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『検証 予言はどこまで当たるのか』はASIOS、菊池聡、山津寿丸の著書で、2012年10月に文芸社から刊行された。 ASIOSからの参加者は五十音順に秋月朗芳、蒲田典弘、羽仁礼、原田実、藤野七穂、本城達也、皆神龍太郎、山本弘の8名で、外部参加の菊池、山津をあわせて全10人による共著である(山津は7年後にASIOSに加入)。 当「大事典」管理者sumaru (山津寿丸) にとっては、初の著書である。 神田神保町の書泉グランデでは、発売された週 (9月30日 - 10月7日) の週間ベストセラーで文芸書ランキング第1位になった(*1)。 【画像】『検証 予言はどこまで当たるのか』カバー 内容 全5章の構成で、巻末には座談会が収録されている。 第1章「海外の予言」では、2012年に関連するマヤ暦の話題や太陽のスーパーフレア、ピラミッドの予言、水瓶座の時代、ジョー・マクモニーグル、ジョン・タイターなどが取り上げられている。 第2章「世界の三大予言者」では、ノストラダムス、エドガー・ケイシー、ジーン・ディクソンの3人が扱われている。 第3章「日本の予言」は、出口王仁三郎、聖徳太子、をのこ草子、伯家神道などを扱う章である。 第4章「キリスト教・聖書・カルト関連の予言」では、ヨハネの黙示録、聖書の暗号、ファティマの聖母預言、聖マラキの予言などがテーマになっている。 第5章「こんなにあった!当たらなかった世界滅亡・大異変予言オンパレード」は、歴史上の終末論を年表形式で概観したものである。 コラムでは羽仁礼が中東の終末論や予言者についてを、菊池聡が予言を信じる心理についてを、秋月朗芳がUFOと予言についてを、それぞれ論じている。巻末には共著者たちによる座談会が収録されており、地震予知関連、心理学的側面の補足、WEBBOTの予言、ノストラダムスブームと2012年ブームの対比などが議論されている。 ノストラダムス関連 ノストラダムスに言及されている主要な項目は第2章にあり、ノストラダムスに関する以下の4篇が収録されている。 ノストラダムスは王家の未来から自分の死まで予言した?(pp.56-69) ノストラダムスはフランス革命を予言した?(pp.70-80) ノストラダムスは2012年人類滅亡を予言した?(pp.81-90) ノストラダムスは21世紀のために極秘予言を残していた?(pp.91-98) 執筆担当者はすべて山津寿丸である。順に、伝記に見られる予言的エピソードの検証、当ったとされる予言詩の検証、恐怖の大王の詩の検証、21世紀のコンビニ本のたぐいでよく扱われているノストラダムスの予言絵画などの検証となっている。 伝記の検証では、当「大事典」で記載されている事柄よりも、いっそう踏み込んだ検証がいくつもある。また、恐怖の大王の正体にしても、『ミラビリス・リベル』のモチーフとの直接的な関連性について検討するなど、他の日本語文献では見られない分析をいろいろとまじえてある。 誤記 67ページに2回登場する礼拝堂の名前「サン=ヴィエルジュ」は「サント=ヴィエルジュ」の書き誤りである。草稿の自己チェックやゲラチェックなど何度も訂正しうる機会がありながら、この程度の初歩的な書き誤りに発売直前まで気付けなかったあたりに、執筆担当者である山津の粗忽さがよく表れている。 その他、山津寿丸の担当箇所での誤りと思しき箇所にお気づきの方は、以下のコメント欄やメールなどでお知らせいただければ幸いである。 コメント 当「大事典」の管理者は共著者の一人であり、中立的にコメントすることが困難である点は、あらかじめご認識いただきたい。 ノストラダムス以外にも非常に多くの予言が取り上げられており、懐疑論的アプローチによる予言関連書としては屈指のものとなっているはずである。 単に対象とした予言の数だけで見れば、同じくらいの予言を俎上に載せたコンビニ本などもある。しかし、そういったものはしばしばネット情報の単なるコピー ペーストの域を出ないものも散見されるだけに、掘り下げの深さという点で十分に特筆に値すると信じている。 もちろん、至らない点があることも認めなければならないだろう。ノストラダムス論について具体的に述べておくと、多くのトピックを出来るだけ盛り込もうとした結果、掘り下げが足りなくなった要素がいくつかあることも否めない。予言の原文の掲載についても紙幅の都合などから自主的に見合わせたが、訳文の検証という観点からは批判もありうるだろう。 さらに、伝説や予言解釈の検証は、いきおい個別事例の否定に力点が置かれがちで、全体像として「ではノストラダムスはどういう人物なのか」「では『予言集』はどのような作品として捉えればよいのか」といった点まで踏み込み切れなかったという思いはある。 それでも、当「大事典」やウィキペディア日本語版の記事をよく理解しないままコピペしている安易なコンビニ本の情報などよりは、はるかに有益な情報を提供できているという自負はあるが、分かりやすさの点で若干の難はあるかもしれない。担当編集者はビジュアル面の補足を含め、そのあたりの至らなさを誠実にカバーしてくれたのだが、それでもなお分かりやすさが不足しているとすれば、それは執筆担当者である山津寿丸の力不足に他ならない。 書評・著書紹介 『ムー』 2012年12月号の書評・新刊紹介欄(BOOK INFORMATION FORUM, pp.40-43) で、7冊紹介されているうちの1冊として、本書が取り上げられた。本書のコンセプト、構成などを淡々と紹介するもので、肯定的な評価も否定的な評価も見られない。 【画像】 『ムー』 2012年 12月号 長野県の地方紙 『市民タイムス』の2013年2月23日付の紙面では、「古今東西の予言を検証」「信州大学准教授 菊池聡さん執筆に参加」という見出しで本書が取り上げられた。著書の内容を手際よく紹介するものだが、見出しや文面からすると、共著者の一人である菊池聡が信州大学准教授であることから、地域にかかわりのあるニュースと見なされたようである。 書誌 書名 検証 予言はどこまで当たるのか 著者 ASIOS、菊池聡、山津寿丸 版元 文芸社 出版日 2012年10月15日 注記 外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) Titre Kenshou Yogen wa dokomade atarunoka (traduction / Examen Combien de prédictions réalisées est-ce qu’il y a?) Auteur ASIOS (i.e. Association for Skeptical Investigation of Supernatural), KIKUCHI Satoru et YAMATSU Sumaru Publication Bungeisha Lieu Tokyo, Japon Date le 15 octobre 2012 Note Nostradamus pp.56-98 関連外部リンク 文芸社公式サイト 書籍詳細:検証 予言はどこまで当たるのか(文芸社) 関係者による紹介や読者による書評など 好意的な書評だけでなく、否定的な書評も (読みもしないで中傷を書き連ねるようなものでない限り) 公平に掲出していくつもりだが、もとより網羅する意図はない。仮に否定的な書評のサイトが抜けていたとしても、悪意はないことを明記しておく。なお、ツイッターは対象からはずしている。 ASIOSの新刊『検証 予言はどこまで当たるのか』(ASIOS公式ブログ) 『検証 予言はどこまで当たるのか 』(山本弘のSF秘密基地BLOG) 『検証 予言はどこまで当たるのか』刊行されました!(スピオカ工房) 『検証 予言はどこまで当たるのか』震災への言及もあるよ(Skepticism is beautiful) つぶやき日記9月27日~30日(唐沢俊一ホームページ) 予言はどこまで当たるのか(Shinsenpou World Blog) 「検証 予言はどこまで当たるのか」買ってみた(なぜか数学者にはワイン好きが多い) 検証 予言はどこまで当たるのか(読書メーター) 『検証 予言はどこまで当たるのか』(ASIOS、菊池聡、山津寿丸) 読書(オカルト)(馬場秀和ブログ) 「検証 予言はどこまで当たるのか」 読書感想文(大事なことは主流にならぬことだ。) 予言はどこまで当たるのか(私設適当研究所) ちょっとモニョった(北斗柄の占いについて思うこと) 予言しよう!! ~「検証・予言はどこまで当たるのか」(こたつ日和) 検証 予言はどこまで当たるのか(奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ) 書評『検証 予言はどこまで当たるのか』(読んだ本を記録するところ) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。 コメントらん 以下に投稿されたコメントは書き込んだ方々の個人的見解であり、当「大事典」としては、その信頼性などをなんら担保するものではありません (当「大事典」管理者である sumaru 自身によって投稿されたコメントを除く)。 なお、現在、コメント書き込みフォームは撤去していますので、新規の書き込みはできません。 書店で読んでみました。1606年から1792年までのキリスト教会の迫害は、レオニ版41節で述べられた天体位置は確かに1606年1月であるが、「蝕も無い穏やかな年」とあるように、42節で「この年の初めにキリスト教会の迫害が始まる」とあるが矛盾する。 39節にあるように、わざと予言を混乱させていると取るのが自然。 穏やかな年と革命の二つを対比させてるんだと思う。 -- とある信奉者 (2012-12-01 17 06 11) うーん、文脈からすれば日蝕がないことを天文現象的に穏やかと表現しているだけでしょうから、別にその年から迫害が始まっても矛盾しているとは私は思いません。1792年まで、とキリスト教迫害の時期を区切ったことが史実と整合しないのも事実ですし。 -- sumaru (2012-12-03 22 32 00) レオニ版5節には1606年と1585年という年号が記される。“この年”とは実は1585年を指していて、教会への迫害は“三アンリの戦い”であり、彼らの一人のアンリ4世(在位1589~1610)はルイ16世の1792年まで連続して続いたブルボン朝の創始者であるが、1585年から1606年は21年だが、彼の在位年数もおよそ21年。(20年と9ヶ月)“アフリカ”の後にコンマがあるので、アンリ4世の暗殺とルイ16世までのブルボン王朝の二つことが織り込まれていると見る。 -- とある信奉者 (2013-02-01 01 07 59)
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【現時点での結論】 不明。 ただし、可能派と不可能派の理論のどちらも正当性がある。 新刊での直接描写待ち。 【考察】 言わずと知れた御坂美琴の必殺技、超電磁砲についての議題。 一巻当初から物議がかもされており、現在でも解決しない議題の一つである。 現在存在する主張は、 打ち消し可能 ・幻想殺しの特性に基づき、コインは「異能の影響下」なため運動エネルギーは消滅する ・弾丸を打ち出すための(異能で作られた)レールに幻想殺しが接触するのでそもそもコイン自体が飛ばない 打ち消し不可能 ・コインは磁力で弾き出した時点で「異能の影響下」から外れ、幻想殺しの適応外になる ・コインそのものは止まるかもしれないが、周囲に発生する衝撃波などが無効化できない などである。 打ち消し可能派 ・幻想殺しの特性に基づき、「異能の影響下」なため運動エネルギーは消滅する 本文の記述と幻想殺しの特性を一番素直に受け取った上での考察結果。 一巻75p四行目を参考にするならば、上条は超電磁砲を止めたことがあるという事実証拠となり、 幻想殺しの定義(別項参照)を「コインが異能影響下に在り続ける」という仮定で適応すれば、この論は成立する。 パターンとしては「ゴーレム・エリスのパンチ」「赤熱した金網」を打ち消した際と同じ。 ただし他の本文記述(テンプレートQ A参照)を解釈すると、 『超電磁砲』という技は実際に撃たれておらず、能力『超電磁砲』を防いだ、と捉えることも出来る。 ・弾丸を打ち出すための(異能で作られた)レールに幻想殺しが接触するのでそもそもコイン自体が飛ばない これは、「なぜ上条に超電磁砲が通用しないのか?」という可能性を突き詰めた論である。 『レールガン』の性質上「弾丸」「レール」などの機構が存在し、「弾丸」のコイン以外のパーツは異能で構成されるため、 加速・照準用の「レール」そのものに『幻想殺し』が触れれば消滅し、そもそも弾丸が飛ばない、という主張。 これならば本文記述の「防いだ」という表現とも矛盾しない。 ただし、「上条が触れる位置までレールを延ばす必要があるのか?」などの点で疑問も残る。 ちなみに他説の「コインは異能影響下か否か」とは主張的に重複せず、どちらの場合でも成立する。 打ち消し不可能 ・コインは磁力で弾き出した時点で「異能の影響下」から外れ、幻想殺しの適応外になる 本文の記述の曖昧さなどから考察される、打ち消せない派の理論。 この論の場合の「コイン」は一方通行戦でのレール攻撃や砂利などと同列で、 射出後のエネルギーは「物理法則」のため幻想殺しの適応外である、といったもの。 コインの弾丸そのものが防げない主張。 ・コインそのものは止まるかもしれないが、周囲に発生する衝撃波などが無効化できない 周囲に発生する衝撃波は高速で飛ぶ物体の生んだ副産物であり、 つまり物理法則の範囲なので幻想殺しでは無効化できない、という論。 衝撃波が異能であっても、広範囲・高速で巻き起こるものなので防げないと思われる。 打ち消せない派の理論をとる場合、上条のVS美琴戦での勝利は、 「超電磁砲を撃たせなかった、もしくは回避したetc,つまり直接受けなかった」ということになる。
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俺とお前はよく似てる/アリアドネの幸運 ◆EAUCq9p8Q. ◎ マンションの一室で耳をそばだてる。 「最高だ」という叫び声、続き爆音。 手榴弾が爆発した。無効化されず、爆発を完了した。 (……ならば、追ってこない、か) もしも手榴弾を何らかの方法で無効化されたなら、確実に追ってくるだろうと思っていた。 奇襲・強襲を行って追撃を行わずに逃げる相手。 手の内の二つを晒して逃げる相手。 傍目に見れば言うまでもなく『手詰まりで引き分けに持ち込もうとする弱者』だ。 三騎士が一・セイバーとあの超人的な身体能力のマスターなら追わない理由がない。 そのため、いくつかの手は打っておいた。 まず弾倉に残った一発の弾丸で階段に続く扉をひしゃげさせ、開閉を多少困難にした。 サーヴァントなら霊体化で通過できるが、先ほどの『奇襲』でマスターと距離を置くのに少しは抵抗が生まれる。少なくともあのセイバーは そこまで条件を整えてから霊体化して近くの部屋に飛び込み。 そのまま直下の部屋まで透過して逃げ込む。 しかし、爆発が起きたということは。 逃げたか、殺したか、あるいは別の何か。 少なくとも、即座には追ってこない。 だとしても、逃げる。元よりヤクザには逃げの一手しかなかった。 弾丸で奇襲し、手榴弾で強襲し、それを加えた上であそこで勝負を挑んでも勝てるわけじゃない。 地力で水が開きすぎている。 あの場に残って虚勢を張っても、一分と持たずに趨勢はひっくり返っていたことだろう。 そしてあの場所にこだわる理由ももうない。 見たいものは全て見届けた。 あそこで大立ち回りをやらかしても得られるのは徒労か死だけだ。 ヤクザらしからぬ、いや、ヤクザだからこその逃走を経て。 ようやくヤクザは体勢を立て直し、先ほどまでの出来事を振り返る余裕が出来た。 まず思い返すのは、当初の目的だった『他サーヴァント』のこと。 (……『女性』『頭に羊のような角』『槍を所持』『背後に音量増幅機の設置』。マスターは『男性』『中肉中背』『学生服』) (……『男性』『赤黒い装束』『忍・殺のマスク』『飛び道具』『身体能力の向上』。マスターは『男性』『スーツ』『両足に負傷』) (……『男性』『赤と黒の装束』『全身タイツ』『拳銃』『日本刀』。マスターは『男性』『私服』『肩口までの髪』) (……『セイバー』『女性』『長い黒髪』『紐の結界を操る』『2mほどの長さの刀』……『マスターを強化』『真贋の判別』も、か? マスターは『男性』『学生服』『桜色のオーラ』) (そして『ルーラー』……対立する可能性は極めて低い……) 死んでしまった岩石の化け物を除く、B-4地区に集まったサーヴァントたち。そしてそのマスターたち。 一体一体が一騎当千の猛者たち。直接敵対すれば命がいくつ合っても足りないだろう屈指の英霊たち。 クラスまではわからずとも、その真名を判断するのに利用できる情報はいくつも集まった。 特に目を引いたのは、一体。 夕方過ぎに現れて、この大混戦の事実上の引き金を引いたサーヴァント。 (『メシウマ』のサーヴァント) ぐしゃぐしゃの長い髪。 着崩したスーツ。 菱型のしっぽ。 翳した黄色い手帳。 人を小馬鹿にしたような振る舞い。 そして、瞬間移動。 そして、NPCと思われる女性への変装。 そして、口を突いて出た『メシウマ』という単語。 合致する。 時期尚早と見送ったあの影と。 『もう一人のジナコ=カリギリ』、ゴルゴが見た『それ』と恐ろしいまでに一致する。 あの『メシウマ』が『もう一人のジナコ=カリギリ』か。 (やはり……来たか) 引き金を引かなかった理由は変わらない。 『姿を表すからには裏がある』。 瞬間移動だけではない。なにか、『絶対的な自信』があり、その上で暴れている。 事実あのサーヴァントは『忍殺』と戦っている最中もあのサーヴァントだけはただ馬鹿騒ぎをしているだけという体を崩さなかった。 『死なないからくりがある』。 『赤毛』『長身』『鎖』『瞬間移動』『変装能力』『メシウマ』『不死(≒攻撃無効化)』。 足りなかったピースが継ぎ足され、完成図へと近づいていく。 確証が取れたわけではない。だが99%の黒。限りなく黒に近いグレー。 調べておいて損はない。 ヤクザは頭に叩き込んだ地図から三つの情報施設を想起し、判断する。 (……病院か) 情報検索施設のうち、最も自分の身を隠すのに適した場所。 NPCが多く存在し、広範囲・高火力の技の使用を躊躇させることが出来る場所。 夜間にも開いている可能性がある場所。 そして、ヤクザの考察通りなら自身が気配遮断を用いて紛れ込んでいても区別しにくい場所。 先ほどの手痛い経験を経て、ヤクザは重要なことがひとつわかった。 やはりというべきか彼の気配遮断は万能ではない。 対峙したマスター・セイバーのうちの少なくともどちらか一方は、ヤクザの気配遮断を見ぬいたのだ。 (……動き、か?) 自身の気配遮断は、何らかのきっかけで特定の人物には効かないものである。 それがいつ起きるのかは全く想定できないが、もし可能性があるとすればそれは『NPCのルーチンからの逸脱』にあるのではないか、とヤクザは考えた。 英霊になる以前から、ヤクザは時折『常人ならざる人物だ』『あの眼光はゴルゴ13に違いない』として正体を見抜かれた事がある。 その逸話が現れたスキルが気配遮断だと言うなら、ヤクザは『常人ならざる振る舞いをするたびに、気配遮断が外れる可能性が高くなる』のではないか。 現にあの時、ヤクザは『敵情の視察』というNPCのルーチンには絶対に含まれていない。 その『常人からの逸脱』が気配遮断を薄くし、そして勘のいいどちらか―――おそらくはマスターの男の方が気づいた。 ならば、ということで選んだのが病院だ。 病院ならば怪我人が居てもおかしくない、むしろそれが『普通』であり木を隠す『森』なのだ。気配遮断は完璧に行える、と思われる。 (しかし……) そのまま、先の戦闘に思考を移す。 流れるような奇襲。 階段側には注意を向けていたが、さすがに正面の中空から飛び込んでくるのは想定外だった。 咄嗟に飛び退り、階段と自身の間に割り込まれなかっただけ、上出来だ。 何故か声が聞こえた瞬間に『来る』『下がらなければ』と思い、思うより早く足が動いていた。これも『直感』のなせる技、なのかもしれない。 これからの振る舞いは一層気をつけなければならない。 NPCのルーチンから逸脱せず、それでいて参加者として有効な手を打ち続ける必要がある。 異能・異質を持ち合わせた多国籍軍戦争の中で、『ここなら大丈夫』は存在しない。 全てが見られていると思え。 全てが聞かれていると思え。 全てが見られ、聞かれているとして、それでもばれぬように立ち回れ。 それでようやく、スタートラインに並べる。最弱に近いサーヴァント。 「……」 もし、戦場がマンションの屋上などではなく、移動に制限のかからない場所だったなら。 もし、あの場にマスターが乗り込んできていなかったら。 もし、敵が別の宝具を放っていれば。 もし、放たれた鉄線の一つが偶然銃口の可動域の先になければ。 もし、セイバーが最初からこちらを殺すつもりだったなら。 一手違えば死んでいた。 自身が最弱だということを軽視したから死にかけた。 しかし最後の最後、最弱だということを理解していたから生き延びた。 鉄線一本分の幸運、肉眼では捉えられないほどか細い蜘蛛の糸。 それを経験とセンスでなんとか手繰り寄せた。 姿を見せた、手の内を見せた。だが、生き延びた。 それだけで僥倖と割り切るべきだ。 もしも、あの二人と再び対峙したなら。 ヤクザ自身が出会うならまだいい、相手の容姿・能力を直接見ている分地の利と戦力を活かした死なない程度の立ち回りが可能だ。 だがもしも自身の依頼人(マスター)が対峙したなら。 瞬間的に何十倍もの身体能力を得られる異能、三騎士が一・セイバーのサーヴァント。 情報収集が目的のようだが、共に対象を傷つけてでも情報を取り出す危害を見せた。注意が必要だ。 夜の間にマスターとあの二人が出会うことは距離的にありえないが、二日、三日と勝負が長引けば出会う可能性も増えてくる。 先ほどのマスター・サーヴァントの情報と共に彼らのことも伝えておくべきだろう。 そうして、ようやく最後に考える。 遠く離れたマスターのことを。拭い切れない彼女への違和感を。 頼りがないのは無事な知らせ、とは言うが。 あのマスターが数時間一切連絡を取らない、というのは気がかりだ。 特に彼女は今とても過敏な状態にある。なにもないのは逆に考えさせられる。 (あいつを好んで庇護下に置こうとする参加者に出会った……考え難いな) テレビ、携帯、その他全ての情報端末において『ジナコ=カリギリ』の情報が拡散されている。 危険人物の保護、NPCがそんな特異な行動に出るわけがない。 参加者ならなおのこと。令呪までくっきりと写っていた怪事件の犯人を、手元に置く必要がどこにある。 そして、もし彼女が見ず知らずの人物と出会い、保護を申し出られたとして。 あの状態の彼女が手放しでそれを許容できるか。 仮に彼女が目指すと言っていた『教会』の関係者と出会ったとしても、彼女はきっと黙って頷くことはない。 怯え、泣き喚き、呼ぶ。ヤクザの名を、右腕に刻まれた痣に込めて。 あの恐慌状態で落ち着かせることが出来るとすればそれは最早『洗脳』、もしくは全ての人を誑かす『魔性』の域だ。 (また気絶している……とも考え難い) 彼女は『外界』を極端に嫌い、用心している。 ネコやリスでもこれほどかという程に、自身の巣に固執して外を見ようとしなかった。 そんな彼女が外に放り出され、神経を研ぎ澄ませているのだ。 彼女は今、きっと方舟で一番外敵に敏感だ。 目の前でNPCが消滅した程度ですら、ヤクザとコンタクトを取るだろう。 そんな彼女が再び危害に晒されれば、まず間違いなく令呪を使ってヤクザを呼び戻す。 ヤクザが偵察を完了できた、ということは彼女にとって危機になる出来事が起こっていない、ということ。 勿論、無いとは言い切れない。気配遮断を持つアサシンがジナコが察知するよりも早く彼女を気絶させる可能性も。 そう何度も失態を犯すようなら、ヤクザがジナコを買い被っていた、というだけだ。 (ならば、俺に黙ってなければならない『何か』、か) 当然、たどり着く。 自身の不干渉を逆手に取った、第三の可能性。 『何か』が表すものもだいたい想像がつく。 秘匿の交流、秘密の交渉、内密の直談判。 自身の持つ情報を餌に誰かに庇護を頼んだ可能性。 それもヤクザに黙らなければならない相手……即ち、他マスター・サーヴァントとの同盟。 自身がマスターということを明かし、何者かに姿を盗られた件を打ち明け、その後何かの条件を加えて取り行った、という可能性。 その行為を否定はしない。 裏で動くことは結構だ。 彼女が生き延びるために走り回ることは誰にも止める権利はない。 ただ、召喚に応じた際にジナコに説明したようにヤクザにはヤクザの流儀がある。 (それがどういう意味を持つか……) ゴルゴ13は自身の存在を公にしようとしたものに報復を行う。 ゴルゴ13は自身の姿形を故意に真似たものに報復を行う。 ゴルゴ13は虚偽の情報で依頼をおこなったものに報復を行う。 ゴルゴ13は自身の過去を探ったものに報復を行う。 ゴルゴ13は自身の財産を狙ったものに報復を行う。 彼が彼であるために、積み上げてきた幾つもの『ルール』。 上げればまだまだある。 しかし、今ヤクザが危惧しているのはひとつ。 ―――即ち、ゴルゴ13は依頼人が依頼内容を漏洩した場合、報復を行う。というルール。 もし、彼女が『もう一人のジナコの殺害をサーヴァントに依頼した』と結託した誰かに話したのなら。 それはヤクザのルールに反するものであり、当然報復の対象になり得る――― マンションを背に、歩を進める。 口から吐いた煙が視界を少しだけ白く染める。 埃っぽい匂い、空へ消えていく靄の先にまだ明日は見えない。 見えるのは、どこまでも続くように錯覚する闇とアスファルト地の道路だけ。 葉巻を揉み消し、携帯灰皿の中に放り込む。 咥え煙草で存在がばれる、ということはないだろうが念には念を入れる。過敏すぎるくらいがふさわしい。 拳をそのままポケットへと差し込み、紫煙の残り香を漂わせながら人混みに消えていく。 黒尽くめの暗殺者は、まるで最初からそうであったように、まるで最初から何もなかったかのように、その気配を遮断した。 大きく逞しい背中に不釣合いな、誰かに見つかるかもしれないという可能性に怯える心を隠しながら。 先ほど、ゴルゴ13はジナコを買い被っていると述べた。 これにはある前提が必要だ。ゴルゴ13はジナコを買っているという前提が。 しかし、それも当然だ。なぜなら彼女は、彼だから。 延々と時間を浪費する作業を苦に思わない解脱にも似た精神力。 自身への外敵を病的なまでに拒み単独で生きることを望む姿。 彼らはきっと、誰にも寄れない、世界で一番の臆病者ども。 世界で一番臆病だから、世界で一番臆病に惹かれた。 世界で一番臆病だから、俺とお前はよく似てる。 ゴルゴ13とジナコ=カリギリは、よく似てる。 俺はお前で私はあなた。 鏡写しの俺と私。 俺はお前がよく分かる 俺はお前を見逃さない。 深く、深く、吸った息。既に帳をおろしてしまった空の暗さが肺に染みる。 深く、深く、吐いた息。彼女へ向けるはずだった心の暖かさが天に登る。 不意に見た右手。リボルバーの引き金を寸分狂わず引けた右手。 遠く、遠く、思う。別れたもう一人の臆病者を思う。 思い描いた臆病者の顔は、やはり涙に濡れていた。 臆病者は、幸運だから生き延びる。 臆病者は、幸運でなければ生き残れない。 ヤクザは掴んだ。幸運の糸を、その右手で。 彼女はどうだ。掴んでいるか、幸運の糸を。 もし彼女が依頼人としての領土を一歩でも踏み外しているなら。 もし彼女が幸運の糸をつかみそこねているなら。 その時は俺がお前を殺しに行く。 正当な契約に基づく謀反。唯一の味方の叛逆。 その時きっと、臆病者の顔は涙に濡れている。 口には出さずに問いかける。臆病者から臆病者へ。 俺とお前はよく似てる。俺とお前は似たもの同士。 ヤクザは掴んだ、幸運の糸を。ならば…… ―――お前は、どうだ。 ―――彼が手にした弾丸は二つ。 一つ目の弾丸は、依頼遂行のために。 二つ目の弾丸は、裏切りの代償のために。 か細い幸運の先に見える妙光が、主従を共に救うとは限らない。 アリアドネーの糸が出口へ誘うのは、糸を掴んでいた者ただ一人。 ゴルゴ13『アリアドネの幸運』 ―――奴の後ろに立つな、命が惜しければ。 . 【B-5/人が多く行き交う道/夜間】 【ヤクザ(ゴルゴ13@ゴルゴ13)】 [状態]魔力消費(小)、全身に切り傷(軽度)、気配遮断 [装備]通常装備一式、 [道具]携帯電話、単眼鏡(アニメ版装備)、葉巻(現地調達)、携帯灰皿(現地調達) [思考・状況] 基本行動方針:正体を隠しながら『もう一人のジナコ=カリギリ』の情報を集め、殺す。最優先。 B-4地区から得た情報を使い、ひとまずメシウマのサーヴァント(ベルク・カッツェ)に照準を合わせる。ジナコ・雇ったNPCの情報も待つ。 1.怪我をしたNPCが居ても目立たない病院へ移動して手に入れた情報で情報検索。まずはメシウマのサーヴァントから 2.『白髪の男』(ジョンス・リー)とそのサーヴァント、そして『れんげという少女』の情報を探す。 3.依頼人(ジナコ=カリギリ)の要請があれば再び会いに行くが、過度な接触は避ける。 4.可能であれば依頼人(ジナコ=カリギリ)の新たな隠れ家を探し、そこに彼女を連れて行く。 5.依頼人(ジナコ=カリギリ)の動向に疑念。銃弾は二発装填した。 [備考] ※ランサー(エリザベート)、アサシン(ニンジャスレイヤー)、アサシン(カッツェ)、バーサーカー(デッドプール)の容姿と戦闘で使われた宝具の効果 キャスター(大魔王バーン)の鬼眼王状態、岸波白野・足立透・ウェイバー・ベルベットの容姿 真玉橋孝一・セイバー(神裂火織)の容姿・Hi-Ero粒子フルバースト・『七閃』を確認しました。 ※一日目・未明の出来事で騒ぎになったこと、B-4夕方バーンパレスの外部の戦いは大体知ってます。 ※町全体の地理を大体把握しています。 ※ジナコの資金を使い、NPCの情報屋を数名雇っています。 ※C-5の森林公園で、何者かによる異常な性行為があった事を把握しました。 それを房中術・ハニートラップを得意とする者の仕業ではないかと推測しています。 ※B-10での『もう一人のジナコ=カリギリ(ベルク・カッツェ)』の起こした事件を把握しました。 ※ジナコの気絶を把握しました。 それ以前までの『ジナコ利用説』ではなく、ジナコの外見を手に入れるために気絶させたと考えています。 そのため、『もう一人のジナコ=カリギリ』は別人の姿を手に入れるためにその人物と接触する必要があると推察しています。 ※ジナコから『もう一人のジナコ=カリギリ』の殺害依頼を受けました。 ジナコの強い意志に従って宝具『13の男』が発動します。カッツェの容姿・宝具を確認したため八割ほどの効果が発動できます。 更に情報検索施設で真名と逸話を調べれば完全な状態の宝具を発動できます。 ※『もう一人のジナコ=カリギリ』は様々な条件によって『他者への変装』『サーヴァントへのダメージ判定なし』がなされているものであると推測しています。 スキルで無効化する類であるなら攻略には『13の男』発動が不可欠である、姿を隠しているならば本体を見つける必要があるとも考えています。 ※ジョンス・リーと宮内れんげの身辺調査をNPC(探偵)に依頼しました。 二日目十四時に一度NPCと会い、情報を受け取ります。そのとき得られる情報量は不明です。最悪目撃証言だけの場合もあります。 ※ジョンス・リー組を『警戒対象』と判断しました。『もう一人のジナコ=カリギリ』についても何か知っているものと判断し、捜索します。 ジナコの意思不足・情報不足のため襲撃しても宝具『13の男』は発動しません。 ※宮内れんげを『ジョンス・リー組との交渉材料となりえる存在』であると判断しました。ジョンス・リー組同様捜索します。 ジナコの意思不足・情報不足のため襲撃しても宝具『13の男』は発動しません。また、マスターであるとは『まだ』思っていません。 ※伝承に縛られた『英霊』という性質上、なんらかの条件が揃えば『銃が撃てない状態』が何度でも再現されると考察しています。 そのためにも自身の正体と存在を秘匿し、『その状態』をやりすごせるように動きます。 ※ヤクザの気配遮断によるNPCへの擬態を見抜ける参加者が居ると察しました。 NPCらしからぬ行動を見抜かれているとして対応します。 ※ジナコが『自身に隠して他の参加者と結託している可能性』を考察しました。 以後、ヤクザがジナコの行動を自身への裏切りだと判断した場合、宝具『13の男』がジナコに対して発動、彼女の殺害を最優先事項とします。 ※真玉橋孝一組に警戒。自身の容姿と武器、そして『発動の容易な宝具を持たない』ことを相手が把握しているものとして動きます。 BACK NEXT 126a 俺とお前はよく似てる/少年よ我に帰れ 投下順 127 籠を出た鳥の行方は? 126a 俺とお前はよく似てる/少年よ我に帰れ 時系列順 128 少女時代「Not Alone」 BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 126a 俺とお前はよく似てる/少年よ我に帰れ アサシン(ゴルゴ13) 141-a we are not alone ▲上へ
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プロローグ ある冬の日の出来事。時刻は朝の九時。曜日は土曜。場所は俺の部屋。 「なあ、……何でお前がここにいるんだ?」 俺は何故だか知らんがそこに居るそいつに尋ねた。 「何でって、そりゃ団員の世話をするのは団長の務めだからよ。それ以上でも以下でもないわ!」 「俺が訊きたかったのはそういうことじゃないんだが……まあいい、団長の務めね。俺としては 素直に『心配してた』とか言ってくれたほうが少しは体調も回復する気がするんだがな」 「そんだけ減らず口が叩けるんなら心配される必要なんてないでしょ?」 「いや、実は喋るのさえつらい状態なんだ」 「だったら黙って寝てたらいいじゃない」 「ああそうするとしよう」 そこにおわすはSOS団団長こと涼宮ハルヒであった。 さて、何がどう巡り合わさってこんなけったいな状況が生み出されたのか、わざわざ説明 するのもすばらしく面倒なことではあるが、説明なくして語れないのが現状でもあるので、体調が よろしくないというのに否応なしに説明を強いられる俺のことを気遣いながら聞いてくれ。 とりあえず、今朝方のちょっとした異変から話せば十分だろう。 現在時刻は七時。いつもとは違い妙にすっきりと起床することができた。別にこんな休日に 目覚めが良くたって報われるのは毎回恒例企画がごとく消失する罰金と冠せられた理不尽極まる 俺奢りの茶店代くらいであり、だからといってこれが平日の出来事であろうとただただ学校 滞在時間の間延びにしか繋がらないわけであるから、やはり朝は少しばかり寝遅れ気味のほうが 何かとよろしい。 ふう、朝っぱらから何をごちゃごちゃと考えてるんだろうね、俺は。さっさと着替えをして 今日こそはあいつの決め台詞をパクってやろう。せっかく朝早く起きたんだしな。 などと他愛もないことを考えながら俺は布団から這い出し、冷めきった部屋の空気を感じつつ 朝一番の用を足しに行こうとした。 したのだが、何だ? 何かがおかしい。 ドアノブに手をかけたままその異変について考える。まず、足下がおぼつかない。それと、 全身の倦怠感。加えて、体温の異常。 ……これは要するにアレなのだろうか? 俺のそんな疑惑は確たるものに変わることとなる。なぜならば、手をかけていたドアノブが ひとりでに沈み、扉が開かれ、そこに現れた妹がこう騒いだからだ。 「キャッ! もう、キョン君びっくりさせないでよー! ……あれー? キョン君顔真っ赤だよー?」 やはりか。どうやら俺は風邪を引いたらしい。「トマトみたーい!」とわめきながらまとわり ついてくる妹を無視しつつ、俺は自分の体温を確認するために体温計のある居間へと下りた。 体温計が指し示す温度はなんとまあ三十八度一分。学校なら病欠してもなんら不都合ない体温 を身に宿す俺はハルヒに不思議探索断りのメールを入れ、そのまま携帯の電源を切り、おとなしく 横になることにした。 別に問題はないだろう。あのハルヒといえども病人に無理は言うまい。……なんて思うのは いささか短絡的過ぎたかもしれない。ま、その代償といっても目が覚めたときに少しだけ驚いた くらいのものなんだがな。 ここでようやく冒頭に戻る。 そういうわけで、現在俺の部屋にハルヒがいるのだが、一体何しに来たんだろうな、こいつは。 何かしら看病するならまだしも「黙って寝てろ」と言われなくてもそうするし、お前のせいで 俺の安眠が妨げられたんじゃないか、とまあとやかく言うつもりはない。俺はマジで喋るのも つらい状態なんだ。 ハルヒの命令に素直に従うみたいで癪ではあるが、それもいつものことなので俺は病人らしく 眠ることにした。……のだが、 「……ねえ」 ハルヒが話しかけてきた。だるいからここは無視だ。 「……ねえってば」 しつこいな。 「……寝ちゃったの?」 見りゃ分かるだろ?熟睡中さ。 「……本当は起きてるんでしょ?」 そんなことないぞ。俺はぐっすり眠っている。 「……エロ本、タンスに隠してあることくらい知ってるんだからね。ぜーんぶ見ちゃうわよ」 残念ながらエロ本はベッドのしt……て、何言わせる。 「……よし」 何だ? よしって。一体何するつもrんむ!!!? 「……ふう、これでよしと」 「……何がよし何だ?」 「え!? あ、いや、あ、その、あんた寝てたんじゃ……」 「お前……今明らかにキsげふっ!」 ハルヒのボディーブローが炸裂した。 「お、お前今絶対にkがふっ!」 ボディーブロー再び。こいつ的確にみぞおちを狙ってやがる。 「お、落ち着けハルヒ!」 「あんたが落ち着きなさい! 落ち着いて寝なさい!」 と言いながらとどめの一撃とばかりに凄まじい速度で俺のみぞおちめがけ拳を繰り出してきた ハルヒだったが……、甘いぜ。 「なっ!?」 来る場所の分かっているパンチほど止めるのが簡単なものはない。俺はハルヒの拳を左手で 受け止め、その勢いでハルヒを俺のベッドに組み伏せた。 「ちょっとこのエロキョン! 離しなさいよ!」 じたばたと暴れつつ顔が真っ赤っかなハルヒを見て、俺は何を血迷ったのだろうか。 ハルヒをいじめたくなっていた。 ふふん、どうだ? 抜け出せないだろ? 「なにいい気になってんのよ! あんたキャラおかしいわよ! とっとと解放しなさい! このエロアホキモキョン!」 エロアホキモキョンて……、まあいい、それよりさっきのキs 「あー!!! してないしてないしてない!! してないったらしてなーい!!」 じゃあ何してたんだ? 「うっ……それは」 やっぱりしたんだろ?キs 「違う!! 断じて違うわ!! あれは……」 あれは? 「わ、我が家に伝わる伝統的な風邪の治療法よ」 「どういうこった?」 ハルヒはいかにもうぐぐといった感じのしかめっ面をしながらこう吐き捨てた。 「キsじゃなくて……、マウストゥーマウスすることによって風邪を他の人にうつすのよ。 あんたも聞いたことあるでしょ? 風邪はうつしたほうが早く治るって」 「……なあハルヒ、それって迷信じゃないのか?」 「め、迷信なんて失礼ね! あたしんちでは誰もが知る一般常識と化してるわよ! あんただってよく聞く話でしょ?」 えらく局地的な一般常識だなとも思ったがそこは敢えてつっこまないでおく。 「確かによく聞く話かもしれんが、それにしたって相手の同意なしにいきなりキs「マウストゥーマウス!」 するのはいくらなんでも短絡的過ぎないか?」 「そ、それは……」 「まあ別に悪い気はしないんだがな。こうやってもがもがするハルヒを見れたことだし」 「もがもがって、あたしはそんなことしてないわよ!」 「かもな」 「かもじゃない!」 「あひるか?」 「あひるでもない! もう、なにくだらないことにつっこませてんのよ!」 「ハハッ、違いねえ違いねえ」 「? ……あんた今日何かちょっと変じゃない?」 「そんなことないぞー失礼だなー……て、あれ?」 ハルヒがひぃふぅみぃ、……三人いるな。どうしたハルヒ? お前忍者だったのか? 「ちょっとキョン!? あんた大丈夫!?」 ハルヒは体を拘束していた俺の腕を払いのけて体勢を直し、マウストゥーマウスならぬ おでことぅーおでこをしてきた。 「! ヒドい熱じゃない! もう、だから黙って寝てなさいって言ったのに!」 何を言ってるんだお前はー……、情けないことに俺の意識は暗黒へとフォーリンダウンした。 いつつっ……、もうこんな時間か。 目が覚めると部屋はすっかり暗くなっており、部屋の様子もよく分からないほどだった。 ふぅ、それにしてもなんだかずい分楽になった気がする。まだ多少のだるさは残るものの、 熱は引いたみたいだ。下腹部に妙な圧迫感も感じるが……て、 「うおわっ!?」 「痛っ!! もう、何すんのよアホキョン! いきなり起きあがるな!」 「お前こそ何してんだよ? 何で俺の部屋にいるんだ?」 「はぁ? あんた何言っt……もしかしてあんた、何にも覚えてないの? あたしんちの伝統分かる?」 いきなり何を言い出すんだ、こいつは。 「分かる訳ないだろ、そんなの」 ハルヒは安堵と失望を足して二で割り、さらにその上全体を疲労感でまんべんなくデコレーション したような表情をした。 「あっ、そう……、なんだかすーんごく疲れたわ。……もう少し寝るからお腹貸しなさい」 「お前が疲れているのはよく分かった。だが何故俺の腹をお前に貸さなければならんのか。 別に貸してやるぐらいどうってことないが、生憎俺は腹が減って死にそうなんだ。だから」 「これ」 「だから有り難く頂きます、団長様」 ハルヒがぐいっと差し出してきたのはきれいにカットされたリンゴだった。 「……あんたも現金なやつね。あたしが今日一日どんだけあんたに尽くしてあげたのかも 知らないでさ」 うん、風邪引いた時はやっぱりリンゴに限るな。で、何か言ったか? ハルヒは肺にある空気をめいいっぱい吐き出しながら、 「あたしはもう寝るわ。おやすみ」 と言って、俺の腹を枕にすやすやと寝息を立て始めた。 しゃくしゃくとリンゴを食べる音とハルヒの寝息が薄暗い室内を支配し、何だかよく分からんが 風邪引いて良かったかもなと柄にもなく不謹慎なことを考える俺だった。 「……(お疲れさま、ハルヒ)」 エピローグ 「……(お疲れさま、ハルヒ)」 「……」 「……おい」 「……」 「……おいってば」 「……」 「……寝ちゃったのか?」 「……」 「……本当は起きてるんだろ?」 「……」 「……」 「……」 「……ミッ○ー……マウス」 「……」 「……ミッ〇ーマウスミッ〇ーマウスミッ〇ミッ〇マウス、ミッ〇ーマウスミッ〇ーマウス」 「ああもううるさーい!! マウスマウスうるさいのよアホキョン!!」 「……ミッ〇ーではなく……マウスに反応した……」 「うっ……あんたやっぱり……」 「……」 「……」 「……ハルヒ」 「な、何よ?」 「……」 「……」 「……顔、真っ赤だぞ」 「う、うるさい! この確信犯!!」 Fin
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律「おー、唯!」 唯「あ!りっちゃん!おはよう!」 律「はよー」 澪「唯は朝から元気だな」 唯「澪ちゃんもおはよー」 澪「あぁ。おはよ」 紬「みんなおはよー」 律「おぉ!はよ!」 澪「おはよ。なんか珍しいな。校門の前でこんなに揃うなんて」 唯「だね!」 律「そういえば憂ちゃんは?」 唯「憂は今日は日直だからもう教室にいると思うよ。あずにゃんと一緒なんだってさー」 律「そうなのか」 澪「ほら、そろそろ入ろう?」 紬「そうね」 「あら、みんな朝から揃ってるのね」 律澪「和!」 紬「おはよう」ニコッ 和「えぇ、おはよっぐえぇ!?」 唯「和ちゃん、おはよう?」ニコッ 和「たたた・・・あら、唯じゃない。朝から人の背中に蹴りかますなんてどういう神経してるのかしらね」ガスッ 唯「っだぁ!?・・・朝から人のわき腹に肘鉄入れる和ちゃんには言われたくないかなー?」 和「あらごめんなさい、ちょっと当たっちゃったわ」 唯「ううん、私の方こそごめんね。足が長くてちょっと当たっちゃった」 和「跳びながら蹴っておいてよく言うわ」 唯「和ちゃんこそ、右手に左手添えて思いっきり突き出してたよね?」 和「さぁ?どうだったかしら」 律「おい、お前ら」 唯「あれ?今さっきのことなのに覚えてないの?」チョーウケルンデスケド 和「唯みたいなノータリンに馬鹿にされるなんて終わったわね」 澪「おーい、教室行こう?な?」グイッ 唯「大丈夫だよ、和ちゃんは終わるどころかまだ始まってないから」 紬「ほら、予鈴が鳴っちゃう」グイグイ 和唯「・・・後で覚えとけ」 律「相変わらずだなぁ、お前ら」 教室 律「おい、お前ら仲良く出来ないのか?」 唯「え?なんのこと?」 紬「何って、和ちゃんのことに決まってるじゃない」 唯「えー?私達仲良しだよ?」 律「いやいや」 唯「何?」 紬「どう見ても仲良しとは言いがたいわ」 律「そうだよ。常に一触即発じゃないか」 唯「そうかな」 律「そうだって。最近おかしいぞ?」 唯「うーん・・・?」 紬「自覚がないんじゃこれ以上言ってもしょうがないわね・・・」 律「あぁ。だな」 唯「なんかごめんね」 律「いや、謝るなよ。私はみんなで仲良くしたいだけだしさ」 唯「でも本当に私と和ちゃんは仲いいよ?」 律「え、えー・・・?」 唯「今にわかるよ・・・多分」 律「いつまで経ってもわからない予感がするのは気のせいか?」 紬「とりあえず様子を見ましょう?」 澪「なぁ」 和「どうしたの?」 澪「唯のこと、嫌いなのか?」 和「は?」 澪「ぁぅ」 和「何か誤解しているみたいだけど、それはないわよ」 澪「本当か?だって今日の朝も」 和「だから唯のことは嫌いじゃないってば」 澪「なーんか信用できないな・・・」 和「それはどうして?」 澪「だって、顔を合わせる度にバトってる気が・・・」 和「それはそれ、これはこれよ」 澪「普通そこ、別のものとして考えるか?」 和「うーん、じゃあ普通じゃないのかも」 澪「・・・?」 和「ごめんなさいね、混乱した?」 澪「うん、ちょっと。難しくなってきた」 和「たいしたことじゃないわ、大丈夫よ」 律「おーす」 澪「お、律か」 律「おう、メシ食おうぜ」 和「唯とムギは?」 律「梓と憂ちゃん迎えに行ったよ」 澪「今日はみんなで食べるのか」 律「おう、たまにはいいだろ?」 和「そうね。にぎやかで楽しそう」 唯「迎えに来たよー」 梓「先輩!」 憂「ちょっと待ってもらっていいですか?」 紬「場所は取ってあるから焦らないでね」 憂「はい、ありがとうございますっ!」 唯「どう?」 憂「ん。お弁当も飲み物も持ったし、もう大丈夫だよ!」 唯「それじゃ行こっか」 パタパタパタパタ・・・ 純「はい、私ぼっちー」 唯「おまたへ!」 律「おう、唯隊員!よくぞ生還した!」 唯「ほい!・・・りっちゃん隊員!そこをどいて!まだ残党が!」ダッ 律「へ!?」 梓「あ!っちょっと!唯先輩!?」 唯「でりゃぁぁぁぁ!!!」ドーン! 和「だう!?」 唯「ふぅ。これでよし」 律「よくねぇよ!?」 憂「もう、お姉ちゃんったら。和さんにじゃれるの禁止」 紬「これはじゃれてるって域を超えてるような・・・」 唯「さっ。みんな、ご飯食べよう?」 澪「あ、あぁ。そうだな」 律「ん。じゃそうするか」 梓「こういうときに限ってお弁当じゃなくてパンなんだもんなぁ」 憂「まぁまぁ。ほら、私のおかず分けてあげるよ。はい、チキチキボーン」スッ 梓「ありがと」 唯「えへへ、今日のおかずにチキチキボーン入ってる♪いただきまーす!」 和「」ムクッ 律澪「!?」 和「ふんっ」スッ パクッ 唯「」 梓「唯先輩のチキチキボーンが・・・」 和「確かにこれは美味しいわねー」スッ パクッ スッ パクッ 唯「」 律「うわ、容赦ねぇ」 和「んー」モグモグ 唯「ちょっと」 和「デリシャス」 唯「いや、デリシャスじゃないから」 和「あら、唯。何かしら?」 唯「白々しいなー。私のチキチキボーンは?あれ大好きなんだけど?」 和「食べたわよ、見てなかったの?それとも見えなかったの?一緒に眼科行ってあげようか?」プフッ 唯「見てたよ、見えてたよ」 和「そう、じゃあ記憶障害かしら」 律「おい、お前ら」 唯「だから違うって。私がこの状況で何が言いたいかわからないんだ?和ちゃんの方こそコミュニケーション障害なんじゃない?」 澪「ほら唯ってば。喧嘩腰になるなよ」 梓「ねぇ、憂」 憂「どうしたの?」 梓「教室に帰りたい」 憂「まぁまぁ」 和「何?おかずを取られて怒ってるの?」 唯「それもそうだけど、正確にいうと和ちゃんのその態度がちょっとイラッとするかな」 和「ごめんごめん、ほらあんたの好きなホネホネボーンよ」スッ 唯「違う、私が好きなのはチキチキボーンであってホネホネボーンじゃない」イラッ 律「ホネホネボーンって日本語にしたら骨骨骨だよな」 澪「なんか怖い」 和「悪いわね、肉の部分は全部食べちゃったからこれで我慢してくれる?」 唯「和ちゃんはちょっといい加減にしてくれるかな?」 紬「喧嘩は駄目だって言ってるでしょ?ね、二人とも」 和「大体、最初に私を突き飛ばしたのは唯の方でしょ」 唯「それについては本当にごめん」 律(おっ、珍しく素直にあやまって) 唯「視界に入ったらイラッとしたから思わず突き飛ばしちゃった」 律(ねぇぇ!!ぜんっぜん素直じゃねぇ!) 和「唯」 唯「何」 和「屋上」 唯「上等だよ」 憂「すとーっぷ!!」 一同「!?」 憂「ほら!遊んでないでご飯食べよう?ね?」 唯「でも和ちゃんが」 憂「和さんだって急にじゃれつかれたら困るでしょ?TPOを弁えて、お姉ちゃん」 唯「うー、憂ー・・・」 和「怒られてやんの」ププッ 唯「」イラッ 憂「はい、イライラするのも禁止」 唯「今の和ちゃんが悪いでしょー!?」 憂「なんでも人のせいにするのはよくないよ」 唯「・・・」 梓「どっちがお姉ちゃんなんだか・・・」 律「だな。まぁ、いいんじゃないか?とりあえずこの場は収まりそうだし」 澪「憂ちゃん、ありがとな」 憂「いえいえ」 紬「さ、もうあまり時間がないから急いで食べましょっ」 律「ん、だな」 和「唯・・・」ボソッ 唯「和ちゃん・・・」ボソッ 澪「ん?二人とも今何か言ったか?」 和唯「後で覚えとけっ」ボソッ 律「聞こえなかった、私は何も聞こえなかった」 放課後 律「なぁ」 澪「ん?どうした?」 律「唯は?」 澪「あれ・・・?」 紬「唯ちゃんなら掃除当番で遅くなるって言ってたわよ?」 律「あ、そうだっけ?」 澪「そういえばそんなこと言ってたっけな」 紬「とりあえずお茶にしない?」 梓「賛成です」 律「梓もすっかり軽音部になじんだよなー」 梓「むっ。そ、そうですか?」 律「おう、入部当初とは別人みたいだぜ」 梓「私、唯先輩と和先輩のような関係憧れます」 澪「どうしたんだ?急に」 梓「私も律先輩とそんな関係になりたいです」 律「遠回しにひどくないか!?」 澪「なるほどな、でも和と唯のような関係なら律に蹴られたりするぞ?」 梓「それもそうですね。私、高望みはしません。私の方から一方通行で構いません」 律「おい、一方的に私をぶっとばしたいならストレートにそう言いやがれこのやろー」 紬「みんなーお茶が入ったわよー。今日はレモンティーよ」 律「おー、さんきゅー」 澪「ありがとな。・・・そういえば」 紬「どうしたの?」 澪「唯と和って同じ班じゃなかったか?」 梓「はん?」 澪「いや、だから掃除の」 律「」 紬「・・・今日はレモンティーよー」 梓「あ、それさっきも聞きました」 紬「・・・」シュン 澪「・・・やばくないか?」 律「う、うーん・・・」 梓「律先輩、様子見てきてくださいよ」 律「なんで私!?」 梓「ほら、打たれ強そうだし」 律「私だって女の子なんだからな」 澪「っていうかさ」 紬「どうしたの?」 澪「なんであの二人、最近あんなに仲悪いんだ?」 律「さぁ?喧嘩でもしたんじゃないか?」 紬「でも前にそうやって聞いたとき、二人とも否定してたじゃない」 律「なんか言い出せない理由でもあるんじゃないか?」 梓「そんな風には見えませんけどね・・・」 律「じゃあなんだよ」 梓「それは・・・わかりませんけど」 澪「今日の朝も和に唯のことが嫌いなのか?って聞いたんだけど」 律「それで?」 澪「嫌いじゃないって」 紬「唯ちゃんも同じようなこと言ってたわね」 律「わっかんねーな、あの二人」 梓「律先輩と澪先輩ならわかるんじゃないですか?」 律澪「へ?」 梓「ほら、澪先輩ってよく律先輩のこと叩いたりするじゃないですか」 律「いや、あの二人はそういう次元じゃないだろ?」 梓「でもベクトルは一緒だったりして」 律「・・・」 紬「・・・」 澪「まさか、なぁ?」 律「う、うーん・・・」 バタン! 律澪紬梓「!?」 純「あ、あの!!」 梓「純!?どうしたの?」 純「大変なんだよ!ちょっと来て!」 梓「大変って、どうしたの?」 純「唯先輩達が、憂が・・・!梓、来て!」 梓「律先輩、行って!」 律「私!?」 2
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トップページ 世界観 基本設定 よくある質問 最終更新日:2012-05-12 Q.卒業の基準はどうなっているのですか?公式 メモ Q.卒業の基準はどうなっているのですか? 公式 回答 ソレンティアに在学できるのは、12歳から26歳までの14年間と決められていますが、その間に定められた課程を全て修めればいつでも卒業は可能です。優秀な学生の中には、19歳で卒業した者もいるほどです。しかし、修了したら必ずソレンティアを出なければならないわけではなく、26歳まで学内に残って研究を続ける学生もいます。 逆に、26歳までに課程を修められなかった場合は、強制的にソレンティアから追い出されてしまいます。もちろん、魔法使いとして認められることもありません。 初出:資料閲覧>よくある質問-総合相談室 メモ 資料閲覧>よくある質問-総合相談室(ゲームにログインが必要) Q.一年以内の卒業も可能でしょうか? ↑上へ戻る 表示ページの登録タグ:よくある質問 入学から卒業まで
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ここではCounter-Strikeのルールを覚えます。 基本は3種のルールで構成されています。 またルールはマップによって異なります。 全マップでの共通ルールは「敵を全滅させること」 de_***(爆破) Terrorist側勝利条件:Counter-Trrorist側を全滅、C4爆弾の爆破に成功 Counter-Terrorist側勝利条件:Terrorist側を全滅、C4爆弾の解除に成功 基本C4を設置する場所はAポイントとBポイントに分かれている。 C4設置後、爆破までは35秒、CT側は解除キットを持っていなかった場合、解除に10秒、解除キットを持っていた場合は5秒で解除できる。 また、爆破・解除された場合は敵を全滅させなくてもその時点で爆破・解除できたチームが勝ちとなる。 代表的なde_***マップ:de_dust2,de_inferno_de_nuke,de_train,de_cpl_mill etc cs_***(人質救出) Terrorist側勝利条件:Counter-Trrorist側を全滅 Counter-Terrorist側勝利条件:Terrorist側を全滅,hostage(人質)の救出に成功} hostageの人数はmapによって異なるが基本4人~5人 また、ルールが若干おかしく、hostageの4人の内3人が死んだ場合残りの一人を救助できればCT側の勝ちとなる。 つまり、一人を救助し残っているhostageを倒してしまえばCT側の勝ちとなる為CT側がかなり有利。 ただCTがhostageを倒すのはタブーであり、あまり好まれるプレーではない。 代表的なcs_***マップ:cs_italy,cs_assault,cs_office as_***(VIP保護) Terrorist側勝利条件:Counter-Trrorist側を全滅、VIPを倒す Counter-Terrorist側勝利条件:Terrorist側を全滅,VIPを安全地まで送る CT側にはランダムで一人にVIPというキャラクターが適用される。 VIPは武器を買うことができない。しかし体力は通常の倍あある。 VIPが死ぬとT側がCT側を全滅させなくとも勝利になってしまう為、戦うというより逃げ回ることが必要。 代表的なas_***マップ:as_oilrig 特殊マップ 他にaim_***,awp_***,kz_***,surf_***etcなど多種多様なルールがある。 aim_*** = aimを鍛えるマップ。マップの構成が狭く敵とすぐに接触する為、腕を鍛えるマップとして使われる。 awp_*** = AWPonlyのマップ。基本はaim_***と同じで武器がawpのみになっただけ。 kz_*** = 木登りマップ。ひたすら上を目指しゴールを目指すマップ。 surf_*** = サーフマップ。地面をすべりサーフしながらゴールを目指すマップ。
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A.O.青鬼は死なないのか? 最終鬼畜化け物青鬼 ◆FbzPVNOXDo 「ふむ。では、君は一度ランサーと出会っているという訳か」 「ああ、だからホテルに行っても無駄だぜ」 まったく、出鼻を挫かれたというべきか。 私、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは溜息を着いた。 我が従者ランサーとの合流を目指し、ホテルへと向かおうと考えてみれば、どうやら奴は既にホテルとは反対の場所へと行ってしまったらしい。 恐らく、私がホテルへと向かうより前にランサーが辿り着き、痺れを切らして私を探しに行ったというところだろう。 「一応尋ねておきたいが、ランサーが向かいそうな場所に心当たりは無いかね?」 今、私と対峙しているこの青年。名をカズマという。 数時間前にホテルへを散策した後、私と見つけたらしい。 幸いなのが、彼が殺し合いに乗った参加者では無いという事か。 「悪いな。俺も詳しくは知らねえ。ただアンタとタ、タ、なんだっけな? 名前を忘れたが、タなんとかって奴を探してるとは言ってた」 そういえば、名簿に田所という日本人の名があったな。 カズマの言うとおり、最初にタの着く名前なら彼の可能性が高い。 しかし、何故奴は私以外の者を探している? ――この殺し合いの中で奴も、私と同じくジャックのような恩人に出会えたのやもしれないな。 私には直接関係のあるところではないが、私も探しておくか田所という者を。 『ヨシヒコォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!』 野太い男の絶叫が耳に響く。 カズマも私と同じく絶叫に気づいたようで声の元を睨んでいた。 その視線の先にあったのは一軒の店。距離がかなり空いている為、遠目からでしか確認出来ないが、看板にLOID S PARTS SHOPと書かれている。 地図にあったロイドの店とやらだろうか。 「誰か出てきたな」 カズマの目がロイドの店から飛び出してきた男の姿を捉えたようだ。 そして後ろから、ブルーベリー色の巨人が……馬鹿な? 何故奴が生きて……? ―――― (驚いたわね。鬼って本物の鬼が来るって意味だった訳?) 内臓をぶちまけ赤い血を辺りに撒き散らした肉塊。 今、まさに青鬼によって捕食されているヨシヒコを見て、ディーノは舌打ちをする。 愛するヨシヒコが殺されてしまった事もそうだが、何より相手を見くびりすぎていた、自分自身にも苛立ちを隠せない。 どちらにせよ、この場は逃げた方が得策か。この化け物はヤバイとディーノの勘が告げている。 「この店の店長には悪いけど、ガラス割ってくわよォ!」 「オウ? ナンチューコト!?」 運よく近くにあった窓を蹴破り、ロイドの店から飛び出す。 僅かに、変な外人の声が聞こえたのは幻聴だろう。 その際、こちらに視線を向けている二人の良い男が居た。 普段なら迷わず飛びつくところだが、今はそれどころでは無い。 青鬼の姿を確認すべく後ろを振り向く。 丸呑みでもしたのか、捕食が終わった青鬼が丁寧に扉を開け追いかけてくる。 「アンタ達も逃げた方が良いわよぉ!!!!」 良い男に構う暇は無いが、ここで殺されるのも惜しい。 ディーノが走りながらそう警告するが、それを無視して赤がかった髪の男、カズマがこちらへ向かって来る。 走りながらアルターを構築し、シェルブリット第一形態が完全に姿を現した時には、青鬼の間合いに入っていた。 「衝撃の――」 右肩の赤い三枚の羽根の内一枚が消し飛び、代わりに虹色の粒子が噴出される。 カズマが加速し拳を突き出す。その様はまさに砲弾。 「ファーストブリットォォォォ!!!!」 シェルブリットの右拳が青鬼の左頬へと突き刺さる。 そのまま拳は青鬼を殴り抜き、青鬼はその巨体を宙に浮かせ吹っ飛ばされていく。 カズマは殴り飛ばされた青鬼を睨む。 青鬼は倒れた体を起し再び両の足で大地を踏みしめた。 首を2、3度動かしこちらを睨み返してくる。 (どういう訳だ? 奴は殺した。間違いない、その筈だ。だがまさか、まだ生きていた?) ケイネスは動揺を隠せない。 ジャックとメアリーを殺した恨みが再び蘇ってくるのもそうだが、何より殺した筈の青鬼が生きている事があまりにも不可解すぎるのだ。 (ジャックを、死なせてしまった時は死体を確認するのを怠ってしまった。 だが、二度目の時は確実に仕留めた、死体も確認した。それでも生きていた? ……くっ、またもやミスを犯してしまったというのか!?) 相手は化け物。 もしかしたら、内部からの攻撃すらも耐えてしまう程頑丈なのか。 あるいは吸血鬼の様に異常な不死性を持ち合わせているのか。 だがそれでは妙な点が一つある。 仮にあの化け物が生きていたとしたらあの時、何故こんなところ近くに居たケイネスを追ってこないのか。 単にケイネスとは別の方角へ向かったか、傷だらけの体では勝ち目が無いと悟り退避したのか。 (あくまで私の主観だが、奴は理性というものが無かったように見える。あるのは人間への絶対的な食欲。そう考えると理性的な判断は不可能では? あの時、近くに居た私を襲わなかったのは腹が膨れたからか? いや、それも在り得るがそれよりも、もっと理に適い、最悪の可能性がある) 認めたくは無かったが、そう考えた方が辻褄が合う。 (奴は、私が殺したのとは、別固体……! あの化け物は二匹以上居る!!) もしそうだとすれば、あの神出鬼没性に加え、数という物量も備えるという事になる。 あまりにも厄介すぎる。ただでさえ、こちらからは発見しづらいというのに数まで揃っているとは。 「あら嫌だ/// ワイルドだわぁ///」 そんなケイネスの横で男色ディーノはカズマに惚れていた。 あの巨体すらも殴り飛ばす圧倒的パワーに、野性味溢れる鋭い眼光。 なによりそんなワイルドさを持ちながら、パッと見は優男というのもギャップ萌えで好ポイント。 「オラァ!!!」 そんな事は露知らず、カズマは青鬼へと更なる追撃を仕掛ける。 いかにホモから野獣の眼光で見られようとも、カズマには愛で結ばれた嫁(幼女)が居るからホモになびく事は無い。 アルターにより強化された右ストレート。 だが、青鬼も異形の存在である事に変わりは無い。今度はその拳を同じく右手で受け止める。 カズマが僅かに驚いた様子を見せるが、退くどころか逆に拳を押し込む。 力比べだ。 カズマのシェルブリットか青鬼の持つ異形の怪力。 どちらも一歩も譲る気は無い。 何より、カズマには意地がある。 この自慢の拳が、こんな訳の分からない化け物如きに負けるなど、他ならぬカズマ自身が許さない。 「撃滅のォォォ――」 カズマの持つ三つの必殺の内の二撃目。 撃滅の名を持つそれを放つ。 カズマの意地を乗せ。それをこの化け物へと見せ付ける為に。 「セカンドブリlt!!!?」 その瞬間、突如横方から放たれた青鬼の左ストレートでセカンドブリットは不発に終わる。 セカンドブリットはフラグ、はっきりわかんだね。 そのまま、カズマが後方へッ吹っ飛ぶ。 それを見た青鬼は、今が好機と言わんばかりに走り出し、頬まで裂ける程の勢いで、その口を開けカズマを飲み込まんと迫る。 「抹殺のォォォ」 残る最後の羽を消費し、カズマが突進する青鬼目掛け拳を向ける。 青鬼の表面は硬い。先ほど殴った時に分かった。 ならば、狙うは内部。しかし硬い皮で守られている以上、内部にダメージを与えられる箇所は限られてくる。 その限られた箇所で、内部を一番効率的に攻撃するには、何処を狙うのがいいか。 まず候補に挙がるのは青鬼の両目か。 確かに悪くは無い。だがそれでは視界は奪えても、致命傷にはなりづらい。 だから、いやそこまで考えていたかは定かでは無いが、カズマが狙ったのは。 「――ラストブリットォォォォォオオオオオオオオオ!!!!!!」 口。 人を捕食するというのが基本的な青鬼の動きといえる。 それ故に青鬼は必ず攻撃に転ずる際は口を開ける。 しかも、人のそれとは比べ物にはならない大きさでだ。それこそ人一人、カズマを丸呑みにしてもおかしく無いほどに。 青鬼に飲み込まれて行くカズマ。 そのまま無数の牙によって噛み砕かれる前にカズマの拳が喉に触れる。 「貫けェェェェェェ!!!!!」 牙が服に触れるか触れないかという直前、カズマのシェルブリットが青鬼の喉を貫く。 流石の青鬼といえど喉を貫かれては捕食所ではない。 声にならぬ呻き声を上げ、無傷な左腕でカズマの進行を止めようと掴みかかる。 しかし、反逆者の侵攻は止まらない。 カズマの姿が青鬼の視界から消え。 「■■■■―――!!!!!!」 青鬼の、この場で発した初めての咆哮と共に、背後から再びその姿を見せた。 「まったく、何だったんだこいつはよ?」 舌打ちをしアルターを解除。虹色の粒子となりシェルブリットが消えていった。 するとカズマが何かに気付いたのか。 手を青鬼の頭へと置き、少し持ち上げると首元を確認した。 「首輪が無い?」 ――――― 私は、一瞬体に電流が走ったような感覚を覚えた。 (首、輪?) 更に遅れて、私の脳裏にこんなところで戦いを繰り広げた、化け物の姿が浮かぶ。 奴は確か首輪をしていた。間違いない。 何故、こいつは首輪を。それに、こいつは髪など生えていたか? 髪? 何処かで……。 (私が、囮に使った。あのクローン……) 嫌な予感がする。 (待てよ。もしや、あの化け物は最初は“一体”しか居なかったのだとしたら?) あの化け物に別固体が居てもおかしくは無い。 ただ、もしあの化け物がこの場において、繁殖して数を増やしているのであれば。 生き物が数を増やす為には、基本的には生殖行為を行う必要がある。 だが、私は知っている。そんなものを行わずとも、自らの種を増やし繁栄する者達を。 鼠算式に無限に増えていく者達を。 例えば、吸血鬼と呼ばれる者達が居る。 彼らは人間の血を吸う際、その人間を自らと同種、つまるところ吸血鬼に変える。 更に言えば、ゾンビという存在も同じだ。 自らが殺した、或いは傷つけた者達を同種へと変え、無限にその種を増やし殺戮を続ける理性無き化け物共。 そしてあの化け物が、どうやって人間を化け物に変えるのかは知らないが。 そうなってしまう可能性がある人間を、私は一人知っていた。 (ジャック。彼はあの化け物の牙によって命を落とした。 万が一、奴等がゾンビの様に傷を着けた者達を、同種に変えるのであるなら不味い、早急に手を打たねば) 安っぽい、B級映画のようだが有り得なくは無い。 私が、あの化け物へと放り投げたクローンと、ここに横たわっている化け物の髪型は一致している。 もしも、ジャックがあの化け物になってしまったら、それだけは。 (一度、病院に戻るべきか? ジャックの遺体を確認しに) ランサーとの合流も急ぎたいところだが、カズマの情報から推測するにホテルには居ない可能性が高い。 となれば奴との合流は後回しにして、病院に戻るというのも一つの案だ。 もしかしたら、ランサーもそこに居る可能性もある。 (いや待て、確かアカツキ達はこの事を知らなかったな) 学校に向かわせた雛子、響、アカツキの三人。彼らは、化け物が生きている事を知らない。 至急、危険を知らせるべきだが。私の体は一つだ。 「カズマ、頼む。協力してくれないか?」 「あん?」 仕方あるまい。私一人では出来ることに限度がある。 「いいか、良く聞け。アカツキ、四条h「だあー! 名前覚えんのは苦手なんだよ!!」 そうか、彼は馬鹿だったか。 となると私の推測を話したところで、ちゃんと話してくれるかも分からないな。 うむ、メモかなんかに纏めるというのは、どうだろうか。 これならば、単純に渡せと言うだけで済む。我ながら名案だ。 筆記用具を取り出し、地図の白紙の部分を破り、そこに私の推測を書き込んでいく。 「よし。これを学校に向かっている、三人組の男女に渡してきてくれないか」 「なんで俺が」 「頼む。君しか居ないんだ」 「……男女って言っても、ここに何人居ると思ってやがんだ? それに名前も覚えらんねえし」 「そのメモに必要な事は書いてある」 カズマは一言、やれやれと言うと承諾してくれた。 その際に化け物に関する危険性と私の推測を話し、万が一殺し合いに乗っていない参加者に会ったら伝えてくれるように言っておく。 何処まで覚えているか分からないので、その事もメモに書いてあると伝えて。 「しょうがねえな。それで、お前は何処に行くんだ?」 「こんなところに向かう」 「じゃあ、こいつ持ってけよ」 カズマがバッグに手を突っ込んだかと思えば、そこから車が出てくるではないか。 驚いたな。魔術的な技術が使われた物だとは思ったが、こんな物も入るのか。 「良いのか? こんな物まで」 「貸しただけだ。これでお前は、俺に借りが二つだからな。絶対に返せよ」 「すまない。恩に着る」 そういえば、私がまともに礼を言ったのは初めてかも知れないな。 そう思い。車に乗り込む。 この手の物に疎い事もあるが、私が知ってる車とは随分違う。 まあ、使えないことも無いだろう。アクセルがこれでブレーキが……大丈夫だ問題無い。 私はアクセルを踏み車を発進させた。 ――――― 「まったく、ここには俺の知り合いに声だけ似てる奴が、どうしてこうも多いんだろうな」 笑いながら、カズマは呟く。 面白い事にランサーといいケイネスといい、知り合いに声だけ似てる奴らと立て続けに出会っている。 これを笑わずにいられるものか。 「でも、少し良い夢見させて貰った」 ケイネス。 アイツとは似ても似つかない若禿の男だが、それでも声だけは似ている。 もう聞くことは無かった筈の、あの声をもう一度だけ聞かせてくれた。 だからかも、知れない。妙な頼まれ事も引き受け、車までやったのも。 「んじゃあ。行くか」 アルターを構成しシェルブリットが姿を見せる。 ちまちま探すのも面倒だ。学校に先回りして、そのアカ、何とかって連中を待ってれば良い。 拳で大地を叩き付け、その反動で加速しカズマは宙を飛ぶ。 強引で単純な移動方法だが、それ故に強引で単純に早い。 大地を鳴らし、再びカズマは進み始めた。 【G-5/1日目・昼】 【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】 [状態] 疲労(中) 魔力消費(極小) 令呪残り二画 [装備] メタルまゆしぃ@Fate/Zero(ケイネスの礼装をCv.花澤香菜にしてみた)、 ヒラリマント@ドラえもん、君島の車@スクライド [道具] 基本支給品×4(食料×1)、アカツキのディバック、ジャックのデイバック ブック・オブ・ジエンド@BLEACH、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ ハリボテエレジー(破損状態、濡れてる)@JAPAN WORLD CUP 乖離剣・エア@Fate/stay night [思考・状況] 基本行動方針 主催者の打倒。 1 こんなところに戻りジャックの遺体を確認。ランサーは一時保留。 2 不動遊星、鬼柳京介を捜索。 3 ランサーの魔力は誰が・・・? 4 ギルガメッシュ、アサシン、ラミエル、グレーテルを警戒。 5 化け物(青鬼)を警戒。 6 このゲームは聖杯戦争と関連している・・・? ※ハリボテエレジーはデイバッグの中で修復するかもしれません。 ※令呪を使ったとき発動するかどうかは他の書き手さんに任せます。 ※この首輪、または会場の所為で魔力の消費が著しくなっていると考えています。 ※青鬼は何らかの方法で増殖すると考えています。 【カズマ@スクライド】 [状態] ほぼ健康、激しい怒り、 [装備] 不明 [道具] 基本支給品一式、ケイネスのメモ、ランダム品0~1 [思考・状況] 基本:気に入らない奴はとにかくぶん殴るが、あのせこい男(サリー)の言いなりになるつもりはない。 1:このバトルロワイアルとやらを破壊するためにも、せこい男(サリー)の思い通りにさせない。 2:男声の女(譲治)とフランクを撃った男(ロックオン)、野獣先輩を警戒。場合によってはぶちのめす。 3:雛子、響、アカツキ(名前を知らない)にケイネスのメモを渡す為、学校に向かう。 4:ケイネスに言われたので、化け物については一応気を付けておく。 ※ミルキィホームズとデッドライジングの世界を聞きましたが、何処まで覚えてるか不明です。 ※少なくとも参戦時期は君島死亡後です。 ※ケイネスのメモには、ケイネスが立てた青鬼増殖の仮説。 それと雛子、響、アカツキの名前が書かれています。 「行っちゃったわね。良い男達……」 残念がりながら、ディーノはカズマとケイネスを見送っていた。 ケイネス一人なら、掘りに行っても良かったが 流石にカズマと正面から戦えば勝てる気がしなかったので、姿を隠しながら様子を見ていたのだ。 「それにヨシヒコの事もあるしね」 何より、無残にも青鬼によって殺されたヨシヒコを埋葬しなければならない。 どんな良い男よりも、それだけは優先する。 再びロイドの店に辿り着いたディーノはドアを開けようとした瞬間、違和感に気付いた。 ディーノが力を入れる直前、ドアノブが逆に捻られたのだ。 つまりそれは内部に誰か居るということ。 そっと、音を立て ドアが開いた。 その場には誰も居ない。 居るのは、ブルーベリー色の巨人。 周囲を見渡し獲物が居ないのを確認すると、その場を後にした。 【青鬼@青鬼】死亡 【青鬼@青鬼】誕生 【G-5 ロイドの店近く/1日目・昼】 【青鬼@青鬼】 [状態]健康 [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本思考:??? 1 ??? (何なのよあれ……。まさか不死身なの?) 咄嗟の判断だった。 嫌な予感がした彼は、ドアから離れるとすぐ近くの物陰へと隠れた。 その予感は的中し、死んだ筈の青鬼が姿を見せたのだった。 (と、ともかくヨシヒコの埋葬を……) 一先ず青鬼が消えたのを見たディーノは、ヨシヒコの埋葬の為ロイドの店へと入って行くが―― 「あら? ヨシヒコ……?」 そこにあったのは血に染まった北米化パッチだけだった。 【G-5 ロイドの店/1日目・昼】 【男色ディーノ@DDTプロレスリング】 [状態]:ダメージ(小、尻穴だけ重傷)、疲労(中)、男の体を触りたい、舐めまわしたい、いれたい。 [装備]:シーザー・カエサル・エンペラー@人造昆虫カブトボーグ V×V [道具]:グレーテルの基本支給品一式、コンビニ弁当、スター(ちょっと匂う。24時間使用不可)@マリオシリーズ 北米化パッチ [思考・状況] 基本思考:アナル♂ロワイアルの優勝者となる。 1:襲撃者に備えつつ、いい男を探しに行く。 2:ギルガメッシュは必ず掘りグレーテルは殺す。 3:カズマとケイネスも掘りたい。 4:ヨシヒコ……? sm119 激戦の!ソウル・バーニングバトル! 時系列順 sm121 悪い人間は殺してやるー! sm119 激戦の!ソウル・バーニングバトル! 投下順 sm121 悪い人間は殺してやるー! sm109 ロイドの店デース 青鬼 sm136 最悪の脚本(マッドスプリクト) sm109 ロイドの店デース 男色ディーノ sm132 槍兵の奇妙な四角関係とケンのパーフェクトにころわ教室 sm106 すべてはたった一つの間違いから ケイネス・エルメロイ・アーチボルト sm138 そうだ船に行こう sm78 スルーに定評のある…… カズマ sm132 反逆
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状況を説明すると、時は今まさに、定期的に訪れる、反ゆっくりブーム(ゆっくりを毛嫌いする人間の 声が少し大きくなった事が主な原因で、しばらくすればすぐに収まるのも経験済みなので―――あえて 『ブーム』と呼ぶ)であった。 多分、またしばらくすれば平和になるだろう そこでだ。 「『ゆっくりゆゆこ 及び ゆーびぃー の祖先は、ゆっくりミスティアである』 という説は間違っている」 この命題を、あと証明するためのレポートを書く事に決めたのが。一週間前 「~がなかった」「~という常識は根本から間違っている」等等、歴史上の出来事を「無かった事」 にする説は様々アリ、いつでも人々の目をひきつけてくれる 「江戸時代、日本は鎖国ではなかった」 等という定義上の問題から、やや近年では「人類は 月に月面着陸をしていなかった」「聖徳太子は存在しない」説などと言った具合に、こうした思い がけない理論は、多くの人を驚かせ不安にさせると同時に大いに楽しませ、普段抱えている様々な コンプレックスも少しばかり解消してくれる。現在の常識となっている学説を支えている、一般人とは 距離のある学者達を徹底的に論の中で叩きのめしてくれるからだ。 「そういうのは得意だが、悪用するととんでもないことになる」 以前、知り合いのゆっくりけーねが言っていた。 勿論そこには、政治的な背景が絡んでいる。具体例はここでは省くとしても、古今東西の様々な 虐殺・侵略行為や、近年のテロ活動までをも「無かった」と唱えるという事にまで行き着くと……… (そんな事は今回関係ないが………) 彼女は小学校から中学校にかけての読書感想文等に何を書いたか覚えていないが、評価された 事は覚えている。 先生達が喜び望むような文章が何なのか、そしてそれが書いてる方にとっても、とても味気なく詰まらない ものだという事を知っていたからだ。 ならば―――― +++++++++++++++++++++++++;; 今は午前中。 宿題は7月に終わっていたが、自由研究という物自体が、どうにも苦手だった。 「”柔軟な発想” ってのが出来ないって奴だなー」 友人のゆっくりるーみあも言っている。 今更、朝顔の観察などはできない事も解っていた。 7月の最後に、たまたま熱そうにしていた名前も知らないゆっくりれいむを、朝顔の鉢を貸して涼んで もらっていたら、いつの間にかもみ上げが蔦の様に伸び、そして、花ではなく、小さいが蟹がなっている。 素直にこの一連の変化を追っていればよかった。 「そんな社会的な事にこだわらなくてもいいじゃない」 「いや、そうだけどね」 同級生が途中で書いた自由研究の論文 何百万部売れただろう? ――「ゆっくりの融合・ そして、人類侵略論」 これが、登校日に教師の目に触れ、その完成度と説得力の高さから、トントン拍子に出版が決まった。 というか、今でも地味に売れている。 ………ひと夏のブームで終わる事を願う。 露骨に、どこかの民族が日本を侵略しようとしている陰謀を説いた本は数あれど、その民族の一人一人 の能力や価値観にまで踏み込んた本で、ここまで売り上げを伸ばしたのは稀であろう。 「あれさー 本人も後悔してるんだって?」 「高校生が自由研究に書いた って事と、インパクトで売れたんだろ?」 内容ははっきり言って大した事がない。 あの程度の論文を書ける奴は、高校ではゴロゴロしている。 「あと、やっぱり――――対象がゆっくりだから、それとなくあんな破綻した論でも通用するって事と」 これは、とても不幸な事だが 「―――あんな事件があったからだねえ………」 「それに喧嘩売るような論文、何でそんなに書きたがってるの?」 ああ、それは………… 「何?ゆっくりに酷い差別をして、狼藉働いてる奴が許せないとか? そういうのを実際見たとか?」 「見た、というか」 「………………………」 「私が、そういう事をしたんだ」 嫌なもんだよ 自分がした事が、後から一番最低だと思えるようになるのは………… 「おいおい」 「ごめん」 図書館に篭り続けるのにも疲れた。 2人は外へ出た。 こんな炎天下の中、閉じこもって頭だけ抱えていると、発想だっておかしくなる。 +++++++++++++++++++++++++;; 8月31日が、地区トーナメント初日とか、どう考えてもおかしすぎだろう、この運営……… かなりの参加者が思っているはずだ。 良いひと夏の思いでも何もあったものではない。勝てば、所詮突破ではあるが、喜ぶにはまだ早すぎるというもの。 負ければ真の地獄である。 夏休みの結果が敗北 という悲劇を当然参加者の半数は味わう訳だ。 いや、寧ろ勝負事に、この道に進むのであれば、夏休みやら、思い出作りやらといった概念自体を捨てよ という 本来の硬派なメッセージなのだろう。 当然、出場するゆっくり立ちも死に物狂いで練習する訳だ。 「それにしても時代は変わった………」 まりさは思いを馳せる。 ――――『MUGEN -YUKKURI道-』――――― 世界4大ゆっくり格闘技 ・老人から子どもまで、健康のため最も人気の ―――――――「ゆっくり相撲」(勝敗が通常つかない) ・ゆっくリンピック公式種目に認定された ―――――――「格闘技っぽいなにか」(※正式名称です) ・タイ発祥の、軍隊訓練にも採用されている ―――――――「ゆっくり残像拳」(対猛獣用に15世紀頃に考案) その中でも、「最もゆっくりできない流派」として知られているのが、この『MUGEN -YUKKURI道-』 通称「むげん」である。 源流は、古今東西の、ゆっくり同士の決闘や、対人間・野生動物・妖怪に用いられていたの実践技を、11世紀に頃に フランスでゆっくり達にまとめられたものを、13世紀にゆっくりれいむ(リングネーム・『すとろべりー・博麗』)が正式に 総合格闘技として昇華し、広めたものである。 歴史としては最も古いが、その内容は実戦を想定しているだけあり、実に過酷な上、非常に敷居が高い。 考案者達の種類と、当時のゆっくりの種族の数の多さが影響しているためでもあるが、当初は「レイマリ以外はこの技を おぼえるべからず」という決まりがあり、公式の試合では、決して他の種が参加する事はおろか、道場入りすることすら できなかった。 その排他的な姿勢は、16世紀の「まろんぐらっせ・霧雨(1504-1598 イタリア)」の ――「まりさか、れいむにあらずんば『むげん』マスターにあらず」 や、同時代の「ぷりんあらもーど・博麗(1556-1606 台湾)」の ――「他のゆっくり達にも『むげん』をおしえてほしいって?だったら一口餃子一年分もってきてね!!!」 や、次の世代の「がとーしょこら・霧雨(1610-1638 ウズベキスタン)」の ――「『むげん』ができないんなら、『ゆっくり相撲』を続ければいいんじゃなあい? ――――って、何アレ? え? 相撲? 「B」じゃないのアレ? 「B」だと思ったぜ あっはっはっはっはっは!!!」 という公式の言葉が受け入れられてしまったことからもうかがえる。 17世紀後期より、当時の世界チャンピオンであった「ばななおむらいす・博麗(?-1689)」が、特例として 実験的にれみりあに参加権を認めたことで、その門戸は他の種にも開かれる 18世紀には、正式にどの種も道場入りは許可されるようにはなった―――が、依然としてれいむ・まりさ 以外の公式試合の出場は認められなかった。 そして20世紀、第3489回(推定)目の世界大会である夏の「だいいしん・ぱーれんゆっくり覇」に、初めて みょん(リングネーム・『ちぇりーばぶるす・魂魄』)が実力から出場がみとめられ、ついに扉は全てのゆっく りに開かれる その後春のアジア大会「きょうら・だいよんゆっくり殺」で幾度かベスト8入りを果たすめーりんに続き ―――20××年 ついに、ゆっくりぱちゅりーが優勝!!! アマチュアにおいても、環境は一変した ――「さらばレイマリ」 は、当時の流行語の一つとなり、本格的に全ゆっくりに、Mugenの門戸は自由に開かれる様になった。 全ゆっくり参加時代の幕開けである。 ――民明書房刊 「コレであなたも嫁要らず」 より抜粋―― ================================================== ――まりさは、今の環境を決して悪い事とは思っていない。が、現世界チャンピオンである、 リングネームも忘れたが、ゆっくり雛がどうにも気に喰わなかった。 その厳しい条件や喘息を乗り越えて初の非レイマリ地世界チャンピオンとなったぱちゅりー 更に彼女を下した、先代チャンピオン・クリスピーシンドローム・ホワイトロック(※れてぃさんです) 2人とも、まりさにとっての神だ。 その実力・ゆっくりっぷり・思想や信念に対し、疑問を抱いた事も無い。 しかし、それに対して、ゆっくり雛の態度は酷かった。 「あ、今日から私が白岩さんの代わり……えっ、私ふとましくないけど? 勤まりますかね?」 TVで、先代が防衛線に敗れた時、2重の悔しさで歯軋りしたものだ。 あれ以来、他のゆっくり雛自体とはどうにも付き合いづらい。 勝手にまりさが思っているだけで、当のほかのゆっくり雛たちはさして変わらない。自分たちの間から、 チャンピオンが誕生した事で増長する者もいない。 勝手に似たんで、その内の一人がやらかした事を全体に当てはめて―――もっとも幼いゆっくり達の 間では軽いいじめなどはあるかもしれない ゆっくり間でさえ、たまにこうした種族同士の諍いがある。 ましてや人間とゆっくりの間では―――― 会場に向かう電車の中、試合の事から飛躍して、そんな似非社会は敵名事をまりさは考えていた。 「いかんいかん……試合の事を考えねえと」 今年は団体戦にしか出られない。 クーラーの聴いた車内で、いっその事到着まで仮眠でもとろうかと考えている内に、次の駅に停車する。 目を開けて、まりさは少し飛び上がった。 はたてがはいってきたのだが―――その顔は無残なことになっていた。 バナナが顔に突き刺さり、ありえないほどのめりこんでいる。 ちょうど。130年程前のフランスで起きた暴動の写真が、こんなじゃ無かったかと思う。 今も昔も、ゆっくりへの攻撃はバナナと相場が決まっているらしい。それにしても、ありえないほどの不自然に硬く 真っ直ぐで大きなバナナだと思う。 「だ、大丈夫?」 「何とか。これで4回目」 何から数えて4回めなのだろう? やはり、今年の夏からだろうか? もっとも、バナナがついに顔面を貫通してしまったゆっくりも何度か見たので、これはまだマシな方 あれで、目の前が見えるのだろうかと不安になっていると、自分の降りる駅に着いた。 炎天下のホームに出ると、日差しに耐えかねて帽子を目深に被りなおす。やや視界が悪くなった所で、 後から声をかけられた。 振り返った瞬間 何か硬くて太いものを顔に押し当てられ、完全に視界がふさがれた。 +++++++++++++++++++++++++;; 時刻はもう正午を回った ―――自由研究は間に合わない。 とうに諦めていた。 「奇をてらえばいいってもんじゃないね」 「てらい方にも問題があったね」 「……私に問題意識がなかったわけじゃないんだけどなあ」 ルーミアと彼女はゲートをくぐり、人ごみを掻き分けながら、明日の登校に思いを馳せた。 あの滅茶苦茶な論文を書いてしまった男子生徒は、どんな顔で登校するだろう?内容はタイトルに反して、 実はそれ程攻撃的ではないのだが、とにかく変なブームに乗ってしまった。 学校のゆっくり達は、何というだろう。実際に暴力に訴える奴はまずいないと思うが、隣のクラスのてゐ辺りが 仲間を引き連れてわざわざ何かいいに来るだろう( 『馬鹿なの? やるの?』 とか)。 いや、逆にゆっくり達がこっぴどく迫害されるか?きめぇ丸辺りなど、基本顔からして周囲を見下しているから、 何をされるかわかったものではない。 ゆっくり達は、寧ろ殺そうとする方が難しいような連中だが、雰囲気は確実に悪くなるだろう。 「憂鬱だなあ……」 「宿題終わってない事の方が憂鬱じゃないのかー」 「それはもう諦めた」 だから――31日 最後の日に、まともな光景を、少し良い思いでと作ろうと考えたが、特に思いつかず、行楽にしても手遅れ。 親友と、Mugenの地区トーナメントを見に来たのは、せめてもの慰めだった。 彼女の母校も出場する 実はかなりの強豪である 何せ、監督が……………… +++++++++++++++++++++++++;; 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくり……」 「ゆゆっ ゆー・・・・・・」 皆、自分のダメージというより、お互いの顔がショックな様子。 「ゆははは~ あんたもか」 まりさの学校のレギュラー全員、顔にバナナを突き立てられている。理屈は自分達でもあまりわからないが、 視界は思ったより悪くならないし、無理に抜こうとしなければ却って痛くないので、試合には差し障りは無い と判断して皆このままだ。 ただ一人、無傷な者が。 「よく嫌がらせされなかったね!!!」 「う~ん……自分の体は、ちょっと大切にしようというか……」 「何だよ何だよ 喰われ齧られてなんぼでしょーに。私達ゆっくりはさ」 「Mugenやってて、無傷も何もないでしょうに」 「む…… そのMugenの試合のために、傷つけたくないって言うか……」 一同は、会場の中に そこには、それまでのやる気を多少削がせてくれる光景が待っていた。 +++++++++++++++++++++++++;; 「酷いな…」 見渡す限り、顔面にバナナがのめりこんだゆっくり達ばかり。 選手たちの有様もだが、彼女とルーミアが一言漏らしたのは、隣に立っている選手たちの対してである 「見て見てよっ 御姉様。 どいつもこいつも顔にバナナなんか突き立ててさ」 「こっちは会場に来る前は誰一人傷ついていないのねえ」 「解るわ解るよー 結局は三下の集まりなんだねー」 何やら、悪巧みしているゆっくり特有の顔の、3割増しは性質の悪そうな目付きのわるいゆっくり3体 ゆうか・めーりん・ちぇん ―――何の姉妹だろう? 「――――と、一匹、無傷のおりこうちゃんを はっけーんv」 「あいつは………」 「………要注意だな……」 ちぇんは、どこからともなくバレーボールを取り出すと、マジックで何かを書き始めた。 ――「勝つのは、我々 傘音ヶ淵高校だ オマエラ 沙羅屋敷高校ではない 」―― 「うむ。よく解っている」 「ちぇんはおりこうさんね」 るーみあと、呆れながら見ていると、3人はボールを一際高く放ると、突然ジャンプした。 ちぇん → めーりん → ゆうか の順に、高く高く。 そして、空中で、めーりんはもみ上げをグルリと回すと、一気に下から叩き付けた そのまま、天井近くまで上昇! 「うわあ………」 「すげえー」 何が凄いかというと、バレーボールも、こうした跳躍力も、コンビネーションも、全てこのMugenという競技には 関係が無いこと。 関係が無いというと、ゆうかが一番下でジャンプした意味も、全く無い。 「いけい! ちぇええええん!」 「喰らええええ!」 そこそこの勢いで、ボールは、あるゆっくりをめがけて飛んでいく。 「おっ……あれは…………」 「あのゆっくりは………」 それは、2人も知っているゆっくりだった。 沙羅屋敷高校のエース・ゆーびぃー。 優勝候補で、ボールはこのままなら、クリーンヒットするだろう。恐るべきボールコントロールだが――― 何度も言うが、Mugenには、一切関係がない。 「あーぶつかる」 その時だった―――― ************************************************************************************* ―――夏は終わったのか? 季節はまだまだ暑苦しいが、楽しい夏期休暇が終わって、明日からまた厳しい現実社会(=学校)に戻るのだから、 幻想は終わってしまった。 宿題は、一つ終わらなかった 評価は思い切り下がるし、それを取り返すために、また苦労するだろう。 学校の雰囲気は悪くなっている事だろう。 それでも、気分は悪くなかった 「いやー面白かったねー」 「2回戦からも目が離せないわ」 楽しみもできた 「感動したねー」 「そんなに感動したなら、それで何か一本描けば?」 「ん?」 「あの、バナナ突き立てられてたはたてさんから、その時の写真もらったでしょ?」 ―――優勝候補の、沙羅屋敷高校のゆーびぃーを、 試合前に守った、我等が母校・夜津谷高校のみすちー 「あいつらって、結構仲悪いと思ってたんだけど、いいもの見られたね」 「じゃあ、それで一本今から自由研究書いてみたら?」 「『相性悪いと思われてるゆっくり同士の友情』とか?」 それは――――単純に書いていて面白そうだ。 「奇をてらってる訳でもなし」 「いや、おかしいだろう」 「ん――――でも」 るーみあは、携帯電話を取り出し、改めて2人で眺めながら言った 「これは、実際見たことだし」 はたてに転送してもらった写真を見ながら――――彼女は、もう少し夏が続くのだと感じた。 これから長く辛いが、やりがりのやりそうな先のレポート 7月頃からの思い出を振り返ってもいい。 夏は、もう少し続く 一回戦で敗退した、優勝候補の 沙羅屋敷高校と 我等が夜津谷高校 その他全体の半数の高校のゆっくり達を除いて 「―――だから、何だって言うんだ、この写真………」 「不意打ちされたバレーボールから、試合前のライバルを守ったんだから凄いじゃない、このみすちー」 「だから、それ実戦には役に立たねえっつってんでしょうが! むきゅー!」 ┌────────────────────────────────────────────────────────┐│ __,,,...,,,_/ヽ. ....││ -一 ' / @ ' ,ー- 、 て ,. - ―‐-,.、/ヽ_ Σ^ヘ、_ _,.イ^ ..││ ,.. ´U _,ゝ-ー‐r―‐'、__ ヽ そ / /ヘ∠ 'ゝr ー'-y' _r´ .││ ( ‐く二ゝ'"¨´ ̄ ̄`ー-〈`く / /ヽ ハレ/,イヽ!ハ _,. - "  ̄ `' ヽiγ´ ....││ /`ー , '´ i __ l 、 ', i レヘl(ヒ],_,ヒン ,l l l ,..'" `ヽ、 ││ ゝr‐'7´ ;' -iー」_ ハ ハ -ハ ヽ Y i l "ヽ_ン " l i l ,.' 、_, _ __, ノ,_ ! ....││ / lハ ∧r!=、 ∨ri=-!l ;' i (.`ルゝ、___,,イヘハレ' 〈 _,ゝ_=ニ-=,ー=-,='- 、ヽ、ノ,イ ..││ / ;' l N ' ヒ_ノ ヒ_,ノハ i ノ `'<`ゝr'フ\ + ._'ir' λ_,iヽ、!ヽ,ー-ハ、i`ヽi/i + ..││ 〈ヽ、 i ;' , -" , --─- 、"!へl ⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) ゝl ,.イ(ヒ_] ` ヒ_ン ) l |イ/ / i ..││ ゝ _N ;'i'´ ノ / i ハ ヽ 三 ⊂l二L7_ / -ゝ-')´ + .i.レ !"" ,___, "".i |Y´ ハ + ..││ ーヘ_ `ー "U i / / ゙ー -'' 三 \_ 、__,.イ\ + !イ人. ヽ _ン ,.イ ,| λレノ ..││ > ,_ `ー--一'ノ 二 (T__ノ Tヽ , -r'⌒! ̄ `" 7`ヽr,--=;' レ、イ_,) ││ i"´ ノ ̄ ̄(  ̄ `) ヽ¬. / ノ`ー-、ヘ ー1´| ヽ | ト、 \ ./ヽ ││ ` ー-" ゛ー‐' \l__,./ i l.ヽ! | .| l ヽ `7ー.、‐'´ |\-、 ......││ ││ │└────────────────────────────────────────────────────────┘ ,. -''"´ `' 、 ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`ヽ // `ヽ`フ / .,' /! /! ! ハ ! ', _,,,, --──-- ,,,__ ( ! ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ ,.ゝ , '´ __ `ヽ、,ヘ ヘ ノレ' rr=-, r=;ァir /! ノ くヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´イ´ ・・・・・・ ( ノ ! "! ヘ( ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__〉 ) ,.ハ ''" 'ー=-' "'! ',ヽ. ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ ) '! ト.、 ,.イ i .ノ i_ノL.イ rr=-, r=;ァ.!_イ | |´ ノヽ,! i`>r--‐ i´レヘ ノ ヽ! |.i"" ノ( | ! | | ∬ ヽ(へ レィr'7ア´ ̄`ヽ. )' ..| ! ',. ノ('ー=ョ ⌒ ,! ! .| |┌-┐ ノ /イ Y | |ヽ、⌒ イノi .| .|(i _i rくヽ/!ノ __ ,ゝ . || .| ` ー--─ ´/ /入、 | \ \/`/ メ `ヽ、_二、___イ ヽiノ √ ヽl i iイノ二つ ↑ 【沙羅屋敷高校監督】 ↑ 【夜津谷高校監督】 了 ※ ゆうか・めーりん・ちぇん 3姉妹率いる傘音ヶ淵高校は、2回戦でプリズムリバー率いる西浦高校に敗退しました 全部このオチの為の前ふりかwww この挿絵AAについて見事な発想でした。 -- 名無しさん (2010-09-15 14 49 15) 名前 コメント