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現在活動中光闇連合勇者御一行 死霊皇帝軍 オーシア魔法学校 ガイア星教団 境界過激派竜宮城の人々 衛星ルナの人々 邪神デミウルゴス その他妖怪 消滅済み無の軍勢デウス 現在活動中 光闇連合 当初は闇の王を倒しに行く光の勇者の物語だった……はずなのになぜか今では連合状態。 世の中何があるか分からないものである。 主人公パーティーとその後援団体や派遣元。 境界に対比すると混沌の勢力らしい。 勇者御一行 言わずと知れた主人公パーティー。 当初は光の女神ガイアの名の元に旅立ったので光の勇者と言っていたが 10章で死霊皇帝とも協力体制になり、今では闇の眷属も堂々と加入できるようになった。 カオスの勇者とか混沌の使徒とか言われる始末である。 目的は世界に平和を取り戻す事! 万人向きの無難なポジション。 初心者や話がややこしくて不安な人はとりあえずここに入って皆に同行しよう。 詳しくはこちら 死霊皇帝軍 死霊皇帝をトップにする闇の軍勢。当初の宿敵だったが10章以降味方側に。 影の実力者としてイザナミがいる。 六武神という強い六人衆がいる。 オーシア魔法学校 表向きは魔法学校だが、裏の顔は死霊皇帝軍に対抗する組織(だった)。 どこかギャグっぽいノリだが主人公パーティーの後ろ盾。 当初は死霊皇帝軍を潰す気満々だったものの、御一行の動向に合わせて柔軟に路線変更。 パーティーにはここから派遣されたNPCが二人いる。基本的に味方役参加枠。 ここで参加するなら彼らと同じく勇者パーティーに派遣されてくるのが無難かもしれない。 ガイア星教団 星の女神ガイアを信仰する巨大な宗教団体。 派閥は真面目なものから一応ガイア星教団を名乗る意味不明のイロモノまで千差万別。 組織が大きすぎて変なのもいる模様だが、基本的に味方役参加枠。 パーティーにはここに所属するNPCが一人いる。 境界過激派 9章以降急激に台頭。今ではすっかりメイン敵勢力におさまった。 竜宮城の人々 境界の眷族としての自覚に目覚めた者達の過激派集団。 ソフィア様万歳でガイアと死霊皇帝はまとめて死ねな分かりやすい集団。エドと妖烏が率いている。 復活が近いソフィアがバックで操っている気配がするが真相は不明。 分かりやすい敵役をやりたい人はここがお勧め。 衛星ルナの人々 現在の第三勢力。ガイアの衛星ルナで虎視眈々と計画を進めている、昔ガイアを出奔した天使たちの一団。 絶対天上天下地中浄化ニ柱滅殺惑星再生キャノン(仮称)でガイアを一掃して自分たちの世界にしたいらしい。 表向きのリーダーである天使長のルナは光り輝く新世界の神になる気満満で分かりやすいが この勢力のバックにはツクヨミという神がいる。 邪神デミウルゴス ガイアや地球の存在する世界樹に寄生し、新たな世界樹となるべく力を蓄えつつある邪神。 現在最も有力なラスボス候補。 下にあるデウス(+ミルゴ)と同じ存在? その他 上記に属さず、かつあまり本筋には関わらなさそうな勢力。 妖怪 日剣に住まう人ではない様々な種族の総称。 長である崇徳院を頂点として団結しているようだ。 崇徳院によると世の中を乱すのが目的らしいが、本当に危機の時は人間と協力したりもする。 ソフィアの過激派とここに両方所属している人もいたり、時には勇者一行に力を貸したりと、 他勢力と明確に敵対しているわけではない。 消滅済み 無の軍勢 元死霊皇帝軍だった第六天魔王が死霊皇帝を出し抜いて暴走。 純然たる世界の破滅を目的として暴れまわった。 10章にて勇者一行(主にアイリス)に撃破された。 デウス デウス・エクスマキナ。自称ソフィアに作られた機械神。 竜宮城勢力と共に計画を進めていた。 半身であるミルゴと融合してデミウルゴスになるが、意識をミルゴに乗っ取られた結果、勇者たちに撃破された。
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タイトル 第20話 データ転送 【19話へ】【21話へ】 ムルムル先生の裏未来日記 第20話 最速放送日 2012年2月26日(ニコニコ生放送) スタッフ 脚本 コンテ 演出 作画監督 総作画監督 小鹿りえ 細田直人 所俊克 桜井司、竹上貴雄 小島智加 ニコニコ生放送アンケート 来場者数 37,993 コメント数 42,493 とても良かった 62.1 まぁまぁ良かった 22.8 あまり良くなかった 6.2 良くなかった 8.8 Blu-ray & DVD収録巻 第7巻 原作該当話 9巻 Diary.39 君の名は 2009年3月掲載 Diary.40 全体子HOLON 2009年4月掲載 Diary.41 所有者集う 2009年5月掲載 Diary.42 死角 vs 死角 2009年6月掲載 Diary.43 終末の救い方 2009年7月掲載 出演 1st・天野雪輝、2nd・我妻由乃、9th・雨流みねね、8th・上下かまど、11th ジョン・バックス 秋瀬或、日野日向、野々坂まお、高坂王子、西島真澄、黒崎竜司、デウス・エクス・マキナ、ムルムル 備考 放送時は裏未来日記なし。ニコニコ生放送時、配信が止まるトラブルあり お話の流れ アバンタイトル (Diary.39 君の名は) 雪輝が由乃の手を離したのは、ひそかに銃口を向ける11th ジョン・バックスから彼女を守るためだった。 「彼女は(得体のしれない)偽者だぞ」と忠告をする秋瀬に対し、「由乃は由乃だ」と雪輝は言い切り、由乃と共にその場を去る。雪輝を止められなかったことを悔やむ秋瀬。 翌7月17日、11th殺害を決意したみねね。市長護衛の任に付く西島は、『これが協力できる最後』と標的がその日に訪れる予定の桜見中央大学の敷地図を彼女に送る。 Aパート (Diary.39 君の名は + Diary.40 全体子HOLON + Diary.41 所有者集う) スーパーコンピューター “HOLONⅢ”が設置されている大学敷地内のドームに侵入したみねねは、そこで11thと彼に連れ去られた8thの姿を発見。 そして、11thが『優れた民族は優れた能力を有する』という思想のもと、HOLONⅢと8thのサーバー『増殖日記』を接続し、そこへのアクセスアカウントを 桜見市在住者に送ることで全市民を孫日記所有者化しようと企んでいた事を知る。 彼の計画をイカれていると唾棄、スパコンを破壊しようとするみねねだが、その行動を予知し防いだ11thの『The watcher』に逆に追い詰められ、逃亡する。 逃亡日記の予知するルートを次々と塞がれ、敷地内に配置された刑事たちの警備の網を逃れられず、正体不明の11thの日記の能力に焦るみねね。 しかし、そんな彼女のピンチを救ったのは敵側の人間となったはずだった西島だった。西島はみねねに協力すると宣言し、彼女に求婚をする。 予期せぬ展開に戸惑うみねねは、スパコンを破壊できたら結婚してやると約束。2人は再びドーム内に侵入し、西島の活躍によりスパコンを爆破はされる。 同僚を裏切り狙撃してしまったことを悔やむ西島と、なぜか11thの予知の対象外となっている彼を不思議に思うみねね。 しかし、11thの計画は破綻したわけではなかった。HOLONⅢが破壊されたにもかかわらず、次々と孫日記所有者化する桜見市民たち。 その様子を因果律制御の間で眺めるムルムルと、寿命が近付きさらに体の崩壊が進むデウス。「ゲームはここまで全て儂の計画通り」とほくそ笑むムルムル。 市内で起こっている事態が飲み込めないみねねと西島。その前に現れたのは、入手した孫日記の予知から西島のピンチを知った日向・まお・高坂だった。 Bパート (Diary.41 所有者集う + Diary.42 死角 vs 死角 + Diary.43 終末の救い方) 高坂の持つNeo高坂KING日記の予知から、みねねは市民の孫日記所有者化が止まらない理由を知る。 全体子HOLON――3台のスーパーコンピュータからなるHOLONは各々で演算をシェアしており、うち1台を破壊しただけではその機能は停止しない。 残る2台は同時に壊す必要があり、人手がいる。孫日記の予知を悪用する一部市民のせいで混乱に陥った桜見市を救うため、日向らはこれに協力することに。 そして、高坂の何気ない発言と、西島が市から与えられたアカウントにアクセスしなかったため孫日記を得ていないことを知り、みねねは11thの日記の能力に気付く。 デウスにその確認のために謁見するみねね。このとき、デウスは影で何かを企んでいる気配のあるムルムルへの対策として、彼女に“何か”を仕込む。 デウスから語られる真実。予知システム 『未来日記』を考案したのは、人類のさらなる進化を求める11thだった。 11thとデウスは現在の未来日記の雛型となるアーキタイプをいくつか試作。さらに、それらの挙動を把握するための日記 『The watcher』を作りだす。 つまり、The watcherとは未来日記製造の過程で生まれた、全ての未来日記の記述内容を覗き見ることができる日記だった。 翌18日、残るHOLONは4塔からなるクアッドタワーの北・南塔の32階 (最上階)にそれぞれ1台ずつあり、加えて、11thのオフィスも北塔最上階にあった。 みねね・西島は北塔、日向ら3人は南塔のHOLON破壊のため、孫日記所有者となった11thの配下らが多数配置されたタワーを二手に分かれて侵攻開始。 11thはみねねらの持つ日記を盗み見て、手下たちに指示を与えて撃退に向かわせるが、なぜかみねねたちの姿を捕捉することが出来ない。 みねねが11th対策として発案したムクドリ作戦。それは手動で未来日記の記述を書き変え、11thに偽の情報を与えることにより撹乱する作戦だった。 作戦は成功するかに見えたが、11thは秘書・黒崎竜司の持つ孫日記 『秘書日記』から自分が侵入者を捕えるであろう正しい未来の情報を引き出し、 南塔24階で高坂らを拘束、北塔25階でみねねを負傷させ右手を奪い、西島を射殺。さらに、配下らにみねねを取り囲ませ、チェックメイトをかける。 絶体絶命のみねねであったが、そこに配下たちをマシンガンで襲撃し、姿を見せた雪輝。と同時に、由乃は北塔10階ショッピングフロアで暴れ回る。 ずっとみねねたちを後から付けていた雪輝・由乃は、騒ぎに乗じて配下たちから重火器を奪い、11thを殺害する腹積もりだった。 Q&A
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絶対平和 エクス ≡V≡ ゼロ 9 クリーチャー:オラクル/ゴッド・ノヴァ 16000+ ■このクリーチャーを召還してバトルゾーンに出した時,バトルゾーンにある自分の他のオラクルまたはゴッド・ノヴァ1体につき,相手の山札の上からカードを1枚持ち主の墓地へ置く。 ■中央(センター)G・リンク(このクリーチャーまたは他のゴッドをバトルゾーンに出す時,自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外しても良い。その後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」とあるゴッドにリンクしても良い) ■T・ブレイカー ■このクリーチャーがリンクしている時,バトルゾーンにある相手の無色以外のクリーチャーのパワーは100になり,シールドを1枚しかブレイク出来ない。 全てに,平等なる終焉を。 作者:かみど ゴッド復活ならばコイツらもリメイクせんと・・・・と言う事でゴッド・ノヴァ版デウス・エクス・マキナの中心,リンク時に相手クリーチャーのパワーを100に固定,ストロ-クスやオアシスと相性が良い,ニルヴァーナでタップしてタップキルなんてのも。 そして地味にトップテク除去も痛く,リンク先があれば2枚は確実に除去出来るだろう。 関連 鉄戒左神デウス/鉄戒右神マキナ 名前 コメント
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Blogs on マルセラ・ゼンブリヒ #blogsearch News on マルセラ・ゼンブリヒ gnewプラグインエラー「マルセラ・ゼンブリヒ」は見つからないか、接続エラーです。 レパートリー ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ガエターノ・ドニゼッティ ジャコモ・マイアベーア ジュゼッペ・ヴェルディ ヴィンチェンツォ・ベッリーニ シャルル・グノー ジョアキーノ・ロッシーニ オットー・ニコライ アンブロワーズ・トマ フリードリッヒ・フォン・フロトー リヒャルト・ワーグナー ヨハン・シュトラウス2世 レオ・ドリーブ ルッジェーロ・レオンカヴァッロ ジャコモ・プッチーニ [部分編集] ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 後宮からの誘拐コンスタンツェ フィガロの結婚スザンナ ドン・ジョヴァンニツェルリーナ 魔笛夜の女王 ガエターノ・ドニゼッティ 愛の妙薬アディーナ ランメルモールのルチアルチア 連隊の娘マリー ドン・パスクァーレノリーナ ジャコモ・マイアベーア 悪魔のロベールイザベル ユグノー教徒マルグリット(マルゲリータ) ディノーラディノーラ ジュゼッペ・ヴェルディ エルナーニエルヴィーラ リゴレットジルダ 椿姫ヴィオレッタ ヴィンチェンツォ・ベッリーニ 夢遊病の女アミーナ 清教徒エルヴィーラ シャルル・グノー ファウストマルグリート ロメオとジュリエットジュリエット ジョアキーノ・ロッシーニ セビリアの理髪師ロジーナ オットー・ニコライ ウィンザーの陽気な女房たちフルート夫人 アンブロワーズ・トマ ハムレットオフェリー(オフェーリア) フリードリッヒ・フォン・フロトー マルタハリエット リヒャルト・ワーグナー ローエングリンエルザ ヨハン・シュトラウス2世 こうもりロザリンデ レオ・ドリーブ ラクメラクメ ルッジェーロ・レオンカヴァッロ 道化師ネッダ ジャコモ・プッチーニ ラ・ボエームミミ Last Update 2019/03/01 01 45ページ先頭へ
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ゲリュオン、退けられし君主 GERYON, THE DEPOSED LORD 痕跡霊レベル5 呪縛難易度25 かつては大きなパワーを持つデヴィルであったゲリュオンは、現在痕跡霊としてのみ存在している。彼は、バインダーに彼の目に関連するパワーを付与すると共に、必要なときにすぐに空を飛ぶ能力を付与してくれる。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ゲリュオン.PNG) 伝説: 暗黒の技法を学ぶ学者の大部分はゲリュオンを知っている。伝説的な九層地獄の君主の一人であった彼は、凍りついた地獄の第五階層ステュギアを支配していた。“応報の乱”として知られる動乱において、ゲリュオンは最強のアークデヴィル、アスモデウスを密かに支援し、彼のライバルたちと対峙した。誰がアスモデウスの権力を奪い取るか決めるために、敵対する君主たちの軍勢が会合した際、ゲリュオンは彼の角笛を吹き鳴らした。彼の合図と共に、その軍勢は指揮官たちに反旗を翻し、簒奪を企てた者たちは打ち破られ、再びアスモデウスがバートル全土を支配する権力を確立した。簒奪を企てた者たちに、すぐには忘れられないような教訓を与えられたと知るや、アスモデウスは彼らを元の地位に復帰させた。しかしゲリュオンに対しては、報酬を与える代わりに、どういう訳か、彼の孤独な支持者の権力と地位は他の者と入れ替えられてしまった。 その地位を失ってからのゲリュオンの運命は明らかになっていないが、バインダーの学者の中には、アスモデウスがゲリュオンによるさらなる裏切りに備えて行なったのだと主張する者もいる。この物語では、当惑し、茫然としているゲリュオンには未来におけるあらゆる希望が失われたと語られている。彼は自らの行動の目的を疑い始め、一時の迷いのあまり自らの存在そのものすらも疑い始めた。その瞬間、アスモデウスの攻撃を受けた。九層地獄の支配者たちは常に自らの信仰を失った者の魂を喰らうことに飢えており、ゲリュオンの強力な魂は最高の餌食となった。 特殊条件: ゲリュオンは、魂と次元界との関係について理解していることを示した召喚者の呼びかけにしか応えない。すなわち彼を召喚するには、君は〈知識:宗教〉か〈知識:次元界〉のいずれかを最低でも5ランク以上有していなければならない。 霊の発現: ゲリュオンは病的な緑色の光の閃きの中に出現する。奇妙な寄せ集めの姿で、彼の肉体は3体のオーガ・メイジが互いに背中合わせに立った姿で溶け合っている。彼は3本の脚を持っておりそれぞれが2つの足首を有し、また3本の腕を持っておりそれぞれが2つの手首を有している。3つの肩から突き出した1本の首の上に1つの頭があり、そこから均等な位置に3つの残忍な顔がついており周囲を睨み付けている。1つの顔は眉間に皺寄せ怒っているように見え、別の顔はやたらと目を回転させて心をかき乱されているように見え、第三の顔はしばしば何か他の事を考えているかのよう遠くをじっと凝視し、思慮深そうに見える。 ゲリュオンは一度には3つの顔の内1つの顔だけで話をし、3つの顔それぞれは異なる人格と異なる声を持っている。怒りの顔は重々しい声、困惑した顔はぺちゃくちゃとヒステリックな声、思慮深い顔は静かな声である。しかし3者ともゲリュオンである。彼の気分が変わるときにはいつも、ゲリュオンはその時点で彼の気持ちに最もふさわしい顔が召喚者の方を向くように体の向きを変える。 徴候: 君の頭に、緑の瞼と黄色い猫のような虹彩を持った悪魔のような追加の目2組が開く。これらは君自身の元の目と同じ高さで、それらが互いに等位置関係になるような場所に開き、これらの血走った目のおかげで君は全周囲を見る能力を得る。君自身の元々の目は、新たな目と同じような外観に変化する。 影響: ゲリュオンによる影響を受けている間、君は君が味方だと思っている相手に対し、たとえその者が公然と裏切り行為を働いていたとしても、過剰に信用し義理堅くなる。彼は信頼するということに価値を見出しているため、君が〈真意看破〉判定を行ったり、相手の考えを読んだり嘘を感知する能力を使用したりするなら、ゲリュオンの影響に反抗していると見なされ、通常のペナルティを課せられる。 付与能力: ゲリュオンは彼の目と彼の破滅をもたらす凝視攻撃、そして飛行能力を付与してくれる。 酸の凝視: 君の悪魔のような目の凝視は、敵に酸の発疹を引き起こすことができる。君がこの能力を使用する時、君の30フィート以内にいるそれぞれの敵は意志セーヴに成功しなければ、2d6ポイントの[酸]ダメージを被る。通常の凝視攻撃に対するのと同じように、敵は目を逸らしたり閉じたりして自らを守ろうとすることができる。君もまた通常の凝視攻撃の場合と同じように、標準アクションによって1体のクリーチャーを凝視攻撃の目標として集中することができる。望むのであれば、君は凝視攻撃の範囲内にいる特定のクリーチャーたち、たとえば味方などには効果を与えないことを選択できる。ゲリュオンの徴候を抑制して消しているなら、この能力を使用する事はできない。 全周囲視覚: 新たに得た目によって、君はあらゆる方向を見ることができ、〈視認〉と〈捜索〉判定に+4ボーナスを得る。君を挟撃している敵は、何らボーナスを得る事ができない。しかしながら、凝視攻撃を有するクリーチャーと対峙しているときには、目を閉じることはできるが、目を逸らすことはできない。ゲリュオンの徴候を抑制して消しているなら、この能力を使用する事はできない。 暗闇を見通す: ディーパー・ダークネス呪文によって作り出されたものを含め、あらゆる種類の暗闇を完璧に見通す事ができる。ゲリュオンの徴候を抑制して消しているなら、この能力を使用する事はできない。 即行飛行: 君は機動性完璧、60フィートの移動速度で1ラウンド間飛行できる。この能力の起動は即行アクションである。一度即行飛行の能力を使用したなら、君は5ラウンド間は再びこの能力を使用することができない。 出典: 『Tome of Magic』p.32 関連項目 バインダー(キャラクター・クラス)
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機界神エクス 火光 スーパーレア コスト10 9000+ メカ・デル・ソル/ゴッド ■マナゾーンに置く時,このカードはタップして置く。 ■Wブレイカー ■このクリーチャーがバトルに勝った時,このクリーチャーをアンタップしてもよい。 ■トライ・G・リンク《終焉神デウス》の右横または《絶対神マキナ》の左横,またはその間 ■このクリーチャーがゴッドとリンクしている時,自分の他ののクリーチャーのパワーは+4000される ■このクリーチャーは,《終焉神デウス》と《絶対神マキナ》の2体とリンクしている時「Q・ブレイカー」と「パワーアタッカー+10000」を得,このクリーチャーがシールドをブレイクする時,相手はそのシールドを手札に加えるかわりに持ち主の墓地へ置く。 ■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時,自分のマナゾーン,バトルゾーンシールドゾーンから,カードの合計が15枚以上になるようカードを選び,自分の墓地へ置く。カードがそれ以下の場合,その全てを墓地へ置く。 この神は,全てに平等な終わりを与える。 作者:神戸 人造神デクス・エウス・マキナの中心。 リンク状態でさらにに巨大になったムゲン・イングマールに,シールド焼却能力は絶対神と微妙にシナジー。 ですが件の欠点のお陰で,破壊されてしまうと,逆に自分が終焉へ,うまく生かそうと思えばいかせるかな・・・。 収録:機界編(マシーナ・ワールド)
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Blogs on エディト・マティス #blogsearch News on エディト・マティス ユニバーサル音源復刻 “VINTAGE SA-CD COLLECTION”第28弾!ベームのモーツァルト“レクイエム”、グリュミオーのバッハ、ヴィヴァルディ - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 〈タワレコ限定・高音質〉スウィトナー/フィガロの結婚、ケーゲル/パルジファル~Berlin Classics SACDハイブリッド化プロジェクト第14弾! - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 生誕150年記念!Capriccioレーベル『ツェムリンスキー:生誕150周年記念エディション』(6枚組) - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ユニバーサル音源復刻 “VINTAGE SA-CD COLLECTION”第27弾!リヒターのマタイ、ベームのベートーヴェン、マゼールのブルックナー - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ソプラノ歌手エディット・マティス、80歳記念CD7枚組限定盤『エディット・マティスの芸術』(7枚組) - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE レパートリー ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト [部分編集] ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト フィガロの結婚ケルビーノ 魔笛パミーナ Last Update 2021/10/16 13 27ページ先頭へ
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ディアウス・デウス セリア・アーリアル ヘイズ・アーリアル
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「……ン~、不味(マッズ)いなァ……」 ガムテこと、輝村照は右手の親指と人差し指で輪を作り、望遠鏡のように片目で覗き込む。 そして心底うんざりしながら、溜息交じりに呟いた。 「あいつ、滅茶苦茶強くね…?」 自作の望遠鏡の先、そこには自分が見知った女。 軍服(ナチス)の馬鹿赤髪女(メンヘラ)と、それをひたすらに殲滅(ボコ)す紫の甲冑を着たチビ女が居た。 何度か漁夫るかと、虎視眈々と隙を狙ってみたが、どうにも隙が無い。 遠く離れた建物の屋上から、豆粒ほどの景色としてガムテは二人の戦いを観測しているが、これ以上下手に近づけば、奴の狩場(テリトリー)に足を踏み入れかねない。 「凄いね。お兄さんはそんな遠くまで見れるんだ」 「いや~結構、限界(ギリ)だなァ。これ以上、近づくのは危険(ヤバ)い」 赤髪の女が無力化され、その後黄色の鼠と帽子の少年、銃を持った少女との交戦にもつれ込む。 あの鼠、見た目は愛慕(キュン)だが、帽子の少年との息の合わさりようから、ガムテからしても油断ならない相手だ。 殺しはともかく、歴戦を潜り抜けた猛者だろう。プロの殺し屋として、一切の驕りもなく高い評価を下し、そしてガムテは観測を止めた。 奴等が勝つか負けるかは分からない。案外、下克上(ワンチャン)あるかもしれない。 だが、もし甲冑の女が勝てば次は自分達だ。 「行くぞ。ヘンゼル、あれと今やり合うのは面倒い」 「……僕の魔法で眠らせちゃえば?」 「間抜け(アホ)。さっき、俺に効かなかったばっかだろ」 「ちぇっ」 ガムテにとって、赤髪の女と帽子の少年。 ルサルカとサトシも、相応の実力のある敵として認識すべき参加者だった。 だが相対した甲冑の女、メリュジーヌはそれすらも捻じ伏せる桁違いの強さだ。 負ける気はないが、かといってようやく中盤に差し掛かろうというこのゲームの進行状況で当たりたい相手じゃない。 「今、ここでやり合っても良い事なんざ皆無(ねえよ)」 恐らく、これは勘だがメリュジーヌもラスボスではなく、まだその格上が居る。 ラスボスを控える中で、ここで全力を賭して倒したところで、回収(ドロップ)するものもたかが知れている。 後回しにして、経験値稼ぎ(レベリング)するのがもっともコスパが良いだろう。 ゲーム攻略として、些かベターすぎるのも気に入らないが仕方ない。 「蘇生(リセット)のない高難易度(フロムゲー)なら、慎重(ビビリ)過ぎってこともないだろしな……」 乃亜が麻薬(ヤク)の増殖に手を貸した。その魂胆も見えてくる。 そうまでしなければ、ガムテには僅かな勝ち筋すらない。それ故の憐れみということだ。 (あいつ、愚弄(ナメ)やがって……) 腸が煮えくり返りそうな程だが、事実としてこれだけの強者が居るのであれば納得せざるを得ない。 何より、それでも乃亜を恨み切れないのは。 同類(グラスチルドレン)だと、鋭敏な嗅覚で嗅ぎ分けてしまったからなのかもしれない。 ──── 「キャハッ☆!!」 ガムテの振る村正と水竜王の杖が切り結ぶ。 如何にもなローブを着た涙袋がチャーミングな少年。ガムテの見たまんま魔法使い(なろう)だったが、いざ戦闘を吹っかけて見ればこれが中々の胆力の持ち主だ。 「退いて貰えませんかね。僕達は殺し合いに乗る気はないですし、貴方にもそれはお勧めできませんよ」 魔法は専門外故、詳細な熟練度合い(ステータス)は分からない。 だが、近接戦を主とするガムテと普段の得物(ドス)ではないとはいえ、剣戟を捌き立ち回る。 この少年の練度は、1級には及ばないが、それに喰らい付けるだけの剣の技量はある。 惜しむらくは、この少年の剣術のベースになったであろう流派。 それが合っていない。 戦士としては優れていても、師としてはまるで駄目な相手から教えを受けた影響だろう。 それさえなければ、この少年は剣士として非才ではあれど、もっと高みには上れた。 「ば~か! 殺せって言われたのに、殺さないバカなんておりゅ!?」 話が通じない。 あの砂使いの少年とは別ベクトルの方向で、この少年も狂っている。 「怖いですね。Z世代(イマドキ)の子供は……」 肉体年齢で言えば、自分もその世代ではあるな。そう心の中で苦笑しながら、ルーデウスは眼前の少年を改めて観察する。 木之本桜を連れて、グレイラット邸から離れ休息を取った矢先に襲撃してきた二人組。 一人は喪服を着た銀髪の少年。魔法を扱うが、使い方は杜撰そのものだ。 「可愛いお姉さん、僕も魔法使い(なろう)なんだ」 「な、なろうって何なの?」 「さあ? ガムテのお兄さんがそう言うから」 さくらが操る風(ウインディ)とヘンゼルが放つ炎が吹き合う。 業火は女性のような風の精霊に抱き締められ、消化していく。 (なんだか、面白くないな。早くこの女の子で遊びたいのに) 腹正しい事に、まるで自分が軽くあしらわれているようだった。 何度も魔法を放っては、さくらに対処され攻撃が全然当たらない。 魔法の使い方の熟練さを身を以て痛感させられる。 「ラリホーマ」 ならばと、先ほどガムテに掛けた眠りの魔法を放つ。 「……ほぇ?」 さくらはヘンゼルの詠唱をきょとんとした顔で見つめる。 (……やっぱ、効かないか) 詳しい事はヘンゼルにも分からないが、確かにこの魔法は効く相手とそうでない相手に分かれるようだ。 特に同じ魔法使いだと、耐性があるのかもしれない。 (さくらちゃんの魔力量は相当なものだ。才能もとんでもない。あれぐらいの魔術なら、何とかなる) ガムテの剣を弾きながら、ルーデウスは二人の魔法少女と少年を一瞥する。 ヘンゼルの手にした杖は別にしても、ヘンゼルそのものは魔術のド素人だ。 戦いの勘や経験は秀でているが、魔術に関する知識は怖い程に欠落している。しかも、本人も意識していない程に。 ようは、使い慣れていない。 人を殺せない優しい性格のさくらが勝てるかは別にして、魔術戦に限っては、ヘンゼルの強化された身体能力を踏まえても、易々と後れを取る相手ではない。ルーデウスはそう判断した。 「キャハッ☆、キャハハハッ!!」 「ッ────!!」 むしろ、一番厄介なのはこのガムテープの少年。 一見とぼけた馬鹿を演じているが、その実狡猾そのもの。 ルーデウスの予見眼を発揮しても尚、その未来は無数にブレる。 速さもさることながら、幾重にも張り巡らされた戦術とガムテの直感がルーデウスの魔眼にすら匹敵する。 予見した未来を更に超えた精度で、ガムテの第六感が危機を回避する。 馬鹿みたいな口調とふざけたコミカルな動きも、油断とミスリードを誘う罠がいくつも伏せられている。 剣技も、決して鍛錬を欠かさない。研磨され尽くした技量が伴った達人(プロ)のそれ。 (こいつを片付けて、早くさくらちゃんの所へ行かないと……!) 僅かにでも読み負ければ、一瞬でルーデウスの首が飛ぶ。 しかし、ヘンゼルとの交戦を続けるさくらも長時間放っておくわけにもいかない。 例え戦いに勝利しても、さくらではあの少年の命を絶つことはできない。無力化する為の拘束も考えが及ばないかもしれない。 高い実力の魔法使いであることに違いはないが、そのメンタルは日本の平和な小学生となんら変わらないのだから。 ルーデウスも殺人は極力避けるが、いざという時に腹を決める覚悟はある。 だが、さくらにそんなものを強いるのはあまりにも酷だ。 (────なーんて、考えてるよなァ、お見通し(バレバレ)なんだよ) その焦燥を感じながら、だがガムテも攻めきれずいる。 剣技だけならば圧倒できるが、こいつの本職は魔法だ。水だか岩だかがポンポン飛び交う。 それだけならばまだ良いが、足場を崩す魔法も多く。狡賢い。 (つっても、こっちも中々攻めあぐねてるけどな……) 意識を割く対象が多く、その分ガムテが攻め込むタイミングも狭まっていく。 ガムテの油断を誘う演技にも引っかからず、外見以上に中身はおっさん臭い。 思いの他、やりづらい相手だ。 (ヘンゼルがあっちの少女漫画(なかよし)殺っちまえば、二対一で蹂躙(フルボッコ)だが……手間取りそうだな) やはり、ここで確実に自分が息の根を止めるしかないか。 村正を握る手を逆手へと持ち替え、ガムテは一呼吸置き、意識を切り替える。 こいつは殺す。ここで確実に殺す。 「……ッ、な、っ!」 空気が変わる。まるで凍ったかのように。 何か、この戦況を一変させる何かが来る。それを予感し、ルーデウスも予見眼により魔力を回す。 避けなければ、この一撃では何としても絶対に回避しなければ。 「やあ、楽しそうだね」 ルーデウスを前にして、ガムテはその構えを完全に解いた。 「────真実(マジ)ィ?」 それは一見して、無謀で愚かな愚行である。相手はガムテを殺すつもりの、腹の据わった戦士だ。 隙を見せれば、喉元を平気で食いちぎるなど造作もない。 知識や記憶ではなく、本当や勘と言った体の奥底の芯にまで染みついた当たり前の理屈だ。 特に殺し屋として、多くの命のやり取りを行ったガムテにとってはより当然の。 「人探しをしているんだ。赤い髪のルサルカという女の子を見ていないかな? 可愛いんだけど、頭の弱い娘でね……。悪い奴に虐められてないか心配なんだよ」 だから、その愚行には理由がある。優先順位が変動したのだ。 この白銀の乱入者こそ、最も警戒すべきであると。 「────?」 ルーデウスの手も止まり、新たな乱入者に視線を向けていた。 「あとは、コートを着た髪を逆立てた男の子も見てないかな?」 さくらもヘンゼルも。同じく、戦いを中断しその場の全ての視線が注がれる。 眼帯を付けた隻眼の軍服少年。 ルーデウスの前世の知識に照らし合わせれば、あれはナチスの軍服だ。 そう、オタクが好きなやつ。そう、ルーデウスは思った。 更には少女のような中性的な美貌だが、貼り付いた笑みがその本性が血に飢えた獣だと訴える。 「そう、怯えなくてもいいよ。僕は人探しをしているだけなんだから」 嘘だ。 ルーデウスもヘンゼルもガムテも。 あまりにも薄っぺらい、その言動を訝しみ。奴の最終的な到達点は、殺戮以外にあり得ないと断定した。 「る、ルサルカさんっていうのは……」 「僕の恋人なんだ。愛し合ってるんだよ」 恐る恐る。さくらだけは口を開く。 答えを聞いた筈なのに、さくらはより困惑が増すだけだった。 (なに? この嫌な感じ……) 人を好きになる事は素敵な事だ。 色んな好きの形が、きっとあるのだと思う。 さくらも小狼が好きで、小狼もさくらのことを好きでいてくれている。 すごく幸せで、心が温かくなって。もっと小狼のことが好きになる。 (この人、本当にルサルカさんが事が好きなの?) だから、分からない。 様々な愛を見たさくらにとって、シュライバーの語る愛のハリボテさは異様の極みだ。 ロボットが表面上、字面だけ真似て人間と意思疎通を図っているような歪さ。 きっとこの人は賢い。賢いから、言葉の意味は通じる。通じるが、言葉に込められた感情を理解していない。 理屈として事象として、知っているだけだ。 「だから、教えてくれないかな? アンナに早く会いたくてね」 ────あいつだ。 ────絶賛、敗北(いじめ)られてたよ。 ガムテは奴と同じ軍服と赤髪という特徴から、即見当を付け、そしてそれを悟られぬようガムテープだらけの顔の奥底に仕舞い込んだ。 こいつに、ルサルカの居場所を吐く(ゲロ)っても得はない。駆け引きにも使えない。 恐らく、殺しに変化を付ける為に縛りプレイを楽しんでいるだけで、居場所を知ってもそちらへ行くことはない。 どんな返答をしても、この場の全員皆殺しにして、ルサルカを探しに行くだけだ。 「おい、魔法使い(なろう)。 約束してやる。 今、ここでお前らは殺さない────だから」 組まないか。 ガムテの狂乱の仮面を外した冷徹な一言が、ルーデウスの耳に響く。 殺し屋として、残酷でありながら愚直なまでに高い美学を持つガムテが殺さないと言った。 つまり、本当に殺さないという意味だ。 ルーデウスも無言で頷く。 ここで小競り合いを続ける場合ではない。 ガムテの言動を鵜呑みに出来ないが。目下、最大の脅威はあの少年だからだ。 歴戦の殺し屋と、異世界へ転生し修羅場を潜り抜けた魔術師の判断は早かった。 「さくらさん」 「ヘンゼル」 お互いの同行者に声を掛け。 潰すべき対象の変更を伝える。 「フフ…ウフフフフ、アッハハハハハハハハハハ────」 殺意が三つ。一つそれに及ばない甘ったるい敵意が一つ。 温いが、まあ悪くない。やはり死人を殺めるより、生きた人間を殺す方がずっと良い。 ここが戦場であると実感できる。 「ウォルフガング・シュライバー」 名乗る。 (シュライバー……日番谷隊長が言ってた……) 己が英雄であることを知らしめるように。 「……破壊の八極道、輝村照(ガムテ)」 それに名乗り返したのはただ一人。 どいつもこいつも、礼儀作法(マナー)がなっていないようだと、ガムテは呆れ果てた。 (もっとも、お前も…別に気まぐれで名乗ってるだけで、美学(ルール)なんぞ皆無だろうけどさ。 にしたって、あの中性的な見た目……) 何処かで見たような。まるで、鏡に自分を写し出されているかのようだ。 (ああ、お前もか────) 壊れている。 最早割れたのを通り越し、粉々に砕け散っている。 心を殺されたんだな。 ガムテが見た中でも、もっとも最大で最狂の割れた子供かもしれない。 だからこそ、勝つしかない。勝たなければならない。 「ハハハハハハハハ────」 吹き荒れる嵐のように。狂気の嬌声と共に魔弾が隙間なく敷き詰められ、カーテンのように四方八方へ荒れ狂う。 執拗なまでに使い込んだ二丁の拳銃、通常では考えられぬ連射性能とそれを可能にする魔人の神業。 薬(ヤク)決めた極道はおろか、忍者すらも超越した化け物だ。 「ッッ!!?」 シュライバーの足元がぐらついた。 不自然に足場が柔らかく変質していた。 先程まで、固くシュライバーを支えていた大地が一瞬にして、底なしの沼へと変貌したのだ。 これこそが、ルーデウスが後の通り名としても定着した泥沼の魔術。 直接的な殺傷力はないが。足場を沈め、行動不能に陥らせるか。そうでなくとも数秒の隙を生み出す。 「キャハフヒホ~~ッッ☆」 魔弾の嵐を、生身のままガムテは単身突撃する。 その手にある刀は稀代の名刀であり、高い神秘を兼ね備えている。 シュライバーの魔弾は、聖遺物には遠く及ばない。 一発の弾丸と一振りの名刀であれば、その格は後者が上回る。ガムテは持ち前の動体視力で弾を弾き落とし、傷一つ付きはしない。 だが、その数が数百を超えるのであれば別だ。 数という圧倒的な質量を前にすれば、ミツバチの大群に殺されるスズメバチのように、村正も限界を迎える。 「直撃(ちょく)で受ければな」 飛び交う弾丸を瞬時に、己に着弾する軌道上のものだけを全て計算に入れる。 瞬時に最低限の動きで、最大限の効率を重視した身のこなしで刀を振るう。 数百を超えた魔弾を受け────村正は未だ健在。 傷一つなく、刃こぼれすらしていない。まるで弾丸など、最初からなかったかのように。 「じゃね~☆」 弾幕をガムテは生身一つ、無傷で突破しシュライバーへと肉薄する。 ガムテはただの殺戮者ではない。プロの殺し屋だ。 こと、殺す事においてガムテの右に出る者などいない。例えそれが首領副首領を除く、黒円卓、最速最強の白騎士であろうとも。 その魔弾の威力を技術(わざ)で殺し、村正への負担を最小限に留めた。 忍者の馬鹿げた膂力すら、涼しい顔で受け流し、あしらうガムテにとっては赤子の手を捻るにも等しい芸当。 完璧に殺った。 ガムテもルーデウスも即席とは思えぬ連携を発揮した。 それは、かの黒円卓の魔人を相手にしても通じる高度な領域の水準で (────いやッ、こいつは) しかし、ガムテの第六感が告げる。 (眼が……!) ルーデウスの予見眼がブレる。 今までにない程、脳が直接シェイクされるかのような嘔吐感が込み上がる。 これは────。 「やるね」 シュライバーは驚嘆し素直な賞賛を送る。 一秒もしない内に、その刃は自身を切り裂きその命を絶つと分かっていながら。 沈み行く底なし沼に沈み、何の抵抗も出来ぬと理解しながら。 その余裕を崩さずに。 「危険(ッブ)ねェ……」 前進しかけたガムテは、あらゆる理屈を押し退けた直感に従い後退した。 シュライバーを殺す絶好の機会を、何の躊躇いもなく捨て去った。 その約一秒未満の後、ガムテの目と鼻の先に巨大なクレーターがこじ開けられる。 隕石が落ちたのと同じ理屈に過ぎない。 「────まだまだァ!!」 ただ、それを人間を行っているかどうかの違いだ。 簡単だ。一人の人間が跳躍し、そのまま降り落ち、莫大な破壊痕を刻み込んだ。 別にそれは良い。忍者でも極道でも、馬鹿力でぶん殴ってそれぐらいのことはする。 ガムテにとって目を疑うのはそんなことではない。 奴は、絶対に沼に嵌っていた。そこへ沈む運命だった。 跳躍など不可能だった。 「目視不可(みえね)ェ」 確か人間は高所から落下した時、下が水面であろうともコンクリートのように固くなると聞いたことがある。 つまり、シュライバーは同じことを再現したと推測した。 本来、人の身では数え切れぬほどの高所から落下した時に発生するであろう落下速度を、沼に触れた瞬間、ただ蹴り上げるだけでそのスピードを再現。 沼に沈む前に、それがコンクリートのような硬度を発揮する程の速さで蹴れば、シュライバーにとって沼と平地になんら違いはない。 (そうか、あいつの自慢は────) 速さ。 何者にも触れられぬ。最狂の絶速。 目にも止まらぬ速さから降り注ぐ魔弾の雨は、シュライバー以外の全ての生命を刈り取ろうとする。 「「樹(ウッド)」!!」 さくらの叫びと共に、巨大な大木がさくら達を包み込むように覆う。 分厚い樹の幹はシュライバーの魔弾すら通さぬ鉄壁だった。 「ルーデウスさん」 「さくらさんは防御を」 十以上の岩の砲弾を生成し、それらを散弾のように拡散し射出する。 詠唱を破棄し、瞬時に構築した魔術は物質世界に顕現するまで、コンマのズレもラグも生じない。 「ハハァッ────」 影を捉えたと思った次の瞬間には、シュライバーはルーデウスへの死角へと回り込んでいる。 岩(ストーンキャノン)でシュライバーの撃墜を試みるが。 空も地上も、縦横無尽に駆け巡るシュライバーを捉えきれない。 本来、無詠唱魔術を可能とするルーデウスは魔術の早打ちに関しても折り紙付きだが、相手のスピードが埒外過ぎる。 (先読みが役に立たない……!!) 予見眼も、その速さに最早効果が意味を成さない。 ありとあらゆる角度から、シュライバーは切り返せる。1秒後の未来でシュライバーは百以上の動きを可能としている。 その全ての情報を脳に流し込まれれば、銃弾に触れるより先にルーデウスが情報を処理しきれず死ぬ。 元から、速すぎる相手、強すぎる相手にはキャパシティを超えて大きな反動を受ける能力だったが、ここまで極端に使い物にならないのは初めてだ。 予見眼に回す魔力を最小限にし、脳への負担を軽減するなど本末転倒だった。 (どうなってんだ。あのガキ、いくら何でも────) 威力など二の次だ。 より速く、もっと速く。何を差し置いても速さだけを特化させ、魔術を放っても。 シュライバーの影すら踏めない。 龍神オルステッドとの交戦ですら、通用はしないが攻撃は当たった。 単に避けなかっただけかもしれない。本気をまるで出していないだけかもしれないが。 (クソッ、もう少しプロレスぐらいできないのかよ!!) 奴の強さは分かったがその上で、徹底してこちらの攻撃を避けている。 明かに、こちらを格下と舐め腐っているのに。その一点に関して、油断も隙も無い。 オルステッドでも、もう少し戦いに付き合ってくれた。 「見た目に合わない醜悪な中身を、引き摺りだしてやろうかァ!!」 (こいつ、俺の……!?) シュライバーの手元から二つの火花が弾け、鉛の牙が撃ち出された。 狙いも精密にして的確。樹の大木の盾をすり抜けるよう、絶妙な角度へと計算された連続射撃。 ただの罵倒に意味はないのか。それともまさか、自分の正体に一目で気付いたのか。 刹那の間、刺激されたコンプレックスに苛まれる暇すらなかったのは、不幸中の幸いだったのかもしれない。 「────」 迫る弾丸の対処に、冷静さを崩さずにいられた。 予見眼に魔力を回し、その機能を再起動させる。 シュライバーはその未来を自らの手で変動させるが、銃弾は違う。 これらは意思を持たない道具であり、シュライバーから離脱した時点でその運命が定められている。 全方位を囲う魔弾の雨の中、それらが向かう運命の最終地点へと意識を飛ばす。 (間に、合うか────) 豪風を巻き起こし、魔弾へと叩き付ける。 使用するのはエアバースト。 風を一点に集中させ、敷き詰められた魔弾の幕の中から僅かな隙間をこじ開けた。 更には自身にも風をブーストさせ、その隙間から吹き飛んでいく。 「ぐ、が……ァ」 地べたを転がりながら、脳が焼き切れる寸前まで酷使した影響か吐き気を催す。 体の外側と内側、両方から激痛に苛まれながらルーデウスは受け身を取る。 鼓膜を響かせる銃声は続くが、大木の影に遮られ着弾には至らない。 これも計算通り。さくらの樹の防御下に行けるよう角度も調整した。 (ふざけ、やがって……こんなの、何度もやってられるか……!!) 死に物狂いで死地を脱したというのに、とうのシュライバーは涼しい顔で未だに走り回り、飛び回っている。 シュライバーにとって、あの銃の連射など児戯に過ぎないのだろう。 あの程度、避けれて当たり前だ。 馬鹿げた話だった。 予見眼を限界まで稼働し、大きなリスクを負ってようやく生還したこの死地が、シュライバーには遊びなのだから。 (どうする……なにか、なにか方法は……) このままでは死ぬ。 オルステッドの時に植え付けられたトラウマが脳裏を過り、ルーデウスの背筋に悪寒を走らせた。 「メラゾーマ」 同じく、乱雑に業火を打ち上げるヘンゼルも苛立っていた。 魔弾そのものはさしたる脅威はない。数発なら地獄の回数券で強化された肉体ならば耐えられるし、致命打に繋がるものではない。 やはり問題はその数だ。 数百数千と打ち込まれれば話は変わってくる。 (この子確かに速いけど……なんで銃を使うんだろう?) 銃は便利だ。ヘンゼルは斧を好んで使うが、銃はより簡単に人を殺せる。 痛い事をする大人が居たら、すぐに黙らせられる。 だから銃を使うのは分かる。分かるのだが、この少年に必要なものなのか。 だって銃を撃つより、自分で殺しに来た方がずっと速くて、ずっと速いじゃないか。 何故、自分から殴りに来ないのか。 「ラリホーマ」 だから分かった。 この子は触れるのを嫌う程、弱いのだと。 闇の世界を聡く生き延びたヘンゼルだから、相手の仕草に鋭敏だった。 これだけ、馬鹿げたスピードを発揮しながら、直接殴れば既に決した勝負なのに。 あらゆる攻撃を絶対に避けようとし、まだ自分達を殺し切れていない。 ルーデウスのスピードの特化した岩など、今のヘンゼルからすれば避けるまでもないのに。 玉砕覚悟で肉薄しても、お釣りがくるほどだ。 そんな弱い攻撃を丁寧にシュライバーは避け続けている。 だからたった一撃でも、当ててしまえば簡単に屠れる。 彼は、肉体的にはとても弱いから。 「おやすみ。お兄さん」 速い。速いが、それは物理的な法則には逆らっていない。 概念的な力には、その速さは及ぶのか。 「ッッ────!!?」 止まった。影すら掴めなかった狂乱の白騎士が動きを止めた。 「チィ……劣等がァ…!」 眠気。 人間が逆らえぬ欲求の一つ。それを強制する魔法は、制限により疲労という概念が付加されたシュライバーにも通じた。 数ある可能性の分岐の中で、シュライバーは本来の能力を完全に開放した上で。 相手の体力を吸い上げるという、格下の放った創造の効果が適用されたことがある。 シュライバーは物理的な回避に長けたその速さの反面、概念的な攻撃の防御手段は少ない。 それはルサルカにも戦争屋としては一流でも、魔術戦はからっきしだとも指摘された。 制限さえなければ、その格の違いで一喝したか。 または、孫悟飯と日番谷冬獅郎との連戦と、そしてセリム・ブラッドレイの命を賭した自爆から避ける為に疲弊した消耗さえなければ、無効化していたかもしれない。 いずれにしろ。ヘンゼルの高い洞察力と偶然が重なることで、シュライバーは止まった。 「そして、さようなら」 迂闊には近づかない。 シュライバーは眩暈を覚えているが、眠るまでには至らないと予想。 多分ガムテと同じで、頭が壊れて眠りと言った欲求に鈍い。 だけど、銃撃はまだ難しいだろう。 動けもせず、銃撃も叶わず。そうシュライバーは詰んだ。自分が詰ました。 ヘンゼルはそう強く確信した。 「────こんなもので、僕をやれると思ったのか。 劣等一匹殺すのに、指一本動かす必要もないんだよォ!!」 銃撃がなかろうとも。 体が動かなかろうとも。 「がっ────?」 強い衝撃が全身を叩きつけた。 地獄への回数券で、強化された肉体すらも軋む程の強烈な殴打。 怪獣のような巨体を持つな犬のような骸骨が、シュライバーのも差し迫る程の速さで突進してきた。 「ぐ、ゴホッ……!!」 活動と形成の中間。 藤木に対して遊びで放ったオーラの具現化を使い魔のように操作しヘンゼルへとぶつける。 「……やっぱりか。 あっちのテープの子もだけど、肉体に何か”細工”してるね」 「ッ────!?」 最悪だ。こいつ狂っているが、冴えてる。 (地獄への回数券にに気付いたのか!?) こういうタイプが一番厄介極まりない。 ガムテの中でシュライバーの警戒が上限を更に飛び越えた瞬間だった。 「退避(にげろ)ォ。ヘンゼル!!」 雄叫びと共に降り注ぐ銃弾の威力を殺し、ガムテは前に行く。 いずれは殺す。ヘンゼルは必ず殺す。でもそれは今じゃない。だから、死なせない。ここで無駄に死なせるつもりはない。 「頸椎の隙間を走る。0.5ミリの一線(ライン)って、ところかな」 シュライバーが、呪文のように口にしたその意味をガムテは誰よりも理解していた。 地獄への回数券による超人化(まほう)の種が既に割れている。 奴は、骸骨に突撃させたその僅かな接触の中でヘンゼルのダメージ具合を把握し、唯一地獄への回数券では強化できぬ弱点を暴き出した。 間違いない。莫大な数の人間を殺したからこそ、人間の構造を熟知し尽くしている。 だからこそ、肉体に異常を起こす地獄への回数券にも目ざとく気が付いた。 「くっ、ッ────」 ガムテが弾幕を切り抜けた時、シュライバーはもう片方の銃で精密に横並びに銃弾を並べて射撃していた。 先程口にした頸椎の隙間を走る。0.5ミリの一線を切断(なぞ)るように。 「無駄無駄ァ!!」 「ッ────」 近づくガムテからシュライバーは離れ、発された魔弾は最早射撃主にも制御不能。 ヘンゼルの首輪とその隙間を狙う精密な弾丸は、ガムテでも追い付けない程の近距離に縮まっていた。 「樹!!」 大木の枝が意思を持ち、さくらの意のままにヘンゼルの盾となる。 弾は一列に樹の枝に減り込み勢いを殺された。 「邪魔な雑草だ。先にそっちから狩り尽くそうか!!」 シュライバーの叫びに応え、骸骨が一息に走り、砲弾のように樹へと体当たりをぶち当てる。 地震が起きたかのような轟音と振動が空間を木霊させた。 「潰れろォ!!」 声帯を持たない、骸骨の犬が雄叫びをあげる。 それはシュライバーに取り込まれ囚われた人間の怨念のように。 「まだ……まだ、諦めないから…絶対大丈夫……!」 殺意が高まれば高まる程、樹の幹を押す力はより高まり樹の幹に亀裂が走る。 「ルーデウスさん!! 二人も早く!!」 ヘンゼルとガムテにも声を掛け、さくらは樹の耐久の限界ギリギリを見測らう。 懐から頼みの一枚のカードを掴む。 「させる訳ないだろ! 劣等ォ!!」 爆ぜるようにシュライバーが駆ける。 樹の亀裂はより深刻に、あと数秒も持たない。 だがその数秒すらシュライバーが待つ道理はない。 骸骨と共にミサイルのように突っ込んだシュライバーの突撃。 世界が吹き飛ぶような錯覚を覚える程、莫大な破壊を齎し、限界を迎えた樹は消し飛んでいく。 「────盾(シールド)!!」 だが、その中央にありながら。 さくらを薄い透明の幕が包み込む。 「盾」のさくらカード。 その力はありとあらゆる物から、使用者を守る。絶対防御。 「非実在(アリエネ)ェ~~!!?」 はっきり言えば死んだと、ガムテも観念しかけていた。 さくらの声を聞き、一か八かその後ろに回り込んでは見たが何をするのか。 シュライバーの突撃は、その速さの分だけ破壊力に直結している。 低く見積もって、マッハ規模の速さ。戦闘機がただの一個人相手に、神風(メガンテ)を仕掛けるようなものだ。 それを防ぐ、この防御はなろうもびっくりの超規格外(チート)だった。 「さくらさん……」 ルーデウスの知る魔術の概念からも、この防御は飛び抜けている。 シュライバーであっても、これを突破する術はない。 「────素人目にも凄い魔術だ。 アンナが見たら、嫉妬しそうだよ」 だが、シュライバーはあっけからんと笑ってみていた。 シュライバーがこれ見よがしに持ち上げたその物体を目にした時、ルーデウスとさくらは絶句した。 「……ヘンゼル」 ガムテが漏らしたその名の主が、シュライバーに髪を握られ持ち上げられていたからだ。 さくらの呼びかけに、近くにいたルーデウスと、シュライバーの攻撃を捌いてダメージを抑えたガムテは即座に反応できた。 しかし、ヘンゼルは攻撃が直撃し動きが鈍ったのと、さくらもルーデウスもガムテすら、シュライバーの突撃前にヘンゼルを連れる余裕がなかった。 その為、盾の防御範囲に包まれる前に、シュライバーに捕まってしまっていた、 「その盾は、外部からの干渉に強いみたいだ」 わざと理解させるようにシュライバーは銃弾を撃ち込む。そして、その全てが弾かれる。 これを破るのはシュライバーでも至難の業だ。 「だから、君達から出てきてもらうように、心代わりを誘ってみるとしようか」 意地の悪い、いじめっ子のような無邪気さと邪悪さを織り交ぜた無垢な笑みのまま。 そう言って、ゴミを放るようにヘンゼルを投げた。 「が、ぎゃああああああ────!!」 そして足の膝を的確に撃ち抜く。 「肉体の再生力も高いようだし、そう簡単には死なない。考える時間はたっぷりある」 シュライバーは狩人だ。 獣を狩るハンターは、その獣の性質を良く知っている。 同じようにシュライバーも人を狩り、その性質を熟知していた。 これからするのはそれと同じだ。人間の習性に働きかけ、そして誘き出す。 「ぐ、が、があああああああ!!!」 数発、死にはしないが効率よく痛みを与えられる箇所に弾を撃ち込む。 不思議な事に、目の前で誰かが傷つけば耐えられず、自ら犠牲になる人間はかなりの数が居る。 「これから、僕はこの男の子をたっぷり甚振るよ。君達はそこで見物してると良い。 誰か出てきたら、やめてあげるよ」 考えうる限り、残虐で苦しくて長く痛みを与え続けられる方法で拷問をする。 怯えて出てこないか、罪悪感で自らのこの小首を差し出すかは分からないが。 結界に遮られた留飲を下げるには、十分な発散方法だ。 「ああ、いや……違うね。元、男かな?」 ふと、痛みに藻掻くヘンゼルにシュライバーは視線を落とす。 奇妙だと思ってはいたのだ。 あの顔にテープを貼った少年もだが。顔つきが中性的過ぎる。 「なるほど、君もか────」 ホルモンのバランスが崩れているのだと、すぐに見当がついた。 「僕も似たような事してたんだよ。 邪魔だからさ。こう、僕はお母さんに……ブチブチッと、男性器(だいじなとこ)を取られちゃったんだ」 懐かしい過去を振り返るように。 思い出話のようにシュライバーは語りだす。 ヘンゼルを死なない程度に射撃し、地獄への回数券で高まった再生力で塞がる前の傷口に靴先をねじ込み、甚振りながら。 「なに、言って……」 さくらが絞り出した言葉は、何に対しての言及だったのか。 シュライバーが語るその先の全てを耳にし、さくらは自分の信じる世界が崩れ去るようだった。 親から虐待を受けただの。それはまだいい。理解出来ないが、ニュース位でさくらも見たことがある。 だが、体を売ってただの。父親に犯されただの。そんなものが家業だの。 視界から入る情報すら、本当に空間で息をして生きている同じ人間なのか信じ難く。 口にするシュライバーの断片的な人生の背景も、世界の裏側を突き付けられているようだ。 「ん~? 何って」 目の前の事態に気が動転し漏れた声を、シュライバーは目ざとく聞きつけた。 「君、お父さんと強姦(ファック)したことないの?」 言っている意味が分からなかった。 「なに、言っ、て……」 聞いているだけで心が痛い。辛い。苦しい。 あまりにも惨くて、残酷すぎて。 でも、なんで。そんな事をする人が居るのか分からない。 しかも、親に。 どうして? 昔、雪兎さんに言われたことがあった。 ────もしお母さんなら、さくらちゃんを危ない目に合わせたりするかな。 あの子はお母さんにお父さんに、本当にそんなことをされたの? そんな酷い事を……。 どうして、あの人はあんな楽しそうに話してるの? あんなに辛そうなことを、知って、どうしてそれを今度は人にやってしまえるの? 「し、死なないよ…ぼ、くは……」 全身を赤く染めて、ヘンゼルは声を張り上げる。 「だって、一杯殺してきたんだ」 自らの信じる信仰を正しいと証明する為に。 「だから、ぼ、くは……それだけ生きることができるのよ。命を増やせるの」 「……」 ガムテは動けなかった。 情けないが、シュライバーは強い。 純粋な強さだけなら、今まであってきた中でぶっちぎりの化け物だ。 勝ち筋を全く見いだせない訳ではないが、ここで迂闊に飛び出せば死ぬ。 だが、ここで死んだらようやく手に入るかもしれない願いが。 殺すしかなかった自分達を、変えられるかもしれないものが。 創り出せるかもしれない希望が。 潰えてしまう。 「……」 奴に地獄への回数券を与えたせいか。 強くなった肉体に驕り、ヘンゼルは油断をしたのではないか。 「……クソッ」 あいつには誰も味方が居ない。だから、誰よりもガムテが味方にならねばならない。 他の割れた子供達同様、誰よりも狂ってイカれていなければ。 なのに、どうして、何もしてやらない。手を差し伸べてやらない。 ――――地獄行きの誘導(てつだい)をしてる自覚、ある? 世界に見限られたあいつを、今度は自分が見捨てるのか。 「チッ」 駄目だ。落ち着け。 シュライバーと渡り合う自信はある。銃弾を避け、奴の徒手空拳も威力を殺して捌ききれる。 だが、勝ち筋がない。奴を確実に殺す術が見つからない。 (奴を殺すなら、一撃で絶対に殺す────でないと、“何か”がある) 第六感が告げている。 半端な一撃ならば、シュライバーには決して触れるなと。 だから、動けない。 絶対に殺せると確信したその瞬間まで。 「……ルーデウスさんと君も一緒に上手く逃げて」 「あ? 何言って……」 隙を探す為に神経を集中させていたガムテに、さくらは声を掛けた。 「さくらさ────」 ルーデウスが止めるよりも早く、さくらは盾の結界から飛び出していく。 「その子から離れて」 怖い。 いつもは傍に居るケルベロスも知世も小狼も月も居ない。 それに、クロウカードやエリオルとも違う。明確な殺意を持った敵と戦うなんて、桜にはあまりない経験だ。 ────魔法は誰かを不幸にする為じゃなくて、幸せにするものだって私、信じてるもん! だけど。 あの時、言った自分の言葉に嘘は吐きたくなかったから。 ────……とても、素敵な 今は怖がられてしまったけど。 魔法少女(じぶん)を好きになってくれるかもしれない女の子に。 もう一度、胸を張って会いたいから。その時に、あの人が大好きなものは絶対に間違ってないよって言ってあげたいから。 そして。 「ぼく、は……し、な……」 この人たちがどんな世界で生きてきたかなんて分からない。 「私が、助けるから……」 本当はずっと苦しくて。誰よりも辛いのに。 「だから────」 一度も、助けを求めて来なかった。 きっと、誰も聞いてくれなかったんだ 「絶対、大丈夫だから」 そんな誰も手を差し伸べなかったこの人達に。 「良いねぇ────戦争再開だ」 だけど、世界はそんなものだけじゃないって教えてあげたいから。 ──── 魔術の腕はあるが、戦争屋としてはド素人も良いとこだ。 さくらに対するシュライバーの下した評価だった。 付随する魔術に価値はあるが、所詮は平和ボケした劣等の猿。 自分が殺した中で、この島で言えば悟飯の近くに居た塵芥と、インセクター羽蛾の次にマシといったところだろう。 「「闘(ファイト)」!」 「ッ────?」 シュライバーの放つ魔弾をさくらは身を屈め避けた。 速射と連射が合わさる事で魔人の域に達した攻撃手段へと昇華しとはいえ。 魔力で生成したとはいえ、所詮は銃弾の規模を出ないが。 本来はただの人間にとっては、過剰なまでの脅威だ。 さくらも子供に割には動けるようだが、だとしてもマシンガンを避けるような経験はない筈。 (なんとか、なんとか避けられる…けど────) さくらが使用したのは、「闘」のカード。 ケルベロス曰く格闘戦専用のカードと話していたのをさくらは聞いていた。 恐らく、使用者を武術の達人にする効果がある。 一か八かだった。 武術の達人であれば、銃弾の対処方法もあるのではないか。 ガムテはシュライバーの弾幕を、さくらから見れば刀を振り回して何とか対処し、時には避けてもいた。 きっとあれだって、何かの格闘技や武術のはずだ。 賭けに近かったが、さくらの期待通り「闘」はその能力を発揮した。 別世界ではあるが、銃弾を避ける空手家も少なからずいる。優れた武術家は銃弾を避ける。 さくら自身、どうやっているのか分からないが、身のこなしは武術を極めた達人のように軽やかに動く。 「小細工だけはよくやるよ」 唇が頬に触れそうなほどの距離、肉薄したシュライバーの手刀が迫る。 「「跳(ジャンプ)」!!」 闘により高められたさくらの反応速度は辛うじて、シュライバーの接近を察知した。 足に小さな翼が生え、さくらが跳躍する。 「「翔(フライ)」!!」 背中からより巨大な翼を生やし、さくらはより高く飛翔する。 シュライバーの武器がその速さなのは分かっていた。身体能力も恐ろしい程に高い。 だが、空を飛ぶ能力はなかった。 (空からなら、私の方が────) 「有利────なんて、考えちゃってるのかな?」 さくらの観察通り、シュライバーは空を飛べない。少なくとも活動位階では。 だが、ただ跳び上がるだけで優にさくらの飛翔距離を上回ってしまえるのだ。 遥か上空から浴びせられた声と、狂乱の微笑みがさくらを捉える。 突き付けられた二丁の拳銃は容赦なく弾丸を射出した。 「「風」!!」 襲い来る魔弾を人型の姿を模した風が腕を広げ、疾風の盾となり遮る。 「アハハハハハ!!!」 射撃を続けながら、シュライバーは空を切り一気に滑空する。 「風」の腹部へと蹴りを入れ、そのまま後方のさくらを吹き飛ばす。 「きゃああああああ!!?」 腹をぶち抜いて、臓物を吹き出すところを「風」が庇い防御したのだろう。 急激な速度で落下し、地面に触れる寸前、「風」が柔く抱きとめるようにさくらを受け止める。 「あ、ありがと…カードさ────」 落下の衝撃は皆無で、傷も痛みも何もない。 だが、まだ安心するには早い。 「闘」で鋭敏になった直感が更なる追撃を予感させ、さくらは横方に転がるように飛び退く。 次の瞬間、そこに降下したシュライバーの足跡が刻まれた。 「君があの子を助けるんじゃなかったけ?」 「────ッ!!」 眼前に迫る拳をさくらは星の杖を翳して受ける。 ガムテが行った相手の力を殺す技量を、闘の力で再現したものだ。 それは中国拳法の化勁の技術を応用したもの。 武術であるのなら、闘のカードの効果の範疇にある。 普段のさくらなら粉微塵になるところを、威力を受け流し────そしてさくらは吹き飛ばされた。 「ガハッ……!」 最高位の魔導士クロウ・リードの後継者として、さくらが使った闘は高名な武術家としてガムテの技を再現はした。 だが、ガムテが0から身に着け昇華した技量を完全にトレースすることは、例え「闘」でもできない。 「闘」はダメージを最小限に留める為、さくらの意識も追いつかぬ程の反応で自ら後方へ飛び、受け身を取る。 それでも、地面に打ち付けられ全身に衝撃が走る。 「が、ァ……げ、ほ……ォ…!」 痛い。苦しい。怖い。逃げたい。助けて。 その痛みと苦痛は、愛や優しさに満ちた世界で生きてきたさくらにとっては大きすぎた。 「だ、め……わた、し…が……」 ただ、それでも。 戦わなくちゃ、助けなくちゃ。 星の杖は、凄い衝撃だったけど折れてない。全然軋んでもない。 闘のカードのお陰だ。 だから、まだ戦えるんだ。 「は、ァ……は……」 立ち上がる。今までもカード集めで戦うこともあったけど、こんなに息が上がったのは初めてだ。 一歩でも間違えれば、死んでしまう。そんな緊張感も初めてだった。 (……怖い) 体が震えている。 (逃げたい……) 今すぐに、何もかも放り出してここから走り去っていきたい。 「駄目、諦めない……諦めたら、みんな……」 全員がここで死んでしまうかもしれないから。 皆を死なせない為に、自分が戦わなくちゃ。 「助けてみなよ」 嘲笑うように、冷たくシュライバーは言い放つ。 さくらが痛む体に鞭を入れ、立ち上がるとシュライバーは目の前には居なかった。 「今からこの子を殺すからさ」 「なっ────」 さくらから距離を空けた場所。 ヘンゼルが倒れている横で、シュライバーは口許を釣り上げる。 全身が血だらけで、虫の息になったヘンゼルの胸元を掴む。 空いた片手は銃を握っておらず、手刀の形を作っていた。 「やめて……!」 星の杖を振り、カードから「風」を呼び出しシュライバーへと放つ。 何度もカードに無理をさせてしまっていたのは、分かっていた。だけれど、今はこれしかさくらにやれることはなく。 「風」もまたさくらに想いに応えるように、より速くシュライバーへと迸る。 「ストーンキャノン!!」 ヘンゼルを助ける義理はルーデウスにはないが。 これ以上、さくら一人に戦闘を任せられない。 一定の体力の回復を感じてから、ルーデウスも「盾」から飛び出し、「風」と挟み撃ちにするよう回り込み岩の砲弾を縦横無尽に展開する。 「ふふ、うふふふ……」 風の鎖と岩の砲弾、その包囲網の中央からシュライバーはヘンゼルごと消えた。 「アハハハハハハハハハハハハハ!!!」 一瞬で。 さくらの眼前へと現れる。 「が、ッ……!」 ヘンゼルの胸をシュライバーの手が貫いた。 「ぁ、っ……」 背中から生えた腕と、そこから吹き出す鮮血がさくらの顔を濡らす。 飾り付けられたバトルコスチュームも赤く染まり、鼻腔に血の生臭さがこびり付く。 口の中を切ったり、鼻血を出したり、血の匂いや味を感じた事はあった。 だが、他人の。それもこんな多量の血に触れるのは、さくらにとっては初めてだ。 「あぁ……」 唖然とし、恐怖と衝撃と混乱で悲鳴も上げられず固まるさくらとは対照的に。 シュライバーは余韻に浸っていた。 生きた人間の血の温かさと心臓の鼓動。 ここに来てから銃殺が主で、羽蛾に至っては少し虐めた後に勢い余って首を刎ねて即殺してしまったが、これでようやく生きた人間を殺す醍醐味を味わえるというもの。 「っ、ォ、マ……」 「おっと」 ヘンゼルの右腕から先が消し飛ぶ。 「また変な手品を見せてくれようとしたみたいだけど。 もう飽きちゃったんだよ」 シュライバーの使役する骸骨の犬が、食いちぎっていた。 喰われた右腕ごと、神鳥の杖は骸骨の牙に砕かれる。 「心臓を貫いたのにまだ生きてるとはねぇ。どんな方法で肉体を強化したかしらないが、時代が時代なら、軍事利用してたろう────」 その言葉は最後まで紡がれぬまま、シュライバーは突如として現れた刃に驚嘆する。 「ウヒッ☆キャハハハハハ!!!」 ヘンゼルの背から、刀を突き刺し、その切っ先は真っ直ぐにシュライバーへと向かう。 一度は手を組んだ相手を、何の躊躇いもなく刺す。 狂気の笑みでガムテはそれをやってのけた。 「そう…だよ……ガムテ、の…お兄さん」 ヘンゼルもまた安堵したように笑う。 だって、これで助かるから。 ガムテは殺す。 何があろうと、必ず刺す。 何をしてでも、必ず敵を刺して殺す。 数時間にも満たない僅かな付き合いでも。その殺しへの執念には信頼を置けた。 殺せば、その分だけ自分は生きられる。だから、死なない。 ガムテがこいつを殺せば、自分は。 「僕は────」 「死ぬよ」 届かない。 「劣等は劣等さ。死ぬんだよ。君ら、簡単に死ぬんだ」 刀は、僅か数㎝先、シュライバーへと届かない。 (回避(さ)けられた────) 狩人が獲物を狩る。その瞬間こそが隙だった。 ガムテが唯一見付けたシュライバーの隙。 ヘンゼルが命を落とす、その間際まで。 あれだけ、静観(けんぶつ)決め込んで、見つけたのがたったのこれだけだ。 だが、大きな致命的な隙。 気配を殺し、殺気を殺し、距離を殺し、そしてヘンゼルという特大の死角からの急襲を仕掛けた。 「流石だよ。殺しにおいては、僕の右に出る者は居ないと自負していたんだが、暗殺って点じゃ君は僕より上かもしれない」 だが読まれた。気付かれた。 それもコンマ一秒、ほんの僅かの時間気付くのが遅れれば、ガムテはシュライバーを殺せていた。 「けど、結局殺せない。僕は不死身の英雄(エインフェリア)なんだよォ!!」 刀を抜く、いや手放して────駄目だ、奴の銃撃か徒手空拳か、いずれにしろシュライバーの方が速い。 「ルサルカって女を見た」 苦し紛れに。ガムテは叫ぶ。 シュウライバーに動揺を誘発する為に。温存した最後の切札を切る、 「残念。そういうのには、乗らないぞ」 だが、シュライバーは素っ気なく、呟くだけだった。 (……分かってた) 別にシュライバーはルサルカに特別な感情を抱いているわけではない。 いや抱いてはいるのだろうが、最終的には殺害に直結する。 全てが殺戮に辿り着くのなら、それは全てを平等に殺してることに他ならない。 だから、奴に駆け引きは通じないし、探してるというルサルカの名を出しても動揺を誘う事もできない。 いずれ殺すのだから、その価値は平等だ。動じる必要すらない。 そんなもの、一目で察した。同じ割れた子供達だからこそ、ガムテにはその思想がよく分かる。 (第六感(カン)が告げてたんだ) この奇襲は失敗(しくじ)る。 分かっていた事だった。 ヘンゼルを殺した時の隙も、致命的なものではない。避けられると分かっていた。 分かっていたが、行くしかない。 死ぬ間際、ヘンゼルの信仰を肯定してやるために。 信仰の通りに奴を殺さなくてはならない。 その信仰に意味がないと、分かっていても。 ガムテだけはそれを肯定しなくてはならないから、この時だけは第六感に逆らってでも進むしかなかった。 「────ッッ」 腹に凄まじい衝撃を覚え、ガムテは蹴り飛ばされる。 地獄への回数券の強化と、化勁を応用した攻撃の威力を殺して。 ようやく原形を留める程度にまでダメージを抑えたが、刀ではなく、生身にモロで喰らうとなると、ガムテでも再起に時間を有する。 「…………ッ…」 残された希望(ガムテ)が落ちていく。 自分よりもイカれていたかもしれない。そんな男でも、太刀打ちできない。 「……くッ、」 ヘンゼルの胸から、血が止まらない。 「永遠(ネバーダイ)なんだ…っ────僕らは、私たちは……永遠なのよ」 「君のそれは、ただの妄想だ」 白の死神は無慈悲に切り捨てる。 「うッ。うッ……う………」 体が冷たくなっていく。怖い怖い、寒い。 痛みすら遠のいて、段々何も感じなくなる。 「君如きが永遠を語るなよ」 「うえっ、えっ……うええっ……」 しゃくりを上げて息を吸うのもままならなくなり。 息を吐き出したまま、更に声が喉を通って息苦しくなる。 涙は止まらない。 「身の程を知れ」 シュライバーにとって、永遠というものがあるのだとすれば。 それはただ一つ。 「劣等」 黄金の齎す祝福に他ならないのだから。 「うっく、う……」 「うふふ……」 死んでいくヘンゼルを見下ろし侮蔑し蔑み。 「くくく……」 笑う。 「うえっ………う。‥‥‥‥」 「アハハハハハハハハハハハハハ!!」 楽しくて楽しくて仕方ないと言わんばかりに。 「うおおおおおォォォ!!」 ルーデウスの杖先から、火球が収束する。兼ね備えた莫大な魔力に、モノを言わせた広範囲攻撃。 皮肉にも溜めの時間は二人が稼いだ。 後に辿る正史の未来で、一瞬にして魔物の群れを一掃する業火の魔術。 シュライバーがかわしきれないほどの、広範囲を焼き尽くしさえすればどんな速さだろうと意味を成さない。 「ハハッ────」 杖を振りかざす寸前、背後から凶獣の嘲笑が木霊する。 制限下のシュライバーであれば、ルーデウスの戦術は有効だ。 現状のシュライバーは速いだけ。 絶対回避の創造(ルール)は未だ復帰の兆しを見せない。 元の世界で、三隊長の中で相性が悪いとされるザミエルも世界を焼き尽くす事で、シュライバーに攻撃が必中するという理屈だ。 それを小規模ながら再現するのは理にかなっている。 「く、ッ────」 だが、決定的な違いは。 ルーデウスの魔術では、ルーデウスより背後という安置が存在する。 そしてシュライバーならば魔術の発動より先に、その安置へ移動するなど造作もない。 「ルーデウスさ────」 ヘンゼルの血を浴び、抜けた腰を起こそうとしてさくらは体勢を崩して転ぶ。 カードを掴み、杖の先に当てようとする。 「闘」の効果は切れ、シュライバーの動きは完全に見えないが。 その嘲笑を聞いた瞬間、ルーデウスが危ないのだけは分かった。 (助けない、と……私が……!) ここまでずっと、自分を気に掛けてくれた男の子が危ない。 大丈夫。 (私、が……!!) 絶対、大丈夫────。 「間に合わないさ」 嘲笑う。 その罵りが、さくらの腕から力を奪っていく。 「諦め。 君ら劣等が大好きな言葉だろ」 (違う、私は────) ────助けてよ。 瞳から、光が消えたヘンゼルと目が合った。 もう声を発さない少年の唇が動いた気がした。 「っ、や……」 いつも、ずっと、どんな時も。 さくらを支えていた無敵の魔法が、否定(きえ)ていく。 自分に出来ることと出来ないこと。 理想と現実のギャップを弁え、理解させられる。 「諦観(ぜつぼう)、これが君らを死に向かわせる病だ」 ルーデウスが振り返る。 「こ、の────」 額には銃口が突き付けられていた。 あとは、トリガーが引かれれば頭蓋を弾丸が貫き、ルーデウスは死ぬ。 (エ…リ、ス……) ロキシーを殺した奴も探せず、エリスを故郷に帰す事もできない。 オルステッドのように、運良く生き残るのも無理だ。 今なら、よく分かる。まだオルステッドには良心があった方だった。 (せめて、さくらちゃんは────) 思考だけは素早く回転するのに、視界に写る光景はルーデウスは一向に進まない。 これは走馬灯だ。 足掻きようがない程に、ルーデウスは死へと近づいている。 打つ手がない。命と引き換えにシュライバーを道連れにするなんて、カッコつける手段もない。 だから、詰んだ。ルーデウスが死に、少し遅れてさくらも殺される。 全員、殺されてこの戦いは終わり、シュライバーは次の狩場へと行く。そして同じことを延々と繰り返す。 この島の己以外の全ての生命を刈り取るまで。 (誰か────) 神様でも、邪神でも、ヒトガミでも竜神でも。 何でも良かった。 エリスと、ここで会ったさくらを。二人の女の子だけは、せめて……。 「ザケル!!」 白銀の死神が放つ死を齎す鉛は、金色の雷光により、掻き消された。 まるで、テレビの特撮ヒーローのように都合良く────。 (これ、は……?) ルーデウスの知識に照らし合わせれば、上級相当の魔術。 恐らくは、雷に関してだけ言えば。 ルーデウスの見た中で、最も強い使い手だ。 「安心するのだ。お主ら」 何より、今のルーデウスにとって最も救いなのが。 「私は殺し合いには乗っておらぬ。お主らの助太刀だ」 この雷の少年が、自分達の味方であるということ。 「なんだ、君?」 シュライバーは雷撃から飛びのく。 そして、雷の主へと向き直った。 「我が名は、ガッシュ────」 紺色のマントを羽織った金髪の少年。 「ガッシュ・ベル!!」 一目見て、気に食わない髪の色だった。 ──── 「お主、何をしておるのだ」 「戦争さ。英雄には、戦場が付き物じゃないか」 何を当たり前の事を。 馬鹿な劣等だと、シュライバーは嘲る。 「英雄だと?」 ここが何の場か理解すらしていない。 「"One murder makes a villain; millions a hero. Numbers sanctify" 一人を殺せば人殺しだけど、数千人殺せば英雄である。中々の皮肉ね」 もう一人、金髪の横にいる白髪。 赤く輝く本を抱えた聡明そうな少女。 こっちの方が、話は早そうだ。 「何が英雄だ」 ガッシュは辺りを一瞥し、怒りの籠った声を震わせる。 シュライバーの殺されたと思わしき子供の遺体。それも損傷が酷く、生前に凄惨な拷問を受けたのは明らかだ。 「スマヌのだ。もう少し、早く来ていれば……本当にスマヌ」 そして血を浴び、絶望に染まった少女と今しがた殺されかけたもう一人の少年。 向こうの方で倒れているガムテープを巻いた子供もボロボロだ。 「……何も守らぬ。人を傷つけるだけの、お主の何処が英雄だ!!」 「すぐに分かるさ」 口許をより吊り上げ、隻眼は狂熱で煮える。 「もっとも、その頃には君らは轍になってるだろうけどね」 新たな殺戮対象の追加に歓喜していた。 その狂喜の笑みは、ガッシュが見た中で最も人の悪意に溢れたもの。 ともすれば、クリア・ノートですら純粋な悪意ではシュライバーに劣るかもしれない。 この世のありとあらゆる汚物と憎悪と災厄を巻き込み、人の形に無理矢理整えたような不吉さ。 「一姫、この者は倒さなくてはならぬ」 だが、ガッシュは退かない。より己の決意を強める。 先程見たサトシと梨花の遺体。 未来ある少年少女達の命を、悪戯に刈り取るような輩を野放しにはできない。 もう二度と、あのような悲しい思いをする者を出してはならない。 「この者は英雄などでは断じてない!!」 ガッシュの知る中で、無敵の英雄を名乗る仲間がいた。 その者は、決して暴力を振るわなかった。 情けなくても、時に馬鹿にされながらも。高貴な信念を貫き、心の闇に囚われたパートナーをも導いた。 多くの者を守り通した本物の英雄だった。 「……分かったわ。避けては行けないようね」 風見一姫も溜息を吐きながら、魔本を改めて構え直しページを開く。 いずれにしろ。シュライバーを放っておけば多くの被害が生まれ、その中に雄二が含まれない可能性は否定しきれない。 厄ネタが潰せるうちに潰すのがベストだ。 「良かった良かった。意見も纏まったようだし……」 金髪の雷撃少年と(ライトニングブロンド)と狂乱の白騎士(アルベド)。 「さあ、二度目の怪物狩りの始まりだァ────!!」 「ザケル────!!」 金色の雷と白銀の暴風が、ここに激突する。 ──── 良い一撃を喰(も)らった。しばらく動けなる程の痛打(ダメージ)。 身動き出来ないまま、目の前でヘンゼルが死んでいく。 嘲笑われ、蔑まれ、惨めに。 最初に泣き声がしなくなり、それから微動だにせず。 頬を伝え涙が、冷たくなり。 ヘンゼルは死んだ。 俺の目の前で死んだんだ。 ほんの、数十秒の差だった。 それだけ早く来ていれば、ヘンゼルは死なずに済んだ。 ────やっぱりな。 割れた子供達(おれたち)はいつだって、運命から嫌われる。 魔法使い(なろう)の危機には、あんなアニメのヒーローみたいに駆け付けても。 どうしたって、零れ落ちる奴等は出てきてしまう。 無理もない話だ。あいつらだって、完璧じゃないんだ。救えない奴等だっているさ。 でも、と思う。 どうして、もっと早くに来れなかったんだ。 ほんの少しで良いから。あと少し、早く来ていれば。何かが変われた、そんな奴等を山ほど見てきた。 忍者も正義の味方も、来るのはいつも手遅れになってからだ。 そして殺す。人を殺しただけの、オレ達が殺される。そんな、殺戮劇(ヒーローショー)は珍しくもない。 真っ当に生きられた幸運者(シアワセモノ)の味方にしかならない。 ────ザケル!! 「……閃光(マブ)しいんだよ」 あいつの口から吐かれた雷撃のせいで、その背中はより眩く見えた。 【ヘンゼル@BLACK LAGOON 死亡】 【神鳥の杖@ドラゴンクエスト8 破壊】 【G-3/1日目/午前】 【輝村照(ガムテ)@忍者と極道】 [状態]:全身にダメージ(中、腹部に大きなダメージ再生中)、疲労(中) [装備]:地獄の回数券(バイバイン適用)@忍者と極道、 破戒すべき全ての符@Fate/Grand Order、妖刀村正@名探偵コナン、 [道具]:基本支給品、魔力髄液×10@Fate/Grand Order、地獄の回数券@忍者と極道×2 [思考・状況]基本方針:皆殺し 0:ヘンゼル……。 1:村正に慣れる。短刀(ドス)も探す。 2:ノリマキアナゴ(うずまきナルト)は最悪の病気にして殺す。 3:この島にある異能力について情報を集めたい。 4:シュライバーを殺す隙を見つける。 [備考] 原作十二話以前より参戦です。 地獄の回数券は一回の服薬で三時間ほど効果があります。 悟空VSカオスのかめはめ波とアポロン、日番谷VSシュライバーの千年氷牢を遠目から目撃しました。 メリュジーヌとルサルカの交戦も遠目で目撃しました。 【ルーデウス・グレイラット@無職転生 ~異世界行ったら本気だす~】 [状態]:疲労(中)、ロキシーが死んだ動揺(極大) [装備]:傲慢なる水竜王(アクアハーティア)@無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ [道具]:基本支給品一式、石毛の首輪、ランダム品0~2 [思考・状況] 基本方針:殺し合いから脱出する 0:シュライバーへ対処 1:さくらに同行してエリスを探す。(身内の中で、エリスが一番殺し合いに呼ばれた可能性が高いと推測したので) 2:首輪の解析をする。 3:カニパン野郎(ハンディ・ハンディ)を警戒。 4:ボレアス・グレイラット邸に行く。 5:ロキシーや滅茶苦茶強いロリババア、ショタジジイの居る可能性も考慮する。 6:そういえば、あの鳥(ピジョット)…どっかで見た気が……まあ今はどうでもいい。 7:ロキシーを殺した奴を……。 [備考] ※アニメ版21話終了後、22話以前からの参戦です ※一回放送はしっかり聞き取り全内容を暗記しました。 【木之本桜@カードキャプターさくら】 [状態]:疲労(大)、封印されたカードのバトルコスチューム、我愛羅に対する恐怖と困惑(大)、ヘンゼルの血塗れ、ヘンゼルの死へのショック(極大)、シュライバーへの恐怖(極大) [装備]:星の杖&さくらカード×8枚(「風」「翔」「跳」「剣」「盾」「樹」「闘」は確定)@カードキャプターさくら [道具]:基本支給品一式、ランダム品1~3(さくらカードなし)、さくらの私服 [思考・状況] 基本方針:殺し合いはしたくない 0:……。 1:ルーデウスに同行して小狼君、知世ちゃん、友達や知り合いを探す。 2:紗寿叶さんにはもう一度、魔法少女を好きになって欲しい。その時にちゃんと仲良しになりたい。 3:ロキシーって人、たしか……。 [備考] ※さくらカード編終了後からの参戦です。 【ウォルフガング・シュライバー@Dies Irae】 [状態]:疲労(中)ダメージ(中 魂を消費して回復中)、形成使用不可(日中まで)、創造使用不可(真夜中まで)、欲求不満(大) [装備]:ルガーP08@Dies irae、モーゼルC96@Dies irae、修羅化身グランシャリオ@アカメが斬る! [道具]:基本支給品 [思考・状況]基本方針:皆殺し。 0:ガッシュを殺し、この場の劣等を全員殺す。 1:敵討ちをしたいのでルサルカ(アンナ)を殺す。 2:いずれ、悟飯と決着を着ける。その前に大勢を殺す。 3:ブラックを探し回る。途中で見付けた参加者も皆殺し。 [備考] ※マリィルートで、ルサルカを殺害して以降からの参戦です。 ※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。 ※形成は一度の使用で12時間使用不可、創造は24時間使用不可 ※グランシャリオの鎧越しであれば、相手に触れられたとは認識しません。 【ガッシュ・ベル@金色のガッシュ!】 [状態]全身にダメージ(小)、シュライバーへの怒り(大) [装備]赤の魔本 [道具]基本支給品、ランダム支給品0~2、サトシのピカチュウ(休息中、戦闘不可)&サトシの帽子@アニメポケットモンスター [思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。 0:シュライバーを倒し、ここに居る者達を守る。 1:マサオという者と赤ん坊は気になるが、今はグレイラット邸へ向かう。 2:戦えぬ者達を守る。 3:シャルティアとゼオンは、必ず止める。 4:絶望王(ブラック)とメリュジーヌと沙都子も強く警戒。 [備考] ※クリア・ノートとの最終決戦直前より参戦です。 ※魔本がなくとも呪文を唱えられますが、パートナーとなる人間が唱えた方が威力は向上します。 ※魔本を燃やしても魔界へ強制送還はできません。 【風見一姫@グリザイアの果実シリーズ(アニメ版)】 [状態]:疲労(小) [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3、首輪(サトシと梨花)×2 [思考・状況]基本方針:殺し合いから抜け出し、雄二の元へ帰る。 0:グレイラット邸へ向かう。その前にシュライバーを倒す。 1:首輪のサンプルの確保もする。解析に使えそうな物も探す。 2:北条沙都子を強く警戒。殺し合いに乗っている証拠も掴みたい。場合によっては、殺害もやむを得ない。 3:1回放送後、一時間以内にボレアス・グレイラット邸に戻りフリーレン達と再合流する。 4:可能な限り早くに雄二を見つけ出す。 [備考] ※参戦時期は楽園、終了後です。 ※梨花視点でのひぐらし卒までの世界観を把握しました。 ※フリーレンから魔法の知識をある程度知りました。 ※絶対違うなと思いつつも沙都子が、皆殺し編のカケラから呼ばれている可能性も考慮はしています。 085 Frieren the Slayer 投下順に読む 087 ドロップアイテム 087 ドロップアイテム 時系列順に読む 088 悪の不在証明 074 ここに神は見当たらない ウォルフガング・シュライバー 089 その涙の理由を変える者 071 ターニングポイント ルーデウス・グレイラット 木之本桜 084 或る相棒の死 風見一姫 ガッシュ・ベル 066 明日なき暴走 輝村照(ガムテ) ヘンゼル GAME OVER
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【元ネタ】旧約聖書、ユダヤ伝承 【CLASS】ランサー 【マスター】 【真名】ベナヤ 【性別】男性 【身長・体重】179cm・71kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A+ 魔力B 幸運A 宝具A 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 【保有スキル】 気配感知 C+ 護衛として磨かれた気配感知能力。 あまり遠距離の気配を察知することはできないが、 近距離ならばAランクまでの気配遮断を無効化することができる。 変化などによる"成り代わり"も感知可能。 六芒星の指輪:A アスモデウス捕縛の際に一時的に預けられたソロモン王の宝具。 現在所有しているわけではないが、 かつて“これを持っていた”という事実だけで超常の存在に対して有利な補正を得られる。 この補正は、サーヴァントに対しても適応される。 王佐の才:A 王器を持つ者を補佐する才能。 己に相応しい王者に仕えることで、互いの欠落を補完するスキル。 カリスマの影響下にある場合のみ、あらゆる判定に有利な補正が与えられる。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。 勇猛:C 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 【宝具】 『覆しの黒杖(ジャイアントキリング・ベナイアー)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:一人 相手の携えていた武器を以って敵の巨人を殺すという、 敬愛する主君の偉業を模した宝具。 はじめはプレーン状態の長い鉄の棒の姿だが、相手の武器と打ち合う度にその情報を奪い、 それに“成り代わる”。 終わりには対象武器は情報を失って存在が空洞化(物理的には壊れやすくなる)、 自分の持つ“敵の武器”で敵の武器を打ち砕いた瞬間を以って この宝具の成り代わりは完了する。 なお、今まで成り代わってきた武器は記憶としてとどめておける。 現在は巨人の大身の槍の形態を記憶している。 『獅子は卑獣を犠牲とす(アリエル・カブジエル)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人 厳密な独自の法則(ルール)に支配された状況において、 観察と研究と干渉によって綻びを作り出し、自らをその例外とする能力。 アドニヤの身を守った「幕屋に篭もる」という戦法をヨアブ粛清においては無視し、 幕屋の中で殺人を犯して許された逸話と、 律法学者や長老会の長であったとされる伝承が宝具となったもの。 試行錯誤の必要はあるものの、不死身の加護や固有結界の法則であろうと次第にそれを克服する。 【Weapon】 『偽王告発(フォーファチュア・オブ・アスモダイ)』 セイバーのクラスでの宝具、 悪属性・怪物属性保有者の失権を司る聖剣。 地位・種族による権能とそれに由来する能力を停止させる魔王殺し。 サンヘドリンお手製の護符(抗魔力 霊格UP)とセットの宝具。 『鎖』 クラスによっては宝具となる、 魔王アスモデウスを捕まえた悪魔捕獲セット一式。 【解説】 ダビデ三十七勇士における"三十人組"の一人。 エホヤダの子、カブジエルのベナヤ。 モアブの英雄二人を倒す、洞窟に降りて行って獅子を殺す、エジプトの巨人から槍を奪って殺す、 という3つの功業により"三人組"(ダビデの勇士のトップスリー)とともに名声を得た。 三十人のうちでは有名だったが、三人には及ばなかったという。 ダビデは彼を個人的な護衛に置いた。 ダビデの統治の終わり頃にはソロモンの戴冠を手伝い、 後に王位を継承したソロモンのもとでアビシャグとの結婚を画策したアドニヤを討伐、 幕屋にて祭壇に縋っていた将軍ヨアブを粛清して将軍職を継承。 またシメイを粛清した。 列王記がアドニヤの王位僭称に靡かなかった人物を挙げる時、 彼は「勇士」とは別に個人名を言及される。またソロモンの戴冠を手伝う人物の一人として登場する。 後にソロモン王の統治下で全軍の長となる彼が特別扱いされているのが伺える。 単純な武力では勇士の頂点だった三人に敵わずとも、 二人の王の信頼を最も得、権力を預けられていたのは間違いなくベナヤであった。 ダビデとソロモンの腹心という立場からか、ラビに最も伝説化された勇士は彼であろう。 ラビによれば彼はダビデ王のもとでサンヘドリンの議長をも務めた。 シャミールを求めたソロモンの命によってアスモデウスを捕らえ、 アスモデウスが玉座をかすめ取った時には 本物のソロモンから話を聞き、日々の疑心を確信に変え、アスモデウスを剣で倒したという。 シバの女王に外見の美しさと洗練された振る舞いを賞賛された逸話もあり、TSして女騎士もいけるかも。 また、雪の日の獅子殺しは難解な研究の打開を暗示し、彼が学者の長でもあったことを示すという。 そんな無茶な。