約 3,621,262 件
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/534.html
【元ネタ】Fate/EXTRA CCC 【CLASS】アルターエゴ S 【マスター】BB 【真名】メルトリリス 【性別】女性 【身長・体重】190cm・33kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷A+ 魔力A 幸運B 宝具EX 【クラス別スキル】 メルトウイルス:EX id_es(イデス)と呼ばれる、アルターエゴたちが生まれながらに持つ特殊能力。 スキル『吸収』から進化したチートスキル。 エナジードレインの最上級。 ドレイン、コピー、スケールダウンなどを可能とする。 ドレイン成立には二工程ありまずメルトリリスの体内で生成されるウイルスを蜜(どく)として 対象に注入し、『経験値』『スキル』『容量』等の、その時に奪うパラメーターを融解させる。 その後、ウイルスによって液化したパラメーターを吸収、変換(コンバート)し、自らの一部とする。 カタチさえあれば有機物、無機物、問わずドレインする事が可能だが、カタチのないもの…… 精神性やスキルといったものは融解する事はできるものの、これを“自分のもの”に変換する事は難しく、 単純な養分にする事しかできないようだ。 このため、メルトリリスが“自分のもの”にできるのはおもに『経験値』『容量』がメインとなる。 この能力を利用して、メルトリリスは“自分の転写”を増やす事を計画した。 電脳体の中身をすべて溶かし、自分……メルトリリスに変貌していく転移型のウイルスを作ったのだ。 【固有スキル】 加虐体質:A 戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。 プラススキルのように思われがちだが、これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、 普段の冷静さを失ってしまう。 バーサーカー一歩手前の暴走スキルと言える。 攻めれば攻めるほど強くなるが、反面、防御力が低下してしまう。 無意識のうちに逃走率が下がってしまうマイナス面もあり、普段冷静なメルトリリスにとっては 相性の悪いスキルと言える。 騎乗:B 騎乗の才能。 現存する動物なら野生のものであれ乗りこなせる。 本来ならセイバー、ライダーといった騎士系のサーヴァントがこのスキルを持つのだが…… メルトリリスがどうしてこのスキルを所持しているかは、想像にお任せしたい。 【宝具】 『弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)』 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1人 BBがアルターエゴに与えた宝具。 本来は対人ではなく対大衆、対界宝具。 戦闘や戦士に用いるものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いるもの。 メルトリリスの蜜は肉体だけでなく精神まで甘く溶かす。 この宝具はそのコミュニティーの良識、道徳をとろけさせ、群体のように一体化させてしまう。 そうして身も心も社会もスライム化したものを踏みにじり、吸収するのが本来の力である。 非戦闘員に対して絶大な効果を発揮するあたり、メルトリリスのたちの悪さがにじみ出ている。 材料になったものは七福神の一柱であり、宗像三女神、宇賀神などと同一視される女神、弁財天。 自然現象、中でも水や風、音楽や言葉、弁舌、詩文といった“流れるもの”を操る弁財天の琵琶を 宝具としてカタチにしたもの。 弁財天の源流はインド神話の河の女神サラスヴァティーである。 彼女は創造神ブラフマーによって生み出されたが、あまりの美しさに自らの伴侶にと望むブラフマーの 熱烈な視線に耐えきれず、必死に逃れようとした経緯がある、愛に臆病な女神である。 サラスヴァティーは芸術や学問を司る女神であり、弁財天として崇拝されるようになってからは 財物の増進にも権能を持つようになった。 【キーワード】 【クライム・バレエ】 単なるバトルスタイル。 クラシックバレエに傾倒するメルトリリスが自らを再調整した結果、成立した攻撃スキルの数々。 元から完成された物語・舞台をスキルに変換する事で多彩な能力を持つにいたった。 その引用は多岐にわたる。以下はその解説とする。 『踵の名は魔剣ジゼル』 クラシックバレエ「ジゼル」より。 恋したアルブレヒトの裏切りから絶望し、ジゼルは彼の剣を使った狂乱の踊りの中で息絶えた。 結婚を前にして死んだ女はウィリと呼ばれる亡霊になる。 ジゼルは男を捕まえては踊り殺すウィリの一員となるのだが…… 『許されぬヒラリオン』 クラシックバレエ「ジゼル」より。 ジゼルを騙したヒラリオンはウィリに囚われ、その罪を精算する事になる。 彼は許されず、明け方を待たずして踊り狂い、衰弱死した。 『さよならアルブレヒト』 クラシックバレエ「ジゼル」より。 ウィリに囚われたアルブレヒトだが、ひとりのウィリの助けにより一命を取り留める。 衰弱死を免れたアルブレヒトがその顔をあげた時、最愛の少女の姿は幻のように消えていた。 『臓腑を灼くセイレーン』 クラシックバレエ「放蕩息子」より。 田舎領主の息子は都会での暮らしに憧れて出奔。 街では多くの誘惑が待っており、その最たるものが百戦錬磨の手管で男を堕落させる 妖婦セイレーンだった。 しかし、これらのスキル系統は目くらましにすぎない。 クライムバレエはメルトリリスの行った不正行為を指す。 メルトリリスは自らを無敵にするため、月の裏側における基本ルール『時間感覚の喪失』を 『メルトリリスの当たり判定の喪失』に書き換えていた。 自分を鍛え上げるのではなく、世界のルールを変えて特権をほしいままにしたメルトリリスの行為は 犯罪行為そのものだ。 【複合神性】 アルターエゴは英霊複合体として創造されたハイ・サーヴァントである。 BBはムーンセルのサーヴァントアーカイブにアクセスし、 その中からエゴと適合する女神を選び、データを再現。 アルターエゴを女神の複合体として成立させた。 メルトリリスに組みこまれた女神は三体。 一神目はギリシアにおける純潔の処女神アルテミス。 潮の満ち引き、すなわち月の運行と連動しており、その魔力を受けて狙った者を必ず射貫くと同時に、 疫病と死をもたらす。 二神目は旧約聖書に登場するレヴィアタン、あるいはウガリット神話のリタンに由来する、蛇十字の杖。 紅海を割ったモーセの杖と同根の存在であり、同時にその杖によって割られた海そのものの象徴でもある。 持つ者に水のごとく変化する性質を与え、どのような状況にも順応可能とする。 さらに変幻自在にその姿を変え、自らが嫉妬する者の姿となる事もできるとされた。 三神目はインドにおける河の女神サラスヴァティー。 自然現象、中でも水や風、音楽や言葉、弁舌、詩文といった“流れるもの”を操る能力を持つ。 そこから流れる音色は、聞く者の心に任意の感情を沸き立たせ、さらにコンピュータネットワークなどの 電子の流れにも干渉する。 【神経障害】 人間は五感―――視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五つのセンサーで外界を認識し、 その反響によって自己の在り方も認識する。 人間は基本、受動的な感性によって世界と触れあっている。 五感という優れたセンサーを無意識に使うことで、日常を受け入れている。 しかし五感いずれかの能力が低下した場合、意識は積極的に外界と向き合わねばならない。 受動的だったものが能動的になるのだ。 例えば、視覚を失ったものは残った四つの感覚を意識的に特化し、より優れたセンサーとして使用する。 皮肉な事に、その鋭さは五感を持つ人間より何倍も上位のものとして機能する事となる。 ◆ メルトリリスは五感のうち、触覚が低下している。 特に手―――指の感覚がほぼ失われており、そのため外界との繋がりに積極的になっている。 彼女の加虐趣味も、つまるところは “自分だけでは他人の存在が感じられないから” 生じたものと思われる。 余談ではあるが、このため彼女は指先が不器用で、趣味の人形収集のうち、ガレージキット作成に没頭できない。 腕のいい作り手募集中! 【快楽の果て】 BBの「奉仕要求」「快楽」から作られたエゴ。 男性が保護欲をかきたてずにはいられない病的で可憐な少女像―――だったのだが、 相手の能力を奪い続けるスキルの影響か、現在の好戦的な性格になった。 ◆ 他人を取り込もうとするクセに、他人からの理解・共感を欲しがらないのは、 メルトリリスには他人の気持ちが分からないからだ。 彼女には他人は必要ない。 愛も夢も理解できない。 そんな彼女がもし“恋”を獲得した場合、その対象にすべてを捧げて奉仕するだろう。 自己完結しているメルトリリスにとって、対象の気持ちは考慮するに値しない。 高圧的な態度で自分の愛情こそが正しいと断言する。 話し合うつもりはなく (既に、その必要を感じないほど愛している)、 触れあいたい欲望もなく (既に、その程度の快楽では物足りない) 愛してほしいと告げる気もない。 (既に、そんな相互理解は必要ない) まさにナイナイ尽くしの高飛車エゴ。 常に上から目線の高圧的な態度の裏にあるのは、一点の迷いも曇りもない、純粋すぎる“恋心”なのである。 ◆ メルトリリスは気づいていない。 他人を必要としない『自己快楽』の化身である自分の、本当の根底にあるものを。 メルトリリスのコアにあったものは『恋したものへの献身』だった。 ドレインを繰り返しレベルをあげ、ムーンセルを支配しようとしたのも、すべては恋人に至上の快楽を捧げるため。 恋人を庇護する→自分に取り込む→取り込んだ自分が(たとえ自分が分からなくなるほど変わり果てても)永遠に生き続ける。 それこそが、自分が恋人に捧げられる至高の愛だと彼女は決断したのだ。 そんなメルトリリスから見れば、BBやリップすら“自分も救われたいと思っている不純物”にすぎない。 ◆ ……だが、その想いはあまりにも閉じている。 自分の心だけが確かであり、外界との繋がりが希薄な彼女にとって、“他人に恋する”こと自体が、致命的な欠陥(バグ)だった。 【元ネタ】『Fate/EXTRA CCC』 【CLASS】アルターエゴ 【マスター】 【真名】メルトリリス 【性別】女性 【身長・体重】190cm・33kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷A+ 魔力A 幸運B 宝具EX 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術に対する耐性。魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀式呪術等でも傷つけることは難しい。 騎乗:B 騎乗の才能。現存する生物なら野生のものであれ乗りこなせる。……ただし、彼女の場合別の意味も含まれているという。 単独行動:A マスターからの魔力供給がない状況で行動できるスキル。 Aランクなら数日以上は活動可能。『ある存在の別側面』として存在するアルターエゴはマスターなくしても単独で行動できる。 メルトリリスはより単独行動に特化しているが、それは彼女の心のあり方が“壇上でひとり輝き続けるエトワール(星)”を美しいと感じているからであろう。 ハイ・サーヴァント:A 複数の神話エッセンスを合成して作られた人工サーヴァント。 アルテミス、リヴァイアサン、サラスヴァティの要素を持つ。 女神の神核:B 生まれながらにして完成した女神であることを現すスキル。 精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。 あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。 【固有スキル】 クライム・バレエ:A 単なるバトルスタイル。 クラシックバレエに傾倒するメルトリリスが自らを再調整した結果、成立した攻撃スキルの数々。 もともとメルトリリスはBBの「奉仕欲求」「快楽」から作られたエゴであり、その本質は男性が保護欲をかきたてずにいられない病的で可憐な少女像───だった。 バレエに傾倒したのはそのイメージによるものと思われるが、相手の能力を奪い続けるスキルの影響か、現在の好戦的な性格になっている。 メルトウイルス:EX イデスと呼ばれる、 アルターエゴたちが生まれながらに持つ特殊能力。 スキル『吸収』から進化したチートスキル。 エナジードレインの最上級。ドレイン、コピー、スケールダウンなどを可能とする。 カタチさえあれば有機物、無機物、問わずドレインする事が可能だが、カタチのないもの……精神性やスキルといったものは融解する事はできるものの、これを“自分のもの”に変換する事は難しく、単純な養分にする事しかできないようだ。 このため、メルトリリスが“自分のもの”に出来るものは『経験値』『容量』がメインとなる。 加虐体質:A 戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。プラススキルのように思われがちだが、これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。バーサーカー一歩手前の暴走スキルと言える。攻めれば攻めるほど強くなるが、反面、防御力が低下してしまう。無意識のうちに逃避率が下がってしまうマイナス面もあり、普段冷静なメルトリリスにとっては相性の悪いスキルと言える。 霊基拡張:B 『変化』とは似て非なるスキル。メルトリリスの本質は「水」であり、その気になれば流体として活動できる。河と文化の女神サラスヴァティーと都市を飲み込む大海嘯リヴァイアサンの神話エッセンスが、彼女を完全流体として成立させている。 神経障害: メルトリリスは五感のうち、触覚が低下している。 特に手───指の感覚がほぼ失われており、そのため外界との繋がりに積極的になっている。 彼女の加虐趣味も、つまるところは “自分だけでは他人の存在が感じられないから”生じたものと思われる。 【宝具】 『弁財天五弦琵琶』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:20~500 最大捕捉:1人 サラスヴァティー・メルトアウト。 舞台が完全なSE.RA.PHではないため、本来の能力を絞り、物理攻撃特化に調整された。 本来は対人ではなく、対衆、対界宝具。 戦闘や戦士に用いるものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いるもの。メルトリリスの蜜は肉体だけでなく精神まで甘く溶かす。 この宝具はそのコミュニティーの良識、道徳をとろけさせ、群体のように一体化させてしまう。そうして身も心も社会もスライム化したものを踏みにじり、吸収するのが本来の力である。 非戦闘員に対して絶大な効果を発揮するあたり、メルトリリスのたちの悪さがにじみ出ている。 『その愛楽は流星のように(ヴァージンレイザー・パラディオン)』 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:10~1000 最大捕捉:1個 女神アテナの槍を模した、パッションリップとメルトリリスの合体宝具。 パッションリップという弓で、メルトリリスという槍を撃ち出す女神の槍。 パラディオンの勝利の槍。城門を超えて都市の中央まで飛来・着弾し、都市を破壊する光の槍。 パッションリップのトラッシュ&クラッシュの空間圧縮を射出装置(カタパルト)とし、流体変化により全身を宝具と成したメルトリリスを撃ち出す超遠距離狙撃宝具。 パラディオンとはギリシャ神話において、城塞都市トロイを守護していた女神アテナの像のこと。この像があるかぎりトロイは不落とされたが、敵軍の策略によって像は奪われ、トロイは陥落したという。 『都市を守るもの』として強力無比だったパラディオンは、その実、失われれば都市は滅びるしかないという運命を提示するものだった。 『深海電脳楽土 SE.RA.PH』では光の速度を超え、10,000メートルの彼方、2時間半前の座標へ時間移動するために使用した他、剥き出しになったSE.RA.PHキアラへのとどめの追撃にも使われた。 だがこの超光速状態はA級サーヴァントですらまず消滅が避け得ない危険なものであり、メルトリリスもその霊基を損耗してしまう諸刃の剣であった。 【Weapon】 【解説】 【元ネタ】 【CLASS】ランサー 【マスター】 【真名】謎のアルターエゴ・Λ 【性別】女性 【身長・体重】160cm・33kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力C 耐久E 敏捷A 魔力B 幸運A+ 宝具B+ 【クラス別スキル】 対魔力:B 騎乗:C 騎乗の才能。ランサーになった事でランクダウンしている。 単独行動:EX マスターからの魔力供給がない状況で行動できるスキル。 『ある存在の別側面』として存在するアルターエゴはマスターなくしても単独で行動できる。 バレエだけではなくフィギュアスケートにも開眼した彼女した『畳上の星』は更に磨きがかかっている。 そのカリスマの前には、むしろ契約者が彼女を応援するサーヴァントとなるだろう。かもしれない。 女神の神核:C 生まれながらにして完成した女神であることを現すスキル。 精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。 あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。 メインエッセンスをサラスヴァティからリヴァイアサンに変えた事でランクダウンしている。 ハイ・サーヴァント:A 複数の神話エッセンスを合成して作られた人工サーヴァント。アルテミス、リヴァイアサン、サラスヴァティーの要素を持つ。 【固有スキル】 スワンレイク:A スキル『加虐体質』を抑えた事により『クライム・バレエ』が変化したもの。 攻撃性・回避性を薄めた代わりに、より長く、美しく、観客を魅了する踊り子となった。 "最高のトリプルアクセル"チャンスが訪れる事も。 完全流体:B リヴァイアサンの権能。自身を流体に、世界を海水で満たす。これを使ったメルトを倒せるのは、無敵貫通による攻撃のみである。 メルト・エンヴィー:EX 七つの大罪・嫉妬による汚染。 メルトウイルスがリヴァイアサンの影響で変化したもの。 パーティのサーヴァントたちから魔力を奪い、宝具の威力を向上させる。 一見すると強力なスキルだが、ここぞという時でパーティの足並みを狂わす魔のスキル。 【宝具】 『その夏露は硝子のように(ブルーサマー・パラディオン)』 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:1人 ラムダ曰く、『夏露はなつ、硝子はほしと読むのよ』とのこと。 対象を水球で囲み、拘束。自身は招き寄せた大津波にダイヴし、従者であるリヴァイアサンたちと共に海中を高速移動し、その加速を以て自身をミサイルにように撃ち出し、対象を水球ごと貫く。 地上に飛び出したラムダの姿は優雅な飛び魚のようにも、都市を滅ぼす神話の槍にも見えるという。 『大海嘯七罪悲歌(リヴァイアサン・メルトパージ)』 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:50~100 最大捕捉:500人 ラムダ曰く、『七罪悲歌は なつみひか と読みなさい』とのこと。夏の罪とかけているのだろうか……? 天の地を海で満たし、大津波を引き起こす。 津波にのまれたものたちは渦巻きによって一カ所にまとめられ、水玉(牢)に閉じ込められた後、完全流体のまま竜を模したメルトリリスによってかみ砕かれ、海の藻屑と化す。 ラスベガスを囲む海はこの宝具を常時展開したものである。 【解説】
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/3254.html
【元ネタ】プラ・アパイマニー 【CLASS】ファニーヴァンプ 【マスター】 【真名】ラウェーンワンラー 【性別】女性 【身長・体重】173cm・53kg 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A 【クラス別スキル】 フェロモン:A++ 動物の体内から分泌・放出され、同種の他個体の行動や生理状態に影響を与える物質の総称。 A+ともなれば国々を狂わせる美女の領域であり、洗脳宝具にも匹敵する効果を生む。 【固有スキル】 対魔力:A+ 宝具である印璽の力により、A+以下の魔術は全てキャンセル。 宿敵?であるプラ・アパイマニーの魔笛が効かない数少ない人物であった。 魔性の貌:EX 数多の国々を狂わせたという逸話を持つ彼女は、素顔を晒すだけで周囲に影響を及ぼす。 麗しの姫君:A++ 統率力としてではなく、周囲の人を惹き付けるカリスマ性。 Aランク以上を有するファニーヴァンプは、ただ存在するだけで自分を求める戦士たちを引き寄せる。 姫どころではなく自分自身が王なのだが、即位する前は姫だったからセーフとは本人の言。 黄金律(体)(美) どう在ろうとも、どのように育とうとも、完璧な美貌を有する存在へと成長する宿命を指す。 どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらないが、「天性の肉体」スキルとは異なり、 筋力のパラメーターへの影響は存在せず、美しさが保たれるというだけの効果。 【宝具】 『呑む悪星・輝ける魔島の宝璽(ランカー・ラーフ)』 ランク:A 種別:対魔宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:50人 ランカー国に伝える神器。羅睺の印璽。 敵に向ければ破壊光線を放ち、持っていればあらゆる魔術効果と魔力による攻撃を退ける。 また幻獣ランクまでの幻想種・魔物はこれに魅了されて所有者の支配下に置かれる。 他のサーヴァントの宝具として召喚される魔獣の類を支配することまでは出来ないが、 ファニーヴァンプを攻撃することも出来なくなる。 【Weapon】 『女王の絵姿』 英霊ラウェーンワンラーの姿を描いた絵画。 この絵を見ただけで大抵の男は女王にベタ惚れとなる。 ラマーン王の呪いによってその威力(魅力)は更に向上しており、洗脳宝具の域にある。 【解説】 タイ古典の大長編『プラ・アパイマニー』に登場する女王。 西洋人の国ランカーの王子は、パルック国の新王プラ・アパイマニーに婚約者を奪われた上で殺されており、 王子の妹でランカー新王となったラウェーンは、パルック国に復讐しようと考えていた。 (厳密にはアパイ自身にあまり非はなく、婚約を反故にした姫と、王子を敵視したアパイの息子、 ランカー王子を殺害したアパイの妾が問題) 大僧正の助言を受けた女王は自身と配下の女たちの色香に磨きをかけて 数多の国々を味方につけ、パルック国を攻めた。 アパイも女王の絵姿を見ただけで骨抜き腑抜けになる始末だったが、 しかし女王もアパイ当人と対面すると、何と彼に惚れてしまった。 女王は迷いながらもなんとか戦意をギリギリ保ってアパイを籠絡したが、 今度はアパイの后――かつて兄の婚約者がアパイを取り戻すために軍を率いてやってきた。 収集つきそうもないまま戦争が続くかと思われたが、仙人が現れて 全兵士の憎しみと魔術の効果を消して、ランカーとパルックは和解し、大円団となった。 【コメント】 美しさだけで英霊となった女。 うーん、個人的にはアパイと結ばれない方が面白いキャラだと思った。 適正クラスはファニーヴァンプとアヴェンジャー。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/244.html
【元ネタ】ギリシャ神話 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】スキュラ 【性別】女性 【身長・体重】132cm・35kg 【属性】中立・悪 【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具C 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 【固有スキル】 異形:A レンジ:2~8 最大捕捉:6人 魔女キルケの呪いによって、下半身が獰猛な魔獣と触手の集合体となっている。 元々の伝承によれば犬の子(スキュラ)の名の通りに、 6頭分の犬の上半身と、12本の犬の足であったと言われている。 この触手による攻撃が命中した場合、このスキルと同ランクの筋力でダメージ判定を行う。 水棲:C 水の抵抗を受けずに活動できる。 水中に身体を浸している間、魔力と幸運を除くを全てのステータスが1ランクアップする。 人格乖離:A 人としてのスキュラと魔獣としてのスキュラの人格が完全に分裂している。 威圧・混乱などの精神干渉を受けても十分な戦闘能力を発揮する。 但し、魔獣としてのスキュラ(異形部分)は、スキュラの意思とは無関係に行動する。 【宝具】 『渦巻く怨嗟(ガリュブディス)』 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:50人 水中でのみ発動可能。 巨大な渦潮を発生させ、範囲内にいる全てのものを無差別に水中に引きずり込む。 渦潮の吸引力に耐えることができても、大幅に自由を奪われ、筋力、敏捷が2ランクダウンする。 この渦に捕らわれたものは、毎ターン渦潮によるダメージを受ける。 『自己封印・残存理性(ブレーカー・ガラテア)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 異形化した下半身を封印するための宝具。 この宝具を使用している間、スキュラは全てのスキルを失い、全パラメータが一般人と同じ扱いになる。 また、サーヴァントとしての気配も消失する。 この宝具は自分で効果を停止することもできるが、全身が海水で濡れると強制的に解除されてしまう。 【解説】 メッシーナ海峡に棲むという怪物。 元々は美しい精霊だったが、魔女キルケの嫉妬を買い、下半身が六匹の犬の頭と触手という怪物にされた。 メッシーナ海峡では渦潮の怪物ガリュブデスとともに、通りがかる船を襲っては、その船員を捕食していたという。 この海域を通りかかったオデュッセウスによって、二匹の犬の頭を切り取られたとされる。 なお、ギリシア神話にはスキュラという名前のメガラ王女がいるが、怪物となったスキュラとは別物である。 【イメージイラスト】 スキュラ 【出演SS】 Fate/MINASABA 1st (スキュラルート) ウソ企画 Fateと月姫とらっきょのクロスオーバー マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 一時限目 かくて運命は交差する
https://w.atwiki.jp/sbamemo/pages/210.html
セイバー アーチャー アーゴペルター ランサー アーヴァンク 磯撫で ライダー キャスター アールキング 磯天狗 ヴァンニク 毛倡妓 シービショップ 鈴彦姫 ワルク アサシン 青行灯 青鷺火 垢嘗め アベレ 縊鬼 後神 つらら女 ナヴキ バジリスク バーサーカー アダンダラ 板鬼 以津真天 オドントティラヌス 片足上臈 髪鬼 クラーケン 栄螺鬼 エクストラクラス
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1392.html
【元ネタ】『松山騒動八百八狸物語』 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】隠神刑部 【性別】男性 【身長・体重】165cm・80kg 【属性】秩序・中庸 【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具A 【クラス別スキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しく、 アサシンの場合変化、神通力スキルとの併用により、発見が不可能に近いレベルでの気配遮断が可能。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【固有スキル】 八百八狸:EX 総数808匹に至る化け狸の眷属。 アサシンとともに現界し、総帥たる彼の命を受け聖杯戦争の舞台を奔走する。 また、当スキルを保持者であるアサシンは狸に関してのみ絶大なカリスマを発揮し、同格を除く狸を指揮下に迎え入れることが可能。 召喚された狸たちは各々が一定ランクまでの変化、神通力を行使可能な魔獣ランクの幻想種ではあるが直接戦闘には不向きである。 神通力:B- 四国随一と名高い神通力の持ち主。 特に一軍を撹乱するほどの幻力の使い手であるが本人(?)の性格上、命を脅かす方向性での行使は得意としていない。 変化:A+ 自分の姿を意のままに変える能力。 化け狸の中でもトップクラスの実力を持つアサシンはありとあらゆる姿に化け人を騙すだろう。 神性:C 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 アサシンの場合は神に分類される存在であるが、後世によって妖怪の存在として貶めれた事でこのランクとなった。 【宝具】 『久万山の山口霊神様(くまやまのやまぐちれいしんさま)』 ランク:A 種別:結界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 松山城の守神としての信仰と眷属とともに久万山へ封じられた逸話が習合した結界宝具。 アサシンを核として眷属の狸達とともに全霊の神通力を以て防御結界を形成するというシンプルな宝具だが、対象の封印・拘束に転用する、妖狸としての特性から結界そのものを隠蔽するなどといった形で応用が可能。 ただし、結界の強度はアサシンのコンディションと眷属の総数によって左右されるため、不用意にアサシンやその部下を消耗させる戦法は得策ではない。 【解説】 四国三大狸の一角。 飛鳥時代より千年以上伊予を根城とし、八百八匹の眷属を統べる化け狸の総帥。 四国最高の神通力を持つと言い、その力でもって松山城を守護し続けており、「刑部」の称号も松山城城主の先祖から授かったもので、 城の家臣たちから信仰され、土地の人々とも深い縁を持っていた。 ある時、松平隠岐守の時代にお家騒動が起き、伝統を疎んじる城主を潰そうと陰神刑部は謀反側に加担する。 しかし謀反首謀者の奥平久兵衛は松山城守護者である陰神刑部の排除も考えており、 怪異による謀反への助力はおろか城内での悪事を全て陰神刑部に押し付け諸悪の根源へと仕立てあげられてしまう。 そして城主は広島藩より『稲生物怪録』で知られる武士、稲生武太夫を呼び陰神刑部退治を乞う。 武太夫は宇佐八幡大菩薩から授かった神杖で陰神刑部を懲らしめ、八百八の眷属もろとも久万山に封じ込めた。 狸の後ろ楯を失った奥平久兵衛は、その悪行が明るみに出て失脚。 こうして松山を襲った変事は解決したのである。
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/2531.html
被虐の誉れ:B→B+ (スパルタクス(Apocrypha)) サーヴァントとしてのスパルタクスの肉体を魔術的な手法で治療する場合、それに要する魔力の消費量は通常の1/4で済む。 また、魔術の行使がなくとも一定時間経過するごとに傷は自動的に治癒されていく。
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/873.html
……戦況は混乱を極めていた。 バーサーカー、カルキを殲滅したラーヴァナは戦いを求め、ヴィマナを駆って冬木市へと侵攻しようと目論む。 これだけ派手なことをすれば、他の隠れているサーヴァントも牙を剥くに違いない。 その中に余を満足できるものがいればいいのだが。 そんな風に思っているラーヴァナの前に一人の騎士が立ち向かう。 「まてい!魔王よ! 貴様の狼藉、もはや許し難い! 邪悪の前に膝を屈するなかれ、正義を躊躇う事なかれ! この騎士王であるライダー、ドン・キホーテが相手する!」 その強大なステータスに、放たれる凄まじい重圧感。これは並の英霊などでは断じてない。 だが、そんなものは些細なことでしかない。 その邪悪に立ち向かおうとする意思。 敢然と邪悪と闘わんとする正義たる気高き誇り。 そのライダーの威風堂々たる姿は魔王ラーヴァナですら畏怖させた。 「く、くくく……! 面白い、面白いぞ!この余を畏怖させるとは! 貴様こそ、余を満たせるかもしれぬな……。 だが、ここではあまりに舞台が整っておらぬ。 それではせっかくの楽しみが損なわれてしまうからな。 ここはいったん引こう。さらばだ!」 ライダー……ドンキホーテの活躍により、一度はラーヴァナは退けられたが、 ラーヴァナはライダー、ドンキホーテとランサー、ヴラド以外全てのサーヴァントを葬っていた。 そして、最後の第八番目のサーヴァント、英雄王ギルガメッシュがついに動き始めた。 古い英雄にとって天敵であるドンキホーテの欺瞞能力、『我、騎士道を邁進す(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)』 だが、その能力も、ギルガメッシュの宝具《偽り破る真実の鏡》とルールブレイカーによって打ち砕かれていた。 「吾輩は……吾輩はもうダメだ……。 騎士道など……騎士など……どこにも存在しない……存在しないのだ……。」 そう呟きながら地面に膝をつくライダー、ドン・キホーテ。 そこに存在しているのは、ラーヴァナにさえ畏怖された英雄狂ではなく、ただの夢破れた老人にすぎなかった。 「愚かな道化め。道化が騎士王を名乗るとはその罪、万死に値する。 大人しく―――!!?」 膝をついたライダーにむかって剣を振りおろそうとしたギルガメッシュに対して、魔力弾の砲撃が襲いかかる。 それは、巨大な空中戦艦、プシュパカ・ヴィマナから放たれる支援砲撃である。 ヴィマナの上で腕を組んで下を見下ろしているラーヴァナはライダーに向かって叫ぶ。 「どうした!立て!立つがいい!英雄狂よ! 屈するのか?貴様は屈するのか!?余を畏怖させた英雄が……たかが幻想が破れたぐらいで屈するのか! ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャよ!―――真の騎士よ!」 ぴくり、とその言葉に膝をついていたライダーの肩がふるえる。 「ステータス?宝具?戦闘能力の高さ? くだらぬ……全てくだらぬ! 最も大事なのは正義たらんと、騎士であろうとするその意思だ! ふるえながらも邪悪に立ち向かおうとするその気高き誇りだ! そう!魔王を滅ぼすのは、いつだって勇気あるものたちだ!!」 そうライダーに向かって叫んだラーヴァナは、ぴらりプシュパカ・とヴィマナから飛び降りると、 通常の人間なら瞬時に心臓が止まりそうなほどの邪眼めいた視線で英雄王を睨みつける。 「英雄王よ。真の騎士であるこやつを愚弄するとは……もはや許さぬ!」 英雄の頂点に立つ英雄王は神代の魔王に向かって怒気をむける。 「王を詐称する愚か者が我に意見をいうか。 たわけが。王を名乗るその不遜、己の死で購え。」 「よかろう、英雄王よ。相手になろう。 だが心せよ。魔王を倒せるのは勇気あるものたち……勇者だけだ! 王ではない!邪悪に立ち向かう気高き意思が無き高慢たる王に……余は殺せぬ!」 「黙れ!出し惜しみはなしだ……。食らうがいい!天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!」 かつて混沌から天地を切り離したその剣が発生する暴風は、擬似的な空間断層すら引き起こす。 その暴風による空間断層に耐えられる存在はない。 だが、とっさにラーヴァナの前にヴィマナが舞い降り、己の盾になる。 ヴィマナはその機体の三分の一を砕かれながらも、まだ機能は停止せず、その暴風を食い止める 全てを素粒子へと打ち砕く死の暴風はラーヴァナを粉微塵にし、 周囲の10mの地面すらも完全に抉りとり大きなクレーターを作り出す。 もはや、ラーヴァナのいた痕跡は、足首の一部分だけにすぎない。 ヴィマナの強靭な装甲はエヌマ・エリシュですら軽減したのだ。 『なるほど。乖離剣エアか。確かに凄まじい威力だ。素晴らしい威力だ。 さすがに天地を切り開き、混沌から秩序をもらたした剣だ。』 「―――!!?」 その空中から響き渡る声に、さすがの英雄王も狼狽する。 なぜなら……その声は今彼が打倒した敵そのものだったからだ。 『だが……その剣は神が振るった神剣! そして、貴様はランクこそ下がっているが最大の神霊適性を持つ英霊!! それでは余は殺せぬ……。殺せぬわ!王では余は殺せぬわ!!』 そう、ギルガメッシュが振るう乖離剣エアは、かつて知恵の神がウルリクンミの両足を切り落とした 天地を切り離した神剣である。 最高位の神エアが振るった神剣に、ランクこそBに下がっているものの、最大の神霊適正を持つ英雄王。 その攻撃は耐神性を持つラーヴァナに通用するか。 その答えは、今やほぼ完全に肉体を再生しつつあるラーヴァナ自身が答えそのものだ。 「英雄王よ。貴様の敗因はただ一つ。貴様は乖離剣に頼りすぎた。それだけの話だ。」 ……もはや分かり切った結末を語ることはない。 光り輝く英雄王は、漆黒の魔王に飲み込まれるだけなのだから。 その間に脱出したライダーと士郎。 だが、もはやライダーには戦う力が残っていないことは、本人が一番知っていた。 「どうするんだ? ライダー。もうアンタの宝具は使えない。なら……。」 「いいや、サンチョ、いや、少年よ。 それでも、吾輩は騎士なのだ。 騎士たるもの、強大な邪悪を見過ごすなかれ。虐げられるものを見過ごすなかれ。 ……吾輩は偽物の、ただの道化だ。それでも、その誓いだけは、嘘でも偽物でもない。」 ああ。そうか。この人は狂ってなどいなかったのだ。 ただ、真実の誇り高き騎士であらんとしていただけなのだ。 ……そんなものは、最早どこにもないというのに。 そして、いま再び風車に突撃したように、彼は風車よりはるかに巨大な敵に立ち向かおうとしている。 「ならば、私が貴様に力を貸そう。英雄狂よ。」 その瞬間、どこからともなく大量の蝙蝠が空中より飛来し、ざざざざと一か所に収束する。 そこに存在していたのは、蝙蝠の塊ではなく、一人の血塗られた杭を持つ長身の男だった。 ランサー、ヴラド・ツェペシュ 串刺し公として恐れられた彼がついに本格的に参戦したのだ。 「……串刺狂。何故、そなたは吾輩に力を貸すのだ?」 「理由だと?そんなものは一つだけだ。 奴は、ラーヴァナは悪だ。私は悪の存在を許すことはできぬ。断じてな。 あのような邪悪によって犠牲にされる市民を見捨てるわけにはいかぬ。」 そう、かつてヴラドは征服王メフメト2世の侵略に対して、 大軍に対して立ち向かった経歴のある英霊だ。 ならば、メフメト2世よりはるかに無慈悲で残忍な殺戮を行うであろう魔王ラーヴァナを放置できるはずもない。 その意思だけは、疑う余地はなかった。 そして、とうとうヴラドとラーヴァナの戦いが始まった。 英雄王の最後のハルペーによる攻撃によって彼の胸には大きく傷が走っているが、そんなことは問題で花い。 しかし、神代の魔王と恐れられた ラーヴァナと、中世の英雄であるヴラドでは、神秘の蓄積が違いすぎる。 まともに戦っては勝ち目はない。 だが、彼の固有スキル:軍略D+は不利な情勢やゲリラ戦を行うときにも有利な補正を得られる。 何とか、敏捷で勝るヴラドは必死の回避により、筋力Aの膨大な破壊力を持つラーヴァナの攻撃を回避し、 手にした長槍のような血塗られた魔杭で剣や矛の一撃をそらしていく。 だが、ついに、ウラドの左腕の傷からまるでパイルパンガーにように突き出された血液で構成された魔杭がラーヴァナの腕を貫く 「喰らえ!『餓え渇く鮮血の粛杭(カズィクル・ベイ)』!!」 ヴラドの宝具、餓え渇く鮮血の粛杭 それは、この杭で傷つけられた者の血液を媒介とし、次なる杭を生成する。 魔杭によって傷つけられたラーヴァナの血液は鋭い無数の杭と化し、ラーヴァナを体内より爆裂させる。 体内から生えた杭によってハリネズミのようになった彼はそれでも動じない。 「なるほど。串刺狂よ。確かにそなたは吸血鬼の属性は持っているが、同時に人間としての属性も持っている。 それならば、余を多少なりと傷つける事もできよう。だが……。」 伝承上で語られる吸血鬼の能力を再現する能力があるとはいえ、 彼は本来何の因子も持たないただの人間であった。 それならば、ラーヴァナの宝具「羅刹王」は発動しない。 だが……。 「愚か者め。人である事を捨て去り、魔へと堕落した半端者が余に勝てるか! 貴様と余では、魔としての純度が違いすぎるわ!!」 だが、しょせんそれは再生速度が遅くなるというだけの話。 もはやヴラドは通常の人間ではなく、吸血鬼としての属性が付与されている。 それに後天的に吸血鬼としての属性を付与された中世の人間であり半魔と呼べるヴラドと、 神代の時代に魔王と恐れられたラーヴァナでは魔としての純度があまりに違いすぎる。 同じ属性ならば、より純度が高い方が勝利するのが絶対の法則。 ヴラドでは、ラーヴァナには決して敵うはずがない。 そして、ラーヴァナの無慈悲な一撃はヴラドの心臓を貫く。 だが、心臓を貫かれながら、彼は不敵な笑みを浮かべた。 「確かにな……。もはや人から外れた私の攻撃は貴様には通じない。だが……。」 「だが……貴様の行動を封じることはできる!」 その瞬間、ラーヴァナは気づいた。 彼の足元。そこには彼自身が流した血。 そして、ヴラドがこっそりと地面に流し続けた大量の血によって彼の地面は血の海になっていることを。 「吼えろ!『餓え渇く鮮血の粛杭(カズィクル・ベイ)』!!」 その瞬間、ラーヴァナの地面の血の海から大小無数の鋭い杭が飛び出て 彼の腕を、脚を、胴体を、顔をあらゆる場所を串刺しにする。 心臓を貫かれ、肉体を失いながらも、宝具を維持するため必死で肉体を維持しながらヴラドは叫ぶ。 「行け!ライダー!見せてみろ!貴様の誇りを私に見せてみろ!」 その瞬間、今まで隠れていたライダーがロシナンテに跨り、ランスを構えながら、 串刺しにされ、身動きの取れないラーヴァナに突撃する。 「騎士たるもの、悪を前に膝をつく事勿れ、正義を前に果たさざる事勿れ。 我こそは騎士ドンキホーテ! 騎士道を為す者! 魔王よ!吾輩の槍の前に倒れるがいい!!」 「第七のマスターが令呪の名の下に命ずる。 ライダー!奴の心臓を貫け―――!!」 瞬間、士郎の令呪の力により、ライダーはまさしく彗星となった。 ペルレフォーンとほぼ同じ速度でロシナンテは大地をかける。 そのランスを構えて突撃する姿に、杭に刺し貫かれて身動きが取れない魔王は再び恐怖を覚えた。 「プシュパカ・ヴィマナ支援砲撃要請!撃てぇ!!」 プシュパカ・ヴィマナから放たれる無数の魔力弾や魔力レーザー。 そして、ラーヴァナは力づくて腕の部分の杭だけ破壊し、弓を引き絞り撃ってくる強弓。 一本目の矢がライダーの兜を破壊し、もう一本が鎧を破壊し脇腹に深く突き刺さる。 魔力レーザーはライダーの左腕を切り落とし、魔力弾が右肩の鎧を破壊し、ロシナンテの脇腹を大きくえぐる。 それでもなお、ライダーには致命傷を与えられない。 ライダーの固有スキル:錆び付いた英雄譚(ラスト・ファンタズム) それは、英霊が近代より古いものであればあるほど、アロンソ・キハーナに対する行動のファンブル率が上昇する。 さらに幸運:A+の力により、彼の攻撃は全て致命傷には至らない。 そして、ヴラドが完全に消え去る寸前、杭によって身動きの取れないラーヴァナの心臓をライダーのランスが貫く。 英雄王のハルペーによって胸に大きな傷を負っていたラーヴァナでは、その攻撃に耐えうるはずもない。 それを見て、ヴラドは満足そうに無言で消え去り、ラーヴァナも心臓を貫かれながら満足そうに高笑いする。 「く……くくはははは……ははははは! 貴様が、貴様こそが余の死か……。 最高だ、お主は最高だぞ、英雄狂。 そうだ。化け物を滅ぼせるのは人間だけだ。魔王を殺せるのは勇者だけだ」 ラーヴァナの宝具「羅刹王」は純然たる人間には通用しない。 そして、ドンキホーテは妄想に生きたただの人間でしかないのだ。 さらに、サーヴァントは心臓を破壊されれば消滅する。それは宝具の加護を失ったラーヴァナであろうと例外ではない。 「感謝する魔王よ。我が妄想物語に付き合ってくれて。」 「何を……いう……。そなたの信念は、妄想などでは……ない。 胸を張れ……。そなたこそが、魔王を倒した騎士なのだから……。」 「礼をいうぞ……。余を救ってくれて……。そなたこそが……真の……騎士……、」 ラーヴァナは風になった――― ドンキホーテが無意識のうちにとっていたのは『敬礼』の姿であった―――――― 涙は流さなかったが 無言の男の詩があった――― 奇妙な友情があった―――
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/940.html
【元ネタ】シェイクスピア作『夏の夜の夢』その他ヨーロッパの妖精伝承 【CLASS】キャスター 【マスター】 【真名】オベロン 【性別】男 【身長・体重】130cm・30kg 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力E耐久E敏捷D魔力A+幸運A宝具A 【クラス別スキル】 陣地作成:A 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 異界化した”神殿”である”妖精郷”の作成が可能 道具作成:A 魔力を帯びた器具を作成できる。 魂を魅了する薬の製作すら可能。 【固有スキル】 神性:D 豊穣の神フレイを起源とする神性。 精霊詠唱:A 呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。 大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。 歌や踊りを媒介にした幻視・幻覚の術のほか自然干渉系の魔術に長ける。 空想具現化:- マーブル・ファンタズム。 世界の触覚である精霊が有する異能。 自己と世界を直結させ、自身の思い通りに世界を改変する。 サーヴァントであるためこのスキルは封印されている。 【宝具】 『夏の夜の夢(フェアリーテイル・ナイツドリーム)』 ランク:A 種別:結界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人 固有結界。無数の妖精が歌い踊る夜の祝祭。 妖精達の魔力が最も高まる夏至の日を再現する。 この固有結界内ではオベロンの魔力は倍化し、全スキルがランクアップ。 さらにサーヴァントの状態では通常封印されている『空想具現化』の使用も限定的ながら可能となる。 【解説】 オベロンとはヨーロッパ中世文学における妖精の王である。 北欧神話の神フレイを起源とし、特にウィリアム・シェイクスピア作の『夏の夜の夢』における登場人物として有名。 そこではオベロンは妖精の女王ティタニアの王配であり、取替え子の親権争いを繰り広げる。 またシャルル・マーニュ伝説においてはユオン・ド・ボルドーに助力し、様々な魔法の道具をもってユオンを助けることとなる。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/108.html
あの第八次聖杯戦争から、およそ一週間の時間が経過していた。 柳洞寺から失われた大聖杯は、史上最高の錬金術師の手によって無事に修復され、無事に柳洞寺に収められていた。 そして、その後、士郎たちは、その平和がずっと続くと信じていた――――その最中。 新たな聖杯戦争がその幕を切って落とされる。 そして、召喚される七騎の英霊達。 黄金の鎧を纏ったサーヴァントは、士郎に向かって無情に告げた。 「すまないな。君に恨みはないんだが……令呪を持っているというのなら、これも運命だ。一つだけ忠告だ。早く自分のサーヴァントを召喚したまえ。そうすれば、せめてこの場は生き永らえられるだろうさ」 そして、士郎を守るようにして現れる光――――。 「君が、ボクのマスターなのかな? 初めまして、セイバーのサーヴァント、ただいま参上、ってとこかな」 黄金のサーヴァントの息をもつかせぬ連続攻撃を、顔色一つ変えずに弾き返した少女は、士郎に向かって微笑みかけた。 そんな中、未遠川に船を浮かべて戦に乗り出したギリシャの大英雄は、狂戦士・鉄鼠の襲撃を受ける。 五十人の英雄を乗せた偉業船は、しかし、八万四千という圧倒的な数の暴力の前にあえなく敗れ去る。 「すまん、メディア。君だけは生きてくれ」 「……なんで? 私なんて、利用するだけの道具じゃなかったの!?」 「――――君には何もしてやれなかった。ヘラに心を弄ばれていたのが分かっていても、それをいいことに、操られた君の心につけ込んだ。だから――――せめて、これくらいはさせて欲しい」 男の言葉に、返すべき一言も思いつかず、少女の姿をした魔女は、迷宮の闇に消えた。 「頼む、セイバー……虫のいい話だとは分かっているけど……」 「だいじょぶだいじょぶ。何とかなるって」 虫の良すぎる士郎の申し出をあっさりと引き受けた少女に、士郎は危惧と不安を抱く。その少女の在り方はあまりに歪。しかし、楽天的に過ぎる少女の笑顔に、どこか懐かしい気持ちを抱いたことは事実。 そして、士郎とセイバーは、未遠川の岸辺に倒れている、一人の少女の姿を見つける。 「……私に教えられることはそれだけよ。あんな無数の鼠の化け物なんて、私には見当もつかないわ」 目を覚ましたメディアが出会った少年と少女。その生き方は、あまりにも歪で、そしてあまりにも美しかった。 存在し続けるための魔力は、ばれないようにこっそり士郎からラインを繋いで供給させてもらった。自分はサーヴァントではない、それどころか、その宝具によって作り出された単なる影に過ぎない。しかし、それでも、メディアの記憶を持っている。だからこそ、分かるのだ。自分は作り物でしかないメディアの感情をコピーされた、作り物の存在であることを。 だからというわけでもないが、正真正銘の自分というものが欲しい。そう願った少女もまた、聖杯を求めて戦いに参加することにする。 せいぜい利用してやろう。そう思って士郎とセイバーの下に身を寄せたメディア……しかし、それでいて、少女はあまりにも歪過ぎる士郎とセイバーの姿から目を離すことができない自分を感じていた。 無数の砲列を誇るアーチャーが柳洞寺に潜んでいることを知った士郎とセイバーは、キャスターと凛、紅蓮の焔の名に相応しい二人と出会う。士郎がセイバーのマスターであることを知った凛、そしてキャスターの劫炎がセイバーに襲い掛かる。しかし、その時、柳洞寺の山門から突き出した膨大な砲撃が襲い掛かる。脈絡もなく姿を現した黄金の槍兵に救われた士郎と凛は、ランサーと共闘することになり、襲い掛かる無数の砲撃をかわしてどうにか敵を倒すことに成功する。 しかし戦いが終わった直後のバーサーカーの強襲によりキャスターは重傷を負い、セイバーは行方不明。いつまで待っても帰らない士郎とセイバーを心配して夜の街へと出たメディアは、ランサーの命と引き換えの最終宝具の発動により、辛うじて逃げおおせた凛とキャスターと出会う。二人は、バーサーカーとの戦いにより重傷を負った士郎を抱えていた。 「だって、頑張って頑張って、頑張ってみんなを助けたのに、みんなボクを裏切ったんだよ? おかしいって思わないかな、士郎」 メディアの手によってどうにか快復した士郎が出会ったのは、アサシン、ラシード・ウッディーンの宝具によって、禍々しい魔女の姿に変貌したセイバーだった。彼女に率いられた無数の鼠の軍勢によって窮地に落とされる士郎とメディア。 そして、アサシンの宝具が二人を襲い、幻の楽園へと閉じ込められたメディアは、その幻覚の楽園の奥で、かつて自分がコルキスの地から連れ出した英雄の姿を見る。幻を振り払おうと顔を上げたメディアは、その英雄が士郎の姿を持っているのを見て、幻と知りつつも少しずつ、その幻の楽園の中に囚われていく。 「妄想に溺れるのは人の勝手だが、それはただの人形遊びと変わるまいよ。コルキスの王女殿、所詮、君には人間と関わっていくのは無理だということか。ああ、失礼。君は、王女様の姿を真似た人形だったか。ならば、人形遊びが似合うのも納得、といったところか。では、一生、幻影に溺れて幸福に暮らすがいい」 しかし、その時、楽園の中に忍び込んだ、どこか皮肉げなキャスターの囁きが、メディアの心に纏わりついた霧を撃ち砕いた。 「馬鹿な! 何故だ、何故、幻影に浸ろうとしない!? 貴様らが思い描いた全てがそこに約束されていたのだぞ!? だというのに、何故貴様らは、何故だ、何故だ、何故だアアアアア!?」 「決まっているじゃないですか。どこかの馬鹿の言葉通りになるのが気に入らなかった、それだけですよ。だからセイバー、いい加減に目を覚ましなさい! 『破戒すべき全ての符』――――!!」 幻覚を振り払ったメディアの破戒の短剣がセイバーの体を捉え、アサシンの生み出した魔女の呪縛を撃ち砕く。狼狽するアサシンは、マスターである慎二を見捨てて逃げようとするが、その前に立ち塞がったセイバーは、その剣でアサシンの胸板を貫いた。 「そうだね。ボクの理想は間違ってなかった、って信じたいけど、その前に、士郎を見捨ててはいけないもんね。だから、さよなら、『景仰すべき啓示の剣』」 純潔を意味するその剣は、アサシンを貫くと同時に、粉微塵に砕け散った。 「士郎、ボクとデートしようよ、デート」 「ちょっと待て、ジャンヌ。お前一応聖女だろうが。そんなことしていいのかよ!?」 「だって、純潔の剣は壊れちゃったもの。ボクの純潔を奪ったからには、責任はちゃんととってくれるよね」 「いや、だって、その……メディアも何か言ってくれよ」 「分かりました。それでは、ジャンヌ、ここは三人でどうでしょう?」 「って、それフォローになってないって! 大体、二人一緒なんて、良くないぞ」 「当たり前でしょう。第一、ギリシャにおいて純潔を司るのは私の怨敵であるヘラですよ。何が嬉しくて敵性文化に合わせなければいけないのですか?」 「敵性文化、って、それ何か違うから! って待てジャンヌ、そこ、胸が、うわああああああ!!」 そんな騒がしくも幸せそうな光景を見守りながら、凛は衛宮家の縁側で溜息をついた。ジャンヌが士郎をからかう。メディアが煽る。キャスターが奈落に落とす。士郎に一方的に不利なローテーションが組まれているようだが、問題はない。何より、微妙に幸せそうな顔が何かむかつく。そんなわけで――何がそんなわけだかは知らないが――凛もまた、士郎をからかってやるべく、かしましくも幸福な輪の中へと飛び込んでいった。
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/3212.html
【元ネタ】三国史記 【CLASS】アサシン 【マスター】なし 【真名】杜魯 【性別】男 【身長・体重】162cm・55kg 【属性】秩序・悪 【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運C 宝具D 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を絶つ。 クラス補正により与えられた申し訳程度の能力だが、標的を目の前に殺気を押し殺す能力は極めて優秀。 【固有スキル】 無力の殻:B 宝具を発動するまではアサシンはサーヴァントとして感知されなくなる。 殻というより、唯一の武器である宝具以外は正しく無力な存在である。 抑制:A 攻撃寸前まで殺気の一切も出さない暗殺者の技。 Aランクともなれば武器を握る瞬間まで殺気が窺えない。 無力なる存在が極限の緊張状態で偶発的に得たスキル。 プランニング:C 対象を暗殺するまでの戦術思考。軍略とは異なり、少数での暗殺任務のみに絞られる。 無力であるが故に強者の意識の間隙を見抜く。 【宝具】 『撫我則后・虐我則讎』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 “此は弑逆に非ず”とし、自らの王を殺した逸話の具現。 アサシンの持つ刀には“王殺”の特性が宿り、特に暴君には絶大な効果を発揮する。 暴君に対してはあらゆる加護・祝福・物理的な頑強さを一切無視して深手を与えるが、 王でない者に対しては一般人が振るう平凡な一振りにすぎない。 【解説】 高句麗5代王の側近にして弑逆者。 在世51年頃、王は日増しに暴虐になり、座る時は必ず人の上に座って、寝る時は人を枕にした。 この時に人が動けば殺し、諫言する家臣も弓で射殺した。 側近であった杜魯は、このままでは自分も殺されてしまうと恐れて泣いたが、 ある人から「一人前の勇者が泣くな。君主とは自分に優しくしてくれる者を言うのであり、 自分を虐げる者は仇敵である」と言われた。 この言を聞いて杜は、もはや国民の仇敵である王を殺すことを決心した。 王が杜に座ると、隠し持った刀で殺害した。王は慕本原に埋葬され、慕本王と諡された。 【コメント】 適正クラスはアサシンのみ。