約 651,593 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/996.html
種付けゆっくり・前編 ある山のふもとに大きな村があった。その村の人々は主に農業により生計を立てていた。 しかし近年山のゆっくりが増え、村の畑を荒らしに来ることが多くなった。 村の人々はあらゆる手段を用いたが、ゆっくり達の数が多いために思うように行かなかった。 今日も村恒例のゆっくり対策会議が行われた。 畑を荒らしに来るゆっくりの対策を練るのであるが、今回は少し普段と違う。 最近村に越してきた虐殺お兄さんも会議に加わっているのである。 「今までこの村では様々な手段を講じてきたが、どれも良い成果はでなかった。 畑に罠を仕掛けるのは当然として、ゆっくりを駆除する山狩り等も行った。 それでも奴らは減らない。今の時期はともかく冬前までには駆除したい。何か良い方法はないものだろうか?」 村長はそう尋ねた。 「この村は森に囲まれていて、地の利はゆっくり達にあります。普通に罠を仕掛ける等ではうまくは行きません。 山狩りを行うにしても、ゆっくり達が散らばって逃げてしまえばそれまでです。」 村の人々も分かってはいたが、そこを指摘されて皆渋い表情をしていた。 「しかし」 お兄さんは続けた。 「手が無い訳ではありません。」 皆がどよめいた。 「この辺りのゆっくりを普通に駆除するのは非常に厳しいです。全滅させるとなると不可能です。」 村の人々は 「ではどうすれば良いんだ?このまま放っておけとでも言うのか!?」 お兄さんはさらに続けた。 「減らせないなら逆に増やせば良いんです。つまりゆっくり達を繁殖させるんです。」 その場に居た全員が顔を顰めた。 お兄さんは気にせず話を続けた。 「例えば成体ゆっくりが100匹いたとしましょう。100匹がそれぞれつがいになった場合 にんっしんするゆっくりは50匹になります。 残りの半分はにんっしんしたゆっくりの世話を行います。それがゆっくりの繁殖の基本です。 では残りの50匹もにんっしんしたらどうでしょう?」 皆ははっとした。 「世話役のゆっくりが居なくなるので子供が無事生まれる確率が極端に下がりますし、 にんっしんしたゆっくりも無事に過ごせる確率が下がります。」 「理論上はそうなるだろうが、どうやって全てのゆっくりをにんっしんさせるんだ? ゆっくりありすを使えば出来なくは無いだろうが、この辺りには殆ど生息してないぞ。」 「それについては良い方法があります。適当なゆっくりが3匹も居れば十分です。 あとは加工所に協力をしてもらえば大丈夫です。」 「ではどんな手を使うのだ?」 「ゆっくりを改造して野に放つだけです。 ゆっくりは敵意のないほかのゆっくりに対して、頬を擦り合うという習性があります。人間で言う握手の様なものです。 改造ゆっくりはその際に相手のゆっくりに精子餡を染み込ませます。 交尾とは違い精子餡が体内に到達するのに2日弱掛かりますが、確実ににんっしんさせます。 また、改造ゆっくりと頬擦りしたゆっくりも、改造ゆっくりと同じ性質を持つようになります。 ちなみにこの性質に変化する時間は、頬擦り後5~10秒程度ですので、群れ全てに広がるのには時間は掛かりません。 また、にんっしんまでの時間は2日弱ですが、にんっしんさえしてしまえばその後は早いです。 加工所仕様のゆっくりの様に、子供の量も孵化までのスピードも通常の3倍以上となります。 植物型であれば20匹程度、動物型であれば8匹程度の子供が急速に成長します。 大半が子供の成長に母体が耐えられずに死んでしまいます。 仮に耐えられて子供が孵化できても、孵化直後に改造ゆっくり化した親ゆっくりに触れてしまう為、 1~2日後に蔦を生やして黒ずんで死にます。そのショックで親ゆっくりも死んでしまうかにんっしん不能になります。 大体1週間もあれば山のゆっくりの大半が死滅します。」 村の人々は信じられないと言う顔をしているが、他に良い案もない為お兄さんの案を採用した。 「ではその案で行こう。今すぐにでも取り掛かれるのかね?」 「加工所にはこれから私が出向いて必要な機材を借りてきます。ゆっくりの調達はゆっくり達が寝静まった頃に行いましょう。 ゆっくりが寝ている内に処置をして、夜の内に巣に戻しますのでその時は協力お願いします。」 具体的な内容も全て決まった為、ゆっくり対策会議はそれで終了した。 その後お兄さんは加工所に行き必要な機材を用意した。 そしてその日の夜に村人2人を連れてゆっくりの生息地へと向かった。 生息地に着いた3人は早速ゆっくり達の巣を探した。 巣は程なく見つかった。その中でつがいになっていないものを探した。 つがいでないゆっくりの方が、他のゆっくりと接する機会が多い為である。 最終的にまりさ種とれいむ種の成体ゆっくりを2匹ずつと、それぞれ別の巣の子ゆっくり2匹の計6匹を持ち帰る事にした。 それらのゆっくりに麻酔を打ち、絶対に起きない状態にしてお兄さんの家に持ち帰った。 お兄さんは早速処置に取り掛かった。また、手伝いの2人も処置を手伝う事になった。 処置自体は割と簡単な作業だった。3種類の妙な色の液体を注射した後、機械でゆっくりを1分間振動させ、 薬液に2分程浸し、ゆっくり用乾燥機で乾かした後に小麦粉と薬を混ぜた粉をつけて傷付けない様に揉む。 10分程して表面がほん少しだけ湿ってくれば完了である。 処置が終わったゆっくりを巣に戻しに行く。時々ゆっ、ゆっ、と声が漏れるが、麻酔の為起きる様子は無い。 巣にゆっくりを戻し、巣のカモフラージュ等も元通りにした後、村に戻り、それぞれ家に帰る。 あとは数日後に出る結果を待つだけである。お兄さんは今から楽しみでしょうがない。 「「「「全滅まで何日掛かるかワクワクするぜぇえぇぇ!!今からテンションあがってきたぁああぁぁぁああ!!! フォォォォオォォォ!!!!!」」」」 お兄さんの夜はまだ長い・・・。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/550.html
※虐待なのかよくわからない領域に突入しつつあります ※この作品はfuku1976.txtの続編です 訳の分からない追跡を受けた翌朝、目を覚ましたまりさが恐る恐る外の様子を伺うと、そこには20人もの男たちがじっと立っていた。 そして、相変わらずまりさを何の感情も感じさせない表情で凝視し続けている。 「ゆうううううううううううう!!またふえてるよおおおおおおおお!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しかし、まりさは今から自分とれいむの分の餌を取ってこなければならない。 特に何をされるわけでもないが、また延々と追跡されることになるのかと思うと少々憂鬱な気分になってくる。 とは言えにんっしん中のれいむにえさ集めを変わってもらうわけにも行かない。 「ゆぅ・・・」 結局自分が行くしかないという結論に達したまりさは、ため息をつくとゆっくり巣を出て行った。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そして、予想通り20人の人間たちもまりさを追いかけて歩き始めた。 まりさが虫さんを探しているときも、手近な葉っぱを千切っているときも40の瞳はまりさを凝視し続ける。 食料集めの邪魔をすることは一切ないし、自分やれいむに危害を加えるつもりもないようだが、これはあまりにも鬱陶しい。 「ねえ、おじさんたち!いいかげんにしてよ!これじゃゆっくりできないよ!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「ゆっ!?またふえてるよおおおおおおお!!」 気がつけば人間の数は25人。勿論、まりさはその数字を正確に把握してはいないけれど、意味もなく増え続ける人間には言葉にならない薄気味悪さを感じずにはいられない。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しかも、これだけ集団になってやっていることがただひたすらまりさを凝視するだけなのだ。 いっそのこと襲い掛かってきてくれたほうがいくららが気楽かもしれない。 そんなことを考えながらも、何とか意識しないように餌探しを続ける。 「ゆ!・・・かまきりさんみつけたよ!まり~さ~のおな~は~はゆっく~りできる~よ~♪」 普段はこんな奇妙な歌を餌探しの最中に歌ったりしないのだが、今日ばかりはそうでもしないとやってられない気分だった。 その頃、れいむもまた非常に落ち着かない気分を味わっていた。 れいむとまりさの巣は、昔人間が倉庫に使っていたもので入り口かられいむたちの部屋までの通路は距離10m、幅2m、高さ2mと破格の大きさ。 更にその奥にあるれいむたちの部屋は通路と同じ高さに加えて6m×6mもの広大な空間になっていた。 人間でさえちょっとうらやましいと思ってしまうほど大きな部屋なのだが、今は狭苦しくなってしまっている。 何故なら・・・壁際に25人の男たちがずらりと立ち並んでいるからだ。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 当然、一人たりとも声を発することはなく、ただ淡々とれいむを凝視し続けている。 「ゆぅうううううう・・・」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 れいむが唸ろうが何をしようがその男たちはただじーっと視線を送り続ける。 「これじゃゆっくりできないよぉ・・・」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そんなれいむの抗議なんて最初からなかったかのように男たちはひたすられいむを見つめ続ける。 「おじさんたち、どおしてこんなことするの!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しつこいようだがれいむの抗議なんてお構いなしに男たちは凝視を続ける。 「・・・なにかいってよね!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そう言われて何かを言うくらいなら最初から喋っている。というわけで、やっぱり男たちは黙ってれいむを凝視する。 「いいかげんにしないと、れいむおこるよ!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 別にゆっくりが怒ったって何も怖くない。そんなわけで、男たちは(略 「・・・ゆうううううう!またふえてるううううううう!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 気がつけば男たちの人数は30人に達していた。 しかし、人数が増えたからと言って何をするわけでもなく(略 まりさが巣に戻ってくる頃には男たちの頭数は50人に達していた。 そして、まりさが連れ帰ってきた男たちもちょうど50人。 『・・・・・・』 「まりさあああ・・・もうやだあああああ・・・!」 「ゆ!れいむ、がまんだよ!」 確かに人間たちは何もしてこない。ゆっくり以上にゆっくりしているだけだと言っても過言ではないだろう。 しかし、鬱陶しいことになんら変わりはない。 本当に鬱陶しいのだ。 ただただ鬱陶しい。 きっと、他の誰に話しても理解してもらえないだろう。 害がないなら良いじゃないか。そう言われるかもしれない。 けれど、それでもやっぱり鬱陶しいものは鬱陶しい。 「でも・・・でもぉ・・・」 「れいむ、ゆっくりしっかりしてね!出ないとゆっくりしたあかちゃんがうまれないよ!」 「ゆぅ・・・・・・」 れいむはもともと精神的にもろいのだろう。 まりさが必死で励ましても、弱りきった笑みを返すのが精一杯だ。 『・・・・・・』 そんな2匹の心温まるやり取りを見ても、折り重なるようにして巣の中に入った男たちは沈黙を保っている。 その200の瞳はただ淡々と2匹の姿を捉え続けるだけだった。 「う、うばれりゅ・・・!」 翌朝、まりさが目を覚ますとすでにれいむの陣痛が始まっていた。 早すぎる気はしたがれいむがそう言っている以上、無視するわけにはいかない。 まりさは急いであらかじめ集めておいたやわらかい葉っぱや藁をれいむの産道から少しはなれたところに敷き詰め、その後ろでじっと待ち構える。 これなら勢い良く飛び出してきた赤ちゃんが壁に叩きつけられることはないし、床に落下したときのダメージも殆どなくなるはず。 『・・・・・・』 そんなゆっくりらしからぬまりさの利口な行動を見る人間たちの瞳は・・・やはりいつも通りだった。 どうやら人数も増えていないらしく、部屋の様子は昨日とほとんど変わりない。 「ゆうううううう・・・ゆううううう!!」 「れいむ、がんばって!ゆっ!ゆっ!ゆーっ!だよ!」 『・・・・・・』 有無の苦しみで意識を手放しそうになるのを歯を食いしばって耐えるれいむ。 まりさはそのそばでどこで覚えたのかも分からないラマーズ法を伝授する。 そして男たちはいつも通り2匹を凝視している。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆー!」 「れいむ、あかちゃんがみえてきたよ!」 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅー!」 「ゆぅ?」 ついに産道から顔をのぞかせた赤ちゃんの目がきょろきょろと動く。 「あかちゃん、まりさがぱぱだよ!」 「ゆ、ゆうううううううう!!」 スポンッ!と軽快な音を立てて飛び出した子どもはゆっくりまりさ。 親まりさに勢い良くぶつかると、柔らかい葉っぱの上に無事着地した。 「ゆっきゅりしちぇっちぇね!」 可愛い初めての我が子の産声。 「「ゆっくりしていってね!」」 れいむは痛みをこらえて、まりさは万感の思いを込めてその言葉を返す。 『・・・・・・』 しかし、男たちはいつも通り一家を、いや両親を凝視し続けるだけだった。 そんな男たちにかまっている暇のないまりさとれいむ。一方、赤ちゃんまりさはそこにいる100人もの人間に興味津々だった。 「ねえ、おじしゃんたちはゆっきゅりできりゅひと?」 にんっしん出産のわりには幼いその口調で男たちにゆっくりお約束の台詞を口にする。 『・・・・・・』 しかし、男たちは全く反応しない。ただ視界に両親のれいむとまりさを捉え続けるだけ。 「ねえ、おじしゃん!なにかいっちぇよ!」 『・・・・・・』 「ねえってばぁ~!!」 赤ちゃんまりさが不毛な一人相撲をしている間にも次の赤ちゃんが顔をのぞかせ始めた。 男たちはさっきからずっと話しかけてくる赤ちゃんまりさを無視して、ずっと両親のほうを凝視しつづけていた。 (続く?) ---あとがき--- 100人はないわ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1512.html
※虐待なのかよくわからない領域に突入しつつあります ※この作品はfuku1976.txtの続編です 訳の分からない追跡を受けた翌朝、目を覚ましたまりさが恐る恐る外の様子を伺うと、そこには20人もの男たちがじっと立っていた。 そして、相変わらずまりさを何の感情も感じさせない表情で凝視し続けている。 「ゆうううううううううううう!!またふえてるよおおおおおおおお!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しかし、まりさは今から自分とれいむの分の餌を取ってこなければならない。 特に何をされるわけでもないが、また延々と追跡されることになるのかと思うと少々憂鬱な気分になってくる。 とは言えにんっしん中のれいむにえさ集めを変わってもらうわけにも行かない。 「ゆぅ・・・」 結局自分が行くしかないという結論に達したまりさは、ため息をつくとゆっくり巣を出て行った。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そして、予想通り20人の人間たちもまりさを追いかけて歩き始めた。 まりさが虫さんを探しているときも、手近な葉っぱを千切っているときも40の瞳はまりさを凝視し続ける。 食料集めの邪魔をすることは一切ないし、自分やれいむに危害を加えるつもりもないようだが、これはあまりにも鬱陶しい。 「ねえ、おじさんたち!いいかげんにしてよ!これじゃゆっくりできないよ!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「ゆっ!?またふえてるよおおおおおおお!!」 気がつけば人間の数は25人。勿論、まりさはその数字を正確に把握してはいないけれど、意味もなく増え続ける人間には言葉にならない薄気味悪さを感じずにはいられない。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しかも、これだけ集団になってやっていることがただひたすらまりさを凝視するだけなのだ。 いっそのこと襲い掛かってきてくれたほうがいくららが気楽かもしれない。 そんなことを考えながらも、何とか意識しないように餌探しを続ける。 「ゆ!・・・かまきりさんみつけたよ!まり~さ~のおな~は~はゆっく~りできる~よ~♪」 普段はこんな奇妙な歌を餌探しの最中に歌ったりしないのだが、今日ばかりはそうでもしないとやってられない気分だった。 その頃、れいむもまた非常に落ち着かない気分を味わっていた。 れいむとまりさの巣は、昔人間が倉庫に使っていたもので入り口かられいむたちの部屋までの通路は距離10m、幅2m、高さ2mと破格の大きさ。 更にその奥にあるれいむたちの部屋は通路と同じ高さに加えて6m×6mもの広大な空間になっていた。 人間でさえちょっとうらやましいと思ってしまうほど大きな部屋なのだが、今は狭苦しくなってしまっている。 何故なら・・・壁際に25人の男たちがずらりと立ち並んでいるからだ。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 当然、一人たりとも声を発することはなく、ただ淡々とれいむを凝視し続けている。 「ゆぅうううううう・・・」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 れいむが唸ろうが何をしようがその男たちはただじーっと視線を送り続ける。 「これじゃゆっくりできないよぉ・・・」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そんなれいむの抗議なんて最初からなかったかのように男たちはひたすられいむを見つめ続ける。 「おじさんたち、どおしてこんなことするの!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しつこいようだがれいむの抗議なんてお構いなしに男たちは凝視を続ける。 「・・・なにかいってよね!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そう言われて何かを言うくらいなら最初から喋っている。というわけで、やっぱり男たちは黙ってれいむを凝視する。 「いいかげんにしないと、れいむおこるよ!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 別にゆっくりが怒ったって何も怖くない。そんなわけで、男たちは(略 「・・・ゆうううううう!またふえてるううううううう!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 気がつけば男たちの人数は30人に達していた。 しかし、人数が増えたからと言って何をするわけでもなく(略 まりさが巣に戻ってくる頃には男たちの頭数は50人に達していた。 そして、まりさが連れ帰ってきた男たちもちょうど50人。 『・・・・・・』 「まりさあああ・・・もうやだあああああ・・・!」 「ゆ!れいむ、がまんだよ!」 確かに人間たちは何もしてこない。ゆっくり以上にゆっくりしているだけだと言っても過言ではないだろう。 しかし、鬱陶しいことになんら変わりはない。 本当に鬱陶しいのだ。 ただただ鬱陶しい。 きっと、他の誰に話しても理解してもらえないだろう。 害がないなら良いじゃないか。そう言われるかもしれない。 けれど、それでもやっぱり鬱陶しいものは鬱陶しい。 「でも・・・でもぉ・・・」 「れいむ、ゆっくりしっかりしてね!出ないとゆっくりしたあかちゃんがうまれないよ!」 「ゆぅ・・・・・・」 れいむはもともと精神的にもろいのだろう。 まりさが必死で励ましても、弱りきった笑みを返すのが精一杯だ。 『・・・・・・』 そんな2匹の心温まるやり取りを見ても、折り重なるようにして巣の中に入った男たちは沈黙を保っている。 その200の瞳はただ淡々と2匹の姿を捉え続けるだけだった。 「う、うばれりゅ・・・!」 翌朝、まりさが目を覚ますとすでにれいむの陣痛が始まっていた。 早すぎる気はしたがれいむがそう言っている以上、無視するわけにはいかない。 まりさは急いであらかじめ集めておいたやわらかい葉っぱや藁をれいむの産道から少しはなれたところに敷き詰め、その後ろでじっと待ち構える。 これなら勢い良く飛び出してきた赤ちゃんが壁に叩きつけられることはないし、床に落下したときのダメージも殆どなくなるはず。 『・・・・・・』 そんなゆっくりらしからぬまりさの利口な行動を見る人間たちの瞳は・・・やはりいつも通りだった。 どうやら人数も増えていないらしく、部屋の様子は昨日とほとんど変わりない。 「ゆうううううう・・・ゆううううう!!」 「れいむ、がんばって!ゆっ!ゆっ!ゆーっ!だよ!」 『・・・・・・』 有無の苦しみで意識を手放しそうになるのを歯を食いしばって耐えるれいむ。 まりさはそのそばでどこで覚えたのかも分からないラマーズ法を伝授する。 そして男たちはいつも通り2匹を凝視している。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆー!」 「れいむ、あかちゃんがみえてきたよ!」 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅー!」 「ゆぅ?」 ついに産道から顔をのぞかせた赤ちゃんの目がきょろきょろと動く。 「あかちゃん、まりさがぱぱだよ!」 「ゆ、ゆうううううううう!!」 スポンッ!と軽快な音を立てて飛び出した子どもはゆっくりまりさ。 親まりさに勢い良くぶつかると、柔らかい葉っぱの上に無事着地した。 「ゆっきゅりしちぇっちぇね!」 可愛い初めての我が子の産声。 「「ゆっくりしていってね!」」 れいむは痛みをこらえて、まりさは万感の思いを込めてその言葉を返す。 『・・・・・・』 しかし、男たちはいつも通り一家を、いや両親を凝視し続けるだけだった。 そんな男たちにかまっている暇のないまりさとれいむ。一方、赤ちゃんまりさはそこにいる100人もの人間に興味津々だった。 「ねえ、おじしゃんたちはゆっきゅりできりゅひと?」 にんっしん出産のわりには幼いその口調で男たちにゆっくりお約束の台詞を口にする。 『・・・・・・』 しかし、男たちは全く反応しない。ただ視界に両親のれいむとまりさを捉え続けるだけ。 「ねえ、おじしゃん!なにかいっちぇよ!」 『・・・・・・』 「ねえってばぁ~!!」 赤ちゃんまりさが不毛な一人相撲をしている間にも次の赤ちゃんが顔をのぞかせ始めた。 男たちはさっきからずっと話しかけてくる赤ちゃんまりさを無視して、ずっと両親のほうを凝視しつづけていた。 (続く??) ---あとがき--- 100人はないわ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/754.html
※虐待なのかよくわからない領域に突入しつつあります ※この作品はfuku1976.txtの続編です 訳の分からない追跡を受けた翌朝、目を覚ましたまりさが恐る恐る外の様子を伺うと、そこには20人もの男たちがじっと立っていた。 そして、相変わらずまりさを何の感情も感じさせない表情で凝視し続けている。 「ゆうううううううううううう!!またふえてるよおおおおおおおお!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しかし、まりさは今から自分とれいむの分の餌を取ってこなければならない。 特に何をされるわけでもないが、また延々と追跡されることになるのかと思うと少々憂鬱な気分になってくる。 とは言えにんっしん中のれいむにえさ集めを変わってもらうわけにも行かない。 「ゆぅ・・・」 結局自分が行くしかないという結論に達したまりさは、ため息をつくとゆっくり巣を出て行った。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そして、予想通り20人の人間たちもまりさを追いかけて歩き始めた。 まりさが虫さんを探しているときも、手近な葉っぱを千切っているときも40の瞳はまりさを凝視し続ける。 食料集めの邪魔をすることは一切ないし、自分やれいむに危害を加えるつもりもないようだが、これはあまりにも鬱陶しい。 「ねえ、おじさんたち!いいかげんにしてよ!これじゃゆっくりできないよ!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「ゆっ!?またふえてるよおおおおおおお!!」 気がつけば人間の数は25人。勿論、まりさはその数字を正確に把握してはいないけれど、意味もなく増え続ける人間には言葉にならない薄気味悪さを感じずにはいられない。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しかも、これだけ集団になってやっていることがただひたすらまりさを凝視するだけなのだ。 いっそのこと襲い掛かってきてくれたほうがいくららが気楽かもしれない。 そんなことを考えながらも、何とか意識しないように餌探しを続ける。 「ゆ!・・・かまきりさんみつけたよ!まり~さ~のおな~は~はゆっく~りできる~よ~♪」 普段はこんな奇妙な歌を餌探しの最中に歌ったりしないのだが、今日ばかりはそうでもしないとやってられない気分だった。 その頃、れいむもまた非常に落ち着かない気分を味わっていた。 れいむとまりさの巣は、昔人間が倉庫に使っていたもので入り口かられいむたちの部屋までの通路は距離10m、幅2m、高さ2mと破格の大きさ。 更にその奥にあるれいむたちの部屋は通路と同じ高さに加えて6m×6mもの広大な空間になっていた。 人間でさえちょっとうらやましいと思ってしまうほど大きな部屋なのだが、今は狭苦しくなってしまっている。 何故なら・・・壁際に25人の男たちがずらりと立ち並んでいるからだ。 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 当然、一人たりとも声を発することはなく、ただ淡々とれいむを凝視し続けている。 「ゆぅうううううう・・・」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 れいむが唸ろうが何をしようがその男たちはただじーっと視線を送り続ける。 「これじゃゆっくりできないよぉ・・・」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そんなれいむの抗議なんて最初からなかったかのように男たちはひたすられいむを見つめ続ける。 「おじさんたち、どおしてこんなことするの!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 しつこいようだがれいむの抗議なんてお構いなしに男たちは凝視を続ける。 「・・・なにかいってよね!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 そう言われて何かを言うくらいなら最初から喋っている。というわけで、やっぱり男たちは黙ってれいむを凝視する。 「いいかげんにしないと、れいむおこるよ!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 別にゆっくりが怒ったって何も怖くない。そんなわけで、男たちは(略 「・・・ゆうううううう!またふえてるううううううう!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 気がつけば男たちの人数は30人に達していた。 しかし、人数が増えたからと言って何をするわけでもなく(略 まりさが巣に戻ってくる頃には男たちの頭数は50人に達していた。 そして、まりさが連れ帰ってきた男たちもちょうど50人。 『・・・・・・』 「まりさあああ・・・もうやだあああああ・・・!」 「ゆ!れいむ、がまんだよ!」 確かに人間たちは何もしてこない。ゆっくり以上にゆっくりしているだけだと言っても過言ではないだろう。 しかし、鬱陶しいことになんら変わりはない。 本当に鬱陶しいのだ。 ただただ鬱陶しい。 きっと、他の誰に話しても理解してもらえないだろう。 害がないなら良いじゃないか。そう言われるかもしれない。 けれど、それでもやっぱり鬱陶しいものは鬱陶しい。 「でも・・・でもぉ・・・」 「れいむ、ゆっくりしっかりしてね!出ないとゆっくりしたあかちゃんがうまれないよ!」 「ゆぅ・・・・・・」 れいむはもともと精神的にもろいのだろう。 まりさが必死で励ましても、弱りきった笑みを返すのが精一杯だ。 『・・・・・・』 そんな2匹の心温まるやり取りを見ても、折り重なるようにして巣の中に入った男たちは沈黙を保っている。 その200の瞳はただ淡々と2匹の姿を捉え続けるだけだった。 「う、うばれりゅ・・・!」 翌朝、まりさが目を覚ますとすでにれいむの陣痛が始まっていた。 早すぎる気はしたがれいむがそう言っている以上、無視するわけにはいかない。 まりさは急いであらかじめ集めておいたやわらかい葉っぱや藁をれいむの産道から少しはなれたところに敷き詰め、その後ろでじっと待ち構える。 これなら勢い良く飛び出してきた赤ちゃんが壁に叩きつけられることはないし、床に落下したときのダメージも殆どなくなるはず。 『・・・・・・』 そんなゆっくりらしからぬまりさの利口な行動を見る人間たちの瞳は・・・やはりいつも通りだった。 どうやら人数も増えていないらしく、部屋の様子は昨日とほとんど変わりない。 「ゆうううううう・・・ゆううううう!!」 「れいむ、がんばって!ゆっ!ゆっ!ゆーっ!だよ!」 『・・・・・・』 有無の苦しみで意識を手放しそうになるのを歯を食いしばって耐えるれいむ。 まりさはそのそばでどこで覚えたのかも分からないラマーズ法を伝授する。 そして男たちはいつも通り2匹を凝視している。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆー!」 「れいむ、あかちゃんがみえてきたよ!」 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅー!」 「ゆぅ?」 ついに産道から顔をのぞかせた赤ちゃんの目がきょろきょろと動く。 「あかちゃん、まりさがぱぱだよ!」 「ゆ、ゆうううううううう!!」 スポンッ!と軽快な音を立てて飛び出した子どもはゆっくりまりさ。 親まりさに勢い良くぶつかると、柔らかい葉っぱの上に無事着地した。 「ゆっきゅりしちぇっちぇね!」 可愛い初めての我が子の産声。 「「ゆっくりしていってね!」」 れいむは痛みをこらえて、まりさは万感の思いを込めてその言葉を返す。 『・・・・・・』 しかし、男たちはいつも通り一家を、いや両親を凝視し続けるだけだった。 そんな男たちにかまっている暇のないまりさとれいむ。一方、赤ちゃんまりさはそこにいる100人もの人間に興味津々だった。 「ねえ、おじしゃんたちはゆっきゅりできりゅひと?」 にんっしん出産のわりには幼いその口調で男たちにゆっくりお約束の台詞を口にする。 『・・・・・・』 しかし、男たちは全く反応しない。ただ視界に両親のれいむとまりさを捉え続けるだけ。 「ねえ、おじしゃん!なにかいっちぇよ!」 『・・・・・・』 「ねえってばぁ~!!」 赤ちゃんまりさが不毛な一人相撲をしている間にも次の赤ちゃんが顔をのぞかせ始めた。 男たちはさっきからずっと話しかけてくる赤ちゃんまりさを無視して、ずっと両親のほうを凝視しつづけていた。 (続く?) ---あとがき--- 100人はないわ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/kakuto1/pages/155.html
628 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2005/04/20(水) 03 27 31 ID cERJnMRC 【ふぃんがぁ★ふらっしんぐ】 誰もが知ってるじゃんけんのルールを基本にした 新感覚パズルシューティングゲーム 簡単操作だけど連鎖を思考させる奥の深いゲーム性に加え 多彩な10ラウンド100ステージのボリューム さらに2P同時対戦もあり、遊びごたえ満点! というパケ裏の説明が一番面白いゲーム。 実際は覚醒値の低いオールドタイプは一切お断わりの超高難易度パズル。 629 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2005/04/20(水) 03 34 50 ID cERJnMRC 628 プレイヤー:1~2人 メモリーカード:1ブロック アナログ対応(振動のみ) 1999 AFFECT
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1511.html
※虐待分は薄めです 「・・・・・・」 ゆっくりまりさは困惑していた。 理由は分からないけど、さっきすれ違った人間に尾行されている。 「ねえ、おじさん!どうしてまりさについてくるの!」 その人間は何度文句を言っても返事ひとつしない。 「・・・・・・」 家へと急ぐまりさの足取りは次第にせわしないものになってゆく。 しかし、人間にとってはちょうど良い速さだ。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 相変わらず何も言わずに、無機質な表情で追いかけてくる人間のあまりの不気味さに、まりさはいつしか全力疾走になっていた。 もっとも、それでも人間にとってはちょっと早足で歩く程度の速さでしかない。 「・・・・・・」 「ゆぅ!・・・ゆっ!」 逃げても逃げてもその人間はひたすら追いかけてくる。 あまりにしつこいのでついに我慢の限界に達したまりさは振り返りざまにその人間の足に体当たりを食らわす。 「・・・・・・」 すると、何も言わずに仰向けに倒れ、そのまま動かなくなった。 「ゆう・・・ゆぅ・・・。まりさのいうことをきかないからこうなるんだぜ!」 と、得意げな笑みを浮かべながら人間を一瞥し、巣に戻ろうと再び歩き出す。 「・・・・・・」 同時に、倒れたはずの人間は再び起き上がり、またまりさを追跡し始めた。 「ゆううううう!!なんでおきあがるのおおおお!!」 「・・・・・・」 さっき自分がやっつけたはずの人間が平然と起き上がったのを見て、もはや攻撃する意思を完全に失い、逃げ惑うことしか出来なかった。 だからと言って、無視して巣に帰るのはリスクが大きすぎるので、そこら中を延々と徘徊して必死に撒こうとする。 けれど、全ての面でゆっくりの上を行く人間を撒くことなどできるはずもなく、ただ悪戯にまりさの体力だけが奪われていった。 「・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・もう、げんかい・・・。これじゃ、ゆっくりできないよぉ・・・」 とうとう限界に達したまりさはその場にへたり込み、多少の餡子を吐き出すと意識を失った。 目を覚ますと4つの目がまりさを見つめていた。どの瞳にも何の感情も宿っておらず、まるで昆虫に凝視されているようだ。 「ゆうううう!!なんでふえてるのおおおおおおおおお!!」 「「・・・・・・」」 まりさは重い体を引きずって再び勝利無き逃走を開始した。 必死で飛び跳ねるまりさをただ凝視しながら追跡する2人の男にはサディスティックな感情さえも感じられない。 「「・・・・・・」」 一体何が楽しくてこんなことをしているのだろうか? もしかしたら、こうやって追い掛け回しているだけで何も危害を加える気はないのかもしれない。 それなら・・・このまま現在にんっしん中のパートナーのゆっくりれいむの待つ巣に帰っても良いのではないだろうか? そんな考えが頭をよぎる。しかし、そんな誘惑を振り払ってまりさはひたすら逃げ回る。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 「「・・・・・・」」 どんなに頑張っても勝てるはずが無い。そんなことは嫌というほど承知している。 けれど、人間をうかつにれいむのそばに近づけるわけには行かない。 「・・・ゆっ!・・・ゆっ!」 「「・・・・・・」」 追跡者はその歩みを止めることなくひたすら追いかけてくる。 目的なんてあるのかどうかさえ分からない。しかし、ただひたすら追いかけてくる。 今のまりさにとって重要なのはそのどうしようもない事実であり、目のそらしようの無い現実なのだ。 「・・・ゆぅー・・・ゆぅー」 「「「・・・・・・」」」 気がつけばまりさを見つめる目が6つに増えていた。 しかし、増えたところですることは今までと何ひとつ変わりない。 ただ、無表情のまままりさを凝視しながらどこまでも追いかけてくるだけ。 そう、どこまでもどこまでも。ただ一心にまりさを追いかけてくる。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 不意にまりさは見慣れた場所に到着していることに気付いた。 そこはまりさとれいむの巣のすぐそばだった。 「お、おじさん!こ、ここ、ここにはなにもないよ!」 もし、巣が見つかったら大変だ。そう思ったまりさはゆっくりなりに人間を巣から遠ざけようと試みる。 しかし、3人の男たちはまりさの言葉に全く耳を貸さず、相変わらず淡々とまりさを凝視していた。 「ま、まりさぁ!?」 すると、突然巣から身重のれいむがゆっくり飛び出して来た。 「ゆぅ!?どほぢでででぐるのおおおおお!!」 れいむを守りたい一身で気を失うまで走り続けたまりさとしてはこの事態は涙目も良いところだ。 「だっでぇ・・・にんげんがあああああ!!」 だが、そういって巣のほうに目をやるれいむもまた涙目になっていた。 れいむの視線の先、巣の入り口には・・・・・・ 「「「・・・・・・」」」 3人の男が一切の感情を押し殺した無機質な表情のまま、じっと仁王立ちしていた。 その絶望的な状況を前にして、2匹はしっかりと身を寄せ合い、歯を食いしばって恐怖に耐えている。 「ま、まりさぁ・・・」 「ゆ!だいじょうぶだよ!れいむもあかちゃんもまりさがまもるよ!」 「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」 しかし、いつまでも人間たちは無機質なまなざしを送り続けるだけで、それ以上何もしようとしない。 「ねえ、まりさぁ・・・こひとたちなんなのぉー・・・!」 「わ、わからないよ!でも、れいむはまりさがまもるよ!」 「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」 「「「・・・・・・」」」 草むらから更に3人の男が沸いて出てくる。 しかし、やることはといえばやっぱりただ淡々と凝視するだけ。 その瞳には何の感情も宿っておらず、それゆえに言葉にならない気味の悪さがあった。 「ゆ、ゆぅ・・・まりさぁ・・・おうちにかえりたいよぉ・・・」 情けない声を上げてまりさにすがりつくれいむ。身重の分、れいむのほうが大きいのだが、見かけよりもずっと小さく見える。 「そ、そうだね・・・ここじゃゆっくりできないね!」 巣の場所は知られてしまっているし、こんな大勢の人間を出し抜けるとも思えない。 自分たちに出来ることは・・・この人間たちの行為がただの悪戯であることを祈ることしかない。 そう判断したまりさは、人間たちの様子をじっと伺いながられいむを視線から庇うように位置取り、ゆっくりと巣に戻っていった。 「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」 総勢10名にも及ぶ男たちはその様子を相変わらずの無感情な眼差しで見つめ続けていた。 (多分続く?) ---あとがき?--- この作品はネタを「ゆっくりいじめ系480 ストーキング 」から借用しています ただひたすら人間がゆっくりを凝視し続けるだけです。何がしたいんだこいつら? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/544.html
※虐待分は薄めです 「・・・・・・」 ゆっくりまりさは困惑していた。 理由は分からないけど、さっきすれ違った人間に尾行されている。 「ねえ、おじさん!どうしてまりさについてくるの!」 その人間は何度文句を言っても返事ひとつしない。 「・・・・・・」 家へと急ぐまりさの足取りは次第にせわしないものになってゆく。 しかし、人間にとってはちょうど良い速さだ。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 相変わらず何も言わずに、無機質な表情で追いかけてくる人間のあまりの不気味さに、まりさはいつしか全力疾走になっていた。 もっとも、それでも人間にとってはちょっと早足で歩く程度の速さでしかない。 「・・・・・・」 「ゆぅ!・・・ゆっ!」 逃げても逃げてもその人間はひたすら追いかけてくる。 あまりにしつこいのでついに我慢の限界に達したまりさは振り返りざまにその人間の足に体当たりを食らわす。 「・・・・・・」 すると、何も言わずに仰向けに倒れ、そのまま動かなくなった。 「ゆう・・・ゆぅ・・・。まりさのいうことをきかないからこうなるんだぜ!」 と、得意げな笑みを浮かべながら人間を一瞥し、巣に戻ろうと再び歩き出す。 「・・・・・・」 同時に、倒れたはずの人間は再び起き上がり、またまりさを追跡し始めた。 「ゆううううう!!なんでおきあがるのおおおお!!」 「・・・・・・」 さっき自分がやっつけたはずの人間が平然と起き上がったのを見て、もはや攻撃する意思を完全に失い、逃げ惑うことしか出来なかった。 だからと言って、無視して巣に帰るのはリスクが大きすぎるので、そこら中を延々と徘徊して必死に撒こうとする。 けれど、全ての面でゆっくりの上を行く人間を撒くことなどできるはずもなく、ただ悪戯にまりさの体力だけが奪われていった。 「・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・もう、げんかい・・・。これじゃ、ゆっくりできないよぉ・・・」 とうとう限界に達したまりさはその場にへたり込み、多少の餡子を吐き出すと意識を失った。 目を覚ますと4つの目がまりさを見つめていた。どの瞳にも何の感情も宿っておらず、まるで昆虫に凝視されているようだ。 「ゆうううう!!なんでふえてるのおおおおおおおおお!!」 「「・・・・・・」」 まりさは重い体を引きずって再び勝利無き逃走を開始した。 必死で飛び跳ねるまりさをただ凝視しながら追跡する2人の男にはサディスティックな感情さえも感じられない。 「「・・・・・・」」 一体何が楽しくてこんなことをしているのだろうか? もしかしたら、こうやって追い掛け回しているだけで何も危害を加える気はないのかもしれない。 それなら・・・このまま現在にんっしん中のパートナーのゆっくりれいむの待つ巣に帰っても良いのではないだろうか? そんな考えが頭をよぎる。しかし、そんな誘惑を振り払ってまりさはひたすら逃げ回る。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 「「・・・・・・」」 どんなに頑張っても勝てるはずが無い。そんなことは嫌というほど承知している。 けれど、人間をうかつにれいむのそばに近づけるわけには行かない。 「・・・ゆっ!・・・ゆっ!」 「「・・・・・・」」 追跡者はその歩みを止めることなくひたすら追いかけてくる。 目的なんてあるのかどうかさえ分からない。しかし、ただひたすら追いかけてくる。 今のまりさにとって重要なのはそのどうしようもない事実であり、目のそらしようの無い現実なのだ。 「・・・ゆぅー・・・ゆぅー」 「「「・・・・・・」」」 気がつけばまりさを見つめる目が6つに増えていた。 しかし、増えたところですることは今までと何ひとつ変わりない。 ただ、無表情のまままりさを凝視しながらどこまでも追いかけてくるだけ。 そう、どこまでもどこまでも。ただ一心にまりさを追いかけてくる。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 不意にまりさは見慣れた場所に到着していることに気付いた。 そこはまりさとれいむの巣のすぐそばだった。 「お、おじさん!こ、ここ、ここにはなにもないよ!」 もし、巣が見つかったら大変だ。そう思ったまりさはゆっくりなりに人間を巣から遠ざけようと試みる。 しかし、3人の男たちはまりさの言葉に全く耳を貸さず、相変わらず淡々とまりさを凝視していた。 「ま、まりさぁ!?」 すると、突然巣から身重のれいむがゆっくり飛び出して来た。 「ゆぅ!?どほぢでででぐるのおおおおお!!」 れいむを守りたい一身で気を失うまで走り続けたまりさとしてはこの事態は涙目も良いところだ。 「だっでぇ・・・にんげんがあああああ!!」 だが、そういって巣のほうに目をやるれいむもまた涙目になっていた。 れいむの視線の先、巣の入り口には・・・・・・ 「「「・・・・・・」」」 3人の男が一切の感情を押し殺した無機質な表情のまま、じっと仁王立ちしていた。 その絶望的な状況を前にして、2匹はしっかりと身を寄せ合い、歯を食いしばって恐怖に耐えている。 「ま、まりさぁ・・・」 「ゆ!だいじょうぶだよ!れいむもあかちゃんもまりさがまもるよ!」 「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」 しかし、いつまでも人間たちは無機質なまなざしを送り続けるだけで、それ以上何もしようとしない。 「ねえ、まりさぁ・・・こひとたちなんなのぉー・・・!」 「わ、わからないよ!でも、れいむはまりさがまもるよ!」 「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」 「「「・・・・・・」」」 草むらから更に3人の男が沸いて出てくる。 しかし、やることはといえばやっぱりただ淡々と凝視するだけ。 その瞳には何の感情も宿っておらず、それゆえに言葉にならない気味の悪さがあった。 「ゆ、ゆぅ・・・まりさぁ・・・おうちにかえりたいよぉ・・・」 情けない声を上げてまりさにすがりつくれいむ。身重の分、れいむのほうが大きいのだが、見かけよりもずっと小さく見える。 「そ、そうだね・・・ここじゃゆっくりできないね!」 巣の場所は知られてしまっているし、こんな大勢の人間を出し抜けるとも思えない。 自分たちに出来ることは・・・この人間たちの行為がただの悪戯であることを祈ることしかない。 そう判断したまりさは、人間たちの様子をじっと伺いながられいむを視線から庇うように位置取り、ゆっくりと巣に戻っていった。 「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」 総勢10名にも及ぶ男たちはその様子を相変わらずの無感情な眼差しで見つめ続けていた。 (多分続く) ---あとがき?--- この作品はネタを「ゆっくりいじめ系480 ストーキング 」から借用しています ただひたすら人間がゆっくりを凝視し続けるだけです。何がしたいんだこいつら? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/dreamself/pages/505.html
884 名前: 862 投稿日: 2006/08/25(金) 00 05 11 [ 2usPe.Ak ] また夢の中で「メタルスラッグ」をやっていたら 手榴弾兵士どころか今度は盾兵士までアリスになっていた 出てくるたび速攻で2Pやってた俺の兄貴にぶっ殺されてた 885 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/08/25(金) 00 57 01 [ xHeI3jMk ] 兄きぃ!!(゜□゜;) 886 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/08/25(金) 03 11 16 [ AEatVpQ. ] ちょwお兄さんwww 887 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/08/25(金) 03 49 40 [ qU62hwYc ] お兄さん…アリス… にんっしんっ!にんっしんっ! カオス
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/743.html
※虐待分は薄めです 「・・・・・・」 ゆっくりまりさは困惑していた。 理由は分からないけど、さっきすれ違った人間に尾行されている。 「ねえ、おじさん!どうしてまりさについてくるの!」 その人間は何度文句を言っても返事ひとつしない。 「・・・・・・」 家へと急ぐまりさの足取りは次第にせわしないものになってゆく。 しかし、人間にとってはちょうど良い速さだ。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 相変わらず何も言わずに、無機質な表情で追いかけてくる人間のあまりの不気味さに、まりさはいつしか全力疾走になっていた。 もっとも、それでも人間にとってはちょっと早足で歩く程度の速さでしかない。 「・・・・・・」 「ゆぅ!・・・ゆっ!」 逃げても逃げてもその人間はひたすら追いかけてくる。 あまりにしつこいのでついに我慢の限界に達したまりさは振り返りざまにその人間の足に体当たりを食らわす。 「・・・・・・」 すると、何も言わずに仰向けに倒れ、そのまま動かなくなった。 「ゆう・・・ゆぅ・・・。まりさのいうことをきかないからこうなるんだぜ!」 と、得意げな笑みを浮かべながら人間を一瞥し、巣に戻ろうと再び歩き出す。 「・・・・・・」 同時に、倒れたはずの人間は再び起き上がり、またまりさを追跡し始めた。 「ゆううううう!!なんでおきあがるのおおおお!!」 「・・・・・・」 さっき自分がやっつけたはずの人間が平然と起き上がったのを見て、もはや攻撃する意思を完全に失い、逃げ惑うことしか出来なかった。 だからと言って、無視して巣に帰るのはリスクが大きすぎるので、そこら中を延々と徘徊して必死に撒こうとする。 けれど、全ての面でゆっくりの上を行く人間を撒くことなどできるはずもなく、ただ悪戯にまりさの体力だけが奪われていった。 「・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・もう、げんかい・・・。これじゃ、ゆっくりできないよぉ・・・」 とうとう限界に達したまりさはその場にへたり込み、多少の餡子を吐き出すと意識を失った。 目を覚ますと4つの目がまりさを見つめていた。どの瞳にも何の感情も宿っておらず、まるで昆虫に凝視されているようだ。 「ゆうううう!!なんでふえてるのおおおおおおおおお!!」 「「・・・・・・」」 まりさは重い体を引きずって再び勝利無き逃走を開始した。 必死で飛び跳ねるまりさをただ凝視しながら追跡する2人の男にはサディスティックな感情さえも感じられない。 「「・・・・・・」」 一体何が楽しくてこんなことをしているのだろうか? もしかしたら、こうやって追い掛け回しているだけで何も危害を加える気はないのかもしれない。 それなら・・・このまま現在にんっしん中のパートナーのゆっくりれいむの待つ巣に帰っても良いのではないだろうか? そんな考えが頭をよぎる。しかし、そんな誘惑を振り払ってまりさはひたすら逃げ回る。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 「「・・・・・・」」 どんなに頑張っても勝てるはずが無い。そんなことは嫌というほど承知している。 けれど、人間をうかつにれいむのそばに近づけるわけには行かない。 「・・・ゆっ!・・・ゆっ!」 「「・・・・・・」」 追跡者はその歩みを止めることなくひたすら追いかけてくる。 目的なんてあるのかどうかさえ分からない。しかし、ただひたすら追いかけてくる。 今のまりさにとって重要なのはそのどうしようもない事実であり、目のそらしようの無い現実なのだ。 「・・・ゆぅー・・・ゆぅー」 「「「・・・・・・」」」 気がつけばまりさを見つめる目が6つに増えていた。 しかし、増えたところですることは今までと何ひとつ変わりない。 ただ、無表情のまままりさを凝視しながらどこまでも追いかけてくるだけ。 そう、どこまでもどこまでも。ただ一心にまりさを追いかけてくる。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 不意にまりさは見慣れた場所に到着していることに気付いた。 そこはまりさとれいむの巣のすぐそばだった。 「お、おじさん!こ、ここ、ここにはなにもないよ!」 もし、巣が見つかったら大変だ。そう思ったまりさはゆっくりなりに人間を巣から遠ざけようと試みる。 しかし、3人の男たちはまりさの言葉に全く耳を貸さず、相変わらず淡々とまりさを凝視していた。 「ま、まりさぁ!?」 すると、突然巣から身重のれいむがゆっくり飛び出して来た。 「ゆぅ!?どほぢでででぐるのおおおおお!!」 れいむを守りたい一身で気を失うまで走り続けたまりさとしてはこの事態は涙目も良いところだ。 「だっでぇ・・・にんげんがあああああ!!」 だが、そういって巣のほうに目をやるれいむもまた涙目になっていた。 れいむの視線の先、巣の入り口には・・・・・・ 「「「・・・・・・」」」 3人の男が一切の感情を押し殺した無機質な表情のまま、じっと仁王立ちしていた。 その絶望的な状況を前にして、2匹はしっかりと身を寄せ合い、歯を食いしばって恐怖に耐えている。 「ま、まりさぁ・・・」 「ゆ!だいじょうぶだよ!れいむもあかちゃんもまりさがまもるよ!」 「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」 しかし、いつまでも人間たちは無機質なまなざしを送り続けるだけで、それ以上何もしようとしない。 「ねえ、まりさぁ・・・こひとたちなんなのぉー・・・!」 「わ、わからないよ!でも、れいむはまりさがまもるよ!」 「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」 「「「・・・・・・」」」 草むらから更に3人の男が沸いて出てくる。 しかし、やることはといえばやっぱりただ淡々と凝視するだけ。 その瞳には何の感情も宿っておらず、それゆえに言葉にならない気味の悪さがあった。 「ゆ、ゆぅ・・・まりさぁ・・・おうちにかえりたいよぉ・・・」 情けない声を上げてまりさにすがりつくれいむ。身重の分、れいむのほうが大きいのだが、見かけよりもずっと小さく見える。 「そ、そうだね・・・ここじゃゆっくりできないね!」 巣の場所は知られてしまっているし、こんな大勢の人間を出し抜けるとも思えない。 自分たちに出来ることは・・・この人間たちの行為がただの悪戯であることを祈ることしかない。 そう判断したまりさは、人間たちの様子をじっと伺いながられいむを視線から庇うように位置取り、ゆっくりと巣に戻っていった。 「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」 総勢10名にも及ぶ男たちはその様子を相変わらずの無感情な眼差しで見つめ続けていた。 (多分続く) ---あとがき?--- この作品はネタを「ゆっくりいじめ系480 ストーキング 」から借用しています ただひたすら人間がゆっくりを凝視し続けるだけです。何がしたいんだこいつら? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2624.html
『れいむ種に対する概論』 8KB 考証 現代 虐め無し。会話オンリー。 草木も眠る、丑三つ時。 とあるアパートの一室で、女性が眠たげな目をしながらキーボードを叩いていた。 「んー……コーヒー…」 眠気覚ましのコーヒーを淹れようと、椅子から立ち上がる。 台所へ向かう途中で、半分閉じていた瞼と片付けを三日ほどサボり進行中であった部屋のコンボが女性に牙を向く。 「うおわっ!?」 床に積んだままにしておいた雑誌に足を取られ、盛大に転ぶ。 額と床の熱烈な口付けにより、隣人迷惑な音が生み出された。 「…むきゅー?」 その轟音によって、部屋の片隅でタオルをかぶって眠っていた女性のペットが目を覚ます。 飼いゆっくりとして最高峰を示す金バッジと、とある女性の育てたゆっくりであることを示す赤いバッジを飾りに付けたぱちゅりーだ。 「むきゅ……おねーさん、だいじょうぶかしら…?」 「ん。ああ、起こしてしまったか。すまないね」 額を押さえつつ、女性はぱちゅりーの方を見た。 痛いし近所迷惑だけど、眠気覚ましには丁度良かったかもしれない。 「おねーさん、いまはゆっくりねるじかんよ?」 「それはわかっているさ。けど、すっかり忘れてた仕事を片付けないと」 「むきゅう…にんげんさんのけんじゃはたいへんなのね…」 そんなところかな。と言って女性は椅子に腰掛けた。 目が覚めた以上、コーヒーはいらないだろう。 「賢者と言うのは、知識があればいいものじゃない。ちゃんとそれを役立てないとね」 女性は学者だった。それも、ゆっくりの学者で、ゆっくり達の行動や生活についての研究を専門としている。 最も、飼っているぱちゅりーには賢者という事で通している。 前に彼女が仕事について説明したときに、ぱちゅりーの中ではそうなったらしい。 「こんどはどんな『まどうしょ』をかいてるのかしら?」 ぱちゅり-種にとって字が並んでいる紙は全て『まどうしょ』だ。 『まどうしょ』はぱちゅりーにとってとてもゆっくり出来るアイテム。 内容は関係なく、字の密度と厚さがその価値を決める。 故に、ぱちゅりーは立派な『まどうしょ』を書いている飼い主をとても尊敬していた。 「れいむ種についてだ」 「れいむ?」 「そう。れいむ。ぱちゅりーはれいむについてどのくらい知ってるかな?」 パソコンには向かわず、ぱちゅりーに問いかける。仕事は少し休むことにしたらしい。 「むきゅぅ……れいむはあかいおりぼんさんをしていて、ぼせいがつよいわ。 それとまりさとならんでいちばんかずがおおいゆっくりでもあるわね。 おうたがとくいだけど……じぶんでごはんをとりにいかないで『でいぶ』になることもおおいわ」 このぱちゅりーは生まれたときから人間の保護下にあり、飼いゆっくりになるべく育てられた。 今ぱちゅりーが話した知識の大半は人から聞いた話であり、残りは餡子に受け継がれた記憶である。 「そうそう。そのれいむだ。それについて書いているんだよ。…ちょっとお話しようか」 女性は人差し指で額を叩く。頭の中で話をまとめている時の癖だ。 「まずね……君はれいむを母性が強いと評したけれど、それは間違いだ」 「むきゅっ!?」 「れいむ種に限らず、ゆっくりは普通子供をゆっくり出来ると思うし、大切にする。 れいむは甘やかして育てる傾向にあるみたいだけれど、それが母性かと言われると、ノーだ。 でも世間一般にはれいむ種の母性が信じられてるわけだけれど、それはどうしてかな?」 「おかあさんになることがおおいから?」 「その通りだ。れいむ種は母親役を務めることが非常に多い。 実は、それにはちゃんとした理由があるんだけれど、これはわかるかな?」 「おちびちゃんをりっぱにそだてられるから……じゃ、ないわよね」 「勿論だとも。れいむは基本的に取り得が無い。そして子育ては難しい」 「じゃあ、じょうぶなおちびちゃんがうめるから?」 「残念だけど、違うよ」 「むきゅ~~……ぱちぇにはわからないわ…」 「よし、少し想像してみようか。ぱちゅりー、君はれみりゃだ」 「むきゅー、たーべちゃうぞー」 「いや、そういうのはいいから。さて、お腹がすいたらゆっくりを捕まえて食べるわけだけど、どんなゆっくりを狙う?」 「あまあまでー、かんたんにつかまえられるゆっくりがいいんだどー」 「まだやるんだ。それ。まあいいや、で、簡単に捕まえられて甘いゆっくりって、具体的になんだい?」 「おちびちゃんだどー。むきゅー」 「そうだね。ゆっくりは一般に幼いほど味がよく、運動神経が鈍い。 でもね、もっと格好の標的がいるんだ」 「うー…むきゅ?」 「にんっしんっ! したゆっくりだ。赤ゆっくりを潰さない為に激しく動けず、ご馳走とも言える実ゆっくり付き。 れみりゃにとっては狙わない理由が無い」 「むきゅー。れみりゃだけじゃなくて、ほかのどうぶつさんやあめさんからにげるのもたいへんだわ」 「そうだとも。その上、にんっしんっ! は体力を使う。おちびちゃんに餡子を吸われるからね。 野生や野良では、栄養状態がよくないから、にんっしんっ! が原因で永遠にゆっくりする事は珍しくない。 要するに……にんっしんっ! はゆっくり出来ないのさ」 「むきゅ…ちょっとしんじられないはなしね。それに、おちびちゃんはゆっくりできるわ」 「そう。おちびちゃんはゆっくり出来る。いっぱい欲しい。 けどにんっしんっ! はゆっくり出来ない。誰も永遠にゆっくりなんてしたくないからね。 だとすると、後は簡単だ。自分は父親になって、産むのは他の誰かにやらせればいい」 「そのほかのだれかさんがれいむなのね。けど、どうしてれいむなの?」 「何も出来ない。つまり永遠にゆっくりしても困らないからだ」 「……むきゅ?」 「もしそれがまりさだったら、永遠にゆっくりされるとおちびちゃんと一緒に狩りの得意なゆっくりがいなくなる。 けれどもれいむなら、いなくなるのはおちびちゃんと役立たずだ」 「つまり、『ろーりすく』なのね」 「その通りなのだよ。何の特技も無いれいむ種が他のゆっくりの役に立てる事がゆっくり出来ないにんっしんっ! を引き受けることだった。 他種はにんっしんっ! のリスクをれいむ種に負わせ、れいむ種はリスクを負う代わりに生活の基盤を他種に委ねられるんだ」 「そうしてれいむがおちびちゃんをうむことがおおくなったから、れいむのぼせいがつよいとおもわれるようになったのね」 「そうそう、君は相変わらず賢いな。さて、次は『歌』だ。 何故にれいむ種は『歌』を特技とするようになったか、わかるかな?」 「むきゅ…わからないわ」 「じゃあまず、どうして歌が必要になったのかを考えよう」 「…むきゅぅ。やせいやのらにおうたがひつようだとおもえないわ」 「れいむ種は何故歌を歌うと思う?」 「ゆっくりするため?」 「それと、ゆっくりさせるためだ。子ゆっくりがよく言う『おかあさんのおうたはゆっくりできる』が全てなのさ」 「ぱちぇはおねえさんほどけんじゃじゃないから、もうちょっとくわしくいってもらわないとわからないわ…」 「子を産んだれいむ種は次に、子ゆっくりが死なないようにしなければいけない。 そして生まれたばかりの赤ゆっくりは、とある病気にかかりやすい」 「『ひゆっくりしょう』ね」 「そう、非ゆっくり症。これだけは避けないといけないんだ。 だって赤ゆっくりがこれにかかるということは、子をゆっくりさせられない無能な親という事だからね」 「だかられいむはおうたでおちびちゃんをゆっくりさせようとするのね」 「ゆっくりは多産だから、大勢を一度にゆっくりさせる手段として歌を使うのは理に適ってる。 それににんっしんっ! 中も、子にいい影響があるようゆっくりしてないといけない。 けれど動くと子供が潰れちゃうから、動かないでやる方法としては歌は優れてるね」 「むきゅ。れいむのおうたもばかにはできないのね」 「それがそーでもないんだ。れいむ種は歌が得意で、母親になりやすい。 つまりれいむ種の歌が聞こえる所には子ゆっくりがいやすいから……」 「……れみりゃにねらわれやすい?」 「そうなんだ。でもまあ、それが無いとゆっくりの数が本当に爆発的増殖で大変なことになるんだけどねー。 えーっとそれで、最後は『でいぶ』だ。れいむが『でいぶ』になるのは、今までの話で説明できる」 「むきゅぅ…ぱちぇにはむりだわ」 「『でいぶ』は3種類ある。親の甘やかしのせいで増長したパターンと、子を産んだとたんでいぶ化するパターン。 それと所謂ゲス因子ででいぶとして生まれてくるパターンだ」 「さいしょさんとさいごさんはぱちぇにもりかいできるわ」 「じゃあ、真ん中のパターンを説明しようか。れいむ種が他のゆっくりの為に役立てる事はなんだったかな?」 「むきゅ。おちびちゃんをうむことだったわね」 「それはつまり、子を産み終わったれいむはもう用済みという意味だ」 「むきゅっ!??」 「子を産み終わったれいむは次のにんっしんっ! までただの役立たずの饅頭だ。 勿論れいむはそれを認めないだろう。何とかして他のゆっくりから必要と思われたい。 だから子ゆっくりを甘やかして、その愛情を独占しようとするんだ」 「むきゅ……けどつがいのゆっくりはきっとれいむのことをやくたたずなんておもってないわ」 「だろうね。でも、信じられないんだろう。 事実、その家族はそのれいむ抜きでも問題なく回るだろうし」 「むきゅう……」 ぱちゅりーが唸ると同時に、女性は欠伸をした。 話しすぎただろうかと思って時計を見ると、もう一時間ほどたっている。 「…まー、そんな魔道書を書いているんだ。君はもう寝なさい」 やや慌てた面持ちでそう言って、ぱちゅりーにタオルを被せる。 眠ったのかどうかの確認もせず、キーボードを叩き始める。 彼女が今書いている記事は、月間のゆっくり関連雑誌に載せられる。 しかし、この記事を読んだところで、れいむに対して見方を変える人間は皆無だろう。 れいむ種が抱える事情を知ったところで。れいむ種がまりさ種と並んで人間に迷惑をかける害獣であるという事実は全く変わらないからだ。 女性は少し考える。 では何故自分は眠い目をこすりつつこんなものを書いているのか。 「くくくっ……」 部屋の隅で寝息を立てているぱちゅりーに見栄を張るためだと気づいて、彼女は少しだけ笑った。 ******************************** れいむに対して思った事を書き連ねただけの……お話? 一見理不尽な餡子脳理論をこーいうことなのではと考えるのは結構楽しい。 …長いお話ってどうやって書くのかなぁ。 anko2458 どっちが本当? anko2461 街中の狩人 anko2480 たいせつにするということ anko2509 神は饅頭の信徒を裏切るか?