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僕はタブンネ愛護団体に所属している。 休日はメンバーと駅前で「タブンネ狩り反対」のビラを配ったり タブンネの素晴らしさを演説している。 一方タブンネの地位向上、社会進出のため ナースタブンネを推進運動やミュージカルやCD発売といった芸能活動も行う。 僕はとにかくタブンネが大好きで、今ではタブンネの言葉も理解できるようになった。 今日もビラ配りを終え、事務所に戻ると大きな段ボールが届いていた。 先輩が中を開けてみると大きな悲鳴をあげたのでのぞいてみると 何とタブンネ一家(パパ・ママ・赤ちゃんのオス・メス)が入っていたのだ。 ただし、彼らは足から目まで全身をガムテープでぐるぐる巻きにされ、 口にもわさびが塗られたゴムボールをつめられていた。 体もやせ細り、ぐったりしていることから 日常的に虐待されていたタブンネに間違いない。 「またか…」「なんてひどい」「タブンネの痛みがわからないのか!」 メンバーは次々に怒りと悲しみをぶちまけている。 虐待されたタブンネが届くのは初めてではなく、 虐待シーンを集めたDVDや死体を送り付けられたことも何度かある。 僕はタブンネにひどいことをする人間が大嫌いだ。 「この子……どうします?」 先輩が薬を使ってガムテープをゆっくりはがしながら聞いている。 虐待されたタブンネは、団体のメンバーがひきとり育てているのだ。 といっても僕はタブンネを引き取ったことはない。 「うちのタブンネ子供産んじゃったからさらに増えると生活水準が下がるんだよね」 「私も5匹育ててるしこれ以上はキツイな~」 愛護団体は企業ではないのでタブンネを育てるのは自分のお金である。 メンバーはみんな身銭をきって頑張って保護しているのである。 先輩たちに苦労ばかりかけたくないし、何よりこの一家を救いたい。 そう思った僕はこのタブンネ一家を保護することにした。 僕はポケモンセンターで一家を治療し、夕食を買ってアパートに戻った。 僕が夕食を食べようとすると一家は目を覚まし、僕の顔を見た。 「君たちはもういじめられないよ。安心してね」 僕は笑顔で彼らに話しかけたが、タブンネはみんな悲鳴をあげながら 部屋のすみでガクガク震えだした。 「オボンのみを用意したんだ。みんなで食べようよ」 僕はパパタブンネの肩に手をおいたらパパタブンネは 「ミギュァ~~!!」と叫びながら部屋中を駆け回っている。 虐待されたせいで人間が触るとパニックをおこすようになったみたいだ。 僕は暴れるパパタブンネを抱きしめ、触覚を僕の心臓に触れさせる。 (僕は君たちの味方だよ。君たちは僕がまもるよ) するとパパタブンネはしだいにおとなしくなり、ミィと鳴きだした。 「ほら、オボンのみだよ。おいしいよ。」 僕はパパタブンネにオボンのみを渡す。 はじめは不安だったパパタブンネだが、僕の本心がわかると食べ始め、 ようやく僕に天使のような笑顔を見せた。 その笑顔をみたママタブンネと赤ちゃんタブンネも僕に敵意がないとわかったのか 僕のもとへ寄ってきてくれた。 タブンネ一家と住み始めて2週間がすぎた。 タブンネはみんな僕に心を開き、なついてくれる。 このなつきやすさがタブンネの可愛いところなんだよね。 僕は昼間は仕事があるので彼らの面倒は パパとママタブンネに任せることにした。 タブンネ一家は家では積木やボールで遊んでいる。 ただ、それだけでは運動不足になるので 人間に慣れるリハビリもかねて近所の公園で遊ばせるようにしている。 この公園ではポケモンバトルが禁止されているし、管理人もしっかりしているので 彼らをいじめる人間やポケモンはいないはずだ。 また、この一家は歌うことが大好きで、 家でも公園でもよく歌っている。 僕も夜彼らの楽しそうな歌を聴かせてもらっている。 が、ある日の金曜日事件はおきた。 仕事が終わり、家に帰ると家の前にアパートの住人と公園の管理人がいる。 タブンネたちも一緒だ。 ただ、アパートの住人達は怒っているのに対しタブンネは泣いている。 何があったのだろう? 「あんた、ポケモン飼うのはいいけど近所に迷惑かけないでくれる?」 大家さんが口を開いた。 「タブンネの歌がうるさくて、勉強に集中できないんですよ」 右隣に住む浪人生が次に口を開いた。 「昼間家の中でボール遊びしたり騒いだりするからうちの赤ちゃんが眠れないのよ!」 左隣に住む新婚夫婦も怒っている。 ここは音響対策がされていないアパートだからな…… そこまで考えていなかった。 「あとこのガキどもにトイレのしつけさせろよ! うちのドアの前でもらしたことあるんだぞ!」 「そうじゃ!公園の砂場はトイレじゃないんじゃぞ!」 ・ ・ 僕は1時間以上みんなから怒鳴られまくった。 タブンネたちは震えながら泣き出している。 ここではタブンネたちが安心して暮らせないと思った僕は アパートをでることにした。 アパートを出た僕は新しい家を探すことにした。 タブンネたちは住民たちに怒られたのが相当こたえたようで 歌うこともなく沈んでいる。 だけど彼らはやっと生きる喜びを実感しようとしていたところなんだ。 その喜びを奪うことなど許されるはずもない。 僕は絶対にタブンネが幸せになれる家を見つけてみせると誓った。 不動産屋を何件もまわり、僕は新しい家を見つけた。 そのマンションはバクオングが騒いでも音漏れしないという 超高性能防音設備を備えている。 タブンネが夜通し歌ったとしても誰からも苦情はこないのだ。 「ここなら好きなだけ歌えるよ。よかったね、みんな!」 僕がタブンネにそう言ってあげると 彼らの沈んだ顔が天使の笑顔に早変わりし、 さっそく楽しい歌声を部屋中に響かせた。 引っ越しをしてからタブンネ一家は元気を取り戻し、 前のように昼間は公園で遊び、夜は歌を歌って過ごしている。 一方僕は少し疲れている。 引っ越したはいいが新居から職場までは片道2時間もかかるのだ。 タブンネのためとはいえ満員電車に揺られるのはちょっとキツい。 それにマンションの家賃は前のアパートの倍もかかる。 以前の昼休みは同僚たちとラーメン屋めぐりをしていたが 今はひとりでカップラーメンをすする毎日だ。 ポケモンと暮らすのに一番必要なのは愛情だが 愛情だけでは暮らせないとタブンネ一家と暮らすことで分かった。 「ただ~いま~」 僕が帰ると一家総出でミッミッと鳴きながら寄ってきてくれる。 「お~よしよし、いい子にしてたかな~」 僕が子タブンネの頭をなでると「ミィ」と可愛く返事をする。 そして、僕たちは夕食を食べた後、みんなでお風呂に入り、 歌を歌う。 そうしていると仕事の疲れなどすべてふっとんでしまっているのだ。 ある日僕が仕事から帰るとまたもや事件が起きた。 タブンネたちは僕によって来るなり泣き出した。 しかも体中砂だらけである。 「ミィ…ミィ…」パパタブンネが僕に事情を説明する。 最近公園に住み着いた野生のポッポがトレーナーに飼われている自分たちに 敵意をあらわにし、砂を浴びせたらしい。 「ミッミィ~ン」ママタブンネはポッポが怖くて公園にいけないと泣き出す。 タブンネを怖がらせるヤツはポケモンでも許さない!僕が追い出してやる! だが、僕はタブンネ以外ポケモンを持っていないし、 僕が石を投げたところで追い出せると思わない。 癒しの象徴であるタブンネに戦わせるなど論外である。 ここは愛護団体の先輩に相談することにした。 先輩からのアドバイスはポケモンショップで強いポケモンを買って 護衛につけさせることだった。 ポッポに限らず別のポケモン、またはタブンネを狙う悪の組織に 襲われる可能性だってあるしな、今後のことも含めて護衛をつけさせよう。 翌日僕はポケモンショップで高レベルのグラエナを購入した。 「いいかグラエナ、ポッポが襲ってきたら追い返すんだぞ」 僕の指示にグラエナはコクリとうなずいた。 グラエナはリーダーの指示に忠実らしいので安心だ。 一方タブンネ一家は滑り台で遊んでいる。 ポッポの姿は見えない。 人間がいるので手を出せないんだろうか…? そう考えていたら兄タブンネが転がりながら滑り出した。 他のタブンネもミィミィ言いながらパニックになっている。 タブンネ自慢の聴力がポッポが近づいてくるのを察知したようだ。 「ポ~~!!」ポッポが砂場で倒れている兄タブンネめがけてやってくる。 その兄タブンネの前にグラエナが立ちはだかり、「ガウ!ガウ!」 と怖い声で吠えだした。 「ポポーッ!!」ポッポはグラエナを恐れて逃げ出した。 「みんな、大丈夫だったか?」 僕は兄タブンネのもとへ行き、起こしてやる。 「もう大丈夫だよ、君たちは僕がまもってあげるからね」 僕が兄タブンネの砂を払ってあげると兄タブンネは僕に抱きつき、泣き出した。 「よ~しよしよし、もう怖がらなくていいんだよ 汚れちゃったからみんな帰ってピカピカに洗ってあげるからね」 ポッポを追い払った僕とタブンネ一家は手をつなぎ、歌いながら家に帰った。 ポッポを追い払ってから一ケ月がたった。 あれからタブンネ一家を襲う敵は現れない。 タブンネ一家は歌に自信をつけたようで ジャンボすべり台の上で癒しの歌をよく歌っている。 今や公園の名物と言ってもいいだろう。 だが僕はもっと大勢の人やポケモンにタブンネの歌を聞いてほしいと思っている。 そうだ、今度愛護団体に老人ホームや孤児院で ボランティアコンサートを提案してみよう。 みんな彼らの歌を聞いて元気が出ること間違いなしだ。 「ピピピピピ!ピピピピピ!」 そう考えていると僕の携帯に緊急アラームがなった。 このアラームはタブンネにもしものことが起こったらなる便利アイテムだ。 彼らに何があったんだ? 僕は会社を飛び出し、大急ぎでタブンネのもとへ向かった。 「みんな、大丈夫か!」 僕はタブンネ達が運ばれたというポケモンセンターに行った。 「ミイイ……」パパタブンネが僕を見て笑顔をつくる。 他の三匹も大ケガをしているが、命に別状はなく眠っているようだ。 タブンネ達がこんなひどい目にあったというのにグラエナは何をしているんだ。 ってグラエナがいないぞ?どこへ行ったんだ? 「ミィ、ミィ」パパタブンネが襲われた時のことを語り始めた。 グラエナはと何のとりえもないタブンネの下で生活すること、 そのタブンネばかり可愛がる僕に我慢できなくなり、 タブンネ一家に何回もかみつき、逃げ去って行ったという。 毎日オレンのみをあげてトイレもかえてやっているというのに 何て恩知らずなダメポケモンなんだろう。 自分の仕事もできないどころかタブンネを傷つけるなんて。 あんな不良ポケモンを売りつけたポケモンショップも訴えてやらなくちゃな。 そのあと僕はドクターにタブンネの症状を確認しに行った。 かみつかれたケガ自体は1~2日で完治するみたいだが みんなノドをかみつかれており、もとの声に戻すには特殊な治療が必要らしい。 その治療には4匹で531000円もかかるが タブンネに歌を歌わせたい僕は治療をすぐに承諾した。 タブンネ一家が入院して3日がたった。 僕は有給をとりつきっきりで看病をする。 もともとの回復力もあってか タブンネ一家はみんな走り回れるくらいに回復した。 しかし声帯の治療は成功はしたものの、 リハビリが必要であった。 僕たちはポケモンセンターの屋上で声のリハビリを開始した。 「「「「ミッ ミッ ミィ~~♪」」」」 タブンネ一家の癒しの歌声がポケモンセンターに響く。 「ミィィ…」が、妹タブンネが泣き出す。 以前のように大きくて澄み切った声がでていないからだ。 「大丈夫だよ、毎日練習すればまた前みたいに歌えるよ。 退院したらみんなでコンサートを開こうね」 僕は妹タブンネによしよししながら話しかけると 「ミッミィ♪」とおしりをふりながらこたえた。 よ~し、じゃあもう一回練習…… 「いや~リハビリご苦労ですな、ご主人」 僕が振り返るとサングラスの男がいた。 「この子たちがあなたご自慢のタブンネたちですか~ みんなかわいいですね~」 男は僕のもとへ近づく、タブンネは僕の後ろにしがみついている。 「何ですか、僕はあなたなんて知りませんよ」 僕はそういうと 「私は借金取りってやつですよ、グラエナの購入費用も 返済できないうちにタブンネの治療費、入院費を借りちゃいましたからね~ ご主人が信用できなくなって来ちゃったんですよ」 男は不敵な笑みを浮かべながらこたえた。 そう、僕はグラエナを買いに行ったが、予想よりはるかに高く、 家賃とタブンネの世話で精いっぱいな僕は金融からお金を借りたのだ。 「まだ給料日じゃないんだ、今日は帰ってくれ、 ちゃんとお金はかえす」 僕はそう言ったが男は 「みんなそう言うんですよね~そのセリフ。信用できませんねえ、 それに、お金ならあなたの後ろにあるじゃないですか」 そういって男はタブンネを指差した。 「ミミミミミ……」タブンネ達はガクガク震えている。 タブンネ達を護れるのは僕しかいないんだ、しっかりしなきゃ。 「この子たちに指一本触れさせない!それにタブンネがお金ってどういうことだ!」 僕は両手を広げ、大声で叫ぶ。 「私がタブンネを買い取るってことですよ。ある層ではタブンネを仕事に 使う人たちがいるんです。そこに紹介してあげるんですよ。 まああなたみたいな可愛がりはしないでしょうがねえ」 「それに親子セットっていうのがまたポイントが高いんですよ。 パパさんとママさんもまだまだ子供を産めそうですしねえ」 こいつに連れて行かれたらきっと虐待生活に逆戻りに違いない。 何としてでも追い返さなきゃ。 「それにタブンネを引き取ることはあなたを救うためでもあるのですよ あなたがお金を借りる原因はこのタブンネ一家でしょう。 タブンネさえいなくなれば楽に返済プランがたてられますよ」 「うるさい!この子たちは僕が好きだし、僕もこの子たちのために 頑張っているんだ!誰にも引き離させないぞ!」 「こんなミィミィ騒ぐだけでバトルも仕事もできない役立たずタブンネなんて あなたに必要ないですよ、さあ、来るんだ」 男は妹タブンネの触覚をつかみ、無理やり引き寄せる。 「やめろ~~!!」 僕は男のサングラスめがけ拳をふるった。
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夏休み それは大人子供問わず、ありとあらゆるシガラミから解放される至上の一時 仕事に打ち込む社会人すら長めの休暇を貰い、子供に至っては四十余日の休日を貰う 活字をひたすらに読み解く毎日から一転、その間こなす課題などささやかな障害にも成らない程に気分を高揚させる物だ 勿論それは此処、イッシュ地方に置いても同じことだ ヒウンシティとソウリュウシティ等では差異こそあれど、その根本は変わらない そしてそれは野生のポケモンに置いても同じことである 普段人気の少ない森に、ポケモンを捕まえようと子供達が遊びに来るからだ 人気があるのはペンドラーやヘラクロス。そちらで言うオオクワガタやカブトムシを捕まえる感覚だ ポケモンにとっては一時的とは言え、新鮮な遊び相手が大量に増える 森に籠りきりなポケモン達にも喜ばしい事だ それは勿論、タブンネという非好戦的な種族に置いても同じこと んな訳ない タブンネの種族はその夏休みの期間が来ないことを切に願いながら夏期を向かえるのだ 大概の人が経験したであろう、「昆虫をバラバラにする」という残虐な行為、 その標的にされたのは、大体が対抗手段を持たず、人気が無い生物だったろうと思われる 蟻を初めとして、虻、バッタ、中には蝉をバラしたという人さえいるだろう と、なると夏期に置けるタブンネの立ち位置は想像に難くない筈だ 「ミッ…ミッ…ミッ…ミッ…」トテトテトテ 「チィチィ……」「チィチッ♪」 此処はヤグルマの森。比較的危険性の薄いポケモン達が多く棲息する、タブンネ含む多くのポケモンにとっての安住の地だ だが、夏期に置いてはタブンネにとっての地獄になる 「いた!」 「おいかけろッ!」 「ミヒィッ!?ミィィィィ!」トテトテトテ 今必死で走っているのは、二匹の子を脇に抱えるママンネ。追いかけるのは二人の少年だ 決して彼等はタブンネを捕まえる為に追いかける訳ではない その手にはボールでは無くカッターナイフが握られているのだ 「ドッコラー!マッハパンチ!」 「いけっモグリュー!あなをほる!」 「ミィッm ミギュオッ!」 少年達はポケモンを出してママンネを攻撃させる。タブンネとは言えポケモン、しぶとく逃げるママンネは子供には追い付きにくい物だからだ 素早い攻撃がママンネを捉え、ママンネは宙を舞う。両手を伸ばして不時着しようとするが直ぐに後悔した ママンネが落下して顔をあげる頃には既にベビンネは少年達に捕まっていた。ママンネは保身の為に、ベビンネ達を空中で離してしまったのだ 少年達に両手を合わせ、頭を前後に振りだすママンネ。タブンネ特有の許しを乞う行動だ だがそれは元来ポケモン同士に伝わるジェスチャーであり、人間、ましてや異常なテンションの子供からしたら滑稽以外の何物でもない 「なんだこいつ!」 「きもっww」 必死の願いも届かず、少年達はベビンネにカッターを突き立てる 「ヂィミィィイイイ!」 「ミャビャアアアアア!」 「スゲーないてるヤベー!」 「パネェ!」 余りの激痛に身体中を使って叫ぶベビンネ。小さい身体には似つかわしくない しかし少年達は構わず、無理矢理引き裂きながらもカッターでベビンネの手足をバラしていく 「ミィィィィイイイイ!」 「マッハパンチ!」 ママンネが子を取り返そうと捨て身タックルを繰り出すが、ドッコラーのマッハパンチをカウンターに食らい、後ろにつんのめって倒されてしまう ママンネが起き上がった頃には、既にベビンネの四肢は切り落とされていた ママンネは助けに入ろうとしたが、二度の格闘技を食らって体は早くもボロボロ ただ黙って子が蹂躙されるのを見ている事しか出来なかった。耳を塞いで悲鳴を聞かない様にしながら ベビンネが草むらに投げ捨てられた。四肢は無く、立派な耳も、生命線の触覚も、命さえも全て切り落とされていた ママンネは見逃し、子をまた作らせ、遊ぶ その暗黙のルールの元、タブンネ達の地獄の夏休みは続く
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今からタブンネと夕食の準備、なんでもいいからお手伝いがしたいらしい。 「今日はお玉の係りだよ。」と、タブンネにお玉を渡す。 「ミッミッ♪」うれしそうに両手でお玉を受け取って左右にかるく揺らしたりしてる。 このタブンネの性格はおっとりで昼寝をよくする個性らしい。 ちょっとでも退屈になるとすぐにウトウトしはじめる。 案の定、10分もしないうちにお玉を持ったまま眠り始めていた。 そこですかさず、別のお玉でタブンネのおでこを『コツッ!』っと叩く。 「ンミッ?!」ビクッっとして飛び起き何が起きたのか分らず、おでこが痛くて軽く涙目のタブンネ。 タブンネの頭をなでながら、「寝ぼけながらお玉を揺らしてるから、自分でおでこを叩いてたぞ」って説明してやると 自分でおでこを『コツッ!』って叩く、「ミッ!?…」同じ痛みだと分るとちょっぴり不貞腐れるタブンネ。 ご機嫌を直すためにタブンネの頭をなでてあげると、またいつもの調子に戻る。 そんなやりとりを3回ほど繰り返しながら夕食が出来上がった、 タブンネ、次はなんの係りがしたいのかな? 続かない。(脳内で勝手に包丁やミキサーに変換してお楽しみください。) 改変 今からタブンネと夕食の準備、なんでもいいからお手伝いがしたいらしい。 「今日はお前の玉抉りだよ。」と、タブンネの片方のお玉をもぎ取る。 「ピャァァァァ!」うれしそうな奇声を上げ両手でお玉のあった所を押さえようと短い腕を伸ばし愉快にのたうち回る。 このタマナシの性格はおさかんで仲間作りをよくする個性らしい。 ちょっとでも退屈になるとすぐに♀とパコパコしはじめる。 夕食の準備中、10分もしないうちにおったてて準備中の♀ポケとファックし始めようとしていたのだ。 そこですかさず、もう片方のお玉を握りタブンネのツラを『ゴッ!』っと肉たたきでぶん殴る。 「ブヒィッ?!」ビクンビクンとしてキモイ内股から血が飛び散るが何が起きたのか分らず、殴られたツラがアヘ顔のタブンネ。 タブンネの頭に包丁を何度も刺しながら、「おいインポブタ!残りのお玉が惜しけりゃ、てめぇの頭縦に切れ目入れてマラにするぞ」って脅してやると 再生力があるから余裕!と言わんばかりの態度で自分でおでこを『コツッ!』って叩いておどける屑肉。さっき特性を消してやったことを教えたら 主人のご機嫌を直すためにタブンネは精一杯の媚びた笑顔で許しを請うが、甘くするとまたいつもの調子に戻る。 そんなやりとりは既に飽きているのでもう一つのお玉も潰す、お前の夕食はお玉だよ、それも2個だ。 このタマナシ、次はとこを潰してやろうかな? 名前 コメント すべてのコメントを見る
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とある森にかわいい女の子のタブンネがお父さんと2人で住んでいました。 お母さんはタブンネが今より小さかったころに死んでしまったらしいのですが、 タブンネは献身的なお父さんの愛情を一身に受けて何不自由なく暮らしていました。 しかし、この恵まれたタブンネにはどうしても我慢できないことがありました。 それは、お父さんが森のポケモンにペコペコしていることです。 タブンネはまだ子供なのであまり体はおおきくありませんが、 お父さんは大人なので森に住むポケモンの中ではそれなりに大きい方です。 でもお父さんは森で他のポケモンとすれ違うと頭を下げたり道を譲ったりして、 タブンネにもそうするように必死に横目で合図するのです。 それを見るたびタブンネはお父さんに失望し、腹立たしく感じるのでした。 この森で頂点にいるのがローブシン一家です。 ボスのローブシンはお父さんより大きく、強そうなことはタブンネも分っています。 しかし、配下のドテッコツはだいたいお父さんと同じぐらいの大きさで、 下っ端のドッコラーに至ってはその半分ぐらいの身長しかありません。 それにも関わらず、お父さんはドッコラーにさえもペコペコして、 唾を吐きかけられてもニコニコ笑って反抗しようともしないのです。 昔はタブンネもお父さんのことが大好きで尊敬していたのですが、 外を歩くたびにこんな光景を見せられて今ではすっかりお父さんを嫌っています。 タブンネはお父さんから一人で出歩くことを禁止されていたため 木の実集めなどの仕事はお父さんにまかせっきりでしたが、感謝などしていませんでした。 たまに叱られることがあっても心優しいお父さんのおしおきなどたかがしれていたので 反省などする様子はまるでなく、お父さんのことをますます軽蔑するようになるのでした。 ある日、タブンネは言いつけを破って一人で外へ出て、夜になって戻ってきました。 するとお父さんはこれまでとは打って変わってタブンネを厳しく叱りつけたのです。 タブンネは内心びっくりしたのですが、お父さんを舐めきっていたので聞き入れません。 必死で訴えかけるお父さんを無視して木の実を食べて眠ってしまいました。 その日からタブンネは説得するお父さんを無視して一人でどこかへ出かけるようになりました。 しばらくすると、タブンネの体つきが少しずつしっかりしてきました。 どうやら巣を抜け出してどこかでトレーニングをしているようです。 お父さんはそんなタブンネを心配して色々問いただそうとしましたが、ダメでした。 強引に聞き出そうとするとタブンネは暴れ出して巣じゅうのものを壊してしまうのです。 いつの間にかタブンネはお父さんの手には負えなくなっていました。 それにしてもタブンネは一体何のためにトレーニングなんてしているのでしょう。 ある日の夜中、タブンネがのそのそと寝床を抜け出し巣から出て行きました。 これまでになかった新しいパターンです。どこへいくのでしょうか。 森のなかをドスドスと歩くその顔には随分と気合が入っているようです。 たどり着いたのはこの森で一番強いと言われるローブシン一家のすみかでした。 なんと、タブンネはローブシン一家をやっつけるつもりだったのです。 入口では見張りのドッコラーが立ったままでうとうとしています。 タブンネは自信満々な表情でドッコラーを一瞥すると、渾身の力を込めたパンチを ドッコラーの顔面に打ちこみました。が、ドッコラーにはまるで効いている気配がありません。 それどころか、ドッコラーはいまだ夢の世界にいるようでした。 タブンネは一瞬焦ったような表情になりながらも鼻をフンとならして距離をとりました。 どうやら突進するつもりです。体を丸くして重心を低くし、みぃぃと叫びながら走りだします。 ドン、と大きな音がして直撃を喰らったドッコラーが後ろにごろりと一回転しました。 タブンネは肩で息をしつつ得意げな顔をして、倒れているドッコラーに対してなにやら喚いています。 しかし、ドッコラーは何事もなかったかのようにのそっと起き上がりました。 そしてタブンネを睨みつけます。今ので完全に目が覚めたみたいですね。 一方タブンネは信じられないといった表情で呆然としています。 それもそのはず、タブンネは水を混ぜた砂でドッコラーより大きい山を作って 体当たりでその山を崩す練習を何日も何日も繰り返していたのです。 きっと、ドッコラーも砂の山のように粉々になると思っていたのでしょう。 よっぽどさっきの攻撃に自信があったんですねぇ。馬鹿ですねぇ。 ドッコラーは地面にペッと唾を吐いて眉間にしわを寄せながら近づいてきます。 タブンネは一瞬たじろぎながらもみぃみぃと声をあげて威嚇している様子。 このタブンネは子供とはいえドッコラーよりは少し背が高いようです。 それにしても、タブンネがすごんでも全然怖くないですねぇ。ドッコラーも半笑いです。 タブンネはそれが気に食わなかったらしく、さらに不満そうに何やら喚いています。 次の瞬間、ドッコラーの強烈なパンチがタブンネの顔面にめり込みました。 ミギャーーーーーーーーーーーッ!!! タブンネは大きく吹き飛び、耳をつんざくようなどぎつい悲鳴を上げながら 顔を押さえてゴロゴロとのたうちまわっています。 きっと今までこんな痛い目にあったことなんてないんでしょう。 顔面からありとあらゆる汁を垂れ流しながらうぎぃうぎぃと醜く鳴き喚くタブンネちゃん。 あんなに大きく振りかぶったパンチを喰らうなんてノロマすぎますねぇ。 本当に戦うつもりで来たんでしょうか。 しばらくして悲鳴がやみました。タブンネは顔を地面に伏せたままです。 きっと頭の中で今の状況を整理しているのでしょう。頭の回転が悪いですねぇ。 それとも練習でつちかった自信(笑)とやらを粉々に打ち砕かれて絶望しているのでしょうか。 その間にもドッコラーはタブンネとの距離をどんどん詰めていきます。 自慢の聴覚(笑)が足音を捕えたのでしょうか。タブンネははっと顔を上げます。 そんなタブンネちゃんの視界に真っ先に入ったのはドッコラーのつま先でした。 パチンッと爽快でなんとも心地よい弾ける音が夜の森にこだましました。 タブンネは不思議そうにみっ?みっ?と鳴いています。突然右目が見えなくなったからでしょう。 痛覚が麻痺しているのでしょうか、必死で右目を両のおててでまさぐっています。 赤黒い血でべとべとになった両手を左目で確認したタブンネが再び悲鳴を上げました。 ドッコラーはそれを見て腹を抱えてゲラゲラ笑っています。 パニックに陥ったタブンネが大きな悲鳴を上げて暴れまわったものですから、 すみかで眠っていたドテッコツとローブシンが目を覚まして出てきてしまいました。 ドッコラーはすぐさま近寄って兄貴分の彼らに何かを伝えているようです。 事情を把握したのか、ドテッコツがタブンネの胸倉をつかんで持ち上げてしまいました。 タブンネは必死で抵抗するのですが、足は空回りし、手はドテッコツに届きません。 ドテッコツはそれを見てにやにや笑っています。その気持ちはよくわかりますねぇ。 タブンネの顔がみるみる真っ赤になってきました。首が絞まっているのでしょうか。 違いました。これはどうやらタブンネが怒っているようです。まるで立場が分ってない様子。 なんとタブンネがドテッコツに向かってペッとツバを吐きかけました。強気ですねぇ。 怒ったドテッコツはタブンネの顔面に頭突きを喰らわせたうえ地面に叩きつけます。 哀れタブンネ、ものすごい勢いで顔面から地面にぶつかったようでそれはもうひどい有様です。 顔じゅうに小石がめり込んで傷まみれ、歯は半分以上抜け落ちています。 声にもならない悲鳴を上げて転がりまわるタブンネをドテッコツが踏みつけます。 文字通り必死で手足をばたつかせるタブンネの小さな体からミシミシと音が聞こえてきます。 お父さんと同じぐらいの大きさだからとドテッコツを侮っていたのでしょうか、 残った左目を見開いてまたもや信じられないという表情をしています。 たまにお父さんに叱られたときのビンタなんかとは全然威力がちがいましたね。 それにしても、うつ伏せの状態で背中を押しつぶされては息ができないのではないでしょうか。 その通りでした。タブンネの抵抗も次第に弱まり、ヒューヒューと苦しそうな音が聞こえます。 ドテッコツはにやりと笑みを浮かべてさらに力を込めていきます。 遂にバキッと何かが砕ける音がしました。背骨でしょう。 同時にタブンネの頭と両の手足が一度ビクンと持ちあがり、ドサリと地面に落ちました。 タブンネは完全に意識を失っており、顔面がピクピク痙攣し口からは泡が出ています。 次に頭を踏みつぶしてタブンネに止めを刺そうとするドテッコツを、ローブシンが一喝しました。 どうやら、このローブシンはふんべつがあるポケモンのようです。強者の余裕でしょうか。 ドテッコツはしぶしぶ上げた足を下ろし、ローブシンについてすみかにもどって行きました。 ドッコラーも、タブンネにおしっこをひっかけてから、どこかへ行ってしまいました。 タブンネが目を覚ますと、そこは見慣れた自分の巣の中でした。 さっきのはタブンネの夢だったのかというと、そうではありません。 いなくなったタブンネを心配して探しに来たおとうさんが、倒れているのを見つけてくれたのです。 タブンネの有り様と言ったらそれはもうひどいものです。 背骨は完全に砕けており、寝返りすら打つことができません。 また、右目はぐちゃぐちゃに潰れ、もう二度と開くことなんてできないでしょう。 あんなに可愛らしかった顔もぱんぱんに腫れあがって完熟トマトのようになっています。 自分が間違っていたことを知ったタブンネは涙を流してお父さんに謝りました。 同時にお父さんがこの森の上下関係をよく理解していることも知りました。 そしてこれまで一人で歩いているときに彼らに出会わなかった幸運にも感謝しました。 あれほど勝気で自分勝手だったタブンネもすっかりしおらしくなってしまったんですね。 お父さんはそんなタブンネの頭を優しくなでて慰めてあげています。 しばらくして、いつのまにかお父さんはいやしのはどうを使えるようになっていました。 きっと可愛い娘のために一生懸命練習したんでしょうねぇ。 お父さんの献身的な介護にタブンネも心から感謝しているようです。 右目はもうどうしようもありませんが、他は日に日に良くなっている様子。 タブンネもなくしていたお父さんへの尊敬の気持ちをとりもどしたのでしょう。 でも、これにて一件落着、というわけにはいきませんでした。 お父さんは動けなくなったタブンネのためにこれまで以上に頑張って木の実を集めていました。 介護疲れもあるでしょうが、かわいい娘のため。お父さんは全く苦に感じていませんでした。 しかし、先日の一件でこの親子は森じゅうからすっかり目をつけられてしまったのです。 これまではローブシン一家とすれ違っても、頭を地面にこすりつけておけば唾を吐きかけられる ぐらいだったのですが、あの日以来徹底的に痛めつけられるようになってしまいました。 他のポケモンたちもそれを見てお父さんタブンネを見かけるたびに暴力を振るうようになったのです。 また、せっかく集めた木の実を横取りされたり、踏みつぶされたりもするようになりました。 お父さんはやめてくれと涙ながらに懇願するのですが、昔のように見逃してなどもらえません。 抵抗するそぶりをみせようものならローブシン一家に告げ口され、ドテッコツに暴行されるのです。 そもそも抵抗しようとしたところでタブンネが勝てる相手を探すほうが難しいぐらいですが……。 もうどうしようもありません。お父さんに出来ることは黙って暴力を受け入れることだけです。 しかしどうしようもないとはいえ、娘のために木の実集めをやめるわけにはいきません。 お父さんは寝る間も惜しんで木の実集めをするようになりました。 毎日毎日木の実集めと娘の介護。そのうえ他のポケモンたちから浴びせられる暴力。 お父さんはどう考えても一杯一杯だったのですが、娘の前ではそんなそぶりはみせません。 しかし、夜中にあまりの痛みと疲れに耐えかねて一晩中うめき声を上げ続けたりすることがあります。 それを聞いてタブンネはまた涙を流して心の中でお父さんに謝り、反省するのでした。 タブンネはタブンネらしく生きていかないとだめなんだ。 もしも元気になってまた外を歩けるようになっても、絶対に他のポケモンには歯向かわない。 頭を地面にこすりつけて生きることを許してもらわないとだめなんだ。 わたしたちはこの世界で一番価値のないポケモンなんだ――― タブンネはすっかりタブンネの生き方を理解したみたい。 相手に媚びるわざを次々に覚えるのもそれゆえなんでしょう。 でもどうやらこの心得、普通はもっと小さい頃に痛い目にあって覚えることらしいです。 甘やかされて育ったせいでしょうか、普通よりずいぶん気づくのが遅くなってしまいました。 そしてそのせいで普通よりずっと痛い目にあったみたいですねぇ。 ま、もしまた外を出歩くようなことがあったら、苦労すると思うけど、頑張ってね。おしまい。
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気が付いたとき僕は刑務所にいた。 我を忘れた僕は借金取りに重傷をおわせていたらしい。 タブンネ一家は受刑者のポケモン保護施設にあずけられ、 農作業をしたりしながら生活しているそうだ。 だが、彼らは歌わず、ふるえていることが多いらしい。 借金取りが怖かったのもそうだが、暴行を加える僕が虐待していた人間を 思い出させてしまったようだ。 僕のもとにはいろんな人が訪れたが、 救われた話は両親が僕の借金を返し、借金取りへの慰謝料も 払ってくれたことだけだった。 会社の人がやってきたときは解雇を言い渡された。 まあ逮捕されたんじゃ当然だろう、覚悟はできていた。 しかし、愛護団体の人から言われたことは 僕にとってすごくショックだった。 「君はタブンネ愛護団体から除名させてもらう」 愛護団体会長からの第一声はその言葉だった。 タブンネのためにやったことなのにどうして? 会長に問い詰めると会長は怒りながら僕に説明した。 僕が逮捕されたニュースはマスコミでも取り上げられたが、 前のアパートで住民とトラブルをおこしたこと、 タブンネのために家賃のかかり、通勤に時間のかかるマンションに引っ越したこと、 タブンネのために多額の借金をしたことなどが おもしろおかしく報道されたらしい。 そのためタブンネは「不幸を呼ぶポケモン」というイメージがついてしまい 逃がすトレーナーが多くあらわれた。 タブンネが働くポケモンセンターにも「タブンネを働かせるな!」との声が 多く寄せられているそうだ。 一方タブンネ狩りがブームになり草むらでは以前よりタブンネの死体などを みかけるようになったという。 僕はただタブンネが大好きなだけなのになぜこんなことになったんだろう? 「それはあなたがタブンネしか見てないからよ」 取り調べをしていた婦警さんが僕に言った。 「あなたはタブンネを甘やかし、可愛がれば幸せにできると思ってるみたいだけど それじゃあなたもタブンネも幸せになれないわ。 アパートの住民とのトラブルは家では歌わせず、赤ちゃんには オムツをつけさせていれば回避できたんじゃないの?」 「それにあなたはグラエナを恨んでるみたいだけど、 グラエナは優れたリーダーのいうことしかきかないポケモンって知ってるの? グラエナにもタブンネと同じように愛情を注いでいた? グラエナが頑張ったときちゃんとほめてあげた? そんなこともせずタブンネばかり可愛がっていたら グラエナに反抗されるのも当然よ」 婦警さんは僕にいろいろ言ってくれたが 僕は途中から頭に入らなった。 そうか……僕が悪かったのか…… 僕のせいで僕のタブンネ一家だけでなくすべてのタブンネが…… ごめんよ……ごめんよ…… その日、僕は一日中泣いていた。 ※ その後、僕は刑期を終え出所した。 タブンネ一家はGTSを使い海外の人にゆずることにした。 入所したころはまた一緒にくらそうと思っていたが、 彼らはまだ僕を恐れている。 それに僕のタブンネをひきとる人はいないだろうし 野生にかえしたってすぐトレーナーに狩られるのがオチだろう。 それならタブンネがいない地域にいたほうがまだいいのではないか? きっと僕よりはタブンネ一家を幸せにできるだろうし…… そして僕もまた親に借金を返すため、 タブンネのいない地域へ出稼ぎに行くことにした。 僕のせいで不幸な目にあったタブンネ達に どうつぐなえばいいのか僕はわからない。 これは逃げだとも思うが一生タブンネとかかわらないことが 僕が受けられるせめてもの罰だろう。 だから……さようなら……タブンネ。 (闇エンド編 ※印から分岐) その後、僕は刑期を終え出所した。 あのタブンネ一家も引き取り、マンションに帰る。 が、彼らは僕を見て震えている。 「まだ僕が怖いんだろうな……」 昔の僕ならそう思っていたんだろうが 今の僕は彼らを見るとイライラしてきた。 これまで育ててきた恩を忘れやがって…… そもそも僕はお前たちのために借金をし、借金取りを殴ったんだぞ。 僕は妹タブンネの触覚をつかみ、僕の顔に近づける。 「僕が怖いのか?」 僕がそう尋ねると妹タブンネは「ミイ!ミイ!」と手足をバタバタさせる。 親タブンネたちは僕にはむかおうともせず、震えるばかりだ。 「パパもママもお兄ちゃんも助けてくれなくて残念だ……なっ!!」 僕は壁めがけて妹タブンネを投げつけた。 妹タブンネは頭をうちつけ、大声で泣いている。 それをみた残りの3匹は逃げようとするが 僕は行く手をさえぎる。 「こらこら、逃げることはないだろう 食事にしようじゃないか。さあ、テーブルにつけ!」 僕が怒鳴ると一家はテーブルについた。 僕は冷蔵庫からオボンのみをとりだし、やつらの前に置く。 といっても服役前に買ったものだから腐ってるが。 「さあ、お前らの好きなオボンのみだ。全部食べるんだぞ」 僕はそういうがやつらは食べようとしない。 「なんだ?食べ方を忘れたのか?こうするんだよ!」 僕はパパタブンネの口にオボンのみを突っ込む。 そして無理やりかませるが、オボンのみを吹き出し、僕の服にかけた。 僕の怒りのボルテージがさらに高まる 「お前の!ために!買って!やったのに! 僕の!気持ちが!受け取れ!ないのか!」 僕はパパタブンネを何度も蹴りつける。 そしてパパタブンネを蹴りながら 「お前たちも食べろ!残したらこうなるからな!」 僕がおどすとみんな涙を流しながら食べ始めた。
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タブンネの成る木 ここは天国。極楽ともいう。ここには1人の老婆と巨大な大木が植えてある以外、何もない。 老婆の仕事は朝早い。天国にも朝や夜はある。大木には桃のようなピンク色の球体がなっている。 突然ミギイイイ!という声が大木から聞こえた。老婆は重い腰を上げ、 声の聞こえたところを見上げる。老婆の視線の先にはピンクの塊があった。 それは下界でタブンネと言われるポケモンだった。しかし天国で見かけるあの多分根より、一回り小さく 何より木と繋がってる場所から白いふわふわなものがはみ出ている。老婆はため息をついた。 「こいつも下界行きかのぉ」そう言って木と体が繋がってる部分を枝切りばさみで切り取った。 顔が下を向いていたため、顔から床に激突し、涙を流した。老婆はそのタブンネのしっぽと思われる場所を 掴み上げ、穴があいている場所で手を離した。それは下界につながる穴だった。 老婆は待ち続けていた。その多分根というとてもおいしい桃がその木になるのを。 桃といっても下界でよく見られる桃は動かないので多分根ではない。多分根は生きた桃である。 しかし出来が悪い多分根は実の付け根から白い糖分が出てしまい、切ってすぐに捨てなければ 他の多分根も出来が悪くなってしまう。だから先ほどの多分根を下界へ捨てたのだ。 そのころ下界では1匹のオスンネと1匹のメスンネとの間に生まれたタマゴが孵ろうとしていた。 自分たちが実は出来そこないの生物であるとは知る由もない。 タブンネちゃんらしいオチだね、旨い桃ができるといいね婆ちゃん♪ -- (名無しさん) 2012-04-16 23 07 39 名前 コメント すべてのコメントを見る
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イッシュでは古来、タブンネは人々に救いをもたらすポケモンとして崇められていた。 しかし、海を渡って好戦的で肉を好む外来種が多く渡来し、戦いを好まず温厚なタブンネは恰好の餌食となり数が激減した。 そこでタブンネが種の存続のために身につけたのは類まれなる繁殖力であった。 捕食されてもそれを上回る勢いで繁殖し、生息域をイッシュ全土に広げていった。 だが次はこの繁殖力により問題が起こった。 数が増えすぎたことにより、原生の食料だけでは不足してしまったのだ。 とても仲間達全てを養えなくなったタブンネは人間の作る作物にも手を出さざるを得なくなった。 当時の人々にとって農業は生活の根幹である、貴重な作物が喰い荒されることに黙っていられるはずはなかった。 無論食害はタブンネによるものだけでなく、むしろ他の外来種によるものが多いほどだったが、 目立ちやすく逃げ足も遅いタブンネが捕まることがほとんどであった。 タブンネは活きるためにほんの少しの食べ物が必要なだけだったのだが、人間の作物を食い荒らしてしまったことで、 他のポケモン達の害悪も転嫁され、いつしか害獣として忌み嫌われるようになっていた。 タブンネは穏やかにひっそりと暮らしたいだけであった。 だが憎しみの対象となったタブンネは、人間からも狩られるようになってしまい、再び絶滅の危機に瀕することとなった。 ポケモンとは違い、明確な悪意を持った人間達が行うタブンネへの仕打ちは凄まじいものだった(詳しくはタブンネスレまとめwiki参照)。 周りは全て敵、虐殺を恐れたタブンネに残された道は、もはや表から姿を消し隠れ生きるしかなかった。 タブンネの技として特徴的な、「癒しの波動」「仲間づくり」「お先にどうぞ」などは嫌われぬために何とか生き残ろうと、 非力なタブンネなりに編み出した知恵なのだろう。 そして自分達の生活を脅かされぬため、己より強き物、弱き物を見極めて戦う洞察力を身につけた。 こうして、長い時が過ぎ、人々の記憶からタブンネにまつわる悲しい歴史が忘れ去られ 今日では再び人間のパートナーとして愛されるようになった。 それでも、未だに多くの人間がタブンネを狩り、虐待し続けていること、野性のタブンネが人を恐れ各地に隠れ住んでいるのは 長い歴史によって遺伝子に刻まれた本能なのだろう…。
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飼っているタブンネがもうすぐタマゴを産みそうだ。 パパンネは得意気な顔でお腹の大きなママンネを見ている。そして…… 「ミィ!?ミッミッミッミッ…!!」 ついに二人の愛の結晶がこの世に誕生しようとしていた。 ママンネは仰向けになり普段と違う呼吸を始める。パパンネはママンネの手を取り必死に励ます。 「ミッミッフー、ミッミッフー…」 「ミッミッ!ミッミッ!」 ママンネの両足の間から白いタマゴが頭を見せた。ミッミッフーと呼吸をするたびにタマゴはゆっくりと出てくる。 「ミィミィ!ミッミッ!!」 パパンネが――よくやった、あと少しだ!――と涙を流しながら鳴く。タマゴはもう半分ほど出てきていた。 ……僕達二人の初めての、可愛い赤ちゃん。 生まれたら三人でいっぱい遊んで、いっぱい色んなところに行って、いっぱい素敵な思い出を作ろうね…… タマゴが8割ほど出てきたとき、俺はママンネに近づいた。 俺がこの腐臭を撒き散らす喧しい糞豚どもを飼ってきたその理由、その目的。今こそ達成するときだ。 「ミィ♪」 幸せそうなママンネに微笑みかけ、タマゴに優しく手を乗せる……そして! タマゴを一気にママンネの腹の中に突っ込んで押し戻す! 「ミヒィィィ!?」 緩んだ胎内にタマゴを戻されママンネの顔が引き吊る。パパンネはいきなりのことに驚き狼狽えている。 そしてさらに……再び膨らんだママンネの腹に渾身の一撃、鉄拳を振り降ろす! 「ビャアアアアアアアアアアア!!!!!」 パキプチというタマゴが割れる音と同時にママンネの絶叫が響き渡る。 白目を剥き、舌を伸ばし、体を仰け反らせるママンネ。顔面蒼白、絶望の表情で俺とママンネを見るパパンネ。 この瞬間のためだけにお前ら糞豚は生かされてきたのだ。 この絶頂のためだけにお前ら糞豚のタマゴは粉々になったのだ。 ざまあみろ。清々しい気分だ。 夥しい血と共にママンネの股間からゴミが流れ出てきた。タブンネの赤ちゃんだった。20センチ程のそれは、タマゴの殻が全身に刺さり苦悶の表情を浮かべていた。 俺はそのゴミを摘まんでゴミ箱、すなわち息も絶え絶えなママンネの口の中に叩き込んだ。 さらにゴミの血にむせて咳き込もうとしたママンネの顔面に勢いよく踵を落とす。 ママンネは前歯が全て折れて醜い顔になった。そして今の蹴りが効いたのか、ピクリとも動かないただの脂肪の塊になった。 「ミィィィィィアアァァァァ!!!」 妻子を殺され発狂したのか、パパンネが凄まじく泣き叫ぶ。 うるさいので蹴りを入れると鼻血を噴き出して倒れた。 こいつももう用済みだ。床を殴って悔しがるパパンネの金玉を踏みにじり、容赦無く潰す。 あまりの痛みに叫ぶことすらできずパパンネは泡を噴きながら真っ赤になった目をゆっくりと閉じた。 ……そんな…僕の妻が…僕達の赤ちゃんが………… 終わり
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家のタブンネの癖は他人に触角を付けることだ。 「ミッミッ!」ペトッ 「おはようタブンネ。散歩に行こう(今日も可愛いね)」 「ミィィ♪」 人の心を読むのは楽しいらしく、散歩中に出会う人やポケモンにも触角を付けて回る。 「ミッミッ!」ペトッペトッ 「グギュグバァッ!(おはようタブンネちゃん)」 「ぱるぱるぅ(元気そうだね)」 結局タブンネは今日一日で200回以上も触角を伸ばした。 伸ばす仕草がとても可愛くて何だか嬉しくなる。 しかし可愛いタブンネを見るとつい虐めたくなるのが人の性。 オーベムに頼んで、タブンネが寝てる間に脳と触角の神経を弄ってもらった。 タブンネがどういう反応を取るか、明日が楽しみだ。 次の日。 「ミッミッ!」ペトッ 「おはようタブンネ(うるせえ、キモいツラ見せんな糞豚)」 「ミッ!?」 触角から受け取った鼓動は電気信号となって脳に送られる。これがタブンネが心を読める仕組みだ。 オーベムは脳の信号受信を心の声が全て罵倒に変わるように改造したのだ。 「(臭え触角なんか付けやがって、生きてて恥ずかしく無いのかよw)」 「ミヒィィッ!」 うつむきながらトボトボと歩くタブンネ。日課の散歩もつまらなさそうだ。 そのうちに昨日の二人組に会った。挨拶してきた二人にタブンネは条件反射のように触角を伸ばしてしまう。 「グギュグバァッ!(おい、キチガイポケモンが来たぜ…)」 「ぱるぱるぅ(ほんと、このヌルヌルした触角の汚さときたら…トレーナーも災難だよね)」 「ミィィ!!?ミッ…ミッ…ミヒャアアアアン!!」 タブンネはショックで泣きながら走っていってしまった。慌てて追いかける。 「グギュグバァッ?(俺達なんかしたかな?)」 「ぱるぱるぅ?(さあ…?)」 「(うわっ、腐ったナマモノのニオイ!あいつ友達居ないんじゃないの?)」 「(朝から嫌なもん見ちまった、おーい塩まいてくれー!)」 「(パツパツのチョッキみたいな模様しやがって、保健所呼ぶぞデブが)」 「(タブンネたんのおまんまんに拙者のメガホーンをぶちこみたいでござるwwww)」 「ミィィ!!ミギャアアアアーーーッ!!!」 ようやく追い付いたとき、タブンネはちぎれた触角を握り、血まみれになって家の前にいた。涙をボロボロこぼしながらタブンネは笑っていた。 最大の特徴である触角を無くし心の声をシャットアウトしたタブンネに一言、口をわざとらしく動かして大きな声で言ってやった。 「さっさとくたばれ、クソブタ」 「ミ…?ミミッ、ミヒヒヒヒ、ミヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!ブベッ」 タブンネはいきなり壊れたように笑いだし、地面に転げたと思うと二度と動かなくなってしまった。 終わり
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野生のタブンネの親子(親1子3)を発見したので食べることにした。 まずあのタブンネ達を懐かせる。こちらから近づきオボンの実を与え、頭を撫でてやる。タブンネ達は嬉しそうだ。 どうにか俺の家の庭に連れてこれた。ここで子タブンネ3匹を抱きかかえる。すっかり信用しきった母タブンネの目の前で子タブンネを水で綺麗に洗ってやる。 次にタブンネ親子を室内に入れ、母タブンネが暴れないように固定する。子タブンネは虫籠に入れる。 はい、ここに用意したるは包丁。アホのタブンネ親子は包丁を見たことが無いので首を傾げている。 そこで手足にドーン!子タブンネの悲鳴があがり、次に母タブンネの悲鳴があがる。 痛くて逃げたくても俺がしっかり抑えているので逃げられず、そのまま失血死する子タブンネ。籠の中で子タブンネが逃げ惑う。母タブンネはもがくが動けず泣くしかない。 そのまま室内には俺の笑い声と子タブンネの断末魔、母タブンネのすすり泣く声だけが聞こえた。 子タブンネの唐揚げができたので食ってみる。なんだ、屑肉にはほど遠いと感じるほど旨かった。 可哀想なので母タブンネにも唐揚げを与えてみたが食べようとしない。 面白くないのでタブンネの一部をスライスしてみる。 タブンネが間抜けな悲鳴をあげる。そのまま活け作りにしてみた。 成体だからなのか、生だからなのか分からないが、こちらは不味かったので外に捨てる。まだ息のあるタブンネは自分の体が食われていくわけだから怯えていた。 全く、タブンネは可愛いなぁ^^