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プロフィール CV 川澄 綾子/追加ボイス62 年齢 30歳 身長 180cm 性別 女性 種族 キャスト 愛用武器 レイトラス 「さぁ選べ…降伏か、死か。」 概要 オラクル宙域を股に掛ける宇宙海賊、アルゴノーツの船長。 アークスシップを転々としては、優雅に高貴に自身の欲望のままに財宝や新たな仲間を集めており、多額の懸賞金が掛けられていた。 ある日に自身の右腕であるドロシーが戦死してしまうが、逃げ延びた先でロギンス・ドリュールに助けられ、その恩として彼に協力する用になる。 趣味はワイン集めで、船長室には自慢のビンテージワインが百本単位で保管されている。
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ロウィナ国にある魔法使い達の共助団体。 『魔術師ギルド』『冒険者ギルド』『商業ギルド』を一つに纏めたような組織であり、中央会館と呼ばれる大きな建物の中に納まっている。 構成員の半数以上が魔女で占められており、生活に根付く魔法の研究と普及が目的。 その他、地域の巡回や訪れた冒険者の支援、魔道具やポーションの作成販売も行っているようだ。 関連 ロウィナ国 魔術師ギルド 冒険者ギルド連盟 魔女(ウィッチ) 魔法使い(ウィザード) サリーナ・オズ・サリバン ギルド長 ドロシー・ララバン 目次に戻る
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壁紙ダウンロードURL一覧 https //www.ekokari.jp/main/news および https //twitter.com/Echocalypse_JP より以下の通り抜粋。 壁紙 カレンダー壁紙 動く壁紙 壁紙以外の配布画像 壁紙 2023絢爛賀正(ドロシー玖蒔)、墨都で大暴れ(大聖)、絢爛たる春の景色(白羽)、酒池の麗しき影(ナイル) https //x.com/Echocalypse_JP/status/1628998156783419395?s=20 黄金舞踏会(藩、ニール、緋紅、安詩羽) https //www.ekokari.jp/main/news?id=7017594 ケイ https //www.ekokari.jp/main/news?id=7017732 ウェンラー https //www.ekokari.jp/main/news?id=7017803 ケルベロス https //www.ekokari.jp/main/news?id=7017905 レビヤタン https //www.ekokari.jp/main/news?id=7017925聖音傾心 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1716665822024720644?s=20 トート https //www.ekokari.jp/main/news?id=7017988 海天の花火(アヌビス、ニール、カルラ、ヨルムンガルド。グリフはキービジュアル除く。バーバリアン、ケルベロス、バンシーはキービジュアルのみ) https //www.ekokari.jp/main/news?id=7018156 白羽 https //www.ekokari.jp/main/news?id=7018213 バンシー https //www.ekokari.jp/main/news?id=7018268 ヴェズルフェルニル https //www.ekokari.jp/main/news?id=7018349 グネヴィア https //www.ekokari.jp/main/news?id=7018481 クライン https //x.com/Echocalypse_JP/status/1716318534018744496?s=20 ヘル https //x.com/Echocalypse_JP/status/1717028212088418635?s=20亡霊の復活 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1717390599068774770?s=20 エルス https //www.ekokari.jp/main/news?id=7018891 ノート https //www.ekokari.jp/main/news?id=7018995 カロリン・ヨルムンガンド https //www.ekokari.jp/main/news?id=7019154 モードレッド・環・九兵衛 https //www.ekokari.jp/main/news?id=7019312 ノックス https //x.com/Echocalypse_JP/status/1750005506104856660?s=20 ライラプス https //www.ekokari.jp/main/news?id=7019521 リュドミラ https //x.com/Echocalypse_JP/status/1766312958424998142?s=20 ラタトスク https //www.ekokari.jp/main/news?id=7019714 ラグナ・リリス https //x.com/Echocalypse_JP/status/1777909373009903676 シルシュ https //www.ekokari.jp/main/news?id=7019888 バフォメット https //x.com/Echocalypse_JP/status/1787331458421403718 秋葉 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1788056229589520432 ノックス https //x.com/Echocalypse_JP/status/1788418617245327522 リュドミラ https //x.com/Echocalypse_JP/status/1788781009003233785 ガングレリ https //www.ekokari.jp/main/news?id=7020137 望月三葉 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1800045238687256810 カレンダー壁紙 2024年6月 JP https //x.com/Echocalypse_JP/status/1796753544395280642 EN https //x.com/Echocalypse_EN/status/1796074063913161144 2024年5月 JP https //x.com/Echocalypse_JP/status/1785549719919644794 EN https //x.com/Echocalypse_EN/status/1785323227121942815 2024年4月 JP https //x.com/Echocalypse_JP/status/1774980072199602289?s=20 EN https //x.com/Echocalypse_EN/status/1774451602738536467?s=20 2024年3月 JP https //x.com/Echocalypse_JP/status/1763776243508686864?s=20 EN https //x.com/Echocalypse_EN/status/1763579952136351972?s=20 2024年2月 JP https //x.com/Echocalypse_JP/status/1752542219100143934?s=20 2024年1月 JP https //x.com/Echocalypse_JP/status/1741685688163066181?s=20 EN https //x.com/Echocalypse_EN/status/1741806487083868564?s=20 2023年度2023年2月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1620255680962732032?s=20 2023年3月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1630402416498835458?s=20 2023年4月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1640911660490653698?s=20 2023年5月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1652145681593761792?s=20 2023年6月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1663742096061378560?s=20 2023年7月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1675021418675994624?s=20 2023年8月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1685832654250504192?s=20 2023年9月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1697051579290202467?s=20 2023年11月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1718794853591433716?s=20 2023年12月 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1730753652737089666?s=20 動く壁紙 https //www.ekokari.jp/main/news?id=7017726 より「眺望熱画」(Spark Wallpaper)アプリをダウンロード。 対象はWindowsおよびMac。通常の設定では、最初の実行時に実行され、以降は起動時からずっと常駐するアプリとなる。 収録されている壁紙は以下の通り。基本的には動画および静止画としてダウンロード可能。 兎年の挨拶(イリリ、ドロシー。動画なし) ドロシー壁紙(ドロシー。ホーム画面と類似しているが、ドロシーの視線や舞台の一部など差異あり) 白羽壁紙(テーマイベント「絢爛たる春の景色」のイメージビジュアル。静止画はmomoku氏が自身のPixivページでも公開している) 紺碧の休日(同名のテーマイベントのイメージビジュアル) 海天の花火(同名のテーマイベントのイメージビジュアル。内容は上記静止画に同じだが、画像解像度・背景描写など差異あり) 赤薔薇の余韻(同名のテーマイベントのイメージビジュアル) ハロウィン前夜(同名のテーマイベントのイメージビジュアル) 瑞雪祥雲(同名のテーマイベントのイメージビジュアル) 春光龍舞(同名のテーマイベントのイメージビジュアル) 天音の代行(欧米鯖における同名のテーマイベントのイメージビジュアル) 黄金舞踏会(同名のテーマイベントのイメージビジュアル) 壁紙以外の配布画像 中秋の名月イベント向けイリリ https //x.com/Echocalypse_JP/status/1705069419008000014?s=20 SNSアイコンリンデル&リュドミラ https //x.com/Echocalypse_JP/status/1765618381493850136?s=20 ノート&ラタトスク https //x.com/Echocalypse_JP/status/1771054212060733482?s=20 ラグナ&ヴェズルフェルニル https //x.com/Echocalypse_JP/status/1776490022004314512 シルシュ&アヌビス https //x.com/Echocalypse_JP/status/1782288223630471403 ジナイダ&ヘル https //x.com/Echocalypse_JP/status/1787361665060577678 ガングレリ&カロリン https //x.com/Echocalypse_JP/status/1793522247459619082 望月三葉&九兵衛 https //x.com/Echocalypse_JP/status/1799320452546113631
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移転しました http //www7.atwiki.jp/konohamatome/ したらばへのリンク このはの色々 このはの特徴 小ジャンプについて/2 通常技/2 必殺技/2/3 コンボ/2 アルカナ別コンボ 各キャラとアルカナの基本データ アルカナ技表 アルカナ別補正値 キャラ別補正値 キャラ別対策 対このは 対はぁと 対冴姫 対きら様 対メイファン 対舞織 対頼子&ミケ 対リリカ 対フィオナ 対リーゼ 対神依 対ペトラ 対クラリーチェ/2 対エルザ 対ゼニア 対キャサリン 対ドロシー 対アンジェリア
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『かけがえのない日常なんて無い方が良いんだよ。日常はそこにあって当たり前なのが前提であって……ま、今更言うまでも無い事か』 水主村カノン(Kakomura Canon) 年齢:17 性別:女性 レベル:8 メイン:聖職者/契約者 種族:鬼人 消費経験点:40 参戦回数:0回 コミュニティ:ランデル機構 部活:帰宅部 身長 156cm 体重:企業秘密 PL名:ぴゃー イメージアイコン:天々座理世(ご注文はうさぎですか?)、クロメ(アカメが斬る!) イメージCV :伊藤静 『誰かを大事に思うからこそ、自分も大事にしないとな。片方だけが幸せになるより、一緒に幸せになる方こそが、きっとハッピーエンドだよ』 あれから 高校卒業から暫くして従者を辞し、長年想い続けた人と一緒になり新たな道を歩む。 学んだことを、次の世代へ繋ぐ。世界を旅した彼女がそう決意することにそう時間はかからなかった。 今では戦術教官として、様々な機関で自分が戦いの中で学んだ事を受け継いでいる。 いつでも前向きでいられるのは、離れていようと側にいようと、どこかに皆がいるからだと微笑みながら。 +... (あのころ) 「そんな顔をするな。私がついてるだろ」 概要 外見 帯刀セーラー少女。メイド服は邸宅のみ。スタイルは良い。 最近髪を短くした。 人格 実直丁寧で振り回されやすいタイプ。 寂しがりで抱え込みがちで、泥にまみれても大切なものに追い縋ろうとする。 ……というのは既に過去の話。 一番好きな人や、大切な友達との交流。乗り越えてきた経験。 その末に彼女は自分が心から素直になれるようになる。 冗談も言うし、負けず嫌いを隠さなくなった。実直丁寧さは彼方に置き去りにしてマイペースでお馬鹿になってしまったけれども。 だけど思った事を受け入れられる、好きな事が出来る今が一番好き。 なお、クッキチの模様。 来歴 大地主である貴族バートレット家の侍女。幼い頃からドロシーと友人として育ち、 そのまま侍女としての教育を受けドロシーの付き人となった。 古馴染みであるシノンが新たにドロシーの屋敷に加わったことである程度自由に動けるようになったため、 主の反対を押して学園に編入。陰ながら見守る事にした。 +参加セッション +11/28 「死神のララバイ」 「貴女は死神なんかじゃない。いやきっと」「天使にだって、なれるだろう」 死の際に枕元に立つ「死神」の噂を調査する依頼。 正体の怪異と対峙して夢は自分で叶えるもの、幸せは自分で決めるものという考えを明らかにする。 ちなみにらしくも交渉役の一人を務めていた。 小森と少し親交を深めた。 +11/29 「すれ違う姉妹」 「私の目が黒い内は、この先に」「一歩足りとも、通さぬと決めた!!」 リリラウネのいなくなった妹を探す依頼。 道中では草狩りをした程度。戦闘では聖職らしくヒールやプロテクに勤しんだ。 最終的はに二重起動のシャドウボックスから吉野をカバーリングして一回目のKO。 守りきれはしたものの、一撃で倒れた事に心残りが無いわけではなかったりする。 小森や吉野と親交を深めた。 +12/6 「神を冒涜する者」 「(何故彼はあそこまで平然としてられるのだろう……やはり戦略的な接吻如き物の数ではないのか)」 人体実験を行っているという研究所の調査依頼。裏があると思ったがそんな事は無かったぜ。 道中非人道的な実験の記録に眉を潜めたりしつつ、皆にサンドイッチを振る舞った。 戦闘では火力こそ相変わらず微妙なものの、KO数を稼いだり聖典やカバーリングを惜しみなく使用。 レイドが違法使い殺しをするシーンを見て動揺し、あと一歩でファンブった。 そしてままた二重起動の魔法相手に吉野をカバーリングして死んだ……と思ったら 帰巣路のポゼッションでまさかのファーストキス。 アフターで吉野と正式に友人となり、帰巣路と遊園地デートの約束をする。 この辺りを含め、全体を通しカノン的にやたら内容の濃い回であった。 +12/12 「ご注文は」 「許さんぞ、人間のクズめ!」 片倉へのメールを通して、客をらん豚にして調理する食人料理人の討伐へ。 こういう外道を見ると血が騒ぐらしいカノンはいつも以上にキレッキレだった。 戦闘? 胎動パニッシャーを投げるだけのお仕事です。聖職者とは一体……うごごごご でも一応キルカウントは稼いである! よ! アフターの打ち上げでは貫とよくわからないケンカ友達のような関係になった挙句、 酔って寝て帰巣路に運ばれた。本当にそれだけ。 +12/18 「虚無の花嫁」 「……私を必要としてくれて、ありがとう」 自分の結婚のお知らせという謎の手紙と野球部室の異変を通し、結婚式場の異界へ。 そこで催されていたのは相手のいない孤独な結婚式だった。 誰かに必要として欲しいという必死な想い、必要とされなくなるかの疑問からの孤独や存在意義への恐怖。 ……初めての恋心。そのすべてを影によって晒され、そしてそんな自分に立ち向かったカノンは 仲間たちが手を差し伸べてくれたこともあって影を受け入れた。 その後、自分がそうする以上に自分を必要としたミナトを受け入れ友として手を引いていくことになる。 +そして…… 「友で……好きな人で……大切な人で……そして、心から笑っていて欲しいから……」 異変解決後、帰巣路とふたりで写真館に行き花嫁姿を写真に残す。 そこで帰巣路に自分の想いを告げた。 今は受け入れられる事こそは無かったが、彼の抱えているものを知り。 その支えとなるべく手を差し伸ばし続けることを決める。 この先どうなるとも、カノンはいつまでも彼の平穏と心からの幸せを望む事だろう。 +コミュニティ・コネクション ランデル機構 バートレット家と繋がりがあるので自然とこちら。 帰宅部 仕事で部活をしている余裕はない。 +友人関係 ドロシー・バートレット=コルネリア 大事なのは変わってない。それだけはずっと一緒。 帰巣路 英樹 大切な友達で、一緒にいたい、大好きな人。 乾美優 可愛くて、優しい大切な友達。 吉野 恵衣理 様々な出来事を通し友となった。楽しそうな人。 早瀬ミナト 恩人。今の私を見たらどんな顔するかな? トワ・エリス=アデレート 同じクラスの可愛い友人。クッキーメイトだ! 貫一矢 いい奴だけどなんか知らんが負けたくない、なんか知らんがな! 小森茜 先輩であり友人。彼女も何かあったみたいだな。 天井刹那 同じクラスの友人。トワと睦まじそうで何より。 アイス・レコール 小柄な妖精の後輩。純粋無垢で愛らしいなあと思っている。 備考欄 ・極めし者:家事 専門メイドではなくハウスキーパー的なことはひと通りこなせる。 ・存在意義が弱点であり、カノンの真理である。
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(端以外)〜2C 28AorB 初段6D 6B〜 トクソコンボ基本パーツ ここからキャラにより繋ぎを変える 一般キャラ 〜垂直ジャンプJB 8jc 微ディレイJC 236236E 8D JB 641236E ちょい太めキャラ(クラエルゼニ美辺り) 〜垂直ジャンプJA JB 8jc 微ディレイJC 236236E 8D JB 641236E ドロシー専用 〜垂直ジャンプJB 236236E 8D JB 641236E 流れとしてJC(JB) 236236E 8D〜の8Dをした時に玉が1ヒット 8D JB 641236E〜のJBの後に残りの玉がヒットしてトクソが連続ヒットする きらとキャサリンについては愛玉が分割ヒットしてくれないため無理?
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ニーナとうさぎと魔法の戦車 重要人物 コメント 兎月竜之介による日本のライトノベル。イラストはBUNBUNが担当。集英社・スーパーダッシュ文庫より、2010年9月から刊行されている。第9回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作である(受賞時のタイトルは『うさパン! 私立戦車小隊/首なしラビッツ』)。また、薮口黒子による漫画化作品が『スーパーダッシュ ゴー!』(集英社)2011年12月号(創刊号)から2013年4月号まで連載していた。 重要人物 色違いのフワライド:ニーナ フローゼル:ドロシー・クローゼル 名前ネタ シャンデラ:クリスティーナ・オーランド コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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アルカナハート3 通常技 必殺技 コンボ 雑記 省略コマンド 動画 アルカナ&ガイスト 愛 雷 時 樹 土 火 風 闇 魔 水 鋼 氷 聖 罰 罪 磁 鏡 光 音 花 剱 運 顎獣 キャラ対策 はぁと 冴姫 神依 このは 舞織 美凰 リリカ リーゼ 頼子 きら様 フィオナ ペトラ ゼニア エルザ クラリス キャサリン ドロシー アンジェ あかね なずな ヴァイス えこ シャルラッハロート リンク 公式 ARC SYSTEM WORKS OFFICIAL WEBSITE アルカナハート3 攻略BBS (したらば) アルカナハートBBS きら part12 ポータルサイト アルカスタ 更新履歴 取得中です。 Total: - Today: - Yesterday: -
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街道を歩いている。 街道に沿って歩く俺の後ろに付き従うようにして、女も歩いている。 歩いている女は、ドロシーと呼ぶことになった、|獣被り《ドロシ》の部族の女だ。 女は俺よりだいぶ立端(たっぱ)がある。だから本当なら、後ろに立たれて威圧感というか、存在感がありありでもおかしくはないのに、その気配はひどくうすい。 うすいというか、ふとすると後ろにいることを忘れてしまう身のこなしだった。 隠密に長けているというよりは、たぶん、存在そのものが人間じゃあないんだろうなって思う。人間じゃないって言うと語弊があるけどさ。なんていうんだろう。空気に溶けこんでるんだよ。 それも、努力して溶けこんだわけじゃなくて、これはきっと生来のものだ。森の中で生まれて、森の中で暮らして、だから呼吸がそこいらの木や草なんかと同じなんだと思う。 姿かたちはたしかに人間ではあるけれど、どっちかって言うと、やっぱり森の獣に近いのかもしれない。 うん、気配はな。うん。薄いんだよ。たしかに。 「くせぇよ」 臭気が濃いんだよ。 舌打ちし、思わず呟くと、女がきょとんとこちらを見た。女は即席で作った筵(むしろ)を引いている。その筵の上に、怪我人がふたり乗っている。 やめといたほうがいいと止められたにもかかわらず森へ突っ込み、怪我をして動けなくなった莫迦どもだ。 五人乗り込んで行って三人は死んだらしいが、もうそれ自己責任なので、なんの感想も抱かない。あ、そうですかって思う。 それよりも、よかったねって気持ちの方が強い。だって|獣被り《ドロシ》がいるって聞いて、わざわざ制止振り切って、ものめずらしさに突貫していったやつらだ。 俺ならね、俺なら絶対ごめんだけど、世の中には常識では測れない頭おめでたいやからが一定数いるのだ。 それがまあ、|獣被り《ドロシ》に会えただけじゃなく、巣に持ちかえられて、ひと月近く介抱されて、触れ合い体験満喫しまくれたよね。しまくれてよかったね。 そんな感想しかない。 代償が、全身複雑骨折と、今後農夫さんたちから請求されるであろう捜索代で高くついたけど、だって見たかったんだもんね。本望だよね。 俺は別にどうでもいい。俺はただ、こいつら持ち帰って、報酬を受け取り、それを馬宿の借金にあてるだけだった。 ちなみに、俺が真面目に依頼をこなしていることが、ばかに思えるかもしれない。 とんずらすりゃいいと言われるかもしれない。 クソ真面目に仕事こなしてないで、どこかに姿くらまして、借金踏み倒しちゃえばいいじゃねーかって、まあその通りだよな。 身を守るためには当たり前の発想だし、借金踏み倒して、それで多少馬宿の女将から恨みを買ったって、以降付近に近寄らなけりゃいい話だ。 まあちょっとだけ、馬宿の永久賃貸してる部屋の私物がもったいないかなっていう気がしなくもないけど、命あればなんとやらで、危険と金を天秤にかけて金をとるのは大ばか野郎のすることだ。 わかるよ。 わかってる。 ただそれは、身ひとつで動ける場合の話だった。 残念なことに、今回俺は、借金のカタに大事なものを女将に取られてるんだよね。 最初の方に言ってただろ。いわくつきの刀やらナイフを蒐集家(コレクター)がほしがってるのを、俺が運んでうんぬんって。 つまり、手に入れて運搬中だった短刀を、俺は女将に取り上げられてるんだよね。 もちろん短刀ほっぽりだして、雲隠れするって手もないではない。 いわくつきのものだから、もしかすると預かった馬宿にいろいろ面倒なことがおきるかもしれないが、まあ言うても逃げちゃえばね、俺自身はその後どうなったかなんて知りようがないし。 たださ。これもさっきの天秤じゃないけど、どっちを選ぶかって話なんだよね。 いわくつきの物品欲しがる蒐集家なんて、頭のネジが一本どころか三本か四本は抜けたやつらばっかりで、しかもその品物の値段なんてあってないようなものだった。 ほしがるやつがいるから高いのだ。 そんで、やたら値が張るのよ。 三十人の生娘の血を吸ったナイフ――とかさ、俺にいわせりゃなんとなく古びた錆(さび)だらけのナイフってだけなんだけど、もう本当にお高いの。 下手すると家一軒どころか三軒くらい建っちゃうの。 そうした大金かけたブツを、俺が途中で放り投げてとんずらしたってなったら、まあ、たぶん、手に入れられなかった恨みってよりは面子(メンツ)つぶされたつらみの方で、報復が来ることはまちがいないんだよね。 報復っていうのは、つまるところ、死だ。 それも、俺は蒐集家の気を晴らすべく、なるべく惨(むご)たらしく殺されることになる。 そうするとだ、素直に短刀預けて|獣被り《ドロシ》の生息地に出向くのと、短刀ほっぽりだして確実に殺そうと追ってくる追手から逃げ続けるのと、どっちがましなのって話だ。 あと一応、第三の選択ってのもあって、俺が馬宿の女将の寝込みでもおそって、取り上げられた短刀奪って逃げる、っていうのもなくはなかったけど、あの女、いまでこそ馬宿の女将におさまってるけど、ちょっと前まで鉞(まさかり)ふるってわるいやつばったばったなぎ倒してたような女だよ。うまくいきゃいいけど、失敗すると俺はものすごくひどい目にあわされる気がするよ。 つまりもう詰んでた。八方ふさがり。どれ選んでもろくな未来が見えない。 だから俺は、その中でもなんとか、細い細い、蜘蛛(くも)の糸より細い希望が見えそうな気がする、|獣被り《ドロシ》の生息地に入り込んでひと探し、ってのを選んだわけで。 まあその結果、なんでか知らないけど、その|獣被り《ドロシ》の女をひとり連れ帰る羽目になったわけなんだけども。 あんたさあ、と俺は言った。 「あんたさあ、森の中からここまでそいつら連れだしてくれたのは、ものすごく助かったしありがたいんだけど、いつまで付いてくるつもりなの」 「いつまで、」 「いつまでっていうか、どこまでっていうかさ」 その見た目も相まって、なんか本当に大きな野良犬になつかれて、ずっとついてこられた、みたいな状況になってる。 まったく全然笑えないですけど。 「どこまでも。お前さまはドロシーの命を助けたからな」 女は言った。 「いやだからさ、その助けたっていうのが、なし崩し的にっていうか、流れで助けた、みたいにはなったけどね? べつに助けようとして助けたわけじゃねぇんだよね? だからそこまで恩義に感じなくても、」 「命の借りは命で返さねばならない」 「重いわほんと」 聞くとそれは、|獣被り《ドロシ》の流儀なのだそうだ。 他のものに命を助けられたそいつは、同じような状況で助けたやつの命を助けかえすか、もしくは体を張って助けたやつを庇わなければならない。 もう完全に堅気の世界じゃないよね。任侠の常識みたいになってるよね。 けど、俺は住む世界がちがいますからね、|獣被り《ドロシ》の掟とか知らないですよ。 うんざりする。 「もうさ、いいんじゃねぇの。あんたはここまでこいつらを抱えて持ってきた。俺はとても助かった。はい、これで、差し引きゼロ」 森へお帰り。 「お前さま」 「……な、なんだよ」 急にじ、と黒毛の下からこっちを見つめる視線を感じて俺はちょっとうろたえる。 「ドロシーはお前さまに借りがある。ドロシーは借りを返さなくてはならない。そうでないと、ゲャワがドロシーに怒りを下す」 「なんだそれ」 また聞きなれない言葉が出てきて俺は一瞬思考が止まり、 「あー……、あれか、あんたがかぶってるそいつか」 思いあたって頷いた。 学習能力というのか適応能力というのかわからないが、なんとか理解しようとしている自分が正直いやだ。 「そうだ」 「それ、あんたの力を示すためだけのものじゃなくて、あんたの守り神的なかんじなのか」 「そうだ。ゲャワはかぶったその日から、ドロシーを監視する。ドロシーが死ぬまで」 ひとりで狩りに行き、その狩った獣をかぶってようやく成人とみなすらしいから、そこではじめて個として認識されるのかもしれない。 ん、あれ、ちょっと待てよ。 死ぬまで監視、にちょっと引っかかりを覚えて、俺はあのさ、とまた言葉を続ける。 「昨日さ、脱がせたじゃん。俺」 「うむ」 「じゃああれ、なんかものすごい禁忌とかだったんじゃねぇの」 俺はただ、女がほんのちょっと困ったり恥ずかしがったりしたら楽しいな、くらいの感覚だったんだが、部族の掟を破るだとか、そうした物凄いことをさせてたんだとしたらさすがに気が引ける。 だってたたりとかありそうじゃん。俺に。 「かまわない。ドロシーにも、皮を外すときはある」 「ほー、」 それはあれかな、水浴びるときとか、そういう、毛皮が邪魔になるときかな。 相づちを打ちながら俺はふところから紙巻き煙草を取り出し、とんとんと湿気よけの革箱を叩きながら、 「まあいいや。じゃあさ、外して洗えよ。くせぇよ」 言った。 そりゃさ。 俺だってさ。 俺だって、とくべつ清潔にしてるわけじゃない。きれいにしてるか否かと言われたらぜったい不潔属性の人間だと思うし、風呂に入るってのがまず高級志向だったから、普通は手拭いで顔やら手やらを拭って、月に一度か二度湯を使う程度だ。 最近は気温が高くなってきたので湯すら使わない。水場か川で済ませることが多い。 服だって年中一枚を着たきりで、袖口だの襟のところは黒く汚れている。さすがに虱(しらみ)が食うのはいやなので、時々は洗って干したりもするけれど、それだって最低限のものだ。 何枚も所持していて、洗って繰り返し使う、というのは地に足がついた生活の、余裕があるやつのすることで、かつかつで生きている俺みたいな人間は、だいたい着崩れるまで着たおして、ぼろぼろになったら捨てると言うことが多い。 だからぜんぜん、きれい好きってわけじゃない。ただただ一般的な感覚、それもかなりずぼらな方の人種だと思う。 でもね、森の中ならともかくひらけた場所で、そうして俺が|獣被り《ドロシ》の禁猟区域から抜け出て緊張がほぐれたのも相まって、ちょっと心に余裕ができたというか、嗅覚が戻ってきたというか、まあ感じたままに言わせていただきますと、濡れた外飼いの犬ってこういう臭いしますよね。 獣くさいっていうか脂くさいっていうかさ。 それが女の汚れから来る臭いなのか、それとも纏ってる毛皮のにおいなのかよくわからなかったが、とにかくちょっと立ちくらみがしそうなにおいだってことは事実だ。 俺がそう言うと、引き綱を持ちながら洗う、と口の中でくり返していた女が、さっと顔色を変えたのがわかった。いや、正確に言えば、相変わらず顔はもさもさで隠れてよく見えないから、たぶん、この感じだと、血相が変わったんだろうなあ、っていう予測なんだけれども。 「洗う……、あ、洗えというのは、ドロシーを洗えと言うことか」 「まああんた本体もだけど、あとかぶってるソレとさ。両方かな」 「両方……、両方洗う……、洗う、洗わねばならないのか」 「えあの、なんか思った以上の反応で正直こっちドン引きなんだけど」 俺はなんかものすごくひどいことを言ったでしょうか。 ひどいことと言うなら、脱げよとか、呼びにくいから別の名で呼ぶとか言った時点の方が、えぐみとしては上のような気がしていたんだけど、俺の認識は間違っていたんでしょうか。 それか、あれかな。泳げないとかそういうのなんだろうか。 それとも水恐怖症とかそういうのでもあるんだろうか。 煙草をふかしながらたずねると、そうじゃない、と女が左右にかぶりを振る。 「ゲャワの加護が落ちる」 震えながらそんなことを言っている。 ……いやそこまでビビるもんか? 続けてぶつぶつ呟いている言葉を総合的にまとめると、とにかく俺にはよくわからない世界だが、洗うとその守り神? 的な力まで洗い流してしまうと、たぶんそういうことなんじゃないかなと解釈した。 しかし加護って、くっついたり落ちたりするもんなんですかね。ゴミじゃねぇんだからさ。 俺はまったく信心深くないから、そのあたりのところに疎いんだけど、なんか聖職者って身ぎれいにしてるイメージがあるんだけどな。水垢離(みずごり)とか。禊(みそぎ)とかするんじゃねぇの。 無理だ、到底できない、男ふたりをひょいと抱える力のあるやつが、そんなふうに唇を青くしながら呟く姿はちょっと哀れみを誘うけれど、 「でもあんたさ、俺に付いてくるつもりなんだろ」 俺は言った。 「その、やたら重い、命の貸し借りがどうのってのを、あきらめるつもりはないんだろ」 「む、」 「俺はくっせぇ女連れ回す趣味はねぇぞ」 獣くさいのと脂くさいのだけで本当によかったと思う。これが糞尿くさいのまで含まれてたら、とてもじゃないけど俺はこいつと同道できる気がしない。 「なんならちょうどいいから、ここではっきりさせとこうぜ」 「……はっきり、」 「そうだ。いままであんたが生きてきた領域ってのは、せいぜいここいらまでだってことだよ。今から付いてこようとしているこっち側は、あんたの知ってる森じゃない。つまりあんたの常識が通じる世界じゃないってことだ。|獣被り《ドロシ》の縄張りじゃない、あんたらの言う『皮無し』の区分になる」 「……、」 「あんたらにはあんたらの決まりごとがあるように、こっちにはこっちのルールってもんがある。たとえば肉は生で食うのはあまりしないとか。虱(しらみ)とか蚤(のみ)をわかさないようにきれいにするとか。……皮無しの縄張りに足を踏み入れるつもりなら、皮無しの常識に従うのがスジってもんじゃねぇか? なあ?」 ここぞとばかりに俺は押す。いっそ諦めて森へ帰っちゃくれねぇかなと思いながら。 「『皮無し』は風呂に入るんだ。体を灌いできれいにするんだぜ」 「……、」 俺の言葉に口をつぐみ、呻吟していた女は、しばらくしてうつむきがちだった顔をあげて、 「わ、わ、わかった」 言った。 「……わかったって、」 「ドロシーは皮無しの決まりごとにしたがう」 この上なく悲愴な決意でもって宣言した。 ……まあ、体を洗うっていうだけで、そこまで悲愴感を漂わせんでもって気はしなくもなかったけど。 落ちるのってたぶん守り神? の加護じゃなくて、汚れとにおいだと思ったけど。 「あそうじゃあちょっと川に入ってみようか!」 俺は街道から離れるように指示しながらそう言った。 後ろに怪我人いることだし、このまま馬宿まで連れ帰ってもよかったんだけど、……でもさすがに……、さすがに他の客もいるのにね? 連れていける? 宿に入った瞬間、ぜったい他の客そっと場を離れるすると思うんだよね。 それってある種の営業妨害じゃないのって思う。なんか女将に恨まれそう。 かといって、馬留あたりでお前はここで待ってろっていう? 厩で寝ろとか? でもそれはそれで、相手を獣あつかいしすぎじゃないとも思う。白い目で見られそうな気もするし。 だから、一番いいのは、馬宿に顔を出す前に小ぎれいにしておくことなんじゃないかなって。 うまい具合に街道からすこし離れたところに小川が流れているのを、俺は往路で知っている。すこし離れているから、人通りもない。すれ違う人間の数なんてたかが知れていた。 これが大きな町の近くとかだったら、荷運びの馬車が結構行き来したりもするんだが、このあたりじゃあせいぜいわら積んだ農夫がのんびり一日に一便、通るか通らないかだ。 獣の皮をかぶった女を後ろに引き連れている俺にとっちゃあ、ものすごく好都合なことだった。 小川と言ったって、せせらぎ、と言ってもいいくらいの川で、腰の高さほどもない。 だのに小川の近くまで来ると、明らかに女の腰が退(ひ)けているのがわかった。悪いけどちょっと笑う。熊とやり合うのに何のためらいもないのに、水が怖いの、って。 背中に負っていた荷袋の中から、小さな石鹸を取りだした。これは別に、俺がいつでも身ぎれいにできるように持っているわけではなくて、たまたま、いいにおいのするやつを娼婦の可愛い子ちゃんから貰ったからだ。 ひと晩買った天使ちゃんがとてもいいにおいがしたんで褒めたら、使いかけだけど、とか言って、くれたのだった。 くれると言うなら貰ったけれど、あいにく俺は男で、しかもいい年をしたおっさんなので、女子的でフローラルなにおいをぷんぷんさせるのもどうかと思った。だから油紙に包んでしまっておいたのだ。 「あー……、なんか大丈夫? ちょっと深呼吸する?」 くさいから洗えと言った俺が心配するものなんなんだけど、唇を噛みしめている相手を見ていたら、なんかものすごいいじめっ子の気がしてきた。 俺は、いじめられるよりいじめる方が好きだけど、本気で相手が恐怖しているのはどうかなと思う。いやよいやよも好きのうち、じゃないけど、許容範囲内でいやがってるからつついて楽しいのであって、血の気をなくしているような相手をことさら追い詰めるのは、あんまり好きじゃない。それもういじめじゃなくて虐待だよね。 まあでも、あんまり、であって、楽しいの楽しくないのって聞かれたら、そりゃあすこしはどきどきするわけですけれども。 あ、下衆(げす)ですいません。 「……うまれてはじめて水に入る瞬間に俺は立ち会ってるとかじゃねぇよな」 「いや」 女は首をふった。 そうして、魚を獲るだとか、水辺のトカゲ的な獲物を獲るだとかで、入ることは割とあると言った。 まあただね、水に入るっていうのとね、洗うってのはちがうよね。根本的にね。 「ええと、」 石鹸を渡しかけて俺は一瞬悩んだ。 体をきれいにする習慣がある相手なら、このまま石鹸を渡して、はいじゃあきれいにしてきてね、俺は向こうで待ってるからね、でいいかもしれないが、おそらく石鹸を使ったことがない、というよりかは石鹸という存在を知っているのかも疑わしい相手に、それって通じる気がしない。 泡立てるっていうのから教えないと意味なくないか。 現に、女は俺が差しだしかけた石鹸に鼻を寄せくんくんと嗅いで、食べ物か、だとか言っている。これ、渡したらそのままかじる気がする。 「――……うーん」 今日もよく晴れた空を見上げて俺は迷う。 やっぱ誰かが手伝うべきなんでしょうね。 この場合手伝うべき人間は俺しかいないので、俺が手伝うべきなんでしょうね。 「まあいいや」 とりあえず皮も女も全部きれいに洗いたかった俺は、石鹸をそのまま手の中で転がし、 「おら、水に浸かれ」 腕まくりと足まくりをして、体を濡らすように指示した。 女を脱がせて俺が洗ってやる、とか字面だけだとものすごいアハァン的なものに思えるけど、現実は非情です。 たいして桃色要素はありません。 毛皮を洗うのは、そんなに難しいことじゃない。毛の一本一本にしっかりこびりついた泥汚れだの脂汚れを落とすのは面倒だったけど、大きい犬を洗っているような感覚で、ちょっとおもしろい。 汚れが取れてつやつや毛が輝いてくると、なんかひと仕事やってやった気になってくる。 だが問題は本体の方だよ。 「ええと……、じゃあ次、あんたが毛皮脱ごうか?」 三本目の煙草に火を点けるころに、ようやく女の方に取りかかる。 泡立てた石鹸で撫でる程度じゃ、積年の汚れは取れないような気がしたんで、俺は腰の手拭いに泡を擦り立てて、それから女に脱ぐように言った。 さっき、あまり毛皮を脱がない、というか基本的には脱ぐものでない、みたいなこと聞いたような気もしたけど、もう一回脱いじゃってるでしょ。一度脱いだら、二度も三度も、同じことじゃねって思う。 脱ぐと聞いて、またうろたえるかと思った女は、思ったよりすんなり毛皮をとった。 その体を力を入れてこする。 娼館で天使ちゃんとふたりきりで泡風呂とか、ものすごい楽しいひとときだってのに、ことこの状況だとなにも嬉しくない。 あでも、垢じみてところどころまだらになってた皮膚が、本来の輝きの白さを取り戻し、すべすべのすべになった瞬間なんかはちょっと楽しかったかも。 なんかむだにやってやったぜ感がある。 俺はやったぜ。 体を洗い終わり、獣の頭の下から現れた、ぼさぼさの頭に水をぶっかけて、俺はわしわしと頭で石鹸を泡立てる。 「目ェ閉じてろよ。あと口で息しとけ。泡がしみただの鼻に入っただの、やかましいのはごめんだからな」 「わかった」 うつむいて大人しくしているのをいいことに、おれは思う存分洗ってやった。 髪で石鹸泡立てるのって結構好きだ。なんかものすごい勢いで、泡がもこもこもこもこーって発生するだろ。楽しくて好き。 「……こんなもんか」 合図すると女が水に潜る。水場でちまちま手桶でかけるより、よっぽど早いので川での水浴びは楽でいい。 潜ってると、女の黒髪がぶわあって水の中に広がる。長さ的には腰のあたりまであると思った。クセがわりと強くてうねってるので、藻のようだと思う。 そうして充分泡が流れたころを見はからって合図すると、女が立ち上がる。立ち上がった拍子に、こう、長くてもさもさの髪が水に左右に分けられて、こっちとしては思ってもみないタイミングで女の素顔があらわれた。 「ふへ、」 頭を拭いてやろうとした俺の口から、おかしな息が漏れた。 いきなり目の前に絶世の顔があらわれた衝撃を、想像してみてほしい。 頭真っ白よ。真っ白。立ったまま気絶、っていうけど、たぶん俺は気絶していたのかもしれない。 咥えていた煙草はどこかにいっていた。落としたのか、燃え尽きたのかもわからない。 「え、なに、まって、ちょっとまって、頭が追いつかない」 目の前に現れたのは、不安そうな顔をした、とてつもない美女だったからだ。
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