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このページはこちらに移転しました 熱が出たから病院にいってた 作詞/尽(229スレ125) 作曲/Noiz(229スレ134) 急に寒くなったからって セオリーどおりに風邪をひく 急に寒くなったからって もう11月冬じゃない 鼻声涙目喉痛い 発熱咳痰関節痛 君が看病してくれたらな モニタを眺めて ため息ひとつ 君が看病してくれたらな 次元の違いに ため息ひとつ 音源 熱が出たから病院にいってた 熱が出たから病院にいってた(リメイク)
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あんなこといいな できたらいいな あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど―――― ■ ■ 「のび太くん…………」 ドラえもんは、青いボディをいっそう青ざめさせて硬直していた。 自分の生まれた未来の世界へ帰った矢先、全人類史上でも類を見ないような凶悪犯罪に巻き込まれた。 まさか誰かを殺して生き抜こうというつもりはないが、しかし場合によっては日和見に徹することも危うい事実が明らかになったのだ。 何をやらせてもダメダメな、家族であり親友の少年。 最後の最後に立派な強さを見せて、自分が安心して未来へ帰れるようにと奮闘してくれた、優しき少年野比のび太の名前が、参加者名簿にさも当然かのように記されていた。 (それに、ジャイアンやスネ夫、しずかちゃんもいる……) のび太だけなら、ドラえもんもひょっとすると短気を起こしていたかもしれない。 だが彼にとっての過去の世界で暮らす内に得た大切なものは、野比のび太一人ではなかった。 乱暴だけれど頼れるガキ大将、小狡いところもあるけど憎めないお坊ちゃま、優しくて可愛いみんなのアイドルの女の子。 誰か一人が永久にあの日常から欠けてしまうと考えると、ぞっとする。 みんなを、こんな場所から一刻も早く返してあげたい。 優勝を目指せば、のび太を守ることが出来る。 本来子守ロボットとは、その名の通り子供を守るために作られたロボットなのだ。 ならば当然、優先すべきは自分の受け持っていた子供の筈。 しかし、ドラえもんにはみんなと築いた友情を裏切るなんて出来なかったのだった。 ――二度と会えない遠い別れ、思ったより早くやってきた親友との再会が、まさかこんな最悪の形になってしまうなんて。 ドラえもんはやるせなさに大きな目元に浮かんだ涙を拭い、自分に出来ることをするためにまず、腹部のポケットへ手を突っ込んだ。 いつまでもウジウジしていたって仕方ない。 のび太くんだって怖いのを、痛いのを我慢して、ジャイアンと戦った。 みんなを守るために一念発起したドラえもんは、この事態をどうにか打開するために、未来のひみつ道具の力に頼ろうとした。 ドラえもんのポケットは普通のポケットではない。 中身は四次元空間に通じており、その小振りなシルエットからは想像も出来ないほどの量を内部に収納することが出来る。 まずはやはりのび太たちと合流しておきたい、その為にドラえもんが取り出そうとした道具は索敵の用途を果たす『スパイ衛星』だった。 (……あれ……?) ドラえもんが浮かべたのは、疑問の表情。 他の子守ロボットに比べるとしばしばポンコツ呼ばわりされる彼だが、それでも便利の域を当に超えた数々の道具を所持している。 ダメダメなのび太の世話を毎日毎日続けるには相応の準備が必要だし、道具の恩恵を受けて沢山の冒険だってしてきた。 なのにドラえもんの手はいくらポケットの中をまさぐろうとも、ただ一つの道具にさえ触れることはない。 「ひみつ道具が、入ってない……! 全部没収されたんだ!」 どうしよう、これじゃあ探しようがない。 ドラえもんにとって頼みの綱であった道具が一つもないのでは、のび太たちを捜索するにも地道にやるしかないだろう。 なんてことをしてくれたー! と一人で愉快に地面を転げ回るドラえもん。誰の目から見ても、めちゃくちゃに取り乱していた。 そしてその時だった。 ドラえもんは自分のちょうど後ろにあたる場所に人間がいたことに、ようやっと気付いたのだった。 「うわああああ! な、なななななんですかあなたは!!」 「いやあ……、最近のタヌキってのは随分愉快なんだな、と思って」 「ぼくはタヌキじゃな――い!! 22世紀からやってきた、ね・こ・が・た・ロボットだ――!!!!」 両手で耳を押さえて、そこにいた青年は「うるせっ」と呟いた。 青年からすると猫にあるべきものが二つほど欠けているような気がしたが、ロボットという響きには些か興味を惹かれた。 よくよく見るとタヌキにしては人工的な箇所が多いし、昔話じゃあるまいしここまで感情豊かな野生動物などいるわけがない。 22世紀といえばずっと遠い未来の筈、未来じゃあこんなにロボット工学が発展してんのか、青年は感心せずにはいられなかった。 ちなみに、疑うという選択肢はなかったようだ。 「はは、まあそう怒るなよ。俺は遊佐司狼ってんだ、一つ宜しく頼むぜ、猫型ロボットさんよ」 「ぜえ……ぜえ……僕、ドラえもん」 未来なのに随分現代的な名前だ。 これ以上からかうとまた堂々巡りなので、指摘することはしなかったが。 「……で? 何だっけ、ナントカ道具。それが没収された、と。そのせいで未来のロボットさんもお困りってトコか」 「――う……はい、そうです」 「大方所有者(マスター)でも参加させられてて、そいつを捜そうとしたら出鼻を挫かれた――合ってる?」 がくんと、うなだれるようにドラえもんは頷く。 司狼はその様子を見てはぁんと笑った。 彼は荒事にかなり精通している人間だ。だからか、普通なら取り乱す筈のこの状況にも存外すんなりと順応を果たしている。 そして司狼には、ドラえもんのいた場所――即ち未来の世界でもなければ説明できないような、摩訶不思議なグッズが支給されていた。 「もしかして、これがそのナントカ道具ってやつか?」 「あっ、それは……ひらりマント!!」 一転驚き半分歓び半分の表情で、ドラえもんは司狼の見せた一枚のマントを見つめる。 説明書らしき紙切れにもそんな名前で記されていたし、この反応を見るとその性能『あらゆるものをひらりと跳ね返す』ってのも嘘では無いようだ。場合によっては拳銃やミサイル砲なんかよりもずっとずっと有能な道具を幸運にも引き当てていたらしい。 だが司狼はそれをドラえもんに躊躇無く差し出す。彼にしてみれば、こんな便利グッズなどさしたる興味も抱けないものだった。 「ほらよ、くれてやる。感謝するんだな」 「えっ……いいんですか!?」 「見たとこ丸腰じゃロボット様も大して人間のガキと変わらねえみたいだしな。それに俺には、コイツがあれば十分だ」 そう言って笑顔で司狼が差し出した物を見て、ドラえもんは怪訝そうに顔をしかめた。 ひみつ道具には弾丸の当たった相手を気絶させる道具等もあるが、それは紛れもない、他人を殺す為に特化した凶器だったからだ。 彼らの知るところではないが、この殺し合いのキーポイントの一つとなっている『サーヴァントシステム』が本来あるべきところである戦争にて、最も悪辣な手段で他者を撃破していった暗殺者の所有していた、キャリコと呼ばれる短機関銃こそが、今司狼がドラえもんに得意げに見せた銃だ。つまり、実際に人を殺している凶器。 「オイオイ、まさか人殺しはいけませんよーなんて事ぁ言わねえだろうな? 心配しなさんな、ちゃんと自衛にしか使わねえよ」 ドラえもんもこのゲームが綺麗事ばかりで乗り切ることなど不可能であると、ちゃんと承知している。 それでも今までの日常やたまの冒険で命の大切さを学んできた彼にとっては、正当な理由でも殺人は少々度し難いものがあった。 しかし彼はその個人的感情を抑える。冷たいようだが、見ず知らずの殺人者にまで気を遣っていては、何も守れない。 「……うん、それなら僕は何も言わないよ。それで司狼さん、お願いがあるんですけど。……僕と一緒に、のび太君を捜してくれませんか?」 「え? そのつもりで俺は話してたんだが」 「……あはは」 粗暴でやんちゃな雰囲気が目立つというのが遊佐司狼に対してドラえもんの抱いていた印象なのだが、彼については話していても分かったことがある。それは怖いとか危ない等のマイナスの印象をすべて振り切るほどの頼もしさが、彼にはあるということだ。 もしも今までに遭遇した数々の事件や冒険の渦中に彼がいたら、自分たちだけで頑張るよりずっと早く解決させていただろう。 多少手段を選ばないところがあるのが、玉に瑕ではあったが。 何はともあれ、心強い味方は出来た。 なるべくなら戦いは避けたいけれど、自分もひらりマントというひみつ道具をゲットすることができたおかげで、身を守る手段が生まれた。 その後ドラえもん自身の支給品も一応探ってみたが、ひらりマントや実銃に並ぶ身を守る――敵と戦う道具はなかった。 但し、一つだけ違う物があった。 それは携帯電話だ。ドラえもんがつい最近までいた時代で復旧していた、折り畳み式のもの。 どう見ても武器には使えないだろうし、どうせ圏外なのだろうから外との連絡用としても望みは薄いだろう。 ひょっとすると会場内のみに限って、通話が可能という仕組みになっているのだろうか。それなら、運が良ければのび太やジャイアン達と連絡を取ることも出来るかもしれないが…… ドラえもんがうんうん唸って考えていると、司狼が「おっ」と声を出し、ディパックから片端だけはみ出していた紙を引き出した。 「説明書、だってよ。まさかこの期に及んで携帯の使い方なんぞ説明するってわけじゃ――……って、何だこりゃあ」 ドラえもんが横から説明書を覗き込むと、やはり司狼と同じに困惑の感情を覚えた。 「「『The Watcher』…………?」」 ■ ■ そこに記されていた説明は、実に荒唐無稽なものだった。 未来を予知する日記。このタイプの形状の携帯電話は確か、22世紀ではもう古い型になっている筈だから、恐らくはそれより以前の時代に作られたものであろうと推測することが出来る。 多くのひみつ道具を知るドラえもんにすれば、未来を予知する程度ありふれたものとしての認識しかない。 未来の世界にはそもそも未来を自在に決定できる日記なんてものもあったし、未来予知機能付き日記なんて今日び未来デパートでバーゲンセールに出されるくらいだ。 どうもこれは、このゲームで他にも存在するという『未来日記』の予知を観察する機能があるらしいが、問題はその次だった。 ”破壊されると所有者は死亡する”――なんということか、これをうっかり壊しでもしたらそれでゲームオーバーときた。 「なんで未来を見るくらいの道具がこんなに危険な仕様になってるんだ…………」 「いやいや、ここにいる大多数からすれば未来を見る時点で相当なトンデモアイテムだから」 未来予知を軽視しまくった発言に思わず司狼は突っ込みを入れた。 それにしても、未来日記のようなアイテムがありふれたものだなんて、少しばかり未来の世界に興味が出てきたかもしれない。 元の世界に戻ってきたら、一度未来へ案内して貰うのもいいかもしれない。 だが、今はともかく、だ。 「にしてもメンドくせえな、これ。ぶっ壊されたら即死亡なんて、リスクが大きすぎねえか」 「全くですよ……もういっそ、ずっとディパックに仕舞っておこうかな……」 「――けどよ、これでなら危険人物とそうでない人物をある程度見分けられるな。 見てみろ。説明書通りに他の日記の内容が覗けるようになってるぜ」 見ると、本当に幾つかの『未来日記』の内容を確認できるようになっていた。 司狼の言う通り、これの表示をよく見ることで信用できるか否かを見分けることが出来そうだ。 死のリスクと引き換えにするにはどうしてもやはり不服だったが、確かにこの局面では便利な道具かもしれない。 未知を既知に変える道具――このゲームを根底から否定するようなこの道具を、反逆の狼煙としよう。 ……ちなみに、この『The Watcher』はもともと主催者・ジョン・バックスのものであったことを彼らは知らない。 「じゃあ趣味が悪いようだが、覗き見タイムといきますか」 性格の悪そうな笑顔を浮かべて、司狼が『The Watcher』を弄る。 それを、ドラえもんが後ろから覗いている。 本来なら絶対にありえなかった二人の邂逅は、このゲームにどんな影響を生むのだろうか。 【一日目/深夜/A-6 市街地】 【遊佐司狼@Dies Irae】 【ステータス】 『既知感』 【状態】健康、ちょっとワクワク 【装備】キャリコ短機関銃(50/50)@Fate/Zero 【所持品】基本支給品一式、ランダム支給品×1、キャリコ予備マガジン(50/50)×4 【思考・行動】 0:ゲームを破壊する。主催者を殺す。 1:日記所有者の動向を観察する。 2:ドラえもんの友人を捜しつつ、蓮や櫻井とも合流しておきたい 3:黒円卓の人間を初めとした危険人物は襲われ次第殺害する構え。 【備考】 ※螢ルート、シュライバー戦開始直前からの参戦です 【ドラえもん@ドラえもん】 【ステータス】 『The Watcher』所有者 【状態】健康 【装備】『The Watcher』@未来日記、ひらりマント@ドラえもん 【所持品】基本支給品一式、ランダム支給品×2(武器はない) 【思考・行動】 0:ゲームを破壊して主催者を倒す。 1:日記所有者を観察する。 2:のび太くんたちを探す。司狼さんの知り合いも探す。 3:日記だけは破壊されないようにしなくちゃ…… 【備考】 ※『さようならドラえもん』にて、未来へ帰った直後からの参加です ※四次元ポケット@ドラえもん、猫あつめ鈴@ドラえもんは没収されていませんが、ポケットの中身は全て没収されています ※上二つの道具は支給品扱いにはなっていません。 時系列順で読む Back:迷子の迷子の―――― Next:モンスターズ・インク GAME START 遊佐司狼 [[]] GAME START ドラえもん [[]]
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上条当麻がその鬱展開(げんそう)をぶち殺しにいくようです。 第三話『彼女を縛る幻想』 フェイトとアルフは困った顔で男を見下ろしていた。 フェイトからすれば、母の願いを阻害する為に外部勢力が派遣した侵入者やもしれぬ男。 アルトからすれば、大切な主に全裸で襲いかかっていた男。 どちらにせよ良い印象はない。 特にアルフからの印象は、フェイトからある程度の弁解はあったものの最悪をぶっちぎりで更新してしまっている。 アルフは感情そのままに男を追い出そうとしていた。 大規模な次元間移動が可能な転送装置へと、気絶中の上条当麻(一応服代わりの毛布を着用させて貰った)を押し込み、フェイトの制止も聞かずに術を発動。 適当な次元世界へと追い出してしまうつもりだったのだが―――どうにもおかしい事態となった。 転送魔法が発動しなかったのだ。 ウンともスンとも云わない転送装置にアルフとフェイトも首を傾げるが、その理由は分からない。 結局、男を部屋へと連れ戻しその処遇について相談していた所だった。 「コイツの事どうすんのさ、フェイト」 「とりあえず目が覚めるまでまで待ってみよう。話を聞いて、母さんの邪魔をするっていうなら、私が何とかするよ」 一抹の警戒を宿らせた瞳で、フェイトは上条の事を見ていた。 フェイトの拠点たる『時の庭園』は、外部からの侵入に対して充分な対策が練られている。 それを易々と突破し、『時の庭園』の主たるプレシア・テスタロッサにもバレていない現状。 男の存在は警戒に値した。 加えて、自分のバリアジャケットをいとも容易く砕いた『力』。 ジャケットがパージされる様子もなければ、強力な魔法攻撃を受けた様子もなかった。 ただ男の右腕が触れただけ。 それだけでバリアジャケットは結合を失い、宙へと砕け散った。 更には、通常ならばバリアジャケットの解除と共に起動する筈の衣服の復元機能も発動しなかった。 だからこそ、全裸でのご対面となった訳だ。 その時の事をバルディッシュに問い掛けるも、彼自身理解が追いつかない事象だったという。 「ん……う……」 二人の視線の先で、床に寝かされている男がもぞもぞと動く。 どうにも覚醒しかけているらしい。 フェイトは再度バルディッシュを起動させ、臨戦態勢を整える。 その横ではアルフが拳を鳴らしていた。 「イン……デックス……」 インデックス。 一度目の覚醒前も、男はうわ言のようにその単語を口にしていた。 付箋という意味を持つその単語が、彼にとってはよっぽど思い入れのある名詞なのか。 当然ながらフェイトには分からないし、大して興味もなかった。 ただ今は母さんの害敵になるかもしれぬ存在に、淡々と対処するのみであった。 「う、う……あれ、此処は?」 そして、再び男は目を覚ます。 謎の『力』に警戒しながら、フェイトはバルディッシュを突き付けた。 数十分前に行われたやりとりが、殆ど同様に繰り広げられる。 「あ」 フェイトの姿を視界に捉えた男が、表情を固める。 男の脳裏に映し出される光景。 全裸の自分が、何故か一瞬で全裸となっていた少女の胸を触り覆い被っている、その光景。 全てを思い出した男の行動は迅速かつ無駄のないものだった。 「す、すみませんでしたあ!!」 眼前の少女が自分より一回りも二回りも年少である事など、男には関係なかった。 手を折畳み、膝を曲げ正座の態勢を取り、上体を倒す。 なりふり構わず、男は速攻で日本人ならば誰もが知る態勢を取った。 土下座。 男の行動は謝罪から始まった。 ◇ 「ってな訳で、目が覚めたらここにいたんだけど……」 超速の土下座から数分後、男は自身についてを細々と語らされていた。 物凄い剣幕で睨んでくる獣耳のコスプレイヤーに、無表情で武器を突き出し話を促す少女。 アウェー極まる状況に男も逆らう事ができずに、これまでの経緯を語っていった。 勿論、第三次世界大戦の核心に迫ることや、大天使のことやらは黙っていたが。 取りあえずは、探し人を求めてロシアへと赴き、そこで世界大戦に巻き込まれて命からがら逃げていたら、謎の飛行物体が向かってきて衝突したらここにいた、という話にしておいた。 誤魔化しきれるかは甚だ疑問だが、相手がどんな人物なのか分からない以上、第三次世界大戦の渦中にいたという真実を話すのは余り宜しくない気がする。 そう判断し、男は語りを終えたのだが―――やはり相手方の反応は良くなかった。 明らかに怪訝な視線を、男へと向けていた。 「つまりあなたはどうやって此処に辿り着いたのか、ここが何処で誰がいるかも分からないってこと?」 「まあ、そうだな。本当に気付いたらここに居たんだ。その間の事は何も分からない」 「はっ。こんな奴の話なんか聞く事ないさ。こいつはただの不法侵入者。ボコって適当に外へ放っぽっとけば良いんだ」 「は、ははは……それはちょっと……」 男―――上条の言葉に、やっぱり二人は警戒を弱めない。 アルフに至っては、その半端じゃない敵意を隠そうともしていなかった。 余りの居心地の悪さに上条は視線を泳がせながら、顔を引きつらせる。 上条としては、その発言の一つ一つが気が気じゃない。 本当に何もかもが分からない状況なのだ。ここが極寒のロシアならば、この状態で外に出されただけで死んでしまう。 出来れば丁重に事を運びたいところであった。 何とか彼女達の警戒を解かなければ、と思案したその時、上条は気付いた。 フェイトの左手に巻かれた包帯と、服に覆われていない手足に走る薄い傷跡。 よくよく見れば傷跡は手足の至る所に存在した。 この様子だと服の内側にまで傷はあるように思える。 「お前、怪我してんのか?」 元来のお人好しな性格ゆえか、気付けば上条は問い掛けていた。 思いがけぬ問いに、フェイトは驚いた様子で目を開く。 それは隣に立つアルフも同様であった。 「大丈夫かよ。全身に傷があるみたいだけど」 「……あなたには、関係ない」 そう言うとフェイトは白色の外套で身体を隠してしまう。 表情の警戒は相変わらずだったが、僅かな変化も見えた。 痛みに耐えるように眉間へ皺を寄せる。 それは、肉体的な痛みというより精神的な痛み。 フェイトは数時前に執行された折檻を思い出し、俯いた。 (切り傷か……? 戦いで負傷したって事か。なら、やっぱこいつらは魔術師なのか?) 何も知らない上条は、その傷が戦闘によるものなのかと予想付けていた。 フェイトが使用した謎の異能もその予想の根拠となっていた。 異能を操り身体中に傷を負う程の戦闘をしていた者、とすれば寸前まで第三次世界大戦の渦中にあった魔術サイドの人間か。 終戦と共に戦闘も終わり、帰還の途中にでも拾ってくれたのだろう。 『ベツヘレムの星』落下地点の側にいた魔術サイドの人間とすれば、上条も関わりの深いイギリス清教の人間という可能性が高い。 (なら、ステイルとかに連絡を取って貰えれば警戒も解けるんじゃないか? おお、ようやく光明が!) などと考えながら、上条が口を開く。 ステイルや神崎の名前でも出して、自分が危険人物でないと証明しようとする上条であったが、寸前で邪魔が入る。 フェイトと上条の間の空間に、50センチ四方程の光の壁が出現したのだ。 魔術と科学の両方にある程度精通した上条が、今更これくらいの事で驚くことはない。 ただ余りの間の悪さに、思わず苦い顔をしてしまう。 『フェイト、何をしているの』 まるで宙に浮かぶテレビ電話だな、と思いながら上条は光の壁を見ていた。 光の壁には一人の女性が映し出されており、フェイトと会話を始めている。 生気の少ない、虚ろ気な表情であった。 何処となくフェイトと似ているようにも見えるが、気のせいのようにも見える。 状況の掴めない上条は、ただこれ以上事態が悪化しないように願うだけであった。 「す、すみません、母さん。その、侵入者らしき人物を発見して……」 だが、上条の願いも虚しくフェイトは正直に現状を告げてしまう。 上条のいる方へと視線を動かし、画面内の女性に確認を促す。 フェイトの視線を追って、女性の視線が動いていく。 『フェイト……』 次なる女性の言葉は、寒気を覚える程の冷たさを孕んでいた。 ソクリと、上条の肌が粟立つ。 『誰も、いないわよ?』 フェイトが目を見開く。いや、フェイトだけでなくアルフも上条さえも驚愕に目を見開く。 画面の中の女性は、上条の存在に気付いていなかった。 視線は、上条を視界にとらえるに充分な位置の筈だ。 ただ、その姿を視認していない。 これには、場にいる誰もが驚きを隠せない。 特にフェイトの驚きよう、その焦りようは群を抜いていた。 『……何であなたはいつもそうなの? 母さんの言う事も聞かないで、母さんを困らせてばかりで……あなたは母さんのことが嫌いなの、フェイト』 「ち、違……」 『何が違うの!? 言う事もきかないでこんな事ばかりして! 言い訳するくらいなら、早くジュエルシードを集めてきたらどうなの!?』 しどろもどろになりながらも返答しようとしたフェイトを女性の一喝が阻止した。 その剣幕たるや、直接向けられた訳でもない上条さえも恐怖を覚える程だ。 ビクリと肩を震わせフェイトが俯く。 そんな主の姿を見て、歯ぎしりをするアルフ。怒りの籠ったアルフの視線は画面内の女性へと向けられている。 どうにも事態が読めていない上条にも、その剣呑な空気は感じ取れた。 女性の異常なまでの怒り様に、上条も思う所がない訳ではない。 だが、何もかもが分からない現状では、流石の上条も言葉を挟めない。 「……ごめんなさい、母さん。直ぐに第97管理外世界へと発ちます」 『……分かれば良いのよ。早く行ってきなさい』 そして上条を置いてけぼりにして女性とフェイトの会話は終わった。 光の壁が消え、元通りの何もない空間へと戻る。 残された気まず過ぎる静寂に、上条はどうすれば良いのか分からない。 「その……何か、悪い……。俺が原因で親と喧嘩になっちまったみたいで」 俯くフェイトとアルフを交互に見て、思わずといった様子で上条は謝っていた。 魔法を以て行われていた通信に上条当麻の『幻想殺し』が作用した結果が、先の擦れ違いであった。 魔法を介した通信に『幻想殺し』が反応し、主たる上条当麻の姿を認識させなかったのだ。 なので上条の謝罪があながち間違っているという訳でもない。 「どうする、フェイト。動けないよう痛めつけて部屋に縛っとく?」 「は!?」 話が唐突に物騒なものへと変化し、上条は思わず目を剥いた。 結局、先の通信により状況は悪化してしまった。ようするに時間切れというやつだ。 「今お前に構ってる暇はないんだ。面倒だから強制的に大人しくなってもらうよ」 「いや、だからってそれは流石に急ぎすぎではないでしょーか!? 俺の言う事が信じられないのならステイルや神崎に連絡取ってくれ! そうすりゃ俺は怪しい奴じゃないって分かる筈だ!」 「ステイル? 神崎? そんな名前聞いた事もないね」 「……あっれー? じゃ、オルソラとかアニェーゼは?」 「知るか」 「ってことは、上条さんの予想は大外れだったって事でせうか? ……あっれー!?」 「……もう良いか? 心配すんなって、痛いのは一瞬だから」 やる気満々といった様子の獰猛な表情で歩み寄ってくるアルフに、上条も本格的に危機感を覚え始めた。 これはマジでやばいんじゃないか!? と焦った思考を回しながら上条が後ずさる。 後方は壁で、唯一の出口はアルフとフェイトの後ろ側だ。 数多の不幸から上条を救ってきた『逃亡』という切り札も、この状況では使用できない。 上条当麻は忙しなく視線を動かしながら、如何にして現状を切り抜けるかを考える。 「じゃ、寝てな」 だが、時すでに遅しといった奴だ。 気付けばアルフは床を蹴っていて、上条も目を見張る速度で距離を詰めていた。 使い魔たる獣人の顔で上条の視界が染まる。 身体に詰まった疲労感に、上条の反応は遅れる。 防御の姿勢すら碌に取れないままアルフの拳が徐々に迫ってきて―――そして、 「待って」 フェイトの声が拳を止めた。 凛とした瞳でアルフを見詰めながら、フェイトは上条の側へと近づいてくる。 「……私が、やるよ。アルフが汚れ役になる必要はない」 「フェイト!」 「分かってる。たぶんこの人は悪い人じゃないよ。でも拘束しておかなきゃダメなんだ。だから、私がやる」 その選択は、決意に満ちたものであった。 やっぱり事情が掴めない上条は、もしかしたら助かるのかもと願望めいた予想を覚える。 そんな上条の視界が、今度は金色の光に染め上げられた。 反応する暇もない。フェイトが振るった魔力刃が上条の身体を斜めに斬り落とす。 三度目の意識の暗転に、やっぱり上条は声も上げられない。 「……ごめんね」 ただ、暗闇の中で上条は聞いた。 フェイトの、自責に満ちた贖罪の言葉を―――。 こうして『幻想殺し』が意識を喪失し、魔法少女たちの物語が再開する。 それは最後に救いはあるものの、やはり悲劇と呼ぶに相応しい物語。 だが、今この物語に一石が投じられた。 『幻想殺し』上条当麻。 彼の存在により物語は変化を見せる。 それは最後に救いがもたらされるものの、やはり悲劇と呼ぶに相応しい物語。 変化は大きなもので、しかしながら悲劇という結果に変わりはない。 とある世界で様々な人間に多大な影響を与えてきた上条当麻。 この世界で彼の拳はどんな『幻想』を打ち砕くのか。 今はまだ、誰にも分からない。 前へ 目次へ 次へ
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発売時期:1990年11月9日/収録号数:DS19号 対応機種:MSX2/メディア:FLOPPY DISK ジャンル:クイズ/シリーズ名:帰ってきたクイズシリーズ 概要説明 攻略情報
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キャラクター名 帰ってきたdndnPスキル:★☆☆☆☆厨房度 :★★★★★ メイン職業 ランカークラス キルクラス デッド数 所属部隊名 [[]] 名言 エルヲリは本当に使えない 戦闘スタイル 総評 本人への要望 Aにかつて存在した糞ピア連射をメインとする部隊ピア神元部隊長。中央病やキプ襲撃等糞プレイの常連。戦場の味方を煽らずにはいられない。 今は氷皿を使ってるようだが、首都での厨二発言は戦犯者はおろか普通にやる人のやる気を削がれるもの。 過去に一度BANされた経験あり。その時のキャラ名はdndnで、スタンにピア、氷にピア、何はともあれピアのピア厨をメインとしていた。 サブに蘇ったdndnを所持。こちらは弓だが過去ほどピア厨はしていない様子。サブキャラでの名言「エルヲリは本当に使えない」 A時代に初心者と思われる人を部隊に次々誘い初心者を潰し負けに導く行為も。キック以上にBAN必須である。最近のサブは「戻ってきたdndn」または「俺がdndnだ」 この人、戦場にいるところを見たことないんだけど。NTで遊び疲れて夜は首都でDJってところ? -- 名無しさん (2013-04-26 08 47 22) 隊長用dndnも見かけるよ -- 名無しさん (2013-06-14 14 17 56) 名前 コメント
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autolink() DC/W23-089 カード名:帰ってきたSSP 麻耶 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2000 ソウル:1 特徴:《委員長》? 《パジャマ》? 【自】[このカードを控え室に置く]他のあなたのキャラが舞台から控え室に置かれた時、後列にこのカードがいるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、そのキャラをそのキャラがいた枠にレストして置く。 レアリティ:C illust.
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買ってきた記念杯(PⅠ) 9/28(ダイパ発売日) 最終進化系ポケモン限定 出場可能 +最終進化系 カントー フシギバナ リザードン カメックス バタフリー スピアー ピジョット ラッタ オニドリル アーボック ライチュウ サンドパン ニドクイン ニドキング ピクシー キュウコン プクリン ラフレシア パラセクト モルフォン ダグトリオ ペルシアン ゴルダック オコリザル ウインディ ニョロボン フーディン カイリキー ウツボット ドククラゲ ゴローニャ ギャロップ ヤドラン ドードリオ ジュゴン ベトベトン パルシェン ゲンガー ロリーパー キングラー マルマイン ナッシー ガラガラ サワムラー エビワラー マタドガス アズマオウ スターミー バリヤード ルージュラ ギャラドス シャワーズ サンダーズ ブースター(笑) オムスター カブトプス カビゴン カイリュー ジョウト メガニウム バクフーン オーダイル オオタチ ヨルノズク レディアン アリアドス クロバット ランターン ネイティオ デンリュウ キレイハナ マリルリ ウソッキー ニョロトノ ワタッコ キマワリ ヌオー エーフィ ブラッキー ヤドキング ソーナンス フォレトス ハガネール グランブル ハッサム リングマ マグカルゴ オクタン マンタイン ヘルガー キングドラ ドンファン カポエラー ハピナス バンギラス ホウエン ジュカイン バシャーモ キモクナイ グラエナ マッスグマ アゲハント ドクケイル ルンパッパ ダーテング オオスバメ ペリッパー サーナイト アメモース キノガッサ ケッキング テッカニン ヌケニン バクオング ハリテヤマ エネコロロ ボスゴドラ チャーレム ライボルト マルノーム サメハダー ホエルオー バクーダ ブーピッグ エビフライ ノクタス チルタリス ナマズン シザリガー ネンドール ユレイドル アーマルド ミロカロス ジュペッタ チリーン オニゴーリ トドゼルガ ハンテール サクラビス ボーマンダ メタグロス シンオウ ドダイトス ゴウカザル エンペルト ムクホーク ビーダル コロトック レントラー ロズレイド ラムパルド トリデプス ミノマダム ガーメイル ビークイン フローゼル チェリム トリトドン エテボース フワライド ミミロップ ムウマージ ドンカラス ブニャット スカタンク ドータクン ガブリアス ルカリオ カバルドン ドラピオン ドクロッグ ネオラント ユキノオー マニューラ ジバコイル ベロベルト ドサイドン モジャンボ エレキブル ブーバーン トゲキッス メガヤンマ リーフィア グレイシア グライオン マン○ー ポリゴン乙 L 陰毛 ヨノワール ユキメノコ イッシュ ジャロータ エンブオー ダイケンキ ミルホッグ ムーランド レパルタス ヤナッキー バオッキー ヒヤッキー ムシャーナ ケンホロウ ゼブライカ ギガイアス ココロモリ ドリュウズ ローブシン ガマゲロゲ ハハコモリ ペンドラー エルフーン ドレディア ワルビアル ヒヒダルマ 怒り饅頭で変形したヒヒダルマ イワパレス ズルズキン デスカーン アバゴーラ アーケオス ダストダス ゾロアーク チラチーノ ゴチルゼル ランクルス スワンナ バイバニラ メブキジカ シュバルゴ ブルンゲル デンチュラ モロバレルチンコ ナットレイ ギギギアル シビルドン オーベム シャンデラ オノノクス ツンベアー アギルダー コジョンド ゴルーグ キリキザン ウォーグル バルジーナ サザンドラ ウルガモス カロス ブリガロン マフォクシー ゲッコウガ ホルード ファイアロー ビビヨン カエンジシ フラージェス ゴーゴート ゴロンダ ニャオニクス ギルガルド フレフワン ペロリーム カラマネロ ガメノデス ドラミドロ ブロスター エレザード ガチゴラス アマルルガ ニンフィア ヌメルゴン オーロット パンプジン クレベース オンバーン 大会結果 ┌─1【おなまえ】リバル【コード】2793-0867-8323 ┌┓ │┗━2【おなまえ】ケンジ【ともだちコード】1762-3742-1544 ┌┓ │┃┏━3【おなまえ】うら【ともだちコード】4639-9149-2060 │┗┛ │ └─4【おなまえ】ヴァレリー【ともだちコード】0103 9035 1350━┓★ ┃ ┌─5【おなまえ】ベル【ともだちコード】2234-7353-4839 ┃┏┓ ┃┃┗━6【おなまえ】ティル【ともだちコード】3566-2889-930 ┗┛ │┌─7【おなまえ】イレギュラー【ともだちコード】5000 1974 2264 └┓ ┗━8【おなまえ】アルフィー【ともだちコード】2208-7223-8472 決勝戦のやりとり +ギャラリーの反応を見る 225 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府)[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 22 17 44.78 ID woewHIGro ┌─1 ┌┤ │└─2 ┌┤ ││┌─3【おなまえ】うら【ともだちコード】4639-9149-2060 │└┤ │ └─4 ─┤★ │ ┌─5 │┌┤ ││└─6【おなまえ】ティル【ともだちコード】3566-2889-930 └┤ │┌─7 └┤ └─8 決勝です。ログとビデオお願いします 228 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 22 32 32.85 ID nUggAZGlo シングルで対戦時間が長いと「あっ(察し)」となる 232 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 22 34 45.25 ID ZxejBNsio 10分~20分ぐらいは読みとかの交換戦で割りとあるぞ 糞ゲーってのは60分を超えてからという感覚 250 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 22 58 00.76 ID dVh/dfn4o (大会どうなった?) 251 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank)[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 22 59 10.64 ID AbP8b11Eo (察しろ) 256 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 23 14 28.47 ID Il2nqDjRo 225から1時間… 大会ログが楽しみでならない 258 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区)[sage] 投稿日:2015/09/28(月) 23 17 32.13 ID Y1NE6YR0o 対戦乙 俺の・・・勝利だあああああああああああ! ティル○ ×うら 戦いながらログとってたけどこれほんとにいる? 決勝ビデオ ZCVG-WWWW-WW2R-GVV9 146ターンありました!!!!!!!!1111 決勝ログ http //dl1.getuploader.com/g/56095989-35fc-41f8-a19b-17c5b63022d0/daipapu/685/2015_9_28%E6%B1%BA%E5%8B%9D%E6%88%A6.txt あまりにも長すぎてパー速に怒られたのでテキストファイル直に上げておきます 今日はもう寝よう・・・
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食堂――― タッタッタッタッバン エイラ「大変ダ!サーニャがまたいなくなっタ!」 シャーリー「またこのパターンか」 ゲルト「ああ・・・サーニャなら・・・ミーナのところだ・・・」ドヨーン・・・ エイラ「!? 大尉が落ち込んでるゾ?」 エーリカ「なんかさ、サーニャんをミーナのところに連れて行って、帰ってきたらこうなってたんだ」 ゲルト「はぁぁ・・・私はなんてことを・・・」 シャーリー「ああもう・・・いい加減にうっとうしいなぁ・・・」 芳佳「そんなこといわなくても・・・」 シャーリー「ん?そうだ宮藤。ゴニョゴニョ」 芳佳「ええっ!?でも・・・」 シャーリー「いいからやってみろって!」 エイラ「ソウダゾ。それで大尉なんて一発ダ」 芳佳「わ、わかりました・・・」 ゲルト「はぁぁ・・・」 芳佳「あの、お姉ちゃん」 ゲルト「っ!?」 芳佳「元気出してよ!落ち込んでるなんてお姉ちゃんらしくないよ!」 ゲルト「だっだっだ、誰がお姉ちゃんだ!」 ゲルト「まったくけしからん!わ、私は部屋に戻る!///」ガチャ 芳佳「本当にこれでよかったんですか?」 シャーリー「まあ落ち込んでるよりはアイツらしいだろ?」 芳佳「それは・・・そうですけど」 エイラ「それより、何でサーニャがミーナ中佐のところニ?」 シャーリー「お前ら、昨日の夜間哨戒で武器をもたずに飛んだって?」 エイラ「ア・・・」 シャーリー「大方、その件だろ」 エーリカ「ふむふむ、その様子だと俺くんとさーにゃんに何かあったな?」 エイラ「エーット・・・ソレハ・・・」 ガチャ サーニャ「それでほかのナイトウィッチと話したりするんですよ」 俺「なるほど、ハム通信ができるわけか・・・それなら・・・」 エイラ「サーニャ・・・なんでソイツと・・・昨日はあんなニ・・・」 サーニャ「あ、おはよう、エイラ」 エイラ(ウッ・・・サーニャの笑顔がマブシイ・・・) 俺「あ、シャーリーさん」 シャーリー「ん?なんだ?」 俺「またパーツを分けてほしいんですけど・・・」 シャーリー「ほうほう・・・今度は何のパーツだ?」 俺「回路をいじって自作ラジオを少々・・・」 シャーリー「お前、そんなことができんのか!?」 芳佳「ラジオを自分で作れるんですか!?すごーい!」 シャーリー「それなら私のところじゃパーツが足りないな。技術部のほうからあまりパーツとかもらってくればいいんじゃないか?」 俺「あ、その手もあったか。あとで顔出してみます」 芳佳「そういえば、サーニャちゃんとエイラさんはご飯がまだでしたよね」 エイラ「そういえばソウダナ」 サーニャ「芳佳ちゃん、お願いできる?」 芳佳「まかせて!」 技術部――― 技術者A「おうボウズ、今度は何が壊れたんだ?」 俺「まだ何も壊してませんよ」 A「冗談だって!はっはっは! それで、何のようだ?」 俺「あまりパーツとかありませんかね?」 A「何のパーツだ?物によっては使われずに処分待ちのもあるが・・・」 俺「とりあえずこれだけ」ペラッ A「・・・これは・・・ラジオでもつ作るつもりか?」 俺「ええ。それも特別なヤツを」 A「オマエの持ち物は全部特別だよ!ちょいとまってな」ガサゴソ A「ふむ・・・3分の1なら今すぐ用意できるが、それ以外となると・・・」 俺「とりあえずある分をいただいてもいいですか?」 A「ああ。処分が面倒なごみが結構あるからな。好きに使ってくれ」 俺「ありがとうございます。あと半田ごても借りていきますね」 A「おうよ。完成したら見せてくれよ!」 俺の部屋――― 俺「で?」 サーニャ「すみません・・・」 シャーリー「エイラお前絶対能力使ってるだろ!?」 エイラ「マインスイーパーなんて私には全部見えてるようなモンダナ」 俺「壊してないなら別にいいけどさ・・・」 サーニャ「本当にすみません・・・」 俺「だからいいって」 シャーリー「何だこれ?隠しファイルとか書いてあるぞ?」 エイラ「アケチマエーアケチマエー」 俺「ちょっ!まtt」 エイラ「・・・・・・」ヤッチマッタゼ サーニャ「・・・・・・///」ポッ シャーリー「・・・・・・ま、まぁ、男ならこういうのに興味があってもいいと思うぞ、うん」アセアセ 俺「・・・・・・死にたい」 夜――― サーニャ「そろそろ夜間哨戒の時間よ、エイラ」 エイラ「ホントダ・・・ゲームしてたら時間が過ぎんのは速いナ」 シャーリー「あたしも戻るよ。ルッキーニが退屈してるだろうし」 俺「あの、サーニャちゃん・・・」 サーニャ「はい?」 俺「昨日、寝てないんでしょ?明日からは無理に俺の実験に付き合わなくてもいいよ」 サーニャ「無理なんてしてません・・・それに、昨日寝てないのは俺さんもじゃないですか?」 俺「えっ」 サーニャ「私のけえたいで取ってきたデータを一晩中解析してたって聞いてます」 俺「・・・・・・」 サーニャ「俺さんも、無理しないでくださいね」 俺「・・・ああ。サーニャちゃんも」 エイラ「ホラホラ、早くイクゾー」グイグイ サーニャ「あ、エイラ」ガチャ エイラ「オマエさ・・・もうサーニャを泣かせんなヨ」 バタン 俺「・・・・・・もちろんだ・・・」 翌朝食堂――― ミーナ「俺さん、資料が届いたわよ」 俺「ありがとうございます」 ミーナ「それと美緒、これ、先日のネウロイの資料なんだけれど・・・」 坂本「ついたのか。あのサーニャの歌を真似たネウロイ・・・今までにないタイプだったな」 俺「えっ・・・すみません、見せてもらってもよろしいですか?」 ミーナ「そっちの資料にも同じのが入ってるわ」 俺「ありがとうございます・・・。俺、しばらく自室に篭ります。芳佳ちゃん、ご飯はいらないから」 芳佳「大丈夫ですか?そんなにたくさんの資料・・・」 俺「大丈夫。その代わり、朝ごはんは大盛りにしてくれる?」 芳佳「わかりました!」 俺の部屋――― 俺「さて・・・ネウロイより先にナイトウィッチの・・・魔道針?こっちからだな」 お昼、食堂――― サーニャ「おはよう・・・」 エイラ「皆起きてるカ?」 芳佳「あ、サーニャちゃん、エイラさんおはよう!」 リーネ「もうお昼だけどね」 エイラ「夜間哨戒なんだから仕方ねーダロ?」 サーニャ「・・・俺さんは?」 芳佳「俺さんは今日一日部屋にいるって。すごいいっぱいの資料を持っていったけど」 サーニャ「ご飯は?」 芳佳「いらないって・・・でも、持ってった方がいいのかな?」 エイラ「アイツがいらないっていったんだロ?だったらジャマすんなっテ」 サーニャ「・・・・・・」 夜――― エイラ「サーニャ、そろそろ行こうゼ」 サーニャ「・・・・・・」 エイラ「サーニャ?」 サーニャ「・・・・・・」 エイラ「オーイ」ブンブン サーニャ「え?どうしたの、エイラ」 エイラ「どうしたのはコッチのセリフダ。返事くらいしてくれヨ」 サーニャ「ごめん、エイラ」 エイラ「もしかして、ドッカ痛いのカ?風邪でも引いたとカ?」 サーニャ「ううん。大丈夫。行こう、エイラ」 サーニャ「・・・・・・俺さん」 ブロロロロ・・・ 俺「ネウロイ・・・特殊な電波?・・・いや、これは約5ギガヘルツだったし・・・」 俺「これ・・・サーニャの歌を真似したネウロイ?・・・で、これがナイトウィッチのハム無線会話の実情・・・」 俺 ブツブツ 翌朝――― 俺「眩しい・・・朝か・・・」 俺「つまりこの回路を・・・」カリカリ 俺「それを一度2進数に変換して・・・」カリカリ 俺「ふぅ・・・こんなもんか」 俺(もし、これが俺の目の届かないところに行ったら歴史が変わる。確実に) 俺「だが・・・アニメの展開なんて知ったことか!」 俺「彼女たちを助ける。俺も無事に帰る!それだけだ!」 俺「俺今、かっこいいこと言ったんじゃねぇ?」 昼――― サーニャ「・・・おはよう」 エイラ「オーッス」 芳佳「おはよう、二人とも」 リーネ「コーンスープとトマトスープ、どっちがいいですか?」 エイラ「うーん・・・トマt」 サーニャ「・・・コーン」 エイラ「わ、私もコーンスープにしようかな、ウン」 リーネ「わかりました」 坂本「二人の料理はいつも美味いな」 芳佳「ありがとうございます、坂本さん」 ルッキーニ「あたしも芳佳の料理好きー!」 芳佳「あはは、ありがとう、ルッキーニちゃん」 ペリーヌ「・・・それにしても最近は寝付けませんわ」 シャーリー「なんで?」 ペリーヌ「私の部屋の窓から見える一番近くの部屋が、一晩充電器がついていて・・・」 ルッキーニ「それじゃ、外で寝ればいいじゃん!」 ペリーヌ「あなたと一緒にしないでくださる!?」 ミーナ(俺さん、がんばってるわね) ゲルト「しかし軍人たるもの、どこででも寝れるようにならねばいざというときに困ることになるぞ」 エーリカ「そーだそーだ」ムニャムニャ・・・ムシャムシャ・・・ ゲルト「ハルトマン!オマエは寝るか食べるかどっちかにしろ!」 エーリカ「じゃーねるー」zzz ゲルト「寝るなーーー!」 サーニャ「ぺ・・・ペリーヌさん・・・」 ペリーヌ「なんですの?(サーニャさんが私に話しかけるなんて珍しい)」 サーニャ「その部屋って、もしかして・・・」 ペリーヌ「ええ。最近来たあの殿方ですわ。まったく、体は小さくて細いし、外にも出ずにこそこそと・・・なんですの、あの人は」 サーニャ「・・・・・・そ、そんなことは・・・」 ペリーヌ「それにあれですわ!あの機械!あれからなんかいやな電気が出て静電気みたいな感じが・・・」 サーニャ「・・・・・・」 エイラ「オイ、ツンツンメガネ!サーニャに何してんだヨ!?」 ペリーヌ「別に何も・・・って、その呼び方はやめなさいといったでしょ!」 エイラ「ヘーンダ!サーニャ、ツンツンメガネのゆーことなんてキニスンナ!」 サーニャ「だ、大丈夫だから、エイラ・・・」 ガチャ 俺「みんな、おはよー」 サーニャ「・・・俺さん!」 俺「サーニャちゃん、おはよう」 サーニャ「すごい隈じゃないですか・・・また寝てないんですか?」 俺「ああ。でもなんとか設計図が完成したよ」 シャーリー「設計図?」 俺「ネウロイの言葉を受信する専用の受信機です。まだ設計図の段階ですから成功するかはわかりませんけど」 リーネ「俺さん、コーンスープとトマトスープ、どっちがいいですか?」 俺「コーンで」 リーネ「わかりました」 シャーリー「それ、ちょっと見せてくれよ」 俺「いいですよ」っノート シャーリー ペラッ「・・・なんじゃこりゃ?」 俺「ああ、最初のほうはナイトウィッチの魔道針の個人的な分析とネウロイの親機、子機の通信についての考察です」 シャーリー「・・・これ、学会に発表できるレベルじゃないのか・・・?」 ルッキーニ「みせてみせて!」 シャーリー「わかるのかよ、ルッキーニ?」 ルッキーニ「・・・・・・ここ、間違ってると思うけどな~・・・」 俺「えっ?どこどこ?」 ルッキーニ「ここさ、アマチュア・ハム無線におけるナイトウィッチの発信電波の周波数についてなんだけど・・・」 俺「いや、だってここはナイトウィッチの魔道針の限界発信音波が・・・」 ルッキーニ アーデモナイ 俺 コーデモナイ サーニャ「あ・・・そ、それは・・・」 俺「ん?サーニャちゃん?」 サーニャ「あ・・えっと・・・」 俺「いや、間違ってたらいってほしい。間違ったままじゃ進歩しないからな」 サーニャ「えっとですね、発信電波と受信電波のところで・・・」 俺 ソーデモナイ ルッキーニ ソレデモナイ サーニャ ドレデモナイ リーネ「あの、さめないうちに食べてくださいね・・・」 芳佳「ルッキーニちゃんって、頭よかったんだ・・・」 ペリーヌ「あ・・・ありえませんわ・・・」 エイラ「サーニャ・・・食べようゼー・・・」 食後――― 俺「さて、食べ終わったわけだが」 ルッキーニ「こんな感じ?」 サーニャ「はい・・・ネウロイの方はなんとなくしかわかりませんけど・・・」 ルッキーニ「あたしも半分ぐらいしか理解できないなー・・・通信回線GPS?」 俺「あー、それは気にしないで。回路図のほうは大丈夫かな?」 ルッキーニ「パッと見は大丈夫だけど・・・これだと素材とサイズが大変なことにならない?」 サーニャ「・・・私は、材料とかはわからなくて・・・」 俺「ほとんど大丈夫ならいいよ。後は技術部のほうと掛け合ってくる」 ミーナ「ちょっといいかしら?」 俺「はい?」 ミーナ「一応、軍の上のほうにはあなたは民間からの技術協力及び提供者という立場になっているのだけれど」 ミーナ「勝手に軍の備品を使われては困るし・・・一度私のほうに報告書を提出してもらえる?」 俺「了解です・・・報告書の書き方ってどうすればいいんでしょう?」 ミーナ「うーん・・・誰かに教えてもらえれば楽なんだけれど・・・」チラッ サーニャ「わ・・・私ですか?」 ミーナ「お願いしていいかしら?」 サーニャ「り、了解です・・・」 俺「よろしく、サーニャちゃん」 サーニャ「は・・・はい・・・///」 エイラ「サーニャー・・・サーニャー・・・」ブツブツ 夜、俺の部屋――― 俺「何もないけどゆっくりしてくれ」 サーニャ「し・・・失礼します・・・」 俺「椅子一個しかないんだけど、座る?」 サーニャ「いえ、机に向かうのは俺さんですから・・・」 俺「ごめん、じゃあベッドにでも適当に座ってくれ」 サーニャ「は・・・はい」 俺「えっと・・・さっそくなんだけど、ここにタイトルを?」 サーニャ「はい」 俺「んで、こっちに署名、と」 サーニャ「署名はこっちです・・・」スッ 俺「なるほどね」スッ・・・ピトッ サーニャ「あっ・・・///」 俺「ご、ごめん・・・///」 サーニャ「い、いえ・・・」 俺「あ、あの、あの、ここ、ここは!?」 サーニャ「き、今日の日付です」 俺「な、なるほど」 サーニャ「・・・・・・」 俺「・・・・・」カリカリ エイラ「クッソー・・・二人っきりだなんて、認められるカ!」コソコソ エイラ「・・・・・・」 エイラ「ナンダ。意外とまじめにやってるじゃなイカ」 エイラ「・・・・・・」 エイラ「いやいや、サーニャがあんなヤツと二人っきりだなんテ・・・・」 エイラ「・・・・・・」 エイラ「もうサーニャを泣かせんなヨ!絶対ダカンナ!!」タッタッタッ
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妖怪に対し憎悪を抱いている。人間とアニマルを守るために日本に帰ってきた! D1-051 LR 攻撃力 7200 体力 7300 タイプ フィニッシャー 技レベル2 Gボルテックス・ドラゴン T スプリットブラスター P ライトニングショット 特殊能力 見切り D1-052 N 攻撃力 4500 体力 5200 タイプ ディフェンダー 技レベル2 Gボルテックス・ドラゴン T スプリットブラスター P ライトニングショット 特殊能力 見切り
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ぞうれっしゃがやってきた【象列車がやってきた】 概要 戦時中から戦後にかけての東山動物園であった実話を基にした物語で、合唱曲や絵本、映画やドラマなどに翻案されている。 表記に「ぞうれっしゃがやってきた」・「ぞう列車がやってきた」などがあるが、どれも大筋の話は同じである。