約 217,401 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/729.html
『疾風ゆっくリーガー』 ○○あき 作 BGM任せで勢いだけで書きました。深く考えないで読んで頂けると幸いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スタジアムを埋める観衆、声を枯らさんが如く声援を上げ盛り上がっている。 この競技場で開かれているものそれは・・・・ ゆっくりーグ ゆっくリーグとは、人間が監督となってゆっくりを戦わせるスポーツ。 競技内容は多種存在し、その種目を多く制したチームが優勝となる。 ここに弱小チームが存在した、創設以来全敗で未だ勝利を知らない。 チームの監督は金城たけし。 彼の名前からチーム名を「マネーキャッスル」と言う。 所属のゆっくりは1匹を除いてれいむ種ばかりで、バランスとか力量とか以前の弱小チームである。 『きょうこそは、でいぶたちはゆっくりかつよ!』 『おー』×3 『じゃおぉぉぉぉぉん!』 円陣を組み気合を注入! 紅い炎を後に引き熱気吹き出しやってくる。 負けてたまるかと、食いしばる歯が火花を散らす。 そしてグランドへと駆けて行く、4匹のれいむ達と1匹のめいりん。 本日の競技はゆっくりサッカー ルールは人間とほぼ同じだが、ゆっくりには手足は無いのでハンド等の反則は存在しない。 したがってただ球を転がし点をとるだけの競技なのだが、口やおさげ等の使用は許されている。 試合は1チーム5匹のゆっくりで戦う。 対戦チームとセンターフィールドで、睨み合う10匹のゆっくり。 今日は田久玉子穣率いる「ダークエッグ」が相手である。 マネーキャッスルオーダー 1番 でいぶ 2番 れいむ 3番 れいみゅ 4番 めいりん 5番 どれいむ ダークエッグオーダー 1番 れみりあ 2番 ふらん 3番 きめいまる 4番 やまめ 5番 れいぱーありす 『でいぶはまけないよ!』 チームのトップを務めるでいぶは、れみりあに勝利宣言する。 『まけゆふぜいがおぜうさまにかつ?ねごとはゆっくりしていうんだどぉ』 戦う前から火花を散らす両者 ピィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーー! 試合開始のホイッスルが鳴り、マネーキャッスルのボールからスタート。 『ゆん!ゆん!ゆん!ゆん!』 でいぶは自慢の怪力で、ボールをグイグイと押すようにピッチを進んで行く。 身体が大きいのでスピードは無いが、力と防御力には自信がある。 『おぜうさまをなめるんじゃないんだどぉ!』 れみりあはボールを狙う事なく、迷わずにでいぶに噛みつく。 でいぶはたまらず悲鳴を上げる。 『いだいぃぃぃぃぃぃぃ!はなじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』 怯んだでいぶからあっさりとボールを奪う。 しかしこの行為はを見ても審判は、れみりあを反則には取らない。 使える部位は口しか無いのだから、ここを反則に入れると競技にならないからである。 ゆっくリーグに反則は存在しない、あるのは最終結果だけ。 奪われたボールは、きめいまるへ渡される。 『おぉぼーる!ともだち!ともだち!』 きめいまるは抜群のスピードで、ピッチを駆け抜けて行く。 追いつけるゆっくりは存在しない。 3匹をごぼう抜きすると、キーパーを務めるめいりんの所まで辿り着く。 『おぉ!しゅーと!しゅーと!』 身体を回転させての強烈なスピンで、ボールに体当たりしてゴールへと吹き飛ばす。 『じゃあおぉぉぉぉぉぉぉぉん!』 めいりんは左隅を狙ったボールに喰いつくように飛びつく、だが目の前をボールは通り過ぎる。 ザシャァァァァァァァァァァ! 「ゴーーーーーーーーーーーール!!」 ボールはゴールネットに突き刺さった、ダークエッグが先制点をもぎ取る。 『おぉ!ごーる!ごーる!』 きめいまるは仲間に、先制点ゲットのアピールをしようと振り返る。 しかしそこにあったのは・・・・・ 『いだぃよぉ!いだいいだい・・』 チームメイトによるマネーキャッスルへの暴行が行われていた。 『どぼじでごんなごとするのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』 まだれみりあに噛まれているでいぶ。 『ぐずなゆっくりはしんでね!』 ふらんに蹴飛ばされるれいみゅ。 『すっきりぃぃぃぃぃぃぃぃ』 れいぱーありすにすっきりされるどれいむ。(この後赤ゆは、スタッフが責任もって美味しくいただきました。) あらん限りの暴行が横行している。 こんなラフプレーをしなくても、ダークエッグがマネーキャッスルに負ける事なんてありえない。 そしてきめいまるが、チームメイトに信用されていない訳でもない。 ただこの暴行は、ゆっくリーグの日常的な風景、むしろこっちがメインとも言える。 試合は30対0のダークエッグの圧勝で終わった、しかしきめいまるの心は何かすっきりしない。 マネーキャッスルで生き残ったゆっくりは、でいぶとめいりんの2匹。 『ゆゅ・・・・またまけちゃったよぉ・・・』 落ち込むでいぶを励ます監督。 「いいや!負けてない!勝ったのは誰だ?いったい誰だ?・・・・・・・俺だw 俺はお前達のおかげでこんなに儲かったぞ!」 監督は今日のYUYUクジで得た賞金を見せて、これ以上ない位の満面の笑みを見せる。 『なにじでるのぉぉぉぉ!てきさんにかけちゃだめでしょぉぉぉぉ!!』 でいぶは監督に抗議する。 「ちっちっち!でいぶ・・・・お前はこの凄さを全然分かっていない・・・」 指を横に振りながら顔を振る監督。 『ゆゅ?かんとくのすごさ?』 これには自分の知らない何か、大きな事実が隠されているのでは?とでいぶは思った。 「そうだ!お前らはダークエッグの倍率を知っているか?1.1倍だぞ!1.1倍! それで10万儲けようとしたら、どれだけ大金を賭けなければいけないか!」 札束をでいぶに見せて胸を張る監督。 『・・・・・・・・・でいぶたちにもかけた?』 監督は声高らかに答える。 「はっはっは!お前らに賭ける金は一銭もない!」 その顔はいかにも言ってやったと言わんばかりの、自信溢れる表情であった。 『かんとくがそれじゃだめでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』 ダークエッグのクラブハウスから1匹のゆっくりが出てきた。 それは先程の試合で得点を決めた、エースストライカーのきめいまる。 今日でダークエッグを退団したのである。 ラフプレーを主体とするチームに嫌気がさしての退団・・・・・・と言う訳では無い。 ゆっくリーグを観戦にくる客は皆、ラフプレーを楽しみにきている。 スポーツだとは初めから思ってはいない、これはあくまでゆっくり同士の殺し合いを試合形式にしただけの娯楽。 それを勘違いし得点を入れる事に熱を入れたきめいまるは、趣旨を理解しない邪魔者でしかなく。 早い話が解雇されたのだ。 昨今の不景気で、きめいまるの様な正統派の選手を入れてくれるクラブは無い。 どこのチームも、残虐なラフプレーで客を魅了出来るゆっくりばかりを必要としている。 『おぉむねんむねん・・・』 プレイスタイルを変える事が出来ないきまいまるは、スポーツ選手として雇ってくれるチームを探すしかない。 きめいまるは肩(?)を落として、クラブハウスを後にするのであった。 『どこへいくんだどぉ?』 れみりあが、去っていこうとするきめいまるに声をかける。 きめいまるは振向く事なく答えた。 『おぉみていみてい・・』 今後どうするのかはまだ、きめいまるにも分からない。 『おぜうさまをおいていくのかだどぉ・・・つれていってほしいんだどぉ・・』 れみりあは、解雇されたきめいまるについて行こうとする。 しかしそれは許されない、れみりあはダークエッグの選手なのだから。 『おぉだめだめ!』 きめいまるもそれは理解していた、どれほどの苦労をする事になるか分からない放浪の旅。 かつてのチームメイトを、巻き込む事はしたく無い。 『うぅ~どうしてそんなこというんだどぉ~きめいまるなんかきらいなんだどぉ~』 泣きながらクラブハウスへと戻って行く、きめいまるはその姿を寂しそうに見ながら去ろうとする。 だがその直後にれみりあが、凄まじい勢いで蹴り出されてきた。 2匹の様子を監督の田久玉子嬢が見ていたのだ、友を思いやる優しいゆっくりはチームに必要無い。 ついでにれみりあも解雇されてしまった。 れみりあの顔には監督の履いていた、ヒールがめり込んで後頭部まで貫く。 女性でありながらJリーグを目指し、オリンピックにまで出場しただけあり凄まじい脚力である。 男性に生まれていれば、Wカップにも出場できたかも知れない。 『も・・・・も・・・どゆっぐりじだがった・・・んだどぉ・・・』 瞬殺と言うありがたい退職金を貰い、れみりあはこの世を去ってしまう。 残されたきめいまるは、慌ててその場を去る。 『おぉ・・くわばらくわばら』 しかし大地を響く足音がそれを許さない、怒り収まらぬ玉子穣がきめいまる向かって駆けてくる。 その形相は、通りかかっただけの野良まりさが必死に謝りだすほど。 『ゆぅぅぅぅ?なんだかしらないけどごべんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?』 「うっせぇ!謝るくらいなら死ねぇぇぇぇ!国電パァーーーーーーーンチ!!」 うなる!うなる!古い昭和ネタの必殺技がうなる! 玉子嬢の婚期は、こうして伸びていくのかも知れない・・・・・・ パンチと叫びながらも蹴り飛ばされるまりさ、それは饅頭の弾丸と化す。 一直線にきめいまるへと飛んでくる糞饅銃弾。 『おぉ・・の~びの~び』 きめいまるは身体を伸ばすと大きく反らし、イナバウアーの形をとってまりさをかわす。 華麗に決まったと、きめいまるは内心ほそくえむ。 しかし現実は甘くはない。 『どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・』 そもそも目標が身体を伸ばしただけで、面積は減るどころか逆に増えたのだから回避しようがない。 ものの見事に直撃を喰らい、吹っ飛ぶきめいまる。 『おぉ、いたいぃいたいぃ・・・・おぉ?』 起き上がって痛みを堪えるきめいまる、そこで見たものは大きなタイヤだった。 パァァァァァァァァァーーーーーーーーーーンンン!! 大型ダンプカーのクラクションが響き渡り、遠くへと通り過ぎて行く。 弾丸によって道路へと吹っ飛んだきまいまるは、車に轢き潰されて最後を遂げた。 道路に染みを残して全て形を失う。 「ふん!汚い花火だよ・・・・」 顔を顰めながら呟くと、玉子嬢はクラブハウスへと消えていった。 きまいまるの最後を哀れんでか、雨はポツリポツリと降り始める。 雨はきめいまるの名残を洗い流す、明日には綺麗に消えているだろう。 選手と言う名を借りていても世界の底辺を生きる者、彼女達に自己選択の余地は残されていない。 あるのは使命をまっとうする事だけ・・・・・・・ 明日もゆっくり達は戦い続ける。鬼威山達を愉しませる為に・・・・・・・ おわり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書いた当人が言うのも何だけど・・・・・・・・・・何だこれ? ストレスで大変だった時に書きかけていた物を完成させたのですが、もろに聴いていたBGMの影響をうけてます。 ネタはかなり古いと思われるので気にしないで下さい。 ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/ ○○あきのSS感想はこちらへ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1275503703/ 誤字・脱字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 anko1218 ゆ虐ツアー anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編 anko1243 ゆヤンワーク anko1495 ゆ虐にも補助金を anko1785 ゆうかにゃんはアイドル anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出 anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン anko1341 デスラッチ07 まりさと春 anko1711 デスラッチ08 まりさの子ぱちゅりー anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま anko1505 デスラッチ外伝02 まりさとめぐりあい anko1276 ゆっくり種 anko1278 ゆっくり種2 anko1291 ゆっくり種3 anko1310 ゆっくり種4 anko1331 ゆっくり種5 anko1350 ゆっくり種6 anko1391 ゆっくり種7 anko1482 ゆっくり種8(終) anko1362 ケーキ anko1527 極上 anko1612 砂の世界 anko1768 永遠の命 anko1779 塗りゆ anko1863 れみりあが愛したおちびちゃん _☆)キラン ↓
https://w.atwiki.jp/mayjisure/pages/27.html
Mあき 吸血鬼 アマゾネス 竜姫 つめあわせ-ツン幼馴染、生徒会、アマゾネス1、エルフ姫
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2298.html
『てんこふみふみ』 21KB 愛で 虐待 観察 ギャグ パロディ 小ネタ ドスまりさ 希少種 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 ○○あき 作 汗かきべそかき 『てんこふみふみ』 ○○あき 作 暑い暑いと言っていたらこんなのが出来ました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 世界を巻き込んだアメリカの大不況、当然日本もその余波をもろに受ける。 しかしそんな中でも週末は常に賑わい、その景気のよさを見せつける施設があった。 正にも負にも一部の国民に、絶大な人気を誇る不思議生物「ゆっくり」。 そのゆっくりと触合える施設がこのSS村にあった。 もともと村興しで始められたこの施設は、今や国民のストレス発散に欠かせない物となっている。 施設名物の来場者歓迎ウェルカムキック。 糞饅頭を蹴り飛ばしてもらい興奮気味の鬼威山達に、まず一息いれて貰い落ち着いてもらうのが目的。 通常は厳選されたゲスが並ぶ、しかし今日は1匹異様なゆっくりが混じっている。 『まだかな・・まちきれないよ・・・』 バスからまだ誰も降りてきていないと言うのに、待ちきれないのか尻を振って蹴られるのを待つゆっくり。 青い髪に黒い帽子を被り、桃のアクセサリーが特徴の胴付きのゆっくり「てんこ」。 「てんこ・・・・お前は希少種な上に胴付きだから、お客には蹴り辛いって・・・もう諦めろ・・・」 『きょうこそはてんこを、けりけりしてくれるきがするの・・・』 「はぁ・・・・・・・いくら約束だったからって、よりにもよってここを選ぶか普通?」 てんこはゆっくり垢すりが好評だった褒美として、ゆうかにゃん同様に施設の利用が認められた。 だが選んだのは何故かウェルカムキック、しかも蹴られる側を希望。 職員には理解に苦しむ選択、だがこれこそがてんこの真骨頂。 しかし鬼威山の中にも希少種虐待を嫌う人は多い、しかも胴付きとならば尚更である。 「いらっしゃいませ~さぁさぁ活きの良いゆっくりが待っていましたよ!さぁまずは思いっきりやって下さい。」 「週末がくるのを待ちわびたぜぇ!ヒャッハァァァァァァ!!!」 『ゆゅ?れいむのびぼうにこうふんしているんだね? しかたがないからとくべつに、れいむのどれいにしてあげるよ。』 「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!糞饅頭ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 『ゆゅ!れいむはくそま・・・ゆげひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ぼ・・・ぼっど・・ゆっぐ・・り・・ぢだが・・・だ・・』 「おぉ断末魔はきっちり、この手加減ぶりは流石ですとしあき様。」 「伊達や酔狂で、年間パスポートを持ってないからなw」 こうして沢山の鬼威山達が施設へと入場して入て行く、だがてんこが1度も蹴られる事は無かった。 やはりゲス化してもない希少種は、虐待には不人気だった様である。 『どおしてだれもてんこをいぢめてくれないの・・・・・』 寂しげに夕日を眺めるてんこの姿、そしてそのてんこを物陰から見守るゆうかにゃん。 『てんこ・・・・なんておそろしいこだにゃん!』 だだでさえ最近人気上昇中のてんこ、それが来場客に好評のウェルカムキックにまで参加するとは予想GUY。 施設のトップアイドルとして脅威を感じるゆうかにゃん。 実際はてんこにとって、トップアイドルには興味も無く。 本気で鬼威山達の全力の蹴りをくらう、ゲスゆっくり達が羨ましかっただけ。 だがゆうかにゃんには、そんなてんこの心情が理解出来ない。 痛みに弱いゆっくりが自ら虐待を望むと言うのは、普通の感覚ではなかなか考えられなかった。 ゆうかにゃんは、人気は欲しいが痛い思いはしたくない。 『おにいさん、ゆうかにゃんね・・・もっともっとおにいさんたちのやくにたちたいにゃん(キリッ』 「えへへへへへへへ・・・・・はっ!いかんいかん・・・う~んそうだなぁ・・・」 ゆうかにゃんに相談を持ちかけられたのは、ゆうかにゃんに会いたい一心で施設に就職した職員。 その為、ゆうかにゃんのおねだりには弱かった。 「俺なら・・・う~ん・・そうだ、これなんかどうだい?アンケートであったリクエストなんだけどさ・・・」 『にゃん?こんなのでゆうかにゃんが、おにいさんたちによろこばれるにゃん?』 「少なくとも俺は喜ぶ(キリッ」 『にゃん・・・・じゃあやってみるにゃん・・・・ほんとうにだいじょうぶかにゃん?』 こうしてこの職員の発案でゆうかにゃんは、新らしくアトラクションに参加する事となった。 そのアトラクションとは・・・・・ 『さぁひざまづくだにゃん!ゆうかにゃんにけってほしいんだにゃん? かおをじめんさんにちゅっちゅするんだにゃん!』 「はいぃぃぃぃぃ女王さ・・いやゆうかにゃん、さぁこの俺を踏んで下さい蔑んで下さい」 『ゆうかにゃんにふみふみされてうれしいかにゃん?ほれほれほれ~』 「うひぃぃぃぃぃぃぃ~」 「ゆうかにゃん・・・それはアトラクションの趣旨から反れてます自重して下さい。 ほら君も恍惚に浸ってないではやく立って下さい、まったく変なのばかり来るなぁ・・・・」 ゆうかにゃんに蹴ってもらえる逆ウェルカムキック、Mな鬼威山が悦び悶えるアトラクション。 予想を超える反響がありに2時間待ちとなる盛況ぶり、しかし長蛇列になぜかてんこの姿も・・・・ 『・・・・・・・・・』 『さぁはやくてんこをいぢめて。』 『なぜてんこがここにいるにゃん。』 『ここはいぢめてくれるおみせなんでしょ?はやくてんこをいぢめてねすぐでいいよ。』 何か全身に寒気を感じるゆうかにゃん、それは理解し難い存在の認識。 全身に冷たい汗をかくゆうかにゃん、無意識にジリジリとてんこから距離をとる。 ゆうかにゃんが下がれば、てんこは前に詰め寄っていく。 『さぁ・・・・てんこをいぢめて』 『いや・・・・いやだにゃん・・・・・こっちにこないでほしいだにゃん・・・』 泣きそうになりながら、てんこを拒むゆうかにゃん。 そんなゆうかにゃんを救ったのは、ホテルのロビーから聞こえる悲鳴だった。 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「なんだこいつわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 『だれ?これからてんこのす~ぱ~けりけりたいむがはじまるところなのに・・・・』 『いまだにゃん!』 『あ!』 「どこいくのぉ~ゆうかにゃん!」 「ゆうかにゃ~~ん、カンバァ~~ク~」 隙をついて、脱兎の如く逃げ出すゆうかにゃん。 後には寂しげなてんこと、後ろに並んでいた鬼威山達が残された。 『これがほうちぷれいさんなのね・・ぶるぶるくるわぁ~』 悲鳴があったホテルでは、巨大な胴付きのゆっくりが暴れていた。 その大きさは4mを超え。 金髪は天に伸びお飾りはなく、黒と白を基調とした衣服に身を包んでいる。 『ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』 ロービーに置いてある机や椅子を蹴散らすゆっくり、周囲には猛者の鬼威山達が取り囲んでいる 皆、そのゆっくりの隙を覗い、取り押さえるべく構えていた。 「何だ何だ?あれは何処のゆっくりだ?こんな奴がうちの施設にいたか?」 騒ぎに駆けつけた直山氏は、正体不明の巨大な胴付きゆっくりに驚く。 そしてロービーにいた別の職員から、衝撃の事実を知らされる。 「直山さん・・・あれはドスです。中央に設置してあった禿げ饅頭の・・・・」 「はぁ?あのドスには胴なんてなかっただろうが?だいいち胴付きのドスなんて聞いた事がない!」 「いえ・・・生えてきたんです・・・胴が・・・・」 職員の話によるとドスまりさは、朝の時点ではいつもの様に、涙を流しながら中央で飾られていたらしい。 それが昼を過ぎた頃に、お客の1人がふざけて塞いであったドスの口に切れ目を入れたのだと言う。 切れ目はメリメリと音をたてて裂けていき、その大きな口を再び開かした。 そして・・・・・・・ 『もうどすはゆっくりなんかいらないぃぃぃぃ!じねぇ!みんなじねぇぇぇぇぇぇぇ!』 そう叫んでいきなり立ち上がったのだと言う。 自身の生涯のゆっくりを捨てる覚悟が、ドスに手足を与える進化を起こしたのだ。 諺に「怒髪、天を衝く」と言うのがあるが、まさにこれの事であろう。 奪われたはずの頭髪は、その怒りを示すために再び生えた。 そして重力に逆らい天を貫いている。 余程の覚悟がドスをここまで追い込んだのだろう。 「そこの若者よ少し尋ねる、この化物はわしが殺してもかまわぬか?」 直山氏に1人の白髪老人が話しかけてきた。 彼だけではない、周りには多くの鬼威山が直山氏の返答を待っている。 「え?ええ?構いませんが危ないですよ?今、当社の専門部隊を呼びますので・・・」 「いや!是非殺らせてくれ!こんな機会は二度と来ない!ドスだけでも珍しいところに胴付きだ! これはわしの生涯を賭けてもいい獲物だろう!ここにいる連中もそう思ってるはずだ!」 老人の言葉に頷く鬼威山達、まさにゆっくりを虐待するために生まれた猛者の集まりだった。 言っても聞いてもらえそうも無かったので、直山氏はここを彼等に任せて他の客の避難を優先する。 「わかりました・・・・では御願いします。でも無理はしないで下さいね?うちの部隊も応援に呼びますから」 「おぉ!任せておけ!おぬしは他の連中をはやく、安全なとこに案内するがよい。」 直山氏はここを老人に任せ、急ぎ避難誘導を行いに向かう。 引き受けた老人率いる鬼威山軍団は、各々武器を構えドスを取り囲む。 「ふっふっふ・・怒門よぉ!わしらの力を示すに相応しい相手だとは思わんか?」 「はい師匠、日頃の修行の成果を、お目にかけさせていただきます。」 老人の側には弟子と思わしき男性が、長髪に鉢巻、手には穴開きグローブ。 見るからに暑苦しい風貌であった。 「まずはこいつを外に出さんといかんな・・・・よし!怒門よ、お前の鉢巻を貸せ!」 「はい?えぇわかりましたどうぞ?」 老人は弟子から鉢巻を受け取ると、右手に垂らして持つ。 そして片足を上げて構えると、その右手をドスに向かって突き出した。 「ヘアァァァァァァァァァ!そおぉぉぉぉれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ただの布で出来た鉢巻は、ゴムの様にドスへと向かって伸びていく。 そしてドスへと絡みつくと老人は、巻きついた鉢巻をドスごと引っ張った。 『ゆ”?おぞらをどんでるみたいぃぃぃ~~~~~~~~~~』 ガッシャーーーーーーーーーーーーン!!! ドスの4mにもなる巨体が宙を舞う、そしてガラス扉を突き破り外へと放り出される。 弟子は師匠の非常識な技に唖然としていた。 「はっはっは!怒門よぉ!これしきの事で怯んでおったら生き残る事なぞできぬぞ!」 そう言うと老人は、放り出したドスを追いかけて駆けて行った。 後に続けと鬼威山軍団も追いかけていく。 『ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!いだいいだいいだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』 全身ガラスの破片塗れになり苦しむドス。 ふと顔を上げれば、自分を投げ飛ばした張本人がこちらに向かってくるのが見える。 『ゆひぃぃぃぃぃぃ!ゆっくりしないでにげるよぉ!』 太股を90度に上げボルトもビックリしそうな、脅威の走りを見せるドスまりさ。 もはや当初の生涯ゆっくりしない誓いは、いったいどこの空と言った感じである。 「むむむ!おらんではないか!逃げおったな!追うぞ皆の者!」 老人がやって来た時には、ドスまりさは既にそこにはいなかった。 こうして鬼威山軍の追撃が始まる。 『ゆひぃ~ゆひぃ~なんだかてんこはゆっくりできないにゃん・・・・ってあれはなんだにゃん?』 てんこから逃げ出したゆうかにゃんに向かって、全力で疾走してくる強大な物体。 遠近法を無視した大きさは、まるで近くにいるかのように錯覚させる。 そしてその大きさは、近づくにつれだんだん大きくなってくる。 『にゃん?・・・・・・にゃ!・・・ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』 ゆうかにゃんは逃げて来た道を逆に走り出す。 向かってくるのが何かすら分からなかったが、身に危険を感じたので思わず逃げ出してしまった。 こうして逃走劇の先頭は、ゆうかにゃんに変わる事となる。 『にゅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!たすけてほしいだにゃん!』 『ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!まだどすをおってくるよぉ~ゆひぃぃぃぃぃぃぃ!』 「またんかこの糞饅頭ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」 むさ苦しいデスパレードは旧校庭へと入っていく。 ここには高熱を放つ炉を設置した、あったかぷれいすが用意してある。 幸いにもこの暑さの影響で、誰も使用してはいなかった。 『にゃ・・にゃ?あれはだれにゃん?だれでもいいにゃん!おねがいだにゃん、たすけてほしいにゃん! にゃ・・・あづいぃぃぃぃぃ!このあついのにこんなとこにいるなんてばかだにゃん?』 「ふっ!ヒーローは炎を背負って現れるものなのさ(キラ☆」 『あせだくでいわれてもうざいだけだにゃん・・・・』 「どぼぢでぞんなこというのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 逃げるゆうかにゃんが校庭で見たのは、燃え盛る炎をバックに仁王立ちしている老人の弟子の姿。 面識は無かったが思わず助けを求めて、男性の後ろに隠れるゆうかにゃん。 続いて突入してくるドスと、老人With鬼威山軍団。 『づがれたぁぁぁぁぁぁ!ゆっぐりできないぃぃぃぃぃぃぃ』 「はっはっは!あり地獄にはまったが如く、奴は我々の思うがまま入りおったわ!そう罠のはられたこの場所へ! これこそ車庫入失敗は八卦の陣、一度はまればぬけられぬ覚悟しろぉ」 「まじッスか!さすがは老師!そこに痺れる憧れるぅ!」 ただの偶然をおくびにも出さずに罠と言ってのける老人、そしてそれに感激する鬼威山達。 慣れない生えたばかりの手足で走りまわったので、ドスはフラフラの疲労困憊状態。 『ぢぬぅ・・・もぅぢぬぅ・・・』 「ならばすぐに死ねぇぇぇぇぇぇ!ホォォォォォ~オワタァァァァァァァァァ\(^o^)/!!」 掛け声こそ威勢は良かったが、弟子の男性が放ったのはただの足払い。 フラフラのドスは蹴躓き炉に突っ込む。 『ゆひぃぃ!・・・ゆ?なんだかあったかいよ?・・・ゆ”!ゆぎぃぃぃぃぃぃあづいぃぃぃぃぃぃぃ! あつあつさんはゆっぐりできないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 「流派!車庫入失敗は!夏の風邪!総身に知恵回らず!見識皆無!見よ!ドスは赤く燃えているぅぅぅ!」 「何を言っているのかわからんが、馬鹿にされている気がするぞ怒門!」 「つまらないところで鋭いですね師匠。」 「・・・・・・・・・・・・・。」 炉の炎はドスに燃えうつり、砂糖細工の髪を紅く染めあげる。 旧校庭には燃える様な物は置いていない、ドスがどれほど暴れ苦しもうとも問題なかった。 『ゆがぁぁぁ!だれがげぢでぇぇぇぇぇ!あづいあづいあづいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』 「燃えろぉ~よ燃えろぉ~よ死ぬまで燃えろぉ~♪そういや今年はキャンプいってねぇなぁ・・・・・」 皆、ドスが燃え尽きるのを、キャンプファイヤーの如く取り囲んで見守る。 燃える素材が髪の毛と衣服だけでは死に至らない、ここはきっちり止めを刺す必要があった。 「さてそろそろ逝っとく?ラララ~無○君ラララ~無○君~」 ゆ虐の御利用は計画的に・・・・ 『ゆ”・・ゆ”・・ゆ”ゆ”・・・・・・ゆ”ぎぃゆ”ぎぎぎぎ・・・・・』 黒こげとなったドスは、痙攣を起こしながらも再び立ち上がる。 そこに名乗りを上げる鬼威山がいた。 「我ら兄弟に任せてくれ!行くぞ兄者!」 「おk!逝ってこい弟者!」 「お前も行けぇ!」 「おk把握。」 2人の鬼威山がドスに向かって駆けていく、左右に別れるとそのままドスの側を通し過ぎる兄弟。 通り過ぎる瞬間、ドスは大きく震える。 「ここで二身風○拳とは流石だよな俺ら・・・・」 「あぁ流石だ。」 『ゆ”ぎぃ?なにを・・・・ゆ”?』 ドスが振り向いた瞬間、世界が傾き昇っていく様に映る。 そしてドスの首がグランドに落ちて転がる。 兄弟のそれぞれの手は細い糸によって繋がっていた、その糸がドスの首と身体を切断した。 残された身体も膝をつき、前のめりに倒れてしまう。 「さてこいつどうする?」 ゆっくりは頭部の中枢餡を破壊されなけば、なかなか死ぬ事は無い。 動けはしなかったが、ドスはまだ生きている。 「せっかくの胴付きも、身体無くしたらただのドスだしねぇ~」 その場にいた鬼威山の大半が、興味を削がれたのかゾロゾロと去ってしまう。 残った数人がドスを取り囲む。 『こっちにこないっでね!やめてねぇ!ドスにいたいことしないでねぇ!』 「痛い事ねぇ~さてどうしようかなぁ~」 「これはフラグって奴ですよ。せっかくネタフリしてくれてるんだから期待に応えないとね。」 胴を失い動けなくなったドスは、必死に鬼威山達に訴えかける。 しかしその想いは届く事は無かった。 どう料理するかと思案していると、施設の荒事を請け負う鬼威山達が現れる。 ゲスの捕獲や危険分子の処理、来場者同士のトラブルなどを処理するなんでも屋。 それぞれがゆっくりを数匹抱えており、どのゆっくりも傷だらけでボロボロであった。 「よぉ!頑張ってるねぇ、元気してる?・・・・・何このでかい焦げ饅頭は?」 「これ?胴付きのドスだった物の成れの果てだよ。今からどう弄ってやろうか考え中。」 「ふ~ん・・・であのゆうかにゃんと向こうで走り回ってるじじいは?」 ゆうかにゃんはドスの惨劇に腰を抜かして気絶したので、直山氏が保護に来るのを待っている。 そしてあの老人はドスから弟子に、攻撃対象を移したらしくグランドを追い回していた。 「ゆうかにゃんはそのうち保護者が来るんじゃね?あっちの年寄りはわからんから、本人に聞いてくれ。」 「あっそ、じゃあこいつ処理しちゃおっか、直山さんから聞いたドスってこいつの事みたいだし・・・」 『ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』 そう言うと鬼威山は、持っていたれいむの底部を切り取る。 その淡々とした仕事に言葉も出ないドス。 「さ~てと・・・・」 「ゆひぃぃぃ!やべてね・・・やべてね・・ぎぃ!いだいいだいいだいぃぃぃぃぃぃ!」 ドスは胴付きに進化した時、餡子の総量は変わらないらしく頭部の大きさはすっかり縮んでしまった。 その身体が無くなったとは言えまだ2m近くある、その一部を切り取り穴を開ける鬼威山。 「こんなもんかな?でこいつを・・・・・・」 『ゆ”?やべでねぇやべでね・・や・・・ぎぃ・・・・・』 ドスの穴にさっきのれいむをパイルダーオン、そのままドスの中にれいむの餡子を押し込んだ。 これでドスの中に、れいむ中枢餡が入る事となり意識が混濁する。 『いちゃいぃぃぃぃ!こにょげしゅおや!りぇいむをみしゅてりゅなんてしんでちまえぇぇぇぇぇぇ!!!』 『ごめんねおちびちゃん・・・・でもおかあさんはまだぢにだくないぃぃぃぃぃぃぃ!』 「さぁ選べ!次はどいつだ?まりさか子供か?選ばなければお前の番になるぞ?」 ドスの記憶に混じってくるれいむの記憶。 家族が鬼威山に殺される順番を、れいむに自身に決めさせられる。 死にいく子供の罵声を浴びながらも、最後まで自身を選ぶ事は出来なかった。 れいむは決してゲスだった分けでは無い、だが誰もが死ぬ事には恐怖する。 後悔しながらも選べない選択肢がそこにはあった。 次々とドスの中に押し込まれるゆっくり達の餡子、どのゆっくりも死んだ方がマシと思える記憶を有する。 ドスに入った他の中枢餡は死んではいない、意識こそ混濁してはいるが自我は保っていた。 混濁しながらも決して、一つに纏まる事のない自我がゆっくり達を苦しめる 「これつまんねぇなぁ・・・」 「見た目地味だね・・・・」 中枢餡を複数内容させる虐待は確かに、ドスや他のゆっくりを苦しめ続けた。 だが全てはその意識の中での話し、悲鳴や命乞いも見られない虐待に悦びはない。 「む?もぅこんな時間か・・・・ドスよ、天に帰る時がきた!もはや次の一撃が我らの別れとなるだろう!」 飽きた鬼威山達はドスに止めを刺すべく、全身に何か細く小さい物を束ねた帯をドスに巻きつける。 それを全身くまなく巻くとライターで火を点けた。 「ファイヤァァァァァァァ!!破壊力ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 パパパパパパパパパパパパパパパパンパパパパパパパパパパパパパパパパパパン!!! 激しい火花とけたたましい音、そして視覚を塞ぐ白煙がその場を包み込む。 『ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”』 グランドが静寂を取り戻した時、そこには大きな黒い塊が出来上がっていた。 爆竹によって全身の外皮を破壊され、残ったのは大量の餡子。 まだ残る意識が、ドスと意識を共有するゆっくり達にもさらなる地獄見せる。 「これはサービスだ、遠慮なく受け取ってくれ」 『ゆ”!ゆ”ぶぶぶぶぶぶぶぶ』 そう言うと鬼威山は、グランドを出て行く前にドスにオレンジジュースをかける。 僅かに回復した事で全身の痛みは、また鮮度を取り戻し地獄を繰り返す。 風で餡子の山が崩れるまでドスは苦しみ続けた。 『にゃ・・・むにゃ・・・むにゃ・・・・にゃ?ここどこにゃん?』 気を失っていたゆうかにゃんが目を覚ます。 そこはいつものホテルのスイートルーム、直山氏に運ばれてここに戻って来た。 『にゃ・・にゃんだゆめだったのかだにゃん。てんこみたいなゆっくりがいるわけないだにゃん。』 安堵するゆうかにゃん、しかし起き上がった手に触れる物が・・・・・ そこには1匹のゆっくりが、一緒に添寝してゆうかにゃんを見つめている。 『にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!どうしててんこがゆうかにゃんのおうちにいるにゃん!』 『まだふみふみしてもらってないから・・・・』 『にゃぁぁぁ!まだそんなこといってるかだにゃん!ふんでなんかあげないにゃん!』 ベットから飛び降りると、てこんから逃げ出そうとするゆうかにゃん。 しかしそれは直山氏によって阻まれた。 「駄目だろゆうかにゃん、あの時てんこはお客として並んでいたんだ。 ゆうかにゃんに拒否権はないよ。」 ゆっくりには人権は存在しない、いくら施設一の人気者でもその事に例外はありえない。 結局その日は勤務放棄したとみなされて、後日ペナルティーを科されるゆうかにゃん。 『あぁ~うふぅぅぅぅぅ!~ゆっくりぃぃぃぃぃぃぃ~もっとつよくふんでいいのよぉ~』 『にゃん・・・・・こんなことでたのしいかにゃん?はぁ~どおしてこんなことになったにゃん・・・』 舞台の中央でスポットライトを浴びながら、てんこを踏みつけるゆうかにゃん。 客席には満員の鬼威山。 平日の開催だったと言うのに、インターネットでの前売り券は即日完売。 「部長、申し訳ありませんが明日休ませていただきます。」 「明日って・・・・君ぃ!大事なSANYでのプレゼンの日じゃないか!君の出世も懸かっているんだぞ!」 「てんこが・・・・てんこがゆうかにゃんとやるんです・・・」 「はぁ?何だねそれは?」 「何年も待ちわびた、もう二度と見れない組み合わせなんです。 許可いただけないのなら、地位を捨ててでも行かせていただきます絶対に!」 真剣な眼差しで部長を見つめるとしあき、その表情には本気の覚悟が溢れていた。 溜息を一つ吐いてとしあきに背中を向ける部長、としあきはクビを覚悟する。 「わかった行ってこい!」 「え?部長・・・・・」 「その代わりお前には、次のプロジェクトのリーダーを勤めてもらうからな! こんな事に気を取られないくらい、こき使ってやるから覚悟しとけ!わかったらさっさと行け! そのてんことやらによろしくな。」 椅子ごしに見える背中が、とても大きく見えるとしあき。 黙って背中に一礼するとオフィスを後にした。 こうして全国から、仕事を放り出して集まった駄目人間達。 その顔は子供のように目を輝かせていた。 「俺だぁ~てんこ~結婚してくれぇ~」 「ゆうかにゃん~俺もふみふみしてぇぇぇぇぇ~」 「ヒャハァァァァァァ!!ゆうかにゃん×てんこなんて誰だこんな企画考えた奴は! 頭なでなでして感謝してやるから出て来い!」 「あぁてんこ可愛いよ~その表情素晴らしい!」 「美?!」 「You are very splendid!」 その日の来場者は、施設開設以来の記録を更新した。 迷コンビはこの後、様々な形でコンビを組む事となる。 ゆうかにゃんはこれが切っ掛けで目覚める事となるのだが、この時はまだそれを自覚していない。 ドS(ドス)ゆうかにゃんとてんこの伝説は、ここから始まったのである。 おわり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 暑さで世の中が狂っているんです、えぇ僕ではなくあくまで世の中です。 ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/ ○○あきのSS感想はこちらへ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1275503703/ 誤字・脱字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 anko1218 ゆ虐ツアー anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編 anko1243 ゆヤンワーク anko1495 ゆ虐にも補助金を anko1785 ゆうかにゃんはアイドル anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出 anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン anko1341 デスラッチ07 まりさと春 anko1711 デスラッチ08 まりさの子ぱちゅりー anko1931 デスラッチ09 まりさの写真 (終) anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま anko1505 デスラッチ外伝02 まりさとめぐりあい anko2208 デスラッチ外伝03 まりさに出会うまで・・・・・ anko1276 ゆっくり種 anko1278 ゆっくり種2 anko1291 ゆっくり種3 anko1310 ゆっくり種4 anko1331 ゆっくり種5 anko1350 ゆっくり種6 anko1391 ゆっくり種7 anko1482 ゆっくり種8(終) anko1362 ケーキ anko1527 極上 anko1612 砂の世界 anko1768 永遠の命 anko1779 塗りゆ anko1863 れみりあが愛したおちびちゃん anko1872 疾風ゆっくリーガー anko1942 ゆっくりキング anko1969 ゆクライド anko2032 夏だ!プールだ!まりさと遊ぼう! anko2192 いっかのすえ anko2237 ゆ出 コレガァショウリノカギダァ!ヘ(>ロ<)ノ ↓
https://w.atwiki.jp/jingai/pages/877.html
666699338888 + ... 11 53 28 62 サッカー負けたからってキチガイじみた自作自演やめろ 11 54 57 80 日本が勝とうが負けようがお前の生活は変わりませんが何かw 12 13 17×2 ガチでぶっ壊すしかないな 12 36 30 17 え?仏いたくなったけどな 14 47 11 26 14 51 19 51 もう出所して自作自演ですか? 生配信中に具合悪くないのに救(ry) 20 34 07 36 キチガイ、降臨w 12 57 21 95 どの面下げて自作自演してるんだw お前がタイの洞窟に入れ! 19 31 32 79 今日もクソな自作自演 23 02 28 86 6(金)10 23 16 92 ひょっとすると○○あぼーんの可能性が 11 17 26 71 自作自演しているお前も(ry 11 26 29 95 ○○○○あぼーんはガセ?ebcやってる 11 46 30 03 記録的大雨はおまえの自作自演のせいだ 12 02 31 38 ○○も中止 13 01 51 27 こんな日なのにクソな自作自演 13 17 22 74 ウソツキ 15 34 47 01 により○○○○があぼーん 15 49 47 77 ガセ 15 56 26 27 自作自演していないで動きませんか? 18 37 80 85 自作自演していないで被災者を支援しませんか? 19 22 12 99 誤記でした 20 13 53 79 自作ジエールしないで土嚢運びを手伝ってください 20 31 44 43 災害をネタにガセ厳禁を流す関西ガセ治郎に氏ねじゃなくて死ね 22 47 58 61 「○○○○」は大丈夫でしょう 22 49 57 51 7月8日はまさかの名場面集か?
https://w.atwiki.jp/aki4bano/
🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 🐕 各種リンク Twitter:@aki__shibano YouTube:柴野あき総合タグ:#柴野あき ファンアートタグ:#あきまるあきアート ファン鯖:あきフレわんわん🐾💛🐶🤎🐾 その他:マシュマロ 自己紹介 1歳半の犬耳の女の子ッッ 柴野あきだよッッわんわん🐾🐾 名前:柴野あき(しばの あき) 種族:柴犬・秋田犬のハイブリット 性別:女の子 年齢:111歳半(明治生まれ) ファンマーク:💛🐶🤎 ファンネーム:あきまるフレンズ(あきフレ) 挨拶:こんあき、おつあき(強制ではない) 配信 定期配信は毎日昼12 00~(2022年1月末から変わるかも?) 不定期で朝/夕方/夜のゲリラ リスナールール 他の配信者の配信で柴野あきを見かけてもそっとしておいてね 経歴 [部分編集] 2020年 12/10:Twitterアカウント開設 12/14:IRIAM配信デビュー 12/22:IRIAMアカウントフォロー100人達成 12/22:スターイベント参加 イベント期間:12/22~2/28 結果:269,704スター 2021年 1/4 :IRIAMアカウントフォロー200人達成 1/12:IRIAMアカウントフォロー300人達成 1/12:ルーキートップバナーイベント参加 イベント期間:1/12~1/18 特典:バナー&インタビュー掲載 結果:2位(380,977pt) 1/19:スターイベント参加 イベント期間:1/19~1/25 結果:229,709スター 詳細:初日の40分ほどで20万スター達成 1/24:IRIAMアカウントフォロー400人達成 2/4 :IRIAMアカウントフォロー500人達成 2/15:ファン鯖誕生 2/20:IRIAMアカウントフォロー600人達成 2/23:限定ギフトイベント~遊園地編~参加 イベント期間:2/23~3/1 特典:500pt限定背景「ハート」/5,000pt限定背景「遊園地」/50,000pt限定ギフト「クレープ」 結果:91,173pt(12位) 3/2:スマホリングイベント参加 イベント期間:3/2~3/8 特典:スマホリング(各グループ1~4位) 結果:1位(105,424pt) 3/16:【PT】復刻!春うららイベント参加 イベント期間:3/16~3/22 4/1~4/30:ライバーランキング 月間ギフト部門7位(941,690pt) 4/1~4/30:ライバーランキング 月間ファンバッジ獲得者数部門35位(65人) 4/26~5/2:ライバーランキング 週刊ギフト部門1位(740,040pt) 4/20:【PT GD】イラストギフトを作ろう!イベント参加 イベント期間:4/20~4/26 特典:イラストギフト(各グループ1~3位) 結果:1位(776,460pt) 詳細:ガチ参加 4/27:限定ギフトを手に入れよう!~森の隠れ家~イベント参加 イベント期間:4/27~5/3 特典:500pt限定背景「クラシック・フラワー」/5,000pt限定背景「木漏れ日の部屋」/50,000pt限定ギフト「森を抜けて」 結果:124,832pt(9位) 5/25:限定ギフトを手に入れよう!~珈琲の香りに誘われて~イベント参加 イベント期間:5/25~5/31 特典:500pt限定背景「コーヒービーンズ」/5,000pt限定背景「カフェテリア」/50,000pt限定ギフト「ドリップタイム」 結果:50,000pt 5/28:ナゴヤVTuber展の「みんなの年表」企画に記載 6/1:まいにちIRIAMイベント参加 イベント期間:6/1~6/7 特典:抽選でバターガレット or 200pt 結果:連続配信達成するも、抽選ハズレ 6/9:スターイベント参加 イベント期間:6/8~6/14 結果:1,471スター 詳細:期間中のスターをなるべく少なくするのを目標に参加、昼枠の時間上、6/9から参加 6/15:【PT GD SV】しらすまみれ ~しらすグラす~イベント参加予定 イベント期間:6/15~6/21 特典:限定グラス(各グループ1~3位) 結果:6位(94,836pt) 6/22:スターイベント参加 イベント期間:6/22~6/28 結果:2,016,856スター 特典:抽選で「二十四節花」せんべい150枠/200pt75枠 詳細:10万スターごとにボイスメッセージプレゼント企画を実施、200pt獲得 7/20:【PT GD】復刻!きもだめしイベント参加 イベント期間:7/20~7/26 特典:10,000pt限定背景「墓地」/25,000pt限定ギフト「きもだめし」 結果:42,141pt(59位) 8/3:IRIAMをもっと楽しもう!~スマホリング編~イベント参加 イベント期間:8/3~8/9 特典:スマホリング(各グループ1~3位) 結果:6位(37,305pt) 8/17:スターイベント参加 イベント期間:8/17~8/23 結果:1,824,846スター 特典:抽選でIRIAMスター金平糖<グリーン>150枠/200pt75枠 詳細:キリ番でボイスメッセージ企画を実施 8/24:IRIAM パワーアップチャレンジイベント参加 イベント期間:8/24~8/30 特典: 200ptプチギフト「ナイコメ」 1,000ptプチギフト「ナイフォロ」 3,500ptプチギフト「バッジおめ」 500pt限定背景「ストライプ」 2,000pt限定背景「チェック」 5,000pt限定背景「キラキラ」 結果:9,556pt 9/6~9/12:ライバーランキング 週刊ギフト部門10位(331,410pt) 9/7:【PT】オリジナルプチギフトを作ろう!イベント参加 イベント期間:9/7~9/13 特典:オリジナルプチギフト(各グループ1~4位) 結果:2位(グループ2、712,676pt) 詳細:ガチ参加、日替わりで新規立ち絵6種類公開、最終日以外、毎日配信企画を実施 9/11:1歳半のお誕生日!(1歳半→1歳半) 9/12:IRIAMアカウントフォロー2,000人達成 9/14:【PT GD】IRIAM×自遊空間 熊本をジャックせよ!イベント参加 イベント期間:9/14~9/20 特典:デジタルサイネージ出演(1位) 等身大パネル(1~2位) コミック掲載ポスター掲載(1~3位) 集合イラストパネル設置(1~5位) メインビジュアルA1ポスター掲載(1~10位) IRIAM紹介A4POP掲載(1~10位) 追加特典:FanPicksアンバサダー権(1~3名) 結果: 9/28:IRIAM 3rd Anniversaryイベント参加"予定" イベント期間:9/28~10/4 特典:- 結果:-pt(-位) 10/19:限定ギフトを手に入れよう!~紅葉狩り編~イベント参加"予定" イベント期間:10/19~10/25 特典:- 結果:-pt(-位) 11/15:8bitタオルB3 結果:-pt(1位) 12/13:ブランケットB3 結果:-pt(1位) 12/18:初Sランク入り 2022年 5/17:LIVE2D公開 IRIAMライバーオリジナル3種全て実装完了 2023年 4/11 雑誌掲載決定&初ミリオン達成 アニメディアイベントで1位(1ページ掲載) 累計1,033,513ptで初ミリオン達成! 編集のお約束 嘘や推測、誰かが不快になる内容は書かない 著作物の掲載は権利者から許諾の上で掲載する wikiのデザインは変えない。 内容を勝手に消さない/変えない 困った時は教えてね:問い合わせ先 勝手に統計 柴野あきは? 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 かわいい 20 (100%) 2 おもしろい 0 (0%) 3 かっこいい 0 (0%) 4 美しい 0 (0%) その他 投票総数 20 来訪者合計: - 名 今日: - 名 昨日: - 名
https://w.atwiki.jp/jingai/pages/857.html
240000000 + ... 19 28 51 70 横井死ねやー 13(月)9 43 40 30 なると自作自演をやめられなくなるんたね 14 42 18 73 そんなこと行ってる暇があるなら、豊田林署にとっとと施術¢ 14(火)17 52 48 52 ソフトボールで日本ができなかったのはお前の自作自演が原因 18 07 01 85 アホやがなw 15(水)13 08×2 11 自作自演してないで靖国参拝してこい 16(木)7 05 55 53 見えないじゃないが、ガセ治郎! 8 15 42 93 明日も4試合目平安なので○○○○あぼーん濃厚 10×2 57 54 お棒なのにクソな自作自演 22 56 46 93 キチガイは氏ねw 17(金)16 06 41 79 17 20 01 20 タバコは違法になりますか? 17 20 16 23 今日もお前の自作自演が巨大台風を叫ぶ 20(月)24 86 11 12 26 84 自作自演予選敗退おめ 22 54 30 42 キチガイは今すぐ死ねw 21(火)11 25 13 25 今日もクソな自作自演 18 03 95 んーあなたの自作自演が原因ですね 19 06 27 24 日本の港空行政は世界解約だからなw 22 14 57 25 お前が応援するからだろ 22 54 30 75 人間のグズ、降臨w 22(水)45 65 1 47 56 78 次スレ 23(木)10 24 51 36 自作自演してるお前の戸籍、???扱いになってるぞw 16 56 30 40 自作自演するあなたが菅谷きんさんの代わりに(ry) 20 04 59 25 台風で大変なのに呑気に自作自演かよクソ 22 56 51 10,23 45 25 48 自作自演する貴様こそ、犠牲になるがよいw 25(土)11 40 48 01 誰も自作自演してないで、貯金しておいw 21 45 89 追跡調を応援してこいw 21 48 37 19 犠牲なんかこれっぽっちも興味ないのw 21 54 29 89 願書 22 47 42 86,26(日)10 49 59 61 自作自演の疫病神、乙w この代わりに[27(月)19 39 03 43 自作自演するお前がw 19 53 26 23 崩御 20 16 81 追ったのね……… 20 12 14×2 28(火)9 49 57 06 今日も半日による自作自演 12 30 52 02,13 51 05 38 行っていましたよ 17 24 45 84 昨日のゲリラ雨豪はお前の自作自演が原因 29(水)1 20 44 41 本当に旭日旗を消さないと自作自演は止まらないな 16 45 49 63 20 40 29 22 キチガイは今すぐ死ねw 19 43 42 77 自作自演は今すぐ自○しろw 12 27 18 84 何にあった? 31(金)12 27 57 84 お前自作自演してないで 山形行って震災者支援行ってこい!
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2941.html
『なんか来る来る』 8KB いじめ 小ネタ いたづら 自業自得 日常模様 野良ゆ 赤ゆ ゲス 都会 少しばかり短いと思いますが、どうぞ 『なんか来る来る』 「ゆ~ん、ゆゆ~ん」 成体の汚らしい野良ゆっくりのれいむが平日の歩道を歩いていた。 もちろん平日なので、人気は全くない、血気盛んな虐待鬼意惨達も流石に会社の奴隷や学校の囚人として活動する者も多く。 たまにすれ違う人達がれいむを見ても、ゴミを見る目つきをするだけで、手出しはしなかった。 そのれいむの後ろにれいむ同様に汚らしい赤ゆっくり達がキャイキャイ騒ぎながら、れいむの後を追う。 その馬鹿面はまさしくれいむのモノであり、その赤ゆっくり達がれいむの子供だということは言うまでもなかった。 何処で自慢の子供を披露してやろうか。 れいむはそう思い、道を行く。 平日の真昼間に、こんなことをするゆっくりは少ない。 大体、番のゆっくりが餌探しに奔走しているくらいなのだが。 諸事情により、このれいむは番が帰ってこなくなったため。 仕方がなく、本当に仕方がなく、在るはずのない重い腰を上げたのである。 番がいなくなってしまったれいむ。 番がいなくなり、稼ぎ頭がいなくなった場合、れいむ種は基本的にとある方向に向かうのである。 それは、しんぐるまざーという奴だ。 子供を出汁にし、何かとせびり。 悲劇を装い、何かと騒ぐ。 子供の為と称して、その実自分のことばかり。 所謂ゲス行為と呼ばれるのだが。 当のれいむはそんなこと気にしない、それどころがそれが正当だと信じる。 自分は大変だから、自分は可哀そうだから、自分はか弱いから。 だからだからだから。 それが正当だと言い張る。 そんな権利なんてないのに。 しんぐるまざーだと。 「はーーーーーっ……」 そこで一人の男が重いため息を吐きながら歩いているのがれいむの視界に入った。 スーツを着た男だ。 まだ新品なのか、そのスーツは汚れも擦り切れも見当たらない。 しかし、その男自体の発するくたびれた様子が、あまりにも大きく、スーツのキリッとした真新しさを打ち消すような陰鬱さだ。 れいむはその男に目をつけた。 そのゆっくりしていない様を見て、しめしめと思う。 れいむの頭の中で、餡子脳が穴だらけの自分の良い計画がはじき出す。 れいむの可愛いゆっくりできる子供を見せる、男はゆっくりする、男は泣いて喜びながられいむの奴隷になり、れいむは飼いゆっくりに、しあわせー。 完璧だ、れいむは自画自賛する。 褒める点が全く見当たらないところが流石としか言いようがない。 れいむはニタニタと小汚い笑いを浮かべながら、男が来るのを待った、 「おい、そこのにんげん!」 「あ?」 男はよほど疲れていたのか、れいむの声に反応した。 その男の目にも力はなく、くまも浮かんでいる、よほどお疲れの様だ。 そんな様子もお構いなしにれいむたちは声を張り上げる。 「れいむのおちびちゃんをみてゆっくりしていいから、あまあまちょうだいね! そしてれいむのどれいになってね! あとあまあまもちょうだいね!」 「しょうだよ! たくしゃんでいいよ!」 「ゆぷぷー! きゃわくってぎょめんにぇ! だからどれいになってもいいんだぜ!!」 「いましゅぎゅでいいよ!」 あまりにも一方的な言葉。 二回言ったのは、ボケたのではなく、とても重要だからだ。 なんて完璧すぎるんだろう、れいむは自分に酔いながら、男の快い返事を待つ。 しかし、れいむの計画の最大の誤算、ゴミを見て心が和む人間がいるわけがなかった。 男は疲れた目を更に荒ませる、そんな目で男はれいむに言う。 「……もうちょい、うしろにさがって」 「ゆ?」 「「「ゆゆ?」」」 「ほら、いいから」 何故かよくわからないが、突拍子の出来事に弱いゆっくりである。 頭に?を浮かべながら、男の言われるがままに後ろに下がる。 赤ゆっくり達も同様に、後ろに下がる。 「あ、ストップストップ、そのままそのまま」 「ゆ? ゆん」 ようやく男の気に入る位置についたようだ。 またそしてまた、れいむたちは騒ぎ始める。 「ゆっ! だからさっさとれいむたちをかいゆっくりにしてね、くそどれい!」 「まっちゃく! ゆっくちちにゃいでしゃっしゃとしてね!」 「おお、のろみゃのろみゃ、ゆっくちちてにゃいんだじぇ!」 「しゃっしゃとしてにぇ!」 男は右手をれいむたちを制するように、れいむたちに突きだし。 騒いでいるれいむたちを見ないで、遠くを見る。 「あー、もうちょいまって、あと少し、ほんの少し」 「なんなの! ゆっくりさせてあげないよ!」 「あー、来る来る、ゆっくりできる感じが来る」 「ゆぅ?」 訳がわからない。 れいむ達は本気でそう思う。 それ故に、ゆっくりらしく特に考えず聞いた。 「いったいなんなの! なにがゆっくりできるの!」 「えー、今からゆっくりできるっての、オレが、それともわからないの? ゆっくりなのにこのゆっくりできる感じがやってくるのが」 「ゆ!」 れいむは困惑する。 ゆっくりであるれいむ達がゆっくりできる感じがやってくることが分からないはずがない、とれいむ達は思う。 しかし、実際れいむ達には全くそんなもの感じられない。 それでも、これを認めたら、れいむ達はゆっくりがわからないゆっくり扱いされてしまう。 そんな事は許されない。 しかし、わからない。 浅はかな赤ゆっくり達は、どうすればいいかと思い、思いつく。 「ゅ、ゆぅ、れいみゅわきゃったよ! ゆっくちできりゅきゃんじがきゅるよ!」 「ま、まりちゃもきゃんじだよ! きゅるよ! きゅるぅぅぅ!!」 「ゆ? ゆ? ゆ? ゆー、れ、れーみゅもわきゃるよ! ほんちょだよ! うしょちゅいてにゃいよ!!」 嘘をつくことだ。 赤ゆっくり達が知ったかぶりをする。 しかしそこは、思い込みの強いゆっくり、さらに赤ゆっくり達である、自分で着いた嘘をすぐに本当だと思いこむ。 嘘をついて、少しゆっくりできなくなった、だからゆっくりできる方法が本能的に思い浮かぶ。 見下すことはゆっくりできる、程度の低いゆっくりがよくやるゆっくりする方法を赤ゆっくり達は本能的にやってのけた。 標的はもちろん、未だ理解していないれいむだ。 「ゆ? おきゃーしゃん、わきゃらないの?」 「ゆぷぷ、こーんにゃにゆっくちできりゅのがくるにょにわきゃらないにゃんできゃわいしょーなんだじぇ!」 「ほんとうだにぇ! おおきゃわいしょうきゃわいしょう」 れいむにはまだ分からない、なにが来るのか未だ分からない。 嘘をつくのはゆっくりできない。 しかし、馬鹿にされるのはもっとゆっくりできない。 れいむは良く消化できないまま、嘘をつく。 「わ、わかるにきまってるでしょぉっぉぉぉぉ!!! わかるよ! れいむにもゆっくりできるかんじがくるよぉぉお!!! びっぐうぇーぶさんだよぉぉお!! ゆほぉぉぉぉ!!!」 馬鹿である。 真なる馬鹿とは、何もわからないことではなく。 わからないモノを認めない、そしてそのことを改めないモノだろう。 「おー、わかってくれたか、ほら来る来る、もう来るぞ、今来るぞ」 「ゆ! ゆ! ゆ! ゆ!」 「ゆっ~~~~!!!」 「ゆっきゅりできりゅんだじぇ!」 「ゆぅ~~」 馬鹿は馬鹿らしく、とにかくその場に合わせるべく、テンションを上げるれいむ達。 「来た来た来たー」 「ゆー!」 「「「ゆぅーーーー!!!」」」 ゴウと、轟音とともに一陣の風が吹く。 その風に騒いでいたれいむ達が収まる。 そして男の声が聞こえる。 「はー、そこそこゆっくりできたわ、じゃな」 そう言うと、男は少しばかり足取りを軽くして、その場から立ち去った。 「???」 最後まで訳が分からない男だったとれいむは思う。 思わず男の後を追うことすら忘れてしまった。 消えない疑問をそのままに、れいむはこのわけのわからない感じを打ち消すべく、自分のかわいい子供たちを見ようとする。 「ゆぅ、まったくゆっくりしてないにんげんだね、おち……」 そこに見たモノは。 飛び散った餡子と、そこに残るタイヤの跡、そして、その餡子の上には紛れもない、れいむの子供であった証であるお飾りがポツンと残っていた。 「お゛、お゛、お゛ぢびぢゃぁぁぁあぁぁっぁぁぁぁぁぁあっぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」 そこに残ったのは、しんぐるまざーでも何でもない、ただの動く、ゴミ以下の存在だけだ。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛~、ごれじゃ、でいぶゆっぐりでぎないよぉぉぉぉ」 れいむを汚らしく涙を流しながら赤ゆっくり達の死骸に這いよる。 「おぢびぢゃんが、おぢびぢゃんだぢがいないど、でいぶ、でいぶじんぐるまざーじゃなぐなっぢゃうでじょぉぉぉぉ!!」 が、あくまで自分の為であった。 勝手に死んでしまった自分の子供にれいむは怒りをあらわにする。 「ゆぎぎぎぎぎっ! このげすっ! おやふこう! やくたたず!」 怒鳴るだけでは飽き足らす、れいむは死骸を踏み付ける。 既にほぼ平面になっている赤ゆっくりの死骸の餡子を撒き散らす。 何度も何度も踏みつけ。 「ゆふー! ゆふー! まったくげすなちびたちだったよ! こんどはもっとゆっくりできるおちびちゃんをうむよ!」 荒い息を吐きながら、最低の決意を口にする。 「ゆふぅ、ちょっとうごいたらつかれちゃったよ! ゆふぅー」 そう一息つき、隣を見ると。 「ゆ゛っ゛」 黒いタイヤが通過した。 最後にそこに残ったのは、シングルマザーでもなくなり、動かない、ゴミ以下以上にカスの様な存在だけだった。 anko1083 サンプル anko1097 暗く湿った穴の中 anko1308 すろーりぃな作戦 anko1394 投げた! anko1425 声 anko1477 さよなら生物 anko1503 山彦恋慕 anko1632 親の脛かじり anko1739 楽しい朝餉 anko1823 梅雨が来て、人が来て anko1879 飼い(仮)ゆっくり 子れいむ anko1890 一緒に遊ぼう anko2053 ゆっくり地獄鍋 anko2216 真夏のオアシス anko2291 一番ゆっくりしてるのは anko2313 エチケット糞袋 anko2471 甘い言葉 anko2574 戦い方を教えてみたり anko2771 シャボン玉とゆん生 20作目です。 では、最後まで見ていただけたら幸いです。 大きく振りかぶったあき 挿絵:○○あき
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/576.html
『デスラッチ07 まりさと子ぱちゅりー』 独自設定満載です 今回より「○○あき」と名乗らせて頂きます。 よろしく御願いします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 暗室で現像作業をしている所に飛び込む叫び声 『むきゅぅぅぅぅ!おにいさぁ~~~~ん!おちびちゃんがまた・・・・・』 「またかよ・・・・勘弁してくれよ・・・・・・」 思わず頭を抱えてしまう。 子ぱちゅりーは生まれてから、毎日の様に怪我をする。 妹の子まりさが893のお兄さん家に里子に出されて、遊び相手がいないのは理解出来るが、 それからは自らを鍛えようと無茶をしての怪我ばかり・・・・・ しかし893のお兄さんに 「わしにも家族ちゅうもんが欲しいんじゃ!まぁ・・・義兄弟は山程おるがのぉ・・・・アホばっかでろくな奴がおらんのじゃ! 後生じゃけぇまりさのちびをわしに預けてはくれんか?」 こう言われて断れるほど、お兄さんは強くない・・・・・ 結局、子まりさは893のお兄さん家に嫁がせてしまう。 その為1匹となってしまった、子ぱちゅりーの看護はしっかりしている。 治療には浮き粉を使っているので、通常のゆっくりの皮よりも弾力と耐久性はついた。 全身に治療箇所した後が残っている。 耐久性がつくとさらに無茶な特訓をしでかす。 これでは鼬ゴッコである。 お兄さんはついに最終手段に出る事にした、子ぱちゅりーの身体を強化改造するのである。 「まりさ・・・ぱちゅりー・・・・覚悟はいいな?」 『まりさはおにいさんをしんじるんだぜぇ!』 『ぱちゅもしんじるわ!おにいさん、おちびちゃんをおねがいします。』 両親の同意をとり手術は開始される。 作業台に乗せられた子ぱちゅりーは声をあげた。 『むきゅう!やめろぉ~しょっかさん~やめるんだぁ~』 「・・・・・・・・・・・何故そんな古い特撮を知っている?」 思わずぱちゅりーの方を見ると、ぱちゅりーはお兄さんから目線を逸らす。 この家でTVとリモコンの概念を、正しく理解できているゆっくりは2匹。 しかもチャンネルとなると、数字を理解出来ているぱちゅりーしかいなかった。 「お前は何を教えてんだ・・・・まぁいいや・・・・とりあえずこれを食え」 麻酔として大量のラムネを食べさせられ、子ぱちゅりーは深い眠りにつく。 最初に身体の皮を、薄く残して削り落とす、そして釣り糸で造った網で全身を覆う。 そして下半身にエアパッキンを貼り付けてから、上から生麩を被せて新しい皮を構成した。 これで衝撃にも強く、釣り糸の網のおかげで裂傷も起きない。 注射器で中身の生クリームを吸い出し、泡立てて硬くしてから再び注入。 空気を含み増えた分だけ大きくなったが、その分身体はガッチリと硬くなった。 この手術以降はたしかに、子ぱちゅりーの怪我は減ったのだが・・・・・ さらに強さを求めて、自らを鍛えぬく試練の日々が始まった。 『むっきゅ!むっきゅ!むっきゅ!』 朝は階段を跳ねて登り跳躍力の強化を図る。 昼はぱちゅりーに付き添われて勉強として絵本を読んではいるが、 『むきゅぅぅぅぅぅ!ひっぱりがいのあるえほんさんだわぁぁぁ!』 『おちびちゃん・・・・・・・えほんさんはよむものよ?』 絵本を重りにして体力強化を図っていた。 手加減をする必要が無くなったからであろう、既に通常のゆっくりを遥かに凌駕している。 常ゆんは己の潜在能力の30パーセントしか使えないが、北斗ゆん拳は残りの70パーセントも使用するのが極意。 こうなってはもう止められない・・・・・ まりさの外出にも同行するようになり、野良ゆっくりとの揉め事も増えた。 『そこのぱちゅりー!れいむにいますぐあまあまをちょうだいねすぐでいいよ!』 いつもの散歩に出たとたんに背後から声をかけられる。 振り返るとそこには大柄な薄汚いれいむが・・・・・ 『ゆ?ぱちゅになにかごようかしら?』 惚けた様子で応える子ぱちゅりー、そしてその様子を黙って見守るまりさ。 そんな雰囲気に気がつく事もなくでいぶは喚く。 『きこえなかったの?まったくぐずなゆっくりだよ!さっさとこのかわいいれいむにあまあまをちょうだいね。 れいむはぐずはきらいだから、ゆっくりしないではやくしてね!』 飼いゆに食べ物を強要するでいぶ、しかし子ぱちゅりーにもまりさにも焦る様子は窺えない。 それどころか余裕の笑みさえ浮かべている。 『おちびちゃんどうするぜ?あまあまさんをわけてあげるのかだぜ?』 答えは分かりきっているのに、わざと子ぱちゅりーに問うまりさ。 『そうね・・・たしかにぱちゅはおうちにかえれば、いっぱいあまあまさんはあるわ・・・・・だがことわる!』 きっぱりと拒否する子ぱちゅりー。 両者に緊迫した空気が張り詰める。 『でいぶにさからうなんてなまいきなちびだね!せいさいしてあげるよ!かんしゃしてね!』 要望を受け入れない子ぱちゅりーに、暴力で対応しようとするでいぶ。 しかし子ぱちゅりーは怯まない。 『むきゅう!ぱちゅからあまあまがほしければ、ぱちゅをたおすことね?りかいできる?』 この挑発にでいぶは躊躇なく乗る。 『ちびのくせにでいぶをなめるなぁぁぁぁぁぁ!』 突進してくるでいぶを子ぱちゅりーは、かわさないで受け止める。 かなりの体重差があるので、受け止めきれずに潰されたかの様に見えた。 しかしまりさは焦らない。 『そのていどじゃおちびちゃんはたおせないんだぜぇ!』 まりさの言葉と共にでいぶに下から、子ぱちゅりーの雄叫びが聞こえる。 そしてでいぶの身体が震動しだす。 『むきゅぅぅぅ!かじばのくそぶくろぉぉぉぉぉぉ!』 『ゆゅ?ゆ?ゆ?ゆ?ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ?ぐぇぇぇ・・・ぼっどゆっぐりじだがった・・・』 圧し掛かったでいぶの尻が浮き、そのまま進行方向に転がすゆっくり地獄車。 そしてでいぶは壁にぶつかり弾け、永遠にゆっくりしてしまった。 子ぱちゅりーに絡んだゲスな野良は、大半が大変な目にあい連戦連勝な日々。 だがこんな子ぱちゅりーでも、勝てないゆっくりは存在する。 公園のちぇんにはスピードで負け、河川敷のみょんには戦闘の技法で負けた。 優秀なゆっくりは、自分よりも強い者と対峙する方法を心がけている。 そして父まりさには1度も勝った事がない。 『むきゅうぅぅぅぅぅ』 まりさによく組み手を指南して貰う。 だが子ぱちゅりーの体当たりは、まりさには効く以前に当たった事がない。 まりさも伊達や酔狂で、お兄さんについて旅をしてはいない。 『おちびちゃんは、うごきがばればれなんだぜぇ、もくひょうはみすぎてもだめなんだぜぇ・・・・』 『むきゅう・・・・・むずかしいわぁ・・・・・』 確かに子ぱちゅりーの技量と経験は、まだまだ未熟である。 それで何故、連戦連勝でこれているのか? 最初こそまりさが、相手をデジカメに写して勝利を決定付けていた。 しかし技術を上回る身体能力を、お兄さんの強化改造によって子ぱちゅりーは手に入れてしまう。 ゲス相手に手加減の必要を、子ぱちゅりーが感じていないのも要因であろう。 しかし身体能力だけで勝てるのは馬鹿が相手の時だけ。 『むっきゅう!』 『あまいみょん!』 木の根元に追い込まれて、不用意に飛び上げる子ぱちゅりー。 しかしその隙をみょんは見逃さない。 咥えた枝を振り回して、子ぱちゅりーを叩いた。 叩き落された子ぱちゅりーは、潔く負けを認めざるえない。 『むきゅう・・・みょんはつよいわぁ・・・ぱちゅとたたかってくれてかんしゃしますわ。 ぱちゅはもっとつよくなってくるから、またたたかってくださる?』 『いつでもかかってくるみょん!ぱちゅのようなどりょくかさんはかんげいだみょん!』 勝者に感謝し精進を誓う。 これは喧嘩ではなく、自らを鍛えんとするゆっくり同士の決闘である。 この様な試合を子ぱちゅりーは、頻繁に実力者に挑む。 しかし嫌われる事もなく、馬鹿なゲスだけが減っていくので逆に感謝された。 ついたあだ名が「ゲス殺しのぱちゅりー」 しかしお兄さんと母ぱちゅりーは、それに頭を悩ませる。 明らかに通常とは、異なる成長を遂げる子ぱちゅりー。 怪我も増え、その度に更に強くなっていく。 そんな時にお兄さんに入った仕事が、SS村のテーマパークの宣伝用写真撮影だった。 事象や風景の撮影を主体としてはいるが、 もともとゆっくりの写真で名を売ったので、たまにこの様な依頼もくる事がある。 これが子ぱちゅりーの転機となった。 「・・・・・なるほど・・・では凄惨な構図よりも、鬼威山達に苛立ちを湧かせる幸せな絵がいいんですね?」 「はい!出来るだけ幸せそうなゆっくりの親子、それも3匹家族が効果的で反応が良いですね・・・」 SS村の管理責任者と打ち合わせを行う。 ここはゆ虐で有名な施設ではあるが、過激な保護団体との衝突回避に宣伝にはゆ虐色は隠している。 しかし隠す事で逆に、ゆ虐心を煽れる事もあるのだと言う。 被写体には3匹家族が良いとの事だったので、お兄さんはさりげなくまりさを推薦してみた。 「3匹家族ならうちにも居ますよ・・・」 携帯の待ち受け画面にしていたまりさ家族を、担当の直山氏に見せてみる。 そこにはまりさとぱちゅりーに挟まれるように、1匹の子ぱちゅりーが映っていた。 幸せそうであるが・・・・・・ 「・・・・・・・ひょっとして風見さんは鬼威山ですか?」 中央に写る子ぱちゅりーの治療した痕が身体中に残った姿が、日頃から虐待されているかの様にも見える。 そこを不審に思われた。 「いやいや・・・・まさか・・・・俺は本来ゆっくりには興味なんてありませんよ。 うちのまりさとは、縁あって暮らす事になりましたけど虐待なんて・・・・・・」 お兄さんは直山氏に、子ぱちゅりーの奇行について説明する。 最強を目指す武闘派ゆっくり、そんな子ぱちゅりーを例をあげながら語った。 話を興味深そうに聞いていた直山氏だったが、やおら煙草の火を消して1枚の企画書をお兄さんの目の前に置く。 「これなんですがね・・・・・今度うちの施設で予定している新アトラクションなんですよ。」 チラシには「ゆんプロレス」と記載されていて、リングの大きさやルールについての概要が書かれてある。 そして選手の募集要項も・・・・・ 「これってゆっくりを戦わすんですか?まさかまりさを出場させようと言うんじゃないでしょうね・・・」 お兄さんの言葉に直山氏は答える。 「いえいえまりさの方ではなく、この子ぱちゅりーの出場をお願いしたいんですよ。」 聞けば、出場予定のゆっくりに偏りがあるのだと言う。 大半はまりさとでいぶで、少数ながらもちぇん・みょん・ありすはいるのだが、ぱちゅりーは1匹も参加予定が無い。 このままでは同種の組み合わせが続いてしまい、すぐに観客に飽きられてしまう。 その為、まりさ・れいむ以外の出場者、特にぱちゅりーや希少種の参加者を探していたのだ。 しかしぱちゅりー種は戦闘どころか運動に不向きで、現在の参加者はまったく無い。 子ぱちゅりーならば可能なのではないかと直山氏は考えたのだ。 「う~~~~~ん・・・・どうかなぁ~たしかに普通のぱちゅりーに比べれば、かなり強いとは思いますけどね・・・・ でもまりさに比べてどうかと言われれば、それ程でも無いと思いますよ?」 通常のゆっくりの実力はよく知らなかったが、まりさに1度も子ぱちゅりーは勝てていない。 その為お兄さんには、子ぱちゅりーを参加させるには実力不足に思えた。 「おそらく風見さんとこのまりさが強過ぎるんじゃないでしょうか? 私の推測が合っているのなら、この子はかなりの実力者ですよ。」 お兄さんもまりさが負けたと言う話は、初めて出会った時から1度も聞いた事がない。 それ故まりさが、戦闘に長けている可能性は否定出来なかった。 結局、直山氏に押し切られる形で、子ぱちゅりーの参戦を約束してしまう。 その日帰宅してまず、まりさ親子にチラシを見せてみる。 『むきゅ!ぱちゅはもっとつよくなれるのなら、よろこんでさんかしますわ!』 予想通り参戦希望する子ぱちゅりー。 だがまりさやぱちゅりーは困惑した様子である。 『それはあまりゆっくりしてないのぜぇ?』 『ぱちゅもやめておいたほうがいいとおもうわ・・・・・』 まりさやぱちゅりーは、怪我や事故の心配があり賛成出来ない。 しかし最良の修行の場を知ってしまった子ぱちゅりーは、目を輝やかせて両親にせがむ。 『ぱちゅはさいきょうさんなゆっくりになりたいの、もっともっとけいけんさんをつんでつよくないたいわ!』 募る想いのたけを両親に語る。 知ってしまった以上はゆっくりしてはいられないのだ。クリーム沸き皮踊る、いても立ってもいられない。 これは止められないと諦めたまりさは、参戦を認める為に1つ条件を出した。 1週間以内にまりさのお帽子を奪ってみせる事と・・・・・ 『むきゅう・・・・これはむずかしいわ・・・・でも・・・ぱちゅはさいきょうさんになるゆっくりよ・・・ がんばってぱぱのおぼうしをうばってみせるわ!』 今までの手合わせで、攻撃を当てる事すら出来ていない父が相手。 流石にこの課題の難しさは、子ぱちゅりーも良く理解している。 だが夢へ進む為にはやらねばならない! 『むにゃむにゃ・・・ぴゃぴゃのおぼうし・・・・』 『さきにす~やす~やしちゃったんだぜぇ・・・・』 よく遊びよく寝る子ぱちゅりーは、まりさの寝込みを襲おうにも眠気には勝てず先に就寝。 次に食事中を狙う作戦にでる。 『む~しゃむ~しゃ~しあわせぇ~~』 『ちゃんとおにいさんにかんしゃするんだぜぇ!』 目の前に置かれたご飯の誘惑には勝てず失敗。 こんな感じで何度やっても、お帽子強奪作戦は上手くいかない。 実際まりさも最初こそ注意していたが、あまりにも襲ってこないので素で忘れている。 その油断でまりさに隙が出来た。 もはやまりさのライフワークとなった撮影時に、うっかり背中をさらしてしまうミスを犯す。 『むほぉぉぉぉぉぉぉ!とかいはなまりさねぇぇぇ!ありすがとかいはなあいをおしえてあげるぅぅぅぅ』 まりさの目の前にれいぱーが現れた。 だがまりさは慌てない、ファインダーを合わせてすかさずシャッターを切る。 『ち~ずなんだぜぇ!』 『うほぉぉぉ~~~~~~ぼぇげぇ!・・・・・ぐゆ”ゆ”ゆ”ゅゅ・・・・・』 シャッターと同時に、飛び上がったありすを白球が身体を貫く。 近くで行われている草野球のホームランボールが、運悪くありすを側面から直撃して風穴を開けた。 『ど・・・どぼじぃでぇ・・・・・あじずは・・・・ごんなに・・・どがいは・・・・なの・・に・・・』 呻きのたうちながら自身の不運を恨む。 一方で難を逃れたまりさの背後に、こそこそ忍び寄る影。 『ゆふぅ~ゆっくりできないれいぱ~は、みんながゆっくりできないんだぜぇ・・・・ゆゅ!』 まりさは溜息交じりに、既に息絶えたありすに語る。 そこに飛び掛る影、だがまりさは1歩下がりその攻撃をかわす。 子ぱちゅりーとの約束は忘れていても、普段からの警戒までは解いてはいない。 この時も、攻撃を凌ぐのはこれで十分だと踏んでいた。 しかしこの時、最小限の動きしかとらなかったのが災いする。 『ぱぱ!おぼうしさんはもらったわ!』 子ぱちゅりーのサマーソルトキックが、まりさのお帽子の縁を捉える。 そしてそのままお帽子は、空中へと放り上がった。 『ゆゅ!』 まりさは驚きのあまりにその場を動けない。 いくら軽量化されているとはいえ、デジカメを内蔵したお帽子である。 それを蹴飛ばした、子ぱちゅりーの身体能力に驚愕せざるえない。 まりさの動きを読み、予測を超える深いサマーソルトキック・・・・ 1回転して地面を踏みしめる子ぱちゅりーは、まりさとの賭けに勝利した喜びを味わっていた。 『むきゅぅぅぅぅぅ!!やったわぁ!ぱぱにぱちゅはかったのよ!』 奪ったまりさのお帽子を被り、あたりを喜び跳ね回る子ぱちゅりー。 その様子にまりさも負けを認めた。 『おちびちゃんのかちなんだぜぇ・・・こうなったらがんばってくるんだぜぇ!』 こうして子ぱちゅりーの、ゆんプロレス参戦が決まった。 だが技術面では、まだまだ未熟な子ぱちゅりーをそのまま出す訳にはいかない。 この日からまりさによる特訓が開始された。 『まずはあいてにふれさせちゃだめなんだぜぇ!』 まずは、敵の動きを予測しかわす訓練。 ぶら下がった5円玉を揺らし、それをかわし続ける。 『むっきゅ!むっきゅ!』 5円玉の動きを目で追い、流れを予測しかわす。 これが単純な様で、思考と行動を同時に行うのは難しい。 だがこれを身につけた時、体重移動による迅速な回避を習得する事が出来る。 『へへへへ。まりささまにさからうなんてばかなちびなんだぜぇ!』 覚えた技術は実践によって磨かれていく。 この日はゴミ箱を荒らしていた、野良まりさで試される。 『いいからかかってきなさい!それともぱちゅがこわい?』 子ぱちゅりーの言葉に、怒りを覚える野良まりさ。 お帽子の中から枝を取り出すと、それを咥えて襲い掛かってくる。 『まりささまにさからったことをこうかいするんだぜぇぇぇぇ!』 子ぱちゅりーは野良まりさをじっと見つめる。 そして身体を1歩右に動かす。 その残像を貫くかの様に、野良まりさがその場所を通り過ぎて行った。 『ゆゅ?あたったとおもんだぜぇ?なんでいないんだぜぇ?』 寸前でかわされると、普通のゆっくりには何が起こったのか理解出来ない。 再び野良まりさは、子ぱちゅりーに飛び掛る。 今度は1歩前へ進む。 『ゆゅゅゅ???いないんだぜぇ?どこにいったんだぜぇ?』 子ぱちゅりーを飛び越えてしまい、見失い混乱する野良まりさ。 野良まりさの方へ向き直すと、子ぱちゅりーはゆっくりと身体を揺らし始める。 『むっきゅ!こんどはぱちゅのばんね・・・・かくごはできたかしら?』 大きく身体を振ると、そのまま体重をかけて身体を空転させる。 野良まりさは空中に、回転する子ぱちゅりのあんよが目前に迫るのを見た。 『ゆ?・・・ゆごぉぉぉ・・・ぐへぇぇぇぇ・・・・ぼ・・ぼっど・・ゆっぐ・・り・・じだ・・が・・・・だ・・』 野良まりさの頭に、子ぱちゅりの踵落しが炸裂する。 頭部を潰され断末魔を上げる野良まりさ。 どこからともなくギターの音色が鳴り響き、子ぱちゅりーを称える歌が聞こえる。 流れる星屑のその先に、子ぱちゅりーを待ち伏せてる奴がいる。 牙を光らせ、爪をとがらせ、獣の匂いをさせて・・・・ 子ぱちゅりーの昨日はただ一人旅、明日はどこかでまた地獄旅。 背に刻む覚悟、命限り生きる、まりさにも見えるだろう。 熱くなれ、もう一度、突っ走れ、子ぱちゅりーの魂が吠えるのさ。 後ろには下がれない、覚悟しろ・・・・ 子ぱちゅりーは餡まみれの破壊魔さ。 まりさの護身術を伝授された子ぱちゅりーは、闘いの待つゆんプロレスに挑む。 それは負けるまで降りる事の許されない闘い! 闘いの中にゆっくりを見出した、異端者達の聖域! 子ぱちゅりーの伝説は今始まるのだ! おわり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 色々あって書きたくても書けない状態が続いている間に、何やらえらくここも変化がありましたね・・・ 突然ではありますが今回より「○○あき」と書いて、まるまるあきと名乗らせて頂きます。 人生の予定が丸々空いてしまったので・・・・・ 誤字・脱字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 anko1218 ゆ虐ツアー anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編 anko1243 ゆヤンワーク anko1495 ゆ虐にも補助金を anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出 anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン anko1341 デスラッチ07 まりさと春 anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま anko1505 デスラッチ外伝02 まりさとめぐりあい anko1276 ゆっくり種 anko1278 ゆっくり種2 anko1291 ゆっくり種3 anko1310 ゆっくり種4 anko1331 ゆっくり種5 anko1350 ゆっくり種6 anko1391 ゆっくり種7 anko1482 ゆっくり種8(終) anko1362 ケーキ anko1527 極上 anko1612 砂の世界
https://w.atwiki.jp/akyurinrin/pages/16.html
あきゅ燐絵 お燐絵その1 あきゅ燐SS ちょっとだけあきゅ燐な七夕絵 お燐絵その2 あきゅ燐&レチル絵 あきゅ燐絵 671スレにて 604 名前: 名前が無い程度の能力 [sage] 投稿日: 2010/03/30(火) 00 03 59 LnPJnrlw0 IDの数だけこいしちゃんとちゅっちゅ なかったら絵さらす 611 名前: 名前が無い程度の能力 [sage] 投稿日: 2010/03/30(火) 00 10 28 LnPJnrlw0 1かと思ったらlじゃないですかーやだー! ということでお題くれ 614 614 名前: 名前が無い程度の能力 [sage] 投稿日: 2010/03/30(火) 00 12 26 Lo4OYlAg0 あきゅ燐 と、会長が安価をしとめて誕生 お燐絵その1 これまた672スレの 476 名前: 名前が無い程度の能力 [sage] 投稿日: 2010/04/01(木) 00 15 51 shwb8tNk0 IDの数だけ俺以外の攻雑民に幸福が訪れる 数字なかったら幽香さんに甘える 決まらんからこれ以降のレスに名前が最初に出たキャラ描こうそうしよう 478 名前: 名前が無い程度の能力 [sage] 投稿日: 2010/04/01(木) 00 16 47 FfiVCkmg0 あからさまに3分お燐 という消毒の人への会長の無茶振りによって誕生 あきゅ燐じゃないけど…ね あきゅ燐SS 会長作のお燐SSのようなあきゅ燐SSのような何か SS種籾なのでクオリティはお察しください 一応18禁なので年齢認証もどき↓ あなたは18歳以上ですか? はい いいえ(当WikiTopが開きます) 元凶は↓こいつのようにもみえるが実はそれ以前から構想はあったという罠 まあそれ以前からお燐SS自体は上記のサイトに上げてましたし…(タグからたどれます) 956 名前: 名前が無い程度の能力 [sage] 投稿日: 2010/06/02(水) 01 02 44 nEMjD3Aw0 こうして一念発起した 954は自ら二次創作活動を行い お燐を盛り上げて神主に人気をアッピルして遂には自機の座を…… となるのだが、それはまた別のお話 ちょっとだけあきゅ燐な七夕絵 紫色の短冊になぜか会長のIDチェックが書かれてます お燐絵その2 SA○T○MEさんのリクエストで某あきゅりん会員の人に書いてもらったお燐 これもあきゅ燐じゃないけどまあ許可おりたんで載せときます あきゅ燐&レチル絵 幻のレチル会のページを作ってた縁か二人並んでる絵を書いてもらいました!
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2221.html
『いっかのすえ』 ○○あき 作 餡庫から忘れられる前に投稿せねば! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昼を過ぎた頃から風が強くなってきた、空を見ればどんよりと厚い雲に覆われている。 テレビの天気予報で、大型の台風が接近していると言っていた。 雨が降り出す前に夕食の買い物をする為に、近所の商店街に行くと入り口が閉鎖されている。 実際には閉鎖と言っても、腰ぐらいの門が土嚢と共に取り付けされているだけ。 不思議そうに見ている僕に、自治会長さんが教えてくれた。 「これは台風の浸水防止と、ゆっくりの進入防止のためさ。」 「ゆっくり?」 ゆっくりは水に弱い生物、通常なら防水対策された住処や物陰で雨をやり過ごす。 しかし台風ともなると、流石にそれだけでは凌ぐ事は出来ない。 ダンボールで出来た住処は吹き飛び、物陰にまで雨は振り込んでくる。 そうなるとゆっくりが逃げ込んで来るのが、しっかりした屋根のある商店街の中と言う事らしい。 台風の中を出歩く物好きな人もいないので、格好の逃げ場所であろう。 だが商店街の店主からしてみれば迷惑な話である。 アーケードの中を糞尿まみれにされ、屍骸などのゴミが大量に出る。 生きても死んでも迷惑、それ故前もって対策がとられているのだ。 「なるほど・・・・ゆっくりってどうなっても迷惑な生物なんですね。」 「まぁそうだね、同じ害獣でも鼠やカラスよりたちが悪いよ・・・・」 「ははは・・・頑張って下さい。」 「おぅ、君も雨が降らないうちに買い物して早く帰りなさい。」 「はい、ありがとうございます。」 自治会長に商店街の中へ入れてもらい。 夕食の買い物と万が一の非常食として、お菓子やら保存食やらを買い込んで帰宅を急ぐ。 帰りには公園も封鎖されているのが見えた。 野良の大半は公園か河川敷に住んでいるので、ここから逃げ出して迷惑にならないようにしているのであろう。 天候の変化を知ってか知らずか、野良ゆっくりはまだ狩に勤しんでいる。 『どぼじでかべさんがあるんだぜぇ?いじわるしないでいれてほしいんだぜぇ!』 公園への入り口は封鎖されてしまっているので、外に狩に出ていたゆっくりは中へ入る事ができずにいる。 まりさは諦める訳にもいかないらしく、壁に向かって喚いたり体当たりしていた。 「おいまりさ」 『ゆゅ?なにかようなんだぜぇ?』 「お前には番と子供はいるか?」 『ゆゅ?いるんだぜぇ!と~てもゆっくりしたありすとかわいぃおちびちゃんがいるんだぜぇ!』 放置しても良かったのだが、思いつきでまりさに声をかけた。 まりさは僕が中に入れてくれるとでも思ったのであろう、期待した瞳で素直に答える。 「会いたいのなら、俺が公園の中から連れてきてやるがどうする?」 だが僕から出た提案は、期待したのとは逆の行動。 当然、まりさは不満をもらす。 『なにいってるんだぜぇ?まりさはおうちにかえりたいんだぜぇ!ばかなの?しぬの?』 「嫌なら僕は帰るだけさ」 足早に立ち去ろうとする僕を、まりさは慌てて追いかけてくる。 ここで見捨てられたら家族に会えない。 『ごべんなざいぃぃぃおねがいじまずがら、まりざのかぞくをつれてぎでぐださいぃぃぃ』 必死に足に纏わりついて懇願する。 「人の親切は素直に受ける物だよ・・・でお前の家族は何処にいるんだ?」 まりさから住処のある場所を聞き出すと、僕は公園の中へと入った。 ゆっくりには高い壁であっても、人にとっては跨いで入る事の出来る高さ。 公園の中は遊具と、花壇や植木等の植物が設置されている。 銀杏の木の下の茂み、傍に見えるダンボールの箱。 これがまりさの住処らしい、覗くと母ありすと子ゆが5匹いる。 「おおいたいた、こいつらがそうだな。よいしょっと・・・・・」 『ゆゅ?いったいなんなのぉぉぉ?』 『ゆぴぃぃぃきょわいよぉぉぉぉぉ!』×5 僕は声もかけずにダンボールごと抱えて、そのまま持ち上げる。 公園の入り口まで運んでくると、外で待っているまりさの前に置いてやった。 『ありすぅぅぅぅぅあいたかったんだぜぇぇぇぇぇ!』 『ゆゅ?まりさぁぁどうなってるのぉぉぉぉぉ?』 『おちょうしゃん?』×5 感動の親子再開である。 事態を理解出来ていないありすと、子供達は混乱していた。 しかしまりさは、家族再開に喜んでいる。 『おにいさんありがとうなんだぜぇ』 「おう、良かったな」 まりさは感謝しているが、これで台風が来ても住処には帰れない。 涙流しながら喜んで、風雨の中をさ迷う事となるだろう。 良い事をすると気持ちが良い。 『じじぃ!れいむもおそとへだせぇぇぇぇぇぇ!』 『だしてほしいんだよぉ~』 『いやぁぁぁぁぱちゅはでたくないぃぃぃぃぃ』 ついでに外に出たがっていたゆっくりも何匹か、問答無用で放り出す。 あまり出しても近所迷惑なので、この位で止めておこう。 まりさ一家の末路が気にはなるが、結果を見ていて台風なんかで死んだら元も子もない。 悪ふざけはここまでにして、大人しく帰宅する。 「お?降ってきたな・・・・・」 自宅に入ると同時に雨が降り始めた、これから深夜にかけて強まっていくだろう。 念の為に雨戸も閉めておく、用心しておくのに越した事はない。 これで暴風の音も弱まった、ゆっくり眠れそうである。 その頃まりさ達は、自動販売機の物陰で途方にくれていた。 僕と別れてから住処に帰れない状況に、雨が降ってきて初めて気がついたらしい。 『どおじてごんなことになったんだぜぇ・・・・』 『いなかものなあめだわ・・・・・・』 風が強い事が逆に幸いし、今のところ雨は降り込んでこない。 しかしこのままでは、一家全滅も時間の問題であろう。 他に放り出された連中は、雨の中必死に公園内へと戻ろうと入り口で足掻き喚いていた。 『れいむをはやくいれろぉぉぉぉぉぉじじぃはどこにいったぁぁぁぁぁぁぁ』 『うごけないよぉぉぉぉわからないよぉぉぉーあめさんいじわるしないでやんでほしいんだよぉぉぉ』 『むきゅぅぅぅぅ・・・だからでたくないっていったのに・・・ぼっどゆっぐ・・ぢ・・じだがっだ・・・・・』 まずは避難すべきであろうに、これが饅頭の限界なのかもしれない。 物陰で雨をさけていたまりさ達に変化が現れだす。 『おちょうしゃんのおぼうちのにゃかはあっちゃかいねぇ~』 『ありちゅもゆっくちできりゅよ』 『おちょうしゃんしゅ~りしゅ~り・・ちあわちぇぇ~』 子供達5匹は全て、まりさの帽子の中や縁の下に隠れている。 流石に雨に濡れ風に吹かれ続けると、夏場とは言え冷えるのだがこれだけ集まると暖かい。 『ばりざぁぁぁぁ・・・ありずはざぶいぃわぁぁぁぁ・・・・ず~りず~りじだいぃぃぃぃ・・・』 『おちびちゃんがいるからちかよれないんだぜぇ・・・がまんしてほしいんだぜぇ・・・』 『ぜぶいぃぃぃぃぃぃぃぃ!』 だがありすはそうはいかない。 まりさとす~りす~りするには、子供達がまりさの回りいるために近寄れず。 結果、1匹単独で寒さに震える。 これが最悪の結果を生む。 『がたがた・・・ざぶぃぃぃぃ・・・・ほぉ・・・うほ・・』 『ありす?』 『んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』 『れいぱーだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』 『いちゃいぃぃぃ・・ゆ?おちょうしゃん!まりちゃをおいちぇかにゃいでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』 震え続けた為にありすはれいぱーと化してしまう。 これに驚いたまりさは、引っ付いている子供3匹を弾き飛ばして雨の中を逃げ出す。 れいぱーと化したありすは、残った子まりさを襲う。 こうなっては母も子も無かった。 『むほおおおおおおぉ~いいわぁ~しまるわぁぁぁ~きつきつでとってもとかいはよぉ~』 『おきゃあしゃんやめちぇぇぇぇぇまりちゃちゅっきりちたくにゃいぃぃぃぃぃぃ』 『やめてぇぇぇぇぇそんにゃのいにゃかもにょのすりゅことよ!』 『まりしゃはまだちにたくにゃいんだじぇ!ゆっくりしにゃいでにげりゅんだじぇ・・・・ってどぼじであめさんがふってるのぉぉぉぉぉぉ?』 狭い物陰で逃げ場所の無い3匹は、そのまま母に犯されて3個の黒い塊と化す。 その後狂ったままのありすも、雨の中に身を投げ出し動けなくなり死んでしまった。 逃げ出したまりさは、必死に雨を凌げれる場所を求めて駆ける 『ゆひぃぃぃぃいそがないとゆっくりできないんだぜぇ!のこったおちびちゃんだけでも、まりさはぜったいにゆっくりさせるんだぜぇ!』 『おちょうしゃんかっちょいぃ~』 『ちょかいはだわぁ~』 このままではあんよが雨にふやけて、動けなくなってしまうのも時間の問題だった。 次の角を曲がれば商店街のアーケード、既に水を含み膨れ始めた身体で必死に急ぐ。 『ここをまがれば・・・・・・ってどうしてかべさんがあるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!』 そこにあったのは、土嚢でしっかりと固定された鉄柵の門。 水流にも負けぬ様に、これでもかと言わんばかりに強固に押さえられている。 『いれでぐだざいぃぃぃ!かべさんいじわるしないでのくんだぜぇぇぇぇ!このままじゃまりさはとけてしまうんだぜぇぇぇ!・・・ゆゅ?・・・どおしてあんよさんうごかないんだぜぇ?・・いじわるしないではやくうごくんだぜぇ?』 門に体当たりした時の着地で、まりさのあんよは弾けてしまう。 ここまで持ち堪えた事が奇跡のような物、そんな身体で大きく跳ねてしまったのだから当然の結果と言える。 『ゆゅ?おちょうしゃんちゅいちゃの?』 まりさはお帽子の中からの声を聞き、事態を悟り顔面蒼白となる。 このままでは大切な子供の命も危ない。 しかしまりさに越えられない壁を、まだ幼い子供達だけ越えられるはずもなかった。 『でもおちびちゃんだけは、まりさがぜったいにまもるよ(キリッ・・・ゆわわわわわわわ!まりさのでらっくすなおぼうしさんがぁぁぁぁぁ!』 何の根拠も無く子供を守りぬく事を誓うまりさ、その言葉を待っていたかの様に突風が吹く。 風はまりさのお帽子を浚い、頭上にいる子供達を風雨の前へと曝け出す。 『ちゅちゅ・・ちゅめちゃいぃぃぃ!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃぃ』 しかし頭上にいたのは子まりさ1匹だけ。 末っ子で1番小さくて軽い、子ありすは飛ばされたお帽子の中。 助けに行きたくてもまりさのあんよは、既に溶けていて動けない。 『ばりざのおぼうじがぁぁぁぁぁぁぁ!ゆっぐぢできないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!かぜさんかえすんだぜぇぇぇぇぇ!』 まりさは子供の心配よりも、お帽子を失った喪失感でパニックに陥る。 動けない身体で足掻いているまりさの上で、確実に溶けていく子まりさ。 成体に比べて子ゆは、あまりにも耐性が無かった。 『まりしゃのあんよしゃんいじわりゅしにゃいでうごいちぇぇぇぇぇ!とけちゃうぅぅぅぅ!』 少しは雨を防げるはずのお帽子も、子供サイズでは何の役にも立たない。 子まりさがもがけばもがく程、足元のまりさの髪に擦れて崩れていく。 『ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”・・・・』 すぐに虫の息となり動かなくなってしまった。 まりさもお帽子が無くなった事により、溶ける速度を加速させていく。 『いやだぁぁぁぁぁばりざはまだじにだくないぃぃぃぃぃぃ・・・がぼごぼごぼごぼごぼげえぇ・・・』 ついに全体が浸る程に溶けてしまう、平たいスライムの様になりながらまりさは思った。 何故こんな事になってしまったのだろうと・・・・ あの時自分だけで避難していれば、家族はおうちでゆっくり出来たのかも知れない。 家族を公園から放り出した男性を恨みながら、まりさの意識はそこで途絶える。 後には黒い水溜りが残っていた。 『おしょらをちょんでりゅみたいぃ~~~~~~・・・ゆゅ?きょきょどきょ? おとうしゃんありしゅはきょきょだよぉ~まりしゃ~どきょにゃのぉ~』 まりさのお帽子ごと飛ばされた、子ありすが行き着いた場所は商店街の中だった。 これは運が良かったとしか言い様がない。 吹き上げられた風が、吸い込まれる様にアーケードを吹き抜けていく。 子ありすごと持ち上げる程の強風も、アーケードの中ではその勢いを失いお帽子を落下させる。 こうして子ありすは台風が過ぎ去るまでの間を、安全な場所で過ごす事が出来た。 その晩、台風は街中を荒らしまわり通り過ぎる。 台風一過とはよく言うが・・・・ その言葉通り翌日は目眩を起こす程、気持ち良いくらいの晴天。 街中に散らかるゴミで溢れていた。 「うわぁ・・・こりゃ凄いな・・・・掃除大変だ・・・って何これ?」 僕が雨戸を開けると壁には、沢山の黒や黄色い染み。 どうやら台風に吹き飛ばされて、うちの壁に叩きつけられたゆっくりの様である。 封鎖された公園内にいた野良ゆっくりは全て、大自然の力の前に打ちのめされ全滅したようだ。 ゆっくりの「おうち」の材料は、極上の物でダンボールとブルーシート。 この程度の物であの台風をやり過ごせるはずもなく、全て吹き飛ばされた。 結局のところあのまりさは、公園内に留まれても死ぬ運命だったのである。 ちなみに生き残った子ありすは、自治会長に飼われる事になった。 運の良いゆっくりとして珍重されている。 商店街の名物として「運の良いゆっくりのうんうん」が、この不景気をも吹き飛ばして欲しいと大人気となった。 世の中何が当たるか本当にわからない物である。 おわり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー けっこう久々の投稿となりました。 色々あったんで大変でしたが、時間だけはいっぱいあったのでSSのネタばかり考えていましたw またぼちぼちやっていきますので、よろしくお願いします。 ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/ ○○あきのSS感想はこちらへ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1275503703/ 誤字・脱字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 anko1218 ゆ虐ツアー anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編 anko1243 ゆヤンワーク anko1495 ゆ虐にも補助金を anko1785 ゆうかにゃんはアイドル anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出 anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン anko1341 デスラッチ07 まりさと春 anko1711 デスラッチ08 まりさの子ぱちゅりー anko1931 デスラッチ09 まりさの写真 (終) anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま anko1505 デスラッチ外伝02 まりさとめぐりあい anko1276 ゆっくり種 anko1278 ゆっくり種2 anko1291 ゆっくり種3 anko1310 ゆっくり種4 anko1331 ゆっくり種5 anko1350 ゆっくり種6 anko1391 ゆっくり種7 anko1482 ゆっくり種8(終) anko1362 ケーキ anko1527 極上 anko1612 砂の世界 anko1768 永遠の命 anko1779 塗りゆ anko1863 れみりあが愛したおちびちゃん anko1872 疾風ゆっくリーガー anko1942 ゆっくりキング anko1969 ゆクライド anko2032 夏だ!プールだ!まりさと遊ぼう! コノヘンカナ? (/・・)/ ⌒ ↓