約 1,488,007 件
https://w.atwiki.jp/dragoncage/pages/862.html
オルセイン 「一人の力、多数の力……力は千差万別でありながら、真理は一つ。それは、敗者には何も言う資格などないということだ」 「俺は俺、他者は他者。その思いを比べる意味などない。俺は俺の道を進む」 愛称: 称号: 種族:ナイトメア(人間生まれ) 年齢:18 性別:18 穢れ値:1 外見:漆黒の長髪に、頭にはバンダナ。深紅の瞳を持っている。 服装は、上は黒が基調の軽装。下も黒いジーパン。また、左頬と腹部に傷痕がある。 異貌時は、耳の上あたりから二つの巻き角が上へ伸びる プロフィール 経歴:『かつて信頼できる友人がいた』『裏切られたことがある』『体に傷跡がある』 彼は、ダグニア地方で生まれたナイトメアだった。 テラスティア大陸でも、特に穢れに対する迫害が酷いダグニア。 そこで彼は両親に捨てられ、迫害されながらも、血反吐を吐きながらも、生きていた。 そんな中、出会った親友。彼は人間だった。 自分のことを友と呼んでくれた彼を、信頼していた。 しかし、その信頼は裏切られた。 罪を被せられ、その身に親友の刃を受ける。 流れる血を手で抑え、朦朧とする意識を親友だった者への憎しみで奮い立たせ、彼は生き延びた。 そして、生まれ持った身体能力と、ふとしたことで手に入れた魔動機術の知識。 それを使い、彼は生き続けてきた。 だが、心から誰かを信頼することは……できなかった。 本名は『オルセイオス=グランディス』。 これまでの軌跡 キリやセルレアのおかげで、ほんの少しだけ軟化してきた模様…? ってか、なんかもう丸くなってきている ローズと同行した依頼の帰りに寄ったある施設で、始祖神の歴史の闇を垣間見る すこし、昔の自分に戻った。 かつての傷痕、その身に流れる血 その全てに決着をつけるために、一人ダグニアへと旅立った。 憎悪、悲哀、憤怒、そういった負の感情に彩られた自分の過去に決着を付け、ルキスラへと帰還。 なにがあったかはあまり語ろうとはしない。ただ、顔や体にいくつか傷痕を増やした。 その結果、少しだけ雰囲気が軟化してる気がしなくもない。 性格 戦闘狂、人嫌い、無愛想。 他者を遠ざけがちであり、また他者に触れられることを嫌う。 戦いの中で一定の傷を受けるとスイッチが入る。 他者を拒みながらも、何かと周りを気にかける。 自分にできることは戦いのみと思っている 過去に決着をつけてからは、少し性格が軟化したかもしれない。 ただ、前よりもかなり口が悪くなってるという評価もあり。 良くも悪くも、自分の気持ちというものを出すようになったかも…? 他PCとの交友関係 名前 感情or関係 コメントなど キリ ずっと側にいろ 貴様の時間を俺の生に刻みつけろ。拒否など認めん。これから貴様の生きる時間全て、この俺が貰い受ける。……側にいることを認めた、唯一の者 セルレア 強さと弱さ 普段は強く、逞しく、真っ直ぐな女。だが、どうやら弱い部分もあるらしい。いつの間にか篭より消えた セレスティア ひ弱 とりあえずもっと体力をつけろ。魔術の多様性に関しては見事 アルマンディン 斥候 今のところ、拳骨を落とす率NO.1。斥候としては優秀。めんどくさい約束事をさせられた セリカ アホ壁 攻撃ではなく防御面を重視している女戦士。普段の言動がアホらしく騒がしい ヘイディ 騎兵 酒場で会ったエルフの女騎兵。考えなどがなんとなく気が合う気がした。ウサミミは何故つけてるかは知らん スクリミル 人懐っこい兎 ふん、まさか死んでいるとはな。精々ゆっくり眠っているが良い、手向けの花ぐらいはくれてやる ローズ また会おう 帰って来てみれば、随分と喰らい雰囲気が消えうせていた。どうやら、貴様にも良いことがいろいろあったようだな。お互いの話は……また会ったとき、気が向けばな ミチェル 甘い 甘いことばかり言うルーンフォーク。ただ、それが貴様のいく道ならば貫き通してみるが良い。帰ってきても変わっていない。泣くのはまだしも、いちいち謝る癖をどうにかしろ(嘆息 プレイヤー:水薙 零 登録タグ:
https://w.atwiki.jp/god14/pages/1033.html
発言者:藤井蓮 対象者:綾瀬香純 共通ルートにおいて、シュピーネさん打倒後にマリィを形成できるようになった蓮。 しかし、香純が寝ている横で形成してしまった結果、真っ裸のマリィとイチャついてるところを発見されてしまう。 日常シーンなのにMors Certaが流れ始めるのだった。 + 詳細 ※台詞のみ抜粋 香純「それでもう一回訊くけど、あの女の子……いつ何処から連れてきたの?」 蓮「…………」 香純「答えられないような筋から引っ張ってきたんかこの腐れ外道っ!」 蓮「だから、ちょっと待てよ」 香純「待たない。そういやあんた、司狼と一緒でもともとチンピラ属性なの忘れてた。今でもたまに、怒ったら口調がべらんめえになるもんね」 香純「おうおうねーちゃん、いい身体しとるやないけぇ、なんやったらワシんとこきぃーひんかぁー、朝までひーひー言わせたるでぇー」 香純「とかなんとか言って、連れ込んだんでしょこの悪党っ!」 蓮「言ってねえよ」 蓮「だいたい、昨日の夜は俺が先に落ちたんだぞ。その後おまえがずっと枕もとに居たってのに、どうやってねーちゃんかどわかしてくるんだよ」 香純「む、そう言われると確かにそうね」 蓮「おまえ、部屋の鍵閉めてたか?」 香純「ん、ん、ん~~」 蓮「閉め忘れたんだな?」 香純「う、うん……」 蓮「つまりそういうことだろ」 香純「で、でもなんで裸なのよっ?」 蓮「こっちが知りたいわ、そんなもん」 香純「じゃああの子は、裸でふらふら外出歩いてて、たまたまこの部屋の鍵が開いてたから侵入して、あげくあんたのベッドに潜り込んできたって言いたいわけ?」 蓮「残念ながら、それしか考えられないようだ」 香純「他人事みたいに言うな馬鹿ぁ!」 香純「ありえないもん。そんなの信じられないもん。絶対あんたがよからぬことをやったに決まってるんだもん」 蓮「そう言われても俺には何も分からないんだもん」 香純「だから真面目に話を聞かんかぁ~~~っ!」 蓮「なあ香純、少し考え方を変えてみよう」 蓮「たとえば刑事が泥棒をトイレの個室に追い詰めたとする。いわゆる袋の鼠状態だ」 香純「それで?」 蓮「うん、それで、刑事は鍵の掛かったドアを蹴破り、個室に突入するんだが、そこに泥棒はいなかった。この場合、星は何処に行ったんだ?」 香純「知らないわよ、そんなの」 蓮「いや、ちょっと真面目に考えろ。わりと大事な発想だ」 香純「…………」 香純「天井に穴開けて出て行ったとかじゃないの?」 蓮「違う。天井は刑事からも丸見えだ。当然窓なんかもない」 香純「じゃあ無理じゃないの。てゆーかあんた、いったい何が言いたいのよ」 蓮「だから常識に縛られるなっていうことだよ。一見ありえないようなことでも、他に答えがなけりゃそれが真実」 蓮「ああちなみに、このケース、泥棒は水洗から流れて行ったっていうオチな」 香純「めちゃくちゃ言ってんじゃないわよスカポンタン!そんなこと出来るわけないでしょ!」 蓮「でも他に答えないだろ。じゃあ何か、おまえは夜中に俺が抜け出して、ねーちゃん攫いつつあれやこれややってる最中、全然気付かずに寝てるほど鈍いのか?」 香純「むっ」 蓮「剣道やってるわりに勘が働かないんだな。――はンッ」 香純「ぷっちーん」 蓮「ぷりーん」 香純「ったまキた表出ろこんちくしょーーーーっ‼」 何気ない日常シーンの一コマだが実はこれ、ニートが時々口にしている「常識に囚われるな」と同じもの。 Diesでは蓮よりも先にルサルカが類似の発言をしているが、彼女に色々と授けて影響を与えたのも、やはりニートである。 イカベイは勿論、kkkの覇吐の神座廻りでも第四天の持論として、 「特異な者がなぜ特異であるかなどと疑問を持つな。そこに意味は何も無い」 といった似たような事が言われている。 もんとか主張とか、やっぱり血を感じる練炭 -- 名無しさん (2016-05-10 14 32 41) マキナ「何が"もん"だ。全く可愛…良い」 -- 名無しさん (2016-05-10 14 41 32) ↑ゲシュタポォォォォォ! -- 名無しさん (2016-05-10 14 44 19) ↑3 確かに蓮がニートの息子だと言えるセリフだね -- 名無しさん (2016-05-10 15 18 34) ぷっちーん。→ぷりーん。 というこれまた汎用性の高い台詞が -- 名無しさん (2016-05-10 16 18 28) 八命陣やってたらカルマが全く同じこと言っとったなあ -- 名無しさん (2016-05-10 16 29 06) 蓮「たとえば刑事が泥棒をトイレの個室に追い詰めたとする。いわゆる袋の鼠状態だ」 香純「それで?」 蓮「うん、それで、刑事は鍵の掛かったドアを蹴破り、個室に突入するんだが、そこに泥棒はいなかった。この場合、星は何処に行ったんだ?」 香澄「知らないわよ。」クラウディア「闇と同化して逃げたんでしょうね。」マリィ「液状化して鍵穴からにゅるん。」 -- 名無しさん (2016-05-10 17 13 23) ホームズかなんかか -- 名無しさん (2016-05-10 17 37 11) ↑×2変態なら可能なのが恐ろしいな -- 名無しさん (2016-05-10 17 47 23) 香純「ぷっちーん」 蓮「ぷりーん」 の流れ好きだったなぁ -- 名無しさん (2016-05-10 19 11 30) 死神メガネが同じこと言ってた -- 名無しさん (2016-05-10 19 16 50) 獣殿「追い詰めたぞカール、さあゲシュタポの牢へと入ってもらおうか」ズドン -- グラズヘイム劇場:トイレの個室にて 1 (2016-05-10 19 32 40) 獣殿「む……消えた。確かにここへと追い詰めたはず…何処に?」 -- グラズヘイム劇場:トイレの個室にて 2 (2016-05-10 19 33 20) ┏(┏≖‿ゝ○)┓「フフフ……我が親友よ、まさか私が水洗から流れて行ったとは夢にも思うまい。これも我が女神への愛故、悪く思──」 -- グラズヘイム劇場:トイレの個室にて 3 (2016-05-10 19 33 54) 『ロンギヌス・ドライツェーン・オルデェェェェェン!!!』 -- グラズヘイム劇場:トイレの個室にて 4 (2016-05-10 19 34 28) ε=====┏(┏≖‿ゝ○)┓「このような茶番に全力を出すなど些か大人気ないのではないかな獣殿!」 -- グラズヘイム劇場:トイレの個室にて 完 (2016-05-10 19 35 06) グラズヘイムはトイレですら地獄なのか… -- 名無しさん (2016-05-10 19 44 02) 一応これ言ったのはルサルカが先ではなかったか? -- 名無しさん (2016-05-10 20 20 28) ↑そう。でもニートの息子の練炭が言ったからこそ意味がある -- 名無しさん (2016-05-10 20 29 36) 最近正田卿こういうキレッキレの文章あまり書かなくなったなそういや。良い意味でも悪い意味でも文章の流れが固定化されたというか・・・ -- 名無しさん (2016-05-10 20 59 01) ↑↑一応発言者にルサルカを追加しといたほうがいいかな -- 名無しさん (2016-05-10 23 25 25) ↑2 渺ーー。 -- 名無しさん (2016-05-10 23 56 59) 水洗から流れていったで真っ先に水銀がにゅるんと流れていくの想像しちまった…。マリィのもの盗んで黄金に追い詰められて、そのあと水洗からにゅるんと… -- 名無しさん (2016-05-11 16 11 59) そのままコップに注がれて、マリィが口をつけようとした瞬間…! -- 名無しさん (2016-05-11 20 09 42) 波旬が上から降ってきて潰れた -- 名無しさん (2016-05-11 20 29 52) ↑の流れを作ったお前らに座布団投げてやりたい(褒め言葉) -- 名無しさん (2016-05-11 22 49 00) ↑2波旬が座禅を組んだ状態で落下してくるのを想像したら吹いたw -- 名無しさん (2016-05-11 23 10 43) ↑3 マリィごと世界も潰れたのかwww -- 名無しさん (2016-05-11 23 27 27) ヴィルヘルム「クラウディア、ほらよ。」クラウディア「有難うございます、ヴィルヘルム。うん・・・美味しい。」ヴィルヘルム「たりめーだろ、ドイツ人はコーヒーにはうるせぇんだ。」ベアトリス「一見ありえないようなことでも他に答えがなければ・・・いやいや。」ゴシゴシ -- 名無しさん (2016-05-11 23 43 28) ↑エレオノーレ「何をしておるのだ、馬鹿娘」 -- 名無しさん (2016-05-12 00 19 47) ↑ベアトリス「あのチンピラに可愛い彼女が出来て私がモテないとか、この世に神なんていない」 -- 名無しさん (2016-07-15 15 15 58) 「完全にありえないことを取り除けば、残ったものは、いかにありそうにないことでも、事実に間違いないということです」 「不可能なことがらを消去していくと、よしんばいかにあり得そうになくても、残ったものこそが真実である」 -- 名無しさん (2016-07-15 16 07 42) この理論の初出って4つの署名のホームズだっけか -- 名無しさん (2016-07-17 21 21 50) ↑3 「かつて貴様と手を繋いだり、愛の言葉を囁きあったり、閨を共にした男が居たか?つまり、それが真実だ。」 -- 名無しさん (2016-07-18 23 50 10) ベアトリス「いるもん!!第七天では戒とイチャイチャ、ギッコンバッタンしてるもん!!ちゃんと結ばれるはずたもん!!うぇぇぇえん!!!」 -- 名無しさん (2016-07-19 00 22 49) 螢(ギッコンバッタンってなに……) -- 名無しさん (2016-07-19 00 42 06) ↑2お前らはどうあがいても恋人以上夫婦未満にしかなれないんだよ!!資格もってないヤツが流位階に到達できないのと同じようにな!! -- 名無しさん (2016-07-19 01 27 41) ↑3 ご覧ください。こちらが黒円卓のくっころ女騎士ベアトリス卿でございます。精神年齢は16才の時から代わっているのでしょうか -- (≖‿ゝ○) (2016-07-19 11 52 04) さらにこちらはその後継たるレオンハルト。幼い頃より既に片鱗を見せる生粋のいじられキャラであります -- (≖‿ゝ○) (2016-07-19 14 06 29) ↑1、2 これはひどい -- 名無しさん (2016-07-19 21 28 42) 「お兄さん、虐められてるよあんたの嫁と妹さん」 -- 名無しさん (2016-07-19 21 30 00) ↑ 戒「まあ、二人ともいい声で哭くからね。気持ちはわかるよ」 -- 名無しさん (2016-07-19 21 46 45) ↑この兄さんガチ屑の匂いがしねぇ? -- 名無しさん (2016-07-19 22 07 46) ↑2 こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ! -- 名無しさん (2016-07-19 22 21 35) そりゃあ腐毒の塊だもんな(すっとぼけ) -- 名無しさん (2016-07-19 22 56 19) ↑4 ベアトリス「ぷっちーん」 -- 名無しさん (2016-07-20 09 51 28) ↑これはホスト風竿師のガチ屑兄さんですわ -- 名無しさん (2016-07-20 10 09 43) ↑2 屑「ぷりーん」 -- 名無しさん (2016-07-20 16 26 06) ↑母禮「ったまキタ表出ろコンチクショー!」 -- 名無しさん (2016-07-20 16 38 16) ↑夫婦喧嘩で世界がやばい -- 名無しさん (2016-07-22 14 43 51) ↑なんだろう、間に割って仲裁に走るエリーと司狼を幻視した -- 名無しさん (2016-07-22 15 02 18) ↑それ完全にkkkの一場面じゃん -- 名無しさん (2016-07-22 17 14 46) ↑2 そいつら寧ろジェット燃料ブチ撒けるタイプだろ -- 名無しさん (2016-07-22 20 58 30) 司狼「まぁ、分かる。わかるよオニイチャン。嫁さん単純だと弄りたくなるよな。……だが、外でやれ」 -- 名無しさん (2016-07-24 02 03 47) 夜刀「デジャヴるんだよ」 -- 名無しさん (2016-07-27 13 52 52) ↑2 ♂「何ィッ!!野外でヌキヌキポンだと!?こうなりゃ、俺も鈴鹿を誘って…!!」 -- 名無しさん (2016-07-27 19 18 14) 竜胆「おい、覇吐。今丁度モンスターを捕まえる為のボールが不足しててな。2つほど貰いたいのだが」 -- 名無しさん (2016-07-27 19 20 28) そうだよなぁ…曙光の皆さん現世への順応能力高いからなぁ普通にゲームとかしてそうだ(目そらし) -- 名無しさん (2016-07-27 20 01 13) ↑2その二つのボールに惚れて捕まったのは一体どこのだれかな〜? -- 名無しさん (2016-07-27 20 44 16) ↑3 てか、姐さんは毎晩旦那のディグダをお股のボールでゲットしてるじゃん -- 名無しさん (2016-07-27 21 03 56) ↑ というか旦那のニョロモをナカのモンスターボールで大量捕獲だろ -- 名無しさん (2016-07-27 21 06 11) 竜胆「よしわかった、今日からしばらく別居な覇吐」 -- 名無しさん (2016-07-30 16 43 52) ↑(♂) 「調子に乗りましたゴメンナサイ」orz -- 名無しさん (2016-12-19 15 48 38) ↑2 暫くでいいという優しさ -- 名無しさん (2016-12-19 17 06 47) 大っ嫌いな父の持論を何気ない日常(?)で、言い訳に使用するあたりやっぱり親子なんだなぁ…。 -- 名無しさん (2016-12-19 22 57 04) プッチンプリンのくだりで吐く一歩手前で爆笑したのを思い出した。 -- 名無しさん (2017-04-06 00 48 40) 名探偵コナンは水銀の影響をうけていた…? -- 名無し (2017-11-14 07 04 43) 練炭「だって仕方ないではないか。俺はそういう役割なんだもん」 -- 名無しさん (2017-11-14 08 50 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yu-gi-oh-dialog/pages/3395.html
ふぅん。 ふん。少しは知恵を絞ることを覚えたようだな。だが所詮浅知恵にすぎん。 このターンは凌いだとしても、貴様のデッキには死のデッキ破壊ウイルスによって、攻撃力1500以上のモンスターは存在しない。いつまでも運頼みのデュエルは続かんぞ。 はん! 馬鹿は死ぬまで直らんか。 いいだろう! 貴様と俺では天と地ほど力の差があることを教えてやる。 俺のターン、ドロー! ブレイドナイトを攻撃表示で召喚! ランドスターの剣士を攻撃! 雑魚を蹴散らせ! 更にリバースカードを1枚セットして、ターンエンドだ。 何のつもりだ。凡骨は凡骨なりに戦術を考えているのか? リバースカードオープン。魔法吸収。 魔法吸収は相手モンスターの攻撃力が、魔法効果でアップした時、そのポイントを自分のモンスターに吸収する。 貴様がどんなに小細工をしようと、俺には通用しない。貴様など所詮その程度の凡骨デュエリストだ。 俺のターンだ。ドロー。貴様には決定的な敗北を見せつけ、二度と俺にデュエルを挑もうなどと思わないようにしてやる。 マジックカード、エネミーコントローラー発動! このカードはライフを1000ポイント払い、コマンドを入力することで、相手フィールド上のモンスターを1体操作することができる。 左、右、A、B。コントローラー始動! リトル・ウィンガード捕獲。更に手札からマジックカード、コストダウン発動。この効果は、手札にあるモンスターのレベルを2、下げる。 本来、2体の生け贄が必要な8つ星モンスターを、1体の生け贄で召喚できる。 見せてやろう。これが貴様と俺の圧倒的な力の差だ! リトル・ウィンガードを生贄に捧げ、出でよ、ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン!
https://w.atwiki.jp/mardon/pages/21.html
玉砕して逃走し、寝て起きたら負け犬の遠吠えが始まりました。 ヤキモチやくなよ┓( o ;)┏ グリー、モバに仕方なく彼女を載せた。まあ可愛い俺の彼女だ。 てかテミーて生意気な女、アンチ等も馬鹿だよな~(@▽@;) アナタは悪くないですよ、だってかさ(笑) 女を甘やかす男はその程度だ。 俺は女にペコペコはしない性格だがら真逆だな。 テミー糞女、死ねとか暴言はくな。 マジ薬してますか? 症状か来てます。 今日は9日だな(笑) 観念したか。 悪禁しても遅いもんな。 貴様、雑談は良いが俺の名前出すな。 前に約束したはずだ。 てか、俺は動くのは簡単だ。 な~カズュキ。 50歳オッサン またメッセ来たがマジキモイ(@▽@;) 50歳の発想ではない。 まるで霊…SSに似てるな(笑) カズュキから貴様のテルバン聞いたがマジのテルバンか? 答えろ50歳オッサン 流れからして、スレでいきなり噛み付いて来たのは妖怪人間オカマテミーだから妖怪人間オカマテミーが悪いと普通はなるな。 てか面白いオカマだったよ。 まず、こんな腐ったコミュに来る女は変わりもん=珍しい。 ボインダ~と妖怪人間オカマテミー二人だけだ。 まあマトモの人間ならばすぐに判断は出来るよな。 早く11日なれ ちゃんと読め。 だから悪禁は諦めたらしいなみたいな事を書いている。 観念…悪禁しても遅いと解ってんだろが。 俺の彼女見たいか? 貴様、小細工したな(笑) まあ良い。 貴様はバッド(下向き矢印)からよ。 モバにはエイサクいるな。 ちょいと彼女自慢でもして来る。 妖怪人間オカマテミーは寝たか。 もう現れるな。 薬は怖い。 逃げる?貴様等みたいなゲス多数相手してたら普通に疲れる。 間を開けるのが逃げか? だがちゃんと見てる人は見ている。 逃げる人間がゲス多数相手など出来ないだろう。 ましてや家畜並 シンドイぞ。 妖怪人間オカマテミーの話し方。 明らかにおかしい。(アンタでしょ) 気付け。 女だからとペコペコした考えはよせ。 だから貴様は彼女出来ないんよ┓( o ;)┏ 女には厳しく、時には優しくだ。 死ねなど抜かす女など下らないな またまた馬鹿丸出し(笑) 薬=ヤク中? 俺が書いたのは安定剤かもな。(ヤバいと思ったらしい) アキレス家畜。 しっかりしろよ(笑) まあココだけじゃなくアチコチに紹介してる。 mixiには沢山のコミュもあるしな。 家畜多数を寝不足時相手してたらおかしくなるよな。(あきらかに動揺) 貴様は後日にちなぜ。 ちゃんと守れよ。 自殺したら貴様の暴言が多少なり招いたと思え。 俺はもう知らない。 勝手に決めるな。 何自慢しとん? 彼女と話したい人は来なさい。(脳内彼女らしい) ああ、家畜多数の暴言は度が過ぎたからな。 アキレス、もう後には引けない。 家畜多数の暴言がどれだけ大きいか考えた事はないだろ。 貴様は一人を相手だ。 度合いが全く違うのだよ。 それに気付かなかったのだから仕方あるまい。 貴様、あのテルバンはロクデナシの家電だと直メで教えてくれたが、ロクデナシではない。 だが上手く使わせて貰う。 意味を考えろ。 彼女、何故か裸にちかくなってます。 凄いな、PCてよ。 逃げんじゃなくラチあかないから貴様と同じ日に行動する。 死ね死ね連発する人間とは会話になる訳がない。 逃げたじゃなく呆れたから行動だと思った訳だ。 てか貴様、グダグダ言ってないで貴様自身、身を固めろ。 時間ないぜ。 ありゃ?カズュキの彼女て思ったより老けてるな( _ ) 直メで返した内容は撤回します。 口が悪い妖怪人間オカマテミーだ(笑) 貴様、臭いねん。 じゃあ訴えろ(笑) 馬鹿タレ(笑) そうだな、 だが状況が違う。 俺が妖怪人間オカマテミー相手一人するならば君の言う通りだ。 だが妖怪人間オカマテミーはアンチ等と同様に噛み付いて来る。 ましてや死ねと暴言をはいた事で俺は妖怪人間オカマテミーを女だと見ていない。 状況だ状況。 流れだ流れ。 ウツ薬【かも】知れないな。(さすがにヤバいと思ってごまかすマードン) それも流れだ。 だが夜羽にすぐ飽きた=抜ける事情が出来たからだ。 馬鹿が勘違いしてる千葉かもな(笑) 妖怪人間オカマテミー話しかけるな。 こんな汚れたコミュからは抜けなさい。 貴女には相応しくない。 頑張って行け。 だからシツコイ(@▽@;) 何故女相手にリアルでタイマンだ(笑)(涙目で敗走したじゃん) しっかりしろや(笑) 妖怪人間オカマテミー連合…総長ならば考えたる。 やっぱり貴様は頭足りないな。(鏡) 負けてたら俺がゲス多数相手してるかいな(笑) 夜羽&ゲス多数の方がいくらか張りがあるぜ。 夜羽のと対決だがネット上てばどちらが勝つ負けるなどはないだろう。 まあ言える事は夜羽には俺は負ける事はない。 やっぱりオカマだな(@▽@;) チンカスて(笑) オメカスくらい面白い事を言え(・_・、)(極寒!) 発想は何時も豊かでな まさマジ?カズュキ教えたのか? 俺はかけてないが06から始まるテルバンだったな。 ああ、確かにカズュキは実家だと言っていた。 直メ張り付けたろか? じゃあハッキリしろ。 女? 男? オカマ? 宇宙人? さえどれだ?(ファビョってる…) 馬鹿、 直メだ。 だから何の件だ? 俺は多数ヘタレがネットでグダグダ抜かす人間は最低だと思ってるからよ。 やってはならない事だ。 それを片付けてから物言え。 カズュキから来たテルバン貼付けようか? それが警察ならば何もならない。 だが50歳オッサンの実家ならばヤバイな。 なら貴様みたいな人間相手してる場合じゃないから断る。 まず貴様は女だ。 解ったかな? まあ頑張って行け 066906~ かな? 違うならばカズュキはまたまた違うテルバン教えた訳だ。 用事があるからよ 貴様等家畜とは違うんでな これが昨日夜中にカズュキから来たメールだ。 ヤクザに殺されるなら捕まった方がマシ(笑) これオッサンの電話番号 066906~ 今盆だから帰ってるんじゃね?番号通知すりゃ本人でるから電話してみろ 番号はヤバイ伏せた。 0669061 は確か、門真警察のテルバンやろ。 カズュキ、嘘教えたな。 安心しろ。 カズュキは門真警察のテルバン教えよったわ。 俺の携帯に登録してるから見たらそうだった。 だが例え貴様の実家でも電話はしない。 お袋さんはもう歳だろ。 そこまで鬼じゃないんでな。 後、貴様馬鹿? 普通ならばカズュキがオッサンのテルバン教えたろかと言ったカズュキを攻めろ 馬鹿タレ ヤクザに殺されるなら捕まった方がマシ(笑) これオッサンの電話番号 066906 今盆だから帰ってるんじゃね?番号通知すりゃ本人でるから電話してみろ その前にはロクデナシと言ったカズュキのメールもあるからよ。 だから何故カズュキはオッサンの家電教えたろか?と言ったのかが不思議だ。 何故オッサンを使ったんやろな。 アキレスでもよかったのに何故オッサンだとカズュキは言ったんやろな。 オッサン、カズュキに上手く使われたな。 だから何? これがロクデナシオッサンのテルバンだと俺に教えた訳か? 何故オッサンを使った? 貴様腐った性格やの。 馬鹿だな50歳オッサン。 レベル低いわ。 ならばカズュキはオッサンの実家知ってる訳だな。 ヨシヨシ。 そうだ、その1234に怪しいから今登録してたから調べだんだ。 門真警察だ。 な、家畜はすぐに勘違いする。 俺は何一つ嘘など言ってないんだかな。 エイサクのアドレスしってるからカズュキから来たメール内容を転送で送ってみるわ。 ならば最低な人間だな。 貴様も夜羽同様バッド(下向き矢印)だ。 自殺したら貴様が責任取れ 解ったな 貴様にも非があるのは証明されたな 覚悟しとけ ロクデナシバッド(下向き矢印)バッド(下向き矢印) 親父殺しも一度退会するまでに公開してやる。 後は精神病の人わ守れ だが貴様の非が招いた事 貴様バッド(下向き矢印)からまっとけ さて、今日の夜中実行しようかな。 気が変わった。 五人だな。 イタが増えまっせ 流されたよ(笑) 貴女は女だから入ってない。 警察に登録してた。 後 貴様も叩く時は名前借ります。 まあ、俺はそんな頭は回るのでな。 内容…これを書いて送ったら貴様は落ちるな。 馬鹿、貴様の名前であちらにメッセしたらいくらでも見方変えれまんがな。 まあ、貴様の場合は親父さん絡みを付け足すかもな。 貴様、何したか解ってんけ? 今までの成り行き、貴様にも非はある訳だ。 後何回も何回もメッセ送りくさりやがって。 潰れろ。 貴様。 ふ~ん、精神不安定ならば解らないだろな。 やっぱり貴様は視野狭いわ。 頭もバッド(下向き矢印)レベル低バッド(下向き矢印) あれから寝たからの。 だから何? まあ貴様もバッド(下向き矢印)だから(笑) 五人の中で貴様が一度心弱いやろな。 学会から逃げてるし…。 だが仕方ないな。 貴様にも非あるんだから…。 ならばアンチが先に捕まるな。 老けた彼女居るか?ならば伝えろ。カズュキみたいなゲスの正体知り付き合えとな。 まあ結果だが彼女は泣くな。 カズュキ貴様はマジ人間を家畜としか見てないからな。 いらなくなれば暴力し押さえ込む。 貴様からの暴力も認めた直メも来てたしな。 だから? 貴様も同じ目に…。 まあ今回はチトやり方変える、えげつないぜ。(犯行予告乙) 家畜叩く為仕方ないな。 親父殺しが有名なんやろ。 PCあれば貴様のメッセ証明出来るんやろ。 ならば一歩踏み込むかな。 解らないな。 29歳で無職で女をセクハラ暴力、最悪じゃん。 グリーでは貴様はセクハラで有名だがな(笑) まあ、貴様はモバに居るみたいだがmixiからは消えなさい。 それは俺じゃない。 貴様が良く知ってる人物だ。 ハゲ、まあ恥やから言いたくないが、いきなり行ってPC使えないんでちゅ~(・_・、)と言うのは馬鹿やろ 聞いてる間に時間過ぎとるがな┓( o ;)┏ 知り合い頼むか ロクデナシ叩く為ならば仕方ないよな 一気に180度見方変わり逆転だな 50歳オッサン考えろよ 違うな 八割が貴様等の妄想なんでな 家畜並頭脳だからバッド(下向き矢印) アキレス、学会から逃げる=人を見抜けない てか時間ないが大丈夫かい いくら貴様が丁寧に書こうが、真実からは逃げられない。 意味解るかな? ココの馬鹿等はレスで簡単に騙され洗脳され鵜呑みしよるんよな。 中身をちゃんと読めない=家畜並。 だから多数で小数を叩く行為が何を意味するからさえも気付かない。 情けないの。 俺がマードンならばな(笑) てかよ、マードンが強制退会なった理由を全て述べて言え。(試験問題かよ…) まあ貴様も強制退会に近い形に追い込まれます。覚悟を…。 まあ貴様を叩ければヨシ(命綱ヨシ!) 精神、貴様は甘く考え過ぎだ 経験あるか? 無かったらヤバイな(・_・、) mixi強制退会再入会…沢山居るだろうな。 これが現実だよ。 {俺はマードン2 だ(*^- )b } 時間ないぞ 貴様 完勝な(笑) だが貴様からメッセ来たのは真実なんだよ。 親父殺した、殺した年数も書いて来た。 貴様はただ恐れてるだけ。 いずれ真実は暴かれる。 貴様の胸に手を当て聞いて見なさい。 虚しくならないか? 嘘だとしても貴様は親父を使い嘘を付いた。 だが残念だが、あの内容は貴様は真実を書いてメッセよこしたんだよ。 それと貴様とはココのコミュで知り合った。 何でも発端、引き金がある。 途中から割って入った貴様は何も知らない。 だから口を挟むな。 だが、さっきのカズュキに門真警察のテルバン送らせたて発言は、まずかったな。 貴様がいくら丁寧に書こうが人間性は見られた訳だ。 おまけに親父殺しも上乗せだ。 哀れな50歳オッサンだな。 なので貴様にはバッド(下向き矢印)になって貰う。 了解? 証拠は? てか、貴様はもうバッド(下向き矢印)だがな。 脅しか。 まあゆっくり楽しもうや、50歳オッサン。 ありゃ? さっきの丁寧言葉は何処行った? 素で話ししろ。 貴様の素は親父殺しだろが。 綺麗事抜かすなよ。 見抜くは人間はすぐに見抜くんやて。 ココに居る馬鹿は家畜だから見抜けないだけ…。 また素が出たな(笑) 証拠は? 神や霊と同じかな? さてと、50歳オッサン。 賭けに出よか? 貴様50歳オッサンは俺を悪禁解かないのはマイミクの為だと言ったよな。 だが二日もしたら悪禁解いた状態になる。 結果ただ二日延びるだけだ。 ならば貴様、今悪禁解け。 貴様から来たメッセ貼付けたら荒らしはしない。 前と同じ状況だ。 こないだは貴様【己】を取るか、親父さんを取るか。 だが貴様は己を取った。 今回は貴様か周りの人間、精神不安定な方含む。 どちらを取るかだ。 マイミク大切だから悪禁は解かないてのが本当かが問われる訳だ。 また己を取るかな? 何故こうなったかを考えろ。 貴様が俺に送ったメッセは真実なのに貴様らしらをきり、俺は馬鹿扱いだ。 てか周りが家畜並な頭しかないから仕方がないがよ。 だから50歳オッサン、もうハッキリしようや。 今、悪禁解いた方が無難だぜ。 男らしく=50歳オッサンらしくなれ。 丁寧な御託並べなレスなど、もう意味がない。 こないだ言ったよな~。 貴様が悪禁解いて、俺がメッセ張り付けたらmixi辞めるまで言ったのによ。 遊佐 瑛 男になれ。 貴様はキショイ。 貴様あの顔で、彼女はバッド(下向き矢印) よくも人に言えたな(笑) てかセクハラは止めてないらしいな。 プロフ見たらセクハラを自慢しとるがな┓( o ;)┏ それでグリーにの他数に謝ったと言えるか? 反省してないだろ 後、貴様、モバでネカマになりすまし俺に近づいて来たしな 直メで貴様は俺に全て明かしたからよ(*^- )b 大丈夫大丈夫 あれだけ神やあの世を語ったんだから嘘は言ってないし…。 天に誓えますから…。 遊佐 瑛が嘘ついてます。 後 二日大丈夫ネットカフェ行った事がない だから人殺しが人にクズとは言えない。 貴様のメッセを送った内容が問われるだろうから大丈夫。 貴様、一気重い物来ますよ。 人殺しと言うレッテルは凄い扱いされますから…。 ましてや親父さんを…。 人間ではないな。 だからちゃん供養頑張れよとも言ってあげたがあの世は信じないで土、無になるとか言うし…。 その言葉には逃げが含まれる。 そう思えば貴様は楽だからな。 だが親父さんからしたらどうだ? 苦しんで苦しんで…。 水くらい供えてあげろ。 土、無だろうが貴様の気持ちじゃわ。 毎日手を合わせて償え。 それをする事で貴様が磨かれ救われんやわ。 視野広く とはその事だ。 50歳オッサンしっかりしろ。 そうか、俺を殺しに来る訳か。(社会的に殺します、社会参加してればの話ですが) 全てを見て言いなさいよ(p_-) 貴様は言われても仕方ない事をして来た。 ましてや多数に交じり。 その時のお互いの精神状況も問われるだろう。(逃げてます) まあ貴様等が暴言はいた内容を全て見ろ。 そこに貴様の暴言も加算される訳。 貴様はメッセに俺に死ね死ね連発してるしさ(*^- )b 貴様の言い分など通らないだろな(笑) ちゃんと考えろよ50歳オッサン。 今、賢じみた丁寧文書いても遅い訳(笑) 解った? 返事は? ハ~イ手(パー)手(パー)手(パー) 子供でも素直に手を挙げますよ
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5200.html
もくじ 「…はぁ」 電車に揺られた体を休め、ため息をひとつ吐く。 こんな長い旅路はきっと初めてで、あのお袋の息子でいる限りはまたこんなこと が起こるんだろうかと思うと… 「…はぁ」 …自然にもうひとつため息がでるのも不思議じゃないわけで。 初めての学校。初めての町。初めての空気。 これまた初めての駅を出て、俺は少し立ち止まってみる。 …何?状況がわからない? 奇遇だな。俺にもよくわかって無かったところだ。 ま、適当におさらいでもしてみますかね。 ◇◆◇◆◇ 「あんたは此処の高校ね。それ以外認めないから」 「お、おいハルヒ。そうすると、こいつは県外に行っちまうことになるぞ?」 高校受験を半年後に控えたある日。志望校について親父と話し合っていると、い きなりお袋がとある学校のパンフレットを持ってきた。 何でもお袋と親父が一緒だった高校であり… 「面白そう!」 というお袋の提案によって、今現在不毛とも言えるような話し合いが開催されているわけで。 …親父、そんな目で俺を見るなよ。 お袋が言い出したら止まらないのはあんたが一番知ってるだろうに。 「…いいかハルヒ。百歩譲ってこいつを北高に入学させたとしよう。あっちでのこいつの生活はどうするんだ?」 「一人暮らしでいいじゃない!」 …一人暮らしは憧れるなぁ。 「駄目だ。何だかんだでまだ中三だぞ?誰か安心できる人のところに……」 と、ここまで言いかけて親父が「しまった!」とでも言いたそげな顔をする。 …いるのか。北高付近に心当たりのある人物が。 「ふーん。知り合いの元でならOKってわけねぇ…」 ニヤリと笑い、お袋が携帯電話を取り出して居間を出て行く。 誰かに電話をかけるようだ。 …なぁ、親父。 「…どうした?」 俺、これからどうなんの? 「…知らん。ただ、北高に受かりでもしたら…いや、受かるか。ハルヒが望んでいるんだから…」 お袋が望んでるから何なんだよ。 「…妄言だ。忘れろ」 「キョン!あっちはOKだって!」 「OKなのかよ…」 さも嬉しそうな顔でお袋が戻ってくる。 …で、俺はどうなんの? 「…ある意味この世で一番安全な所だ」 「何よそれ。ま、あの子に任せとけば安心だけどね」 「とりあえず受かってからの話だ。お前は勉強に専念してろ」 …了解。 しかし、普通のレベルとはいえ、お袋が行くような高校なんだ。 俺なんかが受かるとは思えないんだが… ◇◆◇◆◇ 「…受かっちまったんだよな」 初めての町で三度目のため息を吐く。 そりゃそうだ。親父にだって受かることができたんだ。 本当に普通のレベルな高校だったということか。 …まぁ、兎にも角にも「長門有希」という人の下でこれから俺は暮らすらしい。 親父から貰った地図を頼りにその人のマンションを目指す。 しかしまぁ、なんだ。良い町じゃないか。 賑わいもあるみたいだし、少し安心したよ。 どうせなら散策でもしてみよ──…ん?メールだ。 親父からか…どれどれ… 『眉毛の太い子に気を付けろ』 …意味不明だ。 え?何?眉毛の太い人間はみんな敵だとでも思えばいいのか? わけのわからぬまま下にスクロールすると、また一文を見つけ出した。 『PS.鞄の中に役に立ちそうな本を入れといた』 …本? 立ち止まって鞄の中を漁る。 すると、見知らぬ一冊の大学ノートを発見した。 …タイトルが書いてある… 『長門有希取扱説明書』 …あぁ、うん。 …意味不明だ。またしても。 これをどうしろっていうんだ。 長門さんとやらが故障したときに参考にでもすりゃいいのか? 馬鹿馬鹿しい。人間を何だと思ってやがる。 悪態をつきながら俺はマンションに入る。 それともあれか?自分の息子のコミュニケーション力が低いとでも思っているのか? いいだろう。こんなものに頼らずとも長門さんと接してみせようじゃないか。 「708号室…ここか」 …しかし、いざとなると緊張するな。何気に初対面だし… いや、お袋の遺伝かしらんが好奇心が勝ってるってのはあるんだが。 ボーっとしてても仕方がないのでチャイムを鳴らす。 …しかし、反応が無い。 「あれ?留守かな…」 もう一回チャイムを鳴らす。 しばらくしてガチャ、と子機を外す音。 良かった。いたみたいだ。 …が 『………』 「…あ、あの…」 今度は無言。 …どうすりゃいいんだよ。 未だかつてこんな状況に陥ったことは無い。 開けゴマだのビビデバビデブーだの呪文を唱えなきゃならんのか? 『…ビビデバビデブー』 インターホン越しに聞こえる静かな声。 …いや、遊んでないで玄関の扉を開けてくださいよ。 『………』 …またしても無言。 だぁ!もうどうすりゃいいんだよ! 「…仕方がない」 …長門有希取扱説明書、オープン。 ノートを開くと、親父の筆跡でいくつか箇条書きがされていた。 何々… 『1.扉を開けてもらう際、長門流のジョークをかまされる場合があります。キチンと要件を伝えましょう』 「………」 ………。 「…長門さん?」 『…何』 「これからこちらにお世話になることになりました、涼宮ハルヒの息子です」 『…入って』 カチャ、という音と共に扉の鍵が外れる。 「…めんどくせぇ」 というか、疲れる。 まだ家にお邪魔すらしていないのに何なんだこの虚脱感は。 扉を開け、中を覗き込む。居間と思われるところから一人の女性がやってきた。 「あ、えと…初めまして」 「…初めまして」 可愛らしくも無表情なその人、長門有希は相変わらず静かな口調で淡々と話す。 …いや、ひとつつっこみたいところがあるんだが… 「玄関先で立ち話も何なんですが…親父達と同級生なんですよね?」 「…そう」 いやいやいやいや。 どう贔屓目に見ても俺と同い年か年下にしか見えないぞ。 お袋や親父だってシワの一本や二本はあっても不思議じゃないのにこの童顔っぷりは何なんだ。 「……?」 「…年は38ですよね?」 「…私は永遠の17歳」 いや、そういうのは良いですから。 そんな俺のツッコミを無視しつつ、長門さんは居間へと戻ろうとする。 まぁいいか。 玄関で突っ立ってても仕方がないので俺も長門さんの後に続くことにする。 「…戸籍上は26歳」 長門さんが何か呟いた気がしたが、俺の耳には届いちゃいなかった。 ◇◆◇◆◇ …シンプルな部屋だなぁ。 「…荷物はそこに置いて」 「わかりました」 居間に通され、辺りをみまわしても家具と呼べるようなものは殆ど無かった。 中央に陣取られた机と隅に置かれた本棚。 あとはテレビが一台くらいか。 「とりあえず、高校に通う間お世話になります」 「…そう」 「………」 「………」 …会話が…続かん。 と、ここで徐に席を立つ長門さん。 しっかし無表情だったな…何考えてるのかさっぱりわからん。 鞄を漁り先程のノートを再び取り出す。 案外役に立つかもしれんな。 『2.お茶を出された場合は適量で断りましょう』 もうそこはかとなく意味不明なんだがな。 …お茶って、出されたら有り難くいただくものじゃないのか? そんなことを考えていると、長門さんが戻ってくる。 手には急須と2つの湯のみ。 「…飲んで」 …これか。 見たところ、何もおかしなところはないが…うん、美味しい。 「美味しいお茶ですね」 「…教わった」 「お袋にですか?」 「…違う」 そう言って、彼女はひとつお茶を啜る。 つられて俺もひとつ。 「…まだ、彼女のようにはいかない」 「そうなんですか…もしかして、お袋達の団活の一員ですか?」 「………」 何も言わず、肯定の動作。 そういやお袋達の団活の話って聞いたこと無かったな。 「どんな人だったんですか?」 「…上手く言語化出来ない。ただ、暖かい人」 「暖かい…ですか」 「…そう。ただ、体の一部がとても不快。あからさまに不必要」 「…何の話ですか」 …いや、そりゃ気付いていたさ。 何だかんだでお花畑な年頃ですよ俺は。 長門さんがとても可愛らしいことも、ただ少し感情を表に出し辛いんだってことも 「…あなたの母親に関してもそう。少しは私にわけるべき」 …胸がとっても小さいことも。 ブツブツと長門さんが呟き始める。 …変なスイッチが入ってしまったか。 お茶を飲み干して湯のみを置く。 間髪入れずに彼女が再びお茶を淹れる。 「…あ、ありがとうございます」 「…思えばあなたの父親もそう。いつも彼女の一部ばかり見つめていた。不潔。とても不潔」 …怒ってんのかなこれは。 俺の目をじっと見つめてひたすら喋り続ける長門さん。 というか親父。 不潔とか思われてるみたいだぞ。 「…あなたはどう思う?」 「…何をですか?」 「…無用の長物について」 あえて「何のことか」言わないのが答え辛いというか何というか… 「あー…いりません、かな?」 「…そう」 …満足してくれたのかね? 今一度自分の湯のみにお茶を汲み、静かに飲み干す彼女を見て何となく思う。 何考えてるかさっぱりわからん、と。 必要最低限のことしか話そうとしない彼女。 お袋とは正反対のタイプだからなぁ… もう少し表情から感情が読み取れればいいのだが。 「…飲む?」 「いえ、もう結構です」 恐らくはもう5度目になるであろうお茶のおかわりを丁重にお断りして、俺は昼先から何にも食べてないことを思い出す。 「…ご飯、食べる?」 そんな俺の考えを見透かしたかのように、長門さんが静かに訪ねる。 参ったね、実はさっきからカレーの良い匂いがしてたまらなかったんだ。 「じゃあ、お願いします」 「…了解した」 何はともあれ、直ぐに北高の生活が始まるんだ。 早くこの生活にも慣れなきゃいかん。 おそらくは昨日の内からきっちりと煮込んでおいてくれたのだろうか。 その日、長門さんが出してくれたカレーの味はお袋のものに勝るとも劣らない美味しさであった。 ◇◆◇◆◇ 「…起きて」 「ん…うー…ん…」 「………」 ガン! 「痛ってぇ!」 雷が頭に落ちたかのような衝撃を受けて俺は目を覚ます。 頭を抑えつつ起き上がると、フライパンを携えた長門さんが立っていた。 「…朝」 「…おはようございます…もっと普通に起こせないんですか…」 「…おはよう。ならばあなたはもう少し普通に起きるべき」 と、長門さんが俺の目覚ましを指差す。 …あぁ、既に起きるべき時間を相当過ぎてしまっている。 目覚ましもそれなりに機能はしていたのであろうか。単に鳴っても俺が起きなかっただけか。 「…ご飯、できてる」 「あ、じゃあ着替えてから行きます」 「………」 「…な、何ですか?」 「…手伝う?」 「結構です」 「…そう」 そう言うと、キッチンへと戻っていく長門さん。 あの人は冗談と本気の境目がよくわからんから困る。 初めて彼女の家に来てから約一月が立とうかとしている朝、俺は幾百回目かのため息をついた。 いやしかし、手伝うったってどういう風に手伝ってくれるのだろうか。 気にならないといえば嘘ではある。少しわくわくした自分がいたが… 「ま、あれは冗談だろうな…」 既に何度も着た制服に袖を通す。 此処での生活も高校に通うのも何となくだが慣れてはきた。 やはり長門さんは少しずれた存在で、戸惑うこともあるんだが… 例えば─── 『7.とりあえず、わからないことは何でも聞いてみましょう。自分自身のこと以外に対しては殆ど答えてくれます』 「あの…長門さん」 「…何」 今でお茶を啜っている彼女に俺は話しかける。 夕食の後片付けを終えた所申し訳ないが、これを終わらせないと俺は厳しい訳で… 「…出された課題でわからないとこがあるんですが…教えてもらえますか?」 「…了解した」 何が何だかさっぱりなので俺としたらスルーしていきたいんだが… こんなんで内申点等を下げられてしまうとお袋からきっついお咎めを受けてしま う。 「…物理なんですが大丈夫です──…あれ?」 「…出来た」 俺が差し出したノートには既に彼女の筆跡で、回答までのヒントが いくつか書かれていた。 …しかもこれ、授業の数倍わかりやすいぞ… 「あ、ありがとうございます」 「…いい」 そう言うと、長門さんはもう一度お茶を啜った。 …学生の時に相当勉強していたんだろうか。 『8.ただし、読書中は遠慮しましょう』 ヤバい…また別の問題でつまづいた。 30分近く考えたがさっぱりわからん。 「…また長門さんに聞くか」 再び居間に戻ると、長門さんは何やら本を読んでいた。 此処に来てからよく読書姿は見かけるのだが、如何せん何を読んでいるのかはさっぱりわからん ただ一つ言えることは、それで人を殴ったら簡単に殺せるんじゃないかってくら い毎回本が分厚いことくらいだ。 まぁいい。 とりあえずさっきみたいに質問を… 「あの、長門さん…」 「………」 ペラ 俺の呼びかけを無視して無表情でページを捲る。 「…また教えてほしいことがあるんですが…」 「………」 「…聞いてますか?」 「…ユニーク」 駄目だこりゃ。 『14.好物はカレーです』 ある学校の帰り道、飲み物のストックを補充する為に近所のスーパーに寄ること にした。 長門さんに教えてもらって以来、近場で便利なのでよく通うことにしている。 「……あ」 「長門さん。買い出しですか?」 すると、やはり近場なのでよく通う長門さんとも自然と鉢合わせするわけで。 見ると、カートの中には様々な食材が詰め込まれている。 どう贔屓目に見ても二人分の量では無いが、なかなかどうして、いつも彼女はペ ロリと平らげてしまうのだ。 自炊歴が長いのだろうか。 長門さんの料理はても美味しく…ある意味ではレパートリーは多いと言える。 少なくともおんなじ料理に出会ったことはない。 …本当にある意味ではだが。 「…今日はカレー」 「…今日もカレーの間違いじゃないんですか」 山と積まれたカレールーを眺め、彼女は嬉々として答える。 「…カレーは至高の食事」 「…ちなみに今日のトッピングは?」 「…春巻き」 …普通に食わせてくれ。 『15.好きすぎて文句を言われると怒ります』 まぁ、美味しいから良いんだが… 「あの…流石に飽きませんか?」 「…何が?」 「その…俺が来てから殆ど毎日な気がするんですが…」 「…あなたは何もわかっていない」 …何がですか。 「…カレー。それは安価にして手軽に作れ、そして素晴らしく美味しい食べ物。トッピングにより味は無限大。これに勝る食事は地球上に存在しない」 「…はぁ」 「…そもそも、カレーとは300年前────」 このままスーパーのド真ん中で三時間コースです。 「…わかった?」 「とりあえず長門さんがカレーを愛してると言うことは…」 『16.そこはかとなく怒ります』 で、その日の夕食。 「…俺の分のカレーが見当たらないんですが」 「…罰。悔い改めるべき」 …春巻きだけ虚しく食べることにしたさ。 ◇◆◇◆◇ …とまぁこんな感じだ。 「御馳走様でした。それじゃ、学校に行ってきます」 「…待って」 「…またやるんですか?」 「…必要不可欠」 渋っていても仕方がないのでいつものように彼女の方を向く。 ポンポン、と二度長門さんが俺の頭を軽く叩く。 「本当に意味があるんですか?…この、何でしたっけ」 「…平和のおまじない」 …まだまだ説明しても足りないくらいの奇行はあるが。 ちなみに彼女、この行為を俺が出かける時に毎回執り行っている。 忘れた時なんざ小走りで追いかけてくるほどだ。 まぁ、別にいまさらどーってことはないがな。 長門さんに見送られ、ほんのりと日差しが差す外にでる。 いい天気だ。 無理矢理送り込まれた所ではあるが、俺はこの町が好きになっていた。 「…毎日親父はこれを登っていたのか」 …学校前の登り坂は嫌いだけどな。 「あら、溜め息なんてついてどうしたの?」 果てしなく続いているように見える坂道を恨めしげに見つめていると、後ろから声をかけられた。 「…先生、おはようございます」 「うん、おはよう」 担任の朝倉先生である。 美しい顔立ちと柔らかな性格で、どんな生徒からも好かれている人気者である。 本人曰わく、長門さんの古くからの友人らしい。 「天気が良いと元気がでるわね。ほら、急がないと遅刻しちゃうわよ」 「あ、はい」 …長門さんにいくら朝倉さんのことを尋ねても無視されるのが気にかかるが。 そんな俺の心残りを他所に朝倉先生は前を歩く。 「…あの、ひとついいですか?」 「何かしら?」 「本当に長門さんとは友人だったんですか?」 「…どうしてそんなことを尋ねるの?」 「だって、長門さんが貴女のことを何も話そうとしないから…」 「何も話さないだけでしょ?否定したならまだわかるけど」 それもそうなんだが… 今日あたりもう一度長門さんにでも尋ねてみようか。 「あんまり自分に関することは話そうとしないのよ。あの子は」 「ん、あぁ。説明書にも書いてありました。それ」 「説明書?」 …あ。 『23.あまり自分のことは話そうとしません』 「…何でもないです」 「ふーん? まぁ、仲良くしてあげてね」 「…まぁ、同居人として差し障りの無い程度に接しますよ」 「…それ、どういう意味かな?」 彼女が歩くのを止める。 振り向いた先生は、少しばかり怒っているように見えて。 「どうって…そのままの意味ですよ。そもそも俺はお袋に言われて来ただけですし」 「長門さんはきっと、あなたのことを息子のように思ってるわよ?」 「…突拍子もなく何ですかいきなり」 「…この鈍さ。誰に似たのかしら」 あからさまなため息をつかないでくださいよ。 「とにかく、長門さんを悲しませるようなことはしないでね?」 「…わかりました」 その言葉を聞いて険しい顔を解いた先生が、何か呟いたように見えた。 「…え?」 「ううん、何でも無いわ」 だけどその言葉は聞こえなかった。 もしかしたら聞こえてたのかもしれないけれど、これ以上ゴチャゴチャしたくな いと脳が拒否したのか。 ただ、聞いていたにしろそうでなかったにしろ。 俺に降りかかる災難ってのはもう振り払えるものではなかったようだ。 「…そうでないと、私、貴方を殺さなくちゃいけなくなるから」 その日の夜 「…おかえり」 「ただいま帰りました…」 いつものように彼女が玄関で出迎えてくれる。 なんら変わらない、いつもの風景。 「…ご飯、できてる」 「あ、はい。すぐ手洗いしてきます」 「…待ってる」 キッチンから良い匂いがする。 察するにまたまたカレーのようだ。 制服を脱ぎ捨て居間に行くと、既に盛りつけられた料理が俺を出迎えていた。 「「いただきます」」 手を合わせて一礼をして、まず一口。 「…美味しい?」 「うん、今日のも美味しいですよ」 「…そう」 相変わらず無機質な目。 喜んでくれてるのだろうか? 「…何?」 「いや、何でも無いです」 …何となく嬉しそうだな。 勘だが。 そうだ、今日も先生のことを聞いてみるとするかね。 「あの、ひとつ質問して良いですか?」 「…いい」 カレーを頬張りながら長門さんは答える。 「朝倉先生のことなんですが…」 「………」 彼女のスプーンを持つ手がピタリと止まる。 …そんなに気に障る話なんだろうか。 長門さんはこの話になるといつも動きを止める。 拒絶、というよりは…話すのを躊躇っているような、そんな感じだ。 「…あの、嫌なら無理に話そうとしなくていいですよ? 毎回すみません」 「………」 その言葉を聞いて、スプーンに持ったカレーを一口パクリ。 だが、その手に持ったスプーンに、再びカレーが盛られることはなく。 静かにテーブルに置かれた。 「食べないんですか?」 「…最近どう?」 「へ?」 「…どう?」 「…どう…とは?」 彼女らしくない質問である。 「えーっと…まぁ、楽しいですが…」 「………」 「…長門さん?」 「…朝倉涼子とは?」 「先生ですか?…まぁ、登校時に会ったりだとか、そんな感じですが…」 俺のことをじっと見つめる長門さん。 「…あまり彼女に近づかない方がいい」 「…何故ですか?」 「…理由は言えない。ただ、必要最低限の場合以外は接触を避けるべき」 理由は無いって… 「…そこまで気にすることも無いと思いますがね」 少しふてくされてカレーをパクリ。 「…言うことを聞くべき。あなたは今、私のお世話になっている立場にある」 「んなこと言ったって、お袋じゃないんですから…」 言いかけて気がつく。 「………」 「………」 しまった、と。 人間、失敗するまで何も気が付かないものである。 先生の言う意味もやっとわかったよ。 きっと長門さんは、両親から離れた俺に気を使って、今まで不器用ながらも俺に 接してきてくれたのだ。 なかなか伝わりにくくはあるが、 母親 としてだ。 任された身として、代わりとして、そりゃもう必死だったんじゃないかと思う。 俺の目の前にいる長門さんは、明らかにショックを受けたような顔をしていた。 無表情ではあるが、感じでわかる。 「…ごめんなさい」 何故彼女が謝るのだろうか。 何故俺は何も言い返さないんだろうか。 いや、言い返せなかったんだ。 きっと今は何を言っても空回りしそうな気がして。 「…あの、俺…頭冷やしてきます」 言うが早いか俺は居間を飛び出して外にでる。 「…あ」 何か言いかけた彼女の声の、弱々しさがとても痛くて。 必死に必死に逃げるために、俺はがむしゃらに走りつづけた。 ◇◆◇◆◇ 「…此処は」 駅前の公園か? …ひたすらに走り回ったようだが、何だかんだでマンションの近くまで来ていたみたいだ。 …はぁ。 ため息を吐き出してベンチに座る。 「…腹減ったな」 一応鞄を持って出てきたが…財布に資金は入っておらず。 じゃなくて、長門さんにどうやって謝ろうか… どうしようもなく、空を仰ぐ。 そんな時、不意に聞こえる女性の声。 「…約束、破ったんだ」 「…朝倉先生。何してるんですかこんな所で」 「さぁ?」 さぁ、って… 「長門さんを悲しませたでしょ?」 「………」 「駄目じゃない」 「…すみません」 「…もう遅いわ」 「…え?」 「今のあなたにプロテクトはかけられていない」 ………はい? 俺の目の前にいる女性は一体何を言っているんだ? プロテクト?俺に? 「ま、わからないのも無理は無いわね。でも、教えたところで無駄でしょ?」 そう呟く彼女が、手元で何かを遊び始める。 …あれは…ナイフ? 「だから、さよなら」 言うが早いか突進してくる。 ナイフをしっかりと、俺の体に向けながら。 「のわっ!」 紙一重、ナイフが服をかすめる。 何だ?何が起こっているんだ一体。 プロテクト? 一体…あ。 『…平和のおまじない』 …あれか! 「あなたがあんなことを言わなければこんなことは起こらなかったのに」 「説明くらいしてくれ!」 「それ、無理。うまく説明できないの。何かがあたしに制限をかけるから」 「とりあえずそのナイフをしまってくれ!」 「駄目よ。今の私に力は無いから、あなたを殺せない」 全身が硬直する。 確かに、俺の聞き間違いじゃなければ「あなたを殺せない」って言ったよな? 何故だ? 長門さんを悲しませたからだってのか? 「違うわ。これは、ずっと昔から決まっていたこと」 「昔?」 「そう、あなたの両親が初めて出会った時から。私はそんなの反対したんだけどね」 「…先生…いや、お前は一体…」 「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。わかりやすいように宇宙人って言った方がいいかしら?」 「………」 「信じられないって顔ね」 「証拠を見せてほしいもんだな」 なるたけ冷静を装って返答する。 くそ、冷や汗が気持ち悪い。 「残念だけど、今の私には何の権限も無いの。力を使えた時期はあったんだけどね」 「権限?」 「うん。情報統合思念対。鍵はふたつもいらないんだって」 また摩訶不思議な単語が…というか、鍵? まてまて、そんなことより俺は彼女の言うことを鵜呑みにしていいのか? 「あなたのお父さんは、世界に必要な鍵だった。誰にも開け方のわからない。ただ一つの扉を開けるための」 「…俺もそれだってのか?」 「そうよ。でもそうなると観察対象が増えて、面倒なことになる。また対になる人間も現れる。だから、消さなくちゃって」 …ぶっ飛んだ話だ。 「でも真実なの」 「というか、なんだかんだで説明はするのな」 「…ふふっ」 「…何がおかしいんだよ」 「あの時の私はわからなかった。有機生命体の概念なんて。だけど、今ならはっきり言える」 不意に強い風が吹く。 舞った木の葉に乗るように、静かに訪れた一つの影。 「貴女に私を止めてほしかった」 「…そう」 長門さんが、そこに立っていた。 …どうして此処が? 「長門さんも、私と同じ存在なの。あなたが相手なら、力も与えられる。だけど私はそんなの望まない」 「…でも、それが貴女の役割」 「…止めて?お願い…もう、彼を殺そうとすることしかできないの」 彼女のかき消されそうな声も、俺の心臓の鼓動も、忘れてしまうような声で、長門さんは呟く。 「…了解した」 刹那、空気が歪むんじゃないかってくらいの速度で朝倉から何かが放たれる。 槍?いや、全く見えん。 ただひとつわかることは 「…伏せて」 それは確実に俺を狙ってたらしいってことだけで。 衝撃は…こない? 「私は普通に過ごしたかった。こんな存在ではなく。一人の女の子として」 受け止めたのか、はたまたかき消したのか。 ビビって目を塞いだ俺には何がなんだかわからなかったが、長門さんが俺を護ってくれていることは理解した。 「長門さん、貴女は違うの?」 「…私は今のままでいい」 呟きながら片手をかざす。 彼女の目の前にシールドが張り出され、攻撃が遮断される。 「…もう何が何やら」 ついさっきまで日常の中に俺は確かにいたはずなのに。 目の前にいた人は、親父の知り合いだったはずなのに。 向かいで泣いている人は、俺の教師だったはずなのに。 俺の目の前には、ただただ絶え間なく衝撃が走っていた。 「…聞いて」 そんな轟音に負けない程芯の通った声で長門さんが呟く。 「…もうすぐこの防御壁は破壊される。そうなれば最後」 「最後ったって…どうすりゃいいんですか」 「…逃げて」 「…え?」 「…今の私に力はほとんど残っていない。一方、朝倉涼子には情報統合思念体の手によって、ある程度の力が与えられてある」 淡々とした口調で、だけど少し急いているような。 そうしている間にもシールドにひびが入る。 「でも、長門さんを置いて行くわけには…」 「…私の役割は、あなたの保護」 「それとこれとは話が別です!」 ガクン、と足下が揺れる。 地面が…くぼんでる? 「ほら、長門さん。目の前ばかりに気を取られてると、足下を掬われるわよ?」 あぁ、わかった。 足場が無くなったんだな。 スローモーションで視界が低くなるのが分かる。 落ちる。 不味いぞ。 「…手を伸ばして」 混乱した意識の中でも確かに聞こえる声がする。 …手? 右手か?左手か? 「…早く」 迷った末に出した両手が小さな手に掴まれる。 「…な、長門さん…」 こんな華奢な体のどこにそんな力があるのか。 気がつけば、俺の体は彼女にしっかりぶら下がっていた。 「…あがれる?」 「な、なんとか……くっ!?」 再び衝撃。 長門さんの体が激しく揺れる。 「…だから言ったじゃない。目の前ばかりに気を取られちゃ駄目だって」 彼女の体から雫が落ちる。 真下に広がる暗闇に、赤い花が咲いて。 「大丈夫ですか!?」 「………」 そんな俺の言葉を意に介さず、無言で俺を引っ張り上げる。 「あら、──長門さ──で脱出し──」 駄目だ、朝倉の言葉が耳に入らない。 ナイフが長門さんの体に確かに刺さっている。 致命傷なのか? 助かるのか? なんでこうなった? なんで俺は泣いているんだ? 「…終わった」 ポツリ、と長門さんが呟く。 「喋らないでください!傷口が…!」 俺の言葉など聞く気がないという風に、彼女は言葉を重ねる。 「パーソナルネーム『朝倉涼子』の攻撃システムを解除」 「…止めはささないのかしら?」 「…そこまでの力は…残っていない」 「…そっか。で、私はこれからどうすればいいのかしら?このままそのナイフで彼を殺すこともできるけど?」 「…彼に…任せる」 そう言って、自分の腹部からナイフを抜き、俺に手渡す長門さん。 おい、ちょっと待ってくれ。 どういうことだ。 「…あとは…貴方の自由」 「いや、そんなことより怪我の手当を…!」 「…無駄…どうしようもない」 …そんな… 「…約束を…守れなくて…ごめんなさい」 「だから、謝らなくていいんですってば…」 次第に彼女の呼吸が小さくなる。 抱きかかえられた小さな体が冷えてくる。 「…嘘だ…嘘だろ?」 小さな砂となり、足下から消えていく。 この砂は、風に乗ってどこまで行ってしまうのだろうか。 尋ねたところで、いつも答えてくれる親父達の親友の姿は消えていて。 「…このまま、どうするの?」 「…黙ってください」 朝倉の声が、とても耳障りで。 唯一彼女が残してくれたナイフを握る。 冷たい血に少し身の毛がよだった。 涙を流している朝倉に、その切っ先を向ける。 何だ? これが長門さんの望んだことか? 違うだろ。 一ヶ月。 短くて長かったこの期間、俺は彼女の何を見ていたんだ? 「…カレー」 声を絞り出す。 もう、口の中がカラカラだ。 「…え?」 「…長門さんの作ってくれたカレーがあるんだ」 「…そう」 「…食べに行きましょう」 「…私のことはどうするの?」 「…長門さんの親友に…手を出すことなんかできないですよ」 静かに言い切ってナイフを落とす。 「…ごめんなさい」 震える声で彼女が呟く。 「…謝るくらいならこんなことしないでくださいよ」 俺も負けじと声を震わせる。 きっと、お互いに我慢の限界だった。 泣いた。 馬鹿みたいに。 声をあげて泣いた。 とてもとても大切な人が、いなくなったから。 片方はなにもできずに、片方は自分を抑えられずに。 そんな二人を長門さんは救ってくれた。 そんな長門さんに二人は何も出来なくて。 無口で何考えてるか分からなければ胸も小さいし童顔だし。 それでも変わらない二人目の母親に対して。 ありがとうと言うでも無く、ごめんなさいも伝えられず。 ただただ、泣いた。 涙も枯れて、声が出なくなった頃。 公園に朝焼けがさした。 それでもまだ泣いてた朝倉の手を引っ張って、俺はマンションに戻ることにした。 長門さんが残してくれた、大切なカレーを食べるために。 ◇◆◇◆◇ 「…ただいま」 誰もいるわけでもない玄関の扉を開ける。 嗚咽を漏らす朝倉を置いて、リビングへ入る。 「…おかえり」 「…だからただいまって言ったじゃないですか」 聞き覚えのある、小さな声。 「…長門さん?…何で?」 「……?」 二皿カレーが置かれたテーブルで、本を読んでいる長門さん。 …あれ? 確かに数時間前、俺の手の中には血まみれの長門さんがいて…あれ? 「…貴方が帰ってこないから、カレーが冷めてしまった」 「いや、そんなことは心底どうでもよくてですね…」 …話が見えないぞ? 「おじゃましまーす」 「…いらっしゃい」 先程まで泣きじゃくっていたくしゃくしゃの顔はどこにいったのか。 いつものスマイルで朝倉が入ってくる。 「…朝倉?」 「…教師の立場である彼女にはキチンと先生と付けるべき」 「じゃなくてですね!これはどういうことなんですか!?」 「あぁ、公園での出来事のこと?」 おいおい、なんであんたはそんなに楽しそうなんだ。 長門さんをナイフで刺しておいて… 「あれ、全部お芝居よ?」 「…なんですと?」 「ちょっと待ってね…」 ほら、と指差した先に、血まみれの長門さん。 その真横にちょこんと本を読んでいる長門さん。 「…長門さんが二人?」 「正確にはコピーね。ごめんね?騙すようなことして」 唖然とする俺をよそに、パタンと本をたたんで片付けにいく長門さん。 「君がどんな人か知りたかったの。あそこで私にナイフを刺すか、刺さないか。それだけじゃなくて、色んな分岐点があったんだけど」 「………」 「…ま、合格かな」 …じゃあ、長門さんは…いや、本物の方の長門さんは…? 「だから、そこにいるじゃない」 「…朝倉涼子はタチの悪い悪戯をよくする」 …いやいや、悪戯ってレベルじゃないですよこれは。 貴女殺されてたんですよ? 「…そう」 …もうなんでもいいや。 「ま、これからもヨロシクね?」 「…わかりました」 どでかいため息をついて、俺は言うべきことを思い出す。 「長門さん、さっきのことなんですけど」 「……?」 「すみませんでした。折角長門さんが俺の心配してくれたのに、無神経なこと言ってしまって…」 「…気にすることはない。母親として、当然のこと」 少し嬉しそうに言った彼女を見て、俺はもう何も言えなかった。 親父とお袋が、俺を長門さんに預けた理由が何となく分かった気がする。 「それじゃ、私カレー温め直してくるわね」 キッチンに皿を持っていく朝倉を見送って、俺は例の大学ノートを開く。 パラ、パラとめくり、最後のページが目についた。 「…やれやれ」 「…どうしたの?」 「いや、何でも無いですよ」 馬鹿親父。 そんな当たり前のこと書いてどうするんだ。 …今度、この人のためにお袋からレシピを聞こう。 再現できるか分からないけど、長門さんの大好きなカレーのレシピを。 ちゃんと作ることが出来た暁には、彼女は喜んでくれるだろうか? 「…嬉しそう」 「…そうですか?」 三年なんてちっぽけなことは言わず、なるたけ長く、一緒にいたいと思う、大切な母親のために。 じっくり作り上げたカレーは、どんな味がするのだろうか? 願わくば。 それが俺の初めて見る、長門さんの笑顔をもたらす味でありますように。 『最後になるが、無口で何考えてるか分からない長門も、立派な女の子です。お互いに、大切に支え合ってすごしましょう』 おわり
https://w.atwiki.jp/pokekora/pages/119.html
本編 最後の力を振り絞ったミュウツーの言葉。 ギラティナには…理解するのは不可能だった。 ギラティナ「この世界に、私は不要だと? ならば、どの世界が私を必要としているのだ?」 ミュウツー「キサマも『破れた世界』の住人なら、それを探ることは可能だろう…! その世界を探し、そして永遠に生き抜くという事が…キサマの、運命なら、私はそれを永遠にとめ続ける役割に立たねばならない。 それが…」 ロックオン「(ギラティナが…躊躇している!?)」 ギラティナ「それが…それが運命と言うのなら」 また、『破れた世界』へのゲートが開かれた。 ギラティナ「それを…探し続けるのが…」 ミュウツー「! 待て、キサマには、この行いの償いを…!」 ギラティナ「もう遅い。 させたくば、止めに来い。」 イブキ「に、逃げる気よ!」 全員が、走った。 ギラティナを逃がさぬよう。 コトネ「間に合って!」 しかし間に合わない! ギラティナ「償いなどする気は毛頭無い キサマらが私に追いつく事も最早不可能だ。 ハハハ、私が永遠にその運命を背負うというのなら、 キサマらに絶望を植え付けたというだけでも充分な成果だと思わんか? ハハハハハハハハハ!!!」 マツバ「コイツ、どれだけの外道なんだ!!」 ギラティナがゲートに完全に入ろうとしたその時… コーラ「逃がすかよ」 イブキ「!コーラ」 コトネ「コーラ君!?」 ロックオン「お前、何やってんだ!?」 おキヌ「とにかく、こうなったら聞かない人なんで」 ギラティナ「入って来る、だと? この『破れた世界』に!? キサマも帰れなくなるぞ!」 コーラ「知るかよ」 コーラとチコリータ、そしてギラティナを飲み込んでゲートは完全に消えた。 ふなばし「あ、アイツ…!」 アンズ「どうしてこんな事を」 ナツメ「とにかく今はミュウツーを!」 ミュウツー「すまない」 レッド「おいおい…」 コトネ「コーラ君…コーラ君!!!」 一行はミュウツーを回復させた。 その後、ミュウツーはハナダの洞窟へ戻り、 残されたコーラのポケモン達はロックオンが引き取る事になった。 ~破れた世界 ギラティナ「もう、戻れんぞ それは承知なのか?」 コーラ「知らねぇっつってんだろ? テメェが必要な世界がどうだろうが、関係ねぇ。 俺は、テメェが、許せねぇ。 何があっても、俺の手で、ぶっ潰す。」 おキヌ「私もいるよ」 ギラティナ「だったら、それは適えられぬ願いだ! 何故ならキサマらは私に殺されるからだ!」 コーラ「やってみろやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 おキヌ「ハエェェェェェェェ!!!!」 続く?
https://w.atwiki.jp/boyfriendkari/pages/800.html
生徒名簿 > 九条生晋 >[三ツ星フレンチ]九条生晋(HR) [三ツ星フレンチ]九条生晋(HR) 攻魅力 2366 守魅力 2184 攻M 7516 守M 6939 コスト 13 卒業祝い 10000メン [三ツ星フレンチ]九条生晋+(HR) 攻魅力 2839 守魅力 2620 攻2M 11019 守2M 10171 コスト 13 卒業祝い 15000メン [ふたりきり]九条生晋(SR) 攻魅力 3549 守魅力 3276 攻4M 16560 守4M 15287 攻3M 16188 守3M 14944 コスト 13 卒業祝い 30000メン アピール この俺に勝てるとでも……? 笑わせる。 └全タイプの攻魅力中UP ストーリー 上質な時間のために 入手方法 プレミアムキューピッド 台詞 ボイス +... ステップ1 おしゃべりタイム 俺の傍では、常に気品を保て。 おしゃべりタイム 上質さにこだわれ。箔がつく。 おしゃべりタイム 貴様は、フランス料理は好きか? デート電話コメント そうそういつも俺の時間を貴様に空けられると思うな。だが、まあ……希望日程を言ってみろ。 カレ自慢アピール この俺に勝てるとでも……? 笑わせる。 ステップ2 おしゃべりタイム フランス料理は、一種の芸術だ。 おしゃべりタイム マナーはしっかり身につけろ。 おしゃべりタイム 貴様が頑張る姿は嫌いではない。 デート電話コメント 俺とデートがしたいのか。わざわざ貴様のほうから誘ってくる度胸に免じて付き合ってやろう。 カレ自慢アピール この俺に勝てるとでも……? 笑わせる。 ステップ3〜6 好感度レベルMAX これからは、頻繁に誘おう。……貴様にもフランス料理を好きになってもらわねばな。好む味の不一致は将来的に困るだろう? おしゃべりタイム(ステップ2〜5) フランス料理は、一種の芸術だ。 おしゃべりタイム(ステップ2〜5) マナーはしっかり身につけろ。 おしゃべりタイム(ステップ2〜5) 貴様が頑張る姿は嫌いではない。 おしゃべりタイム(ステップ6) 身だしなみには気をつけろ。 おしゃべりタイム(ステップ6) 俺の隣に見合う女でいろ。 おしゃべりタイム(ステップ6) 貴様の笑顔は、悪くないからな。 デート電話コメント(ステップ2〜5) 俺とデートがしたいのか。わざわざ貴様のほうから誘ってくる度胸に免じて付き合ってやろう。 デート電話コメント(ステップ6) ほう……? 俺を満足させるだけのプランが、貴様に用意できるというわけだな。楽しみだ。 デート電話コメント(ステップ6) フン……奇遇だな。つい今しがた、俺も同じ用件で貴様に連絡しようと思っていたところだ。 デート電話コメント(ステップ6) 貴様から誘ってくるとは珍しいな。……まあ、いいだろう。それでどこへ行きたいのだ? カレ自慢アピール この俺に勝てるとでも……? 笑わせる。 マイページ +... ステップ1 俺が貴様に、食事のマナーを教えてやる。 貴様との些末な会話も、すべて覚えている。 今夜、貴様を食事に招待してやろう。 ステップ2〜3 俺の隣を歩くのなら、少しは着飾ることだ。 貴様を俺好みに変えていくのも悪くない。 貴様も、自分の価値に気付いていい頃だ。 ステップ4〜5 貴様に、淑女のなんたるかを教えてやる。 貴様のことは、俺だけが見ていればいい。 貴様の鈍さには、いつも呆れさせられるな。 ステップ6 俺以外の男からの贈り物は受け取るな。 貴様と過ごす時間は、あっという間だな。 これからも、俺のために着飾るのだな。 今度は……そうだな、指輪でも贈ってやる。 たまには自分で着飾って、俺に見せてみろ。 登校 +... 朝 ステップ1 俺の誘いには、『はい』以外の返事は求めていない。 貴様から俺に会いに来たのか。いい心がけだな。 貴様も淑女の自覚を持って身だしなみには常に気を配れ。 ステップ2〜5 朝は特に忙しい。貴様以外の人間の相手などできん。 今から俺の隣に立っても恥ずかしくないよう努力しろ。 俺は、興味のない人間に話しかけるほど暇ではない。 ステップ6 俺が手ずから待っていてやったのだから、さっさと来い。 俺を探していたのか? ちょうど俺も貴様に用がある。 貴様は俺にとって特別なのだということを忘れるな。 この俺が、貴様に振り回されるなど……らしくないな。 最近は貴様の顔を見ないと、妙に落ち着かなくて困る。 放課後 ステップ1 屋上で昼食だと? いいだろう、付き合ってやる。 昼食は特別料理を用意させてある。貴様も一緒に来い。 普段の礼に、弁当を作ってきた? フン、見せてみろ。 ステップ2〜5 俺と共に昼食をとりたいのなら、もたもたするな。 食事のマナーが心配なら、俺に聞け。答えてやる。 どうした? 俺と一緒にいて緊張するとはまだまだだな。 ステップ6 俺が貴様を、淑女に教育してやる。将来のためにな。 今夜は貴様をディナーに連れて行く約束だったな。 どこへ行く? 貴様が歩くべきは、俺の隣だろう。 なんだ? 貴様の我が儘なら、聞いてやらなくもない。 昼食のデザートは、貴様のためにシェフに作らせた。 夜 ステップ1 俺と共に来い。帰りはリムジンで送っていってやる。 貴様のために、今夜は俺自らが時間を割いてやろう。 [名前]、当然、この後は俺のために空けてあるだろうな? ステップ2〜5 いい加減、俺にエスコートされることに慣れたらどうだ。 貴様は素材は悪くない。磨けば光るのだから、努力しろ。 こんな時間に貴様をひとりで帰すわけにはいかん。 ステップ6 明日の朝は家まで迎えに行く。俺を待たせるなよ。 貴様と同じ家に帰る日も、そう遠くはないだろうな。 これから先も、貴様をエスコートするのは俺だけだ。 今夜はこのまま、俺の家に来い。何か問題はあるか? また、貴様に似合うドレスを見繕ってやるのも悪くない。 デートの約束 +... ステップ1 貴様から電話とは珍しいな。で、用件はなんだ? 時間は限られているのだから手短に話せ。 そうそういつも俺の時間を貴様に空けられると思うな。だが、まあ……希望日程を言ってみろ。 いいだろう。その日はちょうど、フランス料理を予約していたところだ。貴様も共に来い。 ステップ2〜5 時間がなければ電話には出ないだろう。まあ、必要以上に相手に気遣うのは貴様らしいがな。 俺とデートがしたいのか。わざわざ貴様のほうから誘ってくる度胸に免じて付き合ってやろう。 問題ない。そろそろ貴様を食事に誘おうと思っていたところだ。当日はエスコートしてやろう。 ステップ6(1) 父の仕事を手伝っていたが、ようやく終わった。タイミング良く貴様から連絡が来たものだな。 ほう……? 俺を満足させるだけのプランが、貴様に用意できるというわけだな。楽しみだ。 つくづくタイミングがいいな。その日は空いている。当日は貴様のプラン、楽しみにしている。 ステップ6(2) ……[名前]か。ちょうどこちらから電話しようとしていたところだ。まずは貴様から話せ。 フン……奇遇だな。つい今しがた、俺も同じ用件で貴様に連絡しようと思っていたところだ。 いいだろう。デートのエスコートは紳士の務めだが、貴様もそれに見合うように努力するのだな。 ステップ6(3) ちょうど貴様の声が聞きたいと思っていたところだ。俺に電話をかけてきた勇気を褒めてやろう。 貴様から誘ってくるとは珍しいな。……まあ、いいだろう。それでどこへ行きたいのだ? いいだろう、俺とデートしたいというのなら、願いを叶えてやる。行き先は俺に任せてもらうぞ。 デートコメント +... 貴様は自分がダイヤの原石だということを知らないらしいな。もっと着飾ったらどうだ? だが、まあ今日は安心しろ。俺が貴様を立派な淑女に仕立て上げてみせると誓おう。 カレ自慢 +... 対決画面 ステップ1 約束の時間までには戻る。 ステップ2〜3 この後は食事の約束だったな。 ステップ4〜5 貴様の期待を裏切りはしない。 ステップ6 貴様は堂々として見ていろ。 勝利 ステップ1 珍しく貴様から誘ってきたデートだからな。台無しにするわけにはいかないだろう。 ステップ2〜3 今日は1日、貴様をエスコートする約束だからな。負ければ貴様が悲しむだろう。 ステップ4〜5 勝負が長引いたせいで、予定の時間が過ぎているな。行くぞ。俺の手を取れ。 ステップ6 これでわかっただろう。どんな者が来ようとも、俺は貴様を渡すつもりはないと。 ステップ6 礼を言う必要はない。俺が貴様を渡したくなくて全力を尽くしただけだからな。 敗北 ステップ1 これが今の俺の実力なのだろう。だが、これで終わるつもりはないからな。 ステップ2〜3 せっかく貴様をドレスアップさせたのに、まさか俺のほうが後れを取るとはな……。 ステップ4〜5 レディに恥をかかせるとは、俺も紳士としてまだ学ぶべきことがあるということだな。 ステップ6 貴様のせいではない。この敗北はすべて俺の責任……次こそは勝利すると誓おう。 ステップ6 自分の改善点が見えただけでも意義があった。いつまでも気にしていられん。 アルバイト +... ステップ1 俺は、やるからにはすべて完璧にこなしてみせる。貴様も、やり方をみておくがいい。 ステップ2〜5 アルバイトも学校と同じ、社会の縮図だからな。何かあれば必ず俺に相談しろ。 ステップ6 貴様も、将来は俺と同じ目線で物事を見なければならん。今のうちから慣れておけ。 好感度MAX +... 俺がフランス料理を好むのは、その食材を生かすために凝らされた技巧への称賛もある。 そして料理という芸術を通して供される視覚や味覚、サーブなどの満足感への総評価だ。 懐石よりフランス料理を好む理由は……まあ、単純に幼少より食べ慣れているからだが。 これからは、頻繁に誘おう。……貴様にもフランス料理を好きになってもらわねばな。好む味の不一致は将来的に困るだろう?
https://w.atwiki.jp/tosyoshitsu/pages/620.html
What a perfect blue world #13 /*/ く、 くくくく、く。 打ち伏せられたアドラが笑う。 音による操作を警戒して、その口を、身振りを防ごうと駆け寄るまどか。 しかしゆっくりとアドラは首を横に振った。 「もう、遅い。もうこの物語は、人の目に触れるでしょう。触れているでしょう。 読まれる事で、読まれた事で、私の願いはついに叶う。 音などもはや取るに足らない。物語こそ、今の私の最大の武器! 私が、私達がここにいる事が、伝わった!! 願いは、成った!!」 雫はアドラの言葉を黙って聞いていたかと思うと、不意にまどかへ振り返った。 その顔に、鮮やかな微笑みがある。 「まどか、済まないな――――」 え? と、まどかは聞き返した。 ウィンクをする雫。その長い灰色の髪が、見る間に青く、染まっていく。 まどかは思った。 ああ、あれは、知っている。 あいつが青くなる時だ。 あいつの心が青くなる時だ。 また、あいつが何かをやろうとしている。 だからまどかは、何も言わずに頷き返す。 にこりと太く、笑って見せて。 雫は敢然とアドラに向き直り言い放つ。 「いいか、物語使い。今日から私は、名を捨てる。 元よりなきに等しい我が名なれど、かけがえのない友がくれた、その名をだ。 名なきものを、物語には組み込めまい。 夜ノ塚雫は、ここで消える」 まぶしいほどに、青い髪。 言葉だけが、空間を貫く。 「我が名は空白、 故に物語を恐れたる由縁なし!! 貴様が物語を武器にするのなら、 私は名乗り続けよう、 物語にあらざる術理で以て物語を制する、 魔なるもの―――― そう、今日より我は、魔術師だ!! 空白の魔術師、それが貴様の敵の名だ!! 貴様の物語は、ここで、終わる!!」 /*/ 「…………」 始め、まどかはその笑い声を錯覚だと思った。 くつくつと喉を鳴らすアドラの笑い方は、まるで湿った洞穴の波打つ岩場を裸足で歩いて出るかのような水音に似て、人の肉の尋常に奏でるものとは遠く離れていたからだ。 段々に笑いが酷くなっていく。 ゲラゲラと剥き身の喉肉だけが鳴る、口を大きく開けた、ためらいのない爆発的な空気の解放。 隅々にまで、残響する。 アドラは吼えた。 「名前がないから、物語にならない、だと!? そんな事、あるわけがないだろう!! ご大層にまた新しく名乗りを挙げて、一体何のつもりだ、私の敵よ!!」 雫は、いや、“空白の魔術師”は、皮肉たっぷりに頬肉を歪ませて笑ってみせる。 「世界の生み出すバグたる、設定国民のエラー体。それに必ず備わる異能。 貴様には、音がある。 そこの黒いのには、異常なほどの強い肉体が。 キリヒメには、犬猫両方の特性が。 ならば、私には?」 笑っていたアドラの唇が、凍った。 ゆっくりと時が、動き出す。 「まさか」 「そうさ、私にもあるはずだろう、それが。 それこそ我が異能、これこそ我が魔術だ。 私は、私の名前が変わる事と引き換えに、私のこの大きな胸に、閉じ込める!! 『相手の抱く苦しみのすべて』を!!」 「!!」 まどかは理解した。 どうしてああも頑なであった自分が、彼女の言葉にときほぐれたその理由は? 人を殺戮する事、殺戮させる事にためらいのなかったキリヒメが、変わる事が出来たのは? それが想いの力ではなく、彼女の異端なる力ゆえの現象に過ぎなかったというのか? だが―――― 「馬鹿な―――― それを公言するという事は、お前の、お前たちの……」 「友情を、否定する事になど、ならんさ、音使い」 青い輝きが風もなく長々と乱れ舞う“空白の魔術師”の髪から放たれ続ける。 「これが、私だ。 これこそが私だ。 私は私を否定しない。私は私を肯定もしない。 私が肯定されたのは、私に名をくれた、友の心ゆえにこそ、だ!! 私の力が何であろうと、それは私の一部だ。 私が望んだその先に、私が得た友を、私は決して否定しない!! さあ――――」 魔術師は、歩き出す。 両手を広げ、大きな胸に、アドラを抱きしめんとするように。 「私の魔術を、受けるがいい」 微笑みで、手を伸ばした。 「今日から君も、友達だ」 「ッ、 うわああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 眼前に広がる光景に、恐怖で顔を歪ませ絶叫し、 そして、 「キリヒメ、奴を止めろ!!」 まどかが叫ぶのも、 「にゃーあ!」 キリヒメが跳躍するのも間に合わず、 スローモーションのような時間の後に、 「―――――――っっっっ!!!!」 その体を抱きとめようとする雫の前で、 砕けた大鎌の欠片を拾い、アドラは自らの首を貫いた。 鮮血と共に、音使いの白き旋律は永劫に止む。 洞窟中に轟くような、激しい断末魔を最後に残して――――。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5568.html
もくじ 「…はぁ」 電車に揺られた体を休め、ため息をひとつ吐く。 こんな長い旅路はきっと初めてで、あのお袋の息子でいる限りはまたこんなこと が起こるんだろうかと思うと… 「…はぁ」 …自然にもうひとつため息がでるのも不思議じゃないわけで。 初めての学校。初めての町。初めての空気。 これまた初めての駅を出て、俺は少し立ち止まってみる。 …何?状況がわからない? 奇遇だな。俺にもよくわかって無かったところだ。 ま、適当におさらいでもしてみますかね。 ◇◆◇◆◇ 「あんたは此処の高校ね。それ以外認めないから」 「お、おいハルヒ。そうすると、こいつは県外に行っちまうことになるぞ?」 高校受験を半年後に控えたある日。志望校について親父と話し合っていると、い きなりお袋がとある学校のパンフレットを持ってきた。 何でもお袋と親父が一緒だった高校であり… 「面白そう!」 というお袋の提案によって、今現在不毛とも言えるような話し合いが開催されているわけで。 …親父、そんな目で俺を見るなよ。 お袋が言い出したら止まらないのはあんたが一番知ってるだろうに。 「…いいかハルヒ。百歩譲ってこいつを北高に入学させたとしよう。あっちでのこいつの生活はどうするんだ?」 「一人暮らしでいいじゃない!」 …一人暮らしは憧れるなぁ。 「駄目だ。何だかんだでまだ中三だぞ?誰か安心できる人のところに……」 と、ここまで言いかけて親父が「しまった!」とでも言いたそげな顔をする。 …いるのか。北高付近に心当たりのある人物が。 「ふーん。知り合いの元でならOKってわけねぇ…」 ニヤリと笑い、お袋が携帯電話を取り出して居間を出て行く。 誰かに電話をかけるようだ。 …なぁ、親父。 「…どうした?」 俺、これからどうなんの? 「…知らん。ただ、北高に受かりでもしたら…いや、受かるか。ハルヒが望んでいるんだから…」 お袋が望んでるから何なんだよ。 「…妄言だ。忘れろ」 「キョン!あっちはOKだって!」 「OKなのかよ…」 さも嬉しそうな顔でお袋が戻ってくる。 …で、俺はどうなんの? 「…ある意味この世で一番安全な所だ」 「何よそれ。ま、あの子に任せとけば安心だけどね」 「とりあえず受かってからの話だ。お前は勉強に専念してろ」 …了解。 しかし、普通のレベルとはいえ、お袋が行くような高校なんだ。 俺なんかが受かるとは思えないんだが… ◇◆◇◆◇ 「…受かっちまったんだよな」 初めての町で三度目のため息を吐く。 そりゃそうだ。親父にだって受かることができたんだ。 本当に普通のレベルな高校だったということか。 …まぁ、兎にも角にも「長門有希」という人の下でこれから俺は暮らすらしい。 親父から貰った地図を頼りにその人のマンションを目指す。 しかしまぁ、なんだ。良い町じゃないか。 賑わいもあるみたいだし、少し安心したよ。 どうせなら散策でもしてみよ──…ん?メールだ。 親父からか…どれどれ… 『眉毛の太い子に気を付けろ』 …意味不明だ。 え?何?眉毛の太い人間はみんな敵だとでも思えばいいのか? わけのわからぬまま下にスクロールすると、また一文を見つけ出した。 『PS.鞄の中に役に立ちそうな本を入れといた』 …本? 立ち止まって鞄の中を漁る。 すると、見知らぬ一冊の大学ノートを発見した。 …タイトルが書いてある… 『長門有希取扱説明書』 …あぁ、うん。 …意味不明だ。またしても。 これをどうしろっていうんだ。 長門さんとやらが故障したときに参考にでもすりゃいいのか? 馬鹿馬鹿しい。人間を何だと思ってやがる。 悪態をつきながら俺はマンションに入る。 それともあれか?自分の息子のコミュニケーション力が低いとでも思っているのか? いいだろう。こんなものに頼らずとも長門さんと接してみせようじゃないか。 「708号室…ここか」 …しかし、いざとなると緊張するな。何気に初対面だし… いや、お袋の遺伝かしらんが好奇心が勝ってるってのはあるんだが。 ボーっとしてても仕方がないのでチャイムを鳴らす。 …しかし、反応が無い。 「あれ?留守かな…」 もう一回チャイムを鳴らす。 しばらくしてガチャ、と子機を外す音。 良かった。いたみたいだ。 …が 『………』 「…あ、あの…」 今度は無言。 …どうすりゃいいんだよ。 未だかつてこんな状況に陥ったことは無い。 開けゴマだのビビデバビデブーだの呪文を唱えなきゃならんのか? 『…ビビデバビデブー』 インターホン越しに聞こえる静かな声。 …いや、遊んでないで玄関の扉を開けてくださいよ。 『………』 …またしても無言。 だぁ!もうどうすりゃいいんだよ! 「…仕方がない」 …長門有希取扱説明書、オープン。 ノートを開くと、親父の筆跡でいくつか箇条書きがされていた。 何々… 『1.扉を開けてもらう際、長門流のジョークをかまされる場合があります。キチンと要件を伝えましょう』 「………」 ………。 「…長門さん?」 『…何』 「これからこちらにお世話になることになりました、涼宮ハルヒの息子です」 『…入って』 カチャ、という音と共に扉の鍵が外れる。 「…めんどくせぇ」 というか、疲れる。 まだ家にお邪魔すらしていないのに何なんだこの虚脱感は。 扉を開け、中を覗き込む。居間と思われるところから一人の女性がやってきた。 「あ、えと…初めまして」 「…初めまして」 可愛らしくも無表情なその人、長門有希は相変わらず静かな口調で淡々と話す。 …いや、ひとつつっこみたいところがあるんだが… 「玄関先で立ち話も何なんですが…親父達と同級生なんですよね?」 「…そう」 いやいやいやいや。 どう贔屓目に見ても俺と同い年か年下にしか見えないぞ。 お袋や親父だってシワの一本や二本はあっても不思議じゃないのにこの童顔っぷりは何なんだ。 「……?」 「…年は38ですよね?」 「…私は永遠の17歳」 いや、そういうのは良いですから。 そんな俺のツッコミを無視しつつ、長門さんは居間へと戻ろうとする。 まぁいいか。 玄関で突っ立ってても仕方がないので俺も長門さんの後に続くことにする。 「…戸籍上は26歳」 長門さんが何か呟いた気がしたが、俺の耳には届いちゃいなかった。 ◇◆◇◆◇ …シンプルな部屋だなぁ。 「…荷物はそこに置いて」 「わかりました」 居間に通され、辺りをみまわしても家具と呼べるようなものは殆ど無かった。 中央に陣取られた机と隅に置かれた本棚。 あとはテレビが一台くらいか。 「とりあえず、高校に通う間お世話になります」 「…そう」 「………」 「………」 …会話が…続かん。 と、ここで徐に席を立つ長門さん。 しっかし無表情だったな…何考えてるのかさっぱりわからん。 鞄を漁り先程のノートを再び取り出す。 案外役に立つかもしれんな。 『2.お茶を出された場合は適量で断りましょう』 もうそこはかとなく意味不明なんだがな。 …お茶って、出されたら有り難くいただくものじゃないのか? そんなことを考えていると、長門さんが戻ってくる。 手には急須と2つの湯のみ。 「…飲んで」 …これか。 見たところ、何もおかしなところはないが…うん、美味しい。 「美味しいお茶ですね」 「…教わった」 「お袋にですか?」 「…違う」 そう言って、彼女はひとつお茶を啜る。 つられて俺もひとつ。 「…まだ、彼女のようにはいかない」 「そうなんですか…もしかして、お袋達の団活の一員ですか?」 「………」 何も言わず、肯定の動作。 そういやお袋達の団活の話って聞いたこと無かったな。 「どんな人だったんですか?」 「…上手く言語化出来ない。ただ、暖かい人」 「暖かい…ですか」 「…そう。ただ、体の一部がとても不快。あからさまに不必要」 「…何の話ですか」 …いや、そりゃ気付いていたさ。 何だかんだでお花畑な年頃ですよ俺は。 長門さんがとても可愛らしいことも、ただ少し感情を表に出し辛いんだってことも 「…あなたの母親に関してもそう。少しは私にわけるべき」 …胸がとっても小さいことも。 ブツブツと長門さんが呟き始める。 …変なスイッチが入ってしまったか。 お茶を飲み干して湯のみを置く。 間髪入れずに彼女が再びお茶を淹れる。 「…あ、ありがとうございます」 「…思えばあなたの父親もそう。いつも彼女の一部ばかり見つめていた。不潔。とても不潔」 …怒ってんのかなこれは。 俺の目をじっと見つめてひたすら喋り続ける長門さん。 というか親父。 不潔とか思われてるみたいだぞ。 「…あなたはどう思う?」 「…何をですか?」 「…無用の長物について」 あえて「何のことか」言わないのが答え辛いというか何というか… 「あー…いりません、かな?」 「…そう」 …満足してくれたのかね? 今一度自分の湯のみにお茶を汲み、静かに飲み干す彼女を見て何となく思う。 何考えてるかさっぱりわからん、と。 必要最低限のことしか話そうとしない彼女。 お袋とは正反対のタイプだからなぁ… もう少し表情から感情が読み取れればいいのだが。 「…飲む?」 「いえ、もう結構です」 恐らくはもう5度目になるであろうお茶のおかわりを丁重にお断りして、俺は昼先から何にも食べてないことを思い出す。 「…ご飯、食べる?」 そんな俺の考えを見透かしたかのように、長門さんが静かに訪ねる。 参ったね、実はさっきからカレーの良い匂いがしてたまらなかったんだ。 「じゃあ、お願いします」 「…了解した」 何はともあれ、直ぐに北高の生活が始まるんだ。 早くこの生活にも慣れなきゃいかん。 おそらくは昨日の内からきっちりと煮込んでおいてくれたのだろうか。 その日、長門さんが出してくれたカレーの味はお袋のものに勝るとも劣らない美味しさであった。 ◇◆◇◆◇ 「…起きて」 「ん…うー…ん…」 「………」 ガン! 「痛ってぇ!」 雷が頭に落ちたかのような衝撃を受けて俺は目を覚ます。 頭を抑えつつ起き上がると、フライパンを携えた長門さんが立っていた。 「…朝」 「…おはようございます…もっと普通に起こせないんですか…」 「…おはよう。ならばあなたはもう少し普通に起きるべき」 と、長門さんが俺の目覚ましを指差す。 …あぁ、既に起きるべき時間を相当過ぎてしまっている。 目覚ましもそれなりに機能はしていたのであろうか。単に鳴っても俺が起きなかっただけか。 「…ご飯、できてる」 「あ、じゃあ着替えてから行きます」 「………」 「…な、何ですか?」 「…手伝う?」 「結構です」 「…そう」 そう言うと、キッチンへと戻っていく長門さん。 あの人は冗談と本気の境目がよくわからんから困る。 初めて彼女の家に来てから約一月が立とうかとしている朝、俺は幾百回目かのため息をついた。 いやしかし、手伝うったってどういう風に手伝ってくれるのだろうか。 気にならないといえば嘘ではある。少しわくわくした自分がいたが… 「ま、あれは冗談だろうな…」 既に何度も着た制服に袖を通す。 此処での生活も高校に通うのも何となくだが慣れてはきた。 やはり長門さんは少しずれた存在で、戸惑うこともあるんだが… 例えば─── 『7.とりあえず、わからないことは何でも聞いてみましょう。自分自身のこと以外に対しては殆ど答えてくれます』 「あの…長門さん」 「…何」 今でお茶を啜っている彼女に俺は話しかける。 夕食の後片付けを終えた所申し訳ないが、これを終わらせないと俺は厳しい訳で… 「…出された課題でわからないとこがあるんですが…教えてもらえますか?」 「…了解した」 何が何だかさっぱりなので俺としたらスルーしていきたいんだが… こんなんで内申点等を下げられてしまうとお袋からきっついお咎めを受けてしま う。 「…物理なんですが大丈夫です──…あれ?」 「…出来た」 俺が差し出したノートには既に彼女の筆跡で、回答までのヒントが いくつか書かれていた。 …しかもこれ、授業の数倍わかりやすいぞ… 「あ、ありがとうございます」 「…いい」 そう言うと、長門さんはもう一度お茶を啜った。 …学生の時に相当勉強していたんだろうか。 『8.ただし、読書中は遠慮しましょう』 ヤバい…また別の問題でつまづいた。 30分近く考えたがさっぱりわからん。 「…また長門さんに聞くか」 再び居間に戻ると、長門さんは何やら本を読んでいた。 此処に来てからよく読書姿は見かけるのだが、如何せん何を読んでいるのかはさっぱりわからん ただ一つ言えることは、それで人を殴ったら簡単に殺せるんじゃないかってくら い毎回本が分厚いことくらいだ。 まぁいい。 とりあえずさっきみたいに質問を… 「あの、長門さん…」 「………」 ペラ 俺の呼びかけを無視して無表情でページを捲る。 「…また教えてほしいことがあるんですが…」 「………」 「…聞いてますか?」 「…ユニーク」 駄目だこりゃ。 『14.好物はカレーです』 ある学校の帰り道、飲み物のストックを補充する為に近所のスーパーに寄ること にした。 長門さんに教えてもらって以来、近場で便利なのでよく通うことにしている。 「……あ」 「長門さん。買い出しですか?」 すると、やはり近場なのでよく通う長門さんとも自然と鉢合わせするわけで。 見ると、カートの中には様々な食材が詰め込まれている。 どう贔屓目に見ても二人分の量では無いが、なかなかどうして、いつも彼女はペ ロリと平らげてしまうのだ。 自炊歴が長いのだろうか。 長門さんの料理はても美味しく…ある意味ではレパートリーは多いと言える。 少なくともおんなじ料理に出会ったことはない。 …本当にある意味ではだが。 「…今日はカレー」 「…今日もカレーの間違いじゃないんですか」 山と積まれたカレールーを眺め、彼女は嬉々として答える。 「…カレーは至高の食事」 「…ちなみに今日のトッピングは?」 「…春巻き」 …普通に食わせてくれ。 『15.好きすぎて文句を言われると怒ります』 まぁ、美味しいから良いんだが… 「あの…流石に飽きませんか?」 「…何が?」 「その…俺が来てから殆ど毎日な気がするんですが…」 「…あなたは何もわかっていない」 …何がですか。 「…カレー。それは安価にして手軽に作れ、そして素晴らしく美味しい食べ物。トッピングにより味は無限大。これに勝る食事は地球上に存在しない」 「…はぁ」 「…そもそも、カレーとは300年前────」 このままスーパーのド真ん中で三時間コースです。 「…わかった?」 「とりあえず長門さんがカレーを愛してると言うことは…」 『16.そこはかとなく怒ります』 で、その日の夕食。 「…俺の分のカレーが見当たらないんですが」 「…罰。悔い改めるべき」 …春巻きだけ虚しく食べることにしたさ。 ◇◆◇◆◇ …とまぁこんな感じだ。 「御馳走様でした。それじゃ、学校に行ってきます」 「…待って」 「…またやるんですか?」 「…必要不可欠」 渋っていても仕方がないのでいつものように彼女の方を向く。 ポンポン、と二度長門さんが俺の頭を軽く叩く。 「本当に意味があるんですか?…この、何でしたっけ」 「…平和のおまじない」 …まだまだ説明しても足りないくらいの奇行はあるが。 ちなみに彼女、この行為を俺が出かける時に毎回執り行っている。 忘れた時なんざ小走りで追いかけてくるほどだ。 まぁ、別にいまさらどーってことはないがな。 長門さんに見送られ、ほんのりと日差しが差す外にでる。 いい天気だ。 無理矢理送り込まれた所ではあるが、俺はこの町が好きになっていた。 「…毎日親父はこれを登っていたのか」 …学校前の登り坂は嫌いだけどな。 「あら、溜め息なんてついてどうしたの?」 果てしなく続いているように見える坂道を恨めしげに見つめていると、後ろから声をかけられた。 「…先生、おはようございます」 「うん、おはよう」 担任の朝倉先生である。 美しい顔立ちと柔らかな性格で、どんな生徒からも好かれている人気者である。 本人曰わく、長門さんの古くからの友人らしい。 「天気が良いと元気がでるわね。ほら、急がないと遅刻しちゃうわよ」 「あ、はい」 …長門さんにいくら朝倉さんのことを尋ねても無視されるのが気にかかるが。 そんな俺の心残りを他所に朝倉先生は前を歩く。 「…あの、ひとついいですか?」 「何かしら?」 「本当に長門さんとは友人だったんですか?」 「…どうしてそんなことを尋ねるの?」 「だって、長門さんが貴女のことを何も話そうとしないから…」 「何も話さないだけでしょ?否定したならまだわかるけど」 それもそうなんだが… 今日あたりもう一度長門さんにでも尋ねてみようか。 「あんまり自分に関することは話そうとしないのよ。あの子は」 「ん、あぁ。説明書にも書いてありました。それ」 「説明書?」 …あ。 『23.あまり自分のことは話そうとしません』 「…何でもないです」 「ふーん? まぁ、仲良くしてあげてね」 「…まぁ、同居人として差し障りの無い程度に接しますよ」 「…それ、どういう意味かな?」 彼女が歩くのを止める。 振り向いた先生は、少しばかり怒っているように見えて。 「どうって…そのままの意味ですよ。そもそも俺はお袋に言われて来ただけですし」 「長門さんはきっと、あなたのことを息子のように思ってるわよ?」 「…突拍子もなく何ですかいきなり」 「…この鈍さ。誰に似たのかしら」 あからさまなため息をつかないでくださいよ。 「とにかく、長門さんを悲しませるようなことはしないでね?」 「…わかりました」 その言葉を聞いて険しい顔を解いた先生が、何か呟いたように見えた。 「…え?」 「ううん、何でも無いわ」 だけどその言葉は聞こえなかった。 もしかしたら聞こえてたのかもしれないけれど、これ以上ゴチャゴチャしたくな いと脳が拒否したのか。 ただ、聞いていたにしろそうでなかったにしろ。 俺に降りかかる災難ってのはもう振り払えるものではなかったようだ。 「…そうでないと、私、貴方を殺さなくちゃいけなくなるから」 その日の夜 「…おかえり」 「ただいま帰りました…」 いつものように彼女が玄関で出迎えてくれる。 なんら変わらない、いつもの風景。 「…ご飯、できてる」 「あ、はい。すぐ手洗いしてきます」 「…待ってる」 キッチンから良い匂いがする。 察するにまたまたカレーのようだ。 制服を脱ぎ捨て居間に行くと、既に盛りつけられた料理が俺を出迎えていた。 「「いただきます」」 手を合わせて一礼をして、まず一口。 「…美味しい?」 「うん、今日のも美味しいですよ」 「…そう」 相変わらず無機質な目。 喜んでくれてるのだろうか? 「…何?」 「いや、何でも無いです」 …何となく嬉しそうだな。 勘だが。 そうだ、今日も先生のことを聞いてみるとするかね。 「あの、ひとつ質問して良いですか?」 「…いい」 カレーを頬張りながら長門さんは答える。 「朝倉先生のことなんですが…」 「………」 彼女のスプーンを持つ手がピタリと止まる。 …そんなに気に障る話なんだろうか。 長門さんはこの話になるといつも動きを止める。 拒絶、というよりは…話すのを躊躇っているような、そんな感じだ。 「…あの、嫌なら無理に話そうとしなくていいですよ? 毎回すみません」 「………」 その言葉を聞いて、スプーンに持ったカレーを一口パクリ。 だが、その手に持ったスプーンに、再びカレーが盛られることはなく。 静かにテーブルに置かれた。 「食べないんですか?」 「…最近どう?」 「へ?」 「…どう?」 「…どう…とは?」 彼女らしくない質問である。 「えーっと…まぁ、楽しいですが…」 「………」 「…長門さん?」 「…朝倉涼子とは?」 「先生ですか?…まぁ、登校時に会ったりだとか、そんな感じですが…」 俺のことをじっと見つめる長門さん。 「…あまり彼女に近づかない方がいい」 「…何故ですか?」 「…理由は言えない。ただ、必要最低限の場合以外は接触を避けるべき」 理由は無いって… 「…そこまで気にすることも無いと思いますがね」 少しふてくされてカレーをパクリ。 「…言うことを聞くべき。あなたは今、私のお世話になっている立場にある」 「んなこと言ったって、お袋じゃないんですから…」 言いかけて気がつく。 「………」 「………」 しまった、と。 人間、失敗するまで何も気が付かないものである。 先生の言う意味もやっとわかったよ。 きっと長門さんは、両親から離れた俺に気を使って、今まで不器用ながらも俺に 接してきてくれたのだ。 なかなか伝わりにくくはあるが、 母親 としてだ。 任された身として、代わりとして、そりゃもう必死だったんじゃないかと思う。 俺の目の前にいる長門さんは、明らかにショックを受けたような顔をしていた。 無表情ではあるが、感じでわかる。 「…ごめんなさい」 何故彼女が謝るのだろうか。 何故俺は何も言い返さないんだろうか。 いや、言い返せなかったんだ。 きっと今は何を言っても空回りしそうな気がして。 「…あの、俺…頭冷やしてきます」 言うが早いか俺は居間を飛び出して外にでる。 「…あ」 何か言いかけた彼女の声の、弱々しさがとても痛くて。 必死に必死に逃げるために、俺はがむしゃらに走りつづけた。 ◇◆◇◆◇ 「…此処は」 駅前の公園か? …ひたすらに走り回ったようだが、何だかんだでマンションの近くまで来ていたみたいだ。 …はぁ。 ため息を吐き出してベンチに座る。 「…腹減ったな」 一応鞄を持って出てきたが…財布に資金は入っておらず。 じゃなくて、長門さんにどうやって謝ろうか… どうしようもなく、空を仰ぐ。 そんな時、不意に聞こえる女性の声。 「…約束、破ったんだ」 「…朝倉先生。何してるんですかこんな所で」 「さぁ?」 さぁ、って… 「長門さんを悲しませたでしょ?」 「………」 「駄目じゃない」 「…すみません」 「…もう遅いわ」 「…え?」 「今のあなたにプロテクトはかけられていない」 ………はい? 俺の目の前にいる女性は一体何を言っているんだ? プロテクト?俺に? 「ま、わからないのも無理は無いわね。でも、教えたところで無駄でしょ?」 そう呟く彼女が、手元で何かを遊び始める。 …あれは…ナイフ? 「だから、さよなら」 言うが早いか突進してくる。 ナイフをしっかりと、俺の体に向けながら。 「のわっ!」 紙一重、ナイフが服をかすめる。 何だ?何が起こっているんだ一体。 プロテクト? 一体…あ。 『…平和のおまじない』 …あれか! 「あなたがあんなことを言わなければこんなことは起こらなかったのに」 「説明くらいしてくれ!」 「それ、無理。うまく説明できないの。何かがあたしに制限をかけるから」 「とりあえずそのナイフをしまってくれ!」 「駄目よ。今の私に力は無いから、あなたを殺せない」 全身が硬直する。 確かに、俺の聞き間違いじゃなければ「あなたを殺せない」って言ったよな? 何故だ? 長門さんを悲しませたからだってのか? 「違うわ。これは、ずっと昔から決まっていたこと」 「昔?」 「そう、あなたの両親が初めて出会った時から。私はそんなの反対したんだけどね」 「…先生…いや、お前は一体…」 「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。わかりやすいように宇宙人って言った方がいいかしら?」 「………」 「信じられないって顔ね」 「証拠を見せてほしいもんだな」 なるたけ冷静を装って返答する。 くそ、冷や汗が気持ち悪い。 「残念だけど、今の私には何の権限も無いの。力を使えた時期はあったんだけどね」 「権限?」 「うん。情報統合思念対。鍵はふたつもいらないんだって」 また摩訶不思議な単語が…というか、鍵? まてまて、そんなことより俺は彼女の言うことを鵜呑みにしていいのか? 「あなたのお父さんは、世界に必要な鍵だった。誰にも開け方のわからない。ただ一つの扉を開けるための」 「…俺もそれだってのか?」 「そうよ。でもそうなると観察対象が増えて、面倒なことになる。また対になる人間も現れる。だから、消さなくちゃって」 …ぶっ飛んだ話だ。 「でも真実なの」 「というか、なんだかんだで説明はするのな」 「…ふふっ」 「…何がおかしいんだよ」 「あの時の私はわからなかった。有機生命体の概念なんて。だけど、今ならはっきり言える」 不意に強い風が吹く。 舞った木の葉に乗るように、静かに訪れた一つの影。 「貴女に私を止めてほしかった」 「…そう」 長門さんが、そこに立っていた。 …どうして此処が? 「長門さんも、私と同じ存在なの。あなたが相手なら、力も与えられる。だけど私はそんなの望まない」 「…でも、それが貴女の役割」 「…止めて?お願い…もう、彼を殺そうとすることしかできないの」 彼女のかき消されそうな声も、俺の心臓の鼓動も、忘れてしまうような声で、長門さんは呟く。 「…了解した」 刹那、空気が歪むんじゃないかってくらいの速度で朝倉から何かが放たれる。 槍?いや、全く見えん。 ただひとつわかることは 「…伏せて」 それは確実に俺を狙ってたらしいってことだけで。 衝撃は…こない? 「私は普通に過ごしたかった。こんな存在ではなく。一人の女の子として」 受け止めたのか、はたまたかき消したのか。 ビビって目を塞いだ俺には何がなんだかわからなかったが、長門さんが俺を護ってくれていることは理解した。 「長門さん、貴女は違うの?」 「…私は今のままでいい」 呟きながら片手をかざす。 彼女の目の前にシールドが張り出され、攻撃が遮断される。 「…もう何が何やら」 ついさっきまで日常の中に俺は確かにいたはずなのに。 目の前にいた人は、親父の知り合いだったはずなのに。 向かいで泣いている人は、俺の教師だったはずなのに。 俺の目の前には、ただただ絶え間なく衝撃が走っていた。 「…聞いて」 そんな轟音に負けない程芯の通った声で長門さんが呟く。 「…もうすぐこの防御壁は破壊される。そうなれば最後」 「最後ったって…どうすりゃいいんですか」 「…逃げて」 「…え?」 「…今の私に力はほとんど残っていない。一方、朝倉涼子には情報統合思念体の手によって、ある程度の力が与えられてある」 淡々とした口調で、だけど少し急いているような。 そうしている間にもシールドにひびが入る。 「でも、長門さんを置いて行くわけには…」 「…私の役割は、あなたの保護」 「それとこれとは話が別です!」 ガクン、と足下が揺れる。 地面が…くぼんでる? 「ほら、長門さん。目の前ばかりに気を取られてると、足下を掬われるわよ?」 あぁ、わかった。 足場が無くなったんだな。 スローモーションで視界が低くなるのが分かる。 落ちる。 不味いぞ。 「…手を伸ばして」 混乱した意識の中でも確かに聞こえる声がする。 …手? 右手か?左手か? 「…早く」 迷った末に出した両手が小さな手に掴まれる。 「…な、長門さん…」 こんな華奢な体のどこにそんな力があるのか。 気がつけば、俺の体は彼女にしっかりぶら下がっていた。 「…あがれる?」 「な、なんとか……くっ!?」 再び衝撃。 長門さんの体が激しく揺れる。 「…だから言ったじゃない。目の前ばかりに気を取られちゃ駄目だって」 彼女の体から雫が落ちる。 真下に広がる暗闇に、赤い花が咲いて。 「大丈夫ですか!?」 「………」 そんな俺の言葉を意に介さず、無言で俺を引っ張り上げる。 「あら、──長門さ──で脱出し──」 駄目だ、朝倉の言葉が耳に入らない。 ナイフが長門さんの体に確かに刺さっている。 致命傷なのか? 助かるのか? なんでこうなった? なんで俺は泣いているんだ? 「…終わった」 ポツリ、と長門さんが呟く。 「喋らないでください!傷口が…!」 俺の言葉など聞く気がないという風に、彼女は言葉を重ねる。 「パーソナルネーム『朝倉涼子』の攻撃システムを解除」 「…止めはささないのかしら?」 「…そこまでの力は…残っていない」 「…そっか。で、私はこれからどうすればいいのかしら?このままそのナイフで彼を殺すこともできるけど?」 「…彼に…任せる」 そう言って、自分の腹部からナイフを抜き、俺に手渡す長門さん。 おい、ちょっと待ってくれ。 どういうことだ。 「…あとは…貴方の自由」 「いや、そんなことより怪我の手当を…!」 「…無駄…どうしようもない」 …そんな… 「…約束を…守れなくて…ごめんなさい」 「だから、謝らなくていいんですってば…」 次第に彼女の呼吸が小さくなる。 抱きかかえられた小さな体が冷えてくる。 「…嘘だ…嘘だろ?」 小さな砂となり、足下から消えていく。 この砂は、風に乗ってどこまで行ってしまうのだろうか。 尋ねたところで、いつも答えてくれる親父達の親友の姿は消えていて。 「…このまま、どうするの?」 「…黙ってください」 朝倉の声が、とても耳障りで。 唯一彼女が残してくれたナイフを握る。 冷たい血に少し身の毛がよだった。 涙を流している朝倉に、その切っ先を向ける。 何だ? これが長門さんの望んだことか? 違うだろ。 一ヶ月。 短くて長かったこの期間、俺は彼女の何を見ていたんだ? 「…カレー」 声を絞り出す。 もう、口の中がカラカラだ。 「…え?」 「…長門さんの作ってくれたカレーがあるんだ」 「…そう」 「…食べに行きましょう」 「…私のことはどうするの?」 「…長門さんの親友に…手を出すことなんかできないですよ」 静かに言い切ってナイフを落とす。 「…ごめんなさい」 震える声で彼女が呟く。 「…謝るくらいならこんなことしないでくださいよ」 俺も負けじと声を震わせる。 きっと、お互いに我慢の限界だった。 泣いた。 馬鹿みたいに。 声をあげて泣いた。 とてもとても大切な人が、いなくなったから。 片方はなにもできずに、片方は自分を抑えられずに。 そんな二人を長門さんは救ってくれた。 そんな長門さんに二人は何も出来なくて。 無口で何考えてるか分からなければ胸も小さいし童顔だし。 それでも変わらない二人目の母親に対して。 ありがとうと言うでも無く、ごめんなさいも伝えられず。 ただただ、泣いた。 涙も枯れて、声が出なくなった頃。 公園に朝焼けがさした。 それでもまだ泣いてた朝倉の手を引っ張って、俺はマンションに戻ることにした。 長門さんが残してくれた、大切なカレーを食べるために。 ◇◆◇◆◇ 「…ただいま」 誰もいるわけでもない玄関の扉を開ける。 嗚咽を漏らす朝倉を置いて、リビングへ入る。 「…おかえり」 「…だからただいまって言ったじゃないですか」 聞き覚えのある、小さな声。 「…長門さん?…何で?」 「……?」 二皿カレーが置かれたテーブルで、本を読んでいる長門さん。 …あれ? 確かに数時間前、俺の手の中には血まみれの長門さんがいて…あれ? 「…貴方が帰ってこないから、カレーが冷めてしまった」 「いや、そんなことは心底どうでもよくてですね…」 …話が見えないぞ? 「おじゃましまーす」 「…いらっしゃい」 先程まで泣きじゃくっていたくしゃくしゃの顔はどこにいったのか。 いつものスマイルで朝倉が入ってくる。 「…朝倉?」 「…教師の立場である彼女にはキチンと先生と付けるべき」 「じゃなくてですね!これはどういうことなんですか!?」 「あぁ、公園での出来事のこと?」 おいおい、なんであんたはそんなに楽しそうなんだ。 長門さんをナイフで刺しておいて… 「あれ、全部お芝居よ?」 「…なんですと?」 「ちょっと待ってね…」 ほら、と指差した先に、血まみれの長門さん。 その真横にちょこんと本を読んでいる長門さん。 「…長門さんが二人?」 「正確にはコピーね。ごめんね?騙すようなことして」 唖然とする俺をよそに、パタンと本をたたんで片付けにいく長門さん。 「君がどんな人か知りたかったの。あそこで私にナイフを刺すか、刺さないか。それだけじゃなくて、色んな分岐点があったんだけど」 「………」 「…ま、合格かな」 …じゃあ、長門さんは…いや、本物の方の長門さんは…? 「だから、そこにいるじゃない」 「…朝倉涼子はタチの悪い悪戯をよくする」 …いやいや、悪戯ってレベルじゃないですよこれは。 貴女殺されてたんですよ? 「…そう」 …もうなんでもいいや。 「ま、これからもヨロシクね?」 「…わかりました」 どでかいため息をついて、俺は言うべきことを思い出す。 「長門さん、さっきのことなんですけど」 「……?」 「すみませんでした。折角長門さんが俺の心配してくれたのに、無神経なこと言ってしまって…」 「…気にすることはない。母親として、当然のこと」 少し嬉しそうに言った彼女を見て、俺はもう何も言えなかった。 親父とお袋が、俺を長門さんに預けた理由が何となく分かった気がする。 「それじゃ、私カレー温め直してくるわね」 キッチンに皿を持っていく朝倉を見送って、俺は例の大学ノートを開く。 パラ、パラとめくり、最後のページが目についた。 「…やれやれ」 「…どうしたの?」 「いや、何でも無いですよ」 馬鹿親父。 そんな当たり前のこと書いてどうするんだ。 …今度、この人のためにお袋からレシピを聞こう。 再現できるか分からないけど、長門さんの大好きなカレーのレシピを。 ちゃんと作ることが出来た暁には、彼女は喜んでくれるだろうか? 「…嬉しそう」 「…そうですか?」 三年なんてちっぽけなことは言わず、なるたけ長く、一緒にいたいと思う、大切な母親のために。 じっくり作り上げたカレーは、どんな味がするのだろうか? 願わくば。 それが俺の初めて見る、長門さんの笑顔をもたらす味でありますように。 『最後になるが、無口で何考えてるか分からない長門も、立派な女の子です。お互いに、大切に支え合ってすごしましょう』 おわり
https://w.atwiki.jp/namxcap/pages/115.html
ジューダス 「任せろ」 「蹴散らす」 「ケリをつける」 「僕の番だ」 攻撃時 開始「僕が相手だ。ありがたく思うんだな」 「僕がここにいる意味、貴様に分かるか?」 「僕に会った…貴様の運も尽きたな」 「僕の太刀筋、見切れるものか」 「貴様に付き合ってるほど暇じゃない」 「貴様程度を倒すのに時間は必要ない」 「フッ、この間合いは僕の間合いだ」 「神速の剣、じっくりと味わえ」 「そろそろ本気を出さなければな」 「抗うな。貴様の運命は決まっている」 「僕の剣、貴様如きに見切れるはずも無い」 「そんなに切り刻まれたいか」 「怖がらなくていい。すぐに終わる」 「ここが貴様の死に場所になる」(体力:中傷時) 「貴様の最後だ。塵も残さん」(体力;瀕死時) 「すぐに片付ける。時間は余り無い」(体力;瀕死時) 未撃破「悪くない手応えだったが…」 「一撃で決めるつもりだったが…」 「一思いにとどめを刺すつもりだったが…」 「貴様の足掻き、どの道無駄になる」 「攻め切れなかったか…フッ、まぁいい」 「見逃してやる。僕の前から消えろ」 「まだ倒れんとは、往生際の悪い奴」 「僕の剣、まだ受けたりないか?」 「次で終わりにする。覚悟しておけ」 「安心しろ、次でさよならだ」 「僕に甘さがあったか…だが次は斬る!」 「今回はこのくらいで赦してやる」 「太刀筋を少し変えるべきか」 「そろそろ本気を出さなければな」 撃破「恨むなら、その無力さを恨め」 「僕の勝ちだ。分かっていた事だがな」 「気にするな。相手が悪かっただけだ」 「敵に手加減などするはずも無い」 「強いものが勝つ。別に珍しいことじゃない」 「始めた時から結果は分かっていた…」 「フッ…まったく無意味な戦いだった…」 「貴様とは二度と会うこともないだろう」 「闇の炎に抱かれて消えろ・・・」 「ここが貴様の墓場だっただけのこと」(体力:中傷時) 「無限の闇に沈むがいい」(体力:中傷時) 「僕は僕の道を進むだけだ」(体力:瀕死時) 「まさかここまで手間取るとはな」(体力:瀕死時) 防御時 開始「僕に目を付けるとは命知らずだな」 「好きにしろ。貴様には無理だがな」 「貴様ごときが僕を?笑わせるな」 「逃げはしない。相手になってやる」 「僕を倒す?夢を見るのは勝手だ」 「僕を退屈させない事だな」 「遠慮するな。さっさとかかって来い」 「今の僕には恐れる物は無い」 「鬱陶しい。邪魔をする気か」 「どうした?何を躊躇(ためら)っている?」 「僕の足止めでもしたいのか?」 「ふっ、僕の足止めでもしたいのか?」 「勿体付けるな。さっさと来い」(体力:中傷時) 「狙うなら狙え。倒れはしない」(体力:中傷時) 「受けてやる。幻滅はさせるなよ」(体力:中傷時) 「この威圧感…貴様、使えるようだな」(体力:瀕死時) 軽傷「これで終わりか。所詮は雑魚か」 「雑な攻撃だ。効きはしない」 「それじゃあ僕は倒せないという事だ」 「もうお終いじゃないだろうな」 「物足りない奴だ。つまらんな」 「ッ!もっとマシな攻撃はないのか!」 中傷「思った以上にやる。油断したか」 「ッ!雑魚が調子に乗るな!」 「敵との距離を見誤った」 「この痛みが…僕がここにいる証!」 「やるな、だが…僕はまだ生きているぞ」 「貴様は赦さん」 瀕死「この痛みだ…この痛みが、僕をッ!」 「こんなところで散ってたまるかッ!」 「負けない…負けたくないッ!」 「一度は死した命、二度は殺せまい」 被撃破「この僕が…!」 技使用時 スキル「スピリッツブラスター」使用時「スピリッツブラスター!」 「シャル…力を貸してくれ!」 スキル「号令」使用時「僕に続け!」 「黙って従え!」 スキル「電撃ティアラ」使用時「なつかしいな…。」 「電撃だ!」 必殺技「魔人闇」使用時「今、万感(ばんかん)の思いをこの技に込めて、魔人闇(マリアン)!!」「消え去れ…この思いと共に!」 MA攻撃「ソーディアンマスター」開始時(戦闘前)スタン「リオン!手を貸してくれ!」ルーティ「遅れんじゃないわよ!」ジューダス「誰に言っているんだ?」ジューダス「貴様らこそヘマはするなよ?ドジコンビが」ルーティ「誰がドジコンビよ!」スタン「ケンカするなよ!」(戦闘中)ジューダス「いくぞ!」スタン「虎牙破斬で行く!」ルーティ「しっかりやんなさいよ!」スタン&ジューダス「虎牙破斬!」ルーティ「スナイプロアーっ!」スタン「獅吼・・・爆炎陣!」(戦闘後)ルーティ「ほら、落ちてるお金拾って!」スタン「浅ましいなぁもう…」ジューダス「時間の無駄だ。付き合っていられるか」 掛け合い・名セリフ 「僕には守るべきものがある。邪魔はさせない・・・それが誰であってもだ」