約 1,696,685 件
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/745.html
い、いいぜ・・・ ドクドク -- (4ℓの噴水(赤)) 2010-08-30 00 20 46
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/719.html
102 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 10 51 01 ID d5beOcdA ----- 第十話~忘れていたこと~ ・ ・ ・ 頭がくらくらする。 たった今眠りから覚めたけれど目を開ける気にならない。 今の俺にとっては目を開けるだけでもかなりの重労働だ。 頭の中を酸性の液体で溶かされてしまったようにぼろぼろになった気分。 二日酔いと似ているが、吐き気を催さないだけまだマシではある。 ぐるぐると思考がまわっている。落ち着かない。 そもそも、何でこんな状態になっているんだ? 俺はただ華と一緒にパーティへやってきて、十本松となんの得にもなりそうにないやりとりをして、 かなこさんに自室に誘われて、それから―― 『……忘れた振りをなさっているならば……許しませぬ………』 『あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』 『わたくしのことを忘れるなど……許しては置けませぬ!』 ――そうだった。 激怒したかなこさんに襲われて、その後で何故か眠ってしまったんだ。 あの時の彼女の様子は俺を食い殺さんばかりの勢いだった。 無防備に眠ってしまった俺は格好の餌食だったはず。 眠ったまま殺されていてもおかしくない。 それなのに、何故俺は生きているんだ? もしかして既に死んでしまっていて、今いるところが死後の世界だとか? いや、それはないな。死後の世界なんてあるわけがない。 心臓停止、もしくは脳死をおこせば人間はただの肉塊になるだけ。 そうなったら、人生は終わりだ。 コンティニューなんてものはありはしない。 『その後、彼が再び立ち上がることはなかった……』みたいなテロップが表示されて、 エンドロールが流れておしまいだ。 しかし、こうやって自分の意識を保っているということは、まだ死んではいないということだろう。 死んでいないだけで、かろうじて生きているだけの状態かもしれないけど。 ようやく思考も落ち着いてきた。 まぶたを開けるくらいの余力もでてきた。 ゆっくりまぶたを開く。そこには、間近で俺を見つめる女性が居た。 104 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 10 53 19 ID d5beOcdA かなこさんの顔が、目と鼻の先の位置にある。 ため息を吐けばその微風を感じ取れる距離。そこに思わず目を奪われてしまう美しい顔がある。 その顔はしきりに俺の顔の前で左右に、上下に動いていた。 潤んだ瞳には歓喜が宿っているように見える。 どうしてそんな瞳をしているのか、という俺の疑問は、自分の唇に触れる柔らかな感触と、 口内を這いずり回るやわい感触の何かと、ぴちゃぴちゃという水音を感じるうちに解けた。 「んん……んふ、……ふん…ちゅ……」 かなこさんが俺にキスをしていた。 それも唇に触れるようなものではなく、口内の液体を絡ませ、吸い取るような激しいものだった。 時折かなこさんの髪が俺の顔に垂れてくると、彼女はそれをうっとおしそうにはらう。 彼女は目を瞑ると、唇を強く押し付けて深く舌を挿入してきた。 蜂蜜が垂れていくようなゆったりとした動きで、かなこさんの舌が動き回る。 衝撃的な光景にとらわれていた俺は、その舌に応えることなどできなかった。 自分の目の前で起こっていることが、とても信じられるものではなかったからだ。 俺が呆然としている間にも口内は蹂躙され続け、かなこさんは俺の首を強く抱きしめた。 抱きしめる力が強くなる。肢体を激しく動かしだした。 その動きが激しさを増し、より強く唇を押し付けられた瞬間、目を開いた彼女と目が合った。 「んんっ……ん! んんんんんっっ!!!」 繋がった唇から、緩やかな振動が伝わってきた。 舌と唇を使い唇をこじ開けられると、口内に液体が入ってきた。 仰向けに寝そべっていた俺は、喉にまで達したその液体を空気と一緒に飲み込んだ。 荒い呼吸をつきながらかなこさんは上体を起こした。 そのとき、俺は今度こそ自分の目を疑った。 彼女のほっそりとした首から肩を通り腕へ伸びるラインを遮るものは一切なく、 さらけ出された肩の白さを邪魔する衣服さえ、目の前の女性は身に着けていなかった。 そして、生まれたままの姿をしているのはかなこさんだけではなかった。 腹筋の辺りに感じるぬめった感触と少しの重量感が肌を直接的に刺激している。 さらに俺の四肢は縄で縛られていて、自由が利かないようにされている。 俺はスーツを脱がされた状態でベッドに固定されていた。 107 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 11 01 25 ID d5beOcdA 「ようやく目が覚めたのですね。 何度くちづけても反応がなかったものですから、不安になってしまいましたが、 雄志さまと目が合った瞬間にはわたくし、いってしまいましたわ。 キスでこれだけ刺激的ならば……雄志さまと繋がった瞬間にはわたくし、死んでしまうかもしれません」 そう言うと、かなこさんは唇の周囲についた唾液を舐め取った。 「雄志さまの唾液を、たっぷりいただきました。 これだけなめらかなものを口に含んだことなど初めてです。 ほんとうに、どんなものにも勝る甘露ですわ。おいしゅう、ございました」 かなこさんの小さな舌と唇がぴちゃり、という音を立てた。 また顔が近づいてくる。頬に柔らかいものが触れた。 頬にまで垂れ下がった唾液を舐め取ると、舌が首へ向かって移動する。 喉仏を唇で包み込まれ、強く吸われる。たちまちぞくり、としたものが駆け抜ける。 「んちゅ…ああ、首の脈がびくびく、動いて……かわいい……」 舌が首筋を舐め始めた。 顎の舌から、鎖骨へ向かい、また折り返してくる。 「ああ、もう……こんなことって……んん、ふ……」 かなこさんが口付けてきた。 両手で俺の頭を掴み、髪を撫で回しながら舌で攻められる。 息苦しさに首を軽く反らす。 「っ! 雄志さま!」 大声をあげられて、首を正面に固定された。 「もはや、逃げることなどできませぬぞ……。 このまま、わたくしと愛し合い続けるのです。明日になっても、日付が変わっても、ずっと、ずっとずっと。 引き裂かれてから今までの分の肉欲を、わたくしにぶつけたいのでしょう? 欲望を子種に宿して、わたくしの中にそそぎたいのでしょう? 言われなくとも、わかります。先ほどから、雄志さまの肉体が疼いているのがつたわってくるのです」 言われたとおり、俺の体は止めようもないほどに熱くなっていた。 これほどの興奮を味わったことは一度もない。 女性の方から犯されているという異常な状況だというのに。 頭を冷やす材料が、ひとつもなくなっていた。 108 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 11 02 52 ID d5beOcdA 「さあ、存分に……」 小さな手が、肉棒を掴んだ。 ひやりとした感触が熱におかされたものを包み込む。 目を合わせながら手淫をされる。 絶妙な愛撫だった。射精欲が高まっている状態で施されるそれはたやすく俺の理性を揺さぶる。 数本の指の動きだけで、まるで俺の体を知り尽くしているかのように弱点ばかりをついてくる。 「うふふ。……やはり、ここを触られるのがお好きなのですね。 もちろん、覚えておりますよ。雄志さまのお体のことは。 そして、こうされるよりも――」 かなこさんは手淫をやめると腰の上に座った。 秘裂をぴたりと陰茎に合わせて体を揺する。 「わたくしの膣の中で果てることが一番お好きだということも」 その言葉の後でかなこさんの腰が離れて、陰茎が開放された。 真上を向いたペニスの先端に肉が触れた。 「あ、ああ、あ……ひろがって、る……」 かなこさんの体が俺の肉棒を飲み込み始めた。 まだ半ばまでしか達していないというのに、膣壁が強く張り付いているように感じる。 そのときになって、本当の意味で自分が犯されている、ということがわかった。 俺の感覚が全て肉棒に集中して、そこから全て吸い取られている。 「もう、すぐ…雄志さまがわたくしのものに、ぃ……あ、ぁはああああ…… あ、あああ! イ……って、しまっ、……ふっ……ぁぁあああああああ!!!」 彼女の膣が俺自身を全て飲み込んだ瞬間に締め付けられ、より強く絞り取られる。 激しく痙攣する彼女の体は、耐えようとする力さえも奪い取ろうとする。 理性を飲み込む快楽が俺の脳を支配したとき、肉棒から精液が飛び出した。 腰がびくびくと動き欲望が吐き出される。 脳から電流を断続的に流される。腰の動きが止まらない。 快楽で呼吸するのを忘れ、息苦しさを感じるほどになってから、ようやく腰の痙攣が止まった。 「すご……、もぅ………どこにいる、か……。 ……あ、あ、ぁぁ。 ゆ、しさまぁ……わたくしを、こわして………」 彼女の言葉が耳に届くだけで下半身が力を取り戻した。 それを待っていたかのように、かなこさんは腰を上下に動かしだした。 109 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 11 03 46 ID d5beOcdA ・ ・ ・ 心臓が全力で血液を送り出している。 腰の上にまたがり、剛直を飲み込んだまま離さず、締め付けてくる女性に応えるように。 何度果てたか覚えていない。5回までは数えられたがそこから先は思考までも侵されてしまった。 「あああ! あ、はぁ、あ! はぁぁぁぁああああっ!」 かなこさんが俺と体を重ねている、という信じられない光景は何度目をこらしても目の前にある。 「雄志さま。そろそろ思い出されましたか……? わたくしのことと、あの頃のことを……」 情事の間を縫う問いかけは空虚なものしか俺にもたらさない。 かなこさんの体以外のものが歪んで見えるのと同様、快感以外に閃くものが頭に無い。 俺が忘れているらしい『なにか』を思い出す兆しなど、まったく見えてこない。 俺が頭をベッドにつけたままにしていると、かなこさんはまたしても体を使い出す。 唇を、胸を、へそを、ペニスを、肛門を、指の間を弄り、無理矢理に俺を勃たせる。 そうして、再度を俺を飲み込み絞り取ろうとする。 俺の体は動かなかった。 筋肉が衰えて、機能が死んでしまったのではないかとさえ思える。 情事の激しさが原因になったのではなく、気がついたときには既に体の自由がきかなかった。 「そうしてなすがままになっている姿は、本当にかわいいですわ。 あれだけ凛々しい方が、こんなにあられもない姿になっているなんて」 頬と頬を合わせて、胸と胸を合わせて体を摺り寄せる。 隅々まで触り尽くされた体はその行動に対して拒否を示そうとはしない。 むしろそうされることを待ち望んでいたかのように、下半身に血液を集めだす。 「まだ、わたくしが欲しいのですね。もちろん、そのようにいたします。 わたくしの心と体は全て、あなたさまのもの。その代わり、あなたさまの全てもわたくしのものです。 もっと、もっと雄志さまの子種を注いでくださいまし。 そうすれば、必ず雄志さまとわたくしの二人の御子を授かりますわ。 覚えておられますか? 子供は2人欲しいとおっしゃったことを。 わたくしは、2人と言わず5人でも、10人でもよろしいのですよ。遠慮など、なさらなくともよいのです」 肉棒を包み込まれて、締め付けられる。 腰を打ち付けられる感触を肌に感じる。卑猥な水音が耳に届く。 それが幾度も繰り返されるうちに、俺の意識は暗く沈んでいった。 110 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 11 05 18 ID d5beOcdA : : : 意識がつながったとき、俺は教室の中に居た。 そこが教室だとわかったのは、中学時代に飽きるほど目にした光景そのままだったからだ。 窓の外に見える茶色のグラウンドと、色とりどりの花が植えられた花壇。 教室の壁の一部を成す濃い緑色をした黒板。 習字の授業で書かされた、個性的な『努力』の文字たち。 全てが俺の知る中学時代の教室だった。 ただひとつ違うところは、目の前で床にうずくまる少女がいるところだった。 『ひっ……く、ひっく』 その少女のセミロングの髪は微かな茶色に染まっている。 中学時代に茶色の髪をしていた少女は思いつくかぎり一人しかいない。 『香織ちゃん、大丈夫?!』 別の女の子がやってきて嗚咽を繰り返す少女の肩に手を置いた。 泣いている女の子は、中学で初めてできた友人の天野香織だった。 俺――夢の中の――は立ち尽くしたまま動こうとはしなかった。 こうやって傍観者の立場になると自己分析ができる。 自分が泣かせてしまった少女に対してかけるべき言葉を、当時の俺の頭ではひねりだすことができなかった。 なぜ泣かせてしまったのか、今の俺には咄嗟に思い出せなかった。 だが、香織の足元に転がる銀色の硬貨を見ているうちに、自責の念と共にその理由を深いところから掘り出せた。 それと同時にこれだけ重要なことを忘れていた自分を殴りたい衝動に駆られた。 俺が投げた硬貨が香織の顔に当たってしまった。それが香織が泣いている理由だ。 なぜそんなことをしたのかはわからない。多分、何かのゲームをしていたのではないだろうか。 熱中しているうちに周りが見えなくなり、俺が投げた硬貨が香織の顔に当たってしまった、 というのが事態のあらすじだろう。 女の子の顔に怪我を負わせてしまったということ。 中学時代の無知な俺では深く理解できなかったが、今ならわかる。 俺は、香織の人生にヒビを入れてしまったのだ。 111 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 11 07 31 ID d5beOcdA 事件の翌日、香織は額にガーゼをつけて登校した。 普段は笑顔を張り付かせている顔は、そのガーゼのせいで酷く痛々しく見えた。 休み時間、俺は香織と二人きりになって土下座して謝った。 香織は「そこまでしなくていいよ」と言ってくれたが、俺は顔を上げなかった。 そうしているうちに香織が泣き出した。 「やめてよ……そんなことしないで。 雄志くんは悪くないって、運が悪かったんだってボクは思っているから……だから、頭を上げて」 それでも俺は顔を上げなかった。いや、上げられなかった。 取り返しのつかないことをしてしまった恐怖にかられ、情けなくも泣いていたからだ。 そんなことをしているうちに、泣き止んだ香織が俺に向かってこう言った。 「わかった。じゃあ、こうしよう。 本当に悪いと思っているんだったら、責任をとって。 もしかしたらお嫁さんにいけないかもしれないからさ、だから…その、えっと……。 そ、その先は言わなくてもわかるよね。じゃあ、そういうことで!」 と言い残すと、香織はきびすを返してその場から立ち去った。 取り残された俺――中学時代の――は香織の言葉を変な方向に解釈していた。 『責任』の部分に強く反応し、香織に対してより申し訳ない気分になっていた。 そのせいで、教室に戻ってから香織と距離をとるという行動をし始めた。 今だから言えるが、中学時代の俺は馬鹿だ。それもどうしようもないほどの。 さっきの言葉はいわゆるプロポーズだろう。 それを変な方向に解釈して、距離をとろうとするとは。今すぐ修正を施してやりたい。 まあ、数時間前の俺も馬鹿だけどな。こんな重大な出来事を忘れていたんだから。 今度香織に会ったらあの時の話をさりげなく振ってみよう。 いや、結婚の申し込みをするわけじゃないぞ。香織の方も忘れているかもしれないしな。 もし覚えているんだとしたらどうしようかとも思うが……それはそのときに考えよう。 しかしこの夢は長いな。一体いつまで続くんだ――? : : : 112 :ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/04/28(土) 11 10 08 ID d5beOcdA 突然に、唇の感覚が復活した。口の中に舌が入れられる。 もしかして夢の続きか?事件のことを忘れていた罰として俺をどうにかしようというのだろうか。 そうだとしたら、今まで事件のことを忘れていた謝罪を兼ねて、夢の中の香織に応えてやらねばなるまい。 夢の中だけだぞ。現実で香織がキスを迫ってきたらやらないはずだ。多分。 突き出された舌裏を舐める。すると、合わされている唇が強く押し付けられた。 夢の中だというのにこの感触。いつもどおり不気味にリアルだ。 口の中に唾液が入ってきていることまで感じられる。 続けて頬の裏側、唇の裏、歯茎の裏へと舌を這わせる。 俺の舌が舐める場所を変えるたびに唇だけでなく、体の上にある香織の体も動く。 視界が闇に包まれていて相手が香織だとは断言できないが、多分そうなんだろう。 「あふっ……はっ、うぅぅん………ゆうしさま、だめぇ……」 おい。こんなことしてるからって雄志様はないだろう。 だいたい雄志様って呼ぶ人の枠は既にかなこさんで――――え? 「ああ……ああぁあ…んんんんんっ! ぷぁ………もう、こわれてしまいます……雄志、さ、ま……」 目を開けたとき、そこにはかなこさんがいた。 彼女は目を閉じ体を横に傾けると、体をベッドに投げ出して寝息を立て始めた。 なんだ、香織じゃなかったのか。ちょっと残念――って、そうじゃない! かなこさんの体を確認する。 彼女は生まれたままの姿で全身に汗を掻いていて、ところどころに白い液体を付着させている。 それらから導き出される答えは、ひとつしかない。 (俺がかなこさんとセックスしていたのは、夢じゃなかったのか) セックスというよりは逆レイプだったが、体を重ねたことに違いは無い。 そして俺が両手足の首を縛られて固定されているのも変わりない。 かなこさんがこんなことをした理由など、倦怠感に包まれている今の脳みそでも思いつく。 かなこさんは俺のことを好きだからこんなことをしたのだ。 考えてみれば、出会った日に料亭に連れ込んだり、自室に呼んだりという行動は 好きでもない男に対してするものではない。逆レイプは恋人に対してすらやるようなものではないが。 自分の馬鹿さ加減にあきれ果てて、壁に頭を打ち付けたくなってきた。 気づいていれば何らかの対処ができたのに。 もう一つ、疑問があった。なぜかなこさんは俺に惚れたのだ? 俺は名のある家の生まれではないし、親戚に大富豪がいたりもしない。 容姿の良し悪しを自分では判断できないが、少なくとも一目ぼれされるほどいいようには思わない。 考えられそうな要素と言えば、かなこさんが探していた本の場所を俺が教えた、ということだけだ。 俺の疑問に答えてくれそうな人は左で寝息を立てていた。 陽だまりの中で昼寝をする猫のような安らかな表情を浮かべるかなこさんを見ていると、 彼女を起こすという行動をとることができなかった。 体を包み込む倦怠感から眠気を覚えた覚えた俺は、見慣れた顔を思い浮かべた後で目を閉じた。 その時に思い浮かべた香織の顔は、何故か不機嫌真っ盛りだった。 この現状を打破するための方法を考えながら、再び俺の意識は闇の中へと沈んでいった。 ------
https://w.atwiki.jp/harufaru/pages/48.html
洞窟の中はまさにモンスターの巣だった。 先ほどまでのグールを始めとして、氷の精霊「ナイアド」や、浮遊する女性の幽霊である「レイス」などが 私の行く手を遮ったが、私は冷静に念の力を節約しつつそれらをなぎ倒していく。 (どうやらアルドの言ったとおり、ね。) 私はここのモンスターに対して念の攻撃が想像以上に効果的だということを悟った。 やはり闇のモンスターだけあって、光の属性を持つ念の技には弱いのだろう。 体術は効果が薄かったが、念を込めて戦えば倒すことは造作ないことだった。 「どうやらここが最後の部屋みたいです・・・ね。」 私は今までより一際大きい入り口を見てそう感じた。 恐らくこの中は開けた大部屋のようになっているはずだ。 私は入り口の前まで歩いていったが、その後をついてこようとしたシスがふと足を止めた。 「・・・どうしました?」 私は不思議に思って彼女に問いかけた。 「いや、なんでもない。先に入っていろ。」 「・・・わかりました。」 私は一瞬その行動に疑問を感じたが、そのまま奥へ進むことにした。 けど、ふと足を止め、シスの方へと振り返った。 「くれぐれも気をつけてください。・・・では。」 私はその一言だけかけた後、先を急いだ。 シスはというと私の声かけに対し薄く笑ったようだ。 (なるほど、まだ未熟ながら確かに素質はありそうだな。) あたしはそう感じていた。 レシエといったあの女。 どうやら薄々あたしの意図を感じ取ったらしい。 (その上で自分が優先すべきことを悟ったか。・・・それでいい。) そしてあたしはふとすうと見落としてしまいそうな、わき道へと通じる通路を進んでいった。 奥へとたどり着くと、これまたこじんまりとした部屋へと出る。 ヒュン!! そしてあたしは躊躇うことなく、奥に向かって腰に差してあった短刀を一つ投げた。 カン!! その短刀は部屋の奥の壁に突き刺さったのだろう。 乾いた音を響かせた。 「・・・いきなり随分な挨拶じゃねえか。」 すると奥から声が返ってくる。 少し高めのその声は間違いなく女の声だろう。 「・・・あんたなら不意打ちも上等だろう?あたしはあんたの流儀にあわせただけだ。」 「はっ!違いねえ!!」 そして声の人物は立ち上がり、あたしの方へと近づいてくる。 壁にいくつか蝋燭が吊り下げられており、その火にあたってその人物の顔があらわになる。 「・・・一体こんなとこで何をしている?『下水道の女王パリス』。」 「そいつはそっくりそのまま返すぜ、『閃光のシス』」 パリスはあたしに対して不適な笑みをもらした。 あたしは奴のうわさをよく知ってはいたが、あいつはあいつであたしのことを知っているらしい。 無造作に近寄ってくるパリスもパリスだが、棒立ちのまま立ちつくすあたしもどうなんだろうな。 おそらく互いに理解しているんだろう。今襲ってくる気配はない、と。 「ま、あたいにしてみても、退屈しのぎみてーなもんだ。 で、こんなとこまで来てみたのはいいんだけどよ。」 そこまで言ってパリスはチッと舌打ちした。 「全く気のきかねえお化け屋敷だよここは。驚くどころか笑えもしねえ。」 それはパリスなりの冗談だったのだろう。 しかしあたしは表情を変えない。 「・・・けどま、どうやら退屈しのぎはできそーだ。 予想外の獲物がかかったから、な。」 そしてパリスはニヤリと笑った。 そこには含みは一切なく、純粋に楽しみでしょうがないといった感じだ。 「頼むぜ?ちったぁ楽しませてくれよ。凄腕の冒険者さんよ。 くれぐれもあたいを退屈させてくれるなよ?」 「期待に沿う自信はないな。何故なら、楽しむ間もなく終わるから・・・。」 パリスの挑発に対してあたしはそのまま返した。 並の人間ならあたしの不遜な態度に対してイラつきを見せたかもしれないが、そこはさすがのパリス。 ただ声をあげて笑うだけだった。 「はっはっ!おもしれえよ、お前!!」 声をあげて笑うパリスを見ながらあたしは様子を伺っていた。 隙あらば切り込もうと思っていたのだが、残念ながら彼女に隙らしきものはない。 今飛び掛れば返り撃ちにあうのは間違いないだろう。 「それじゃ早速始めようか・・・。言っておくが、遠慮なんてしねえことだ。 死んじまってからじゃ後悔なんてできねえぜ?」 そしてパリスは軽くステップを踏み、戦闘態勢をとり始めた。 「じゃあ今度はあたしが返そう。先の言葉をそっくりそのままあんたに、さ。」 あたしは腰から二本の短剣を取り出した。 そしてあたしは初めて戦闘の構えをとった。 (なんだろう、この異様な雰囲気は・・・) 私は奥へと進むうちに周囲から感じられる異様な気配に顔を抑えた。 ここには確実に「何か」いる。 その先は行き止まりになっていた。 だがそこはまるで洞窟を誰かが意図的にくりぬいたような構造になっており、机と椅子がポツンと置かれていた。 (もしかすると、ここでモーガンって人は何かを調べていたのかしら・・・) 私はさらに奥へといき、机を調べようとした。 しかしそのとき、慌てて周囲をみやる。 (これは・・・殺気!?) 私は今、この部屋に渦巻いている異様な気配の正体に気づいた。 それは私・・・いや、進入者に向けられるはっきりとした「殺気」だったのだ。 ゴゴゴゴ・・・ この洞窟に入った当初と同様、私の周囲の土が盛り上がる。 そしてそこから一体のグールが飛び出した・・・ように思えた。 (これ・・・は?) 本来私は先制攻撃をかけようとしていた。 しかし出てきた者の姿に驚き、攻撃の機会を失ってしまった。 何故ならそれは古びた老人だったからだ。 そしてその老人は私の姿を見ると、溢れ返っていた殺気は治まった。 「人間・・・?何者だ・・・ここに一体何をしに・・・」 その人物は途切れ途切れに言葉を発した。 人語を話すことに驚いた私は慌てて聞き返す。 「あなたはまさか、モーガンさんですか!?ダークエルフの王家錬金術師だったという!」 「モーガン・・・その名で呼ばれるのは久しい・・・いつ以来だろうか・・・」 モーガンは少し俯き考えるようなそぶりを見せた。 だがすぐに頭を抑えて苦しみだした。 「ぐ・・・ぐぐぅ・・・いかん。私は・・・」 「どうしたんですか!?モーガンさん!!」 私はすぐに老人の傍に駆け寄ろうとした。 しかしそれを止めたのは以外にもモーガンさん本人だった。 「くるな!私はもう・・・人ではない・・・逃げろ・・・逃げるん・・・だ。」 「モーガンさん・・・」 「ぐ・・・ぅぅぅ・・・!!」 モーガンは苦しみながら地面に膝をつく。 すると全身の皮が剥がれ落ち、徐々に体が腐敗していく。 私はその様子を見て、足を止めた。 わかってはいた。モーガンという人物は既に死んでいる。 しかし、この人物は死してなお、何かのメッセージを伝えようとしている。 私にはそう思えたのだ。 (・・・けど。) ゴゴゴゴ・・・ そのとき、さらに周囲の土が盛り上がり、数体のグール達が姿を現した。 元は人間の老人だった人が化け物に変わる姿に以前の私なら動揺しただろう、しかし今の私は・・・ (恐らく私はこの人を助けることはできない。けれど・・・) 私は構えをとった。 そして体内に気を練り始める。 「私にできることは逃げることじゃない・・・。 この人が何を伝えようとしてたのか、その想いを受け止めることだわ!」 私には確信があった。 理由をあえてあげるとするならば、ただのカンとしかいいようがないが。 「我が名は『マリスモーガン』・・・。進入者を・・・殺す・・・」 一際大きなグールと成り果てたモーガンは自身をそう名乗った。 (マリス(呪われた)モーガン・・・か。全く、皮肉としかいいようがないわね・・・) 私は目から一筋の涙を流した。 だが戦闘のスタイルは崩さずに構え続ける。 私はシュシアさんの言葉を思い出した。 『人を想いやれるあなたの優しさは強さです。しかしそれは時には弱さでもあります・・・』 そう、今まで私は優しさの意味を履き違えていた。 真の優しさとはその人の身をただ案じることではない。 自分自身がその人のために何ができるか。 それを考え、実行することなのだ。 (そう、例えそれがどれだけ辛いことでも・・・) バンッ!! その時右側のグールが私に向かって飛び掛ってきた。 「・・・念弾!!」 ドン! 私は反射的に飛び掛ってきたグールを念弾で迎撃する。 そのグールは念弾の威力をまともに受け、身体を四散させた。 ダンッ! そして私は穴が開いた敵の陣形から咄嗟に抜け出す。 『グアァ!!』 だが、体勢を崩した私の元に、第2、第3のグールが襲いかかる。 私は地面に膝をついた状態だったが、すぐに次の行動に出る。 「出でよ我が分身・・・・幻影爆砕!!」 私は咄嗟に念の力で分身を作り出し後方へ飛ぶ。 そしてグールが分身に襲い掛かった直後、その分身を爆発させた。 ドンッ!! その爆発は襲い掛かってきたグール2体を吹き飛ばす。 そして私はその隙に素早く体勢を立て直した。 (残りは2体と・・・!) ちらりと私は奥を見た。 そこにはマリスモーガンが生気を失った目でこちらを除き見ている。 ボゥ・・・ そして私は両手に念の力を集中させた。 「あなたの苦しみはわかります。できることなら私はあなたを助けたい・・・」 私は一瞬目を瞑って頭上を仰いだ。 しかし次の瞬間、目を見開き、両手を合わせた。 「・・・けれど、だからこそ!私はあなたを倒します。それが私にできる唯一のことだから!」 そして私はグール達に向かって蓄念砲を放った。 ガォン!! 私の放った蓄念砲はグール2体を飲み込み爆発した。 (これで残りはマリスモーガンのみ!!) 私はモーガンの元に向かって走った。 それに対しマリスモーガンは手に持った金色の髑髏をこちらに向かって投げつけてきた。 ひゅるる・・・ しかしその投擲に勢いはなく、私の前方の足元に力なく落ちようとした。 ゾクリ しかしそのとき、私の背中に寒気が走り、私は咄嗟に後方に向かって地面を蹴った。 ドォン!! その直後、地面に落ちた金色の髑髏は爆発し、地面に穴を穿つ。 あのままうかつに直進していれば、下手をすると私の足はあの爆発で吹き飛ばされていたかもしれない。 「ク・・・アァァ!!」 私が体勢を崩したところにマリスモーガンはすかさず襲いかかってきた。 そして鋭い爪を振り上げつつ、私の元へと迫る。 ガキン!! 両手にはめた鉄製のナックルでなんとかその一撃を受け止め、 すかさずマリスモーガンの腹部に前蹴りを入れる。 ドカッ!! 体勢が不十分だったために、たいしたダメージは与えられないだろうが、私はそれでもよかった。 (何故なら、距離をとることが目的だから・・・!) 私は素早く立ち上がり、下半身から螺旋の運動を経て上半身へと力を伝える。 そして突き出した右拳から必殺の一撃を放った。 「・・・飛べ、光竜!!」 それはアルドとの戦いでも使用した『光衝怒涛』だった。 私は放出した光の竜を直接ぶつけず、あえてマリスモーガンの周囲を旋回させる。 「グ・・・ガァ・・・」 周囲を光竜によって包まれたモーガンは呻いた。 光竜が包み込んだ空間はそのエネルギーによって高熱を放つ。 その高熱がマリスモーガンに苦痛を与えているのだろう。 私が「光衝怒涛」を放った目的はマリスモーガンの動きを封じること、であった。 ダンッ! そして私はそのまま飛んだ。 さらに横の壁を蹴ってマリスモーガンの元へと迫る。 「モーガンさん・・・!」 そして私は念を右手のみに集中し、右手を捻り込みながらモーガンの胸元を打った。 ドォン!! いわゆる片手版の「錬気」である。 本来の錬気ほどの威力はないが、不十分な体勢・・・例えば空中でも放つことができる、というメリットがあった。 私の放った錬気の一撃はマリスモーガンの胸を貫き穴を穿つ。 そして私とマリスモーガンは接近した状態で動きを止めた。 既にモーガンを覆う光竜は消えていた。 「ぐ・・・がはっ」 マリスモーガンは苦痛の表情ではあったが、人間の表情を取り戻していた。 だがその苦痛は相当なものなのだろう、口から黒い血溜まりを吐き出した 「すみません・・・私には、これしか・・・」 私は全身を震わせていた。 私がしたことはモーガンさんに苦しみを与えただけなのかもしれない。 モーガンは伝染病にかかっていた。 伝染病、すなわちウイルスだ。 モーガンの内部に潜入したウイルスはモーガンの体内の血が集まる場所集中しているだろう。 私が放った錬気の一撃はピンポイントでモーガンの心臓を吹き飛ばした。 それゆえわずかながら正気を取り戻したのだろう。 しかし・・・ 「よい・・・のだ。優しき人・・・よ。」 モーガンは右手を伸ばし、私の頭上へと掲げた。 そして私の頭を一回、優しく撫でてくれた。 「私の命はとうに尽きている・・・悲しむことはない・・・」 そのままモーガンは仰向けになって倒れた。 だが震える手で机の傍の地面を指差していた。 「あそこに・・・私の手紙が埋まっている・・・それを持っていく・・・のだ。」 「モーガンさん・・・」 「最期に君のような人と出会えて・・・」 そこまで言ってモーガンの身体は動かなくなった。 グッ 私は右手で自身の涙をぬぐって立ち上がった。 ざっ・・・ざっ・・・パンパン 私はその場に穴を掘り、モーガンの遺体を入れて土で埋めた。 そして近くにあった十字架を突き刺し、簡易のお墓を作った。 その後にモーガンの指し示した地面を掘り返し、中から一枚の手紙を取り出した。 (これがモーガンさんの遺品・・・) 私は古ぼけた一枚の封筒を取り出した。 そして胸元にその手紙を放り込み、入り口へと向かった。 (さようなら・・・どうかやすらかに・・・) 心の中でモーガンに別れを告げた私は、もう振り返らなかった。 「どうやら終わったようだな。」 そこにはシスが待っていた。 一体何があったのだろうか、身体のあちこちにケガを負っており、血を流している。 「シス、それは・・・」 「大丈夫だ。身体はなんともない。それより、目的は達成できたのか?」 シスの問いに私は小さく頷いた。 「わかった。では早々にここから脱出するとしよう・・・ついてこい。」 「・・・はい。」 私とシスはシャローキープの洞窟から脱出した。 マリスモーガンがいなくなったからだろうか、返り際は特にモンスターに襲われることもなくすんなりと戻ることができた。 「これがモーガンの手紙・・・ですか。」 クロンターはその手紙を見て呻いた。 当初、依頼達成の証として、入手した手紙をゲイルに渡した。 しかし手紙は古代文字で書かれていたため、読むことができず、まず解読する必要があったのだ。 そのため、私とレシエは黒妖精クロンターの元へとやってきていた。 「なるほど・・・これは興味深い内容ですね・・・。」 恐らくゆっくりではあったのだろうが、クロンターは古代文字を解読しつつ読み進めていく。 「なんと!これは・・・」 だがクロンターは突然叫んだ。 そしてその表情は困惑の色に染まっていた。 「手紙の途中から先が・・・なくなっています!」 「なんだと?」 あたしはクロンターの手元からモーガンの手元を奪い取り眺めた。 確かに2枚目以降、途中で何やら破られた後がある。 そしてそこから先の部分はきれいさっぱりなくなっていた。 (どういうことだ?最初から途中までだった可能性もあるが、一番可能性が高いのは・・・ 誰かが既に掘り出していたということか・・・一体誰が?何のために?) 私は試行錯誤を凝らしたが、いくら考えたところで明確な答えなど出るはずはなかった。 「・・・とにかくモーガンは何かを発見したが、その後なんらかの事故にあい命を落とした。 ひとまず現状でわかることはここまでのようです。」 クロンターはそういって天を仰いだ。 そして私達の方へと目を向けた。 「ひとまず依頼はこれで完了とします。ご苦労様でした。」 そしてクロンターはあたし達の方へ深く一礼した後顔をあげた。 「ブリーズ=イレップスの元へおいきなさい。 彼女が次の指示をくれるでしょう。」 「はい、ありがとうございます。」 レシエは礼を言いながらも表情には陰りを残したままだった。 ひょっとすると今回の依頼の内容にて素直に喜べない部分でもあったのかもしれない。 しかしすぐに顔をあげ、その場から走り去ろうとしたところを私は呼び止めた。 「レシエ、忘れ物だ。」 「・・・シス?」 私はレシエに向かってあるものを投げつけた。 それは剣と盾が絡みあう銀細工のネックレスだった。 「これって・・・?」 「今回の仕事内容は充分な働きだったと判断する。これであんたも晴れて冒険者ギルドの一員だ。」 「・・・本当なの?」 「ああ、あたしは嘘は言わない。」 レシエは一瞬固まっていたようだったが、やがてプルプルと震えだした。 「ありがとうシス!」 ガバッ 次の瞬間、レシエはあろうことかあたしに抱きついてきた。 そして力一杯あたしの胸元を両手で抱きしめる。 「こ、こら!離せってば・・・」 あたしは困惑した。 本来なら他者の接近など軽く回避するあたしだったが、不意をつかれたということと、 レシエの行為に殺気がなかったことがあたしにとっては災いしたのだろう。 そして案外レシエの力は強く、あたしの力では容易には振りほどけなかった。 「あっはっは!とんだザマだな!『閃光のシス』!」 そのあたし達の姿を見て笑い声をあげる人物が一人。 あたしは頭を抱えた。よりによって一番見られたくない人物がそこにいたのだ。 「あなたは・・・?」 やってきた人物の姿を見たレシエは当然の疑問を口にした。 だがその人物はニヤニヤしたまま、レシエの問いには答えず、立ち尽くしたままだった。 関連サイドストーリーへはこちら 第12話へはこちら
https://w.atwiki.jp/tokimekicn/pages/1647.html
10th SMILE 心跳回忆初代10周年纪念的合唱曲。 此曲被视为心跳回忆游戏的Image Song。 需要注意的是,此曲的演唱者名义为『Tokimeki Stars』,并非之前的ハートのスタートライン大合唱版本使用的『Tokimeki All Stars』, 原因是川口雅代等人移居海外,无奈缺席,算是一个不小的遗憾。 歌曲信息 作词:くまのきよみ 作曲:滝千奈美 编曲:岩崎元是 演唱:ときめきスターズ 歌词(红字部分演唱者名义) 嬉しくて抑えきれない (如月未绪) なにもかも恋のせい? (虹野沙希) 振り向いて微笑み返す (古式由加利) まっすぐに見つめ合う (镜魅罗) 世界中に溢れてる 素敵・勇気・夢をぜんぶ (清川望) 両手広げ 集めたいの (馆林见晴) だんだん高まってくる 想いはいつでも (合唱) 言葉にはできない (如月未绪) 「ときめき」 (合唱) 手をつないで駆け出そう 探しにゆこう (伊集院丽) ハートに感じるまま (合唱) 臆病で泣きムシになる (朝日奈夕子) それもみな恋のせい? (美树原爱) 明日に迷うその時は いつも側にいてくれたね(藤崎诗织) ライバルという名の友達 (馆林见晴) どんどん膨らんでゆく 想いが痛くて (合唱) 言葉にはできない (如月未绪) 「だいすき」 (合唱) 深呼吸して飛び込む それぞれの夢 (清川望) ゴールが近づいてる (合唱) だんだん高まってくる 想いはいつでも (合唱) 言葉にはできない (镜魅罗) 「ときめき」 (合唱) 手をつないで駆け出そう 探しにゆこう (纽绪结奈) ハートに感じるまま (合唱) どんどん膨らんでゆく 想いがはじけて (合唱) 大きく叫びたい (虹野沙希) 「だいすき」 (合唱) その笑顔に会いにゆこう 約束の場所 (藤崎诗织) ゴールはもうすぐそこ (合唱) 收录CD 心跳回忆 The 10th Anniversary Love Me Please (2004/09/23) 相关页面 游戏用语 音乐
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/36062.html
かんぜんむけつのえれじー【登録タグ GUMI YM か 曲】 作詞:YM 作曲:YM 編曲:YM 唄:GUMI 曲紹介 YM氏の38作目。 ギターのリアンプは蝶々Pが手掛ける。 歌詞 いつになったって 独りぼっち 正しいルートを選ぼうね あっち行ってみて こっち行ってみて あなたの見識広がりましたか? 他の誰かの答えなんか まっぴら ごめんだから 僕は僕の道を行け 完全無欠の この心に 言葉が入る隙間はない どっかに落とした神様 もう必要ない そのまま捨てとくのだ 望みのままに 信じるままに 自らを愛して生きて 過不足なく幸せ感じて 今夜もいい夢を見る 愛して ほしく などない そんなの不安定で歪だ 壊されたくない だからずっとずっと奥に押し込める 酸化しちゃって腐る感情 呑気な僕は夢の延長 あっちに行ったり こっちに行ったりで 好き勝手に生きてきて 自分以外の人間の 気持ちなんて関係ないって思えてた それなのにさ 何故?胸が痛いよ ねえ 子供のまま生きちゃダメなの? 大人になれないのはダメな子? 今のままの未完成な自分を否定してしまう 僕の中の世界が壊れた 完全無欠の この心に 足りない言葉が解れない どっかに落とした 気持ちなら もう忘れたよ 二度と拾えない 大切なモノが もう見えない 僕はきっと 間違えたのだろう それでも だけど 生きてかなきゃ さあ!情けなく笑おうぜ コメント 追加乙です。これ歌詞が刺さる -- 名無しさん (2017-03-05 15 59 22) 新曲来たーッ★ -- 名無しさん (2017-03-05 19 45 58) 伝説のGUMIマスター -- リーフレ⃣ッ⃣ド⃣ (2017-03-11 21 32 02) 何故伸びぬ -- 名無しさん (2017-05-16 19 28 36) 矢張りサイコウ。情けなく笑おうぜ -- 真貴now (2017-10-27 17 04 52) もっと人気になって良いはず。 -- 一等星 (2019-04-27 22 59 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2973.html
これ、唯冤罪だよな -- (名無しさん) 2013-07-29 09 08 42
https://w.atwiki.jp/kaijinmato/pages/146.html
「ダゴンは滅びました」 【名前】 冥府神スフィンクス 【読み方】 めいふしんすふぃんくす 【声】 寺瀬今日子 【登場作品】 魔法戦隊マジレンジャー 【初登場話】 Stage36「神罰執行~マージ・ゴル・ゴジカ~」 【所属】 三賢神 【分類】 冥府神→新たなる統率者 【武器】 ウィズダムカノン 【得意能力】 クローズレンジ・バーストライオニック・ブレイド 【怪物モチーフ】 スフィンクス 【詳細】 黒いネコのような姿を持つ冥府神。冥府十神の中の三賢神の1人。 冥府神の中で最も頭が良く様々な事に疑問を感じ、考えを張り巡らせる。 規律に厳しい性格で、闇の戒律を遵守する事に最も拘り、他の冥府神の行動にも審判のように常に目を光らせ、普段は丁寧な言葉遣いだが、時に恐ろしく豹変して口汚く凄む事もあり、その際は獅子を模した巨砲を装備、冥府神としての残忍な攻撃力を発揮する。 「絶対神ン・マ」転生に、闇の戒律を遵守する事を必須と考えていたが、同じ三賢神の「冥府神ダゴン」が自身に都合良く戒律を変える様に疑問を感じるようになり、実力差のある「冥府神」を倒し続けるマジレンジャーに興味を抱くようになる。 自身のマルデヨーナ世界「賢者の夜」にて魁達の事を認め、地上界を残す事を冥府神達に提案するものの、転生を果たした「ン・マ」の圧倒的強さに恐怖し、「ン・マ」の命じるままに「巨砲大破壊」の神罰執行を目的に地上界に出現。 怒りと力に執着するがままにマジレンジャーやマジシャインを追い詰め発揮するも、麗を筆頭とするマジレンジャーの「思い」を目の当たりにし改めて彼らを認めて姿を消す。 だが、「ン・マ」に逆らい、「冥府神ダゴン」、「冥府神スレイプニル」によって粛正されてしまうが、感情に変化が訪れていた「妖幻密使バンキュリア」の力によって一命を取り留める。 最終決戦の際にマジマザーを伴い、神々の谷に現れたダゴンに再度共存を持ちかけるも拒否、激闘の末にウィズダムカノンで葬る。 冥府神としては最後まで生き残る事になり、最終回で「ン・マ」がマジレンジャーに敗れた後はバンキュリアと共に新しい地底冥府インフェルシアを作るのに奮闘している。 【余談】 女性型怪人の中でも珍しい「人間の姿を持たないにもかかわらずメガネをかけた」存在となっている。 スーパー戦隊における下剋上を成し遂げたタイプの敵だが、敵側の新たな首領格として取って代わるのではなく『五星戦隊ダイレンジャー』の「道士嘉挧」の様に良い国造りを行う理由に繋がる。 声を演じる寺瀬今日子氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となる。
https://w.atwiki.jp/mallowaraskill/pages/342.html
スキルガイドを見まわしてみると、 「このスキルで一発芸やれそうだなー」などと思うことが結構ある。 なので、それ専用のPCを想定してみることにした。 完全に思いつき企画なので、ちゃんと形になるかどうかは不明だ!(きっぱり)w -<ファミリアアタック>超特化! (CL10) [雑記に戻る] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/harufaru/pages/18.html
少女は夢を見ている。 それは一人の剣士と格闘家の出会いの夢。 私が見ていた二人の意識が交差する夢。 それは偶然の出来事なのだろうか? それとも必然といえる出会いなのだろうか? 私も決して予期していたわけじゃない。 けれど私は楽しみで胸を高鳴らせる。 何故なら、この二人の出会いは決して偶然ではないと確信しているから。 「さて、と。ほんじゃ任せたぜ、ライナスのおっさんよ。」 火炎結晶を入れた小袋ごとライナスのおっさんへと押し付けた俺はそのまま背後を振り返った。 「おう、それじゃまた数日後くらいにとりにこいよ!」 俺はおっさんの呼びかけに対して返答はせず、右手だけ軽く上げて答えた。 (さて、腹も減ったし、何か食いに行くとするか・・・) 俺は腰につけた布袋を軽くゆすってみた。 チャリチャリ 袋は軽く頼りない音を立てた。 (っても、この金じゃロクなもん食えそうにねえな。しょうがねえ・・・) 俺は一つ心当たりがあるその場所へと向かうことにした。 (だめだ、身体が動かない・・・) 私の身体は戦闘による消耗と、極度の冷え、それに加えて体内の大量の気を放出したことにより 疲れきっていた。 ざざざ・・・ ケラハを倒したことで周囲の雪は溶けてはいたが、冷たく鋭い冷気があたりの木々の合間から 吹き込んでくる。 ひやり 私は少し気を集中し、自身の身体の様子を探ってみる。 現在もなんとか意識を保ってはいるが、 冷え切った体は私の意識を受け止めて動いてくれそうにはない。 (だめだ・・・意識が・・・) 私は前のめりに倒れた状態から懸命に右手を前へと伸ばす コツン そのとき伸ばした右手に何かが触れた気がする。 咄嗟にその何かをつかんだような気がするが私の意識は徐々に森の木々へと吸い込まれ霧散していった。 (あれっ・・・なんだろう・・・?) その時急に私の身体が宙へと浮いた気がした。 それは私の気のせいだったのだろうか・・・ カランカラン・・・ 俺は前方のドアを軽く押し開いてやる。 するとそのドアの上についた鈴が小刻みよく音を立てた。 「あら、いらっしゃいませ。」 細身の身体に鮮やかな金髪を結った一人の女性が出迎えた。 ヘンドンマイアの酒場の主人『シュシア』である。 「よぉ。ちょっと尋ねたいんだけどよ。」 「あら、奇遇ですね。私もちょうどあなたにお願いしたいことがありますの。」 シュシアは俺を見るなりそんなことを言った。 「ちょっと困ったことになりまして・・・。あなたの力を貸していただけませんか?」 「・・・そいつは『依頼』ってことか?」 シュシアは俺の問いに対してコクンと首を縦に振った。 (ったく、今日はつくづくよく働かされる日だぜ・・・) 俺はブツブツつぶやきながら、森の奥へと駆けていく。 ここら一帯はとある人物の魔力により、鋭い冷気につつまれているという話だったが、 どういうわけか今は、緑の木々が生い茂る一見ごく普通の森へと成り下がっている。 (ま、暖かいのは大歓迎、だがよ・・・っと) そこで俺は右足で踏ん張り、自身の身体に急ブレーキをかける。 森を半分ほどだろうか、進んでいったところに、目的の『もの』を俺はどうやら発見できたようだ。 「こいつのことだな。・・・しょっと!」 俺はそいつを右手で引き上げながら勢いをつけて肩へと担ぎあげる。 それは思ったほどの重量はないらしく、担いだまま運ぶのもさして問題はなさそうだ。 しかし・・・ (やれやれ、平気だとは思うが、少々急いだほうがいいかもしれんな。・・・走るか!) 俺は急いで元来た道を引き返すことにした。 パチパチ・・・ 部屋には暖炉に火がくべられているらしく。 火花が薪をはじく小気味のいい音が聞こえる。 私はそこでぼんやりと目を開いた。 (あれ・・・ここは・・・?) 見慣れない部屋である。 大人一人が寝れるくらいのスペースはあるだろうか。 こじんまりとした部屋に小さいベッドと暖炉があり、どうやら私はそのベッドに寝かされているらしい。 私はゆっくりと身体を起こそうとした。 「う・・・」 少し頭がフラつく感じがする。しかしどうやら身体は動いてくれそうだ。 この暖かい部屋と少し休んだおかげらしい。 それにしても・・・ (どうしてこんなところに・・・?私は確かフロストマークウッドで・・・) まだ頭ははっきりとしていないが、私は自身の記憶を呼び覚ましてみた。 私はケラハと戦ったあと、疲弊してその場で気を失った、と思う。 あの場には特に人はいなかったはずだ。 私が気を失ってる間に誰かが助けてここまで連れてきてくれたのだろうか? (・・・だめだわ。思い出せない。) バタン 突然部屋の扉が開かれ、一人の柄の悪い男が部屋へと足を踏み入れる。 そして私の様子を見るなり、悪そうな笑みを浮かべながら言葉を発した。 「へぇ、もう目を覚ましたのか。まずまずの回復力ってとこだな。」 この柄の悪そうな男が私をここまで連れてきてくれたのだろうか? 本来まずは礼でも述べるべきだったのかもしれないが、今の私はとてもそんな気にはなれそうになかった。 なぜなら・・・ 私は上半身をベッドから起こした状態で座っている。 厚手の毛布がかけられていたが、私が身体を起こした拍子に腰のあたりまでずれ下がっている。 問題は私がその毛布以外「何も身に着けていなかった」ことにあった。 「・・・キ」 「あ?どした?」 しかし男は素知らぬ顔である。 「キャアアアァァァァ!!!」 我へと返った私は、しかし半ば半狂乱になりながら、近くにあった物をつかみ、男のほうへと投げつける。 ガシャン!パリン!! 恐らく何かの陶器だったのだろうか。 扉の近くの壁へぶつかるなり、 「ちょ・・・!いきなり何しやがんだこいつ・・・!!」 「いいからさっさと出て行ってよ!バカァ!!」 バタン!! 私の余程の剣幕に驚いたのか、男はそそくさと扉を閉め、部屋を出ていってしまった。 トントントン・・・ 私は木でできた階段をゆっくりと下りていく。 さっきの手前、なんだかバツが悪かった私は、恥ずかしさで赤面してしまいそうだったが、なんとか抑え、階段を下へと降りていく。 (うぅ、あんなに取り乱してしまうなんて、修行が足りないわ・・・) 私はそうつぶやきながらも正直泣きたい気分だった。 あんな男に自身の半裸を見られたことが何よりも苦痛でならなかったからだ。 とにかく忘れよう! 私がそう決めた矢先だった。 「あら?目が覚めた?」 そこへ金髪のスラリとした綺麗な女性が出迎える。 女性はカウンターの奥で凛と立っており、女性の奥の棚には数々のお酒の瓶が並んでいた。 どうやらここは酒場のようである。 ぺこり 私はなんと言っていいかわからなかったので、無言のまま、女性に向かって頭を下げる。 私が眠っていたベッドの脇には籠が置いてあり、その中には着替えが置いてあった。 私が元々着ていた服は雪に濡れてびしょびしょの状態だったのだろう。 恐らく誰かが着替えさせてくれたに違いない。 (・・・あの男じゃないと信じたいわ。) 私は軽くぶるっと身体を震わせて、先ほど入ってきた男の顔を思い浮かべる。 嫌な予感を振り払うようにブンブンと顔を振った。 「あら、大丈夫かしら?気分はどう?」 目の前の女性はその様子をどうとったのだろうか? 心配そうに声をかけてくれる。 「あ、うん、大丈夫です・・・」 そして私は顔を動かさずに目の動きだけで周囲の様子を伺ってみた。 さほど大きいフロアでもなく、机と椅子が複数並べられていたが、他に客は誰もいないようだ。 コッチコッチ・・・ そして木製の置時計だけが、規則正しく時間を刻んでいる。 私はその時計の時間を見て納得した。 時計は3の数字を指し示していた。 どうやら今は夜中の3時のようだ。 「先ほどはごめんなさいね。驚いたでしょう?まさか目が覚めているとは思わなかったものだから・・・」 「・・・いえ。」 女性の口ぶりからすると、先ほど『何が起こったか』はどうやら察しているらしい。 私はあまり思い出したくもなかったので、軽く返答だけにとどめておいた。 プッ、くすくす・・・ すると私のその様子を見るなり女性は小さく笑いだした。 綺麗な女性なだけにその様子はとても絵になるものだったが、私からしたらなんだかムっとするたたずまいである。 「どうかされました?私は特に何も笑われるようなことは・・・」 「ごめんなさい。彼のあんなに驚いた様子は初めてだったものだから・・・」 女性は余程おかしかったのか、しばらく笑っていたが、落ち着くなり、カウンターから出てきて私の元へと歩みよってきた。 「失礼しました。私はヘンドンマイア酒場の主人『シュシア』です。」 シュシアはそう言ってすっと右手を私に向かって差し出した。 「・・・レシエです。初めまして。」 私はシュシアの手を軽く握った。 「それにしてもすみません。なんだかお世話になったみたいで。」 「いいえ。大丈夫ですよ。私は運びこまれたあなたをベッドに寝かせただけだから。」 シュシアは謙遜しているのか、それとも本心なのか、素直にそう言った。 「ああ、一つだけ。あなたの衣服、濡れがひどかったものだから、着替えさせてはいただきました。 ごめんなさいね。あのままだと風邪をひきそうだと思ったものだから・・・」 「いえ、本当にお世話になりました。ありがとうございます。」 私は素直にペコリと頭を下げた。 そして内心ほっとする。 やはり着替えさせてくれたのはこの人だったようだ。 ほっとした私は当然の疑問をシュシアへとぶつけてみる。 「それにしてもどうして私はここに?恐らくフロストマークウッドの道端で倒れていたと思うのですが・・・」 「ああ、それはね。夕方くらいですか。一人のお婆さんが慌てた様子で当酒場へといらっしゃいまして・・・」 お婆さん なるほど、私のことを心配したお婆さんがここへやってきて、助けを求めてくれたということだろう。 「それが困ったことに、時間も時間でしたし、腕ききの冒険者はこの場にはいませんでしたの。 緊急事態ということでしたし、私も困ってしまったのですが、そこへ・・・」 バタン そこで酒場の入り口のドアが勢いよく開かれる。 「おい、行ってきたぞ。」 その時、先ほどの柄の悪い男が酒場へと入ってきた。 私は反射的になんだか身構えてしまった。 「あら、アルド。ご苦労様。お婆さんは・・・」 「ああ、ちゃんと家まで送り届けてきたぜ。ったく、婆さんがついててもしょうがねえっつったのに、聞きゃしねえ。 とりあえず目覚めたからっていったら、ようやく帰ってくれる気になったみたいだな。」 どうやらあのお婆さんはすごく心配してくれてたらしい。 私は申し訳なさと、感謝の気持ちで胸が少し熱くなった。 「・・・あ!」 私はそこで思い出し、慌ただしく周囲を見渡した後、二人へ尋ねた。 「ねぇ!私の他に子供がいなかった? 確か二人!5歳くらいの男の女の子だと思うんだけど・・・!」 「ん?あの場にはお前しかいなかったぜ?」 「そんな・・・じゃあやっぱり・・・」 私はぎゅっと目を伏せた。 どうやら私の記憶違いではなかったらしい。 助けにいったお婆さんのお孫さん達二人はケラハに連れ去られてしまったのだ。 ギュッ! 私は両拳を強く握った後、今アルドという男が入ってきた入り口の扉へと向かってズンズンと歩きだす。 「ちょ、ちょっと・・・急にどうされたのですか?」 その様子にシュシアが慌てて声をかける。 「お世話になったことはすごく感謝してます。けれど、私はまだしなければいけないことがあるんです。」 そしてそのまま酒場を出ようとしたところで、私の前に大きな影が立ちふさがった。 「ばーか、そんなヨレヨレの身体で何しようってんだ。半病人は大人しく休んでろっての。」 「大丈夫よ!このくらい・・・」 トン 「・・・あ」 そこで私はアルドに軽く胸元を押し出された。 その衝撃により、私の膝はかくんと折れ、私はその場にしりもちをついてしまう。 「そらみな。大方まだ身体に力がはいらねえんだろ?大人しく朝まで休んでることだな。」 私は悔しさで唇を噛んだ。 アルドはそのまま踵を返し、酒場の外へと出ていこうとする。 「ったく、無理して余計な仕事を増やさないでほしいもんだな。」 私はその言葉にはっと顔をあげる。 「・・・どういうこと?」 「女子供は安心して大人しくしてろってことだ。婆さんの依頼は『俺が引き受けた』。 お前は大人しく寝てればいい。それにな・・・」 アルドは少し息を溜めた後、こういった。 「半病人でしかも半人前のお前が行ったところで、何もできゃしねえ。」 さすがにこの言葉にはカチンとくる。 「・・・っ!!」 だが罵声となった言葉が喉元を上ってきたところで、私は咄嗟に飲み込む。 確かに現状はアルドというこの男のいうとおりだ。 今の私の体調で慌てて出て行ったところで、激しい戦闘は行えないだろう。 私が今しなければいけないことは、休養をとること、だ。 「・・・すみません、シュシアさん。もう少しここで休ませていただいていいですか?」 私のその言葉にシュシアはにこりと笑って答えてくれた。 「ええ。今晩はゆっくり休んでください。」 「ありがとうございます。・・・では」 私はシュシアに礼をいい、降りてきた階段を再度登っていく。 キィ・・・ 先ほど私が眠っていた部屋への扉を開き、私はベッドに腰を下ろす。 そして勢いよく毛布を頭までかぶった。 (あきらめない・・・きっとあの子達は私が・・・!) 私は決意を新たにし、そのまま目を閉じた。 「それにしてもこんな小さい物が・・・な。」 俺は椅子に座り、机に肘を乗せた状態でその手で顎を支えている。 そしてもう片方の右手で小さなクリスタルをコロコロと転がしてみた。 「ええ、とても邪悪な気を放っています。一体これをどこで?」 「俺は知らねえよ。あいつが握り込んでいやがったんだ。」 あの女を森で拾い上げたとき、あいつは何か小さなものをその手に握りこんでいた。 それに気づいた俺は、女の手を開き、握り込んでいたものを咄嗟にポケットへと放り込んだ。 そのことつい先ほど思い出したのだ。 「レシエさんが?ではそれはフロストマークウッドに落ちていたいうことでしょうか。」 「ああ、たぶんな。けどそれがどうしたっていうんだ?」 「アルドも知ってはいると思いますが、ある日突然、グランプロリスの生物達が狂ったように暴れだしました。」 「ふむ」 「それは邪悪な気の影響を受けたためと言われていますが、恐らくこの物質が原因なのでしょうね。」 鬼手である左手をこの小さな灰色のクリスタルに近づけるとズキズキと痛む。 シュシアが言っていることは案外的を射てるのかもしれない。 「それにしてもこの灰色のクリスタルが放つ邪悪な気、何か覚えがあります。」 シュシアはそういって首を捻る。 何やら考え込んでいるようだ。 「・・・そうです!確か天城の近くで感じたものと似ています。」 「天城?」 「はい。最近伝説の天城が湖のほとりに姿を現し、冒険者達がこぞって天界へ行こうと最近出入りしはじめたようです。」 「とりあえずこいつがなんなのかわかれば何かの手がかりになりそうだな。あの女を起こして聞いてみれば・・・」 「ケラハよ。」 そこへちょうど昨夜の女・・・レシエとかいったか、が扉を開き、入ってきた。 部屋で目覚めた私は軽く着替えだけ済ませた後、シュシアが待つ一階へと降りていく。 二人はどうやら何か話し込んでいるらしい。 すぐに中に入ってもよかったのだが、何やら二人の話の内容が気になった私は、扉の傍で少し様子を伺うことにした。 二人の話の中で気になることを聞いた私は、いてもたってもいられず、中へと躍り出た。 「私は昨日、子供達を助けるために、フロストマークウッドへ行き、その奥でケラハという魔女と戦ったわ。 昨夜は忘れていたのだけれど、ケラハとの戦闘の最中、ケラハはそのクリスタルを落としていったの。」 「・・・ビノーシュといい、ケラハといい、元はただの人間の魔法使いだった。 それが今じゃ誰彼かまわず襲い掛かる狂気の魔法使いへと成り果てちまった。」 俺は右手の灰色のクリスタルを軽く上方へと放り上げる。 パシッ! そして落下してくるところをアルドは再度右手で音を立てながらキャッチする。 「こいつが放つ邪悪な気に魅せられちまったってとこかな。グランプロリスの生物が凶暴なモンスターになったのも同じ理由だろう。」 「と、なると、鍵は天城にありそうですね。レシエさん、あなたと戦った後、ケラハはどこへ?」 「・・・わからないわ。東の方向へ飛び去っていったくらいしか・・・」 「そいつは奇遇だな。俺が追い払ったビノーシュのやろうも東の方向へ飛び去っていったみたいだぜ。」 アルドはぶっきらぼうにそういった。 私がケラハと戦ったその日、アルドも姉であるビノーシュと戦闘を行っていたのだろうか。 「・・・なるほど、アルドと戦い、傷ついたビノーシュが、その傷を癒すため、新たな魔力を求めて天城へ逃げ込む。 ありえそうなことですね・・・。」 「あっ、そういえば!」 そこで私はあることを思い出した。 「ケラハは私と戦っている最中、誰かに呼ばれたみたいで、その後、急に戦闘をやめて、その場から飛び去っていってしまったの。」 「ケラハが戦いをやめてまで呼び出しに答える相手・・・ビノーシュしか考えられませんわね。」 ケラハにとって姉の命令は絶対だ。 狂気の魔女と成り果てた今でも、二人の上下関係ははっきりしている。 「まあとりあえず、うだうだ話しするのもここまでだな。奴らが天城へ向かったのは恐らく間違いない。 ならば俺も天城に行ってみればはっきりする。それだけのことだ。」 アルドはそこまで話すとがたん、と席を立つ。 どうやらこのまま天城へと向かう気なのだろう。 「待って。私も行く。」 「ああ?」 私のこの言葉にアルドは意味がわからない、といった表情で聞き返す。 「悪いがそれはダメだ。天城へは俺一人でいく。」 「お願い、一緒に連れていって!私はどうしても子供達を助けてあげたいの!!」 冷たく一蹴するアルドではあったが、私は必死に食い下がる。 危険なのは百も承知ではあるが、私はここで引き下がりたくはなかった。 「わからねえやつだな。はっきり言って、邪魔なんだよ。」 アルドは右手を自身の額へ当てる。 ぶっきらぼうな言い方はこの男の性格を如実に現しているのだろう。 その姿に私に対する配慮は一切見られなかった。 「連れていってあげてくださいな。」 そこで突然シュシアさんが私に対して助け舟を出してくれた。 ったく、突然何を言い出すのかこの女は。 子供救助の願いは俺が正式に依頼として受けたものだ。 婆さんとどんなやりとりがあったにせよ、それは所詮は他人事だ。 俺が引き受けた以上、あとは俺に任せて素知らぬ顔をしてりゃいい。 それを何を好き好んで自分から厄介事に首をつっこみたがるのか。 俺には全く理解できなかった。 それに加えて・・・ 「連れていってあげてくださいな。」 シュシアが余計な横槍を入れてくる。 「おいおい、冗談だろ?なんで俺がわざわざ・・・」 「アルドの言い分もわかります。けれど私はこのレシエさんの気持ちもわからなくはないのです。 そこでどうでしょう?」 シュシアは一指し指を立てながら、こう提案した。 「私からの依頼ということでは?アルドはレシエさんを天城へと連れていってあげてください。 無論、それは護衛も含むという意味ですが。」 「・・・ちっ。」 俺は舌打ちしながら軽く首を振った。 依頼という形をとられてしまうと俺には返す言葉がなかった。 何故なら俺はここで依頼をもらうことで生計を立てているからだ。 シュシアの依頼を無下にするのはどうにも今後の仕事に影響をきたしかねない。 「わかったよ。これも仕事だ。ただし、報酬は別にきちんともらうぜ?」 「交渉成立ですね。それでは・・・」 「ちょ・・・ちょっと待ってください!」 そこへ女が慌てた様子で待ったをかけてくる。 ったく、この女はどこまでも騒がしい限りだ。 「シュシアさんにそこまでしてもらうわけには・・・それにこれは私の問題です!」 「私がよいと言っているのですから、かまいません。それに町の人の助けに答えてあげるのが私達の役目ですから。」 「役目?それじゃここは・・・」 シュシアの言葉に驚き、私は思わず聞き返す。 冒険者が集うといううわさは聞いてはいたが、役目という表現、それはまるで・・・ 「はい、ここは酒場でもあり、人の依頼を請け負うギルドでもあります。 そしてこのアルドはランクAに分類される冒険者の一人です。」 私ははっきりいって驚いた。 するとここは王宮直属の冒険者ギルドということなのだろう。 美人女主人が経営する酒場は世を忍ぶ仮の姿というところだろうか。 「それではギルドのマスターとしてアルド、あなたには天城の調査と子供達の救助を命じます。」 「・・・了解した。」 そういうシュシアの態度は堂々としたものだった。 対するアルドは渋々という様子ではあったが、素直にシュシアの命に従った。 「そういうわけです。レシエさんもくれぐれもお気をつけくださいませ。」 「・・・はい、ありがとうございます!」 本来初対面の人にここまでしてもらうのは気がひけたが、今は子供達の救助が優先だ。 シュシアさんへのお礼は後日改めて伺うことにしよう。 「・・・それじゃ早速いくぞ。女、さっさとついてこい。」 そのアルドの物言いに私は少しむっとして言い返す。 「レシエよ。どうせなら名前で呼んで欲しいわね。アルドさん?」 私は言葉の尻にワザと棘を含んだ物言いをした。 それが伝わったかどうかはわからないが、アルドは舌打ちしながらそれに答える。 「ちっ、それなら俺はアルドでいい。さんづけで呼ばれるのはまだるっこしくて性にあわねえ。」 アルドのその言葉に私は正直ほっとした。 この男に対してさん付けを続けるのは無理がある気がしていたのだ。 どこかで無意識に呼び捨てで呼びかけかねない。 「それではシュシアさん。いってきます。」 「はい、どうかお気をつけて。」 町のはずれである天城へと向かう俺達であったが、異変はその途中で起きた。 「・・・これは。」 俺の持っていた灰色のクリスタルが突如光を放ち、空へと飲み込まれていったのだ。 その直後、空から大きな塊とでも言おうか、巨大な建造物があらわれ、俺達の近くの空間へその姿を現した。 「浮遊城・・・か。」 俺は仕事柄うわさくらいは聞いたことがあった。 バカルの力により天界は分裂してしまった。 その一つが城となり、時々人の前へと姿を現す。 それはあたかも空を飛び回ることから浮遊城と呼ばれていた。 「どうやらこちらから出向くまでもなく、あちらからお呼びのようだな。」 俺は軽く唇を舐めたあと、剣を収めた鞘を握った。 「引き返すなら今のうちだぜ?中へ入るともう後戻りはできねえぞ?」 俺はそういってレシエのほうへと目をやったが、この女はブルブルと身体を震わせながらも拳を握り締めている。 ちっ、どうやらここで引き返してくれそうにはないらしい。 俺は直感でそう感じた。 「・・・面白いじゃない。当然私もいくわ。ここまで来て引き返せとか野暮なことはまさか言わないわよね?」 全く面倒な女だ。 普通の女なら浮遊城の突然の出現に驚き、下手をすれば腰を抜かすだろう。 それがただの武者奮いとは、な。 「それじゃ行くぜ・・・死ぬ気でついてこい!!」 俺はまるで俺達に中へ入れといわんばかりに開かれた入り口に向かって走った。 その後をすかさずレシエが続いた。 「・・・らぁっ!!」 アルドは右手で身の丈ほどはあるだろうかというほどの大剣を軽々しく振り回しつつ前進していく。 浮遊城の中は案の定モンスターだらけだったが、なるほど、この男の腕は並ではないらしい。 「ふぅぅ・・・念弾!」 そして私はというと、どんどん突き進むアルドの後ろを続くように走った。 前方の敵はアルドがなぎ倒していってくれるため、私は左右と後ろにのみ気を配りつつ進んでいく。 とにかく先へ進むことを優先するため、襲い来るモンスターはなるべく無視することにした。 自分から攻撃にしにいくのではなく、襲ってきた分だけ迎撃するスタイルだ。 私は左右から迫り来るモンスター相手に念弾を放ちつつ走る。 「ちっ、案の定だだっぴろい建物だぜ。まだてっぺんが見えてこねえ。」 浮遊城は城というよりはむしろ塔のようであった。 基本的に構造は一本道で各フロアに階段が設けてある。 私とアルドはかなりの数の階段を登ったが、アルドの言うとおり、まだまだ最上階は見えてこなかった。 「終わりが見えるまで突き進むのみよ!」 「ちっ、簡単に言ってくれる・・・ぜっ!!」 アルドは私の呼び声に答えつつ、ただひたすらに剣を振るう 正直なところ、アルドが敵と交戦しつつ進んでいるため、私はかろうじてこの男についていくことができているのだろう。 それほど早いペースの前進である。 口は悪いが、さすがはランクAの冒険者といったところか。 いくつ目になるだろうか、目の前の階段を登りきったところで、今までとは若干構造の違う、広めのフロアが顔を出す。 ガシャッガシャッガシャッ・・・ 私達の前方より無数の鎧騎士の群れが、こちらに向かって行進してくる。 そしてふと覗き見ると、その奥に一回り大きい赤い鎧のモンスターが見える。 あれが司令塔なのだろうか? 「・・・くるぞ。」 無数の鎧騎士たちは互いに一定の距離を置いて規則正しく列を作っている。 それが奥の赤い鎧が手に持つ剣を振り下ろすと同時に一斉にこちらへと襲いかかってきた。 キンッ!! アルドが手に持つ大剣を横にして振り下ろされた複数の剣を同時に受け止める。 「あまいんだよ・・・っらぁ!!」 そしてそのまま力任せに大剣を振り上げた。 その勢いに押され、数体の鎧が剣をはじきとばされる。 そしてアルドは間髪いれずに今度は振り上げた大剣を大きく横になぎ払った。 ガキャン!! 剣の切れ味もあるのかもしれないが、アルドの放った一撃は数体の鎧騎士をまとめて易々と切り裂いた。 (本当、たいした馬鹿力だわ。) 私は感心しつつ、体内に気をめぐらせる。 念の力はただ攻撃に使うだけではない。 使い方によっては敵の攻撃を防ぐ壁や援護に用いることもできる。 「念の力よ、その気の力を以て、汝を活性化させん。息吹!!」 私は身体にめぐらせた気を周囲に解き放つ。 放出された気は私とともにアルドの身体も包み込み、同時に活性化させた。 「へっ、こりゃあいいぜ!!」 私の息吹によりさらにスピードを増したアルドは、鎧の群れを書き分けながら奥へと進んでいく。 私はそれに続きつつ、注意深く辺りを見回した。 「アルド!あの赤い奴!あの鎧が回りの鎧に指示を出してる!!」 私は赤い鎧の指示によって周囲の鎧を統制をしていることに気づいた。 ならば、あの赤い鎧さえ倒せば、今のような規律のとれた動きはできなくなるはずだ。 「ちっ、ゾロゾロと鬱陶しいぜ!!」 私達が狙っていることに気づいたのだろうか。 赤い鎧は今度は周囲の騎士たちを盾にするかのように密集させる。 アルドが切り伏せた騎士達も時間がたつと元の姿へと復元されていくようだ。 一体一体にたいした力はないものの、これでは文字通りキリがない。 「アルド!私は奥へ向かって投げて!!」 私には一つ策があった。 この混戦状態では説明してる暇はなかったが、幸いにもアルドはその言葉だけで私の意図を把握したらしい。 「なるほどな。・・・いくぜ!!」 アルドは大剣を周囲に向かって思い切りなぎ払った後、勢いよく地面へと突き刺す。 そして私の足をつかんで高々と持ち上げた後、思い切り腕を降った。 「うおらぁ!!」 対して私はアルドの腕の振りに合わせて自らも跳躍する。 私の身体は放物線を描きながら、見事に鎧騎士の群れの奥へと飛び越えることに成功した。 「ふぅぅ・・・」 私は宙を舞いながらも体内に気をめぐらせ、溜めた気を今度は両手へと集中させる。 そして着地するや否や、赤い鎧騎士に向かって思い切り両手を突き出しつつ叫んだ。 「くらえ・・・!蓄念砲!!」 念弾と要領は同じだが、念弾が速射性に優れるのに対してこの蓄念砲は単発型の技である。 ただし、威力と大きさは念弾とは比べ物にならない。 バキャァン!! 赤い鎧騎士は背後からの攻撃だったこともあるだろうが、私の放った攻撃を回避する間もなく、直撃を受けてその全身を破砕させた。 カタカタカタ・・・ガシャン 赤い鎧騎士が倒されると、周囲の鎧騎士もその動きを止め、数秒の後にその場に崩れ去った。 どうやら司令塔というだけでなく、鎧自体を操っていたのもこの赤い鎧騎士だったらしい。 「まったく、余計なマネしやがって・・・」 アルドは地面に刺した剣を引き抜きつつそう毒づいた。 「何よ・・・素直にお礼を言えないわけ?」 「あのままの状態でも特に問題はなかったけどな。まあ、面倒ごとが早く片付いたからよしとするか。」 全くもって嫌な物言いである。 しかしこの男なりの礼のつもりかもしれない。 どちらにせよ、今は前進することを優先させよう。 私とアルドは軽く頷いた後、同時に階段を上へと向かって駆け上った。 第4話 つづき
https://w.atwiki.jp/point123/pages/18.html
#blognavi ニュースを追加したら、タイムスタンプがおかしい。何でだ? カテゴリ [ブログ] - trackback- 2007年09月26日 02 06 06 #blognavi