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人気のない深夜の家電量販店。 様々な電化製品が連なるそんな場所で蠢く一つの影があった。 それを"人影"と表現しなかったのは、影の正体がヒトよりもずっとずっと小さい外見の生物だったからである。 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (.;・∀・)< 何のキャラになるかと思ったら……これかぁ ( ) \__________________ | | | (__)_) 今となっては懐かしのキャラクターと言ってもいいアスキーアート・モララーに扮した書き手がいた。 彼こそは「2ちゃんねる・バトルロワイアル」のメイン書き手の一人、◆m8iVFhkTec(モララー・ザ・カオス)である。 その筆の速さと広い守備範囲で様々なキャラクターを時にカオスたっぷりに描いてきた彼は、人外とはいっても小さな小さな生物となっていたのだ。 というのも、該当ロワで最初にキャラクターの退場を描いたキャラクターがそれであったからである。 「これがウチのロワ準拠だったら、アレが使えるはずなんだけど……」 そう呟いたモララー・ザ・カオスが両の手にグッと力を入れた。 ス○ー・ウォーズのライト○ーバーならブゥン、と音が鳴ったかもしれないが、それに似たような武器が音も立てずに右手に現れる。 まだ誰の血も吸っていないというのに、その刃は紅に染まっていた。 「よかった、これならまだ戦えないこともないか」 モララー・ザ・カオスはホッと胸を撫で下ろした。 この刃は、モララーの出典元である有名FLASHムービーの『Nightmare City』での設定に準拠したものである。 つまり、刃ばかりではなく高くジャンプして空中で切り合いを演じるだけの身体能力も備わっていることになる。 「でも、これだけじゃ正直不安なんだよねぇ……」 何せ、ロワ書き手というものはどいつもこいつも一筋縄ではいかない相手だ。 登場キャラクターを考えてみても、ファンタジーの域に到達したキャラクターがごまんといる。 おまけに2ちゃんねるロワも例外ではないが、支給品にしたって普通のものの方が少ないくらいなのだ。 メイン書き手とはいえ、歴史の浅いロワの出であるモララー・ザ・カオスにはその辺りが不安要素として頭にこびりついていた。 この姿も決して戦えないわけではないが、他のロワを見渡してみれば素の力では弱者の方に属するかもしれないと考えている。 つまり、真っ向勝負を挑むのはあまりに無謀であると断じたのだ。 「ボクがさっさと退場しちゃったら、2ちゃんロワが全然目立てないからねぇ」 モララー・ザ・カオスはため息をついた。 かと言って、何もせずに日和見に徹したところで自分が、そして自分の出身ロワが目立てないことに変わりは無い。 それなりのスピードで回していながら、なかなか話題に上らない自分のロワに、そして自分の作品に。 どうにかしてこの機会にもっと光を当てる方法は無いものか……モララー・ザ・カオスがしばし考え込んだ。 「う~ん……考えれば考えるほど何すりゃいいのかが分からないぞ……」 長きに渡る思考の末に、モララー・ザ・カオスが一つの結論に辿りついた。 「とりあえず、他の人たちがどうしているか様子見……いや、勉強させてもらおう。 マーダーが多いのか、対主催が多いのか、それとも単にワイワイしたいだけなのか…… それを見極めてから方針を決めるのでも遅くはないよね、うん」 言い聞かせるようにして、モララー・ザ・カオスは家電量販店の中を歩きだした。 そして、いくつか目当ての品を手にし、ポイポイとデイパックへと放り込んでいく。 ICレコーダー、デジタルビデオカメラ、集音マイク…… 「これだけあればいいかな」 ひとしきり、録音や録画機材を漁ったモララー・ザ・カオスが満足げな表情を見せた。 「幸いにもこの小さな体なら、隠れる場所には困らないだろうからね。 どこか人の集まるところに行って、有名な人を探してその行動を追ってみよう。 映像や音声を記録して、書き手としての生き様を吸収できるだけ吸収させてもらおうっと」 こうして、決意も新たに一人のニューカマーが闇へと飛び出した。 研究熱心な彼が何を見て、何を学ぶか……この時点では誰も知る由も無かった。 【一日目・深夜/E-2/家電量販店】 【モララー・ザ・カオス(◆m8iVFhkTec)@2ちゃんねる・バトルロワイアル】 【状態】健康 【外見】モララー@AA(Nightmare City) 【装備】なし 【持物】基本支給品、不明支給品1~3、ICレコーダー、デジタルビデオカメラ、集音マイク、交換用バッテリー 【思考】 基本:他の書き手の行動を記録して研究する 1:人の集まるところで、出来れば有名書き手を見つけて尾行したい 025 OliveOil Lost ◆時系列順に読む 027 「マグニスさまだ豚だって?」 「マグニスさま『が』豚じゃないかぁ!!」 025 OliveOil Lost ◆投下順に読む 027 「マグニスさまだ豚だって?」 「マグニスさま『が』豚じゃないかぁ!!」 モララー・ザ・カオス [[]]
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日曜の礼拝の後、サーベルト兄さんのお墓の掃除をして家に帰った私は、メイドさんたちにからかわれた。 ついさっきククールが、真っ赤な花束を抱えて訪ねてきたばかりだという。 やだもう、タイミングが悪いんだから。 お墓の周りにちょっと雑草が生えてて、それを素手で引っこ抜いて、手に着いた土をスカートに擦りつけたりなんかしたから、今はお世辞にも綺麗な格好とは言い難いのに。 ……べ、別にいいんだけどね。 旅の間は、埃まみれ泥まみれの姿を散々見られてるんだし、そもそもククールの前に出るのに特別綺麗にする必要もないわ。 なのにメイドさんたちは、私が何かを言う前に掌とスカートの泥を落とし、髪の乱れまで直してくれる。 そして声を揃えて『お綺麗ですよ、お早くどうぞ』なんて言ってくれる。 何か勝手な想像されて、勝手に盛り上がられてるんだけど、ククールがこうして訪ねてきてくれるようになって、 あの調子でメイドさんたちに愛想を振り撒いてお近づきになろうとするから、私はその毒牙を何とか阻止しなきゃいけなくて。 そうするうちに、それまで上手く接することの出来てなかった彼女たちと、少し仲良くすることが出来るようになった。 「ありがとう」 なので、私は素直にお礼を言って、二階へ上がった。 なのに、私の目に飛び込んできたのは、恭しくお母さんに花束を差し出すククールと、嬉しそうな笑顔でそれを受け取るお母さんの姿だった。 ……何よ、これ。 「ゼシカ、帰ってたの? だったらククールさんに挨拶くらいしなさい。いくら親しい仲とはいえ、礼儀を軽んじてはいけませんよ」 何よ。お母さんなんて初めはククールのこと、うさん臭そうに『あなた、からかわれてるか、騙されてるかしてるんじゃないの?』とか言ってたくせに。 今ではすっかり仲良しになっちゃって、花なんか貰って喜んだりして。 「お帰り、ゼシカ。……って、オレが言うのは変か」 何よ! ククールなんて最近は訪ねて来ても、お母さんとか使用人たちとばっかり仲良くして。 私のことなんて、ほったらかしじゃないの! 気が付いたら、格闘スキルを極めたスピードで一気に距離を詰めて、思いっきりククールをひっぱたいていた。 「あんたは女だったら誰でもいいわけ? よりによって、お母さんにまで!」 怒りたいのか、悲しいのか、一人だけ取り残された気がして寂しいのか。 とにかくこの場にはいたくなくて、私は家を飛び出した。 村の中を歩いているうちに、少しずつ頭が冷えてくる。 そうして考えてみると、いくら女好きのククールだって、軽い気持ちでお母さんを口説こうとする程の節操無しではないんじゃないかって思い当たる。 さっきだって浮ついた感じじゃなく、結構いい雰囲気だった。 ううん、さっきだけじゃないわ。 私といる時は、言葉も汚くて態度も悪いのに、お母さんの前ではすごく紳士的に振る舞ってる。 なんだかんだ言ったって貴族の出身だし、ちゃんとしてる時の立ち居振る舞いには品があるのよ。 お母さんも、そういう所が気に入ってるみたいだし。 それに、お母さんは娘の私から見ても美人だし、私よりもずっと女らしいし、胸の形も私より綺麗なんじゃないかって、思うことがある。 ……もしかして、本気? いつの間にか教会まで戻ってきていた私は、兄さんのお墓に訴えていた。 「兄さん! 私、ククールを『お義父さん』って呼ぶのだけは、絶対にイヤよ!!」 「当たり前だ、そんな呼び方されて、たまるか」 いつの間に追いかけてきてたのか、私が叩いた頬を撫でながら、ククールが後ろに立っていた。 「お前さあ、すぐに暴力に訴えるのだけは何とかしろよ。ゼシカに本気で殴られて首の骨折らずに済む人間って、多分世界中探しても五人もいねぇぞ」 わかってるわよ、自分が暗黒神と素手で殴り合えるくらいのバカ力になっちゃってるってことくらい。 でも、ククールが私を怒らせるようなことするから悪いんじゃない。 他の人が相手だったら、私だってこんな風に感情が抑えられなくなったりしないんだから! 「とりあえず弁明するとだな。マイエラ地方では、今日、五月の第二日曜ってのは『母の日』っていって、母親への感謝を表す日なんだ。一般的には赤いカーネーションを贈ることになってる」 「……私、そんな日があるって、初めて聞いた」 「らしいな、アローザさんも知らなかったし。考えてみれば、マイエラとリーザスとは海で隔てられてるんだし、文化や風習が違うってのは十分ありえたんだよな。それを計算に入れてたら、ヤキモチ妬きのゼシカに殴られずに済んだのに」 「私、ヤキモチなんて妬いてない!」 「おまけに意地っ張りときてる」 「決めつけないでよ!」 でも、それはそれとして、疑問に思わずにはいられないことがある。 「だけど、どうしてククールが、私のお母さんに『母の日』の贈り物なんてするのよ?」 「それは、近い将来、『お義母さん』って呼ばせてもらっていいかを訊くために」 ………………………………。 「お母さん、何て言ってた?」 思いがけない言葉すぎて、ちょっとピントのズレた質問をしてしまう。 「う~~~ん、要約すると、『あんな短気で頑固で乱暴者の娘を、それを承知で欲しいと言ってくれる人は他にいないだろうから、よろしく頼む』って感じかな」 ……お母さん、一体私のこと、何だと思ってるの? 「って、ちょっと待ってよ。どうして私の頭の上を素通りして、いきなり二人でそういう話をしちゃうわけ? 普通は、私に先にプロポーズとかしない?」 「誰がいつ素通りしたんだよ? オレが何度プロポーズしても、ゼシカは無視してんじゃねえか」 「私はプロポーズなんてされた覚え、一度も無いわよ。どっかの誰かと間違えてんじゃないの?」 「してるだろ、何度も。『毎日、朝起きて初めに見るのはゼシカの可愛い寝顔がいいな』とか、『オレの腕をゼシカ専用の枕にしないか?』とか、他にもいっぱい!」 ククールは真剣そのものの顔をしている。 …………バカ? いや、うん、知ってたんだけどね、ククールがバカだってことは。 だけどちょっと、私が理解してたよりも更に深刻なバカだったみたい。 「悪いけどそれ、本気に受け取る人はいないわよ。むしろ本気に受け取ったら、ヒくと思う。良かったわ、私、冗談だと受け取っておいて」 今度はククール、ちょっと傷ついたようにスネた顔をする。 ああダメだわ。数分前まで本気で怒ってたはずなのに、どうしても怒りが長続きしない。 なんてズルい男。 「それでもね、私の気持ちを先に確認するべきだっていうのには変わりないわよ。今回のことは、ちょっと先走りすぎじゃないの?」 「だってゼシカ、オレのことは好きだろ?」 言葉が継げなかった。 「オレはこの通りの絶世の美男子だから、『外見の良さを鼻にかけた中身空っぽ男』って思われがちなのは気づいてたさ。 だから必死で紳士ぶって、少しでもゼシカの周りの人間に気に入られようとしたのに、その健気な男心も知らず、ヤキモチ妬きまくられて、結構辛かったんだぜ。 そろそろ素直に言ってくれよ、『ククールが好き』だって。『他の女にイイ顔しないで』って。一言言ってくれるだけで、オレはゼシカ一筋になれるのに」 何よ、これ。何で『オレは全部お見通し』って顔するのよ。 「あんたの……そういうとこがキライなのよ」 「じゃあ、他のとこは好きなんだ」 「そういう言い方もキライよ!」 「何だよ、オレはゼシカのヤキモチ妬きも、意地っ張りなところも全部好きなのに」 サラッと言われた言葉に、胸が鳴った。 「あー、だけど、すぐに手が出るところだけは、やっぱり何とかしてもらいたいかも……って、ゼシカ? どうしたんだよ、急に俯いて。人と話す時はちゃんと目を見て話せって、いつもゼシカが言ってんだろ」 だって……顔が上げられないんだもの。多分、私、真っ赤になってる。 身長差があって良かったわ。 おかげで下を見るだけで、そんな顔を隠すことが出来る。 「下向いてごまかしても、耳も首も真っ赤だぞ」 何よ! バレバレなの!? 「だから! そういうとこがキライだって言ってるの! 仕方ないじゃない、『好き』なんて言われたの初めてなんだから!」 「えっ……オレ、言ったこと無かったっけ?」 「ないわよ、一度も」 だからって、こんなに動揺しちゃう自分が情けない。 「そりゃあ……何ていうか、ゴメン、オレが悪かった」 「謝らなくていいわよ」 「これからはもっと、マメに言うようにする」 「いいわよ、無理しなくて」 「ゼシカにはストレートに言う方がいいんだってわかったから、もう一回やり直すよ。ちゃんと顔を上げて聞いてほしい」 いやよ、恥ずかしいもの。 「ゼシカ、頼むから」 何と言われようと、無理なものは無理。 「……しょうがねえなぁ、もう」 呆れたような声と同時に、膝の後ろに腕が回され、身体を持ち上げられた。 いつもと逆で、頭一つ下の所に、ククールの顔がある。 「ば……バカバカバカ! おろしてよ! おろしてってば!」 ポカポカと頭を叩いても、肩を掴んで引きはがそうとしても、ビクともしない。 「キスしてくれたら、おろす」 この男は、よくもこういうことを、ぬけぬけと。 「……じゃあ、動かないでね」 私は、ククールの両肩に手を置き、慎重に位置を確かめる。 そして、思いっきり頭突きをくらわせてやった。 「……っ、いってえ~~~~~っ」 アホなこと言ってくれたおかげで、少し冷静になれたわ。 「調子に乗るんじゃない!」 それでも腕が緩まないあたり、しぶといというべきか、落とさずにいてくれるのは紳士だと思うべきか。 「だって、真っ赤になって照れるゼシカは可愛すぎる」 ああ、もう、また。 そんなにアッサリと『可愛い』なんて言わないでほしい。 「好きだよ」 ダメ、身体中の力が抜けてしまう。 「オレのお嫁さんになって。『うん』って言ってくれるまで、おろさない」 ズルい、こんなの。 こんな綺麗な目で見つめられて、こんな優しい声で囁かれて、逆らえるわけないじゃないの。 「……うん」 ククールは優しいから、いつもは私に勝たせてくれるけど、いざという時には絶対に自分の思いどおりにしちゃう。 私はいつも、振り回されっぱなし。 だけど、それを不思議と心地よく感じる自分を否定できない。 ふと、いつもは私の頭の上にあるククールの額が、ちょっと赤くなってるのに気がつく。 「頭突き、痛かった?」 「そりゃ、まあ、普通に」 今は私の方が高い位置にいて、それで気が大きくなってしまったのか、普段は絶対に届かないその場所に、そっと唇を落とした。 「ごめんね」 「額より、ビンタされた頬の方が痛いんだけど」 ククールは、しれっとした顔で言う。 それは、頬にもキスしろってこと? 調子に乗るなと、また怒ってやりたかったけど、こういうアホな部分を外に出してくれてないと、きっと私はククールにドキドキしっぱなしで、身がもたないかもしれない。 ククールもそれがわかってるとしたら、負けっ放しみたいで、ちょっと悔しい。 なので、何とか一矢むくいてみたくて、頬にキスするフリをして、不意に唇にキスしてみた。 そしたらククールは、今まで見たことが無いような驚き顔で、目をパチクリさせる。 私は何だか、それがとっても気分良かった。 なのに、その夜、ククールに念入りに反撃されてしまい、『この方面でオレに勝とうなんて10年早い』と言われてしまった。 何とか3年くらいで勝てるようにならないかと、精進してみるつもりでいる。 終
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~裳丹高校・学生寮入口~ コソッ… 木の陰から学生寮の入口を覗く零軌。こんな夜中だというのに入口の前には見慣れぬ女性たちが立っている。 零軌「あれは…一凛さんたちを追っていたやつら…さっそく手を回してきたか。寮には戻れないわねぇ」 スカイ「んっ?」 リヴィ「どうしたスカイ?」 スカイ「標的が現れたよ。そこの木の陰!」 リヴィエラたちが零軌に気づく。 零軌「まずい!」 ダッ! 寮を背に走り出す零軌。 リヴィエラ「逃がすかよ!」 ~ミストラルシティ・裏路地~ 裏路地を一人歩く少女。 ???「…」 その顔をうかがい知ることができないくらい深くフードを被り、コートを身に纏っている。彼女はとある任務でこの街に来ていた。 ???(今までにない任務。諜報員同士で協力しての任務なんて…) 諜報員同士は同じ支部でも顔を合わすこともない。その諜報員が組んで任務にあたることなど前例がないのだ。そのことからも今回の任務の異常性がうかがい知れる。 少女はコートから電子端末を取り出す。そこには彼女への任務内容が表示されている。 「ミストラルシティの暗部を暴け。あの街には災厄が潜んでいる」 ???(先に潜入した59(ごくう)は手がかりを掴んだと言っていた。だがその後連絡が途絶えたまま…消されたと思ったほうがよさそうだね) 二人での潜入任務であったが、こうなればいつも通り一人での任務だ。 ???(59が消されたということは、ミストラルシティの諜報部も動きを見せるはず…。動きづらくなるか…) 手がかりも全くない状態。さらに諜報部も警戒してくるとなると任務を遂行するのは極めて難しい状態だ。さてどうしたものか。 ???「ん?」 少女の前方に何かが見える。 ???「だれか倒れている…?」 倒れた人影。制服を着ている。学生か。 ぜぇ…ぜぇ… 息はあるようだ。激しい運動でもした後のように息を切らしている。 ???(任務中だ…かかわるべきではないが…) なにか直感のようなものが彼女の脳裏をよぎる。 ???(この女を助けるべきだと直感が告げている…) 直感というのは今まで培った経験から導き出される面もある。彼女を助ければなにか今の手掛かりがない状態、膠着状態を打開できるかもしれない。そう直感が告げている。 ???(仕方がない…) 少女は倒れている女生徒に声をかける。 ???「大丈夫か?」 倒れている女生徒は息を切らしながらも応答する。 零軌「だ…だい…ぜぇ…ぜぇ…じょうぶ…よぉ…」 全然大丈夫じゃなさそうだ。ものすごく疲弊している。 零軌「ちょっと…追われてて……かくまって…もらえ…ないかしらぁ…」 事情を聴いてる暇もなさそうだ。とりあえずは彼女を連れてこの場を後にするほかない。 ???「仕方がないね」 ヒョイ! 少女はその小さなみなりで軽々と零軌を背負うと、裏路地を走っていくのであった。 零軌「…よろ…しくねぇ~」 そして翌日 ~裳丹高校・学生寮(一凛の部屋)~ 一凛「昨日私たちを襲ってきたやつら…あいつらの正体はわかったの?」 十一「はい。戦闘中に記録していた画像を美天(みそら)に解析して、治安維持委員(セキュリティ)のデータバンクから調べてもらいました」 十一の携帯端末に表示される画像。 リヴィエラ・キュリス:元大学生。一年前暴行事件を起こし、更生院(カリキュラム)へ。 スカイ・トーネード:窃盗事件を何回も行い、一年前更生院へ。 アンダー・アルス:中学校を卒業後、ミストラルシティの静寂機関(シジマキカン)へと就職。 一凛「全員能力に関する記述は消されているみたいね」 十一「みたいです」 一凛「あの水使い(ハイドロキネシス)と爆弾使いは更生院か。やっぱりって感じだけど…もう一人。アンダーって子は普通の会社に勤めてるみたいだけど…」 十一「先輩…静寂機関は普通の会社と言ってはいいか疑問に思われる会社なんです」 一凛「どういうこと?」 十一「静寂機関は能力研究を主に行っている会社なんですが黒い噂が多いんです」 一凛「黒い噂…」 ということはよくない話ということだ。 十一「噂…ではあるんですが能力者を被検体のモルモットとして扱い、使い捨てているとか。それに正確な情報はないんですがいろいろとそれ以外にもやばい連中とつるんでいるらしいとか」 一凛「ヤバイ連中ね…更生院の水使いと一緒にいたのをみるとその情報は正しそうね」 十一「『member(メンバー)』とも関係がありそうですね」 一凛「静寂機関を調べてみれば何かわかるかもしれないわね」 十一「まさか先輩…静寂機関に行く気ですか?」 バッ! 制服を脱ぎ、そそくさと着替え始める一凛。 一凛「そうね。それが一番手っ取り早そうだし」 十一「危険すぎます!」 一凛「でもこのまま何もしないわけにもいかないじゃない」 十一「それは…」 またリヴィエラたちが襲ってくる可能性もある。それに昨日の夜から行方不明な零軌の件もある。動かなければ事態は好転しない。 スチャッ! 帽子をかぶり変装完了!という様相で準備万端な一凛。 一凛「十一は治安維持委員なんだからこれ以上は足を突っ込めないでしょ。ここから先は私が行ってくる」 十一「でも…危険すぎます!」 一凛「大丈夫。やばそうになったら引き返すから。本当にやばい時は十一に連絡するし」 十一「…わかりました。無理はしないでくださいね」 十一はよくわかっている。一凛のことを止めても無駄だと。だから彼女は一凛のことをとめることはしない。 一凛「じゃあいってくるよ!」 バン! 部屋の窓を勢いよく開き、飛び出す一凛。 十一「先輩…気を付けて」 ~裳丹高校・学生寮入口~ ???「たしか…ここですよね」 学生寮の入り口に立つ人物。その腰には剣を帯刀している。 ???「え~と、とりあえず行ってみますか」 寮に入ろうとするが… 警備員「待て!ここは裳丹高校の生徒以外立ち入り禁止だ!」 警備員に止められる人物。 ???「えっ!そうなんですか!そんなこととは知らず申し訳ありませんでした!」 ぺこぺこと頭を下げる人物。 警備員「それに武器を持っているな。いったい何の用だ?」 ???「ここに私の親戚が…」 ~裳丹高校・学生寮(十一の部屋)~ 十一「ん~~!!」 ぬいぐるみを抱きしめ、ごろごろと転がる十一。 十一「だめだ!先輩のことが気になって他のことに手がつかない!」 コンコン! 部屋をノックする音。誰かが十一の部屋を訪ねてきたようだ。 十一「はい」 返事をする十一。 ガチャ! 部屋の扉が開く。そこに立っていたのは… メルト「ひさしぶり十一(シィイン)!」 十一「メルト!?なんでここに?」 予想外の来訪者に驚く十一。 メルト「用事があってミストラルシティに来たんだけど、シィインもミストラルシティの学校に通っていたから会いたくて来ちゃった!」 グッ! 抱き合う二人。 十一「まさかメルトが来るなんて思っていなかったよ!元気そうでよかった!」 メルト「シィインもね!」 十一とメルトはともに魔導都市メルディア=シールの出身。二人は親戚関係なのだ。 十一「メルトの仕事のほうは順調なの?」 メルト「ん~…」 険しい顔をするメルト。 十一「メルトは昔からおっちょこちょいだからまた迷惑かけてるんじゃない?」 メルト「そんなこともあったりなかったりするんだけど…。それはさておき、ここに来た理由が仕事の関係なんだよね」 十一「ミストラルシティに?なんで?」 メルト「メルディア=シールでちょくちょく問題があって私の仕えているガオミン様がいないと解決できなくてさー。この街にガオミン様がいるはずで探しに来たんだけれど…」 十一「あ~。そうなんだ。メルトのことだからミストラルシティの地図とかも見ないで急に飛んで来たんでしょ?」 メルト「そうそう!それで路頭に迷ってる感じで…シィインが通っている学校にたまたまたどり着いてよし!と思ってきたのが今ってことなんだよね」 頭に手を当てバツが悪そうに笑うメルト。 十一「やっぱりメルトだね。そんなところだと思ったよ。私にそのガオミンって人を探すのを手伝ってほしいんでしょ」 メルト「話が早くて助かる~!そうなんだよ!」 十一「いいよ!」 メルト「ありがと~シィイン!」 十一「でもただとはいかないよね」 メルト「といいますと?」 十一「ちょうど私も頼みごとがあってさぁ。メルトにならできるから聞いてくれるかな?」 メルト「交換条件か。いいよ!ガオミン様を探すのを手伝ってくれるならなんでもやるよ!」 十一「じゃあ私のお願いは…」
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クールコード 代表産駒
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どうもこんにちは。 今日は、BRENT ENGLISH ONLINEで使用されている教材について、 話を進めていこうと思っているので宜しくお願いします。 BRENT ENGLISH ONLINEは、後払い制のオンライン英会話スクールということで、 多くの方から注目を浴びています。 色々と探してみたのですが、後払い制のスクールは、 BRENT ENGLISH ONLINEしかないのです。 まあ、僕が知らないスクールも数多く存在しているので、 まだ見つけられていないだけかもしれません。 しかし、有名なところでいったら、BRENT ENGLISH ONLINEでしょう。 ここで使用されている教材は、全てオリジナルとなっております。 つまり、教材費が全くかからないのです。 ただし、TOEICコースは市販のテキストを使用するので、 ご注意ください。 BRENT ENGLISH ONLINEの教材は、丁寧に詳しく書かれているので、 応用力のある英語力を身に付けられるでしょう。 どのような内容になっているかは、公式サイトをご覧ください。 http //brent.ikaduchi.com/kyouzai.html 教材の他にも特徴などを知りたいという方は、 上のURLをクリックしてみましょう。 BRENT ENGLISH ONLINEについて知識が広がりますよ。
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RPGツクール95 【あーるぴーじーつくーるきゅうじゅうご】 ジャンル RPG製作ソフト 対応機種 Windows 95~XP 発売・開発元 アスキー(*1) 発売日 1997年3月28日 定価 9,800円 廉価版 VALUE!:2001年11月21日/3,800円 判定 なし ポイント アスキーRPGツクールシリーズラストナンバーWindows専用ツクールの始祖これから生まれた名作は有名愛用者はいるが現在では環境的に厳しい ツクールシリーズリンク 概要 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の現状 余談 概要 『RPGツクール』シリーズのWindows専用版のデビュー作品。前作『RPGツクールDante98 II』(*2)からわずか8ヶ月の間をおいて発売された。 開発は『RPGツクールDante98II』と同時期か、あるいはやや被ったためなのか、『Dante98II』で追加された要素は『95』にはあまり反映されていない。そのため、前作よりもむしろ前々作『Dante98』の正統進化作と表現したほうが良い作品である。 本作最大の特徴は、ゲーム制作だけでなくプレイ中もマウスで操作が出来ることである(勿論キーボードでの操作にも対応している)。 この点は当時のパソコンユーザーのスタイルによくマッチしており、続編である『RPGツクール2000』に移行しない理由としてこの点をあげるユーザーもいた。 また、本作はWindows用であることに加え、当時少しずつインターネットが普及し始めた時代だったことが重なり、ユーザーたちはネットワーク上に作品を盛んにアップロードするようになった。 これにより、ツクールで作った作品を公開出来るという一つの目標が生まれ、PC版のツクールシリーズの需要が格段と増加した。(*3) 本作が発売されたのとほぼ同時期に、ムック「ログイン ソフコン」で開催されていたコンテストパークもインターネットに移行、少額ながら賞金も出ることもあって、受賞を目指してツクラーと呼ばれるツクールユーザー達が日夜作品製作に心血を注ぐようになった。 評価点 簡単に作れるという基本思想はそのままに、インターフェースが使いやすくなって機能も追加されたのでより本格的な作品が作れるようになった。 現在のツクールシリーズに近い(というよりは原型となった)制作環境となっており、『2000』以上にシンプルなので制作難易度はかなり低い。 コンテストパークにおいて当時最も隆盛だったのは『95』であった。当時はRPGが主力ジャンルであった面もあるが、本ツールのハードルが低かった事も事実である。 それ以外のツールは本作に次いで使いやすい『シミュレーションRPGツクール95』以外はジャンルがジャンルだけにツールをもってしても難解なものが多かった。 能力値などのパラメーターや定型文を自由に決められるようになった 成長率を曲線形式で設定が可能になり早熟、晩生、退化といった設定ができるようになった。 魔法効果率を%で設定が可能「特定魔法を半減」、「特定魔法は必ず効いてしまう」といった設定も可能になった。 敵を倒すと「○○を倒した」といった文が流れるが、これも自由にイジることが可能である。 選択肢が「4択まで、かつ自分で返答を設定可能」、「魔法グラフィックや戦闘背景の設定可能」と基本部分も進化している。 アイテム入手やパラメーター増減等で数値のランダム設定ができるようになった。 ゲーム内の画面サイズが大きい 『2000』は320×240という小さな画面サイズだが、『95』は640×480となっている。明確に『95』が勝っていると言える点はここである。 画面の色数が16色から256色へと増加 ドット絵をさらに細かく描くことが出来るようになり、ディティールアップに貢献した。 フロッピーにデータを入れるための機能が付属 ゲーム次第では多くのフロッピーに分ける必要があるものの、そういった形でインストーラを生成することが可能だった。 あまり大作を作ってしまうと何枚も必要となるため、大容量作品には向かない。 配布条件が緩和された これまでのツクールは個人配布或いはコンテストパークへの投稿以外は禁止されておりプレイして貰うハードルが高めであった。 今作はネット配布は勿論、有料RPGとしての配布も認められておりより制作意欲が湧く物となった。 サンプルゲームがかなり豊富 ツールとしての可能性を示すため様々なタイプの作品があり、デフォルトを活かした作品から独自の技術で高度な作品にしたものまでバラエティ豊か。 短編形式や戦闘がないものも存在し、「大作を作らないといけない」と言う考えに陥りやすいビギナーの気負いを解きほぐす効果も併せ持つ。 それらは中身を見ることができるので、初心者にとっては大変頼もしい助力要素である。 賛否両論点 RTPを必要としない 本作以降は、ゲームをプレイする際にデフォルト素材のデータが入れられたプレイ用データ「RTP」を必要としたが、本作はそれがなく、起動アイコンはスペックが合えばどのパソコンでも使用可能。 ただし、その分作品のファイル容量は莫大。ナローバンドでCD-Rも普及していない時代であり、ダウンロードにも作品の保管にも苦労がつきまとった。 そもそもRTPはファイル容量の肥大化を避けるためのシステムであり、『95』のファイル容量平均が数十MBであるのに比べ、「2000」のファイル容量は全てデフォルト素材で作ると数百KBである。 問題点 能力上昇系の魔法を設定するとゲームバランスが崩壊する なんと本作ではマップ上でも能力上昇魔法が使えてしまう。つまり、敵に挑む前にフルにブースト魔法をかけたうえで挑めるというとんでもない仕様がある。 これを逆手にとったゲームもあり、活用出来ないことはないが、基本は「味方側は能力上昇魔法を使えないようにする」をデフォルトにせざるを得ず、その点は自由度が低かった。 細かいバグの多さ 特に致命的なのは選択肢分岐がバグることがある点。分岐に正しく繋がらなかったりするのだが、常態的なものではないので、いつ再現されるかハッキリせず、困った事態になりがち。 状態異常のバランスがおかしい 毒と言えば「毎ターン最大HPの何分の一削られる」というのが主流であるが、本作は一律で5しか減らない。そのため毒を受けた際の痛手は薄い。 戦闘後はスリップダメージとなるため、流石に戦闘後は治癒させないとまずいが、戦闘中ならよほどカツカツのHPでもない限り無視出来る。 平均的なHPを下げればある程度対応は可能だが、本作のバランス上は非現実的な対応策である。 麻痺は行動不能となる状態異常だが、自然治癒しない。敵にかけると死ぬまで行動不能に出来るため、味方側に使わせるとバランス崩壊する要素になる。 隠れパラメータになっている「魔法防御力」 これはキャラクター本体に設定するものではなく、装備出来るアクセサリーで左右するものになっている。おかげで魔法防御でキャラの個性を出すのが難しい。 1イベントが「必ず4ページ」という仕様 条件をなしに設定すればないものとして出来るが…。 この仕様は『Dante98』の頃からのものである。ユーザーから特に不便だという声が聞かれなかったため、そのままになっていたのであろう。 『Dante98II』にある新要素が導入されていない 「条件分岐」「ループ」「変数」の3つが特にあげられている。「変数」は製作の自由度にかなり影響を及ぼすため、かなりネックな問題点である。 そもそも本作は『Dante98II』とは別ライン同時進行の開発(*4)であり、作者が違うため設計思想が根本的に異なっている。『2000』は『Dante98II』の作者の作品であり、これらの要素はまとめて導入されている。 ただし、当時はまだツクールシリーズが過渡期であった事と、当時はネット環境がまだ整っていない(*5)時期であった。不具合が起きても全てのユーザーがパッチを当てられるとは限らなかったし、下手に複雑化すればメリットよりも難易度の高さで挫折して早々に作るのを辞めてしまう可能性もあったので一概に批判出来るものでもないのだが… 全てのファイルが同じフォルダに一纏めになっている グラフィック、midi、マップデータ、イベントデータ、果ては実行ファイルまで同じフォルダに展開されるため見映えが非常によろしくない。 特に実行ファイルが大量のファイルに埋もれており見つけるのも一苦労だったため、ユーザー開発のランチャーソフトも製作されたほどであった。 『2000』以降はファイルごとに専用のフォルダに格納するようになり、管理しやすくなった。 さらに、ゲーム進行データの保存/ロードが何故かWindowsデフォルトのファイルシステムを使用しており、デフォルトの保存先が起動したゲームのフォルダであるため、さらに増えたファイルに埋め尽くされる結果に…。 総評 現在となっては物足りない面が多く制約が目立つツールだが、当時はこれ以上ないというほど「簡単製作」と「本格的」を融合させたツールだった。 自らが構想したシナリオや設定をRPGという形で作成して投稿し、第三者から評価してもらえる喜びは何ものにも代えがたい達成感と快楽があった。 そしてこのツールは最も手軽かつ本格的にRPGを作成できる素晴らしいツールであった。それ故に当時のツクラー達は、寝る間すらも惜しんでこのツールと睨めっこしていたのである。 様々な名作が本作でツクられ、中には製品化を果たした作品も存在する。 『2000』が登場するまでの約3年間、本作はツクラー達の夢を実現させるソフトとして重宝され、様々な伝説的作品を生み出す契機を作った。 RPGツクール史上に大きな足跡を残した作品といえるだろう。 その後の現状 発売から20年近くが経過した現在では、仕様と採用環境の面ではさすがに厳しい部分が多い。 初期ツクールゆえに凝ったランダム要素やボタン操作によるイベント等を作ることはできず、極々オーソドックスなRPGしか作れない。シナリオや設定などで上手く個性付けをしなければ、結局は既存の無個性な作品ばかりしか出来ないということになる。 逆を言えば「凝ったシステムは使わないベーシックなRPG」を作る程度なら最適なツールではあるが。 現在、ツールとして対応している機種はXPまでであり、それ以降のものには対応していないため使用は基本不可能。 なお、対応OSとなっているはずのXPの時点で、既に環境によってはマップチップ以外何も表示されない不具合が出たりしていた。 制作されたゲームはプレイ自体は可能だが、動作保証はされておらず(*6)、プレイ環境が年々狭まっているのは否めない。 当然、使用素材も当時のスペックに合わせたものしか使用できない。 『2000』登場後は流石にツールとしての完成度の違いや、時代のこともあってユーザーのほとんどはそちらに流れた。 にもかかわらず、使いやすいこちらを愛用していたツクラーもおり、ただ「機能面が物足りない」だけでは捨てきれないツールだったと言える。 そのため、ツクール2000発表後も、移行するための予算がなかったためなどの理由もあろうが、95製の作品が衰えるまでにはそこそこ時間を要した。 余談 第4回アスキーエンタテインメントソフトウェアコンテストでグランプリを受賞した『パレット』は、のちに『Forget me not -パレット-』のタイトルでプレイステーションソフトとして商品化された。
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【リブルアーチ】レオパルド逃亡後 ゼシカ「ドルマゲス……私…… そして レオパルド……。結局 杖は 暗黒神の思い通りに 運ばれてる……。 私たち 抵抗しているようで 実際には なんの抵抗も できてないのかも しれないわね……。」 ククール「そう落ち込むなよ。 結果は あくまで結果だからな。 あえて悪く解釈する必要はないぜ。」 その暗黒神とかってのを ちょっとずつ 追い込んでるんだって 今は そう思っておきゃあいいさ。」 ゼシカ「うん…………。」 ククール「暗黒神ラプソーンか……。 …………………………………。 気にいらねえなあ……。」 【オークニス・教会内部】メディに救助された翌朝、教会で男の懺悔を聞いた直後 ゼシカ「ちょっと いいの? あんなこと言っちゃって……。」 ククール「いいんだって。 あの手のタイプは 背中を押してやらないと 何にも できねえんだから。」 ゼシカ「私が 言ってるのは そういうことじゃないの! 仮にも 聖堂騎士なんてやってる あんたが 神の名を かたったりして いいのかってことよ。」 ククール「それこそ ノープロブレムさ! オレの神様は そんな細かいことに こだわりゃしないからね。」 ゼシカ「……あんた いつか 絶対に 天罰が 下るわよ。」 【キャプテン・クロウの洞窟】ゲルダと遭遇後 ククール「やはり 女盗賊のカンってのは あなどれないものがあるな。 オレも昔 ふた股かけてた時は いろいろ勘ぐられて ごまかすのに、苦労したもんだぜ。」 ゼシカ「それは、女盗賊のカンじゃなくて、女のカンでしょうが!」 【海賊の洞窟】ゲルダに先をこされた後 ククール「どうやら 勝ち目もなさそうだし もう あきらめて 帰ろうぜ。」 ゼシカ「な~に 勝手なこと 言ってんのよ! 私は まだ あきらめてないんだから あなたにも 来てもらうわよ!」 ククール「わかったよ ハニー。 そんなに オレが必要だって言うなら お供させてもらうぜ。」 ゼシカ「……もう それで いいわ。」 【フィールド・聖地ゴルドのある大陸】メディが死んだ後 ククール「お犬様を 追いかけたあとは 今度は 鳥探しかよ? ゼシカを 追いかけてた時は 気分も盛り上がったけど ったく やってらんねえなあ。」 【聖地ゴルド】マルチェロを倒した後 ゼシカ「……ねえ ククール ほっといていいの? あんなケガしてるのに ねえってば!」 ククール「…………」 【サヴェッラ大聖堂】 ククール「おい、あれ誰だっけ? ばっと見、整ってるようでいて、微妙にブサイクすれすれの男。 へえ、ラグザットか。 なんていうか、こう……、どつきたくなるな。あいつ。」 【オークニス】ラプソーンと決戦前 ククール「この町の のんきな連中が暗黒神ラプソーンの復活……世界の危機を 知ったら どうなるかな? クックックッ……。 つい 好奇心が 首をもたげてきてクチがすべりそうになるぜ。」 ゼシカ「そう思うなら ぶっちゃけてみれば? 大丈夫よ 誰もあんたの軽そうなクチから出てきた言葉なんて 信じないから。」 ククール「そりゃないぜ ゼシカさんよ~。」 【暗黒魔城都市】ラプソーンと対面する前 ククール「聖地ゴルドの下から いったい何が 出やがったかと思ったが まさかこんな 都市だったとはな。 でもってこんな所に 住んでるやつと 戦うことになるとは オレの人生も ろくなもんじゃないな。 ゼシカ「……弱気?めずらしいね。」 ククール「弱気ってこたないけど……。 これまでの 人生が なんと 不運の連続だったことかと 嘆いただけだ。」 ヤンガス「ここまで来たら つべこべ言っても 仕方ないでがす。 幸運か 不幸か それを 決めるのは これからでがすよ。」 ククール「ちぇっ。諭されちまった。グチなんて言うんじゃなかったぜ。」 ゼシカ「ねえ 主人公。こんなときになんだけど…… ありがとう。エイトに 感謝してる。 主人公が いなかったら きっと私 ここにたどり着けなかった。 だから…ホントにありがとう。」 ヤンガス「くあーっ! こんなときに 何を いいムードに なりかけてるでがすかっ!! それに 言っとくでがすが 兄貴に感謝してる度合いだったら アッシの方が ずっと上でがす!!」 ククール「おいおい お前ら。あんまり シカト決め込むと 暗黒神くん スネちまうぞ? オレは あの怖い怖い鬼さんを 一秒も早く やっつけて こんな所 さっさと おいとましたいんだ。 だから しゃべくってないで さっさと行くぞ!」 ゼシカ「なによ もう えらそうに!わかってますよーっだ!」 【トロデーン城・庭】ED前 ゼシカ「でも何よ? ククールと一緒の あのチャラチャラした 女たちは! 私 仲良くできそうにないわ。」 【天の祭壇】竜神王と戦う前 ククール「オレたちはこれから あれと戦うってわけだ。 こいつはなかなか ハードだぜ」 ゼシカ「あら?怖気付いたの? 暗黒神ラプソーンと戦おうって 人たちが ずいぶん情けないわね」 ヤンガス「な~に言ってるでがす! アッシは今 かつてない 激闘の予感に 武者震いしてたところでげすよ!」 ククール「…フッ。オレがこの程度でビビるとでも思ってるのかい? 見くびってもらっちゃ困るな」 ゼシカ「フフッ。冗談よ。自分の緊張をまぎらわすために ちょっとからかってみただけ。 さあ それじゃいよいよ 決戦開始よ!」 ゼシカ「それにしても 人間姿の竜神王って すごい美形よね。 とてもあの凶暴な竜と 同一人物とは思えないわ」 ククール「ゼシカは見る目がないな。あいつごときが美形だとは…。 …いや ま たしかに 多少は美形かもしれないけど…。 …くっ! 竜神王とは 同じ美形として いずれ決着をつけなきゃならないようだな」 【メダル王女の城】すべてのご褒美アイテムをもらった後~エンディングまでの間 ククール「……あれっ おかしいな? メダル集めが 終わった今 オレに ベタぼれのお姫様が この胸に 飛び込んでくるはずなんだが……。」 ゼシカ「なに 都合のいい妄想 タレ流してんのよ? そんなこと あるわけないでしょ!」 ククール「このオレに ほれないとは お姫様も 見る目がない……。 こりゃあ メダル王家が 再び 落ちぶれるのも 時間の問題だな。」 ゼシカ「な~に 負け惜しみ 言ってんのよ? 見る目も何も あんたなんて 最初から 王女様の 視界に入ってないわよ!」