約 3,545,402 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4215.html
『ゆっくりそだっていってね!(前編)』 24KB いじめ 制裁 愛情 日常模様 群れ 野良ゆ ゲス 現代 超おひさしぶりです 『ゆっくりそだっていってね!』前編 作/カルマあき 「まりちゃちゃまはしゃいっきょうっなのじぇ!! きちゃないのらをしぇいっしゃいしちぇやりゅのじぇ!!ぷっきゅー!!」 「きゃわいいれいみゅはあいどるにゃんだよ!! れいみゅのきゃわいいきゃわいいすがちゃをみちゃいにゃら、あみゃあみゃもってきちぇねっ!! あみゃあみゃがくりゅまで、れいみゅのゆっくちできりゅおうちゃはおあじゅけっ!!だよっ!!」 「…………」 「あ~あ~。こりゃ、ひどいもんなのぜ」 ――――――――――――――― まりちゃとれいみゅは飼いゆっくりだった。 のーびのーびしても見渡せないほど広い家の中で、生まれた時から大事に大事に育てられていた。 連日あまあまを持ってきてうんうんを片付ける奴隷、暖かくて柔らかい寝床とお洋服、適度な空調と照明、 朝から晩まで自分たちを褒めそやしてくれる両親に囲まれて、幸せ一杯に育ってきた。 何一つ不自由のない生活、それでも二人はまだまだ足りないとばかりに毎日ゆっくりを貪ってきた。 やがて家族は捨てられた。 理由は教えられなかったのでよくわからない。 奴隷たちと両親がやかましくわめき合っていたが、お腹もすいていたし、興味もなかったので聞いていなかった。 「躾け」「約束」「ゲス」「去勢」などという単語を何度も聞いたような気もする。 とにかく、気がつくと家族四匹は篭に入れられたまま「おそらをとんでるみたい!」と叫んでおり、 その後路地裏に放置され、奴隷は背中を向けると振り返りもせずに去っていった。 それ以来あまあまが運ばれてくることはなかったし、汚いうんうんはいつまでたっても消えてくれなくなった。 甘やかされて増長しきった飼いゆっくりの家族が捨てられた、そのこと自体は、 人間社会ではごくごくありふれた日常茶飯事だったが、 何が起こったのか知るよしもない二匹の子ゆっくりには納得できるはずもない。 年のわりに拙い口調で、連日の不満、空腹や寒さや悪臭を両親に訴え、泣きわめいた。 両親は必死に何かを諭してきたが、二匹には両親の言っていることは理解できなかったし、 自分たちがゆっくりできていないというこの状況に妥当性があるなどということは考えられなかった。 「しかたがないんだよ」「がまんしてね」「いいこだからゆっくりしてね」 どれもこれも意味がわからない。このウドの大木どもは何をわめいてるんだ? 話をしたいなら、まずは自分たちをゆっくりさせてからだろう?それが順序というものだ。 口を開けば「げす」「しね」を連呼するようになった子供達を前に、 両親はついに野良の群れに入ることを決心した。 飼いゆっくり生活の中で、ずっと見下し、蔑んできた野良ゆっくり。 そんな連中に助けを求めることを、両親のプライドはこれまで是としなかったが、 愛する我が子からの悪罵耐え難く、両親は近所の公園に赴き、群れの首領に頭を下げた。 「むれにはいるのはかまわないけど、じょうっけんっがあるわ。むきゅっ」 「ゆゆっ?なんでもいってね!! まりさはかんっだいっだから、のらのおねがいでもきいてあげるよっ!!」 「……そのおちびちゃんたちは、わたしたちにあずけてちょうだい」 育ち盛りの子供を親から引き離すという不当な要求に両親は抗ったが、 公園内での寝床と狩り場使用権の提供をちらつかされ、生活のために涙とかなしーしーを呑んで屈服せざるをえなかった。 かくて、まりちゃとれいみゅの姉妹は、公園の群れ内で運営される「がっこうさん」に預けられることとなった。 学校では、教師役の大人たちに引率されて沢山の子供がいた。 まりちゃ達と同じくらいのもいれば、もっと年上の子たち、年下の子たち、大勢いたが、 まりちゃとれいみゅは気後れすることなく、子供達に向かって元気な挨拶をした。 「ゆぷぷぷっ!!どいちゅもこいちゅも、あちゃまのわるしょうなおきゃおしゃんなのじぇ!! やい、まりちゃちゃまのどりぇいになりちゃかったらどげじゃをすりゅんだじぇっ!! こうきっなまりちゃちゃまのしーしーをのまちぇてやるのじぇ~♪ありがちゃくいただきゅのじぇえ~♪」 「ゆゆーんっ!!きたにゃいのりゃのくしぇに、かっちぇにきゃわいいれいみゅをみにゃいでにぇっ!! れいみゅのきゃわいいきゃわいいすがちゃをみてゆっくちしゅるのは、のりゃにはもっちゃいにゃいよっ!!」 「やれやれなのぜ……」 子供達に向かってイニシャル入りの洋服に包まれた尻をぶりんぶりんと振ってみせる姉妹の前に、 一際大きくて精悍なまりさが立ちはだかった。 「まりさはまりさなのぜ、このがっこうさんのこうっちょうっなのぜ。 わかってないようだからさいしょにはっきりいっておくのぜ、おまえたちはここでべんっきょうっするんだぜ」 「ゆはあああぁぁぁ~~~~ん?にゃに?げしぇんなのりゃがにゃにかいっちぇるのじぇええぇぇ~~~? しゃいっきょうっのまりちゃちゃまのこうきっなおみみしゃんには、おこえがきちゃなしゅぎてきこえにゃいのじぇぇぇ~~♪」 「ゆきゃきゃきゃきゃっ!!のりゃゆっくち~♪のりゃゆっくち~~♪ きゃいゆっくちであいどりゅのれいみゅとおはなちちたいんでちゅか~~? やじゃよ~~ん♪く~~じゅ♪く~~じゅ♪」 「ちっちっちっ…………」 なにかの音がする。 まりちゃとれいみゅを感情のない目で見下ろしながら、校長のまりさが口に咥えた串を鳴らしていた。 「ま、まりさ……おんびんにね、むきゅ」 「おんびんなこそだてのけっかはたくさんみてきたのぜ、おさ? おんびんじゃだめだからがっこうさんをつくったんだぜ」 「ゆああぁぁ~~~~ん?のりゃどもがにゃにこしょこしょくっちゃべっちぇるのじぇえぇ~~? おい!!まりちゃちゃまのめーれーなのじぇ、しょこでちーちーもらしにゃがらどげじゃしゅるのじぇっ!!」 「いやなのぜ」 言いながら、串を咥えたまりさが舌を振るい、まりちゃの側頭部を強打した。 視界が反転し、雲が足元を走り、土が頭上を飛び過ぎていく。 ごろごろと転がった末にまりちゃは地面に横たわった。 「…………………ゆ?」 生まれてから一度もなかった初めての経験、殴打の鈍痛をようやく知覚、認識し、 その性質をたっぷり時間をかけて咀嚼した後、まりちゃはぶるぶるぶるぶると震えだした。 口元が震えながらぱくぱくと開閉し、表情のない目元にみるみるうちに涙が溜まってゆき――やがて爆発する。 「ゆっぴゃあああああああああああああん!! いっちゃああああああああああい!!いっちゃい!!いっちゃい!!いちゃいよおおおぉぉぉ!! おきゃーしゃっ!!おきゃーしゃああああん!!ぺーりょぺーりょ!!ぺーりょぺーりょしちぇよおぉぉぉ!! ゆぎゃあああああああ!!おうちきゃえるうぅぅゆびゃああああーーーーーーっ!!」 帽子が脱げていることにも気付かず、涙と涎と糞便を撒き散らしながらびたびたと悶え回るまりちゃに、 串まりさが歩み寄ってきて言った。 「で、だれがどげざするのぜ?」 「ゆびゃああああん!!ゆっびゃあああああーーーーーん!!ゆぅああーーーーーーーん!!」 「おまえはさいっきょうっなんだぜ?まりさをせいっさいっするんだぜ?はやくするのぜ」 「ゆんやあああああ!!ゆっぐぢいいぃぃ………ゆびぇえええ!!」 「うるさいのぜ」 串まりさが、舌でまりちゃの頬を再び打った。 先ほどよりは弱かったが、まりちゃにはそれこそ天地のひっくり返る激痛である。 顔中を涙と涎でぐじゃぐじゃにしながらさらに泣き喚く。 「ゆぶああああああ!!いぢゃいよぉぉ!!いぢゃいよぉおぉぉぉ!!!」 「だまるのぜ」 言いながら串まりさはまた殴りつける。 「あびゃあああああ!!ゆぶぎゅっ」 「うるさいのぜ」 「いぢべるううう!!ぐじょばりじゃが、ばりじゃをいじべ……びょっ」 「だまるのぜ」 「おぢょーじゃああああん!!だじゅげ………ぎょっ」 「なきやむのぜ」 泣き喚くまりちゃを、黙るように言いながら串まりさは殴り続けた。 殴られ続けて顔中を紫色に腫らしたまりちゃは、涙と涎としーしーを吸って湿りきった服をびちゃびちゃと地面に引きずりながら、 他の子供たちの元に這いずろうとする。 「だじゅっ……だじゅげりょぉ………ぐぞのりゃ……ばりじゃじゃまをだじゅげろぉぉ………!」 「まりさのはなしをきくのぜ」 あくまで淡々とした口調ながら、串まりさはまりちゃの頭をもみあげで掴んで荒々しく引き寄せ、自分の目の前にぶら下げた。 「おまえはさいっきょうっなのぜ?なんでたたかわないのぜ?」 「ゆぐっ………ゆぐっ…………やべろぉ………ぐじょのりゃ……ぎょべ!!」 「しつもんにこたえたらやめるのぜ」 言いながら、串まりさは手加減しつつもまりちゃを地面に叩きつけ、また吊り上げる。 「さいっきょうっなのになんでたたかわないのぜ?」 「ゆぶぇえええぇぇえぇ………ゆぶっええええええぇぇん………びょ!!」 「さいっきょうっなのになんでたたかわないのぜ?」 「ゆびゃああん!!おぢょーじゃ………ぎゃば!!」 「さいっきょうっなのになんでたたかわないのぜ?なんでおとーさんをよぶのぜ?」 「ゆぎっ………ゆびゅっ………ゆぐ……ゆぐ………」 ひっくひっくとしゃくりあげながらまりちゃは黙りこむ。 返答が返ってくるまでしばらく待った後に再び地面に叩きつけ、串まりさは執拗に繰り返す。 「さいっきょうっなのになんでたたかわないのぜ?」 何度も何度も質問と打擲が繰り返され、その過程でまりちゃはひとつずつゆっくりと学習していった。 自分が質問をされていること。 質問と関係ないことを喋れば殴られること。 黙っていれば、相手が返答を待っている間は殴られないが、長引けば結局殴られること。 両親も周囲の野良も、誰も助けてくれないらしいこと。 自分が答えるまで終わらないらしいこと。 山ほど殴られてようやくひとつを理解し、次のひとつを理解するまでにまた山ほど殴られる必要があった。 歯や目など、赤ゆっくりのもろい身体器官がひとつも壊れていないのは串まりさの訓練された技術のゆえだったが、 それでもまりちゃの顔はぱんぱんに腫れあがり、ただの歪んだ筋になった目からつたう大量の涙が、 でこぼこになった顔面の凹凸に沿ってぐねぐねと蛇行して流れを作り、着ている服に染みてゆく。 そこまできてようやく、まりちゃは相手の質問を理解し、答えようと努力しはじめた。 「ゆ゛っ………え゛っ………おば、おばえ………が………」 「まりさが?なんだぜ?」 「おば、えが………ひぎょう、な、て………を………」 「ひきょうなてをつかったっていうのぜ? じゃあきくのぜ、まりさとおまえのけんかにどんなるーるさんがあるのぜ。 ひきょうってことはるーるさんをやぶるってことなのぜ、るーるさんをおしえてくれなきゃまもれないのぜ?」 「ゆ゛…………」 「どんなるーるさんなのぜ?」 「………うるじゃいいぃ!!へりくちゅをいうにゃあああぁぁ!! おまえがひきょっ………ぎゅぶっ!?」 また叩きつけられ、そして串まりさが同じ質問を繰り返した。 「どんなるーるさんなのぜ?」 餡子混じりの涎を垂らしながら串まりさの目を見つめてぶるぶる震え、まりちゃはぷしゃっ、とおそろしーしーを吹き出した。 さすがに学習していた、きちんと答えなければまた延々と叩きつけられる。 逆ギレして叫んでもなんの解決にもならない。まりちゃは必死に餡子脳を回転させる。 「しょ、れは…………」 「どんなるーるさんなのぜ?」 「ど、どうぎゅを………ちゅかっちゃいけにゃい、のじぇ……しょうなのじぇ!! おまえはぷーしゅぷーしゅしゃんをもっちぇるのじぇっ!!ひきょうなのじぇえ!!」 「これはくわえてるだけでべつにつかってないのぜ。 ま、じゃあこれはすてるのぜ、これでいいのぜ?さいっかいっするのぜ」 串を投げ捨て、まりちゃを地面に下ろすと串まりさは再びまりちゃの前に立ちはだかる。 まりちゃは再びおそろしーしーを漏らし、別のことを言い出した。 「ち、ちがうのじぇっ!!ふいっ、ふいうちっだっちゃのじぇ!! まりちゃがまだはじめっていっちぇにゃかったのじぇ!!ひきょうなのじぇっ!!」 「けんかにはじめのあいずなんかないのぜ。 ま、じゃあはじめのあいずをするのぜ、それでしきりなおしなのぜ。ほれ」 「!!…………………」 まりちゃはがたがたぶるぶると震える。 これまで、まりちゃにとっての大人ゆっくりは、自分たちの体当たりになすすべなく無抵抗で涙を浮かべる両親のみだった。 大人どもはただ図体ばかり大きいウドの大木で、自分こそが「さいっきょうっのえいっゆん」だと信じていた。 今、はるか高みから見下ろしてくる大人ゆっくりの姿は、 ウドの大木どころか、暴力的な猛獣の圧力を帯びて迫ってきている。 おそろしーしーはさっきからノンストップで流れ続け、着ている服はすっかり濡れ雑巾になっていた。 赤ゆっくりの餡子脳では他の言いがかりも思いつかず、激痛で這いずることもままならない身体では喧嘩など思いもよらない。 悔しかったが、まりちゃは言わざるをえなかった。 「にゃ、にゃ、にゃ、にゃにがしししししきりにゃおしなのじぇえぇ!! おま、おまえのひきょうなてでこんにゃにけがしちゃったのじぇ!! こんにゃんじゃもうたたかえにゃいのじぇえ!!あんふぇあーなのじぇええ!!」 「おっと、ごもっともなのぜ。うっかりしてたのぜ~~」 意外にも、串まりさはあっさりと引き下がった。 「たしかにそんなじょうったいじゃけんかはできないのぜ。 じゃ、しょうぶはおあずけにするんだぜ。そのけががなおったらけっちゃくをつけるんだぜ」 言いながら串まりさは串を咥え直し、落ちていた帽子をまりちゃの頭に戻す。 「そういうことだからまりさはまだどげざはしないんだぜ。 けっちゃくがついておまえがさいっきょうっだとわかったらどげざしてやるのぜ。 きょうはもういいのぜ、そこでやすんでるのぜ」 「………………」 まりちゃは泣きながら震え、ただ黙っていた。 とにかく、もう殴られないですむんだという安堵感だけが今のまりちゃを支配していた。 串まりさは背を向け、他のゆっくりに向かって言った。 「さ、しんいりのあいっさつはおわりなのぜ。 きょうのじゅぎょうさんをはじめるのぜ!」 学校のゆっくり達が背を向けて離れていく。 満身創痍で震えるまりちゃの傍らで、れいみゅが一人ぐねぐねと踊り、笑い、わめいていた。 「ゆっきゃきゃきゃっ!!よわよわまりちゃ~~♪よわむちまりちゃ~~♪ しゅっごくかっきょわるかっちゃよっ!!こんにゃのがおにぇーちゃんだにゃんてれいみゅはじゅかちいよ!! ゆっぷぷぷぷっ♪しーしーくちゃいきちゃないまりちゃはちかじゅかにゃいでにぇっ!!おお、あわりぇあわりぇ!! ………くちょどりぇい!!あみゃあみゃはまだこにゃいのかああぁぁっ!?」 ――――――――――――――― 「むきゅ……だいじょうぶかしら……」 「さーしらないのぜ、だいじょうぶじゃなきゃのたれじぬだけなのぜ。 どのみちやくたたずをおいておくよゆうはないんだぜ、ついてこれなきゃえいえんにゆっくりしてもらったほうがいいのぜ」 ちっちっ、と口にくわえた串を鳴らし、串まりさは地面と睨みあっている。 ぱちゅりーは広場の隅に取り残されたまりちゃとれいみゅを遠目に眺めながら呟いた。 「それはそうなんだけど……きびしすぎるんじゃないかしら? ほかのおちびちゃんにはあんなにしないでしょう?」 「ゆん、しょうじきまりさもよくわかんないんだぜ。やりすぎかもしれないのぜ」 「むきゅう、それなら……」 「でも、あんなげすがはいってきたのははじめてなんだぜ。 のらにもげすはおおいけど、にんげんがそだてたげすってのはやっぱりひとあじちがうのぜ~」 「そうねえ……」 「かいゆっくり、のらゆっくり、おとなからおちび、きしょうしゅまで、 まりさもたくっさんのゆっくりとかかわってきたのぜ。 でも、あそこまでひどいげすがこうっせいするのはみたことないし、できるともおもえないのぜ。 ふつうにそだてたらぜったいむりだから、とりあえずびっしびしやってみたんだぜ。 それとも、おさにはこうっせいさせるあてがあるのぜ?」 「……そういわれるとだわね。やっぱりまりさにまかせるわ。 でも、これいじょうむれのみんなにこわがられるとやりにくいんじゃないかしら?」 「ゆっへっへっへっへ!な~にをいまさらなのぜ。 いつもいってるのぜ、こわがられるのがまりさのしごとなんだぜ」 それにしても程度というものがあるのではないかと思いつつ、ぱちゅりーは息をついて口をつぐむ。 まりちゃが心配というのももちろんだが、 むしろ赤ゆっくりを打ち殺すことで串まりさと群れの間に取り返しのつかない軋轢が生まれるのではという懸念が大きかった。 そんなぱちゅりーを尻目に、串まりさは地面の小石を舌で動かす。 「ちぇんとありすのおうちはここでいいのぜ?」 「そうね、もうすこしみぎにしてちょうだい。ここのすきまさんがあそんでるわ」 「じゃあついでだから、れいむもずらすのぜ。かだんさんにおうちがはみでてたんだぜ」 地面には公園の見取り図が串で描かれている。 公園に住む野良ゆっくりを個別に表す小石を動かし、二人は住宅調整の談合をしていた。 住民推移の激しい群れの中では、人に迷惑をかけず、群れを管理しやすい状態を保つために頻繁な場所替えが必要になる。 ぱちゅりーは公園に住みつく野良ゆっくりの群れを統括する長である。 串まりさはその幹部であり、実質的にナンバー2の位置にいた。 その腕っ節においては右に出るものがなく、立ち居振る舞いも荒っぽいもので、群れの皆には恐れられ、疎まれている。 しかし、群れの中でぱちゅりーには解決しきれないトラブルを腕ずくで片付けてくれる事件屋のような存在であり、 その威圧感で群れ内の治安に目を光らせている、大変に有能な幹部であった。 仲間内にはほとんど知られていないが、腕だけでなく頭のほうも相当に切れ者で、 群れ内の煩雑な諸事の相談ができる、ぱちゅりーにとってはほとんど唯一の相手である。 「で、おさ」 「むきゅ?」 「あのしんいりどもはどうしてるのぜ?」 「ああ、まりさとれいむ?だんぼーるさんをしきゅうしておいたし、かりばもおしえたんだけど。 やっぱりうまくいかないみたいね、もんくばかりいっているみたい」 「ゆっへっへ。きちょうなだんぼーるさんを、しんいりにゆうせんしてあたえるほうしんでむれのみんなにもんくをいわれ、 だんぼーるさんをあげたしんいりにもまだたりないってもんくをいわれる。 まったくおさもたいへんなのぜ~、まりさはきらくなかんぶでよかったのぜ。ゆへへへ」 「むきゅ」 わかったわかった、というようにぱちゅりーはもみあげを上げてみせる。 串まりさはときどきこういう物言いをするが、 それは折にふれ、自分に代わって長になってはどうかと勧めてくるぱちゅりーへの牽制だった。 ぱちゅりーは自分よりもこの串まりさのほうが有能だと考えていたが、串まりさには長になる気はないようだった。 「おさのわたしより、いまのあなたのほうがたいへんだとおもうけど」 「ちっちっちっ……ばかいってんじゃないのぜ。 そんなことよりそのまりさとれいむなのぜ。くれぐれも、がっこうさんにはちかづけないようにたのむのぜ。 おやがいるとおちびはたよろうとするし、おやのほうもおちびばなれできないのぜ。 がっこうさんは、おやのほうをきょうっいくするためでもあるのぜ」 「そうね、おやのほうはわたしたちでしっかりみておくわ。 まりさはおちびちゃんのほうにしゅうちゅうしてちょうだい」 「りょうっかいなのぜ」 この群れは、人間の街の中にある大きな公園に住みついている。 人里に住みつく野良ゆっくりは、個々は弱いが、駆除しても駆除してもどこからともなく湧いてくる。 いちいち駆除するよりは、適度に住みつかせていたほうがゆっくり間での個体調整も働きコスト的に合理的なので、 この街では、目に余らないかぎりは野良ゆっくりは黙認のスタンスとなっていた。 とくに、この公園の群れは長のぱちゅりーが人間との折衝に心を砕き、 群れを抑制することで他に類を見ないほどの規模を実現している。 自制心の薄いゆっくり達の動向を管理するにあたって、串まりさの示威も大いに寄与していた。 そんな群れの中で、最近になって新しい制度が導入された。 「がっこうさん」がそれであり、 赤ゆっくり期を脱した子ゆっくり達を一旦親元から引き離し、群れの幹部の元で集団行動をとらせ、 狩りの仕方や群れの掟、人間相手の振舞い方などの諸事を教えるというものだった。 発案はぱちゅりーである。 常々、群れの中で発生するトラブルの中でも上位にくる「こそだて」問題に頭を悩ませていた。 ゆっくりはまず例外なく親バカと言ってよく、 親バカに褒めそやされて育つ子ゆっくりは、大なり小なり増長し、ゲス気質を持つことも珍しくない。 おおむね群れの中で育つうちになんとか社会との折り合いをつけていくものだが、 どうしてもひどいのは出てくるし、また、子供を溺愛するあまり常軌を逸する親のほうも無視できない問題だった。 抜本的な改革に踏み切ったのには、特にひどいケースを目の当たりにしたことがきっかけだった。 かつて群れに入ってきたその親子も、やはり以前人間に飼われていたのだが、 ゆっくり基準で見ても度を越した子煩悩であり、すべてを子供の意のままにまかせ、従い、周囲にもそれを要求した。 そうして育てられていた子供は糞尿を垂れ流し白痴じみて、親子ともども恐ろしく無能で醜悪だった。 その家族は結局我が子を最優先したゆえのトラブルを起こして群れを追放されたが、極端な事例を目にしたぱちゅりーは、 ゆっくりにとって数少ない、そして麻薬的な娯楽である「こそだて」を群れで管理することにしたのである。 そのアイデアを相談された串まりさは、それを群れに発表するに際し、 自分の発案ということにして話すことを、口論の末半ば強引にぱちゅりーに約束させた。 串まりさが予想していたとおり、猛烈な反発に遭った。 自分達なりの教育方針で、子供を自分好みに育てたいと望む親達にとって、 教育という心躍る遊戯を他人に奪われるなど考えられないことだった。 群れからのブーイングを一身に受けながら、串まりさが一喝することでひとまず収まったが、 群れの串まりさへの確執はさらに深いものとなる。 このような制度を考え出し、力ずくで押し通す串まりさは群れの害悪だと考える者は多く、 長をないがしろにして横暴に振舞う串まりさの追放を要求してくる群れの仲間達を、ぱちゅりーは苦労して追い返したものだ。 「ま、がっこうさんのほうもおもったよりはうまくいっててよかったのぜ」 「そうね、おかげさまでね。 もうなんにんも、まりさのもとでおちびちゃんがおとなになったけれど、 どのこもゆうのうで、むれのたすけになってくれてるわ」 「ふーん、あのぼんくらどももおさからみればちょっとはつかいでがあるのぜ?」 「もう……そんなことだから、そのゆうのうなせいとたちからもきらわれちゃうのよ」 「ちっちっ。きらわれてるからゆうのうにそだてられるんだぜ」 実際に、学校の運営はおおむね順調といえた。 子供を奪われる親側からの反発は根強かったが、 むしろ生徒達の側からの支持を受け、学校は大きなトラブルもなくやってきていた。 しかし今、初めて大きなトラブル、少なくともその種になりそうなものが飛び込んできている。 「でも、まりさ。あのおちびちゃんたちがはいってきて、 がっこうさんは、いまがしょうねんばだとおもうわ」 「そうなのぜ?」 「そうよ。がっこうさんをやめさせたいなかまはおおいの。 あのおちびちゃんをちゃんとそだてられなかったら、せんせいがむのうだってせめられるし、 まんがいちえいえんにゆっくりさせてしまったら、ゆっくりごろしのがっこうだってせめられるわ。 むれのみんなが、あのおちびちゃんたちにちゅうもくしてるとおもう。 そだてられないならまだしも、えいえんにゆっくりさせたりしたら……あなたをかばいきれないかもしれないわ」 「ちっちっちっちっ………」 満を持して学校に飛び込んできた、常々危惧されてきた極端なケース。 人間の元でストレスを知らず育ち、甘やかされて自意識を肥大させきったゲスのサラブレッド。 人間ゆっくりを問わず、誰もが挑みながらも膝を屈してきた「ゲスの更生」という大難題に、 知ってか知らずか、この串まりさは挑もうとしているのだった。 「ま、たぶんえいえんにゆっくりしておわりだとおもうのぜ~」 「まりさ!」 「ゆっへっへっへっへ!」 ――――――――――――――― 「ゆんやぁああああっ!!ゆっぴゃああああぁぁ!!」 れいみゅが泣き喚いている。 あちこちに涎を飛ばし、びたびたと尻で地面を叩いて暴れていた。 「おにゃがああぁぁ!!おにゃがじゅいだあああぁぁぁ!! じゃっじゃどあばあばぼっでごいいいぃぃ!! ぎゃわいいぎゃわいいれいみゅがおにゃがぺーこぺーこにゃんだぞおおぉぉ!!? じにぇええぇぇぇ!!ぐじょどれいはじにぇええぇぇぇ!!」 空腹のために、もうずっと泣き続けていた。 その隣のまりちゃも同じように暴れたいのは山々だったが、全身が痛すぎてじっとしているしかなかった。 その前に、大人のありすが立ちはだかる。 まりちゃはびくりと身をすくませたが、れいみゅは全く怖じる様子もなく悪罵と唾を飛ばした。 「おじょいぞくじょのりゃどれいいいぃぃ!! じゃっじゃどあばあばをおげええぇ!!あばあばおいであやばりぇ!!どげじゃじでじにぇええぇ!!」 「そんないなかものなことばづかいはゆっくりできないわ、れいむちゃん。とかいはじゃないわよ」 「っっっっっはあああああぁぁぁ!!? くしょきったにゃいのりゃのくしぇに、 こにょこうきできゃわいいきゃわいいあいどりゅれいみゅににゃにいっちぇるにょおおお!? ばきゃなにょ!?ちぬにょ!?しゃべるにゃ!!ぎょみくじゅ!!」 ふう、と息を吐き、ありすは頭の上に載せていた葉っぱを地面に下ろす。 葉っぱの上には木の実や虫を細かく砕いた食糧が載せられていた。 それを舌ですくうと、ありすは口うつしでまりちゃの口元に運ぶ。 「さ、むーしゃむーしゃしてね。 ほんとはじぶんでむーしゃむーしゃしなきゃいけないんだけど、いまはいたいいたいだからね。とくべつよ」 「ゆ゛………どりぇい………」 「せんせいはあなたのどれいじゃないわよ?」 「うるじゃいぃ……ぐじょ、のりゃぁ………むーじゃ、むーじゃ……げりょまじゅぅぅ」 「ゆっくりでいいわ。がんばってむーしゃむーしゃしてね」 「ぐじょどりぇいいいぃぃぃぃ!! そんにゃよわよわまりちゃなんかいいかられいみゅにけんっじょうしりょおおぉぉぉ!!」 「あなたはうごけるでしょ、じぶんでむーしゃむーしゃしにいらっしゃい」 食糧の載った葉っぱまでは子ゆっくりが歩いて数歩の距離である。 しかし少しでも動くのが嫌だったのと、死んでも従ってやるものかという意地がれいみゅを固辞させる。 「くしょのりゃがこうきなあいどりゅれいみゅにめーれーしゅるにゃああああぁぁぁ!! ちにぇ!!くじゅ!!れいみゅがめーれーしちぇるんだかりゃもっちぇくるのがすじだろおおおぉぉぉ!!? ゆっぎゃああああぁぁぁ!!」 れいみゅは泣き叫び暴れ続けたが、ありすは無視を決め込み、黙々とまりちゃの口に口うつしを続ける。 ちょうど半分、葉っぱの食糧をまりちゃに与えたところで、ありすは葉っぱを移動させた。 まりちゃの反対側、しかし依然としてれいみゅからは数歩離れた位置である。 「ここにおいておくからね、ちゃんとむーしゃむーしゃするのよ」 「ぐじょどりぇいいいいぃぃ!!」 「おお、こわいこわい」 ありすは頭を振り、ぽんぽんと跳ねて去っていく。 れいみゅはそれからも長いこと叫び続けていたが、数分もすると空腹に耐えかね、 ぶちぶちと悪態をつきながらずーりずーりと葉っぱに這いずっていった。 れいみゅが食糧を平らげた直後に、今度はちぇんが跳ねてきた。 「はじめましてなんだねー、ちぇんはちぇんだよ。 れいむとまりさのせんせいなんだよ、わかってねー」 「っっっっっっはあああああ「はいはいわかるよー、ここにはいってねー」 ちぇんが持ってきたのは小さな二つのボール箱だった。 それぞれ頭に載せ、口に咥えてきたのを地面に置く。 そしてまりちゃを咥え上げてボール箱の中に入れ、もう一方の箱にはれいみゅを入れた。 「きちゃにゃいてでしゃわるにゃああああぁぁ!!ぐじょのりゃあああぁぁぁ!! のりゃのくちぇにこのあいどりゅにこんにゃあちゅかいしちぇいいちょおもっちぇるのきゃああああ!!? じぇんこくじゅうおきゅにんのれいみゅにょふぁんがだまっちぇにゃいじょおおおおおぉ!!」 「ひとりもいないんだよー、わかってねー。 きょうはここでゆっくりやすんでねー。あしたからじゅぎょうだからねー、いっしょにがんばろうねー」 「にゃににゃれにゃれしいくちをきいちぇるにょおおぉおぉぉ!? れいみゅのみみがくしゃるだりょおおおおお!!きちゃにゃいくちをとじりょおおぉぉ!!」 「とじるよー」 口ではなく、箱の蓋を閉じてしまうちぇん。 れいみゅの喚きは意に介されることなく、そのあと夜明けまで、時々食糧を放りこまれるほかは放っておかれた。 二人を別々にしたのは、ゲス気質を持つ子ゆっくりはふとしたはずみで、 例えば食事の奪い合いなどで姉妹で殺し合うことも珍しくないという串まりさの指示による措置であった。 「ゆぐっ………ゆぐっ…………どぼぢちぇ…………どぼぢちぇきゃわいいれいみゅがこんにゃめにぃ………… れいみゅ、にゃにもわるいこちょしちぇにゃいにょに………… くしょのりゃがれいみゅのきゃわいさにしっちょしちぇいじめりゅよぉぉ………… ゆぐっ……れいみゅは、きゃわいしょうなしんでれりゃしゃん………えっぐ…………」 「ゆるしゃにゃいのじぇ………じぇったいにゆるしゃにゃいのじぇぇ……… あにょ、のりゃまりしゃだけはじぇったいにゆるしゃにゃいのじぇ………… きじゅがかいふきゅしちゃら、ほんきっをだしちぇ、ぼっきょぼきょにしちぇ、ちーちーもらさせちぇやるのじぇ。 そのあちょでいのちぎょいしちぇも、じぇったいゆるしちぇやらにゃいのじぇ…… ちーちーのましちぇ、うんうんくわしちぇ、なぶりぎょろしにしちぇやるのじぇ……… しゃいっきょうっのまりしゃしゃまにさからっちゃこちょを、たっぷりきょうかいしゅるんだじぇぇぇ………!」 夜明けとともに、二人の学校生活が始まる。 〔続〕
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/259.html
ゆっくり信仰していってね!!! 2009年4月5日に内容改変 ここは妖怪の山、登れば天界に通ずるその山の一角にそれなりに大きい神社が建っていた 八坂神奈子達三神が暮らしている守矢神社である そんな私が前述の守矢神社代表、八坂神奈子である、今は眠いので話はまた後にして欲しい 「神奈子様!いい加減に起きてください!」 勢いよく私の掛け布団が引っぺがされる、途端に外気が私を襲う 「うおっ寒ッ…あと5分ぐらい寝かしてくれも良いじゃないか、早苗!」 私が早苗と呼んだ蛙の髪飾りがよく似合う少女 彼女は東風谷早苗、れっきとした現人神だ この守矢神社では主に家事を担当してくれている それに随分と真面目な子に(胸も)育ってくれたようで嬉しいよ 「神奈子様、いつもそう言って昼まで寝てるんですから、朝飯抜きにしますよ!」 「早苗、それは勘弁してくれ!」 そんな中に大きな目玉が付いた帽子をかぶる少女が割り込んでくる 「おっ神奈子、あんたも早苗に起こされたのかい」 彼女は洩矢諏訪子、古い喧嘩で戦い合った仲だ 私と共に周囲に布教してまわっている、その甲斐あってか山周辺はとりあえず信仰してくれている …とは言ってもまあ友達付き合いと言った方が正しいだろう 「おはようございま~す、文々。新聞で~す!」 三人で朝食を摂っていると玄関から声が聞こえてきた 新聞を配りに来ているいつもの天狗、射命丸文の声だ 誰が取りに行くかじゃんけんで決めた結果、私が取りに行くことになった 「おはよう、毎日よく働くねぇ」 「いえ、これも趣味の一環ですから」 他愛も無い話をしていく、文が気になる話題を持ち出した 「そうだ、博麗神社の方で明日宴会をするんですよ」 「へぇ、面白そうじゃないか」 「良かったらあなた方も出向いてみてはいかがでしょうか?」 宴会かぁ……良かったら何か話題を引っさげて行きたい物だけどねぇ 文と別れ、朝食を改めて取り直し、早苗と諏訪子に宴会の件を伝える 「たまには宴会に行ってみるのも面白そうですね!酒…飲めませんけど……」 「ここは幻想郷さ、年齢制限なんか気にするな!」 二人の反応も良好だ、日常はほとんど変化せずに過ぎていった ちょうど正午になってきた辺り、外の草むらで昼寝していた私は 頭上を飛んでいる何かに気付いた 「ん…あれは…天狗じゃ無さそうだしな……」 ちょっと様子を見に飛び立つことにする、それは今までに見たことも無かったゆっくりだった 「何だこのゆっくり…まるで私じゃないか!?」 数ヶ月前に何の前触れも無く発生したゆっくり達 発生当初は脆弱であるも幻想郷中で数に任せて暴れまくり 幻想郷の妖怪や人間のストレスの原因にもなっていたのだが ある日を境に突然ほとんどの個体が暴れるのをやめ、ついでにほぼ不死身になってしまった 今では神社の縁側でゆっくり達がぐっすり寝ていたりする位だ 早苗も縁側でゆっくり達と遊んでいたりするな ゆっくり達の大部分はあの紅白巫女と白黒魔法使い それに白黒の友人らしい金髪ショートヘアの女性に似た格好をしていた だがこのゆっくりは自分に似た格好をしているのだ、注連縄と御柱も健在だ 見る限りどうやら注連縄に乗って浮遊しているようだ 御柱も空中でのバランス制御に使われているようだ 「私をモデルにしたゆっくりもいたのか……」 そう思う中、私に似たゆっくりが喋る 「ゆっくり信仰していってね!!!」 ゆっくり信仰していってね…か しばし考えた末、私の中に一つの考えが浮かんだ こいつを神社のマスコットにしてみるのも面白いかも知れない 「……面白そうだな、こいつには悪いが持って帰るか!」 「ゆっくりもってかえってね!!!」 私はゆっくりかなこを抱え、神社に帰ることにした 私は神社に帰るなり二人にかなこを見せてみた 「これは…ゆっくりかなこって奴?」 諏訪子は興味深そうにかなこを見つめている 「ゆっくり信仰していってね!!!」 「確かに私も私に似たゆっくりの群生地を見つけたんだけどね」 諏訪子が言う、つまりゆっくりすわこもいるわけだ 「でも…私に似たゆっくりはまだ見ていません……」 早苗の言う通りゆっくりさなえの目撃情報はまだ寄せられていない 何処にさなえの生息地があるのだろうか…… その時、また来客が…今度は珍しいことに招かれざる客のようだ 「ゆっくりしていってね!!!」 私が玄関に向かうとそこにはれいむがいた 「おばさん、れいむのあたらしいおうちでゆっくりしていってね!!!」 会話早々に今ではまれに見る自分の家宣言と悪口を吐いた これでほぼ不死身なんだから余計タチが悪い 私はまだ女の子とは言わないけどお姉さんだもん! 決しておばさんじゃないもん! 「久しぶりにみるねぇ…何度御柱でナイスショット!したことか…」 「おばさん!さっそくだけどごはんちょうだオウフ!!!」 おっと…手が滑った様だ…… スッポン!とヘンな音を立ててペらっぺらになったれいむが元に戻った 「おばさん!ゆっくりできないよ!!!」 私は何を思ったかれいむを家に上がらせてみる事にした 私は雑巾でれいむの底面を軽く拭くと、二人に見せに行く事にした 「神奈子、そのれいむはなんだい?」 「まあ良いからこいつの相手をしてくれ、すぐにわかるよ」 「ゆっくりおかしくわせてね!!!」 お菓子か……お煎餅でいいかな? 昔のゆっくりは甘い食べ物に目がなく、舌も肥えやすかったのだが 今ではほんの少し雑草を食べればそれで満足してしまう様になった まあお菓子が好きなことにかわりは内容なのだが 私が回想にふけっているとにかなこが私の前にやってきた 「いいかんがえをゆっくりおもいついたよ!!!」 ほう…良い考えとな、私はかなこの考えに耳を向けた 「……ふむふむ…なるほど……そりゃあ面白そうだな!」 「ちょっと神奈子、さっきからゆっくりと何話してるのさ!」 れいむの相手をしていた(適度にいなしていた) 諏訪子がしびれを切らしたかのように私に話しかけてくる あの様子だと相当ストレスが溜まっているな…… 昔の悪いゆっくりは人や妖怪を怒らせるのが上手かったと聞くが 神まで怒らせるか、まさにその通りだったというわけだ 「良いか、諏訪子…こいつを家に泊めてやってくれ」 「え?このれいむを!?」 「ああ、かなこに妙案があるみたいだ」 さっさと夜食を済ませた私たちはれいむをじゃんけんの結果 早苗の部屋に置くことにした、ご愁傷さまとしか言いようがない 「そんなぁ…部屋を荒らされたくないですよ……」 「けどじゃんけんで負けたんだ、我慢してくれよ」 早苗は出来る限りのもてなしをしている れいむが怒って暴れてしまっては早苗が外界から持ってきた物に傷が付く恐れがある この時にれいむが羊羹を一口つまんだだけで満足したのはおいといてそろそろ就寝時間である 「さて、れいむが寝付いたな……」 私はれいむが寝付いたのを確認すると密かにかなこを部屋に持ち込んだ 発案者ゆっくりかなこの妙案の始まり始まり~ 「それじゃあ早苗、見張っておいてね~」 「了解、この携帯のムービー機能をフルに活用します!」 そして私は自分の部屋に帰り、布団に入った 翌日、妙に早く起きた私は早苗の部屋に向かってみた そこにれいむの姿はなく、代わりに早苗がゆっくりさなえを抱いていた こうして字にしてみると中々不思議なものだ 「神奈子様、おはようございます……」 早苗は起きたばかりで何だか眠そうだ 「ちょっと待って早苗、そのゆっくりは?」 「ええ、上手く取れたのでこの動画を見てください」 私は早苗が外界から持ち込んできた携帯に顔を近づける かなこはれいむを発見するとこっそりとれいむに近づき…… 「ゆっくり信仰していってねゆっくり信仰していってねゆっくり(ry」 れいむの耳にあたると思われる箇所にて囁き始めた 睡眠学習でれいむを洗脳しようと言うのか…… しかし、れいむの身に異変が起こるのを私は見逃さなかった 「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「えっ?何が起こってるの!?」 突然れいむが白目を剥いて叫びだし、もだえ始めたじゃないか 早苗は動揺しながらもそれを見守っている様だ 私もそれを見ていることしか出来なかった そして見ている内にれいむの体に異変が起きていることがわかった 見る見るうちに長くなり緑色になっていく髪の毛 リボンも萎み、別の形の何かに変化していく……蛙の髪飾りか? 異変が終わったときにそのれいむはれいむでは無くなっていた 「ゆっくりさせてくださいね!!!」 「ちょっと、これ私じゃないですか!」 おめでとう!、ゆっくりれいむはゆっくりさなえに進化した! 「嘘だろ…変化するなんて……」 「ね?神奈子様、結構まじめなんですよ、この子」 朝食の際にも進んで早苗の手伝いをしている 「ゆっくり手伝いしていきますね!!!」 こいつがあの悪いゆっくり?信じられない! まるで奇跡でも起きたかのような光景だ…… まあ早苗なら奇跡を起こせるんだけどさ…… 神奈子は思った まあこれで宴会の話のタネができあがった これで宴会で話を聞くだけの立場にはならずに済むだろうと まずはこの現象について竹林の薬師に聞いてみた方が良さそうだ ゆっくりの突然変異、この摩訶不思議な現象の解明と博麗神社での宴会 それらを楽しみにしつつ、神奈子はかなこの頭を撫でてやるのだった こぇぇぇぇえぇwww -- 名無しさん (2008-09-06 19 04 46) 「ゆっくりさなえ」は可愛くていいが…進化って何だ、進化ってw -- 名無しさん (2008-09-08 22 35 15) このさりげないブラックさがいいw -- 名無しさん (2008-09-09 12 16 38) ゆっくりが・・・別のゆっくりになったとな!?その発想は無かった・・・すげぇえ!! -- 通りすがりのゆっくり好き (2008-09-13 23 59 25) おおぉ!亜種ゆっくりの発生メカニズムが追加されたww 作者にはゆっくりノーベラ賞を与えようw -- 名無しさん (2008-12-07 16 19 00) おや?れいむのようすが・・・→れいむはさなえに変異した! -- ぬ (2008-12-14 23 08 33) 内容改変、自身の世界観に整合性を持たせる -- ありすアリスの人 (2009-04-05 15 46 44) 後、ゆっくりの名称をひらがな表記にする -- ありすアリスの人 (2009-04-05 15 47 21) 以前、性格の悪い向こうの子達も幸せにしたい、と言っていた事の一環?これが、少し前のとかいはのアリスの話にも繋がっていくんですね -- 名無しさん (2009-04-06 12 37 57) こいし -- 名無しさん (2009-06-05 19 21 07) 神奈子さまは少女だっつってんだろーがぁ! -- 名無しさん (2010-11-27 14 49 12) ゆっくりフランもこんな感じで生まれたのか? -- ちぇんとぱちゅりーとれみりゃ飼いたい (2012-03-21 22 12 54) れいむが・・・な・・・なんと!こんなことってあるのかァァァァァァ!!! -- 名無しさん (2012-04-26 00 40 26) ほぉ・・・おーいれいむ!!こっちこーい!! -- 名無しさん (2012-07-25 21 55 57) 何回まで、変化できるのかな? -- 名無しさん (2014-09-23 18 24 10) むっきゅん -- むきゅ (2015-12-25 01 37 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1636.html
お日様が暖かいので、昼食後に散歩することにした。 一人でぶらぶら歩くうちに、ふと見ると道の向こうからゆっくりがやってくる。 水色の髪の毛に、赤目と碧眼のオッドアイ。 それに、ミニチュアのビニール傘が、どういう原理かゆっくりの側をふよふよと浮遊していた。 見たことない種類のゆっくりだ。 ゆっくりは一瞬あとに俺に気づき、さもにこやかそうにすり寄ってきた。 そして、胸をふんぞり返らせ、 「びっくりしていってね!!!」 なんて言うか……そのかわいさにびっくりです…… ガシッ!!!!!!!!!!!! ギュー!!!!!!!!!!!! ナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハア ギュー!!!!!!!!!!!! ナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハア ギュー!!!!!!!!!!!! ナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハアナデナデハアハア 「……っくりしていってね!!!」 先ほどのゆっくりの声で我に返る。 どうやら俺は我を失っていたらしい。 「くるしいよ! はなしてね!」 ああ、ごめんごめん。 俺は力一杯ゆっくりにかましていたヘッドバッドを解放させた。 改めまして始めまして、こんにちは。 お互い呼吸を整える。 ゆっくりは、まだ自分の呼吸が荒いというのに話しかけてきた。 「おにいさん、こわかった?」 「うん。まあね」 自分の未知の部分が怖かったです。 すると、そのゆっくりは目を輝かせ、ぽよんぽよんと上下にはねて、とてもうれしそうだ。 「おにいさんはいいひとだね!」 そうしてゆっくりは、自分の使命を果たしたかのように、自分が元来た道を、本当にうれしそうにかえっていったのだった。 帰り際に、 「おにいさん、またね!!!」という言葉をのこして。 本当にかわいらしかったが、一体何だったんだろうか? 万年初心者 なでなでシーンから漂う犯罪臭がすごいなw -- 名無しさん (2009-09-13 22 09 12) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/920.html
空を仰ぐ。――そこには、とこしえの自然が視界いっぱいに広がっていた。 『れいむも、この町で生まれて、この町で育ってきた』 『皆、町を捨ててどこかへ行ってしまった。臆病なれいむは、町を捨てる事が出来なかった』 『町を毛嫌いした時期もあった! しかし、それでも町はれいむを見守ってくれた』 『れいむは大丈夫、何か恩返しがしたい。…なら!』 「一丁、やってみますかああああア――――ッ!」 れいむは辺り一面に広がる草原に叫び、駆け足で『闘技場』へ向かって行った。 19 お前らキーボードの「あ」見てみろwwwwwwwwwww 私はパソコンからの明かりのみが光源の暗い部屋の中、ぼやけて見え辛くなった目を凝らしてキーボードの『a』に注目しながらマウスポインタを動かし、そのスレッドを開く。 1 ゆっくり774っていってね!!! 2009/03/13(金) 19 19 07.21 ID sanaeeee それは「ち」だよ馬鹿 その瞬間ッ! 私の怒りが! 有頂天に達したアアアアアアアッ!!! 「ホアアアアアアアッ!!!」 私はキーボードを蹴る! 蹴るッ! 蹴り尽くすッッッ! 28インチのワイドモニターを背負い投げし、パソコンを膝蹴りし真っ二つに折り曲げるッ! 「うおおおオオオオオッ、私も参戦するぞッ! 『世界ゆっくり武道会』ッ!!!」 今、『最強』の8人が終結した――――! 『なんで、どうしてっ!?』 ――先に待つドラマ 『俺は、お前をっ、見捨てねええええええええ!!!』 苦境を乗り越え、 『…どうしてだ? 最強の称号とは、ここまでして手に入れる物なのか…?』 選ばれし者が『闘』い、 『ちょっと、すわこ様!? さなえのプリン、食べましたっ!?』 『あーうー! ケロちゃん、知らないもんっ!』 残る事の「デキ」た者が『最強』の称号を手にする――― 「お前は、こっち側に来るのか?」 劇場版ゆっくりしていってね!!! 嵐を呼ぶゆっくり 同時上映ゆっくりしていってね!!! ご当地ゆっくり東京編! 打ッち切り 「あ」は「3」だろ… -- 名無しさん (2009-03-15 09 40 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1900.html
SS書いてみるZE☆ もし読みづらかったり変だったらごめんねだZE☆ ※椛好きは見ないほうがいいかもだZE☆ ここは、ゆっくり達が住んでいる「ゆっくり村」今日はこの村を私、清く正しい射命丸文が取材してみようかと思います! さて、今日私を案内してくれるのはこのゆっくりれいむです。お願いします。 「ゆゆ!ゆっくりあんないするね!」 まず案内されたのはゆっくりれみりあ:通称れみりゃの家です。れみりゃは捕食種なので共存できるのでしょうか? 「ぷっでぃーん☆ぷっでぃーん☆おいしいぷっでぃーんつくるぞー!!」 なんと!自分でプリンを作ろうとしております!どこからそんな知恵を手に入れたのでしょうか! 「さくやがゆっくりおしえてあげたんだよ!」 なるほど。それならうなずけます。どうやらこの家、「こーまかん」と言うそうです。と言うことは? 「zzz…じゃおおん…」「ちゅうごく!しっかりはたらきなさい!!」「じゃお!?」 やっぱり…ゆっくりめーりんもいました。性格は元の方と同じなんですね。 「むきゅ?きめぇまるのおともだち?ゆっくりしていってね!」「こぁ!」 ゆっくりぱちゅりーとゆっくりこあくまも挨拶しにきました。 「うー☆うー☆ゆっくりしね!」 あやややや…ゆっくりふらんはいきなり攻撃してきました…ここは逃げましょう。 ところで先ほど出てきた「きめぇ丸」というのは… 「おねえさんにとってもにているんだよ!はやいけどゆっくりしているんだよ!」 なるほど…ゆっくりはやい…どういうことか理解しかねますが… 「あ!きめぇまるだ!ゆっくりかえってきたんだ!」 おやおや!さっそくきめぇ丸が… 「おぉ、かえってきたかえってきた。」 ………恐ろしく憎たらしい…これが私のゆっくり… 「おぉ、そっくりそっくり。おぉ、ゆっくりゆっくり。」 あぁ…どうも…清く正しい射命丸です。(取材時の私ってこんな顔してるのかなぁ…?) 「きめぇまるはしんぶんつくってるんだよ!」 職業は私と同じなんですか…「おぉ」という単語がいっぱいな気がします。 「つぎははたけさんのところへいくよ!」 分かりました!では行きましょう! 「かっぱっぱー!かっぱっぱー!」 畑はゆっくりにとりの作った耕作マシーンが耕しているそうです。すごいですね… 「ゆっくりそだっていってね!」 あちらではゆっくりしずはとゆっくりみのりこがお祈りしています。あなた達が豊穣の神なのですけどね… 今はちょうど収穫期ですので冬篭り用の野菜もたくさん育てているようです。 まあたくさんないとゆっくりゆゆこが食い尽くすだろうし… 「つぎはこうじょうへいくよ!」 工場ですか…あの銘菓「ゆっくり饅頭」が生まれる瞬間がみれるのですね!おおっと…ヨダレが… ついに工場の取材です!あの銘菓「ゆっくり饅頭」の誕生の瞬間を見ることができます! まず案内されたのは生地と餡子を作るところです。おっと、これまた巨大なゆっくりが… 「これはにとりのつくった『ろぼゆっくり』だよ!こむぎこさんとみずさんをまぜまぜするんだよ!」 なるほど、頭に穴が開いているのも分かります。あちらは餡子を作っているようですね。 「「「ゆっくりまぜおわったよ!!!」」」 お、ロボが口を開けました…え!?口から吐き出している!?ちょっとショックなシーンですね… 次は生地の中に餡子を入れるところです。これはゆっくりの手(もといいもみあげ)作業のようです。 「「「ゆっくりおいしくなってね!!!」」」 なるほど、おまじないとか言う奴ですか。味の秘訣はここにあったのですね。 ゆっくり達の手で饅頭も見覚えのあるゆっくりの形になりました。 次は焼くところですね。おや?あちらにいるのは… 「「「ゆっくりやけていってね!!!」」」 ゆっくりもこうが饅頭を焼くのですか。たべた瞬間INした気分になるのはこれが原因ですか。 「あたいゆっくりとけちゃう!」「ちん!このがらすさんがまもってるよ!」 「そーなのかー」「たいかせいだね、わかるよー」「ちーんぽ!」 あそこでは「ゆっくりてらこや」の社会科見学ですか。妖夢さんが悩んでいる理由も分かりました。 最後は箱詰めですね。これもゆっくり達の手で行われます。 「「「ゆっくりたべていってね!!!」」」 どうやらこれで工場見学も終わりのようですね。 工場見学も終わりです。お土産までくれました。うれしい限りです。 「ゆ!あっちにししょくひんがあるわよ!みんなたべるわよ!!!」 「こぼね!こぼね!」「みょ~ん!たべすぎはだめですみょん!」 あちらではゆっくりゆゆことプチゆゆこがたくさん試食品を食べております。すごい食欲です。 次に案内されたのは「ゆっくり病院」ここでは赤ちゃんが生まれる瞬間を見学させてくれることに… 今にも赤ちゃんゆっくりが生まれそうですね… 「ゆ…ゆゆゆ…」「もうすこしだよ!ゆっくりがんばってね!!」 苦しむゆっくりありすをゆっくりまりさが励ましています。 「ゆっくりうまれるわよ!みんな!じゅんびして!」 ゆっくりえーりんがそういったその時! 「ゆゆゆ…ゆぅぅぅぅっ…!!!」 ぽん!! 「ゆ…ゆっくりうまれた!!!」「よかったね!よかったね! ううう…射命丸文、久々に泣きました…これこそが生命の神秘というものですね! 「ゆ…ゆっきゅりしていっちぇね!!」 「うん!ありすのあかちゃん!ゆっくりしていってね!」 今親子初の会話です!本当に感動します! その後、村全体でパーティーが行われるそうです。私も参加したいのですが… もう取材の時間も終わってしまいました。ゆっくりれいむさん。今日はありがとうございました! 「ゆゆっ!またゆっくりしにきてね!!」 もみあげを振って挨拶してくれました!またいつか来ます!それでは皆さんさようなら~。 「文様…私にお土産は…?」「あるわよ。」「え!?ありがとうございます!」 「ただし!」「え?」 「私の足を舐めてご奉仕しないと食べさせないわよ?」 「はい…それでは足を舐めさせていただきます。文様…」 「文女王様とお呼びなさい!!」 「はい…文女王様…」 fin... な、なめたい・・・ -- 名無しさん (2010-11-27 23 07 22) 微笑ましい村なんだぜ -- 名無しさん (2011-06-02 15 22 47) こういう村に行ってみたい・・・・・ -- ゆっくり好きのただのオタク (2012-10-26 14 34 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/381.html
今日も俺はヘトヘトになって家に帰って来た。 やたらとキツい仕事だが、この就職難に贅沢は言ってられない。 第一、俺には…… 「ゆ!おかえりなさい、おじさん!!」 このゆっくりまりさがいる。こいつを路頭に迷わせる訳にはいかない。 「おしごとおつかれさま!ゆっくりしていってね!!!」 「ああ、ゆっくりしていくよ……」 いつもの会話を交わすと、俺は簡単に食事を済ませた。 これから始まる、俺とまりさのひとときの為だ。 テレビを見てはしゃいでいるまりさの後ろで、そっと ――俺のウインナーを出す。 「まりさ、こっち見ろ。」 「ゆ!?おじさん!?」 まりさの目線は俺自慢のウインナーに釘付けになった。 「こいつを見てくれ。こいつをどう思う?」 「すごく……おおきいよ……。」 まりさはだいぶん興奮しているようだ……。涎までたらしてやがる。なんていやしいんだ。 「ハァハァ、おじさん……、もういい?」 「ああ。存分に味わえ。」 俺のその一言でまりさのたがが外れたようだ。すごい勢いでむしゃぶりついてきて…… ぱき! 「うんめ!これめっちゃうめ!!」 「だろ?なんてったってこいつは、 黒毛豚の肉で作った特製ウインナーだからな。」 「おかわりー!!」 「おいおい、大した量はないんだから、食い過ぎんなよ。」 精肉場の仕事は過酷だが、良い肉を譲って貰える役得もあるんだよな。 すげぇたまにだけど。 「味わって食えよ。もうこんな美味いもん食えないぞ。」 「ゆっくりたべるよ!」 ―― ゆっくり怪談の人 「えろほん」読んだ後だと投棄場じゃなくてもいい気がしてくるw -- 名無しさん (2009-02-18 22 16 33) いい話(^_^;) -- 名無しさん (2009-05-30 23 57 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2066.html
おりんりんランドでゆっくりしていってね!!! 8月1日 夏休み。 ちぇんはゆかりんとらんしゃまの仕事が一段落したのでおりんりんランドに連れて行ってもらえる事になった。 老舗テーマパークだったおりんりんランドも東風谷動物園やナズミーランドに対抗すべく8月からリニューアルオープンしたのだ。 中でも目玉は"三途の川下りライド"だ。 らんしゃまはゆイタニック号事件("【ゆイタニック号のゆ劇】およげ!らんしゃま"参照)以来水にはいい印象を持ってないがこれもちぇんのためだ。 「むきゅ、ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりいってきます!」 ゆイタニック号で知りあった家庭教師のぱちゅりー先生に見送られ、ちぇん一行は一路おりんりんランドへ。 「おりんりんランドへようこそ!ゆっくりしていってね!!」 おりんがお出迎えしてくれ、手押し車型のスィーで三途の川下りライドへ。 船着場に来たものの水上スィーが無い。またこまちがどこかでサボっているようだ。 ちぇんが沈んだ面持ちで「わかるよー。乗れないんだねー…。」とつぶやくと 「心配御無用!」とおりんが何かを引いて来た。 「えぇっ、これって!?」動揺するらんに対してゆかりんは 「あら、可愛いじゃない。」と笑顔である。 「うー!」 「わかるよー!」 ちぇん達の前に流れてきたのはさがわうーびんだった。 「ちょ、さがわうーびんってダンボールよ!ドロ船よりやばいじゃない!?」 「さがわうーびんは防水ダンボールよ!ゆっくり安心してね!」 不安がるらんにおりんが説明する。そんならんをよそ目にゆかりんとちぇんはさがわうーびんに乗り込む。 「クッションが入っててゆっくりできるわね。」 「わかるよ~。らんしゃまもおいでよ~。」 「で、でも…」 渋るらんしゃまをおりんが押し込む。 「ゆわっ!?」 「3名様ごあんな~い!ゆっくりしていってね~!」 船内?で期待に顔を輝かせるちぇんとらんに対してらんはまだ不安そうだ。 ─── ピチョン ─── 「ゆわっ!?」 らんの後頭部に水滴が垂れてきた。空を見上げても雨雲などない。 キョロキョロと周りを見わたすらんの後頭部にまたも水滴がピチョンと落ちる。 「ゆわあああああああ!」 「ゆわあああああああ!」 らんがあまりに叫び声をあげるので水の中のゆっくりむらさまでびっくりしてしまった。 先程の水滴はムードを盛り上げるためにむらさが底抜け柄杓で水滴を垂らしていたのだ。 (底抜け柄杓なので船が沈む事はない) ─── トントン ─── 下から何か音がする。なんだろう?と思ってちぇんが水面を覗くと 「に~ちょ~り~」 「ゆわあああああああ!」 にちょりの中国産セイバーフィギュアのような邪神ぶりに驚いたちぇんは反対側に逃げるが にちょりは素早く回り込み水面から顔を出す。その瞬間を狙ってゆかりんは 「秘技!少女臭!!」 「ゆぐわああああああ!」 ゆかりんの必殺技の前にたまらずにちょりは水の中に逃げ込む。 すると今度は犬神家の一族の助清の様に2本の足が水面からにょきっと出てきた。 「ゆわあああああああ!」 今度はゆかりんが驚く番だ。 「わからないよー。らんしゃまあれは何ー。」 「あ、あれはおさとうゆっくり!」 おさとうゆっくりとは最近見られる様になった新種のゆっくり?で 基本まりさ顔で何とも言えない笑みをたたえている。 抱き枕のような体に2本の足が生えており、腕は普段収納されているようだ。 これはスクール水着装着型のおさとうゆっくりすわこだ。 おさとうすわこはシンクロのように逆さになってちぇん達の周りをグルグルまわって 脅かすのでゆかりんの少女臭が効かない。 「わかるよっ!」 ちぇんは意を決してさがわうーびんから身を乗り出し尻尾ですわこの足をくすぐった。 「ゆひゃひゃひゃひゃ!!」 バランスを崩したすわこは別の場所に流れて行った。 「ゆふぅ~、一段落ついたよ。」とらんがひと息つく暇もなく 「がおー!食べちゃうぞ~!」 ビグ・れいむが大口を開けて待ち構えていた。 「ゆわあああああああ!」 らんが必死に尻尾をつかって漕いで回避するのを尻目にゆかりんはドスまりさと世間話をしていた。 「あら、ドス。再就職が決まったのね、おめでとう。」 「ありがとう。この不況で大型ゆっくり業界も仕事がなくてね~。でもこれでゆっくりできるよ!!!」 ("小ネタ370 ドスまりさの面接"参照) ドスとビグの間を擦り抜けいよいよゴール寸前。そんなちぇん一行を見つめるゆっくりがいた。 「ゆふふ…最後の締めにこの私が。しかもこんな形で出てくるとは夢にも思わなかったでしょうね!」 びっくりさせるなら今! 「びっくりしていってね!!!」 3人は目を見開いた。それはまりさが帽子をつかって水上に浮く様に、 唐傘を逆さにして水面に浮かぶゆっくりこがさだった。 「………」 「………」 「………」 (ゆふふ、あまりの恐怖に声も出ない様ね。さあ、思う存分びっくりしていってね!!!) 「かわいい~!」 「あら、らん。初めて楽しそうな顔をしてるわね。」 「わかるよー。コーヒーカップさんなんだねー。」 「ちょ、びっくりしていってね!」 「楽しかったわねえ。らん、ちぇん。」 「最後の最後にほっこりさせてもらったわ!」 「わかるよー。楽しかったんだねー。」 「びっくりしていってよー!!!」 おさとうゆっくりもドスまりさも元ネタとキャラが違いすぎる ドスまりさからは毒が消えて味気ないし、 おさとうゆっくりは完全に別物化してる -- 名無しさん (2010-08-20 18 16 41) こがさ可愛すぎ!萌え死する!w -- 名無しさん (2011-09-04 08 30 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/205.html
ゆっくり同士のネチョ注意 ゆっくり 幻想郷に突然現れ、爆発的にその数を増やしているナマモノ。 外見は人間の生首だが、饅頭の皮と餡子だけで構成されており人語を喋る。 性格は極めて我侭で記憶力はあまり無い。食欲がとても強く、親子間であろうと簡単に共食いをする。 また警戒心という物が絶無であり、外敵に襲われた際の有力な抵抗手段も持たない。 そんなゆっくりが絶滅する事無くどんどん数を増やしている秘密は、その繁殖力にある。 今日はそんなゆっくりの繁殖行為を観察してみよう。 魔法の森 人の手が届かず、妖怪も殆ど足を踏み入れない上天敵となる鳥などの動物もあまり居ないこの森には数多くのゆっくりが生息している。 そんな森の一角にゆっくりれいむとゆっくりまりさ――一番数が多く見かける頻度が多い組み合わせである――が歩いていた。 「ゆっくりおいしいね!!」 「ゆっくりたのしいね!!」 どうやら食事中の様である。よく見れば何やら昆虫を食べている。 時々自分が捕まえたものを口移しで分け与える事から二匹の仲の良さが伺える。 「ぷはっ……ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりかわいいぜ……れいむ!!」 何度か口移しで食べ物を分け与えているうちに食事は終わった様だ。恋人同士の様な雰囲気が漂い始めた。 これは野生のゆっくり同士の繁殖行為(和姦)が始まる予兆である。 「まりさ!!ゆっくり!!まりさぁ!!」 「れいむ!!れいむぅ!!」 大声を上げてはいるが、二匹とも動きは常に無い程ゆっくりとしている。 ゆっくりれいむがゆっくりまりさの頬にじっくりと頬擦りしている。二匹とも顔が赤く、発情しているのが分かる。 と、ゆっくりれいむがゆっくりまりさから少し離れ、長い舌でゆっくりまりさの頬を舐め上げた。 「まりひゃ!おいひいよまりひゃあ!!」 「ゆぅぅっ……!ゆっくりきもちいいよ!!」 あれは人間で言えば前戯に当たる行為である。ああして皮を弛緩させて交尾をし易くするのだ。 と、それまでゆっくりじっくり頬を舐め回していた舌の動きが少しずつ速くなっていく。 「ゆっゆっ!まりひゃあ!!ゆっくい、ゆっくいでひへふぅ!!?」 「できてる!!ゆっくりできてるよれいむぅ!!ゆっく、ゆっくりぃぃ!!」 二匹とも体を大きく揺すりながら言葉を交わし合う。二匹の涎が辺りに飛び散る。 と、ここでゆっくりまりさが向きを変え、差し出されているゆっくりれいむの舌にしゃぶりついた。 「んっ!んんんーっ!!あ、あいひゃ!!?」 「ちゅぱっ!ちゅぱちゅぱっ!……ぷはっ!まりさだけじゃなくてれいむもゆっくりしていってね!!!」 「まりしゃあ……うん!ゆっくりするよ!!ゆっくりさせてね!!」 どうやら攻守交替の様である。未熟なゆっくり同士の交尾だとこういう展開にはならず、大抵攻められている方が力尽きる。 だがある程度以上成長したゆっくり同士の場合はこうやって互いのスタミナを温存して交尾に臨めるのだ。 「ゆっ!ゆっふっ!!ゆゆっゆっくりいぃ!!まりしゃあああ!!」 「れっれいむぅ!!ちゅぱちゅぱっ!!かわいいぜれいむぅ!!」 ゆっくりまりさはゆっくりれいむのだらしなく開いた口に自身の舌を深く入れ、中をかき回すように舐めまわす。 辺りに激しく涎が飛び散っていて、見る者に大きな不快感を与える。 この気色悪さと交尾中に発散される独特の異臭からか、交尾中に野生動物や捕食種のゆっくりに邪魔されたという例は報告されていない。 「ゆぷぷ!ま、まいしゃ!!ゆっくり!!ゆっくりできるよおぉ!!」 「れいむぅ!!れいむのなかおいしいよ!!あまあまだよ!!ゆっくりぃ!!」 もうどちらが攻め受けなのか分からない位、激しく舌を伸ばして絡めあっている。 これがモデルとなった人物同士のものなら見て喜ぶ者も多かろうが、ゆっくり同士のそれでは不快なだけである。 と、そろそろお互い皮の調子が整ったのか、舌を絡めるのを止めて再び頬擦りの姿勢に。 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆ!!」 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆ!!」 先程頬擦りしていた時とは違い、今度はリズミカルに互いの頬を摺り合せている。 これこそがゆっくり同士の交尾の本番行為である。 ああして接している頬から肉眼では見えない程極細の触手を相手の中深くまで刺し込んで生殖しているという説もある。 「ゆっゆっゆっゆっゆっ!!ま、まりしゃ!!ゆっく!!ゆっくりゃ!!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆれれれれいむうぅぅぅ!!ゆっくり!!ゆっくりしそうだよ!!」 傍目では分からないが、どうやらゆっくりれいむが攻めているらしい。 よく観察すればゆっくりまりさの方が顔が赤いし、どんどん口を大きく広げ、目が少しずつ上を向いていくのが見て取れる。 「まっまりしゃああああ!!ゆゆゆゆゆぅ!!ゆっくり……ゆっくりされていってね!!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!ゆっくりいくよ!!ゆん……んほおおおおおおおおっ!!!」 ゆっくりれいむの動きが一層激しくなったかと思うと、突然ゆっくりまりさが絶叫した。 目は完全に白目を剥き、口は耳まで裂ける程大きく広がり、涙と涎とそれ以外の体液を激しく撒き散らしている。 鼻に付く臭いは吐き気を催し、目に沁みる刺激臭。 そのままぶるり、と大きく震えたかと思うと両者の動きが一旦止まり、ゆっくりれいむだけが動き出した。 「すっきりー!!」 そして完全に動かなくなったゆっくりまりさの周りを何かを期待するように跳ね回る。 通常ゆっくり同士の交尾ではこの段階でゆっくりまりさの頭から蔓が伸び、ゆっくりまりさはそのままどす黒く朽ち果てるものだ。 だが、この完全に成熟したゆっくり同士の交尾ではそうはならない。 元々蔓を伸ばすのは、交尾に耐え切れなかった母体が種を保存する為に已む無く行う緊急手段のようなものだという説がある。 つまり、これこそがゆっくり本来の繁殖という事なのだ。もっとも、非常に脆弱なゆっくりが成熟する事自体が稀ではあるが。 数分が経過すると、それまで動かなかったゆっくりまりさに変化が起こる。 皮の表面がぼこぼこと動き出す。まるで皮の下で何かが蠢いているかのように。 と、次の瞬間 「「「「「「「「「ゆっくりちていってね!!!!!」」」」」」」 小さな声が沢山聞えたかと思うと、ゆっくりまりさの皮が内側から破れた。 無数の小さなゆっくりが少しずつ食い破っているのだ。その数はよく見られる蔓タイプの繁殖とは比較にならない。 ざっと見ただけでも数百はいる。その大量のちびゆっくりが物凄い勢いでゆっくりまりさの皮を、餡を食い尽くしていく。 ものの数分でゆっくりまりさは跡形も無くなり、数百匹のちびゆっくりが残った。 その大きさは蔓から生まれたものの三分の一程度の大きさしかない。これでは虫を捕まえる事すら難しいであろう。 それにこのちびゆっくり達は何種なのか判別が付かない。個々を分ける特徴と言える髪や帽子が無いのだ。 と、次の瞬間! 「「「「「「「「「「ゆっくりいただきます!!!!!」」」」」」」」」」 何の躊躇いも無く、傍で泣きながらゆっくりまりさが食べられるのを見ていたゆっくりれいむに襲い掛かるちびゆっくり達。 襲われるゆっくりれいむの方は、涙こそ流しているものの何も言わない。 あの親子間ですら簡単に共食いや殺し合いをするゆっくりが、ただ黙って子供達に食べられているのである。 ピラニアが牛を食い尽くすかのごとく、こちらもたったの数分でゆっくりれいむを綺麗に食べつくした。 見ればちびゆっくり達は先程の倍程度、つまりよく見られるちびゆっくり程度の大きさにまで成長していた。 更にどれも頭髪や帽子が生え揃っている。種の内訳はれいむ種とまりさ種が半々。凄まじい成長速度だ。 そうしてちびゆっくり達は思い思いの方向へと散っていく。 ある者は水溜りに飛び込んで遊び、ある者は蝶を追いかけ始め、ある者はその場で眠り、ある者は草を食べ始め、ある者は遊び始める。 以上が貴重な成熟ゆっくり同士の繁殖の一連の流れである。 お食事中の方には大変不愉快なものであったかもしれません。ですが生命の神秘というのはいつだってグロいものなのです。 YUKKURI's SEX END 作:ミコスリ=ハン ↓↓↓↓↓ここから見苦しいチラ裏↓↓↓↓↓ 最近ちょっと共通の設定(というか認識?)が広まり、 「○○は○○な設定だよね?」的なレスが増えてきたような気がして、このままではいかんと思いあえて新しい俺設定を出してみました。 既成概念に捉われずにどんどん新しい物を生み出していく姿勢も大事かなと考えたのです。 はい日本語不自由なお目汚しすいませんでした自重しますブヒヒッ。 あとこれ全然虐めてないですねすみません。
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1910.html
某頭にNをつけた八宝菜とオレンジ色の再誕する物語のシスコンが出てくるゲームをやっていて思いついた。 ※東方キャラがゆっくりより目立っているかも…いや、断定してもいいかも… ※ひらがなだけの台詞はゆっくりがしゃべっている物だと思ってね。 『ゆっくりゆきだまとまってね!!!』 ここは幻想郷。冬真っ盛りであった。そんな冬のある日の夜… 「ゆゆ!だれもいない!みんなあたいのさいきょーさにひれふしてにげたのね!」 そう言い放ったのはゆっくりちるの。チルノフとも呼ばれている。 普通野生のゆっくりは冬篭りをするので、外に出ることなどまずありえない。 しかしゆっくりちるのとゆっくりれてぃは例外だ。このゆっくりは冬に行動が活発になる。 「さあ!あたいのさいきょーさをもっとひろめるのよ!!」 そう自信満々に言ったちるのは雪の森を歩く。すると… 「ちるのなのかー」 「るーみあ!」 ちるのはゆっくりるーみあに出会った。このるーみあは夜行性のため夜に行動する。 なぜ冬なのに外に出ているかは…不明である。 「ちるのはなにをするのだー?」 「あたいはあたいのさいきょーさをもっとひろめるのよ!」 「そーなのかー」 「るーみあもついてきなさい!いっしょにさいきょーさをひろめるのよ!」 「わかったのだー」 二匹は人間の里を見つけた。二匹はあそこで「さいきょーさ」を広めようとした。しかし… 「きゅうなさかみちなのかー」 「あたいすべっちゃうよ!こういうときは…」 「どうするのだー?」 「こうするのよ!さいきょーのあたいのわざをみなさい!」 そういうとちるのは坂を転がり始めた。かなり急傾斜であるためかなりのスピードが出ていた。 「ころがっていくのかー」 るーみあも転がって坂を下ろうとしていた…その時! 「とまらないよ~~~!!!」 ちるのは叫んだ。どうやら止まらなくなってしまったようだ。 「る~みあ~!!!」 「ごめんなのだ…たすけられないのだ…」 「さいきょーのあたい!とまれ!」 ちるのは必死にもがく。が、止まらない。 「うわーーーー!!」 「だ、だれかよんでくるのだー!!」 るーみあは助けを呼びに言った。 このちるのの行動が大変な事件を引き起こすとは誰も予想していなかった… ちるのは坂を転がり続ける。 雪で埋もれた坂を転がり続ける。 ちるのの体に雪がつく。 そうしてどんどん、どんどん、巨大化していく。 いつしか直径5mの大玉になっていた。 巨大化しても止まることはない。 10m、15mとどんどん大きくなっていく… ここはゆっくりが住む森、今は冬なのでほとんどのゆっくりが冬篭りをしていた。 「ゆぅ…ゆぅ…」 「むにゃむにゃ…むーちゃむーちゃ…ちあわちぇ…」 冬篭り中のゆっくりは体を寄せ合って寝ていた。 ゴゴゴゴ…… 「ゆっ?なんのおと?」 巣の中で寝ていた親のゆっくりれいむが目を覚ます。 「おきゃーしゃん…どうちたの…?」 「ゆっきゅりねみゅれないの?」 母親がが覚ましたことに気づき子供達も目を覚ます。 「ゆゆっ!!へんなおとがするよ!おかあさんがみてくるからおちびちゃんはここでゆっくりまっててね!」 「「ゆっきゅりりきゃいしたよ!!!」」 子供達の元気な返事に安心し、母れいむは外に様子を見に行く。 れいむは巣の入り口から外の様子を伺う。すると、きめぇ丸が空を飛んでいた。 「おぉ、さむいさむい…」 「ゆゆ!きめぇまる!どうしたの?」 「おぉ、ごごごご、かくにん。」 きめぇ丸もこの音の原因を確認しようとしていた。 きめぇ丸は幻想郷最速の射命丸 文をモデルにしている。 異変があると、新聞記者として調べたくなるのであろう。 もっともきめぇ丸は新聞など書いたことは無いのだが。 「ほかのみんなはどうしているの?」 「おぉ、みんなかくにん。」 どうやらこの音はこの森中に聞こえているようだ。 森中のゆっくりが騒いでいたのであった。 「きめぇまるはなにかみつけたの?」 「おぉ、まだまだ、みつからない。」 「ゆぅ…なんのおと…」 「みんな!ゆっくりおおきなぼーるさんがころがってきたよ!ゆっくりしていないですのなかにはいってね!!!!」 そう叫んだのはゆっくりまりさであった。 「ゆゆ?ぼーるさん?」 れいむはまりさがいる方を見ている…すると、 ゴロゴロゴロゴロ…! 直径30mはあろうかと言う巨大な雪球がゆっくり達の住む森へ猛スピードで転がってきていた。 「ゆっ!?おおきいよ!!」 「おぉ、にげろにげろ!」 ものすごいスピードできめぇ丸は逃げた。れいむも急いで巣穴へ帰った。 「おきゃーしゃん、どうちたの?」 「ゆっくりできないおおきなぼーるさんがきたんだよ!おちびちゃんはぜったいそとにでちゃだめだよ!」 「「ゆゆ!?ゆっくちできにゃいの!?」」 ゆっくりできない…それはゆっくりにとっては一番の恐怖である。 「おきゃーしゃん…どうすればいいの…?」 「おかあさんがちゃんとまもってあげる!すりすりしてぼーるさんがとおりすぎるのをまってようね!」 「「ゆっくちりきゃいしたよ!!」」 巨大雪球がこの森を突っ切ることは森中のゆっくり達が理解していた。いつしか森中は大騒ぎになっていた。 「すからでたらきけんだよ!!」 「ゆっくりできないんだねーわかるよー」 「らんしゃまがまもるからちぇんはゆっくりしててね!」 「わかったよーちぇんはゆっくりしてるよー」 あるところでは必死に自分の愛するものを守ろうとした。 「う゛ー!さくやぁーー!!れみりゃのこーまかんはだいじょうぶなのぉー!?」 「おぜうさま!こーまかんはつぶれませんわ!ちゅーごく!」 「じゃお?(何か用ですか?)」 「ぼーるがここにこないようになんとかしなさい!」 「じゃお!?じゃおじゃお!!(え!?いくらなんでも無理です!!)」 「つべこべいわないの!できないならあなたのすきなからからさんはおあずけよ!」 「じゃ、じゃお!じゃお~ん…(そ、それだけは!わかりました…)」 あるところでは辛いものをお預けされまいと一匹のゆっくりが巣の外に出た。 「みょん!ゆゆこさま!なにをしておられるのですかみょん!」 「こぼね!ぼーるがくるからごはんをくちのなかでほかんするのよ!」 「じゃあなんでもぐもぐしてるんですかみょん!」 「こ、こぼね…そ、そうよ!ぼーるにつぶされてただしんじゃうのもいやだからさいごはすきなことをいっぱいしてしにたいの!!」 「ゆゆこさま!ただごはんたべたいだけみょん!!」 「ようむ!それはちがうわ!わたしは…」 あるところでは様々な理由をつけて冬篭り中の食糧を食べようとしているゆっくりがいた。 「おいィ!?このままでは森が雪球で寿命がマッハなんだが…」 「あなたはすのいりぐちをみはりなさい!!!」 「キャーイクサーン!」(サーイエッサー的なもの) 「だが下段ガードを固めた謙虚な天ゆっくりに隙は…」 「ぶろんこ!うるさいわよ!キャーイクサーンくらわせるわよ!」 「調子こいてすいまえんでいた」 あるところでは謙虚な天ゆっくりが調子に乗っていた。 こうして森中が騒いでいるうちに、雪球は森へ近づいていた…そして!! バキバキバキッ!!! 「ゆーーーーっ!!!」 「「きょわいよおきゃーしゃん!!」」 「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」 「だいじょうぶだよー!!わかるよー!!」 「う゛ーー!!ぼーるさんがきたどぉーーー!!」 「おぜうさま!おちついてくださいませ!!」 「じゃお!じゃお!(ちょっ!おぜうさま!踏んでます!)」 「おいィ!?ちょとsYれにならんしょこれは…」 「ギャーイクサーン!!!」 「こら!うろたえるな!」 木や岩は巻き込まれ、雪球が通ったところは何もなくなっていた。 これで平穏が戻った…と思われたが… 「む、むきゅ!ぼーるさんはにんげんさんのすむさとへころがっていっているわ!」 とある群れのゆっくりぱちゅりーが言い放った。 この森のゆっくり達は人間の里と有効な関係を築いていた。 ゆっくり達が作物を食べる虫や雑草を食べることで、作物は無事に育つ。 そのかわり、人間達はゆっくりの住む森を荒らさない、と言うことを約束していた。 ゆっくりと人間の里は共存していた。どちらかが衰退すれば、もう一つも衰退してしまう。 「む、むきゅ…どうすれば…」 ぱちゅりーは転がる雪球を見ながらつぶやいた…すると、雪球に2つの影が近づいていた。 その2つの影は、人間の里の寺子屋で教師をしている上白沢 慧音。 そして命蓮寺の僧侶、聖 白蓮。 この二人がこの雪球のことを聞きつけ、人間の里の人々の期待を一心に背負い、雪球を止めにきたのだ。 「それにしても大きな雪球だな…」 慧音がそう言い放ったときには、雪球の大きさは直径50mは超えていた。 「だが今日は満月の日。ワーハクタク化した私ならこの程度は…」 と、慧音が油断をしたその時、 「アッー!!」 慧音は雪球に巻き込まれ、角だけを出す形となってしまった… 「ああ、なんと無念なハクタク…」 白蓮は後ろで哀れんだ。 「この災厄を、私の手で取り除いてみせる!いざ、南無三ー!!」 大魔法「魔神復誦」 白蓮はスペルカードを使い、雪玉に突っ込んでいった。が、 「南無三ー!?」 白蓮も雪球に巻き込まれてしまった。 人間の里の頼みの綱は切れてしまった。人間の里の人々は絶望してしまった。 そのころゆっくり達は村の入り口付近に集まっていた。人間の里の様子を見に来たのであった。 このままでは人間の里が雪球に潰されてしまう。ゆっくり達は必死に考えた。 すると、一匹のゆっくりぱちゅりーが案を思いついた。 「むきゅ!ひらめいたわ!ちるのをつれてきて!!」 「ゆっくりわかったよ!!」 ゆっくり達は氷の妖精・チルノを連れてきた。 「来た!」「メイン⑨来た!」「これで勝つる!!」 「ぶろんこ!うるさいわよ!びりびりするわよ!」 「おいばかやめろ…いくのビリビリで私の寿命がマッハなんだが…」 「ふぁぁ…ゆっくり達が最強のあたいに何の用?」 「ちるの!こおりさんでじゃんぷだいをつくってほしいの!」 「…何で?」 「あれをみて!」 ゆっくりぱちゅりーが指す方向へチルノは目をやる。そこにあったのは角と羽が生えた雪球。 「うおー!でっけー!!」 「ぼーるさんをほおっておくと、にんげんさんがゆっくりできなくなっちゃうんだよ!とまらないからじゃんぷさせてとびこえさせるんだよ!」 「なるほど…最強のあたいにまかせなさい!!」 氷符「アイシクルフォール」 チルノはスペルカードを使い巨大なジャンプ台を作っていく。そうしている間にも雪球は迫る。 「ゆゆ!ぼーるさんがこっちにきたよ!」 「ちるの!ゆっくりしていないではやくつくってね!!」 「分かってるよ!もう少しだから!!」 「つぶされちゃうよー!わかるよー!!」 「ちーんぽ!ちん!(間に合わないよ!)」 「こんなのとかいはじゃないわーーー!!」 「ありす!ここであきらめたらしあいしゅうりょうだぜ!!」 「皆!出来たよ!ジャンプ台から離れて!」 ゴロゴロゴロゴロ……ドーン!!! 「ゆぅぅ!!」 「うわ!すごい音!」 轟音をたてて雪球は宙を舞った…そして… 「むきゅ!にんげんさんのさとのむこうにちゃくちしたわ!」 「「「ゆわーい!!ゆわーい!!」 ゆっくり達は歓声をあげた。 「やっぱりあたいってば最強ね!!ふぁぁ…あたいはもう帰るね。ばいばい。」 そう言うとチルノは帰ってしまった。 人間の里がつぶれずに済み、喜ぶゆっくり達。しかし… 雪球は止まらず、ある所へ向かっていた… それは、妖怪の山であった。 妖怪の山に迫りくる雪球を止めようとするある妖怪がいた。 その名は河城 にとり。そして、ゆっくりにとり。 この二匹が早朝、川でキュウリを洗っていたところ、転がってくる雪球を見たのであった。 にとりはスペルカードを構える。そして一言。 「にとり。朝御飯はキュウリを食べようね!」 「ゆっくりたべようね!」 河童「のびーるアーム」 にとりは超巨大なのびーるアームを繰り出した。そして雪球にぶつける。 一度は止まったかのように見えた。が、 立派な死亡フラグを立ててしまったにとりの結末は見えていた。 ガガガガガ… 「くっ…この雪球…重いよ…」 「ゆっ!ゆっくりがんばってね!!」 ガガガガ…ギギギギ… のびーるアームが悲鳴をあげる。 「も、もうだめ…」 「ゆゆっ!あきらめちゃだめだよ!」 「にとり!早く逃げて!」 「にとりをおいてゆっくりなんてできないよ!」 「もう!この分からず屋!」 ドン!! にとりはゆっくりにとりを蹴っ飛ばした。 「ゆっ!なにするの!ゆっくりやめて…」 「ごめんね。」 そういい残したにとりは雪球に飲み込まれていった。 「に、にとりーーーーーーー!!!」 ゆっくりにとりは叫び、その場で泣き崩れてしまった。 「おぉ、でかいでかい。」 「そうね…ただの雪球じゃないわ。」 雪球を見て語る、射命丸 文と文の飼っているきめぇ丸。 その雪球とは、角、羽(?)、手が生えた雪球。 「これはスクープになりそうね…」 「おぉ、しんぶんしんぶん。」 「そうね。今日の『文々。新聞』のネタはこれね…」 雪球の写真も何枚か撮り、新聞を書くため家に戻ろうとしたその時! 「おぉ、こっちくるこっちくる!」 「……え?」 雪球はかなりの急斜面である妖怪の山をものすごいスピードで登っていった!! 「ちょ…ウソでしょ!?」 「おぉ、こわいこわい…」 きめぇ丸が本当に怖がっている。 たくさんの木々をなぎ倒し、巻き込み、雪球の通った道は何もなくなっていた。 「おぉ、ぶつかるぶつかる!!」 「おっと!!危ない…」 文は間一髪のところで雪球をかわした。 「ふぅ…通り過ぎたならもう安心ね。早く新聞を書かないと…」 「おぉ、いそげいそげ。」 雪球は山頂まで辿り付こうとしていた。 山の上の守矢神社もパニックに陥っていた! 「かなこさま!このままではゆっくりしんこうできなくなります!」 「わかってるわ!ゆっくりさなえ!早苗。奇跡の力でどうにかできない?」 「ど、どうにかって…諏訪子様…」 「あーうー…こればっかりはどうにもならないなぁ…」 「ゆっくりあーうーできないの?」 「大丈夫!早苗が何とかしてくれる…」 「驚けー!!」「ゆっくりおどろいていってね!!」 「あの化け傘…御柱食らわせてやろうか!?!?」 「げげ!ゆっくりこがさ!逃げるよ!!」 ピューン!! 「小傘さんはなんでここに来たのでしょうか…?」 「さあね。あの妖怪早苗のことが好きみたいだからね。きっとかまってほしかったんだろう。」 「あーうー!そんなことより雪球だよ!」 「そ、そうだった。よし早苗。奇跡の力で止めてこい。」 「え…?いや…」 「止めてこい。」「ゆっくりとめてきてね!!」 「ちょっと…」 「止めてきてね。」「あーうー。とめてきてね!」 「はい…」 泣く泣く早苗は神社の鳥居の前に立つ。 「うわぁ…大きい…」 もう雪球はさまざまなものを巻き込み、100mは超える大玉となっていた。 早苗の10m手前まで来ていた。 「こうなったら…奇跡の力で止めてみせる!」 奇跡「ミラクルフルーツ」 スペルカードを掲げたその瞬間!! ゴゴゴゴ… 「と、止まった…止まった!」 奇跡は起こり、雪球は静止した。早苗の顔の3cm手前で止まった。 鳥居も巻き込まれず、守矢神社は無傷で済んだ。 が。 ゴゴゴゴ… 「え?」 雪球は、もと来た道を逆走し始めた… 「奇跡じゃなかった…ただ…失速しただけだったんだ…ハハ…」 早苗は虚ろな目で神社へ戻っていった。 「おぉ、できたできた。」 「さあ、早速幻想郷中に新聞を配達するわよ!」 「おぉ、りかいりかい。」 文たちが外へ出て新聞配達に行こうとしたその時!! ゴロゴロゴロゴロ…ドガーン!! 「おぉ?なんのおとなんのおと?」 「い、今『ドガーン』って言ったよね…」 文は後ろを振り向いた… 「ギャーーーーーッ!私の家がぁぁぁぁっ!!!!」 「おぉ…まっさらまっさら…」 見事に文の家は無くなっていた。そして雪球が見える。 「文様ーーーーっ!ただいま戻って…ええっ!?」 徹夜で見張りをしていた椛が帰ってきて驚愕する。」 「あの…家は…」 「椛…今日から『幻想郷に泊まろう!』のコーナー設立よ…」 「居候ですか…」 文々。新聞 第○○号 「突如出現!妖怪!?超巨大雪球!!」 本日明朝妖怪の山付近に超巨大雪球が出現。 角、羽、手が生えていたので新手の妖怪の可能性あり。 八雲 紫氏も今は冬眠中なので、スキマ送りも不可能。 射命丸 文氏の家を含め何件か巻き込まれた模様。 最後の一文は、急いで付け加えられた感があったと言う。 この新聞は幻想郷中に配達され、幻想郷すべての住民がこれを知ることとなった。 そして、この新聞を見て慌てる者がいた… 「慧音…今助けてやるからな!」 不老不死の蓬莱人、藤原妹紅は雪球を追っていた。 自分のよき理解者である慧音が危険な目に遭っている。これをほおって置くわけにはいかない。 雪球を追っているうちに、何かの集団に出会った。 「あれは…ゆっくりるーみあ一匹と、ゆっくりちるのとゆっくりれてぃの大群!?」 異常な光景だった。しかもそのゆっくり達はとても慌てていた。 「いそぐのだー!!」 「くろまくのわたしにははやすぎるわ…」 「あたいつかれちゃったよ!」 「だめなのだーー!なかまがぴんちなのだー!!」 そのるーみあはあの雪球のちるのを助けるために仲間を呼びに言ったあのるーみあであった。 「仲間がピンチ…どういうことだ?おい!そこのゆっくり!」 「なんなのだー?」 「お前達、何をしているんだ?こんな朝から。」 「ちるのをたすけるのだー!」 「ゆっくりちるのをか?なんで?」 「さかみちをころがってぼーるさんになったからたすけなくちゃなのだー!」 「あれの中に仲間がいるのか…ちるの、れてぃ、冷たいのは大好きか?」 「だいすきだよ!ゆきさんもおいしいしかきごおりさんもおいしいよ!!」 「カキ氷…?そうだ!お前達は先に行っていろ!」 「そーなのかー」 妹紅は人間の里でとあるものを買った。 ゆっくりるーみあ達は雪球に追いつく。 「みんなでたすけるのだーー!!」 「「「えい、えい、ゆーーー!!!」 「あれ?ゆきだまがとまってるのかー?だれかいるのかー?」 雪球は二人の影が止めようとしていた。 一人は厄神。鍵山 雛。 文々。新聞を見た時、最愛のにとりが危険な目に遭っていることを知り、すぐに飛んでいった。 「今助けるわ、にとり…」 雛は自分の体を超高速回転させ雪球にぶつけていた。愛の力はすごいものである。 そしてもう一つの影。それは雲居一輪であった。入道の雲山が雪球を止めている。 命蓮寺で白蓮がいないことに気づき、探し回っているうちに、文々。新聞を見て白蓮の危機を知った。 毘沙門天とネズミはどこかに行っているし、傘の妖怪もいないし、幽霊船長も鵺とどっかへ行ってしまった。 よって、今白蓮を助けられるのは一輪しかいなかった。と言うよりひそかな思いを持っていた一輪にとっては大チャンスであった。 「これでとどめだ!!!」 忿怒「空前絶後大目玉焼き」 「にとりぃぃぃぃぃぃ!!!!」 創符「流刑人形」 ドガガガガガガ!!!!!! ズズーン… 「と、とまったのかー!!」 「ちるのをたすけるよ!!」 「ん?雪球が止まってる!?」 妹紅が遅れてやってきた。 「もこたんなのかーひなといちりんがとめたのだー」 「あの厄神と入道使いか…分かった。仲間を助けるぞ。ちょっと待っていろ。」 そういうと妹紅は雪球の上からあるものをかけた。 それはイチゴのシロップであった。 ゆっくりはゆっくりめーりんを除き甘いものを好む。ちるのとれてぃは甘くて冷たいものを好む。 普通のゆっくりは冷たいものは寒いものとされるのでアイスなどはあまり食べない。 しかしちるのやれてぃは冬に強い。普通のゆっくりとは逆に冷たいものを好むのだ。 「さあゆっくり達!ごちそうだ!!!」 「「「ゆっくりたべていってね!!!」 ちるのやれてぃが雪球にかぶりつく。 「むーしゃむーしゃ、あたいしあわせーー!!」 「くろまくもしあわせー!!」 「にとり今助けるからねにとり…」 雛は自分の体を回転させ雪球を削る。人間ドリル…いや、厄神ドリルであろうか。 ((一輪。わしは少し疲れてきたぞ…)) 「だめよ!姐さんを助けるまでには休めないわ!!」 自分の入道を自分の欲望のために使う一輪… 「慧音!どこだ!慧音!!」 妹紅は慧音を探す。すると… 「あれは!!」 見覚えのある角が。まさしく慧音だ。 「慧音!今引っ張りだしてやるからな!!!」 この雪球は木や木造住宅を巻き込んでいた。 もしここでスペルカードを使ってしまえば、炎でいろいろな物が燃えてしまう。 慧音に燃え移ってしまう可能性があるからだ。 角をフルパワーで引っ張る妹紅。そして! スポン!! 「う、うう…妹紅…角を引っ張らないでくれ…」 「け、慧音!大丈夫か!?怪我は無いか!?!?」 「あ、ああ。大丈夫だ…ありがとう。妹紅…」 「慧音…良かった…」 妹紅は無事慧音を救い出すことが出来た。 「にとり!にとり!!」 「ひ、雛…?助けてくれたの…?」 「そうよ!あなたが死にそうだから助けに来たのよ!!」 「雛…ありがとう…やっぱり雛は厄を吸い取ってくれたんだね…」 「にとり…////」 雛も無事救出することが出来た。 「姐さん!しっかりしてください!!」 「ああ、私の目の前が光に満ちる…」 「ボケてないでしっかりしてください!!」 「一輪…もう少し上手いツッコミはないの?」 「ないです!もう…ふざけないでください…」 白蓮はなぜかボケた。 「あたいもうおなかいっぱいだよ…」 「くろまくもきついわよ…」 一方ゆっくり達は苦戦していた。この雪球は土や木まで巻き込んでいたため味も美味とは言えなかった。 「もうだめなのか…」 るーみあがあきらめたその時! 「むーしゃむーしゃ、あたいしあわせー!」 雪球の中から一匹のゆっくりちるのが現れた。そう、すべての元凶であった。 「るーみあ!さいきょうのあたいのおかげでぼーるさんとまったよ!」 「そーなのかー」 「ちるの!かってにそとにでちゃだめでしょ!たくさんのきさんやおうちさんをこわしたじゃないの!」 「れ、れてぃおかあさん…ゆっくりごめんなさい…」 「くろまくはこころがひろいからこんかいはゆるすわよ!!」 「アハハ…許しちゃうんだ…私のにとりをこんな目にあわせたのに…!!!」 「雛…無事だったからいいよ…」 「しかし、ハクタクのお前や一番最近の異変の元凶であるお前が雪球ごときを止められないとは…」 「見くびっていたんだよ…あんなに強いとは思わなかった…」 これにて一件落着!かと思いきや。 「慧音。お前手に何持ってんだ?」 「ん?なんだこの帽子。葡萄のついた……」 「「「「!!!!!!!!!!!!」」」 「もこたんどうしたのかー?」 「お前ら…手伝ってくれないか?神様が死にそうなんだ…」 「わ、わかったのだー」 そのころ雪球の中では二人の神様が死に掛けていた。 その二人とは秋静葉と秋穣子であった。 文々。新聞にも「射命丸 文氏の家を含め何件か巻き込まれた模様。」と書いてあった。 不運にも秋姉妹の家は雪球に巻き込まれてしまっていたのだ。 「ねえお姉ちゃん…私達このまま死んじゃうのかな…」 「きっとそうよ…私たちのこと、誰も気にかけてくれないもの…」 「お姉ちゃん…寒いよ…眠いよ…私…先に逝ってるね…」 「地獄に落ちないといいわね…穣子…後ですぐ行くから…」 「うん…お姉ちゃんと死ねて、私嬉しいよ…」 「私もよ、穣子…安らかな眠りを…」 きょじん「うー☆」 「妹紅!なんだそのスペルカードは!」 「わ、私じゃない!今のは…」 「うー!こーまかんのおぜうさまがたすけにきたどぉー!」 妹紅に良く似たスペルカードをはなったのはゆっくりれみりあであった。しかも、 「れみりあ。私は日光に当たると灰になるの。そんなに早く行くと何かの拍子に日光にあたってしまうわ。」 本物の紅魔館の主人、レミリア・スカーレットの飼っているれみりあであった。 「れみりあ!おぜうさまがたすけたんだどぉー!」 「よしよし。これで幻想郷中の焼き芋は紅魔館の物ね。」 「…レミリア。なぜここに?」 「あら、あなたは人里の寺子屋の…散歩よ。そうしたらたまたま見かけたものだから…そうしたられみりあが急に雪球に行ったから…」 「うっうーうあうあ♪ひとだすけはいいことだどぉー☆」 「あなたが助けてくれたの?」 「そうだどぉー☆」 「ならなにかお礼しないと…そうね。お芋一年分はどう?」 「うー☆すいーとぽてとつくってもらうんだどー☆」 この後、紅魔館にスイートポテトがあふれかえったことは言うまでも無いだろう。 完…と思いきや。 雪球の中に全身オレンジ色で青いズボンを履いた謎の動物と謎の仮面が巻き込まれていることは誰も知らなかった… 今度こそ完 作者 SDC(早苗大好きクラブ)会員番号518-37A番 追記 ※作者が始めてやったゲームキャラが幻想入り…新作日本版で出ないかなーー。 逆襲のシャアとは似て非なる作品ですねw -- 名無しさん (2011-06-09 16 00 16) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2311.html
「う~あづい~・・・」ゆっくりれみりゃがだれている。 今、幻想郷では諸般の事情から電力が不足しており「欲しがりません秋までは」のスローガンの元、絶賛節電中。 ここ、こうー♪まかんでもエアコン使用禁止令が出てしまったのだ。 「おぜうさま、そんなだらしないことでは瀟洒なゆっくりにはなれませんよ」ゆっくりさくやがたしなめる。 「エアコンが使えなくてもゆっくり涼む方法はあります。まずは水風呂に入りましょう」 れみりゃを水風呂に入れると、風呂上がりに爽快バブシャワーを全身に塗る。 「う~♪ひえひえ~♪」 「仕上げよ!めーりん、ペットボトルの水持ってきて!」 「じゃおっ!了解!」冷蔵庫の前に立つめーりん。 「違ああああう!そこじゃない!」 さくやのナイフがめーりんの帽子に刺さる。 「ちょ、帽子に少女ゆっくりを仕込んでなかったら永遠にゆっくりしてたよ!」 「冷蔵庫の正面に居たら扉を大きく開けなくちゃならないでしょ!側面に立って開け幅を小さくしなきゃ」 「あっ、そうか」 「取る前にどこに何があるかイメージしてから素早く取るのよ」 「じゃおっ!」めーりんの三つ編みがヒュンヒュンと素早く取り出す。 仕上げにペットボトルの水をれみりゃにかける。 「う~!ちべたあぁぁぁい!」 れみりゃの体をバスタオルで微妙に水滴が残る様に拭く。 すかさず扇風機の前に座るれみりゃ。ドロワ一枚の姿はカリスマブレイクにも程があるがこのさいそんな事は言ってられない。 爽快バブシャワーの冷んやり感とさらさら感が風による気化熱冷凍法の効果をアップさせる、しかし水が乾くと風はむしろ温風に変わる。 さくやはそこでおもむろに扇風機のスイッチを切った。 「う~なんでぇ~」 さくやは霧吹きでれみりゃの体を湿らせると、めーりんは冷凍庫から凍ったペットボトルを扇風機の前に置いて再び扇風機のスイッチを入れた。 「うー!」 再び体が冷んやりし始めた上に風そのものも冷んやりして来た。 「おぜうさま、ペットボトルに足をつけてみてください」 「足が冷えれば全身も冷えてきますよ」 「う~♪涼しい~♪」れみりゃがようやくゆっくりしはじめると 「うー!さくやー!氷が溶け始めたよー!」 子供プールに氷を入れてつかっているふらんが叫ぶ。 「あっ!いもうとさま!しかしもう氷は・・・」 「そんなことよりおうどんたべましょう!」 ざるうどんを抱えためーりんが入って来た。 「う~・・・でもぬるいんじゃ・・・」 シャキーン! 「冷たーい!」 「これも仕上げに冷やしたペットボトルの水で締めてますからね、コシが違いますよ!」 「めーりん、ぱちゅりー様は?」 「アイスノンの上でこあくまが選んだホラー小説を読んでるわ」 見ると疲れて眠っているこあくまの羽はそれでも緩やかにぱちゅりーに風を送っている。 お腹が膨れたふらんも、ようやく落ち着いたれみりゃも寝付いたようだ。 「私たちもそろそろゆっくりしましょうか・・・」 「そうですね~・・・」 さくやとめーりんはのろのろと冷蔵庫に向かう。 「ゆふぅ~冷えたシリコンのPADはゆっくりできるわねぇ~・・・」 「めーりんはこのアイスノンでシエスタするよ・・・」 「それじゃゆっくり・・・」 「していってね~」 zzz... 夏は知恵を絞ってゆっくりしていってね!!! 名前 コメント