約 2,516,729 件
https://w.atwiki.jp/dq73ds/pages/105.html
アイテム欄の???はアイテムをドロップするか20匹倒すことで判明する なつきやすさは:Aがなつきやすい、Cがふつう、Eがなつきにくい、Xがなつかない No. モンスター名 懐 EXP Gold アイテム 名前1 名前2 名前3 パーク 入手石版 001 デスバキューム C 135 45 うつくし草 デスバー キュミー エレン 草原 冒険者たちのみちくさ 002 スライムタワー B 238 206 やくそう スラタワ 草原 スライム王者決定戦!? 003 ベビーサタン C 60 113 かしこさのたね ベビタン 洞窟 導かれしまものたち 004 エレキスライム D 135 90 はでな服 デンスラ 森 あやしい古城 005 スライムマデュラ D 5820 225 ちりょくのかぶと マデュー 塔 あやしい古城 006 デスマーブル D 81 62 毛皮のマント デスブル 塔 あやしい古城 007 ドラキーマ C 24 15 たびびとの服 ラキーマ 墓場 冒険者たちのみちくさ 008 あんこくきょうてん C 318 84 超ふしぎなきのみ グリモワ 墓場 あやしい古城 009 みわくのランプ C 197 270 かしこさのたね プーラン 墓場 プレゼントを取り戻せ! 010 ナッツシューター D 168 60 ちからのたね ナッツン 森林 けものたちの森帰ってきたヒーロー 011 かえんムカデ C 80 53 かしこさのたね エンデン 山地 けものたちの森 012 リカントマムル D 78 120 布の服 リカムル 山地 けものたちの森 013 アルミラージ B 30 20 毛皮のフード ミラージ 森林 けものたちの森番人がまもる森 014 ドラゴン C 390 161 まもりのたね ドラグ 洞くつ 古の竜がすむ洞くつ 015 ヘルゴースト C 71 108 うつくし草 ヘルゴー 墓場 魔術師の塔 016 リカント C 60 90 ちからのたね リッカー 洞くつ 古の竜がすむ洞くつ 017 しりょうのきし C 159 71 はがねのつるぎ ビル 墓場 いわくつきの廃墟古の竜がすむ洞くつ 018 スターキメラ D 158 264 キメラのつばさ スタッキ 砂漠 星空のまものたち古の竜がすむ洞くつ 019 グール B 137 150 くさりがま グルルン 墓場 ドキドキのパーティ 020 しりょう C 56 75 やくそう ロイ 墓場 すばやい剣プレゼント亡霊たちのパーティ 021 がいこつへい D 245 108 はがねのつるぎ トム 墓場 ドキドキのパーティ亡霊たちのパーティ 022 ともしびこぞう B 63 56 ブロンズナイフ ともっち 墓場 ドキドキのパーティ天空のまものたち 023 サイクロプス C 193 149 パワーナックル ロップス 山地 力じまんたちの山 024 せっかちどぐう D 355 234 ひのきのぼう ヒノキン 高原 力じまんたちの山おたから争奪戦! 025 マッスルオーガ D 324 216 ごうけつのうでわ キンニク 草原 力じまんたちの山 026 ギガンテス C 855 105 ちからのたね ギーガ 山地 力じまんたちの山 027 レッドハンター C 110 45 鉄のオノ ジョン 洞くつ 鋼鉄の太陽 028 キラーマシン D 950 111 やいばのよろい ロビン 砂漠 鋼鉄の太陽 029 ミステリドール C 75 180 まもりのたね ミステル 塔 鋼鉄の太陽 030 アイアンクック B 144 65 鉄のむねあて クック 洞くつ 山頂に咲く花? 031 キラーマジンガ E 1980 221 きせきのつるぎ ラマジン 塔 鋼鉄の太陽 032 アークデーモン D 378 93 いのりのゆびわ アクデン 山地 大悪魔の住む塔 033 ミニデーモン C 90 71 おなべのフタ ミニモン 洞くつ 大悪魔の住む塔 034 じごくのつかい D 81 198 まどうしの杖 ジゴッツ 山地 大悪魔の住む塔 035 タホドラキー B 14 11 やくそう タホドラ 墓場 冒険者たちのみちくさ 036 スモールロード C 136 94 まふうじの杖 スモーロ 山地 大悪魔の住む塔 037 スケアリードッグ C 278 111 まじゅうのキバ スケッグ 塔 かわりものたちの山 038 ヘルバンデット E 360 225 やみのころも ヘルバン 塔 おたから争奪戦! 039 デスストーカー D 635 80 キャプテンハット デスッカ 洞くつ おたから争奪戦! 040 とうぞくこぞう D 48 22 こんぼう ジロキチ 洞くつ おたから争奪戦! 041 ゴールデントーテム E 960 1130 いのりのゆびわ ゴルテム 山地 スライム王者決定戦!? 042 メタルブラザーズ E 12288 60 まもりのたね メタッズ 砂漠 メタリックフェスティバル 043 ナイトメーア D 253 180 天使のレオタード メア 海水公園 いこうぜTSUTAYA 044 メタルバイター E 300 162 超まもりのたね カナガメ メタバー バイター 海水公園 いこうぜTSUTAYAメタリックフェスティバル 045 グラコスエビル X 3970 1620 デーモンスピア - - - - いこうぜTSUTAYA 046 キャタピラー C 52 18 やくそう ピラー 高原 Vジャンプ強者への試練 047 いっかくうさぎ C 12 5 やくそう ウッサー 森林 Vジャンプ強者への試練 048 じんめんちょう D 14 6 キメラのつばさ バタフー 高原 Vジャンプ強者への試練 049 グリズリー C 242 98 ちからのたね グリッズ 高原 Vジャンプ強者への試練 050 エリミネーター D 93 81 石のオノ エミリー 塔 いこうぜTSUTAYA 051 ギズモ C 23 18 せいすい ギズモン 草原 雲海の覇者 052 ヒートギズモ C 95 30 うつくし草 ヒトギズ 草原 雲海の覇者 053 フロストギズモ C 204 77 こおりのやいば フロギズ 草原 雲海の覇者 054 カンダタ X 1725 750 - - - - 隠された財宝!? 055 キースドラゴン D 3000 225 ドラゴンテイル スドラン 洞くつ 氷の竜がすむ洞くつ 056 キラーリカント D 82 233 まじゅうのツメ キラント 洞くつ 天空のまものたち氷の竜がすむ洞くつ 057 おばけねずみ B 21 20 すばやさのたね マウス ちゅちゅ おばねず 墓場 氷の竜がすむ洞くつ 058 メトロゴースト C 23 29 やくそう メトゴー 墓場 氷の竜がすむ洞くつ 059 メタルパペット D 17500 80 ダンシングメイル メタッパ 山地 隠された財宝!? 060 キラースコップ C 80 24 ちからのたね ラコップ キラモグ スコッパ 森林 死の宮殿番人がまもる森 061 ストロングアニマル D 428 132 はがねのキバ ロンマル 塔 山頂に咲く花? 062 がいこつ剣士 D 80 81 鉄のツメ エイブ 墓場 死の宮殿 063 ベンガル C 101 93 毛皮のマント ベン 草原 死の宮殿 064 しにがみのタル D 270 405 おなべのフタ バレルン 墓場 Vジャンプ幸運を求める冒険 065 じんめんひさご E 60 39 ちょうネクタイ ヒッサー 墓場 Vジャンプ幸運を求める冒険 066 じゃしんぞう D 333 183 パワーナックル アフラマ 塔 Vジャンプ幸運を求める冒険 067 アックスヘッド D 310 140 バトルアックス クスッド 塔 Vジャンプ幸運を求める冒険 068 ベビーパンサー C 12 15 ただのぬのきれ プックル チロル リンクス 高原 シェイク 069 ボスプリズニャン B 170 110 皮のこしまき ボスニャ 山地 天空のまものたちシェイク 070 ブラックキーパー D 272 59 毛皮のフード ブラッパ 高原 証を授かりし者たち 071 リベリオン D 472 230 まじゅうのツメ ベリオン 洞くつ シェイク 072 キラーパンサー C 100 68 鉄のツメ ボロンゴ 高原 天空のまものたちシェイク 073 いたずらもぐら C 6 8 やくそう モグらん 高原 かわりものたちの山 074 わんぱくサタン C 117 92 ほねつきにく ワンタン 墓場 かわりものたちの山 075 にくきゅうまどう D 60 55 どくがのナイフ ニクキュ 砂漠 かわりものたちの山 076 ピコヒーロー C 114 114 やくそう ピコロー 墓場 ハンバーガー 077 ピコマージ C 105 81 まだらくも糸 ピコマー 墓場 ハンバーガー魔法使いのゆめ 078 ピコファイター C 108 42 どくけし草 ピコファ 墓場 ハンバーガー 079 ピコプリースト C 99 54 せいすい ピコプリ 墓場 ハンバーガー 080 チャンプ X 1000 500 オリハルコンのキバ - - - - スライム王者決定戦!? 081 バトルレックス C 1044 165 ちからのたね ドランゴ 洞くつ べんりなセブンスポット幻のまものたち 082 ダースドラゴン E 3750 330 ドラゴンクロウ ダスドラ 洞くつ 猛獣たちの森 083 ギガントブラッド D 4700 450 ビッグボウガン ブラドラ 砂漠 べんりなセブンスポット 084 ウォンテッドヘビー E 2020 372 まじんのかなづち ウォビー 草原 べんりなセブンスポット最強!?黒に染まる森 085 しゃくねつりゅう D 2945 112 超しもふりにく ルージュ 墓場 べんりなセブンスポット 086 ファーラット A 5 3 やくそう モコモン 森林 行列のできる美容院かわいいトレイプレゼント幻のまものたち 087 メタルスコーピオン D 2100 70 ミスリルヘルム メタピオ 洞くつ 行列のできる美容院メタリックフェスティバル 088 えだきりあくま E 210 113 アサシンダガー エダキリ 森林 行列のできる美容院 089 ヘルバーバー B 505 90 おしゃれなスーツ バーバー 湿地 行列のできる美容院 090 キラーマシン2 D 630 131 はやぶさの剣 バン 洞くつ Vジャンプ空からの導き幻のまものたち 091 ガチャコッコ C 84 47 アサシンダガー コッコ 高原 Vジャンプ空からの導き 092 ベテラン兵 D 1357 217 はやぶさの剣 ロッド 塔 Vジャンプ空からの導き 093 マシンジェネラル D 1029 297 まじんのよろい メイヤー 塔 Vジャンプ空からの導き 094 ゾンビーミラー C 412 126 超いのちのきのみ ミラアイ 墓場 まだ見ぬ試練の城 095 メタルスラッシャー D 2250 157 ミラーアーマー ラッシャ 墓場 まだ見ぬ試練の城 096 バロックトーテム C 717 177 なげきのたて バロテム 墓場 まだ見ぬ試練の城 097 いしにんぎょう C 18 26 まほうのせいすい イシニン 墓場 操り人形師の館まだ見ぬ試練の城 098 スライムダーク C 87 12 マジカルスカート ダクスラ 山地 スライム王者決定戦!? 099 やみのしょくだい E 740 286 みなごろしの剣 スコンス 砂漠 闇の洞くつ 100 影の騎士 D 434 20 まんげつそう ブラック 塔 闇の洞くつ 101 ブラックボトル D 304 232 てっかめん ブラボト 墓場 最強!?黒に染まる森闇の洞くつ 102 くらやみにゅうどう E 1808 785 ふうじんの盾 セキラン 砂漠 闇の洞くつ 103 デッドセーラー D 900 315 風のぼうし スイヘイ 湿地 海底の亡霊 104 デスパイレーツ D 316 96 しっぷうのバンダナ デスパー 湿地 海底の亡霊 105 がいこつ D 62 23 どうのつるぎ ボーン 墓場 海底の亡霊 106 バラクーダ C 112 104 月のおうぎ ラックー 海水公園 海底の亡霊 107 パンプキンおじさん D 130 54 まもりのたね カボっち 森林 腹ペコまつり 108 ガップリン B 14 12 キメラのつばさ ガップル 高原 腹ペコまつり 109 オニオーン C 14 15 やくそう オニーオ 草原 腹ペコまつり 110 オベルジーヌ C 115 36 うつくし草 オベルン ベルージ ジーヌ 墓場 腹ペコまつり 111 たまねぎマン C 42 29 とんがりぼうし ネギすけ 草原 優雅な?晩さん 112 エビルアップル C 45 27 やくそう アプール 森林 優雅な?晩さん 113 グレイビーポット D 884 378 命のきのみ グレイブ 墓場 優雅な?晩さん 114 ゴースト B 17 18 せいすい ドロン 墓場 おばけ退治! 115 ドラキー A 6 5 やくそう ドラきち 墓場 おばけ退治!かわいいステッキプレゼント 116 おばけキャンドル C 20 17 ブロンズナイフ おばドル 墓場 おばけ退治! 117 ホワイトスピリット D 237 147 ホワイトシールド ワイッピ 墓場 魔術師の塔 118 おおねずみ C 6 12 やくそう ビグマウ 森林 おばけ退治!すばやい剣プレゼント 119 メガヒーロー E 2540 375 王者のつるぎ メガロー 塔 Vジャンプ守護を得る旅 120 メガマージ E 2510 300 超しもふり肉 メガマー 塔 魔法使いのゆめVジャンプ守護を得る旅 121 メガファイター E 2525 165 超ちからのたね メガファ 塔 Vジャンプ守護を得る旅 122 メガプリースト E 2565 250 けんじゃの石 メガプリ 塔 Vジャンプ守護を得る旅 123 ようじゅつし D 89 138 ふしぎなきのみ ミラール 山地 操り人形師の館魔術師の塔 124 メタルハンター D 210 77 かしこさのたね メタハン 砂漠 メタリックフェスティバル 125 じごくのしきょう E 1079 333 ふっかつの杖 エビスコ 塔 魔術師の塔 126 ゴールドパペット E 250 2000 スパンコールドレス ゴルッパ 山地 隠された財宝!? 127 しびれあげは D 68 53 まんげつ草 アゲーハ 砂漠 山頂に咲く花? 128 あくまのねっこ C 360 45 上やくそう イビルト 草原 山頂に咲く花? 129 ごうけつぐま D 100 83 ちからのたね オルソー 高原 猛獣たちの森 130 ドワーフスミス D 207 129 ウォーハンマー バイス 墓場 狙われし森猛獣たちの森 131 ヘルジャッカル D 231 123 毛皮のマント ジャック 山地 猛獣たちの森 132 ベホイミスライム C 143 83 命のきのみ ベホスラ べホミン ミッスラ 湿地 死の宮殿 133 スウィートバッグ E 202 800 超しもふり肉 あまあま 森林 プレゼントを取り戻せ! 134 こどくなタイジュ E 252 136 せかいじゅの葉 ロンリー 高原 プレゼントを取り戻せ!狙われし森 135 スライムスノー B 95 15 シルバートレイ スノスラ 墓場 証を授かりし者たち 136 ダイアパペット E 1200 5000 超まもりのたね ダイッパ コンゴウ カルボン 砂漠 隠された財宝!? 137 ケダモン C 68 50 毛皮のフード ケダーモ 山地 証を授かりし者たち 138 プリズニャン B 17 11 ただのぬのきれ プリズン 森林 かわいいトレイプレゼント証を授かりし者たち キラーマシン2 はやぶさの剣 落とした Vジャンプ5月号から - ああ 2013-03-21 12 49 20 名前
https://w.atwiki.jp/ixtupaitosi/pages/10.html
アニメの都市伝説はとても多いです(トトロなどは映画ページを参照) ドラえもん 行かなきゃ タレント 最終回都市伝説 クレヨンしんちゃん しんのすけ 死ぬ しんこちゃんの正体 サザエさん サザエさん 最終回 ちびまる子ちゃん ちびまる子ちゃん 最終回 ポケモン ポケモンショック 赤ギャラドス ドラゴンボール GTの謎 アンパンマン 本当の黒幕 トムとジェリー ジェリーの悲しい死
https://w.atwiki.jp/bitacolle7/pages/615.html
お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ!「(小役)リプレイのマテリアル」が大集合☆ ステージには「(小役)リプレイのマテリアル」がたくさん登場♪ 「(小役)リプレイのマテリアル」をたくさんGETして、小役値を成長させちゃおう! リプレイ飴玉大作戦-初級- リプレイ飴玉大作戦-中級-※ランク20以上推奨 リプレイ飴玉大作戦-上級-※ランク50以上推奨 リプレイ飴玉大作戦-初級- 敵リスト ラウンド1・2・3・4 ラウンド5 (小役)リプレイのマテリアルI(小役)リプレイのマテリアルII※ランダム3体 (小役)リプレイのマテリアルIx2(小役)リプレイのマテリアルII 消費スタミナ 獲得EXP 獲得コイン Wantedモンスター Wanted報酬 -10 1000 ? リプレイ飴玉大作戦-中級-※ランク20以上推奨 敵リスト ラウンド1・2・3・4 ラウンド5 (小役)リプレイのマテリアルI(小役)リプレイのマテリアルII(小役)リプレイのマテリアルIII※ランダム3体 (小役)リプレイのマテリアルIIx2(小役)リプレイのマテリアルIII 消費スタミナ 獲得EXP 獲得コイン Wantedモンスター Wanted報酬 -15 5000 ? リプレイ飴玉大作戦-上級-※ランク50以上推奨 敵リスト ラウンド1・2・3・4 ラウンド5 (小役)リプレイのマテリアルII(小役)リプレイのマテリアルIII※ランダム3体 (小役)リプレイのマテリアルIIIx3 消費スタミナ 獲得EXP 獲得コイン ドロップモンスター Wanted報酬 -20 10000 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kokigame/pages/203.html
お姉さんすくらっち 389 :名無したちの午後:2008/07/24(木) 12 48 32 ID NwQGVV/h0 お姉さんすくらっち サンプルにあるケーキで手コキのみ(射精なし) 関連レス
https://w.atwiki.jp/super_paradin999/
がんばろう東北 がんばろう福島 とりあえずマイペースに過ごしてます。 マルチ会や配布会のお陰でなんとか辞めずにプレイを続けている、 そんな変わり者のwikiです。 主に福島・仙台で告知したり、配布会に参加してきました。 最近は旅行のついでに告知なんかもしています。 今後も時間が合えば各地での配布会やマルチ会に参加したいと思っております。 今さらですが、地図等の整理がつかなくなってきたので整理の意味も込めてwikiを編集することにしました。 といっても配布できるほど地図を集めていない上に発掘作業もほとんどしていないので、単なるいちプレイヤーのチラ裏程度と思って頂けると幸いです。 あとせっかく地図を頂いても更新が大幅に遅れたり、諸々間違いがあったりもしますが、そのあたりも大目に見て頂ければと思います。 ここに記載してある地図の発見者名は一応伏せ字にしてありますが、発見者名=通称の物はそのまま記載致します。(一部例外があるかも) すれちがい来客数がおかげさまで無事にカンスト致しました。 下の表にもありますが、初期は主に地元と仙台、中期~後期にかけては隣県や秋葉原などですれちがいをさせて頂きました。すれ違って頂いた皆さん本当にありがとうございました。 すれちがい通信 キリ番を達成した日と場所 人数 日時 場所 1人目 忘れた 自宅で会社の後輩と 30人目 2009年8月22日 仙台駅構内 100人目 2009年8月23日 ヤマダ電機福島店 500人目 2009年8月28日 秋葉原駅構内 1000人目 2009年9月11日 コジマ電機福島店 2000人目 2009年11月29日 第3回榴ヶ岡ルイーダ 3000人目 2010年3月14日 サティ米沢店 4000人目 2010年5月29日 秋葉原配布会 5000人目 2011年1月8日 秋葉原配布会 6000人目 2011年3月6日 マクドナルド仙台中央通り店 7000人目 2011年5月28日 秋葉原配布会 8000人目 2011年10月9日 六本木ヒルズ・ドラゴンクエスト展 9000人目 2011年11月5日 秋葉原配布会 9999人目 2012年4月15日 イオン福島店
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登録日:2012/07/31(火) 04 51 00 更新日:2023/08/05 Sat 10 08 51NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 DS web漫画 ある意味アミーゴで青春 すれちがいアミーゴ すれちがい通信 どうしてそうなった アミーゴ ブラウニーブラウン マジカルバケーション マジバケ 任天堂 君とアミーゴ 漫画 進研ゼミ 門井元 君とアミーゴはニンテンドーDS用ソフトマジカルバケーション 5つの星が並ぶ時の公式サイト上で公開されている、すれちがいアミーゴ推進企画のWEB漫画である。 作者はマジバケの開発元であるBROWNIE BROWNのグラフィックデザイナー門井元。 フルカラーで表紙含めて全14ページ。 初代マジバケにもレッツアミーゴという他者との通信が鍵となる要素が存在したが、それをハードがDSに移った事により、すれちがい通信で手軽に行えるようにしたものがすれちがいアミーゴである。 具体的にはすれちがい通信によって様々なアイテムが貰えたり、タマゴキャラと呼ばれる存在の経験値が溜まる効果がある。1、15、30、60、100人目と通信した際にはタマゴが貰える。 で、本作はその要素を端的に紹介した漫画なのだが……。 ◆登場人物 遠山 春菜 主人公の女の子。学校の友達からはハルちゃんと呼ばれている。 遠山 大介 春菜の弟。マジバケで遊んでいる。 滝本君 春菜のクラスメートで、春菜の好きな男子。マジバケにハマっている。 タロという名前の犬を飼っている。 なんか80年代っぽい髪型。 ◆ストーリー 親からお使いを頼まれた春菜。しかし何故か、弟の大介も同行するという。そして道中、大介は突然DSを開く。 「こんな所でゲーム始めるの?」 「まあ、見ててよ!」 「?」 「やったぁ!『すれちがいアミーゴ』成功!」 びくっ いきなりの大声にびくついた春菜に、大介は 「DSのワイヤレス通信機能を使って『すれちがいアミーゴ』を行うんだ。そしてお互いの『アミーゴ情報』をやりとりして『手紙』でメッセージを受け取ったりアイテムを手に入れたりすることが出来るんだ」 とやたら長い説明をする。 そして春菜は私達と同じゲームをしている人がいるとまとめて周囲をキョロキョロ探すが、待機モードにしてるかもだから分からないって、と大介が諭す。 で、舞台は翌日の学校に移る。お使い? 知らん。 眼鏡の友達への挨拶も早々に、視線の端で憧れの男子滝本君の姿を追ってはため息をついたが――。 「オレさぁ、今『マジバケ』で遊んでいるんだけど……」 くわっ(マジバケ!? 昨日大介が遊んでいたあのゲームのことだ!) 滝本君が友人の男子に語った内容に密かに反応する春菜。 「アミーゴが中々見つからなくてさぁ」 (滝本君…あのゲームで遊んでいるんだ…) (あ! いい事思いついちゃった!) そして家に帰るなり、大介が遊んでいるにもかかわらず彼からマジバケをDSごと借りて出かける春菜。 そして道中、春菜は自分のキャラクターを作る。 「くすっ、滝本君ってこういうゲームで遊んでいるんだぁ…」 そして滝本君の家の前まで辿り着いた春菜だが……。どうして滝本君の家の場所を知っていたのかは永遠の謎 つい勢いで滝本君の家まで来ちゃったけれど…ど、どうしよ… イキナリ押しかけて……「アミーゴして下さい」って言うつもり? そんな事したら…「変なヤツ」って思われちゃうよ〜… バカだな私…独りではしゃいで何やってるんだろ……… 急に冷静になる春菜。というか「アミーゴして下さい」以外にも頼み方はあるだろう。 そしてDSをパタンと閉じる春菜だったが……。 ガチャ 「あれ? 遠山さん?」 家の中から片手にDSを持った滝本君襲来。 そして弁解を始める春菜。 「あ、あ…その……こ、こ、こ…こ…こっ…ここ、滝本君の家だったんだ!し、知らなかったぁ!ちょ、ちょっちょね……(やばっ!噛んだ!)さ、散歩してただけなの」 そう言うなり、逃げ出す春菜。しかし。 「ハルナ!」 春菜を呼び止める滝本君……という訳ではなく、滝本君が持っていたDSにすれちがいアミーゴとして記録された名前を春菜に向かって叫んだ滝本君。 「いやぁ〜。驚いたよ〜! マジバケをプレイしようと思って、試しに『すれちがいアミーゴ』をしてみたら突然アミーゴが現れてさぁ。近くにいるはずだからと思って急いでドアを開けたら遠山さんが立っていたから……。すごい偶然だなぁ」 「そ、そうだね! すごい偶然だよね!」 すれ違ったという結果に満足せず、わざわざ探そうとする滝本君マジアクティブ。 その後「アミーゴダンジョン」で共同プレイして楽しむ二人。恐らく家の前で。 そして別れ際、 「今度の日曜日街で一緒にアミーゴを探しに行こうよ!」 「え?う、うん! 行ってもいいよ!(それって……デート?)」 という謎の約束をして別れる二人。 (すごい! すごい! こんな展開になるなんて! 夢みたい!) そして最後に姉にまたマジバケを貸せと要求されてうんざりする大介の図で終わりとなる。 三行で要約すると、 ゲームをしたら 恋愛も進展 こんな展開になるなんて! ……それなんて進研ゼミ? 読んでいると春菜の起伏が激しい感情や会話の中で頻発するアミーゴという単語が無駄にじわじわ笑いを誘うようになっている。 ちなみに初日の大介と翌日の春菜の私服は橙色なのだが、これは大介のDSが水色で対比させる為だと作者が語っている。 また、任天堂の広報にこの漫画を描いていいかを聞いた所、ならば公式ページに乗せましょうという展開になったらしい。 「今度の日曜日街で一緒にwiki篭りを探しに行こうよ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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ここでは「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2」及びその完全版「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル」(いずれも判定は良作)を紹介する。 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 概要 特徴・評価点 問題点 総評 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル 概要 前作からの改善点 問題点(プロフェッショナル) 総評(プロフェッショナル) ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 【どらごんくえすともんすたーず じょーかーつー】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 ニンテンドーDS メディア 1024MbitDSカード 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 トーセ 発売日 2010年4月28日 定価 5,490円 廉価版 アルティメット ヒッツ2011年02月03日/2,800円(税別) 判定 良作 ドラゴンクエストシリーズ 概要 ポケモンのフォロワーとして人気を博した、ドラゴンクエストモンスターズ(DQM)シリーズの通算第5作目で、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』の続編。 後にドラクエ初の完全版となる『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル』が発売。 特徴・評価点 荒削りだった前作に比べ、グラフィック・音楽・操作性などの質が向上。 グラフィック・BGMの質が大幅に向上した。 メニュー画面ではアイコン式のUIを採用し、より直感的な操作が可能に。 一部の場所を除けばアイテムなどを使用せずに、どこでもセーブが可能になった。 時間の概念の他に、シリーズ初となる天候の概念が登場。 出現するモンスターはもちろん、地形などの変化により行ける場所が変わったりする。 通常は晴れだが、雨や雪、霧などエリアによって変化する天候は異なる。 主人公の移動速度が速くなり、ルーラの性能も強化された。 任意のエリアに移動できるようになった上に、エリアごとに設置されたポイント(ボスの手前など)にワープできる「いざないルーラ」が登場。 メタル系のモンスターが序盤から登場。 序盤のマップではぷちメタルというモンスターが登場し、お供としての登場はもちろん、マップの特定の場所にシンボルが出現するので確実に会うことも出来る。 更にアイテムの『メタルチケット』を使えば一定時間『メタルエリア』に滞在して好きなだけメタルモンスターを狩れる。入手もあまり難しくない。クリア後には更に経験値を多くもらえるエリアも登場。 通常のモンスターから得られる経験値も前作に比べるとかなり増えている。 モンスターの数が300種類以上に増加。 一部のモンスターのランクや系統が入れ替わったり、配合の仕方が前作と明らかに異なるものもいる。 手持ちの2体分、3体分を占めてしまうM・Gサイズモンスターが登場。主な特徴は以下の通り。 2枠モンスター 特性『メガボディ』を持ち、Sサイズ(1枠)モンスター1体としかパーティを組めない。 ほとんどの特技の威力や回復量が1.2倍になり、レベルアップによる能力の上昇量が1.5倍になる。 3枠モンスター 特性『ギガボディ』を持ち、1体でしかパーティを組めない。 通常攻撃や物理攻撃系の特技で敵全体を攻撃可能な他、特技の威力や回復量が1.5倍になり、レベルアップによる能力の上昇量が2倍になる。 前作の神獣系の代わりに???系が再登場。前作に登場した神獣といくつかの大魔王が該当する。 すれちがいでは『IX』、『DS版VI』ともすれ違うことができ、その作品にちなんだモンスターが出現する。 シリーズで初めて能力値の上限が1000以上のモンスターが登場。HPに至っては2000以上になる事も。 問題点 前作と同様にモンスターの能力値に限界値が設定されており、好きなモンスターを強くすることが出来ないという問題が改善されていない。 明らかに前作より弱体化したモンスターも存在する。 期間限定でしか入手できないモンスターも相変わらず存在。 一部バランスを壊すスキル・特性の組合せがある(しっぷう・ゼロ、メタルボディみがわり等) 戦闘時のメッセージが最低限しか表示されなくなり、若干味気なくなった。 前作では画面下部にテキストが出ていたが、本作では画面上部に使用した技名などが表示されるのみである。 これにより戦闘のテンポが良くなったという訳でもない(モンスターのモーションの長さは変わっていない為)。 「火炎斬り」等の属性付き剣技が当たらなかった際、回避された場合も完全耐性で効かなかった場合も「ミス」という吹き出しが出るだけなので紛らわしい。特に対人戦では、スキルによって耐性を上げられている可能性もある為、余計に分かりづらくなる。 この作品からゾンビ系が謎の冷遇を受け始めている。 SSランクのモンスターが大量に追加されたのだが、ゾンビ系のみSSランクのモンスターが1体も追加されていない。 それどころか減っている。前作にはゾンビ系SSランクのモンスターが2体いたのだが、今作でその内の1体が???系に変更されてしまった為、 1体のみになってしまった。 その後も『テリーのワンダーランド3D』で1体追加されるのみと不遇が続き、『ジョーカー3』に至ってはモンスターのリストラや系統変更の影響でゾンビ系SSランクのモンスターが1体もいなくなるという更なる冷遇を受けてしまっている。 総評 前作の改善点を前面に押し出し、魅力的なモンスター、やり応えのアップなど、ドラクエファンなら納得の出来。 一方でチュートリアルもしっかりしているため、新規プレイヤーも手を出しやすい作品である。 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル 【どらごんくえすともんすたーず じょーかーつー ぷろふぇっしょなる】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 ニンテンドーDS メディア 2048MbitDSカード 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 トーセ 発売日 2011年3月31日 定価 4,440円 判定 良作 概要 前作の要素はほぼそのままに追加要素を加えた、いわゆる「完全版」的なソフト。 同一のハードで追加要素を加えたソフトが発売されたのは、モンスターズのみならずドラゴンクエストシリーズでも初のことである。 前作との通信交換やすれちがい通信にも対応している。 ただし、前作との通信交換ではレベルや能力値が初期化される。 以降のシリーズにおけるデータ引き継ぎ(引っ越し)とは異なり、モンスターは送信元から消えてしまうことに注意。 本作から前作にモンスターを送ることも可能。当然、プロフェッショナル版にしかいないモンスターを送ることはできない。 すれちがい通信は、前作のデータを受け取るのみという一方通行となる。Aランクまでという制限が加わったがそのままのステータスでスカウト可能。 前作からの改善点 前作よりシナリオや新規モンスターが多数追加された。 過去のシリーズで人気があったが出演できなかったモンスターのほか、『キャラバンハート』や『ドラゴンクエストソード』のラスボスなど、マニアックなモンスターも多数追加。 これにより、出演モンスター数は421(*1)と過去最高になった。 既存のエリアでもモンスターの追加や変更が多く、前作プレイヤーを飽きさせない。 前作のデータがある場合でも最初からプレイしなければならないが、新鮮な気持ちで遊べるように工夫されている。 雪山など、わずらわしかったイベントがいくらか簡略化されている。 前作では一部のモンスターにしか存在していなかった強モンスター、最強モンスターがAランク以下モンスター全てに登場した(*2)。これにより前作までに指摘されていた好きなモンスターを強くすることができないといった問題がある程度解消され、同時にモンスターごとの個性を生かしやすくなった。また、前作では両親の両方が一定のレベルに達していないと強・最強化できなかったが、今回は片方のみでも可能。 バランス調整も行われ、前作でWi-Fi対戦等で猛威を振るってたスキルやモンスターはマイナススキルが付くなどして弱体化した。 前作とは全く違う裏シナリオが追加。 前作の裏ダンジョン・裏ラスボスもそのまま続投しているが、それらは本作の裏シナリオの通過点という位置付けになった。 前作及び本作の登場人物に関わる話になっているほか、『ジョーカー1』の神獣が再登場している(*3)。 前作はすれちがい通信ですれ違う度に通信を中断しなければならなかったが一度につき3人まですれ違え、8人まで保存して後から挑戦することができるようになった。 Wi-Fi対戦の切断対策もされており、切断された場合は切断した側は敗北になり、切断された側は相手がAIに切り替わり対戦続行できるようになった。 問題点(プロフェッショナル) 全体的に前作と比較して通信環境の依存度が上昇した。 Wi-FiのジョーカーズGPに1度はつながないとゲーム中でモンスターのタマゴを買うことができないほか、ゲーム中で通常入手不可な配信限定のモンスターもかなり多い。おまけにそれらのモンスターを素材にする必要のある配合パターンも存在。近くにDSステーションがない等、通信環境が殆どない人にとってはできることがかなり限られてしまう。 DSのWi-Fiコネクションそのものが終了した現在では、いくつかの要素は全くプレイすることができない。 すれちがい対戦では前作と違い、Aランクまでしかスカウトすることができなくなった。 おそらく前作は割と楽に高ランクモンスターが入手しやすかった為だからか入手条件に制限をかけたものだと思われる。発売からあまり時間が経ってない頃はあまり問題にはならなかったが発売から時間が経った頃にはSランク以上のパーティにしか遭遇しないことも…。勝利数を稼ぐのも難しくなるのも含め、高ステータス及びSランク以上オンリーのパーティの配布は嫌われるようになり、むしろ低ランク、低レベルのパーティの方が歓迎されるということに。(*4) 期間限定だけならともかく、特定の地域のみしか配信されなかったモンスターも存在した。おまけに配布されなかった地域に対してのフォローもなかった。また、前作からの引継もAランクまでのモンスターしか転送できない(*5)。 とはいえ、(いくら使用は個人の自由とはいえ)すれちがいでお手軽に強いモンスターが手に入り、ゲームバランスが易化し過ぎるのもそれはそれで問題。 メタル系モンスターのスカウトが前作と比べてやや面倒になった。 前作において序盤で遭遇できるぷちメタルをスカウトをできなくなった為で、おそらくメタル系の入手に制限をかけたものだと思われる。(*6) Aランク以下のモンスターに全て強モンスター、最強モンスターが付いたことの弊害からかモンスターのコンプリートのハードルが一気に上昇した。(*7) Dランク以下のモンスターを最強化するには同じモンスターを最低でも4体用意しなければならない。そのため、すれちがい通信を一定回数行うと現れる盗賊団に勝つともらえるDランクのモンスター、カンダタこぶんなどハードルが高いモンスターもおり、他には密林の主であるタイラントワームや断崖のレティスといった3枠のモンスターは一度に1体ずつしかスカウトできない為、通信環境は必須である。 無印版同様に戦闘時のメッセージが最低限しか表示されないのだが、無印版での問題点に加えて以下の問題点が増えている。 「敵1体にランダムで何らかのマイナス効果をかける」という効果の特技が登場したが、命中した際にメッセージが一切表示されない。この為、次のターンまで効果を確認できない場合が殆ど。 ほぼ全ての回復、蘇生系特技の消費MPが大幅にアップしている。(*8)そのため、ラスボスなど後半のボス敵の難易度が上がっている。 これについては本作以降発売されたモンスターズシリーズでも引き継がれている。 一方でアイテムは販売条件が緩和されたり、追加エリアでより強力なものが買えるようになった。 総評(プロフェッショナル) 前作の問題点も解消され、対戦の駆け引きもさらに向上した。回復、蘇生系特技におけるピーキーな調整は看過できないが、それ以外は完全版として相応しい出来といえる。 2012年5月に発売された3DS『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』はこの作品をベースにしたシステムとなっている。
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■ユベルに会う方法 【1】遊戯王GXアニメ放送 「遊戯王GX」は放送終了し、現在は新シリーズ「遊戯王アーク・ファイブ」が放送中です。 (過去のキャラが出るかは不明) 毎週日曜日 17 30〜18 00 テレビ東京系 詳しい放送局・放送時間は公式サイトで確認してね。 http //www.tv-tokyo.co.jp/anime/yugioh-arcv/ ユベルの過去の出番は、 GX3年目:105話〜155話(最初は声だけ) GX4年目:177話〜180話 特に十代VSユベル戦の153話〜155話は必見です。 【2】遊戯王OCG 2007年11月23日発売の「PHANTOM DARKNESS -ファントム ダークネス-」に ユベルのカードが収録(レアリティはノーマル)。1パック5枚入り150円。 みんなでユベルをあててフェイバリットカードにしよう! (超融合もあるよ!) スプリットデモンローズ、サクリファイス・ロータス、マジック・クロニクルもあるらしい 2008年1月12日発売の「デュエリストパックコレクション」(税込1050円)に 特典としてアルティメットレアのユベル(第一形態)がついてきます。 ファントムダークネスでは手に入らないレアバージョンのユベルです。 なんと英語版の遊戯王OCGではユベルのレアリティがスーパーになってるらしい! 既に発売済み。「遊戯王OCG 英語版」などで検索すると出てきます。 2008年3月28日発売の「MASTER GUIDE 2」(OCGの遊び方ガイド)に 「ネオス・ワイズマン」のカードが付属。絵柄部分にユベルが出てます。税込み1200円。 デュエルターミナルの対戦相手としてユベルが登場予定とのこと! 全国のデュエルターミナル設置店は公式サイトで確認できます。 http //www.konami.jp/yugioh_dt/ 【3】テレビゲーム 2007年11月29日発売の「遊戯王デュエルモンスターズ ワールドチャンピオンシップ 2008」に 隠しタッグキャラクターとしてユベル&マルタンのタッグが出るそうです。 ハードはニンテンドーDS、定価は税込5,229円です。 PSPのタッグフォース3発売決定! 2008年11月27日発売予定。税込み5,250円。 ストーリーは3期及び4期で、雑誌情報などからユベルの姿が確認されています。 このシリーズは個々のアニメキャラクターのストーリーを重視するゲームなので期待大です。 【4】映画 2010年1月23日より上映開始の、 『10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合 時空を越えた絆〜』 にユベルが出演することが確認されました! 【5】プライズ 「遊戯王GX ディフォルメボールチェーン」の第二弾にユベルが含まれているそうです。 http //www.sk-japan.co.jp/products/pickup/1105/yugiou.html ←商品のページ 正確な発売日(設置日)は不明ですが、2011年5月26日には入荷する店もあるとか。 入手に運も絡むのでネットオークションなどに頼るのも手? 【6】書籍 2011年12月16日発売の、「DUEL ART 高橋和希 遊戯王イラスト集」に ユベルの描きおろし絵が掲載されているらしい!New! http //www.amazon.co.jp/dp/4087823989/ 定価は税込2,400円です。 トップページ
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269 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 39 22.49 ID i6qCzY5k0 [3/19] 付き合い始めて2週間ちょい。 今現在、俺と黒猫の仲は早くもギクシャクしている。 早すぎる? 気にしてるんだから言わないでくれ。 これでも結構仲良くやってたんだぜ!? ほんの数日前までは― 『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』 正直、最初の原因はよく覚えてないんだ。 きっと相当ちっぽけなことだったに違いない。 まあ、俺の視点から経緯を説明させてもらうとこういうことだ。 ことが起こったのは先週の金曜日の帰り道だった。 普通の高校生なら、1週間の学業から解放される喜びを噛み締められる至福の帰り道・・・・・・なのになぁ。 とりあえずアイツがいつもの厨二調子で俺をからかってきたんだよ。 普段なら俺がほどよくツッコんで受け流して談笑になるはず、だった。 でもあの時は・・・・・・なんかさ、途中で感じたんだよね。 いつもと風向き違うなぁ・・・ってさ。 しかも俺自身もその変な風に乗っかっちゃってるんじゃないか、ってさ。 ん?俺らっていつもこんなに言い合ってたっけ?こっからどうやって丸く収めりゃいいんだ? なーんてことをもう少し早くに考えてればよかったのかもしれないが、少し遅かった。 疑問に思った時には、すでに俺の家に行く道とアイツの家に行く道の分岐点に来ていたんだ。 アイツは最強に不機嫌な様子で、 「声も聞きたくないから着いて来ないで頂戴」とか何とか言って怒って一人で帰っちまったってわけさ。 いつもはアイツの家まで送って帰ってたんだけどな。 まあ・・・・・・追いかけようと思えば追いかけられたし、止めようと思えば止められたかもしれない。 でもあの時は俺も何となくムシャクシャしてたから、 「おい!ちょっと待てよ!」っていうありきたりなことを叫んだだけで、すぐ反対方向に歩き出しちゃったんだ。 もちろんその後、家に帰ってからすごく後悔した。 だから次の日の土曜日、 俺は昼過ぎに自転車を飛ばしてアイツの家まで行った。 本当は朝早くから行こうかとも思ったけど、休みの日だし。ほら、下のおチビちゃんを起こしても悪いだろ? ・・・まあ、結果はありきたりな展開だったけどな。 「ルリ姉なら朝早くからアキバに行くってメモが・・・・・・あれ?高坂くんと一緒じゃなかったの?」 俺だって薄々わかってたよ?いじけたアイツが俺を避けて出かけることくらい予想してたよ? でもさ、ここまで教科書通りにやるこたぁねえだろ。 俺は家に帰ってからも時間を空けて何度か電話をかけた。 ・・・ああそうだよ!お察しの通り、1回も出てもらえなかったよ! でも・・・着拒されてなかっただけマシ、かな? って違うだろ!何で俺はこんなに下手に出てるんだ!? 「そりゃあ俺も悪かったかもしれないけどさ・・・・・・でも、アイツだって・・・・・・」 一回そんなことを考えると、何か俺にも変な意地っつーか対抗心が芽生えてきて。 日曜日? 日曜日は特に連絡をとろうとはしなかった。 朝からずーっと学生の本分に打ち込んでたよ。俺も一応受験生のはしくれだぜ? まあ、その・・・・・・変な意地があったってのも否定はしないけどよ・・・・・・・・・・・・。 270 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 40 37.49 ID i6qCzY5k0 [4/19] こうして迎えた今日は月曜日。 普通は月曜の朝ってのは何となく元気がない。 休み明けってのはテンションがどうも上がらん。 ・・・・・・特に、あんな土日を過ごした今日の俺は尚更な。 いやー。それにしてもいい日差しだ。最近雨が多かったから余計にすがすがしい。 『雲ひとつない青空』ってこういう日のことを言うんだろうな。 この天気のおかげでテンションも若干晴れたところで、俺は校門をくぐった。 月曜がダルいっていうのは俺だけじゃなくてみんな共通のことらしく、 普段の月曜の朝は何となく眠そうな雰囲気が漂っているもんだ。 だが、ここ最近はその法則が崩れている。 理由は・・・・・・おっと、今日も早朝の校庭から楽しそうな声がしてるな。 おーおー。朝早くから元気だねえ。 今は体育祭の丁度2日前だ。 1・2年生はもちろん、受験を控えた俺ら3年生も、体育祭1週間前くらいからは休み時間に練習で汗を流している。 さすがに身分をわきまえてるから、学校終わってから集まったりはしないけど。 俺のクラスも例外ではない。多少男女間で温度差はあるが。 あの校庭にいる人たちは朝練してんのか?随分とやる気あるな~。 うちのクラスも今日の休み時間は運動系部活のメンバーを中心に練習すんのかなぁ。 でも、みんなには悪いが今日はパスだ。 そろそろ俺も決着つけねえと。 昼休み。 俺はサッカーの誘いを断って、怒れる夜魔の女王が待ち受ける教室へと向かった。 いくら下級生の教室だからと言って、やっぱり他のクラスの教室に一人で行くのは少し緊張する。 しかもそれが、自分の彼女がいるクラスの教室となると尚更だ。 教室の前まで着くと、俺はちょっとだけ気合を入れて、開けっ放しになっている扉からやや遠慮がちに教室を覗く。 ・・・だが、アイツは教室にはいなかった。 というか殆ど人がいなかった。 いるのはいかにもぼんやりしてておとなしそうな女子が数人。あ、一人だけ居眠りしてる男子がいるな。 もしかして・・・アイツ、体育祭の練習しに行ったのか? アイツの性格上、絶対参加なんてしてるわけないと思ったのに・・・。 まあ、それほどアイツもクラスに馴染んできたってことなのかね? しょうがねえ。放課後にでも待ち伏せするか。 そんなことを考えながら1年生のフロアを歩いていると、突然聞き慣れた声に呼び止められた。 「あっ!高坂先輩っ!こ、こんにちはっ!あの、ちょっと・・・・・・」 声の主は俺の後輩・赤城瀬菜だった。なにやら俯きながら、誰もいない階段の方へ俺を手招きしている。 「おう。どした?何か用か?」 今日の瀬菜はなんだか顔が赤い。そしてやけに周りの人目を気にしている。 うーん、なんつーかその、不覚にも・・・・・・・・・ちょっと可愛い。 べ、別に瀬菜が巨乳+眼鏡だったからじゃねえぞ!?ホントだぞ!? 「先輩。今日はウチの部が休みだってこと、知ってますよね?」 「え!?そうなのか?なんで?」 ・・・・・・せっかく、アイツと話すチャンスだと思ったのに。 「なんでって・・・・・・先週部長が言ってたじゃないですか」 へ?部長が? ああ、言われてみれば・・・・・・ 271 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 41 19.77 ID i6qCzY5k0 [5/19] 『どうしてだ!?どうして俺が体育祭の練習なんかに駆り出されなきゃならんのだ!』 『そうですね。部長が練習したって絶対戦力になんかならないのに』 『たとえ一時でも、ファナたんに会う時間を削られるなんて耐えられん・・・・・・・・・』 『まあまあ部長。部長なんかが練習に誘ってもらえただけ奇跡じゃないですか。諦めて参加してきたらどうです?』 『誘われたんじゃない!ありゃ強制だ!徴兵令だ!』 『なに訳のわからないこと言ってるんですか。何にせよ僕らには関係ないんで。とりあえず、ご愁傷様です』 『こうなったらお前らも道連れにしてやる!月曜と火曜は休みだ!更に各々、家に帰ってからもPCでお気に入りのキャラに会う事は禁止する!』 ・・・こんな感じの部長と真壁君のやり取りがあったような気がしなくもないな。 部長・・・。そういうの八つ当たりって言うんですよ?わかってます? 「それで・・・あのう・・・・・・先輩にお話したいことがあってですね・・・。放課後、部室に来ていただけませんか? そんなに長くはお時間いただきませんから・・・・・・」 おどおどした瀬菜の言葉で俺はハッと我に返った。 瀬菜が俺に話? しかもこのシチュエーション、二人きりでってことか? でも、放課後は―- 「ああ、えーと、放課後は―-」 いや・・・待てよ。 こう言いかけてから俺は考えた。 1年生のほとんどのクラスは校庭に放課後集まって、ドッヂボールだのソフトボールだのを練習している。 そんでもって今は本番間近だ。 アイツのクラスの女子が練習してるのも見かけたことあるし、きっと今日の放課後も練習するに違いない。 アイツも今日の昼休みは練習に参加したみたいだし、だとしたら普通は流れ的に放課後練にも出るだろう。 それを俺が会いに行って邪魔するのも・・・・・・なんかねえ。 それにそんなに時間かからないって言ってるし・・・・・・ぶっちゃけ、瀬菜が俺に話したい内容も若干気になる。 よーし、整理しよう。 放課後は瀬菜の話を聞いてから、アイツの練習が終わるのを待つ。 そして今度こそ、面と向かって誠意を込めて謝る。 これで決まりだ。 アイツが帰ってきたら「お疲れ」とでも声をかけてやろう。 なんか飲み物でも買って待っててやろうかな。 「・・・わかった。放課後に部室、だな。」 「あ、ありがとうございます!じゃあそういうことで宜しくお願いします!」 俺は瀬菜の頼みを快く了承した。 だがこの時の俺はまだ知らない。 この後、過酷な試練が待ち受けていることを・・・。 272 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 42 01.15 ID i6qCzY5k0 [6/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・・・・・・少し、言い過ぎてしまったかしら? で、でも、元はと言えば先輩がいけないのよ!? 素人のくせにマスケラのことで私に意見するなんて。 それに・・・・・・・・・それに、あの程度であんなにムキになることないじゃない! 確かに、私の口が悪かったということもあるのだけれど。 土曜日の早朝。 私はまだ寝ている妹たちにメモを残して一人で秋葉原に行った。 最近はテスト期間だったり、あの子や沙織と予定が合わなかったりしたから、私にとっては久しぶりの秋葉原。 勿論、思う存分堪能してきたわ。 今回の一番の掘り出し物は、限定デザインの漆黒の仮面かしら。その再現度はまさに素晴らしいの一言。 ・・・・・・・・・彼がつけたら、とてもよく似合いそうね。 どうして急に秋葉原に行ったのか、ですって? 愚問ね。私は常闇の住人・夜魔の女王よ? 私は私の本能が赴くままに行動するだけ。理由なんて必要ない。 やがて私の魔力によって天は暗黒に染め上げられ、私の忠実な隷属である闇の獣たちによって地上は・・・・・・・・・今日はこの辺でやめておこうかしら。 でも、否定は出来ないわ。 変な意地を張っていて彼に会いたくなかった、という理由もね。 ただ・・・・・・・・・電話に出なかったのは少しやりすぎてしまった。 昼の13時から23時まで、計12回もかけてくれたというのに。 妹の話だとやっぱり家にも来てくれたみたいだし・・・・・・。 それを避けてしまったのは他でもない私自身だけど。 ―-明日は、ちゃんと話をしよう。 そう思って私は、深くて高貴なる眠りについた。 しかし日曜日、彼から連絡は来なかった。 こ、こちらから電話をかけてみようかしら? でも・・・出てもらえなかったら・・・・・・。 もしかして、昨日のことで怒っているのかな・・・? いいえ、違うわ。きっと勉強しているのね。きっとそうよ。 勿論、私に一切の連絡がないのは残念なことだけれど・・・・・・仕方がないことだわ。彼は受験生だもの。 邪魔をしてはいけない。 一瞬不安に落ち込みそうになった心のバランスを保って、 私はその日、ずっと創作活動に力を入れた。 今日は月曜日。 とても日差しが強い日・・・・・・。永遠の暗闇を寝床とする私にとってはあまりよくない天気だわ。 私達夜の貴族は光に力を吸い取られてしまうのよ。 ・・・心なしか身体がだるいような気もするわね。 学校に着くと、校庭からは体育祭の朝練をしている人たちの声が聞こえてくる。 朝早くから御苦労なことだわ。 今日こそは彼と話をしなくては。 土曜日は私のつまらない意地で彼には多大な手間をかけさせてしまったわけだし。 だからその・・・・・・今日はわ、私から会いに行ってあげようかしら? 夜魔の女王である私自らが出向くなんて、こんなことはもう二度としないわ。と、特別よ? 273 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 42 50.25 ID i6qCzY5k0 [7/19] 昼休み。 勇気を出して、3年生の彼の教室に行ってみた。 上級生の教室には独特の威圧感のようなものがあるから、本当はあまり気が進まなかったのだけれど。 私は開け放たれたままになっている扉からおそるおそる中を覗いて、彼の姿を探す。 でも、案の定教室に彼の姿はなかった。 教室にいるのはいかにもぼんやりしていておとなしそうな女子生徒数人と、一人だけ居眠りしてる男子生徒一人。 確か私の教室も同じような風景だった気がするわ・・・。どこのクラスにも似たようなタイプの人間はいるものね。 教室にいないとなると、彼はどこに・・・・・・・・・。 その時、目の前を彼と同じクラスの人たちがサッカーボールを持って通っていった。 ・・・読めたわよ。おそらく彼も体育祭の練習に連れ出されたのね? まったく・・・・・・さすがヘタレ先輩だわ。一時の感情に任せて遊びに行くなんて。 貴方は受験を控えているのでしょう?もう少し強い意志を持ちなさいな。 大勢でスポーツをしている場で先輩の名前を呼ぶなんて私には絶対出来ない。 でも・・・彼のことだから・・・・・・。きっと、私の姿を認めたら駆け寄ってきてくれるわよね? 早速校庭に出て先輩を探した。 この学校の校庭はまあまあの広さだ。 ソフトボール、ドッヂボール、サッカー、・・・・・・。色々な人が色々な種目に勤しんでいる。 あら?あそこで大縄に引っかかったのは田村先輩かしら? でも、こんなに大勢の人がいるのに、先輩だけが見当たらない。 先輩のクラスの集団の中にも彼はいない。 一体あの人は、私を放っておいてどこをほっつき歩いているの? そして放課後。 彼が来やしないかと少し教室で待ってみた。 でも、とっくに帰り時間を過ぎているのに彼は来ない。 しびれを切らして彼の教室に行ってみた。 やっぱりいない。 もしかして・・・・・・私を置いて帰っちゃったの・・・・・・・・・? ・・・そうだわ。 あの人のことだから、今日はゲー研が休みだということを聞き逃しているのかもしれない。 先輩はいつも連絡事項を全然聞いていないんだもの。彼は本当にヌケているんだから。 受験生である彼が部室で一人待ちぼうけているなんて滑稽・・・いえ、時間の無駄だわ。 そ、そうね・・・・・・・・・同じ部員として教えてあげるのは、し、自然なことでしょう? 一旦折れそうになった心を再び繋ぎとめて教室を出ようとした時、突然クラスメイトに声をかけられた。 「五更さん。今日の放課後、ウチのクラスの女子でソフトボールの練習しようと思うんだけど、一緒にどう?」 「・・・ごめんなさい。今日は少し頭が重くて・・・・・・。足元がふらふらしているから貴女たちに迷惑をかけてしまうかもしれないわ」 我ながら何の捻りもない、下手すぎる言い訳だったわね。 でも今はそれどころじゃないの。悪く思わないで頂戴。 274 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 44 36.80 ID i6qCzY5k0 [8/19] 部室のドアの近くに行くと、案の定誰もいないはずの部室から声が聞こえてきた。 「・・・かぎ・・・れは・・・・・・えを・・・」 部室の中から聞こえてくるのは間違いなく先輩の声だ。 ようやく見つけたわよ、先輩。やっぱりここにいたのね。 使い魔の分際で主である私にここまで手間をかけさせるなんて、あとで裁きを受けてもらうからそのつもりでいて頂戴。 それにしても、この人は何訳のわからないことを言っているの!? それと・・・・・・一緒に話しているのは誰かしら? 「高坂先輩、もう少し大きな声ではっきりとお願いします」 瀬菜? まったく・・・・・・。 いくら連絡がとれないからって、仮にもか、彼女である私を放っておいて他の女と談笑しているなんて・・・・・・。 あの人はどういう神経をしているの? 先輩にはキツいお仕置きが必要のようね。 ・・・また少し、からかってみようかしら? 悪戯心半分、話すきっかけを見つけた嬉しさ半分。 私は、彼に対する軽めのからかい文句を考えながら部室のドアノブに手をかけた。 「赤城。俺は・・・俺は・・・・・・・・・俺はお前を愛してる!」 「きゃあああああああああああああ!!!せんぱぁぁぁぁぁぁい!!!!!」 急に中から聞こえてきた大声にビクッとして、思わず手を離してしまう。 勿論わかっている。 私が驚いたのは、声の大きさなんかじゃなくて・・・・・・・・・ 「お、おい!声を落とせ!誰か来たら色んな意味で二人ともヤバいだろ!」 色んな意味で?貴方達は男女二人っきりで何をしているの? 「・・・す、すみません。私としたことが取り乱しちゃいました・・・・・・・・・・・・・・・。」 この後瀬菜は声をひそめ始めたから全部は聞き取れなかったけれど、私ははっきり聞いてしまった。 「こ・・・の後・・・・・・じゃな・・・・・・・・・“京介”。・・・・・・が・・・・・・・・・えへへ・・・」 彼女が、『京介』と先輩を名前で呼んでいたのを。 それもかなり熱のこもった口調で。 あの子は、BLのカップリングの話をしている時でさえあんなに色っぽい声色は使わないのに。 そ、それに、わ、私だってまだ彼のことを名前で呼んだことはないのに! 275 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 45 30.58 ID i6qCzY5k0 [9/19] その後も二人は話し続けている。 小声で内容は全然わからないけれど、心なしか先輩の声も熱を帯びているような・・・。 一体二人は誰もいないはずの部室で何を話しているの? それにさっきの会話は・・・・・・・・・? 先輩、瀬菜に向かって『愛してる』ってどういうこと? ドアを開ければわかるのかもしれないけれど、そんな勇気は私にはない。 いつもは平然と出入りしている部室のドアを開けるのが、怖い。 「あっ、あのさぁ~。えーと、お、俺さ!そろそろ、勉強するから帰るわ!わりぃな!」 「ええ~、もう帰っちゃうんですか~?じゃあ、続きは明日にしましょう。明日もよろしくお願いしますね。高坂先輩」 まずい。足音がこっちに向かってくる。 このまま二人と鉢合わせなんて気まず過ぎるわ。 私が慌ててドアから離れようとしたその時- 「な、なあ。このことはさ、その・・・アイツには内密に・・・・・・」 「アイツって・・・・・・五更さんですか?」 不意に自分の名前が聞こえてきて、思わずまた聞き耳を立ててしまう。 「そうだ。お前も知ってると思うが・・・・・・俺とアイツは、つ、付き合ってるんだ」 「ああ・・・・・・・・・ええ、そうでしたね。そんなことは知っています」 今の先輩の発言で、明らかに彼女は機嫌を損ねた様子だ。 どうして?私と先輩が付き合っていると何か不都合なことがあるの? 「だからさ、その・・・俺が・・・・・・その・・・こんなことをやってるってアイツが知ったら・・・・・・・・・」 「・・・わかりました。この件は五更さんには『まだ』内緒にしておきます」 どうして私には内緒にしようとするの? 仲間外れにするつもり? それとも・・・私には言えないの・・・・・・・・・? 「おい!『まだ』って何だよ!?いずれはバラすってことか!?」 「ええもちろん。五更さんには、二人の禁断の愛の完成版を見せ付けちゃおうかなぁなんて思ってまして。うへへへへ・・・」 もう嫌だ。これ以上二人の会話を聞きたくない。 「わかってねえ!お前全然わかってねえだろ!」 最後に聞いた先輩のこの言葉の直後に、ガチャッと音が聞こえた。 ドアノブに内側から手がかけられたのがわかって、私は急いで駆け出した。 後ろから焦った様子の先輩の声が聞こえたような気がしたけど、そのまま走った。 校門を出るまで、後ろは振り返らなかった。 276 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 46 21.10 ID i6qCzY5k0 [10/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「・・・かぎ・・・れは・・・・・・えを・・・」 「高坂先輩、もう少し大きな声ではっきりとお願いします」 んなこと言ったってな、俺にだって恥じらいってもんがな・・・ 「あ、かぎ、お、れは・・・お、お、おまっ」 「先輩!」 怒るなよ!人の気も知らないで! えーい!!!こ、こうなりゃヤケクソだ! 「赤城。俺は・・・俺は・・・・・・・・・俺はお前を愛してる!」 「きゃあああああああああああああ!!!せんぱぁぁぁぁぁぁい!!!!!」 ぐぁああああああ~!!!!!恥ずかしすぎる~!!!!!! 「お、おい!声を落とせ!誰か来たら色んな意味で二人ともヤバいだろ!」 「・・・す、すみません。私としたことが取り乱しちゃいました・・・・・・・・・・・・・・・。」 慌てて瀬菜は声のトーンを落としたが、その口調からは興奮が一切拭いきれていなかった。 「こ、この後、『“赤城”じゃなくて・・・“浩平”だろ?“京介”。』っていうお兄ちゃんのセリフが入ります。 えへへ・・・ですから次の高坂先輩のセリフは・・・・・・」 なあ瀬菜、頼むから赤城のセリフをそんなにエロティックに言わないでくれ・・・さすがに気持ちわ(ry ってだあぁぁぁ!!!何なんだこの羞恥プレイは!!!!! 277 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 48 02.28 ID i6qCzY5k0 [11/19] ――話は30分前くらいに遡る。 授業が終わってから、俺は瀬菜との約束通りまっすぐゲー研の部室に行った。 ん?俺に放課後練なんてないぜ? さっきも言った通り、さすがに3年で放課後練習してるようなクラスはほんの一部だけだ。 「赤城~?いるか?」 「あっ、高坂先輩!わざわざ来ていただいてありがとうございます!」 瀬菜は部室のPCで何かのゲームを起動している。 ・・・ってなんだ。またBLゲーか。男二人が半裸で抱き合ってるよ・・・。 あれ?でもなんかこの二人のキャラ、どっかで見たことあるような・・・・・・・・・? これってまさか・・・・・・・・・・・・・・・いや、どう見ても。 「俺と赤城・・・・・・だよな!?」 確か瀬菜は以前にもゲー研部員をモチーフにしたガチホモゲーを作っていたが、なんか前よりもリアルになってるんだが。 「やっぱりわかりますか?そうです。このキャラは高坂先輩とお兄ちゃんをイメージして作りました。ちなみに、お兄ちゃん×高坂先輩です」 もうなんか嫌な予感しかしねえ。 でも、一応聞かなきゃダメか? 「それで・・・俺に話っていうのは・・・・・・・・・」 「あ、それは・・・・・・その・・・・・・お話っていうかお願いで・・・」 なんかモジモジしてるお前を見てると益々いやな予感がしてきたな。 そしてその予感は見事に的中することとなった。 「そ、その、高坂先輩に、先輩モチーフのキャラの声優をやって欲しいん・・・・・・です」 「ええええええええええ!?」 ちょっと待ってくれ。いつもと雰囲気の違う後輩に呼び出されたと思ったら、 『ガチホモゲーの声優をやってください』だとぉぉぉぉぉぉ!? とんでもねえ飛び道具だろ! いや、だがむしろ相手が瀬菜って時点で俺も予測しておくべきだったのかもしれないが・・・。 278 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 48 39.28 ID i6qCzY5k0 [12/19] 「これはサンプルみたいなものなんですけど・・・・・・。 うまくいったら部長と真壁先輩にも協力してもらって・・・本格的に作ってみようかな、なんて考えてまして・・・・・・うへへへ・・・」 完成版計画まであるのか! しかもお前、腐女子だってことは隠しておきたいんじゃなかったのかよ!? 完全に自滅に向かってるぞ!それともアレか、ついに欲望に負けちまったのか!? 「えっ!?いや、ま、待て待て待て待て!俺にも一応メンツっていうか世間体っていうもんがだな!」 だいたいにして俺が声をあてるってことは赤城もってことだろ? 赤城だってこんなのOKするわけが・・・・・・・・・ 「お願いします!お兄ちゃんはいいって言ってくれたから、あとは高坂先輩の声だけなんです!」 ですよねー。赤城が妹からの頼みを断るわけがないか・・・。 「あ・・・・・・いや・・・・・・あ~・・・・・・」 まずい!なんとかして、なんとかして言い訳を探すんだ!俺! 「そ、それにお前さ!今朝、『そんなに長くはお時間いただきませんから』って言ってただろ! これメチャクチャ時間かかるんじゃないのか!?」 「安心してください。フルボイスにするつもりはありません。重要なシーンだけちょこちょこっと生ボイスを・・・・・・」 瀬菜が慌てて補足を付け加える。 そうか。フルボイスじゃないのか。それなら少しは安心だな。 ・・・ってそういう問題じゃねえ! 「いや・・・・・・でも・・・・・・それはさすがにさ・・・・・・」 明らかに戸惑っている(というか嫌がっている)俺の様子を感じ取ったのか、 瀬菜の顔が段々と曇ってきた。 すると突然、 「やっぱりダメ・・・・・・ですか?・・・・・・ううっ・・・・・・・・・ふえっ・・・・・・ひぐっ・・・・・・・・・」 「うおっ!ちょ、待てっ!」 ・・・瀬菜の天気予報は曇りのち雨だったようだ。 「お兄ちゃんがぁ・・・せっかく・・・・・・ぅえっ・・・応援ッ・・・してくれたのにッ・・・・・・ううう・・・」 「泣くなって赤城!泣かないでくれ!」 女の子の涙ってなんかズルいよな。 なんかこう、言うこと聞いてあげたくなっちゃうだろ? 瀬菜が相当気合を入れて作ったであろうBLゲー。 自分が協力したのに俺が断ったなんて赤城が知ったら・・・・・・。 しかもそのせいで瀬菜を泣かせたなんて知られたら・・・・・・俺が赤城にガチで殺されかねん! たとえ命が助かったとしても修羅場は避けられないだろう。 ・・・よし、俺も男だ。ココは覚悟を決めるしかねえ!・・・・・・・・・のかよ!?誰か他に方法があるなら教えてくれ!頼むから! 男だからこそやりたくねえんだよ!!! 「わ、わ、わ、わかった!や、やる!やらせてください!だからもう泣き止んでくれ!」 結局、俺は折れた。心の中で一筋の涙が流れたような気がしたのは気のせいじゃないはずだ。 「ほ、ホントですか高坂先輩!?ありがとうございます!!えへへ・・・よかった~」 瀬菜はさっきまでの泣き顔が嘘のようにパッと目を輝かせている。 お前、まさか本当に嘘泣きしてたんじゃねえだろうな? 279 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 50 13.37 ID i6qCzY5k0 [13/19] ・・・とまあ、こうして俺は人生初となるBLゲーのアテレコに挑戦することになったわけだが・・・・・・・・・ 「先輩、次はちょっとエッチなシーンのセリフなんですけど・・・・・・うへへ・・・」 瀬菜・・・・・・・・・。耳元でハアハアすんのやめてくれないか? もうヤだ!とりあえず今日はもうムリ! よし、どうにかしてこの場から逃げ出さねえと・・・・・・・・・。 「あっ!お、俺さ!そろそろ、勉強するから帰るわ!」 「ええ~、もう帰っちゃうんですか~?じゃあ、続きは明日にしましょう。明日もよろしくお願いしますね。高坂先輩」 はあ~。ようやく解放されたぜ。 ってまた明日だと!? うう。とりあえず今夜は全力で明日の対策を練ろう。 ・・・・・・アイツ、もう練習終わったかな? ・・・・・・・・・ん? って待った待った! 帰る前にこれだけは絶対言っておかないとダメだろ!? 「な、なあ。このことはさ、その・・・アイツには内密に・・・・・・」 「アイツって・・・・・・五更さんですか?」 「お前も知ってると思うが・・・・・・俺とアイツは、つ、付き合ってるんだ」 「ああ・・・・・・・・・ええ、そうでしたね。そんなことは知っています」 急にそんな機嫌悪そうにすんなよ・・・ 悪かったな!俺と赤城のイチャイチャを妄想してる最中に現実に引き戻すようなこと言っちゃってさ! 「だからさ、その・・・俺が・・・・・・その・・・こんなことをやってるってアイツが知ったら・・・・・・・・・」 「・・・わかりました。この件は五更さんにはまだ内緒にしておきます」 ふう・・・・・・。瀬菜、空気読んでくれてありがとよ。・・・って『まだ』だと!? 「おい!『まだ』って何だよ!?いずれはバラすってことか!?」 「ええもちろん。五更さんには、二人の禁断の愛の完成版を見せ付けちゃおうかなぁなんて思ってまして。うへへへへ・・・」 だ、ダメだこの腐女子・・・・・・・・・・・・・・・。 「わかってねえ!お前全然わかってねえだろ!」 もういい!こうなったら何としてでもこのBLゲーの完全版は阻止してやる! ま、まずはコイツの兄を何とかして味方にしねえと・・・・・・・・・。 悲壮な決意を胸に、俺は部室のドアノブに手をかけた。 すると、それとほぼ同時に、ドアの向こう側で誰かがスタートダッシュした音が聞こえた。 俺は一瞬で自分が冷や汗かき始めたのがわかったね。 どこのどいつだよ!?聞き耳なんて立ててやがったのは!? お前相当な悪趣味だぞ!?・・・・・・・・今の俺が言えた義理じゃないけどよ・・・orz 俺は急いでドアを開けて、足音が遠ざかっていく方に目を向けた。 盗聴犯はこっちを振り返りもしないで逃げていく。 ・・・・・・ってあれ?あの後ろ姿って― 「アレって・・・・・・五更さんですよね?もしかして・・・・・・全部聞かれちゃってたんでしょうか・・・?」 あー。なんかもう冷や汗も引いちゃったよ。うん。 280 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 51 48.93 ID i6qCzY5k0 [14/19] 瀬菜は黒猫に聞かれていたことを気にかけてくれたが、俺は強がって平静を装い一人で帰路についた。 辺りはすっかり夕方。 朝はちょっとだけすがすがしく思った道も、今は全然魅力を感じない。 それは急に蒸し暑くなった気温のせいだけじゃねえ。 やっちまった・・・・・・最悪だ・・・・・・・・・・・・・・・。 ただでさえ喧嘩して向こうは俺を拒否してんのに、人生初となるホモゲーの声優デビューを聞かれちまった・・・・・・・・・・・・・・・。 おまけにわりとガチなテンションの時に。 しかもアイツはBLに結構抵抗あるみたいだし。 こりゃもう全速力で逃げられたのも全然納得できるレベルだ・・・・・・・・・・・・。 家に着いて自分の部屋で寝転んでからも考えることは同じ。 はあ~。 俺は何度目かの大きな溜息をついた。 いや、溜息というよりは唸っていると言ったほうがいいのかもしれない大きさだ。 まさかよりによってこんな形で彼女に愛想つかされるなんて、俺はこれからどうすればいいんだろう? それによくよく思い出してみれば、そもそもアイツが機嫌悪くなった原因も、俺がマスケラのことで出しゃばったからだったような・・・。 アイツに勧められてDVD漁りだして、ちょっと詳しくなったからって得意げに話合わせようとしたから・・・。 だいたい何で俺は怒って帰っていくアイツを止めなかったんだよ!? つまんない意地張ってねえで追いかければよかっただろ!!! 結局、こうなったのも全部俺のせいか。もう自分が嫌になってくるな。 ドッドッドッドッド・・・・・・ ん?足音か? バタン! 「うっさい!何でさっきから溜息ばっかりついてるワケ!?部屋の外まで聞こえてるっつーの!」 突然部屋のドアが開いて妹様が攻め込んできた。 だから毎回毎回ノックくらいしろってんだよ。 それにしても、ドア一枚挟んだくらいじゃ溜息まで聞かれちまうのか。 じゃあやっぱりさっきのも部室の外まで聞こえてる・・・よな・・・・・・ 「な・・・何の用だよ?」 「別に。あんたのデカすぎる溜息がうるさかったから文句言いに来ただけ」 「ああ、そうか。そいつは悪かったな」 普段とは違う俺の様子に気がついたのか、意外なことにあの桐乃が食いついてきた。 「それにしてもあんた・・・・・・どうしたのよ?なんか尋常じゃないくらいテンション低いじゃない」 俺はひたすら黙りこくっていた。 こいつに相談しても盛大に爆笑されて終わるだけだ。 「わかった。この間の模試の結果サイアクだったんでしょ?」 「それとも・・・お父さんに殴られるようなことやらかしたとか?」 突然『俺のテンションが低い理由当てクイズ』を始める桐乃。 桐乃よ、確かにその二つは幾度となく経験したことあるけど間違いだぜ。 「黙ってないで何とか言いなさいよ!せ、せっかくこのあたしが話しかけてやってんのよ!? じゃあ・・・黒いのと喧嘩でもしちゃったとかぁ?」 桐乃がイタズラっぽくにやけながらモロに俺の心の傷口に踏み込んできた。 ああそうだよ!その通りだよ! おまけに状況は更に悪化しちまったよ!(泣) 281 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 53 01.92 ID i6qCzY5k0 [15/19] 明らかに動揺した俺を見て察したのか、桐乃の表情も少しだけ変わったような気がする。 「えっ・・・もしかして・・・・・・図星・・・なワケ?」 「・・・・・・ああそうだよ。ご名答だ」 「なっ、何で!?も、もしかしてエロ本!?ベッドの下のエロ本がバレたの!?ねえそうなの!?」 コイツ何でこんなにエロ本に食いつくんだ? 「ちげーよ」 そう言うと桐乃は若干安心したかのような素振りを見せた。 一体なんだってんだよ? 「あ、あっそ・・・。そ、それじゃあ、あの邪気眼厨二病に愛想つかされるとかどんだけイタいことしたのよ?」 「・・・・・・・・・・・・。」 そうだよなぁ・・・・・・。 付き合いたての彼氏がホモゲーの吹き替えなんてしてたら、さすがにヒクよなぁ・・・・・・・・・。 「な、何よまた黙り込んじゃって!・・・・・・心当たりあるんだ。キモッ」 「結局お前は何が言いたいんだ?他に用がないなら出てってくれよ」 別にカッコつけるわけじゃないけど、今は一人にして欲しい。 しかし、俺の願いとは裏腹に、桐乃はいきなり中で何かが爆発したかのように一気にまくしたててきた。 「あーもうウザい! そんなに黒いのと仲直りしたいんだったらウジウジしてないで電話するだの家に行くだの、何でもすりゃいいでしょ!? と、隣の部屋にそんな死人みたいなのがいたらこっちまでテンション下がってくんのよ!」 ・・・そうだ。 あれ以来、俺はまだ黒猫と一回もちゃんと話してない。 ましてや喧嘩のことを謝ってすらいねえ。 例のことだってちゃんと説明すれば・・・・・・・・・。 どんよりするのは面と向かってフラれてからでも遅くはないはずだ。 「桐乃・・・・・・・・・あ、ありがと・・・な。」 「は、はあ?な、何であんたから礼なんて言われなくちゃならないのよ?キモッ!ウザッ!」 妹様はその後もかなりひどい罵声を俺に浴びせながら俺の部屋から出て行った。 どうやら、愛すべき妹達が待っている自室へと帰っていったようだ。 ・・・あいつって、何だかんだでいいとこあるよな。 桐乃、ホントにありがとよ。今度なんか奢ってやるからな。 心の中で桐乃への礼を済ませた後、俺は少し緊張しながら携帯電話を取り出した。 今度こそ、黒猫にちゃんと伝えよう。 282 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 54 25.28 ID i6qCzY5k0 [16/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 自然と急ぎ足で家に着いた頃には周りはもう薄暗くなっていた。 少し息切れして帰ってきた私を心配してくれた妹達には、 「体育祭の練習に付き合わされていたの。それに、今日は特別日差しが強かったから魔翌力の消耗が激しかっただけよ」 と、半ば無理にごまかした。 信じてもらえたかどうかはわからないけれど。 そして私は自分の部屋に入って机の椅子に腰掛けると、少しずつさっきの出来事を思い出してみた。 でもあれだけじゃ・・・その・・・・・・だ、断定は出来ないわ!何かの間違いかもしれないじゃない! そ、そうよ。そんなこと有り得ない。 だって先輩と瀬菜がそんな・・・・・・・・・・・・・・・。 『ねえねえ。リア充になったあんたに、兄貴の秘密教えてあげよっか?』 その時不意に、頭の中にニヤッした彼の妹の声が響いた。 ・・・そういえばあの子が言っていた。 先輩のベッドの下にある“お宝”には、『巨乳で眼鏡をかけた女性』ばかりが写っていると。 『両方ともあんたには無縁じゃんww大丈夫なの?wwwwww』 なんてからかわれたことを思い出す。 眼鏡はともかく、きょ、巨乳・・・・・・・・・ ここで私は、頭の中で自分の裸体を思い描いて小さな溜息をつく。 ・・・残念ながら、どちらの要素もやはり私にはないものね。 今までは田村先輩にばかり嫉妬していて、瀬菜も条件に十分合致しているということを忘れかけていたわ・・・。 それに・・・・・・。今までの行動から見ても、彼はどうも年下を好んでいる傾向があるような・・・・・・。 私の中で状況がどんどん悪い方に進んでいく。 思い返してみれば、彼は妹の影響で今でこそオタク文化を理解し始めているけれど元々そういうものとは無縁な人間。 その・・・・・・恋人ととまではそんな話はしたくないのかもしれないし、恋人が重度の厨二病だったら嫌悪感を抱くかもしれない。 もしかしたら、私のアニメの話題やアニメキャラの口調にだって今まで無理をして付き合ってくれていたのかもしれない・・・・・・・・・。 で、でも、それを言うなら瀬菜だって― 彼女だって・・・・・・・・・彼女も・・・・・・・・・・・・・・・。 ――いいえ、彼女は一応腐っていることを周りには知られないように努力しているのよね・・・。 283 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 56 04.78 ID i6qCzY5k0 [17/19] ~♪♪♪ 急に机の上の自分の携帯が鳴り出して、私はビクッと一瞬身を固めた。 この音楽は漆黒のテーマ。 私のお気に入りのBGMの一つ。 そして・・・。 着信:『高坂京介』 そして、彼専用の着信音。 早く出なければ。 これはチャンスよ。 彼から直接聞いてみるのが一番早いはずだわ。 ぐずぐずしていたらまた話す機会を失ってしまうわよ。 ・・・でも、電話に出るのが怖い。 勿論、彼がそんな不誠実な真似をするとは思っていない。 彼はただでさえ嘘が下手だし、ましてや悪意のある嘘をつくような人ではないもの。 私は彼を信じたい。いいえ、信じてる。 でも・・・ もしもアレが私の勘違いなんかじゃなかったら? もしも本当に彼に嫌われてしまっていたら? もしも私の不安を彼の口から決定付けられてしまったら? そんなの絶対に厭だ。 これ以上、彼との関係を崩したくない。 新しい情報が入ってくるのが怖い。 私が躊躇しているうちに、漆黒のテーマはぷつりと鳴り止んでしまった。 今度は大きな溜息をついた。 いつもはあれだけ強がれるくせに、自分は肝心な時になんて臆病なんだろう。 しばらくの間机から動く気にはなれなかった。 「ルリ姉ぇ~。ご飯まだぁ?お腹空いちゃったよ~」 妹の声にハッとして時計を見た。 いけない、もうこんな時間― 私は気を持ち直し、慌てて夕食の支度をするために台所へ向かった。 夕食の準備は上の妹も手伝ってくれたので無難に済ませることが出来た。 ありあわせで急遽作った食事だったのだけれど、わりと好評のようね。 下の妹は「ねえさま、とってもおいしいです」なんて言ってお代わりもしてくれた。 慰める、という意味でも自分を少し褒めてあげたいわ。 食事が終わって一気に睡魔に襲われたのか、下の妹がウトウトし始めている。 完全に眠ってしまう前にこの子をお風呂に入れようかと考えたその時、 ピ~ンポ~ン。 突然インターホンが鳴った。 両親が帰ってくる時間にしては早すぎる。 こんな時間に誰かしら? 夜の来客は何となくドキドキするものね。 「・・・・・・はい。」 しかし相手の声を聞くと、私のドキドキは一気に加速した。 「高坂・・・です。」 先・・・・・・輩・・・・・・・・・? 284 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 58 15.78 ID i6qCzY5k0 [18/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 俺は今、五更家の前に来ている。 決死の思いでかけた電話はまたまたスルーされちまって正直へこんだが、俺はさっき決めたんだ。 黒猫にちゃんと伝えよう、ってな。 そう思って気持ちに任せて家を飛び出した。 こんな時間に親に断りもせず勝手に家を出たわけだから、帰ったらパンチを覚悟しなけりゃならんかもしれんが。 とてもいい感じの風が吹いている。 夕方は蒸し暑く感じた気温も、今はむしろ半袖の俺には涼しすぎるくらいだ。 こんな好条件も手伝ってか、自転車をすっ飛ばすと普段は歩いて30分くらいのところを10分くらいで着くことが出来た。 勇気付ける、っていう意味でも自分をちょい褒めてやりたい。 俺は軽く深呼吸した後、インターホンを押した。 初めてこの家に遊びに行った時より緊張してるかもしれない。 ―今度は、ちゃんと出てもらえるかな? ピ~ンポ~ン。 「・・・・・・はい。」 少々の間があった後、応対してきたのは間違いなくアイツの声。 「高坂・・・です。」 自分の中では精一杯無難な感じを装ったつもり。しかし向こうは何も言ってこない。 また応対拒否されるんだろうか? そう思って俺が若干不安に駆られたその時― 「何の・・・御用かしら」 ようやくだ。ようやく会ってくれた。 見慣れた五更家の玄関から、若干俯きながら黒猫が出てきた。 月明かりに照らされたこいつの黒髪と真っ白な肌はとても綺麗だ。 思わずここに来た目的を忘れて見とれちまってたくらいだよ。 「それで?何の御用かしら、と聞いているのだけれど」 こいつなんか疲れてるのかな?いつもより覇気がなくて声が小さいような・・・。 それとも怒ってるんだろうか・・・? 「お前に・・・・・・話があるんだ」 「・・・だからと言ってこんな遅くに訪ねてくるなんて、私の都合も考えてほしいものだわ」 「いや・・・・・・それは・・・すまん」 こころなしかお得意の嫌味にも勢いがない気がする。 「そ、それで?早く用件を話して頂戴。私だって暇じゃな・・・」 「ごめんっ!」 黒猫の言葉を遮り、俺は勢いよく深々と頭を下げた。 地面しか見えないから相手がどんな顔をしてるのかはわからない。でも続けた。 「全部俺が悪かった!つまんねえ意地張ってお前のこと怒らせて、しかもほったらかしたりしてホントにごめん!」 まだ黒猫は何も言わない。 「でも・・・あれは・・・・・・その・・・き、昨日のは、瀬菜に泣きながら頼まれたから仕方なくっ」 「・・・・・・・・・グスッ」 いきなりすすり泣きが聞こえてきて、今度は俺が言葉を遮られた。 おそるおそる顔を上げて黒猫の方を見ると、なんと涙目になってこっちを見ている。 ・・・俺、なんかまずいこと言っちゃったか? 285 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 59 37.22 ID i6qCzY5k0 [19/19] その時、黒猫が戸惑っている俺の胸に飛び込んできた。 俺の服をギュッと掴みながら完全に泣いてしまっている。 震えている声が何とも切ない。 「・・・・・・・・・私は厭・・・」 「・・・黒猫?」 「あなたが私の元を離れていくのが厭・・・・・・」 俺がお前から離れる? 「わ、わたしは、眼鏡もかけてないし、巨乳でもないけど」 「おい、お前どうしたんだよ?」 「あなたと一緒にいたいの!だから捨てないで!」 「俺がお前を捨てるわけねえだろっ!」 「あなたが気に食わないって言うならコスプレもやめる。アニメの話し方も直すわ。だから・・・。」 「そんなこと俺は思ったことねえよ!俺だってお前とアニメの話すんの何だかんだで結構楽しいし!だからそんな風に言うな!」 俺は思わず大声を出していた。 正直こいつが何でいきなりこんなことを言い出したのかはわからない。 でも、こんなことはもう言ってほしくなかった。 「本・・・当・・・・・・?」 涙を浮かべた顔でおそるおそるこっちの様子を伺う黒猫。 それを見て俺は我慢出来なくなり、黒猫を強く抱きしめて叫んだ。 近所迷惑?知るかそんなもん! 「俺は・・・俺はありのままのお前が好きだ! すげえ厨二病でイタいことばっか言うし、言い方もキツいけど・・・・・・ でもホントは誰よりも素直で優しくて頑張り屋で!俺や、桐乃のこともめちゃくちゃ大切に思ってくれてる! 俺は!そんなお前が大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 黒猫は一瞬驚いたように固まっていたが、すぐに最高の返事を返してくれた。 「わ、私も・・・・・・・・・。へタレで鈍感でデリカシーの欠片もないけど・・・・・・そんな先輩のことが好き。大好き!」 286 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 01 15.94 ID gs4qd4nG0 [1/5] 街灯に照らされた五更家の真ん前で、俺達はしばらくの間抱き合っていた。 黒猫の体はとても温かくて心地いい。 こいつを抱いてるとすげえ安心出来る。 トータルたった3日くらいとはいえ、空白の時間があったから尚更なんだろうか。 ・・・どのくらい時間が経ったんだろう? なんか1時間くらいこのままでいる気がするけど、こういう時って案外そんなに経ってないんだよな。 我に返って見るとこの状況が急に恥ずかしくなってきた。 後々これは、『思い返すと死ぬほど恥ずかしくなる思い出ベスト3』に入るんじゃないだろうか? 俺は照れ隠しの意味も込めてさっきさり気なく感じた疑問をぶつけてみることにした。 「な、なあ・・・。お、お前さぁ、さっき・・・その・・・巨乳だの眼鏡だの言ってたけど・・・・・・」 いきなり話しかけられてビクッとしていたが、黒猫は俺の胸に埋めていた顔を上げて恥ずかしそうに答える。 「だって・・・あ、貴方の妹が・・・・・・。」 「なっ!?桐乃が!?」 あの野郎・・・・・・。 だからさっきベッドの下のエロ本に異常に食いついてたのか! もしかしてアイツ、自分のせいで俺らが喧嘩したんじゃないかって気にしてたんじゃ・・・? ってそりゃねーよな。いやいや、アイツに限ってそんな・・・・・・。 ちなみに同時刻、何故か桐乃が盛大なクシャミをしていたということを俺は知らない。 それからまた俺たちはずっとそのままの体勢から動かずにいたが、しばらくして、 「ね、ねえ先輩・・・。その・・・瀬菜のことは・・・・・・」 何故か少し思いつめた様子で黒猫がこう切り出してきた。 そうだった!そのことすっかり忘れてたぜ。 だがこうなった以上、瀬菜には悪いが・・・・・・。 「あ、ああ。悪かったな。嫌な思いさせちゃって・・・。 俺、アイツにちゃんと言うよ。『やっぱあの約束なかったことにしてくれ』ってさ」 「わ、私も!私も一緒に行くわ!」 「え゛!?な、なんで!?」 何でお前そんなに必死なんだ? 黒猫は消え入りそうな、そしてどこか寂しそうな口調で言った。 「その・・・・・・貴方が彼女とか、関係を持ってしまった責任の一端は、私にもあるのだから・・・・・・」 「い、いやいやいやいや!お前は来なくていいよ!ホモゲーの吹き替えごときでそんな大袈裟な・・・・・・・・・って、え!?関係!?」 「ホ、ホモゲーですって!?」 「・・・・・・・・・え?」 「・・・・・・・・・え?」 287 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 04 13.67 ID gs4qd4nG0 [2/5] ・・・こうして無事に黒猫の多大な勘違いが明らかになった。 全てが上手く繋がって、そのあまりにベタすぎる勘違いに俺は思わず吹き出してしまった。 「えっ、お前そんな風に思ってたのかよ?あっはははははははは・・・」 「な、何が可笑しいというの!?少しはこっちの苦労も考えて頂戴!」 だってさ・・・ホモゲーのアテレコと浮気現場を勘違いしてたなんて、なあ? 「でもよ・・・。だいたいにして真っ先に浮気を疑われるなんて、俺ってそんなに信用がないのか?」 「あ、あれは状況が状況だったし!そ、それに貴方だって!」 必死になって言い訳してるお前も可愛いな。 ニヤニヤしている俺に気がついたのか、黒猫は怪訝そうな顔でこっちを睨んだ。 「先輩。何を余裕ぶっているのかしら?話がこれで落ち着いたと思っているなら、それは大きな過ちだわ。」 「えっ?それってどういう・・・・・・」 「私と正式に主従関係を取り戻したいと願っているなら、条件があるわ。」 なっ、なに!?これでハッピーエンドじゃねえのかよ!? しかもあえてツッコまんが主従関係だと!? 「目に見えてうろたえているようね。さすが人間風情は甘いわ。それでよく18年もの間生きてこられたものね・・・・・・。」 俺は確かにさっき言ったぜ?『ありのままのお前が好きだ』ってさ。 でもこれは開き直りすぎだろ!? 「条件は・・・・・・。」 「お、おう」 またコイツのことだからとんでもないこと要求してくるんじゃ・・・。 「も、もう絶対に私に隠し事はしないで頂戴。隷属である貴方が、主人である私に隠し事なんて絶対に許さないわ。 これはその・・・・・・“契約”じゃなくて“約束”よ。」 か、か、可愛い・・・・・・。 こいつ・・・その気になりゃあこんなに素直になれるんだな。 よし、そんなら俺だって。 「ああ、わかった。約束する。もうお前に隠し事はしない。じゃあさ・・・俺からも一つお願いしていいか?」 「なっ、何を言っているの!?じ、条件を出しているのは私の方なのに、貴方からなんてっ」 お前こそ『目に見えてうろたえているようね』なんて人のこと言えた義理かよ。 「だって“俺たち”が関係を戻すんだから俺ばっかり言うこと聞くのは不公平だろ?」 「そ、それは・・・・・・そうだけど・・・。」 黒猫は少し悔しそうで、かつ心配そうな表情をしている。 そんな顔しなくても雰囲気ぶち壊すようなことは言わねえって! 「まあまあ落ち着けって。まずは聞くだけ聞いてくれよ。 えーっとさ・・・・・・あ、明日からは毎朝迎えに来てもいいかな?一緒に学校行こうぜ。」 「えっ!?」 俯いていても、こいつの顔が真っ赤になっているのがわかる。 ・・・まあ、俺も人のことは言えないんだけどな。 「それで?聞き入れてもらえるのか?女王様?」 「え、ええ・・・・・・・・・いいわ。これで、交渉は成立よ。それじゃあ・・・。」 そう言うと黒猫は、ピンクに染まった頬をしながらゆっくり目を閉じた。 「“約束”の・・・・・・証を示して頂戴・・・・・・」 これは・・・そういうことでいいんだよな? 俺も静かに目を閉じた。 もっとも、心臓の鼓動はかなりうるさかったけどよ。 そうして俺たちは、長い長い“約束の証”を交わした。 288 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 06 07.97 ID gs4qd4nG0 [3/5] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 昨夜、先輩が家に訪ねて来た時は正直とても驚いた。 同時にとても怖かった。 だから先輩に応対するのは、私の中では勇気を振り絞った行動だった。 心の準備なんて何も出来ていなかったから。 彼の口から私が恐れていた言葉が出てくるんじゃないかって不安だったから。 あの時の私は、事態を最悪な方向にしか考えられなくてネガティブな感情に押し潰されそうになってしまっていた。 そして、気付いたら自分の気持ちを抑えきれなくなっていた。 でも・・・・・・そんな私を彼は優しく抱きしめてくれた。 昨日は改めて彼の気持ちと自分の気持ちを確認することが出来て、とっても安心出来た気がする。 ・・・少し、気恥ずかしさもあったのだけれどね。 家に帰った後の妹達のニヤニヤ顔といったら! それに絶対にあれは近所に丸聞こえだわ・・・・・・・・・。 そして今私は、昨夜の約束通り先輩と一緒に登校している。 その・・・・・・ふ、二人で手を繋ぎながら・・・・・・・・・。 ご、誤解しないで頂戴っ。彼から私に頼んできたのよ。 も、勿論、最初は私は断るつもりだったわ? 公衆の面前でそんなことっ、は、ははは恥ずかしいじゃない!? でも・・・・・・今の私はとても幸せだ。 顔が緩んでいくのを止めるのに精一杯なくらい。 ・・・結局、すべてが私の取り越し苦労だったのよね。 そう考えると何だかドッと疲れてくるし、何だか屈辱的だわ・・・。 だ、だってあんなの完全に単なる私の被害妄想じゃない! あんなにくだらないことであんなに取り乱していたなんて!は、恥ずかしい・・・。 ・・・それにしてもあの魔眼遣い。無邪気で私をここまで狼狽させるなんて恐ろしい相手だわ。 この借りは大きいわよ?覚悟することね。いつか必ず貴女に不幸の星を落としてあげるわ・・・。フフフ・・・。 「高坂せんぱ~い!五更さぁ~ん!」 「げっ!?赤城!?」 丁度その時、瀬菜がこっちに元気よく走ってきた。 先輩、友人の妹相手にビビりすぎよ? それにしてもなんという絶好のタイミングで現れるのかしら。 「・・・高坂先輩。この間のこと、五更さんは・・・・・・」 「ん?ああ・・・それならもう完璧に大丈夫だぜ!」 私の方をチラチラ見ながら遠慮がちに先輩に耳打ちする彼女に、彼はこっちを振り返ってから心底嬉しそうに答える。 「なーんだ。よかった!それだったら・・・・・・・・・。五更さん。ちょっと高坂先輩をお借りしても?」 「え、ええ。」 この子は本当にまったく無意識のうちに私達二人をあそこまで翻弄したのね。 さすがは魔眼遣い、油断のならない存在・・・・・・・・・。 「って何で逃げようとしてるんですか高坂先輩!今日も収録手伝ってくれるって約束したじゃないですか!?」 「あのなぁ・・・赤城・・・そのことなんだけどよ。悪いんだけど・・・・・・・・・」 先輩は申し訳ないようなホッとしたような調子で、なんとか彼女の御機嫌をとろうとしている。 「あら?手伝ってあげたら?先輩」 「へ?いや、でも」 先輩がさも意外そうな顔でこっちを見た。 「例えどんなに邪な“契約”でも、それを途中で破棄しようとするなんて、貴方のポリシーに反するのではなくて?」 「いや、まあそれはそうだが・・・・・・・・・」 『呆れるほどのお人好し』。 それが彼のいいところでもあるのだから、私に遠慮なんてしてほしくない。 本当は、私だけを見てほしい、という独占欲の塊のような気持ちも少しあるのだけれど。 289 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 07 15.09 ID gs4qd4nG0 [4/5] 「ふふ・・・。これで五更さん公認ですね。さあ、高坂先輩!今日はたっっっくさん喘いでもらいますからね!うへへへ・・・・・・」 「うげえっ!?そんなシーンまで録るのかよ・・・・・・」 ・・・でも、この場合は逆効果だったかしら?悪いことをしちゃったわね、先輩。 「先輩、やっぱり私も一緒に行くわ」 「んなっ!?何でお前が来るんだよ!?そのことはもう誤解が解けただろ!?」 「随分とつまらないことを訊くのね先輩。そんなこと決まっているでしょう?」 何故って―― 「も、もしかして・・・五更さんもお兄ちゃん×高坂先輩が好きに・・・」 「そ、そんなわけないじゃない!莫迦なことを言うのはそのくらいにしておいて頂戴!」 何故って―― 「・・・追い込まれた先輩の醜態に興味があるからよ。ねえ先輩?せいぜい四苦八苦して私を楽しませて頂戴」 「!?五更さんって・・・かなりのSですね・・・・・・・・・」 「クソッ・・・彼氏のホモボイス収録風景見て何が楽しいってんだ!?この、ドS猫!!!」 私の方をいかにも恨めしそうな目つきで見る先輩。 それを見ると思わず自然と笑みがこぼれてしまう。 ねえ、先輩。本当はね。 何故って―― ほんの少しでも、貴方ともっと一緒にいたいからよ。 ・・・なんてこと、今の私じゃ絶対に面と向かっては言えないわ。 や、闇の眷属である私は・・・その・・・・・・あ、あまり火照ると影に帰らなければならなくなってしまうのよ。 でも、もう少しだけ待っていて頂戴。 私が、あと少しだけ素直になれるまで・・・。 (終)
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