約 1,587,865 件
https://w.atwiki.jp/gods/pages/111209.html
ゾフィーアウグステ(2)(ゾフィー・アウグステ) デンマークのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=アウグステンブルク公の系譜に登場する人物。 関連: エルンストギュンター (エルンスト・ギュンター、父) アウグステフォンシュレースヴィヒホルシュタインゾンダーブルクグリュックスブルク (アウグステ・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルク、母)
https://w.atwiki.jp/rozensenkiact1/pages/150.html
このイベントから第2部に突入、皆様お待ちかねの水銀燈が登場。 真紅の機転で?????から逃れ、nのフィールドを漂う主人公。紫色の光に引っ張られて着いた先はどこかの書庫。水銀燈を目覚めさせた後で入り口を2回調べれば、レザード出現 → 銀様との契約イベントと続き、レザードとの戦闘に突入する。 +vsレザード レザード・ヴァレス ステータス HP 820 SP 999 攻撃力 60 防御力 80 精神力 180 敏捷性 60 使用スキル ファイアランス 味方1人に炎属性ダメージ クールダンセル 味方1人に冷気属性ダメージ ライトニングボルト 味方1人に雷属性ダメージ カラミティブラスト 味方全体に炎属性ダメージ デルタストライク 味方全体に冷気属性ダメージ ブルーティッシュボルト 味方全体に雷属性ダメージ コンセントレイト レザードの精神力上昇 獲得経験値 5000 獲得金額 なし 獲得アイテム 水銀燈ボイス目覚まし時計水銀燈抱き枕 初めて「大魔法」を使って攻撃してくる敵。 大魔法は1ターン使っての溜めがあるが、防御しても削り殺されかねないほど威力が高い。 主人公と水銀燈に、属性耐性の付く防具を装備させ、大魔法の詠唱で攻撃属性を判断し、その属性に応じた耐性防具を持つキャラを戦闘メンバーに入れ防御するという戦法がベター。 大魔法を撃ち終わった後は、相手は1ターン休みになるので、その隙に回復と攻撃をするといい。 負けても話は進むので、属性耐性防具が無い場合は諦めてもいいが、水銀燈グッズが手に入るので、党員ならば是が非でも倒したいところ。 戦闘終了後、レザードは改めて二人を捕えようとするが、そこになのはスバル・ティアナのスターズ小隊が到着、更にはレナスがKを連れて登場、レザードが対なのは用に召喚したヤコンとの戦闘になる。 なお、この戦闘は回避することができるが、チート級キャラのレナスがいるので参加しても特に問題はない。また、第1部で言葉を仲間にした場合、Kはヤコン戦には参加しない。 +vsヤコン ヤコン ステータス HP 600 SP 0 攻撃力 140 防御力 70 精神力 50 敏捷性 100 使用スキル 獲得経験値 3000 獲得金額 2500万円 獲得アイテム 活力の源、力の源 ヤコンに関しては特に書くべきところはない。レナスに任せてしまえばカタが付いてしまうからだ。 第1部で言葉を仲間にしなかった場合、ヤコン戦終了直後にKを仲間にするかどうかの選択肢が現れる。 この後は、機動六課でのなのはの説明 → スバルかティアナのどちらを仲間にするかの選択肢 → 通信機の入手 と続き、一番東の部屋にある大鏡からnのフィールドに入れば、イベント終了となる。 なお、ここでスバル・ティアナのいずれも仲間にしなかった場合、主人公らの魔導師ランクをリインから参考程度に聞ける。 1周目では2部開始時点までにLv21以上であっても強制的にLv20に引き下げられるため、判定はA+ランクに固定される。 2周目以降はここでのLv制限が撤廃されるため、主人公(実質、水銀燈)のレベルに応じてA+~SSランクまで変化する。 ~Lv24までがA+、Lv25~34がAA、Lv35~49がオーバーS、Lv50以上になるとSSは軽い、とそれぞれ評されるようになる。
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2523.html
ーーーー ーーーー ーーーー ーーーーーー ーーーー その日、 ーーーー より ーーーー もっと前 ーーーー あの人とか色々あった ーーーー あの日 ーーーー の ーーーー 少し ーーーー 後。 ーーーー ーーーー ーーーー 「ソフィア=S=スミス 貴女を逮捕します。」 ーーーー ??? ーーーー なんで??? ーーーー 私はただ、愛をーーーーーー ーーーー ーーーー ーーーー その日 ーーーー を ーーーー 過ぎて ーーーー 少し経った ーーーー ーーーー ーーーー 「ソフィア=S=スミス 貴女を本日、釈放する。」 ーーーー ??? ーーーー ーーーー ーーーー ?????? ーーーー あれ?世界が変わってる? ーーーー なんで? ーーーー おかしいよ。 ーーーー おかしいことが多すぎるよ。 ーーーー ーーーー ーーーー 違う。 ーーーー ーーーー ーーーー ここも違う。 ーーーー ーーーー ーーーー これでもない。 ーーーー ーーーー ーーーー ………アイツのせい? ーーーー それならそれで ーーーー 覚悟を見せなきゃ。ね。 ーーーー ユフィーア=V=ファイルヒェン ーーーー いま、会いにゆきます。 ーーーー 誠に不本意ながら。 ーーーー 仕方なく。 ーーーー ーーーー ーーー ーーーー ーーー (シドリー。 ーーー (工業地帯。 ーーー (夜。 ユフィーア (酒場には、工場勤めの労働者達が ユフィーア (一日の疲れを癒しに訪れる。 ユフィーア (カランカラン… ユフィーア ありがとうございました!(店を出てゆく男性客を、店の外まで出て見送る女性 ユフィーア (歩き去って行く背中に頭を下げる ユフィーア (シドリー。工業地帯。夜。 ユフィーア (丑三つ時に程近い――閉店時刻前だ。 ユフィーア 今日はお客さん、あの人でおしまいかな。 ユフィーア そろそろ店仕舞いね。(店の中に戻る がらんとした人気の無い店内 ユフィーア …… ユフィーア ……… ユフィーア (お店が忙しい時は、あまり何も考え込まずに済むけど…… ユフィーア …… ユフィーア (「その日」 ユフィーア (から。 ユフィーア (私の見る世界は、まるで違うものになってしまった。 ユフィーア ……っ ユフィーア (駄目。駄目駄目駄目。考えすぎちゃダメよ、ユフィーア。 ユフィーア (私に出来る事なんて何も無いんだから。 ユフィーア (変わらない生活を続けるの。傷付いた子には、もうずっとゆっくりしてもらって。 ユフィーア (これ以上。本当にもうこれ以上は。 ユフィーア (何も、変わってしまわないように。 ソフィア ねえ。 ソフィア (店の入口に立ってる ユフィーア ッ ユフィーア ひっ…!(声に振り向いて、青褪めて固まる ユフィーア (その一声だけで、鮮やかに記憶が蘇る。 ソフィア …(固まったユフィーアに動じることなく静かに見つめている。 ソフィア (黄色ロングヘア ヴァイオレッド色目 巨乳 ゆったりとした服にロングスカート 手には白色のロンググローブ ソフィア ……… ユフィーア …ッ どうして……?(怯えた表情でソフィアを見て ソフィア 私ね。 ソフィア 今からとても大事な ソフィア 絶対に破っちゃいけない約束を破るの。 ソフィア 私の1番大事な人とお互いに交わした。絆の約束。 ソフィア いい? ユフィーア …… 何を言って… ソフィア そんな約束を、破ってまで、話しかけるのよ? ソフィア だから。 ソフィア 答えなかったら ソフィア 絶対に許さない。 ソフィア (支離滅裂な、言葉を並べて、ユフィーアを見つめる ユフィーア (「約束」――……ああ、思い出した。そういえば、そんな事が、あった。 ユフィーア (大会の優勝景品を使って講じた、危険人物への対策。 ユフィーア (思い返せば、なかなかの事態だった筈なのに……なんだかずっと遠い事のように感じる。 ユフィーア …(これを破れば、契約破棄?この子はまた……いえ、…… ユフィーア (……今更だわ。こうなってしまった以上は…)…なぁに? ユフィーア 私に…聞きたい事があるの? ソフィア (「ユフィーア姉様に一切の干渉をしないようお願いします。」) ソフィア (このお願いを破りーーー) ソフィア ねえ。 ソフィア フュンフレデさんは、何処? ユフィーア ……教えない。答えたくないわ。 ソフィア そんな事は聞いてないの。 ソフィア 何処?と聞いているの。 ソフィア わからないかしら? ユフィーア (視線を落とす 以前のようなヒステリックは無く、陰鬱な様子だ ソフィア もしかして。 ソフィア 知らないの? ユフィーア …ううん。知ってるわ。でも教えない。 ソフィア まぁ? ユフィーア もうあの子に……余計な心労を与えたく無いの。 ユフィーア …もう、放っておいて。私達の事は。 ソフィア 貴女に用があるのは今日だけよ? ソフィア フュンフレデさんに会えたら用済みだもの。 ソフィア だから安心していいのよ? ソフィア 誰も不幸にならない。 ソフィア 簡単な話だわ??? ユフィーア …相変わらずまともに会話ができないのね。 ソフィア (不思議そうにユフィーアを見つめる ソフィア まぁ。ずいぶんな言い方ね。 ソフィア いざとなれば力で私を押し倒せるのは貴女の方じゃない? ソフィア だから私は貴女に会話で歩み寄ってるのに……… ソフィア ………(実際に、店の中へ歩いて、歩み寄ってくる ソフィア 貴女がそれに答えないのが不誠実よ。 ユフィーア …あの「契約」の後もフレデに付き纏った挙句、 ユフィーア 駅舎や貨物車両をことごとく錆びさせて逮捕されたんでしょう? ソフィア そうよ。詳しいのね。意外。 ソフィア 私の事なんて忘れてると思っていたのに。 ユフィーア お客さん達、この近辺の事情に詳しいの。色んな話が入ってくるわ。 ユフィーア …だから、あなたの奇行の事も知ってる。…公に裁かれて、まだ自分がおかしい事に気が付けないのね。 ソフィア 私はフュンフレデさんに会うだけよ。 ソフィア 裁きも警察も関係ないわ。 ソフィア 会うだけだもの。 ユフィーア …… ソフィア はぁ。 ユフィーア …会ってもどうしようもできないわよ。(思わずぼそりと零す ソフィア 知ったふうな口を聞かないでよ!! ソフィア 貴女だって会えてない癖に!! ソフィア (激昂して迫ってくる ユフィーア …、!(身構えて ユフィーア 会えてるわよ!貴女と違ってね!お姉ちゃんだもの!! ソフィア きょとん。 ソフィア …(きょとん。) ソフィア え? ソフィア なんで? ソフィア え?そんなのありえないわ? ソフィア 何を言っているの? ユフィーア ……えっ。何?(掴みかかって来られると思っていた ソフィア (「ユフィーア姉様に一切の干渉をしないようお願いします。」) ソフィア だって。 ソフィア 絆の約束があるのよ。 ユフィーア ………ああ。 ソフィア お互いに交わした絆の約束が。 ユフィーア ……そんなもの…… ユフィーア ……「守ってる場合じゃ無かった」の。 ソフィア は? ソフィア 勝手に貴女が決めないで!!! ユフィーア ……ああ、そっか。…丁度貴女、収監されてたのね。…… ソフィア 私とフュンフレデさんの絆の約束なのよ!? ユフィーア ……何が起こったのか何も知らないんだ。 ソフィア それをーーーーーー ソフィア 、 ソフィア 。 ソフィア …(言うのを辞めて ソフィア 知らない。(そこは素直に伝える ソフィア この世界、何か変よ。 ソフィア 何が起こったの? ユフィーア ………… ソフィア 聞こえなかった? ソフィア 何が起こったのか説明して。 ユフィーア …『世界』の事は私は知らない。…あんまり知りたいとも思えない。ただ… ユフィーア 大陸各地で襲撃事件が起こったの。■■■■が絡んだ、死人が多く出るもの。 ユフィーア あの子…フレデもそれに巻き込まれた。 ソフィア 嫌っ!!!!!!! ソフィア 貴女、なんてことを!!!(襟元に掴みかかる ユフィーア っ、何でよ!?(後退りながら ソフィア どうして貴女が!?いや!いえ! ソフィア なんで、なんでフュンフレデさんが! ソフィア いや!嫌!!! ソフィア どうなったの!?教えなさい!! ユフィーア …!ちょっと!それ止めてよ…!(襟首掴む腕を外側から押さえて ソフィア 特別な力に護られてる癖に!!止めないわ!! ユフィーア 話しにくいでしょ!!(逆ギレ ソフィア 良いから話しなさいよ!! ソフィア 私のフュンフレデさんを独り占めしないで!! ユフィーア ……っ 何がしたいのあなた!(ソフィアの両手を力で無理矢理離させて ユフィーア っ、、…(襟首押さえて肩で息する ソフィア 何って、っ。、(剥がされて ソフィア 何って……… ソフィア フュンフレデさんに会うのよ! ソフィア こんなに長い間会っていないなんて不安で不安で不安で不安で! ソフィア さらに事件に巻き込まれたですって!? ソフィア そんなの会わずにいられない!!いられないの!! ユフィーア ……その為に、私なんかに頼るしかない癖に… ソフィア ………だから、何よ。 ソフィア 絆の約束を破った事を咎めているの? ソフィア 貴女が先に破った癖に ユフィーア …ううん、もっと簡単な話です。 ユフィーア …それが人に物を頼む時の態度? ソフィア は? ユフィーア …フレデに何が起こったのかも、居場所も私は知ってるけど… ユフィーア …それを、どうしてわざわざ、よりによって貴女に…親切丁寧に教えてあげると思ったの? ユフィーア 「お願い」するなら、もっと上手にやらなくちゃ。 ソフィア っ………!! ソフィア っ、、!! ソフィア 酷い………! ソフィア 酷い……なんて、なんて酷い事を言うの貴女……… ソフィア (ユフィーアを睨んで ユフィーア ……何を言ってるの。…当たり前の事よ。 ソフィア っ、っ………! ソフィア っ、甘えん坊の、くせに………! ユフィーア (まあ、酷いのはそうかもしれない。彼女がどんなに上手にお願いをしたところで、教える心算なんて無いのだし。 ユフィーア ……私も、フレデも、もう静かに暮らしたいの。 ソフィア っ、……っ、………!(ユフィーアを睨みつけながら ユフィーア …放っておいてよ。…これ以上掻き回さないで……(片手で頭抱えて ソフィア (両膝を床について ソフィア っ、っ…!!(両手のグローブを外して、床に落として、 ユフィーア ……(静かにその様子を見下ろしている ソフィア っ……っ……(ポッケから刃物やお守りやハンカチやおサイフを出して床に並べて ソフィア あの人に会えるなら……(涙を流しながら ソフィア 何もいらない……(お洋服を脱ぎ捨てて ソフィア (ロングスカートを床に落として、 ソフィア (下着も外して、 ユフィーア え??? ソフィア ………(泣きながら床に散らばったものを見て、 ソフィア ………(それらも視界に入らないほど床に深く頭を下げ ソフィア ………(両の手を広げて見せる ソフィア (武器も無く闘志もない事を示す完全服従の投降 ソフィア お願いします……… ソフィア フュンフレデさんに会いたいです……… ユフィーア っ……… ユフィーア ちょ、、ちょっと…………っ(動揺、というか正直引いてる ユフィーア ……、、、、 ソフィア ………(泣き続けながら、姿勢は崩さない ユフィーア ………そういう事、出来ると思って無かった。 ユフィーア …………どうして? ……絆だとか何とか言ったって… ユフィーア 貴女はフレデの事を、 本当はそんなに知らないでしょ……? ソフィア ………本当はそんなに知らない。 ソフィア そうよ。 ソフィア 何でも知ってるお姉さんに比べたら。 ソフィア 私はまだ、まだまだまだ全然。 ソフィア フュンフレデさんのことを知っていないの……… ユフィーア (…私のかわいい弟は、保守的で、内向きで、頑ななまでに己を曝け出さない。 ユフィーア (それこそ身内特権 お姉ちゃん でもなければ、誰もあの子を深く知り得ない。 ソフィア だから会いたい。 ソフィア もっと知りたい。 ソフィア 暗闇から光への『道』を作ってくれる彼に会いたい。 ソフィア その、彼が、もし、……… ソフィア 厭な予感通り、、、 ソフィア 暗闇に閉ざされてるなら、 ユフィーア ………(それでいい。外の誰にも理解されなくても、私達があの子を解ってさえいれば。そう、ずっと…… ソフィア 今度は私が『道』になってあげたい。 ソフィア だから、おねがい。 ソフィア お願いします。 ソフィア フュンフレデさんに、会わせて……… ユフィーア ………… ソフィア ……… ユフィーア ……(『――姉さん。…本当にこのままでいいのかな。』 ユフィーア (『確かにこのままなら、フレデ兄さんはもう、これ以上傷付く事は無いのかもしれないけど――……』 ユフィーア ……(…本当、お節介な末弟。貴族の事急に任されて大変なんだから、家族の事は私に任せてくれたっていいのに。 ソフィア ………(ぼたぼたと涙で床を濡らしている全裸の娘 ユフィーア (…それに、どうしてよりによってこの子なの。……劇物どころの話じゃないわ。…危険すぎる。何が起こるか解らない。 ユフィーア (……私は、これ以上変わって欲しくない。これ以上、悪い方向に変化するぐらいなら……・・・・・ ユフィーア (…生きてたのよ。傷だって治ってきた。記憶も失くしてない。 ■■■姉さんと違って、ちゃんと意識だってある。 ユフィーア (「その、彼が、もし、………」 ユフィーア (「 厭な予感通り、、、」 ユフィーア (「暗闇に閉ざされてるなら」 ユフィーア (そうだと、しても――………… ユフィーア …………、、、、(全裸で平伏す女を見下ろしている 決断しきれない顔で ソフィア ……………… ユフィーア …………。。。。(なんで、迷ってしまうの。危険な女の奇行に動揺させられてるの? ユフィーア ……(「・・・・・。」…………、、、、「・・・・・」……… ユフィーア (私は…… このままで……… ずっと、このままだって……… テーゼ (カランカランカラン テーゼ (入口の扉が開き、ベルの音がする ユフィーア えっ。 木兎 ぁ、ぇっと、ままだ、お店やって…… テーゼ やあ、姉さん。まだ開けて――(扉から入って来るのはどうやら一人では無く テーゼ えっ。 ヴィヴィ …。(珍しい3人の取り合わせが店に入って来る 木兎 ぇ。 ユフィーア (立ち尽くす店員……の目の前の床に… ソフィア (全裸で土下座しながら手のひらを開いて完全服従し涙を溢す女性 ヴィヴィ …。取り込み中ね。 ヴィヴィ (言うや否や踵を返して、とりあえずテーゼと木兎の両眼を指で潰す ユフィーア …ぁ。お客様…いえ、テーゼ… ぁ。 テーゼ うわ!(ズビィッ 木兎 ぎゃ!? テーゼ 、、、、(二指が綺麗にヒットし、両手で目元を押さえる ヴィヴィ (そのまま2人を捨て置き一旦、店の外へ テーゼ …ぁ、ぁぁ。確かに。なるほどかな。うん…(何か一人納得してる テーゼ …木兎さんまで巻き込む必要あったのかな?とは思うけど… ヴィヴィ (馬車?何処かから大きな毛布を持ってきて店に戻る ユフィーア ……。。。。……(おどおどと困った様子で黙っている ヴィヴィ (大きな毛布を肩からお尻にかけて、覆い隠すようにかけてあげる ソフィア ・・・。(周りで色々起きているが姿勢は崩さない テーゼ …えーっと、、とりあえず大丈夫…かな?ありがとうヴィヴィ。(両目を片手で覆い直して ヴィヴィ 目潰しされて礼を言うのね。 テーゼ ソフィアさんを気遣っての事だろ?もちろんだよ。 木兎 、ぅ(ヴィヴィと現場の圧に押されて何も言えないでいる ユフィーア ……その、……えっと。…… ユフィーア 悪いけど、、、お店は今…… ヴィヴィ 取り込み中ね。 テーゼ …うん。それは分かる…っていうか、何をどこから聞けばって感じだけど… ソフィア …。(話し合いにも参加せず、ずっとそのまま。毛布もかけられている。 テーゼ …これは一体、どういう事態なの?…ユフィーア姉さん。 ユフィーア …知らない。私が聞きたい…! ヴィヴィ 不思議な話ね。 ユフィーア ……突然捕まってた筈のこの子が現れて… テーゼ あぁ、そっか。釈放おめでとう…だね?(普通に知ってた口 ソフィア ・・・。(テーゼに返事もせず、泣いている テーゼ (「ちょっとうちの妹がヤンチャしてお縄に掛かっちまってな!HAHAHA!」とか言ってたもんな。 ユフィーア 全然おめでたくないわよ! それで、お願い聞けないって…教えたくないって言ってるのに…! ユフィーア 相変わらずまるで話を聞かないし… こんな事されたって私… テーゼ ……そっか。 ヴィヴィ お願い。 ヴィヴィ そう。お願いしてる所だったのね。(先程の光景をようやく解釈して テーゼ そう……みたいだね。 テーゼ ソフィアさんの『お願い』は……やっぱりフレデ兄さんの事? ソフィア …知っているのね!?(急に顔を上げてテーゼを見上げる ユフィーア っ(ソフィアを睨み下ろして ユフィーア 何よ…私が許さないからってテーゼに甘えようっていうの! ヴィヴィ また。余計な事を言ったんじゃない?(テーゼに冷たく。 木兎 …(帰りたい……… テーゼ ちょ、、ちょっと!(制するように両手を前にやって)…そうは言うけどさ、(ヴィヴィに テーゼ …誰かが余計な事しないと丸く収まりようが無い気がするよ。既に… ヴィヴィ お人好し。(テーゼに ユフィーア …ねえテーゼ。こんな子の言う事なんか聞いちゃ駄目よ。 ソフィア …なんで?なんでよ??ねえ。なんで??? ユフィーア あなたは人と人の「繋がり」に拘ってるから、前からこの子に甘くしたいみたいだったけど… ソフィア 甘やかされるが自分だけじゃなきゃ気が済まないの? ユフィーア よりによってこんな、、誰でも彼でも繋がれば良いって訳じゃないって事くらいわかるでしょ!?なんで分かってくれないの…! ユフィーア あなたにだけは言われたくない!!(ソフィアに テーゼ うーん。… テーゼ (この二人に挟まれ続けたフレデ兄さん… 大変だったろうな…… ヴィヴィ 酷い有様ね。 ヴィヴィ どうするの?(テーゼに テーゼ …そうだなぁ。ちゃんと話して説得できたらいいけど… ソフィア …そうよ! ソフィア 話し合いましょう!ねえ!話せばきっと!きっと道が開けるから!(立ち上がって ヴィヴィ (ソフィアとテーゼの間に立って、制する ヴィヴィ …他人の男に裸体で迫る程プライドの欠けた子だとは思ってないけど? 木兎 …(巻き込まれたくないので見ないようにして店の隅っこに退避中 ユフィーア …。今更何を話そうっていうの。 …話し合いっていうのは… ユフィーア ……人の話を聞かない相手とはできない事だと思うけど… テーゼ …うん、まあ、そういう時もあるかもしれないけどさ。(片手で目元覆ったまま)(姉さん大分あったまってるな… ソフィア …なに? 貴女が私の話を聞いてくれないからこうなってるんじゃない。 ユフィーア …あなたの話は一方的な要求を突きつけるだけじゃない?それを… ソフィア 私は最初からずっと貴女に話しかけてるのに!貴女が!貴女がフュンフレデさんを独り占めにしたいからって!! ヴィヴィ ダメね。頭がおかしくなりそう。 テーゼ …大丈夫!フレデ兄さんには俺も会いに行ってるよ!(姉さんは多分そういう事言わなかっただろうけど! ソフィア そうなの!?そうなのね!!?(ヴィヴィを押し除けてテーゼへと近寄る ヴィヴィ っ、 ヴィヴィ (ソフィアの肩を引っ張って、強引に間に入る ヴィヴィ 視力も知性も捨てたの? テーゼ …、、 うん、独り占めとかそういうのじゃ無いよ。家族で隔離してる感じでさ。(気配で察して少し下がって ユフィーア ちょっと…テーゼ!…なんでわざわざそんな事教えてあげるの? ユフィーア やっぱりあなた……こんな子をフレデに近づけようとしてるんだ…! テーゼ …… まあ、 …うん。……実際そうだね。俺の意見は。 ユフィーア なんでっ!!(思わずテーゼに詰め寄って来る ユフィーア フレデが家族以外の人と繋がらないのは、フレデ自身がそれを望んでるから! ヴィヴィ モテモテね。(ユフィーアとテーゼの間に入って ユフィーア みんながあなたと同じ性格で同じ想いを持ってるわけじゃないのよ…! ソフィア ふふふっ、オカシイ人ですね。(ユフィーアに笑いかけて ソフィア 「みんながあなたと同じ性格で同じ想いを持ってるわけじゃないのよ。」 ソフィア 貴女にもそれが言えるじゃないですかぁ。 ユフィーア ――はっ?…何を言ってるの。 何も知らないあなたとは違うのよ。 ユフィーア フレデは実際に、そう何度も口にして――… テーゼ …… テーゼ …厳密には。 木兎 ………(なんで今日来てしまったんだろう…と怯えている テーゼ 「自分が誰とも繋がらない事が、周り(家族)の望み」で、 テーゼ 「周りの望みを叶える事こそが、自分の望み」だと思ってる。 ソフィア まぁまぁ。そこまで聞ければ猿でも出来る推理になりますね。(テーゼに笑顔で近づいて行って テーゼ ……と、思うよ。(少し離した片手の平に視線を落として ソフィア その願いを強制しているのが、他ならぬ彼女<ユフィーア>。 ソフィア そうやって、そうやって…そうやってずっっっと……… ソフィア いつまで貴女の我儘でフュンフレデさんを閉じ込めておくつもりなのよ!! ユフィーア ……嘘よ。私はフレデに、何も強制なんかしてない。…あの子は昔、すごく傷付く事があって…、だから… ソフィア 貴女の尺度で彼を測らないでよ!!! ユフィーア それはあなたに言う事でしょ!?? ヴィヴィ …お喋りが過ぎたんじゃない?(テーゼに テーゼ …でも、嘘じゃあ無いからさ。(ヴィヴィ見下ろして、困ったように笑って テーゼ …姉さんだけじゃないよ。ある意味、兄弟みんなで閉じ込めたようなものだ。 テーゼ (フレデ兄さんは確かに、言葉を本当に言葉通りに受け取ったり、人の顔色や感情を読むのが苦手な所があったけど… テーゼ 「人との関わりが不得意」なら「極力関わらない」方が、「合理的」だ、ってさ。 ソフィア はい? ソフィア それの…何が合理的なのですか? テーゼ …さあ。何がだろう。(言い出したのは長姉だったか。だが、兄弟の誰もそれを止めなかった。 ソフィア さあ。??? ソフィア 正気ですか?貴方の家族の話ですよ?? テーゼ (何の事は無い。当人(フレデ)以外にも、総じて他者関係に保守的な人間しかいなかった。 ユフィーア …何がおかしいの? ユフィーア わざわざ苦手な事をして、苦しんで、嫌な思いをする事は無いって…それだけの事でしょう? ソフィア (ソフィア=S=スミス。その矛先は次は助け舟に来たテーゼにも。 ソフィア その結果が閉じ込める? ソフィア 何処にだって『道』を作って歩んでいけるフュンフレデさんを。 ソフィア そんな理由で閉じ込めてるんですか? ソフィア (ユフィーア…だけでなく、テーゼをも軽蔑するような眼で睨んで ヴィヴィ …お喋りが過ぎるわね。貴女も。 テーゼ …ううん。いいんだ、ヴィヴィ。 テーゼ 俺も同じだろうね。あの頃はその判断を止められなかった。(どうやらこの、「閉じ込めた」というのは テーゼ (現在起きている事態に留まらず、幼少からの根深い事項であるようだ ヴィヴィ そう?何処の家にも引き籠もりの1人ぐらい居るわ。 ヴィヴィ 居ないのは貴女の所ぐらい。(ソフィアを見て ヴィヴィ 狂信的な妄言で他人の家に口出しするのなんて見過ごせないわ。 テーゼ …ヴィヴィ。(少し目を丸くして 木兎 …(その引き籠もりが勇気出して外出したらコレである。 ユフィーア ……そうよ。人にも家にもそれぞれ事情があるんだから、勝手な事言わないでよ… 木兎 …(隅っこで気付かれないように努めてる ユフィーア ……それに。テーゼはさっき言ってたけど… ユフィーア ……「家族の為に生きる」事は、フレデの偽りの無い、心からの願いなんでしょう? ユフィーア それなら、……それでいいじゃない。 ユフィーア それの何がいけないの…? ソフィア いけないわ! ソフィア そんなのフュンフレデさんの優しさにつけ込んでるだけじゃないの! ユフィーア 付け込んでるなんて決め付けないでよ…!フレデの優しさをあなたが解釈しないで! ソフィア はぁ~~~。本当に自分勝手な人なんだから。 ソフィア いい? ソフィア 私ね。 ソフィア フュンフレデさんと海に行きたいの。 ユフィーア ……は? ソフィア 水着で浜辺を歩いて、波際に砂で絵を描いて、 ソフィア 砂で作った駅を立てて、隣駅までトンネルを掘ったりして、 ユフィーア ……あなたの妄想の話はどうでもいいんだけど…… ソフィア バーベキューをして、お酒を飲んで、果実を食べて、 ソフィア 鳥を追って、星を眺めて、歌を口ずさむのよ? ソフィア ………閉じ込めてたら、全部出来ない事。 ソフィア そんなのって無いわ………(ぼろぼろと泣き出す ユフィーア …… ユフィーア ……あなたの妄想の話はどうでもいい。(言い直す。わざわざ。 テーゼ …俺はちょっと見て見たいけどな?なかなか想像付かないけどさ。(笑って ユフィーア 絆狂いは黙ってて!!! テーゼ っ、 …確かにそうだよ!俺は俺で極端だって事も解ってる。 テーゼ でもさ、ユフィーア姉さん… テーゼ (確かに姉さんの言う通りだ。「フレデ兄さんが心から願っていた」からこそ、殆ど何も言えなかった。 テーゼ ……「今」の。 テーゼ 「あの事件」があってからのフレデ兄さん、……本当にあのままでいいと思うのかい……? ユフィーア ……………… ヴィヴィ ………。 ソフィア 「あの事件」??? テーゼ ……あぁ。ちょっと、…世界のゴタゴタに巻き込まれちまってさ。(収監明けのソフィアに説明 ソフィア ………無事なの? テーゼ 怪我の方はね。回復に時間は掛かったけど、殆ど完治してるよ。 ただ…… ソフィア 完治してるのね!!!(言いながらテーゼに飛び込んでくる ヴィヴィ 落ち着いて、っ!!(間に入って体を抑える テーゼ (抑えられるソフィアの前で)ただ、…心の方は治って無い。んだと思う。 テーゼ ……何も話してくれないんだ。 何が起こったのかも。一言も。 ユフィーア …… テーゼ 俺のちょっと便利な能力も、相手に本気で拒絶されたら「繋がれない」しさ。 ソフィア それなら尚の事よ! ソフィア 私に、フュンフレデさんに会わせて! テーゼ (ただ、それは明確な変化でもある。あの兄は寡黙ではあるが、心を閉ざしていた訳では無かった。 ユフィーア ……だから?家族に話してくれないからって、この子に会わせる? ヴィヴィ 正気なの? ユフィーア 本当よ。どういう判断なの…? ユフィーア あの子にはまだ、時間が必要なだけよ……。無理に揺り動かすような真似して、もっと良くない事になったら… 木兎 …(気付けば女の子に糾弾されているのはテーゼさんだ。やっぱり女の子って…怖いよ…… テーゼ ……正気じゃないかもしれないけど、俺は試してみたいよ。 ソフィア まぁ♪ ユフィーア 嫌よ!そんなの怖い……! ユフィーア 只でさえずっと信じたくない事ばっかり起こってるのに! ヴィヴィ 自分の兄弟を裸泣きぐるい女に託すの? ユフィーア これ以上取り返しのつかない事になるぐらいなら、、、、ずっと留まっていた方が良い! ソフィア 進もうとしない臆病者は黙っていてよ! ソフィア それなら、それなら、それなら。 ソフィア ユフィーア=V=ファイルヒェン。 ソフィア 貴女と私で、最後の約束をしましょう。 ユフィーア ……何よ! ソフィア これ以上ない金輪際最後の約束。 ソフィア ………暗がりから『道』を作って助けてくれたフュンフレデさんを ソフィア 今度は私が救う番。本当に。そうするべきなのよ。絶対に。私が。 ソフィア だから! ソフィア ………(ユフィーア睨んで ユフィーア ……… ソフィア 私………が………(唇を噛んで、涙流して、涙拭って、悲しい表情で、悔しさ滲ませて ソフィア フュンフレデさんを救えなかったら、その時は好きにしていいわ。 ソフィア 何でも貴女の言う事を聞く。生涯奴隷にしたっていい。 ユフィーア ・・・・ ユフィーア (冷たい、感情の無い目でソフィアを見て ユフィーア ……だから、一回だけ機会を寄越せって言うのね。 ソフィア (一回だけなんて言ってないけど!!!………と思いながらもギリギリ踏みとどまる) ソフィア っ、っ………!、 ソフィア ………そうよ。 ユフィーア ……あなたには無理、何も変えられっこない。……この嵐さえ過ぎ去ったら、それでおしまい……(己の身を抱き、ブツブツと自分に言い聞かせるように呟いて ソフィア (膝をついて、床に頭を、手のひらを差し出して ソフィア ……… ソフィア ………『お願い』します。 ユフィーア …………、、、、 ユフィーア ・・・・ ユフィーア ……これが終われば。 後はもう、平穏に、 静かに暮らせるだけだから…… ユフィーア ………分かった。(小さな声を床に落として ユフィーア …あなたの使い道、考えておくね。 ソフィア ……… ソフィア ………『お願い』を聞いてくれるのね。 ソフィア ………約束よ。 ユフィーア ………一回だけよ。 だってもう… ユフィーア ……職場で騒ぎ立てられるのはごめんだから。 ヴィヴィ ………貴女がそう言うなら止めないけど。(テーゼなら止める テーゼ ………、 交渉成立…かな? ユフィーア ……うん。 じゃあ、後はお願いね。テーゼ。 ヴィヴィ (え?なんでテーゼ?と凄く言いたかったが、我慢した。) ユフィーア 私この子にいろんな説明してあげたり面倒見てあげるの嫌だもの…… ヴィヴィ ………。 ヴィヴィ 私もテーゼをこの子と2人きりにはしたくないけど。 ヴィヴィ 仕方ないわ。服を着て馬車に乗りなさい。 テーゼ あぁ、うん。言い出しっぺだしね。任されるのは構わないけど…(ヴィヴィを見下ろして テーゼ うん、ごめんねヴィヴィ。…もうちょっと付き合ってくれるかな? ヴィヴィ 嫌よ。でも仕方ない事だわ。 テーゼ …うん。 ありがとう。(困り笑いで ソフィア ………(全裸降伏のまんま ヴィヴィ さっさと着て。(ソフィアに毛布を差し出して ユフィーア …………(己の身を抱き、俯いたまま立ち尽くしている ヴィヴィ テーゼ達は外で待ってて。 テーゼ あぁ、分かったよ。(外へと歩き、道すがら テーゼ 木兎さんも一旦出ようか?(完全に忘れてたな…ごめん… テーゼ (出るタイミングを見失ったんだろうなあという、助け舟のつもり 木兎 ぅ、ぅん………(テーゼにひしっっとくっつき。 ヴィヴィ 早く出て。(テーゼと木兎に冷たく。 テーゼ ゎ、っと、 ちょっと、悪いけど…(困り制しつつ外へ ヴィヴィ ………。 ユフィーア ………… ヴィヴィ (テーゼが出ていった後で。 ヴィヴィ 貴女達がどんな約束をしようと ヴィヴィ 私はテーゼが危険だと思ったら引き剥がすわ。 ヴィヴィ 我儘を言う時は覚悟して。 ソフィア ………覚悟するわ。 ユフィーア ………分かってるわ。でも大丈夫よ。 ユフィーア 私はテーゼにとって「も」危険なんかじゃないから……。 ヴィヴィ ………(ユフィーアを見て ヴィヴィ ………本人の居ない所でこれ以上話すことは無いわ(と。言うに、留める ソフィア 貴女こそ、私達の邪魔はしないでよね? ヴィヴィ ………馬車から振り落とされたくなかったらさっさと着替えなさい。 ユフィーア …(室内に居ながら何も手伝う気は無く、ただ立っているだけの女 ヴィヴィ ……… ヴィヴィ (酷い日ね。 ヴィヴィ (全裸泣き狂い女の着替えを見守る
https://w.atwiki.jp/ruinakokuryaku/pages/80.html
何かあったら適当に書いてください コメント ↑×2 >妖精王を倒した後にタイタス16世に挑めた。 宮殿の項にも書いてあります。 また、最短日数クリアの2日目はナムリスを撃破しているので、タイタス16世撃破後と同じく、一旦町で休まないと妖精王に会えません。 ↑の方はファイルが破損している可能性があるので、ゲームをダウンロードし直してみてください。 -- 名無しさん (2012-03-10 08 37 06) バグっぽいものを見つけたので書いておきます エンダに魔将の外衣をつけてもなぜか呪われないし外すと魔将の外衣がなくなる 待機中の仲間の装備を外すと復活しました エンダにずっと装備させてパーティから外してたのも何か関係あるのだろうか・・・ -- 名無しさん (2012-03-13 05 42 18) 死者の書 上を大廃墟の書斎で確認しました、編集の仕方がいまいちわからないのでどなたかお願いします -- 名無しさん (2012-03-13 11 33 11) どうやらRTPに異常が有ったようです。 無事プレイ出来るようになりました。 ↑×3の名無しさん、アドバイスありがとうございました! -- ハクビャクゴウ(小) (2012-03-14 09 39 29) ver 1.21 テオルに会う前に妖精王を倒すことが可能です(神官ルート確認) また同じ日で妖精王- タイタス16世の順で倒すこともできます(賢者ルート) ただし妖精王を倒したあと町に戻ってはだめ -- 名無しさん (2012-06-08 02 33 16) 墓所の泉の封印ってどうやってとくんですか?何回押してもなにもおきません -- 名無しさん (2012-07-05 23 31 12) 翡翠のニルハを装備していたのですが、はずすことができません。なんでですか? -- 名無しさん (2012-07-05 23 37 29) ここはwikiだから、質問には答えないよ。スレか掲示板行きなさい -- 名無しさん (2012-07-05 23 55 58) キレハが可愛すぎて夜も眠れません -- 名無しさん (2012-07-09 03 41 07) ↑3 答えはwikiに書いてあるかもよ? -- 名無しさん (2012-08-09 21 20 43) 技能書のページを編集されてる方、肉体言語学3は大廃墟の書斎で出現しますよ。なので該当部分を削除する必要はありません。 -- 名無しさん (2012-08-10 18 38 11) ネルのみんながんばれ!を連続で使うと消費MPが30から20になったりするのは仕様なのか? -- 名無しさん (2012-08-11 00 24 30) 封印された小箱のアイテムの出やすさ偏ってるなぁ 称号のしるしが1個出る間に熟練のしるし5,6個出てるわ -- 名無しさん (2012-08-14 16 26 14) ↑×2ネルが30消費してみんながんばれを使うとネル自身も10回復する。みんながんばれ使用前30→使用後10になっているだけで20消費になっているわけではないので使用前MPが29ではスキルは使えない。 -- 名無しさん (2012-08-25 01 20 06) 墓所玄室の簡易MAP、4世と7世、6世と10世が逆じゃない? -- 名無しさん (2012-09-03 00 20 54) ↑あってると思うけど……。玄室マップ完成後、実際ああいう配置になってる。 -- 名無しさん (2012-09-04 00 40 21) ↑マップが完成して階層や部屋ごとの仕切りが無くなると順番が変わるのか、なるほど。 -- 名無しさん (2012-09-05 21 36 19) ゲームがモノトーンなので、wikiのデザインもゲームに準拠して欲しい デザインをウィキペディア風辺りに変更したほうがいいかと -- 名無しさん (2012-10-24 04 19 35) 簡単なデザイン変更程度なら一言断ればやっていいんじゃね? レイアウトが崩れたりかえって見辛くなるなら差分で戻せるし -- 名無しさん (2012-10-26 21 11 41) 【シーフォン奥義習得イベント】 シーフォンが死者の書・上・中・下巻で習得できる計3つの特殊技能を全て習得すると、 「屠りの剣の呪文」と「無音詠唱」を習得する。 上記の死者の書イベントの際に渡してしまうのが確実。アイテム画面から死者の書を使用して 習得させた場合、その場では習得せずに休息した次の日から使えるようになる。 酒場でのパーティー編成時にアイテム画面から死者の書を使用して3種目を習得させたところ、酒場を出た瞬間に奥義習得した。 このように休息が必要ない場合もある模様。(上巻は即渡し、中下巻はアイテム画面から使用→習得したところ確認。) -- 名無しさん (2012-11-14 16 09 06) 村の外「剣の戦鬼」より風羽根の刃ドロップ確認。(難易度普通) -- 名無しさん (2012-11-18 07 25 19) ↑剣の戦鬼はランク中ぐらいの武器なら何でも落とすよ。処刑刀とか連射弩とかね -- 名無しさん (2012-12-04 00 47 53) TTEXP999999点を目指してみたのだが996038点でカンストするようです。またランダムマップ制覇時の最大取得経験点は99999点でした。 -- 名無しさん (2013-03-07 21 57 27) 絵板が欲しいです……。 -- 名無しさん (2013-04-05 07 20 24) ↑pixivとかあるんだからそっちで自分のIDでやれ。絵板の設置は鯖の負担になる。最悪このwikiも一緒に消えることになるかもしれないのにお前に責任取れるのか? -- 名無しさん (2013-04-10 23 30 39) ここはレンタルwikiなんで、ちょっと何を言ってるのか分からないです。 -- 名無しさん (2013-04-14 13 40 38) 宮殿でのシーフォンが死者の書でのところでメロダークを連れていくと、 メロダークがシーフォンを殺すかどうかの二択がでるんですが、もし、殺すを選ぶと どうなるのか調べて貰いたいのですが・・・ その時のパーティは主人公(神殿に拾われた孤児)と竜人(エンダ)とメロダークです。 -- 名無しさん (2013-07-18 00 44 20) 自分でやれ ここはwikiだ -- 名無しさん (2013-08-02 20 51 19) 虹色ラーメンに<保存食品>と表示がありません。 黄金の干物とかには<保存食品>と表示してあります。 -- 名無しさん (2013-08-24 11 15 42) アフロのカツラ、ランダムマップでなくてもランダムに入手可能な模様。 小人族の塔上層の三叉の小部屋の宝箱から入手確認。 -- 名無しさん (2013-09-23 08 56 31) 雪山の事載ってないのこのウィキ。 -- 名無しさん (2014-08-27 20 43 20) Ruina 廃都の物語にて・・・ 普通にプレイするのも良いのですが、 この作品だけで、簡単にできる裏技とかあったら、少し楽かなって。 遺跡観光が、ある程度終了してしまうと、後は外の敵との戦いだけ。 レベルが(物語的に)どのくらいあれば、突破可能とかあればいいかなって。 -- 陽翔 (2015-02-03 18 18 48) レイアウト、意図的に変えたのかな? かなり見づらくなったんだが -- 名無しさん (2015-03-11 08 02 57) シャーリックの弓のランダムドロップ確認 -- 名無しさん (2015-06-07 16 37 58) 妖精の塔下層の正直者クイズ不正解時に、もらえる称号リストとかあったらうれしい -- 名無しさん (2015-06-22 13 20 49) 名付けの術ってどこで覚えるんですか? -- 名無しさん (2015-07-17 10 53 11) ヒントだけ。名付けの術は「龍の頭」で覚えます。 -- 名無しさん (2015-08-30 10 40 40) 基本・上級称号のページの解説、独断に基づきすぎ、かつ断定的すぎ。 以前はもっと客観的だったと思うが、いつからこうなった? -- 名無しさん (2015-09-04 17 29 56) ↑と同様に9月1日前後で色々wiki改悪されてる? 同一人物かな -- 名無しさん (2015-09-17 19 32 33) バージョンアップでエンダが4人目のPTにいると宮殿にはいれなくなってます -- 名無しさん (2016-02-06 23 57 40) いにしえのオニベスクって場所はどこですか? -- きゃり~ (2016-02-12 18 33 33) 称号の評価やアドバイスが2-3ページに分散してて地味に読みづらかったので育成指南にまとめてみました。どうでしょうか -- 名無しさん (2016-03-19 15 30 14) ↑純粋に数値をスッキリと見れるとした良いページですね、編集お疲れ様です。 -- 名無しさん (2016-03-20 18 45 32) ドロップアイテム、ランダムアイテムを戦闘関係に移しました。どちらも戦闘絡みだと思ったので。 -- 名無しさん (2016-03-24 22 01 28) 加えてアイテム内に特殊技能で入手する際は区別しました。 -- 名無しさん (2016-03-24 22 50 11) 1周目、フランでグッドエンド迎えたんですが物語は続く__のあと画面が暗いまま動きません…バグでしょうか… -- 名無しさん (2016-04-06 06 09 53) 新たに、「称号計算機」のページを追加しました。 -- 名無しさん (2016-04-13 15 30 42) 竜の卵に名付けの術使っても名付けられず、攻撃されるんですけどどうしたらいいですか? -- 名無しさん (2016-05-18 12 17 43) 小人の塔上層の落とし穴ですが、ヒビ割れた壁がなく、脱出できないのですが、ver1.21のバグですか? -- 名無しさん (2017-06-17 15 02 39) ver1.21、普通に脱出できます ツルハシなしでも調べると反応があったはず オメメナイナイの水攻めのとこと違い時間制限もないので色々調べてみて ちなみにヒビがあるのは左側 -- 名無しさん (2017-06-17 19 34 09) ランダムダンジョンで休んだら(要・生存術)ひどい悪夢を見たんですが、これは絶対に起きるイベントなのでしょうか? 具体的には幼馴染と義理の妹と委員長と宇宙人と猫耳メイドに起こされる夢なのですが。 -- 名無しさん (2017-09-15 21 53 22) 城館が占領軍に制圧されてから酒場で休憩しても全くストーリーがすすみません。どうすればよいでしょうか? -- 名無しさん (2018-09-07 23 00 04) ダンジョンに入れない状態かな? 酒場でパリスかラバン辺りがヒントくれるが ダンジョンの入り口は2つある。 丸が表示されてない元々入り口があった場所を調べる -- 名無しさん (2018-09-18 11 18 10) 青金石のフィーアが手に入りません。 ナムリス撃破後にエンダを仲間にして、宮殿&妖精上層をボスを除いて4人パーティで攻略。 その後、カボチャアーマーやら作るため、いろいろしているところでまだ青金石のフィーアを取っていなかったのを思い出して取りに行ったのですが、竜の頭のところでは、もうなにも聞こえないといったメッセージが出て青金石のフィーアが手に入りません。 このまま青金石のフィーアがないとクリア不可能なのでは…?Ver1.21です。 -- 名無しさん (2019-01-22 00 56 34) ↑あまり覚えていませんが、竜の頭を照明をつけてから調べましたか? -- 名無しさん (2019-01-22 17 35 07) ↑ありがとうございます。照明でした。 wiki内を検索したら照明についての記述ありましたね。 -- 名無しさん (2019-01-22 20 47 46) なんか難民板で全体的にスレ落ちした余波でruinaスレも落ちたっぽいけどどうするか -- 名無しさん (2019-09-06 09 43 43) スレ欲しいに一票。したらばのRuinaスレはまだ残ってるけど誰もいないっぽいし、新規プレイヤーがいても見つけられなそう。避難所3スレ目は落ちちゃったし元の板に立てた方が人が集まって落ちにくい気がする -- 名無しさん (2019-09-07 00 29 21) 同人板に立てていいかな? -- 名無しさん (2019-09-16 00 25 11) 新スレ立てたんで保守よろしく -- 名無しさん (2019-09-18 00 41 45) グッドエンド騎士の嫡子でテレ―ジャ仲間になったんだけど、バグなのか記事が間違ってるのか -- 名無しさん (2020-05-31 12 12 44) ↑自分が見間違えてただけだわ、すまん -- 名無しさん (2020-05-31 12 15 00) 素材がどこから採れるか、誰からドロップするかだけをまとめたページが欲しいです。 -- 名無しさん (2020-07-04 22 56 28) 欲しい情報が冗長過ぎたり、かと思えば逆に端折りすぎだなこのwiki 好感度の数値もどうやって知れるのか不明だし、 メモリでも弄って見ろってこと? -- 名無しさん (2022-05-02 23 52 37) ↑占い屋(2周目以降)って書いてあったけど、細かい数値は覚えとくしかないかと ぶっちゃけ、これだけ古いフリーゲームに稼働してるwikiがあるだけ殊勝なことだと思うよ -- 名無しさん (2022-05-11 22 51 55) steamでリメイク発表されたよ このwikiも再び賑わう日が来るかな -- 名無しさん (2022-09-15 13 14 52) steamにアーガデウムが降りてきた -- 名無しさん (2022-09-15 14 01 56) 嬉しすぎる -- 名無しさん (2022-09-15 16 18 56) 遂に…遂に…! -- 名無しさん (2022-09-15 17 29 56) やったぜ -- 名無しさん (2022-09-15 18 04 52) 「武器」の短剣の表を修正してみました。「状態」「その他」のソートが機能しなかったため前者のみ列分割で対応しています。問題ありましたらご指摘ください。 -- 名無しさん (2022-10-01 09 41 39) ところでこのコメント欄、返信機能付きに変更できないのかな? -- 名無しさん (2022-10-01 09 43 00) 「基本的なこと」に武器属性に関するラバンの助言を書き足してみました。適宜修正して頂けると助かります -- 名無しさん (2022-10-07 03 00 01) ありがたいなあ! -- 名無しさん (2022-11-19 14 11 47) wiki内に書いてなさそうなので一応報告ですけど、キャラクターの武器を外すと名称が空白の武器が所持品に加わってしまう場合があるよね……バグなのかおま環なのか。バージョンは1.21で最終バージョンのはず(ダウンロードは多分10年前)。 -- 名無しさん (2022-11-30 00 36 31) 封印小箱から出る経験点はイベント経験点扱いなのでTTEXP5000はいつからでも達成可能なのよね。まあ全称号制覇(660~690SP)の予定でもなければ封印小箱はSPよりドーピングに充てたいけど。 -- 名無しさん (2022-12-16 22 48 13) ↑2 たまに発生するけど、アイテム欄に入ってしまった素手は編成終了時に自動的に破棄してくれるようになってるみたい。でもしてくれないときもあるような気がする。 -- 名無しさん (2022-12-16 22 51 51) 連投ですまないが、リメイクは追加・変更されるデータがあるだろうし、新規参入勢で賑わうと思うから、別のwikiを作った方がいいのではないか。まあ今言っても仕方ないが。 -- 名無しさん (2022-12-16 22 56 00) 名前 コメント 意見ログ01 意見ログ02
https://w.atwiki.jp/orirowa2014/pages/298.html
白く輝く太陽が蒼空の頂点にまで達しようとしていた。 青々とした草原は波のようにざわめき、木々の間を風が抜ける。 そんな自然の領地を踏み鳴らし、三人の少年少女は北の市街地を目指し進んでいた。 持ち前の広い視野で前方を警戒しながら先頭を行くのは夏目若菜である。 適度に後ろを気に掛けつつ、頭の中には完璧にに叩き込んだ地図を思い返しながら道筋のない草原を迷うことなく進んでゆく。 その後ろでは、憮然とした表情をしている背の高い少年斎藤輝幸と、明るく笑う整った顔立ちをした髪の短い少女一二三九十九が話をしながら付いてきていた。 「へー。輝幸くんは文芸部なんだね。私は家業の手伝いが忙しくて部活とか入ったことないから憧れるなぁ。部活動楽しい?」 「それなりに…………です」 あまり積極的に自分の事を話そうとはしない輝幸を気にかけてか、九十九は積極的に声をかけていた。 先ほどまで悲報に気を落としていた少女であったが、他人の世話を焼いている方が性に合っているのだろう、沈んだ様子は立ち消え、少なくとも表面上はいつも通りに振る舞っている。 もっとも世話を焼かれている方からすれば、世話というよりお節介にしかなっていないようで、話していると言うより少女が一方的に捲し立て少年は辟易しているようにしか見えない状況ではあるのだが。 輝幸も輝幸で問えば律儀に答えるので話は続き、何とも相性が悪い。 そんな調子で、行動を共にすることになった三人は、急ぐでもなく安全を重視し適度に休息と食事を取りながら進んでいた。 気を急かしていた九十九も、年下という庇護すべき存在が加わった事により無理に急ぐような言動は控えるようになった。 それだけでも九十九の動きに頭を痛めていた若菜にとっては収穫である。 二人は輝幸から拳正について問いただしたが、その話題に関してはどうに歯切れが悪く、この場に来た直後に拳正と出会って少しだけ行動を共にしたが結局別れたという以上の事は聞き出せなかった。 別れた後、拳正は北方に向かうと言っていたという事だけは教えてくれたものの、拳正との合流という方針にも輝幸は難色を示していた。 その反応は、どうにも拳正自体に思うところがあるというか、苦手意識を持っているような反応である。 これから合流を目指している立場からすれば、その不協和音は気にかかるところではあるのだが、不承不承ながら付いてきている辺り何とも微妙な問題なのだろう。 その辺の事情は深く踏み込まないがお互いのためだろう、と、若菜はその程度の気遣いのできる男ではあったのだが。 残念ながらもう一人の少女はそう言う配慮などからは縁遠い、明け透けな女だった。 「ねえ輝幸くん。拳正となんかあったみたいだけど、あいつが何かしちゃった? 喧嘩したんなら謝らせるからさ、許してあげてよ、ね?」 「……違う。そう言う訳じゃ、」 否定しようとして輝幸が口ごもる。 出会いはそうだったかもしれないけれど、別れの前に喧嘩したとか諍いがあった訳ではない。 何があった訳でもないのにあの男と別れたのは、ただ、 「ただ……ついていけなくなっただけだ」 躊躇いがちに口にしてみて、その表現は酷く適した表現のように思えた。 あの男の進もうとしている先に、きっと輝幸はついていけない。 多分、見ている場所も、住んでいる世界も、目指す先も違う。 「うんうん。わかるよ。あいつデリカシーってもんがないからさ、ついてけないよねー」 などと、見当はずれな相槌を打っている九十九に、若菜は心中でお前がいうなと突っ込みを入れた。 どうもずれてる拳正や九十九にはその感覚は分らないだろうが、若菜にはその気持ちは分からないでもない。 人にはそれぞれ生きる領域(フィールド)がある。 生まれや素行。受験や審査。学力、財力、体力。 様々な要素で振い落された末に、人は行き付き生きる世界を決める。 自らと関わる人間は同じ世界が主となり、自然と近しい次元の人間となって、遠い人間と付きあう機会は少なくなる。 だから、違う世界に生きる人間は異物なのだ。 それは余程鈍感でもない限り誰もが感じる感覚だ。 そして”行き着いた”人間の価値観は他の人間を置き去りにする。 頂点は孤独だと言うがその通りだ。 その領域に辿り着ける人間は限られ、限られた人間が交わることは非常に稀である。 一ジャンルを極めた若菜だって、他の分野のスペシャリストには圧倒されることも少なくない。 そういう意味では若菜の様なスポーツ分野は恵まれているのかもしれない。 強い奴は上に行き、トレセンなどの上の領域に組み込まれてゆく。 上に行った更にその上があり、その先にナショナルチームやビッグクラブが待ち構えており、受け皿は用意されている。 何より、彼の通う学園がそういう連中を集めた特殊学級だ。 他の世界に触れる機会も少なくない。 だが、その中でも拳正の領域は少し特殊だ。 あれに付いて行ける人間はそれこそ限られる。 輝幸の様な普通の感性ではついていけないのは当然と言えるだろう。 だから、そう気にするような事ではないと、そう言葉にすべきかと思案した若菜が少しだけ足を止め。 後方にいる二人を振り返ったところで。 彼の目の前に、朱い飛沫が舞った。 同時に、九十九の体が弾かれたように投げ出された。 地面に倒れ込もうとしていたその小さな体を若菜が咄嗟に抱き留めるが、受けとめた手の内にヌルリとした生暖かい感触が返ってくる。 見れば九十九の腕の辺りが赤く染まり、止めどなく赤い雫が地面に溢れていた。 突然の事態に驚きながらも、輝幸は銃声の先へ振り向き、そこに襲撃者の姿を見る。 そして、それが拳正と変身した自分が二人がかりでも倒せなかった男であることに気付き、彼は固まったように動きを止めた。 襲撃者の名はサイパス・キルラ。 冷徹にして冷血なる殺し屋である。 だが、首尾よく九十九を撃ち抜いたはずのサイパスであったが、その成果が物足りなかったのか苛立つように舌を打った。 本来なら頭を撃ち抜き、そのまま連続して3人とも仕留めるはずだったのだ。 それが外れた。 この距離でサイパスが狙いを外すことなどまずあり得ない。 何か原因があるとするならば、サイパス本人ではなく別の要素だろう。 サイパスは自身の握る銃を見る。 その銃は、ゴールデン・ジョイより受けた太陽熱の影響だろうか、銃身がほんの僅かに歪んでいた。 この銃身の歪みにどんな影響があるかわからない。 暴発の危険性がある以上、整備が終わり安全が確認できるまで使用は控えるべきだろう。 唯一の武器の不調に苛立つサイパス。 九十九は撃たれた痛みを堪えるように歯を食いしばり、輝幸は戸惑い動けずにいた。 そんな状況の中で、一番冷静だったのは意外にも夏目若菜だった。 若菜は九十九の体を片腕で支えながら腰元の銃を抜き、襲撃してきたサイパスに向けて撃ち返す。 その銃撃を受けたサイパスは素早い動きで飛び退くと物陰に身を隠した。 「ボッとしてんな輝幸!」 怒鳴りのような声に固まっていた輝幸の体が反応する。 サイパスが身を引いた隙に、九十九の体を抱え上げ若菜が走り出す。 輝幸もその後を追い、近くにあった大木の陰に身を潜めた。 若菜は九十九を地面におろすと、すぐさま身を翻し、敵を近づかせないよう牽制の弾丸を放つ。 「輝幸、一二三の傷を見てくれ」 「傷を見ろ……たって」 若菜は大木の脇から視線だけを走らせ、サイパスの動きを警戒しながら輝幸に告げる。 だが、そんな事を言われても輝幸は戸惑うばかりだ。 傷の治療などという専門的な知識は持っておらず、黒魔術や小説で得た知識などこの場では何の役にも立たない。 「いいから、傷を見た感じだけでも俺に伝えてくれ」 自分ではどうしようもないと項垂れ動けずにいる輝幸に、銃撃を放ちながら若菜が具体的な道を示す。 その言葉に輝幸は唾を飲むと、地面に倒れこむ九十九に向かってしゃがみこんだ。 「…………ッぁ…………ハァ……」 端正のとれ花の様に愛らしかった顔が苦しげに歪んでた。 その痛々しい様子に輝幸も釣られて表情を歪める。 意識はあるようだが、息を荒く顔色は青ざめており、手足はぐったりとして力がない。 輝幸は意を決して血に染まりへばりついた服を肩口からサバイバルナイフで引き裂くと、袖を引き剥がし傷口を確認する。 「二の腕辺りを撃ち抜かれてる、貫通してるみたいだから多分弾は残ってないと思う。ただ、血が止まらない!」 「…………二の腕か」 あくまでも視線はサイパスの方からそらさずに若菜が呟く。 流石の若菜も銃で撃たれた傷の治療法など知らないが、スポーツマンとして骨折や怪我の対処くらいは一通り知識がある。 二の腕には太い動脈が流れている、もしそれが切れたのならば相当マズイ状況だが、最初に抱えた感覚から言えばそれにしては流血量がまだ少ないように思える。希望的観測かもしれないが。 どちらにせよ、まずは止血はしなければならないだろう。 「まずその辺の枝と一緒に腕の根元をきつく縛れ、それから枝を捻って固定しろ」 木の影だけあって手ごろな枝はすぐに見つかった。 それを拾い上げると輝幸は言われた通りに、切り取った制服の袖を使って九十九の腕の根元を締め上げる。 大柄な体躯に見合わず手先は器用な方である。焦りながらもつつがなく手を運び、何とか止血を完了させた。 「終わった…………!」 「止血が済んだら傷口を水で洗って、ガーゼか何かで傷口を強めに押さえてくれ」 輝幸は指示に頷き、荷物から飲料水を取り出すと傷口に水を掛ける。 それが傷に響いたのか、九十九が細い喘ぎのような声を上げ、痛みに耐えるようにギリと歯を食いしばった。 その様子に輝幸は何故か申し訳ないような気持になりながらも、何時も持ち歩いているハンカチをポケットから取り出して傷口を押さえつける。 薄い空色をしたハンカチがジワリと赤く染まってゆく。 「できた。次は……!?」 「よし、それじゃ俺はあのオッサン足止めするから、輝幸。お前一二三抱えてここから離れろ」 また一発、銃声を響かせながら若菜が言う。 二人をを逃すため、ここに一人で残ると言っていた。 「…………ちょっと」 そんな若菜の言葉に抗議する様に、これまでぐったりと口を閉ざしていた九十九が口を開いた。 どれだけ肉体が傷つこうともその意思は金剛石の如く揺るがない。 余程痛みが堪えるのか、辛そうに顔を歪めながらも、その瞳にはそんな事は許さないと言う強い意志の光が込められていた。 襲撃者の動きに目を見張らせる若菜にはその目を見返す余裕などなかったが、その気配だけは伝わっていた。 「私は…………大丈夫だから」 九十九は自身の平気を示すように、倒れていた身を起こし気丈に訴えかける。 だが、元から白い肌はさらに青白く血の気が引いており、どう見ても強がりにしか見えない。 「輝幸、とりあえず邪魔になるから俺の荷物は頼むわ。 ここから離れたら温泉旅館へ向かってくれ、あいつ振り切ったら俺も向かうからそこで合流しよう。 けど温泉旅館がなんかあってヤバそうなら無理に近づかず次候補の探偵事務所に向かってくれ」 だが、若菜はそんな声にはまったく取り合わず、輝幸へ向けて話を進める。 あくまで無視するそんな態度に九十九が声を荒げた。 「だから……大丈夫だって…………ッ!」 「俺は、お前の大丈夫を信用してねぇんだよ」 打ち切る様に、ぴしゃりと言い放つ。 少年はやはり他人を信じない。 「どっちにせよこのままじゃ全員逃げらんねえよ。んで、この状況で一人でも残っても生き残れるのは俺だろ。 お前らじゃ逃げらんなくても、俺ならあんなオヤジ振り切って終いだぜ」 自分が一番生き乗る確率が高いというその言葉を、輝幸は内心で否定する。 恐らく生存率が一番高いのは輝幸だろう。 悪魔(オセ)の力を使えば表皮は下手な弾丸を通さず、人知を超えた力があれば離脱することも簡単だ。 だけど、輝幸はこの状況で自分が残るとは言えなかった。 一度交戦したからこそあの男に手も足も出ず転がされた記憶が蘇えり、その言葉がどうしても出ない。 仕方のない事だと思いながらも、何となくバツの悪さを感じて、輝幸は俯き視線を逸らす。 「それでも…………ッ!」 だが、もう一人は違う。理屈で納得する彼女でもない。 九十九は苦しげに息を吐きながら、それでも言葉を続けようとした。 その言葉を遮るように、若菜は口を開く。 他人を信じず生き残ろうとした彼は、他人を信じる彼女に向けて告げる。 「心配すんなよ。俺を誰だと思ってるんだ、世界の夏目若菜だぜ? 俺は俺を信じてる。だからお前も信じろって、この俺を」 そう冗談めかした声で言って、少年は笑った。 輝幸が顔を上げ、その横顔を見る。 何とかなるんじゃないかと、根拠もなくそう思えてしまうような笑みだった。 何故、この状況でそのような爽やかな笑みを浮かべられるのか。輝幸にはそれが不思議でならなかった。 そうどこか某と見つめていたその視線に、若菜の視線が絡んだ。 ここまで集中力を切らさず最大限に警戒して凝視していた相手から、若菜が初めて視線を切ったのだ。 それは時間にすれば僅かに数秒。 されど、その数秒がどれほどのリスクかを理解したうえで、それでも夏目若菜は斎藤輝幸へと目を向けていた。 その瞳の色に飲まれそうになり、思わず輝幸は息を呑んだ。 「――――任せたぞ」 送られた言葉はその一言。 その一言に何かを托されたのだと、輝幸の胸に拳を打ち付けられたような衝撃が走った。 輝幸は弾かれたように動き出すと、九十九を抱え上げ別れの挨拶もないまま残る少年に背を向け走りだす。 腕に納まる体は小さく、想像以上に軽かった。 抱えられた九十九は力が入らないのか、ろくに抵抗もできず成すがままにされながらも、最期まで若菜の方に血に塗れた手を伸ばしていた。 【E-4 草原/昼】 【一二三九十九】 【状態】:左の二の腕に銃傷(止血済み) 【装備】:日本刀(無銘) 【道具】:基本支給品一式、クリスの日記 [思考・状況] 基本思考:クラスメイトとの合流 1 若菜が心配 2 クリスに会ったら日記の持ち主か確認する。本人だったら日記を返す 【斎藤輝幸】 状態:健康、微傷 装備:なし 道具:基本支給品一式×2、サバイバルナイフ、ランダムアイテム1~5(確認済み) [思考・状況] [基本]死にたくない 1 九十九を抱え温泉旅館を目指す、危険な場合は探偵事務所に目的地を変更する ※名簿の生き残っている拳正の知り合いの名に○がついています サイパスの前方に構える木影から、手負いの少女を抱えた少年が飛び出していった。 同時にこちらに向けて弾丸が数発打ち込まれる。 サイパスは慌てるでもなく物陰に身を隠してそれを躱した。 どうやら二手に分かれたようである。 一人が足止めに残り、手負いを逃すつもりのようだ。 足手まといを抱えた相手など格好の獲物だが、生憎とサイパスにそれを追う手立てはない。 銃撃しようにも銃身が歪んでいるし、下手に動こうとすれば銃弾が飛んでくる始末である。 足止めに残った男は銃の扱いに慣れていないようだが、立ち回り方にはセンスを感じる。 射線はしっかりとしており、それを支える筋肉にもブレがない。何よりこちらの動きに対応して牽制する反応は的確だ。 才能はある。恐らく半年も仕込めばそれなりに使い物にはなるだろう。 だが、現時点では筋のいい素人に過ぎない。 付け入る隙は幾らでもあった。 相手は木の影からこちらの動きに合わせて牽制する様に銃撃をしてくるが、その技量は世辞にも巧いとは言い難い。 勇敢ではあるが、サイパスから見れば撃つ時に身を乗り出し過ぎである。 仮に銃が万全であれば、とっくにその脳天を撃ち抜いているだろう。 相手の持っている銃をはベレッタM92FS。弾数は最大でも15+1。 残弾を撃ちつくさせるべく、サイパスは先ほどから適度に誘いの動きを見せ、相手に銃弾を消費させていた。 いかに筋はよくともリロードの手際は経験がなければどうしようもない。じき弾切れである。 その隙をつくように、撃ち出された弾数をカウントしていたサイパスがタイミングを見て飛び出した。 リロードに手間取っている間に、距離など一瞬で詰められる。 近づきさえすれば、それこそどうとでもなるだろう。 だが、そのサイパスの思惑は外れる事となる。 その場にリロードをしているはずの敵はおらず。 最期の弾を撃ち終わると同時に少年はサイパスに背を向け駆け出していた。 サイパスの動きを読んでと言うより、自身の弱点を理解し最初からそうするつもりだったのだろう。 サイパスもすぐさま走る軌道を変えその背を追う。 スタートはほぼ同時。距離を詰められるかは純粋な駆け足勝負となった。 先行する夏目若菜は木々の疎らに生えた森林地帯を抜け、なだらかな緑の広がる草原へとその足を運んだ。 多角的な動きを得意とする殺し屋に対して、遮蔽物のないフィールドはアスリートの領域である。 そこを選んだのは純粋な徒競走では負けるはずがないという自信の表れだろうか。 若菜の駆け足は見惚れるほどにしなやかだった。 スプリンターの様に前がかった体制ではなく、上体を開き視野を広く保った体勢で緑のフィールドを駆け抜ける。 それは人類がここまで積み重ねてきた、走る技術の集大成。どんなものであれ完成された技術は見る者に美しいと感じさせる。 そんな完成されたアスリートの走りに素人が追いつけるはずもない。 だが、それも表の世界の常識に過ぎない。 何事にも外法は存在する。 それは走り方ひとつにしても例外ではない。 若菜の走りは長く速くを走るための効率化された走り方である。 サイパスのは違う。 速度を維持する事など端から度外視したような、瞬間的加速のみを求めた走り。 そこに美しさなど欠片もない。 長期戦になれば確実に相手が早いだろうが、一瞬で相手を捕える動きなら圧倒的にサイパスが早い。 爆発的加速。 それを前に二人の距離が一瞬で詰まり、槍の様に伸ばされた殺し屋の魔手が少年の背に届かんとした、 瞬間。サイパス・キルラは夏目若菜を見失った。 一瞬、振り切られたかと思ったが、それはあり得ない。 振り切られるほど速度的に差はなかったはずだし、何よりあの瞬間はサイパスの方が早かった。 支給品を使ったのかとも思ったが、そんな様子もなかった。 ならば、と。結論に達したサイパスが急ブレーキを行い、地面を滑るように削りながら後方へと振り返る。 そこにはすでに静止状態から再スタートを切った夏目若菜が迫っていた。 つまり、若菜が急加速でサイパスを振り切ったのではなく、急停止した若菜をサイパスが追い越したのだ。 単純な速さではなく、動きの緩急で相手を振り切るストップ&ゴー。 全速力で走っていた状態から急停止しても微塵も崩れないボディバランス、そしてアクセル能力とブレーキング能力を高い次元で兼ね備えていなければできないドリブルテクニックである。 普段から彼はこれをボールを操りながら行っているのだ。 ボールコントロールを気にせずともよいこの状況でしくじる理由がない。 自身の急加速に対するブレーキングが終わりきる前のサイパスへと、若菜が距離を詰め滑らかな動きで右足を振り上げる。 夏目若菜は生まれてこの方、一度たりとも喧嘩などしたことがない。 当然だろう。そんな事で怪我なんてしたくないし、暴力騒動など起こせば自分だけではなくチームにも迷惑がかかる。 競り合いやタックルの勢い余って負傷するなんてことは多々あったが、誰かを傷つけるためにこの足を振るったことなど一度もない。 だが、その攻撃に躊躇いはなかった。 躊躇えばどうなるかを彼は正確に理解していたからだ。 逃げの一手を切ったと思われた相手がここで反撃してくるとはサイパスにとっても予想外の事だった。 だが、その程度の予想外で崩れるサイパス・キルラでもない。 サイパスは体勢を崩したまま新田拳正の一撃を躱した時のように、放たれた蹴り足の下を掻い潜らんと地を舐めるほど身を低く沈めた。 目晦ましのマントはゴールデン・ジョイとの戦闘において焼け落ちてしまったが、その身のこなしは未だ健在である。 だがその突飛な動きを、若菜の双眸は正確に捉えていた。 サッカー選手とは、時には横合いから時速140Kmを超える速度で迫るクロスボールをピンポイントで捉える正確性を持っている。 そしてグラウンドの状態によっては直前でイレギュラーバウンドしたボールに反応する瞬間的な対応力をも求められるのだ。 超人魔人の犇めき合うこの世界においてもなお、こと蹴る技術という一点において夏目若菜の右に出る者はいない。 クンと、天才キッカーは体全体を駆使して、勢いを残したまま蹴り足の軌跡を変化させ、身を沈めた敵の動きを逃すことなく追尾する。 回避など不可能。だが敵も然る者。 素直に喰らうを良しとせずインパクトの瞬間、蹴り足と後頭部の間に腕を挟み込みダメージを散らす。 だが想像以上の蹴りの威力にサイパスの体が後退する。 サイパスはその勢いに逆らわず後方へと一回転を決めると、空中で体制を立て直し地面へと着地。 同時に追撃を警戒して身構えるが、相手は蹴りを放った直後にこちらに目もくれず駆け出していた。 「…………チィ」 サイパスが舌を打つ。 彼我の距離は先ほどよりも開いた。 もはや一息で詰められる距離ではない。 足の地力は若菜の方が上である以上、このままでは逃げ切られてしまう。 これまで殺し屋サイパスの仕事から逃れられた人間など数えるほどしかいない。 その数名だってサイパスが標的に対して勧誘癖(わるいくせ)を発揮させた時くらいのものである。 だと言うのに、サイパスはこの場で一人も仕留められていない。 それはこの環境が万全に万全を重ねて行う暗殺稼業とは勝手が違いすぎるからだ。 戦闘は偶発的に発生し、標的の情報はなく、装備は貧弱、整備もままならなず準備もない。 どちらかと言えばそう、この状況は何が起きるかわからないスラムの諍いの方が近い。 求められるのは殺し屋としての戦い方ではなく、それこそアンナと出会う前の生き抜くために駆け抜けていたあの時代の戦い方である。 追うサイパスは地面を蹴り上げると、走りながら宙に飛び散った小石を数個つかみ取った。 そして前方を駆ける若菜の背に向け、それこそ弾丸の様な勢いで石礫を放つ。 その礫は死に至る程のものではないが、喰らえば確実に足は止まる威力を秘めている。 そうなればすぐさま追いつかれて終わりだろう。 だが若菜は、振り返るでもなく、それこそ背中に目があるかのような動きでその礫を躱した。 優秀なサッカー選手は広いフィールドにひしめく敵味方22人の動きを常に把握する空間把握能力を持っている。 その視野の広さに加え、司令塔には常に5秒後の世界を見る力が求められる。 天才と呼ばれたこの少年は当然の様にその能力を兼ね備えており、後方からのサイパスの動きも把握して的確に身を躱したのだ。 だがその回避行動で直線を走っていた足は僅かながらに速度を落とす。 一方、サイパスの方は走りながら礫を放っているにもかかわらず、その速度に変化はない。 僅かながらに距離が詰まる。追撃の手はなおも止まらない。 こうなると遮蔽物のない草原を選択したのが災いした。隠れるような逃げ場がない。 直撃はせずとも、この調子ではいずれ追いつかれるのは時間の問題である。 若菜は逃げるばかりではなく反撃に転じるべくポケットを弄るとそこから何かを取り出した。 そして上体を捻りながら後方へと向けて一直線に投げつけた。 だが無理な体勢からの投擲だったからか、その投擲には大した勢いがない。 サイパスは向かってくる飛来物を駆ける速度を落とすことなく難なく受けとめると、爆発物である危険性を考えそれが何であるかを確認する。 「…………これは」 手にした物を見てサイパスが思わず声を漏らした。 それはベレッタの弾倉だった。しかも空の弾倉ではなく中身入り。 弾を撃つのではなく投げるなどと、リロードする余裕がない故の愚行だろうか。 そう相手の思考するサイパスだったが相手の愚行はそれだけに留まらなかった。 先を走る若菜が唐突にその足を緩めたのだ。 いや、緩めるどころか、その場にピタリと足を止めた。 サイパスの放った礫によるものではない、自主的なモノである。 何を考えているのか。それとも諦めたのか。 敵の思惑を測れず、サイパスが疑念を過らせるが、その間にも距離は確実に詰まる。 それを気にせず夏目若菜は、その場で大きく振りかぶった。 「取ってこい――――――ッ!!」 そうして、愛犬に向けて投げるフリスビーでも投げるような声と共に、彼は唯一の武器を投げ出した。 野球選手としてもやっていけるのではないかという強肩でレーザービームの如き勢いで飛んでいくのはM92FSである。 緩い弧を描いたM92FSは大きく離れた草原へと落ちて消えた。 使える武器を持っていないサイパスからすれば拳銃は喉から手が出るほど欲しい代物だ。 九十九を撃ち抜いてから以降、サイパスが銃を一度も使わない事から、若菜は何らかの事情で銃が使えなくなっている事を察していた。 故に、最初に投げた弾丸は、空の銃を投げたところで囮にはならないと踏んでの釣餌である。 使える武器ならば回収が頭をよぎるのは当然だろう。 周囲に生い茂る草原は足首ほどの背丈だが、地面に落ちた遺失物を隠すには十分な高さだ。 加えて、辺り一面が風景の変わらぬような草原である。 この調子でいけばサイパスと若菜の追いかけっこは数Kmは続く。 最終的にサイパスが勝ったとして一度見失ったこのポイントを再び探し出すのは非常に困難な作業である。 この場が、一面景気の変わらぬ草原であるのは偶然ではあるまい。 逃亡のルートとして、ここを選んだのは意図的だろう。 敵を仕留めてから探すという選択肢は時間がかかるうえに確実性に欠ける。 この場での数時間のタイムロスは致命的だ。 つまり、あの拳銃を手に入れるのは今しかない。 既に駆け出している少年の背と銃の落ちた草原を見る。 追いつけるかどうかも分らない相手一人を仕留めるか。 それとも確実に銃を手に入れて多くの敵を打倒せるよう装備を整えるか。 追っていたのが合理性を無視するイカれた殺し屋ではなく、合理性を重んじる理性的な殺し屋だったというのは少年にとっては幸運だったのだろう。 突きつけられた選択肢を前にサイパスは頭の中で損得を勘定して、銃の落ちた方向へと駆けて行った。 だがしかし、忘れてはならない。 追っているのはただの殺し屋ではなく、サイパス・キルラである事を。 その事実は少年にとって、最大の不幸であった。 50mほどの距離を駆け抜けたサイパスは草木に紛れ地面に落ちていた拳銃を探し当てると、銃口や引き金に罠がないかの最低限の確認を行い先ほど手に入れた弾倉をリロードする。 ここまでで20秒ほど。この時点で少年の背は遠く離れ、手の平よりも小さくなっていた。 もはやハンドガンの射程ではない。 しかしその事実を気にせずサイパスは銃を構え、斜め上の空に向けって引き金を引いた。 ハンドガンの射程は通常50mほどだが、弾丸を平行ではなく曲線を描く山なりの軌跡で放てば最大射程は300mに至る。 当然命中精度は大きく落ちるし、狙撃というより曲撃ちに近い。 だが邪道撃ちは、サイパスの得意とする所である。 この距離では流石に着弾を確認することは難しい。 サイパスが着弾地点に向けて駆ける。 辿り付いたところに少年の影は消えていたが、その代わりに赤い血の跡が芝生の上に残されていた。 残された血液の量から言って、大した傷ではないようだが、転々と目印の様に赤い印が続いている。 サイパスは確実に追い詰めて殺害すべく、この血の跡を追った。 あの少年に対しては、この場で出会ったもう一人の少年の様にスカウトする気にはならなかった。 彼は優秀ではあったが、その才能は真っ当すぎる。 闇にしか生きられないような壊れた連中とは違う、むしろ真逆の存在だ。 サイパスの求める――救いたい――存在ではない。 そうして血の道筋が導く終着点にたどり着く。 そこは島の端だった。 海にでも飛び込んだのか、血の跡はそこで途切れていた。 【E-2 草原/昼】 【サイパス・キルラ】 [状態]:疲労(小)、火傷(中)、右肩に傷(止血済み)、左脇腹に穴(止血済み) [装備]:M92FS(14/15) [道具]:基本支給品一式、9mmパラベラム弾×45、歪んだS W M10(5/6) [思考・行動] 基本方針 組織のメンバーを除く参加者を殺す 1 周囲の探索を行う 2 亦紅、遠山春奈との決着をつける 3 新田拳正を殺す 4 イヴァンと合流して彼の指示に従う。バラッド、アザレア、ピーターとの合流も視野に入れる。 5 決して油断はしない。全力を以て敵を仕留める。 「ぷは…………ッ!」 飛沫を上げて、ずぶぬれの男が飛び出した。 濡れ鼠のままびちゃりと水音のする足音を立て大地へと降り立つ。 必要な荷物は全て仲間に預けていたためタオルもないので、少年は服を脱いて雑巾のように絞る。すると水が滝の様にボトボトと落ちた。 露わになった上半身の肩口は僅かに肉が削げており、そこからは血が滲んでいる様だが大した傷ではではなさそうである。 ある程度水気を絞った所で、水気にべったりと張り付く服を着なおす。 冷たい服を着た少年の体がぶるりと震える。 それは寒さだけが理由ではないだろう。 切り抜けられたが、どうにもギリギリだった。 逃げ切れたと思った瞬間に撃たれたのはマジでビビった。 失敗すれば死ぬような状況だ。怖くないはずがない。 恐怖を感じることは恥ではない。 いつだって戦うという事は怖い事である。 彼は恐怖を否定しない。 重要なのは恐怖とどう向き合うかだ。 オランダ、スペイン、ブラジル、ドイツ。 勝ち目のないと呼ばれた世界の強豪たちと、国の威信を背負って戦ってきた。 奴らの怖さと向き合って、そうやって勝ってきた。 そうやって生きてきた。 こうして今も生きている。 「ふぅ――――」 目を閉じて肺の底から息を吐き出し、心を整える。 止まってる場合ではない。 恐怖に震えるのは家に帰った後のベットの中でいい。 合流地点から引き剥がすため別方向へと向かっていったが、ずいぶんと離れてしまった。 それにまだ近くにはあの殺し屋がいるだろう。 それを警戒しつつ動かなくてはならない。 震えを押し殺して、一先ず合流地点を目指す事にした。 【E-2 海岸沿い/昼】 【夏目若菜】 【状態】:疲労(小)、肩に銃傷(小)、ずぶ濡れ 【装備】:なし 【道具】:なし [思考・状況] 基本思考:安全第一、怪我したくない 1 九十九たちと合流する 2 クラスメイトを探して脱出するプランも検討 111.田外さん家の鴉天狗 投下順で読む 113.音ノ宮少女の事件簿 時系列順で読む それが大事 夏目若菜 悲しみよこんにちは 一二三九十九 悪魔を憐れむ歌 斎藤輝幸 夢物語 サイパス・キルラ Specter of the Past
https://w.atwiki.jp/legacy75/pages/42.html
フィーラ神話は、古代フィーラ海の原住民に伝わった神話・伝説を中核として、様々な伝承や挿話の要素が組み込まれ累積してできあがった、箱庭世界の始まりと、それを司る神々たちの物語であるとされる。 蒼炎王国までは口承形式でうたわれ伝えられてきた。蒼炎王国時代にはすでに文字の形で記録されていたとされるが、相次ぐ災厄によって現存しているものは少ない。 現在、近海に古代フィーラの遺跡が発見され、発掘調査が進められている。 内容
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/15683.html
白金のフィートラッグ C 光文明 (3) クリーチャー:プラチナ・スター/リバイバー 1000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それが「S・トリガー」を持つカードであれば、そのカードを新しいシールドとして、シールドゾーンに裏向きにして加える。 作者:123 収録 DMSS-06 「時門編(サイキック・ゲート)第一弾」 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gisoboegaki/pages/38.html
ArcToolBoxから「ディゾルブ(Dissolve)」機能を使うと, 複数のフィーチャをまとめることができます. 手順 1. まとめたいフィーチャを選択する(選択しない場合は, レイヤ内の全てのフィーチャが対象となる). 2. ArcToolBoxから「データ管理ツール」→「ジェネラライズ」→「ディゾルブ」を選ぶ. 3. 新しくウィンドウが表示されるので, 「入力フィーチャ」にまとめたいシェープファイルを入力する. また, 「出力フィーチャクラス」に出力するシェープファイルの名前を入力する. ※「ディゾルブ フィールド(オプション)」内にあるフィールド名にチェックを入れると, フィールドの値ごとにフィーチャをまとめるようになる. ※「統計フィールド(オプション)」を使うと, まとめたフィーチャについて, フィールドの値の合計や平均などを出力させることができる. 3. [OK]ボタンを押す. 4. 新しくウィンドウが表示されるので, 処理が終わったら, [閉じる]ボタンを押す.
https://w.atwiki.jp/puyofever/pages/24.html
ラフィーナ (Raffine) ラフィーナ (Raffine)キャラクター設定 性能と特徴レートクラス ツモパターン キャラクター設定 本作二人目の主人公でアミティの同級生。「はらはらコース」のプレイヤーキャラクター。由緒正しい家柄のお嬢様で、とても高飛車。アミティをライバル視している。実は魔法が使えないが、腰につけた黄色いポーチで体術を魔法のように見せかけている。 性能と特徴 「とにかく大連鎖」タイプ 大連鎖時のレートが高い。3個組み、4個組みの組みぷよが少なく、比較的組みやすい。 レートクラス 通常時小連鎖 ★★★☆☆ 通常時大連鎖 ★★★★☆ フィーバー時 ★★☆☆☆ ツモパターン 22322*2223223224 (39)
https://w.atwiki.jp/tuujouno3vainofeel/pages/14.html
インスタグラムプラグイン 人気の画像共有サービス、Instagram(インスタグラム)の画像をアットウィキに貼れるプラグインです。 #ig_user(ユーザー名) と記載することで、特定ユーザーのInstagramのフィードを表示することができます。 例)@dogoftheday #ig_user #ig_tags(タグ名) と記載することで、特定タグのInstagramのフィードを表示することができます。 #dogofthedayjp タグ #ig_tag #ig_popular と記載することで、Instagramのpopularフィードを表示することができます。 詳しい使い方は以下のページを参考にしてください! =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/935.html