約 1,335,000 件
https://w.atwiki.jp/sinsedai/pages/87.html
そらそうよ ◆oub/vvrBRg 実のところ、ディオはというと、未だ死には至っていなかった。 何せ彼は人間ではない。それらしく作られたロボットである。 結果として、ゲージは半分近く持って行かれたが、彼は氷の壁の中で、未だに命を保っていた。 ディオ(15/100) ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□ 実のところ、ディオはというと、未だ死には至っていなかった。 何せ彼は人間ではない。それらしく作られたロボットである。 結果として、ゲージは半分近く持って行かれたが、彼は氷の壁の中で、未だに命を保っていた。 ディオ(10/100) ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 実のところ、ディオはというと、未だ死には至っていなかった。 何せ彼は人間ではない。それらしく作られたロボットである。 結果として、ゲージは半分近く持って行かれたが、彼は氷の壁の中で、未だに命を保っていた。 ディオ(5/100) ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 実のところ、ディオはというと、未だ死には至っていなかった。 何せ彼は人間ではない。それらしく作られたロボットである。 結果として、ゲージは半分近く持って行かれたが、彼は氷の壁の中で、未だに命を保っていた。 ディオ(0.1/100) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ もう、死ぬしかない。 そう思った瞬間に、奇跡的に氷が弾けた。 まーた0ドットかと言われそうであるが、とにかくにも彼は生きていた。 「ふ、ふふふ」 ようやく自由を手にした彼は、笑いながら手を動かす。 「懺悔の時間だ、ノーベンバー、キャシャーン!」 感覚を確かめるように手を動かしてから、笑顔のまま彼は駆け出した。 そんな彼の行く手を塞ぐように低ダで襲い掛かってきたザベルの中パンがヒット。 0ドットをもぎ取っていったとさ。 【ディオ 死亡】 【H-7 川/一日目 深夜】 【ザベル・ザロック】 [状態]:体力ゲージ満タン [装備]:不明(あるかもしれないしないかもしれない) [道具]:不明(あるかもしれないしないかもしれない) [基本方針]:わからん殺しでバンバン初狩りする。 無いもん参照してバグったらこうなんねん <前 次> ガード硬直って知ってますか
https://w.atwiki.jp/omf-game/pages/1377.html
基本情報 名前 ディオライトボウ 分類 弓 Grade 15 属性 ― ディオライトを矢じりにしたスギの弓。 入手方法 素材1 素材2 通常生産 レシピ:1-1-2 H スギ原木×2 ディオライト×1 性能 評価 攻 撃 回 避 売却価格 1 29 15 757 2 30 16 765 3 31 16 772 4 32 17 780 5 33 17 787 6 35 18 794 7 38 20 802 8 40 21 809 9 43 22 817 10 50 26 824
https://w.atwiki.jp/jojobr2/pages/37.html
時は、深夜零時を数秒廻り。 月の光も届かない、とある屋敷の内奥の一室。 中世貴族のそれを思わせる意匠の椅子に、一人の青年が座っている。 部屋に広がる深い闇。 時の流れに例外なく飲まれたその屋敷の一室には、一切の螢光がなく。 どこからか吹きぬけてきた夜風が、部屋に散らばった書物を捲って。 さわ、さわ、さわと。 ぱら、ぱら、ぱらと。 ページの擦れる音が、響いている。 椅子に腰掛けた青年は、身を包む闇に同化するように押し黙り、臆せずそれを受け入れていた。 青年は首を僅かに傾げ、ぎょろりと見開いていた目をゆっくりと閉じた。 同時に、足から頭へと両手を体に這わせ、異変を探す。 左手は左腰の辺りで、右手は首筋で止まる。 右手を首から離し、左腰の脇、椅子と体に挟まれるようにして置かれたディパックを掴んだ。 そして青年は無言で椅子から立ち上がり、暗闇に慣らした目で部屋を見回し、扉に歩を進める。 ぎぃぃぃぃ、と音を立てて扉が外側に押し開く。 部屋の外、長く続く廊下には、何本もの蝋燭に火が燈されていた。 急な光に目を窄ませながら、青年は廊下に壁を預け、ディパックから紙切れを数枚取り出した。 「地図と……名簿か」 青年……ディオ・ブランドーはボソリと呟くと、天を仰ぐように顔を上に向け、自分が夢を見ているのではないと理解した。 ◇ 食料。飲料水。懐中電灯。地図。鉛筆と紙。方位磁石。時計。名簿。 床に並べられた、ディパックに納められていた物品。 ディオはそれらを一瞥し、まず地図に手を伸ばした。 「……なんだこれは?」 地図に目をやり、ディオは不思議そうに呟く。 (アフリカのナイル川と一緒にあの有名なローマのコロッセオがある……それは複製、或いは俗称としても……何か妙だ) その地図は、ディオに何やら歪な物を感じさせた。 地形の構成がどうこうではなく。 ..................... この地図に対し、何か超自然的に継ぎ接ぎされたような不自然な印象を、ディオは覚えていた。 (現在地は……この建物を出て、辺りを探索すればわかるか) ディオは地図をディバックの中に放り戻し、名簿に手を伸ばした。 「……フン」 自分が知る者は三名。 ジョナサン・ジョースター。 エリナ・ペンドルトン。 ジョージ・ジョースター1世。 (ジャック・ザ・リパーといえば……近頃噂の殺人鬼だな。ジョースターという姓を持つ者がいるが……偶然か?) 名簿を隅から隅まで見ながら、名前を暗記していくディオ。 貴重な数枚の紙は、既にディバックの中に収められている。 (とりあえず一番にすべきことは……この三人のうち誰かと合流することだな) (ジョナサン……ジョジョには七年間友人面を続けてきたし、エリナという女は七年前に引っ越していったが、 このディオの顔くらいは覚えているだろう。ジョージに至ってはおれを信用しきっている! こいつらはかっこうのカモさ!) 邪悪な薄ら笑みを浮かべるディオ。 しかし、それはすぐに消えた。 (とはいえ……この状況! 殺し合いだと!? ふざけたことを……) つい数分前、この殺戮ゲームのルールを語っていた男の顔を思い出し、ディオは怒りを静かに燃やす。 (コイン一枚の特にもならん……このディオにとって不利益にしか転ぶまいこのゲーム! もし……もし仮に! ここでジョージに死なれでもしたら! いままでの青春を賭けたおれの企みは、全て無駄になる! 理想は計画の邪魔になる恐れがあるジョジョをここで上手くして消し、ジョージと共にここを脱出することだが……) ディオは唾をはき捨てると、荒々しく名簿をディバックに投げ込む。 (……それだけではない。おれ自身の命も当然安全とは言えん。 あの女が死んだとき、おれはその死に様ではなく、周囲にいた参加者らしき連中の顔を見ていた……多くの連中が、 驚きこそしろ、『死』に対しては慣れているようなツラをしていた。中には、ニヤニヤと楽しそうにしている奴さえ…… まあ、あのジョジョのように直情的で……正義漢ぶった……虫唾が走るツラで怒っていた、利用しやすそうなのもいたが) もしや、このゲームに集められた人間は、殺人を日常的に行う異常者なのではないだろうか? じわじわと心に侵入する恐怖を払いのけ、ディオは残りの物品を調べ始めた。 最初に手に取った見知らぬ物体を弄り回していると、突如光が走る。 ランプの一種か? と呟き、次の物品に手を伸ばす。 ◇ (時計、方位磁針……これらには特に仕掛けはない。とはいえ、あの男が参加者の反逆を予想しないと 楽観するのは危険だな……なんらかの内偵手段……密偵のような者がいる恐れもある) 食料に目を向け、一考するディオ。 (毒……はないだろう。殺し合いをさせるのに、そんな物は持たすまい。こちらは心配しすぎる事もないか) パン、水……次々とディバックに戻していくディオの手に、冷たい金属の固まりが当たった。 それは、水筒。 水が入っている質素な水筒とは違い、銀の装飾が施され"凄み魔法瓶"などと意味不明な文字が書き込まれている。 「なんだこれは……」 ディオは慎重に、水筒の蓋を開ける。 「ほう……フタそれ自体がカップになっているのか……面白いッ!」 ディオは慣れない手つきで水筒を弄り、なんとか中の液体をカップに注ぐことに成功する。 「英国紳士たる者、地べたに座して茶を嗜むわけにもいかんな……」 わざわざ先ほどの部屋まで戻り、椅子に座って机にカップを置き、懐中電灯を蛍の光にして、カップを口に近づけるディオ。 まず、水筒に入れられていたというのに、湯気の立つ程の温かさを保っている事に驚く。 次に、味を楽しむ。 「ふむ……ミルクと……甘みと辛みが程よく均衡しているな……だが!どこか貧乏臭いぞッ! 昔の生活を思いだすッ!」 一口だけ味わってディオは不機嫌そうな顔になり、カップを振って残りを捨てた。 その勢いで水筒の方の中身も全て捨てようとしたが、非常水分程度にはなるか、と思いとどまる。 口にあわなかったティー・パーティの出し物に憤慨しながら、ディオは部屋を飛び出す。 (とにかく……みせしめの際に見た参加者共の表情から、ある程度危険性を量り……死なぬよう、どうとでも転べるよう、 上手く立ち回らねばいかん……いままでの人生での常識は……全て捨てねば) ただし、プライドは捨てん。 そう呟くと、ディオは水筒をディバックに入れ、慎重に、静かに、屋敷の出口を探し始めた。 ディオはまだ知らない。 このゲームの見知らぬ参加者が、彼の常識をどれだけの規模で超えているのか。 ディオはまだ知らない。 このゲームの見知らぬ参加者のどれほど多くが、自分に対して、どのような、情熱的で一方通行の感情を抱いているのか。 【C-4 DIOの館/1日目 深夜】 【ディオ・ブランドー】 [時間軸]:大学卒業を目前にしたラグビーの試合の終了後(1巻) [状態]:僅かに緊張 [装備]:なし [道具]:チャーイ(残量1.5㍑)、支給品一式 不明支給品1~2 [思考・状況] 基本行動方針:なんとしても生き残る。 1.ジョジョ(ジョナサン)、エリナ、ジョージと合流、利用 2.生き残る。ゲームには不用意には乗らない 3.なるべくジョージを死なせない、ジョナサンには最終的には死んでほしい 4.安全な他人を利用する [備考] 1.見せしめの際、周囲の人間の顔を見渡し、危険そうな人物と安全(利用でき)そうな人物の顔を覚えています 2.チャーイは冷めません 3.着替えは済んでいます 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む ディオ・ブランドー 31 『公正』なる果し合い
https://w.atwiki.jp/jojoaa/pages/10.html
2巻へ→ プロローグ 侵略者ディオ・ブランドー その① 侵略者ディオ・ブランドー その② 侵略者ディオ・ブランドー その③ 侵略者ディオ・ブランドー その④ 過去からの手紙 その① 過去からの手紙 その② 石仮面 その①
https://w.atwiki.jp/anirowaex/pages/107.html
月光に輝く2つの牙 ◆6KIURINYHo 「ウルッフッフフ…!」 満月の夜空の下、深い森の中で吠える一匹の狼がいた。 その狼の名はウルフルン。絶望の世界バッドエンド王国の住民であり、全世界をバッドエンドに染め悪の皇帝ピエーロを復活させる野望を内に秘めている。 「要は、一人になるまで殺し合えってことだろ。最高のバッドエンドじゃねぇか…」 殺し合い、すなわち死と恐怖と絶望が飛び交う世界。そしてそれらを支配するのは邪悪な心を持つ者のみ。これこそピエーロ様が望むものだろう。 「面白れぇ!ここでピエーロ様を復活させりゃ、世界はあっという間に絶望に染まるぜ!」 キュゥべえとかいう猫が宇宙やら世界やら言っていたが、そんなものは知ったことじゃねぇ。ピエーロ様が復活さえすれば、こんな空間なぞキュゥべえごと乗っ取ってバッドエンド空間に変えてやる。 「さぁて。そうとなりゃ、早速バッドエナジーを回収しに行くか」 狼の『狩り』はここから始まる…。 ◆ ◆ ◆ 「はあぁ、はぁっ…」 鹿目まどかは逃げた。ひたすら逃げた。 かつての先輩が、正義感にあふれた魔法少女が何故か自分を殺そうとした。その現実からまどかはひたすら逃げていた。 (どうして…どうしてなの…、マミさん……!) 心の中で思うだけで声すらあげる余裕もないまま、頭の中でそう考えていた。 しばらくして落ち着いてきた(実際は全く落ち着いていないが)まどかは、周囲を見渡すと目の前にそびえたつ館に目が行った。 地図でいうとB-7のエリア内にあるジョースター邸。それは、参加者の一人であるジョナサン・ショースターの生まれの家であり、彼はそこで育ってきた。父と、複数の召使いと、そして『彼』と。 ずっと鬱蒼な森の中にいるのも嫌だったからか、まどかはふらりと館前の中庭へと歩んでいく。 すると、そこには…… 「君は何をしている?」 「!!?」 突然声をかけられたまどかは、心臓が跳ね上がるような感覚を覚えながら声のあった方向く。が、 「……?」 誰もいない。 声からして大人の男性のようだが、それらしき姿は何処にもない。 だが、気のせいとも思えない。そう思い、更に周囲を見渡すと 「ここだ。わたしはここにいる」 「え………っっっ!???」 まどかは見た。そして、声にもならない悲鳴をあげた。 声が誰の者かは分かった。それはいい。ただ、その正体が悲鳴をあげる原因となった。 「いやあああぁぁぁぁ!?なっ、生首~~~~っっっ!!」 そう。その声の正体は金髪の男の生首であり、それがまどかに声をかけてきたのだ。 これはむしろ驚かないほうがおかしいということだ。 「少し、落ち着いたかね?」 「あ…少し、ですけど」 まどかは今、首だけの男が入っているガラス容器を抱えながらジョースター邸の中を歩いている。 「でも、ほんとうにほんの少しで…ごめんなさい」 「いや、それで十分だ。こんな姿のわたしにもこうやって接してくれているのだからな。 君は強い子だ」 実はこの男はジョナサンとともにこの館で育った身であり、名をディオ・ブランドーという。 館の主であるジョージ・ジョースターによる教育を受けたジョナサンが立派な紳士に育ったように、彼と共に暮らしたディオもまた、紳士としての振る舞いを身に着けている。 そのため、こうやって女性を落ち着かせることなど造作もないことだ。 そして、まどかはディオに自身に起きた出来事を話す。自分のこと、友人のこと、魔法少女のこと、そして、全身に浴びているその血のことも。 「そうか、辛い想いをしたようだね。可哀想に」 「でも、ディオさんも首だけになって。辛いですよね?」 「いや、わたしのことはいい。そうなるべき『運命』だったのだからな」 「運命…?」 首だけにされることが運命?何故こんな姿にされたのか?そもそも首だけの状態でどうやって生きているのか? まどかはディオに関する様々な事情を疑問に思った。 「内部の案内は以上だ。後は浴びた血を洗い落としたり血濡れの服を着替えたり、君の好きにするといい」 まどかが考えていると、それを中断させるかのようにディオから声がかかる。 確かに全身に浴びた血は気持ち悪いし、服も血濡れのままでは怪しく見えるだろう。 「あ、はい…。でも、ディオさんは?」 「わたしは『この場所』に置いたままでいい。日差しが当たらぬかつ見渡しがいい場所にな」 「…?えっと、じゃあお言葉に甘えさせていただきます」 場所にこだわる意味がよく分からないが、自分の家のことだし特に深い意味はないだろう。 それにここは館に入ってすぐにあるロビーのようで、確かに見渡しはいい。窓から射す月光により夜中にも関わらず薄明るい。 まどかはその『場所』にディオを置いて、自分の用事を済ませにいく。 その前に何気なく足元を見ると、靴ひもがほどけていることに気付く。 まどかは靴ひもを整えるためにしゃがんだ、その時だった。 ヒュン ―――――― 「えっ?」 まどかの頭上で空を切るような感触がした。 ドスッ!! それと同時に、奥の壁に血管らしきものが刺さる瞬間を見た。 「あの、ディオさ……」 方角からしてディオがいる真後ろ。 恐る恐る後ろを振り向くと――― 「チッ、運よく避けたか。俺をここまで運んだ恩に報い、苦しませずに殺してやろうと思ったが」 なんと、首だけのはずのディオは、首元から一本の血管を伸ばし、それをまどかに向けて飛ばしたのだ。 「え…え……?」 ディオの突然の攻撃に呆然とするまどかだが、ディオは構わずに説明を続ける。 「冥土の土産に教えてやろう。俺は石仮面を被り、人間をやめて不死身の吸血鬼になった身だ。 太陽の光と波紋というものに弱いのが欠点だが、それ以外においてはあらゆる生物を上回る究極の生命体なのだ! 故に、こうして首だけでも生きていける。貴様ら人間ごときでは到底なし得ないことなのだ!」 ディオは目を光らせ、鋭い牙を見せ、邪悪な笑みを浮かべる。 この男は危険だ。と、まどかは悟った。 「―――っ!」 脳が逃げろという信号を発する前に、もはや条件反射的にディオから逃げ出すまどか。 だが、それを見逃すほどディオは甘くない。 「無駄だッ!小娘ごときがこのディオから逃れられると思うなッ!!」 ディオは数本の血管をまどかに向けて飛ばす。 血管の一本が彼女の足にからみつき、その拍子に転んでしまう。そして、残りの血管も残りの腕と足を拘束する。 「いや―――いや……っ!」 ディオから発せられる明らかな殺気に、マミに銃口を向けられた時以上の恐怖を感じる。 さらに、彼女のときと違い今度は手足を拘束され身動きすら取れない状況。 「己の不運を呪うのだな。出会った相手がジョジョであれば、奴は貴様のような小娘を全力で守るだろうが……まぁ、死にゆく貴様には関係のないことだ」 絶体絶命。今度こそ、この悪意を持った男に殺される。 「無駄話は終わりだ。せめて痛みを知らず安らかに死ぬがよい!」 鋭い血管がまどかに向けられる。ああ、あれに貫かれて殺されるのだろうか。 もはや抵抗すらせず、ただ己の死を待つだけのまどかは考えるのをやめた――― ―――ドゴォン!! しかし、響き渡った音は、血管が肌を貫くようなものではなかった。 例えで言うと、隕石が衝突したようなそんな音―――。それがディオのいた場所から響いたのだ。 「何だ、今のは……」 当のディオは血管で階段の手すりに掴まり無傷だったが、彼が元いた場所を振り返ると、そこには隕石の形をした柄頭のメイスのような物体が突き刺さっていた。 突然の衝撃に、ディオもまどかも困惑する。 誰がこんなことを?そう思った二人は、物体が飛んできたであろう方角に目をやった。 「ウルッフッフッフ……。極上のバッドエナジーのニオイがプンプンすると思って来てみればよォー~ なんだか面白れぇことになってるようだな?」 そこに現れたのは、狼の頭部と体毛に覆われた男だった。 いらぬ邪魔が入ったことに苛立ったディオは、その狼男を睨む。 「貴様……何者だ?」 「オレ様はウルフルン!バッドエンド王国の住民で、世界をバッドエンドに染める―――」 「……ほう。体格は悪くない。それに狼特有の身体能力を持っていると見える」 「な、てめっ…!せっかく名乗ってやってんのに途中で口をはさむんじゃねぇ!」 今度はウルフルンが名乗りを邪魔され、苛立ちを見せる。 だが、ディオは構わずにウルフルンの全身を舐めるように見つめ続ける。 「フッ、気に入った。貴様の身体、存分に気に入ったぞ!願わくば貴様の身体を乗っ取って俺の仮の肉体にしてくれる!」 「はぁ?てめぇ、もしかしてアレか?『ピー』(プリキュアのアニメでは放送禁止用語です)ってやつか!? ジョーカーの野郎じゃあるまいし、オレにそんな趣味はねえからな!!」 「何を勘違いしているのかは知らんが、文字通り乗っ取るだけだ。この姿のままでは移動すらままならんからな…… よって、貴様の首を切断し俺が代わりにその身体を支配することで肉体を手に入れるのだ!」 元々、ジョナサンとの死闘に敗れ首だけになったディオは、肉体を手に入れるために再びジョナサンを襲った。結果だけ言うと相打ちに終わり、ディオは息絶えたジョナサンの腕の中で共に滅びる運命にあったはずだった。 それが、突然殺し合いに巻き込まれ、よりにもよって満足に動けない首だけの状態で殺し合いを強要されたのだ。 そのため、ディオにとっては何としても仮の肉体を手に入れる必要があった(最悪、まどかで妥協するつもりだった)。そのための都合がいい相手が、彼の目の前に現れたウルフルンなのである。 「―――ヘッ、要はオレとやろうってのか?まぁ、いいぜ。オレは世界をバッドエンドに染めるため、バッドエナジーを回収する必要がある……」 対するウルフルンはピエーロを復活させるためにバッドエナジーを集める目的がある。 負の感情から発するバッドエナジーは心が弱い人間から得るものであり、そのためには殺し合いの中、まどかのような弱い人間が生き残る必要があるのだ。 「オレの目的のためにはこのガキには生きてもらわなきゃ困るんでな。それを殺ろうとするテメーは邪魔な存在なんだよ!」 ウルフルンは鋭い爪を伸ばす。 それに対し、ディオは衝撃から逃れた際に一緒に持っていたデイパックからごそごそと何かを取り出す。 首だけのヤローに何ができるのやら。ウルフルンは鼻で笑いながらディオを見ていたが――― 「な、それは……!」 ディオが取り出したのは一つの赤い球。それはウルフルンには見覚えのあるものだった。 「出でよ、アカンベェ!!」 ディオが高く掲げたアカンベェという球は、邪悪なオーラを発しながら、先ほどウルフルンによって投擲されたメイスをトレースし、姿を変えていく。 そして現れたのは、全身5メートルは超えると思われる怪物――― 『アカンベェ!!』 頂点が尖った帽子、銀色のショートヘア、首に固定された輪っか付きのマント、紫色のベアトップの服装が特徴の、可愛らしい少女のもの――― と思いきや、ミスマッチすぎるピエロ顔が全てを台無しにしていた。(ぶっちゃけキモい) 「アカンベェだとぉ!?」 アカンベェは、ウルフルンたちがプリキュアと戦う際に使役される怪物であり、本来は彼がそれを操る側にあった。 「オレがコイツと戦うことになるとは……」 これは何の因縁か。そう思ったウルフルンだが、アカンベェは容赦なく攻撃を開始する。 「さぁ、アカンベェよ。奴を殺せ!ただし、肉体は完全に破壊せんようにな」 『アカンベェ!』 ウルフルンは焦りを隠しつつ、身構える。 アカンベェは大抵トレースされた物体に関連する特殊能力を持つ。そのため、このアカンベェもあのメイスと関係のある能力を使うはず――― 『黙示録撃 100分の1!』 アカンベェはそう叫びながらウルフルンに向けてメイスを振り下ろす。 (100分の1だと?手加減のつもりか?ナメやがって!) ウルフルンはひょいと軽やかに回避すると、メイスは当然ロビーの床に打ちつかれる形になる。 そして、そのまま振り下ろしたメイスが床に着弾すると――― ―――ドッグオォォォン!! 「は……?」 ―――床が砕け、直径10メートルほどのクレーターが出来た。 「じ、冗談じゃねぇぞ!100分の1でこれって……全力で撃ったらどうなっちまうんだ!?」 まさか先ほどまで自分が持っていた得物がこれほどの破壊力を持つとは思わなかったのか、ウルフルンは本気で焦る。 それもそのはず。アカンベェのトレース元である武器は、星を破壊する力を持つルシファースピアという槍である。その槍の持ち主が恐怖の大王と恐れられる者であり、アカンベェの体はその姿をトレースしているというわけだ。 このバトルロワイアルにおいては制限の影響で流石に星を破壊するほどの威力は封じられているものの、それでも強力な武器に変わりない。 『黙示録撃 100分の1!』 焦るウルフルンを尻目に、アカンベェは更なる攻撃を加えようと、目標をロックしルシファースピアを大きく振り上げる。 「確かにパワーはすげぇ…。けどよ……!」 しかし、舐められてたまるかと粋がるウルフルンは素早い動きでアカンベェの懐に入り込んだ。 「テメェは!動きが!遅せぇんだよォ!」 懐に入るがいや、アカンベェの腹に強烈な拳をぶつけ、怯んだ隙に高く飛び顔面をブン殴り追撃する。 この攻撃により、倒れはしないもののかなりのダメージを与えたのか、アカンベェはフラフラよろけていた。 「チッ、思っていた以上にやるな……!」 殺すどころか逆に攻められているさまを見て不機嫌なディオは呟く。 「ヘッ、当然だ。大体オレはテメーよりはるかにアカンベェのことを知っている。オレにとっちゃ、今時アカンベェなんざ敵じゃねぇんだよ」 『黙示録撃 75分の1!』 その間にも、アカンベェは先ほどの攻撃を仕掛けようとする。 「またそれか。オレはテメーのことをよく知ってるって言ったろ?相変わらず学習しねぇ奴だな」 ウルフルンは再度身構える。今度はそれ以上に激しい攻撃を加えてブッ潰してやる。 そう意気込み、追い打ちをかけようとする。 「確かに、アカンベェに関しては貴様の方が知っているのだろう。だが――― 貴様は俺のことを知らなさすぎた!勉強不足だッ!」 ―――そのとき、ウルフルンの脇目にいたディオが眼から何かを発射するのを見た。 ドスッ!! 「グ!?グエェェェエエェェ!!?」 眼から出たそれは、ウルフルンの脇腹を貫通しその先の床までも裂いた。 幸い致命傷ではないものの、傷口からは血がドクドクとあふれ出る。 そう、先ほどのディオは眼から高圧力の体液を発射し、それでウルフルンを攻撃したのだ。 船でジョナサンを致命傷に追いやった技―――その名も空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)という。 「おっ、オオカミさん!?」 後ろからうるさい小娘の声が聞こえるが、この際どうでもいい。 「……グッ!」 だが、ディオの援護射撃に合わせるかのようにアカンベェの無慈悲な一撃がウルフルンを容赦なく襲う。 ドゴォン! 「ぬ、ぬおおおぉぉぉぉ!!」 負傷により動けなかったウルフルンは、ルシファースピアの一撃をその場で受け止める。 だが、床を陥没させるほどの一撃などずっと受け続けられる訳がなく、徐々に受け止めている腕が下がっていく。 そして、そうして力んでいる間も脇腹から血は噴出し続ける。このままではディオの宣言通り、死ぬ。 「……っ、クソがぁ!!」 だが諦めない。―――というか、ナメられてたまるかという意地であるが。 ウルフルンは足腰に力を溜め、そして、ルシファースピアを支える腕を離すと同時に一気に脚の力を解放。 なんと、今まで持ち上げて目の前にあったルシファースピアの一撃を、持ち前のスピードで全力で回避したのだ。 「うげっ!」 だが、ウルフルンのスピードが速すぎたことと、あまりにも必死だったこと、そして黙示録撃の衝撃で発生した余波に煽られたことが相まって受け身すら取れず、そのまま壁に激突する。実にマヌケな光景だ。 「フン、マヌケが。アカンベェ!とどめを刺せ!」 勝利を確信したディオはそのまま壁に激突したウルフルンを見下ろす。 (奴の肉体を手に入れさえすれば、しばらくは安泰だろう。いずれは必ずジョジョの肉体を乗っ取ってくれる……!) ウルフルンを標的にしたディオだが、彼の本命は、あくまでも宿敵ジョナサンの肉体である。 ジョナサンと無関係なディオのような人間から見たとすれば、下らないこだわりだと一蹴されそうだが、これはディオなりのジョナサンに対する『敬意』でもある。 故にこれだけは譲れない。 そのためか、もはやディオにとってはウルフルンなど蚊帳の外だった。 (―――む?奴は何を……?) しかし、ふとウルフルンを見ると、何かを企んでいるような笑みを浮かべながら這いずっている。 それは傍から見るとアカンベェからみっともなく逃げようとしている光景だが――― 『黙示録撃 50分の1!』 そうしている間にもアカンベェはトドメの体制に入っている。 ―――まぁ、いい。どうせ足掻いても無駄なことだ。 ディオはそう思い、彼が掴まっている階段の手すりの真下にいるウルフルンを見下ろし――― 階段の、真下――― 「はっ、まさか……!」 ディオは気付いた。もしこのまま真下のウルフルンに攻撃すれば、自分が掴まっている手すりの階段は…… 「アカンベェ!攻撃をやめ―――」 バッッグオォォォォン!! 黙示録撃の衝撃をまともに受けた階段は見事に破壊された。 そして、階段の手すりに掴まっていたディオは黙示録撃の直撃こそしなかったものの、衝撃の余波までは避けきれず、吹き飛んでしまった。 「うおおおぉぉぉぉ!!」 どこか掴めるところはないか!? 吹っ飛びながらも長年育ったジョースター邸の構造を思い出し、掴めそうな場所を考える。 がしっ 掴んだ。 掴む音がした。だが――― 「捕まえたぜ。この首だけヤローが」 それはウルフルンがディオの頭を掴んだ音だった。 「な、貴様っ……!」 あの一撃を回避する余力があったことも驚きだが、それよりも自分がアカンベェの巻き添えに遭うことを狙っていたような素振りを見せるウルフルンに困惑する。 「アカンベェについて一つ教えてやるぜ。アレはテメーの指示に従って動いているけどな、ただそれだけだ。それ以外は本能で動く。 本能のままに攻撃するアレは味方を巻き添えにしようが知ったことじゃねぇんだよ。 だから普段オレたちがアカンベェを戦わせる場合は巻き添えを食らわないよう立ち振る舞ってんだ」 「く……!アカンベェ!俺を助け―――」 「うるせぇよ」 「ガッ!」 ディオがアカンベェに指示を出す前にウルフルンは彼を壁に叩きつける。 そして頼みのアカンベェの方も、放った黙示録撃が強力すぎたせいでルシファースピアが地面に埋まり得物を抜き出せずにいた。 『アカ……?アカンベェ~~~?』 「ヴ、ゴボ……やぐだ―――」 「今、役立たずだって思ったな?奇遇だな、オレも同感だぜ。アカンベェはどうもツメが甘くて使えねぇ。 ま、それに頼るしか出来なかったテメーはカス以下のクソムシだけどな」 「クソムシ、だと……!このディオに対してッ……!」 「知るかよ。まぁ、オレにケンカ売っといて負けたんだ。負け犬は大人しく死んどけ」 そう言うとウルフルンはディオを掴んでいる握力を強め、更に自慢のツメを食い込ませる。 頭蓋骨がメキメキと音を立ててひび割れていく。 「GYAAAAAAAAA!!」 痛みを感じないはずの吸血鬼のディオにとてつもない痛みが襲う。 このディオが死ぬだと?こんな訳も分からぬ催しの中で死んでいくのか?このディオが! 「このディオはいずれ世界を!全てを!支配するのだ!こんな所で!こんな所でええええぇぇぇェェェェェ!!」 「世界を支配するのは悪の皇帝ピエーロ様なんだよ。テメーみてーなカスに支配されてたまるか」 そうしている間もどんどん骨が砕ける音は続く。そして バキン 頭蓋骨が砕け散る音が響き、それと同時にディオの命は野望と共に消え去った。 「―――グゥ……!」 ディオを殺害したウルフルンは、先ほどの戦いによる負傷と消耗が相まってガクリと膝をつき、そのまま倒れこむ。 (チキショオ……!オレがあんなヤツにここまでダメージを食らうとは―――) 結果的には勝者だが、彼にとっては雑魚に手こずったという悔しさと苛立ちしか湧かなかった。 (あぁ、そういやアカンベェも残ったままだったな。さぁて、どうするか……) そう考えていたウルフルンだったが 『アカンベェ~』 召喚主であるディオが死んだためだろうか、アカンベェは一目散に玄関を突き破り逃げ出した。 (へっ、最後だけはツイてたようだな。これがいわゆる『ウルトラハッピー』ってヤツか) 憎きプリキュアの虫唾が走るセリフだが、今回だけはその言葉に有難味を感じ ―――ばたん そのまま意識を失った。 【B-7/ジョースター邸内部/一日目-黎明】 【ウルフルン@スマイルプリキュア!】 [状態]:脇腹負傷、疲労、気絶 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・行動] 基本方針:バッドエナジーを集め、悪の皇帝ピエーロ様を復活させる 1:まどかのようなバッドエナジー発生源となり得る人間を確保する 2:1の目的の際に邪魔になりそうな奴は殺す 3:とりあえず、闇の絵本と絵の具が欲しい ※参戦時期は不明です 【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】 ◆ ◆ ◆ 「オオカミさん!オオカミさん!しっかりしてっ!!」 ディオとの戦いで倒れてしまったウルフルンを見て、まどかは凍り付いていたように動けなかった身体を押してすぐさまウルフルンのもとへと駆け付けた。 ウルフルンは荒い息を上げながら唸るだけで、命に別状がないのかどうか。助けることが出来るのかどうか。 戦いにおいては全くの素人であるまどかは何をどうすればいいかは分からない。 でも彼女の持ち前の優しさから、この人はとにかく助けなきゃと思う。 あたふたと混乱しながらも助けたいと思うまどかの頭には、ウルフルンが口走ったバッドエンドのことや彼自身の狼としての凶暴さなどすっかり頭から抜け落ちていた。 【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】 [衣装]:見滝原中学校制服(血塗れ) [状態]:健康、混乱状態 [装備]:無し [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・行動] とにかく、このオオカミさん(ウルフルン)を助けたい 基本方針:????? [備考] 1.ディオからジョースター邸内部の案内を受けました 2.ディオからジョナサンのことについて聞きました(信じるかどうかは不明) ※ジョースター邸のロビーの一部が破壊されました ※ロビー内のどこかにディオのデイパックが落ちています ※ルシファースピア@ケロロ軍曹をトレースしたアカンベェが逃げ出しました。 ルシファースピアは空を飛べるため、エリアB-7から離れた場所にも移動できると思われます。 ある程度ダメージを与える、プリキュアの浄化技を当てる、一定時間経過する、の どちらかでアカンベェは消滅します。 アカンベェが消滅するとキュアデコル1個とルシファースピアを落とします 時系列順で読む Back ]] Next [[ 投下順で読む Back 未完了形変体刀・七つ花 Next [[]] 013 死の邂逅 鹿目まどか GAME START ウルフルン GAME START ディオ・ブランドー GAME OVER
https://w.atwiki.jp/gods/pages/84438.html
レオンディオス 新ローマ・コンスタンティノープルの大主教、全地総主教の一。 別名: レオンティ(2) レオンティオス(2)
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/1190.html
ジョーカーに登場するモンスターで、子犬のような姿の神獣。 最初にノビス島の山頂でアロマともめているところを主人公が目撃するが、 このときは逃げられる。その後、サンドロ島の洞窟でオークに襲われているところで 主人公と再会、オークを倒した後カルマッソに治療され、その後仲間になる。 2ではクリア後、各地に鏡のような紋章が現れ、その中で神獣が、 ディアノーグエース→グラブゾンジャック→クインガルハート→キングスペーディオの順でバトルを挑んでくるので全て倒すと、 飛行船のマップ北側に現れるので話すと仲間になる。 プロフェッショナル版ではピピッ島のクリア後になる他、夜に卵を設置すると生まれる事がある。 レベルアップが遅いが、MP以外のステータスは結構高い。 耐性は雷系を吸収し、ダウン系を無効化するが、大地系に弱い。 とはいえ、大地系を使う敵はあまりいないので弱点に関してはあまり気にしなくてもいいだろう。 神獣×ランクB(2及びプロフェッショナルではAランク)以下の自然系で誕生するほか、 祠を一つもクリアしていない状態で全てのモンスターとの配合で生まれる。 所持スキルは「スペディオ」。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/27307.html
登録日:2014/01/29 Wed 22 07 20 更新日:2023/11/11 Sat 21 14 05 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 14年冬アニメ アニメ カップリング サンライズ スパロボ スパロボ参戦作 タイムスリップ タイムパラドックス タイムリープ ナイスカップリング バディコン バディ・コンプレックス ポンキッキ ロボットアニメ ヴァリアンサー 良作 この出会いは、運命さえ変える バディ・コンプレックスはサンライズ制作のロボットアニメ。 担当は境界線上のホライゾン、ラブライブ!等のサンライズ第8スタジオ。 ソーシャルゲーム「バディ・コンプレックス 戦場のカップリング」及びそれをモチーフにしたマンガ版が同時展開されており、互いに世界観を補完していく。 監督を始めとして若手のスタッフを中心に製作されているのも特徴であり、 これについてはスタッフのネームバリューに頼らずに若手にチャンスを与える為であると番組プロデューサーが語っている。 内容は前作で(悪い意味で)冒険してしまった反省からか王道な作風なのだが、今度は逆に王道さが裏目に出てパンチが弱くなってしまうということになってしまった。 直後に放送されたのがド変化球だったのも痛い。 しかし、その分面白さは割と安定しているので、とりあえず未見で敬遠している人は是非一度見てみて欲しい。 2018年には『スーパーロボット大戦X』でスパロボシリーズに初参戦した。 ◎ストーリー 都内の高校に通う渡瀬青葉は、何気ない日常を送っていた。 夏休み明けの始業式の日、いつものように学校へと向かった青葉は、謎のロボット『ヴァリアンサー』の襲撃を受ける。 青葉を助けたのはクラスメイトの少女、弓原雛であった。彼女もまたヴァリアンサーに搭乗し、襲撃者を撃退する。 だがその時、特異点が出現し、青葉と雛はその中へと飲み込まれていく。その中、雛は「ディオが、待ってる」と青葉に告げた。 青葉が目覚めた時には雛の姿はなく、また違うヴァリアンサーのコクピットの中であった。 状況が呑み込めない青葉の前に現れた少年、彼の名は隼鷹・ディオ・ウェインバーグ。雛の言っていた「ディオ」であった。 青葉とディオ、そして雛。三人の出会いは、やがて世界の運命を大きく変えていく――。 ◎登場人物 ◇主要キャラクター 渡瀬青葉 CV.松岡禎丞 主人公。千葉県習志野市在住の高校一年生でバスケット部出身。 突然時空を超えて現れたロボットに襲われたのをきっかけに2014年から2088年に飛ばされ、 ディオとの高いカップリング指数を見込まれてルクシオンのパイロットとして自由条約連合軍に参加することに。 いきなり70年も先の未来に飛ばされ、自宅は更地になり、学校は崩壊し、ヒロインは敵になると結構な不幸に見舞われるが前向きであることを忘れない。 どういうわけか誰が相手でも高いカップリング指数を誇り、ビッチとかガバガバとか言われる羽目に……。 これはカップリングシステムの基準波形と青葉の波形が完全に同一なために起きる現象だが、 その代わり青葉とカップリングした相手は徐々に波形が歪んでいき、青葉としかカップリングできなくなってしまう。 目玉焼きにはソース派。 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ CV.内山昂輝 もう一人の主人公。ルクシオンとカップリングするブラディオンのパイロット。 素人である青葉がルクシオンに乗っていることはよく思っておらず、その頭の固さがカップリングを阻害することも多い。 この手のキャラのお約束通り徐々に青葉を認めるようになり、スカイナイトとファイアブランドに乗り込んだ時の事故で青葉の記憶を見てからは誰よりも青葉の理解者になっている。 別に人間をやめたりはしない。相方はそこにシビれた憧れた人だが。 目玉焼きには塩派。 弓原雛 / ヒナ・リャザン CV.早見沙織 ヒロイン。青葉のクラスメイト。巨乳。 実は青葉を守るために未来からやってきた未来人。 青葉から2014年に現れた自分を狙うロボットの話を聞いていたらしく、 カルラで相手を撃退するが、その自爆から青葉を守るため特異点に飛び込み、姿を消してしまった。 その後(正確にはその前)、ゾギリア軍のパイロット「ヒナ・リャザン」として現れ、青葉と戦うことに。 この後何があったかは不明だが、2014年にやってきた雛はどう見ても青葉に惚れていたりする。 目玉焼きにはしょうゆ派。 ◇シグナス 倉光源吾 CV.速水奨 新型航空艦・シグナスの艦長。 飄々としたやる気のないおっさんに見えるが、実際は柔軟性と抜け目のなさを兼ね備えたデキるおっさん。 声はヤマモト大尉だが、中身はタイラーに近い。 レーネ・クラインベック CV.藤村歩 シグナスの副長。 倉光艦長の右腕で愚痴ったり窘めたりしながらも忠実に働く。 階級は少佐だが、ナタルとは関係ない。 リー・コンラッド CV.杉田智和 ヴァリアンサー部隊の隊長。 ディオから尊敬され、悩む青葉をフォローしたりする良き兄貴分。 しかしそのキャラがムウや道生を彷彿とさせるため、こいつ絶対死ぬとの声が多い。そんな事は無かったんだが。 エルヴィラ・ヒル CV.佐藤利奈 カップリングシステムのエンジニア。巨乳。 カップリングシステム開発に貢献した人物で、コクピットブロックのシステムなどは彼女の手によるものである。 リーとは多分いい仲。 4月1日に盛大にはっちゃけた人その1。 奈須まゆか CV.花澤香菜 エルヴィラの補佐を担当する特務士官補佐。 青葉の世話役を任されることになり、色々話す内に好意を持ち始めている。 しかし、過去の人間である彼との別れを思うたび、胸を痛める事も。かわいい。 アネッサ・ロセッティ CV.井上麻里奈 シグナスのオペレーター。釣り目ツインテというベタな見た目。 ディオの嫁かと思ったらフロムを一目見て接近した、ただのイケメン好きだった。 その度合いはハワイ基地で買い物に行けなかったのをシグナス内の食堂で残念がるものの フロムが来ると「買い物はまゆかに頼んでるから」と隣の席に移動するほど。切り替え早いなオイ。 ヤール・ドゥラン CV.吉野裕行 ヴァリアンサー部隊のパイロット。 トサカ頭とソバカスが特徴の皮肉屋だがリー共々頼れる兄貴分。 フロム・ヴァンタレイ CV.梶裕貴 6話で新たにシグナスに配属されたヴァリアンサーパイロット。 カップラー養成機関でのディオの同期で、当時は高いカップリング指数だったが、 ディオの波形が変化したことでカップリングできなくなった。 無駄に爽やかな間男的存在。 スザクではない。 ◇大ゾギリア共和国 ビゾン・ジェラフィル CV.櫻井孝宏 アルフリード隊に所属する、ネビロスのパイロット。 常に冷静沈着で実力もある凄腕。だったのだが、幼馴染で想いを寄せているヒナが青葉と心を通わせていくことに激しい怒りと嫉妬を見せて壊れていく。 彼の絶対に報われないとわかっている空回りっぷりも今作の見どころの一つ。 2014年に青葉を襲撃したロボットのパイロット。(*1) 何故か青葉に対して強い憎しみを持っており、特異点に巻き込まれて過去に流れ着くやいなや速攻で青葉を殺しに来た。 アルフリード・ガラント CV.森川智之 ゾギリア軍の中佐。 ゾギリア国防軍の星と称される有能な指揮官。 策謀を味方に対しても巡らせるタイプだが、その策謀は多くが自分と自分の部隊の立場のためという敵にしておくのが勿体ない良い上司。 普段は艦橋に立ち部下に指示するが、いざという時は専用のヴァリアンサー・アルシエルを駆り前線に立つことも。 マルガレタ・オキーフ CV.内山夕実 ゾギリア行政局所属の特務武官。指揮と監視のためアルフリード隊に同行する。巨乳。 監視対象である国防軍の人間には威圧的に接し、青葉と接触したヒナにスパイ容疑をかけて厳しく追究する。 一方、身内で上官に当たるドルジエフなどに対しては、出世のために媚を売ることに余念がない小物。 ……というとまだシリアスな印象だが、普段ツンツンしているのにピンチになるとすぐヘタレる様が萌えると評判のダメかわいいおばさん。 指揮した作戦が尽く失敗したことで失脚、返り咲くためにアルフリードと手を組むことになる。 趣味は刺繍。 タルジム・ヴァシリー CV.島﨑信長 アルフリード隊のパイロット。ダルシムではない。 オーガに搭乗。物怖じしない性格で思ったことを正直に言い、ラーシャによく窘められている。 ラーシャ・ハッカライネン CV 田村睦心 アルフリード隊のクリシュナのパイロット。 優しい性格でチームの間を取り持つ。 どう見ても美少女だが実は男。 ネストル・ヴィクトロヴィチ・ドルジエフ CV.土田大 ゾギリア行政局親衛隊の師団長。 尊大な態度と髪型に金色のパイロットスーツがどっかの国連大使を連想させるが、 その小物臭に反して、機動力で勝るカップリング機を機雷で動きを封じて追い詰め、 しかも突破された時の引き際もわきまえているなど、指揮官としてはけっこう有能である、 だがそんな閣下もカップリング機のチート性能には勝てず敗北、戦死した。 スマホゲーによると、かなり可愛い妹がいる。 4月1日に盛大にはっちゃけた人その2。 ヴィクトル・リャザン CV.秋元洋介 ゾギリア独立偵察旅団大隊長で、ヒナの父にあたる。 見た目通り豪放磊落な人物でヒナを鍛え上げると共に実の娘のように愛している。 アルフリードに関しては時々手厳しいことを言うが、指揮官として評価している。 ヴィルヘルム・ハーン CV.子安武人 ゾギリアに亡命した、元連合のカップリング研究者。 見た目通り非人道的な実験だろうと平気で実行するアブない科学者。ミルクに砂糖を何個も入れるほどの甘党。 エルヴィラの元同僚。 いかにもエルヴィラより優秀という感じに登場し、後半登場するゾギリアのカップリング機も彼の手による機体だが、冷静に言動を追っているとカップリングに対する造詣は確かだが、実はコクピット回りの機械的な設計を「魔法の鍵」と明らかにブラックボックス的に呼んでおり、最終的に完成させたカップリング機は後述の通り強奪した機体のコクピットを丸々移植したものというちょっと疑問を感じる仕事をしている。 ◇その他 隼鷹・貞道・ウェインバーグ CV.中博史 ディオの父親。連合のヴァリアンサー関連の軍事産業に関わっている。 過去に妻と妹を守りきれなかったディオを責め、不仲が続いている。 ディオの父だけあってかなり頑固だが、家族を思う心は誰よりも強い不器用な人物。 ディオのツンデレは絶対にこの親父からの遺伝であろう。 隼鷹・フィオナ・ウェインバーグ CV.悠木碧 ディオの妹。ディオが参加していた戦闘で、ゾギリアの攻撃により歩けない体になる。 だがディオを恨んだりはせず、気に病む彼を逆に気遣うとてもよく出来た妹。 アレッサンドロ・フェルミ CV.大林隆介 連合のカップリングシステム開発の第一人者で、飄々とした陽気なおじさん。エルヴィラの師に当たる。 最新のカップリングシステム搭載機を間近で見るためにわざわざシグナスに視察に来た。 青葉とディオに、物語の謎においても重要そうな、カップリングシステムの根源について話すが ゾギリアの攻撃に巻き込まれ、登場したその回でソッコーで死んでしまった。 おまけに最期の言葉が「ナイスカップリング」だった。……まあ本人は満足そうだったのでよしとしよう。 ◎メカニック NICE COUPLING ●自由条約連合軍の兵器 ルクシオン 青葉の機体。 連合軍内で史上初のカップリングシステム搭載機として極秘に開発が進められていた試作ヴァリアンサー。 全高18m。メインカラーは白と青。 武装はアサルトライフルとネクターソード。 ハワイ基地にてゾギリア軍に強奪されてしまう。 ブラディオン ディオの機体。 全高18m。メインカラーは白と赤。 武装はルクシオンと共通。 ルクシオンと共にゾギリア軍に強奪される。 ルクシオンネクスト ルクシオンと並行して開発されていた新型ヴァリアンサー。 完成が遅れただけあって一度デカップリングした後もすぐに再カップリングできる等、ルクシオンとブラディオンの運用で明らかになった問題点が改善されている。 『完結編』では、ビゾンがコンピューター内の擬似人格を利用して単独カップリングを行っていた事をヒントにした、 エルヴィラによって擬似人格が急ごしらえで搭載され、「コネクティブ・スタンドアローン」の音声コードで短時間でありながらも単独カップリングが可能となる。 武装は可変式のネクターライフルとネクターソード。 ブラディオンネクスト ブラディオンと並行して(ry 特徴や武装はルクシオンネクストと共通。 ベリル 連合軍の主力量産機。 生産性と汎用性に優れ様々なバリエーション機が存在するが、 本編ではメインキャラが乗る以下の3機以外はいいとこなしでボコボコ落とされるよくある味方側量産機。 ベリルコマンダー ベリルの指揮官仕様。主にリーが搭乗する。 ベリルアサルト ベリルの強化仕様。主にヤールが搭乗する。 ベリルエクスプローラー ベリルの偵察仕様。主にフロムが搭乗する。 スカイナイト/ファイアブランド カップリングシステム搭載機の試作機。スカイナイトは緑と白、ファイアブランドは橙と白がメインカラー。 カップリングシステムが強力すぎてバディが互いの感情や記憶まで共有してしまい、その結果多くのパイロットを廃人に追い込んだ。 ハワイ基地でルクシオンとブラディオンを強奪された青葉とディオが追撃のために搭乗した。 今までのループではカップリングは成功しなかったが、本編では成功、ディオが青葉の記憶を見たことが終盤の展開の大きな鍵となる。 シグナス ルクシオンとブラディオンを搭載した連合の最新鋭艦。 カップリングシステムの運用を目的としているが、翼部にファランクスとネクター砲という艦載砲を装備。 ネクターカーテンという防御壁を展開することである程度の攻撃を防御できる。 その白い姿と鳥に似た形状からゾギリア側から『白鳥』と呼称されている。 『完結編』では、ウイングスケールのようなエネルギーでできたウイングを展開する宇宙仕様に改装された。 また同型艦が5隻登場している。 ●大ゾギリア共和国軍の兵器 アルシエル 大型のバックパックによって機動性と出力を強化した、ゾギリア軍の新型ヴァリアンサー。 アルフリード専用機。 その大出力によって、艦載砲クラスの威力を誇るビームを発射するネクターライフルを装備する。その威力と長射程は初交戦時シグナスのクルーを戦慄させた。 長砲身のネクターライフルを装備しているため、格闘戦には不向き。 とはいえアルフリードの腕もあり名無しパイロットの乗るベリル程度なら軽く蹴散らしていた。 ネクターライフルは最大2連射しかできなかったが、『完結編』では連射可能な上2連装に強化された。 ネビロス 汎用性を重視したゾギリア軍のヴァリアンサー。 ビゾン専用機。 火力増強のため、両前腕部にミサイルランチャーを装備している。 その他の武装は右腕に直付けして保持する機関砲、ネクターソード。 クリシュナ 機動性に特化したゾギリア軍のヴァリアンサー。 ラーシャ専用機。 武装はアサルトライフルと長柄のネクターランス。 『完結編』ではネクターランスがハルバード状に強化されている。 オーガ 対艦戦を想定したゾギリア軍のヴァリアンサー。 タルジム専用機。 高い攻撃力と重装甲を持つが、機動性は低い。 武装は大型のグレネード砲とネクターアックス。 『完結編』ではグレネード砲がネルガルのものと似たダブルバズーカになり、ネクターアックスが大型化した。 フォルトナ 格闘戦に特化したゾギリア軍のヴァリアンサー。 ヒナ専用機。 敵ヴァリアンサーとの高速格闘戦に対応できるように、全身にバーニアが配置されている。 武装は連結してツインブレードにもできるネクターブレード。 グバルディア ゾギリア行政局の親衛隊が登場するヴァリアンサー。 武装はアサルトライフルを内蔵した槍と浮遊機雷を射出できる盾。 グバルディア師団長型 ドルジエフ専用機。 武装は弾丸状のネクター弾を放つネクターライフルとミサイルランチャーを内蔵した盾。 ネルガル ハーンが開発した、ゾギリア初のカップリングシステム搭載機。 一から作る時間がなかったのか、コックピットは強奪したブラディオンのものを流用している。 魔改造されたビゾン専用機。 カップリングシステムを発動させると、紫色のエアロスケイルを展開する。 武装は散弾状に分裂するネクター弾を撃つダブルバズーカ×2、ネクターランス、アサルトライフル。 カルラ ハーンが開発した、ゾギリア初の(ry こちらのコックピットはルクシオンのものを流用している。 そのため連合のカップリングシステム搭載機ともカップリング可能。 ヘンな注射を打たれてレイプ目になったヒナ専用機。 エアロスケイルの色はピンク。 武装は大鎌状のネクターサイズ、アサルトライフル。 ネクターサイズの柄部分には、散弾状に弾が分裂するネクターライフルが内蔵されている。 クーゲル ゾギリア軍の主力量産機。 ベリルに対抗するために開発されており、後発機だけあって性能は上回るが、カップリング機にはやっぱりいいとこ無しでドッカンドッカン撃墜される。 武装はアサルトライフルとネクターソード。外付けのミサイルポッドを装備した機体もいる。 トライデント アルフリード隊が母艦としている戦術両用邀撃母艦。 通常は潜水艦として運用しているが、船体の一部を切り離して航空艦として使用することも可能。 メインカラーはモスグリーン。 ゲイボルグ ドルジエフらゾギリア行政局親衛師団が運用する親衛戦略突撃航空艦。 メインカラーは紫だが、所々に金色の装飾が施されている。 ヴァジュラ 千歳基地攻略戦の功績から、アルフリード隊に新たに与えられた重装巡洋攻撃航空艦。 メインカラーはワインレッド。 シグナスを上回る電子戦能力を持つ。 カルキノス ハーンによって開発され、ビゾン改めエフゲニー・ケダールが操縦する超大型兵器。ヴァリアンサーではなくヴァリアトラスと呼ばれる。 スタンドアローン形態と飛行形態に変形可能であり、メタボな外見からは想像もつかない機動力を誇る。 武装は股間部の大型ネクター砲、背部スラスター内蔵のネクター砲、頭部の円形部から放つ全方位ネクター砲、両腕先端部の3連装マシンガン、腕部内蔵式のミサイルランチャー。 機体コンピューターには擬似人格が搭載され、スタンドアローン形態限定で単独カップリングが可能。 ルクシオンネクストと異なり設計の一部として搭載された機能のため長時間の使用が可能だが、カップリングレベルを上げるとパイロットにも負担が大きい。 また、これを行った際に特殊なジャミング電波のようなものが発生し、他の機体のカップリングが強制解除さてれしまう。 ◎用語 大ゾギリア共和国 西暦2088年の世界を二分する大国の一つ。 元々は東南アジアの小国だったが、2014年に発見された新エネルギー資源「ネクトオリビウム」が豊富だったことで急速に版図を拡大した。早い話が旧東側諸国の後釜 軍では命令を受けた時等に「スラーバ・ゾギリア」と言う風習がある。 行政局直属の親衛隊と、通常の軍にあたる国防軍という命令系統が違う軍組織が2つ存在する。 自由条約連合 西暦2088年の世界を二分する大国の一つ。 ゾギリアに対抗する形でうまれた連合国家だが、ネクトオリビウムの産出量がゾギリアに比べて少ないため、常に劣勢に立たされている。 ヴァリアンサー ネクトオリビウムを動力とする人型機動兵器。 こいつの登場により、戦車や戦闘機といった通常兵器群は陳腐化し、退役を余儀無くされた。 多脚型作業機から派生した第一世代、ゾギリアが開発し初めて飛行を可能とした第二世代を経て、現在の主流は第三世代となっている。 ネクトオリビウム 2014年に発見されたエネルギー鉱石。 高温・高圧下で高エネルギーを発し、副次作用として物体の質量を軽減する現象を起こす。物理法則もあったもんじゃねえな。 この現象を生かして航空艦やヴァリアンサーが発展した。 カップリングシステム 連合軍が開発した、ヴァリアンサー用の新システム。 フェルミが理論を提唱して、エルヴィラが実用化に成功した。 パイロットの感覚を一切の劣化・遅延無く同調させることで、単純計算で互いの能力を倍増させて劇的に向上させる。 これにより、発動後の機体の高すぎる機動性にも振り回されず十二分の性能を引き出して操縦することができる。 また、互いに同調させるため操縦技術や知識も共有することができる。 名前が名前だけにそっちの意味を連想してしまうが、別にそういう関係になる必要があるわけではない。 カップリングシステム発動と同時に機体も変形、背部に移動したシールドから「ウイングスケール」というエネルギーの翼を展開して、 他のヴァリアンサーが全く追いつけないスピードと短距離瞬間移動にも等しい機動性を発揮する。 発動さえしてしまえば他のヴァリアンサーが赤子同然になる強力な機能だが、 同調には相性がある、持続時間は最大300秒、一度解除すると再カップリングには時間がかかる等の欠点がある。 フェルミ曰く、通常の手段ではどうしても発生してしまうコンマレベルの遅延を解決するために、素粒子レベルでのタイムリープを行っているとのこと。 コードT2ライズ カップリング発動中の2機が背中合わせになってウイングスケールを干渉させることで、エネルギーフィールドを発生させる機能。 エネルギーフィールドは極めて強固で、ヴァリアンサーの武装はおろか戦艦のネクター砲の集中砲火すら容易く弾くことができる。 但しウイングスケールへの負担が激しく30秒しか持たないのと、ピッタリ背中合わせになったままの状態を維持する必要があるのが欠点。 ガラプーシカ ゾギリア軍がアラスカ基地にて建造していた超大型ネクター砲。連合からのコードネームは「ゴーゴン(恐ろしいもの、蛇女)」。 一発で山脈を貫いた上、アラスカ基地に侵攻していた連合軍艦隊の半数を消滅させるほどの威力がある。 その分燃費も最悪で、一射で消費するネクトオリビウムはゾギリアで採掘される1年分にも達する。 宇宙では更に大型の物が建造されており、こいつによって地球は滅亡の危機に瀕する事となった。 俺、渡瀬青葉。君は? 弓原……雛 バディ・コンプレックス 完結編 あの空に還る未来で この絆で、運命を変える 追記・修正しないヤツはルクシオンでふんづけてやる!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2014-09-19 22 17 14) 完結編、楽しみ。 これで結末がアカンかったら・・・ -- 名無しさん (2014-09-20 03 06 33) ヒナの正体ははっきりさせてほしいな。まあ、青葉なら何処から来たかなんて関係ない、ヒナはヒナだ!とか言って納得しそうだけど一視聴者としてはスッキリしないんだよなあ。 -- 名無しさん (2014-09-20 03 20 41) pv見ると、ひょっとして雛ってもともと幼馴染だったんじゃないか。それが何かの原因で未来言って、本来の時間軸から消えてしまった、とか? -- 名無しさん (2014-09-22 11 36 03) ゼル伝(スカイウォ)のラストみたいに過去に帰った青葉(老)とディオが再開してENDみたいな感じかな。→青葉「ほら、また会えたろシスコン」 -- 名無しさん (2014-09-24 17 18 03) 前回が変化球過ぎたのなら逆にこっちは直球過ぎて受けなかったってことかな。今ウケを取りたいのなら王道すぎず、邪道すぎずといった中庸なのがいいのかね。 -- 名無しさん (2014-09-30 15 04 02) 過去のサンライズ作品の要素を丁寧且かつ効果的に纏めてて良かったけど、同時に独自色がちょっと乏しかったなとも思う。個人的には好きだけど過去作の焼き直しに見えたって人もいたんじゃないかな。 -- 名無しさん (2014-09-30 15 52 28) ↑逆に独自色の出しすぎで纏めきれなくなって終盤が破綻していたのが前作だったと・・・ -- 名無しさん (2014-09-30 16 45 25) 覚悟していたが展開早いな、完結編。そしてビゾンさんが出る度に笑いが込み上げてくるから困る -- 名無しさん (2014-09-30 17 45 49) 一時間枠でやって欲しかったわ、まだ描ける事あったはず -- 名無しさん (2014-10-01 02 12 44) ビゾンさんってシリアスと笑いを両立してるんだよな。シリアスな笑いとはまた別種の。 -- 名無しさん (2014-10-01 13 05 31) あの新兵に見せ場はあるんだろうか -- 名無しさん (2014-10-01 13 18 22) とりあえずヴヴヴよりいい結末で終わった -- 名無しさん (2014-10-01 15 33 48) ↑バディコンはスパロボ系だからな。 -- 名無しさん (2014-10-01 16 10 46) 雛視点で見ると、ロボットアニメで時をかける少女をやるとこうなるって感じだった。 -- 名無しさん (2014-10-02 15 57 57) 最後、雛はカップリング研究所に帰ったとして、青葉は・・・高校時代に帰ったのかな? 全て分かったうえで「初めてだよ」と雛に言ったとすれば辻褄が合うし。 -- 名無しさん (2014-10-04 23 21 29) 多分それであってる -- 名無しさん (2014-10-07 22 32 54) ロボアニメ好きは勿論、そうでない人も楽しめる位にはプレーンな面白さのあるロボアニメだと思った。 -- 名無しさん (2014-10-14 23 56 30) 疑似人格って戦闘中にプログラム完成させてインストール→起動じゃなかった? -- 名無しさん (2014-10-15 00 21 45) なんだかんだあっても青葉は雛との薔薇色の人生が待ってんだよな。羨まし -- 名無しさん (2014-10-15 01 19 06) ディオの血液型はBだったのか。むしろAに見えた -- 名無しさん (2014-11-01 19 01 08) ↑3 修正しといた。 -- 名無しさん (2014-11-11 11 06 50) スパロボに参戦するならマジェプリやブレイクブレイド、ノブフー辺りとのクロスオーバーで頼む -- 名無しさん (2014-12-18 06 33 38) ノブフーは明らかに地雷や・・・前二つは期待できるけど -- 名無しさん (2015-05-23 16 45 09) ぶっちゃけガチで俺は面白いと思ったし、何故評価されないか理解できない作品(まあ、タグ通りヴヴヴの被害者だよな…)。曲も全て最高。まあ、確かに王道すぎた感はあったが、その王道がまた良かったんだよな〜! -- サテライト (2015-07-11 23 54 21) 正直、ヴァリアンサーのデザインが面白くないんだよなあ。もっとケレンの利いたデザインなら人気出たと思うんだが。 -- 名無しさん (2015-07-12 00 43 23) 個人的にすごい好きだったんだけどなあ…ただ青葉とディオ以外の味方パイロットが地味だったかも。ヤールなんて何も活躍してない気がするし -- 名無しさん (2015-12-04 15 01 33) 青葉の中の人=ファルセイバーのパイロット -- 名無しさん (2016-01-19 02 08 11) スパロボ出たらリーは指揮官技能や戦術指揮、フロムは機体の電子戦改良を生かす特殊行動で活躍できるだろうか ヤールは…修理装置でも積んどく? -- 名無しさん (2016-02-07 19 58 03) 唐沢美帆ことTRUEさんのアニソンデビュー作がこれだっけ? -- 名無しさん (2017-01-11 20 48 25) ビゾンさんがスパロボに出てしまう件について -- 名無しさん (2017-12-11 21 18 38) ↑ スザクとの声優ネタ、あるんだろうなあ… -- 名無しさん (2017-12-12 07 41 50) スパロボで隠しフラグでありそうな要素って何だろう? -- 名無しさん (2017-12-12 09 57 04) きれいなビゾン、ガチャピン ムック参戦>隠し -- 名無しさん (2017-12-12 22 50 56) CMでやけくそになってる松岡くんほんとすき -- 名無しさん (2017-12-12 23 01 08) カップリングの効果時間は原作通り300秒=5分=5ターンなんだろうかね?他の時間制限付きパワーアップがだいたい3ターンで終わるのを考えると長く感じるな -- 名無しさん (2017-12-12 23 09 12) ↑どうせトランザムみたいに武器扱いでしょ -- 名無しさん (2017-12-13 01 06 11) スパロボ出演めっちゃ嬉しいけど、心配してたとうりあんまり戦闘デモに見どころ無いな。没個性というかロボット関係に限って言えば周りに上位互換がいる感じ -- 名無しさん (2017-12-13 01 22 53) 確か機体デザインは新人チーム監修で、作画負担減らしてCGと馴染ませるために線少なめのデザインって聞いた気がする。 -- 名無しさん (2017-12-13 01 27 11) バディコンとナディアとワタルをどう絡めるのか… -- 名無しさん (2017-12-13 01 48 49) 面白いと聞いてみたら実際面白かった。尺の都合でテンポがいいのもいい。説明不足感は結構あるのでスパロボ補正に期待 -- 名無しさん (2018-02-27 09 22 17) スパロボ参戦で気になったので、今更見始めた。役割的にはKMF、オーラバトラー、パラメイルと被りそうな上に最長射程も短そうで心配だ(良くて、ライフルが1-5?) それはそうと、ヴァリアンサーのデザインがなんかツボった。W系や00系MSっぽいのかな? -- 名無しさん (2018-03-09 01 54 38) ↑6 wikiによると同時参戦のF91が特殊能力リミッター解除持ちらしいので(おそらく分身+MEPE攻撃追加)ルクシオンも同じ様になる可能性もあるかも。 -- 名無しさん (2018-03-09 05 10 03) 確か一定気力以上で必中など一部精神コマンドの効果が両機体に反映って情報が公開されてるよ>CPS -- 名無しさん (2018-03-09 05 53 50) カップリングシステムは集中・必中・閃きの共有かぁ。弱くは無いんだけど、一押し欲しいね。後継機乗り換えでエレメントシステム追加とかあれば強そうだが -- 名無しさん (2018-03-10 20 12 02) カップリングシステムで集中や必中の共有ができるってのは雑魚散らしとかに便利そうだけど、ボス戦向けにもうひと押しほしい印象 -- 名無しさん (2018-03-10 20 38 34) ↑ 完結編のトリプルカップリングや時間移動があるから、そのあたりが攻撃面にどう反映されるかかな… -- 名無しさん (2018-03-10 21 16 27) 本編+完結編全部一気見したけど、スパロボXのリアル系版権最終ステージ候補になりそうだったなぁ。話は安定して面白かった。トリプルカップリングや時間遡行、シングルカップリング辺りは必殺技、超必殺技、合体攻撃に採用されてそう。雛は愛、ディオが友情か絆覚えてそう。青葉は…熱血?魂? -- 名無しさん (2018-03-10 23 30 47) 某ノーマに変な影響受けたヒナが「何がコネクティブヒナよ!キモい声色でいやらしい目つきしててスーツのセンスも無くて、いつも青葉逆恨みしてる恥知らずのナルシスト! 女の扱いも知らない70年童貞の変態爺のカップリングなんて、生理的に絶対無理! 塵に還れェェェッ!! 私を抱こうなんて70億年早いわぁぁぁッ!!!」とか言い出さないか心配。 -- 名無しさん (2018-03-11 02 29 37) ↑ アンジュが苦笑いしそうw -- 名無しさん (2018-03-13 02 17 13) 完結編後の時間軸ではディオは青葉と雛の孫あたりとバディ組みそう。 -- 名無しさん (2018-03-13 02 20 30) OP疾走感あってカッコいいなあ。 -- 名無しさん (2018-04-06 13 43 47) スパロボの小隊システム向きな皆さんだったな・・・ -- 名無しさん (2018-04-09 21 13 58) ガチャピンとムックが一番強いカップラー説 -- 名無しさん (2018-04-09 23 43 38) ツインユニットのスパロボだったら相当輝けると思うんだがなぁ。Xだと単独ユニットな上に同じバディロボットのダブルマジンガーが化け物過ぎてどうも地味に感じてしまう -- 名無しさん (2018-04-16 03 05 25) 合体技のシステム変更はやっぱりバディコンプレックスの影響だったのかな?今回はいまいち影薄かったけど次の出演の際には目立って欲しいな…あとまゆかちゃんに声付けて!! -- 名無しさん (2018-04-16 12 53 52) ビゾンくんってもしかしてちょっと面倒臭い男? -- 名無しさん (2018-04-18 14 39 48) ↑4 実際本編中に出てきたとしたら長年組んできた仲だしなw -- 名無しさん (2018-04-18 23 42 59) ↑8 男なら青葉と同じような親友に、女ならすったもんだの末恋人になりそう -- 名無しさん (2018-04-18 23 55 27) ↑、髪と瞳の色、性格が雛譲りでそれ以外青葉な男と髪と瞳の色、性格が青葉譲りでそれ以外は雛な女の双子がシグナスに配備されて織りなすラブコメとか想像してしまった -- 名無しさん (2018-04-22 14 59 07) 青葉と雛の孫が女子ならディオ -- 名無しさん (2018-04-22 22 33 22) ↑続き。男子ならまゆかちゃんと結ばれればいい気がする。これでWIN- WIN -- 名無しさん (2018-04-22 22 34 10) トレジャースターとコラボしそう、 -- 名無しさん (2018-07-02 19 11 34) スパロボではめっちゃ地味だったなあまゆかちゃん…アネッサは多分ヨーコいたからだろうけど花澤さんが忙しかったのか声もなかったし… -- 名無しさん (2018-10-13 21 06 40) 西暦2087年が舞台のドラグナーの一年後… -- 名無しさん (2018-11-23 14 54 01) スパロボで武装扱いのヤーシャとタルジムは一言レベルで声あったのに同じく武装扱いで声あるのリーさんだけでヤールとフロムは声なかったの残念だったなあ。まあ吉野さんと梶さんをあれだけのために呼べないか… -- 名無しさん (2021-03-24 20 27 04) キリサチが報われる瞬間だが冨岡さんが報われない -- 名無しさん (2021-06-10 01 53 35) 「お前…塩なのか!?」のcmは未だにフラッシュバックする -- 名無しさん (2021-10-18 00 06 44) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jojobr3rd/pages/261.html
ワンチェン WANG CHAN テメーッ脳ミソを指ですくいとってくれるッ!このウスノロめ! 原作登場部分:JC1~5巻 一人称:わたし、わし 種族:屍生人(東洋人・男性) 特殊能力:特になし。ただし占いが得意だったりする 食屍鬼街(オウガーストリート)で薬品(毒薬)を扱う店を開いており、ディオに毒薬を売った。しかも二度(ダリオ・ジョージ両者の殺害のため)。 その際にディオの耳にある3つの(曰くおもしろい)ホクロを発見。自分の祖国で同じホクロを持った人物が波乱の人生を送り183歳まで生きた事をディオに告るなど占いにも精通していた。 ディオによるジョージ殺害の最終段階でジョナサン・ジョースターがそれを阻止。東洋の毒薬を売ったとしてジョナサンに連行されジョースター邸に来ることに。 (この時もジョージにディオの顔の相は強運のもとにあると囁くあたりやっぱり占いが好きなのだろう) 吸血鬼になったディオとジョナサンの戦い、それによって火事になったジョースター邸のゴタゴタで逃げ出すも、そこで目の当たりにした石仮面の力を金儲けに使うためにと舞い戻ったところを瀕死のディオに捕まり屍生人となった。 ジョナサンを抹殺しようとするディオの命令で鍵爪を装備して襲いかかるも「ズームパンチ」の前に敗北、逃走する。 (逃走はツェペリが“ディオの潜伏場所を探るため”敢えてさせたものだが、同時に波紋の存在を知らせてしまうことにもなった) 風の騎士たちの町(ウィンドナイツ・ロット)での戦いの後、首だけになったディオを助け、新しい肉体を探すために奔走する。 ※この時ほとんど(というより全く)戦いに参加していなかったにもかかわらず粛清されたりしていないあたりディオからの何かしらの信頼があったのかも知れない。 ジョナサンとエリナのハネムーン、アメリカ行きの船にディオ(の首)が入った棺を持ちこませ、自信もジョナサンをおびき出す。 そこでジョナサンの首を切り離すべく襲いかかるも、油断・慢心からジョナサンの最後の波紋を受けて脳組織を破壊される。 結果、肉体は暴走し、船のスクリューシャフトを力づくで止めようとして船を爆破させる原因となった。 爆心地の近くにいたが死因は波紋なのか爆死なのかは定かではない。 屍生人の能力 吸血鬼の血液に含まれるエキスを吸った生物は屍生人となる。 吸血鬼と同様に生前よりも身体能力が増し不死の肉体を持つが、再生能力は無い。 また吸血鬼と同様、太陽の光や波紋が弱点である。 彼は自身の専用の装備として鍵爪つき手袋を持っている。 これは「手甲に固定式の爪をつけたもの(イメージはドラクエの“鉄の爪”)」や「指の間に刀を挟む技術(イメージは戦国BASARAの“六刀流”)」 ……といったものとは違い、指の先端にそれぞれ長さ約50cm~1mの刀がついたものである(イメージはワンピースに出てくる“猫の手”が近い) +ジョジョロワ3rdでの動向(ネタバレ注意) ジョジョロワ3rdでの動向 『彼は僕のパパじゃない』に登場。 サン・ジョルジョ・マジョーレ教会にて吉良吉影に遭遇、屍生人の本能をもって彼の血液を吸い取ろうと襲い掛かる。 しかし、吉良の観察力、そして駆け引きに一瞬の狼狽。 それでもなお攻撃を仕掛けるが、その隙を突いたのは―― GAME OVER 参戦時期:不明(少なくとも屍生人になってからのようである) 初期ランダム支給品:波紋入りの薔薇 現在は吉良吉影が所持している。
https://w.atwiki.jp/wiki7_vipac/pages/220.html
フェリアルギアスの死から数日。 ヴェルギリアスはショックの余り、体調を崩した。 ハンスとマリアは主に様々な準備、後始末をした。 リウェッタは夢と現実の二重の苦しみを味わった。 グーはマリアの代わりにリウェッタの面倒をみた。 桃白々一号は責任を感じ、一時は辞職まで考えた。 チーム桃白々を始め、隊員達は一号を引き止めた。 ラモンは今迄以上に整備、そして警備を強化した。 ディオは正直な所、何が何だか解っていなかった。 何故、自分が此処に居るのか。 何故、自分の周りで人が次々死ななければならないのか。 何故、自分の中で埋もれていた過去の記憶が戻りつつあるのか。 何故、そう、何故。 スタードラゴンなんてものが現れなければいけなかったのか。 アルーシャスなんてものが現れなければいけなかったのか。 ディオには解らなかった。何一つ。 だから、早くこんな事は終わらせたい。そう、願い。そして行動した。 彼女の死から更に数日後。事態は急展開を見せる。一人の少女の手によって。 だが少女は何もしていない。見ただけで、何もしていない。 少女・リウェッタは夢を見た。 広い、大きな建物の中。その中で様々な声を聞き、様々な物を見た。 飛び起き、今迄見ていた夢の内容をしっかりと思い出し、心に刻む。 彼女は自分の中で整理をつけると、傍らに眠る女性の肩に手をかけ、揺さぶる。 「マリア!起きて、マリア!」 「…何ですか、リウェッタさん?」 欠伸をしながら聞くマリア。間髪いれずにリウェッタが声を荒げる。 「見た!見たの!」 彼女が飛び起きたのは早朝。 彼女の話を聞いたマリアは、とりあえずリウェッタを落ち着かせた。 マリアが桃白々一号にその話をさせたのは、それから数時間後。昼間の事だ。 「…見た…その、研究者のいる場所を。夢で?」 一号が不信そうに聞き返す。リウェッタが答える。 「そう、見たの」 真剣な顔のリウェッタだが、一号は流石に信じられない。 「リウェッタさんの夢は良くあたるのよねぇ」 「あたる…たって。夢…なんだろ?」 抗議しようとしたリウェッタを、どこからか現れたラモンが制した。 「セイセイセイ…隊長、この子の夢は。本当ですよ」 普段の彼からは想像もつかない真剣な態度だった。 一号に様々な経緯を説明するセヴンビークス一同。 にわかには信じがたい話だが、こうも本気で話されれば認めざるを得ない。 「ああー…まぁ、あれだ。合ってればもうけもんだしな」 ディオが提案する。 「情報…というか、今はこれしかないんだから。行くしか無い」 皆が頷いた。 本日、リウェッタが夢で見た場所の調査が決定した。 彼女が夢で見た場所は大きな研究所のような場所。 AC規格で作られており、かなり大きいものだという。 ホーム近くの山脈から、研究所に入る為の隠しゲートがある、とのこと。 研究者討伐に乗り込む部隊はかなり多い。 チーム桃白々、セヴンビークス、そしてディオ。 前回の襲撃を考慮し、残りの隊員は各々警備についたりなどしている。 情報が夢という不確定なものなので、殆ど身内で固めた編成だった。 研究者にはスタードラゴンと繋がりがある。 彼らを捕らえる事は、スタードラゴンへの近道でもあった。 「領域に到達、ACを投下します」 久々の仕事である鈴。ディオも彼女のオペレータとしての声を聞くのは久しい。 多種多様な9機ものACがホーム近くの山脈へと投下された。 「まずは…入り口を見つけないとね」 桃白々Ⅳ号が提案する。だが、数人がこの状況に疑問を感じた。 「なんで此処まで近くにいるのに奴らの反応がないんだ?」 声に出したのはディオだったが、彼以外にもこの疑問は抱いていた。 「やはり…此処には何もないのかしら?」 通信機から鈴の気落ちした声が聞こえて来た。次いで、言葉を続ける。 「とにかく調査ね。気づいてないだけって可能性も無いとは言えないし」 当の研究者3人はこの状況に勿論気づいていた。 気づいてはいたが、どうしようも無かった。 調査している連中からすれば、夢なんてものを根拠に調べているだけだが。 実際は、完璧な奇襲である。研究者は度肝を抜かれた。 「なぜこの場所が解ったんだ…いや、まずはこれをどうするかだ」 陰鬱な声が叫んだ。研究者の一人、ガルーシャという男。 「この場所は絶対に解らないはずじゃなかったのか!」 アレフが取り乱す。最後の一人も何かの機械に話しかける。 「どうなってるんだ、答えろ」 機械からの返事は無い。 何度も試みるが、反応は一切返ってこない。 「おい…まさか、俺達は見捨てられたってのか?」 言い終える前に、通信機を思い切り叩き付ける男。 「止めろ!レグナス。そうさ…きっと壊れたんだ。故障だよ…」 陰鬱な声がレグナスを制止する。 「そうだ…俺達は、協力者だ。新世界へ旅立つ人間だ!」 アレフが狂った笑い声を上げた。 今もディオ達が頭上に居る事などすっかり忘れ、笑い続ける。 「あった!あった!これじゃないですか?」 叫んだFIVE号の元へ、集まるレイヴン達。 「良くやったFIVE号!」「本当に…あったのか」「やったな!これで」 口々に喜びの声を上げる。 中でもハンスは心中歓喜の声を上げていた。 (やっと…俺の、皆の敵を討てるのか) 彼らは地下研究所へのゲートをくぐっていった。 「侵入者警告…奴ら、ここに気づいた…」 ガルーシャが普段より一層陰鬱な声を出す。 「繋がらないのか…本当に故障なんだろうな…俺達は、一体」 アレフの問いに、機械をいじりまわしていたレグナスが答える。 「駄目だ、受送信を拒否されてる」 絶望を形にしたその声は、研究所の一室にやけに響いた。 地下研究所へと入って行ったディオ達を待ち受けたのは、無数の無人MT。 彼らのACの前には力無く崩れさるばかりだが、数が多い。 たった3人の研究者が個人レベルで所持できる多さではない。 また、その種類も多彩・かつ協力で明らかに可笑しい。 もっと言えば、この施設そのものが可笑しい。 彼らはどうやってこの施設と無人MTを手に入れたのか。 様々な疑問がディオの頭にと浮かんでは消える。 (奴らに聞けば…解る事か) ガードメカをブレードで斬りつけ、先へ進む。 新たなゲートを通るディオをハンスとマリア、グーが追いかける。 チーム桃白々達は別行動、2チームに分けて施設内を回っている。 「ディオ、桃白々達がアルーシャスと接触したわ!」 鈴からの通信を受ける。咄嗟に計算を開始するディオ。 (全部で9機…いや、それ以上あるかもしれないな) 元々の数が定かではないので、結局ACアルーシャスの数は把握出来ない。 (仮に9機だとすると…残りは5機くらいかな) 先日クーゲルシュライバーを襲撃したアルーシャスの内、3機を撃墜。 ホーム跡で桃白々が撃破したものと合わせると撃破総数は4。 桃白々達の無事を祈りつつ、彼らは歩を進める。 『アルーシャスを撃破した、こっちは全員健在だ』 一号からの通信、ディオは内心ほっとする。 続いてハンスの声が通信機から聞こえて来た。 「やるねぇ、こっちはまだ…じゃねぇ!来やがった!」 叫ぶハンスの目の前に、漆黒のACアルーシャスが現れた。 (Ⅰ機だけか、良し!行ける) 直ぐさま応戦するハンス、ディオ達も加わろうとするがそれを制する。 「ディオとマリアさんは先に行け、グーと二人居れば大丈夫だ」 「ハンスさん、大丈夫なの?」 マリアが不安げに答えるも、ディオは相変わらず陽気な声で答える。 「だーいじょーぶ。それより、奴らに逃げる時間を与えちゃ駄目だ!」 承知したのか、AC閃花もアルーシャスに攻撃を加える。 マリアとディオは、先へ進む。 当の研究者三人は逃げる事など一切考えていなかった。 目の前に状況に絶望し、アルーシャスが撃破された事にさらに絶望する。 アレフは狂ったように笑い続け、ガルーシャはその場に項垂れ、何もしない。 唯一レグナスだけがまだ機械と格闘を続けているが。それも無意味だ。 道が二手に分かれていた。ディオは直ぐに鈴に助けを求めた。 「左側は…どこか別の場所へ通じているのかしら?とにかく、進むのは右ね」 了解、と短く返しディオとマリアは施設奥へと更に進んで行く。 「ディオ、クーゲルシュライバーの応援が到着したわ」 残りの隊員達も続々とこの研究所へと入って行く。 完全に研究者三人の命運は尽きた。 もとより、彼らは既に戦意も生意も喪失していた。 AIで動くACアルーシャスと無人MTだけが、空しく抵抗を続けるばかり。 『あー…王兄妹。未確認ACと接触、撃破する!』 『弾薬が切れた!誰か助けてくれ!』 『未確認ACを撃破した!よっしゃあ!って、うわっ!なんだ』 『なんであんたが此処に…って、おい!』 (何だ?何が…とにかく、アルーシャスの数は減って来ている) 「ディオ!そちらに二つの熱源を感知、別方向から来るわ!」 この言葉にマリアがすぐにレーダーを確認する、点が二つ。 だが、一つは友軍信号を示している。もう一つは敵反応・アルーシャスだろう。 「ディオさん、左側からくるのはどうやら味方のようです」 マリアが告げる、が鈴がそれに反応した。 「味方?味方なの?だって…こんな反応…」 (なんだってんだ?) 左側のゲートが開く、反射的にディオは銃口を向けた。 現れたのはデモリッシュ。レイヴン・ティラの機体だった。 「え…?」「あら!?」 驚きの声を出す二人。デモリッシュは動かない。 確かに友軍信号を出している。あのデモリッシュが、だ。 「デモリッシュ…?でも、味方?あ!アルーシャスが!」 鈴の叫びと同時に、右側のゲートから勢いよくアルーシャスが飛び出した。 応戦したのはデモリッシュ。立て続けに銃弾を浴びせる。 「これは…任せても大丈夫かな」 呟くディオ。意外にも、それにティラが反応した。短く、一言だけだが。 「行け」 突如現れたティラを跡に、ディオとマリアは進む。 暫く進むと、ひときわ大きなドーム状の場所へと辿り着いた。 ディオのACのちょうど目線あたりに、ガラスが見える。 その中には、研究者3人が居る。 「奴らを発見。どうすれば良いんだ…?」 思わず助けを求めるディオ。 「実質、既に拘束状態にあります。まず、聞きたい事が沢山あります」 マリアの少なからず怒りのこもった声が響く。 『ディオ…そいつらの様子はどんなんだ?』 ハンスの通信を聞き、ガラスの方へとカメラを移動させ、更に近づく。 目の前の画面の中央で、3人の男がこちらを見据える。 (こいつらが…ハンス達の…いや…俺も…なのか?) ディオの思考を遮るように、通信が入った。即座に受信する。 「ハ…ハハ、ようこそ。レイヴン諸君」 狂った声だった、何かが可笑しい。 「貴方達に、聞きたい事があります。それも沢山」 マリアが冷ややかに宣言する。男達は動じない。 「"彼"との関係は?」 肩装備のグレネードの砲門を研究者達の方へ向けながら問う。 先ほどまでまだらに聞こえていた通信機からの声が途絶える。 「スタードラゴン。伝説のレイヴン・アルス。ハハッ、そんなのも居たな」 研究者の一人、アレフが答えにならない答えを返す。 「俺達は、利用されてただけなんだ…俺達は…新世界から見放された」 ガルーシャが陰鬱な声を出す。少々の狂みをおびている。 「…新…世界?」 聞いた事の無い言葉に思わずディオが問いかける。 「そうだ…新世界だ。ハハッ!でももう関係無いんだよ!」 両手を広げ、叫ぶアレフの姿がディオにも確認出来た。 隣で、何も喋らない男が何かの機械で何かの操作をした。 「皆…そこから脱出して!早く!熱源反応…自爆だわ!」 鈴の叫びが聞こえた。瞬間、様々な声が通信機から聞こえて来た。 (自爆…だって!?) 直ぐさま引き返すディオ。だが、鈴鳴は動かない。 「マリアさん!何してるんですか!」 「彼らを…彼らを…」 呪文のように呟くマリア。そして、ハンスの叫び声が聞こえる。 『マリアさん!そいつらはどうだっていいんですよ!もう!』 「…でも!」 『貴方も死ぬ気ですか!?リウェッタをこれ以上悲しませないでくれよ!』 「早く!」 ディオも叫んだ。マリアは…名残惜しそうにその場を後にした。 ひと際巨大なゲートをくぐり抜けた直後、ゲート奥から爆音が響いた。 彼らの居た場所はほぼ最新部。誰よりも脱出に時間がかかる場所に居た。 施設中の赤いランプが点灯し、けたたましく警報まで鳴っている。 「急いで!時間に余裕が無いわ!どんどん施設が埋まって行く…」 爆発により、次々と施設が地中へと沈んで行く。 連鎖的に崩壊するよう設計されているらしい。 (なんだってこんな自爆する施設なんか!) 逃げながら、やり場のない怒りを覚えるディオ。 そしてあの分かれ道まで戻って来た。 先ほど鈴に右に行け、と言われた分かれ道。 マリアが先へと進んで行く、後を追いかけようとしたディオは、見た。 正面ゲートが開き、その先に、青いACスタードラゴンが居るのを。 先ほど鈴がどこかへつながっている、と言った事も思い出す。 (スター…ドラゴン…なんで…この先に…何が) 「ディオ!どうしたの!?」 「スター…ドラゴンが…」 「え?…そんな、熱源反応は…何も…ディオ?」 崩れ行く施設を感じながら、ディオはスタードラゴンを見続ける。 スタードラゴンは振り返り長く続く通路の奥へと消えて行く。 まるでディオを誘うかのように。 「俺…行って来る」 「ディオ!?何言ってるの、今はそれどころじゃないのよ!?」 鈴の叫びを途中から遮って声が聞こえた、マリアの慌てる声。 「ディオさん!!ゲートが…閉まっ…ロックが!」 道は、一つしか無かった。 『ディオ!』 色んな人の叫ぶ声が聞こえる。自分の名を呼ぶ声が聞こえる。 彼はその声を後に、スタードラゴンが消えて行った通路を進む。 途端、通信機から一切の音声が途絶えた。外界と一切遮断されたのだ。 (この先に…答えがある) 胸の中に生まれた何かを感じ、彼は進む。 その奥に待ち受ける真実と、スタードラゴン目指して。 そして、眩しいくらいの光が、彼の眼前に広がった。