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全世界で約500種類存在しているイモガイ類。 総じてみな美しい見た目をしており、貝殻は装飾品などにも使用されることがあるこの貝であるが、生きている間にこの貝に触れてはいけない。 生息地は、日本では黒潮に接する太平洋岸の千葉県・和歌山県・高知県など。種数が多いのは沖縄県・鹿児島県などである。 形状は円錐型をしており、殻の形がサトイモに似ているからこのような名前がつけられたとも言われる。 だが、この貝。ヒョウモンダコと並び危険生物として知られている。 特にアンボイナといわれる貝の1個体が持つ毒は大人30人分の致死量であるとか。 この貝の英名を「cigarette snail」といい、意味は「タバコを吸っている間に死ぬ」だとか。 沖縄県ではこの貝のことを「ハブガイ」や「ハマナカー」という名で呼ばれている。 毒による症状は患部の腫れ、続いて痺れ・腫れ・疼き・めまい・嘔吐・発熱。酷い場合には視力や血圧の低下・全身麻痺や呼吸不全による死も起こり得る。 厄介なことにイモガイに刺されたときに痛みはなく、血清もないので刺されたら代謝で毒が抜け切るのまで生き延びることが唯一無二の生存手段となるのだが、先ほど言ったように刺された場合は痛みがなく、また海中であることが多いため手遅れになる場合も多い。 実際、沖縄の海水浴場には沖縄の危険生物としてハブやクラゲなどに並んでアンボイナが掲載されている。
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三木隼人はゴーグル越しに広がるマリンブルーの世界を目の当たりにした時、沖縄に来れたことをこの上なく嬉しく思えた。 普段の彼は中小企業に務め、デスクワークに腐心するしがない平社員だが、趣味としてスキューバダイビングを嗜んでいるという活発的な一面も持ち合わせている。 日頃の真面目な仕事ぶりが評価されてボーナスを貰った時、隼人は迷わず沖縄旅行に使うことを決めていた。 この神秘の楽園とも言える沖縄の海を潜ることは隼人にとって、数ある小さな夢のうちの一つである。 仕事の報酬を費やし、休日を念願の沖縄ダイビングツアーに費やす。自分は今ちょっとした人生の絶頂にいると言っても過言ではない。彼はしみじみと物思いに耽り、青く美しい世界を気ままに泳いでいた。 隼人が感無量の面持ちで眼科に広がる珊瑚礁を眺めているとき、ふと鮮やかな赤い森の中、物陰から何かがこちらを覗いているような気配を漠然と感じた。 珍しい生き物かもしれない。スキューバダイバーの性と好奇心が彼を突き動かし、アンノーンがいると思われる方角へ泳いでゆくと、珊瑚の笠が日光を遮って陰となっている箇所を見つけた。 彼は未知なる存在が陰翳の中に潜んでいると推測し、持ち前の防水懐中電灯で闇を照らし出す。そして物陰に潜んでいた者の正体を見た隼人は、先ず我が目を疑った。 そこにいたのは珊瑚礁から上半身を乗り出して、隼人に微笑みかける美女だった。 その上、ダイビングスーツや水着といった遊泳衣類どころか布一枚さえ着用しておらず、体裁を弁えている女性ならば当然隠すべき箇所も、無遠慮にさらけだしている。 突如出くわしたこの異様な状況の前に驚きの声すら上げられず、隼人は言葉を詰まらせてしまった。 空白の時間が数秒ほど過ぎた頃合い。はっと我に返った隼人は、彼の頭の中から湧いてくる数知れずの疑問を解消すべく、彼女との接触を試みようとした。 しかしながら、結局それは叶わずじまいだった。彼が声を出そうとするが、何故か弱々しい掠れ声しか出ない。しかも次第に身体中の力が抜けはじめ、水中で姿勢を保てなくなる。 目の前の怪奇現象を余所に、彼は自分の身に起きた危機を悟るが、時既に遅く、思考が鈍り視界がぼやけてくる。 深く青い海の中、彼の意識はゆっくりと海底へと沈んでいった。 ※ 目を醒ますとそこは見慣れぬ場所だった。 靄のかかった視界が晴れ、バチバチと火花を散らしながら燃え盛る松明のオレンジ色の灯りが反射した黒い岩肌の天井が視界に映る。遠くから微かに波がさざめく音が聞こえるあたり、おおよそ海辺の何処かにある洞窟の中といったところだろうか。 いつまでもこうして寝ているわけにもいかない、と思い立ち、反射的に体を立ち上げようとするが、腕や足に感覚が無いことに気付く。掌はおろか指先一つさえ己の意を介さず、ピクリとも動かない。 「一体、どうなってるんだ……?」 声も出せているし眼球を泳がすことも瞼の開閉も難なく出来る。ただ全身の骨を全て抜かれたかのように、手足の自由が効かない。 おまけに地面の硬い感触が背中越しから直に伝わり、洞窟に満ちたぬるく湿った空気が彼の肌を直接撫でている。何故か彼は先ほどまで着用していたダイビングスーツを脱がされていることに気付いた。 隼人は意識を失う以前の記憶を探った。彼が最後に見た光景は珊瑚礁の物陰に潜む美女。それ以外、特に変わったことは思い当たらなかった。 「あら、目をさましたのかしらぁ?」 彼が状況の詮索に没頭していると、突然洞穴に艶かしい女の声が反響した。どんなに寝付きが悪い子供でも、傍らで読み聞かせをしてくれれば安らかな眠りへと誘えそうな、抑揚の無くゆったりとした口調だ。 「――誰だ?」 「わたしは、『ミナ』っていうの、よろしくねー、ふふ……」 「俺を介抱してくれたのは君か?」 「それは違うわねぇ。むしろ、私はあなたがこうなった原因かしらねぇ?」 自分を『ミナ』と名乗った女は、間延びした語尾でゆったりとした喋りながら、彼の顔をそっと覗き込んできた。彼には彼女の顔に見覚えがある。自分の記憶が確かならば、珊瑚礁にいた美しい女性と彼女は寸分の違いが無かった。 しかしながら、改めて間近で眺める彼女の顔はうっとりするほど綺麗だった。隼人は思わず、夢中になってその美貌を凝視してしまう。 陶磁器のようにきめ細かく白い肌。顔の造形は作り物のように整っており、ダークブラウンのショートヘアが落ち着いた雰囲気を醸し出している。憂いを感じさせる垂れ目と右目の脇に控える泣き黒子がチャームポイントの余裕のある大人のお姉さんといった風貌だ。 「ぼーっとしちゃってるけどぉ。ひょっとして見とれちゃってるのかなぁ?」 「――っ! そ、それより。今のはどういう意味なんだ? 原因って……」 隼人は彼女の美しさに気圧されながらも、意味深な彼女の言葉に対して問答を求めた。 「それはねー、……こういう意味よぉ?」 これが彼女の答えと言わんばかりに、ミナはか細い指で隼人の後頭部を支えながらそっと持ち上げ、自分の方へ見せるつけるように動かした。彼はその時になって、始めて彼女の全身を確認できた。 惜しげも無く曝け出されたミナのグラマラスな体つきの腰から下は、巨大な巻貝のような物体に続いている。彼女はまるで巻貝から女の上半身が生えたような異様な姿形をしていたのだ。 「ッ!? な、なんだ、それ。こ、コスプレでもしてんのか……?」 しかし、よく目を凝らして見ればこの貝殻の独特の色合いと形に、隼人は見覚えがあった。ダイバーなら誰もが知る沖縄の海に生息する殺人貝、『イモガイ』のものとそっくりだったのだ。 「ちょっと変なこと聞くけどさ……。君ってまさか……、イモガイの妖怪だったり……、して……?」 「あらあら、よく分かったわねー。えらいえらい」 彼は冗談を言ったつもりだったが、ミナはそれをあっさりと肯定し、まるで難しい問題を難なく解いてみせた子供を褒める母親のように柔和な表情を浮かべ、彼の頭の上を優しく撫でた。 「そうよぉ。わたしはね、すんごーく長生きして妖怪になれたイモガイなのよぉ」 「な、なら俺を気絶させたのも、俺が今動けないのは君の毒針のせいなのかな……?」 「その通りよ……、ふふふ」 なんということだろうか。 彼女の発言を真に受ければ、三木隼人は沖縄の珊瑚礁で半分美女の姿をしたイモガイの妖怪に遭遇し、彼女によって囚われの身になってしまったということになる。 第三者に聞かせれば、頭の病院を紹介されそうなくらい、にわかに信じられない話だが。彼女のイモガイの軟体の部分の表面が生きているかのように蠢いているのを見る限り、あながちアレが単なる置物とも思えない。 それに、もし本当に彼女が超自然的な存在だとすれば、裸の女が海の中で呼吸器具も付けずに潜行していたのも、悔しいが合点がいく。 仮に彼女がイモガイの妖怪と断定し順当に考え、わざわざ毒で殺さずに体を麻痺させ巣に連れ込んだのは『誰にも邪魔されず、獲物をじっくりと捕食するため』だ、と隼人は結論づける。そもそも元のイモガイが狩りをする生き物であるという既成事実が、彼の結論を裏付けていた。 「じゃあ。俺はこれから、君に捕食されるのかな……はは」 「んー、そーであってそーでないよーな……。まぁ厳密には合ってるのかな?」 「? 一体、どういう――」 ミナは意味深に微笑みながら顔を近づけたかと思った刹那、彼女のぷっくりとした唇が彼の口に重なり、言葉を遮った。 「んぐっ!?」 柔らかくて肉厚な舌が図々しく侵入し、彼の口膣内を隈なく蹂躙する。 突然の不意打ちに隼人は反射的に退けようとしたが、麻痺毒によって身じろぎ一つさえ出来ないので、彼女の深い口づけを甘んじて受けるしかなかった。 そして、数分に及んだと錯覚するほどに、長い間濃厚に舌を絡ませあっていたが、やがてミナの方から一方的に解放した。 「い、いきなり、何するんだ!」 「ん? まだ分からないのかしらぁ? 確か人間の雄と雌って、交尾する前に舌と舌で舐め合うって聞いてたんだけどぉ……」 「ちょっと待て! 交尾ってなんだよ! 君は俺を食うんじゃないのか?」 「あー、何か勘違いしてるようだけど、わたし人間は食べないの。あなたをここに連れてきたのは、あなたと交尾するためよぉ?」 そうミナが妖しく微笑みながら言うと、突如彼女の下腹部付近から二枚貝の水管のような器官が彼の体めがけて伸びてくる。 ゆっくりと迫るそれの先端にある口がみるみるうちに大きくなり、彼の全身を取り込むようにして包み始めた。 「ひっ……!! こ、これは一体!?」 「そんなに怖がらなくてもいいのよぉ? 別にあなたを捕食するわけじゃないってぇ。ただ、あなたをこの私の『生殖器官』で私の体内に取り込んでからー、たーっぷりと搾り採るだけだからぁ♪」 ミナは朗らかな口調でそう宥めたが、それでも彼は恐怖を感じざるを得なかった。彼の体の表面を這うように覆っていく軟体を目の当たりにした時、隼人は以前動画サイトで見たイモガイの捕食風景を連想した。 毒針を打たれ、身動きが取れなくなった魚にじりじりと迫る殺人貝が、体から伸ばした管で魚を丸呑みにしてゆく様を映した、あの身の毛もよだつ映像を。 一切の抵抗ができずただ餌として取り込まれ消化されるのを待つ運命にあるあの哀れな魚の立場と、今自分が立たされている状況は非情に酷似しているのだ。 「い、今すぐやめろ! 大体何で、俺が君とこんな事しなくちゃいけないんだよ!」 「何でぇ? うーん。何となく、かなー? ……まぁ強いて言えば、わたしがあなたを見かけた時、あなたがとってもわたしのタイプで、美味しそうに見えたからかなぁ?」 彼女のの理不尽な理由に納得のいかない彼は声を荒げて抗議するが、ミナは軽く受け流して気にも留めない。そうこうしているうちに、粘液が滴る不気味な器官が隼人の体を顔以外全てを包み込んだ。 すると、今度は本体の貝殻へ収納するかのように彼の体を咥えたまま器官が引っ込みはじめる。しまいには隼人の顔から下が丸々彼女の大きな巻貝の中に収まると、妖艶な女の半身と向き合う状態になる。 ミナは仕留めた獲物の生死を握り、優越感に浸っている肉食動物のような面持ちで彼を上から見下ろし、怯える獲物の顔を眺めて満足気にニヤけながら舌なめずりする。 「あ、ああ……」 「それじゃあ、いただきまーす……」 すると、顔を近づけて甘ったるい声色で耳元に囁きかける。それを合図とばかりに体を包み込むヌメヌメとした襞が活発に蠢き始めた。 「なんだこれ……! ひゃぁっ!?」 身体のありとあらゆる場所に、あたかも無数の生きたナメクジが隙間無く密集し全身を這い回るような異様な感触に陥り、今まで感じたことも無いぐらいの強烈な快感をもたらした。 「あん……、おちんちんからザーメン、どぴゅどぴゅ出てるぅ……!」 あまりの気持ちさに、彼のペニスは瞬く間に勃起し、そのまま間髪入れずフィニッシュを迎えてしまう。 分身の先端からドクドクと放たれた精が、生殖器官の中にぶちまけられ、蠢く肉襞の隙間に染み込んでいった。 「クスクス……もういっちゃったのぉ? まだわたしのおまん○に入れてすらいないのにねぇ……」 「うっ……はぁ……はぁ……!」 彼が絶頂後の心地良い疲労感に浸っている間。達してもなお固さを維持する肉棒の先端に、ぱっくりと開いた割れ目があてがわれる。 「じゃあ、次はここにちゃんとぉ、あなたの精子をいーっぱい出してね?」 生き物の口のように割れ目が亀頭にしゃぶりつき、そのまま中へ中へと飲み込むように、体を覆う襞とは別の柔らかい肉感の襞が吸い付きながら肉棒を咥え入れる。 イチモツが根本まで収まり、まぐわいを達成した彼女は熱い溜息を漏らしながら、恍惚とした表情を浮かべた。 「ん……、あなたのおちん○を直に感じるわぁ……。おっきいし、形も硬さもわたし好みねぇ……。わたしたち、結構相性いいかもぉ♪」 彼が仄かに色気の香ってきたミナの顔を見て胸が高なったのも束の間。突如、幹に密着する膣肉が、肉棒をさらに奥へと取り込もうとするかのように蠕動し始める その貪欲さは、まるで彼女の膣そのものが意思を持ち、男性器から精を徹底的に搾り尽くせんとしているようだ。 「ふふふ……、どお? わたしのナカぁ……。でも、まだまだ、こんなもんじゃないわよぉ?」 彼女がそう言い放った次の瞬間。愚息を包む膣壁が一定の速度で上下にシェイクし始める。肉筒が奥にズルズルと引っ込みカリ首の部分まで引き抜いたのを境に、泥沼を掻き分けるようなくぐもった水音を出しながら再び飲み込む。 激しくなったかと思ったら急に穏やかになり、また激しくなる。主導権を握り、弄ぶようなその絶妙な生殖器官の動きは、まるでこの巨大巻貝の中で彼女が下半身を艶めかしく揺さぶっているのではないかと思わせるほどだ。 「ぐぅうああっ! や、やめ、ろぉ……」 力なく絞り出した言葉で抵抗心を示す。しかしながら、全身をウネウネと所狭しに動き回る肉襞に舐めしゃぶられる背徳的な快楽に加え、己の分身に張り付いた熱い粘膜が肉棒を擦り上げる甘く蕩けるような愉悦感に、彼は次第に屈してしまう。 「うぅ……ああ……!」 隼人は肉欲に溺れた表情を浮かべ、快感に悶える悩ましい声を上げた。 「――うふふ、いい顔になってきたわぁ……。きもち、いいのぉ……? ひぁっ……わたしもぉ……んっ! きもち、いいわよぉ……! くぅうん!」 今までのおっとりとした物腰柔らかい態度が嘘のように、ミナは色狂いの売女のごとく卑猥に乱れていた。呼吸は不規則になり、吐息は熱を帯びている。 目は胡乱とし、淫靡な喘ぎ声を洞窟中に反響させながら隼人との交わりに夢中になっている。体中から大量に吹き出た汗は玉状となって白魚の肌を弾いていた。 「はぁん! ふぅ……んっ、……あっ……あっ、ひゃぁ……!」 ミナの昂ぶりに合わせて蜜壷の動きが速くなったかと思うと、彼女はしなやかな両腕を隼人の首に巻きつけて、襲い来る快感に耐えるように力強くしがみつき、上半身を密着させる。 すると彼の顔にちょうど彼女の豊満なバストが押し付けられる形となる。 「ふぐぅ……! ――っ!!」 彼女の巨大な乳房の暖かくて柔らかい、感動すら憶えるほどの極上の感触に顔を埋めたとき。情欲に流されながらも、かろうじて張りつめていた理性の糸がプッツリと途絶える音が、彼の頭の中ではっきりと聞こえた。 異形の者と無理矢理交わされているという現実も忘れ、脳内は性的衝動に支配される。搾取をありのまま受け入れ、飢えた獣の呻き声を上げながら悶え狂う。 彼の分身は絶え間なく与えられる快楽によって絆され、今にもはちきれんばかりに大きくのたうった。 「あはっ……ビクビクって……してる、わぁ! また……はぁん! ……イッちゃうのかなぁ!? 我慢、しなくて、いいのよぉ? んっ……思いっきりぃ、出しちゃえっ!」 すると、彼女の膣の上下運動に左右にクネクネと蛇行するような複雑な動きが加わり、もみくちゃに捏ねるように肉棒をいたぶる。 それにともなって、体を覆う襞も激しくうねり始め、彼に甘受される快感がより一層高まる。それは責めている彼女とて同じであり、二人は絶頂への階段を競い合うように上り詰めた。 「ふ、ふぐううう!!!」 「あん! んっ! もう、い、イキそうっ! イクうッ! イクぅうッ! イッちゃううううううう!!!」 共に絶頂の叫び声を上げながら、二人の視界はほぼ同時に弾け飛ぶ。 限界まで怒張したペニスは脈動しながら肉欲の迸りを吐き出し、彼女の胎内を隅々まで白く汚していった。 ※ 隼人はその後、休む間もなく彼女の生殖器官の中で嬲られ続けた。もはや時間の感覚さえ分からなくなった頃、卑猥な音と喘ぎを耳にしながら、彼の意識は再び沈んでいった。 次に目を覚ましたとき、彼は診療所のベッドの上にいた。医者の話によれば、『ダイビングスーツを着た青年が人気のない浜辺で倒れていた』と語る地元住民によって、近場の診療所へ搬送されたとの事だった。 それを聞いた時、「やはりアレは夢だったのだ」と彼は確信し同時に安堵した。あの珊瑚礁の中で見た美女も、日頃のストレスが原因で見た一種の幻覚か何かだったのだろう。 しかしながら、自分が気絶してしまった原因がどうしても気になった彼は、念の為に病院で身体を見てもらったが、『特に異常は見られない、至って健康だ』と言い渡されただけに終わった。 隼人はなにか釈然としないモヤモヤとした気分を抱えながらも後日、予定通り東京行きの航空便に搭乗し自宅への帰路に立った。 窓側の席から小さな窓ガラスを覗くと、眼下に広がる沖縄の青い海が望めた。彼は名残を惜しむようにその光景を目に焼け付けた後、旅の疲れを癒すためにアイマスクを装着し、シートに前体重を預ける。 視界が暗闇に切り替わった時、彼は夢のなかに出てきた異形の美女『ミナ』との行為を思い出した。 男を惑わす美貌、美しい声、妖艶な上半身、そして身体に密着する襞の感触と己の分身に絡みつく膣の暖かさ、その全てを心と体が憶えている。あんなにも生々しい夢は忘れたくてもすぐに忘れられるものではなかった。 「せめて、また夢のなかで逢えたなら……」 隼人はそう静かに祈り、そのまま深い眠りに落ちた。 しかし、その時の彼は知る由もなかった。 彼の荷物の中に、小さなイモガイが紛れ込んでいたのを―― おわり
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登録日:2012/04/19(木) 10 21 14 更新日:2024/04/15 Mon 02 14 51NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ動物図鑑 アニヲタ水族館 アンボイナガイ イモガイ ガンナー チート トリビアの泉 ハンター バリスタ装備 刺し穿つ死棘の槍 危険生物 大自然の悪意 天敵は蟹 奇麗なバラには棘がある 巻き貝 必殺仕事人 恐怖の貝 捕食者 撃龍槍 有毒生物 毒 毒貝 泥中のスナイパー 生物 相手は死ぬ 神経毒 肉食 腹足類 貝 貝類 軟体動物 麻痺毒 イモガイとは、軟体動物門新腹足目イモガイ科に属する巻き貝類の総称。約500種類が確認されている。 名前の由来は「殻がサトイモっぽいから」。漢字でも芋貝と書く。 ダッサい名前と裏腹に見た目がカラフルで美しく、イモガイの殻のコレクターがいる程。装飾品としても需要がある。 因みに、殆どは食用に適さない。 生息地は広く、大体熱帯の海にいる。特に沖縄は種類が豊富。サンゴの中に紛れていることが多い。 大きさについては様々で、デカいものだと20センチを超えるものもいる。 古来から美しいフォルム故人気が高く、とある南西諸島の約3500年前の遺跡からもこの貝がタカラガイ等とともに発掘されている。 流通されていた可能性もあるようだ。 …ここまでならいいんだが、 実際はヒョウモンダコやカツオノエボシのように、非常に恐ろしい海の生物である。 【イモガイ類の恐ろしい特徴】 ◆肉食性 見た目によらず、現在発見されているイモガイの仲間は全て肉食性。 種類によって何の肉かは異なり、 魚食性-大体は小魚。腐肉の場合もあれば生きたまま食うものもいる 虫食性-主に環形動物というミミズのようなもの 貝食性-貝類のような軟体動物が該当。中にはイモガイ同士共食いをやらかすものもいる 以上の三つに分かれる。 ◆毒性 イモガイの仲間は毒持ちであり、中には致死性の高い毒を持つものもいる。 毒は複雑なタンパク質により構成されるペプチド毒。 神経毒による麻痺で、種にもよるが小魚なら即死、人間でもやがて死に至るものもある。 人間だと症状は「痺れ、腫れ、疼き、めまい、嘔吐、発熱」。 ひどい場合は「視力や血圧の低下、全身麻痺、呼吸不全」で最悪の場合死ぬ。 刺される環境がまず間違いなく海辺で、顔を水から上げられなくなることが有り得るのもまずい。 中でもアンボイナガイは凶悪で、人間がタバコ一本吸う間に死ねる強力な毒を持つ。 なお、アンボイナガイの持つ「コノトキシン」は致命率30~70%(文献によって異なる)という猛毒だが、この毒には血清が存在しない。 というか組成が極めて複雑なため未だに不明な点が多い神秘の毒である。 こうした毒は狩りや防衛時などに使用されるが、何故これほどの毒を持つに至ったかは分かっていない。 ◆イモガイの狩り 毒とセットで恐ろしいところ。 前述のように神経毒は狩りに扱われるのだが、この毒はイモガイ独特の器官によって撃ち出される。 撃ち出す器官は吻という獲物の方向を感知する長い管で、この吻の先端が獲物に触れた時に毒銛(矢舌)が撃ち出される。 毒銛は先端が銛のような形状で、一度刺さったら抜けにくい構造になっている。つまりは麻痺付きの拘束用バリスタ弾である。 貫通性もあり、軍手やウェットスーツも突き抜ける。 これらの器官は普段は貝の中に隠されており、獲物が近くにいる時に長い管を伸ばして、隙あらば毒銛を撃ち込む。正に海のハンターなのだ。 尚、吻は引く力も強く、毒で仕留めた獲物を自分の元に手繰り寄せ、そこから食事へと繋がる。 ◆食事 魚食性のものが起こす行動。 毒で仕留めた獲物を自分の元へ手繰り寄せたら、今度は管から獲物を吸い始める。 吸われた獲物は管の中のヤスリのような歯によって砕かれ、ペースト状にされて丸ごと飲み込まれる。 全部飲み込むには小さい獲物ならあまり時間はかからず、自分の1.5倍ぐらいの大きさの獲物なら30秒程度で済む。 どうやらダイソンの要素も持ち合わせているようだ。 獲物を消化後は背骨や鱗のような消化できない部分は体外に吹き出される。 【小ネタ】 トリビアの泉で「毒矢を放つ貝」として紹介されたことがある。 追記・修正はクリームパンの中身をストローで吸い出してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] タグのゲイ・ボルグwwww毒矢だからむしろイー・バウじゃね?と一瞬おもったけど、あの破壊力は確かにその通りだwwwwww -- 名無しさん (2013-06-17 20 43 39) ちなみに、毒銛の製造は∞。 -- 名無し (2013-07-11 03 59 49) いつかテラフォーマーに出てきそう -- 名無しさん (2014-03-25 01 35 24) 暴れん坊将軍にも出たことある 悪人が暗殺に使っていた -- 名無しさん (2014-03-29 17 12 54) 正直オーバーキルな気がする -- 名無しさん (2014-03-29 17 24 50) ↑3でてきたなww -- 名無しさん (2014-06-22 18 17 32) 荒俣宏が飼ってるって言ってたな -- 名無しさん (2014-06-22 18 19 38) 物体を発射する射撃武器を持つ生き物。人間以外がいようとわ。 -- 名無しさん (2014-07-01 13 03 53) ポケモンにこいつモチーフの奴って出てくるかな?ドククラゲとタイプかぶるだろうが -- 名無しさん (2014-12-28 21 28 21) 確かハブガイって別名があったような -- 名無しさん (2014-12-28 21 35 37) アンボイナはヤバい -- 名無しさん (2014-12-28 23 26 04) 見た目が美しい種類が多いので貝殻をコレクションにする人も少なくない。 -- 名無しさん (2014-12-28 23 40 56) ↑×4 タイプ どく・いわとかどく・はがねだったら差別化できると思う。 -- 名無しさん (2015-02-19 10 26 28) ↑2 生きている貝を知らずに思わず拾ってしまう事故があるらしく、要注意生物扱いされている。水中で立ち上がれなくなっただけでも命に関わるし -- 名無しさん (2015-03-09 21 13 57) テラフォーマーズに出てきたよ。既にゴキに取られてた。 -- 名無しさん (2015-03-09 21 32 28) ↑ ポケットの中で刺すこともあるそうな… -- 名無しさん (2016-09-27 09 24 47) 意外にもカニが天敵らしい どんな強力な毒を塗ってても針が刺さらなければ意味がないという理由で -- 名無しさん (2018-06-17 22 42 30) 怖いことばっかり書いてあるけど毒が心筋や中枢神経に作用しないから呼吸器なんかで呼吸不全を防げばまず死なない。自然治癒するまでの5~6時間激痛と痺れ・嘔吐・発熱に耐え続ければ何の問題もない……ってやっぱり怖いじゃないか -- 名無しさん (2018-07-01 22 11 57) いずれ仮面ライダーや戦隊の怪人のモチーフになるかも -- 名無しさん (2021-09-25 21 11 00) シロアンボイナの捕食シーンが衝撃的すぎる -- 名無しさん (2022-07-30 04 22 30) ↑2 仮面ライダーはともかく、戦隊の怪人のモチーフには絶対にしないでほしい(汗 笑)。 -- 名無しさん (2022-12-24 15 27 54) トリビアの泉では、捕食シーンで「怪物くん」の歌が流れていた。「カーイ、カイカイ!」。 -- 名無しさん (2023-08-16 16 47 54) 名前 コメント
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殻長8センチ程のイモガイの一種。 カニ等の甲殻類を好んで捕食し、毒針は甲羅を撃ち抜く程の貫通力を持つ。 毒成分は甲殻類に特化したものであり、人間に対する毒性は低い。 それでも毒針によって撃ち抜かれた傷は決して軽いモノではないだろう。 関連 目次に戻る
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イモガイクチキレモドキ Boonea okamurai 秋の浜 -20m
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登録日: 2009/09/21(月) 21 41 04 更新日:2023/08/27 Sun 10 32 11NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 An_BoyなGuy アニヲタ水族館 アンボイナガイ イモガイ チート テラフォーマーズ トリビアの泉 ハブガイ ポイズンマスター 危険生物 地上最強の毒 大自然の悪意 最強 有毒生物 毒 生物 相手は死ぬ 荒俣宏 血清無し というか治療法無し どうしようも無し 貝 貝類 学名:Conus geographus Linnaeus アンボイナガイは、インド洋・太平洋一円に生息する、イモガイの仲間である。 名前の由来は、原産地であるインドネシアのアンボンという都市名が元となっている。 イモガイといえば、ダイバーが何人も犠牲になった、その毒針が有名である。 が、中でもアンボイナガイのもつ毒は、地球上の全生物中で最強と言われている。 貝殻は白と黄色が混じっているか、鮮やかなピンク色をしており、人の目を惹きつける。 しかし、うっかり拾おうものなら、イモガイ特有の銛状歯舌によって地上最強の毒を注入されてしまう。 イモガイ類の毒における主成分は「コノトキシン」という神経毒であり人体に注入されると、まず呼吸困難等の疾患を引き起こす。 そして、刺された人の体質にもよるが、最短数時間で死に至る。 そしてなにより、イモガイ類の毒は 血清が存在しない のである。つまり、刺されて助かる方法は、 注入された毒を速やかに吸い出すか、毒を注入された箇所を毒が廻る前に切除するしかない。 できれば勧めたいのは前者だが、前文をよく見て欲しい。 コノトキシンは神経毒であり、まず呼吸困難等の疾患を引き起こす。 つまり、いくら吸い出そうとしても吸い出せないのである。 息が出来なくなるのだから。 ちなみに、神経を冒すため刺された痛みは全くと言っていいほど無いらしい。 非常に複雑なタンパク質の連鎖により組成されるコノトキシンの毒性は極めて強力であり、24時間以内に30~70%が死亡する。 ちなみに24時間持てば、殆どの場合助かるようだ。 フグ毒等への対処法と同じく、人工呼吸器の装着などによって呼吸を確保することが重要とされる。 毒の血清が存在しないイモガイ類で一番強い毒を持っている。 即ち、アンボイナガイはこの世で最も強い毒を持つ生物ということになる。 沖縄では、ダイバーや観光客の被害が多く、地元民には「ハブガイ」と呼ばれ、恐れられている。 沖縄で海に行ったら、色鮮やかな貝殻は拾わないようにしよう! また、作家の荒俣宏氏はトリビアの泉にてペットとしてイモガイを飼っていた(!!)ことを明らかにしている。 ちなみに天敵はカニなどの甲殻類。 毒針が外殻を貫通できないため一方的に捕食される。 追記・修正よろしくお願いし…… δプスッ/(^O^)\ナンテコッタイ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] これほどの毒をもつ生物にも、天敵は存在するんだね。 -- 名無しさん (2014-02-05 11 54 25) 幼い時図鑑で見てアンポンタンとかバカにしてごめんなさい -- 名無しさん (2014-03-15 20 00 43) テラフォでいつかでてきそうだな -- 名無しさん (2014-04-14 17 08 13) 若い人はどれだけ自衛知識として知っているのやら… -- 名無しさん (2014-05-31 23 58 42) ↑↑でてきました。 -- 名無しさん (2014-06-19 15 50 46) ちなみに -- 名無しさん (2014-06-19 16 09 31) ミス ちなみに同じイモガイ科のタガヤサンミナシという貝も天敵だったりする。しかもこの貝も猛毒持ちだとか。 -- 名無しさん (2014-06-19 16 10 31) そっちはタチの悪いことに毒針の連射が出来るとかへんないきものに書いてあったような -- 名無しさん (2014-06-19 16 33 38) ↑しかもタガヤサンミナシは貝食性、アンボイナは魚食性でアンボイナは一方的に殺られるんだとか。 -- nanashi (2014-08-06 23 28 07) 自然は良く出来てるなあ。 -- 名無しさん (2015-02-19 11 08 47) カニさんつええ -- 名無しさん (2016-09-27 09 27 02) こんな恐ろしい猛毒貝が、全身装甲の蟹には文字通り「刃が立たない」ため、なす術無く食われる、という自然界のパワーバランスが面白いな。 -- 名無しさん (2016-11-27 03 04 38) タイトルは忘れたけど、昔のサスペンスドラマのトリックでも使われてたね -- 名無しさん (2021-09-29 23 28 17) カニが食べると毒は平気なんだな -- 名無しさん (2022-09-11 00 38 42) 名前 コメント
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ナガシマイモ (イモガイ科) Conus (Virgiconus) muriculatus 王の浜 -4m
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イモガミ(疽神) ホウソウガミの別名。
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小蒔「ちいさな貝殻拾いました!可愛いですね」 京太郎「姫様ストーップ!!今すぐそれ捨てて!」 小蒔「??」キョトン 京太郎「イモガイは止せ……イモガイは止めてくれ…」 春「ドジョウっぽい。さっきの貝よりは安心なはず」 京太郎「ああ!そうじゃない!!ゴンズイならOKってな風になるわけないだろう?」 京太郎「アカエイもオニダルマオコゼだぞ?絶対に駄目だからな?振りじゃないぞ?」 巴「なんだろこのシマシマ模様のタコ」 京太郎「ヒョウモンダコ!!なんでそんなピンポイントで!」 霞「見たことない蟹見つけたわ」 京太郎「いや名前に毒がないからスベスベマンジュウガニは問題ないって言う理屈は可笑しい!」 初美「ハコフグが釣れたですよー」 京太郎「ハっちゃんそれハコフグやない。クサフグや」
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イモガエル とは、【ピクミン(ゲーム)】のキャラクター。 プロフィール 作品別 ピクミンシリーズ その他の作品 関連キャラクター コメント プロフィール イモガエル 他言語 種族 【カエル】(?) 和名 ダルマイモガエル 科 イモガエル科 初登場 【ピクミン(ゲーム)】 巨大な黄色い【カエル】のような生物。その巨体で高く跳ね上がり【ピクミン】達を押し潰そうとしてくる。 孵った幼体はそのまま【オタマ】と呼ばれ、成長しきっていない子供は【コイモガエル】?と呼ばれる。(ただし和名は全て同じ。) 作品別 ピクミンシリーズ 【ピクミン(ゲーム)】 初登場。 【ピクミン2】 日本語版における【ルーイ】の食レポによると足以外は水っぽく食用には適さないとのこと。 【ピクミン3】? ジャンプするとき体が膨らむようになった。 【ピクミン3 デラックス】 追加された図鑑でもやはり食用にはあまり適さないとのこと。 【ピクミン4】 【ヒヤシイモ】?や【ヌシガエル】?が登場した。 その他の作品 【大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U】 フィギュアとして登場。 【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】 スピリットとして登場。 スピリッツバトルの相手はカエルキャラの【ゲッコウガ】………ではなくデデデ。おそらくその体の丸さや押しつぶす攻撃から選ばれたのだろう。 関連キャラクター 【オタマ】 【コイモガエル】? 【マロガエル】 【ヤキコイモガエル】? 【ヒヤシイモ】? 【ヌシガエル】? コメント 名前 全てのコメントを見る?