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ドラえもん1 / ドラえもん2 / ドラえもん3 / ドラえもん4 / ドラえもん5 /ドラえもん6/ ドラえもん7 / ドラえもん8 「ドラえもん第6巻」藤子・F・不二雄大全集 てんコミ未収録作品は14本! <1966年度生まれの学年誌掲載集>計72話12ヶ月×6学年 ●定価1,680円(税込)A5判/588ページ 2010年3月25日発売 ●てんとう虫コミックス(+プラス+カラー作品集)の未収録作品は計14話「ゆめまくら」「ココロをのぞこう」「ふしぎなめがね」「おとしだまぼきん」「通せんぼう」「折り紙ラジコン」「手足につけるミニ頭」「クエーヌパン」「チクタクボンワッペン」「実物射的で狙い撃ち」「ジークフリート」「カッカホカホカ」「猛獣ならし手ぶくろ」「身がわりバー」 ●巻頭と巻末企画口絵(カラーイラスト)4p初出掲載誌リスト特別資料室 11pあとがきにかえて「まんがという表現形式」藤子・F・不二雄(藤子不二雄自選集6より)解説 渡辺歩(アニメ監督) 1 雲ねんど 小一 73年04月号 カラー作品集5 第2巻 × × × × ドラえもんのひみつ*巻末企画 特別資料室 小一 73年04月号 × × × × × × 2 ひらりマント 小一 73年05月号 第5巻 第2巻反動マント × 第16巻 × × テレビでもドラえもんがはじまるよ!*巻末企画 特別資料室 小一 73年05月号 × × × × × × 3 ★ゆめまくら 小一 73年06月号 × × × × × × 4 本物クレヨン 小一 73年07月号 カラー作品集5 第3巻ほんものクレヨン × 第12巻 × × 5 キャンプ 小一 73年08月号 カラー作品集5 第4巻 × × × × 6 月の光と虫の声 小一 73年09月号 第4巻 × × 第11巻 ファンタジー編 第7巻 7 ココロをのぞこう 小一 73年10月号 × × × 第7巻 × × 8 ★ふしぎなめがね 小一 73年11月号 × × × × × × 9 地下鉄を作っちゃえ 小一 73年12月号 第2巻地下鉄をつくっちゃえ × × 第8巻 パパ・ママ編地下鉄をつくっちゃえ 第5巻地下鉄をつくっちゃえ 10 ★おとしだまぼきん 小一 74年01月号 × × × × × × 11 通りぬけフープ 小一 74年02月号 第9巻 × × 第24巻 × × 12 ピーヒョロロープ 小一 74年03月号 第7巻 × × 第12巻 × × 13 コチョコチョ手ぶくろ 小二 74年04月号 プラス1 × × 第9巻コチョコチョ手袋 × 第4巻 14 通せんぼう 小二 74年05月号 × 第3巻 × 第10巻 × × 15 らくがきじゅう 小二 74年06月号 第15巻 × × 第19巻 × 第1巻 16 折り紙ラジコン 小二 74年07月号 × × × 第7巻 × 第13巻おり紙ラジコン 17 ドンブラクリーム 小二 74年08月号 カラー作品集6 第4巻 × 第11巻 × × 18 台風のフー子 小二 74年09月号 第6巻 × ナンセンスの世界1 第5巻 感動編 第1巻 19 正義のパトカー 小二 74年10月号 プラス3 第2巻 × 第5巻 × 第4巻 20 夢中機を探せ 小二 74年11月号 プラス2 × × 第5巻 × × 21 マッチ売りのドラえもん 小二 74年12月号 第8巻 × × 第34巻 ファンタジー編 第17巻 22 風の子バンド 小二 75年01月号 プラス4 × × 第9巻 × × 23 手足につけるミニ頭 小二 75年02月号 × × × 第13巻 × × 24 うちでの小づち 小二 75年03月号 第8巻 × × 第14巻 スネ夫編 第4巻 25 クエーヌパン 小三 75年04月号 × × × 第10巻 × × 26 ないしょペン 小三 75年05月号 第14巻 × × 第16巻 × × 27 めんくいカメラ 小三 75年06月号 第8巻 × × 第11巻 × 第12巻 藤子不二雄先生のまんが入門*巻末企画 特別資料室 小三 75年06月号別冊付録 × × × × × × 28 わらってくらそう 小三 75年07月号 第8巻 × × 第14巻笑ってくらそう × × 29 電話のおばけ 小三 75年08月号 第9巻 × × 第11巻 × × 30 ごきげんメーター 小三 75年09月号 第9巻 × × 第17巻 × × 31 アソボウ 小三 75年10月号 第9巻 × × 第13巻 パパ・ママ編 第16巻 32 動物がたにげだしじょう 小三 75年11月号 第10巻 × × 第16巻動物型逃げ出し錠 × 第12巻 33 ようろうおつまみ 小三 75年12月号 第10巻 × × 第17巻 パパ・ママ編 × 34 バランス注射 小三 76年01月号 第20巻 × × 第24巻 × 第7巻 35 XYZ線カメラ 小三 76年02月号 第10巻 × × 第18巻 × 第8巻 36 わすれ鳥 小三 76年03月号 第12巻 × × 第15巻忘れ鳥 パパ・ママ編 第10巻 37 あらかじめアンテナ 小四 76年04月号 第11巻 × × 第14巻 パパ・ママ編 × 38 ミサイルが追ってくる 小四 76年05月号 第12巻 × ナンセンスの世界2 第14巻 × × 39 悪魔のパスポート 小四 76年06月号 第13巻 × × 第17巻 恐怖編 第10巻 40 ドンブラ粉 小四 76年07月号 第12巻 × ナンセンスの世界1 × × × 41 ゆうれいの干物 小四 76年08月号 第12巻 × × 第14巻 × 第13巻ゆうれいのひ物 42 風神さわぎ 小四 76年09月号 第13巻 × × 第10巻 × × 藤子不二雄まんが劇場 まんがワークブック*巻末企画 特別資料室 小四 76年09月号 × × × × × × 43 チクタクボンワッペン 小四 76年10月号 × × × 第8巻 × × 44 宇宙人の家? 小四 76年11月号 第14巻 × × 第19巻 × × 45 盗塁王をめざせ 小四 76年12月号 第13巻 × × 第13巻 × × 46 タマシイム・マシン 小四 77年01月号 第13巻 × × 第17巻 のび太グラフィティ編 × 47 もどりライト 小四 77年02月号 第13巻 × × 第18巻 × 第10巻 48 ロケットそうじゅうくんれん機 小四 77年03月号 第13巻 × × 第15巻ロケット操縦訓練機 未来・宇宙編 × 49 オールマイティーパス 小五 77年04月号 第15巻 × × 第18巻 しずか編 × 50 地球脱出計画 小五 77年05月号 プラス2 × × 第6巻 × × 51 実感帽 小五 77年06月号 第18巻 × × 第20巻 × × 52 タッチ手ぶくろ 小五 77年07月号 第17巻 × × 第17巻 × × 53 ゆめのチャンネル 小五 77年08月号 第15巻 × × 第20巻 × × 54 実物射的で狙い撃ち 小五 77年09月号 × × × 第14巻 × × 55 ジークフリート 小五 77年10月号 × × × 第10巻 × × 56 腹ペコのつらさ知ってるかい 小五 77年11月号 第44巻腹ぺこのつらさ知ってるかい × × 第8巻ヤセール × × 57 カッカホカホカ 小五 77年12月号 × × × 第22巻 × × 58 無事故でけがをした話 小五 78年01月号 第22巻 × × 第23巻 × × お正月新聞 1コマ漫画*巻末企画 特別資料室 小五 78年01月号 × × × × × × 59 猛獣ならし手ぶくろ 小五 78年02月号 × × × 第23巻 × × 60 筋肉コントローラー 小五 78年03月号 プラス3 × × 第19巻 × × 61 狂音波発振機 小六 78年04月号 第17巻驚音波発振機(増刷てんコミ) × 風刺の世界2 第28巻 ジャイアン編 × 62 週刊のび太 小六 78年05月号 第17巻 × ナンセンスの世界2 第28巻 × × 63 ガールフレンドカタログ 小六 78年06月号 第18巻 × ナンセンスの世界2 第24巻 恋愛編 × 64 あべこべ惑星 小六 78年07月号 第17巻 × ナンセンスの世界1 第26巻 未来・宇宙編 × 65 海に入らず海底を散歩する方法 小六 78年08月号 第19巻 × × 第26巻 × × 66 大氷山の小さな家 小六 78年09月号 第18巻 × × 第25巻 × × 67 雪山のロマンス 小六 78年10月号 第20巻 × × 第24巻 恋愛編 × 68 モアよドードーよ、永遠に 小六 78年11月号 第17巻 × 風刺の世界2 第23巻モアよドードーよ永遠に 恐竜編 × 69 のび太の秘密トンネル 小六 78年12月号 第19巻 × × 第31巻 × 第13巻 70 へやいっぱいの大ドラやき 小六 79年01月号 第20巻 × × 第30巻 × × 読者プレゼント色紙*巻末企画 特別資料室 小六 79年01月号 × × × × × × ハッピー・ミニ・カード用イラスト*巻末企画 特別資料室 小六 79年01月号 × × × × × × 71 クイズは地球をめぐる 小六 79年02月号 第19巻 × 夢と冒険の世界 第27巻 × × 72 身がわりバー 小六 79年03月号 × 第4巻みがわりバー × 第34巻 × × タイトル 掲載誌 てんコミ カラコミ 自選集 FFランド 文庫 ぴかコミ ★は初めて単行本に収録される作品です。 ▲上に戻る 月報 ▲上に戻る
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冷たい金属が抉り込まれるような感触がして、一瞬後にはそれが灼熱の棒を傷口に突っ込まれたような痛みに変わった。 俺の鼓動に合わせて血が噴出する。 「久しぶりに動いたから、動き方忘れちゃった」 ぶんぶんとナイフを振って確かめるような動作をする。 「お前は消えたはずだ。なんで……」 「うるさいなあ。黙ってて、永遠に」 そう言って朝倉はぼやけるほど高速に手を振った。 わずかに遅れて俺の頬肉が五グラムほどはぜる。 「んー。やっぱりおかしい」 頬と右腿の痛みに呻く俺の耳に早口言葉のような朝倉の声が届いた。 何が起こるかは分からんが、今より良くなることなどありえない。 俺はスペアポケットに手を突っ込んで、例のアレを取り出した。 黒い筒状の物体を手につけて、 「どかん!」 と叫んだと同時に先端から空気の塊が発車される。 空気砲ってやつだ。 風圧で朝倉の華奢な身体は吹っ飛ぶ……はずもなかった。 空気砲の一撃は朝倉の長い髪をわずかに揺らしただけに止まる。 「よし、終り」 呟くように言った朝倉は目にも止まらぬ速度で突っ込んできた。 それを狙い撃とうと構えた空気砲が金属と金属がぶつかる音を立てて消失する。 その衝撃で俺の後頭部が地面と激突した。それが効を奏して俺の首を刃が横断するといったことはなかったのだが、危機的絶体絶命的状況には変わりがない。 朝倉が一瞬背を向けた拍子にスペアポケットから適当に出したものを投つける。 朝倉の頭にあたって中身がばらばらと散らばった。 べちょべちょと俺の顔にも降り注ぐ。 もっとマシなのがあるだろ。せめて鈍器とか。 「何これ。コンニャク?」 ああ、カレー味だ。旨いぞ。食うか? 「君を殺した後にね」 そう言って朝倉は俺の腿を踏みつけた。 「ぐあっ」 大量の血を吸ったズボンが濡れた雑巾のような音を立てる。 「やっぱりおかしい。この空間のせいかな」 そう言って踏みつける足をどかさずに再びぶつぶつと呪文を唱え出した。 しかし、さっきはただの早口言葉にしか聞こえなかった言葉が今回は明確な意味を伴って耳に入る。 『本次元の物理法則に身体情報の適合化申請』 なるほど。さっき少し舐めたやつのせいか。 翻訳コンニャクカレー味だっけ。 『身体情報の強化申請!』 なんとなくの希望に駆られた俺は叫んでみた。 朝倉の顔が驚愕に変わり、ナイフが振り下ろされる。 ああ、これは死んだな。 走馬灯が頭の中を駆け巡る中でどこかから、 『承認』 という機械的な声が響いて朝倉のナイフが少しゆっくりになった。 わずかに首を捻ると、その真横をナイフがかすめる。 ならばと、俺は朝倉を蹴った。空気砲でもみじろぎさえしなかった朝倉が呆気ないほどに吹っ飛ぶ。 どうやら、俺の“身体情報”はほんとうに強化されてしまったようだ。 ここから怒濤の反撃が始まる。 というのはヒロイズムに駆られた若者だけで、俺は逃げも隠れもする一般人だ。 俺は朝倉から脱兎の如く距離をとると、スペアポケットからどこでもドアを取り出した。 その時、思い浮かんだのはニヤけた超能力者でも愛しい未来人でもましてや巨大バニーのハルヒでもない。 無表情に俺を助けてくれる頼れる宇宙人、長門の顔だった。 ドアを開けるとすぐにリビングがあり、真っ先に長門が無表情のまま迎えてくれる。 そんな妄想は半分当っていた。 長門が無表情にたたずんでいる。 ただし、長門の顔には外したはずの眼鏡があり、その奥には一人の少女と首が元の位置に戻ったドラえもんが大量のネズミの上に倒れていた。 ところどころ破けた北高の制服、ボブカットの髪。 それはどうみても眼鏡を外した長門だった。 愕然とその光景に立ち尽くす俺の肩口に強烈な痛みが走る。 ふり返らなくても分る。朝倉のナイフだ。 俺は肘で朝倉の頭部を強打してから、部屋に転がり込んだ。足でどこでもドアを蹴り閉める。 それに部屋を埋め尽くしていたネズミたちが驚いて、開け放たれていた玄関から逃げていった。 その残党を足でかき分けながら、倒れる長門に駆け寄った。 走る度に痛みが身体中の神経を飽和的に刺激する。 「長門、大丈夫か?」 「……問題ない」 長門は苦しげな声で喘ぐように言った。 「なんで、こんなことになってるんだ?」 「空間変異から私の異時間同素体が発生した。その異時間同素体は私に同期を求めてきた。それを拒否すると、私に対して敵対行動を行なった」 よく分からんが、格好から察するに過去の自分が現れて攻撃してきたってことだろう。 「そう」 と、長門のお墨付きも頂いたところで、どうしたもんかね。 過去の長門と今の長門を交互に見た。 過去の長門は眼鏡の奥で無表情にこちらを見つめているし、こちらの長門は裸眼で俺を見つめている。 たまには眼鏡でもいいかもしれん。 そんなことを思ったのが不味かったのか、長門が俺の背に手を回して、吐き気をもよおすような激痛が走った。 その手には柄の部分まで血に塗れたナイフが握られている。 げっ、刺さってたのか。 長門はこくんとうなづいてから、ぶつぶつと呪文を唱えた。 俺の耳には『局所的生体情報の時間逆行申請』だとか聞こえて、身体から痛みが引いていく。 「あなたはなに?」 その様子を見守っていた過去の長門がやっと口を開いた。 なにと言われてもな。 「そのバグを排除するのを阻害する?」 そう言って現在の長門を指差した。 「長門をバグだと? ふざけるな!」 俺は思わず怒鳴っていた。 普通の女子高生になろうとしている長門を馬鹿にする奴はたとえ、宇宙人だろうが未来人、超能力であろうがぶっとばす。やるのは俺ではないが。 「そう。ならば、あなたも排除する」 過去の長門が翻訳コンニャクを食った俺の耳でも聞き取れない高速呪文を詠唱すると、フローリングの床がぼこんと盛り上がり刺のようになって俺と長門に迫ってきた。 俺は長門に突き飛ばされて、なんとか串刺しにならずにすんだのだが、過去の長門は体勢を崩した長門にロケットのように突っ込んでいった。 長門は紙一重で過去の自分の足先をかわすと、ためらいのない蹴りを放つ。 過去の長門はその蹴りを首筋に受けてつんのめるように床に倒れた。 現在の長門はその上に覆いかぶさるようにマウントポジションをとると、過去の自分の殴り始めた。 あの細腕では信じられないような速度で伸びる拳は的確に過去の長門の顔を捕らえて、ごつごつと骨と骨がぶつかる音を立てる。 長門がこのまま決めるか。 しかし、過去の長門が恐るべき早口詠唱を唱えるとフローリングが上で殴り続ける相手を刺し貫こうと変形した。 そのヤリは腹部をわずかに削るのみに止まったが、長門の注意をそらすには十分な働きをした。 過去の長門は自分を上にのせたまま、肉体的常識が一切通用しない起き方で立ち上がり、無防備な長門の頭を鷲掴みにした。 間、髪を入れず壁に長門の頭を叩きつけ始める。 人外バトルに呆気に取られていたが、このまま長門がやられるのを手をこまねいて見ているほど今の俺は無力ではなかった。 恐らくは長門のパトロンの宇宙的パワーで強くなっている。 俺は目の前にあった朝倉のナイフを手に取ると、長門を壁に押えつける過去の長門に向って闇雲に切りつける。 しかし、ナイフの刃が届く前にみぞおちに過去の長門の踵がめり込んで、俺はダンプにでも轢かれたように吹っ飛ばされた。 壁に激突した俺の肺中の空気が喉を鳴らして、晩飯やらなんやらを吐き出した。 脂汗が噴き出し、歪む視界の中に過去の長門が今まさに必殺技を放たんと詠唱をする姿があった。 「やめろ!」 そう叫んだ俺は脇に転がっていたドラえもんの尻尾を引っ掴むと、過去の長門に向って放り投げていた。 火事場の馬鹿力か宇宙的パワーのお陰か、ドラえもんは水平に飛んでいった。 詠唱に気を取られていた過去の長門に百二十九.三キロの塊がまともに衝突する。 嫌な音を立てて過去の長門は壁とドラえもんにプレスされた。 ここで終ってくれ。 そんな願いも虚しく、過去の長門は頭から血を流しながら平然と立ち上がった。 化け物かよ。 あばらが折れたのか、息をするのも嫌になってきた俺に向って過去の長門は詠唱を始める。 『座標08514563、08965123、4213569のベクトル解除、及び変更申請』 それがどんな意味かはすぐに理解できた。 リビングにある唯一の家具のコタツが水平に飛んできやがった。 避ける間もなく、腹ばいになっていた俺の顔面に直撃する。 その衝撃でひっくり返された俺の喉に何かが流れ込んできた。 げほっと再び腹ばいになって吐き捨てると尋常ならざる量の血がフローリングに広がった。 今日は出血大サービスだな。 そんな下らないことを考える気力がどこにあったのかは分からんが、俺はまだ動ける。 ずりずりとまるでイモムシのように過去の長門に這い寄っていく。 「なぜ、あなたにそこまでしてこのバグを守る必要がある?」 唐突な問い掛けだった。 俺は肺から息を絞り出すように、 「なぜって長門が大事な奴だからだ」 「どうして?」 過去の長門の無表情な顔からは何も伺い知ることはできない。 「SOS団の団員は一人でも抜けたら駄目なんだよ」 俺はあの時の喪失感を思い出していた。あんなことは金輪際ごめんだ。 「SOS団とは?」 世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団だろ。 「涼宮ハルヒが結成した団? 私はその団員? あなたも?」 そうだ。それにしても、こいつは俺のことすら知らなかった。俺は四年前の七夕の日、長門に出会ったはずなのに。 「私は情報フレアの直後に生み出された個体」 通りで何も知らないはずだ、と俺が納得していると、 「そのバグはSOS団にとって……涼宮ハルヒの観察において重要?」 ああ。SOS団になくてはならない無口な読書キャラさ。 「そう」 過去の長門はそれだけ言うと呪文のように『自個体の情報連結解除』と、呟く。 その直後、さらさらと足元から過去の長門の身体が崩れていった。 「お前、何やってんだよ」 「観察に 私 は一人で十分。余計な混乱を招く必要はない」 そう言い残して過去の長門は完全に消えてしまった。 俺の胸中にはなんとも言えない後味の悪さだけが残っていた。 俺には朝倉、ハルヒには生徒会長、ドラえもんにはネズミ。 これから推測するにハルヒのでたらめな力は、自分が敵だと思うものを具体化したのか? だとしたら納得がいく。 長門は過去の自分をもっとも畏怖していたんだ。 俺たちと過ごした非常識で濃密な期間は長門の中に感情を作り出した、いや、元からあったものを外に出させたのだろう。 しかし、それをバグと切り捨てた過去の長門はどうだ。 自分の存在を軽視し、ハルヒの観察のために生み出されたことを享受していた。 俺はやり場のない感情をどこにぶつけていいかも分からずにただ過去の長門がついさっきまで存在していた場所を見つめた。 身動き一つしなかった長門がわずかに動いて、俺は正気に戻った。 大事なのは過去じゃなく今だ。 「長門、大丈夫か?」 「問題ない。私の異時間同素体は?」 消えちまったよ。影も形もなくな。 「そう」 長門の口からそれ以上の言葉が出ることはなかった。 何を考えてるのか一般人の俺には理解ができないし、しようとしても長門はそんなこと望まないだろう。 そう考えると妙にしんみりとした気分になってきた。 場の沈黙が重くのしかかってくるのから逃れるように、俺は長門から視線を外した。 その先には、俺に投げられてそれっきり忘れ去られていたドラえもんが縫いぐるみのように転がっていた。 こいつは、何しにきたんだろうな。 このまま置いて行こうかとも考えたが、一応はゲストであるのでほっとく訳にもいかず、せめてもの報復として叩き起こそうかと立ち上がった俺の身体が悲鳴を上げた。 よく考えれば朝倉に切り刻まれたのは長門に治してもらったからいいとして過去の長門に痛めつけられて一般人の俺が平気なはずがないというものだ。 だいたい痛みは気付くと酷くなるという性質をもっていやがるので、痛みが等加速的に増加する中、頼れる宇宙人にお願いを申し立てた。 「長門……治してくれ」 「推奨できない」 すまん。どういうことだ。 「あなたがなんらか力により我々のプロセスをもって情報の改ざんを行なったせいで、あなたの身体を構成する分子構造が不安定になっている」 端的に言うと無理ってことか? 「そう。もし行えばあなたが分子レベルで崩壊する可能性がある」 長門はそう言って『初期化申請』とかなんとか呟いて、自分の身体を治した。 いっそのこと自分でやろうかなとも考えたが、俺は分子レベルで崩壊なんて恐ろしいことにはなりたくないので諦めた。 死ぬよりはましさ、と達観すると動けるのが不思議だ。 立ち上がった俺は長門の細い肩に掴まりながら、役立たずの不良品の元に喘ぎながら近寄った。 「なあ、長門……これ死んでるんじゃないか?」 横たわるドラえもんは白目むき出し、口半開きでぴくりとも動かない。そんな時はたいていそういう状況か、それに近い状況であるというのが俺の見識である。 「電源装置を操作されて強制電源オフモードになっている」 「電源装置なんてあるのか?」 「これ」 と、長門は赤いボール付のドラえもんの臀部から生えた尻尾を引っ張った。 たしか、とっさにそれを掴んで投げたような気もするが、あいにく俺の記憶からはすでに消去されており、この件に関しては迷宮入りとする。 「そっか、じゃあ戻せるか?」 長門はこくんとわずかにうなずいてから、おもむろにドラえもんの尻に足をかけて思い切りよく引っ張った。 なんだかチェーンソーみたいな電源の入れ方をされたドラえもんの瞳に黒目が戻ってきた。 「ネズミ! ネズミが!」 人が切り刻まれて、蹴り飛ばされている間中のほほんと気絶しておいて第一声がそれか。 無性に腹が立った俺は平手でドラえもんの頭をぶん殴ってから、 「もういないから落ち着け」と叫んだ。 ぶん殴った手がひりひりと痛む。 よく青春ドラマなんかで、チープな効果音とともに生徒ぶん殴る熱血教師役が、殴ったこっちも痛いんだぞ、なんて理不尽極まるセリフをいうことがあるが、あの心境が分かった気がした。 あれは殴る方も心が痛いという暗喩を含んだセリフではなく、殴った拳が痛くてさらに腹が立ったという意味のセリフだ。 と、俺がつらつら無駄なことを考える間を置いてから、 「よかった」 なんてほざきやがった。 長門に今度は意識を保たせたまま、分解と組み立てを二三回やってもらうべきだろうか。 しかし、いつまでも怒っていては話が進まんし、さっきから頭の片隅にしつこい油汚れのようにこびりついていることがある。 ハルヒには生徒会長、俺は朝倉、長門は過去の自分、ドラえもんには大量のネズミとくると嫌がおうにも、ここに介在する人員にはすべからく敵対する存在が現れるような流れになっている。 だとしたら、ニヤけたエスパー野郎にも現れるだろうし…… 俺はその瞬間にどこでもドアを引きずり出していた。 思い浮かべるは恐怖に身を竦ませる愛しいバニー姿の未来人の泣き顔だ。 超能力者には自分でなんとかやってくれることを祈るしかない。古泉よ、骨は拾ってやるからな。 扉を開けるとそこは異世界だった。 思わず戸を閉めたくなるのを精神力でねじ伏せてから、俺はテーブルの上で発狂寸前の朝比奈さんの元へ走った。 ぐじゅぐじゅと嫌な音を立てて、俺の足元にいた不幸なやつらが潰れていく。 長い触角、てらてらと柔らかそうな背中、六本の足には用途不明なとげ……ああ、ゴキブリだよ。それも、床一面を埋め尽くすほど大量のな。 俺は朝比奈さんの肩を抱くと、そのままどこでもドアに逆戻りした。 わけも分からず連れ出された朝比奈さんは、足元のゴキブリを踏み付ける度にひゃあだのひぃだの叫ぶ。 部屋に戻った瞬間に、扉を蹴り閉じる。脱出しようとしていた数匹が挟まれて実に嫌な感触を残した。 「……ひぐっ……えぐっ……ゴっ……ゴキっ……」 バニー衣装の朝比奈さんはフローリングに座り込んでからさめざめと泣き始めた。 「もういませんから、落ち着いて下さい」 そう言って俺が朝比奈さんの頭をなでていると、 「翻訳コンニャクだそうか?」 いらんし、もう喰っとる。 どうやらこの役立たずのポンコツロボットはOSに重大な欠陥があるようなのでそれ以来無視すること二十分。やっと朝比奈さんが少しづつ語り始めた。 それを正確に書き記すとひぐっだのえぐっだのが数百回入ることになり、そんなことは読む方も書く方も面倒なことこの上ないので要約すると、 「キョン君から知らない所に押し込まれて、しかたないからじっと隠れてたら、ガサガサと音がして大量のゴキブリがなだれ込んできた」 と言うことになる。 しかし、相手がゴキブリでよかった。いくら見た目に嫌悪感を覚えるとはいえ、死ぬことはない。 いや、昆虫博士と言われた俺でさえ失神しかけたのだから、朝比奈さんならショック死してもおかしくないな。 この僥倖に感謝をして、長門に抱えられた朝比奈さんと、ドラえもんにおんぶされる形の俺は古泉のところへ行くこととなった。 こんどはなんだ。大量の〇〇だとしたらこの扉を閉める覚悟をもって、俺は慎重にドアを開いた。 その向こうは何かが蠢いている気配もなく、強めの風が流れ込んできた。 そこはどこかの屋上らしく、古泉は落下防止のフェンスに腰掛けて遠くを見ていた。 これで頭にタケコプターが乗っていなければサマになったのだろうが、これでは春先に出没する類の人である。 古泉は俺たちに気付くと、俺の姿と朝比奈さんの姿を見比べてから、 「僕がいない間に大変だったみたいですね」 と朝比奈さんに語りかけた。 それに対して朝比奈さんもこくこくとうなづく。 「見損ないましたよ」 どうもこいつはとんでもない勘違いしているらしい。 「え? 僕はてっきりあなたが誰もいないことをいいことに朝比奈さんを押し倒して、それを見つけた長門さんが救助したものとばかり」 だろうと思った。 で、お前には何が出たんだ? 「ええ、あれを見て下さい」 古泉が示した先には、巨大バニーハルヒとそれと同じくらい巨大な青黴人形がつかみ合いをしていた。 おい。あれは…… 「そうです。あれはご覧の通り、“神人”です」 こんなとこまでわざわざ出張してきたのか。 「いきなり出会ったときは驚きましたよ。さらに、いつものサイズより巨大ときています」 そりゃ、なあ。あんなものが出たらびっくりするわな。 だが、なんでハルヒが戦ってるんだ? 「僕がしばらく能力を駆使してやっていたんですが、涼宮さんが神人を見つけてしまったらしくいきなり割って入ってきました」 なんとなくその光景が目に浮かぶ。 古泉が火の玉になって仲良く巨大青黴と削り合いをやってる最中、これはあたしのオモチャよ、とばかりに青黴人形にタックルするハルヒの姿が。 「ええ、だいたいその通りです。ただし、最初の一手は見事なまでの飛び蹴りでしたけどね」 そうか、と言って俺たちは各々腰を落ち着けたが、朝比奈さんだけは「キョン君の怪我を治療しなきゃ」なんて嬉しいことを言ってくれ、どこでもドアで部室に救急箱を取りに行かれた。 ハルヒに相手を取られて余程暇だったのか、古泉はさらに話しかけてきた。 「ところで、僕には何が出たのかと言っていましたが、皆さんも何か出たんですか?」 俺には朝倉涼子、長門には過去の長門、朝比奈さんはゴキブリ、ドラえもんはネズミだったな。あっ、そう言えば生徒会長が出たぜ。 完全に忘れ去っていたが、大丈夫なんだろうか。 「ほんとうですか? だとすれば助けに行かないと……長門さん、彼がどこにいるか分かりますか?」 「この空間にはいない。元の空間に戻った」 「なるほど、涼宮さんの敵という役目を果たしたから帰っていったんでしょう」 可哀相な人だ。ハルヒの余興のためにこんな不思議空間まで連れて来られてボコボコにされるなんてな。 「そのために“機関”は彼をしたて上げたんですから、これは彼の仕事と言えます」 と、古泉が腹黒いことを言ってのけると同時に朝比奈さんが救急箱とお茶セットを持って帰ってきた。 「キョン君、痛くないですか?」 泣き顔の朝比奈さんに消毒液で顔面をなで回されると、痛みよりも微笑んでしまう自分がいる。 それからお茶を振る舞われた俺たちは、巨大バニーハルヒ対“神人”戦という怪獣対決を見物する運びとなった。 見たところハルヒの方が有利だな。 ハルヒは多少息が上がっているが無傷だし、青黴野郎の方は右腕が肘の辺りからもげている。 間合いをとっていたハルヒは唐突にタックルを敢行すると、“神人”を一気に抱えあげて真後ろに放り投げた。 回りの建物を粉砕しながら“神人”が吹っ飛んでいく。 半ば地面にめり込む形で止まった“神人”に駆け寄ったハルヒはここぞとばかりに蹴りあげていった。 それが続くこと五分、疲れたハルヒが距離を取ると“神人”は何事もなかったかのように立ち上がった。 なるほど、“神人”はどっかの生徒会長とは比べ物にならんほどタフらしい。 しかし、“神人”は攻撃をほとんどせずに立ち尽くすのみだ。 「もうかれこれ、一時間はこの状態です。恐らくは涼宮さんが不満を持っていないせいでしょうね」 だが、これじゃ終るのがいつになるか分からんな。長門、あいつをどうにかしてくれ。 長門は“神人”を見つめてから、『情報連結の連結力低下申請』だかなんだか呟いた。 それからハルヒの攻撃が決まる度に“神人”はボロボロと崩れていき、とうとう粉々になった。 誰に対してかは分からんが胸を張るハルヒに、痛みをこらえて大声を張り上げる。 「ハルヒ、こっちだ!」 ハルヒはキョロキョロと辺りを見渡してから俺たちの姿を認めると、のしのしと歩いてきた。 「なによ、あんた達もう出てきたの?」 疲れたからな。 「あたしも疲れたわ。みくるちゃん、お茶頂戴」 そう言ってハルヒは手を差し出した。 こいつの一口はどれぐらいの量なのかと概算してから馬鹿らしくなった俺は、 「そんなに飲みたきゃ貯水槽の水でも飲めばいい」 「冗談よ!」 少し不機嫌な顔をしてハルヒは自らにビッグライトの怪光線を当てた。 みるみるビルに隠れるように小さくなっていく。 とうとう元のサイズに戻ったハルヒがビルの下で叫ぶ。 「どこでもドアで迎えにきなさい」 俺は逆らうと後が面倒なので、素直に迎えに行ってやった。 扉を開けると上機嫌なハルヒは礼も言わずに座り込んでから、 「あー、疲れた。二連戦はやっぱり疲れるわね」 と言ってお茶を啜り始める。 「そう言えば、キョン。なんで怪我してるの?」 「タケコプターで事故った」 「もう、なにしてんのよ。便利なものほど使い方を知らないとダメなのよ。タケコプターも免許制にしなきゃね」 タケコプター免許制にはどちらでもいいが、これからどうするんだ。 無論、ハルヒがそろそろ休むというのを期待して言ったのだ。時間の止まっている“鏡面世界“は昼下がりでも、俺達の体感は明け方の四時くらいだし、この上なく満身創痍の俺は今にも倒れそうだ。 「そうね。やりたいことはやったから、もう一度ミーティングよ。部室に戻りましょう」 バイタリティーとか、無尽蔵とかいう言葉を某電子辞書で検索すると全てが涼宮ハルヒというページに行き着くんじゃないだろうか。 部室を思い浮かべてから、どこでもドアの扉を開く。 ハルヒによって運び込まれた雑貨品、朝比奈さんのお茶セット、長門の大量の本、古泉のボードゲーム、折り畳み式のパイプ椅子、パソコン。 しかし、扉の先には俺が思い浮かべた風景にはいない人物がいた。 自分の生み出した亡霊に俺は胸を貫かれた。 つづく
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前へ ポケモンセンターは宿泊施設にもなっており、地下一階がなくなっており二階の通信センターが無くなり 高級ホテルの様な作りの宿泊施設になっていた。 ドラえもんとのび太と遊は三人部屋に泊まる事にしたこれから一緒に旅をするのだから離れない方がいい。と判断したドラえもんの意見が通った。 のび太 「そういえば、三人で泊まるのって久しぶりだね。」 遊 「そういや、そうだな」 ドラえもん 「のび太君のパパとママが食中毒で入院しちゃった時だね」 遊 「それで、俺の家にお前らを泊めたんだったな」 のび太 「遊君の家大きかったなぁ」 遊 「それで……あんな事があったんだよな……」 三人の顔が暗くなった。 のび太 「でも、あれがあったから僕達は仲良くなったんだよ」 遊 「………そうだな」 ドラえもん 「よし、もう寝よう。」 ドラえもんが部屋の電気を消した。 三人 「おやすみ」 三人は眠りについた。 朝になった。 遊 「ふあーあ、よく寝た……」 周りを見渡すとドラえもんの姿がなく、のび太は爆睡していた。 遊 「ドラえもんのやつ……何処に行ったんだ?」 ベッドから降りて 遊 「とりあえず飯でも食うか……」 食事をしに一階へ降りた。 食事やルームサービスは全てただで食事は一階にある機械で注文すればすぐに食べられる。 オムライスを注文し、テーブルで食べてると ドラえもん 「あっ、遊君おはよう」 遊 「ああ」 ドラえもん 「のび太君は?」 遊 「まだ寝てる」 ハァとドラえもんはため息をつき ドラえもん 「じゃあ、先に渡しておくよ」 ドラえもんは遊に腕時計みたいな物で万能アイテムのポケッチを渡した。 遊 「おっ、サンキュー」 ドラえもん 「さっきクイズやっててね三人分もらってきたんだ。」 遊 「ありがとな」 ドラえもん 「それじゃ、僕はのび太君を起こしてくるよ。」 遊 「ああ、後でな」 ドラえもんは部屋へ向かった。 遊 「さて、俺もそろそろ行くか。」 遊は飯を食べ終えポケモンセンターをあとにした。 遊 「いくぞ!!凍える風!!」 遊はグレイシアと共にレベル上げをしていると。 「助けてくれぇ~!!」 どこからか助けを呼ぶ声が聞こえてきた。 遊 「!?、こっちだ!」 遊は声が聞こえた方へ向かうと おじいさんが変な服を来た男に絡まれていた。 遊 「どうしたんですか!?」 おじいさん 「こいつがワシのポケモンをよこせと言うんじゃ」 変な男 「おじいさん、人聞きの悪い事を言わないでもらいたい、我々ギンガ団の作戦の為にそちらのポケモンを寄付していただきたいと言っているのです。」 遊 「ギンガ団!?そうか……こいつがギンガ団……」 ギンガ団 「少年、大人の話に首を突っ込むのは感心しませんね。」 遊 「悪いが、お前らみたいな連中は嫌いでね それに、嫌がってるじいさんから無理やり奪うのは恥ずかしくないのか?」 ギンガ団 「全てはギンガ団の為……邪魔をするなら……子供だろうと容赦しませんよ?」 遊 「面白い、かかってこい!!」 ギンガ団 「ニャルマー!!」 遊 「グレイシア!!」 グレイシアとニャルマーが睨み合う 遊 (これは……激し戦いになりそうだな……) 遊 「いくぞ!!凍える風!!」 グレイシアが起こす冷気の風により ニャルマーは倒れた。 遊 「えっ!?弱っ!!」 ギンガ団 「覚えてろぉぉ」 雑魚が言うおきまりの台詞を吐き捨てギンガ団のしたっぱは逃げていった。 遊 「何だったんだ…あいつ。」 遊は逃げていくギンガ団をぽかんとした顔で見ていた。 遊 「まっ、いっかじいさん大丈夫か?」 おじいさん 「ありがとう少年よ……お礼はできんが……」 おじいさんは大事に抱えていたモンスターボールを差し出した。 おじいさん 「こいつを受け取ってくれんか?」 遊 「いや……大事なポケモンなんだろ?」 おじいさん 「ワシみたいな老いぼれといるよりはこいつも喜ぶわい、それにまたあの連中に狙われて奪われたらこいつはもっと嫌な目にあってしまう……頼む!!」 遊 「じいさん……わかったよ」 遊はおじいさんからモンスターボールをもらった。 遊 「………こいつは!!」 遊 (御三家ってそういう意味かよ!!) ボールのポケモンを見て遊は驚愕した。 遊 「……まあいい、これからよろしくな ヒノアラシ」 現在の状況 遊 グレイシア14LV ヒノアラシ10LV 現在ドラえもん、のび太と行動中 のび太 手持ち不明 遊、ドラえもんも行動中 ドラえもん 手持ち不明 遊、のび太と行動中 他、不明 次へ
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夢をかなえてドラえもん(かんたん) 詳細・攻略 アニメ「ドラえもん(リニューアル(水田)版)」のOP曲。 AC11初出 ★×1で94コンボ(Wii)91コンボ(AC) ふつうと5コンボ(Wii)3コンボ(AC)しか変わらない。 ふつう むずかしい おに コメント 譜面うpしますた。 - 2010-10-28 23 25 21 ★×1にしては難しいと思う。 - 2010-10-31 22 06 01 Wii譜面ならどれが巨大音符とか載せたほうがいいのでは - 2010-10-31 22 18 50 譜面 Wii譜面
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剛田武 登場人物 衛護隊長 「その通りです!」 衛護隊長は、「顕正会ドラえもんショー」に出演するキャラクター。後編(男子部版)のみ登場する。 概要 衛護隊とは、あらゆる魔や敵から顕正会を守る部隊のこと。彼はその陣頭に立つ存在のようだ。 ドラえもん達が衛護隊の任務について説明した後、彼らの説明が確かな事を答えにマイクを引っ提げて登場する。 特徴 着ぐるみ人形劇の「顕ドラ」だが、彼は顔出しで出演。登壇時に大きく沸く男子部達の様子から、どうやら本物の偉い衛護隊長さんらしい。 既に顕正会に染まりきった子供達にとっても衛護隊長は憧れの存在であるらしく、ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、ジャイ子は大興奮した様子で彼の周りに群がっていた。静香は興味がなかった模様。 この時ジャイアンは衛護隊に入れるよう彼に志願するがあっさり無視されてしまう。まだ子供の上に一度勤行を辞めておいて入隊を望むのは確かに都合が良すぎるが。なおも将来衛護隊長になる事を強く誓うのだった。 衛護隊長と握手をしたスネ夫は、その後ママに自分の手を触らせるなど親子揃って盛り上がる様子を見せる。完全にスター同然の扱いらしい。 関連項目 登場人物一覧 衛護隊 剛田武 - 「衛護隊長になる」と宣言した。
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メニュー トップページ イベント一覧 よくある質問 ドラえもんゲーム 「ドラえもん」(FC) まとめ資料 年表 関連会社一覧 関わった人たちまとめ その他まとめ 書き込み お問い合わせ その他 関連サイト ドラえもんチャンネル ここを編集
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テレビ放送が終了し、ノイズ画面に切り替わる。 のび太とドラえもんは就寝中だった。 するとテレビに海の場面が映る。 『遥かに続く白い砂浜。目にしみるような青い青い海。太陽は明るく、1年中海水浴をお楽しみいただけます。さらに素晴らしいことに、参謀を囲む真山は絶好のハイキングコース…… 色とりどりの草木に飾られ、万年雪の山ではいつでもスキーができます!」 パパ「へぇーっ、そんないいところがあるんだ……」 『是非1度お出かけください。ブリキンホテルは皆様のお越しをお待ちしております……」 パパ「へっ。こういうところは予約をとるのが大変なんだよな……」 『いえいえ。当ホテルではお部屋は限りなくございますよ』 パパ「ん?」 『いかがですか?」 パパ「あーっ。だったらたまには家族旅行もいいかな……」 『毎度ありがとうございます』 画面が再びノイズに戻る。 パパはチャンネルを変えるが、どれもノイズだった。 パパ「なーんだ……」 するとママが起きてくる。 ママ「あら? まぁ、今何時だと思ってるの? パパ、パパ!」 パパ「ん?」 ママ「またテレビつけっぱなしで。ちゃんと寝ないと風邪ひきますよ?」 パパ「わかった、わかった」 のび太「ドラえもーん!!」 |ドラえもんのび太とブリキの迷宮|
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今日 - 合計 - ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時06分40秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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前へ ルネジム。 三人はウコンをヒースに任せ、ジムに挑戦することになった。 のび太ひとりでは解けなかっただろう氷の床のトラップはしずかやドラえもんのおかげで難なく通過できた。 まずはのび太のジム戦。 それは簡単に決着がついた。 ラティアスの戦闘力は圧倒的だったのである。 「やった、強いやこのポケモン!」 「のび太くん、今回はいいけどあまり頼りすぎちゃダメだよ」 ドラえもんは釘を刺す。 出木杉に戦いを挑むには手持ち全てのポケモンのレベルアップが必要なのだ。 次はしずかの番だ。 しかし、アダンと対面するしずかの顔はすぐれない。 昨日の誘拐未遂事件の影響が残っているのだろうか。 「しずちゃん、がんばって!」 「無理しちゃダメだよ!」 二人の声援に返す笑顔も弱々しい。 『しずかちゃん、大丈夫だろうか』 しかし、ドラえもんの心配も杞憂かのようにしずかはバトルを進めていった。 サーナイトの持つ10万ボルトやサイコキネシスが次々とアダンの水ポケモンを撃破する。 「やっぱしずちゃんのサーナイトは強いや!」 のび太は自分の事のように喜んでいる。 しかしドラえもんはしずかの青ざめた顔色を見逃さなかった。 アダンに残されたのはキングドラのみ。 「サーナイト、さいみんじゅつよ」 しずかのサーナイトがキングドラを眠らせた。 「む……これで終わりか……」 アダンは悔しそうに呻く。 眠らされた状態でサイコキネシスや10万ボルトを連発されてしまうとキングドラの負けは決定的だ。 しかししずかはそうしなかった。 「かげぶんしん!」 サーナイトが分身を生み出す。 「えええーっ!」 この場にいる全員が驚いた。 しずかの勝利は確定的だったのに、この状況で急に守りに入ってしまったのだ。 その後もしずかは催眠術と影分身を繰り返し、攻撃をしようとしない。 その戦い方にはさすがのアダンも口を挟んでしまう。 「勝つ気がないならバトルをやめたまえ……」 「……」 しずかは答えない。 「やっぱり体調が悪いのかな……」 ドラえもんはそう言いながらも、しずかのただならぬ様子にそれだけではないと感じていた。 『勝っちゃいけない理由……』 考えてはみるが、想像すらできない。 もしかしたらしずかが単独行動をしていた時、出木杉が何か吹き込んだんだろうか? 催眠術と影分身のPPが尽きた頃、しずかは躊躇しながらも小声で「サイコキネシス」と言った。 強力な衝撃波を受け、アダンのキングドラが落ちる。 「戦い方はともかく、君の勝ちだ……」 アダンは何か納得いかない顔をしながらもしずかの勝利を称えた。 そしてしずかの元へ行き、勝者の証であるバッジを渡す。 「うっ……」 バッジを受け取った瞬間、しずかはゆっくりと崩れ落ちた。 「君!」 「しずちゃん!」 「しずかちゃん!」 のび太とドラえもんが駆け寄る。 しずかはどうやら気絶しているようだ。 「しずちゃん、しずちゃん!」 「くっ、とにかくここでは何もできん!」 アダンがしずかを抱えあげると、三人は急いでポケモンセンターに向かった。 しずかは個室で寝かされていた。 その様子を確認して部屋を出たのび太とドラえもんに、診察にあたったジョーイが声をかけた。 「どうやらさいみんじゅつが解けた影響で倒れたようね」 しずか本人がサーナイトに命じて自らに催眠術をかけたようだ。 「彼女、昨日は眠れなかったらしいわ……」 「やっぱり昨日の事件の後だったからかな」 のび太が心配そうにつぶやく。 ドラえもんもそれを聞いて安心しながらも、しずかの戦い方に何かひっかかりを感じていた。 センターにのび太を残し、ドラえもんはウコンの元に向かう。 「ウコンさん、しずかちゃんを誘拐するときに催眠術使わなかった?」 そう聞かれたウコンは首を横に振る。 「ワシは当て身をくらわせただけじゃ……」 「そうですか」 ウコンに何かされたのではないかと思ったが、どうやらそうではないようだ。 疑念が解決し、ドラえもんはひとまず胸を撫で下ろした。 出木杉に催眠術をかけられていたならとっくにその兆候は睡魔として現れていたはずだ、出木杉の陰謀でもないだろう。 その時、不意にドラえもんのポケナビが鳴る。 それを見たドラえもんはすぐにポケモンセンターに向かった。 「のび太くん!」 「ドラえもん!エントリーコールに……」 どうやらのび太のポケナビにも同じ事が起こったようだ。 二人は大急ぎでユニオンルームに向かう。 ユニオンルームに入った二人を待っていたのは、今一番会いたかった人物。 皆を裏切り、傷つけ、その心がすっかり変わってしまった仲間。 「出木杉!」 「やあ、のび太君。久しぶりだね」 立体映像だがその姿は間違いなく出木杉だった。 「久しぶりだね。こうして話すのはいつ以来だろう……」 そういう出木杉の顔からはやさしい優等生としての面影はなく、すっかり歪みきっていた…… ユニオンルームとはいえ、ついに出木杉と会うことができた。 ドラえもんは意識を集中させる。 こちらから聞きたいことは山ほどあるが、手の内を見せるワケにはいかない。 「出木杉、君はちょっとひどすぎるよ!」 のび太がまず第一声を発した。 「ひどい?僕はひどい事をしたつもりはないけど」 出木杉は顔色一つ変えることがない。 本当にやましいと感じていないかのようだ。 「君はポケモンリーグをメチャクチャにして、さらにはいろんな人を人質に取ってるじゃないか!」 ウコンを脅し、そしてしずかも脅した。 それがのび太には許せないのだ。 「やっぱり君は劣等生だな。所詮ゲームの世界なんだ、好き勝手に楽しもうじゃないか」 出木杉の言葉にこの世界をいたわる感情は全くない。 ドラえもんはそんな出木杉の言動を聞き逃さぬように観察している。 「ゆ、許さないぞ……」 「もういい、のび太くんは黙ってて」 ドラえもんはのび太を制すると、出木杉の前に出た。 「やあドラえもん、君のおかげで楽しい毎日を送ってるよ」 「君がこんな事をすると分かってたら誘わなかったけどね」 両者の間に緊張が走る。 緊迫した雰囲気のなか、まずはドラえもんが仕掛けた。 「君は所詮ゲームだと言ったけど、僕らは君の悪業を忘れることはないんだよ」 出木杉はやれやれといった顔で答える。 「別に構わないさ。僕が全員をトラウマが出来るくらい隷属させれば現実に戻っても逆らうことは出来なくなるさ」 考え方は狂っているが、その言葉にドラえもんはある疑問がうかんだ。 それを確認するように質問を投げ掛ける。 「けどそれは無理だね。もしもボックスは壊れてしまったんだ、もう現実には戻れない」 出木杉の眉がぴくりと動き、1、2秒の間を置いたあとに口を開いた。 「ああ、あれは僕が壊したんだ。これでもとの世界には戻れない。僕の天下さ」 『ウソだな』 前の言葉とさっきの言葉は矛盾している。 問題はここからだ。 出木杉のハッタリが「ボックスが壊れたことを知らない」のか「本物のボックスを隠している」のかを見極めなければならない。 ドラえもんは切り出した。 「けどおかしいんだよ。もしもボックスが破壊されたら現実に戻ってしまうはずなんだけど……」 出木杉はその言葉を聞いて微妙に狼狽したように見えた。 「さあ、そこまでは知らないよ。君の道具なんだろ?」 出木杉の言葉はドラえもんにも衝撃を与えた。 『やはり、出木杉君以外の誰かが……』 考えを巡らせているその時、出木杉からの問いがくる。 「どうやらパイラ地方のよそ者が入り込んでいるようだが、君たちの仲間かい?」 「パイラ地方?」 何を言っているのか分からない。 しかし出木杉がこっちの仲間だと誤解している以上、出木杉に仇なす存在なのだろう。 「そんな奴知らないよ。君がどこかで恨みをかってるだけじゃないのかい?」 「そんなウソが通ると思ってるのかい、ドラえもん。ホウエンにスナッチシステムがあるわけはないだろう」 ゲームの事を知らないドラえもんだが、出木杉の言葉はなんとなく理解できた。 『ゲーム世界ではありえない何かが起こっているということか』 出木杉の違法データのせいなのか、それとも別の要因なのか、今は判断することは出来ない。 「さあね、優等生ならどういうことか分かるんじゃないかい?」 「少なくともポンコツロボットよりは理論的な答えが出せるさ」 互いに挑発しながらも、相手の言葉から得た情報の分析は忘れない。 そんな二人の間でのび太はただあたふたしていた。 次の質問をしようとしたが、その前に出木杉が声を上げた。 「雑談の時間は終わりだ。」 「まて、まだ聞きたいことが……」 ドラえもんの叫びは爆音に妨げられた。 「な、なんだ?」 「ああ、僕の四天王がルネを襲撃しているんだ」 出木杉がゲラゲラと笑う。 「君たちがチンタラしているから尻を叩いてやるんだよ。早く僕を倒さないと他の町も焼かれるよ」 「な、なんだって!」 建物が大きく揺れ、出木杉の立体映像が歪む。 「じゃあ、生きていたらポケモンリーグで会おうよ」 そう言い残した出木杉の映像がかき消えた。 残された二人は急いでユニオンルームを出る。 向かいの窓から見えたのは緑色の巨大な龍。 「あれは……ナギのポケモンだ!」 そう、ドラえもんが死ぬ思いにあったあの時に乗っていたポケモン、レックウザだ。 レックウザは破壊光線で民家を次々と凪ぎ払っていく。 「ひ、ひどい……」 「はやく止めなきゃ!」 二人は大急ぎでポケモンセンターの階段を駆け降りていく。 センターの入り口を抜けると、そこには赤い巨獣と一人の女が二人を待ち構えていた。 「そこのタヌキ、あんたには先日の借りを返さなきゃね……」 「あ、アスナ……」 グラードンの放つプレッシャーが二人を威圧する。 「やばいよドラえもん!」 「仕方ない、僕らもポケモンを……」 二人が意を決してモンスターボールを投げようとしたとき、その前に一人の男が現れた。 「少年たち、ここは私が引き受けよう」 「アダンさん!!」 アダンはキングドラを繰り出し、水の波動でグラードンを攻撃する。 「まだ他にも敵はいる、少年たちはそっちに回ってくれ!」 「ありがとう、アダンさん!」 ドラえもんとのび太はアダンに頭を下げると、先に走っていった。 「逃すなグラードン!」 「君の相手は私だ!水の波動!」 ドラえもん達に目がいったアスナにアダンが追撃する。 邪魔をされたアスナはアダンを睨み付けた。 「ちっ、しつこい男……」 「おいおい、同じジムリーダーに対してしつこいはないだろう」 とぼけるアダンを見て舌なめずりするアスナ。 「しょうがない、まずはお前を狩ってやるよ。出ろ、ユレイドル!」 アスナが繰り出したのはなんとユレイドルだ。 『炎ポケモンではないのか!』 アダンはジムリーダー時代のアスナしか知らない。 炎ポケモン以外を使ったところを見たことがないのだ。 「ふふふ、グラードンの特性は日照り……この強大な力を最大限利用するのさ!」 ユレイドルは瞬時にチャージを完了しソーラービームを発射した。 「な、なにっ!」 アダンのキングドラが光に飲み込まれた…… レックウザはポケモンセンターの対岸で暴れている。 そこまで行くには波乗りで対岸まで渡らなければならない。 「のび太さーん!」 後ろから声がかかり、二人が振り向くとしずかがこちらに走ってきている。 「しずちゃん!大丈夫なのかい?」 しずかは息を切らしながら答えた。 「ええ、こんな事態になってるのにゆっくり休んではいられないわ」 「実は……」 ドラえもんが事情を簡潔に説明すると、 少し考え込んだしずかはマリルリを繰り出した。 「出木杉さんの言うことが真実なら、アスナさんとナギさん以外の人も来るはずよ。 私は水中からルネの外に出て待ち受けるわ!」 「じゃあボクも行くよ、のび太くんはレックウザを!」 ドラえもんもホエルオーを繰り出す。 「ど、ドラえもんも行っちゃうの?」 「うん、こっちも戦力は均等に別れないとね」 現状ではのび太のラティアスが最強の戦力、ひとりでやってもらうしかない。 「仕方ない、二人とも気を付けてね!」 「のび太くんもヤバいと思ったら逃げるんだよ!」 二人がダイビングで潜っていくのを見送ると、のび太はスターミーを出した。 服が濡れるとかそんなことは言っていられない。 「急がないと……」 ルネジム。 「アダンさんがいないが、ルネジムはなんとしても守りきるんだ!」 ルネジムのトレーナーは街の人々を避難させつつ、周囲を警戒している。 アダンの指示でこのジムを避難場所にしたのだ。 「おい、また来たぞ」 少女がポケモンに波乗りしながらやってくる。 「君も避難しに来たのか!トレーナーならここの守備に力を貸してほしいんだ!」 しかしその言葉が聞こえないかのように少女は懐からボールを出す。 「ごめんなさい、どちらでもないのよ」 少女が投げたボールから現れたのは巨大な岩の塊。 「な……」 驚くトレーナー達を尻目に岩巨人は砂嵐を発生させる。 少女…ツツジは冷たく笑った。 「私はあなた達を倒すために来たのよ。味方でなくて残念ね……いわなだれ」 レジロックが地を砕き、ルネジムのトレーナー達に岩石が降り注ぐ。 「メタグロス、まもる!」 しかしツツジの思惑どおりにはいかなかった。 突然現れたメタグロスが岩雪崩からトレーナー達を守ったのだ。 「ふふふ…なかなか反応が速い奴がいるみたいね」 ツツジが邪魔者を誉め讃える。 「まったく、砂が巻き上がってボクの美しさが台無しだよ」 砂嵐の中を現れたのはドームスーパースター・ヒースだ。 「あら、ナギにやられた変態スターじゃない?」 「変態というのは聞き捨てならないけど、やられちゃったのは事実さ」 ヒースはツツジを睨み返す。 「だが、フロンティアブレーンたるもの一度や二度の負けを 気にしてはいられないからね、コメットパンチ!」 メタグロスのコメットパンチがレジロックに炸裂する。 効果抜群だが、防御の高さでなんとか耐えるレジロック。 「私のレジロックに傷を付けるなんて……許せない」 憎しみの目で睨むツツジだが、今の手持ちではメタグロスに有効打を与えられない。 『ちっ、地震でも覚えさせておけばよかったわ』 しかし今それを後悔するべき時ではない。 「これは……勝てないわね」 ツツジの合図でレジロックが動きを止める。 「まずい、みんな伏せるんだ!」 ヒースが叫んだ次の瞬間、レジロックは吹き飛んだ。 その大爆発はジム前の広場をえぐり、すさまじい爆風と共にツツジは姿を消した。 「自分が逃げるためにポケモンを大爆発させるとは……」 ヒースが砂埃を払いながら立ち上がる。 ヒースの叫びのおかげでルネジムのメンバーも無事のようだ。 「全く、後味が悪い戦いだ」 ヒースは街を焼くレックウザを睨みつけた。 ルネシティ入口。 海上に出たドラえもんとしずか。 「あの影は……」 ドラえもんは自分が乗っているホエルオーのような影を彼方の海上に見つけた。 「ヒースさん達の話にあったカイオーガってポケモンね」 しずかはホエルオーに一緒に乗っている。 サーナイトも出して準備万端だ。 「雷ポケモンがいればいいんだけど、ボク達の中に持ってる人はいないからなぁ」 戦い方を必死で考えるドラえもんの頭にポツリ、ポツリと水滴が落ちてくる。 「ん、雨……?」 「ドラちゃん、カイオーガの特性は雨を降らせるんじゃなかったかしら」 そうだ、情報によるとカイオーガの特性は雨降らし。 ということは、ここはすでにカイオーガとのバトルフィールドになったということだ。 「……!!しずかちゃん伏せて!」 海上の影からすさまじい水流の束が放たれ、それはホエルオーに直撃する。 「きゃああああっ!」 「しずかちゃん、反撃するんだ、もう戦いは始まってる!」 二人が乗っているホエルオーは潮吹きの攻撃を受け体力を削られる。 「サーナイト、10まんボルト!」 「ホエルオー、ねむって体力を回復だ!」 眠りに就くホエルオーの上からサーナイトの電撃が放たれる。 対アダン用に覚えさせていた10万ボルトだ。 普通は海水で電気は拡散してしまうが、ポケモンの電気技は なぜか海中のカイオーガに命中する。 「ドラちゃん、当たったみたい!」 しずかの歓声にドラえもんも一安心する。 「まさかこの距離で技の撃ちあいが始まっちゃうなんて……」 そう言うドラえもん達の眼前で海中から巨大な影が浮かび上がる。 「あれが……カイオーガ」 ホエルオーより少し小さいが、その威容から発せられる威圧感は さすが伝説といわれるポケモンだ。 10万ボルトを受けたにもかかわらず、そのダメージも致命傷ではないようだ。 「しずかちゃん、一気に倒すよ!」 ドラえもんはホエルオーに眠気ざましを振りまき、サーナイトは再び10万ボルトを放った。 2発目の電撃を受け、さすがのカイオーガも苦しんでいるようだ。 カイオーガは眠って体力を回復させるが、 その隙を突いてさらに3発、4発と10万ボルトや冷凍ビームを食らい続ける。 「よし、これならいけ…」 ドラえもんが喋りきる寸前、しずかのサーナイトが光の奔流に飲み込まれた。 「いやぁっ、私のサーナイトがっ!」 「これは、はかいこうせん……」 光の放たれた先を目で追うと、そこにはキングドラの背に乗ったイズミが ニヤニヤと笑っていた。 「そんなところから攻撃するなんて、卑怯だぞ!」 「何を言ってるのかしら?あなた達が二人がかりで攻撃してるから ダブルバトルを受けたまでよ」 イズミはカイオーガに回復の薬を投げる。 それを浴びて完全回復してしまうカイオーガ。 「そんな……サーナイトがやられちゃうなんて……」 今まで無敗だったサーナイトを失ったショックでしずかはへたりこむ。 「しずかちゃん……」 しずかは戦闘できる精神状態ではないようだ。 『こうなったら!』 ドラえもんはしずかの懐からボールを奪うと、それを投げた。 そして海上に現れたマリルリ目がけしずかを押し出す。 「ドラちゃん!」 「ボクが食い止める!しずかちゃんはのび太くんのところに!」 ドラえもんのホエルオーはイズミのキングドラめがけ突貫していく。 「のしかかれ、ホエルオーっっ!」 海上にジャンプしたホエルオーが巨体を海面に叩きつけた。 その激しい水飛沫と荒波の中、しずかはマリルリと共に海中に沈む。 『ごめんなさい、ごめんなさい、ドラちゃん!』 しずかの涙は泡といっしょに海水に混ざって拡散していった…… 次へ
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新ジャンル「家にドラえもんがいる」 92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 04 50.00 ID uZls8ErX0 男「えっ!あっ!その・・・。」 女(お願い、OKして。貴方がOKしてくれないと・・・ドラえもんが安心して未来に帰れない!) 男「・・・・・・」 男「ぼ・・・ボクも女さんのこと気になってました。その・・・これからよろしくお願いします!」 女「!!」 ドラ「!!」 女「ホ、ホント!?」 男「うん。いつも冷たくされてるから嫌われてるのかと思ってた・・・。」 女「ゴ、ゴメンね。」 男「でも嬉しいよ。ありがとう。」 女(や、やったー) 93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 08 49.93 ID uZls8ErX0 男「じゃあその、帰ったら電話とかするから!」 女「う、うんっ!ありがとう!」 タッタッタッタッタ・・・ 女「・・・やった・・・」ペタン 94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 14 33.63 ID uZls8ErX0 ドラ「・・・・女ちゃん。」 女「!、ドラえもん!わ、私、ちゃんと伝えたよ!自分の言葉で・・!」 ドラ「みてたよ。・・・・ちゃんと、言えてた。」 女「ドラえもん・・・うっ、うわぁぁぁん!!コレで、ひぐっ、安心して、ぐすっ、未来に、か、帰れるよね!?」 ドラ「うん、キミはもう一人でも大丈夫だよ。よく頑張ったね。」 女「うわぁぁぁぁん!ドラえもーん!!」 ドラ「ほら、泣かないで。キミは、ぐすっ、これから、男君と、ひぐっ付き合えるんだよ?」 女「でも、ぐすっドラえもんは、帰っ、ちゃうからぁ!ど、どらえもーん!ドラえもーん!うわぁぁぁん!」 ドラ「・・・・・・。」 96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 24 47.69 ID uZls8ErX0 -家- 女「スゥ・・・。」 ドラ「泣き疲れて・・・寝ちゃったか・・・。」 ドラ「キミは本当によく頑張ったね。」 ドラ「最初の頃からは、想像もできない。」 ドラ「・・・・・・。」 ドラ「・・・それじゃあ、ボクは帰るからね。」 女「・・・ドラえもぉん・・・。」 ドラ「!」 女「・・・だぁい好き・・・。」 ドラ「・・・全くキミは・・・ぐすっ、言う相手を間違えてるよ・・。」 ドラ「キミは、実に・・・ひぐっバカだなあ・・・。」 ガラッ ドラ「・・・さよなら。女ちゃん・・・!」 97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 28 32.82 ID 3AUqS8Ap0 女かわいい 98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 34 47.41 ID uZls8ErX0 布団「ガバッ」 女「あれ?ドラえもん?ドラえもんは!?」 女「ドラえもーん!!ドラえもーん!!」 「ドラちゃーん!、女ー!、ご飯よー!」 女「!!」 タッタッタッタッタッタ ガチャッ! 女「パパ!ママ!ドラえもん知らない?」 のび太「いや、見てないぞ。どうかしたのか?」 しずか「そんなにあわてて・・・昨日は泣きながら帰ってくるし、いったいどうしたの?」 女「そんな、ひぐっドラえもーん!!ドラえもーん!!」 99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 39 36.69 ID uZls8ErX0 しずか「そうだったの・・・。」 のび太「・・・。なあ、ドラえもんは何か残して行かなかったか? たとえば、怪しい薬とか・・・。」 女「ううん、何も・・・。」 のび太「そうか・・・。」 女「とにかく、学校行って来る。」 101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 44 37.34 ID uZls8ErX0 男「大丈夫?元気ないよ?」 女「大丈夫だよ。平気平気。」 (私が元気出さないと、男君も未来のドラえもんも心配しちゃう・・・。) 男「そ、そう?あ、あの、映画のチケット2枚あるんだけど一緒に行かない?」 女「う、うん!」 102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 50 14.14 ID uZls8ErX0 ・・・・ 布団「バフッ」 女「男君と映画・・・楽しかった。」 女「・・・。」 女「でも、やっぱりドラえもんがいないと・・・ドラえもんがいないと・・・ぐすっ」 コンコン のび太「まだ起きてるかい?」 女「・・・うん」 のび太「ちょっと、屋根の上で話そうか。」 女「うん。」 103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 00 55 16.34 ID uZls8ErX0 女「・・・。」 のび太「・・・女。ドラえもんに会いたいかい?」 女「ッ!会いたい!」 のび太「でも、女はまたたくさんドラえもんに迷惑をかけるかもしれない。」 女「・・・・。」 のび太「それにドラえもんの未来での用事も無視することになる。」 女「・・・・。」 のび太「それでも、ドラえもんに会いたいかい?」 女「・・・・。」 104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 01 36.73 ID uZls8ErX0 女「私は・・・。」 のび太「・・・・。」 女「・・・会いたいっ!」 のび太「・・・・。」 女「コレは私のわがままだし、ドラえもんにも迷惑はいっぱいかけるかもしれない!でも、」 のび太「・・・・。」 女「私は、・・・・会いたい。」 のび太「そっか。うん。分かった。ついておいで。」 女「?」 105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 05 47.27 ID aF3uZAQoO 明日………いや今日修学旅行だっていうのに…… 続きが気になってねむれん 106 代議士 ◆aWfrM7UWWY 2009/10/13(火) 01 06 05.69 ID eZLn5eX3O 34 のび太は環境省自然保護局に勤めてた気がする。 108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 16 26.39 ID uZls8ErX0 ゴソゴソゴソ のび太「たしか・・・この辺に・・・。」 女「ねえ。どうするの?」 のび太「あった!」 女「何このクスリ・・・。」 のび太「良いから。飲んで。」 女「う、うん」 ゴクッ のび太「そしたら呪文を唱えるんだ。」 女「呪文?」 のび太「ドラえもんは帰って来ない。」 女「ちょっと何言って・・・!」 のび太「いいから。ドラえもんは、帰ってこない。」 女「ドラえもんは、か、帰って来ない・・・。」 111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 30 34.47 ID uZls8ErX0 ピカー! 女「え!なっ何!?」 机「ガタガタガタガタガタ」 女「まさか・・・。」 ガラッ 112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 31 45.94 ID uZls8ErX0 女「まさか・・・。」 ガラッ ドラ「・・・ただいま。女ちゃん、のび太君。」 女「ど、ど、ど、ドラえもーん!!」 女「会いたかったよぉ!!会いたかったよぉ!!」 ドラ「うん。・・・僕もだよ。」 のび太「・・・お帰り。ドラえもん。」 ドラ「ただいま。またキミが僕を呼んだのかい?」 のび太「いいや、違うよ。今キミを一番必要としてるのは僕じゃなくてキミに抱きついて泣きじゃくってる僕の娘だよ。」 女「どらえもぉん!!ドラえもぉん!!」 ドラ「そっか・・・。キミか。」 113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 38 56.93 ID 3AUqS8Ap0 のびた男前だな 114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 41 57.29 ID XxE0ZROZO いいはなしだのび太もパパか 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 48 37.34 ID uZls8ErX0 のび太「女、そのクスリの効果が効いている間は、お前の言ったことは全部あべこべになって現実になる。」 女「そうなの!?」 のび太「そうだよ。だから言動には気を付けるんだ。」 女「・・・・・。」 ドラ「女ちゃん・・・?」 女「私は男君とドラえもんの二人と結婚して一生幸せに暮らさないっ!」 ドラ「え!、ちょ・・! ピカーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! なんで僕までぇぇぇええ!?」 116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 49 51.33 ID uZls8ErX0 リーンゴーンリーンゴーン のび太「すごく・・・・複雑な気分だ・・・・。」 ドラ「僕もだよ。」 男「僕もです。」 のびドラ男「「「はぁ~。」」」 女「まあ。幸せだから良いじゃないの!!」 しずか「そうよのび太さん。」 ドラ「やれやれ。君たちは実にバカだなあ。・・・・・・・・・ふふふ」 新ジャンル「家にドラえもんがいる」 ~Fin~ 117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 01 56 22.66 ID uZls8ErX0 スレ立ててからすでに十時間 最後までお付き合いありがとうございました。 終わり方について、異論は認める。 後、修学旅行の人とかは早く寝てくださいマジお願いします 119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 02 21 55.06 ID 6qJ/4LcEO 乙 PREV 新ジャンル「家にドラえもんがいる」01_vol01 NEXT コメント 感想・要望などご自由にどうぞ