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仮面アサシン 暗部姉によって壊滅させられた、暗部の生き残り。 本名は不明。コードネームは「ネイムレス」らしい。 まるで道化師のような格好をしている。 暗部姉の手により、顔を半分焼かれたため、顔半分を覆い隠す仮面を着けている。 体も生身の部分は少ないらしく、半分以上は機械で補っているとか。 暗殺者としての腕はいいはずなのだが、殺しを楽しみすぎたり、感情のコントロールが下手だったりするらしく、 暗部姉からは「二流以下」と厳しい評価を受けているらしい。 普段はおどけた道化な口調だが、過去に触れられたりしてキレるとマジな口調になってまくし立てるんだとか。 彼の人生は「揺り篭から墓場まで鬱」という表現をよくされる。 過去も現在も鬱展開のオンパレード。 第二部では帝国に所属。 宰相の秘密に近づいたレイピア・エストック姉妹を惨殺したり、女将軍を単身で追い詰めたりする。 物語の終盤に宰相の手によって暴走させられ、レジスタンスの面々やショタ・ツンデレ・クローンショタなどを相手に激戦を繰り広げる。 その最期については諸説が出ている。 ショタの活人剣によって更生するものや、暗部姉の手によって殺されたり、ミニアサシンとしてマスコット的な立場になるとも言われている。 場合によっては第三部でも登場。 ラスボス前の前座として登場したり、ショタに協力してくれたりする展開もあるらしい。
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COSMOS カードタイプ クリーチャータイプ レアリティ LT ATK DEF クリーチャー 守者 M 5 2 3 アビリティ F・アイスボルト 1 正面の敵のクリーチャー1体に1ダメージを与えて、50%の確率で【氷結】にする。〔【氷結】 そのクリーチャーは次の行動終了時まで行動できない〕 クイック《鎧殻》 1 味方のローディング・エリアの《鎧殻》カード全てのLTを-1する(最低1)。 フレーバーテキスト 鋭い眼光が獲物を捕らえました。必殺の刃を持つアサシンが先陣を切ります! Info designed by Foo Midori/No.02-065 収録パック等 第2弾ブースター・自販機 レンタル第1弾 関連カード 種族:守者 Ability:F・アイスボルト Ability:クイック[鎧殻]
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Gジェネレーションオリジナル ユニットでオリジナルを特集していないですが、(キャラクター)と内容が重複するため削除。 Gジェネレーションオリジナル(キャラクター)にすべて編集済み。
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◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 「…………。……スター。……マスター」 慣れ親しんでいたはずの、死後の世界の空気で支配された、妙にリアルな夢だった。 だが今一息つくと、鼻腔に冬至の清らかな空気と、爽やかな香りが流れ込んでくる。 目を開くと、柔らかな朝日が頬を温めているのがわかった。 私の傍らで手を握り、心配気な顔で見下ろす少女の顔がある。 「お目覚めですか、マスター。随分とうなされていたようですが……」 「あんたの夢を見たのよ、恐らく。暗殺者[アサシン]。 ……一方的に踏んづけられ続ける夢をね」 ああやっぱりと、安心したような、しかし悲しげな表情で、アサシンは声を漏らした。 『暗殺者』におよそ似つかわしくない、心優しい少女だ。 この虫も殺せないように見える少女が、これから聖杯戦争という戦いに赴く私のサーヴァントなのだ。 若草色の髪をポニーテールに結い、 やや垂れ目気味の、大きな青い瞳が印象的なあどけない顔立ちは、未成年の私よりなお幼く見える。 白い異国風のドレスをまとった小さな体は、 見た目から想像されるその年頃の少女に特有の、ふっくらした丸みと柔らかさを帯びている。 妖精のような少女。否――彼女はまさしく妖精なのだ。 その証拠に、背中には白い花弁のような、3対の羽根がある。 きっかけは恐らく、仕事で使う資料のついでに貸本屋で借りた本なのだろう。 その本に記されていたのが、そう――『聖杯戦争』のことだったのだ。 息抜きに読み始めたその本に夢中になり、時間を忘れて読みふけって、 いつしか本を枕に眠りに落ち――気がつけばこの冬木という街に迷い込み、聖杯戦争に巻き込まれていたのだ。 「……それにしても、まさか『妖精』をサーヴァントにあてがわれるなんて」 「何かご不満が……」 「あんた弱いのよ。超弱い」 「ひどい」 彼女は怪物退治の逸話を残す英雄でもなければ、当代で無双の武勇を誇った武人でもない。 彼女のステータスでは、サーヴァントはおろか、戦う力を有するマスターさえ相手にできるかどうか怪しい。 唯一とも言える長所はほとんど不死身といえるほどのその『しぶとさ』だが、 それが他の主従にバレたなら、マスターである私が狙われるのは明白。 聖杯戦争では、サーヴァントでなくマスターを殺害することが許されているのだから。 私たちの勝ち目は、限りなく、薄い。 そして、敗北するのは、恐らく私が死ぬときだ。 私には里に戻って為さねばならない使命がある。 こんな勝機の薄く、命の危険ばかりついて回る戦いなど放り出して、 住んでいた里に戻る手立てを探すべきなのだろう。 だが、その方法は未だ見つかっていない。冬木というこの街を出ることさえできないのだ。 恐らくだが、参加者を逃がさないために、手を回している者がいる。 このまま帰る方法が見つからなければ――すべてのサーヴァントを倒し、聖杯戦争に勝利するしかない。 そしてその願いを聖杯に託して里に帰るか、あるいは、 自力で里に帰る手段を見つけることができたならば、そのときは――。 と、そこで、アサシンが口を開いた。 「……そういえば、マスターは、もしこの戦いに勝ったら、聖杯に何を願うんですか」 「寿命を延ばしたい。それが私の願いよ」 「寿命、ですか」 「私は、もう十年も生きられない体なのよ。 といっても、寿命で死ぬのはこの体だけなのだけど。この肉体が死んだ後は、 彼岸……あんたたちの言う冥府で長い長いお勤めが待ってる。 お務めを済ませた後は、またこちら側の世界に赤ん坊として生まれてきて、 こちら側での使命を果たすために短い人生を送るのよ」 「……では、マスターの願いは、永遠の命、ですか」 「私はそこまで大それたことは望んでいないわ。千年も、万年も生きたい訳じゃない。 ただ、人並みに生きるだけの寿命が欲しい。 ただ……私の友達と同じ時間を生きたいのよ」 私は盆の上の湯呑みを取り、口元へと近づけた。 立ち上ってくる香りは、里で私がいつも飲んでいたお茶のものではない。 ――だが、林檎に似た、甘い、優しい香りだ。 「いつもありがとう。……昨日の物とは違う葉を使っているのね」 「え、あっ、お気に召しませんでしたか?」 「いいえ。……とても、いい香りよ」 アサシンはこうして毎日私にハーブティーを淹れてくれる。 魔力回復作用のあるハーブティーは、彼女のサーヴァントとしてのスキルによるもの。 いや、このハーブティーの材料のミントそのものこそが――。 887 :稗田阿求 アサシン ◆d8nktTSMw2:2016/09/23(金) 07 29 59 ID F8if9VZc0 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 冥府の大地と一つになるまで踏み砕かれた『わたし』は、それでも『あの方』を想い続けた。 やがて私は大地から芽吹いた。 そして『あの方』に気に入ってもらえるよう、芳しい香りを放った。 芽吹いた私の想いは『あの方』の住まう神殿の庭を彩り、咲き誇り続けた。 私の想いを乗せた種はいつしか地上にもたらされ、人間たちの住む世界各地に広まった。 だけど、まだ足りない。 『あの方』が再び私に振り向かなければ、冥府と地上の大地すべてを私の想いで埋め尽くしても、まだ足りないのだ。 いつか、私の想いが『あの方』に届くまで……私は絶対に諦めない。 そして、私を踏みにじったあの女を、私は絶対に許さない。 奥手ながらも誠実だった『あの方』を黄金の矢で射て、 あの女をかどわかすよう仕向けたあいつも、絶対に許さない。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 「それで、『種蒔き』の方は順調かしら?」 「今の所はうまくいっています。 私自身は極力姿を現さずに、野良猫や通行人に種をくっつけて広げるようにしています。 他のサーヴァントやマスターに気取られた様子は、まだありません」 「直接戦って勝ち目がない以上、少しでも情報を多く集めて有利な状況を作るしかないわ」 「ごめんなさい。こんな、弱いサーヴァントで」 「いいのよ。情報戦なら、私に分がある。 仕事柄、神話や歴史には詳しいのよ。とくにこの国のものについては。 あんたの能力なら、情報収集も得意でしょう?」 アサシンのハーブティーを飲み干し、私は寝床から身を起こす。 不思議と体が温まり、元気が湧いてきた気がした。 刈られても踏まれてもすぐさま立ちあがる、ミントの生命力を分けてもらったかのようだ。 きっと私の長く生きたいという願いに答えて、彼女は私の元にやってきてくれたのだ。 「ま、精々抗ってみせるわよ。持てる知識を総動員してね。 改めてよろしくね、アサシン……いえ、『メンテー』」 「はい、よろしくお願いします、マスター」 願わくば、私も彼女のようにたくましく永らえることができますように。 【クラス】アサシン 【真名】メンテー 【出典】ギリシャ神話 【性別】女性 【属性】混沌・中庸 【身長・体重】145cm 43kg 【ステータス】 筋力E 耐久EX 敏捷C 魔力C 幸運E 宝具C 【クラススキル】 気配遮断 C サーヴァントとしての気配を抑える。 この値は実体化した際のもの。 植物としての姿をとっている時は、その正体を知らない限り雑草としか認識されない。 また、アサシンが攻撃体勢に移ったとき、そのランクは大きく低下する。 【保有スキル】 遍在:A ミントの化身たるアサシンの本体は、自らが冬木市内に蒔いた種から育ったミントの一株一株である。 自身の蒔いたミントの生えている場所なら、その一株一株から個別に実体化ができる。 蒔いたミントの生長は通常よりはるかに早く、まる1日程度で実体化可能な株に育つ。 同時に複数体の実体化も可能だが、魔力消費は大きくなる。 また、それらの肉体の意識・感覚は常に一つの人格で共有・同期されている。 魔力回復(草):B(A) アサシンの蒔いたミントの一株一株が生成する魔力を回収し、現界に必要な魔力に充てることができる。 このスキルにより、マスターからアサシンへの魔力供給は非常に少なく済んでいる。 なお、現在の冬木市は本来ミントが生長できない冬季であるため、スキルのランクはBに抑えられている。 気温のさらなる低下・日照の不足などにより生育環境が悪化すれば、このスキルのランクはさらに低下する可能性がある。 冬季以外の季節であればこのスキルはAランクとなり、マスターからの魔力供給は全く不要となる。 冥王への恋慕:C 踏みにじられ、一介の草花に貶められても抱き続ける恋心。 洗脳・精神干渉への抵抗判定にプラス補正が掛かる。 道具作成:E アサシンが植えたミントから薬を作成可能。 魔力が上乗せされる分、薬効は通常より高い。 また、ミントを食用としたり、煎じて飲むことでマスターは通常の食物より効率よく魔力を回復できる。 【宝具】 『冥府宛ての花束(ブーケ・トゥ・ハーデース)』 ランク:C 種別:対神宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 魔力の篭ったミントの種子を、対象にアサシンの口から直接植え付ける。 植え付けられた種子は体内で勢い良対象の体内で発芽・生長して根と地下茎を張り、魔力を強奪する。 その生長速度は、通常の生物であれば数分で全身に蔓延して『花束』に変えてしまうほど。 体外に伸びたミントを引きちぎっても、体内にわずかでも根や地下茎が残っていればすぐにまた生長する。 解除するにはアサシンの意志で解除するか、アサシンを殺害するしかない。 サーヴァントに植えつけた場合の生長速度は大幅に落ちるが、 指先などの末端に植えつけた場合であれば12時間程度、 頭や胸に植え付ければ2時間程度で霊核まで根が到達、破壊して『花束』へと変えることだろう。 【weapon】 長く延びたミントの地下茎を撚り合わせ、鞭のようにして振るう。 また、真名開放しなくてもミントの種を撒き、アサシンの実体化ポイントであるミントの株を育てることができる。 【人物背景】 アサシンことメンテーはギリシャ神話に登場する妖精(ニュンペー)の一種。 現在広く用いられているハーブの一種『ミント』の語源である。 冥府に流れる川の一つ、コキュートス川のほとりに生まれた彼女は冥府の王・ハーデースに見初められ、その寵愛を受けていた。 だがある日ハーデースはエロースの金の矢を受け、その時偶然目の前にいたペルセポネーに恋をしてしまった。 ハーデースはペルセポネーを冥界に連れ去り、妻として迎えた。 一方メンテーはペルセポネーの嫉妬を買い、踏み潰されて草へと変えられてしまったのだった。 草へと姿を変えられた彼女は、芳しい香りを発し、今もハーデースに自分の存在を知らせ続けている。 メンテーの生まれは地上、ハーデースはエロースの矢に射られていなかった、 ハーデースが最初に恋したのはペルセポネー、ペルセポネーがメンテーを草に変えたのは善意から、 など、様々な異説がありますが、本稿では上記の通りとします。 【外見上の特徴】 若草色の髪をポニーテールにしている。 やや垂れ目気味の、大きな青い瞳。物静かな印象を受ける少女。 外見年齢13~14歳程度。ぷにぷにしてる。頬とか、二の腕とか、脚とか。 服装は、キトンと呼ばれるノースリーブの古代ギリシャ風ドレス。 色は白で、動きやすく膝丈になっている。 履物として、足首までの丈のグラディエーターサンダルを履いている。 頭にミントで作られた花輪の冠を乗せている。 背中に6枚の花弁状の羽根が生えているが、飛べない。出し入れは自在。 【サーヴァントとしての願い】 ハーデースと結ばれて、ペルセポネーとエロースに復讐を。 【マスター】 稗田 阿求(ひえだの あきゅう)@東方project 【能力・技能】 一度見たものを忘れない程度の能力。 いわゆる完全記憶能力。 日本の妖怪と、神話に関する知識。 【人物背景】 神や妖怪といった種族の消滅を防ぐため、意図的に人理の力が弱められた土地、幻想郷。 彼女は幻想郷で、そのあらゆることを記録する冊子である『幻想郷縁起』を編纂する、 求聞持(ぐもんじ)という役目を負っている。 稗田家で『御阿礼の子』として転生を繰り返す者が求聞持としての役を負っており、阿求で9代目である。 代替わりには百年~百数十年の期間を要し、その間御阿礼の子の魂は地獄で働くことになるため、 前代との人間との関係はリセットされてしまう。 また、転生の影響かは不明だが、御阿礼の子は体が弱く、30歳まで生きられないという。 病弱と言われている割に『東方鈴奈庵』などの作品では、行動的な所も見せているが。 【マスターとしての願い】 聖杯戦争からの脱出。それが不可能なら、聖杯を手にして、人並みの寿命で生きられるようになる。
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参加する前に● 心構え ● 禁忌事項 共通操作 レギュレーション● 占領戦 ● 輸送戦 ● ジャンクタンク戦 ● 残機型バトルロワイヤル ● 基地攻撃戦 代表的なマシン規定200ブロック級機体 72ブロック級陸上機 輸送機 ジャンクタンク 履帯戦車(現状ジャンクタンクに移行) 低速空戦用機 対空砲 ここではDiscord日本コミュニティで採用されているマルチパースでのレギュレーションを紹介します。 また、初めてマルチパースに参加する人はこちらにも目を通しておきましょう。 参加する前に ● 心構え - ステージ攻略において相手はNPCでしたが、マルチバースのプレイヤーはお互いに人間です。 - ゲーム内容を逸脱した挑発や妨害、試合に負けたことの腹いせや八つ当たり、 晒し上げ等の悪質な行為は、ともにゲームを楽しむ仲間へ多大な不快感を与え、彼らの尊厳を大きく傷つけるものです。 - またbesiegeマルチバースの仕様上、ホストPCとゲスト間の通信ラグや、 PCのスペック不足等によるFPSの低下、処理落ちは付き物です。 - 好き好んで嫌われたい人はいません、プレイヤー同士の良好な関係を築くことは、相手はもちろん 自分自身の楽しいゲーミングライフにも直結します。 - 良い心を持ち、ゲームを楽しみましょう。 マルチパースでは、対戦ゲームとしての楽しさと相反する技術・プレイングがあります。 以下のリストに書かれている行動は、レギュレーションの規定された場面では控えましょう。 ● 禁忌事項 リスキル - リスポーンした直後に相手を攻撃してリスポーン地点に拘束する行為です。 - マップによってある程度の対策がなされているものの完璧ではないため、可能な場合でも避け、フェアプレーを心掛けましょう。 - またリスポーン後、リスポーン地点から移動しない機体を攻撃することはリスキルに当たりませんが、 混乱を避けるためリスポーン後はリスポーン地点から移動することを推奨します。 無敵接続の過度の使用 - 無敵接続とは、いかなる外力や干渉を受けても壊れない接続判定のことです。 - この無敵接続のみを用いればぜったいこわれないましんができそうですが、大量の無敵接続はある程度の衝撃を受けると歪みが増幅されて 激しく崩壊と復元を繰り返します。 - この現象は俗に「爆散」と呼ばれ、異常な演算により最悪ホストPCへのダメージも懸念されます。 片端を接続しないSPRINGの使用 - 片端を接続しない、または接続したブロックを消失させたSPRINGは伸縮が無限増幅することがあります。 - これもホストPCへの被害が懸念されます。 グラバーまきびし - どこにも接続されていない、あるいは接続元を故意に切り離したり消滅させたりした グラバーを大量にばらまき相手機体や地形に固定する行為です。 - 特に地形にはりついたものは母機がリスポーンする以外に対処法が無いため、敵 味方の区別無くプレイを阻害します。 - 特定の相手に照準してグラバーを射出するケースや、機体の破片の一部として オートグラブのグラバーが散乱してしまうケースはこの行為に当てはまりません。 共通操作 - リロード制限があるマップでは、多くがCキーと左クリックが給弾トリガーになっています。 - また、リスポーンは「ctrl+Rキー」「escキー(二度押し)」「-キー」などがよく使用されます。 - マシンのキーマップによっては戦闘に支障が出るので、マップ情報の記載を忘れずにチェックしましょう。 レギュレーション ● 占領戦 ルール - 占領ポイントを先に溜めたチームの勝利 - 占領ポイントは、味方のチームメンバーだけが占領している場合に獲得 - 一定以上のダメージを受けた場合、またはプレイヤーがリスポーンキーを入力した際に機体をリスポーン 禁止行為 - グラバーのグラブスタティックの使用禁止 マシン規定 200ブロック級機体 +マシン規定NG集 過度の無敵接続の使用で占領エリアで敵味方関係なく吹き飛ばすマシン→禁忌事項に抵触 リスポンエリアにブロック塊を置き去りにしてHPタンクとして使用するマシン→禁忌事項に抵触 ● 輸送戦 ルール - マップのどこかに配置された輸送目標を、先に目的地まで運んだチームの勝利 - 相手チームの陸上機及び輸送機を攻撃して輸送を妨害することが可能 - 一定以上のダメージを受けた場合、またはプレイヤーがリスポーンキーを入力した際に機体をリスポーン 禁止行為 - 陸上機の飛行禁止 - 誘導ミサイルの使用禁止 マシン規定 72ブロック級陸上機 1000ブロック級輸送機 +マシン規定NG事例集 ● ジャンクタンク戦 ルール - 相手チームのゲージを全損させたチームの勝利 - 相手チームのゲージは、機体を全壊した際に20pt減少、攻撃目標を破壊した際に数pt減少 - マシンが全壊状態になった場合、またはプレイヤーがリスポーンキーを入力した際に機体をリスポーン - 履帯のみを接地させて移動すること - 履帯が切れたら足回りを動かさないこと - 弱点ボムが爆発したら即リスポン押して待機すること - リスポン待ちの間は機体の操作を一切しないこと 禁止行為 - グラバーのグラブスタティックの使用禁止 - プロペラを回して推進すること禁止 - 飛行禁止 - 誘導兵器の禁止 マシン規定 ジャンクタンク +マシン規定NG事例集 履帯の補助のため転倒防止用PLOWを装着→ルール「 履帯のみを接地させて移動すること」に抵触 ロープなどにより接続されたマシン、ミサイルなどを操作する→禁止行為「誘導兵器の禁止」に抵触 ● 残機型バトルロワイヤル ルール - 生き残った者または、タイムアップ時に残機が多い者の勝利 - マシンHPがなくなると残機を消費してリスポーン。残機がなくなるとリスポーンできなくなる。 禁止行為 - グラバーのグラブスタティックの使用禁止 マシン規定 200ブロック級機体 +マシン規定NG集 ● 基地攻撃戦 ルール - 基地襲撃側は基地の破壊目標を全て破壊すれば勝利 - 基地防衛側は制限時間まで基地の破壊目標を守り切れば勝利 [詳細]基地襲撃側 - 低速戦闘機を使用します。 - 低速戦闘機は爆弾の投下が可能です。ただし、被撃墜時以外では常に爆弾を1つ以上携帯していてください。 - 敵基地の破壊目標に対して、クロスボウ及び爆弾で攻撃が可能です。爆弾はより大きなダメージを与えられます。 - 手動リスポーン及び被撃墜された場合、ペナルティありでリスポーンします。 - 点在する飛行場に着陸した場合、ペナルティなしでリスポーンします。 [詳細]基地防衛側 - 低速戦闘機 or 対空砲を使用します。 - 低速戦闘機は爆弾の投下が可能です。ただし、被撃墜時以外では常に爆弾を1つ以上携帯していてください。 禁止行為 マシン規定 低速戦闘機 対空砲 +マシン規定NG集 代表的なマシン規定 200ブロック級機体 200ブロック級機体 使用ブロック規定 総ブロック数 最大200 大砲 最大4 拡散砲 備考 マシンはバニラ環境で再現できる事(4倍拡散砲等の数値コピペ許可)占領判定ロジックにはコアブロックを用いるためコアブロック必須 マシン製作例 72ブロック級陸上機 72ブロック級陸上機 使用ブロック規定 総ブロック数 最大72 大砲 最大4 拡散砲 備考 マシンはバニラ環境で再現できる事(4倍拡散砲等の数値コピペ許可)輸送目標を掴むためのグラバーを有すること輸送機に自機を固定するためのグラバーを有すること マシン製作例 輸送機 1000ブロック級輸送機 使用ブロック規定 総ブロック数 最大1000 大砲 最大6 備考 マシンはバニラ環境で再現できる事(4倍拡散砲等の数値コピペ許可)陸上機を運搬する機構、装置等を有すること マシン製作例 ジャンクタンク 総ブロック数 最大250 爆弾 1以上 フライングブロック 使用禁止 バキューム スピニングブロック 丸鋸 ドリル 大砲 最大2 拡散砲 クロスボウ 最大4 火炎放射 水砲 グラバー 最大8 備考 マシンはバニラ環境で再現できる事(4倍拡散砲等の数値コピペ許可)弱点としてボムを1つ以上機体に配置することグラバーのグラブスタティックの使用禁止プロペラを回して推進すること禁止誘導兵器の搭載禁止飛行禁止 マシン製作例 履帯戦車(現状ジャンクタンクに移行) 総ブロック数 最大250 爆弾 指定なし フライングブロック 使用禁止 大砲 最大2 拡散砲 クロスボウ 最大4 火炎放射 水砲 グラバー 最大8 備考 マシンはバニラ環境で再現できる事(4倍拡散砲等の数値コピペ許可)弱点としてボムを1つ以上機体に配置することグラバーのグラブスタティックの使用禁止プロペラを回して推進すること禁止飛行禁止 マシン製作例 低速空戦用機 総ブロック数 最大 100 爆弾 1以上 大砲 使用禁止 クロスボウ 最大4 備考 マシンはバニラ環境で再現できる事(4倍拡散砲等の数値コピペ許可)弱点としてボムを1つ以上機体に配置すること勝敗をつけやすくするため、ボムはある程度露出させること機体本体が無破損の状態での水平飛行で出し得る最高速が257km/hを下回ること(※ 速度の計測は下記URLの速度計測MODをおすすめします)https //steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=1475193159 searchtext= マシン製作例 対空砲 総ブロック数 最大 200 爆弾 1以上 大砲 最大1 拡散砲 備考 大砲及び拡散砲は外部編集等によってPOWER8倍まで許可(そのほかの要素はバニラ)弱点としてボムを1つ以上機体に配置すること勝敗をつけやすくするため、ボムはある程度露出させること誘導ミサイル等、意図的に本体からのパーツの分離禁止飛行禁止グラブスタティック許可 マシン製作例
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ホースデータ 降臨馬 ガチャ馬 ドロップ馬 イベント限定 ビューティージェネレーション(セン) 属性 副属性 タイプ 副タイプ レアリティ コスト 地 地 スピード 短距離 SL★8 84 レベル スピード スタミナ 根性 適性(芝/ダート/重) 距離/ベスト 1 1795 1197 299 〇/×/〇 1,400m~1,600m/1,600m 99 8976 3590 898 スキル アースビューティー(2ターンの間、地属性のスピードが4倍 ) Lスキル 【極】オールクリアジェネレーション【効果1】地属性・短距離タイプの全能力が4倍になる。【効果2】敵馬全てのスピードが0.5倍になる。【効果3】オールクリアボーナスのスピードが50%アップする ★6進化素材 レジェンドホース像 レジェンドホース像 レジェンドホース像 レジェンドホース像 レジェンドホース像 ★7進化素材 レジェンドホース像 レジェンドホース像 レジェンドホース像 超レジェンドホース像 超レジェンドホース像 ★8進化素材 超レジェンドホース像 進化の蹄鉄(地) 進化の蹄鉄(地) 超進化の蹄鉄 超進化の蹄鉄 入手方法 SLピックアップガチャなど ビューティージェネレーション(セン) 属性 副属性 タイプ 副タイプ レアリティ コスト 地 地 スピード 短距離 SL+★8 94 レベル スピード スタミナ 根性 適性(芝/ダート/重) 距離/ベスト 1 1927 1285 321 〇/×/〇 1,400m~1,600m/1,600m 99 9636 3854 964 スキル アースビューティー(2ターンの間、地属性のスピードが4倍 ) Lスキル 【極+】オールクリアジェネレーション【効果1】地属性・短距離タイプの全能力が5倍になる。【効果2】敵馬全てのスピードが0.5倍になる。【効果3】オールクリアボーナスのスピードが80%アップする ★8+進化素材 超進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 入手方法 SLピックアップガチャなど ビューティージェネレーション(セン) 属性 副属性 タイプ 副タイプ レアリティ コスト 地 地 スピード 短距離 UL★8 130 レベル スピード スタミナ 根性 適性(芝/ダート/重) 距離/ベスト 1 2574 1848 330 〇/×/〇 1,400m~1,600m/1,600m 99 12870 5544 990 スキル アースビューティー(2ターンの間、地属性のスピードが4倍 ) Lスキル 【究極】オールクリアジェネレーション【効果1】地属性・短距離タイプのスピードが19倍、スタミナが7倍、勝負根性が7倍になる。【効果2】敵馬全てのスピードが0.3倍になる。【効果3】オールクリアボーナスのスピードが80%アップする UL進化素材 極進化の蹄鉄(地) 極進化の蹄鉄(地) 極進化の蹄鉄(地) 極進化の蹄鉄(地) 極進化の蹄鉄 入手方法 マイルドリーム10連ガチャなど
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Introduction 終わりなき恐怖と謎から脱するには、何かに頼るしか無かった。 そこから脱する術はまだ、彼女の手には無く──ただ、犠牲者の数は増えるばかりだった。 重病で亡くなった彼女の双子の姉妹。 傘で喉が一突きにされた委員長。 エレベーターが急落下して"転落死"した看護婦。 ボードに轢かれた男子生徒。 ……それからも、死者は増えた。 だから、彼女には、それを止める為には、聖杯が必要だった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ このまま次々に犠牲者が増える事を回避するには──自分の友達を守るには、この方法以外に、いかなる手段が通用するのだろう。 今まで、ずっと、何人かの友達と一緒に、考えていた。 たとえば、今、見崎鳴の瞳に、生きている人間とは"別の色"を見せる、3年3組の"あの人"が"死者"であるのはわかっているが……。 ……しかし、"あの人"が"死者"だとして、"あの人"に対して、何をすれば良いのかわからない。 果たして、"あの人をどうする事で、これから先、3年3組の人間の災厄を止める事が出来るのだろうか"? 一体、何が"あの人"に通用する? それが彼女にもどかしさを与える理由だった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ 彼女──見崎鳴には、死の色が視える。 もうすぐ死にそうな人間の持つ色が……あるいは、"もう死んでいる人間"の放つ色が、何となく分かるのだ。 その色は、彼女自身にもどう表現して良いのかわからない。「色」というのは違うのかもしれない。 生きている人間が発する空気との、微かな違いが、もう少し別の感覚──ダイロッカン、と言ってしまえば簡単だが──で視えてきているのかもしれない。 彼女の持った違和感に、心理が"違う色"を後付けしている……という風にも考えられる。 しかし、色彩というのは須らくそういう物に違いなかった。 何が綺麗で何が汚いかが人に刷り込まれているのも、脳が与える心理だ。 ……とはいえ、彼女の場合、最初からそれが働いていたわけではない。 こういう風に、鳴が死者の色を見るようになった事には、あるきっかけがあった。 彼女の今の瞳は、緑色の"空っぽの義眼なのだ"。 生身の左目を失ったのは、四歳の時だ。悪性の腫瘍が出来て、眼球の機能が失われた。 ある朝目覚めたら、左目が空っぽになっていたのだ。だから、手術の時を受けて、人形の左眼が嵌め込まれた。 その時、彼女は一度死にかけて、それが彼女に、"死"の本質を、少し人より早く伝えた。 死は、どこまでも昏く、一人きりである事。 だが、いざ生きて見ると、生きている人間もそうに違いなかった。 しかし、その超然とした思考こそが生と死の境界を、彼女の中で曖昧にした。 だから、彼女に向けて──"生"と"死"とを区別する手法を、誰かが与えたのかもしれない。 それが、彼女の"眼"だった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ そして、彼女はそうして、死に近い人間を見る事が出来るだけでなく、もう一つ、"死を身近に思えるわけ"があった。 彼女の──いや、こういう言い方をすると彼女が原因のように聞こえてしまうが、そういうわけではない──周囲には、不思議な災厄が起きる。 そう……彼女の所属する、夜見山中学校の3年3組には、あの災厄が起きるのだ。 それは、教育の隣に安穏がある筈の、学園という空間とは似つかわしくなくて、だからこそ厭だった。 普通の学校のようには行かないのだ……。3年3組にいる限り……。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ 夜見山中学校の3年3組の生徒は、"ある年"には、"死者"がクラスの一員として、クラスメイトの記憶から外れて紛れ込む。 そして、それと同時に、"死者"は、そのクラスの"生者"に影響し、不規則にクラスの関係者が死んでいく"現象"を起こしていく。 それは、殺人でも、誰かの悪意でもなく、ただのルールだった。 ただ、運悪く、その災厄の年に3年3組に入れられてしまうと、理不尽に命を奪われていく。 事故、病気、自殺、他殺……死因も多様で、ただ、魅入られたように順に死んでいくのだった。 この"現象"が、"ある年"と"ない年"があり──不幸にも、見崎鳴が3年3組になったのは、"ある年"だった。 だから、余計にこの災厄を意識させられる事になった。 始まりは、26年前の事だったらしい。 その頃、夜見山岬という名前の男子生徒が、3年3組にいた。 今となっては、男だか女だか、名前すらも殆どの生徒に忘れられつつあるが、その生徒は、文武両道で何をやらせても上手く、性格も良かったので、誰からも人気者だった。 しかし、その生徒は、ある時、不慮の事故で死んでしまったのだ。 だから、クラスメイトたちはそれを受け入れられず、その死んだ生徒が"生きて、クラスにいる事にした"。 死んだ生徒の事を、さも生きているように扱い、卒業まで、その生徒が生きている3年3組を演じながら、生活していたのである。 勿論、誰もが、その死を知ってはいた……知ってはいたのだが……しかし。 卒業写真を見てみると、死んだはずのその生徒は、"クラスメイトと一緒に、写真の端に映っていたのだ"。 ……そして、その出来事があってから、3年3組には、たまに"死者"が紛れるようになった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ 死者が視える鳴には、必然的に、少し前から、3年3組にいる、"既に死んでいる者"の正体だけは、彼女には分かっていた。 しかし、まだ彼女には、それが誰なのか、他人に言う事は出来なかった。 言った所で、"死者"に対して何をすれば良いのかわからず、友人の榊原にも混乱を与えるだけにしかならないからだ。 止める術は、分からないまま……ふと、誰かが死んでいく。 彼女が、聖杯を得て止めたいのは、その、ただの理不尽で怪奇で不条理な"現象"だった。 やはり、他人が死んでいくのを……それも、同じクラスのクラスメイトが理不尽に死んでいくのを見続けるのは、忍びない。 これから先、余計にどんな事が起こるのかがわからなくなってくるに違いなかった。 この"現象"を止める手立てがあるのならば、それを聖杯に託すつもりであった。 それが、彼女の戦う理由だ。 幸いにも、彼女の瞳は、"死者"を見る事が出来──同時に、"生きている者"も映してくれる。 たとえば、死者(サーヴァント)の持つ、色の機微が彼女には分かる。 それは、聖杯戦争の渦中において、彼女に少なからずアドバンテージを与えてくれるに違いなかった。 だから、八方ふさがりとなった鳴は、これから先、またクラスメイトが死んでいく現象を止め、自分自身も助かる為に、聖杯に「災厄を止める」事を願うと決めた。 これで、夜見山市の3年3組は1998年を最後に、"災厄"や"現象"という怪奇に襲われずに済む事になる。 勿論、聖杯は他者を犠牲にするかもしれない。 つまり──"見ず知らずの誰かが死ぬのを見たくない為に、見ず知らずの誰かを殺す"のだ。 一見矛盾しているようだったが、考えてみると、矛盾はなかった。 彼女も、"死"に対しては、他の人間相応の嫌悪があり、同時に、他の人間相応に惹かれてもいる。 人が殺されるニュースには、"良い関心も悪い関心も"示す。 それが人の性であるように……。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ だから、かもしれない。 彼女は、その"死者"が齎す"災厄"を止めたい為に……"霊"を、呼ぶという手法も、躊躇なく行った。 不思議な事だ。──それは、あまりにも矛盾した事象に違いない。 これから現れる"死者"を消す為に、"英霊"を呼ぶなどという行為は。 しかし、それが聖杯戦争という物の、最初のルールだった。 ◆ 英霊が、顕現する……。 その瞬間の映像と色は、普段、眼帯によって左目を隠す鳴も、眼帯を外して視たようだった。 これは……"死者"がこの世に生まれる瞬間である。 「あなたが、私のサーヴァント……?」 現出する──、一人のサーヴァント。 鳴には、確かに、サーヴァントである"英霊の色が視えた"。 それは、生きている人間の色とはやはり異なる。どこまでも昏い世界に沈んだ人間だけが放つ、厭な色だった。 これまでも何度も見て来た色だった。だから、何処か彼女は、"現象"に対して諦観できた面もあるのだろう。 しかし、結局は、彼女は、こうして聖杯戦争という手段を用いて、今後の災厄を無期限に停止する道を選んだのだ。 「──」 彼女が呼び出したのは、七つのクラスの内、何れだろうか。 男性の若者、であるのは確かだった。 ──しかし、男性である事以外には、分かる事はない。 眉は太く、体つきは少し武骨である物の、筋肉の塊というほどでもなく、捉え難い普通のアジアの人間だった。 少なくとも、バーサーカーのクラスではないようである。 剣も持たず、弓も持たず、槍も持たない……普通の成人男性だった。 彼が、一体、どんな逸話を持つ英霊であり、それが七つのクラスの内のどれなのかもわからなかった。 彼女は、訊いた。 「貴方は、一体?」 「俺は──俺は、『アサシン』のサーヴァントだ。 …………って言っても、『暗殺者』ぁ、なんていうガラじゃないんだけどな」 「……」 「で、それを訊くって事は、君が俺のマスターか? ……んー、思ったよりも若い女の子だな」 あらゆる死者を視たこの鳴にとっても、ある種、これほど生気に満ちた死者は目にかかった事がなかった。 アサシンは、確かに暗殺者と呼ぶには少し声が大きく、自己紹介だけでもその豪快な性格が手に取るようにわかるタイプの人間だ。 鳴のような性質を持つ人間にとっては、アサシンというクラス自体が、不安視される「ハズレ」のクラスのように思えた。 それこそ、彼女のように、その瞳で"区別"する事が出来てしまう人間にとっては、サーヴァントの気配を消すアサシンの性質も意味を成さない。 それが彼女にとって、僅かに不安を煽った。 相手がアサシンだったならば、一目でそれを看破できる……しかし、それを"自ら引いてしまう"とは。 しかし、鳴のような瞳のある人間は珍しく、そんな心配は無用と言って良かった。 アサシンは、そんな、彼女の微かな動揺も見抜く事なく、顎に手を当てた。 「……あっ、そうだ、マスター。 まず最初に、どうしても訊きたい事がある!」 「何?」 「マスターの名前と、それから、願いだ……。 話によっては、俺も協力しかねるんだ!」 彼は、真っ先にそう訊いた。 それは、くだらない願いの為に利用されるのを嫌い、主君の名前を知らない得体の知れなさを嫌うという事だろうと鳴は思った。 相手も英霊とはいえ、意思のある一人の人間だ。事情を知らずに巻き込まれるのは好ましくないだろう。 別段、鳴は彼の質問に、厭がる事もなく答えた。 「……名前は、見崎鳴。『見る』に、『長崎』とか『宮崎』の『崎』。 鳴は、『鳴』っていう字。『共鳴』、とか、『悲鳴』とか」 「そうか、鳴。これからよろしく! それで──君の願いは?」 「よろしく、アサシン。 私の願い──それは……」 すると、形式的な挨拶を澄ますように、鳴は静かに、夜見山の話を手短に話していく事にした。 協力関係を結ぶ予定の彼に、勿体ぶる事ではない。──少なくとも、理由がなければ協力しかねると言う彼には。 隠すほどの理由でもなかった。 英霊を前にも、鳴は全く動じる事なく、淡々と、客観的にその怪奇現象について語っていく。 しかし、目の前のアサシンは、まるで鳴の話を、寸分も疑う事なく聞き続けた。 現世に存在した時の彼の戦いも、人間をひとり英霊へと変えるほど不思議な物であり、今の聖杯戦争もまた現実を逸脱した物であったからかもしれない。 「ふむぅ……」 話を聞くにつれ、アサシンの顔色は悪くなったり、何とも言えない色に変わったりしていった。 それは、理不尽に起きる逃れられない事故と死だけが、見崎鳴のこれまでの敵であったからだだろう。 もう少し、はっきりとした敵と戦ったのが、「英霊」という物だった。 そして、英霊が視えない敵と戦う事が出来たとしても、英霊は夜見山にはいなかった。 ……だからこそ、この見崎鳴には、聖杯以外に頼れる物は無かったのである。 「──よし、事情は、よくわかった! 俺は君を信じる!」 「協力してくれるの?」 「ああ! だから、聖杯の事なら、俺に任せてくれ……! これでも、俺は昔、パコという秘宝を巡って戦い抜いた忍者なんだ!」 アサシンは、笑顔でどんと胸を張りながら言った。 秘宝を巡る争いの規模は、見崎鳴には伝わらず、それが彼女にアサシンの胡散臭いイメージを植え付けた。 彼がいかなる争いを生き延びたのかわからないし、この妙な自信も、却って彼を信頼する 「本当に……任せていいの? あなたに」 「ああ。久しぶりの戦いだ……腕が鳴るッ!」 好戦的で、それは暗殺者と呼ぶには、やはり、あまりにも戦闘への気概に満ちていた。 戦闘を避け、効率的に敵を抹消するサーヴァントが持つには、血が燃え滾りすぎていた。 鳴にとって、その性質は、少しばかりズレていたようでもあり、しかし、どこか頼もしさも感じさせた。 「言い忘れたな……。 戸隠流第三十五代宗家……山地闘破、又の名を、磁雷矢! この聖杯戦争にて、見崎鳴……君のサーヴァントとして、仕えるッ!」 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ そう──アサシンの真名は、戸隠流正統・磁雷矢。 誰もみんな幸せに輝いてる未来が欲しい── 我古来闘者(ガコライトウシャ) 悪魔不動(アクマフドウ)── かつて、世界忍者戦で活躍した、伝説の忍者であった。 【CLASS】 アサシン 【真名】 磁雷矢(山地闘破)@世界忍者戦ジライヤ 【パラメーター】 筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:E 幸運:B 宝具:A 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 戸隠流忍術:A 磁雷矢の習得した忍術。 アサシンは戸隠流正統・磁雷矢を襲名した忍者であり、戸隠流の持つあらゆる忍術をマスターしている。 また、彼が使う宝具を使用するにも、このスキルが必須となる。 混血:C かつて秘宝を地球に持ち込んだ宇宙人の血。 彼はその末裔である為、通常の地球人では適性を持たないような事象を可能とする。 【宝具】 『戸隠流正統・磁雷矢(ジライヤ)』 ランク:B 種別:対己宝具 レンジ:- 最大捕捉:1(自身) アサシンこと山地闘破が生前、襲名した異名。 そして、同時に、彼が『ジライヤスーツ』や『ジライヤパワープロテクター』を装着して自身の身体の限界値を大きく上昇させたファイティング忍者の姿の名でもある。 かつては、『ジライヤスーツ』を纏った姿が第一装着、そこから更に『ジライヤパワープロテクター』を纏った姿が第二装着と呼ばれた。 第一装着・第二装着へと姿を変える事によって、筋力・耐久のパラメーターがそれぞれ一つずつ、敏捷のパラメーターが半分ずつ上昇する。 『磁光真空剣』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1~5 戸隠流に伝わる伝説の刀。 混血のスキルを持つアサシンの場合、真名解放と共にレーザー刀へと変化する。 この宝具により無数の必殺技を使う為、アサシンにとって戦闘にはこの宝具が必須となる。 何故かこれで攻撃されて粉々になったはずの忍者が生存して再登場する事があるが、それは置いといてかなり強力な剣である。 【weapon】 『ジライヤスーツ』 宝具『磁雷矢(ジライヤ)』を通常解放すると、このアイテムを手動で装着する。 戸隠流に伝わる戦闘スーツ。闘破はこれを装着して磁雷矢になる。 普段は戸隠流忍法武神館の天井に隠されている。実はパコを地球に運んだ宇宙人が使用していた宇宙服であった。 仮面ライダーG3的な装着アイテムの筈だが、何故か、落下している最中でも、水中でも、小型化されている訳ではないコレを平然と装着して現れる事がある。 『ジライヤパワープロテクター』 宝具『磁雷矢(ジライヤ)』を解放した後、更に第二装着をする時のアイテム。 スミス博士が開発したジライヤスーツの強化パーツ。 目に装着する透視・分析能力を持った特殊スコープのジライサーチャー、肩当て、喉当て、膝当てのセット。 こちらで戦う事が多い。これを使えば、宇宙の力、科学の力、忍術の力が全て一体となった感じがする。 『磁光真空剣』 宝具。上記。 『ジライバスター』 忍者にとって必須の武器・光線銃。やはり忍者といえば光線銃。光線銃がなければ忍者とは言えない。 山地家伝来の武器で、『磁雷矢(ジライヤ)』を装着している時に使える。 麻酔弾のメディカルカートリッジ、通信弾の通信カートリッジ、岩石破壊弾の器物破壊カートリッジの3つの使い方が可能。 ただし、必殺武器としての殺傷能力はない。 ※科学と忍術の結晶であるフェアレディZ『ブラックセイバー』、飛鳥時代に作られた「埴輪」とは名ばかりの巨大ロボット『磁雷神』はライダーのクラスで呼ばれない限り持たない。 【人物背景】 秘宝パコを巡る『世界忍者戦』にて活躍した伝説の忍者。 戸隠流第三十四代宗家・山地哲山の養子で、「ジライヤ」の名でパコの位置を示す粘度板(ボード)を守る使命を受け、パコを狙うライバル世界忍者や妖魔一族などと戦った。 性格は明るく気さくで、時に悪戯好きな熱血漢であり、明るく家計を支える為のアルバイトをしている。 実は2300年前にパコを地球に運んだ宇宙人の子孫であり、その為か磁光真空剣の力を最大限に発揮する事が可能。 後の時代には、後輩忍者・手裏剣戦隊ニンニンジャーたちと共に戦ったとの説もある。 【サーヴァントとしての願い】 この地球を抱きとめるそんなでっかい心が欲しい。 誰もみんな幸せに輝いてる未来が欲しい。 【基本戦術、方針、運用法】 この世界の忍者にしては、比較的忍んでいる方であり、外見も忍者っぽい方なので、アサシンとしての戦法も使えるが、その辺はあんまり気にせずに直接戦闘させても良いかもしれない。 彼の持つ宝具は普通に強い。『磁雷矢(ジライヤ)』を運用した際の戦闘能力もそこそこ強く、『磁光真空剣』で、だいたいのサーヴァントと互角に戦える。 また、マスターである見崎鳴は、生者と死者を判別できる為、アサシンがいくらサーヴァントの気配を消しても、その気配が"見えてしまう"。 つまり、その時点でマスターの持つアドバンテージが非常に強い。 ただし、その反面、アサシンが魔力が低く、燃費が悪い中、マスターは魔力を持っておらず、その点だけ注意が必要になる。 【マスター】 見崎鳴@Another(アニメ版) 【マスターとしての願い】 夜見山北中学3年3組に起きる「災厄」を止める。 【weapon】 特になし。 【能力・技能】 『左眼の義眼』 左目の義眼により、死者や死期の近い人間(と言っても、事故等で突然死ぬ人間ではなく、生命力の弱った大病人や重症人)の「死の色」を見る事が出来る。この聖杯戦争の場合は、サーヴァントや消えかかっているマスターが視えるという事である。 この義眼は普段は眼帯によって隠されている。 【人物背景】 夜見山北中学3年3組の女子生徒。 普段は左目に眼帯をしていて、非常に物静かな印象が強い人物。 とはいえ、一部の人間には心を開いており、時には他者に向けて優しさを見せたり、冗談を言ってみせたりもする。 普通の中学3年生と何ら変わらない可愛げも見せ、手で触れた物を弄って遊ぶ事もある。 3年3組に起こる「災厄」を回避するために5月から「いないもの」として扱われる(ただしこの話は、聖杯の再現した電脳空間内では無かった事になる)。 ちなみに、現在の時点で死亡したのは、桜木ゆかりのみとする。 【方針】 アサシンと共に、他のサーヴァントの打倒をする。 場合によっては、左目を使って他のサーヴァントやマスターを看破し、アサシンに伝える。
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『本日午後六時ごろ、都内の一軒家にて火災が発生しました。 その火災で住人である会社員、野崎和夫氏と、妻の主婦、花菜氏が死亡。 次女の小学生祥子ちゃんが、火傷による重傷を負い、都内の病院へと緊急搬送されました』 聖杯戦争の舞台である模倣東京にて、TVからニュースが流れる。 それは内容こそ痛ましいものの、被害者の名前に覚えがなければ聞き流してしまいそうな程ありふれた話だ。 『近隣の住人曰く、火がいきなりついたとの証言がいくつもあり、 更に取材の結果、火元は家の外壁であることが判明しました。 警察はこれらの証言と火元から、放火とみて捜査を進める模様です』 だが続きが流れれば、住人は恐れをなす。 もしや次は我が身ではないかと、いつの間にか知人の誰かが被害に遭うのではないかと。 『また、火事の際外出していたことで難を逃れた長女、春花氏には、警察が被害者に何らかのトラブルが無かったかなどを――』 ◆ 野崎家放火のニュースから数日後。 時は深夜、都内の病院。 ここには、ニュースにて名前が知れ渡った野崎祥子が入院している。 病室は個室で、彼女の意識はなく、予断を許さない為に面会謝絶となっている。 「ふん」 だがここに祥子以外に、一人の男がいた。 顔は端正であるものの、祥子とは似ても似つかない。 冷酷で鋭い眼つきにペイズリー柄のシャツと黒いジャケットが、医療従事者とも思わせない。 彼女の親族ではない。病院の関係者でもない。では何者か。 「私のマスターは、今日も生き長らえているようだな」 彼は、この東京で行われている聖杯戦争のサーヴァントである。 クラスはアサシン。真名は鬼舞辻無惨。 とある世界において、平安時代から大正時代までの千年間、日本の裏側において数多の被害を出し続けた鬼と呼ばれる怪物の始祖だ。 そしてマスターは、ここで重傷患者として入院している野崎祥子である。 彼女は本来の世界において、今の状態になってから聖杯戦争に巻き込まれた。 その辻褄合わせの為にNPCである彼女の両親は本来と同じように死亡した。 ここで何の因果か、彼女の姉である春花だけは助かったが、これは本来の世界と合わせた結果なのか、それとも単なる偶然なのか、それを知るものはいない。 そして祥子は知ろうと考えることもできず、彼女のサーヴァントであるアサシンは興味すらない。 それどころか、アサシンは祥子の生死すらどうでも良かった。 アサシン、鬼舞辻無惨には人間を自身と同じ鬼に変える力がある。 彼の血を人間に与えることで、人間は鬼へと変化するのだ。 そして鬼になれば、どれほどの傷であろうと、あっという間に治ってしまう。 つまり祥子の傷を治すこと自体は容易いのだ。 しかしアサシンはそれをしない。 なぜなら、鬼になれば目立つからだ。 鬼はごく一部の例外を除き、人間に対し強烈な食欲を覚える。 祥子がその例外になる保証などなく、仮になったとしても、一夜で重傷が治ればたちまち取材が殺到するだろう。 サーヴァントには召喚された際、聖杯から現代知識が与えられる。 これにより、日本人以外のサーヴァントであっても日本語が使えたり、生前との違いを理解できたりするのだ。 その現代知識の中にはインターネットに関するものもあり、アサシンは何か目立つようなことがあれば、あっと言う間に自分達の情報が拡散されると認識していた。 そしてアサシンは、自身の情報が拡散されることを酷く恐れている。 故に、彼は祥子を助けない。 仮に祥子が死亡しても、アサシンは単独行動というスキルを所持している。 本来、サーヴァントはマスターなくして現界できない。 だがこのスキルがあれば、ランクによって期間は異なれどマスターなしで現世に留まれる。 なので、最悪はマスターを見殺しにして違うマスターを見繕うという手も取れる。 今の所、代わりになりそうなマスターは見つかっていないので、あまり切り捨てるつもりはないが。 それに、アサシンは今のマスターを悪く思ってはいなかった。 彼は目的の為なら頭を下げることも、弱者とみられることにも抵抗はない。 だがその実酷く感情的で独善的で、よほどのことがない限り自身を省みないタイプだ。 故に、余計なことが一切できないマスターはアサシンとしては悪くない。仮に存在が足を引っ張るなら、その時は切り捨てればいいだけのこと。 「無惨様」 そこに、病室の窓から一人の男が入ってきた。 彼は、アサシンが鬼に変えたNPCの内一人である。 アサシンは祥子を鬼にするつもりは一切ないが、だからといって他の誰かを鬼にしないつもりもない。 アサシンはインターネットの情報拡散を警戒しつつ、自身もそれを使えないかと考えていた。 しかし彼はサーヴァントであるが故ネットに繋がるものは所持しておらず、マスターである祥子は家が焼けたせいか同様に所持していなかった。 そこで、彼は町を歩いている適当なNPCの男達を鬼に変え、ネットに繋がるスマホを奪い取ったついでに、鬼にした男達に情報収集を命じていた。 「聖杯戦争のマスターを一人、発見いたしました」 「そうか。ならばさっさと、ネットで情報をばらまいて他のサーヴァント達に始末させろ。 無論、我らが聖杯戦争に関わる存在だと分からないようにな」 「はっ」 敵を一人発見した報告をする部下に対し、アサシンは次の指示を下す。 アサシンはよほどのことがない限り表に出たがらない。 臆病者と言われようと、卑怯者と憎まれようとも。 日向には出られない二人の聖杯戦争は、まだ始まったばかり。 【クラス】 アサシン 【真名】 鬼舞辻無惨@鬼滅の刃 【パラメーター】 筋力B+ 耐久A 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具A 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断:A 本来は自身の気配を消すスキル。 だが無惨の場合は攻撃態勢に移らない限り自身がサーヴァントであることと、鬼であることを隠すスキルとなっている。 【保有スキル】 鬼:A+ 平安時代に一人の医者によって生まれた、人喰いの怪物。 強靭な肉体や特殊な能力を持つが、日光に弱く、浴びると消滅する。 また、同ランクの戦闘続行と、Dランクの怪力の効果も有する。 彼は鬼の始祖なので最高峰のランクだが、上には日光を克服した二匹の鬼が控えているので頂点ではない。 仕切り直し:A++ 戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。機を捉え、あるいは作り出す。 また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の条件を初期値に戻す。同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。 自身より圧倒的に格上の、神仏の寵愛を一身に受けた日輪の剣士から逃走を成功させた逸話が昇華されたもの。 単独行動:B マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。Bランクなら2日は現界可能。 無惨の心に他人は必要ない。 カリスマ:E カリスマ性の高さを示す能力。 無惨は心が歪んでいる、もしくは空っぽの相手にのみカリスマ性を発揮する。 【宝具】 『鬼の始祖。鬼舞辻無惨』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1 アサシン、鬼舞辻無惨自身の肉体。 鬼の始祖である彼は1000年の時を生きたため、彼自身が神秘を持ち宝具と化している。 彼は鬼の中でも特に多彩な能力を持つ。 気配から変えるレベルの変身を長時間保つ、自身の血を人間に与えることで鬼へと変化させる、 九千年無補給でも戦い続けられる、自身の部下と距離に関係なく連絡が取れる、など。 また、彼が作り出した鬼は須らく彼の呪いを受け、彼の名前を人間の前で口に出すと死亡する。 『受け継いでくれ。私の想いを』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:??? 最大捕捉:1 無惨の消滅時、彼から一番近くにいるマスターもしくはサーヴァントが対象となる宝具。 この宝具の対象となった者は無条件でBランク以上の鬼となり、同時にBランクの狂化スキルも無条件で与えられ周囲にいる存在を襲い始める。 なお、鬼のBランク以上というのは対象の鬼としての素質によって変わり、最低でBランクであり、最高峰ならA+++ランクの場合も存在する。 無惨が生前、死亡する前に鬼としての力と自身の想いを、敵である一人の少年に無理矢理託した逸話から生まれた宝具。 その少年は人の想いによって人間に戻れたが、この聖杯戦争内でどうなるかは誰にも分からない。 【weapon】 『鬼の始祖。鬼舞辻無惨』 【人物背景】 平安時代、とある医者によって鬼にされた男。 生きることにのみ固執する生命体。 最後には受け継がれた人の想いによってその命を絶たれた。 【サーヴァントとしての願い】 太陽を克服し、現世に蘇る。 【基本戦術、方針、運用法】 マスターの意識がないため、無惨主導で聖杯戦争に臨んでいる。 基本的には、他のサーヴァントを潰し合わせたり、アサシンらしく不意討ちやだまし討ちなど、手段を選ぶつもりはない。 【備考】 NPCが数人ほど鬼@鬼滅の刃 となっています。 鬼になったNPCからスマホを一台奪い、所有しています。使い方も覚えました。 【マスター】 野崎祥子@ミスミソウ 【マスターとしての願い】 ??? 【weapon】 なし 【能力・技能】 なし 【人物背景】 父親の転勤で田舎に引っ越してきた、東京出身の小学生。 だが姉の受けているイジメの余波で家が放火され、大火傷を負い現在は意識不明の重体。 【方針】 なし。そもそも意識不明なため、聖杯戦争自体を把握していない。 【備考】 参戦時期は1巻、放火された家から助け出された後。 現在は大火傷に意識不明の状態で、会場内の病院に入院しています。
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ある警察官の日記 午後4時過ぎに現場に到着すると、最初の死体を運び出すところだった。 勤続20年のベテラン上司ふたりが青ざめた顔をしていた。 救急隊員が吐き気を我慢できずに担架を落としそうになっていた。 この街はどうなってしまったのか? 3時間前、一人のホームレスが雨宿りできる場所を求めて、現場の廃工場に入り込んだ。 かわいそうに 10分後、絶叫しながら路地を走る彼を巡査が発見した 仕方ないだろう。 私自身、そう多くの死体を見たわけではないが…… 奇妙に変色した肌、笑っているように歪んでいる顔……どれもこれもが狂ってる。 こんな光景は初めてだ 驚くべきことではないかもしれない。最近どうもこの街は何かがおかしい。 住民の変死、多数の行方不明者、謎の建物崩壊、異常犯罪…… いずれにしろ、街が狂い始めているのは事実だ。他の皆も騒ぎ立てないだけで、薄々感づいている。 奇妙な事件が何処からともなく現れる。 私たちの日常は終わった…… 恐らく、信じたくはないが、これは何かの始まりにすぎないのかもしれない この街はどうなってしまったのか…… ◆◆◆ 街は不安に包まれていた。 変死、行方不明、大量殺人…… 日々頻繁に起きる不可解な事件の数々。誰もが口にはしないが、この街での異変、何かが始まっていること、起こっていることを感覚で感じていた。 しかし、それは決して表面には出ないだろうし、出たとしてももう何も変わらない。街の闇がそれを隠してしまう。 市民は皆、異常を感じながらも日常を演出する。まるで、映画や劇の役者のように。 しかしその夜、その日常に明確な異変が起こった。 『……こんばんは、冬木市民の皆さん』 その男は、突然テレビを通して人々の前に現れた。"あなた"は何事かと驚く。 『俺様は超忙しいんだが、みんなに挨拶して、超わかりやすい脅迫をしておこうと思ってな』 カメラに銃を向けながら、陽気な口調で会釈する。 紫のスーツに、白粉を塗りたくったような真っ白な顔。 髪の毛は緑色に染められ、顔は長く、口元は裂けたように広がっている まるで悪夢に現れる道化師だ。"あなた"はそう思った。 『こんちわ。あばよ。 お 前 ら は 全 員 死 ぬ 』 『HAHAHAHAHAHAHAHAHA』 酷く不愉快な笑いが、画面を通して街の各所に響いた。滑稽だと、無様だと、何処か侮蔑を含んでいた。 『お前らを殺すことを考えたら……泣けてきた。悪い悪い』 一頻り笑ったあと、男はスーツの裾で涙を拭った。その合間も、クスクス笑っている。 『けど、大安売りの皆殺しセールを始める前に……有名人たち向けの特別イベントをしようじゃないの』 男は冷たく"あなた"を見据える 画面越しでもわかる。恐ろしいほどの狂気が伝わってきた。 『サーヴァントとそのマスター。あんたらだよ、あんたら。みんな死相が出てるぜ』 何も知らない"あなた"は、聞き覚えのないその言葉に首を傾げる。そして怯える 知っている"あなた"は、男の言葉を理解して警戒を強める。そして、警戒する 慎重な"あなた"は、静かに安全圏から傍観する 『俺に予知能力がありゃ、お前らは全員息を引き取るって予言するところだ いやまあ、とにかく言っとくわ。お前らのせいでみんなメシウマだわ』 男は微かに肩を震わせ、銃を"あなた"に向ける。画面がぶれる。どうやら生放送だったらしい。強制的な 何も知らない"あなた"達は、男が何をするつもりかわかり、怯える。そして空しく止めるように願う。 一部の知っている"あなた"は、怯えか義憤を募らせる そして歪な"あなた"は、愉快げに男の行動を鑑賞する。 一番気の毒なのは、カメラを撮っている"あなた"だろう。 『さて、』 『バン!』 男は撃った。 大多数の"あなた"は凍りつき、または怯え、怒り、そして安心して感嘆する 『何だこりゃ?昔の銃はこれだから……』 黄色い旗が飛び出た銃を、顔をしかめて見る男。 これはショーなのか、それとも何かのドッキリか? 緊張のほぐれた"あなた"は、してやられたと苦笑い。そして画面の男はにっこりと笑う 『まあ、いいさ。もう一丁ある』 今度は本物だった ◆◆◆ 時間は過ぎてとある廃墟で…… 「どうだったマスター。今夜のショーは?」 不運なレポーター達を殺してきたアサシンは、今晩のショーのウケを訪ねる。 「狂ってるよ。あんたは……イカれてる」 「HAHAHA……これは手厳しいこったな。えぇ?ボーイスカウト」 先程、街で既に活動を始める"聖杯"戦争の参加者全体に発せられたメッセージ、もとい挑発は、マスター――岡島緑郎、もといロックの意向から完全に離れた行動だった。 ロックは意図してこの狂った戦争に自ら飛び込んだ訳ではなく、あえて言うなら"巻き込まれた"組だ。叶えたい願いなど、まったく思い当たらない。 しかし彼は"ロアナプラ"の住民になる前、平凡なサラリーマン時代と同じように再現された日常に違和感をもち、埋もれることなくマスターとして覚醒した。 「だが、狂ってるってのは頂けないな。俺は一歩先をいってるだけだぜ」 そして、この道化師が召喚された 目下ロックは、このとんでもなく狂ったアサシンを、制御できているとは言い難い アサシンの狙いはテレビ局の移動通信車だった。これを少し改良すれば、いつでも好きなときに生放送することが可能になる。アサシンが生前に一度使用した手口だ。……メッセージは、ただ単に"joke"にすぎない。 「俺は気づいてんだぜ。お前さんの心に潜む怪物をな。それに引かれて、俺はここに来たんだ。俺とあんたは同類さ」 違う!俺はあんたとは違う!ロックは無意識にアサシンの言葉を否定していた。 肯定するほど、彼はまだ染まっていないし、染められていない。 「"アッチ"側にいるつもりで物を言うな!アンタは違うだろ!たとえそうありたいと思っていたとしてもな」 アサシンは続けて語る。ステップ ターンを踏みながら、一流のコメディアンのように。 「そうとも! 教会の中じゃゲスな事を想像しろ! ホワイトハウスにゃ正直さを教えてやれ! 会ったこともない奴に、使われてもいない言葉で手紙を出せ! 子供の額にゃ、卑猥な文句を書きなぐれ! クレジットカードは捨てて、ハイヒールを履け! 精神病院のドアは開いてるぜ! お上品な郊外を、殺人と強姦で埋め尽くせ! 聖なる狂気よ! 快楽よ満ちよ!あらゆる街路に! 笑え、そうすりゃ 世界も一緒に笑うぜ!」 HA HA HA HA HA HA HA ロックはアサシンに気圧された。その狂気に、その言葉に、そしてある種の羨望で。 アサシンの言葉に嘘はなかった。ロックには、本人もまだ知らない、いわば"悪党の才"がある。 アサシンは、面白いと思った。 まるでバットマンと同じじゃないか。闇にいながら光に居たがる半端者。 丁度いい機会だ。俺が教えてやる。怪物の飼い方を 染めて遊んで晒けださせてやる。 「口が裂けるほど笑わせてやるよ。チェリーボーイのボーイスカウト」 アサシン――ジョーカーは、狂気の笑みでそう語った。 【マスター】 岡島緑郎@BLACK LAGOON 【参加方法】 不明 【マスターとしての願い】 願いはない(と思っているが……) 【能力・技能】 海外との取引が多かったため英語に堪能。日本のヤクザと取引するために来日したバラライカの通訳を勤めるほどに流暢な英語を使いこなす。多少ながらフランス語も体得している。 商工マン時代に得た豊富な知識量からラグーン商会の参謀として、国際情勢に鑑みた作戦立案をすることも。しかし裏の道に関する知識や経験は心許なく、肝心な部分で危機を招いたりしている。 交渉事にも長けており、無断で麻薬の取引をしている組織を牽制する等、ここ一番で度胸を見せることから、バラライカには「良い悪党になれる」と太鼓判を押されている。 【人物背景】 鴨がネギ背負って、ついでに鍋とガスコンロも背負ってきたような兄ちゃん しかし誰よりも腹黒く悪党らしい一面をのぞかせることがある。しかし無自覚 【方針】 聖杯戦争は傍観する アサシン(ジョーカー)はもう放任 【クラス】 アサシン 【真名】 ジョーカー@バットマン 【パラメーター】 筋力C(E) 耐久C(E) 敏捷B(E) 魔力E 幸運B(E) 宝具B 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:B 【保有スキル】 精神汚染:A+ ジョーカーの精神は狂いきっている 専科百般:B+ 多重人格の進化した超正気。固有の人格が定まっておらず、その本質は混沌に満ちている カリスマ:A 反英霊、またはその素質のある存在に対して絶大なカリスマをもつ 破壊工作:B 戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 【宝具】 『そのしかめっ面はなんだ?(ノースマイル・スーサイド)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5 最大補足:1人 ジョーカーの狂気を相手の精神に流し、発狂させる 精神汚染A以上のスキルを持っていなければ防ぐことはできない 『狂気に染められし異常者達(アーカム・ヴィランズ・イン・フリークス)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:10 最大捕捉:10 ゴッサム・シティのヴィランをサーヴァントとして召喚する宝具 ヴィランは一人一人が単独行動:Cランクのスキルをもっており、ある程度なら独立して行動可能 しかし召喚されたヴィランは一部を除きジョーカーに必ずしも従わず、好き勝手に行動することがほとんど。 各自がそれぞれ外部から魔力を補給(魂喰い)すれば長時間現界し続けるが、それをしなければ数時間で消滅する 一度召喚して消滅したヴィランは再度召喚することはできない、また、召喚できるヴィランは最大で10体まで ヴィランはサーヴァントだが固有の宝具は所持していない。しかし、特殊能力や自前の装備はそのまま再現される 『巨躯なる道化師の最終演目 (ジョーカー・タイタン・ラストステージ)』 ランク:B 種別;対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 肉体を強化する宝具 ベインの血液から開発されたタイタンを接種し、狂気の巨人に変貌する 筋力、耐久、敏捷のステータスを底上げする。 使用したあとはジョーカーのステータスが下がり、弱体化する 【発動後ステータス】 筋力:A 耐久:A 敏捷:A 魔力:B 幸運:E 【weapon】 笑気ガス 特に好んで使用する。 吸い込むとニッコリ笑顔であの世に行ける。 酸入りの花 胸に飾られた造花。 花弁からは強酸が発射される。 感電装置 主に手袋に付けて使用。 ニッコリ握手で相手は黒焦げあの世逝き。 ピストル 弾丸ではなく旗が飛び出すジョークグッズ。 とはいえ心臓を貫通するするくらいの威力があるので立派に武器になる。 【人物背景】 あのな、ある男が大慌てで病院にかけこんだ。 女房が赤ん坊を産んだんで早く顔をみたかったんだ。 医者は笑顔で返した。 “とてもお元気ですよ。奥さんは元気な男の子を産んで二人は健康そのものです。おめでとう。” 男は花束を抱えて新生児室へとかけこんだ。なのに誰もいない。女房のベッドも空っぽだ。 “先生?” 男が振り向くと医者や看護婦たちがいっせいに腕を広げて叫んだ。 “エイプリルフール!ホントは嫁さん死んじゃった!子供の方も虫の息だよ〜ん!” ……ピエロのような見かけをした残忍な犯罪者。 性格は非常に気まぐれで常にふざけて笑えない冗談を言っているが、短気でプライドが高く狡猾で残忍で卑劣で策略に長けている。 別名「犯罪界の道化貴公子」「アーカム精神病院の王」「憎悪の道化師」とまぁ物騒なあだ名をつけられている。 【サーヴァントとしての願い】 混沌をもたらす 【基本戦術・方針】 破壊と混沌をもたらし、マスターとサーヴァント達で遊ぶ アサシン自身の戦闘能力は低いため、一ヶ所に立て籠る? 入手した移動通信車で適当に参加者にメッセージをおくる マスター(ロック)を悪党に覚醒させる
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ララ&アサシン ◆faoWBgi.Rg ◆◆◆◆ Lacrimosa dies illa (涙の日 その日は) qua resurget ex favilla (罪ある者が裁き受けんがために) judicandus homo reus (灰の中からよみがえる日) Huic ergo parce, Deus (神よ どうかこの者をお許しください) pie Jesu, Domine (慈悲深き主 イエスよ) ◆◆◆◆ 日は落ち、月が昇り、街は静けき夜の帳に包まれている。 通りの一つに面した、その西洋風の市民劇場は、入り口にささやかな灯をともして、ひっそりと夜の色に同化していた。 閉じきられた扉の中からは、とぎれとぎれに、歌声が漏れ聞こえている。 劇場の前には、共有の休憩所と、喫煙所があり、仕事帰りらしい男が二人、煙草を片手に、話し合っている。 「最近、出るらしいな」 「何が」 「『火吹き男』だよ。『火吹き男』」 「火吹き男?」 「こんな月の出た晩に、一人で歩いてたらさ。見上げたら、屋根の上にいるんだと。こう、長い手足をばあっと広げて…物凄い笑い声をあげて」 「なんだそりゃ。子供のおとぎ話じゃないんだから。通り魔とか、変質者ならともかく」 「そうだけどな。ここいらでやたらと噂を聞くもんだから」 男の言葉に、もう一人の男は、劇場の灯をちらりと顧みながら、 「こんなところで噂なんか聞くからだろう」 と言った。 「最近、若い子が妙に来るようになったからな。この劇場。前は金持ちの爺さん婆さんの御用達だったのに」 相方に合わせ、最初に口火を切った男も、劇場の扉へと目をやる。 「やっぱり、あの歌かね。今晩も……」 ◆◆◆◆ 外国のホールを模した、円形の観客席と、それが見下ろすステージ。 明かりを落としたその暗がりの中に、浮かび上がるようにして、ライトの真ん中で、一人の少女が歌っている。 “Lacrimosa dies illa……” 伴奏のない独唱。 音響装置も、最低限のものしか備えられていない。 それでも、少女の柔らかな、ゆったりとした歌声は、劇場の中にうねり、沁みるように響き渡る。 “qua resurget ex favilla……” 天上の歌声――聴く者の脳裏に、そんなありふれた修辞も浮かぶが、同時に、そう喩うるにはどこか哀しすぎる、やはりこれは、この地上の音楽である……そうも思わせる。 “judicandus homo reus……” 少女は歌い続ける。 身に付けた衣装もまた、とても舞台の上に立つものとは思えないほどに質素なそれである。 だが、観客は皆、少女の歌声だけでなく、その姿にも見入っていた。 布の覆いに包まれながら、そこから零れ、腰まで伸びる豊かな金の髪。 なめらかな、白い肌。 歌を紡ぎ出す小さな花のような唇。 そして、まっすぐに虚空を見つめる、冷たい宝石のような瞳。 その片方は、怪我でもしているものか、包帯に覆われている。 “Huic ergo parce, Deus……” 少女は、歌い続ける。 聴き惚れ、見惚れる客席にも、多くの「少女」の顔がある。 みな、いくらかの差異こそあれ、同じくらいのあどけなさを残し、同じくらいの大人びた気配を滲ませた顔だ。 少女たちは恐らく、誰ひとりとして、舞台の上から紡がれる歌声の、その歌詞の意味を――遠い異国の言葉の、訴えかけ、示そうとするところを理解していない。 それでも、彼女たちの目からは、自然と零れ落ちるものがあった。 それは、何の涙であっただろうか。 この架空の町で、幸せな夢の中で暮らす彼女たちの、かつての記憶と、抱いていたはずの思いと、願いと―――いまや失われたそれらへの、浮かぶはずのない涙であっただろうか。 “pie Jesu, Domine……” 少女は――――。 『ララ』という名を持つ歌姫の少女は、歌い続けた。 光に照らされながら、闇の中の少女たちへ向けて、彼女の『子守唄』を。 ◆◆◆◆ 夜も更け、劇場が全ての灯を落とし、再び扉を閉じた後。 ララは、一人で、劇場の裏の路地を歩いていた。 雲のない夜空から月が見下ろし、街灯の少ない道に、青い、不吉な色を与えている。 舞台の上と同じ衣装のまま、多くの歌手や役者たちがそうであるはずの、解放された風もなく、歌姫は歩いてゆく。 やがて、教会の前まで来たところで、ふと、空を見上げた。 月を背景にして――教会の、鋭角な屋根の上に、何かが立っている。 異様な長身であった。 真っ黒い全身から伸びた、奇妙なまでに長い手足が、縦長のそれの姿をさらにアンバランスにしている。 顔には二つの火が――不気味に燃える両の目があり、そればかりではなく、横に裂けた口からも、青白い炎が零れている。 それは、見上げるララを認めると、嗤った。 ひどく耳障りな、馬車の軋むような声で。 そして、長い肢を曲げ、たわめると、次の瞬間、空へ跳び上がり――急降下して、物凄い速さで、ララの眼前に降り立った。 地面が砕け、瓦礫が散り、ぷん、とひどい硫黄の匂いが立ち込める。 ごう、と音がして、青白い炎がララの前を掠め、その光に照らされて、怪人の、丈の長い黒いマントと、黒いシルクハットと、表情のない鉄仮面が明らかになる。 ララは、表情を変えなかった。 ただ、じっと怪人を見つめた。宝石のような片目で。 背を曲げかがめ、ランプのような両眼で、ララの顔を見下ろしていた怪人は―― 「なぜ、ずっと気付かないふりをしていた」 口を、利いた。 「お前はすでに、この聖杯戦争のマスターとしての記憶を取り戻していたはずだ。 知識、情報、課せられたルール。 そしてこの町が、造られた“贋物”であることも」 怪人は、口から炎を吐き出しながら、続ける。 「それなのに、オレを呼ぶこともせず、夜な夜なあの劇場で歌い続けていた……」 「……そう、あなたが、私のサーヴァント」 怪人の言葉の途中で、ララは少し笑みを浮かべ、その姿をしげしげと眺めると、 「あなた、“お化け”でしょう? 劇場に来る子たちが、噂していたわ。火を吹くお化けが出るって……」 確かめるように、そう言った。 「……ああ」 怪人は、肯定する。己が「怪人」であることを。 今のみならず、かつてにおいてもまた、人々の間に、恐怖と驚愕を以て語られた存在であることを。 ララはその顔を見つめながら、私と同じね、と呟く。 「でも。あなたのそれは、仮装でしょ。お化けの仮装。 ……私は、違うよ」 そう言いながら、頭の覆いを、片目を覆う包帯を、ゆっくりと取り去った。 綺麗な金の髪。その上に、幾つもの機械の突起があった。 包帯の下。そこに、陶器のような顔面のひび割れと、破損した眼球があった。 怪人は。 怪人は、それを見て驚くでもなく、ふん……と声を洩らした。 ララは笑う。 「わかってたのね。そう、私は、人間じゃない」 そして語る。 かつて語られた一つの「奇怪」を。 「神に見はなされた地」に棲み付いた亡霊の話を。 絶望に生きる人々を慰めるために造られた、歌う快楽人形の話を。 五百年もの長きにわたり、その人形は、「ララ」は、その名をすら知られることなく、少女と化け物の中間の何かとして、乾いた土地の怪異として在り続けた。 一人の子供に出会うまで。 そして、悪魔と、悪魔祓い師たちと出会い、破壊されるまで。 「私の心臓は、特別なの。神様の――呪いなんだって」 胸に手を当てながら、己の中に埋め込まれた〈神の結晶〉、彼女を彼女たらしめた“イノセンス”と呼ばれる神秘のことを告げる。 彼女の物語は終わり、すでに取り去られた筈のそれが――自分の中に戻り、息づいていることの違和感。 寄り縋るように、ただ、歌うしかなかったことも。 「お前……願いは、ないのか」 少女人形の語りを聞き終えて、怪人が問う。 この世界に、この戦争に誘われた者たちは、多く、何かしらの願いを抱いているはずだった。 「――貴方が、叶えてくれるの? お化けさん」 悪戯っぽく、ララが問い返す。 怪人は、その瞳に込められたものを測りかね、少し考えた後、答える。 「残念だが、オレは弱い。勝ち抜けるのかと言われれば、怪しいかもな」 同じ“ジャック”でも、別の奴が出ていれば違ってただろうが、と、どこか自嘲を帯びた口調で付け加えた。 ララは、怒るでも、失望するでもなく、ふふっと笑った。 「そんな怖い見た目なのに、けっこう気が弱いんだね」 そうしてから、空を見上げる。宙天にかかる大きな月を見る。 五百年前も、彼女は、こんな月を見た気がした。 「私は……私は、ただあの子と。 たった一人、私を愛してくれた、受け入れてくれた人と、一緒にいたかった」 独り言のように、人形の唇から漏れた言葉に、怪人が、動かぬ鉄仮面の下の顔が、刹那、沈黙する。 そして、ややあって、再び問う。 「……それが、願いなのか」 ララは戸惑うように、かぶりを振る。 ――――ホラ こんなにきれいになったよ ララ ――――ララ ずっと側にいてくれ ――――そして 私が死ぬ時 私の手で お前を壊させてくれ ――――僕が この二人の犠牲になればいいですか? ――――可哀そうとか そんなキレイな理由 あんま持ってないよ ――――僕は ちっぽけな人間だから 大きい世界より 目の前のものに心が向く 彼女は。 快楽人形の物語は。 ――――ぼくのために うたってくれるの…? ――――ララ ――――大好きだよ 「……私、最後は、あの子のために歌えたの」 ララは、目を閉じて、最後の瞬間を想い浮かべながら、呟く。 「グゾルに会いたいけど、でも……わからない。 本当なら、今すぐこの心臓を取り出して、壊れてしまえばいいのかもしれない」 老いたグゾル。「変わっていく」彼の前で、ララはずっと「変わらなかった」。 最後には、変われたのか。 人形は、何かになれたのか。 「わからない」 怪人は、ただ見つめていた。 月光が、二人の間にある教会を照らし、その門の前に置かれた、聖母の像の―――眠る幼子に顔寄せた表情が、己がマスターの、少女の、人形の顔に重なる。 或いは、かつて彼を変えた女性……愛するものと結ばれ、幸せに人生を全うしたはずの、一人の女性の姿が。 或いは、彼の前で、少年の袖を握る、彼の姪の小さな手が。 あきゃきゃきゃきゃきゃ!! 馬車の軋むような笑い声が再び響いたかと思うと、いつの間にか怪人の姿は、夜の間に溶けるかのように消え去り――――ララのそばに、一人の男が立っていた。 豪奢な服に身を包み、長めの金髪に、険のある目。傲慢な笑みを浮かべた口元。 「わからない、か。まあ、それも面白い」 片手に鉄仮面を携えて、男は、ララに告げた。 「答えが見つからないのなら、探せばいい。 “バネ足ジャック”が、最後まで付き合ってやるよ、マスター」 教会の前、時は夜半、まだ月だけが、見下ろしている。 ―――― 【クラス】 アサシン 【真名】 ウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイド(ジャック・ザ・スプリンガルド)@黒博物館スプリンガルド 【パラメータ】 筋力C(E) 耐久D(E) 敏捷B(E) 魔力D(E) 幸運D(C) 宝具C 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適したスキル。 ただし、攻撃態勢に移るとランクは大きく下がる上、アサシンの場合は後述するスキル「跳梁する恐怖」もあって、怪人としての攻撃時には確実に己の存在を気取らせてしまうだろう。 【保有スキル】 跳梁する恐怖:B 暗殺者と言うよりは、出現と存在そのものによって人々に影響を及ぼす「怪人」の特性。異様な姿を現すと共に特徴的な甲高い笑い声を上げ、相手サーヴァントの敏捷値を下げた状態で対峙を開始する。また、魔術師や一般人に対しても、精神抵抗力に応じてショック状態のバッドステータスを付与する。このスキルの効果は、NPC含む周囲へのアサシンの姿や噂の流布によって強化される。 阻まれた顔貌:C 正史では遂に特定され得なかったバネ足ジャックの正体。狂人と称されるような振る舞いの数々を残した、傲岸不遜な若き貴族としての顔。同ランク分までの精神干渉を相殺する。 また、「バネ足ジャック」を装着していない状態において、アサシンのパラメータは()内のものに変化し、跳躍力や各種機構及びスキル「跳梁する恐怖」を失う代わりに、サーヴァントとしての気配を全く気取られなくなる。 精神防壁に、気配遮断の条件強化・正体隠蔽を複合したスキルとも言える。 単独行動:C マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。ロンドンを縦横無尽に跳び回り、不可解なまでに広い範囲で出現が噂された逸話からこのスキルを獲得している。 Cランクならば1日程度の現界が可能。 情報抹消:C 対戦が終了した瞬間に、目撃者と対戦相手の記憶・記録から、アサシンの「怪人としての外見及び特徴的な笑い声」を除く能力・挙動などすべての情報が消失する。たとえ戦闘が白昼堂々でも、カメラなどの機械の監視でも効果は変わらない。 【宝具】 『霧の都、月に跳ぶ怪人』(ブラックミュージアム・スプリンガルド) ランク C 種別 対軍宝具 レンジ 1~10 最大補足 50人 夜の間に限り、アサシンは「仕切り直し:A」のスキルを追加で得ると共に、 無数の建物や尖塔の幻 青白い月光を帯びた霧 の二点をそれぞれ任意で出現・発生させることができる。 建物群、尖塔の幻影は地理感覚を狂わせると共に、アサシンとそのマスターのみが触れ得る足場となる。 霧は、対象を求めて指向性をもって広がり、触れた者の魔力を自動的に放出消耗させていく。また、サーヴァントであれば耐久値を1ランクダウンさせ、防御・遮蔽・回避系のスキル及び宝具の効果を減衰させる。 なお、この霧の効力は、対象が「怪人」の存在を強く意識しているほどに強まり、「バネ足ジャック」の名を看破している状況下において最大の補正を受ける。 霧に触れた誰に効果を与え、誰に効果を与えないのかは宝具の使用者が選択可能。 霧によって方向感覚が失われるため、振り切るにはランクB以上のスキル"直感"、もしくは何らかの魔術行使が必要になる。 後世の伝承・創作の中で、霧の撒く月下に数多の怪人が闊歩する魔都と化したロンドンの形象(イメージ)、その一角の再現。 【weapon】 バネ足ジャック:当時最先端の工学技術を応用した悪趣味なバネ足怪人の仮装。本来はなんら神秘性を持たない装備だが、都市伝説「バネ足ジャック」として人々に認識され恐怖されたため、相応の神秘を帯びている。人体を引き裂く強力な鉄の爪(本来は女性の衣服を掻き破るためのものだが)、銃兵隊を呑み込むほどの青い火焔の放射ギミック、さらにはスプリングの脚部による、代名詞とも言える驚異的な跳躍力・滞空能力を誇る。 【人物背景】 19世紀ヴィクトリア朝、切り裂きジャックの犯行よりはるか以前、ロンドン中の話題をさらった謎の怪人「バネ足ジャック」の正体にして、広大な領地を構える英国の若き侯爵。 狂人と揶揄されるほどに破天荒な放蕩貴族であるが、それは幼少期に家庭環境から負った孤独な心傷の反動によるもので、一人の女性との出会いをきっかけに彼は変わり始める。 最終的には、新たなバネ足ジャックを騙り連続殺人事件を引き起こしたかつての友人と人知れず戦い、彼女を守り抜いた。 【サーヴァントとしての願い】 マスターを守る。何がやりたいのかを見つけるまで、付き合う。 【マスター】 ララ@D.Gray-man 【マスターとしての願い】 わからない。グゾルと会いたい……? 【weapon】 なし。 【能力・技能】 自立稼働する人形。特殊な技能はないが、巨大な石柱を掴んで投擲できるほどの怪力は備えている。 その生命の根源として、神の結晶たるイノセンスを心臓とする。イノセンスはノアの洪水の時代より存在する神秘の結晶であり、加工によっては千年伯爵の生みだす兵器・AKUMAへの対抗武器ともなりうる未知の物質だが、この聖杯戦争においては基本的に魔力の源として以上の意味は持たないであろう。これが奪い去られると、ララはただの人形となってしまう。 【人物背景】 「神に見離された地」マテールにおいて噂されていた「亡霊」。 正体は、イノセンスによって命を持った快楽人形であり、何百年もの間、存在価値を果たせないまま孤独な時を過ごしていたが、醜さゆえにマテールへ放逐された少年・グゾルによって初めて名前を与えられる。 出会いから80余年、歳を重ねるグゾルと静かな時を過ごしていたが、イノセンスを巡る黒の教団とAKUMAとの戦闘に巻き込まれ、エクソシスト・アレン=ウォーカーらの尽力もむなしく、イノセンスを奪われてただの人形に戻ってしまい、グゾルも致命傷を負う。 アレンによって取り返されたイノセンスを心臓に戻されるも元の姿に戻ることはなく、死したグゾルの傍で人形として歌い続け、三日目の夜、最後のほんの刹那に、アレンへ感謝の言葉を告げて機能停止した。 【方針】 わからない。 BACK NEXT -007 山田なぎさ&アサシン 投下順 -005 白坂小梅&バーサーカー -007 山田なぎさ&アサシン 時系列順 -005 白坂小梅&バーサーカー BACK 登場キャラ NEXT Happy Birthday! ララ&アサシン(ウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイド) 000 前夜祭 002 ばねあしジャックと人形の家