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ダンダリン一〇一 ゲスト第1話 コメント 作画:鈴木マサカズによる日本の漫画作品。 講談社の漫画雑誌『モーニング』にて2010年1月から月一で連載された。 2013年10月からは、本作を原作とした、竹内結子主演の連続テレビドラマ『ダンダリン 労働基準監督官』が放送されている。 ゲスト 第1話 カモネギ:鴨光 徹 名前から コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 登場人物とだけ書かれた荒らしコメントを削除 -- (名無しさん) 2018-12-25 18 48 02
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ワカンダギ/Wakandagi アメリカの先住民オマハ族とモホーク族の伝承に登場する水の怪物。 頭に鹿のような角があり、蛇のように長い巨体と蹄のある足を持つ。大きな湖やミズーリ川流域に棲むとされる。滅多に目撃できず、見れたとしても霧を通してのみだという。 領域を侵されると、怒り狂ってその者を殺してしまう。また、水の塊を投げつけて攻撃するという。 モホーク族のある男は、凍った湖でワカンダギを目撃したが、ボートから投げ出されてしまい、空飛ぶ火の玉を見たという。 モホーク族においては加入儀礼を経た者のみ安全だとされた。後にキリスト教がもたらされるとワカンダギは悪魔と見なされ、ワカンダギ・ペツィと呼ばれるようになった。 参考文献 キャロル・ローズ著/松村一男監訳『世界の怪物・神獣事典』原書房
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GF13-003NEL ジョンブルガンダム 特徴 COST EXP SIZE HP EN 攻 防 機 移 宇 空 地 水上 水中 32700 600 M 13860 225 26 24 25 6 B - A - C 武装 名前 威力 EN MP 射程 属性 命中 CRI 備考 バルカン砲 1000 10 0 1~2 連射 105 25 ロングライフル 4000 26 0 4~6 射撃BEAM1 85 20 狙撃 5500 45 0 MAP MAP 100 0 範囲内の1体のみに攻撃可能 アビリティ 名前 効果 備考 支援防御可能 支援防御可能 設計元 設計元A 設計元B フェニックスガンダム(能力解放) ベルガ・ギロス オーガンダム(実戦配備型) アレックス 開発先 開発先 5 グランドガンダム 備考 まともな武装がロングライフルしかない、ジムスナイパーもびっくりの狙撃仕様機体。 発展先のグランドガンダムも今ひとつ使いづらいので、この機体から開発するよりは設計で作った方が良いだろう。
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ジオン側と統一するためにページ名を「ハンド・グレネード」から「ハンド・グレネード(連邦)」に変更しました。 - hihingaburu 2017-07-11 19 42 18 格闘機の夜鹿Ⅱも装備できるよね - 名無しさん 2015-08-14 10 06 40 MSの説明ページに「ダッシュやジャンプ中にも投げられる」ってあるけど、実際にはダッシュ中にはなげられなくない?ダッシュ中断して惰性から着地までの間に投げるのは可能なんだけど。 - 名無しさん 2014-07-05 13 54 29 正確には投擲モーション後にダッシュやジャンプしても攻撃が中断されないが正しい - 名無しさん 2014-07-28 11 48 15 CTやリロが総じて長いけど無きゃ無いで困る装備。 歩兵掃討も楽チンだし個人的にバルカンより頼れる。 - 名無しさん 2014-05-02 02 44 32 砂Ⅱのハングレ、素の砂より長い気がする。気のせい? - 名無しさん 2014-02-09 03 53 37 持ち替え時間です - 名無しさん 2014-02-09 03 59 14 はんぐれポイポイ - 名無しさん 2013-11-18 02 50 29 test - 名無しさん 2013-06-20 18 53 29
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「5時間目ってなんだっけ?」 「あやちゃんの授業だよ」 「うーん。じゃあ、寝てると起こされちゃうか・・・」 「あんたさ、いいかげん授業中寝るの止めてよ」 「だって、眠いんだもんw」 「うわっ。なんかムカつく。あんたが寝るたびにノート貸さなきゃいけないゆかの立場はどうなるんよ!」 「うー、それはいつも感謝してますってw」 「ホントかよ」 「ほんとだよ〜。だから、たまに自販でジュースおごってるじゃんw」 「もう、のっちにはノート貸さん!」 「えぇ!?マジっすか?」 「うん。ゆか、トイレいってこよっとw」 あら、本当にトイレいっちゃった。 えー、どうしよ。 これから真面目に授業受けなきゃいけなくなってしまった。 ちょっとブルーになってると、すぐに5時間目の予鈴が鳴った。 でも、あ〜ちゃんの授業はおもしろくてわかりやすいから好き。 好きだけど、ちと困るんだよね。 あ〜ちゃんは基本全体的に生徒に人気なんだけど。 やっぱりそれを妬む人とかおもしろくないって思う人が現れる。 うちのクラスにも二、三人いるんだよね。 反あ〜ちゃん派の人。 しかもどこをどうみたってギャルですって人たち。 てか、この人たちはあ〜ちゃんというか、先生全般をバカにしてるんだよね。 あたしは基本ジミーズだから、ギャルの人たちとは仲良くないし。 そもそも仲良くなれそうにもないし。 あーあ、今日もギャルの皆さんはやかましい。 あ〜ちゃんも何度も注意するけど聞き耳もたないもん。 逆にあ〜ちゃんの広島弁バカにしてるし。 ちょっとムカってきたけど、ギャルは怖いから怒れない。 そんなヘタレな自分が嫌。 「・・・いい加減に静かにしてくれんと、皆に迷惑じゃろ?」 「じゃろだってぇー。ちょーうけるんですけどぉw」 さすがにこれはあ〜ちゃんじゃなくてもヘコむって・・・。 うわっ。 ビックリした。 あたしの机が揺れた。 前に座ってたかっしーが立った勢いで椅子が机にぶつかったからだ。 突然かっしーが立ったからクラスの皆も驚いてる。 もちろん、あ〜ちゃんも。 「あんたたち、うっさい!」 かっしーはギャルたちの席に歩み寄って、啖呵を切った。 「はぁ?」 ギャルたちも負けじとメンチを切る。 「小学生みたいなことしてんな!」 ヤバイ。 すげーかっこいい。 かっしーすげーかっこいい。 惚れ直した。 このなんともいえない雰囲気を授業を終わらすチャイムが助けてくれた。 ギャルたちはチャイムが鳴ったのを良い事にそそくさと教室から出て行った。 見事にかっしーの勝利の瞬間だった。 「かっ・・・」 かっしーって呼ぼうとしたら。 そのかっしーは一目散にあ〜ちゃんに駆け寄っていってしまった。 ヘコんでるあ〜ちゃんの肩を優しく触れるかっしー。 その光景は先生と生徒っていう単純な関係には見えなかった。 もしかして・・・。
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「なーかーたーくーん!あーそーびーまーしょー!!」 あたしは中田くんちのカメラ付きのインターホンの前にいる。 ほどなくすると、玄関の鍵が開く音が聞こえた。 「近所迷惑・・・」 「だって、そうでもしないと入れてくれないじゃんw」 ムスっとした顔の中田くんは渋々あたしを部屋に入れてくれた。 「あれ?おばさんは?」 「しんね。買い物じゃね?」 「そっかw」 「てか、大本さん何しにきたの?俺、寝てたんだけど」 「用がなきゃ来ちゃいけないの?」 「・・・それってキミが言う台詞じゃないよね、、、」 「、、、うるさいなー。これもって来たんだよ!」 あたしはあ〜ちゃんに頼まれたプリントを渡した。 中田くんとあたしは10年来の友人。 家が近くて、お互いのお母さんが友達同士だから、子供たちも仲良くなった。 10年間一緒にいるけど、お互いに”中田くん””大本さん”とよそよそしく呼ぶ。 きっと変だと思われるけど、あたしたちはそれが一番しっくりくるんだよね。 逆に中田くんに、のっちとか彩乃ちゃんって呼ばれたら気持ち悪くて返事なんてしないよw 「中田くん、ガッコ来なよ〜」 「俺は出席日数ギリギリでいいの!」 「えー、そんなこと言わないで。ガッコ楽しいよ?」 「この前まで行きたくないって言ってたのはどこのどいつだよ?」 「だって。担任またあ〜ちゃんだよ?」 「あぁ・・・。あのおせっかいの人ね」 「おせっかいって言うなよー。バカ!あんた、あ〜ちゃんが担任じゃなかったら、留年してたよ?」 「はいはい」 「ねぇ、中田くん」 「あ」 「樫野有香ちゃんって知ってる?」 「学校にほとんど来てない俺に聞くの?」 「だよね〜」 「なんだよ。その人がどうしたんだよ」 「でへへ。その子と友達になったんだーw」 「ふーん」 「えっ!?それだけ?」 中田くんはあたしの話に飽きたのか、ベッドに潜り込んでしまった。 「ちょっとー、寝ないでよ〜」 あたしはまだ話を聞いてほしかったから、中田くんの体を揺すった。 「あんだよ!!寝かせろよ!!」 「まーた、DJやってたんでしょ?よくおばさん怒らないね」 「うちは放任主義ですから」 「そんなことよりも、その樫野さんてね。めっちゃ可愛いんだよw」 「あーあー。その人と友達になったから学校が楽しくなったのね」 「おー!!なんでわかったの?さすが10年あたしの友達だけあるねw」 「いやいや。今の話の流れだったら、誰だってわかるだろ!」 「そう?」 「そうだよ!てか、マジでいい加減寝かせろ!」 中田くんは寝ちゃったし、あたしは特にすることもないから自分ちに帰ることにした。 でも家にいてもなんもすることない。 あっそうだ! ノート写ししよう。 せっかくかっしーがコピーしてくれたんだもん。 って、あれ? やっべー・・・鞄に入ってない。 机に入れっぱだよ。 うー、めんどくさいけど学校に戻ろう。 帰宅部のあたしにとって放課後の学校の雰囲気は新鮮。 夕暮れの教室はなんだか物寂しい。 あたしはすぐコピーを持って教室を出た。 下駄箱で上履きからローファーに履き替える。 「あ」 「あ!!」 偶然にもかっしーと会った。 わっ。超嬉しい。 「なんでいんの?帰ったんじゃないの?」 「あ・・・忘れ物取りに」 「ふーん」 「かっしーは?」 「部活だけど」 「えっ?部活入ってたの?」 「あんたが知らんだけじゃろ。一年ときから入ってるけど」 「なに部?」 「漫研」 「へー。かっしー、漫画好きなんだ。あたしも大好きw」 「ふーん。てか、なんでまた上履き履くのよ?」 「えーw一緒に帰ろうかなって思ってw」 「嫌だよ。だって、まだゆか帰らんもん」 「じゃあ終わるまで待ってるw」 「待たなくていい」 「えー。なんで?」 「なんででも!」 かっしーはあたしを置いて階段を駆け上がっていってしまった。 下駄箱に取り残されたあたしはどうしたらいいのでしょう。 ただ一緒に帰ろうって言っただけなのに、あんなに拒絶しなくてもいいじゃないか。 シュンと肩を落としてローファーに履き替えようとしたら声を掛けられた。 「のっち?」 「あっ、あ〜ちゃん」 「帰るん?」 「はい」 「10分くらい待ってくれれば、車で送ってあげようか?」 「えっ!?いいんですか?」 「ええよ〜。もう暗くなってきてるし。うちの生徒に何かあったら大変じゃーw」 「ありがとうございまーすw」 やった。 本当はかっしーと帰りたかったけど、あ〜ちゃんに送ってもらえる。 駐車場であ〜ちゃんを待ってるとだんだんと暗くなっていくのがわかる。 4月なのに、夜はまだ肌寒い。 セーターとブレザー着てても風が吹くと身体が震える。 ボケーっと手すりに座ってたら人の気配を感じた。 「あ!!」 「あ」 かっしーだ。 また偶然? 「なんでいんの?帰ったんじゃないの?」 さっき言われたセリフをまた言われた。 「あ〜ちゃんが車で送っててくれるって言ったから、待ってるんだw」 「・・・マジで」 かっしーは何故か苦虫を噛み潰したような顔をした。 「あんた、バスで帰りんさいよ!」 「えぇ!?・・・あぁ!一緒に帰ってくれるの?」 「帰らん!あんた、ひとりで帰りさいよ!」 「なんでよ〜」 「・・・ゆかも送っててもらうんよ」 「あ〜ちゃんに?」 「そうよ。正確にはあやちゃんがうちに来るんだけど」 「だからさっき一緒に帰れないって言ったんだ?そう言ってくれればよかったのにw」 「うるさいなー!のっちには関係ないじゃん!」 かっしーに怒鳴られて雰囲気が悪くなったところであ〜ちゃんが現れた。 「おーい!お待たせ〜。・・・ん?どうしたん?」 「・・・なんでもないよ。はやく、行こ。あやちゃん」 「そう?んじゃ、のっちも乗っちゃって」 「あ・・・やっぱり。バスで帰ります」 これ以上かっしーを怒らせなくないから、あ〜ちゃんにそう言った。 「遠慮しなくてええんよ?どうせ通り道なんだしw」 「や・・・。あっ!本屋寄ろうと思ってたんです」 「・・・そっか。じゃあ気ぃつけて帰りんさいよ」 「はい。さよなら」 あ〜ちゃんに軽く会釈して、次にとなりのかっしーをチラ見する。 「ばいばい」 かっしーは無表情であたしに手を振った。 そしてすぐに車の助手席に乗り込んでしまった。 「・・・バイバイ」 あたしもそれに応えた。 今日はいつもより少し寂しい帰り道になった気がする。
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「かっしー!!」 「あ」 「おはようw」 「おはよ」 「昨日なんかごめんねw」 「・・・あぁ。別にいいよ。ゆかこそ、怒鳴ってごめん」 「ううん。平気だよw」 偶然にもバス停でかっしーと遭遇。 あたしはいつもどおりの時間に登校したけど、今日のかっしーは少し遅め。 バス停から学校までは歩いて3分くらいの距離だけど、その間だけでも一緒にかっしーといられるのは嬉しい。 「あ〜ちゃんって、よくかっしーんちに行くの?」 「んー。まぁね」 「お兄さんも一緒に住んでるんだよね?」 「んー。そうね」 「かっしーと似てんの?写メとかある?」 「似てないし。写メないし。そもそも仲良くないし」 「あ・・・そうなんだ。ごみん」 「ごみんってなんだよw」 「えへへ」 「のっちって、なんか犬っぽいよね」 「えぇ!?それ中田くんにも言われるw」 「前から思ってたんだけどさ・・・」 かっしーは下駄箱の中から上履きを取り出して、ボコボコっと放り出してる。 あたしも同じ行動をとった。 「中田ヤスタカと付き合ってんの?」 「付き合ってないよー。よく訊かれるけどw中田くんは友達ってゆーか、幼馴染みたいなもんだよ」 「ふーん」 かっしーはボコボコっと放った上履きを器用に履く。 あたしはモタモタしてさっきまで履いてたローファーを蹴っちゃった。 「あ」 「ん?」 「噂をすればってやつ?」 かっしーが指差した方向を見ると学ランを来た中田くんの姿を発見。 笑えるほど学ランが似合わない中田くん。 「やっと来たねww」 「担任が毎朝電話掛けてうるさいから・・・来た」 「あっ、中田くん。この子が前に話した樫野有香ちゃん」 あたしは中田くんにかっしーを紹介した。 「あ。どうも」 「どうも」 お互いギクシャクした感じでなんか笑える。 「じゃ、ゆか先行っとるわ」 「あ。うん」 パタパタとあたしたちを残して先を行くかっしー。 変に気を使わせちゃったみたい。 「一時間目ってなに?」 「ん?えっとね、現国だよ」 「それって、寝てても怒られない授業?」 おいおい。 来て早々寝る気なのかよ。 学校来てる意味ないじゃん。 結局中田くんはお昼前に勝手に早退した。 それを知ったあ〜ちゃんは「ほんまやる気のない子じゃね」って呆れてた。 「中田ヤスタカっていっつもあんな感じなん?」 お昼休み。 いつものように机をくっつけてかっしーとご飯。 「ん?うん。あんな感じだよ」 「ボケーっとしてて何考えてるか、わからん人よね」 「そうかな?」 「そうよ。のっちもそんな感じだよね?」 「え?どんな感じ?」 「あんたも何考えてるかわからんもん」 「あぁ。それもよく言われるw」 「まー、楽っちゃ楽よねw」 それって良い意味? 褒められてるってことでいい? 「それは喜んでいいことなんですかね?」 「さー?ゆかに訊かれても困るけどw」 「だって、一緒にいて楽っていいことでしょ?」 「んー。いいことってゆーか・・・。気を使わなくていいって関係?んー。よーわからんw」 うは。 なんだそれ。 めちゃくちゃ嬉しい。 あたしはかっしーにとって気が休まるオアシスってやつでしょ。 「なんでニヤニヤしとるん?」 「えっ?」 「キモっ」 「うえぇぇぇ!?ひどくねw」 「ひとりでニヤついとるのがいけんのじゃろ!もう一緒にお昼食べたくにゃい!」 そう言いつつも、箸はすすんでるじゃん。 こういう掛け合いが出来る関係のこと言ってるんでしょ? あたしはかっしーと一緒にいて楽しいよ。
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『おはよう。昨日はコピーありがとう』 あたしはこの言葉を樫野さんに伝えるため、何度も頭の中で繰り返してる。 それを言うため、いつもより20分も早く起きた。 教室に入って自分の席に座る。 樫野さんはもう登校してて、仲のいい子たちと楽しそうにおしゃべりしてる。 あたしがいるの気づいてないみたい。 なんか寂しい。 あたしもあたしでその中に入る勇気は持ってないし。 鞄に入れてたipodを取り出して、あたしは一人の世界に入ることにした。 「・・・ぇ」 「ねぇ!」 樫野さんに机を軽く叩かれた。 あたしはビックリしてイヤホンを外した。 「音漏れうるさい」 「あ・・・ごめん」 急いでipodの電源を落とした。 「あ、あのさ!」 「ん?」 あたしは樫野さんが前に向く前に声を掛けた。 「昨日はコピーありがとう」 言えた! 「あぁ。別にいいのに」 樫野さんは実にそっけない態度。 それからお昼まで樫野さんとしゃべることはなかった。 なんとなく気分が暗くなった。 今日は昨日よりも楽しくなると思ったのに。 なんでだろ。 他の子が樫野さんとしゃべってるのが羨ましくてしょうがなかった。 「ねぇ!」 ふて寝してたら、また樫野さんに声を掛けられた。 「あんた、お昼は?」 「え?」 「お昼食べないの?」 「・・・食べるけど」 「お弁当?」 「てゆーか、コンビニのパン」 「ふーん。じゃ、ここでいっか」 「え?」 樫野さんは自分の机を持ち上げて、あたしの机にくっつけた。 「え!?」 あたしはその行動にビックリした。 「なに?ゆかと一緒に食べるの嫌なの?」 「い、嫌じゃないよ。むしろ、嬉しい」 「なら驚くことないじゃない」 樫野さんのお昼もパンだった。 同じでなんか嬉しかった。 「他の子と食べなくていいの?」 「だって、あやちゃんに頼まれたんだもん」 「え?」 「あんたがひとりでお昼食べてるから、一緒に食べてほしいってさ」 「あぁ・・・」 「あんた、中田ヤスタカ以外に話し相手いないの?」 「い、いません」 「なんでよ。つくりなよ。バカじゃないの」 最後の一言は余計だよね。 「あまり、人付き合いが得意じゃないから・・・」 「ふーん・・・。ったく、しょうがないなー」 「え?」 「最初にあやちゃんにお願いされたし、いーよ」 「へ?なにが?」 「なにが?・・・じゃねーよ。友達になってあげる!」 「え!?」 非常に上から目線だけど、なんだか嬉しく感じる。 「ありがとう。樫野さんw」 「樫野さんって、なんか堅苦しくない?」 「え。じゃあ、なんて呼べば?」 「みんなと一緒でかしゆかでいいよ」 うー、みんなと一緒はなんか嫌だな。 「ゆかちゃん・・・は、ダメ?」 「それだけはダメ」 「な、なんで?」 「なんででも!」 えー、なんでそんなにムキになってんの? 「じゃあ、かっしーは?樫野だから、かっしーw」 「なにそれ?ネッシーみたいじゃん」 「えー、いいじゃん。かわいいじゃん。決めた。これから、かっしーって呼ぶねw」 「あんたねー勝手に決めないでよ」 「いいじゃん、いいじゃん。それと、あたしのこともちゃんと”のっち”って呼んで?」 「・・・わかったわよ、のっち!!」 「えへへ」 樫野さんと友達になった。 わっしょーい。嬉しい。嬉しい。 中田くんに知らせなきゃ。
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教室に戻って自分の席に座った。 なんと後ろの席が樫野さんだった。 背中にものすごい圧迫感を感じるのはなぜだろう。 あたしはお昼休みまでその圧迫感を感じながら授業を受けた。 お昼休みを知らせるチャイムが鳴るとあたしはバックを手に取って教室を飛び出した。 やっと意味のわからない圧迫感から逃れられる。 今日はお日様が出てポカポカしてて気持ちいい。 人気のいないテニスコートのそばのベンチに寝そべる。 そのままお昼寝に突入しそうな感じ。 「こら!!」 ウトウトしかけた頃、頭上から声が聞こえた。 「あ・・・・」 声を掛けてくれたのはあ〜ちゃん。 「もー・・・。すぐ、ひとりになろうとするんじゃからw」 あ〜ちゃんは苦笑いしてあたしのとなりに座った。 「お昼ごはん食べたん?」 「まだっす・・・」 「お弁当持ってきたん?」 「忘れちゃった・・・」 「もー、しっかりしんさい。もう高校三年生じゃろw」 「すんません、、、」 これ食べんさいって渡されたのは手作りのお弁当。 「えっ。いいんですか?これって先生の分じゃ?」 「んー?ええよ。先生ね、今ダイエット中じゃけんw」 「ダイエットなんて必要ないじゃないですか、、、」 「ふふ。ウエディングドレスのためじゃけぇww」 「あぁ!そっか」 そういえば、あ〜ちゃん結婚するんだっけ。 婚約指輪嬉しそうに見せてくれたっけ。 たしか9月に挙式って言ってたっけ。 「ゆかちゃんたちと一緒に食べればええのに」 「ふぇ?」 「ほら。あっちでみんなで楽しそうに食べてるけぇ」 「あぁ・・・」 あ〜ちゃんの指差した先に樫野さんたちが輪になって座ってるのが見えた。 「なんか嫌われちゃったみたいです」 「ん?誰が?」 「あたしが。樫野さんに」 「え!?どしてぇ?」 「さぁ?わかんないっすw」 「大丈夫。大丈夫。のっちのこと嫌いって言ってる子、先生見たことないけん」 なんか適当な感じで言われてる気がするんだけどな・・・。 「ほんま、大丈夫よ。ゆかちゃんは良い子じゃけぇ。少しずつ仲良くなったらええ」 「そう言えば先生って、樫野さんとよく一緒にいますよね、、、」 「あぁ・・・ねw実は先生の結婚相手の人がゆかちゃんのお兄ちゃんなんよ。それでかな?」 「へー。そうなんすか!知らんかった・・・」 そっか。だからか。 だから、樫野さんはあ〜ちゃんと親しくしてんだ。 てことはふたりは義理の姉妹ってことになるの?なんか、変なの。ははは。 あ〜ちゃんの手作りお弁当はどれもおいしかった。 こんなお弁当を毎日食べれる樫野さんのお兄ちゃんは幸せ者だなって、ちょっと羨ましく思った。 そしておなかが満腹になったあたしは眠くなって、午後の授業にずっと寝てたらパコンと頭を軽く叩かれた。 ハッとして起き上がると周りには誰もいなかった。 でも目の前には樫野さんがいた。 「あ、れ?」 「あれ?じゃないよ。あんた、いつまで寝とるん?」 「えっと・・・。みんなは?」 「今、体育。校庭じゃない?」 「マジ!?ヤバイ!!・・・え?てか、樫野さん出なくていいの?」 「うん。風邪気味って嘘ついたから」 「あっそうなんだ・・・」 「だって、マラソンなんだもん。ゆか、走るの嫌い。しかも今生理だし」 「そうなんだ・・・」 「あんたさっきから『そうなんだ』しか言っとらんじゃん」 「あはは・・・」 あれ?ちょっと怖いけど樫野さんと会話してんじゃん。 てか、なんで樫野さんはあたしに対してトゲがあるのだろう。 「はい。これ」 そう言って樫野さんはA4のプリントの束をくれた。 「なにこれ?」 「あんたが1週間休んでた分の全教科のノートのコピー」 「え!?」 「別にあんたのためじゃないからね」 「え?」 「あやちゃんに頼まれたから仕方なくコピーしてやっただけだから。勘違いしないで」 「あ・・・でも。あ、ありがとう」 ほんとだ。 あ〜ちゃんの言うとおり樫野さんって良い人だ。 「樫野さんって、お兄ちゃんいるんだね」 「・・・なんで知っとるん?」 「あ。さっきあ〜ちゃんが言ってた。先生の婚約者なんでしょ?」 「・・・あぁ」 樫野さんの顔が急に暗くなった。 あれ?あたしなんか変なこと言っちゃった? 「あたし、一人っ子だからさ、兄弟いる人が羨ましいんだよねw」 「ふーん。じゃあ別にいらないからあげるよ」 「え?あ、、で、でも・・・」 「ばーか。冗談でしょ。あげれるわけないじゃん。なにオドオドしてんのよ」 「ご、ごめん」 「てか、あんたさーあやちゃんにチクったでしょ!」 「え?えっ、な、なにを?」 「ゆかに嫌われたとかどうとか言ったんでしょ!」 「あっ・・・あぁ、、、」 「最っ低!あんたさー普通言う?てかさ、ゆか別に嫌いって言ってないじゃん!友達にならないって言っただけですけど!」 「えっ・・・そ、そうだっけ?」 「そうだよ!ホンマ信じられんわ。なんでチクるんかな〜」 「あの、さ。あたし・・・樫野さんに、、、なにかしたかな?」 あたしはオドオドと、今朝から思ってることを本人に直接訊いてみた。 「はぁ!?」 わっ、怖い。ごめんなさい。ごめんなさい。 「あっ、や・・・。ごめん、ね。・・・でも、もしさ?、、、なにかしてたら、謝らなくちゃ・・・って思った、から」 「なんか心当たりあんの?」 「やっ・・・。ないです。・・・これといって」 「じゃあ、別にいいじゃん」 「はぁ・・・」 えー、なんか気持ち悪いな。 じゃあ、なんでそんなに冷たいてゆーか、怖い態度取るんだろう。 それから会話が途切れて沈黙が続いた。 樫野さんは頬杖をついてずっと窓の外を眺めてる。 あたしはボーっとただ彼女の横顔を見てるだけ。 いつもは他人といての沈黙って苦痛でしかないと思ってたのに、樫野さんだとそう感じなかった。 それがなんでかはわからないけど。 たまに春風が教室に入ってきて、カーテンと彼女の長い綺麗な黒髪を揺らす。 樫野さんの頭に風にのってきた桜の花びらがとまった。 あたしは取ってあげようとして手を伸ばした。 あたしの手に驚いて樫野さんは一瞬身体がビクっと反応した。 怪訝な顔であたしを見る樫野さん。 「あっ・・・これ、頭についてたから、、、」 あたしは花びらを見せて言い訳をする。 「さくらだ」 樫野さんは可愛い声で呟く。 「ありがと」 あ・・・初めて笑ってくれた。 「はは。のっちの頭にものっとるよ」 今度は樫野さんが桜の花びらを取ってくれた。 あれ・・・。いま、「のっち」って呼んでくれた? 「ほれ」 樫野さんの手のひらにはかわいい花びら。 「なんか・・・樫野さんみたいだね、それ。小さくて可愛い」 「ふふ。なんそれ?バカにしてんの?」 「あっ、いや。そういうわけじゃなくて・・・」 「はは。わかっとるよ。バーカ」 樫野さんは手のひらの花びらをあたしに向けてフゥっと息で飛ばした。 花びらはヒラヒラと、あたしと樫野さんの間にある机の上に綺麗に落ちた。 この時あたしは身体中の血液が沸騰したような感覚に陥った。 この感覚は生まれて初めて。 なんだこれ。
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水曜日の一時間目の体育は、かっしーはいつも欠席。 遅刻魔のあたしでさえ、朝一という非常に忙しく、かつ着替えがめんどくさい体育に出ているというのに。 かっしーはいつも涼しい顔して二時間目の数学の前の準備時間に教室に入ってくる。 ほら。 今日もそうだ。 バスケをして汗だくになったあたしを横目に、ひとりでレモンティーなんて飲みやがって。 あたしにも一口わけてくれよ。 「ねぇ、いっつもこの時間の体育出ないじゃん。どして?」 「んー。そうだっけ?」 あっ。はぐらかされた。 「水曜だけ寝坊する変な癖でもあんの?」 「そうそう。水曜だけめざましが壊れるんよw」 それ嘘でしょ。 そんな目覚まし時計ありえないっしょ。 「どっか寄り道でもしてんの?」 「そうそう。近所の野良猫に餌やってると遅くなっちゃうんだよねw」 「それ嘘でしょ。ほんとは、なにしてんの?」 「・・・関係ない」 「え?」 「もう、、、のっちには関係ないことじゃろ。いちいち聞かないでよ」 そりゃ、あたしには関係ないけどさ。 だって知りたいしゃん。 あれ? なんで知りたいんだ? 「・・・で、それで俺に相談ってこと?」 「うん!」 めずらしくお昼まで学校にいる中田くんをとっ捕まえて、むりやり話を聞かせた。 「あたしさ、最近・・・てか、さ。かっしーと友達になってからおかしいんだよね」 「大本さんがおかしいのは今に始まったことじゃねーだろ?」 「・・・中田くん、真剣にあたしの相談のってよ!」 「ハイハイ・・・。で、どうおかしいんだよ?」 「なんかね、かっしーといるととにかく楽しいのw家でかっしーのこと思い出すとニヤニヤしちゃうの!」 「そんで、たまに目が合うとドキっとするとか?」 「そうそうw」 「顔が近くなるともっとドキドキするとか?」 「そうそう!」 「大本さん・・・」 「ん?」 「それは、恋だ」 「鯉?」 「そっちのコイじゃなくて、、、、恋愛の恋だよ!お前は恋わずらいだ!」 「・・・・・・・・うぅえぇぇぇぇ!!??」 「反応遅せー。てか、うるせー」 嫌味ったらしく耳をふさぐ中田くんの隣でパニくるあたし。 え。 えっ!? えぇぇ!!?? 恋? あたしが? かっしーに? そんなこと考えてもみなかったよ。 「でもさ、あたしもかっしーも女子なんだけど・・・」 「そうだね」 「それって、変じゃね?」 「大本さんが変なのは今に始まったことじゃないから俺は別に気にしないよw」 「気にしなくていいの?」 「いいんじゃね?そういうの合法で認められてる国もあるんだし」 「そうなんだ。中田くんって物知りだねw」 「大本さんが知らなさすぎるだけだろ」 「なんか、原因がわかってスッキリしたw中田くんに相談してよかったよ」 「どういたしまして」 「ねぇ」 「ん?」 「もしさ、もしも、中田くんがさ、友達に告白されたらどうする?」 「どうするって・・・。そん時になってみないとわかんねーよ」 「・・・普通は拒絶するよね」 「フツウって、なんだよ?」 「え?」 「フツウって、その人の基準によって変わるもんだろ。だから、そんなん気にすんなよ」 いつも、あたしの話を右から左に聞き流す中田くんだけど今日は違った。 ちゃんと聞いてくれて、彼なりにあたしを励ましてくれた。 ちょっと感動。 中田くんは3年に一回くらいこういうことしてくれるから好きだ。 放課後。 クラスのみんなが全員教室からいなくなるまで、あたしはかっしーを無理やりそこに留めてた。 「なに?ゆか、これから部活行かなくちゃいけないんだけど・・・」 ちょっとご機嫌ななめになっちゃったけどしょうがない。 「かっしー・・・実は話があるんだけど」 「だからなによ?早くして」 「あたしね・・・かっしーのことが好きなんだ」 チラっとかっしーを見ると、パッツン前髪が邪魔で表情が読み取れない。 「その、、、友達としての好きじゃなく・・・」 「うん」 「あの・・・なんて言ったらいいか、わかんなくなっちゃったけど、、、」 「ごめん。ゆかも好きな人がいるから・・・」 「・・・そっか」 人生初告白は開始30秒で撃沈。 かっしーも好きな人いたんだ。 そりゃいるよね。 そこまで考えてみなかった。 この前あたしのこと一緒にいて楽な関係って言ってくれたから、ひょっとしてって思った自分が恥ずかしい。 「あぁ・・・。ごめん。てか、いきなり告られてビックリしたよね」 「うん。ビックリした」 「だよね〜。しかも、友達にだもんね〜。引いたよね・・・」 「別に引かないよ」 嘘だ〜。 「のっちはすごいなって思った」 「は?」 「ちゃんと相手に向かい合って自分の気持ち伝えたじゃろ?」 「あぁ・・・」 「しかも同じ女子にさ。それってめっちゃ勇気いることだもん」 振られたのに今のかっしーを見ると、告白する前よりも好きになっちゃったよ。 かっしーも、もしかして一筋縄じゃいかない人を好きなのかな? 「のっちの気持ちに応えてあげられんくて、ごめん」 「・・・ねぇ、かっしー」 「ん?」 「・・・友達のままでいいから、今までどおりに一緒にいていい?」 甲高い可愛い声で「うん」と言ってくれたかっしー。 少しだけあたしの心が救われた気がした。