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トッテナム編成(スパーズ) ここでは、トッテナム編成について解説しています。 目次 編成評価 トッテナム編成の特徴スパーズの主なスキル 選手のランクについて おすすめの陣形 コメント欄 編成評価 総合評価 Bランク スキルの強さ 強い 価格 高い コスパ 良い バリエーション 数個 トッテナム編成の特徴 伝説・クラシックが3体のみで、それらのスキルもなし。よって、それらは使わない体で進める。 スパーズの主なスキル ロンドンの護衛隊(フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、ロリス 37%) 才能開花(ケイン、アリ、エリクセン 36%) スパーズミドル(ソン、ルーカス、エリクセン 36%) これら3つは必ず入れましょう。入れない選択肢はないです。これを3つ使うと、8人は固定されます。 攻撃の起点(ソン、デンベレ、ダイアー 32%) アーリークロス(シソコ、ローズ、オーリエ 31%) コントロールタワー(シソコ、エンドンベレ、エリクセン 34%※エンドンベレは、青totsのみスパーズ扱い) 突破口(ルーカス、ワニアマ、ラメラ 31%) 果敢なブロック(トリッピアー、デイヴィス、サンチェス 29%) 上位4つと以外は弱く、青totsエンドンベレも進化しにくいためコントロールタワーも使うべきではない。スキル5個はスパーズ18,イングランドリーグ18と上位3つで確定だが、6つ目のスキルはハードトレや鋼の意思を使う、でも可。自分は、まだスキル5個ですが、6つ目はアーリークロスを使う予定。 選手のランクについて 自分の知る限りの情報、確定の8人+1人について ロリス 黒は約35万、金は約25万。お財布と相談して決めるべし。 ヴァイレルト 黒でも金でもほぼ変わらず フェルトンゲン UCLは、約75万!青に憧れていた自分はこれにしてしまったが、進化はほぼ不可能。後々黒に変える羽目に。黒は約25万、金は約15万。これもお財布と要相談。 エリクセン 黒は約35万、金は約25万。相談しろ。 アリ 黒も金も10万以下。とても優しい価格。どちらでも ルーカス 青は、CAMのが高くなるが、最終的にWGのが高くなる。青が約25万、黒と金は超お値打ち。青でもいい ケイン 黒ですら約50万、金も約30万。全然金でいい ソン 赤が約55万、黒と金は10万以外。黒か金がおすすめ(自分は赤にしたため今苦しんでいる)赤は、一時的にCAMが高くなるが、いずれSTに戻る。 シソコ 青は約25万、黒と金は1万以外。使うなら青がいい。なお、適正はCMと書いてあるが、CAM、WG、CMの順に高くなる。 その他は、黒か金しかなく、価格も安いので、適宜判断すべし おすすめの陣形 4-2-4(CAM2) この写真と同じランクを使うなら、シソコ以外全員が最高レートを発揮できる配置。サイドバックで戦術変更もできる。名鑑効率もそこそこ良い。 3-4-3(CAM3) 名鑑効率がとても良い。戦術変更も行える。STの残り1枠を誰にするかが悩ましい。 4-3-3(CAM3) 上とほぼ同じ。 適正も合っていて名鑑効率がいいフォメはない… おすすめはこれら3つのどれか。 コメント欄 名前 コメント
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黒と白のはざま 題名:黒と白のはざま 原題:Between White And Black (2016) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人訳 発行:小学館文庫 2020.1.12 初版 価格:¥950 アメリカ南部ミステリーは何故か一様に骨太である。 最近、アマゾン・プレミアムでドラマ化され本国で人気復活中との噂のあるジョー・R・ランズデールのハップとレナード・シリーズ。ジョン・グリシャムの『評決のとき』に代表される大型リーガル・サスペンス。 『ザ・プロフェッサー』で一躍名を馳せたロバート・ベイリーは、グリシャムよろしく、南部作家で法廷ミステリーである。グリシャムは一方でノン・ミステリーのアメフト・スポ根小説『奇跡のタッチダウン』で暑い男たちを描いているように、ベイリーの『ザ・プロフェッサー』もまた熱きアメ・フトの青春を共有した男たちを主役としたリーガル・スリラーであった。 そして本書は待ちに待ったその続編。前作より遥かに南部小説としての存在感を前面に出したタイトルの通り、のっけからヘイト・クライムを主題とした骨太<胸アツ>ミステリの開幕とあり、こちらも尋常でない構え方。 前作で、教壇から現場に下りてくる羽目になった主役のトム・ジャクソン・マクマートリー70歳を手助けして印象的な活躍を見せたポーセフィス・ヘインズ(通称ポー)が、KKK(クー・クルックス・クラン)誕生の町テネシー州プラスキでクランの粛清殺人を模したような派手な殺人事件の容疑者として逮捕される。ポーには、父がクランの粛清を浴び、木に吊るされ殺されるのを見たという幼児体験があり、その復讐を所かまわず公言する黒人としては唯一の街の法律家として知らぬ者のない存在だった。どう見てもポーによる復讐のように擬せられた殺人現場をどう覆すのか? トムとリックの新進の教授+教え子コンビは、本作では前作で世話になったポーを救うため、アラバマを発ち、地元弁護士であるレイモンド・ピッカルー(通称レイレイ)に協力を求める。レイレイもまたトムとのフットボール仲間なのだ。彼は現在、アル中の気配でどうも積極性がないのだが、なぜか一目でぼくは彼のことが好きになる。何故なのかはわからない。 プラスキの現在の住人はKKK誕生の町であることを恥じているらしいが、今もなお残る差別感情は現在もアメリカ全体に影を落としてやまない。さらに白黒はっきりしない多くの人物たち。有り余る状況証拠に取り囲まれ不利としか思えないポー。前作を引き継いで登場する殺し屋ジムボーン・ウィラー(通称ボーン)の影。意外な展開が連続しつつ、法廷は開幕する。 大団円に繋がるスリル&サスペンスが法廷シーンであるのだが、ラスト・ランがまた疾走感たっぷり。暴力の権化ともいえるボーンの動き、そして見え隠れする真犯人の殺意。思いもかけぬ展開、畳みかけるアクションの果てに残される苦い真実。 ラスト・シーンが秀逸である。男なら泣ける。そんな胸アツ小説。続編でありながら、前作を凌駕する出来である。さらに続編があるらしく、これまた秀逸の展開だと言う。絶対に目の離せない作家がまた一人! (2020.02.01)
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元スレURL 小泉花陽「動かないでくださいねっ」 概要 μ’s彼女シリーズ 関連作 前作:南ことり「ごめんなさぁぁい!!」 タグ ^小泉花陽 ^恋愛 ^ほのぼの 名前 コメント
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809 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/15(水) 01 01 33 ID pAGkFfHN0 [2/9] ―――最初は大丈夫だと思ってた。 でも、思ったより私はキミに依存し過ぎていて。 離れてから解る、本当のキミの温かさ。 キミに会いたいよ――― 「THE ONLY PLACE(ここしかない)」 お姉ちゃんが第一志望の大学に合格した。 付け加えるのならば、軽音楽部の3年生全員が合格した。 本当ならお姉ちゃん達の合格を喜ぶべきなのだろうけど、私は素直に喜べなかった。 何故なら、来春からお姉ちゃんが一人暮らしをすると言っていたから。 理由は至極自然な事で、高校と比べて自宅から大学まで倍近くの距離があるため、 大学付近の貸アパートに居住を移すことになった。 自宅からアパートは意外と距離があるため、これからは気軽に会えなくなってしまう。 今までの人生は姉と共に歩んできたような物だったので、正直ショックだった。 姉がこの家から巣立って、一人暮らしをする――― それは素晴らしい事だし、私も出来る限り応援しようとも思う。 けれど。 「嬉しい事なんだろうけど…… なんだか寂しいよ……」 巣立つ日は、いつかきっと来る。 今回は、ついにその日が来ただけの事だ。 頭では解っているのに、どうやら本心では納得出来ていないらしい。 「お姉ちゃんは、寂しくないのかな―――」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 810 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/15(水) 01 04 42 ID pAGkFfHN0 [3/9] ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 「私、一人暮らしするよ。やっぱり大学が遠いと不便だしね」 私が最初に考えを打ち明けたのは、憂だった。 その話を聞いた憂は一瞬、とても寂しそうな表情を見せた。 けれど、それもすぐ笑顔に変わり、 「そっか。……大変だろうけど、頑張って! お姉ちゃん!」 そう応援してくれた。 実は大学が遠いというのは建前で、本当の理由は別にある。 私は遠いから出て行くと言っているが、 正直、大学生になってもこの家に居たかった。 この家は本当に居心地が良いし、なにより憂が居る。 憂は私の大切な妹だし、出来る事ならずっと一緒に居たい。 ……けれど、憂には来年に受験が控えているから。 私がこの家に居たら、きっと憂の邪魔になるだろう。 自分自身だけではなく、私の世話も焼くとなると勉強する時間も減るのは明らかだ。 恐らく憂なら「お姉ちゃん、そんなの大丈夫だよ~」と言ってくれると思う。 けれど、それに甘えるのは憂の為にならないし、きっと私の為にもならない。 「(それに…… 今は憂が家事をしてくれているけど、憂が誰かと結婚したら?)」 寂しい事だけど、憂が誰かと結婚したのなら、私とは離れて住む事になる。 その時、家事をするのは憂ではなく、他でもない私自身なのだ。 それなら、この機会に少し勉強しておこう――― そう自分自身に言い聞かせ、私はこの家を出て行く決心をしたのであった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――* ―――そして、ついに引越しの日がやってきた。 「お姉ちゃん…… 何か有ったら、すぐに電話してね?」 「うん、わかった」 玄関で、少し潤んだ瞳で私を見つめる憂。 ちょっと強引だったかなと思ったけど、これも大切な憂の未来の為。 「お姉ちゃん」 「うん?」 「ううん。なんでも、ないよ」 「そっか……」 そう言って、優しく憂を抱きしめる。 その温かさを忘れないように、そして私の体温も憂の記憶に残るように。 「本当に今までありがとう、憂」 「お姉ちゃん―――」 「じゃあ、私はもう行くね」 そう言って私は一歩ずつ進む。 憂が何か言いたそうな顔をしていたけど、私は敢えて振り向かない。 だって、振り向いたら―――きっと、憂の優しさに甘えてしまうから。 ―――本当にありがとうね、憂。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 812 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/15(水) 01 07 23 ID pAGkFfHN0 [4/9] ――――――――――――――――――――――――――――――――――* ―――半年後。 「……はぁ」 私は盛大に溜息をついた。 憂と離れて暮らして以来、何か物足りない日々が続いている。 学校では友達も出来たし、またりっちゃん達と軽音楽部に入って放課後も楽しい。 流石に憂には劣るけど、食事や洗濯などは自分でも出来る様になった。 何も問題は無い筈なのに…… この空白感はなんだろう――― 「はぁ……」 本日二度目となる大きな溜息を吐く。 こういう時には、いつも隣に憂が居てくれた。 それだけで、私は勇気や安らぎを貰う事が出来た。 「どうしちゃったんだろう、私……」 最近は気が付くと、いつも憂の事ばかりを考えてしまう。 『今、何をしているのかな』『風邪は引いてないかな』『憂は寂しくないのかな』…… 私は、とても寂しいよ。 憂と離れる事が、こんなに辛い事だとは思わなかったよ。 憂、会いたいよ。 キミがいないと、何も出来ないよ。 キミのご飯が、食べたいよ。 キミの声が、聴きたいよ。 キミの笑顔が見れれば、それだけでいいんだよ。 何時まででも、一緒に居たい。 この気持ちを、伝えたいよ。 憂――― 私のこの気持ち、伝わるかな。 他の誰でもない、唯一の存在であるキミに。 今、本当の私の気持ちを聞いてほしいよ――― 伝えたい、私の本当の気持ちを。 昨日でなく、明日でもなく。今の私の本当の気持ちを伝えたい――― ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 813 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/15(水) 01 08 29 ID pAGkFfHN0 [5/9] ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 「お姉ちゃん、ご飯出来たよー」 と言っても、勿論返事が返ってくる筈もなく。 長年染み込んだ癖は、半年経っても中々抜けないもので。 返事が返ってくる代わりに、返ってくるのは虚しさだけ。 「もう、独りでご飯を食べるのは辛いよ……」 お姉ちゃんが出て行ってから、早くも半年。 すぐに慣れるつもりだったのだけど、予想以上に私はお姉ちゃんに依存していたらしい。 「お姉ちゃん、最近話してないなぁ」 かれこれ1ヶ月以上、お姉ちゃんと話していない。 それなのに、考える事はお姉ちゃんの事ばかり。 「ひょっとして、本当に恋人が出来ちゃったりして」 そうだとしたら、もう私の事なんてどうでもいいのかな――― お姉ちゃんにとって、もう私は要らない存在なのかな――― 「お姉ちゃんの傍に居たい…… お姉ちゃんの声を聞きたい……」 どうか、お願いします。 私を傍に置いてあげて下さい。 私には、あなたしか居ないんです。 私にとって、あなたは私の全てなんです。 「―――あっ」 また涙がポロリと頬を伝う。 ダメだなぁ、私。 お姉ちゃんが出て行ったあの日から、もう泣かないって決めたのに。 それでも、なかなか零れ落ちる涙は止まらなくて。 少し感傷的になっていると、家の電話が鳴り響いた。 「いけない…… 電話に出なきゃ」 涙を拭いて一呼吸置くと、私は電話の受話器を取った。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 814 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/15(水) 01 10 01 ID pAGkFfHN0 [6/9] ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 私はすぐに憂へ電話を掛けた。 この気持ちを伝えたいから。知って欲しいから。 『はい、平沢です』 憂が出てくれた。 そういえば、憂と話すのも久しぶりだ。 最近は色々と忙しかったから、あまりメールや電話もしていなかった。 そして、憂の声を聞いた途端に先程まであった空白感が薄れていくのが解った。 (ああ、やっぱり私は憂の事が好きなんだな―――) そんな事を考えていると。 「もしもし? どちら様でしょうか……?」 いけない、久しぶりの声に名前を言うのを忘れていた。 「ごめんごめん。 私だよ、憂ー」 「お、お姉ちゃんっ?!」 なんだか吃驚しているみたいだ。 確かに最近は殆ど話していなかったし、色々と話したい事も沢山ある。 「本当は憂の受験が終わるまで、私から電話はしないつもりだったんだけど…… ごめんね、掛けちゃった」 「ううん、そんなの気にしないで。 私も、お姉ちゃんと話したかったんだ」 ―――憂も私と話したかったんだ。 なんだか気持ちが通じ合ってるみたいで、暖かい感情が沸いてくる。 「そっか。憂と電話するのも久しぶりだもんね」 「―――実はね。私の事なんか、もうお姉ちゃんにとって、どうでも良くなったのかな、なんて思ってたの」 「えっ?」 「大学生になって、お姉ちゃんに恋人が出来たのかと思って…… それで、私の事なんか……」 「憂……」 そんな事、ある訳ない。 もし恋人が出来たとしても、私が憂の事を「どうでも良い」なんて思うはずが無い。 それに、私は憂の事が――― 「心配させてごめんね、憂。本当は憂に受験勉強に専念して貰いたかったんだ」 「お姉ちゃん……」 「私が居ると、勉強する時間も短くなるでしょう? それにギー太の練習で集中出来ないだろうし」 「そうだったんだ――― 良かった、お姉ちゃんに嫌われてなくて……」 「私が憂を嫌いになる訳ないよ」 例え憂が私に愛想を尽かしても、私は憂を愛する事をやめない。 「それにね。本当は出て行きたくなかったし、ずっと憂の傍に居たかった」 私はずっと言いたかった言葉を口にする。 一度溢れ出した言葉は、止まる事を知らない。 「私も…… お姉ちゃんの傍に居たいよ……」 「―――それでね、憂。もし憂が良かったらさ」 届け、私の気持ち。 伝われ、私のこの想い。 「憂の受験が終わって、一緒の大学に行けるようになったら……」 また一緒に、今度は憂と二人きりで暮らしたいな――― ――――――――――――――――――――――――――――――――――* 815 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/15(水) 01 10 43 ID pAGkFfHN0 [7/9] ――――――――――――――――――――――――――――――――――* ―――三月末。 今は、私は愛する人と共に暮らしている。 一年と言う短いようで長い時間を乗り越えて、彼女の隣に戻る事が出来た。 この一年と言う時間は、私達姉妹の絆を更に深め、本当の気持ちを確認させてくれた。 私はあなたを愛し、あなたは私を愛してくれる。 今まで気付かなかった事が、どれだけ大切だったな事だったか…… やっぱり私の居場所は此処しかない――― あなたの隣に居る事が、私にとって一番の幸せだよ――― 『THE ONLY PLACE(ここしかない)』 終わり 感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る このSSが全てを語ってくれた… 来年の姉妹は必ずこうなる -- (名無しさん) 2011-01-25 08 07 23 アニメ3期がもし放映されるなら是非とも放映してほしい内容ですね。 -- (ルーラーシップ) 2010-12-23 03 32 20 姉妹なのに両想いとはもうどんな兄弟姉妹よりも絆は強いんだなー。 -- (ブエナビスタ) 2010-10-29 03 07 55 イイハナシダナー -- (ロストインザフォグ) 2010-10-14 12 56 26
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ニィナは走っていた。 「会敵まで残り七十」 左耳にぶら提げた鈴から、少女の声が聞こえる。その声を頼りに、ニィナは王宮の廊下を疾走する。 蛍光石の明かりは白く、王宮の華美な絨毯を鮮やかに照らすが、ニィナはそれを無骨なブーツでぐしゃぐしゃに踏みつける。彼女の身を包むのはドレスではなく戦装束であり、翡翠色の瞳に宿る光は鋭く、金髪のなびかせて風を切る様は金色の獅子に例えられた。 「全く……ゴーレムの暴走を止めるなんて、近衛騎士団の役目でしょうが!」 まっすぐに前を見据えたまま、走る速度を少しも落とさず、ニィナは耳にぶら提げた鈴に向かって愚痴る。『風聞』の魔法が付与された通信用の鈴だ。特定の呪文を入力することで、同じ呪文を入力された鈴との間で音声を共有できる魔道具だ。 「その近衛騎士が軒並み戦闘不能にされては仕方がなかろう? 彼等以上の剣を持つのは、ニィナを置いて他にはおらぬ」 少女の声が、やけにのんびりとした調子でニィナをなだめる。それはまるで子供の声なのに、どこか老成した雰囲気があった。 「大体、リンナがやられたってのはどういうことよ」 「相性の問題じゃ。あやつの『フラジール』は固い敵を相手にすることは想定されておらぬ。元々暗殺用じゃからな。その点ニィナの『ラタトスク』の頑健な刃ならば、固い敵にも通用しよう」 「それが面倒だって言うのよ。製作者はあんたなんでしょう? こういう時のための最終手段を組み込んでいたりはしなかったの?」 「あるにはあるが。王宮の七割を消滅させるほどの強力な『爆発』が……」 「だぁー! やめ! 女王命令よ! その魔法は決して作動させないで!」 「無論じゃ。ニィナなら、必ずや『わが子』を止めてくれると信じよう」 「もともとはあんたの不手際でしょうが! ったく」 「おっと、会敵まで残り十を切ったぞ」 「……へ?」 その声に、ニィナは足を止めた。 左右に首を振り、これまで走ってきた道へも振り返ってみる。 何もない。誰もいない。 「どこよ? 目標なんてどこにも見えやしないわよ?」 「近づいておるよ。残り五」 「ど、どこから!」 ニィナは背中から大剣を下ろし、八双に構えた。周囲を警戒する。 「どうやら『わが子』は、とっくにニィナの気配を捉えていたようじゃの。残り四、三、二……」 「方向を言えー!」 「一……会敵!」 鈴の向こうからのカウントが切れると同時に。 ニィナの立っていた床が、爆発した。 「……っ!」 ニィナはそれよりも早く、その場から飛びのいていた。何かの予兆が見えたわけではなく、純粋な山勘だった。 「今のは……!」 飛び上がった勢いのまま、ニィナは天井を蹴る。同時に呪文を詠唱し、自身の周囲に 『統治』による結界を張った。 ニィナの意識が加速し、砕けた床の破片の一つ一つの動きがゆっくりに見える。肉体を縛る『世界』の力が緩み、体から重さが消えた。 そして、見つけた。 爆発した床の向こう。下の階層に、なんとも形容しがたい異形が潜んでいたのを。 「……何これ?」 「全自動清掃目的ゴーレム。ミョル二ールじゃ!」 黒鋼で装甲された円盤状の体を持つ、奇妙な物体。 「待って……清掃?」 聞こえてきた単語に、ニィナは耳を疑った。 「そうじゃ。王宮内のゴミを感知し、これをまず特性の薬液と四本ものブラシで『掃き』、口で『吸い込む』! 完全なるオートメイション! これで王宮の人件費が大きく浮くぞ?」 「いや、でも清掃用のゴーレムがどうして……」 ニィナの疑問はしかし、件のゴーレムを見ればすぐに氷解した。 ゴーレムの胴体から突き出た、巨大なブラシ。 「完璧じゃろ? ブラシは強くて硬くて粘りのあるアララト鋼製! しかも新型の魔力炉を使用することにより秒速二百五十万回転を記録! これに落とせぬ汚れはない!かつ、薬液は地龍の装甲すら溶かし、吸引力は三十トムの岩塊すら持ち上げる! まさしく強靭! 無敵! さいきょ――」 「馬鹿だー!」 思わず、ニィナは叫び、ゴーレムから距離を取った。 鈴の向こうの言葉の通り、高速回転する鋼鉄のブラシが石畳を削り、撒き散らされた薬品が粉々になった破片を一瞬で溶かし、そのすべてがゴーレム本体の中央に開いた口へ吸い込まれたからだ。 「――ただ、ゴミの識別プログラムにバグがあったらしくてな。今は、動くものはニィナであろうとゴミと認識してしまっているらしい」 「違う! これ! 明らかにそれ以前の問題だから! っていうか、動くモノをゴミと認識する必要は全くないはずよ!」 言いながらも、ニィナは大剣でもってゴーレムの繰り出すブラシを弾いていく。 驚くことに、その速さはニィナの剣をもってしてもやっと互角といった具合だった。 「……言われて見ればそうじゃな。誰がそんな仕様書を発注したのだ?」 「あんたが勝手に付けたんでしょうが! アリステル!」 いよいよ我慢ができなくなって、ニィナは声の主の名を叫んだ。 シュメリア王国魔法士隊長、アリステル・ネクメッティン。 魔法の技量は勿論のこと、あらゆる知識に精通し、特にゴーレムについては王国一の技術を持っている。 しかし、それは彼女の美点でもあり問題点でもあった。アリステルは『より完璧なゴーレム』を造ろうとするあまり、彼女は時たま初期のコンセプトからは大きく逸脱した『過剰な』ゴーレムを製作し、暴走させてしまうことがよくあったのだ。 具体的に言うなら、月に七回はこういった事故を起こし、ニィナが直々に鎮圧に当たらなければ収まらない大惨事へ拡大してしまうことも珍しくはない。 珍しくはない、のだが。 「こうも毎度のようにやられると、あんたが実は他国のテロリストなんじゃないかとも疑いたくなるわ……」 それはそれで、慣れてはいても、ニィナにとっては頭痛の種だった。 「何を言う。わしは王国きっての大賢者だぞ。やるならもっと効率的、かつ徹底的にやるに決まっておろう」 「……不敬罪、いや大逆罪を恐れぬ大胆発言をありがと」 「何、それほどでもない」 「いや、褒めてない」 なぜか誇らしげなアリステル声に、ニィナは冷静に指摘を入れる。 その間も、ニィナはゴーレムと何合も打ち合っていた。 高速回転するブラシに刃を取られる心配はあるが、これは延びたアーム部分を打てば問題ない。時たま噴出する薬品も『統治』の結界によって阻まれ、ニィナにふりかかることはない。とはいえ、残る吸引はなかなかに厄介で、このためにニィナのフットワークに多少の制約がかかっていた。『統治』の結界が無敵とはいえ、その結界ごと吸引されては、防御効果は意味をなさない。むしろ縛る力が緩まっている分、踏ん張りが効きにくくなっているとすら言えた。 「このまま打ち合っていてもラチがあかないわ。アリステル。こいつには何か弱点とかないの?」 「勿論あるぞ。弱点も備えてこそ『完璧』なゴーレムじゃからな」 完全ではなく、完璧。あえて不完全な部分を残してこそ作品としての魅力が生まれるというのがアリステルの持論だった。 「ただのう……」 「ただ?」 「そこを下手に攻撃すると『わが子』が吸い込んでしまったリンナが無事にすむかどうか……」 「どういうこと?」 ニィナは目を細めて、アリステルに尋ねる。 清掃用ゴーレムは、いかにも巨体だ。その本体の大きさを考えれば、腹の中に十人程度の人間が入るスペースはありそうだ。事実『兵士が何人か飲み込まれた』という報告は聞いている。 「ずばり言うと『わが子』の弱点は電気じゃ。『天雷』ほどではなくとも、中枢に適当な電撃を叩き込めば回路がショートし、機能停止する。しかし、それでも人間を焦がすには十分な強さが必要じゃ」 「あー……」 ラタトスクの鍔元をちらりと眺め、ニィナがぼやく。 「かといって、モタモタしているわけにも行かぬ。フィルター交換のいらないサイクロン式じゃからな。早く助けてやらんと、中の奴らはゴミと共に圧死してしまうかもしれぬ」 「……人質を解放する方法を教えなさい」 ニィナ剣の手法を少し変え、さらに剣速を早めた。 「決められた手順を踏まぬ限り、蓋は開かぬな。じゃが、蓋そのものは構造上完全には装甲されてはおらぬ。ラタトスクの刃ならこじ開けることも可能じゃろう」 「つまり、その蓋を開けて人質をカカッと救出して、そこから雷属性の左を叩き込めばいいのね?」 「ファイナルその通りじゃ!」 「ならば……まずはジャマな腕を切り落とす!」 ブラシの動きは見切っていた。 例え異形の物体であろうとも、骨があり関節があるのなら『こう動く』と予測することは難しくない。その動きを見切り、脆い部分へ刃を立てれば両断することもできた。 一閃。 たった一息で、ニィナはゴーレムの持つすべてのアームを断ち切っていた。 「リンナ! 今助けるわ!」 同時に飛び上がり、ゴーレムの真上――死角を取る。そこから、刃を翻し、リンナ達を飲み込んだ蓋を四分割した。 瞬間。ゴミや瓦礫の詰まっていたゴーレムの腹が、内側から破裂した。 それによって、ニィナが引きずり出すまでもなく人質が解放される。 「とどめ!」 間髪入れず、ニィナはラタトスクを振り上げ、その切っ先を突き落とした。 「電撃!」 『天雷』より出力の落とされた火属性魔法が炸裂し、ゴーレムの装甲を内側から貫く。 「みんな! 無事?」 ゴーレムが活動を停止したことを確認してから、ニィナは皆を振り返った。 「はい! 我々は問題ありません!」 「お見事でございます! ニィナ女王様!」 「やはり女王は格が違った!」 飲み込まれていた兵士達は存外無事なようで、皆ニィナに向かって剣を捧げ持った。元々近衛騎士団は女王の盾となるべく訓練された兵士であり、装備も運動性よりも防御力を重視した金属鎧が採用されているのだ。ちょっとやそっとのダメージでは倒れない。 そう。近衛騎士団ならば。 「ニ……ナさま……」 「! リンナっ!」 金属鎧で固めた兵士の間に、メイド服を来た少女が倒れていた。 褐色の肌を持つ『神の子』リンナだ。 ニィナはすぐさま駆け寄り、リンナを助け起こす。 「申し訳ありません……ドジっちゃいました」 「リンナ? ちょっと! リンナ!」 ニィナの顔を見て、リンナは力無く笑い、目を閉じてしまう。 リンナの体から力が抜け、ニィナの両腕にずしりと重みが加わった。 「……っ! 救護班! 誰か救護班を呼びなさい! 最優先よ!」 ニィナの雷が落ちたような叫びに、兵士達はすぐさま反応した。 すぐに準備されていた癒し手達が、リンナへ群がる。 「リンナ……」 ニィナは唇を噛み、片目を細めた。 泣きそうになった時にする、涙をこらえるための表情だった。 その半刻後。 「どういうことよ!」 ニィナは医務室のベッドで眠るリンナを前にして、癒し手達に怒鳴っていた。 「い、いえ、ですから……中和剤の調合ができないのです。リンナ様が受けたのは水属性第四位魔法『浸透』を利用した特殊な毒なので……」 「魔法なら『解呪』すれば良いでしょうが! 早くなんとかしなさいよ!」 ニィナは必死だった。 リンナはニィナにとって、ただの従者ではない。ある種の絆によって繋がった、自らの半身のようなものだった。ゆえに、リンナを失うことは、ニィナにとってはとてつもない苦痛となりえた。 「あんたら……この国最高の癒し手じゃないの? こんな、女の子一人助けられないって言うの? ねえ……ねえ!」 「落ち着かんか。ニィナ」 ふっと、医務室に入り込んだ声。 「アリステル魔法士隊長!」 「……っ!」 その声が聞こえた瞬間、ニィナの血が沸いた。ラタトスクを抜き、声の主の首元へ振り抜く。 「おっと」 振り抜いた、はずだった。 実際には、その声の主の首を刃がするりとすり抜け、傷一つ負うことはなかった。 「……やれやれ、熱くなりやすいのは相変わらずじゃのう」 「アリステルぅ……!」 ニィナが剣を向けたのは、齢十ほどの少女。 蚕糸のように柔らかな銀髪に、白い肌。瞳の色はルビーのような紅色をしており、人形のような美しさがあった。 しかし、着ている服はかなり奇抜だ。身の丈の半分ほどの高さのあるとんがり帽子に、床を引きずるくらいに長い漆黒のマント。それ以外には、紅い革下着しか付けていない。それも、平たいヘソの下やつつましやかな乳房の下半分が露出してしまうようなかなり際どいデザインで、マントがなければ、殆ど裸だと言っても良いくらいだった。 特別な服装というわけではない。これがアリステルの普段着だ。 「ぬしら。あとはわしがなんとかする。ひとまず部屋を出ておれ」 アリステルは子供らしい高い――しかしどこか老成した調子の声で――癒し手達に命令した。 その有無を言わさない眼光とニィナの剣幕に押し出されるようにして、癒し手達はすごすごと退散した。この王国においては、アリステル以上に位の高い魔法士は存在しないのだ。 アリステル・ネクメッティン。 彼女は見た目通りの年齢ではない。意図的に魔法で成長を止めているため正確な年齢は誰も知らないが、シュメリア王国建国にも携わったとまことしやかに囁かれるほどの実力と名声を兼ね備えた大魔法士なのだ。 「相変わらず、イカレた恰好ね」 「イカした、じゃろ? ニィナ」 王国内部で、ニィナを呼び捨てにすることができる数少ない人間の一人だ。 それは、それだけニィナが心許した相手ということもある。 「あんたの道楽のせいで、リンナは……!」 しかし今のニィナにとっては、それすらも憎悪の対象でしかなかった。 「それについては、完全にわしの落ち度じゃ。責任は取ろう」 「だったら……!」 「じゃがニィナがすべきことは、ここでわしの首を落とすことではあるまい?」 「……!」 「時間が惜しい。このままで解説を行うぞ」 突き付けられたニィナの大剣に臆した様子もなく、アリステルは続けた。 「あの子が使う薬品は『飢餓水』というものだ。といっても厳密に言うと、純度を極限まで高めた『ただの水』じゃ」 「ただの水? それがなんで毒になるの?」 ニィナが直接喰らうことはなかったが、ゴーレムの使っていた薬品はかなりの溶解性を持っていた。実際、堅牢なはずの王宮の床さえ溶かしてみせたのだ。 「水はあらゆるものを溶かしこむ『最も飢えた液体』じゃ。酸なんかよりもずっとな。時間さえあれば、岩をも溶かしてしまう」 「……続けなさい」 「掃除に使う上で、これほど都合のよい媒介はない。『飢餓水』はそんな水の性質を、魔法によって極端化したものなのじゃ」 「それで? それがどうしてリンナをヤバくしてるの?」 「『飢餓水』がリンナの魔力を吸っている」 肩をすくめ、アリステルは続けた。 「『房中術』と同じだ。『飢餓水』を受けた影響で、魔力を食われている。近衛騎士のように金属鎧で固めているなら別じゃが、魔力硬化布は液体に弱いから……」 「そう言うこと……!」 その言葉を聞くや否や、ニィナはリンナの元へ駆け寄った。 戦装束の帯を解き、胸をはだける。 「待て。ニィナ。何をする気じゃ」 「房中術と同じなんでしょう? だったら私の魔力を……」 「愚か者」 ぺちり、とアリステルが背後からニィナをはたいた。 「今の状態のリンナが、導引を行える状態か?」 「あ……」 ニィナはそこで、あらためてリンナの顔を覗き込んだ。 褐色の肌。しかし今は青みすらさしている。意識も朦朧としているようで、かなりうなされているようだった。 「わしも詳しくは知らぬが、『房中術』がまぐわいの中で使われる術だと言うのなら、意識のない相手には使えまい」 「け、けれど! このままじゃリンナが!」 「案ずるな。ニィナ」 うろたえるニィナの肩に、アリステルの小さな手が優しく載せられる。 「わしに、良い考えがある」 そして、アリステルの言う『処置』が始まった。 「あの……何、それ?」 「うむ? ニィナの趣味ではなかったか?」 裸になったニィナは、ベッドの上にいた。 そして、その前には、やたら煽情的なレースの下着を纏ったアリステルがいた。 「わしの勝負下着なのじゃが。ニィナには早過ぎたか?」 「い、いや、そうじゃなくて、どうして私は裸なの……」 「説明したろうが」 呆れたような声を出して、アリステルはニィナを見る。 正確には、ニィナの股間にある男根を指差す。 「『導引』は無理でも、人の精液には生命を生み出す力がある。実際、ホムンクルスの材料にもなるしな。それが両性具有のニィナのモノともなれば、効果は桁違いであろう」 「そうなの?」 「アプローチの違いじゃな。これはニィナの物質的な面に着目した処置なのじゃ」 「まあ、わからないでも、ないけど……」 そうして、ニィナは視線を下へと転じた。 そこにいるのは服をはだけさせられたリンナ。二人は、二人とも、リンナのベッドの上にいた。 「具体的に、どれくらいの量が必要なの?」 「それを説明するのも二度目じゃ。その褐色が、真っ白になるくらいじゃ」 「…………」 ニィナは思わず、肩を縮こませた。 「マジで?」 「マジマジ」 指を立てて、リンナはニィナの言葉を認める。 「下準備はわしに任せろ。ニィナは、ただぶっかけるだけでいい」 「…………」 ぞくり。 ぶっかけるだけ。 それは、ニィナにとってわけのわからない情動を誘った。 こんなに、触れるくらい近くにいるのに、精液をふりかけることしかしないという、矛盾。 「はあ……はっ……私の、せーえきで、リンナを……!」 気がついたら、ニィナは自ら男根を扱いていた。 「そうだ。女王のちんぽ汁で清めてやれ!」 「はっ……! はっ!」 盛りのついた犬のように、舌を突き出して。 ニィナは右手で、ひたすらに己の屹立を扱く。 「な、なんで、だろ……これ、こういうの……すごい盛り上がるっ!」 ニィナには、自慰の経験がない。 貞淑というわけではない。王家の人間は、幼い間から性交に忌避を抱かぬよう、無意識レベルでの教育が施されている。ゆえにニィナが射精するのは常に誰かの体内だった……とまでは行かずとも、自分一人だけで射精したことは一度もなかった。 この時も、ニィナはただ、いつかリンナに手淫してもらったことを真似ていただけなのだ。 故に、初めて知ることになる。 「ひ、一人でするのって……気持ち良い」 他人に任せず、自分の手の動きですべてを決める手淫には、満足感があった。予測不能な動きがない代わり、自分のしたいように愛撫することができ自身の高まりと行為の盛り上がりが完全に一致している。 「あっ……ああ!」 そして自らの男根を扱くニィナの中には、ある種倒錯した思いが生まれていた。 いわく、自分は女なのに浅ましくも男根の快感によがっている。 いわく、自分は女王なのに、二人の臣下の前でこんなにもはしたない行為に耽っている。 いわく、そしてその先にある結果が、世界で一番大好きな人を己の白濁で染め上げること。 すべてがニィナの罪悪感となり、官能となった。 「い、イクっ! イッちゃう! リンナの髪! リンナの顔! リンナのおっぱい! リンナのおなか! リンナのペニクリ! みんな、みんな、私のセーエキで白くなっちゃう!」 どぴゅう。びゅるっ。びゅるうっ。 ニィナの背筋を、快感が貫いた。 男根が脈動し、白濁を吐き出す。それは緩く放物線を描き、リンナの褐色を染めた。 「はあ……はあ……リンナ、リンナぁ……」 精液の匂いが、ニィナの鼻をつく。自分がリンナを染めたという征服感が満ちてくる。リンナはまだ絶頂の余韻の残る男根を、さらに激しく扱き立てた。 「もっと! もっとあげるぅ! 私の、私のせーえきぃ!」 もはや、ニィナにはリンナの肌しか目に入っていなかった。ひたすらに、白くない部分を探し、白濁にて染め上げる。 「その調子じゃ。どんどんぶっかけるのじゃ!」 可憐な睫毛。ふっくらとした唇。豊かな乳房。その頂。ヘソ。肥大化された、クリトリス。 すべて、ニィナの好きなもの。 自らの匂いと色を染み込ませるもの。 「あ、あ、ああ!」 ニィナは塗り潰した。 快楽の導くままに。 「……よし。こんなものじゃろよくやった。ニィナ」 「は、はあ……」 気が付くとリンナは、ニィナの精液に浸されていた。 ベッドからは精液のすえた匂いが満ち、脳髄が痺れそうなほどだった。 しかし。 「ま、まだ……リンナは起きてない……」 ニィナはまだ、男根をにぎりしめていた。 すでに十回以上射精しているにも関わらず、まだ萎える気配すらない。 「十分だ。例え『飢餓水』でも、それだけの精液のもつ生命は喰い切れぬ」 「まだ……」 「信じろ。わしを」 「…………」 アリステルに頭を撫でられ、ようやくニィナは男根から手を離した。 「怖いの」 自らの肩をひしと抱いて、ニィナは呟くように言った。 「リンナは……その、私にとって、大切な人なのよ」 「だから、失うのが怖い?」 ニィナは顔を上げて、少し考えてから、首を振った。 「それよりも、自分が弱くなっているかもしれないのが怖い。リンナがいなくなって、ダメになりそうな自分が怖い」 「なるほど」 アリステルは、やはり老成した笑みを浮かべ、ニィナに応える。 「しかし、人は絆によって弱くはならない。手の中にあるモノを失うことを恐れるのは当たり前じゃ。それは弱さではない。むしろ、だからこそ護ることができるのじゃよ」 「護る……」 「恐怖しないことが勇気なのではなく、恐怖に立ち向かってこそ勇気じゃ」 「……はっ」 肩をすくめて、ニィナは鼻を鳴らす。 「なんか、今日はずっとテンパったまんまだったわ」 「これ。中世風ファンタジーで『テンパる』なぞ使うでない。中華風ならまだしも」 「中華なら良いの……?」 「ん……」 不意に。 リンナが身じろぎして、呻いた。 「リンナ! ……良かった」 精液で塗れている体へ、ニィナはためらいなく抱き着く。どうせ自分のものだし、リンナの汚れを気にするわけもなかった。 「ニィナ、様……?」 「リンナ! リンナぁ……良かったぁ……」 白濁したリンナの胸元に顔をすりつけるニィナ。それを、リンナは目を丸くして見ている。 「ええと……私はゴーレムに襲われた侍女の女の子を救うために戦って、しかし実力一本及ばず、妙な薬品をかけられ、体内へ飲み込まれてしまって……それが、どうして今精液まみれになってニィナ様に抱き着かれているのでしょうか?」 「とりあえずは安心せい。冥界ではないし、お前もニィナも幻ではない」 「う、その声、アリステル様!」 がばっと、リンナはすぐさま体を跳ね上げ、アリステルに向かい姿勢を正した。 「久しいの。リンナ」 「は、はいっ! 久しいです!」 「リンナ? どうかしたの?」 声が裏返っているし、言葉遣いも崩れている。尋常ではなかった。 「あ、いや、ニィナ様には関わりのないことでございます。私の、個人的な問題で……」 「そうじゃのう。ちょっとした個人授業じゃ」 「……!」 ぞぞと、リンナは震えた。ニィナからもわかるほどの動揺だった。 「ちょっと。リンナになんかしたの?」 「なにか。と言うほどではないさ。ただこやつの『調整』には、わしも関わっておっての」 「ああ、その件か……」 リンナは、生まれた時より『房中術』によるある種のを受けている。男根の代替にできるほどに肥大化したクリトリスがその代表だが、それ以外にも、薬物や訓練による調整を何年にも渡りも受けていた。 そんな自分の過去について、リンナはあまり話したがらない。ニィナが聞こうとしても、頑なに口を閉ざした。 「申し訳ありません。ニィナ様。いつかは話しますが、アリステル様も私の調整に関わった人間なのです」 「そう、なの……」 意外、とは思わなかった。ニィナとて噂を信じているわけではないが、アリステルがこの王国最強の魔法士だということは知っている。 そんな彼女が王国の秘密である『房中術』に関わっていないわけはなかった。 「触手型フレッシュゴーレムの作ったのもわしじゃ。リンナには何度か、テストに付き合ってもらったりもしたのう」 「あれか……」 本来は拷問用とリンナが説明した、触手型ゴーレム。 しかしゴーレムがあらかじめ『命令されたこと』しか実行できない以上、その製作には慎重さが求められる。試作型を何体か作るという例も、珍しくはない。 「対象の反応を見ながら責めを調整する術式が難しくてな。緩ければ絶頂へは行かないし、きつすぎれば……」 アリステルがそこでリンナの目を覗くと、リンナはすっと目を逸らした。 よほど思い出したくないらしい。 「……まあ、今回はそのゴーレムでニィナやリンナに面倒をかけた。その点に関しては、謝罪しよう」 ぺこり、とアリステルは頭を下げた。 口調こそ乱暴だが、アリステルは礼節が欠けているというわけではない。抑えるところは、きっちりと抑えているのだ。 「……ところで」 ぎらんと目を光らせて、アリステルはリンナを見る。 「リンナ。本当におぬし、平気なのか?」 「いや、体にはなんの異常……も!」 リンナは毅然として、答えようとした。気がついたら精液塗れではあっても、大事はないと。 だがリンナは、唐突に背を折りその場にうずくまった。 「リンナ?」 ニィナはすぐ、リンナの肩を抱いて支える。 「ふむ。やはり過剰摂取のようじゃな」 その事態は予想の範疇だったのか、やけに冷静な口調でアリステルが言った。 「魔力とは生命の力。しかし、多すぎれば門の限界を超え、暴走してしまう。ニィナの精液に込められた魔力は、飢餓水の奪った魔力の量を遥かに超えていたようじゃの」 「そんな……」 「ああ、ニィナの責任ではないぞ。わしのミスだからな」 「んなのはどうだって良いのよ! このままだと、リンナは一体どうなるの?」 ニィナはリンナの肩を揺するが、返事は何もない。そんな中で見せるアリステルの余裕が、妙に許せなかった。 「落ち着け。ニィナ。過剰ならば減らせば良い。人間には、そういう仕組みが備わっておる」 「仕組み? 一体何の……」 「ニィナ様……」 リンナが、ニィナの手を握った。強く、握り返した。 「ああ、リンナ……大丈夫?」 「ニィナ様。申し訳ありません」 そして、リンナの手がニィナを引いて。 ベッドの上に、押し倒した。 ニィナの両手を固定し、覆いかぶさる。 「ふふ。つまり性交じゃよ。生命の活動として、これほど過剰なものもあるまい」 笑いながら、アリステルはニィナに告げる。 「体が……ニィナ様の精液が、熱いんです……匂いも、すごくって……」 そして、すでに固く勃起している自身のそれを、ニィナへ押し付けた。 押し付けて、先端をすり合わせる。 「な、なによ。私だってそれくらいは……」 ニィナは突如押し付けられたリンナのモノと、十数回ね射精を経ても未だ萎えることのない自身のモノとを比べる。 いつものことであり、なんでもないことだった。 「果たしてそうかな?」 ニィナへ向かい、含み笑いを浮かべるアリステル。 「何を……」 問い返そうとするニィナ。 しかしそれを、リンナの肉槍が許さなかった。 不意を突くように、ニィナの女陰を貫いたのだ。 「はぎ……ぃ!」 痛みではない。ニィナを叫ばせたのは、快楽。 いつも感じているはずのニィナが、今日に限ってやけに熱く感じられる。 「リンナの余った力が、すべてお前さんに注ぎ込まれているのがわかるかのう? そして力を得ることは生体にとって『善いこと』であり『気持ち良い』ことでもある。『導引』の逆じゃな」 「は……んは!」 あたたかい光が流れ込むのが、ニィナには確かに感じられた。それはとてつもない多幸感を伴い、涙すら出そうになる。 魔力を吸われる時に感じた快楽とは、また違う感覚。体全体が、ぽかぽかとあたたかくなっていく。 「はふあ! ニィナ様のおまんこ、すごく気持ちいいですよお!」 そして快楽と言うのなら、リンナも『ニィナに吸い取られる快感』を受け取っていた。 ニィナの胸に覆いかぶさり、乳房を乳房で潰す。自然と乳首がこすれ合い互いを高める。しかし上半身を密着させていながら、リンナの腰は激しくニィナへ打ち付けられる。リンナの肉槍が、淫靡な音をたててニィナの愛液をかきだしていく。 「人間と言うのは不思議じゃのう」 しみじみとした口調で、アリステルは呟いた。 「与えることも、与えられることも、方法によってはそんな快楽となりうる。こんな生物は、人間だけじゃろうな……」 「? アリステル様?」 いつの間にか、アリステルはリンナの背後にいた。その気配に気付き、振り返ったリンナは目を丸くする。 アリステルの股間に、男根が生えていたのだ。それも、リンナはもとより、ニィナのそれよりも遥かに太い。 「わしの体内の『水』を操作して生やした擬似男根じゃ。ま、それほど時間は持たぬが……」 アリステルはそれを、リンナの肛門へねじこんだ。 「リンナが過剰摂取した魔力を鎮めるまでくらいは、使えるじゃろう」 「ひゃん!」 「あ、アリステル?」 リンナの下から、ニィナが疑問符を発する。 「肛門くらいは良いじゃろ? ニィナもそこまで狭量ではあるまい」 「……いや、その……うん」 あまりにも堂々とアリステルが言い切ってしまったため、ニィナも二の句が継げない。 本来ならこれは、前代未聞である。女王の妾たる女性を、臣下の女性が犯すなどとは。 しかし、ニィナがそれを素直に指摘するには、匂いが問題だった。リンナを包み、ニィナへ纏わり付く濃厚な精液の匂いが、判断を鈍らせていた。 なんでもいいや。気持ち良いなら。 そんな単純な気持ちが、ニィナにそれを許容させた。 「ふああ! お尻も良いですよお! アリステル様!」 「ふふ。そうじゃろ。太くて固くて暴れまくりじゃろ」 「…………」 しかし、許容したことと対抗心を燃やすことは別だった。 ニィナはリンナに貫かれながらも手を伸ばし、リンナの膣口を指でくすぐる。 「ひふっ! 姫様?」 「入口をくちゅくちゅされるのも、好きでしょ?」 リンナに肛門を貫かれたまま、ニィナへ抽送するリンナの尻を捉えることは、難しかった。しかしニィナはリンナの動きを完全に読み切っている。難しかったが、不可能ではなかった。 「ああ! あっ! あ!」 リンナは悶える。 肛門、膣口、クリトリスへ同時に与えられる快感が、混ざって合わさって溶け合っている。思考や感情すらも、ニィナやアリステルと共有していた。 だから、最初に絶頂に達したのは誰かという問いに、意味はない。 「あっ、ダメ、私、もう……」 「イッちゃいます! 気持ち良すぎてイッちゃ……」 「くう……締まる! わしも!」 どく、どくどく。びゅるう。 再び、ニィナの男根から精液がほとばしる。それは天井にすら届きそうな勢いで吹き出し、三人に降り注いだ。 はしたなくて、いやらしくて、淫らで。 しかし、生命に満ち溢れた匂い。 「……は、あ……! ちょっと? リンナ?」 「ニィナ様! 抜かずにもう一回しましょ!」 「あー。すまん。術の解呪を忘れていた」 三人はその白い世界で、存分に交わった。 顛末。 「アリステル。あんたは一ヶ月間ゴーレムには触らないこと」 「ご無体な!」 そもそもの事件の発端となったアリステルは、ニィナの命令によりゴーレムの研究の停止を言い渡された。 これにより迷惑のかかる部署はいくつかあったが『死人が出てもおかしくなかった』事件の被害を鑑みた、ニィナの公平な判断だった。 女王の命令となれば、アリステルにも逆らう権利はない。そもそも彼女のゴーレム研究に被害を受けているのは王宮の人間なので、この裁定に反対する声があるはずもなかった。 故に彼女は趣味と実益を兼ねたゴーレム研究を奪われ、しばらくはおとなしく魔法士隊長としての任務を行う。 と、思われた。 「よう。遊びに来たぞ」 「…………」 暇を持て余したアリステルは、ニィナを遊び相手に選ぶことにした。 それも、夜の遊びだ。 「水属性の魔法は寝屋事には役に立つぞ? 空属性魔法は戦場でこそ『最強』と言われているが、人体を操る能力なら水属性の方が優れておるし種類も多い」 「……はあ」 水属性魔法の訓練。 ニィナにとっては余計なお世話だが、リンナが逆らえないのなら状況は自然とそちらへ向かう。 「申し訳ありません。ニィナ様」 「棒読みになってるわよ。リンナ」 今。 リンナは魔法によってさらに肥大化した肉槍を、ニィナへあてがっていた。 「大丈夫ですよ。たぶん」 「覚えてなさいよ……」 水属性魔法への適正は、リンナの方が高かった。そもそも空属性魔法の使い手は、他の魔法属性への適正が低いことが多いのだ。 「上手くなれば、肥大化だけでなく、回転させたり振動させることも可能じゃからな」 「なにそれキモい」 「それじゃあ、行きますよー」 めり、と音をたてて、リンナがニィナを貫いた。 「うぷ……ぐう」 内臓が押し出されるような圧迫感。どんなに脚を開いても、それはどうしようもなかった。 「ニィナ様、かわいい……」 リンナはニィナを抱き寄せ、体を起こさせる。向かい合って座るようにして、乳房をもすりあわせた。 「さあて……こちらも……」 そんなニィナの背後に、不穏な気配。 「あ……アリステル?」 リンナに貫かれているニィナは、身動きが取れない。そもそも、身じろぎするだけでリンナの肉槍が内臓をえぐるのだ。 「後ろにも蓋をしてやろう。ニィナ」 不敵な笑みを浮かべ、アリステルもまたニィナの肛門へ肉槍をあてがった。 「ちょ、ちょっと! それ以上入るともうむ……無理ぃぃ!」 大陸東の魔法国家、シュメリア王国。 今日も、そこは平和だった。
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岸辺露伴は動かない-雛見沢- その⑱ 前へ 戻る 次へ 53 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 06 01.46 ID RGGpyKaB0 その鷹野の背後からの声に、鷹野は振り返る。 だが、振り返る前からそこに誰がいるのかはわかっていた。 この声は、一度だけ聞いたことがある。岸辺・・・岸辺露伴ッ! 鷹野「あら、鬼ごっこをしてるかと思ったら、よくここに来れたわね。 でも、ちょっと遅かったんじゃないかしら?」 鷹野は銃を露伴に向ける。 直前まで走っていたのか、露伴は息を切らしながら答えた。 露伴「はぁ・・・、はぁ・・・。いや、なんとか間に合ったよ。 梨花を殺す人間を逃がさずに見つけられたからね。」 鷹野「・・・どこまで知っているのかしら。」 露伴「さっぱりだ。だから梨花を殺す人間を見つけたかった。」 鷹野「そう、じゃあ、おめでとう。ご褒美をあげるわ。」 パァン 62 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 14 33.88 ID RGGpyKaB0 ブシュゥゥウッ!! 露伴の左手の包帯が飛び散った。 いや、正確には露伴の左手の肉が飛び散り、 その勢いで包帯も飛び散ったのだ。 そして、鷹野が発射した銃弾は、空中に静止していた。 露伴「ふむ。やはり、僕の天国への扉(ヘブンズ・ドア-)には、 無傷で銃弾をとめるほどのパワーはないようだね。」 そう、露伴は天国への扉(ヘブンズ・ドアー)の左手で銃弾を受け止めた。 それが鷹野には銃弾が空中に静止しているように見えた。 この場に居るものの中で、天国への扉(ヘブンズ・ドアー)が銃弾を止めているのを認識できたのは、 梨花だけだった。 63 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 15 35.86 ID RGGpyKaB0 鷹野「あなた・・・何者なのッ!?」 露伴「だから言ってるじゃないか、僕はジョーカーだよ。もう一枚のね。」 鷹野「くっ!!」 鷹野は再び引き金を引こうとする。 仮に露伴が銃弾を空中に静止できるとしても、 鷹野にはもう撃つしか選択肢が残されていなかったからだ。 露伴「2発目を撃たせてやる義理はないな。 天国への扉(ヘブンズ・ドアー)ッ!!」 ドシュッ 『体が動かなくなる』 64 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 16 25.10 ID RGGpyKaB0 露伴が鷹野の体へと文字を飛ばす。鷹野の体が本と融合した状態になり、露伴の文字が書き込まれる。 鷹野は引き金を引けず、その場に立ち尽くしたまま動けなくなった。 鷹野「か、体が・・・、な、何してるのよ!! 取り押さえなさい!!」 露伴「おっと、口は動いたか。」 山狗たちは一斉に露伴へと飛び掛ろうとする。 後続の山狗が合流したため、その数は6人どころではなかった。 だが、露伴にとって数は関係なかった。 かつて鉄平達を叩きのめしたときと同様に天国への扉(ヘブンズ・ドアー)を使って体術を駆使する。 死角がなく、人間とは思えないスピードで動き、時には重力に逆らっているかのような姿勢をとる。 そんな露伴に山狗たちは何人居ても勝てるはずがなかった。 66 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 17 33.83 ID RGGpyKaB0 この光景は沙都子には、複数の叔父暴れまわっているように見えた。 叔父が、自分の周りで暴れまわっている。 沙都子にとってこれ以上恐ろしいことはなかった。 だが、沙都子は違和感を感じる。 ほんの少しの違和感。それはじわじわと大きくなり、 錯乱しながらも少しずつ違和感の理由を理解していく。 叔父が暴れまわっている?違う・・・。 叔父は、叔父は戦っているのだ。 叔父は、叔父同士で戦っている。 いや、1人の叔父と、残りの叔父が戦っている。 戦っている?それも違う・・・。 1人の叔父が、残りの叔父を・・・倒しているのだ。 1人の叔父が、沢山の叔父を倒している。 あれ?そうだ、私は覚えている。 叔父が倒されるのを覚えている。 68 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 17 59.41 ID RGGpyKaB0 そうだ、叔父を倒してくれるのは、叔父じゃない。 叔父を倒して、叔父を倒して私を助けてくれるのは・・・、 沙都子「露伴さんッ!!」 71 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 20 50.16 ID RGGpyKaB0 沙都子が露伴の名を叫んだのは、 露伴が最後の叔父の延髄に回し蹴りをぶち込んだときだった。 露伴「すまない。沙都子ちゃん。 帰るのが遅くなったよ。夕御飯がもう冷めちまったかな?」 沙都子「露伴・・・さん・・・。遅いですわ・・・。 罰としてお夕飯は抜きですの・・・よ・・・。」 露伴「そりゃあ困ったな。昼から何も食べてないんだ。」 そう言いながら、露伴は手足を縛られ寝転がっている沙都子の頭をなでてやった。 そして立ちつくしたままの鷹野の下へと歩いていく。 鷹野「な、何よ・・・。アンタなんなのよ・・・。」 露伴「君は喋らなくていい。読むほうが楽だからね。」 そう言って、露伴は鷹野の顔のページをペラペラとめくる。 そして、無造作に顔のページを引き剥がした。 鷹野はページを引き剥がされたショックで気を失った。 73 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 22 25.72 ID RGGpyKaB0 露伴「さてっと、羽入はいないのか?」 露伴はそう梨花に問いかける。 だが、梨花は答えず、俯いたままだった。 露伴「・・・。」 「ここにいるのです。」 答えたのは羽入だった。 露伴の後ろにいつのまにか現れていた。 露伴「どこにいたんだよ。おまえのご主人様が死ぬかもしれないってときに。」 羽入「僕は・・・ちゃんと見ていましたのです。 露伴こそ・・・こんな大事なときに・・・。」 露伴「うん?さっきも言ったが、僕は間に合ったぞ。 梨花を殺す人間をちゃあんとみつけたじゃあないか。」 梨花「間に合ってないわよッ!!」 羽入の方から視線を梨花に移すと、梨花が露伴をにらみつけていた。 74 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 23 23.71 ID RGGpyKaB0 梨花「みんな・・・みんな殺されたわ!あんたが来るのが遅いからよ!! 遅い遅いッ!全然間に合ってないわッ!! 私だけ助かってもだめよッ!!みんながいなきゃ、だめなのよッ!!」 露伴「僕は・・・君を助ける約束なんてしたか?」 梨花「あんた、まだあんなことを根に持ってるのッ!? だからってッ、圭一達は悪くないじゃないッ・・・あなた・・・ 圭一達とあんなに仲よさそうにしてたじゃない・・・。」 露伴「彼らは僕によくしてくれた。 僕も・・・彼らが好きだったよ。」 梨花「じゃあ・・・どうして・・・。」 露伴「・・・。」 梨花「なによ・・・アンタなんて来なければよかったのに・・・。 皆が力を合わせても、勝てないなんて知りたくなかった・・・。 何よ・・・、あんた何なのよ・・・。」 露伴「・・・。 他の山狗達が来ると面倒なんでね、さっさと終わりにさせてもらうよ。 ・・・天国への扉(ヘブンズ・ドアー)。」 ドシュシュシュッ 露伴は梨花に天国への扉(ヘブンズ・ドアー)を使い、書き込む。 梨花はそのまま意識を失った。 75 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 24 40.57 ID RGGpyKaB0 羽入「露伴ッ!?梨花になにをしたのですッ!?」 露伴「"この世界では殺されるまで目が覚めない。"、 そして、"この岸辺露伴と出会った世界の記憶を失う。" そう書き込ませてもらった。」 羽入「なぜなのです、露伴ッ!あなたは鷹野の味方なのですかッ!?」 露伴「勘違いするなよ。僕は誰の味方でもない。 だが、漫画の題材に干渉することが嫌いでね。 だから、この世界はなかったことにする。 ジョーカーが2枚あるババ抜きは、やりなおさなくっちゃあな?」 羽入「あなたは・・・最初からボク達を助けるつもりがなかったのですね。」 露伴「そうだよ。圭一君たちが殺されるところに間に合わなかったのは、 わざとじゃあないがね。もし間に合っていても、助けなかったよ。」 羽入「恩を仇で返すというのですか?」 露伴「この世界に連れてきてもらったことは感謝してるよ。 でも、僕が干渉して、鷹野を倒せば、それで済むのかい?」 羽入「・・・。」 77 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 25 47.08 ID RGGpyKaB0 露伴「鷹野以外の人間が梨花を殺しに来るかもしれないぞ? 僕だって、いつかは元の世界に戻ることになる。 そうしたら、誰が梨花を、村を守るんだ。」 羽入「それは・・・、でも、今見殺しにする理由にはならないのです!」 露伴「・・・。 もうひとつの理由は、おまえと梨花が気に食わないからだ。 傍観者を気取った神に、自分を魔女だと言い、賽を振り続けるガキ。 気に食わないね。」 羽入「僕は露伴をこちらの世界に連れてきたのです。」 露伴「それで?そのあとは僕が勝手に敵を倒してくれるのか? 梨花だってそうだ。入江と僕を会わせてみたりはするが、それっきり。 皆が力をあわせても勝てないだって?その皆っていうのにお前ら二人は含まれないのか?」 羽入「あぅあぅ・・・。」 露伴「ふん・・・、だから、少しばかり意地悪をさせてもらったよ。 もう1つ。梨花に書き込んだことがある。 それは、"羽入が全力で協力しない限り、この古手梨花は幸せになれない。"だ。」 羽入「・・・。」 露伴「まぁ、これから記憶を消されるおまえに言ってもしょうがないことだけどな。 それじゃあ、記憶を消させてもらおう。天国への扉(ヘブンズ・ドアー)ッ!!」 ドシュシュッ 『この岸辺露伴と出会った世界の記憶を失う。』 『この世界では梨花が殺される直前まで目を覚ますことはない。』 羽入は意識を失った。 78 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 27 08.25 ID RGGpyKaB0 沙都子は不思議な光景を見ていた。 露伴が助けに来てくれた。そこまでは不思議ではなかった。 だが、露伴の近くには不思議なぼんやりと光る少年の姿がある。 鷹野は顔や体が本のページになり、それが鷹野であるのかすら疑わしい。 さらには宙に浮いた巫女服の少女まで現れた。 発症した沙都子にはスタンドが見えるようになっていた。 だから、さきほどから露伴が梨花を本にしたり、 宙に浮いた少女を本にしたりする不思議な光景に、息を呑んでいたのだ。 露伴「さて、沙都子ちゃん。申し訳ないけど、君ともお別れだ。 仮に僕がこの場で君を助けても、君は発症してしまう。 だが置いていけば、殺されるか、実験の材料にしかならないだろう。」 露伴はそう言いながら、沙都子を縛り付けている縄を切った。 露伴「僕には、せめて安らかにいかせてあげることしかできない。」 79 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 27 41.26 ID RGGpyKaB0 沙都子には、露伴の言う意味は難しくてわからなかった。 だから、今の沙都子に答えられる、精一杯の答えをした。 沙都子「私は、露伴さんを信じていますわ。 だから、露伴さんの思うとおりにしてくださっていいんですわよ。」 露伴「・・・ありがとう。 天国への扉(ヘブンズ・ドアー)・・・。」 ドシュッ 『安らかに逝く』 露伴の横に現れた少年が指先を光らせたかと思うと、 沙都子は体に力が入らなくなった。 そのまま地面に倒れこむが、痛みはなかった。 意識が薄れていくが、恐怖や不安はない。 むしろ、心地よいくらいだった。 81 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 22 28 14.90 ID RGGpyKaB0 意識が完全になくなるまえに、 沙都子は親友の顔を一目見ようと梨花に焦点をあわせる。 親友は顔が本になっていたが、可愛い寝顔を見せてくれた。 そして、その顔のページには、後から書き加えられたような。 他とは違う文字でこう記してあった。 "いつか、仲間達とともに幸せな昭和58年7月を迎える。" その文字を見つけた直後、沙都子の意識は完全になくなった。 前へ 戻る 次へ
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魔王タワー:金の門 概要 マップ特徴金の迷宮 A (遺跡MAP) 金の迷宮 B (大砲MAP)ボス 金の迷宮 C (水浸しMAP)ボス コメント 概要 基本イベントデータ等はこちら→魔王タワー 雑魚モンスター等はこちら→モンスター一覧 レアモンスター等はこちら→その他モンスター一覧 ボス攻略はこちら→金の門BOSS 探索推奨Lv:132~ ボス推奨Lv:143~ 魔王タワー第二の門ということで、危険な雑魚が増えている。 状態異常を付与できるパーティメンバーは必須。 マップ特徴 金の迷宮 A (遺跡MAP) エリアが区切られており、ワープ魔法陣に乗って移動する事になる。ただし、ワープ先はランダムでかつ一方通行なので注意。 行き止まりの小部屋には採掘ポイントや宝箱が多いが、運が悪いと死神シンボル2体というお仕置き部屋へ飛ばされる事もある。 マップ中央付近には女貴族の冒険者が、水のマップで拾えるニュクスアップル(換金or)を欲しがっている。 5個拾って渡すと☆波の髪飾りを貰える。 以降は67800Gで購入可能。 金の迷宮 B (大砲MAP) こちらもエリアが区切られており、大砲に入ってマップ左へと飛んで移動する。 移動先は2~3箇所ポイントが設定されているが、飛んで行く確率はランダム。 ボス マップ中央下の広場は行き止まり。巨大シンボルはボス『寝台特急ニシアケボノ』と戦闘になる。 このエリアに着地できる確率はかなり低く、到達できないまま最上階に行ってしまうことも多い。 一番右の隔離エリアを除き、階段を上がって標高の高い場所で強敵シンボルと戦闘する際、ボス『ハイエナハインド』が乱入してくる。 乱入対象の強敵シンボルは決まっており、画面中央に乱入のためのスペースがあるので判別は容易。 ボスは仕様上逃走不可なので注意。 金の迷宮 C (水浸しMAP) こちらもエリアが区切られており、外周と小部屋に分かれている。移動には間欠泉を使う。 間欠泉の移動先もランダムかつ一方通行。 敵との戦闘時、水上か地上かで敵の弱点が大きく変わる。なお、戦闘地形は敵シンボルの位置で決定する。 水上で戦う場合、お互いに雷属性が弱点となり、炎属性が半減となる。また、ウズシオーネは水中モードとなる。 地上で戦う場合、最初から弱点が設定されている一部の敵を除き、敵の弱点が全て無くなる。 マップ到着時、外周マップの2箇所でニュクスアップル(換金or)が漂流している。 出現場所は固定(中央付近と右端)。 急いで取りに行かないと地上に乗り上げて腐ってしまう。 ボス マップ右中央の囲いにはボス『ワニガメマンション』が徘徊している。 コメント 名前 コメント
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767 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 10 05 27 ID DIsdZp3i たまには自分が先生の頭をナデナデしたいきりのんのん 774 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/25(土) 15 25 45 ID X41oAutt 767 から駄文を。 ”背のびしたって、とどかないけど。” 「よしよし。かわいいぞ。」 あたしの髪を、優しく撫でる大きな手。 ほつれないように、ぐしゃぐしゃにならない様に。 先生はいつもそうして丁寧に、そっと、あたしの髪に触れる。 大事なこわれものにでも、さわるときみたいに。 でも、そうじゃない事が一度だけあった。いつかのインターハイ予選の日。 いつもより乱暴におかれた手に、いつも以上の温もりがあったのを覚えてる。 あの日から、あたしは―――― 今でもあたしを撫で続けている先生の頭に、そっと手を伸ばしてみる。 背のびしたって、とどかないのに。 じゃあ、代わりに。鼻かほっぺか、それともお耳?………きーめたっ。 かかとを伸ばして、引っ張ってみる。今はこれが精一杯。 むにゅ。 「ふぁにふぉする、ひりにょ…」 「うふふぅ、なんでもないです。」 ぴよんと伸ばして、ぱちんと弾く。 かわいい先生を見られたら、今日はこれが、精一杯。 △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽ 放課後。ホームルームが早くに終わると、駆け足で道場へ。 入り口には、朝から目の下に大きなくまを飼って、大あくびを浮かべる先生。 「おう、キリノ一人か。丁度いいや。」 「どうしたんすか?コジロー先生。」 「実は…昨日寝てなくってさ…皆が来るまでひと眠りするから、起こしてくれ。」 「もー、だらしない先生っすねえ。」 「悪い…もうダメ、落ちる…」 「もー…」 嘘、ウソ。だらしないことなんかないよ―――― 皆言ってる。先生の授業、前よりずっと面白くなったって評判だよ。 でもあたしは先生が、努力して、自分を変えていける人だって、知ってたから。 そんなとこも含めて――――前から、ずうっと。なんだから。 寝ちゃった先生の頭を、よっこいしょ。 正座する膝の上に乗せてみる。 そしてその、かわいい寝顔を見つめながら―――― ”背のびしたって、とどかない、から。” ずっとちっちゃい手だけど、心を込めて。 いいこ、いいこ。 へへ。
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作詞・作曲・調教・動画:傘村トータ 歌:初音ミク (vocaloid) 翻譯:Mochitsuki_Nai 守護不再哭泣的你的方法 你變得不再在我的面前哭泣 「你大概已經沒事了吧 」我這麼想著 就這樣活著 明明是這麼痛苦 就算做錯了也不會在人面前展現自己的弱小 並不是什麼都沒問題 不可能什麼事都沒有 沒能注意到 你卻絕不會責備這樣的我 你變得不再在我面前哭泣了 是從什麼時候開始的呢、我這麼思考著 明明沒有餘裕 卻因為自己擅長關心別人 只是一味的聽著別人訴苦 卻又不說有關自己的事 守護不再哭泣的你的方法 我會盡心盡力尋找的 你就放下心來 等著我過去吧 你變得不再在我面前哭泣了 你變得不再在我面前哭泣了 守護想哭的你的方法 在找到之前讓我陪在你身邊吧 讓你只有一點點也好 回想起 流下眼淚的方法 請讓我守護那個不再哭泣的你
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解雇・昇星・転換に使った盟友 名刺に書き込んだ内容 物語の選択肢で増える性格 盟友殿で転換した盟友 チャットに送信したスタンプ・メッセージ 服装で開放したカスタマイズ一式 長楽屋で賭けた元宝 寝宮で解放した装飾品 浮生之絵の昇星