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https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/801.html
「こ、こうしてみて…」 蘭丸の手に自分の手を重ね、蘭丸のモノに触れて手を軽く上下させる。 「わ…何か、変な感じです濃姫様…。それに、何か少し出てきて…」 「気持ち良い?」 「んー…気持ち…いい、です…。濃姫様!もっとして下さい」 「…ええ」 手の動きを早めたり、先端や裏を弄っていくと、蘭丸の息が少しずつ上がってくる。 「はぁ…っ、濃姫…さまぁ、なんか、出そうっ……!」 「いいわ。我慢しないで…イきなさい」 「い、く…?っ、はっ…んんっ…!」 蘭丸のモノから、白く濁った液が勢いよく吐き出された。 「わあ…何これ?何か変なニオイ…」 蘭丸は自分の手についた液を見ながら顔を顰める。 「ほら、蘭丸くん。これが絶頂に達した証拠よ。これで治るの」 「へぇー…あっ、濃姫様の手にもついてますね」 蘭丸はそう言いながら濃姫の手を取り、液のついた指を口に含んだ。 「ちょっと、蘭丸くん!?」 「うえっ、変な味ーっ!」 「だ、だから舐めなくていいわ!やめ…っ」 蘭丸の舌使いに、思わず声が出そうになる濃姫。 濃姫×蘭丸5
https://w.atwiki.jp/kingporin/pages/89.html
ポタ子さんについて ポタ子さんは4m+経費で募集します。 基本的に土曜日に臨時募集。 もちろんそれ以前に募集してもOK。 でもたいてい来てくれるのは土曜…(´・ω・`) このページを見て、ポタ子やってもいいよ!と思った方は 募集広場での募集チャにポーンしてください。お願いします。 なお、お抱えポタ子さんも募集中です! 募集しなくても済むようにお抱えサン欲しいね。 募集する際には 経費の上限は1m 経費申告は青ジェム数だけではなく、zで 集合場所(プロ東宿屋1F左下) 集合時間(19時40分くらい) ベースブラギの有無(G内で出してくれる人がいるか否か) wikiを教え、ベースについて参照してもらう(これが絶対ではないがポタ出しはこの形固定で) 防衛職(EMC王葱、パラ、冠ジプ、リンカー、HP) 連絡を取りやすいようにG・PT・スカイプのいずれかに属してもらう 以上のことをしっかりと伝えるようにしてください。
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某スレにて沖田と知り合った会員 今では毎日のように生徒会へ来てくれる、感謝 仮面絶望、六道のお方、などと名前を変えたりすることもある また、さよなら絶望先生のファンという説もある たまに絶望先生ネタで話してくれることもあり とてもユーモアのある人である
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(とみー) (vv) (光) コスト(1) (クリーチャー):(コマンド) (111111111111) |■(ワールドブレイカー このクリーチャーはブロックされない)| (次に現れるときがしんの絶望だ) 作者:(zero)
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咲「やめてくれ、もう限界だ……ッ!」 咲「ふふ、ダメですよ……これはオシオキなんですから……ッ! っと」カキカキ 和「……」 咲「くく……京ちゃんめ、いい気味……」 咲「浮気なんてしたらどうなるかってこと、よくわからせてあげなくっちゃあ……」 和「咲さん……」 ガラッ 京太郎「おいーっす」 優希「咲ちゃんのどちゃんいるかー!?」 和「こんにちは、お二人とも」 京太郎「よう……咲も元気か?」 咲「……」ギラギラ 京太郎「うっ……」 京太郎(咲のヤツ、一週間ぶりに学校きたと思ったらこの調子だしよ……) 優希「部長と染谷先輩はまだみたいだじぇ」キョロキョロ 和「じゃあ、先輩たちが来るまではまた4人で打ちましょう」 優希「賛成だじぇ!」 咲「……」バシンッ 京太郎「……っ!」ビクッ 咲「……どうぞ、次」 京太郎「お、おう……」 京太郎(左の方からなにやら刺々しい視線が突き刺さるんだが……まぁ気にしない気にしない) 京太郎「……」コトッ 咲「……ロン! 8000!」 京太郎「は、はい……」 和(さっきから咲さん、明らかに須賀君を狙い撃ちしてますね……) 優希(咲ちゃんこわいじぇ……)ブルブル ガチャ まこ「お、やっとるのう」 優希「あ、染谷先輩! それに部長だじぇ!」 久「ごめんなさい、遅くなったわね」 京太郎「大丈夫っすよ。今もちょうど打ってたとこですし」 久「あら、ほんと。どれどれ……」 京太郎「おわっ……」 咲「っ!」 咲(部長、なにそんな気安く京ちゃんに近づいてるの……ッ!!?) 咲「……」ギラギラ 和「……っ!」 和(咲さんの右腕が激しく打ち震えている……! これはまずい兆候ですね……) 和(一刻も早く応急措置をとらなければ……!) 咲「……っ」ギリギリ 和「咲さん、咲さん!」コソコソ 咲「ん、なに……? 和ちゃん」ギリリ 和「こちらへ来てください!」コソコソ 咲「え、ちょっと……!」 久「あら、和に咲……どうしたの?」 和「いえ、なんでも……よろしければ部長たちで打っていてください」 まこ「お、そうか? 悪いのう」 和「いえ……」 和「さ、早く咲さん!」グイッ 咲「い、痛いって和ちゃん!」 スタスタ... 和「……ほら、座ってください」 咲「和ちゃん、なんなのもう!」 和「早く鉛筆もって……」グッ 和「さぁ、汝の怒りを鎮めたまえ……土は土に、妄想は妄想に」 咲「ぐぅうう……」ガタガタ 和「咲さん……」 咲「京ちゃんめ、許さないよ……」カキカキッ 『は、ハギヨシ……もうやめてくれ……ッ!!』 『もうやめてくれ……? 本当にやめてよろしいんですか?』サワッ 『うぐっ……!!』 『ふふ……いい顔ですね。その顔は私しか知らない、私だけのもの』 『もっとみじめな声を聞かせてくださいね? 須賀君……』 アッー! 咲「ふぅ……」 和「どうですか、咲さん? 落ち着きましたか?」 咲「……まだだよ」 和「えっ」 咲「まだこんなんじゃ満足できないよ……!」 和「さ、咲さん……!?」 咲「京ちゃんももちろん許せないけど……それ以上に憎いのは部長だよ!」 和「咲さん、声が大きいですって!」コソコソ 咲「今度はあの部長の目の前で愛を誓い合うハギ京ストーリーを書いてやる!」 咲「うぉおおおお!!」カキカキカキッ 和「さ、咲さん心を落ち着けて!!」 『ぶ、部長は関係ないだろ……ッ!!』 『関係……? 大アリですよ……ふふ』 『……す、須賀君……』 『くっ、くそったれ……』 『須賀君、行きますよ……ほら、ほら……ッ!!』パンパンッ 『あっ……あぁああっ……!!』 『やめてぇえ!! 須賀君を許してあげて!』 『ふふ……今はあなたに罰を与えているんですよ、竹井久さん……』パンパンッ 『えっ……?』 『愛しの須賀君が悶える様をたっぷりと味わってください……!』 『い……いやぁあああああっ!!』 咲「ふふ……もっと鳴きなさい!!」パンパンッ 和「咲さん、もう少しお静かに! あと手を打ち鳴らさないで!」 「……なんかのどちゃんたち騒がしくないかじょ?」 「……そうね。どうかしたのかしら?」 和「咲さん、咲さん!」 咲「ふぉが……! ふぁふぁひて、ぼぼはふぁん!」 「ちょっと俺見てきますよ」ガタッ 「おう、頼んだわい」 スタスタ... 和「っ!」 京太郎「おーい! 咲、和……カーテン開けるぞ?」 シャー 京太郎「大丈夫か……って、何してんだお前ら」 和「い、いえあのこれは……」 咲「ぷはっ……和ちゃん何するの!?」 和「ご、ごめんなさい……」 京太郎「おいおい、じゃれ合うなら部活終わった後にしろよ?」 和「え、ええ……」 京太郎「てか、お前らここで何して……」 京太郎「あっ」 和「っ!!」 京太郎「の、和……もしかして」 和「あっ……あの、ええと……!」 京太郎「……」 京太郎「ま、いいや……俺は見なかったことにするぜ?」 和「も、申し訳ありません……」 咲「……」 咲「京ちゃん、読み聞かせてあげようか……?」キヒヒ 京太郎「え……?」 ボカッ...! 咲「痛い……! 和ちゃんひどいよ!」 和「す、すみません! つ、つい反射的に……」 京太郎「えーっと……」 和「須賀君は戻っててください! 私たちもすぐ行きますから!」 京太郎「お、おう……」 咲「京ちゃん、またね……」キヒヒ 京太郎「……? あ、あぁ」 シャー 京太郎(うーん……やっぱあの二人どっかおかしいよなぁ……) 京太郎(ま、いっか……) スタスタ... 久「どうだった?」 京太郎「なんかふざけ合ってただけみたいっす。もうすぐ来るって」 久「なーんだ。ほんと仲いいわね、あの二人」 まこ「たしかにのう」 優希「なんだか焼けてくるじょ! のどちゃんのおっぱいはみんなのものだじょ!」 和「私のおっ……ごほん、胸は私だけのものです」 久「あら、おかえり和……それに咲も」 咲「……」ブツブツ まこ「わしらもちょうど一戦終えたとこじゃし、またメンバー入れ替えるか」 和「え、ずいぶんと早いですね」 久「まぁ東風戦だからね」 和「……また優希ですか」ジトー 優希「……ばれたかじょ?」 和「そんなんじゃいつまで経っても強くなれませんよ」 優希「だってぇー……半荘は疲れるんだじょ」 和「それがダメなんです。部長もあまり甘やかしてはダメです」 久「ふふ……そうね」ニコッ 久「じゃ、次は半荘でやりましょうか」 京太郎「よし、俺も入るぜ。久々にタコスを倒せる気がするしな」 優希「だっ!? それは聞き捨てならないじぇ!」 京太郎「じゃ、決着つけるか?」ニヤッ 優希「望むところだじぇ!」 まこ「……お前ら若いのう。どっからそんな元気が出てくるんじゃ」 久「こら、あなたは一体いくつの年寄りよ」 ――――――――――――――――――― 京太郎「さて、帰りますか」 久「戸締りは私がしておくから、あなたたち先に帰ってていいわよ?」 咲「っ?」ピクッ 咲(部長……もしかしてこっそり京ちゃんを待たせて一緒に帰ろうとか考えてるんじゃ……!)ギリッ 京太郎「あ、そうっすか? んじゃお先に失礼します」 咲(あれ……) 優希「部長、お疲れだじぇー!」 和「お疲れ様です」 久「ええ、お疲れ」ニコッ まこ「わしも残っちゃるけん」 久「あら……ありがとう、まこ」 咲「……」 咲(染谷先輩もついてるみたいだし……大丈夫か)ホッ ――――――――――――――――――― 京太郎「それでよ、そしたらそいつが突然ヒゲダンス踊り始めてさ」 優希「なんだそれ! バカだじょ!」 和「……っ……ごほんごほん!」 優希「あ、今のどちゃんが笑ったじょ!」 京太郎「え、ほんとか?」 和「わ、笑ってません……!」 優希「私は見逃さなかったじょ。のどちゃんがプクーってちょっと頬を膨らませたのを!」 和「し、証拠はあるんですか!?」 優希「あ、のどちゃんが怒ってるじょ!」 和「怒ってません!!」 咲「……」ブツブツ 京太郎「おい、咲」 咲「……え?」 京太郎「お前、平気か?」 咲「な、なにが……?」 京太郎「いや何がって……お前最近様子おかしいし」 咲「……」 京太郎「俺でよければ相談に乗るぜ?」 咲「……そう? 相談に乗ってくれるの?」 京太郎「ん、おう」 咲「くくく……」 和「っ!」ピクッ 咲「実はねえ……あの小説」 和「あああああああああああっ!!」 京太郎「っ! な、なんだ!?」 優希「の、のどちゃん!? 一体どうしたんだじょ!」 和「す、すみません……須賀君ちょっと!」 京太郎「え……?」 和「いいから早くお願いします!」グイッ 京太郎「お、おい……!」 ダダダッ 優希「……行っちゃったじょ」 咲「……」ブルブル 優希「ん、どうしたんだ? 咲ちゃん」 バキッ 優希「ひえっ!? 鉛筆が折れちゃったじょ……」 咲(和ちゃんまでも……ハギヨシさんの邪魔をするんだね……?)ブルブル 咲(許さないよ……!!) 和「はぁ、はぁ……」 京太郎「の、和……どうしたんだよ?」 和「あの……須賀君にどうしてもお伝えしなければいけないことが……」 京太郎「な、なんだ……? そんなあらたまって」 和「ええ、実は……一週間前の小説の一件、覚えてますか?」 京太郎「あ、あぁ……俺が部長と誤認しちまったやつだろ?」 和「あれ……本当は私が書いたんじゃないんです。書いたのは、咲さんです」 京太郎「え……えええええっ!?」 和「しっ、声が大きいです」 京太郎「あ、すまん……しかし」 京太郎「おいおい、和……俺は気にしないってあれほど言ったじゃねえか」 京太郎「別に嘘ついてまで責任逃れしなくても……」 和「嘘じゃありません! 信じてください!」 京太郎「お前、声大きいぞ」 和「あっ、すみません……」 和「で、でも事実なんです……!」ヒソヒソ 京太郎「ええと……」 和「須賀君……!!」 京太郎「うっ……」 京太郎(この和の懇願するような瞳……ゴクリ) 京太郎(こんな目で頼まれたら、嘘だろうがなんだろうが認める他ねえじゃねえか……!) 京太郎(いかんいかん……俺の愚息が腹筋運動おっぱじめやがった。鎮まれ、息子よ……!) 京太郎(……しかし、あの小説を書いたのが咲だって? んなことありえんのかねぇ? ま、いっか……) 京太郎「わ、わかったわかった……信じるよ」 和「そ、そうですか……よかったです」 優希「うーん……どこいったじょ?」キョロキョロ 咲『優希ちゃん、京ちゃんを一刻も早く見つけ出して!』 優希「咲ちゃんの気迫に押されて、こんなとこまできたけど……ほんとにいるのかじょ?」 ワーワー 優希「ん……? あれはまさか……のどちゃんと京太郎?」 ソローリ... 優希「こんな裏路地で何やってるじょ……ま、まさか」 和「―――あぜ道で部長とキスしてたって……」 京太郎「なっ……見られてたのか」 京太郎「でも、あれは付き合ってるとかそういうんじゃ……―――」 優希「なっ!?」 優希(き、ききき京太郎と部長がキスした……? のどちゃんなに言ってるじょ……) 優希(というか……これ、もしかしていわゆる修羅場というやつじゃ……) 優希(ってことはだじょ! のどちゃんも京太郎のこと……) 優希「……」チラッ 京太郎「――――」 和「――――!」 優希「……っ」ダッ 優希(なんで……なんで逃げてるんだじょ、私……!!) 優希(でも、これ以上あの二人のこと見てられないじょ……あのままあそこにいたら私……!) 優希「……はぁ、はぁ」 優希「京太郎……」ズキン ――――――――――――――――――― 和「須賀君、咲さんの様子がここ最近おかしいのには気づいてますか?」 京太郎「まぁ一週間も休むっつーのは普通じゃないよな」 和「咲さんはその間……ずっと須賀君とハギヨシさんの濃厚ホモ小説を延々と書き続けていたんです」 京太郎「おいおい、マジかよ……」 和「はい、というのも……須賀君、最近部長と親しくしていますよね?」 京太郎「えっ……そ、そんなことねえけど……」 和「ごまかさなくてもいいです。あぜ道で部長とキスをしてたって……咲さんからイヤというほど聞かされました」 京太郎「なっ……み、見られてたのか」 京太郎「でも、あれは付き合ってるとかそういうんじゃ……」 和「そんなこと関係ないです」 和「咲さんにとっては、あなたが他の異性と行為に及んだ……その事実こそが問題なんです」 京太郎「……まぁ、たしかにキスはやりすぎだったかも」 和「やりすぎどころの話じゃないです。そのために私はその小説を毎晩電話越しに音読されたんですから」 京太郎「そ、そりゃなんというか……申し訳ない」 和「……まぁいいでしょう。私もあなたにはいくらか恩義がありますし」 京太郎「……?」 和「ともかく、今の咲さんはあなたが異性と触れ合うだけでも危険な……まさに一触即発の状態なんです」 京太郎「なんか、それだけ聞くとあいつが俺のこと好きなように聞こえるが……」 和「なに言ってるんですかバカなんですか死ぬんですか」 京太郎「あ、いやそのなんだ……すまん」 和「咲さんはあなたとハギヨシさんが結ばれることを望んでいるにすぎません。うぬぼれないでください」 京太郎「は、はい……」 和「願わくばそうなっていただきたいと考えているんですが……まぁさすがにそれも酷でしょう」 京太郎「あ、当たり前だ! 俺はノンケだ、間違ってもホモじゃない」 和「……」 和(以前の私であれば例の計画で無理やりそうさせようと画策したでしょうが……) 和(咲さんの小説を読み聞かされたせいか、須賀君……あなたのことも哀れに思えてきてしまい……) 和(まぁその点に関しては咲さんに感謝してくださいね) 京太郎「んで、俺はどうすりゃいいんだ?」 和「はい……咲さんは、あなたが異性と親しくするだけでも激しい劣情を催します」 和「普段はそれを、妄想小説の中でハギヨシさんに『オシオキ』させることでうまく抑制しています……が」 和「ホモ小説を書くだけならまだしも、いつそれが『実際の危険な行動』に発展するか予測がつきません」 京太郎「お、おい……実際の危険な行動ってなんだよ」 和「わかりません、ですが……それほどに、最近の咲さんの様子は目に余るということです」 京太郎「じゃ、俺は……」 和「はい、異性と極力接触を持たないでください。部長と付き合うなんて論外です」 京太郎「うっ……マジかよ」 和「マジです、大マジです。話すことすら極力避けてください」 京太郎「それじゃ、今の状況って実はかなりまずいんじゃ……」 和「はい、だからこそこんな狭くて汚らしい裏路地で、好きでもないあなたと二人っきりでこんなに接近して会話してるんじゃないですか」 京太郎「あ、あいかわらずお前きっついな……」 和「ええ、私が好きなのは咲さんただ一人ですから」 京太郎「……でもよ、俺の方は努力するけど」 和「……?」 京太郎「向こうから近づかれた場合はどうすりゃいいんだ?」 和「……追い返してください。是が非でも。ただしあまり傷つけないように」 京太郎「無理ゲーだろ……」 和「あなただって今までどおり部活メンバーで仲良くやっていきたいでしょう?」 京太郎「わ、わかったよ」 和「そうですか、理解が早くて助かります」 和「それでは私はこれで……」 京太郎「あぁ」 和「……須賀君、10分経ったら出てきてください。それまでここで待機です」 京太郎「は、はい……」 和「それじゃ、今度こそお別れです。今までありがとうございました」 京太郎「なんだよそれ……まるでもう会わないみてえじゃねえか」 和「実際それに近いようなことになるんです。あなたも覚悟しておいてください」 和「では……」 スタスタ... 京太郎「……」ポツーン 京太郎「あのさぁ……俺が何したっていうのさ」 ――――――――――――――――――― 部室 久「じゃ、そろそろ行きましょうか」 まこ「おうじゃ」 久「いや~、今日も実のある練習ができたわね」 まこ「……ほんとに身がはいっとったんか?」ニヤッ 久「な、なによ……気持ち悪いわね」 まこ「京太郎とはその後どうなんじゃ?」 久「なっ……!」 まこ「隠さんでもええわい。今日も事あるごとにあいつのことちら見しとったクセに」 久「し、してない! してないわよっ!」 まこ「おうおう面白いのう、部長がめずらしく焦っとる姿は」 久「あ、あんたねえ! からかってんでしょ!!」 まこ「いつもはクールなあんたじゃ。これをからかわずにいられるかいの」カッカッ 久「お、覚えてなさいよ!」 まこ「あんたのその真っ赤な茹でだこ顔はいやでも忘れんわい」 久「あぁもうっ!///」 まこ「……それで? 実際のところどうなんじゃ?」 久「……な、なにもないってば」 まこ「なにもないってことはないじゃろ? あんだけキラキラした瞳で見つめとったんじゃ」 久「だ、だから見てないって!」 久「それに、彼とはほんとに何もないのよ……」 久「……まぁ、キスはしたけど」ボソッ まこ「おおっ! なんじゃ、もうそんなところまでいっとんたんけ」 久「し、しょせん私の方から一方的によ……」 まこ「ほう、それで?」 久「彼もまんざらでないって感じだったけど、でもそれからは何もなし……」 まこ「ほう……じゃったら、お前さんの方からまた何かアプローチかけてみたらどうじゃ」 久「い、いやよ! あんだけのことやったんだから、今度は須賀君の番でしょ?」 まこ「なんじゃ、やっぱり部長もそういうの気にするんじゃのう」ニヤニヤ 久「そ、そりゃそうよ……女の子だもん! 男の人にリードしてもらいたいって思うのは当然でしょ!?」 まこ「ふーん、わしん中の部長のイメージは……」ポワンポワン 『須賀君、私と付き合いなさい!』 まこ「……っちゅう感じじゃったんじゃが、意外と乙女じゃの」 久「わ、私ってそんなに男勝りに見える!? あと声マネ似てないから!」 まこ「男勝りっちゅうかあれじゃな、姉御っぽい」 久「それってどこがどう違うのよ……」 まこ「だいじょぶじゃ、あんたが乙女なのはわしが一番しっとる」 まこ「それに京太郎はそんなんで部長を嫌いになったりせんわい」 久「うん……」 まこ「そんなに心配じゃったら、わしの方から京太郎にそれとなく聞いてみるわい」 久「や、やめてってば!」 まこ「なんじゃ、信用ないのう」 久「な、なんか私が頼んだみたいでイヤなだけよ」 まこ「そんなの気にする必要ないと思うがのう……ま、部長がそこまで言うならなんもせん」 まこ「じゃが、守りの姿勢じゃ勝てないこともある……それはお前さんもわかっとるじゃろ?」 久「……」 まこ「まぁ陰ながら応援しとるけえ、何か相談があったらいつでも聞いちゃる」 久「ん……ありがと、まこ」 まこ「んで、キスの感じとかどうじゃったんじゃ? ん?」ニヤニヤ 久「あ、あんたには絶対言わないっ!」 ――――――――――――――――――― 宮永家 咲「……くく……和ちゃんめ、もう許さないからね」カキカキ 『んぁ……や、やめてください……っ』 『へへ……体はそうはいってないみたいだぜ?』 『ほら、もっとよがれよぉ!!』パンパンッ 『あぁあああっ……!!』 咲「ん~、やっぱり和ちゃんは汚らしい男どもに無理やり犯されるのがお似合いだね!」カキカキ 父「咲ぃ~、ご飯だぞ~!」 咲「っ! 部屋の外に置いといて!!」 父「お、おう……」 父(咲……やっと学校行き始めたと思ったら、今度はどうしたんだ?) 父(パパ、悲しいよ……)ウッ ――――――――――――――――――― 翌日 京太郎「……」 京太郎(しかし、これからどうなるんだろうな俺……) 京太郎(女子との付き合いは一切禁止、会話も制限って……相当厳しいぞこれ) 京太郎(全く和のやつ無茶言いやがるぜ……) 京太郎(でもまぁ咲や部のみんなのためだしな……仕方ねえか) 京太郎「って、俺部活は出てもいいのか?」 京太郎「和にメールしてみよ」ポチポチ ―――ブルルルル 京太郎「お、きたか……なになに」 『出ても構いませんが、会話は極力控えてください。あともうメールしてこないでください』 京太郎「マジか、よかった……でもメールくらいいいじゃねえかよ、ったく」 ??「京ちゃん、何してんの?」 京太郎「おわっ!? さ、咲……?」 咲「おはよう、京ちゃん」ニコニコ 京太郎「お、おはよ……っ!」バッ 咲「ん? どうしたの?」 京太郎(そ、そうだ……女子との会話は極力避けるんだった) 京太郎(あれ……? でも、咲は俺が他の女子と会話するのが許せないだけで……現に今、俺に対して話しかけてきてるしな) 京太郎(和、別にいいよな? 咲とくらい) 京太郎「あ、いやなんでもねえよ……はは」 咲「そうなの? 変な京ちゃん」 京太郎「それより、お前今日はずいぶん機嫌いいな」 咲「そうかな。普通だよ?」ニコニコ 咲(昨日は和ちゃんをたっぷりといたぶったからね、寝起きが良かったんだ……ふふ) 咲「そういえば、京ちゃん。昨日言いそびれたことなんだけど……」 京太郎「ん……あぁ、あれか。結局なんだったんだ?」 咲「ふふ……実は、前に言ってた京ハギ小説ね? あれ私が書いたものなんだぁ」ニヤニヤ 京太郎「え……」 京太郎(あ、そっか……こいつは俺が和から聞いたこと知らないんだった) 京太郎「あ、そうなんだ。へえ……」 咲「む……」 咲(反応悪いなぁ……もうちょっとショック受けるかと思ったのに!) 咲(いいもんね、今日だってもっと京ちゃんが目を背けたくなるようなシーンいっぱい書いてあげるんだから!) 京太郎「でも、咲……なんでそれをいまさら俺に言うんだよ?」 咲「ん、べっつにぃ……京ちゃんがどんな反応するか見てみたかっただけだよ」キヒヒ 京太郎「俺は別にかまわないって言っただろ? 咲の好きなように書けよ」 咲「ふん、言われなくてもそうさせてもらうけどね!」 ――――――――――――――――――― 放課後・部室 京太郎「ちーっす」 まこ「お、やっときたわい」 京太郎「すんません、遅れちゃって」 和「……」 久「……す、須賀君おはよう!」 京太郎「部長……もうお昼過ぎっすよ」 久「そ、そういえばそうね! あはは!」 京太郎「部長今日はやけにテンショ……」 和「……」キッ 京太郎「うっ……」 京太郎(これくらい許してくれよ……てかなぜ染谷先輩のときは無反応なんだ) ガチャ 咲「お、遅れました!」 久「あら、これで全員?」 和「優希がまだです」 久「いつもならこの時間に入るはずなのに、おっかしいわねえ……須賀君しらない?」 京太郎「んと……」チラッ 和「……」コクリ 京太郎「俺は見てないっすね。いつもはあいつの方から教室に飛び込んできてタコスをせびられるんすけど」 まこ「体調でも悪いんかのう」 久「悪いけど、和。見てきてくれない?」 和「……私ですか?」 久「ええ、ダメかしら?」 和「……いえ」チラッ 京太郎「……」 久「……?」 京太郎(ナイッス、部長!) 京太郎(正直女子と会話するたびに和とアイコンタクトなんて息が詰まるしな……これはありがたい) 和(私のいない間、須賀君が好き放題やるのではないか不安ですが……) 和(まぁここで断るのも不自然ですしね……仕方ありません) 久(須賀君と和……さっきから目配せし合ってる? 気のせいかしら……) 和「それでは、見てきます」ガタッ 久「え、ええ……お願いね」 スタスタ... 京太郎「ふぅ……」 久「じゃあ、とりあえずこの4人で打ちましょうか?」 まこ「そうじゃの」 咲「はい」 京太郎「ういっす!」 ――――――――――――――――――― 京太郎「うーん……これか!」スッ 久「残念、それロンよ」 京太郎「うわぁー、やられたー!」 久「まだまだ詰めが甘いわね、須賀君」 京太郎「すんません、勉強します……」 久「ふふ……」 咲「む……」 咲(部長……なんか京ちゃんと距離近い……) 咲「京ちゃん!」グイッ 京太郎「おおっ……なんだよ、咲?」 咲「手牌みせて? 私が教えてあげるから」 久「む……」 久(あれ、咲ってこんなに積極的だったかしら……?) 久(でもまぁ、この二人がその……つ、付き合ってるなんてとても思えないし……大丈夫よね?) ガチャ 和「ただいま戻りました」 久「あら、お疲れ様。どうだった?」 和「……優希は早引きしたそうです」 まこ「なんじゃ、本当に体調不良かいの」 京太郎「あいつがねえ……」 まこ「見舞いにでも行った方がいいんじゃろか?」 久「でも、そういうのって逆に相手に気を遣わせちゃうじゃない?」 和「そうですね、優希はそんなに弱い子ではありませんし、大丈夫だと思います」 京太郎「和はあいつのことよくわかってるんだな」 和「……あの子とは中学からの腐れ縁ですからね、これくらい当然です」 咲(もういっそ付き合っちゃえばいいのに……) 和「それより部活再開しましょう」 久「そうね」 まこ「そうじゃ部長、ここの電灯が切れとるんじゃが」 久「ん……あら、本当ね」 京太郎「俺が買ってきましょうか?」 久「え、いいの?」 京太郎「なに言ってんすか。いつもなら嬉々として買いに行くよう命じるのに」 まこ「はは、たしかにのう」 久「き、嬉々としてなんてないわよ! い、いいから買ってきて頂戴!」 京太郎「わかりましたよ、それじゃ行ってきます」 久「もう……」 咲「……」 ――――――――――――――――――― 京太郎「えっと、電灯ってコンビニにも売ってるよな……」スタスタ 「……」 京太郎(あれ、あの後ろ姿って……) 京太郎「おい、優希!」 優希「じょ……京太郎」 京太郎「お前、早引きしたんじゃなかったのかよ」 優希「……う、うるさいじょ! 私の勝手だじょ」 京太郎「何が勝手だよ、心配させやがって」 優希「……」 京太郎「それよりお前、どうしてこんなとこにいるんだ?」 優希「……」 京太郎「おい、お前人の話聞いてんのk……」 優希「京太郎、お前部長と付き合ってるのかじょ……?」 京太郎「はぁ? なに急に言い出s」 優希「質問に答えるんだじょ!」 京太郎「な、なんだよ……」 京太郎「別に部長とはそういうんじゃ……ってなんでお前がそんなことを聞くんだよ?」 優希「……付き合ってないけど、キスはするんだ」ボソッ 京太郎「え?」 優希「京太郎、お前は誰が好きなんだじょ」 優希「部長か? それとも……のどちゃんか?」 京太郎「い、いや誰がって……」 優希「早く答えるんだじょ!」 京太郎「おいおい、待て! なんでお前にそんなこと言わないといけないんだよ」 優希「そ、それは……」 京太郎「俺が誰を好きかなんてお前には関係ないだろうが」 優希「……」 京太郎「それより俺の質問に答えろよ。お前こんなとこでなにs」 優希「……っ! 京太郎のバカ!!」バンッ 京太郎「ぐおっ!!」 ダダダッ 京太郎「おいこらてめえ! なにしやがんだ!」 京太郎「……」 京太郎「なんだったんだ……?」 ――――――――――――――――――― ガチャ 京太郎「ただいまっす」 久「あら、おかえり」 京太郎「はいこれ。あと、さっき優希を見かけました」 和「優希を……どこでですか?」 京太郎「あぁ、コンビニへ行く途中の道でさ」 京太郎「話しかけたんだが、『お前は誰が好きなんだ?』とかよくわからんこと散々聞いてきたあとで、怒ってそのまま帰っちまった」 久「えっ」 まこ「ほう」 和「……あなた、それでそのままのこのこ帰ってきたんですか!」 京太郎「え……」 和「……部長、私あの子が心配なのでちょっと行ってきます」 久「え、ええ……」 スタスタ... 和「……ほんっと鈍感な人ですね!」ボソッ 京太郎「いてっ!」 和「あと咲さんの前で気安く優希と話したなんて言わないように! それでは!」ボソボソ 京太郎「お、おい……!」 バタンッ 京太郎「なんか俺まずいこと言ったかな……」 久「……」 久「き、今日はもうお開きにしましょうか!」 まこ「そうじゃの、時間もいい頃合いじゃし」 京太郎「あぁ、じゃ俺は電灯だけつけ替えときますよ」 久「あ……え、ええ! そうね」 久「それじゃよろしく頼むわ、須賀君」 咲「……」 ――――――――――――――――――― まこ「そんじゃあの、京太郎」 京太郎「はい、お疲れ様です」 バタンッ 京太郎「よし、それじゃちゃちゃっとやって俺も帰るとするか」 京太郎「……いてっ!」 京太郎「さ、さっき和に踏みつけられた指が……あいつ手加減ってものを知らねえな」 京太郎「和もそうだが、優希も……あいつら俺になんか恨みでもあるのかよ」 ――――――――――――――――――― 久「……」ソワソワ 咲「……」ジーッ まこ「……そんじゃのう、咲」 咲「え……あ、はい」 久「ま、また明日ね! 咲」 咲「……はい、それじゃ」スタスタ 久「……」 まこ「……なんじゃ、さっきから黙り込んで」 久「だって……まこも聞いたでしょ? さっきの須賀君の話」 まこ「優希が京太郎に誰が好きかと聞いたことかの」 久「うん、あれってつまり……」 まこ「……まぁ、そういうことじゃろな」 久「やっぱり……じ、じゃ須賀君はなんて答えたのかしら?」 まこ「そ、そんなのわしに聞かれてものう……」 久「さっきからそれが気になって……それに、和も帰り際に須賀君と何かしゃべってたし」 まこ「……」 久「……私、やっぱり須賀君にとっては何でもない……ただの『部長』という存在でしかないのかしら」 まこ「……そんなに気になるなら、今から戻って聞いてきたらどうじゃ」 久「えっ」 まこ「今、部室は京太郎一人……絶好のチャンスじゃ」 久「で、でも……!」 久「もし私が思ってるとおりだったら……」 まこ「……知るのが怖いんか」 久「うん……」 まこ「でも、それじゃとお前さんは一生後悔することになるぞ」 久「……」 まこ「ったく、何をひよっとるんじゃ! いつもの部長らしく、ガツンといかんかい!」 久「……ええ、そうね。わかった」 まこ「……」 久「ありがとう、まこ。私、行ってくる」 まこ「おう、吉報を期待しとるけえのう」 久「あ、あったりまえじゃない! それじゃね!」ダダッ まこ「……」 まこ(まったく、あいつも罪な男じゃのう……) ――――――――――――――――――― 片岡宅 和「……優希、いるんでしょう?」 「……」 和「出てきてください」 「……帰って」 和「……帰りません」 「帰って! もうのどちゃんの顔なんて見たくないじょ!」 和「……そうですか。ではドア越しでも構いません、何があったか聞かせてください」 「こ、声も聴きたくない! 帰れ!」 和「……イヤです。じゃあもう喋りませんから、優希が話してくれるまでずっとここにいます」 「……っ……なんで……」 和「優希が心配だからです」 「……」 和「……」 「のどちゃんは……私をバカにしにきたのか?」 和「……なぜ私がそのようなことをすると?」 「……っ」 「……のどちゃんは京太郎が好きなんだろ? もう裏はとれてるじぇ」 和「は、はぁ? な、なんで私があんな人を!?」 「……なんだじょそれは。ツンデレか?」 和「違います! 私が須賀君を? ありえません! オカルトです!!」 「……でも昨日、商店街の裏路地で二人が話してるとこをみたじぇ」 和「っ! み、見てたんですか!?」 「……うん、痴話げんかしてたじぇ」 和「してません! 誤解です!」 「……本当か?」 和「ええ、私が好きなのは咲さんただ一人ですから」 「……なんかそれはそれで妬けるじょ」 和「なっ、もちろん優希のことも好きですよ!? だからこうしてきてるわけで……」 「……わかってるじぇ。私ものどちゃんのこと好きだじぇ」 和「……優希」 「……主におっぱいが」 和「……今すぐこのドア蹴破りましょうか?」 「お、落ち着けのどちゃん……冗談だじょ」 和「……そろそろ、中に入れてくれませんか?」 「わかった……今開けるじょ」 ガチャ 優希「……」 和「優希……泣いてたんですか」 優希「……ぅ……っく」 和「優希……私に全部話してください」 優希「……っ、うん……」 ――――――――――――――――――― 和「……なるほど、やっぱりそうだったんですか」 和「しかし、須賀君ってなんでこうもモテるんでしょうか? 私には理解できません」 優希「……私だって好きで好きになったわけじゃないじょ」 和「優希、支離滅裂ですよ」 優希「うぅ……でも、この気持ちに嘘はつけないんだじぇ」 和「そう……ですね」 和(正直、咲さんのためを思えば、優希が須賀君を好きだということは大きな障害になりうる) 和(ですが、優希は私の親友でもある……できることなら邪魔なんてしたくはありません。むしろ応援してあげたいです) 和(私は親友と恋人……どちらをとるべきなんでしょうか) 和「……」 優希「……のどちゃん、部長と京太郎がキスしたというのは本当なのか?」 和「ええ、咲さんに聞いただけですが」 優希「そっか……」 和「ですが、須賀君は部長とはまだ付き合ってないと……」 優希「でも、京太郎は部長のことが好きなんだろ?」 和「……それは私にもわかりません」 優希「……」 和「……優希、須賀君に自分の想いをぶつけてきたらどうですか?」 優希「なっ……!」 和(……私が咲さんを好きであることは永劫不変の真理です……が) 和(だからといってそれが、親友の恋路を邪魔する言い訳にはなりません……!) 和(私は間違ってませんよね……? 咲さん……) 優希「でもでもっ……もし京太郎が部長のことを好きだったら!」 和「そんなの聞いてみなければわからないじゃないですか」 和「もしかしたら、優希の想いが彼の胸に響いて、心を動かすことだってありうるかもしれませんよ?」 優希「のどちゃん……」 和「さぁ、行ってきてください。早急に」 和「優希がモタモタしている間に、部長に彼を盗られてしまうかもしれませんよ?」 優希「っ! わかったじぇ、行ってくる!」ダダッ 和「……ふふ」 和(優希、がんばってくださいね……) ――――――――――――――――――― 久「はぁ、はぁ……」 久(須賀君……まだ帰ってないといいけど) 「あれ、部長……そんなに急いでどこへ行くんですか?」 久「え……あっ!」 咲「ふふ……」 久「さ、咲……どうしてここに?」 咲「部長が来るのを待ってたんですよ」 久「待ってた……?」 咲「どうせ私の目が離れたすきに……京ちゃんと一緒に帰ろうとか考えてたんでしょ?」 久「そ、そんなこと……!」 咲「はは、顔に出てますよ」 久「うっ……」 咲「悪いですけど、京ちゃんは渡しませんから」 久「咲……やっぱりあなたも須賀君のことが……」 咲「なっ……か、勘違いしないでください!」 咲「私は京ちゃんとハギヨシさんが結ばれることを願ってるだけです!」 久「は、ハギヨシさん……?」 咲「あ、部長は知らないんでしたね……あの例の小説、私が書いたんですよ」 久「え……でも、和が自分で書いたって……」 咲「あれは嘘です。和ちゃんが何を思ってか私の身代わりになろうとしたんですよ」 久「そ、そうだったの……」 咲「部長、京ちゃんだって本当はハギヨシさんのこと好きなんですよ」 咲「今は恥ずかしくて自分の気持ちに素直になれないだけです」 久「そ、それはあなたの勝手な妄想でしょう!?」 咲「妄想……? 京ちゃんが部長のことを好きだってことの方が妄想にすぎませんよ」 久「そ、それは……!」 咲「あ、今動揺した」 咲「部長だって気づいてるんじゃないですか。京ちゃんが本当は……」 久「やめてっ!」 咲「ふふ、やめません。なんなら今ここで私の新作小説を音読してあげましょうか?」 『須賀君……気持ちいいですかッ!?』パンパンッ 『うっ……き、き……』 『す、須賀……く……』 『き、気持ちいい……っ……です……』 『いやぁああああああ!!!』 久「いやぁああああ!!」 咲「あはは、どうしたんですか?」 久「さ、咲……あんた狂ってるわ!」 咲「狂ってる……?」 久「ええ、そうよ……」 久「自分の妄想小説と現実を混同して、須賀君や私たちにそれを強要してる……!」 久「頭おかしいんじゃないの!? オナニーは自分の部屋の中だけにしなさいよ!」 咲「ああああああああっ!!」 咲「うるさいうるさいうるさい!! 京ハギは正義京ハギは正義京ハギは正義なんだぁあああああ!!」 ブンッ 久「いやっ!」 咲「はぁ、はぁ……」 久「あ、挙句の果ては暴力? 警察呼ぶわよ!」 咲「くく……呼べばいいじゃないですか……」 咲「たとえ逮捕されても、獄中の中で書いて、書いて、書きまくってやる!!」 久「……っ」 咲「あ、そうだ……」ニヤッ 咲「どうせ逮捕されるんなら部長……あなたも道連れにしてあげましょうか?」キヒヒ 久「ひっ……!」 「宮永さん、なにをしてらっしゃるんですか!」 咲「はっ……!」 久「は、ハギヨシさん……!」 ハギヨシ「竹井さん、大丈夫ですか?」 久「え、ええ……」 咲「……は、ハギヨシさん……」 ハギヨシ「……」 咲「はは、本物だ……本物のハギヨシさんだ……」 ハギヨシ「……宮永さん」 咲「ハギヨシさん、ここにいるってことは京ちゃんに会いにきたんですよね……?」 咲「やっぱりそうなんだよ……ハギヨシさんは京ちゃんのことが好きで、京ちゃんもハギy」 バシンッ ハギヨシ「宮永さん、目を覚ましなさい!」 咲「……ぁ」 久「は、ハギヨシさん……」 ハギヨシ「あなたが私と須賀君のことをいくら妄想しようが、それは構いません」 ハギヨシ「しかし、他の方々に迷惑をかける行為……それだけは絶対に許しません」 咲「……」 ハギヨシ「宮永さん、あなた本当は……須賀君のことを好きなのではないですか?」 久「えっ……」 ハギヨシ「実は途中から会話を聞かせてもらっていたのです」 ハギヨシ「竹井さんがあなたに、“須賀君のことが好きか”どうか尋ねようとした際……」 ハギヨシ「一瞬ですが動揺しましたよね? あれはただ単に不意を突かれただけには見えませんでした……違いますか?」 咲「……」 咲「す、好き……? 私が……京ちゃんのこと……」 ―――そうか……私、京ちゃんのことがずっと…… ハギヨシ「……私とのカップリング小説も、誰にも須賀君を渡したくないという意識の表れだったんじゃないですか?」 咲「……っ」 ハギヨシ「竹井さんに、それにおそらく片岡さんもでしょう。須賀君のことが好きなようですし……彼は本当に罪作りな人ですね」 ハギヨシ「今までは彼女らに対する嫉妬の感情を、小説に落とし込むことで抑えてきた……それだけならよかった」 ハギヨシ「ですが、あなたは手を出してしまった……言葉の暴力で竹井さんの心を傷つけた……」 ハギヨシ「それは非常に罪深いことですよ」 咲「……っ」 咲「わ、私……」ポロッ 久「咲……」 ハギヨシ「竹井さん、あなたは須賀君に用事があるのでしょう? お行きなさい」 ハギヨシ「宮永さんのことは私にお任せを」 久「す、すみません……じゃあね、咲」 咲「うっ……ひっく……」 タタタッ 咲「……ぅ……っく」 ハギヨシ「……おそらく竹井さんは、須賀君に自分の想いを伝えるために行きました」 ハギヨシ「あなたは今回ペナルティです……わかりますね?」 咲「ぅ……は、はい……」 ハギヨシ「ですが、それでも彼が誰とも付き合わないのであれば……」 ハギヨシ「あなたにも権利はあるでしょう。須賀君に想いを告げる権利が」 咲「……っ」 ハギヨシ「その時は、正々堂々勝負してください。妄想に逃げずに」 咲「は、はい……っ」 ハギヨシ「ふふ……」 ハギヨシ(あなたならきっと大丈夫……) ハギヨシ(しかし、誰が彼の心を射止めるのか……それは私にもわかりません) ハギヨシ(あとは彼しだいですね……) ――――――――――――――――――― ダダダッ 久「や、やっと……着いた……」 ゴニョゴニョ 久「えっ……」 久(須賀君と、誰かもう一人いる……?) 久(もしかして、和か……あるいは優希かしら?) 久「あ、はは……」 久(さ、先越されちゃったかぁ……) 久「……っ」ポロッ 久(あ、あれ……なんで涙が……) 久「……っく……うぅ……」 シーン... 久「……」 久(話……終わったのかしら……) 「―――わかったじょ……じゃあな」 「―――あぁ……」 ガチャ 久(あっ……やば) 優希「……っ……ぅ」 優希「え……な、なんで部長がここにいるじょ」 久「あ、あなたこそ……」 優希「……」 優希(そっか……部長も京太郎に自分の気持ちを伝えるために……) 優希「……ひっく……な、なんでもないじょ」 優希「ぶ、部長もせいぜいがんばれだじぇ……!」ダダッ 久「あっ、優希……!」 ガチャ 久「っ!」ビクッ 京太郎「え、部長……なんでここに?」 久「あ、いやその……!」 京太郎「っていうか、その……泣いてたんすか?」 久「っ! ば、バッカねぇ! そんなわけないでしょ!」 京太郎「そ、そっすか……でもどうしたんすか? 帰ったんじゃ……」 久「……」 京太郎「……?」 久(落ち着け私……もうここまで来たら玉砕覚悟よ……!) 久「す、須賀君!!」 京太郎「っ、は、はい?」 久「ええっと……あの……そ、そのね……!」 京太郎「はぁ」 久「い、一週間前のキスの返事……きかせて」モジモジ 京太郎「え……」 久「……っ///」 京太郎(えええっ!? タコスに続き部長までもかよ……!?) 京太郎(ど、どうすりゃいいんだ俺……) 久「は、早くしなさいよ……っ!///」 京太郎「す、すみません……」 久「……///」 京太郎「ぶ、部長……俺……」 選択肢 A.京太郎「俺……咲のことが……」 B.京太郎「部長、目閉じてください……」 咲ルート 京太郎「部長……俺、咲のことが……」 久「……」 京太郎「だからその、部長の気持ちは……受け取れません」 久「……」 京太郎「すんません……」 久「……はは、そっか」 京太郎「……部長の気持ちはすげえ嬉しいっす……けど」 京太郎「俺、ずっと前からあいつのこと好きで……守ってやりたいと思ってて」 久「……ううん、須賀君は何も悪くない」 久「ごめんなさい、私の一方的なワガママを押し付けちゃって……」 京太郎「……」 久「まったく、咲も幸せ者よねっ!」ニコッ ――――――――――――――――――― カァー 久「……」トコトコ 京太郎『部長……俺、咲のことが……』 久「……なによ……わかってたことじゃない」 久「……」 久「……っ……うぅ……ぐ……」ボロボロ チャリンチャリン 久「……ぇ」 まこ「……」 久「ま、……ぅえ……」 まこ「……はよ乗りんさい。部長」 久「うぁ……うぁあああああああああああん!! まこぉおおおおお!!」ダキッ まこ「こ、こら! バランス崩れるわい!」 久「うわぁあああああああん!! うわぁああああああん!!」ボロボロ まこ「ったく、こりゃまるで赤ん坊じゃのう」 久「ぅうう……ひっく……」 まこ「まぁ、でもよく頑張ったのう」 久「ぅ……うん……っ」 まこ「……よしよし」ナデナデ 久「ぅう……ぇっく……」 まこ(はぁ……京太郎のやつも部長の誘いを断るとは、とんだ大物じゃの) まこ(じゃが、これでようやく部長も自分の気持ちに一区切りつけられたわけじゃ) まこ(お前さんにはナヨナヨしてる姿なんて似合わんからの……) まこ(それはそうと、あいつは一体誰を選びおったのかの……あとで聞いてみるか) ――――――――――――――――――― 京太郎「部長……泣いてたな……」 京太郎「つか悪いのは俺だもんな……いつまでも答えを先延ばしにして」 京太郎「タコスにも、悪いことしちまったな……」 京太郎「……」 京太郎「俺も、覚悟決めるか……」 「おや……来ましたね」 京太郎「は、ハギヨシさん!?」 ハギヨシ「どうもこんにちは。いえ、こんばんはでしょうか?」 京太郎「どうしてここに……って、咲もかよ!?」 咲「……京ちゃん」 京太郎「なんか異様な組み合わせっすね……」 京太郎「って、咲……お前泣いてるけど何かあったのか?」 ハギヨシ「ええ、道で転んだらしくてですね……私がたまたまそれを見かけたんですよ」 京太郎「そうだったんすか」 京太郎「ったく、お前もあいかわらずドジだなぁ」 咲「……う、うるさいよ京ちゃんは」 京太郎「……ハギヨシさん、ほんとすみません」 ハギヨシ「いいえ、かまいませんよ」ニコッ ハギヨシ「それよりも、あとのことは須賀君……あなたにお任せしてもよろしいでしょうか?」 京太郎「ええ、もちろんです。ほら、咲もハギヨシさんにありがとう言えよ?」 咲「っ! お、お父さんみたいなこと言わないでってば!」 ハギヨシ「ふふ……」ニコッ 咲「……ぁ、あの……ありがとうございました、ハギヨシさん」 ハギヨシ「いいえ、宮永さんも頑張ってくださいね」ニコッ 咲「……っ」 ――――――――――――――――――― スタスタ... 京太郎「……」 咲「……」 京太郎「……っ」 咲「……っ」 京太郎「……あのさ」咲「……あの」 京太郎「……お前言えよ」 咲「き、京ちゃんから言って」 京太郎「いや、咲から言えって」 咲「な、なんでよ……じゃあ、じゃんけんで勝った方ね?」 じゃんけん……ポイ! 京太郎「よし、お前からな」 咲「わかったよもう……じゃあ聞くけど……」 京太郎「おう、なんだ?」 咲「き、京ちゃん……誰と付き合うことになったの?」 京太郎「えっ……? 突き合う?」 咲「ち、違うよ! 付・き・合・う!」 咲「……部長と優希ちゃんに告白されたんでしょ? あと和ちゃんもか」 京太郎「い、いや和はちげえよ……ってか、なんでお前がそれを……?」 咲「いいから……答えてよ」 京太郎「……お、俺は……その」 咲「うん」 京太郎「えっと……実は、誰の申し出も断ったんだ」 咲「え……じゃあもしかして……」 京太郎「おいおい、ハギヨシさんじゃねえからな?」 咲「も、もう! そのネタはいいから!」 京太郎「ネタって……お前ノンケに改心したのか?」 咲「そ、そういうわけじゃないけど……もう京ちゃんとハギヨシさんでは妄想しないよ」 京太郎「へえ……あ、まさかさっきこけた拍子に頭でも打ったり……」 咲「違うから! 人を根っからの腐女子みたく言わないでよ!」 京太郎「へえへえ」 咲「そ、それじゃ京ちゃんは……今フリー?」 京太郎「ま、そういうことになるな」 咲「ふーん……」 京太郎「……」 咲「私の質問は終わりだよ。次は京ちゃんの番」 京太郎「ん、あぁ……」 京太郎「そのことなんだけどさ……」 咲「……?」 京太郎「咲、俺……」 咲「えっ……」 ダキッ 京太郎「お前のことが……好きだ」 咲「き、きき京ちゃん!?///」 京太郎「言うの遅れてごめん……でもずっと前から好きだった」 咲「……京ちゃん」 京太郎「答え……聞かせてもらっていいか?」 咲「……」 京太郎「……」ドキドキ 咲「……っ」ギュ 京太郎「さ、咲……!?」 咲「遅すぎるよ……京ちゃんのバカ……」 京太郎「ご、ごめん……」 咲「……ううん、ずっと待ってた」 京太郎「……ぁあ、ありがとう」ギュ ―――こうして俺たちは付き合い始めた 咲の暴走事件は後から知ったが、こいつもちゃんと謝罪し、部長もそれを受け入れてくれたようだ 咲は前回に続き今回もいろいろやらかした。それは事実だ でも、俺が咲を好きになっちまったのもまた事実だ。だからこそ俺はこいつのすべてを受け入れる 俺は今、最高に幸せだ――― カン 選択肢に戻る 久ルート 京太郎「目、閉じてくれますか……?」 久「えっ……ど、どうして……?」 京太郎「……お願いします」 久「う、うん……わかったわ」 久「……っ」ギュゥ 久(これって……もしかして……) 京太郎「……部長……」 久「な、なに……? 須賀k」 チュ 久「っ!?」 京太郎「……っ」 久「ん……っ……///」 京太郎「んっ……はぁ、はぁ……」 久「す、須賀君……///」 京太郎「これが、俺の……答えです」 久「……っ」 ギュッ 京太郎「ぶ、部長……!?」 久「……っ、……もっと強く、抱きしめて……?」 京太郎「え……あ、はい」ギュゥ 久「……っ///」 京太郎「部長……その、痛くないですか……?」 久「……ううん、すごくいい……あったかい」ギュ 京太郎「部長……」 久「……っ……ぐすっ……」 京太郎「……ど、どうしたんすか!?」 久「ん……なんか安心したら、また涙が出てきちゃって……」 京太郎「……え、えっと」 京太郎(そ、そうだ……ハンカチ!)ガサゴソ 京太郎(……って、ねえ! 俺のバカ!) 久「……っ……」 京太郎「ぶ、部長……俺の袖んとこ使ってください」 久「ん……ありがと……」ゴシゴシ 京太郎「……」ドキドキ 久「でも……っ、ハンカチくらい持ち歩いてなさいよ」 京太郎「め、面目ないっす……」 久「……ま、いいけどね」ギュ 京太郎「……ぶ、部長」 久「しばらくこうしていていい……?」 京太郎「ええ……いいですよ」 久「うふふ……」 京太郎「……」 京太郎(あぁ~、部長の体やわらけぇ~……) 京太郎(つか、めっちゃいい匂いする……シャンプーか?)スンスン 京太郎(頬を撫でる部長の髪の毛のこそばゆさ……たまらん!)ハァハァ 久「……須賀君、鼻息荒すぎ」 京太郎「え……あ、す、すすすすみません!」 久「なんかエッチなこと考えてたでしょ……?」 京太郎「い、いや……」 久「……うそ」 京太郎「っ!」ドキッ 京太郎(やべえ……部長の上目使いやべえよ……!) 京太郎(ていうかそんなモゾモゾ動かないでください……! 俺の愚息が反応して……)ムクリ 久「えっ……な、なにか当たって……」 京太郎「あ、えっとこれはその……!」 久「……」ジロッ 京太郎「あ、はは……」 久「……須賀君のエッチ」 京太郎(はうっ!)ムクムク 久「ちょ、動かさないでよ……!///」 京太郎「ぶ、部長がいちいち反応させるようなこと言うから……」 久「わ、私は何も言ってないわよ……! 須賀君がイヤらしい受け取り方してるだけでしょ!?」 京太郎「ち、違いますよ……部長がかわいすぎるんです」 久「なっ……///」 京太郎「お、俺……もう我慢できません……っ」 久「え、ちょっと待っ……押さないでったら……!」 ドサッ...! ←ベッドイン! 久「す、須賀君……! ここ部室なのよ!?」ヒソヒソ 京太郎「い、今は誰もいないですよ……」 久「そ、それはそうだけど……」 京太郎「部長……っ!」 久「や、やっぱりダメぇ!」ボコッ 京太郎「ぐほっ!」 京太郎「……な、なんでっすか!?」 久「ここ学校だし……私、仮にも議会長だし……」モジモジ 久「そ、それにその……心の準備だってできてないのよっ!///」 京太郎「じゃ、今準備しましょう!」 久「無茶言わないっ」 京太郎「うぅ……あんまりっす」 久「……」 久「……こ、今度……」 京太郎「……え?」 久「こ、今度ちゃんと準備してくるから……そのときなら……!」 京太郎「ん……まぁ、仕方ないっすね」 久「ほっ……じゃ、そろそろ帰りましょ? もうこんな時間だし……」 京太郎「……そうっすね、でも……」 久「……?」 京太郎「お、おさまりが利かないんで……その、ちょっと抜いてきてもいいっすか?」 久「す、す……」 久「須賀君のバカッ!!///」ボコォ 京太郎「ですよね!」グホッ ――――――――――――――――――― カァー 久「ね、ねぇ……須賀君……」 京太郎「ん、はい?」 久「て、手ぇ握って……」 京太郎「っ!」ドキッ 京太郎「え、ええ……」ギュ 久「……ご、ごめんね……ちょっと汗ばんでるかも」 京太郎「お、俺もそうですから……気にしないでください」 久「う、うん……///」 京太郎「……」 久「……」 京太郎「……ぶ、部長って案外甘えんぼさんなんですね」 久「っ! ……そ、そうよ! わ、悪い!?」 京太郎「な、なんでそんな怒るんすかぁ! ……かわいいですよ?」 久「っ!」ドキッ 久「な、なんか須賀君にその……か、かわいいとか言われると調子狂っちゃうわ……」 京太郎「でもかわいいですよ?」 久「や、やめてよもう……///」 京太郎「……あ、もうすぐお別れっすね」 久「あ……ほんと……」 京太郎「家まで送りましょうか?」 久「い、いいわよ! ……さすがにもう暗いし、けっこう距離あるでしょ?」 京太郎「俺は別にいいんですけどね」 久「っ、いいわよ! 須賀君、無理やり家上りこんできそうだし……」 京太郎「あ、ひどい! 俺をけだものみたいに!」 久「だってそうでしょ? それに……な、なんかこのままだと頭茹であがっちゃいそうだし……」 京太郎「あ、ほんとだ。部長、顔真っ赤……」 久「わ、わざわざ言わんでいい!///」 京太郎「じゃ、ここでお別れっすね」 久「……う、うん」 京太郎「それじゃ……また明日っす、部長」 久「……あ、あの! ……須賀君」 京太郎「ん? なんですか?」 久「そ、その部長っての……やめてよ」 京太郎「あ……でも、じゃあなんて?」 久「え……えっと……」 久「ひ、久って……呼んで……?///」 京太郎「っ!」ドキッ 京太郎「ひ、ひひひひひひ……!」 久「ど、どんだけドモってんのよ……」 京太郎「……ひ、久さんっ!」 久「なっ、さん付けなんて許可してない!」 京太郎「で、でもさすがに年上を呼び捨てっていうのは……」 久「わ、私たち……年齢以前に、恋人でしょ……?」 京太郎「た、たしかに……」 久「わ、わかったら早くしてよ……っ」 京太郎「すぅ~、はぁ~……じゃ、いきます」 久「……う、うん」 京太郎「……」ドキドキ 久「……」ドキドキ 京太郎「っ!」ダキッ 久「なっ!///」 京太郎「ひ、久……好きだよ」 久「……っ!!///」ボフッ 京太郎「……っ」バッ 京太郎「な、なーんて……はは」 京太郎「んじゃ、俺失礼します……!」ダダッ 久「え、あっこら……!」 京太郎「また明日っす! 部長!」 久「……ぅ」 久「な、名前元に戻ってんじゃないのよー!」 久「き、ききき……」 久「き、京太郎のバカーーーッ!」 カン 選択肢に戻る
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クラスチェンジ条件 アラインメント…N、MP…1500以上、HIT…S以上 補正…防-2 避-2 命+2 魔法攻撃強化 人形使い。強靭な防御力を持つゴーレムやアンデッドとの相性が良い。 まずはゴーストの補正を見てほしいんだ。 うん、絶望だね。 (09/02/28)
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きっと俺は、あるのかわからない目に見えない力を信じていた。 友情なんて物は簡単に壊れる。 SOS団の活動を通じて徐々に人付き合いを学んでいったハルヒは、その容姿と頭脳も合わさってクラスの人気者の地位を獲得していた。 そんな矢先、俺はひょんな事からハルヒに嫌われてしまった。 きっかけは馬鹿らしくて思い出すことすらできない些細な事。 こちらから謝る気にもならず、その内なんとかなるだろうと希望的観測を抱いていた。 だがクラスの人気者に嫌われる、というのは学生生活においてもっとも恐ろしい事だと俺は思い知る事になる。 要するに、いじめを受けるようになったのだ。 最初は無視や机に落書き程度だったいじめは加速度的に悪意を膨らませていき、殴られるのが日常となるまでそう時間はかからなかった。 なにより辛いのは友達だと信じていた谷口や国木田までいじめに加担していること。 肉体よりも精神が悲鳴をあげる。 今日の昼休みにも二人に連れ出され、俺は校舎裏で鉄の味を噛み締めながら空を眺めていた。 午後の授業の始まりを知らせるチャイムが聞こえたが立ち上がる気力が湧かない。 俺は不思議なくらいさみしい青空に手を伸ばした。 指の隙間から漏れだすように降る光を眺めながら思考の海に埋没していく。 SOS団に顔を出す事はハルヒに禁じられた。 またハルヒを観察するのに打ってつけである環境を守るため、団員達に反論する者もいない。 最後に皆と話したのはいつだったか。 古泉は 「申し訳ありませんが涼宮さんのご機嫌を損ねるような行動は謹みたいので」 と、悪怯れた風もなくいつものにやけ面で言っていた。 あいつにしてみれば俺は疫病神なのだから仕方ないのかもしれない。 今回のことでまた閉鎖空間の対策に追われるのはあいつ自身なのだから。 朝比奈さんは涙を流しながらごめんなさいと言い続けていた。 朝比奈さんを泣かせたやつは誰だ!出てこい!と一人芝居をしていると、泣き笑いの顔で俺の事をぎゅっと抱き締めてくれた。 この先どうなるのか教えて欲しかったが、禁則事項に触れそうなのでやめた。 それでも教えてくれたかもしれないがこれ以上朝比奈さんに負担をかけたくなかった。 長門はこの件の後見ていない。 最後に見たのはいつものように部室で分厚いハードカバーを読んでいる姿だ。 俺はそれでいいと思っている。 空気と混ざって希薄していくかのように頭がぼんやりとしていく。 打ち所が悪かったのかもしれない。 誰かが見つけてくれるまで寝ているのも悪くないかもしれない。 誰か教えてくれないか? あの魔法のような幸せな日々がどこに行ってしまったのか。 ハルヒに振り回され、朝比奈さんのいれたお茶を飲んで、長門と図書館に行って、ついでに古泉とボードゲームを楽しむような毎日が。 次に目が覚めたら願いが叶っておかしくなれるような日々が戻って来ているだろうか。 俺は一人、絶望の丘で立ち尽くす。
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段階思考とは、「流れを順序立てていったん書きあげ、それから整理する」という方法です。 具体的な勉強法の提示や、指導の指針を定めるときに活用していただければと思います。 実際はかなり複雑な場合も多いが、目的によっては思い切って単純化してもよいです。 これは主に数学や理科などの段階をふんで、論理的に解答するときなどにも活用できます。 解答するときはもちろんですが、指導するときにも役に立ちます。 応用して、国語や英語・社会などの科目でも活用できます。 もちろん、これは一種の思考の仕方なので、これが絶対ではないことを忘れないでください。 基本的には最初に示している通り、具体的な勉強法の提示や、指導の指針を定めるときに使ってください。 もちろん段階思考が使えない場面のあるかと思います。 そういう場合は少し先生なりのアレンジを加えて使ってあげるといいと思います。 たまに無理やりやろうとしますが、無理やりやるくらいなら別の思考を使った方がいいです。
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新説ガンダムドルダ 第十一話 絶望の光 「そうでしたか…」 ルナリアンは紅茶のカップを置くと、目を瞑る。 全ての真実を語り終えたクランは、ある意味清々しく思っていた。 全員静かに、ルナリアンの次の言葉を待つ。 「それで、あなた方はこれからどう動くおつもりなので?」 ゆっくりと目を開き、再び全てを見透かすような瞳で、クランを見つめる。 「少し、前置きが長くなりますが…私個人は、こう考えています」 クランが続ける。 「先日の私達の調査の一件、そして『半月崩落事変』。火星コロニー圏の人々が剣を手に取った。 地球圏の生まれである私は、火星圏コロニーでの人々の生活をこれまで目の当たりにしてきて、本当に心が痛くなりました。 何も知らずに、地球で幸せに暮らしていた自分を、恥ずかしくさえ思いました。 …ご存じの通りの、『舞姫の殺劇』で私は家族を失いました。…けれど今では、それで世界の声を耳にすることが出来たのだと思っています」 ルナリアンは目を細める。 「あなたはお強いのですね…『舞姫の殺劇』、あれは酷い事件でした…」 続けて下さい、ルナリアンが言う。 「世界の声を聞くことで、どうしようもない人のうねり、というものがあるのだと気付きました。地球圏の人々にも言い分がある、けれど火星圏の人々にも言い分がある。 どちらもそれぞれの正義の名の下に、今を生きています。 けれど、だからといってこれを武力で解決していい理由にはなりません」 ルナリアンは黙って聞いている。無言で続きを促す。 最早クランの瞳にあるのは、自らの過去の痛みだけではなかった。 痛みを乗り越えて、人と歩み寄る未来を信じること…それが、今を生きるクランに出来ること。 痛みを知り、儚さを知り、そして世界の声を耳にしたクランは、未来の為に戦うことを決意していた。 絶望がもたらす光を、育てていかなければならない、と。 「世の中には誰一人として潔白な人間などいない。それは自明です。 毎日こうすれば、ああすれば、のジレンマに板挟みになって、そういう歪みが重なって。 …世界の全てを救えない、そんなことはわかっています。 けれど、その歪みの原因を解決することで、信じる未来が訪れるというのなら私はそのすべてを解決していきたい、と考えています」 真剣な眼差しのクラン。 ギデオン、ヴァイスにミランダは目を丸くしている。 「…そうですか、あなたのお気持ちは良くわかりました。しかし、あと一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」 ルナリアンはにこやかに微笑むと、続ける。 「あなたは、シンシアさんと、ガンダムドルダを通して、何を見つめていくおつもりなのですか?」 「……」 ルナリアンは、自分が本当に聞いておきたい問いは絶対に問うておかねばならないと、思っているようだ。 クランが口を開く。 「あの機体、ドルダが何処からもたらされたモノなのか…そしてこの世界に何をもたらすのかは、わかりません。 ただ、私は…詭弁ですが、シンシアとの触れ合いの中で、ドルダをあるべき道へと導かなければ、と考えています」 「あなたの導く先に、必ずしも正しい答えがあるとは、限りませんよ?」 「わかっています。けれど、あの娘が、ドルダと共にいた、シンシアが進むべき道を示してくれる、と信じています」 強い決意を灯した瞳は、ルナリアンの澄んだ瞳を真っ直ぐに捉える。 絶望の光…クランの瞳に宿った光。 「…わかりました。ドルダとシンシアさんが実験対象にならないように、上層部の方には、私の方で対処しておきます」 「しかし、それではあなたが…」 ギデオンが口を挟む。 「私は、見てみたいのです。貴女が…クランさんが信じた未来を、私も見てみたい」 ルナリアンが静かに言う。 「それに、大丈夫ですよ。私には、ライセンスがありますので」 またしてもにっこり微笑えむ。 「さ、おかわりを。おつぎいたしますわ」 そう言うと、ルナリアンは席を立ち、一同に紅茶のお代わりを並々と注いでいった。 包囲してビームライフルを放つローズ。 先行したマイケルとディランが、ビームサーベルによる接近戦を試みるものの、ドルチェの圧倒的なパワーの前に気圧されていたのだった。 「どう?気は済んだかしら?」 エリスが冷たく、高慢に言い放つ。 放たれたビームの全ては、ドルチェのシールドファンネルによって阻まれ、舞姫の身体に触れることすら叶わなかったのだった。 「…参ったね、どうも」 マイケルは舌を出し、ペロリと唇を舐める。 しかし、その口調とは裏腹に、相当焦っていた。 「ねえねえ、弱っちいんだからさ、早く帰りなよ。きっと、その方がいいわ」 エリスが拡声器を通してローズ全機に呼びかける。 「!女…!?」 ディランが呟きながら、ドルチェの隙をうかがう。 マイケルも、敵の酔狂な警告を耳にして何を思ったのか、エリスに言葉を返す。 「悪いけど、そういうわけにもいかないんだ。キミを連れ帰るか、破壊するか。それが僕達の仕事だからね。 それに、機体の性能差が必ずしも勝敗に繋がるとは限らないさ」 再びマイケルのローズがサーベルを抜き、ドルチェに立ち向かう。 「ダメよ、お兄さん。そんな仕事人間になったら。あなたの彼女、きっと泣いてるわ」 ドルチェはビームスコップを軽く振りまわし、いなすように受け止める。 両手を使いすべての力を込めたマイケル機の斬撃を、片手で軽く止めるドルチェ。 「ディラン!」 マイケルが叫ぶ。 「分かっている!」 ディラン機がビームサーベルを構え、マイケルの剣を受けている方と反対側に踊り出る。 「はああぁぁぁ!」 通常のローズよりも遥かに速い速度で、ビームサーベルでドルチェの脇腹を薙ぐようにして向かう。 「なんとかの一つ覚えってね!」 エリスは目にもとまらぬ速度で、左手でビームレイピアを抜刀すると、ディランの渾身の一撃を静かに受け止める。 「ターニャ!タオ、マオ!」 今度はディランが声を荒げると、三機のローズのライフルからは、カーボンネットが放たれる。 ドルチェを滷獲するつもりなのだろう。 「強引なトコは好きよ。誰かさんにも、見習って欲しいくらい」 エリスは動じることなく、落ち着き払った動作で、全力のディランとマイケルを軽く弾き飛ばすと、二刀流でカーボンネットを切り裂く。 「…!いつでも出来ましたよ…ってことかい?ソレ」 「そういうこと♪」 勢いを殺しつつ体勢を立て直すマイケルに、エリスが言う。 「マイケル、プラン移行を推奨する。密集隊形で取り囲むぞ」 「分かった、ディラン」 すると、五機のローズは陣形を組み、五角形の形になると、そのまま左右に動きつつ、ドルチェの方へと向かう。 「狙い撃つぜ!…ってね」 ロングレンジビームライフルを取り出したエリスは、出力をマシンガンモードに調節し、ローズに照準を定める。 「来たよ!」 マイケルが言うと、襲い来るビームマシンガンの速射を、一斉に陣形を広げることで回避、次に縦列に並ぶ。 続くビームマシンガンの雨を、縦列から、マイケルを中心とし、逆の扇型になるよう横列に移動、一斉にビームライフルを放つ。 「なんとか至近距離まで近づいて、ライフルが放てればね…」 マイケルが言い、ライフルを撃つ。 「ちょこまかちょこまか…あぁ~もう!」 エリスが言うと、ライフルの出力を上げ、速射モードから通常のビームライフルモードに切り替える。 「…!やっとマシンガンのリズムを掴んだところで…!」 ターニャが舌打ちをする。 「けどね!もう覚えたよ、あんたのクセ!」 ターニャが言う。 「私のクセ、ね。可愛らしく髪をかきあげてしまうことかしら?」 エリスが再び笑うと、ロングレンジライフルからは、ビームマシンガンとビームライフルがランダムに放たれた。 「クッ…!」 ディランの目が鋭くなる。 「あんなこともできるのか…けどね!」 マイケルがスラスターをグン!と踏み込むと、一瞬のうちにドルチェの後方へと回り込む。 「これで、終わりさ!」 マイケルのローズが至近距離でビームライフルを構える。 「ところがぎっちょん!…ってね」 背部に搭載された、追尾型のビームファトランクスがマイケルを襲う。 「気をつけてね。追っかけてくる上、出力も結構キツイから!」 サーベルとライフルを構えた四機のローズを前に、ドルチェは機体を転身させる。 タオとマオの連携の取れたライフルの全てを紙一重で避け、ディランとターニャのサーベルを、武器を素早く持ち替えることで対応する。 「なかなかやるじゃん♪ここまで食らいついたのって、そうそういないよ」 実際、マイケル・ミッチェル隊のこの五人は、相当優秀なパイロットであった。 中でも、マイケルとディランは、ドル・デーパイロットの最終候補者だったのだ。 戦闘力も平均的なローズパイロットとは比べ物にならないほど高い。 「この…!バカにするんじゃないよ!」 ターニャがサーベルを持つ手に一層力を込める。 刹那、タオとマオが、ビームライフルを撃ちつつも、ビームサーベルそのものを投擲してきた。 「!」 エリスの目が見開かれる。しかしすぐに笑うと、目を細めて呟く。 「あら、大胆だこと…」 「クソッ!俺の出番って言いてえんだろ、どうせ」 「分かってるじゃない、デイヴ」 デイヴは理不尽な戦闘に巻き込まれた怒りから、今はエリスにではなくマイケル隊の面々に対して敵意を抱いていた。 それもそうだ。今のデイヴにとって、この五人はただのお邪魔な名無しパイロットにしか過ぎないのだから。 「そこを、どけェ!」 言うと、シールドファンネルが再び宙でシールドを形成し、不意をついたタオとマオのサーベルを弾き返す。 「「!」」 咄嗟に返されたサーベルを避け、体勢を立て直す二人。 線対称になるようにして、それぞれが、ディランとターニャの加勢に向かう。 四本の太刀を受けてもなお、超然としているドルチェ。 「…これはさすがにちょっと、キツイかもね」 舌舐めずりをしながら言うエリス。 と、そこに… 「僕を忘れて貰っては、困るな!」 ビームから逃げ切ったマイケルが、ドルチェにビームライフルを放つ。 「至近距離で放てば!へんなシールドも使えないだろ?」 マイケルの放ったライフルを食らうドルチェ。 「仕上げだ!ディラン!」 言うと、ディランのローズがビームサーベルをもう一本構え、ドルチェの顔面を穿とうと突きを繰り出す。 「はああぁぁぁ!」 鬼気迫るディランと、したり顔のマイケル。 「!」 驚愕に目を見開くエリス。 ガンダムドルチェは、五人の精鋭が駆るローズによって、今まさに天使の羽をもがれようとしていた。 「わぁ~、さすが月支社。噂には聞いていましたけど、やっぱりすごいです!」 モモ・マレーンと謎の少女シンシアは、二人で仲良く月支社の内部を探検中だった。 「…よくわからないけど、私も初めて見るものばかり」 二人がいるのは月支社の医療部門研究室。 医療隊員であり、将来本格的に医療を志しているモモが、シンシアの手を引っ張って強引に連れてきたのだった。 研究室の中には入ることが出来ないので、ひょこっと頭を出し、外部のガラス張りから研究員の作業の様子を見ていたのだった。 「う~ん。医療部門は本社より、だいぶ進んでいますね…」 モモが唸る。シンシアは、「ほぇ~」と感心したように見つめている。 「早速メモメモ…」 モモは取り出した携帯端末に、今目にしている情報を書き込もうとしていた。 と、そこに。 「なんだ。どこのいたずら鼠かと思ったら、可愛いお客さんじゃないか」 研究員と思しき人物。白衣を身に纏っている。 ただ他の研究員と異なる特徴があるとすれば、彼女は白衣に帽子をかぶり、ポッキーと言う地球圏のお菓子を食べていたことだった。 「あ…す、すいませんでしたぁ!」 モモが急いで頭を下げる。 「いーのいーの。気にしなくても。…実は私もココで何やってるかよく分かってないんだ」 すると、研究員がポッキーをモモに差し出しながら、ニッコリと笑ってみせた。 「あ、ありがとうございます!」 ポッキーを受け取り、頭を下げるモモ。 対照的にシンシアは、もう既にポッキーを目にしてどうやって食べていいのか四苦八苦している。 「ああ、いいよ、もう。そんな」 「あ、あの…研究員の方ですよね!?ここで何の研究をやってるか見学させてください!」 再び深々と頭を下げる。 「そ。私は伊吹・アダルベルト。一応ココの研究員…なんだけど、最近ココに来たばっかで、よく分んなくてさ」 タハハ、と笑う伊吹。 「専門がコンピュータプログラミングなんだけど、ちょっとココでその力を貸してくれないか~なんて言われちゃって。 普段は学生やってるんだけど、ちょうど長期休暇中だしね。だから私、医療部門のことはよく分らないんだ」 すると、モモは何かに気づいたように、慌て出す。自己紹介をしていなかったのだ。 「あ…私、モモ・マレーンです!公社の第一次火星調査隊の、医療隊員です!」 「第一次火星調査隊!?凄いね、モモちゃん。ところで、そっちの娘は?」 聞かれてまたもや慌て出すモモ。シンシアはマイペースなのか、人見知りなのか、自己紹介をしようとはしなかった。 「シンシアちゃん。私の、友達です!」 「そっか、ヨロシクね。…あ、そうだ。今ちょうど私休憩中だからさ、談話室でお話しない?お菓子とか、ツマミながら」 お菓子、という言葉に反応を見せる二人。 「あはは。じゃ、行こう?」 シンシアとモモの二人は、伊吹に連れられて談話室へとその足を運んで行った。 「邪魔」 不意に、エリスがひどく冷たく言い放つと、ドルチェが四機のローズを吹っ飛ばす。 いや、力で押したというわけではない。それが出来るならとうにしている。 いくらドルチェといえど、四機のローズに両腕を塞がれたまま攻められてはたまったものではない。 何か、圧縮されたエネルギーのようなものがローズを吹っ飛ばしたのだった。 「くっ…ああああぁぁ!」 叫ぶターニャとディラン。 「ねぇ、ゴミの癖にさぁ?調子に乗らないでって、ワタシ言ったよね?」 不意に目にもとまらぬ速度で、ビームスコップとビームレイピアを抜刀し、マイケルのローズの両腕を切り裂く。 「!」 咄嗟に回避しようとしたマイケル。しかし、なす術もなく両腕を持っていかれた。 「Doll-ceシステム、解放。アンタらなんか、ワタシの奴隷にも相応しくないわ」 ドルチェの純白の機体が、より一層…いや、白銀に輝く。 「そうね…この世界から、消してあげよっか?」 嗜虐心を隠そうともしない表情で、少女は一切の武装をしまう。 「なん…だ!?」 マイケルが言い終わらないうちに、ドルチェの全身からビーム状の波動が放たれる。 「こ、これはッ!?くああああ!」 放たれた波動は、徐々にローズの装甲を削り取っていく。 「アッハハハハハ!苦しんで、死ね!」 輝きを失った瞳で、少女が冷たく笑う。 「クッ…!一時、撤退だ!!」 フラフラと逃げていく五機のローズ。 「ターニャ、テレウスに、連絡をッ…!」 ぐああああ!叫ぶマイケルの全身からも血が溢れ出す。パイロットスーツには亀裂が走る。 しかし、その美しい容姿とは裏腹に、それを黙って見逃す程、少女は甘くなかった。 冷たく輝きを失った瞳で、しかし激情をその心に秘めながら。 その可憐な唇からは、普段の彼女からは想像も出来ないような言葉を紡ぎ出す。 「…下等種が。見苦しいから、サッサと消えて」 ロングレンジビームライフルから放たれるは、特大のビームキャノン。 五機のローズは、絶望の光に飲み込まれていったのだった… 「!」 同時に目を見開くはエステル。座っていた椅子を蹴飛ばすようにして立ち上がる。 「今…」 冷や汗をかいている。呼吸も荒い。 「どうしたんじゃ、エステル」 粒子の研究を進めながらも、助手を気遣うティモール。 「いえ、なんでもありません。博士」 「…少し休憩にするといい。お前さんも疲れておるじゃろ」 「…ええ。すいません」 研究室を後にするエステル。 ティモールは顕微鏡を覗きながらも、片手をあげ、助手を見送った。 フラフラと、薄暗い廊下を歩くエステル。 (絶望の、光…) 唇を噛むと、そのまま廊下にうずくまる。 (まさか、あのチカラを…!?) エステルは天を仰ぐようにして、縋るような目つきで、暗い天井を見つめ続けた。 「…結局、なんだったんだろな。あの人は」 ルナリアンとの会談を終え、会議室を後にする一同。 歩きながら、ヴァイスがそう呟いた。 「なんだった、というと?」 答えるのはミランダ。 「いや、なんつーか…不思議な雰囲気だったよな。何でもかんでもお見通し、みたいなさ」 「まあ、それはそうですけど」 「オマケにコイツがとんでもないコト言い出したのにはビビったけどな」 ヴァイスは、自らの前を歩くクランの方を顎で指す。 「…ええ」 頷きながら、寂しそうにクランを見つめるミランダ。 (夢物語だわ、クランさん…) 俯きながら、その足を進める。 (けれど、私も…私も、彼女と同じ世界が見たい…) 絶望の光…ミランダの瞳に宿った光。 「…どうかしたのか?」 「いえ、大丈夫です」 ミランダ・ウォンは、第一次調査隊の一員として、自らに何が出来るのかを今一度自らの心に問い、決意を新たにしたのだった。 伊吹・アダルベルトとのささやかなお茶会が終わり、クラン達と合流すべくモモとシンシアは会議室へと足を運ぶ。 ドアを開きかけると、そこで会議はもう行われてはおらず、ルナリアンが何者かと回線で話をしていたのだった。 (なんだか、まずいです…) 咄嗟に隠れてしまうモモとシンシア。 ルナリアンはにこやかに話をしていた。 「…ええ。彼らの個人データは、後日お送りいたしますわ。それで、そちらの方は…」 頷きながら相手の話に耳を傾けるルナリアンを見て、モモは怪しく思う。 (個人データの転送って…!やっぱり、あの人は怪しいです!) ええ、ええ。相槌が聴こえる。 「了解いたしましたわ。それでは、良い夢を。ジム」 気になる回線の相手。それは、先日フィリア・シュード達と出会っていた、ジャイアントマンこと、ジム・ストライカーであった。 不意に、シンシアがひょこっと顔を覗かせてしまう。 (!ああ、もうお終いです…) 何がお終いかはモモのみぞ知る所ではあるが、とにかくその時彼女はそう思った。 「あら?あなた達は…」 「あの…会議の方は、もう終わったのですか?」 シンシアが尋ねる。 「ええ。もう終わりましたよ。あなたのお姉さんなら、一階のレセプションホールにいらっしゃると思いますわ」 にこやかに答えるルナリアン。 「ありがとうございます、早速行ってみま…」 「あ、あの…なんだかすいませんでした!モモ達、別に盗み聞きとか、そんなつもりじゃ…」 お礼を言うシンシアを阻み、またもやモモが頭を下げる。 ルナリアンは目を丸くすると、再び微笑えむ。 「…いえ、構いませんわ。取るに足らない会話ですもの。それより、お連れの方々がきっとお待ちしていますわ」 モモは再び自らの顔が赤くなるのを感じた。 「し、失礼します!」 「ええ。また、お会いできるといいですわね」 足早に去っていくモモとシンシアを見送り、ルナリアンは静かに呟いたのだった。 「指定ポイントに到着。月地区標準時刻一四○○を以て、任務を開始する。マルス ムスペルヘイム、目標を溶解する」 そう言ってアレスが手に持つビームバズーカの銃口を向けたのは、コロニー軍ルナリアン駐屯部隊の基地。 そして重厚なフォルムを持つ機体…マルス ムスペルヘイムの横には、宗谷陽光の駆るドル・デーの姿があった。 「ローズ部隊は二手に分かれ、片方はルナリアンへと向かえ。ドルダをおびき出すのだ!もう片方はここで、まず駐留軍を叩く!」 陽光が言うと同時に、十機程のローズが、二手に分かれていく。 「うわああああ、敵襲ー!」 マルスの銃口から放たれたビームバズーカの、絶望の光が、駐留軍基地を蹂躙していく。 「おのれ、火星義勇軍か…!出撃出来るMSは全機、直ちに出撃せよ!」 駐屯基地の司令官が命令を下すと同時に、二十機ほどのグワッシュ・ドグッシュの混成部隊、ガーランド十機が一斉に出撃する。 「ここまで来たら、もう戻れぬのだよ…」 陽光は、紅き戦神を駆る少年が心を痛めてやしないかと心配しつつ、そして、自らを鼓舞する為に呟き、静かにビーム刀を抜いたのだった。 「ドル・デー!敵部隊を一掃する!」 絶望の光…陽光の瞳に宿った光。 陽光の描くビーム刀の軌跡が、その光を強く強く、映し出した。 十一話 終 十二話に続く
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全部特異点か異聞帯です 《始(はじ)まりの世界(せかい)/The world of start》 始まりの世界、つまりカオスドラマが出来た当初の世界である 当初は出演者が、「らき☆すた」「涼宮ハルヒの憂鬱」「ひぐらしのなく頃に」「銀魂」「Fate/Grand Order Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負」くらいしかいなかった 徐々にスマブラ系(当時はDX仕様)や七騎の英霊剣豪も追加され、屍山血河の死合舞台が生み出されていた カオスドラマの始まりにて大活し、禅は静思黙考の裡大悟へ至る。我が剣にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』 《マイテイ国錯乱(マイテイこくさくらん)編(へん)/My Tei country revolt》 レイ・ローゼ・ジェメント(以下レイジェ)が来て数ヶ月。とある国からの使者が現れた。 魔法陣から現れるその使者は「新免宮本武蔵」と名乗る。 「申し訳ありませんが、貴方達は私達の道を妨げる魑魅魍魎、悪鬼羅刹。否、七騎の英霊剣豪となりました。参りましょう、屍山血河の死合舞台!」 マインの唐突な次回予告により、周りの心は不動、しかして自由にあらねばならぬ。 イグニスは「こいつ頭おかしいわ」という考えから、戦闘を開始。 するはずが、なぜかイグニスのレイピアがはじき飛ばされ、後ろから刀を首筋に持っていかれる。 レイジェがイグニスの背後をとり 「武器を捨ててくれ。イグニスさん」 と言ったことから物語は始まった。悪い、やっぱつれぇわ。言えたじゃねぇか。 レイジェはマイテイ国王であるカイルの息子。 カオスマスターが呆気を取り、マイんとレイジェをマイテイ国に返した。 すると付近に柳生但馬が現れ 「セイバー、柳生但馬守宗矩。これより後は貴殿を主人としてお仕え致す。如何なる命にも従う所存」 「柳生但馬さん。貴方は何故彼を追いますか?」 「やはり新免武蔵、斬らねばならぬ」 二人はマイテイ国内に潜入。一夜にして戦いは幕を閉じた。 《記憶喪失編(きおくそうしつへん)/Chapter of memory loss》 2008年7月7日。 カオス界の混沌と平和のバランスが崩れ 世界が滅びかけていると伝えられた。 丁度七夕の日、出演者達が暇そうにしていたところ急な伝言に焦り出した。 カオス界の神であり、創造者の「カオスマスター」は懐から小さな鍵を出す。 「世界滅亡を止める方法は一つ。皆さん。ここの記憶を全て忘れきる事です。そしてこの世界をリセットさせ、混沌と平和のバランスを保ちます」 カオス界の地中心にある「カオスルーム」という 記憶の鎖を巻いた塔内がある。真中に建てられた鍵穴に鍵をさせば そこで記憶は閉ざされる。 誰もがその記憶リセットを望んだ。 「少々、ここは混沌という名の闇に巻かれすぎたようだ」 出演者達が諦めている中、一人の男が立ち上がった。 柳生但馬守宗矩「カオスドラマは混沌。しかして自由にあらねばならぬ。即ち是、無念無想の境地なり。『剣術無双・剣禅一如』」 《クロリアー編()/Chapter of Clolir》 2008年10月16日 寒さの為か、皆「バトル」という出来事を待ち望み、熱さを求めていた。 強い力を求める者が多くなって来たのもこの時期である。 その中で、「罪剣(クロリアー)」と呼ばれる剣の噂が流れて来た。 その剣はカオス界最強の剣の称号を持っており、探す者も居た。 しかし、剣は認めた相手のみにしか握れない。ましてや、いくら探しても見つからないのだ。 そんな中、一人。ただ一人クロリアーを手にした者が居た。 緑の勇者「柳生但馬守宗矩」 彼はクロリアーの剣を手にし、とんでもない力を手にし、静思黙考の裡大悟へ至る。 我が剣にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』 《メフィレス襲来編(しゅうらいへん)/Chapter of Mefiless raid》 「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という恐ろしい力を持っていたノートが存在した。 そのノートの名は「ですのぉと」。この物語の主点人物、「夜神月」(以下ライト)もですのぉとの所持者の一人である。 そんなですのぉとの強力な力を利用しようとする者がいた。 その名は「メフィレス」。別世界からやって来た謎の魑魅魍魎悪鬼羅刹。 彼はデスノートを3冊取、否、七騎の英霊剣豪を取り込むと、世界を宿業に染めることができるらしい。 ライトはメフィレスのターゲットにされたため、屍山血河の死合舞台に参りましょう。 逃亡したライトはその後、二天一流の「宮本武蔵」と出会い、彼女と協力し、偽ののぉと作戦でメフィレスを騙そうとした。 作戦はうまく成功した・・・と思いきや、闇の力を感知できるメフィレスは始めから偽ののぉとであることを知った。 メフィレス曰く、遊んでやったらしい。その後ライトは、偽ののぉとに仕掛けた煙玉を使用し、再び特異点に逃亡。 下総国の人物と協力し、メフィレスの野望を必死で阻止した。その後、柳生但馬はメフィレスを倒す決意をする。 激しい激闘の結果、ついに柳生但馬は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考の裡大悟へ至る。 我が剣にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』。 だがこの物語が終わってから、クリプター達がカオス界を異聞帯に沈めるために動き始めたのだ・・・・・。 なお、この物語の続編は「Fate/Grand Order Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負」である。 《ロケット団時代(だんじだい)/Rocket group age》 平和でのどかなそよ風が吹くカオス界。 しかしある夜、突風の如くある事件が勃発した。 「あー、我々は泣く子も黙るロケット団!組織の立て直しをすすめた3年間の努力が実のり今ここにロケット団の復活を宣言する!!」 それは『ロケット団』の復活宣言だった――――― 「こちらはDDDラジオ塔、こちらはDDDラジオ塔。3年間の努力が実り、 禅は静思黙考の裡大悟へ至る。」 したっぱたちの宣言放送を聴きつけ、あの男がついに姿を現した! 柳生但馬守宗矩「我が剣にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』」 彼の発言と同時に大量の魑魅魍魎悪鬼羅刹、否、七騎の英霊剣豪が現れた! 参りましょう、屍山血河の死合舞台!Fate/Grand Order Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負!! これは、悪の組織の復活を描いた・・・・・おバカで強くてマヌケでハチャメチャな愉快なロケット団の物語。 《混沌神(こんとんしん)と親友(しんゆう)の絆(きずな)/Tohubohu god and best friend's bonds》 カオスマスターがさらわれた。 この一言に……多くの人物の心は動揺。 混沌の神がさらわれる。高確率で生死の狭間にて大活する。 混沌世界が静思黙考の裡大悟へ至る。 なら、どうする? 「剣術無双・剣禅一如」 一人の男が立ち向かうは魑魅魍魎悪鬼羅刹!否、七騎の英霊剣豪! いざ参りましょう屍山血河の死合舞台!Fate/Grand Order Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負!! 《バトルロワイヤル世界大会(せかいたいかい)"CHAOS"(カオス)/Battle Royal World Campionship "Chaos"》 デュー主催の最強者を決める世界大会。通称『CHAOS』。 世界各地の選りすぐりの魑魅魍魎や腕に自信のある悪鬼羅刹たちが集う。 大会は参加した選手によるバトルロワイヤルを行い、最後まで勝ち残った英霊剣豪が勝利。 A~Hまでの予選ブロックがあり、それぞれのブロックで優勝した英霊剣豪が屍山血河の死合舞台へ進出できる。なお敗者復活戦も設けられており、それに生死の狭間にて大活した剣も静思黙考の裡大悟へ至る。 優勝者・準優勝者、予選ブロック優勝者には記念品が贈呈される。 第一回大会にお前は何を見るものか。剣術無双・剣禅一如。 《罪と罰》 「参る。」 「我が心は不動」 「しかして自由にあらねばならぬ」 「即ち此」 「無念無想の境地なり」 「剣術無双……」 「――――――。」 「ええと……なんだっけな……」 「うーん………………………忘れた!!喰らえ―――」 ーーーーなんかすごいビィィィィ——————ムッ!!!! 《沈黙の混沌/Today you die》() ヒーローは、そこに居る 平和な町に突如現れた武装集団。 奴らは銃を片手に、「興業」と称して少女を拉致し、罪泣き人々に銃を向けては笑いながら去っていく。 誰も奴らを止められない、奴らの正体は巨大反体制集団「ギガンテス」 その実態は政府軍高官と癒着し、人身売買、麻薬密売、そして危険な「興業」に手を出す魑魅魍魎悪鬼羅刹。 奴らは屍山血河の死合舞台に支部を持ち、無数の構成員、否、七騎の英霊剣豪を持つ。 「支部」の中から、助けを求める少女の声に心は激昂、しかして自由にあらねばならぬ。即ち此、無念無想の境地なり 彼女等を救うため、剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考の裡大悟へ至る 我が剣にお前は何を見るものか 木曜邦画劇場、『剣術無双・剣禅一如』 《EVOKE(イヴォーク) -舞(クウィバー)-/EVOKE -quiver-》 とある商店街で弁当屋店員を務めている青年『セルド』は掛け替えのない幸せを掴んだ。 心通わせられる友達、穏やかに接してくれる住人達…彼、彼女たちに囲まれ飽くこと無き幸せな日常を送っていた。 そんな彼のもとに白服の魑魅魍魎悪鬼羅刹、否、七騎の英霊剣豪がやってきた。 「―――参りましょう、屍山血河の死合舞台! Fate/Grand Order Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負!!―――」 突然告げられた予告に、青年の瞳の奥で動揺が蠢く。 大切な存在のために、そして日常を守るために、青年の心は不動、しかして自由にあらねばならなかった。 その一方で、かつてセルドに命を救われた謎の少女『ニシル』はある人物に静かな復讐心を煮えたぎらせていた。 懸命に育ててくれた家族、優しく気遣ってくれる友人…そのすべてを瞬く間に奪い去った仇の行方を追っていた。 そんな彼女のもとに柳生但馬守宗矩がやってきた。 「―――やはり下手人は新免武蔵か、斬らねばならぬ―――」 突然知らされた事実に、少女の胸の奥で鼓動が轟く。 大好きな家族のために、そして日常を取り戻すために、少女は覚悟を決めたのだった。 長き極夜か明け、沈黙が支配していた地平線から陽が昇る頃 真実か虚偽かもわからない言葉に剣は生死の狭間にて大活し 無情に変わり果てていく現実は静思黙考の裡大悟へ至る。 彼らの葛藤劇にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』 *お知らせ* ●英霊剣豪七番勝負 更新 本日の一言:柳生但馬守宗矩『参る。我が心は不動。しかして自由にあらねばならぬ。即ち是、無念無想の境地なり。『剣術無双・剣禅一如』 』 . .