約 502,454 件
https://w.atwiki.jp/jinruisaikyou02/pages/89.html
【作品名】ジョジョの奇妙な冒険 【名前】ジョルノ・ジョバーナ 【属性】ギャング DIOの息子 スタンド使い 【大きさ】中学三年生並み(175㎝) 【攻撃力】ジョルノ:中学三年生並み GER:既存のスタンドを超えるほど(ジョジョ顎による) 【防御力】ジョルノ:中学三年生並み GER:特殊能力参照。 【素早さ】ジョルノ:中学三年生並み GER:(5部終盤地点での)既存のスタンドを超えるほどだと思われる、少なくとも元のG・Eよりは大幅に速い(ジョジョ顎による) 【特殊能力】ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム(通称:GER) 本体からの射程距離:2m? ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム(通称:GER) 本体からの射程距離:2m 能力:相手の動作や意思のエネルギーを全てゼロに戻してしまう。 このスタンドや本体に直接的な攻撃(パンチなど)が迫った時点で自動発動。 (時飛ばし発動や目潰し等の行為では発動せず、心臓貫こうとしたことに反応して時間が逆行した) 発動と同時に時間が逆行し、相手が攻撃行動を始める前(棒立ちの状態)の時点にまで戻すことが可能。 これによって動作や意思のエネルギーを全てゼロに戻された対象は その後、攻撃に要した時間分だけ何もせずにその場に佇むこととなる。 尚、このスタンドに殺された者は「死」さえもゼロに戻ってしまうため、永遠に繰り返し死に続ける。 (多分、死ななければ発動しない能力だと思われるので考察にはあまり意味無い) ちなみに、旧ゴールド・エクスペリエンス(通称:G・E)の能力も使用可能。(基本性能はアップ) G・Eの能力:殴った(触れた)物質を「生命(小動物や植物)」に変える事ができる ・変換出来る物質は非生物なら何でも可能(生物の血液なども可能)で 作中で変換した最大の物質は車1台弱。ちなみに物質の一部だけ変換させることや 変換する物質より大きい生物に変換することも出来る(例:バイクを一部だけ草に、銃弾を大木に) ・ある程度任意の場所、時間で能力の発動、解除が可能で、生み出す生命は本物とほぼ同様の 性質や習性を持ち、ある程度の制御、操作、条件設定も可能。 (例:任意の標的を攻撃させる、元の場所や持ち主への帰巣本能を持たせるetc) 作中では蔓植物でヘリを捕獲し、その蔓植物を大木にまで生長させてヘリを固定させたりしていた ・命を生み出すには「それに適した環境」が必要であり、生み出される生物は「環境」に影響される。 (例:極寒地では発育が悪い、毒物で汚染された場所からはその毒への免疫を持つ生物が生まれるetc) 尚、この特性で毒物の免疫を持った蛇から血清を取り出し本体に注入することも出来る 作中では生物をグチャグチャに腐敗させて殺すウィルスの存在する場所で生まれた蛇の血清を使い そのウィルスを消し去ることに成功した。 ・変換した生物が死ぬと元の物質に戻る。尚、その際変換前に運動エネルギーを持っていた場合は 元の通りにまた動き出す(例:撃った銃弾から作った植物が死ぬ→銃弾に戻って再び飛ぶ) ・植物(人間以外?)に生命エネルギーを与えて成長を促進させ、最終的に絶命させる事ができる。 ・生物の臓器や器官等を作り出し、埋め込む事で傷を治療できる。ただし痛みは暫く残る。 また、死者を蘇生させる(魂を呼び戻す)事はできない。 ・物質に触れる事により、その中に存在する生命、魂、スタンドのエネルギーを(数量までも)探知できる。 (例:飛行機に生物が乗っているかどうか探知する、別人の魂に取り憑かれているかどうかを判別する) ・本体自身に関しては、少なくとも治療と、肉体のごく一部(歯等)の一時的な他生物化が可能。 (例:歯をクラゲに変えてお茶?を吸い取らせる) 【長所】完全無敵の防御力。生物に変える能力の非生物に対する防御無視攻撃&多様性 【短所】特になし 【備考】生物の攻撃反射や感覚暴走能力は成長と共に消え去ったと思われる。 既存のスタンド最高(と思われる)攻撃力を誇るスタンド『星の白金』のパワーは以下の通り。 『星の白金』のパワー:オラオラのラッシュ:20m前後の顔の大きさがある敵のスタンド(ハイプリエステス) に飲み込まれ、その巨大な歯(ダイヤ並みの硬さ)に押し潰されそうになるが、 歯の中を粉々に砕きながら掘り進み脱出。その後他の歯もまとめてへし折る。 ラッシュの後に放ったパンチ一発で敵のスタンドを校舎の壁を突き破って吹き飛ばし、 その衝撃で校舎の壁数十m四方に屋上まで届くほど亀裂が入る。(VS花京院) 195㎝の逞しい17歳の学生にパンチ、10mほど吹っ飛ばした後にキックを放つことで建物を破壊しながら 彼を数百メートル吹っ飛ばすことができるスタンドの全力蹴りに、相手の目つぶし攻撃を 受けた状態でパンチで対抗、そのスタンドを真っ二つに両断。 既存のスタンド最高(と思われる)スピードを誇るスタンド『世界』のスピードは以下の通り 『世界』のスピード:亜光速のチャリオッツの剣の速度を覚え、 それを上回るアヌビス神の剣撃が40~50cmまで迫ってからカウンターパンチをぶち込める。 更に上記の自分のカウンターパンチの速度を覚え 更に加速したアヌビス神の剣撃を真剣白羽取りが可能。 更にその真剣白羽取りの速度を覚えたアヌビス神のラッシュをガード可能。 更にそのガードの速度を覚えたアヌビス神の剣撃が数センチまで迫った状態から 剣に頭突きをすることでガード可能。 更にその頭突きの速度を覚えたアヌビス神とチャリオッツの二刀流でのラッシュを 数秒程度ならラッシュでガード可能。 更にアヌビス神が承太郎の腹に刺さった状態からアヌビス神が内臓をバラバラに ぶちまける前に全身全霊を込めたラッシュで剣を粉々に破壊可能なスタープラチナを若干上回る程度。 下記設定原文(スタプラ) あまりにスゴイスピードのため光の速度を超え、 全盛期(18才の時)最大5秒時を止めることができた (ここでいうスピードとは反応速度や攻撃速度など のことであり、移動速度ではない) 1スレ目 832 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2008/09/28(日) 12 56 48 GER唯一の描写であるvsキンクリ戦の描写を説明 キング・クリムゾン 時間を消し飛ばしている間はディアボロ以外、時間経過の認識は一切不可能になり、 時飛ばし解除後に突然時間が進んだように感じられる。飛ばし中の時間内で自由に動けるのはディアボロのみ。 (その他の人間は意識は無くなるが、時飛ばし前にやろうとしていた行動は継続される) 時飛ばし中に一切干渉不可な状態になるタイプと相互干渉可なタイプを使い分ける。 更に時飛ばし中は周囲全てを知覚でき、相手の動きがスローな軌跡として見え、完全に予測できる。 これを使いながら「予知」を使って未来の映像を確認しながら動くことも可能。 ディアボロがジョルノに対し「死んだことを後悔する時間も~」という台詞を吐き、攻撃しようとする →ディアボロがキンクリ発動 →時飛ばし中にミスタ(銃で攻撃するキャラ)からの弾丸を回避したり、 接近したり、自分の血でジョルノに目潰ししたり →ディアボロがジョルノに攻撃する寸前に「予知」で「自分がジョルノの心臓貫き殺す映像」を確認 →キンクリが攻撃のため腕を振り下ろす。 →勝った!! →しかし突如、目潰しに使った血がジョルノの目から自分の手に戻っていく。【恐らくここでGERが自動的に起動】 →それどころか回避した銃弾も巻き戻って薬莢なども全て銃へ。ミスタも銃を撃つ前の姿勢まで逆戻り。 →自分もジョルノに接近する前の位置までコマ送りのように逆行。 ディアボロ「消し飛ばしたはずの時間が逆行しているのかッ!!」(しかし、予知はまだジョルのが死ぬ未来を映す) →時飛ばし中に自由に動けるのは自分だけのはずが、不可思議な現象に驚くディアボロにGERが喋りだす。 →「これが『レクイエム』・・・ダ!!オマエが見テイルモノ(予知の映像のこと)ハ確カニ『真実』ダ。 確カニオマエノ能力ガ実際ニ起コス『動き』ヲ見テイル・・・シカシ」 「実際ニ起コル『真実』ニ到達スルコトハ決シテナイ! ワタシノ前ニ立ツ者ハドンナ能力ヲ持トウト絶対ニ!行クコトハナイ。 コレガ 『ゴールド・E・レクイエム』 コノコトハワタシを操るジョルノ・ジョバーナさえも知ルコトハナイ」 (GERは喋りながら、時飛ばし中の時間のはずなのに意識を持って動いている) →更に逆行は進み、キンクリ発動前の自分がジョルノに対して台詞を吐く所まで戻る。 →ディアボロ「オ、オレは初めから何も動いてはいないッ!!」 →ジョルノが歩いて近づいてくるが、攻撃前のそのままの状態で佇んでいる。 →『予知』ではまだジョルノが死ぬ未来が映っている。 ディアボロ「これは、絶対にこれから起こる『真実』なんだッ!!」 →無駄無駄 →GER「オマエハドコへモ向カウコトハナイ 特ニ『真実』ニ到達スルコト決シテ・・・」 G・E・R設定原文 能力-攻撃してくる相手の動作や意思の力を『ゼロ』に戻してしまう。 この力(パワー)に殴られたものは「死んだこと」さえも『ゼロ』に戻ってしまうため 何度でも無限に「死」に続ける。
https://w.atwiki.jp/verklart/pages/142.html
トップページ 情報と考察 jRO最新情報 名もなき島パッチ実装 名もなき島パッチ 名もなき島 スフィンクスダンジョンに「アヌビス」追加 ボスモンスターのスキル追加 新カード追加 モンスターカードの表示変更 職業限定装備追加 傭兵システム
https://w.atwiki.jp/tpbattleroyale/pages/160.html
今日 - 昨日 - 総合 - 紙の詳細一覧表 刀の名称 所在地 所有者 不明 B-4水の神殿 左右田右衛門左衛門、須田恭也 不明 不明 左右田右衛門左衛門 アヌビス刀 C-6グロズニィグラード ユウシャ 微刀『釵』 C-2リートルード 直枝理樹 メニューへ
https://w.atwiki.jp/tproyale/pages/35.html
. 鉄板の壁と天井に覆い尽くされた巨大な格納庫。 大要塞グロズニィグラードの中央棟、悪魔の兵器が格納されている場所だ。 周辺には幾つもの燃料タンクが存在しているが、いずれも中身は空であり本来の機能を果たしていない。 燃料がない以上、中央に存在する「巨大な戦車のような兵器」が起動することはないのだろう。 当然だ。ロケット開発に携わっていた天才科学者が生み出してしまった、悪魔の兵器。 それを誰も彼もがそう簡単に動かすことが出来れば、このゲームのバランスが崩れてしまう。 起動しない限りは、ただのオブジェクトに過ぎないのだ。 「…やれやれ、傍迷惑なことだ」 格納庫の入り口付近の昇りの階段の上に座り込んでいるのは一人の男。 黒尽くめのスーツ、黒い帽子、緑色の髪、糸目に爬虫類顔といった容貌。 小難しい表情を浮かべながら、名簿を眺めているその人物―― 彼は『世界虚空情報統制機構』諜報部所属、コードネーム「ハザマ」。階級は大尉。 とはいえ、それは表向きの身分。真の名は過去の英雄『ユウキ=テルミ』。 世界の破滅を目的に暗躍していた、禍の根源とも言える存在。 そんな彼にとっても―――この状況は理解が追い付かなかった。 (ラグナ=ザ=ブラッドエッジ…レイチェル・アルカード…ハクメン…第13素体…) 名簿に存在する『見知った名前』を確認した後、心中で思考を重ねる。 あのファニー・ヴァレンタインという男は『殺し合い』をしろと言っていた。 奴は「一国の主」と語っていたが、ファニー・ヴァレンタインなどという名前に聞き覚えはない。 奴の言う国が仮に「階層都市」だとすれば、それを統べるのは統制機構の衛士。 「今まで経験してきた時間」で、統制機構にあのような男がいたか?いや、全く心当たりはない。 外部の人間であることは間違いない。だが、統制機構以外に国を支配する存在はいたか? 統制機構の支配を離れて国を支配していた存在など、それこそかつて叛逆したイカルガ連邦の元首くらいだ。 …下手をすれば、奴は自分でも「経験」したことのない世界の人間なのかもしれない。 ともかく、そこは保留としよう。現時点ではさほど重要ではない。 さて、次の問題は――――― 「この首輪…随分と厄介な仕組みが施されているようですね」 首輪に軽く触れ、金属の冷たい感触が指に感じ取れた。 解除が困難であるどころか、厄介な細工がされているらしい。 少し前に、彼は気付いたのだ。首輪によって『この肉体からの離脱』が不可能になっている。 精神体となってハザマの肉体から抜け出ることが出来なくなっているのだ。 当然と言えば当然。肉体が死んでも精神体で逃げ延びれば、それこそ殺し合いの意味が無くなる。 そう、今の彼にとって『ハザマの肉体の死』は『テルミという存在の死』を意味していたのだ。 その上、どうやらこの世界での事象干渉は不可能のようだ。 こんな異常な状況に陥れば、ファントムが空間転移で救出に訪れるだろう。だが、そんな気配は一切ない。 タカマガハラからも、マスターユニットの支配からも外れた世界なのかもしれない。 …事象干渉が不可能、それは同時に「やり直す機会すらも存在しない」ということだ。 本来の世界ならば「また繰り返す」ことが出来る。しかし此処ではそれが出来ない。 …自分の実力に自信はあるとはいえ、面倒なことをされてしまった。 ラグナと戦う場合はまだいい。奴は『今のところは』大した相手ではない。 問題なのはクソ吸血鬼(レイチェル)とハクメン。 あの二人のことだ、こんな催しに黙って参加するような連中ではない。大方主催に反抗するのだろう。 元々敵同士なのだ。見つかれば、恐らく戦闘になるだろう。 彼らの実力は解っているし、無傷で勝てるような相手ではないとは重々理解している。 下手をすればこちらが敗北する。その際にやり直しが効かず、死の可能性がある…どうやら慎重に行動した方がいいかもしれない。 第13素体に関しては保留だ。そもそも、何故奴が復活している?窯に落ちて消滅したはずでは? 下手すれば、あのファニー・ヴァレンタインが強力な事象干渉を行える力を持っているのかもしれない。 奴は70人もの存在をこの地に呼び寄せるどころか、不死の存在をも殺せるのだ。 こんなこと、術式どころの力ではない。もはや「魔法」の領域だ。 …叛逆は困難かもしれないが、そうなったとしても別に構わない。 普通に参加者として優勝を狙い、脱出の機会を伺えばいい。それだけだ。 気に食わないが…下手に反抗の意志を見せて首輪がズドン、で死んだら洒落にならない。 「はぁ…本当に、何故こうも面倒なことに巻き込まれてしまったのでしょうねぇ。 私としてはまだ仕事が残っているというのに…ま、ともかく支給品を確認しましょうか」 文句をこぼしながら、バックの中を確認し…自身の『ランダム支給品』を手に取る。 彼に支給された『モノ』は―――― 「………………あらま、傘ですね」 何の変哲もない、ただの傘。 あの男は殺し合いと言っていた。…にも関わらず、支給品が傘。 ナメているのか?こんなモノで殺し合いをしろというのか? 色んな意味で主催者に苛立った瞬間であった。 やれやれ…と溜め息混じりに、とりあえずバックの中に傘をしまう。 困ったことに、自分の支給品はあの傘だけらしい。 頼れるのは己の体術だけか?…いや、もしかしたら…『アレ』は召還出来るかもしれない。 使い慣れた例の武器があれば、非常に楽だ。 ともかく、試しに呼び寄せてみることにした―――― 「―――『ウロボロス』」 ハザマの正面に魔法陣のようなものが出現すると、そこから黒い蛇のようなチェーンが飛び出す。 最強の事象兵器『アークエネミー』の一つ、『蛇双・ウロボロス』だ。 他者の精神を直接攻撃する能力を持つ。そして、ハザマが常に使っていた武器だ。 これが召還出来ることを確認し、僅かながらも安堵する。 自らが使い慣れた武器である上、強力な兵器であるアークエネミーを所有しているのだ。 それ自体が戦闘においての大きなアドバンテージとなるだろう。 ウロボロスを空間にしまい、ハザマは階段からゆっくりと立ち上がる… 「…さて、確認したことですし…そろそろ動きましょうか。」 まずは参加者と接触をしたい。 このゲーム、馬鹿正直に一人で勝ち残るなんてことは出来ないだろう。 出来れば『仲間』か『情報』が欲しい。生き残る為には一先ずそれが必要だ ◆◆◆◆◆◆ グロズニィグラード東棟。 薄暗く雑多な武器庫の中を黒髪の少女が漁っている。 少女の名は暁美ほむら。そう、彼女は武器を探しているのだ。 この戦いで生きる為に必要な武器を。 …しかし、箱に入っているのはどれも壊れた部品などの所謂『廃品』ばかりだ。 何処かに使える武器はないか… 「あった」 箱の一つの中から、彼女はそれを見つけ出した。 その手に握り締められたのは、鉄色に光る銃器。 小柄ながらも確かな鉄の重みのある武器。 華奢な少女が手にするには不釣り合いな、人の命を奪う兵器。 短機関銃「Vz.61」、別名スコーピオン。 冷戦時、チェコスロバキアにて戦車兵やトラック運転手などの自衛・護身用の武装として開発されたサブマシンガン。 全長27cmと、短機関銃としては最も小型の部類に入る。その高い利便性はソ連も目をつけた。 GRUの大佐が率いるスペツナズでも正式採用されていたものが、この要塞に保管されていたのだ。 ――スコーピオンを握り、ほむらは真っ直ぐに構える。 手にはよく馴染む。少女の小さな手でも持ちやすいサイズだ。 彼女自身銃器の扱いには慣れているし、このサイズならば持ち運びも用意だろう。 元々ランダム支給品は使えないものしか無かったが…此処で一先ず「使える武器」を手にすることは出来たのだ。 …少し前に彼女は確認したのだが、『此処に呼び寄せられる前』に所有していた武器は全て無くなっていた。 盾の中に収納したはずの銃器類は全て没収されていたのである。 しかし、彼女の『最初の場所』が軍事基地だったのが幸運だった。こうして武器を手に入れられることが出来たのだから。 さて。武器が手に入った以上、この場をすぐに移動したい。そう思っていた。 「………まどか」 決意を固めたように、私は静かに呟く。 ここに訪れる前、私は名簿を確認した際に「鹿目まどか」の名前を見つけた。 …ショックだった。こんなワケの解らない世界に、こんな狂った殺し合いの中に…あの子がいるのだから。 私はあの主催者―――ファニー・ヴァレンタインという男を強く憎んだ。 あの男の目的が何なのか、どんな力を持ってして私達を呼び寄せたのかは解らない。 赤い水による『不死の力』も、魔法の範疇でも一切聞いたことがない。 …だが、今はそんなことはどうでもいい。 まどかは無力だ。殺し合いに乗っている人間と遭遇してしまえば…ひとたまりもないだろう。 一刻も早くあの子を見つけなければならない。危険が及ぶよりも、先に。 まどかがこの場にいる以上、私はあの子を守る為に行動する。 まどかを絶対に死なせはしない。 あの子を生かす為には何だってする。 その為には主催に歯向かうことも、この手を血に汚すことも構わない。 彼女だけは絶対に守り抜く。 数えきれない輪廻の中、私にとっての光はまどかだけだったのだから。 絶対に――――― 決心の最中、私は倉庫の奥底にひっそりと埋もれている「それ」にようやく気付いた。 「……………?」 ――――それは一本の『刀』だった。 何の変哲もない、一振りの刀剣。 だが、私はそれをじっと見ていた。いや、見とれていたのかもしれない。 《…………各施設に12本の『刀』を安置してある、それ等をすべて集めたものにはこちらからボーナスをやろう。》 あの時、ファニー・ヴァレンタインという男が言っていた言葉が脳裏をよぎる。 これがその『刀』なのだろうか?軍事基地にこんな古びた刀が置いてあること自体が不自然だ。 …拾っておく価値は、あるかもしれない。いや… 『拾ってみたい』と思える程に惹かれるものが、その刀にはあった。 私は、刀に近づき…手を伸ばす。 鞘に納められた刀を手に取る。 年季の感じられる古さだ。私は、導かれるように… ゆっくりと、鞘から刀を引き抜く。 『―――ほう…小娘、おまえが次の俺の持ち主か…?』 剣が、私に「語りかけてきた」。 …いや、違う。刀剣から『犬と人間を融合したような姿のビジョン』が現れたのだ。 それはまるで『傍に立つもの“Stand”』。 そいつの発する声は、心の中に直接響き渡るかのよう。 驚きを隠せず、私は目を丸くしてその剣とビジョンを見ていた…。 『こんなワケの解らない世界に放り込まれちまったが…まぁ、いいぜ ここにはあの御方がいるみてぇだからな…』 『―――DIO様を守れッ!!その為にあらゆるものを斬れッ!!』 『邪魔者を全て斬るんだ!おまえなら出来る!おまえは剣の達人なんだ…』 『さあ、この「アヌビス神」を使って―――全てを斬り殺すんだッ!!!』 ◆◆◆◆◆◆ 「……………………。」 『……………………。』 沈黙。沈黙がとにかく続く。 永遠とも取れるような、ただ微妙に長いだけのような…そんな時間が流れる。 私は喋る刀剣をただまじまじと眺めているだけ。 対して、『アヌビス神』と名乗ったビジョンは…………… 理解できない、と言わんばかりに驚愕の表情で汗を流している。 何かをぶつぶつと呟いている。こいつにとって、不測の事態が起こったらしいが… …何をこんなに焦っているんだろう?私はそんなことをふと思っていた。 『……お前、何で操られないんだ』 「……は?」 『いや、だから…』 「?」 『―――なんで操られねぇんだって聞いてんだよこの田吾作がァーッ!! テメェみてえな小娘一匹、普段なら操れて当然だっつってんだよォーーー!! 解るか、オイ!?えぇ!?…何で操られねぇんだよォ~!?』 「……………………??」 …急に怒られた。本気で怒られた。正直に白状すると、全くもって意味不明。 その上あからさまにテンパっている。焦りを全く隠せていないのが表情で見て取れる。 操られるとか何とか言っているが…そもそもこの刀は何なのか? 傍に不思議なビジョンを出現させ、こちらに語りかけてくる刀。 このアヌビス神という刀が言う『DIO様』とやらについても気になったけれど…それよりもまず。 こいつ自身が何なのかが気になる。魔法でこんなものを生み出せるか? 恐らく無理だろう。一体、どんな存在なのだろうか…? 「…えーと…、…貴方は…何者?何で喋れるのかしら」 『…あァ?そりゃあ、俺がスタンドだからに決まってんだろ! そんなことはどうでもいいんだ!さあ、さっさと白状しやがれッ!! 何でこの俺様を握って平然としていられるのか―――』 やたらとうるさいので、私はそっとこいつを倉庫の奥底にしまい直そうとした。 『わ、わァーーーッ!!待て待て待て!さり気なくまたしまおうとするなよ!! こんな倉庫の奥でずっと放置されていたんだよ!だから置いていかないで……… ……ウォッホンッ!!ともかく、質問したんだから答えろッ!』 「……いや…そう言われても、私にも解らない。 ただ解ることは…私は貴方を普通に握れたということだけよ。 操られるとかなんとか言ってたけど、私は操られてもいないし」 『…………ま、まぁいい!ともかく、俺を手にした以上はお前が所有者ということになる…はずだ。 俺を存分に使っていけ!そして、DIO様以外の全ての参加者を斬り殺し―――』 「…………………」 『だから待て待て待て待て!!再びしまおうとしないでくれーッ!!』 …最高に面倒臭い奴だと思った。 ◆◆◆◆◆◆ 渋々アヌビス神を連れて行くことにし、とりあえず東棟内を探索することに。 要塞じみた広い施設の内部だ。この中での人捜しは一応するべきだと判断した。 さしたる収穫はなかったが、アヌビス神の話で私はある程度の情報を得る。 一つ目。最初に主催者が言っていた「12本の刀」の内の一振りがこのアヌビス神だということ。 どうやらこいつも途中までそのことを忘れていたらしい。どうにも頼りない奴だ。 だけど、肝心のボーナスが何なのかは教えてくれなかった。 これは主催側から念を押されたことらしい。もし口に出せば、無事では済まない…とか。 二つ目。アヌビス神は『スタンド』という能力であるということ。 傍に立つもの。人間の精神が形“ビジョン”を成したもの。 アヌビス神はその中でも特殊なケースで、本体の死後も存在し続けたスタンドらしい。 そしてスタンドにはそれぞれ固有の能力があり、例に習ってアヌビス神にも特殊な能力がある。 『物体を透過して斬り裂くこと』と『相手の攻撃を学習して強くなる』こと。 こいつ自体はただ単に五月蝿いだけだが、能力自体は中々に強力のようだ。 口煩いだけの奴かと思ったけど、武器として十二分に使えるらしい。 …本来ならば更に人間を操る能力を持っていたらしいが、そこは警戒しておこう。 もしかすれば、隙をついて私の心を…なんてこともあるかもしれない。 しかし、こいつを含めた12本の刀を蒐集すれば得られるというボーナスもある以上、下手に手放すことは止めた。 誰かに狙われる可能性も出てくるが…殺し合いに乗っている参加者がボーナスを手にすれば、それこそ厄介なことになるかもしれない。 『―――んで、これからどうするんだよ?ホムラ』 「そうね…此処には何もないみたいだから、中央に行くわ」 『はいよ……』 …私を操れないことに気付いてから、どうにもアヌビス神のテンションが下がっている。 先程は「隙をついて…」なんて思ったりもしたが、本当に制限をかけられているのかもしれない…まぁ、そこは今は置いておこう。 右手にはスコーピオンを握り締め、背中にはアヌビス神を背負う。 出来れば急いで探索を終えて、あの子の安否を確認したい。 此処にあの子がいないとなれば無駄骨だろう。出来れば他の参加者も見つけて、ある程度情報を共有出来たらいいが… …少なくとも、あまりのんびりとはしていられないだろう。 私が此処に留まっている間にも、ゲームの進行は当然のように続いているのだから。 一先ず、此処から直接繋がっていると言う中央棟の格納庫。次の探索場所はそこだ。 私は、東棟の二階より中央棟へと向かおうとした―――― その時だった。 「おやおや、お嬢さん。この様な場をお一人で散歩ですか?」 中央棟への扉のすぐ傍で壁に寄り掛かる、一つの黒い影。 全身黒尽くめの姿に、どこか飄々とした笑みを口元に浮かべている。 見た所、丸腰のようだが…その雰囲気からは何となく、何となくだが… 言い寄れない「異様な気配」を感じ取ることが出来た。 私は警戒を解かなかった。目の前の『男』に、警戒せざるを得なかった。 この男は…どこか怪しい。肌がピリピリするような、そんな感覚。 それに対して男は、相変わらず口元に笑みを浮かべながらこちらを見ている。 「やだな、そんなに身構えなくてもいいじゃないですか? 私は別に怪しい者ではありませんから――――」 ◆◆◆◆◆◆ 東棟に出た際、私は一人の少女の存在に気付いた。 どうやら中央棟の扉まで向かっているらしい。 …参加者との遭遇はしてみたい。そう思って、待ち構え…彼女と遭遇した時。 私は気付いた。この少女は使えるかもしれない。 彼女の「目」を見て、そう思ったのだ。あの目が物語っている。 目的の為には何処まで必死になれる。 目的の為ならどこまでも冷徹になれる。 背負っているモノの為なら、悪になろうと構わない! ―――そんな思いを抱えた目だ。彼女の目からは、それが伝わった。 彼女は利用出来るかもしれない。『ゴミ中尉』のように、面白く使えるかもしれない。 私は久しぶりに期待を抱いたのだ。 「おやおや、お嬢さん。この様な場をお一人で散歩ですか?」 少女は、当然の如く身構える。 彼女はあの歳にして、相当に場慣れしているようだ。 こちらと十分な距離を取ったまま動こうとしない上、すぐに引き金を引ける体勢を取っている。 やはり彼女は闘いに関して十分に心得ている。それが生半可な技術によるものではないことは見て取れる。 数多の闘いを乗り越え、磨きあげてきた経験が生み出しているモノだ。 …ますます興味深い。お話をしてみることにしましょうか――― 「やだな、そんなに身構えなくてもいいじゃないですか? 私は別に怪しい者ではありませんから――――」 ハザマは帽子を手に取り、礼儀正しく会釈をする。 その顔に浮かべるのは、紛い物の笑み。狡猾に笑う、蛇の表情。 蛇の視界は、少女を真っ直ぐに捉えていた。 「『ハザマ』と申します。――――少しばかり、お話をしませんか?」 【グロズニィグラード―東棟(Cー6)/1日目/深夜】 【ハザマ(ユウキ=テルミ)@BLAZBLUE】 [状態] 健康 [装備] 蛇双・ウロボロス@BLAZBLUE、碧の魔道書@BLAZBLUE [道具] 傘@SIREN、基本支給品一式 [思考・状況]基本行動方針:生き残る。手段は選ばない。 1:目の前の少女(ほむら)と対話し、事情や情報を聞き出したい。利用価値や面白味があれば利用したいが、そうでなければ始末も考える。 2:現状を把握。これは事象干渉によるものなのか?あのファニー・ヴァレンタインという男は何者なのか? 3:ハクメン、レイチェルは可能な限り始末するが、慎重に対処する。 4:ラグナ=ザ=ブラッドエッジは目的の為に出来れば生かしたい(が、あまり重要視していない)。 5:ほむらに興味。 ※「蛇双・ウロボロス」は召還で呼び寄せることが出来、「碧の魔道書」はハザマの肉体そのものである為に常に装備状態です。 ※参戦時期はコンティニュアムシフトでのノエル精錬開始以降、ラグナ戦よりも前です(恐らくラグナ編)。 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態] 健康、ハザマへの警戒心 [装備] アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険、スコーピオン@METAL GEAR SOLID3(装弾数100%) [道具] ソウルジェム(濁りなし)、スコーピオンの予備弾薬×2、不明支給品(少なくとも戦闘には役立たない)、基本支給品一式 [思考・状況]基本行動方針:まどかを守る。 1:目の前の男(ハザマ)に対処。 2:出来るだけ早い内にまどかと接触する。絶対に死なせはしない。 3:この場においての情報も出来れば集めたい。 4:主催への反抗が不可能と判断すればまどか以外の殺害も厭わない。 5:アヌビス神うるさい。 ※刀集めイベント:アヌビス神がグロズニィグラード(Cー6)にて発見されました。 ※制限によりアヌビス神に操られることはありませんが、所有者が戦意を抱いた際にそれを増幅にする効果はあるようです。 それ以外の性能は原作とほぼ同じです。 ※参戦時期はワルプルギスの夜が見滝原に襲来する直前です。 ※スタンドについてある程度把握しました。 back 目次へ next 魔導仮面侍VS仮面機械獣 時系列順・目次 ミカウの歴史 魔導仮面侍VS仮面機械獣 投下順・目次? [[]] back キャラ追跡表 next ― ハザマ(ユウキ=テルミ) [[]] ― 暁美ほむら [[]]
https://w.atwiki.jp/drapro/pages/169.html
前衛 攻撃 消費TP 対象範囲/効果 使用回数 属性 20 [敵1体] 1 光 敵1体に大ダメージを与える。レベルが上がると威力が増加する このスキルを所持しているカード 狩首外神ヒュドラ 冥界神アヌビス 星占魔デカラビア 業火魔イブリース
https://w.atwiki.jp/yoitakunaiyo/pages/43.html
FF FF10 FF13 FF15 FF2 FF3 FF4 FF5 FF7 FF8 FF12 FF9 Z.O.E アヌビス サガフロ スマブラ SP ゼルダ トライフォース テラリア デビルメイクライ デビル2 ファイナルファンタジー6 モンハンワールド 塊魂 太閤立志伝5 超魔界村 魂斗羅スピリッツ
https://w.atwiki.jp/nikaunit/pages/449.html
[部分編集] 1戦闘4回まで受けたダメージを15%の確率でそのまま相手に返します(重複付加) 所持モンスター アヌビス 特殊能力のダメージは返せない。ゴーレムには無効化される。 名前
https://w.atwiki.jp/gods/pages/703.html
バステト エジプト神話の女神。 月の猫神とされ、猫面の神としてあらわされる。 アヌビスの母とする説もある。 関連: ラー (父、夫) マアヘス (息子) セクメト (同一視) 別名: バスト ブバスティス ブーバスティス マフー マウ(2) メウ バースト
https://w.atwiki.jp/weakestfuji_sachiko/pages/84.html
ある休日の朝、物音がしたから玄関を開けるとそこに一匹の可愛いワンちゃんがいたのね。小型犬なのかな?犬種はよくわかんないんだけど子犬じゃなさそうな感じでぼくの姿を見るなり駆け寄ってヒャンヒャン鳴くのよ。玄関先で鳴かれるとご近所に響いちゃうから仕方なく迎え入れてしばらくそのワンちゃんと遊ぶことにしたわけよ。 しばらくそのワンちゃんと戯れてたら、なんだか妙な点がいくつかあることに気づいた。 まず頭の横に左右一本ずつハネっ毛があるのよ。幸子ちゃんみたいに。 頭撫でるとフーンって鳴きながらしたり顔するのよ。幸子ちゃんみたいに。 幸子ちゃんって呼んだらワンって返事するのよ。幸子ちゃんみたいに。 あれ?もしかしてこれ幸子ちゃんの生まれ変わりじゃない?いや、幸子ちゃんは生きてるから生き写しか。つまりこれは幸子ちゃん2世なのでは!?ぼくはひらめいたわけよ。 つまりこの犬幸子ちゃんを大切に愛でればいずれぼく好みの幸子ちゃん似の美少女幸子ちゃんが恩返しと称してあんなことやこんなことができるのでは!?現代の鶴の恩返し、紫の上になれるのではないか???ぼくは自分のあまりの頭の回転の良さに心底感服したわけ。 そうと決まればこの幸子犬をこれでもかってくらい愛でるぞ!!まずはディープキスだ!!!!!幸子犬を抱き上げてキスしようと顔を近づけたときだった。 ーーふじえるさん!!!バカなことやってないで早くなんとかしてください!!! ……ん?幸子ちゃんのような声が頭の中に響いたのね。まあ関係ない、今はディープキスだ。更に距離を縮めたときだった。 ーーあーーーもう!!気付いてるんなら止めてください!!ボクです!!この犬はボクなんです!! また幸子ちゃんの声が聞こえた。そこでようやくぼくは気づいたのよ。そうか、幸子ちゃん、ワンちゃんになっちゃったのか。 よし、そうならなおさらディープキスするしかないな!!!キスしようと口を近づけたときだった。 ガブリ、と下唇を噛まれたのよ。突然の激痛に慌てて顔を離して、何するんだと抗議の視線を犬幸子ちゃんに送るけど幸子ちゃんはまた脳内にメッセージを送ってくるのよ。 ーーふじえるさんいい加減にしてください!なんで止めないんですか!このボクがこんな犬にされてしまったんですよ!まずどうにかする方法を考えてください!……うぅ、今のはノーカウントですよね…… チッ、犬になっても幸子ちゃんは幸子ちゃんだったか。安易なセクハラを許してくれない。 仕方無いから念話で幸子ちゃんとこうなった経緯を聞くことにしたわけ。 なんでも朝起きたらこんなことになっていたらしく、両親に見つかったら追い出されるか、運が悪いと保健所に送り込まれるかもしれない。人に見つからないようにこっそり歩きながらぼくの家に来たらしいのね。 幸子ちゃんは犬になってもカワイイからこのままでも全然一向に構わないんだけど、幸子ちゃん自身は早く元に戻りたいらしく、これまでの苦労から一段落ついて泣く余裕が出てきたのか、心のなかでメソメソ泣き始めるのよ。犬だからヒーンヒーンとかすれた鳴き声しか出ないけど。 そんな幸子ちゃんの姿を見てぼくは決意した。 よーし、カワイイワンちゃんになった幸子ちゃんをもとに戻すためにがんばるぞい!ぼくは幸子ちゃんを取り戻すための旅を始めたのであった! ーーーーーーーー そこからの旅は苛烈を極めた。 犬幸子ちゃんのためになるべく人の料理に似せた犬用の食事を作ったり、散歩につれていったり、周りから絶対に見えない専用のトイレを作ったり。幸子ちゃんより大きい犬がやって来たらぼくが四つん這いになって威嚇したりと、次から次へと困難が襲いかかってきたのよ(ちなみにその犬にぼくは30ヶ所くらい噛まれて何十針か縫う羽目になった)。 しかし旅は決して心細いものではなかった。散歩につれてった先で渋谷さんちのハナコに犬幸子ちゃんがめっちゃなつかれたり(ぼくは10ヵ所くらい噛まれた)、太田さんちのアッキーが悟ったような目でぼくたちを見つめてきたり(ぼくは近くの野犬の群れに襲われて80針くらい縫った)、ルナちゃんちのケルベロスが進化して、やってやるワン!ぶっとばすワン!されてぼくがルナちゃんのお友だちになってしまったりと、犬幸子ちゃんの心暖まる交流に、ぼくたちは勇気づけられたのよ。 そして休憩時間にぼくの膝の上で身体を丸めて眠る犬幸子ちゃんを優しく撫でながら、いずれ幸子ちゃんが元に戻った時も、こんな時間が過ごせたらいいなとぼくは未来の展望をぼんやり考えてたのね。今は辛く厳しい時期だけど、いつか希望が見えるはず。ぼくと犬幸子ちゃんはそう信じて旅を続けていた。 そう信じていたはず、だったーー ーーーーーーーー 「ようやく、たどり着いたぞ…………デビルアヌビスーーーッッッ!!!!」 「……喚くな、神の慈恵を拒む愚かな人間よ」 ボロボロの衣服を身に纏った青年が玉座に佇む男を睨む。男は天使のような純白の布を身に纏い、天上の聖霊のような神々しさを感じさせるが、それを覆す程に闇の深い漆黒の毛並みを靡かせた獣の面様が冥府の住人であることを物語っていた。青年は犬頭の男を見詰める。まるで再開を待ち詫びたかのように熱いその視線には、どす黒い狂気と憤怒が溶け合った、確かな殺意が宿っていた。 相対する漆黒の獣人は対照に、家屋に入り込む蝿を見るかのように冷めきっていた。 「デビルアヌビス……早く…………みんなを解放してくれ…………」 「ハッ、それが神に願う言い草か。私が数千年眠っている間に、人間は祈り方すら忘れたらしい」 「早く……魂を、みんなの肉体を……元に戻してくれ…………」 「耳すら腐ったか、愚かな人間め。そもそも人間の魂を犬の身体に移し変えた世界の何を拒む?水を汚し、空を濁らせ、土を枯らし怠惰に生を浪費しながらも、苦痛から逃れられぬ哀れで罪深き人間という器から解き放ってやったのだぞ?滅することすらできたのにも関わらずに、だ」 「それは苦痛の解放なんかじゃない……!戻すんだ、デビルアヌビスっ!!」 「五月蝿いぞ人間風情が。身の程を弁えよ!!!」 犬頭の男が手をかざすと、黒い霧を纏った旋風が青年の元へ疾走する。 数瞬反応に遅れた青年は身を横に投げ躱そうとするがーー 「ぐっ、クッ……!」 右手が黒の風に呑まれーー白骨と化した。 痛みも無く、肉を削られた感覚も、削がれた感覚も無く、一瞬のうちに骨を残して右手を滅されたのだ。指先への経路を失い路頭に迷った血液が腕から噴き出る。 「どうだ?これが"死"だ。痛みも無く、苦しみも無く、甘やかに溶けていくだろう?貴様の様な愚物には惜しいほどの寵愛だが……特別に味わわせてやろう」 玉座から動かず、悠然と青年を見下ろすデビルアヌビス。一方の青年は俯き、白骨と化した右腕を見ていた。普通の人はこの事態を見てどうするであろうか。どのような表情を見せるのだろうか。恐怖するか、狂気に囚われるか、あるいは絶望し諦めるかーー 青年の表情はいずれとも違った。ーー青年は、静かに笑っていた。 「デビルアヌビス、………お前はひとつ勘違いをしている。大きな勘違いをな」 「戯言を。気が狂ったか。狂人の断末魔など、何万と聞き届けてきたわ」 「狂人か……、ああ。お前からしたら狂気の沙汰かもしれないな……この力は!」 青年が叫ぶと同時に、白骨化した右手にゴボゴボと泡立つ様に肉が湧き立ち、元の姿を取り戻したのだ。ーー純白のクロスボウを携えて。 「貴様、その肉体……既に……」 「ああ、捨ててきた。天の力を得るためにな。俺はもう人間じゃない、大天使チエリエルより力を賜りし、天使になったんだ。俺の名はふじえる!"熾天使"、ふじえるだ!!!」 ふじえるは名乗りながら、雨の中倒れた一人の少女の姿を思い返した。 ーーふじえるさん、あたしが大好きだったこの世界を、どうか取り戻してきてくれ。加蓮と、みんなと、また人として笑いあえる世界にーー (神谷、奈緒……) ふじえるは静かに心の中で呟いた。この道中で斃れた仲間たち、犬に変えられた仲間たち、そして、輿水幸子。もはやこの旅は自分一人の旅ではない。みんなの願いが託されている。最後、デビルアヌビスを滅ぼしさえすれば。 しかし元人間の身で神殺しを行えばその罪が魂に降りかかり裁きを受けるだろう。だがそんなことなど些末なことだ。熾天使☆ふじえるは輿水幸子を取り戻すための長き旅に終止符を打つため、デビルアヌビスへ翼を広げ突撃した。 ーーーーーーーー その後なんやかんやあって人間に戻った幸子ちゃんと再会してなんやかんや結ばれ、なんやかんやで結婚しました。めでたしめでたし。
https://w.atwiki.jp/artifact_magicaloss/pages/276.html
古代文明シリーズ+ 初登場2012.1.1~1.9 画像 家具名 サイズ 価格 備考 アヌビスの像 5×3 22G 王の棺 8×3 25G 封印された宝箱 5×3 22G 王の椅子 3×3 22G 香水瓶・赤 1×1 4G 香水瓶・黄 1×1 5G 香水瓶・青 1×1 4G 香水瓶・緑 1×1 3G 古代文明の壁紙 1×1 37G