約 1,667,974 件
https://w.atwiki.jp/cro-chro/pages/942.html
【1309年】 ●アルサンド戦役● ◆経緯◆ ロードリア海軍『灰十字船団』第7師団、第14師団がエリティア海沿岸の都市ミントスに集結する。 集結を待たずして、シュバルツガルト帝国は、アルサンド王国に宣戦布告を行なう。 帝国軍は、国境のポルタルヴァでアルサンド王国軍を撃破、 その勢いで王城ラベラナ・ノヴァを陸上と海上の両方から包囲する。 数日間の篭城の末、国王アレクサンデル4世が打って出るが、討ち死にする。 その後も、老王アレクサンデル3世が指揮を執り抵抗するも、降伏勧告に応じて開城する。 ◆ポルタルヴァの戦い◆ シュバルツガルト帝国は宣戦を布告すると、軍を南下させ、アルサンド王国の国境を越えた。 これに対して、アルサンド王国も迎え撃つべく、軍を派遣。 両軍は、アルサンド王国北部、ポルタルヴァの地で衝突した。 シュバルツガルト帝国軍の主力部隊は『第八騎士団』、指揮官はオットー=ダンケルク。 そして、シルヴァライン候国から侯爵エドムンド=ホルン自らが率いる『銀狼騎士団』。 対するアルサンド王国は、国王アレクサンデル4世率いる『アルサンド騎士団』と、 フランケン公・メアリドール=フランケン率いる『フランケン騎士団』。 シュバルツガルト帝国軍指揮官 「第八騎士団」団長オットー=ダンケルク シルヴァライン侯爵エドムンド=ホルン アルサンド王国軍指揮官 アルサンド国王アレクサンデル4世 フランケン公爵メアリドール=フランケン 戦況は、はじめは互角だった。 しかし、『第八騎士団』のオットーの副官であり参謀であるヘス=ハイマンは、敵方指揮官のフランケン公の調略を提案する。 すぐさまオットーの一存で許可が下り、実行に移された。 戦闘の合間を縫って帝国側の密使がフランケン公の陣営に送られた。 フランケン公に示された帝国からの密書の内容は、以下の通りだった。 「現在、我が帝国の同盟国であるロードリアの海軍が、アルサンドの王城を海上封鎖している。 この戦いを退けても戦力の大半をこちらに割いたアルサンド軍に帰る場所はあるだろうか。 貴公は、アルサンドでも大貴族。領民もさぞ多かろう。 この戦いで、沈黙を守れば、フランケン公領の安堵を約束しよう。 このまま、領民を道ずれにするか、それとも領民を守るかは貴公の自由とさせていただく。 ―――――――第八騎士団 オットー=ダンケルク」 第八騎士団参謀ヘス=ハイマン フランケン公への密使アガサ=ミラン 結局、フランケン公は承諾した。 その後、『フランケン騎士団』は動かなくなり、アルサンド軍は動揺した。 アレクサンデル4世の使いが訪れても、「戦闘による負傷で指揮が執れない」と理由をつけて、軍を後方に下げてしまう。 これに浮き足立った『アルサンド騎士団』は、帝国軍の攻撃を受けて瓦解する。 指揮官のアレクサンデル4世は、将兵の収拾も出来ないまま敗走した。 ◆ラベラナ・ノヴァ包囲戦◆ ポルタルヴァの戦いで敗走したアルサンド軍は、戦力を立て直すべく、王都ラベラナ・ノヴァまで後退した。 しかし、王都は別の攻撃を受けていた。 ロードリア王国の『灰十字船団』第7師団、第14師団によって海上封鎖が成されていた。 さらに追撃してきた帝国軍によって陸上からも完全に包囲されてしまった。 ロードリア王国海軍指揮官 「灰十字船団」第7師団師団長サバル=ローバーン 「灰十字船団」第14師団師団長ゴモラ=ロングヴィル アルサンド軍が篭城してから数ヶ月が経とうとしていた。 包囲するシュバルツガルト帝国軍、ロードリア王国軍にも気の緩みが生じてきた。 兵の動きは緩慢になり、城下の略奪を行なう者の抑制も効かなくなってきていた。 ここにきて、ロードリア軍『灰十字船団』第14師団の指揮官ゴモラ=ロングヴィルは、 指揮下の兵たちの港湾地区の略奪を許した。 これを見て、アレクサンデル4世は、すぐに決断を下した。 城門を開き、打って出たのだ。 最早、目の前の略奪行為に夢中になっている兵たちを統率することは不可能だった。 アレクサンデル4世率いるアルサンド騎士団の猛攻は、『灰十字船団』に多大な被害を及ぼした。 部隊の収拾を付けられないまま、ゴモラ=ロングヴィルは討ち死に。 第14師団は壊滅状態。 第7師団も戦力を3割失う損害を出した。 第7師団長のサバル=ローバーンは、ロードリア軍の全てを自分の指揮下に入れて部隊を再編成して応戦した。 だが、アルサンド軍が優位だったのは、ここまでだった。 シュバルツガルト帝国軍『第八騎士団』が背後から迫ってきたのだった。 アレクサンデル4世を先頭に、敵陣深く切り込んだため、完全に包囲されてしまった。 包囲の輪は狭くなり、乱戦の様相を呈する中で、遂にアルサンド国王・アレクサンデル4世が討たれた。 帝国軍『第八騎士団』の騎士・カルマン=ドットの槍が、アレクサンデル4世の胸を貫いたのだった。 これを機に、出陣したアルサンド軍は全滅した。 帝国軍は改めて包囲を固め、ロードリア軍も部隊の収拾と再編を完了した。 国王アレクサンデル4世の死は、アルサンド側に大きな衝撃を与えた。 ラベラナ・ノヴァの王城の指揮は、老王アレクサンデル3世が執っていたが、開城は時間の問題と思われた。 カルマン=ドット アレクサンデル3世 ラベラナ・ノヴァの王城が包囲されている時も、大貴族・メアリドール=フランケンは動かなかった。 ポルタルヴァの戦いの後、 南西部の自領であるフランケン公領に帰り、アレクサンデル4世からの再三に渡る出陣命令を無視し続けた。 フランケン公爵領は、アルサンド王国の四分の一を占めている。 これほどの領地と領民を守る義務がフランケン公にはある。 軍を動かさなかった理由は次の書簡から伺える。 後にフランケン公が友人に宛てた手紙である 「親愛なるブラームス=リッテヘルト―――――――――――― 君も私を裏切り者と罵るかもしれない。 確かに私は、主君の危機に馳せ参じなかった。 しかし、それが、如何ほどのものか。 私にも、その主君と同様の責任がある。 君も知っていよう。 私の持つ領土は広大なものだ。 小国ほどもある領地と領民を守る使命がある。 結果として、私は領土を安堵され、彼らを守ることができた。 もしあの時、私が駆けつければ、帝国軍の攻撃からしのげたかもしれない。 しかし、国力の衰退は甚だしいもので、一時しのぎにしかならない。 再び攻められた時には滅ぶのみだ。 勿論、陛下のみならず、老王陛下まで、あのようなことになるとな遺憾で仕方がない。 「反逆の徒」と呼ばれても仕方ないと思う。 だが、君には私の本心を知ってもらいたかった。 ――――――――――――――メアリドール=フランケン」 アルサンド国王・アレクサンデル4世の戦死の後も、アルサンド軍は一月以上も抵抗した。 しかし、ついに城門が破られる。 ここで、老王アレクサンデル3世は降伏した。 アルサンド戦役が終結した。 【1310年】 ●アルサンド王国の滅亡● 最後まで抵抗したアルサンド国王・アレクサンデル3世をはじめ、王族が処刑され、アルサンド王国は滅亡した。 代わりに、帝国属州アルサンドとして王都ラベラナ・ノヴァに属州総督府が置かれた。 アルサンドの属州総督には第八騎士団長のオットー=ダンケルクが任命され、 属州の治安維持のため、『第八騎士団』も駐留することとなった。 帝国属州アルサンド総督 「第八騎士団」団長オットー=ダンケルク
https://w.atwiki.jp/takumi0926/pages/12.html
たくみ0926サーバー ワールド紹介 ・ Worldmulti・・・メインワールド ・ Sigen・・・資源採取用ワールド。資源の採取はなるべくこのワールドで!!!毎月1日にリセットする予定です。 ・ Nether・・・通常ネザー。リセット予定なし ・ Sigenend・・・資源採取用エンド。リセット予定なし ・ Wither・・・ウィザー召喚用ワールド。初期リス近くでソウルサンドとウィザースケルトンの頭を販売。 ソウルサンド・・・4つ1ドル 頭・・・3つ100ドル ・ Creative・・・クリエイティブの建築専用ワールド。アイテム消える。ベッドで寝ないで!!! ・ PVP・・・PVP専用ワールド。イベントで使用予定。現在作成中。
https://w.atwiki.jp/srac/pages/54.html
ソウルとは入手とレアリティ パラメータ ソウルスキル ソウルリバースソウルアーツ コスト(詳細記事要検討) 基礎能力 評価値 ソウルとは ソウルは、どのクラスにも関わらず最大3つまで装備できる「多様に扱える技」「切り札」とも言える存在です。 ただし、装備する際、装備するソウルのコスト(最大3つ)の合計値が、防具に設定された「ソウルキャパシティ」の合計値を超えないようにしなければなりません。 ソウルキャパシティが高い防具ほど能力が低く、ソウルキャパシティが低い防具ほど能力が高い傾向なため注意しましょう。 超えてしまっている場合は、防具のキャパシティをより高い物に変えるか、装備するソウル構成の見直しが必要です。 現在のバージョンにおける「ソウルキャパシティ合計」は「14~28(現最大は武器1頭7胴13手3足4)」となっています。 入手とレアリティ ソウルを入手するには、基本的には「霊水晶」を入手して「召喚」する必要があります。 「霊水晶」は各英霊のかけらと無名のかけらが複数必要、キャンペーンの形で不定期に「霊水晶」入手できる場合もありました。 この霊水晶を消費して「召喚」することすることで、霊水晶に設定されたレアリティのソウルを入手が可能です。 同じソウル名でも、レアリティによって冠名のことなるソウルが登場し、性能がやや異なるものとして扱われます。 またGPを追加消費することで、霊水晶の消費が軽減されます(週2回まで、500GP)。 同じソウルを再度「召喚」した場合は、特殊効果の異なるソウルが登場し、新旧どちらの特殊効果を残すかを選択可能。 【初めてのソウルリバース】(公式:新ソウル召喚編) https //twitter.com/sr_ac_official/status/982199329115979776(外部リンク) パラメータ ソウルは、得意分野を示す所属クラスと、ソウルリバース時の基礎パラメータとなるHP、MP、攻撃力(3種)、防御力(3種)と、基礎能力、最後に特殊能力が設定されています。 パラメータの詳細はステータスを参照してください。 リバース時は、基礎パラメータに、リバース前の基礎能力とソウルの基礎能力を合わせたもので、最終的な基礎能力が計算されます。 要は、大ざっぱな例を言えば、リバースを使用するクラス自体が異なると、英霊の基礎パラメータもそのクラスのものを合わせたものになり、ステータスが大きく変動します。 ソウルスキル ソウルスキルはL1(ガード)ボタンを押しながらA,B,Cそれぞれのボタンを押すと発動します。 発動するスキルは、画面にあるソウルカードの列に対応したものになります(左からABC)。 種類は幅広く、単純な攻撃から回復、射撃・魔法攻撃、トラップなど。 特に攻撃系は、通常攻撃(およびコンボ)や副武器から連続して出すことで、より効率的な攻撃が可能になります。 スキルを使用可能にするには、(ソウル)スキルゲージを上げる必要があります。 時間経過や敵からの攻撃をガード、攻撃アクションで敵にダメージを与えることで(ソウル)スキルゲージが増加。 使用できる回数はストック制を採用し、一定以上ゲージを上げると一回分をストック。最大まで溜まっているとそれ以上ゲージは上がりません。 チャージ量は勇壮のステータスが高いほど短縮されます。 ソウルスキル発動時に若干リバースゲージが増加する効果もあります。 下記のリバースゲージを上げるためにも、ソウルスキルは積極的に使いましょう。 スキルゲージ上昇対象となる「敵にダメージ」は敵プレイヤーはもとより敵神将や敵眷属兵、さらに敵設置物や敵ゲートでも増えますが、クラスやアクションの種類によって上昇量は違う模様。 またソウルによってもチャージ完了となる量に差が存在します。 ( サカイPのTwitterより。 詳細は要検証) 現状のスキルの溜まり具合につきましては、攻撃ごとにスキルゲージ上昇量が決まっているのと、ゲージがどれくらい必要かはスキルごとに異なっております。 (私からお答えできるのはこのあたりまででございます。すみません。。。) Ver1.2から死亡後の再出撃でも(ソウル)スキルゲージが増加するようになりました。 ソウルリバース ソウルカードの下にあるリバースゲージが満タンになると、自身に英霊を憑依させて戦うことができるソウルリバースが使用可能。 発動の仕方は、画面にあるリバースゲージを直接タッチするか、先に発動させるソウルカードをタッチしてからABC同時押し。同時押しの漏れが怖いので、基本タッチが安定です。 リバース発動時に周囲に小ダメージつきの衝撃波を放ちます。通常よりダウン時間が長いのが特徴です。 リバース中は攻撃方法が英霊に対応したジョブに変更され、ステータスも大きく上昇します。 また、副武器の代わりにソウルアーツが使用可能になります。 リバース中は時間経過でリバースゲージを消耗し、死亡するかゲージが尽きると元の状態に戻ります。 注意点としてリバースするには変身演出中に妨害を受けないことが必須となります。変身中は一定の隙があるためです。 ダメージを受けるとリバースゲージが一定値減少し、不発になってしまいます。 慣れないうちは敵から攻撃を受けない状況で発動しましょう(発動から1~2秒くらい、英霊名が表示された辺りから発生保障)。 ソウルスキルはセットしたものがそのまま利用可能。 リバース前と後のHP/ST/MPは別々に管理され、いったん保留されるます。 この際、バフ・デバフもすべて解除されます(バフも解除される点注意)。これはリバース終了時も同様にリセットされます。 なお、パンドラやヴィヴィアンなどのソウルスキル効果など、表示されない効果は継続します。 リバース時間はソウルのレアリティが高いほど時間が長くなり、ソウル召喚時の特殊能力(リバース延長)によっても長くなります。 リバースゲージは時間経過等で上昇、ソウルスキルを使用することでも上昇します。 Ver1.2から自軍神将ゲージの減少でもリバースゲージが増加するようになりました。 ソウルアーツ リバース中Cボタンで強力なソウルアーツを放つことができます。 ソウルアーツ使用後はソウルアーツゲージが霊性に応じて時間経過でストックされ、効率よく打てば最低でも2回、ソウルのレアリティやリバース延長、霊性によっては3回以上打つこともできます。 コスト(詳細記事要検討) Ver1.4のコスト一覧 冠 名前 クラス レアリティ ウォーリア ナイト メイジ レンジャー 騎士王 アーサー ウォーリア C 7 8 8 7 百王の王 アーサー ウォーリア R 13 14 14 13 至聖の剣王 アーサー ウォーリア SR 13 14 14 13 奮迅の大剣 ガウェイン ウォーリア C 9 8 8 9 剛腕の騎士 ガウェイン ウォーリア R 12 10 6 9 不尽の陽光 ガウェイン ウォーリア SR 12 13 14 12 忌名の三日月 クロウ・クルワッハ ウォーリア C 7 8 8 7 獄門の番人 クロウ・クルワッハ ウォーリア R 11 10 10 11 砂海の戦斧 ゼノビア ウォーリア C 4 4 4 4 金鎖の誇り ゼノビア ウォーリア R 6 6 5 5 影の国の女王 スカアハ ウォーリア C 8 9 10 8 豪毅の英雄 ヘラクレス ウォーリア C 10 10 9 9 難行の踏破者 ヘラクレス ウォーリア R 8 8 7 7 狭間の聖女 ジャンヌ・ダルク ナイト C 9 8 5 7 妖精の女王 ティターニア ナイト C 10 9 6 8 非情なる契り ティターニア ナイト R 7 6 8 7 アルゴスの勇士 ペルセウス ナイト C 13 13 7 10 邪眼を討ちし者 ペルセウス ナイト R 11 12 10 11 征野の美貌 ペンテシレイア ナイト C 9 8 9 8 慚愧の獅子吼 ペンテシレイア ナイト R 12 11 8 10 闇の申し子 モルドレッド ナイト C 9 8 9 8 湖水の騎士 ランスロット ナイト C 6 6 7 7 至純の騎士 ランスロット ナイト SR 13 12 13 12 清楚なる湖の姫 ヴィヴィアン メイジ C 9 8 9 8 慈雨の顕現 ヴィヴィアン メイジ R 12 11 7 10 串刺し公 ヴラド メイジ C 12 11 9 7 虐政の帝王 ネロ メイジ C 6 7 5 6 弑逆の帝位 ネロ メイジ R 9 10 10 9 強撃の魔王 バロール メイジ C 8 9 6 7 災厄の息吹 パンドラ メイジ C 8 9 6 7 希望の残滓 パンドラ メイジ R 15 14 11 13 鎖縛の禁忌 パンドラ メイジ SR 14 15 12 13 庵の魔術師 マーリン メイジ C 11 10 6 9 遠見の大賢 マーリン メイジ R 10 11 8 9 裏切りの妖姫 モーガン メイジ C 12 12 8 8 魅惑の術数 モーガン メイジ R 15 15 13 13 麗艶なる魔性 モーガン メイジ SR 12 11 10 11 闇の盛装 モルゴース メイジ C 9 8 8 9 桂冠の射手 アタランテ レンジャー C 10 9 8 7 遊猟の淑女 アタランテ レンジャー R 14 14 12 11 導きの紡ぎ糸 アリアドネ レンジャー C 8 9 9 7 運命の道標 アリアドネ レンジャー R 13 12 12 11 幼き退魔師 ヴォルテンベルグ レンジャー C 9 9 10 8 猫の妖精 ケット・シー レンジャー C 8 9 9 6 銀光りの狂爪 ケット・シー レンジャー R 9 10 10 8 アマゾンの女王 ヒッポリュテ レンジャー C 12 10 8 6 奔放の弓箭 ヒッポリュテ レンジャー R 8 9 9 7 剣難の妃王 ヒッポリュテ レンジャー SR 12 13 13 11 ※Ver1.4変更によるコスト低下は青、コスト上昇は赤で表記。 + Ver1.3のコスト一覧 名前 クラス レアリティ ウォーリア ナイト メイジ レンジャー 騎士王アーサー ウォーリア C 6 7 7 6 至聖の剣王アーサー ウォーリア SR 13 14 14 13 奮迅の大剣ガウェイン ウォーリア C 9 8 9 8 剛腕の騎士ガウェイン ウォーリア R 12 10 6 9 忌名の三日月クロウ・クルワッハ ウォーリア C 7 8 8 7 獄門の番人クロウ・クルワッハ ウォーリア R 9 9 10 10 砂海の戦斧ゼノビア ウォーリア C 4 4 4 4 金鎖の誇りゼノビア ウォーリア R 6 6 5 5 豪毅の英雄ヘラクレス ウォーリア C 9 10 10 9 難行の踏破者ヘラクレス ウォーリア R 8 7 8 7 妖精の女王ティターニア ナイト C 12 10 8 9 アルゴスの勇士ペルセウス ナイト C 13 13 7 10 征野の美貌ペンテシレイア ナイト C 9 8 9 8 闇の申し子モルドレッド ナイト C 11 10 11 10 湖水の騎士ランスロット ナイト C 5 6 5 6 至純の騎士ランスロット ナイト SR 14 13 14 13 清楚なる湖の姫ヴィヴィアン メイジ C 10 9 10 9 弑逆の帝位ネロ メイジ R 10 11 11} 10 強撃の魔王バロール メイジ C 8 9 6 7 災厄の息吹パンドラ メイジ C 8 9 6 7 希望の残滓パンドラ メイジ R 15 14 10 12 鎖縛の禁忌パンドラ メイジ SR 14 15 12 13 庵の魔術師マーリン メイジ C 14 13 7 10 遠見の大賢マーリン メイジ R 10 11 8 9 裏切りの妖姫モーガン メイジ C 12 12 8 8 魅惑の術数モーガン メイジ R 15 15 13 13 闇の盛装モルゴース メイジ C 10 11 8 9 桂冠の射手アタランテ レンジャー C 10 12 10 8 遊猟の淑女アタランテ レンジャー R 14 14 12 10 導きの紡ぎ糸アリアドネ レンジャー C 8 9 9 7 猫の妖精ケット・シー レンジャー C 8 9 9 6 アマゾンの女王ヒッポリュテ レンジャー C 12 10 8 6 奔放の弓箭ヒッポリュテ レンジャー R 8 9 9 7 剣難の紀王ヒッポリュテ レンジャー SR 13 14 14 12 ※Ver1.3変更によるコスト低下は青、コスト上昇は赤で表記。 + Ver1.2のコスト一覧 名前 クラス レアリティ ウォーリア ナイト メイジ レンジャー 騎士王アーサー ウォーリア C 6 5 8 6 至聖の剣王アーサー ウォーリア SR 12 14 14 12 奮迅の大剣ガウェイン ウォーリア C 9 8 10 10 剛腕の騎士ガウェイン ウォーリア R 10 10 8 10 忌名の三日月クロウ・クルワッハ ウォーリア C 7 8 10 8 獄門の番人クロウ・クルワッハ ウォーリア R 8 10 8 10 砂海の戦斧ゼノビア ウォーリア C 7 7 5 6 金鎖の誇りゼノビア ウォーリア R 6 6 5 5 豪毅の英雄ヘラクレス ウォーリア C 9 7 11 9 難行の踏破者ヘラクレス ウォーリア R 7 8 9 8 妖精の女王ティターニア ナイト C 12 10 7 8 アルゴスの勇士ペルセウス ナイト C 10 12 8 9 征野の美貌ペンテシレイア ナイト C 10 9 12 10 湖水の騎士ランスロット ナイト C 6 5 7 5 弑逆の帝位ネロ メイジ R 6 8 6 8 強撃の魔王バロール メイジ C 9 9 6 7 災厄の息吹パンドラ メイジ C 9 10 6 7 希望の残滓パンドラ メイジ R 14 14 10 12 鎖縛の禁忌パンドラ メイジ SR 13 14 11 12 庵の魔術師マーリン メイジ C 14 14 8 11 遠見の大賢マーリン メイジ R 10 11 8 9 裏切りの妖姫モーガン メイジ C 12 10 8 10 闇の盛装モルゴース メイジ C 8 10 8 10 桂冠の射手アタランテ レンジャー C 12 12 10 8 遊猟の淑女アタランテ レンジャー R 14 14 12 10 導きの紡ぎ糸アリアドネ レンジャー C 9 9 8 6 猫の妖精ケット・シー レンジャー C 8 8 7 5 アマゾンの女王ヒッポリュテ レンジャー C 12 12 8 6 奔放の弓箭ヒッポリュテ レンジャー R 9 10 10 7 剣難の紀王ヒッポリュテ レンジャー SR 14 14 14 12 ※Ver1.2変更によるコスト低下は青、コスト上昇は赤で表記。 基礎能力 名前 クラス レアリティ HP ST MP 筋力 器用 知力 生命 体力 勇壮 霊性 転移 敏捷 制圧 感知 運 騎士王アーサー ウォーリア C 2200 1029 75 5 0 0 10 8 0 0 10 5 10 15 25 至聖の剣王アーサー ウォーリア SR 2200 1029 75 5 0 0 10 8 0 0 10 5 10 15 25 奮迅の大剣ガウェイン ウォーリア C 2200 1029 75 5 0 0 10 8 0 0 10 5 10 15 25 忌名の三日月クロウ・クルワッハ ウォーリア C 2250 1020 74 0 0 0 15 7 0 0 9 5 9 14 25 砂海の戦斧ゼノビア ウォーリア C 2150 1029 75 10 10 0 5 8 0 0 10 5 10 15 15 金鎖の誇りゼノビア ウォーリア R 2150 1029 75 10 10 0 5 8 0 0 10 5 10 15 15 豪毅の英雄ヘラクレス ウォーリア C 2200 950 75 10 0 0 10 0 0 0 10 5 10 15 25 難行の踏破者ヘラクレス ウォーリア R 2200 950 75 10 0 0 10 0 0 0 10 5 10 15 25 妖精の女王ティターニア ナイト C 2300 1000 65 5 0 0 20 5 15 0 5 0 25 5 5 アルゴスの勇士ペルセウス ナイト C 2300 1000 60 10 10 0 20 5 15 0 5 0 25 0 15 征野の美貌ペンテシレイア ナイト C 2340 1000 55 0 0 0 20 5 15 0 5 0 25 15 5 湖水の騎士ランスロット ナイト C 2300 1049 65 0 0 0 20 10 15 0 5 0 15 5 5 弑逆の帝位ネロ メイジ R 2100 950 110 10 10 5 10 0 0 0 0 10 20 60 5 強撃の魔王バロール メイジ C 2100 950 110 5 10 10 0 0 0 0 10 0 20 60 5 災厄の息吹パンドラ メイジ C 2100 950 110 5 10 10 0 0 0 5 10 0 20 60 5 庵の魔術師マーリン メイジ C 2100 950 110 5 10 12 0 0 0 10 10 0 20 60 5 遠見の大賢マーリン メイジ R 2100 950 110 5 10 12 0 0 0 10 10 0 20 60 5 裏切りの妖姫モーガン メイジ C 2100 950 110 5 5 10 0 6 0 0 10 0 20 60 5 闇の盛装モルゴース メイジ C 2100 950 110 5 10 8 0 0 0 0 10 0 20 60 5 桂冠の射手アタランテ レンジャー C 2179 970 80 12 5 0 8 2 0 0 15 0 5 20 15 遊猟の淑女アタランテ レンジャー R 2179 970 80 12 5 0 8 2 0 0 15 0 5 20 15 導きの紡ぎ糸アリアドネ レンジャー C 2150 970 80 10 5 0 15 5 0 0 20 6 5 20 20 猫の妖精ケット・シー レンジャー C 2150 970 80 10 5 0 5 2 0 15 20 3 5 20 20 アマゾンの女王ヒッポリュテ レンジャー C 2150 970 80 10 5 0 5 2 0 0 20 0 5 20 20 奔放の弓箭ヒッポリュテ レンジャー R 2150 970 80 10 5 0 5 2 0 0 20 0 5 20 20 評価値 各ソウルを召喚により獲得した時の、アイテム評価値は以下のとうり。 C全種・基本評価値200(☆3)、特殊性能Lv1ごとに+20。 R全種・基本評価値400(☆5)、特殊性能Lv1ごとに+40。 SR全種・基本評価値800(☆7)、特殊性能Lv1ごとに+80。
https://w.atwiki.jp/ragnaroksoul/pages/26.html
8ソウル捧げる事で使用できるカード。 ■8ソウルのバトルカード ステータス合計は25、最大値は10。 普通にやって出せるであろう最大級のバトルカード。 最大値もカンストし、もはや軽量級の存在を許さない。 【ブルショボーン】 【エクス】 【ドラゴオオオオン】 【つよいロボット】 【ブランの騎士】 【シーライノス】 【天の天秤】 【究極の魔導書グリモワール[闇]】 【じゃがいも】 ■8ソウルのライブカード 使う機会は滅多に無いであろうが、使えば形勢を変えられるくらいの強力な効果を持っている。
https://w.atwiki.jp/ragnaroksoul/pages/21.html
3ソウルを捧げる事で使用できるカード。 ■3ソウルのバトルカード ステータス合計は12、最大値は5。 軽量カードの中ではかなり使いやすく、高いステータスと低いステータスが噛み合えばソウルが上のカードも倒せるので、速攻デッキの主軸となる。 【きもいの】 【ウォーカー】 【マニュアル[S]】 【現影少女エーラ(グレイレベル)】 【忍者天使】 【処刑職人】 【エンジョマン】 【スーパースター☆ISI】 【ドロップスワロー】 【ネガマーシー】 【異次元の偵察者】 ■3ソウルのライブカード ライブカードとしては少し重め。 適当に使っても自分のバトルカードの数が減るだけなので、何か狙いがある時に使っていきたい。 【バリアシールド】 【魔力封印】 【リロード】
https://w.atwiki.jp/ragnaroksoul/pages/27.html
9ソウル捧げる事で使用できるカード。 ■9ソウルのバトルカード ステータス合計は29、最大値は10。 普通にやっていてはほとんど見れない。 しかしその分ステータス合計はさらに高めに設定されており、一体だけでフィールドを制圧してしまう可能性を秘めている。 【リヴァイアさん】 【火山に住まう者】 ■9ソウルのライブカード もしも使ってる人がいたならば、「なんてことをするんだ」と言いたくなるくらい重い。 これを使うのはよっぽどの物好きだろう。
https://w.atwiki.jp/cro-chro/pages/1086.html
アルサンド王国 概要 ミッドランド大陸東部中原地方に位置する王国。 エリティア海に面しており、王都は古のカフラ朝の中心にに近いラベラナ・ノヴァ。 歴史 1309年、シュバルツガルト帝国の侵攻(アルサンド戦役)によって国王アレクサンデル4世が戦死して国王が不在となる。 翌年の1310年には、シュバルツガルト帝国によって王族が処刑され、アルサンド王国は滅亡する。同年には、王都のあったラベラナ・ノヴァに属州総督府が置かれた。 歴代君主 アレクサンデル3世 アレクサンデル4世
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1864.html
ソウルサクリファイス part66-369~372 part67-5~11・35~40 369 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 39 07.91 ID 9IIF0WP2O 埋めがてら、未解決にあったPSvita/SOUL SACRIFICE(ソウルサクリファイス)投下します。 先に文中の語を補足すると 人型→人間が魔物になったもの。魔法使いの主な仕事はこれの排除だが、「人殺し」扱い。 生贄→動植物、上記の人型などの魂を右腕(魔法を使う腕)に取り込むこと。相手は死ぬ。 聖杯→大事なものと引き換えに何でも願いを叶えてくれる、(一応)伝説上の代物。だいたいの人型はこれのせいで魔物化する。 主人公はひとりの奴隷である。 世界は滅びかけており、その原因である魔法使い「マーリン」の生贄になる順番を待つだけの存在だった。 しかしある日、「リブロム」と名乗る生きた本を手に入れる。 なんでもリブロムは、かつてマーリンの相棒だった「ある魔法使い」が遺した日記帳であり、その記述を追体験できる魔導書らしい。 他の奴隷たちはリブロムを読み終わる前に生贄にされてしまったが、 追体験から知識と魔法を身に着けマーリンの正体を知れば、奴を倒して生き延びることも可能だという。 わずかな可能性に賭け、主人公はリブロムを読み始める。…… 魔法使いを束ねる組織「アヴァロン」、彼はその加入試験を受けていた。 同時期に受験を志願した魔法使いと二人で目標の魔物を倒し、その上であるものを生贄にすれば 合格だというその試験は、受験者の半数以上が死に至る過酷なものである。 合格すれば一人前とみなされ、公式に人型の討伐を請け負うことになる。 彼のパートナーはニミュエという女だった。 自制できないほどの殺戮衝動に苦しみながら悪態ばかりつくニミュエだったが ある晩、涙を零したニミュエの背を彼がさすってやったことをきっかけに彼らは打ち解ける。 その後も旅は続き、ついに目標の人型を生贄にした。激戦の末、彼らは生き残ったのだ。 しかしこの試験において、死亡者が半数を下回ることはない。 何故ならば、最後に生贄にしなければいけないのは同行者の命だからである。 葛藤しながらも彼らは戦い、そして勝ったのは彼だった。 ニミュエを生贄にすると、ニミュエの記憶や思い、彼女を苦しめていた殺戮衝動までもが右腕に流れ込んできた。 その中には、「オマエと違うかたちで出会えていたら……」「今までありがとう」という素直な気持ちがあった。 「殺戮衝動は、自分の出生の秘密からくるものだ」「引き継がせて申し訳ない」という謝罪もあった。 彼はこれ以降、仲間を手に掛けた罪悪感と、ニミュエから受け継いだ殺戮衝動に苦しむこととなる。 370 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 42 45.67 ID 9IIF0WP2O ――時は流れ、彼は次の相棒であるマーリンと旅をしていた。出会いは数年前に遡る。 予知能力を持つマーリンが、「呪われた魔法使い(=彼)が世界を滅ぼす」という未来を阻止しようと、つまり彼を殺そうと、彼を訪ねてきたのだ。 しかし、「気が変わった」のだという。 マーリンは予知能力の代償として、「異様に早く老いる体」を持っていた。 生贄を取り込むことで若返るが、三日と持たずにまた生贄が必要になる。 難儀な体を持つもの同士相棒になろうと、右腕の殺戮衝動に悩む彼を誘ってきたのだ。そして彼もそれを受け入た。 それからは、相応の代償を捧げればどんな願いも叶うという「聖杯」を探す旅をしている。 彼らは切に「普通の体」を欲していた。殺戮衝動から解き放たれ、終末を防ぐためにも。 周囲からするとマーリンはひどく気まぐれな人間であるという。旅の最中にも、マーリンは突然「息子」に会いたいと言い出した。 時に、生贄にした(元)人間の記憶が自分のものと混ざり合うことがある。マーリンに息子はいない。 以前生贄にした人間は「息子」がよほど大事だったのだろう。その「息子」のいた村も、既に別の魔物に滅ぼされていたのだが……。 彼らは聖杯の手がかりを得るために、人型ばかりを狙っていた。人間の魔物化には聖杯が関わると言われているからだ。 また、人型を倒せば彼の殺戮衝動も鎮まる。倒した魔物は、マーリンが生きるための生贄になる。 彼らの利害は一致していた。ただ、聖杯探しは難航していた。 ある時取り込んだ生贄は、ひどく妻を愛していた。その記憶に従いたどり着いた妻のもとには、ある女がいた。 はじめに取り込んだ「夫」自体が彼らをおびきだす罠だったのだ。 その女は「モルガン・ル・フェ」、自称マーリンの元相棒だ。 「隣にいるから」という理由で彼を妬み、繰り返し彼らに襲いかかっては、マーリンに心中をねだる。 マーリンのみならず、彼もまたモルガンを嫌っていた。容貌がニミュエに瓜二つなのだ。 マーリンはモルガンを「ばあさん」呼ばわりするが……。 おまけにモルガンの過去は彼の母親と一致している。そして、彼は母親の顔を思い出すことができない――。 モルガンは逃がしてしまったが、夫の死により魔物化した妻をも、彼らは生贄として取り込んだ。 「魂だけでも、腕の中で再会させたい」と願いながら。 371 :ゲーム好き名無しさん:2014/01/20(月) 21 46 53.50 ID 9IIF0WP2O 聖杯は見つからず、彼は徐々に魔物に近付いていく。アヴァロンが始末に乗り出す程に。 魔物化する前に彼を殺すのが、相棒であるマーリンの役割だった。早く殺せとつっかかる彼とマーリンはついに決別し、戦い始める。 そんな事態をモルガンが見逃すはずがない。楽しくてたまらない様子の彼女に、彼らは詰め寄った 二人の諍いは、その「芝居」は、見事にモルガンを釣り上げたのだ。 この女が「母親」だ、と確信する彼に、「私の 娘 はオマエなんかじゃない!!」と激昂し魔物化するモルガン。 モルガンの顔がニミュエに見えたのは、「母親」の記憶がモルガンと一致したのは、モルガンが「ニミュエの母親」であるためだった。 自分自身で気付けたものの、彼の記憶もまた混濁していたのだ。 ニミュエの狂気の根源は出生理由にあった。ならば母親を殺せばこの衝動は収まるのではないか――彼はそう読んだのだ。 戦闘の末、息も絶え絶えになったモルガンは「自分を生贄にしてほしい」と頼んできた。 モルガンの魂を得て、ニミュエの殺戮衝動は収まった。右腕のニミュエに、彼はおやすみを告げる。 「彼が世界を滅ぼす未来」は、ここにようやく阻止されたのだ。 そして、モルガンの記憶はマーリンを狂わせた。 ……昔、「マーリン」という悪の魔法使いがいた。 年老いては生贄を用いて若返る、不死の禁術を使っていた。 予知能力さえあった。あまたの生贄のうちの誰かから引き継いだのだろう。 そのマーリンを倒し、世界を救った「無名の魔法使い」がいた。彼は現れた「聖杯」に世界の再生を願い、マーリンの体を生贄にした。 しかし無名の魔法使いの記憶は次第に乱れ始め、自分をマーリンだと思い込むようになった。 引き継いだ禁術と予知能力も、生まれ付きであると。 モルガンはその「無名の魔法使い」の相棒だったのだ。 相棒を失ったモルガンは孤独に打ちのめされ、聖杯にすがり、ニミュエという分身を生み出した。 しかし、ニミュエもモルガンを捨てる。モルガンは、生きる意味を見失った。 最後くらいは誰かと一緒にいたい……そんな思いから相棒を追っていたのだ。 彼とマーリンの出会いも、モルガン=ニミュエの宿った右腕と「無名の魔法使い」の記憶が作り出したものだったのだろうか? 様々なショックから失踪したマーリンを彼は見つけ出した。 そして、かつてニミュエに言えなかった、素直な思いを告げる。 お前が誰だろうと知ったこっちゃない、分身も記憶も関係ない、お前は自分の大事な相棒だ、と。 沈黙の後、ありがとう、と呟いたマーリン。真相を乗り越え、彼らは真の絆を手に入れた。 聖杯が現れたのは、その瞬間だった。 372 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 51 21.69 ID 9IIF0WP2O 正確に言うと、マーリンにだけ聖杯が見え始めたのだ。 狂ったように笑うマーリン。 欲望に見合った代償ができれば聖杯は勝手に現れる。それだけのことだった。 彼を生贄にすれば、マーリンの願いが叶う。そこに葛藤はあっただろうか。あったならば救いはある、と彼は思う。 ……芝居などではない殺し合いが、始まった。 戦いが終わってみれば、跪いているのはマーリンの方だった。 だが、二人も相棒は殺せないと悟った彼は生贄になることを決めた。自分に右腕をかざすマーリンの涙を見届け、眼を閉じる…… しかし、マーリンは結局彼を生贄にせずその場を去った。 再び追った彼が見つけたのは、マーリンの面影すらない化物だった。 相棒にせめて人間らしい死を与え、自分も後を追おうと彼は決める。 圧倒的な力の前に、千切れ、壊れた体が肉塊と化す。が、驚いたことに、化物はそこに自らの血をそそいだ。 彼の体は蘇った。 混乱しながらもまた襲いかかり、殺されかけては蘇る。なぜ情けをかける?あれはまだ相棒なのか?戦いを繰り返せというのか? 何回も、何日も、何年も、何年も何年もそれが続いた。 ……不死の血のせいで彼は死ねなくなったが、体はもはや人の形をとれなくなった。 やがてマーリンの周りは、生贄用の人間と檻で埋め尽くされた。 彼は考えた。「この人間たちに思いを託したい」。残った力が彼の体を、思いを伝える「本」へと変えていく。 ……「ある魔法使い」とは、リブロム自身だったのだ。 すべてを知った主人公は、リブロムの意志を継ぎマーリンに挑むことを決意する。リブロムは生贄となり、すべての力を主人公に託した。 現れた「ある魔法使い」を目にしたマーリンは驚く。マーリンも、今なおリブロムを大切に思っていたからだ。 ……やがて戦いも終わった。マーリンと、マーリンが使えなかった聖杯を前に主人公は気がつく。これは、「マーリン」と「無名の魔法使い」の逸話と同じではないのか……? 6 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 57 44.03 ID 9IIF0WP2O (※前スレが埋まったのでその続きです) →(マーリンを生贄にする) 右腕の中で、リブロムとマーリンは再会する。 「リブロムなのか?」「久しぶりだな、相棒」 「ここまで、長かった…」「すまない。もっと早く楽にしてやりたかった」 「 最後くらいは、誰かと一緒にいたい 」「ああ。そのために、オレは生きてきたんだ……」 世界は蘇った。人々が行き帰り、草木は緑を取り戻す。 主人公もまた、マーリンと同じ道を辿るかもしれない。でもきっと大丈夫だ。 何かを犠牲にできるくらいの強い意志があれば、未来は変えられると知っているから。 →(マーリンを救済する) 倒れたマーリンを抱き起こすリブロム。 「リブロム、なのか?」「久しぶりだな、相棒」 再会。リブロムと主人公に、もはや境目は存在しない。 しかし、マーリンの正気も長くは持たなかった。また戦って、救済して、戦って……リブロムは「マーリンの側にいてやりたい」という。 やがて体が保たなくなり、主人公もまた「本」となった。また誰かが、自分の意志を繋いでくれるだろう。 「日記」はあったことしか書けないが、未来は白紙だ。何かを犠牲にできるくらいの強い意志があれば、未来は変えられる。 (セーブしたデータは牢獄の中に本が増えます) 9 :ゲーム好き名無しさん:2014/01/21(火) 01 39 07.80 ID MqeszdAj0 ソウルサクリファイス乙です。 ゲーム中の文献を読み込むとマーリンと主人公の戦いはループの一環に過ぎない… という解釈もできて何とも切ないんだよな あと特定の同行者達のエピソードも世界観感じさせて好きだったな 35 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 40 54.66 ID iV30SRNsO SOUL SACRIFICEのサブストーリー、「魔法使いの仲間」投下します。 ・悪徳魔法使い/ボーマン 「美味いから食べてみろ」 そんなことを言いながら、その男はこちらへ近付いてきた。なんのことはない。ただ目が合っただけだ。 差し出された果物を言われるがままに食べると、男は豹変した。 果物の代金を払えと言うのだ。城が二、三立つとんでもない額である。当然自分は無視した。 しかし相手もしつこい。三日三晩つきまとわれ、ついに自分は根負けした。 結局、相手に同行しながら、働いて払うことになった。そうなってから聞いた相手の名前は、魔法使いの中でも悪名高いボーマン。 金欲にまつわる魔物ばかりを狙い、仲間であろうと報酬の山分けなどしない……そんながめつい魔法使いであった。 日々命懸けで戦っているからか、富に執着する魔法使いは多くない。しかしボーマンにとってはいくらあっても足りないのだという。 魔法使いならば、稼ぎようなど、それこそいくらでもある。それでもなおボーマンは言う。 「全然満たされない」、と。 道々金品を集めながら、我々は標的の魔物に辿り着いた。 金色のゼリー体に数多の財宝を埋め込んだ姿を「イカした格好してるじゃねえか」とボーマンが茶化す。 代償をもたぬ貧しい人間が魔物化した場合、自身の内臓や周囲の物質を 求める物――金欲ならば金銀財宝、食欲ならば山のようなご馳走――に変え、その身に取り込むことが多い。 そうして生まれた魔物は、まとめてスライムと呼ばれる。 どうやらボーマンはそのスライムを知っているらしい。人間時代に借金で首が回らなくなり、金欲にとらわれ魔物となったのだとという。 そもそものきっかけは、家族にひもじい思いをさせたくないという愛情だったそうだ。 「金欲は人を狂わせる。オレみたいな金欲バカは存在しない方がいい」としみじみ言うボーマン。 この旅がどこに行き着くのか、自分は気になり始めていた。 その魔物を退けた後で、ボーマンはある家を訪ねた。地図にもないさびれた街の一軒である。 出迎えてくれた親子は、先ほどのスライム退治の依頼者で、スライスの家族なのだという。 子供の手にはあの日食べさせられた果物があった。 そしてボーマンは、果物の礼だと言い、道中で集めた金品をすべて渡してしまった。 「お前の親父はもうすぐ帰ってくるぞ」 魔物となった人間が同じ過ちを繰り返さないよう、アヴァロンは救済を禁じている。 しかしボーマンは、あの時スライムを救済していたのだ。人間に戻ったあの男は、いずれここへ帰ってくるだろう。 魔物に身を落とす人間は、貧しい地域に多い。恵まれない環境が彼らを追いつめるのだろう。 「世界中の人間が金持ちだったら、魔物は生まれない」 依頼者の家へ向かいながら、ボーマンはそんな信条を語った。施しによって魔物の発生を未然に防ぐ。それがボーマンなりの魔物退治なのだ。 彼は今日もどこかで金を稼いでいるだろう。 36 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 44 01.61 ID iV30SRNsO ・「魔物の子供」パーシヴァル 気がつくと、見知らぬ若者がついてきていた。右腕を見るに魔法使いのようだ。 「いっしょに、いこう」「ひょーてき、おなじだから」 たどたどしい喋り方だ。 同行を許した後も、自分はどこか違和感を感じていた。 彼の振る舞いや戦い方には、どこか、感情が欠落しているような様子があるのだ。 もうひとつ気になる点があった。常に胸を、血が出るほどかきむしっている。 何故そんなことをするのか?胸の「びょーきなんだ」と彼は言う。 それらに対して抱いた疑問も、彼の生い立ちを聞き氷解した。彼は、人間に育てられたのではない。 森に置き去りにされた彼を、魔物が拾い、育てあげたのだ。 戦闘において、パーシヴァルは危機らしい危機に陥ったことが無いという。ただ一度を除いては。 その一度が、母親を生贄にした時だ。 魔物の母親は、ある日、突如として彼に襲いかかった。 しかし彼の両親も魔法使いだったのだろう。誰に教わった訳でもなく、パーシヴァルは母親を生贄にし生き延びた。そうするしかなかったのだ。 母親は、大切に育てた子供を何故殺そうとしたのだろう。彼の「病気」も、その時から始まった。 その経験から、パーシヴァルは魔物に敵対心を抱くようになった。 しかし、魔物化した人間に対してはそればかりでもないようだ。 標的が近いことを知り、彼は「かぞくいたら、やだな」と呟いた。 残される家族のことを心配してしまう。失うつらさを知っているからだ。 おそらく、と自分は考えた。 母親は、息子を人間として育てたかったのではないだろうか。 そのために、身をもって二つのことを教えようとした。 ひとつは、魔物は人間とは相容れないのだということ。そしてもうひとつは、命を奪う行為への罪悪感。 どちらの感情も人間に必要なものだ。そして、多くの魔法使いが、それらのために葛藤する。 その気持ちを失ってしまえば、もはや魔物と変わりはない。 パーシヴァルの胸の痛みや苦しみ、「病気」の正体もおそらくはこの葛藤だ。いつかは理解できる日が来るだろう。 この推測を、自分は伝えてみた。 「かーさんも、よろこんでいるのかな」 魔物の母親が望んだ通り、パーシヴァルは人の心を学びつつある。子供の成長を喜ばない母親はいない。 「そうか。それなら、うれしい」 パーシヴァルは無邪気に笑う。彼が成長した時、またこうして笑いあえたなら、言うことはない。 補足 パーシヴァルを育てた魔物は動く樹木であるコボルト。知識を蓄えながら移動するだけの無害な魔物で ゲーム中でもプレイヤーに対して攻撃・反撃は一切行わない。 37 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 49 15.13 ID iV30SRNsO ・「狼男の苦悩」ガウェイン ワーウルフという魔物がいる。ひどく凶暴で、幾多の魔法使いが返り討ちに遭っている。その中には顔見知りも何人かいた。 そういった事情もあり、自分は次の目標をワーウルフに定めた。 ガウェインという隻眼の魔物使いが同行を願い出てきた。ワーウルフを追い、もう十年になるという。 ワーウルフはいつもガウェインの側に現れるらしい。そのせいで彼の知り合いは何人も犠牲になっていた。 彼がいない時、ラグネルという女魔法使いが訪ねてきた。ガウェインの知り合いらしいが、彼抜きで話がしたかったという。 これまでガウェインはワーウルフに一度も遭遇できずにいる。十年も追っているのに。 「おかしいと思いませんか?」……語られた彼女の「仮説」は筋が通っていた。 翌日。ワーウルフが現れたとの情報が入ったが、到着した時にはもう立ち去っていた。 またも取り逃がしてしまったようだ。 本当にワーウルフなんて魔物は存在するのだろうか、と、ガウェインは呟いた。 ワーウルフを探し求める中で、彼は「自分の右目」を代償にささげている。そうまでしても会えないのだ。 一度でも姿を見たことはあるのか、と自分は尋ねた。 ……動揺した彼は打ち明けた。時折、知らぬ場所で目覚めることがあると。 出会えないはずだ。ワーウルフはガウェイン自身なのだから。彼も薄々は感づいていたのかもしれない。 自分はガウェインに頼まれ、しばらく彼を見張ることになった。魔物へ変わる瞬間を見届けねばならない。 それから三日目のことだ。離れた場所にワーウルフが現れたというのだ。 もちろん、目を離すような真似はしていない。自分たちはすぐさまその場にかけつけ、ワーウルフを倒した。 ワーウルフの巨体が崩れていく。これで元の人間が現れるだろう。 だが、そこに残ったのは人間ではなく、ひとつの眼球だった。 ガウェインは叫んだ。「ワーウルフとあいまみえたい」という彼の願いは、代償を元に、ある意味叶えられたのだ。 彼は本当に、事実に気付いていなかったのだろうか……? 錯乱したワーウルフ――ガウェイン――が各地で暴れている。 ラグネルには殺さないよう頼まれたが、見逃せば、またワーウルフとして暴れ出すかもしれない。 自分は元の姿に戻った彼にとどめを刺そうとした。 「待って!殺さないで!」 割り込んでくるラグネル。 十年前、ラグネルが駆け出しの魔法使いだったころだ。 ある魔物を倒したところ、全身に獣のような毛が生える、奇妙な代償を負ってしまった。 ガウェインはそれを治療と称して引き受けたのだという。ラグネルにとっては命の恩人なのだ。 「私が、元の醜い姿に戻ればいい」そう言ってラグネルは、ガウェインが肩代わりしていた代償を再び取り込んだ。そして…… 数日後、傷の癒えたガウェインが自分を訪ねてきた。 ラグネルは、かつて死に別れた相棒の妹らしい。親友に代わって彼女を守ろうと決めていたそうだ。 もう自分の影を追う必要もなくなったからな、と表情をゆるめたガウェイン。 代償からラグネルを救うべく、彼は今もどこかで躍動しているだろう。 38 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 58 46.74 ID iV30SRNsO ・「復讐の騎士」ランスロット 魔物に身を落としたとは言え、元が人間であったことに変わりはない。 そういった意味からも、魔物を殺す魔法使いたちは嫌悪と忌避の対象である。 それでも魔物は各地で生まれる。魔法使いは、疎まれながらも必要とされていた。 ある日、魔法使い嫌いで有名なレオデ王から魔物の討伐を依頼された。 魔物を倒し終わると、ひとりの魔法使いが声をかけてきた。その男は、魔法使いの間でも噂になっている。 やむを得ない需要を狙ってレオデ王に取り入った側近、ランスロット。 手が回らなくてね、などと言うところを見るに今回の依頼は彼の手伝いだったようだ。 彼はもうひとつ依頼をしてきた。山奥の屋敷に密書を届けろと言うのだ。 怪訝に思いつつ向かった屋敷には、魔法使いが集まっていた。 国王はその権力の下、魔法使いに激しい弾圧を加えている。ランスロットとこの者たちはその渦中で家族を失った。 それ以来、蜂起の機会を窺っているらしい。 王の側近とはいえランスロットは魔法使いだ。彼に対する城内の目は冷たい。魔法使いからも、王の腰巾着だ犬だと揶揄される。 ランスロットはこのために城に入り込んでいたのだ。復讐を果たし、国を変えるために。 そして秘密を打ち明けることで、自分をも仲間に引き入れようとしている。 今回の密書の内容は「今しばらく待機するように」との指示だった。 ひとりの女がその密書を握り潰した。長すぎる「待て」に、痺れを切らしているようだった。 ある日、相談があるとのことでランスロットに呼び出された。 王妃グウィネビアが懐妊したそうだ。 なんでも、計略のために近付いた王妃と、気が付けば本気で恋に落ちていたのだという。 つまり子供の父親はランスロットだ。そのことが明らかになれば、もちろん大変なことになる。 屋敷を抜け出した王妃と落ち合うランスロット。 彼はすべてを打ち明けた。始めは計略のための嘘だったが、いつしか真実になったこと。 復讐よりも、今は彼女とお腹の子供を大切に思ってしまっていること……。 二人は駆け落ちを決意した。 旅慣れないグウィネビアを背負うランスロット。自分は最後に、国境までの護衛を引き受けた。 ――突然、彼の動きが止まった。グウィネビアの後頭部に、氷の矢が突き刺さっていた。 背後には、あの屋敷にいた女魔法使いがいた。 裏切り者とわめく彼女を退けることには成功したが、グウィネビアが生き返ることはない。 ランスロットは三日三晩泣き通したのち、最愛の人を湖に葬った。 しばらくしてランスロットに再会した。今は罪人として、追っ手から逃れる日々だという。 運命を呪って生きていくこともできるが、彼はそうしないことを選んだ。 グウィネビアと二人で生きると決めた瞬間の満ち足りた想いや、彼女への気持ちを憎しみで塗りつぶしてしまわないように。 いつか自分の運命を受け入れられる日が来ることを、ランスロット自身も信じていた。 39 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 19 03 12.76 ID iV30SRNsO ・「異端の救済者」エレイン サンクチュアリという組織がある。ゴルロイスなる魔法使いを中心とした、すべての命の救済を目指す団体だ。 その理念ゆえ、生贄を原則とするアヴァロンとは対立している。 しかし、アヴァロンから鞍替えする魔法使いも少なくない。人材の流出を危険視したアヴァロンがゴルロイスの殺害要請を出すほどだ。 ゴルロイスの出自や来歴はおろか、顔すら誰も知らないと言うのに。 自分はそのサンクチュアリの加入試験を受けていた。 女魔法使いと二人組になり魔物を追うという あの時 とよく似た状況。ただし、今回の目的は生贄ではなく救済だ。 エレインというのが今回のパートナーの名である。彼女もかつては普通の魔法使いであった。信頼できる相棒もいたらしい。 とある要請中、その相棒は、傷ついたエレインを生贄に捧げようとした。 他人の命を捧げれば、その者の死と引き換えに強大な魔法を使うことができるからだ。 命からがら逃げ出したエレインは、その裏切りを通し魔法使いという生き方を憎むようになった。 そうして正反対の教えを掲げるサンクチュアリに傾倒したという訳だ。 サンクチュアリは救済活動を通し、生贄を行う 汚らわしい人間 を排除した理想国家を作ろうとしている。 サンクチュアリのメンバーや賛同者は皆、ゴルロイスの著した本を持っている。 自分もエレインの持っていたそれを読んだが、生贄という行為の汚らわしさと救済の必要性を説いたその本は、純粋すぎて気味が悪いほどだった。 エレインから見れば、今の自分は同士だ。しかし違う。自分は仲間を殺して生き延びた。 もしニミュエが生きていたなら、エレインのようになっていたのだろうか……。 いよいよ標的が近い。これを乗り越えれば、サンクチュアリへの加入が認められる。 そうなれば、自分もきっとゴルロイスに会うだろう。 ゴルロイスを殺せるだろう。 自分がサンクチュアリの門を叩いたのは、内に入りゴルロイスを暗殺するためなのだから。 と、物陰から飛び出した魔物がエレインを跳ね飛ばした。続いて、魔物の殺気が自分へ突き刺さる。 オマエには死なれたくない――瀕死の体でそんなことを言うエレイン。 「オマエは生きろ。私を踏み台にして」 そんなことはできない。自分は即答し、最後の魔物に立ち向かった。ニミュエの時と同じ思いを味わうのはごめんだ。 魔物を倒し息を切らす自分に、合格だ、と声がかけられた。エレインだ。 とても重傷には見えない。どうやらあれは演技で、自分は試されたらしい。 エレインこそが、サンクチュアリの首謀者ゴルロイスだった。その目で志願者を見極めにきたのだろう。 さらに「さあ、どうする?私を殺すか?」などと尋ねてくる。暗殺者など、もう珍しくもないという。 ニミュエとダブってしまった時点で、自分に彼女は殺せない。やめておくと答えた自分を、エレインは不思議そうに笑った。 「気に入ったよ。いつかゆっくり話をしよう」 差し出された手を握る。 今回の旅は、あの時とは違う、穏やかな終わりを迎えた。 40 :ゲーム好き名無しさん:2014/01/25(土) 19 15 25.74 ID iV30SRNsO ソウルサクリファイスのサブストーリー、以上五人で終了です。 ついでに 9を説明しとくと ソルサク世界には「永劫回帰」なる説がある 平和な世界に悪い魔法使いが現れて長い長い間世界を牛耳るが 神が無名のある魔法使いを送り込むことにより、世界は再び平和になる それが繰り返されているという考え方 作中でも「古い文献によると世界は何度か聖杯により蘇っているらしい」と言われている つまり「マーリン」と無名の魔法使い、マーリンと主人公は…ということ
https://w.atwiki.jp/wod8/pages/27.html
ブロックを何回叩けばいいのかよくわかる解説です。 素手 ピッケル アックス シャベル スコア 素手 ブロック名 耐久値 土 2 石 5 丸石 5 原木 4 板材 4 葉 2 黒曜石 10 ネザーラック 5 ソウルサンド 4 石炭鉱石 4 鉄鉱石 5 ラピスラズリ鉱石 4 金鉱石 5 レッドストーン鉱石 5 ダイヤモンド鉱石 5 グロウストーン 3 サボテン 4 かぼちゃ 4 スイカ 4 砂 2 砂利 4 サトウキビ 1 ネザーレンガ 4 ネザーレンガ柵 4 石レンガ 4 壊レンガ 4 苔レンガ 4 雪(薄) 1 氷 4 モンスタースポーナー 4 ディスペンサー 4 柵 4 水 4 溶岩 4 岩盤 4 雪(大きい) 不明 ピッケル 木ピッケル ブロック名 耐久値 土 不明 石 4 丸石 不明 原木 不明 板材 不明 葉 不明 黒曜石 不明 ネザーラック 不明 ソウルサンド 不明 石炭鉱石 不明 鉄鉱石 不明 ラピスラズリ鉱石 不明 金鉱石 不明 レッドストーン鉱石 不明 ダイヤモンド鉱石 不明 グロウストーン 不明 サボテン 不明 かぼちゃ 不明 スイカ 不明 砂 不明 砂利 不明 サトウキビ 不明 ネザーレンガ 不明 ネザーレンガ柵 不明 石レンガ 不明 壊レンガ 不明 苔レンガ 不明 雪(薄) 不明 氷 不明 モンスタースポーナー 不明 ディスペンサー 不明 柵 不明 水 不明 溶岩 不明 岩盤 不明 雪(大きい) 不明 アックス シャベル スコア ブロック名 スコア 土 6
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1009.html
ソウルサクリファイス part66-369~372 part67-5~11・35~40 369 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 39 07.91 ID 9IIF0WP2O 埋めがてら、未解決にあったPSvita/SOUL SACRIFICE(ソウルサクリファイス)投下します。 先に文中の語を補足すると 人型→人間が魔物になったもの。魔法使いの主な仕事はこれの排除だが、「人殺し」扱い。 生贄→動植物、上記の人型などの魂を右腕(魔法を使う腕)に取り込むこと。相手は死ぬ。 聖杯→大事なものと引き換えに何でも願いを叶えてくれる、(一応)伝説上の代物。だいたいの人型はこれのせいで魔物化する。 主人公はひとりの奴隷である。 世界は滅びかけており、その原因である魔法使い「マーリン」の生贄になる順番を待つだけの存在だった。 しかしある日、「リブロム」と名乗る生きた本を手に入れる。 なんでもリブロムは、かつてマーリンの相棒だった「ある魔法使い」が遺した日記帳であり、その記述を追体験できる魔導書らしい。 他の奴隷たちはリブロムを読み終わる前に生贄にされてしまったが、 追体験から知識と魔法を身に着けマーリンの正体を知れば、奴を倒して生き延びることも可能だという。 わずかな可能性に賭け、主人公はリブロムを読み始める。…… 魔法使いを束ねる組織「アヴァロン」、彼はその加入試験を受けていた。 同時期に受験を志願した魔法使いと二人で目標の魔物を倒し、その上であるものを生贄にすれば 合格だというその試験は、受験者の半数以上が死に至る過酷なものである。 合格すれば一人前とみなされ、公式に人型の討伐を請け負うことになる。 彼のパートナーはニミュエという女だった。 自制できないほどの殺戮衝動に苦しみながら悪態ばかりつくニミュエだったが ある晩、涙を零したニミュエの背を彼がさすってやったことをきっかけに彼らは打ち解ける。 その後も旅は続き、ついに目標の人型を生贄にした。激戦の末、彼らは生き残ったのだ。 しかしこの試験において、死亡者が半数を下回ることはない。 何故ならば、最後に生贄にしなければいけないのは同行者の命だからである。 葛藤しながらも彼らは戦い、そして勝ったのは彼だった。 ニミュエを生贄にすると、ニミュエの記憶や思い、彼女を苦しめていた殺戮衝動までもが右腕に流れ込んできた。 その中には、「オマエと違うかたちで出会えていたら……」「今までありがとう」という素直な気持ちがあった。 「殺戮衝動は、自分の出生の秘密からくるものだ」「引き継がせて申し訳ない」という謝罪もあった。 彼はこれ以降、仲間を手に掛けた罪悪感と、ニミュエから受け継いだ殺戮衝動に苦しむこととなる。 370 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 42 45.67 ID 9IIF0WP2O ――時は流れ、彼は次の相棒であるマーリンと旅をしていた。出会いは数年前に遡る。 予知能力を持つマーリンが、「呪われた魔法使い(=彼)が世界を滅ぼす」という未来を阻止しようと、つまり彼を殺そうと、彼を訪ねてきたのだ。 しかし、「気が変わった」のだという。 マーリンは予知能力の代償として、「異様に早く老いる体」を持っていた。 生贄を取り込むことで若返るが、三日と持たずにまた生贄が必要になる。 難儀な体を持つもの同士相棒になろうと、右腕の殺戮衝動に悩む彼を誘ってきたのだ。そして彼もそれを受け入た。 それからは、相応の代償を捧げればどんな願いも叶うという「聖杯」を探す旅をしている。 彼らは切に「普通の体」を欲していた。殺戮衝動から解き放たれ、終末を防ぐためにも。 周囲からするとマーリンはひどく気まぐれな人間であるという。旅の最中にも、マーリンは突然「息子」に会いたいと言い出した。 時に、生贄にした(元)人間の記憶が自分のものと混ざり合うことがある。マーリンに息子はいない。 以前生贄にした人間は「息子」がよほど大事だったのだろう。その「息子」のいた村も、既に別の魔物に滅ぼされていたのだが……。 彼らは聖杯の手がかりを得るために、人型ばかりを狙っていた。人間の魔物化には聖杯が関わると言われているからだ。 また、人型を倒せば彼の殺戮衝動も鎮まる。倒した魔物は、マーリンが生きるための生贄になる。 彼らの利害は一致していた。ただ、聖杯探しは難航していた。 ある時取り込んだ生贄は、ひどく妻を愛していた。その記憶に従いたどり着いた妻のもとには、ある女がいた。 はじめに取り込んだ「夫」自体が彼らをおびきだす罠だったのだ。 その女は「モルガン・ル・フェ」、自称マーリンの元相棒だ。 「隣にいるから」という理由で彼を妬み、繰り返し彼らに襲いかかっては、マーリンに心中をねだる。 マーリンのみならず、彼もまたモルガンを嫌っていた。容貌がニミュエに瓜二つなのだ。 マーリンはモルガンを「ばあさん」呼ばわりするが……。 おまけにモルガンの過去は彼の母親と一致している。そして、彼は母親の顔を思い出すことができない――。 モルガンは逃がしてしまったが、夫の死により魔物化した妻をも、彼らは生贄として取り込んだ。 「魂だけでも、腕の中で再会させたい」と願いながら。 371 :ゲーム好き名無しさん:2014/01/20(月) 21 46 53.50 ID 9IIF0WP2O 聖杯は見つからず、彼は徐々に魔物に近付いていく。アヴァロンが始末に乗り出す程に。 魔物化する前に彼を殺すのが、相棒であるマーリンの役割だった。早く殺せとつっかかる彼とマーリンはついに決別し、戦い始める。 そんな事態をモルガンが見逃すはずがない。楽しくてたまらない様子の彼女に、彼らは詰め寄った 二人の諍いは、その「芝居」は、見事にモルガンを釣り上げたのだ。 この女が「母親」だ、と確信する彼に、「私の 娘 はオマエなんかじゃない!!」と激昂し魔物化するモルガン。 モルガンの顔がニミュエに見えたのは、「母親」の記憶がモルガンと一致したのは、モルガンが「ニミュエの母親」であるためだった。 自分自身で気付けたものの、彼の記憶もまた混濁していたのだ。 ニミュエの狂気の根源は出生理由にあった。ならば母親を殺せばこの衝動は収まるのではないか――彼はそう読んだのだ。 戦闘の末、息も絶え絶えになったモルガンは「自分を生贄にしてほしい」と頼んできた。 モルガンの魂を得て、ニミュエの殺戮衝動は収まった。右腕のニミュエに、彼はおやすみを告げる。 「彼が世界を滅ぼす未来」は、ここにようやく阻止されたのだ。 そして、モルガンの記憶はマーリンを狂わせた。 ……昔、「マーリン」という悪の魔法使いがいた。 年老いては生贄を用いて若返る、不死の禁術を使っていた。 予知能力さえあった。あまたの生贄のうちの誰かから引き継いだのだろう。 そのマーリンを倒し、世界を救った「無名の魔法使い」がいた。彼は現れた「聖杯」に世界の再生を願い、マーリンの体を生贄にした。 しかし無名の魔法使いの記憶は次第に乱れ始め、自分をマーリンだと思い込むようになった。 引き継いだ禁術と予知能力も、生まれ付きであると。 モルガンはその「無名の魔法使い」の相棒だったのだ。 相棒を失ったモルガンは孤独に打ちのめされ、聖杯にすがり、ニミュエという分身を生み出した。 しかし、ニミュエもモルガンを捨てる。モルガンは、生きる意味を見失った。 最後くらいは誰かと一緒にいたい……そんな思いから相棒を追っていたのだ。 彼とマーリンの出会いも、モルガン=ニミュエの宿った右腕と「無名の魔法使い」の記憶が作り出したものだったのだろうか? 様々なショックから失踪したマーリンを彼は見つけ出した。 そして、かつてニミュエに言えなかった、素直な思いを告げる。 お前が誰だろうと知ったこっちゃない、分身も記憶も関係ない、お前は自分の大事な相棒だ、と。 沈黙の後、ありがとう、と呟いたマーリン。真相を乗り越え、彼らは真の絆を手に入れた。 聖杯が現れたのは、その瞬間だった。 372 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 51 21.69 ID 9IIF0WP2O 正確に言うと、マーリンにだけ聖杯が見え始めたのだ。 狂ったように笑うマーリン。 欲望に見合った代償ができれば聖杯は勝手に現れる。それだけのことだった。 彼を生贄にすれば、マーリンの願いが叶う。そこに葛藤はあっただろうか。あったならば救いはある、と彼は思う。 ……芝居などではない殺し合いが、始まった。 戦いが終わってみれば、跪いているのはマーリンの方だった。 だが、二人も相棒は殺せないと悟った彼は生贄になることを決めた。自分に右腕をかざすマーリンの涙を見届け、眼を閉じる…… しかし、マーリンは結局彼を生贄にせずその場を去った。 再び追った彼が見つけたのは、マーリンの面影すらない化物だった。 相棒にせめて人間らしい死を与え、自分も後を追おうと彼は決める。 圧倒的な力の前に、千切れ、壊れた体が肉塊と化す。が、驚いたことに、化物はそこに自らの血をそそいだ。 彼の体は蘇った。 混乱しながらもまた襲いかかり、殺されかけては蘇る。なぜ情けをかける?あれはまだ相棒なのか?戦いを繰り返せというのか? 何回も、何日も、何年も、何年も何年もそれが続いた。 ……不死の血のせいで彼は死ねなくなったが、体はもはや人の形をとれなくなった。 やがてマーリンの周りは、生贄用の人間と檻で埋め尽くされた。 彼は考えた。「この人間たちに思いを託したい」。残った力が彼の体を、思いを伝える「本」へと変えていく。 ……「ある魔法使い」とは、リブロム自身だったのだ。 すべてを知った主人公は、リブロムの意志を継ぎマーリンに挑むことを決意する。リブロムは生贄となり、すべての力を主人公に託した。 現れた「ある魔法使い」を目にしたマーリンは驚く。マーリンも、今なおリブロムを大切に思っていたからだ。 ……やがて戦いも終わった。マーリンと、マーリンが使えなかった聖杯を前に主人公は気がつく。これは、「マーリン」と「無名の魔法使い」の逸話と同じではないのか……? 6 :ソウルサクリファイス:2014/01/20(月) 21 57 44.03 ID 9IIF0WP2O (※前スレが埋まったのでその続きです) →(マーリンを生贄にする) 右腕の中で、リブロムとマーリンは再会する。 「リブロムなのか?」「久しぶりだな、相棒」 「ここまで、長かった…」「すまない。もっと早く楽にしてやりたかった」 「 最後くらいは、誰かと一緒にいたい 」「ああ。そのために、オレは生きてきたんだ……」 世界は蘇った。人々が行き帰り、草木は緑を取り戻す。 主人公もまた、マーリンと同じ道を辿るかもしれない。でもきっと大丈夫だ。 何かを犠牲にできるくらいの強い意志があれば、未来は変えられると知っているから。 →(マーリンを救済する) 倒れたマーリンを抱き起こすリブロム。 「リブロム、なのか?」「久しぶりだな、相棒」 再会。リブロムと主人公に、もはや境目は存在しない。 しかし、マーリンの正気も長くは持たなかった。また戦って、救済して、戦って……リブロムは「マーリンの側にいてやりたい」という。 やがて体が保たなくなり、主人公もまた「本」となった。また誰かが、自分の意志を繋いでくれるだろう。 「日記」はあったことしか書けないが、未来は白紙だ。何かを犠牲にできるくらいの強い意志があれば、未来は変えられる。 (セーブしたデータは牢獄の中に本が増えます) 9 :ゲーム好き名無しさん:2014/01/21(火) 01 39 07.80 ID MqeszdAj0 ソウルサクリファイス乙です。 ゲーム中の文献を読み込むとマーリンと主人公の戦いはループの一環に過ぎない… という解釈もできて何とも切ないんだよな あと特定の同行者達のエピソードも世界観感じさせて好きだったな 35 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 40 54.66 ID iV30SRNsO SOUL SACRIFICEのサブストーリー、「魔法使いの仲間」投下します。 ・悪徳魔法使い/ボーマン 「美味いから食べてみろ」 そんなことを言いながら、その男はこちらへ近付いてきた。なんのことはない。ただ目が合っただけだ。 差し出された果物を言われるがままに食べると、男は豹変した。 果物の代金を払えと言うのだ。城が二、三立つとんでもない額である。当然自分は無視した。 しかし相手もしつこい。三日三晩つきまとわれ、ついに自分は根負けした。 結局、相手に同行しながら、働いて払うことになった。そうなってから聞いた相手の名前は、魔法使いの中でも悪名高いボーマン。 金欲にまつわる魔物ばかりを狙い、仲間であろうと報酬の山分けなどしない……そんながめつい魔法使いであった。 日々命懸けで戦っているからか、富に執着する魔法使いは多くない。しかしボーマンにとってはいくらあっても足りないのだという。 魔法使いならば、稼ぎようなど、それこそいくらでもある。それでもなおボーマンは言う。 「全然満たされない」、と。 道々金品を集めながら、我々は標的の魔物に辿り着いた。 金色のゼリー体に数多の財宝を埋め込んだ姿を「イカした格好してるじゃねえか」とボーマンが茶化す。 代償をもたぬ貧しい人間が魔物化した場合、自身の内臓や周囲の物質を 求める物――金欲ならば金銀財宝、食欲ならば山のようなご馳走――に変え、その身に取り込むことが多い。 そうして生まれた魔物は、まとめてスライムと呼ばれる。 どうやらボーマンはそのスライムを知っているらしい。人間時代に借金で首が回らなくなり、金欲にとらわれ魔物となったのだとという。 そもそものきっかけは、家族にひもじい思いをさせたくないという愛情だったそうだ。 「金欲は人を狂わせる。オレみたいな金欲バカは存在しない方がいい」としみじみ言うボーマン。 この旅がどこに行き着くのか、自分は気になり始めていた。 その魔物を退けた後で、ボーマンはある家を訪ねた。地図にもないさびれた街の一軒である。 出迎えてくれた親子は、先ほどのスライム退治の依頼者で、スライスの家族なのだという。 子供の手にはあの日食べさせられた果物があった。 そしてボーマンは、果物の礼だと言い、道中で集めた金品をすべて渡してしまった。 「お前の親父はもうすぐ帰ってくるぞ」 魔物となった人間が同じ過ちを繰り返さないよう、アヴァロンは救済を禁じている。 しかしボーマンは、あの時スライムを救済していたのだ。人間に戻ったあの男は、いずれここへ帰ってくるだろう。 魔物に身を落とす人間は、貧しい地域に多い。恵まれない環境が彼らを追いつめるのだろう。 「世界中の人間が金持ちだったら、魔物は生まれない」 依頼者の家へ向かいながら、ボーマンはそんな信条を語った。施しによって魔物の発生を未然に防ぐ。それがボーマンなりの魔物退治なのだ。 彼は今日もどこかで金を稼いでいるだろう。 36 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 44 01.61 ID iV30SRNsO ・「魔物の子供」パーシヴァル 気がつくと、見知らぬ若者がついてきていた。右腕を見るに魔法使いのようだ。 「いっしょに、いこう」「ひょーてき、おなじだから」 たどたどしい喋り方だ。 同行を許した後も、自分はどこか違和感を感じていた。 彼の振る舞いや戦い方には、どこか、感情が欠落しているような様子があるのだ。 もうひとつ気になる点があった。常に胸を、血が出るほどかきむしっている。 何故そんなことをするのか?胸の「びょーきなんだ」と彼は言う。 それらに対して抱いた疑問も、彼の生い立ちを聞き氷解した。彼は、人間に育てられたのではない。 森に置き去りにされた彼を、魔物が拾い、育てあげたのだ。 戦闘において、パーシヴァルは危機らしい危機に陥ったことが無いという。ただ一度を除いては。 その一度が、母親を生贄にした時だ。 魔物の母親は、ある日、突如として彼に襲いかかった。 しかし彼の両親も魔法使いだったのだろう。誰に教わった訳でもなく、パーシヴァルは母親を生贄にし生き延びた。そうするしかなかったのだ。 母親は、大切に育てた子供を何故殺そうとしたのだろう。彼の「病気」も、その時から始まった。 その経験から、パーシヴァルは魔物に敵対心を抱くようになった。 しかし、魔物化した人間に対してはそればかりでもないようだ。 標的が近いことを知り、彼は「かぞくいたら、やだな」と呟いた。 残される家族のことを心配してしまう。失うつらさを知っているからだ。 おそらく、と自分は考えた。 母親は、息子を人間として育てたかったのではないだろうか。 そのために、身をもって二つのことを教えようとした。 ひとつは、魔物は人間とは相容れないのだということ。そしてもうひとつは、命を奪う行為への罪悪感。 どちらの感情も人間に必要なものだ。そして、多くの魔法使いが、それらのために葛藤する。 その気持ちを失ってしまえば、もはや魔物と変わりはない。 パーシヴァルの胸の痛みや苦しみ、「病気」の正体もおそらくはこの葛藤だ。いつかは理解できる日が来るだろう。 この推測を、自分は伝えてみた。 「かーさんも、よろこんでいるのかな」 魔物の母親が望んだ通り、パーシヴァルは人の心を学びつつある。子供の成長を喜ばない母親はいない。 「そうか。それなら、うれしい」 パーシヴァルは無邪気に笑う。彼が成長した時、またこうして笑いあえたなら、言うことはない。 補足 パーシヴァルを育てた魔物は動く樹木であるコボルト。知識を蓄えながら移動するだけの無害な魔物で ゲーム中でもプレイヤーに対して攻撃・反撃は一切行わない。 37 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 49 15.13 ID iV30SRNsO ・「狼男の苦悩」ガウェイン ワーウルフという魔物がいる。ひどく凶暴で、幾多の魔法使いが返り討ちに遭っている。その中には顔見知りも何人かいた。 そういった事情もあり、自分は次の目標をワーウルフに定めた。 ガウェインという隻眼の魔物使いが同行を願い出てきた。ワーウルフを追い、もう十年になるという。 ワーウルフはいつもガウェインの側に現れるらしい。そのせいで彼の知り合いは何人も犠牲になっていた。 彼がいない時、ラグネルという女魔法使いが訪ねてきた。ガウェインの知り合いらしいが、彼抜きで話がしたかったという。 これまでガウェインはワーウルフに一度も遭遇できずにいる。十年も追っているのに。 「おかしいと思いませんか?」……語られた彼女の「仮説」は筋が通っていた。 翌日。ワーウルフが現れたとの情報が入ったが、到着した時にはもう立ち去っていた。 またも取り逃がしてしまったようだ。 本当にワーウルフなんて魔物は存在するのだろうか、と、ガウェインは呟いた。 ワーウルフを探し求める中で、彼は「自分の右目」を代償にささげている。そうまでしても会えないのだ。 一度でも姿を見たことはあるのか、と自分は尋ねた。 ……動揺した彼は打ち明けた。時折、知らぬ場所で目覚めることがあると。 出会えないはずだ。ワーウルフはガウェイン自身なのだから。彼も薄々は感づいていたのかもしれない。 自分はガウェインに頼まれ、しばらく彼を見張ることになった。魔物へ変わる瞬間を見届けねばならない。 それから三日目のことだ。離れた場所にワーウルフが現れたというのだ。 もちろん、目を離すような真似はしていない。自分たちはすぐさまその場にかけつけ、ワーウルフを倒した。 ワーウルフの巨体が崩れていく。これで元の人間が現れるだろう。 だが、そこに残ったのは人間ではなく、ひとつの眼球だった。 ガウェインは叫んだ。「ワーウルフとあいまみえたい」という彼の願いは、代償を元に、ある意味叶えられたのだ。 彼は本当に、事実に気付いていなかったのだろうか……? 錯乱したワーウルフ――ガウェイン――が各地で暴れている。 ラグネルには殺さないよう頼まれたが、見逃せば、またワーウルフとして暴れ出すかもしれない。 自分は元の姿に戻った彼にとどめを刺そうとした。 「待って!殺さないで!」 割り込んでくるラグネル。 十年前、ラグネルが駆け出しの魔法使いだったころだ。 ある魔物を倒したところ、全身に獣のような毛が生える、奇妙な代償を負ってしまった。 ガウェインはそれを治療と称して引き受けたのだという。ラグネルにとっては命の恩人なのだ。 「私が、元の醜い姿に戻ればいい」そう言ってラグネルは、ガウェインが肩代わりしていた代償を再び取り込んだ。そして…… 数日後、傷の癒えたガウェインが自分を訪ねてきた。 ラグネルは、かつて死に別れた相棒の妹らしい。親友に代わって彼女を守ろうと決めていたそうだ。 もう自分の影を追う必要もなくなったからな、と表情をゆるめたガウェイン。 代償からラグネルを救うべく、彼は今もどこかで躍動しているだろう。 38 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 18 58 46.74 ID iV30SRNsO ・「復讐の騎士」ランスロット 魔物に身を落としたとは言え、元が人間であったことに変わりはない。 そういった意味からも、魔物を殺す魔法使いたちは嫌悪と忌避の対象である。 それでも魔物は各地で生まれる。魔法使いは、疎まれながらも必要とされていた。 ある日、魔法使い嫌いで有名なレオデ王から魔物の討伐を依頼された。 魔物を倒し終わると、ひとりの魔法使いが声をかけてきた。その男は、魔法使いの間でも噂になっている。 やむを得ない需要を狙ってレオデ王に取り入った側近、ランスロット。 手が回らなくてね、などと言うところを見るに今回の依頼は彼の手伝いだったようだ。 彼はもうひとつ依頼をしてきた。山奥の屋敷に密書を届けろと言うのだ。 怪訝に思いつつ向かった屋敷には、魔法使いが集まっていた。 国王はその権力の下、魔法使いに激しい弾圧を加えている。ランスロットとこの者たちはその渦中で家族を失った。 それ以来、蜂起の機会を窺っているらしい。 王の側近とはいえランスロットは魔法使いだ。彼に対する城内の目は冷たい。魔法使いからも、王の腰巾着だ犬だと揶揄される。 ランスロットはこのために城に入り込んでいたのだ。復讐を果たし、国を変えるために。 そして秘密を打ち明けることで、自分をも仲間に引き入れようとしている。 今回の密書の内容は「今しばらく待機するように」との指示だった。 ひとりの女がその密書を握り潰した。長すぎる「待て」に、痺れを切らしているようだった。 ある日、相談があるとのことでランスロットに呼び出された。 王妃グウィネビアが懐妊したそうだ。 なんでも、計略のために近付いた王妃と、気が付けば本気で恋に落ちていたのだという。 つまり子供の父親はランスロットだ。そのことが明らかになれば、もちろん大変なことになる。 屋敷を抜け出した王妃と落ち合うランスロット。 彼はすべてを打ち明けた。始めは計略のための嘘だったが、いつしか真実になったこと。 復讐よりも、今は彼女とお腹の子供を大切に思ってしまっていること……。 二人は駆け落ちを決意した。 旅慣れないグウィネビアを背負うランスロット。自分は最後に、国境までの護衛を引き受けた。 ――突然、彼の動きが止まった。グウィネビアの後頭部に、氷の矢が突き刺さっていた。 背後には、あの屋敷にいた女魔法使いがいた。 裏切り者とわめく彼女を退けることには成功したが、グウィネビアが生き返ることはない。 ランスロットは三日三晩泣き通したのち、最愛の人を湖に葬った。 しばらくしてランスロットに再会した。今は罪人として、追っ手から逃れる日々だという。 運命を呪って生きていくこともできるが、彼はそうしないことを選んだ。 グウィネビアと二人で生きると決めた瞬間の満ち足りた想いや、彼女への気持ちを憎しみで塗りつぶしてしまわないように。 いつか自分の運命を受け入れられる日が来ることを、ランスロット自身も信じていた。 39 :ソウルサクリファイス:2014/01/25(土) 19 03 12.76 ID iV30SRNsO ・「異端の救済者」エレイン サンクチュアリという組織がある。ゴルロイスなる魔法使いを中心とした、すべての命の救済を目指す団体だ。 その理念ゆえ、生贄を原則とするアヴァロンとは対立している。 しかし、アヴァロンから鞍替えする魔法使いも少なくない。人材の流出を危険視したアヴァロンがゴルロイスの殺害要請を出すほどだ。 ゴルロイスの出自や来歴はおろか、顔すら誰も知らないと言うのに。 自分はそのサンクチュアリの加入試験を受けていた。 女魔法使いと二人組になり魔物を追うという あの時 とよく似た状況。ただし、今回の目的は生贄ではなく救済だ。 エレインというのが今回のパートナーの名である。彼女もかつては普通の魔法使いであった。信頼できる相棒もいたらしい。 とある要請中、その相棒は、傷ついたエレインを生贄に捧げようとした。 他人の命を捧げれば、その者の死と引き換えに強大な魔法を使うことができるからだ。 命からがら逃げ出したエレインは、その裏切りを通し魔法使いという生き方を憎むようになった。 そうして正反対の教えを掲げるサンクチュアリに傾倒したという訳だ。 サンクチュアリは救済活動を通し、生贄を行う 汚らわしい人間 を排除した理想国家を作ろうとしている。 サンクチュアリのメンバーや賛同者は皆、ゴルロイスの著した本を持っている。 自分もエレインの持っていたそれを読んだが、生贄という行為の汚らわしさと救済の必要性を説いたその本は、純粋すぎて気味が悪いほどだった。 エレインから見れば、今の自分は同士だ。しかし違う。自分は仲間を殺して生き延びた。 もしニミュエが生きていたなら、エレインのようになっていたのだろうか……。 いよいよ標的が近い。これを乗り越えれば、サンクチュアリへの加入が認められる。 そうなれば、自分もきっとゴルロイスに会うだろう。 ゴルロイスを殺せるだろう。 自分がサンクチュアリの門を叩いたのは、内に入りゴルロイスを暗殺するためなのだから。 と、物陰から飛び出した魔物がエレインを跳ね飛ばした。続いて、魔物の殺気が自分へ突き刺さる。 オマエには死なれたくない――瀕死の体でそんなことを言うエレイン。 「オマエは生きろ。私を踏み台にして」 そんなことはできない。自分は即答し、最後の魔物に立ち向かった。ニミュエの時と同じ思いを味わうのはごめんだ。 魔物を倒し息を切らす自分に、合格だ、と声がかけられた。エレインだ。 とても重傷には見えない。どうやらあれは演技で、自分は試されたらしい。 エレインこそが、サンクチュアリの首謀者ゴルロイスだった。その目で志願者を見極めにきたのだろう。 さらに「さあ、どうする?私を殺すか?」などと尋ねてくる。暗殺者など、もう珍しくもないという。 ニミュエとダブってしまった時点で、自分に彼女は殺せない。やめておくと答えた自分を、エレインは不思議そうに笑った。 「気に入ったよ。いつかゆっくり話をしよう」 差し出された手を握る。 今回の旅は、あの時とは違う、穏やかな終わりを迎えた。 40 :ゲーム好き名無しさん:2014/01/25(土) 19 15 25.74 ID iV30SRNsO ソウルサクリファイスのサブストーリー、以上五人で終了です。 ついでに 9を説明しとくと ソルサク世界には「永劫回帰」なる説がある 平和な世界に悪い魔法使いが現れて長い長い間世界を牛耳るが 神が無名のある魔法使いを送り込むことにより、世界は再び平和になる それが繰り返されているという考え方 作中でも「古い文献によると世界は何度か聖杯により蘇っているらしい」と言われている つまり「マーリン」と無名の魔法使い、マーリンと主人公は…ということ