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放映期間 2019年3月17日から2020年3月1日まで 前作:快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 次作:魔進戦隊キラメイジャー 概要・特徴 平成最後及び令和初であり、2019年に登場する43番目のスーパー戦隊。3月に放送が始まるのは激走戦隊カーレンジャー以来でもある。変身アイテムの音声はゴーカイジャーでモバイレーツの音声を担当した関智一。 本放送が始まる前に『秘密戦隊ゴレンジャー』から『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』までのスーパー戦隊が登場する特別番組・スーパー戦隊最強バトル‼で先行登場している。 登場レジェンド トワ 騎士竜戦隊リュウソウジャーのリュウソウグリーン。リュウソウブラック/バンバの弟。 登場作品 スーパー戦隊最強バトル‼(声) バンバ 騎士竜戦隊リュウソウジャーのリュウソウブラック。リュウソウグリーン/トワの兄。 登場作品 スーパー戦隊最強バトル‼(声) マスターレッド リュウソウレッド/コウの師匠にして、先代リュウソウレッド。コウ達リュウソウ族は騎士として一人前と認められた時、先代から伝説の剣・リュウソウケンとリュウソウジャーになる力を代々受け継いでおり、マスターレッドはコウにリュウソウレッドの力を託している。演者の黄川田将也は仮面ライダーシリーズで『仮面ライダーTHE FIRST』『仮面ライダーTHE NEXT』で仮面ライダー1号/本郷猛を演じた経歴がある。 登場作品 スーパー戦隊最強バトル‼
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「海賊と忍者、一つとなりて、天下御免の手裏剣装備! ハリケンゴーカイオー、推参!」 【名前】 ハリケンゴーカイオー 【読み方】 はりけんごーかいおー 【登場作品】 海賊戦隊ゴーカイジャー 【初登場話】 第26話「シュシュッとTHE SPECIAL」 【分類】 巨大ロボット 【合体コード】 不明 【出力】 1250万馬力 【構成マシン】 ゴーカイガレオンゴーカイジェットゴーカイトレーラーゴーカイレーサーゴーカイマリン風雷丸 【必殺技】 ゴーカイ風雷アタックシュシュッと手裏剣チェーンゴーカイ無限手裏剣 【詳細】 忍風戦隊ハリケンジャーの大いなる力を使い、ゴーカイオーと風雷丸が合体し完成する忍風戦闘形態。 頭部や胸部はそれぞれ轟雷旋風神や旋風神を模し、両腕や両脚は手裏剣が飛び出た状態となっている。 風雷丸が乗っていた巨大な手裏剣を主な武器にトリッキーな戦法を得意とし、風雷丸自身も時には分離し戦闘に参加する。 必殺技は合体していた風雷丸を分離し、必殺奥義・乱れ桜へと繋げるゴーカイ風雷アタック。
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「完成、カンゼンゴーカイオー!」 【名前】 カンゼンゴーカイオー 【読み方】 かんぜんごーかいおー 【登場作品】 海賊戦隊ゴーカイジャー 【初登場話】 第38話「夢を掴む力」 【分類】 巨大ロボ 【合体コード】 「海賊合体」 【出力】 1800万馬力 【構成マシン】 ゴーカイガレオン豪獣神(両腕)マッハルコン 【必殺技】 ゴーカイカンゼンバーストゴーカイカンゼンスーパーバースト 【テーマソング】 KANZEN TREASURE 【詳細】 ゴーカイジャーが自覚した自分達の大いなる力によって完成するゴーカイオーの完全戦闘形態。 カンゼンソウルをマッハルコンにセットし、両腕を豪獣神の物に換装したゴーカイオーの脚部や胸部ハッチに分離したマッハルコンの後ろ半分と前半分がそれぞれ合体して展開する。 マフラー部分が「ゴーカイビッグハンド」として左手の部分に合体し、ゴーカイケンを合体させた海賊帽を模したパーツを被って完成にいたる。 豪獣ゴーカイオーと同様に合体完了後、ゴーカイシルバーは豪獣神の操縦席ごとゴーカイオーのコクピットに転送される。 右腕の「カンゼンドリル」や左手の指先から発射する「カンゼンミサイル」を武器とし、 脚部のタイヤで高速移動でき、更にタイヤを足裏に移動させると飛行が可能となる(『VSギャバン』で「飛行」というより長距離ジャンプではあるものの披露している)。 豪獣ゴーカイオーを苦戦させたグレートワルズを遥かに凌ぐ強さを発揮できる。 以後も強力な形態として終盤戦に活躍した。
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ゴーカイグリーン 種類:Sユニット カテゴリ:オーバーテクノロジー BP:3000 SP:1/4 必要パワー:3 追加条件:なし CN:R 特徴:グリーン/男/宇宙海賊 テキスト: 【伝説の勇者に】 これが特徴「宇宙海賊」を持つユニットからコンビネーションするとき、次の効果を発動できる⇒ これは敵軍ラッシュエリアのユニットにアタックできる。 フレーバー: この僕達の旅は…絶対に終わらせない! 解説 ▼ラッシュエリア除去が少ない妄想ゴーカイジャーデッキで敵軍ラッシュエリアに触れる貴重なユニット ▼CN:Rのため効果の発動自体は容易だが、BPはいまひとつ心許ない
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放映期間 2003年2月16日から2004年2月8日。 前作:忍風戦隊ハリケンジャー 次作:特捜戦隊デカレンジャー リンク 大いなる力 初登場となる第18話:恐竜ロボットドリルで大アバレとその真の力を描いた第29話:アバレ七変化で新合体を参照。 豪快チェンジ 豪快チェンジ一覧を参照。 登場レジェンド 三条 幸人(さんじょう ゆきと) 爆竜戦隊アバレンジャーのアバレブルーで、キャッチフレーズは「本気爆発!」年商4億で大国の要人にもコネを持つ凄腕の整体師。北海道の札幌出身ということもあり、ロシア語が得意。中学時代に仲良くなった少女との仲を父親に金の力でで引き裂かれ、それに猛反発し家を出て整体師になった。強いダイノガッツ(アバレンジャーの力の源である精神エネルギー)の持ち主であり、『アバレンジャー』第1話でアバレブラック・アスカがアバレンジャーに変身できる人間を探すために発した、強いダイノガッツの持ち主だけが聞き取れる呼びかけに反応して彼に接触し、当初は乗り気ではなかったものの、アバレンジャーのメンバーとなった。『アバレンジャー』最終話で戦いを終えてからは本業の整体師の仕事に完全復帰した。 言動 「アバレた数だけ強くなる……これからも、アバレまくれ!」「爆竜戦隊アバレンジャー(『アバレンジャー』OP)の歌詞「アバレ アバレ アバレまくれ Get up!」「アバレた数だけ強くなれる」から。 登場作品 第29話:アバレ七変化で新合体 仲代 壬琴(なかだい みこと) 『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場する追加戦士・アバレキラー。キャッチフレーズは「ときめきの白眉(はくび)」。飛び級を重ね、若干14歳の時点でアメリカの医師免許(日本のものよりも取得が難しいとされる)を取得していた天才外科医。しかし、あらゆる分野に秀でた天才でありすぎた為、周囲から異端視され、幼い頃から友人や仲間と呼べる者がいない孤独な生活を過ごしていた。両親ですら彼を恐れるあまり東京の代議士のところに養子に出す形で実質捨ててしまっている。「努力すること」やそれに伴う「達成感」も知らなかった為、その虚無感を埋める“ときめき”を得る為ならば手段を選ばないという、冷徹かつ歪んだ一面を持つ。変身能力を得たことからゲーム感覚でアバレンジャーたちに戦いを挑み、圧倒的な力で一時は敵組織・邪命体エヴォリアンの首領にまで上り詰めるが、かつてエヴォリアンの総統・邪命神デズモゾーリャがアナザーアース(『アバレンジャー』における地球の呼び名)に送った分身が自分の体内に潜伏しており、それが自分を孤独にした過剰な才能の原因であるという真実を知った為、エヴォリアンと決別しアバレンジャーの一員となる。第48話で、仲間たちの協力で自分の体内に潜伏していたデズモゾーリャの分身を消滅させ、エヴォリアンの野望を阻止するが、デズモゾーリャの分身からは圧倒的な才能と共に“不死身”に近い脅威的な生命力を与えられていた為、それが消滅した反動により直前の戦いで受けた傷が一気に体を蝕み、致命傷を負ってしまう。更に、高出力エネルギー引き換えに暴走・大爆発の危険性を秘めていたダイノマインダーも制御不能となったことから、大爆発による被害を防ぐ為、自分のパートナーである爆竜・トップゲイラーに自分の身体ごとダイノマインダーを宇宙まで運ばせ、その途上で息を引き取った。後日談を描いた『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』では、「アバレンジャーたちを最も苦しめた最強の敵」を復活させようとしたトリノイド第0号であるサウナギンナンの能力によってトップゲイラーと共に一時的に蘇り、仲間たちと再会を果たす(皮肉にも、アバレンジャーにとって一番の強敵だったのはエヴォリアンの首領であるデスモゾーリャではなく、敵対していた頃の仲代 壬琴/アバレキラーであった)。そして、彼らとデカレンジャーたちとの共闘でサウナギンナンとアリエナイザーであるギンジフ星人カザックを倒し、全てが終わった後はトップゲイラーと共に死後の世界へと戻っていった。 外見 レジェンド大戦によって変身能力は失われているはずだが、ドラゴンレンジャーやタイムファイヤーと同じく変身状態で登場した。変身アイテムであるダイノマインダーも『アバレンジャー』本編と同じく左手首に着けており、一度変身を解除し素顔を見せたあと、鎧の前から去る際に再び変身した。 薄く蔦の模様が入ったダークブラウンの長袖シャツと、白衣を思わせる白いコートは、『アバレンジャー』本編で着ていたものと全く同じデザイン。白いスラックスと白い革靴という組み合わせも『アバレンジャー』本編と同じである。 言動 「自分の危険を顧みず誰かを守る……俺の知り合いにもいたぜ、そういう無茶のできる奴が」その知り合いは伯亜 凌駕/アバレッドの事を指しており、『アバレンジャー』第1話で凌駕はエヴォリアンに操られた爆竜たち(暗黒爆竜)に襲撃された自宅マンションから避難していた際、首輪が引っかかって玄関に取り残されていた犬を救出したため逃げ遅れ、暗黒爆竜の攻撃による崩落に巻き込まれ、瀕死の重傷を負った。なお、その際に病院に運び込まれた凌駕の手術を担当したのが、アバレキラーとなる前の壬琴であった。 「久々にときめいた」「思い切りときめけ!」前述の通り、壬琴は常に「ときめき」を求めて行動しており、「ときめくぜ」が口癖であった。 登場作品 第18話:恐竜ロボットドリルで大アバレ 今中 笑里(いまなか えみり)/三条 笑里 『アバレンジャー』本編では高校生で、「恐竜や」のアルバイトとして働いていた。愛称は「えみポン」。劇中における「アバレンジャー」という戦隊名の実質的な名付け親でもある。比較的強いダイノガッツの持ち主であったためアスカの呼びかけに最初に応じ、彼に事情を聞いて一度はアバレイエローに変身しようとしたが、身体が耐え切れず完全な変身はできなかった。しかし、その後もアバレンジャーの仲間入りに意欲を見せており、アバレピンク(キャッチフレーズは「その気で躍進!」)を自称していた。両親の仕事の都合でタイに引っ越すことになるが、とある事がキッカケで自分だけ「恐竜や」に居候することになった。 アバレンジャーと共闘する事もあり、アバレイザーで戦った他、敵の腕に噛み付いたこともあった。 『アバレンジャー』最終話で高校卒業と同時に海外へ旅立ち、その後の『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』では幸人と同じ整体師となっていた。今回、幸人と夫婦になったことが明らかになり、幸人の秘書を勤めている。 言動 「私もアバレンジャーなのに」幸人に即座に否定された際に豚の鳴き真似のような声を漏らしているが、これは『アバレンジャー』第11話において、トリノイド(敵組織・邪命体エヴォリアンの怪人)であるテンサイキックの能力によって超能力を獲得した笑里が、その力を使って念願のアバレピンクになろうとしたところ、「ピンク」の発音が下手だったために「ピッグ」と解釈され、豚の姿(「アバレピンク」ならぬ「アバレピッグ」)になってしまったため。 「私こそ、スーパー戦隊200番目の戦士・アバレピンクだったのよ」ゴーカイジャーの時点でのスーパー戦隊の戦士の数は199人(ゴーカイジャー6人+34の戦隊の初期メンバー168人+追加戦士15人+番外戦士10人+アカレッド1人)である。なお、200番目の戦士は笑里ではなく、『特命戦隊ゴーバスターズ』のメンバーである。 今回登場した笑里のように戦隊に押し掛けた状態で名乗った一般市民が他にもおり、『カーレンジャー』ではホワイトレーサー(ラジエッタ・ファンベルト)、『シンケンジャー』ではシンケンブラウン(リチャード・ブラウン)が登場した。『アバレンジャー』第5話では幸人がゲストの本多さやかに「アバレモン」と名付けた事がある。アバレモンは本多さやかの好きな色・レモン色が由来。 登場作品 第29話:アバレ七変化で新合体 邪命体エヴォリアン 地球に衝突してアナザーアースとダイノアースを発生させる原因となった巨大な隕石に付着していたエヴォリアンの神・デズモゾーリャが、ダイノアースで部下となる邪悪な生命体・邪命体を生み出した大軍団。 ヤツデンワニ 邪命体エヴォリアンに所属する怪人・トリノイドの第12号。「トリノイド」はエヴォリアンの幹部・創造の使徒ミケラが「動物」「植物」「それ以外の何か」を掛け合わせて作り出す怪人で、ヤツデンワニは「ワニ」「ヤツデ」「電話」を掛け合わせたトリノイドである。 敵怪人として登場したものの、アバレキラーこと仲代 壬琴に叩きのめされ仲間にも見捨てられるという散々な目に遭い、彼の下僕としてこき使われる破目になった。しかし、なんだかんだ言いつつも人間世界に順応していき、アバレイエロー・樹 らんるに一目惚れしていたこともあり、最終的には恐竜やで働くこととなる。その後Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』で再登場の際には、カレーチェーン店となった恐竜やの社長に昇進し、元の店長であった杉下 竜之介を顎で使う関係になっていた。 言動 ルカとアイムに求愛する。前述の通り、らんるに一目惚れしたことから。さらに『デカレンジャーVSアバレンジャー』でも女性陣が入浴してる時に乱入してきた。入浴してた女性はらんる、アバレピンクを自称する今中 笑里、デカイエロー・礼紋 茉莉花(ジャスミン)、デカピンク・胡堂 小梅(ウメコ)の4人。 登場作品 劇場版3:海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン(声) 劇場版5:特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー(声) バーミア兵ゾルル 邪命体エヴォリアンに所属する白い戦闘員。 登場作品 劇場版2:空飛ぶ幽霊船(声) バーミア兵ゲルル 邪命体エヴォリアンに所属する黒い戦闘員。 登場作品 劇場版2:空飛ぶ幽霊船(声)
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放映期間 2017年2月22日から2018年2月4日 前作:動物戦隊ジュウオウジャー 次作:快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 概要・特徴 2017年に登場した41番目のスーパー戦隊。スーパー戦隊史上初基本メンバーが獣型の宇宙人やアンドロイドを交えた9人で構成されており、宇宙と星座がモチーフになっているのが特徴。シシレッド(ラッキー)、サソリオレンジ(スティンガー)、オオカミブルー(ガル)、テンビンゴールド(バランス)、オウシブラック(チャンプ)、ヘビツカイシルバー(ナーガ・レイ)、カメレオングリーン(ハミィ)、ワシピンク(ラプター283)、カジキイエロー(スパーダ)の9人で構成されている。後にリュウコマンダー(ショウ・ロンポー)、コグマスカイブルー(佐久間小太郎)、ホウオウソルジャー(凰ツルギ)が加入して12人になった。 敵組織である宇宙幕府ジャークマターは宇宙中の惑星の99%の支配に成功している。レジスタンスである反乱軍リベリオンの元に集ったキュウレンジャーが各惑星に出撃し人々を圧政している幹部達を倒す事で人々を救う事が一連の物語。この設定は従来のスーパー戦隊シリーズで多く見られた『敵の侵略に立ち向かう』というフォーマットに対して『既に侵略された領地を自分達から仕掛けて解放していく』という能動的なヒーロー像を目指す制作スタッフの意向が反映されている。宇宙帝国ザンギャックも宇宙の殆どの支配に成功しているが宇宙警察機構とも対立関係にあるのに対し、ジャークマターは各惑星の人民全てを支配下に置いている事から警察機構すら存在しておらず事実上戦える者がリべリオン関連者に限られているのも特徴。 上記の世界観のため、Space.18(第18話)では別次元の宇宙に通じるワームホールから『特捜戦隊デカレンジャー』が活動している地球に迷い込んでおり、『特命戦隊ゴーバスターズ』同様他のスーパー戦隊作品と世界観を共有していない事を示唆している。『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』では『動物戦隊ジュウオウジャー』や『仮面ライダーシリーズ』と共演を果たしているがキュウレンジャー本編の設定に幾つか矛盾点があり、『小説版仮面ライダーエグゼイド マイティノベルX』では『エグゼイド』における正史に含まれているため「仮面ライダーエグゼイドの世界観におけるキュウレンジャー」と解釈するのが濃厚と思われる。 VSスペース・スクワッド 放送終了後、東映Vシネマで公開された『キュウレンジャー』Speace.Final(最終話)から四年後が舞台となっている作品。スーパー戦隊とメタルヒーローのクロスオーバー作品『スペース・スクワッドシリーズ』とのコラボも兼ねている。本作では『ゴーカイジャー』から数名ゲスト出演している。 ルカ・ミルフィ 最終決戦後のエピローグで登場。 バスコ・タ・ジョロキア 邪教団・幻魔空界の十二使徒・デモストによる忍術とネオキュータマを触媒にする事で復活した。 登場レジェンド スティンガー 宇宙戦隊キュウレンジャーのサソリオレンジ。キャッチフレーズは「ポイズンスター」。サソリ座星系の惑星ニードル出身の男性。故郷を見捨てジャークマターに寝返った実兄のスコルピオを追い放浪していた最中反乱軍リべリオンに加入する。登場当初はリべリオンのスパイとしてジャークマターに潜入していたが、カローの一人でもあるエリードロンを共に倒した事で正体がジャークマター中に広まった事でスパイ活動は終わった。以降はラッキー達と共に行動するようになる。最強バトル‼ではキャプテン・マーベラス/ゴーカイレッドと同じ「変わり者チーム」と一員として参戦している。 外見 基本的にはキュウレンジャーの構成員共通のジャケットを着用しているが、最強バトル‼で登場した際にはキュウレンジャーの司令官を務めるショウ・ロンポーの装いと同じ物を着ている。『宇宙戦隊キュウレンジャー』Space.Finalではドン・アルマゲを倒した事で全宇宙が平和になった後の2年後が描写されており、ショウ・ロンポーがリべリオンの総司令官に昇進した事により穴埋めとしてスティンガーがキュウレンジャーの司令官に就任している。 蠍の尻尾惑星ニードル出身の者は臀部に蠍の尻尾が付いているのが特徴。自由自在に動かす他尾の先端から出る毒を相手に打ち込んだり、同じ毒であれば調合して解毒剤を作る事も可能。また、自らに打ち込む事で戦闘能力を飛躍的に上昇させる秘術『アンタレス』が発動出来るが、自らの命をも失う危険性を秘めた禁断の術でもある。惑星ニードル出身の者は針仕事が得意であり、スティンガー自身も裁縫が得意で、自分以外のキュウレンジャーのメンバーの人形を作った事がある。 最強バトル‼ではその特徴的な見た目からジュウオウイーグル/風切大和からジューマンと間違えられている。『ジュウオウジャー』に登場するジューマンには王者の資格が齎した力により人間と同じ容姿になる事も可能な者もおり、デスガリアンが現れた際にはジューマンの時の尻尾が反応する。そのため「動物の尻尾が付いている人間型の生物」という見た目が共通している。 登場作品 スーパー戦隊最強バトル‼
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【名前】 スーパーツーカイオー 【読み方】 すーぱーつーかいおー 【声】 増子敦貴 【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー 【登場話】 第23カイ!「三大合体 地球最大の戦い!」 【分類】 巨大ロボ/界賊ロボット 【スーツアクター】 森博嗣 【合体コード】 「界賊合体!」 【出力】 1250万馬力 【構成マシン】 クロコダイオー(頭部以外の全身)スーパーツーカイザーSD(頭部)ツーカイリッキー(パーツ) 【必殺技】 不明 【テーマソング】 二刀流!スーパーツーカイオー(未使用) 【詳細】 スーパーツーカイザーSDなどとクロコダイオーが界賊合体したスーパーツーカイザーSDをベースとしたコンビネーション形態。 近接戦特化型の界賊ロボット。 ゼンカイジュウギアをギアダリンガーにセットし、操作すると合体を発動する。 クロコダイオーへと巨大になったスーパーツーカイザーSDやツーカイリッキーを接続、クロコダイオーがロボット型に変形し完了。 ロボの追加パーツなどはあまりなく、胸部が変化したぐらい。 合体完了と共に上記の音声が鳴って戦闘を開始。 戦闘時はスーパーツーカイザーSD(スーパーツーカイザー)がロボの人格として喋る。 クロコダイオーの金色の部分をボディの正面としており、胸部に変形したカイジュウヘッドが装着される。 右腕は普通の腕で、左腕へと装備した「カッタナー刀」で切り返す戦法が得意。 更に右腕にもパーツを加えた「ゼンカイテンランス」を所持、二刀流攻撃も行える。 こちらはツーカイオーカッタナーをベースとした形態のなので、ツーカイオーリッキーをベースとした形態が登場するかは不明。 劇中での登場は1話のみ。 必殺技は不明。
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ブルーアーカイブ 名称 ブルーアーカイブ(ぶるーあーかいぶ) ジャンル ゲーム、アニメ 代表タグ ブルーアーカイブ ブルアカ ニコニコでの消されやすさ 無 2021年2月4日にサービスが開始された日本向けのアプリゲーム。「日常で奇跡を見つけるRPG」「透き通るような世界観で送る学園RPG」をコンセプトとしている。 開発は韓国のNEXON Games(旧 NAT Games)。日本での運営、翻訳は『アズールレーン』『アークナイツ』『雀魂』『EpicSeven(日本)』でおなじみのYostarが担当している。統括プロデューサーは『マビノギ』などの実績があるキム・ヨンハ。シナリオディレクターはisakusan。 素材として使われるのはゲーム本編の映像が多いが、「beautiful day dreamer」などのショートアニメもよく使われる。中にはブルアカ本編とは無関係なネタとの合体事故も… ここでは特に音MAD素材として代表的なシーンやキャラを挙げる。 砂狼シロコ ブルーアーカイブ公式YouTubeより2022/10/29の20時に配信された動画『晄輪大祭「障害物競走」』にて発した「ん、私ともあっちむいてホイをやるべき」というセリフが何故か音MAD素材にされ、シリーズ化される。 このセリフは公式で行われたブルアカ流行語大賞にノミネートされたが、拍手した先生の数が0人というまさかの事態が起きた。 天見ノドカ イベント「227号温泉郷の運営記録!」にて実装された温泉Ver.のセリフである「プリンを、二つも食べちゃいます!」が素材として使われる。 小鳥遊ホシノ イベント「アビドスリゾート復旧対策委員会」のイベントページにて発言した「動いてないのに暑いよ〜」が使われることが多い。「2022ブルアカ新語・流行語大賞」でもこのセリフがノミネート及び大賞を受賞した。派生ネタとして「動いてるのに寒いよ〜」がある。 ちなみにメインストーリーに登場するとある人物と照らし合わせると、この台詞が笑えなくなる。 黒崎コユキ 彼女の「うわあ!」という台詞を加工した「蚊ユキ」(*1)なるネタが存在する。 才羽モモイ 本編の「ゲームがやりたーい」という台詞や、ショートアニメ「beautiful day dreamer」の最後の叫び声が使われる。 天童アリス 何故かゲーム本編の映像ではなく、AIを使って淫夢語録を喋らせた動画が使われることが多い。 浅黄ムツキ 「Friday the 13th The Game」のエモートの一つ「Shake it」を踊っている動画と「california gurls」という曲とセットで使われることが多い。彼女の声は「くふふ〜」くらいしかない。 下江コハル 「エッチなのはダメ!死刑!」という台詞がMAD素材にされる。 聖園ミカ 本編ではなく、YouTubeに投稿された「肉道具にされるミカへの先生の反応集」という反応集動画が素材にされる。
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石足南奈 3日 15時 オリバトだけにbrタグ入れないと改行されないか… 甲板に出た南奈は、出迎えた兵士に伴われ、担当官・甲賀九狼 こうがくろう に対面した。彼の細い体を包み込んだ白衣はところどころ焦げ、顔面の右半分は包帯でぐるぐる巻きにされていた。 「担当官殿、よくぞご無事――でもないみたいですね?」 南奈はちらりと海面を眺める。島から乗ってきたであろう防衛軍のボートがゆらゆらと揺れていた。 「ええ。まったく弱りましたよ……」 九狼は柵に持たれ、ぐったりと南奈を見上げ、眉をあげた。 「おや、石足さん、その格好は……?」 その問いに、南奈は胸を張って答える。 「鮫島殿ならび、相田梅雄 あいだうめお 、来栖猶太は戦死しました。担当官殿の知りうる情報の開示を、わたしは 九頭龍 筆頭代行として要求します」 九狼は口をぽかんと開けたが、すぐに答えた。 「書記官殿は行方が知れません。そしてヱ暦 えれき クンは戦死しました」 南奈は唇を噛んだ。軍部において、行方知れずは、戦死と同義だ。もはや 九頭龍 は【残り3人】。 「 ワイルドセブン は?」 「取り逃がしました。七原秋也 ななはらしゅうや 、ショーグン、マスク・サムライ ―― 伝説の“喜望峰の七闘士”のうちの3人を相手にしては、さすがのワタシも命を拾うのがやっとです。片目も奪われましたしね……やれやれ」 九狼は先端が裂けた長い舌をちろちろと出し入れした。 「さて……プログラムはどうなっていますか?」 九狼が立ち上がりつつ、言った。 「ハァ?」 南奈はあんぐりと口を開けた。 「担当官殿、なにを言っているのですか? 中央政府より、既にプログラムは中止せよとの報告が来ています――中央演算処理センターが、なにものかの攻撃を受け、現在ダウンしているのです。いまは討伐作戦も休止し、いつ動き出すともわからない鬼畜米帝の動きを監視するのが先決なのです」 九狼は沈黙していたが、ややあって言った。 「それが?」 南奈の額がぴくりと脈打った。 「それがって担当官殿。いまは国難と言ってもいいのですよ? プログラムなんてやっている場合じゃないでしょう?」 九狼はその言葉を無視し、近くの兵士に言葉をかける。 「キミ、ワタシのスマートフォンも故障なのかわかりませんが、生き残っていた生徒のデータがまったく転送されてこないんですが。島内のスピーカーにアクセスして、提示放送をすることはできましたが……別に死んだわけではないでしょうに、東臣慈 あずましんじ クンと切尾一矢 きりおかずや クンが消えてしまったのです。いまもほら……正午前に古丹神威 こたんかむい クンが死んだことまでは表示されているのですがねぇ……サーバはどうなってます?」 話を振られた兵士がしどろもどろになる。南奈が変わって答える。 「担当官殿! 故障なら、故障なんでしょう。もっとも、もうプログラム運営に当てていたコンピュータは別件使用中です。もう禁止エリアもなにも機能していません。はっきり言って、もう誰が生き残っていようがいまいが、関係ないのです。そう、担当官殿――いまは、わたしがこの場を取り仕切る存在なのです。おとなしく怪我の治療にでも専念していてくださいますか?」 九狼が勢いよく立ち上がった。 「中止……ですって?」 「ええ。最初から言ってるでしょ?」 「誰が、そんなことを」 「政府。言うなれば総統閣下の意思でしょう」 「そんな、そんな……ワタシの、ワタシの実験はどうなると言うんですか?」 「実験ってそんなおおげさな。国民に恐怖を植え付けるための儀式ならびに、有益な兵士の確保が目的なのでしょう、プログラムって?」 南奈がつきあってられないと言わんばかりに前髪をかきあげた。九狼が立ち上がり、叫ぶ。 「すこし黙ってろ、このアバズレが!」 南奈の額でブチッと音がした。彼女が抜刀するよりも早く、ユリアのライフルが火を噴いた。放たれた銃弾を、九狼はおおきく跳躍して回避し、甲板に立つ。発砲に触発された兵士らが、ライフルを腰溜めに構える。 「静まりなさい! ほら、ユリアも」 抜刀した南奈が、手で兵士らを制する。 「でもお姉様をアバズレだなんて……言葉が過ぎますわ、担当官殿。この私が天誅を……」 「ふん、アバズレにつきまとう同性愛者が……」 「魔王の名の下に、眠りなさい。オーメン」 九狼の手からメスが銀色の糸のように伸び、ユリアのライフルから銃弾が放たれた。空中でぶつかりあう、それぞれの飛び道具。それらは申し合わせたようにぴったりと吸い付き、甲板に落ちた。 「やめなさいって!」 南奈が間に割って入った。 「アバズレが、同性愛者が……この実験は、ワタシの念願だったのだ。ただのプログラム優勝者――ただの“不良品 クズ ”がなにを言うか……」 「担当官殿、いい加減にしてくれませんか?」 南奈は必死に自分を押さえている。 「いい加減にしろ? なにをいい加減にしろと。本当のことでしょう? あなたがたはクズですよ、クズ。 九頭龍 だけにクズ! なにがプログラム優勝者のみが加入できる会派 瑞穂青年会 みずほせいねんかい ですか。くだらない!」 「お姉様どいて、そいつ殺せない!」 ユリアはいまにも駆け出し、銃剣を九狼に突きたてようといきりたっている。シャッターのように顔半分を覆った前髪が、怒りで左右に分かれ、青い両目を出現させた。ユリアは名門・比良雅家の令嬢であるが、西洋人の血を引く少女だったのだ。 「ふん、夷血 いけつ 混ざりか……本土人の血統を守らぬ、“穢れた血”め」 その言葉はユリアの血を沸騰させた。穢れた血とは、半島系や大陸系といった、本来の国土以外の人種の血を引くものに対しての差別用語だ。防衛軍の末端の兵士には、何代か前に先祖が帰化したものが多い。南奈に制され、銃を構えたままの兵士のなかにも、数人怒りの表情を浮かべたものがいた。 よくない雰囲気ね。 ここでほころびを生じさせるのはまずい。たっく、しょうがないわねぇ。 南奈はユリアの胸倉を掴み、彼女を引き寄せると、その唇に自らの唇を強引に重ねた。DA★I★TA★N。 怒りで赤く染まっていたユリアの顔が、さらに赤くなり、湯気をあげる。 「お、お姉様なにを……」 「少しは冷静になった?」 「もっと熱くなりましたわ……やだ、濡れてきたっ」 「あんたたちは?」 ぐるりと取り囲む兵士らを眺める。彼らもまたあっ気に取られたのが大きく、クールダウンされたようだ。おほんと咳払いし、南奈は九狼に向き直る。 「担当官殿、プログラム優勝者は軍部では優遇されるべきですし、いまやこの国に純血の本土人というのも珍しいものではないですか?」 九狼は、クククと梟みたいに笑った。 「これは傑作。あなたもそっちの気があったのでしょうか。この国はやはり腐りつつある。麻薬に失業者に同性愛……まるで米帝のあとを追っているようだ」 「かもしれませんね」 「それに優勝者は優遇されるべき? なにを言っているのですか。優勝者なんて、クラスメートを殺害することで生き延びた、それこそ後ろ指を差されて生きていくべき存在でしょう?」 「後ろ指を差されるのは、それは弱いからよ。胸を張って生きていけばいいじゃないの」 南奈の隣でユリアが胸を張った。巨乳すぎる。 「あんたはちょっと控えなさい。あてつけ? ――そう、クラスというミクロのコミュニティを崩壊させた存在は、元の世界には居場所がない、異質なものとして扱われるのかもしれない。正常なコミュニティを崩壊させる破壊者。でも、その力……大衆に与える恐怖こそが、マクロのコミュニティ、即ち国家を維持させるのに役立っているのじゃなくって? 正規品に成れない不良品と言えども、あたしたちはオンリーワンの存在よ」 また九狼が笑った。徐々に笑い声が大きくなっていく。 「クック。笑わせないでくださいよ。そういった倫理観のタガがはずれているからこそ、不良品であるにも関わらず貴種であると?」 「ええ。あたしはそう思っているわ」 「おめでたいことで! そんな尺度でしか物事を見られないのか。そもそも、貴女にしても、隣の尼僧の貴女にしても、殺人という禁忌を犯したのはプログラムに選ばれてからじゃないですか。ワタシの実験は、そんな“なんちゃって”を産み出すためのものではありません。あえて言いましょう。あなたがたは、不良品になりきれていません。いわば、不良品とかたちは良く似ていますが、不良品ではない――不良品にもなれない、欠陥品、ゴミ、クズ、ゲロ、カス、マ●コ、バカ、アホ、ですよ!」 「●ンコは言いすぎよ……」 甲板の気温が真夏であるにもかかわらず、じょじょに冷えていく。剣士 スライサー 特有の殺気が充満していく。 「言いすぎでしょうか? プログラムという出来事がなければ、なにものにもなれず、ただ毎日を消費していくだけの存在だったくせに。ワタシの実験というのはですねぇ、それこそ最初からタガが外れたような、純粋なる犯罪者=不良品を集めての殺し合い! 彼らの切磋琢磨により、もとより“なにものでもない”純粋無垢なるメトセラを、完全なる個体に昇華するための試み――これを理解できないものなど、無知なる大衆――」 「言いたいことはそれだけかしら?」 南奈が一歩前に進んだ。決定、こいつ殺す。目がそう言っていた。 周りの兵士らも、全権を握る美しき司令官の判断に従うのか、銃を構えた。 「あんたたちは、下がってなさい。これはプログラム優勝者のプライドを傷つけられた女の戦いよ」 「そうですわね」 ユリアが南奈の隣に並んだ。 「あんたも下がってなさいよ」 「マン●と言われて黙っていられませんわ。……それに、相田先輩を失ったいま、お姉様の後ろを守れるのは私だけ……私とのダブルスも、試してみたいと思いませんこと?」 「島で来栖を止めるとき、散々組んだじゃないの」 「ええ。でも、私、お姉様に唇を奪われて確信したんですの。本当に私が操を立てるべきは、やっぱりお姉様だって……」 ユリアは左右にわかれた前髪をまとめて、僧衣のフードに押し込んだ。かたちのよい額をはじめ、サファイアのような瞳、尖った鼻梁があらわとなる。クールな印象を与えるその美貌は、“史上最も清らかな優勝者”の異名通りだ。南奈もその変化には目を見張った。前髪をきちんとまとめたユリアの美しさは、確かに“史上最も美しい優勝者”と呼ばれる自分に迫るものがある。そしてなにより、青い瞳をこれまで隠していたということは、彼女なりに悩むところがあったのだろう。それをあらわにして、ともに敵を討たんとする心意気。吹っ切れた女は強く、美しい。 「いいわ。一緒に殺 や りましょう、ユリア。瑞穂青年会にたてついたらどうなるか、身を持って教えてあげないとね」 「ええ。私はお姉様となら、たとえ地獄の底にでもお供いたしますわよ、クスクスクス」 防衛軍内での若い男性兵士の人気を二分する少女らは、自らの武器の穂先をぶつけあわせた。かつん、と小気味良い金属音が響く。 「なにをゴチャゴチャと……死になさい!」 九狼が白衣に手を突っ込み、無数のメスを取り出した。 「銀のさみだれ、くぐれますかな?」 その手から放たれる、無数の投擲。 「ユリア、任せたわよ!」 「はいっ」 ユリアのライフルがすべてのメスを叩き落す。九狼の攻撃も、ユリアの反応も一瞬の出来事だった。その一瞬の“間”に、南奈は島で開眼した構えに移行していた。 体を半身に開き、腰を落としつつ、右掌は前に。そして刀を握った左手は後ろに――ちょうど正面に立つ九狼には、ビリヤードをよくするハスラーのように、周囲を取り巻く兵士らからは、綱引き競技のように見える構えだった。 南奈はれっきとした右利きであったが、この構えには理由がある。彼女が優勝したプログラムで、最後に対決した突剣士 フェンサー ――その対戦者もまた、右利きであるにも関わらず、左手で武器を扱っていた。まだプログラムがはじまる前の日常で、南奈が興味本位でその理由を聞いたとき、その突剣士は、左手のほうが右手よりも早く伸びるという自説を講じた。曰く、つまづいたときにとっさに出るのは、左手。なぜならば、利き腕は生き残るために必要な腕。犠牲となるのは左手と相場が決まっているとのこと。その、本来防御のために使用される左手を攻撃に転用した、大胆な突き。南奈も優勝した際、この突きにはかなり苦戦を強いられた。また、半身になる構えは、少年院でスパーリングをしていた大河力と東臣慈の柔法の影響があった。 「いくわよ。裏華禁刀流 りかきんとうりゅう 、限界突破 極ノ太刀 ―― 芽突百四季 がとつひゃくしき !」 南奈が地を蹴るのと、メスと薬莢が地面に落ちるのは同時だった。ふわりとマントが宙に舞い上がったときには、南奈の姿はない。 速い踏み込みだった。九狼の目が見開かれる。 「ここ!」 南奈が右腕を勢い良く引いた。反動にあわせて、刀を握った左手が伸びる――だが、九狼は手負いとはいえ、流石に忍 ニンジャ 。南奈の必殺の刺突を、体を開いてぎりぎり回避――南奈から見て左側に避けた。 「どんな攻撃とて、当たらなければ意味がないですね、アバズレ!」 「これは春よ、次は夏!」 刀のきっさきが反転し、左を向いた。突ききったところから、左への切り替えし。かつて京都洛中を警護していた秘密警察の隊士が得意としていたという、平突きと同じ原理だ。 「くっ」 九狼はこれもかわした。 「夏が終わり、秋の木枯らし――」 南奈が後ろにバックステップを踏んだ。九狼は畳み込まんと、メスを握って前に出た。 そのとき――風が吹いた。九狼の目の前で。 「なっ?」 彼の目前に球体が出現した。球体と見えたのは、風が内に向かって収束し、甲板のうえの埃やゴミがその回転に巻き込まれて風の形をあらわにしたものだった。 九狼は逃げようにも、風の吸引力のまえに足を取られて動けない。そして風はその中心に彼を吸い込まんと勢いを強める。 「冬が来るわ。冬は死の季節」 南奈が静かに言った。高速で行われた突きと切り払いは、甲板の空気をかき乱し、小さな真空を生み出していた。南奈がとっさにバックステップを踏んだのは、自らが生んだ真空に捕まらないためだ。そうとも知らずに九狼は自ら真空に飛び込んだ格好となった。 「う、うあああああああああ」 真空が内に収縮――九狼はなんとか体の中心から真空を外したものの、彼の右腕は肘あたりからズタズタに切り裂かれ千切れた。なまじ医学の知識があるからこそ、その切り口はどうやってもつながらないことがわかった。 「お、おのれぇぇぇぇ」 呪いの言葉を吐く九狼は、目前にユリアが銃剣を構えて突っ込んできているのがわかった。すり足移動による突き。頭の重心が移動しないため、遠間からの攻撃であっても一瞬で目前に出現したと思わせるユリアの得意技かつ、遠距離近距離をカバーする銃剣手 バヨネット にはもっとも適した攻撃だ。 九狼は後ろに跳んだ。諸手の突きでは届かない、見切った。そう確信したことだろう。だが、ユリアはニヤリと唇を釣り上げた。美人がすごむと恐ろしい顔になる。 「オーメン」 ユリアが片手を離した。激鉄を握る右腕一本による突き。伸びる。銃剣が九狼の左肩を貫いた。 「ユリア百四季ですわ♪」 銃剣で貫いたまま、ゼロ距離からライフル銃が火を噴く。九狼の左腕は肩から千切れた。 「おのれ、おのれ…… ワイルドセブン との戦闘で傷ついていなければ、お前らなど……」 「はぁ、なに言ってんの、あんた? 朝食を食べなかったからテストで満点取れなかったとか言い訳してる優等生みたい。朝食食べてたら満点取れた、みたいな言い草ね」 ユリアが落ちたマントを拾い、南奈の肩に羽織らせた。 「さて。担当官殿……悪いけど、死んでもらうわよ」 南奈が指を鳴らすと、阿吽の呼吸で甲板の兵士らが銃口を九狼に向けた。 「お、おのれ……」 両腕を失った九狼は隻眼を細めた。南奈から、まばゆい光が内面から漏れているように見えた。その光はあまりにまばゆい。その光に感化され、ユリアや兵士が仰々しく彼女に従う。 「石足さん……あなたをただの歴代総統の愛妾が集う大奥の番人と侮ったのはワタシのミスのようですね? 番人と言えど、あなたの血統にはやんごとないものを感じます……」 南奈のまとっているオーラは、貴人が放つそれと同じであると九狼は思っていた。南奈はため息をついた。 「あーあ、バレちゃったか。確かにあたしのウチは代々大奥の警護、必殺の剣・裏華禁刀流を継ぐ家よ。男よりも女が強い女系家族。そして、もう十何代も前だけど、夜伽 よとぎ をするはずだった愛妾がちょうど生理だったことから、代理で総統の夜の相手――仮妻 かりづま となった女がご先祖様にいた――それだけよ」 その言葉は、周りにいる人間に等しく驚きを与えた。仮妻の胎に宿りしカリスマは脈々とその血に潜み、国難というこの場面において、ついに大輪の華を咲かせた。石足南奈は総統の血を継ぐ、剣姫だったのだ。兵種においては公子 プリンス や公女 プリンセス しか持ち得ないスキル・カリスマ。このスキル所持者の周囲にいるものは、100メートル走が仮に10秒だったならば、9秒で駆け抜ける力を得る。周囲の人間の意識を高揚させ、潜在能力を高めることができるのだ。対して、敵対するものは士気をそがれ、100メートル走のタイムが確実に1秒は落ちる。 「……なるほど。あなたをアバズレと言ったのは撤回せねばなりませんね。プリンセス・ナンナ。しかしワタシはあきらめませんよ……絶対にメトセラ――切尾クンをこの掌中に――」 そこまで言い、九狼は踵を返し、柵を軽々と飛び越え、海面へとダイブしていく。南奈がなにを言う出なくユリアと兵士らがライフルを片手に柵に殺到する。海面には九狼が島からこちらに戻ってきたボートが浮いている。銃弾の雨がボートを貫き、エンジンを貫いたのだろう。ぼんっとボートは黒い煙を吐いた。 タタタタタタタタッ。タンッ。タタタタタタタタ。 鼓笛隊に似た音が甲板に響き渡る。 「撃ち方、やめ!」 南奈が鋭く言うと、兵士らは銃撃をやめ、左右に分かれて南奈への道を作り銃敬 じゅうけい ――総統や国旗に対してするのと同じ、着剣捧げ銃。 南奈は柵に近づき、海面を見やる。 そこには燃え出したボートの隣に、血で汚れた白衣がぷかぷかと浮かぶのみで、それを着ていた甲賀九狼の姿はどこにも無かった。 やがて、その白衣も水を吸って、海の藻屑となって消えた。 「自分が藻屑になっちゃあアレよねぇ。あたしらはクズはクズでも星屑 スターダスト なのよ。ねぇ、ユリア?」 「ええ。それを理解できないなんて、かわいそうな人でしたわね。クスクスクス」 最も美しい優勝者と、最も清らかな優勝者。彼女らの放つ青春の美は、甲板を密かにモニターしていたプログラム運営本部ならびに、残る二隻のモニターに映し出され、女性兵士も含めた全員の心を射止めた。もはや南奈派もユリア派もそこにはない。彼らは等しく、大東亜共和国が世界に誇る戦乙女 ヴァルキリー に対して、自らの剣を捧げる誓いをたてた。 それは総統であっても覆せぬ剣の誓い。南奈とユリアが死地へ赴くというのであれば、その露払いのために喜んで草葉の影に参らんとする忠誠心のあらわれ。 こうして、のちにプリンセス・ナンナと呼ばれる女、石足南奈はカリスマを得た。シスター・ユリア万歳! プリンセス・ナンナ万歳! See you next time...