約 2,548,342 件
https://w.atwiki.jp/jojobr2/pages/33.html
悪夢の中で目を閉じると別の悪夢に替わるように、先程までいた場所とは全く別の世界に居た。 ガタンッゴトンッと揺れる部屋の中で、そこがすぐに列車のコンバート内だと気付いて溜息を吐く。 あの血の臭いに満ちた場所から離れられた事に安堵する一方、 この殺し合いに巻き込まれた自分は、嫌でもアレ以上の惨状を目撃する事になる。 いや、もしかして……自分がああなるのかもしれない。 窓の外を流れる暗い景色を見ながらそう思う。 手を首に当てると冷たい感触がかえってくる。 これこそが、悪夢のゲームに参加している証なんだ… 早人は一般人である。あの恐ろしい殺人鬼、吉良吉影の無敵の能力『バイツァ・ダスト』を破ったのが早人だとしても、 早人は一般人以外の何者でもない、むしろ小学校に通う子供である。 スタンドなんて見えすらしない…… 早人はこのゲームに於いて、圧倒的弱者であった。 「…………誰もいない」 だけれども早人に死ぬつもりなど毛頭なかった。 あの荒木のスタンド能力は確かに恐ろしい。 吉良吉影よりもずっとずっと邪悪なモノ……スタンドに詳しくない自分でも、それはわかる。 だけど、どんな邪悪な能力でも弱点は必ずあるはずだ。 実際、バイツァ・ダストだって破れたのだ。 きっと……きっとどこかに、あの謎の能力を破る鍵がある。 ただし、それを解く前に自分が死んでしまっては仕方がない。 きっとこの会場にいる者達の中には、少なからず殺人に乗るヤツもいるだろう。 そいつ等から逃げ延びなくては…… その為に最も重要なモノを開けるのが早人には怖かった。 中にある『支給品』こそが早人のこのゲームにおける命運を決めるものになりえるのだ。 子供でも使えるような強力な武器があれば、それだけ助かる確率は上がるが、 逆にデザート・ファルコンなんて大人でも扱いに困る武器が出ても、早人には使えない。 猫に小判を与えても猫には価値がわからないし、豚に真珠を与えても豚には見合わない。 だが、いつまでもそうしている訳にはいかない。 客室から廊下を見たが誰も居ない。 この列車には自分以外の人も乗っているだろうか…… そしてその人はゲームに乗っているのか乗っていないのか? 恐る恐る、バッグを開けると…… 食料、飲料水、懐中電灯、地図、 鉛筆と紙、方位磁石、時計、デイパック、名簿 ……紙キレ三つ。 ざんねん! はやとの めのまえは まっくらに 「諦めないッ! 絶対に諦めるもんかッ!」 ならなかった。 ハズレ支給品でも、まだ何か書いてあるかもしれない。 あのふざけた荒木の態度からして、もしかしたら別の支給品の隠し場所でも書いて…… 「わあああああ!!!!」 『わあああああ!!!!』 あ…ありのまま 今 起こった事を話すよ! 『僕は紙を開いたと思ったら刀が出てきて叫んだ』 な… 何を言ってるのか わからないと思うけど ぼくも何が起きたのかわからなかった… ついうっかり叫んじゃったよ… 拡声器で集まれ人殺しとか そんな大それた事じゃないけど 何にしろ列車に他の人達が乗ってたら気付かれるだろうな…… 「しーッ! しーッ!」 『うるせえッ! このガキ、テメエが叫ぶから驚いちまったじゃねーかッ! ……まあいい、ジョースターを殺せ! ポルナレフをブッた切れ 承太郎をまっぷたつにしろッ! おまえは達人だ…剣の達人だ 誰よりも強い なんでも切れる! DIO様をお守りしろォッ!』 「?」 『さあ守れッ!はやく守れッ!はやくDIO様のところに行けッ!』 「……」 『ガキ…なぜ言う事を聞かないッ! このアヌビス神を握ったやつは誰だって支配されるはずだッ! この刀…日本刀とは違うみたいだけど… ものすごく 五月蝿いッ!! まちがえてテレビの音量をマックスにしてしまったようにッ! こんなのをずっと持ってたら「マーダーさん、子供が支給品持って歩いてます」と宣伝してるようなもんだ! 耐え切れずに座席に突き刺し、手を放した。 するとギャンギャン騒いでいた刀は急にシーンと静まった。 「あれ…静かになったぞ?」 聞こえるのは相変わらず列車のガタンゴトンという音で、それ以外には何もない。 先程までの猫に吠える犬のような騒音も全く無い。 覚悟を決めてもう一度、その指先で刀の柄に触れる。 『見捨てないでーッ ヒイイイイイ 寂しいよーっ』 つい先程とのギャップに早人は顔を顰める。 どうやらこの刀は、握っている間しか声を聞くことができないらしい。 確かに、最初の願いどおり、強力な武器が手に入った。 だけど…… こんな刀に命を預けなくちゃいけないのか? どんなに強力な武器でも(確かにこれならば身を守れるけど)ものすごく疲れる…… もしかしてその時の気分で罵られたり泣かれたりするのだろうか? 流石に咽び泣かれては早人も気分が悪いので 「あまり騒がないでよ」と約束をして握っている事にした。 『す…少しみっともないところを見せてしまったな。 我が名はアヌビス神! 冥界の神を司るスタンドッ!』 やっぱりこの刀はスタンドなんだ…! 握っている時だけ、刀の表面に犬の頭をした男のビジョンが見える。 ものすごくどうでもいい話だけど、童話に出てくるマヌケな狼のイメージにそっくりだ。 鋭い歯を見せ付けるように大きな口を開いているけど、逆にそこが馬鹿っぽい。 『このスタンドの使い方、知りたいか? 知りたいよなァ~ッ? 単なる刀と思うなかれ! その無限の力を知りたければさっさと言う事をきいて うわ窓から投げないでヤメテェーッ!!!』 あまりにも偉そうでイラついたので、つい。 そう、ついつい窓から外に投げたくなった。 結局アヌビス神が『おとなしくするから捨てないで』と必死に懇願する事になった。 なんでも以前、大きな川に捨てられてひどく寂しい思いをしたからだと言うが… 『ゼェゼェ… あ~… この刀の使い方だったな。 能力はなんと三つ! 【切る】【切らない】【覚える】 だ! おまえにこの沢山の能力を使いこなせるかな~~~?』 「おまえじゃなくて、ぼくには早人っていう名前があるんだ! 【覚える】はともかく… 【切る】と【切らない】は普通の刀でもできるじゃないか」 『い~や違うねッ! 【切る】とは…絶対に切る事ができるからだッ! そして驚くなかれ、【切らない】とは鉄だろうが木クズだろうが人だろうが、刃がすり抜けるという事だッ!』 刃がすり抜ける…それが意味する事は…… 『例えばおまえがこの窓ガラスをメチャメチャに斬ろうが、 「斬りたくないな」と思えば刃はガラスをすり抜けるッ! 斬りたいものだけを斬れるッ! そして最も強力な力…それが【覚える】だ! 一度斬っても切れなければ、この刀はその硬さを【覚える】! 次には絶対にマップタツにしてやるぜッ!』 どうやらこの刀は早人が思っていたより更に強力なものらしい。 代価として、自分にしか聞こえない声でギャーギャー騒がれるわけだが…… それでも、もしかしたらこの刀が状況を打開してくれるかもしれない。 ところで、自分の首についている首輪を斬ると…… 爆発するか。諦めよう。 支給品はまだ二つある。 ゴンッ ゴンッ 『ノックしてもしもぉ~し?』 「ひッ!?」 『ドアから離れろ、ガキ!』 突然のノック音と声に支給品を確認する作業は中断した。 さっきの声を聞いた他の参加者が来たんだ! 早人はアヌビス神を構え、部屋のドアから離れる。 窓際まで下がって、ドアの覗き窓を見ても誰もいない。 心臓が早鐘のようにドキンドキンと打つ。 こんなに緊張してたらそれだけで心臓麻痺とかで死んでしまうのではないだろうか? どうしてドアの窓に誰も見えないんだろう? いや、それより前に…… なんで躊躇いもせずにドアをノックできるんだッ!? さっき大声をあげたのは自分で、確かに子供の声だ。 大人なら軽く捻るだけで殺せるかもしれないし…… それでも、さっきの大声がもし子供が殺人鬼に襲わた断末魔だったら? なんで悠長にドアノック(しかもトイレ用の)なんてできるんだッ! 『気をつけろォ~ よっぽど腕に自信があるヤツみたいだからな』 警戒したアヌビス神が忠告する。 そんなのはわかってる。 相手は油断しているのか、油断したフリをしているのか…… 警戒心が無いように見せかけてこちらを襲うつもりかもしれない。 だけれども…… 『いいかッ、相手があのドアから一歩でも踏み込んで来たら叩っ斬れッ! このアヌビス神ならできるッ! ガキ、お前にならできるッ!』 「いやだ…」 もし、本当にマヌケなくらいお人好しの参加者だったら? こちらの警戒心を解かせようとして(逆効果だけど)くれていたとしたら? 『何を甘ったれた事を言っているッ! ここは殺人ゲームの盤上だぞ! こっちが殺される前にアイツを殺しちまえ! 構えろッ!』 そして、このドアの向こうにいる誰かを殺してしまったら…… ぼくは荒木の思うツボってヤツなんじゃないのか? 「ぼくは絶対にゲームには乗らないッ! 絶対に屈しないッ! 絶対にだッ!」 『……』 きつく言うとアヌビス神は言い返してこなかった。 単にぼくを心配してくれたのかもしれないけど、殺すわけにはいかないんだ。 『返事がないので入ります』 『返事がなかったら普通スルーするだろうがァ~!』 あ、アヌビス神がものすごくまともな事を言ってる。 相変わらず、ドアの窓には誰も見えない。 ギィッ と軋んだ様な音をたててドアは開いたが、誰もいない。 …と思って目線を下に下ろしたら 怪奇! 妖怪ブサイクオニ!! 「うわああああああ!!!」 早人はこのゲームで二度目の大声をだしてしまった。 『ガキ! そんなに死にたいのかッ! このゲームに乗ってるヤツを他にも呼ぶ気か?』 「だ、だって!」 『落ち着け! ただのスタンドだ!!』 「ス…スタンド!」 『はい、わたしはヨーヨーマッ DアンGのスタンドで、今のだんな様はエンポリオ・アルニーニョ様です』 「ちょっと待ってよヨーヨーマッ! 何でぼくの名前まで教えちゃうんだよ!」 『エンポリオ様、最初に自分から名乗るのは礼儀ですよ?』 「だからって……」 『他の参加者にナカマになってほしいんでしょ? じゃあ、自己紹介しないと』 「で…でも……うぅ……わかったよ」 早人の位置からは見えないけど、このミドリオニの様子からみて、 この車両の後方の連結部のあたりに誰かがいるみたいだ。 声だけから判断すれば、早人と歳の近い子供だ。 よくはわからないけど、彼もまた支給品に苦労させられる人間のようだ。 ※ ※ ※ 相手が子供とわかってからはトントン拍子に話が進んだ。 隠れていた男の子はエンポリオ・アルニーニョ。 彼は気付いたときには列車の一番前の車両にいたらしい。 軽く自己紹介を済ませた早人とエンポリオは、暗い列車内を最後尾の方まで探していく事にした。 本当は音など立てずにすぐにこの電車から降りなくてはいけないのだが、 まだもしかしたらゲームに乗っていない参加者が車内にいるのではないか?と思ったのだ。 懐中電灯の強い光だと相手を驚かせそうなので、ライターの小さな光を頼りに歩いていく。 ヨーヨーマッが先頭を歩いて、武器を持った早人、エンポリオと後に続く。 「驚いたよ。いきなりヨーヨーマッが紙から出てきたから。 しかも紙から出した時にはイキナリ出てくるもんだからさ、顔にぶつけちゃったんだ。 おかげで叫ばずに済んだんだけど、アレはアレで嫌だったなぁ」 「ぼくなんて刀が紙から飛び出してきたよ。避けなかったらもしかして死んでたかも……」 「そんな死にかたヤダなぁ」 エンポリオが言うには、バッグから出てきた紙はスタンドに関係があるものらしい。 恐らくは紙にモノを閉じ込める能力で、似たような能力はよくあるようだ。 彼自身もスタンド使いであり、それは「モノの幽霊」を使う事だとか。 モノの幽霊が何なのかはよくわからないけど、オレンジジュースや拳銃、パソコンまで使えるようだ。 リュックサックの幽霊にモノを入れてしまえば、幽霊ごと小さくして持ち運べるらしい。便利な話だ。 実際に彼の分のデイバッグをアヌビス神で切り裂いたら、彼はデイバッグの幽霊を取り出した。 手は塞がっていないほうがいいし、戦闘向けではないけど彼のスタンドが少し羨ましい。 紙からでてきたヨーヨーマッについての説明も聞いた。 1.主人(今はエンポリオ)を守る。 2.主人の命令には絶対服従、でもヨーヨーマッが死ぬような命令はきけない。 3.ヨーヨーマッは攻撃できない。能力も制限されている。 4.常に主人の半径20メートル以内にいなければ消滅する。 5.主人変更の命令があれば主人は変わる。ただし変更対象人物の同意が必要。 6.主人変更の命令をされた時、次の主人候補がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される 7.本体の名前はDアンGで、ヨーヨーマッが規則を破ったり消滅すると、彼は荒木に殺される。 前々からスタンドには沢山の種類や効果があるらしいとは知っていた。 確かに「何でも爆弾にする」という能力に遭った事がある。 だけど、スタンドそのものを見ることになるとは思わなかった。 これは前に仗助あたりから聞いた話だけど、スタンドはスタンド使いにしか見えないらしい。 だが、早人は一般人であり、決してスタンド使いではない。 まだ奇妙なところはあった。エンポリオの元居た場所についてだ。 エンポリオの居た『世界』は2011年。 そして早人が居たのは1999年…… 12年もの差があるのだ。 なぜ、未来人であるエンポリオと過去人である早人が同一の世界にいるのか? これはタイム・パラドックスだ。 「もしかして……ぼく達、本物じゃないのかも」 仄暗い闇の中に揺れるエンポリオの表情が不安に曇る。 信じたくもないが、過去の人物や事象を出現させるスタンドがあり、 その効果と似たようなモノであれば、こんなゲームも再現可能らしい。 「それじゃあ、ここからは絶対に出られないって事?」 『それは無いんじゃないですかね~?』 一番前を歩いていたヨーヨーマッが横槍を入れる。 『記憶や人物を再現するスタンドだとするでしょ? だとしたら、人物は再現できてもスタンドは再現できないと思います』 「な、なんで?」 エンポリオは頭にハテナマークを浮かべ、早人はそもそもエンポリオの話についてくるのがやっとだった。 『スタンドは、どうやったって記録できないんですよ。 スタンドのヘアヌード写真集を作ろうとしても無理ですって。 私もビデオやカメラには映らないの』 「そういえば…そうだったね」 エンポリオの友達、エルメェスとジョリーンがヴェルサスと対決した時、ヴェルサスはスポーツ・マックスを『再現』した。 だが、そのスポーツ・マックスはスタンド使いでありながら、死者を操る能力、リンプ・ピズキットを発動しなかった。 そこが沢山の死体がある病院であるにも関わらず、だ。 スポーツ・マックスを殺したのはエルメェスだったし、自身のスタンドでゾンビとして蘇ったスポーツマックスを斃したのもまたエルメェス。 彼からすればエルメェスは最も殺したい相手であるはずなのに、スタンドを使わなかった。 本当は「使わない」のではなくて「使えなかった」んじゃないのか? 『コイツ、意外と頭がいいんだな……』 刀に映るアヌビス神がヨーヨーマッを見て呟く。 頭が悪く見えるのは外見による印象付けだろうか? その本質は巧妙な戦術家なのかもしれない。 「じゃあ、ぼくたちは本物ってことでいいのかな?」 「多分、そうなる。ぼくもバーニング・ダウン・ザ・ハウスは使えるみたいだし」 「よかったぁ~」 フッ 早人がこぼした大きな溜息で、ヨーヨーマッの持っていたライターの火が消えてしまった。 「あ、ごめん」 『大丈夫ですよ』 ガチッ ガチッ シュボッ 急いで火をつけたヨーヨーマッの目の前には 「UUURRRRRYYYYY!!!」 目つきとかポーズとか格好とかがイッちゃってる上半身裸の大男だった。 いつのまにこんなに近くにッ? またライターの火が消えて、エンポリオが急いで懐中電灯で照らす。 「う、うわぁっ」 『ガキ、構えろッ!』 アヌビス神に言われるまでもなく、早人はその男――のいた場所を切り払った。 「いない!?」 『上だ!』 ズバシュッ! 確認する前に刀を上に振る。 嫌な振動が刀越しに伝わり、ボトリと大きな右腕が落ちてきた。 『やった! 勝った!』 この男……天井に張り付いてたんだッ! 忍者みたいにピッタリと! しかし、大きなダメージを与えた筈なのに、大男は平然としている。 「さ、殺人者だ! やっぱりこの電車にはまだ人がいたんだッ!」 『だんな様、おちついてくださいな。こんなゲームですからねェー。 乗ってしまうヤツも出てくるでしょう。これからもゴロゴロ会うと思いますよ? この手の輩にはね』 いちいち気に障るような声でヨーヨーマッはエンポリオを落ち着かせようとする。 丸腰のエンポリオでは、この男相手にはすぐに殺されてしまうだろう。 『早人様も後ろに下がっててください。あんまり前に出てるとあの鋭い牙でガブリと食べられますよ』 「そんな事言ったって…」 『大丈夫ですよ。見たところ、噛み付き攻撃しかできないみたいですし』 そういうヨーヨーマッこそ武器を何も持っていない。 それともスタンドの能力で応戦する気か!? いや、能力も制限されてるって言っていた気がする。 『馬鹿! オイ、いくらスタンドでも何の用意もなしに…』 「血管針攻撃ッ!」 ほら言わんこっちゃない。 天井から飛び掛った大男は全身から針金を突き出し、ヨーヨーマッにそれを突き刺した! 「あれれれれアイタタタタァ~~~きもちィィィ!!!」 効いてない…? ダメージを全く受けてない? ヨーヨーマッを助けようとしたけれど早人は何となく「助けにいってはいけない」と感じた。 あれ? なんでぼくは立ち止まってるんだ? ヨーヨーマッを助けなきゃ…… いや、助けに行ったらぼくが殺される あの男が怖いのか? いや違う。 あの男はもう怖くない。 でも怖い。 アヌビス神はもうあの男には負けない。 『動くな!』 アヌビス神が鋭く吠える。 早人はエンポリオを自分の後ろに庇い、刀を構え続ける。 ヨーヨーマッにあの男の攻撃は通じていない。 むしろ気持ちいいと身悶えしているくらいだ。 物理攻撃の効かないスタンド、これほど恐ろしくて頼もしい盾は無い。 この大男、ジャック・ザ・リパーも驚愕の表情を浮かべている。 別にヨーヨーマッは何もしていない。ずっと身悶えているだけ。 そう。何もしていない。攻撃をしていない。 それが恐ろしい。 何もしていないにも関わらず、ジャックは動けなかった。 まるで万力で締められるように、幾重もの鎖で縛り付けられるかのように。 右腕が自分の頭をガッチリと捕まえている。 腕? 自分の右腕なら、さっき小僧に斬り飛ばされて床に転がったはずだ。 では、この腕は誰の右腕…? 『おまえ……!再点火を見たな! 本当ならチャンスをやるんだが……向かうべき2つの道を……!! チャンスとは…おまえが向かうべき2つの道。 ひとつは、生きて選ばれる者への道。 もうひとつは!! 死への道……!! だが、今はチャンスなどない……! 再点火したのだ!死んでもらうぞッ。』 この仮面の黒尽くめの怪人はいったい何時からここにいたのだろうか? いや、それよりもこの怪人に、自分が殺される事の方が重大だ。 不気味な仮面の口の奥がギラリと光った。 ブシュッ 「GYYYAAAAA!!!」 あっけなく、殺人鬼ジャック・ザ・リパーの出番は終わった。 大きな体が糸の切れた操り人形のように床へと落ちる。 だが、幕はまだ下りない。 早人の感じた違和感の正体ッ! それはポルポのスタンド、ブラック・サバス!! 『おまえも再点火したな!』 『ウシャーッ!』 ブラック・サバスがヨーヨーマッにつかみかかり、あの攻撃をしようとした。 有無を言わず、アヌビス神でヨーヨーマッごとブラック・サバスを切り裂く。 ヨーヨーマッは斬らないようにしていたが、この未知の敵は別。 『手応えアリッ! やったッ! 勝ったッ! 仕止めたッ』 「…消えた!?」 ガタンゴトンと響く列車の振動以外、何も聞こえない。 あの黒い影はもういない。 残っているのは、さっきの影に殺された殺人者の死体…… 懐中電灯で左右に並んだ座席を照らしても、どこにも気配はない。 「うわぁぁ!!!」 エンポリオの悲鳴が聞こえて振り向くと、ブラックサバスに絞められたエンポリオがもがいていた。 『なんでだ!? 今、確かに斬り殺したと思ったのにッ!』 アヌビス神が狼狽する。 確かに、さっき斬ったはず…… 『おまえも再点火を見たな!』 またブラック・サバスの口の奥に刃物がギラリと光る。 さっき、大男はあれで頭を貫かれて死んだんだッ! 「間に合わないッ!」 『だんな様ぁ~!』 ブシュッ もうだめかと思ったけど、ヨーヨーマッが思いの他素早く動いた。 ギリギリでエンポリオの頭を自分の腕で庇い、既の所で致命傷を避けた。 「エンポリオから離れろォ~!!」 『ウシャシャシャッ!』 二度目のアヌビスの猛攻を受けて、またブラック・サバスは消えた。 「エンポリオ、怪我してない?」 「だ、大丈夫。首を掠っただけ……あいつものすごい力だ……絞め殺されるかと思ったよ」 耳を澄ませても、あの黒い影の足音は何も聞こえない。 一体どこに隠れた? いつのまにエンポリオの後ろに回りこんだんだ!? 「あいつは……ゲホッ 再点火がどうのって言ってた…… ライターの火をつけたからアイツが来たんだ…… あいつは多分、遠隔自動操作のスタンド! 遠隔自動操作には物理攻撃がほとんど効かない…… パワーやスピードはあっても、精密な動きや頭を使った行動が苦手なんだ! どこかに行動や攻撃のパターンがあるはずだよ! 絶対に何かしらの弱点があるんだ!」 『あぁ~確かにわたしと似てますね。だとしたら、相手をパターンにハメれば倒せるんじゃないですかね?』 『どこが似てるんだよまぬけッ! アッチの方がマトモなデザインしてるじゃねーかッ!』 パターン… 最初にアイツは大男を殺した。なんでだ? 次には近くにいたヨーヨーマッを攻撃しようとした。 その次はエンポリオの背後から… 皆の中心にいたぼくは狙われていない。 じゃあ、中心でなければ? コツ。 コツ。 コツ。 エンポリオとヨーヨーマッから数歩離れてみる。 「早人くん……?」 そう、皆の中心に居たら襲われない…… エンポリオとヨーヨーマッが心配してこっちを見てる…… 「うわ! 出た!」 バッと後ろを振り向けば、エンポリオの照らす懐中電灯の影の中! アイツはいたッ! 影の中から体が浮き出ている。 コイツは影を利用して移動しているんだ! 最初に大男が襲われたのは、エンポリオが照らしたから! ヨーヨーマッが次に襲われそうだったのは、影が大男と接触していたから! エンポリオが襲われたのは…ぼくが照らしたからだッ! 『ウシャシャァー!』 アヌビス神が三度目の攻撃を当てて、またブラック・サバスを闇にかえす。 「エンポリオ! 光だ! 懐中電灯をヨーヨーマッに当てるんだ!」 「わかった! でもなんで!?」 「アイツは濃い影の中を移動してるんだ! 強い光でヨーヨーマッを照らせば、アイツはヨーヨーマッだけを攻撃する!」 『うお、まぶしっ』 「ごめん、ちょっと我慢してよヨーヨーマッ!」 『はい、だんな様』 ぼくとエンポリオは懐中電灯の照明をヨーヨーマッに合わせた。 車両内は拡散した光で若干明るくなっているけど、ヨーヨーマッの後ろには濃い影ができている。 『おまえ……! 再点火したな!』 ヨーヨーマッの影から、ブラック・サバスが浮かび上がる。 『しましたよ、もしかしてアレあんたのライター?』 『死ね』 ブシュッ! ヨーヨーマッを掴んだブラック・サバスはそのままヨーヨーマッの頭を串刺しにする。 が、 「あヒィ~~脳みそがとろけるくらい気持ちイィイー! も、もっと!」 ヨーヨーマッには物理攻撃が効かない。 何度射しても、何度射しても変わらない。 これがあの影の攻撃のパターン! 相手が死ぬまで! 攻撃を! やめない! ヨーヨーマッには攻撃が効かないから、実質、ブラック・サバスはこれで無効化できたのだ。 「でも…このままじゃ、いつかは懐中電灯も切れちゃうよ…朝までこのまま待つの?」 「大丈夫だよ。アヌビス神があるから」 『任せとけッ!』 あいつはどうして影の中しか移動しないのか? 多分、その中でしか移動できないからだ。 それは何故? あいつは影の中に「いなくてはならない」からだ! もし、今からヨーヨーマッの影が消えたら…アイツはどうなる? 「影がなくなるまで切り裂け! アヌビス神ッ!」 『ウシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ ウシャアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!』 上下左右に切り裂く! 本当ならこんな事はできないはずだけど、ブラック・サバスのスピードについていけるアヌビス神ならできる! 影は物体が大きくなければ映らない!光の拡散作用で、影が薄くなってしまうからだ! 『キィィィモチィィィィ!』 ヨーヨーマッが小さな粒になるまで切り裂き続ける! ヨーヨーマッには悪いけど、こいつを倒すためなんだ。ゴメン。 物理攻撃は効かないみたいだし、問題はないと思う。 そして影は……なくなった! 急に影が無くなり、懐中電灯に晒された事で、ブラックサバスは急に悶え苦しんで、 そして…… 『ぎゃあああああああああああああ!!!!』 後には何も残さず、消えた。 ガタンッゴトンッという規則正しい音がずっと続く。 「……倒したの?」 「……うん」 「「やったああああ!!!」」 今、一つの難関を突破したんだ。 手放しでそれはすごく嬉しい! 『でもまだゲームははじまったばかりですよ?』 「それを言わないでよ」 早くもヨーヨーマッは元の形に戻りはじめている。 本当にタフなスタンドだ。 エンポリオは本当の事を言われて、少しむくれている。 『優勝にしろそれ以外にしろ、先は長いな』 「そうだね。 ……もう人を殺せって喚かないんだね?」 『さっきので充分だった。それに……その、なんだ。 ガキなら俺をナイル川に捨てたりしなさそうだからな』 「ガキじゃないよ。早人だよ」 結局、完全にゲームに乗らないという事は無理だったのかもしれない。 けれど……何にしろ、これは1歩なんだ。前へ進むための1歩だ。 「早人くん、これ見て!」 「なに…あ!」 さっきの影(サバス)に殺された男(ジャック)の支給品袋はほとんど手付かずの状態だった。 「そういえば、このライターって何だったんだろう? エンポリオの?」 「うん。紙に入ってたけど、普通のライターだと思ったんだ。まさかスタンドのスイッチだなんて誰にもわからないよ」 「支給品はよく調べてから使わなくちゃいけないね……」 『コレはいざという時に便利かもしれませんよ?点火するだけで勝手に敵を攻撃してくれるから』 「「絶対使いたくない!」」 ※ ※ ※ エンポリオの首筋の止血を済ませ、用心しながらもついに列車の最後尾車両にたどりついた。 結局、あれから誰にも会わなかった。 『クックックック』 「鳩だね」 「うん、鳩だ」 二人は鳩の扱い方に困っていた。 エンポリオの残りの一個、早人の残り二個、ジャックの三個。 その全ての支給品を広げてみたものの、どれもこのゲームにおいては微妙なものだった。 メサイアのDISC、歪な形の鉄球、鳩とレターセット、ノートパソコンの幽霊、オレンジ一個、イタリア料理沢山 ハレルヤのDISCなんて何に使うんだろうか?荒木の趣味か?正直、いらない。 この鉄球はなんだろう……なんとなく、投げる武器のような気がする。 オレンジについては爆弾だと簡単にわかった。毒見役のヨーヨーマッがペロリと口に入れ、数秒後に爆発したからだ。 頭がコナゴナに吹き飛んだと思ったけど、すぐに再生していた。本当にタフだ。 ノートパソコンについてはわかる。早人もパソコンくらい触っていたし、そもそもこのパソコンはエンポリオのものだ。 自分の道具を回収できてエンポリオは非常に喜んでいたけど、これは役に立つんだろうか…? イタリア料理は何の変哲も無いイタリア料理だった。 持ち運べそうにもないので、これはすぐに食べた。 ものすごくおいしかったけど、持ち運べないのはやっぱり痛かった。 エンポリオが幽霊にして持ち運ぶらしいけど……食べ物ではないね。 一緒についてたナイフとフォークのセットだけでもいいかもしれない。 そして最後の問題、この鳩。 紙には サヴェジ・ガーデン作戦だ! このゲームに参加している誰かに手紙を送れるぞ! と書いてあっただけで他には何もなかった。 とりあえずレターセットが一緒についていたから、伝書鳩の類だとは思う。 「参加者名簿、もう見た?」 エンポリオが真剣な顔で訊ねてきた。 「まだ」とだけ答えて、そのページをめくってみた。 ジョセフ・ジョースター、東方仗助、空条承太郎、虹村億泰、広瀬康一、 岸辺露伴、山岸由花子、トニオ・トラサルディー、川尻早人…… 自分の名前のほかに、知ってる名前が沢山あった。 吉良吉影を倒すのに協力してくれた人とその仲間たちだ。 全員、スタンド使いだったはず。 このゲーム、意図的にだろう。 スタンド使いが多く参加している。 支給品としてもスタンドが含まれているし、これは間違いない。 そして…… ……吉良吉影 世界で最も見たくない名前が載っている。 自分の住む杜王町に隠れていた殺人鬼、その名前。 早人の父を殺し、父になりかわっていた悪人。 だけど、彼は。 「……なんで、死んでるハズの人間が参加してるんだ?」 「そう、死んでるハズの人間が沢山いるんだ」 エンポリオの表情は困惑を超えて戦慄している。 「ディオ・ブランドー、空条承太郎、空条徐倫、エルメェス・コステロ、F・F、 ウェザー・リポート、ナルシソ・アナスイ、 ドナテロ・ヴェルサス、……エンリコ・プッチ。 全員死んだ人間だよ。ここにいるはずがない人物ばかりだ、もう存在するはずが無いんだ! プッチ神父がみんな『置いてきた』んだから! どう頑張ったって参加できるはずがないのに!」 エンポリオが何を言っているのか早人にはさっぱりわからなかった。 だけど、聞こえた。 「空条承太郎が……死んだ?」 仗助は「最強のスタンド使い」って呼んでた、早人もなんとなくだけど物凄く強いという事は知っていた。 なのに……死んだ? 未来人のエンポリオが、死んだところを見ていた? それはこのゲームにおいて何を意味するんだろうか? 真っ暗な未来だろうか? それとも……? 窓からどんどん流れていく線路が見える。空には星が瞬いている。 この恐ろしいゲーム会場でも、同じように星は輝くんだ。 どんな過酷な運命でも、その黄金の精神ならば…… 全てを打開できるはず。 手紙を出す相手はもう決まっていた。 恐らく、このゲームに最も反発するであろう人。 全てを破壊しながら生きる人間のなかにあって、唯一『直す』ことができる人物。 吉良吉影を倒したあの人! 仗助さんお久しぶりです。早人です。 ぼくは今―― 「ところでここ、どこ?」 エンポリオが気まずい顔で地図を指差した。 「メチャクチャだよ、この地図。ふざけてるよ」 そこに書いてある地名はほんとうにひどかった。 ナイル川の上流にヴェネチア運河? ナチス研究所にコロッセオ? 何より気に入らないのが、この地図が杜王町を改造したものらしいという事だった。 荒木は何を考えているんだろうか……思考が全く読めない。 次にこの列車が停まる場所はサンタ・ルチア駅らしい。 別の参加者が来る前に、さっさと降りて隠れた方がいいだろう。 仗助さんお久しぶりです。早人です。 ぼくは今からサンタ・ルチア駅に隠れようと思ってます。 もしよければ、会いませんか? エンポリオという仲間ができたのですが、彼からとんでもない事を聞きました。 空条承太郎さんの事についてです。お返事待っています。 「これでいいかな。行け!」 サヴェッジ・ガーデンを列車の窓から送った。 バサバサと飛んで行き、すぐに姿は見えなくなった。 ちゃんと届くだろうか? もし仗助さんが死んでたりしたら、どうなるんだろう? でも、それは考えても仕方の無い事だと思う。 今はただ、運命を打開する以外に何もないんだから。 「承太郎さんに手紙を送らなくてよかったの?」 まだ難しい顔をしているエンポリオに話しかけたけど、 「どうすればいいかわからない」と答えただけだった。 最愛の人達……でも、もう既に死んだはずの人達。 エンポリオは元の仲間とどう接していいかわからなかった。 アイリーンとして徐倫は生まれ変わっていた。 では徐倫がいる今、アイリーンはどうなってしまったのだろう? 「ほんとうに……おねえちゃんなの?それとも、他人なの?」 既に死んだ敵や味方、彼らはいったい何者なのか? それはまだわからない。 列車はゆっくりと速度を落とし始めた。 これから先、何が待ち受けていようと、絶望に屈したりはしない。 彼らはこのゲームで、何を見るのだろうか? 【H-3 サンタ・ルチア駅/一日目・深夜】 【川尻早人】 [時間軸]:吉良吉影撃破後 [状態]:おなかイッパイ、すこし怖い。 [装備]:アヌビス神 [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本行動方針:荒木を倒したい。殺し合いにはのらないけど、マーダーは仕方ない。 1.サンタ・ルチア駅に隠れて仗助を待つ。 2.他の知り合いにも会いたい。でも一応警戒。 3.吉良吉影を最大限警戒。ディオ・ブランドーとプッチ神父も警戒。 4.死んだ人達にはどう接すればいいんだろうか? 5.エンポリオを信頼する。 6.ヨーヨーマッすげえ。 7.アヌビスを信頼する。大事にしたい。 8.ライターを警戒、緊急時には仕方ない? 9.荒木の能力を解明したい ※アヌビス神を装備しました。 ブラック・サバスと戦いましたが、攻撃は失敗しているので攻撃力は上がってません。 ただし、当てることには成功しているので、スタンドのスピードAまでには対応できます。 ※アヌビス神の声は早人にしか聞こえません。 【エンポリオ・アルニーニョ】 [時間軸]:一巡後の世界、アイリーン達と会った後 [状態]:首筋に怪我(止血済み)、おなかイッパイ、すこし怖い。 [装備]:オレンジ爆弾の幽霊(攻撃力無し)、ジャイロの鉄球、ナイフ&フォークの2セット。 [道具]:デイバッグの幽霊、支給品二式、ノートパソコンの幽霊、鳩のレターセット、メサイアのDISC、ポルポのライター、イタリア料理の幽霊 [思考・状況] 基本行動方針:仲間を集めて荒木を倒す。 1.サンタ・ルチア駅に隠れて仗助を待つ。 2.皆に会いたい。でも一応警戒。 3.プッチ神父を最大限警戒。ディオと吉良吉影にも警戒。 4.死んだ人達にはどう接すればいいんだろうか? 5.早人を信頼する 6.ヨーヨーマッ強すぎ。でも名前をベラベラ言わないで…… 7.自分も武器がほしいけど……うーん? 8.ライターを警戒、緊急時には仕方ない? 9.荒木の能力を解明したい ※バーニング・ダウン・ザ・ハウスの能力で、デイバッグの幽霊、イタリア料理の幽霊、オレンジ爆弾の幽霊を作り出しました。 エンポリオが死亡もしくはスタンドを封じられた場合、これらは消滅します。 ノートパソコンの幽霊は支給品ですので普通に使えます。 ※幽霊の武器では参加者を傷つけられません。 ※メサイアのDISCを頭に挿すと、CDコンポのようにハレルヤを歌います。 死体にも有効らしいです。ふつうのCDとして使う事もできます。 ホワイト・スネイク製なので柔らかく、壊れません。 ※ポルポのライターに点火するとブラック・サバスが出現します。 ブラック・サバスは再点火をみた人物全員を殺害しようとします。 石の矢ではなく普通の弓矢が口内に入っています。スタンドにも刺さります。 【アヌビス神(支給品)】 [時間軸]:ナイル川に沈められた後 [状態]早人が装備中、ブラック・サバス程度のスピード、ヨーヨーマッを斬る程度のパワーを出せる。 [装備]無し [道具]無し [思考・状況]基本行動方針:一人になりたくない。 1.早人を守る。 2.川が怖い。 3.できれば戦いたい。が、早人に死なれたら困る。 4.倒せないスタンドの存在にショック。 5.ヨーヨーマッに少しの恐怖感。 6.DIO様を守りたいけど、早人のが大事に扱ってくれそう。 7.早人、見捨てないでーッ! 8.あのライターから出てきたスタンドとはもう戦いたくない。 9.何で早人を乗っ取れないんだ? ※制限により、握った相手を操る事ができません。 ※握った相手には逆らえません。誰が握ってもその命令を聞かなくてはなりません。 ※それ以外の能力は原作通りです。 【ヨーヨーマッ(支給品)】 [時間軸]:徐倫に会う前 [状態]だんな様を自動で守る。が、攻撃は行えない。 [装備]無し [道具]無し [思考・状況]基本行動方針:だんな様を守る。 1.だんな様(エンポリオ)を守る。 2.だんな様が言ったので早人も守る。 3.だんな様には絶対死なれたくない。 4.死にたくない。 5.だんな様の世話をする。 6.爆弾をまた食べたい。 7.切り刻まれたい。 8.串刺しにされたい。 9.DアンGには絶対死なれたくない。 ※頭にアンテナがついてますが、DアンGと交信できません。 ※ヨーヨーマッは攻撃できません。能力も完全に封じられています。 ※主人の命令には絶対服従します。しかし、命令を曲解して受け取ることもあります。(ヨーヨーマッなりの善意かもしれません) ※ヨーヨーマッを殺すような命令には従えません。 ※ヨーヨーマッは常に主人の半径20メートル以内にいなければなりません。 ※主人変更の命令があれば主人は変わります。ただし変更対象人物の同意が必要。 ※主人変更の命令をされた時、次の主人候補がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化されます ※ヨーヨーマッの主人が死んだ時またはヨーヨーマッが規則を破った時ヨーヨーマッは消滅します。(荒木によってDアンGが殺される) 【ジャック・ザ・リパー死亡】 【残り87人】 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む ジャック・ザ・リパー 川尻早人 64 僕らの肩に降りそそぐ エンポリオ・アルニーニョ 64 僕らの肩に降りそそぐ
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/44.html
J-031 空条承太郎 J-031 R [[キャラ]] [[スターダストクルセイダース]] 幽 P(3) S3 T3 ☆☆☆ ●オラオラオラオラオララオラオラオラ―――ッ!! このキャラにスタンドが付いている時、自分リネージの表向きのカードを好きなだけ破棄し、 破棄したカード1枚につき、このキャラを1ターンの間「P+1、S+1」する。 幽波○ 承太郎 人間 出典:JC24巻 表紙 第3部スターダストクルセイダースの主人公にして、恐らくジョジョで最も有名なキャラ。 流石に優遇されており、3コストで攻撃力オール3、強力なテキスト付きと文句の付け所が無いスペックである。 そのパンプアップ能力により、J-006 ジョナサン・ジョースター同様、このキャラのアタックを迂闊に通す事は死に繋がる。これにより相手はブロックせざるを得ず、アタック&ブロックの攻防において、こちらが優位に立ち回る事が可能となる。J-187 タイガーバームガーデンと組み合わせれば、ブロックできる状況を確保する為に、更に相手は展開が制限される事となる。 だが、やはりこのキャラの最大の強みは、J-005 空条承太郎との組み合わせによる、星の白金の効果を使った貫通オラオラだろう。 パンプ+貫通の脅威のコンボは、一撃でゲームを終らせる威力を持っており、まさにスタンドデッキ最強のフィニッシャーと言える。逆に言えば、最後のトドメが確定した状況でない場合、リネージの大量破棄はその後のピンチを招くので注意が必要である。 唯一の弱点はTが上がらない事で、またまたやらせていただきましたァン!には注意が必要。 また、「波」入りのデッキがブロックしてきた場合は、銀色の波紋疾走!の存在も忘れてはならない。 第2弾と同時発売のオラオラデッキに再録されたため入手しやすくなった。
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5354.html
「ジャスティスワン・ザ・ワールド! 時は止まるッ!」 「そんなのありかぁぁぁ―――ッ!」 「ディおじさん、タイム連打はずるいよ」 「タイム連打ではないッ! ちゃんとチップを使ったぞッ!!」 大画面モニターに映し出される、大迫力のネットバトル。 しかし、二時間近くも戦ってるのに決着が付かない。うーん、このネットバトル素人ども。 『シグナムよ、ランダムミステリーデータの徴収が終わったぞ』 「うむ、ご苦労」 と、私はこの二時間の間、ネット徘徊兼ランダムミステリーデータで資金稼ぎ兼情報集めをしていた。 軽くジョースター家の財産以上は稼いだ、やったぜ。 しかし、疑問に思うんだが、このランダムミステリーデータは一体、いつ誰が何のために設置しているのだろうか? 『それとな、面白い情報を手に入れた』 「ほう、面白いか」 『どうやら、あの九州ロボを作ったのは光祐一郎という男らしい』 「それは知っている」 『……だが、本来彼は九州ロボをこの殺し合いとは別の目的で作ったらしい』 「別の目的……か」 正直、どうでもいいが、一応驚いておく。 私にとっては本当にどうでもいい。殺し合いの次にどうでもいい。 ……一応、対主催だからね。働きたくないけど一応は。 そんな時であったか……上条さんの頭上に何やら人影が…… まさかとは思うが、ワープという奴か? 科学の力ってすげー。 というより、上条の不運もここまでくると逆に笑えないな。 まあ……上条さん、上から来たぞ、気を付けろッ! 「リアル・ガッツシュート!!」 瞬間、一人だけ反応した熱斗少年が思いっきり何かを投げた。 いや、投げたでは語弊であった……正確には殴り飛ばした。 あれは……デイバックに入ってたデカオと呼ばれていたネットバトルガチ勢だ。 すごい勢いで放たれたデカオと呼ばれていたネットバトルガチ勢は上からの襲撃者にぶつかった。 そして、凄い真顔で襲撃者に言い聞かせた。 「男同士の真剣勝負であるネットバトルの邪魔をするんじゃない」 「………!?」 ……ヤバい。 真顔なのも相まって殺気というかそういうのが凄まじくなってる。 ここまで殺気はこのシグナムも感じたことはなかった。 「……これがネットバトル……!」 『いや、恐らくは違うと思うが?』 そして、デカオと襲撃者は大画面モニターにぶち当たった。 そのまま、襲撃者は動かなくなったが、デカオと呼ばれていたネットバトルガチ勢は立ち上がりデイバックの中に戻った。 しかし、大画面モニターの液晶がぶっ壊れてしまった……ふむ、これで上条さんとディおじさんの決着は付けられない。 「プラグアウトだッ! デューオ!」 『……ふむ(安心)』 「こっちもプラグアウトだ、シャドーマン」 『御意』 一時中断となった……もう引き分けでいいだろ、これ。 しかし、一つだけ分かったことがあった。 「貴様、ジョースター家の者ではないなッ!」 「だから、さっきからそう言ってるじゃないですか!!!」 上条さんはジョースター家のものではなかった。ですよねー。 「それにしても、ディおじさん、そんなネットバトルしてたら、いつかデリートされちゃうよ?」 「知ったことではないッ! ……と、言いたいが、回復用のサブチップがないッ!」 残りHP一桁だからね。 ムラマサを振れば最高威力が出せそうだ。 『そうだ、熱斗君、あの豆で回復できるんじゃないかな?』 「そうだな、ディおじさんちょっとそのPETかしてくんないかな?」 「いいだろうッ! 壊すなよ、熱斗!」 そして、熱斗少年はディおじさんからPETを受け取った。 ……あれがPSPであることは今は放っておいてもいいだろう。 そして、PSPのディスク居れるところを開いて…… 「仙豆だ、食え」 PSPの中に5粒ほど豆を詰め込んだ。 すると、不思議なことが起こった。 ▽デューオのHPは全回復した。 「なっ!?」 まあ、仙豆だからね。 これにはディおじさんも驚愕していた。 PSPでネットバトルするような奴が驚いているということは相当なことだろ。 「しかし、さっきの男は一体なんだったんだ?」 「デカオだよ」 「違うそうではないッ! アイツだッ! ……って、あれ?」 ディおじさんはモニターに磔になっていた男の方を指差した。 しかし、そこには何もなかった。逃げたのか……しぶとい奴め。 【一日目・13時30分/日本・秋葉原】 【光熱斗@ロックマンエグゼ】 【状態】健康、激しい怒り 【装備】自分のPET(ロックマン入り) 【道具】支給品一式×2、大山デカオ@ロックマンエグゼ、大山デカオ@ロックマンエグゼ2 デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、 大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物) 大山デカオ@ロックマンエグゼ3(BLACK版)、大量の金、他不明 【思考】基本:野田総理にネットバトルを挑んで勝つ! 1:プリズムとフォレストボムのチップを探す 2:その為に色んな人にネットバトルを挑む 3:上条(ジョジョ)さんとディおじさんの決着をつけさせる 4:千石うぐいすと末原恭子を野田総理に引き渡す、その際にネットバトル挑む。 【ロックマン@ロックマンエグゼ】 【状態】HP満タン 【装備】ロックバスター 【道具】なし 【思考】基本;熱斗をサポートする 1:野田総理がネットバトルを受けてくれるか、心配。 ※PETの中にいます 【シグナム@リリカルなのはシリーズ】 【状態】健康、自称フリーター 【装備】レヴァンティン 【道具】支給品一式、PET(カーネル入り) 、大量の資金とかチップ 【思考】基本:働かなくて済むように動く 1:二人についてくる 2:野田は倒す 3:上条(ジョジョ)か……一理ある ※今までとは別人ですが記憶を受け継いでいます 【カーネル@ロックマンエグゼ】 【状態】HP満タン 【装備】カーネルのブレード 【道具】なし 【思考】基本;ロワの破壊 1:今は(仕方ないので)シグナムに従う ※PETの中にいます 【上条当麻@とある魔術の禁書目録】 【状態】健康、不幸 【装備】PET(シャドーマン入り) 【道具】エスパー伊東@現実 【思考】 基本: いいぜ ヘ(^o^)ヘ |∧ / 野田総理が 何でも思い通りに 出来るってなら / (^o^)/ /( ) / / > (^o^) 三 (\\ 三 < \ 三 ..\ (/o^) ( / まずは /く そのふざけた 幻想(ロワ)をぶち殺す 1:知り合いに会いたい 【シャドーマン@ロックマンエグゼ】 【状態】HP90%くらい 【装備】ムラマサ 【道具】なし 【思考】基本:上条に従う 1:敵は殺す、慈悲はない ※PETの中にいます 【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】 【状態】疲労、全身にダメージ 【装備】PSP(デューオ入り) 【道具】支給品一式×3 【思考】基本:ネットバトルを極める 0:主催を倒すのはこのディオだッ! 1:ジョースター家を手に入れる 2:ジョジョより優越感を得る 3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ! 4:ディカオ・ビッグマウンテンには気を付ける 【デューオ@ロックマンエグゼ4】 【状態】HP満タン 【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド 【道具】なし 【思考】基本;とりあえず、ディオを見守る 1:回復したぞォォォォッ!! ※PSPの中にいます 傷ついた身体を引きずりながら、大尉は歩く。 彼に『ネットバトル』という戦いはまさに未知のものであった。 ならば、自分もPETを手に入れ、ネットバトルすれば、勝てるのではないかと考えも出てきた。 しばらく、大尉が歩くと放置された一つのデイバックを発見した。 そして、その中には―――― 「…………!」 一台のPETが入っていた。 さらにネットナビもいた……その名は…… 「おまたせ……ってなんだ、お前は!?」 「…………!」 まるで野獣のようなナビ、ビーストマン(先輩)である。 【一日目・13時40分/日本・東京のどこか】 【大尉@HELLSING】 【状態】全身にダメージ 【装備】モーゼルM712@HELLSING、PET(ビーストマン入り) 【道具】支給品一式×2 【思考】基本:命令に従う 0:一先ず、ネットバトルの練習をする 【ビーストマン@ロックマンエグゼ3】 【状態】HP満タン 【装備】なし 【道具】なし 【思考】基本;PET所有者に従う ※PETの中にいます
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/3372.html
「な、何ということだ!?」 ポニーテールの女が部屋の片隅で頭を抱えている。 『働きたくない』、その一心で部屋に引き込もっていた。 だが、その願いとは裏腹に先程発表された禁止行為で外に出なくてはいけなくなった。 (遂に私も働かなければならないのか? いや、否だ! 断固として私は働かないぞ!) ……何というニート。 だがしかし、女は外に出た。実に二日ぶりに外に出た。 「さて、どうするか?」 やるべきことはただ一つ、強者をさがすことだ。 無論、自分が働か(戦わ)なくてもいいようにするためだ。 そして、しばらく街を散策していた時に、その男と出会った。 金髪にサングラスの男、一見すると普通に見えるが、女……シグナムは感じ取った。 (この男……出来る……! 接触してみるか……) 意を決してシグナムは男に話しかけた。 「あのう、私を養って貰えませんか?」 「……やれやれだぜ」 その言葉にジョジョは困惑した。 【三日目・16時10分/新惑星・福島県】 【シグナム@リリカルなのはシリーズ】 【状態】健康 ニート 【装備】レヴァンティン、ショットガン 【道具】支給品一式 【思考】基本:働きたくない 1:目の前の強そうな男と交渉する 【所ジョージ@現実】 【状態】ダメージ大(回復中)、スタンド使い 【装備】ダーツ 【道具】不明 【思考】 1:さて、どうするか? 2:次の目的地に向かう
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/603.html
仗助? 人べんに丈夫の『丈』 『助』ける? けっ! これからてめーを仗助! ジョジョって呼んでやるぜ! (亀と仲良くできたらいいな あんな亀こんな亀いっぱいいるけど) 俺の髪型サザエさん …みてぇだとォ? アンアン…ア゛ーン? 何モンだろーと ゆるさねえ! あたしと波長が合ったのね 「あの世」と「この世」の境目なの アイツはまだ捕まってない 杜王町のどこかに いるのよ! ポッポ ポッポ ハト ポッポ? イかんぞ歯科医? OH MY GOD! 替わりの誰かを 引っ張り込めばいいんだよ 「ひとり入ればひとり出れる」 ババヌキなのさ たしかに「これからお前は僕を殺す」 でもね…僕にさえ あんたの名前分かったんだ お前はバカ丸出しなのさッ! あの世でお前が来るのを たのしみに待ってるぞ 気取った食通ダケが食べてる料理は出しまセン これは自慢ではなくワタシの「誇り」なのデス 手を洗ってくだサイ 調理場はバイキンが一番の敵デスッ! ただじゃあおきませンッ! 覚悟してもらいマスッ! よくぞ聞いてくれました私は宇宙人なんです 「僕も少しはやるんだぜ」 見直しましたか? 「つばを飲み込む」「目ばたきする」 どんな人間もビビったらサインを出す 「下唇かむ」「アゴを指でイジる」 その瞬間こそ エニグマの無敵のとき ~間奏~ 「暗い美人」より「明るいブス」の方が… マシってことよねー…女の「青春」は… シンデレラの魔法使いみたいになりたかったの 兄貴はああなって当然の男だ でも兄貴は最後にッ!オレをかばった! これは大切なもので 一本しかない 俺の目的だ 逆だ…おやじを殺せるスタンドを 俺は探しているんだよ~~っ フツーに死なせてやりたいんだ… 表現できたぜ俺のハートを! 究極の怒りを! 俺は反省すると強いぜ… ねっ!ねっ!写真を 焼いて ねっ? ところで君、「面白いマンガ」というのはどうすれば 描けるのか知ってるかい? 「リアリティ」!「リアリティ」だよ! マンガとは自分の見たこと体験したことや感動したことを 描いてこそ!面白くなる! 僕が金やちやほやされるために マンガを描いていると 思っていたのかァーッ! 僕がマンガを描くのは 「読んでもらう」!「読んでもらう」ため! 単純なただ一つの理由 助けてくれるのかい? だ が 断 る 。 だ が 断 る 。 うむを言わさず先手必勝さ! 俺ってよ やっぱりカッコよくて 美しいよなあーっ! 控え目に言っても←ミケランジェロ これがもし!「紙」にされたのが女どもなら! てめー!おれだってそうしたぜ! スタンド使いは引かれ合う 正体知らなくても 無意識のうちに引かれ合ってるのさ 「赤い糸で結ばれている」とか言ったりするだろ? そんな風にいつか…どこかで出会うんだ… ハーヴェストいっぱい オラのスタンド 今日も朝から 小銭集める 恋を知らずに結婚した 「おどろかしてすまない」? とんでもないわ! あなたの行動 ドキドキする あたし…あなたのことが…すごく好きになってるわ…! 僕はパパと仲良しじゃなかったけど 僕のパパはあいつに殺された ママは僕が守ってあげるからね ずっと一緒にパパを待ってる 質問に質問で返すんじゃない! 疑問文で答えろと 学校で教わっているのか? キラークイーン 第3の爆弾 負けて死ね! モナリザ初めて見たとき…下品ですが勃起しちゃいまして… 好きよ好きよloving 康一君ここから出さないッ! どっちなの!?あたしのこと! 愛しているの!?愛していないの!? 康一くん!答えなさいよ! コーヒーこぼしたわ、あんたのせいだからねッ! ~間奏~ 康一どの! 学校までカバンを持たせていただきますッ! 今の僕はぜんぜん 負ける気しないッ! 強運で守られている 「ロシアンルーレット」も生き残れる 先生 あんたは今、この勝負の「下り坂」にいるんですよ! もう一度いうよ あんたは 「下り坂」だ ~間奏~ なんで、てめー 犬のクソをかたぅけねえーんだっ! それに今、タバコの吸いがらを投げすてたな。 いい気になってんなてめーっ。 この町は自分ひとりの町だと、いい気になってたなッ! いい気になってるヤツは…… オレのスタンドをのみ込んでくたばりやがれッ! 康一くん…頼もしいヤツだ 君と知り合えてよかった そして、やれやれ 間に合ったぜ スタープラチナ・ザワールド! スゲーッ、爽やかな気分だぜ 新しいパンツをはいた ばかりの正月元旦の 朝のよーによォ~~~ッ 「ジョー・モンタナ」の投げる タッチダウンパスのように やつの鼻先に突っこみ その位置で「点火」する! ここで「時」を止めても ヤツまでは遠すぎる… まずいぜ…!間に合わねえッ! 「スイッチ」を 押させるなーッ! いいや押すね! 限界だ! 『ACT3 FREEZE!!』 射程距離5メートルに到達しました S・H・I・T! このクソカスどもがァーッ!! 原曲【うらのうら音楽祭】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm2799344】
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/899.html
おかんの背中には 魔物が棲むの ブ男アヴドゥル なんかよく死んでる エジプト目指す青春 なんかアヴ死んでる 私とあなたは知り合いじゃないけど 私の先祖とあなたは宿敵 だいたいそんな感じ ジョジョマンガ日和 めっ めっ めっ メメタァ! めっ めっ 無駄ァ! オラァ! 土俵の上はDIOの世界 頼れるジョセフは どこか空を見てる 便器はそんなに好きじゃない でも 舐めるときは舐める 私の根暗は生まれつきだけど 承太郎のそれは 4部過ぎてから だいたいそんな感じ ジョジョマンガ日和 原曲【ギャグマンガ日和OP「アタック! ギャグマンガ日和」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/nm4089857】
https://w.atwiki.jp/kattenisrc/pages/2120.html
530: 名無しさん(ザコ) :2015/11/07(土) 22 23 25 ID GbUjJBcM0 一般人だったが、矢に貫かれてスタンド使いになった少年。 4部の語り部であり、単独のエピソードではメインを張ることも多い。 最初は気弱だったが、物語の中で大きく精神的に成長していく。 そのため、主役を差し置いてスタンドが2度成長する始めてのキャラとなった。 上記の特徴から、パイロットは追加レベルにより実数以上の成長をするほか、 ユニットも性能が異なる3つのものを使い分けられる特徴を持つ。 パイロットは、非常に癖が少なく使いやすい。 初期性能は可もなく不可もなくといった程度だが、追加レベルによりみるみる成長。 最終的には『145, 148, 150, 157, 163, 163』と一流レベルまで育ってくれる。 ただし、さすがに追加レベル分のSPは増加しない。 SPも優秀で、忍耐集中のコンボや熱血幸運を持ち、助言覚醒など余技も備えている。 かわりに切り払いはなく、S防御もLv3止まりと技能は貧弱気味。 ユニットは、エコーズの成長に合わせACT1~3の三種類。ユニット性能は同じだが、 ACT3だけは自律防御(アクティブシールド)を持っている。 パイロットも合わせ、命中回避は478~393/485S~400Sとなかなか優秀。 集中忍耐もあるため生存性能は高めだが、HP装甲は低いので注意は必要。 その他の面では、それぞれ以下のような特徴を持つ。 ACT1 最初の蛇のような状態。望んだ音を対象に染み込ませて鳴らすことができる。 射程4のS撹属性(CT値99~101)と、威力1100の3Pが目玉。 攻撃面では最も劣るが、射程4状態異常や、珍しい3Pなどの使い勝手は良く、 雑魚に状態異常を撒いたり、最後の一押しが欲しいなど、特定の場面で重宝する。 ACT2 ACT1から手足が生えて人型に近くなった状態。 尻尾で擬音を作って貼り付け、触った相手に擬音の効果を与える事ができる。 スタンド攻撃が射程4になったほか、P攻撃が格闘だけになるなど射撃型になる。 特徴は2種類の吹属性武装。一つは射程3で吹L1と使いやすい主力武装、 もう一つが射程1反と少し使いにくいが威力1600に珍しい吹L2。 全体的に火力も向上しており、吹属性は位置替えに衝突ダメージにと優秀な属性なので、 戦闘でも扱い安くなった。 個人的には、見た目も良く、データでも原作でも一番使えると評価している形態だが、 実は原作ではACT3発現以来使われていない。 ACT3 完全に人型になった状態。相手を重くすることができる。 パワーが増した分、射程距離は低下。また、自我を持っていると大幅に変化した。 上記を反映して、いままでの射撃型から2P主軸の近接型に性能変更。 自律防御(アクティブシールド)も使えるようになった。 特徴は、高CT値S属性の必殺技。康一最大の火力1700を持ち、2Pで使いやすく、 CT値109~111という高い縛り能力を持つ。 ただし、それ以外はおなじみの格闘とスタンドによる攻撃の3種しかない。 必殺技の使用は気力110からなので、最初からこの形態でいるのはお勧めできない。 また、性能相応に消費も重いので、雑魚に気軽に使う運用にも向いていないなど、 主に対ボス・強ザコ相手に使うか、シールドを見込んで耐える場面で使うことになる。 どの形態にも強みがあり、状況によって使い分けられるのが最大の特徴。 使い方にもよるが、アイテムは運動性強化で生存性能向上か、 EN強化で攻撃回数を増やすのが、どの形態でも無駄にならないだろう。
https://w.atwiki.jp/jojoabc/pages/15.html
公式 http //www.carddas.com/jojo/ 現行スレ http //game12.2ch.net/test/read.cgi/tcg/1173451738/ @JOJO(ジョジョ関係ニュースサイト) http //atmarkjojo.org/ ジョジョの奇妙なAA集 http //jojoaa.web.fc2.com/
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/300.html
4月21日 今日の影時間は終わった。 タルタロスはビデオを巻き戻すように、その姿を月光館学園へと戻していく。 「ほぇー。ホントに元に戻っちまった。 タルタロスになる時もスゴかったけど、戻るときも同じくらいスゲーなぁ」 「よく考えるとさ、私たちって、寮とか以外は、殆どタルタロスのある場所で生活してんだよね…。 なんか複雑だな…」 「そう言われればそうなるな」 元に戻った月光館学園を見て、順平とゆかりがそれぞれ呟き、 ゆかりの呟きを聞いた真田が、今気付いたのか、同じように呟いた。 校門の前まで来た所で、美鶴は改めて、承太郎に頭を下げる。 「先ほどは危ない所をありがとうございました。 お聞きしたいのですが、先生の仰る『スタンド』とは…?」 『スタンド』という単語に、全員の視線が承太郎に集まる。 当然だろう。 彼らの認識では『シャドウはペルソナでしか倒せない』のだ。 「…今は、もう時間が遅い。明日、お前達の寮へ行く。 少々長くなるんでな、そこで説明する」 承太郎がそう返すと、美鶴は無言で頷いた。 『S.E.E.S.』のメンバーが帰りの道を歩き出したところで、承太郎からの声がかかる。 「ああ、あとだな。幾月理事長には『ペルソナ使いの教師が見つかった』と、言っておいてくれ」 その言葉に順平は首を傾げる。 「えぇ?なんでっスか?先生、ペルソナ使いじゃないんっしょ?」 承太郎は諭す様に順平に言う。 「順平…だったな?確かに、俺はペルソナ使いではない。 だが、先程の通り、影時間に対応して、敵も倒せる。 ペルソナ使いと名乗ってもそう困る事はない。 それに、スタンドってのは説明も含め、いろいろと面倒だ。 正直言って、あまり大勢に知られたくはないんでな」 それだけ言って、承太郎は、さっさと校門から離れて行ってしまった。 美鶴は、しばし考え、ゆっくり口を開く。 「仕方ない。助けてもらった恩もある。 ここは空条先生の頼みを聞いておこう。みんな、いいな?」 美鶴の言葉に、4人が同意するように頷いた。 それから時は過ぎ、今の時間は4月21日、午前10時。 高等部の全生徒が、体育館に集まっている。 理由は新たな生徒会役員の決定の報告と、新生徒会長の挨拶、 そして、遅れてきた生物教師こと、空条承太郎の紹介のためだ。 「はー。勉強しなくていいのはいいんだけどさぁ。 こう、椅子に座りッパってのも、それなりにシンドイよな?」 順平は、隣に座る阿虎に、話しかけた。 「そうだな」 阿虎は頷きとともに、一言だけ返した。 方や多弁、方や無口の二人を見て、ゆかりが呟く。 「ホント、対称的だよね、アンタと天道君って」 その呟きに、順平が突っかかる。 「なぁんだよ、ゆかりッチ。どーいう意味よ、ソレ」 「どーもこーも、そのまんまよ。あ、桐条先輩、出てくるみたい」 ゆかりは、さらっと順平の言葉を受け流すと、壇上に上がってきた美鶴を見ていった。 「おおっと、ヤッベヤベ」 順平が慌てて、前を向くと、体育館内にアナウンスが響く。 「続きまして、生徒会から、新しい役員の紹介があります。 生徒会代表、生徒会長、3年D組、桐条美鶴さん」 「はい」 返事をして、壇の中央に向かう美鶴を見て、ゆかりが溜め息と共に呟く。 「やっぱ先輩に決まったんだ。ま…あの人の人気すごいもんね」 その呟きに答えるように順平も小声で言う。 「なんつっても『桐条』だもんな。オーラ出てるっつーか、近寄り難いっつーか。 しかも『桐条グループ』って、このガッコの母体なんだろ?」 「まぁね。あんま日頃は考えないけどね」 そんな二人の呟きを余所に、壇上の美鶴は、就任の挨拶を始める。 「生徒会長という大役を拝命するにあたり、私の所信をお話ししておきます。 学園がより良くあるために、一人一人の積極性は確かに大事です。 しかし、全員が一つの思いを一年間ずっと切らさずおくのは、簡単ではないでしょう。 大事なのは、それが途絶えても確実に回る仕組みをいかに造っておくかです。 そのために、各自の中の明日への思いを確認し、今、この青春の時をどう過ごすのか。 現実から逃げる事無く、如何にして未来を直視するのか。全てはそれに掛かっています。 私一人の視野では見えないものもたくさんあるでしょう。 充実した学園生活を共にするため、皆さんの知恵と力を貸してください。 よろしくお願いします」 挨拶の終了とともに、体育館内に拍手が響き渡る。 そんな中、ポカンとした顔の順平が、天道に訊ねる。 「すげー…なんだあれ。天道、お前、意味分かった?」 「全然さっぱり」 天道はポーカーフェイスを保ったまま、首を横に振った。 天道の答えを聞き、納得と不安がこもった声で順平が呟く。 「だよな…。住んでる場所が同じったって、距離を感じるな…。 ヤッベー…。オレ、感想とか訊かれたら言えねぇ…」 順平が顔を壇上に戻しかけたところで、天道が言葉を付け足す。 「というか」 「アン?というか、ってなんだよ」 「聞いてなかった。何て言ってた?」 天道の大胆不敵な『聞いてなかった』発言に順平は目を丸くする。 「そ、そうか…。フリーダムだな、お前…。 つーか、訊くなよ…。言えねぇってあんなん…」 そうこうしている間に、美鶴は壇上を去り、体育館に再びアナウンスが響く。 「続きまして、事情により、赴任が遅れられた先生をご紹介いたします」 その言葉に、順平はパッと顔色を変える。 「おッ!コレって空条先生じゃね?」 「ってか、ソレしかないでしょ。事情って何だったんだろうね?」 『事情』という言葉に首を傾げるゆかり。 そんなゆかりに対し、順平は、 「寮に来るって言ってたし、そん時聞いてみたらいいじゃん?」 と、提案した。 「うん、そうだね。そうする」 ゆかりは納得して、壇上に目を戻す。 アナウンスが、承太郎の簡単な説明を行う。 「空条先生は、著名な海洋冒険家であり、博士号も取られています。 この度の赴任は、ポートアイランドの周りの海洋調査も兼ねていらっしゃるそうです。 では、空条先生、一言ご挨拶をお願いします」 その言葉の後から、壇上に上ってくる承太郎。 承太郎の姿を見た生徒達がザワザワと声を上げる。 「スゲー背ぇ高くねぇ?2mくらいあんじゃねーの?」 「ちょっとぉ、カッコ良くない?」 「何でコートなんだ?帽子も被ってるし…」 承太郎は壇の中央で、騒ぎが収まる様子がないのを感じると、スッと息を吸った。 「やかましいッ!短く済ませるから静かにしやがれッ!!」 雷の如き一喝である。体育館内は水を打ったような静寂に包まれる。 「やればできるじゃねーか。名前は空条承太郎。 歳は…必要ねーな。一年間、2年と3年の生物を教える。 以上だ」 そう言ってさっさと壇上から降りてしまった。 「お、おっかねぇー」 マジにびびった顔で呟く順平。 「怒らすと拙いタイプだな、あの人は」 冷静に分析しつつも、ちょっと驚いた顔を見せる天道。 「生物の時間は、なるべく静かに受けましょ。順平、アンタ、気をつけなさいよ」 騒ぎがちな順平に釘をさすゆかり。 そんな騒動がありながらも、21日の昼間は平和に過ぎていった。 4月21日放課後、午後5時 『S.E.E.S.』のメンバーと、幾月、つまりはシャドウについて知るメンバーが、 月光館学園、巌戸台分寮に集まって、一人の人物を待っている。 「ところで、誰なんだい?そのペルソナ使いの教師というのは」 美鶴に幾月が問いかける。 「もう少しでいらっしゃる筈ですから、もうしばらくお待ちください」 その問答の数秒後に、玄関の扉が開く。 「よう」 入ってきた人物を認めて、幾月に驚きが走る。 「く、空条先生!?まさか、桐条君、空条先生がペルソナ使い?!」 「はい、その通りです、理事長」 美鶴の肯定の言葉に続き、真田も口を開く。 「それも、かなり強力な、ですよ。幾月さん。 昨日、危ない所を助けてもらいました」 「真田君、それは本当かい!?」 もう、幾月は驚きっぱなしだ。 「と、いう事だ。いろいろと世話になるな」 全然申し訳なさそうに言う承太郎。 そんな事は気にせずに、幾月は喜びの声を上げる。 「いえいえ!戦力が整うのは喜ばしい事です!そうだ!早く召喚器を用意しなくては! いやー、最近、いろいろ動きがあって、財布が空っぽ。それにすっかり痩せちゃいましたよ。 ほら、よく言うでしょ?『貧乏肥満なし』って」 寒い駄洒落を残し、急いだ様子で幾月は寮を出て行った。 「…なんか、すいません。あれ、理事長の趣味、というかビョーキみたいなもので…」 自分の事ではないが、なんだか申し訳ない気分になったゆかりが謝罪を述べる。 承太郎は、ロビーのソファに座り、静かに首を振った。 「…いや、いい。気にしてねーぜ。さて、約束通り、『スタンド』について話そう」 スタンドという言葉に、いち早く反応したのは順平だった。 「ハイ!ハイハイッ!スタンドとペルソナって何が違うんですか?」 その言葉に、承太郎は口元を手で押さえながら、静かに言う。 「ペルソナってのは、色々覚えたり、力が伸びたりするんだろう? だが、スタンドってのは発動した瞬間に、能力や力なんかが決定される。 例外はあるが、目立つような成長は殆ど見られない」 その言葉に、真田が質問する。 「なら、スタンドというのは成長するペルソナに比べて劣ると?」 その質問に承太郎は首を振る。 「いや、一概にそうとは言い切れん。確かに、一人で様々な事がこなせる、という点では劣る。 しかし、スタンドは最初から物凄く強力な力を持っていたりするからな。 スタンドは、言うなれば…一芸特化。 磨き上げた才能がスタンドとして発現する事もあれば、その才能を補助するスタンドが生まれたりもする。 その人物の心根が反映されたものもある。ただまぁ、全く関係無さそうな力が現れる事もある。 ああ、あとだな、何種類かに分類できる」 「分類?って事は、スタンド使いって一杯いるんですか?」 承太郎はゆかりの疑問に答える。 「ああ。何人も知り合いにスタンド使いが居る。 話を戻すが、分類を簡単に言うとだ。 まず、近距離、中距離、遠距離の三つ。これはスタンドの得意とする距離だ。 次に格闘タイプ、補助タイプ、特殊タイプ、後は群体タイプ。 こっちは得意な戦闘スタイルってところか。大体はこんな感じだ。 本当はもっと面倒なんだが、戦う機会も無いだろうしな、これ位でいいだろう」 承太郎の言葉に何度か頷いた後で、美鶴が質問をする。 「では、空条先生はどういったタイプなのですか?」 「ん。俺か?俺のスタンドは『近距離格闘タイプ』と言った所だ」 ふと見れば、普段無口な天道が、何か言いたげな様子をしている。 「なんだ?」 承太郎が質問を促すと、少し悩む様子を見せた後で口を開く。 「先生の能力って、どんなのですか?」 その言葉に、承太郎の周りの空気が変わる。 「スタンド使いにとって、能力を知られる事は、イコールで弱みを握られる事だ。 知れば対策が取れるからな。だから、殆どが秘密にしている。 話すなら、お前達にだけ、教えようと思う。お前達は、聞いて絶対に話さないと誓えるか?」 承太郎はとても真剣な表情で、5人を見る。 5人も真剣な顔で、承太郎に応える。 「秘密は守ります、必ず」「約束します、誰にも言いません」 「オレも誰にも言わないっス」「私も言いません」「誓います」 美鶴、真田、順平、ゆかり、天道が次々に言った。 それを見た承太郎は、ゆっくりと口を開く。 「わかった。だが、今ここではやめておこう。 次にタルタロスに行く時、エントランスで教える」 それを聞いた順平が不満の声を上げる。 「えぇー!?なんスか、それぇ?」 それに苦笑いしながら承太郎は、 「まぁ、そう言うな」 となだめた。 その後、暫く、これからの事を簡単に話していると、美鶴が思い出したように言う。 「ところで、空条先生。学校にお勤めになられる1年間は、どちらにお住みになられるのですか?」 「ん?辰巳グランドホテルに滞在するつもりだが?」 それを聞いた真田が、何かを思い出すような顔になる。 「確か、辰巳グランドホテルと言えば…」 順平が、真田の言葉に続く。 「めちゃくちゃ高級ホテルじゃないっスか!?」 さらにそれに続くゆかり。 「そこに一年間も?もしかして空条先生ってスゴイお金持ち?」 「さあな」 口元に小さな笑みを浮かべたまま、承太郎はゆかりの質問をはぐらかした。 美鶴は、申し訳無さそうに承太郎に言う。 「あそこと比べては、かなり見劣りしますが、空条先生もこの分寮に住んでいただけませんか? 影時間は機械が動きません。有事の際に、連絡が取れないと困りますので」 それを聞いた承太郎は頷き『解った』と短く返した。 「有難う御座います。部屋は、この寮の裏にある別館の寮長室を用意しておきます」 「ホテルの方は引き払わねばならんな。済まんが、今日、タルタロスへ行くなら、お前達だけで頼む」 「あの、こちらの都合でホテルを引き払っていただくのですから、 桐条グループで、多少金額の面を保障させて頂きたいのですが…」 おずおずと言う美鶴に承太郎は、小さく笑みを浮かべて言う。 「SPW(スピードワゴン)財団はそんなにケチじゃあねぇぜ。それじゃあな」 そう言って、承太郎は寮を去った。 承太郎の言い残したSPW財団と言う言葉に、ゆかりが口をパクパクさせて言う。 「き、桐条先輩、スピードワゴンって」 それに続くように、真田も言う。 「美鶴、あのスピードワゴンか?」 「ああ。空条先生はSPW財団と深い関わりがある。 何でも、御爺様が現在の代表に就いていらっしゃるらしい」 美鶴が告げると、ゆかりと真田はそろって溜め息をつく。 そして、一人だけ置いていかれた感のある順平。 「え?え?何?SPW財団ってそんなスゴイの?」 「伊織。もう少し新聞を読んだほうがいいな。SPW財団はSPW石油を母体とする財団だ。 主に、医療の発展や自然保護に尽力している団体で、その資産は桐条グループが霞んで見えるくらいだ。 と、言えばその凄さが解るか?」 美鶴の言葉に、順平は少し唸ってから口を開く。 「とりあえず、空条先生のバックにスゲー組織がついてるってのは解ったッス」 やっぱりよく解ってない順平であった。 「あっ!」 っと、忘れていたものを思い出したような声を上げるゆかり。 「どうした、岳羽?」 真田はその声に、怪訝な顔をして訊ねる。 「いやその…。大した事じゃないんですけど。 空条先生の遅れてきた理由、聞きそびれちゃったな、って」 ゆかりの言葉で、順平も思い出したのか、膝の辺りをポンと叩いた。 「すっかり忘れてたぜ。桐条先輩は、なんか聞いてないんッスか?」 「いや…。海外に用事があって、としか聞いてないな。 また会うんだ、そのときに聞いてみればいいだろう」 それから暫くして、今日のタルタロスは昨日の疲れも残っている事から取りやめと言う事になり、 皆が、それぞれの部屋に戻っていった。 夜10時過ぎ、辰巳グランドホテル 承太郎は荷解きを殆どしていなかったお陰か、思っていたよりも早く、荷物を纏める事ができた。 明日からの生活と、戦いを考え、少しばかり苦笑いを浮かべて、就寝する。 その晩、承太郎は夢を見た。 黒と白のタイルの敷かれた廊下。そこを滑るような速さで動いている。 その廊下の先で、眩い光に包まれると、いつの間にか自分が椅子に座っている事に気付く。 軽く、頭を振って顔を持ち上げてみると、前に奇妙な雰囲気を纏った人影が二つ。 「ようこそ、我がベルベットルームへ」 /l_______ _ _ To Be continued | |_| |_| \l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 月光館学園巌戸台分寮、別館。 そこは本館にはない、キッチンや風呂なんかがある、本館の裏にある建物である。 別館についてはキッチリ設定が存在するので、捏造ではない。念の為。 _
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/38727.html
登録日:2018/01/19 (金) 17 22 24 更新日:2023/10/24 Tue 16 15 40NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 8部 アホの子 ウォーキング・ハート ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョリオン スタンド使い モデル 東方鳩 長女 だってェ ハワイがアメリカっていうの 誰も言ってくんなかったんだもんンン〜〜〜 真珠湾とか漢字じゃん カメハメ波とかもォ〜〜〜 『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の登場人物。 【人物】 東方憲助の長女。年齢は24歳。 全身タイツのような服を着ている。 職業はモデルで、雑誌の表紙を飾ったり荒川静香とアイススケートをしたりと、中々の芸能人。 ハワイが外国と知らなかったり常秀と低レベルな言い争いをしていたりと年齢のわりに子供っぽい性格をしている。 ハワイの件では憲助から「オレの娘がこんなにもバカだったとは…」と呆れられていた。 しかし、素生のわからない定助にも最初から好意的に接してくれたり、基本的には良心的な人物である。 母親である東方花都の秘密を子供達の中で知っているのは長男の東方常敏と彼女だけで、殺人罪で投獄されていた花都が帰ってきた時には、花都を「あの女」 呼ばわりするなどいつもとは違うシリアスな面を覗かせた。 また、岩人間との長く大切な者を多く失った闘いも終わり、負傷した憲助の退院祝いのケーキ選びに呼ばれた定助達が東方フルーツパーラーへ訪れた場面。ケーキ選びに迷う大弥へ「ケーキによって東方家の“新しい始まり”を意味しなくては...」と説くなど、東方家の長女として自覚と責任感のある姿を見せている。 【活躍】 物語が始まってからしばらくは、そのボケキャラでの和ませ要員だった。 物語に本格的に関わったのは「ロカカカ」を巡る岩人間との戦いが始まってから。 仕事先で知り合った田最環と恋仲になり、家族に紹介するため自宅に招き入れる。 しかし、田最の正体は「ロカカカ」の枝を盗んで行方不明になった空条仗世文と、密売チームの仲間を倒した犯人を見つけ出して皆殺しにしようとたくらむ岩人間であり、田最が鳩に近づいたのも東方家に入り込むために利用していただけであった。 田最のことは「環(かん)ちゃん」と呼んで心から信頼していて、最後までかばっていたが憲助を攻撃しているところを目撃した上に自分も攻撃されたことで、涙を浮かべながらスタンド「ウォーキング・ハート」 で攻撃する。 田最の「ビタミンC」の能力が及ばない屋外からメッタ刺しにし、さらに屋根から頭を串刺しにして撃退した。 【スタンド能力】 ウォーキング・ハート 棒を束ねて組合わせたような、もしくは藁人形のような姿の人型スタンド。 どことなく仮面ライダーディケイドに似ている。 本体が女性のためか、フォルムは女性的。 本体東方鳩の「かかと」 を「硬質化させて伸ばす」ことができる能力。 伸ばしたかかとを槍のように使う蹴り技で戦う。 伸ばせる距離は4メートルだが、靴を履いていればその分も合わせて長さを延長でき、鳩はハイヒールを使ってかなりの距離からの攻撃を可能にしている。 このかかとの威力は高く、人間の身体はもちろん建物の壁や屋根も簡単に貫通するほどの力を持っている。 壁にかかとを刺して、壁を登ることもできる。 あまり直接的な攻撃を得意としない東方家の中では、数少ないパワー型のスタンドである。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 田最のことを好き鳴ったのは父親に似ていたから?なぜかファザコン臭するから… -- 名無しさん (2018-01-19 17 56 46) 最新話で立ち直れて安心した -- 名無しさん (2018-01-19 23 48 55) ウォーキング・ハート ブレイキング・ハート というサブタイのセンスの良さよ。しかも田最との決着回だけそれ。 -- 名無しさん (2018-01-20 00 36 04) 踵が刺さってるとはいえ壁を歩いて登れたのは、スタンドにそういう能力もあるのか実は滅茶苦茶鍛えてたのかどっちだろう -- 名無しさん (2018-01-20 23 05 55) 今時珍しい正統派のスタンド…なのか? -- 名無しさん (2018-01-22 12 01 38) ラブ・デラックスみたいにシンプルだけど応用の効くタイプだなと -- 名無しさん (2018-01-23 02 29 59) なんかスタンドというより悪魔の実みたいだなと思った -- 名無しさん (2018-12-10 10 09 31) 悲劇の女性よな。おセッセッまでした恋人が最初から東方家に近づくためだけに自分を利用してたんだから -- 名無しさん (2021-02-24 09 55 25) 最初は「かかとが伸びるだけのスタンドてw」って思ってたけど冷静に考えたらかかとからスターフィンガー出せるようなもんだから弱いわけがないよな... -- 名無しさん (2021-03-12 03 47 28) 東方娘らしく中々におバカな子だけど、その実しっかりとした芯と長女として家族を見れる器のあるくっそいい女 -- 名無しさん (2022-05-23 12 17 42) スタンド、使い勝手めちゃくちゃ良いから何気に強いのでは ポルナレフみたいに派手さはないけど -- 名無しさん (2023-10-24 16 15 40) 名前 コメント