約 1,117,106 件
https://w.atwiki.jp/onna/pages/13.html
鈴根らい imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (width=100%) 基本情報 web 男性向け創作同人サークル鈴根らい地下室 blog mixi pixiv/drawer http //www.pixiv.net/member.php?id=8928 twitter http //twitter.com/raisuzune 傾向 レズ,マゾ,巨乳,搾乳,突出乳首,変態プレイ,すじ,性器描写,食い込み 作風 写実 ★ ★ ★ ★ 萌え 画力 趣味 ★ プロ 性描写 控え目 ★ ★ ★ ★ 直球 変態度 上品 ★ ★ ★ ★ ★ 下品 実用性 なし ★ あり 作品情報 関連項目
https://w.atwiki.jp/kemovmatome/pages/368.html
登録日:2023/04/12 更新日:2024/03/27 Wed 02 35 20NEW! ▽タグ一覧 3Dアバター VR ぐらたま ぐらみきかやぱいた 本人巡回済み 歌ってみた プロフィール 身長:不明 体重:26kg 年齢:秘密 種族:レス族(兎ではない) 性別:オス デビューした日:2021年5月16日 誕生日:10月11日 好きなもの:ゲーム、お絵描き 苦手なもの: ともだちマーク:🐾🎩🎵 みんなの呼び方:ぐらめいと ファンアートタグ:#ぴくとぐらいむ 切り抜きタグ:#ふぃるもぐらいむ エピソード •配信の信念として、みんなと仲良くなりたい!遊びたい!がある為、唐突にコラボが決まったりするとかしないとか…(気分屋さんだからそこがまた魅力なんですけどね) •アーカイブが残らないだらだら配信が割と多めで、深夜の時間帯にやることが多い。 •好きなお酒は梅酒、ビールとウイスキーと日本酒は苦手。結構お酒には強い。 •VRChatにて夏を壊すのにハマっているらしい。(夏大好きっ子) •ガジェット系の話には食いつきがいいので仲良くなりたい人は是非話しかけてみて下さい。 配信タイトル ぐらたま 雀魂 おえかきの森 スプラトゥーン2 BIOMUTANT 大乱闘スマッシュブラザーズSP ボンバーマン ANSUZ THE FIRST TREE DEEMO 世界のアソビ大全51 雑談 くまのレストラン ポケモンスナップ プロジェクトセカイ 桃太郎電鉄 ポケモンユナイト マリオカート8DX ANIMAL ROYALE Portal Portal2 星のカービィスーパーデラックス スーパードンキーコング あつまれどうぶつの森 Phasmophobia まったり麻雀講座 DEVOUR Gunfire Reborn ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド Ori HOTELブルーローズの99の部屋 みんなで空気読み。 カスタムロボ カスタムロボV2 カスタムロボBR ぐらみきかやぱいた24 雫 バイオハザード5 飲酒雑談 地獄銭湯 完全爆弾解除マニュアル ポケモンレジェンズアルセウス APEX Fortnite DJMAX Among Us Spiritfarer Farewell Edition マリオパーティスーパースターズ マインクラフト Hacttag 同時視聴 VR Chat ゼルダの伝説 違う冬のぼくら 8番出口 コラボ相手一覧 犬山 コウタ 佐藤 のどあめ 白雲 めいすけ 赤猫 かるま 都野尾 たま ぬめゲコらいふ じびえラヴィ 光闇 ベル 電子獣 ジュウト 兎神 レイ ぐまぐま エクト tm ORANGE かみねこ 卯辰 ひだり 義野河 礼 アスティ リンク X(Twitter) YouTube
https://w.atwiki.jp/god14/pages/1657.html
スチール・イーター PARADISE LOSTの用語。 ジューダス・ストライフが血中に飼っているパラサイト。 隔離街の外で開発された、新型兵器プロトタイプ第一号。大気に触れることで金属分子と結合、命中後は血球を破壊するようにプログラムされた代物。生体の血液から鉄分を吸い取り破壊する一種の殺人ビールス。 ナハトが「見ない種」といっているように、こうした兵器は隔離街にも存在するようだ。 ジューダスはこれを銃弾として使用しており、彼の体内に吞んでいる弾丸の数は軽く見積もっても数万を超えるためリロードの必要はなく弾切れはまず起こさない。 弾倉から伸びた触手を頸動脈に打ち込み、弾丸の元になる鉄喰らいを常に汲み出している。 ジューダスが使用する大口径の拳銃はそれを圧縮空気でコーティングしつつ撃ちだすためのもの(ライルは派手な銃声で最初は普通の銃であると騙されていた)。生物に命中した弾丸は徐々に巨大化しながら対象を貫く 隔離街の大気は混沌としているため弾を作るのには誂え向きとのこと。 ただし空気に依存しているため、空気を燃焼によって減らされれば著しく威力が落ち霧散する。 この鉄喰らいこそがジューダスを『魔弾』たらしめているシロモノである。 ちなみにジューダスはこの鉄喰らい専用拳銃とは別にもう一丁普通の銃を隠し持っており、腐蝕箇所を抉り取るために使用した。スチールイーターの種が割れた際に使うが、弾数も限られている。 死神との戦いを経て弾丸の改良が必要になった。 血液が異形化するエリキシルによるベルゼバブ化は非常に相性がいい。その後はジューダスが本物のベルゼバブの器となったことで、異形の拳銃の銃口から悠に数百発の弾丸を放つだけでなく、大気を圧縮してプラズマ化した弾丸を使うようになる。 後にリリスがベルゼバブが覚醒しようとしていたソフィアの肉体に適応させていない素のまま投与し、ベルゼバブと鬩ぎ合いが起きて彼女の肉体が鉱石化。ソフィア側のベルゼバブは生物と無生物の両属性を持つ状態になる(半覚醒状態では大部分を後者に依存)。これで本来魔刃でしか殺せないベルゼバブを無生物に有効なイミテーション・デスサイズで滅ぼせるようになった。 貧血になりそう -- 名無しさん (2023-12-19 23 01 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/meidaibungei/pages/49.html
2011年04月23日 (土) 00時23分 - K 腹立ちを紛らすためにシャンプーの蛇口(あれを蛇口と呼ぶべきなのかどうかは議論の余地があるが、フラミンゴと呼んでも他人に通じそうにないので蛇口と呼んでおく)をシャコシャコやっていたところ、魔人が出てきた。これが特殊な経験なのかどうなのか、情報が少なすぎて私には判断しかねたので、友人に尋ねてみたところ、「それくらい能登じゃ常識だ。下らないことで呼ぶな!」とプンスカ起こりながらリンスの入れ物の中に消えていった。忙しい男だ。 「フハハハハ!!!? わしは、地球環境を保護すべく、シャンプーの使いすぎを防ぐためにシャンプーの入れ物の中に混入された魔人!!!? こうなってしまっては仕方ない!!!? お前の願いを三つだけかなえてやろう!!!?」 すべての文章の語尾が少しずつ上がっている!!!? もしかしたら、日本語が少し不自由なのかもしれない。 「すみませんが、髪の毛洗うまで待っててくれませんか。シャンプーしてるとき眼開けるの苦手なんです」 と私が言うと、 「フハハハハ!!!? それがお前の願いか!!!? お前の願いは聞き届けられた!!!?」 と魔人が答えるので、私は「待っててくれるんだ」と少しほっとする。こんな親切な魔人を待たせては悪いなと急いでシャワーで泡を流そうとするが、いくらやっても泡が出続ける。おかしいなと思って、洗剤が目にしみるのを賢明に我慢して、鏡を見ると原因が分かる。 「すみませんが、シャンプーで泡を足し続ける悪戯を止めてはくれないでしょうか。正直言ってシャンプーがもったいないですし」 と嘆願すると、 「フハハハハ!!!? それがお前の願いか!!!? お前の願いは聞き届けられた!!!?」 と魔人が答えるので、私は「聞き分けのいい人で良かった」とほっとする。この前洗濯機から出てきた湖の妖精とは大違いだ。 こうしてようやく私が願い事を言う準備が整う。 「それではお前の最期の願いを言ってもらおうか!!!?」 私は深い満足感とともにその言葉を聞く。すべてはこのための準備だったのだ。もし前の一つ目の願い事を言わなければ、魔人は私が髪を洗い終えるまで待ってくれなかったろうし、二つ目の願い事を言わなければ、私は未来永劫永遠に髪を洗い続けることになっていただろう。一見無駄に見える者もすべて意味があるのだ。洋式トイレの蓋とか、爪楊枝の溝とか、キャラメルコーンのピーナッツとか。 私は両手を高く、天に向けて掲げながら宣言した。 「世界に甘美な混沌を!」 それを聞いて魔人は 「裸でかっこつけられても困るなあ!!!?」 と両方の手で両方の鼻の穴をほじくりながら言った。しかも交差して。見たことのない風習なので、やはり外国人なのかも知れない。 「まあ、いいか? それではお前の願いは聞き届けられた!!!? 今より世界は甘美な混沌に陥るだろう!!!? チチンプイプイ!? アジャラカモクレン、アルジェリア、テケレッツノパ!?」 魔人は「おめえ、ここ可笑しいんじゃねえの?」という風に頭の上で人差し指を渦巻き型に回した。恐らくそれが魔法のジェスチャーなのだろう。 私は変化を待ったが、特になにも起こらなかった。もしかしたら、私が願うまでもなく、この世界は甘美な混沌に包まれていたのかもしれない、とも思ったが、無駄なことをしたという後悔は、不思議なことに起こらなかった。私にとって自分の願いが無駄になったかどうかなんてどうでもいいことなのだ。それよりも重要なのは、この世界が甘美な混沌に浸食され、犯されることで、それ以外のことは全て小さいことなのだ。 「さて、これですべての願いがかなえられたが、お前は満足か?」 魔人が訊く。私は、 「ああ、何やら不思議な満足感に包まれているよ。ちょうど、その日のうちに書かなければいけないレポートがあったのに、一晩かけて小説を書いていた学生が、バイクを飛ばして最高の場所で日の出を拝んでいるみたいな気分だよ。バイク嫌いだけど」 と言う。 ところがそれを聞いた魔人の様子がおかしい。くくく、と笑いをこらえているようだ。そしてすぐに我慢しきれなくなって、大笑いし始める。それは人間離れしていて、言いかえるならまるで人間じゃないみたいで、別の言葉で言うと、魔人めいた笑いだった。 「ハハハハハ!!!? まんまと騙されたな!?」 と笑いながら叫ぶ。私は驚いて、 「なんの話だ?」 と叫び返す。すると魔人は、 「実は願い事は四つだったのだぁ!!!?」 と驚愕の真実を開陳した。 「だあまされた、だまされた!!!?」 と魔人は囃し立てながら砂浜を夕日に向かって走っていく。私は置いてかれまいと、その後を追って走り出すしかしようがない。 「こら、待てえ!」 「へへーん、待たないよおだ!!!?」 あっかんべえしながら走り去っていく魔人。その後を必死になっておっていく私。そして画面にかぶさるように合成される、素人の3DCGみたいな、「終わり」の文字。 こうして、すばらしい一日が終わり、そして新しい一日が次に控えているのだ。その日も心躍る新しい発見や人と人との心の触れ合いに溢れたすばらしい一日でありますように。
https://w.atwiki.jp/dq10_dictionary/pages/680.html
・【棍スキル】 【足ばらい】-【黄泉送り】-【なぎはらい】-【氷結らんげき】-【天地のかまえ】 概要 【棍スキル】で覚えられる特技の一つ。 自分を中心とした範囲の敵を攻撃するスキル。 消費MPは2。スキルポイント42で習得する。 【ぶんまわし】や【オノむそう】などの他の範囲攻撃特技と比べると、 とても演出が地味であるが、その分だけ特技のモーションが短いのが特徴である。 Ver1.0~ 前方約180度の敵に対して、通常攻撃の約0.6倍のダメージを与える特技。 そのダメージの低さから、2匹相手に使ったとしても 通常攻撃で各個撃破したときと戦闘全体の【n確】が変わらなかったことが多く なかなか使う機会のない特技であった。 Ver1.1~ 範囲攻撃特技が軒並み消費MPが修正されたなか、 消費MPは据え置きでダメージが通常攻撃の約0.8倍に引き上げられた。 これ以降は、敵が2匹以上でたら気軽に使える性能といえるようになった。 Ver1.2~ 特技に武器の属性がかかるようになったため、 【にちりんのこん】を装備すれば光属性の範囲攻撃ができるようになった。 通常攻撃だけの単調な戦闘だった【リュウイーソー】狩りになぎはらいという選択肢が追加された。 なぎ払いを使うかどうか、使うとしてもまんたんを含めたMPとの兼ね合いで何発まで当てるかといった 【リュウイーソー】狩りプレイヤー達の試行錯誤が行われるようになった。 Ver1.3~ 錬金効果の状態異常がかかるようになったため 複数の敵に状態異常をばら撒く用途で使えるようになった。 なお、余談だがver1.4で範囲が広くなるまでは、180度という範囲は実はブレス攻撃とほぼ同じ範囲であった。 なぎはらいで巻き込める範囲が分かれば、ブレスを受けない立ち位置も分かるため、覚えておいて損はないだろう。 Ver1.4~ 範囲が前方270度と広くなり、ダメージも通常攻撃の0.8~1.2倍に修正された。 Ver1.5~ プレオープンした【コロシアム】で【ためる弐】とあわせることで相手をまとめて殲滅できる強特技。 現在の武闘家はこれのコンボか爪のタイガーとGFを併せ持つ職業なためトップクラスに強く、コロシアム限定での弱体化が叫ばれている。特になぎはらいの異常な範囲は「如意棒」とも呼ばれるほど。 コロシアムの外でもスーパーハイテンションなぎはらいはとても強力であり、 ピラミッド等の複数の敵と戦う場面でもかなりの戦闘力を誇る。 Ver2.1~ コロシアムでのバランス調整の結果、【タイガークロー】とともコロシアム内に限り弱体化。 如意棒のような異次元攻撃範囲が修正された。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/41181.html
【登録タグ v flower の カタヨセガイ 曲 町田73】 作詞:町田73 作曲:町田73 編曲:カタヨセガイ 唄:v flower 曲紹介 従順な犬ばかりになって、 町田73の7作目。 イラストは きみどり氏が手がける。 歌詞 (動画説明文より転載) 9月の雨が冷たくて 8月に戻りたくなった 同じこときっと八月に戻っても こと思うの 本当のこと今から言うね 優しい大人(人)になりたかった 君が信じてくれなかった 仕方ないなんて舌打ち 空元気で 1人ぼっちで 優柔不断に雨に打たれて ずっとずっとずっと待ってたんだよ 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりばかりになって 僕らはは野良犬になった 従順な犬になった 従順な犬になった お金に汚れた犬ばっかりで 僕らは野良犬になったんだ 愛されたいと思っても 誰も愛してくれないし 雨に打たれて 風に吹かれて 渋谷のハチ公になってたんだ 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりになって 僕らはのらいぬになった 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりになって 僕らはのらいぬになったんだ 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりだ お金に汚れたゴミばっかりで 僕らは野良犬になった 従順な犬ばかりだ 従順な犬ばかりだ お金に汚れたゴミ屑は死んで 夜空を飛んだんだ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mineneko8/pages/191.html
らいちゅ
https://w.atwiki.jp/maroo/pages/15.html
test らいふー
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/714.html
たとえば百億年の後、人間社会は存続しているだろうか。 おそらく”していない”だろうが、長命ならぬ我々には、現在時点でそれを知るすべはない。 その遙かな未来について我々は”ありえる”ものと認識し、かつ”ありえぬ”ものと想定せざるを得ない―― 今回幻想入りしたのは、そんな”可能性”のうちの一つだ。 すべての森が by 十京院 典明 黄色く燃え盛る太陽がれいむを照らしている。ちらりとでも空を見上げれば、いやでも目に入るほど大きな太陽。 れいむが生まれた日からずっとそこにあった太陽。 順調に繁栄してきた人間と妖怪とを、文明を、自然さえもを、この数百年の間に殺戮しつくした炎の塊―― 「ゆああああーーーん!!ゆああああーーーん!!」 声を上げるが、それすらもむせかえるような燃える空気に吸い込まれて消えていく。 直射日光が身を焼く恐ろしい感覚。 「もうやだ!おうちかえる!」 れいむはほんの少し体を膨らませると、跳ねだした。 * * * * ある時、幻想郷の太陽が病んだ。 しかし、その変化はあまりにもゆるやかだった。 全世界を包む気温の上昇。 それは、文明の担い手である人・妖が気づいたその時、すでに手の施しようのないところまで進んでいた。 それでも彼らは生き残りを期して対抗せんとした。 それはある意味では成功し……またある意味では失敗に終わった。 ――つまり、即座の死は免れたが、回復もまたありえなかったのだ。 千と数百年の時をかけて、ある種の病魔が犠牲者を手足から心臓へと蝕むように人・妖の版図は後退していった。 川津波が里を襲った。異常気象、疫病が飢える貧者を大量に生み出し、 一握りの富者は自分たちだけの”人間らしい生活”をすこしでも手元に引きとめようともがいた。 天は焦げ、地は熱に悶えた。 暴動、抗争、戦争が頻発した。 芸術は自由に駆けるための大地を、はばたくための空を失い、科学はその手を休めた。 誰にも、そのゆるやかな終わりを停めることはできなかった。 そして、さらに数百年―― すべての森が消えていった。 * * * * れいむは生まれたとき、”にゃんだかあつくてゆっきゅりできにゃいよ!”と思った。 それはこの数百年の間、すべての赤ゆっくりが同じことを思っていたのであるが―― 「おかーしゃんゆっくりちていってね!」 それでも、元気に挨拶をした。 「ゆゆ!れいむのあかちゃん!ゆっくりしていってね!」 れいむの周囲には、自分と似たような小粒のゆっくりれいむが数十匹もいる。 「ゆっくりちていってにぇ!ゆっくりちていってにぇ!」 「れいむのいもーちょゆっくりちていってにぇ!」 「おねーちゃんゆっくちちていってにぇ!」 * * * * はじめの三日間で七匹の子ゆっくりが萎れた塊となって茎を離れた。 「あぢゅいよ……おきゃーしゃんたしゅけて……」 「もっぢょ……ゆっぎゅりちたかったよ……」 親れいむは無言で、それらの亡骸を住処である洞窟の奥へと放り込んだ。 これらは大切な食料だ。一粒たりとも残すわけにはいかない。 また、今の段階では食べるわけにもいかない。食料は、”最終的に”生き残った子だけのためのものだ。 「おねーしゃーん!おねー……しゃー……ん……」 先に逝った子を呼ぶ子がまた一匹、地面に落ちた。 次々に子が落ちていくなかで(後に生き残ることになる)一匹の子れいむは過酷な状況を悟っていた。 なるべく声を上げず、身動きもせずに体力を温存する……また、そうしているとわずかにゆっくりできることにも気づいた。 暑い空気を吸い込まないよう、日差しに目をやられないよう、ただ眠る。 餡子の中に受け継がれている、ゆっくり出来た遠い優しい日々の記憶だけを頼りに子れいむは揺籃期を過ごした。 そして、茎から落ちる。 「ゆっくりちていってね!」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 れいむは生まれ落ちるとすぐにおかーさんの舌で捕らえられ、ゆっくりできるおぼうしの中に入れられた。 おぼうしは、つがいであるまりさの形見のものだ。 「ゆゆぅ!とってもすずちいにぇ!」 おぼうしの中はとても涼しく、またいい匂いもした。 「にゃんだかいいにおいがしゅるよ!」 おかーさんが言う。 「おちびちゃんゆっくりたべてね!」 おぼうしの先の方に入っているもの、それは小さく萎びた、れいむのおねーさん達の成れの果てだ。 「ゆ、ゆぐっ……」 れいむは涙ぐんだが、嫌がることなくそれをむーしゃむーしゃした。 「ゆゆぅーん!れいみゅのおねーちゃんたち、ゆっくりちていってにぇ!」 たくさんの孕み子のうちの、最後の生き残り達―― れいむは仲良く、赤ゆっくりの死骸を食べた。 れいむは成長していく―― ある日、子れいむがおぼうしに収まりきらなくなる時がやってきた。 親れいむは親がる子れいむを、ミシミシときしむおぼうしから引きずり出す。 「おかーさんやめてね!れいむをゆっくりさせてね!」 「おちびちゃんゆっくりがまんしてね!」 「ゆえーん!あついよぉぉぉ!!」 おぼうしは日除けや夜のベッド、食物の貯蔵にも使う貴重なものだ。 このまま子れいむにだけ使わせておいて、破損の危機にさらすわけにはいかない。 「おそとにでようね!ぺーろぺーろしてあげるから、ゆっくりがまんしてね!」 「ゆーん!ゆーん!」 夜は寒い。ゆっくりできない。 日が落ちて、急激に温度が下がった地面の上で妹れいむはみじろぎをした。 「ゆぅ……ゆぅ……」 背中に感じるのは親れいむの感触。 二匹はおぼうしのわずかな温かみを分かち合うように一箇所で眠っている。 子れいむは思う。 (こんにゃのおかしいよ!) 母の茎で夢見ていた、ゆっくりとした生活。それはここには無い。 我慢を強いられ、耐えて、耐えて……それでも報われることのない日々。そしてそれはずっと続いていくに違いないのだ。 「ゆっく……ゆっく……れいむはどうしてうまれてきたの……?」 「ごめんね、おちびちゃん」 おぼうしの反対側で眠っていたはずの、母れいむの声がした。 「ゆゆ!?」 「ごめんね……ごめんね……」 子れいむは面食らった。 しかし、しだいに反発の気持ちが湧き上がってくる。 「し……しょうだよ!おかーさん!れいみゅはゆっくりしたいよ!れいみゅをゆっくりさせてね!」 「ごめんね……ごめんね……」 「れいみゅは、もっとおみずいっぱいのみたいよ!もっとごはんいっぱいたべたいよ! れいみゅはもっとゆっくりしたいよ!」 それは身勝手ながら、発育期の子供としては当然の欲求。今までの憤懣を吐き出すように、子れいむは跳ね、わめき散らす。 それを見守る母れいむの目はさびしげだった。 「おちびちゃん……おうたをうたってあげるから、ゆっくりしてね」 母れいむは、小さな声で歌を歌いはじめた。 「ゆ、ゆぅ……?おかーさん、おうたってなに?ゆっくりできるの?」 この灼熱の世界ののゆっくり達は、おうたを好きに歌うこともできない。 何よりも貴重な水分の蒸発を防ぐため、おうたは特別な場合にしか歌われることはないのだ。 妹れいむがおうたを聞くのは、これがはじめてだった。 ――ゆ~、ゆ~、ゆっくりしたおちびちゃん、いつもおかーさんのいうこときいて、えらいね―― ――ゆ~、ゆ~、ゆっくりしたおちびちゃん、いつもがまんしてくれて、ありがとうね―― ――ゆ~、ゆ~、ゆっくりしたおちびちゃん、いつまでもいっしょにいてね―― 餡子の芯にまで響くようなその旋律を、妹れいむは不思議さに戸惑いながら聞いていた。 (おかーさん、とってもゆっくりしてるよ) (おかーさんは、すごいね――) * * * * 次の日、子れいむは母れいむにおうたをせがんだ。 「おかーさん!おうたきかせて!」 母れいむは困り果てるが、今まで厳しくしつけてきたという引け目もあり、結局は子れいむの勢いに負けて歌を披露することになる。 「おかーさんすごいよ!すっごくゆっくりしてるね!」 「ゆ……ゆふん、ありがとうね。だけど、おうたはおくちのなかがかわいてゆっくりできなくなるから、 これでおわりにしようね」 しかし子れいむは引き下がらない。 「やだやだ!もっとききたいよ!それと、れいむもおうたうたいたいよ!」 母れいむはため息をつくと、 「そうだね……それじゃあ、いっしょにおうたのれんしゅうしようね」 と言った。 「ゆゆぅ!」 「ゆっくりーー!」 二匹はゆっくりとした時間をすごした。 * * * * 「ゆんゆんゆん……たいようさんまぶしいよゆっくりしてね……」 いつものように、子れいむは苦しく目を醒ます。 「……!」 「……!」 遠くの方で姉れいむの声がする。寝ぼけているので何を言っているかは解らない。 「ゆっくりしていってね!」 子れいむは元気に挨拶をする。 しかし、いつもならゆっくりしていってねを返してくれるおかーさんが近くにいない。 日差しから身を守ってくれるおぼうしさんもない。 「ぷっくー!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 意地になって繰り返す子れいむだが、一向に母れいむが現れないので怒りながらあたりを探し始めた。 「ぷんぷん!おぼうしをひとりじめするなんてわるいおかーさんだね!」 熱い陽射しの下を子れいむは跳ね、岩の陰についに母れいむを発見した。 「おかーさ……」 母れいむは地面に伸びるようになって痙攣していた。 「ゆ゛…ゆ゛…」 「おかーさん!?ゆっくりしていってね!?ゆっくりしていってね!?」 「おかーさーん!?」 時折髪飾りがぴくりと震える。しかし、子れいむの必死の呼びかけにも反応する様子は無い。 「ゆっくりして!ゆっくりしていってよぉぉぉぉ!!!」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛……」 その時、子れいむは唐突に気づいてしまった。 (おうたはおくちのなかがかわいてゆっくりできなくなるから) 「ゆゆ!!」 (ゆっくりできなくなるから、これでおわりにしようね) 母れいむは、確かにあの時そう言っていたではないか。 それを無理強いしたのは、自分だ―― もちろん原因はそればかりではない。親れいむの想像を超えて上昇した気温のせいでもある。 それでも、子れいむのわがままが引き起こした事態であることもまた事実であった。 「ゆ……ゆ……ゆあああああああああああああ!!!!!!!」 子れいむは吠えた。 「ゆあっあっ……あああああ……」 これは罰だ。 「おがーしゃん!おがーしゃん!」 母れいむにすがりつく。 「おがーしゃん!ゆっぐじじで!ゆっぐじじでよぉぉぉぉ!! でいぶがわるがっだよぉぉぉぉ!!!もうおうだうだっでぐれなぐでもいいがらゆっぐりじでよぉぉぉぉ!!!!!」 「おぢびぢゃ…ん…」 母れいむは混濁した意識の中でわが子の声を聞き分けると、渾身の力で身を起こした。 「おがーじゃん!?おがーじゃーんん!?」 「おぢびぢゃんゆっぐりぎいでね……けふっ……おがーざんみたいになりたくなかったら、おくちをとじてゆっくりしていってね」 子れいむの騒ぎようでは、あっという間に水分を失い母れいむと同じ道を辿ることになってしまう。 それをさせないため、母れいむは苦しさに耐えて言葉を紡ぐ。 「おぢ……び…ぢゃん……ゆっぐり……していっでね……」 霞んだ視界に、目に涙を溜め、言いつけどおり口をつぐんで頷く子れいむの姿が映った。 (おちびちゃん) 地熱を煽り立てるように熱い風が吹いた。 (しゅじゅしぃ……) 「ゆぐ……!おが……ゃん……!」 (さよなら、おちびちゃん) その慈悲深い感触にもたれるように、母れいむは最後の意識を手放した。 * * * * 「あぢゅいよ……ゆっぐいぢだい……」 子れいむは炎天の下を彷徨っていた。 熱い地面を我慢して跳ねる。跳ねてどこか安らげる場所を求めるが、実のところどちらへ行けばいいのかさえ解らない。 「おがーざん……ゆっぐじじだいよぉ……」 渇く。 「おがーざん……」 乾く。 「おぼうしさん……」 焼ける。 「ゆ……ゆ……ゆ……もう……げんかいだよ……」 思考が、運動能力が、そして餡子から餡子へと受け継がれてきた記憶が灼き切れていく。 「………………」 ふと、あの歌を歌おうと思った。 (ゆ~……ゆ~……) 「………………」 (ゆ……ゆ……) だが、できなかった。 干乾びた口をぱくぱくと動かし、子れいむは仰向けに寝転がった。 まぶしさに目を閉じて、その瞳は二度と開かれることはなかった。 * * * * 「ゆぅぅぅ!!」 子れいむが恐ろしい夢にうなされ目を醒ますと、そこにはゆっくりとした母れいむが居て、何匹かの姉妹も寝息を立てている。 「ゆっどうしたのおちびちゃん?」 「ゆぅぅぅん!!!とってもこわいゆめをみたんだよぉぉぉぉ!!ゆっくりできないよぉぉぉぉ!!!」 子れいむは母れいむのぽんぽんに飛び込んで、思うさま泣いた。 「おお、よしよし。おかーさんがついてるから、ゆっくりしていってね」 「ゆぐっ、うぐっ、たいようさんがあづぐで、おかーさんもれいむもしんぢゃうんだよ」 「ゆふふ……だいじょうぶだよ。ほら、ゆっくりねんねしようね」 「ゆー……ゆっくりぃ……」 やがて子ゆっくりは眠った。それを見守っていた親ゆっくりも、やがて目を閉じた。 その頭上に青々と生い茂る緑、そのさらに上を、翼持つ捕食種ゆっくりが通り過ぎていった。 END このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/2940.html
ELELOHIMELOHOELOHIMSEBAOTH ELIONEIECHADIEREIECHADONAI JAHSADAITETRAGRAMMATONSADAI AGIOSOTHEOSISCHIROSATHANATON AGLAAMEN ……メールが届いています。メールが届いています。 真夜中、私は一通のメールで目を覚ました。不思議な事に件名も、宛名も無い。夜中はバイブレーションにしているハズなのに音が鳴った。 いつもの着信音も流れることも無い。 唯「……メール??」 真っ暗な部屋で携帯を開き、溢れる閃光に顔を歪めた。 『DDS-NET このメールを受け取ったすべての人へ。現在、君の街に深刻な危機が迫っている。伝説の悪魔たちが闇から目覚めえたのだ。 すぐにも悪魔が襲ってくるだろう。悪魔と戦うために悪魔の力を利用することだ。このメールを受けとった携帯には自動的に インストールされる。勇気あるものが使ってくれることを祈る。悪魔と戦い、人々を救うために……STEVEN』 唯「迷惑メールかな?もういいやまた明日、またあし……ZZZ...」 その日、私は夢を見た。その夢で私は大きな白い犬の背中に乗り、崩壊した街を見ていた。 ??「主人、これは貴方の未来と決まったわけではない。これは決められたことではないのだ。主人よ。我を呼べ。我が名は……」 “永遠なる主、ツァバトの神” “栄光に満ちたるアドナイの神の名において” “さらに口にできぬ名、四文字の神の名において” “オ・テオス、イクトロス、アタナトスにおいて” “秘密の名アグラにおいて、アーメン” ・・・・・・・・・。 律「唯、唯ったら!!起きろ、ゆーいー!!」 唯「……うへっ、り、りっちゃん!!」 律「あんまり起きないから心配したぞ。お昼食べてからぐっすりだったもんな」 唯「いやぁ、昨日変なメールで熟睡出来なかったんだぁ」 と、私は異常なまでに目覚めが良いことに違和感を覚えながら、んんっ、と背伸びをした。 一体あのメールはなんだったんだろう。今朝、パンを囓りながら携帯を見たがそんなメールは入っていなかった。 律「ほれ、部活行くぞ!」 唯「う、うん!」 けど私は覚えていた。あのメールも、あの不思議な夢も。 ~音楽室~ 澪「おっ、やっときたな。準備しておいたぞ」 唯「いやー、澪ちゃんごめんね。」 紬「お茶も準備したわぁ」 梓「おでこ赤くなってますけどまた授業中寝てたんですか先輩?」 その通りでござんす、と私は皆が座っているいつもの椅子に座った。 目の前にはアップルパイが綺麗に六等分に分かれている。 唯「あれ、一切れ多いけど」 紬「今日はなんだか多く持って来ちゃったのよ。なんでかしら……」 と、ムギちゃんは不思議な顔をしながら皆にお茶を入れてゆく。 律「そういえば知ってるか、あの公園での殺人事件。あの犯人、人間じゃないらしいぜ」 梓「確か連続バラバラ事件でしたよね……けど証拠があまりにも人間とはかけ離れているんでしたよね」 そうそう、とりっちゃんはアップルパイに口を付ける。 律「なんでもかなり強い力で引きちぎられたらしいぜ。機械かそれともお化けか」 澪「な、なななそんなはずないじゃないか」 カタカタカタ、と澪ちゃんの持っているティーカップが震える。 私も紅茶を一口飲んで、アップルパイを……あれ、さっきの一切れが無くなっている。 唯「りっちゃん、そんなにアップルパイ食べたら太るよー」 律「うへっ、そんなに食べてねー……よ……??」 りっちゃんの表情が固まる。視線はアップルパイではなく、澪ちゃんの横、誰も居ないはずの席を見ていた。 ??「むしゃむしゃ……ナイスティだねコレ」 ??「あー!ずーるーい!!ショボーも食べる!!」 律「な、なにそれ?」 ??「やぁ、今日もグレイトな日だね」 澪ちゃんの横には何か緑の、この前ゲームセンターで見た緑色の人形のようなものがアップルパイを器用にモシャモシャと咀嚼していた。 澪「な、なんだこれ……」 モコイ「やぁ、お嬢さん。ボクチン、モコイさん。君なかなか見所があるね」 カシャン、とムギちゃんの高級らしいティーカップが割れる音が音楽室に響く。 ……無言。いや、人形の咀嚼音だけが音楽室に響いていた。 ??「ねぇ、ねぇ、そこのお金持ちそうな、そう貴方。その高校生らしからぬ眉毛の貴方!!」 ムギちゃんの横には小さな鳥人間?が立っていた。 ??「まだアップルパイ残ってない?あのモコイに全部食べられちゃう!!」 紬「あっ、えと……これどうぞ!!」 とムギちゃんは放心状態で自分のお皿に乗っていたアップルパイを差し出す。 ??「ありがとー♪いただきまー」 モコイ「っす!!」 と、緑の人形がお皿に飛びついた。 律「な、なななんだよお前ら!!!」 梓「異星人ですかね。まぁ私は落ち着いていますががが」 唯「あずにゃん、口からお茶漏れてるよ!」 ??「コラ、モコイ!!全く……で、アンタたちなんで固まってるのよ。私達を呼び出したのは貴方たちでしょ?」 唯「呼び出した?いやー全く覚えがないんだけど」 ??「携帯、その携帯よ!覚えてないの?貴方たちには昨日メールが来てるでしょ?あれ、覚えてない?」 澪「けけけ、携帯のメールって……あれ迷惑メールじゃ無かったのか!?」 律「あー、あの夜中来たメールか」 梓「あれ、そんなの来ましたっけ?受信BOXには残ってませんけど」 紬「私もだわ。あっ、お茶もどう?」 さすがムギちゃん。順応性が高い!と思いながら私は昨日の夢を思い出す。東京が壊れる夢を。 ??「その携帯には既に悪魔召喚プログラムがインストールされているの。だから私達ともこうやって話せる。要は翻訳機。昔は筒とか英語とかメンド臭かったんだけど技術はここまで進んだのねぇ」 と、鳥の格好をした女の子は澪ちゃんの隣の椅子によいしょと登る。 ??「ちなみに私はこのボインボインのお姉さんの携帯から来たのよ。そこの人形もそう」 澪「私の携帯!?う、嘘だぁ!」 梓「と、いうとこは私達の携帯でもそういったことが起こる可能性があるってことですよね」 ??「んー私の見立てでは……まだ貴方たちの携帯から悪魔は出てないみたい」 皆、携帯を覗き込む。んー、至っていつもの携帯だ。変わっているところは見当たらない。 ??「けど、貴方の携帯は違う」 と、私は鳥の女の子に指を指された。 ??「貴方、なんでそんな悪魔と契約しているのよ。貴方の妹もそうだけど……」 唯「けいやく??」 首を傾げる。いろんな契約は憂にしちゃいけないって言われたからしたことなんてないんだけどなぁ。 律「信じられない話だけど今こう見ちゃうとなぁ……で、どうやってその悪魔とやらを呼び出すんだよ」 ??「それは簡単。ただCALLするだけ。その悪魔にね。けど私達みたいに勝手に出てきちゃう子もいるから」 へぇ、とりっちゃんは興味深そうに携帯を眺めた。ムギちゃんもあずにゃんも携帯を眺めている。 ??「だから私はお姉さんの悪魔なの。私の名前はモー・ショボー。あっちではガーヂアンって呼ばれてるわ。よ・ろ・し・く・ね、みおちゃん♪」 と、ショボーちゃんは椅子に立ち、澪ちゃんの頬にキスした。 とたんに赤くな……いや、そこには青くなった澪ちゃん。 澪「あ、あわわ」 モコイ「モコイさんも君の仲魔だよ、チミ」 紬「で、なんで貴方達がこんなふうにいるの?」 ショボー「それが問題なの。本来私たちは魔界に住んでいるの。けどここの人間界で殺人事件があったでしょ?あれは悪魔の仕業なの」 律「やっぱり人間じゃなかったんだな」 ショボー「そう。その原因は魔界への扉が開いたこと。誰が開けたかは分からないけどこれは大問題なの。このままじゃこの街、いや、東京が無くなるわ」 梓「街が、無くなる!?」 ショボー「昔、この東京で魔界を開こうとした人はいたけどその比じゃないわ。そしてそれに気がついた人間がその悪魔召喚プログラムをばらまいた。人間が絶滅しないようにね」 律「で、私達に何をしろって言うんだよ」 澪「ま、まさかそれを止めろなんて……」 ショボー「そういうこと。けど無理強いはしないわ。下手すれば殺されるもの。まだ死にたくないでしょ?」 紬「けど私達が止めなきゃ」 ショボー「歴史は繰り返すわ。貴方達は憶えていないだろうけど、これは繰り返してはいけないことなの」 梓「繰り返すということは昔にもそんなことが……」 唯「……止めようよ、みんな」 律「おいっ、唯!」 唯「だって止めたら私達メジャーデビューできるかもしれないんだよ!!」 梓「せ、先輩……」 モコイ「さすがだね、チミ」 ショボー「まぁ、もう遅いんだけど」 澪「えっ!?」 アオオォォォン!! 律「そういえば……やけに静かじゃないか」 梓「はい、今まで運動部の掛け声が聞こえていたのに今は全くです」 澪「まさか……!!」 ガタンっ、と勢い良く立ち上がり、私たちは外を見た。 そこは……。 私たちの町では無かった。 律「だ、誰も居ないぞ」 紬「空が紫色に……」 ショボー「遅かったのよ。もうここは完全に魔界と繋がった。人間は消えたわ」 モコイ「消えたと言うか、みえないというか~」 唯「この携帯、あのメールがきた人しかここにはいられないってこと?」 ショボー「そう。これからは貴方達に任せるわ。街を救うも、いかなる手段を使ってこの空間から逃れるも自由」 アォォォン!! 律「でも具体的にはどうしたらいいんだよ。私達の知識じゃ全く歯が立たないぞ」 ??「それには心配及ばない、ご主人のご友人」 ショボー「げー、やっぱり来た」 ガシャン!! 紬「ガラスが、割る音?」 唯「……ちょっと見てくるね」 トテトテ 澪「危ないぞ、唯! って人の話聞いていないし。おいそこの変な人形、なんなんだ今のは」 モコイ「あー、あれは犬だよ、おっきい」 律「犬?ゴールデンレトリバーとかか」 ドテドテ 唯「み、見てりっちゃん!おっきいお犬さん!!」 律「…………おい唯なんでそう簡単に背中に乗ってんだよ」 ケルベロス「我が名はケルベロス。平沢唯に契約により彼女を守護するものなり」 澪「た、確かにでっかい犬だけど……」 ショボー「ケルベロス……地獄の番人よあれ。いったいどうやって契約したのよあの子」 唯「うふぅ~もさもさぁ」 ケルベロス「ご主人は昔から変わらなくてなりよりだ。もっとなでなでしてくれ」 唯「なでなで~」 紬「いいな、いいな!!」 梓(私もナデナデしたいなぁ) 律「あ、あの唯さんそろそろ本題に戻ってもよろしかったでしょうか」 唯「あっ、ごめんねぇつい可愛くて」 ショボー「ねぇ、澪ちゃん。私のこともナデナデしていいんだけど」 モコイ「モコイさんもなでなでしてもいいのんだよ、チミ」 澪「えっ、あっ、うん」 なでなで ショボー「えへへ///」 モコイ「えへ///」 澪(す、少しかわいいかも) ケルベロス「ゲフン。では話を始めよう。簡潔に言えばこれから皆で情報収集をしようという提案だ。家族や友人の中にもあのメールを貰った人がいるかもしれない。そしてこの状態を一番知っているのは悪魔だ。悪魔のことは悪魔に聞く。まぁ常識だな」 紬「じゃあみんなで街に?」 ケルベロス「いや、別れたほうがいいだろう。君たちにも契約した悪魔がいる。それを使役して情報を集めよう」 律「班分けかぁ。取りあえずその悪魔とやらを呼び出してみるか」 梓「えーと……このアプリかな?デビル……なんやらってやつ」 ネコネコニャンニャンネコニャンニャン♪ 梓「携帯が鳴った!」 ネコショウグン「……我を召喚せしはにゃんじか?我はネコショウグン。道教の神なり」 梓「……猫」 ネコショウグン「猫ではない。ネコショウグンだ。あずにゃん」 梓「あ、あずにゃんって……」 唯「なんだかあずにゃんに似て可愛いね!!」 紬「じゃあ私も……えいっ!」 百合ユリユリ~♪ ??「……お嬢様、お呼びですか」 律「は、ハイレグビキニ……」 澪「少しキツイよな……」 梓(ムダ毛処理までしてあるし……) 紬「あなたお名前は??」 トール「我が名は魔人、トール。貴方にお仕えするものです。今度とも宜しく……では用がないのであれば選択が残っているので」 シュルン 紬「あっ、戻っちゃった」 律「なんだか変な悪魔だな、あれ」 ショボー「あれでも魔界では有名な悪魔なのよ、実際」 モコイ「カミナリさんだね、怖いね」 律「よーし、じゃあ次は私のば」 ガチャ!! 和「誰かいる!?」 唯「あっ、和ちゃん!みてー可愛いでしょ?ケロちゃん」 和「ゆ、唯……やっぱりもうこの世界は私達の世界じゃないのね」 澪「和っ、お前もメールを受け取ったのか」 和「メール?生徒会室で仕事をして、気がついたらこの有様よ」 ??「だから言ったでしょうに和さん。もうここは貴方の世界では少し違うと」 和「……ガブリエル」 ふぁさ ガブリエル「みなさん、はじめまして。わたくしは大天使ガブリエル。和さんの守護するのもです」 梓「ガブリエルってあの有名な!?」 ガブリエル「ええ、有名な。歌って踊れるアイドルです」 律(それは違う漫画じゃ……) ケルベロス「ふむ、なかなかこころ強い仲魔だな。四大天使を使役するとは」 唯「ケロちゃんもこころ強いよ~」 ケルベロス「任せてくれ、ご主人」 澪「これで6人か。じゃあ私と和。律と紬、あとは……唯と梓でいいか?」 さわ子「ちょっと待ちなさい!私が梓ちゃんと行くわ!」 律「うわっ、さわちゃんいつの間に」 さわ子「ちょっと職員室で睡魔に負けていたらこの様よ!ねぇ、クー・フーリン!」 クー・フーリン「そうだとも、俺が起こしていなかったら今頃餓鬼の腹の中だぞ!」 紬「おおー、先生の悪魔はなんだか強そうね」 律「しかもイケメンか」 さわ子「ええ、婿に欲しいわ」 クー・フーリン「はっはっは、またまたご冗談を」 梓「私と先生が組んだとしても唯先輩はどうするんですか?」 さわ子「憂ちゃんを迎えにいってもらうわ。もしかしたらあのメールを受け取ってるかもしれないでしょ」 律「さすがさわちゃん冴えてるな」 さわ子「えへん!伊達に先生やってるわけじゃないのよ」 唯「憂、大丈夫かなぁ」 ケルベロス「ご主人、では早速出発しよう。妹さんの顔も久しぶりに見たいからな」 唯「久しぶり??」 ケルベロス「……では行くぞ。アオーン!!」 パリーン!! 律「あーあ、音楽室の窓……修理費学校出してくれるかな」 梓「律先輩……そこですか」 澪「じゃあ私達も行くか。何か情報がわかったら携帯で連絡すること!」 ショボー「……携帯いいなぁ」 モコイ「モコイさんも欲しいです」 ――――――――――――――澪、和ルート。 街中!! 澪「しかし、本当に誰もいないな」 和「ええ。たまに変な茄子みたいな悪魔がこっちに来るくらいね」 ショボー「まぁ、私にかかればイチコロよ!」 モコイ「えへん、えらいね僕。かっこいいね、ブーメラン」 ガブリエル「しかしまともな悪魔はここにはいないのかしらね。しかしウリエルもラファエルも全く情報をもってこないなんて」 和「ウリエル、ラファエル……あとはミカエルでしたっけ、四大天使って」 ガブリエル「ええ、そうよ和。みんな手のかかる幼なじみで困ったものよ。よくラッパ吹こうとするし」 澪「ラッパ?何か楽器やってるんですか?」 ガブリエル「そうなのよ。けどそれ吹くと世界、終わっちゃうのよねぇ。困ったことにアハハ」 澪(笑い事じゃないぞそれ……) 和「幼なじみで苦労する点は私と一緒ですね」 ガブリエル「ええ、そうね。そして最大の理解者でもあるのよね。貴方と唯ちゃんみたいに」 和「そうですね。お互いなくてはならない関係ですから」 澪(私と律みたいなものだな) ショボー「幼なじみかぁ、ショボーも欲しいなぁ」 モコイ「モコイさんは故郷にたくさんいるっす。よく人間の街に行ったっす」 澪「へぇー、お前はいったいどんな神様だったんだ?」 モコイ「モコイさんはあっちでは『悪霊』と呼ばれていたんだよ、ボク。よく病気や事故のせいにされていたよボク」 澪「じゃあお前悪霊なのか」 モコイ「そうだね。ボクけっこう現地では強い悪霊なのよ」 澪「へぇ……案外かわいい顔しているのにな」 ショボー(まぁ、実際は子供攫って食べたり、人間孕ませたりもうやりたい放題なんだけどね) 澪「で、ショボーはどんな悪魔何だ?」 なでなで ショボー「ん///、えっとねー。まだ恋をしないで亡くなった女の子が私達モー・ショボーになるんだよ」 澪「恋かぁ。恋したかったか?」 ショボー「そうだねぇ。カッコいい王子様とかと恋愛したかったなぁ」 タム・リン「どうだい、お嬢さん俺とアバンチュールなんて」 ショボー「啜るぞ、バカヤロウ」 澪(啜る??何を、何をだ!?) しくしくしく。 和「あら、何か泣き声が聞こえない?」 しくしく、しくしくしく。 澪「ん、ほんとだ。泣き声が聞こえる」 モコイ「あっちだね、チミ」 2