔法』を使えば、このバカ女を確実に殺せた。それをしなかったのは、やはり殺意が足りなかった為か。 「チッ…どうにも調子が狂う」 ポケットに入っていたタバコを取り出して加える。生憎と火が無かった。 「…………………」 次の対戦相手が火を使う奴だったなー。なんて事を考えながら、取り敢えず未だに座り込んだままのバカ女を見下ろした。 「お前、名前は何ていうんだ」 「……人に名前を訊くんなら、まず自分から名乗りなさいよ」 「ボニー・パーカー。只の悪党さ」 「ユリ。只のいい女よ」 「……………オモシレー女」 何処かズレた女だった。全く以って、クソみてェな街で、お花畑な夢を謳っていたタリサのようだった。 殺し合いの只中で、何処か弛緩した空気が流れ、ボニーとユリの身体から張り詰めたものが抜けて行く。 ユリに倣って、ボニーも座り込む。10分も走り続けたのだ、いい加減に足が痛い。 「さっき言っていたけど、アツコって誰だよ」 「腐れ縁の知り合いよ」 何とも無しに会話をする。殺す気が完全に失せたのだ。バカ女相手の会話も、暇潰しには丁度良い。 「なぁ、オイ。ドバイってのはどんな所なんだ」 「バッカねぇ、ドバイも知らないの?ドバイってのは、セレブが集まるリゾートよ」 「訳わかんねぇ」 ふと横を向いたユリが近づいてくる人影に気づいた時、ボニーが全身に戦意を漲らせて立ち上がる。 近づいて来る人影は、悪党として生きて死んだボニーにとって、とても馴染み深い臭いを放っていた。 むせ返るような、血臭を。 ◆◆◆ 「あら、漸く人に逢えましたわ」 ボニーの視界に映るのは、真紅のボディースーツに身を包んだ銀髪の美女。 ボニーとユリを見て、満足気に微笑んだ女に、ボニーはこの女と殺し合いになる事を確信した。 「お一人は少しばかりお歳を召している様ですが、二人とも見目麗しくて結構な事ですわ」 「歳取ってるって私の事?私まだ現役なんだけど!」 激昂するユリをよそに、ボニーの思考は冷たく冴えて行く。 「テメェは…」 最悪だ。自分が此処に居る以上、他の魔女も居るかの知れないとは思ってはいたが、よりにもよって此奴が居るとは。いや、殺し合いには丁度良すぎるか。だが、今はそんな事よりも。 「何で生きてやがる!テメェ!!」 魔女千夜血戦(ワルプルギス)に於ける最初の敗者。巴御前に敗北し、消滅したエリザベート・バートリーが、なぜ此処に!? 殺し合いには乗らないと決めたのだ、その上で出会うならば、協力する事が可能だろう巴御前や黄月英あたりが望ましかった。 どうせ負けて消えた奴ならば、マリー・アントワネットでも居れば良いものを。 よりにもよって、協力も話し合いも妥協も協調も期待できない殺人鬼とは。 「何故生きている…と言われましても……私は死んでなどいない。それだけですわ」 「いや、お前は巴御前に殺されて消えた筈だ」 「何の事かサッパリ分かりませんわ。まぁ良いですけど。私の一回戦の相手の名を知っているという事は貴女は悪魔か魔女」 エリザベートは白い繊指を形の良い顎に当てた。 「悪魔には見えませんから、魔女ですね。何故私が死んだなどと言うのかは、ゆっくり聞かせて貰います」 言い終わるよりも早く、血笑いを浮かべて、猛速で駆け寄ってくるエリザベートを前に、ボニーは僅かに思考に耽った。 【どうする。此奴置いて逃げるか?そうすれば、エリザベートは此奴を嬲り殺しにするだろうから、アタシは確実に逃げられる】 掌をエリザベートへと向ける。 【ユリがこのクソ女に殺されるのは、気に入らねぇ】 このバカ女が、クソ女(エリザベート)のオモチャにされるのは、酷く気に入らない。 「我 自由を欲す!!!」 今此処でエリザベートと戦うのは愚策。それはボニーも理解している。 疲労している身で“血の魔女”と戦っても勝ち目は薄い。逃げるのが最善手だろう。 だが────。それはボニーの欲する『自由』では無い。 まともに戦っても不利。だが、一回戦で死んだエリザベートは、ボニーの魔法を知らない。ならば魔法を使用って一撃でケリを着ける。 “奪魔法 俺たちに明日はない” 手を伸ばした方向に存在するものを掴み、物理的な障壁を無視して己が手元に引き寄せる魔法。人体に使用すれば、内臓を掴み取ることすら可能な魔法。 モナ・リザの様に、これで心臓を抜き取る。 「あ?」 確かにエリザベートの心臓を掴んだ感触は有った。だが、手元に引き寄せる事が出来ない。 「制限か!!」 脳味噌女が言っていた事を思い出す。確かに出会う相手の心臓悉く抜いて回れば、ボニーは容易く優勝する。 魔女千夜血戦(ワルプルギス)では、他の魔女に戦うところを見られる為に、一度使えばタネが割れる初見殺しだが、此処ではそうでは無い。 使えば相手は心臓抜き取られて死ぬ。そして目撃者は1人も居ない。制限の対象になるのは当然のことと言えた。 「どんな魔法かは知りませんが、使用できなくなっているみたいですわね。お可哀想ですが、私にとっては好都合」 エリザベートの手にいつの間にか握られていたスレッジハンマーが、唸りを上げてボニーの胴へと振われる。 後ろに飛び退って躱したボニーを追って、再度振われるハンマーを再度回避。続いて振われる三撃目を前に出て柄の部分を抑える事で止める。 「いい加減に────」 エリザベートの顔に一発見舞うべく拳を振り上げる。その時、エリザベートの顔が見えた。 厭らしい、悍ましい笑みを湛えた、魔女の顔が。 悪寒が背筋を走る。全力で地面へと倒れ込んだボニーの頭の有った位置を、一筋の針が貫いていた。 位置からして、ボニーがあのまま立って居れば、右目を貫かれていた事だろう。 舌打ちしつつ、サンダラーをエリザベートの脳天目掛け、発泡する。 忽然と現れた石板に、硬い音を立てて銃弾がめり込んだ。 間髪入れず、石板の左右から襲って来る、九尾の猫鞭を転がって躱すと、立ち上がって走り出す。 「逃しません」 エリザベートがボニーへと腕を伸ばすと、巨大な車輪が現れ、自動で回転してボニーを追い出した。 「あんなモン!魔女千夜血戦(ワルプルギス)じゃ使ってなかったぞ!!」 走りながらサンダラーを連射、瞬時に連続して数十発の銃弾が着弾し、車輪が砕けるが、即座に無数の針がボニー目掛けて飛来する。 これに対して、ボニーは身を低くしながら、銃を乱射。攻撃を回避しつつ弾幕を張って、エリザベートの追撃と接近を阻む。 「クソッタレ!」 現状はボニーに不利。エリザベートは遠近両方に対応できる(オールレンジ)のに対して、ボニーは武器も魔法も遠距離用(アウトファイト)だ。 しいあも遠距離戦においても質量のある拷問器具を複数纏めて飛ばせるエリザベートが有利。完全にボニーに不利な状況である。 エリザベートの放つ拷問器具達。杭に釘に針に車輪鉄槌焼きゴテに鎖にその他諸々。その全てが異様な強度を誇り、只の釘がサンダラーの銃弾と相殺する有様。 ボニーの記憶にあるエリザベートの戦いと比較して、明らかに異常だった。この女の拷問器具は、此処まで頑丈では決して無かった。 「魔女千夜血戦(ワルプルギス)に臨んだ同じ魔女。少しは期待していたのですが、これでは愉しめませんね。下の上、といったところでしょうか」 エリザベートの言葉に応えるのは、轟音。連続する銃声が重なり合い、結果として一つの音として奏でられる轟きが、雑多な音を消しとばす。 放たれた銃弾は優に五十を超える。炸薬に黒色火薬を用いた銃弾であっても、これだけの数を撃ち込めば、人体などはボロ切れに等しい態となる。 だが、これの弾雨ですらが届かない。嘲笑を浮かべる余裕すら見せながら、エリザベートが腕を振ると、無数の鎖が現れ、絡み合って壁を形成、銃弾を悉く受けとめ弾き散らす。 ボニーが舌打ちする暇も無く、絡まり合った鎖が解けて、ボニーへと襲いかかる。 「ウオオオオオオオオオ!!!」 絶叫しながら、走り、引き金を引き、四肢や胴や首に絡み付こうとする鎖を回避し、撃ち落とす。 「随分と頑張りましたねご褒美です」 不意に至近から聞こえた声。鎖に気を取られた隙に、エリザベートに接近されていたのだった。 ボニーの視界を、無数の針が付いたモノが埋める。内側に針を植え込んだ上で、犠牲者へ被せる事を目的とした仮面だとは、ボニーには知る由もない。 咄嗟に仰け反って躱したボニーだが、僅かに遅れた為に、顔に無数の細かい傷が穿たれる。 体勢が崩れたのと、痛みに怯んだ事で生じた隙を見逃さず、エリザベートは更に追撃。 ボニーに先刻放った鎖が蛇の様にボニーに絡みつき、全身を拘束した。 「つーかまーえたー」 手を叩くエリザベートを見て、ボニーはこれから嬲り殺しの憂き目にあう自分の姿を幻視した。 「さて、と。じっくりと嬲り殺しにしたい所ですが…。時間も無いですし、手早く片付けましょうか」 エリザベートがボニーの処刑に選んだのは、巨大な車輪。高速回転する車輪を用いて、ボニーを少しづつ削り殺すつもりだった。 「これで少しづつ、少しづつ削って、削いで、丁寧に殺しても差し上げますわ」 地面に転がったままで、ボニーはエリザベートを睨みつける。幾重にも鎖を巻かれ、動きを封じられてもなお、その闘志に些かの怯みも見出せなかった。 「良いですわ、その眼その眼が恐怖と絶望に変わる瞬間。楽しみです」 ボニーの恐怖を煽る為に、緩慢な速度で迫る車輪。 高速で回転する巨大車輪が、ボニーに触れる直前。形容し難い音と共に粉砕された。 「あ~~もう!何なのよ!!いきなり湧いてきて、人を年寄り呼ばわりした挙句、勝手に仕切るんじゃ無い!!」 エリザベートが、此処には魔女の他に、もう一人居た事を思い出した時、既に鋼の拳がエリザベートへと放たれていた。 拳に引き裂かれた空気に当たっただけで、直撃すればどうなるかを知らしめる剛拳に、エリザベートの表情が引き攣った。 飛び退ったエリザベートは追い打ちの鋼拳を回避して、複数本の杭を飛ばすも、鋼の威容の装甲は悉くを弾き散らす。 「急かさなくとも、この方を殺した後にゆっくりと嬲って差し上げましたのに」 「ハァ~!?キモチ悪いこと言わないでよ!!!」 鋼の上半身に据え付けられた砲塔が火を噴いた。実体を持たない、砲弾状の高エネルギーの塊は、エリザベートへと真っ直ぐに飛翔する。 対するエリザベートは、咄嗟に石板を五枚重ねて展開。盾とする事で、砲撃を防御するも、展開した石板が纏めて粉砕されてしまった。 「ガ…ッ!?」 エリザベートが苦鳴を漏らす。大したダメージでは無いが、確かに石板を砕かれた時に苦痛を感じたのだ。 ボニーに車輪を砕かれた時にも感じたが、僅かであった為に、錯覚だろうと思っていたが、拷問器具が破壊されると、どうにもダメージを受けるらしい。 「厄介な」 エリザベートの拷問器具が、ボニーの記憶にあるものよりも遥かに強化され、砕かれるとダメージを受ける様になったのには、無論の事だが訳が有る。 エリザベートに支給された一冊の書。血の伯爵夫人(エリザベート・バートリー)。奇しくもエリザベートの名を冠した支給品。 異なる世界のエリザベート・バートリーの凄惨無比な拷問の記録が綴られた日記。そして、一人で国を揺るがす魔人達の一人が所有する呪具。 この支給品の能力は、『日記に記された拷問器具を顕現し、自在に操る』というもの。 しかして異なる世界の存在ではあるが、本来の所有者であり、魔女でもあるエリザベート・バートリーが持てば話しは別。 エリザベート・バートリーがこの呪書を用いた場合。魔女としてのエリザベートが使用する拷問器具全てに、呪書により顕現する拷問器具と同等の性質を持たせる事が可能となる。 無論の事、加えられた制限により本来の性能をフルに発揮できるわけではないが、それでも武器としての威力と強度が跳ね上がり、手を触れずして操る事が出来、魔術呪術による守護を突破する。 然してその代償として、拷問器具が砕かれれば、エリザベート当人にもフィードバックダメージが入ってしまう。 闘技場の上空を埋める程の膨大な拷問器具を操るエリザベートでは,10を砕かれても些少の傷だが、痛むことは痛むのだ。 振われる鋼拳に対し、拷問器具を用いて防御では無く、脚を駆使しての回避を選択────強いられる。 無力な只人と思って放置したのが仇となった。魔女たるこの身が身の危険を覚える程の武器────というよりも最早兵器に相当するが────を与えられていようとは。 「問題無いですわ」 確かにあの人型は強力だが、操るのはタダの女。制圧する事も殺す事も、悪魔女王アグラット・バット・マハラットに見込まれた絶世の魔女であるエリザベート・バートリーには容易い事だ。 ユリへと向かって複数の杭と釘を飛ばし、ユリが人型を盾にして防いだ事で、エリザベートを視認できなくなった隙に乗じて接近。九尾の猫鞭を振るい、人型の左右からユリへと伸ばす。 この奇襲に、戦闘の経験も、戦う力も無いユリは対応出来ない。迫る鉤がユリを貫き抉る寸前。 轟く銃声。その数は九つ。 砕ける鉤。その数も九つ。 「アタシを忘れんなよ。イカレ女。まだアタシと踊ってる最中だろがよォ」 鎖による戒めを脱したボニーが、サンダラーを構えて立っていた。 「そうでしたわね。貴女を愉しんでから────」「やっちまえ!ユリ!!」 ボニーの声に合わせるかの様に、不意打ちでユリの支給品である鋼の人型の振るう拳がエリザベートへ向けて放たれる。 超重量と剛力の併さった打撃は、防御(うけ)る事など出来はし無い、回避するしか選択肢が無い。 されども、ボニーへと気を取られた隙を突かれたエリザベートは回避など出来る状況には無く。 車輪をぶつけて拳の進行方向を逸らしつつ、石板を複数重ねて盾とし、更に取り出した刺股でガードしながら後ろへと飛ぶ。 ぶつけた車輪が異音と共に跳ね返り、重ねた石板が薄焼の煎餅の如くに砕けるも、刺股で受けることには成功、そして拳の勢いにより飛ばされる。 そして当然、回避して晒されたエリザベートの隙を見逃すボニーでは無く。 「死にやがれええええええ!!!」 放たれるサンダラーの猛速連射。人外の域に達した連射速度は、瞬時に二十の銃弾をエリザベートの身体へと殺到させる。 エリザベートは刺股を路面に突き立てると、柄の部分を握り込んで倒立する事で銃弾を回避、両脚を大きく振って勢いをつけると、その勢いを利用して、素手でボニーへと飛び掛かった。 ボニーは、サンダラーや己が拳脚を用いた迎撃では無く、回避を選択。 エリザベートの攻め手は、何処ぞにある拷問室から取り出す無数の拷問器具。素手で有るとはいえ、接触の際にが必ず何らかの拷問器具を使用する。迂闊に迎撃などせずに、距離を離すのが賢明だった。 「ユリ!」 それにボニーが迎撃せずとも、ユリがいる。ユリの支給品は、魔女であっても受ける事を避ける代物だ。エリザベートがボニーに向かってくるなら、その隙をユリに突かせれば良い。 「掛かり、ましたね」 虚空に鎖が乱舞する。エリザベートは自身へと迫る人型を無視して、路面に複数の鎖を撃ち込むと、思い切り鎖を引く事で一気に移動。人型の背後へと回り込んだ。 「まずは厄介な武器を持つ、殺し易い貴女から」 鋼の人型を操作して、エリザベートへと鋼拳を見舞おうとしたユリへと、エリザベートが迫る。 エリザベートの狙いは、火力が低いが殺しにくいボニーでは無く、己を容易く殺せる攻撃力を持つが、簡単に殺す事も出来るユリだった。 「勿体無いですが、一撃で殺しても差し上げましょう!」 ユリを殺して支給品を奪う。そうすれば後はボニーとの勝利が約束された1on1。好きなだけボニーを嬲って嬲って嬲り抜いて嬲り殺せる。 悍ましい笑みで美貌を歪ませたエリザベートが、取り出したスレッジハンマーをユリの頭へと薙ぎつけようとして────手からハンマーの重量が消失した。 「え?」 不意の事に呆然となるエリザベート。その背中に、凄まじい重さを感じ、直後に生じた激痛。 「ガハッ!!」 背骨こそ砕けなかったものの、痛みと衝撃でエリザベートは仰け反り、よろめいた。 「心臓は盗れなくても、武器には使えるらしいなァ」 獰猛な笑みを浮かべて、エリザベートの背後にたつボニー・パーカー。 “奪魔法 俺たちに明日はない”を行使して、エリザベートの手からスレッジハンマーを奪い、奪い盗ったハンマーをエリザベートへと振るったのだ。 「もう一発!」 再度振われたハンマーがエリザベートのせなかに吸い込まれ、エリザベートは強打者に打たれたボールの様に殴り飛ばされた。 「ヤっちまぇ!!」 鋼の人型の左右の拳に破滅的なエネルギーが生じる。 立ち上がったエリザベートが、血相を変えて阻止しようとするものの、ボニーの放つ弾雨により阻害され、そして審判の刻は訪れた。 鋼の人型の左右の拳から、拳の形をしたエネルギー塊が放たれる。 エリザベートが自身の周囲を、ありったけの拷問器具で覆って身を守る盾とし。 ボニーがユリを抱えて地面に倒れ込み。 エリザベートが拷問器具を展開するのに僅かに遅れて、二つのエネルギー塊が着弾。腹に響く低く重い轟きと、人間程度なら宙に舞い飛ばす爆風が荒れ狂った。 ◆◆◆ 「あ~…仕留め損なったかァ」 エリザベートの立っていた場所に発生したクレーターを見て、ボニーはうんざりした声を出す。 あの“血の魔女”は────魔女の全ては兎に角面倒臭いのだ。 己の欲を満たす為に、モナ・リザやマリー・キュリーといった、生前は殺し合いと全く無縁の女達ですらが平然と戦いに身を投じ、腕の一本無くした程度では戦意が衰えることも無い。 ましてやエリザベート・バートリー。悪魔女王から最も人間を壊した女。誰よりも惨たらしい欲を持つと称された魔女。 此処で殺しておけなかったのは痛い。かなりの傷を負っただろうが、その内また襲って来る。 【魔法抜きで、このザマじゃあ…アイツが魔法使ってきたらヤベーな】 エリザベートが魔法を使っていれば、圧倒的な手数で二人とも纏めて殺されていただろう。魔法を使う前に退けられたのは幸いだが、再戦を思うと頭が痛い。 「私…死なずに済んだ?」 「今のところはな」 ズレた事を言い出すユリに、“ヤッパ此奴バカ女だ”と思いながら、一服吸おうとして火が無いことに再度気付くボニーだった。 【ボニー・パーカー@魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う】 状態:疲労(中) 服装:魔装:鉛の弾丸をぶちかませ(ボニー・パーカー・ストーリー) 装備:壊音の霹靂(サンダラー) @Fate/Grand Order 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム0~2 ホットライン 思考 基本:殺し合いには乗らない。何とか帰還して魔女千夜血戦(ワルプルギス)に臨む。 01:他にも魔女が居たら面倒クセェなァ 02:ユリを守護ってやる。この手のバカ女が死ぬところは見たく無いので 03:協力できそうな奴がいて欲しい 参戦時期:一回戦突破後。お茶会に出る前。 備考 ※魔女千夜血戦(ワルプルギス)一回戦で負った傷は、完全に治っています。 ※“奪魔法 俺たちに明日はない”は参加者に対して使用する事が出来なくなっています。 【ユリ@バカ女26時】 状態:疲労(中) 服装:アオザイ 装備:インディアナの艤装@アズールレーン 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム0~2 ホットライン 思考 基本:生還する 参戦時期:ベトナムに着いて一泊した後。アツコに起こされるまでの間 ◆◆◆ 「いきなり酷い目に遭いましたが、貴女に出逢えて良かったですわ」 艶然と微笑んで、エリザベートは“上”へと目を向けた。 「貴女のお陰で、昂りも鎮まりました」 エリザベートの目線の先で、首に縄を掛けられた少女が、断末魔の表情も凄まじく死んでいた。 両手の爪を全て剥がされ、全身を打たれ、歯を全て引き抜かれ。最後は首に縄をかけられて、爪先がぎりぎり地面に付く程度に吊り下げられ、力尽きるまで切り刻まれて。 自分の力で立つことすら出来ない程に責め苛まれた少女は力尽き、首が絞まって死んだのだ。 「この様な場合でなければ、もっともっと愉しめましたのに残念です」 歩き去るエリザベート・バートリー。この魔女に出逢ったものがどうなるかは、残された死体が物語っていた。 【サヨ@アカメが斬る! 死亡】 【エリザベート・バートリー@魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う】 状態:疲労(中) 服装:魔装:血の伯爵夫人(カウンテス・オブ・ブラッド) 装備:血の伯爵夫人@Dies Irae 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム0~2 ホットライン 思考 基本:優勝する。愉しめる相手を探す 01:他にも魔女が居るとは思いませんでした 02:愉しめる方がもっともっといらっしゃれば良いのですが 参戦時期:一回戦に臨む直前 備考 ※ 壊音の霹靂(サンダラー) @Fate/Grand Order ボニー・パーカーに支給 ビリー・ザ・キッドの所持するコルトM1877ダブルアクションリボルバー。 銃弾は魔力によって精製される為に、装填の必要が無く、装弾数に関係無く撃ち続けることができる。魔力がない者が使う際には体力を消費する。 ※ インディアナの艤装@アズールレーン ユリに支給 サウスダコタ級二番艦インディアナの艤装。形状としては人型ロボットの上半身が宙に浮いている。両手と両目から青い炎の様なものが噴き出ている。 左右の拳からエネルギー塊を撃ち放つことができる。 KAN-SENが艤装を使用している際には、戦艦の主砲の直撃にも耐え得る頑丈さや、戦艦を近接戦闘で破壊できる身体能力を得るが、KAN-SEN以外が使用しても、能力向上効果は得られない。 砲撃は弾薬の類が無い為に、エネルギー塊を発射するだけに留まる。 血の伯爵夫人@Dies Irae エリザベート・バートリーに支給 血の伯爵夫人ことエリザベート・バートリー@Dies Irae が獄中で記したとされる拷問日記。 能力は『日記に記された数々の『拷問器具』を何らかの形で現界させ利用する」というもの。 誰が使っても形成位階の事象展開型の性質を発揮する。要はルサルカが使用する形成を誰が使っても使用出来る。 霊的装甲や身体能力や五感の向上といった機能はオミットされている。 エリザベート・バートリー@魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う がこの呪書を用いた場合。魔女としてのエリザベートが使用する拷問器具全てに、呪書により顕現する拷問器具と同等の性質を持たせる事が可能となる。 無論の事、加えられた制限により本来の性能をフルに発揮できるわけではないが、それでも武器としての威力と強度が跳ね上がり、手を触れずして操る事が出来、魔術呪術による守護を突破する。 然してその代償として、拷問器具が砕かれれば、エリザベート当人にもフィードバックダメージが入ってしまう。 NPC 感染者@Left 4 Dead ウィルスに感性した人間達。見た目はゾンビ。生存者プレイヤー)を発見すると、物凄い勢いで走り寄ってきて、死ぬまで殴ってくる。
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/345.html
→パラレルワールド・バトルロワイアル