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196 名前:スイートなひとときを 前編【SS】[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 04 04 17.75 ID 8SheOZvDO [3/9] それにしても美咲さんのやること為すことは相変わらずだ。まあ話を聞いてくれ。 俺と桐乃は朝の4時半に迎えに来たハイヤーで羽田空港に行き、早朝の便で新千歳空港に着いた。 そして迎えの車で札幌近郊を回って撮影をこなした。ここまでは、まあ分からなくもないんだが、 「…それではお疲れさまでした。千葉まで気をつけてお帰りくださいね」 と札幌駅まで送られてきたのが午後4時ちょっと前。 えっ、もう帰れと言うんですか? せっかく北海道まで来たというのに…… 「でもその代わり、お詫びのしるしってことでいいものを貰ってるんだけどね。ほら入って来た」 桐乃の指差す方を見ると、エンジンの音を響かせながら列車が近づいてきた。 「帰りはこれに乗るんだから。豪華寝台特急『カシオペア』にね!」 カシオペアは全車両個室になっていて、しかも俺達の個室は、先頭車両の一番豪華な『カシオペアスイート』という部屋だった。 「美咲さん凄すぎるだろ。いくらするんだ料金?」 「ざっと二人で9万円以上するらしいね」 ウェルカムドリンクを飲みながら俺はただただ驚くばかりだった。 この部屋にはツインベッドにソファー、シャワーにトイレ、クローゼットと、ホテルそのものの設備が揃ってる。 そして大きな窓からは北海道の雄大な景色が見えるわけだ。これならいい思いをさせてもらったって、言えるのかもしれないな。 チャイムが鳴ってドアを開けると係の人が夕食を持ってきてくれた。懐石料理とのことだ。 「食堂車に行かなくてもよかったのか?」 「ここで食べるほうが落ち着くし、それに、あれを飲みたいし」 「あれって、おい!」 この個室はウィスキーやワインがサービスで用意されている。利用者が未成年だからといって出さないってことはないみたいだ。 「ちょっとだけ、飲んでみたい、ダメ?」 「駄目だって言ってもどうせ聞かないんだろ。じゃあちょっとだけな」 グラスにワインを注ぐと何故だろうか、変に胸が高鳴るのを感じた。 「それじゃあ」 「何か気の利いた乾杯の文句を考えなさいよ」 「いきなり言われてもなあ……よし、これでいこう」 「じゃあ言ってみて、京介」 「二人だけのスイートなひとときに、乾杯」 「ぷぷっっ(´ψψ`)」 「何だよ、せっかく考えたのにさあ」 「ごめんごめん、ちょっと落ち着くまで待って」 「ちぇっ」 「では改めて、二人だけのスイートな」ひとときに」 「「乾杯!!」」 その後、桐乃の顔色がなんだかすぐれない。 「うん…ちょっと疲れが回ってきたみたい」 「ムリすんなよ。薬貰ってきてやる」 「……ありがとね」 車掌さんから貰った薬を飲んで、桐乃は少しは落ち着いたみたいだ。 列車は函館駅に着いた。すると、これまで目の前の視界をふさいでいた機関車が離れていく。 ここで一旦列車の向きが変わり、函館から青森までの間は、この個室が最後尾になるらしい。 と、ベッドに横になっていた桐乃が起きてきた。 「大丈夫か?」 「大丈夫大丈夫。せっかく眺めがよくなったんだから、ちょっとは楽しまないとね。一緒に座って」 真正面を向いたソファーに俺は桐乃と一緒に腰掛ける。ワインのせいかどうか、何だかやけにドキドキする。 180度に視界が広がる窓の外には、闇の中に綺麗な星空が広がる 「こうして並んで座ってると、昔のこと思い出すね。小さい時、家族で山小屋に行ったときに、星を二人して見たでしょ」 「ああ、あったな」 197 名前:スイートなひとときを 後編【SS】[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 04 09 19.88 ID 8SheOZvDO [4/9] あれは確か長野の山の中のペンションだかコテージだった。それはそれは綺麗な星空を俺達は飽きることなくずっとずっと眺めていた…… 「流れ星が見えたよね」 「見えた見えた。確か一個、すごい光輝くのがあったな」 「あの時あたし流れ星にお願いしたんだよね。『お兄ちゃんと、いつまでもいつまでもなかよしでいられますように』って」 「…そうだったのか」 「あれからいろいろあって、すっごく仲が悪くなったときもあったけど、こうしてまた仲良くなれて、よかったと思ってる」 「そうだな」 「だからもう一度、願い事を言うね。『京介と、いつまでも仲良く一緒に暮らせますように』って」 「……俺も約束するぜ。『桐乃と、いつまでも仲良く一緒に暮らせますように』ってな」 「小さいときは、指切りげんまんだったけど、今度は大人の約束で」 「大人のって……もしかしてキスだったりするか?」 「よく言った。褒美にきりりんにキスする権利をあげましょう♪」 なんじゃそりゃ、酔ってるのか? と思ったが、桐乃が俺に向ける眼差しが真剣なのに気付いた時に、 俺の中でもそれまでの、止められていた想いが一度に込み上げてきた。 「本当にいいんだな」 「うん」 「……こんなに可愛い妹を持てて、俺は世界一幸せな兄貴なんだろうな」 「うん! あたしも、世界一幸せな妹だよ」 「桐乃」「京介」 俺達はいつまでも、いつまでも唇を重ねあった。抑えきれない大好きな気持ち…… ※※※ 「お客様、終点 うへぇ! …失礼しました 上野です。 てかコラ、いつまでイチャコラしてんだおめーら、もう終点だっつーの」 「加奈子! なんだその格好は」 「見りゃわかるだろー。カシオペアの車掌に決まってんじゃんかぁ。てか、おめーらこそなんてカッコーしてんだよ」 「その通りですよお兄さん!!」 「あやせまで。……一応聞くけど、それ何の格好?」 「警察の制服に決まってるじゃありませんか! 妹をレ○○した変態を逮捕しに来たんですよ」 「待てあやせ、これは合意の上だ。愛し合ってる二人は法律だろうと条例だろうと邪魔できないんだ!」 「言い訳は首吊り台にぶら下げる前に好きなだけ喋らせてあげますから、こっちへ来てください!」 「てか、裁判なしに死刑確定かよ!」 「汚物は消毒です♪」 そう言ってあやせは手錠を差し出してくる。 「うわあ!!!」 ※※※ 気が付くと、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。何事もなかったかのように走り続ける列車。 「夢に決まってるよな、阿呆らしい」 「どうしたの?」 「何でもない。加奈子とあやせが漫才してる夢を見たんだ」 「何それ、変なの」 「それはそうと、風邪ひかないか、そんな格好で」 「それはお互い様じゃん」「だな、でも、桐乃が暖めてくれてたからな」 「あたしは兄貴のせいで熱いくらいだった」 「じゃあ着替えて食堂車に朝飯食いに行くか」 「うん」 「…なあ桐乃。今すぐは無理だけどさ、今度は俺の稼いだ金で、一緒にカシオペアスイートに乗ってくれないか」 「えっ?」 「今度は、北海道に……新婚旅行で行こうぜ」 「嬉しい。でもこの流れって『耳をすませば』のパクリだよね」 「……バレたか」 「まあ許してあげる。だから最後までやって」 「わかった……桐乃 大好きだ!!」 そう叫んで、俺はこんなに可愛い妹を抱きしめた…… -------------
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パル=スイート 愛称:パル 称号: 種族:エルフ 年齢:105 性別:女 穢れ値:0 外見:銀髪で碧の瞳の見た目は17歳くらいの少女、身長155、体重42。 プロフィール 100年程前、とある村で幼いのに何故か一番の物知りとして人気者(当時5歳)だったが、その人気に嫉妬した悪い魔法使いにより強力な呪いをかけられてしまう。呪いの内容は、『友達になりたいと思った相手に対する言動が全てとても悪いものになってしまう』というもの。そのために、友達が出来なくなってしまった。普通の会話などは出来るが、少しでも好意を持ってしまうと発動してしまうため、幼いパルには耐えられずに逃げ出してしまう。 以来、呪いの影響を受けない動物や幻獣と森の中で暮らしていたが、一番の仲良しであったユニコーンが死んでしまい(純潔の証)、その最期の言葉を聞き意を決して友達を作るためにルキスラへやってきた。 しかし、長い一人暮らしのせいで人付き合いにがまともに出来なくなってしまっていたので途方に暮れていたら冒険者という仕事を知る。 冒険者になればきっと友達が出来るに違いないと考え、竜の篭へやってきた。 性格 人がよく、困っている人は放っておけない。 意外に合理的。 他PCとの交友関係 セッション履歴 No 開催日 セッション名 GM名 経験点 報酬 名誉点 成長 01 11/10/08 騎獣狩り ときたみ 1080 742G 1 器用 プレイヤー:葉月 登録タグ:
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亀田×(ムース・タルト・シュー)×魅音。 亀田がエンジェルモート制服の魅音にケーキを乗せて食します。 エロ行為は少なめですが、作者の判断では要年齢制限。 終盤ラブラブ展開なので、他カップリング派の方は回避してください。 結局のところ、魅音は詩音に甘かった。 風邪を引いているというのに、少年野球チームのマネージャーをしに行くといって きかない詩音の代わりに、魅音はベンチで記録付けをやっている。 なぜか隣には亀田がいた。 「んー、6-7でうちの勝ちっすね。」 「いやー、6-6で引き分けでしょ?」 本当は6-5で雛見沢ファイターズの勝ちだと言いたかった魅音だが、現在の試合の 流れからは引き分けが濃厚だった。 「いくらなんでも、タイタンズの逆転勝利はないでしょ。」 大抵のことなら、魅音は人並み以上に器用にこなせる。 日頃たいして野球に興味のない彼女ではあったが、試合の流れはほぼ掴めているつもりだった。 亀田が、どこか優越感を含んだ笑みを浮かべる。 「魅音さん、今日は臨時でしょう? メンバーの実力が掴み切れてない。」 「はぁ? それを言うならあんただって、毎回タイタンズを見に来てる訳じゃないでしょ。」 「まあ、俺はシロートじゃありませんから。」 かちんときた。 「…へぇ、言ってくれるじゃない。」 不敵な笑みに、亀田は鼻先で笑って返す。 「言ってくれてるのは、魅音さんの方じゃ? 左腕の亀田を舐めてもらっちゃ困ります。」 「ふーん? …賭ける? 引き分けだったら、高校で一日、語尾に『だにゃー』を付けること。」 ぷちぷちとニキビの浮いた体格の良い男子高校生が、語尾に『だにゃー』。 えもいわれぬ破壊力のある絵面だった。 「いいっすよ?」 亀田はあっさりと了承する。 「じゃあ、俺の読みが当たってたら…モート服でケーキ皿になってください。」 「…はいっ!?」 魅音は声をひっくり返らせて、亀田の方を向いた。 「…くっ、ははは。」 亀田はおかしそうに笑い始めた。 「いやー、Kの言う通りっすね?」 にやにやと笑いながら魅音を見下ろす。 「強気に見えて、その実、メンバーで一番逆境に弱い。って。」 魅音の顔がどんどん赤くなる。 (か、からかわれた…?) 正に『こんな奴に…くやしいっ!』という心境だ。 「何の話? おじさん、別に、動揺とかしてないけど?」 頬から赤みが抜けていないことに気付かず、余裕のある口ぶりを装っている。 そんな魅音の態度に亀田の笑いが納まるはずはなく、彼は腹を抱えて肩を震わせた。 「…いーよ、お皿でしょ? ケーキでもプリンでも盛りつけてやろうじゃないの。」 意地になった小学生のような口調に、亀田が少々笑いを引っ込める。 「いや、いいっすよ? そうだなー、俺が勝ったら、魅音さんも語尾に…。」 「ケーキ皿で結構!」 代案を出そうとした亀田を、魅音がやけっぱちに拒絶した。 試合は魅音の読み通りに進んだ。 終盤にさしかかった段階で、スコアボードは6-5。 「あ、一応聞いとくけど、このまま終わったら、罰ゲームはお流れでいいよね?」 「っすね。まあ、こっちが勝ちますけど。」 「にゃーにゃー言わせるの、すっごく楽しみー。」 「皿になってもらうのは、流石に気が引けるんすけどねー。」 次が最後の一球。 打席に立ったタイタンズ選手は真剣な顔でピッチャーを睨んでいる。 (ホームランはない。ヒットがそれて、キャッチ、ランナーが一人滑り込み) カン! 魅音の眼前で、彼女が予想した通りの光景が展開された。 ファイターズ選手が、その身体能力を活かした早さで走り込み、球を捕らえ…。 (嘘!) 投げようとして取り落とした。 慌てて拾い上げ送球したが、タイタンズの選手がホームを踏むのには間に合わない。 「あの5番の投げ込み練習が足りてないのに…気付いてなかったんすね。」 落とすとまでは予想しなかったけど、と亀田が呟く。 「ファイターズは、技術より身体能力で乗り切ってますからね。選手の癖を掴んだら、あとは…。」 「日曜は?」 「…はい?」 「次の日曜、私の家でいい? ケーキはあんたが用意して。」 魅音はまっすぐに前を見つめたまま、亀田を見ようともしなかった。 耳まで真っ赤で、そんなに恥ずかしいのなら断ればいいのに、と彼は思った。 部活外の事とはいえ、一度決めた罰ゲームを覆すのは魅音の呻吟が許さない。 (た、たかがお皿じゃない。有田焼にできることが、私にできないっていうの!?) 女体盛り、という単語が頭をかすめた。 ぼふっと頭から煙が出た…ような気がした。 (だ、だ、だ、大丈夫。さいわい婆っちゃは出かけてるし、目撃される危険は…) 広い家に二人きり、という言葉が頭をかすめた。 (い、いや、いくらなんでも興宮の人間が園崎家で狼藉は…) …念のため、詩音を呼ぼうか? 考えたところでチャイムが鳴った。 タイムアップ。 (…確かに、私って逆境では頭の働かなくなるタイプなのかも) 抵抗感を振り払うように、魅音は勢いよく玄関に向かった。 「…。」 ケーキの箱を手に、亀田は呆然としていた。 「い、いらっしゃい…。」 エンジェルモートの制服に身を包み、頬を染めてうつむいている魅音に…。 「って、そんな格好で出てくるもんじゃないっす!」 挙動不審にあたりを見回し、逃げ込むように魅音の背を押した。 「な、なんでもう着替えてるんすか?」 「え? だ、だって、来てから待たせるのも悪いかなって。」 「そんなところに気を回さないで欲しいっす!」 この服装を指定したのは亀田なのに、と釈然としないものを感じながら、 魅音は彼を客間に案内した。 エンジェルモートの制服は、きわどいデザインの割には肌の露出は少ない。 胸元から肩、背中上部、スカートとニーソックスの隙間、あとは手首から先ぐらいだ。 うつぶせにして背中に乗せるか、いっそ両手で受けてもらってお茶を濁すか。 亀田が考えていると、魅音がウエットペーパーで胸元を拭き始めた。 プラスチックの容器には大きく『除菌』と書いてある。 思考が停止する、という感覚を亀田は生まれて初めて理解した気がした。 胸元を拭き終わった魅音は、卓に上体を横たえた。 「ど、どうぞ。」 …胸元を皿にしろ、という意思表示だろう。 (いやいやいやいやいやなんで普通にそこなんすか!?) 亀田は雛見沢分校の罰ゲームの熾烈さを甘くみていた。 スクール水着で下校。犬耳首輪付きで商店街までお買い物。そういったことが ごくごく標準的に行われている中で『皿になれ』と言われて、手を差し出して 終わらせよう、などと考えるはずがなかった。 「…あの、早くすませて欲しいんだけど。」 魅音が両目をぎゅっと閉じて、恥ずかしそうに訴える。 「え? あ、はい…。」 どうしてこんなことになってしまったのだろう? 亀田は、なんだか自分の方が羞恥系の罰ゲームを受けている気分だった。 「…あの、タルトとムースとシューがあるんですが、どれに?」 「そ、そんなの自分で決めてよ!」 緊張からか、魅音は叫ぶように言った。 そして、小さくうめいてから、ささやくように続ける。 「…でも、柔らかいのにしてくれると、嬉しい。」 亀田はケーキ箱の中を凝視し、チョコレートのムースケーキを選択した。 小さな丸形にふわふわのスポンジケーキを敷き、こっくりとした茶色のムースを 流しこんで固めたケーキだ。薄いハート型のチョコレートが飾ってある。 それは、言ってみれば、魔性のゴスロリ少女。 触れれば壊れてしまいそうな繊細さで、その実、男を虜にして放さない濃厚さを持っている。 亀田はケーキからフィルムとホイルをはがし、魅音の胸元に置いた。 「んっ!」 魅音は小さく震え、うっすらと目を開けて置かれた物を確認した。 呼吸に上下する胸の動きに合わせて、ムースケーキがふるふると揺れる。 亀田は眼前の光景に、電撃に打たれたような衝撃を受けていた。 「少女 on the 少女…。」 感嘆の声が口をつく。 理解した。 自分は野球のエースになるために生まれてきたのではなかった。 少女に少女を乗せるために生まれてきたのだ。 時間よ止まれ、お前は美しい。 亀田の恍惚の時間は、他ならぬ少女の声によって破られた。 「…あの、食べないの?」 「た、食べ、食べても?」 「…なんで疑問系? 早く、食べちゃってよぉ…。」 懇願するような声音に、亀田の脳髄を衝撃が駆け抜ける。 早く少女を食べてしまえと、少女が急かしている。 某フリーカメラマン並に清らかな体を保有している彼にとっては、もはや禁断の領域だった。 「…い、いただきます。」 スプーンを取り、魅音の肌を傷つけないように注意しながらゴスロリ少女に差し入れる。 すくい取った物を、そっと口に運んだ。 亀田の口中でゴスロリ少女が溶けた。深い苦みと、それを補ってあまりある、重みを 感じさせるまでの甘さ。息苦しいほどのカカオの芳香が亀田を蹂躙する。 『…ねえ、あたしって美味しいでしょ?』 否定の言葉が返る可能性を微塵も考えていない、傲慢なまでの自信。 彼女の味は、それを許すだけの力を持っていた。 彼女に誘われるまま、亀田は大胆にスプーンを進めた。 「ん…。」 バランスの崩れたケーキが、ぺちゃり、と胸の上に倒れ込む。 「ひゃん!」 冷たく濡れたムースの感触に、魅音が悲鳴を上げた。 魅音の上に倒れたゴスロリ少女は、体温にとろけて肌の上を流れ始めた。 「ふぁ…やぁ。」 流れる感触に、魅音はくすぐったそうに身をよじる。 倒錯的な光景に、亀田は感動すら覚えた。 魅音を汚していくゴスロリ少女、それを今から汚す自分。 (俺、生まれてきて良かったっす!!!) 欲望に身を任せて、亀田はチョコレートムースケーキを完食した。 ほう、と安堵のため息をついた魅音の胸元に、亀田が口を付けた。 「え? ええええええ!?」 ぴちゃぴちゃと無心に、彼の舌がチョコレートムースの流れた跡をたどっていく。 「…あ、あのさ、お皿を舐めるのは行儀悪いんじゃないかなって、んん、ん…。」 先ほどのムースとは違う、熱くぬめる感触。 男の顔が間近にあり肌を舐められる、という初めての状況に、魅音はパニック寸前だ。 「大丈夫、誰も見てないっす。…お代わりしても?」 「…い、いよ。」 部長として、ここは立派に皿を勤め上げようと思った。 (平常心、へーじょーしん!) 心の中で繰り返す。 (私は有田焼! 備前焼! 美濃焼!) 亀田はバナナクリームタルトを取り出した。 大きな丸いタルト型で焼いた台に生のスライスバナナとクリームを詰め、六等分に 切り分けた形状をしている。 それは、言ってみれば、カナダの片田舎の牧場で育った純朴な少女。 バナナの断面の点々はさながら少女が気にしているソバカスのようで、控えめな ホイップクリームの縁取りは、お下げに結んだ白リボンのようだ。 丸いタルトを放射状に六等分すると、その先端角度は60度である。 60度。 それは、計算し尽くされた角度といってもいい。 「ん…。」 タルトの先端角は、魅音の胸の谷間にぴったりと納まった。 (…It s、パーフェクト!) はじめからそこに存在していたかのように、魅音とタルトは見事に調和していた。 角度60度の奇跡。 亀田は震える手で、スプーンを掴んだ。 バターの香るクッキー生地。バナナの甘さはどこか気弱なところがあり、融和すべき クリームもまた、初雪のように儚い口溶けだった。 バナナの香りとクリームのミルク香が、少女のあどけなさを際立たせる。 『…あの、わたしで満足できますか?』 そうであればいい、と願うような、どこまでも自信のない態度。 自分の持つ魅力に気付いてすらいない、そんな彼女が愛おしい。 「ん、ぅう。」 しっとりと湿ったクッキー生地と、スプーンの冷たい感触に魅音は翻弄された。 (え? なんで、私、たかがケーキに…) タルトの乗せられている箇所に意識が集中する。 もう、タルトのことしか考えられない。 「あ…さくって、してる…。」 「この店のタルトは最高なんすよ。」 口元に付いたクリームを拭おうともせず、亀田が答えた。 彼はタルトの陵辱が終わると、クッキー生地の欠片が落ちたままの胸元に シュークリームを乗せた。 柔らかな感触に、魅音が切なげなため息をつく。 シュークリームは、言ってみれば…。 亀田は、そこに少女の姿を見いだすことができなかった。 シュークリームは少女ではない…これは、神の食べ物だ。 天恵のごとく、彼は理解した。 …あるいはどこからか、毒電波が飛んできたのかもしれない。 完成されたフォルム、内包するクリームの重さを感じさせない軽やかなシュー皮の質感。 振りかけられた粉砂糖の白は、神聖さの象徴だ。 店頭では何の変哲もなかったシュークリームが、雛見沢に来る事によって聖別された。 亀田の喉がごくりと鳴った。 これはもはや神域だった。 神域を、侵す。 恐怖と興奮に、亀田は震えた。 魅音が潤んだ目で彼を見上げる。 彼女は何も言わなかった。けれど亀田には、彼女の望んでいることが分かった。 その手にしたスプーンで、脆いシュー皮を突き破れと。 限界まで張り詰めているカスタードを、胸元にぶちまけろと。 ほとんど命令するような切実さで懇願していた。 応えるように、亀田のスプーンが閃く。 「ああっ!」 切り裂かれたシュー皮から、一呼吸遅れてカスタードがあふれ出た。 「ひゃ、あ、つめたぁ…。」 流れる速度はムースの比ではない。 とろとろと肌を覆われる感覚に魅音が喘ぐ。 スプーンでカスタードをすくっていては、到底間に合わない早さだ。 二口目で、亀田はスプーンを捨てた。 胸の上に覆いかぶさり、シュークリームに口をつける。 カスタードをすするじゅるじゅるという音に、魅音は顔を赤くした。 「は、あう…、やあ。」 シュークリーム越しの口の動きに、びくりと反応してしまう。 中身をすすり終えると、亀田はシュー皮をくわえた。 シュー皮が引っ張られて、カスタード越しに肌の上を擦る。 「あ! ふぅ、ん…。」 シュー皮を完食すると、亀田は魅音の肌の上のカスタードを舐め始めた。 魅音は手を口に押し当てて、声を殺そうとしている。 「ん…んん。」 亀田はカスタードの広がった範囲にくまなく舌を這わせた。 胸の上のから鎖骨のくぼみ、首のあたりまで…。 魅音の肌はどこもきめ細かく柔らかで、マシュマロに似た舌触りだった。 「…ふう、ごちそうさまっした。」 「ふえ? …あ、おそまつさまでした。」 カスタードを舐め終わった亀田は体を起こし、魅音の手を取って卓から下ろさせた。 しばしの沈黙の後、高揚から冷めた二人の顔が赤く染まった。 「お、おそまつさまってのも変だったね私が作ったわけでもないのに…。」 魅音は糖分の残る胸元をウエットペーパーで拭きながら、早口で言った。 「い、いや、結構なお手前で。」 亀田も訳の分からない感想を口走る。 「あ、ゴミは…。」 「捨てとくから、そのへんに置いといて。」 「はい。じゃ、じゃあケーキも食べたんで、これで…。」 「あ、あの!」 魅音の声が、帰ろうとした亀田を引き留めた。 「はい?」 彼女は向こうを向いたままだったが、耳の色から未だ赤面していることは疑いがない。 「…あの、亀田くん、この服…好きなの?」 質問の意図が掴めず、亀田は困惑する。 こんな気恥ずかしい状況下で、好きだと即答するのも気が引けた。 「…嫌いでは、ないっすね。」 「じゃ、じゃあ。…これ着ていったら、また、お皿にしてくれる?」 絞り出すような魅音の言葉に、亀田はノックアウトされた。 <終>
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今回、サイトのトップページに飾ろうと思うトップ絵ですが・・・・ CP絵にしとうと思います トップ絵を載せようと思うとCPは何がいいですか? 家庭教師ヒットマンリボーン 選択肢 投票 ヒバツナ (0) 選択肢 投票 ムクツナ (0) 選択肢 投票 ゴクツナ (0) 選択肢 投票 ヤマツナ (0) 選択肢 投票 その他のCP (0) 今日からマ王 選択肢 投票 コンユ (0) 選択肢 投票 ムラユ (0) 選択肢 投票 ヴォルユ (0) 選択肢 投票 その他のCP (0) 銀魂 選択肢 投票 土銀 (0) 選択肢 投票 沖銀 (0) 選択肢 投票 その他のCP (0) 純情ロマンチカ 選択肢 投票 秋彦×美咲以外のCP (0) その他のCPをお選びになった方は下のコメント覧にCPを書き込んでください 名前 コメント
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プロモカード Fast card E.G.O 2F/2C 範囲/持続 ターン終了時まで、 アタック宣言またはガード宣言したネームレベルキャラクターのオーナー は1ドローする。 ターン終了時まで、 ネームレベルキャラクター全て は、バインド1を得、ネームレベルキャラクター以外のキャラクターとのバトルによるダメージを受けない。 EXPR013 Illustrator 藤真拓哉 カード考察 2011年コンプエース4月号 付属
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基礎値 体力 840 移動 80 射角 10~85 基本ディレイ 535 弾1 夢弾 判定 6 爆風 32 ダメージ 280 ディレイ 130 (弾の画像) 単発の威力弾。 弾2 ドリームエクスプレス 判定 8 爆風 46 ダメージ 140 ディレイ 170 (弾の画像) 単発の削岩弾。 スペルカード スペル名 夢符「愁永遠の夢」 判定 6 爆風 42 ダメージ 220 ディレイ 170 EXP 200/650 (弾の画像) ここに解説とか通称名とかを記述 総合解説 ・アイテム弾を使用することで通常弾に状態異常を付与できるキャラ。 弾性能自体はシンプルなため、アイテム弾を抜きにしても戦いやすい。 スペカは自身の特殊効果とのコンボは勿論、他の状態異常キャラとの連携にも強い。 ・反面、単発弾しかないため貫通力に乏しく防御技やシールドに弱い。 また、状態異常を回復できるキャラが敵にいるとやや特徴を生かし辛くなる。
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行ってきます、 そういって幼稚園に2人を迎えにいった後母さんに2人を預け雲雀さんと 買い物に・・・・ まず、2人から受けるどこに行くの?連れて行ってよーの弾丸攻撃 それをなんとか乗り越えてやっとデパートに来ることが出来た 「さて、おもちゃ売り場はどこでしょうね?」 「あっちかな、たぶん」 今日はクリスマスイブ 明日起きたら枕元には、プレゼント! そうなるように今日までに プレゼントの包装などを頼んでおいたんだけど 今日はそれをとりにきたんだ 中身は何かって? そんなの内緒、明日までの秘密 さて、店員さんにプレゼントをもらったことだし 今日はこの後家に着いたときどうやってこのプレゼントを隠し通すか・・・・だ 「そんなの、気合で隠すんだよ」 「そうですね!気合だ気合だ!!(浜口氏ww)」 戻る -
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すいーと・ぐらびてぃ【登録タグ す 冴戒椎也 弥春 曲 鏡音リン】 作詞:冴戒椎也 作曲:冴戒椎也 編曲:冴戒椎也 唄:鏡音リン 曲紹介 イラストは弥春氏が担当。 「sync-loid 06 -Yellow Magic-」収録曲。 歌詞 (PIAPROより転載) 「動物の言葉(いうこと)を分かりたい」 そんな戯言(こと)を真顔で語る私を 君はすぐ「バカだな」と苦笑(わら)うけど 実は君の心の声も聴きたいの 同じ地球(ほし)に生まれ 同じ時間(とき)を生きる その偶然(ひつぜん)はまるで 甘いcocktailのよう こうしてLalalalaと歌えるのも きっと ふたりの引力のなせるワザ 不確かな私の行く先(みち)も君がちゃんと バミってくれる だから私は 迷わず歩いてゆける -君と- いつまでもだらしない空模様 気怠く生返事をしちゃう私を 君はすぐ遠くまで連れ出して 嘘みたいに綺麗な虹 見せてくれるの 慌ただしい日常(まいにち) だけどどんなときも 瞬きすれば そこにいつも 君が居るから こんなに穏やかに笑えるのも きっと ふたりに引力があればこそ ぐるぐる回ってくこの地球(ほし)の ほんの 片隅で今 大きな夢を信じて廻り続ける -君の まわりを- 君じゃなきゃ 生きれなかった 君じゃなきゃ 挫折(あきら)めていた 野良の犬も猫も 道端(みち)の草も花も 君の魔法で キラキラしてるんだ with you こうしてLalalalaと歌えるのも きっと ふたりの引力のなせるワザ 不確かな私の行く先(みち)も君がちゃんと バミってくれるから 迷わない 君との引力は心地良くて ずっと この甘い感覚(きもち)に酔っていたい ぐるぐる回ってくこの地球(ほし)で いつまでも 大事な人(きみ)の 大事な愛を 信じて生きてゆきたい -君と- コメント 名前 コメント
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2013.07.24入荷 お花ガーリーハット/pk13G Flower Girlish hat/pk13G お花ガーリーハット/bl13G Flower Girlish hat/bl13G お花ガーリーハット/gn13G Flower Girlish hat/gn13G フレアーロングカーデ/wh13G Flare long cardigan/wh13G フレアーロングカーデ/bl13G Flare long cardigan/bl13G フレアーロングカーデ/bk13G Flare long cardigan/bk13G ガーリーフレアーワンピ/pk13G Girlish flare dress/pk13G ガーリーフレアーワンピ/bl13G Girlish flare dress/bl13G ガーリーフレアーワンピ/gn13G Girlish flare dress/gn13G 花柄キュートミニワンピ/rd13G Flower cute mini dress/rd13G 花柄キュートミニワンピ/bl13G Flower cute mini dress/bl13G 花柄キュートミニワンピ/gn13G Flower cute mini dress/gn13G レースガーリーリボン/rd13G Lace Girlish Ribbon/rd13G レースガーリーリボン/bl13G Lace Girlish Ribbon/bl13G レースガーリーリボン/pk13G Lace Girlish Ribbon/pk13G ガーリー刺繍ブラウス/rd13G Girlish emblem blouse/rd13G ガーリー刺繍ブラウス/pr13G Girlish emblem blouse/pr13G ガーリー刺繍ブラウス/or13G Girlish emblem blouse/or13G 花柄ロングワンピ/br13G Flower long dress/br13G 花柄ロングワンピ/yw13G Flower long dress/yw13G 花柄ロングワンピ/pr13G Flower long dress/pr13G キュートミニスカート/pk13G Cute mini skirt/pk13G キュートミニスカート/br13G Cute mini skirt/br13G キュートミニスカート/wh13G Cute mini skirt/wh13G お花カゴバッグ/pk13G Flower straw bag/pk13G お花カゴバッグ/bl13G Flower straw bag/bl13G お花カゴバッグ/rd13G Flower straw bag/rd13G ガーリーお花サンダル/rd13G Girlish Flower sandals/rd13G ガーリーお花サンダル/bl13G Girlish Flower sandals/bl13G ガーリーお花サンダル/bk13G Girlish Flower sandals/bk13G ガーリー&スイート★アイテム-ジュエルエリアはこちら
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『おやすみからおはようまで貴方の槐安をサポート。寝具店スイートドリーム』 地霊区・旧地獄通りに居を構える寝具専門店。店主はドレミー・スイート。 安眠枕の販売を主軸として、睡眠導入BGMのカセットテープや安眠ハーブティー、赤樫製のねんねころり棒など、 『夢と眠り』に関するものなら何でも扱う。 独自の睡眠工学に基づいた安眠相談や夢診断も行っている。