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THE DARK GOD OF RAIZERUSS (ザダークゴッドオブライゼルス) モンスター・星11・光属性 雷族・効果 攻撃力 0/守備力 0 このカードは特殊召喚できず、墓地に存在するこのカードをゲームから除外することはできない。自分フィールド上に存在するモンスター3体を生贄に捧げた場合のみ、通常召喚する事ができる。自分のライフポイントが100ポイントになるようにライフポイントを支払う。支払ったライフポイントの数値分、このカードの攻撃力はアップする。この効果を発動したターンのエンドフェイズ時、このカードの攻撃力は元々の攻撃力の数値となり、この効果によって支払ったライフポイント分、自分ライフポイントを回復する。
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暗狼神ZERO-END-DARK スーパーレア 火/闇 コスト8 パワー19000 種族ダークナイト/ダークモンスター ■進化GV-自分のナイト、デーモンコマンド、ドラゴンゾンビのいずれか3体を重ねた上に置く。 ■メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そうした場合、デッキの上からカードを5枚めくり、その中にクリーチャーがあれば、そのクリーチャーを全てバトルゾーンに出してもよい。残りのカードは、全て墓地に送る。 ■T・ブレイカー (F)「おーっと!戦国武闘会決勝に乱入者だーーー!」-千舌実況ミラクルショー- 作者:ネ申 はじめまして、よろしくお願いします^^ 枠(?)が無かったので、つけときました 紅鬼 紅鬼さん始めまして^^ありがとうございました ネ申 評価 はじめましてー。管理人のMorGですー。 ビッグバン・アナスタシスを彷彿とさせますねー。 こちらは効果タイミングが選べる点を生かしたいですね。 MorG
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第一話 ゲーム機 国立プププ学園 総合部・・・ 何時もと変わらない優しい風 今日は何かが違った そう、部長が来ないので 駄目太「あれぇ・・・部長来ないな」 ミックス「そうだねぇ・・・」 二人が帰ろうとしたその時 携帯に電話が来た ミックス「この番号はぁ・・・部長か」 奈倉『ミックス、駄目太聞こえるかい』 ミックス「う・・・うん」 駄目太「あぁ・・・」 奈倉『今から僕の言うとおりに動いて』 理由は分からないが二人は取り合えず従う事にした 奈倉『先ず、これから転送するディスクをゲーム機に入れて」 しゅばぁん! ミックス「うわぁ!びっくりしたぁ!」 駄目太「すげぇ・・・」 ミックス「それじゃあ入れるよ」 駄目太「あぁ・・・」 ぴぃいいい ガチャ! しゅうぅううううん ディスクを読み込むとテレビ場面にタイトルが現れた 『ゆめにっき』 ミックス「ゆめにっきって何だっけ?」 駄目太「エニグマだろ・・・」 奈倉『それじゃあ、ゲームスタートだ』 部長が合図をした瞬間、周りが光った 気がついたら駄目太とミックスは草原の上に部長と一緒に居た 第二話 忍術と剣術 奈倉「よし、それじゃあここから出る方法を考え様」 駄目太「残念ですが、部長 それは無理な話だ、ここでゲームオーバーの様だ」 ミックス「ももももモンスター!?」 奈倉「ブラッディマジックナイフチョイスパーティ!」 ずばばばばばばばばばばぁん! ミックス「す・・・」 駄目太「すげぇ・・・」 奈倉「はい、これはミックスに これは駄目太に それぞれ合った能力を授けよう、ミックスは忍術、駄目太は剣術だ」 駄目太「剣術・・・」 ミックス「忍術!」 世界はそれぞれ違う能力で支えられて動いている 剣術 武術 妖術 魔術 忍術 無術 その中で奈倉は自分には無術と魔術をミックス達には剣術と忍術を 残ったのは妖術と武術 五人目の戦士はいったい誰なのだろうか 第三話 左手に塩 右手に謎 ?「ん~部長居ないなぁ」 塩素「呼び出されたんだけどな・・・」 ツインテールの?と 右手に毒薬らしき物を持っている塩素 塩素と?は途中で総合部に入部しているが余り知られていない どうやら、妖術と武術を手に入れるのはこの二人らしい・・・ 数時間後・・・ 塩素「ん?ゲーム機」 ?「スイッチ入れる?」 塩素「あぁあ」 ポチッ・・・ しゅうううん その頃、奈倉達は王国城に居た・・・ 第四話 ENSOTEKUNOROG 塩素「こ・・・ここは?」 ?「ゲーム世界か?」 塩素と?は森の中に居た 塩素と?が居るのは黒の森 魔界にある森 そして奈倉達が居るのは平原 グローバル平原 王国にある平原 この離れた距離はどう説明すれば良いのか それぞれ飛ばされる場所は分からない つまり 飛ばされる場所は不明 出会える可能性は少ない 塩素「も・・・モンスター!?そうだ・・・アツイノアツイノトンデケー!」 ?「よ・・・ヨーヨーショット!」 塩素と?はここに来る前に一回RPGワールドに来ている そのおかげで戦えるのだ 塩素「ちぃ・・・数が・・・こうなったらオリキャラ召喚!」 ?「えぇええ!?」 どかぁああああん! 第五話 愉快な王国 奈倉『さてノリでお城来ちゃったけどどうしようか』 ミックス「とりあえず色々と見てみようよ」 駄目太「お前ら目的忘れてないか?」 今までのことを簡潔に説明すると とりあえず奈倉から 力を貰ったミックスたちは 情報を得るために町へ行くことにした 奈倉は以前にもこの世界に来たことがあるらしく 一番近い町に奈倉にあんないされ その時王様とも知り合っていてすんなり城には入れたということだ 城の中はなんかありきたりな感じで 誰にでも考え付くような感じだった 周りを眺めているうちに いかにもって感じの兵士が現れ 兵士「奈倉様ですか?」 奈倉「はいそうですよ」 兵士「王様が呼んでいます、ついて来て下さい」 奈倉たちは兵士についていった 王様「奈倉君!・・・ん? ほかにも何人かいるようだがまぁいいか」 駄目太「いいのかよwww」 王様「こうして奈倉君たちに来て貰ったのにはわけがar」 奈倉『どうせ魔物退治でしょー』 王様「分かっているのならよろしく頼む この世界には勇者というものがいないからな」 駄目太たちは状況が飲み込めずにいた 駄目太「ちょっ王様なんだかよく分からないのですが」 王様「奈倉君話していなかったのかならば説明しよう この世界はゲームの世界である 通常なら勇者が魔界の~(長すぎるので以下略)~」 ミックス「簡単にまとめると助けてほしいから僕たちを呼んできたって事だね★」 王様「簡潔すぎる気もするが詳しいことは奈倉君に聞いてくれ それではたのんだぞ!!!」 面倒くさく果てしない旅が始まった 第六話 神獣 周辺に砂煙が立ち昇る ?「ちょっ何が起こった!?」 ?は周りを見渡すが砂煙のせいで何も分からない 塩素「さすがにやり過ぎちゃったかなぁ~♪」 オリキャラ「あんまり呼ぶなよ、一応神獣何だから、まぁ暇だから良いけど」 オリキャラが消えると 塩素は舌打ちをした ?は焦っている ?「これだけ派手にやったら気づかれるぞ・・・」 塩素「逃げる!」 ?「あ・・・うん!」 塩素達が走って行った その頃部室では 33「ハァ・・・誰も居ないなぁ・・・」 33が椅子に座っている 33「ゲームか・・・やろっかな」 ポチッ・・・ しゅうううううう 33「アレ・・・俺は・・・誰だっけ?」 続く
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成田新東京国際空港。 巨大な機体の轟音が何度も交錯する。 そのロビーで清楚な服装に身を包んだ壮年の淑女が大きく手を挙げた。 「ここよ!パパ!」 その声に初老の男性が振り向く。 しかし体格は老齢のそれではなく、見上げるほどの長身に加え、全身ははち切れそうな筋肉で覆われていた。 服装もまるで冒険家を想わせるワイルドなスタイルである。 「ホリィ!おいどけ!」 偶然二人の間に入ったスーツ姿の男に肘鉄をくらわせ、男性はホリィと呼んだ女性に駆け寄る。 「パパァ!」 淑女はまるで少女のように父親であるその男性に抱きついた。 しばし、周囲の目など気にせず、子供のようにはしゃぎながら親子の再会を喜びあった後、 淑女は唐突に顔を曇らせた。 「カバン、持つわ。」 先程の(劇的とも言える)再会に罪悪感を抱いているように、淑女は端的に言葉を伝え、足早にその場を去ろうとする。 「ところでホリィ、承太郎の事じゃが、たしかに「悪霊」と言ったのか?」 「承太郎」その名にホリィの足が止まる。張りつめた氷が溶けるように、 美しいその瞳に透明な雫が溜まっていく。 「ああ!なんてことッ!承太郎ッ!他の人達には見えなかったらしいけど、私には見えたわ・・・別の腕が見えて・・・それで・・・拳銃を・・・」 「他の人には見えないのに、お前には見えたのかい?」 顔を覆いさめざめと泣く娘の肩を優しく抱きながら、初老の父親は娘に問う。 「ええ・・・」 ようやく涙を拭って娘は答えた。 「承太郎は最近取り憑かれたといってるらしいが、おまえにも何か異常はあるのかい?」 「私にはないわ。でも、承太郎は原因がわかるまで2度と牢屋から出ないっていうのよ! パパ・・・ど・・・どうすればいいの?」 睡眠不足がたたってか、ホリィの顔色は悪い。 「よしよし、可愛い子よ。このジョセフ・ジョースターが来たからには安心しろ! まずは早く会いたい・・・」 ジョセフと言った男性は、貧血気味で頼りない足取りの娘の身体をしっかりと支えた。 「我が孫の承太郎に。」 ジョセフは腕の中の娘に注意を払いながらも、背後に視線を送る。 目当ての人物は、ソファーに足を組んで腰を下ろし、湯気の立つ紙コップを口に運んでいた。 おそらく近寄れば、噎せ返る程甘い匂いがするに違いない。 マントのような黒寂びたコート。そのフードをすっぽりと被っている為、表情は伺えない。 だが紙コップが口元に運ばれたその時だけは、きっと妖精のような笑みを浮かべているのだろう。 ジョセフはその黒コートの人物に左手を指しだした。 「パチンッ」と弾かれた指が小気味の良い音を立てる。 黒コートは空になった紙コップを背後に投げ捨て(ちなみにそれは30メートル先のダストボックスに見事着弾した。) 娘と寄り添いながら歩くジョセフの後を付いていく。 音も無く。影も無く。衣擦れの音すらしなかった。 ゴギギイイ・・・・・・ 鉄製の錆びた扉が重苦しい音を立てて開かれる。 承太郎の居る牢屋の中は、一昨日とはまた別の部屋のように様変わりしていた。 オーディオ、DVDデッキ、エアロバイク、ソファー、コーヒーメーカー、ノートパソコンetcetc、 およそ人間が快適に生活出来る、ありとあらゆるものが存在していた。 中にはバイクのメットやラジコン等、マヌケなものもいくつかあったが。 「お・・・恐ろしい・・・またいつのまにか物が増えている・・・こんな事が外部に知れたら、私は即免職になってしまう・・・・・・」 兇悪な犯罪者を見慣れている筈の看守が、恐怖心を隠す事もなく呻いた。 「大丈夫・・・孫はわしが連れて帰る。」 ジョセフは穏やかに、しかし各個とした意志を込めて言った。 「孫・・・?」 備え付けのベッドの上で煙草を銜えていた承太郎が、その一言に反応する。 その脇には「ESPの全て」「神秘と魔法」「死者の書」「紅い世界」等のオカルトじみた書物が山積みになっていた。 「承太郎!おじいちゃんよ!おじいちゃんはきっとあなたの力になってくれるわ!おじいちゃんといっしょに出てきて!」 鉄扉の脇でホリィが叫んだ。 承太郎は祖父の顔を一別すると、銜えていた煙草を吹きだした。 赤い飛沫が冷たいコンクリートの床で弾ける。 ジョセフは無言で、孫である承太郎のいる牢屋に近づいた。 承太郎もそれに合わせるようにベッドから身を起こす。 最後のゲートが暴力的な音を立てて開いた。 互いに言葉は一言も交わさなかった。 が、空気どころか空間まで震えるようなプレッシャーを伴う、二人の邂逅だった。 「出ろ!わしと帰るぞ」 「消えな。」 ジョセフの言葉が終わる前に承太郎はそう吐き捨てた。 「およびじゃあないぜ・・・オレの力になるだと?何ができるっていうんだ・・・ わざわざニューヨークから来てくれて悪いが・・・アンタはオレの力になれない・・・」 承太郎は挑発的にジョセフを指さす。その隙間に何か光るものが握られていた。 「は!」 ジョセフは咄嗟に左手に視線を向ける。 頑丈な鉄製の義手の、小指部分が欠損していた。 その事実にジョセフは戸惑いを隠せなかった。 老いたとはいえ、かつて太古の最強種と戦い抜いた、歴戦の戦闘者である自分が、 気配すら感じる事が出来なかったのだ。 「見えたか?気づいたか?これが悪霊だ。」 承太郎はジョセフの小指を指先で放った。 それが鉄扉にぶつかって耳障りな音を立てる。 「オレに近づくな・・・残り少ない寿命が縮むだけだぜ。」 話は終わりだとでもいうように承太郎は祖父に背を向けた。 なんてやつだ・・・このわしをいきなり欺くとは・・・ ジョセフは成人前の自分の孫に、畏怖に近い感情を抱いた。 ベッドの上で片膝を抱え込む承太郎を見つめる。 実の孫はもうジョセフに興味を失ったらしく、紫煙を燻らせていた。 「むうぅ・・・」 呻きのような嘆息がジョセフから漏れた。 おそらく、やつはこの事を、あの「悪霊」を自分自身だけで抱え込むつもりなのだろう。 他人に頼るなどということは、端から思考の隅にも存在すらしなかったらしい。 奇妙な事だが、それは血の繋がりで確信に近い形で実感出来た。 同じ立場に置かれたら、考えの相違はあれど、結果的には自分もおそらく同じ選択をするだろう。 しかし、だからこそ承太郎に自分の「悪霊」を実際に体験させなければと思った。 将来、必ず訪れる危機の為にも。 いま、ここで、身体で理解する必要がある。 「君の出番だ。」 ジョセフは「パチンッ」と右手で弾く。 黒寂びたコートを着た小柄な人物が、牢屋の前に立つ。 フードを被っているので、顔は解らなかった。 「最近、知り合った友人の一人だ。名は贄殿遮那。長いので単純にシャナと呼んでいるがな。 シャナ・・・孫の承太郎をこの牢屋から追い出せ。」 承太郎はやれやれと帽子の鍔を正す。 「やめろ。何者かはしらねーが、目の前で追い出せと言われて、素直にそんな優男に追い出されてやるオレだと思うのか? いやなことだな・・・逆にもっと意地をはって、なにがなんでも出たくなくなったぜ。」 承太郎の言った優「男」という言葉に、シャナの肩がピクッと震える。 「コイツ、ムカつく・・・ジョセフ、少し荒っぽくいくけど良い? きっと自分の方から「出してくれ」って、泣いて喚いて懇願する位苦しむ事になるけど。」 声の主の意外なトーンに、承太郎が一瞬驚きの表情をみせる。 「こいつ、女か・・・」 しかもションベンくせえ・・・と頭の中で付け加える。 それが伝わったのかどうか、シャナのイラだちが一層強まる。 「・・・・・・・・・腕の2、3本へし折っちゃうかもしれないけど、良い?」 怒気で少々震える声のシャナに。 「かまわんよ。」 と、こともなげにジョセフは言った。 「パパ!いったい何を!!」 「おい!さわぎは困るぞ!」 「だまってろ!」 騒ぎ出したホリィと看守をジョセフは一喝する。 その声に、一瞬視線を逸らした承太郎の目の前に、いつのまにかシャナが立っていた。 「・・・・・・!」 扉は閉じたまま、しかも鍵が掛かっている筈だ。 抉じ開けたとしても、何の音もしなかった。 しかも、こんな数秒の間に・・・・・・ シャナは徐にフードを外した。 腰の下まで届く艶やかな黒髪が、音もなく垂れ下がり空間を撫でた。 承太郎でなければ、その清冽な美しさにしばし見入っていた事だろう。 ベッドの上から、承太郎は初めてシャナの姿を観察する事になった。 黒コートの異様な存在感で気づかなかったが、彼女の背丈は140㎝前後。 自分が立てば、その腰まで届くかどうか。年もせいぜい12歳前後というところだ。 しかし、その顔立ちにはその年齢特有のあどけなさが微塵も感じられない。 無表情な瞳からは、何も言わなくても強い意志を感じる事が出来た。 何故か、銀鎖に繋がれた変わったデザインのペンダントが妙に目を引いたが。 なんなんだ?このガキは? 最初に浮かんだ感想はそれだった。 自分も従順な子供ではなかったが、ここまで人間味をなくしてはいなかったはずだ。 純朴さや無邪気さ、そんな幼年期特有の柔らかい感情。 その全てが剥離したような子供では。 一体どのような人生を送れば、この歳でこんな表情が出来るようになる? 少女の袖先から覗く、可憐な指先がコートの内側に潜った。 出てきた手には、少女の身の丈に匹敵するほどの大刀が握られていた。 どこからどう出したのか、まるで魔術師だ。 承太郎は、しばしその刀に魅入られた。 それほどにその刀は美しかった。刀身はまるで冷たい水で濡れているよう。 人を殺傷する事を最大の目的としながら、同時に人心を誘惑し安らぎに近い感情すら想起させる、 そんな危険な甘さがその刀には在った。 「峰だぞ。」 唐突に少女の胸元ペンダントから声がする。 重い、荘厳な、賢者のような声だった。 「こいつ次第よ。」 少女は感情を込めずに言った。 艶やかな黒髪がわずかになびき、そして火の粉を撒いて灼熱の光を灯した。 同時に舞い落ちる炎の飛沫の向こうから、二つの光が承太郎を見ていた。 火の粉を撒いてたなびく長い髪と同じ、灼熱の輝きを点した二つの瞳が。 少女の変容に承太郎が声をあげる間もなく、 目の前の少女は、大刀の重量など意に関する事無く軽やかに跳躍し、 承太郎の胸元に大刀の峰が逆袈裟に撃ち込まれた。 鍛え抜ぬかれた承太郎の胸板で無ければ、 間違いなく胸骨陥没コースの激しい打擲だった。 「うぐぅ!?」 ベッドの上から弾き飛ばされ、床に無造作に転がった電化製品を跳ね飛ばしながら、 承太郎は留置場の罅割れた壁に激突した。 「ぐ・・・うう・・・ヤロウ・・・!」 滞った呼気がようやく吐き出され、頭蓋が揺らぐ。 ブレる視点を意志の力で無理に繋ぎ合わせ、承太郎は壁を支えに立ち上がろうとした。 しかし次の瞬間、得体のしれない力が承太郎を押さえつけ、全身を壁面に縫いつけた。 「こ、これは・・・?」 腕に、足に感じる熱。肉と革の焦げる匂い。 煙のような炎が、まるで生き物のように自分の身体を這い回っていた。 ブスブスと音を立てながら、炎は承太郎の身体を侵蝕していく。 信じがたいことだが、自分が、今、炎に焼かれている事を嫌でも認識できた。 「う・・・うぐぐ、熱い・・・火、火だ!や・・・焼ける。オ・・・オレの腕が焼ける! こいつは・・・あのガキの悪霊の力か!?」 「パパ!承太郎に何をするのッ!」 「火?火なんて見えるか?」 「なんだ?あいつなに苦しがってるんだ。」 悲痛なホリィの叫びとは裏腹に、看守達はポカンとしている。 「う、うおおおおおおぉぉぉ!!」 承太郎の猛りと共に、その背後から途轍もない存在感を持った「何か」が姿を現した。 ジョセフはその存在に目を見開いた。 「おおお、出・・・出おった。よ・・・予想以上の承太郎のパワー!ついに「姿」を見せたか!」 牢内の人数がいつのまにか一人増えていた。 否、それを「人」と呼んで良いかどうかは甚だ疑問だが。 古代ローマの剣闘士を思わせるプロテクターに身を包んだ、巨大な人型の何か。 それが飢えた野獣のように承太郎の身体から躍り出て、シャナの大刀に掴みかかっていた。 「へぇ、ここまではっきりした形で出せるなんてね・・・・・・意外だわッ!」 それは口元に凶暴な笑みを浮かべ、戦いの悦びに打ち震えていた。 技術もへったくれもない、乱暴で一方的な圧力のゴリ押しに、 シャナの片膝が意図せずに落ちる。 「テメーもオレと同じような・・・「悪霊」の力を持ってるとはな・・・ そして、ジジイ。アンタは「悪霊」の正体を、」 身を焼かれる苦痛に強靱な精神で耐えながらも、なんとか承太郎は言葉を紡ぎ出す。 「知っている。そちらのシャナはまた違った力の発現系だがな。 しかし、彼女が驚いているように「悪霊」の形がこんなにはっきりみえるとは、相当のパワーだ!」 「うるさいうるさいうるさい!別に驚いてなんかないわよ!」 奥歯をギリッと食いしばりシャナは言う。 「でもジョセフ、アンタがコイツを牢から出せと言ったから、手加減したけど・・・ このままじゃちょっとヤバいわ・・・正直、肩の関節外れそう。」 刀と素手の鍔迫り合いは、明らかに「悪霊」の方に分があった。 シャナの片膝は地に付き、悪霊の顔が眼前にまで迫っている。 「やめる?このままどーしても出せ!っていうのなら。 コイツを半年程、病院のベッドで暮らさなきゃならないほど、荒っぽくやらざる負えないんだけど。」 震える手で柄を持ちながらも、心底負けず嫌いな少女の台詞にジョセフは 「かまわん。ためしてみろ。」 と余裕たっぷりに応じた。 「OK!」 そう叫ぶと、シャナは大刀を高速で内側に引いた。 力の均衡が崩れ、その対象を失った承太郎の「悪霊」は、 逆に自分自身の力に引っ張られ、大きく体勢を崩して蹈鞴を踏む。 その隙にシャナは悪霊の手から愛刀を引き剥がし、バックステップで距離を取る。 そして柄から利き腕を放し、指先を立てて頭上に掲げた。 その先端に蛍のような光が幾つも集まり、そして発光する。 承太郎を押さえつけていた煙状の炎は、瞬時に荒縄状に変化し、蛇のように巻きついて呼吸器を塞いだ。 シャナは振り子のように弾みを付け、指先を大きく真横に薙ぎ払う。 その動きに炎の荒縄が連動し、引っ張られた承太郎は、 牢の鉄格子に勢いよく叩きつけられた。 衝撃で鉄格子がギシギシと軋んだ音を立てる。 「ぐ・・・!い・・・息が・・・!」 再びシャナに掴みかかろうとしていた「悪霊」は、ガクンッと膝を折り、 吸い込まれるように承太郎の身体に戻っていく。 「悪霊がひっこんでいく・・・・・・熱で呼吸が苦しくなればお前の悪霊は弱まっていく。 正体をいおう!それは悪霊であって悪霊ではないものじゃ!承太郎!悪霊だと思っていたのは、 お前の生命エネルギーが創り出す、パワーあるヴィジョンなのじゃ! そばに現れ立つというところから、 そのヴィジョンを名付けて『幽波紋(スタンド)』!」 「スタ・・・ンド・・・?」 消え去りそうになる意識を、精神の力で繋ぎ止めながら、承太郎はその言葉を反芻した。 「人間の童話にあったわね・・・寒風では旅人は衣を纏うだけだけど、熱さは音をあげさせる・・・ お前?此処から出たくなった?今なら「出してください」って心の底からお願いすれば、 考えてあげないでもないわ。」 勝ち誇った表情に、小悪魔的な微笑みを浮かべ、シャナは承太郎に言った。 「テメー・・・いい加減にしやがれ・・・オレが出ねえのは、 この悪霊が他人に知らず知らずのうちに「害」を加えるからだ。」 承太郎の意外な答えに、シャナはその紅い目を丸くする。 「同じような力を持ってるって事で、多少は親しみがわくが、 このまま続けるとテメエ・・・死ぬぞ。」 そう言った刹那、承太郎は身を翻し、後ろ廻し蹴りの要領で、背後の剥き出しの水道管を破壊した。 勢いよく吹き出すカルキ臭い水によって、炎は官能的な音を伴いながら、白い湯気となって立ち消え、 本体が自由となったスタンドは、俄然勢いを取り戻す。 「おおおおおおお!!テメーー!!もうどうなってもオレは知らんぞッ!!」 承太郎のスタンドは、頑丈な鉄格子を飴細工のように捻じ曲げて引き千切る。 真っ二つに切り裂かれ、鋭利な刃と化した鉄格子。 それを両手に構えた承太郎のスタンドと、 大刀を両手に屹立したシャナが再び対峙した。 承太郎のスタンドの底知れないプレッシャーと、シャナの全身から立ち上る炎の燐光。 その鬩ぎ合いに、空間が歪むような、重苦しい空気が場を錯綜する。 その空間で、承太郎の碧眼とシャナの灼眼が交差した。 均衡は突如破られた。 承太郎のスタンドが唸りを上げて全身を脈動させ、鉄刃の投擲体勢に入る。 精密なフォームを寸分の狂いもなく形成しながらも、 視線は正確に着弾地点を射抜いている。 正中線の最上部、シャナの眉間だ。 その動きに対しシャナは、いともあっさり承太郎に背を向けた。 承太郎のスタンドは投擲体勢を保ったまま、その場で停止した。 シャナの髪と瞳は、焼けた鉄が冷えるように、元の艶のある黒に戻っていく。 「貴様!何故急に後ろを見せるッ!こっちを向きやがれ!」 両者(?)共に猛っているので、まるでスタンド自身が喋っているような錯覚を覚えた。 シャナはこの承太郎の当然の問いを無視し、 見向きもせずに大刀をコートの中、左腰のあたりに収める。 切っ先から、後ろに突き抜けるような勢いで押し込まれた刀が、 そのままコートの中に消えてしまった。 刀身は身の丈ほどもあったというのに、本当に魔術師のようだった。 シャナはジョセフの居る壁際の傍までトコトコと歩いていき、目を閉じて腰を下ろす。 「ジョセフ。見ての通りアイツを牢から出したわよ。」 承太郎は自らの足下を凝視した。 いつの間にか靴が鉄の仕切りを跨いでいた。 その事に興を削がれたのか、スタンドは承太郎の内側に潜るように消えていく。 「してやられたというわけか?」 形の良い唇から嘆息が漏れ、誰に言うでもなく一人語ちる。 「そうでもないわ。私は本当にお前を病院送りにするつもりでいたわ。 パワーだけは予想外だった。」 「だけは」というのを強調してシャナが応えた。 スタンドが完全に承太郎の中に消え、手にしていた鉄の刃が落下して重い音を立てる。 「もし、オレの悪霊が、この鉄棒を投げるのをやめなかったら、どうするつもりだった?」 「私は『フレイムヘイズ』。『炎髪灼眼の討ち手』。 『宝具』でもないただの鉄棒なんか、空中で粉々するのはわけないわ。」 と素っ気なくシャナ。 意味不明な単語が幾つかあったが、要するに自分の戦闘能力は高いという事なのだろう。 『フレイムヘイズ』というのは、こいつの悪霊の名前か? 「シャナはおまえと同じような能力をもつ者・・・ もう牢屋内で悪霊の研究をすることもなかろう。」 ジョセフが親指をグッと立てて承太郎を促した。 「わ〜〜♪承太郎ここを出るのね♪」 待ちかまえていた淑女がまるで恋人同士のように承太郎に抱きつき、腕を絡める。 「ウットーしいんだよ、このアマ!」 苦虫を10匹まとめて噛み潰したような顔で承太郎。 「はあ〜い。ルンルン♪」 本当にルンルンと口に出し、ホリィは承太郎の、その逞しい腕に頬ずりしている。 その二人の態度にジョセフは、「ムッ」と激高する。 「おい!きさまッ!自分の母親に向かってアマとはなんじゃ!アマとはッ! その口のききかたはッ!なんじゃ! ホリィもいわれてニコニコしてるんじゃあないッ!」 「はーーーーーい。」 その光景をシャナはジト目で眺めていた。 甘いものは大好きだが、このような雰囲気は嫌いだった。 「ジジイ、ひとつだ!」 甘ったるい流れを断ち切るように、承太郎は立てた指をジョセフに向けた。 「ひとつだけ今・・・・・・わからないことをきく・・・・・・なぜアンタはオレの悪霊、 いや・・・そこのガキも含めた、とんでもねぇ能力の事を知っていたのか? そこがわからねえ。」 「な!?ガキって・・・お前誰に向かって!」 真っ赤になって抗議の声をあげるシャナを、ジョセフが手で制止する。 「いいだろう・・・それを説明するためにニューヨークから来たのだ・・・ だが、説明するにはひとつひとつ順序を追わなくてはならない。 これはジョースター家に関係ある話でな・・・まずこの写真をみたまえ。」 ジョセフは、コートの内ポケットから取り出した数枚の写真を、承太郎に手渡した。 承太郎は訝しげにそれに視線を落とす。 一枚目・・・大海原に浮かぶモータークルーザー。 二枚目・・・フジツボにびっしり覆われた、金属製の大型の箱。 三枚目・・・開かれた箱、内部は二重底になっている。 四枚目・・・箱の側面に刻まれた、『DIO』という刻印。 「なんの写真だ?」 一通り目を通した承太郎がジョセフに問う。 「今から4年前、その鉄の箱がアフリカ沖大西洋から引き上げられた。 箱はわたしが回収してある・・・ブ厚い鉄の箱は棺桶だ。ちょうど100年前のな・・・ 棺桶はお前の5代前の祖父・・・つまりこのわしのおじいさん、 ジョナサン・ジョースターが死亡した客船につんであったもの、 ということは調べがついている。中身は発見された時カラっぽだった。 だがわしには中に何がはいっていたのかわかる!」 そう言って、強い意志に満ちた眼光を承太郎に向ける。 「わしとシャナ達はそいつの行方を追っている!」 ジョセフの瞳に宿る気高き光。 それは、その誇り高きジョースターの血統のみが持つ、 真の正義の輝きだった。 「『そいつ』?ちょい待ちな・・・そいつとはまるで人間のようないい方だが、 百年間海底にあった中身を、そいつと呼ぶとはどういうことだ?」 承太郎の問いに、ジョセフは確信を込めて言い放つ。 「そいつは邪悪の化身!名はディオ!!そいつは百年のねむりから目覚めた男! 我々は、その男と闘わねばならない宿命にあるッ!」 DIO。 呪われた石仮面が生み出した、狂気と戦慄の悪魔。 ジョースター家にまつわる百年の因縁。 このとき、承太郎はまだ、自分の置かれた状況を認識していなかった。 そして、紅い灼眼が招き寄せる幾千の因果も。 しかし、その日、そのとき、 彼の日常は崩れ去った。 あるいは燃え上がった。 静かに。音もなく。 時は流れる。 運命の車輪は回転を続ける。 世界は変わらず、ただそうであるように、動いている。 ジョジョの奇妙な冒険×灼眼のシャナ 〜STARDUST・FLAMEHEZE〜 TO BE CONTINUED・・・
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Az+(アジト)/Az+ 概要 2021年8月15日にカテゴリ化された「Az+」と名のついたカード群。 属するモンスターは全てサイバース族・レベル4で統一されている。 EXデッキの使用を禁じつつ、モンスターを並べて攻撃力を上げてビートダウンを行う。 「Az+(アジト)」とは、「インターネット幼馴染集団」と自称するバーチャルYouTuberグループである。 「Az+ama」では「『何かしらの縁』で、十年以上続いている交友関係に名前を付けたもの。」とされている。 カード一覧 効果モンスター レベル4 《Az+ YD10-9361》 《Az+ 毛玉》 《Az+ .Σ》 《Az+ 冷酷ロリディウム》 《Az+ 天永研》 《Az+ シオリスネイル》 《Az+ バーチャル海の藻屑》 《Az+ 醤油差》 魔法カード 永続魔法 《Az+Minecraft》 《Az+ama》(ルール上「Az+」カードとしても扱う) フィールド魔法 《v-Az+》 関連リンク tron 《カラマキ鈍行》 《まいゴトーク》 《ソーゾートーク》 《あさマイ》 《2/4》 《coma》 《ねられんかった》 Az+企画のYouTubeリスト コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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593 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 34 43 ID ??? 成田新東京国際空港。 巨大な機体の轟音が何度も交錯する。 そのロビーで清楚な服装に身を包んだ壮年の淑女が大きく手を挙げた。 「ここよ!パパ!」 その声に初老の男性が振り向く。 しかし体格は老齢のそれではなく、見上げるほどの長身に加え、全身ははち切れそうな筋肉で覆われていた。 服装もまるで冒険家を想わせるワイルドなスタイルである。 「ホリィ!おいどけ!」 偶然二人の間に入ったスーツ姿の男に肘鉄をくらわせ、男性はホリィと呼んだ女性に駆け寄る。 「パパァ!」 淑女はまるで少女のように父親であるその男性に抱きついた。 しばし、周囲の目など気にせず、子供のようにはしゃぎながら親子の再会を喜びあった後、 淑女は唐突に顔を曇らせた。 「カバン、持つわ。」 先程の(劇的とも言える)再会に罪悪感を抱いているように、淑女は端的に言葉を伝え、足早にその場を去ろうとする。 「ところでホリィ、承太郎の事じゃが、たしかに「悪霊」と言ったのか?」 「承太郎」その名にホリィの足が止まる。張りつめた氷が溶けるように、 美しいその瞳に透明な雫が溜まっていく。 594 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 36 35 ID ??? 「ああ!なんてことッ!承太郎ッ!他の人達には見えなかったらしいけど、私には見えたわ・・・別の腕が見えて・・・それで・・・拳銃を・・・」 「他の人には見えないのに、お前には見えたのかい?」 顔を覆いさめざめと泣く娘の肩を優しく抱きながら、初老の父親は娘に問う。 「ええ・・・」 ようやく涙を拭って娘は答えた。 「承太郎は最近取り憑かれたといってるらしいが、おまえにも何か異常はあるのかい?」 「私にはないわ。でも、承太郎は原因がわかるまで2度と牢屋から出ないっていうのよ! パパ・・・ど・・・どうすればいいの?」 睡眠不足がたたってか、ホリィの顔色は悪い。 「よしよし、可愛い子よ。このジョセフ・ジョースターが来たからには安心しろ! まずは早く会いたい・・・」 ジョセフと言った男性は、貧血気味で頼りない足取りの娘の身体をしっかりと支えた。 「我が孫の承太郎に。」 ジョセフは腕の中の娘に注意を払いながらも、背後に視線を送る。 目当ての人物は、ソファーに足を組んで腰を下ろし、湯気の立つ紙コップを口に運んでいた。 おそらく近寄れば、噎せ返る程甘い匂いがするに違いない。 マントのような黒寂びたコート。そのフードをすっぽりと被っている為、表情は伺えない。 だが紙コップが口元に運ばれたその時だけは、きっと妖精のような笑みを浮かべているのだろう。 ジョセフはその黒コートの人物に左手を指しだした。 「パチンッ」と弾かれた指が小気味の良い音を立てる。 黒コートは空になった紙コップを背後に投げ捨て(ちなみにそれは30メートル先のダストボックスに見事着弾した。) 娘と寄り添いながら歩くジョセフの後を付いていく。 音も無く。影も無く。衣擦れの音すらしなかった。 595 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 47 08 ID ??? ゴギギイイ・・・・・・ 鉄製の錆びた扉が重苦しい音を立てて開かれる。 承太郎の居る牢屋の中は、一昨日とはまた別の部屋のように様変わりしていた。 オーディオ、DVDデッキ、エアロバイク、ソファー、コーヒーメーカー、ノートパソコンetcetc、 およそ人間が快適に生活出来る、ありとあらゆるものが存在していた。 中にはバイクのメットやラジコン等、マヌケなものもいくつかあったが。 「お・・・恐ろしい・・・またいつのまにか物が増えている・・・こんな事が外部に知れたら、私は即免職になってしまう・・・・・・」 兇悪な犯罪者を見慣れている筈の看守が、恐怖心を隠す事もなく呻いた。 「大丈夫・・・孫はわしが連れて帰る。」 ジョセフは穏やかに、しかし各個とした意志を込めて言った。 「孫・・・?」 備え付けのベッドの上で煙草を銜えていた承太郎が、その一言に反応する。 その脇には「ESPの全て」「神秘と魔法」「死者の書」「紅い世界」等のオカルトじみた書物が山積みになっていた。 「承太郎!おじいちゃんよ!おじいちゃんはきっとあなたの力になってくれるわ!おじいちゃんといっしょに出てきて!」 鉄扉の脇でホリィが叫んだ。 承太郎は祖父の顔を一別すると、銜えていた煙草を吹きだした。 赤い飛沫が冷たいコンクリートの床で弾ける。 ジョセフは無言で、孫である承太郎のいる牢屋に近づいた。 承太郎もそれに合わせるようにベッドから身を起こす。 最後のゲートが暴力的な音を立てて開いた。 互いに言葉は一言も交わさなかった。 が、空気どころか空間まで震えるようなプレッシャーを伴う、二人の邂逅だった。 596 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 49 51 ID ??? 「出ろ!わしと帰るぞ」 「消えな。」 ジョセフの言葉が終わる前に承太郎はそう吐き捨てた。 「およびじゃあないぜ・・・オレの力になるだと?何ができるっていうんだ・・・ わざわざニューヨークから来てくれて悪いが・・・アンタはオレの力になれない・・・」 承太郎は挑発的にジョセフを指さす。その隙間に何か光るものが握られていた。 「は!」 ジョセフは咄嗟に左手に視線を向ける。 頑丈な鉄製の義手の、小指部分が欠損していた。 その事実にジョセフは戸惑いを隠せなかった。 老いたとはいえ、かつて太古の最強種と戦い抜いた、歴戦の戦闘者である自分が、 気配すら感じる事が出来なかったのだ。 「見えたか?気づいたか?これが悪霊だ。」 承太郎はジョセフの小指を指先で放った。 それが鉄扉にぶつかって耳障りな音を立てる。 「オレに近づくな・・・残り少ない寿命が縮むだけだぜ。」 話は終わりだとでもいうように承太郎は祖父に背を向けた。 597 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 55 05 ID ??? なんてやつだ・・・このわしをいきなり欺くとは・・・ ジョセフは成人前の自分の孫に、畏怖に近い感情を抱いた。 ベッドの上で片膝を抱え込む承太郎を見つめる。 実の孫はもうジョセフに興味を失ったらしく、紫煙を燻らせていた。 「むうぅ・・・」 呻きのような嘆息がジョセフから漏れた。 おそらく、やつはこの事を、あの「悪霊」を自分自身だけで抱え込むつもりなのだろう。 他人に頼るなどということは、端から思考の隅にも存在すらしなかったらしい。 奇妙な事だが、それは血の繋がりで確信に近い形で実感出来た。 同じ立場に置かれたら、考えの相違はあれど、結果的には自分もおそらく同じ選択をするだろう。 しかし、だからこそ承太郎に自分の「悪霊」を実際に体験させなければと思った。 将来、必ず訪れる危機の為にも。 いま、ここで、身体で理解する必要がある。 598 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 16 02 36 ID ??? 「君の出番だ。」 ジョセフは「パチンッ」と右手で弾く。 黒寂びたコートを着た小柄な人物が、牢屋の前に立つ。 フードを被っているので、顔は解らなかった。 「最近、知り合った友人の一人だ。名は贄殿遮那。長いので単純にシャナと呼んでいるがな。 シャナ・・・孫の承太郎をこの牢屋から追い出せ。」 承太郎はやれやれと帽子の鍔を正す。 「やめろ。何者かはしらねーが、目の前で追い出せと言われて、素直にそんな優男に追い出されてやるオレだと思うのか? いやなことだな・・・逆にもっと意地をはって、なにがなんでも出たくなくなったぜ。」 承太郎の言った優「男」という言葉に、シャナの肩がピクッと震える。 「コイツ、ムカつく・・・ジョセフ、少し荒っぽくいくけど良い? きっと自分の方から「出してくれ」って、泣いて喚いて懇願する位苦しむ事になるけど。」 声の主の意外なトーンに、承太郎が一瞬驚きの表情をみせる。 「こいつ、女か・・・」 しかもションベンくせえ・・・と頭の中で付け加える。 それが伝わったのかどうか、シャナのイラだちが一層強まる。 「・・・・・・・・・腕の2、3本へし折っちゃうかもしれないけど、良い?」 怒気で少々震える声のシャナに。 「かまわんよ。」 と、こともなげにジョセフは言った。 605 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 39 53 ID ??? 「パパ!いったい何を!!」 「おい!さわぎは困るぞ!」 「だまってろ!」 騒ぎ出したホリィと看守をジョセフは一喝する。 その声に、一瞬視線を逸らした承太郎の目の前に、いつのまにかシャナが立っていた。 「・・・・・・!」 扉は閉じたまま、しかも鍵が掛かっている筈だ。 抉じ開けたとしても、何の音もしなかった。 しかも、こんな数秒の間に・・・・・・ シャナは徐にフードを外した。 腰の下まで届く艶やかな黒髪が、音もなく垂れ下がり空間を撫でた。 承太郎でなければ、その清冽な美しさにしばし見入っていた事だろう。 ベッドの上から、承太郎は初めてシャナの姿を観察する事になった。 黒コートの異様な存在感で気づかなかったが、彼女の背丈は140㎝前後。 自分が立てば、その腰まで届くかどうか。年もせいぜい12歳前後というところだ。 しかし、その顔立ちにはその年齢特有のあどけなさが微塵も感じられない。 無表情な瞳からは、何も言わなくても強い意志を感じる事が出来た。 何故か、銀鎖に繋がれた変わったデザインのペンダントが妙に目を引いたが。 なんなんだ?このガキは? 最初に浮かんだ感想はそれだった。 自分も従順な子供ではなかったが、ここまで人間味をなくしてはいなかったはずだ。 純朴さや無邪気さ、そんな幼年期特有の柔らかい感情。 その全てが剥離したような子供では。 一体どのような人生を送れば、この歳でこんな表情が出来るようになる? 606 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 44 43 ID ??? 少女の袖先から覗く、可憐な指先がコートの内側に潜った。 出てきた手には、少女の身の丈に匹敵するほどの大刀が握られていた。 どこからどう出したのか、まるで魔術師だ。 承太郎は、しばしその刀に魅入られた。 それほどにその刀は美しかった。刀身はまるで冷たい水で濡れているよう。 人を殺傷する事を最大の目的としながら、同時に人心を誘惑し安らぎに近い感情すら想起させる、 そんな危険な甘さがその刀には在った。 「峰だぞ。」 唐突に少女の胸元ペンダントから声がする。 重い、荘厳な、賢者のような声だった。 「こいつ次第よ。」 少女は感情を込めずに言った。 艶やかな黒髪がわずかになびき、そして火の粉を撒いて灼熱の光を灯した。 同時に舞い落ちる炎の飛沫の向こうから、二つの光が承太郎を見ていた。 火の粉を撒いてたなびく長い髪と同じ、灼熱の輝きを点した二つの瞳が。 607 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 51 07 ID ??? 少女の変容に承太郎が声をあげる間もなく、 目の前の少女は、大刀の重量など意に関する事無く軽やかに跳躍し、 承太郎の胸元に大刀の峰が逆袈裟に撃ち込まれた。 鍛え抜ぬかれた承太郎の胸板で無ければ、 間違いなく胸骨陥没コースの激しい打擲だった。 「うぐぅ!?」 ベッドの上から弾き飛ばされ、床に無造作に転がった電化製品を跳ね飛ばしながら、 承太郎は留置場の罅割れた壁に激突した。 「ぐ・・・うう・・・ヤロウ・・・!」 滞った呼気がようやく吐き出され、頭蓋が揺らぐ。 ブレる視点を意志の力で無理に繋ぎ合わせ、承太郎は壁を支えに立ち上がろうとした。 しかし次の瞬間、得体のしれない力が承太郎を押さえつけ、全身を壁面に縫いつけた。 「こ、これは・・・?」 腕に、足に感じる熱。肉と革の焦げる匂い。 煙のような炎が、まるで生き物のように自分の身体を這い回っていた。 ブスブスと音を立てながら、炎は承太郎の身体を侵蝕していく。 信じがたいことだが、自分が、今、炎に焼かれている事を嫌でも認識できた。 「う・・・うぐぐ、熱い・・・火、火だ!や・・・焼ける。オ・・・オレの腕が焼ける! こいつは・・・あのガキの悪霊の力か!?」 「パパ!承太郎に何をするのッ!」 「火?火なんて見えるか?」 「なんだ?あいつなに苦しがってるんだ。」 悲痛なホリィの叫びとは裏腹に、看守達はポカンとしている。 「う、うおおおおおおぉぉぉ!!」 承太郎の猛りと共に、その背後から途轍もない存在感を持った「何か」が姿を現した。 608 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 57 41 ID ??? ジョセフはその存在に目を見開いた。 「おおお、出・・・出おった。よ・・・予想以上の承太郎のパワー!ついに「姿」を見せたか!」 牢内の人数がいつのまにか一人増えていた。 否、それを「人」と呼んで良いかどうかは甚だ疑問だが。 古代ローマの剣闘士を思わせるプロテクターに身を包んだ、巨大な人型の何か。 それが飢えた野獣のように承太郎の身体から躍り出て、シャナの大刀に掴みかかっていた。 「へぇ、ここまではっきりした形で出せるなんてね・・・・・・意外だわッ!」 それは口元に凶暴な笑みを浮かべ、戦いの悦びに打ち震えていた。 技術もへったくれもない、乱暴で一方的な圧力のゴリ押しに、 シャナの片膝が意図せずに落ちる。 「テメーもオレと同じような・・・「悪霊」の力を持ってるとはな・・・ そして、ジジイ。アンタは「悪霊」の正体を、」 身を焼かれる苦痛に強靱な精神で耐えながらも、なんとか承太郎は言葉を紡ぎ出す。 「知っている。そちらのシャナはまた違った力の発現系だがな。 しかし、彼女が驚いているように「悪霊」の形がこんなにはっきりみえるとは、相当のパワーだ!」 「うるさいうるさいうるさい!別に驚いてなんかないわよ!」 奥歯をギリッと食いしばりシャナは言う。 「でもジョセフ、アンタがコイツを牢から出せと言ったから、手加減したけど・・・ このままじゃちょっとヤバいわ・・・正直、肩の関節外れそう。」 刀と素手の鍔迫り合いは、明らかに「悪霊」の方に分があった。 シャナの片膝は地に付き、悪霊の顔が眼前にまで迫っている。 「やめる?このままどーしても出せ!っていうのなら。 コイツを半年程、病院のベッドで暮らさなきゃならないほど、荒っぽくやらざる負えないんだけど。」 震える手で柄を持ちながらも、心底負けず嫌いな少女の台詞にジョセフは 「かまわん。ためしてみろ。」 と余裕たっぷりに応じた。 609 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 20 05 14 ID ??? 「OK!」 そう叫ぶと、シャナは大刀を高速で内側に引いた。 力の均衡が崩れ、その対象を失った承太郎の「悪霊」は、 逆に自分自身の力に引っ張られ、大きく体勢を崩して蹈鞴を踏む。 その隙にシャナは悪霊の手から愛刀を引き剥がし、バックステップで距離を取る。 そして柄から利き腕を放し、指先を立てて頭上に掲げた。 その先端に蛍のような光が幾つも集まり、そして発光する。 承太郎を押さえつけていた煙状の炎は、瞬時に荒縄状に変化し、蛇のように巻きついて呼吸器を塞いだ。 シャナは振り子のように弾みを付け、指先を大きく真横に薙ぎ払う。 その動きに炎の荒縄が連動し、引っ張られた承太郎は、 牢の鉄格子に勢いよく叩きつけられた。 衝撃で鉄格子がギシギシと軋んだ音を立てる。 「ぐ・・・!い・・・息が・・・!」 再びシャナに掴みかかろうとしていた「悪霊」は、ガクンッと膝を折り、 吸い込まれるように承太郎の身体に戻っていく。 「悪霊がひっこんでいく・・・・・・熱で呼吸が苦しくなればお前の悪霊は弱まっていく。 正体をいおう!それは悪霊であって悪霊ではないものじゃ!承太郎!悪霊だと思っていたのは、 お前の生命エネルギーが創り出す、パワーあるヴィジョンなのじゃ! そばに現れ立つというところから、 そのヴィジョンを名付けて『幽波紋(スタンド)』!」 「スタ・・・ンド・・・?」 消え去りそうになる意識を、精神の力で繋ぎ止めながら、承太郎はその言葉を反芻した。 610 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 20 16 46 ID ??? 「人間の童話にあったわね・・・寒風では旅人は衣を纏うだけだけど、熱さは音をあげさせる・・・ お前?此処から出たくなった?今なら「出してください」って心の底からお願いすれば、 考えてあげないでもないわ。」 勝ち誇った表情に、小悪魔的な微笑みを浮かべ、シャナは承太郎に言った。 「テメー・・・いい加減にしやがれ・・・オレが出ねえのは、 この悪霊が他人に知らず知らずのうちに「害」を加えるからだ。」 承太郎の意外な答えに、シャナはその紅い目を丸くする。 「同じような力を持ってるって事で、多少は親しみがわくが、 このまま続けるとテメエ・・・死ぬぞ。」 そう言った刹那、承太郎は身を翻し、後ろ廻し蹴りの要領で、背後の剥き出しの水道管を破壊した。 勢いよく吹き出すカルキ臭い水によって、炎は官能的な音を伴いながら、白い湯気となって立ち消え、 本体が自由となったスタンドは、俄然勢いを取り戻す。 「おおおおおおお!!テメーー!!もうどうなってもオレは知らんぞッ!!」 承太郎のスタンドは、頑丈な鉄格子を飴細工のように捻じ曲げて引き千切る。 真っ二つに切り裂かれ、鋭利な刃と化した鉄格子。 それを両手に構えた承太郎のスタンドと、 大刀を両手に屹立したシャナが再び対峙した。 承太郎のスタンドの底知れないプレッシャーと、シャナの全身から立ち上る炎の燐光。 その鬩ぎ合いに、空間が歪むような、重苦しい空気が場を錯綜する。 その空間で、承太郎の碧眼とシャナの灼眼が交差した。 623 :マロン名無しさん :sage :2007/01/20(土) 13 43 46 ID ??? 均衡は突如破られた。 承太郎のスタンドが唸りを上げて全身を脈動させ、鉄刃の投擲体勢に入る。 精密なフォームを寸分の狂いもなく形成しながらも、 視線は正確に着弾地点を射抜いている。 正中線の最上部、シャナの眉間だ。 その動きに対しシャナは、いともあっさり承太郎に背を向けた。 承太郎のスタンドは投擲体勢を保ったまま、その場で停止した。 シャナの髪と瞳は、焼けた鉄が冷えるように、元の艶のある黒に戻っていく。 「貴様!何故急に後ろを見せるッ!こっちを向きやがれ!」 両者(?)共に猛っているので、まるでスタンド自身が喋っているような錯覚を覚えた。 シャナはこの承太郎の当然の問いを無視し、 見向きもせずに大刀をコートの中、左腰のあたりに収める。 切っ先から、後ろに突き抜けるような勢いで押し込まれた刀が、 そのままコートの中に消えてしまった。 刀身は身の丈ほどもあったというのに、本当に魔術師のようだった。 シャナはジョセフの居る壁際の傍までトコトコと歩いていき、目を閉じて腰を下ろす。 「ジョセフ。見ての通りアイツを牢から出したわよ。」 624 :573 :sage :2007/01/20(土) 13 52 59 ID ??? 承太郎は自らの足下を凝視した。 いつの間にか靴が鉄の仕切りを跨いでいた。 その事に興を削がれたのか、スタンドは承太郎の内側に潜るように消えていく。 「してやられたというわけか?」 形の良い唇から嘆息が漏れ、誰に言うでもなく一人語ちる。 「そうでもないわ。私は本当にお前を病院送りにするつもりでいたわ。 パワーだけは予想外だった。」 「だけは」というのを強調してシャナが応えた。 スタンドが完全に承太郎の中に消え、手にしていた鉄の刃が落下して重い音を立てる。 「もし、オレの悪霊が、この鉄棒を投げるのをやめなかったら、どうするつもりだった?」 「私は『フレイムヘイズ』。『炎髪灼眼の討ち手』。 『宝具』でもないただの鉄棒なんか、空中で粉々するのはわけないわ。」 と素っ気なくシャナ。 意味不明な単語が幾つかあったが、要するに自分の戦闘能力は高いという事なのだろう。 『フレイムヘイズ』というのは、こいつの悪霊の名前か? 「シャナはおまえと同じような能力をもつ者・・・ もう牢屋内で悪霊の研究をすることもなかろう。」 ジョセフが親指をグッと立てて承太郎を促した。 「わ〜〜♪承太郎ここを出るのね♪」 待ちかまえていた淑女がまるで恋人同士のように承太郎に抱きつき、腕を絡める。 「ウットーしいんだよ、このアマ!」 苦虫を10匹まとめて噛み潰したような顔で承太郎。 「はあ〜い。ルンルン♪」 本当にルンルンと口に出し、ホリィは承太郎の、その逞しい腕に頬ずりしている。 その二人の態度にジョセフは、「ムッ」と激高する。 「おい!きさまッ!自分の母親に向かってアマとはなんじゃ!アマとはッ! その口のききかたはッ!なんじゃ! ホリィもいわれてニコニコしてるんじゃあないッ!」 「はーーーーーい。」 その光景をシャナはジト目で眺めていた。 甘いものは大好きだが、このような雰囲気は嫌いだった。 625 :573 :sage :2007/01/20(土) 14 04 27 ID ??? 「ジジイ、ひとつだ!」 甘ったるい流れを断ち切るように、承太郎は立てた指をジョセフに向けた。 「ひとつだけ今・・・・・・わからないことをきく・・・・・・なぜアンタはオレの悪霊、 いや・・・そこのガキも含めた、とんでもねぇ能力の事を知っていたのか? そこがわからねえ。」 「な!?ガキって・・・お前誰に向かって!」 真っ赤になって抗議の声をあげるシャナを、ジョセフが手で制止する。 「いいだろう・・・それを説明するためにニューヨークから来たのだ・・・ だが、説明するにはひとつひとつ順序を追わなくてはならない。 これはジョースター家に関係ある話でな・・・まずこの写真をみたまえ。」 ジョセフは、コートの内ポケットから取り出した数枚の写真を、承太郎に手渡した。 承太郎は訝しげにそれに視線を落とす。 一枚目・・・大海原に浮かぶモータークルーザー。 二枚目・・・フジツボにびっしり覆われた、金属製の大型の箱。 三枚目・・・開かれた箱、内部は二重底になっている。 四枚目・・・箱の側面に刻まれた、『DIO』という刻印。 「なんの写真だ?」 一通り目を通した承太郎がジョセフに問う。 「今から4年前、その鉄の箱がアフリカ沖大西洋から引き上げられた。 箱はわたしが回収してある・・・ブ厚い鉄の箱は棺桶だ。ちょうど100年前のな・・・ 棺桶はお前の5代前の祖父・・・つまりこのわしのおじいさん、 ジョナサン・ジョースターが死亡した客船につんであったもの、 ということは調べがついている。中身は発見された時カラっぽだった。 だがわしには中に何がはいっていたのかわかる!」 そう言って、強い意志に満ちた眼光を承太郎に向ける。 「わしとシャナ達はそいつの行方を追っている!」 ジョセフの瞳に宿る気高き光。 それは、その誇り高きジョースターの血統のみが持つ、 真の正義の輝きだった。 626 :573 :sage :2007/01/20(土) 14 13 55 ID ??? 「『そいつ』?ちょい待ちな・・・そいつとはまるで人間のようないい方だが、 百年間海底にあった中身を、そいつと呼ぶとはどういうことだ?」 承太郎の問いに、ジョセフは確信を込めて言い放つ。 「そいつは邪悪の化身!名はディオ!!そいつは百年のねむりから目覚めた男! 我々は、その男と闘わねばならない宿命にあるッ!」 DIO。 呪われた石仮面が生み出した、狂気と戦慄の悪魔。 ジョースター家にまつわる百年の因縁。 このとき、承太郎はまだ、自分の置かれた状況を認識していなかった。 そして、紅い灼眼が招き寄せる幾千の因果も。 しかし、その日、そのとき、 彼の日常は崩れ去った。 あるいは燃え上がった。 静かに。音もなく。 時は流れる。 運命の車輪は回転を続ける。 世界は変わらず、ただそうであるように、動いている。 ジョジョの奇妙な冒険×灼眼のシャナ 〜STARDUST・FLAMEHEZE〜 TO BE CONTINUED・・・
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CBAで考えること CBAで目指すべきこと 最終的には敵の城をすべて落とすことですが、それまでの過程でしなければならないこと、避けるべきことがあります。大事なことは各要素を理解したうえで優先順位をうまくつけて組み立てられるようになることです。 RAZEをする RAZEはなんのためにするか?それは、壁防御と育成所建築のためです。それは、味方のうちで誰が優先して得るべきかをよく考えましょう。壁防御が必要な筆頭は、ペルシアやゴートのまえの弓文明です。後衛の歩兵文明なども、防御兵を残しておくとすべて城わりにいけなくなるのでRAZEはほしいです。モンゴルスペインサラセンなどは血統をいれるためにほしいところです。 KILL数を稼ぐ 弓文明では城主進化がユニット強化に直結します。また他の文明でも城主行くことで育成所兵が有用になります。帝王にいくとさらに強くなります。 城をわる 歩兵文明とフンとペルシアは、(他の文明でも場合によって)領主から城をわりにいけます。 隙をついていくと場合と、4国一丸となって押し寄せる場合があります。 RAZEされない RAZEされてばいけない敵というのがいます。ブリトンマヤバイキングなどは、スタート直後にとにかくRAZEを狙ってきますので、それをよんでうまく捌けるとすばらしいです。また、自分たちがラッシュしようとしている相手がRAZEを得てしまうと壁をはられて返されてしまいますので注意したいです。 KILLされない とても重要な考えのひとつです。もし、フィールドで弱い文明をひいてしまったら、とにかくKILLされないことを考えるのもひとつです。じっと味方がチャンスをつくってくれるのをまつ、または、フェイントをつかってRAZEをとりにいくなどしましょう。馬系の後ろから射程攻撃するなど当たり方にも気をつけましょう。単にKILLされないというだけじゃなくて相手が何時代で、RAZEをもっているかどうか、城主、帝王にいったら何が出る文明かなども考えて被KILLを調整しましょう。有効な考え方として、帝王にいってしまった相手に対しては被KILLを考えなくていいというものがあります。だから、帝王インの合図(たいていはスパイの進入でわかります)があったらそれが誰かつきとめてユニットをがんがん戦わせましょう。(まだ城主の敵と戦うより得です。)逆に言えば、自分が帝王にはいり、相手が城主のときはあまり戦わず、十分な兵とRAMがそろってから一度に押し寄せたほうが得だということです。
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太鼓の達人動画集 譜面参考動画 ★×10 J―POP Punishment アニメ 快晴・上昇・ハレルーヤ Tank!(裏) バラエティ やわらか戦車(裏) クラシック クラシックメドレー(ロック編) トッカータとフーガとロック 幻想即興曲 熊蜂の飛行 練習曲Op.10―4 ゲームミュージック Ridge Racer ROTTERDAM NATION(FOO MIX) Kamikaze Remix ナムコオリジナル ケチャドン2000 恋文2000 よくでる2000 タベルナ2000 きたさいたま2000 十露盤2000
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640 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 18 53 11 ID ??? シャナは刹那に戦闘の思考を開始し撃つべき術を展開した。 「はぁっ!!」 刺突の構えで足裏を爆散させ、紅蓮の炎に覆われた刃で 真正面から高速でDIOに突貫する。 「マヌケがッ!!そんなねむっちまいそうなスッとろい動きで このDIOが倒せるかァーーーーーー!!」 邪悪な声で猛りながらDIOは距離、スピード、タイミング共に完璧な 芸術的とも呼べる神速のクロスカウンターをシャナに向けて撃ち出す。 「UUUUURYAAAAAーーーッッ!!」 全体重を乗せた輝く拳が顔面に命中する寸前に、 シャナは身体を捻って突進する力の矛先を換え唸りを上げて 迫る氷の拳を交わした。 身体の前を冷気の塊が弧を描いて狂暴な速度で駆け抜けていく。 余波で黒衣に白い結晶が張り付いた。 「やあぁッ!!」 そのまま勢いを殺さずに体幹を軸にして中空で身体を反転させたシャナは、 生まれた遠心力で周囲の空気を巻き込みながらDIOの後頭部に向けて 渦旋の一撃を放った。 「フンッ!」 DIOは鼻で笑うとガゼルのように素早く滑らかに膝を落とし、 ボクシングのダッキングの要領でその一撃を交わす。 相当訓練されてれている動きらしく一切のムラがなく 空間にブレた残像が映った。 着地とほぼ同時にシャナは贄殿遮那を黒衣の内側に押し込むと 片膝を落として居合いの構えを執り、抜刀術の如く黒衣の中から 紅い一撃を繰り出した。 「せぇいッッ!」 「無駄無駄無駄ァァァ!!」 DIOは余裕の表情を崩さずスウェーバックで空間を疾走する紅蓮の刃を避けた。 641 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 18 58 37 ID ??? 刹那に駆け抜けた刀身が、ガオッと炎の軌跡を空間に描く。 しかしシャナは既にその動きは読んでいた。 空を斬った刀身が軽やかに反転したシャナの手首の動きで再び戻ってくる。 その軌道は完全にDIOの死角。 狙いは最初からこの一撃。 十字斬り。 しかしその刀身は肩口に呑み込まれる前にピタリと止まった。 DIOが凍った指先で紅蓮の刃を受け止めている。 その指の隙間で熱気と冷気が輝きながら互いに燻っていた。 「無駄だ」 刃に視線は全く送らず傲慢な笑みを浮かべてDIOはまっすぐ自分を見ていた。 直感で見切ったとは思えない。 おそらくDIOにそうしたように自分の動きもまた読まれていたのだろう。 刀身に冷気を送り込まれる前にシャナは刃を回転させて振り解き、 再びバックステップで距離を取った。 (小細工は通用しないか。流石『統世王』の名は伊達じゃないわね。 力もスゴイけど頭のキレが半端じゃないわ。狡猾が服着て歩ってるようなヤツと 知恵比べで勝負するのは得策じゃない。なら、) 炎刃と化した贄殿遮那を握る手に力が籠もる。 (出たとこ勝負ッ!) シャナは構えを解き、静かにそして悠然とDIOに向かって歩を進めた。 全身から立ち上る炎の燐光が空間を灼き焦がす。 「ほう?向かってくるのか?炎を遠隔操作で撃ち込むことをせずに。 我が流法『気化冷凍法』も甘くみられたものだ」 傲然と自分を見下ろすDIOにシャナは堂々と返す。 「仕方ないわ。近づかなきゃおまえを完全に討滅出来ないから。 この辺りの建物って視界が悪いのよ。炎幕に紛れて逃げられても困るしね」 地の利がありながら敢えてそれを捨て、 わざわざ相手の射程距離に自ら飛び込む。 よほどの愚者か自分の力に自信のある者しか撃てない術。 642 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 19 05 04 ID ??? 「フン、なら十分近づくがよい」 そう言うとDIOは白い冷気の立ち上る指先で手招きし、自分もシャナに向かって 邪悪のオーラが生み出すドス黒いプレッシャーを放ちながら歩み寄った。 シャナとDIO。 両者の放つ巨大なプレッシャーによって封絶に囲まれた紅い空間が歪み始める。 ドドドドドドドドドド! ドドドドドドドドドド!! ドドドドドドドドドド!! シャナの黒衣の裾が靡く衣擦れの音。 DIOの耳飾りが揺れる金属音。 その音が互いの耳に届き、そして両者の射程距離にまで間合いが詰まる。 その刹那。 「ッシィッ!!」 「WOOOORYAAAAAAAーーーー!!」 交差した腕から繰り出された上半身の回転運動のみによって放たれた右払いの一閃。 身体を覆う黒衣を利用した為、予備動作が完全に消えた虚空の一撃とほぼ同時に、 激しい叫声と共に軸足で足下のコンクリートをドリルのように抉り、 テコの原理で跳ね上がった足から繰り出されたDIOの狂速の廻し蹴りが シャナに向けて撃ち出された。 シャナ、DIO、両者の攻撃は共に空を斬る。 しかし威力で勝ったDIOの廻し蹴りによって巻き起こった旋風により、 シャナの黒衣は音を立てて引き裂かれた。 余波で間合いの空気が切り裂かれ一方は爆散する。 千切れた黒衣の切れ端がシャナとDIOの眼前で舞い踊った。 643 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 19 09 34 ID ??? 「動作を消しても殺気を消さなければなんの意味もないぞ。マジシャンズ。 貴様の気配は100㎞先からでも察知出来るほど強烈なモノだ。 その巨大な存在故に今までお前は多くの敵に勝利してきたのだろうが、 同時にまた『それ故にこのDIOに攻撃を当てる事が出来ない』 ……フフフ、まさに長所と短所は表裏一体。ままならぬものよ」 DIOは目を閉じて腕を組み口元に不敵な笑みを浮かべた。 「講義は終わり?100年も海の底の下で会話に飢えてるのは解るけど、 あいにくおまえの話し相手になる気も暇もないわ」 感情を込めずにシャナが返すとDIOは目を開き剣呑な瞳でこちらを見つめる。 「フン、口の減らない小娘だ。いいだろう。 くだらん挑発に乗ってやるとしようかぁ!!」 DIOは再び残虐な笑みを口元に浮かべると、 氷拳の冷撃を左右ほぼ同時に繰り出した。 (乗ってきた!) シャナはその拳に向けて全く同じ速度の斬撃を放つ。 「はあぁぁッ!!」 高速で正面衝突した炎刃と氷拳は煌めく燐光を伴いながら互いに弾け飛ぶ。 「フッ!」 シャナは空気を一息吸い込むと、呼吸を止める為に口元をきつく結ぶ。 「どこを見ている!?マジシャンズ!KUAAAAAAA!!」 奇声を発しながらDIOがシャナに向けて全急所を狙った 無数の冷撃を撃ち出した。 (これから先はもう息を吸わない!アイツを八つ裂きにしてその身が灰燼と 化すまで!もう私は決して止まらない!) 心に強く誓うとシャナは視界に存在する全てを斬り裂くが如く、 瞬速の斬撃を繰り出した。 ガギュッ!! 再び超高温と超低温が高速で正面衝突し、DIOの放った冷撃が紅く輝く 無数の閃光によって弾き飛ばされる。 シャナはその事実を認識する間もなく視界に存る全ての存在に向けて、 斬鬼の如く縦横無尽に斬撃を撃ち出した。 644 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 19 13 42 ID ??? 「せやああああぁぁぁぁッ!!」 鋭い掛け声と共に袈裟斬り、逆袈裟、右薙ぎ、左払い、正面斬り、 半面斬りとありとあらゆる斬撃技が凄まじい速度で繰り出される。 DIOはありとあらゆる角度から自分に迫る紅い斬閃を前に 余裕の表情を崩さずに応えた。 「フン、連打(ラッシュ)の速さ比べか?無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」 そう叫ぶとDIOも同じく無数の打撃技からなる氷拳の連撃を全身から射出した。 目の前で星の数ほどの炎撃と冷撃がブツかり合い、光を放って対消滅を引き起こす。 シャナは視点をDIOの眼に固定したまま腕からはやや意識を逸らし、 己の身体能力のみに全てを委ねた。 (防御は考えない!目の前に存在する全てを斬る事が出来るなら必要ない! 思考と視界の死角を突いてこようとも関係ない! 『それすらも斬る!なにもかも斬り倒す!』) 回転が上がるに連れ斬撃の速度は歯車的に加速していく。 シャナの灼眼が煌めき無呼吸で繰り出される数多の真紅の斬撃が 空間で爆裂炎上した。 DIOの悪魔の瞳にも暗黒の光が宿り、氷拳の冷撃が空間を彷徨う死霊のように 狂った速度で跳梁跋扈する。 「はあああああああああああああああああああああああああああああ!!」 「UUUUUUUUUURRRRRRRRRRYYYYYYYYYY!!」 シャナはその勇ましき喊声で、DIOはその狂った叫声で互いに猛る。 紅い斬撃と蒼い打撃が目の前で無数に何度も何度も何度も弾け、 炎刃と氷拳のキラメキが空間に散華する。 炎と氷。 かつてジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーとの 間に同じような壮絶な戦いが繰り広げられた。 それが、いま、100年の時を経てここで再現される。 645 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 19 18 10 ID ??? (くうッ!ここまでついてくるなんてッ!予測じゃもう「良いのが」 5、6発は入ってるはずなのに!) スピードには絶対の自信を持っていた事と、接近しての乱打戦なら 小回りの利く自分の方が有利だという戦術が外れた事にシャナは焦れる。 「ククククククク、どうした?顔色が悪いぞマジシャンズ! どうやら無呼吸で連打を繰り出せる時間はそんなに長くはないようだな! 時間はあとどれだけ残っている?3分か?それとも1分か!」 冷静に状況を分析しながらも口元にサディスティックな笑みを浮かべ、 DIOはシャナを睨め付ける。 「実に残念だ!こんなに楽しい時間がもう終わっちまうとはな!」 そう言いながらもDIOの連撃の速度は一向に緩まない。 それどころか冷撃の手数は増える一方だった。 (この……!うるさいうるさいうるさい!!) シャナは心の中で毒づいた。 だが確かに残された時間は少ない。 1分どころか持って後、せいぜい30秒といった所だ。 だがシャナはDIOのプレッシャーに気圧される事なく、その悪魔の瞳を 凛々しい瞳で睨み返した。 (でもおまえは気づいてない。『私の本当の狙いは連撃の速さ比べじゃない』 それはただのカモフラージュ!) シャナの黒衣の袖口から火の粉が幾筋も贄殿遮那の柄を伝って刀身に伸びていた。 (私は今、この瞬間も炎を編み込んで刀の中に送り込んでる。 ソレは内部で凝縮を繰り返しながら貯蔵されてる。 もうおまえの全身を焼きつくす位の力は溜まってるはず。 その炎の塊をおまえの身体に一気に送り込んで爆裂させれば、) DIOの瞳を見つめる灼眼が鋭く煌めいた。 (それがおまえの最後!) 646 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 19 28 05 ID ??? シャナは左手を前に差しだし素早く貫突の構えを執ると、 渾身の力を込めて柄を起点に刀身を規則的に回転させた 貫撃をDIOに向けて撃ち出した。 「りゃああああああああああ!!」 紅い螺旋の炎刃が周囲の空気を撹拌しながらDIOに迫る。 目を慣らさせない為に斬撃技だけで連打を行っていたのは 全てこの一撃の為だった。 「無駄だあああァァッッ!!」 DIOは凍った掌で真正面からその一撃を受け止める。 弾丸のように回転しマズルフラッシュを放つ紅い刃が、鋼鉄のような質感の 手の平の肉を抉り刃先が手の甲の側から皮膚を突き破って飛び出した。 DIOは空洞の開いた右手でそのまま刀身を掴む。 贄殿遮那はそこで螺旋と前突の動きを封じられ停止した。 (そんな事は予測の範囲内!どこだろうがおまえの身体に 刀が触れてればそれで構わないッ!) シャナは贄殿遮那の内部に宿っていた炎の塊を全て、 圧縮してDIOの手の傷口から一気に流し込んだ。 「はああああああああああッッ!!」 猛りと共に紅蓮の炎がDIOの腕の中で激しく渦巻いて凍った皮膚と肉を引き裂き、 龍のように暴れ回りながらDIOの腕を伝って胴体へと駆け上っていく。 「弾けろッ!!」 シャナは凛々しい瞳でDIOの悪魔の瞳を射抜いた。 「UREEEEEEEEYYYYYYYYYYY!!」 DIOは腕を昇ってくる炎に向かって叫声をあげた。 だが意外、絶望の表情を浮かべると思いきやDIOは口元をより 邪悪に歪ませて笑った。 まるで目の前の状況を愉しんでいるかのように。 「くだらんッ!!貧弱!!貧弱!!貧弱!!貧弱ゥゥゥゥ!!」 贄殿遮那を掴んでいたDIOの手が蒼い光を放ち、そこを起点に冷気が 拡散してDIOの右腕全体をダイヤモンドのような輝度で凍りつかせる。 身体を駆け上っていた紅蓮の炎はその蒼い冷気によって一瞬で凍りつき、 刹那の形も止めず粉微塵になって消し飛んだ。 648 : ◆u68XLQ0lCU :2007/03/18(日) 19 31 45 ID ??? 砕け散った炎の飛沫が空間を靡き冷気の余波で吹き飛ばされる。 「うそ……」 想定外の事態に余りにも平凡な言葉がシャナの口から漏れた。 認識するには目の前の出来事はあまりに現実感がなく、 まるで夢を見ているようだった。 シャナの鋭敏な頭脳により綿密な計算と緻密な構成の元に 構築された戦術は、皮肉にもパワーという実に単純なしかし圧倒的な 真実の一撃の前に跡形もなく崩れ去った。 「賢しいだけの小娘が!!貴様の青ちょびた炎などそんなもの!!」 貫かれた手から発せられる絶対零度の冷気によって贄殿遮那を覆っていた 紅蓮の炎もまとめて消し飛ぶ。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァ!!!!」 勝ち誇った表情でDIOは嗤い、サディスティックに 猛りながらシャナの精神を蹂躙した。 「トドメだッ!!」 DIOはもうシャナに興味を失ったのかその視線を目の前の 小さな影に送る事はなかった。 蒼く輝く冷気が刀身を掴んだ右手に集束していく。 その光が紅世の彼方まで浮遊していたシャナの意識を 無理矢理現実世界に引き戻した。 (アレを……をやるしかない……) 即座に覚悟を決めたシャナの炎髪が火の粉を撒き心の中の絶望を吹き飛ばす。 (アレをやるしかない!!) 灼眼に決意の炎が再び燃え上がった。
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#blognavi サブで、ネクター集め+アサツキのメイン武器2本売りで、勝負にでるw GA+4は35Mで売れて、ヘビーウォーアックスはなかなか売れず、祝Cspsを売る日々、この前皆で、デカ桃を割ったけど、私の桃は意外とおいしかったらしい?(C-DAI1 AZEL1 青石10ステップとか) さあ AOBのOE品に手が届くかな・・・・ 最近日記が、なくなると思って書いてなかった、アサツキより。 カテゴリ [狩り] - trackback- 2006年04月24日 23 22 53 名前 コメント #blognavi