約 3,182,493 件
https://w.atwiki.jp/ranobeganngare/pages/32.html
「おおっ、すごく良い匂いじゃないか」 寝ぼすけもようやく起きてきて、やっと食卓に三人が揃ったのです。 今朝のメニューは、ライ麦パンと湯気を上げるジャガイモに大きめオムレツです。ジャガイモにはとろけるチーズまで付いていて少しぜいたくなのです。 サトルはアゴに軟膏を塗りながら、せわしなく鼻をひくひくさせて匂いを嗅いでいます。まったく見た目の割りに子供っぽくてやれやれなのですよ。 その隣ではカイテンが興味シンシンな様子で食卓を眺めています。「私に食事は必要ないわ」とか言ってましたのに、どうしたんでしょうか。 「ルモイ、さっ早く食事をはじめよう」 軟膏を塗り終わったサトルが、そう急かします。 「はいはい、そう急がなくても、食べ物は逃げたりしないのですよ」 そう言いながら、わたしは料理を二人のお皿へと取り分けるのです。わたしとサトルの二人分。 目の前に取り分けられた料理を見て、サトルの目が輝きます。 それも当然なのです。今朝のオムレツは会心の出来なのですよ! 一見しただけで分かる、赤ちゃんのほっぺたのような柔らかさ。その表面は焦げ目ひとつなく輝いて、お日様の色をしています。 さらに、切り分けられたその箇所からのぞく半熟の内部は、上質のとろけたチーズ以上の滑らかさ。そのコワク的な半熟タマゴは、見る者の心を焦らすようになまめかしくお皿へ流れていきます。 食事とは音楽を楽しむことに似ます、これがわたしの持論なのです。 このオムレツならば、お日様色となまめかしい流れが生み出す視覚の二重奏。 もちろん先ほどから強烈に嗅覚へ訴えてくる、バターとタマゴの香りも忘れてはいけません。これで合わせて四重奏。 それだけではありません。 ひとたび口へ運べば、フワフワとトロトロの二つの食感が、さらには五味や温度、喉越しなどなど……数え上げればキリが無い味の饗宴、そんなオムレツ無限重奏が食べる者を魅了して止まない事間違いなしなのですよ! ――ジュルリ と、ここでヨダレをすする音が……。 「サトル、気持ちは分かりますが、それは少し下品というものなのです」 「ん? 今のは僕じゃないよ」 「……早く、朝食を始めたら?」 カイテンが卓上を凝視したまま、そう言います。 確かに料理は供されれば時を移さず食べるべきもの。せっかくの美食を冷めさせてしまうなんて無粋もいいとこなのです。 わたしはサトルと軽くアイコンタクトです。二人の呼吸が合いました。 「いただきます」 「いただきますなのです」 二人揃ってそう手を合わせると、サトルは待ってましたとばかりに、パクパクと料理を口へ運んでいきます。思わず見てるこっちが呆気に取られてしまう勢いなのです。 彼は口いっぱいにオムレツやパン、ジャガイモなんかを詰め込みながら「うまいうまい」と連呼しています。余りお行儀が良いとは言えない気もするのですが、そんな事はどうでも良くなってしまう何とも言えない嬉しさを、その姿は感じさせてくれるのです。 誰かに自分の料理を食べてもらうこと、その誰かと家で食卓を囲むこと、それは今まで経験したことのない新しい楽しさを感じさせてくれます……サトルとカイテンと出会う前、この家での生活が始まってからの数年間は、ずーっと独りっきりでした。 何だかくすぐったいような暖かさが湧きあがって来て、自然と顔がほころんでしまうのです。ついつい向かいに座るサトルの食事の様子にばかり目が行ってしまって、自分の食事が進みません。 ぐぅっとお腹があげる抗議の声を聞いて、わたしもようやく自分が空腹だったことを思い出しました。 と、その時です、サトルの手と口の動きが止まったのは。 「……ごめん、ちょっと食べにくいんだけどさ、回天……」 カイテンが、サトルのお皿へ突っ込まんばかりに顔を寄せて、彼の食事を中断させていました。 そういえば、先ほどから視界の端で大きな角が少しずつ前進していた気がするのです。 サトルがオムレツを一口食べるごとに、大きな角も一口分皿の方へ。 今、カイテンの視線の先には残り二、三口ほどにまで減ったオムレツのかけらが…… 「――もしかして、カイテンもオムレツが食べたかったのです?」 「……」 カイテンは、なぜか悔しそうな表情を浮かべて、こちらを振り向きます。 「あれ、回天は食事なんか必要ないんじゃなかったのか?」 「必要は無い……でも、食べても故障するわけじゃ無いわ……」 今度はまたサトルのお皿の方へ視線を移して、そう答えるのです。 素直さのかけらも見られない言葉ですが、彼女のスッと通った鼻がすんすんと動く様子からして、目の前にあるオムレツの匂いに心ひかれてたまらないだろう事は明らかなのでした。 「まったく、食べたいなら『食べたい』と一言素直に言えばいいのですよ」 「……食べたい」 軽く間をあけて、今度は素直な言葉がぽそっと聞こえました。 それが、意外なほど可愛い声でしたので、わたしは一瞬呆気に取られたのです。 「いきなり寄ってくるから何かと思ったよ。ほら、じゃあ一口食べてみな」 そう言いながら、サトルは自分のオムレツを一口分すくうと、隣にいる人魚の口へあーーんと―― 「ちょっ、ちょっっと待ったぁぁっなのですっ!」 ――ピタッ まさに間一髪。 サトルの手と、それを迎えにいったカイテンの口の動きが止まります。 こちらを振り返ったカイテンの顔は、おあずけを食った子犬のようになっていました。 「サ、サトルよりもわたしの方がたくさんオムレツが残っているのです。だから、カイテンはこっちへ来てわたしとオムレツを分けるほうが良いのですよ」 ……他意なんてないのです。こちらの方が合理的と思ったので、そう提言したまでなのです。 サトルの手は方向転換、一口分のオムライスがサトルの口に吸い込まれ、あちらのオムレツは、残り二口分に。 カイテンは消えていくオムレツを名残惜しそうに見届けたあと、すいすいと素直に私の隣へと移ってきました。 表情だけはいつもの無表情に戻っているのに、抑えきれない期待が尻びれのパタパタとした動にあらわれているのです。 「はい、あーんです」 あーんと大きく開けられた口の中へ、オムレツを一口運んであげます。 ――ぱくっ 待望のご馳走を口にして、カイテンの目が悦びに輝いていることは、その分厚いアイマスクの上からでも分かってしまうのです。そしてそんな素直なカイテンの様子に、わたしもまた幸せを感じるのでした。 カイテンに一口、自分に一口、そしてまたカイテンへ…… おっとっと、いけないいけない。食事ももちろん大事ですが、今朝はもう一つ大事な事があるのを忘れていたのです。 わたしは左手を食卓の下、自分のひざの上へやりながらサトルへ話しかけます。 「サトル、今日の予定なのですが――」 そう、予定です。一日をより充実させるための予定。こと今日はソレが特に大事なのです。なぜ今日が特別なのか、それはわたしのひざの上に用意された、一枚のチラシが説明してくれるのです。 『聖歴二千六百五年度トロアカン大祭のお知らせ』 チラシには大きくそんな文字が踊っています。今日は年に一度の御祭りの日なのです。わたしは今まで一度もお祭りへ行った事が無いのですが、大勢の人たちが家族総出で集まって、とてもにぎわうそうなのです。 そこにはたくさんの夜店があって、りんご飴や綿飴なんかが少し割高のお祭り価格で売っているそうなのです。そして、祭囃子のなかで食べるそれらは、ゆうに通常の三倍は美味しいそうなのです。 お祭りへ行くのは、わたしが居ないと世界の右も左も分からないサトルのためなのです。決してわたしの個人的な希望などではないのです。紅くて甘いりんご飴や白くて甘い綿飴はきっとサトルがこのトロアカンの世俗を理解する助けになるのです。 そんな計画の話をするため、わたしはチラシを食卓の上へ出そうとしました。 「あぁ、今日は昼からカイテンも一緒に、技官のザブロイさんとお城で会う約束があるんだよ。その後も夜まで兵舎の人たちと体を動かしてくるつもりさ」 「技官さんたちの研究のお手伝いなのですか?」 「そうそう、僕たちもここでの生活ではお世話になりっぱなしだし、出来る範囲で恩返しはしたいからね。だから、今日は僕の案内だとか気を使わなくていいよ。」 「……そうなのですか」 お昼にお城へ行くのなら、一緒にゆっくりお祭りを楽しむ時間はありません。 それにお祭りは特別重要な用事というわけではありませんから、約束があるならそちらが優先なのです。 食卓の下で出番を失った一枚の紙切れがクシャっと音を立てました。 別にがっかりなんてしていないのです。ただ、何だかよくわからない、余り嬉しくない気分がしただけなのです。 「ん、ルモイどうかした?」 「いえいえ、何でもないのですよ。はい、カイテン」 わたしはカイテンの口へオムレツを運びながら、そう答えます。 そうです、何でもないのですよ。むしろ一人でゆっくり出来るのは素晴らしいことなのです。日頃研究所のせいで手が回らない部分の家事をすませた上に、趣味の読書も好きなだけできちゃうのですから。 そう考えるわたしの目に、オムレツを食べるカイテンの唇が映ります。 それは、りんご飴のようにきれいな紅で、わたしはなぜかわからないままもう一度だけ左手をぎゅっと握りしめました。 オムレツを食べたいと素直に言った人魚の顔は、まっすぐにわたしの手元へむけられていました。 起床だよバカヤロウ←back next→朝食なのです
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3049.html
みくるちゃんは、みんなのお姉さん。 と言うお話。 ハルヒ編 キョン編 長門編(このお話は「教科書文通8」へ微妙に繋がっています) 古泉編(このお話は「教科書文通10後編(最終話)」の翌日の設定になっています) お姉さんシリーズ・待たせたシリーズ・教科書文通シリーズなどは繋がったお話で、時系列は以下の様になります。 お姉さん(ハ)→お客様は宇宙人→超能力者を訪ねて→待たせたな。→お姉さん(キ)→教科書1~7→お姉さん(長)→教科書8~10→お姉さん(古)→お待たせしました。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3172.html
みくるちゃんは、みんなのお姉さん。 と言うお話。 ハルヒ編 キョン編 長門編(このお話は「教科書文通8」へ微妙に繋がっています) 古泉編(このお話は「教科書文通10後編(最終話)」の翌日の設定になっています) お姉さんシリーズ・待たせたシリーズ・教科書文通シリーズなどは繋がったお話で、時系列は以下の様になります。 お姉さん(ハ)→お客様は宇宙人→超能力者を訪ねて→待たせたな。→お姉さん(キ)→教科書1~7→お姉さん(長)→教科書8~10→お姉さん(古)→お待たせしました。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3371.html
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 「朝比奈さん……。」 こ、これは一体どういうことでしょう? 放課後の2人きりの部室。 目の前には真剣な顔をしてわたしの目をじっと見つめる古泉くん。 そんな顔も出来るんですねぇ。 はっきり言ってしまえばいつもの笑顔よりその真剣なお顔の方が好みです。 カッコいいです。 ああ! でも、ごめんなさい。 わたしは所詮未来人。 この時間平面の人との恋愛は出来ないんです。 それにあなたには長門さんが……! ハッ! これは、修羅場!? 三角関係!? 長→古→みくる!? そんな! 高校生なのにそんなドロドロとした恋愛は……燃えるじゃないですかッ! 結ばれてはならぬ2人の恋路! 一途な文学少女と綺麗なお姉さんと真面目な好青年! まるでメロドラマ……! なんて、妄想したところで悲しくなるだけです。 解かってます、解かってますとも。 一人身万歳! 気にしてませんよ。 この時代分岐におけるこの時間平面上ではキョンくんと涼宮さん、古泉くんと長門さんが結ばれることは規定事項なのですから。 でも、別の時代分岐派生時間平面上ではそうはいきませんよ! わたしがその気になれば、キョンくんでも古泉くんでも国木田君でもたにぐ……は別にいいや。 わたしがそんなことを考えているとは露知らず、古泉くんはなおも真剣な表情と声音で続けます。 「申し訳ありません。 朝比奈さんしかこういうことを相談できる人がいなくて……。 涼宮さんはあれで初心と言うか、今はご自分のことで精一杯でしょうし、〝彼〟に相談すれば笑われるに決まっています。 長門さんにお尋ねするのは本末転倒ですし、森さんは……話を大きくするだけになってしまいそうで……。 クラスの面々に聞くのは、なんだか気恥ずかしくて……。 真剣にまともな回答を提示してくれそうなのは朝比奈さんなんだけなんです。」 だからってそんな真剣な目でこちらの目をじっと見つめないで下さい。 癖なんでしょうけど、普通に勘違いしそうです。 あなた、男女問わずそういうことばっかりしているからホモだのガチだのバイだの誤解されるんですよ。 自重してください。 古泉くんに限らず、人の目をじっと見る癖のせいで人との物理的距離感つかめてない人っていますよね。 お話しするときは人の目を見て話せと言うご両親の教えの賜物なのでしょうが、限度があると思います。 正直、段々怖くなってきました。 「で……その、ご相談、とは?」 私は、古泉くんの真っ直ぐな視線に耐え切れず、思わず視線をはずしながら尋ねます。 礼儀知らずだなんて言わないでください。 本当に怖いんです。 「笑わないと、誓ってくださいますか?」 「笑われるようなことを相談されるんですか?」 「その、あの、僕のような人間が聞くと……流石に馬鹿にされるかな、と……。」 「はぁ……。」 ああっ! もう! まどろっこしいですねぇ! 男ならびしっと恥なんか捨てて聞くもんは訊けばいいんです。 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って奴ですよ! うじうじした男が好きなのは構いたがりのおばさんくらいです! さあ、おっしゃい! これでくだらないこと訊いてきたらお姉さん怒りますよ! 「男女が……その、お付き合いする……と言うのは……一体いかようなことなのでしょうか……?」 「………。」 この三点リーダは、長門さんではありませんよ。 部室には私と古泉くんしか居ませんから。 そう、これはわたしと古泉くんの三点リーダです。 いま、この人、なんて言いました? 「お付き合い……ですか?」 「はい。」 またも真剣な様子の古泉くん。 意外です。 この人は例え小さな子から「赤ちゃんはどこから来るの?」と訊かれても優等生的な模範解答を即答するような気がしていましたのに。 人は見かけによらないですねぇ。 うふふ。 知り合って初めて古泉くんが後輩に見えました。 意外と可愛いですねぇ。 「誰かお付き合いして欲しい人でもいるんですかぁ? あ、もしかしてお付き合いすることになった人がいるとか……。」 「いや、あの、その、ち、知的好奇心と言いましょうか……その……。」 あら! 古泉くんでもしどろもどろになることはあるんですね。 いつも落ち着いて大人ぶってるからこういうのは珍しくて見てて面白いです。 しかし、規定事項として知っていると言うのに知らないフリをしてからかうと言うのは少々意地悪でしょうか? 「そういうことにしておいてあげますよ、古泉くん。」 「もう、朝比奈さん。 からかわないでくださいよ。」 ふう、と溜息をついてもう一度、私の目をじっと見る古泉くん。 やっぱりその顔はすごく真剣で、正直、長門さんが羨ましくなります。 キョンくんにしても古泉くんにしても、元が真面目で優しい子達ですから、涼宮さんや長門さんを悲しませることはして欲しくありませんし、本人達だってしたくないのでしょう。 だからこうやってSOS団唯一の年上である私にこうやって相談を持ちかけてくれる。 先輩冥利に尽きます。 でも、ううんと、確かに、付き合うってどういうことなんでしょう? これはなかなか難しい問題です。 わたし自身、男の子とお付き合いしたことはないですし、デートをしたり、キスをすること、なんて答えを古泉くんが望むとは思えません。 わたしがお教えできるのは、わたしがただ漠然と考える理想のようなものだけです。 「ええと、ごめんなさい。 上手くいえないんですが……、 例えば、毎日お茶を淹れてるとですね、極稀にこれはすごくいい出来! って思えるお茶が淹れられるんです。 そのときはすごく嬉しいし、感動すらするんですよ。 心臓がドキドキしてね。 他にも、ものすごく美味しいものを食べたときとか、面白い映画を観たとき。 そういう時間を一緒に感じたい! って互いに思える相手が居る。 2人でそういう時間を積み重ねていくことが、付き合うって事なんじゃないかなってわたしは思うの。」 正直言って、自分でも何を言っているのか解かりません。 全然具体的じゃないし、わたし自身の経験がないから正しいとは言い切れない。 でも、自分がすごく幸せと感じたことを、一緒に感じて欲しい、自分が面白いと思ったことを教えてあげたいって気持ちを互いに持ち合うことが一番なんじゃないかなと、そう思うのです。 「わたしの言うことなんて、きっと全部間違っているんでしょうけど……」 私がそう言って頬を掻くと、古泉くんは一瞬目をぱちくりさせてから、いつものように、でもほんのちょっとだけ嬉しそうに、微笑んでくれました。 「いえ、そんなことないです。 大変参考になりました。 やっぱり、朝比奈さんに相談して良かった。 ありがとうございます。」 昨日、あんなにしとしとと降っていた雨の水溜りも消してしまうような日差しの中、 彼等が歩く道は確実に私が居る未来に続いているのです。 古泉編 END
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3234.html
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 「朝比奈さん……。」 こ、これは一体どういうことでしょう? 放課後の2人きりの部室。 目の前には真剣な顔をしてわたしの目をじっと見つめる古泉くん。 そんな顔も出来るんですねぇ。 はっきり言ってしまえばいつもの笑顔よりその真剣なお顔の方が好みです。 カッコいいです。 ああ! でも、ごめんなさい。 わたしは所詮未来人。 この時間平面の人との恋愛は出来ないんです。 それにあなたには長門さんが……! ハッ! これは、修羅場!? 三角関係!? 長→古→みくる!? そんな! 高校生なのにそんなドロドロとした恋愛は……燃えるじゃないですかッ! 結ばれてはならぬ2人の恋路! 一途な文学少女と綺麗なお姉さんと真面目な好青年! まるでメロドラマ……! なんて、妄想したところで悲しくなるだけです。 解かってます、解かってますとも。 一人身万歳! 気にしてませんよ。 この時代分岐におけるこの時間平面上ではキョンくんと涼宮さん、古泉くんと長門さんが結ばれることは規定事項なのですから。 でも、別の時代分岐派生時間平面上ではそうはいきませんよ! わたしがその気になれば、キョンくんでも古泉くんでも国木田君でもたにぐ……は別にいいや。 わたしがそんなことを考えているとは露知らず、古泉くんはなおも真剣な表情と声音で続けます。 「申し訳ありません。 朝比奈さんしかこういうことを相談できる人がいなくて……。 涼宮さんはあれで初心と言うか、今はご自分のことで精一杯でしょうし、〝彼〟に相談すれば笑われるに決まっています。 長門さんにお尋ねするのは本末転倒ですし、森さんは……話を大きくするだけになってしまいそうで……。 クラスの面々に聞くのは、なんだか気恥ずかしくて……。 真剣にまともな回答を提示してくれそうなのは朝比奈さんなんだけなんです。」 だからってそんな真剣な目でこちらの目をじっと見つめないで下さい。 癖なんでしょうけど、普通に勘違いしそうです。 あなた、男女問わずそういうことばっかりしているからホモだのガチだのバイだの誤解されるんですよ。 自重してください。 古泉くんに限らず、人の目をじっと見る癖のせいで人との物理的距離感つかめてない人っていますよね。 お話しするときは人の目を見て話せと言うご両親の教えの賜物なのでしょうが、限度があると思います。 正直、段々怖くなってきました。 「で……その、ご相談、とは?」 私は、古泉くんの真っ直ぐな視線に耐え切れず、思わず視線をはずしながら尋ねます。 礼儀知らずだなんて言わないでください。 本当に怖いんです。 「笑わないと、誓ってくださいますか?」 「笑われるようなことを相談されるんですか?」 「その、あの、僕のような人間が聞くと……流石に馬鹿にされるかな、と……。」 「はぁ……。」 ああっ! もう! まどろっこしいですねぇ! 男ならびしっと恥なんか捨てて聞くもんは訊けばいいんです。 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って奴ですよ! うじうじした男が好きなのは構いたがりのおばさんくらいです! さあ、おっしゃい! これでくだらないこと訊いてきたらお姉さん怒りますよ! 「男女が……その、お付き合いする……と言うのは……一体いかようなことなのでしょうか……?」 「………。」 この三点リーダは、長門さんではありませんよ。 部室には私と古泉くんしか居ませんから。 そう、これはわたしと古泉くんの三点リーダです。 いま、この人、なんて言いました? 「お付き合い……ですか?」 「はい。」 またも真剣な様子の古泉くん。 意外です。 この人は例え小さな子から「赤ちゃんはどこから来るの?」と訊かれても優等生的な模範解答を即答するような気がしていましたのに。 人は見かけによらないですねぇ。 うふふ。 知り合って初めて古泉くんが後輩に見えました。 意外と可愛いですねぇ。 「誰かお付き合いして欲しい人でもいるんですかぁ? あ、もしかしてお付き合いすることになった人がいるとか……。」 「いや、あの、その、ち、知的好奇心と言いましょうか……その……。」 あら! 古泉くんでもしどろもどろになることはあるんですね。 いつも落ち着いて大人ぶってるからこういうのは珍しくて見てて面白いです。 しかし、規定事項として知っていると言うのに知らないフリをしてからかうと言うのは少々意地悪でしょうか? 「そういうことにしておいてあげますよ、古泉くん。」 「もう、朝比奈さん。 からかわないでくださいよ。」 ふう、と溜息をついてもう一度、私の目をじっと見る古泉くん。 やっぱりその顔はすごく真剣で、正直、長門さんが羨ましくなります。 キョンくんにしても古泉くんにしても、元が真面目で優しい子達ですから、涼宮さんや長門さんを悲しませることはして欲しくありませんし、本人達だってしたくないのでしょう。 だからこうやってSOS団唯一の年上である私にこうやって相談を持ちかけてくれる。 先輩冥利に尽きます。 でも、ううんと、確かに、付き合うってどういうことなんでしょう? これはなかなか難しい問題です。 わたし自身、男の子とお付き合いしたことはないですし、デートをしたり、キスをすること、なんて答えを古泉くんが望むとは思えません。 わたしがお教えできるのは、わたしがただ漠然と考える理想のようなものだけです。 「ええと、ごめんなさい。 上手くいえないんですが……、 例えば、毎日お茶を淹れてるとですね、極稀にこれはすごくいい出来! って思えるお茶が淹れられるんです。 そのときはすごく嬉しいし、感動すらするんですよ。 心臓がドキドキしてね。 他にも、ものすごく美味しいものを食べたときとか、面白い映画を観たとき。 そういう時間を一緒に感じたい! って互いに思える相手が居る。 2人でそういう時間を積み重ねていくことが、付き合うって事なんじゃないかなってわたしは思うの。」 正直言って、自分でも何を言っているのか解かりません。 全然具体的じゃないし、わたし自身の経験がないから正しいとは言い切れない。 でも、自分がすごく幸せと感じたことを、一緒に感じて欲しい、自分が面白いと思ったことを教えてあげたいって気持ちを互いに持ち合うことが一番なんじゃないかなと、そう思うのです。 「わたしの言うことなんて、きっと全部間違っているんでしょうけど……」 私がそう言って頬を掻くと、古泉くんは一瞬目をぱちくりさせてから、いつものように、でもほんのちょっとだけ嬉しそうに、微笑んでくれました。 「いえ、そんなことないです。 大変参考になりました。 やっぱり、朝比奈さんに相談して良かった。 ありがとうございます。」 昨日、あんなにしとしとと降っていた雨の水溜りも消してしまうような日差しの中、 彼等が歩く道は確実に私が居る未来に続いているのです。 古泉編 END
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/49568.html
【検索用 かわいいはせいきのしょうこなのてすよ 登録タグ CeVIO か ジョニー 曲 東北きりたん】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ジョニー 作曲:ジョニー 編曲:コジマリョースケ 唄:東北きりたん 曲紹介 曲名:『カワイイは正義の証拠なのですよ』(かわいいはせいぎのしょうこなのですよ) ジョニーによる東北きりたん(AIきりたん)オリジナル曲 ボカコレ2021春TOP30 歌詞 (配布ファイル説明文より転載) ねえ そばに居て欲しいのに 君は知らん振り ねえ わたしが無視すると 膝の上にのってくる ねえ 喉を鳴らし 頬を擦りつける仕草に わたしのリミッター外れます! 名前は内緒です ツンデレは愛情の証拠なのですよ はやく 肉球さわらせて 恋しくて 愛しくて 切なく 胸が張りさけそうなの 君こと 好きになってしまう ねえ 目を見つめただけで こころ 奪われちゃう ねえ うしろ姿も ほら 哀愁 かもしだしてる ねえ 聞いてるの? ほら しっぽで挨拶するの わたしのストッパー外します! 初恋 秘密です あざといは愛嬌のしるしなのですよ 今も めちゃくちゃキスさせて 喜んで 駆けまわって すぐに眠たくなってしまうの 君のこと 抱きしめたくなるの 名前は内緒です カワイイは正義の証拠なのですよ はやく 肉球さわらせて 恋しくて 愛しくて 切なく 胸が張りさけそうなの 君のこと 好きになってしまう そうなの これから わたしのこと よろしくね コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3054.html
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 「ちょっと、みくるちゃん聞いてよ!! キョンったら……!!」 ばぁん! と言うすごい音を立てて涼宮さんが文芸部部室入ってきたのは、あたしがいつものメイド服に着替えようと北高指定のセーラー服のすそにクロスした手をかけた時でした。扉を開けたのがキョンくんや古泉君でなくて良かった。 まぁ、紳士なお2人は入室する際には必ずノックをしてくださるのであまり心配していないのですが。 いえ、そんなことより涼宮さんです。入ったときの口調からしてきっと眉間に皺を寄せ、あの大きな目をキッと鋭くさせているのだろうと思っていたのですが、そうではないのです。あたしの前で、ご自分より身長の低いあたしを体を屈めてまで上目遣いで見上げる彼女の瞳は涙で潤み、桃色の唇がふるふると凍えるように震えていて、女のあたしでも思わず可愛い!と抱きしめてしまいそうなのです。 キョンくんあなた、こんな涼宮さんに何をしたんですか! ことと次第によっては先輩、容赦しませんよ! 「ふぇ!? ど、どうされたんですか? 涼宮さん」 「キョンが……、キョンが……。」 ……とうとう泣き出してしまった涼宮さんの背中を撫でながら、あたしはゆっくりとひっくと肩を揺らす涼宮さんに声をかけます。 「どうされたんですか? キョンくんに、何か酷いことでもされたんですかぁ?」 「違うの、何もされてない……。 ただ……」 「ただ?」 「怒られちゃったのよ……。 すごく夜景が綺麗に見える場所を見つけたから、あたし、キョンにも見せてあげたくて……。その場所を見つけたときの話をしたの。 そしたら……。 『バカ野郎!! お前そんな時間に1人でそんな所うろついてたのか!?』 って、怒鳴られちゃって……。 今まで結構きつく言われたことはあったけど、あそこまで怒鳴られたことなくて、何でキョンが怒ってるのかも解からなくて……。 びっくりして逃げてきちゃったの……。 ねぇ! みくるちゃん! あたし、どうしたらいい?何でキョンはあんなに怒ったっちゃたのかしら……。 ねぇ、どうしたら許してくれると思う?」 そう言って、肩を落とす涼宮さんは泣いたことで少し落ち着いたのでしょう、 ゴメンね、みくるちゃん。 いきなり泣きついちゃって。 と、ほんの少し、笑って見せてくれました。 しかし、その目許は赤く染まったままです。 キョンくん、気持ちは分からなくもないですが、もう少し、方法ってものがあるんじゃないでしょうか? でも、涼宮さんも涼宮さんですね。 お姉さん、ちょっと意地悪しなきゃいけないかもしれません。 「涼宮さん。 あたしもその綺麗な夜景、見てみたいです。 教えてもらっていいですか? 星空の下のお散歩にちょうどいいかもしれません。」 「ええっ!? だめ! だめよ!」 椅子に座ったままのあたしの膝に頭を預けるようにしゃがみこんだ涼宮さんのつやつやした真っ黒な髪を撫でながら尋ねると、涼宮さんは今までなすがままに撫でられていた頭をパッと上げてあたしの目をじっと見てから懇願するように声を荒らげました。 うふ、計画通りです。 「やっぱり、涼宮さんだけの秘密ですか? あ、キョンくんにも教えようとしたのなら二人だけの秘密ですね、うふふ。」 「違うわ! みくるちゃん、あのね、そこ、結構治安悪い場所を通らないといけないし、雑木林抜けた先にあって足元暗くて危ないし、怪我しちゃうかもしれないからダメ! 絶対ダメ!」 「でも、それは涼宮さんもでしょう?」 「え?」 ちょっとおどろいた様子の涼宮さん。 これも計画通りです。 あと、もう一押しですね。 「そんな、治安が悪くて、足元の悪い場所に夜景が見えるような時間に出かけたんでしょう?涼宮さんが大丈夫なら、あたしも大丈夫ですよ。 ね、教えてください。」 「だめだめ! みくるちゃん、可愛いもの! 絶対危ない目に会うわ! それに、みくるちゃんに怪我なんかされたら、あたし……!」 「あたしのこと、心配してくださるんですか?」 「当たり前じゃない! あたしはね、みくるちゃんが大好きなの! 大好きなみくるちゃんを危ない所になんかにやれないわ!みくるちゃんだけじゃないわ! 有希にもあんな危ない道、一人でなんか歩かせないんだから!」 「キョンくんも、きっとそんな風に思ったんじゃないでしょうか。」 「……!」 あたしの言葉に、ぱちくりと目を見開く涼宮さん。 うふふ。 可愛いですねぇ。 これだからキョンくんも怒鳴りつけちゃうほど心配になっちゃうわけです。 「大切な人がたった一人で危ない所に夜遅くで歩くなんて、話に聞くだけで心配で心配で仕方ありませんよね。 大好きな人なら、尚更。それこそ、声を荒らげちゃうくらいに。 涼宮さんもさっき私や長門さんを心配してくださったでしょう?」 だから、ね、キョンくんに謝りに行きましょう? と、あたしが肩を撫でる様に叩くと涼宮さんは、ゆっくりと、ふらふらとした様子で立ち上がりました。あらあら、耳までうっすら赤く染めちゃって。 本当に可愛らしいですねぇ。 「……キョンに、謝ってくるわ……。」 いってらっしゃい。 お姉さん、意地悪した甲斐がありました。 ハルヒ編 END
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3177.html
関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ 「ちょっと、みくるちゃん聞いてよ!! キョンったら……!!」 ばぁん! と言うすごい音を立てて涼宮さんが文芸部部室入ってきたのは、あたしがいつものメイド服に着替えようと北高指定のセーラー服のすそにクロスした手をかけた時でした。扉を開けたのがキョンくんや古泉君でなくて良かった。 まぁ、紳士なお2人は入室する際には必ずノックをしてくださるのであまり心配していないのですが。 いえ、そんなことより涼宮さんです。入ったときの口調からしてきっと眉間に皺を寄せ、あの大きな目をキッと鋭くさせているのだろうと思っていたのですが、そうではないのです。あたしの前で、ご自分より身長の低いあたしを体を屈めてまで上目遣いで見上げる彼女の瞳は涙で潤み、桃色の唇がふるふると凍えるように震えていて、女のあたしでも思わず可愛い!と抱きしめてしまいそうなのです。 キョンくんあなた、こんな涼宮さんに何をしたんですか! ことと次第によっては先輩、容赦しませんよ! 「ふぇ!? ど、どうされたんですか? 涼宮さん」 「キョンが……、キョンが……。」 ……とうとう泣き出してしまった涼宮さんの背中を撫でながら、あたしはゆっくりとひっくと肩を揺らす涼宮さんに声をかけます。 「どうされたんですか? キョンくんに、何か酷いことでもされたんですかぁ?」 「違うの、何もされてない……。 ただ……」 「ただ?」 「怒られちゃったのよ……。 すごく夜景が綺麗に見える場所を見つけたから、あたし、キョンにも見せてあげたくて……。その場所を見つけたときの話をしたの。 そしたら……。 『バカ野郎!! お前そんな時間に1人でそんな所うろついてたのか!?』 って、怒鳴られちゃって……。 今まで結構きつく言われたことはあったけど、あそこまで怒鳴られたことなくて、何でキョンが怒ってるのかも解からなくて……。 びっくりして逃げてきちゃったの……。 ねぇ! みくるちゃん! あたし、どうしたらいい?何でキョンはあんなに怒ったっちゃたのかしら……。 ねぇ、どうしたら許してくれると思う?」 そう言って、肩を落とす涼宮さんは泣いたことで少し落ち着いたのでしょう、 ゴメンね、みくるちゃん。 いきなり泣きついちゃって。 と、ほんの少し、笑って見せてくれました。 しかし、その目許は赤く染まったままです。 キョンくん、気持ちは分からなくもないですが、もう少し、方法ってものがあるんじゃないでしょうか? でも、涼宮さんも涼宮さんですね。 お姉さん、ちょっと意地悪しなきゃいけないかもしれません。 「涼宮さん。 あたしもその綺麗な夜景、見てみたいです。 教えてもらっていいですか? 星空の下のお散歩にちょうどいいかもしれません。」 「ええっ!? だめ! だめよ!」 椅子に座ったままのあたしの膝に頭を預けるようにしゃがみこんだ涼宮さんのつやつやした真っ黒な髪を撫でながら尋ねると、涼宮さんは今までなすがままに撫でられていた頭をパッと上げてあたしの目をじっと見てから懇願するように声を荒らげました。 うふ、計画通りです。 「やっぱり、涼宮さんだけの秘密ですか? あ、キョンくんにも教えようとしたのなら二人だけの秘密ですね、うふふ。」 「違うわ! みくるちゃん、あのね、そこ、結構治安悪い場所を通らないといけないし、雑木林抜けた先にあって足元暗くて危ないし、怪我しちゃうかもしれないからダメ! 絶対ダメ!」 「でも、それは涼宮さんもでしょう?」 「え?」 ちょっとおどろいた様子の涼宮さん。 これも計画通りです。 あと、もう一押しですね。 「そんな、治安が悪くて、足元の悪い場所に夜景が見えるような時間に出かけたんでしょう?涼宮さんが大丈夫なら、あたしも大丈夫ですよ。 ね、教えてください。」 「だめだめ! みくるちゃん、可愛いもの! 絶対危ない目に会うわ! それに、みくるちゃんに怪我なんかされたら、あたし……!」 「あたしのこと、心配してくださるんですか?」 「当たり前じゃない! あたしはね、みくるちゃんが大好きなの! 大好きなみくるちゃんを危ない所になんかにやれないわ!みくるちゃんだけじゃないわ! 有希にもあんな危ない道、一人でなんか歩かせないんだから!」 「キョンくんも、きっとそんな風に思ったんじゃないでしょうか。」 「……!」 あたしの言葉に、ぱちくりと目を見開く涼宮さん。 うふふ。 可愛いですねぇ。 これだからキョンくんも怒鳴りつけちゃうほど心配になっちゃうわけです。 「大切な人がたった一人で危ない所に夜遅くで歩くなんて、話に聞くだけで心配で心配で仕方ありませんよね。 大好きな人なら、尚更。それこそ、声を荒らげちゃうくらいに。 涼宮さんもさっき私や長門さんを心配してくださったでしょう?」 だから、ね、キョンくんに謝りに行きましょう? と、あたしが肩を撫でる様に叩くと涼宮さんは、ゆっくりと、ふらふらとした様子で立ち上がりました。あらあら、耳までうっすら赤く染めちゃって。 本当に可愛らしいですねぇ。 「……キョンに、謝ってくるわ……。」 いってらっしゃい。 お姉さん、意地悪した甲斐がありました。 ハルヒ編 END
https://w.atwiki.jp/solentia/pages/444.html
トップページ 世界観 基本設定 よくある質問 最終更新日:2012-05-09 Q.各世界は球状なのですか?公式 非公式 メモ Q.各世界は球状なのですか? 公式 回答 俺は自分のいた世界の事しか知らないし、各世界の情報を伝え聞いただけだから断言はできない。 けど、その世界に季節があって、極地とは大幅に気候が違って、日が昇り、日が沈み、海をまっすぐ進んで元の所に戻るなら球体だと思う。 知識を得ようにもそれを解明するための天体研究や地学研究が十分ではないところもあるし、科学よりも伝承を重んじるところでは、巨大な亀の背中に4匹の象がいて、その象の背中にプレート状の世界があるって信じてるところもあるらしい。 まぁ、研究は日々進んでるみたいだから、最新の情報を知りたいならば各世界の住人に聞くのが一番手っ取り早いと思う。 ちなみに地球儀を作ったのはモーダスのナノス達だね。 アルマ・フロマで何かやってた時、一般生徒がデザインしてただろ。 それを作っただけだってさ。 初出:[そうだ、ノガレに聞こう。02] 2009-02-13 15 45 52 post by レイ・ノガレ 記事No.171653 非公式 地球儀はモーダス・ショップのアイテム、一般生徒がデザインというのはアルマ・フロマの依頼というデザインコンテストのこと。 メモ 校史編纂委員会>そうだ、ノガレに聞こう。02(ゲームにログインが必要) ↑上へ戻る 表示ページの登録タグ:よくある質問 異世界
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/185.html
ばんがい「これがティキの日常なのですよ」 マスタが学校に行ってる間、ティキはお母さまと一緒にいることが多いのですよぉ♪ 旦那さんが亡くなる前からお母さまは家でお仕事していたのです。 ティキにはその仕事がなんなのか良くわからないですけど、ティキはお母さまの邪魔にならないように大人しく、時にはお手伝いをして過ごしてるのですよぉ☆ 「ティキちゃん、お茶頂戴」 「ハイですぅ♪」 ティキはちゃんとお茶も出せるようになったのですよ♪ でもでも、さすがに歩いてお茶を運べないですので、マスタに頼んでウイングユニットは付けてもらったのですぅ☆ そう言えば、今朝のマスタはチョットおかしかったですよ? いつもの様にウイングユニット付けてもらおうとしたですが、マスタ、ティキのこと見てくれないのですよぉ~。 でもマスタ、ちゃんと家出る前にティキの頭は撫でてくれたのですぅ。 ティキはマスタに頭を撫でられると、と~っても幸せな気分になるのですよぉ♪♪♪ 「ティキちゃん、休憩にするからお菓子持ってきてー」 「ハイですぅ」 お母さまは休憩時間にティキと遊んでくれるのですよ。だからティキ、この時間が好きなのですぅ♪ 実は旦那さんが居なくなるまで、ティキはお母さまが好きではなかったのです。 旦那さんは、ティキを大切にしてくれたですけど、それでも旦那さんはお母さまが一番好きなのでした。でも、それなのに旦那さんはティキをお母さまに会わせてくれなかったのですよぉ。 だからティキはお母さまが実は悪い人だと思ってたのですぅ~。 初めてお母さまに会った日、それを正直にティキは言ったのです。 それを聞いたお母さまは少し笑った後、寂しそうな顔になって泣いてしまったのです。 それを見てたらティキもなんだか悲しくなって、泣いちゃったのです。 一緒になって泣いた後、お母さまはティキの頭を撫でてくれたのです。 その手が旦那さんと同じで、マスタともおんなじで、ティキ、嬉しくなったのにまた泣いちゃったのですぅ~。 そしたらお母さまはにっこり笑って、ティキが泣き止むまで頭を撫でてくれたのですぅ。 それからティキとお母さまは仲良しになったのですよぉ♪ お昼はお母さまがティキの分まで用意してくれるのですぅ♪ ティキ達神姫は、本当は食べなくても平気なのですけど、それでも味覚がちゃんと作ってあるですので、ご飯は美味しく食べたいのですぅ☆ お母さまの作るご飯はとても美味しいのですぅ。旦那さんもそう言ってたのです。でもその頃は一回も食べさせて貰えなかったのですよぉ~。いつも羨ましかったのですぅ。 だから今はちゃんとご飯がもらえて幸せなのですぅ☆ お昼ご飯が終わると、ティキはすごく眠くなってしまうのですぅ♪ マスタが言うにはですが、マオチャオには比較的睡眠欲が強い傾向かあるそうです♪ モデルが猫だからそうプログラムされてるのですか? お昼寝から目が覚めたら、いつも後少しでマスタが帰ってくる時間なのです。 でも今日は部活とかの日なのですので、まだしばらく帰ってこないのですよぉ~。チョット寂しいのですぅ~。 仕方が無いのでお母さまと一緒にTVを見るのですぅ。この時間、お母さまは何を言っても反応が無いのですよぉ☆ びっくりするほどTVに集中してるのですぅ♪ TVはティキの知らない事が一杯なのですぅ! その中でも最近ティキがお気に入りなのがあるのですよぉ! アイドルっていう可愛い女の子と、神姫が一緒になって踊って歌ってるのがあるのですぅ☆ ティキも一緒に歌いたいのですよぉ♪ 今日はマスタが帰ってくる前に晩御飯の用意なのですぅ♪ ティキもお母さまのお手伝いをするのですよぉ♪ しばらくしたらやっとマスタが帰ってきたのですぅ♪ ティキは嬉しくなって玄関までお出迎えしてしまうのですよぉ☆ でもでも、今日のマスタはやっぱり変なのです。ティキの頭を撫でてただいまを言ったですが、なんだか不思議な顔しているのです。マスタ、どうしたですかぁ? マスタは「なんでもないよ」といって笑ってくれたのですが、やっぱりティキ、心配ですぅ~。 マスタはいつも通りご飯の前にシャワーを浴びるのです。前に、ティキも一緒に入るですよぉ、って言ったら怒られたのですよぉ~。そういえば、旦那さんもそう言ったら怒ったですよ? ティキ、おかしな事言ったのですか? そうして皆でご飯を食べたら、マスタとティキは旦那さんのだった部屋に行くのです。マスタの部屋にはPCや神姫用の機具が無いのです。だから元旦那さんの部屋に行ってティキのメンテナンスをするのです。 でも宿題っていうのがあると、先にマスタの部屋に行くのです。その時はマスタはティキを構ってくれないので、すごく寂しいのですぅ~。 今日は宿題が無いみたいで、ティキはマスタを独り占めできて、とても幸せな気分になったのですよぉ♪ メンテナンスが終わると、マスタとティキはマスタの部屋に行くのですぅ♪ マスタの机の上にティキの部屋があって、ティキはそこで寝るのです。 マスタはいつもティキがベッドに横になってから、電気を消してくれるのです。一回、「ティキの目は暗視能力もあるから平気ですよぉ♪」と言ったのですぅ♪ でもそしたら「ティキがベッドに入るのを見てから寝たい」って言ってくれたのですよぉ♪ ティキ、チョット照れちゃったですぅ☆ そして今日も一日が終わるのですぅ♪ マスタ、おやすみなさいですぅ☆ 終える / もどる / つづく!