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女児ズ短編小説・玲亜編 『すれ違い文化祭』 初ちゃんと喧嘩した。 喧嘩....というよりは、私が一方的に初ちゃんに怒ってそのまま別れたと言った方が正しいけど、ほぼ喧嘩別れしたも同然だった。 それは、金曜日のことだった。その日は、明日青空小で行われる文化祭の準備をしていて、いよいよ大詰めということもあり皆それぞれ忙しそうにしていた。 「玲亜ー、飾り付け終わったぜ。」 「ん、ありがとねみっちゃん。ちょうどお昼だし、皆も一旦休憩しよっか。」 普段は給食制の青空小だけど、文化祭の準備期間は給食を配る為のスペースが他のもので埋まるからということで生徒達はお弁当を持参することになっていた。私は勿論、初ちゃんと一緒にお弁当を食べるつもりでいた。 「初ちゃんもそろそろひと段落した頃かな?」 教室の飾り付け担当の私とは違い、初ちゃんは外で屋台のテント張りを担当していた。私はお弁当を持って、初ちゃんが居るであろうグラウンドまでやってきた。 「初ちゃん何処だろう.....?」 辺りを見回していると、少し先にあるベンチの前に初ちゃんの姿が見えた。茶髪にベージュ色のメッシュ、遠くからでもすぐに分かる。 「初ちゃん!一緒にお弁当........」 私は初ちゃんに駆け寄ろうとして、ハッと立ち止まった。初ちゃんの側に、多分下級生であろう女の子が何人か居る。 「え........」 そして、初ちゃんはその女の子達と一緒にベンチに座り、お弁当を食べ始めた。女の子達は初ちゃんを囲み、皆楽しそうに笑っている。初ちゃんも笑いながら、女の子達と何か話しているように見えた。 「...............何..........で........................」 私は、その場から一歩も動けなかった。昨日までは私と一緒にお昼ご飯食べてたのに、何で今日は他の人と一緒に居るの?何で「玲亜と約束があるから」って断らなかったの?何で、そんなに楽しそうに笑ってるの.............? 「.....................馬鹿...........っ」 お弁当を胸元に抱え、私は元来た道へ走り出した。あと一秒でもあの光景を見ていたら、ほんとにどうにかなりそうな気がして。 「馬鹿、馬鹿っ.....!!初ちゃんの馬鹿........っ!!!!」 何度も、何度もそう言いながら、私は廊下を走り抜ける。周りに居た人達は皆驚いて私を見るけど、それを全部振り切って私は走り続けた。 「あれ、玲亜ちゃん?どこ行くの?玲亜ちゃん!」 旭ちゃんの呼びかけすら無視し、教室の前も通り過ぎ、階段を上へと駆け上がって.......私は、いつもよく初ちゃんと一緒に来ている屋上に辿り着いた。 「はぁ......はぁ.............」 夢中で走ったせいか、さっきの大きなショックのせいか、全身の力が抜け、私はドアの前に座り込んでしまった。もう、お弁当を食べる気力も残っていない。 「......何で..........何でよ初ちゃん................」 初ちゃんの優しい顔が、声が、一緒に過ごした思い出が、どんどん遠ざかっていく。気がついたときには、私の頬は涙で濡れていた。 「........初ちゃん...................」 両手で顔を覆い、私は声を殺して泣いた。作業再開のチャイムが鳴るまで、ずっと。 「皆さん、明日はいよいよ文化祭です。思う存分、だけどハメを外しすぎず、楽しんで下さいね。」 「「「はーい!」」」 校長先生の校内スピーチが終わり、下校時間になった。準備の関係で何人かは教室に戻ってきていなくて、初ちゃんもその一人だった。 「玲亜、帰ろうぜ。」 「............」 「おい、玲亜ってば!」 「えっ?....あぁ、ごめん.......」 「どうしたんだよ、昼間っからボーッとしちゃってさ。」 みっちゃんが呆れたようにそう言いつつ、私に鞄を差し出してきた。 「ほら、早く帰ろうぜ。」 「うん..........」 鞄を背負い、教室を出る。 すると、今一番見たくない顔に偶然出会してしまった。 「あっ、玲亜にみっちゃん。お疲れ様。」 初ちゃんだ。何も知らないといった顔で此方に手を振っている。 「おう初!お疲れさん!途中まで一緒に帰るか?」 「うん、そうする。荷物だけ取ってくるね。」 そんな初ちゃんを見て、私は普段なら絶対言わないような言葉を口にした。 「........ごめん、私先に帰る。」 「え?」 私の言葉に、初ちゃんもみっちゃんも目を丸くしていた。 「何か用事でも思い出したか?」 「違う、初ちゃんと一緒が嫌なだけ。」 しまった、言い方を間違えた。そう思ったときには、もう遅かった。 「え....わ、私と帰るの、嫌......?」 「良いでしょ別に、初ちゃんには他の子が居るんだしさ。」 その時の私は、まるで何かに乗り移られたかのような気分だった。本当は言いたくもないような初ちゃんを傷つけるような言葉を、何度も何度もぶつけてしまっていた。 「他の子....?」 「とぼけないでよ!!さっき一緒にお昼ご飯食べてたじゃん!!」 「あ、あぁ、あの子達?あれはその.....」 「私なんか居なくても、初ちゃんには他にいっぱい女の子が居るんでしょ!?だったらその子達と一緒に帰れば良いじゃん!!私のことなんかほっといてさ!!!!」 「お、おい玲亜?何があったか知らないけど一回落ち着けって......」 「結局初ちゃんは女の子なら誰でも良いんだよね!!そうだよね!?下級生の女の子達に囲まれてヘラヘラして、バッカみたい!!!」 「い、いや、私はただ.....」 「うるさい!!!!言い訳なんか聞きたくない!!!!!もう初ちゃんとは絶交だよ!!!!!!二度と私に話しかけないで!!!!!!!!!!!」 勢い任せにそう叫び、私は走ってその場を後にした。みっちゃんの呼び声も振り切って、逃げるように走って家まで帰った。 ........................................ ..................... 「........はぁ.................」 お風呂に入った後でも、私の気分は晴れなかった。初ちゃんと喧嘩したことや、初ちゃんが他の女の子と一緒に居たこと以上に、初ちゃんにあんな酷いことを言ってしまった私自身に腹が立っていた。相手に弁解させる暇も与えず、こっちから一方的に責めて.....今思い返せば、本当に酷いことをしてしまった。 「................初ちゃん、怒ってるかな......それとも...........悲しんでるかな............」 あの後の初ちゃんの心情を考えただけで、息をすることすら苦しくなってしまう。私が同じ立場なら、明日の文化祭なんか行けなくなって当然だとも思った。これ以上何を考えても駄目だ、今日はもう寝よう。そう思った時だった。 『プルルルルルルル』 スマホに電話がかかってきた。まさか初ちゃんが?と思って画面を見ると、相手はみっちゃんだった。 「.......もしもし。」 『あ、玲亜か?悪いなこんな時間に。初とお前の間に何があったのかどうしても気になってさ。』 「ううん、大丈夫.......実は.........」 私は、みっちゃんに今日あったことを話した。いつもバカやってる単細胞で脳筋なみっちゃんだけど、こういう時に真剣に話を聞いてくれるところは私も素直に尊敬していた。 『...........なるほどなぁ。でもよ、一個気になることがあるんだけど聞いても良いか?』 「何.....?」 『お前さ、初と昼飯食うつもりだったって言ったよな?それ、初も同じだったのか?』 「どういうこと?」 『初もお前と同じで、一緒に昼飯食うつもりだったのかなってこと。前以って約束とかしてなかったのか?』 「......それは...........!」 思い返せば、私は初ちゃんに「今日一緒にお昼食べようね」なんて一言も言っていなかった。昨日まで何も言わずとも一緒に食べてたんだし、今日も当然のように一緒に食べると勝手に思い込んでいた。 「........約束、してない..........」 『だと思った。あの後初と一緒に帰ったんだけどよ、あいつ玲亜を怒らせるような心当たりは何もないって言ってたぜ?』 「........................」 『初が嘘吐くような奴じゃないのは、アタシも玲亜も知ってるだろ?そんな奴が玲亜にいきなり怒られるなんて、おかしい話だと思ったんだ。』 「.....じゃあ.......私の勝手な思い込みだったってこと?私が、全部悪い....ってことなの.....?」 『いやいや、何も全部悪いとは言ってねえよ。思い込みなのは確かだけどな。初がどういうつもりだったのかまではアタシも知らないけど、絶対何か事情があったんだと思うぜ。』 「....そう、だよね........私も、初ちゃんが何の理由もなしにあんなことするなんて思えないし......」 『ちゃんと分かってんじゃねえか。明日、ちゃんと自分で謝りなよ?』 「うん........そうする。ありがとう。」 電話を切り、ベッドに入りながら、私は明日初ちゃんにどう謝ろうか考えていた。 「昨日はごめんね........ううん、それじゃ足りないよね。それに、初ちゃんの話もちゃんと聞かなきゃ........」 そして、迎えた文化祭当日。楽しみにしていた一大イベントのはずなのに、私の心は不安でいっぱいだった。 「ちゃんと謝れるかな.........」 学校に来てすぐ、私は初ちゃんを探す。出来るだけ早く、文化祭が始まる前に謝らなきゃ。 だけど、初ちゃんの姿は何処にもなかった。チャイムが鳴っても教室に来ないから、私は先生に聞くことにした。 「音羽さんなら、今日は風邪でお休みするって親御さんから聞いたわよ?」 「えっ........!」 「音羽さん、準備で凄く頑張ってたものね。少し疲れが溜まっちゃってたのかしら。残念だけど、今年は不参加ね。」 「そんな................」 きっと、原因は疲れだけじゃない。私が昨日あんなことを言ったせいで、落ち込んで......それが原因で気が滅入ったに違いない。 「......私.........最低だ.............」 まただ。またネガティブな方向に物事を考えてしまう。こんな時、初ちゃんが居れば慰めてくれるのに。その頼みの綱すら、自分で切ってしまうなんて........ その後、文化祭は予定通り始まった。だけど、私は何処にも行く気になれず、隅の方で座って時間をやり過ごしていた。屋台から溢れる焼きそばの匂い、大音量で流れる賑やかな音楽、楽しそうに各箇所を回る皆.......今の私には、そのどれもが苦痛だった。 「こんなはずじゃなかったのに............」 もう帰っちゃおうかな、と思ったその時。 突然、ちょんちょんと誰かに肩を叩かれた。 「えっ?」 振り向くと、そこには文化祭のマスコットキャラを模した着ぐるみを着た人が立っていた。 「..........!.....、..........♪」 着ぐるみは何か身振り手振りをして、私に何か伝えようとしているように見えた。けど、今の私にはそれすら目障りだった。 「......あっち行ってよ。私は子どもじゃない、そんな着ぐるみじゃ喜べないよ。」 私がそう言っても、着ぐるみはおどけたような動きを続けていた。イライラした私はその場を立ち去り、何処か別の座れる場所を探した。 「......ここなら大丈夫かな。」 私はベンチを見つけ、そこに座った。.....そういえば、ここは昨日初ちゃんが座っていたベンチの近くだ。 「..........初ちゃん............」 また思い出してしまう。本当に、どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。後悔ばかりが募っていく。 「あれ?あなたは.......」 すると、また誰かに声をかけられた。顔を上げると、そこに居たのは下級生の女の子達だった。 「あなた達.......」 私はその顔に見覚えがあった。昨日、初ちゃんとここで一緒にお弁当を食べていた女の子達だ。 「虹富先輩、ですよね?昨日音羽先輩が話してくれた人だ!」 「わぁ、先輩が言ってた通り可愛い人だなぁ♪」 「え、えっと.....初ちゃんの知り合い.....?」 「知り合いっていうか、昨日お手伝いしてくれたんですよ!」 「私達も屋台担当だったんですけど、手が空いたからって音羽先輩が手伝いに来てくれたんです♪」 初ちゃんが、そんなことを......... 「せっかくだからお昼ご飯もご一緒しませんかって誘って、その時に虹富先輩の話も聞いたんだよね。音羽先輩って好きな人居るんですか?って!」 「そうそう、そしたら虹富先輩の名前が出てきたんです!あの時の音羽先輩デレデレだったなぁ〜♪確かに、こんなに可愛い人なら分かるかも!」 「.........っ!」 そうだったんだ.......初ちゃんは私のことを忘れてたわけじゃなかったんだ。それに、下級生の皆を手伝っていたなんて....... 「私........私..................っ」 「えっ?に、虹富先輩?」 「......私、誤解してた.....ありがとう、ほんとのこと教えてくれて。」 「.....?ど、どう致しまして......?」 不思議そうに首を傾げる女の子達と別れ、私はまたその場を離れた。溢れそうになる涙を必死に堪え、一人きりになれそうな屋上へと足を運ぶ。 「...............」 みっちゃんの言った通りだった。初ちゃんが何の理由もなしに私を忘れるわけがない。それなのに、私は勝手に誤解して、酷いことばっかり言って....... 「.....う.......うぅ...........っ」 とうとう、私は耐えきれなくなった。一つ、また一つと、涙の滴が頰を伝っていく。 「初ちゃん......ごめんなさい...........ごめんなさい............っ!」 絞り出すような声で、私は何度もそう叫んだ。たとえ本人の耳に届かなくても、どうしても今謝りたくて。 「ぐす.....ひっぐ........」 両手じゃ拭い切れない程の涙を必死で拭っていると、横からスッと何かが伸びてきた。 「え.....?」 いつの間にか、さっきの着ぐるみが真横に立っていた。その手には、ハンカチが握られている。 「...................」 「........あなた.....誰なの?」 ハンカチを受け取り、涙を拭いながら私は尋ねる。 「......!.........!」 「身振り手振りじゃ分かんないよ......」 「...........。!」 着ぐるみは私の質問には答えようとせず、また変な踊りを始めた。 「誤魔化さないでよ!.....っていうか、ダンス下手くそすぎ.......」 今にも転びそうになりながら、着ぐるみは踊り続けた。そのダンスはどう見ても下手くそで、正直目も当てられないけど.......でも、見ているうちに何となくおかしくなってきて、私は思わず吹き出してしまった。 「....ぷっ、ふふ.....あははは!何その動き!」 「!.....♪..........♪」 「あははっ!それやめて、お腹痛い!あははははは!」 お腹を押さえて笑っていると、着ぐるみは突然踊るのをやめて私に近づいてきた。 「え....?な、何?」 「.......、.............」 着ぐるみは自分の顔を指差したかと思うと、両手を上下に動かしてみせた。 「......頭を取って、ってこと?」 「!」 私の答えに、着ぐるみはうんうんと頷く。私は意を決して、着ぐるみの頭を外してみた。 「玲亜。」 「..........!!!初......ちゃん.........!?」 着ぐるみの中に居たのは、風邪で休んでいるはずの初ちゃんだった。 「えっ、え!?何で!?」 「あはは、ごめんね。風邪で休みっていうのは嘘だよ。先生とみっちゃんと、あと後輩の皆にも協力して貰って、ちょっと玲亜を驚かせようと思って朝から仕込んでたんだ。」 「そんな......聞いてないよ..............」 予想外の展開に、私は思わずその場にへなへなとへたり込んでしまった。 「.........そっか、初ちゃんも私と仲直りしたくて.........」 「うん、でもただ行くのも勿体ないってみっちゃんが作戦を考えてくれたんだ。」 「あのバカぁ......余計なことばっかり頭回るんだから........」 「ご、ごめんね、私もあんなに怒って落ち込んでた玲亜にどう話しかけて良いか分からなくて......でも、誤解が解けたみたいで良かった。あ、それと後輩の皆がさっき言ってたことは本当だよ。」 「そうだったんだ.....初ちゃんはただお手伝いしてただけなんだね。変な言い掛かりつけて、酷いこともいっぱい言ってごめんなさい........」 「此方こそごめん、連絡のひとつくらいすれば良かったね。玲亜を悲しませたのは私の落ち度だよ.....」 「そんな、初ちゃんは何にも.....!.....その、私も.....初ちゃんと........初ちゃんと、仲直り.....したい.........」 「勿論だよ、玲亜!私もこれから、玲亜と前以上に仲良くなっていきたいな。」 「.......!うん!」 着ぐるみを脱いだ初ちゃんに抱きしめられ、私はすっかり元気になった。初ちゃんも、いつもと変わらない優しい笑顔で私を見つめていた。 「さて、じゃあそろそろ行こうか。」 「行くって?」 「文化祭、まだまだこれからでしょ?」 「!......えへへ、そうだね♪行こっ、初ちゃん!」 初ちゃんとしっかり手を繋ぎ、私はまた走り出した。まるで羽が生えたかのようにその足取りは軽やかで、さっきまでの暗い気分はすっかり晴れていた。 「まずはどこ行く?玲亜の行きたい場所なら何処にでもついて行くよ。」 「それじゃあねー........焼きそば!焼きそば食べに行きたい!」 文化祭はまだまだ終わらない。私と初ちゃんの文化祭は、これから始まるんだ。 FIN.
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野望と忠誠のすれ違い ◆7WJp/yel/Y 見るものに年季を感じさせるボロボロの壁と編みの荒くなった畳、お世辞にも綺麗な部屋とは言えない駄菓子屋の居間。 その居間で黒いマントを羽織り左目に眼帯をつけた怪しげな様子の老人がちゃぶ台の前に座り込んでいた。 老人の名は黒野 鉄斎、世界征服を目論む自称・悪の天才科学者である。 足元の不安定な闇の中を歩き回ったことが老体には厳しかったのか、ふぅっと息をついて奥から拝借したお茶をすすっていた。 もちろん、『ただ疲れたから』というだけで駄菓子屋に留まったのではない。 黒野も出来る事ならさっさとゴミ処理場に行き、何か亀田の技術を知ることが出来るものを漁りたい。 だが時間は六時ちょっと前、そろそろ放送とやらが始まる時間。 放送から何か推理できることがあるかもしれないので、落ち着いて考えるため駄菓子屋に留まったのだ。 (この放送で得れる情報は少ないじゃろうが……まあ、何かヒントがあるかもしれんしのぉ) 黒野は、亀田が何故殺し合いを開いたのか、ということが気になっていた。 人を集めてきて殺し合い――中々に非道な行いだ、人体実験に勝らずとも劣りもしない。 それが亀田の歪んだ欲を満たすためか、それともまったく別の目的があるのか。 殺し合いを開催した理由が分かれば亀田の虚を突くことが出来る可能性も高くなる。 ~~~~~~~~~♪ 早速、放送が始まった。 短い間音楽が鳴り響き、ん、ん……と小さな、息を吸い込むような音が聞こえる。 『おはよう! 諸君!』 そして音に続いた声を聴き、黒野は僅かに眉を潜めた。 (最初と声が違う……この感じ、機械で声を変えている音じゃぁないの、別人の声じゃ。 やはり我威亜党という組織はブラフではなく実在し、組織単位で殺し合いを企んだと考えて間違いはなさそうじゃのぉ。 ……しかし、無駄話しかしとらんの) 放送は黒野が想像していた事務的なものではなく、『チバヤシ公爵』なる人物の一人語りに終始している。 亀田の言っていた死者と禁止エリアの発表に移る気配すら全く感じない。 『……ん? なんであるか、チキン男爵? ああ、わかってるである、発表であろう?』 (チキン男爵……新しい名前じゃの。しかし公爵と男爵が居るとすると……間に入る侯爵・伯爵・子爵もおると見て構わんの。 もちろん他にも爵位を持っていない人間も居るに決まっておるじゃろうし、同じ爵位を持っている人間も居るじゃろう。 あの場に居た大勢の人数を誘拐するなど少人数で出来るわけが……待てよ、誘拐?) 『では、まずは禁止エリアの発表である』 一瞬、黒野の頭にちょっとした考えが浮かぶ。 だが、浮かんだ瞬間に禁止エリアの発表が始まったために考えを断念する。 自分の外れているかもしれない考えよりは命を大事にする程度には正常な思考は残っている。 大人しく禁止エリアの場所をメモし、それを見て地図に×印を書き込んでいく。 (……禁止エリアは島の端が多い。亀田はまだ禁止エリアで参加者を追い込むつもりはない、ということか) 『では次に……お待ちかねの死亡者の発表である!』 死者の発表までの間に頭に浮かんでいることをメモに書き込んでいく。 中には文章になっていないものもあるが、頭に留めておくよりは効率的だ。 『……もういいであるか? では発表である!』 その声が聞こえた瞬間、メモに書き込む動作を止めて新しいメモに死者の名前を書き込んでいく。 青野 柴夫から始まりアルベルト=安生=アズナブル、越後竜太郎と五十音順に名前が呼ばれていく。 多い、それが書きながらの黒野の感想である。 『以上! ……うむ! 最初の二人は陛下の手にかかったから引いたとしても十六人であるか! 四分の一以上もの人間がわずか六時間の内に誰かの手にかかってしまうとは…… 人間とは恐ろしいものであるなぁ~♪』 (十六人で四分の一と言うことは六十人ほどと言ったところか…… それにしてもわしが一人とも会っていない内に十六人も死んだのか。 ……その中にはたかゆき、もか。 まあ、データは残っておるからもう一度作れるが……それでもやるせないのぉ) 『あ、そうそう。 デイバックの中にこの殺し合いに参加した人間の名簿を入れておいたである。 まあ、早めに目を通したほうがいいであろうなぁ~、ではまた次の放送で会おう! 何人残っているか楽しみにしておこうではないか♪』 (名簿、今更か……最初から渡さなかったのに何か理由でもあるのか?) しかし黒野には名簿が何故今更支給されるのか、名簿に目を通す、などを行う前に考えておくことがある。 それは禁止エリアの発表の前に気づいたことだ。 誘拐した、と言うことでふと頭に過ぎった考え。 (わしは気づけばここに居た。ここに来る前は確か……寝とったの、研究も順調に進んでおったし。 靴は……我威亜党の連中に履かされたのかのぉ? まあいい、今はそこじゃない。 今考えること、それは他の人間はどのようにつれて来られたかについてじゃ。 わしと同じように寝ている状態から連れてこられたのか? それとも力ずくで意識のある状態から無理やり連れてこられたのか?) 誘拐の方法、黒野はこのことについて疑問に感じたのだ。 黒野は眠っているところを誘拐された、恐らく眠りが深くなるように催眠ガスを放り込まれたのだろう。 だが、他の人間が同じ方法をとられたとは限らない。 安全策を取るならば全員が眠っているところを襲うのが当然だろう。 だが、ひょっとすると誘拐される場面に意識がある人間がいるかもしれない。 そんな人間がいるとしたら、その時の出来事は非常に興味が湧いてくる。 ――――どのような方法で参加者を眠らせたか。 ――――誘拐した人間はどんな服装をしていたか。 ――――何か武器を装備していたか。 それらを知るだけでも亀田の技術へと近づくヒントとなる。 そのためにも他の参加者と進んで接触する必要がある。 「とにかく、出会った人間に片っ端から尋ねていけばいいだけじゃ。 今大事なのは亀田の技術を知り、この首輪を外すことじゃからのぉ!」 黒野にやることはたくさんある。 まずはゴミ処理場へと向かって、何か面白いものがないかを探す作業。 それと並行して首輪を外す工具を探す作業も行い、参加者とは率先して出会う。 どれも徒労に終わるどころか危険人物に襲われて死んでしまう可能性が高いが、当たればこれ以上となくでかい。 ハイリスクハイリターン、それもロマンの一つと言うものだ。 今にも零れてしまいそうな笑いと心から湧き上がる興奮を抑えながら立ち上がる。 その目はぎらついた獣のような目をして獰猛な笑みを浮かべている。 ソレも当然だ、黒野は終生の野望が達成されるまで死ぬわけにはいかないのだから。 【D-6/駄菓子屋/一日目/朝】 【黒野 鉄斎@パワプロクンポケット8】 [状態]:健康 [装備]:銃剣 [道具]:支給品一式、ランダム支給品1個(確認済み)、ノートパソコン(バッテリー消耗小)、駄菓子数個 [思考] 基本:亀田の技術を手に入れた上で生きて帰る 1:まずはゴミ処分所を目指す 2:首輪を外す ◆ ◆ ◆ 黒野が駄菓子屋から外へと踏み出した同時刻、ちょうど真南に当たる辺鄙なある民家。 その民家に第三世代アンドロイド・灰原が隠れるように身を置いていた。 その民家は古いわけでもなく新しいわけでもなく、『何処にでもあるような』という言葉が似合う家だ。 赤い屋根に白い壁の二階建て、庭は狭いが日当たりは良い。 ごく普通の平凡な民家。 そんな民家に、畳の広がる居間という部屋が世界一似合わないだろう男、灰原は居た。 灰原の目的はこの殺し合いで最後の一人になること。 傷はもちろん、疲労すらない今の状態で灰原が体を休める理由などない。 「……普通の野球ボール、か」 しかし、灰原にはその民家で休む理由が出来てしまったのだ。 ここに来る前、ちょうどC-7に当たる場所で出会った男、青野から奪った支給品の一つである。 青野曰く、この支給品は喋るボールという摩訶不思議な代物。 灰原はこれを調べることによって我威亜党の技術レベルを知ることが出来るのではないかと考えたのだ。 このことは近くに居た黒野にとってこれ以上とない幸いとなった。 刀を持ったアンドロイドと銃剣しか持たない老人の勝負など端から見えているのだから。 (……スピーカーというわけではないのか? いずれにせよ、解剖してみなくては判断出来んか……) 先ほどから軽く叩いてみたり、『おい』と声をかけてみたりしていたが何の反応も示さない。 目つきの鋭いスーツの男がピクリともしない野球ボールに話しかける姿はシュールだった。 しかし、何時までもボールと睨めっこを続けているわけにも行かない。 灰原は壁に立てかけていた刀を手にし―――― 「ちょ、ちょっと待つんじゃ! 喋る、喋るからその刀を下ろすんじゃい!」 身の危険を悟った野球ボールの叫びによって止められた。 「……何故黙っていた」 「お前さんみたいな危ない奴と話せるかい」 「ふむ……」 灰原の問いにしっかりと人間らしい答えを返してくる野球ボール。 このことから人工知能という線は薄いだろう、と灰原は当たりをつける。 確かに小さな野球ボールの中に脳の代わりとなるものを入れれるとは思えない。 可能性があるとすればスピーカーを埋め込んでいるか、灰原には知る由もない未知の技術を使われているか。 もしくは――――。 (……超能力者が絡んでいるのか?) 世の中に超能力者と呼ばれる体一つで超常現象を起こせる存在がいる。 ただの駒である灰原はそれほど詳しくないが、一口に超能力にも様々なものがある。 火を出すことが出来るというイメージのしやすい能力。 自分が行ったことのある場所へと体を通すことで物を行き来させることが出来るとんでもない能力。 その超能力者ならボールを喋らせる、ボールに人格を宿すという理屈を無視したことも出来るのではないかと灰原は考えたのだ。 「おい」 「……なんじゃい」 「何故ボールが喋る」 「わしは人間じゃ! ……まあ、確かに今はボールじゃがの」 「つまり、お前は人間だったのか?」 「そうじゃ……まあ、ちと理由あってこんな姿になってしまったが」 ボールは少し怯えを見せながらも灰原の問いに答えていく。 嘘をついている、ということを考えずにボールの言葉を素直に受け取ると元は人間だったらしい。 もし超能力だとすると、その能力は人格を別のものに移す能力、といったものだろう。 「ならば何故ボールの姿をしている」 「……話をしても、どうせ信じんじゃろ」 「痛みは残っているのか?」 カチリ、と刀を鳴らして灰原はボールを脅すように睨み付ける。 実際には興味深い対象であるので無傷のまま現物の状態でオオガミグループまで持ち帰りたい。 そのため、傷をつけるつもりはないのであくまでただの脅しに過ぎない。 しかし、ボールには十分な効果があったようだ。 「分かったわい! 言っとくが全部本当のことじゃからの!」 「……」 刀を仕舞い直し、周囲の警戒を解かずにボールの話へと耳を傾ける。 どこから声を出しているのかも謎、どう灰原を認識しているかも謎。 構造からして謎の物体、例を見ないという言葉はこんな時に使う言葉なのだろう。 そんな灰原の思案を他所にボールは目(のような物)を細めて喋り始めた。 曰く、自分は六年前まで息子を持つ普通の人間だった。 曰く、その子供とプロ野球を観戦しに行った際にホームランボールで頭を打ち死んでしまった。 曰く、しかし人間かどうかすら分からない奇妙な姿をした老人、野球仙人によって生き返ることが出来た。 曰く、その際に人間の体ではなくそのホームランボールの姿になってしまった。 曰く、そして、子供が六年以内に全国大会で優勝しないと今度こそ本当に死んでしまう。 「というわけじゃ」 「……」 「……何度も言うが嘘は言っておらんぞ」 話だけを聞くならばその野球仙人という老人が超能力者なのだろう。 最大の問題はその老人の能力だ。 本当にこのボールが死んでしまった所をボールとして蘇らせたのか。 それとも気絶していただけの所に意識をボールに移したのか。 前者ならばそれは強力な超能力という言葉では片付けられない神の領域だ。 後者でもボールという無機物に意思を宿らせる、という無茶を行っていることから高ランクの超能力者だ。 (聞いたこともなければこの男をボールにする意味も見出せない、特定の組織に属していないのだろう。 ――――貴重な存在だな。 超能力者は研究の余地がある、その被害者であるこれを持ち帰ることはオオガミに大いにプラスになる) 「おい、聞いているのか?」 「……デイパックの中から外の様子は分かるのか?」 「口が開けっ放しの時なら聞こえていたが……ところでこれはなんなんじゃ?」 「知らないのか?」 少し驚きの色を入れて灰原は逆にたずねる。 ボールは少しムッっとした表情(?)をして少しすねた言葉で答える。 「無知で悪かったの! わしはなーんも知らんわい! ……じゃがこれは異常じゃぞ、いったいなんなんだ?」 「亀田の――これを開いた男のことだ――言葉を借りるならば殺し合いだ」 「こ、殺し合い!? おい、いったいどう言う事じゃ!」 「詳しくは知らん、俺に聞くな」 灰原はボールオヤジの言葉を切り捨てて、デイパックの中へと放り込む。 そして、素早くデイパックの口のチャックを閉める。 「おい、ちょっと待た――――」 「……ほう」 瞬時に声が遮断される様子に感嘆の声を上げる。 デイパックへと耳を近づけるが僅かな音の一つも聞こえない。 どのような仕組みかは科学者ではない灰原は分からないとは言え、実物を持ち帰ることは我威亜党は拒否するだろう。 自分達の技術を敵となる組織に渡す人間が居るなら見てみたいものだ。 しかし、このデイパックとボールは持ち帰れば、オオガミグループにとってプラスに働くこと受けあいだ。 だが、灰原が最も優先すべきことはオオガミグループに亀田の属する我威亜党の存在と技術を伝えること。 デイパックとボールに気を配りすぎて死亡してしまっては元も子もない。 あくまでデイパックやボールの秘密は解明できればベストというだけの話。 皆殺しするまでに解明できなくても仕方ない、という扱いだ。 とは言え、名簿に部下である白瀬 芙喜子の名が載っていることによって保険も出来た。 先ほどの放送で名前で呼ばれてしまった青野よりも期待できる。 たとえ自分が失敗しても白瀬がオオガミグループに情報を持ち帰れば良い。 これで白瀬が生きている限り大胆に動くことが出来る。 それはデイパックとボール、首輪の解明にも手を伸ばせるということだ。 だが、同時に面倒なことも出来た。 名簿に載っていたもう一人の部下、八神総八郎のことだ。 性格テストから見ると殺し合いには消極的だろう、ひょっとすると我威亜党を倒そうと考えているかもしれない。 それは結構なことだが、恐らく殺し合いに積極的な人間も止めようとするだろう。 殺し合いに乗った灰原としてはその行動は非常に困る。 出来ることなら他の参加者が潰しあって、漁夫の利となる形が一番だ。 「……行くか」 いずれにせよ、邪魔になるものは誰であろうと殺し、邪魔にならずとも役に立たないのならば殺す。 それに八神はCCRに疑心を抱き始めている、この機会に処分するのも手だろう。 灰原にとっての最優先事項はオオガミグループへ情報を伝えること。 そのためならば彼はなんでもする、それが彼の役割なのだから。 【D-6/民家/一日目/朝】 【灰原@パワプロクンポケット8】 [状態]:健康 [装備]:正宗@パワプロクンポケット7裏、トムプソン(2/4)@パワプロクンポケット7裏 [道具]:支給品一式、ムチ@パワプロクンポケット7裏、とぶやつ@パワプロクンポケット8裏、ボールオヤジ@パワポケダッシュ [思考] 基本:優勝し、亀田の持つ技術をオオガミグループへと持ち帰る。 1:離れ島へと向かう。 2:見敵必殺、ただし相手が複数いる場合など確実に殺せないと判断した時は見逃す。 3:白瀬に指示を与えたい。 4:喋るボール(ボールオヤジ)を持ち帰る。 [備考] ※参加時期は不明、後続の書き手さんに任せます 【ボールオヤジ@パワポケダッシュ】 ※灰原に怯えています。 ※名簿は見ていないため走太の存在を知りません。 ※デイパックの口が閉じられた状態だと外の様子がわかりません。 投下順に読む 060 決意の朝に← 戻る →062 爆ぜる陰謀 時系列順に読む 060 決意の朝に← 戻る →062 爆ぜる陰謀 前へ キャラ追跡表 次へ 048 ロマンを求めて 黒野鉄斎 075 アンドロイドは笑わない 040 それぞれの思惑 灰原 075 アンドロイドは笑わない
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埼玉 やろうやろうと思ってたすれ違い通信を車に乗りながらチャレンジしました。 おとといの日曜14時ごろに、鉄道博物館駅の前を車で通過した瞬間に3人と通信。 まさゆき&川崎ロッカーの地図とetc.. あっけなく欲しい地図が手に入ったからびっくりです。 250 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/19(日) 22 37 24 ID BIrIGBAyO 皆都内行ってるのかぁ 俺埼玉のど田舎だから今日大宮駅でふらついてやっと22人 375 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/20(月) 00 37 46 ID dQorXygcO メッセージ ウホッ いいおとこ なのだが… 大宮駅近くのソフマップですれ違いした20人ごめんなさい 173 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/20(月) 18 46 41 ID Vm60EbZ+0 越谷レイクタウンで66人とすれちがいました。 みんなありがとう♪ 361 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/20(月) 20 51 13 ID qXBn96iC0 埼玉川口駅で夕飯の買い物しつつ帰宅で2人ゲット Lv30と20台の人だった 渡した地図はグレイナル。ごめん。 457 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/20(月) 22 36 58 ID dQorXygcO 本日も大宮で 東口さくらや近辺13人 西口ソフマップ26人 大宮ソニックシティ13人 そごう18人 一人錬金100%のチーターさんからLv83の地図を貰ってのだが、バグはこないだろうか… 479 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/22(水) 21 31 20 ID qhko0reB0 通勤途中にすれ違いやってるだけなのに2日で30人溜まってワロタw 春日部 駅の朝通勤ラッシュ時 ホームで10分ぐらい目的の電車待ち→電車に座ってDS開いたら3人 夜 8時半~9時前後 ホームで運がよければ1人前後(粘ってない) 西口改札前で15分粘れば2-3人だった xxx :浪意努 「日本語できる外人さん」:2009/07/28 09:12:56 ID なし 僕は宿屋の2階に入りたいから 大宮のソフマップの前でよろしくお願いします 午前11:00~ よろしくお願いします 携帯番号 090-5326-4069 603 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/08/03(月) 22 20 16 ID 8A3Gce8U0 さいたまの大宮駅付近で川崎ロッカー地図配布してくれる方おりませんでしょうか? xxx :ノーヴェ:2009/08/07(金)ID なし 昨日あたりから通勤時に埼京線大宮~武蔵浦和、武蔵野線沿いにばらまいてますから、そのうち広がるんじゃないでしょうか? がんばってー。 イオンモール羽生 平日なら1時間で10人ぐらい、休日なら1時間で20人ぐらい。 〇東松山駅周辺 東松山駅~ザ・プライス東松山間ですれ違いました。 まさひろの地図ゲットしちゃいました。 次の日友達に頼まれて通ったら違う地図(バラモス)ですれ違いました。 毎日違う地図で放置しているのかも・・・。 時間は13 00と15 00ぐらいでした。 地図目当てで消して試してみようかな。 ●越谷レイクタウン の、連絡通路に居るだけですぐに満員になる。 ヒマならおすすめ。 バラモスの99をもらったけど、こわくて行けない…。 さいたまの熊谷駅付近で川崎ロッカー地図配布してくれる方おりませんでしょうか?お願いします vick721203@i.softbank.jp
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「・・・・なんというか、面倒な事になりましたね。また随分と」 「・・・チクショウ、遙のバカ野郎ぉ・・・・」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十三話 『すれ違い』 「で、本気で相手していいんですか?」 今日起きた遙の策略を話し終えると、サラはそういった。 本気で・・・いやいや・・・でも。 「それは・・・」 「手加減しませんよ。砂漠ステージですし」 私の言葉を待たずにサラは言う。 ・・・っていうかなんか怒ってる。 「あの、サラ? もしかして怒ってる?」 「もしかしなくても怒ってます。全く、そのハルカと言う友人は恐ろしい人だ。このわたしに負けろと言っている様に見えて、その実本気の勝負を期待しているようにしか思えない」 ・・・あの、サラさん? 言ってる意味がよくわからないんだけど? 「つまるところはですね。他のステージなら多分わたしは負けたでしょう。しかし砂漠ステージならわたしは絶対に負けない。負けたこともない。勝率100%は伊達じゃないですし。でも今の状況なら? 負けなければハチヤは面子丸つぶれです。・・・全く、非常に不愉快だ」 ・・・いまいちよく判らない。 「要するにハチヤに告白させるには勝率100%を捨てなければいけないんですよ。わたしの唯一の誇りだったのに」 「あの・・・だったら倒しちゃってもいいのよ? あとで私の方から言えばいいんだし」 「それじゃダメです。ここで問題とするべきは『ハルナがハチヤに申し込んでしまった』という事実。これはすなわち『あたしに告白したいならこのあたしを倒してからにしな!』と挑発したのと同義ですよ。こんな状態でハチヤ倒して告白するのって・・・どんなもんでしょうね?」 「・・・言いたいことは判ったけど、あんまり告白告白言わないでよ・・・・恥ずかしいじゃない」 しかし・・・これは、その、なんと言うか。 もしかして板ばさみって奴なのでは? 「・・・今回限りは、私の独断で動きます。正直、今の状態では如何とも・・・」 サラはそう重く呟くと、バイザーを下ろしてクレイドルに寝転がってしまった。 話しかけようとしたけど、私はそれをやめた。 「・・・・・・」 八谷が私に告白するには、サラが負けなければいけない。 でも・・・私はもうサラが負ける姿なんて見たくないのだ。それも砂漠で。 私は・・・サラに何て言えばいい? 負けろ? 勝て? どっちもいえるわけがない。 でもそれ以前に・・・・サラはどうすればいい? 答えは・・・でそうになかった。 「・・・・というわけなんだけど」 「随分無茶なはなしだなん。あのサラやんに砂漠で勝てとか・・・今のままじゃ土台無理なのだ」 ハチやんの話をきいたあたしは溜息をついた。 なんてーか、絶対なんかこんがらがるのわかっててやったとした思えないのだ。 「そこを何とかできないかな。今回の僕はかなり本気だぜ?」 そういってハチやんはあちしを見つめてくるし。 この分だとサラやんの苦悩なんてわかってないだろうけど、まぁ知る必要は無さそうだし教えなくてもいいかなん? あちしは全力出せればそれでいいわけだし・・・・でも。 「秘策・・・ないわけじゃないのだが・・・・ハチやん、秘策を教える前に一つ教えて欲しいのだ」 「ん?」 「ほんとーにナナやんのこと好きなのか?」 「・・・・・」 「そりゃあたしはハチやんの神姫だ。神姫はオーナーに仕えるものだってのも承知の上。でも今回ばかりは幾らあちしでもわりとマジだぜ。その位勝つのは難しいし、なによりサラやんは結果がどうあれ本気で来るのだなん。そのくらい、サラやんにとって勝率100パーセントってのは重いものなのだ」 ・・・・その100パーセントは、ナナやんとサラやんの大事な誇りだから。 「お前にそれを打ち破るだけの気持ちがあるというのなら、あたしは全力を出す。もしないというのなら・・・」 「あるよ」 あたしの問いに、ハチやんは即答した。 「サラちゃんを砂漠ステージで倒すって事が、どういう意味なのかちゃんと判ってる。それがサラちゃんを傷つけるかもしれないってことも」 そういいながら、ハチやんは椅子から立ち上がってあたしを見下ろす。 「でも、それでも、自分の気持ちに嘘は、つきたくない。あんなもやもやした気分は、もう御免だ。僕は、七瀬の事が好きだから」 ・・・多分あたまのなかで言葉を一つ一つ選んでるんだろう。 たどたどしい言葉遣いだった。 「だから・・・マイ。僕に力を貸してくれ」 そしてハチやんは机の上のあたしに向かって、深く頭を下げた。 そのまま頭を上げる気配はない。あたしの言葉を待っているんだろう。 「・・・・凄い回転のドリルたくさんと、音で居場所がわかるやつ」 「え?」 「凄い回転のドリルたくさんと! 音で居場所がわかるやつ!! 勝ちたかったら耳そろえてとっとと準備するのだ! あと砂避けゴーグルに真っ赤なマントもよこすのだ!! 一個でも欠けたら勝ってやらないんだからな!!」 全く、ハチやんはあちしがいないと何にも出来ないんだからなん。 ここはネコとして一肌脱ぐべきなのだ! 「マイ・・・ありがとう」 「うるせぇとっとと準備するのだ! あと他にはだなん・・・・・・・・・・・・!」 素直じゃないのはナナやんだけじゃないのかもなん? 戻る進む
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宮城 仙台 仙台駅~仙台駅連絡通路~ヨドバシカメラ仙台店 仙台市街部でもっともすれちがいが盛んなエリア。ヨドバシ2階のDSステーション付近にはDSを持った人間が常時うろついていることも。 ヨドバシカメラ仙台店のDSステーション及びモンスターバトルロードⅡの筐体は1Fの裏側出入口に移動。2階の旧DSステーション設置場所でのすれ違い通信は、お店及び他のお客様の邪魔となるので、極力控えましょう。 土日に時間を指定して向かうと、1時間で30人以上捕まえることも可能。 仙台駅東西連絡路のマクドナルドではDSを開いた人がめちゃくちゃいるから捕まえることができる。 人数を稼ぐだけだったら、ここの窓際の席がオススメ。 イオンジャスコ幸町店のフードコートでマルチプレイをしている人達を時々見かける。モンスターバトルロードもあるので、魔王の地図も手に入れやすい。すれ違いも土日であれば、そこそこ捕まえることができます。 42 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/19(日) 19 28 37 ID dNO0ah8I0 仙台淀で3時間放浪、ステーション前にいたおっさんですが 38名の方とすれ違いました Lv69の地図やバラモスlv20の地図くれた方などありがとうございます 自分はlv3の地図しか配れなくて申し訳ない 325 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/07/20(月) 20 31 59 ID 9FBOi1BI0 昨日仙台で駅前通の信号あたりから呼び込み始めて 車内から即3人 その後一番町から駅前~ヨド歩きまくって 半日で22人地図6つ 今日地元の福島で車にも積んでて2人地図0 311 : 前スレ688 845 : 2009/07/26(日) 18 09 45 ID WbKn5kjt0 仙台淀→改札周回 募集者、ただ今帰宅しました。 たくさんの方とすれ違えて、バラモスLV1とかいろんな地図もらいました。 自分と近いLV20辺りの地図をもらうと親近感がわく不思議w 今日だけでダブリ含めて70人くらいでした。 やっぱり仙台ヨドバシ2Fはいいですねー 車での移動時間に仙台駅前付近で収穫させて頂いております。 平日でもアーケードから流れ出てくる人の中に持ち歩いている人はいるもんですね。 デイトエフエムの金曜日午後の番組エアジャムフライデーで あのwほんまちゃんが番組オンエア中にリッカの宿屋を営業しています。 放送中にすれ違いに来てくれたお客さんの名前と職業を読み上げてくれるよww 仙台 ザ・モール仙台長町店(フードコート) ここで2時間ほどのんびりしていたところ 32人とすれ違い。 川崎ロッカー、まさゆき、はぐメタシンボルをゲット。 他にも11枚の地図を入手。 ハイレベルなプレイヤーが居ると思われる。 イオン石巻 155 : 名前が無い@ただの名無しのようだ : 2009/07/26(日) 16 19 52 ID sGzYUyx60 宮城の報告 イオン石巻、正午から一時間ちょっと2Fフードコート中心に10人とすれ違えました。 皆さんありがとー! 平日や夜と比べると段違いの効率。 地方のイオンは休日ランチタイムがお勧めかも。
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「互い違いのすれ違い」っていうタイトルにセンスを感じた。いい。 -- (名無しさん) 2010-09-03 21 37 33
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一 俺がそれについて認識する以前より、実際の所は俺以外の人間はみなそうだと認識していたようだ。 俺はその事について確たる証拠は持っていなかった。自信だけが先走って、思い込みに走っていただけにすぎないのだ。 若さゆえの過ちではすまさない。罪である。罰を伴う罪である。 その事を説明するにあたって、遠回りな言い回しや、小難しい形容詞などは必要無いはずだ。 無いのは自信だけだ。 今の透き通った視界なら、見えないものはない。盲目だったのだ。 砕かれた自信が再び治る事は無い。安易な過信が自信を崩し、崩れた自信が俺を崩した。 盲目の人間が突っ走り、自ら硬い壁に突き当たり怪我をしたというだけだ。 ああ、馬鹿ものさ。涙も涸れるほどの、馬鹿ものさ。 「もう、だめだな」 こうしている間にも時は流れ続け、傷口は開いてゆく。時も見放した癒えぬ傷だ。 自己憐憫に陥った事による自己嫌悪さえもわかない。末期だ。 するりと回された腕は暖かかった。 1 その事を今、分析する事はいくらでも出来るだろう。 それは自分の事なのだから、容易に決まっている。 動機にしても、その時の思考も、全て思い出し分析する事は容易なんだよ。 繰り返すようだけど、自分の事を自分以上に知ってる人間はいないからね。 だからこそ、自分を縛り付ける人間は自分以外の誰にもいないんだ。 厄介な機能だと思うが、僕は人間の持っている機能で一番慎ましいものだと思っててね、嫌いにはなれない。 だから僕は君の事を嫌いにはならないよ。哀れにも思わない。 君も言っている通り、なんら難しいことは必要ない。 「残念だったな」 それだけさ。 本来ならそれだけで済む事なんだ。君が悔やんだってしょうがないし、何より意味がない。 きりがないんだよ。 だから、誤魔化してしまえばいいんだ。 二 妄想がこびりついた体じゃあ誤魔化すこともままならないさ。 2 妄想? 妄執だね。過去への妄執なんてものほど非生産的なものはない。 自己満足を得られたとしても、時間が経ちすぎたろう。もう、目を背けてしまえばいいんだよ。 君にとって、それが価値ある事だとしよう。 しかし、現実問題それはもう目を背ける事しか出来ないんだよ。 君が経てきた数多くの出来事のように、一つの過去としておけばいいんだ。 そんな簡単な事さえも許さないのは君のなんなんだ? 罪悪感なんて高潔なものじゃないよ。 プライドさ。 それさえ、という安っぽいプライドが君を邪魔して、貶めているんだ。 「無意味だよ」 三 「そうかもしれないな」 3 簡単に認めるのもプライドを守るための手段でしかない。君は何も納得しようとしていないよ。 綺麗な思いを守るためだけに自分を汚している。状況は悪化する一方なんだよ。 虚構だったと思えばいいんだ。 虚構の中で生きる人間にどれだけの価値と意味がある? 何も無いんだよ。消えてしまうものは数あれど、生まれる物は何一つ無い。 君は記憶を手で掴むことが出来ない。抱くことも出来ない。 記憶という虚構は綺麗なだけで奥行きも温もりもないんだ。 自分の作り出した空想の一部になるだけなんだ。 わかるかい。今君は空想の中で生きているんだ。 もう、十分生きたろう。 そろそろ、死ねよ。 四 死にたくない。 4 なあに、僕も死のうと思っていたところだ。一人よりかは心細くは無いはずだ。 死に時を計らうのは死に場所を探すよりも大変だ。だが、僕は今が無難だと考えるよ。 ベストな時期なんて、無いからね。思い立ったときがどんなに最悪の状況だったとしても、最悪な時期はないんだ。 最初から自信のある人間なんていないさ。崩れても積みなおせば良い。時間はそのためにある。 でもこのままじゃ時間はなくなる一方だ。 さぁ、早く死のう。死んだら楽になれるんだ。 いや、むしろ頼むんだ。 君が死んでくれれば、その虚構に生きてた僕も死ぬんだ。 一歩踏み出した先が崖であっても、どんなに傷ついても、最後には地面が受け止めてくれるから落ち続ける事なんてない。 二人なら、庇いあう事だって出来る。 キョン。君と死ねるなら僕は本望さ。 決
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インターネット対戦 インターネットを使用して、離れた場所にいるユーザーと対戦できる。 フリー対戦では『誰とでも』と『同じレベルの人』から検索できる。 フレンド対戦ではフレンドリストに登録しているユーザーと対戦できる。 勝てばディビションが上がり負ければディビションが下がる。 ワイヤレス対戦 ローカル通信を使用して、近くにいるユーザーと対戦できる。 すれ違い通信 マスターリーグのデータを使い、すれ違った人と対戦できる。 受信すると『すれ違い通信リスト』にデータが登録される。 名前 コメント
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「もうすぐ都庁につくよ。それにしても、そこらじゅう焼野原で馬鹿でかい穴まで開いてるって、何があったんだい……」 「カ~カッカッカ! だが見たところ、もう戦闘は終わってるみたいだな」 新たな仲間、超人達と震えるベジータを連れ、拠点としていた都庁へと戻る影薄組。 セルベリア達との激戦を繰り広げた彼女達であるが、途中現れた天子の言葉によればそれは陽動。 そして戻ってきた都庁周辺の大惨事を見れば、地上でとてつもない戦闘があったのは間違いないだろう。 「た、大変だよ! 世界樹が削れちゃってるよ!?」 あかりが思わず叫び指す方向を見れば、再生こそしているようだが何かに抉り取られたかのような世界樹の姿。 ぶらさがり続けていた謎の紫色の珍生物もいなくなっている。 いや、大規模な戦闘があったにしてはあまりにも世界樹そのものが静か過ぎた。 「何か妙だぞ。こまっちゃん、急いだ方がよさそうだ」 「フ、ハハ……な、なんだ、おも、思ったよりも都庁、怖くないじゃないか。金髪もいないしな……」 「そう思うんなら早く歩くっすよM字さん!」 「正直な所、僕たち以上に足が遅いのはどうかと思いますよベジータさん。というかまず自分の足で歩いてくださいよ」 震え笑いするベジータの背中を押して強引に進ませるのは高校生二人。 王子のプライドは崩壊寸前だが、今はそれよりも安心感の方が大きかった。 あれだけ恐ろしい場所と思っていた都庁が、実はそれほどでもなかったのだから、嬉しいに決まっている。 それはすなわち、今までへたれ続けていたベジータに活力が戻るというわけで―― 「……あら、いらっしゃい冒険者さん」 「ひぃぃぃ!?」 無くなりかけた恐怖心は、都庁の入り口に咲いていた巨大な花……否、巨大な花と一体化した少女の声で一気にふき上がってきた。 「あ、あんたは確か……そうだ、みんなで集まった時にちょっと見ただけだけど、アルルーナ……だっけ」 「ええ、そうよ。長いことこの世界樹の上の方で待機してたから、他の魔物と比べたら馴染みは少ないでしょうけど。 あなた達には、おかえりなさいね。……欠けた人もいないようだし、あなた達だけでも無事でよかったわ」 小町の問いに対して、花の少女アルルーナは小さく笑みを返す。 しかし続く言葉に、誰もが疑問を抱く。 「あなた達……だけ?」 「ええ。落ち着いて聞いて頂戴ね? 雷竜様、それに裁断者と骨竜……誰よりも先にこの都庁、世界樹を奪還してくれた勇敢な彼らが亡くなったわ。 それだけじゃない。地下で呉島貴虎と魔王マーラが暴虐の限りを尽くして第六階層の魔物はほぼ全滅。 討伐隊のみんなもどんどんやられて、最終的に巫女様が倒してくれたそうだけど…… 現時点での被害報告では、生存者の9割も重傷以上。壊滅的な損害もいいところよ……」 「――ッ?!」 悲痛な面持ちで告げられたアルルーナの言葉に、影薄達は誰もが絶句してしまう。 自分たちが地下に閉じ込められている間に、何があったのか。 事情はわからないが、とにかく突き付けられたのは、大量の仲間達の死であった。 「お、おい。都庁には、お、恐ろしい金髪共がいただろう。そいつらはどうしたんだ?」 「……サクヤちゃんは巫女様を庇って戦死。巫女様の救援に向かったレストさんも瀕死の重傷。 戦力的にも、無傷のダオスさんが残った最後の砦よ」 ベジータは心の中で小さくガッツポーズをとった。 あのブロリーっぽい奴の情報がここで出てこないということは奴は既に死んでおり、今しがた残りの金髪も死ぬか瀕死に陥ったのだ。 自分に恐怖の感情を植え付けた、気に食わない金髪連中が軒並み死んだ。所詮連中は超サイヤ人もどきにすぎなかったということだ。 だが、そうは思えども口にすることはなかった。影薄たちの反応、そして目の前にアルルーナがいるのにそんな真似はできなかった。 「どう……して……」 絞り出すようなあかりの声が、嫌に響く。 ベジータだけでなく、普段はうるさい超人達もまた無言であった。 ピーンポーンパーンポーン♪ そんな空気を、場違いな音が掻き乱す。 定時放送だ。 同時にそれは、絶望の追い討ちでもあった。 ◆ ◆ ◆ 「嘘っすよね……先輩……?」 「ひっ……くぅ……ぅぅぅっ……!」 「……」 放送終了後、そこには更に多くの涙が流されていた。 敬愛していた先輩の死を知らされたステルスモモはただただ愕然とし、未だに現実を受け止めきれていない様子だ。 都庁の仲間に次いで親友の死まで聞かされたあかりは、必死に涙を堪えようともするが、悲しみの感情を抑えきれていない。 そんな少女達の傍で、黒子は静かに、無言のまま緑間の死を受け入れていた。 自分達のような、ただのバスケ選手がこんな魔の殺し合いで長生きができるはずがなかったのだと、自分は運がよかっただけなのだと。 冷静にそう判断し、悲しみの感情を極力排除する。今は自分よりも、きっと仲間の少女達のほうが傷ついているのだから。 まさか緑間が大量殺戮マシーンと化していたとは夢にも思わず、彼は相変わらず冷静であり続けた。 「そんな、ニンジャだけでなく、あいつらまで逝っちまったってのか……?」 「カ~カッカッカッカッカッ! だが、主催連中も死んでいるということは、あいつらは立派にやり遂げたのだ!」 それに反するように、超人は大いに泣き、笑い、散って行った同胞の健闘を称えた。 彼らはしっかりと主催者連中を道連れにし、地獄へ叩き落としたのだ。ならば、残された自分たちも続かなくてどうする。 消えた山に乗っていたであろう残りの主催者を自分達の手で始末する決心を改めて固め、闘志を滾らせた。 そんな中。 この中では冷静であったソルジャー、日之影、小町の三名はそれぞれ悲しみの感情以上に放送への疑問が大きかった。 (安倍晋三だと……どうなっているんだ!? そして死国に何があったというのだ!?) (くそ、仲間や後輩をこうも助けられないなんて先代生徒会長として恥ずべきだが…… 都庁の中で見せてもらった主催者側の名簿にあった連中の多くも死んで、普通に考えりゃもうすぐ殺し合いは終わると言いたいとこだが……) (いくらなんでもさっきの新総理の様子は妙だ。あの風見幽香が死んだってだけでも驚きなのに、バーダックまで死んでるとはね。 それでいて、他の参加者と同じように淡々と名前を読み上げるなんて、まるであいつらが死んだことを問題にも思っていないような……) これが以前と同じくダース・ベイダーによる放送であればここまで彼らは混乱しなかっただろう。 しかしながら放送を行ったのは、“新”内閣総理大臣を名乗る安倍晋三という男。 彼に関する情報は、九州ロボに直接奇襲をしかけた超人達も、はやて達狸組から情報提供された都庁の者達も、誰も知らないのだ。 一体何者なのか。少なくとも放送の様子から察するに、主催幹部の多くが死んでも微塵も動揺していないことは確からしい。 (新たな強敵ってことかい? でも、戦うにしてもこの状況じゃ……) 小町は落ち込む影薄の仲間達を見やる。しばらくはそっとしておいたほうがいいだろう。 それに同盟を組んだ都庁の魔物達も心配である。 あれだけの大戦力、この眼で確かに見た強大な力を持つ龍の一体がやられ、残りも重傷だという。 呉島貴虎と先程言われていたマーラ様の名が呼ばれていたことから、一応は勝利したことになるのだろう。 しかし多くの仲間の名を呼ばれ、加えて自分の名が呼ばれていないためにセルベリアが再度リベンジでこちらを襲撃してくる危険性もある。 半壊……いや壊滅状態まで追い込まれた都庁の戦力で、あの無限沸きに近い狂信者を止められるだろうか。 超人達の戦闘力がどれほどかはわからないが、しばらくは彼らにも手伝ってもらう必要性もありそうだ。 「改めて死を告げられると、やっぱり悲しいわね。ほら、あなた達も辛いでしょうけど、そろそろ世界樹の中に入って。 そしてよければ……亡くなった同胞たちを弔ってあげて。カヲル君が、歌ってくれるみたいだしね……」 「は、はいっす……」 「そうだな……」 沈んだ表情のまま、影薄達はアルルーナに促されるまま、世界樹の中へと戻っていく。 仲間や友の死、新たな主催者の出現、思うところは色々とある。 だがこれから先も戦うのであれば、冷静に戦況を判断しなくてはならない。 まずは、何故こうも世界樹が致命的な損害を受けてしまったのかなどを、生き残った仲間から聞くべきだろう。 「それでは、我々もお邪魔させてもらうとしよう」 「あら――いつ、誰があなた達も通すなんて、言ったかしら?」 ソルジャー達が足を世界樹内部に踏み入れようとした、まさにその瞬間であった。 あれほど沈み込んだ表情であった少女の顔が、一気に冷徹な笑みに変わっていた。 「死になさい」 「カッ!?」 凍えるような笑み、フロストスマイルを浮かべたアルルーナから放たれたのは、本当に身を刺し貫く冷気の塊であった。 冷気はアシュラマンを貫き絶命させるだけに留まらず、後ろにいたバッファローマンにさえ突き刺さった。 「き、貴様ッ!」 「きゃあっ!?」 だが、バッファローマン突き刺さったそれを握り潰し、猛然とアルルーナへとぶつかっていった。 対話だとか、そういった思考は彼から一切切り捨てられていた。目の前の少女のフリをした化物は、こちらを油断させ、そして今まさにアシュラマンを殺害したのだ。 ハリケーンミキサーでバラバラにしてやらねば、気が済まない。 「ぐぅぅ……! パ、パワーはあるみたいだけど、私の蔓も負けてないでしょう? これでも私は龍種を除けば樹海最強の生物を自負してるの……舐めないで頂戴っ!」 「う、うおおおおおぉぉぉぉぉ!?」 絡み付いたアルルーナの触手のような蔓が、あのバッファローマンの巨体を強引に持ち上げる。 アルルーナの言葉通り、彼女は樹海において樹海守護獣や飛龍以上の戦闘力を有している、三竜に次ぐ実力者。 先程の冷気だけでなく炎に稲妻さえ操り、触手のような蔓を振り回し、太古の呪粉すら撒き散らすその姿はさながら小型のフォレストセルだ。 「逞しい身体……あなたの精気で、この傷も治させてもらうわ」 「な、なにを――んむぅ?!」 言うや否や、アルルーナはバッファローマンの唇を奪う。 突然の行為に抵抗するバッファローマンだが、どんどんと力が抜けていく。 やがて彼は気がつく。己のあれだけ逞しかった腕が、足が、身体が、枯木のように干からびていく様子に。 ――ヴァンパイアキス。アルルーナは無慈悲な吸精鬼でもあるのだ。 「ふぅ、ごちそうさま」 やがて完全に吸いつくされたそれは無造作に投げ捨てられ、アシュラマンの遺体の上に重なった。 「――ッ!」 あまりに突然の惨劇。 外見に反した恐ろしい魔物に仲間を殺されたソルジャーは、一瞬だけ我を忘れかけた。 だが彼はこれまで、冷静で的確な判断力で生き延びてきた。 【都庁を訪ねる】という判断ミスさえ除けば、その判断力は未だ健在であった。 アルルーナにとびかかろうとする寸前で、彼は咄嗟にバックステップをとった。 「神樹――ライオットランス」 直後、ソルジャーの頭上から赤い鉄槌。 あのまま激情に身を任せ飛び込んでいれば、この一撃で粉々にされていたことだろう。 「お姉さま、助かりましたわ!」 「アルルーナ、お下がりなさい。貴女でもこの殿方は手強い相手でしょう。ここは私と神樹が引き継ぎますわ」 ソルジャーは敵に目をやる。 今まさに鋭く尖った蕾を叩きつけてきた、黒い怪物。その太い蔓の一つに乗って降りてきたのは、一人の人間の少女であった。 都庁軍に属している様子ではあるが、影薄達は彼女の存在を知らない。 見知らぬ少女が仲間となった筈の超人の命をいきなり奪ったのだから、彼女たちも黙っているわけにはいかない。 「な、なんなんだいアンタ!? いきなりこんな真似をして、一体どういうつもりさ!」 「初めまして、ですわね。タマムシジムのジムリーダーを務めていましたエリカと申します。そしてこちらは神樹。 恐ろしい敵に敗れ、瀕死であったところをこちらの美樹さやかさん達に助けて頂いたのです。 受けた恩は返すのが道理。地下での戦闘では手助けができず、多大な犠牲を許してしまいましたが、せめて地上ぐらいは死守いたします」 優雅におじぎをするエリカに対して小町は勢いを削がれてしまうが、このエリカが只者ではないことは理解できた。 横にそびえ立つ神樹とよばれた怪物も、そしてアルルーナも、どうやら彼女の配下となっているらしい。 そしてその配下に、躊躇いもなく超人達を殺させたのだ。その辺のお嬢様というわけではないだろう。 「あんたが都庁、こっち側の協力者ってのはわかった。だが、なんで超人達を攻撃する? 俺たちは狂信者の攻撃で地下に閉じ込められていたんだが、それを助けてくれたのはこのソルジャー達だ!」 「神樹と共に警戒にあたる際、小鳥さんより危険人物の情報は既に聞かされていますわ。 超人血盟軍、表向きは対主催組織のようですが、最悪の破壊集団である拳王連合への協力者でもあり…… 野球の試合で何故かクロスボンバーで対戦相手の首を吹っ飛ばすという、彼ら自身も危険な存在。排して然るべきではないでしょうか?」 「いやあれは――」 「野球とクロスボンバーの関係性を述べられるなら、どうぞ」 僅かに汗をかいたソルジャーだが、彼は弁明の言葉が捻りだせなかった。 見れば、本当なのかとステルスモモ達もスマホで動画確認中だ。 動画に映るは、桜色クロスボンバーで首をもがれた(故)コルド大王。 カオスロワ式野球だから! これカオスロワ式野球だから死者も出るの! こう弁明したいところなのだが、かつてのイチローチームと大正義巨人軍の試合と大きく違うのは、野球のボールとかが一切関係ない点だ。 逃げるコルド大王への仕置きにしては、桜色クロスボンバーはあまりにもえげつない。 しかもガチレズ二人が、ちょっと冷静にみれば結構怖い外見のコルド大王の首を嬉々としてもいでいるのだ。 これでは誤解を招いても仕方がないだろう。もっと言えば、結構フェイスフラッシュに頼りすぎて怪我人も多い。主に仲間のベジータだが。 「で、でもあかり達を助けてくれたよ?」 「……油断しないで。そうやって恩を売って世界樹内部に侵入して、内部から破壊する作戦かもしれないわ。 ラージャンとデスマンティスの件もあるし、よほど信用がおける存在じゃない限り、これ以上世界樹に誰かを招くのは危険よ」 アルルーナの言葉を受けて、あかりも黙ってしまう。 「拳王連合に脅されてるって可能性はないんっすか? って……っ!?」 なおも超人達の肩を持とうとスマホをいじっていたステルスモモの表情が一気に崩れていく。 言葉に詰まり、何も言えなくなってしまった彼女の様子が気になった小町が思わず後ろから覗きこんだ。 「――っ!」 そして、小町もまた言葉を失ってしまった。 情報を確認する中、彼女が見つけてしまったのは大阪の拳王連合の略奪から逃れた避難民の助けを求める書き込みや動画。 その中の一つに、それはあった。 『む、もう映っているのか? 私は加治木ゆみ。 少し前に大阪をジプシー・デンジャーの脅威から救ってくれた小野塚小町さんに、救援を求める書き込みをした者だ。 恥ずかしながら、私は凡人でね。雀力を戦闘力に変えてもたかが知れている……故に助けを求めた。 だが勝手ながら――もう救援の必要はない。もしこちらに戻ってきてくれていても、引き返してくれて構わない。 身勝手な女だと思われても仕方がないだろう。だが、これを見てくれ……』 動画に映っていたのは、ステルスモモが敬愛する先輩であった。 だが彼女がカメラの向きを変えた瞬間に、それは映った。 ――破壊の化身、バスターガンダム―― 『誰かは知らないが、ロードビヤーキーを駆り我々を守ろうとする者が現れてはくれたものの、見ての通りだ。 まるでその想いを踏み躙るように、奴らは我々の避難先を次々に砲撃してきている。ここも……時間の問題だろう。 もし、この動画を見てくれた者がいれば、小町さんに限らず皆大阪から離れて欲しい。 拳王連合軍は、恐ろしく強く……そして赦されざる存在だ。今無策で我々を助けようとして、このような渦中に巻き込まれてはならない。 今はまだ……だがいつか、機が訪れたその時でいい。どうか、拳王連合軍を止めて――』 最後まで言い切る前に、轟音と共に無数の瓦礫が降り注ぐ。 バスターガンダムの砲撃が、とうとうこの避難場所にも命中したのだ。 崩壊の音にほとんど掻き消されたが、敬愛していた先輩が最期に自分の名を呼んでくれたことを、ステルスモモは確かに聞いた。 「うぇ…っく…せん、ぱい……っ!」 スマホの画面に、大粒の涙が零れ落ちて滲ませる。 日之影も、小町も、友を失い辛いはずの黒子もあかりも、かける言葉が出てこなかった。 「……」 エリカは静かに首を横に振った後、アルルーナへ目配せをした。 「……弁明の余地無しです。野球と称した虐殺だけに飽き足らず、無差別砲撃で罪もない人々の命を奪うなど、許すことはできません」 「私たち魔物も、確かに命を奪うわ。でもそれは自然の摂理であるし、生きるためには必要なこと。ここまで無差別な殺戮はしない。 そしてね、貴方たちにたとえどんな事情があっても――多くの大地を破壊した罪――は、消えないの。 ――拳王連合及びそれに協力する者は皆殺し――これは雷竜様の遺志にして、私たち魔物の総意……」 ソルジャーが、僅かに後ずさる。 もはや説得をする時間も残されていなければ、聞く耳すらもってくれていない。 そもそもバスターガンダムの無差別攻撃そのものも、彼には疑問が尽きなかった。 「ベジータ……ベジータ?」 そして何故か、ずっと黙り続け地面に両手をつきつづけていたベジータに対しても。 まさかここにきて、またへタレ病が再発したというのか。 一度はこちらの話を聞いてくれた影薄も、バスターガンダムの動画があっては少なからず警戒されてしまうだろう。 交戦不可避。だがそれは本意ではないし、この状況はいかにソルジャーと言えども危険すぎた。 「エリカを甘くみねーことだな。こいつはやる時はやる女だぞ? やるは勿論殺す方のやるだからな」 「私を見るなりいきなり捕獲しにかかってきたお姉さま……そんな強引なところにも惹かれちゃう!」 「こほん! 以前倒したマーダーのお二人も、あなた方も、明らかに平穏を乱すような方々であれば、私は攻撃に一切の手心はしないつもりです。 未来に控えている破滅を皆で協力して回避するためにも、虐殺をよしとする危険な芽は摘ませて頂きます」 ゆっくりとエリカの手が動くと同時に、漆黒の大樹と妖艶な花がそれぞれ攻撃体勢に入る。 「神樹、アルルーナ――」 「っ!」 その刹那ソルジャーが下した判断は、ベジータを抱えての逃走であった。 二体の植物が苛烈な攻撃を仕掛けてくる前に、既にベジータは脇に抱えている。 敵は圧倒的な力を持っているが、根という存在がある以上移動速度はそれほどでもないだろう。 初撃をかわしさえすれば、後は逃げおおせることができる。 それは実に冷静かつ、的確な判断力であった。 ◆ ◆ ◆ 「ち、これ以上は蕾が届かねェ。メギドフレイムとかならまだ届くが、どうする?」 「お止めなさい神樹。深追いして返り討ちにされては意味がありません。今はとにかく、ここを守ることを優先しましょう」 「……まあ、あの糞オカマとの再戦に備えて、無駄な力は使わないに越したことはないか」 しゅるしゅると、神樹の蕾と鈎爪がソルジャーの追跡を諦めて定位置へと戻る。 アルルーナの蔓も同じくだ。 「……ふぅ。とりあえずはなんとかなって何よりね。少なくともさやかちゃんがみんなの治療を終えるまでは、持ち堪えないと」 「本当に超人さん達、悪い人だったのかな……」 「忘れないで頂戴? 私たちがあなた達と同盟を組んでいるのは、あなた達が私たちに理解を示し、環境に対しての考えも改めてくれそうだからよ? あの超人達はそこをはき違えた。ただ主催者と敵対しているだけでここに入れるなら、拳王連合軍まで入ってきちゃうじゃない……」 「だ、ダメっすよそんなの! だって拳王連合軍は、先輩を……ただ怖くて隠れてた人たちを、あんな、あんなに……!」 ステルスモモの両肩が震える。 悲しみの感情以上に、バスターガンダムへの、拳王連合軍への怒りの感情が勝っていた。 「……モモ、一回中に入るよ。超人や拳王連合軍のことはとりあえず保留だ。今はまず、状況を把握しないといけない。 さっきの放送が、あたいにゃどうも引っかかるんだよ」 「引っかかるといえばエリカさん、先程は未来に控えている破滅と言っていましたが、それはどういう意味です?」 改めて影薄達が世界樹に入っていくなか、ふと黒子が疑問を口にする。 そしてそれを聞いたエリカと神樹は、そうだったと言わんばかりに表情を変えた。 「す、すみません。こちらに来てから忙しくてまだ皆さんにもお話していなかったのですが――この世界はこのままでは滅んでしまうのです」 「俺達は、それを食い止めるために色々調べている最中だったんだ。さっきこのそばでなのはっぽい奴らの姿も見かけたし…… ああなのはってのは俺達のチームのリーダーだった奴だ。そいつが、大災害による世界の滅亡を教えてくれたんだよ」 「「え゛?!」」 「驚きです」 そして投下されるエリカ達の爆弾発言。 悲しみに暮れる間もなく世界樹に集った者には、まだまだ安息が訪れそうにない。 【二日目・11時15分/東京都・世界樹】 【影薄組】 【小野塚小町@東方Project】 【状態】健康、首輪解除、混乱 【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH 【道具】舟 【思考】基本:もう仲間を誰も失わない為にカオスロワを終わらせる 0:え゛?! 1:殺し合い打破のためにも都庁には協力する 2:もう二度と仲間を置いて行こうとしない 3:幽香及びバーダックの名が放送で呼ばれたことに疑問 4:変なの(セルベリア)に因縁つけられちまったね 5:超人達からの情報を鵜呑みにはしないが、一応ダオス達に伝える ※飛竜たちと情報交換して、主催達が九州ロボにいることを知りました。 ※ダオスとの情報交換で、カオスロワちゃんねるの信憑性に疑問を持っています(フェイ・イェンにもたらされた情報より、少なくとも都庁の悪評は天魔王軍による仕業だと理解しました) 【日之影空洞@めだかボックス】 【状態】健康、首輪解除、混乱 【装備】己の拳 【道具】支給品一式 【思考】基本:主催者を倒す 0:え゛?! 1:仲間を守る 2:混沌の騎士が遺した謎を解く 3:↑の全部やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。 【東横桃子@咲-Saki-】 【状態】健康、首輪解除、深い悲しみと怒り、混乱 【装備】猟銃@現実、斬鉄剣@ルパン三世、野球のユニフォーム 【道具】支給品一式、スマホ、謎の物質考察メモ、筆記用具 【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる 0:え゛?! 1:加治木先輩を殺した拳王連合は絶対に許さない 2:時間があればスマホを使ってネットで情報を探る 3:DMCファンだけど信者の暴動にはドン引き 【黒子テツヤ@黒子のバスケ】 【状態】健康、首輪解除、冷静 【装備】ウィンチェスターM1912 【道具】死出の羽衣@幽々白書 【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる 0:世界の滅亡ですか……流石に驚きました 1:友人たちと生き残るためにも、都庁に協力する 2:空気中に漂う物質への対処法を考える(世界樹が有力?) 3:狂信者には絶対に負けません 【赤座あかり@ゆるゆり】 【状態】健康、首輪解除、深い悲しみ、混乱 【装備】エンシェントソード@Minecraft 【道具】マムルの肉@風来のシレン 【思考】基本:仲間と一緒にカオスロワを終わらせて主人公らしく大活躍! 0:え゛?! 1:混沌の騎士、亡くなった友人達の分も頑張る 2:まどかと同じく、人間と魔物の共存に賛成 3:オオナズチ以外の都庁のモンスターの背中に乗りたい 【エリカ@ポケットモンスター】 【状態】健康、歪みし豊穣の神樹及びアルルーナのトレーナー 【装備】モジャンボ、キノガッサ、他不明 【道具】基本支給品一式、モンスターボール×2(神樹とアルルーナ) 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0 世界樹に集まっている人にも世界滅亡の未来を伝える 1:ポケモンと一緒に生き残る 2:珍しい植物タイプはゲットしておく 3:世界樹の軍勢を手助けする 【歪みし豊穣の神樹@世界樹の迷宮4】 【状態】健康、蕾増加、エリカのポケモン 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0 フォレストセル達が戻り世界樹が立て直すまで入り口を死守 1 なのは達、尻がどうのこうの何言ってんだ……? ※都庁近辺にいるなのは組達を既に視認しています 【アルルーナ@新・世界樹の迷宮】 【状態】ダメージ(小)、深い悲しみ、エリカのポケモン 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明品 【思考】基本:雷竜達の遺志を継ぎ、世界樹を守る 0 神樹と共に入り口を死守する 1 お姉さま、世界の滅亡って私も聞いてないです…… 2 拳王連合及びその協力者は皆殺し ※世界樹の魔物の一人です ※三竜や協力者を除き、彼女より強い魔物はもう世界樹内部には残っていません 「はぁ……はぁ……」 ソルジャーは神樹とアルルーナの攻撃をかわし、どこかに身を潜めていた。 たった一度の判断ミスで、かけがえのない仲間を殺されてしまい、逃げ出した主催者を探すこともより困難となってしまった。 だが彼には、それを悔いる余裕もなかった。 「ブルマ……ブルマ……」 脇に抱えていたベジータは、まるで幽霊か何かのように力ない声で、ひたすらにその名を呼んでいた。 そう、バスターガンダムの攻撃はベジータの妻の命も奪っており、その名はつい先ほどの放送でよばれた。 友情を築き上げつつあったアシュラマン達の死にすら反応がなかったのは、これが原因である。 「ベジータ~~~~っ!」 「ブルマ……どうして……」 前ならしゃんと背筋を伸ばしたソルジャーの一喝もまるで効果がない。 そしてソルジャーは、同時に理解していた。ここでまた判断を誤ると、さらに取り返しがつかなくなるということに。 ソルジャー――キン肉アタルは、再び冷静で的確な判断力を取り戻せるのか? 【二日目・11時20分/東京都・どこか】 【超人血盟軍】 【ベジータ@ドラゴンボール】 【状態】健康、金髪恐怖症(小)、首輪解除、深い絶望 【装備】野球のユニフォーム 【道具】支給品一式、ノートパソコン 【思考】基本:死にたくないので野球をする 0 ??? ※何度も瀕死状態から回復したので戦闘力が上がりました。 ※心に穴が空いている状態です。クラウザーさんの歌を聞いた場合、洗脳される危険性がでてきました 【キン肉アタル@キン肉マン】 【状態】健康、首輪解除、傷心、僅かな焦り 【装備】キン肉マンソルジャーのマスク、飛竜が書いた九州ロボの地図 【道具】不明 【思考】 基本:殺し合いを止める 0:まずはベジータに的確に対処 【アシュラマン@キン肉マン】 死亡確認 【バッファローマン@キン肉マン】 死亡確認
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FFDQ@2chのすれちがい通信スレの情報をまとめるWikiです。現在のすれちがい告知 改造確定・改造が疑われる地図については各自で判断してください。随時各自で現時点での情報確認をお願いしますなお、スクエニからの警告文(データを改造したゲームソフトとの通信にお気を付けください!)もご確認ください ※ 2014年現在もドラゴンクエスト9すれ違い通信を 愉しんでいるユーザーさんは富山県内に存在します! 告知情報を見て、マイペースにゲームを楽しみましょう♪告知がある方は、こちらにご記入下さい。 (Wikiの編集が上手く出来ない告知者の方は mixiのこちらのアカウントにご連絡いただければ、 編集対応致します →http //mixi.jp/show_profile.pl?id=15648595) 富山県内ですれちがうには? 田舎だからって、諦めたらそこで試合終了ですよ? - 安西先生(すれちがいwiki和歌山より) ①すれちがい実績の多い場所に足を運ぶ ファボーレ・イオンモール高岡といった、すれちがい実績の多いところに行けばすれ違える事があります。 土日、祝日のより人の多い時間帯を狙うと、なおよい結果を期待できるでしょう ②告知がある場所に足を運ぶ 誰かが告知している場所に足を運べば、主催者・同じく告知を見て足を運んだ人とすれちがえます こちらのWikiやMixiコミュニティを参考にしてでかけてみましょう ③自分で告知をかける 2chやMixiのコミュニティにて告知をかけるとそれを見た人が来てくれる可能性があがります (その際はこちらのWikiにも転載いただけると幸いです) 早めに告知、告知時に自分の配布する地図を明記すると、なおよい結果を期待できるでしょう ④とにかく持ち歩く 通勤・夕方の買い物など、とりあえず出かけるときは すれちがい通信状態にして持ちあるくとすれちがえることがあります 食品スーパー・書店・ホームセンターなど、ダメ元でも持ち歩いてみましょう。意外とすれちがえる時があります 確率は低いですがすれちがえたときの喜びはひとしおですよ 富山すれちがいビギナー Q&A 【Q1】最近ゲームを始めたけど、まだ富山県内ですれちがいはできますか? 【A1】告知のあるスポットに行ってみましょう! 告知エリアはショッピングセンターや家電量販店、玩具店が多いので お出かけついでにDSをすれちがい状態にして持ち歩いてみましょう。ウィンドウショッピングがより楽しくなりますよ♪ 【Q2】まさゆき・川崎ロッカーの地図といった有名優良地図を手に入れたいんだけど・・・? 【A2】現時点では、上記2種類の地図は県内でもかなり普及しています。 また、まさゆき以外のメタルキングオンリー地図、川崎ロッカー以外の良アイテム地図、 ゴールデンスライムオンリーの地図なども 出回っています。レア地図情報ページを参照に頂いた地図をチェックしてみましょう。 確実に手に入れたい場合は、告知を見て出向いてみてください。 また、ゲーム発売から時期が経っていますので告知してくださるゲーマーさんはかなりの種類の 地図を持っている場合があります。告知してくださっている方に声をかけてみるのも一法かもしれません。 (すれ違いを行っている店舗・告知者本人さんにご迷惑がかからないようマナーには十分注意しましょう。) 【Q3】いい年なので、ショッピングモールでDSや3DSを開くことに抵抗があります。 トイレの個室ですれちがいの確認をしてもいいですか? 【A3】トイレでのすれちがい確認は控えてください。施設を利用している他のお客さんへの迷惑になります。 また、施設に備え付けのベンチなどですれちがいを行う際も、 ドラクエユーザ以外のお客さんがいらっしゃることを考慮して 節度を持って行ってください。 (上記2点の問題で、2010年に金沢のヤマダ電機店内でのすれちがいが禁止となりました)ニンテンドーDS Liteがヒットしていた頃は、東京の電車内でOLさんがDSを開く光景は普通でした! 店舗利用マナーを守れば、何一つ恥ずかしい事はありません! 告知者の方に直接地図を貰う際は、店舗内の飲食施設を利用するなどすれば 店舗からみてもよいお客様として対応していただけるものです!! mixiコミュニティ ドラクエ9☆ジョーカ―2 富山館 http //mixi.jp/view_community.pl?id=4959066 富山県のドラクエ関連総合コミュニティとして2011年現在も活動中 富山県のすれ違いスポット近況 ※2010年のデータ 以下、すれちがいスポット一覧 富山市 ファボーレ地図 ★★★☆☆ ・2010年8月1日に4時間ほど散歩していたら30人とすれ違いできましたよ ・お盆中の事ですが12時ごろゲームセンター付近を30分くらい回ると22人すれ違いできました ・ゲームセンター近くの休憩所辺りがすれちがいエリアか?2010年11月現在、mixiの参加者の影響もあり、土日祝のお昼頃であれば2時間ですれ違い数100人はまだまだ可能! ・2010年4月下旬現在。まだ土日ならすれ違える。ただすれ違い人口は減少傾向。告知がなければ時速5人ほど。午後が狙い目だがゲームセンター付近に集中してる為うろついてもあまり変わらない。 アピタ富山東店地図 ★★★☆☆ ・ゲームセンター付近が比較的集まりやすい模様。最近(2010年11月)になってすれ違い人数急増中!! ・2010年4月下旬現在。まだ土日ならすれ違える。富山県の中心でもある為告知なしでも時速5人以上は可能。お昼から夕方にかけてが狙い目。アピタ内をうろつくと時速5~10人も可能。 アリス ショッピングセンター地図 ★★☆☆☆ ・2階、エスカレーター前自販機コーナーのテーブル付近、トイザらス店内のDSステーション周辺で週末なら運良くすれ違えることも。 富山駅地図 ★★☆☆☆ 221 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2009/09/02(水) 23 42 27 ID TX9sn5sg0 本日富山駅周辺及び構内で19時20分から35分ほどすれ違いをやってみたが5人とすれ違った 高岡市 イオンモール高岡地図 ★★★☆☆ ・トイザラス、TOHOシネマ、喜久屋書店側エリアが比較的集まりやすい模様。 ・土日は石川県から来た方ともすれ違える。 ・富山県内ではかなり多く名前が挙がるすれちがいスポット。石川からの来客が減少したのもあるそうで多少減衰してますが、まだまだすれ違えます! ・2010年4月下旬現在。減少傾向だが告知なしでもすれ違える。ただ日によってすれ違い人数の波が激しい。すれ違える時は時速10人も可能だが、時速5人以下の日も多い。うろつくとすれ違えやすい模様。 そのほか県西部 砺波市 ・アピタ砺波店地図(★★☆☆☆)にて時折すれ違えます ・ヤマダ電機砺波店地図(★☆☆☆☆)にて募集をかけたところ(2010年8月29日土曜午後3時より30分)7名の方とすれちがえました ・マクドナルド156砺波店地図(★☆☆☆☆)にて募集をかけたところ(2010年8月7日金曜夕方5時より25分間)十数名の方とすれちがえました 南砺市 ・福光 道の駅なんと茶屋地図(☆☆☆☆☆)にて募集をかけたところ(2010年8月20日木曜午後3時より20分)すれちがい人数0人 ・平 ふれあい温泉センターゆ~楽地図(☆☆☆☆☆)にて募集をかけたところ(2010年8月22日土曜午後12時半より1時間)すれちがい人数0人 そのほか県東部 魚津市 ・アピタ魚津店地図(★☆☆☆☆)の(2010年8月22日土曜15時より1時間)募集の結果 830 名前:富山県魚津[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 15 19 04 ID VQtHphx0O 魚津アピタ、終了します。 あんまりすれ違えませんでしたが、欲しがってる人、一人には渡ったようでよかったです。 ・ヤマダ電機魚津店地図(?????) mixiコミュニティ http //mixi.jp/view_community.pl?id=4959066 富山県内すれちがいランクの付け方(仮) ☆☆☆☆☆ 募集をかけても人が集まらない ★☆☆☆☆ 募集をかければそこそこすれちがえる ★★☆☆☆ 募集無しでも少しはすれちがえる ★★★☆☆ 募集無しでも多少はすれちがえる ★★★★☆ 募集無しでもすれちがえる ★★★★★ 募集無しでもたくさんの人とすれちがえる ・ランクはあくまで記述者の主観です。☆の少ないエリアでもめげずに持ち歩いて見ましょう。 ・また、実際のすれちがい人数は時間・曜日に左右されます。 ・ランク付けしてくださる方随時募集中(富山市・東部等、近隣の方よろしくおねがいします) ・ランクを更新してくださる方は、客観的データ(募集をかけた結果・○月×日、何時から何時で何人とすれちがい等)を 各スポットの補足に記述していただけるとよりありがたいです