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私は早足でレストランに向かった。 乱暴にドアを開けた私に驚いた店員さんに軽く頭を下げて、窓際の席を目指す。 「ちっさー!」 誰もいない席にぼんやりと視線を向けていたちっさーは、私の大声に肩を揺らして顔を上げた。 「かん・・・な」 ちっさーの目に、私が映る。 もう二度と2人では会えないと思っていた。 いっぱい伝えたい言葉があったのに、全部頭からすっぽ抜けてしまって、私は座ったままのちっさーを思いっきり抱きしめた。 「もうダメかと思った・・・。」 「栞菜ったら、そんなに強く抱きしめないで。苦しいわ。」 ちっさーの声の振動がおなかに伝わる。 そっと手を緩めて見つめ合うと、どちらともなく「ふふっ」と笑いが漏れた。 私はこんな単純で優しい関係を、自分の身勝手な思いで壊しかけていたんだ。 「ちっさー、ごめんね。本当にごめんね。」 気を取り直してちっさーの向かいの席に座って、私はすぐ頭を下げた。 「いっぱい嫌な気持ちにさせちゃったよね。私、自分のことばっかり考えて」 「栞菜、頭を上げて。私こそごめんなさい。」 ちっさーはテーブルの上でハンカチを握りながら、ポツポツと話を始めた。 「私は、栞菜がエッグだったからといって、区別していたつもりはなかったの。もちろん今でもそうよ。 でも栞菜がそういう風に感じていたのなら、自覚がないだけで、本当はどこかそういう意識があったのかもしれないって、自分の気持ちがわからなくなって。 それとね・・・・・あの栞菜の言葉で、今もずっとエッグで頑張っている明日菜やみんなの努力まで否定されてしまったように思ってしまったの。 冷静に考えたら、栞菜はそんな人じゃないってちゃんとわかったはずなのに。 それに、そう感じたのならもっと早くそういうことは言って欲しくないってはっきり伝えればよかった。 私の気持ちの弱さが、栞菜を傷つけてしまったのね。」 「ちっさー・・・ありがとう、ちっさーの気持ちを聞かせてくれて。 もう私、二度とあんな言葉は言わない。 本当はちっさーが私をエッグだからって差別してるなんて、思ったことはないの。 ただ、私はちっさーの気持ちを強引にでも私に向けたかったんだ。 私を大切に思ってくれてるって言う、確証が欲しかった。」 乾いた喉を水で湿らせながら、私たちは夢中で話し合った。 私はちっさーが大好きで。 ちっさーも同じように思ってくれていると、今なら信じられる気がした。 「私は栞菜のこと、大好きよ。これからもいっぱい色んな話をしたいわ。」 「うん・・・うん。ありがとう。私多分、ただ一言そう言って欲しかっただけなんだ。」 「遠回りしちゃったわね。」 本当だ。こんなシンプルなことを共有するために、バカみたいに時間をかけてしまった。 「ところで、えりかさんは?私、えりかさんに呼ばれて・・・・もしかして」 「うん、そういうこと。・・・・何かえりかちゃんて、すごいよね。」 「そうね、いろいろと。」 それから私たちはいつもどおりの私たちに戻って、ランチセットを食べながらいろんなことを話しこんだ。 「そろそろ移動する?って言っても、あんまり遊ぶとこないんだけど。」 私が提案すると、なぜかちっさーがモジモジしながら 「あ・・・それなら、私カラオケに行きたいわ。栞菜と練習したい曲があるの。」 と小さな声で言った。 練習といったら、あの曲だねお嬢様。 コンサートでお披露目することも決まっているし、私もその案に大賛成だった。 「うん、行こう行こう!あ、えりかちゃんもう帰っちゃったけど誘う?愛理とか、なっきぃとか」 「・・・今日は、栞菜と2人きりがいいわ。」 なぜそこで赤くなる。 お会計を済ませた私たちは、さっそく駅前のビルのカラオケへ行くことにした。 店を出る直前、何気なくケータイを開くと、愛理から“やったね!×4人より”とメールが入っていた。 「んん?」 ふと私は店内を振り返った。 「あっ」 「え?何?」 「んー・・・・なんでもないっ!本当、私たちは恵まれているね!えりかちゃん最高!キュート最高!」 私は強引にちっさーの腰を抱いて、若干急いでファミレスから遠ざかった。 ちっさーには、私たちのいたところから死角になっていた席に、サラサラの黒髪美少女を筆頭にした4名様がいたことは内緒にしておこう。 今日だけは、ちっさーを独占したい。 私は手早く「ありがとう!×100000000」と打って、4人・・・とえりかちゃんに一斉送信した。 ごめんね、丁寧なお礼はまた明日。 「行こう、ちっさー!」 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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戻る 目次 次へ ニャミ さあ、出発しんこう~!って、これからどうするの? ミミ とりあえず、おうちの近くを一回りしよっ! ニャミ よ~し!ご近所さんに会えるといいね! なんだかワクワクしてきた! ミミ あ…あそこにご近所さん発見! さっそくあいさつしよっ! ニャミ こんにちはー! ミミ こんにちはー…あれれっ? リエちゃんだ! リエちゃん あ、ミミちゃんとニャミちゃんじゃない。こんなところでどうしたの? ミミ 私たちこの町に引っ越してきたんだ~。 リエちゃん え~!そうなんだ! ニャミ もしかしてリエちゃんって…ご近所さんスッゴイ偶然! リエちゃん 偶然っていうか…この街ってポップンフレンドがたくさん住んでるんだよ。 知らなかったの? ミミ ホント!?も~MZDったら… なんにも言わないんだから。 リエちゃん MZDも一緒なの?とっても楽しくなりそうだね! ミミ というわけで、転居のご挨拶をかねて私たちのお部屋でポップンパーティしまーす。 リエちゃん わあ! ステキ!ぜったい招待してね! ミミ もっちろん! 楽しみにしててね! 戻る 目次 次へ
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前へ 「いくら熊井ちゃんと茉麻ちゃんでも、千聖をいじめたら絶対許さないから!」 鼻息荒く、なっきぃが私たちのところまで歩いてきた。 「ちょっと待ってよ。イジメなんてしてない。」 カチンときて、思わず千聖のいる個室の前に熊井ちゃんと一緒に立ちはだかってしまった。 「なっ・・・!それなら千聖に会わせてよ!そ、そんな大きい二人で立ちはだからないでよぅ。」 少ししり込みしながらも、なっきぃは怯まずに私たちを上目で睨んできた。 「聞いて、なっきぃ。千聖さっきまで私たちと普通に話してたのに、急に言葉遣いが変わって、ここに逃げちゃったの。 だから私たち追いかけてきたんだよ。何か誤解させちゃったみたいだけど、いじめてないよ。」 とにかく、落ち着いて説得しないと。 なっきぃは完全に頭に血が上ってしまっているから、ちゃんと目を見て、ゆっくりと喋りかけた。 「・・・・そうだったの。ごめん、なっきぃの勘違いだね。そっか、千聖変な言葉づかいしてたんだ。3分ルールだもんね。」 3分?何のことだろう。 なっきぃはとりあえず納得してくれたみたいだけれど、今度はなぜかしょんぼりした顔になってしまった。 「あの、なっきぃ。そんな顔しないで?それより、千聖はなんであんな」 「ちょっとなかさきちゃん!私は千聖のこといじめてないよ!イジメとか大ッ嫌いだもん!あと大きい2人って言わないでよ!」 「もうっそれはわかったってば!でも、大きいのは現実でしょ!」 ・・・熊井ちゃん、もうその話は終わったよ。 何とか励まそうとしていたら、ひどいタイミングで熊井ちゃんがなっきぃに反論し出した。 そのおかげでなっきぃはまた元気を取り戻して、熊井ちゃんとおかしな言い争いを始めた。 どうしたもんかと視線をトイレの個室に戻すと、ほんの少しだけドアが開いて、千聖がこっちを伺っていた。 「千聖!!」 私の声に驚いて、千聖がドアを閉じようとする。 駄目! 私は悪徳セールスマンのように、足をねじ入れて無理矢理中に押し入った。 千聖はポカンと口を開けて、私の顔を凝視している。 「あ・・・」 「ごめんね、ちゃんと顔見たかったの。」 こんな狭くて暗い場所で、ずっと泣いていたのかもしれない。 目じりが赤く腫れて、下まつげが心なしか湿っているような気がした。 「ちょっと!茉麻ちゃん何やってんの!開けてよ!」 「何で茉麻も入るの?外で話せばいいじゃんー」 外の2人はいきなり徒党を組んで、思いっきりドアを叩いてきた。 狭い個室だから、予想以上にグワングワンと音が反響する。 ・・・・こんなことやられて、怖かったよね。ごめん、千聖。 「茉麻さん・・・」 喉から搾り出すような声で、千聖が私を呼んだ。 その表情があまりにもいじらしくて、私は思わず千聖を抱き寄せた。 「千聖、まぁはいつも千聖の味方だから。もう何にも言わなくていいから、それだけは覚えておいて。」 「っ・・・・」 わずかに首を縦に振ったあと、千聖の体が小刻みに震えた。 「ごめんなさい・・・」 今は、腕の中で泣きじゃくる千聖を抱きとめてあげることしかできない。 それでもいい。 どんな千聖でも、私がいつでも両腕で受け止めてあげたい。 その気持ちが千聖に少しでも伝わるように、抱きしめる腕に力を入れた。 「・・・・茉麻さん、ありがとうございます。もう大丈夫です。」 しばらくすると、千聖が顔を上げて笑いかけてきた。 「うん、よかった。・・・あ、千聖。今更なんだけど、もものことどうする?ちょっと時間経っちゃったね。」 「あの、できたら、私一人で桃子さんのところに行きたいんです。・・・本当は、茉麻さんにお話しなければいけないことがたくさんあるのですが、今は先に桃子さんのところに行かないと」 「わかった。」 もう外の2人はドアを叩くのをやめて、またなにやら2人で論争を繰り広げている。 千聖の肩を抱いて外に出ると、一斉に私たちに視線が向けられた。 「千聖!大丈夫?さ、早く戻ろう?」 「早貴さん・・・来てくださってありがとう。でも私、ちょっと行かなければならないところがあるんです。」 千聖はやんわりと拒否するけれど、心配性ななっきぃはなかなか引き下がらない。 「じゃあ、なっきぃも一緒に行く。」 「待って、千聖は一人で行きたいんだってさ。」 私がなっきぃを引き止めている間に、千聖は一礼して廊下を駆けていった。 「千聖ぉ・・・」 次へ TOP
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前へ 駅ビルの中にあるカフェの隅っこで、私は千聖から舞ちゃんとの事件のことを聞いた。 「知らなかった・・・舞ちゃんここ最近はちゃんとちっさーに挨拶してたから、もう大丈夫なのかと思ってた。」 私がなっきーとちょっと喧嘩になった日の出来事だったらしい。 その場に居合わせたというなっきーのことが気になった。 いつも明るく楽しいキュートでありたい。 そう思う私は、ついレッスン中も近くにいるメンバーにちょっかいを出してしまう。 なっきーはレッスンの時は真面目にやりたいタイプだとわかっていたのに、あの日は何だか浮かれていて、振りの確認をしているなっきーに頭突きを食らわしてしまった。 しかも最悪なことに、怒られた私はつい逆ギレをかましてしまった。 愛理にも後から注意されて、あわててなっきーにメールを送ると、そっけない返事が来てそれっきりだった。 単純に、まだ怒ってるのかなと思っていた。まさかそんな修羅場になっきーが立ち会っていたとは。 「早貴さんは、スタジオに戻ってきてくださった舞美さんと一緒にお帰りになったわ。舞さんもご一緒に。」 「え・・・じゃあちっさーは?」 「父に連絡をして、迎えに来てもらったの。」 私は瞬間的に頭がカッとなった。乱暴にバッグの中に手を突っ込んでケータイを探す。 「栞菜?」 「舞美ちゃんに連絡する。それは変だよ。何でちっさーだけ」 「いいのよ、栞菜。」 「やだよ。良くない。」 「栞菜!」 千聖が珍しくお腹に力を入れて声を出した。 「・・・・ごめん。」 「ありがとう、栞菜。一緒に帰らないと言ったのは私だから。舞美さんは私を誘ってくださったわ。」 千聖は微笑んで、注文したままおきっぱなしになっていたティーサーバーから、私の陶器に紅茶を入れてくれた。ほのかなジャスミンの香りで、昂ぶった気持ちが落着いてきた。 「でもちっさー。キュートをやめた方がいいなんてことは絶対ないから。 舞ちゃんはプロレスごっことか一緒にふざける相手がいなくなって寂しいだけだよ。 今のちっさーにだってだんだんと慣れていくって。みんなそうだったでしょ。 舞ちゃんは年下だし頑固なところもあるから、時間はかかるかもしれないけど。 そうだ、じゃあさ愛理にも頼んで今度4人で遊びに行こうよ。私ちゃんとフォローもするし。 舞美ちゃんやえりかちゃんだって協力してくれるよ。なっきーも。だってさキュートは家族だもん。」 私は興奮すると、やたら早口でおしゃべりになるらしい。考えが追いつかないうちに、言葉だけがぽんぽん口を突いて出てくる。 ちっさーを引き止めたくて必死だった。 「栞菜。・・・舞さんは、私のせいで何度も泣いているの。」 「舞ちゃんが?」 知らなかった。舞ちゃんはまだ中1なのにしっかりしていて、何があっても気丈に前を睨みつけていられるような強い子だ。私は舞ちゃんの泣き顔なんて、ほとんど記憶にない。千聖や私の方がよっぽど泣き虫だと思う。 「昨日も泣いていたわ。舞さんは私のことを考えるたびに胸を痛めている。 今もそうなのかもしれない。私の前で泣いていなくても、わかるの。・・・大好きな人のことだから。」 ちっさーの眉間にしわが寄って、声が震えた。泣くのかと思ったけれど、少し潤んだ瞳から涙は落ちなかった。 「ちっさー・・・・・それでも私はちっさーがいなくなるなんてやだよ。もうキュートにいるのは辛い?嫌になっちゃった?」 ちっさーの腕を掴む。体に触れていないと、どこか遠くへ行ってしまいそうで怖かった。 「いいえ。私も栞菜と同じ。キュートを家族のように思っているわ。 だけど・・・・・ううん、だからこそ、私がいることで傷つく人がいるなら、私は去らなければいけないと思うの。」 「やだ。お願い。どこにも行かないでよ。 舞ちゃんはちっさーがいて辛いかもしれないけど、私はちっさーがいないと辛いんだよ。 そしたらちっさーどうすんだよ。みんなだって辛いに決まってる。 ちっさーがいないと傷つく人の気持ちはどうなるんだよ」 もう自分でも何を言ってるのかわからない。周りの人が驚いた顔で私とちっさーを見比べているけれど、もうそんなことはどうでもよかった。 「栞菜ったら。何も今すぐに決めるというわけではないのよ。」 ちっさーはそろそろ出ましょうかと言うと、私のバッグを一緒に持って店の外へ出た。 知らないうちにかなり時間が経っていたらしい。もう夕暮れが近づいていた。 興奮して喋りすぎたことがいまさら恥ずかしくて、私はちっさーの顔を見ることができず、ひたすら繋いだ手に力を入れ続けた。 「・・・私から誘ったのに、楽しいお話じゃなくてごめんなさいね。でも話を聞いてもらえて嬉しかったわ。」 それきり無言で歩いているうちに駅に着き、改札の前で私達は向き合う。 「では、またね。」 「うん。」 「ごきげんよう。」 ちっさーはつないだ手を離して、私の方を一度も振り返らずに改札の向こう側へ消えていった。 取り残された私は家に帰る気にもなれず、駅のターミナルを抜け、線路沿いの小路を黙々と歩いた。 ちょうど踏み切りの前まで来ると、ホームの端にちっさーが立っているのが見えた。 声が届くかもしれない。 「ちっさ・・・・」 叫びかけた私の声は、途中で止まった。ちっさーは、今まで見たことがないほど険しい顔をしていた。その顔がふいに歪んで泣き顔へと変わる瞬間、ホームに電車が入り、私達の間を遮った。 そうだよね、ちっさー泣きたかったんだ。あんなに泣き虫なのに、私が困らないようにこらえていたんだ。 私は友達なのに、仲間なのに、家族なのに、何もしてあげられない。 ちっさーが乗った電車が遠ざかっていくのを見つめて、ただ途方にくれるしかなかった。 「私に何ができるかな・・・・」 明日は新曲の衣装合わせがあった。私は舞ちゃんと話す時間を作ろうと決心した。 次へ TOP
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【愛理さん舞美さん】岡井ちゃんが遠くに行ってしまった件(ソースあり)【ごきげんようってなんだよ】(329) ちっさーのキャラ替えを断固阻止したい人の数→(773) 「ああぁ~・・・」 パソコンの前で、私は頭を抱えた。これはおそらく昨日のキューティーパーティーのことだろう。(とは言っても何が書いてあるのか怖いので、私はいつもマイミスライムしか見てない) 冒頭でいきなり「ごきげんよう」をかまされた時は本当にあせった。 愛理が即「はい、千聖お嬢様。」と返したから、その場は何とか切り抜けることができた。 千聖も空気を読んで、お嬢様語を封じて明るい雰囲気を出してくれたのだが、いつも聞いてくれるファンの人達にはやっぱり違和感を覚えさせてしまったみたいだ。 「もー本当・・・私のせいだ。ダメだ。本当私最悪だ。」 あの時、私が千聖にちょっかいを出さなければ。体勢を崩した千聖を支えてあげていれば。こんな事態にはならなかったはずだ。 私もえりと同じで、最初は千聖の悪ふざけを疑った。 服装まで変えて、ウケるねーなんてのんびり話していたけれど、千聖はいつまでたっても元の千聖に戻らなかった。 可愛らしいスカートを履く。食事のときにレースのハンカチを膝に敷く。 そんなことが積もり積もって、私はようやくこれはあの時の後遺症なんだと気づいた。 それに、千聖はお調子者でいたずらっ子だけれど、みんなを困らせてまでそれを続けるような子じゃない。 動揺するみんなを見て泣きそうな顔をする千聖を見ていたら、間違いないと確信できた。 同時に、千聖から取り返しの付かない何かを奪ってしまったという絶望感と罪悪感で胸が押しつぶされそうになってしまった。 千聖の顔を見ると、涙が出そうになる。そして目をそらす。千聖が悲しそうに私を見つめる。そんな悪循環がずっと続いた。 みんなが徐々に新しい千聖を受け入れるようになっても、私はほとんど会話をすることができなかった。 リーダーなのに、こんなんじゃ駄目だと思ってはみても、じゃあどうしたらいいのかがわからない。 えりは千聖のキャラがつぼにハマって盛大にふいた後、「あれは演技じゃないからもう私は認める」と言い、徐々に順応してきているみたいだ。 でも私は自分に責任がある以上、そんなに簡単に新しい千聖を受け入れるわけにはいかないのだった。 「おはよーございまーす・・・」 今日も又、イマイチ元気が出ないままレッスンスタジオに向かう。 「舞美ちゃん、大丈夫?ずーっと元気ないね。飴でも舐める?」 「ん、大丈夫。体調でも悪いのかな?あはは・・・」 学校帰りなのだろう、まだ制服を着たままの早貴が気を使って話しかけてくれた。 私は何をやってるんだろう。リーダーなのにみんなを心配させて、リーダーなのに困っているメンバーを助けてあげることもできない。 あ、ヤバイ。ちょっと泣きそう。最近は柄にもなく感傷的になりがちだ。 「ごめん、早貴ちゃん。ちょっと私・・・」 「うん?」 「私・・・」 「・・・うん・・・」 「走ってくる!」 「ええ!?ちょっと!」 「みんなによろしく!」 そう言い残して、私は屋外のちょっとしたグラウンドみたいな場所に向かった。 クサクサしてるときは、やっぱり体を動かすのが一番だ。隅のほうでストレッチをしていると 「舞美さん。」 いきなり後ろから声をかけられた。 「あ!千聖!!おはよー!!!今日まだ会ってなかったね!!!ところで何してるの!?」 うわあ我ながらひどい空元気。千聖も目をパチクリさせている。 「ええ、ごきげんよう。少し早く着いてしまったものですから、体を動かそうと思って。」 千聖は濃い目のピンク地に小さな黄色いドットが入った可愛らしいジャージを着ていた。 こういうレッスン着ひとつにも変化を感じられて、また少し気持ちが重くなってしまった。 「もし嫌でなければ、一緒に何かしませんか?」 「え?あ、うん」 「じゃあ、ひとまず一周走りましょうか。よーい、ドン!」 いきなり掛け声をかけて、千聖が走り出した。 「ちょっとちょっと!千聖!」 慌てて追いかけるけれど、千聖はさすがにお嬢様になっても足が速い。なかなか距離が縮まらず、私の闘争本能に火がついた。 「あは、あははははははは」 笑いながら加速する私に少し驚きながらも、千聖はいたずらっ子のようにニヤッとしてさらにスピードを上げた。 戻らない私たちを心配したのか、いつのまにかみんなが集まってきていた。 楽しげな私たちをあっけに取られたように見ている。 やっぱりこの子は千聖でいいんだ、と私は思った。 こんな風に無心で走ることの楽しさを共有できるのは、千聖しかいない。 キュートのリーダーとしてはまだ、これからどうしていけばいいのかはわからないけど、 私は今の千聖の中に元の千聖を見つけられることができて、少し心が軽くなった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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前へ 改札をくぐると、運よく急行電車が入ってきたところだった。 ギリギリ乗り込むことができたから、どうやらそれほど遅刻しないで済みそうだった。 一応皆にお詫びのメールを打っておこう。 定型文を少しいじって送信したら、すぐに返事が来た。 “わかりました 気にしないで 私はもうつきました まだ誰も来てない 待ってます 目立つ格好してます 舞” ・・・・・・句読点がない。敬語。改行改行改行。怖すぎる。 舞ちゃんは基本大人びた子だけれど、どうも千聖が絡むと見境がなくなってしまう。 栞菜と千聖の事件を引きずりまくっているのはこの機嫌の悪い文章からも明らかだ。 思えば昨日の帰りも相当ひどかった。 みぃたんに先に帰るよう指示されたときは仁王像のような顔になり、私と愛理の不自然に明るいおしゃべりを聞いてる時の瞳の凍った笑顔は、一部のファンの人に殺戮ピエロと称されるあの表情そのものだった。 今日の話し合いの流れ次第では、舞ちゃんの感情が爆発してしまう可能性もある。 栞菜と舞ちゃんも仲のいい2人ではあるけれど、お嬢様の千聖をあんな状態に追いやってしまった相手のことを、冷静な目で見られるかはちょっと微妙なところだ。 舞ちゃんは決して冷めている子じゃない。 むしろマグマのように煮えたぎる思いをたくさん胸に秘めていて、いきなりそれをドカンと噴火させてしまうような恐ろしさがあった。 今日の私の役割は、お姉さんたちからの話(作戦?)をしっかり聞いて、舞ちゃんを宥めながら場の空気を良くしていくことなんだろうな。 私は私のできること・やるべきことで、グループの問題根絶を目指していこう。 「よしっ」 電車が目的の駅に着いた。気合を入れなおして、私は電車を降りた。 改札を目指して歩いていると、いきなり後ろから肩を叩かれた。 「なっきぃ、おはよ。」 「あれっ愛理も遅刻なの?珍しい~」 「何か眠れなくって、ぐずぐずしてた。」 深めにかぶった帽子をちょこっと上げて、愛理は困ったような顔で少し笑った。 「みんなもう着いてるかな?急ごっか。・・・なっきぃ、今日服の感じ違うね。」 「そ、そう?まあまあ気にしないで!」 本当に大慌てで家を飛び出してきたから、私は今日自分がどんな格好なのかよく確認していなかったんだけれど。 変な色落ちのジーパン(姉私物)に変な緑色のしましまTシャツ。しかもキモイみかんのキャラつき(妹私物)。変な色のクロックス。すっぴん。ダサダサ! きちんとコーディネートしてる愛理と比べて、なんていうか、私アイドルとしてどうなんだろう・・・ みぃたんが見たら、きっと自分のモサ服を棚に上げて大笑いするだろうな。 若干胃が痛くなってきたけれど、いつまでもボサッとしていられない。 愛理と2人、駅のまん前にあるファミレスに連れ立って入っていった。 「どこだろう・・・」 時間が時間だけにお客さんはあんまりいないけれど、入り組んだ造りになっているから座席の様子が見えづらい。 「なっきぃ、なっきぃ。ちょっとあそこ。」 きょろきょろしていたら、愛理が急に声をひそめてそでを引っ張ってきた。 視線を辿ると、奥の方にえりかちゃんとみぃたんの姿が見えた。なぜか深くうつむいている。 そしてその向かいには 「・・・何、あれ?」 遊園地とかによくいるような、でっかいうさぎの後頭部がのぞいていた。 店員さんも、うさぎの方をちらちら見ながら困惑した顔をしている。 「行っていいんだよ、ね?」 「ちょっと待って、愛理。」 私の頭には、小さい頃にデパートかなんかであのうさぎに追いかけられた恐ろしい記憶がよみがえっていた。 何年か前に読んだ本で、あの着ぐるみを着た変質者が女子高生をターゲットに連続猟奇的殺人を起こすというのもあった。 うつむいて動かない、みぃたんとえりかちゃん。心なしか震えているようにも見える。 ・・・・もしや何かの犯罪に巻き込まれてる? テーブルの下で、ナイフか何かで脅かされてるのかもしれない。 「愛理、静かにね。」 何で舞ちゃんがいないの、とか 何で店員さんは通報しないの、とか そんな疑問をすっ飛ばして、私は思い込みの迷路の中に迷い込んでしまった。 「みぃたんたちを助けよう。」 「ええっ?なっきぃ?」 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/hiroshimavtpj/pages/43.html
基本情報 ルーム https //www.showroom-live.com/htv_kakino13 ニックネーム うさ/うさちゃん ファンネーム ファンルーム名 【嶋波香姫乃13】の配信外でもかまってほしい部屋 ルーム挨拶(入室) おはぴょん/こんにちぴょん/こんばんぴょん ルーム挨拶(退出) おつぴょーん Twitter 配信タグ ファンアートタグ 目次 自己紹介 配信タイムテーブル 活動の記録プレ配信期間 予選イベント期間 本選イベント期間 予選/本選後の消息 名言集 やらかし ファンのブログやnote、togetterまとめ 自己紹介 バーチャル広報大使プロジェクトに参加している【嶋波香姫乃13】です。 あだ名は13→じゅうさん→うさ(ちゃん)になりました!呼びかけるときは 『うさちゃん』 って呼んでください! 配信内容としては8割雑談2割歌という感じになっていくかと思います。こんなことやってほしい!こんな話が聴いてみたい!などありましたらコメントでどんどん言ってもらって構いません。showroomでの配信は初めてで勝手がまだ分かっていない部分もありますので、こんな風にするといいよ!というアドバイスもあったら教えてくださると嬉しいです。皆さんと楽しくおしゃべりしていきたいです♡ 普段は大学生で、気象予報士を目指して放送研究会に所属しています。バーチャル広報大使になると共に、みんなの憧れになるようなお天気お姉さんになることが夢です。夢に向かって一生懸命頑張ります! 《好きなこと、もの》 ◎映えスポット巡り ◎写真を撮ること ◎旅行 多趣味で色んなことが好きです♪ 皆さんの「好き」はどんなことなのか教えてほしいです! 緊張しいで配信慣れもしていないので聞き苦しい点やお見苦しい点があるかもしれませんが、楽しくて面白い時間を皆さんと作り上げて共有していきたいと思っています。応援していただけたらとっても嬉しいです♡よろしくお願いいたします! 配信タイムテーブル 日付 配信開始 配信終了 星集め 星捨て 備考 最終スペシャル配信 11/20 16 59頃~17 59 活動の記録 プレ配信期間 ルーム名 【嶋波香姫乃13】のしましまでなみなみルーム(仮) 11/4 初配信(8 30頃) BGMを使うといいとアドバイスを受ける。 牡蠣はたべられません 11/5 14 30~16 00 雑談、最後に歌。最後に「おつぴょん」というつもりが「おつにゃん」と言ってしまった。 猫のアバターがたくさんいたために引っ張られてしまった。 11/6 17 30~20 30 手元の写真を元に雑談 宮島のゆるキャラや、鹿。広島城。広島市中央公園にある渝華園(ゆかえん)はタピオカミルクティーが似合う。縮景園。宇品波止場公園にあるパラダイスの塔。広島市電の旅をおすすめ。PASPYとは。 ギフトに浮かれてはしゃぐ(かわいい) 何時間でも喋れる(ただし相手がいれば)。ヘッドセットを用意できたら歌配信をしたい。友達とカラオケに行く感覚で聞いてほしい。 11/7 10 16~11 16 昨日は仲良かったOBSと仲違い。USB抜き差し音を消すためデスクトップ音声をミュートしていたことに気づく。すこアニでお絵かきしているが配信はされない。 ヒバゴン、黄金山、比治山、太田川の話。昨夜は帰り道でタヌキに出会った。 ルーム名を「嶋波香姫乃(うさちゃん)は寂しいとしんじゃうのでかまってほしい」にしたいが、字数制限 リス活の話など ルーム名 嶋波香姫乃(うさちゃん)は寂しいとしんじゃうので構われたい に変更 12 11~13 11 この非公式Wikiの存在を知る 予告 今日の夜の配信は、いつもと違う!雑談とは違う特別なシークレットな配信をする リス活、作戦会議など 18時~ (この回には少しスペシャルなことをすると前フリをしていた) どんなスペシャルなことが起こったかというと…… 真っ暗で無音の画面。リスナーに見えるのはテロップのみ。 「1万pt達成ありがとうの歌枠です!」のテロップに真っ暗な画面。 「音量に注意してください」とテロップが出ているけど無音。 カラオケ機能のテロップで次々と曲名が変わっているのが見えるけど無音。 コメント欄でトラブルを気づかう会話するリスナーたち。しかし無音。うさちゃんにはコメントが見えないらしい。 ファンルームに無音を知らせる書き込みがあるが、続く無音。 コメントが全く見えないまま1時間歌いきったうさちゃん…一応セトリを ポリリズム(トークBGM)、おジャ魔女カーニバル!!、Make you happy、そばかす、アイネクライネ、 シュガーソングとビターステップ、恋愛サーキュレーション、君の知らない物語、again ありがとう歌枠。リスナーたちに届いたよ無音。 配信終了後ファンルームの書き込みで状況を知ったうさちゃん 11/8 9 02~10 30 大ポカ大やらかし大反省大会 90分間正座。 前日の配信でなにが起こったかを振り返る配信。上手く歌えたと思った曲にもなんのコメントもつかなかったので凹みながらも歌い続けた。やらかしへの対策も考える。 技術系のVtuber目指したい。iPadのミラーリングについて嶋波香姫乃03(レミちゃん)に教えてもらう。 振り替えは予選開始の11日夕方に。7日と同じ曲を歌う? 13 08~14 35 趣味嗜好大暴露大会 iPadのミラーリングを試していたが、iPadの反応が鈍く配信開始が遅くなった。 米津玄師(古参) アイマスシリーズ 3次元のアイドル Free! 魔入りました!入間くん ゲーム実況 Twitterがしたいので予選を通過させてください スタートダッシュ期間終了 嶋波香姫乃の中で9位 20563pt 11/9 13 31~14 19 何を話そうか決めてなかった雑談配信。土日はたくさん寝たがちゃんと布団で寝られていない。 丁寧にしゃべってしまうのでなかなか広島弁が出ない。 11/10 11 01~12 10 寒いねー(暑さにも寒さにも弱い)。 麺類、いちご、中華が好き…たいていのものは好き。アレルギーもない。大量の生クリームは苦手。 もみじ饅頭(栗)、生もみじ。 桐葉菓、やき餅咲ちゃん、新・平家物語、せとこまちは県外で知られていない。 お好みソース、牡蠣醤油の味付け海苔、ゆかり、うめこ。 熊野筆はふわふわ。 深夜、嶋波香姫乃03(レミちゃん)のファンルームで11日予選開始前のコラボ配信をもちかけ快諾を得る。11日10時半からに決定する 11/11 10 30 から嶋波香姫乃03(レミちゃん)とのコラボ配信(1時間弱) コラボ配信ははじめてでなかなか接続せず。10 41頃から開始される。 他の香姫乃ちゃんに癒されている。県内で行きたいところは尾道。どっちかというと広島市内のことはわかるけど、尾道とかはあまりわからない。 予選が始まるので結構緊張しとる。配信内容の予定はあるが、ちゃんと配信できていなかったことがあるから、できるかどうか不安がある。 予選イベント期間 11/11 19 30~21 10 予選最初の配信だが真っ暗、無音で始まってしまう(まれによくある)。つなぎ直して無事に配信を開始できました。 スタートダッシュ2万ptありがとうおつかれさまでした予選走りきろうこんどこそ歌枠セトリ ポリリズム(トークBGM)、おジャ魔女カーニバル!!、アイネクライネ、君の知らない物語、恋愛サーキュレーション、 シュガーソングとビターステップ、again、星間飛行、ライオン、Make you happy、Good-bye days、恋愛裁判、 いじわるなハロー、チョコレイト・ディスコ、じょいふる ありがとう歌枠。リスナーたちに届いたよ(今回は)。この枠終了時、ランキング4位に。13の1と3を足すと4ですから。 23 58~ 深夜お試し配信 何を話そうか忘れる…そうだ、予選中はファンルームに絵を毎日あげようかな?タメ語で話そう週間にしようかな?歌はアニソン多めにしようかな?…… 本日のトラブル 突然の配信終了(親フラ)なにが起こったかはファンルームに書いてあったが、幻になりました。見られた人は心にしまっておいてください。 11/12 配信予定 13 00-14 30 16 30-17 30 広島にある「映え」 ルーム名 ガチイベ中の嶋波香姫乃(うさちゃん)は構われたい に変更 13 10~14 40 まず反省。普通にお昼(たこ焼き)食べてて10分遅刻しました。昨日の深夜配信は奇声を上げながらブチ切ってすみません。 赤い「■」をポインターにした。賢い 自分で撮った写真を映して「映え」スポットの紹介。宮島の揚げもみじキャラクタードットくん、厳島神社の板舞台、そのへんの鹿、広島城、渝華園(中国庭園)。以下写真なし:アニメイト、黄金山、太田川の桜、比治山の現代美術館(バスで行けます。えきまちループではなく、めいぷる~ぷで)、縮景園、十日市 ジビエ料理食べたい。鹿肉食べたい、ウサギ肉食べたい。日本一カレーが好きで毎日カレーでもいいけどカレーうどんには苦い思い出。 16 02~ ポインターを「■」から「●」に。吹き出しの真ん中に表示して「日の丸弁当!」 ルーム名を「ガチイベ中の嶋波香姫乃(うさちゃん)は構われたい」にしたら実在するものとタイトルが似てしまった。 「映え」スポット続き。西部埋立第五公園の庭園、十日市(洋食屋、喫茶店…おしゃれカフェの宝庫)、鯛料理の店(フォカッチャがうまい) 広島は都会なのに、大都会岡山には負けてる。だってアニメイトカフェがない! やっぱりウサギ肉が食べたい ダジャレコメントに大笑いして、大喜利大会の開催を目論む。 本日のトラブル 配信部屋に人が入ってきたので驚いてミュート 11/13 配信予定 13 30-14 30 17 00-19 00 広島おすすめプレイス、大喜利 13 33~14 33 PCの充電がなくなって、とりあえずスマホで配信。用意した画像が出せなくなったので雑談「PCってどうして充電しないといけないの?」 トラブル 途中でまた真っ暗無音配信になってしまい接続やり直し 電気泥棒はいけないよの話。大喜利のネタを考えてきたけど。画像が出せない。 やらかしの数は1位かもしれない。やったね!1位だよ。環境が整っていたら1日24時間配信もしたい。 ギフトコールしたいね→星を投げた人に「あぁ〇〇さんがぴょんぴょんするんじゃぁ!」に決定 17 02~19 01 広島の企業 マツダ、オタフクソース、アンデルセンのサンライズとメロンパン バブちゃんなのでコーヒーや牛乳やはちみつがダメ。紅茶を甘〜くして飲む。 大喜利のネタは用意してきたが…なかなか始められず、ダジャレ大会に 11/14 配信予定 8 30-9 30 11 30-13 30 歌と雑談 9 01~9 33 寝坊しました。やらかしです。 新しいマイクを手に入れた。友達との通話では背景に大雨が降っているようだと言われたけど配信には問題なし。 集音性がいいので大きな声を出さなくても済むので歌いました。 朝にやさしい歌枠セトリ ポリリズム(トークBGM)、パプリカ、うさぎとかめ もしもしかめよ→けん玉の話。配信画面がおかしくなったり真っ暗になったりしたが、音は聞こえているので無事終了。 お詫び絵日記です! 11 36~13 07(更新)~13 59 150分歌も歌うし雑談もする 私とカラオケに行きましょう配信 配信始まったものの配信画面が真っ暗なので、一度切って再開したらハムノイズが盛大に乗るようになりました。 3曲歌っては雑談ペース。最近の流行りについていけてなかったが、昨日はチェンソーマンを読みました。 合唱祭ではソプラノのパートリーダーとして「ちょっと男子~!」ってやっていました。ただし歌声は小さい。 セトリ うさぎとかめ(BGM)、丸の内サディスティック、君じゃなきゃダメみたい、Rolling Star、ポリリズム(BGM)、あたしはゆうれい、 エイリアンエイリアン/DIVELA REMIX、シンデレラガール、ポリリズム(BGM)、ロキ、GLORIA、シンデレラグレイ、ここでキスして。、 本能[良音]、ポリリズム(BGM)、シュガーソングとビターステップ、ポリリズム(BGM)、ライオン、ポリリズム(BGM)、星間飛行、 ポリリズム(BGM)、蛍の光(BGM) 11/15 配信予定 9 00-10 00 12 30-13 30 15 30-16 30 頭を動かす企画と、できたら歌 9 02~頭を動かす企画前回の大喜利で出題した問題を再び。そして新作を1問「グーチョキパー以外の広島ローカルのじゃんけんの手とは?」例としてあげた友達の解答から広島の治安の話題に。昔のえびす講、熊手… 声が小さいねとの指摘からOBS調整配信に。嶋波香姫乃03(レミちゃん)のアドバイスでノイズが消えたクリアな音声に!12時半からはクリアな声の新☆うさちゃんだよ! 12 37~「嶋波香姫乃03レミちゃんの配信にも行きたいな~。次枠16 00からなら30分くらい行けそうだな~」←前フリ 今日は課題が忙しくて、いろいろ頭が回らない。すこアニやOBSと和解できたりできなかったり、マウスの充電が切れたり… 非公式Wiki(今見ているこれ)を見ながら思い出話を少々 お昼時なのでご飯のお話。広島駅にあるサンドイッチとか韓国料理とか。一人で外食ができない人なのであまり行けない。韓国袋麺はいいぞ。 うさぎの歌を歌いたいがちょうどいいのがない。 次枠は15時30分です ハートあげます 本日のトラブル Next Live 15 30になっていたのに始まらなかった配信 16時過ぎ、他の参加者のルームでのんきにコメントしているうさちゃんが発見されている。 16 19~ 謝罪配信吹き出しに大きく 遅刻してごめんなさい の文字。「16時半って思ってたけど、あれ私いつ配信?と見たら15 30って…」「自分の配信予定時間内に他のルームでコメントしている人っていないよね~」「非公式Wikiに書くなよ!書くなよ!」「こんなやらかしは序の口よ!」「嶋波香姫乃10かきとぉちゃんのWikiおもしろいよね、今度お邪魔してみよう」「15 30ってお昼寝してたもん」「〇〇(リスナー名)さんも(星集めしていなかったんだから)一緒じゃん!運命共同体」 ←謝罪配信とは?反省とは? 洗濯機の上で配信している。PCの充電切れそうなのでケーブルを取りに行くが、繋ぐとノイズが乗ってしまう。 「うさぎのダンス」という曲は知らなかった。「うさぎのダンス」という茨城のお酒がある。広島のものも紹介したい。 11/16 配信予定 13 00-14 50 17 50-19 00 13 08~14 54 やや寝坊して寝起き配信に 配信を共有すると「謝罪配信中!」とツイートされるのに気づいたことから謝罪会見が始まり、黒歴史が掘り起こされる。リスナーから容赦なくフラッシュが浴びせられ、厳しい質問が。いつの間にか司会者も登場。 他の参加者の配信を見て自分には特技がないと思わされたなどと言いながら「うーたん」のモノマネをする。 反対語の大喜利が始まり、「脅威の吸引力」の反対語を思いついたうさちゃんが発声する直前にコメントで同じ内容を書き込まれ、引き笑いが止まらなくなる。レミちゃん(嶋波香姫乃03)もコメントで参戦し清楚を見失いそうになるが、てんちゃん(皐月れもん10)が現れて浄化された。 17 51~19 04歌枠 ポリリズム(トークBGM)、ムーンライト伝説、デビルマンのうた、ふわふわ時間、(ひこうき雲、)やさしさに包まれたなら、 ルージュの伝言、うさぎとかめ(トークBGM)、女の子は誰でも、バラライカ、ファンサ 今日の怪談 歌っている部屋で壁ドン食らうが、壁の向こう側には部屋はないはず? 今日の配信時間合計 2 59 56! 配信中に話題になった絵 11/17 ファンルームでの配信予定 11 00-12 10(70分) 14 00-15 20(80分) 20 25-21 55(30分)←計算が間違ってます(21 28-22 00に変更) 11 00~12 15 (配信予定は変更しました) 雑談。テーマを用意して画面に出しておくことができた。えらい。 ツイートをすると出てくる文章をちゃんと変えておけた。テロップもすぐに出せた。 初見さんとタイムテーブルの話をしていたら、本日の配信予定の誤りに気づく。 しょーもな怪談話。他のオーディションの話。非公式Wikiの話。名言。 14 02~15 16 14時に間に合うよう走って帰ってきたので汗ダラダラで配信を始めたが、BGMが流れず設定をやり直す。 特技の話。配信でお見せお聞かせできない系。リスナーに「足の裏が後頭部に着くか?」と聞かれ、変な声が聞かれないようにマイクをミュートして挑戦するが失敗。その後、肩が柔らかいと主張。「自分の肘をなめられる人って知ってますか」と言うので、できるのかと驚いたら「私はできないんですけど」と。「でも大谷翔平なみに柔らかい。実質私は大谷翔平」と変な方向に。しかしソフトボールは9mしか投げられず、握力も1桁なので大谷翔平というのは嘘。本当の特技は「嘘」なのでは?と配信を振り返るといろいろな嘘が発覚。考えずに「脊髄で喋っている」ことも判明。 嶋波香姫乃03レミちゃん、嶋波香姫乃12イブちゃんもコメントに現れ、香姫乃ちゃんたちは本当にすごいと盛り上がる。 20 15頃、ファンルームに連絡事項として「30分永遠と喋ります」と書きこむが、すぐ間違いに気づき(えらい!)「30分延々と喋ります」に訂正 証拠隠滅後の書き込み「漢検一級なのに永遠と延々、間違えるわけなくないですか???」 21 28~ 時間通り開始。トークテーマを画面に用意しいつもと変わらない雑談配信。Wikiの話、実は肩がかたいのでは?という疑問、体に筋肉がつかない、腹筋をつけたい。 特に盛り上がりもなく予選は終了しました。 予選期間終了 一度配信レポートを見てから配信再開 無事時間内に収まっていた。 暫定結果 嶋波香姫乃の中で9位 105465ptと本戦出場への望みをつないだ。 この2週間の配信を振り返ってみたり、それまでのことを振り返ってみたり。 トラブル 鼻炎症状が出る。鼻血も出た。 このあとの期間はBlender使ってる配信しようかな 11/18 人気ページランキングに載る ルーム名 嶋波香姫乃(うさちゃん)は寂しいとしんじゃうので構われたい に変更 11 21~14 08 Blenderでうさちゃんを作ってみる配信。球体からどんなものができあがるのか。 PCから吹き出される熱風がマウスを持つ手に吹きつけられる中、キモい体が作られていく。突然の無音。 ここで一句 ちょと待って 今日も元気に 親フラです つづきはまた明日 今日はここまでできました試験管ブラシ 18 00発表 厳正なる審査の結果、特別審査員賞には該当せず、予選敗退が決まる… その頃うさちゃんは… Twitterで結果発表があったことを知らず、非公式wikiのトップページで結果を知る。 11/19 14 19~16 11 Blenderの作業配信を予定していたがOBSがうまく動かず雑談配信に 体が柔らかい話。体力よわよわ。握力9kgで指パッチンができない。マラソン前日に熱が出る。 11/20 予定 (できたら13 00~) 16 59~17 59 最終枠スペシャル配信 13時台の配信はなし。ファンルームにて皐月れもん20(におちゃん)とあいさつを交わす。 14 37 ファンルームにBlenderでの作業進捗状況報告。うさちゃん(マスコット)気持ち悪いよいうより圧倒的に"""怖""" 16 48 授業で全然ボーンを入れられなかった・・・けど形も顔も一応出来上がりました! 2歳児でしたが天才なので飛び級で卒園ということになりました! 17 02~ 例によって遅刻である そしてマイクオフで喋り始めました 卒園式です 5分たったので始めます 卒園式 式次第 ①この2週間を振り返ろう Wikiを見ながらこの2週間を振り返る。このスペシャル配信の準備をしていたので(前フリ)、Wikiを3~4日見ていなかったので更新された分が楽しみ。ご覧の通り結構長いので、サクサクやりましたが40分くらいかかってしまう 嶋波香姫乃03レミちゃんも駆けつけ、思い出話を。Wikiの誤字も指摘してくれました。 ②卒園児代表あいさつ このあとの歌に時間がかかるということで、あとまわしになりました。 ③卒園児からの歌 準備に時間がかかるので、思い出話をしていてくださいとリスナー任せになる。この日のために準備してきたのにここで時間がかかるのはなぜか… 仰げば尊しを歌うが、音声が聞こえなくなる。これが最後のネタか…… 途中で切れたことに気づいてやり直したが、歌詞が画面にうつるものの完全なる無音が続く。さっきは最後のネタではなかった‥ テロップ「いつものドタバタ」「えっおとないの?????」「うそでしょ」「うたおわったよ?????」 誰も歌を聞いた者はいなかった。 それではなんなので、歌をバックに流しながら卒園児代表あいさつがありました。皆さんに感謝の言葉。参列者(最大241名)は全員涙 最後に「おつぴょん!」でお別れ。(「ルーム挨拶(退出)おつぴょーん」←?) 本選イベント期間 本選進出ならずでした 嶋波香姫乃10の描いた嶋波香姫乃SD集合イラストには、ウサ耳のうさちゃんがいますので ↑リンクから見てください。 Twitter等での活動 予選/本選後の消息 名言集 「この配信は2才児の成長を見守る配信バブゥ!」 「PCってどうして充電しないといけないの?」 「私のカラオケ配信は友達と行ってる感を楽しんでいただきたい」 「…………」(うさちゃんによると「人間には聞こえない周波数で喋っている」。人間のリスナーは聞こえなかった時は「音聞こえないです」とコメントするように) 「脊髄で喋っている」 やらかし 本文を見て判断してください ファンのブログやnote、togetterまとめ
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前へ 「・・・・ごめん。」 私よりも先に冷静になった愛理が、難しい顔のまま謝ってきた。 息が荒くなって、手が震えている。愛理らしくもない。こんな風に他人と思いっきりぶつかることなんてほとんどないんだろう。私を見つめる丸い目に、まだ興奮の色が残っている。 「あ・・・ほ、ほら、舞ちゃんも謝ったほうがいいんじゃないの?何かよくわかんないけど。ね、だよね、舞美?もーやだなあ、怒ってたのは私なのにさ。アハハ・・・」 「は、はは。そうだね。舞、愛理と仲直りしよう。」 すっかり私たちに圧倒されて落ち着きを取り戻したちぃが、慌てて私を宥めにかかった。 聞き分けのいい愛理は、すなおに仲直りの握手をしようと手を差し伸べてくる。 でも私は、その手を握ることができなかった。 ここで愛理に謝るのは、千聖のことをみんなに話していいと了承することと同じだ。それだけはできない。 「舞ちゃん、私も言いすぎた。仲直りしようよ。」 「舞ちゃん。」 「ほら、舞ちゃん意地はってないで。」 ・・・・・ああ、まただ。 また私が悪者になっちゃうのか。 そんなに、前の千聖に会いたいと望むことはいけないことなの? 「舞。」 私は無言で、舞美ちゃんの手を払いのける。 自分が正しいという自信があるのなら、たとえ味方がいなくても戦える。 でも今は、足元が揺らいで心もとない。 みんなも私と同じように、千聖のことを思っているというのがわかっているからだ。 前にもこんなことがあったな。 千聖があの千聖になっちゃうずっと前、多分まだ2人とも小学生のときだった。 私はちょっとした誤解でマネージャーからこっぴどく叱られたことがあった。 でも私は、自分は間違っていないと頑として謝らなかった。 みんなは私に謝れと言う。 私は自分の潔白を証明する言葉がわからなかったから、拳を握り締めて大人を睨み付けることしかできなかった。 その時、千聖だけは私をかばってくれた。 事情なんて知らないくせに、私を守るように前に立って、鼻水たらして大泣きしながら反論してくれたのだった。 舞ちゃんはそんなことする子じゃない、舞ちゃんは悪くない。 そんな風に泣きわめいて、全面的に私を信じてくれた。 結局それがきっかけになって私の無実は認められ、千聖は泣いてぶっさいくになった顔で照れくさそうに笑っていた。 そう、いつも千聖は私のことを一番に信じて、わかってくれるんだ。 きっと今、ここに前の千聖がいたら、あの時と同じように私を守ってくれるだろう。 私にとって、千聖は大きな支えであり、理解者でもある。その支柱がなくなったら、私はただの自分勝手なワガママ人間になってしまう。 私にはやっぱり、どうしても千聖が必要なんだ。元気で、明るくて、私を勇気付けてくれる、前の千聖が。どうしてもこれだけは譲れない。 「・・・・えっ、何これ。どうしたの?」 突然私の耳に、久しく聞いていない独特の甘い声が届いた。 「えっ、な、なんかあったの?梨沙子大丈夫?」 「もも~・・・どうしよう、みんなに千聖のことが」 梨沙子が泣きながら駆け寄っていく先には、ももちゃんと ・・・・・千聖。 軽く目を見開いた千聖が、戸惑った表情で部屋を見回していた。 「ちっさー、お帰り。」 「ええ・・・あの」 「待って!」 舞美ちゃんと千聖が話を始める前に、私はみんなを押しのけて、両手で千聖の腕をきつく掴んだ。 「きゃっ」 「舞!?」 次へ TOP
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私の魔法の言葉の効果は、早速次の日からはっきりと現われた。 「おはよう、栞菜。」 「あ、お、はよう。」 レッスンスタジオまでの道を歩いていると、日傘をさしたちっさーが後ろから声をかけてきた。 いつもどおり、ごく自然に振舞うちっさー。胸が高鳴る。 「もう夏も終わりなのに、暑いわね。」 そんなことを言いながら、入る?とばかりに日傘を傾けてきた。 「ありがとう。」 こんな可愛い心遣いをしてくれる子に、私は何てひどいことをしようとしているんだろう。 良心がチクリと痛む。 今日のちっさーは、後ろに大きなリボンのついたシンプルなライトイエローのワンピースを着ていた。歩くたびにふわふわ揺れて、とても可愛らしいと思った。 「ちっさー、チョウチョみたいだね。可愛い。」 「あら、ありがとう。明日菜にも言われたわ。こういう色の蝶、本当にいるんですってね。」 ちょっと照れくさそうに笑うちっさーは、昨日のことなんて何も気にしてなかったかのようにも見えた。 「ちっさー、おしゃれになったよね。よく似合ってる、それ。」 「嬉しいわ。これはね、早貴さんがくれたの。あんまり着ないからって。」 「へえ・・・」 またじわじわと、心臓の鼓動が大きくなってくる。そんな交流があるなんて、私は知らなかった。 「ねえ、ちっさー。今度うちに遊びにこない?栞菜が着なくなった服とかあげるよ。」 「まあ・・・でも、何だか申し訳ないわ。お気持ちだけで嬉しいから、そんなに気を使わないで。」 何で。 私じゃ、嫌なの? 私だって、ちっさーのお姉ちゃんみたくなりたいのに。 「・・・私が、キッズじゃなくてエッグだから?」 気がついたらまた、あの一言を口走っていた。 ちっさーに魔法がかかる。 私に微笑みかけていた表情が一気に強張って、ゆっくり歩いていた足がピタッと止まった。 「栞菜、どうして・・・・?私、そんな風には」 私は無言でちっさーと押しのけて、早足で先に歩いていった。 ちっさーは追いかけてはこない。 やがて私の後ろで力ない足音が聞こえてきたら、なぜだか少し心が落ち着いた。 結局ちっさーは、集合時間直前までロッカーに来なかった。 「あれ、ちっさー珍しいね!今日ギリギリじゃん!」 舞美ちゃんの声に振り向くと、少し慌てた声でごめんなさいと言いながらちっさーが入ってきた。 さっき私に見せていたあの悲愴な顔じゃなくて、いつものおっとりお嬢様の表情に戻っていた。 「おはよう、ちっさー。」 さっきまで一緒だったくせに、とぼけて挨拶をしてみる。 「あ・・・おはよう愛理、栞菜。」 なんだ、特に引きずってはいないんだ。 ほっとすると同時に、なぜかそれを残念にも思っている自分がいた。 「千聖、今日一緒に柔軟やろう。着替え手伝うから急いで!」 舞ちゃんがちっさーの手を強く引っ張っていく。 舞ちゃんはいいな。私みたいな汚い手を使わなくても、ああやってちょっと強引でも正々堂々とちっさーを独占できるんだ。 それに比べて、私のやってることって・・・・ 「栞菜?・・・なんか怖い顔してる。大丈夫?」 「うん。なんでもないよ。それよりさ・・・」 話題を逸らす。 心から心配してくれる愛理に胸が痛んだ。 ごめんね、愛理。 そんな葛藤はあったものの、禁断の魔法の味を知ってしまった私は、どんどんあの言葉を簡単に使うようになっていった。 例えば、何かおそろいの物を持ちたいと思った時。 一緒にコンビニに行って、何か買ってあげたいと思った時。 そして、ちっさーの好きそうな服をあげる時。 主に私がちっさーに何かしてあげたい時には、効果がてきめんのようだった。 慎み深いちっさーは必ず遠慮するけれど、私があの一言を言えば従ってくれた。 悲しい顔をさせることに、罪悪感はあった。 それでもこれは単なる私の親切の押し売りであって、ちっさーを傷つけるのが目的ではないという理由付けができたから、私は自分の矛盾した気持ちから目を逸らし続けることができた。 ちっさーも、私があの言葉を口にしないかぎりはごく普通の態度でいてくれた。 異常な結びつきになってしまったけれど、私たちはいつでも一緒にいるわけではないし、私もみんなの前では魔法を使わなかったから、誰も2人のおかしな状態に気づいてなかった。 そのことが私を増長させたのかもしれない。 私はわかっていなかった。 何でも言うことを聞いてくれる素直な妹ができたとばかり思っていたけれど、お嬢様のちっさーの中には、前の千聖の気の強さもしっかり残っていたということに。 終わりの始まりは意外に早く、そして突然やってきた。 いつもどおり本当につまらないことで切り札を使おうと思った。 ちっさーが私のヘアピンを可愛いと言ってくれたから、すぐに髪からはずして、ちっさーの手に握らせた。 いつもどおり遠慮するちっさーに、また私は「私が・・・」といいかけた。 「・・・そうね。栞菜が、エッグだからかもしれないわね。」 最後まで言い終わる前に、ちっさーは私の言葉を遮った。 唇をギュッと噛んで、強い目で私を睨みつけている。 ――嘘。 だって、ちっさー。 私はただ、私だけのちっさーが 何を言われたか、とっさにわからなかった。 頭が真っ白になる。 「ちっさー・・・」 呆然としたまま名前を呼ぶと、みるみるうちに硬く強張っていたちっさーの表情が青ざめていく。 「あ・・・・私、私何てこと・・・・・」 涙で霞んだ私の眼の向こう側で、ちっさーが力なく床に崩れ落ちた。 同時に、私にも立っていられない程の強い衝撃がゆっくりと襲ってきた。 ちっさーと同じような体勢でへたり込む。 「え・・・ちょっと、どうしたの!?千聖?栞菜?」 なっきぃの声が遠いところから聞こえたような気がした。 涙が止まらない。 ちっさーを怒らせたことがショックなのか、 自分の行いがあまりにも馬鹿すぎたことがショックなのかわからない。 こんなことになって、初めて気づいた。 私は自分の気持ちばかり考えていて、ちっさーがいったいどんな気持ちで私の言葉を受け止めていたのか考えていなかった。 こんなに無神経なのに、何が「ちっさーは私の妹」だ。 本当に最低だ、私。 今すぐちっさーに謝らなければいけないのに、嗚咽で声が出ない。 「栞菜、落ち着いて。大丈夫だよ、息吸って、吐いて・・・・」 舞美ちゃんの大きな手が優しく背中を叩く。えりかちゃんが頭を撫でてくれる。 私はただ、私もこういうお姉ちゃんになってあげたかっただけなのに、どうしてこうなっちゃったんだろう。 こうして私のかけた魔法は、あまりにももろく、簡単に消え去ってしまった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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痴漢囮捜査官・サキは、○×線内で多発している痴漢事件の犯人摘発の為、問題の列車に乗り込んだ。持ち前の負けん気と悪を嗅ぎ取る天性の勘で、次々と犯人を摘発していくサキ。 だが、気づいた時には、卑劣な笑みを浮かべた男達が、サキの周りを取り囲んでいた。 「残念だったわね、小さな囮捜査官さん。」 被害にあって震えていたはずのイラン人女性が、小馬鹿にした口調で笑った。 「サキ、結局あんたは我が軍、じゃなくて熊井gropersの手の中で踊っていたにすぎないのさ。とかいってw」 細い腕をさわやか汗だく痴漢野郎に捻り上げられ、悔しげに歯軋りをするサキの目の前に、長身の美男子が立ちはだかる。 「さあ、恥辱に満ちたSHOWの始まりだよ――」 「・・・・・・・という妄想で、我が愚息をここまで育て上げました。」 「長いよ!」 「てゆうか、ウチ、イラン人女性役!?」 「ひどい!汗だく痴漢野郎って!自分だけ長身の美男子とか!」 私達の文句も何のその友理奈ちゃんはそのご立派なブツを見せびらかしながら、えっへんと胸を張った。 「ちなみに、gropersっていうのは、英語で痴漢の意味だからね。ちゃんと電子辞書で調べて、妄想の中に反映させましたぁ」 何、その無駄な労力!本当に、本当に、友理奈ちゃんって、意味わかんないとこで頑張るんだから! 「まあ、でも、ウチらも可愛いなっきぃのキュフフ声ですっかり準備が整いました」 「だね。オラオラ、ちゃんと見ろよnksk!とかいってw」 「ギュフゥ・・・・」 みぃたんとえりこちゃん、穏健派(?)だったはずの2人も、ペロリと短いペチコートをめくって、さっきとは全く様子の違うアレを見せてきた。 「ぎゃふん!」 何これ、怖い。チョコバット? 「なかさきちゃん、なんだかんだ言ってガン見してるじゃーん。」 「べ、別にそんなことないし」 ――どうしよう、これはマズいことになったのだ。 男の人の体のことは、よく知らなかった。正直、アレがああなるとここまでこうなるなんて・・・・それとも、この3人が特殊ケロ? 私の大切な初めてが、こんな・・・おかしな椅子につながれて、しかもおちんちんが生えた美女3人に・・・・・・・まぁ、それは悪くないかも。いやいや、やっぱり倫理的にだめだろ! 「まあ、それはどうでもいいとして、なっきぃ、どうやらゲストが着いたみたいだよ。」 「えっ」 舞美ちゃんが指差す方向を向くと、例の裏通路のあたりに、もうすっかりおなじみのペチコートがチラチラ見えている。ただし、色はパールピンク。独特のウフフって笑い声と、それを嗜めるお姉ちゃんな声。 「えーっと・・・・桃、ちゃん?と、きゃぷてん?」 「当たりー!!!なっきぃすごーい!」 私が回答するやいなや、独特のアニメ声とともに、桃ちゃんがすごい勢いで抱きついてきた。椅子がグワーンと揺れて、また逆さづり状態になる。 「ギャー!やめて、揺れる!怖い!」 「ねー、どうしてもぉだってわかったの?何で何で??」 そんな私の状態なんてまったく気にせず、桃ちゃんはガクガクと肩を揺さぶってくる。 「だ、だって、腰の、位置とかが、」 「何それー!もぉが短足だっていうのか!」 「じゃなくて!身長だよ!」 「もーも。なっきぃ怖がってるから。はしゃぎすぎだよ」 そんなアグレッシブ桃ちゃんを、後ろからのんびり近づいてきたキャプテンがやんわりと止めてくれた。 「ちぇー、わかったよぉ。」 さすが、曲者ぞろいのベリーズを率いてるだけあって、キャプテンこと佐紀ちゃんはももちゃんの扱いを心得ている。 「佐紀ちゃぁん・・・」 思わず助けを求めるような声をだすと、佐紀ちゃんはにっこり笑って髪を撫でてくれた。・・・全然、笑ってない目で。 「んっふっふ」 「キュ・・・キュフフ?」 えりかちゃんたちが着ているのと同じ、露出度満載のそのボンテージ。童顔な佐紀ちゃんには一見似合っていないようにも見えるけど、そのアンバランスな感じが妙にエッチで、これはこれで・・・ 「うっわー!すごい格好!なっきぃ、はずかしいねー!」 「へぇっ!?」 突然、足元から明るい声がした。自分の股座(・・・)から覗くその顔は・・・ 「千奈美ちゃん!?」 「なっきぃ、お疲れ様ー。」 「ま、茉麻ちゃんまで!」 何だ、何なんだこれは。狭い室内に、次々とベリキューメンバーが投入されてくる。 「なっきぃ♪」 「ウフフ、佐紀さん」 「ウフフ、早貴さん」 「ケッケッケ」 「・・・・・」 これは、どうしたことでしょう。 ベリーズ7人、キュート5人(私除)。黒か、ピンクのそれを纏ったメンバーが、勢ぞろいだ。 「え、えりこちゃん。」 「ん?」 「あの、ピンクと、黒と2色あるみたいなんですけど・・・」 そんなことは心底どうでもいいのに、頭が混乱した私は、無意識にそんなくだらない質問をしていた。 「あぁ、それはね。」 えりかちゃんが軽く合図を送ると、メンバーが色ごとに二手に分かれて、私の顔の横に集まってきた。 黒がBello、茉麻ちゃん、舞ちゃ・・いえ、舞様、千奈美ちゃん。 ピンクがBuono、千聖、、梨沙子、佐紀ちゃん。 一見コンサートの衣装のようにも見えるけれど、半乳丸出しのボンテージと、パンチラ必至丈のミニスカート姿は、決してファンの人には見せられないようなすごい格好だ。千聖なんて、小麦色のたゆんたゆんが今にもモロッと飛び出してしまいそうだ。梨沙子も危ない。 雅様は全然大丈夫です。 「じゃあ、いいかな、なっきぃ?」 「えっ」 「せぇーの!」 「ちょっ、またなの!?」 私は反射的に目をつぶった。 おそらく、またペチコートを持ち上げているんだろう。二回目だからさほど驚きはない。でも、次に目を開けたら、12本のアレが・・・? 「なっきぃ。」 雅ちゃんの声。ひんやりした指が、まつげに触れた。 「は、はい。」 「目、開けて?」 「でも」 「開けなよ」 「はい。」 だめ、本当雅ちゃんにだけは・・・私はおそるおそる瞼を持ち上げた。 「・・・あれ?」 雅ちゃんの声のする方――つまり、ピンクチームの皆さんのソコには、アレはついてなかった。普通に、女の子のままだ。 「何だ、よかっ・・・ひぃえええ!!!」 油断して今度は反対側の黒チームへ目を向けると、そこには、並んでいました。6本のV6が。 「なっきぃ、色わけの法則、わかった?説明したほうがいい?」 立派なブツをそのままに、親切に聞いてくる茉麻ちゃんが心底恐ろしい。私は慌てて首を横に振った。 「ち、千聖は、黒じゃないんだね。いっつもこういう時はあっち側なのに。某界隈では」 どうも私は、混乱すると本当にどうでもいいことを口走るらしい。千聖は「あら、いやだわ早貴さんたら。」とレディの大事なところを丸出しにしたまま、半乳を揺らしてクフフと笑った。 「・・・・それで、これは一体、なんの集まりなんでしょうか。」 何度か深呼吸して、やっと落ち着きを取り戻した私は、やっと本題を切り出すことができた。 前へ TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -