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おそらくこいつらを見たプレイヤーは必ず呟くだろう。「多分こいつら日本製だ。」と ※実話。Mr・Hがよく行くメタルマックスの攻略サイトにも「多分こいつら日本製だ。」っていう説明文ありますし。 概要※多少のネタバレ注意 メタルマックス3ラストダンジョンである潜水艦「ジャガンナート」の制御中枢プログラム兼防衛プログラムがこのジャガン・ナートである。 賞金首ではなく通常ボス扱い。 制御中枢プログラムであるためか、撃破後、ジャガンナートの自爆プロセスが作動するようになって居る模様。 ※潜水艦「ジャガンナート」について この潜水艦はどうやら大破壊によるノアの軍勢との戦争の際に使用されたものだが、人類側が不利になったために起動キーである双子の蓮を外され、ノアのハッキングを受けないように封印されたが、メタルマックス3のラスボスであるグラトノスが再び起動、自身の復讐のために使用したが・・・ バトロイでのジャガン・ナート Mr・H軍所属の観測隊(天候とかを観測するための部隊)が大破していた(いつ現れたかは不明)潜水艦「ジャガンナート」を発見し、地上ドックで修復されたさいに、ジャガン・ナートも再プログラミングされ、復活した・・・という設定。 能力は不明
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アップデートノートです。公式の文言を言い換えたり、言い換えなかったり。 ウィキ内のリンクを貼り、わかりやすくしようという試みです 基本的にゲーム内容に関わらないバグ修正は記載しません。 2020/11/19 スペクターがダガーを取るアップデート ヒーロー関連の変更 アルケミストアシッドスプレーダメージが[10/20/30]から[10/20/35]に強化 範囲が[2/2/3]から一律2に弱体化 ライフスティーラーフィーストヒットごとの回復量を調整[4.5/6/7.5]から[4.5/6/7]に弱体化 3つ星効果攻撃と移動の速度ボーナスが50から30へ弱体化 シャドウシャーマン3つ星効果ヘックスの持続時間が5から7に強化 スラーダー攻撃の最小ダメージが[50/100/200]から[60/120/240]に強化 攻撃の最大ダメージが[80/160/320]から[85/170/340]に強化 スペクタースペクトラルダガーダメージが[300/500/700]から[300/450/600]に弱体化 クールダウンが[15/13/11]から[15/13/12]に弱体化 攻撃速度ボーナスが200から175に弱体化 スピリットブレイカー闇の突進1ヒットごとのダメージが[100/175/250]から[100/150/200]に弱体化 タスク最大ヘルスが[1050/2100/4200]から[1150/2300/4600]に強化 ヴァイパー最大ヘルスが[900/1800/3600]から[1100/2200/4400]に強化 アライアンス関連の変更 凶暴ダメージ削減を[30/60]から[30/50]に弱体化 ローグ回避率が[20/30]から[20/40]に強化 ウロコ魔法耐性率を[20/50]から[30/55]に強化 トロールトロールの攻撃速度ボーナスを[35/65]から[40/70]に強化 他の味方の攻撃速度ボーナスを[15/30]から[20/40]に強化 +2020/09/04 メドゥーサの分裂ショットが分裂するアップデート ヒーロー関連の変更 ブリストルバッククイルスプレー星3の時、CDが1秒から1.5秒に弱体化 メドゥーサ分裂ショット追加ショットのダメージ削減が[0/-20/-30]に 追加ショットが2から[1/2/3]に、通常攻撃にプラスされます パック幻影のオーブダメージが[200/250/300]から[200/225/250]に CDが[6/5/0.5]から[6/4.5/0/5]に、実質星3の時のみ弱体化 クイーン・オブ・ペイン最大マナが100から60に(苦痛の叫びで使用) スラークエッセンスシフト奪取するダメージが[2/3/4]から[3/4/5]に 奪取する攻撃速度が[2/3/4]から[3/4/5]に強化 スペクタースペクトラルダガーバフが5秒から4秒に弱体化 スピリットブレイカー闇の突進突進した時、途中の敵と同様のダメージを対象の敵にも与えるように変更 スヴェン最大マナが100から80へ変更(神の力で使用) トロールウォーロード熱狂スタックごとのボーナス攻撃速度を[8/10/13]から[12/16/20]に 最大スタックが[12/19/24]から[8/12/16]に1回の攻撃で上がる速度が早くなり強化、最大ボーナス速度は同じかやや上昇 レイスキング死者の目覚め復活の最中の堕天使ヒーローからゾンビが出現しないように ゾンビの最大ヘルスが[450/750/1050]から[400/700/950]へ弱体化 アイテムの変更 ケイデンブレードケイデンブレードのダメージが、攻撃ダメージへのパーセンテージベースの変更の影響を受けるように変更(剣士と堕天使のバフやメドゥーサの分裂ショットのダメージと同様) アライアンス関連の変更 堕天使アイテムのCDが復活時にリフレッシュされないように ユニットの復活は50%ではなく40%に スピリットスピリットのヒーローがデルタスラムで与えるダメージと効果持続時間が、ヒーローの星依存に基本ダメージは200から130に 基本持続時間が3秒から1.5秒に 2つ星は1.5倍(ダメージ195、持続時間2.25秒) 3つ星は2倍(ダメージ260、持続時間3秒) 戦士ボーナス防御力が[10/20]から[10/25]へ +2020/08/27 新勢力、ストリートに登場 システム上のアプデ ランクのリセットメジャーランク(ペテン師、大尉、大ボスとか)が1ランク下げられました。 クラシックモードの追加スタンダードカジュアルに追加されました。アンダーロードが居なくて、対CPUの中立ラウンドがある遥か以前の状態をお楽しみいただけます。 新ヒーローの紹介 新しいヒーロー達です、名前とアライアンスだけの紹介になります。 詳細を知りたい方は各ページへ!(まだ準備中ですが……) ヴェンジフルスピリット ティアー1 無情 堕天使 ミーポ ティアー2 ローグ 召喚者 スピリットブレイカー ティアー2 野生 凶暴 スペクター ティアー3 ヴォイド 悪魔 デスプロフェット ティアー4 無情 堕天使 パンゴリア ティアー4 野生 剣士 ルービック ティアー4 メイジ 大魔術師 レイスキング ティアー5 堕天使 剣士 復活したヒーロー 同上、詳細は各ページで アンチメイジ ティアー1 ローグ ハンター バウンティーハンター ティアー1 ローグ 暗殺者 エンチャントレス ティアー1 シャーマン ヒーラー ファントムアサシン ティアー1 暗殺者 剣士 クンカ ティアー2 人間 戦士 剣士 アルケミスト ティアー3 凶暴 ローグ 毒殺者 パック ティアー3 ドラゴン メイジ リナティアー4 人間 メイジ 変更されたヒーロー テキトーに、詳細はやっぱり各ページで ダズル ティアー2から1に、毒殺者追加 リッチ ティアー5から1に、アビリティ変更、以前のものは星3効果に マグナス ドルイドからシャーマンに スラーダー ティアーが2から1に ヴェノマンサー 毒殺者追加、毒針はなくなりました ジャガーノート ティアーが3から2、戦士から剣士に、3つ星効果追加 レギオンコマンダー 3つ星効果追加 ネイチャーズ・プロフェット ドルイドからシャーマンに クイーン・オブ・ペイン 毒殺者追加 アバドン 無情から堕天使に ビーストマスター ティアーが2から3に、シャーマン追加 エンバースピリット 剣士追加 スラーク ティアーが4から3に、3つ星効果追加 テラーブレード 堕天使追加 トレントプロテクター 凶暴ドルイドからシャーマンヒーラーに ローン・ドルイド ドルイドからシャーマンに スヴェン 人間ウロコからローグ剣士に ヴァイパー ティアーが3から4に、暗殺者から毒殺者へ 光の守護者 ティアー4から5に それ以外にも調整していない部分のほうが少ないぐらい変更されています。 新アライアンス 詳細は当然のように各ページで 堕天使[3/6] 最初に死んだ時と周りが回復して攻撃に10%のボーナス、レベル2で1回ヘルス半分で復活 シャーマン[2/4/6] 最初にユニットが召喚される、召喚されるユニットはアライアンスレベル依存各シャーマンはこのユニットを強化する能力を持っている 剣士[3/6] 近接する敵の数*[10/25]%のボーナスダメージを得る ローグ[2/4] 味方ローグは[20/30]%で回避する、回避するごとに[10/20]攻撃ダメージを得る 毒殺者[3] 攻撃に毒が乗る、毒は1スタックごとに攻撃速度7%減少 大魔術師[1] ヘルスが50%以下になった時3秒間攻撃できない無敵状態になる 変更されたアライアンス 屈強 3つ星の時4倍ではなく3倍に 無情防御力デバフが[4/8/15]から[4/10/15]に 騎士 ダメージ削減効果が[15/19/23]から[15/20/25]に、隣接時も同様 野性 攻撃ごとのダメージボーナスが[5/8/10]から[5/8/13]に 戦士 ボーナス防御力が[9/19]から[10/20]に 新しいアイテム ゴツゴツしたコート ティアー3。防御力+15、攻撃速度-30 天空のハルバード ティアー2。回避力+25%、攻撃に3秒間武装解除がつく(CD10秒) モンキーキングバーティアー4。+90攻撃ダメージ、攻撃をミスしなくなる ネクロノミコン ティアー3。アビリティ使うたびに、ブリルブリーザーを召喚(盤面に2体まで) パラディンソード ティアー2。+25攻撃ダメージ、味方の回復量が20%増加 海賊の帽子 ティアー3。剣士になる 愚者の帽子 ティアー3。+1000ヘルス、マナ取得が50%になる 変更されたアイテム バリケード 敵を防ぎ遠距離ダメージを50%削減するバリア、無敵かつ魔法無効。設置は3から2に バトルフューリー クリーブダメージが35%から50%へ ブレードメイル ティアーが3から2に、跳ね返すダメージを30%から20%へ ドラゴンランス 攻撃ダメージが+20から+35に ユールのセプター マナ増加が毎秒5から10に ヘッドドレス 装備者と、戦闘開始時に左右1マスにいるユニットは毎秒+20ヘルス 抵抗のフード 装備者と、戦闘開始時に左右1マスにいるユニットは+30%魔法耐性を得る ケイデンブレード ダメージが7%から9%に メイルストロム ティアーが3から4に、ダメージが150から125に、ダメージの減衰が無くなり、召喚ユニットには50%の追加ダメージが与えられるように 洞察のパイプ 盾が225から250に、範囲が1マスから2マスへ バイタリティブースター装備者と、戦闘開始時左右1マスに居るユニットは最大ヘルス+250 ウラジーミルの捧げ物 ティアーが4から5へ ヴォイドストーン 増加マナが毎秒10マナから毎秒7マナに 今回倉庫にしまわれたもの ヒーロー アークウォーデン、ブラッドシーカー、ブルードマザー、ディスラプター、エニグマ、アイオー、モーフリング、ネクロフォス、ニクスアサシン、オーガマギ、レイザー、サンドキング、シャドウフィーンド、タイニー、ウォーロック、ウィーバー、ウィッチドクター アライアンス 血族、デッドアイ、ドルイド、蟲、原始、黒魔術 アイテム 不死のイージス、クリスタリス、理力の杖、ミダスの手、フレイド双神のマント、オーガの帽子、毒のオーブ、トゥームストーン +2020/08/06 ライフスティーラーがますます怒りまくるアップデート ヒーロー関連の変更 レギオンコマンダー3つ星効果 レギオンコマンダーのデュエル対象の攻撃範囲内にいる味方は、デュエル中彼女と共にその対象を攻撃する ライフスティーラー3つ星効果 ライフスティーラーはレイジを得る。キャスト時、ライフスティーラーは魔法無効となり、移動速度+50%、攻撃速度+50を得る。効果は5秒間持続する。 最大マナを0から75に変更(レイジに使う分です) スナップファイア3つ星効果 オールドスキャターブラストは、デバフ持続時間中、敵の防御力も5減少させる オールドスキャターブラスト3つ星時のデバフ時間が3秒から4秒に強化 攻撃速度低下のデバフが[15/20/25]から[10/15/20]へと弱体化 ストームスピリット3つ星効果 ストームはオーバーロードを得る。スペルの詠唱により生成される電気チャージがストームの次の攻撃で放たれ、150ダメージを与え、対象の攻撃速度を1.5秒間50低下させる。ストームのデルタスラムは攻撃と数えられ、その場合、ストームの攻撃がヒットしたすべてのユニットがダメージと減速を受ける補足 説明が非常にわかりにくいですが、スペルを使った次の攻撃(デルタスラム含む)に+150ダメと攻撃速度デバフをかけるやつです +2020/07/27 アイコンだらけのアップデート… システム関連の変更 現在3つ星効果を持つ全てのヒーローに対して、3つ星効果とアビリティアイコンと説明を追加 ヒーロー関連の変更 ライカン変身3つ星の時召喚される狼の数が3から4へと強化 マグナス極性反転スタンの持続時間が2秒から1秒へと弱体化 +2020/07/23 ダークアップデートの気配 ヒーロー関連の変更 ウィンドレンジャー3つ星効果 パワーショットで弓を引き始める際に回避力が100%になり、魔法無効になる。この効果は3秒間持続する マグナス最大マナを0から100に変更 3つ星効果 極性反転を得る。キャスト時、2マス以内の敵は100ダメージを受け、2秒間スタン状態になる。マナコスト100、CD40秒 シャドウフィーンド3つ星効果 ダークロードの気配を得る。シャドウフィーンドの存在におののき、2マス以内の敵は防御力-8となる +2020/07/16 モーフリングがアップデートのコピーをお届け アンダーロードの変更 ホブゲンレッツゴークレイジー今後はホブゲンがレッツゴークレイジーキャスト後のユニットにも効果があるように フレンドリーファイアダメージタイプが魔法からピュアダメージに変更 ヒーロー関連の変更 ブラッドシーカー3つ星効果 ブラッドシーカーは隣接した敵が死ぬと回復する。さらに暗殺者がアクティブであれば暗殺者のボーナスを得る。 ブリストルバック3つ星効果 クイルスプレーのCDが1秒になる モーフリング3つ星効果 モーフリングは敵のチャンピオンであるかのように、アクティブな敵アライアンスのすべての戦闘ボーナスを得る ニクスアサシン3つ星効果 ニクスアサシンは4連続攻撃後にもヴェンデッタを適用する。テレポートによってヴェンデッタが発動した場合、カウンターはリセットされる +2020/07/09 闇と悪魔のアップデート ヒーロー関連の変更 ドゥーム攻撃速度が0.769から0.909にに強化 防御力が5から15に強化 テラーブレード3つ星効果悪魔に対するピュアダメージボーナス率が100から125に強化 効果がパッシブからマナ・コスト80、CD6秒、持続5秒の効果に変更 アイテム関連の変更 ウラジーミルの捧げ物ダメージブーストが8%から5%へと弱体化 +2020/07/02 アップデートのアップデート… ヒーロー関連の変更 アバドン3つ星効果 アバドンは、自分が攻撃する敵にあヴァーナスの呪いを適用するアビリティを得る。アバドンが同じ敵ユニットを3回連続で攻撃すると、そのユニットは2秒間サイレンス状態になり、アバドンはそのユニットに対して+30攻撃速度を得る。このボーナスはアバドンが対象を変えると無効になる。 アークウォーデン電磁波分身3つ星の場合、クローンがアイテムを複製するようになった。 ドローレンジャー3つ星効果 ドローレンジャーの矢がフロストアローになる。これらの屋に当たったユニットの移動速度が50%、攻撃速度が20遅くなる。効果は2秒間持続する。 +2020/06/18 心のこもった無情アップデート ヒーロー関連の変更 アークウォーデンアークウォーデンのクローンは今後エイドロンを出現させない ビーストマスター3つ星の場合、ビーストマスターは召喚されたユニットから受けるダメージが75%軽減されて、魔法が無効になる ジャガーノート3つ星の場合、各攻撃は20%の確率でクリティカルヒット(200%ダメージ)になる クイーン・オブ・ペイン3つ星の場合、クイーン・オブ・ペインは近くの敵を魅了し、2マス以内の敵からの攻撃を25%の確率で回避する アライアンス関連の変更 無情防御のデバフを[4/9/16]から[4/8/15]に弱体化 +2020/06/12 肉肉しいアップデート システム関連の変更 プール内に存在する、ティアー3のヒーローの数を15から18に変更 ヒーロー関連の変更 ルナエクリプス(3つ星効果)ビームのダメージが200から150へ弱体化 オムニナイト清め3つ星の時、清めの範囲が1マスではなく2マスに強化 パッジ3つ星の場合パッジは肉の山になる。パッジは1マス以内の敵が死ぬたびに、500最大ヘルスと10%魔法耐性を得る スナップファイアモーティマーのキスダメージが[100/150/200]から[50/80/150]に弱体化 ヴァイパー3つ星の場合、ヴァイパーは5回ごとの攻撃でヴァイパーストライクを使用する。敵は毎秒250ダメージを受け、80%の移動速度の減少と80攻撃速度を失う。速度低下は3秒間で徐々にもとに戻る。 アライアンス関連の変更 屈強キル数ごとのヘルスボーナスを[15/30]から屈強ユニットの星レベルに合わせて変わるように変更。 lv1 lv2 星1 5 10 星2 10 20 星3 20 40 +2020/05/28 トップティアーアップデート システム関連の変更 ヒーローの出現率が変更 Lv 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 T1 80 70 55 45 35 25 20 18 15 12 T2 20 30 35 40 40 35 30 24 21 18 T3 0 0 10 15 25 35 40 35 30 28 T4 0 0 0 0 0 5 10 20 28 32 T5 0 0 0 0 0 0 0 3 6 10 ヒーロー関連の変更 ブルードマザー3つ星効果 すべての味方のスパイダリングは、ブルードマザーが生きている間無敵になる。 ダズル3つ星効果 ダズルはシャロウグレイブを得て、1マス以内のすべての味方は致命的打撃を受けた後、5秒間余分に生き残る。 ルナ最小ダメージが[50/120/200]から[50/100/200]に弱体化 最大ダメージが[60/144/240]から[60/120/240]に弱体化 3つ星効果 ルナはエクリプスを得る。ルナの必要な時に、セレメネはルナの周囲2マス以内の光を遮り的に月のエネルギーを集めた15本のビームを降らせ、3秒に1度、1ビームあたり200魔法ダメージを与え、0.5秒間スタン状態にする、ビームは敵ユニットあたり最大5回ヒットする。 シャドウデーモン3つ星効果 シャドウデーモンはデモニックパージ中に有効化されるソウルキャッチャーを得る。 デモニックパージ開始時に、影響を受けるユニットはその時点のヘルスの30%を失う。 デモニックパージ終了時に、そのユニットが生存していた場合、失った量の半分を回復する。 スナップファイアモーティマーのキス説明文を正常に、攻撃速度減速効果が正常になっていないのを修正。 トレントプロテクター3つ星効果 埋め込んだ種で回復するユニットは防御力が+5される。 +2020/05/21 ENJOY THIS AXE-CITING UPDATE! ヒーロー関連の変更 クリスタルメイデン★★★の場合、クリスタルメイデンが生存中、すべての味方のクールダウンが20%短縮される アーススピリットジオマグネティックグリップ★★★の時、1.5秒のスタンがつくようになった エニグマ真夜中の波動★★★の時のダメージが最大ヘルスの7%から6%に テラーブレード★★★の時、敵の悪魔に対するピュアダメージが100%増加、チャンピオンにも有効 魔法耐性が[10/20/30]から30に強化 メタモルフォーゼ使用マナが100から80に強化 タイニー★★★の時、トスをするたび大きくなり、+75攻撃ダメージと+5防御力を得るが、最大5回まで攻撃速度が10減少する ウィッチドクターパラライズキャスク★★★の場合、呪いをかけ樽が当たったユニットに4秒間、毎秒20ダメージを与える。そのユニットは、最後に呪いをかけられていた間に受けた全ダメージの40%の追加ダメージを受ける。 アライアンス関連の変更 スピリットダメージが225から200に弱体化 +2020/05/15 アーリーバード システム関連の変更 週刊アーリーバードの創刊、バトルパス購入者のみ購読することができます。週刊アーリーバードを購読して、パズルやストリートファイト、ミッションを完了させて週替りの報酬をアンロックしましょう。 アンダーロード関連の変更 狂気の毛玉エンノ総攻撃毒のスタックが2から3へ強化 高ダメージディーラーホブゲンフレンドリーファイアダメージが[250/300/360/430/500/600]から[210/250/300/360/430/500]に弱体化 炎上の持続時間が3秒から5秒に強化 回復タンクジュルハッピーアワークールダウンが8から10に弱体化 ヒーロー関連の変更 カオスナイト3つ星の場合、カオスナイトの味方の騎士は、常に味方騎士と近接しているとみなされる アイオーヘルスが[900/1800/3300]から[800/1600/3000]に弱体化 テザーがダメージ削減じゃなくてダメージを増やしていたらしいです。 テザーのダメージ削減が[-5/-8/-12]%に変更 テザーの攻撃速度バフが[50/80/110]から[30/50/80]に弱体化 ★★★の場合、リロケートで復活するヒーローのクールダウンをリセットするように ライカン★★★の場合、変身の時召喚される狼の数が2から3へ強化 レイザー★★★の場合、レイザーは敵を攻撃するたびに、最大70ダメージまで、7攻撃ダメージを奪う。 対象が変わるとレイザーはリセットされるが、敵はリセットされない。 スラーダー★★★の場合、腐食性煙霧にバッシュ効果を追加する。対象に物理100ダメージを与え、1.5秒間スタン状態にする。 ウォーロック★★★の場合、ウォーロックは味方の悪魔がアビリティをキャストした時に、お互いがサイレンス状態になるのを防ぐ +2020/05/08 3つ星? 八つで八つ裂きだ! ヒーロー関連の変更 バットライダー粘着ナパームの追加ダメージが[20/40/80]から[30/50/80]に強化 ★★★では、粘着ナパームは5秒間敵を炎上させるようになりました エニグマダメージが[4/5/6]%から[5/6/7]%に強化 ★★★での真夜中の波動の半径は1から2に強化 ネイチャーズ・プロフェット★★★のとき、自然の呼び声で呼び出される小トレントは敵の後方へ呼び出されるように オーガマギ★★★では75%の確率で対象が2人になる シャドウシャーマン★★★のとき、対象をヘックス状態にするように 再び相手をニワトリにするようになったので、フレーバーテキストが変更されました ストームスピリットボールライトニングのダメージが[90/140/210]から[80/120/180]に弱体化 タスク★★★のセイウチパンチの効果が向上。減速させる時間が2秒から3秒に 移動速度に加えて、敵の攻撃速度を40減速させる 空中に打ち上げられている時間が1秒から1.5秒に ヴェノマンサー★★★で召喚される疫病ワードは99%の魔法耐性を持つようになりました ★★★のCDが3秒に ウィーバー★★★でシュクチを使ったあと、4秒間通常攻撃にマナを燃やす効果を付与 20マナ燃やして、燃やしたマナ×2ダメージを与える +2020/04/30 クイックロードを追加するアップデート ゲームシステムの変更 ドラフトプール(1種類の駒が何体存在しているか)の数の変更 全体的に減少しており、競合がいなければ★★★がつくりやすくなります。今後は★★★が強いアライアンスが強くなるかもしれませんね。 ティアー 新 旧 T1 30 45 T2 20 30 T3 15 25 T4 12 20 T5 10 10 ヒーロー関連の変更 ブルードマザーヘルスが[1200/2400/5760]から[1300/2600/6240]に強化 蟲アライアンスが発動している場合、スポーンスパイダリングから出てきたスパイダリングも対象をミスさせる。 ダズルシャドウウェーブのダメージと回復が[80/100/200]から[100/170/240]に強化 ディスラプター帯電ストームの総ダメージが[115/250/425]から[100/200/400]に弱体化 ドラゴンナイトヘルスが[1350/2700/5400]から[1400/2800/5600]に強化 ドラゴンアライアンスで解除されるエルダードラゴンの姿が強化攻撃が対象に毒効果を適用するように変更 腐食性の息の1秒あたりのダメージを30から10に変更これは弱体化ではなく、毒によるスタックダメージが追加された影響であり、強化です アイオーヘルスが[825/1650/3000]から[900/1800/3300]に強化 ネクロフォスデスパルスの回復量が[50/75/100]から[50/75/125]に強化 デスパルスのダメージが[100/150/200]から[100/150/250]に強化 デスパルスのクールダウンが5秒から7秒に弱体化総じてかなりの弱体化、回転率が下がったことはかなりの弱体化です。 アイテム関連の変更 ストーンホールの槍旧効果 装備したヒーローは、これまでに倒したユニット1体につき+4ダメージを得る(ノックアウトモードでは+12) 新効果 装備したヒーローは攻撃ダメージ+10。これまでに倒した敵1体につき+3ダメージを得る、最大で+120ダメージ。(ノックアウトモードでは+12) 現在日本語訳になっておらず英語での表記です。 アライアンス関連の変更 暗殺者]負傷した敵の回復減少が[50/100]から[75/100]に強化回復が相対的に弱くなりました。 騎士ダメージの軽減が[15/10/25]から[15/19/23]に弱体化騎士2は影響なし
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スパイクブラザーズ - ハイビースト グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 9000 / シールド - / クリティカル 1 永【V】:あなたのメインフェイズ中、あなたの手札からグレード3の《スパイクブラザーズ》をRにコールしてよい。 自【V】:あなたのエンドフェイズ開始時、あなたのグレード3の《スパイクブラザーズ》のリアガードを全て手札に戻す。 フレーバー:奇襲戦法こそ、彼の最も得意とする戦い方だ。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 面白いと思う 2 (67%) 2 使ってみたいと思う 1 (33%) 3 弱いと思う 0 (0%) 4 強いと思う 0 (0%) その他 投票総数 3 コメント
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■世界樹X関連項目(ボス・FOE・クエストモンスター) ■FOE 森の破壊者(モンスター) ジャイアントモア(モンスター) 密林の殺し屋(モンスター) 怒れる暴者(モンスター) 貪欲な毒蜥蜴(モンスター) 無法の鐚呀怒狼(モンスター) 経巡る大怪実(モンスター) 美しく紅き風(モンスター) 怒れる猛禽(モンスター) 突き進む犀角(モンスター) 嗅ぎまわる大飛鼠(モンスター) 駆け寄る襲撃者(モンスター) 古海の放浪者(モンスター) 襲来する鱗竜(モンスター) 暴戻な鉄塊(モンスター) 沈黙の夢喰い(モンスター) 見据える捕食者(モンスター) 鎧の追跡者(モンスター) 虚空を視る邪眼(モンスター) メデューサツリー(モンスター) 冷酷なる貴婦人(モンスター) 禍乱の姫君(モンスター) フォレストデモン(モンスター) フォレストオウガ(モンスター) 這い回る毒蟲(モンスター) 異形の天邪鬼(モンスター) 飛び跳ねる殿蝦蟇(モンスター) 全てを刈る影(モンスター) 吶喊する鼎角(モンスター) 鰾膠の散禍塔(モンスター) 闃然たる始末屋(モンスター) 血に飢えし破天荒(モンスター) 幻惑の飛南瓜(モンスター) 美食の伽藍鳥(モンスター) さまよう魔眼(モンスター) ■ワールドマップ上のFOE うろつく跳獣(モンスター) 雪刃の剪定者(モンスター) 死を呼ぶ骨竜(モンスター) ディノゲーター(モンスター) 偉大なる赤竜(モンスター) 氷嵐の支配者(モンスター) 雷鳴と共に現る者(モンスター) ■小迷宮FOE 狂乱の幼鹿(モンスター) 狂乱の角鹿(モンスター) 孝順な仔鹿(モンスター) 死と踊るガラテア(モンスター) ゴーレム(モンスター) スノーウルフ(モンスター) スノードリフト(モンスター) 忍び寄る影(モンスター) 極彩を統べる者(モンスター) 極彩の従者(モンスター) アルルーナ(モンスター) 渾然たる雷電獣(モンスター) 渾然たる雷電獣※合体(モンスター) ヒポグリフ(モンスター) ハイガードアント(モンスター) ハニーアント(モンスター) クイーンアント(モンスター) 砂海より狙う者(モンスター) ラミア(モンスター) バインドスネーク(モンスター) 呪われし飛南瓜(モンスター) スキュレー(モンスター) ルインクリーパー(モンスター) ジャガーノート(モンスター) ■迷宮ボス 大いなる花獣(モンスター) 獣王ベルゼルケル(モンスター) ケルヌンノス(モンスター) ヒーラーボール(モンスター) ワイバーン(モンスター) 魔魚シルルス(モンスター) 大いなる背甲獣(モンスター) 暗夜ドクロ(モンスター) ハルピュイア(モンスター) キマイラ(モンスター) 海王ケトス(モンスター) 大いなる蟲獣(モンスター) サラマンドラ(モンスター) ベビーサラマンダ(モンスター) ホムラミズチ(モンスター) ウロコ(モンスター) バジリスク(モンスター) イワオロペネレプ(モンスター) 世界樹X 第十二迷宮ボス(モンスター) ヨルムンガンド(モンスター) 貴き深淵の令嬢(モンスター) ゴシックソウル(モンスター) ■クエストモンスター 怒りの火喰い鳥(モンスター) でかでかターキー(モンスター) スーサイドウーズ(モンスター) フーサイドウーズ(モンスター) 氷風生み出す鎌(モンスター) 毒牙のイモムシ(モンスター) ラフレシア(モンスター) 暴食の海獣(モンスター) 残虐なる海獣(モンスター) 群れる猛犬(モンスター) 超ヨウガンジュウ(モンスター)
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夜明けのジャガー 第3話 § § § それからというもの彼女はどこか余所余所しかった。 キオが主人を見かけて近寄ろうにも、ジャガーの敏い感覚はたやすくヒトの存在を捉え、 捕まる前にそっと逃げ出していた。 しかし夏至祭当日の夜遅くにようやく、パシャの自室で二人は邂逅を果たした。 「何?」 それはキオの努力が実ったというわけではなくて、 「悪い? 今日はお祭り。お酒ぐらい……」 酒精に鈍った感覚のおかげだった。 例外を除いて年に三度の季節祭と一度の収穫祭だけは、戦地でも「大っぴらな」飲酒を許可されていた。 賊軍とて密林の民、解釈に差異はあれど同じく神を崇める。神々を奉ずるこの四日だけは休戦日だった。 「あーあー……んなに飲んで」 「キオだって、飲んでる」 「酒弱いって自分で言ってただろーに」 「……聞いてないし」 窓際に座り込んだパシャは月光を浴びている。 酒精によって潤んだ瞳が輝き、小さく開いた唇からは酒気を帯びた吐息。 周辺に散らばった酒瓶をキオが集めると、半分以上はチチャ酒を薄めるための果実水だった。 「俺も一緒していいか?」 「……」 無言を肯定ととったキオは、彼女のすぐ横に座り込む。 そして祭り騒ぎの主会場となった大広間から失敬してきた食べ物を広げ始めた。 油紙に包まれた数々の料理やら菓子やらは、パシャの好物と呼べる物が揃っていた。 「食べながらじゃないと胃が荒れるぞ」 「……私といてもつまらない。サキトハとかチタラと一緒にいていい」 口ではそう言いつつも、ヒクンニャの乳を発酵させた乾酪を手に取ったパシャは一口だけそれを齧る。 「もう充分騒いだ。静かなのも悪くねーだろ」 足を投げ出したキオも壁に背を預けて酒杯を傾けている。 「そう……。おつまみ、ありがとう」 カランと涼やかな音を立てた氷が、月光を反射して天井を一瞬だけ朧に照らした。 「パシャに謝らねーとって思ってな」 キオの言葉は唐突だった。 ここは森の奥だが山の奥ではないというのに、パシャの背筋は冷気に触れたように震えた。 「キオは……悪くない」 あれ以来、パシャはあの水泳会のときの気分を重く引きずっていた。 ――次の日、先走った行動を悔いる自分を時折思い出し、 ――また次の日目覚めても、ひとりよがりの自意識に心をかき回され、 ――そのまた次の日からは、日がな一日どうしてこうも自分はこだわっているのかと思い悩み続けた。 「私が、悪い」 独り何となく酒を煽りたい気分だった。それでも考え続けたかったから、酒を割る果実水を多くした。 程よい酔いは普段はありえないような考えを閃かせてくれるかもしれないと思った。 「そっかな。俺は昔っから繊細さに欠けてるらしくてなー」 パシャの横にいるヒトも、同じくあれこれと悩んでいたらしかった。 窓際で並び座る二人はお互いの顔すら見ない。時々お互いの好物を口に含みながら、まっすぐ酒を煽り続ける。 「パシャがあんなことするからさ。てっきり気にしないんだろーなって」 「少し考えなしだった」 「おう。だから二人とも悪かったってことでよくねーか」 「……ん」 「なんたって俺たちは"約束"してんだからなー。気まずいのはゴメンだ」 視線を感じてパシャが振り向くと、キオの黒い瞳にも月光が煌いていた。 パシャが不器用に頬を弛ませ、キオもまた陽気に白い歯を見せた。 「キオ。弟さんのことを聞いてもいい?」 約束……同じくこの世界に落ちたはずの彼の弟を探し出すこと。 そして主従二人を結びつける細い縄。 キオがこの世界で自信をつけたらすぐに引き千切られるぐらいそれは頼りない。 彼ならそれぐらいしても不思議ではない。 (あ……) そう考ると、パシャの胸はきゅうと引締まった。傷痕ではなくて、胸の奥が。 「俺よか五つ下――こっちの感覚だから十か十一下ぐらいか」 キオの視線は前方を探っている。ここではない何処かを月光の裏に見ている。 ヒトの一年はパシャたち密林の民が感じる半年でしかない―― ひと昔前まではこのように、ヒトの寿命は密林の民のちょうど半分だと信じられていた。 実際ヒトは短命だった。しかし近頃、長命なヒトが増え始めていた。 『落ちて』くるヒトの体格がしっかりしたものになり、 病に対する抵抗を与えてやれば、キンサンティンスーユの平均寿命よりもやや短いくらいまで生きた。 この事象に対してつい最近、斬新な見解がなされた。 「ヒトの世界が時と共に進化し、成長期の栄養状態が改善されたこと――」 に加えて、 「人間を含む全ての動物の寿命は心の臓が打つ鼓動の速さと、ある程度相関しているだろうということ――」 が博識で有名な現在の第九皇女によって唱えられていた。 この説は詳細な資料を伴い、ヒトの寿命の長命化について一定の信頼を与えていた。 パシャも文字を見ると痛くなる頭をどうにか抑えて、ヒト情報ということで論文に目を通していた。 「――俺と違って頭よくてな。教えるのもうめーんだ。 弟みたいなのに初めから教わってたら俺ももっとこう、賢くなってたかもしれねー」 そして「それに絵も描く」と続けたキオはひどく誇らしそうだった。 パシャは思わず氷をカラリと揺らして口元を覆ってしまった。 真面目ぶったキオを想像したら、まるで彼らしくなかった。 「んだよ。笑うことねーだろ」 「すまない、つい」 キオは口を尖らせたが、そこに責めるような様子は感じられない。 おそらく彼が弟を自慢すると誰しも同じような反応をするのだろう。 「似てなくても不思議じゃねーよ。母親が違うからな」 「……ん? ヒトの世界は一夫多妻?」 「こっちにはいねーか?業突く張りのクソ爺みてーのが、さ。……ま、女の方が強えか」 小さく「パシャみたく」と付け加えたのを当人が聞き漏らすわけがない。 パシャはキオの方へ菓子を一つ投げつけた。 投手が手加減して投げたのにも気付かず、好捕したキオは暢気に手を振って得意げにしている。 「金と権力に物言わせて女を何人も好き勝手する……こっちの草刈衆とやらと同じだ。 んで、うっかり生まれちまったのが、俺ら三兄弟ってわけ」 「……」 さらりと話すキオに、パシャは黙って頷いた。 彼も余計なものは欲していないだろう。しかし、パシャは一つ気になった。 「三兄弟?」 聞き返すと、彼は露骨に「しまった」という顔をした。 「イヤならいい」 「……そうイヤってわけでも。俺がクソ兄貴と、とことん合わねーだけだ。 俺が真ん中で、上も十離れてることになるな」 彼は慎重に指を折りつつ数えた。 「もしかして、お兄さんも『落ちて』来てたり」 彼の弟が生死不明で『落ちて』来ているかもしれないのに、パシャは不謹慎だと思いつつ口にした。 「げー、マジかよ」 キオも元気を空振りして、珍しいパシャの冗談に合わせた。 しかもその表情は相変わらずはっきりとイヤそうで、面白い。 「それもいいかもしんねーな。俺らが全員いなくなったら――」 パシャにはそれが少しだけ羨ましく感じられるが、 表情がくるくると変わる自分を想像して――想像できなかった。 「おい、パシャ。腹でも痛いか」 キオの心配するような声音は真剣だった。 (ほら、到底無理) できもしない事を突然やるべきではなかったのだ。 従者がよくするように、パシャはにやりと笑ってやるつもりだった。 「もう、いい。分かったから」 「おーい。パシャ、自己完結すんなって」 パシャはぷいと顔を背け、器用に尻尾を使うと体一つ分だけキオから離れた。 もう杯には丸くなったいくつかの氷と溶け出した水しか残っていない。 チチャ酒を深さにして指一本分だけ注ぐと、果実水の瓶を取る。 「あ……」 手に取った瞬間軽いとは思ってはいたが、杯の半分もいかないうちに注ぎ口は滴を垂らし始めた。 「あいよ」 すかさず横から瓶が伸びる。しかし離れすぎて届かない。 「……ん」 パシャは杯を押しやって従者へ注ぎ足すように促した。 キオも手を伸ばして瓶を傾け、確かな量の液体が流れるとくとくという音が響いた。 音が鳴り止みパシャが杯を引いた途端、 「っと、と……ぐぇ」 「何してるの、キオ」 つぶれた蛙のような声が引き継いだ。 瓶の下半分を片手で持ったキオが、陸に打ち上げられた魚のように床に転がった。 床に広げられた食べ物をかばうように倒れたので、体がぎくしゃくと曲がっている。 「パシャが遠く行くからだ」 彼は一旦果実水の瓶を床に立て置く。両手で上体を浮かして、立ち上がろうとした。 「実はかなり酔ってる?」 「そこまで、じゃねーはずだが」 キオは酒精に強い方で、顔が赤くなったり青くなったりもしない。 酔い潰れた彼を見たことがないので、酒精によって平衡を崩したのかどうかパシャには判断つきかねた。 そうして起き上がったキオが再び窓際に腰を落ち着けると、料理が並ぶところに違和感があった。 「これは」 今までは無かったそれはどうやら小箱のようだった。 質素な作りで、簡単に手の平に乗るくらいの黒く細長い箱。パシャは何気ない動作でひょいと掴み取る。 「う、お! パシャ、返せ!」 ようやく気付いたキオが静止の声を上げたときには時既に遅く、パシャは小箱の蓋を開いていた。 その箱は倒れた弾みで彼の懐から飛び出たものだった。 中に収められていた物は月光を浴びてきらきらと銀色に輝く。 角度を変えて眺めればそれだけで、うっとりするような光の乱反射がパシャの瞳を射る。 「綺麗」 「そーか、そらよかった……」 小さなハチドリ【クェンチィ】を思い浮かべるような形の銀でできた装飾品だった。 月光を跳ね返していて、夜空を彩る蜂鳥座のような佇まいを見せている。 双面の金星神アウ・キヤに仕える司祭の召還する《蜂鳥座》と比べても見劣りしない。 「すまない、キオ……私も酔っているのかも。自分を止められなかった」 思わず集中してしまった無礼を謝ると、小箱ごと突き返した。 いつの間にかキオはすぐ近くにまで寄っている。 しかし彼の白い手は手の平を向けてそれをパシャに押し戻した。 「もともとパシャにやる予定のもんだ。綺麗だって思うんならそのまま持ってていい」 「……?」 (この銀の鳥を? 私に……まさか) その黒く濡れた瞳が「冗談だ」と言うのを待ち受けた。 しかしいつまで経ってもその瞬間は現れなかった。 逆にパシャの方から話しかけようとしても、詰まったように声が出てこない。 じっと見つめる彼女に痺れを切らしたのか、キオはぼそぼそと言い訳を始めた。 「いや、さ……こないだ川で泳いだろ?実は裏で賭けやってたんだ、誰が一位かってな。 んで、サッリェに「勝たせてやるから俺の分も買え」って頼んで…… ま、ヤツは俺の分しか買わなかったけどさ。すげー配当もらったわけ。 そん中に銀粒がかなりあったから鍛冶のおっさんに頼んで造ってもらったんだ」 「……でもどうして、それを私に?」 「パシャが俺のこと避けてたからだ。機嫌悪くしたってこれでも反省したんだ」 さも心外だと言わんばかりに、キオの口が不満げに尖る。 「あれは――」 「ホント、悪かった」 「キオのことではない、自分の浅はかさが身に沁みただけ」と続けようとしたパシャは、 本当にすまなそうな彼の表情に押しやられた。 (だとしたら、キオは何を悪いと思ったのだろう?) それが当然な疑問としてパシャの心の内を横切った。 「あん時、パシャが男どもの前で際どいところまで脱いだから……普段のパシャも飄々としてるしな。 だから……下衆なこと言っても平気だろって勝手に思ってた」 「あれは、度が過ぎた」 今思うと顔が蒸し上がってしまいそうだった。 ……前しか見えていなかったパシャは後で知ったことだが、 「用意」の時点で下着が見えないようにと、友人たちが後ろで目を光らせていてくれたらしい。 そこでキオは大きく深呼吸した。 「謝る、すまん。調子こいてパシャの胸のこと言ったりして、ホントすまなかった」 「……は?」 キオの謝罪はまったく意味が分からなかった。 「胸?」 「だからっ!泳ぎ終わった後、俺、サキトハたちとしゃべってたろ……! ……最後パシャに追いつかれなかったのは、でかい胸が水の抵抗になってたからだ……ってよ」 一気に早口になったその内容は最後のほうで力なく細くなった。 パシャの記憶には無かったが彼がそう言うのならばそうなのだろう。 「『恥ずかしい』って言ってどこか行ったきり俺のこと避けるし。 こらもー俺のせいだって……パシャのこと傷つけたって、思うだろ」 二人とも悩みつつ、その目指すところが違っていたようだった。 パシャが自分自身に落ち込んでいた間に、偶然キオが主人のことを不謹慎な冗談の種にしたということ。 さすがにその本人としては笑えない冗談だったが……彼の悔いるような様子は本気だった。 「そう……」 「博打で儲けた分で機嫌取りに贈り物とか、よ。それにいきなり装身具押し付けるのも迷惑かなーとか…… 悪いとは思ってンだが、どーにもこの砦だけじゃ他に何もできそーになかったからな」 ――許してくれないか。 その言葉で謝罪を締めたキオは、様子を窺うようにパシャを見つめていた。 そのヒトの顔は凹凸に合わせて月光が影を作っている。 彼からみる彼女の顔もまた、淡い光が照らしているだろう。 パシャも本当のことを言うことにした。 「ん、許すも許さないも、ない。私が避けてたのは自分がダメな主人だと思ったから。 保護者気分でキオのこと信じてなかった……自分が、恥ずかしかった。 私も一緒に遅く泳げば……キオがからかわれないだろうと思った」 あの時は勘違いをしていた。 キオのことを大事に思っていてもその実、価値観を押し付けていただけなような気がする。 心のどこかで所有意識があったのかもしれない。 彼だって意思を持つヒトだ。 道化のように笑われて、それが癪に障ったならばきちんと文句を言える…それだけの強い意志が彼にはある。 カニチュらしく甘んじているのは度を過ぎていないからだ。 キオが部屋に侵入してくるまでパシャは夜空の双月を見上げ、 強くもない酒を嗜みながら星々の輝きを拾っていた。 ――身を捻ってしまうようなもどかしさはどこから来るのだろうか。 ――どこまでもこだわってしまうのは、なぜだろうか。 身体を動かすときとは別の疲れがパシャの頭を悩ませた。 「キオはヒトだ」 幸運な事に、酒精は彼女の心を幾分軽くしていた。 キオであることと、ヒトであることを分けて考えていたから迷った。 キオはヒトで……異世界の住人であることが彼の一部分。 そう自覚すれば答えはひどく簡単だった。 「けれども私はキオがいなければ生きていない。 命の救い主にヒトも従者も関係ない。だから、大切なキオが侮られるのは耐えられない」 誰が何と言おうと彼はパシャにとっての勇者だ。 ―― もう、大丈夫だ ―― キオの言葉は夢にまで見て色褪せない。おそらく、これからも。 あの銀色の手は離したくない。もう、離せない。 「それは……私がキオを好きだから」 素直な感情に偽りはない。 首を伸ばすと、パシャは従者の口元へとそっと一度だけ触れ合わせた。 唇を突然塞がれたというのに、キオは自分の頭の中を整理するので手一杯なようだった。 「……怒ってねーの?」 「ない。そもそも私の胸がどうとか聞いてなかった」 パシャの見つめる中、軽く握られた拳がキオの口元を覆う。 彼は考え込むときはいつもこのような仕草をとる。 「さて、と」 キオはそのうちに状況を把握し終わり、パシャの突然な唇付けに思い至るだろう。 今さらだがそれが少し照れくさくなる。 キオが持ってきてくれた料理に覆いをかけて立ち上がろうとする。 「私はもう寝る。だからキオも部屋へ帰って」 想いに気付き、伝えられたことにパシャは満ち足りた気分だった。 また明日から迷いなくいつも通りにキオと顔を合わせられるだろうということが、嬉しかった。 しかし、意外な衝撃にパシャは悲鳴を挙げざるをえなかった。 「――んにっ!」 遠慮なく思い切り握りこまれ、山吹色の尾は驚きに撥ねる。 武器を扱う三本目の腕として鍛えてはいるが末端部分はかなり敏感だ。 不意をつかれれば当然飛び上がってしまう。 「キオ!」 犯人は一人しかいないわけで、パシャは急いで振り返ろうとする。 「あっ……」 悪戯な酒精の小人たちは思ったより数を増やしていた。今度は手を引かれて呆気なく身体の平衡を崩す。 再び腰を落としたパシャは壁に背中を預け――その温かい壁は座り込んだままだった従者の胸板。 「いや、あれだけしといて…部屋へ帰って…はひどくねーか?」 「んっ」 首筋にキオの吐息がかかり、パシャもこらえきれない吐息を洩らした。 低く響く声が戒めのように全身を強張らせた。 「それにさ、この銀飾りも放っておいてさー?」 「ん……キオは謝る必要がない。私は怒ってないから」 「はあ……これ、一応パシャの為ってことで作ってもらったんだけどよ。受け取ってくれねーと俺が空しい」 握られたままの手の平に、黒い小箱が収められた。 そしてびしりと固まったパシャの腕が箱を開く方向に力が入るまで、キオの手はパシャのそれを覆い続けた。 「これ。どこに付けたらいい?」 それは銀色の贈り物を受け取った答え。 羽ばたく鳥型の飾りを支える鎖はとてもなめらかで、手の平から流れ落ちてしまうようだった。 「首ンとこだ。ちょい貸してみ」 首の周りを、窮屈でない程度にくるりと鎖が光る。 キオの指がまた首筋をかすめパシャはぴくりと肩を揺らした。 「似合ってる」 「……あ、ありがとう」 パシャは喉元やや下にある翼の感触を指でなぞった。 涼やかな音を立てる鎖とは反対に、それはキオの体温を丹念に吸っていて温かかった。 そして、散々銀の飾りを弄くりまわした末にパシャはどうにか呟く。 「そろそろ、どいてもいい? 私、重い……から」 二人とも身体を寄せ合ったまま沈黙を保ち、体温を共有し続けていた。 「へへっ」 「何かおかしい?」 「ああ、どきたかったら好きにすれば?」 主従の左手は指を互い違いに絡ませ合っている。 外側からパシャの手を包むキオの力は強くなく、 強くあってもジャガー族であるパシャが振り解けないことはないはずだ。 さらに抱き留められているというわけでもなく、ただ背中と胸を触れ合わせているだけ。 「う……」 それなのに、パシャの身体は動きたがらなかった。 力を入れようとしても途中で芯が入ったように固まってしまう。 「本音の部分では動きたくねーってことだろ」 「んっと、こういうの、初めてではないけど」 この麻痺してしまったような感覚を、パシャは知らなかった。 「男とくっつくのが?」 「ん」 パシャの黄黒二色の髪が前に振れる。 「……ま、それは置いといて、だ。ようやく実感できた。いやー、嬉しいね」 キオは言葉通り何か嬉しそうだ。 そのしみじみとした口調は、言外にも溢れるような嬉しさを一層強調していた。 「何が?」 「何がって。パシャが俺から離れたくねーってのが実感できて、嬉しいってことさ。 いきなりキスされたら混乱するだろーが、コラ」 キス――口付け、唇を触れ合わせること。ここ数ヶ月で加速度的に流行している言葉だった。 パシャの友人の一人である輸送科の娘が時折本国から持ってくる情報誌を見せてもらったことがある。 「すまない。私がしたかっただけ」 「……は?」 「キオのことを好きだとついさっき気付いたら、自然としてた。迷惑だったら謝る。取り消せないけど、謝る」 とん、という重みがパシャの肩に加わった。ごつごつした感触はキオの顎の骨だろう。 そしてその先から大げさなため息というか、熱い料理を冷ます時のような風が吹いた。 「どこをどーしたら、そんな風に思うわけさ? 俺が何とも思っちゃいねーヤツに首飾りをやるとか思ってんのか?」 「キオは給金が少ない。そしてここは砦……キオもさっき、できることは限られるって自分で言った」 「そーじゃねーって。男と付き合ったことあんだろ?察してくれ……」 「最長記録が十日。経験自体は少ない」 思い出したくはない記憶だが、キオの言いたいことが分からないのなら仕方がない。 白状して彼の助言を待つ……と、脱力したような重みがパシャの肩に乗せられた。 「キオ、重い」 「あ、悪い。しかし困ったな」 すぐにその重さはどけられた。 パシャがその元を目で追うとキオは軽く握った右手を口元に添え、眉を寄せながら考える素振りを見せていた。 「いいか。ちゃんと言うぞ、パシャ」 「ん」 キオはゆっくりと諭すように言う。 「パシャは俺のことを好きだって言ってくれた。 ……な?気にかけるくらいのいい女に言われたら、男は嬉しくなる。応えたくなる」 そして自由な右手をパシャのうなじになぞらせた。 「キ、オ?」 そのまま頤に指をかけ、パシャはキオの方を向かされる。 「パシャがキスしたくなったのと同じだ」 「待って。別に私は――」 パシャは最後まで言うことができなかった。 一方的に受けた軽い挨拶に応えるように、ただパシャのように一度だけではなく、唇へ二度、三度と。 「別に――何だって?まさかするのは良くて、されるのが嫌とか言わねーよな?」 「あ、ぅ」 さらにそれは頬だったり、額だったり、耳元の髪の毛だったり。 ゆっくり、ゆっくりとキオは唇と吐息を押し当てていく。 「ち、違…く」 「そんな顔で言われても説得力ねーよ……」 実際、キオの柔らかく触診するようなキスはパシャの固い表情をくすぐったそうに崩していた。 彼の言う「そんな顔」は実に自分らしくない顔のことだろう、そうパシャは思った。 抵抗したがる理性とは逆に、身体には力が入っていかない。 「ほー……パシャ、尻尾も嬉しそうなんだけどさ?」 それどころかパシャの知らない所で身体が信号を送り始める。 喜びに震える尾の先を抑えても、温かい感触が降るたびに枷は解かれる。 「言わない、で……」 キオの右手が肩から身体に沿って降りていく。そして腰を抱きとめるようにするすると這う。 その指先が服の上から「それ」に触れた途端、パシャの身体に悪寒が伝った。 「緊張してんのか?」 「そうではなくて」 吐息が肩までの髪を揺らし、喉元をくすぐるが――切なさとは逆に焦りを生む。 「安心しろって……こーしてるだけだから、さ」 「キオ! 待って!」 彼の声はこれまでで一番優しげで、本当にそうしてくれるだろうと信じられる。 しかし、パシャにはパシャの問題がある。「それ」を知って、もし態度が裏返りでもしたら――いや、きっと。 「どした?」 腰に回した右手をパシャに力強く捕まれたキオは素直に動きを止める。 「キオ。部屋、帰って」 「……」 「この首飾りは大事にする。嬉しいのは本当。 でも、戻ろう?無理に応えなくていい、から。主人と従者、いつも通りに戻ろう?」 「……やーだね」 口調は優しげなままだったが、はっきりとした拒絶だった。 「やめて欲しいならその……悲しげな顔と声、何とかしてみ?」 「キオ、帰って。これは命令」 「29点。合格には程遠いな。赤線引いてやる」 それきり主従二人は口を噤む。パシャが話さなければキオもまた、口を開くことはない。 パシャは押し出されるように息を吐いた。 「怖い、から」 月光に浮かび上がる彼の顔を見れば、キオは既に視線を彼女に送ったままだった。 パシャの腰を緩くぽんぽんと叩いて先を促してくる。 「私には……ひどい傷が残ってる、から……っ。キオだって、見たらきっと…。嫌な気持ちになる。 だから応えてくれなくていい。どうせ、ムダ」 その黒々としたヒトの瞳を見続けていられそうにもなかった。 微笑むというわけではないが、目の色が優しい。優しすぎて、怖い。 見ているとパシャの中で何かが揺らいでしまいそうだった。 すると、ふわりとした感触がパシャの頭を抱き寄せた。 キオの右手はそのまま幼子を宥めるように毛髪を撫でさする。 「キオ?」 「ああ……なんでかよ、こーしたくなった。これも、嫌か?」 「……」 パシャに答えられるはずがなかった。意思を正確に紡ぐには語彙が不足しすぎていた。 もし不完全なまま口に出したとしても、キオはきっと自分勝手にいいように解釈するはずだ。 ……それが嬉しいのか、悔しいのか、パシャには分からなかった。 「なんとなーくだがな、分かってきたぜ」 撫で終わった後も依然としてキオの右手はパシャの頭を軽く覆い続けた。 「それなら」 「黙って聞けって。なぁ、パシャ、『手中の賽は永遠に零【マナ】』……偽善だと思うか?」 「決まってる。分かって、る……変わら……ない」 この時はじめてパシャの心の天秤は大きく一方に傾いだ。 キオの言うところは、これまでに覚えた感情を再び体験させるということ。 身勝手な好奇心と安請け合いはいくらキオでも頷けなかった。 「昔を思い出したんなら、すまね。けどよ、そいつにできなくて、俺にならできることがある」 彼は続ける。相変わらずゆっくり、噛んで含めるように。 けれどもその落ち着きが逆にパシャの心をささくれ立てた。 「何……何、がっ!?」 パシャはとても止められそうになかった。 ――キオの声の調子から少しだけ顔を覗かせる自信のようなものに対して。 ――いつまでたってもキオを振り解けない自分自身の情けなさに対して。 「惨たらしい血と肉に親しんだ戦士でさえ顔を背けたのに、 平和に浸ってきたキオが……ヒトがどんな顔をして、そんなこと言えるの? それともヒトは気持ち悪いものを見ながらでも女を抱けるような異常者ばかり?」 パシャが戦場以外で長々と口調を激しくするのは、記憶にないぐらい久しいものだった。 激しさがさらなる昂ぶりを呼ぶ。 「……別に異常者でも構わねーよ。パシャが望むなら、な」 「そんなこと、望まない」 ――孤児が手っ取り早く職につくには戦士になるのが一番だった。 軍養成所に引き取られ得物の扱いを学び、芋蒸かしの仕事も兼ねながらどうにか食い繋ぐ日々。 眠りに付くたびに恐怖に魘され、虚ろな目を光らせる日々。 そんな日々のさなかで士官候補生たちが話す色事をパシャは聞きつけた。 「天にも昇る気持ちになれること」「男は女が脱げばその気になること」 何より「朝までぐっすり眠れること」という言葉がパシャを惹きつけた。 「なら、俺に何して欲しい」 「だから何度も言ってる。無理に応えなくていいから、帰って」 ――既にサナンパを終えていたパシャの身体つきは大人の女性と比べても遜色がないほど美しく育っていた。 名も知らない候補生の一人を初めての相手に選ぶと、その男は簡単にパシャの誘いにのった。 しかし、誘いはしたものの結果は散々だった。 男の受け入れを果たしたところまでは良かったが、 胸を直に触ろうと上衣をたくし上げた男は顔をしかめ、すぐさま元に戻した。 その後、彼は単調に腰を振りどうにか達すると身繕いをして去った。 下腹部に浴びせられた精液は時とともに冷え、乾き……パシャは失敗したことを悟った。 それ以降も、経験が足りなかったからだろうと無理やり自分を納得させ、 「朝までぐっすり眠れる」ほどの相手を探した。 ……しかしパシャの目に適う者はどこにもおらず、最後まで抱きとおす者でさえ片手に満たなかった。 もっとも行為を完遂したものでさえ三日で彼女を避け始め、一週間も経つと声すらかけてこなかったが。 このような色事の相手選びは、 パシャの火傷に関する噂を興味半分に広げようとした男を医療所送りにしたのを契機に収まった。 「そうやっていつまでも、悲劇の主人公やってるつもりか」 「違う。私は……私はっ」 ――ありていに言うとパシャは怖い。好意を寄せるのは本能でも、釣られた男が怯むのを幾度となく見た。 自分の裸身はどうにも男を「萎えさせる」のだそうだ。 その気持ちを……パシャが分からないはずもない。 本人でさえ、ごく稀にどうしようもなく哀しい衝動に襲われてしまうのだから。 「そこで止まるなら認めるってことだろ、結局。「私は」何だよ」 「私は……寂しくなんて、ない。勝手に想うだけで…それだけでっ」 ――最後まで自覚することなかったが、パシャは寂しかった。 本音の部分では寂寥の思いを満たしたかった。満たして欲しかった。声無く叫び、助けて欲しかった。 「だから俺も応えたいって言ってるだろ」 「ああ、もうっ。話題の繰り返しはやめて。ムダだし、ダメ」 「そっちこそ独りで決め付けんなよう」 「くっ! かわいく言っても似合わないだけ」 「ひどいなー。しかしどした、今日は。えらくぺらぺらと話すな?」 「……っ!」 「そこでダンマリか。そんじゃ俺だけでしゃべるかんな。いやー、今日は嬉しいことだらけだったなー。 怒ってないって分かったし、パシャが俺のために一緒に遅く泳ぐつもりだったとか」 パシャがぐっとこらえるのを傍目にキオは舌を泳がせ続ける。 「俺のこと大切だって言ってくれたり、首飾りを嬉しいって言って――」 「――キオの」 それ以上キオの一人舞台を展開させるわけにはいかなかった。 自らの言動を逐一報告されるのはひどく恥ずかしすぎた。 「分からず屋っ!」 パシャの腕はようやくにしてキオの抱擁を振り解く。抵抗らしい抵抗はない。 彼の手はいつの間にかただ優しく添えられていただけなことに、パシャは掴みかかりながら思い至った。 それは既視感を伴う体勢だった。"約束"を交わした、あの日。パシャとキオが主従になったその日。 気紛れを起こせば触れ合ってしまいそうなほど近距離で、パシャはキオを床に組み敷いている。 いや……既に触れ合ってしまってはいるのだが。けれども近くて、遠い。 「しつこい男は、嫌われる」 高揚した感情はパシャの息を僅かに荒げさせたままだ。 「男と十日もたなかったパシャがそれを言うのかよ」 「……っ」 「あ、そーかそーか。俺は男じゃねーか、雄か」 「違う。そういう意味と、違う」 この体勢ではあまりにも自然にキオと目が合う。 思うところをぶつけ合う隙間に、視線を外すことはできなかった。 だからパシャにはありありと理解できてしまう。 言葉の応酬の裏側でキオの瞳の色が優しいままだということが。彼には、とても敵わなそうだということが。 それでも主人が従者との戦いに降参するわけにはいかなかった。 「本当にお願い、キオ」 ただ戦場は違えども、ヒトの従者と言えども、彼も戦士だった。 「おいおい、主人が物を頼むのかよ。「お願い」って、さ」 「……命令したって全然聞かないくせに」 そして、駆け引きでは及ぶべくもなかった。 「まあな。主人の本心からの命令にだけ……従者は忠誠ってヤツを示せばいい」 「それ……は」 「俺にだけできる特権ってこと。他の男にはできないこと。さっき言ったろ?」 ぼかしたような言い方には不慣れなパシャでも、時間をかければゆっくりと理解していく。 「ほら、命令してみろって……な?」 確かにパシャは主人で、従者のキオに命令できる立場ではある。 「本当にパシャがさせたいと思う命令」 「本当に」の部分を特に強調してそう言った。 組み敷くキオの体は以前にも増して鍛えられてはいるが、あの時のように強張ってはいない。 あの時と、今この時と、確実に二人を通ったもの。 「キオは……わがまま……わがままに過ぎる」 パシャはどうにか、その言葉を絞り出すのが精一杯だった。 「わがまま結構、ご主人サマ。真の命令を理解できるのが、デキる従者だよ」 時間をおけばおくほど彼の考えていることが分かってくる。 彼の頭の中ではある一つのことがもう既に決定されている。 それを達成するためには、どこまでも我を通すつもりだ。 ……パシャの命令に偉そうに落第点をつけたのは、それが彼女の本意と真逆と感じ取ったから。 「想像できない。今のまま……優しいままのキオを想像できない」 それでもパシャは頑なだった。 その様を思い浮かべようとしても直前で白い靄がかかる。パシャの思考は先に進むことをどうしても拒む。 「その……ありえないと思う未来は、俺が、作る。他の誰でもない。 パシャが退くなら追う。たとえ一歩俺が怯んだとしても、次に二歩進む」 ――追う。 「何度だって言うぞ。これは俺たちにしかできない……俺に、命じろ」 ――だから命じろ、と。 その時パシャの心に生まれたものが何かが分からない。色も形も匂いすら分からない、ただ温かかった。 けれども傾きかけていた天秤が反対のほうに手を下げて行く。 「……もう」 これまでの葛藤が嘘のように、 「仕方がないなあ、キオは」 パシャの口をついて出た。 本人でさえ耳を疑うような声音はずっと頼りないもので、それはキオを明らかに狼狽させた。 「ンな顔されたら、調子狂う」 「キオがこうさせた」 彼は嫌がっているわけではない。その証拠にさまよう瞳はちらちらと正面に焦点をかすめる。 「自分でもびっくり……私でも……こんなに笑え、てる?」 キオの見上げるパシャの笑顔は正直、五分咲きというところだった。 それでも普段の開き始めた花びらのようなそれとは比べ物にならなかった。 平たく言えば、引きずり出したパシャの笑顔に目が合わせられない。 「まだやること残ってンだろ」 落ち着かないようで「あー」「うー」と濁していたが、彼は最終的に主人へと押し付けた。 「ん」 一足飛びに進展してしまった状況に関わらずキオはこだわる。 大雑把に見えて実は細かい。また新たな一面を発見することができたことに、パシャは素直に喜んだ。 「キオ、照れてる」 「……言うなっ」 顔を背けたキオの首筋がパシャの目下に露になるが、即座に沸き起こった感情をどうにか抑えこみ、 律儀な従者の考えに女主人は付き合うことにした。 パシャは口で言うほど「仕方がない」とは思っていない。 そして怖いと思う気持ちが完全になくなったわけでも、ない。 「私はキオが好き」 「おう」 しかし、今まさに自分の顔が笑みに綻んでいるその事実が何よりも確かだと信じたかった。 信じてみたいという気持ちになれた。 密着した間合いを嫌ったパシャに、頭を下げ体をねじこんだキオ。 その手段は強引とでも言えるものだ。しかしだからこそ、その強引さがパシャには頼れるものとして感じた。 ……それはきっと、彼が真剣に向き合ってくれた証拠だから。 「だから、応えてくれると――ううん、違う」 苦し紛れの牽制を振り払ってくれたキオに対して今度はパシャ自身の番だった。 抱きしめるために、三本もの白銀は必要ない。二本の腕と一本の尾があれば充分だ。 「応えなさい、キオ」 初めてする口調に、やはりパシャは慣れない。語調がぎこちなく崩れた。 しかしそれは大したことではないと二人とも分かっている。 「私を受け入れ、なさい。……私を、抱きなさい」 「……仰せのままに……」 間髪入れず、二種類のくすくすといった笑いが静謐を満たした。
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どの悪魔にも固有スキルがあり、下級でも使えるスキルを持っていることも多く、またランク差によるステータス差もさして大きなものではないため、ランクにこだわらず気に入った悪魔を使ってみるのも楽しいだろう。 バージョン2.0からバランス調整が入り、全体的に弱体化(スキルの攻撃倍率低下、消費SP上昇など)しているが、基本的な使い勝手は変わらない。 バージョン2.0以降、本編クリア後のおまけシナリオ「魔天回廊」では、所持悪魔との戦いに勝つとステータス上昇、スキル取得などがある。 強化済みの悪魔は「☆」マークが付くようになる。ドッペルゲンガーのみ、強化条件はカードで召喚可能な47体の悪魔を全て揃える事。 追加スキルには☆がついています。 番号 名称 ランク 属性 タイプ 武装 スキル1 スキル2 スキル3 スキル4 スキル5 スキル6 スキル7 スキル8 スキル9 パッシブ 特徴 01 アスタロト S 氷冷 物理/防御 刀剣・鈍器 ソードダンス ヘヴィハンマー メテオストライク ロイヤルガード 魔王のマント 冷徹なる眼差し ☆恐怖の片鱗 魔王の慢心 魔王の慢心が強力。HPが半分以下の状態でなければ全力を出せないが、ひとたび全力になれば他のキャラとは一線を画する能力になる。スキルは防御用のものと物理攻撃スキルを併せ持っているため、ピカピカバッジなどで狙われ率を上げて壁役にするか狂王の首飾りでアタッカーにするか悩みどころ。 02 サタン S 炎熱 万能/攻撃 鉤爪・鈍器 フリッカー 煉獄 ハイ・クリムゾン ハイ・ウィータ マリーゴールド 魔力変換 ☆絶対悪 覚醒する力 全体攻撃の煉獄と最速行動のフリッカーを持つ物理アタッカー。最大の特徴は3ターン経過で能力が強化される覚醒する力やハイ・ウィータ、SPが足りなくなれば魔力変換で補う事ができると持久戦に持ち込まれても安定した活躍が見込める事である。 03 ナインテイル S 炎熱 支援/魔力 刀剣・鉤爪・魔具 ノクターン ハイ・ヒール シールド マギウス 狐火 九尾連撃 傾国の美貌/☆傾世元禳 九尾連撃が強い。物理攻撃では驚異的な攻撃回数を誇る。命中不安なので心眼のリボンが必須と実力を発揮するのにお金がかかるのがネック。 04 ハスター S 風雷 万能/防御 刀剣・斧槍・魔具 ミリオンストーム ハイ・サンドリヨン 暴虐の風 狂王の雷 ロイヤルガード ウィータ 黄衣の王/☆狂気の嘲笑 黄の印状態にする暴虐の風と黄の印状態に対してのみ命中する高火力技狂王の雷が特徴。ただ、ハイ・サンドリヨンを連発した方が暴虐の風と狂王の雷のコンボを決めるよりもお手軽で強いので無理にコンボを狙う必要はない。ミリオンストームがあるので味方に魔法主体の悪魔が多ければバランスを考慮して斧槍を持つのも悪くは無い。 05 ベルゼビュート S 風雷 魔法/魔力 斧槍・魔具 バイオレット 毒蝿の葬列 マリーゴールド 麻痺の葬列 ノクターン 沈黙の葬列 暴食する魂 ☆告死の葬列 蠅の王 パッシブで死蝿召喚状態になれば状態異常付加高火力全体魔法攻撃が可能になる。死蝿召喚状態なら非常に強いがそうでないなら暴食する魂で敵味方のHPを奪いながら自分のHPを回復していくか状態異常を撒く持久戦法しか取れなくなるので他の悪魔で補わないとジリ貧になってしまう。 06 アモン A 氷冷 支援/平均 鈍器・魔具 インパクト ハイ・アクエリアス ハイ・ウィータ マリーゴールド 王の強制力 欲深き徴税 ☆王の威圧感 強欲なる王 100%スタンを付与する王の強制力、敵のSPを吸収する欲深き徴税、全体魔法攻撃、パッシブでHP吸収効果が付加された物理技、全体回復等どんな状況にも柔軟に対応できる器用さが売り。魔具を持たせると多数の敵を相手しやすくなり、鈍器を持たせるとHP吸収による持久戦に持ち込めるようになると一長一短なのでパーティに応じて役割を決めると良い。 07 クトゥグア A 炎熱 万能/敏捷 鉤爪・鈍器・魔具 ヘヴィハンマー ジャガーノート ハイ・クリムゾン 焼き尽くす 爆ぜる焔 狙いうち ☆フォマルファウト 焔の化身 高火力炎熱全体攻撃ハイ・クリムゾン、火力は落ちるが爆ぜる焔の発動条件となる焔状態を付与する無差別全体技焼き尽くす、焔状態にのみに大ダメージを与える爆ぜる焔。これらのスキルを氷冷耐性を下げる代わりに炎熱属性を無効にし、自分の炎熱属性攻撃を強化するパッシブスキル焔の化身が補強する。焼き尽くすと爆ぜる焔を使用する場合、仲間に守護の髪飾りを装備させて状態異常耐性を上げるなどの工夫をしたい 08 ゴモリー A 氷冷 支援/魔力 鈍器・魔具 メテオストライク ハイ・ウィータ ハイ・キュア 月に祈りを 星に願いを フォーチュン ☆夜空に愛を 運命のタロット 3ターン後に味方単体のHPを全回復し、状態異常を取り除く月に祈りをは強力ではあるが3ターンの遅延は致命的。しかしあらかじめ貼っておいて攻撃を受けたときの保険と考えることができ、すぐさま回復したいときはハイ・ウィータやハイ・キュアがあるためそこまで困らない。(レベルを上げると必要ターン数が2,1と減る)2ターン後にLuk依存の全体攻撃を行える星に願いをはパッシブスキルの運命のタロットが一定確率で有利な効果が発生するという効果なのでLukを上げることの意味もあるだろう。おなじくLuk依存技を持ち、味方全員のLukを上げるスキルを持つケットシーと組ませるのも面白い 09 ジャバウォック A 風雷 物理/攻撃 鉤爪・鈍器 スクラッチ ジャガーノート クろォずザッきゃッチ ジョおずザっばイト 気合 プロテクト 崩壊する言語/☆○×△※□ 物理攻撃に対しおまけ程度ではあるがダメージを与え、確率で封印を付与する崩壊する言語は強力。また、敵味方関係なく封印状態である全員に大ダメージを与えるジョおずザっばイトも強力なため、封印付与効果を持つクろォずザッきゃッチや他キャラクターの封印付与技で補助したい。また全体技ジャガーノートも使い勝手が良い 10 デュラハン A 氷冷 魔法/平均 刀剣・斧槍・魔具 ハイ・ブルー ハイ・アクエリアス ヒール バイオレット 凶兆 死の予言 首なしライダー/☆見てはいけない 相手のLukを0にする付与効果を持つ凶兆に、Lukが0になった相手に確率で即死を与える死の予言が特徴的。回避率を上げるパッシブスキル首なしライダーのおかげで、運便りではあるが防御性能も悪くない。また、回復、猛毒付与、全体攻撃の3つの攻撃を持っているため、サポート性能もなかなかのものである 11 リーパー A 風雷 万能/攻撃 刀剣・斧槍 スウィング ミリオンストーム デスサイズ 狙いうち プリズムシザー 精神統一 ☆ソウルハーベスト 刈り取る者 高火力最速全体技ミリオンストームと相手のMDefが高いほど威力の上がるアンチ魔法耐性な物理技プリズムシザー、低命中率であるが高クリティカル率を誇るデスサイズという、状況によっては強烈に威力を発揮する3つの技を持つ。また、開始から3ターンの間クリティカル率が上昇するパッシブスキル刈り取る者があるため、運によっては相手に甚大な被害を与えることができる 12 魔弾の射手 A 炎熱 物理/敏捷 刀剣・鉤爪・斧槍 狙いうち 打ち抜く魔弾 燃え狂う魔弾 スプラウト アームズ プロテクト ☆ロックオン 魔弾装填 防御無視の打ち抜く魔弾と高火力全体攻撃である燃え狂う魔弾という二つの技を狙いうち状態の際使用可能。毎ターン確率で狙いうち状態になる魔弾装填により、運が良ければ毎ターン高火力で攻めることができる。発動しなかった際のターンを2種類のエンチャントにより埋めることも可能 13 ヴァルキリー B 風雷 万能/防御 刀剣・斧槍 スプラウト 裁きの雷 ソードダンス シールド ヒール 戦乙女の加護 ☆エインヘリヤル ワルキューレの騎行 Defを上げるシールド、味方全体のMDefを上げる戦乙女の加護、回復技、ターン開始に確率でDef、MDefを劇的に上昇させるワルキューレの騎行により強力な防御性能を誇る。その防御性能から隙なく麻痺を付与する攻撃裁きの雷を放てる 14 ケットシー B 氷冷 万能/敏捷 刀剣・鉤爪・魔具 ハイ・ブルー ソードダンス ノクターン フォーチュンクッキー アンラッキーコイン ウィータ お調子者/☆長靴をはいた猫 全体回復技とLuk依存の技を持つ。Lukは味方全体のLukを上昇させるエンチャントフォーチュンクッキーによって上げることができる。回復技にエンチャントと持久戦に強い技構成をしているがパッシブスキルは開始3ターンの間全ステータスを強化するという速攻型。速攻型か持久型か割り切って成長させるか3ターン目までは速攻をし、4ターン目以降は持久戦に切り替えるというのもありだろう 15 ドラキュリーナ B 炎熱 万能/魔力 刀剣・魔具 ドライブ クリムゾン ハイ・スカーレット バイオレット ヴァンパイアキッス ブラッディ・マリー ☆エリザベート=バートリー 不死の肉体 HP吸収攻撃であるヴァンパイアキッスと、ヴァンパイアキッスによって確率で吸血状態になった際にその吸血状態を解除することで使用できる全体HP吸収攻撃ブラッディ・マリーが強力。パッシブスキル不死の肉体は死んだ際、確率で3回まで蘇生できる。確率であるため安定性は低いが蘇生はHP吸収攻撃とは好相性。そのため、Agiはしっかりあげておきたい 16 ドラゴニュート B 炎熱 物理/攻撃 刀剣・鉤爪・斧槍 スクラッチ ジャガーノート チャクラ 気合 龍王撃衝功 烈火龍神脚 ☆龍気解放 竜人 全体攻撃、自身のHPを削る固定値攻撃技、HP消費のある高火力技と使い勝手のいい攻撃技を三つ持っている。パッシブスキルの竜人もHPを上昇させるものであり、HPを上げつつ仲間の回復技でフォローをしていきたい 17 ビフロンス B 氷冷 支援/平均 鈍器・魔具 ヒール ハイ・ウィータ ネクロスフィア ハイ・アクエリアス インパクト 霊魂吸収 ☆反魂術 死霊術師 SPを継続して回復する霊魂吸収によってSPを尽きさせることなく回復を行えるヒーラー。また、パッシブスキル死霊術師によって毎ターン確率でSPの残り量で威力が強化される単体技ネクロスフィアを放つことができ、回復を続けつつも火力として貢献可能。また、回復が足りているときには全体技ハイ・アクエリアスを使用することも可能 18 フェネクス B 炎熱 支援/魔力 魔具 ハイ・ヒール ハイ・ウィータ ハイ・キュア ハイ・クリムゾン 再生の炎 無限の炎 ☆火の鳥 不死鳥の羽 豊富な回復スキルを持つ。また、相手単体に継続ダメージを与える無限の炎や全体技ハイ・クリムゾンにより火力もそれなり。おまけ程度ではあるが、死んだ際、次のターンの最初に蘇生するパッシブスキル不死鳥の羽をもつ。この効果をしっかりと生かしたければ、復活したターンに攻撃、回復ができるようAgiをしっかりとあげておきたい 19 ブギーマン B 氷冷 物理/平均 刀剣・鉤爪 ソードダンス ブランディッシュ ダッジング アームズ 魔剣召喚 サウザンド・ホラー 彼女は笑わない/☆いつもそこにいる 高い性能の連続技を持つアタッカー特に魔剣召喚によって魔剣召喚状態になった上、HPが減っている状態でのみ彼女は笑わないによって出現するスキル彼女は笑わないは驚異の7連撃。気迫のベルトなどの装備の追加効果も高い確率で期待することができる 20 メフィストフェレス B 風雷 魔法/防御 斧槍・鈍器・魔具 スプラウト ハイ・サンドリヨン ノクターン シールド スケープゴート ブレインスナッチ 悪魔の契約/☆ファミリア 毎ターン確率でHPをコストに風雷属性の全体攻撃を放つパッシブスキル悪魔の契約とSPを吸収する攻撃技ブレインスナッチが優秀。他にも魔法にカウンターを取るスケープゴート、物理耐性を上げるシールド、スキルを封じるノクターン、全体技ハイ・サンドリヨンを持ち、器用な立ち回りが可能 21 リッチ B 風雷 魔法/魔力 魔具 精神統一 生命吸収 スプラウト ハイ・スプラウト アイスブルー ハイ・ブルー スカーレット ハイ・スカーレット ☆真理の扉 深淵の知識 パッシブスキル深淵の知識により全属性の魔法スキルを使用可能なため、全ての相手に属性有利に近い形をもぎ取れる。精神統一によりSPが尽きることもなく、最終手段として、味方も含めた全員からHPを吸い取る生命吸収を連発する事で単体で勝利まで持っていくこともやりやすい 22 アルラウネ C 風雷 支援/防御 刀剣・魔具 ヒール ウィータ バイオレット フォーチュン プラントトラップ 甘い香り ☆寄生木の花 溢れる生命力 回復量を上昇させるパッシブスキル溢れる生命力に二つの回復スキルによって高い回復性能を誇る。攻撃性能は低いものの相手を毒状態にするバイオレットや物理攻撃にカウンターするプラントトラップといった行動をとることが可能 23 ウェアウルフ C 氷冷 物理/敏捷 刀剣・鉤爪・斧槍 スクラッチ フリッカー 氷の爪 ジャガーノート ダッジング 野生解放 ☆ベルセルク 獣の眼光 先制スキル技、高クリティカル技氷の爪、全体技ジャガーノートを使う攻撃選択肢の広いアタッカー、急所命中率を上げるパッシブスキルに防御性能を削る代わりにAtk、Agiを上昇させるエンチャント野生解放によりアタッカーとしての性能は良好。また、物理攻撃に対してはダッジングによるカウンターを行うことも可能 24 ウェアキャット C 風雷 物理/敏捷 刀剣・鉤爪・鈍器 フリッカー ねこパンチ キャットダンス 狙いうち 気合い チャクラ ☆キャットハント 俊敏 俊敏により行動速度の上昇に最速技フリッカーを持つ最速アタッカー。スタンを相手が最速技を使わない場合、他の技でも最速が十分とれるだろう。その場合麻痺の追加効果を持つねこパンチ、威力が低くダメージむらがあるものの全体技であるキャットダンスで攻撃が可能 25 グレイブディガー C 炎熱 物理/防御 斧槍・鈍器 ヘヴィハンマー メテオストライク スウィング ロイヤルガード 火葬 怨霊汚染 ☆禁じられた遊び 死霊纏い 武器の関係上高火力物理単体技と物理全体技で攻撃を選択しなければならない。物理攻撃を仕掛けてくる相手にエンチャントにより状態異常を付加することも可能。パッシブスキルの死霊纏いは死んだ仲間の数だけステータスが上昇する能力。死んだ際効果を発動するゴーストや自爆技を持つダンタリオンと組ませるのも面白いかもしれない。ロイヤルガードにより仲間が死ぬまで耐え続けるといった行動もとりやすい 26 ゴースト C 氷冷 魔法/敏捷 魔具 アイスブルー ハイ・ブルー ゴーストタッチ ポルターガイスト キュア アームズ ☆憑依 みちづれ 一ターン後にダメージが発生する全体攻撃やダメージのついでに麻痺を起すスキルを持つトリッキーな悪魔。やられた際に相手のHPを削るみちづれによりただでは死なない 27 ジャックリパー C 風雷 物理/敏捷 刀剣 ソードダンス 通り魔フィーバー 狙いうち ジャックの刻印 クイック アームズ ☆ホワイトチャペル 切り裂きジャック 使い勝手のいいAgi依存の3連撃通り魔フィーバーと攻撃時刻印状態にできるとパッシブスキル切り裂きジャックで毎ターン追撃できるジャックの刻印で瞬間火力と持続火力を使い分けて戦うことができるのが強み。素のAgiも高めでAgiを上昇させるエンチャントクイックを使用することで先手を通りつつ通り魔フィーバーの火力を上げることができる。 28 セイレーン C 氷冷 支援/魔力 鈍器・魔具 ヒール ウィータ ノクターン 沈黙の海 サイレン プロテクト ☆ワンダーソング 人魚の歌声 沈黙の海による敵味方全体の封印付与を人魚の歌声により自身のみローリスクで放つ。また、敵味方全体への最大SP依存の固定値攻撃が可能。味方へのダメージは味方全体への回復であるウィータでフォローするとよいだろう 29 ドッペルゲンガー C 風雷 万能/平均 刀剣・鈍器・魔具 スプラウト ハイ・スプラウト ドライブ ヒール ドッペルトリック ドッペルドール ☆ジェノサイド ☆アーマゲドン ☆ジュデッカ ドッペルミラー 口が悪い。全悪魔収集後に悪魔召喚の人に話しかけることでステータスが強化、及びジェノサイド、アーマゲドン、ジュデッカを習得。強化前は物理単体、魔法単体、回復を行い、物理攻撃に対して割合ダメージを返す器用な立ち回りができ、きつめの条件ではあるが2回行動を確実に行える。強化後は物理ランダム6連撃のジェノサイドと魔法全体2連続のアーマゲドン、単体にこれでもかと状態異常を盛り込むジュデッカが凶悪な威力を誇る 30 バンシィ C 風雷 魔法/魔力 鉤爪・魔具 サンドリヨン スカーレット バイオレット ヒール すすり泣く 死の予感 悲しみの乙女/☆ティアドロップ 風雷属性であるが炎熱属性の魔法であるスカーレットを使えるため、同じ風雷属性相手に多少属性有利に持ち込める。また、相手のMAtkを下げるすすり泣くで魔法攻撃に強く、また物理攻撃に対しては物理攻撃してきた相手を確率で乙女の涙状態にし、それを発動条件とする死の予感で手痛い反撃を与えることができる 31 メデューサ C 炎熱 万能/防御 刀剣・斧槍・魔具 ハイ・スカーレット ドライブ スラスト チャクラ 邪眼 ヴァイパーダスト ☆メデューサの涙 毒蛇の呪い パッシブスキル毒蛇の呪いによって物理攻撃に猛毒の追加効果を付けることのできる。また自分と相手単体を100%麻痺にする邪眼によりボス相手にめっぽう強い 32 リリス C 炎熱 魔法/平均 魔具 スカーレット ハイ・クリムゾン マギウス 精神統一 ロスト・パラダイス ラスト・リゾート ☆楽園の追放者 智恵の実 強力な無属性全体攻撃である固有スキルロスト・パラダイスをSP消費を抑える知恵の実とSPを回復する精神統一で無尽蔵に打つことができる。また、その威力をマギウス、ラスト・リゾートで底上げすることが可能 33 ルサルカ C 氷冷 支援/攻撃 斧槍・魔具 ウィータ 魅惑の微笑 アームズ シールド キュア 月と泉の歌 ☆夜は別の顔 絶世の美女 パーティー全員を回復するウィータと、状態異常回復をしつつSP再生を5ターン付与する固有スキル月と泉の歌が強力。またパッシブスキルの絶世の美女により狙われ率を下げられるので、回復役が先に沈むといった現象が起きずらい 34 レッドフード C 炎熱 万能/攻撃 刀剣・斧槍・鈍器 ヒール ウィータ ヘヴィハンマー フォーチュン 狩人さん オオカミさん ☆少女と狼 狼なんて怖くない 赤ずきんちゃん。高火力だが対象が敵ランダムな魔法攻撃狩人さん、物理攻撃オオカミさんを使うことができ、回復スキルもそれなり。また、毎ターン確率で狩人さんやオオカミさんを自動で放つパッシブ狼なんて怖くないが優秀 35 ウィッチ D 炎熱 魔法/魔力 魔具 スカーレット ハイ・スカーレット クリムゾン バイオレット ウィッチクラフト ワルプルギスの夜 ☆魔女の劇薬 サバト 自身のSPを50%削ることで5ターンSP消費を無くすワルプルギスの夜によりスキルが使い放題となる。そのため、魔法主体ではあるがSPを上げる必要がそれほどない。また、消費SPを1.5倍にする代わりにMAtkを+30%する装備<賢者の石>と非常に相性が良く、サバトがMAtkを上昇させるパッシブであることからも高火力で単体攻撃ハイ・スカーレットと全体攻撃クリムゾンを連発できるだろう 36 ウンディーネ D 氷冷 支援/魔力 鈍器・魔具 アイスブルー ヒール 生命の雨 キュア ハイ・キュア 水のヴェール ☆パーフェクトブルー 水の精霊 自身が氷冷属性で炎熱に強く、氷冷耐性を上げる水の精霊に、味方全体の炎熱、氷冷耐性を上げる水のヴェールで炎熱、氷冷攻撃を徹底的にメタれる。ヒールにキュアと回復面のサポートもできる 37 グール D 氷冷 物理/平均 鉤爪・鈍器 インパクト ヘヴィハンマー スクラッチ パラライズファング ダッジング 肉体活性 フィアグール/☆感染拡大 ダッジングが物理攻撃を無効にし反撃、フィアグールが物理攻撃してきた敵に対しSPダメージを与えるため物理攻撃のメタとして強力。物理攻撃に弱い仲間のフォローとして入れておけば物理攻撃が強い敵に当たった時も立ち回りやすくなるだろう 38 ゴブリン D 風雷 物理/公的 刀剣・鈍器 ドライブ インパクト ヘヴィハンマー ぶんまわす 気合 ゴブリンダンス 悪戯妖精/☆雑草魂 スタンを付与しつつ攻撃できるインパクトと敵全体にスタンを付与するゴブリンダンスが使いやすい。パッシブの悪戯好きの妖精はHP、Atk、Lukが同時に上がるのでLukと状態異常発生確率は関係があるのではないかという編集者の予想が正しければ毎ターン相手をスタンで行動阻害することも可能だろう 39 サキュバス D 風雷 魔法/平均 刀剣・魔具 スプラウト ハイ・スプラウト アクエリアス マギウス 甘い悪夢 小悪魔キッス ☆ビューティフルドリーマー スイートデビル SPにもダメージを与える全体攻撃甘い悪夢とSP吸収を行う小悪魔キッスが強力。パッシブのスィートデビルは魔法攻撃力が上がる代わりSP消費が増えるものであるが、小悪魔キッスがあるためそこまで気にはならないだろう。また、風雷属性ではあるが氷冷属性のアクエリアスを覚えるため、炎熱属性にも一方的な相性にはならない 40 サラマンダー D 炎熱 物理/攻撃 斧槍・鈍器 スラスト スウィング アームズ 気合い 烈火の怒り 炎の一撃 ☆バックドラフト 炎の精霊 烈火の怒りや気合いでAtkを上げ、単体攻撃の炎の一撃や全体攻撃のスウィングで攻めていくスタイルになるだろう。斧槍と鈍器どちらを持つこともできるがすぃんぐの存在を考えるとできうるだけ斧槍を持たせたい。炎の精霊により炎熱耐性を得ることができるがこれはエンチャントの時間稼ぎになるおまけ程度に考えておくといいだろう 41 シルフ D 風雷 万能/敏捷 刀剣・魔具 ドライブ ソードダンス スプラウト 春の嵐 プロテクト 守りの風 ☆エターナルウィンド 風の精霊 風の精霊により風雷耐性が上がり、自身が風雷属性のため氷冷にも強い。味方全体の魔法防御を上げる守りの風も相まって炎熱以外の魔法はまともに通らないだろう。逆に炎熱と物理攻撃は素通りなので過信は禁物。また、敵全体に封印を付与する春の嵐もなかなか 42 ジャックフロスト D 氷冷 魔法/物理 鈍器・魔具 インパクト アイスブルー シールド プロテクト ゆきだるま召喚 ゆきだるま突撃 ゆきだるまバリア ゆきだるま爆発 雪遊び/☆フロストフィーバー ゆきだるま召喚により雪だるま状態になりその他の雪だるまスキルを行うことができる。ゆきだるま突撃以外はゆきだるま状態が解除されてしまうが、ゆきだるまバリアは1ターンの間状態異常も含めた味方への攻撃をシャットアウトし、ゆきだるま爆発はSランク悪魔であるハスターのおなじく条件付き大技である狂王の雷が涙目になる条件の緩さ 威力である。また、パッシブの雪遊びはHP、SP、Defが同時に上がるので地味だが使える 43 ダンタリアン D 炎熱 魔法/魔力 魔具 スカーレット クリムゾン ノクターン グリモワール 知識の奔流 ヒール ☆知識の神髄 記憶の欠片 相手のスキルを封じるノクターン、味方全体の魔力を上昇させるグリモワール、回復技のヒールとサポート性能が高めかつ敵単体、敵全体のローコストな攻撃スキルも持つ器用な悪魔。知識の奔流はダメージ量が最大SPの半分という固定値、知識の欠片で最大SPが上がるのでかなりの高威力が望めるが対象が敵単体と自分なため散り際などの自爆技だと思うか、死なないようHPとSPを調節し、足の遅い他キャラの回復スキルでフォローしよう 44 ハーピー D 風雷 支援/敏捷 鉤爪 フリッカー フェザーバレット スプラウト クイック フェザーヒール マリーゴールド 鳥乙女/☆スカイハイ フェザーバレットは火力がAgi依存という珍しいスキル。素のAgiもそれなりに高く鳥乙女などでもAgiが上がるので速攻、高威力な行動をとれる。フェザーヒールは早目に行動し回復するという優秀なスキルだが消費SPが他の回復スキルと比べ高め且つ素のAgiが高めなため無駄感は否めず、またフリッカーのような最速攻撃を抜くことができないのは痛い。素の素早さを生かして厄介な相手をマリーゴールドで麻痺させることができるのは優秀 45 フェアリー D 氷冷 魔法/敏捷 斧槍・魔具 アイスブルー ハイ・ブルー マリーゴールド チャクラ フェアリーダンス フェアリーサークル ☆ティンカーベル 妖精の加護 毎ターン味方全体のSPを回復させるスキルはダンジョン攻略に便利。序盤に出たならダンジョン攻略組に入れてみるのもよいのではないだろうか 46 ブラウニー D 炎熱 支援/防御 鈍器 ヘヴィハンマー シールド お手伝い ロイヤルガード 応援 ヒール チャーミング/☆東8番街の奇跡 防御、回復スキルが充実しており、チーム全体の防御性能を上げる。また、自分の狙われ率を上げるので盾としても強力 47 ブロブ D 氷冷 物理/防御 鉤爪・斧槍 スクラッチ フリッカー スウィング ミリオンストーム 消化液 自己再生 スライムボディ/☆無限増殖 物理に強く、魔法に弱い。EXスキルで強力な毎ターンHP回復と条件付きのステータス強化を持つ 48 マンドラゴラ D 炎熱 万能/平均 斧槍・鈍器・魔具 スウィング インパクト スカーレット ヒール 幻惑の花粉 金切声 薬効ボディ/☆不老不死の妙薬 耐性を生かしつつ相手全体に麻痺や攻撃力ダウンを撒ける悪魔 49 アリス S 氷冷 万能/平均 刀剣・魔具 ハイ・ヒール ドライブ アクエリアス シールド 不思議の国の 鏡の国の ☆無限の国の 少女幻想 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀 ~~の国のの特殊効果が魅力。ターンごとの一定確率ではあるが、行動を一回消費せずに全体・単体の物理・属性攻撃や補助・回復ができるのは強い。 50 ネロ S 炎熱 万能/平均 刀剣・斧槍・魔具 ドライブ ブランディッシュ ハイ・スカーレット 狙いうち アンチ・クロス ドムス・アウレア ☆絢爛たる暴君 大いなるバビロン 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀 51 アラディア A 風雷 支援/魔力 鉤爪・鈍器・魔具 ハイ・スプラウト バイオレット 被虐の審判 キュア ハイ・ウィータ 魔女の福音 ☆抑圧からの解放 リベリオン 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀 52 聞仲 A 氷冷 物理/攻撃 刀剣・斧槍 ドライブ スウィング ダッジング チャクラ 金鞭 黒麒麟 ☆一振りの剣のように 第三の神眼 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀 このゲーム内でもトップクラスの攻撃力を持つ黒麒麟が強い。ただ命中率とSP消費が心配なので、心眼のリボンやSP向上の効果を持つ装備品を持たせると良い。 53 イシュタル B 氷冷 支援/防御 鈍器・魔具 プロテクト ハイ・キュア 精神統一 ウィータ 情愛の抱擁 アイシィウィンク 枯渇する豊穣/☆ラブアクチュアリー 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀 54 ティターニア B 風雷 支援/魔力 魔具 ハイ・サンドリヨン コールストーム ハイ・ウィータ キュア マリーゴールド オーバーフロー ☆真夏の夜の夢 妖精女王 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀 55 アラクネ C 炎熱 万能/攻撃 鉤爪・魔具 スクラッチ スカーレット ハイ・スカーレット 気合 スパイダーウェブ スパイダーバイト ☆ナツノクモ スパイダーシルク 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀 56 スープーシャン C 風雷 万能/平均 鉤爪・鈍器・魔具 スクラッチ ロイヤルガード スプラウト 山犬に非ず 蛇龍に非ず 麒麟に非ず ☆何物にも非ず 非ずの獣 本編クリア後、魔天回廊で行える創生の儀
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夜明けのジャガー 第2話 パシャはぱちりと目を開けた。 次いで二、三度瞬いて周囲へ意識を巡らせる。 四方はひらひらと薄い布で囲まれ、消毒薬のつんとした臭いが鼻をついた。 戦から帰還するたびにここへ世話になるのは、前衛を任される彼女にとって避けられないことだ。 この刺激臭も慣れたものだった。 「──」 「──」 話し声が耳に届き、記憶にあるその二人へそっと耳をそばだてた。 「たぶん痺れ毒は…コカの亜種の一つだ。後遺症はないと思う。細かい傷の手当はキオに任せるよ」 「おー。慣れたもんだからな。……にしてもあいつには気の毒だったか」 「……そりゃまあ、皆少しはパシャを見る目を変えるとは思うけど、キオの機転があったしな。 かえって、もっと人気出るんじゃん?」 「そりゃ周りの反応だろーが。俺が言ってるのはパシャの気持ちだよ。 本人が隠したいものを抉り出されて、ましてや同情なんかもらったところで虚しいだけだろーよ」 二人の会話が自分のことだと分かり、パシャの傷痕がぴりりと引き攣れる。 「へいへい。おアツイことで」 「てめっ」 「…《不屈》で強化されてない拳が効くかよ。薬はこんなもんだな」 「ルッファもくれ。眠れた方がいーだろ」 「んじゃ、いつものところから一束新しいの、出しといていいから」 「あいよ」 「一応安静にさせといてな……俺イヤだからな、ヘンな臭い染み付いた敷布洗うの」 「チタラ…。俺を何だと思ってるわけ?」 「ご主人様に好かれ過ぎてて、どう見ても困ってるようには見えないヒト」 「《脱水》させるぞ、コラ」 「あー、嘘ウソ。この齢でまだ干からびたくないわ」 「口ン中だけ《脱水》とかもできんだぜ……」 「おー怖。……んじゃちょっとウナワルタ団長んとこ診てくる。まだ頭痛いらしい」 「了解。もう若くねーんだから暴れんなってオヤジに言っとけ」 「そのまま伝えてやるよ。またあとで」 そして仕切りを翻し、釣られて揺れた鈴の音が残る。 足音が一人分遠ざかって行った。 医務室にはパシャともう一人の気配が残される。 「キオ?」 思い切って声をかけてみた。 「お。目さめたかよ」 声の主が近付き、寝台を囲む布の隙間から金色の海栗頭を覗かせた。 七千を数えるピコン砦と言えども──先の戦でいくらか数を減らしてはいるが、 こんな変わった髪型をしているのは一人のヒトしかいない。 「キオ…一体どうなった?」 「……そりゃかなり答えにくいな。たくさんありすぎてよ。…あ、とりあえず起きられるか?」 「ん」 パシャは肘を突いて上体を起こし、キオもどこからか小さな椅子を持ってきて寝台の傍らに腰を下ろす。 手馴れた様子で治療道具を広げると、 乳鉢を左手に持ち、中に入っている粘性のある液体へ粉末を次々と混ぜていく。 パシャも無言でその鮮やかな手つきを見ていた。 「すまない」 やがて、それとは気付かないほど小さく唇を震わせた。 「……なんで謝んだよ」 調合し終わった薬液を湿布に塗っていたキオはぶっきらぼうに口を尖らせる。 「キオが何だか不機嫌そうだから。……不甲斐なくて、すまない」 「当たり前だ」 そしてキオは腰を浮かし、寝台へ身を起こしている彼女へ乗り出した。 「心配ぐらいさせろ。ちっとあっち向け」 言葉遣いは荒っぽいがそれを真正面に受け取るほど、キオに対して無理解ではない。 素直に彼が湿布を当てやすいように三本の赤い線が走る右の頬を向ける。 すぐにひやりとした気持ちよさが覆い、それをさらに被せるようにキオの温かさも触れた。 「傷の軽い重いじゃねーぞ」 少し言葉が足りないとでも思ったのだろうか、キオは続ける。 湿布の上から左手をあてがい、じぃと彼女を見つめる。 「パシャが傷つきゃ、傷つけやがったクソ野郎にいらつきもする。キゲンも悪くなるさ」 そうして再び左用の湿布を作り始めた。 「私は負けた」 「だから?」 パシャは食い下がった。 キオの気持ちは分かるが、しくしくと胸が疼く。 それに彼の腕を何重にも巻く白い包帯が目に入ってもいた。 おぼろげにだが覚えている。オグマの戦爪が食い込んだはずだ。 「だから……情けない戦いをしてすまない。弱い主人で、キオに迷惑をかけて、すまない」 「言いたいことはそれだけか」 作業を止めたキオが睨みつける。 「それは俺に謝ることじゃねーだろ。心ン中にいる自分にそーすりゃいいことだ」 遠慮のない口調はかすかな怒りを滲ませながら、パシャの立ち上がった山吹色の耳を打った。 「俺はこーしてパシャの傍にいる。なのに主人に失望した風に俺のことを言うな」 同時にキオの怒りはパシャの心の内を強かに鐘打つ。 弾かれたように「分かった」と答え、口を閉じて項垂れた。 そして顔を上げたときには、キオは既に湿布をもう一枚作り終わっていた。 「……」 「……」 二人は視線を交わし、お互いに何をするべきかを窺う。 パシャは左の頬を差し出し、キオは先程と同じく湿布を反対側にあてがった。 「毒をなくす薬と、代謝を早くする薬が混ぜてある。それとこれ、よく眠れる薬だから。これ水な」 さらに緑色の小粒と水筒を押し付けた。 「今晩ぐっすり寝て、明日起きれば大丈夫だろ」 にい、と。 そこでキオは柔らかく微笑んだ。 (……そこで笑うのは、ダメだ) キオにたしなめられて少し怯んだところに、この優しさなのだ。 ひび割れに染み込む清水のように何かが彼女の心に行き渡る。 (他人は私を『ハチドリ』と呼ぶけれど) 強さは多分にして、この優しいヒトに支えられているのだと思う。 キオこそが【クェンチィ】の安心できる唯一の宿り木。 羽を休め、羽毛を繕い、採ってきた蜜で喉を潤す── 「キオ……」 だからこの金髪の従者に、礼を存分にしたいといつも思う。 けれども彼女は、自らの心を上手に表現するには不器用すぎた。 彼の言い分を借りれば「素直すぎて言葉が回らない」なのだそうだ。 ……となると、軍人としての行き方しか知らないパシャは、報いる手段を一つしか持てないでいる。 「抱いて…?」 本来ならば「抱いてもいい」という許可が妥当なのだろうが、 素直な唇は、心の内を正しく読み取ってパシャ本来の希望を言葉に出してしまう。 「だめだ。安静にしてろ」 答えは素っ気ない拒絶だった。 だがパシャは、彼が少しだけ躊躇った様子を見せたことに満足する。 「抱いて、欲しい」 聞き分けのないフリをしてみる。 「お前さんはいつも唐突だな」 「そんなことはない」 「あ?」 「私は寝てた時から、キオのことを考えてた」 「そりゃ、パシャの理屈だろー……」 彼の表情はとても複雑だ。 その裏で色々なことを考えているに違いない。 「……良くねーことがあったから、感傷的になってるだけだ」 「そう?」 パシャは可笑しい。 先程キオは自分のことを勝手に決め付けるな、と言ったはずなのに、 その舌の根が乾かないうちに自分でパシャの心を決め付けている。 おそらくそれを指摘したとしても、キオは憮然とした顔で、 「俺のことはいーんだよ」そう言うだろう。 「でもよ」 そう言って、キオは椅子から寝台の上に体を移した。 自然な様子でパシャの肩に手を回すと、ぐいと引き寄せ唇同士を触れ合わせた。 「いい女放っとくほど、俺は贅沢じゃねーよ……」 「…ん」 薬くさいことを除けば、優しくて甘い唇づけ。 パシャは陶然としてそれに酔った。 「事後処理やら何やらで忙しいだろ。夜にまた来るから……それまで大人しく寝て待ってろ」 「……ん、分かった」 キオはパシャに誘眠薬を飲むように言い、 それが終わると抱きかかえた肩を引いて、毛布も次いで引き上げた。 パシャもされるがままに身体を横たえる。 枕に頭を預けた途端、ちらりと安らかな眠気を覚えて浅く息を吐いた。 すると、計ったように向こうで呼び鈴が聞こえる。 「じゃ、行ってくるぜ」 「ありがとう、キオ」 しかし彼はその場を動かない。 仰向けのパシャに顔を近づけながら、じっと瞳を見据える。 「キオ?」 黒く濡れたまっすぐな光に戸惑うと、 「俺もありがとうだ、パシャ」 キオはぐりぐりと黄黒二色の髪をかき回し、 「生きて帰ってくれて、ありがとうだ」 再び唇を重ね合わせた。 § § § ──一面の火の海、炎の大波。 ──もうもうと立ち込める白煙と黒煙。 ──出口一つ無い、狭苦しい室内。 パシャの意識の深くに刻まれた火炎は消えることはない。 (珍しいことも、ある……) しかし、日中に二度も炎夢を見ることは今までになかった。 なぜだろうと思う間もなく、答えが示された。 ──そしてそこに、力なく座り込む女性。 今回の夢はやや様子を違えていた。 火の海の中で往生しているのは彼女自身で、その姿も今とそう変わらない。 (これは…私の記憶……思い出……) 一生のうちで二度も大火事に巻き込まれるのは不運としか言いようがないが、 (キオと出会えた、その日) そのおかげで現在の従者を得ることができたのだ。 パシャに限ってだけは幸運と言えるかもしれない。 三年前のある日の夜、もう少し経てば空が白けるその刻。 パシャが詰めていた砦は一斉に炎に包まれた。 草刈衆から奪ったその砦は卑劣にも、時間をおいて発動する種類の罠が仕掛けられていたらしかった。 密林の国らしく、キンサンティンスーユ付近では火攻めは好まれない。 生い茂る木々は隣人にも等しく、伐採するにもきちんと管理し、神々に祈りを捧げてから切らせて頂くのだ。 そのことを考えれば、木の生命力をひどく劣化させるような火を大規模に用いることは、 非難の対象となるべきだと理解できるだろう。 しかし賊軍は密林の民の基本すら忘れ、罠を残していった。 自分たちの砦を奪った官軍の一網打尽を狙ったのだった。 賊軍の躊躇ない撤退を怪しんでいた近隣の味方部隊がほどよく伏せていたため、 火攻めから連なる夜襲は逃れたが、火災によって命を失った者は思いの外多かった。 パシャも間違いなくその内の一人となっていただろう──彼が『落ちて』来なかったならば。 業火が最も勢いを増していたその時、パシャの意識は朦朧としていた。 煙を大量に吸い込んだからだ。 また、それだけではない。 炎に対する純度の高い恐怖は身体を戒め、すくんだような手足はかくかくと震えて使い物にならない。 部屋の隅に座り込みながら、呆然と、緩慢と死を受け入れなければならない、と。 彼女はそう、覚悟していた。 "ドシャッ" 盛大で騒がしく、重い音が落ちてきた。 上の階から人間が落下してきたらしい。 膝を上手く使って着地した彼は、損害もないようですっくと立ち上がった。 そのいでたちにパシャは驚いた。 彼の身に着けているものは、官軍の誰とも一致しない。 勿論、賊のそれでもない、まったくの見たことのない服だ。 荒天時用の合羽に似た形で銀一色。 火炎が舐める天井を突き抜けてきたというのに全く燃えていなかった。 金属であれば炙られても燃えないだろうが、彼の着る服は柔軟性があり、金属鎧であろうはずがない。 立ち上がった彼はきょろきょろと慌しく頭を動かし、何かを探しているようだ。 そしてパシャの胡乱な視線と彼のそれが絡み合う。 すると一瞬の間を置いて彼は何事か叫びだし、頭を抱えた。 パシャが覚えている分には、その叫びは罵声のようだった。 その様子はまるで迷い苦しんでいるようで、おそらく罵声は自分に対する苛立ち。 彼女は直感した。 彼は一時の迷いを、その一瞬だけ持て余していた。 最後に一つ声を荒げ、パシャに近付く。 邪魔な木材と家具を次々と持ち上げ──それでも燃えない──道を開け、 「もう、大丈夫だ」 面頬に覆われた仮面が初めて言葉を口にした。 パシャが頷くこともできずに見上げていると、その銀色に覆われた両手で彼女を抱きかかえた。 そして豪快に振り向き、炎の中を突っ切って足早に進む。 パシャはただ目を閉じて、彼に任せた。 「もう、大丈夫だ」その言葉に、このような状況だというのにひどく安らいだ。 いや、安らぐような気分と、得体の知れない興奮のような小波が混じったような。 もし身体が自由に動けていたならば、まず間違いなく彼の首を腕を回して抱きついていただろう。 極限状況の錯覚かもしれない。 それでも、初めて見るはずのこの男に不思議と信頼を溢れさせていた。 真っ暗な視界の中で不規則な方向転換が続いた後、パシャは豪快に地面へ投げ出された。 驚いて目を開けると、そこはもう何も燃えていなかった。 夜明けの薄明かりに轟々と砦が燃え上がっているのが向こうに見えるだけだ。 次いで、どさり、と音をたててもう一人が投げ落とされた。 彼はパシャの他にも、逃げ遅れた女性を一人運び出していたのだ。 彼女は同じく砦に配属されていた侍女で、名を確かクク・ロカと言った。 助かってしまったことをパシャと同じく目を丸くして驚いていた。 「くそっ……待ってろ、よぉ…」 銀色の彼はそんなことを呟きながら、ふらふらと振り返る。 その方向は今にも燃え落ちそうな砦。 頼りない足取りで、一歩、また一歩と足を進め始めた。 彼はまた炎の中へ飛び込むつもりなのか、パシャは戦慄する。 「死ぬ…つもり?」 隣の侍女も同じような感想を持ったのだろう。 「やめるんだっ……」 「やめなさいっ!」 二人で顔を見合わせると、銀色の鎧を両側から抑えこんでいた。 「っ、るせーっ!」 屈強そうに見えたが、二人の人間を抱えてこの場所まで来たのだ。 彼は女二人を振り払うほどの体力を残してはいなかった。 引き込まれるように三人は尻餅をついた。 「まだ、まだ!…残ってっ……!」 しかし、二人はその衝撃に手を離してしまい、彼は再び立ち上がった。 「っそぉ…」 そのまま泳ぐように歩き始めたその時だった。 ──最後の一線が轟音とともに切断され、砦が崩壊した。 「ぁ…ぁ……ぁ?」 銀色の彼は歩みをようやく止め、口からはぶつぶつと何事かが洩れている。 同色の兜をむしり取り、ごとりと地面に落とす。 汗濡れた黒髪──彼がもつ、元々の髪の色──が湯気を立てて飛び出した。 「あ……ああ…あ、ぁああ!……」 声は次第に大きくなっていたが、糸が切れた人形のように両膝を落とし、両腕は力なく垂れ下がる。 そして── 『 唖――――――――――――――――!!! 』 晴れ渡った夜明けの空に遠く長く尾を引くように、彼は力の限り咆哮した。 畏怖―― パシャがそう感じたときにはもう、一粒の涙が頬を伝っていた。 隣を見ればクク・ロカもまた同様、だった。 パシャが彼と再会したのは三日後だった。 あの後意識を失った銀色の戦士は、あの大火からの生存者たちと同じように近くの砦に収容されていた。 ようやく身を落ち着け、クク・ロカ侍女と連れ立って彼を見舞った。 医務室の粗末な寝台に寝かされていた彼に、二人は思わずはっと息を飲む。 体のあちこちに打ち身をつくり、包帯を巻かれている。 そしてその包帯が両眼をきつく覆っているその痛々しさもあるが、 「ヒト……」 パシャはヒトというものを初めて見た。 肌にはまったく毛がなく、白い地肌が広がっている。 髭は顔の下半分にまばらに伸びてはいたが──無精髭と言うらしい── 頬からピンと長く細く生えているわけではない。 鼻や口は、つるつるに磨いた姿見で見るパシャ自身の形のまま。 極めつけは、その耳と思われるものの形の奇妙さだった。 複雑に捻れて顔の横についている。 「目を損なったのですか?」 傍らのクク・ロカがヒトに付き添っている衛生兵に問いかける。 「そうではありません。 彼が私の姿を見たら驚くでしょうから、目を開ける前にこちらの事情を知ってもらった方が良いかと」 収容先の砦付き医務主任である、オセロット族の男性が丁寧な口調で答えた。 「そ…そうですか」 彼女は返答もそこそこに、雄のヒトをしげしげと観察し始めた。 パシャも彼女にならって彼を見つめる。 「そろそろ、こいつ取ってくれないッスか?」 と、包帯の上から顔をつるりと撫でながら、ヒトが言葉を発した。 その声音に『もう、大丈夫だ』あの日の彼の声を重ね、パシャの胸は高鳴った。 「男がどんな顔してても関係ねー。女が俺の世界の女とそー変わんねーならそれでいいさ」 そして、へへっ、と下品とも取れる笑い声が零れた。 パシャがある予感に駆られて顔を上げると、案の定、クク・ロカ侍女はその童顔を歪めていた。 彼女はひどく男嫌いで有名だ。 興味を嫌悪感が上回ったようだ。 「あんたたち美人なんだってな。年齢も近いっぽいし。得したってもんだ」 「……不潔ね、あなた」 火に油を注いだ彼に、クク・ロカは思い切り蔑んだ。 「私は彼の目を見て、礼を言いたい。包帯を頼めるだろうか」 「頼ンます」 パシャは慌てて医務主任にとりなすが、ヒトの彼はクク・ロカの痛烈な言葉に堪えた様子もない。 大物なのか、単なる鈍感なのか、パシャは何やら可笑しい。 彼とたっぷり話をしてみたい、漠然とそう感じた。 「ゆっくり目を開けて、眩しさに徐々に目を慣らして」 「ういッス」 ヒトの彼は起き上がり、既に包帯は解かれている。 パシャとクク・ロカも寝台の隣に置かれた椅子に腰を下ろし、彼の目が開くのを待ち受けていた。 男嫌いの彼女は憮然とした表情だが去ろうとはしなかった。 嫌悪感を礼儀で押さえつけているといった趣きだ。 一方のパシャはまんざらでもない。 珍しく頬にはわずかに血を昇らせ、ヒトの目が意思を宿す瞬間を期待している。 「楽しみにしてるぜ……」 そして俯いたまま数度瞬かせた後、彼は迷いなく顔を上げた。 「俺はツキオミ。キオって呼んでくれていいぜ」 パシャの想像した通りの目をしていた。 不適そうな強い光がまっすぐに見つめてくる。 ただ、隣の侍女にも目を移した後、オセロット族の衛生兵を見て大げさに驚いた。 パシャは思わず吹き出していた、それはもう、随分と久しぶりに。 それから、キオはパシャとクク・ロカの二人が預かることになった。 パシャが主人で、クク・ロカが副主人というように。 落ちてきたヒトは通常……身分の高い者へと献上されるのだが、キオの落ちてきた場所が悪かった。 軍隊という特殊な環境では守秘義務というものが発生する。 一般人がいてはならないのだ。 それも火災から逃げ遅れた人間を二名も救助するという非常に目立つことをしたのならば、尚更だ。 そこで軍上層部では、 「日付を遡ってキオが入隊していた事」「さらに従者が二人の主人を救ったに過ぎなかった事」 を強調し、二人にキオの主人になるべく通告した。 § § § 「ホントに、そんな顔の男ばっかなんだな」 「怖いか、ヒト」 「いんや。よく見りゃ愛嬌のある顔してるぜ。それと俺はキオだ」 「それなら、キオ。 今日は二人を助けたお前の勇気を讃える宴であると同時に、 あの卑劣な火災で命を落とした、儂らの同僚の魂に杯を献じる宴でもある。どんどん呑め」 「あー、もしかして目上じゃないッスか?見た目じゃ分かんなくて、えーっと……」 「んむ。儂はウナワルタだ。一応将軍と呼ばれる立場ではある。 だが……今日は無礼講だ。堅苦しい礼儀などは取っ払え」 「んじゃ、遠慮なく。……元いた世界では消防士だった。助けられなかったヤツらへの礼儀も心得てる。 どんなヤツらだったか……俺にも想像できるように教えてくれ」 「ふむ、話は長いぞ?」 「この酒はうまい、いくらでも呑めるぜ」 「よし、キオ。儂はお前が気に入った。儂の元へ来ぬか?」 「冗談だろー。美人二人のご主人サマから、色気ねーおっさんに鞍替えなんかしねーよ?」 「ぬはは、それもそうだな……それではここへ座れ」 パシャはあっという間に場に溶け込んでしまったキオを横目に見ながら、他の兵士たちと杯を献じている。 彼らはパシャが口下手なのを知っているから、それほど話しかけてこない。 おかげでゆっくりと酒を嗜むことができる。あまり酒に強いわけではないのだ。 周囲を見渡すと、あの侍女の姿は既にない。 最初の一杯だけを付き合い、 「自室で偉大な魂たちに祈る」とでも言って早々に宴から抜け出したに違いない。 しかしその裏では、むさ苦しい男だらけの場にいたくなかっただけだろう。 ふと、開始早々ウナワルタ守将と酒を酌み交わしていたキオの卓へ、新たに二人が加わっていた。 若い彼らともすぐ意気投合したらしく、キオは会話内容に合わせた表情でチチャ酒をあおっている。 その顔は先程パシャと二人きりだった時の、ひどく真剣で切羽詰った表情とはまるで違っていた。 「ご主人サマって呼んだらいーか?」 「ん、パシャで。あとは時と場を考えて」 「おう」 パシャは臨時に手配されていた部屋にキオを誘った。 例の火災で守備隊が半壊してしまったため、いずれ早いうちにどこかの砦へ追加配属されるだろう。 それまでに色々とキオに説明しておく必要があった。 パシャ自身が一体何者で、軍内でどのような役割を担っているかということについてや、 キオに課せられる予定の軍務についてだ。 クク・ロカにも同席してもらうように言ったのだが、素っ気無く断られてしまった。 「副」主人であることを強調して、彼女は過度の干渉を嫌ったのだった。 早い話、パシャはキオの処遇を押し付けられた。 元々この部屋は仮眠室らしく、簡易寝台が二つ備え付けられていた。 成ったばかりの主従二人はそれぞれ寝台の端に腰かけ、向かい合う。 「どーにも腑に落ちねーことがある。一つ聞く」 「……何?」 逆に彼の方から話しかけられた。 唐突に口調が厳しくなっている。 何から話し出そうと思い巡らせていたパシャは、その眼光に一瞬気圧された。 「あの部屋に落ちてきたのは俺だけか?」 今までのあっけらかんとした調子は既にどこにもない。 「そう」 「ホントだな」 「嘘を言っても、何の得にもならない」 すると、キオは目に見えて明らかに、生気を失ったような顔をした。 「事情を話して」 パシャの唇は自然と動いた。 言った後で、はっとする。自分の行動なのに、予想外だった。 他人を気遣おうとすること自体、あまりなかった。 ただ、キオが悲しそうで、パシャはそれが彼らしくないと感じた。 言い淀んだ彼に追い討ちをかける。 「私は主人」 「…わかった。実は──」 キオの話すことによれば、落ちた日のあの時── 元いた世界で彼は、地震によって発生した火災から逃げ遅れた人々を助け出す作業をしていたらしい。 そしてそれを職業としていることも語った。 その極めて似通った状況に口を挟もうとしたが、キオは遮る。 「助けようとした目の前で、俺の弟がふっと消えた。沈むように消えたんだ」 振り分けられた救助活動先で、その燃える建物の中になんと肉親がいた。 "要救助者に隊員の肉親がいたならば、彼もしくは彼女を救助するのは最後"という決まり事で、 ようやくキオが弟の元にたどり着いたときは、かなりの勢いで火災が進行していた。 そして必死に手を伸ばして近づくと、横たわっていた彼は泥沼に沈み込むように消えたらしい。 「この世界にヒトが『落ちる』ってんなら俺の弟も絶対『落ちて』きてるはずだ。 パシャ見ただろ……見たって、言えよっ!」 そして踏み込んだキオも彼の弟と同じく『落ちた』というわけだ。 これでキオがパシャを担ぎ上げる前に、なぜか苦しんでいたような様子も理解できた。 キオは弟を探していたが、その前に、新たな要救助者を発見してしまったから── 助けられそうだった弟を置いて行かねばならなくなったから── 「キオ、落ち着いて」 「落ち着いてられっかよ、これがぁ!」 キオは立ち上がって激昂する。 顔全体が怒りに紅潮し、話すうちにこみ上がった感情を抑え切れなくて、口元がぴくぴくと引き攣っている。 その色を綺麗だと、パシャはこの場にそぐわない思いを抱いた。 「キオの弟さんを私は見なかった」 「だったら──」 「多分!」 パシャは声を高めてキオを押し止めた。 (さっきは彼をかばって、声を出して笑って、今度は大声を出して──) 急に人間くさくなったものだと、内心で苦笑した。 「……多分、弟さんがこっちの世界の何処かに『落ちて』るのは確か」 宥めるようにキオの両手を引く。 「じゃあ、どっかで助かってるんだな」 急激に硬さが抜けたキオは促されるままに、今まで座っていた寝台に腰を下ろす。 「そうも言えない」 しかし、気休めでも嘘を言うことをパシャは好まない。 「何だと?」 「誰か人間のいるところに『落ちる』とは限らない。人里離れたところで野垂れ死ぬかもしれない」 「てめぇっ!」 キオは飛び上がって詰め寄り、彼女の襟元を乱暴につかんだ。 しかしパシャは全く動じる様子を見せなかった。 冷酷に、いきり立つ視線を受け止める。 「んな簡単に、人の弟を死ぬとかぬかすなっ!」 「例え人間に拾われたとしても他の国に『落ちた』ら大変。奴隷商人に売り飛ばされる。可哀想だけど、現実」 キオは急に立ち上がり出口へと向かう。 「……だったら弟を探しに行く。すまねーがご主人サマごっこもこれまでだ。 介抱してもらった恩もあるが、俺もパシャを助けてやったってことでひとつ頼むわ」 「ふざけないで」 それを許すわけがない。 奇妙な縁だとは思うが、幸運にも拾われた彼をむざむざと死なせたくはない。 素早く彼の身に着ける衣服をつかむと、元いた寝台の上に投げつける。 さらにパシャは彼の上に滑らかに圧し掛かる。 キオも跳ね除けようとするが、 「ヒトの力は弱い、雄と言っても」 ジャガー族の圧力に、手も足も出ない。 「ここから逃げ出してどうするの?」 「どーにかすんに決まってだろ!」 (ああ、やはり……) 冷静にキオを見据える。 炎の中から自分やクク・ロカを助け出し、人間離れした印象を抱いていたが、 彼もやはり同じような思考を持つ人間なのだ、と。 焦りもすれば、冷静になり切れず感情に任せた行動を取ろうとする。 しかしそれに失望したというわけではなく、一層親近感を強めただけだ。 「地図は? お金は? どうやって身を守る?」 「くそっ、放せよ!」 「この通り、ヒトは弱い。奴隷扱いされるにはそれだけの理由がある」 「……」 組み伏せられた彼はばたつかせていた手足を止め、力を抜いた。 「だったら、弟のことを放ったらかしにして!ご主人様ごっこしてればいいってのかよっ」 それでもキオの眼光が消えることはなかった。 少し気紛れを起こせば触れ合ってしまいそうなほど近距離で、二人は見詰め合う。 仮眠室にはしばらく沈黙が居座っていたが、 「一つ提案」 「んだよ」 その間にパシャはあることを思いついていた。 良い考えだとすら感じられる。 「私はあと五年、兵役を務めれば休暇を得る資格ができる」 「……」 おかしな話になったものだ、とパシャは思う。 けれども、どうにか激情を抑えこもうとしているこの男は、勇者の素質を持っている。 キオが身に着けていた銀色の鎧は非常に燃えにくい材質で作られているらしいと聞いてはいたが、 キンサンティンスーユの民の誰が、あの服を着て火炎の中に飛び込めるだろう。 パシャほどではないにしても炎に対する恐怖は、密林の民の心に潜在的にある。 弱いはずのヒトが誰にも成し得ないことをやってのける。 だから、主従の壁を越えて従者のために尽くすことに何の躊躇いも生まれない。 「それまでキオが従者になってくれれば、その休暇を使って、弟さんを探しに協力してもいい」 何も生み出せず、失うだけの人生。 そして敵にいつか斬られる運命、それだけの一生。 その下らない生き方に、キオの弟を救うという使命があれば、 この世で命を永らえたその意味もきっと、少しは見出せるだろう。 パシャは考えるだけでなく言葉に出すことで、その思いが強くなっていくのを感じていた。 § § § キオはパシャの従者となることに渋々ながら首を縦にした。 他に有効な手段を見つけられるまでの繋ぎという条件だったが。 まずはこの世界に慣れることが重要だと、冷静になったらしかった。 数日後、ウナワルタ将軍を始めとした生存者全員がピコン砦の増築に伴って編入されることが伝えられた。 機動部隊としての部隊運用力に定評のあるウナワルタ将軍の力が買われたからだ。 それに合わせて元いた将軍は逆に防砦組織力を認められ、前線にあるほかの砦に転じたらしい。 同じくパシャは斬込隊の一隊を任され、クク・ロカも中衛司令補佐の一人に昇格した。 一方ヒトであるキオは衛生兵として数えられた。 無力だからといって、日々を無為に過ごさせるほど甘くはない。 配属当初、物珍しいキオへ皆の視線が集まった。 しかし彼は持ち前の陽気さで途端に打ち解けた。 キオを連れて砦内を歩くたび、すれ違う兵士たちが好意的に彼へ挨拶する。 時には砦内の広場で、細々とした空き時間中に得物の扱い方を教えてもらったりするのだ。 パシャはいつも中庭にある切り株を椅子代わりにしながら、頬杖をついて様子を眺めることにしていた。 初めのうちは監督するのも主人の役目だろうと、彼女なりに不慣れな立場をこなしていただけだった。 しかし、次第にそうでもなくなってきた。 キオを見ていると、楽しい。 「深くすんな! 数突け、浅くだ!」 パシャの視界で目まぐるしく動くうちの一人は、赤銅色の体毛をしたピューマ戦士。 左手を仰々しい包帯で吊りながらも、右手に構えた手槍で鮮やかに軌跡を描く。 「……!」 もう一人は訓練を必死でこなすキオの姿だった。 汗でびしょ濡れた上衣は既に脱ぎ捨てている。 両手持ちの長槍を、荒っぽく呼吸しながら突き出す。 しかし布の巻きつけられた先端は軽々と跳ね上げられる。 「槍先奪られたら負けだろうが!」 ピューマ戦士の手槍が一転して、最小距離でキオの額を小突く。 同じように穂先の代わりに布が詰められた手槍だったが、仰け反ったキオの額は腫れたように赤く染まる。 「話にならんな」 「……ん? 何か言った?」 パシャはキオの様子をただ何となしに眺めていたので、観客がもう一人いることをすっかり失念していた。 ヒトは体毛を持たないので、通常その下に隠れているはずの筋肉のうねりが直接的に見える。 運動に上気した白い肌につい見惚れていた。 「話にならん、と言った」 パシャの傍らでどっしりと胡坐をかいているのは、錆びた鉄色をしたジャガー族の男性だ。 彼女の同僚で、斬込隊長同士知らない顔ではない。 むしろ親しいと言える。 キオの相手をしているピューマ族の上司で、上司が部下の様子を見に来たというわけだ。 「でも、ユパ。キオは全てにおいて「話にならない」と?」 「むうん……パシャの言いたいことも分かるが」 「彼は"目"がいい」 「ただ、筋肉の伸縮がまったく間に合わん」 熟成された戦士の見極めはパシャのそれと合致していた。 一対一で向かい合い、先に仕掛けられたとしよう。 相手の初動から視覚情報を受け取り、その攻撃を避けるか受け止めるか捌くかを判断し、行動に移す。 傍観者二人が見る分には、キオは視覚情報を処理する速度が素晴らしい。 一方で行動に移すために必要な、筋肉の動きが「素晴らしいまでに遅い」。 "目"で得た利を、のろのろとした"行動"で全て使い果たし、逆に負債を背負うほどだ。 見るとキオはまだ座り込んだままだった。 何事か呟いたようで、手にした長槍をピューマの彼に投げつける。 しかし、彼は回転する柄を自分の持つ手槍ごと楽々と掴み取ると、キオの頭を手加減しながら叩く。 「キオの負け、な。食券五枚忘れるなよ?」 叩き続ける。 「しかし、ちょいとましな槍も使い物にならなかったなぁ?」 ついには、石突の部分で黒髪の分け目をごりごりと擦り上げた。 「ハゲんだろーが!サキトハてめー調子こきやがってっ!」 怒り心頭に達したキオが長槍をつかもうと両手を振り上げるが、 サキトハと呼ばれた男は既に木の棒を撤退させている。 「あれぇ? あれあれぇ?」 座ったまま両手を振り上げて、なんとも情けない格好でぷるぷると震えるキオに、 サキトハが揶揄して追い討ちをかける。 「サキトハ。てめーは俺を怒らせた」 「で?」 「一発殴らせろっ」 「バカどもが。子供か……」 「……いいと思う。仲良い証拠」 キオがサキトハに飛び掛り、飛び掛られた方は簡単に突進を避ける。 ピューマ族の彼がキオの指導を提案したのは、 左腕が今も無事に肩から生えているその恩義も少なからずあるだろう。 ピコン砦に着任したばかりの時、賊とのちょっとした小競り合いが発生した。 そこでサキトハはある事故から左腕に深傷を負い、キオがそれに応急処置を施した。 技術として、ひどい出血には止血帯を用いるのだが、周期的に止血帯を弛め血流を再開させなければならない。 しかし、きつく縛った結び目を解き、再び縛るという作業はかなりの時間を有することだった。 時間の浪費は体組織の死を意味する。 告生司祭のもとに運び込んだ時に修復不可能であれば悲劇で済まない。 《治癒》の奇跡でも限界がある。《完治》の奇跡は高位の司祭に限られるからだ。 そこでキオはヒトの世界の知識を効果的に実践し、血流の確保を短時間で成し遂げた。 短い枝を使って結び目の固さを自在に操るその技は、 搬送時間も同じく短縮し、おかげでサキトハの左手は切断を免れた。 それ以来療養中のサキトハとキオは親交を持ち、この場に至っている。 「俺だけ年寄りにするつもりか」 「……ふ。ユパは苦労人」 体中に鉄鎖を巻きつけたジャガー族の彼は自分の目を疑った。 ピコン砦で偶然再会はしたが、 国内にある養成所で見知っていた彼女は冷笑すら浮かべない無感情に近い人物だった。 それが注意深く見ればと言う条件がつくが、顔を少しだけ綻ばせた。 「パシャ…」 「ん?」 「……すまん、何も……ああ、キオは今何をしている?」 二人が見る向こうで、キオがサキトハに殴りかかっていた。 二つの拳を顎の前に引き上げ、軽快に動き回っている。 「拳闘。元いた世界でそういう闘い方を少し齧ったらしい」 「拳に拠って闘う、か。心意気は買うが――」 言い終わらないうちにサキトハが、突き出された拳をあっさりといなした。 そしてすかさず、作ったばかりの額の赤い斑点へと手槍の先を正確に合わせた。 「――むう。動きの組み立て具合は、まだまともだが」 「あれは、今晩にも痣確定」 「……そのようだ」 額を押さえて悶絶するキオに、サキトハは再び黒髪へ石突の部分を擦り付けている。 彼の嫌がることが大好きなようだ。 「……ふ、ふふ」 隣のユパがちらちらと盗み見てくるのも構わず、パシャは笑みを洩らした。 言いにくそうにしていたのも、自分の変化であろうと推測していた。 この砦には彼以外にも軍養成所時代の同期が生き残っていて、さながら同窓会のような様を呈していた。 「星の456期生」と呼ばれた猛者揃い── ジャグゥスーユに大きく構える軍養成所では、今もその華々しい武勇伝が語られているらしい。 そして、その同期生たちは不躾にもパシャが随分と笑えるようになったと冷やかすのが、照れくさかった。 それを否定する気持ちは彼女にはない。 当然かもしれないとさえ思うほどだ。 ……それについての根拠らしいものもある。 幼い頃出くわした、両親と子を産む機能を奪った火事以来、 平均して三日に一度見ていた悪夢を見なくなったからだ。 正しくは、見慣れた夢の中にキオと思われる銀色の救い主が現れるようになったからだが。 キオには何度感謝してもし足りないと思う。 あの恐怖は鳴りを潜め、すっきりと安心するような目覚めを迎えていれば、 憂鬱さを隠すための無感情さとは無縁でいられるだろう。 もっとも、顔の筋肉は動かないことに慣れ親しんでしまうくらい怠けたままだ。 可笑しいことがあっても、ちょっぴりと寝返りをうつ程度しか動いてくれない。 ふと、ユパがいつまでも落ち着かない様子を続けていた。 「しかし、なんだ」 この曖昧な物言いは、若いながらも貫禄を見せる第三斬込隊隊長としての彼らしくない。 そのうろつく視線の先をたどる。 「これ? キオが、こうした方がいいって」 パシャは足首から膝上までを覆う、濃紺をした筒状の脚貫を摘んで見せた。 布製のそれは、軍衣の一部を改良したものだ。 正式なそれは腰に巻く布と二本の筒状になった布を、下半身の形に合うようにまとめた衣服だ。 キオの防火服の下衣も同じような形をしていた。 がさつく皮製の脛当てや膝当てから肌を守るためとはいえ、この暑苦しい軍衣は女性兵士に不評だった。 そこでキオが助言したのが、太腿の上部で、腰の部分と脚の部分を切り分けてしまうことだった。 そうすることでくつろぎたい自室などでは脚だけを取り外してのびのびとできる。 わざわざ穿き替える必要がない。 また、最近キンサンティンスーユで流行りつつある、女性用の短い丈の腰布と相性が良かった。 ひらひらした軽めの生地でできたそれは、動くたびに風に揺れて可愛らしいと評判だ。 この戦地でも流行は例外ではない。着てみたいと思う女性兵士も多いはずだ。 ……しかし、それは脚部の大部分がむき出しで軍規に合わない。 そこで地肌が見える箇所に、切り離した軍衣の脚部分を穿く、という発想になった。 奇抜な発想をしたキオはさらに、なぜか腰布と脚部分の間を厳密に測り、 地肌を少しだけ見せるようにこだわった。 この肌の見える部分を「絶対領域」と言うらしい。 「むう……うう…」 ユパはパシャの狭い褐色の部分を特に見ていた。 (何、この男。照れている?) そう思った瞬間、パシャは閃いた。 (……もしかして) キオの「絶対領域」という物々しい言い方に、ヒトならではの知恵かと思っていたが、そうではないらしい。 これが世の男性が好むという、 「見えそうで見えない極意」とか「ちらりと垣間見える隙間の極意」とか言うものだ、と。 (キオ……) 教えてくれた時の彼の何とも楽しそうな表情を思い出して、頭が痛くなる。 彼が喜んでいるのに純粋に嬉しさを感じ、怪しむこともなかった。 この服装は気に入っているから別にやめるつもりはないが、キオには後でゆっくりと説明してもらおう。 既にサキトハに苛められている彼にはとても申し訳ないが―― とりあえず腹いせに、無遠慮に凝視し続けるユパの両眼に山吹色の尾を力いっぱい叩きつけた。 § § § またある時――会話の端々に夏至大祭についての話題が上るようになった頃。 ピコン砦内でも、太陽神を祝福する祭りをささやかながら行おうと、 パシャの他数人の女性兵士が飾り付けの準備をしていた。 そこに、水気で体毛を撫でつけた体へ、大き目の布をぶら下げた兵士の集団が寄って来た。 「パシャ。パシャ!」 彼女の名を呼ぶのは一人のオセロットだった。 彼も456期生出身で、今は撹乱を得意とする隊に所属している。 その彼が珍しく興奮気味にがなりたてる。 「水練場で今いいもんやっからよう!見に行ってみい!」 美しく優美な曲線を描く尻尾の先から滴を垂らしている様子からすると、訓練から帰ってきたばかりだろう。 パシャは周りの女性たちと顔を見合わせた。 男たちは男たちで、戦地ゆえに参加できない本国の夏至大祭の気分を味わおうと、 砦と目と鼻の先にある支流で泳いでいるらしい。 その国民的な感謝祭では毎年、定例行事として大規模な水泳大会が催されている。 そこで優秀な成績を修めるのは大変な栄誉だ。 何といっても各集落から代表者を一名選出し、全国民が注目する。 さらに皇后も天覧するとあれば、誰でも奮い立つだろう。 「どうだろう?」 パシャは一緒に作業していた女たちに聞いてみた。 キオに謀られた例の服装がもとで彼女たちと仲良くさせてもらっている。 「ちょっとぐらいなら……ってもう!サッリェさん行っちゃったし……」 詳しく聞く間もなく、微かに若葉色の体毛を持つ小兵は体を拭きながら立ち去っていた。 結局、好奇心のままにパシャたちは川べりに移動した。 そこはかなりの人だかりで、水に濡れた兵士たちがひしめいている。 「少し、いい?」 パシャは手近な兵士の肩を叩き、「いいもの」を聞いてみようとしたのだが、 「ご主人様のお着きだ!」 彼は声高に叫び、人だかりが一斉に振り向く。 「審判! 少し合図待て!」 「パシャが来たんかぁ。場所空けてやれなぁ!」 妙な雰囲気に明らかに怯む女たちを余所に、兵士の集団は真ん中からぱくりと割れた。 河川周辺の様子がはっきりとわかる。 さらに促されて近くまで寄ると、そこには見知ったヒトがいた。 「よっ。ご主人サマ」 「キオ!」 急遽作られた飛び込み台の上で、白い半裸の姿が手首やら足首やらをぶらぶらとほぐしていた。 他にも十人ほどがキオと同じく泳ぐ準備をしていた。 (また、キオは……) パシャは内心、溜息をついた。彼はいつもこうだ、と。 興味を持ったことには何にでも首を突っ込む性格のようだった。 それでいて別に飽きっぽいというわけでもないのでいいとは思うのだが、どうしてもヒトは劣る。 危なっかしくて彼女は気が気ではない。 さらにこの頃になると、キオを道化【カニチュ】のように扱う人々が増えてきた。 当初は仲が良い証拠と笑っていられたパシャだったが、それが頻繁になると目に余る。 キオはヒトだが、人にからかわれるために存在しているのではない。 それが面白くない。 「キオ、泳ぐの?」 「見ての通りだなー」 おそらくサッリェの言う「いいもの」とは、パシャの従者が泳ぐその様。 まさか溺れるのを面白がるというほど悪趣味ではないだろうから、彼は泳げるのだろう。 となると、キオの泳ぎ方が滑稽であるか、ひどく遅いかのどちらかだ。 カニチュは観客に笑われるから、道化。 「私も泳ぐ」 パシャは問い詰めたい。 キオがあの火災の時に何をしてのけたか知っているのか、と。 確かに武芸はてんで使い物にならないし、軍人らしい強さとはかけ離れている。 それでも命を救い、助ける時の勇気は誰にも負けないはずだ。 ……だから、キオを貶ようとする輩は許さない。 「ちょっと、パシャ。落ち着いて――」 「心配いらない。私は落ち着いている」 女友達の声もパシャの耳には入らない。 装備を次々と外して彼女に持つように押し付ける。 耳を疑い、彼女の変わった提案に驚いた男たちも、展開が飲み込めるとがやがやと騒ぎ出した。 小波のように情報は集団に伝わり、状況を詳しく見ようと木に登って客席を確保する者もいる。 夏至大祭において泳ぐのは男女ともだが、きちんと性別に分かれて記録会は行われる。 平均記録は男性の方が肉体的有利を活かして僅かに速い。 パシャも女性の例外には洩れないだろう。 どうしても男性には勝てないはずだと全員が思った。 負けると分かっている勝負に、わざわざ参加するパシャは何を思うのだろうか。 「おおおっ!」 軍衣の脚部分が取り払われ、伸びやかな脚線美が露になると、俄然騒ぎが大きくなった。 好色そうな口笛が吹き鳴らされているほどだ。 「ちょっ、パシャ。下着見えるぞ……」 「知らない。見たいなら見れば」 小声で注意するキオも、主人の公開脱衣に戸惑う。 みるみるうちに、喉元の上まで覆う袖のないぴったりとした上衣と、ひらひらした腰布のみの服装になった。 薄い生地は彼女の胸を窮屈そうに押し込めている。 次に山吹色に黒色の筋がいくつも走る、肩までの髪を紐で束ねると、 「うなじの色気」を知る密林の民たちは一様にごくりと喉を鳴らした。 「審判、キオの隣でいい?」 誰もがパシャの言うことに逆らわない。 キオの右側に並ぶ選手たちは一個ずつ右にずれて、席を譲った。 「おーい、どうしたんだー、パシャー、らしくないぞー」 パシャの心の内を知らないキオは声を潜ませて、隣に立つ主人の顔を窺う。 「私はキオの主人」 「いや……それはそーだろーけどさ」 パシャは自覚していなかったが、ぎらつく瞳の光は従者を明らかに怯えさせていた。 「用意ぃ【ウィプハル】!」 審判の声が響き渡っても、一向に観客は黙らなかった。 「用意っつってんだ!」 五度目の「用意」に審判が怒号を上げると、どっと笑い声が起こり、その後ようやく話し声は収まっていった。 「ウィプハル!」 パシャは足先に指先をつける、柔軟体操のような「用意」の姿勢をとる。 尻尾で隠そうにも丸見えな下着は無理やりに意識の外に押し出す。 この胸に残る傷跡が露になることに比べれば、物の数ではない。 女性であるパシャが到底勝てるものではないと、とうに理解している。 終わりから二つの席次を主従で独占してしまうことも。 しかし主人が無責任に傍観して、キオだけを道化にしてしまうよりは格段に良いはずだ。 (キオだけを笑いものにはさせない) パシャをむきにさせているのは、まさにそれだった。 劣るヒトを笑うのは、彼の主人でもある自分をも笑うことだと知らしめてやりたい。 ハチドリ【クェンチィ】は決して、同胞を無下にしない。 「飛べッッ【オクハル】!」 号砲一発。 打ち鳴らされた鐘の音に、ケモノたちが一斉に飛び込み台を蹴りつけた。 巨大投槍器【ヤトゥン・チュナム】から放たれた大槍の如く飛び出していく。 この蹴り足の強さ、即ち飛距離を稼げるのが男性の強みだった。 パシャも女性ゆえに男性よりも早く投射の頂点を過ぎ、水面へ落下する姿勢をとる。 そして背後の様子が見えてくると、予想通りの状況が見て取れた。 案の定キオの蹴り足は弱い。 パシャはまだ水面に届くまで距離があるというのに、出遅れたキオは水飛沫を上げて着水していた。 一時遅れてパシャも同じく着水する。 ざぶんと深く潜ると、気持ちいい冷たさがパシャの全身を流れていく。 手と足をかき回して頼りない水の抵抗を押しのける。 そして前方で白い泡の塊がいくつも出現し、男性兵士たちも飛行から潜行へと状態を移行させていく。 そして―― パシャの傍らをもの凄い速度で物体が通過して行った。 彼女は一瞬、それを水中で生活するという白百足かと見間違えた。 しかしその実際は、 (キ、キオ!) 白百足にしては巨大すぎる。 信じられないことに、パシャの従者が細い白肌を波打たせて突っ込んで行った。 その泳法はキンサンティンスーユに一般的なものではなかった。 手足で水をかくことで前へ進むのが水泳の基本。 それなのに、ヒトは風に靡く一枚の旗のようにうねりながら前へ前へと泳いでいく。 「ふあっ!」 パシャは急いで水面に顔を出す。 まだキオは浮上してきていない。 パシャは水上に首から上のみを浮かべ、水中の四本ある動力を全力で回転させつつ、 従者の出現を今かと待つ。 白い身体が浮かび上がったのはそれからさらに後。 先行する男性兵士たちがすべて水上に顔を出してからだった。 (ああっ) パシャの驚きは一人だけのものではなかった。 確認しようもないが、確信は持てる。 水をかき回して進む全員が、大げさに水飛沫を立てて「先頭」を泳ぐヒトに顔を向けていた。 顔は水上に、それ以下は水面下に。 常にそれを保って泳ぐのが、密林の民が経験上学んだ泳法だった。 しかし――他の運動ではすべて劣っていたはずのヒトの泳ぎ方は秀逸だった。 顔は水面につけている。 必要な呼吸は左右に顔を振り、水上に口元を出すことで可能にしている。 さらに頭の動きに合わせて両腕が半円を空中に描くように、交互に飛び出ている。 両足はといえばこれも交互にばたつかせて、盛んに水飛沫と水泡を生み出している。 不思議なこともあるものだ。 だが別にそれほど驚くことではないだろう。 キンサンティンスーユの民が得意なこともあれば、ヒトの得意なこともあっておかしくはない。 (よし! そういうこと!) キオの泳法が速いのならば、体の構造が近いパシャにも可能だろう。 鋭敏な戦士である彼女の洞察力は速く泳ぐための機構を素早く察知していた。 泳ぐための四本ある櫂は半分ほど空中に出すことで、水の抵抗を減らしている。 そして広い空間を得た腕と脚は大きな力を生む。 回転数の上がった動力は自ずと速力に繋がるはず―― 気を抜けば笑い出してしまいたいような気分が、パシャの全身を包んでいた。 キオの動きを少し真似ただけで倍以上の速力が出る。 (何より、身体が軽い!) 水と空気の違いは分かっていたつもりだが、実感してみるとかなりの規模だった。 呆然とキオを見送る他の選手たちの脇を同じように水飛沫を上げたパシャが轟然と抜き去る。 パシャの目の前に折り返しの川岸が見えてきた。 キオは既に手が届きそうなほど岸に近い。 そして、再びキオの妙技が偶然前方を見ていたパシャの目の前で起こる。 岸の直前でぐるりと前方回転を行うと、足の裏を岸壁につけ、 うずくまるように折りたたまれた膝の反動を利用して白百足のように潜行していく。 横回転ではなく、縦回転にすることもまた発想の転換だった。 首から上を沈めないパシャたちには思いもつかない。 彼女の卓越した運動神経はキオの折り返しを正確になぞるが、自分の動きに彼女自身が違和を感じていた。 確かに、速い。 だからこそ速い自分に驚きを隠せない。 前進する速度をそのまま縦回転への動力と換え、足裏で岩肌を捉えると全力で蹴りつけた。 ジャガーの脚力と肺活量は主従の差をかなり縮めていた。 パシャが前方を確認せずとも、キオの両脚が生み出す白い泡が真横に少しだけ見える。 次第に二人の耳に、観客が上げる声援が色濃く聞こえてきた。 誰にも予想しえなかった順位でキオとパシャが競り合う。 この時点になると、パシャの頭の中には唯一つがあった。 自分の認めたキオが他人に軽んじられるのを反発する気持ちは朝靄のように、既に消えている。 前を行くキオを捉える、より速く――それは純粋に勝負を楽しむ気持ち。 やがて、左右に首を振って泳ぐパシャの視界に、暴れるキオの下半身が並んだ――と思った刹那、 突然彼の足がふいと消える。 それに驚く間もなく、 「――――!!!!」 ごつん、という衝撃がパシャの頭を襲った。 (痛い……) つい「殴ったのは誰だ」と思ってしまい、水中に深く潜りながらパシャは赤面した。 キオとの勝負に熱中するあまり終着点を確認していなかった。 間抜けと言われても反論できない。 パシャは終わりの岸壁に思い切り頭をぶつけてしまったのだった。 その音は大きく鳴り、当然観客たちも気付いているだろう。 (は、恥ずかしい……) パシャは恐る恐る浮上した。 「おかえり。ご主人サマ」 浮き上がるときに分かってはいたが、水を通すのと通さないのでは大違いだった。 川べりは大歓声に包まれている。 それでも、パシャの従者の声はしっかりと耳に届いた。 既に水中から上がっていた彼は座り込み、浮かんできた主人に手を差し伸べている。 「ははっ!この俺がキンサンティンスーユで一番速いんだってよ!」 水時計が指す目盛りの値と、周辺を飛び交う「新記録」という単語がそれを証明している。 キオは本当に嬉しそうだ。 パシャは素直に手を取った。 「それっ!」 大げさに掛け声を上げて、キオは主人を引き上げた。 「そんでパシャが女で一番速いってことだ。おめっとさん」 続いてパシャは、肩から厚手の大きい布をかけられた。 さすがに激情が去った後ではこの格好は恥ずかしいものだったから、キオの好意がありがたい。 「いや、しかし焦った。パシャの追い上げすげーんだもんよ」 「キオのおかげ」 「あ?……ああ、もしかして俺の見て途中から真似ッコしたわけ?」 「ん」 「それ、普通にパシャの方が速いってことじゃねーか……」 どうやらキオは最初から勝算があったらしい。 ヒトの泳法の方が速いという情報がきっと前からあったのだ。 「だってよー。お前ら完全に『イヌカキ』だしな。勝てんに決まってんだろ」 「空を飛ぶみたいだった。身体がすごく軽かった」 身体の線を流れていく水の感触をつい思い出し、パシャの口調も僅かに熱くなる。 ……サッリェはたまたまキオが泳ぐのを見ていて、この偶発的な競泳に出るように言ったのだろう。 「いいもの」とは、従者の活躍を間近で応援してやれというような、彼なりの気遣いだった。 もっともパシャまでも出場するとは思っていなかっただろうが。 「サッリェ……」 オセロットの彼にもできないことはなかっただろうが、一本気質なサッリェらしい。 他人の手柄を掠めるような人物ではない。 それとは逆に、 (自分は果たしてどうだったろうか……) 自問すれば答えはすぐに出た。 「私は、恥ずかしい」 パシャは小さく独白する。 『私は、恥ずかしい』 その声は小さかったがはっきりとキオたちに届いた。 親しい仲間たちでじゃれ合っていたが、談笑を止めて全員がはっと振り向く。 パシャは肩にかけられた白い外套を翻していた。 一瞬だけ見えた横顔は少しだけ、憂い顔。 視線を下に落とし、うつむくような彼女はまるで「らしく」なかった。 男たちの注目を受け止めて堂々と服を脱ぎ散らした彼女とかみ合わない。 去りつつある彼女の後ろで揺れる山吹色の尾が垂れ下がっているのは、 水を吸って重くなっているから、というだけではないだろう。 「……」 ほぼ全員が顔を見合わせて惑う中で、キオだけがじっとパシャを見送っていた。 ――その後は随分と気の早いお祭り騒ぎが続いた。 誰もが試したいと競泳に参加し、キオは参加できない者からの質問攻めにあった。 順応性の高い戦士たちはそれこそ水を得た魚のように泳ぎまくる。 そしてキオの出した新記録はキンサンティンスーユの民によって次々と塗り替えられはしたが、 確かにこの日、キオは革命者だった。 また、この革命には二つの後日談がある。 ヒトの泳法に野心を持ち「本国の夏至大祭にどうしても参加して記録を残したい」というものが百人を越え、 ウナワルタ守将によって大目玉を食ったこと―― 水練の一種として取り入れられた技は戦士たちによって磨き上げられ、 ヨリコテ砦の救援をそもそも成功させた、濁流を泳ぎきるという非常に大きな戦果をもたらしたこと――
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■勝利への誓い 新世界樹の迷宮2でプリン(セ)スが使用できるフォースブースト。 自身の号令対象を味方全体にしつつ消費TPを半減。 ジャガーノート「号令・・・全体化・・・これはいいものだ」 ↑雷竜「全く、いいスキルだな!」 全体化はマイナスって意見を時々見るが、雷竜みたいなバフ数参照敵相手や3枠しかない枠を使っちゃうのが嫌ってことなんだろうか? 全体だと3枠使ってた場合消したくない強化を消してしまうケースが出るからな ↑それのせいか・・・ あんまり枠超えたことないから殆ど気にしたことなかったわ PT次第ってところか 予防の号令などが全体化出来るのは大きな利点。攻撃や防御の号令に関しては、バフ好きボウケンシャーのみなさんご愛嬌 強力なのは間違いないが人数が少ない(というより前列のみ等)だと消費TP半減しか恩恵が出ない。反面もともと列単位に効果がでる分元から全体にかける歌等とは(効率面で)差別化しそう。 号令マスタリーの効果が合わさり、3ターンの間全体に回復をかけ続ける事になる。更に庇護の号令と組み合わせると……。 ちょっとすごいですよ♪ 今回のストーリーメンバーは全員攻撃に回れるので攻撃の号令全体化もストーリーなら腐らない…はずである 君は開幕で発動してパフで固めてもいいし、戦闘が泥沼化してHPもTPも僅かな状態から発動して最低限のパフをかけたらフォースブレイクで立ち直るのもありだろう。 ?「パフ。おいしそう。」 今回は後列からの方が火力が上がる攻撃なんかもあるので結構便利。 バードの長期決戦の歌(フォースブースト)と併用すればかなり凶悪な布陣を敷ける。消費TP3の予防の号令で味方全体少量回復+予防はキュアもビックリな性能。 単体ではフォースの中では割と地味ゆえに忘れられがちか。活用してみると本当に便利なのでボス戦ではとりあえず開幕ブッパしておきたい ウルトラショッキングピンク! ↑黒ケミ「お前にふさわしいソイルは決まった!」 クリオネアンみたいな子安の話題はよすんだ! ボスやFOEの一部は1ターン目に全体状態異常技を放ってくるので、これで予防の号令を全体にかけておくと出端を挫かれにくい。結界は肝心なところで肝心なキャラを守ってくれないから… ↑4~2でうっかり噴いたじゃんか 全体化ついでに出が早くなってたらもっと嬉しかったかも…なんつって。 地味ながらリーンの回復も全体に撒ける。プリは耐久高めでフォースが貯まりやすいため割と気軽に使えるのも〇 個人的にボス戦で初手にぶっ放されるフォース筆頭。まずはブースト覇気の号令をニレンダァ!! こいつでさっさと強化枠埋めてラストオーダー、バッファがプリしか居ないPT向け コメント
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No. キャラ 登場 1連鎖 2連鎖 3連鎖 4連鎖 5連鎖 6連鎖 7連鎖以上 勝利 おじゃま(小) おじゃま(大) 敗北 01 アルル・ナジャ いっきまーす えいっ ファイヤー アイスストーム ダイアキュート ブレインダムド ジュゲム ばよえ~ん やったなー うわぁー! 02 スケルトン-T おちゃー お茶 ほうじ茶 ハトムギ茶 プーアール茶 シルベスタギムネマ茶 梅こぶ茶 玉露 日本の心が分からんヤツよのぉ! あちゃっ うわっちぃー! はっぱぁー 03 インキュバス 彼女~ ヤー キスミー ラヴィン マイ・スイートハート プリーズ オーケー、キティ ブラボー フゥ~ウ、ビューティフォー んん~ん、カモン ノォウ、グレェ~イト オウマイガァ 04 セリリ ぴちぴちよ! ぴちっ ダイブ スイム 冷たいでしょ? うふふっ ゴメンねっ スプラッシュ ぴちぴち~ いやぁ~っ いじめないでぇ ぶくぶく~ 05 のほほ のっほっほー さてと ほれ、行くで わかっとるんか? わしの勝ちかの まだあるけぇの ぶっ放すで! いただきじゃのう あんた、ダメじゃ! おぅ! なんしよんじゃ たまらんのぅ 06 すけとうだら ふぃーっしゅ! うおっ ホップ ステップ ダンシング ローリング ジャンピング フィニーッシュ ま、こんなもんだろ ぎょぎょぎょ! ぎょおおー! ギョボギョボ… 07 キキーモラ お掃除しちゃうぞ はいっ キレイにするわよ そこ、ジャマジャマ 汚いのはダメ! モップがうなるわ~ 整理整頓 ピッカピカだよ! お掃除終了! わっとっと 散らかさないで~ 不潔な人、嫌~い 08 ドラコケンタウロス 負っけないからねぇ! たぁ 行っくよー これでどうだ 楽勝 甘い甘い これが実力なのさ チュッv へへっ、実力が違うよ がっびーん! お手紙ちょーだい! ほえ~ 09 ミノタウロス お任せください! うぬっ 行くぞ 突撃 うおー 食らえ ぬぉおお 一撃っ 立ち去るがいい うごっ うごごぉっ ルルーさまぁ 10 ハーピー はらほろひれはれ~♪ はいー♪ ふたつめー♪ いっちゃえー♪ まだまだー♪ すごいでしょー♪ おまけよー♪ (歓声と拍手) はにほへといろは~♪ ひょひー! たすけて~♪ はろいとへほには~♪ 11 ウィッチ おいっス よっ メテオ タキオン クエーサー ブラックホール ビッグバン どんえ~ん お馬鹿さんねぇ びょえー! おやめなさい! 許せませんわぁ! 12 シェゾ・ウィグィィ 行くぜ! はっ! クラッシュ サンダーストーム ルアクウォイド アレイアード 闇の剣よ 切り裂け 悪足掻きだったな おのれぇ! 許さんぞ 無念だ… 13 ぞう大魔王 魔王だぞう ぱおっ 行くぞう 激怒パンチ 激怒キック 激怒頭突き 激怒サイクロン 大激怒~! 当然だぞぅ ぞう! パオン! また来るぞぅ 14 ルルー かかってらっしゃい たぁっ 破岩掌 鉄拳制裁 パワーストライク 崩撃連脚 レイスカッター 女王乱舞 おかわり、する? やったわね! やってくれるわね… サタンさまぁ 15 ラグナス・ビシャシ 勇者に敗北はない! たぁ! このぉー 連続攻撃 レベルアップ 食らえ メガレイブ 究極の一撃! 後は任せろ! あつっ! なんだと!! まだ、負けるわけには… 16 サタン 抵抗する気か どうだ パニッシュ ダークネス テンペスト ジャガーノート カタストロフ サタンクロス ふん、愚かな… 効かんな 少しはやるようだな そんなバカなぁ 17 カーバンクル ぐーーっ ぐー ぐーぐ ぐぐー ぐっぐー ぐぐっぐー ぐーぐぐー ぐっぐぐー ぐっぐぐー! ぐっ ぐうぅ~ ぐぅー No. キャラ 登場 1連鎖 2連鎖 3連鎖 4連鎖 5連鎖 6連鎖 7連鎖以上 勝利 おじゃま(小) おじゃま(大) 敗北