約 1,249,026 件
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/264.html
第四話「DORAの奇妙な冒険~満喫でJOJOを一気読みしました」 「なんてろくでもないサブタイだ!それはともかくのび太くん、大丈夫!?」 ぶっ飛ばされたのび太の元に駆け寄り、心配そうに声をかけるドラえもん。 「だ、大丈夫…だけど、ドラえもん。あの子たち、本気でぼくたちを殺す気だよ。見てよ、あの目を…養豚場の豚でも 見るかのように冷たい目…残酷な目だよ。『可哀想だけど明日の朝にはお肉屋に並ぶ運命なのね』ってかんじの!」 「そりゃいい例えだね」 ティスはのび太を見下ろし、嘲笑う。 「まあともかくね…ギガゾンビ様に逆らうってのはあたいたちとしては<メチャ許せんよなぁぁ!>ってわけなのさ。 さっきも言った通り、あんたたちには気の毒だけど、死んでもらうよ」 ティスとデスピニス、そしてラリアー。彼らは三者三様の威圧感を持って、のび太の前に立ちはだかった。 「ううっ…凄い殺気だ!まるでケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ…」 少々お下品な例えでびびるのび太。 「今!ためらいもなくあんたを惨殺処刑したげるよ!」 「―――待て!」 だがのび太とティスたちの間に、割って入る者たちがいた。アジャセ率いる鬼族の面々だ。 「事情はよく分からないが…彼らは先ほど我々を救ってくれた者たちだ。その敵だというのならば…我ら鬼族一同、 容赦せん!」 「あ、アジャセさん…かっこいい…!」 先ほど出会ったばかりの自分たちのためにここまで言ってくれるアジャセに感激するドラえもんだった。 「よっ大統領!つーわけで、後はお願いしますということで…」 そして混ぜっ返すのび太。既にこの場を鬼の皆さんに任せる気満々だ。実に他力本願である。 「はっ…まあいいや。どの道ギガゾンビ様に逆らう奴らは全滅させる予定なんだからね。順番が変わろうが、大した 問題じゃないよ」 「…私たちは、ギガゾンビ様の敵を排除するだけです」 「申し訳ありませんが―――皆さん、死んでいただきます」 ジリジリと近づく三人。対するのび太たちは彼らを迎え撃つため、全身に緊張感を漲らせる。 「お待ち下さい!」 いきなり四人の鬼が飛び出してきた。ビックリする一同の前で、彼らは言い放った。 「私は銀の鬼!」 「金の鬼!」 「パールの鬼!」 「そして金銀パールプレゼントの鬼!」 「ファミコン版初代桃伝かよ!」 のび太は分かり辛いツッコミをかました。だがそれに構わず銀の鬼がまず口を開く。 「皆様方が出るまでもありません!ここは私たちにお任せを!」 どう考えてもお任せできないセリフを吐いた!そして金の鬼! 「敵はたかだか子供が三人!心配はいりませぬ!」 相手を過小評価し始めた!さらにパールの鬼! 「ここらでお遊びはいいかげんにしろってとこを見せてやりましょうぞ!」 某バトル漫画十八巻で雑魚と相打ちになった時のあの男と同じセリフをかましやがった! そして最後、金銀パールプレゼントの鬼! 「長年鍛えた私のムエタイ、存分に味わいなさい!」 つーかこの世界にもあるのかよ、ムエタイ! ―――とにかく、この四人の役割を端的に表すならばこうである。ではスピードワゴンさん、お願いします。 , -──- 、 / \ / ∨ト、 こいつらはくせえッー! レ ノ レ ⌒ヽ カマセのにおいが ヽ-───i===i─-}ァ ノ プンプンするぜッ─────ッ!! 、` ー-===-゚---゚==‐ / 、`¨フ>; ニニゞ,;アニニY´; ) こんなカマセには出会ったことが _、;;)¨´,ニ=゚= " ,.ヘ=゚ く {ッリ ねえほどなァ────ッ i1(リ r; ドヽ K ヾ=、 に二ニヽ `|; ) 環境でカマセになっただと? _,ノ| i. {⌒゙ ^ヽ.{ i;; ヽ ちがうねッ!! _,ノ!i ヽ、 ヾ二ニソ , ;;; ;;冫= 、 _;(|.!. \ ‐っ /!;;; ;;/ 、 "\__ こいつらは生まれついてのカマセだッ! ト、\. ,ゝ、.二..イリ\ / ー1\ ニゝヽ_ ヽ `ニア ,. -┴‐‐ ー- l =ゞ=ソ」=ヽ ティス、デスピニス、ラリアー \ ニ=ト、.i___`ー-┴-、ノ . l __l ,ニト、くヽ l \ー ト __}/ト、゙ ー-‐| ,ニ|ゞ=ハ `¨´ー- 早えとこ ;ニ=ー ヾト、._  ̄ ノ| ヽ ニ._‐-ゞ= .ノ | カマセちまいな! \ ヽ  ̄ ̄ !  ̄ ̄ ―――つーわけで、二分後。 四人はティスたちにボコボコにされた。彼らは完膚なきまでにやられることにより、敵の強さを身を持って示してくれた のである。 「なっ何をするだぁーーーーーーッゆるさんッ!」 仲間を傷つけられ、怒りに燃えるアジャセだったが、微妙にセリフを間違っていた。 「ぴゅるるるるぅ!だが、奴らのあの力…!」 「ぐゎらりぐゎらり!決して侮れぬ…!」 冷や汗を流す一同。そして――― 「それじゃあ、雑魚を片したとこで、行くとするか―――野比のび太!あんたはあたいが相手してやるよ!」 ティスがのび太に向けて飛蹴りを放つ。咄嗟に迎え撃とうとしたのび太だったが、あるモノに目が釘付けになった。 彼女の服装は、ヒラヒラしたミニスカワンピースである。そんな格好で正面から飛蹴りを放てば――― 「うお、まぶしっ…ゲフッ!」 男の子のサガとして眩い物体(くまさんパンツ)に気を取られ、隙だらけで顔面に足裏を喰らった。 「はっ!そんなにあたいのパンツが魅力的だったかい?」 「うう…わ、我ながら面目ない…!」 本当になかった。 「のび太くん!…うわっ!」 助けに行こうとしたドラえもんだが、目の前を手刀が襲い、反射的に身をかわす。 「邪魔はさせません。野比のび太…彼のことも調べています。普段のダメっぷりとは裏腹に、土壇場で思いもよらない 底力を発揮するタイプ―――そういう手合いは、真っ先に消しておくべきですから」 デスピニスが手刀を振り下ろした態勢のまま、告げる。 「その間は、あなた方の相手は僕たちが務めましょう。残念ですがあなた方の助けがなければ、野比のび太が一対一で ティスに勝つことはまずありえませんから」 ラリアーもまた、冷酷な事実を語る。だがドラえもんは挫けずに言い返す。 「それなら―――さっさと君たち二人を倒して、のび太くんを助けにいくまでだ!」 そんなドラえもんの側に、風神と雷神、そしてアジャセが並び立つ。 「ぴゅるるるるぅ!ドラえもんとやら!」 「ぐゎらりぐゎらり!我らも助太刀いたそう!」 「こやつらの好きにさせるわけにはいかぬ!」 「そうですか―――では、まとめて相手をしてあげましょう!」 今、戦いの火蓋が切って落とされた―――! そして、のび太はというと――― 「う、うぐぐ…!」 ティスに羽交い絞めにされ、腕を捻り上げられていた。 「はん―――こんなあっさりあんたをぶっ潰せるとは思わなかったよ」 「く、くっそお…」 悔しそうに唸ってもどうにもならない。少女の細腕とは思えない力でのび太の身体は押さえ込まれていた。 「さて、野比のび太―――問題だよ。この状態から如何にして脱出するか?」 ティスはのび太の耳元で囁く。 「答え①ハンサムなのび太くんは突如反撃のアイデアが閃く。けどあんたハンサムじゃないね…。これは却下だ。 答え②仲間が来て助けてくれる。あんたが○をつけたいのはまあこれだろうけど、あんたの仲間はデスピニスとラリアー の相手で手一杯だから、これも却下。さっきデスピニスたちと戦いを始めた連中がこの数秒の間にここに都合よく現れて アメリカン・コミックヒーローのようにジャジャーンと登場して『待ってました!』と間一髪助けてくれるってわけには いかないよ。逆にあいつらも既に苦戦してるかもね」 「…くっ…!」 持ち前の他力本願精神により、答え②を痛切に願っていたのび太はその可能性が皆無であることを非常に論理的に説明 されて、グウの音も出なかった。 そして、残る答えは一つだけ――― 「最後に―――答え③助からない。現実は非情である―――ってね!」 そしてティスはのび太の腕を折ろうと、力を込めて――― 「…え?」 全く身体が動かせないことに気付いた。 「な…なんでさ!?」 自問しても答えは出ない―――だが、ティスの視界の隅。自分の影を見て、ティスはあることに気付いた。 影に、バラが刺さっている。まるで地面に縫い付けるかのように――― そしてどこからともなく声が響く。 <フフフフッ…いかがです?これぞ秘術<影縫い>…!> 「な…誰だ!こそこそ隠れてないで、出てきなよ!」 <フフフフッ…いいでしょう。私の美しき姿、お見せしましょう!> ティスとのび太の目の前で突如、どこからともなく現れたバラの花びらが舞い踊る。そして、それは次第に一人の男の 姿を為していった。 やがて現れた男に、のび太もティスも、一瞬にして目を釘付けにした。 「フフフフッ…ところでお嬢さん。先ほどの答え、四つ目が抜けていますよ」 その男は、一言で表すならばまさに<美>。頭部に二本の角を持つ異形でありながら、それ以外に言葉が見つからない。 緩やかにウェーブのかかった髪。切れ長の目。全てが完璧に整っている。 彼こそは、えんま王直属の配下の中でも別格の男。あの風神と雷神ですら、一対一では彼にはとても敵わないだろう。 「答え④―――強く賢く、そして―――美しき男が助けに来る!」 そう、まさしくアメリカン・コミックヒーローのようにジャジャーンと登場して『待ってました!』と間一髪のび太を助けてくれた その男は、まさに美の化身! 「私の名はあしゅら―――この世で最も美しき男、あしゅら!」 そして、全裸だった! 「「変態だーーーーーーーー!」」 のび太とティスが同時に叫ぶ。もはや敵も味方もなく、二人の心は一つとなった。 「む?この美しき私をつかまえて、変態とは失敬な!」 「やかましい!てめえ、なんで全裸なんだよ!?ちっきしょう、モロに見ちまったじゃないのさ…!」 「少しは隠そうとしてよ!」 二人から非難されても、男―――あしゅらは何処吹く風だった。 「これは異な事を…ちゃんと絹を身に付けているではありませんか」 そう言って首にかけた、ヒラヒラした細長い絹を指し示す。確かにそれによってギリギリやばい部分は隠れていたが、 それがなんだというのか。ちょっと動いたり、風が吹けば、まるで意味を成さない代物だ。 鬼族屈指の実力者、あしゅら。確かに彼は別格だった。主にダメな意味で。 「まあ、それはともかく、のび太さん…でしたか?今この私が助けてさしあげましょう」 「嫌だ!あんたに助けられるくらいなら、ぼくは死を選ぶ!」 「フフフフッ…遠慮なさらず!さあ、こっちへ!」 「やめろ!ぼくに触るな!やめてくれー!」 ―――十秒後、<やめてくれ>と十三回言ったところでのび太はティスの羽交い絞めからあしゅらの手によって助け 出された。だが精神に負った傷を考えれば、腕を折られていた方がマシだったかもしれない。 「汚された…変態に汚された…」 のび太はさめざめと泣きながら、泥水で口を拭っていた。それを見たあしゅらは怒りに燃えた。 「うぬぬぬっ…これは余程恐ろしい目に合わされたようですね…お嬢さん、許しませんよ!」 「てめえにだけはあたいをどうこう言う資格はねー!つーかてめえ、全く何の前振りも伏線もなく、いきなり出てきて 場を掻き乱してんじゃねー!」 「前振り?それならあったでしょう。前回に」 「あれのどこが前振りだよ!元野球選手がなぜかアメフト協会理事長になってるくらい唐突だよ!」 「フフフフッ…そういう各方面から批判を受けそうなセリフはほどほどにするとして―――そろそろ影縫いの術も効力 が切れる頃です。そろそろ戦闘開始といきましょうか?」 言われてティスは、自分を拘束する力が弱まっていることに気付いた。試しにちょっと気合を入れると、呆気なくバラ は粉々になり、身体に自由が戻る。 「はん…動けるようになりゃこっちのもんだ。あんたの自慢のお顔を、素敵に整形してやるよ」 腕をほぐしながら、ティスはじりじりとあしゅらに近づく。対してあしゅらは、妖艶な笑みを浮かべた。 「フフフフッ…昔の偉人は言っていました。<戦いは顔で決まる>と。あなたも中々美しい顔ではありますが――― 残念ながら、私の美しさには勝てない!」 ティスはそれには答えず、一気にあしゅらの元へ飛び掛った。隙だらけに見えるその姿に向けて、拳を繰り出す。 ―――だがそれはあしゅらの罠だった! 「むぐっ…!?」 ティスは再び動けなくされているのに気付いた。またもあの<影縫い>とかいう術か―――!?いや、違う。ティスの 身体には無数のバラの蔓が巻きついていたのだ。 「フフフフッ…バラを使わせたら私の右に出るものはいませんよ。これくらいは軽いものです」 「ち…ちくしょう!」 「精々暴れてください。あなたは私の強さを見せ付けるために攻撃してきたんですからね」 「悔しいっ…こんなバラさえなければっ…」 ビクビクッ!と身を震わせて呻くティス。 「よかったではないですか、バラのせいにできて!」 「んんんんんんんっ!」 「フフフフッ…他のお二人も呼んできなさい。まとめて倒してさしあげましょう!」 下卑た笑みを浮かべるあしゅら。ああ、このままティスはクリ○ゾンな展開でヤられてしまうのか!? 「いー加減にしなさい」 「ぐふっ!?」 あしゅらは背後からのび太の蹴りを喰らい、地面に顔面から突っ伏した。しかして流石というべきか、すぐさま立ち 上がってのび太に抗議する。 「ななな、何をなさりまするかっ!この美しき私に何たる無礼なっ!」 「いや…あんたの方が少女を手篭めにしようとする悪党に見えたから、つい…」 「何ですと!?侵略者を倒さんと華麗に戦う私をなんと心得ておるのです!」 「黙れ変態」 ピシャリと反論を遮った。 「とにもかくにも服を着ろ!どこぞの蝶々仮面だってそこまで突き抜けた格好はしてないよ!」 「服…ですと?」 あしゅらは眼尻を持ち上げた。 「フフフフッ…愚問ですね。この私のっ!」 ズバッ!とかっこよくポーズを決めるあしゅら! 「美しき肉体っ!」 更にポーズ! 「服など着て隠す方が美への冒涜っ!」 ババーーン!と後光が射すほどの勢いでポーズ! 「…………おんみょうだんをくらえー」 のび太はGUN鬼の銃を構え、陰陽弾を弾切れになるまで撃った。 「うおおっ!?」 思いっきり上体を仰け反らせて(俗にマトリックス避けという)それをかわすあしゅらだった。 「ままま、またしても何をなさりまするかっ!はっ!まさか私のあまりの美しさに嫉妬して…」 「いや…急激にあんたに対する殺意がMAXを越えたからつい…もういいから、とりあえずこの場はすっこんでてよ! このままあんたを戦わせてたらこのSSが有害指定図書になっちゃうよ!」 もはや手遅れな気もしたが、のび太は言わずにはおれなかった。あしゅらものび太の意を汲んだようで、それ以上の 反論はしなかった。 「フフフフッ…そこまで言われてはいたし方ありませんね。では、私は一先ず休ませていただくとしましょう…おっと、 先ほどの戦いで私の美しい身体が埃塗れになってしまった…海の水で清めるとしますか」 あしゅらは絹をも脱ぎ捨てて全裸になると、何故か突如出現した海へとその身を晒した。ちなみに陽光によって大事な 部分は隠されていたので映像化の際も安心だ。 「フフフフッ…美しい…!私は何と美しいのか…!」 「……」 どう見ても変態ですありがとうございました。 もうツッコむことすらままならない。あしゅらさん、あんたはここに留まるような男じゃない。悪いことは言わないから ギリシャにあるという聖域で蜥蜴座の白銀聖闘士にでもなってこい。そしてペガサスにやられてこい。 「つーか、バラ使いなら魚の人ネタでいくべきだろ…常識的に考えて…」 あと、星矢ネタはインキ…いや、銀杏丸さんにお任せするべきだ。 「それはともかくさあ、野比のび太…」 バラから開放されたティスが起き上がりながら、のび太に声をかけた。 「ここは一旦協力して、あの変態を真っ先に消し去るってのはどうよ?」 「…却下だけど、正直頷きたい気分だよ…」 「そうかい…ま、いいや。じゃあ続きといくかい?」 「やっぱそうなるか…ならぼくも、本気でいくよ!」 のび太は奇妙な構えを取る。そして、叫んだ。 「奥義―――<賢者の舞>!」 そして、どこからともなく聞こえてくる軽快な音楽――― ♪チャッチャラッチャ~チャッチャラッチャ~チャッチャラッチャ~チャ~チャ~ジャンジャンジャジャン(イントロ)♪ そんな軽快な音楽と共に、のび太は拳銃をくるくる回し、不可思議な動きを始めた。 参考動画 ttp //www.youtube.com/watch?v=rpCL092EPSA はたから見るととんでもなく間抜けな光景ではあったが、のび太の顔は真剣そのものだ。その迫力に押され、ティスは 手出し出来ずにただただ固唾を飲んでそれを見守るばかりだった。 そしてのび太はティスに向けて一気に間合いを詰める! 「ガッダイ!テツジョウ!」 何の意味があるのかよく分からない掛け声と共に、のび太は銃で直接ティスを殴り飛ばした! 「うああっ!」 吹っ飛ぶティス。そのまま地面に叩きつけられるかと思ったが、そうはならなかった。彼女は固い地面ではなく、 誰かの腕によって受け止められていた。 「ティス…大丈夫?」 「ティス!」 「さ…サンキュー、デスピニス。ラリアー」 そう、向こうでドラえもんや鬼の軍勢と戦っていたはずの二人だった。 「こっちはこっちで、結構てこずってね…ここは一旦退いた方がいい」 「少々、甘く見ていました…準備不足が悔やまれます」 二人の意見に、ティスも少しだけ逡巡し、すぐに頷いた。 「残念ながら、今回は撤退した方がよさそうだね―――こいつらを侮っちゃいけないってことはよく分かった」 「なんだと!?逃げる気か!?」 「待て!逃がすもんか!」 その声に振り向くと、ドラえもんたちがこちらに向かって駆けてくるところだった。そして三人を鬼の軍勢で取り囲む。 もはやティスたちは袋の鼠もいいところだったが、その顔には焦りはない。 「おやおや、こーんな可愛らしいガキンチョ三人によってたかってご苦労なこったね」 「どう言われてもいいが―――ここは諦めて投降しろ。命まで奪う気はない」 アジャセが呼びかけるが、三人は答えない。そして、ラリアーが懐から何かを取り出す。 「ドラえもん、それに野比のび太―――あなたたちならこれが何か分かるでしょう?」 「!あれは―――!」 「そう…<こけおどし手投げ弾>ですよ!」 言うが早いか、それを地面に投げつける。強烈な閃光に、一瞬視界が奪われた。 「しまった…!」 視界が戻ると、既にティスたちは包囲網から抜け出していた。こうなっては、もはや追いかけることは難しいだろう。 彼女らの身体能力自体が半端ではない上に、他にも未来の道具を持っている可能性がある。逃げの一手を打たれれば、 為す術はない。 「くそっ…待て!」 「待てと言われて待つ奴はいないってね…ま、こっちよりはむしろ、えんま様の方を心配しなよ。なんせあっちにゃあ <とんでもねーの>が行ってるからね」 えんま様?誰のことだろう。のび太は思ったが、今は聞けるような状況ではないようだ。 「じゃーね、みなさん。また近いうちに会いにくるよ」 「それまで、どうかお元気で―――」 「さようなら…」 それだけ言い残し、彼らは立ち去っていった―――。 「さて―――アジャセさん、でしたっけ?あいつらは逃がしちゃったけど、ひとまず落ち着いたところで話を聞いても いいですか?」 そう言ったドラえもんにアジャセは屈みこみつつ頷いた(普通に立ってると目線が全く合わないからである)。 「ああ、答えられることなら何でも話そう」 「じゃあ、あの―――あしゅらって人、なんなんですか?」 これはのび太である。彼にとってはあの変態が一番気になるところだった。 「あしゅらか?彼がどうかしたのか?」 「その…助けてもらって感謝はしてるんですが…あまりにも危なすぎるというか、なんというか…」 「はて。そんなに問題のある男ではないと思うが。何しろ私がほんの子供だった頃からああだった」 「…………」 嫌すぎる話だった。もうこの話題には触れない方がよさそうだ。 「のび太くん、それよりもっと聞くべきことがあるでしょ?アジャセさん、ぼくを見て<青き神獣>って言ってた でしょ?あれは、どういう意味なんです?」 「青き神獣か…青き珍獣だったらピッタリだったのにね」 のび太が混ぜっ返すと、アジャセもプッと吹き出した。どうやら彼もそう思っていたらしい。 「すまない、失礼をした―――実はだ」 憮然としたドラえもんに、アジャセは平謝りして説明を始める。この世界を支えるかぐや姫の事、彼女が数日前に なした予言のこと、その予言の通りに現れた敵、そしてのび太とドラえもん――― 「かぐや姫様に、かつて鬼退治をした桃太郎さんか…どうやらこの世界、例えていうなら御伽噺の世界ってとこだね」 「それっぽいね…とにかく、話の流れからしてぼくたちがその予言の戦士ってことか。それと、あの三人が言ってた えんま様って、誰のことなんですか?」 「えんま王―――我が父である鬼族の王バサラの右腕。簡単に言えば鬼族の中でも現在第二位の権力者だ。風神に雷神、 そしてあしゅらは彼の直属の部下でもある」 「へえ…すごい人っぽいけど、なんか<とんでもねーの>が相手してるみたいな話でしたよ。大丈夫なのかな…」 「問題はなかろう。あの方の強さは風神と雷神、そしてあしゅらが束になっても敵わぬほどだからな。そうそう勝てる 相手などいるはずが…」 「―――アジャセ王子!」 会話を遮って金切り声が響いた。見るとそこでは一人の鬼が盛大に息をついている。何かを伝えるため、大急ぎでやって きた―――そんな有様の彼に、アジャセは訝しげに返事を返す。 「どうした!何事だ!?」 「そ…それが…えんま様が…えんま様が!」 ドラえもん、のび太、そしてアジャセは一斉に<!>な顔をした。丁度彼の話をしていたところに、どう見ても不吉な 報せを持ってきたとしか思えない様子の伝令。 「とにかく、こちらへ!」 言われるがままにそちらへ向かうと、そこには人だかり(鬼だかり?)ができていた。 「ぴゅるるるるぅ!えんま様、しっかりなさってください!」 「ぐゎらりぐゎらり!えんま様が…ばかな…!」 「うぬぬぬっ…一体誰がこのようなことを…!」 中心にいるのは風神雷神、それにあしゅら。三人は一人の大きな鬼に寄り添い、悲痛な声を漏らしていた。 「ドラえもん、ひょっとして、この人が…」 「うん、多分そうだよ。それっぽい格好だもの」 その鬼は、一般的にイメージされる<閻魔大王>そっくりそのままな姿だった。本来ならば威厳に満ちているであろう 厳めしい顔つきが、今は苦痛に喘いで痛ましい限りだ。 「そんな…えんま様!しっかりなさってください!」 アジャセが駆け寄ると、えんまはゆっくりと目を開き、自嘲を漏らす。 「ア…アジャセ王子。も…申し訳…ない…」 「な、何を…一体何があったのですか!」 えんまは息も絶え絶えに語り出した。 「<アヤカシ>とかいう化物どもを倒したまではよかったのですが…その直後に…恐ろしいまでに…強い…男が…まるで 女子のように美しい姿をしていたが…その中身は、まさに剣神というほかない。手も足も、出ませんでした…軍は全滅し、 わしもこのザマです…奴に、傷一つ付けられず…!」 ごくり、とのび太は唾を飲み込んだ。鬼の大軍、さらには鬼族の序列第二位、凄まじい力を持つというこのえんまが、何も できずに敗れ去るほどの相手。想像するだけで恐ろしい話だ。えんまは話を続ける。 「名は…錆白兵(さびはくへい)と名乗っておりました…!」 「錆…白兵…!」 この戦いを続ければいずれ出会うであろうその強敵の名を、のび太たちは胸に刻み込んだ。できればそんなおっかない 相手と顔を合わせたくはないが、そうも言ってられないだろう。 「そして奴は…何故かやたらと<拙者にときめいてもらうでござる!>と言っておりました…」 「…………」 出会うのが、もっと嫌になった。そんなセリフをやたらとかますような奴が、どう考えてもまともな人格とは思えない。そして えんまは動かなくなった。どうやら気絶したらしい。 「と、とにかくこの人の怪我をどうにかしなくちゃ…<治療灯>!」 ドラえもんは電気スタンドのような道具を取り出し、それで気絶したえんまを照らし出した。 「個人差もあるけど…安静にしてればこれで二、三日で回復するはずです」 「かたじけない…しかし、大変なことになってきたようだ」 「ええ。できるだけ早く、対策を練りたいところですね」 アジャセは顔を俯かせたが、すぐにドラえもんとのび太に向き直った。 「ひとまずは私の父に―――バサラ王に会ってほしい。話はそれからだ」
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/7099.html
ドラえもん(テレビ朝日) ドラえもん 2023年1月~23年3月 共通事項 放送時間…土曜17 00~17 30 絨毯の上に 小学館 以外カラー表記 固定スポンサー 任天堂 M(McDonald's) TAKARA TOMY(タカラトミー) 小学館 三協アルミ(2023年1月) Hotto Motto(2023年3月) 2023年1月7日 0’30”…三協アルミ、任天堂、M(McDonald s)、ドラキッズ、TAKARA TOMY(タカラトミー)、小学館、ライフネット生命(PT) 2023年1月14日 0’30”…M(McDonald's)、TAKARA TOMY(タカラトミー)、三協アルミ、任天堂、小学館、ドラキッズ、ライフネット生命(PT) 2023年1月21日 0’30”…小学館、TAKARA TOMY(タカラトミー)、三協アルミ、任天堂、M(McDonald's)、ショウワノート、Rakuten Card(PT) 2023年1月28日 0’30”…ショウワノート、任天堂、マクドナルド、タカラトミー、小学館、三協アルミ 0’15”…Rakuten 楽天保険(PT)、Rakuten 楽天生命(PT) 2023年2月4日 0’30”…任天堂、小学館、M(McDonald's)、TAKARA TOMY(タカラトミー)、ショウワノート、ライフネット生命(PT) 0’15”…Rakuten 楽天保険(PT)、Rakuten 楽天生命(PT) 2023年2月11日 0’30”…ショウワノート、任天堂、小学館、TAKARA TOMY(タカラトミー)、M(McDonald's)、ライフネット生命(PT) 0’15”…Rakuten 楽天損保(PT)、Rakuten 楽天生命(PT) 2023年2月18日 0’30”…TAKARA TOMY(タカラトミー)、小学館、ショウワノート、M(McDonald's)、任天堂、ライフネット生命(PT)、Rakuten Card(PT) 2023年3月4日 0’30”…Hotto Motto、任天堂、小学館、TAKARA TOMY、M(McDonald's)、ショウワノート、SHISEIDO(PT)(CM=ELIXIR) 2023年3月11日 0’30”…小学館、M(McDonald's)、任天堂、TAKARA TOMY(タカラトミー)、Hotto Motto、ショウワノート、SHISEIDO(PT)(CM=ELIXIR) 2023年3月18日 0’30”…Hotto Motto、TAKARA TOMY(タカラトミー)、M(McDonald's)、小学館、任天堂、ライフネット生命(PT)、SHISEIDO(PT)(CM=ANESSA) 2023年3月25日 0’30”…任天堂、M(McDonald's)、Hotto Motto、TAKARA TOMY(タカラトミー)、小学館、ライフネット生命(PT)、SHISEIDO(PT)(CM=ANESSA)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4872.html
刃はあばら骨を潜り抜けるように深々と刺さった。 「ああ、やっと終った。じゃあね」 行なった行為とは裏腹に朝倉はその見た目通りの幼い仕草で手を振ると、『情報連結解除』と呟き、崩れ始めた。 わずかに唇を曲げたその顔には達成感すら浮かばせている。 ふざけるな! 俺のそんな叫びはか弱く喉を震わせて、血の塊とともに吐き出された。 胸や腹の筋肉が勝手に痙攣を始めて、立っていることさえもままならなくなった俺は、その場にぺたりと座り込んだ。 消える前に一発ぶん殴ってやろう。 そんな思いだけで無理矢理に顔を上げた視線の先にはすでに朝倉涼子の姿はなかった。さらさらと朝倉の残滓だけが、ゆっくり風に流されていく。 宇宙人って奴はどうしてこうも自分勝手なのかね。 「キョン、今のなに!? キョン!」 一部始終を呆然と見ていたハルヒは思い出したように、俺の肩を掴んで振った。 やめろ。痛いだろうが。 やはり、口からは声の代わりに鮮血が溢れる。 「キョン! キョン!」 「涼宮さん、やめて下さい! 動かしてはいけません!」 古泉のにハルヒは素直に従ったが、それでも俺の肩を握る手は離さなかった。 「今から胸のナイフを抜きます。涼宮さんと朝比奈さんは出ていって下さい」 「嫌よ! あたしも手伝うわ」 ハルヒはその提案を拒否してから手に力を込めた。 「出ていって下さい!」 いつもイエスマンだった古泉が叫んだ。 それでもハルヒは出て行こうとはしなかったが、 「一刻の猶予もないんです! 出ていって下さい!」 古泉の怒号のような叫びにとうとう屈し、どこでもドアから外へと出ていった。 古泉がゆっくりとドアを閉じる。 しばらくして再びドアが開かれてから一番に駆け込んできたのはハルヒだった。 自分で自分を抓ったのか、涙のスジを浮かべた頬は腫れていてどこかむくれっ面のように見える。 「キョン! キョン!」 ハルヒの沈痛な叫びが、ぼんやりとした俺の頭の中に響く。 「できるだけの処置はしましたが……もう、長くは……」 と、古泉が目に涙を浮かべて呟くように言うと、 「ドラえもん! お願い、何とかしてキョンを助けて!」 ハルヒはドラえもんに詰め寄った。 「無理だよ……人の生死には関われない」 聞いたこともないような苦しげな声だった。 「嘘よ!」 「人の生死に関わるような道具はプロテクトがかかる。だから……ごめん」 「そんな……」 ドラえもんの言葉にハルヒはへたへたと座り込む。 「キョン君! キョン君!」 青ざめた表情の朝比奈さんが俺にすがりつくように叫んだ。 長門とドラえもんだけは、迫りくるその時への心構えをするように立ち尽くしている。 「……ハルヒ」 俺の口から自分の名前が出たのを聞いてハルヒは立ち上がった。 「何? キョン、苦しいの?」 俺は朦朧とする意識の中で、少しの逡巡をしてから、 「ハルヒ……こんな時だけど……いや、こんな時だから言いたい……」 と呟くと、ハルヒは俺の手を包むようにどこまでも優しく掴んだ。 「俺……お前のこと……」 弱々しい俺の言葉を聞き取ろうとハルヒの顔が間近に迫り、涙がいくスジも頬へと滴り落ちた。 「好きだった」 「……バカ」 ハルヒはこの一年間の中で一番複雑な表情を浮かべてそう呟いた。 ふとハルヒに握られた手から力が抜ける。 「キョン!? ねえ、キョン起きて! ねえ、ねえ!」 「キョン君!? キョン君!」 壮絶な二人の叫びが部室に木霊して、世界が浮き上るような感覚に囚われる。 「始まりました」 古泉がそう呟くと、ハルヒが俺の上に倒れ伏せた。 泣き疲れたようなハルヒのあどけない寝顔が俺に罪悪感を喚起させる。 しかし、今の俺たちにはやらねばならんことがある。 俺は立ち上がってハルヒを抱えると、どこでもドアへと歩みよった。 ――――― ドアを閉じた古泉の表情は先ほどとうってかわったように明るかった。 酸欠状態ではっきりしない頭で古泉の急変の理由を考えたがちっとも要領を得ない。 「ちょっと痛いですが、我慢して下さい」 そう言うなり古泉は無造作に地面に刺さった杭を抜くかの如く、俺の胸に刺さったナイフを抜いた。 悲鳴とともに吐血した俺に布のようなものが被せられると、嘘のように痛みが引いていった。 「もう大丈夫ですか?」 「たぶん」 誰もいない空間からドラえもんの声がして、風呂敷が宙を踊った。 「もう隠れなくて大丈夫ですよ」 それを受けて、瞬いた間に石ころ帽子を手に持ったドラえもんが姿を現した。 タイム風呂敷か、と呟いても血が込み上げてくることはなかった。どうやら、傷の方は回復したらしい。 「あなたが朝倉涼子に刺されたときはどうしようかと思いましたよ」 そう言って肩をすくめた古泉の面はいつものニヤけた面だった。 何を企んでるんだ。 そうでもなければ、こいつがイエスマンの仮面を脱ぎ捨ててまでハルヒを遠ざける理由はない。 「あまり長くては怪しまれますから、手短に話します」 ああ、そうしろ。ただし、つまらん理由だったらぶん殴るぞ。危うく死にかけたんだしな。 「肺に穴が開いただけですから、後数十分はもったと思いますが」 じゃあ、どれだけもつかお前の身体で試してやろうか。 「冗談はさておき、本題に入ります。さっきあなたが刺された時、この“鏡面世界”が揺らいだのが分かりましたか?」 刺されている最中にそんなことに気付く奴がいるのか。 「それはそうでしょうね。しかし、その揺らぎは大したものではありませんでした」 なぜだか分かりますか、とでも言いたげだが知るわけがねえだろ。 「この作戦の発案者とは思えない発言ですね。作戦の根幹を思い出して下さい。これは涼宮さんの夢という設定の元に行われている舞台なんですよ。ですから、それをいまだ疑っていない涼宮さんも貴方が死ぬとは思っていません」 ハルヒはまだこれが夢だと信じてたのか。 「ええ。しかし、それを崩す方法があります。それは」 と古泉はわざとのように一拍空けてから、 「あなたの死です」 ちょっと待て。俺の死ってどういうことだ。 「いえ、死んだフリで結構です」 だから、なぜ死んだフリをしなければならん。 「あなたの死により、涼宮さんはこの“鏡面世界”の夢から早く目覚めたいと願うでしょう。そうすれば必ずこの世界は揺らぎ、崩壊を始めるはずです」 俺はまったく話が掴めず、腹が立ってきた。 「崩壊させてどうなる」 「ドラえもん君の帰る道が開かれます」 つまり、俺がくたばったフリをすることでハルヒがこんな夢なら覚めちまえ、と思えばドラえもんが帰れるってことか。 「そういうことです」 古泉はにやりと笑ってから、 「ここで一つ演出家としての提案なんですが」 そう言って俺の耳元で囁いた。 ――――― 古泉の提案が成功したらしく、地震のような揺れが続く。 突然立ち上がった死人をほうけたように見つめる朝比奈さんはドラえもんに任せた。 俺は古泉によって眠らされたハルヒを抱えたまま、自宅を思い浮かべてからどこでもドアを開いた。 しかし、その向こう側には俺の部屋ではなく文芸部兼SOS団の部室の延長だった。 どうしてだ? 「この空間の座標は非常に不安定」 理由は知ったこっちゃないが、どこでもドアが使えなくなるのは予想外だ。 「タケコプターでいくしかありませんね」 どうやら迷っている暇はないようだ。断続的な地震の中でグラウンドが陥没していく。 頭にタケコプターを乗っけた俺はハルヒを抱えて飛び立った。 建物が次々と飲み込まれていく中で、俺の自宅は奇跡的に無事だった。 屋根が一部半壊しているのはハルヒの破壊活動のせいだろう。 窓を叩き割ってから侵入を果たした俺たちは、ひきっ放しにされていたお座敷釣り堀から元の世界へと戻った。 「長門さん、次元の歪みはありますか?」 長門はこくんとうなづいて、俺の机の引き出しを指示した。 あの不思議空間か。 俺は開け放った引き出しにドラえもんを押し込むと、 「後は分かるか?」 「大丈夫。動いてるよ」 タイムマシーンがゆっくりと進みだした。 「いつか、また会おう」 「断る。二度と会わん」 ドラえもんは妙な笑い声をあげて真っ暗な空間へと吸い込まれていった。 引き出しを一度閉めてからまた開くと、そこにはいつしか使われなくなった文房具たちがひしめくただの引き出しになっていた。 それを見て俺は机に背を預けるように座り込んだ。 流石に今日はいろいろありすぎた。 ドラえもんが現れるわ、ハルヒと朝比奈さんは巨大化するわ、過去の長門には蹴られるわ、朝倉には殺されかけるわ…………あっ。 俺は気付くとポケットにあったものを取り出していた。 それは白い布性の袋。そう、スペアポケットだ。 俺はそれを投げ捨ててから、ハルヒを見やった。 俺のベッドで完全に寝ているにも関わらず、その閉じられた目からは止めどなく涙が流れている。 SOS団の目的は、未来人や宇宙人、超能力者を探し出して一緒に遊ぶことだ。 ただし、どうやらそこには一つ付け足さなければいけない単語があるようだ。 “SOS団のみんなで”と。 「キョン君電話ー」 子機と夜行性にも関わらず朝から起こされ不機嫌そうなシャミセンを抱えた妹が扉を開いた。 窓の外でちゅんちゅんと鳥が命がけの縄張り争いを敢行している。時刻は六時半。 あれから朝比奈さんに理由を説明してから、眠るハルヒをスペアポケットに唯一入っていたどこでもドアで家まで送り届け、解散したのが五時を回っていた。 そこから血まみれの服を処分し、一息ついて朝風呂に入ったところだ。 危うく風呂場で眠りかけていたのだから感謝すべきか、こんな時間に電話してきたことを非難すべきか悩むところだが、昨日から一睡もしていない頭では判断つきかねるので俺は電話に出た。 『…………』 「長門か?」 『そう』 当ててしまった。成長というべきなんだろうか。 しかし、長門とは一番最後に別れた。どこでもドアを調べたいとか言って持って帰っていったはずだがなんかあったのだろうか。 『そう。できればすぐに私の家に来て』 長門からの電話も初めてだし、呼び出されたのも初めてだ。 あの長門が呼び出すってことは余程不味いことが起きたに違いない。 俺は分かった、とだけ言ってから電話を切った。 身体を拭いてから、服を身に着けて家から出ようとした刹那、今度は携帯が鳴った。 『もしもし。キョン君、あたしです』 「朝比奈さんですか」 この人には未来が助かったには助かったが嘘をついてしまった。その気まずさから次の言葉が中々出ない。 『昨日のことならちょっとびっくりしましたけど、気にしてませんよ』 「はぁ……それじゃなにかあったんですか?」 朝比奈さんは一呼吸置いてから、 「ええっと、指令が二枚きました」 助けて貰ったそうそう指令とは恐れいる図太さだ。 「……それで、一枚目を空けたらキョン君と人気のない場所で二枚目を開けよと、書いてあったんです。キョン君、今からお暇ですか?」 長門のところに呼び出されているんですが。 「えっ?長門さんがですか?……じゃあ、あたし長門さんの家の下で待ってますから終わったら来て下さい」 電話が切られてから、俺は自転車を漕ぎだした。 その道すがら指令をあれこれ考えたのだが、結論の出ないまま長門のマンションについた。 インターフォンを押すと、 『入って』 とだけ呟かれた。 言われるがままに長門の部屋に入る。 今度は、過去の長門も大量のネズミもいませんようにと願ったのは通じたようで、ぽつんとたたずむ玄関にたたずむ長門が出迎えてくれた。 「何があったんだ?」 「これ」 長門はそう言うと、俺の手に金属の玉を二つ繋げたようなものを渡した。 これは、どこでもドアのノブじゃないか。 「そう」 「どういうことだ?」 「分解中に内包されていた次元短縮装置が崩壊した」 壊れたってことか。 そう呟いた俺は登校が楽になるとか、偶然を装って朝比奈さんの禁則事項的光景を見るとかそんなことを嘆く言葉よりも早く、 「大丈夫なのか?」 と尋ねていた。 長門はこくんとうなづいてから、 「ごめんなさい」 と言ったような気がする。 それ以上何も話すことがなくなり、どこでもドアと引き換えに宇宙人の謝罪とそのノブを得た俺は長門宅を後にした。その足で近くにある公園によると、すでに到着していた朝比奈さんが手を振っているのが見えた。 隣りのベンチに腰掛けてから、朝比奈さんはおもむろに茶封筒を取り出して神妙な面持ちで封を切った。 ふぁさりとルーズリーフに幾何学的な模様が一行書いてあるのみの指令書を見た朝比奈さんの顔が真っ赤に染まった。翻訳コンニャクの効果がいまだ残っていた俺にもその内容を伺い知ることができた。 「キョ、キョン君!」 そう叫んだ朝比奈さんの声は裏返っていた。 「はあ。指令書にはなんて?」 分かってはいるが目の錯覚という可能性も捨て切れずに張本人に尋ねてみた。 「め、目をつむって下さい」 ぶっ倒れそうな朝比奈さんの言動から察するに俺の予想は的中したようだ。 俺は期待感から胸だけでなく鼻の穴まで広げないように細心の注意を払ってから目をつむった。 ゆっくりと朝比奈さんの顔が近寄ってきて、なんとも言いがたい香りが立ち込めた。例えるなら、日光を沢山吸い込んだふかふかのクッションのような……… ちゅっと小鳥が雛に餌をやるように、わずかに唇と唇が触れた。 「し、指令は終ったからあ、あたしはこれで……」 “あなたの横にいる男にキスせよ”という指令を完遂した朝比奈さんはカクカクとロボットのような歩き方をして去っていった。 刺されもしたがこれはこれで役得かもしれん。 俺は恐らく薄気味悪い笑顔を浮かべながらむにむにと自分の唇を撫でまわしていると、またもや俺の携帯電話が鳴りやがった。 名前だけ見て古泉だったら切ると心に決めて、表示された名前を見た。 涼宮ハルヒ。 出た場合と出ない場合を想定してから、俺は電話に出た。 『キョン! 大丈夫?』 「なにがだ?」 『あんた刺され……えっ? えっ?』 ガサゴソと衣擦れする音が響いてから、 『な、なんでもないわ』 起きてから俺の姿が見つからず電話してから、夢だったと気付いたってところか。 「なんだ夢でも見たのか?」 『違うわよ! えっと、そう。今日、十時からミーティングするわ! 遅れたら罰金だからね』 切電音が虚しく響く。 俺は藪をつついて水爆が出てきたような気分を味わってから時計を見やった。 時刻は八時に迫ろうかというところだ。 自宅に帰り着いた俺は何をすべきなんだろうか。 今から行くのはバカというものだし、寝ると確実に日中は起きる自身がない。 そう思いながらベッドに座り込むと、ポケットの中身に気付いた。 そう言えばドアがなんか緩い。これ、合うのかな。 工具箱を持ってきてネジを緩ませてから、それをノブのあった場所にあててみた。 ぴったりと合致した。 二三のネジで固定してから具合を確かめると緩みもなくハマる。 それをつけるのに俺が不器用なせいもあって出発するのに丁度よい時刻になっていた。 俺はどこでもドアと化した扉を開くと、頼んでもないのに不思議が舞い込んでくる世界へと飛び出した。 俺の部屋だけは普通の空間であってくれ、と願いながら。 おわり
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/89.html
ドラえもん のび太の宇宙開拓史のオープニング {ドラえもん のび太の宇宙開拓史} 宇宙船・フレンドシップ号が宇宙戦艦ブルドレインに追われていた。 ブルドレインがフレンドシップ号を砲撃。 ロップル「ああーっ! 逃げきれない。ワープしよう!」 チャミー「ええっ!? 危険だわさ!」 ロップル「奴らにやられるよりマシさ。ワープスタンバイ!」 チャミー「どうなっても知らないから......」 ロップル「エネルギーチャージOK! ワープ!!」 フレンドシップ号がワープに入る。 ボーガント「ちっ。超空間に逃げ込んだな。バカな奴らだ!」 ゴス「光速でワープして無事で済むわけがない」 一方、フレンドシップ号は超空間に突入。 ロップルとチャミーは重力に耐えていた。
https://w.atwiki.jp/poke_ss/pages/1593.html
11ページ目 のび太「ちっ、壊れやがった」 ジャイアン「こいつ本当にのび太か?」 のび太「ジャイアンか。そうだよ僕はのび太だ」 ドラえもん「いかれてる」 のび太「とりあえず死ねや」 ドラえもん「もう躊躇いはないっ」ピカー ジャイアン「きた!スモールライト!」 のび太「ふっ、そんなこと想定済みさ」ささっ ドラえもん「鏡!?」 のび太「ジ、エンド」ピカー ドラえもん「うぎゃぁぁぁぁ」 次へ トップへ
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1125.html
のび太がピンクの靄の中をさまよっていた。 のび太「なんだ? この靄。ああっ! 出口だ」 出口を抜けるとそこは森だった。 のび太「ああっ! 学校の裏山じゃないし、どこだろう? ここは…… 来たこともないし、見たこともないし。あっ! そうか、これは夢だ。夢の中じゃないか…… どうせ夢なら、もっといい夢見たいのに。覚めろ、覚めろ、覚めろ!」 のび太は自身を殴りまくるが……。 のび太「醒めなーい! なのに痛い! ドラえもん!!」 ドラえもんのび太とアニマル惑星
https://w.atwiki.jp/pokegaisyosetu/pages/17.html
4章 ある世界の終わり どうも気になるので、もう一回ドラえもんに聞いてみた。 「さっきのサぁ…だれなの?」 「友達」 「処刑がどうのこうの言ってなかった?」 ドラえもんは、ソフトバンクの携帯なので、音が少し漏れていた。 「…」 「ドラえもん、どうしたの?」 「実は…」 のび太は、真剣に聞いた。 「未来の王様を…処刑する計画作っているんだ」 言葉にならなかった。まさかドラえもんがそんな未来の王暗殺計画を考えていたなんて…のび太は、パニクっていた。でも、本当は、処刑するのは王だけではなく、のび太もだった、そんなことを知らないのび太が、のび太も暗殺しますよ。何て言ったら、今よりパニクるに決まっている。と思っていた。ドラえもんは、突然話をしていた。 「のび太くぅん・・・」 「何? 「……デュエルする?」 「決闘?ああ、遊戯王ね、いいよ」 殺し方は自由だった。ただ、のび太をここで何も知らないまま殺した方がいいかもしれない。 「じゃあ…覚悟いい…?」 ドラえもんは、先ほどをり真剣な目をしていた。
https://w.atwiki.jp/psemu/pages/656.html
ゲーム概要(wikipedia) ドラえもん キッズステーションドラえもん ひみつのよじげんポケット キッズステーションドラえもん ひみつのよじげんポケットキッズステーションコントローラセット
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/5805.html
Blu-ray 映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い【ブルーレイ版】 Blu-ray発売日:3月2日 2007年公開の新声優版「映画ドラえもん」第2弾。 のび太が“もしもボックス”で創った魔法世界。 そこでドラえもんたちは魔法を自由にあやつる少女・美夜子と出会う。 美夜子の父・満月牧師は魔法学の研究者。地球の滅亡を企む悪魔族の魔界星が地球に接近していると唱えていた。 ドラえもんたちは悪魔族と戦うことを決意する! オリジナルエピソードも加わった人気作品のBD版。 2007年公開。映画ドラえもん のび太の魔界大冒険のリメイク。2012年3月2日、Blu-ray版が発売。 新シリーズ第1作にのび太の恐竜2006、第3作にのび太と緑の巨人伝がある。 http //doraeiga.com/2007/ 総監督 楠葉宏三 監督 寺本幸代 原作 藤子・F・不二雄 脚本 真保裕一 3DCGスーパーバイザー 木船徳光 3DCG監督 奥村優子 美術監督 土橋誠 色彩設計 吉田晴絵 撮影監督 熊谷正弘 編集 岡安肇 録音監督 田中章喜 効果 糸川幸良 音楽 沢田完 アニメーション制作 シンエイ動画 絵コンテ 寺本幸代 演出 腰繁男 作画監督 金子志津枝 絵コンテ補佐 鈴木孝義 作画監督補佐 加来哲郎 大杉宣弘 ■関連タイトル Blu-ray 映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い【ブルーレイ版】 映画ドラえもん超全集 DVD 映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い スペシャル版 ドラえもん サウンドトラックヒストリー2 ~沢田完 ドラえもん映画音楽集~ ニンテンドーDS ドラえもん のび太の新魔界大冒険 DS ROBOT魂 ドラえもん S.H.フィギュアーツ 野比のび太 フィギュア・ホビー:ドラえもん 原作コミック 藤子不二雄/大長編ドラえもん のび太の魔界大冒険 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
https://w.atwiki.jp/kityouhin/pages/30.html
ドラえもん のび太の恐竜2006を観てきました!以下感想を箇条書きで。長いっすよ。 ■オープニング ドラ映画といえば、毎回イントロダクションでのび太が「ドラえもーーーーん!!!!」と叫んで、主題歌が始まるというのがお約束だったのだけど、新生ドラ一発目の今回は、イントロダクションなしでいきなり主題歌。しょうがない事だけど、ちょっと悲しかった。 ■作画 映画がはじまってまず驚いたのが、描線がものすごくラフなこと。鉛筆でガサガサ描いたような。「こ、これで最後までいくの?」と、ちょっと戸惑ったのだけど、すぐ慣れた。よかった。 作画が安定してないのは、ちょっとどうかな、と思うところがあった。原作で「サカユメンでいい夢見よう」など、ごくたまにアシスタントの描いた変な絵のページがあるけど、まさにあの絵になることがたびたびあって、「バッタもんくさいなあ…」と感じるシーンあるのは、少し残念に思った。 背景描写はすっごく美しいし、雰囲気あった!とくに現代の描写。この映画、ここ数年の「感動短編」を作ってた人が監督だったらしく、まさにその感動短編のクオリティ。「なにげない日常」を実に情感たっぷりに描写するのは、この監督のオハコなんだろうなあ。ほんとよかった。 ■動画 この映画、とにかくキャラクターが動きまくる!TV版がドラマだとしたら、今作は舞台って感じ。とにかく何をするにしても細かな演技がついており、追うのが疲れるぐらい。さすがに2年かけて制作しただけのことはある。 アクションシーンもすごく良かった。恐竜のバトルの迫力はすごく見応えがあったし、なんといってもタケコプターでの飛行シーンの気持ち良さ&浮遊感といったら!このシーン観るためにもっかい劇場に行きたいぐらい爽快でした。タケコプターの電池が切れかけてキャラがクルクル回ってしまうのも、楽しかったなあ〜。もー最高。 ■あたたかい目 映画の予告CMなんかで、とにかく強調されてた「あたたかい目」。CM見るかぎり原作のそれと随分違っており、新生ドラの悪ノリを感じて嫌〜な予感をしていたのだけど、意外!良かった!悔しいけど、あたたかい目のシーンは、吹き出してしまったし、周りのお子様たちもこぞって爆笑してた。バランスが上手いんですよ。頻出する割には、「これ以上やったらもうくどいだけだろ」って不安に思ったあたりで、見事に切り上げる。絶妙。そしてちゃんと、ほんとうの「あたたかい目」もするんですよ。ドラ。じんわりきます。 ■テンポ これはまあ、完璧に個人的な嗜好なのだけど、私はドラ映画といったら、やはり5人揃ってからが本編なのですよ。5人みんなで大冒険!が、ドラ映画の大好きなところ。 だから、世間では名作とされている「宇宙開拓史」はドラのびだけで展開するから少し残念だし、ジャイスネ抜きでクライマックスの「夢幻三剣士」なぞ、言語道断! で、今作。5人が揃うまでの現代パートが、色々エピソードが追加をされてかなり丁寧に描かれており、それはそれでとっても良作だと思うのだけど、私の好みからすると、少し焦れるものがあった。 ■世界感 現代パートの、空気のにおいまで感ぜられる作画が実にすばらしい一方、雰囲気がガラリと違う白亜紀パートも楽しかった。現代パートは基本的に彩度の低い画面で構成されていたのだけど、白亜紀になるとそれが一変、極彩色の世界になる。この描き分けはうまいと思った。 世界感の説得力がばっちりだから、のび太たちを通して白亜紀を疑似体験できるのはとても楽しい。 途中、火山湖に出てくる巨大な恐竜は映画館ならではのド迫力で、あのシーンは私も「すごー!でかー!」と、完全に5人と同化してたなあ。 ■演技 まず黒マスク。完全に別マンガしてました。この人。作画からして全然藤子絵じゃないし。でも、割と雰囲気あってよかったし、船越英一郎のハマりっぷりは見事! そして、なんといっても主役のび太の熱演!ラストの別れのシーンなんてよく知ってるシーンだというのに、泣いてしまった〜。 ■クライマックス以降 基本的には原作通りのストーリーなのだけど、敵基地潜入以降は割とオリジナルな展開になっており、一番大きく違ってたのは、恐竜ハンター達を倒したあとTPに助けてもらわずに、5人が自力で日本ののび太の部屋まで歩いて到達する展開になっていた。なんとドラの道具ゼロで。 うーん、これはちょっとどうかと思ったなあ。 仲間の力を合わせれば、道具なんてなくても大丈夫!という答えは、非常にわかりやすいし、「成長&友情ものストーリー」としては上等の展開だろう。だけど、ドラにはそういうもの、あまり求められてないと思うのですよ。やはりドラの魅力といえば、夢いっぱいのひみつ道具につきるわけで、敵を倒したあとTP達に頼らないのはアリにしても、ドラの道具使った旅路が観たかった。まあ、この辺も、嗜好の問題かな。 ■エンドロール これは、もう、反則。ボロ泣きしてしまった。何があるかは、映画館で確かめてみてね〜。 ■おまけマンガ 最後の最後になんだあれ。(笑) ■総論 とにかく動画が見事!観てよかった!! 興味湧いちゃった人はここのプロモ見てみて!4分あるやつ。プロモというかもう、ダイジェストだから。見せすぎ! 名前 コメント