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※独自設定垂れ流し 暇だ。 休日の昼下がり。仕事はないし、これといった用事も予定もない。 家にいるのも退屈で、コンビニで適当に立ち読みして適当に買い物したその帰り。公園で だらだらと過ごす、のんびりとした時間。 まあ、人間生きていくうちにはこんな無駄でどうでもいい時間も必要――そんな妙な達観 をしていた、そんなときだった。 「お、おにいさん!」 「ん?」 足下からの声に目を向ければ、そこには一匹のゆっくりまりさがいた。 埃まみれの饅頭肌、くすんだ金髪。その上にのっかった薄汚れた帽子。ひと目で野良とわ かる汚らしさだった。 「ま、ま、まりさを……かいゆっくりにしてほしいよ!」 どうでもよくて無駄な時間に、おそらく世界で一番どうでもいい存在であるゆっくりが、 どう考えても無駄な願いをかけてきた。 まともに返答するのもバカらしい。 だから俺は、 「ほ~ら、おいかけてごら~ん」 「ゆわああああっ!?」 まりさのおぼうしをつかむと、適当に放り投げた。 おぼうしをおいかけて お飾りをなくしたゆっくりは、同族からゆっくりと認められず、時には殺されることもあ るという。 つまりゆっくりにとって、お飾りはゆっくりがゆっくりであることの証明ということにな る。 それをこんな思いつきで適当に放り投げられるなんてどんな気分なのだろうか。 俺は人間であり、自分が人間であることの証明を放り出すことなんてできないから正直想 像がつかない。 でも、きっと大変なのだろう。 「ゆはっ、ゆはっ、ゆはっ……!」 それは今、必死にぼうしの落下地点を目指すまりさの様子を見ればなんとなく理解できる ような気がした。 必死とは言っても、こうして追いかける俺の歩みは特別速くはない。でも、それがまりさ の全力なのだろう。 「おぼうし、おぼうし、おぼうしぃぃぃ!」 わき目もふらず涎をまきちらし跳ねる饅頭の様子からは、必死という言葉しか浮かばない。 その努力が実った……と言うほどのことでもないような気もするが、ほどなくしてまりさ はおぼうしにたどり着いた。 「ゆ! おぼうしさん! まりさのおつむのうえにかえってきてね!」 口だけで器用におぼうしをかぶりなおすまりさ。 その安堵した様子を見れば、ゆっくりにとってお飾りがどれほど大切なものであるか誰に だって実感できるに違いない。 「まりさ、おぼうしがもどってよかったね!」 俺の祝福の言葉に、弾けるような明るい笑顔で応えるまりさ。 それがあんまりしあわせそうだから、 「そーれ、とんでけー!」 ちょっとしたイタズラ心がうずき、再びおぼうしを投げた。 「ゆわあああ! まりさのおぼうしがあああ!?」 ふたたび追いかけるまりさ。それを歩いて追いかける俺。 ちょっと楽しくなってきた。いい暇つぶしになりそうだ。 「ゆひぃ、ゆひぃ、おぼうしさん、ようやくついたよ……」 「まだまだいくよー」 まりさがおぼうしをかぶると同時に奪い去り、投げる。 「まってええええ! おぼうしいいいい!」 まりさが追いつく。おぼうしをかぶる。奪って投げる。 まりさが追いつく。おぼうしをかぶる。奪って投げる。 まりさが追いつく。おぼうしをかぶる。奪って投げる。 ……そんなことを5、6回繰り返した頃だろうか。 「ゆひっ、ゆひっ……お、おにいざん、まりさのおぼうしなげないでね……!」 さすがの餡子脳もおぼうしをかぶれば投げられるということに気づいたのか。おぼうしを 拾わず背に隠し、俺に向かって文句を言ってきた。 いかん。これではひまつぶしが終わってしまう。 「お前、飼いゆっくりにしてほしいとか言ってたな?」 「ゆひっ、ゆひっ……そ、そうだよ! おにいさん、まりさのおはなしをきいて……」 「これは試練だ!」 「ゆっ!?」 「そのおぼうしはお前にとって大切なものなんだろ?」 「そ、そうだよ! おぼうしさんは、うまれたときからいっしょのだいじなだいじなおと もだちなんだよ!」 「そう! その大事なおぼうしのためにどこまで頑張れるか、それを計るための試練だ! 合格したら飼いゆっくりにしてやるかもしれないこともないこともないぞ!?」 「ゆゆっ!」 「わかったか? 今の説明でわからないようじゃ、飼いゆっくりなんて夢のまた夢だ!」 「ゆ、ゆ、ゆ……ゆっくりりかいしたよ!」 「よし、じゃあ試練開始だ! ほーれ、ポーイ!」 「ゆうううっ! おぼうしさんまってーっ!」 こうして、俺の暇つぶしは始まった。 始めてみて気がついたが、このおぼうし投げ、意外と楽しい。 「おぼうし、おぼうし、おぼうしぃぃ!」 まずまりさの必死っぷりが見ていて楽しい。 お飾りはゆっくりであることの証明であるだけでなく、野良での生活にも必要だ。まりさ 種のおぼうしと言えば、雨避けに餌の貯蔵と、日常生活でも大活躍。 そう考えると、おぼうしを投げると言うことは人間に例えれば……人間であることの証明 と、商売道具と家財一式を放り投げられるようなもの、ということになる。 って、そりゃ必死になるよな。そんな状況、想像つかないというより考えたくもない。 そんな悲惨な状況を手軽に味わえるゆっくり。素敵だ。 それに、このおぼうしという奴、フリスビー感覚で投げやすい。 「ほおら、カーブだ!」 「ゆわあああ、おぼうしさんがまがってとんでくううう!?」 「次はフォークだ!」 「お、おぼうしさんがきゅうにおちるう!?」 「ゴミ箱にシュート!」 「やべでえええええ!」 「犬のふんめがけて……惜しい、当たらなかったー」 「ゆ、ゆはあ……よがっだよおおおお……」 「今度は思いっきり遠くまで投げるぞ、ほら!」 「ゆううっ!? もうみえなくなっちゃったよ!? おぼうしさん、どこまでいっちゃっ たのおおおお!?」 「……と見せかけて実は投げていませんでしたー!」 「ゆがーん!」 どうでもよくて無駄だった時間。それが、どうでもいいことにかわりはないけど、それな りに楽しい時間に変わった。 「ゆふぅ、ゆふぅ、ゆふぅ……」 公園の中をぐるぐるまわり、小一時間も遊んだ頃。さすがにまりさも限界を迎えたようだ。 荒い息を吐き、ぐんにょりとつぶれた身体はしばらく動けそうにない。 「こいつよくがんばったなあ……」 俺の方はといえば、軽く汗をかいた程度だ。投げて、ちょっと歩く。その繰り返し。ちょ っとした運動、という程度だ。 だがまりさは常に必死で、かつ全力だった。疲れるのも無理はない。 このまりさ、途中で文句をいいだすこともなかった。よく見かけるゲスな野良なら、こう なる前に俺のことをじじぃ呼ばわりしてめでたくつぶされていたことだろう。 そう思うと、ちょっと興味がわいてきた。 「なあ、まりさ」 「ゆひぃ、ゆひぃ……なぁに、おにいさん……?」 「なんでお前、いきなり飼いゆっくりにしてくれ、なんて言ってきたんだ?」 「お、おにいさんがやさしそうにみえたから……」 「優しそう……?」 俺は暇だったからのんびりしていただけで……ああ、そうか。こいつらからすれば「ゆっ くりしている」ように見えた、というわけか。 「優しそうだからって、野良がいきなり飼いゆっくりにしてもらえるわけないだろ?」 「ま、まりさは……ゆひぃ……もともとかいゆっくりだったんだよ……ゆふぅ……」 息も絶え絶えつっかえつっかえ、ゆっくりらしく要領悪く……まりさは身の上を説明しだ した。 まりさ曰く、元はゆっくりショップできちんとしつけを受けた飼いゆっくりだったらしい。 ところが飼い主が引っ越しすることになり、引っ越し先ではゆっくり禁止で仕方なく捨て られたとのことだ。 飼いゆっくりの捨てられる理由と言えば、性格がゲスになったり野良ゆっくりにすっきり ーしたりされたりが一般的だ。でも、こいつの事情は普通の捨て犬みたいだ。性格も悪く ないようだし、おそらく嘘ではないのだろう。 「だから……やさしそうなおにいさんにせつめいすれば、かってもらえるとおもったんだ よ……」 このまりさ、汚れの程度からすれば野良生活もそこそこ過ごしてきたようだ。ペットショ ップでちゃんと躾を受けた上に、野良でも生き抜く強かさも備えている。なかなかの良ゆ っくりだろう。そう考えれば、飼いゆっくりとしては悪くない。 「そうだな。お前はよくがんばった。これだけがんばったんだから、試練も合格にしても いいだろう」 「ゆ、それじゃあ……!」 「でも俺、一人暮らしでゆっくり飼う余裕なんかないんだ。ごめんな」 「ゆ、ゆううううう!? ぞんなああああああああああ!?」 目をまん丸に広げて、絶叫するまりさ。顔面全部で……すなわち全身で絶望を表現してい る。 まああれだけ必死になってそれがすべて無駄、ってことになったらゆっくりでなくてもそ うなるよな。 「まあ落ち着け。俺も鬼じゃない。試練に合格したお前にはちゃんとごほうびをやる」 「ゆ、ごほうび……?」 「まず、あまあまだ」 俺はコンビニで買っておいた饅頭を地面に置く。まりさの目の前、舌では届かずひと跳ね ですぐ来られる位置だ。 「ゆ! おまんじゅうさん! おまんじゅうさんはとってもゆっくりできるよ!」 さっきの絶望はどこにいったのか、目を輝かせるまりさ。 つづいて俺はコンビニ袋からとっておきを取り出した。 「そして、これ! 『グレートエクストリームアルティメットプラズマバッジ』だ!」 「ゆ……ぐれーとえく……ゆゆう? ば、ばっじさん?」 「ああ、バッジだ! これをつけて人間に声をかければ、誰だって飼いゆっくりにせずに はいられないスペシャルなバッジだ!」 「ゆゆゆ! すごくゆっくりしたばっじさんなんだね!」 俺はまりさのおぼうしを取ると、バッジにつけてやった。そして、先ほど置いた饅頭のと なりに並べてやる。 「どうだ、きれいなバッジだろう?」 「ゆゆ! とってもきれいでゆっくりしたばっじさんだよ! まりさのおぼうしさんもよ ろこんでるよ!」 「あまあまとバッジ、全部まりさのものだ! さあ、好きにするといい!」 「おにいさん、ありがとう!」 まりさは見ているこっちのほうが礼を言いたくなるぐらいまぶしい笑顔を浮かべた。いや、 なんだか自分がすごくいい人になったような気がして、照れくさい。 「じゃあな、まりさ。いい飼い主見つけろよ」 「ありがとう! おにいさん! ゆっくりしていってね!」 まりさを残し、俺は足早に去った。しばらく歩き、適当な太さの木の陰に隠れる。 そしてこっそりとまりさの様子をうかがう。 「やさしいおにいさんにあえてよかったよ! あまあま! ばっじさん! ……ゆ?」 喜びに満たされていたまりさの顔が不意に曇る。 「ゆーん、ゆーん……ゆゆ? あんよさん? ゆゆ? あんよさん! どぼじでうごいて くれないのおおおおお!?」 よし、計算通り。 おぼうしを投げるとき、まりさが砂利の上や荒いアスファルトの上を通るように誘導して いたのだ。 大事なおぼうし。それを追いかけるのにまりさは集中していた。それこそ、通常なら気づ くであろうあんよの痛みに気がつかないぐらいに。まりさが動けなくなっていたのは疲労 ばかりではない。あいつの底面はとっくにボロボロなのだ。 「ゆううう! まりさうごけないいいい! あんよいたいいいい! どぼじでえええええ え!?」 どうやらはいずることもできないらしい。 普段ならひと飛びすれば届く距離にある、あまあまとバッジ付きのおぼうし。かけがえの ない宝物を前に、まりさはもがくが、まるで動けない。 「やっぱりゆっくりはゆっくりか……」 元はゆっくりショップでしつけられた飼いゆっくりとは言え、所詮ゆっくり。おぼうしが 大切なあまり自分の重大な障害に気づかないほど愚かでは話にならない。よく野良で生き てこられたものだ。 ちなみにまりさに与えたあのバッジ、もちろん特別なものではない。コンビニでやってた クジの景品だ。それなりに派手な装飾だから、ゆっくりには特別なものに見えたのだろう。 それを見抜けないまぬけさも、まあゆっくりらしいとえばゆっくりらしい。 「おぼうしぃ……あまあまぁ……おぼうしぃ……あまあまぁ……」 舌をのばし念仏のように目の前の宝物につぶやきかけるまりさ。 そんな惨めなまりさをしばらく眺めていたが、だんだん楽しさより哀れさの方が強くなっ てきた。 「やっぱりあんなバカなナマモノ、ペットにするもんじゃあないなあ……」 まあでも、暇つぶしにはなった。そう前向きに考え、俺は家へと帰ることにした。 そのときだ。 首筋に、ぽつりと冷たい感触。 「! っと、雨か……?」 降られちゃたまらない。 俺はかけだした。 「おぼうしぃ……あまあまぁ……」 雨のことなど気づかないように、まりさの呟きはずっと続いていた。 了 by触発あき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 挿絵:絵本あき
https://w.atwiki.jp/sweethome/pages/34.html
丘の上の小さな家 L:丘の上の小さな家 = { t:名称 = 丘の上の小さな家(施設) t:要点 = 赤い屋根,白い壁,煙突 t:周辺環境 = 青空と緑の丘の上 t:評価 = 住み易さ0 t:特殊 = { *丘の上の小さな家の施設カテゴリ = ,,,個人施設、建築物。 *丘の上の小さな家の位置づけ = ,,,家。 *丘の上の小さな家の設置 = ,,,設置された国。 *家の現在の状況 = ,,,NWCに芝村が居る場合、1マイルで今現在の丘の上の小さな家の状況を聞ける。 *丘の上の小さな家の住人 = ,,,PLACEおよび、個人ACEを住人として配置できる。 *丘の上の小さな家の面積 = ,,,70m2。 *丘の上の小さな家の構造 = ,,,1階建て。 *丘の上の小さな家の特殊1 = ,,,家には旅人が訪れることがある。 *丘の上の小さな家の特殊2 = ,,,この家は2階を増築できない。 *丘の上の小さな家の特殊3 = ,,,この家は丘の上にしか設置できない。 } t:→次のアイドレス = 現役復帰(イベント),思わぬお客様(イベント),旅人(職業4),宿(施設) } お見積もり 土地代 60マイル 設計施工費 20マイル 特殊費用 *この家には旅人が訪れることがある。 +30マイル*この家は2階を増築できない。-5マイル*この家は丘の上にしか設置できない。-10マイル 資源代 10マイル※不動産購入価格 計 105マイル 丘の上に立つかわいらしいお家を紹介させていただきます。 一見人里離れているように見えますがおもわぬお客様が、 訪れることがあるかもしれません。 そんなときは旅人さんの話を聞いてみるのも楽しいでしょうね。
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/635.html
◆ かがみの頭を撫でながら、これまでに起こったことを思い返していた。 ちょっとした誤解から、かがみと喧嘩してしまったこと。 それが原因でしばらく喋ることもできなかったこと。 そして、今日奇跡的にかがみと出会い、仲直りできたこと。 どれもが運命のように感じる。 ──これでよかったんだ かがみも嬉しそうな顔を取り戻し、元気になった。 ──だから、……だから私は満足だよ 無事かがみと仲直りできたし、あの子供たちみたいに一緒に雪だるまを作ることもできた。 そのことが本当に嬉しかった。 だから、これ以上求めることなんてない。 求めちゃいけない。 なのに、……満足だって思わなきゃいけないのに。 かがみがこんなに近くにいるのに、……とても遠い存在に感じる。 かがみがそばにいてくれて嬉しいはずなのに、どうして苦しくなるんだろう? どうしてこんなに満たされないの? それは…… でも、これ以上求めてしまったら…… 当たり障りのない会話を続けながら考えていた。 私はかがみとずっと一緒にいたい。 だから、本当の気持ちを言っちゃだめ。 そうすればずっと一緒にいられる。 それだけで十分満足だよ。 満足…… でも、こんなに近くにかがみがいるのに言えないなんて。 このまま思いを伝えられないのも苦しいよ。 かがみ…… 私が本当に伝えたかったこと…… それは…… ──私かがみのこと……だから だめ、やっぱり言えない。 かがみから拒否されるのが怖い。 精一杯笑顔を取り繕うことしかできない。 苦しい。 このままでいるのは苦しいよ…… 私はその場から逃げるように駆け出した。 わき目も振らず、すこしでもかがみから離れるように。 何も考えずに。 外へ向かって── 「こなた!」 ──えっ? 手に触れる温かい感触。 強く引き寄せる手が私を現実に引き戻した。 「か、かがみ?」 振り返ると、かがみが私の手を掴んでいた。 全力で走ったせいか、必死で息を整えている。 「……はぁ、はぁ、……どうして逃げるの、こなた?」 「そ、それは……」 そんなこと言えないよ。 「私、……私まだこなたに言ってないことがある」 「……?」 「こなた……ごめん」 「えっ……」 「私勉強に逃げてた。こなたが辛い思いしているのを知っていながら、 受験だから仕方ないんだって、自分を正当化してた」 「そ、そんなこと」 「それに、私は許してもらえないほどの辛い仕打ちをした。 自分勝手な思い込みでこなたのこと無視していたのよ?」 「私は別に……大丈夫だから」 「ううん、こんな不器用な私にずっと親しくしてくれたのに、最低な仕打ちをした。 私は……裏切り者なのよ」 「かがみ、そんな酷いこと言わないで」 かがみの告白を聞いていると私まで辛くなってくる。 「かがみ、そんなに自分を傷つけるようなこと言わないで。 そうじゃないと、私も苦しいから」 ハッと、かがみは俯いていた顔を上げた。 「ごめん」 「ううん」 「私、ずっと自分が辛いことしか考えてなかった。一番辛いのはこなたなのに。 ずっとその気持ちに気付かなかった」 「もう、……いいから」 「これまで辛かったと思う。ずっと辛い思いさせて、ごめんね。ほんとに、……ごめんね」 「もう、謝らないでよ……」 私なら大丈夫だから。 だから、もう言わないで。 それ以上言われると…… 泣いちゃだめ、またかがみに心配かけちゃう…… でも……涙が…… 「だから、こんな私が自分の辛さを語るのはお門違いだと思う。でも聞いて。 私もこなたと喋れなくてとても辛かった。あの日から頭が重くなって何も考えられないこともあった。 夢にまで出てくることもあった。気付いたら、……こなたのことをずっと考えてた」 「かがみ、それって……」 「私、こなたがいないと、何も出来ない。気が付いたらそうなってた。 前に私のこと寂しがりやだって言ったわよね? その通りよ。私はうさぎみたいに寂しがりやなの」 顔を真っ赤にしながらも、真剣に私の目を見て訴えかけていた。 「……かがみ」 「私こなたのそばにいたい。もうこんな辛い思いするのは嫌なの。 ずっと喋れないなんて、……もう嫌」 かがみは泣いていた。 涙を流しながら、これまで見たことないほど真剣に私のことを見つめていた。 私の頬にも熱い雫が伝うのを感じる。 「だからお願い、これからもずっとそばにいて、こなた」 「かがみ……」 「こなた、…………大好き」 「!!……うっ、ぐすっ、かがみ、かがみ、かがみ!」 これ以上我慢できなかった。 嬉しさも、悲しさも全て受け入れて、私はかがみの胸に飛び込んだ。 「ううぅ、かがみぃ」 「こなた」 これまでの思いを表すような強い抱擁。 かがみの温かさを、胸の鼓動を感じる。 とても温かくて、優しい気持ちになれて、安心できる場所。 ずっとこのままでいたい。 このままでいさせて。 時間なんか止まってしまえばいいのに…… ……………… ………… …… 「さっき私に言ってくれたわよね、一人で辛い思いしないでって」 「……うん」 「私の方こそずっと辛い思いさせてごめんね。もう一人にさせないから」 そうやって絶妙なタイミングで優しいこと言うなんて。 ずるいよ……かがみ。 また出てきた涙を隠すように、後ろを向いた。 「ばか……」 そんな私を、後ろから優しく抱きしめてくれる。 「辛いなら一人で泣かないで。私も一人でずっと辛かったから」 「泣いてなんかないよ、……泣いて……うぅぅ」 「もう、私よりもずっと意地っ張りじゃない」 「ぐすっ」 かがみは私にとってどんな人だろう? 普通ならまじめに相手にしてくれない漫画やアニメの話にもちゃんと付き合ってくれて。 宿題写しに行って怒られたりもしたけど、それは私のためを思ってのこと。 分からないところも丁寧に教えてくれて、いつしかかがみと会うことが目的になってた。 いつもは厳しいところがあるけど、私が困ったときには必ずそばにいてくれる。 それがとても嬉しくって。 たまには喧嘩もするけど、ほんとは一緒にいたくて仕方ない。 ずっと私のこと支えてくれる存在。 そばにいるだけで心が温かくなって、私を幸せにしてくれる人。 そんな人のことを親友っていうのかな? ううん、もっと大事な人。 かがみがいない学校生活なんて、私こそ考えられない。 かがみは、……かがみは私にとってとても大切な人。 誰よりも近くにいたくて、誰よりも一緒にいたい。 私の、大切な、……好きな人。 「かがみ」 「ん、何?」 「さっきの返事だけど……」 「うん」 くるっと体を回し、かがみの正面を向く。 涙の跡で輝くアメジストみたいな瞳をまっすぐに見つめた。 そのまま吸い込まれてしまいそうなほど、まっすぐに。 綺麗な紫色の髪は、まるでライラックの花のよう。 胸がドキドキする。 顔も真っ赤だ。 息も苦しい。 かがみ、私もかがみのこと好きだよ。 だから、……その証に私のだいじなものあげるね。 そのままそっと爪先立ちで顔を近づける。 息が…… 「……」 「……」 初めて唇に触れる感触は柔らかで、熱くて、そして── これまでに感じたことのないほど幸せな味だった。 その幸せを伝えたくて── ありったけの思いと── 笑顔をその言葉に乗せて── 私は…… かがみを…… 「大好きだよ」 ──愛しています。 ◆ 雲間から差し込む光に照らされ、世界は輝いていた。 穏やかな寒さの中、雪の上に足跡が続いている。 終わりを告げた暗闇の外へと、その足跡は続いている。 二人の少女がその小さな足跡を刻み続けている。 希望という名の光に向かって。 「よかったね、仲直りできて」 「よかったね、好きな気持ちが伝わって」 仲良く寄り添った小さな雪だるま。 二つの雪の精は見守り続ける、未来へと続いてゆく二人の足跡を。 「いろいろあったね」 「けんかもしたね」 「でも」 「これからも私たち」 「どんなことがあっても一緒だよ」 「今日から始まる新しい日々に」 「明日に向けて踏み出される一歩に」 「『二人の未来に幸あれ』」 Fin コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)b -- 名無しさん (2023-02-28 06 58 10) Gj! -- 名無しさん (2014-08-25 21 45 30) 1話から続けて読んで、この5話目でついに涙が出た… いやガチで。 素直な感情をここまで明晰に綴れる方がいたとは… 氏の才能に心から拍手! -- 名無しさん (2008-07-16 01 03 25) おお…冬の日になんと暖かいSS。最後にやっと告白し合うことができてよかった…美しい文章に乾杯。 -- 名無しさん (2008-06-12 18 29 08) gj! -- 名無しさん (2008-06-07 01 31 20)
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ゼルダの伝説 ふしぎのぼうしを喋りながらプレイ 【ゲーム】ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし(GBA) 【作者名】ドン 【完成度】更新中(08/02/07~) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/4910718 【備考】
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『まりさのおぼうし』 6KB いじめ 観察 小ネタ いたづら 飾り 野良ゆ 子ゆ 現代 リハビリ まりさのおぼうし リハビリ作品です 虐待、制裁はありません。ぬるいじめです。 それでもよろしければどうぞ。 楽しんでいただければ幸いです。 ある日ふとまりさを苛めたくなった。 とはいえ俺はまりさを飼っている訳ではない。 大体あんな糞饅頭を可愛がる奴の気が知れん。 そもそも… いや止めよう、長くなりそうだ。 ともかく俺はゆっくりが嫌いだ。 しかし潰してしまうと後始末がめんどくさい。 だから普段は徹底的に無視することにしている。 ただ今回は奴らがお飾りに執着する習性を使った悪戯を思い付き、我慢できなくなってしまった。 で公園に来てみたわけだが… おっ、いたいた。 大小の黒帽子饅頭が寄り添って木の陰で眠っている。 しかしだらしない顔して眠ってやがる、おぉきもいきもい。 さて仕掛けるのは子のほうにするか。 帽子の先と木の枝を、少し弛ませて細い釣り糸で結んで準備完了。 あとは奴らを起こして隠れてみてるだけ。 さて取り出したるはこの紙袋、これを膨らませてっと… 「ぱっん!」 「「ゆんやーー?」」 「なっなんなのぜ?」 「おとーしゃん、にゃに?にゃんなのじぇ?」 よし起きたな、辺りをきょろきょろ見渡してるが、俺には気付いていないみたいだな、よし順調。 「ゆーん、なんだったのぜ?さっきのおとは?」 「ゆっきゅりできにゃいんだじぇ」 「そうだね、おちびちゃん。おうちでゆっくりしようね。」 「かえっちぇおとーしゃんとしゅーりしゅーりするのじぇ。」 「うん、いーっぱいすーりすりしようね。さあおうちまできょうそうだよ。」 親まりさは早速跳ねて帰り始めた。 一瞬出遅れた子まりさは、きょとんとした顔が見る間に泣きそうな顔になり、遅れて跳ね始めた。 「ゆあーん、じゅるいのじぇー、まっちぇー。」 「ゆふふ、おちびちゃん、このよはせいぞっんきょうそうなのぜ。」 「まっちぇー、おとーしゃんゆっくりまっちぇー、ゆぇーん。」 目から大粒の砂糖水を溢れさせ、遅れまいと子まりさが跳ねていくが、 今の子まりさには行動限界域が存在する(俺のせいだけど)、その限界域を超えた時は… ぽろり「ゆやーん」 お帽子が糸に引っ張られて、ころころと元の位置に戻ってきた。 「まりしゃのしゅてきなゃおぼうちがー」 子まりさは慌てて立ち止まり、先ほどよりもさらに顔を涙でぐちゃぐちゃにして帽子へと駆け寄り、 帽子のつばを銜えて器用にかぶり直した。 「まりしゃのだいじなだいじなおぼうちしゃんゆっくりおかえり。」 別に帽子が戻ってきた訳では無く、自分で取りに戻っただけなのだが、子まりさにとってそれはどうでも良いようで、 さっきまでのぐちゃぐちゃの泣き顔が嘘の様にニコニコとしている。 しかしさすがゆっくり、さっきまで泣きながら親を追かけていたの忘れてるみたいだな。 子まりさはしばらくニコニコとしていたが、不意に不安そうな顔できょろきょろとしだした。 「ゆーん、おとーしゃんどこいったのじぇ」 しかし辺りには父親はもういない、父親の姿が無いことで更に不安が増したのかまた泣きそうになるが、 「ゆん、まりしゃかえるとちゅうだったんだじぇ。」 ようやく思い出したようだ、ほんとにこいつ等二つの事を同時に処理出来ないんだな。 「しゅんそっくのまりしゃがゆっくりしないでかえるんだじぇ。」 そういって子まりさはまた跳ね始めたが、まだ糸は付いたままな訳で… ぽろり「ゆやーん」 また同じことの繰り返すだけだ。 ぽろり「ゆやーん」 ぽろり「ゆやーん」 もはやテンプレと化した一人芝居をしばらく繰り返してついに子まりさが切れた。 「どうしておぼうししゃんはまりしゃにいじわりゅするのー。まりしゃおこってるんだじぇー、ぷきゅー。」 じたばたとしながら帽子に文句を言った後、自分の帽子に向かってぷくーまでして見せた。 いかに子まりさが怒っているのか見て取れるというものである。 「まりしゃがおこったらきょわいでしょ。わかっちゃらいじわるはやめるんだじぇ。」 子まりさは帽子を再びかぶり、おうちへと跳ね始めた。 …… …… …… ぽろり「ゆやーん」 テンプレが変化しただけだった。 またしばらく同じ事を繰り返したのち、子まりさの様子が変わった。 「ぐぎぎぎぎぎ。」 今度はすごく怖い顔をして帽子を睨み続けていた。…とは言ってもそこはゆっくり、何処か抜けた顔ではあるが。 不意に子まりさが呟いた。 「おぼうししゃんはげすだったんだじぇ?」 どうやら帽子に対する問いかけだった様だが、当然帽子は無視。 「なんとかいったらゃどうなのじぇぇぇーー。」 もちろん帽子が喋れる訳も無く、これまた無視。 「うがー、まりしゃしゃまをむしするとょわいいどきょうなゃのじぇー。まりしゃはかんぜっんにおこったのじぇー。 もうおぼうししゃんだってゆるしゃないよ、げすはせいさっいしゅるのじぇー!」 本格的に子まりさはぶち切れたらしい。 自分の帽子にストンピングを始めた。 「しにぇ、しにぇ、ゆっくりできなゃいげすはしにぇー。」 「ゆっふーぅ、ゆっふーぅ。」 ようやく子まりさは落ち着いたのか、ぺっちゃんこになった帽子の前で荒い息を吐いていた。 「おちびちゃーん、いるのぜー?」 「ゆっおとーしゃん。」 ようやく親まりさが子供がいないのに気付き探しに戻ってきた。はっきり言って遅過ぎである。 「ゆん?ゆっくりできないおちびちゃんがいるよ。」 「ゆ?…どぼじでじょんなごどいうのじぇーー。まりしゃはまりしゃなんだじぇー、おとーしゃーん。」 「ゆーん、まりさはおちびちゃんのおとうさんじゃないんだぜ。 まりさのおちびちゃんはぴんとしたおぼうしの、それはそれはきゅーとなおちびちゃんなんだぜ。 おちびちゃんみたいなゆっくりできないおぼうしのおちびちゃんじゃないんだぜ。」 「ゆっゆゆっ」 子まりさはぺっちゃんこに潰れた自分の帽子と父親の顔を交互に見て、自分のした事の重大さに気付いたのか顔を青ざめさせた。 「ちっちがうんだじぇ、きょれは、まりしゃは…」 「ゆふん、まりさはつきあってるひまはないんだぜ。はやくおちびちゃんをさがさないといけないんだぜ。 わかったらおちびちゃんもさっさとどっかいくんだぜ。」 我が子だと気付かずに、明らかに蔑みの目で見ていたまりさはそれだけいうとさっさと跳ねていってしまった。 「ゆー、まりしゃは…、ちがうんだじぇ…、ゆめなんだじぇ…」 置いて行かれた子まりさは潰れた自分の帽子を見つめ呟いていた。 さて潮時かね?俺は隠れていた茂みから立ち上がり取り出した鋏で糸の回収を始めた。 子まりさはいきなり現れた人間に目を白黒させていたが、やがてある明確な意志を含んだ顔でこちらを見上げてきた。 「にんげn「あれ、ゆっくり出来ないお帽子のまりさがいるよ。」…ゆっゆぅー。」 しかしその意志は叩き折る。 「ゆっくり出来ないまりさはさっさとどっかにいってね。見苦しいよ。」 俺はそれだけ言うと背をむけて歩き出した。 「ゆっゆっゆぅ、ゆあーーーーーーーーーーーん。」 俺は背後から聞こえてくる子まりさの泣き声を聞きながら、動画を撮ってゆーチューブにアップすりゃよかったと少し後悔していた。 2ヶ月ぶりの投稿です。 最後まで書けない病に罹っていました。 とりあえず短い作品でいいから書き上げようとがんばりました。 餡娘ちゃんの2周年に間に合わせたかったけど… これを書き上げるのに3週間もかかっちゃった しかしよくよく考えてみると自分のSSは短いのばっかりだね 最後に、餡娘ちゃん2周年おめでとうございます これからもよろしくお願いします。 挿絵:○○あき
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丘の上の小さな家 不動産ページ L:丘の上の小さな家 = { t:名称 = 丘の上の小さな家(施設) t:要点 = 赤い屋根,白い壁,煙突 t:周辺環境 = 青空と緑の丘の上 t:評価 = 住み易さ0 t:特殊 = { *丘の上の小さな家の施設カテゴリ = ,,,個人施設、建築物。 *丘の上の小さな家の位置づけ = ,,,家。 *丘の上の小さな家の設置 = ,,,設置された国。 *家の現在の状況 = ,,,NWCに芝村が居る場合、1マイルで今現在の丘の上の小さな家の状況を聞ける。 *丘の上の小さな家の住人 = ,,,PLACEおよび、個人ACEを住人として配置できる。 *丘の上の小さな家の面積 = ,,,70m2。 *丘の上の小さな家の構造 = ,,,1階建て。 *丘の上の小さな家の特殊1 = ,,,家には旅人が訪れることがある。 *丘の上の小さな家の特殊2 = ,,,この家は2階を増築できない。 *丘の上の小さな家の特殊3 = ,,,この家は丘の上にしか設置できない。 } t:→次のアイドレス = 現役復帰(イベント),思わぬお客様(イベント),旅人(職業4),宿(施設) } コメント 丘の上にポツンとある小さな家。青(空)と緑(の丘の上)の間にある白(い壁)と赤(い屋根)のコンストラスト(でいいか?) お客さん(旅人)がやってきたりするのどかな雰囲気?
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小さな手作りパン(ちいさなてづくりぱん) こちらからご自由にお好きな特殊を追加することもできます。 L:小さな手作りパン = { t:名称 = 小さな手作りパン(アイテム) t:要点 = 小さな,いくつもの,パン t:周辺環境 = 生地をこねる自分 t:評価 = なし t:特殊 = { *小さな手作りパンのアイテムカテゴリ = ,,,携帯型アイテム。 *小さな手作りパンの位置づけ = ,,,{消費型アイテム,食物,料理品,ショップアイテム}。 *小さな手作りパンの取り扱い = ,,,ハニーキッチン。 *小さな手作りパンの販売価格 = ,,,1マイル。 *小さな手作りパンの使用回数 = ,,,使用回数(1回)。 } t:→次のアイドレス:ランチバスケット(アイテム) } 基本調理難易度 4 基本価格 1 ※特殊を追加した場合、難易度と価格は上昇します。ご注意ください。 戻る