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ドラゴンスレイヤー英雄伝説II Dragon Slayer THE LEGEND OF HEROES II 1992-03-19/PC-8801 シナリオ 秋葉紀好 プログラミング 秋葉紀好 アート グラフィック 菅谷一輝 / 吉永裕昭 / 久慈光久 / 千頭元 ミュージック Falcom sound team J.D.K. 石川三恵子 / 白川篤史 アシスト 早川正 / 西藤晋市 / 小野聡子 ディレクト 木屋善夫 スペシャルサンクス 蓮井俊也 / 鈴木繭子 / 酒井朋子 / 塩田雄一 / 小山英樹 プロデュース 加藤正幸 Dragon Slayer The legend of Heroes II Copyright(C) 1992 Nihon Falcom inc. ドラゴンスレイヤー英雄伝説II(PC-9801版) Dragon Slayer THE LEGEND OF HEROES II 1992-07-24/PC-9801 シナリオ 秋葉紀好 プログラミング 秋葉紀好 / 小山英樹 アート グラフィック 菅谷一輝 / 吉永裕昭 / 蓮井俊也 / 久慈光久 / 樋口修 / 長友誠一郎 / 伊東慎一(伊藤慎一) / 千頭元 ミュージック Falcom sound team J.D.K. 石川三恵子 / 白川篤史 アシスト 早川正 / 西藤晋市 / 小野聡子 ディレクト 木屋善夫 スペシャルサンクス 鈴木繭子 / 酒井朋子 / 塩田雄一 / 金井まり子 / 村上星児 / 中村和郎 / 高下雄一 / 江藤珠樹 / 沢田憲宏 プロデュース 加藤正幸 Dragon Slayer The legend of Heroes II Copyright(C) 1992 Nihon Falcom inc.
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ドラゴンスレイヤー英雄伝説II 当Wiki連絡用掲示板内「差し替え・追加スレッド」-302~310 302:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 28 53 ID gXWUxs3. 最初に用語解説 【竜の卵】 世界各地に点在する球体で、中には地震の直後に浮上してきたものもある。『世が暗黒に包まれし時 卵から竜がよみ がえる』という伝説がある。 【ドラゴン】 ソルディスのカウルにあるドラゴン牧場に住む白竜。卵から孵って最初に見たセリオス王を親と思い込んでいるらし く、セリオス王だけが乗りこなすことができる。 【ファーゲスタ帝国】 皇帝ゴドウィンⅡ世が治める地下帝国。ゴドウィンⅡ世は圧政を行っており、各地に不満が募っている。 【女神フレイア】 イセルハーサの最高神。人々に知恵を授けたとされる。 悪神アグニージャが倒され、イセルハーサに平和が訪れた。 セリオスはディーナ姫と結婚し、ファーレーン王国の王となった。 共に闘った仲間たちも、もはや武器を取ることもなくそれぞれの故郷へと帰っていった。 ほどなく、セリオスとディーナの間には王子が誕生した。 全ての人々に望まれた、ファーレーンの皇太子。 王子はアトラスと名付けられ、あふれる愛情に育まれて15歳となった。 輝く金の髪と、利発な瞳……そしてなによりも、父譲りのまっすぐな心。 悪を知らないまなざしはいつも民たちを見つめ、やがて王となる使命に燃えている。 人々はアトラス王子を愛し、王子は人々を愛する。 ファーレーン王国は、セリオス王という大きな太陽とアトラス王子という小さな太陽に護られてますます栄えた。 そんなある日、イセルハーサ全土を大地震が襲った。 古い建築物が倒壊し、各地に深刻な被害が及んだ。 突然の災害に始めのうちは混乱があったが、人々は力を合わせて復旧に励みイセルハーサは間もなく元どおりとなった。 ……かのように、見えた。 そう、誰も知らなかったのだ。 新たな災いが降りかかろうとしていることを…… ※この後洞窟から宇宙服のようなものを着た人間(?)が何人か出てきて、それをモンスターとみた『ドレイク』と 『ライル』が襲いかかり倒すというシーンが流れる。 (以上OP) 303:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 29 36 ID gXWUxs3. 序章・平和な日々 王子アトラスは立派な国王となるため、両親と離れサースアイ島で暮らしながら教育を受けていた。 そこでは毎日のように勉強をサボってはスライムいじめに精を出していたが、ある日突然父王から首都ルディアに召喚される。 「アトラスよ。おまえもそろそろ16歳となり王位に就く資格が与えられる。そこで私の旧友である他国の指導者に地 震見舞いの親書を届けるついでに、後学のため各地を見てまわるのだ。ただし王子としてではなく、お忍びとして一 人で行くのだぞ」 父王から武具と資金を受け取り、アトラスはルディアを旅立った。 ファーレーンを出たアトラスはまずネリアの船に乗り、赤スライムの出没するウォンリークへと着く。だが、通りが かった酒場の前で酔っ払いに絡まれ所持金を全て奪われてしまう。ある正義漢が酔っ払いを追ったが、そのまま行方 は知れなかった。 仕方なく無一文のまま旅を続けてウォンリークの首都リーゼルに着いたアトラスは、ともかく門番に身分を明かして ジェストン公に親書を渡した。すると、王宮を出たところで先の正義漢がまたやってきた。 「ようよう、お前親書を届ける旅をしてる王子なんだって?俺はランドーってんだ。俺も連れてけよ」 「だめだよ。父上から『供を連れて行くな』って言われてるんだから」 「そんなのわかりゃしねえよ。俺は供じゃなくて『仲間』なんだからな。それにお前一人じゃ何かと危険だろ?」 こうして呪文使いのランドーが仲間になり、アトラスは父王から受け取った武具を売り払って渡航費を工面し次の目 的地であるラヌーラへ向かった。 ラヌーラの首都セリスに着いた二人だったが、『竜の祭』の準備のせいで警戒が厳しく城には入れない。 そこで大富豪であり国の有力者であるジェラルド氏の使いならば城に入れると知った二人は、取り次ぎを頼みに氏の もとへ向かった。 しかしジェラルドは娘のフローラを可愛がるあまり他人を近付けないため、二人に面会する気もろくに無い。 やむなく二人は(元)リストンの館に続く道から邸宅の裏口に入り、フローラに会い取り次いでもらうことに成功する。 「お父様、この人たちは悪い人たちではありませんわ。なんとか力を貸してあげてくださいませんか?」 かくして城に入れるようになったアトラスは無事エリオン王に親書を渡し、次の国へ行く前に竜の祭を見ていくことにした。 だが無料につられてスエルの宿に泊まった途端、寝込みを襲われアトラスは誘拐されてしまう。連れてこられたのは 元海賊のボアードが経営するボアード海運で、誘拐したのは社長の妻のジーナ。 誘拐の事実を知った社長のボアードと助けに来たランドーのおかげで無事帰ることができたが、その時ランドーは呪 文で赤スライムを呼び出してしまっていた。 「俺は親父と一緒に変身の呪文を研究してたんだ。そしたらある日、その影響で赤スライムを呼び出しちまってウォ ンリーク中に溢れさせちまった。ほとぼりが冷めるまで逃げようとしてた時に、お前と会ったってわけさ」 スエルに無事帰ってきた二人は、竜の祭の前夜祭を見るため再びエリオン王のもとに向かった。 「いよいよ明日は竜の祭です。お二人ともゆっくり見ていらしてください」 エリオン王に再度謁見しているところに、慌てて兵士が駆け込んできた。 「国王様、大変です!竜の卵が赤く光って中から次々にモンスターが……早くお逃げください!」 王妃ソニアはすでに町民をまとめて避難していたが、竜の祭の際に竜の卵に入る役目を担っている司祭バーバラはエ リオン王が止めるのも聞かずワプの翼で消えてしまう。 エリオン王は果敢にモンスターと戦い城への侵入を防いだが、モンスターは増えるばかりでキリがない。 「おそらく世界中の竜の卵がこのようになっているでしょう。私は一旦ヨルドに避難しますから、王子様も一度ファ ーレーンにお帰りください。私も後でファーレーンに向かいます」 一方ルディアでは、この事態を調査するためセリオス王がドラゴンに乗ってウォンリークへと発っていた。 304:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 30 07 ID gXWUxs3. 第一章・開かれた奈落 ルディアに戻ったアトラスは父がドラゴンに乗ってウォンリークへと発ったことを聞き、自らもその道中に加わるこ とを申し出る。 「私も行かせてください。人々のために何かしたいのです」 「王妃様、俺もついていますから大丈夫ですよ」 ディーナ王妃に許され、二人はセリオス王を追いウォンリークの首都リーゼルへと向かった。 そこで父王と行き違いとなったため次の目的地であるラヌーラのヨルド避難所へと向かった二人だが、セリオス王は すでにエリオン王とともにソルディスに向かった後だった。 そこでさらに父王を追いかけようとした矢先、王妃ソニアに報せが入る。 「王家の墓の扉が壊され、中が荒らされていました。しかもそこに、フローラ嬢のワプの翼が……」 「フローラ嬢にはお世話になったのです。私達にも手伝わせてください」 二人は王家の墓に行き、その奥でフローラ嬢と再会する。 「モンスターに追われているんです!助けてください!」 「きさまら よくも俺の住処に勝手に入ってきたな……」 フローラを追いかけていたプルダームを倒して彼女に事情を聞いたが、返ってきた答えは信じられないものだった。 「あれ以来フレイア様が毎晩夢に出てきて……どこにいらっしゃるかはわかりませんが、私に助けを求めているのだ と思うのです。今回も、気が付いたらこの洞窟に向かっていました」 「僕らと一緒に父上を追って、そのことについて尋ねてみよう」 こうしてフローラは、二人と行動を共にするようになった。 ウォンリークを出たアトラス達はボアードに頼んで船を出してもらい、ソルディス王国へと到着。そして王子の母デ ィーナ王妃の実家である首都バズヌーンに着いたが、ここでもセリオス王とは入れ違いとなってしまう。 そのため今度はルドラから船に乗り、三人はモレストン共和国へと赴く。その時港町リシェールから首都コルクスへ の道中で、ファエトで奇妙な鉄仮面の男シンディと出会う。 「シンディは先日この村に彷徨いこんできたのですが、記憶喪失のようで名前以外のことは何も憶えていないらしいのです」 「おまえ……似てる。おまえ、好き。いっしょに行く」 「おいおい、こいつの面倒を見るのか?」 「何かの拍子に、記憶が戻るかもしれませんわ」 「そうだね、僕はかまわないけど?」 こうして、謎の鉄仮面男シンディが仲間に加わった。 さらに旅を続けモレストン共和国の首都コルクスに到着した一行は大統領ハンスに会ったのだが、やはりというか案 の定入れ違いであった。 「セリオス王はゲイルⅢ世のところに行ったのですが、彼の居るファンガスは壊滅しているのです。彼らはどこかに 隠れているとおもうのですが……」 そこでファンガス付近を探してみると、「狼の口」と言われる盗賊達の隠れ家を発見。中で事情を知っているという盗 賊ドレイクに話を聞いてみると、セリオス王らは『奈落の口』という穴に入っていったとのこと。 ちなみにゲイルⅠ世はすでに大地震の後『散歩に行ってくる』と言ったきり行方不明のままであった。 「竜の卵からモンスターが出てくる前、大地震の直後の話だ。地震でここの西に空いた大きな穴から、5匹の見たこ ともないモンスター(※OP参照)が出てきたんだ。俺と子分のライルはそいつらが危険だと思って退治しようとした が、4匹しか仕留めることは出来なかった。ライルは残りの1匹にやられちまったんだ。俺は怖くなって逃げ出した。 そしてⅢ世様に事情を話したら、Ⅲ世様はこれ以上モンスターが出ないようにとあの穴に『プアゾの箱』という罠を 仕掛けたんだ」 ドレイクに箱の罠を解除してもらい穴に入ると、途中に異様な格好をした二人の戦士グロッグガードが立ちはだかった。 「前に来た奴らより弱そうだな、これなら眠りタケを使うまでもないだろう」 四人は倒したグロッグガードの異様な姿に戸惑いつつも、セリオス王らを追い穴の奥へと入っていく。 その頃セリオス王ら三人は、先のグロッグガードに捕まり拷問吏ダリスに監禁されていた。 305:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 30 28 ID gXWUxs3. 第二章・英雄たちの帰還 穴のさらに奥へと入っていくと、長い地下道の途中に奇妙な老人がいた。 「おじいさん、何日か前にここに三人の男が来たと思うんですけど何か知りませんか?」 「ここから東に行ったところにある池に『戦士の笛』というものがある。それを取ってきてくれたら教えよう」 一行は言われたとおり池から『戦士の笛』を取ってきたが、なぜか老人の姿は消えていた。 仕方なくそのまま地下道を先に進んで開けた町のような所に出ると、子供が兵隊のような者に追われていた。 「俺を馬鹿にしやがって!プロスの収容所に連れて行ってやる!」 子供を助けて町に入ると、姿を消した先の老人がやってくる。 「おお、お前さんたち戦士の笛を持ってきてくれたようじゃな」 「なるほど、そういうことかレイシア」 「そういうことよ、ボザ。お客さんたちを案内してあげて」 老人の正体はレイシアという女性で、アトラス達は『レジスタンス』の隠れ家に通される。そのリーダーと構成員で あるボザの話は、未知の地底世界に関する事であった。 「この人達が例のグロッグガードを倒したんです。しかも私が腕試しに戦士の笛を取ってこいと言ったらすんなり取 ってくる上に、仕返しに来たガードまで倒してしまったんですよ……あなたたちは、一体どこから来たの?」 「地上だけど?」 「なるほど、おそらく先の大地震のせいでこのイシュタ地方とその『チジョウ』地方が繋がってしまったんじゃな。 皇帝はその穴を塞ぐまで行き来が出来ないようにグロッグガードに守らせていたんじゃ。先日捕まった人達もおそら くチジョウ地方の人達じゃろう」 「その人は、このアトラスの親父さんだぜ」 「ならば話は早い。実はそのチジョウ地方の話を聞くためにその人達を助けようとしていたのじゃよ。おそらくグロ ストス城に捕えられているじゃろうから、偵察が戻り次第救出に加わってくれ」 アトラスはレイシアの先導のもとアフルの村の水路からグロストス城に潜入するが、ヘマをして失敗。以降、水路は 固く閉じられてしまう。 やむなく今度はイズーの村からの潜入を試みるが、イズーまでの道は落盤で塞がってしまっていた。 「私の父はガードに捕まったきりなの……爆薬でもあればいいんだけど、武器になりそうなものも全て取り上げられ てしまったわ」 アトラスらは爆薬を求めてボアードに掛け合ったが、ボアードは珍しい酒と交換しろという条件を付けてくる。 そこで噂に聞いたアフルの酒屋ハーベイに造酒を頼んだが、今は規制が厳しく酒は造っていないという。 「キノコの王様が採れる秘密の場所がアネスの塔というところにあるんじゃが、ガードに見つかってしまってのう。 それ以外のキノコで造る気はないから、採れるものなら一つ取ってきてくれ。そしたら造ってやろう」 アトラスらは見張りを倒して塔に入ったが、塔の中はモンスターだらけ。しかもランドーがシンディの忠告を無視し て扉を閉め忘れたため、キノコの王様は手に入れたもののモンスターは塔の外へと溢れだしてしまう。 それでもなんとかキノコ→密造酒→爆薬を手に入れた一行は早速落盤箇所を爆破し(今度は威力が強すぎてアネスの 塔まで穴が広がってしまいモンスターがイシュタ地方全体に溢れてしまったが)、イズーの町に着いた。 そのイズーで最近町長になったという人物が城とも密接なコネがあるという話を聞いた四人は、早速その町長の館に 行く。すると新入りの使用人と間違われ、町長から城のナレサ隊長へ『ギルモアの星』を持っていけという遣いを頼 まれた。 アトラス達はこれ幸いと城に入り、ナレサ隊長に会った後再び水路を通って内部に侵入。拷問部屋に辿り着きセリオ ス王らを発見する。 「父上!」 「なんだ、おまえらは!?どこからもぐり込んだ!?」 アトラス達が拷問吏ダリスを倒すと、そこになぜかイズーの町長が現れる。 「わしはもともと地上の人間で、ゲイルというんじゃ。とにかく、ここから逃げ出そう」 何がどうなっているのかわからなかったが、ともあれセリオス王らを救出することに成功した。 306:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 32 17 ID gXWUxs3. 第三章・竜の卵 「大地震の後のことじゃった。わしが散歩をしていると、以前には無かった大きな穴を見つけたんじゃ。入ってみる とそこには未知の世界があり、地底人がおった。わしは彼らには珍しい地上の物を取引して儲けているうちに、いつ の間にか町長に担ぎ上げられとったというわけじゃ」 イズーの町長の正体は、行方不明だったゲイルⅠ世だった。 「ある日地底を散歩していると、セリオス王が持っとったはずの『ギルモアの星』という宝石を拾っての。そのおか げでセリオス王と孫のⅢ世がここに来ていることを知ったんじゃ。あとはお前たちの知っている通りじゃて」 一方セリオス王らが地上の人間によって救出されたことを知った皇帝は、報復をせんと配下のフラッドに命じてさら に大量のモンスターを地上に送り込んだ。 その後モンスターが地下帝国から送り込まれているらしいことを知り、アトラス達は再び地下に向かう。しかしイシ ュタのレジスタンスに聞いてみても竜の卵のことは全くわからなかった。 そこで再度イズーのゲイルの元に向かうが、一時別行動をとっていたフローラとランドーから意外な話を聞く。 「ヨルドで司祭バーバラ様とお会いしたのですが、ちょうどその時女神フレイア様のお姿が見えたのです。私はフレ イア様が仰ったことを口に出してしまったのですが、それを聞いたバーバラ様は竜の卵について話されたのです。女 神フレイア様とモンスターとは、何か関係があるのではないのでしょうか」 合流した四人は早速ヨルドの聖域へと向かい、司祭バーバラに仔細な話を聞く。 「竜の卵とは下僕のヨシュア様を通じて女神フレイア様とお話しする場なのじゃ……が、じつはおつげなど無いのじ ゃよ。わしら一族は代々竜の祭になると竜の卵に入るのじゃが、そこですることは決められた手順でボタンを押すだ けなのじゃ。そうするとヨシュア様のいつもと変わらぬお返事が頂けるのじゃよ」 バーバラは、竜の卵の中に入れるという『竜の涙』をアトラスに渡した。 「それを使って竜の卵の中に入ってみてくだされ。ただし、祭壇には触れぬように……」 言われた通り竜の卵に入ると、中には巨大な機械がありそこからモンスターが次々と送られてきていた。手順次第で 止めることができることは偶然に判ったものの、その手順が解らない。 「ファーゲスタには『マスター』という識者がおって、彼らの中にはモンスターの知識がある者もいるという。今は たった一人になってしまい他の者は皆プロスの収容所に入れられてしまったのじゃが、会ってみれば何かわかるかも しれんぞ」 イズーのゲイルに言われたアトラスらは、レジスタンスの作った隠し通路を通ってキュベラ地方へと向かった。 307:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 32 42 ID gXWUxs3. そしてキュベラを経由しプロスの収容所へと着いたが、警戒が厳しくとても入れる状況ではない。そこで地下の抜け道を掘ったというレジスタンスの協力者モーガンに依頼し、抜け穴を掘ってもらった。 だがアトラス達が潜入に成功しこっそりと中に入ると、何やら言い争うような声が聴こえてきた。 「あれは事故だったのだ、フラッド。彼らが皆そのように考えている訳ではない」 「他のマスターはどこにいるんだ?」 「フレイア・バイオラ・テクニカのマスターは、皇帝の計画のために城に連れて行かれたよ。わしらもそのうち連れ て行かれるだろう。フラッド、お前は皇帝に利用されているのだ。皇帝と手を切りなさい」 「自分の弟子があんなにされてしまったのに、なんとも思わないのか?俺はあんたたちを説得するために来たというのに!」 「あの人達、フレイア様を知っているのかしら?」 話に内容には疑問があったが、ともかくフラッドが帰ってから門番を倒して牢を破るアトラス達。そこにいたマスタ ーと思しき二人の老人に会いモンスターと竜の卵について聞くと、彼等は信じられないような話をした。 「もしや君たちは地上の……?」 「なぜ地上のことを知っているのです?」 「我々の祖先はもともと、非常に発達した文明でもって地上で生活していた。だがそれは悪神アグニージャによって 破壊されてしまったのだ。そこで一部の人間は、フレイアの指示を受けて環境が変わるまで地下で生きることにしたのだ」 「じゃあなぜ、俺達が普通に暮らしている時に地上に出てこなかったんだ?」 「それは……時期を、逃したのだ」 マスターはそのことに関しては口を噤んでしまった。 「竜の卵からモンスターが出てきて困っているんです。止め方を教えてください」 「竜の卵?……あのシェルターのことか」 「マスターとは5人いて、それぞれの専門分野を担当していた。私達は人工衛星ヨシュアのマスターと、歴史を担当 するヒストラのマスターなのだ。モンスターはフレイアの力を使って創り出している」 「どうしてフレイア様がモンスターをお創りになるの?」 「そうか……君達はフレイアを神と崇めているのだったな」 「フレイアのマスターの弟子であるフラッドという若者が、今はモンスターを作り出している。城にいる彼をどうに かしなければならないのだが、ともかく今は転送を止めなさい」 フレイアのことについては教えてもらえなかったが、ともかくモンスターの止め方を知ったアトラスらは収容者をレ イシアに任せ地上の竜の卵へと向かう。 「やはり現れおったな。皇帝陛下の計画を邪魔するなまいきなやつらよ」 待ち伏せしていたギャノアを倒して竜の卵の転送装置を止め、地上からモンスターを一掃することに成功したアトラ ス達であった。 308:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 33 03 ID gXWUxs3. 第四章・暗黒の支配者 全ての竜の卵を止めたアトラス達がバーバラに報告していると、突如フローラが叫び出す。 「ああっ……イシュタが……みんなが……」 フローラが見たのは、今まさにイシュタのレジスタンス達が捕えられ新兵器によって街が破壊されるところであった。 アトラス達は急いでイシュタに急行したが、時既に遅く街は破壊され住民は皆連行されていた。仕方なく他の町に行 くも、ゲイルⅠ世をはじめどの町のレジスタンスも殆ど捕えられているという始末であった。 そして各地を廻るうちにアトラス達もユイシスで見つかってしまうが、これを利用して再びグロストス城に潜入する ことに成功。 牢を破って別館を探っていると、モンスターを作っているフラッドを発見した。しかし、フラッドはアトラス達の説 得に耳を貸さない。 「残念だが、竜の卵は全部俺達が止めちまったぜ」 「モンスターは皆地上まで行かず地下を彷徨いてるだけよ。地底の人達を苦しめてもいいの?」 「それどころか皇帝は、イシュタの町を壊滅させてしまったんだぞ」 「いいかげんなことを言うな!皇帝陛下がそんなことをするはずはない!」 奥の部屋に逃げたフラッドを追ったアトラス達は、フラッドが皇帝と話しているのを見る。 「イシュタを壊滅させたというのは本当なのですか?」 「我々には地上を取り戻すという大きな目的がある。その達成には犠牲もつきものだ。ついてこい、フラッド」 フラッドと皇帝は消えてしまったが、近くを探ると脱走でもしたのか盗みに精を出しているゲイルⅠ世がいた。 「マスターとレジスタンス達は、ウィルの先にあるベルンの収容所に連れていかれてしまった」 ゲイルから通行証をもらってウィルに行った後、辛くも無事でいたレイシアらとキュベラで合流したアトラス達はベ ルンの収容所へと共に救出へ向かう計画を立てた。 しかし自分のせいでアトラス達が助けた収容者が再び捕えられたことを気に病むレイシア達は、抜け道を通って少人 数で先に行ってしまう。同じ抜け道を通って追いかけたアトラス達だったが、そこに皇帝の刺客カザズームが立ちは だかる。 「グッハッハッハ。待っていたぞレジスタンスの残党め。皇帝陛下にそむくとどうなるかみをもって知るがいい!」 シリカのディールじいさんに教わった新魔法でカザズームを倒したアトラス達はウィルに着いたが、すでにレイシア らはベルンに行った後だった。 さらにレイシア達を追ってベルンに着いたアトラス達だったが、なぜか異常に警戒が厳しくとても突破できる様子で はなかった。 「さっきは危なかったな。おまえがあそこでさぼってなきゃ、潜入されてレジスタンスを救出されるとこだった」 「そういえば、ナレサ隊長ってやつが叛乱を起こしたんだが失敗したんだと。ここに護送される前に脱走したらしいぜ」 レイシアとボザは捕まってしまっていた。アトラスらは仕方なく顔見知りのナレサ隊長を捜し、『ネサの辺土』と呼 ばれる洞窟で彼を発見した。 「わしは皇帝の独裁体制に嫌気がさして、マスター達に指導者になってもらおうと思い叛乱を起こしたのだ」 「それが本当なら、マスター達を助けるために僕らに協力してください」 「よし、ならばわしがお前達を捕まえたことにしてベルンに突入しよう」 ベルンに突入してレイシア達を救出することに成功したが、既にマスター達はいなかった。 「マスター達は皇帝の命令で新兵器を作らされていて、その兵器で自分達も処刑されるらしいわ。プロスに連れて行 かれてしまったみたいだから、ここは私達に任せて救出に行って」 プロスに急行すると、マスター達がまさに新兵器によって処刑されんとするところであった。 「なんだ、貴様らは!?さてはレジスタンスの残党だな?」 アトラス達はディゲンズを倒し、5人のマスターの救出に成功した。 309:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 34 10 ID gXWUxs3. 終章・祈り、そして希望 「今から20億年もの昔のことだ。我々地底人はみな、地上で今よりも豊かで自由に暮らしていた。しかしある日突 然、我々の前に破壊神アグニージャが現れ(※前作参照)地上の物を破壊し尽くしてしまった。その時フレイアが人々 を地下に導き、地上が元の姿に戻るまで冷凍睡眠させ人工衛星に地上を観測させたのだ。その後長い年月が過ぎてつ いに我々が目覚める時がやってきたが、すでに地上には別の人々が生活していた。協議の末、我々は争いを避けるた めマスター以外の人々の記憶を消し地下にとどまることに決めたのだ」 「それが今のファーゲスタ……」 「当時のファーゲスタは平和だったが、20年前ゴドウィンⅡ世という男が現れ王家を乗っ取って皇帝と名乗り地底 支配に乗り出した」 「ゴドウィンⅡ世は私にガード達と奴自身の体をモンスターに改造させ、強大な権力を我がものにした。多くの人々 が犠牲になり、今や皇帝はフレイアの力を使って地上をも支配しようとしている」 「あの……フレイア様は女神ですわ」 「フレイアは万能の装置であり悪用されないよう正義を守る意思が組み込んであるが、今やその人格部も切り離され ている。おそらく君が感じたのは、フレイアの行き場のない意思エネルギーだろう」 「どうすんだよ、敵さんはそんなにすげぇもんを使ってんだろ?勝ち目なんかあんのかよ?」 「こちらにもあの新兵器がある。あれを使えば城に攻め入ることが出来るし、その一部を利用すれば皇帝さえも倒せ る最強の『太陽の聖剣』を作ることができる。その聖剣を使いこなせるのはアトラス君、君だけだろう。しかし、あ の兵器だけでは聖剣を作れない。グロストス城本館三階のテクニカの部屋にある機材が必要なのだ」 「それだったら、二手に別れて俺がフレイアの部屋を占拠する。リーダーはテクニカの部屋を占拠してくれ。アトラ ス君は聖剣を受け取って玉座の間に進むんだ。皇帝はそこにいる」 「うむ……いよいよこの時がきたか。一気に攻め込むのじゃ!!」 「わかりました。僕たちも地上で準備を整えてきます」 そして決行の時、マスターとレジスタンス達は新兵器を使って城門を壊しグロストス城に突入。アトラス達もそれに 続く。 そしてアトラス達は様々な障害を乗り越えフレイアの部屋へと着いたが、そこには傷だらけのフラッドが倒れていた。 「すまない……君たちを……誤解していた……あれは……不幸な……事故だった……」 「我々はあの大地震のあと、それぞれの次期候補である弟子たちに地上を視察させた。だが弟子たちが地上に出ると、 二人の人間が襲い掛かってきたのだ」 「そうか!ドレイク達が見たモンスターってのはフラッド達のことだったんだ!」 「私は……地上の人々が……凶悪だからだと……でも……先生は……耳さえ……だから……皇帝に……訴え……復 讐を……しかし……皇帝は……利用していただけだった……フレイアを……悪用し……モンスターを……何とか… …はばもうと……したが……」 息絶えたフラッドのためにも必ずや皇帝を倒すことを誓うアトラス達は、さらに奥に進む。 そこにガービィという強力なモンスターが立ちはだかるが、その正体は捕まりモンスターに改造されたレジスタンス の一員であった。アトラス達が戦士の笛を吹くと、ガービィは苦しみ始める。 「アトラス、待たせたわね!これがマスター達が造ってくれた剣よ!」 『太陽の聖剣』を受け取りガービィを倒すと、変身が解けガービィは元の姿に戻った。 「お父さん!?」 「おお、レイシア……最終決戦が始まったのか?」 「ええ。やっと指導者としてふさわしい人が見つかったのよ」 レイシアを加えた5人はいよいよ玉座の間へと進むが、罠によって通路が崩落。 「あっ!シンディ!!」 レイシアとは離れ離れになり落ちたシンディは行方不明となってしまったが、三人は決意を新たにしてついに皇帝と 対峙する。 「フッハッハッハ。私が偉大なるファーゲスタ帝国の皇帝ゴドウィンⅡ世だ。きさまらごときが、よくぞここまでた どり着いたとほめてやろう。だが、おまえらの強運もここまでだ。どこからでもかかってくるがよい」 その時、突如壁を破って一匹のドラゴンが姿を現した。 「シンディ?シンディなのね?」 「こいつは、父上の所によく来ていたドラゴンだ。あのドラゴンがシンディだったのか」 「おれのおやじのせいだな。変身の呪文を研究してたからな」 ドラゴンの姿に戻ったシンディとともに、ゴドウィンⅡ世を追い詰めるアトラス達。 「なかなか手応えのあるやつだ。そろそろ本気を出してやろう。この私の本当の力を思い知るがいい」 ゴドウィンⅡ世はモンスターの姿になり絶大な力を駆使してきたが、アトラス達は太陽の聖剣の力でこれを倒すこと に成功した。 310:ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 34 34 ID gXWUxs3. 「争いは、いつも小さなすれ違いから起こる。アトラス、心しておくのだぞ」 「ありがとう、アトラス。これで正義が守られました。あなたがたにとって、この機械は災いの箱。万能の力など、 もはや必要ではありません。もう決して、開かれることはないでしょう。さようなら、アトラス。私は全ての機能を 停止して眠りにつきます。でも、お別れではないのです。私はフレイア、希望の女神。いつでも、あなたのそばにい ます。祈りをこめて大地に種をまくとき、未知を恐れず大海に船をこぎ出すとき、愛するひとと大空に夢を描くとき、 いつでもあなたと共にあります。あなたが私を求めるかぎり」 「ねぇ、アトラスさま。ドレイクさんもフラッドさんも本当はいい方たちなのに、どうしてあんなに悲しいことが起 きたのでしょう?」 「たぶん、だれも悪くはないんだよ。もしかしたら、ぼくだって同じことをしたかもしれない。ただ、みんなが少し ずつ誤解しあっていただけなんだ。それだけのことだったんだよ」 「なに二人で、まとめちゃってんだよ!すぎたことより、これからがたいへんなんだぜ。世界のことをよろしく頼む ぜ、アトラス!」 「あら、ランドーさん。アトラス皇太子殿下ですわ」 「いいんだよ、フローラ。いままでどおり、ぼくはただのアトラスさ。これからも、力になってくれるね」 「おう、まかせとけ!」 「お手伝い、いたしますわ」 「女神フレイアよ。どうか、力を与えてください。みんなが平和に暮らせるように。今よりもっと幸福になれるよう に。どうか、見ていてください」 「期待しているわ。あなたなら、きっといい指導者になれる」 「ありがとう、レイシア。これからは、地上の人間と地底の人間が交流する新しい世界が始まるんだ」 小さな太陽はやがて 父を越え大きな太陽として輝く。 (END)
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ドラゴンスレイヤー英雄伝説II 当Wiki連絡用掲示板内「差し替え・追加スレッド」-302~310 302 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 28 53 ID gXWUxs3. 最初に用語解説 【竜の卵】 世界各地に点在する球体で、中には地震の直後に浮上してきたものもある。『世が暗黒に包まれし時 卵から竜がよみ がえる』という伝説がある。 【ドラゴン】 ソルディスのカウルにあるドラゴン牧場に住む白竜。卵から孵って最初に見たセリオス王を親と思い込んでいるらし く、セリオス王だけが乗りこなすことができる。 【ファーゲスタ帝国】 皇帝ゴドウィンⅡ世が治める地下帝国。ゴドウィンⅡ世は圧政を行っており、各地に不満が募っている。 【女神フレイア】 イセルハーサの最高神。人々に知恵を授けたとされる。 悪神アグニージャが倒され、イセルハーサに平和が訪れた。 セリオスはディーナ姫と結婚し、ファーレーン王国の王となった。 共に闘った仲間たちも、もはや武器を取ることもなくそれぞれの故郷へと帰っていった。 ほどなく、セリオスとディーナの間には王子が誕生した。 全ての人々に望まれた、ファーレーンの皇太子。 王子はアトラスと名付けられ、あふれる愛情に育まれて15歳となった。 輝く金の髪と、利発な瞳……そしてなによりも、父譲りのまっすぐな心。 悪を知らないまなざしはいつも民たちを見つめ、やがて王となる使命に燃えている。 人々はアトラス王子を愛し、王子は人々を愛する。 ファーレーン王国は、セリオス王という大きな太陽とアトラス王子という小さな太陽に護られてますます栄えた。 そんなある日、イセルハーサ全土を大地震が襲った。 古い建築物が倒壊し、各地に深刻な被害が及んだ。 突然の災害に始めのうちは混乱があったが、人々は力を合わせて復旧に励みイセルハーサは間もなく元どおりとなった。 ……かのように、見えた。 そう、誰も知らなかったのだ。 新たな災いが降りかかろうとしていることを…… ※この後洞窟から宇宙服のようなものを着た人間(?)が何人か出てきて、それをモンスターとみた『ドレイク』と 『ライル』が襲いかかり倒すというシーンが流れる。 (以上OP) 303 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 29 36 ID gXWUxs3. 序章・平和な日々 王子アトラスは立派な国王となるため、両親と離れサースアイ島で暮らしながら教育を受けていた。 そこでは毎日のように勉強をサボってはスライムいじめに精を出していたが、ある日突然父王から首都ルディアに召喚される。 「アトラスよ。おまえもそろそろ16歳となり王位に就く資格が与えられる。そこで私の旧友である他国の指導者に地 震見舞いの親書を届けるついでに、後学のため各地を見てまわるのだ。ただし王子としてではなく、お忍びとして一 人で行くのだぞ」 父王から武具と資金を受け取り、アトラスはルディアを旅立った。 ファーレーンを出たアトラスはまずネリアの船に乗り、赤スライムの出没するウォンリークへと着く。だが、通りが かった酒場の前で酔っ払いに絡まれ所持金を全て奪われてしまう。ある正義漢が酔っ払いを追ったが、そのまま行方 は知れなかった。 仕方なく無一文のまま旅を続けてウォンリークの首都リーゼルに着いたアトラスは、ともかく門番に身分を明かして ジェストン公に親書を渡した。すると、王宮を出たところで先の正義漢がまたやってきた。 「ようよう、お前親書を届ける旅をしてる王子なんだって?俺はランドーってんだ。俺も連れてけよ」 「だめだよ。父上から『供を連れて行くな』って言われてるんだから」 「そんなのわかりゃしねえよ。俺は供じゃなくて『仲間』なんだからな。それにお前一人じゃ何かと危険だろ?」 こうして呪文使いのランドーが仲間になり、アトラスは父王から受け取った武具を売り払って渡航費を工面し次の目 的地であるラヌーラへ向かった。 ラヌーラの首都セリスに着いた二人だったが、『竜の祭』の準備のせいで警戒が厳しく城には入れない。 そこで大富豪であり国の有力者であるジェラルド氏の使いならば城に入れると知った二人は、取り次ぎを頼みに氏の もとへ向かった。 しかしジェラルドは娘のフローラを可愛がるあまり他人を近付けないため、二人に面会する気もろくに無い。 やむなく二人は(元)リストンの館に続く道から邸宅の裏口に入り、フローラに会い取り次いでもらうことに成功する。 「お父様、この人たちは悪い人たちではありませんわ。なんとか力を貸してあげてくださいませんか?」 かくして城に入れるようになったアトラスは無事エリオン王に親書を渡し、次の国へ行く前に竜の祭を見ていくことにした。 だが無料につられてスエルの宿に泊まった途端、寝込みを襲われアトラスは誘拐されてしまう。連れてこられたのは 元海賊のボアードが経営するボアード海運で、誘拐したのは社長の妻のジーナ。 誘拐の事実を知った社長のボアードと助けに来たランドーのおかげで無事帰ることができたが、その時ランドーは呪 文で赤スライムを呼び出してしまっていた。 「俺は親父と一緒に変身の呪文を研究してたんだ。そしたらある日、その影響で赤スライムを呼び出しちまってウォ ンリーク中に溢れさせちまった。ほとぼりが冷めるまで逃げようとしてた時に、お前と会ったってわけさ」 スエルに無事帰ってきた二人は、竜の祭の前夜祭を見るため再びエリオン王のもとに向かった。 「いよいよ明日は竜の祭です。お二人ともゆっくり見ていらしてください」 エリオン王に再度謁見しているところに、慌てて兵士が駆け込んできた。 「国王様、大変です!竜の卵が赤く光って中から次々にモンスターが……早くお逃げください!」 王妃ソニアはすでに町民をまとめて避難していたが、竜の祭の際に竜の卵に入る役目を担っている司祭バーバラはエ リオン王が止めるのも聞かずワプの翼で消えてしまう。 エリオン王は果敢にモンスターと戦い城への侵入を防いだが、モンスターは増えるばかりでキリがない。 「おそらく世界中の竜の卵がこのようになっているでしょう。私は一旦ヨルドに避難しますから、王子様も一度ファ ーレーンにお帰りください。私も後でファーレーンに向かいます」 一方ルディアでは、この事態を調査するためセリオス王がドラゴンに乗ってウォンリークへと発っていた。 304 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 30 07 ID gXWUxs3. 第一章・開かれた奈落 ルディアに戻ったアトラスは父がドラゴンに乗ってウォンリークへと発ったことを聞き、自らもその道中に加わるこ とを申し出る。 「私も行かせてください。人々のために何かしたいのです」 「王妃様、俺もついていますから大丈夫ですよ」 ディーナ王妃に許され、二人はセリオス王を追いウォンリークの首都リーゼルへと向かった。 そこで父王と行き違いとなったため次の目的地であるラヌーラのヨルド避難所へと向かった二人だが、セリオス王は すでにエリオン王とともにソルディスに向かった後だった。 そこでさらに父王を追いかけようとした矢先、王妃ソニアに報せが入る。 「王家の墓の扉が壊され、中が荒らされていました。しかもそこに、フローラ嬢のワプの翼が……」 「フローラ嬢にはお世話になったのです。私達にも手伝わせてください」 二人は王家の墓に行き、その奥でフローラ嬢と再会する。 「モンスターに追われているんです!助けてください!」 「きさまら よくも俺の住処に勝手に入ってきたな……」 フローラを追いかけていたプルダームを倒して彼女に事情を聞いたが、返ってきた答えは信じられないものだった。 「あれ以来フレイア様が毎晩夢に出てきて……どこにいらっしゃるかはわかりませんが、私に助けを求めているのだ と思うのです。今回も、気が付いたらこの洞窟に向かっていました」 「僕らと一緒に父上を追って、そのことについて尋ねてみよう」 こうしてフローラは、二人と行動を共にするようになった。 ウォンリークを出たアトラス達はボアードに頼んで船を出してもらい、ソルディス王国へと到着。そして王子の母デ ィーナ王妃の実家である首都バズヌーンに着いたが、ここでもセリオス王とは入れ違いとなってしまう。 そのため今度はルドラから船に乗り、三人はモレストン共和国へと赴く。その時港町リシェールから首都コルクスへ の道中で、ファエトで奇妙な鉄仮面の男シンディと出会う。 「シンディは先日この村に彷徨いこんできたのですが、記憶喪失のようで名前以外のことは何も憶えていないらしいのです」 「おまえ……似てる。おまえ、好き。いっしょに行く」 「おいおい、こいつの面倒を見るのか?」 「何かの拍子に、記憶が戻るかもしれませんわ」 「そうだね、僕はかまわないけど?」 こうして、謎の鉄仮面男シンディが仲間に加わった。 さらに旅を続けモレストン共和国の首都コルクスに到着した一行は大統領ハンスに会ったのだが、やはりというか案 の定入れ違いであった。 「セリオス王はゲイルⅢ世のところに行ったのですが、彼の居るファンガスは壊滅しているのです。彼らはどこかに 隠れているとおもうのですが……」 そこでファンガス付近を探してみると、「狼の口」と言われる盗賊達の隠れ家を発見。中で事情を知っているという盗 賊ドレイクに話を聞いてみると、セリオス王らは『奈落の口』という穴に入っていったとのこと。 ちなみにゲイルⅠ世はすでに大地震の後『散歩に行ってくる』と言ったきり行方不明のままであった。 「竜の卵からモンスターが出てくる前、大地震の直後の話だ。地震でここの西に空いた大きな穴から、5匹の見たこ ともないモンスター(※OP参照)が出てきたんだ。俺と子分のライルはそいつらが危険だと思って退治しようとした が、4匹しか仕留めることは出来なかった。ライルは残りの1匹にやられちまったんだ。俺は怖くなって逃げ出した。 そしてⅢ世様に事情を話したら、Ⅲ世様はこれ以上モンスターが出ないようにとあの穴に『プアゾの箱』という罠を 仕掛けたんだ」 ドレイクに箱の罠を解除してもらい穴に入ると、途中に異様な格好をした二人の戦士グロッグガードが立ちはだかった。 「前に来た奴らより弱そうだな、これなら眠りタケを使うまでもないだろう」 四人は倒したグロッグガードの異様な姿に戸惑いつつも、セリオス王らを追い穴の奥へと入っていく。 その頃セリオス王ら三人は、先のグロッグガードに捕まり拷問吏ダリスに監禁されていた。 305 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 30 28 ID gXWUxs3. 第二章・英雄たちの帰還 穴のさらに奥へと入っていくと、長い地下道の途中に奇妙な老人がいた。 「おじいさん、何日か前にここに三人の男が来たと思うんですけど何か知りませんか?」 「ここから東に行ったところにある池に『戦士の笛』というものがある。それを取ってきてくれたら教えよう」 一行は言われたとおり池から『戦士の笛』を取ってきたが、なぜか老人の姿は消えていた。 仕方なくそのまま地下道を先に進んで開けた町のような所に出ると、子供が兵隊のような者に追われていた。 「俺を馬鹿にしやがって!プロスの収容所に連れて行ってやる!」 子供を助けて町に入ると、姿を消した先の老人がやってくる。 「おお、お前さんたち戦士の笛を持ってきてくれたようじゃな」 「なるほど、そういうことかレイシア」 「そういうことよ、ボザ。お客さんたちを案内してあげて」 老人の正体はレイシアという女性で、アトラス達は『レジスタンス』の隠れ家に通される。そのリーダーと構成員で あるボザの話は、未知の地底世界に関する事であった。 「この人達が例のグロッグガードを倒したんです。しかも私が腕試しに戦士の笛を取ってこいと言ったらすんなり取 ってくる上に、仕返しに来たガードまで倒してしまったんですよ……あなたたちは、一体どこから来たの?」 「地上だけど?」 「なるほど、おそらく先の大地震のせいでこのイシュタ地方とその『チジョウ』地方が繋がってしまったんじゃな。 皇帝はその穴を塞ぐまで行き来が出来ないようにグロッグガードに守らせていたんじゃ。先日捕まった人達もおそら くチジョウ地方の人達じゃろう」 「その人は、このアトラスの親父さんだぜ」 「ならば話は早い。実はそのチジョウ地方の話を聞くためにその人達を助けようとしていたのじゃよ。おそらくグロ ストス城に捕えられているじゃろうから、偵察が戻り次第救出に加わってくれ」 アトラスはレイシアの先導のもとアフルの村の水路からグロストス城に潜入するが、ヘマをして失敗。以降、水路は 固く閉じられてしまう。 やむなく今度はイズーの村からの潜入を試みるが、イズーまでの道は落盤で塞がってしまっていた。 「私の父はガードに捕まったきりなの……爆薬でもあればいいんだけど、武器になりそうなものも全て取り上げられ てしまったわ」 アトラスらは爆薬を求めてボアードに掛け合ったが、ボアードは珍しい酒と交換しろという条件を付けてくる。 そこで噂に聞いたアフルの酒屋ハーベイに造酒を頼んだが、今は規制が厳しく酒は造っていないという。 「キノコの王様が採れる秘密の場所がアネスの塔というところにあるんじゃが、ガードに見つかってしまってのう。 それ以外のキノコで造る気はないから、採れるものなら一つ取ってきてくれ。そしたら造ってやろう」 アトラスらは見張りを倒して塔に入ったが、塔の中はモンスターだらけ。しかもランドーがシンディの忠告を無視し て扉を閉め忘れたため、キノコの王様は手に入れたもののモンスターは塔の外へと溢れだしてしまう。 それでもなんとかキノコ→密造酒→爆薬を手に入れた一行は早速落盤箇所を爆破し(今度は威力が強すぎてアネスの 塔まで穴が広がってしまいモンスターがイシュタ地方全体に溢れてしまったが)、イズーの町に着いた。 そのイズーで最近町長になったという人物が城とも密接なコネがあるという話を聞いた四人は、早速その町長の館に 行く。すると新入りの使用人と間違われ、町長から城のナレサ隊長へ『ギルモアの星』を持っていけという遣いを頼 まれた。 アトラス達はこれ幸いと城に入り、ナレサ隊長に会った後再び水路を通って内部に侵入。拷問部屋に辿り着きセリオ ス王らを発見する。 「父上!」 「なんだ、おまえらは!?どこからもぐり込んだ!?」 アトラス達が拷問吏ダリスを倒すと、そこになぜかイズーの町長が現れる。 「わしはもともと地上の人間で、ゲイルというんじゃ。とにかく、ここから逃げ出そう」 何がどうなっているのかわからなかったが、ともあれセリオス王らを救出することに成功した。 306 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 32 17 ID gXWUxs3. 第三章・竜の卵 「大地震の後のことじゃった。わしが散歩をしていると、以前には無かった大きな穴を見つけたんじゃ。入ってみる とそこには未知の世界があり、地底人がおった。わしは彼らには珍しい地上の物を取引して儲けているうちに、いつ の間にか町長に担ぎ上げられとったというわけじゃ」 イズーの町長の正体は、行方不明だったゲイルⅠ世だった。 「ある日地底を散歩していると、セリオス王が持っとったはずの『ギルモアの星』という宝石を拾っての。そのおか げでセリオス王と孫のⅢ世がここに来ていることを知ったんじゃ。あとはお前たちの知っている通りじゃて」 一方セリオス王らが地上の人間によって救出されたことを知った皇帝は、報復をせんと配下のフラッドに命じてさら に大量のモンスターを地上に送り込んだ。 その後モンスターが地下帝国から送り込まれているらしいことを知り、アトラス達は再び地下に向かう。しかしイシ ュタのレジスタンスに聞いてみても竜の卵のことは全くわからなかった。 そこで再度イズーのゲイルの元に向かうが、一時別行動をとっていたフローラとランドーから意外な話を聞く。 「ヨルドで司祭バーバラ様とお会いしたのですが、ちょうどその時女神フレイア様のお姿が見えたのです。私はフレ イア様が仰ったことを口に出してしまったのですが、それを聞いたバーバラ様は竜の卵について話されたのです。女 神フレイア様とモンスターとは、何か関係があるのではないのでしょうか」 合流した四人は早速ヨルドの聖域へと向かい、司祭バーバラに仔細な話を聞く。 「竜の卵とは下僕のヨシュア様を通じて女神フレイア様とお話しする場なのじゃ……が、じつはおつげなど無いのじ ゃよ。わしら一族は代々竜の祭になると竜の卵に入るのじゃが、そこですることは決められた手順でボタンを押すだ けなのじゃ。そうするとヨシュア様のいつもと変わらぬお返事が頂けるのじゃよ」 バーバラは、竜の卵の中に入れるという『竜の涙』をアトラスに渡した。 「それを使って竜の卵の中に入ってみてくだされ。ただし、祭壇には触れぬように……」 言われた通り竜の卵に入ると、中には巨大な機械がありそこからモンスターが次々と送られてきていた。手順次第で 止めることができることは偶然に判ったものの、その手順が解らない。 「ファーゲスタには『マスター』という識者がおって、彼らの中にはモンスターの知識がある者もいるという。今は たった一人になってしまい他の者は皆プロスの収容所に入れられてしまったのじゃが、会ってみれば何かわかるかも しれんぞ」 イズーのゲイルに言われたアトラスらは、レジスタンスの作った隠し通路を通ってキュベラ地方へと向かった。 307 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 32 42 ID gXWUxs3. そしてキュベラを経由しプロスの収容所へと着いたが、警戒が厳しくとても入れる状況ではない。そこで地下の抜け道を掘ったというレジスタンスの協力者モーガンに依頼し、抜け穴を掘ってもらった。 だがアトラス達が潜入に成功しこっそりと中に入ると、何やら言い争うような声が聴こえてきた。 「あれは事故だったのだ、フラッド。彼らが皆そのように考えている訳ではない」 「他のマスターはどこにいるんだ?」 「フレイア・バイオラ・テクニカのマスターは、皇帝の計画のために城に連れて行かれたよ。わしらもそのうち連れ て行かれるだろう。フラッド、お前は皇帝に利用されているのだ。皇帝と手を切りなさい」 「自分の弟子があんなにされてしまったのに、なんとも思わないのか?俺はあんたたちを説得するために来たというのに!」 「あの人達、フレイア様を知っているのかしら?」 話に内容には疑問があったが、ともかくフラッドが帰ってから門番を倒して牢を破るアトラス達。そこにいたマスタ ーと思しき二人の老人に会いモンスターと竜の卵について聞くと、彼等は信じられないような話をした。 「もしや君たちは地上の……?」 「なぜ地上のことを知っているのです?」 「我々の祖先はもともと、非常に発達した文明でもって地上で生活していた。だがそれは悪神アグニージャによって 破壊されてしまったのだ。そこで一部の人間は、フレイアの指示を受けて環境が変わるまで地下で生きることにしたのだ」 「じゃあなぜ、俺達が普通に暮らしている時に地上に出てこなかったんだ?」 「それは……時期を、逃したのだ」 マスターはそのことに関しては口を噤んでしまった。 「竜の卵からモンスターが出てきて困っているんです。止め方を教えてください」 「竜の卵?……あのシェルターのことか」 「マスターとは5人いて、それぞれの専門分野を担当していた。私達は人工衛星ヨシュアのマスターと、歴史を担当 するヒストラのマスターなのだ。モンスターはフレイアの力を使って創り出している」 「どうしてフレイア様がモンスターをお創りになるの?」 「そうか……君達はフレイアを神と崇めているのだったな」 「フレイアのマスターの弟子であるフラッドという若者が、今はモンスターを作り出している。城にいる彼をどうに かしなければならないのだが、ともかく今は転送を止めなさい」 フレイアのことについては教えてもらえなかったが、ともかくモンスターの止め方を知ったアトラスらは収容者をレ イシアに任せ地上の竜の卵へと向かう。 「やはり現れおったな。皇帝陛下の計画を邪魔するなまいきなやつらよ」 待ち伏せしていたギャノアを倒して竜の卵の転送装置を止め、地上からモンスターを一掃することに成功したアトラ ス達であった。 308 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 33 03 ID gXWUxs3. 第四章・暗黒の支配者 全ての竜の卵を止めたアトラス達がバーバラに報告していると、突如フローラが叫び出す。 「ああっ……イシュタが……みんなが……」 フローラが見たのは、今まさにイシュタのレジスタンス達が捕えられ新兵器によって街が破壊されるところであった。 アトラス達は急いでイシュタに急行したが、時既に遅く街は破壊され住民は皆連行されていた。仕方なく他の町に行 くも、ゲイルⅠ世をはじめどの町のレジスタンスも殆ど捕えられているという始末であった。 そして各地を廻るうちにアトラス達もユイシスで見つかってしまうが、これを利用して再びグロストス城に潜入する ことに成功。 牢を破って別館を探っていると、モンスターを作っているフラッドを発見した。しかし、フラッドはアトラス達の説 得に耳を貸さない。 「残念だが、竜の卵は全部俺達が止めちまったぜ」 「モンスターは皆地上まで行かず地下を彷徨いてるだけよ。地底の人達を苦しめてもいいの?」 「それどころか皇帝は、イシュタの町を壊滅させてしまったんだぞ」 「いいかげんなことを言うな!皇帝陛下がそんなことをするはずはない!」 奥の部屋に逃げたフラッドを追ったアトラス達は、フラッドが皇帝と話しているのを見る。 「イシュタを壊滅させたというのは本当なのですか?」 「我々には地上を取り戻すという大きな目的がある。その達成には犠牲もつきものだ。ついてこい、フラッド」 フラッドと皇帝は消えてしまったが、近くを探ると脱走でもしたのか盗みに精を出しているゲイルⅠ世がいた。 「マスターとレジスタンス達は、ウィルの先にあるベルンの収容所に連れていかれてしまった」 ゲイルから通行証をもらってウィルに行った後、辛くも無事でいたレイシアらとキュベラで合流したアトラス達はベ ルンの収容所へと共に救出へ向かう計画を立てた。 しかし自分のせいでアトラス達が助けた収容者が再び捕えられたことを気に病むレイシア達は、抜け道を通って少人 数で先に行ってしまう。同じ抜け道を通って追いかけたアトラス達だったが、そこに皇帝の刺客カザズームが立ちは だかる。 「グッハッハッハ。待っていたぞレジスタンスの残党め。皇帝陛下にそむくとどうなるかみをもって知るがいい!」 シリカのディールじいさんに教わった新魔法でカザズームを倒したアトラス達はウィルに着いたが、すでにレイシア らはベルンに行った後だった。 さらにレイシア達を追ってベルンに着いたアトラス達だったが、なぜか異常に警戒が厳しくとても突破できる様子で はなかった。 「さっきは危なかったな。おまえがあそこでさぼってなきゃ、潜入されてレジスタンスを救出されるとこだった」 「そういえば、ナレサ隊長ってやつが叛乱を起こしたんだが失敗したんだと。ここに護送される前に脱走したらしいぜ」 レイシアとボザは捕まってしまっていた。アトラスらは仕方なく顔見知りのナレサ隊長を捜し、『ネサの辺土』と呼 ばれる洞窟で彼を発見した。 「わしは皇帝の独裁体制に嫌気がさして、マスター達に指導者になってもらおうと思い叛乱を起こしたのだ」 「それが本当なら、マスター達を助けるために僕らに協力してください」 「よし、ならばわしがお前達を捕まえたことにしてベルンに突入しよう」 ベルンに突入してレイシア達を救出することに成功したが、既にマスター達はいなかった。 「マスター達は皇帝の命令で新兵器を作らされていて、その兵器で自分達も処刑されるらしいわ。プロスに連れて行 かれてしまったみたいだから、ここは私達に任せて救出に行って」 プロスに急行すると、マスター達がまさに新兵器によって処刑されんとするところであった。 「なんだ、貴様らは!?さてはレジスタンスの残党だな?」 アトラス達はディゲンズを倒し、5人のマスターの救出に成功した。 309 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 34 10 ID gXWUxs3. 終章・祈り、そして希望 「今から20億年もの昔のことだ。我々地底人はみな、地上で今よりも豊かで自由に暮らしていた。しかしある日突 然、我々の前に破壊神アグニージャが現れ(※前作参照)地上の物を破壊し尽くしてしまった。その時フレイアが人々 を地下に導き、地上が元の姿に戻るまで冷凍睡眠させ人工衛星に地上を観測させたのだ。その後長い年月が過ぎてつ いに我々が目覚める時がやってきたが、すでに地上には別の人々が生活していた。協議の末、我々は争いを避けるた めマスター以外の人々の記憶を消し地下にとどまることに決めたのだ」 「それが今のファーゲスタ……」 「当時のファーゲスタは平和だったが、20年前ゴドウィンⅡ世という男が現れ王家を乗っ取って皇帝と名乗り地底 支配に乗り出した」 「ゴドウィンⅡ世は私にガード達と奴自身の体をモンスターに改造させ、強大な権力を我がものにした。多くの人々 が犠牲になり、今や皇帝はフレイアの力を使って地上をも支配しようとしている」 「あの……フレイア様は女神ですわ」 「フレイアは万能の装置であり悪用されないよう正義を守る意思が組み込んであるが、今やその人格部も切り離され ている。おそらく君が感じたのは、フレイアの行き場のない意思エネルギーだろう」 「どうすんだよ、敵さんはそんなにすげぇもんを使ってんだろ?勝ち目なんかあんのかよ?」 「こちらにもあの新兵器がある。あれを使えば城に攻め入ることが出来るし、その一部を利用すれば皇帝さえも倒せ る最強の『太陽の聖剣』を作ることができる。その聖剣を使いこなせるのはアトラス君、君だけだろう。しかし、あ の兵器だけでは聖剣を作れない。グロストス城本館三階のテクニカの部屋にある機材が必要なのだ」 「それだったら、二手に別れて俺がフレイアの部屋を占拠する。リーダーはテクニカの部屋を占拠してくれ。アトラ ス君は聖剣を受け取って玉座の間に進むんだ。皇帝はそこにいる」 「うむ……いよいよこの時がきたか。一気に攻め込むのじゃ!!」 「わかりました。僕たちも地上で準備を整えてきます」 そして決行の時、マスターとレジスタンス達は新兵器を使って城門を壊しグロストス城に突入。アトラス達もそれに 続く。 そしてアトラス達は様々な障害を乗り越えフレイアの部屋へと着いたが、そこには傷だらけのフラッドが倒れていた。 「すまない……君たちを……誤解していた……あれは……不幸な……事故だった……」 「我々はあの大地震のあと、それぞれの次期候補である弟子たちに地上を視察させた。だが弟子たちが地上に出ると、 二人の人間が襲い掛かってきたのだ」 「そうか!ドレイク達が見たモンスターってのはフラッド達のことだったんだ!」 「私は……地上の人々が……凶悪だからだと……でも……先生は……耳さえ……だから……皇帝に……訴え……復 讐を……しかし……皇帝は……利用していただけだった……フレイアを……悪用し……モンスターを……何とか… …はばもうと……したが……」 息絶えたフラッドのためにも必ずや皇帝を倒すことを誓うアトラス達は、さらに奥に進む。 そこにガービィという強力なモンスターが立ちはだかるが、その正体は捕まりモンスターに改造されたレジスタンス の一員であった。アトラス達が戦士の笛を吹くと、ガービィは苦しみ始める。 「アトラス、待たせたわね!これがマスター達が造ってくれた剣よ!」 『太陽の聖剣』を受け取りガービィを倒すと、変身が解けガービィは元の姿に戻った。 「お父さん!?」 「おお、レイシア……最終決戦が始まったのか?」 「ええ。やっと指導者としてふさわしい人が見つかったのよ」 レイシアを加えた5人はいよいよ玉座の間へと進むが、罠によって通路が崩落。 「あっ!シンディ!!」 レイシアとは離れ離れになり落ちたシンディは行方不明となってしまったが、三人は決意を新たにしてついに皇帝と 対峙する。 「フッハッハッハ。私が偉大なるファーゲスタ帝国の皇帝ゴドウィンⅡ世だ。きさまらごときが、よくぞここまでた どり着いたとほめてやろう。だが、おまえらの強運もここまでだ。どこからでもかかってくるがよい」 その時、突如壁を破って一匹のドラゴンが姿を現した。 「シンディ?シンディなのね?」 「こいつは、父上の所によく来ていたドラゴンだ。あのドラゴンがシンディだったのか」 「おれのおやじのせいだな。変身の呪文を研究してたからな」 ドラゴンの姿に戻ったシンディとともに、ゴドウィンⅡ世を追い詰めるアトラス達。 「なかなか手応えのあるやつだ。そろそろ本気を出してやろう。この私の本当の力を思い知るがいい」 ゴドウィンⅡ世はモンスターの姿になり絶大な力を駆使してきたが、アトラス達は太陽の聖剣の力でこれを倒すこと に成功した。 310 :ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13 34 34 ID gXWUxs3. 「争いは、いつも小さなすれ違いから起こる。アトラス、心しておくのだぞ」 「ありがとう、アトラス。これで正義が守られました。あなたがたにとって、この機械は災いの箱。万能の力など、 もはや必要ではありません。もう決して、開かれることはないでしょう。さようなら、アトラス。私は全ての機能を 停止して眠りにつきます。でも、お別れではないのです。私はフレイア、希望の女神。いつでも、あなたのそばにい ます。祈りをこめて大地に種をまくとき、未知を恐れず大海に船をこぎ出すとき、愛するひとと大空に夢を描くとき、 いつでもあなたと共にあります。あなたが私を求めるかぎり」 「ねぇ、アトラスさま。ドレイクさんもフラッドさんも本当はいい方たちなのに、どうしてあんなに悲しいことが起 きたのでしょう?」 「たぶん、だれも悪くはないんだよ。もしかしたら、ぼくだって同じことをしたかもしれない。ただ、みんなが少し ずつ誤解しあっていただけなんだ。それだけのことだったんだよ」 「なに二人で、まとめちゃってんだよ!すぎたことより、これからがたいへんなんだぜ。世界のことをよろしく頼む ぜ、アトラス!」 「あら、ランドーさん。アトラス皇太子殿下ですわ」 「いいんだよ、フローラ。いままでどおり、ぼくはただのアトラスさ。これからも、力になってくれるね」 「おう、まかせとけ!」 「お手伝い、いたしますわ」 「女神フレイアよ。どうか、力を与えてください。みんなが平和に暮らせるように。今よりもっと幸福になれるよう に。どうか、見ていてください」 「期待しているわ。あなたなら、きっといい指導者になれる」 「ありがとう、レイシア。これからは、地上の人間と地底の人間が交流する新しい世界が始まるんだ」 小さな太陽はやがて 父を越え大きな太陽として輝く。 (END)
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ドラゴンスレイヤー英雄伝説II 【どらごんすれいやーえいゆうでんせつつー】 ※ここでは、初出となる88版を基準に説明します。 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 PC-8801mkIISR以降 メディア 5インチフロッピーディスク 9枚組 発売・開発元 日本ファルコム 発売日 1992年3月19日 定価 9,800円(税別) プレイ人数 1人 判定 なし ポイント 前作キャラのその後と設定補完+α前作未経験者にはオススメ出来ないプレイヤーの心を折る、複雑且つ広大な地底世界音楽は安心のファルコム印 ドラゴンスレイヤー 英雄伝説シリーズ ストーリー 概要 システムにおける特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 移植 余談 ストーリー 破壊神アグニージャが倒れ、平和を取り戻したイセルハーサ。ファーレーン国王となったセリオスは、ディーナと結婚。2人の間に生まれた王子はアトラスと名づけられ、両親の愛と国民の信頼を一身に受けて成長していった。そんなある日、イセルハーサ全土に大地震が起こり、各地に深刻な被害が及ぶものの、セリオス王を中心に世界中の人々が力を合わせ、復旧に励んだ。それからしばらくして、とある洞窟から奇妙な5体のモンスターが現れて2人の盗賊と戦闘になる事件があった。通りかかった空飛ぶ白いドラゴンの眼下には5体の死体が転がっていた。しかしそれは、これから起こる大きなうねりの、ほんの予兆に過ぎなかった…。 概要 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』の続編。前作同様、全6章仕立てのRPG。 前作から20年後のイセルハーサと、その地下に広がる国家ファーゲスタが舞台。 画面構成・マップパーツなどは前作の流用が多い。そのため、発表から短期間で発売に至った。 当時のPC市場は、8ビット機から16または32ビット機へと主流がほぼ転換した時期であり、PC88版はファルコムにとって同ハード最後の作品となった。 システムにおける特徴 基本的な部分は前作から変わっていない。ここでは変更点のみを挙げる。 呪文関係の変更。1つはMPを廃止し、「呪文カプセル」が導入された。これは、1つの呪文を使用するとそのカプセルが空になり、カプセルのゲージが満タンに回復するまで使えないというもの。戦闘中のカプセル回復手段は個数が限られたアイテム数個しかなく、同じ呪文を1人が複数持つことも大いに意味がある。主な回復手段は、移動中の自然回復と、特定のアイテムの使用。各呪文毎にカプセルの回復速度は違っており、有用な効果を持つものほど自然回復が遅い。 回復アイテムの説明 「ビスナの実」は全員のカプセルを7つ全て回復するが、戦闘中は使えない。 「ビスのキノコ」は1人のカプセルを回復し、なおかつ戦闘中でも使えるが、ゲーム中わずか2つしか手に入らない超貴重品。また、気絶と同時にカプセルも回復する「エリクサー」も3つのみの超貴重品。 「呪文能力」というパラメータが設定された。値が大きいほど呪文の効果が上がる。また呪文自体も、前述通り効果の大きさが呪文能力に左右されるようになったため、前作にあった呪文の等級(*1)が廃止された。ただし、炎/冷気の攻撃呪文のみ、フラム/ヒュールよりも強力なブラムナ/ヒュドナが中盤に登場する。 レベルアップ時に能力振り分けで上げられるのは前作同様「強さ」「賢さ」「素早さ」「運の良さ」の4種類。 「運」は命中率・回避率・会心率・被痛恨率・杖の成功率・与ダメージ乱数・被ダメージ乱数に影響し、「すばやさ」行動機会の寡多に関係、「強さ」はレベルアップ時のHPの上昇(攻撃力=最大HPの15%なので攻撃力も上昇する)、そして「賢さ」は今作は廃止されたMPではなく呪文能力の上昇に影響する。強さと賢さ偏重にすると後で上げるよりも能力が高くなりダメージに直接影響するため目に見えて強くなったとわかりやすい。しかし、素早さと運は効果が見えにくいにもかかわらず、かなり戦闘に重要なパラメータなので計画的に伸ばしていかないと戦闘は厳しくなっていく。 終盤には「賢さ」が上がる装備もあるため、できるだけ低レベルで進めると少しお得という要素にもなる(*2)。 回復呪文「レス」の回復量は、呪文能力の数値そのまま。その他各種攻撃呪文のダメージ量、補助呪文は強化系なら上昇量、バッドステータス系なら成功率が増加する。ただし、杖による呪文の効果は運に左右される。 呪文の入手自体は、「店で”○○の書”を買う」に変更され有料になったものの、書は何度でも使用可能でいつでもどこでも覚えられる(上書き出来る)ようになった。使わない微妙な呪文の書を無駄に買わなければ、書をひととおり倉庫に入れても倉庫の容量は回復アイテム類も詰め込む余裕は充分になる。 「EPスライド制」 レベルが上がり敵との戦力差がつくと、獲得EP(経験値)が減っていくシステム。同じファルコムの『イースシリーズ』でも採用されている。 しかし、今作ではEP(経験値)だけではなくGOLDにまで補正がかけられており、レベルが基準より高くなり過ぎるといずれも0になってしまう。パーティーと敵の平均レベルの差によって発生するが、そうなった頃には、(そのエリア、または章内では)実質的に最強レベルと言える。 そのため次の章になる前に金稼ぎしたい場合は、武器を落とす敵が役立つ。 なお、ラストダンジョンでは補正がなくなっている。 前作は、ダンジョン内ではシンボルエンカウントでフィールド上だと普段はマスキングされて判別できないが、エンカウントしてから逃げるとその敵が見えるようになる半シンボルエンカウントだったが、今作では完全なシンボルエンカウントになった。 こちらを感知すると不気味な鳴き声を発して追いかけて来るなど、緊張感もある。 前作で好評だったオートバトルは、更に回復行動(呪文/アイテム)・攻撃呪文使用といった細かい指示が可能になった。 戦闘でモンスターが特定の行動を取る際、それらがアニメーションやエフェクトによって表現されるようになり、個性を印象付けている。1種類につき1つ程度ではあるものの、呪文や特殊攻撃はもちろん、特に意味のない行動まで多岐に亘る。 章の間にビジュアルシーン(一枚絵)を交えたデモが挿入される。 評価点 シナリオ 前作で残された謎、特にヨシュアとフレイアの存在、竜の卵に関連したものを補完している。それを基盤として、成長した前作の登場人物と、新たな世代の人物とがストーリーを織り成している。 よくあるツッコミをさせず且つゲームバランスを両立した初期設定。 このテの主人公が王族という設定にありがちなツッコミで恒例なのが「どうして王子なのに金欠でセコイ初期装備なの?」(代表的なのは『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』)。 そんなわけで本作では、非常に強力な武具を携え(一応これは前作も同様)所持金も8000GOLDとガッポリでスタートするなどいかにも王族らしい。王族にしては少なすぎるとも思えるがそれでも他作品よりは金持ちだし、過剰な現金を持ち歩く必要もないので最低限の路銀程度と考えればそう不自然でもない。その後本格的な戦いが始った折に例によって王子なのにセコイ武具しか与えないのはさすがに言い訳できないが… もちろん、そのままではバランスもクソもあったもんじゃないので、そんなガッポリな所持金はスグ根こそぎ奪われ、超豪華な装備はその場しのぎの二束三文(*3)で売るハメになり、一般的なRPGでの初期状態に落ち着くことになる。 このあたりもアトラスが王子として今まで世間知らずで育ってきたことと、平和な世界だから「そこまで過剰な武具が不要だった」という世界観を上手く利用できている。買い叩かれてるとわかってるなら止めろよランドー… 音楽 音楽面においては相変わらずのハイクオリティを保っている。 中でもストッパー(中ボス戦)の人気が高い。本作収録の原曲もさることながら、特にPCE版の米光亮氏によるアレンジは高評価。 賛否両論点 戦闘バランスは序章~3章はかなりヌルく、4章は結構歯ごたえがある。 ボスもそれまでいやらしい攻撃はあるにしろそこそこ単純だったのに対して、カザズーム戦やディゲンス戦あたりは難易度が高い。 敵の悪ノリ 敵の行動は個性にあふれていてメッセージだけでなくアニメーションしたりするが、前述の意味のない行動の中でも、特に戦闘中に「モンスター同士でほめたたえる、照れている」など悪ノリがするものもある。 シナリオ面 前作のラスボス・アグニージャが「悪神と呼ばれてはいるが、絶対悪とは言えない存在」という立場にあり、王道ながらも最後で考えさせられるような展開を見せたのに対し、今作のゴドウィン2世は「野望に燃える独裁者」という分かり易い悪役になっている。勧善懲悪展開になったことにより、王道とする声も、陳腐という声もある。 ただし敵の源となった人物は悪人ではなく、エンディングでも「争いはいつも小さいすれ違いから起こる」ということを大きく取り上げている。 また、ワイスマンやイシュメルガ、ジェラールなど、わかりやすい悪役と言えるラスボスは今後も登場するため、本作独自というわけでもない。 序章は詰みにならない反面、自由度がゼロ同然に加えてフラグ立ての作業が長い。 まず非常に長い時間をかけ順序立ててフラグ構築を行わなければならず、ノーヒントで話さなければならない人物もいる。 また序章でのバトルは「スライムいじめ」に限られ、そのスライムからはGOLDが得られず、行くことのできる町や村ではその時持っている所持金以上のものしか売っていない。 上記のその場しのぎの二束三文の金も例外ではなく、その時点で市販されているものは買えず、初期から所持しているアイテムを売って何かを買う(進行に必須な乗船券を買えなくする)こともできない。 これにより絶対に詰むことはないため「折角スライムいじめで手間かけてレベルアップしたのに詰んでパー」にはならないのだが、さすがにここまでがんじがらめでは自由度のなさを感じずにはいられない。 問題点 地下迷宮の探索が地味で苦痛 2章以降の主な冒険の舞台となる地底世界は、施設や建造物の間が迷宮で繋がっている。迷宮はかなり広く、そして複雑に入り組んでおり、モンスターもうろついている。宝箱も点在しているため、多くのプレイヤーがその余りの広大さと、「延々と地下を彷徨う」という地味な展開に苦痛を感じ、挫折した者さえいるほど。 さらに、たいまつやランプは歩いていると次第に効果が切れる上に、永続的に周囲を照らすアイテムが存在しない(*4)。 地下迷宮では「ヨシュアの目/鏡」を使っても自分の周りしか表示されず、全体マップを見られないため、役に立たない(下記の移植版には改善されたものもある)。 地下の通路は2キャラ分の幅であることが多く、敵のシンボルが通路の真ん中に居ると、避けて進めないというのも地味にストレスが溜まる。 全般的に敵が打たれ強い。 前作の戦闘はテンポは良かったものの、サクサク進みすぎたのを反省したのか、今作では1章序盤で手に入る武器でさえ雑魚敵にろくにダメージを与えられない。更に敵はレスを平然と使う者が多く、多くの場合MAXまで回復するため、繰り返されると流石にストレスが溜まる。故に、戦闘テンポが若干悪くなっている。 もっとも、敵にも前述の呪文カプセル制が導入されており、決して無限ではないため、使い切らせてしまえば活路は開けるが…。 終章で登場する「海王騎士」はザコだというのにHPが4186もある上に、攻撃力、守備力とも高くオビスまで使うなどもはやザコとは呼べないレベル。 攻撃呪文の使い勝手の悪さ 呪文カプセル制のせいで最大7回までしか使えない。回復呪文を入れるともっと枠が減る。ザコとの連戦ではゲージ回復が間に合わず、しばしば通路の端などに隠れて回復するまで放置することになる。ボス戦では補助呪文を多く入れることになり、すぐに呪文を使い切ってしまう。 上位攻撃呪文は強いのだが、ゲージ回復にかかる時間が長過ぎる。 下位の単体攻撃呪文「フラム」「ヒュール」は20秒程度、全体攻撃呪文「イグナ」は24秒程度、上位攻撃呪文「ブラムナ」「ヒュドナ」は32秒程度。 なおHP回復呪文「レス」は8秒程度で満タンになる。 そのため呪文能力重視なキャラは、眠り効果の魔法杖、即死効果の魔法杖、微妙な威力の攻撃呪文の杖、のどれかが通常攻撃のメイン武器になる。(杖は呪文能力が関係ないが、強さにパラ振りしていないと剣ではろくにダメージを与えられないため、消去法で杖が選ばれる。) 「EPスライド制」がGOLDにまで適用されていること。 理不尽且つプレイヤーに不利益しかない。GOLDがゲームバランスを崩して退屈にすることはまずなく、資金に限界がある不便さを感じさせるだけである。実際はそう気にしなくてもいいとはいえ、そもそもこのシステムをGOLDにまで適用する必要はない。 終盤まで育てた仲間が1人離脱してしまう。 ラスボスに主人公専用の最強武器以外が効かない。 前作でもラスボスには最強武器が必要だったが、主人公専用ではなく2本あり、他にもラスボスの特殊攻撃で壊されることもあるがまともなダメージ源にできる魔法杖など、それなりに自由度があった。 総評 快適なインターフェースといった前作の良さを継承した点はあるものの、長すぎる地底ダンジョンや強化された敵といった、新たな賛否両論点もある。つまり、長所と短所が前作以上に綺麗に分かれている。 しかし、決してクソゲーに堕ちたということはなく、人によっては良作と呼べるかもしれないが、その一方でガッカリした、あるいは挫折したプレイヤーもおり、上記の要素を好むかどうかで評価が変わる作品である。 それでいて、続編としての役目は十分に果たしたとも言える。設定の伏線回収と人物のその後が見られるという点では、かの『イースI II』のように、本作の前に『I』をプレイしておくことを推奨する。 移植 PC-9801VM/UV以降版(日本ファルコム、1992年7月24日/9,800円) 移植に際し、一部のモンスターのグラフィックが書き直された。 新モンスター「雷娘」「装甲スライム」「ブラックナイト」が追加。いずれも下記の移植作品では標準実装されている。 88版と共にProjectEGGにて配信されている。 FM TOWNS版(ブラザー工業/日本ファルコム、1993年2月6日/同上) ソフトベンダーTAKERU専売。基本的に98版のベタ移植。 PCエンジン スーパーCD-ROM2版(ハドソン、1992年12月23日/7,560円) 88版と98版の要素が入り混じった移植。ラスボス第1形態のグラフィックはオリジナルのもの。 CD-ROMならではの、ボイスを生かしたイベントシーン演出が魅力。 BGMアレンジは、ハドソン製ファルコムタイトルではおなじみの米光亮氏が担当。 スーパーファミコン版(エポック社、1993年6月4日/9,800円) 戦闘シーンの背景追加とモンスターグラフィックの変更に加え、ダンジョンマップがかなり簡略化された(これをただの手抜きと取るか、オリジナルで評判が悪かった事を理解した上での変更と取るかは人によるが…)。 オートマッピング機能がある。 A・B以外のボタンに簡易コマンド呼び出しが割り当てられ、ボタンを余らせない工夫がされている。 前作同様「スエルの村」にいる「情報屋トミー」が「情報屋おさむん」になっている。 バーコードバトラー2(BB2)に対応しており、特定のカードを読み込ませる事で特殊な効果を得る事ができる。 前作はBB2用のカードゲームにもなっていたのだが、その主人公のカードを読み込ませると本作の主人公のステータスがMAXになる。 メガドライブ版(セガ・ファルコム、1995年1月20日/8,800円) 章間デモのビジュアルがない(OP・EDにはある)。 98版をベースにしているが、メガドラ1の3ボタンとの兼ね合いの都合か、簡易コマンド呼び出しはない。 家庭用移植で唯一配信がされている(Wiiバーチャルコンソールのみ)。 プレイステーション/セガサターン版(GMF) 詳細はこちらヘ。 Windows版 『ドラゴンスレイヤー』、『XANADU』、『ロマンシア』、『ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー』、『ソーサリアン』、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』、『ロードモナーク』、『風の伝説ザナドゥ』、『風の伝説ザナドゥII』といったドラゴンスレイヤーシリーズを全て収録した復刻版『ドラゴンスレイヤークロニクル』。 余談 パーティーキャラの1人・シンディは、仮面を被った口数少ない筋肉質の20歳の巨漢だが、彼には前作に関連した重大な秘密がある。 + ... ラスボスに到達する前に、橋が崩れて奈落の底へ落ちてしまい、このままパーティーを離脱する…かと思いきや、正体を現してラスボス戦直前でパーティーに復帰してくれる。その正体は、アトラス王子の父親セリオスが前作(20年前)で卵から孵化させて終盤には空飛ぶ乗り物として使えた白いドラゴンだった。インプリンティングによりセリオスを親と思って懐いていた。オープニングで登場したり序章ラストでセリオス王が乗っているドラゴンも彼女である。LV99、HP9999で完全オート行動。通常攻撃の他に、強力な炎を吐く。 尚、記憶を失ってはいる(*5)が、アトラスを見て「知っている人に似ている」と発言したことが上記の伏線になっている。 離脱後はラスボスとの戦闘しかないが、ワプの翼で3人パーティのまま自由に行動できる。再加入はラスボス戦なので、橋まで進んでからセーブしてしまうとそれ以降の雑魚戦を4人パーティでは戦えなくなる。 仲間の1人であるランドーの父親は変身呪文を研究しており、離脱後に会いに行くとシンディを人語を話せる状態へと人間化させた事について聞ける。 前作では1歳未満のドラゴンの産毛を加工して作られる「ドラゴンの布」で発明家ハリーが強靭な凧を作ってくれたが、本作では発明家ハリーが「ドラゴンの布」を加工した「ドラゴンの剣」「ドラゴンの鎧」「ドラゴンの盾」を開発しており終章に完成して販売開始、これが主人公専用武器や杖を除く最終装備になる。つまりアトラス達は最後は全員、シンディが幼かった頃の産毛を装備するのである。 キャラ設定で矛盾している部分がある。 それは本作ではラヌーラ王国の国王となっているエリオン(前作のリュナン)で、前作では30歳だったのだから本作では50歳のはずなのに何故か52歳になっている。 セリオス16歳→36歳、ソニア20歳→40歳等々他の面々はちゃんと+20歳なのにリュナンのみ何故か22歳も歳を取っている。 これに関しては本作で似たような立ち位置にあたるランドー(*6)が32歳なので、それとごっちゃにしてしまったことが考えられる。 近年のインターネット界隈では、その整合性を鑑みて前作のリュナンを32歳と表記しているケースもあり前作ベースでリュナンの年齢設定は30歳と32歳のソースが混在している(*7)。 SFC版では裏技を使うことで、ガッポリ所持金を持ってスタートでき上記の「その時持っている所持金以上のもの」である「戦士の剣」「バトルスーツ」「いにしえの盾」が先んじて買いそろえたりできる。 所持金を根こそぎ奪われるイベントが起きて、やっぱり所持金をゼロにされるのは変わらないが、その前に上記の武具を4人分買い揃え、あとは「戦士の剣」アイテム欄いっぱいになるまで狩っておけばそれを売ることで過剰なほど潤沢な所持金を持って序章を終えることができる。 これによりボスもラクラク屠れて敵の攻撃からはほぼノーダーメージという無人の野を行くパッワープレーを楽しんだり、大幅なシナリオブレイクができたりする。 因みに前者は3章後半あたりでは普通に購入できるので、そのあたりでは敵の攻撃を完封できなくなるなど以後アドバンテージはなくなる。 ヒストラのマスターが語る超古代文明と破壊神の戦いは、機種によって「20億年前」になっている物と「20万年前」になっている物がある。 毎回ゲームプレイ開始時のローディング画面では、アトラス王子の趣味である「スライムいじめ」が行われる。 ロードが完了するとスライムが降ってきてアトラス王子が力尽きてゲーム開始になる。 HDDインストール環境ではロードが一瞬で完了してしまい、スライムいじめに耽けるアトラス王子の姿を堪能できなくなる。 スーパーファミコン版でのオリジナル設定は前作のをそのまま引き継いでいる(「情報屋おさむん」など)。 「好評だった前作の続編」という看板があるからこそだろうか、家庭用への移植もそれなりにされた。しかし、MSX2/2+/turboR及びX68000版は発売されなかった(*8)。 また、『I』が『新 英雄伝説』としてリメイクされたものの、本作はリメイクされることはなかった。 韓国版 1996年にPC98版の韓国語版が発売。 しかし韓国ユーザーが本作に手にした主な機会は、韓国のゲーム雑誌「게임피아(ゲームピア)」(*9)の1998年3月号の付属CD収録のバンドルゲームとしてであった。 このゲームピア版はモンスターのファイルが抜けており、敵とエンカウントすると落ちる。なんとか敵を避けても1章の固定敵で詰みである。 ちなみに韓国版は検閲により、オープニングで盗賊2人がモンスター(*10)を斬り殺した際の血が白色に変更され、その後5つの死体(*11)が転がっているシーンは削除されている。 コピー対策 本作は序章・1~4章・終章の6章構成だが、安易にコピーしたバックアップディスクでプレイすると、4章になって「EPスライド制」システムが1戦闘で1レベル分の低下という鬼仕様に切り替わる。4章ボスは普通にプレイしていても結構強く、章内最高装備も高価なため、終章を目前にして詰まるという仕掛け。 当時のコピー対策としては、序盤のイベントでゲームオーバーになるものが結構あったが、このように8割がたプレイさせてから改めて正規ディスクを求めるタイプもちらほらあった。 ファイル名書き換え 敵のファイル名を入れ替えるとプレイ中に出現する敵もそのまま入れ替わる。そのため、ボスと再戦したり前章の敵のドロップ限定武器を回収したり次の章のザコで稼いだりというチートプレイが、とても簡単に可能だった。
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ドラゴンスレイヤー 英雄伝説II 機種:PC88, PC98, PCECD, FMT, SFC, MD, PS, SS 作曲者:石川三恵子, 白川篤史 編曲者:米光亮(PCECD)、松岡博文(MD)、沓掛隆志、松島友子(SFC) 発売元:日本ファルコム、ハドソン(PCECD)、ブラザー工業(FMT)、エポック社(SFC)、セガ・ファルコム(MD)、亜土電子工業(PS,SS) 発売年:1992年3月19日(PC88)、1992年12月23日(PCECD)、1993年6月4日(SFC)、1995年1月20日(MD)、1998年6月25日(PS)、1998年9月23日(SS) 概要 英雄伝説イセルハーサ編の第2作目。 音楽は米光亮がアレンジしたPCエンジンCD•ROM2版の中ボス戦曲「ストッパー」が高く評価されている。 序章ではLVアップに必要なEXPに対して敵を倒して獲得できるEXPが少ないため、ひたすら戦闘を繰り返し、スライムを狩りまくる展開になりがち。戦闘BGMの曲名にもある通り、まさに「スライムいじめ」である。 前作同様、PCエンジン版は一部の楽曲にPSG音源とCD音源の2パターンが収録されているため、投票の際は注意。(一般的には特に言及が無ければCD音源を指す) (前作:ドラゴンスレイヤー 英雄伝説 次作:英雄伝説III 白き魔女) 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 補足 順位 オープニング 平和 序章メインテーマ スライムいじめ 序章バトル 船 船で移動中 城 各地の城 ビックリ 序章終了デモ1 フィールド 地上メインテーマ 第1回ファルコム89位 戦闘 通常バトル ゲームオーバー 全滅 地底の城 序章終了デモ2 セリオスの出発 序章終了デモ3 町 地上の町 町曲203位 ストッパー ボスバトル 第2回117位第1回ファルコム5位 洞窟内 1章終了デモ 地底 洞窟 地底メインテーマ 第2回ファルコム99位第2回マイナーレトロ240位ダンジョン90位 地底 町 地底の町 皇帝の怒り 2章終了デモ1 ゲイル1世 2章終了デモ2 グロストス城 グロストス城(~4章) バーバラ 3章終了デモ1 レジスタンス狩り 3章終了デモ2 地底 廃墟になった町 悲しいシーン 会議 4章終了デモ1 出撃 4章終了デモ2 突入(1) グロストス城門破壊 突入(2) グロストス城(終章) 戦士の笛 戦士の笛 玉座の間 最後の部屋 皇帝との戦闘 ラストバトル エンディング ユーティリティ スタートメニュー PCエンジンSUPER CD-ROM2版 オープニング1 PCE版追加曲、PC版OP序盤部分のアレンジ オープニング2 平和 序章メインテーマ スライムいじめ 序章バトル 船 船で移動中 城 各地の城 ビックリ 序章終了デモ1 フィールド 地上メインテーマ 戦闘 通常バトル 通常戦闘曲280位 ゲームオーバー 全滅 地底の城 序章終了デモ2 セリオスの出発 序章終了デモ3 町 地上の町 ストッパー ボスバトル 第3回448位第4回26位第5回147位第6回169位第7回333位第8回295位第9回661位第10回822位第11回545位第14回534位第16回778位 第2回ファルコム10位マイナーレトロ5位第2回マイナーレトロ2位第3回マイナーレトロ2位RPGバトル299位歴代112位1990年代179位 洞窟内 1章終了デモ 地底 洞窟 地底メインテーマ 地底 町 地底の町 皇帝の怒り 2章終了デモ1 ゲイル1世 2章終了デモ2 グロストス城 グロストス城(~4章) バーバラ 3章終了デモ1 レジスタンス狩り 3章終了デモ2 地底 廃墟になった町 悲しいシーン 会議 4章終了デモ1 出撃 4章終了デモ2 突入(1) グロストス城門破壊 突入(2) グロストス城(終章) 戦士の笛 戦士の笛 玉座の間 最後の部屋 皇帝との戦闘 ラストバトル エンディング ユーティリティ ロード画面 PCエンジン版(PSG音源) スライムいじめ 序章バトル 戦闘 通常バトル ストッパー ボスバトル メガドライブ版変更曲(全て仮名) タイトル 新規曲 オープニング 中盤から原曲と異なる リストンの館 亡霊が見えるシーン エンディング 中盤から原曲と異なる サウンドトラック パーフェクト・コレクション・ドラゴンスレイヤー英雄伝説 II PC-8801版の音楽を収録。ディスク2のアレンジはFalcom Sound Team J.D.K.によるものであり、PCエンジンCD•ROM2版とは異なる。 現在はiTunesでも配信されている。 スーパーファミコンマガジン8月情報号特別付録 スーパーファミコン版のBGMから4曲を収録。 1993 ハドソン CD•ROM2 音楽全集 非売品。PCエンジンCD•ROM2版から「オープニング2」「フィールド」の2曲が収録されている。 ドラゴンスレイヤー英雄伝説II for PC-9801(1992)
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ドラゴンスレイヤー英雄伝説 【どらごんすれいやーえいゆうでんせつ】 ※ここでは、初出となる88版を基準に説明します。 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 PC-8801mkIISR以降他 メディア 5インチフロッピーディスク 5枚組 発売・開発元 日本ファルコム 発売日 1989年12月10日 定価 8,700円(税別) プレイ人数 1人 判定 良作 配信 プロジェクトEGG 【PC88】2009年2月24日/500円(税別)【PC98】2016年12月27日/500円(税別)【MSX2】2018年5月29日/500円(税別) ポイント ドラスレの新たな出発点王道RPGながら新しさもあり好バランス実は未来が舞台 ドラゴンスレイヤー 英雄伝説シリーズ 発売リスト ストーリー 概要 特徴 評価点 問題点 総評 移植 続編 余談 ドラゴンスレイヤー英雄伝説(SFC) 概要(SFC) 相違点(SFC) 評価点(SFC) 問題点(SFC) 総評(SFC) 続編 余談(SFC) 発売リスト (国内のみ、()内は日本ファルコム以外の発売元) ・PC PC-8801 mkIISR以降、PC-9801 VM/UV以降、FM TOWNS、MSX2/2+、X68000(SPS)、Windows95(*1) ・家庭用 PCエンジン スーパーCD-ROM2(ハドソン)、スーパーファミコン(エポック社)、メガドライブ(セガ・ファルコム)、プレイステーション(GMF、I・IIカップリング)、セガサターン(同左) ・他、PC88・PC98・MSX2版はレトロゲーム総合配信サイト「プロジェクトEGG」で、PCE-SCD版及びMD版はバーチャルコンソールにて配信されている。 ストーリー 美しい自然に囲まれた世界、イセルハーサ。その中央に位置するファーレーン王国の首都ルディアが突如モンスターに襲われた。兵士たちはそれをどうにか退けたものの、混乱の最中国王アスエルが殺害されてしまっていた。残された王子はわずか6歳。そしてアクダムという男がアスエルの遺言により、幼き王子が16歳の誕生日を迎えるまで摂政として政治を取り仕切ることとなった。それから10年後…世継ぎのセリオス王子は、王位継承をあと2ヵ月後に迎えていた。そんなある日、彼が養育されているエルアスタの町にモンスターが攻めて来た。セリオスはルディアまで助けを求めに行くが、そこで摂政アクダムになぜか捕らえられてしまう。そしてアクダムは語り始めた。モンスターを放ったのも父を殺害したのも全てアクダムの仕業だということを。アクダムは父の遺言だと偽って摂政になったのだ。セリオスは牢屋に入れられるが、すぐに助け出される。そして彼を助けた男、リュナンと共に父の仇アクダムを追いかけることになった。 概要 ドラゴンスレイヤーシリーズの6作目。これまでの作品はARPGだが(※ジャンル・ストーリー無関係にファルコム在籍時に木屋善夫が製作した一連のものは『ドラゴンスレイヤーシリーズ』と冠される)、本作品はコマンドタイプ(ドラクエ式)のRPGで全6章から成るストーリー重視のゲームである。 特徴 ドラゴンクエストに代表されるような、典型的な正統派スタイル。舞台はフィールドとダンジョンに分かれている。主人公は仲間達と共に、人々から情報を集め、あるいは戦い、冒険を進める。 戦闘システムも正統派のコマンドタイプ。攻撃方法は武器を用いた攻撃と呪文、呪文の種類も回復、攻撃、味方強化、敵弱体化とオーソドックス。但しターン制ではなく開始から終了まで各キャラ毎に入力順が回って来る。当時の感覚からするとリアルタイム性の無いFFIVといったところ。 シンボルエンカウントを採用している。ただし、フィールド上ではモンスターは「あらわしの鈴(笛)」を使うことで、一定時間だけ見えるようになる。使わないとエンカウントした瞬間に見えるのみ(*2)。ダンジョン内では、最初から見えている。戦闘を避けたい場合は「かわすテクニック」が要求される。 HPが0になると気絶状態となる。戦闘終了後にHP1で復活する。戦闘中に復帰させたいなら呪文「リーフ」(*3)またはアイテム「ラム酒」「エリクサー」(*4)で復活可能。全員のHPが0で全滅なのは普通のRPGと一緒。全滅しても戦闘の直前や最後に訪れた町からやり直しが可能。 レベルアップすると、HPもMPも全回復する。更に能力値を割り振れる(後述)。 全キャラAIによるオート戦闘を設定できる。しかもその内容は、攻撃だけでなく呪文・アイテムの使用等細かく行動を設定できる。 評価点 システム回りは快適で、RPG初心者でも安心して遊べる要素が多い。さらに本作ならではのものもある。 開発スタッフが「RPGのお約束」について見直した結果いろいろな独自の要素が見られる。後述するオートバトルやレベルアップ回復がそれである。また、登場人物の台詞にギャグの要素が見られる。「降伏しろ!」と脅す海賊に「いいえ」を繰り返すとだんだん海賊が弱気になっていったり、悪役が「人質は卑怯だと?いつも4人で来る方が卑怯ではないか!」と逆ギレを見せるなどである。これらの要素は現代では定番となっているが、当時は画期的であった。ほとんどの村に神父がいるが、ドラゴンクエストでできるような治療や経験値確認は全部店やメニューで、またセーブも戦闘中以外常時可能なので、大半に「悩みなら遠慮なくおっしゃってください」と言われるだけ。 呪文名の後ろに数字がついている。数字が高いほど強力だがMP消費が高めとわかりやすい。 呪文は各地の賢者に教えてもらう。一人が所持可能な呪文は最大7種類(呪文名の後の数字が違えば別の種類とみなされる)で、別の人が同じ呪文を所持してもよい。進行に応じた書き換え、誰にどの呪文を覚えさせるかなどの戦略性が求められる。 レベルアップ時に上昇する能力値を自由に振り分けることができる。極端に振るプレイも可能。自動で振り分けることも可能。自動だとバランスよく振られるが、キャラごとに振り分け方に違いがあり自動振り分けを長く続けると個性が出る。 もらえるポイントは5~7の間でランダム。手間はかかるが、ロードを駆使すれば全て7にすることも出来る。 オート戦闘には意外な使い方も。 このシステムの便利な使い方が資金集め。モンスターがシンボルエンカウントなため、オートにしておくと勝手に戦闘が行われる。やや弱い敵がいる場所で、放っておくといつのまにかお金が溜まっている。もし全滅してもやり直しの仕様により安心。ただしレベルアップ時の能力値をマニュアルで振るなら、レベルアップ時に入力待ちになるので長時間の自動放置は無意味。 ストーリーも王子の仇討ちと王道だが、それだけでは終わらない。 + ネタバレあり 又、この作品は王道的ファンタジーでありながらSF的要素も散見される。水晶の塔(5章のダンジョン)や光のつるぎ(最強武器)作成イベント等がそうで、もっともOP ナレの冒頭の「遙か昔、いやもしかしたら遠い未来のことかもしれない。」の一文に伏線があったりするのだが、これらは続編(II)でより深く掘り下げられる事になる。ストーリーもまさに王道的。大筋は父の仇を追い、討ち、新たな敵をも倒し、最後は許婚と結婚…といった勧善懲悪物語である。でありながら、ラスボスの破壊神アグニージャとの戦闘直前、そして倒した直後のエンディングで語られる、彼が世界を滅ぼした真意とは……イセルハーサの自然を守るのが使命であり、自然の恩恵を忘れて文明に溺れ、環境を破壊した為に人間を滅ぼした、という。このIは魔法やモンスターのある中世風の世界であり、文明により毒を撒き散らし…とボスに言われたあたりがピンとこないかもしれないが、IIではよくわかるようになっている。 物語の大半は父の仇を追うことになるが、その父の仇も欲望まるだしで同情の余地もない極悪人ではあるものの、ラスボス勢力の目的が人類滅亡であるため協調しながらも対抗手段となるラスボスを倒せるアイテムを確保していて、ラスボス勢力から見張り役としての意味もある部下を付けられていたり、常に退路を確保しているためラスボス勢力に決別して命を狙う隙を慎重にうかがわれていたりと、単純な立ち位置ではない。 問題点 良くも悪くもオーソドックスである。それぞれに特徴を持ったドラゴンスレイヤーシリーズの中ではどうしてもインパクトが薄い。 上記と矛盾するがオーソドックスなシステムに見えて独特部分があり、パラメーターの扱い方に気が付かないと苦戦を強いられるかもしれない。一般的に重要視されない「すばやさ」「運の良さ」がキャラクタ強化の重要なウエイトを占めており、逆に攻撃力の重要な要素と思われている「強さ」「かしこさ」はダメージ面においてはさほど重要ではない。とはいえ最大HP/MPの上昇値に直接関わるので低レベルのうちに上げておくといい。逆に上げないと上昇に大きな差が出る(*5)。 シンボルエンカウントなのに、専用アイテムを使わない限りフィールド上のモンスターが見えないこと。特にゲームとしてのメリットもなかったようで次回作では初めから見えるようになった。 通常は負けるボス戦があるが(*6)、方法によっては勝つことができる。そうするとしばらくの間進行が変になる(移植版は勝てないようになっている)。 + ネタバレ含む問題点 上記は2章のアクダム戦。勝つとローが二人になったりする。 2章最初の中ボス、流血洞窟の「ガルゴ」はHPこそ370と高いものの攻撃はフラム2というしょっぱさ。しかも、それが同じ2章ですぐ後に行くマスクーン周辺では単なるザコとして登場する。 直前のボスが急にザコとして出てくるのだからさぞ強いだろうと思いきやその逆で、同じ区域にはフラム3(*7)を使う「カース」が2体+「エビラ」で登場するので、こっちのほうがもっと手ごわいので単独でしか出ない「ガルゴ」など本当にザコもザコでお笑い種もいいところ。 ゲームバランス的に理不尽などというわけではないのだが、仮にも一度はボス扱いしたキャラをこんな所で安っぽく出すのはいかがなものだろうか。 当然ボスとして戦う時も全然怖くなく、まだ後述の「アジン」や洞窟内でザコとしてウロついている「スリーパー」(ホー1で眠らせてくる)などのほうがよっぽど手強く完全にヘボでもはやボス扱い自体疑問。 主人公の許婚はOPムービーにイラストがあって主人公と伝書鳩で手紙のやりとりをする仲だったり、ストーリー中敵にさらわれたりとヒロインらしきところを見せるが、ゲーム中では台詞がほとんどない。仲間にもならない。 しかもPC88版などの場合、主人公ではなく主人公の仲間の男リュナン(*8)に感謝の言葉を述べてしまう。EDでは主人公と結婚するがこの行動はヒロインとしてどうだろう。移植ではちゃんと主人公に言うようになったが。 バジールが言い残した「アグニージャ様のあの武器が完成すれば」。ただの妄言なのか、王家に伝わる通り石が3つ揃えば世界を滅ぼす使い方でもあったのか、虹で何か作ろうとしてたのか、なんらかの言及は欲しかったところ。 2章序盤の雑魚敵「アジン」は、こちらをまず3ターン眠り状態にする呪文「ホー1」を使い、全員が眠ったら毒に冒す「ブアゾ1」で毒状態にしてくる。そして全員を毒に冒したらまた「ホー1」で更に眠らせてくる(そこからまた3ターン)と嫌らしい。そして、毒死が確定の状態になると「様子を見ている」とまるで勝ち誇ったような態度になるのも腹立たしい。 本作ではバッドステータスの仕様が特殊で、毒状態はダメージではなく受けてから数ターン後に気絶するというもの(アジンが使うブアゾは最低ランクなので6ターン)。また眠り状態の時に攻撃を受けると必ず会心/痛恨の一撃になり、どんな呪文でも必中になる(本来ならホー1は1/3、ブアゾ1は2/3程度で有効だが眠っている間は必中)。逆の立場になればチャンスといえるがこの時期主人公たちは呪文としてホーを使えず、その効果がある「聖なる杖」が1本あるのみ。しかもそのアジンにはホーが効かない。 更に回復呪文「レス1」も使う。最低レベルで回復量は100しかないがアジン自身のHP最大値は120で大体最大の半分あたりで使うため実質全回復と言っても過言ではない。そのためレベルの低いうちは生半可に攻撃してもすぐ回復されてロクにダメージが与えられない。MPが尽きるのを待つにもかなりの時間を要する。 しかも普通に進めれば3人の時期に戦うことになり、そのうちのローは完全な魔法使い系で打撃には期待できず、彼の持ち味である100前後のダメージを与える呪文「フラム3」がアジンは完全耐性で効かないこともあって、実質2人では回復圏外から一気に削り切るには決定力不足のため、インパスなどで攻撃力を上げないと倒し切れないことが多い。 一応眠りや毒は戦闘終了又は逃げれば回復する上にアジンはMPを使い切るまで打撃をしないためダメージ力はないので、それで事なきを得るという手段は有効。とはいえ経験値が入らないのはもどかしい。 総評 日本ファルコムの転換点。ARPGを重視していた作風を大幅に変えた。一方でイースなどの初心者にも入り込みやすいARPGも作っていただけの事はあり、正統派RPGは初めてでありながら、細かな点までの気遣いが見られる。 さらにストーリーも練られており、初心者だけではなく中級者にも楽しめるものになっている。 本作はその遊びやすさから定番となり、本作の主人公・セリオスの息子アトラスが主人公となる『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』、その後『新・英雄伝説III「白き魔女」』が発売される。また、カリスマ・プログラマーだった木屋善夫の退社もあって、白き魔女を境に『ドラゴンスレイヤー』の冠が外され、『英雄伝説シリーズ』として作数を重ねていくことになる。 移植 1991年10月25日にはPCエンジン版(発売元 ハドソン)、更にPC版では続編発売間近の1992年2月14日にSFC版(発売元 エポック社)が発売。 SFC版については後述。 PCエンジン版はCD-ROMによりボイスが付きムービー要素が強化されている。ストーリーはほぼそのままだが一部改変がある。 + ネタバレ・PCエンジン版で一部改変された設定 2人目の仲間として加入する呪文が得意ないい加減な遊び人「ロー」が2章の途中から抜けてしまう展開は同じだが、オリジナルでは「自分は呪文しか取り柄のないだけに司令官との戦いで『サイレス1』を使われるともう手も足も出ないことを痛感する。それだけにセリオスたちがアクダムを倒すためにその呪文を手に入れようと必死になっているのを見て、そうなると自分が戦えず居場所を失ったことを痛感して自信喪失した」という理由だった。 ところがPCエンジン版ではなんとアクダムの命令でスパイしていたという形に変更され、そのためにパーティ内で盗みを働いてゲイルになすりつけて仲違いさせようとしたなど完全にクズな男に成り下がっている。 BGM オリジナルの戦闘BGMは1曲のみ。 PCE版、SFC版、メガドライブ版、Windows版では中ボス戦とラスボス戦のBGMが追加された。(SFC版は中ボス戦用BGMはない) 他のシーンにも追加BGMあり。 なお追加BGMは他機種に流用されておらず各機種で全く違う曲。つまり3種類の中ボス戦BGMと4種類のラスボス戦BGMがある。 なかでもPCE版の中ボス戦BGMは人気が高い。 PS版とSS版はオリジナルのまま戦闘BGMは1曲のみ。 続編 1992年3月に続編『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』を発売。 こちらもPC88・98を筆頭に様々なPCの他、コンシューマでもPCエンジン、スーパーファミコン、メガドライブと幅広く展開された。 余談 「ネリアの港」にいる闇商人は、先々の章で入手することになる武具を売っており、いずれも定価通りながら時期的には超高額で到底買えたものではない。 ならばそれだけ貯めればいいと廃人級に貯金して買える状態になっていくと「わーりーな今日は何もないんだ」と商品を見せてくれない。 システム的には商品のリストは毎回決まった順番に見せてくれて、その中に買えるもの(購入金額を満たすもの)がある場合のみ、上述の「今日は何もない」が出るので結局買えないというもの。 言うなれば「どんなアイテムが登場するか先に見せてくれるだけの存在」である。 2章になると「ネリアの港」にいる一人の男がこの売ってくれない商法を訝しんでおり、闇商人は3章になると売っていた物が実はニセモノで詐欺罪ということで逮捕されルディアの牢屋に幽閉される。 ただ上記の通り「買える条件を満たすと売ってくれない」であって「ニセモノを本物同様の高値で売りつけた」ではないので実害が出たわけではなく、ほとんどイタズラに近いので逮捕はちょっとやりすぎだろう。 マイクロデザイン出版局発行の「ドラゴンスレイヤー英雄伝説 全機種完全攻略大辞典」では、巻末のインタビューでPCエンジン版は高橋名人が担当しているが、名義は本名の「高橋利幸」となっている。 1992年には本作のOVAが発売された。ストーリーは本作の第一章をベース(エルアスタ襲撃、壊滅からルディア奪還まで)にしており、全体的に本作の世界観に準じているが、ソニアが竜と融合したりとオリジナルな展開が多い。 セリオス王子が血気盛んな若者になっており「木っ端微塵切り」という荒っぽい技を使い、一人称が殆ど「俺」だったり、声もそんなキャラクターにマッチした山口勝平が起用されており、王子は王子でもまるで「蛮族の王子」のような風貌をしていたりとゲームとは殆ど別人になっている。 またロー(CV:飛田展男)も魔法を得意とする特徴は同じながら、一人称が常に「私」であり普通に真面目な魔導士系のキャラになっており、ゲームで見せるような「いい加減な遊び人」とは全く違うキャラになっている。 ドラゴンスレイヤー英雄伝説(SFC) 【どらごんすれいやーえいゆうでんせつ】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 スーパーファミコン 発売元 エポック社 開発元 日本ファルコム 発売日 1992年2月14日 定価 9,800円(税別) 書換 ニンテンドウパワー1998年8月1日/1,000円/F×2・B×1 プレイ人数 1人 判定 良作 ポイント 全体的によくできた移植フィールド曲のアレンジが特に見事 ドラゴンスレイヤー 英雄伝説シリーズ 概要(SFC) 上記『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』のスーパーファミコン移植版で1992年2月14日にエポック社から発売された。 因みに本元のPCでは、続編『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』が発売される直前の時期である。 移植作品ではあるが、一部イベントの簡略化などアレンジが施されている。 相違点(SFC) メッセージに漢字が使われなくなった。 章のサブタイトルは漢字表記が含まれている。 ロード時、ゲームスタート時のゲームモードを「サクサク」「ドキドキ」から選択。 前者はオリジナルのままで、後者は戦闘で全滅すると所持金が半減し、最後に出た町に戻される。町でしかセーブができないなど難易度の上がったモード。 ただし所持金半減のペナルティは強制負けのイベントバトルでは発生しない。 一部BGMがカットされている。 序盤のエルアスタ襲撃時をはじめ大体緊迫した状況のBGMはフィールドのものに変えられている。 2章の流血洞窟北にある老夫婦賢者(続編で「オセ」という名前が追加された)が要求してくるゲームが三目並べ(俗に言う「〇×ゲーム」の「〇×」をセリオスと老人のシンボルに変えたもの)に簡略化された。 最初は老人が先手で、負けたり引き分けたりの再戦時はこちらが先手になる。 MPを吸い取る呪文「サクト」が弱体化。 サクト1 20前後 → 5前後 サクト2 50前後 → 12前後 サクト3 100前後 → 25前後 サクト4 200前後 → 50前後 終章の「バーニス城」で登場するザコ敵「ガーバーイン」が独自の敵専用呪文「セラ4」を使わなくなった。 これにより「セラ4」自身がなくなった。 戦闘でのメッセージが簡素化されている。それに伴って一部の特殊攻撃がカット。 「眼力魔」が混乱の光線がなくなって呪文だけのモンスターになり同章のキーとなる呪文「サイレス1」で呪文さえ封じればまったく無力化。 「アクダムの手下」の攻撃時メッセージでの「グラディウス」も簡略化されてなくなった。 併せて「グラディウス」そのものもカットされた(上記の敵のドロップも「レスの葉」に大幅劣化)。 戦闘中のグラフィックが背景付きになった。 「岩男」が「ガンロック」になり見た目も「岩」と言うより緑色した金属製のボールのようになった。 但しジェストンやセリオスらが「岩男」「岩のモンスター」と呼ぶため設定上は岩のままと思われる。 2章で「アクダム」を倒した後の展開が用意されていないようで、レベルアップと呪文によるとどめでゴリ押して倒そうとするとフリーズする。 この場合、セーブデータが確実に消える。 スエルの村にいる「情報屋トミー」が「情報屋おさむん」になっている。 独自の新装備も登場。 「ドラゴンスレイヤー」攻撃力1000で「光の剣」と並んで最強だがアグニージャには通用しない。 「究極の剣」攻撃力は「ムラサメ刀」と同じ700ながら2回攻撃できるので実質最強だが、やっぱりアグニージャには通用しない。 「究極の杖」これで攻撃すると「フラム5」の効果が発動。そのため攻撃力500は何の意味もない。 「究極の鎧」守備力700の最強の鎧。 「究極のローブ」守備力500と鎧並みの守備力を誇り戦闘中に防御することで「いやしのローブ」同様HPが500回復。 「バスタードの剣」がダークソルジャーのドロップでも手に入るようになった。 FCで1990年10月に発売した同社製RPG『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』とちょっとしたコラボがされており同作で強力な攻撃アイテムとして猛威を振るった「まじんのマイク」も登場。 上記作ではジャイアンが使うと強力な攻撃アイテムだったが、本作では残念ながらパペピア2という地味な効果(*9)。 因みにこのマイクは捕まった闇商人がくれるが、マイクを貰ってから話すと「マイクの使い方?ジャイアンにでも聞いてみるんだな」と的確なアドバイスをくれる。もちろんジャイアンのいないイセルハーサの世界では役に立たないアドバイス。 ファエトの村で宿を取らせてくれる老人が「鍛冶屋のマサ」や「銀を埋める犬」の話をする。 評価点(SFC) 元々良質だったゲームなだけに、そのストーリーやゲームシステムの良さは変わらず。 BGMの質に関してはかなり進化している。 特にフィールドの曲は、より勇壮で冒険の気分をとことん高めてくれる。 アクダム侵略のテーマ(エルアスタ襲撃やモンスター占領中のマスクーン)がなくなり、これらの場面もフィールドの曲が流用されたが劣化に感じられない。 またダンジョン系のBGMもPCやPCEよりも、よりその不気味な雰囲気を漂わせている。 新アイテムの登場やレアアイテムが入手しやすくなったことで、さらに面白味が増した。 問題点(SFC) 漢字表記がまったくない。 スーパーファミコンなら漢字表記が可能だった時代なので、それが使われていないため惜しい所で劣化感を出してしまっている。 漢字の不使用以外にも残念ながら劣化に感じられる部分もある。 グラディウスなどの装備がなくなったり、果ては敵の行動パターンでも眼力魔の混乱光線などがなくなり個性を失った残念な部分もある。 オセロゲームが○×と同等の三目並べになったりと、ゲーム自体がかなり簡素化されてしまい、さすがにここは劣化感が隠せない。 総評(SFC) ミニゲームの簡略化や漢字表記が使われていないなど、多少の劣化は否めないもののそれを補ってBGMは良化しており、特にフィールドのBGMはカットされた楽曲の代替をして余りあるほどの秀逸なアレンジで作られている。 元々初心者でも入りやすいバランスはそのままで今後標準となることが堅いスーパーファミコンにおけるRPGの入門作品と考えると、上記の漢字を使用していないことも低年齢層向けということでまんざら悪いことばかりではない。 また戦闘の表現も簡略化されたことも、初心者向けと考えれば適切な処置と取ることもでき、全般的には近いうちにトップシェアとなるであろうハードで初心者のRPG入門向きにアレンジされた良移植といえるだろう。 続編 続編『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』のスーパーファミコン版は1993年6月に発売。 この作品も移植の完成度は高くメッセージの漢字表記も使われるようになった。 余談(SFC) エポック社のクレジットが1991なのは当初は1991年12月に発売を予定されていたため。 先に発売された同じエポック社の『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』との繋がりがあることは上記の通りだが、反対に左記作品にも「ドラゴンスレイヤーって知ってるかい?」と聞いてくるNPCがいたり、作中の武器にも「ドラゴンスレイヤー」が存在するなどの繋がりが感じられるものがある。 この点からしてエポック社はかなり早期から本作のSFC化を意識していたことが垣間見える。
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ドラゴンスレイヤー 英雄伝説シリーズリンク ドラゴンスレイヤーシリーズ ザナドゥシリーズ ソーサリアンシリーズ 英雄伝説シリーズ 軌跡シリーズ ロードモナークシリーズ その他 セット・派生タイトル 関連作品 シリーズ概要 ドラゴンスレイヤーシリーズ 後述するように、厳密には後述の作品群の多くも『ドラゴンスレイヤー』シリーズに属しているが、本節では小シリーズに属さないものを挙げる。 機種 タイトル 概要 判定 PC(*1)/SCV/GB ドラゴンスレイヤー 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ1作目。一見単純な見下ろし型アクションゲームに見えるが、攻略テクニックが重要。 良 PC(*2)/FC ロマンシア 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ3作目。可愛い外観とは裏腹の凶悪難易度で悪名高い作品。 ク FC/MSX/MSX2 ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ4作目。FCとMSX/MSX2でしか発売されなかった異色作。FC版はナムコから発売。 なし GB ドラゴンスレイヤー外伝 眠りの王冠 アクションRPGとしては良好な内容。だが、あまりのレスポンスの悪さとフォローのなさ過ぎる謎解きで評価を下げた。 なし ザナドゥシリーズ 機種 タイトル 概要 判定 PC(*3)/Switch ザナドゥ -ドラゴンスレイヤーII- 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ2作目。PCゲーム史上トップセールスを誇る傑作。この作品をきっかけに日本ファルコムはトップメーカーとなった。 良 PC(*4) ザナドゥ シナリオII 『ザナドゥ』のアッパーバージョン。高すぎる難易度のせいで賛否両論。 PC98 リバイバルザナドゥ グラフィック強化等が施されたリバイバル版。 リバイバルザナドゥ2 リミックス 『リバイバル』に『シナリオII』の要素を取り入れ、マップを改定したバージョン。『リバイバル』の難易度を落としたバージョンも同時収録。 PCE 風の伝説ザナドゥ 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ8作目。『ドラゴンスレイヤー』シリーズ初にして唯一の家庭用ゲーム機独占タイトルである。 良 風の伝説ザナドゥII 風の伝説ザナドゥの続編。 FC ファザナドゥ 何もかもがオリジナルと別物になってしまったが、出来自体は良い悩ましいゲーム。 良 Win ザナドゥ ネクスト ザナドゥ正当続編。MMO風のシステムに刷新、でもストイックさはそのまま。 良 PSV 東亰ザナドゥ ファルコム開発による『ザナドゥ』最新作。『ファザナドゥ』と同様に『ザナドゥ』の名を冠する以外はオリジナルとは別物。 良 PS4/Win 東亰ザナドゥ eX+ 60fps化やグラフィックの向上、追加ストーリーや新モード等を追加。 良 Switch 東亰ザナドゥeX+ for Nintendo Switch ソーサリアンシリーズ 機種 タイトル 概要 判定 PC(*5) ソーサリアン 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ5作目。シナリオ拡張が可能で「永遠に遊べる」と話題になった傑作。 良 PC(*6) ソーサリアン ユーティリティVol.1 いわゆるファンディスク扱いなのだが、役に立つ機能拡張も多く必須ソフトに。 ソーサリアン 追加シナリオVol.1 シリーズ初の追加シナリオ。位置づけとしては4枚目のシナリオディスクともいえる内容。 PC(*7) ソーサリアン 追加シナリオVol.2戦国ソーサリアン 戦国時代の日本を舞台にしたキャンペーンシナリオ集。1章から順にクリアする必要あり。ボスキャラもこれまでに比べ強化された。 ソーサリアン 追加シナリオVol.3ピラミッドソーサリアン エジプシャン的な世界観を舞台としたキャンペーンシナリオ集。『戦国ソーサリアン』の続編でもある。1章から順にクリアしていく構成だが、本作は時間経過なしで挑戦することも可能。 PC(*8) ソーサリアン NEWシナリオVol.1宇宙からの訪問者 他社(アモルファス)より発売された初の追加シナリオ集。インパクトの強いボスキャラが多数登場。また、新魔法を販売するシナリオもある。 セレクテッドソーサリアン 1~5 雑誌企画の公募で賞を得たシナリオを商品化。ファンからのお便りや各種資料も収録。 ギルガメッシュソーサリアン シュメールを舞台としたキャンペーンシナリオ集。他社(クエイザーソフト)の製作。 Win ソーサリアン forever Windowsに初めて移植されたソーサリアン。シナリオは本作オリジナルの5本のみ。後にソーサリアンオリジナルに本作のシナリオが同梱されることになる。 ソーサリアン オリジナル 旧作の基本シナリオ15本に加え、上記『forever』の5本のシナリオを収録。また、種族ごとのスキルも追加された。 MD ソーサリアン (MD) 全て新作の10シナリオを収録。 PCE ソーサリアン (PCE) オリジナルから選抜された7シナリオと新作3シナリオを収録。 DC ソーサリアン 七星魔法の使徒 グラフィックを3D化。一部を除く原作シナリオ10本+オリジナルシナリオ5本を収録。 Win ソーサリアン オンライン ソーサリアンを題材としたMMORPG。2011年2月2日サービス終了。 Switch G-MODEアーカイブス30 ソーサリアン G-MODEアーカイブスシリーズの一つ。携帯アプリ版『アドバンスド ソーサリアン』の移植版。追加シナリオ『戦国ソーサリアン』と『ピラミッドソーサリアン』も含まれている。移植にして初の任天堂タイトル。 英雄伝説シリーズ 機種 タイトル 概要 判定 英雄伝説第1期 イセルハーサ編 PC(*9)/SFC/PCE/MD ドラゴンスレイヤー英雄伝説 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ6作目。当時は『ドラゴンスレイヤー』シリーズ内の一作に過ぎなかった。「白き魔女」から『英雄伝説』シリーズとして分岐・独立した。 良 PC(*10)/SFC/PCE/MD ドラゴンスレイヤー英雄伝説II 前作主人公の息子が活躍する続編。前作未経験者にはオススメ出来ない。 なし PS/SS The Legend of Heroes I II 英雄伝説 『英雄伝説』の『I』と『II』をカップリング。 劣化 英雄伝説第2期 ガガーブトリロジー PC98 英雄伝説III もうひとつの英雄たちの物語 ~白き魔女~ ストーリー重視に路線変更した3部作第1弾。戦闘はRTS風な自動戦闘の「ディレクションバトルシステム」を搭載。移植毎にそれぞれ戦闘システムなどが少し異なる。 なし PC98 英雄伝説III 白き魔女 リニューアル 戦闘はバランス調整やAI改善がなされている。 SS 白き魔女 -もうひとつの英雄伝説- 大幅改変。SS版だけ斜め見下ろし視点でマップ構造なども他と異なる。キャラデザはムービー挿入前提のアニメ調。 PS The Legend of Heroes III 白き魔女 もうひとつの英雄たちの物語 戦闘以外はPC版に一番近い移植だが、画面が狭い。戦闘は1人1人動かすタクティカルコンバット。 Win 新・英雄伝説III 白き魔女 ファルコム自身によるリメイク。PC98版のディレクションバトルシステムを改良して細かい指示が可能に。 PSP 英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女 マップは3D。会話時はバストアップ表示。戦闘は全員が同時に動き回るPC版の雰囲気を残したターン制。必殺技等もある。 PC98/PS 英雄伝説IV 朱紅い雫 キャラメイキング、仲間選択、サブシナリオなど、自由度が高い。PS版はやりこんでLV51まで育てるとバグってしまう。 なし Win 英雄伝説IV「朱紅い雫」 リメイク版。PC98版と話もゲーム性も大幅に異なるが、こちらも好評。なお「ガガーブトリロジーの1つ」と言うと、大抵PC98版ではなくコチラ。 PSP 英雄伝説ガガーブトリロジー「朱紅い雫」 リメイク版ベースの移植。PSP版の前作同様に3D化やターン制戦闘やペット等を追加。 Win 英雄伝説V「海の檻歌」 三部作の纏めにあたる。評価は高いが、一番影が薄い。 PSP 英雄伝説ガガーブトリロジー「海の檻歌」 PSP版の前2作同様に3D化やターン制戦闘やペット等を追加。 軌跡シリーズ 機種 タイトル 概要 判定 英雄伝説第3期 軌跡シリーズ Win/PSP/PS3 英雄伝説VI 空の軌跡 (英雄伝説 空の軌跡FC) 『軌跡』シリーズの幕開け。最初は前編と知らされていなかった、新世代英伝第1弾。 良 PSV 英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution フルボイス化やBGMアレンジ。その他、グラフィックやUI・システムをEvolution基準にしたリメイク。 Win/PSP/PS3 英雄伝説 空の軌跡SC 『VI』続編。前作の伏線はほぼ消化されており、スケールも大きく描かれている。 良 PSV 英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution Win/PSP/PS3 英雄伝説 空の軌跡 the 3rd 『零』『閃』『黎』への伏線を始めとしたサブシナリオを含む後日談。 良 PSV 英雄伝説 空の軌跡 the 3rd Evolution PSP イース vs. 空の軌跡 オルタナティブ・サーガ 『イース』シリーズとの共演作品。お祭りゲー的作品で、ストーリーは両シリーズに直接は関係しない。『イース』及び『軌跡』シリーズ以外の一部楽曲やネタも収録されている。 なし PSP/Win 英雄伝説 零の軌跡 『軌跡』シリーズ第2章。コンシューマーユーザーにもファルコムの名が知られる切っ掛けとなった。 良 PSV 英雄伝説 零の軌跡 Evolution フルボイス化やBGMアレンジがされた。 良* PS4/Switch 英雄伝説 零の軌跡 改 『零の軌跡』をフルHD 60fps化したリマスター版。『閃の軌跡 改』と同様のターボモードも搭載。 PSP 英雄伝説 碧の軌跡 『零の軌跡』の続編。前作における様々な謎が空前のスケールで明らかになる、クロスベル編完結編。 良 PSV 英雄伝説 碧の軌跡 Evolution フルボイス化やBGMアレンジのほか、グラフィックの向上や一枚絵を追加。 良 PS4/Switch 英雄伝説 碧の軌跡 改 『碧の軌跡』をフルHD 60fps化したリマスター版。 PS3/PSV/Win 英雄伝説 閃の軌跡 『軌跡』シリーズ3作目にして、英雄伝説初のフル3D作品。『零』~『碧』の時代におけるエレボニア帝国が舞台。Win版では続編や後に発売された『改』にも搭載されるターボモードが追加。さらに、新規収録された英語音声を収録。 なし PS4/Switch 英雄伝説 閃の軌跡I 改 -Thors Military Academy 1204- フレームレート・解像度の向上、ターボモードの追加等をPC版ベースの移植。 PS3/PSV/Win 英雄伝説 閃の軌跡II エレボニア帝国編第2章。軌跡シリーズ10周年記念作品。 なし PS4/Switch 英雄伝説 閃の軌跡II 改 -The Erebonian Civilwar- 『I:改』同様のWin版ベースの移植。 PS4/Switch/Win 英雄伝説 閃の軌跡III 『II』終了から1年半後の帝国が舞台。主人公以外のメインキャラ一新。さらに、成長した『空』『零』のキャラクターも味方として加入する。Switch版は『軌跡』シリーズ本編としては初の任天堂ハード進出作品。 なし iOS/Android 英雄伝説 閃の軌跡III ONLINE 中国語圏で配信されていた『閃の軌跡III』を原作とするMMORPG主人公は第II分校の新入生(性別男だとXIII組戦術科、性別女だとIX組主計科) PS4/Switch/Win 英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA- 『閃の軌跡』最終章。エレボニア帝国における物語がここに完結する。 なし PS4/PSV/ブラウザ 英雄伝説 暁の軌跡 『軌跡』シリーズ10周年を記念したオンラインストーリーRPG(ブラウザゲーム)。『碧の軌跡』とほぼ同時期のクロスベル自治州を舞台にした作品。後に、リベール王国やレミフェリア公国にも舞台を広げている。『空』『零』『閃』のキャラクターも多数登場。2022年6月15日サービス終了。 執筆禁止 Switch/ブラウザ/iOS/Android 英雄伝説 暁の軌跡モバイル DL専売。上記をモバイル端末向けに再出発。『軌跡』シリーズとしては初となる任天堂タイトル。後に、モバイルでもPCブラウザ版が登場(DMMより配信)。2022年4月28日にSwitch版が、2023年8月23日にスマホ版がサービス終了。 PS4/Switch/Win 英雄伝説 創の軌跡 西ゼムリア大陸の完結編にして、シリーズの中間地点に位置する1作。3人の主人公を切り替えて進める「クロスストーリー・システム」が特徴。また、豊富なやりこみ要素が魅力。 良 PS4/PS5/Win 英雄伝説 黎の軌跡 『軌跡』シリーズ後半戦の幕開け。ややダークな雰囲気ながら、ストーリー、BGMの出来栄えは過去作に劣らず。 良* Switch 英雄伝説 黎の軌跡 for Nintendo Switch 2024年5月15日以降記事作成可能。 PS4/PS5 英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN- 『黎の軌跡』第二章。システムは大きく進化し、ハイスピードモードも復活。 なし iOS/Android 英雄伝説 閃の軌跡 Northern War 基本プレイ無料のスマートフォン向けRPG。 執筆禁止 英雄伝説以外の軌跡シリーズ PSP 那由多の軌跡 『ツヴァイ!』シリーズのスタッフによるアクションRPG。『英雄伝説』シリーズではないが、『軌跡』シリーズではある。他の『軌跡』シリーズとの繋がりは無いが、一部キャラがゲスト出演している。 良 PS4 那由多の軌跡 改 Switch 那由多の軌跡 アド・アストラ ロードモナークシリーズ 機種 タイトル 概要 判定 PC98/TOWNS/SFC ロードモナーク 『ドラゴンスレイヤー』シリーズ7作目。シンプルだが奥の深い半RTS。 良 PC98/TOWNS/Win アドバンスド ロードモナーク ロードモナークのアッパーバージョン。 MD ロードモナーク とことん戦闘伝説 オリジナル+アドバンスド。本作オリジナルのストーリーモードもある。 Win ロードモナーク・オリジナル ロードモナークのWindows移植版。 ロードモナーク ファースト 『オリジナル』の難易度調整が施された廉価版。 ロードモナーク オンライン 『ファースト』準拠の無料ダウンロード版。体験版的な内容だがユーザー制作のマップでも遊べる。 ロードモナーク プロ 『アドバンスド』のリメイク。 みんなのローモナ Win版の全マップを3パッケージに分割販売し難易度調整が施された廉価版。 Win モナークモナーク システムをアレンジした派生作。 Win みんなのモナ²(モナモナ) 3つのパッケージに分割販売し難易度調整が施された廉価版。 PS ロードモナーク -新・ガイア王国記- その他 セット・派生タイトル 機種 タイトル 概要 判定 Win ドラゴンスレイヤークロニクル-DRAGON SLAYER CHRONICLE- ドラスレシリーズ全12作15バージョンを収録。EGGパッケージ。 ザナドゥ コンプリートコレクションwith マップ データ 初代『ザナドゥ』から『風の伝説ザナドゥ』に至るまでの全シリーズ作品を収録。全作品がWindows 10に対応している。 SS ファルコムクラシックス 初代『ドラスレ』『イースI』『ザナドゥ』のオリジナル移植 + アレンジ版を収録。 関連作品 機種 タイトル 概要 判定 イースシリーズ 『セルセタの樹海』以降にみっしぃがゲスト出演。『VS』では『空の軌跡』+αのキャラとの共演している。 PSP 空の軌跡マテリアルコレクションポータブル 『空の軌跡FC』『SC』のサウンドやイラスト、ムービー、体験版詰め合わせ。 PSP ヴァンテージマスターポータブル 『空の軌跡』のキャラが登場。さらに、『閃の軌跡III』『IV』で、ヴァンテ―ジマスターがプレイ可能。 PSV 太鼓の達人 Vバージョン 通常で『閃の軌跡』の、追加DLCで『空の軌跡』『東亰ザナドゥ』の楽曲提供。 なし Win/Switch/PS4 NAMCO MUSEUM ARCHIVES Vol 2 ナムコ販売のFCタイトルを収録したオムニバス移植集の1つ。Switch版は日本国外のみ(*11)。FC版『ドラスレIV』の海外版である『Legacy of the Wizard』が収録されている。 Win/PSP ぐるみん ラスボスが"呪いの竜"だったり、他にも真エンド後に選択できる追加キャラの武器など、シリーズを意識した、オマージュ的な要素がいくつか見られる。 良 3DS ぐるみん3D 立体視に対応した、上記の移植版。 逆鱗シリーズ Win 逆鱗 木屋善夫氏が日本アプリケーション移籍後に制作した非公式の『DS』シリーズ実質9作目。ダンジョンの最深部を目指して進むフリーアクションRPG。 Win/iOS/Android 大逆鱗 『逆鱗』の続編。作業ゲー感が強く好みの分かれる構成だが、育成や収集等の楽しさはある。 なし Win 大逆鱗II 前作から演出やストーリー、街の発展要素を強化し順当進化。良くも悪くも作業ゲー感が強いのはそのまま。 なし 大逆鱗III シリーズ概要 『ドラゴンスレイヤー 英雄伝説』シリーズとは 80年代前半~90年代後半にかけて日本ファルコムが発売したソフトの中で、 同社のプログラマーである木屋善夫氏が指揮を執って開発に当たった作品群を指す。 開発スタッフに依る分類なので、後に別シリーズの第一作扱いとなっているものも多く、本稿では便宜上それらについてもまとめている。 木屋氏の退社後もこれらはファルコムの代表作として派生タイトルが多数作られ、このリンクページ名にある『英雄伝説シリーズ』もそのうちの1つだが、木屋が関わっていない派生タイトルの多くは基本的に『ドラゴンスレイヤーシリーズ』には分類されない。 加えて『英雄伝説シリーズ』からもさらに入れ子として『軌跡シリーズ』が派生して多数のタイトルが作られ、中には「英雄伝説シリーズには属さないが軌跡シリーズには属する」といったタイトルも現れるなど、シリーズ全体で見るとかなり複雑に入り組んでいる。 以下がドラゴンスレイヤーから軌跡シリーズまでの系譜となる。シリーズとして独立した作品は赤文字としている。 ドラゴンスレイヤーシリーズ 1.ドラゴンスレイヤー 2.ザナドゥ 2-2.ザナドゥ シナリオII 3.ロマンシア 4.ドラゴンスレイヤーIV 5.ソーサリアン 6.ドラゴンスレイヤー英雄伝説 6-2.ドラゴンスレイヤー英雄伝説II 7.ロードモナーク 7-2.アドバンスドロードモナーク 8.風の伝説ザナドゥ 8-2.風の伝説ザナドゥII 英雄伝説シリーズ 1.ドラゴンスレイヤー英雄伝説 2.ドラゴンスレイヤー英雄伝説II 3.英雄伝説III 白き魔女 4.英雄伝説IV 朱紅い雫 5.英雄伝説V 海の檻歌 6. 英雄伝説VI 空の軌跡FC 軌跡シリーズ (*12) 1.空の軌跡FC 1-2.空の軌跡SC 1-3.空の軌跡3rd 2.零の軌跡 2-2.碧の軌跡 3.閃の軌跡 3-2.閃の軌跡II 3-3.閃の軌跡III 3-4.閃の軌跡IV -THE END OF SAGA- 4.創の軌跡 5.黎の軌跡 5-2黎の軌跡 -CRIMSON SiN- ※ 『ロマンシア』は「ドラゴンスレイヤーJr.」のサブタイトルが冠せられていたが、後に(発売当時は3作目扱いであった)『ザナドゥシナリオII』がシリーズから外され、3作目に昇格された。 ※ 『風の伝説ザナドゥII』は「The Last of Dragon Slayer」と銘打たれ、ファルコムの名目上は同作を持ってドラスレシリーズが終了・解体された形となっている。ただし、同作は木屋氏退社後の作品であるため、ドラスレシリーズとしては認めないケースもある。 ※ 『ドラゴンスレイヤー』という名称は公に使用できないものの、木屋氏の退社後に日本アプリケーションへ移籍してから制作された『逆鱗』『大逆鱗』等の『逆鱗シリーズ』が『ドラゴンスレイヤー9』を想定しているとされている。また、10作目にあたる『DS10』という企画も一時期立てられていたが、そちらは製品化されていない。
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ドラゴンスレイヤー 英雄伝説 ドラゴンスレイヤーVI 英雄伝説 新 英雄伝説 機種:PC88, PC98, FMT, MSX2, PCECD, SFC, X68k, MD, PC, PS, SS 作曲者:石川三恵子、川合将明 作・編曲者 (PC):新井智、金田直樹、白川篤史、中島勝、松岡博文 (PCECD):米光亮 (SFC):沓掛隆志 (MD):松岡博文 (PS/SS):W-FORM Corporation、山木隆一郎、Takeshi Kudo 発売元:日本ファルコム、ハドソン(PCECD)、エポック社(SFC)、SPS(X68k)、セガ・ファルコム(MD)、亜土電子工業(PS/SS) 発売年:1989年12月10日(PC88), 1990年(PC98/FMT/MSX2), 1991年(PCECD), 1992年(SFC), 1993年(X68k), 1994年(MD), 1997年4月25日(PC), 1998年(PS/SS) 概要 「ドラゴンスレイヤー」シリーズの第6作目にして英雄伝説イセルハーサ編の第一作。 PC8800シリーズ・PC9800シリーズ・FM-TOWNS・MSX2・Windows版はファルコムによる製作・販売で、それ以外は別会社によるもの。 戦闘曲は1曲のみでボス戦やラスボス戦も「戦闘」が流れる。 (PCE・SFC・MD・PCにはそれぞれ異なる曲が追加された) PCE版は、一部の楽曲にPSG音源とCD音源の2パターンが収録されているため、投票の際は注意。 (次作:ドラゴンスレイヤー 英雄伝説II) 収録曲 曲名 補足 順位 オープニング オープニング212位 USER DISK 作成 UTILITY 英雄行進曲 街 フィールド 第5回496位第1回ファルコム87位フィールド199位1980年代158位 ダンジョン 戦闘 ニルギド城 城 神の声 イベントクリア 船 海賊島 ドラゴン ENDING 1 ENDING 2 GAME OVER 海賊島(未使用Ver.) 海賊島の未使用曲バージョン Windows版追加曲 危険な香り 緊迫イベント /GM 真実の行方 悪者の会話1 /GM 風を感じる時 章間ビジュアル1 氷の笑顔 悪者の会話2(戦闘) /GM 野望のかけら ボスバトル(PC) 風のない大地~アグニージャ~ 重たいビジュアル /GM 終わりなき戦い ラストバトル(PC)管楽器 PCエンジンSUPER CD-ROM2版 オープニング1 PCE版追加曲 オープニング2 PCE版追加曲 英雄行進曲 街(CD) 街(PSG) フィールド ダンジョン 戦闘(CD) 通常戦闘 戦闘(PSG) 通常戦闘 襲撃 PCE版追加曲 中ボス PCE版追加曲ボスバトル 第1回ファルコム76位マイナーレトロ68位RPGバトル442位 ニルギド城 城 第1章の出撃シーン等 神の声 竜の卵、ギルモアの里の遺跡などのイベント イベントクリア 船 海賊島 シルフィー PCE版追加曲 ドラゴン アグニージャ PCE版追加曲ラストバトルドラム&ベース ENDING 1 ENDING 2 GAME OVER スーパーファミコン版追加曲 アグニージャ ラストバトル(SFC)「戦闘」のアレンジ メガドライブ版追加曲 オープニングデモ IPL タイトル 襲撃 アクダムの反乱 アクダム アクダムのシーンなど アクダム2 ベラミスのシーンなど 中ボス ボスバトル(MD) アグニージャ ラストバトル(MD)ブランディッシュ系 サウンドトラック パーフェクトコレクション ドラゴンスレイヤー英雄伝説 ドラゴンスレイヤーVI 英雄伝説 for PC-9801(1990) ドラゴンスレイヤー英雄伝説 for MSX2(1990)
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※本作はオリジナルとなるPC-8801MkIISR以降の他に、PC-9801VM/UV以降、FM TOWNS、PCエンジン スーパーCD-ROM2、スーパーファミコン、メガドライブ、プレイステーション、セガサターンに移植されていますが、 本項ではそのうちPC-9801版を扱います。 悪神アグニージャが倒され、イセルハーサに平和が訪れた。 セリオスは、ディーナ姫と結婚し、ファーレーンの王となった。 共に闘った仲間たちも、もはや武器をとることもなく、 それぞれの故郷へと帰っていった。 ほどなく、セリオスとディーナの間には、 王子が誕生した。 全ての人々に望まれた、ファーレーンの皇太子。 王子はアトラスと名付けられ、 あふれる愛情に育まれて15歳になった。 輝く金の髪と、利発な瞳・・・ そして、なによりも、父譲りのまっすぐな心。 悪を知らないまなざしは、いつも民たちをみつめ、 やがて王となる使命に燃えている。 人々はアトラス王子を愛し、王子は人々を愛する。 ファーレーン王国は、セリオス王という大きな太陽と、 アトラス王子という小さな太陽に護られて、ますます栄えた。 そんなある日、 イセルハーサ全土を、大地震が襲った。 古い建造物が倒壊し、各地に深刻な被害が及んだ。 突然の災害に、始めのうちは混乱があったが、 人々は力をあわせて復旧に励み、 イセルハーサは間もなく元どおりになった。 ・・・かのように、見えた。 そう、誰も知らなかったのだ。 新たな災いが、降りかかろうとしていることを・・・ 長い長い洞窟を抜け、空を仰ぐ男。 彼とその周りの者達も、宇宙服の様な物を身に纏っている。 その眼前に広がるイセルハーサの大地。 木陰でその様子を見ている、剣を持った男2人。 スキを見て彼等に襲い掛かる。 突然の奇襲に驚く男。 時を同じくして、上空を1匹の白いドラゴンが通り過ぎる。 地底からの来訪者が殺されるという惨劇が眼下で起こっていた事に、そしてそれが、後に世界を巻き込む新たな災いの狼煙となった事に気付くことなく…。 Dragon Slayer THE LEGEND OF HEROES II アトラス…王位継承を間近に控えたファーレーン王子で、父から受け継いだ正義を愛する心を持つ少年。趣味は若き日の父と同じくスライムいじめ。 ランドー…魔法使いは貧弱というイメージを覆すべく、自らを鍛え上げた筋肉質の魔法使い。歳の割りに老けて見えるのを気にしている。 フローラ…ラヌーラ王国の富豪ジェラルドの令嬢。箱入りに育てられ世間知らずな面もあるが、女神フレイアの意思を感じ取る不思議な力を秘めている。 アトラスと彼の教育係ラウエルは、崖の上から世界を見渡していた。