約 632,061 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1281.html
【ゆっくりれみりゃの最期】 「うー♪うー♪うあうあ♪」 幻想郷の中でも一、ニを争う豪邸、紅魔館の庭先で幼児型のゆっくりれみりゃが上 機嫌に踊っている。 「うー♪うー♪うあうあ♪」 下膨れの顔に満面の笑みを浮かべるその様子は、まさに幸せいっぱいという感じだ。 しかし… 「おながずいだあああー!おがじだべだいぃぃぃーっ!」 突然グズりだすゆっくりれみりゃ。そこに、慌てて妖精メイド達が駆けつけ、丁寧 にクッキーが入った器を差し出した。 「やだー!!プリンじゃなきゃやだぁぁー!!!」 ブンと手を振ってクッキーの入った器を振り払うゆっくりれみりゃ。器が叩き落と され、高価そうなクッキーが辺りに散らばる。ゆっくりれみりゃの傍若無人ぶりに、 メイド妖精もヤレヤレと言った表情だ。 結局、メイド妖精が厨房に戻り、冷蔵庫の中のプリンを差し出すことで、その場は 収まった。 その一部始終をメイド長である十六夜咲夜から聞いた紅魔館の主、レミリア・スカ ーレットは、 「またか。」 と呆れた。そして、ある決断を下した。 その決断とは、ゆっくりれみりゃの処刑である。度重なる我が侭でメイド妖精達に 迷惑をかけるだけではなく、自身のイメージダウン及びカリスマ失墜にも繋がるこの 珍妙な生き物は、消し去ってしまうのが得策との結論に達したのである。 「咲夜、いいわね。」 自身の片腕とも言える咲夜に、処刑の確認をとるレミリア。 「ええ、私は構いません。」 ゆっくりれみりゃが紅魔館に連れられて来た当初は、敬愛する主人、レミリアに外 見が似ていることもあって可愛がっていた咲夜だが、本物の魅力には遠く及ばず、こ こ最近はゆっくりれみりゃのことはただの肉の塊の妖怪ぐらいにしか思っていなかっ た。それゆえ、世話もメイド妖精にまかせっきりで、ここ一週間はゆっくりれみりゃ と会ってもいなかった。 処刑の日は翌日の夜と決められた。 「うー!うー!」 ゆっくりれみりゃは、自分が知らぬ間にそんなことが話し合われていることに気づ くはずもなく、書庫の中で、病弱なパチュリーの追いかける足から逃げながら、貴重 な本をビリビリに破いて遊んでいた。 そして、翌日の夜が来た。 レミリアは、処刑の場所を紅魔館近くの広い空き地にすることにした。わざわざ広 い空き地を選んだのは、スペルカードでゆっくりれみりゃを一瞬で跡形もなく消滅さ せるためだ。せめて苦しませることなく殺してやろうというレミリアの情けの心であ る。 レミリアと咲夜は、ゆっくりれみりゃを連れて、紅魔館の側の森の奥にある空き地 へと向かった。 「さくやー!さくやー!うー♪うー♪」 処刑場へと向かう途中、ゆっくりれみりゃは久し振りに会う咲夜に何度も声をかけ たが、その咲夜は一向に構ってくれる気配は無い。 そうこうしている内に二人と一匹は、処刑の場である森の中の広く開けた場所へと 着いた。 「おながずいだあああー!おがじじゃなぎゃやだあ゛あ゛あ゛ー!!」 歩いているうちに、すっかり空腹となってしまったゆっくりれみりゃが、お決まり の我がままを言い出した。 だが、レミリアが右手を上げて合図をすると、咲夜はスッとレミリアにガラスの器 に乗っかったプリンを手渡した。 プリンを受け取ったレミリアは、泣きじゃくるゆっくりれみりゃにプリンを渡しな がら、 「フフっ、最後くらい、好きなものが食べたいわよね、ほら、あなたがいつも食べ ていたプリンよ。」 これから死んでいくゆっくりれみりゃに対する、レミリアの心遣いだ。 もっとも、ゆっくりれみりゃは自分がこれから殺される等、微塵にも思っていない が。 プリンが乗った器を受け取るゆっくりれみりゃ。だが…。 「いやだー!!グッギーがだべだいぃぃぃっ!!!」 そう大声をあげると、ゆっくりれみりゃは、プリンを器ごとレミリアの顔面に投げ つけた。 突然のしかも至近距離からのゆっくりれみりゃの全力投球に、レミリアは避けるこ とができず、まともに顔に当たってしまう。 「うっ…」 鼻血を出すレミリア。 その顔が面白かったのか、ゆっくりれみりゃはレミリアの顔を指差しながら笑い出 した。 「うー♪うー♪」 「大丈夫ですか!?お嬢様!!!」 心配して慌ててかけよる咲夜。 「大丈夫よ…咲夜…。」 顔を上げるレミリア。その顔からは、先ほどまでの笑顔は消えていた。 「でも咲夜…私は間違っていたわ…。言うことを聞かないから殺すなんて……。ち ゃんと良い子になるように、躾けてあげないといけなかったのだわ…。」 レミリアの冷たい表情に、咲夜はかつてない旋律を覚えた。 「咲夜、処刑は中止よ。館に戻って、この肉まんにお仕置きしましょう。」 館に戻ったレミリア達は、フランを監禁している部屋とは別の地下室へと入った。 その部屋の扉には、“拷問室”と札がされていた。 薄暗いその部屋には、様々な拷問器具が並んでいた。鞭やノコギリ、釘のような分 かりやすいものから、一見したら何に使うのか分からないものまであった。もっとも、 それらは使い方等考えたくも無いものばかりであったが…。 その中で、レミリアがゆっくりれみりゃの“躾け”のために選んだのは、わりと有 名な拷問器具、“アイアンメイデン“であった。 (参照 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E3%81%AE%E5%87%A6%E5%A5%B3 ) 「これがいいわね。」 同じものが複数ある中から、ゆっくりれみりゃにピッタリなサイズを見定めると、 アイアンメイデのン扉を開けて、ゆっくりれみりゃを中に立たせた。 「うー?」 目の前に物騒な太い鉄の針があるというのに、ゆっくりれみりゃはこれから何をさ れるのか理解できないようだ。 「あなた、お腹が空いているのよね?今から、お腹いっぱい、いえ、体いっぱいに してあげるわ………。こいつでなあっ!!」 レミリアは声を荒げると、アイアンメイデンの胴体部分の扉を思いっきり閉めた。 バァンッ!!! ゆっくりれみりゃの全身に、直径3センチ程の鉄の針が、ブスリブスリと突き刺さる。 「う…うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 すぐさま、扉に錠をかけるレミリア。 「うあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!いだいっ!いだいよーっ!!!」 全身を襲う痛みに、ゆっくりれみりゃは首から上を激しく前後左右に降りながら泣 き叫ぶ。 「ざぐやー!!ざくやー!!」 ゆっくりれみりゃは咲夜に救いを求めるが、畜生の鳴き声に応えてやるほど瀟洒な メイドはお人好しではない。 「咲夜。」 「はい、お嬢様。」 レミリアが咲夜に呼びかけると、その場に一瞬のうちに椅子とテーブルが出現した。 時間を止めて、用意したのだろう。また、テーブルの上には、クッキーやプリンを始 めとしたお菓子と紅茶が乗っている。 「今日はここでおやつにしましょう」 「だじでーっ!!!だじでーっ!!!」 助けを乞うゆっくりれみりゃを意に介さず、レミリアと咲夜は、お茶会を始めた。 ゆっくりれみりゃのもがき苦しむ様というアートを鑑賞し、悲鳴のサウンドを聞きな がら、レミリアの夜のティータイムはゆっくりと時を刻んでいった。 小一時間程過ぎたところで、レミリアはお茶会を切り上げることにした。 ゆっくりれみりゃはというと、その無駄な生命力ゆえか、今だに首をジタバタさせ ながら許しを乞いている。 「だすげでーっ!!だずげでえぇーっ!!!」 レミリアは、ゆっくりれみりゃに近づくと、一言。 「出たい?」 「だだだじでえええっ!!!」 「いい子になる?」 「なるぅぅっ!!!なるがらだじでえええっ!!!」 「出して下さいでしょう?何で命令形なの?まるで反省の色がないわね。あなたは 今日一日、この中で過ごしなさい。」 そう言うと、レミリアはアイアンメイデンの顔の部分の扉を勢いよく閉めた。その 内側の針二本は、ちょうどゆっくりれみりゃの両の眼球に突き刺さる位置にあった。 「ぎにゃあああああああっ!!!」 ゆっくりれみりゃの絶叫が室内に響く中、レミリアと咲夜は拷問室を後にした。 二週間後、レミリアは紅魔館のリビングで紅茶を飲みながら寛いでいた。 「そう言えば咲夜、あの肉まんはどうしたのかしら?」 「あ、えー…どうしたんでしたっけ?」 二人はアイアンメイデンに突っ込んでおいたゆっくりれみりゃのことなどすっかり 忘れていた。 「あ!思い出しましたよ、お嬢様。地下の処刑器具の中に置きっぱなしにしたまま です。」 「あ、あ~…そうだったわね。」 とりあえずアイアンメイデンから出してやることにしたレミリアは、咲夜とともに 拷問室に行き、まずはアイアンメイデンの顔部分の扉を開けようとした。だが、針が ゆっくりれみりゃの眼球部分と癒着しているようで、レミリアと咲夜の二人がかりで 引っ張ることで、やっと開くことができた。 「う゛う゛っ!!!」 扉を開けると、両目の部分にキレイな穴が開いてしまったゆっくりれみりゃの顔が 現れた。 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!」 まだ生きている。だが、体が千切れても再生するゆっくりれみりゃとは言え、二週 間も全身に極太の針を刺されていれば、相当な体力を消耗するようで、頭をビクンビ クンと痙攣させていた。 続いて、胴体部分の扉を開けようとする二人だが、ゆっくりれみりゃの胴体を貫い ている針がかなりくい込んでいるいるようで、なかなか開くことができない。 「しょうがないわ、咲夜。中国を呼んできて。」 咲夜は、紅魔館の門番であり拳法家である中国を拷問室に連れてくると、今度は三 人がかりで扉を開けることを試みた。 「う゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 勢いよく針が抜け、ゆっくりれみりゃの肉片が散らばりながらではあるが、レミリ ア達はアイアンメイデンの扉を開くことに成功した。 そのまま前のめりに倒れるゆっくりれみりゃ。 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!」 全身を痙攣させながらも、よく見ると、傷口がゆっくりと再生しかかっている。 「う~ん、お嬢様、これからこいつをどうしましょうか?」 「いい事を思いついたわ咲夜、この肉まんは妹のおもちゃにしましょう。」 三日後、紅魔館の地下監禁室の中には、新しい“おもちゃ”で遊ぶフランドール・ スカーレットの姿があった。「気がふれている」との理由で地下に閉じ込められてい る彼女だが、ここ最近はますます危険な状態にあるようだ。 「キャハハハハハハッ!!!すごーいっ!!!本当にこいつ壊れてもすぐに元通り ねぇぇっ!!!おもしろおおおいッ!!!」 フランドールは、自身の能力でゆっくりれみりゃの体を破裂させたり、四肢や首を もいだりして楽しんだ。もちろん、ゆっくりれみりゃの命乞い等気にもならない。ゆ っくりれみりゃがお腹が空いた等と言えば、もいだ腕や足を食べさせた。フランドー ルは、半永久的に遊べるおもちゃを手に入れたのである。監禁室には、毎日、ゆっく りれみりゃの泣き声が響きわたった。 HAPPY END! --------------------------------------- 挨拶(自己主張してすいません!) 読んで下さった方々、本当にありがとうございました。 これでゆっくり虐めssは4作目(ゆっくり脱出、永琳とゆっくり、ゆっくりフラン)で すが、しばらくゆっくり虐めからは離れます。 とは言ってもゆっくり共が嫌いなことには変わりありません。スレの人達が仲良くゆ っくりをゆっくりさせないでくれることを祈ります。 それではさようなら。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4839.html
ゆっくりれみりゃ系いじめ1 虐料 ゆっくりれみりゃ系いじめ2 いないいないうー虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ3 ドライアイス虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ4 燃やせ燃やせ虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ5 紅魔館の大掃除虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ6 ゆっくりれみりゃの最期虐制機 ゆっくりれみりゃ系いじめ7 運命虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ8 ウルトラれみりゃそ ゆっくりれみりゃ系いじめ9 れみりゃとぷりん虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ10 ゆっくりれみりゃを山に放す2制家性料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ11 新たな命、れみりゃ制家 ゆっくりれみりゃ系いじめ12 ゆっくりゃたまねぎ責め虐制 ゆっくりれみりゃ系いじめ13 「プリン」が好きな二匹 ゆっくりれみりゃ系いじめ14 れみりゃと広告虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ15 パラサイト虐性捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ16 ゆっくりゆかりんとゆっくりれみりゃ虐家捕性 ゆっくりれみりゃ系いじめ17 れみりゃうーー!!制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ18 プール虐捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ20 れみりゃのボランティア虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ21 ゆっくりれみりゃいぢめ~おめぇに食わせるぷっでぃんはねぇ!~制そ ゆっくりれみりゃ系いじめ22削除 ゆっくりれみりゃ系いじめ23 魅惑の透明なケース2虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ24 土用丑の日れみりゃの日虐家料 ゆっくりれみりゃ系いじめ25 ゆっくりれみりゃの日常そ家共 ゆっくりれみりゃ系いじめ26 れみりゃ 幸福の資格 ゆっくりれみりゃ系いじめ27 ゆっくりれみりゃの調教(基盤)そ薬捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ28 ゆっくりれみりゃの調教(応用)そ捕家性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ29 ゆっくりれみりゃの調教(試験)そ捕家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ30 れみりゃのヘアカット虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ31 ぷっでぃ~ん天国虐捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ32 俺はれみりゃが嫌いです虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ33 妊娠ゆっくりゃいじめ虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ34 睡眠薬虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ35 ゆっくりゃを狩る者制捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ36 ゆっくりぼーる5虐家道 ゆっくりれみりゃ系いじめ37 ゆっくりゃと俺そ ゆっくりれみりゃ系いじめ38 ゆっくりゃ拷問室・前編虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ39 VSれみりゃ制 ゆっくりれみりゃ系いじめ40 くろひげ虐機無 ゆっくりれみりゃ系いじめ41 ゆっくりゃ拷問室・後編虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ42 ゆっくりみだら8虐性家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ43 ゆっくりみだら9虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ44 にくまんだどぉ♪ ゆっくりれみりゃ系いじめ45 幻想郷味巡り・にくまん編 ゆっくりれみりゃ系いじめ46 咲夜さんの気遣い ゆっくりれみりゃ系いじめ47 でびりゃまん (その1) ゆっくりれみりゃ系いじめ48 ゆっくりゃタイフーン ゆっくりれみりゃ系いじめ49 冬のれみりゃ1 ゆっくりれみりゃ系いじめ50 れみりゃ拘束虐待虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ51 ゆっくりゃへのおしおき ゆっくりれみりゃ系いじめ52 おぜうさま(笑) ゆっくりれみりゃ系いじめ53 ゆっくり眠れない夜 ゆっくりれみりゃ系いじめ54 かりしゅま対決 ゆっくりれみりゃ系いじめ55 うーせんおじさんそ ゆっくりれみりゃ系いじめ56 れみりゃにアドバイス ゆっくりれみりゃ系いじめ57 ぶーぶー!ってやつかわいい ゆっくりれみりゃ系いじめ58 だんす ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2 ゆっくりれみりゃ系いじめ60 ブログの女王 ゆっくりれみりゃ系いじめ61 れみ☆りゃ☆ぎゅー☆虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ62 れみりゃをむーしゃむしゃーそ ゆっくりれみりゃ系いじめ63 帽子のないれみりゃ虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ64 サンタクロース ゆっくりれみりゃ系いじめ65 どろっ☆わーずぅ ゆっくりれみりゃ系いじめ66 かんばんむすめ ゆっくりれみりゃ系いじめ67 れみりゃの子育て ゆっくりれみりゃ系いじめ68 れみりゃの弱肉強食物語 ゆっくりれみりゃ系いじめ69 おぜうさまのこーまかん虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ70 れみりゃはメイド長虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ71 しまわないで!虐巨強希ゆ幻 ゆっくりれみりゃ系いじめ72 れいむとれみりゃ親子いじめ虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ73 おお、かゆいかゆい滅他無 ゆっくりれみりゃ系いじめ74 れみりゃ牧場虐家料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ75 おぜうさまのこーまかん虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ76 れみりゃはメイド長虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ77 れいむとれみりゃ親子いじめ虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ78 れみりゃ農法制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ79 都市の一角で虐環家無現]]
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/633.html
ゆっくりれみりゃ系いじめ1? 虐料 ゆっくりれみりゃ系いじめ2 いないいないうー?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ3 ドライアイス?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ4 燃やせ燃やせ?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ5 紅魔館の大掃除?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ6 ゆっくりれみりゃの最期?虐制機 ゆっくりれみりゃ系いじめ7 運命?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ8 ウルトラれみりゃ?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ9 れみりゃとぷりん?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ10 ゆっくりれみりゃを山に放す2制家性料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ11 新たな命、れみりゃ?制家 ゆっくりれみりゃ系いじめ12 ゆっくりゃたまねぎ責め?虐制 ゆっくりれみりゃ系いじめ13 「プリン」が好きな二匹? ゆっくりれみりゃ系いじめ14 れみりゃと広告?虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ15 パラサイト?虐性捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ16 ゆっくりゆかりんとゆっくりれみりゃ?虐家捕性 ゆっくりれみりゃ系いじめ17 れみりゃうーー!!?制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ18 プール?虐捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん?虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ20 れみりゃのボランティア?虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ21 ゆっくりれみりゃいぢめ~おめぇに食わせるぷっでぃんはねぇ!~?制そ ゆっくりれみりゃ系いじめ22削除 ゆっくりれみりゃ系いじめ23 魅惑の透明なケース2?虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ24 土用丑の日れみりゃの日?虐家料 ゆっくりれみりゃ系いじめ25 ゆっくりれみりゃの日常?そ家共 ゆっくりれみりゃ系いじめ26 れみりゃ 幸福の資格? ゆっくりれみりゃ系いじめ27 ゆっくりれみりゃの調教(基盤)?そ薬捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ28 ゆっくりれみりゃの調教(応用)?そ捕家性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ29 ゆっくりれみりゃの調教(試験)?そ捕家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ30 れみりゃのヘアカット?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ31 ぷっでぃ~ん天国?虐捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ32 俺はれみりゃが嫌いです?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ33 妊娠ゆっくりゃいじめ?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ34 睡眠薬?虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ35 ゆっくりゃを狩る者?制捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ36 ゆっくりぼーる5虐家道 ゆっくりれみりゃ系いじめ37 ゆっくりゃと俺?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ38 ゆっくりゃ拷問室・前編?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ39 VSれみりゃ?制 ゆっくりれみりゃ系いじめ40 くろひげ?虐機無 ゆっくりれみりゃ系いじめ41 ゆっくりゃ拷問室・後編?虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ42 ゆっくりみだら8?虐性家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ43 ゆっくりみだら9?虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ44 にくまんだどぉ♪? ゆっくりれみりゃ系いじめ45 幻想郷味巡り・にくまん編? ゆっくりれみりゃ系いじめ46 咲夜さんの気遣い? ゆっくりれみりゃ系いじめ47 でびりゃまん (その1)? ゆっくりれみりゃ系いじめ48 ゆっくりゃタイフーン? ゆっくりれみりゃ系いじめ49 冬のれみりゃ1? ゆっくりれみりゃ系いじめ50 れみりゃ拘束虐待?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ51 ゆっくりゃへのおしおき? ゆっくりれみりゃ系いじめ52 おぜうさま(笑)? ゆっくりれみりゃ系いじめ53 ゆっくり眠れない夜? ゆっくりれみりゃ系いじめ54 かりしゅま対決? ゆっくりれみりゃ系いじめ55 うーせんおじさん?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ56 れみりゃにアドバイス? ゆっくりれみりゃ系いじめ57 ぶーぶー!ってやつかわいい? ゆっくりれみりゃ系いじめ58 だんす? ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2? ゆっくりれみりゃ系いじめ60 ブログの女王? ゆっくりれみりゃ系いじめ61 れみ☆りゃ☆ぎゅー☆?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ62 れみりゃをむーしゃむしゃー?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ63 帽子のないれみりゃ?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ64 サンタクロース? ゆっくりれみりゃ系いじめ65 どろっ☆わーずぅ? ゆっくりれみりゃ系いじめ66 かんばんむすめ? ゆっくりれみりゃ系いじめ67 れみりゃの子育て? ゆっくりれみりゃ系いじめ68 れみりゃの弱肉強食物語? ゆっくりれみりゃ系いじめ69 おぜうさまのこーまかん?虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ70 れみりゃはメイド長?虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ71 しまわないで!?虐巨強希ゆ幻 ゆっくりれみりゃ系いじめ72 れいむとれみりゃ親子いじめ?虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ73 おお、かゆいかゆい?滅他無 ゆっくりれみりゃ系いじめ74 れみりゃ牧場虐家料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ75 おぜうさまのこーまかん?虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ76 れみりゃはメイド長?虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ77 れいむとれみりゃ親子いじめ?虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ78 れみりゃ農法?制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ79 都市の一角で?虐環家無現]]
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/46.html
ここはゆっくりたちがゆっくりしている大地。 人里から遠く離れ、妖怪たちも知る事の無い世界。 そこに、ひとつのゆっくり集団がありました。 ゆっくりれいむと、ゆっくりまりさ。 それに、ゆっくりぱちゅりーとゆっくりありすの4匹です。 まだ小さいこの4匹がどうして一緒に暮らすようになったのか、家族はどうしたのか。 ゆっくりたちはとてもゆっくりしている生き物なので、そんなこともう忘れてしまいました。 でも大丈夫です。 4匹は、みんないつでも仲良し。 大事なのは、この4匹がそれぞれを大切な友達だと思っている事なのでした。 そんなある日の事です。 4匹が草原で仲良く遊んでいると、地面の上を黒い影が通り過ぎました。 「ゆ! みんなあぶないよ! ゆっくりにげてね!!」 誰が上げたかその声に、みんなゆっくりなりに急いで近くの背の高い草むらに逃げ込みます。 妖怪や人間は居ませんけれど、鳥に襲われては動きのゆっくりなゆっくりはひとたまりもありません。 それに、ほとんどが夜行性ですが、ゆっくりの中にも空を飛んでゆっくりを食べるゆっくりも居るのです。 幾ら平和とは言えここは大自然です。 その事を身にしみて知っているから、ゆっくり達は草むらの中からじっと空を見ます。 そこにいたのは、ゆっくりを食べるゆっくりの一種類、ゆっくりれみりゃでした。 真昼だと言うのに珍しいですね。 顔の横から生えた翼をはためかせ、きょろきょろと何かを探しています。 自分達の事でしょうか。 見つかったら食べられちゃうかもしれない。 その想像が、ゆっくり達を自然と小さく縮めていきます。 その時です。 ざぁっ、と、強い風が草原を駆け抜けていきました。 その風にあおられ、隠れていた草むらが大きくなびき、ゆっくり達の姿が丸見えになってしまいます。 そして、その事で気がついたのか、ゆっくりれみりゃが一直線にこっちに飛んできました。 ゆっくり達は、ゆっくり隠れているつもりだったので、突然の事に体が動きません。 怖い、食べられちゃう!! 皆、ゆっくりれみりゃが怖くて目に涙を浮かべています。 そんな4匹の前に、大きく口を開けたゆっくりれみりゃがびゅーっと飛んで来て…… 「うー♪ うー♪♪」 ぺろり、とゆっくりれいむの顔を舐めました。 「???」 何が起こったのでしょうか。 そのままがぶっと食べられちゃうと思ったれいむも、他の3匹も、何がなんだかよく判りません。 もしかして、食べる前におもちゃにでもするつもりなのでしょうか。 でも、ゆっくりれみりゃはみんなの顔を一舐めすると、わざわざ地面に降りて不器用にぴょんぴょん跳ねています。 「うー♪」 お決まりの「ぎゃおー!」も「たーべちゃーうぞー!」も言いません。 『ゆ?』 これはどういうことなのでしょうか。 みんな困ってしまいます。 ニコニコしながらぴょんぴょんしていたゆっくりれみりゃも、だんだんと困った顔になってきました。 やがておずおずと、ゆっくりれいむが挨拶します。 「ゆ……ゆっくりしていってね?」 するとゆっくりれみりゃは笑顔に戻り、みんなの周りを跳ね、飛び回ります。 どうやら、このゆっくりれみりゃは自分達を食べに来たようではないみたいです。 それならば、ゆっくりがする事は一つです。 『ゆっくりしていってね!!!!』 「うっうーーー♪♪♪」 どうやらこのゆっくりれみりゃはちょっと変わり者のようでした。 れみりゃ種だというのにゆっくりたちを食べようとはせず、夜はみんなと一緒に眠ってしまいます。 近づいてきた鳥だって追い払ってくれますし、高い所にある珍しい木の実なども取ってきてくれました。 ほかのゆっくり達は怖がりましたけど、そんな事は関係ありません。 いいじゃないですか、皆、それぞれどこか違うものなのです。 4匹にとって、このゆっくりれみりゃはもうお友達なのです。 いつからか、みんなは5匹のゆっくり集団になっていました。 それからしばらくたったある日。 突然れみりゃがれいむに噛み付きました。 それどころか、リボンを取ろうとしたり、髪を抜こうとしたりするのです。 今まで友達だと思っていたれみりゃのそんな行動にれいむは怒り、そして泣き出してしまいます。 まりさやありすも、口々に「ゆっくりあやまってね!」「ゆっくりできないこはきらいだよ!」と怒ります。 最初は「うー! うー!!」と必死に何かを訴えていたれみりゃでしたが、あらあら、しまいには自分も泣き出してしまいました。 怒られた事が悲しかったのでしょうか。 いいえ、そうじゃありません。 れみりゃはただ噛み付いたわけではないのです。 ただ怒られた事よりも、自分のしたい事がみんなに伝わらなかった事。 自分が上手く伝えられなかった所為で、れいむが泣いたり、みんなが怒ったりした事。 その事が、とっても悲しかったのです。 した方も、された方も、わんわんと泣いているばかり。 初めは怒っていたまりさとありすも、慰めても泣き止まない2匹の様子にどうして良いのかおろおろとするばかりでした。 わんわんと泣きながらも、れみりゃはまだ何かを伝えようとしているようです。 その場で小さく飛び跳ねてみたり、れいむの下にもぐりこもうとしてみたり。 他のゆっくりよりもおしゃべりが上手くないれみりゃは、自分の体を使って何かをしようとしているのです。 れみりゃは、本当の事を判ってもらって、みんなと仲直りをしたかったのです。 そんな様子を、ゆっくりと見ていたゆっくりがいます。 それはゆっくりぱちゅりーです。 頭の良いぱちゅりーは、れみりゃは意味も無く噛み付くゆっくりではない、きっと何かがしたかったはずだとゆっくりと考えていました。 ゆっくり、でも真剣に考えをめぐらせます。 やがて。 「むきゅーーーーん!! わかったわ!!!」 体の弱いぱちゅりーにしては大きな声と高いジャンプ。 それが、ぱちゅりーの喜びを示していました。 ぱちゅりーはまずれみりゃの所に行くと、顔を舐めたり頬擦りしたりして、やさしくなだめます。 やがてれみりゃが落ち着き始めると、自分はれみりゃの横に行き、今度はれいむに向かって自分の上に乗るように、と言いました。 病弱なぱちゅりーにとっては辛い事でしょう。 でも、ぱちゅりーは優しいれみりゃの想いに応えてあげるために、必死で我慢します。 れみりゃの顔を横目で見ると、れみりゃは満面の笑みを浮かべていました。 ああ、良かった。 友達が笑っている、自分の考えが間違いで無いとわかると、それだけでそんな苦労もどこかへ飛んでいきます。 自分の上にれいむがゆっくり乗ったら、次はれみりゃの上に乗るようにと。 まだぐずりながらも、れいむはぱちゅりーの言うとおりに動きます。 さあ、これで準備はおしまい。 「れいむ、れみりゃにゆっくりつかまっててね!」 ぱちゅりーが言うと同時、れみりゃが小さな翼を精一杯動かします。 するとふわり、とれみりゃだけの時よりは速さも高さも少ないですが、れいむをのせたままゆっくりとれみりゃが浮かび上がりました。 「わぁすごい、おそらをとんでるよ!!」 浮かんだれみりゃの上から見る景色、その光景にれいむはたちまち泣き止んで目を輝かせます。 そう、れみりゃは以前にれいむが「れみりゃみたいにおそらがとべたらなぁ」と言うのを聞いて、それを叶えてあげようとしたのです。 れいむを乗せたまま、バランスを崩さないようゆっくりゆっくりとれみりゃは飛んでいきます。 空からは、みんなニコニコ笑ってこちらを見ているのが見えました。 やがて、短い空の旅が終わり、れみりゃとれいむはゆっくりと地上へと降りてきます。 「れみりゃ……さっきはゆっくり怒ってごめんね!」 れいむはれみりゃが自分の事を思ってしてくれた事に気づき、さっきは泣いて怒った事を謝りました。 「う……? うーーー♪♪」 れみりゃは一瞬ぱちくりすると、れいむに擦り寄ります。 れみりゃにとっては、れいむが喜んでくれた事、それだけで十分なのでした。 2匹は笑いながら、体をすりあわせてにっこり仲直り。 そこにまりさとありす、ぱちゅりーも加わってみんなで仲良くすりすり。 それかられみりゃは疲れるでしょうに、まりさも、ありすも、それぞれ乗せて空に舞い上がります。 そして最後に、今回一番の功労者のぱちゅりーを乗せて、みんなよりも、ゆっくりゆっくりと飛びました。 ぱちゅりーを乗せたれみりゃが戻ってくると、まりさとありすが自分達も乗せてくれたお礼と、二人で怒った謝罪を込めて木の実や花を集めていました。 さすがにちょっと疲れたし、大事な帽子もみんなが乗ってくしゃくしゃになってしまいましたが、れみりゃはそんな事気にしません。 みんな怖がるれみりゃ種の自分を受け入れてくれた友達。 そんな友達みんなが笑顔で幸せ。 それがれみりゃの一番なのです。 『ゆっくりありがとうね、れみりゃ!!!』「うーーーー♪!♪!♪」 そんな仲の良いゆっくりたち、まりさとありすが集めてくれたご飯を食べると、そろって近くの木の洞に入っていきました。 ……あらあら、みんな寝ちゃいましたね。 今日は色々と疲れたのでしょう、ちょっと早めのお昼寝の時間みたいです。 ゆっくりおやすみなさい。 おわり。 作・話の長い人 ゆっくりできてよかったね。 -- 名無しさん (2009-07-14 22 18 00) れみりゃかわええ/// -- 名無しさん (2009-09-18 05 54 27) れみりゃは可愛いなぁ… -- 名無しさん (2010-07-14 05 16 38) イイハナシダナー -- 名無しさん (2010-09-19 18 37 43) れみぃかあいい -- 名無しさん (2010-11-27 14 27 04) めっちゃいい話この話作った人マジかみ -- ゆっくり大好きです!! (2011-10-22 19 49 55) れみりゃが可愛いすぎて生きるのが辛い -- 名無しさん (2012-01-03 08 44 39) よし、れみりゃ1匹飼わせてもらおうか -- ちぇん飼いたい (2012-02-27 19 10 39) さて!今日の昼飯は・・・ 肉まん・・・だと・・・ -- 名無しさん (2012-08-11 10 39 36) ありがとう。 ゆっくり虐待とかわけのわからないジャンルが増える中で、すごく安心のできる作品でした。キャラクターがものすごくかわいいです。 -- 名無しパチュ (2012-09-25 20 20 51) ↑同感、ゆっくり虐待する人ってなんかこう・・・病んでるんだろうね。 -- 名無しさん (2012-12-13 07 06 17) 絵本みたいにほのぼのしてるな。 -- 名無し (2014-02-14 07 51 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1309.html
前 ゆっくりれみりゃの調教(試験編) 人里(市場) 1匹のゆっくりれみりゃが、子供を連れて歩いている。 「うっう~うあうあ♪」 「う~うあ~♪」 2匹とも上機嫌だが、2匹を見る周囲の目は冷たい。 「またゆっくりゃだよ・・・」 「どうする? 叩き出すか?」 「商品に手を触れたら肉まんにして食ってやる!」 「それより"ゆ民"に持ってって料理してもらおうぜ」 そんな周囲の反応をものともせず、よく分からない踊りを踊りながらふらふら歩いていく。 そして、 「う~♪ ここ~♪」 魚屋の前で立ち止まった。 「おじしゃ~ん、おしゃかなくだしゃ~い♪」 「はぁ? てめぇ頭おかしいのか? 魚はくさいからぽーいなんじゃなかったのか?」 「う~。 たべるじょ~♪ だからおしゃかな~♪」 「うっぜぇなぁ! 何が欲しいって!? 鯨丸ごとでもやろうか!? 早くどっか行けよ!」 「いえ、え~と、アジを3びきとカレイを2ひきです」 「は・・・へ?」 「おかねはあります。 ええと・・・これです」 「は・・・はぁ・・・」 人が変わったようにはっきり話し始めたゆっくりれみりゃに驚きすぎた主人は、呆けたように商品を渡す。 「ありがとう」 れみりゃは来たときとは裏腹に、子供と手をつないですたすたと歩いていった。 「お・・・おおおおおおおおいおいおい!!い今ゆっくりゃが・・・!!」 「はいここでネタばらし~」 「あ・・・あえ?」 「どうも。 いかがでしたか?あれは」 「あ・・・ああ。 あんたんとこのゆっくりゃかよ。 ったく脅かすな・・・待てよ、まさかあれが例の?」 「ええ。 完成が近いので、試験運用をしているところです。 しかしこの試験は失敗でした。」 「え?」 「いまのれみりゃにこれは簡単すぎました」 「あ~・・・確かにありゃ完璧だわ。」 「もうあれでいいんじゃない?」 「作戦決行か?」 「いえ、もう少し様子を見てから・・・まだまだ危なっかしいところもたくさんある。さっきも魚に"匹"をつけてましたしね」 「そんな細かいところまで必要でもないだろ」 「そうですか? まぁ、とりあえず身体能力も測ってみないといけないので。 もう少し時間をいただくことになります」 「ああ、そういえばねぇ、あんたにも力を貸して欲しいことがあるんだよ・・・」 ・・・ ・・ ・ 急いで研究所に戻った俺は、 「まりさ! ゆかりん! フラン!」 「んあ~?」 「はい」 「・・・ん?」 「明日、れみりゃの身体能力試験を行う。」 「いきなりですね・・・何かあったんですか?」 「市場の北側の森に巨大ゆっくりが複数現れて暴れまわってるそうだ」 「巨大?」 「3~4mあるそうだ。 取り巻きをうまく使って逃げるため、なかなか狩れないらしい。」 「うちのゆゆこもそろそろ3mの大台ですが」 「自然界での3mは訳が違う。 知能もかなり発達していると見て間違いないだろう。 それに体当たりでもされたら人間でも無事では済まない」 「そんなものを相手にしたられみりゃだけでは不可能なのでは?」 「いや、里の人たちが明日本格的に一斉狩りをするらしくてな。それに参加させてもらう」 「そのデカゆっくりの1匹をれみりゃに狩らせるの? どちらにしても無理だと思うけどね~」 「お前らも行くんだよ。 当たり前だろう?」 「え゛~・・・」 ・・・ ・・ ・ 「う~♪ ただいま」 「ただいま~♪」 「おお、早かったな」 助手の1回目のお使い試験と並ぶタイムだ。 さて・・・ 「ご苦労様。 約束通り、子供にはプリンをやろう。」 「う~♪ ぷり~ん♪」 「だが、お前にはやれない」 「う~!?」 「明日、今日の分もいっぱい食べられるから、今日は我慢しろ」 「う、う~・・・わかりました・・・」 明日の試験で最高の結果を出すために、れみりゃをある程度空腹にさせておく。 別にそこまでこだわる必要は無いのだが、研究者としてはやはりなるべくいい結果を出したいものだ。 れみりゃは子供がプリンを食べている姿を、特にうらやましそうにでもなくただニコニコと見つめている。 精神状態もすこぶる良好だ。 どこまで結果を伸ばせるか、とても楽しみだ。 そして翌日 俺達は森の入り口の広場に集まっていた。 さすがに一斉駆逐だけあって、50人ほどの男達が集まっている。 「お、これが例の?。」 「ええ。 様子はどうですか?」 「デカいのの1匹はいつもこの時間帯にお供を連れて畑やらを荒らしにくるんだ」 「ああ、だからここで待ち伏せを」 「んで、もう1匹のデカいのは全然アジトから出てこないんだよなぁ・・・」 「そうですか・・・」 おそらく、森から出てこない方は妊娠中だろう。 出産のために大量のエサが要る→人里への被害が激増した、といったところか。 「では、その閉じこもっている方はこちらで処分させていただいても?」 「あ? ああ、そりゃこっちとしてもありがたいが・・・何か方法があんのか?」 「いえ、実は今ゆっくりれみりゃの試験運用中でして」 「そいつにやらせんのか? 大丈夫かよ?」 「ご心配なく。 こいつも一緒に行かせますので」 そう言って助手の頭を撫でる。 「ああ、そりゃ確実だな。 んじゃぁ頼んだぜ」 「お任せ下さい」 「・・・と言う訳だ。 フランとれみりゃには森に入り巨大ゆっくり及び周囲のゆっくりを駆除してもらう」 「ん。」 「うー!」 俺は荷物の中からこぶし大のガラス容器を2つ取り出す。 「念のため1つずつこれを持って行け」 「・・・これは?」 「硫酸弾だ。」 加工場がゆっくりの処分に使っている硫酸を分けてもらったので、使ってみようと思って作ったのがこれ。 硫酸をガラス容器に入れ、底部に少量の火薬をセットする。 スイッチを押せばガラスが割れ、硫酸が撒き散らされる。 「言うまでもないがこれを被ったらお前達も崩れるからな。 気をつけて使え」 「ん。」 「うー!」 その時、偵察に出ていた男が帰ってきた。 「来たぞ! もう"胡桃の小道"のところまで来てる!」 「よし、罠を張れ! 油断するなよ!」 「お前達は回り込め! 気付かれたら終わりだぞ!」 いきなり緊迫し始めた男達。 そろそろか・・・ 「フラン。 れみりゃ。」 「ん?」 「う?」 「命令だ。 お前達だけで森の奥にいる巨大ゆっくり、及び周辺のゆっくりどもを殲滅しろ」 「はい」 「う・・・はい!」 元気な返事をして飛び立つ。 わさっ、わさっ、わさっ・・・ ばさっ、ばさっ、ばさっ・・・ さて、どんな結果が出るだろうか・・・・ 博士の元を飛び立った2匹は、一直線に巨大ゆっくりの方に向かって進んでいた。 「う~、おっきいゆっくりがいるところ、わかるの?」 「うん。 こっち」 程なくしてこちらに向かって行進している巨大なゆっくりアリスと周りの無数のゆっくりたちを見つけた。 「う~、あれ?」 「違う。 もっと遠くにいるやつ。」 「なんでわかるの?」 「勘。」 わさっ、わさっ、わさっ・・・ ばさっ、ばさっ、ばさっ・・・ かなり飛んだところで、木の間に降下する2匹。 前方には、ゆっくりの集落があった。 中央にいる巨大ゆっくりまりさ。 博士の言った通り妊娠中らしく、顔の下に深いくぼみができている。 その周りにも多数のゆっくりが思い思いの行動を取っている。 「ゆー! もうすぐありすたちがたべものをとってきてくれるよ!」 「ばかなにんげんのわななんかすぐみやぶれるもんね!」 「いっぱいたべものもってきてくれるもんね!」 「ほんとうににんげんはばかだね!」 「「「ゆっくりちちぇっちぇね!!」」」 れみりゃとフランは簡単な打ち合わせを済ませた後、二手に分かれた。 「がぁお~、た~べちゃうぞ~♪」 森の中から突然現れたゆっくりれみりゃ。 しかし、ゆっくり達は少しも動じることはない。 「あかちゃんはこっちにきてね!」 「みんなこっちによってね!」 てきぱきと統率の取れた動きで固まるゆっくり達。 ゆっくり達が巨大ゆっくりまりさの周りに集まって威嚇しているためか、ゆっくりれみりゃはその巨大ゆっくりに狙いを定めたようだ。 「う~♪ ぎゃお~、た~べちゃうぞ~♪」 「おお、こわいこわい」 「おお、おろかおろか」 巨大ゆっくりまりさまでたどり着き、皮に手をかけるゆっくりれみりゃ。 しかし、超重量の中身を支えるため分厚くなった皮はびくともしない。。 「う・・・うー!」 巨大ゆっくりまりさは余裕の表情で、少し身体を後ろに引き、勢いをつけてゆっくりれみりゃに体当たりをする。 「ぶぎゅっ!」 人間でも吹っ飛ばされる体当たりをまともにくらい、吹き飛んで後ろの木に激突するゆっくりれみりゃ。 「う・・・うああああああぁぁ!!」 「れみりゃはばかだね!」 「じぶんのじつりょくもわかんないんだね!」 「ばーかばーか!」 「ゆっくりしね! ゆっくりしね!」 ゆっくりれみりゃの周りを取り囲み、次々に体当たりを仕掛けるゆっくり達。 「うあー、ざぐやー、ざぐやー!」 「さくやだって。 おお、こないこない」 「ゆっくりもっていくよ!」 絶対の自信と経験から、もうこのゆっくりれみりゃが反撃することは無いと判断したゆっくり達。 妊娠中の巨大ゆっくりまりさに、転がり込んできた獲物をあげようとゆっくりれみりゃを引きずっていく。 「うあー! うあー!」 「おいしそうだね! みんなにもわけてあげるよ!」 「うぁ・・・うう・・・」 泣き喚くのにも疲れたのか何か言い始めるれみりゃ。 「なに!? きこえないよ! はっきりいってね!」 「うー・・・ところで」 「なに!? いのちごいくらいはきいてあげるよ!」 「はやぶさってしってる?」 ずどぼぉっ!!!! 「ゆぐりゅぎゃっ!?」 空から降ってきた何かがゆっくりまりさに激突した。 「はやぶさってね、たかいところからすごいはやさでおりてきてえものをつかまえるんだって」 ゆっくりフランはれみりゃと別れた直後、自分が余裕を持って上昇できるところまで上昇し、下を見下ろした。 下ではれみりゃがゆっくりに囲まれて騒いでいる。 うん、打ち合わせ通り。 「・・・ふぅ」 一呼吸して降下体勢に入る。 いやでも目に付く巨大ゆっくりに照準を合わせ、降下開始。 最高速に達する前に微調整し、完全に巨大ゆっくりの真上に来た時点で加速。 ゆっくり達が全くこちらに気付いていないことを確認し、さらに加速。 最高速へ。 そしてそのまま右腕を引き、衝突と同時に思い切り下に突き出し、 ずどぼぉっ!!!! 「ゆぐりゅぎゃっ!?」 直撃した。 帽子を紙のように突き破り、皮をぼろ雑巾のように引き裂いて体内に侵入したフラン。 「っぐう・・・」 右腕が衝撃で若干裂けた。 なに、すぐに再生する。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! あがぢゃん゛ん゛ん゛!!」 内側に叫び声が響き渡ってとてもうるさい。 そのまま羽を思い切り広げ、体を回転させる。 「ゆぐうううぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!」 暴れさせる暇を与えず運動能力を排除したフランは、身体についた餡子を気にしながら大きく開いた口から外へ出た。 「うー!おいしー!」 れみりゃはフランが巨大まりさと激突したときに衝撃で飛び出た子ゆっくりを齧っていた。 やわらかく、決して自己主張し過ぎない皮。 べったりと甘すぎずしかし薄すぎず、程よい甘味。 まろやかでコクがあり、それでいて余計なねちっこさが無く後味すっきり。 舌を這わせると、人工的な味の全く無い天然の餡子の風味が嗅覚を楽しませてくれる。 これはこれまで食べてきたものの中でも1、2を争う1級品だ! 意外なところで究極の美味に出会ったれみりゃは、その感動をフランにも分けてあげようと、 「うー! ふらん! これ、これたべてみて!」 しかし、 「ん・・・いい。 それよりあの穴の中にそれと同じのいっぱいあるよ。」 「ほんと!?」 「食べてきていいよ」 「うー♪」 巨大ゆっくりの産道に潜り込むれみりゃ。 「ゆぐぎゃあああああああ!! やめでえええええぇぇぇ!! あがぢゃんがああああああぁ!!」 泣き叫ぶ巨大まりさだが、フランの正確な破壊により全く動くことができず、ただ涙を流して身をよじるしかない。 と、 「ゆっ!まりさになにをした!」 「ゆっくりできないやつはゆっくりでてけ!」 「まりさにひどいことするやつはゆっくりしね!」 ゆっくり達が体当たりを仕掛けてきた。 自己を過信しすぎて本能が薄れたか・・・ 「・・くっ・・・ふ・・・」 「ゆ!なにいってるの!?」 「ふ・・・ウフフ・・・」 「なんでわらってるの!? とっととしね!」 「ふ・・・ふ・・・」 「みんなでやっつけるよ! みんなこっちにきてね!」 「キャハハハハハハハハハハハハハッ!!」 羽を思い切り広げて横に羽ばたく。 「ゆぐぇ・・・」 「ゆぎゃ・・・」 「ぶぎゅ・・・」 巻き込まれて近くにいたゆっくりが全て刻まれて餡子を撒き散らす。 ゆっくりがまとまっているところに飛んで腕を大きく振る。 「ゆ・・・」 「ゆゅ?」 潰さず掬い上げるように全てのゆっくりを腕に乗せ、その勢いのまま木に叩きつける。 バチン! バシャン! バチュン! 声をあげる暇も無く木にへばりつきデスマスクとなるゆっくり達。 ゾッ! ゆっくりの上部の皮を手刀でまとめて削る。 「ゆうううぅ! れ゛い゛む゛のあだまあ゛あ゛あ゛ぁ」 「いだいよー! わがらないよー!」 「うあああああぁ!!」 中身が露出したところで上から木の枝で地面に固定する。 「いやああああぁ!! いだいいいいいぃ!!」 「うごげないよおおおおおぉ!」 「あんごがああああぁぁ!!」 ちびゆっくりを小枝に刺して串団子を作り、そのゆっくり達の上に乗せる。 「ゆぎゅー!」 「だぢゅげでー!」 「いじゃいいい!!」 うん、いい感じ 「キャハハッ♪」 「ゆ、ゆゆっ!」 「ゆっくりにげるよ!」 「・・・逃がさない♪」 つがいらしいゆっくりの片方を思い切り蹴り上げる。 「ぼぎゅ!」 「ま・・・まりざあああああああぁ!!」 「ふぅ・・・フフッ♪」 帽子を残して四散するゆっくりまりさ。 「よくも・・・よぐもまりざをおおおおおおおお!!」 ふと思いつき、落ちてきた帽子を被ってみる。 「ほら、まりさ♪」 「お・・・お・・・おまえがああああああぁ!そのぼうしをかぶるなあああああぁ!!」 体当たりしてきたゆっくりれいむを鷲掴む。 「ゆぐっ!」 帽子を、今度はゆっくりれいむの頭に乗せる。 「はい、まりさと一緒♪」 辺りを見回し、近くにあった小さな洞窟の中でゆっくりれいむを床に枝を刺して突き立てる。 「ゆぐうあ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ゛!!」 「これで死ぬまでまりさと一緒。 よかったね♪」 「ぐ・・・ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 ものすごい表情で慟哭するゆっくりれいむに満足しながら洞窟を大きめの石で塞いだ。 いけない、ちょっとうかれちゃった。 ちゃんと博士の言ったとおり"殲滅"しないと・・・ 「クス・・クスクス・・・フフフッ♪」 ゆっくりフランは散り散りに逃げ出しているゆっくり達に向き直った。 「ふ~♪ おいしかった~♪」 ゆっくりれみりゃは、産道の中にいた子ゆっくりを1匹を残して食べつくし、巨大まりさの本体も4分の1ほど食べ終えていた。 お腹が膨れたところで、他のゆっくり達はどうしただろうと思い口から外へ出てみる。 そこには、いつか読んだ怖い絵本のような情景が広がっていた。 そこらじゅうの木という木には人の顔のようなゆっくりのデスマスクがへばり付いている。 地面には頭頂部が無くなって、地面に枝で固定されうめき続けているゆっくり達。 何故かそのゆっくりの上に飾りのように添えられているチビゆっくりの串団子。 圧倒的に多いのは地面に散乱している大量の餡子とクリーム。 ほとんど地面が見えないくらいに撒き散らされた餡子の中央でくるくると踊りながら鼻歌を歌っているゆっくりフラン。 「ふらん・・・もうぜんぶつぶしたの?」 「うん。 食べるの遅かったね。」 「そう? ふらんがはやすぎるんだよ」 「そうかな・・・ じゃあそれ運ぼっか」 「どれ?」 「この大きいゆっくりの皮」 「まだなかみのこってるよ?」 「あれで溶かしちゃえばいいよ」 「あれ?」 「れみりゃの硫酸弾貸して」 「りゅう・・・? あ、これ。」 ゆっくりフランは硫酸弾を2つ持って巨大ゆっくりまりさの頭に開いた大穴に登る。 「う・・・うふ・・・うふふ・・・ごめんねありす・・・あかちゃん・・・みんないなくなっちゃったぁ・・・」 硫酸弾の蓋を開いて硫酸を中の餡子に上手く振りかけていく。 「ゆぎゅううううあああああああぁぁぁあぁぁ!!」 まだ生きていた巨大まりさの悲鳴もすぐに小さくなっていく。 ここで、瀕死の巨大まりさの耳元にそっとささやいてやるフラン。 「愛しのゆっくりアリスは人間に八つ裂きにされて苦しみながら死んじゃったよ♪」 「ゆ・・・ゆぅあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あがぎゅぅっ!!!!」 「それってばくはつさせるんじゃないの?」 「破裂させたら飛び散って皮も溶けちゃうもん」 中に残った餡子の残骸を外に掃き出し、ぶよぶよの皮になったそれを満足げに見るフラン。 と、 「あ、そこのゆっくり食べていいよ」 「このあたまひらいてるの?」 「うん。 おいしそうかな・・・?」 「う・・・うん・・・ありがと・・・ゲプ」 一休みしてから巨大なぶよぶよの皮を協力して持ち上げる。 「ゅー・・・ゅー・・・」 「その子ゆっくり、持ってくの?」 「うん。 あのこにあげるの♪」 「そう・・・」 そこでふと気が付くれみりゃ。 「あれ?」 「どうしたの?」 「これってれみりゃのてすとじゃなかったっけ?」 「あ゛・・・」 人里、北側広場 こちらのゆっくり狩りはとてもスムーズに終わった。 まず、うちのゆかりんが 「美しくゆっくりとこの地から往ね!」 「ふん。とかいはのありすにちかづくなんてむぼうね!」 べろんと異常に長い舌を伸ばし、ゆかりんを一飲みにする巨大ゆっくりアリス。 「お・・・おい、あんたんとこのゆっくり食われちまったぞ!」 「ご心配なく。 それと、突撃をもう少し待っていただいてもかまいませんかね?」 「ああ?」 「あの巨体ではいかにあいつといえど多少の時間はかかりますので。」 「???」 「くちほどにもなかったわね! さあみんな、たべものをさがしにいきましょう!」 「ゆっくりみつけるよ!」 「おじさんたちはさっさとどいてね!」 「はやくみちをあけてね!」 「さあみんな! とかいはのありすは・・・うぐっ!?」 「ゆ!どうしたのありす!」 「きぶんがわるいの?」 「う・・・うげええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇぇえっ!!」 ものすごい勢いでクリームを吐き出し始める巨大アリス。 「ゆぐううう!」 「ゆぶぶぶぶ・・・」 「うわっ!?」 「うおっと!」 勢いがよすぎるため、周りのゆっくりだけでなく人間まで足を取られている。 と、クリームに乗って 「うえ~・・・体中ベッタベタ・・・早く洗いたいわ~」 ゆかりんが出てきた。 「相手が巨体の割には早かったな?」 「構造は同じだもの。 "芯"にたどり着くまでの時間がちょっとかかっただけよ」 「いつも聞くが、何をやったんだ?」 「いつも言ってるでしょ? ゆっくりの行動を司ってる部分をちょっといじって自ら中身を吐き出させてんのよ」 「具体的には?」 「研究者でしょう? 自分でお調べなさいな」 まぁいいか 「みなさん! 脅威となる巨大ゆっくりは行動不能です! 存分にゆっくり狩りをお楽しみ下さい!」 「よ・・・よし! 行くぜええあああ!」 「1匹たりとも逃すなあああぁ!」 「今日こそは全部ぶっ潰してやるぜええぇ!」 あたり一面にクリームが撒き散らされたため、クリームまみれになりながら突撃していく男達。 そしてクリームが飛んでも平気なようにふんどし一丁になっている漢達。 対する俺達は、たまにこちらに向かってくるゆっくりを鞭で弾きながら休んでいた。 と、 「お・・・おい! デカゆっくりが空を飛んでくる!」 「な・・・デカゆっくりは空も飛べるのか!?」 「うん? ああ、来たか。 随分早いな・・・」 うちの戦闘要員の御帰還である。 「おかえり。 早かったな」 「「ただいま~・・・」」 「随分疲れてるようだな。・・・こんなもん担いでくるからだ」 「証拠を持ってきたの」 「そうか・・・それでどうだった? れみりゃの活躍は」 「う・・・うん?」 「・・・ちゃんと殲滅したんだろうな?」 「うん!」 「じゃあれみりゃの活躍は?」 「う~ん・・・」 まぁ、フランが半分くらいは潰してしまったのだろう。 それに夢中でれみりゃが潰しているところを見ていなかった。 そんな所か。 れみりゃは、子れみりゃに成体よりやや小さめのゆっくりを渡している。 何か熱弁しているようだが、こちらはこちらのやることをやらなければならない。 「みなさん!」 「お、おう! なんだい?」 「そろそろ終わりも近いことですし、我々はこいつの点検をするために引き上げます」 「おう! 今日は手伝ってくれてありがとよ! ところで、そのデカゆっくりの皮、もらってもいいかい?」 「ええ。ただ、研究用に少し切り取らせていただけますか?」 「ああ、かまわんぜ。 これだけ丈夫なら何かに使えそうだよな」 「広げて飾っとくと気分いいんじゃねえか?」 「こんなん飾って気分いいか? 俺はこれで服を作ってみてぇなぁ」 「息子の蹴球用の玉が壊れちまったんだ。 これで作れそうな気がするんだけどよ」 「新しいの買ってやれよ・・・」 俺達はにぎやかに話し込んでいる男達に別れの挨拶をし、帰路についた。 データは全て集まった。 そろそろ作戦を決行するか・・・ 1週間後、市場 市場の人々には作戦決行を教えてあるので、皆一様にそわそわしている。 俺達も気付かれないように一般客のふりをしている。 と、ターゲットがやってきた。 紅魔館のメイドの十六夜咲夜さんと、咲夜さんの連れているゆっくりれみりゃだ。 「ではお嬢様、私は買い物をして参りますので、ここで少しお待ち下さいませ。」 「う~♪ わかったど~♪ ぷっでぃ~んもかってくるんだど~♪」 「分かっていますよ、お嬢様」 そう言って連れていたゆっくりれみりゃを置いて人ごみへと消えていく咲夜さん。 少し時間を置いて、行動に移る。 「う~♪ くちゃいくちゃい♪ これはくっちゃいからぽ~・・・」 どぶしゅっ!! 「う゛? う・・・う゛あ゛ー・・・むぐーっ!!」 「・・・腹ぶち抜くの、気に入ったのか?」 「ん~・・・別に」 「・・・まぁいい。お前は見つからんようにそれを研究所まで持って帰れ。 そして・・・同じ第三実験室にでも放り込んでおけ」 「ん。」 暴れるゆっくりれみりゃの両腕を引っこ抜き、口を押さえる・・・と言うより、口を鷲掴みにする助手。 「むぐー!! むー!! うー!!」 その体勢のまま、わっさわっさと山へ飛んでいった。 「分かっているな? 無事に調査を終えて戻ってきたらまた子供と会える。 とりあえず死ななければ大丈夫だ」 「はい。」 「子供とまた会いたければ、絶対にしくじってはならない。 一回でも失敗したら死ぬと思っておけ」 「・・はい」 しばらくして、咲夜さんが帰ってきた。 さすがにここは緊張するな・・・ 「うっう~♪ おそかったぞ~♪ もっとはやくかえってこないとだめなんだぞ~♪」 「申し訳ありませんお嬢様。 お野菜を買うのに手間取ってしまいまして・・・あら?」 「う~?」 「お嬢様、少し大きくなられましたか?」 「! う・・・う~♪ れみりゃおおきくなったんだぞ~♪」 「あら、おめでとうございます! お祝いに特大ケーキと特大プリンをお作りしますね」 「う・・・うー♪」 "完璧なようでいてどこか抜けたところがある"と言う噂は本当だったようだ。 おかげで助かった・・・ 今回依頼されたのは紅魔館付近に大量発生しているゆっくりれみりゃの駆除と、咲夜さんが人里に連れてくるゆっくりれみりゃによる被害の減少。 後者だけならちょちょいとマナーを教えたゆっくりれみりゃとの交換だけで済むので、むしろゆっくりブリーダー向けの依頼だ。 しかし、紅魔館付近に発生しているゆっくりれみりゃによる被害も無視できないので、同時に片をつける必要があった。 そこで、ここまで調教したものを送り込み、市場では行儀よくさせ、紅魔館ではどうやって大量発生しているかの調査をさせるのだ。 と、れみりゃがこちらに目配せをしてきた。 こちらも、子れみりゃの腕を振らせ、大丈夫だと言うことをアピールする。 れみりゃはそのまま咲夜さんに連れられて紅魔館へと歩いていった。 私はあの子を愛している。 あの子のためなら今回の命令にも従おう。 命令をやり遂げ、無事帰れればあの子にも会えるのだから。 ちらりと我が子と博士のいるほうを見る。 と、博士が子供の手を振らせてくれている。 すぐに終わらせて帰ってくる。 だから少しだけ待っててね。 私の赤ちゃん。 「ふぅ・・・とりあえずは成功だな。 後はあいつが無事帰ってこられるかだが・・・」 「うー? かえってくるよ?」 「ん?」 「ままはちゃんとかえってくるよ?」 「何でそんなことが断言できるんだ?」 「うー? それが"きまってること"だからだよ。 はかせにはわかんないの?」 「・・・? 全く分からん」 終わり ************************************************************************************************ 今回はいつにも増して自重できてませんね。 これだけ他の1.5倍くらいになってしまいました。 すんませんorz ネタを使わせてもらった職人様方に感謝と謝罪を。 wikiに私の作品が作者別で編集されていて感動しました。 また私の脳みそが自重できなくなったら何か書き始めると思うので、気が向いたら読んでやって下さい 批評・批判は大歓迎です このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1303.html
「う~~♪ た~べちゃ~うぞ~♪」 空の低い森の中を、ボヨンボヨンと飛んでいるのはゆっくりれみりゃ。 俊敏でなければならないはずの捕食種なのだが、この四肢の有るれみりゃは違う。 太っているわけでは無いが、丸々とした体型に低い運動能力、そしてゆっくり随一の低い知能。 「う~~!! まで~~~~♪」 しかも、狩りも、遊びの一環としてしか考えていないのだろう。 その顔に、真剣の文字はなくヘラヘラと笑いながら獲物を追いかけている。 「はぁはぁ!! ゆっくりにげるよ!!」 「ゆっくり~~~!!」 逃げていたのは、ゆっくり霊夢親子だった。 お散歩中に襲われ、必死でにげている最中。 そして、親子は上手くれみりゃを誘導し、その差を少しずつ広げていく。 「う~~まつんだどぉ~~♪」 「まじゃ~~~♪」 この日、このれみりゃは二匹で狩りに出かけていた。 お母さんれみりゃと子供れみりゃ。 二匹とも四肢をだらんと下げ、大きな目で獲物を捕らえて追いかけてくる。 「うつう~~~♪ れみりゃはかりのてんさいだど~~~~♪」 「う~~♪ まぁまぁすごいどぉ~~♪」 差が広がっている事に気付かないようで、お互いの顔を見つめあいながら森の中を飛んでいく。 「う~~♪ ぶじゃ!!!」 当然れみりゃにそんな器用な事ができる筈もなく、お母さんれみりゃは木の枝に正面衝突。 「うあああーーー!!! れみりゃのびゅーてふーーーーなぼでーーーがーーー!!!」 地面に落ちたれみりゃは自身の首から下が目の前に落ちているのを認め、大声で泣き散らす。 「う~~~? う~~♪」 そこにやってくる赤ちゃんれみりゃ。 「う~~~♪ まぁまぁはがりのてんさいだどぉ~~~♪」 おかあさんれみりゃの体と頭を交互に眺め、一言話し、満面の笑みでその体にむしゃぶりつく赤ちゃんれみりゃ。 「あああーーー!! それはまぁまぁのからだだどぉーー!! たべものじゃないどぉーー!!!」 「うまうま♪」 「ちがうどーー!! れみりゃのがらだだべないでーーーー!!!!!」 赤ちゃんれみりゃは、母親の必死の叫びに耳も貸さず、自分の体よりも遥かに大きな獲物を進める。 「おいし~~どぉ~~~♪」 「うーー!! ざぐやーーー!! ざぐやーー!! だずけでーーー!!!」 「う~~~♪ ぶさいくなにくまんだどぉ~~~♪」 「う?」 今だ首だけのれみりゃが、自分を見ている赤ちゃんれみりゃに気付いた。 その顔は、何か宝物を発見したような、そんな顔だった。 「う~~~♪ あがじゃ~~~ん!! まぁまぁをだすげてねぇ~~~♪」 「う~~♪ おいしそ~だどぉ~~~♪」 「う? うああーーー!!! あああーーーー!!!」 衝撃で帽子が吹き飛び、おまけに体もない。 れみりゃの赤ちゃんにその状態が自分の母親であるとは到底思えなかった。 「う~~~♪ ぶしゃいくなまんじゅ~~もおいし~~ど~~~♪」 「まぁまぁはぶさいくじゃないどーーー!!!! いたいどぉーーー!!! だずけでーーー!!!!」 母親を食い終えた赤ちゃんれみりゃは、見えぬ母親を探し、水面に映った自分の姿を母親だと思い込み湖に散った。 ―― 「ゆゆ!! みんな!! もうだいじょうぶだよ!!」 「よかったねおかーさん!!」 「ゆっくりできりゅね!!」 「そうだね!! ゆゆ!! ここにおみずがいっぱいあるよ!!」 「ほんとだ!!」 「すごいね!!」 「これはながれていないから、にんげんがくんだんだよ!!」 「だったらあまいね!!」 「おれんじぎゅーすだね!!」 「れいむたちがみつけたから、みんなれーむたちのものだね!!!」 「「「「ゆっくりいたあだきまーーす♪」」」」 そうして霊夢一家も湖に消えた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1306.html
※fuku954とか読むとちっとは分かりやすいかもしれません ※話自体はほとんどつながってないので読まなくても全く問題はありません ※俺設定を使っています ※「ここは○○な設定だろう!」な箇所は加齢にスルーの方向でお願いします ゆっくりれみりゃの調教(基盤編) ゆっくりれみりゃは楽しんでいた。 とある森の岩の間に住んでいるゆっくりの家族を見つけたばかりなのだ。 入り口に立ちふさがる親らしいゆっくりまりさ。 さっきからそのまりさを痛めつけているのだが、なかなか離れようとしない。 普通のゆっくりまりさが仲間を放ってすぐ逃げることも知っているれみりゃは、そこにも興味を抱いていた。 「う~♪ はやくどかないと、た~べちゃうぞ~♪」 好き勝手言いながら、膨らんで威嚇&入り口の封鎖をしているまりさを引っ掻く。 「ゆ゛うううぅぅぅ・・・」 「まりさ!もういいからにげて!ここはわたしがまもるわ!」 つがいらしいゆっくりありすが巣の中から叫んでいるが、 「ゆ゛・・・もうまちがえないんだぜ・・・ありすとこどもは・・・ぜったいにまもるんだぜ・・・」 満身創痍で息も絶え絶え、もう少しで止めをさせそうなまりさが何か言っている。 でもおなかが空いてきた。 「う~・・・うっう~♪」 もういいからこのゆっくりまりさから食べちゃおう。 そう思ってゆっくりまりさの傷口に手をかけて引き裂こうとした瞬間、 「見つけた」 どぶしゅっ!! 水っぽい音が響き、体に衝撃が走る。 ふと下を見ると、自分のおなかから何かが生えているのが・・・ 「うっぎゃーーーーーー!!いだいいいいぃぃぃ!!」 後からやってきた激痛に身悶えようとするも、後ろの何かに固定されていて体をねじる事すらできない。 「い゛だい゛い゛いいぃぃ!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ!!」 「ゆぅ・・・うるさい」 後ろから声が聞こえたと思ったら、おなかを貫通しているものがさらに前へと押し出されてきた。 メシ・・・グシュゥッ! 「う゛ああぁ、じゃぐ・・・あ゛う゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!!」 そこで、自分のおなかに刺さっているものが人間の腕のような形をしていることに気付くゆっくりれみりゃ。 人間のものより一回り小さい腕が二の腕まで突き出すと、その肘が曲がってゆっくりれみりゃの首を掴む。 「う゛あ゛あ゛あ゛ぁ・・・あぐっ!? う゛ーー!ぐーー!ん゛ーー!」 腹部を貫かれ、さらに首を締め上げられて叫ぶことすらできないゆっくりれみりゃ。 「ゆぅ・・・ゆ・・・ふ・・・ふら・・・ん・・・」 入り口を死守していたまりさがこちらを見て震えている。 しかし、そのボロボロの体で精一杯膨らみ、中へ通すまいと入り口を完全にガードし続けている。 一方、れみりゃを貫いている存在はそちらに全く反応せず、そのままどこへともなくわさわさと飛び立っていった。 ここはとある山の山腹に位置するゆっくりの研究所。 ここの主である俺は、今やるべき実験もないのでのんびりと研究中のゆっくりの部屋を巡回していた。 と、 「ふぅ・・・ただいま」 疲労気味の助手の声が庭から聞こえてきた。 最近いろいろと任せっぱなしにしてしまっていたから疲れているのだろうか。 特に、最近体つきのゆっくりれみりゃを捕ってきて欲しいと命令し、1日中探し回らせているのだ。 庭に出て助手を迎えようとし、 「おかえ・・・・・・なんだそれ?」 「ゆ? れみりゃ。」 「これがゆっくりレミリアなのは分かるが・・・何で腹ぶち抜いて喉掴んでんだ?」 「ん・・・持つのめんどくさかったし、うるさかった。」 「・・そうか・・・」 たぶん疲れるだけだろうから、いろいろ突っ込むのはやめておく。 しかし・・・ 「意識が無いようだが、大丈夫か?まさか死んで・・・」 「ん~・・・ん?」 ゆっくりれみりゃの喉から手を離し、胴体から腕を(苦労して)引き抜く。 そのまま地面に落ちたれみりゃは、 「ぶっ・・・ぅあ・・・う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁあ!!」 「心配は要らなかったな・・・よし、第三実験室へ運ぶぞ」 「ん~」 助手と共に暴れるれみりゃを開いている実験室まで運んでいった。 ゆっくり研究所地上第三実験室 とりあえずゆっくりれみりゃを椅子に縛り付け、助手に指示を出す。 「実験用第二鞄と・・・薬品棚からB3とC6を持ってきてくれ。」 「ん。」 「ついでにゆかりんと・・・新入りのまりさも呼んできてくれ」 「うん。」 「さて・・・」 「う~、ここどご~!? れみりゃおうちがえる~!」 さすがは不死型、すでに元気を取り戻している。 「う~♪ はやくはなさないとしゃくやにきてもらうど~♪」 「・・・ん?」 「れみりゃはえらいんだど~♪ わかったらはやくはなすんだど~♪」 このれみりゃにとって、"さくや"とはいったい何を指す言葉なのだろうか・・・ 親? 兄弟? いや、それなら別の呼び方をしている。 友人? それなら普通に名前で呼び合っている。 さて何だろう・・・ などと考えているうちに、もう助手が帰ってきた。 「ふぅ・・・はい」 「へぇ、これがフランちゃんの捕って来たれみりゃ?」 「成体ですね。かなり理想に近いのでは?」 「まあな。欲を言えば、お前のような突然変異種だったらパーフェクトだったんだが」 ゆっくりゆかりんはこの研究所で生まれたときから知能強化実験をしていた個体だ。 元の知能が高い種なため、他のゆっくりの追随を許さない知能を誇っている。 ゆっくりまりさは、ゆかりんがこの研究所に連れてきた元野性。 生まれたときからゆっくりにあるまじき知性を持っていた、おそらく突然変異種だ。 帽子にバッジがついているため、他との区別がつきやすい。 やはりゆっくり研究所たるもの、助手達もゆっくりで統一するべきだろう。 いや、決して設備に金を注ぎ込みすぎて助手を雇う金が無くなったからではなく。 そんなどうでもいいことはともかく。 俺はすぐさま最初の実験に取り掛かった。 「おうぢがえる~! しゃくや~! しゃくやどご~!?」 「B3を取ってくれ」 薬を注射器に入れ、れみりゃの頭部、胸の辺り、下腹の辺りに分けて打っていく。 「うあ~! いだい~! ざぐや~!」 これはゆっくりの中の油を分解し、ゆっくりの中身をさらに柔らかくするための薬だ。 こうすることで、何かを吸収した時、中身の密度が上がりやすくなる。 「よし、次。」 金属の、太めの筒状のものに、平べったいもの。 それらをれみりゃの両腕両足と羽に装着する。 「う~、こんなのいらない! ぽいっするの~! ぽ~い♪」 「そういうわけにも行かん」 言いながらそれらの器具のボタンを押す。 ガシュッ! 「う゛!? う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ゛!!」 器具の両端にある棘が、手足+羽の奥深くまで刺し込まれたのだ。 「いだいいいいぃいいいい!!う゛あ゛~~!!う゛あ゛あ゛あああぁぁ!!」 そして、その器具についている小さなハンドルを回していく。 「う゛っ・・・う!? うっぎゃーーーーー!! ざぐや~!!ざぐやああああああぁあ!!」 器具が少しずつ伸びていき、棘に刺されたままの手足+羽はそれにつられて伸び、負荷に耐えられなくなった部分から裂け始めている。。 「う゛~~~!!う゛あ゛~~~~~!!」 もう意味のある言葉を発しなくなってきた。 が、それには構わずハンドルを回す。 羽がところどころ千切れかけ、手足の皮がまんべんなく裂けて中身がこぼれ落ち始めたところで回すのをやめる。 「う゛・・・うぁ・・・」 「よし、次」 「う゛!? う゛あ゛ーー!! ざぐやあああぁああ!!」 軟化剤が効いているうちに食事を取らせ、できるだけ中身の密度を上げる。 壁からホースを1本取り出し、ゆっくりれみりゃの口に装着する。 具体的には、喉の奥までホースを突っ込み、ホースについているベルトで頭に固定する。 そして、"料理"を流し込む。 中身は、主にゆっくりの死骸や、市場でもらった余り野菜や余り肉などを混ぜ、液状にしたもの。 「む゛~~!?ん゛む゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅう゛!!」 吐き出そうとしているが、喉の奥まで入っている上にベルトできつく閉められているので全くの無駄だ。 「う゛ぶっ・・・ぐぶっ・・・ごぶぅ・・・」 両目から涙を滝のように流しながら、"食事"を続けていく。 「・・・っと」 れみりゃの胴体が限界まで膨らみ、薄皮が裂け始めたところでポンプを止める。 ホースを口から引き抜き、食べたものを吐き出さないように猿轡をかませる。 「むぅ!うぅ゛ーーーっ!!」 「よし、今日はこの辺が限界だな。明日には矯正器具も取れるから、調教はそれからだ。」 C6をれみりゃの肩の辺りに打ち、そのまま実験室を出る。 すぐに明日のための準備に取り掛からなければ・・・ 翌日 部屋に入ると、れみりゃの姿が随分と変わっていた。 器具に引っ張られて千切れかけていた手足はその延長された状態のまま再生されている。 つまり短腕短足だったのが、ちょうどバランスのいい長さになったわけだ。 羽も同じだ。 こちらはかなり伸ばしたため、元より一回りほど広がり厚みもついている。 まず両手足+羽の器具を外す。 「む゛ぅ、むぐーーーー!!」 れみりゃの猿轡をはずし、今日の調教のための装置をセットする。 「ざぐや~~!!まだこぁいひどがきたー!! ざぐや~~!!」 椅子に縛り付けている縄は解かずに、大きめの声を出す。 「はい、こっちに注目!」 「う゛~?」 今日持ってきたのは、まぁ装置とも呼べないような普通のカートとプリン。 「今からお前の滑舌訓練を行う。」 「う~! ぷっでぃ~ん!」 早くもプリンに気付いたか・・・ 「そう、プリンだ。 これから言う単語をお前がはっきりと言えたら食べられる。」 「う・・・う~?」 プリンをカートに乗せ、れみりゃに向き直る。 「ここにプリンが3個ある。」 「う~♪ はやくぷっでぃ~んたべさせて~♪」 「正解するとプリンが近づき、間違うと遠ざかる。 壁まで来ると一つ減るからちゃんと言うこと。」 「う~! ぷっでぃ~ん!! はやくたべさせないと、た~べちゃうぞ~!」 聞いちゃいない・・・が、この手順も後々重要になってくるから飛ばす訳にもいかない。 「まず"さくや"だ。お前がよく口にしている"さくや"を言ってみろ」 「う~? しゃくや~♪」 「駄目だ。 全然違う」 カートを一歩分れみりゃから離す。 「う゛~!? ぷっでぃ~ん!!」 「"さくや"とはっきり言うんだ。 言えないといつまでも食べられんぞ。」 「う゛~!ざぐやあああぁぁ!!」 「間違いだな。」 もう一歩分離す。 「後一歩でプリンが一つ無くなるぞ。 "さ・く・や"だ」 「う゛~・・・さ・・くや~!」 「・・・よし」 危なっかしいが、まあ合格点だ。 カートを一歩分進める。 「次は"プリン"だ。」 「う~♪ ぷっでぃ~ん♪」 カートを下げる。 「"プ・リ・ン"だ。はっきり発音しろ」 「う~!ぷっでぃ~ん!」 カートを下げる。 「壁まで来たからプリンが1個減ったぞ。」 プリンを1つ取り上げ、ドアの向こうに放る。 「う~!!れみりゃのぷっでぃ~んが~!!」 涙ぐみながら喚いているれみりゃに、 バチン! 「うっぎゃーーーーー!!」 「よく聞け! プリンと言えるまでお前は絶対にプリンを食べられん! "プ・リ・ン"だ!」 「う゛あ゛~~~!! ざぐやあああぁあ!!ざぐやああああぁあぁ!!」 プリンをもう1つドアの向こうへ放る。 「あ゛ーーーー!! れみりゃのぷっでぃ~ん!!」 「また間違えたな。 "プリン"だ。」 「う゛~! れみりゃはえらいんだどぅ~! ぷでぃんもってこないとさぐやにいいつけてやる~!!」 「ふぅ・・・」 続行不可能か・・・まぁ、予測の範囲内ではあるが。 「朝のプリンは無しだな。・・・ゆかりん!まりさ!」 「は~い」 「はい」 「話し方のコツを教えていてくれ。理解したかどうかは確認しなくていい。」 「確認無しでいいの?」 「ああ。ぐずり始めたらただ喋っているだけでもいい。ただ、発音ははっきりとな。」 「分かりました」 「あ゛~!! ぷっでぃ~ん!! ぷっでぃ~んがぁーーー!!」 「やかましぃわぁっ!!」 まだ喚いているれみりゃと、そのれみりゃを怒鳴りつけているまりさ、ぺらぺら喋りまくっているゆかりんを確認してから、俺は実験室を後にした。 夕方 「どうだ? 調子は」 「あ、博士。 はい、とても順調です。」 「ほぅ。 おい、れみりゃ。」 「は・・・はい・・・ご、ごめんなじゃい・・・ひっく・・・ごめんな、じゃいいぃ・・・」 「・・・ちょっと待て」 俺は滑舌の訓練を頼んだだけだ。 それが・・・一体なんだこれは? 「こちらの言うことを聞かず終始喚きっぱなしだったので、少し自分の立場を理解させました」 「やり方は聞かんことにするが・・・俺が命令したのは言葉だけだ。 やりすぎて命令を実行するだけの人形になったらどうするんだ?」 「そちらの方がやりやすいのでは?」 「駄目だ。あくまで自分で判断することができるものを作るのが目的だ。そんな人形ならいくらでも量産できる」 「・・・申し訳ありませんでした」 「まぁ・・・今なら修正はきくだろう。 おい、れみりゃ」 「はい・・・ごちゅ・・・ごしゅじんしゃ・・・さま」 ・・・おい 「まりさ・・・?」 「それは私ではありません」 「じゃあ・・・ ッおいフラン! そいつをとっ捕まえろ!」 「ん・・・ゆ!?」 助手の手をするりと避わすと、ゆかりんは少しだけ開いていたドアの隙間からにゅるりと逃げていった。 「後で説教だな・・・」 「まともに聞くとも思えませんが」 「そん時は愛の無い鞭だ!」 これ以上の失態をれみりゃに見せるわけにもいかないので、すぐに滑舌のテストに取り掛かる。 「れみりゃ。 朝の続きだ。"プリン"と言ってみろ。」 「う~・・・ぷでぃん」 「駄目だ。"プリン"」 「ぷでぃ・・・ぷり、ん」 「よし。 次は"レミリア"だ」 「う~、れみ、りゃ」 「駄目だ」 「う・・・れみ、り、あ!」 「よし」 危なっかしいが、その後いくつか出した単語も全て発音できた。 1日目でこれならかなりいいペースだ。 れみりゃの縄を外し、特大プリンをやる。 「うっう~♪ うまうま♪」 手づかみでぐちゃぐちゃ食べるれみりゃを嫌悪感丸出しの目で見るまりさ。 「食事方法はいいのですか?」 「いっぺんに詰め込んでも覚わらん。 それに、こちらの言うことを達成したらごほうびが出ることを理解させないといかんしな。」 器具をまとめて部屋から出る。 「じゃあれみりゃ。また明日」 「う? う~♪」 自分も出ようとよたよた歩いてくるが、構わずドアを閉める。 「う!? う゛ー! れみりゃもでる~!!」 実験室の明かりを落とし、室内カメラをオンにする。 「う~! だじで~!! うー!!」 ドアをべしべし叩いているが、何の効果も無い。 「う~! だじで~!! ざぐや~~!!」 結局その後もドアを叩き続け、深夜零時の少し前にドアの前で丸くなり、泣きながら眠り込んだ。 次の日、れみりゃのいる実験室にあえて助手を一人で行かせる。 「う゛あ゛~~!! う゛っう゛っう゛っ・・・」 入ったとたん助手に抱きつき、泣き始めるれみりゃ。 助手の方はものすごい迷惑顔だが、ここは我慢してもらうしかない。 ここで助手のインカムに指示を出し、優しく抱きしめて頭を撫でさせる。 助手に対するれみりゃの信頼度を上げさせるためだ。 「よし、そのまま食堂まで連れて来い」 指示を出し、セッティングの完了している食堂へと向かう。 程なくして助手とれみりゃが食堂に入ってきた。 「うっう~♪」 「ふううぅ・・・」 助手の服をしっかりと掴み、上機嫌なれみりゃ。 対する助手は・・・いかん、そろそろ不機嫌MAXだ。 さっとれみりゃを助手から離し、食事を置いた席に座らせる。 量は、人間の1人前より一回り少ない程度だ。 食事にはB3が注入済みである。 「さてれみりゃ。 今日は食事のマナーと常識についての訓練を行う。」 「う~?」 「ここに並んでいるものを全て食べられたら、デザートの特大プリンをやろう」 「う~♪ ぷっでぃ・・・ぷり~ん♪」 「そうだ。 そのために、目の前の皿に乗っているものを食べてみろ」 今回の実験では、いわゆるテーブルマナーは特に力を入れなくてもいいので、食べればよしとする。 が、しかしと言うか案の定と言うか 「う~♪ これはまずいからぽいっするの~♪ ぽ・・・」 ドスッ! 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!! いじゃい゛い゛い゛い゛い゛ぃぃ!! 」 サラダの野菜を投げ捨てようとした手をフォークでテーブルに固定する。 「いいか? ここにあるものを全て食べ終えるまで席を立つことはできん」 フォークはすぐに抜き取り、れみりゃが握っていた野菜を皿に戻す。 「それに、これを食べなければプリンも無しだ。明日まで何も食べられないぞ」 「う゛!?」 中身の密度が増え、体が大きくなるとおきる特徴的な変化の一つ。 それが想像力の発生である。 このれみりゃは半日ちょいの断食を経験している。 それが丸1日の断食だ。 どんな感じかはっきりとは分からなくても、なんとなくの想像ができるのだろう。 「う~・・・う~!」 少し弱いか・・・? ならば、 「・・・わかった。では最初のようにホースを突っ込んで無理やり食べさせよう」 「う゛!?・・・うー・・・だべまずううぅ!」 泣きながら少しずつ口に入れていく。 まぁ、すぐそばで俺がフォークを構えてることも理由の1つなのだろうが。 「そうだ。そこにあるものは全部"食べられるもの"だ。食べる時ではなくても"捨ててはいけないもの"だ。」 「うぎゅ・・・ひっく・・・まじゅいいぃ・・・」 「"捨ててはいけない"ことだけは絶対に覚えておけ。」 「うっ・・・うっ・・・うっ・・・」 意外だと思うかもしれないが、野生のゆっくりれみりゃは基本雑食だ。 普通はゆっくりや果物など甘いものを食べているが、それらがどうしても無かったときは草や虫なども食べる。 なので、 「う゛~・・・だべおわりまじだ・・・」 「よし。それではご褒美だ」 助手にプリンを持ってこさせる。 「う~!さくや~!」 助手に向かって駆け寄っていくれみりゃ。 助手の方は引き腰でれみりゃをにらみつけているが、全くお構い無しでまとわりつく。 「う~♪ さくや~♪」 「・・・フラン」 「う~? さくや~?」 「さくやじゃなくてフラン」 「う~、ふら、ん~」 「フラン」 「ふらん~♪」 テーブルに置かれたプリンを早速食べ始めるれみりゃ。 と、 「う~、ふらん~」 まだ食べかけのプリンの皿をフランの方へと押し出すれみりゃ。 今の食事で少し腹が膨れていることもあるのかもしれないが・・・ これはいい。 とてもいいペースだ。 テーブルに放り出してあったフォークで少しずつプリンを掬う助手と手づかみで食べていくれみりゃ。 そちらを横目で見ながら、俺は実験を次の段階へと進めることを決意した。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1294.html
「ぎゃおー!たーべちゃうぞー!」 「たべちゃうだってさ」 「おおこわいこわい」 魔法の森のゆっくり達は襲い掛かるゆっくりれみりゃを見てゆっくり構えつつも即座に逃走に移った。 森を熟知しているゆっくり達はれみりゃが手を伸ばすよりはるかに前に散り散りになりれみりゃの視界から消えた。 「うー?う゛ー!う゛ー!ざぐやー!おながずいだー!」 相当おなかがすいていたのか、ごはんにありつけずゆっくりれみりゃは地べたに座り込んで泣き出した。 その汚らしい声に木に止まっている森の鳥達が眉根をひそめて囀るのをやめた。 このゆっくりれみりゃ、ある人間の女の子に飼われていたのだが大きくなった上にわがままで、親に言われて泣く泣く捨ててしまうことになったのだ。 父親が戻ってこれないようれみりゃが寝ている間に魔法の森に入って木の洞に入れておいたのである。 洞の中に朝日がさして目を開けたとき、誰も居ないことで最初はさびしくてずっと森の中で泣いていたが そこはゆっくりブレイン、すぐに飼い主のことなど忘れおいしそうな匂いのするゆっくりを見つけると本能なのかすぐにゆっくりを狩り始めた。 最初のころは油断したゆっくりを何匹か捕まえることが出来た。 しかしれみりゃが居ることがゆっくりネットワークによって広まるとすぐに警戒され、ゆっくりを発見するところまではいけるのだが 捕まえようとするとすぐに逃げられてしまい全く狩りは成功しなかった。 そんな状況が二日ほど続きれみりゃはもはやふらふらでもうザグヤザグヤと泣き喚くしかなかった。 ちなみにさくやというのは前の飼い主の女の子のことである。 その子はさくやという名前ではないのだが何故かれみりゃは飼い主の女の子のことをそう呼んでいた。 「うー!ざぐやー!うあー!うあー!だれでもいいからごはんー!ごはん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ー!!」 「ゆっくりでてきましょうか?」 そんなれみりゃの前に森の木々の間からぴょこん、とゆっくりゆかりんが飛び出してくる。 「ほらゆっくりでてきました」 「う?うー!ぎゃおーたーべちゃうぞー!」 ゆっくりゆかりんが目の前に出てくるとすぐに噛み付こうと諸手をあげて突っ込んでくるれみりゃだったが あっさりとゆっくりゆかりんによけられて顔面から地面に思い切り突っ込んだ。 「う、う゛ー!どおじでみ゛んな゛れ゛み゛り゛ゃにだべら゛れ゛でぐでだいどぉー! お゛な゛がずいだー!ざぐやー!ざぐやー!!」 案の定泣き出したれみりゃを見てゆかりんはあきれながら言った。 「ゆー…れみりゃにたりないのはゆっくり人のはなしをきくことかしら ごはんにありつくための」 「うー?ごはん?うー♪ごはんちょーだいーごはんー!」 現金なものでれみりゃはごはんと聞くとすぐにごはんをくれると勘違いして河馬の様に大きく口を開いて食べ物を貰うための体勢を整えた。 「だからゆっくりゆかりんのはなしをきいてね」 ゆっくりゆかりんは溜息をつくと嗜める様にれみりゃに言った。 「ゆかりんがごはんを集めるのをてつだってあげるよ そしたられみりゃはおなかいっぱい食べられるようになってゆっくり出来るよ そのかわりにゆかりんが冬を越すためのたべものをいっしょに集めてほしいの」 「うー♪れみりゃたべものいっぱいあつめるー!だからごはんごはんごはんー!うー!」 とにかくご飯にありつきたいれみりゃは躊躇せずにいい笑顔で即答した。 「ゆっ、れいむゆっゆっれいむぅ…!」 「ゆっ、ゆっまりさ!まりさぁ!」 「ゆゆぅっ、すっきりするぅ…!すっきりしちゃうぅ…!」 「ぎゃおー!たーべちゃうぞー!」 『ゆんほぉおおお!?』 粘餡を出しながら体をこすりつけ合わせている、要するに交尾真っ最中のゆっくり二匹を発見し ゆっくり近づいて茂みから飛び出したゆっくりれみりゃ。 「ゆ!すぐににげないとゆっくりできなくなるよ!」 名残惜しみながらもすぐさま体を離すゆっくり二匹。 その頬からは粘着質な糸が引いていた。 「ゆー…まりさたちにたりないのはの少女臭かしら あさましいしょうどうを抑えるための」 ゆかりんはれみりゃに抱えられながらそう言い放つと地を這うれいむとまりさに口から何かを吐いてかけた。 「ゆぐぅうう!?くさい!くさいよおおおおお!?」 「ゆ!ひどいよ!れみりゃもゆかりんもゆっくりしね!!」 納豆を頭にかけられたゆっくり二匹は捨て台詞を吐くと即座に用意していた逃走ルートを通って逃げて行った。 「うー!ま゛っでぇー!う゛ー!」 追いかけようとして思い切り転んでしまうれみりゃを尻目に二匹は後で落ち合って続きをしようと目配せをした。 「ゆー…臭いよ…れいむ…」 苦もなくれみりゃとゆかりんの魔の手から逃げ切ったまりさはゆかりんの吐いた納豆の臭さに辟易していた。 「ゆっくりけんじゃなんていってゆかりんもぜんぜんたいしたことなかったよ! あんなばかはゆっくりしねばいいのに」 ゆかりんに対して文句の一つも言わないと収まりきらない気分だった。 ああこんなゆっくり出来ない気分の時は早くれいむと落ち合って体を洗ってさっきの続きをしたい。 そのことを考えると体がぬとっとしてくるまりさであった。 「ま゛り゛さ゛にげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆ゛!?」 突如後ろから聞こえてくる声にその忠告を無視して思わずまりさは後ろを振り向いた。 「うー!ぎゃおー!たーべちゃうぞー!」 「れいむうううううううう!!!!」 まりさの目の前に居たのはゆかりんとれいむを両腕に抱えるれみりゃだった。 れいむの頭にリボンが外れかけて変わりに黒っぽいものが見える。 あれはなんだろうか、あの黒いものは。 「どうじでれ゛い゛む゛のあ゛んごがああああああ!!!」 「はいゆっくりでてきました」 恐怖に駆られ逃げ出そうとするまりさの前にれみりゃの上でから飛び降りたゆかりんが立ちふさがった。 「うーたーべちゃうぞー!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ま゛りざああああああああああああ!!!」 ゆかりんを避けるか、それとも弾き飛ばすかを躊躇した瞬間、まりさの頭をれみりゃの手が掴んでいた。 こうなればもうまりさに逃げる手段は無い。 「どうじでえ゛え゛え゛え゛!どうじでみづがっだの゛おおお! ちゃんとにげだの゛に゛い゛いいいいいい!!」 絶望で包み込まれたまりさが考えたことは何故自分の逃げた行方がれみりゃにわかったのかということだった。 「まりさの少女臭をゆっくり追って来たよ!」 「うー♪くちゃいくちゃい!」 「臭くないよ!少女臭だよ!」 そう、れみりゃとゆかりんはまりさ達についた納豆の臭いを追って来たのだ。 なんということだ、ゆっくり歩かずにすぐにでも川に向かって体を洗うべきだった、とまりさは嘆いた。 「うああああああああああああ!!!! じにだくな゛い!も゛っどゆっぐりじだいいいいいいいいい!!!」 「ぎゃおー!たーべちゃうぞー!!」 「だべだいでええええええええええええ!!!」 「そんなにゆっくりしたいなら、いくらでもゆっくりさせてあげるわよ」 「!?」 「ほんとに!?」 生気を失っていた二匹のゆっくりの目に光が戻った。 「うー?だめ~、これはれみりゃのごはんー!」 「れみりゃもおなかいっぱいになれるはなしよ」 「う~?おなかいっぱいー!ごはんー!ごはんー!」 「ただしゆかりんの言うことを聞いたらだよ そしたらゆっくりさせてあげるよ」 片目を閉じて二匹を横目に言うゆかりん。 「聞きます!聞きますうううううううう!!!」 泣きながらまりさはゆかりんにすがりついた。 しかしれいむは警戒を解こうとはしなかった。 既に頭を齧られているので当然といえば当然だろう。 そんな二匹に対してゆかりんは言った。 「れいむかまりさの家族の居るおうちをおしえてくれたらゆっくりさせてあげるよ」 ニヤリ、とゆかりんの口元がいじわるそうに歪んだ。 「!ぜったいにおしえたりしないよ! れいむたちをたべるならゆっくりしてないでとっととたべてね!」 やはりそんなことだろうと思った、れいむは胸中でそう自分の命は諦め代わりに家族を守るために硬い決心をした。 絶対に家族を売ったりするものか、その想いはまりさも同じである。 「こ゛っち゛です゛!ごっぢに゛れ゛い゛む゛だぢのおうぢがありまずううううう!!!」 「ま゛り゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」 と思っているのはれいむだけだったようだ。 まりさは顔中から餡子汁を流してニヘラニヘラと卑屈な笑いを浮かべながらゆかりんとれみりゃを案内し始めた。 ゆかりんはそれをみてケラケラと笑いながらついていった。 「まりさだよ!ゆっくりあけてね!」 「ゆ、いまあけるよ!ゆっくりしていってね!」 巣の中で冬の支度をしていたお母さんれいむは娘のれいむの友達のまりさが娘と共にゆっくり帰ってきたようなのですぐに家の扉を開けた。 「お゛があ゛ざんあげぢゃだめ゛え゛え゛え゛!!!」 「ぎゃおー!たーべちゃうぞー!!!」 「ぎゃあああああああああ!?」 扉を開けるとそこにあったのは娘とその友達の笑顔ではなく小さな、それでもゆっくりにとってはとても大きな手。 その手はお母さんゆっくりのおでこに5本の指を突き刺すとまるでみかんの皮でもはがすかの様に顔面の皮を引き剥がした。 黒い餡子にぽっかりと開いた空洞から断末魔が響き渡った。 「うー♪うま♪うま♪」 「いやー!」 「どうじでごんなごどずるのま゛り゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「はなぢでええええええええええええええ!!!!」 次々と食べられていくれいむの家族達。 「ここはゆかりんのおうちにするから汚さないでね!美しくね!」 ぼろぼろと食べこぼしながら巣の中を漁るれみりゃのおしりにゆかりんが噛み付いて抗議していた。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!お゛があ゛ざんお゛があ゛ざんお゛があ゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!」 「ゆー、騒がしくて美しくないからそのれいむももう食べていいよ」 「うー?うあー♪たーべちゃうぞー!!」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 ゆかりんからの許可が出て早速さっき付けた傷の辺りから餡子を吸い出すれみりゃ。 れいむは一瞬で全ての餡子を吸い出されて湿った皮だけになった。 「うー、あま♪あま♪」 まるでその皮はデスマスクのようで、その表情は恐怖と悲しみと怒りの全てが入り混じった恐ろしい表情だった。 人間を使ってもこうも見事なデスマスクはそう簡単に作れないであろう。 「これいあない♪ポイっ、するの♪ポイっ♪」 しかして残念なことに餡子を吸い出した後の皮にれみりゃは全く興味は無くその辺に放り出して その皮はゆっくり、鳥と虫の滋養となった。 「これでまりさはゆっくりできるよ!」 その惨状を後ろから見ていたまりさは全てが終わったと思い歓声を上げた。 その笑顔はとても清清しいもので、それを見て思わずゆかりんも微笑み返してこういった。 「あのまりさももう用が無いから食べていいよ」 まりさの笑顔が凍りついた。 「ど、どどどどどどどどどどどどど」 まりさはカタカタと震えだした。 交尾の時でもこの半分も震えないだろう。 清清しい笑顔は引き攣った笑いとなってまりさの顔にへばりついた。 思い切り泣きわめきたいのに涙だけが一筋こぼれても引き攣り笑いしか出来なかった。 「どっどっどどどおしてややややくそっそそくしたたたたたた」 「ゆー、たしかまりさとはこれが終わったらいくらでもゆっくりさせてあげるわよってやくそくしてたわね」 「!?そそそうだよ!わすれちゃだめだよ!ゆっくりできないところだったよ!」 ただ単に約束を忘れていただけなのだ、そう知って安心したまりさは引き攣り笑いをやめて再びあの清清しい笑顔をしようとした。 「お友達のれいむのところで、永遠にゆっくりしていってね」 「たーべちゃうぞー♪」 しかしそれよりも早く現実とれみりゃの爪がまりさを引き裂いた。 「うー♪おなかいっぱい♪うーうーうあっうあっ♪」 そんな風にゆかりんとれみりゃが協力して狩りを続けて一週間ほどが経った。 れみりゃもゆかりんの指導の下で大分野生の生活と魔法の森にも慣れて、頑張れば一人でも餌を取れるようになっていた。 特に姿が見え無いときは饅頭の臭いを辿ってゆっくりを捕まえればいいとゆかりんに教わったことでれみりゃの狩りの力は大きく成長した。 まあ野生のれみりゃ種やフラン種は本能で簡単にやってのけてしまうことではあるのだが。 「そろそろゆっくりしてないでゆかりんのごはん集めを手伝ってね!」 れみりゃも一人前になってきたのでそろそろ当初の予定通り自分の冬越え用の食料集めを手伝ってもらってもいいだろうと ここ二日ほどゆかりんはしきりにそのことをれみりゃに訴えかけていた。 「…うー」 「拗ねても駄目だよ!ちゃんと集めてね!約束だよ!」 しかしれみりゃはせっかく気分良く踊っていたところで怒鳴られて邪魔されて面白くない。 ここ二日間ほどはずっとそうだった。 れみりゃはそのゆっくりブレインで考えた。 もう狩りの仕方も覚えたしれみりゃがゆっくりするのを邪魔するこの納豆は要らないのではないか。 そうだ、もうこれは要らない。 「うー♪こえいらない!ポイっするの!」 「ズギマ゛!?」 思い立てばその行動はすばやかった、全くゆっくりしていない。 ゆかりんは森の木に向かって投げつけられた。 「ゆ…ゆぐほっ!?」 ゆかりんはずるりと地面に落ちて、口から納豆を垂らして咳き込んだ。 「うー♪くちゃいくちゃい♪こえいらなーい♪ぽいっ♪するの、ぽいっ♪」 れみりゃは今までの鬱憤を晴らすためにもう何度も投げて壊れるまで遊んでやろうとゆかりんの方へと歩き出した。 「鼻につくわ…そのゆっくりれみりゃ特有の上から目線…!」 ゆっくりゆかりんの目付きがそれまでのゆっくりした目付きから鋭い、肉食獣のような目付きに変わった。 しかしれみりゃはそれに気づかずに屈んで手を伸ばした。 ゆかりんは負傷しているとは思えないほどの速さでその手の上に跳ね乗るとそこからさらに跳び、れみりゃの鼻に噛み付いた。 「!?う゛あ゛ー!?あ゛ぐや゛ー!!!あ゛ぐや゛ー!!!」 予期せぬ反撃にしりもちをついて手をぶんぶんと振り回すしか出来ないれみりゃの鼻の中にゆかりんはプッと何かを吹き込んだ。 「!?!?!?!?!?!?!?」 れみりゃが目を白黒させる。 「う゛あ゛あ゛ああああああああああ!?ぐぢゃ゛い゛!ぐぢゃ゛い゛い゛い゛い゛!!!!!??????」 そう、ゆかりんはれみりゃの鼻の中に納豆を吹き込んで居たのだ。 「まったく、れみりゃ風情が、ゆかりんとの約束をやぶるのは絶望的にはやいわ」 ゆかりんはれみりゃの鼻を離して地面に降りると、冷めた表情でれみりゃに問いかけた。 「ゆっくりでていきましょうか?」 「う゛あ゛あ゛あああぐぢゃ゛い゛の゛おおお!!!あ゛っぢい゛っでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ほらゆっくりでていきました」 そういうと、ゆっくりゆかりんはどこからともなく現れたときのようにいつのまにか木々の間へと消えていった。 「う゛あ゛ー!!!ざぐや゛!ざぐや゛あ゛あああ゛ああ゛ああ゛あ゛!!!!」 「うー、うー…」 それから数日が経ち、何とか臭いになれて動けるようになったれみりゃは生きるために餌のゆっくりを探して何日もさまよい続けていた。 しかしゆかりんの下で覚えた狩りの方法は全くその効果を発揮しなかった。 れみりゃはあの鼻納豆で嗅覚を完全に破壊されていたのだ。 再生力の強いれみりゃ種でもここまで鼻の機能を壊されてしまえば臭いを追って獲物を捕まえることも出来ない。 目視できる場所からでは空腹で力の出ないれみりゃでは捕まえる前に逃げられてしまう。 れみりゃは着々と衰弱していた。 「うー…おなかすいた…さくや…さくやー………」 恐らくれみりゃが獲物にありつくことは二度とないだろう。 「さくや、さくや、さくや…」 遂に森の中でへたり込み、何度も飼い主の名を呼ぶ。 困ったときはいつもさくやが助けに来てくれた。 そのまま一歩も動かずれみりゃはさくやとの思い出を反芻し続けた。 「これかってもいいの?ありがとうおかあさん! よろしくね、わたしはあなたのかいぬしの○○○よ」 初めてさくやにあった日、まだ顔だけだったれみりゃにさくやは奮発してプリンをプレゼントしてくれた。 「もー!れみりゃー!散らかしたら駄目でしょ!」 れみりゃがおもちゃを散らかすとさくやはぷんぷんと怒りながらも代わりに片付けてくれた。 「れみりゃ、もうちょっとまわりのことを考えて迷惑をかけないでね お父さんとお母さんもちょっとれみりゃのわがままに迷惑してるんだから」 さくやは本当に心配そうにれみりゃにそう言った。 れみりゃにはよく意味がわからなかった。 「もうみんなに迷惑かけないって約束して、ね れみりゃだってがんばればちゃんと私との約束守れるよね」 さくやはれみりゃに不安で不安で仕方ないのを隠しながらきっと出来ると言った。 れみりゃは横を向いておやつを食べながらうんと返事をした。 「もう庇い切れないの!お願いだからもうお父さんとお母さんに迷惑かけるようなことしないで! 約束を守ってくれないと次は本当に…!お願いれみりゃ!私との約束を守ってぇ!!」 さくやは泣きながら、縋るようにれみりゃに頼み込んだ。 れみりゃはさくやに笑顔で返事をしてあげた。 その日の夕方ごろ、おかしはないかと食べ物を入れてある棚の中をぐちゃぐちゃにして結局おかしは見つからずふてくされてベッドで眠った。 朝起きると森の中に居た。 「うー、さくや、さくや…」 段々と、れみりゃにもわかり始めていた。 『拗ねても駄目だよ!ちゃんと集めてね!約束だよ!』 『まったく、れみりゃ風情が、ゆかりんとの約束をやぶるのは絶望的にはやいわ』 『約束を守ってくれないと次は本当に…!お願いれみりゃ!私との約束を守ってぇ!!』 「うー…ごべんな゛ざい゛…やぐぞぐやぶっでごべんな゛ざい…うー、うー…!」 ようやく、れみりゃにも何が悪かったのかがわかった。 「ざぐや゛ごべんな゛ざい゛…!やぐぞぐやぶっでごべんな゛ざいい…! う゛ー!ごべんな゛ざい゛ごべんな゛ざい゛ごべんな゛ざい゛、う゛ー!う゛ー!」 れみりゃは涙ながらに今までの自分の行いで裏切り、傷つけてきた人たちのことを想い心から謝った。 「やぐぞぐやぶっでごべんな゛ざいい…!ざぐや゛!ごべんあざい!ごべんあ゛ざいいい!ざぐや゛!ざぐや゛ぁ!」 飼い主の女の子がこの言葉を聞いたならばどれほど喜んでれみりゃを家まで連れ帰ってくれるだろう。 だがこの心からの謝罪がその子に届くことは無かった。 木々の枝葉の間から、鳥達が何も言わずにれみりゃが力尽きるのを見下ろしていた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/431.html
-プロローグ- 「咲夜、どこにいるの?」 紅魔館の主レミリア・スカーレットはお付のメイドを呼びつける。 「いかがなさいました?」 一瞬でレミリアの前にメイドが現れた。メイドの名前は十六夜咲夜、紅魔館のメイド長である。 彼女は時間を操る程度の能力を持っているため、主に呼ばれた時はその能力を使いすぐに駆けつける。 「今夜はなにか変わったものが食べたいわ。もちろん味も最高のものをね。」 「変わったもの・・・ですか?」 「そうよ、どのような物かはあなたに任せるわ。期待してるわよ。」 「・・・かしこまりました。」 そう言い残してメイドは消えた。 「フフフフフ、楽しみだわ。」 レミリアは優雅にお茶を楽しんでいる。 -幻想郷市場- 「ふぅ、どうしようかしら。」 幻想郷の市場を歩いている咲夜は悩んでいた。 「引き受けたもののお嬢様がお気に召すような物がなかなか見つからないわ。」 当てもなく市場をさまよっていると活気のある声が聞こえてきた。 「5万!」 「ぬぅ、5万5千!」 「なんの7万!」 どうやら何かの競(せ)りをしているようだ。 「あの、これはいったい何の競りなのでしょうか?」 競りには参加していない見物人に聞いた。 「なんでもある高級食材が競りにかけられているらしいよ。」 そう聞くと咲夜はすぐに高級食材が何なのかを確かめようと見物人を掻き分けて前へ進んでいった。 どうやら机の上に置かれている箱の中に商品が入っているらしい。 ひょっとしたらお嬢様がお気に召す物かもしれない。そう思い受付へ急いだ。 「おや?そのメイド服、紅魔館の方ですか?」 「はい、競りにかけられている物が高級食材だと聞きました。出品物は何なのですか?」 「あぁそれはね・・・」 「えっ・・・食材ですよね?」 驚いているメイドの後ろからはなにやら、 「うーうー」 と悲しげな泣き声が聞こえてくる。 -紅魔館- ここは紅魔館の裏の森。2匹の翼の生えたゆっくりが飛び回っていた。 「うー♪うー♪」 幻想郷のあちこちで見かけるゆっくり霊夢や魔理沙とは違い、なかなかお目にかかれないゆっくりれみりゃだ。 2匹は小さい頃から紅魔館の妖精メイドにご飯やお菓子などをもらい、ゆっくりとすごしていた。 「う?」 一匹のゆっくりれみりゃが遠くから近づいてくるメイドに気がついた。 「ぎゃおー♪」 「うーうー♪」 ご機嫌な様子でメイドに近づいていくゆっくり達、だが次の瞬間、目の前からメイドが消えた。 「うー?」 何が起こったかわからないゆっくりれみりゃ。 「うっうー」 もう一匹のゆっくりれみりゃへ話しかけようとしたが姿はなかった。 「うっうっ、うぅぅぅぅぅ」 泣きながらもう一匹を探して飛び回る。しかし二度と会うことはないのであった。 もう一匹のゆっくりれみりゃは見知らぬ場所に移動していた。そして目の前には銀髪のメイドが立っていた。 「がおー、たべちゃうぞー。」 いつもメイドにお菓子をもらっているのでまったく警戒せずに無邪気に振舞うゆっくりれみりゃ。 今自分が置かれている白い板が何かとも知らずに・・・。 「さてと、始めましょうか。」 「うー♪うー♪」 ゆっくりれみりゃが楽しそうにしゃべった直後にそれは起こった。 「う゛っ!う゛ーーーーーっ!! 悲鳴を上げるゆっくりれみりゃ。体に激痛が走った。そして急いで飛んでその場から逃げようとした。 しかし体は白い板の上から動かなかった。そしてゆっくりれみりゃは見た。 自分の翼が無残に切り落とされているのを。 「う゛ぅぅぅぅぅ。」 目に涙を浮かべながら転がって逃げようとする。 「に・が・さ・な・い・わ・よ。」 メイドがそうしゃべった直後、またしてもゆっくりれみりゃの視界が瞬時に変わった。 帽子はなくなり、体がちょうど入るくらいの入れ物に入れられ、蓋がされていた。 もう、ゆっくりれみりゃには何がなんだかわからない。ただひたすら、泣き声を上げることしかできなかった。 「さぁ仕上げよ。」 メイドの声が聞こえた直後、なにやらカチっと音がした。 メイドの声に反応し一瞬泣き止んだゆっくりれみりゃだったが、その後何の変化もなかったため再び泣き出した。 しばらくすると周りが白い煙で覆われてきた、体を動かして脱出しようとするが固定されているのか動けない。 そしてゆっくりれみりゃの閉じ込められている入れ物は高温の煙でつつまれ、どんどんと温度を上げていく。 「う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!」 ゆっくりれみりゃは苦痛に満ちた悲鳴を上げた。 しかし無情にもどんどんと温度は上がっていく。 悲鳴を上げてもどうにもならない、脱出しようとしても体が動かない。 知能の低いゆっくりでも理解する。自分はもう助からないと。いままで感じたことがないほどの恐怖が体中を駆 け巡る。そして次の瞬間。 「う゛!うぅぅぅぅぅ!う゛ぅぅぅぅぅ!う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!」 今まで上げたことがない苦痛に満ちた悲鳴を上げ、ゆっくりれみりゃの入った入れ物は静かになった。 「ふぅ、やっと静かになったわ。」 咲夜はそうつぶやくと、ゆっくりれみりゃの入った蒸篭(せいろ)をあけた。 「・・・ひどい顔。」 ほかほかのゆっくりりみりゃは言い表すことができないほどひどい顔をしていた。 「さすがにこのままお嬢様に出すのはまずいわね。」 咲夜は手馴れた手つきでゆっくりれみりゃを真っ二つにし、中のお肉をお嬢様の食べやすい一口サイズに切り刻む。 そしてゆっくりれみりゃの皮を切り取り、一口サイズに切った肉を包み込む。 時間を止めて作業をしているため冷めることなく作業をすることができた。 「こんなものかしら。」 皿の上には少々形は違うが一口サイズの肉まんがきれいに盛り付けられていた。 「お嬢様、夕食の準備が整いました。」 一瞬にしてテーブルの上に料理が並べられた。 「フフフ、どんなものを用意したのかしら。見たところただの肉まんの様だけど。」 「お食べになってください。そうすればわかると思います。」 無言で口に運ぶレミリア。 「・・・・・・」 「さすがね、咲夜。見た目はただの肉まんだけど、肉も皮も今まで食べたことがないすばらしい味よ。」 「ありがとうございますお嬢様。」 お嬢様は満足そうに料理を食べ終えた。 「咲夜、また今度この料理作ってくれるかしら?」 「かしこまりました。下準備に手間のかかる料理なのでお召し上がりになりたい時は今日のように早めにおっしゃって ください。」 食後の紅茶の準備をし、メイドは仕事に戻った。 「そういえば、あの夕食の材料は何だったのかしら」 紅茶を飲みながら月を眺めレミリアはつぶやいた。 -再び幻想郷市場- 「あぁそれはね、ゆっくりれみりゃだよ。」 「えっゆっくりれみりゃ?食材ですよね?」 「おや?ゆっくりれみりゃが食べられることを知らないのかい?」 「え、えぇ今初めて知りました。」 受付の人は説明してくれた、ゆっくりれみりゃの顔は肉まんで中の肉、周りの皮とも絶品であること。 また、ゆっくり霊夢や魔理沙と違い、なかなか見つからない上に捕獲も難しいため美食家の間で高額で取引されてい ると。 「メイドさんも競りに参加するかい?」 「あ、いえ。今回は遠慮させていただきます。」 「そうかい、残念だな。」 「それとは別のことなのですが、ゆっくりれみりゃの調理方法を教えていただきたいのですが、どなたかご存知の方を 紹介していただけないでしょうか?」 「調理方法なら私が教えてあげるよ。だけど、調理対象がないけどいいのかい?」 「えぇ、そこはなんとかします。」 咲夜は紅魔館へ戻る道を歩いていた。 「とてもいいことを聞くことができたわ。」 調理方法は至って簡単だった。 1.逃げられないように翼を切り落とす。 2.帽子を取り、きれいに洗い汚れを取る。 3.転がって逃げようとするため気をつけながら蒸篭で蒸しあげる。(暴れるので注意) 注意することは鮮度が落ちないように出来るだけ早く調理することであった。時をとめる事ができる自分にとって簡 単なことだった。 ゆっくりれみりゃは確かに捕獲することが難しいし、幻想郷でもなかなか見かけない。 しかし紅魔館周辺にはゆっくりれみりゃは複数生息している。あまり紅魔館周辺には人間が足を踏み入れないため知 られていないようだ。また、捕獲など時を止めてしまえば簡単なことであった。 「前々からうっとおしかったのよね、あの丸顔。私の大切なお嬢様に似ても似つかないのにれみりゃと名乗るなんて!」 今宵、一匹のゆっくりれみりゃの生涯が終わりを告げようとしていた。 End 作成者:ロウ 後書き 最後まで読んでいただきありがとうございます。過去に書いた2作はともに加工場を舞台にしたものでしたが、今作は 前作の後書きに書いたように紅魔館を舞台にしたSSを書かせていただきました。 今回のSS作成で一番難しかったのはゆっくりれみりゃのセリフですね。ゆっくり霊夢や魔理沙と違い、人の言葉を満 足に話すことができず非常に困りました。あと、SS中の白い板はまな板ですので。 ちょっと咲夜さんが黒すぎたかな?PAD長ファンの方申し訳ありません。あと、SS中の白い板はまな板ですので。 現在頭の中にはゆっくりパチュリーいぢめのSSがある程度浮かんでいます。あまり文章を書くのは得意ではありませ んが、希望する方がいるならゆっくり書きたいと思います。 今回はおまけもあるよ↓(本編には何の関係もありません) -瓶詰めゆっくり- まず生まれたての小さなゆっくりを用意します。 小さなゆっくりがぎりぎり入る口の大きさ(自分の手も入るくらい)で、中である程度動けるビンへ小さなゆっくりを 投入。(蓋が必要です) 始めは「ここから出してね。ゆっくり出してね。」と泣いているが、エサを中へ入れてやるとゆっくりとくつろぎだす。 次の日からはもう出してとは言わず喜んでビンの中でゆっくりすごしている。 -数日経過- 異変に気がつく。ビンが以前より狭くなっているのである。(正確にはゆっくりが成長しているのである) それでもまだゆっくりできるので能天気にビンの中でゆっくりしている。 -さらに数日経過- とうとう満足に動けなくなるゆっくり。 「ゆっくりここから出してね!」 なんて言ってくる。 望みどおり蓋を開けてビンを横にしてやる。ビンから出ようとするがもちろんビンの口は小さくて出ることはできない。 「お願いだして!ゆっくりさせて!」 と言ってくるので手を中へ入れてどこでもいいのでゆっくりをつかみ思いっきり引っ張る。 「ゆ゛!ゆ゛!ゆ゛ーーー!」 もちろん出られるはずもなく。体が千切れそうになるので、 「ゆっくり引っ張ってね!もっとゆっくりしてね!」 と涙を流して言ってくる、 「ゆっくり引っ張ったんじゃ出られないよ。」 と冷たく言ってやる。そしてゆっくりはビンから出るのをあきらめる。 -さらにさらに数日経過- ゆっくりはビン内部へ密着し、息をすることもままならない状態になっている。 「ゆ゛っぐりじだいよぉぉぉ」 この状態になったらあとは自由にすればいい、 蓋を開けナイフで切り中の餡子を取り出すもよし。 「ビンを割ればゆっくりできるよ。」といい希望を持たせビンごと割ってもよし。 涙で溺れ死ぬのを待つのもよし。 使い方は無限大! おまけend ゆっくりいじめ系670 ゆっくり魔理沙の生涯『子育て編』
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/112.html
「うー、たべちゃ、ふべっ!!!」 ゆっくりれみりゃに蹴りを入れる ここは猟師達が狩りに使う山小屋だ そこにどうやらゆっくりたちが住み着いたらしく 俺はその駆除を任された。なんでももうこの小屋は取り壊すらしいので 結構、無茶をやってもいいらしい それなら別にゆっくりたちが住んでもいいのでは?と思ったが ゆっくりたちの大声で狩りを邪魔される猟師達にはできない相談らしい ゆっくりれみりゃは窓を突き破って外に飛んでく ここに住み着いてるのはゆっくりれみりゃたちだ ゆっくりれいむやゆっくりまりさなんかを捕食する・・・詳しい事は阿求さんに聞いてくれ とにかく、この種は体を再生したり、飛んだり、牙があったりと厄介だ 「うー、たべちゃう、うー!!!」 動きはあんまりすばやくは無い、足を持って何度も床に叩きつける 「う!!う!!う!!うぎゃ!!」 何度か叩きつけていると右足が千切れてしまったので、今度は左足を持つ そこへさっき蹴り飛ばした奴がのこのこ小屋の中に戻ってきたので そいつに向かって叩きつける 頭と頭がぶつかり、二匹のゆっくりれみりゃは動けなくなる いくら再生能力があっても、頭部に著しいダメージがあれば復活は困難らしい 片足で体を踏みつけて、もう片方の足で頭を蹴る 一回では無理だったが、何度か蹴ると頭がもげた 「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」 頭がもげた時の声はすさまじいもんだ もう一匹も同じように、そして頭は外に立てた鉄の棒に突き刺す こうすれば体を再生されても動き回れない もう5匹も頭だけのゆっくりれみりゃを作ったが 1匹目の奴は体の再生中に絶命したのか、手足が上手く形成されてない 指が作れてないなぁ、可愛そうに 俺はポケットからはさみを取り出すと、指の無い手の先を五つに切ってやった 「う"!!う"!!う"!!」 なんだ生きてたのかよ、俺ははさみをそいつの目に突き刺すと他にいないか小屋の周りを探し始めた 小屋の周りにはゆっくりまりさの帽子とかゆっくりれいむのリボンなんかが散乱してる 猟師達も、こいつら上手く使ったらゆっくりれいむたちの数が減って量が上手くいくんじゃねーの? ゆっくりれみりゃの方がゆっくりれいむに比べりゃ賢いし、まだ静かだ こいつらに冬の間、ゆっくりを食わせてたら春には半分ぐらいになってるんじゃないか そもそも冬を越せるほど蓄えのできるゆっくりなんて知れてるんだから そう思うも俺の仕事はゆっくりの駆除、自分の商売敵を作るわけには行かない いた、ゆっくりれみりゃだ 猟師達が言うには6匹って事だからコイツが最後だ 頭から木の根っこでできた穴に突っ込んでやがる。尻が丸見えだけどな 思いっきりその尻を蹴ってやる 「う"!!!!」 穴の中から曇った悲鳴がする ゆっくりれみりゃは逃げ出そうと穴から出ようとするが どうやらさっきの蹴りで頭が出て来れない場所まで入り込んでしまったらしく 手で木の根っこをぐいぐい押すが、一向に出て来れない あ、しまった。頭を潰す必要があるのにこれじゃできない ともかく、引っ張ってみよう俺は思いっきりゆっくりれみりゃの体を引く 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 悲鳴など関係ない、引っ張る 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 ちくしょう、抜けないな 俺は渾身の力をこめて引っ張る 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!う"あ"あ"あ"!!!」 あ、もげた 俺の手にはぷらーんと力が抜けたゆっくりれみりゃの体だけが残る 木を切っては木こりに怒られるし、どうしたものか ナイフで細かく切っても、一部が残ってたらそこから再生してしまうし そこで俺はここに放置することにした どうせ、頭だけになっても抜けられない所を見ると、すっぽり中に入り込んでるみたいだし 体が再生されても身動きは取れない ゆっくりまりさなんかが意地汚いから、動けないと分かったらすぐに食いつくだろう 俺は小屋に戻り串刺しにしたゆっくりれみりゃの頭部に油をかける ここまで持ってこれれば周りに木がないから燃やせるんだが、悔やんでも仕方ない 上から順に油をかけていく、1匹目のゆっくりれみりゃの手を見る 俺が切ってやったように指が再生されてる。均等に切らなかったせいか一本の指がやけに太い不恰好な手だ ま、どうせ燃えるんだし、俺は入念に油をかけ、火をつける もう叫ぶ力も無いのか静かな最期になった